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令和3年7月9日建設常任委員会-07月09日

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  1. 港区議会 2021-07-09
    令和3年7月9日建設常任委員会-07月09日


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    最終取得日: 2021-09-21
    令和3年7月9日建設常任委員会-07月09日令和3年7月9日建設常任委員会  建設常任委員会記録(令和3年第11号) 日  時  令和3年7月9日(金) 午後1時30分開会 場  所  第2委員会室 〇出席委員(7名)  委 員 長  土 屋  準  副委員長  石 渡 ゆきこ  委  員  玉 木 まこと       風 見 利 男        近 藤 まさ子       うかい 雅 彦        井 筒 宣 弘 〇欠席委員(1名)        榎 本 あゆみ 〇出席説明員  芝地区総合支所長街づくり支援部長兼務     野 澤 靖 弘
     麻布地区総合支所長街づくり事業担当部長兼務  冨 田 慎 二  都市計画課長                  野 口 孝 彦  開発指導課長  大 森 隆 広  品川駅周辺街づくり担当課長           吉 田  誠   土木課長    杉 谷 章 二 〇会議に付した事件  1 報告事項   (1) 赤坂二・六丁目地区地区計画の決定(原案)について   (2) 浜松町駅西口地区地区計画の変更(原案)について   (3) 品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)について  2 審議事項   (1) 請 願元第13号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園敷地港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願                             (元.11.28付託)   (2) 発 案元第5号 街づくり行政の調査について                             (元.5.29付託)              午後 1時30分 開会 ○委員長(土屋準君) ただいまから建設常任委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、石渡副委員長、玉木委員にお願いいたします。  本日、榎本あゆみ委員より欠席の届けが提出されておりますので、御報告いたします。  この際、傍聴者の方にお伝えいたします。委員会の撮影・録音を希望される方は、あらかじめ申出書に御記入の上、御提出ください。なお、撮影・録音は、申出が許可された後にしていただきますようよろしくお願いいたします。  新しいメンバーでの最初の委員会ですので、一言御挨拶させていただきます。  このたび建設常任委員長を務めることになりました土屋でございます。よろしくお願いいたします。委員会が所管するまちづくりの分野というのは、まちづくりに限らず、例えばバリアフリーでしたら福祉の関係、あるいは環境といった分野にも関連の深い分野だと思っております。また、港区は立地上、他の区には見られないような特徴のある区でございますので、重要な区だと思っております。そういった観点で、この委員会の審議におきましても、円滑で実りある審議となるよう努めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、石渡副委員長、御挨拶をお願いします。 ○副委員長(石渡ゆきこ君) このたび土屋委員長の下、副委員長をさせていただきます石渡です。今、土屋委員長からもお話がありましたけれども、この建設常任委員会というのは、人々の個別の生活を支える部分から、まち、都市という大きなインフラの部分まで非常に扱いが広い、特に今の時期、とても重要な委員会だと思っています。しっかりと円滑に審議を行い、そして、中身が充実したものになるように、皆様のお力、お知恵をいただきながら進めてまいりたいので、ぜひともよろしくお願いいたします。 ○委員長(土屋準君) 次に、当常任委員会の説明員についてです。  新たに委員が選任されましたので、当常任委員会の説明員につきましては、皆様に正副委員長(案)をお配りしております。御確認ください。  なお、総合支所の説明員ですが、丸印のついた各地区総合支所まちづくり課長については、案件に応じて出席いただきたいと思っております。そのような扱いでよろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(土屋準君) それでは、そのようにさせていただきます。  次に、当常任委員会の担当書記を御紹介します。議事係の竹之内卓海さんです。  次に、6月18日に開かれました委員長会の内容について御報告いたします。  初めに、委員会の開会日についてです。委員会の開会日については、従来どおり、原則として、常任委員会は月・水・金曜日に、特別委員会は火・木曜日とする。なお、東京オリンピックパラリンピック対策特別委員会の開会に当たりましては、委員が他の4特別委員会と重なるため、各委員長で調整することになりました。また、8月は、特別の事情がない限り、従来どおり、開会しないということが確認されました。  以上が委員長会の報告です。     ────────────────────────────────── ○委員長(土屋準君) それでは、報告事項に入ります。初めに、報告事項(1)「赤坂二・六丁目地区地区計画の決定(原案)について」、理事者の説明を求めます。 ○開発指導課長(大森隆広君) それでは、報告事項(1)「赤坂二・六丁目地区地区計画の決定(原案)について」、報告をさせていただきます。資料№1を御覧ください。  本計画は、東京圏国家戦略特別区域会議において、区域計画に定める都市計画の特例を活用する特定事業に位置づけられるものであり、東京圏国家戦略特別区域会議の下に設置された東京都都市再生分科会で都市計画案の策定等の手続を進めているものでございます。本日は、地区計画(原案)の内容について、当委員会に報告させていただくものでございます。  1ページを御覧ください。赤坂二・六丁目地区のまちづくりについてでございます。  項番1、計画地の位置・地区の概要でございます。左下の位置図も併せて御覧ください。本地区は赤坂通りに面し、東京メトロ赤坂駅の駅前に位置する交通利便性の高い地区であり、地区周辺には劇場等の都市型観光資源が立地した港区の主要な観光エリアとなっています。  しかし、赤坂駅は駅構内が狭く、歩行空間が不足するとともに、本地区が位置する駅南側へのバリアフリー動線が確保されていません。また、計画地中央の特別区道1041号線の交通混雑、歩行空間の不足、駅周辺の放置自転車等が本地区の課題となっており、自動車、自転車、歩行者それぞれの安全性・快適性の向上が求められています。  このような背景を受け、駅とまちをつなぐ開放性とにぎわいを備えた駅前空間の創出、ゆとりあるオープンスペースの整備、防災対応力の向上を図るとともに、多様な交通機能の導入による駅を中心とした交通結節拠点の形成を図ります。  また、魅力的な歩行空間を創出し、歩行者の安全性・快適性の向上を図るとともに、国際化にも対応した多様な都市機能を集積し、国際性・文化性豊かな魅力ある複合市街地の形成を図ります。  次に、項番2、今後のスケジュールでございます。令和3年度中に区域計画の認定、令和4年度に事業着手、令和10年度に建築物の竣工予定となっています。  なお、本計画では、計画地外、域外貢献として、位置図に示すとおり、現在は区立氷川公園の地下にある氷川地下都市計画駐車場を、計画地内の建築物の地下に移転整備をいたします。このため、区立氷川公園の再整備は、建築物が竣工し、現都市計画駐車場の解体工事の完了後の着手となるため、令和13年度に事業完了を予定しています。  次に、項番3、整備する主な公共施設等でございます。配置図と一覧表を御覧ください。まず、区画道路1号でございます。地区内で発生する交通を円滑に処理するため、現在の2車線を3車線にする拡幅整備をいたします。  次に、区画道路2号、区画道路3号でございます。こちらは安全、快適な歩行空間の確保を図るため、拡幅整備します。  次に、広場です。右下の地下鉄駅前広場のイメージ図を御覧ください。地下鉄駅前広場は、赤坂駅のある地下2階レベルから地上1階まで、駅とまちを重層的に、かつ開放的につなぎ、イベント開催、オープンカフェ、サイネージ等、駅からまちのにぎわいが感じられる空間として整備します。  また、赤坂通りに面して、まちからの視認性が高く、まちの顔となる広場1号を地上レベルに整備します。  地下鉄駅前広場からにぎわいを連続させ、まちとつなぐ広場2号を地上レベルに整備します。  中央下のA-A’断面図を御覧ください。赤坂駅から地下鉄駅前広場、広場1号、広場2号が連続し、駅まち一体のにぎわい空間を創出します。都市計画駐車場を地下に移転することで、赤坂駅から都市計画駐車場までバリアフリー化にて整備いたします。  次に、東街区南東の位置に、周辺市街地の回遊の起点となり、日常時のにぎわいや非常時の防災機能を備えるとともに、緑豊かな広場3号を地上レベルに整備いたします。  また、西街区に広場4号を整備します。これは、西街区に整備されるホールと一体となったにぎわい空間として整備をするものでございます。  次に、その他公共空地として、赤坂通り、区画道路1号、区画道路2号に面した歩道状空地1号を敷地内に整備します。また、赤坂通り、区画道路1号、区画道路3号に面した歩道状空地2号を敷地内に整備します。これら歩道と一体となり、安全で快適なゆとりのある歩行者空間を形成します。  次に、東街区及び西街区の区域境界に沿って、歩行者通路1号、2号をそれぞれ整備します。これは、赤坂通りから区域南側への歩行者動線を強化し、周辺市街地の回遊性の向上を図ります。  次に、項番4、施設建築物の概要でございます。区域面積は、地図の赤色の一点鎖線で囲んだ約1.7ヘクタールです。敷地面積は、東街区が約8,800平米、西街区が約5,400平米で、合計1万4,200平米。建築物の面積は、東街区が約17万平米、西街区が約4万平米、合計で約21万平米。建築物の最高高さは、東街区が230メートル、西街区が110メートルです。主要の用途は、東街区が事務所、店舗、産業支援施設、駐車場、西街区が劇場、ホール、宿泊施設、店舗、駐車場となります。駐車場については、計画建物の附置義務として整備される台数に、都市計画駐車場の台数120台を加えて、全体で約500台が整備される予定です。  右側には建築物の外観イメージを示しています。TBS側からのパースになります。  続きまして、2ページを御覧ください。地区計画(原案)の内容について御説明させていただきます。名称は赤坂二・六丁目地区地区計画、位置は港区赤坂二丁目、赤坂六丁目各地内、面積は約1.7ヘクタールでございます。  地区計画の目標は、上位計画におけるまちづくりの方向性を踏まえ、当地区における土地利用や導入すべき機能等を記載してございます。内容につきましては、先ほど1ページで御説明させていただいたとおりでございますので、割愛させていただきます。  3ページを御覧ください。区域の整備・開発及び保全に関する方針でございます。まず、土地利用の方針ですが、4点定めてございます。1点目が多様な機能の導入による魅力ある複合市街地の形成、2点目が一体的な駅前空間創出及びバリアフリーに対応した歩行者ネットワークの形成、3点目が駅を中心とした交通結節拠点形成に資する多様な交通機能の導入、4点目が回遊性の高い安全で快適な歩行空間の創出、これらを定めております。  次に、地区施設の整備の方針ですが、3点定めてございます。1点目が道路の整備方針、2点目が広場の整備方針、3点目がその他公共空地の整備方針、これらを定めています。  次に、建築物等の整備の方針ですが、3点定めてございます。1点目は建築物等の用途制限、2点目が壁面の位置の制限及び壁面後退区域における工作物の設置の制限、3点目が建築物等の形態または色彩その他意匠の制限、これらを定めております。  次に、その他当該地区の整備、開発及び保全に関する方針ですが、4点定めてございます。1点目が再生可能エネルギーの有効活用等における環境負荷低減、2点目が災害時における地域の防災対応力の向上、3点目がまとまりある緑の創出、4点目が電線類地中化による防災対応力の向上、これらを定めております。  4ページを御覧ください。地区整備計画について御説明いたします。まずは、地区施設の配置及び規模になります。内容につきましては、先ほど1ページの概要で御説明したものが、7ページの計画図2にお示ししてございます。まず、道路ですが、区画道路1号は、区域内の幅員6から12メートル、全幅11から12メートル、延長約130メートル、区画道路2号は、区域内の幅員6メートル、全幅12メートル、延長約50メートル、区画道路3号は、区域内の幅員4メートル、全幅8メートル、延長約80メートルと定め、いずれも既存道路を拡幅整備いたします。  次に、広場ですが、地下鉄駅前広場は、地下2階及び地下1階レベルに面積約1,900平米と定めます。広場1号は面積約1,300平米、広場2号は面積約900平米、広場3号は面積約700平米、広場4号は面積約150平米と定めます。  次に、その他公共空地ですが、歩道状空地1号は、幅員4メートル、延長約240メートル、歩道状空地2号は、幅員4メートル、延長約220メートルと定めます。歩行者通路1号は、幅員4メートル、延長約100メートル、歩行者通路2号は、幅員4メートル、延長約50メートルと定めます。  次に、建築物等に関する事項を御説明いたします。まずは、建築物等の用途の制限でございます。風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第2条第1項各号及び同条5項に該当する営業の用に供する建築物は建築してはならないとしてございます。つまり、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律で規定する風俗営業、性風俗関連特殊営業を営むことはできません。  次に、壁面の位置の制限でございます。建築物の外壁、柱の位置の制限を定めています。具体の制限の位置については、計画図3に示しております。後ほど8ページを御覧ください。道路境界線、敷地境界線から4メートルの位置で定めています。  5ページを御覧ください。壁面後退区域における建築物の設置の制限でございます。広告物等、交通の妨げとなるような工作物を設置してはならないとし、ただし書として、電線類地中化に伴う地上機器、出庫警報機、公益上必要なものについては制限から除いています。  次に、建築物等の形態または色彩その他意匠の制限でございます。1点目が、建築物等の色彩は周辺環境との調和に配慮した意匠とする、2点目として、屋外広告物は周辺環境との調和や建築物の一体性に配慮した意匠とするとしてございます。  6ページを御覧ください。計画図1については、地区計画及び地区整備計画の区域の範囲をお示ししてございます。  次に、7ページを御覧ください。計画図2については、地下鉄駅前広場、広場、区画道路、歩道状空地、歩行者通路など地区施設の位置をお示ししてございます。  次に、8ページを御覧ください。計画図3につきましては、壁面の位置の制限をお示ししてございます。  次に、9ページ、参考図を御覧ください。右上の図は、地区施設を地上、地下で分けて表示したものであり、A-A’と表示された位置の断面を下に示してございます。点線の表示は人の動線を表しており、駅から地下鉄駅前広場、広場1号、広場2号が連続した空間を構成し、駅とまちが一体となった空間を形成します。  地区計画の内容の説明は以上でございます。  最後に、資料はございませんが、今後の都市計画手続の予定でございます。本計画は、6月29日火曜日に開催されました東京圏国家戦略特別区域会議の東京都都市再生分科会を経て、原案を作成してございます。本原案は、都市計画法第16条及び港区まちづくり条例第14条に基づき、7月12日月曜日に公告され、7月26日月曜日まで2週間縦覧されます。また、原案に対する土地の所有者等の意見の提出期間は、8月2日月曜日までの3週間となります。その後、都市計画案に関わる手続を9月末頃から予定をしてございます。  なお、本地区計画に関連する都市計画としまして、都市再生特別地区都市計画駐車場氷川駐車場がございます。本地区の都市計画案の手続につきましては、あらかじめ当委員会に御報告させていただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。  甚だ簡単ではございますが、「赤坂二・六丁目地区地区計画の決定(原案)について」、報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長(土屋準君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございましたら、順次御発言願います。 ○委員(近藤まさ子君) 地域冷暖房施設が入っていますけれども、この地域内全部が範囲ですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 地域冷暖房の範囲につきましては、近藤委員御指摘の西、東街区、それに加えて赤坂駅、それと少し範囲はずれますけれども、従来から地域冷暖房の範囲だった鹿島建設のビルが地域冷暖房の範囲ということでございます。 ○委員(近藤まさ子君) 都市計画駐車場も含まれるのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 今現在の駐車場については、地域冷暖房は導入されてございません。 ○委員(近藤まさ子君) 冷暖房費というのは、それぞれ地域冷暖房施設から供給されている人たちで割っていくという形になるのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 原則としてプラントがございまして、使用量に応じて御負担をいただくということになるかと思います。ただ、地域冷暖房については、細かい運用はこれから検討することになりますが、地域冷暖房用の会社または組織を設けて、そこで金額設定を行うというのが一般的でございます。 ○委員(近藤まさ子君) 地球温暖化対策の具体策について、チェックなどはするのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 今回、低炭素化に向けてのメニューとしまして、近藤委員御指摘いただきました地域冷暖房含め、省エネ化、機器の高効率化を図る、また、太陽光や自然エネルギー再生可能エネルギー等々、そういったものをこの地域の中に導入し、東京都がゼロエミッション掲げていますので、カーボンハーフを目指しております。この計画についても、2030年のカーボンハーフを目指し、最終的には実質的にカーボンゼロを目指した活動を続けていくというのは一応聞いています。 ○委員(近藤まさ子君) それからあと、電線類地中化であります。ここに出ている無電柱化というのは、港区電線類地中化整備基本方針の中に、記載されているものなのか、それとも、このまちづくりの事業に当たって無電柱化していくことが決まっていったのか。 ○土木課長(杉谷章二君) 今回地中化します路線につきましては、資料№1の1ページの左側の位置図に緑色で矢印が示している箇所を地中化する予定でございます。当初からこのエリアにつきましては、地中化整備を優先的に進めるというエリアにもなってございますので、順次地中化を進めているところでございます。 ○委員(近藤まさ子君) 知りたかったのは、港区電線類地中化整備基本方針よりも進む形で、当初は予定していなかったものがこのまちづくり事業によって促進されていく無電柱化というものがあるのかと聞いたわけなのですけれども。 ○土木課長(杉谷章二君) 今の港区電線類地中化整備基本方針でございますけれども、優先路線を示し、さらにこのエリアを優先するという示し方もしてございます。なので、このような開発等がありましたら、できる限り地中化を進めておるところでございます。今回の整備に関しましては、区画道路1号、配置図の右下の方になりますけれども、こちらも全て地中化が終わっております。 ○委員(近藤まさ子君) そうすると、無電柱化というのは、今回のまちづくり事業とは別に進めていく事業で、また地上機器に関してもこれから検討していくのですか。 ○土木課長(杉谷章二君) 面的に優先路線のエリアを決めていくということは、方針にも記載してございます。そのエリアを決める条件として、開発の動きがあるエリアとしてございます。路線的に表示はしてございませんけれども、開発事業者と協議をする中で、地中化をできるだけ進めていくという形になってございます。 ○委員(玉木まこと君) 概要のところにバリアフリーについて記載されており、赤坂駅の南側へのバリアフリー動線が確保されていないというところが課題であるということが書かれています。今回、東街区と西街区ができて、東街区がかなり大きな規模になってくると思いますので、駅の利用者の増加への対応ということが、大きな再開発によって影響がないか心配になります。その辺りの動線の処理や計画について、適切にされているのかどうか、考えを教えていただけますでしょうか。 ○開発指導課長(大森隆広君) この再開発に伴って、交通量調査を国土交通省の開発マニュアルに基づき、歩行者、車、そういったものを算出した上で検証を行っております。その交通量から、駅、駅から改札に向けての通路など、そのほか人が動く動線部分の交通量から歩行者サービス水準を導き出し、全てがA水準であるというところを確認してございます。  また、バリアフリーについては、残念ながら、今現在、南側の出口については、駅とビルの一体性がないというところでございます。改札を抜けてから視認性も悪く、また、バリアフリーが全くできていないというところを、駅と建物の一体性を持たせた広場を設け、当然、地下2階レベルで駅と建物が接続されますけれども、1階部分までストレスなくエレベーター、エスカレーター、階段など、動線を有効に各出入口に設置した計画としてございます。 ○委員(玉木まこと君) ありがとうございます。今お答えの中にもあったのですけれども、地下2階から地上へのアクセスというところで、広場2号と広場1号、また、地下鉄駅前広場がかなり建物に食い込むような形になっています。特に広場1号と広場2号のつながりというのは、平面図的には接続されていないので、地下鉄の広場、もしくは吹き抜け空間を通して広場2号につながっていくのかと思うのですけれども、広場1号と広場2号のつながりということを、もう少し詳しくお教えてもらえますか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 1ページ右下の地下鉄駅前広場のイメージ図を御覧いただければと思うのですけれども、手前側が地下2階の改札を出たところの地下鉄駅前広場でございます。ここからそのまま吹き抜け空間を使って、1階部分までずっとつながってございます。地上部分まで行きますと、建物の屋内で広場1号と広場2号が動線的につながっていくと。そこを遮るものは一切ございません。また、非常に視認性もよく、屋外部分も大きなひさしがございますので、半屋外的な要素でも接続がされるという計画でございます。
    ○委員(玉木まこと君) 分かりました。  資料の一番最後の参考図のA-A’断面図のところは、広場1号と広場2号が段差があるような感じの接続のイメージだったのですけれども、そうではなくて、地上部でフラットに屋内、屋外でつながっていくということでよろしいのでしょうか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 参考として切っている場所について、実際は、広場1号と広場2号は接続されて、レベルもございませんので、ちょうどたまたま切ったところが、若干レベル差があり、つながりがないように思われますが、実際はつながっています。 ○委員(玉木まこと君) ありがとうございます。分かりました。  あと、駐輪場のことでお聞きしたいのですけれども、この地域で放置自転車が課題であるというところだったので、放置自転車に対する取組と、施設利用者向けの駐輪場がどのように整備されているのかということについて確認をさせてください。 ○開発指導課長(大森隆広君) 放置自転車につきましては、調査した結果、約100台弱ぐらい、常時、放置自転車が赤坂駅周辺にございます。対策としまして、今回、東棟に公共用の駐輪場ということで、130台計画をしてございます。また、駐輪場につきましては、全体台数は約360台想定してございます。 ○委員(玉木まこと君) ありがとうございます。かなり利用者向けの駐輪場もあるということで、道路から視認性のあるところで誘導できるように、そこまでしっかり区としても指導していただきたいと思います。裏側に隠れて分からないということも散見されるので、その辺りはぜひ指導していただけたらと思います。 ○開発指導課長(大森隆広君) 今回、バリアフリーに伴って、ユニバーサルデザインという観点も非常に重要だと認識してございますので、しっかりとしたユニバーサルデザイン、また、分かりやすいサイン計画を、事業者に指導していきたいと思っております。 ○委員(玉木まこと君) よろしくお願いします。  今回、氷川公園の地下にある駐車場は開発に合わせて整備していただけるということで、今は立体ですけれども、ここも高低差がかなりあると思います。東京都の建築物バリアフリー条例などに基づき、公園の造り方も工夫が必要になってくると思いますので、住民の皆様の御意見も大事ですし、あとは、場所柄、治安などへの対策、いろいろ課題はあるとは思うのですけれども、まずは地域と一緒に造っていく公園ということでぜひお願いしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○土木課長(杉谷章二君) 今回、地下駐車場の再整備ということで、公園も再整備を行うことになります。玉木委員御指摘のとおり、高低差があるということで、それにつきましては、そこの高低差を活用するか、今のように平場の方を優先するか、その辺の工夫の仕方、使い方もいろいろあるかと思います。今後につきましては、地域の皆様、ワークショップなどによりまして、区民の方々の御意見を取り入れながら、再整備計画を検討していきたいと思ってございます。 ○委員(玉木まこと君) よろしくお願いします。  最後に2点なのですけれども、まず、今回、原案ということだったので、この計画に対して、地域の方から反対や不安な声など、そういったものが寄せられているかどうかというのを確認させてください。 ○開発指導課長(大森隆広君) 事業者には、日頃から計画を検討する際には、地元の方々の意見を吸い上げていただきたいということで要望してまいりました。今現在、地域の方から御理解をいただいた中で計画が進められていると事業者からも聞いてございます。 ○委員(玉木まこと君) 分かりました。  最後なのですけれども、生活利便施設など、今回の計画では何か対応があるのかどうか教えてください。 ○開発指導課長(大森隆広君) 現段階では、テナントについてはまだ未定でございます。しかしながら、今、スーパーマーケットが中に入っていまして、豊富な品物がそろっております。地域のニーズからも重要な施設と考えていますので、事業者には、しっかり地域のニーズに合ったテナント構成ということを、十分考慮していただきたいということを要望してございます。 ○委員(風見利男君) 現在、ここに2棟建っていると思うのですけれども、それぞれ何メートルなのでしょうか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 今現在、東側が100メートル。しかしながら、建築基準法上は100メートルなのですけれども、屋上部分に設備等々、看板が立っていまして、実際140メートルぐらいあったということでございます。西側は80メートルです。 ○委員(風見利男君) 今度230メートルと100メートルという。これは何でこんなに高いビルが建つのでしょうか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 今回、都市再生特区を活用した計画ということで、高さ制限については都市計画の中で決定されたものということでございますけれども、高さが高くなる分、景観に配慮した建物になる予定です。 ○委員(風見利男君) だから、その230メートルになる根拠というのがあるわけですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 今回、国家戦略特別区域ということで、また、都市再生特別地区、いわゆる事業者の提案制度を基に都市計画の素案をつくり込むということです。全体的な計画を総合的に判断し、230メートルの高さがこの場所に妥当だという判断がされたと考えております。ですから、何か計算式に基づいて230メートルではなく、建物の総合的な提案、計画の総合性、それを判断したと認識してございます。 ○委員(風見利男君) この界隈で一番高いビルはどこですか。何メートルですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 赤坂通りの反対側のBizタワー約190メートルございます。また、周辺には、赤坂インターシティ約200メートル、また、今工事中でございますけれども、赤坂二丁目地区約210メートル、主な周辺の建物の高さは以上でございます。 ○委員(風見利男君) 先ほど説明もあったとおり、この前面道路も狭いし、周辺に一部高い建物はあるけれども、地域にふさわしい高さかといったら、私は全然ふさわしい高さではないと思うのです。国家戦略特区だったら何でもありというのだったら、何のために法律があるのか分からなくなってしまうわけで、そこはやはり慎重にやるべきだと思うのです。ぜひそのような点でしっかり見てもらいたい。  あと、今回、東街区というところの南側に樹木がたくさん植えられていて、ある意味、森みたいなところがあるのですけれども、それは全部伐採されてしまうわけですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) この部分は、道路の拡幅によって、一回、樹木を移植するということで、道路拡幅によって樹木を処理することは確かに必要になってくるものの、伐採が前提ではなく、移植を前提に取り組みます。地区内に移植をしていくということを原則として考えていきたいと思います。 ○委員(風見利男君) それは事業者の提案でそうなっているわけですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 区が指導してございます。 ○委員(風見利男君) それは、事業者側もそのようなことでやりますと、こうなっているのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 移植の前には、実際、樹木医による植生調査を行い、移植に耐えられる樹木については、移植をしてくださいという強い指導をしていますので、その方向で事業者は検討すると、そのように考えてございます。 ○委員(風見利男君) あと、区立氷川公園の下にある駐車場、都市計画駐車場を東街区に移設するという。この駐車場の今の経営者というのはどこなのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 赤坂パーキングセンター株式会社でございます。 ○委員(風見利男君) では、その事業者とも合意の上で、移設をすると。移設されるところについては、赤坂パーキングセンター株式会社が運営主体となってやると。そのような中身なのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 新しい都市計画駐車場の運営をするかどうかはまだ未定でございます。 ○委員(風見利男君) ただ、移設をするということで今経営しているところは納得をしていると。そのようなことでいいわけですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 失礼しました。御理解をいただいたということでございます。 ○委員(風見利男君) ただ、運営主体はまだこれからの話合いという段階だということですね。 ○開発指導課長(大森隆広君) 委員御指摘のとおりでございます。 ○委員(風見利男君) あと、区域外の氷川公園を事業者が整備するという計画のようですけれども、法的な根拠などに基づいてやられるわけですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 開発に当たり、上位計画、または、開発に当たって地区の課題となっているようなもの、そういったものを開発によって何とか貢献をしていきたいという事業者が、この地区を何年かかけて調査し、この氷川駐車場の老朽化、かなり古い駐車場を移転し、新しい公園に再整備するといったようなことを、区域外貢献ということで事業者が提案をした。そういったことでございます。 ○委員(風見利男君) その整備に当たっては、近隣住民や利用者の方々に参加をしてもらって、どのような公園がいいのかということの検討は進めた上で、事業者に整備をさせるということになるわけですか。 ○土木課長(杉谷章二君) 駐車場の解体がございますので、当然、上に乗っている公園を撤去した上で解体に入ります。区としましては、再整備をやっていくことになりますので、地域の皆さん、長い間親しんでいただいておりますので、地域の皆様の御意見等をいただく中で、再整備を定めていきたいと思ってございます。 ○委員(風見利男君) 解体から再整備までどれぐらいかかるのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 解体から整備まで3年を予定してございます。 ○委員(風見利男君) そうすると、ビルが完成する前に公園ができるという理解でいいわけですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) ビルが出来上がった後、都市計画駐車場が東もしくは西、いわゆる開発区域に移転し終わった後、今の公園、また、駐車場を解体し、公園の整備に取りかかると。 ○委員(風見利男君) 今からいくと、完成まで大分先の話ですね。事業完了が令和13年度の予定ですから、10年後にビルが出来上がって、それから駐車場を移転して、壊して、造り直すということになると、15年ぐらい先ということですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 今から10年後に竣工でございます。事業完了は令和13年度でございます。また、公園工事中は、この広場3号を氷川公園の代替として使えるようなことも考えていきたいと考えております。 ○委員(風見利男君) そうすると、事業全体、この公園も含めて、令和13年度に事業完了という見通しなのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 風見委員御指摘のとおりでございます。 ○委員(風見利男君) 公園が使えなくなってしまうのはいつ頃からなのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 令和10年度に、外構も含めて建物が竣工いたします。それから氷川公園の整備に取りかかるということなので、3年間、令和10年度に竣工し、出来上がった後、令和11年度から氷川公園の整備に取りかかり、令和13年度に事業完了というのが全体の流れでございます。 ○委員(風見利男君) では、その間は広場3号が出来上がっているので、そちらの一部を氷川公園の代替のように利用してもらうと。そのようなことですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 風見委員御指摘のとおりでございます。 ○委員(風見利男君) あと、これから解体や建設工事が始まり、赤坂通りだけではなくて、ビルとビルの間の道、それから裏の道がすごく狭いわけです。工事車両が頻繁に通るとなると、やはり近隣に与える影響というのはものすごく大きいわけで、環境影響評価の報告のときも言いましたけれども、動線の考え方というか、その辺をしっかりしないと、大変な状況になるのではないかと思って私心配しているわけです。事業者にしっかり交通量調査をして、どのような流れで車両を運行することがいいのかというのをしっかりさせないとまずいのではないかと思っているのですが、その辺はいかがですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 確かにこの場所で東街区、西街区が同時に工事を進められて、大きな重機が頻繁に通るというようなことになれば、非常に近隣の方に御迷惑をおかけしますし、また、交通渋滞も予想されるということでございます。まだ施工業者は決まっていませんけれども、2街区の工事を進めるための手だてとして、工事は繁忙期をずらすよう、また、ゲートの位置など、細かいところについては私がしっかり指導していきたいと考えています。 ○委員(風見利男君) それで、この北側にTBSがあるわけですよね。そこの構内通路というのがあって、一般車両は入れないのだけれども、TBSの関係車両は入れるようになっているわけです。私は、そのようなところも工事車両の運行計画の中に入れていくと、赤坂通りに与える影響は一定の軽減にはなると思うのですけれども、その辺は計画には入っているのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 先ほどの答弁の中でも、施工業者がまだ未定という段階ではございますが、風見委員からいただいた御提案、非常に今後の工事計画を進めていく中で有効なことだと考えていますので、ぜひ事業者には私から提案していきたいと思います。 ○委員(風見利男君) ここはTBSの事業者が入っているのですよね。だから、自分のところのビルを建てるのに、一般車両の影響を極力少なくするという、当然事業者としての配慮があってしかるべきなので、今、開発指導課長おっしゃったように、ぜひ建設業者が決まった段階でよく相談していただいて対応できるようにお願いしておきたいと思います。  最後に、この赤坂地域はまちづくりの組織があって、この場所を計画するに当たっても、このようにしてほしいといういろいろな提案があるようですけれども、そのような意見もしっかり生かされた計画になるようにしていただきたい。緑地の活用なども含めて、先ほど玉木委員からもお店の話がありましたけれども、地元に本当に貢献するような、せっかく造るわけですから、地元の皆さんに喜んでもらえるような、あまり高過ぎて喜んでいるかどうか分かりませんけれども、やる以上は、しっかりした意見を反映できるかどうかという、これは非常に大事だと思うので、その辺もぜひ要請をしていただきたいと思いますけれども、いかがですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 風見委員御指摘の、この地区に港区まちづくり条例に基づくまちづくり団体として、赤坂通りまちづくりの会がございます。その中でまちづくり10か条という幾つかのルールがございまして、今回も、まちづくり協議会と事前に協議を行い、風俗営業の用途制限、デザインの協議、また、地区の回遊性向上など、いろいろな御要望をいただき、その内容について計画に反映してございますけれども、まだまだこれから実施設計を進めていく中で、より詳細に詰める必要がございますので、風見委員御指摘のとおり、丁寧にまちづくり協議会と調整をし、反映できるものは反映していきたいと。そのように事業者には指導していきたいと考えてございます。 ○委員(風見利男君) それと、まちづくりはまちづくり部門ですけれども、環境影響評価も区長意見として事業者に提出しているわけです。環境影響評価は環境影響評価、まちづくりはまちづくりというのではなくて、一体的に協力をして、環境影響評価の区長の意見がどれだけ反映されるかというのは、これからの設計などにも反映することになるわけです。解体に当たっても、工事車両の問題など、なるべく音の出ない機器を使うなど、いろいろな配慮も要請しているわけで、環境課ともよく連携して事業者を指導するということが大事だと思うのです。まちづくりはまちづくり、環境影響評価は環境の方でということだけではなくて、やはり区として、全体的な行政側の指導というのが一体的に進めていくというのが私は一番いいと思うので、その辺、環境課ともよく連携してもらって、対応してもらいたい。 ○開発指導課長(大森隆広君) 環境課と連携をしながら、しっかりとした指導をしていきたいと思っております。 ○副委員長(石渡ゆきこ君) 1点だけ。東街区の中の建物で、産業支援施設が予定されています。こちらはかなり先の計画で、恐らくこちらが完成する前には、札の辻の港区の施設もできると思います。それで、民間の事業者ですから、どこまで要望ができるのかというのはあるのですが、やはり札の辻にできる港区の施設との連携や、それ以外にも、去年オープンしました虎ノ門ヒルズビジネスタワーには実は一般社団法人日本国際紛争解決センターという施設がありまして、港区には産業振興にとても重要な施設があります。事業主体がばらばらだからということで、それぞれ利用者を集めなければいけないというのは非常にナンセンスですから、やはりワンストップという視点から、情報提供や連携という視点がこれからも望ましいと思うのですが、恐らく産業振興課に話が行く前に、情報の窓口ということでは、こちらの方々の方がより早く情報を発信されると思いますので、こういった連携について御意見をお聞かせください。 ○開発指導課長(大森隆広君) 石渡委員御指摘の、東側に整備いたします産業支援機能の整備でございます。こちらについては、区の産業振興課とも意見交換をしてございます。また、産業振興センターの指定管理者ともこれから意見交換しながら、双方でどういった支援、活動ができるかというようなことを、令和10年度に建物が竣工いたしますので、まだ期間がございますので、今後、竣工までには詳細を詰めていくということになろうかと思います。 ○委員長(土屋準君) ほかにありませんでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(土屋準君) なければ、報告事項(1)「赤坂二・六丁目地区地区計画の決定(原案)について」の報告は、これをもって終了いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長(土屋準君) 次に、報告事項(2)「浜松町駅西口地区地区計画の変更(原案)について」、理事者の説明を求めます。 ○開発指導課長(大森隆広君) それでは、報告事項(2)「浜松町駅西口地区地区計画の変更(原案)について」、御報告をさせていただきます。資料№2を御覧ください。  本計画につきましても、先ほどの赤坂二・六丁目地区と同様に、東京圏国家戦略特別区域会議において、区域計画に定める都市計画法の特例を活用する特定事業に位置づけられるものでございます。東京圏国家戦略特別区域会議の下、設置された東京都都市再生分科会で、都市計画案の策定等の手続を進めているものです。本日は、地区計画(原案)の変更内容について、当委員会に報告をさせていただきます。  1ページを御覧ください。浜松町駅西口地区のまちづくりについてでございます。  項番1、計画地の位置・地区の概要でございます。左下の位置図も併せて御覧ください。本地区は、浜松町駅の西側に位置し、地区内にはJR浜松町駅、東京モノレール浜松町駅、高速バスターミナルがあり、都営地下鉄大江戸線・浅草線大門駅につながる、交通利便性の高い地区でございます。  しかし、各交通の乗り入れ動線が複雑で分かりにくく、周辺市街地とつながる歩行者空間が不足しているなど、駅前の利便性・安全性の低下が顕在化してございます。  このような背景を踏まえ、平成25年3月、本地区に地区計画及び都市再生特別地区が決定され、交通結節機能の充実や居住環境の向上など、魅力あふれる市街地形成を進めるまちづくりを進めてきました。  このたび、国内外からの旅行者の受入れのための宿泊施設や観光支援機能等の整備、JR浜松町駅南口ラチ外、いわゆる改札外での通路の整備を行い、浜松町駅周辺の交通結節機能のさらなる強化、ゆとりある歩行者ネットワークの形成を図るとともに、国際性豊かなにぎわいのある、拠点性と象徴性を備えた、緑豊かで魅力あふれる市街地の形成を進めてまいります。  次に、項番2でございます。これまでの主な経緯でございます。平成25年3月にⅠ地区の地区計画を決定いたしました。平成29年1月に浜松町駅二丁目地区第一種市街地再開発事業の決定に伴う変更、さらに平成30年3月に、Ⅱ地区を追加するために地区計画を変更してございます。平成30年8月にⅠ地区内のB街区、令和3年3月にA-3棟がそれぞれ竣工してございます。  次に、項番3、今後のスケジュールでございます。令和3年度中に区域計画の認定が予定されています。また、令和3年度にモノレール棟の着工、令和4年にA-1、A-2の着工、令和8年度中にA-1棟、A-2棟の竣工、令和11年度にモノレール棟の竣工を予定しています。  次に、項番4、整備する主な公共施設等でございます。配置図と右下の一覧表を併せて御覧ください。このたびの地区計画の変更に伴う主な公共施設等についての変更はございません。表の上には、計画建物の外観イメージをお示ししてございます。東側となる旧芝離宮恩賜庭園からのパースでございます。  2ページを御覧ください。項番5、施設建築物の概要でございます。今回新たに変更する箇所は、赤色の線で囲んだ部分となります。変更する対象といたしましては、Ⅰ地区のA街区のA-1、A-2棟で、変更項目は赤字でお示ししてございます。  変更部分を中心に御説明させていただきます。Ⅰ地区については、区域面積約3.9ヘクタールで、変更はございません。A街区における敷地面積は約2万1,000平米、延べ面積は約31万4,000平米、変更前と比較し約2万7,000平米の増加、高さの最高限度は235メートルとなります。主要用途は、事務所、店舗、都市計画駐車場、自動車ターミナル、カンファレンスセンター、駅舎、医療施設、子育て支援施設で、今回の変更にてホテルを追加いたします。階数、高さは、A-1棟が変更前と比較し7階増え46階、高さは変更前と比較し38メートル増となり、235メートルでございます。A-2棟は変更なく、地下3階、地上8階、約48メートルとなります。そのほか、Ⅰ地区のA-3棟及びモノレール棟並びにB街区、浜松町二丁目地区の2地区及びⅡ地区については、表のとおりでございます。  次に、左下の断面イメージ図を御覧ください。今回の変更で、本地区において新たに整備するものをオレンジ色の囲みでお示ししています。観光拠点・都心型MICE拠点を形成するため、国際水準の宿泊施設や観光プレ体験施設、また、地区外の旧芝離宮恩賜庭園の文化施設や弓道場を整備いたします。  また、今回の変更におけるさらなる取組について、緑色の囲みでお示ししてございます。防災性向上と環境負荷低減への一層の取組として、帰宅困難者の受入れスペースを3,100人から4,000人に拡充するとともに、太陽光発電施設などの増設なども行ってまいります。  次に、右のJR浜松町駅南口ラチ外通路の再整備のイメージを御覧ください。左が変更前、右が今回の変更となります。みどりの窓口等の駅施設を撤去することで、約15.5メートルの歩行者空間を確保し、さらなる安全・安心に向けた歩行者ネットワークを強化いたします。  3ページを御覧ください。地区計画(原案)の内容について御説明させていただきます。名称は浜松町駅西口地区地区計画、位置は港区浜松町二丁目及び海岸一丁目各地内、面積は約5.5ヘクタールでございます。  3から7ページは地区計画の計画書となりますが、本日は変更する部分を中心に御説明させていただきます。  8ページの変更概要を御覧ください。資料は新旧対照表となっており、変更箇所に下線を引いてございます。まず、今回地区計画を変更する理由は、社会的背景に伴い、国、東京都、区の上位計画の改定が行われたものでございます。本地区を含む周辺が観光拠点としての機能強化を図る必要があると位置づけられるなど、上位計画の変更に基づき地区計画の目標の見直し、整合を図ることが大きな要因です。  具体的には、本地区に新たに宿泊機能と観光支援機能を整備するとともに、さらなる交通結節機能の強化を図り、駅前拠点にふさわしい多様な機能を備え、利便性の高い国際性豊かなにぎわいのある複合市街地の形成を図るためです。そのため、新たな機能と拡充する機能に関連する箇所のみの変更でございます。上から8行目、「交通結節の拠点」を「交通結節拠点」に変更いたします。  次に、変更の箇所に合わせて、国家戦略特別区域法に基づく都市計画の特例を活用することから、表の中段にて、「東京圏国家戦略特別区域に関する区域方針において、世界で一番ビジネスのしやすい環境を整備することにより、世界から資金・人材・企業等を集める国際的ビジネス拠点を形成することとされている」を追加いたします。  8ページ下段、9ページを御覧ください。平成29年に改定した港区まちづくりマスタープランにおいて、交通結節拠点における環境整備について示されていることから、本地区においても目標として引用してございます。「港区まちづくりマスタープランにおいて、交通結節拠点では、アクセス性の高さをいかし、国内外から旅行者を受け入れる商業や宿泊、文化、交流、観光などの都市機能の集積を図り、来訪者が快適に過ごせる環境の整備を推進すること」を追加いたします。  次に、9ページ2段落目1行目、「この」を「これら」といたします。  次に、5行目、「多様な都市機能の集積」を追加します。これは、港区まちづくりマスタープランにおいて、交通結節拠点では、商業、宿泊、文化、交流、観光など、都市機能の集積を図るとあることから、これらをまとめて多様な都市機能といたしました。  続いて、3段落目2行目、「交通拠点機能」を「交通拠点の機能」に変更いたします。  次に、区域の整備・開発、保全に関する方針でございます。まず、土地利用の方針ですが、新たに「宿泊」「観光支援機能」を追加いたします。これは、令和3年に改定された東京都の区域マスタープランにおいて、浜松町・竹芝地区の将来像に宿泊機能と観光拠点が追加されたものでございます。  次に、地区施設の整備の方針でございます。「交通結節機能の拠点」を「交通結節拠点」に変更いたします。  続きまして、10ページを御覧ください。その他当該地区の整備、開発及び保全に関する方針でございます。「自然エネルギー」を「再生可能エネルギー」に変更いたします。  次に、建築物に関する事項を御説明します。建築物等の用途の制限でございます。新たに風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第2条第1項各号及び第5項といたしました。第5項各号を改めて制限に追加したものでございます。また、第6項から第10項を第5項として整理いたしましたが、規制内容に変更はございません。なお、本地区では、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律で規定する風俗営業、性風俗関連特殊営業を営むことはできません。
     続きまして、11ページを御覧ください。計画図1については、地区計画及び地区整備計画区域の範囲を示してございます。記載内容に変更はございません。  続きまして、12ページを御覧ください。計画図2-1の地区施設に変更はございません。  続きまして、13ページを御覧ください。計画図2-2の地区施設の変更もございません。  続きまして、14ページを御覧ください。計画図3、壁面の位置の制限に変更はございません。  地区計画の内容の説明は以上でございます。  最後に、資料はございませんが、今後の都市計画手続の予定でございます。本計画は、6月29日火曜日、東京圏国家戦略特別区域会議の東京都都市再生分科会を受けて、原案を作成してございます。本原案は、都市計画法第16条及び港区まちづくり条例第14条に基づき、7月12日月曜日に公告され、7月26日まで2週間縦覧されます。また、原案に対する土地の所有者等の意見書の提出期間は、8月2日月曜日までの3週間となってございます。その後、都市計画(案)に関わる手続を9月末頃から予定しています。  なお、本地区計画に関連する都市計画といたしまして、都市再生特別地区がございます。本地区の都市計画(案)の手続につきましては、あらかじめ当委員会に御報告させていただきたいと存じております。よろしくお願いいたします。  甚だ簡単ではございますが、「浜松町駅西口地区地区計画の変更(原案)について」の報告は以上でございます。 ○委員長(土屋準君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございましたら、順次御発言願います。 ○委員(玉木まこと君) 宿泊施設と観光施設が追加ということで、建物の延べ面積及び高さが変わっていると思うのですけれども、この計画での容積率の上限はどの程度なのか、その辺りを教えてもらえますか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 今回の変更に当たりましては、地区計画と同時に、都市再生特別地区の変更ということで、その中で容積の割増、都市再生に貢献する新たな貢献メニューということで評価をされ、その分が容積として評価になってきたというものでございます。ですから、今後については、少し現段階では考えづらいのかと考えてございます。 ○委員(玉木まこと君) 分かりました。  基本的なところなのですけれども、帰宅困難者支援機能がさらに強化されて、3,100人から4,000人に拡充されるというところなのですが、デッキレベルが帰宅困難者のためのスペースとして確保ということでよいのか。そして、地上レベルというのは、何かしら災害が起きれば、地上にもあふれると思いますけれども、その辺をどう考えているのか、確認させていただけますでしょうか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 資料の2ページを御覧いただきますと、新たに追加した部分がございます。3階の歩行者広場、レセプション会場や、今回新たに容積が評価され、新しく生まれた宿泊用途部分、そこを拡大して、3,100人から4,000人に増やしたということでございます。 ○委員(玉木まこと君) レセプション会場を活用しながら、3,100人から4,000人に増やしたということで、承知いたしました。  地上レベルには特段そのようなスペースはないという認識ですけれども、それで間違いないかということと、地上レベルは何かしら広場的なものが建物内部にあって、少しは滞留スペースを用意されるのかどうか、その辺がイメージできなかったので、教えていただけますでしょうか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 地上レベルでございますけれども、災害時、例えば浸水、津波等、地上レベルの避難場所というのは非常に課題があると認識していますので、一時避難所を設置してございます。ただ、オープンスペース等いろいろございますから、津波など、災害時に使えるような状況になれば、グラウンドレベルの広場やオープンスペースも活用できますが、今回の一時避難場所の算定からは除いてございます。 ○委員(玉木まこと君) 分かりました。3階レベル、デッキレベルに設けているということで承知いたしました。  JRの北口のデッキレベルにいた人は移動すると思うのですけれども、地下でも建物がつながっていくので、大江戸線からの動線などもまた変わってきて、なかなか全体像が分かりづらいので、また計画が固まってきた段階にでも、地上レベル、地下鉄レベル等の動線が分かる資料を提供していただけたらと思いますので、お願いします。 ○開発指導課長(大森隆広君) 分かりやすい資料を調製して、また委員に御提出したいと思います。 ○委員(風見利男君) 上に宿泊施設を新設するということで、7階上積み、38メートル高さをアップするという。これは事業者の提案なわけですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 事業者が、社会的な背景、または周辺のまちづくりの進展を見て、新しい都市再生に貢献ができるだろうといったことから、事業者からの提案で、今回、宿泊施設を整備するものでございます。 ○委員(風見利男君) 事前に港区には相談があったのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) おおよそ3年ぐらい前に、東京都、港区に対して相談があったと聞いてございます。 ○委員(風見利男君) 私が聞いているのは、この計画ではなく、宿泊施設を上に設置するという相談です。 ○開発指導課長(大森隆広君) 今回の提案は、まさに風見委員御指摘のとおり、観光、それと宿泊機能、今までなかった施設を新たに追加して、都市の再生に貢献したいという提案でございます。そういった提案が3年ほど前、港区、そして東京都にその相談があったということです。ただ、具体的に最上階に宿泊施設を設けるといった内容のものではございません。 ○委員(風見利男君) 当初の計画にはなかったわけですよね。 ○開発指導課長(大森隆広君) 当初の提案には、宿泊施設という提案はございませんでした。 ○委員(風見利男君) 先ほど玉木委員も聞いていたけれども、ここは本来であれば容積率が600%ですけれども、そんなのは全然関係なく、1,000%を超えているわけです。今回、宿泊施設の建設に当たって、これは東京圏国家戦略特別区域会議で決めれば、それで確定になってしまうということなのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 東京圏国家戦略特別区域会議で決定し、また、その内容を内閣総理大臣が認定をすれば、提案された区域計画の内容が、都市計画があったものとしてみなすという立てつけになってございますので、風見委員御指摘のとおり、そのように考えております。 ○委員(風見利男君) 東京圏国家戦略特別区域会議の責任者も内閣総理大臣だから、自分で決めたのを覆すことはないのでしょうから、それはそのとおり決まってしまうのでしょうけれども、その会議に港区や東京都が呼ばれて、これに対してどうかという意見を述べる機会というのはないのですか。 ○都市計画課長(野口孝彦君) 東京圏国家戦略特別区域会議そのものには同席しません。東京圏国家戦略特別区域会議の前に、地区計画が区決定の案件の部分については、港区都市計画審議会に付議され、意見をまとめて提出することになります。 ○委員(風見利男君) これはいつ港区都市計画審議会に諮られたのですか。 ○都市計画課長(野口孝彦君) 本件につきましては、10月を予定しています。 ○委員(風見利男君) これからということですね。  国家戦略特区だと、宿泊施設を設けるために、容積率を上げないとできないからということで、国家戦略特区というのは何でもありということです。  それで、宿泊施設ができることは別に否定はしませんけれども、ここでわざわざ国際水準の宿泊施設と言っているわけですが、港区で国際水準の宿泊施設というのは、このように指定したというのはほかにどこかあるのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 国際水準宿泊施設という言葉の定義でございます。こちらは、港区まちづくりマスタープランの中で国際水準の宿泊機能という言葉がございます。本地区ではMICEの誘致を目指してございまして、そのため、国際水準の宿泊水準が必要だという位置づけでございます。一般的に国際水準といいますと、多言語対応が可能なコンシェルジュ、複数のレストラン、プール、フィットネス等の付帯サービス、ホールやカンファレンス機能、そういったものを有している宿泊施設という考えでございます。 ○委員(風見利男君) 私が聞いているのは、港区内の宿泊施設で国際水準の宿泊施設はないのかと聞いている。だって、わざわざここで国際水準の宿泊施設と位置づけるというのは、少し今までと違う宿泊施設を造るということでしょう。だから、ここだけこのような位置づけをするということ自体が、ほかの宿泊施設に失礼ではないかと思うのだけれども。 ○開発指導課長(大森隆広君) 同様に、都市再生特別地区内で国際水準の宿泊施設というような位置づけに加えているホテルを申しますと、虎ノ門四丁目地区、マリオット・インターナショナルホテル、また、港区外でございますけれども、八重洲二丁目地区、ブルガリホテル東京、そういったものが国際水準の宿泊施設と位置づけられてございます。 ○委員(風見利男君) そうすると、港区には1つしかないということですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 失礼しました。この地区では、先ほど都市再生特別地区の位置づけの中でという御説明をさせていただきましたが、この周辺では、ホテルインターコンチネンタル東京ベイ、こちらのホテルも国際水準と一般的に言われてございます。 ○委員(風見利男君) そんなことは、どこにもうたっていないですよね。どこかにうたっているのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 特別な位置づけはないものの、先ほどの答弁の繰り返しで恐縮でございますけれども、港区まちづくりマスタープランの中で、国際水準の宿泊施設という表現をさせていただいているところです。ただ、言葉の定義としてはございません。 ○委員(風見利男君) でも、先ほど言った虎ノ門や豊洲の宿泊施設というのがこれに当てはまるというのだと、やはり国際水準の宿泊施設という基準がなければ、どこが当てはまるか判断しようがない。誰がつくるわけですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 一般的な位置づけでございますけれども、業界の一般的な5つ星ホテルと言われているものが国際水準の宿泊施設ということで、専門誌といいますか、そういった位置づけの中で幾つか紹介されている本などがございます。 ○委員(風見利男君) このようなまちづくりの計画図、今までも地区計画などいろいろなことをやってきたのでしょうけれども、その中で国際水準の宿泊施設という名称でやったことはあるのですか。 ○都市計画課長(野口孝彦君) これまでの図書における記載については、今、確認し切れないのですけれども、都市計画再生特区で特別な地区を指定して、国際競争力を高めるための活力、そして、特例を認めていこうという目的と照らし合わせて、世界一働きやすいビジネスゾーンをつくることと同様に、外国人が来訪することをターゲットにした宿泊施設を造っていく、それを認めていくという、国際競争力を高めるための外国人向けのホテルを誘致するということから、このような表現になっているものと考えております。 ○委員(風見利男君) 国際競争力を高めるというのは、今、政府が言っているのは、世界一、企業が稼ぎやすいまちをつくるというわけです。それを港区まちづくりマスタープランの中で、何で国際水準の宿泊というのをわざわざ位置づける意味合いがあるのですか。 ○都市計画課長(野口孝彦君) 港区としての特徴を伸ばしていくために、都市の活力を創造していくことが大事であると考えております。そのような中で、外国人も働きやすい、または住みやすい、来訪しやすい都市の能力を伸ばしていくことが大切であることから、このような交通結節拠点について利便性を高めて、特に外国人対応も高めていくという方向性を定めているものでございます。 ○委員(風見利男君) そうすると、ここは日本人は対象外で、外国のビジネスマンが来て宿泊をして、満足のできるホテルを事業者が造ると。そのようなことですね。 ○都市計画課長(野口孝彦君) 外国人にターゲットを絞り、特化してまちづくりをしていくという視点ではございませんで、あくまでもこの土地の持つ特性、特徴を踏まえて、外国人も視野に入れた、ターゲットに入れた都市の発展を目指していくということでございます。 ○委員(風見利男君) 外国でも、国際水準の宿泊施設という位置づけのホテルというのはたくさんあるのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 外国の国際水準という位置づけの中でのホテルの定義というところは、少し調べてみたいとは思いますが、日本でいえば、観光業界の一般的な呼び方としては、先ほど御説明した5つ星ホテル、これが国際水準宿泊施設という位置づけです。 ○委員(風見利男君) だから、そのような国際競争力や何とかと言えば、容積率はどんどんアップしてしまうというやり方というのは、本当によくないと思うのです。大体200メートルなど、そんなビルをぼんぼん建てることが本当にいいのかということです。  目の前には都立の立派な公園があるわけで、今回、そこも事業者に整備を委ねるということなのでしょう。何でそのようになってしまうのでしょうか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 事業者が、この地区における新しい魅力ということで、観光資源として、まさにこのエリアの駅に隣接し、また、芝浦一丁目、当地区、竹芝など、非常に利便性のいい、駅からも近い、魅力的な観光資源となるべき施設、ここをより文化施設として庭園のファンを増やそうという思いの中から、文化施設、弓道場を整備するといった提案でございます。 ○委員(風見利男君) それは事業者が整備してあげますと提案したものを、東京都が受け入れるということなのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 東京都で、旧芝離宮庭園の保存計画を策定いたしました。その中で、保存と利活用という計画の中での文化施設、また、弓道場の整備、そういったものが上位計画の中で位置づけられ、それを事業者がこの地の開発によって、ぜひそこを事業者が貢献をしていきたい、整備をして文化施設として価値を高めていきたいというような提案でございます。 ○委員(風見利男君) 本来は東京都が整備することなのでしょう。違うのですか。民間に丸投げして整備してもらうということが、本当にいいのかどうかということです。先ほどの赤坂二・六丁目地区の氷川公園も民間事業者でやってもらうという。本来、例えば、東京都や区がやるのであれば、このように整備するという基本的な方針があって、それに基づいて事業者がやるというのなら分かりますけれども、民間事業者が自分の庭園みたいに、宿泊施設のお客さんに前の公園で遊んでもらいますみたいな、そのような位置づけで観光資源として開発した方がいいという、そんなやり方だったら、そもそも行政というのは何なのかということになるわけです。  当然、この恩賜公園も、東京都が責任を持って、このように幾らかけて整備するのだという方針がなくて、弓道場が古くなったから、そろそろ直さなくてはいけないのでということで、渡りに船で民間事業者にやってもらうという。そんなのがまかり通ったら、港区の公園でもそのようにやられたら、事業者のための公園整備になりかねない。一般にも開放しているから、別にそこの事業者だけが利用するということではないのでしょうけれども、その辺のすみ分けというか、その辺が曖昧なまま、この開発があるから渡りに船でやってもらうみたいなやり方が本当にいいのかどうかということです。  そこは、だから、氷川公園のときは言いませんでしたけれども、そのようなところの整備も、行政が行政として基本的なプランを持って、それに基づいて事業者にやってもらうという。少なくともそれがなければ私はまずいと思うのですけれども、それはいかがですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) まさに風見委員御指摘のとおり、東京都が未来の東京戦略において、民間活力を生かした公園整備というのを一つのメニューとして提示してございます。未来の東京戦略の一つ、民間活力というところで、上位計画、考え方があって、今回事業者が整備を行うといったところでございます。  また、この整備は、民間活力を活用するものと、従来の東京都が整備するものとすみ分けした中で整備を行っていくという考えが示されてございます。 ○委員(風見利男君) だから、民間活力をどうのこうのというのは、非常に問題なのです。前にも本会議で言ったことがあるけれども、神宮外苑を東京都公園まちづくり制度実施要綱に基づいて開発をすると。180、200メートルのビルがぼんぼんと建って、今ある運動施設を全部潰すという、こんなことが平気でまかり通るのが民間活力の導入なのです。だから、ここも本当に東京都が民間活力を導入しないと整備できないかといったら、そうではないわけで、だから、外国の人を大いに招いてということになると、外国人好みの公園に整備しようという方向がもし出たとしても、私は不思議ではないと思うのですよ。だから、東京都は東京都で恩賜公園の歴史的な価値からきちんと位置づけてやらないと、公園そのものが、昔から設置された歴史的な経過が、気をつけないとないがしろにされてしまうのです。  だから、そこはやはり行政は行政としてのしっかりとしたスタンスがないと、民間活力導入といえばいいのかという、そんなことではないと思う。東京都がそのように決めているから、それで行くのですということだけだったら、もう港区は要らないわけで、港区にある公園で、そんなに民間活力導入でやらなかったらできないかといったら、そうではないわけだから、そこはやはり慎重にやらないと、この辺を一体開発するついでに公園整備してもらいましょうみたいな、そんな安易なことで進められたら、都民の貴重な財産が食い物にされてしまうと思うのです。絶対そんなことがないように、港区としても監視を強めてもらいたい。  業者に適宜情報を捉えてもらって、しっかりとやはり区民の貴重な憩いの場所でもあるわけで、そのような場所が奪われることがないように、しっかりやるべきだと。その辺、いかがですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 風見委員御指摘いただいた御意見に関しましては、取りこぼすことなくして東京都にお伝えし、しっかりと協議していただけるように、区から要望してまいります。 ○委員長(土屋準君) ほかに質問はございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(土屋準君) なければ、ここで休憩を取りたいと思います。再開は3時30分とします。              午後 3時11分 休憩              午後 3時27分 再開 ○委員長(土屋準君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  次に、報告事項(3)「品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)について」、理事者の説明を求めます。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(吉田誠君) それでは、報告事項(3)「品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)について」の御報告をさせていただきます。資料№3を御覧ください。  本計画につきましても、先ほどの赤坂二・六丁目地区、浜松町駅西口地区と同様に、東京圏国家戦略特別区域会議において、区域計画に定める都市計画法の特例を活用する特定事業に位置づけられるものであり、東京圏国家戦略特別区域会議の下に設置された東京都都市再生分科会において、都市計画案の策定等の諸手続を進めるものでございます。本日は、地区計画(原案)の変更内容について、当委員会に報告させていただくものです。  それでは、資料1ページを御覧ください。品川駅周辺地区のまちづくりについてでございます。  まず、1の計画地の位置・地区の概要でございます。左下の位置図も併せて御覧ください。品川駅周辺地区は、国道15号の東側に位置し、JR車両基地跡地を中心とする約18ヘクタールの地区です。2020年にJR高輪ゲートウェイ駅の暫定開業をはじめ、羽田空港の本格的な国際化やリニア中央新幹線の整備により、国内外の各都市をつなぐ広域交通結節点としての役割が強まっています。そのような状況から、JR車両基地跡地を活用した大規模な土地利用転換が進められています。  当地区のうち区域1から4においては、駅とまちが空間的・機能的につながるまちの実現に向け、地域交通の拠点や地域に開かれた交流空間としての重層的な駅前広場を整備し、周辺地域とのつながりを強化する基盤の整備を進めるとともに、国際競争力強化に資する高質な機能が集積する複合市街地の形成を図るため、平成31年4月に地区計画及び都市再生特別地区の変更が都市計画決定されました。  その後、まちびらきに向けた整備に着手する中で、明治初期に鉄道を敷設するため海上に造られた高輪築堤の一部と見られる構造物が計画地内で出土しました。高輪築堤の出土以降、有識者で構成される高輪築堤調査・保存等検討委員会において、調査・保存の在り方について検討が進められ、調査・保存方針が取りまとめられました。  こうした経緯を踏まえ、当地区では、まちづくりと高輪築堤保存の両立に向けて、都市計画の変更を行います。  次に、中ほど上の2のこれまでの経緯でございます。この地区では、平成28年4月に、当初の地区計画、土地区画整理事業が決定されております。平成28年7月に土地区画整理事業の認可が行われた後、平成31年4月に、先ほど申し上げました都市再生特別地区、地区計画等の変更が行われております。その後、関連都市計画の変更に伴う土地区画整理事業の変更認可が行われてきております。  次に、右上3の高輪築堤の保存についてでございます。当地区内に出土した高輪築堤については、考古学・鉄道史などの有識者で構成された高輪築堤調査・保存等検討委員会での検討を経て、調査・保存方針が取りまとめられました。1点目が、橋梁部及び公園隣接部の2か所を現地保存とすることで、図では赤色で着色している箇所になります。2点目が、信号機土台部を移築保存することで、図では緑色の枠で表示している箇所になります。3点目が、記録保存箇所については、詳細かつ慎重な調査を行うこととしています。図では黄色で着色している箇所になります。  この保存方針の取りまとめを受けて、今回、都市計画の一部変更を行うものであり、以下、その変更内容について順次御説明させていただきます。  4の高輪築堤の保存に向けた計画変更を御覧ください。まず、3街区(橋梁部)と書かれた青枠内を御覧ください。右から2番目の断面イメージの絵にありますとおり、築堤を保存するため、建物位置について、地上部を約4メートル、地下部を約12メートル、鉄道用地側へ移動し、区画道路1号の上下空間を活用いたします。  次に、その下、2街区(公園隣接部)と書かれたオレンジの枠内を御覧ください。右の図、計画変更後の図にありますとおり、茶色で示した高輪築堤を保存するため、2街区と1街区を結ぶ高輪築堤の上空に整備予定のデッキの形状を変更いたします。  続きまして、2ページをお開きください。5の主な公共施設等でございます。地区計画で定めている主要な公共施設と地区施設の一覧をお示ししております。ページ左側上段の変更概要図を御覧ください。こちらで具体的に変更が生じた施設について御説明いたします。まず、3街区の建物の図の下側につきましては、従来計画では、道路沿いに歩道状空地4号がございました。紫の点線でございます。赤色で着色した高輪築堤の現地保存に伴い、この部分の歩道状空地は取りやめることといたします。その一方で、赤色の高輪築堤現地保存箇所については、将来、広場に位置づけることとし、後に御説明する地区計画の参考図において、構想線として記載するものといたします。  また、そこの左側に隣接する紫の斜線で示した箇所については、今回、広場7号として追加いたします。  次に、3街区の建物の図の上側につきましては、建物位置が鉄道用地側に移動することに伴い、歩道状空地の幅員の一部を3.5メートルから2メートルに変更いたします。  次に、2街区及び3街区で黄色の丸点線でお示ししているデッキレベルの歩行者通路につきましては、形状の変更を行います。これらについては、幅員や延長については変更はございません。  以上の変更内容につきまして、右側、地区施設の表において赤字で表示しております。具体的には、広場7号を新たに追加し、その面積は約300平米としております。また、歩道状空地4号については、幅員を2メートル、延長を約320メートルに変更しております。  また、ページ下段の配置図におきましては、2街区にある歩行者通路2号と、3街区にある歩行者通路5号について、形状の変更を反映しております。  主な公共施設等の変更内容につきましては、以上になります。  続きまして、3ページを御覧ください。6の建築物の概要でございます。変更部分について御説明いたします。ページ左上の表を御覧ください。赤字で記載した箇所が、都市計画の変更に伴い建築計画の変更が生じた箇所になります。まず、3街区の敷地面積ですが、従前が約1万3,000平米であったのに対し、約1万5,000平米に変更されております。道路内を建築敷地として利用することに伴い、敷地面積の設定が増加しているものです。  次に、3街区の計画容積率ですが、従前が約1,350%であったものに対し、約1,170%に変更されております。敷地面積が増加したことに伴い、容積率が見かけ上、減少しているもので、延床面積は従前と変わっておりません。  3街区の変更に伴い、全体の合計についても変更されており、変更後の敷地面積は約7万4,000平米、計画容積率は約940%となっておりますが、延床面積は変わっておりません。  建築物の概要につきましては、以上になります。  次に、7の今後のスケジュールを御覧ください。令和3年度に区域計画の認定を行った後、一部計画変更に基づく工事着手を行い、令和6年度に工事完了の予定となっております。
     続きまして、4ページを御覧ください。地区計画(原案)の変更内容について御説明させていただきます。名称は品川駅周辺地区地区計画、位置は港区港南一丁目、港南二丁目、芝浦四丁目、高輪二丁目、高輪三丁目及び三田三丁目各地内、面積は約18.3ヘクタールでございます。  11ページまでが、地区計画の計画書となります。  本日は12ページ以降の変更概要、こちらは新旧対照表でございますので、こちらで御説明させていただきます。まず、12ページを御覧ください。地区計画の目標についてです。左が従前の記載、右が変更後で、変更箇所には下線を引いております。上から3行目、ガイドラインが改定されておりますので、ガイドラインの名称を変更しております。  次に、上から7行目、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピック競技大会について記載を取りやめております。  13ページを御覧ください。上から4行目、新駅の名称が高輪ゲートウェイ駅に決定したことを反映しております。  上から8行目、明治初期に造られた日本初の鉄道の遺構である高輪築堤をまちづくりに活かすことについて、新たに記載しております。  こちらが、今回の都市計画変更の理由につながる部分でございます。  次に、その下の欄を御覧ください。区域の整備、開発及び保全に関する方針でございます。新駅の名称決定を反映した修正がございます。以降、同じ修正は御説明を省略させていただきます。  14ページを御覧ください。表の中段、4、オープンスペースの整備方針の(6)を御覧ください。現地保存する高輪築堤が身近に感じられるような空間を創出することを、広場の整備方針に追加しております。  また、次の(7)では、高輪築堤の橋梁部について、築堤が身近に感じられるような空間として広場に位置づけることを方針として記載しております。  さらに、次の(8)では、区画道路2号に面して広場を整備することを方針として記載しております。こちらは、(7)の広場に隣接するものです。  続きまして、15ページを御覧ください。1行目から、区域3の道路上空を活用して、建築物等を整備することを方針として記載しております。  次に、地区整備計画の変更について御説明します。地区施設の配置及び規模につきましては、先ほどの資料の2ページで御説明させていただいたとおり、広場7号の追加、その下、歩道状空地4号の幅員、延長の変更を行っております。  続きまして、16ページを御覧ください。建築基準法の改正に伴い、項ずれを反映しております。  17ページからは、計画図になります。計画図につきましても、変更する部分を中心に御説明させていただきます。  まず、19ページを御覧ください。地区施設等の位置を示しております。こちらの計画図では、先ほどの資料の2ページで御説明させていただいた地区施設の変更を図に反映しております。図の中央付近を御覧ください。1点目、広場7号の追加でございます。2点目、歩道状空地4号の延長の変更でございます。こちらは部分的に取りやめていますので、街区の西側の表記を削除しております。3点目、歩行者通路2号と歩行者通路5号の形状の変更を反映しております。  次に、20ページを御覧ください。建築物の壁面の位置の制限を示しております。図中、泉岳寺駅と記載された文字の上の街区、こちらは3街区ですが、今回、線路沿いの道路上空を活用して建築物の整備を行うことに伴い、線路沿いに新たに4号壁面を定めております。  ページ下段の立面図のうち、一番右、4号壁面の図を御覧ください。図の左側が鉄道側、右側が建物側になります。鉄道側から建築物に対して低い方から順に、12メートル、10メートル、12メートルの位置に壁面を定めています。道路の幅員が12メートルであるため、12メートルの位置に定められた壁面が実際の道路境界線と一致するとお考えください。一方、10メートルの位置に定められた壁面は、道路上空に2メートル突き出した位置にあるということを示しております。なお、道路の幅員が一律12メートルではない部分が存在するため、このような場合は、星印3の注釈において、実際の幅員に合わせた数字となるように定めております。  このような壁面制限を定めた理由は、高輪築堤を保存するため、地上部の建物位置が約4メートル鉄道側へ移動したことによります。道路の管理上必要な空間を確保した上で、一部、道路上空に建築物を整備することを可能としております。  なお、この線路沿いに4号壁面を定めたことに伴い、もともとの敷地内に定められていた1号壁面とつながる部分について、新たに2号壁面を追加しております。  続きまして、23ページを御覧ください。参考図1になります。地区内外の歩行者ネットワーク等について、将来構想も含めて記載しているものです。今回、こちらの参考図について、橋梁部の築堤保存箇所に新たに広場の構想を落とし込んでおります。泉岳寺駅の表記の少し上、3街区の下の方に細長いラインがございます。こちらでございます。将来的に具体的な保存及び公開方法等が確定した後に、地区施設等として計画図に記載をしてまいります。  続きまして、24ページを御覧ください。参考図2になります。こちらは、地上レベルとデッキレベルの一体的なネットワークを断面図で示したものです。こちらの図にも、広場7号や構想としての広場など、今回の地区施設等の変更を反映しております。  地区計画の内容の説明は以上でございます。  最後に、資料にはございませんが、今後の都市計画手続の予定でございます。本計画は、6月29日に書面開催された東京圏国家戦略特別区域会議の東京都都市再生分科会を経て、原案を作成しております。本原案は、都市計画法第16条及び東京都再開発等促進区を定める地区計画等の案の作成手続に関する条例第2条に基づき、7月12日月曜日に公告され、7月26日月曜日までの2週間縦覧されます。また、原案に対する土地の所有者等の意見書の提出期間は、8月2日月曜日までの3週間となっております。その後、都市計画案に関わる手続を9月末頃から予定しております。  なお、本地区計画に関連する都市計画として、都市再生特別地区(品川駅北周辺地区)がございます。本地区の都市計画案の手続につきましては、あらかじめ当委員会に御報告させていただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。  甚だ簡単ではございますが、「品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)について」の御報告は以上でございます。 ○委員長(土屋準君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございましたら、順次御発言願います。 ○委員(うかい雅彦君) 高輪築堤が出土されての変更ということなのですけれども、このことについては、今年度の予算特別委員会でも、質問させていただいているのですが、改めて伺いたいのですけれども、高輪ゲートウェイ駅を造る際に、山手線と京浜東北線を海側に寄せたことによって、今回、出土されたわけでありますけれども、京浜急行が品川駅1階に下りるということで、品川駅のまちづくりにも大きく関わっている開発なのですが、新しい高輪ゲートウェイ駅を造るに当たっては、大体どのぐらいの費用がかかったか、分かる範囲でいいので、教えてもらえますか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(吉田誠君) JRの車両基地の再編、また、高輪ゲートウェイ駅の整備など、鉄道関連としての設備投資といたしまして、約1,000億円を超える投資を行ってきていると聞いてございます。 ○委員(うかい雅彦君) まず、1,000億円をかけて整備したことによって築堤が出土されたということになると思うのですけれども、それについて費用というのはどのくらいかかっているのですか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(吉田誠君) 今回の開発用地内の調査で、全体で100億円程度を想定しているということでございます。このうち、これまでの検出調査などにおきまして、既に数十億円の費用を投じていると聞いてございます。 ○委員(うかい雅彦君) 有識者の方からいろいろな御意見をいただきながら検討してきたわけですけれども、移築保存について、大体どのぐらいの費用がかかるという想定をされているのでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(吉田誠君) 今後、有識者からの助言を聞きながら、詳細な調査を行った上で具体的な検討を行ってまいりますと聞いてございますけれども、ただ、事業者としては、数十億円程度費用がかかるのではないかと見込んでいると聞いております。 ○委員(うかい雅彦君) 分からないものはしようがないのですけれども、10億円なのか90億円なのかで全然話が違ってしまうのですが、まず、この高輪築堤は、JR高輪ゲートウェイ駅を造るに当たって出てきたものであって、それに既に1,000億円のお金をJRがかけているわけです。なおかつ、今回の高輪築堤が出土され、掘り起こしにも100億円をかけている。なおかつ、検査、そのようなことにも数十億円のお金をかけている。なおかつ、これから移築保存していくのにも数十億円かかる。1,000億円と簡単に言いますけれども、港区の予算の半分を超えてしまっているわけです。そのお金を既に民間企業であるJRが負担をしている。この開発に対して1,000億円をかけていなかったら、高輪築堤というのは出てこなかったわけです。それだけのお金を既に使ってしまっている。投資してしまっている中で、なおかつまだ学者、先生方から全面保存しろなどというお声も上がっている。  やはり、このことをきちんともっと皆さんに理解をしていただかなければいけないのだと思うのです。この経緯がどこかに行ってしまっていて、ただ突然何か線路の周りを掘ったら築堤が出てきたという話では全然ないわけです。なおかつ今、あれだけきれいに掘り起こして、皆さんに見ていただいて、それを保存、調査していくために、数十億円かかります。何が言いたいかといったら、先人がそれだけのものを残していった、そういった先人に対してリスペクトがあるから、これだけのお金をかけてJRはやっているのだと思うのです。JRは開発に向かっている、開発に向かっているとマスコミや何かが書くけれども、それは全然違うと思うのです。  私、高輪で生まれ育って、高輪ゲートウェイ駅のところに高野山というお寺があるのですけれども、そこの幼稚園出身で、昔、本堂の横が小山で、国道15号線が全部見えたのです。線路を電車が走っている先に東京湾が見えて、船が航行しているのが見えたのです。ボーボーという汽笛も聞こえましたし、それはだから、港南地区など埋め立てた後のところなのでしょうけれども、その数年後に今度、東京オリンピックに合わせて東海道新幹線が走って、そのような時代を経て現在に至っているので、世界的にこれだけの鉄道システムを日本が持っているというのは、そういった先人たちが残して受け継いできたものがあるから、今のこの日本の輸送システムがあると。私は、決して先人に対して、とにかく再開発を進めるとJRが動いているとはとても思えない。  今後はやはりきちんとしっかりと理解した上で、いろいろな方々に言っていただかないと。これ、何で申し上げるかというと、予算特別委員会でも言ったのだけれども、このことに関して、築堤の真上にビルを建てる計画ですから、私たち、何年間もかけて話し合ってきたのをどうすればいいのかとおっしゃっています。やっとここで落ち着いたとほっとされているけれども、あと、東京都の第二種再開発の方々も、とっくの昔に引っ越してしまっています。それが熱供給が来るのが来ないのかということで、すごく心配をされていた。そのような方々も、本当にいろいろ考えると、後でとにかく整備してよかったと。皆さんが喜ぶようなまちづくりになってもらいたいのだけれども、やはりこういった今までかかってきた費用についてもしっかりと示すことによって、それによってJRに対しての見方も変わるのではないかと思います。開発ばかりを目指しているようなイメージを持たれている形に、マスコミや何かから見るとなってしまうのだけれども、やはりこのことについては、教育委員会にもしっかりと認識を私はしてもらわなければいけないと思うのです。これを受けて、教育委員の先生方や学者の先生方も認識が変わるような気もするし、本当にここまで御理解いただいているのかという、少し私は不安になる部分があるのです。  今さらもうここまで来ているのだからあれですけれども、ぜひともそういったことをしっかりと、街づくり支援部からも教育委員会に投げかけて、しっかり港区として共有していただきたい。そのお願いなのですけれども、いかがでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(吉田誠君) 高輪築堤調査・保存等検討委員会におかれましても、まちづくりを広く検討されたと聞いてございますが、改めて本日のうかい委員の御意見につきまして、港区教育委員会に伝えていきたいと思います。 ○委員(うかい雅彦君) 私も決して、残せるものなら残していただきたいものであります。でも、地元の方々は私に、残してくださいとおっしゃる方は一人もいません。言われたこともないです。やはりJRの開発が進む中で、どれだけJRが残してくれるのかという見方をしている方がほとんどです。今回のまちづくりというのは、泉岳寺駅側からデッキを新駅にかけてくださいという要望も、区長宛てに地域の十何町会から提出されたり、地元から期待も受けている話なので、これは本当に申し訳ないですけれども、しっかりと進めていっていただかないと困る話なので、やはりきちんとした認識を持っていただけるように、しっかりと皆さんで共有していただきたい思いますので、よろしくお願いします。 ○委員(玉木まこと君) 高輪築堤に伴う変更なので、確認したいと思うのですけれども、4街区というところはかなり長い範囲で、かつ建物にもつながっていってしまい、全面保存するということは非常に難しいということですね。ただ信号については移築して残すということだと思うのですが、4街区の高輪築堤の位置というのは、配置図でいうところのどの辺りにかかってくるものなのか、教えていただけますでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(吉田誠君) 4街区につきましては、今、玉木委員の配置図でいきますと、4街区、この下に区域4-2というのがございます。ちょうどこの間に赤色の細長い広場がございますけれども、この付近、赤い広場が横に細長く描いてありますけれども、大体この辺りの位置とお考えいただければと思います。 ○委員(玉木まこと君) 広場4号というのは、具体的にどんな広場になるかというのが想像ができないのですが、頂いている資料だけを見ますと、少なくとも高輪築堤の一部はかかってくるというか、重なるのだろうと私も見て取ったので、単純に広場になるのであれば、残せるのではと思いました。多くの区民の方もこれを見たとき、単純にそう思うのだろうと。広場になったことにより、何で高輪築堤の一部を残せなかったのかという意見などが出てくると思うのですけれども、その辺りの考え方と、どのような議論があったのか、簡単に教えていただけますでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(吉田誠君) 4街区の築堤ですが、実際にはこの広場の赤い細長い表記、これよりも少し幅広でございます。4街区の北棟、南棟、こちらの建物に当たるということと、区域4-2、こちらにもかなり入り込んだ位置にございます。このような状況で、高輪築堤調査・保存等検討委員会において、この件も議論されていると聞いてございますけれども、4街区については、東側の道路がすでに完成し、供用が開始されているということで、3街区のように、建物を東側に動かす変更ができなかったと聞いております。また、4-1街区の計画建物に大きく干渉するということ、また、4-2街区、個人地権者の生活再建が検討されている街区ですけれども、こちらにもかなり大きく入り込んでいるということから、4街区での現地保存は実現困難との説明が事業者からされております。 ○委員(玉木まこと君) ありがとうございます。  これは要望になるのですけれども、広場4号がどんな広場なのか、交通広場というのが地上レベルにあって、広場4号、5号はどのような形なのか、どの程度交通量を想定しているのかなど、その辺りも分からない部分なので何とも言えないのですが、この建物がずらせないということはよく分かりました。その上で、高輪築堤のあったことは、例えば、石だったり、モニュメントであったり、アート作品まではいかなくても、デザインなど創意工夫の中で、ここに高輪築堤があったと分かるようにしていただきたい。例えばよくあるのは、渋谷駅の東横線なども、土台の橋台部分を残しながら、ここにかつて東横線があったということが分かるように、したという事例などもあります。もちろん学者で全面保存という意見があるのは承知していますけれども、今、難しいというJRの回答があった中で、この広場とか、地上レベルの造り方というところで、最大限できることがあれば、検討していただきたいというのが要望なのですけれども、そのようなことをぜひJR側にも伝えていただけたらと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(吉田誠君) JR東日本から、この広場4号、新東海道というコンセプトでございますけれども、こちらに築堤を取り入れることを検討していくと聞いてございます。詳細に当たっては、今後、引き続き検討していくと聞いてございますので、しっかりと実現できるように働きかけていきたいと思います。 ○委員(玉木まこと君) ありがとうございます。よろしくお願いします。ぜひ具体的な案が出たら、また情報提供いただけたらと思いますので、よろしくお願いします。  信号機なのですけれども、まだどこにずらすというのは未定という認識でいいのでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(吉田誠君) 信号機の土台部の移築先ですけれども、広場4号の中央付近の下側に広場5号というのがございます。こちらへの移設を基本として今後検討していくと聞いてございます。 ○委員(玉木まこと君) 分かりました。  最後なのですけれども、2点あります。広場4号についてですが、ここは記録保存調査ということで、一部埋めたまま現地保存できる範囲は記録保存調査から除くという注釈があるのですけれども、そこについてはどこがどうなるのか、かなり細切れになるのか、ここには、見えないかもしれないけれども残っているということが、何かしら今回のプロジェクト全体としてしっかりと記録、公表されると良いと思うのですけれども、その辺りはいかがでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(吉田誠君) 事業者であるJRから、築堤を後世に残すということで、様々な方法を今後検討していくと聞いてございますので、ここに残る築堤全体がイメージできるような情報を発信できるような方法というものを含めて検討されるように、JRに対して働きかけていきたいと思います。 ○委員(玉木まこと君) 後世にしっかりと残るような形でぜひお願いしたいと思います。  最後は、今後検討範囲となっている5街区、6街区なのですけれども、ここについては築堤があるだろうという前提の下、ぜひ計画を進めていただきたいと思います。それについては、どこまで残せるか、どう活用するかということは今後検討だと思います。あるだろうという前提に立って計画を進めて、検討していただきたいということで要望させていただきます。 ○委員(風見利男君) この文章自体はどこで調製したのですか。この資料の品川駅周辺地区のまちづくりについて、このような資料はどこで作られたのですか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(吉田誠君) 本日の説明資料は、港区で作成したものでございます。 ○委員(風見利男君) 今回の築堤の発見がいかにすごいものかという認識が、私はこの計画地の位置・地区の概要の中ではあまり感じられないのですけれども、とにかく日本初の鉄道で、アジア、インドネシアでは同じようなものがあったけれども、そこは植民地として造られて、独自に造ったのはここしかないわけです。来年も鉄道が通って150年という記念すべきところで発見された、本当に貴重なものだという点が、私は非常に弱いと思うのです。  先ほどJR東日本は民間だという話がありましたけれども、もともと日本国有鉄道を分割して、財産も全部すみ分けしたわけです。もともと国民の共有財産なのです。私は、そのような立場でこの問題を扱ってもらいたいと思うのです。まちづくりというのは、まちをつくるだけがまちづくりの仕事ではないわけで、きちんと事業者を指導、誘導するという立場にあるわけで、私はやはりそのようなところが非常に抜けていると。  先ほどJR東日本も積極的に保存のために頑張ったという話があったけれども、高輪築堤調査・保存等検討委員会の会議録を全部読むと、一新聞記者がたまたま電車で通ったときに、何かあると。よく調べたら、築堤が発掘されたと。だから、高輪築堤調査・保存等検討委員会で話し合ったことなど、早くJRに記者会見などをやって公表しないととんでもないことになるということが会議録に書いてあるわけです。高輪築堤調査・保存等検討委員会でいろいろ論議をされて、今回、一部残すことになったけれども、私はそんなことでは済まないと。  あなた方は読んだかどうか分かりませんけれども、きちんと区長宛てにも、教育委員会宛てにも、一般社団法人日本考古学協会、一般社団法人日本イコモス国内委員会や鉄道史学会、本当にいろいろな団体から、全面保存だと。それは一回壊したら、二度と取り返しがつかないのです。記録保存というのは壊すということだから、残るのは橋梁と公園の一部に築堤がそのまま残るのと、信号機を移設するという、これしか残らないのです。本当にそんなことでいいのかということなのです。だから、本当にまちづくりというのであれば、もう一度、ここ全体のまちづくりを再検討するぐらいのことが私はあってもしかるべきで、本来、JR東日本がそのようにすべきです。本当に先人が造って、海の中に築堤を造るというのは大変なことです。どのような努力で造られたのか、まだ分かっていないわけです。それなのに、一部記録保存でいいということでは私は済まないと思うのです。  区長部局も教育委員会も、この委員会の報告書に基づいて、それをJR東日本に要請をして、一部このような形で残るということになったということで、区としては一段落しているようですけれども、世界的にはそうではないですから、本当にもっと残そうということがどんどん広がっているわけです。本当にお金の問題だけではないのです。だって、新橋駅も、みんなが運動してあのような形で残すようになったわけで、本当に壊したら二度と戻らないということで私は考えてほしいと思うのです。まちづくり部門はまちづくり部門で開発を進めていくという、これは一定しょうがないけれども、事業者が計画したことをそのままいいですよというのが、区のまちづくりの考えではないわけでしょう。港区の将来、海外から人をたくさん呼ぼうという、新型コロナウイルス感染症がどうなるかによって大分変わってしまうのでしょうけれども、そのようなときに、あそこは表玄関、リニアもどうなるか分かりませんけれども、羽田空港、新幹線、リニアが、新駅ができて、そこにいろいろな海外から、日本中からお客さんが来るときに、そこに150年前の築堤がこのようにあったのですということになれば、どんな価値を生むかということなのです。私はそのように考えていかないと、本当にまちづくりといっても、それでいいのかということだと思うのです。  そのような点で、本当にこの築堤がこれだけ見つかったということが、品川駅周辺のまちづくりの新たな開発の計画見直しをしてやるという、それぐらいの大胆な発想が私はあってしかるべきだと。私はそれぐらいの価値が、文化財とか何かはよく分かりませんけれども、少なくとも今までの報道なり、一般社団法人日本考古学協会などいろいろなところの出された要望書や、発表された会長の声明文など、そのようなものを読めば、いかにすごいものかと誰もが感じるわけだと思うのです。私は、ここだけに限らず、そのようなまちづくりというということを、区としても新たな視点から考えるという、ここが私はいい機会だと思うのですが、その点はいかがですか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(吉田誠君) まず、今回の築堤、非常に重要な遺構であるということは承知をしております。今回の地区計画の中で、地区計画の目標に、今回の築堤について、明治初期に造られた日本初の鉄道の遺構であるということをはっきり書き込むということをしてございます。また、築堤に関して、様々な機関等から保存要望等の御意見が寄せられているということは、私どもまちづくりの部門も承知してございます。  こうした状況も踏まえながら、これまでに事業者が立ち上げた高輪築堤調査・保存等検討委員会におきまして、港区教育委員会もオブザーバーとして参加して検討がなされてきてございます。区としては、こうした状況を経て取りまとめられた保存方針を尊重しており、都市計画変更の素案は、この保存方針に沿って、橋梁部などの現地保存、公開を実現するため、事業者から提案されたものと認識してございます。 ○委員(風見利男君) 業者から提案された中身だったらそれは分かります。しかし、重要さからいって、そんなことで済むのかということです。本当に日本で初めて新橋から横浜まで、その前に一部開通したという話もありますけれども、そのような歴史的なものが残っているという、そこだと思うのです。それを本当に記録保存で、あとは全部壊してしまって、どこに行くか分からないということになってしまうわけです。本当にそんなことでいいのかということをもう一度、ぜひまちづくり部門でも考えてもらいたいと思うし、我々も我々でいろいろなところを通じて残すために考えたいと思いますけれども、ここにしかないというものだということです。  そこはぜひまちづくり部門でもしっかりと考えていただいて、今の高輪築堤の保存に向けた計画変更の中で、確かに書かれているのです。ここに、この計画地の位置・地区の概要の中で、その後、まちびらきに向けた整備に着手する中で、明治初期に鉄道を敷設する、海上に造られた築堤の一部と見られる構造物が計画地内で出土しましたという記述の仕方が、この程度でいいのかということです。こちらに書いていることが悪いというのではないのです。本来であれば、この最初の1というのは導入部分ですから、やはりそこのところに、いかに世界からも注目する、あるいは日本の鉄道史を知る上で貴重なものだという、そのようなものがあってしかるべきだと、これを見て感じたわけで、今さら変えるわけにはなかなかいかないのでしょうけれども、そのようなまちづくりだから、開発計画がそのまま行くというのがまちづくりの仕事だったら、私は違うと思うのです。  だから、本当にそこのまちに見合った計画、どうなのかということも事業者に指導するという。これもまちづくり部門の仕事ではないのですか。そのような点から再度この問題についてはよく考えていただきたい。我々は独自にまた運動はして、どれだけ頑張れるか分かりませんけれども、残すためにやりたいと思っているので、そのようなまちづくり部門での今回の築堤の持つ意味合いというのか、重みというか、そのような点もぜひ、今までもずっと議論はされて、皆さんも認識はしていると思うのですけれども、再度各歴史的な価値も含めて考え直してもらいたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ○品川駅周辺街づくり担当課長(吉田誠君) 築堤の重要さというのは認識しておりますので、そこは再度改めて認識を持ちたいと思います。築堤の今後につきまして、有識者である高輪築堤調査・保存等検討委員会に、残し方についてもしっかりと助言などを求めながら、よい形で残していくと聞いてございますので、私どもとしましても、今後もあの場所での残し方というものをしっかり注視していきたいと思っております。 ○委員(風見利男君) ですから、私はこの一部変更については容認はできません。 ○委員長(土屋準君) ほかにございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(土屋準君) ほかになければ、報告事項(3)「品川駅周辺地区地区計画の変更(原案)について」の報告は、これをもって終了いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長(土屋準君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「請願元第13号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園敷地港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますでしょうか。 ○委員(風見利男君) これは請願のときに副区長から答弁していただいたと思うのですけれども、その立場は今も生きているということでいいわけですよね。 ○土木課長(杉谷章二君) 風見委員御指摘のとおり、生きてございます。 ○委員長(土屋準君) ほかにありますか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(土屋準君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(土屋準君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長(土屋準君) 次に、審議事項(2)「発案元第5号 街づくり行政の調査について」を議題といたします。  本発案に関わる令和3年重点調査項目につきまして、正副委員長(案)を過去3年間の重点調査項目と併せて皆様にお配りさせていただきました。本日のところは、会派に持ち帰って御検討いただき、皆様からの御意見を踏まえて、次回以降の委員会で決定したいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(土屋準君) そのほか、本発案につきまして、何かございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(土屋準君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(土屋準君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長(土屋準君) 次に、野口都市計画課長から発言を求められておりますので、これをお許しいたします。 ○都市計画課長(野口孝彦君) 貴重な時間をありがとうございます。  資料№4にございますが、「白金高輪駅東部地区まちづくり構想(素案)」に寄せられました区民意見に対する区の考え方について取りまとめができましたので、そのことについて御報告させていただきます。  これは、令和3年2月10日の当委員会に御報告させていただきました「白金高輪駅東部地区まちづくり構想(素案)について」の区民意見の募集結果に関する資料でございます。  資料№4を御覧ください。区民意見の募集により寄せられた意見は、全部で52件です。52件の意見の反映状況につきましては、1、意見を反映し、計画素案を修正したものが1件、2、計画素案の記載の中で趣旨を反映しているものが27件、3、計画素案では記述していませんが、既存事業等で既に対応しているものが9件、4、意見の内容が対応できないものについてが1件、5、区政に対する要望等として受け止めたものが14件となっております。  また、2ページ以降に意見の要旨、区の考え方、反映状況等を記載しておりますので、御確認いただけたらと思います。  甚だ簡単ではございますが、白金高輪駅東部地区まちづくり構想(素案)に寄せられた区民意見に対する区の考え方についての説明は以上です。
    ○委員長(土屋準君) 何かございますでしょうか。 ○委員(玉木まこと君) 51番ですけれども、対応としては5、意見として受け止めるということなのですが、本地区が様々な開発または建物の更新が今行われているというところで、意見としては、人口が明らかに増加するということが予想される中で、医療であったり、保育園、また、駅等のインフラの対応というのは大丈夫なのかということに対して強い心配をされていらっしゃいます。区の回答は、担当部署で検討しているということで、不安な思いに対して明確な回答ではないということで、こちらの趣旨の方が感じられているということで御意見をいただきました。  ここの部分について、もちろん人口増の対応というのは重要な内容だと思いますので、ぜひ明確な形で、各施設の対応、駅のインフラの状況もしっかりと踏み込んだまちづくりというものを検討しているというところを、各担当部署でやっているのであれば、そのことをしっかりと示していただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○都市計画課長(野口孝彦君) 51番の、人口増に対する各施設、その他それに必要な、生活をする上で暮らし続けていく上で必要な施設に対する不安が大いにあるという御意見の趣旨は重々承知しております。  今回の回答の中で、各担当部署と検討していく、また、各担当部署と連携していくと書いてございますが、まちづくり構想の中で全てを解決することではなくて、そもそも区民生活そのものについては、それぞれの所管と連携を図りながら、過不足のないようにしっかりと整えていく努力をするということは、これまでの区の姿勢そのものでございますので、そういった意味では計画に反映しておりませんが、基本的な考え方としては、きちんと整えていきたいということでございます。  具体的には、例えば保育園につきましては、一定規模の建物の建築計画については、我々、子ども家庭支援部等と協議、調整の上、計画を具体化することが手続上、定まっております。このように、建築計画が大規模で具体化する際には、それぞれの所管にもきちんと連絡、連携を図って、対応の必要性の有無、用意など、そのようなことについて執り行ってまいりたいと考えております。 ○委員(玉木まこと君) 今、保育園の例を示していただきまして、ありがとうございます。過去の議会の中でも、白金高輪駅のホームが混雑するということは、いろいろ意見も各委員から出されているということもありますので、ぜひその辺りというのは、その辺の不安がなくなるように、しっかりと方針といいますか、対応ということを示すようにお願いしたいと思います。現時点で計画自体に加えるということは難しいのかも分かりませんけれども、そういった視点で、いま一度、載せられるものがあれば、しっかり示していただきたいということで要望させていただきますので、よろしくお願いします。 ○委員(風見利男君) まちづくりに関する港区の基本的な考え方を少しお聞きしたいのですが、9ページの40に、人口増に伴い子どもが増えることが想定されますが、この地域の子どもたちが通う御田小学校が改築され、35人学級になることが計画されています。人口増を想定した改築となるよう区全体として検討してくださいと。区では、地域の将来人口推計並びに35人学級による普通教室数の増加も踏まえながら、御田小学校の改築に向けた基本構想・基本計画の策定を進めており、今後も地域の状況や社会情勢の変化などを勘案しながら、よりよい教育環境と安全・安心な教育施設の確保を進めてまいりますと。  この方は学校のことを心配されているわけですけれども、開発によって巨大ビルや高層マンションができることで、これは学校ですが、先ほどのやり取りの中で出ていた保育園や高齢者の憩いの場所、それから、子どもたちが集い遊ぶ場所、日々の生活を営む上で必要な商店街等々、まちの再生のためには当然必要なことで、そのようなインフラ整備を含めたまちづくりというのが、まちづくりを進めていく私は基本だと思うのですけれども、これは港区もそのような形で進めていると思うのですが、そこはいかがでしょうか。 ○都市計画課長(野口孝彦君) 住宅の器を造ることだけがまちづくり方針ではございませんので、そういった意味では、生活をするために必要な全ての施設や、生活をする上での道路基盤などの課題について一定の方向性を出し、よりよいまちを目指していきたいと。それが基本的な方向性だと捉えています。 ○委員(風見利男君) だから、玉木委員とのやり取りでもあったとおり、本当に新しいまちをある意味つくるわけです。再生させていくわけです。それは皆さんの希望でつくっていくわけで、そこは皆さんの合意の上で進めていくわけですけれども、本当に人が営む、日々生活するということになると、やはり近くに公園がある、高齢者の皆さんが安心して憩える場所がある、気軽に買物ができるお店があるという、これが本当のまちだと思うのです。そこを進めていくのがまちづくり部門で、当然、全庁的に協力しなければできないわけで、まちづくり部門だけで進めるわけではないのですけれども、そこは本当に協調して新しいまちをつくっていくという、それが私はまちづくりの基本だと思うので、それでいいわけですよね。 ○都市計画課長(野口孝彦君) 実際にまちが再生されていく、また、建て替え、更新を迎える地区や建物はやはり多くございますので、その機会において、区でないとできないことと、民間の事業者、民間の活力を生かしながら公共的なものを備えていくことと、両面整えていくことが大事だと考えています。  そのためにも、道路の基盤が弱いところには歩道状空地を誘導していくなど、区でできないところ、区が及ばないところについての協力を賜ることも大切ですし、また、学校については区しか造れないと思いますので、そこの受皿をしっかりと想定して用意していく。これは取り組んでいくことだと思います。  なので、まちづくりの方で入ってくる情報については、所管部署としっかりと連携を図りながら、よりよいまちを目指していきたいと考えております。 ○委員(風見利男君) それで進めていただきたいのですけれども、その大前提は、そこに住んでいるみんなが合意の上で進めていくと。これもいいですよね。 ○都市計画課長(野口孝彦君) 今回もそうですけれども、区で考え方や方針、将来像を取りまとめしていくときには、しっかりと区民意見をいただいて、その意見を踏まえ、反映して取りまとめをしていくことが非常に大切だと考えております。 ○委員(風見利男君) これは今回つくったまちづくり構想の素案だけではなくて、これからまちづくりを進めていく上でも、やはりそこに住んでいる方たちが主人公で、その人たちの意向に基づいて進めていくという、これもいいわけですよね。 ○都市計画課長(野口孝彦君) 広く区民の御意向、それから課題、それから問題意識、そこら辺をしっかりと捉えて進めてまいりたいと考えています。 ○委員長(土屋準君) そのほか、よろしいでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり)     ────────────────────────────────── ○委員長(土屋準君) それでは、その他、何かございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(土屋準君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。              午後 4時33分 閉会...