高輪地区総合支所長・産業・
地域振興支援部長兼務
(
高輪地区総合支所副
総合支所長事務取扱、
高輪地区総合支所管理課長事務取扱) 山 本 睦 美
芝浦港南地区総合支所長・
環境リサイクル支援部長兼務 長谷川 浩 義
地域振興課長・
国際化・
文化芸術担当課長兼務 太 田 貴 二
環境課長 大 浦 昇
地球温暖化対策担当課長 清 水 秀 樹
みなと
リサイクル清掃事務所長 阿 部 徹 也
〇会議に付した事件
1
審議事項
(1) 請 願3第5号 2030年
CO2削減目標引き上げに関する
請願
(3.2.19付託)
(2) 請 願3第6号
区有施設への
再生可能エネルギー電気導入を求める
請願
(3.3.16付託)
(3) 請 願3第10号 港区2030年
CO2削減目標の
早期達成を求める
請願
(4) 請 願3第11号
区有施設での
自動販売機ペットボトル廃止を求める
請願
(以上3.6.10付託)
(5) 発 案元第6号
区民生活事業・
教育行政の調査について
(元.5.29付託)
午後 1時00分 開会
○
委員長(
清家あい君) ただいまから、
区民文教常任委員会を開会いたします。
本日の
署名委員は、
池田委員、
赤坂大輔委員にお願いいたします。
傍聴者から撮影・録音の申出がありました。これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) それでは、そのようにさせていただきます。
日程に入ります前に、本日の運営について御相談させていただきます。
6月14日月曜日の
委員会でお伝えしたとおり、
審議事項(2)及び新規に付託されました
審議事項(3)、(4)の
請願につきまして、
請願者から
趣旨説明の申出がありました。そこで、まず
請願の
趣旨説明をお受けしてから、日程を変更して
審議事項(2)から(4)までの
請願審査を行いたいと思います。その後、日程を戻しまして、
審議事項(1)から順次審査を行いたいと思います。このような進め方でよろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) それでは、そのように進めさせていただきます。
なお、
審議事項(2)から(4)までの
請願について、
請願者より
追加資料の提出がありました。皆様にお配りしておりますので御確認ください。
──────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) それでは、
審議事項(2)「
請願3第6号
区有施設への
再生可能エネルギー電気導入を求める
請願」の
趣旨説明を受けたいと思います。本
請願については、
議長宛てに1名の
追加署名がありましたので、御報告いたします。
それでは、
請願文を書記に朗読させます。
(
書記朗読)
──────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) 朗読は終わりました。
請願者の方がお見えになっております。前にお越しください。
それでは、
請願の
趣旨説明を簡潔にお願いいたします。
○
請願者(
吉永瑞能君) すみません。また
委員の
方たち、区の
方たちのお時間をいただきましてありがとうございます。
これは3月にお出しさせていただいているのですが、
再生可能エネルギー電気の導入については、港区は非常に積極的に、
地域連携などを組み合わせたり、
ごみ焼却場の
電気を使ったりということで推進していただいておりますし、3月に策定された港区
環境基本計画でも、
区有施設のゼロ
エミッション化というものを掲げていただいているので、やっていくという
お話は大前提としてお決めいただいているところだと思うのですが、今回お出しさせていただいたのは、
資料の1枚目に前回の
清水課長の答弁を抜き書きしているのですけれども、やるのだけれども、ここに書いているように、「
再生可能エネルギーなど
環境に優しい電力というものを導入するためには、数千万円以上、
電気料が上がってしまうということを
見積りなどで確認しております」ということで、進まないという御説明を、これは個別に
お話をしに行ってもいつも言われる
お話なので、そこが果たしてそうなのだろうかというところで、いつも
お話をさせていただいているのですけれども、1つには、2ページ以降に、
環境省の
再生可能エネルギー導入のための
資料というものをおつけしているのですが、これを見ていただくと、
環境省で導入した、5枚目ぐらいをめくっていただくと、「15」と書いてあるところ、
新宿御苑でも
再生可能エネルギー100%にして、
電気代が下がっていますということが出ていまして、その次のページにも、
共同調達の例ということで、
環境省の
施設を
再生可能エネルギー100%にして、やはり
電気料金は下がっていますということがあり、これは
小泉環境大臣も常に
記者会見でおっしゃっている
お話なので、工夫をすれば下がるという
お話をしているところなのですけれども。
10月ぐらいから、
地球温暖化対策担当の
方たちに、では
リストを出してくれませんかという、既に検討していただいているわけなので、港区中の
電気料金の
契約について
リストを見せてもらって検討しましょうという
お話をしたことに対して、それが1か月たっても2か月たっても出てこなくて、「個別の
資料は持っているのですけれども」という
お話だったのですけれども、出てこない中で、このような形で数千万円上がるという御答弁をいただいているので、ほかのところ、例えば
東京都の
都庁舎が、2020年の
入札では
再生可能エネルギー100%にしてそれ以前の
契約より下がっていますので、これは
清水課長にも私はそのものの
資料をお渡ししていますけれども、そういう状況からすると、
再生可能エネルギーにして上がったというところはとても少ないものですから、手法の問題なのではないかというところで、
資料が出てこないものですから
情報公開請求をさせていただいて、港区の全部の
電気の
契約というのを見せていただいたところ、それを分析しますと、ほとんどの
契約について、まず
東京電力とそのまま
契約しているというものが、小規模なものです。小規模といっても月30万円ぐらいのものはあるのですけれども、そのまま
契約していますので、これについては、ほかの団体や会社などに聞いたところ、15%ぐらい下がるでしょうという
お話があり、これは
付合契約というのでしょうか、港区の用語はよく分からないのですが、
付合契約などという名前で、小規模な
契約については課長などが決済して
入札もせずにやっていますという
お話だったので、それを全部、
情報公開で見ると、やはり下がりますという
お話があり、さらに港区も取り組んだ、
東京都の「みんなでいっしょに自然の
電気」事業では、これは私
たちも申し込んだのですけれども、6%下がっているわけなので、港区だけがなぜ
再生可能エネルギーにすると上がるという話をしているのかが、分からないところであったのですけれども。
それで、どういう
見積りを取っているのですかというのも
情報公開請求で出していただいたのですけれども、すごくびっくりしたのは、
東京エコサービス株式会社というところ1か所からしか取っていないのです。それで、その金額も出ていないので分からないのですけれども、私は
民間企業に勤めているのですけれども、普通、
見積りを取るといったら、3者とか4者、取らないと通らない話なのですけれども、
東京エコサービス株式会社は、もちろん港区も出資している、組合がつくった会社ということで、優先することは別にいいと思うのですけれども、ほかからも取ればいいのではないかという話もあり、そういう努力がされていないという中で、数千万円上がりますという御答弁をいただいても、少し違うのではないかというのがあって。
これは、むしろ、
区議会議員の
方たちに考えていただきたいのですけれども、
清水課長も電力を担当する方も係長も、みんなすごく一生懸命、何とかしたいとおっしゃっていて、でも区のほかの部署になかなか通せないみたいな
お話も何となく漏れ伝わってきて、こういうことは1つの課がやりますなどという話ではなくて、区全体として決めた方針なので、やっていかないといけないのではないのかということを特に申し上げたいというところなのですけれども、例えば長野県などは、
知事が
本部長になっているゼロ
カーボン推進本部というものをつくって、
温暖化対策をやっている。昨日の報道では、国も内閣府に
局長級の
審議官を置いて、全庁的な
温暖化対策をやると言っていますので、そういうことも含めてやっていく必要があるのかという。それで、私が調べたところだと、今すぐ変えられて
電気料金が下がるということが明確にあるにもかかわらず、
東京電力などと
契約しているものというのがここにたくさん書いてありますけれども、これは恐らく、一個一個見ていただいたら、8割ぐらいが下がると思うのです。そういう状況なので、
温暖化担当の
方たちに頑張っていただくだけではきっと駄目な役所のメカニズムがあると思いますので、議会として
請願を通していただいて後押ししていただければという趣旨でございます。よろしくお願いします。
○
委員長(
清家あい君) ありがとうございます。
請願者の方に御
質問等がございましたら、順次、発言をお願いします。
○副
委員長(
丸山たかのり君) 今回の
請願に限らず、これまでも様々な
請願を出していただきまして、また本来は我々がこういったこともしっかり調べていくべきところでしょうけれども、
請願者の方に自らいろいろと調べていただきまして、本当に
大変参考になりました。
それで、
1つ確認なのですけれども、港区における
区有施設が使っている
電気エネルギーは、港区総体の
エネルギーでの割合としてはすごく低いというか、率としては低くなってしまうと思います。やはり港区の中で、
区施設が
再生可能エネルギーを導入するということが、
港区民及び港区の企業に与える
行動変容や、そういった
再生可能エネルギーに取り組む姿勢を打ち出すことで、
再生可能エネルギーを導入することが増えていく、促していく効果があると私も思っているのですけれども、そういったことを
請願者の方も考えていらっしゃるということでよろしいのでしょうか。
○
請願者(
吉永瑞能君) 私は、金額が増えても、
地球のためには
再生可能エネルギーへの転換をやってもいいと思うのですけれども、ただ、ほぼ下がるので。それで、今すぐ下がるというものをしないというのが、
民間人の感覚からいくと超謎。なぜ切り替えないのですか、これは区民の不利益ですよねという。これはまさに
清水課長に書いていただいているように、
新型コロナウイルス感染症などの対応で予算の振り分けが厳しい、難しいということを書いていただいているので、逆に、では下がるものはすぐやったらいいのではないですかと思うのですけれども。それで、やはり民間は進んでいて、数か月前の話ですけれども、港区の公園もたしか
指定管理者だと思うのですけれども、日比谷花壇の
グループ会社が、
自分が
指定管理者のところを20か所ぐらい全部、
再生可能エネルギーにしているのです。そういう努力も民間ではしていただいているので、ぜひ区としてもやっていただいた方がいいのかと思うのです。
それで、恐らく論点は、
清水課長がおっしゃった何千万円上がるというのは、3
契約ある
区庁舎以外の大きな
契約ですか、全部で2億円ぐらいあるのですけれども、それが厳しいという
お話をされていると思うのですけれども、それも
資料をおつけしていますが、
リバースオークションという仕組みで、
環境省もやっていますし、いろいろな自治体がやっています。先週は新宿区が提携しましたという、
リバースオークション開始の報道がありましたけれども、そういうことを工夫しながらやっていただければいいのかという。それで、実はこの2億円分の
入札について、
入札の前に
区長宛てに、
再生可能エネルギーに見直してくれませんかという
要望書を出しているわけですけれども、直接は
入札には影響せず、そのまま行われてしまったという状況がございます。
別に、いろいろなやり方があると思うのです。詳しい人に聞くと、では
再生可能エネルギーを3割とか5割でやってみたらどうなのかなど。それで、港区の場合には、これは4月1日からなので、2月末には決めていなければいけないので、もっと早く、例えば1月に
再生可能エネルギー入札をやってみて、金額がすごく高かったらやはりやめるとか、
最高価格みたいなものを定めてやるという方法もあると思うのです。そういう意味では、小さい
契約については直ちに変えていただきたいし、2億円の3
契約についても工夫の余地はすごくあるのではないのかと思うのですけれども、すごく熱意ある
地球温暖化対策担当の
方たちが、きっと区の中で、
契約の部署や、それぞれの
施設を管理している部署など、いろいろな部署と話さないといけないのだと思うのです。そこはやはり後押ししていただきたいと思います。
○
委員長(
清家あい君) ほかに御
質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) なければ、
審議事項(2)「
請願3第6号
区有施設への
再生可能エネルギー電気導入を求める
請願」の
趣旨説明は、これで終了します。ありがとうございました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) 次に、
審議事項(3)「
請願3第10号 港区2030年
CO2削減目標の
早期達成を求める
請願」の
趣旨説明を受けたいと思います。本
請願については、
議長宛てに1名の
追加署名がありましたので、御報告いたします。
それでは、
請願文を書記に朗読させます。
(
書記朗読)
──────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) 朗読は終わりました。それでは、
請願の
趣旨説明を簡潔にお願いいたします。
○
請願者(
吉永瑞能君) 今回の
請願は、港区2030年40%という港区
環境基本計画を3月末に策定していただいて、非常に
タイミングが悪いというか、1月下旬に
東京都
知事が
カーボンハーフということを表明され、それ自身が、港区に当てはめると62%減ということになり、それについては区長も検討するという答弁もいただいている中なのですが、プランとしては40%になってしまった。
その後に
菅首相が、国として46%から50%の高みを目指すということを4月22日に言っていますので、そういう意味では、港区はいつも区長が言っておられる、国や
東京都を上回るとおっしゃっているかと思うのですけれども、そこの
タイミングが外れてしまったというところがありますので、ぜひ40%という目標を前倒しで実現していくということをお願いしたいということなのですけれども、
気候危機全体の話について、りりあんさんから話をしていただきます。
○
請願者(小野りりあん君) ありがとうございます。はじめまして。小野りりあんと申します。私はふだんファッションモデルとしてずっと活動してきたのですが、
気候危機が本当に大変なことになっているということを知り、2019年の秋に、
COP25の会議に、私も飛行機に乗らず、世界中の
気候危機のために取り組んでいる
人たちを訪ね歩きながら、
自分自身学びながら、
COPに向かってできることを実践していこうとして以来、結構、
気候変動の話などを、SNSを中心になのですが、たくさん発信したり、そこで関心を持った
人たちのオンラインのコミュニティをつくったりして、
市単位、区にもアプローチをかける
グループも生まれたり、そのような、市民が
気候変動に、みんなで変えていこうという動きをつくるみたいなことをしている者です。
私から今日話したいのは、どれだけ
気候変動が危機的な状況にあって、それを解決するには、やはり私
たち一人一人が
在り方を変えること、
自分自身の心を変えてみようと決意すると、やはり変えていくことは可能になるので、変えないといえば、今までどおりの方が
楽だしとか、幾らでも変えない理由などあるのです。なので、ではそこまで決意する必要があるぐらい、
地球が今どうなっているかという話を、少しだけ今日はさせていただきたいと思います。
なので、
社会的立ち位置は違えども、人間としての
在り方という部分がとても大事だと思っていて、例えば今日この場にいらっしゃる方々で、お子さんや孫、おい、めい、いとしいと思う
子どもが身近にいる方はいらっしゃいますか。もしよかったら手を挙げていただけたらうれしいのですけれども。きっと皆さんいるのではないかと思います。今、このまま私
たちが何もしないと、彼女
たちが本当に生きていくのが難しい
地球というのが待っている
状態なのです。
では、いつそこが決定的に変わりそうだと
科学者の
方たちが言っているかというと、2030年までに私
たちがどれだけ急速な変化ができるかによって、その
子たちが、今まで私
たちが知っているような
地球環境と全く違う
状態で生き延びるという、順応していくのがすごく大変になってしまう
地球状態になるかどうかというのが、2030年までに決まると言われているのです。それで、世界的に2030年までに
CO2の
排出量をまず半分にしましょう。そうすると、生きていける
状態の
地球を保てる
可能性がすごく高くなると言われています。こういった内容を、もしよかったらなのですが、私は今朝も少し見てきたのですけれども、
Netflixで、
プラネタリー・バウンダリー、「
地球の限界」という
ドキュメンタリーがすごく分かりやすく説明しているのです。
Netflixをお持ちでない方もいるのではないかと思うのですが、お持ちの方はぜひ見てほしいですし、
勉強会などで、1時間15分の
ドキュメンタリーになるのですが、ぜひチェックしてみてほしいです。
その内容がどんなものかというと、今の私
たちの生活、このままの
状態を続けていることで、どれだけ急速に
地球環境が壊れてしまっているのかということが分かりますし、今の
地球というのは、ずっと私
たちが生活していくのをサポートしてくれる親友みたいな関係に今はあるのですが、2030年まで何もしないで続けてしまった場合に、私
たちがどんなに
環境をよくしようと動いたとしても、私
たちを殺していってしまうような、敵みたいな存在に
地球がなってしまうと言われているのです。今まで
地球の温度を安定させるために機能していたいろいろな自然のパーツが、もう何をやっても、あなた
たちが生活しづらい状況をつくりますという決意になるというのが、
プラネタリー・バウンダリー、
地球の
限界点と言われるものを超えてしまった
状態のことを言っているのですが。
なので、私
たちは2030年までに本気で
CO2削減をしなければならないというのを、私は言いたかったのです。やはり、どれだけの速度で変えないといけないのかとなったときに、まるで2030年に巨大な隕石が
地球に落ちてくるような予測をされるぐらいの規模の大きな変化が、今、
地球に起きると
科学者たちは言っているのです。そういったときに、果たして私
たちは今、目の前の利益や競争、生活を安定させることを優先させるかとなったら、いや、もうそれどころではなく、隕石が落ちてしまうのだったら、みんな協力して解決しなくてはとなるではないですか。本当にそのぐらいの大変な、
地球が傾きかけていますということを、
気候科学者の方が、その
ドキュメンタリーの中で話されていました。なので、こう言うと、もう少し
危機感が伝わるかと思うのですが、これを聞いて、本当ですかと半信半疑の方がいらっしゃるのではないかと思うのです。そんな未来は、何もやらなくても来ない
可能性もあるでしょうと。それはそれでよいと思います。そういう気持ちになる人がいて、当たり前だと思います。ただ、もしその
可能性が非常に高く起きると言われていたときに、
自分の身近な
子どもたち、愛すべき
人たちが苦しみ続けるような未来が、何もしないことで来るとなるとしたら、全力でこれを変えようと立ち上がる
自分と、いや、このままでいいと思う
自分と、どちらか選択できるとしたら、私はやはり全力で変えると選ぶ
自分の方を好きでいられると思うのです。どうでしょうか。皆さん、そう考えたときに、やはり心地いい方を選びたいと思いませんか。
一度やはり変えると決めたところから、いろいろな
解決方法が見えてくるのです。それで、今日話されていた吉永さんも、港区というのはそういう未来をつくることが可能だというのをたくさん調べて言っていらっしゃいますし、それは真実だと私は思いますし、2030年の
削減目標の
早期達成というのは絶対可能だと思います。
地球規模の問題というのは、やはり一人一人の心の決断と、小さい単位だとしても区というところから力を合わせて行動することで実現可能になるので、ぜひ一緒にやっていきましょうと言いたいです。
今日は聞いていただき、ありがとうございました。
○
委員長(
清家あい君) ありがとうございます。
請願者の方に御
質問等ございましたら、順次御発言をお願いします。
○副
委員長(
丸山たかのり君) 本当にいろいろと
お話をありがとうございました。思いはすごく分かりました。
今回の、2030年の
CO2削減目標の
早期達成というのは、港区
基本計画の中にも書いてあることではあります。今回あえて
請願にされたというのは、より議会として、これを採択することで、早期というのをもっと早めたいというか、そういうものを強めたいというか、そういったお考えでお出しになられたということでよろしいのでしょうか。
○
請願者(小野りりあん君) そうです。そして、今の内容だと、2030年までに40%ですよね。これだと、実際は62%という数字が可能であるし、それを目指すべきだという
報告書もあるので、2030年までに62%以上を目指してほしいと私は思っているのですが、そこは難しいということなので、では45%を、2030年よりもっと早い時点でつくりますとしたらよいのかと思っています。
○
委員長(
清家あい君) よろしいですか。ほかに御
質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) それでは、「
請願3第10号 港区2030年
CO2削減目標の
早期達成を求める
請願」の
趣旨説明は、これで終了します。ありがとうございました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) 次に、
審議事項(4)「
請願3第11号
区有施設での
自動販売機ペットボトル廃止を求める
請願」の
趣旨説明を受けたいと思います。本
請願については、
議長宛てに1名の
追加署名がありましたので、御報告いたします。
それでは、
請願文を書記に朗読させます。
(
書記朗読)
──────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) 朗読は終わりました。それでは、
請願の
趣旨説明を簡潔にお願いいたします。
○
請願者(
吉永瑞能君) ありがとうございます。ペットボトルの廃止というのを、自販機からまずしていただきたいという
請願なのですけれども、港区はプラスチックについての分別収集などをしていただいて、プラスチックをなるべく燃やさずにリサイクルをしていくなどという意味で、
東京都の中では先進的な取組をしていただいていると思うのですが、そもそもプラスチックの製造から廃棄までに使われる
エネルギーなどというのを考えたときに、なるべく使わない方がいいということは、港区
環境基本計画などにも書いてあるところであると思うのですけれども、すごい量ですよね。私もプラスチックと紙ごみと雑紙など分別しているのですけれども、本当に、こんなにプラスチックがあるのだ、みたいな。でも、港区は燃やさないでくださっているのですごくうれしいと思いながら、一生懸命分別しているのですけれども。そういった動きは、港区だけではなかなかできないかもしれませんけれども、ただプラスチックについては
環境省も法律を最近つくったりして、海洋プラスチックごみをなるべく少なくするという動きは国としてもしていただいているところなので、区としてもより進めていただければというところで、この
請願を出させていただきました。
調べてみましたところ、もう既に2020年の3月末ですか、使い捨てプラスチック削減方針というのを区役所としてお決めいただいていて、文章そのものは公表されていないということだったのですけれども、削減方針という、
資料におつけしたものによると、会議やイベントではペットボトルなどは使わないなどというのを既に決めていただいて、イベントでもなるべく配らないというようなことをしていただいて。これはある意味、国会は
環境委員会だけ紙のボトルで、それ以外はペットボトルを配っていますから、国会より進んでいるのではないかと思うのですけれども、そういう意味で、やや象徴的な話にはなってしまうのですけれども、自動販売機の中から、ひとまずペットボトルをなくしていただくということをやっていただけたらと思うのですけれども、既に削減方針ということで書いてございますので、重ねての
請願になってしまうのですが。
残念ながら、またさっきの
お話とつながるのですけれども、2年間でやめると言っているのですけれども、1年1か月たって2割しか減らしていませんという
お話なので、これもやはり区の仕事の仕方というところを、議員の
方たちに後押ししていただく必要があるのかという。150台か160台しかない自動販売機ですから、私の感覚だと、私の会社なら1か月ぐらいでやるでしょうという。そう思うのですけれども、2割しかできていなくて、いろいろなところが所管しているとか、そういうことがあって、まだできていないのですと御担当者の方が言っていましたけれども、それは結局さっきの話と同じで、決めたことをなぜスピーディーにできないのかというところは、ぜひお考えいただいて、後押ししていただいたらいいのかと思うのですけれども。よくあるのは、
契約が切り替わらないとできないなどという話もあると思うのですけれども、ただ、今、自動販売機を置いてくださっている
契約業者の方に、区としてこういう方針になったので、
契約はそのままでペットボトルを入れ替えてくれませんかと言っても別にいいと思うのです。もちろん、
契約に書いていないからやりませんという事業者の方もいるかもしれないけれども、区が決めていることなので、やる方もおられるかもしれないという意味では、進捗がゆっくり過ぎるのかというところで。
そうこうしているうちに、2ページにつけましたけれども、大磯町が、数が少ないですけれども、全部一気に4月からなくしましたということがありましたので、港区もぜひ、より進めていただければということで、
請願を出させていただきました。よろしくお願いいたします。
○
委員長(
清家あい君) ありがとうございます。
請願者の方に御
質問等ございましたら、順次御発言をお願いします。
○副
委員長(
丸山たかのり君) 趣旨の説明、ありがとうございました。大変よく分かりました。
今回、
請願の中にも書いていただいたのですけれども、みなとリサイクル清掃事務所にお問い合わせいただいて、自動販売機からのペットボトルの撤去・置き換えは2割程度という返答だったと思います。今回、
請願を出すに当たって、問合せをしたときのやり取りで、これでは遅過ぎるといったことを思われて、
請願の提出に至ったのでしょうか。
請願を出された動機をもう少し重ねてお聞かせください。
○
請願者(
吉永瑞能君) 決まっているから、別に
請願まで出さなくていいという考え方もあると思うのですけれども、結局、さっきの電力の切替えの話も一緒なのですけれども、私
たちの
グループの中で話をして、やはり決まっていることでもゆっくりしかできていないことなどというのは、一つ一つ議員の
人たちにお願いしていかないといけないのかもしれない。もちろん自主的にやってくださったりして、ただ区長への手紙を書いたらやってくれた方がいいとは思うのですけれども、できないことがあれば
請願ということで、議員の
方たちのお手を煩わせてしまうのですけれども、やっていかないといけないという議論になりました。
○
委員長(
清家あい君) よろしいですか。ほかに御
質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) なければ、
請願者の方はお席にお戻りください。
それでは、
審議事項(4)「
請願3第11号
区有施設での
自動販売機ペットボトル廃止を求める
請願」の
趣旨説明は、これで終了します。ありがとうございました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) それでは、
審議事項に入ります。初めに、日程を変更しまして、
審議事項(2)「
請願3第6号
区有施設への
再生可能エネルギー電気導入を求める
請願」を議題といたします。御
質問等のある方は順次御発言をお願いします。
○
委員(福島宏子君) 現在の
区有施設における
再生可能エネルギー率がどのぐらいなのかということをまずお伺いしたいのですけれども。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君)
区有施設における
再生可能エネルギーの導入率は、前年度末時点で約30%でございます。
○
委員(福島宏子君) 分かりました。そして、
請願の中にも、全国連携による
再生可能エネルギーの導入ということが出てくるのですけれども、この現在の港区としての導入状況をお伺いしたいのですけれども。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 全国連携による
再生可能エネルギーの導入率は、
契約単位になりますけれども、今年度、
区有施設全体で17
施設に導入しております。
○
委員(福島宏子君)
請願の中では、なかなか進展が見られないというようなところもあるということなのですけれども、もしそうだとするのであれば、理由があればそれをお聞きしたいです。進展していくにも、いろいろクリアしていかない部分とか、そういうものがあって、なかなか進まないという理由があればお聞かせください。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君)
区有施設に
再生可能エネルギーを導入していくに当たって、課題、難しい点はどこかという御質問なのですけれども、
区有施設もいろいろな大きさ、例えば本庁舎や、みなとパーク芝浦のようにとても大きな施設から、公園等の電灯といった小さなものまで、種類がたくさんありますので、種類ごとに課題はあるのかと思いますが、大きな
施設においてまず課題になるというのは、先ほど金額のコストが上がるなどという話が
請願者の方から出てまいりましたけれども、大きな
施設の電力といいますのは、長年
入札によって行われてきたために、金額としては、ずっと競争性を発揮しているという
状態でございます。ですので、一般的に
東京電力などから調達している、いわゆる約款価格と言われる通常の価格からは大幅に下がった
状態ですので、
入札によって、もう下がり切った価格から、ある程度、例えば
再生可能エネルギー何%などという、付加価値がついた
状態で仮に入れるということになりますと、業者に
お話を聞くと、一定程度コストが上がるというのは、もうやむを得ない。それがどのぐらいなのかというのを、これから
環境の配慮の部分とコストの部分というのをきちんと見ながら、どういう方向でやっていくのかというのを考えるのが、1つ、大きな施設については課題であると考えます。
それから、小さな
施設につきましては、そもそも官公庁に供給してくれる事業者、私ども港区は公的な機関でございますので、1つの会社ではなくて、一定程度のところからきちんと調達して、競争性や公平性が担保されるような形で
契約を行っていくという前提がございますので、そういったものを担保しながら、どういう範囲で導入していくのかというのを、各課に示すに当たってのルールづくりが課題になるかと思っております。
○
委員(福島宏子君) 現在の
入札状況が低い水準であるために、
再生可能エネルギーを導入しようとすると、コストは今よりは上がってしまうのだというところも障壁だということは、今、担当課長から答弁がありました。やはりそれも鑑みてでも、区の方針、考え方としては、
再生可能エネルギーの電力の導入にシフトチェンジはしているということで。コストの問題など、いろいろなバランスを取りながらではありますけれども、やはりこういった
再生可能エネルギーの電力に変えていくといったところでは、コストの部分も多少は高くなろうが、導入していくという、その辺の意気込み、考え方としては、
再生可能エネルギー電気へシフトチェンジしていくということでよろしいですか。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 今、福島
委員がおっしゃられましたように、これから
区有施設、特に大型の
施設に入れていくためには、その点を克服していくというのは避けて通れないところですので、今のルールでできないものについては、新たな
契約方法ですとか、いろいろなことを考慮、検討していきながら、その辺を克服して可能な限り入れていくということに前向きに取り組んでいくというのは区の姿勢でございます。
○
委員(福島宏子君) ありがとうございます。最後に1点、
リバースオークションの話が先ほど
請願者の中にもありました。
リバースオークションへの区としてのチャレンジといいますか、こういうところも視野に入れて、いろいろな電力、先ほどから言っている競争
入札というようなところもあると思います。そういった
リバースオークションへの区側からの働きかけですとか、今現在、
リバースオークションを目指して、チャレンジしている地域や会社、企業などがあるということがあれば教えてください。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) まず初めに、
リバースオークションのことを具体的に御質問いただいておりますので、
リバースオークションの会社というのは、今現在行っているのは、1社だけが催行して、そこで実施しているものだと把握しておりますけれども、その会社とは、今年に入ってからも複数回、ヒアリングや意見などをいただいて、具体的に
お話をさせていただいております。ですので、
区有施設に当てはめたときにどうかというようなことについても、
リバースオークションの会社からは
お話をいただいたことがございますので、それは1つの例として当区としても認識しております。また、
リバースオークションというのは1つの方法でございますので、そのほかにもほかの自治体で取っている手法や民間で行われている手法などについても、いろいろな事業者、今年度ですと、そこも複数の事業者からいろいろな手法というのを、ヒアリングを既に何度も行っておりますので、その辺はいろいろな手法を、どこが区と合っていて、どの辺のメリットやデメリットがあるのかというのを比較しながら、今後どういうふうにしていくのかというやり方を考えていきたいと考えております。
○
委員(福島宏子君) 分かりました。スピード感も
請願で求めている部分ですので、できるだけスピーディーに、行政でも、先ほども様々な働きかけをしているということですので、より一層早く進めていただくということをお願いして終わります。
○副
委員長(
丸山たかのり君)
請願者の方から様々な提案が具体的にあって、これが実現すれば本当に安くなるのではないかと思います。例えば
請願の2ページにあります、
リバースオークションを行っている事業者に、削減を行える見通しがあると御回答いただいていたり、あと「みんなでいっしょに自然の
電気」事業者で
契約すれば下がるのではないかという御提案があります。これは具体的には何か、区としてこういった提案を、区として実施できるかどうかも含めて検討したことはありますでしょうか。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 福島
委員からの御質問とも少しかぶってしまうのですけれども、第一回定例会のときにも丸山副
委員長から御質問いただいて御答弁させていただいておりますけれども、そのときも「
リバースオークションを含めて様々な方法を検討してまいります」と答弁させていただいております。今
お話がありましたように、
リバースオークションの方法ですとか、そのほか
東京都ですと総合評価方式を採られたり、いろいろな方法をほかの団体などで採っているケースがございますので、
リバースオークションを含めてということで区としてどの方法が合っているのか、どの方法がメリットがあるのかというのを考えて、方針の改正といったものを含めて視野に入れながら、今、検討しているところでございます。
○副
委員長(
丸山たかのり君) 分かりました。重ねてになってしまいますが、区としては、今、こういった御提案いただいているやり方は当たったけれども、この
見積りどおりにいくかどうかはまだ分からないのか、それともそれは少し難しいのかは、今、分かりますでしょうか。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 先ほど触れさせていただきましたように、大きな
施設につきましては、
リバースオークションの会社に対応していただく場合にどうかという区からの質問に対しては、「下がり切ったものについては、
リバースオークションだったとしても、もう一定程度下がっているので、それ以上、価格として下げるというのは難しいと思います」ということを実際お答えいただいております。それから、例えば先ほど「みんなでいっしょに自然の
電気」について挙げられましたけれども、
東京都がつくっている実際のホームページで、自然の
電気100%メニューで
電気代が平均6%下がると計算されております。ただ、これも全てのものについてそうなりますとなっているわけではなくて、例えば使用量が少ない方の場合には、実際に個別の
見積りとして、上がるような
見積りを受け取っている方もいらっしゃいますので、それがどの辺の使い方なのかというものがあった上で、個別の
見積りとして上がる方もいらっしゃるし、きちんと下がっている方もいらっしゃるというのが実際のところです。
では、区の施設としてどうなのかということで、大きな施設は先ほど御説明したとおりなのですけれども、ここでたくさんの施設が載せられておりますので、比較的ここに近いような形の規模の
施設について、
リバースオークションの会社から小売
電気事業者に当たっていただいたことがございます。そのときには、
再生可能エネルギー100%という商品で、仮に価格が上がるのか下がるのかを含めて、事業者が対応してくれるかどうかというのを当たっていただいたのですけれども、実際には100%ではいらっしゃらなくて、同価格程度で下がるということであれば50%、同じもしくは少し上がってもいいのだったら70%で手を挙げる会社がいらっしゃいましたというようなことを教えてくれたことがございますので、すべからくどの施設についても下がるというのは、やはり
施設ごとに確認していったときには難しいというのが実際のところだと認識しておりますけれども、やり方によっては下がるケースも実際にあるかもしれませんので、区としては、やり方をいろいろヒアリングしたり、方法というのを探って、なるべく区民にメリットのあるやり方を採っていきたいと、今、考えているところでございます。
○副
委員長(
丸山たかのり君) るる、検討していただいて、港区の中で、できる限り導入できるような方向での検討をしていただいているというのはよく分かりました。
それで、私としても、
区有施設への
再生可能エネルギーの導入は100%導入していただきたいと思っています。実際に、港区の
区有施設の
電気の
契約に関して、
再生可能エネルギーやコストなどは、どのような
契約の方針というのがあるのか教えていただけますでしょうか。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) コストや手法についてということでの御質問かと思うのですけれども、手法について決まっておりますのは、平成29年1月に区として策定いたしました電力の調達方針でございます。その中では、施設の規模に応じて、高圧の施設、それから低圧の施設にどのように取り組むのか。高圧の
施設については原則
入札、
環境配慮
契約法に基づく裾切りの
入札方法によって調達するということを原則にしながら、区が政策的に行っております、先ほど出てまいりました、清掃工場からの排熱を使った電力の調達、もしくは全国連携での調達というのを、例外として取るということをうたっております。
それから低圧の
施設につきましては、費用対効果を見ながら各課で調達していくというのを、手法としては決めております。その中でもうたわれておりますコストにつきましては、いずれも費用対効果を十分考慮して調達することというのが、方針の中では記載されておりますので、コストについては、その限りとなっております。
○副
委員長(
丸山たかのり君) 調達の中で、
再生可能エネルギーの扱いというか、
再生可能エネルギーの記載というのはどうなっているのですか。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 調達方針の中では、どういった電力を調達するのかという手法につきましては2つ記載がありまして、基本的な考え方の第1としまして、
環境に配慮した電力を調達すること、それからもう一つが、全国連携に基づく調達というのを検討するという2つの考え方が示されておりまして、基本的に
環境に配慮した電力を調達するということで、先ほどの裾切りによる
入札方針ですとか、地産地消に基づく先ほどの清掃工場からの排熱、
環境に優しい電力を調達するというような手法を採用するということになっております。
○副
委員長(
丸山たかのり君) よく分かりました。やはり、そういった方針に基づいてきちんとやっていかないといけないというのは、自治体としては当然のことなのかとは思います。
環境に配慮した
エネルギーをより推進してもらうためには、調達方針の中できちんと
再生可能エネルギーを段階的に引き上げていくということを、きちんと明記していくなどの区の大きな方針というのがあるべきかと思います。最終的には
再生可能エネルギー100%を目指してもらいたいわけですけれども、そういった方針の中に、
再生可能エネルギーを用いる、採用するということを、より高めていくといった方向性で考えていますでしょうか。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 丸山副
委員長が今おっしゃられました、例えば目標の数字ですとか、どれぐらいを目指していくのかということにつきましては、時に
地球温暖化対策推進法の中でも、都道府県、政令指定都市や中核都市には、
再生可能エネルギーをどの程度導入していくのかの目標を定める義務や努力義務が盛り込まれております。昨今、そういったものを数字として挙げていって取り組んでいくというような流れが全体としてございますので、区としてどの程度入れてやっていくのかというのは、現状を分析しながら、どの程度を目標にしたら、区の目標にどれぐらい寄与するのかというのを含めて検討しているところでございます。
○副
委員長(
丸山たかのり君) 今のところはすごく大事なポイントだと思います。ぜひそういったところに早期に取り組んでいただいて、具体的な数字が見えるような形でやっていただけますと、区民の方も安心していただけるのかと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○
委員(阿部浩子君) 今、やり取りをずっとお聞きして、目標、そして先ほども
お話しされていた手法、方法については検討して、今、考えているとか、あと
契約方法、新たなルールづくりが必要だとおっしゃっていました。その3点はいつ頃公表できるというか、決定される予定なのですか。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 区の電力の調達というのは、先ほども一部出ましたけれども、年度単位で
契約をしております。ですので、予算要求、予算の手続の中で、そういったことが反映できるようなスケジュールで取り組んでいこうと思っております。ですので、決められるのは夏から秋にかけて頃かと今は考えております。
○
委員(阿部浩子君) 先ほど、地方自治体の努力義務というのもおっしゃっていたではないですか。それも含めて、来年度については、今、区内の
再生可能エネルギーが30%だとすれば、もっと高めていくとか、何%にしていくというのは、今の段階で考えていらっしゃる目標値みたいなものはあるのでしょうか。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 先ほど申し上げましたのが、
区有施設の
再生可能エネルギー率というのが30%でございますけれども、その30%というのがどの程度のものとして評価されるのかということなのですけれども、まず
東京都がゼロエミッション
東京戦略の中で、
自分たちの、いわゆる都有
施設と呼んで差し支えないものかと思うのですけれども、それは2019年度ベースということで、その戦略の中で
自分たちの
施設のことを言っているのは約3%と記載されております。そこから取り組まれているので、一定程度上がっているのかとは思いますけれども、30%というので取り組んでいる今の区の現状というのは、そんなに低い数字ではないとは思っております。
その上でなのですけれども、
東京都は2030年までに
東京都の
施設を50%まで引き上げると、今年に入ってから言っておりますので、それは1つの目安になるのかとは思っております。ただ、先ほど申し上げましたように、区といたしましては、区が掲げた2030年の目標や2050年の目標を達成するために、どの時点でどれぐらいとなっていれば区の目標に
再生可能エネルギーの導入が寄与するのかというのを片方で見ておりますので、その両方を見ながら、最終的にこれぐらいいってほしいという目標などというのを掲げる必要があるのかと、今考えて取り組んでいるところでございます。
○
委員(阿部浩子君) 今、担当課長が考えてくださっているのは、いつ頃、結論が出るのでしょうか。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 基本的には、先ほど申し上げた方針をどのようにするのか。それで、来年度の予算に向けてどのように取り組んでいくのかというのは、その前提があってということだと考えておりますので、少なくとも同じ時期にはまとめて考えて、「目標をこれぐらいにしなければいけません、なので、こういうやり方を取っていきたいと思います、なので、こういうふうにしていきたいです」というのは一連の流れだと思っておりますので、少なくとも同じ時期なのかとは思っております。
○
委員長(
清家あい君) 夏から秋ということですか。
○
委員(阿部浩子君) 来年度の話をされているのですか。さっき、予算の話をずっとされているので、来年度の予算に向けて、もっと今の
区有施設の30%から拡大していきたいという
お話だったと思うのですが、それは、来年度にどれぐらいというのも、できるだけ使っていきたいけれども、まだそこまでの分析ができていないから、今は何とも言えないということなのですか。
○
委員長(
清家あい君) 来年度予算に反映できるように、今、夏から秋の間に、結論を出したい。
○
委員(阿部浩子君) 今年の夏から秋の間ということ。分かりました。
そうしたら、再度確認させていただくと、私もその辺がよく理解できなかったので、来年度予算に向けて、今、先ほどから私からも
お話しさせていただいている3点については結論を出していきたいということなのですね。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) おっしゃるとおりでございます。
○
委員長(
清家あい君) ほかに御
質問等ございませんか。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 今、少し
資料を頂いたので、1か所訂正させていただきます。2030年に都有
施設の使用電力量を、
再生可能エネルギーを100%化するというのが正しいものです。
○
委員長(
清家あい君) ありがとうございます。
ほかに御
質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。
ここで一回休憩します。よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) それでは、休憩といたします。では、午後2時15分再開でお願いします。
午後 2時04分 休憩
午後 2時15分 再開
○
委員長(
清家あい君) 休憩前に引き続き、
委員会を再開いたします。
「
請願3第6号」ですが、態度表明はいかがいたしましょうか。
(「お願いします」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) それでは、態度表明が必要ということですので、各会派、順次お願いいたします。自民党議員団、お願いします。
○
委員(池田こうじ君)
請願3第6号につきましては、継続でお願いしたいと思います。
請願の趣旨については賛同するものですが、担当課長から答弁もありましたように、各
施設について様々な精査や御尽力をいただいている中で、この秋口に一定の指標を出すということもありますので、その辺も待ちながら、この
請願については継続で見守っていきたいと思います。
○
委員長(
清家あい君) 次に、みなと政策会議、お願いします。
○
委員(阿部浩子君) みなと政策会議としては、
請願の趣旨には賛同はしておりますし、私どもとしても
区有施設の
再生可能エネルギー100%を一日も早く目指していきたいと思っております。ただ、先ほど担当課長といろいろやり取りをさせていただいて、来年度予算に向けて、今年の秋ぐらいまでには方針等々決められるということだったので、一応その結果が出るまで継続審査ということでお願いしたいと思います。
○
委員長(
清家あい君) 次に、公明党議員団、お願いします。
○副
委員長(
丸山たかのり君)
請願の趣旨に関しては、公明党議員団としても大変賛成するところですし、先ほどのやり取りの中で、区の方針もこれに合致するものだということは確認できました。その上で、先ほど担当課長の答弁、やり取りの中でも触れていただきましたが、今年の第一回定例会の予算特別
委員会の中でも
リバースオークションの活用など提案させていただいていまして、やはりコストを下げたところでの
再生可能エネルギーの導入ということをぜひ目指していただきたいと思っております。また、先ほどのやり取りの中で、残念ながら
再生可能エネルギーを導入するに当たってコストが跳ね上がってしまうような
可能性もあるということでしたので、そういったところで、よりコストを下げて導入ができるような手法に関して、もう少し詳細検討していく必要があると感じましたので、その点をさらに調査、研究していくということで、本定例会に関しては継続させていただきたいと思います。
○
委員長(
清家あい君) 次に、共産党議員団、お願いします。
○
委員(福島宏子君)
請願者の方の思いと港区の方針は、何ら相違ないと感じております。区内の
CO2排出量では、約7割がオフィスビルやホテルなどの事業所から成る民生業務部門の排出が占めております。
区有施設の頑張りが民間事業者の
再生可能エネルギー化を後押しすることは間違いありません。先ほど担当課長からも、スピード感を持って
再生可能エネルギー化を進めるという決意を述べられました。よって、これを後押しするためにも、この
請願は採択することを主張します。
○
委員長(
清家あい君) 次に、スマイル党、お願いします。
○
委員(マック赤坂君) コストが一部上がるということなので、それが確定するまでは継続ということでお願いします。
○
委員長(
清家あい君) 次に、虚偽報道に負けない会、お願いします。
○
委員(赤坂大輔君) 採択でお願いします。
○
委員長(
清家あい君) 態度表明は終わりました。
継続との意見が出ておりますので、まず継続についてお諮りいたします。採決は挙手採決といたします。
「
請願3第6号」について、今期継続とすることに賛成の方は挙手をお願いします。
(賛成者挙手)
○
委員長(
清家あい君) 挙手多数と認めます。「
請願3第6号」は今期継続とすることに決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) 次に、
審議事項(3)「
請願3第10号 港区2030年
CO2削減目標の
早期達成を求める
請願」を議題といたします。御
質問等のある方は順次御発言をお願いします。
○
委員(福島宏子君)
早期達成のために、今、一番初めに取り組むべきことというのは何だとお考えでしょうか。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 区として何に重点的に取り組んでいくのかということなのですけれども、前回の
請願のときの御質問でもお答えさせていただいておりますけれども、先ほど福島
委員も
お話しされましたように、区で大部分を占めますのは建築物からの
CO2の排出でございます。それが、民生業務部門と民生家庭部門などを合わせますと、約8割が建築物からだと言われております。ですので、この4月から運用を開始しました省エネを行ってもらうための
港区民の生活
環境を守る建築物の低炭素化の促進に関する条例の実施をきちんとやっていくということと、そこから出る
電気、今使われている電力の部分を、質をよくしていってもらう、
環境に優しいものに変えていっていただくということで、建築物の省エネと低炭素化、
再生可能エネルギー導入を促進していくという、その2本が大きなところだと認識しております。
○
委員(福島宏子君) 今、民生業務部門と民生家庭部門の占める割合が8割とおっしゃいましたけれども、こういった建物に対する取組というのも順次いろいろ進めているし、区としてもこれから急いでいくということで、今、答弁をいただきました。ぜひこちらに力を入れていくということが、目標の
早期達成ということにつながると私も考えます。
それで、港区
環境基本計画には、2020年の見込み値ということで、年間351.1万トンの
CO2排出量ということが掲げられています。今現在、2021年になっておりまして、2020年度の見込み値は達成できているのか、いないのかを伺います。それと、現在の港区の
CO2排出量、2020年がどうかというのと、さらに2021年になって、今の立ち位置としてはどういったところにあるかということを伺います。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 港区
環境基本計画で掲げております施策1、目標の中に、2020年の見込み値ということで351.1万トンというのが掲載されております。現在、区で把握しております正式な
CO2の
排出量の最新のものといいますと、2018年度の分になりまして、2018年度現在で、港区の
CO2の
排出量というのは374万トンでございます。この差分は22.9万トンになりまして、基準年である2013年度の
CO2排出量432.4万トンからの削減に当てはめると残りが大体28%ぐらい、という進捗状況ですけれども、基礎調査の段階で一定程度、2017年、2018年ぐらいのところが数字としては下がるというのはそのときから想定しておりましたので、今のところ、このままいけば351万トン程度にいくとは認識しております。
ただ、昨年度、今年度と
環境が大分変わっておりますので、そこでどのぐらい影響が出るのかというのは、片方で注視していく必要があるのかとも思っております。
○
委員(福島宏子君) 見込み値として厳密な数字はまだ出ていないということなのですけれども、351.1万トンという2020年の分はクリアできるであろうということです。今度、2023年度では中間目標値で、324万トンですね。それで、これが2013年度比25%削減を掲げています。今、2021年ですから、あと2年後にこの数字を掲げています。今、担当課長も、去年、今年の
新型コロナウイルス感染症の状況なども踏まえということがありましたけれども、今のテンポでいけば、中間目標値も早期の目標達成というのは可能ということになると私は思うのですが、お考えはいかがでしょうか。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 昨年のこの計画の御審議の中でも御説明を何度かさせていただいておりますけれども、私どもは、この計画で一定の数字を出すに当たっては、一定程度、先の建築の計画など、得られる情報というのを、いろいろ将来的なものを集めて推計を出しております。ですので、現段階で計画はもちろんできたばかりでございますので、2023年、それから2026年の目標は、当然ながらこれをクリアしてやっていくと考えて事業を進めております。
○
委員(福島宏子君) 達成可能な目標値にしていると、今の言い方だと聞こえました。そうではなくて、そこまでにこれだけ達成できればいいということではなく、それを早期に実現できるかどうかというあたりはいかがですか。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) その上で、取り組んでいく各事業を速やかに実施して成果を上げていくという上で、計画の中でも、その目標を可能な限り早く達成してまいりますということを記載させていただいております。その中身としましては、先ほど誤解を呼ぶような答弁で大変恐縮なのですけれども、その目標を達成すればいいというだけではもちろんなくて、事業に速やかに取り組んでいくことで、その目標を前倒しというか、早めに達成できるということで取り組んでいくというところでございます。
○副
委員長(
丸山たかのり君)
請願者の方も書いておられますけれども、国が2013年度比で46%から50%という2030年度の
削減目標を掲げられました。せんだって港区議会で開いた、高村ゆかり先生を招いての
地球温暖化対策に関する学習会でも、やはり国の46から50%というのが1つの目指す目標であるし、数値も大事なのだけれども、やはり数値によって
行動変容を促していくといった目標設定が非常に大事なのだという
お話を伺って、大変私としては落ちるところがありました。やはり区としても、国のこういった数値が出てきたのが、区の定めた後ではありますけれども、2030年度に国の目標値を1つの参考値にして、そこを目指していくべきだと私は考えているのですけれども、国の
削減目標を区の計画の中に位置づけていくということは今後考えていくということでよろしいのでしょうか。
○
地球温暖化対策担当課長(清水秀樹君) 今、丸山副
委員長に御指摘いただきましたのが、国の46%を御指摘いただいているのですけれども、同じように
東京都は
知事が、2030年までが50%削減。以前の
お話ですと、港区に当てはめた場合、2013年度比で62%削減に当たるものという目標を、
東京都でも掲げております。第1回定例会の答弁のときも、これから出てくる施策などを見ながら、
東京都の施策を見たり、区で新しい施策というのも考えながら、区としても取り組んでいきますということを答弁しておりますとおり、これから新しい施策や取組が出て、区としても考えていけば、さらなる目標の上積みといったものも出てくる
可能性が十分ございますので、その辺を見ながら、どの辺のものを目指していくのかというのは、引き続き検討というか、取り組んでいきたいと思っております。
○
委員長(
清家あい君) よろしいですか。ほかに御質問などございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決については、簡易採決でよろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) それでは、「
請願3第10号 港区2030年
CO2削減目標の
早期達成を求める
請願」について採決いたします。
「
請願3第10号」を採択することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) 御異議なきものと認め、「
請願3第10号 港区2030年
CO2削減目標の
早期達成を求める
請願」は、満場一致をもって採択することに決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) 次に、
審議事項(4)「
請願3第11号
区有施設での
自動販売機ペットボトル廃止を求める
請願」を議題といたします。御
質問等ある方は順次御発言をお願いします。
○
委員(福島宏子君) こちらの
請願にも出されております使い捨てプラスチック削減方針には、
資料としても提示していただいているのですけれども、事務事業及び
施設管理から徹底的に使い捨てプラスチックを排除して、排出ゼロに取り組み、短期間で目標を終えるとしております。これについて、担当課の決意のほどをお聞かせいただきたいのですけれども。
○みなと
リサイクル清掃事務所長(阿部徹也君) 事務事業や
施設管理における使い捨てプラスチックにつきましては、全庁を挙げまして、また各事業者とも協議を進めながら、引き続き排出ゼロに向けて、諦めることなく最後までしっかり取り組んでいきたいと考えております。
○
委員(福島宏子君) 目標を達成すると言われている目標年度が今年度ですから、それに向けてはかなりのスピード感を持って取り組んでいただく必要があると思っています。
区有施設の自動販売機の数を伺ったところ、151台ということで、まだそのうちの48台だけしか、ペットボトルをなくしていくという方向で手がつけられていないということでした。やはりある程度、今年度中という目標を持って自動販売機のペットボトルをなくしていくということに取り組んでいるということで、今でもその目標は変わらないということでよろしいですか。
○みなと
リサイクル清掃事務所長(阿部徹也君) あくまでも区の方針でございますので、それに向けてしっかりと取り組んでいるところではございますが、いろいろ課題がありまして、その課題を解決しながら目標達成に向かってしっかり取り組んでいきたいと考えております。
○
委員(福島宏子君) 課題があるということが言われているのですけれども、なかなか進まない理由は何でしょうか。