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令和2年12月23日建設常任委員会-12月23日
令和2年12月23日総務常任委員会-12月23日

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  1. 港区議会 2020-12-23
    令和2年12月23日建設常任委員会-12月23日


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    令和2年12月23日建設常任委員会-12月23日令和2年12月23日建設常任委員会  建設常任委員会記録(令和2年第23号) 日  時  令和2年12月23日(水) 午後1時30分開会 場  所  第2委員会室 〇出席委員(8名)  委 員 長  やなざわ 亜紀  副委員長  山野井 つよし  委  員  玉 木 まこと       なかね  大        風 見 利 男       七 戸 じゅん        うかい 雅 彦       井 筒 宣 弘 〇欠席委員   な し 〇出席説明員  芝地区総合支所長街づくり支援部長兼務  野 澤 靖 弘
     芝浦港南地区総合支所まちづくり課長    香 月 佑 介  都市計画課長               岩 崎 雄 一  住宅課長     野 口 孝 彦  建築課長                 冨 永  純   土木管理課長   杉 谷 章 二  開発指導課長               大 森 隆 広  再開発担当課長  手 島 恭一郎  品川駅周辺街づくり担当課長        吉 田  誠   土木課長     佐 藤 雅 紀  地域交通課長               海老原  輔  街づくり事業担当部長           冨 田 慎 二 〇会議に付した事件  1 報告事項   (1) 庁有自転車の交通事故の和解について   (2) 港区基本計画・港区実施計画(素案)について  2 審議事項   (1) 請 願元第13号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園敷地港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願                              (元.11.28付託)   (2) 発 案元第5号 街づくり行政の調査について                               (元.5.29付託)                午後 1時30分 開会 ○委員長(やなざわ亜紀君) ただいまから、建設常任委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、なかね委員、山野井副委員長にお願いいたします。  この際、傍聴者の方にお伝えいたします。委員会の撮影・録音を希望される方は、あらかじめ申出書に御記入の上、御提出ください。なお、撮影・録音は、申出が許可された後にしていただきますようお願いいたします。  日程に入ります前に、本日の運営について御相談させていただきます。  報告事項(2)「港区基本計画・港区実施計画(素案)について」ですが、前回の委員会でお諮りいたしましたように、本日の委員会では、政策(1)から順次、説明及び質疑を行いたいと思います。具体的な進め方についてですが、まず、前回の委員会で説明を受ける予定となっていた要求資料及び本日付資料№2、港区基本計画(素案)に寄せられた区民意見についての説明をお受けし、質疑を行いたいと考えております。その後、政策(1)から政策(3)に関しては、政策(1)の説明及び質疑、続いて政策(2)の説明及び質疑というように、政策ごとに説明と質疑を区切って行いたいと思います。政策(4)、政策(5)及び政策(7)に関しては、一括して説明を受けた後、一括して質疑を行いたいと思います。  このような進め方でよろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) それでは、そのように進めさせていただきます。     ────────────────────────────────── ○委員長(やなざわ亜紀君) 報告事項に入ります。初めに、報告事項(1)「庁有自転車の交通事故の和解について」、理事者の説明を求めます。 ○建築課長(冨永純君) 報告事項(1)「庁有自転車の交通事故の和解について」の御説明をさせていただきます。本日付建設常任委員会資料№1を御覧ください。  まず、本資料につきましては、平成31年2月13日の議会運営委員会で決定いただきました議案及び委員会資料における個人情報の取扱いについてにおいて、個人情報の保護の観点から個人情報を表記しないこととされましたことを踏まえ、相手方が特定できないよう配慮した資料となっております。よろしく御理解のほど、お願い申し上げます。  資料の内容の説明をいたします。建築課職員が運転する庁有自転車と車両との交通事故につきましては、相手側から訴訟が提起され、令和2年3月19日には東京簡易裁判所において判決が言い渡されました。区はこれを不服とし、東京地方裁判所に控訴していました。これらの状況や経緯につきましては、令和元年7月29日、令和2年3月30日の当委員会において、それぞれ御報告させていただいたところです。その後、控訴審において東京地方裁判所から和解が提案され、双方が応じたことから、令和2年12月11日に和解が成立しました。  本日は、これまでの経過、和解に至る経緯について御報告させていただきます。  項番1、事故の概要です。(1)発生日時は平成31年2月21日午前11時頃。(2)発生場所は港区芝浦一丁目9番。(3)事故車両は庁有自転車。(4)相手方車両は普通乗用自動車です。(5)事故の状況です。公務のため出張中の職員が庁有自転車で走行していたところ、後退により駐車場へ進入しようとしてきた相手方車両と衝突したものです。(6)損害状況は、相手方車両のリアバンパーの擦り傷です。  項番2、訴訟の経過です。令和元年6月5日、相手より区に訴状が届きました。区に対する請求の内容は記載のとおりです。なお、請求されている4万8,683円は、相手側の車両の修理代金4万4,258円に弁護士費用として、修理代金の1割に当たる4,425円を加えた金額となっています。その後、令和2年3月19日に東京簡易裁判所で判決があり、その内容は、相手の請求を全て認め、区の負担割合を10割とする判決となりました。区はこれを不服とし、令和2年3月27日に東京地方裁判所に控訴しました。  裏面2ページを御覧ください。その後、令和2年10月14日の第1回期日において、口頭弁論終結後に裁判所より和解の提案があり、双方が和解を受諾したことから、先日12月11日に和解が成立したものです。  項番3、和解に至る経緯です。東京簡易裁判所の判決は、区の主張が全面的に認められないものであり、この内容について到底受け入れられるものではないことから、区は東京地方裁判所に控訴しました。その後、新型コロナウイルス感染症の影響により、控訴審の審理が停止していましたが、令和2年10月14日の口頭弁論終結後、裁判官より負担割合を区と相手方それぞれ5割とする和解の提案がありました。裁判所は、一審の判決を重く受け止めており、和解の割合を見ても区の主張を全て認められたものではありませんが、現状、これらを覆す決定的な物的証拠はありません。裁判所から提示された和解提案は、一審判決を含めたこれまでの経緯を踏まえるとやむを得ないものと判断し、区として和解に応じることとしました。  項番4、和解による解決金についてです。和解により区が負担する解決金は、相手側車両の修理代金4万4,258円のうち、負担割合に応じて算定した額、つまり半分の2万2,129円です。なお、訴訟において修理代金とは別に請求されていた弁護士費用及び遅延損害金については、解決金からは除外されており、区に支払い義務は生じていません。  最後に項番5、今後の予定です。本件は、和解により区が負担する額が100万円以下であることから、区長の専決処分を行い、和解しています。こうしたことから、直近の令和3年の第1回港区議会定例会において、専決処分の報告をさせていただきます。  甚だ簡単ではありますが、説明は以上となります。このたびは大変申し訳ありませんでした。今後、今回の事故を教訓に、職員の交通安全に改めて努めてまいります。よろしくお願いいたします。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございましたら、順次御発言願います。ございませんでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) なければ、報告事項(1)「庁有自転車の交通事故の和解について」の報告は、これをもって終了いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長(やなざわ亜紀君) 報告事項(2)「港区基本計画・港区実施計画(素案)について」、初めに要求資料及び本日付資料№2について、理事者の説明を求めます。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 報告事項(2)、港区基本計画(素案)に関連し御提出いたしました資料について、御説明させていただきます。  11月20日開催の当委員会におきまして、風見委員から提出の御要望がありましたキッズゾーンの検討箇所及びゾーン30の設置箇所につきまして、御説明いたします。12月16日付当委員会資料№4及び№4-2を御覧いただければと思います。  資料№4のキッズゾーンの検討箇所につきましては、警視庁及び所管警察署と協議し、区内20か所に設定することを想定しているとのことです。  資料№4-2のゾーン30の整備基準につきましては、1、小・中学校等の通学路を含む区域。2、公共施設や病院、児童遊園など、高齢者や子どもが利用する施設等を含む区域。3、観光施設等、多数の歩行者等の通行が想定される区域の3点であると警視庁から聞いております。  本日付当委員会資料№2、港区基本計画(素案)に寄せられた区民意見についてを御説明させていただきます。本資料は、港区基本計画(素案)に寄せられた区民意見について取りまとめたものでございます。全分野にわたる資料でございますので、共通資料として、4常任委員会にお配りすることといたしております。  表紙を御覧いただきたいと思います。1、区民意見募集(パブリックコメント)については、11月1日から12月11日まで募集を行い、郵便やインターネットにより、合わせて63名の方から御意見をいただきました。お一人で複数の御意見をお寄せいただいたものもございましたので、御意見の内容ごとに企画課で分割・整理した結果、合計139件の御意見となっております。なお、この中には地区版計画に対する意見は含まれておりません。また、募集と併せて区ホームページで公開した港区基本計画(素案)の概要を説明した動画の視聴回数は423回でございました。  2、区民説明会での参加者意見については、11月に分野別計画(素案)及び地区版計画(素案)の説明会を合同で11回開催し、118人の方に御参加いただき、96件の御意見をいただいております。地区別の参加者の内訳は、芝地区が23人、麻布地区が16人、赤坂地区が20人、高輪地区が36人、芝浦港南地区が23人でございます。こちらにつきましても、地区版計画に対する御意見は含まれておりません。  3、みなとタウンフォーラムグループ会議での意見については、11月から12月にかけて、各グループのメンバーに素案を御説明し、39件の御意見をいただきました。現行計画を策定した3年前と比較し、新型コロナウイルス感染症の状況下でありましたが、区民意見を寄せられた人数は16人の増加、区民説明会の参加者は18人の増加となり、特にインターネットから寄せられた意見が多かったことが特徴でございます。  続いて、表紙をおめくりいただきますと、区民意見の一覧となってございます。表の作りは、左の列から通し番号、区民意見、区分となっております。右側の区分の列は、パブリックコメントについては提出方法ごと、区民説明会については地区ごと、みなとタウンフォーラムについてはグループごとに分類しております。  2ページから裏表で7ページまでが区民意見募集の御意見、8ページから12ページまでが区民説明会での参加者の御意見、13ページから14ページまでがみなとタウンフォーラムでの御意見でございます。意見の内容といたしましては、パブリックコメントでは、帰宅困難者対策や浸水対策など防災分野に関する御意見。区民説明会では、二酸化炭素排出量の削減やゼロエミッションの推進など環境分野に関する御意見。みなとタウンフォーラムでは政策評価や成果指標など計画全般に関する御意見が多く寄せられました。そのほか特徴的なものといたしまして、オンライン化が進んでいることから、リモート環境の整備をしてほしいなどICTに関する御意見も多くございました。  これらの御意見につきましては、今後内容を精査し、計画の修正等に反映するとともに、今後の区政運営に生かしてまいります。なお、それぞれに対する区の考え方等と併せて、後日、区のホームページで公開してまいります。  港区基本計画(素案)に寄せられた区民意見についての御説明は以上でございます。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 説明は終わりました。要求資料と本日付資料№2について御質問等ございましたら順次御発言願います。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) なければ、要求資料及び本日付資料№2の質疑は終了いたします。  それでは、政策(1)について、理事者の説明を求めます。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 港区基本計画・港区実施計画(素案)の政策(1)について、御説明させていただきます。素案の56ページを御覧いただきたいと思います。  政策(1)の「多様な人びとがともに支え合う魅力的な都心生活の舞台をつくる」につきましては、当ページから69ページまでの施策①から施策⑥までとなります。なお、63ページに記述してあります施策③の主な取組のうち、実効性のある環境アセスメントの推進につきましては、当委員会の対象事業ではございませんので、御注意いただければと思います。また、67ページに記述の施策⑤の主な取組のうち、区民向け住宅の供給及び有効活用につきましては、素案の335ページに計画事業として実施計画を記載しておりますので、そちらも御覧いただければと思います。  甚だ雑駁でございますが、報告事項(2)、港区基本計画・港区実施計画(素案)、政策(1)についての御説明は以上となります。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 説明は終わりました。これより政策(1)の質疑に入ります。御質問するときはページ数を言っていただいて質問に入っていただきますようお願いいたします。 ○委員(なかね大君) まず、61ページのアドプト制度のことで少しお伺いしたいかと思います。前回行われました緑と水の総合計画の中でもアドプト制度のお話があったかと思いますが、個別計画の中で、このアドプトプログラムの活動団体が情報交換や交流できる場の確保やプラットフォームの形成を検討すると書かれています。現在、こういった会議体のようなものはあるのでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) アドプト活動の方々に対する会議体でございますが、現時点では、区が主宰となって実施しているといった実績はございません。 ○委員(なかね大君) これからの計画の中で、そういった情報交換の場を検討していくという方向性でよろしいでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) なかね委員、御指摘のとおりでございます。 ○委員(なかね大君) もう一つ、前回このアドプト制度のことで資料を頂きましたが、主な活動内容として、区道の清掃や整備の活動をされているところがあるかと思います。そのほかに、例えば都道や国道という部分で、これは都や国の方からの支援を受けて活動する場というのはあるのでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 都道・国道に関しましても、区道と同様にアドプト活動はございます。都道に関しましては、東京都の第一建設事務所の方で所管しておりまして、活動に係る費用というのは、原則参加者の負担になっておりますが、清掃用具等の購入の費用を支援しているということでございます。国道に関しましても、活動に係る用具の支給ですとか、安全指導等を行っていると聞いております。 ○委員(なかね大君) 私が担当している地域では、同じ国道であっても、アドプト活動をされているところでは、国道の街路樹の下に花などが植えられて、すごくきれいに整備してくださっています。一方、隣の地域に移ると全く様相が変わり、草がぼうぼうと生えていて、景観的にもあまりよろしくないなと思いますが、こういった中で、地域の方が、国道であっても地域の道だからということで、整備を行ってくださっているところがあるというのは、すごくすばらしいことだなと思います。  これが広く周知されながら、隣の地域も交えながら、どんどんそれが広がっていくというのは、やはり区のまちづくりを進めていく上ではすごく重要な活動なのではないかなと思います。そういう意味で、これからしようとされているアドプト制の取組団体の横の連携というものが必要になってくるかと思います。区の方としても、こういったところをぜひ積極的に取り組んでいただいて、さらなる地域のまちづくりの美化に取り組んでいただきたいと思います。この辺の考え方を、もしよろしければお聞かせください。 ○土木課長(佐藤雅紀君) なかね委員御指摘のとおり、まちの中には都道、国道、区道と道路は分かれておりますが、まちとしては一つのまちでございますし、御指摘のとおり道路によって全然清掃の具合が違うこととなってしまいますと、まちの美観等も損なわれると思いますので、我々もこういった活動を支援していく中で、そうした情報の共有化はしていきたいと思ってございます。 ○委員(なかね大君) ありがとうございます。緑と水の総合計画もそうですが、緑被率等を増やしていく上でも、やはり参画と協働というのが大事になってくるかと思いますので、ぜひ力強く支援していただければと思っております。よろしくお願いいたします。 ○委員(玉木まこと君) 56ページです。方向性というところで、冒頭の文章です。居住年数の違う方が多く港区にいる状況だということが一つの特徴だと思いますが、居住年数の違いというのを、区としてどのように捉えているのかというのが少し引っかかったというか、多様だと思いますが、その辺りを区はどう捉えているのでしょうか。  例えば、居住年数が長い人と短い人で定住の意向とか、子どもができたら転居するとかいろいろあると思いますが、この居住年数の違いというのは、今後区としてどのように捉えていくのかなと思ったのですが、もしお答えできるようでしたら教えていただければと思います。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 居住年数でございますが、港区に長くお住まいの方、それからつい最近越してきた方と、いろいろな方がいらっしゃると思います。港区としましては、今後も住み続けられるまちというものをつくっていきたいと考えておりますので、できるだけ長く住み続けられるまちづくりを今後も進めていきたいと考えているところでございます。  ただ、いろいろな方が住んでございますので、その方々に直接の調査は行っておりませんが、先ほど申し上げましたとおり、今後とも長く住み続けられるまちづくりを進めていきたいと考えているところでございます。 ○委員(玉木まこと君) 恐らく、まずは1人で住んでいて、結婚されて、子どもができたとか、高齢者に目を向ければ介護ということで、居住の形態というのも変わってくると思います。この居住年数の違いは、一つの区民ニーズを拾う意味でも大事なことだと思っています。今、都市計画課長の答弁からも、調査等は行っていないということですが、ぜひ、まちづくりの分野からも、居住年数の違いによる意識の違いやニーズの違いを拾っていくということを今後も意識してやっていただければと思います。定住意向は9割ということなので、長い人であろうが短い人であろうが、港区に住み続けたいという意向は変わらないと思いますので、それぞれに合った調査というのを、これからもしていただければと思います。  次に、56ページの、同じ方向性のところに書かれている部分です。大規模開発事業者の地域貢献を促していくという記載があります。たくさん見ていく中でも、当然、大規模開発に区として必要なものを求めていったり働きかけたりするというのは、様々な部分であると思います。大規模開発事業というのが、やはり開発地内だけではなくて、周辺に大きな変化や影響がプラスマイナスあると思いますので、地域貢献というものに対して、区がどういうスタンスで促していくのかというのをいま一度確認させていただければと思います。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 大規模開発でございますが、当然まちづくりを大きくやっていただくということもございます。その中では、大規模開発によって負担となる公共施設等を新たに造り直していただくとか、民間活力を導入してインフラを整備していただくということもあると思います。  このようなものは、今後とも住んでいく方々、港区に住んでいる区民の方々にも重要なインフラということになりますので、大規模開発がありました時点におきましては、適切なインフラの整備、公共施設の整備については、今後も求めていきたいと考えているところでございます。 ○委員(玉木まこと君) 補助金等がやはり出ているということですので、しっかりと区として必要なものを要求して、いい形での協力関係というのを今後も引き継いでほしいと思います。よろしくお願いします。  同じところの話で、歴史と文化資源というところです。港区には当然歴史や文化的な資源というものがたくさんあると思います。それが民間の保有であったり民間の中にある場合に、開発等もしくはまちづくりの変化によって、それをどう取り込めるか、生かしていけるかというのは港区で大きな課題というか、いろいろな場面でそういうことがあると思います。  民間で何か大きな開発がある場合には、その採算性であったり事業の計画というのがありますので、歴史文化を最大限に活用できないケースもあると思います。ただ、そこに歴史と文化資源をどう取り入れたものにしていくかというところは、区がぜひインセンティブ等を与えたり、民間をどう誘導できるかというのが大事なことかと思います。この辺りについて、区の大きな方針や、民間を誘導できるような実効性のあるものをどう考えていくのかというところを教えていただけますでしょうか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 民間の敷地内にある重要な歴史的建造物ということだと思いますが、まちづくりの中でも、そのようなものについてはできるだけ残してほしいということは、我々の方としても指導の中で要望しているところでございます。  ただ、まちづくり部門だけでは対応できないというところもございますので、区といたしましては、教育委員会とも連携しながら、そのようなことについては相手の方に伝えて、今後も歴史ある建物、構造物については、できるだけ残していただくような形で事業を進めていただくよう要望していきたいと考えてございます。 ○委員(玉木まこと君) 残すにしても、形だけ残して終わりではなくて、当然それを維持管理していかなければいけません。長い話での文化財を守っていくということは、まさにこのまちづくりだけでなく教育委員会だとは思いますが、区がどのような働きかけをし、インセンティブを与えることでそういうものが生かされるのかということは、ぜひまちづくり部門からも考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  次に、成果指標に関してです。現状、満足が31.8%で、最終的には38.1%にしますというところです。3割ぐらいのところで上げていくというところでふと思ったのですが、「どちらともいえない」というのが48.6%あります。例えば満足や不満足であったりにしても、意識が向かなければ、恐らくこの満足、不満足には振れないと思います。「どちらともいえない」という48.6%の方に意識を持ってもらうようにどう掘り起こせるか、無関心な層をどう引っ張り出せるかというところが大事だと思いました。この「どちらともいえない」という割合を減らすということも一つの意義があると思いました。この辺りの「どちらともいえない」という方々を、区としてどのように捉えているのかを教えていただけますでしょうか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 「どちらともいえない」という割合が、確かに48.6%と、現在相当な数あるということだと思います。玉木委員のおっしゃるとおり、この方々を今後「満足」の方にできるだけなっていただくためには、今後ともよりよいまちづくりを続けて、港区が魅力のあるまちだということを今後のまちづくりの中で出していきたいと思っているところでございます。 ○委員(玉木まこと君) これから港区も様々な開発など、まちづくりに大きな変化を迎えるところがあると思います。ぜひ港区がこういうまちの大きな変化に関わって、よりよくしていこうと思っているというところはPRしていただいて、この「どちらともいえない」と答えた48.6%が、計画目標の最終年度にはもう少し減って、「満足」、「まあ満足」という方に増えていることを期待したいと思います。よろしくお願いします。  今のお話とも少し通じるのかと思いますが、57ページで施策①の将来像の実現というのは、主にガイドラインの作成であったりというところで、計画などの話なのかと思ったのですが、様々な地区のガイドラインや計画、マスタープラン等、今回の基本計画もそうですが、こうしたものを知ってもらう、触れてもらう、見てもらうということが、さっきの「どちらともいえない」を減らしていく意味では大事かなと思います。同じような質問になってしまうので意見として述べますが、今回、先ほど報告がありました動画の視聴回数が四百数回ということだったので、ぜひ底上げを、引き続きこのマスタープランや基本計画、様々なガイドライン等も周知広報という面で取り組んでいただきたいということを要望したいと思います。  59ページの3つ目の地域特性に応じた土地利用、居住環境と国際ビジネスの両立というところです。私の認識では、両立を目指すエリアというのは、割と港区の東側に位置していると思っています。良好な居住環境を守り、しっかりと維持していくというところは、港区で言うと西側の方に多いかなという認識がありました。  今回のこのような記述は、港区全体においてこうした視点を持っているのでしょうか。東京都や国の上位の計画に照らした上で、両立を目指すというようなことなのか。一度そこは確認しておきたいのですが、いかがでしょうか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 地域特性に応じた土地利用の誘導でございますが、港区といたしましては、まちづくりの最上位計画のまちづくりマスタープランというものがございます。そちらの方には、住み続けられるまちということで、まちづくりの方は進めていきたいと考えているところです。  その中で、多様な暮らしが営まれて、住み続けられる。一方で、国際生活都市ということも掲げております。地域特性に配慮しながら、従来から暮らしてきた人たちも、新しく住み始めた人も、区内でなりわいをやっている方々も、多様な暮らし方ができて、職住近接して住み続けられるまちということを今後とも取り組んでいきたいと考えているところでございます。
     国際ビジネス拠点というのも、港区の土地の利用としては今後もあるということでございますが、その一方で、住み続けられるまちもしっかりとつくっていきたいと考えているということでございます。 ○委員(玉木まこと君) 両立というのは、港区全体の中で、こちらは居住環境を重視する、こちらはビジネスと居住の混ざった複合的な場所を目指すと、エリアによって違うという認識でいいのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 地域特性に応じた土地利用でございますので、先ほど私が述べましたものについては、めり張りをつけつつ、地域特性に合った形でまちづくりを進めていきたいと考えているところでございます。 ○委員(玉木まこと君) 私もまちづくりマスタープランが今、手元にないので曖昧になってしまいますが、良好な居住環境を守るエリアがあったと思いますので、そういうのがうまく伝わるようにしていただきたいです。港区全域でビジネス地区も全部混ざるのだという理解にならないように、お願いしたいということを要望しておきます。  61ページで、まちづくり条例の話です。こういった条例を活用して、地域の声をしっかりと聞いて、自分たちの思いを持ってまちづくりを進めていくということだと思います。地域という言葉の定義にも関わってくるかなと思いますが、まちづくり条例というものでこういう活用をしていくときに、例えば地権者だけなのか、その周辺を巻き込んだものができるのか。その辺の運用というのは、区として今後の課題であったり、改善点等考えていらっしゃることがあるのか、教えていただけますでしょうか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) まちづくり条例でございますが、こちらは組織登録、ビジョン登録、同意等の後に、この条例に基づいてまちづくりを行っていくというものになってございます。  例えばでございますが、まちづくり組織の登録ということでございますと、先ほど私が御説明しましたまちづくりマスタープランの実現に資することで、団体の構成員が10人以上ということになってございます。その団体の構成員の中に港区の当該区域内にお住まいの方が3分の2以上いるということが登録の条件になってございます。その後ビジョン登録ということになりますと、当該区域内の区民の過半数の合意を得るということになっております。必ずしも地権者だけで行うということではございません。地域の方々の御理解をいただいて、このまちづくり条例に基づいてまちづくりを進めていくということになっております。今後ともこの条例を使ったまちづくりにつきましては、このような形で進めさせていただきたいと考えているところでございます。 ○委員(玉木まこと君) 分かりました。ありがとうございます。  アドプトの話です。多様な主体との協働、公共施設の維持管理・運営というのがあります。ここの字面だけ見たときに思ったのが、公園の指定管理者制度であったり、エリアマネジメントといったところも協働という部分ではあるのではないかとか、公園の維持管理と運営で言ったら指定管理というところだなとも思ったのですが、詳細を見るとアダプト制度の話が多いなと思いました。  指定管理者制度、特に公園の指定管理者制度というのも協働という位置づけになるのでしょうか。ここの取組の中では、どういう位置づけとして考えているのか、教えていただけますでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 公園の指定管理につきましては、確かに公共施設の維持管理ということではございますが、どちらかというと協働というよりは、民間活力での維持管理としての位置づけをしております。 ○委員(玉木まこと君) ほかのところで、指定管理者制度を活用して、実施事業というところで、指定管理者の裁量や判断、自主性、独創性を生かして、コミュニティにつなげたりしているという話が書かれていたと記憶していますが、そういう意味では、単純に民間活力を活用した維持管理というところだけではなくて、ここのこういう協働という話にも通じるところがあるのかなと私は思ったのですが、指定管理者の話はよく言っているので、今後も自由度や裁量、自律的なものという視点を持って、この協働という視点を加味しながら進めていただけたらなと思います。  エリアマネジメント活動の支援とも書かれています。エリマネ組織というのも、こういうところにも関わってくるのかなと思うので、そこは推進していると思いますので、引き続きよろしくお願いします。  63ページの生活利便施設の誘導についてです。そこの話で、定住性の高い住宅ということなので、住宅だったら何でもいいということではなくて、質のいいものということかなとは思いますが、港区の住宅をどんどん増やしていくという方向性から、東京都をはじめ少しトーンダウンしてきていると思いますので、その辺りについては、今回のこの港区基本計画の中で、港区はどのような思いを持って住宅の誘導を進めていく考えなのか、教えていただけますでしょうか。 ○住宅課長(野口孝彦君) これまでも定住促進指導要綱を設けて、大規模なプロジェクトに対しては、住宅または生活利便施設の附置を義務づけすることで、住宅や住環境の整備を図ってまいりました。今回の港区基本計画においても、これまでの姿勢を変えずに、これまで同様に住宅と住環境整備を併せて進めていくという方針でございます。 ○委員(玉木まこと君) 住環境と住宅の両方ということで、やはり住環境ニーズの方が高いのではとは思いますが、私の感覚でしかないので、具体的な数字ではありませんが、住宅という箱だけではなく、住環境という声は大きいのかなと思います。その辺りのウエートでは、コロナ禍ということもありますし、今後の動向を踏まえてタイムリーに区民の声を拾っていただけたらなと思います。よろしくお願いします。  65ページです。道路景観・環境の向上というところで、舗装の配色、街路灯、防護柵のデザインなどの道路景観ということですが、橋梁というのも道路の一部でもあり、景観上大事なものだと思います。ぜひここに橋梁も入れていただけたらなと思います。いかがでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 玉木委員御指摘の道路景観という意味での橋梁の位置づけでございます。橋梁につきましても、色等につきましては景観アドバイザーの意見等も聞いてございますので、そちらにつきましては橋梁の文言についても追加していきたいと思ってございます。 ○委員(玉木まこと君) ありがとうございます。その先には、もっと特徴的というか、港区が誇れるような、地域に愛されるような橋梁のデザインというものもできたらいいなと思います。ぜひ検討していただきたいと思います。よろしくお願いします。  具体的にどこに何を書けということではありませんが、前回の東京都の都市計画区域マスタープランの話の中でも、KK線の話や日本橋の首都高速道路の地下化の話にも結構触れられていたと思います。新しく入ったことだと思いますが、港区内も、やはり首都高速道路というのがたくさん張り巡らされていると言ってもいいので、やはり景観上いろいろな場面で出てくるものだと思います。  この景観的な向上のために、取っ払えとか地下にしろということは私は言いませんが、現状例えば古川のところは真っ暗になっていたりもするし、銀座のKK線などは、上にKK線があったところをくぐる通路などは、景観をよくするデザインをされていたりします。港区の首都高速道路とまちづくりでは、まだ連動している部分が少ないのかなと思います。六本木などはやっていますが、このような取組もぜひ進めていただきたいと思います。これは港区だけでは進まないとは思いますが、そういうことも港区から要望していきながら、できることをしていただきたいと思います。  今回、景観という施策の中で、港区内の特徴の一つでもある首都高速道路が多くある点については、何か踏まえている部分があるのかどうか、教えていただけますでしょうか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 港区景観計画の中では、景観形成基準というものがございます。その中で、港区の夜間景観についての重要性というところで記述されてございます。ただ、その部分では、やはり周辺環境と町並みに配慮した景観ということで、夜間景観については一方で公害にもつながるということで、非常に扱いとしては難しい問題もあると思います。  そういった意味で、港区の景観基準の中では、東京タワーや玉木委員から御指摘いただいた水辺の古川沿いといったところは、積極的に演出したライトアップということを景観計画の中でもうたわれています。首都高速道路の景観については、今後、港区だけではなく、東京都とも共同で研究をしていきたいと思っております。ひいては、港区景観計画の中に反映できればと思います。 ○委員(玉木まこと君) 首都高速都心環状線を取っ払うというのは、お金も時間もかかることだと思いますので、今ある環境の中で、どうよくしていけるかという視点で取り組んでいただきたいと思います。ぜひ、港区景観計画にも盛り込めるよう、検討を進めていただければと思います。  次に主な取組のところの運河の橋梁のライトアップというところです。これまで芝浦から港南を含めて、光の道ということで検討を進めていると思います。港南地区が非常にオープンスペースも多いためだとは思いますが、港南地区の方から、暗いところが多いという御指摘をいただいたことがあります。橋梁のライトアップという話も、単なる演出と区民に捉えられるのではなくて、安全性や防犯性という部分の視点にも触れておくといいのかなと思いますので、意見として述べさせていただきます。  先ほど夜間景観の話がありました。夜間景観もこれまで何度か建設常任委員会の中でも言っていると思いますが、金沢市のように夜間照明のガイドラインを設けている自治体もあります。港区も観光施策を力強く進めていますし、今、公害という話もありましたが、ぜひ守る部分と推進する部分の両面から、照明や夜間景観のガイドライン等の話も検討していただきたいと思います。先ほどの研究の中で、そこも含めてお願いできればと思います。これも要望させていただきます。  66ページに移ります。主な取組の3番目で、分譲マンション管理組合などへの支援というところです。改修支援とあります。建て替えができればベストだと思いますが、そういうケースだけではないと思います。改修支援というところで、長寿命化という言葉はもう大分前から言われていると思いますが、その辺りの考えというのは、区としてどのように位置づけているのか、教えていただけますでしょうか。 ○住宅課長(野口孝彦君) マンションの老朽化した状態に課題を持っていらっしゃる方は、多くいらっしゃいます。その皆様の合意している方向性が、建て替えをして生活再建をしていくのか、それとも耐震改修をして長もちさせることで、この住まいを大事にしていくのかというのは、それぞれの管理組合、皆さんの総意によるものだと思っています。どちらの方向を目指すにしても、老朽化したマンションを課題解決しなければいけないという状況にあるところを、区としては支援してまいりたいと考えています。 ○委員(玉木まこと君) 分かりました。どちらも支援していくという考えだということなので、できれば長寿命化の話なども、どのような取組があるかということも発信していただければと思います。既にやられている部分もあると思いますので、こちらも強力に推進していただければと思います。  中堅所得者向けの住宅についてです。住宅に困窮する区民が住み続けられるため、というところで、転用というのをこれまでも進めていたと思います。中堅所得者の話で言うと、例えば若者向けの住宅の話なども議会でも出ていたと思います。セーフティネットというところが今回強く打ち出されてはいますが、例えば若者の話もそうですが、そういう新しい活用の仕方というのは、今回出された以外で何か検討されている部分があるのでしょうか。具体的には、例えば若者を入れていくという話はあるのかどうか、教えていただけますでしょうか。 ○住宅課長(野口孝彦君) これまで中堅所得者向け住宅である特定公共賃貸住宅、シティハイツ港南で、高齢者向けに高齢型住戸を33戸転用して、運用してまいりました。ここで港区基本計画に載せた趣旨というのは、こういう住宅セーフティネットの構築、要配慮者に向けた住宅を、既存ストックを活用してさらにできないかと推し進める方針でいるために載せています。今年度と来年度をかけて、高齢型以外の住戸への転用ができないかということで、現在調査しているところでございます。 ○委員(玉木まこと君) 様々な理由で住宅に困っているという方々がいます。資源は限りが当然あると思います。まちづくり部門の話ではないかもしれませんが、例えばそういう困っている方々への自立支援的な部分というのも当然セットであるべきなのかなと思いましたが、そういうのは、現状は何かされているのでしょうか。 ○住宅課長(野口孝彦君) 例えば障害者の方のお住まいですと、サポートが必要なときにはグループホームなどで生活支援をしながら支えていくということもしております。その後、症状が軽くなったときには、再度社会復帰できるような支援もしていると聞いております。障害者福祉部局の方で、困窮した方々の住まいづくりとして取り組んでいるものがございます。 ○委員(うかい雅彦君) 玉木委員も触れていましたが、67ページの老朽化マンションの建て替えの支援というところです。これまでの6年間とこれからの6年間というのは、全然重みが違ってくると思います。何かというと、もう6年たってしまったわけです。どれだけ建て替え支援というのが進んできたかということを考えたときに、いわゆる耐震化で建物を補強すればいいかというと、それだけではないのです。水道から赤水が出てしまったり、昭和40年代初めのマンションというのは、いろいろな問題が起きています。そういった中で、どう対応してくれるのか。もう私も建て替えが利かないマンションの方からいろいろな要望を受けてきて、いまだに解決できていません。  そういう中で、港区基本計画の施策とするのであれば、これからの6年間はそれなりの気持ちで施策を打っていただかないと、何も変わらなくなってしまいます。そこはどういうふうにお考えでいらっしゃるか、お聞かせください。 ○住宅課長(野口孝彦君) 今お話にありましたところ、67ページの最下段に具体的な取組を書いてございます。今のうかい委員のお話は、特に緊迫性が高まっているという御趣旨と理解しています。これまで解決ができないまま時間ばかりが過ぎて、建物の建て替えも進まない、耐震改修も進まないというような状態はどんどん増えているという認識を持って、その方々の最終的な決断、合意形成が図られるように、さらに支援していかなければいけないと考えています。 ○委員(うかい雅彦君) なぜ申し上げるかというと、昭和40年代前半ぐらいに建てたマンションというのは、港区にはやはり多いわけです。そういう方々の多くは高齢化している。やはり住み続けたい、港区にいたいわけです。だけど、このままでいったら、マンションが建て替えもできない。老朽化してくる。では、水道管を全部取り替えられるのかといったら、そんなお金はなかなか捻出できない。いろいろな意味で、そういう問題を抱えている。  そういった中で、例えば再開発の中で救済していくということがあるわけではないですか。なぜ私は申し上げたかというと、この前第4回定例会で、泉岳寺前児童遊園を移設させないことを求める請願が出ました。あの計画にも重要な建て替えを望むマンションの方が多く含まれているのです。それを何か民間の開発で、民間業者が何か勝手に計画しているなどという議論をされて妨害されているというのは、私はその地域でいろいろな御相談を受けている方々がいらっしゃる中で非常に不愉快です。事実をきちんと認識していない。もう本当に悔しい思いをした請願でした。  そういう人たちの思いを受けているとしたら、もう民間業者に任せないで、これだけ重要なまちづくりなのですよということを、区はきちんと示すべきではないですか。でなかったら、支援、支援と言うけれども、進みませんよ。申し訳ないけれども。私が小学生の頃に建ったマンションです。自分の体はくたびれてくる。同じように建物だってくたびれてくるでしょう。それなりの時期を迎えてきているわけだから、それに対応しなければいけない。再開発というのは、そういったマンションを救うための大事な手法なわけではないですか。だったら、そこのところをもっときちんと地域の方に理解していただいて、大変重要なまちづくりなのですよと。マンションにお住まいの方々には、次、自分たちのことにもなるかもしれない話なのだということは、もっとしっかりと区民の方に周知していただいて、民間の事業者が金もうけのために開発しているなどという暴言がまかり通るようなことを地元でしていただきたくないのです。  もう6年たったのだから、そういう時期だと思います。これからの6年をどうするのかという港区の思いがしっかりあるのならば、そこら辺もきちんと示してもらわないと、私はそういう方々に選んでいただいて今この場所にいるわけだから、もう本当に申し訳なくなってしまいます。私は何とかしたいと思っている。いつまでも地元に住み続けていただきたいと思って、いろいろなことをお手伝いさせていただいていますが、そういった思いというのは、区として受け止めていただけないですか。いかがでしょうか。 ○住宅課長(野口孝彦君) 今お話しいただきましたように、建て替えを必要とする住宅にお住まいの方々にとって、建て替えだけでなくて再開発も有効な選択肢の一つです。個人資産の集まっているマンションなので、やはり皆さんで多くの方が一つの方向にまとまることが一番大切です。そのときに、再開発も有効な手段となり得る地区においては、おのずと経済性の優位さや建て替え後の安定性から、再開発が選ばれることになるはずだろうと考えています。  なので、正しく情報が皆さんに行き届いて、どちらの方が自分の生活再建にいいかということが伝わることが非常に大事だと考えています。住宅課でやっている建替え・改修支援コンサルタント派遣も、皆さんにとって、いいものは何なのかということの選択肢をきちんと説明することができるのではないかと考えています。 ○委員(うかい雅彦君) はっきり言って、なぜ再開発に入ったかといったら、もうそういう議論はし尽くしているのです。皆さん高齢化していて、自分たちでもう新たにお金を出せないです。だから、自分たちの住む場所をどう安全なものにしていくかといったときに、結局結論が再開発に入るという形になって、それで動かれている。もう、そこまで結論が出ているわけです。  ひどい言い方をしますが、民間の事業者が地上げか何かをやっているなどというペーパーを平気で配るような人たちがいる。本当に大事なまちづくりで、住んでいる方の命が関わっているまちづくりだと私は思っています。それを民間の事業者の金もうけのための計画などと、事実も知らないのに平気で議会の中で言う方がいますが、それは違います。そういう人たちがきちんといるということをもっと理解してもらうために、区は協力すべきだと思います。そういった思いで、ぜひ、老朽化マンションの建て替え支援についてやっていただきたい。  答弁は結構ですから、よろしくお願いします。 ○委員(風見利男君) 順番に聞いていきたいと思います。まず、この港区基本計画を作成するために予算は幾らかかっていますか。いろいろな調査なども、支所の計画などもあると思いますが、その辺は分かるのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 本年度でございますが、1,800万円ということでございます。 ○委員(風見利男君) それは、調査や素案づくりなど、全部入れてということですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 風見委員おっしゃるとおりでございまして、全部ということでございます。 ○委員(風見利男君) コンサルタントはどんな形で関わっているのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 一般的な委託と同じでございます。区の仕様書に基づいて行うということになります。委託を取った事業者と、仕様書に基づいて区の方からいろいろな資料を出し、それに基づいて資料の調製等を行うということになってございます。 ○委員(風見利男君) 港区基本計画策定委員会というものがあると思いますが、それはどのぐらい開かれているのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 今年度でございますが、5回ほど開かれているということでございます。 ○委員(風見利男君) 今回、港区基本計画をつくるに当たって、新型コロナウイルス感染症がこんな状態の中でも区民に明るい未来を示していくということで、先送りしないでやるということですが、本当にそれでいいのかどうかということが、私は今問われていると思います。今日ユーチューブで港区のみなと保健所のことが放映されて、悲鳴が上がっている。1日68名と今までにない感染状況だということで、本当に深刻な事態になっているということが、みなと保健所長の口からも話されるという状況になっているわけです。  これがどこまで続くか分かりませんが、当然、中小商店あるいは飲食店の状況を見れば、特別区民税収入に多大な影響が出てくるというのはもうはっきりしているわけですし、ふるさと納税などというとんでもないことを国がやって、多くの高額所得者の税金がほかに流れてしまうという状況が続いています。2019年度決算ベースで見ると、本来港区に入るべき特別区民税が、ふるさと納税として42億9,000万円、ほかの市町村に流れているわけです。42億9,000万円というと、あまりぴんとこないので私もいろいろ調べてみましたが、産業経済費の1.46倍なのです。いかに膨大なお金がふるさと納税という形で流れているか。こういう状況で、本当に今の深刻な事態をどう捉えるかということが問われていると思います。  東京都が、今の新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえて、当面の都政運営についての見直しということで、4知事連名で依命通達を出しました。本当に今、市街地再開発事業や都市計画道路など、先送りできるものについては先送りする決断をするような事態になっているのではないかということです。そのことは私の思いなので、言っておきたいと思います。  なぜそんなことを言うかというと、この4ページに「新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、人々の命と健康を脅かすとともに、経済、子育て、教育、福祉、地域コミュニティなど多方面に深刻な影響を及ぼしました」と書いてあります。前半部分の実態はそうなのですが、これ、過去形になっているわけです。これは6年間の計画だから、そこを見通してこういうふうに書いたのかどうか分かりませんが、今の時点でこんな過去形でいいのでしょうか。私はやはり非常に不自然だと思いますが、なぜ、こんな過去形で、港区基本計画策定委員会の中で了承されたのでしょうか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 「及ぼしました」と、確かにそちらの方は記載してありますが、現時点でも及ぼしているということは確かでございます。この記載の仕方は過去形ということではなくて、これは及ぼしているということを、この時点でも及ぼしているということで記載したと考えているところでございます。 ○委員(風見利男君) もう少し表現の仕方というのがあると思うのです。それほど深刻に受け止めていないと取られかねないので、そこをもっと慎重に対応するようにお願いをしておきたいと思います。  説明のときに参考資料というのを頂きましたが、これは企画課で作られたのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) それは企画課ではなく、私の方で参考としてつけさせていただきました。 ○委員(風見利男君) 施策の番号というのが1から32まであります。基本計画上には施策の6まではありますが、政策ごとに分かれているのです。なぜ7以降までがつくられているのか、7から32まであるのかというのは、見るときにすごく戸惑いました。これは、この建設常任委員会だけに配られた資料でいいわけですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 建設常任委員会の委員の方に参考ということで私の方で作って、こういうものを提出させていただきました。 ○委員(風見利男君) では、数字の入れ方を間違えたということでいいわけですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 施策の通し番号が32まで振ってあるのは、確かに私の方で入れさせていただいております。その後に①や②と書いてあると思います。例えば、政策の(1)ですと①から⑥までということで、これは素案の施策の方と合わせており、全体的に施策として32あるということをお示ししたくて、このような形で作らせていただきました。誤解を生むような資料となり、大変申し訳ございませんでした。 ○委員(風見利男君) これは勉強するのにすごく楽だったのですが、そういう数字などは、ぜひ注意していただきたいと思います。  あと、港区基本計画の素案をつくるに当たって、区民の意識調査というのをやられたと思いますが、それは何のためにやられたのでしょうか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 新しい港区基本計画をつくるために意識調査をやっております。その中で例えば、この港区基本計画の満足度を調べるために意識調査をやっております。 ○委員(風見利男君) この港区基本計画策定に向けた区民意識調査の報告書の中でも、先ほど説明のあった港区基本計画の素案に寄せられた区民意見の中でも、本当に様々な意見が出ています。先ほどの説明ですと、これらはいろいろ精査をして、港区基本計画の中に盛り込むかどうかということを検討するのと併せて、ホームページに掲載して、その意見に対して区の考え方を載せるというお話がありました。この区民意識調査の方もそういう形で対応するという理解でよろしいのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) こちらの区民意識調査でございますが、既にホームページに掲載されて、公開されているということでございます。 ○委員(風見利男君) もうホームページに出ているということですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 風見委員おっしゃるとおりでございます。 ○委員(風見利男君) 区民意見の方は精査して、港区基本計画にその意見を反映するかどうかという検討をされるわけで、この意識調査の方は、そういう扱いはしないということなのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 区民意識調査につきましては、これは港区基本計画を策定するために調査を行ったというものでございますので、パブリックコメント等でいただいた意見を各部門の方で調査して、その結果について反映するかどうかということについて、今後検討するということになってくるということでございます。 ○委員(風見利男君) そうすると、この区民意識調査の中で、自由意見というのが多くありますよね。これは素案に寄せられた区民意見と同様に、本当に率直な意見が多くあるわけですが、そちらは港区基本計画を完成するに当たっては、参考にしないということなのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 区民意識調査の意見につきましては、策定に当たって既に全庁において意見を配付しております。そういう意味で言いますと、その意見を踏まえた上で基本計画、最初の素案をつくっているということでございますので、そういった面から意見は反映させているということでございます。 ○委員(風見利男君) この区民意識調査報告書は、発表されたのが2020年の10月ですよね。調査をされたのが5月20日から6月3日。当然、集計したりいろいろするので時間がかかると思いますが、ここで出された意見は、港区基本計画の素案の中のどこにそれぞれ反映されているのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 例えばですが、目指すまちの姿などの主な取組等につきましても、それを作成するに当たって、この意見が出ているということも参考しながらつくっているということでございます。区民意見も踏まえながら、こちらの素案を生み出しているということでございます。 ○委員(風見利男君) 成果指標に出ている調査結果は、確かに出ているのです。ただ、それぞれ様々な本当に具体的な要望が、この中でいっぱい出ているわけです。これらについては、港区基本計画の中に取り入れる、あるいは取り入れないという判断は、もう終わったということでいいですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 基本的には、区民意識調査も踏まえながら素案の方はつくってきているということでございますので、区民の意見を捉えまして、この港区基本計画の素案をつくっているということでございます。 ○委員(風見利男君) いや、だから、ここで細かいいろいろな意見が出ているけれども、素案から基本計画にする段階では、もうその意見は取り入れないということでいいわけなのですね。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 言い換えれば、港区基本計画の素案をつくるときに、区民意識調査の意見というものも踏まえて素案をつくっております。今おっしゃった素案から基本計画にするときに、その意見についてはどうするかということでございますが、既に反映していると考えておりますので、新たに取り入れるということではございません。 ○委員(風見利男君) 例えば通学路でもスピードを出す車が多い。ガードレールの設置を進めてほしい。これにはどのように答えたのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 素案の73ページの上から2つ目でございますが、歩道の整備ということで、今の御意見についても踏まえて、こちらを書いているということでございます。 ○委員(風見利男君) だって、ホームページで回答しているのでしょう。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 区民意識調査につきましては、ホームページでは回答はしておりません。意識調査の結果、こういうことになっておりますというものについて、ホームページの方では公開しているということでございます。 ○委員(風見利男君) だって、区民意見について区の考え方を掲載したのではないのですか。さっきそういうふうに私には聞こえたのですが。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 大変申し訳ございませんでした。ホームページの方は、区民意識調査報告書そのものを載せているということでございます。ですから、区民意見についてどうしたということについては載せていないということです。あくまでも報告書ということで、ホームページの方には載せているということでございます。大変失礼いたしました。 ○委員(風見利男君) では、もうこの意見は、素案をつくるに当たって意見を聞いたので、もうそれは港区基本計画の素案に反映されているということでいいわけなのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 区の方では、そのように考えているということでございます。 ○委員(風見利男君) 区民の意見というのは、かなり具体的なのです。本当に港区基本計画の中でしっかり答えているかといったら、答えていないと思うのです。ぜひ、これも参考にして、港区基本計画の中に生かしてもらいたいと思います。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 質疑の途中ですが、傍聴者から撮影・録音の申出がありました。これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) それでは、そのようにさせていただきます。お願いいたします。 ○委員(風見利男君) この成果指標というのが、あちらこちらにあるわけです。当然これは現在の港区基本計画の目標に基づいて、現状値というのは到達状況だと思いますが、いわゆるボックス事業と言われる予算が計上されているものについては到達状況が資料で示されていますが、それ以外の事業については数字だけなのです。例えば56ページで言う政策(1)「多様な人びとがともに支え合う魅力的な都心生活の舞台をつくる」について、満足している区民の割合というのを、現在の港区基本計画上、令和元年度までに幾つにするのかという目標はあるのですよね。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 例えばですが、56ページに載っているものでございます。これは令和元年度の数値ということでございますが、下の方に書いているのが現状値でございます。令和元年度区民意識調査における該当政策の満足度のうち、「満足」と「まあ満足」と答えた合計値ということでございます。こちらが元値ということになってございます。それから中間目標等々書いてございますが、前回、令和元年度の区民意識調査における満足度のうち、「満足」と「まあまあ満足」と答えた合計値ということでございます。こちらが元値ということになってございます。  それから、中間目標などが書いてございますが、こちらの数値は、前回、令和元年度に区民調査を行いました。その前に平成29年度でございますが、同じく区民調査を行っております。この調査で同じふうに答えた方をトータルしたもの、それから令和元年度に調査したものの差です。令和元年度よりも増えておりますので、その差をそれぞれ今度、令和元年度から令和4年度に向けて、数値を足し算していくというような形で満足度、中間目標や最終的な計算目標値というのを出しているということでございます。 ○委員(風見利男君) では、これは、現在の港区基本計画上は、令和元年までに幾つにするという目標は全くなかったということなのですか。  とにかく現在の港区基本計画と比べて、物すごく見づらいのです。あっちへ行ったりこっちへ行ったりしないと全く分からないのです。現在の港区基本計画上はこういう到達点というのはないということですね。今回初めて令和元年度に調査したものを基に、令和8年度までにこういうふうにしていこうということだという意味なのですか。
    ○都市計画課長(岩崎雄一君) 今回初めてこの数値というものを港区基本計画の方に取り入れたということでございます。 ○委員(風見利男君) 例えば58ページとか59ページにも成果指標名があって、現状見込値というのが、令和2年度の到達状況、見込値というのがあるわけですが、これも、現計画上は、令和2年度までに幾つにするのだという目標はなかったということなのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) こちらの成果指標でございますが、現在もあるものと、今回新しくつくったものがあるということでございます。ですから、全て前回から引き継いでいるというものではないということでございます。 ○委員(風見利男君) その58ページと60ページは、目標があるのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 58ページに成果指標の表があると思いますが、上段の方につきましては新規ということになります。それから、下段の方の「まちの目標や方針を定める地区計画を決定する地区数」と書いてありますが、こちらにつきましては、前回から引き継いでいるということでございます。 ○委員(風見利男君) では、下の場合は、令和2年度までに何地区にするという目標だったのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 49地区という目標にしておりました。 ○委員(風見利男君) 港区基本計画・実施計画の平成30年度から令和2年度の達成状況という資料を頂きましたが、ここに出ているのはボックス事業だけですよね。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) ボックス事業だけということになっております。 ○委員(風見利男君) 私、到達状況というのを要求したわけですが、今、都市計画課長がおっしゃったように、アダプト制度を実施するための協定を結んでいる活動団体などの予算は計上されているわけですが、実際この基本計画上は具体的な中身がない事業もあるわけです。ところが、成果指標というので出てくると、では目標がどうで、どこまで達成できているのかというのが分からないと、なぜ新たな目標がこうなるのかということが、分かりづらいわけです。ボックス事業でないけれども、きちんと前回の基本計画上、計画していて、令和2年度までに幾つ到達しようとしているのかというのは、ぜひ分かる資料を作っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 資料を調製の上、提出させていただきたいと思います。 ○委員(風見利男君) 56ページに戻りますが、この成果指標名の政策(1)「多様な人びとがともに支え合う魅力的な都心生活の舞台をつくる」について、満足している区民の割合という問いかけがありますが、区民意識調査の中でこのような問いかけをされているのでしょうか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) こちらにつきましては、区民意識調査ではこのような問いかけはしてございません。港区基本計画の素案でございますが、現在の港区基本計画のこちらの部分につきましては、「多様な人びとがいきいきと暮らせる都市ルールを確立する」、それから「魅力的な都市生活の舞台をつくる」ということでございました。この部分を統合しておりますので、意識調査ではこのような形では問いかけをしていないということになってございます。 ○委員(風見利男君) 問いかけをしていないという話なのですが、これはきちんとアンケートを取っているわけですよね。「「かがやくまち」に関わる政策についておたずねします。次の(1)から(10)における政策の重要度と、港区の状況に対する満足度についてどのようにお考えですか。」と。それぞれ丸は1つつけてくださいという問いかけです。  (1)が、「多様な人々がいきいきと暮らせる都市ルールを確立する」。(2)「魅力的な都心生活の舞台をつくる」。(3)「世界に開かれた先駆的で活力あるまちの基盤を整備する」。(4)「快適な暮らしを支える交通まちづくりを進める」。(5)「自助・共助・公助により災害に強い都心づくりを進める」。(6)「安全で安心して暮らせる都心をつくる」から(10)「環境に対する意識を高め行動する」。こういう10項目の質問をしていますが、選べるのは1つだけなのです。それなのに、突然(1)と(2)を合わせて2で割って満足度を出すと。アンケートで区民から聞いたのを、集計のときにこんな手法でやることはあるのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 今、風見委員からの御指摘があったものは区民意識調査の問7でございますが、こちらにつきましては、全部の中から1つということではなくて、それぞれ10項目について満足度というものを選べるということになってございます。ですので、この中からどれか1つということでなくて、全体的に選んで、区民の方々は回答をお寄せいただいておりますので、そういう点を踏まえて、2つのところを合わせて集計を取ったということでございます。 ○委員(風見利男君) だから区民に聞いて、それぞれ選んでいるわけですよね。それを一緒にして2で割って平均を出すという、そんなアンケートの集計の仕方はあるのですか。だって、区民の意見が正確に反映されないではないですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) すみません。繰り返しになってしまうかもしれませんが、区民意識調査においては、それぞれ項目において、満足度がどれぐらいかということについて、区民にお諮りしているということでございます。その結果が出てきているということでございますので、2つ合わせても、しっかりと区民の意見については聞いたと考えているところでございます。 ○委員(風見利男君) いや、聞いたのでなくて、結果ですよ。だって、結果が違ってしまうわけですよね。それぞれ聞いているのに一緒にしてしまうわけだから、当然結果が変わるわけではないですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 確かに区民意識調査につきましては、10項目で意識調査を取ってございました。ただ、素案につきましては、2つのものについて統合して新たにつくっているということでございます。そういう意味で言いますと、区民の方から御回答を寄せられたものを統合しても差し支えないと、区の方では考えているということでございます。 ○委員(風見利男君) そういうことであれば、アンケートのときにそういうふうにきちんと区民に知らせるべきではないのですか。だって、(1)と(2)が似通っているから一緒にしたという意味なのでしょう。わざわざ(1)と(2)の問いを合わせて、政策(1)という中の成果指標名に足したわけではないですか。どこから見ても、この数字は出てこないのです。なぜこんな数字が出てくるのと企画課に聞いたら、実は2つを足して2で割ったのですよと。それを聞かなかったら、これが全く分からないからです。そんなことはどこにも書いていない。そんなやり方があるのかということです。区民にアンケートをしておいて、それを2つ合わせて2で割って平均値を出して、港区基本計画の素案上にこういうふうに載せる。そんなやり方が本当に良いのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 新たな港区基本計画でございますが、前回が、政策が多くて分かりづらいというところもございましたので、政策についてはできるだけ少なく、区民に分かりやすい港区基本計画をつくっていきたいと考えて、今、風見委員がおっしゃったところにつきましては、統合したということでございます。  そういったこともございますが、区民からのアンケートにつきましては、しっかりと結果を踏まえて、数値の方は出していると考えているところでございまして、このような、素案の作り方になっているということでございます。 ○委員(風見利男君) 言っていることがよく分かりません。この問いかけがいいかどうか別にして、「多様な人びとがともに支え合う魅力的な都心生活の舞台をつくる」について満足している区民の割合ということで、現在は31.8%です。2つ足して2で割ってという結果ですが。それが、令和8年度の目標は38.1%です。この程度の目標でいいのかどうかというのは、分析されたのですか。なぜこの38.1%になったのですか。区民にこういう政策を掲げるので満足してほしいというのを、普通であれば高く設定したいと思いますが、6年後の目標が38.1%です。なぜこういう数値になるのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) こちらの数値でございますが、少し御説明させていただきましたが、区民意識調査は令和元年度、平成29年度に行っております。このときに、「まあ満足」、「満足」と答えていただいた区民の数値を分析しております。そこにおいて、前回の平成29年度から令和元年度にかけて増えた数値の分が、区の政策によって増えてきました。つまり平成29年度から令和元年度にかけて増えた分、区の政策によって「満足」もしくは「まあ満足」と答えていただいた人が増えた数値というのは出てきております。今後もその数値に基づいてこの港区基本計画の事業を進めて、その数値の分だけ「満足」「まあ満足」と答えていただく人の割合を増やしていきたいと思います。高望みはしないで、しっかりとその数値を守って、この割合を増やしていきたいと考えて、このような数値を出しているということでございます。 ○委員(風見利男君) 港区基本計画策定委員会にまちづくり部門からは何人出ていらっしゃるのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 2人でございます。 ○委員(風見利男君) どなたですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 街づくり支援部長と街づくり事業担当部長でございます。 ○委員(風見利男君) その下に部会みたいなものはないのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 幹事会というものはございます。 ○委員(風見利男君) そちらにも何人か出ていらっしゃるのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 私が出席させていただいております。 ○委員(風見利男君) そこでは、こういう文章も全部検討されて、庁議にかけて、議会に報告されるという流れでいいわけですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 最初、幹事会に諮って、その内容を精査した後に港区基本計画策定委員会にかけるということになってございます。その後、この素案につきましては庁議にかけました。 ○委員(風見利男君) 先ほどの港区基本計画策定委員会は5回開かれたということですが、幹事会は何回開かれているのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) こちらは6回開かれております。 ○委員(風見利男君) そちらにもコンサルタントは参加されているのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) コンサルタントも出席しています。 ○委員(風見利男君) 先ほど予算の話がありましたが、契約関係の資料を企画課の方から提出してほしいという話をしておいていただけますか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 所管課に伝えたいと思います。 ○委員(風見利男君) では、少し中身について伺っていきたいと思います。  57ページに区民向け住宅の供給及び有効活用ということで、計画事業(重点課題5)ということで、一般的にボックス事業と言われていることです。これは335ページを見れば分かりますが、財源を確保して、年次計画によって進める事業だとされています。それ以外の「まちの将来像の実現」、「参画と協働によるまちづくりの推進」とかいろいろある中で、主な取組というのがあります。点で示された項目が幾つもあります。これらの事業というのは、どういう扱いになるのでしょうか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 具体的に予算を取って区が事業を進めていくということではございませんが、ここに書いた取組につきましては、今後まちづくり等々を進めていくときに、このような事業を行っていきたいということでございます。ですので、区として計画的に予算を取って、事業を進めるというものではないですが、このような事業については着実に進めていく事業ということになってございます。 ○委員(風見利男君) ここに主な取組というのが書かれていますが、ボックス事業以外は、予算がつかないということなのですか。予算書には出てこないのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 計画的に着実に事業を進めていくというものではございません。例えば59ページのまちづくりガイドラインの策定については、ガイドラインが必要なところについては、予算を取って策定していくということになります。ただ、この場所でガイドラインをつくるということが決まっていません。何年度はここのガイドラインをつくるとか、何年度につきましてはここのガイドラインをつくるということは決まっていませんので、このような書き方をしております。それに対してボックス事業でございますが、これは予算を取って、区としてしっかりと事業を進めていくということでございますので、その辺が違うところでございます。 ○委員(風見利男君) だから、ボックス事業以外でも、予算書には当然出てくる項目も含まれているという理解でいいわけですよね。違うのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 風見委員おっしゃるとおりでございます。その取組の中で予算を取ってしっかりと行う事業につきましては、予算書には今後出てくるということでございます。 ○委員(風見利男君) でなかったら、ボックス事業だけでは予算がそんなになりませんからね。分かりました。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 委員会の運営上、ここで休憩にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) それでは、休憩といたします。3時40分の再開といたします。                午後 3時20分 休憩                午後 3時38分 再開 ○委員長(やなざわ亜紀君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  報告事項(2)、政策(1)の質疑を続けます。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 発言の機会をお与えいただきまして、ありがとうございます。先ほど風見委員の御質問で、港区基本計画策定委員会と幹事会について回答いたしました回数でございますが、間違いがございましたので、訂正させていただきたいと思います。港区基本計画策定委員会につきましては、今年度4回でございます。幹事会につきましては5回でございました。先ほどにつきまして、港区基本計画策定委員会は5回、幹事会について6回と回答いたしましたが、それぞれ4回、5回の間違いでございます。おわびして訂正いたします。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 御質問ございますか。 ○委員(風見利男君) 引き続き質問させていただきたいと思います。  58ページの施策①、まちの将来像の実現についてです。ここで「多様な人びとがともに支え合う魅力的な都心生活の舞台をつくる」の施策①です。まちの将来像の実現ということで、ここで主な取組が、「まちの将来像の実現に向けた取組の推進」、「まちづくりガイドラインなどの策定と運用」、「地域特性に応じた土地利用の誘導」、「都市計画制度の適切な運用による持続可能なまちづくりの実現」ということが書かれています。現在の港区基本計画では、どういう取組になっていたでしょうか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 現在の港区基本計画ですが、まちの将来像の実現に向けた取組推進、まちづくりガイドラインの策定と運用ということになってございます。 ○委員(風見利男君) 2つが追加されたわけですよね。その理由は、どういうことなのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 先ほども少し申し述べさせていただきましたが、前回の政策でございますが、2つのものを1つにしたということで御説明させていただきました。下の2つは、前回は「魅力的な都心の生活の舞台をつくる」ということでございました。上段の2つは、「多様な人びとがいきいきと暮らせる都市ルールを確立する」ということでございました。これは2つのものを1つにしておりますので、その中から2つを組み合わせて、今回4つということで、御提出しているということでございます。 ○委員(風見利男君) 現在の港区基本計画だと、計画計上事業で、まちの将来像の実現に向けた取組の推進とまちづくりガイドプランの策定と運用ということですよね。何も一緒になっていないと思いますが。今回、地域特性に応じた土地利用の誘導と都市計画制度の適切な運用というのが足されたわけで、当然理由があるわけでしょう。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) すみません。私の説明が悪かったのだと思います。前回の港区基本計画では、政策が2つに分かれていたということでございます。1つ目の政策としましては、「多様な人びとがいきいきと暮らせる都市ルールを確立する」ということがございました。こちらの方に計画計上事業としまして、まちの将来像の実現に向けた取組の推進。それから、まちづくりガイドラインの策定と運用というものが出ておりました。  やはり前回の港区基本計画でございますが、「魅力的な都心生活の舞台をつくる」というのがもう一つございました。そちらの方に、「地域特性に応じた土地利用の誘導」、それから「都市計画制度の適切な運用による持続可能なまちづくりの実現」ということを記載していたということでございます。  今回につきましては、この2つの政策について1つに統合しておりますので、統合したものをそれぞれ2つ、こちらの方に記載したということになってございます。 ○委員(風見利男君) 少し前回のをもう一回説明してくれますか。何ページですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) すみません。前回の港区基本計画でございますが、46ページにまず「まちの将来像を示す」というところがございます。こちらでございますが、ここに「まちの将来像の実現に向けた取組の推進」、それから「まちづくりガイドラインの策定と運用」というものを記載しております。  それから、52ページでございます。「魅力的な都心生活の舞台をつくる」のところでございますが、計画計上事業として「地域特性に応じた土地利用の誘導」、それから「都市の将来像に向けた都市計画制度の適切な運用」ということであります。先ほども申しましたが、この2つのものについて今回統合しておりますので、こちらについては統合したことによりまして、2つの主な取組をこちらに掲げております。 ○委員(風見利男君) これを一緒にしたということですね。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) はい。そうでございます。 ○委員(風見利男君) 地域特性に応じたという中で、さっき玉木委員も聞いていましたが、良好な居住環境と国際ビジネス拠点の両立を目指すという。これは、それぞれ地域ごとで、同じ地域でこういうことをするということではないわけですね。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 先ほどもめり張りがあるようにということで、少し述べさせていただきました。これは、それぞれ地域ごとにということになりますので、一緒くたにするということではありません。 ○委員(風見利男君) そうすると、国際ビジネス拠点は拠点、良好な住居環境は良好な住居環境という、地域ごとの区分けという理解でいいわけですね。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 港区でございますが、東部エリアは業務、商業、居住等の多様な都市機能が集積しているところでございます。これに対して西部エリアは居住を中心としたところでございますので、こちらについては落ち着きある町並みを保全していくということで、まちづくりは進めていくということでございます。 ○委員(風見利男君) そこで、58ページの現状と課題の中に、「今後も国際競争力の強化に向けた都市再生の推進が期待されている」と書かれていますが、誰が期待しているのでしょう。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 港区の東部エリアにつきましては、都市再生緊急整備地域等々に指定されておりますので、こちらの地域につきましては、競争力の強化に向けた都市再生の推進ということが期待されているという記述をしております。 ○委員(風見利男君) 国家戦略特区だとか、都市再生緊急整備地域、特定都市再生緊急整備地域などいろいろあるわけですが、度々建設常任委員会で言っていますが、それらの区域が目指しているのは、企業が一番活動しやすい都市をつくるということです。そういうまちづくりという理解でいいわけですね。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 区としましては、確かに業務、商業ということもございますが、居住等の多様な都市機能が集積する魅力ある町並みをつくっていきたいと考えているところでございます。 ○委員(風見利男君) でも、国際競争力の強化に向けた都市再生の推進が期待されているのと、今、都市計画課長が言っている居住環境というのは、一緒にならないではないですか。区民が国際競争力の強いまちというのを望んでいるのですか。私は少し違うと思うのですが、その辺はいかがなのですか。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 港区といたしましては、首都東京の中心部を形成する区として、様々な都市機能が存在して、地域ごとに個性あるまちがつくられているということでございます。先ほども申しましたが、東部エリアにつきましては、その中においても業務、商業は確かにございますが、区としましては、今後も居住環境というものも維持しながら、まちづくりを進めていきたいと考えているところでございます。 ○委員(風見利男君) でも、ここでは居住環境について書いてありません。国際競争力の強化に向けた土地再生の推進ですからね。だから国家戦略特区とか特定都市再生緊急整備地域という形でのまちづくりをすることが期待されている。これは、そういう記載でしょう。 ○都市計画課長(岩崎雄一君) 地域特性に応じた土地利用の推進ということですが、めり張りあるまちづくりというものを、今後は区の方でもしていきたいということは考えございます。  区の目指すべきまちの姿ということの中では、住み続けられるまちということも掲げております。その中では、快適に職住近接で住み続けられるまちということも考えられておりますので、地域特性に応じた土地利用ということの中では、港区の置かれた立場、港区の東京における位置ということから考えれば国際ビジネス拠点ということもありますが、今後とも区民の方が住み続けたいまちづくりを進めていきたいと考えているところでございます。 ○委員(風見利男君) 何か言っていることがよく分かりませんが、要は、国や東京都が、国家戦略特区あるいは都市再生緊急整備地域だということで、どんどん企業中心の開発を期待しているわけです。そういうまちづくりを進めていくということなのです。こういうことが、ここで言っている、都市再生の推進が期待されているという記述なのではないのですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 国家戦略特区の都市再生特別措置法に基づきます都市再生特別地区でございますが、こちらの意味は、先ほどから御指摘いただいているように、世界で一番ビジネスしやすい環境を形成するといった目的、意義と同時に、居住環境の推進も一つの目的としてうたわれているといったところでございます。国家戦略特区の中の都市再生特別地区、国際ビジネスというのがどうしても主に来ますが、ビジネスだけではなく、居住環境の向上も一つの目的となっているといったところでございます。多分そういった趣旨から、この記述がなされていると考えております。 ○委員(風見利男君) その居住環境整備というのも外国人向けだとか、病院も外国人対応の病院だとか、アパートといってももう何も持ってこなくて、すぐ住めるということや、アメリカンスクールというものも含めたまちづくりが、港区で今、進んでいます。ここで言っている居住環境というのは、そういうことなのですよね。私はそのように理解しているのですが、いかがですか。 ○開発指導課長(大森隆広君) 確かに特定都市再生緊急整備地域については、風見委員御指摘の観点での居住環境ということで記述はされているものの、港区のマスタープランまたは区の考え方については、住み続けるまちづくりといったところですから、これは、そこに特化しただけの考え方を記述したものではなく、港区全体の考え方という御理解をしていただければと思っております。 ○委員(風見利男君) 前回の建設常任委員会でもありましたが、東京都の将来像として、都心港区は国際ビジネス都市を目指すということで、本当に全部の区域がそうなっているわけですよね。だから、すみ分けが、今やもう通用しなくなっているということでした。ですから前にも言いましたが、北青山の都営住宅の跡地が、そういう形で開発されたりしていくわけです。そのようなやり方がここで言っていることなので、そこは、いくらやり合ったところで、なかなか一致はしないのですが、強く指摘しておきたいと思います。  具体的に少し細かい話に入っていきたいと思います。66ページの「快適な都心居住の実現」ということで、「区民向け住宅の供給及び有効活用」があります。ここではシティハイツ高浜とシティハイツ車町が、区画整理の関係とトンネルを造るということもあって、あそこの開発の関係での建て替え計画なわけです。その計画以外に、ここで言っている区民向け住宅の供給の計画はこの段階ではないのですが、それは検討はされていないのですか。 ○住宅課長(野口孝彦君) シティハイツ高浜、シティハイツ車町につきましては、風見委員御指摘のとおりです。それ以外の住宅につきましては、まだ耐用年数が十分ありますので、現在のストックを維持してやっていくことであり、建て替えを予定しているものはございません。 ○委員(風見利男君) 建て替えだけでなくて、計画上は新規の区営住宅の建設もないということですね。 ○住宅課長(野口孝彦君) 新規の区営住宅の建設も予定してございません。 ○委員(風見利男君) 直近の区営住宅の申込みの倍率というのは、どれくらいでしょうか。 ○住宅課長(野口孝彦君) 区営住宅の空き室募集の抽せん結果が出ているのは6月募集です。単身者向けですと、芝浦が45倍、六本木が125倍です。家族向けですと、港南が21倍、第2芝浦が111倍でございます。 ○委員(風見利男君) それだけの倍率があるということは、区営住宅の必要性というのは出ているわけです。ですから、シティハイツ車町の建て替えやシティハイツ高浜の建て替えで若干戸数は増えますが、これではこの区民の応募状況を満たす状況にはないわけです。応募状況を見ると、ぜひ新たな住宅建設というものを視野に入れた取組をしていかないとまずいのではないかと思います。その辺はいかがですか。 ○住宅課長(野口孝彦君) 区営住宅に申込みをされている全ての方の要望に応える建物を建設するということは、やはりかなうことではありませんので、今のストックを有効に活用することと、公平公正な運用をしていくことで少しでもニーズに応えてまいりたいと考えています。 ○委員(風見利男君) ぜひ引き続き区民向け住宅の建設というのも視野に入れた対策をお願いしておきたいと思います。
     もう一点、中堅所得者向け住宅の活用による住宅セーフティネットの構築についてです。区民向け住宅の中堅所得者層ということで、個人住宅の一部を区営住宅並みの家賃に転用するということでやっているわけです。現在何戸で、目標戸数というのはあるのでしょうか。 ○住宅課長(野口孝彦君) シティハイツ港南で個人住宅、シティハイツ港南の高齢型住戸につきましては、現在33戸の転用でございます。目標数につきましては、全てを高齢型にする、要配慮者向け住宅にするということも適切ではないので、幾つの住戸数が望ましいのか、ほかのセーフティネット住宅としての活用がないかということも併せて、現在検討してございます。 ○委員(風見利男君) ここはボックス事業ではないので、年度ごとに検討されてやっていくということになるのだと思いますが、先ほどの区営住宅の応募状況からすると、現在の33戸というのではとても賄い切れないと思います。当然こちらの方の空き状況というのもあるわけですが、一定数増やしていくということがないと、私はやはり対応できないのではないかと思いますが、その辺はいかがですか。 ○住宅課長(野口孝彦君) 高齢者のお住まいとして転用を開始しているわけですが、サポートも少なからず必要なのではないかですとか、始めてみて3年間をもって、どのような課題があるかというのを検証しているところでございます。その検証結果を踏まえ、今後の在り方を決めてまいりたいと考えております。 ○委員(風見利男君) 検証されているということですが、そこでの課題というのは、何なのですか。 ○住宅課長(野口孝彦君) まだ作業途中でございますが、居住者の中には、高齢者住宅として入れたことにすごく満足いただいている一方で、将来にかかる医療費などの増加や収入減少によって、家賃が払い続けられるかどうかという心配の声が出ているのが一方でございます。 ○委員(風見利男君) これは高齢者支援課の方で、高齢者がなかなか都営住宅に入れない、アパートに入れないということで、不動産屋にお願いをしてあっせんしてもらうというのをやっていて、希望者はいますが、なかなか実らないというのが実態なわけです。ですから、公的な住宅が果たす役割というのは非常に大事なわけです。その辺は、ぜひしっかり対応していかないといけないわけです。家賃を払えない。収入が減れば減免措置もあるわけですから、そのような形での対応をぜひ早急に検証していただいて、対応できるところはどんどん対応してもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○住宅課長(野口孝彦君) 今、お住まいの高齢型住戸に入居された方々の課題については認識できています。それに対して、特定公共賃貸住宅で中堅所得者向け住宅だという前提の下でどのような対応ができるのか、これからしっかりと考えてまいりたいと思っています。 ○委員(風見利男君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。  先ほども出ていた67ページの老朽化マンションの建替えの支援についてですが、ここで建替え・改修支援コンサルタント派遣、建替え・改修計画案等作成費用助成などいろいろ書いてあり、また、マンション建替法に基づく建替事業の実施について様々なメニューがあります。取組状況と、相談によって建て替えに向かって動いているところがあるのかどうかを教えてください。 ○住宅課長(野口孝彦君) 建替え・改修支援コンサルタント派遣につきましては、昨年度の令和元年度は18件の派遣実績がございます。建替え・改修計画案等作成費用助成につきましては、昨年度の助成金としての実施はありませんが、計画案策定業務の実質的な相談を行っています。昨年度からスタートしたものについて、今年度に3件実施する予定です。そういった意味では、3件行われていると受け止めていただけたらと思っています。  マンションの建替え等の円滑化に関する法律につきましても、過去にコンサルタントの派遣をした物件におきまして、当法律を適用して、建て替えに向かっているプロジェクトが2件ございます。 ○委員(風見利男君) 先ほど、うかい委員から再開発の話がありました。再開発については、再開発の事業の部分で話したいと思いますが、マンションを再生させるリファイニングという方式もあるわけです。その辺の区としての認識はいかがですか。 ○住宅課長(野口孝彦君) コンサルタント派遣の中では、専門家が現地に出向いていろいろな相談をしています。あらゆる手法についてメニューとして出して、皆さんの合意形成を図り、実施に至るのだろうと考えています。住み続けながら行っていくのか、それとも仮住まい先に移って対処するのかということが大きな問題だと思います。いろいろな方法はございますが、そのマンションごとに合意形成を図ることが到達点になると考えています。 ○委員(風見利男君) マンションの相談に派遣する方たちの中で、リファイニングに関する専門的な研究をされている方というのはいるのでしょうか。 ○住宅課長(野口孝彦君) コンサルタントの派遣登録をされた方の中からお選びいただいております。リファイニングについて専門とされている方がどなたなのかということは把握しておりませんが、幾つもの選択肢を持って、現地に向かわれているものと考えています。 ○委員(風見利男君) 港区立伝統文化交流館を再生して、今、区民が自由に見学ができるようになりました。ここもリファイニングの手法で、再生していただいたという状況なのです。確かに老朽化したマンションで困っているわけで、容積率あるいは日影規制などにより、なかなか従来どおりの容積率が取れないということもあり、マンションの建替え等の円滑化に関する法律ができました。これもなかなかそう簡単にいきません。最終的には、民間のディベロッパーに売らざるを得ないという結果にもなりかねないわけです。  この問題というのはあらゆる方法で知恵を出して、本当に居住者の皆さんが安心して建て替えに進めるために、そういう方策を区としても提供していかないとまずいと思うのです。そういう点では、あらゆる専門家の知恵を借りて、しっかりとした研究や方策を示していくということが、区にとってもすごく大事だと思います。その辺はいかがですか。 ○住宅課長(野口孝彦君) 建て替えを必要とする老朽化したマンションの御事情によって、どのような理由で建て替えができないのか、どのようなことならできるのかということが非常に変わってきます。その方々に即した方法を提示して、皆さんの合意形成が図られることが非常に大事だと思っております。そういった面で専門家の派遣は非常に大事な事業です。引き続きそのような意識でやっていきたいと考えています。 ○委員(風見利男君) 当然、専門家の派遣はそれはそれで大事ですが、区としてのノウハウも大事なわけです。やはり住宅あるいはまちづくりの部門で、そういう建て替えの専門の人たちを呼んで勉強会を開いたり、意見交換をしたりという蓄積というのもしていく必要があると思います。特に港区はマンションが多いので、そういう点についての知識を蓄えるのは非常に大事だと思います。その辺はいかがですか。 ○住宅課長(野口孝彦君) 風見委員御指摘のとおり、職員としても新たな方法や新しいやり方などを知っていくことは、相談に応じる上で非常に大事だと思っております。今お話しいただいたことを踏まえて、どのような方法で勉強するか。これからも職員としての知識の蓄えを積み上げていきたいと考えています。 ○委員(風見利男君) 次に、バリアフリーのまちづくりについてです。駅のエレベーター・エスカレーターの整備率、それから駅のホームドアの設置率ということが68ページに出ています。先日も東西線の東陽町駅で、ホームドアが設置されているけれども、まだ使えないという段階で、目の不自由な方が、反対側に着いた電車がそこに着いたと勘違いして、転落して亡くなるという本当に痛ましい事故がありました。あちこちで事故が起こっているわけで、ホームドアの設置というのは、本当に一刻の猶予もないと思うのです。確かに事業者がいて、区として設置するわけではないので、なかなか歯がゆいところもあると思いますが、この港区基本計画の素案では、令和8年度末の整備率の目標が90%です。相手があることなのでなかなか進まないとは思いますが、港区内で残っているホームドア設置というのは、残りはそんなに多くない。かなり頑張っていただいて設置されています。6年後には100%という方向で、ぜひ事業者にも働きかけていただいて頑張っていただきたいと思いますが、いかがでしょう。 ○地域交通課長(海老原輔君) 先般、令和2年11月29日に東京メトロ東西線東陽町駅におきまして、視覚障害者の方がホームから転落し、死亡する事故が発生いたしました。区はこの事故を受けまして、12月10日付で区長名にて、各鉄道管理者に、ホームドアの早期整備の要請をしております。併せまして、ホームドア未整備時の稼働前における視覚障害者に対する積極的な声かけ等の強化についても要請しているところです。引き続き所管課としましても、鉄道事業者に対し、二度とこのような事故が起こらないよう、早急にホームドアの設置を求めていきたいと思います。 ○委員(風見利男君) 事業者の計画でいくと、いつ頃までに完全に区内の駅のホームドアの設置ができる予定なのですか。 ○地域交通課長(海老原輔君) 一番遅いもので2032年度になります。 ○委員(風見利男君) その間に痛ましい事故が起きないという保証はないわけです。東西線の東陽町駅のときも、本来であれば、改札口を通ったときに駅員が一緒に行って注意するということがあってしかるべきだったのですが、そうした案内がされていなかったわけです。ホームドアが設置されるまでの間は、駅員がきちっとホームについていく、電車に乗るまで責任を持つ。あるいは、駅を利用する人たちも気を遣って、お手伝いするという機運をつくっていかないと、絶対事故というのはなくならないわけです。ですから、ぜひホームドアの設置を急ぐことと併せて、ホームドアが設置されるまでの間は、必ずやはり駅員が付き添うという体制を責任を持ってやるように、重ねて要請してもらいたいと思います。これはよろしいでしょうか。 ○地域交通課長(海老原輔君) 未整備のホームドアにつきましては、JRが4駅、京浜急行電鉄が1駅、東京メトロが3駅、都営地下鉄が1駅で、全9駅ございます。引き続きホームドアの未整備駅につきましては、稼働前における視覚障害者に対する積極的な声がけの強化につきまして、改めて鉄道事業者に要請していきます。  そして、現在、港区バリアフリー基本構想の改定を行っている最中です。その中でも、心のバリアフリーの中でそういったことの位置づけをしまして、各事業者、また関係者の方に申し伝えていきたいと思います。 ○委員(風見利男君) よろしくお願いしたいと思います。  もう一つ公共交通機関、駅周辺のバリアフリー化の推進ということで、エレベーターやエスカレーターの設置、ベビーカーの対応などといろいろ書いてあります。この成果指標の中で、駅のエレベーター・エスカレーターの整備率ということで、計画では令和2年度までに98%、令和8年度末には100%となっています。ここで言っている駅のエレベーター・エスカレーターの整備というのは、どういう目標なのですか。駅に1つあればいいという目標なのですか。 ○地域交通課長(海老原輔君) こちらにつきましては、エレベーターが設置してあるところ、またエスカレーターが設置してあるところを表記しております。基数につきましては、何基をと限定しているものではございません。 ○委員(風見利男君) 高齢者やベビーカーを利用されている方々は、駅の端まで行かなければエレベーターがない、エスカレーターがないということが一番不便なわけです。少なくとも2方向に出口があるところについては、2方向に上下移動が楽にできるということが、高齢化が進むこれからのバリアフリーの社会では非常に大事なことだと思います。その辺はいかがですか。 ○地域交通課長(海老原輔君) 公共交通機関の地上出口の複数ルート化につきましては、これまでも港区のバリアフリー構想でもうたってきたところでございます。ホームから地上出入口までの複数の経路が確保されること、また、車椅子、ベビーカーの利用者、高齢者の移動しやすい環境を、今後も引き続き鉄道事業者、また関係機関の方に申し伝えてまいります。 ○委員(風見利男君) バリアフリーというからには、誰もが安心して外出できる、移動できるということが最低の条件なわけです。端から端まで移動しなければ利用できないということがないよう、ぜひ強く鉄道事業者の方に働きかけていただきたいと思います。 ○委員(玉木まこと君) バリアフリーのところで、イメージ写真の坂道の手すりというのが区道の歩道の部分における取組の例だと思います。写真ではあるのですが、主な取組のところで、具体的な話は港区バリアフリー基本構想に基づきということなので、そちらに倣うということかなと思いますが、歩道の段差に関しては、議会でもいろいろと新しい取組があるという話もあったと思いますが、今後の港区基本計画の6年の中では、区道における段差の話、国道と区道で仕様が違うというところは、どのようなお考えなのか、お聞かせいただけますでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) この後の政策(2)の中でも書いてございますが、歩道の整備の中には、防災機能の向上やバリアフリーに配慮して、誰もが安全で安心に移動できるゆとりある歩道の整備を進めますと記載をしております。当然歩道の整備に当たっては、バリアフリーに配慮した段差の解消、あるいは段差ができるだけないような整備といったものに取り組んでまいります。 ○委員(玉木まこと君) 分かりました。同じ交差点内で仕様が混在するということが結構あり、やはり考え直さなければいけないのかなと思います。少し政策(2)に及んでしまいましたが、そちらの方も進めていただければと思います。  あと、駅のバリアフリーで、議会の中でも言っていることですが、出入口の雨対策というところです。通勤等で使っている方々は、もう毎日のことでありますので、雨の日は本当に苦労して、足元が悪い中、お仕事、学校に行かれる中で、駅のところでぬれるというようなことがないようにぜひしていただきたいと思います。こちらは要望させていただきますので、また引き続きよろしくお願いいたします。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 政策(1)について、ほかに御質問ございませんか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) なければ、政策(1)についての質疑は終了いたしました。  次に、政策(2)について、理事者の説明を求めます。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 政策(2)につきまして、御説明させていただきます。お手数ですが、素案70ページを御覧いただきたいと思います。政策(2)の「世界に開かれた先駆的で活力あるまちの基盤を整備する」につきましては、当ページから79ページまでの施策①「安全で安心に移動できる道路の整備」から、施策④の「市街地再開発事業等諸制度の活用と支援」までとなります。また、72ページの施策①から79ページの施策④に記述されております主な取組の一部につきましては、計画事業としまして素案の335ページから342ページに実施計画を記載しておりますので、そちらも御覧いただければと思います。  甚だ雑駁ではございますが、政策(2)についての説明は以上となります。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 説明は終わりました。これより政策(2)の質疑に入ります。引き続き御質問するときは、ページ数を言っていただいて質問に入っていただきますよう、お願いいたします。 ○委員(なかね大君) 2点質問させていただきたいと思います。  まず、施策①の73ページの「歩車共存道路の整備」というところで質問させてもらいたいと思います。89ページの「歩行者が安全かつ快適に歩ける環境の整備」というところにもかかってくるかと思いますが、やはりこれまでの道路整備に当たって、安全性の部分が、今までとは変わってきているのではないかなと感じます。  高齢者の運転の危険性も課題にあるかと思いますが、実はこの間、目黒通りと桑原坂のちょうどあの交差点のところで事故がありました。右折車両が曲がり切れずにガードレールを突っ切って、壁にぶち当たって止まったということで、幸い歩行者がいなかったことで、大きな事故にはつながらなかったのですが、聞いたところによると、高齢の御夫婦が車に乗っておられて、右折を待っている間に持病の心筋梗塞を発症されて、アクセルを踏んで、ハンドルを切り切れずに突っ込んでしまったという事故でした。  本当に予想外のことでした。すごく安全性の高い交差点かなと思いますが、今まで考えていなかったような事故がいろいろなところで起こっているかと思います。そういう意味では、安全性の基準というものが、やはり変わってくるのではないかなと思っております。  歩行者最優先ということで、歩道の確保等がこれから進められていくかと思いますが、それでも車との共存という部分を考えないといけないというのは承知しています。区のお考えだったり、警察の方で考えていらっしゃる安全基準というものと、区民の方が考えていらっしゃる安全基準というのが、どうしても差が出てきたりすることがあるのではないかなと思うのです。  この72ページの現状と課題という部分では、「地域特性を踏まえた道路とするためには、区民の参画を得ながら、整備を進める必要があります」とうたっていらっしゃいます。質問は、「区民の参画を得ながら」と書かれておりますが、今後どのように参画を促していかれるのか。現状でもそういう何か意見を受けるような場面があるのかどうか。そこを教えていただければと思います。 ○土木課長(佐藤雅紀君) こちら、区民の参画を得ながらということに関しましては、例えばですが、商店街の道路やこの歩車共存もそうなのですが、やはり地域の中で整備をしていく際には、これまでは区で計画をつくって、それを地域住民に御説明するという形ではありましたが、地域の意見をできるだけ取り入れるということで、計画の段階から御意見をお伺いするといったことはこれまでもやっております。これからも、こういった方法については、できるだけ取り入れていきたいと思っているところでございます。 ○委員(なかね大君) ありがとうございます。  今、市街地の再開発事業や都市計画道路の整備というのは、進められているところというのは新たに造られるところで、反映されやすいかなと思います。一方で、やはりなかなか変わらない場所というのは多く存在するかと思います。また、そういったところもやはり高齢化が進んで、今までとニーズが変わってくるというか、歩行する場所が本当に確保されるような道づくりが求められてくるかと思います。そういった地域の声なども取り入れていただけるような場面を、ぜひ積極的につくっていただきたいと思いますがいかがでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 先ほどの繰り返しになる部分もございますが、安全性に関しても、やはりそういった意識を持っていただくという意味からも、皆さんに御意見をお聞きしつつ、区の考え方なども御説明しながら計画を練っていけるようにしていきたいと思ってございます。 ○委員(なかね大君) よろしくお願いします。  もう一点は、75ページ、施策②の公園の整備についてお伺いします。公園の整備の事業の中で、防災活動拠点として公園が位置づけられているということからも、そういったニーズに合わせた、多様化に応じた公園の整備がこれからされていくという内容が書かれているかと思います。この防災機能の強化という部分では、地域の防災活動というのは、主に協働推進課の所管かと思います。公園管理はまちづくり課が所管されています。この防災の機能を強化するという部分では、この2つの課が協力して、連携を取りながら進めていく必要があるかと考えます。この辺はどのようなお考えをお持ちでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 公園の防災機能の強化につきましては、御指摘のとおり協働推進課もございます。あと防災課です。そういった意味では、防災課とは、これまでもかまどベンチやマンホールトイレといったものの整備についての協議はしておりますし、協働推進課、あるいは、これは公園の計画を立てる段階では、当然、支所のまちづくり課なども一緒に事業を進めていますので、そういった中で地域のニーズの把握といったことなども取り入れていきながら、計画を策定していきたいと考えてございます。 ○委員(なかね大君) ありがとうございます。  新型コロナウイルス感染症により、避難所の運営に関して多くの新たな課題が出てきました。収容人数等が限られて、あふれてしまう避難者をどうするかという課題も出てきています。場所によっては、小学校が避難所とされていた、そのそばにある公園を活用して体制を整えるべきなのではないかという防災協議会の方たちの意見などもあります。  今まで以上に、公園を防災拠点として活用していかなくてはいけないというニーズが高まってくるのではないかと思います。住民の方々が求められることと、公園の管理者として例えばまちづくり課の方がいろいろな判断をされる部分というのは、どうしても差があったり、相入れない部分があります。住民の方からすると、なぜ対応してくれないのだという感情がどうしても出てくる可能性があるかと思います。  地域の方たちの命を守る大切な公園でもありますし、また防災拠点でもあるかと思いますので、ぜひそういった意見交換等も含めて柔軟に対応していただきたいと思いますが、この辺についてはいかがでしょう。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 公園の再整備あるいは新たな整備の際には、基本的にはワークショップを開催しまして、皆さんからの御意見を伺いながら、計画を策定していきます。その中には近隣の町会、幼稚園、学校といった、実際にそこを使われるであろう方々に参加していただいて計画を練っております。そういった意味では、今、なかね委員がおっしゃられたような、地域としての防災上の要望といったことも必ずその場でお聞きしています。例えば広場をもう少し大きくしてほしいとか、先ほど言ったような施設を造ってくださいといったことなどを取り入れながら、計画を策定しているところでございます。 ○委員(玉木まこと君) 73ページです。主な取組の4番目の歩車共存道路についてです。ボックス事業があり、338ページを見ると5番というところで、現状が4,278メートル、令和8年度末の目標値が4,708メートルです。ここの歩車共存道路というのが、幅員が狭く、歩道と車道をなかなかうまく分離できない道路というところだと思います。こういう道路は、港区はかなり多いのかなと思います。もちろん全ての道路をカラー化するなどの対策というところまでは区として考えていないのかと思いますが、全体としてどれぐらいの総延長を目標と考えているのでしょうか。全体的な目標を教えていただけますでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 歩車共存道路につきましては、こちらに記載のとおり、道路幅員が狭く歩道の設置が困難な場所ということで、どちらかというと生活道路でございます。その中で、車と歩行者が安全にというところですが、現時点で、全てのそういった狭い道路はできませんので、ここまでの延長をいつまでに整備するという計画は策定してございません。ただ、地域のニーズ、安全性、先ほどもありました事故の状況といったものを鑑みて路線を選定して、整備を進めているところでございます。 ○委員(玉木まこと君) 分かりました。都度ニーズを拾ったり、要望があれば検討していくということなのかと理解しました。地域の方にもこういう取組があるということはぜひ伝えていただいて、安全対策が必要だとか、明示が必要だというところがあれば、区としても積極的に取り組んでいただきたいと思います。  一方で、カラー化によって歩道と車道を分けるということですが、物理的なもので分離するという方法もあると思いますが、それに伴い、分離されたがゆえに車が速度を出してしまうなど、心理面で複雑な話があると思います。いかに車と歩行者がお互い意識しながら、その道路を快適に過ごせるかという理想を目指していただきたいということです。  例えば線形の話というのはいろいろ検討していただいて、難しいこともあったと思いますが、線形を多少変えたり工夫することで、歩道も確保しながら、車も意識が向くということもあると思います。分けることで、人への意識が逆になくなってしまうということもあると思います。カラー化ということがここに書かれていますが、線形の工夫というところも対策の一つの手法として考えていただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 歩車共存道路の整備につきましては、玉木委員御指摘のように、まずは車が走る部分と歩行者が安全に歩く部分ということで、視覚的な効果をまず施しているという状況です。ただ、それだけで安全かといえば、やはりそうではありませんので、部分的に狭窄、例えば車止めみたいなものを、連続で置くことはできないのですが、数本置いて部分的に幅員を狭める。そういうことでその直前に来ると一旦車がスピードを落とす。あるいは、先ほど言いましたように、視覚的な効果でも、ただ真っすぐ引くのではなく、少し蛇行させてみたりといったことなどもこれまで実施しているところでございます。  確かに車止めを連続で置くというのは、一定の効果はあるとは思いますが、逆を言えば、玉木委員御指摘のように、では、飛ばせるなと思ってしまいますので、そういったとこまではやらない。ですが、歩道は設置できなくても、この狭い幅員の中で、安全に両者が共存できるようにというのがこの目的でございますので、引き続き関係する警察と協議しながら、安全の確保に努めてまいりたいと思っております。 ○委員(玉木まこと君) イメージハンプは、初めは効果があるが、慣れてしまうと駄目だとか、狭窄もそのときはいいけれども、その後急加速するなど様々な研究がされています。その辺もぜひ調査研究していただいて、よりよいものを整備していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  橋梁の話は先ほど景観のところでも触れましたが、橋梁の計画的な整備についてはここでも書いていただいていますが、ぜひ景観的な視点もお願いしたいということで、こちらは要望させていただきます。  自転車走行空間の整備ですが、私も議会の中で何度も話をしています。整備方針というものも見てきています。整備方針の中で言われているものの中で、交差点や特殊な線形での処理方法、国道をまたぐときに複数車線があるときの対応というのがやはり進んでいないと思います。特に、隣接する都道や区道はやっているにもかかわらず、国道の部分は交差点内がなく、一番危ない国道が一番進んでいないということがあります。もちろんやっていただいているところもあるとは思いますが、交差点での標示というのは、これまでもたくさんやっていただいているとは思いますが、改めて積極的に取り組んでいただきたいと思います。本来であれば、ここの整備の推進のところに、そこも抜き出ししていただいてもいいかと思うぐらい、交差点の処理というのは課題だと思っています。ぜひ取り組んでいただきたいと思います。どうでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 73ページの主な取組の「自転車走行空間整備の推進」の記載に「所轄警察署や国道、都道の管理者等と連携し」とございます。まさにここがネットワークの連携もさることながら、今、言われたように管理者が替わる部分というのは、確かに今までどうしてもうまくつながらないというのもあります。  ただ、国も含めて自転車の施策に非常に力を入れておりますので、そういった点をやはり我々も注視し、しつらえを協議しながら、安全に走行できるように配慮して整備を進めていきたいと思っております。 ○委員(玉木まこと君) どうしても自転車の滞留スペースというのが必要になってきて、滞留スペースを整備している事例も増えていると思います。それが有効に機能しているかどうかはこれからだと思いますが、港区内で自転車の滞留スペースを設けている例はまだあまりないと思うので、積極的に取り組んでいただきたいと思います。周辺開発等と併せて、そこもセットでぜひ整備していただければと思います。  あとは特殊な線形です。左折レーンがあると自転車が迂回しなければいけなかったり、また、どう行ったらいいかが分からないなど、本当にまだまだ自転車施策は途上だと思います。引き続きよろしくお願いいたします。  自転車専用通行帯、自転車ナビマーク等ということで、幾つか整備手法のパターンが整備方針にもうたわれていますが、ナビマークがほとんどかなと思います。なので、その辺の各手法における整備率ということも今後は調査していただいて、今後の参考にしていただければと思います。港区の実態というものも正確に捉えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  道路に関して最後です。維持管理というのは、ここの基本計画に出すようなテーマではないのかもしれませんが、3Dモデルを使ったまちづくりにおける取組というのは、例えば東京都は前回のお話で言うと、3Dモデルをつくってビル風のシミュレーションなど様々なシミュレーションに活用すると。よくあるのは、道路に何かあったときの維持管理を、3Dモデルを持つことでビフォーアフターで差分を取って抽出していくとか、電柱が倒れているとか、そういうのをやっていこうということです。人員が限られた中で、そういうことは取り組まなければいけない課題だと思いますし、東京都もそういうことも言っています。今、国も実際に3Dモデルの実証実験というか自治体を募集しているのもあると思います。  ここの道路という話の中で維持管理という視点からも、今後もなるとは思いますが3Dモデルには取り組んで、調査研究していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 道路の維持管理につきましては、確かに基本計画上には記載してございません。港区の場合は、道路に関しましては道路施設維持管理計画を作成しておりまして、一定の基準をもって整備をし直すといったことをやっています。5年に1度なのですが、点検をしておりまして、その点検に基づいて劣化具合を数値的に判定しまして、その劣化度を見ながら再整備をしていくとしております。街路灯に関しても、日常点検であったり、あるいは整備した年度などを加味しながら再整備をしているということですが、玉木委員おっしゃるような3D解析までは、今のところはまだ検討はしておりません。今後そういった動きなどは注視していきたいと思っております。 ○委員(玉木まこと君) 本当にまだまだ先の話かもしれませんが、そういうことができれば、職員の日常点検なども大分精度を高め効率的にできると思いますので、ぜひそういうものにアンテナを張っていただければなと思います。  公園の整備です。公園の整備のところはボックス事業でもありますが、一の橋公園がもうすぐできると思います。そこに関連して質問です。あそこは交番とトイレがあって、タクシーの運転手がひっきりなしに止まって利用されています。そこは黙認されている感じになっているのはどうなのかなと思っていますが、お互いいい協働関係ができたらいいなと思います。トイレの施策にも関わると思いますが、タクシーの運転手が主に利用されている公園はたくさんあると思います。維持管理にコストもかかると思いますので、そこは業界と組んで、業界の方に何かしらの支援・協力を求めるという形でのいいパートナーシップ関係もぜひ検討してもらいたいと思います。いかがでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 一の橋公園の再整備に当たりましては、あの公衆トイレは、公園整備に合わせ、整備することになると聞いています。位置的には変わらないで、なるべく建物の骨組みをそのまま使って再整備すると聞いています。  一方で、確かにタクシーが一の橋のところにずらっと並んでいるというのもあります。あの場所には防護柵も張っていますので、なかなか簡単に公園に入れないというのもあります。ただ、一方でやはり防護柵をそこで切り離してしまいますと、歩行者への安全上の問題もあります。そこにつきましては、どういうふうに共存できるかというのはありますが、現時点ではタクシー協会なりとの連携というのはしていないと聞いております。  整備後の維持管理に当たっては、例えばそういった協会なりとの連携ができると、維持管理上もきれいに使っていただけるというのもあるでしょう。そういったことにつきましては、整備する支所のまちづくり課にも伝えていきたいと思います。 ○委員(玉木まこと君) 警察との兼ね合いも出てくるとは思いますが、協定を結んだりすることで、そこに止めていいとなってしまったら、またそれはいろいろほかの関係と調整しないといけないと思いますが、ぜひそういうことも検討していただければと思います。 ○委員長(やなざわ亜紀君) お諮りいたします。委員会の運営上、あらかじめ時間を若干延長したいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) それでは、時間は延長されました。 ○委員(玉木まこと君) 区民参画の手法というところ、先ほどもなかね委員からもありましたが、遊具が変更されるというところが前にありました。ネットのついた遊具から突然ネットがなくなって違うものになったのですが、維持管理上、区としての考えもあるのでしょうが、ネットの遊具はほかにもあります。なぜここの公園だけ取るのかということも、そのとき疑問に思いました。利用される方々にそういうことを諮ったりすることもなかったと思います。公園の新設等に関してはワークショップをやっていると思いますが、多少の公園の変更、遊具の変更や改修のレベルにおいても、利用者からしたら突然ということはたくさんあると思います。やはりそこは丁寧にやっていただかないと、行政に対する不信感であったり、疑問が出てきてしまうと思います。そういうことはやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 玉木委員の御指摘では、今回のネットの件について、あまり周りに知らされていなかったという話ですが、遊具の取替えといったことも含めて、主に町会だと思いますが、利用者には事前にお話をして、御意見をお聞きしながらやっていると聞いています。  実際に利用者、そこで使っている方にどうやってそういった周知をするかというのも、確かに、ある日突然なくなってしまうということもありますので、公園利用者に対する周知というのも併せてしっかりやっていくようにしていきたいと思います。 ○委員(玉木まこと君) 町会も様々なので、町会だけが代弁者でないというのは、もう皆さん、当然御存じだとは思いますが、ぜひ利用者に伝わるような方法を考えていただきたいと思います。  区民参画の手法のところで、長崎県の例ですが、造る段階から地域を巻き込むことで、竣工後、毎月定例で地域の住民の方が橋を雑巾がけして掃除するという取組を継続されている事例があります。こういうことができるというのは、本当に地域を巻き込んだすばらしいことで、それができたら公園の整備や維持管理というのも、もっと地域の方が積極的に関わってくれるようになると思います。  整備までに本当に手間がかかると思います。ただ、そういうことが実際にできている事例もありますし、そういう区民を巻き込んでいく姿勢というのは、これからもぜひやっていただきたいと思います。そういう事例を調べていただいて、職員の方も共有していただいて、ワークショップをやって意見を取って、ぽんとできておしまい。あとは指定管理がという話だと、やはりそこで分断が起きてしまう気がします。地域の方を巻き込んで、本当に丁寧に使ってもらったり植栽の剪定など、ワークショップからアドプトまで行けるようなストーリーもぜひ描いてやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 御指摘のとおり、現在はワークショップで計画を立てて、そこまでは区民参画でやっていただいていますが、その後の維持管理については、現時点では指定管理者ということになっています。一方で、やはり整備後も、愛着を持って、公園を使っていただくということにとっても、維持管理も含めて皆さんに御協力いただき、それがアドプトにつながるというのは、確かに理想的だと思います。  どうしても今現在、ワークショップでは造る方にばかり目が行ってしまっているので、維持管理なども参加者に引き続き何かの形で関わっていただけるような仕組みも、併せてワークショップの中では検討していきたいと思います。 ○委員(玉木まこと君) よろしくお願いします。  2点、公園絡みで要望します。
     1点は、区民1人当たりの公園面積というのは、いろいろ指標としてあると思います。なかなか達成するのは難しい部分もあるとは思いますが、前回の港区緑と水の総合計画の中でも立体都市公園という話もありました。この前も議会の中で質問もさせていただきました。公園面積をクリアすればそれでいいというわけではないと思いますが、暮らしの質、生活の質という部分では向上すると思いますので、立体都市公園など新しい手法も交えながら、公園面積の向上を求めていただきたいと思います。よろしくお願いします。  もう一点、公園の自然や歴史の保全についてです。当然そういう自然、歴史がある公園というのもたくさんあると思います。先ほど別のところでもお話ししましたが、民有地の歴史的なものや、自然環境をどう守れるかという話もありました。やはりそこを強力に守る場合には、区が買ってそこを保全するということだと思います。それを公園にしていくことで公園面積にもなると思います。本当にやる気があれば、そういうことも考えていただきたいということは、要望させていただきます。  76ページの公衆トイレの取組についてです。公衆トイレも議会で質問をしており、土木課長ともいろいろお話しさせていただいて意見交換もしているところではあります。だれでもトイレの整備率というのも66.6%ということですが、なかなか整備が困難なところもあると思います。パーセントで示されると、残りが幾つあるのかというのが分かりづらいです。あと数件しかないけれども、数件だったら、物理的にもう無理なのだということが分かると思います。これが例えば残り100ありますとなれば、何やっているのだという話にもなると思いますが、その辺りを数字で出した方がいいのかなと思いますが、目標の設定と数字の扱いは、いかがでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) だれでもトイレの整備率につきましては、確かに玉木委員御指摘のとおり、公園によってはだれでも利用できない場所もございます。確かに目標値は100%まではいかないとなっております。今回のここの指標の中の、66.6%なら、限りなくもう完成に近いのか、そうではないのかというところだと思いますので、数値のところに何か記載等ができるのかというのは、考えていきたいと思います。  いずれにしましても、先ほど言いましたように、この目標値につきましては100%ではないということなので、その辺が分かるように、例えばだれでもトイレができる公園については、「やっていきます」という記載など、今後対応していきたいと思います。 ○委員(玉木まこと君) よろしくお願いいたします。  79ページの市街地再開発事業の関係です。主な取組で、「地域の方々が、自らの発意と合意に基づき」という記載があります。前回の委員会の請願の中でも、再開発をやろうと思う人たちの意見と、その周りの方々の意見というのがありました。何が言いたかったかというと、地域の方々というその地域は、どこまでが地域で、どう取り込むのだというところが大きな課題かと思います。地域というところが、地権者だけではなく、その周りも含めた方々だと思うので、しっかりとその合意が得られるような、地域の方々が納得できるようなプロセスというのを考えていく必要があると思います。その辺りについて、区としてどのように課題の認識をしていますでしょうか。 ○再開発担当課長(手島恭一郎君) こちらに書かせていただいている「地域の方々」という記述については、市街地再開発事業そのものを考えれば、地権者の方を前提にして考えています。まずは土地をお持ちになっている、もしくは借地権をお持ちになっている方が、自分たちの土地をどういうふうに活用し、社会に貢献できるようなまちをつくることができるのかということを皆さんでよく話し合っていただいく。共同化をするということは、普通土地をお持ちになっている方にとっては非常に重大な内容ですので、そこの合意を得ていく努力が重要なのだと思います。  一方で、そうやって共同化をする理由というのは、周辺のまちに対して、様々な公共施設や道路、公園といったものをきちんと整備することによって、まち全体としてのポテンシャルを上げて、共同化した後の共同施設建築物の容積率を上げて、事業収益をきちんと確保して、事業化が完全にできるようにしていくというのが、市街地再開発事業の流れになっています。  当然のことながら、権利者の皆さんの合意形成の終点といいますか、都市計画提案をするというプロセスの中では、周辺の皆さんに、このような土地利用計画になり、それが社会にこのように貢献するのだということをきちんと御説明し、区の方もそうした中身についての合意を得ながら、地元や周辺の皆さんに御説明するということになろうかと思います。建物を建てるという共同作業の中からもう一歩進んで、まち全体をよくしていくのだという合意形成をしていくというプロセスをここで表示しているということで、御理解いただければと思います。 ○委員(玉木まこと君) ぜひ、まち全体の合意を得ていただきたいと思います。もし取れていれば請願はないと思うので、やはり隣の方々、周辺の方々には、なかなか自分たちの思いは届かないという人たちもいらっしゃるのだと思いますので、そこはぜひそういう声がないような形というのがベストだと思います。もちろん地権者の方々の生活の再建というのが大事だとは思いますが、先ほどうかい委員からの意見にもありましたとおり、その方々の住まいを確保するというのもすごく大事なことだと思います。  ただ、その一方で、本当に道路を挟んで隣の人には突然違うことが起こるということだと思いますので、その影響というのはやはり大きなものがあると思います。そういう人たちが納得し、全体の利益だと思ってもらえるように、そうした視点というのは常に持っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  今日配られた区民意見の中にも、再開発事業に対して区全体で負担をしなければならない、税金が投じられているということに対して、腑に落ちないという意見もありました。区として必要なことなのだということを納得してもらえるよう、ぜひそこは引き続き事業の説明や周知・広報、もしくはメリット等を説明していただきたいと思います。併せて事後評価も始まっているので、そちらもしっかり区民に説明して、再開発事業によるメリットというものも伝えていただきたいです。形だけの評価ではなく、改善すべき課題が出た場合には、しっかりそこを直していくようなことも考えていただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○委員(風見利男君) 順番に聞いていきたいと思います。都市計画道路の整備で、桜田通り区間、愛育クリニック区間、二の橋区間、麻布運動場区間と分かれていますが、それぞれどこだか教えてもらえますか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) まず、桜田通り区間でございますが、三田国際ビルです。以前サニークレスト三田というマンションがありまして、そこの土地交換をやったのですが、桜田通りの入り口から二の橋までの間です。こちらが桜田通り区間になります。次に、愛育クリニック区間でございますが、仙台坂を上がっていただきまして、麻布運動場から愛育病院まで。こちらが愛育クリニック区間でございます。二の橋区間でございますが、二の橋から仙台坂上の交差点までが二の橋区間です。麻布運動場区間につきましては、これは補助第9号線ですので、麻布運動場から南部坂を下りていく区間です。この下の交差点までです。有栖川記念公園の一番下の部分の交差点がこの区間になります。 ○委員(風見利男君) 愛育クリニック区間というのは、仙台坂上から交番のところまでではないのですか。麻布運動場の信号のところから先ですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 信号のところから交番のところまでです。 ○委員(風見利男君) 仙台坂上から麻布グラウンドのところの信号までは、もう終わっているということですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) そのとおりでございます。 ○委員(風見利男君) 次の歩道の整備ですが、これは車道の整備と一体的なところもあると思います。北青山二丁目とありますが、これはどこでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) こちらスタジアム通りになります。 ○委員(風見利男君) 両側ということですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 両側です。 ○委員(風見利男君) これは歩道だけで、車道の整備も含まれるのですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) これは車道は遮熱性舗装の方に計上しておりまして、車道と歩道を一体で整備します。 ○委員(風見利男君) 歩道は拡幅するのですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 歩道は拡幅になります。 ○委員(風見利男君) 電線類の地中化は入っていませんが、ここは計画はないのですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 今回の計画の中には電線類地中化については、計上しておりません。 ○委員(風見利男君) せっかく歩道を広げて車道も整備するのだと非常にもったいない気がしますが、難しいのですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 既に国道の入り口から今回の港区の範囲内については、地中化済みとなっておりますので、計上していないということになります。 ○委員(風見利男君) 何の路線と言いましたか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 既に地中化が終わっている路線です。 ○委員(風見利男君) 港区の区域内は終わっているということですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) そのとおりです。 ○委員(風見利男君) その下の南青山七丁目ですが、歩道の整備と電線類の地中化が入っていますが、これは日赤通りなのでしょうか。あそこは道路が狭いので、歩道の整備というのは、どんな形を考えているのでしょうか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 南青山七丁目につきましては、日赤通りではなく、南青山七丁目交差点から補助第5号線の通りになっています。風見委員おっしゃる日赤通りは、もっと東側の狭い通りです。 ○委員(風見利男君) 日赤通りより西麻布側ですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 日赤通り商店街ではなく、都道に南青山七丁目の交差点があると思いますが、そちらの結構広い通りになります。日赤通りより400メートルほど西側になります。 ○委員(風見利男君) 北青山二丁目に戻って悪いのですが、ここは黒線なので、令和3年度からの実施ということですよね。設計は終わっているということなのですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 令和3年度からの工事になっておりますので、設計は終わっております。 ○委員(風見利男君) 当然、地元への説明は終わっているのでしょう。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 計画を策定している段階で御説明はしているとは聞いていますが、設計が完成しましたといった説明をしているかどうかというのは、現時点では分かりませんので、これは各地区総合支所の方へ確認させていただきたいと思います。 ○委員(風見利男君) それは、各地区総合支所の方へぜひよろしくお伝えください。  それと橋梁の整備のことで、五之橋の件です。ここは東京都の護岸整備ということで、工事が遅れに遅れて、今度令和3年度から工事が始まるという計画です。これは設計も終わって、東京都の護岸整備が終われば、すぐ着手できるということなのでしょうか。橋のたもとの1軒のお宅が幅員の関係で、そこがもし買収できれば、もっといい形になるというのをちらっと聞いたことがあるのですが、その辺を含めて教えていただけますか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 麻布地区総合支所のまちづくり課に確認している範疇では、今、東京都と事業の調整をしているところと聞いてございます。風見委員御指摘の用地の関係は、把握してございません。当然、今、東京都が護岸の工事をやっていますから、この護岸の工事が終わり次第、工事に入っていくという計画にはなっていると聞いております。令和3年度にはなりますが、まず旧橋の撤去から入っていくと聞いてございます。 ○委員(風見利男君) あと、電線類の地中化では、東麻布のいーすと通りは道路が狭いということで、電柱の街路灯の上に変圧器を設置したり、軒下を使うなど、港区で初めての取組をやるようですが、その辺の設計とか、これがうまくいったら、ほかの方にも拡大するという計画なのかどうか。その辺を教えてください。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 337ページを御覧いただきたいのですが、電線類地中化の推進の実施計画のページでございます。真ん中辺の東麻布二丁目がいーすと通りになります。令和3年度までに設計となっておりまして、令和4年度からの工事となってございます。こちらに関しましては、地元といろいろ調整をしておりまして、今回やはりどうしてもいーすと通りは幅員に限りがありますので、幅員に余裕があるところについては地上機器を設置する。足りないところについては、柱上トランスといいまして、電柱の上にトランスを載せるという形式を取ると聞いております。  港区の中では、この手法の採用は初めてでございます。この整備手法にも、メリット、デメリットがあると思います。電線管理者からは、維持管理の問題等も指摘されております。そういった中で、今回のいーすと通りの手法をよく確認して、これができれば、確かに歩道を設置できないような部分に非常に有効な手法だと思っています。この手法を取り入れるなどして、狭い区道の地中化を進めていきたいと思っているところでございます。 ○委員(風見利男君) 品川区の戸越銀座など既にやっているところがあるわけで、その辺も参考にされたのですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 風見委員御指摘のとおり、既に品川区では整備されているというのがありますので、そういったことなども確認しながら、あるいは電線管理者とも協議しながら進めていると聞いてございます。 ○委員(風見利男君) うまくいって、ぜひそれが進むといいと思います。ほかのところにも、港区の場合は道路が狭いところはいっぱいあるわけで、ぜひうまくいくようにお願いしておきたいと思います。  では、五之橋の件は、麻布地区総合支所の担当者の方に言っておいてください。  あと、自転車走行空間整備の推進ということで、実線の区間と設計の区間と2種類ありますが、どの辺を考えていらっしゃいますか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) この実線の方の整備になりますが、令和3年度、令和4年度、令和5年度なのですが、区内各所に点在しております。例えばですが、令和3年度につきましては、芝管内でいきますとホテルメルパルク東京の通り、東京慈恵会医科大学附属病院の前の通りになります。住所で言うと西新橋三丁目です。  この令和3年度、令和4年度、令和5年度の整備箇所については、別途、図面を作成して、御提出させていただきます。 ○委員(風見利男君) 場所は確かに重要なのですが、今の自転車走行空間というのは車道にいろいろ線を引いて、ここを走りなさいよということになっているわけです。本当に危険なのです。あのまま拡大するだけでいいのかと思うわけです。色分けだけではなく、少なくとも車道と自転車が走るところにポールを置く。あのままで本当にいいのかと思うのです。広さもあるので、なかなかポールを置くことができるのかどうかということもありますが、その辺、どうなのですか。そういう検討というのはされていないのですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) この御質問は、何度もいただいております。風見委員御指摘のとおり、自転車は原則車道ですから、車道の走行区間のところに、車の走行車線との間にポール等の障害物を立てるというのが確かに理想的でございます。ただ、やはり限られた車道空間の中に、1メートル50センチメートルなり2メートルなりの空間を確保して、そこに防護柵を設置するということは、逆に車の走行にとっては危険ですし、道路幅員に余裕がある部分についてはできるとは思いますが、なかなか実情としてはそういった対応ができないということでございます。  一方で、歩道の中に自転車を上げるということも施策としてはございます。自転車・歩行者道という形で、歩道の中で分離をするのですが、視覚的な効果だけではなく、物理的な分離をした際には、地元の方から、どうしても自転車が歩行者通行空間の中にも入ってくるなどの声があり、なかなかこの手法により整備するというのが難しいということです。  自転車にとっては、車道に下りれば弱者ですが、歩道に上がれば強者ということで、そういったせめぎ合いの中で難しいのですが、今のところは、妙案というか、これが確実だというものには至っておりません。これまでどおり車道についてはナビラインであったり、自転車専用通行帯という水色の通行帯にするといった施策を施していくことで、自転車の安全をできる限り確保していくということでございます。 ○委員(風見利男君) 実際、歩道が広ければ、歩道で歩行者と自転車と分けることができますが、実際そういう通りは本当に少ないわけで、なかなかそうはいかないので、やはり車道の脇を走るしかないというのが現状だと思います。そこで、どう安全を確保するかとなると、さっき言ったポールを立てるというのが、一定程度は効果的だと思います。それは、警察が良いと言わないとかというのではないわけですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 最終的には、どのような整備をしていくかという形につきましては、当然交通管理者である所轄の警察との協議はしていきます。そういった中で、やはり今言ったような車道を狭めることについては、警察が良いと言わないからというだけではなくて、やはり道路管理者、交通管理者の両方で、どういったものがいいですかという協議をしているところでございます。 ○委員(風見利男君) ただ、それがあれば車の駐車もできないわけです。結局、車が駐車しているから、自転車も車道にはみ出して走らざるを得ないということになるわけです。特に今、新型コロナウイルス感染症で自転車通勤あるいはウーバーイーツなどの自転車も増えています。子ども連れのお母さんも電動自転車が増えて、スピードも出るし、マナーの問題もあるので、その辺の安全性からすると、ぜひそういう形での整備が進むといいと思います。試行的にどこかやはり比較的余裕のあるところにそういう形でやってみるとか、ぜひ検討していただきたい。お願いしておきたいと思います。  75ページとの関係で340ページ、児童遊園の整備があります。西麻布二丁目の児童遊園が今回、設計ということで入っています。こちらのトイレの整備も併せてやるとなっていますが、どんな整備を考えていらっしゃるのですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 西麻布二丁目の児童遊園につきましては、トイレは改修予定ということでございます。設計が令和5年度を予定していますので、現時点で、まだどういった整備とするというところまでは決定はしていないところでございます。 ○委員(風見利男君) あそこの公園が、道路からすると少し高くなっています。公園自体のトイレをバリアフリー化ということで、だれでもトイレにするのか、洋式にするのか。これからなのでしょうけれども、やはり車椅子でも入れるようなバリアフリー化というのは必要だと思います。これから設計に入る、あるいは区民からの意見を聞く機会もあると思いますが、その辺ぜひしっかりと対応できるようにお願いしておきたいと思いますが、いかがでしょう。 ○土木課長(佐藤雅紀君) こちらの児童遊園の整備につきましても、地域の方々の御意見もお伺いしながら再整備すると考えてございます。そういった意味では、バリアフリー化も含めてだれでもトイレを構造上できるのかも含めて検討していきたいと思ってございます。 ○委員(風見利男君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。  次に339ページです。都市計画公園の整備の中で、内容のところに「長期間未開設となっている公園は、民間との連携による整備手法等を検討するとともに、東京都に対し整備を要請していきます」と書かれています。これはどういうことなのですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 区の未開設の都市計画公園につきましては、高輪公園や氷川公園になってございます。こちらの2つの都市計画公園につきましては、民間がお持ちになっているという部分もございますので、ここについては民間との連携ということで、最近の例では、ホテルオークラのところの公園などのときにも公園まちづくり制度を使ったりというものがございました。  この高輪公園と氷川公園については、その制度を使っていくのはなかなか難しいと考えておりますが、民間との連携による整備手法というのは考えているところでございます。都立の芝公園なども今後整備するとなってございますので、そういったものに関しては、整備を要請していくと考えてございます。 ○委員(風見利男君) 東京都の公園まちづくり制度というのがありますよね。ここで言っているのは、そういうことではないのですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 東京都も公園まちづくり制度を活用していますし、港区もそれぞれ活用しています。東京都に対しての整備の要請につきましては、特段、芝公園につきましてはこの制度を使うかどうか分かりませんが、要請していくと考えてございます。 ○委員(風見利男君) 前にも言ったことがありますが、南青山一丁目の都有地があって、一戸建てが非常に多いわけですよね。NTT都市開発がその辺の住民を巻き込んで、そこに高層マンションを造って、その人たちのところを公園にするみたいなことで、近隣住民に説明会を開いたのですが、住民から反発を受けて、これは一頓挫したわけです。  そういう住民が本当に望まないような開発のやり方というのはやはりよくないわけで、そういう点ではぜひ注意をしていただきたい。区にも当然相談に来ると思うので、そのときにはぜひ注意していただきたいと思います。これは、そういう意味ではないということで理解していいわけですね。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 風見委員御指摘のとおり、そのようなものではございません。 ○委員(風見利男君) 次に340ページの公園の整備です。一の橋公園の工事がいよいよ始まります。前に整備方針が示されて、委員会でも説明がありました。そのときにも喫煙所が密閉式ではなくて、通った人たちに煙が影響を与えるということから、ぜひ高橋是清翁記念公園のような密閉式の喫煙所にしてもらいたいと言いましたが、容積率の関係でなかなか難しいという話がそのときはありました。  ただ、今回、港区基本計画と港区環境基本計画の改定がされています。港区環境基本計画の中でも喫煙所については、民間に設置を助成するだけではなくて、区独自で密閉式の喫煙所を造るという計画が加わったのですよね。これは一歩前進なわけです。道路上ではなくて、特に公園の場合は子どもたちが遊びに来るわけです。先ほどタクシーの話がありましたが、トイレを利用すると同時にそこで喫煙するということになりかねないわけです。そこのトイレと東京都の公園、芝公園の中の喫煙所は本当に人がいっぱいです。ああいう形で一の橋公園が使われることになるというのはとんでもないわけです。  どうやって工夫したら容積率がクリアできるのか。例えば防災備蓄倉庫なのか、何があるためにできないのか。そこをこういうふうにすれば、設置が可能なのかというのを、ぜひもう一度考えてもらって、遊びに来た子どもたちに煙の影響がないような対応をぜひしてもらいたいと思います。いかがでしょう。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 以前、建設常任委員会で報告した際には、そのような答弁をしたとは私も聞いております。その後、麻布地区総合支所に確認したところ、現在、密閉式にできないかどうかの検討を進めていると聞いています。今回、実は公園面積が部分的に増える予定です。橋が間にかかりますので、その分も公園橋ということで、公園面積が増えるとなっていますので、今まで容積率がいっぱいだった部分は多少は余裕が出るとのことですので、そういったことを含めて検討していると聞いております。 ○委員(風見利男君) そうすると、密閉式の高橋是清翁記念公園でやっているような喫煙所についても可能かどうかということで取り組んでいらっしゃるということでよろしいのですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 高橋是清翁記念公園まで立派なものができるかどうか分かりませんが、密閉式でできないかの検討をしているというのは聞いてございます。 ○委員(風見利男君) 高橋是清翁記念公園の場合、管理人室と一体なので、立派には見えますが、喫煙所自体は非常に狭いのです。だから、ああいう形でできるのであればいいと思います。これも麻布地区総合支所が管轄なわけですか。 ○土木課長(佐藤雅紀君) 麻布地区総合支所が管轄でございます。 ○委員(風見利男君) では、今日の委員会でそういう話も出たので、早急に結論が出るような対応をしてもらいたいと、ぜひ麻布地区総合支所にお願いしておいていただきたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。  次に、再開発の問題でお聞きしたいと思います。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 風見委員、今、施策(2)の公園のところまで終わったのですが、施策(3)、施策(4)というのは、次回の委員会でよろしいですか。 ○委員(風見利男君) はい。 ○委員長(やなざわ亜紀君) ありがとうございます。  それでは、報告事項(2)「港区基本計画・港区実施計画(素案)について」は、次回以降も引き続き報告を受けることといたします。次回の委員会では、引き続き政策(2)から、政策(5)及び政策(7)の当常任委員会に係る部分について質疑を行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。     ────────────────────────────────── ○委員長(やなざわ亜紀君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「請願元第13号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園敷地港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」を議題といたします。  以前の委員会で、うかい委員から本請願に関する勉強会の開催について御提案がありました。委員の皆様と日程についてあらかじめ御相談をさせていただいたところ、年明け1月18日月曜日の午前10時30分から、当常任委員会の委員を対象とした勉強会を実施したいと思います。よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) それでは、1月18日月曜日午前10時30分から勉強会を開催したいと思います。詳細につきましては別途御連絡させていただきますので、よろしくお願いいたします。  本請願について、ほかに何かございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) それでは、本日継続と決定いたしました。
        ────────────────────────────────── ○委員長(やなざわ亜紀君) 次に、審議事項(2)「発案元第5号 街づくり行政の調査について」を議題といたします。  本発案につきまして、何かございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長(やなざわ亜紀君) 次回の委員会でございますが、既にお知らせしておりますとおり、1月18日月曜日午後1時30分からを予定しておりますので、よろしくお願いいたします。     ────────────────────────────────── ○委員長(やなざわ亜紀君) そのほか、何かございますか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) それでは、本日の委員会を閉会いたします。                午後 5時37分 閉会...