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令和2年11月17日交通・環境等対策特別委員会-11月17日

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  1. 港区議会 2020-11-17
    令和2年11月17日交通・環境等対策特別委員会-11月17日


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    令和2年11月17日交通・環境等対策特別委員会-11月17日令和2年11月17日交通・環境等対策特別委員会  交通・環境等対策特別委員会記録(令和2年第9号) 日  時  令和2年11月17日(火) 午後3時00分開会 場  所  第2委員会室出席委員(9名)  委 員 長  風 見 利 男  副委員長  土 屋  準  委  員  琴 尾 みさと       山野井 つよし        なかまえ 由紀       池 田 こうじ        阿 部 浩 子       近 藤 まさ子        井 筒 宣 弘 〇欠席委員   な し 〇出席説明員
     芝地区総合支所まちづくり課長             村 上 利 雄  芝浦港南地区総合支所長環境リサイクル支援部長兼務  新 井 樹 夫  地域交通課長                     海老原  輔  街づくり事業担当部長                 冨 田 慎 二  環境課長                       茂 木 英 雄  学務課長                       佐々木 貴 浩 〇会議に付した事件  1 報告事項   (1) 港区コミュニティバス運行状況について   (2) 台場シャトルバス運行状況について   (3) 港区バリアフリー基本構想(素案)について   (4) (仮称)三田一丁目計画 環境影響調査書案について  2 審議事項   (1) 請 願元第6号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願                                   (元.6.20付託)   (2) 請 願元第10号 羽田空港飛行経路の港区上空飛行に備えた港区航空事故災害対策計画の策定を求める請願                                   (元.9.13付託)   (3) 請 願2第2号 羽田新飛行経路の運用延期または再検討を求める請願                                   (2.2.21付託)   (4) 請 願2第4号 羽田空港飛行ルートの見直しを国に求める請願                                   (2.6.26付託)   (5) 発 案元第7号 交通及び環境整備に関する諸対策について                                   (元.6.20付託)                 午後 3時00分 開会 ○委員長(風見利男君) ただいまから、交通・環境等対策特別委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、近藤委員井筒委員にお願いいたします。     ────────────────────────────────── ○委員長(風見利男君) それでは、報告事項に入ります。初めに、報告事項(1)「港区コミュニティバス運行状況について」理事者の説明を求めます。 ○地域交通課長海老原輔君) それでは、報告事項(1)「港区コミュニティバス運行状況について」、御説明いたします。初めに、資料の御確認をいたします。資料№1、A4判1枚になります。  それでは、1ページ、表を御覧ください。港区コミュニティバスは、平成16年10月に運行を開始いたしました田町・赤坂ルートと、平成22年3月に新たに導入しました新規5路線の計7路線で運行しています。  項番1、運行状況についてです。(1)利用者数については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けまして、令和元年度7路線で394万8,722人、平成30年度と比較しまして13万6,738人、3.3%減少いたしました。このうち新規5路線の利用者数は272万1,583人で、平成30年度と比較しまして11万114人、3.9%減少いたしました。各路線の対前年比は表の記載のとおりです。(2)新規5路線の収支率については、裏面を御覧ください。表の右側に記載のとおり、令和元年度は58.0%で、平成30年度より1.3ポイント減少です。(3)ルート別の収支率については記載のとおりでございます。  項番2、今後の取組についてです。麻布東ルートでは、観光による東京タワーへのアクセス性の向上と、往復ルートによる神谷町駅区間の利便性向上に向けたルート改善を検討しております。また、芝浦港南ルートでは、海岸地域からの要望に対しまして、交通不便地域の解消とし、関係者と協議を進めてまいります。芝ルートにつきましては、虎ノ門バスターミナルの開業によるBRTとの乗換えや虎ノ門病院の建て替えなど、新たな施設を経由するルート改善の検討を行います。利用者のサービス向上としまして、広告つき上屋の整備を進め、現在、六本木交差点北、西麻布四丁目、三田一丁目の3か所を追加してまいります。引き続き、新型コロナウイルス感染症の対策はもちろん、さらに利用促進キャンペーンイベントの実施など、より一層の利用促進経費削減に向けた経営努力を求めていきます。  以上、甚だ簡単ですが、報告事項(1)「港区コミュニティバス運行状況について」の説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。 ○委員長(風見利男君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございましたら、順次御発言願います。 ○委員(琴尾みさと君) ルート別の収支率のところを見ると、芝と麻布東が著しく収支率がよくないのかなと思いますが、今回ルート改善ということで、収益も上がればいいなと思っているのですけれども、新たなルート改善によってどれくらいの収益改善を見込んでいるのか、あとは、その広告つき上屋の整備は、利用者のサービス向上につながり大変いいものと思いますが、これによる広告収入増をどれくらい見込んでいるのか教えてください。 ○地域交通課長海老原輔君) 今回のルート改善につきましては、麻布東ルート芝浦港南ルートについての改善を進めているところです。麻布東ルートについては、現在、神谷町駅のルートから区役所の方へ向かうルートとしまして、区役所から日比谷通り、芝公園を経由して、麻布地区総合支所へ向かうルートとなっております。このルートを区役所に向かうルートから再度往復ルートとして、区役所から神谷町駅を経由して麻布地区総合支所へ向かうルートとして考えているものです。また、芝浦港南ルートについては、海岸地域ルート改善ということで、現在、芝浦エリアから海岸二・三丁目町会を経由する海岸通りを経由して、芝浦へ戻るようなルートを計画しているところです。両方ともルート改善について、地域の了解を得ながら、地域の合意形成を図って進めていますけれども、将来的にこちらのルート改善によって収支率等の見込みについては、具体的に何%という数字はありませんが、地域の要望を十分に受けたものとして考えていますので、現在の収支率よりも上がるものと期待しております。  次に、広告つき上屋広告収入については、現在12か所設置しており、令和元年度については3か所が設置済みです。また、令和2年度については5か所が協議中です。さらに合計17か所が設置予定です。こちらの広告収入については、運行事業者である株式会社フジエクスプレスの収入となり、区への収入ではございませんので、広告収入が幾ら入るという見込額については、区では把握しておりません。 ○委員(阿部浩子君) 麻布東ルートについてですけれども、平成30年度と比べると少しだけ収支率は上がっているのですが、今、地域交通課長がお話しになった収支率が上がる根拠は何ですか。 ○地域交通課長海老原輔君) これまで麻布東ルートについては、利用者の利用率が低かったと考えているものです。よって、利便性の向上、より利用者の多いバス停の検証をしました結果、東麻布一丁目から区役所へのルートに関しての乗車率の数字が、区役所から日比谷通り、また、芝公園を経由する側のバス停の乗車数に比べて多いことが数字に出ております。こういったところを検証しまして、さらに、地域から東京タワーの観光へのアクセス性向上という御意見等もいただいています。そういったところを踏まえまして、今回、東麻布からの区役所経由往復ルートによりまして、乗車率が向上するであろうということで、今回のルート改善を図るものです。 ○委員(阿部浩子君) 今、東京タワーの観光とおっしゃったのですけれども、麻布東ルートにおいては土日は30分に1本ですよね。東京タワーの観光にいらっしゃる方は土日のように思うのですけれども、平日も多いということですか。この麻布東ルートは、たしか平日よりも土日の乗車率がすごく減っていると思うのですけれども、その直近の平日と土日のデータについても教えてください。 ○地域交通課長海老原輔君) 大変申し訳ございません。現在、手元に直近のデータを持っておりませんが、土日に関しましては、麻布東ルートは平日より少ないと認識しております。一方で、平日も東京タワーへの観光はあるものと考えております。したがいまして、土日問わず全体を通して麻布東ルートの改善としては、この今回の新たなルートの方が、今後、利用者数が増えるものと期待しているものです。 ○委員(阿部浩子君) その根拠は、観光で来る方が、東京タワーに来たいから、神谷町駅から乗る方が増えるということですか。 ○地域交通課長海老原輔君) 阿部委員御指摘のとおり、神谷町駅からの利用者は数字的には多いと認識しております。一方、神谷町駅から東京タワーへ向かっている人数までの細かい数字は把握しておりませんが、神谷町駅からのアクセス性もあるところを踏まえて、神谷町駅から東麻布一丁目へのアクセスによる、東京タワーの下を経由するルートとして今回検討したものです。 ○委員(阿部浩子君) 今、神谷町駅・東京タワーというお話をされているのですけれども、そもそも土日に区役所に来る方が少ないというのが理由だと思うのです。なぜこの麻布東ルートは区役所を終着にしているかと言ったら、結局、麻布地域から区役所に用事に来る方のために、区役所を始発と終点にしていると思うのです。土日においてはそれがないではないですか。だから、区役所まで来ても、結局、区役所まで乗る人が本当に少ないわけです。私も日曜日に乗ってみても貸切り状態でした。それを考えれば、東京タワーにスポットを置きたいなら、日曜日だったら、神谷町駅と乗る人が多いところのルートにして、東京タワーを終点にして回すとか、ほかにやり方があるのではないかと思うのですけれども、そういった御検討はされたのでしょうか。 ○地域交通課長海老原輔君) 阿部委員御指摘のルートについての検討はしておりません。今回は、麻布東ルート全体像から区役所へのルート、神谷町駅、また、東京タワーというアクセス性の向上という部分で、全体を通してのルートとして検証したものです。したがいまして、阿部委員御指摘の神谷町駅・東京タワーというスポット的なものでの検討を行ったものではございません。 ○委員(阿部浩子君) 「ちぃばす」に乗る方は、住宅街から乗る区民の方もそうなのですけれども、一般的に考えると、最近の方は、駅から乗って駅に降りる方が結構いらっしゃると思うのです。駅から乗って勤務先に行く、勤務先から駅に降りる、そういう使い方があると思うのです。この麻布東ルートで今入っているのは、区役所に降りたとしても、区役所からの駅はどこかとなったら、芝公園駅か大門駅、浜松町駅ですよね。結構離れていますよね。神谷町駅と東京タワーとつなぐのだったら、やはり東京タワーから区役所までは土日は必要ないのではないかと私は思うのです。例えば、私がよく言われるのは、麻布東ルートは結構乗るのですが、皆さんが運転手に、麻布十番駅に行くにはどうしたらいいですかと聞かれます。だから、この麻布東ルートの弱点は、結局、繁華街というか、人が乗り降りする駅を通っていないというか、麻布十番も通っていませんし、そういうことが収支率に関わってくるのではないかと思います。今、1つのアイデアを言っていただいたのですけれども、やはり収支率が上がらないと、このバスはどんどん役割をなくしていって、運行時間は今、20分に1本ですが、30分に1本、今度は1時間に1本になったりする可能性もあると思うのです。やはりそれは区役所として、どうすれば収支率が上がるのか、どのルートを使えばいいのか、重複しても構わないと思うので、区民にとって、また、利用する方にとって足となるようなルートを、しっかりと考えていただきたいと思います。 ○地域交通課長海老原輔君) ただいま御指摘のありました阿部委員の御意見を踏まえまして、改めて今後の参考材料とし、検討材料としていきたいと思います。 ○委員長(風見利男君) ほかに。よろしいですか。  1つだけお伺いしたい。このバス停の環境整備として、広告つき上屋の整備を進めますとなっているけれども、これはこれで、ベンチと屋根がセットで、利用客には大変好評なわけですが、この順番はどのように決めているのですか。例えば、今度、西麻布四丁目に設置すると書いてあるのですけれども、ここはほとんど利用者がいないのですよね。道路が広いから設置できるのでしょうけれども、利用者の多いところを優先的に設置していく。埋設物があって、設置可能かどうかはまた別問題ですけれども、利用客が多いところから順番に設置していくのを、株式会社フジエクスプレスの方に区としてもきちんと意見を言わないと、向こうの言われるままにどうぞということでは、設置する意味も薄れてしまうと思うのです。その辺はどうなのでしょうか。 ○地域交通課長海老原輔君) 広告つき上屋の設置については、まず、現状の物理的な要件としまして、歩道の幅員の広いところ、また、埋設物の状況によって選定しています。一方、広告収入を目的としますので、やはりそういった宣伝効果のあるところを抽出しております。風見委員長の御指摘のとおり、バス利用者の多いところを優先については、改めて事業者の方にも指導してまいります。 ○委員長(風見利男君) 利用者が多いところというのは通行人も多いわけで、広告の効果からするといいと思うので、ぜひ意見を言っていただきたいとお願いしておきます。  ほかによろしいですか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(風見利男君) それでは、ほかに御質問がないようですので、報告事項(1)「港区コミュニティバス運行状況について」の報告は、これをもって終了いたします。     ────────────────────────────────── ○委員長(風見利男君) 次に、報告事項(2)「台場シャトルバス運行状況について」理事者の説明を求めます。 ○地域交通課長海老原輔君) 報告事項(2)「台場シャトルバス運行状況について」、御報告いたします。初めに、資料の確認をいたします。資料№2、A4判1枚になります。  それでは、1枚目、表面を御覧ください。台場シャトルバスは、平成29年度から令和3年度までの5か年で1億円を上限に補助し、黒字化達成を目指して運営しております。  項番1、運行状況についてです。(1)利用者数ですが、令和元年は80万8,724人で、平成30年度より2万6,275人、3.4%増加しております。(2)収支率ですが、令和元年度は89%でしたが、平成30年度より2.6ポイント増加しております。(3)補助金についてですが、令和元年度は2,010万1,000円でした。  裏面を御覧ください。項番2、今後の取組についてです。バスのより一層の利用促進として、「ちぃばす」と同様、利用促進キャンペーンイベントの実施、また、QRコードによる決済システムの導入の検討を行います。さらに、新型コロナウイルス感染症の対策はもちろん、コロナ禍による影響から、4つの営業所を大森にある営業所の1つに統合しております。経費削減に向けた経営努力も行い、より一層の利用促進経費削減に努めてまいります。  以上、甚だ簡単ですが、報告事項(2)「台場シャトルバス運行状況について」の説明は以上でございます。よろしくお願いします。 ○委員長(風見利男君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございましたら順次御発言願います。 ○委員(池田こうじ君) 補助金の残りが約1,121万円で、令和2年度でなくなってしまうという状況なのでしょうか。 ○地域交通課長海老原輔君) 池田委員の御指摘のとおり、令和元年度以降の補助金の残額については、1,121万9,000円です。現在、令和2年度の補助金については、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、今後、補助金のスキーム、また、補助金の使用についての検討を行うところです。実質としまして、今年度の補助対象分については今後検討していくものとして考えております。 ○委員(池田こうじ君) 1億円を上限にということは柔軟に検討するという意味ですか。 ○地域交通課長海老原輔君) 池田委員の御指摘のとおりです。 ○委員(池田こうじ君) 特に台場地域は観光地でありますし、新型コロナウイルス感染症の影響を非常に受けている。これがなくなったら、さらに地元の商業施設も悪いスパイラルに拍車がかかると思います。この新型コロナウイルス感染症は、この5年間、想定していなかったような状況です。あと、地元の人の利便もありますが、今、地域交通課長から柔軟にというお考えも聞いたので、それを確認できたのでよかったのです。収支率もよくなってきているところに、こういうコロナ禍があったので、そこら辺の柔軟な支援の在り方の再構築はしていかなければいけませんので、この委員会でもそういう意見を述べさせていただきます。何かコメントあれば、なければ答弁は結構です。 ○地域交通課長海老原輔君) 池田委員の御指摘のとおり、これまでも台場地域の方々の足として台場シャトルバスを運行してきました。今後も、台場シャトルバスの運行が、安定して継続できるよう検討を行っていきたいと思います。 ○委員長(風見利男君) ほかに。よろしいですか。  一度、台場シャトルバスが廃止になりそうになったときに、地元の皆さんが、これがなくなったら生活の足がなくなってしまうということで、地域の皆さんの発意から始まったわけです。今、池田委員がおっしゃったように、本当にこれがなくなったら陸の孤島になってしまうわけです。ぜひ、そういうことにならないように、早い段階からの検討をお願いしておきます。  ほかによろしいですか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(風見利男君) それでは、報告事項(2)「台場シャトルバス運行状況について」の報告は、これをもって終了いたします。     ────────────────────────────────── ○委員長(風見利男君) 次に、報告事項(3)「港区バリアフリー基本構想(素案)について」理事者の説明を求めます。 ○地域交通課長海老原輔君) それでは、報告事項(3)「港区バリアフリー基本構想(素案)について」、御報告いたします。初めに、資料の確認をいたします。資料№3、A4判1枚になります。2つ目、資料№3-2、A3判5枚つづりで概要版になります。資料№3-3、A4判冊子1部で本編になります。  それでは、資料№3の表を御覧ください。項番1、構想策定の背景と課題についてです。区では、港区バリアフリー基本構想を平成26年9月に策定し、東京2020大会開催に向けましてバリアフリーを推進してきました。交通事業者施設管理者等の取組によりバリアフリー化を図ってまいりましたが、特定事業バリアフリー化の整備に関する事業)の進捗状況ですが、令和元年度末時点で75.9%、目標の100%は達成できない見込みです。また、区民アンケートによる心のバリアフリーのキーワードの認知度は約10%と低い結果となっております。今回、多様な利用者からのさらなるバリアフリー化を求める声や、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー法の改正、新型コロナウイルス感染症対策に伴う新しい生活様式に対応するため、令和元年10月から、令和時代にふさわしい新たな港区バリアフリー基本構想の策定に着手いたしました。  次に、項番2、構想のポイントです。(1)策定の視点として4点挙げております。1つ目としてユニバーサルデザインの推進、2つ目は重点整備地区及び特定事業の追加、3つ目は心のバリアフリーの推進、4つ目は新型コロナウイルス感染症対策に伴う新しい生活様式の対応です。  資料№3-3、本編24ページを御覧ください。ユニバーサルデザインの推進について、施策例を記載しております。ハード事業としまして、公共交通機関における地上出口の複数ルート化、多機能トイレの機能分散などを挙げております。  本編26ページを御覧ください。ソフト事業といたしまして、心のバリアフリーの普及啓発のポスターや、港区バリアフリーマップなどの施策の例として挙げております。  さらに、本編47ページを御覧ください。重点地区の追加についてです。既存の5つの重点整備地区に対しまして、新たに新橋駅周辺地区と品川駅周辺重点地区の2地区を追加し、7地区にいたしました。  次に、本編95ページを御覧ください。心のバリアフリーの取組としまして、心のバリアフリーの意識啓発の推進や、関係者の担い手の育成、また、職員向けの手話講習会など講習会の場を設け育成を図ります。  本編97ページを御覧ください。新しい生活様式に対応した取組の推進に、新型コロナウイルス感染症対策の取組事例として、「ちぃばす」の新型コロナウイルス感染症対策を記載しております。  資料№3の裏面を御覧ください。(2)新たな基本理念基本方針です。いま一度、資料№3-3本編9ページを御覧ください。平成30年にバリアフリー法が改正されました。また、本編17ページを御覧ください。基本理念について、バリアフリー法の改正に伴い条文化されたことを踏まえ、誰もが安全・安心かつ円滑に移動でき、生き生きと元気に暮らせる都市空間を形成するとともに、お互いを尊重し共生する社会の実現としております。  次に、基本方針として、3つ掲げております。1つ目に、誰もが利用しやすく国際化にも配慮したユニバーサルデザインによる多様なニーズへの対応、2つ目に、利便性・安全性を向上したバリアフリーのさらなる加速化、3つ目に、多様な世代の人々がお互いを助け合う心のバリアフリーの推進です。  (3)計画期間についてです。本編19ページを御覧ください。ハード面のバリアフリー環境整備は完了までに時間を要します。そのため、まちづくり分野の計画や事業との整合性を図る必要があることから、計画期間は令和3年度から令和12年度の10年間とします。その中で、バリアフリー重点整備地区などで整備する計画としまして、3年間の短期事業期間と6年間の中期事業期間特定事業計画を立て、港区の基本計画、また実施計画との整合性を図り、その節目ごとに事業の見直しを行います。  項番3、検討経過です。資料№3-1の項番3を御覧ください。本バリアフリー基本構想の策定に当たりましては、庁内組織で構成される策定委員会と、学識経験者や障害者、高齢者、区民委員、事業者などで構成される推進協議会において検討を重ねてきました。  本編126ページを御覧ください。その推進協議会の中で、港区視覚障害者福祉協会葭原会長から、音響式信号機の24時間作動についての要望がありました。所管としましては、策定の検討中ですが、葭原会長とともに要望書とその趣旨を、警視庁本部、また、港区内にあります6警察署に提出、伝えに行ってまいりました。そして、この要望の実現に向け、港区内の全ての信号機が音響式信号機対応となるよう、本計画の推進する取組の1つとして掲げております。  最後に、項番4、今後のスケジュールです。本日の委員会報告後、パブリックコメントを実施し、12月に区民説明会を実施いたします。そして、3月に策定というスケジュールになります。  甚だ簡単ですが、報告事項(3)「港区バリアフリー基本構想(素案)について」の説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。 ○委員長(風見利男君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございましたら、順次御発言願います。 ○委員(近藤まさ子君) これまでのバリアフリーという概念に、ユニバーサルデザインというものを取り込んで、今回の港区バリアフリー基本構想になったと思うのです。ユニバーサルデザインというのは、障がいの有無、年齢、性別、人種等にかかわらず、多様な人々が利用しやすいようということ、人種という意味では、今、新型コロナウイルス感染症の影響で外国人の方が港区では少し減っていますけれども、外国人の方々に配慮した、港区バリアフリー基本構想というのが、あまり見て取れないというか、そんな感じがするのです。国際化にも配慮したユニバーサルデザインによる多様なニーズへの対応ということで、やさしい日本語ですとか、いろいろ入っているのですが、交通標識などもピクトグラムみたいなものを利用したとあります。例えば、路面標識というのですか、道路に書いてある止まれとか、スクールゾーンだとか、減速、速度を落とせだとか、また、自転車の乗り方だとか、外国人の方が港区に訪れて車を運転する、シェアサイクルを利用する、そのようになったときの安全対策は、この港区バリアフリー基本構想の中には入ってこないのですか。 ○地域交通課長海老原輔君) 本編27ページを御覧ください。港区バリアフリー基本構想では、文字、言語によらず、対象物の概念・状態または情報を提供するということで図形にしたものが、ピクトグラムの表示として、外国人観光客への情報を得る手段としてやっているところです。一方、近藤委員の御指摘のありました交通標識や路面標示については、警視庁の方に確認したところ、まだそういった情報は区としては得られていない状況です。引き続き、区としては、警視庁、また警察庁の交通標識による外国人対応等についての情報収集に努めてまいりたいと思います。 ○委員(近藤まさ子君) なぜこういうことをお話ししているかと言いますと、外国人が多く住まわれる例えば麻布地区で、外国人が運転者の場合、スクールゾーンの意味を知らないのではないか。「速度落とせ」と書いてあっても、意味が分からないから「ゆっくり走れ」とか、やさしい日本語で書いてもらえないかという、そのようなお話があったからです。確かに、東京2020大会を契機に外国人の方も港区を訪れるけれども、安全で快適に楽しんでいただくには、交通ルールを守っていただきたいし、道路交通法で決まっている路面標識の在り方もあると思うのですけれども、区の裁量で区道に書けるものもあると思うので、地元の外国人の方の意見なども聞きながら、対応できるものは対応していただきたいと思います。今、警視庁の方と情報交換してというお話もあったのですけれども、港区独自でまちづくり課などで、路面にいろいろな表示をしてあるところもあるので、そうしたところも港区でできるのではないかと思っていますので、よろしくお願いいたします。 ○地域交通課長海老原輔君) 今、近藤委員の御指摘にありました交通標識、路面標示については、法律の標識令がございます。一方で、区道での路面標示についても、道路標識・案内標識として同じ法令に従うものです。今後、警察庁、警視庁の動向を注視しつつ、そのような対応ができるよう、各地区総合支所と協力して、優先的に整備ができるよう検討してまいります。
    ○委員(阿部浩子君) 視覚障害者のための音響式信号機については、警察に一緒に行っていただいて、24時間対応を目指していただけることは、心から感謝したいと思います。  1点、これは質問ではないのですけれども、気がついたことがあります。私が足を骨折したときに、車椅子で港区内を移動していたのですけれども、そのときに、港区は、主要な駅はバリアフリーを進めていくとなっているのですが、バリアフリーは進んでいるのかなと思っていたのです。心のバリアフリーもすごく進んでいるのではないかと思っていて、自分が車椅子を押してもらったときに、歩道と車道との段差もそうですし、何ていうか、コーナーの切れている、通りにくいところがあったり、歩道がきちんと整備されていないから、そこに引っかかったり、松葉杖などは特にそうで、雨が降ったら、歩いていると滑って転びそうになってしまうのです。そういうところがすごくあります。あと、電動車椅子に乗ったときも、坂道が多いというのもあって、そこから転げそうになりました。本当に一つ一つ確認しないと危険な道はたくさんあって、バリアフリーと言うけれども、本当にバリアフリーは進んでいないのだなと、すごく実感しました。健常者でいると気がつかないことが多く、マンションのドアも当たり前のように押していたけれども、自動扉ならいいのですが、誰かに押してもらえないとそこすらも通れないというのがありました。今回港区バリアフリー基本構想が新しくなるのですが、当事者の声、こちらの委員会の委員の方もたくさんいらっしゃるのですけれども、そういった視点に沿ってやっていただきたいなと。今は普通に歩いていますけれども、本当にそこになってみないと、本当の視点というか、車椅子の高さと歩いている高さは全く違うし、身体だけではなくて、いろいろな障害を持っている方々がいて、そこに対してのバリアフリーでもあるので、いろいろな角度から、これからも港区を、本当に障害がないまちにしていただきたいなと強くお願いしたいと思います。これは私の意見で、感じたことなので、答弁は結構です。 ○委員長(風見利男君) ほかに。よろしいですか。  私からも何点か聞きます。先ほど音響式信号機の話がありましたけれども、港区には154か所の音響式信号機が設置されているようですけれども、24時間稼働している信号機はどれぐらいあるのですか。 ○地域交通課長海老原輔君) 現在、24時間対応した音響式信号機は2か所でございます。 ○委員長(風見利男君) シグナルエイドが使える信号機の数は分かりますか。 ○地域交通課長海老原輔君) シグナルエイドの対応した信号機の数については、現在、区では把握しておりませんが、警視庁に資料を要求しているところです。 ○委員長(風見利男君) ここにシグナルエイドの普及と書いてあるのですけれども、本当に普及していないのですよね。この5年間ぐらいで4、5台という。担当に聞いても、何で普及しないのか分からないという。それだけ信号機がなければ持つ意味もないので、1つはシグナルエイドが使える信号機をたくさん作る、あと、24時間対応できるというのも大事なのでしょうけれども、今、警視庁の方は音響式信号機ではなくてスマートフォンで動かすようなことを始めているらしいのです。既に千葉県や静岡県では74か所設置して、実際やっているのですけれども、白杖を持ってスマートフォンを持っていると、雨の日は傘を差せない。あと、土地勘がないと、どこどこ小学校の信号が青になりました、どこどこが赤になりましたと言っても、いつも通っているところならいいのですけれども、初めて行ったところはなかなか対応できない。私はやはりこの音響式信号機とシグナルエイドが使える、あと近隣との関係で、夜、早朝に動かすと大変だということなのでしょうけれども、目の悪い方が無理やり渡って死亡事故もあちこちで発生しているわけで、命に関わることなので、ここは警視庁任せではなくて、港区としても24時間動かせるよう働きかけてもらいたい。住宅地の真ん中だったら多少支障はあるのかも分かりませんけれども、都道とか国道の繁華街のところは、24時間動いても全然問題ないわけですよね。だから、そういうところをよく調査して、ここなら大丈夫だということで、ぜひ警視庁の方とも、交通管理者とも協議してもらいたいと思うのです。そこはぜひお答えいただきたい。  もう一点、阿部委員が言っていた、港区内の歩道は狭い、歩道の真ん中に電柱がある、車椅子とかバギーでなかなか歩けない、これは実態なのですよね。私聞きたいのは、重点整備地区ということで、今度7地区に増やすわけです。港区全部が重点整備地区でなければ改善が進まないと思うのです。この5地区に設定したことで、そこがほかの地域と比べて取り立ててバリアフリー化が進んだということはあるのですか。 ○地域交通課長海老原輔君) 重点整備地区につきましては、さきの平成19年の交通バリアフリー基本構想を策定したときに設定しているものです。この設定要件としては、各地区総合支所を中心に半径500メートルから1,000メートル圏内を設定しております。その中で特定経路、また、特定事業としての優先順位をつけて、優先的に整備する地区と指定しております。本編29ページを御覧ください。区といたしましては、整備方針3、重点整備地区以外の整備方針としまして、重点整備地区と同様に準ずるバリアフリー化を進めていくよう記載しているものです。引き続き重点整備地区以外についても、重点整備地区同様にバリアフリー化を進めていきたいと思っております。  それと、音響式信号機についてですが、先ほど風見委員長からお話のありました、スマートフォンによるブルートゥースを活用した新たなシステム、歩行者等支援情報通信システムがございます。これはスマートフォンの操作により青信号の延長を可能とするシステムです。現在、警視庁においても社会実験を行っていると聞いております。引き続き情報収集に努めて、その他の音響式信号機についても、近隣の方々への説明と音響式信号機の稼働時間についても十分に説明して、協力を求めていきたいと思います。 ○委員長(風見利男君) ぜひ、目の不自由な方が安心してまちを歩けるという、これがなければ、バリアフリーと言っても絵に描いた餅になるわけで、体の不自由な人たちが安心して出られるまちというのが一番いいわけですから、ぜひそれを進めてもらいたい。  あともう一つ、2007年だから平成19年に、たしか三鷹市だったと思うのですけれども、ベンチのあるまちづくり指針というのをつくって、高齢者が安心してまちに出られるという指針をつくったという話を聞いて、指針を取り寄せて、港区でもそういうまちづくりを進めてもらいたいと提案しました。今、小金井市では、ベンチのあるみちづくり事業、ほっとベンチという事業と、福岡県福岡市では、おさるのベンチプロジェクトというので、これは市民から寄附を募ってベンチを設置する、あるいは自分の土地を提供するから、そこにベンチを作っていいですよという事業を進めているらしいのです。全国でそういう取組をしているところも参考にしていただきたい。特に港区の場合は、全国の木材を利用するという協定を結んでいるわけで、区の建物などに、あるいは民間が物を作るときにそういう木材を使ってもらいたいという取組を進めているわけです。そういう全国の木材を使って、そこに協定を結んだ市町村の名前を入れて、交流を進めているということにも利用できると思うのです。そういう全国で進んでいる、誰もが安心して外に出られる、買物の途中に一休みできるというベンチがあってしかるべきだと思うのです。高輪地区総合支所がとまり木というので、地域事業でやりましたけれども、これは地域事業だけではなくて全地区的にバリアフリーの中でも位置づけてやるべきだと思うのです。ぜひ、先進的に取り組んでいるところも参考にしていただいて、やっていただきたい。これは区道だけではなくて、国道、都道にも当然必要なわけで、国や東京都にも働きかけをしてやっていく、これが必要だと思うのです。その辺はいかがでしょうか。 ○地域交通課長海老原輔君) 本編114ページを御覧ください。道路の特定事業としまして、主な事業内容の上から5つ目です。坂道や歩道に手すりやベンチの設置と記載がございます。このように道路の特定事業においても、風見委員長の御指摘のとおり、高齢者や障害者、また、休憩される施設として、ベンチ等の設置を推進してまいります。 ○委員長(風見利男君) 高輪地区総合支所の事業として設置したベンチは、安心して座るようなものではなく、坂道で少し休むというか、寄りかかるようなものです。ここに書いてはあるのですけれども、安心して休憩できるような、ぜひその点を対応していただきたい。これはお願いしておきます。  あと、この港区バリアフリー基本構想の中でも、鉄道管理者の仕事ということで、駅のホームドアのことなども書かれていますけれども、港区内の駅全てが100%できているかというと、そうではないのですね。ここはやはり急いでもらわないと、目の不自由な方がホームから転落して電車と接触して命をなくす事故が後を絶たないわけです。その辺の要請は当然されていると思うのですけれども、最近のホームドアはいろいろなのがあって、簡単に設置できるようなホームドアもどんどんできているので、そういう点の働きかけをぜひ強めていただきたい。  もう一つは、先ほども少し説明ありましたけれども、エレベーターの2方向での出入口というか、駅に1か所しかエレベーターがないと、バギーを押して端から端まで行って、それから地上に出るという。高齢者の方なども、エスカレーターはいいですけれども、エレベーターで移動したい方は、本当に端から端まで歩かなければいけないという不便な思いをしているのです。駅は少なくとも2か所の上下の移動ができるという。ここでも位置づけていると思うのですけれども、そこを鉄道事業者にきちんと急いでもらって対応できるよう、そういう点も強く要請していただきたいと思うのですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ○地域交通課長海老原輔君) ホームドアの設置については、本編136ページを御覧ください。令和元年度時点でホームドアの設置・整備率は82.8%です。整備できていない箇所については、JR4駅、京浜急行1駅、東京メトロが3駅、都営地下鉄1駅です。設置時期については、現在、2032年度までに順次整備されると伺っております。引き続き鉄道事業者に対してホームドアの早急な整備を求めてまいります。  また、複数ルート化については、本編24ページを御覧ください。公共交通機関における地上出口の複数ルート化についても同様に、鉄道事業者に対して整備を進めてまいるよう区の方からも要請してまいります。 ○委員長(風見利男君) ぜひよろしくお願いいたします。阿部委員が言ったように、港区のバリアフリーがどこよりも進んでいるということが評判になるような取組をしていくのが、港区バリアフリー基本構想はできたけれども、進捗状況が悪いということでは困るのです。ぜひこれを機会に、新たな港区バリアフリー基本構想になるわけで、2地区増えるわけですから、指定されていない地域もそれに準じて進めていくということですので、早い段階で誰もが安心して港区内を移動できるようにしていただきたいと、強くお願いしておきます。 ○委員(近藤まさ子君) スマートフォンでも見られるバリアフリーマップはとてもよくできていると思うのです。それで今いろいろな開発が入っているところで、多機能トイレや、大人用のベッドを置くなど、そういうのが進んでいるのですけれども、バリアフリーマップにすぐ反映されないのです。区民の方から、ここには大人用のベッドはないのですねと言われたけれども、実際はあり、バリアフリーマップに示されていなかったので、様々な意味で、バリアフリーを実現されたところにはバリアフリーマップにすぐ反映できるような仕組みもぜひしていただきたいのです。バリアフリーマップを知らない区民の方が多くて、ぜひそれも周知していただきたいと思います。これは要望です。よろしくお願いします。 ○委員長(風見利男君) ほかにはよろしいですか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(風見利男君) それでは、報告事項(3)「港区バリアフリー基本構想(素案)について」の説明は、これをもって終了いたします。     ────────────────────────────────── ○委員長(風見利男君) 次に、報告事項(4)「(仮称)三田一丁目計画 環境影響調査書案について」理事者の説明を求めます。 ○環境課長(茂木英雄君) それでは、報告事項(4)「(仮称)三田一丁目計画 環境影響調査書案について」、御説明いたします。資料は、本日付の資料№4、調査書案の概要、資料№4-2、区長意見の案、資料№4-3、住民説明会の開催結果、また、先日配付しました緑色の環境影響調査書案の本編、資料編となります。御説明は主に資料№4、資料№4-2、資料№4-3を使って行います。  まず、資料№4を御覧ください。項番1、事業者は三井不動産レジデンシャル株式会社、三菱地所レジデンス株式会社です。  項番2、計画の位置については、三田一丁目に位置し、麻布十番駅、赤羽橋駅に近接しており、位置図のとおりです。  1枚おめくりいただきまして2ページを御覧ください。項番3、事業の概要ですが、計画されている建物は、安全で緑豊かな質の高い共同住宅として、地上14階・地下2階の最高高さ約45.5メートルの建築物などを整備する計画としております。  3ページを御覧ください。項番4、環境影響調査項目です。環境に及ぼす影響のある要素について、事業者が10項目を選定し調査・評価等を行っております。  項番5、調査結果の概要です。まず、交通についてです。自動車交通量、歩行者交通量、駐車場・駐輪場及び交通安全の各項目について、調査結果、またそれに基づく対策を記載しております。自動車交通量や歩行者交通量については、交差点需要率は交通の処理が可能な容量限界を下回るとともに、歩行者のサービス水準は自由歩行が可能とされる水準Aと予測されております。  また1枚おめくりいただきまして4ページに、記載の駐輪場、交通安全については、東京都集合住宅駐車施設附置要綱等に基づく必要台数を確保するとともに、駐車場出入口においては歩行者の安全確保に努める計画としております。また、資源・エネルギー・地球環境の項目では、廃棄物の円滑な処理及びリサイクルの確実な実施、エネルギーの効率的利用のほか、広場等による積極的な緑化を図るなど、地球温暖化の防止やヒートアイランド現象の緩和等に資する計画としております。  5ページを御覧ください。大気の項目では、関係車両の走行等による排出ガスについては、環境基準を満たすものと予測されております。また、水・土の項目の水利用・排水では、汚水・雑排水は下水道への負荷を平準化するため、既設の下水道本管の排水能力を確認した上で排水流量を調整して、下水道本管に放流する計画としております。  6ページを御覧ください。雨水については雨水貯留槽を設置し、一旦貯留してから公共下水道に放流することにより、下水処理施設への負荷の軽減を図っております。また、地形・地質に関しては、計画建築物の周囲には山どめ壁を構築し、周辺地盤の変動が発生しないよう計画しており、また、計画建築物の地下構造物が存在する深度の範囲には地下水は確認されておらず、計画建築物の地下構造物が地下水流動に影響を与える可能性は小さいとしております。また、静穏の項目では、音については、関連車両の走行に伴う騒音レベルは、№1の地点の昼間で65デシベル、夜間で61デシベル。№2の地点では、夜間が61デシベルとなっており、環境基準を上回ると予測されておりますが、現況の騒音レベルが既に基準を上回っており、今回の関連車両の走行による騒音レベルの増加分は1デシベル未満としております。  7ページを御覧ください。振動については、供用後の関係車両の走行による振動レベルは、振動規制法に基づく道路交通振動による要請限度を満足するものと予測されております。建造物影響の電波受信状態についてですが、地上デジタル放送では計画地の南西方向に、衛星デジタル放送では北東方向に受信障害が発生すると予測されておりますが、ケーブルテレビの活用、共同受信施設の設置など、適切な対策を講じる計画としております。  続きまして、風環境です。建設後の風環境では、計画地南側の近傍地点において、1地点が領域AからBに変化しています。しかしながら、防風対策を施すことによりまして、領域Aの風環境に改善されるとしております。こうしたことから、建設後においても現況と同様の風環境が維持されると予測されております。  8ページを御覧ください。日照です。計画建物により、日影は日影規制対象区域に対して規制時間を下回るとされております。次に、光については、計画建築物などによる著しい反射光や夜間光が周辺に及ぶ可能性はないと予測されております。  9ページを御覧ください。植物・動物の項目の緑です。港区の緑化基準を上回るとともに、高木・中木の植栽等、適切に組み合わせた緑を創出する計画としております。景観の項目について、都市景観になります。計画地内の既存の建築物を一部保存・再生することにより町並みを保存・継承し、色彩やデザイン要素、保存部分との調和を意識するとともに、周辺の町並みに対応した配灯外観計画により、周辺景観と調和の取れた計画を行うとしております。次に、地域貢献等です。計画地内の緑地については、在来種による緑化や生き物を呼び込むための緑化、緑との触れ合いや景観の保全に配慮した計画とすることとしております。  10ページを御覧ください。工事中における評価の結果については10ページから14ページとなり、記載のとおりです。  15ページを御覧ください。今回の環境影響調査の手続の流れですが、現在の段階は、このフローの図の真ん中の段階で、8月11日から9月10日まで縦覧が行われ、8月21日、22日に、2度、事業者による説明会が開催されました。説明会での質疑等の内容については、資料№4-3、住民説明会開催結果を御覧ください。説明会で出された質問については、建物の高さ、現建物の一部の保存について、また、植栽、通学路上の交通安全、雨水・排水、景観等に関する質問がありました。また、縦覧期間中に区民からの意見書の提出が5件ありまして、主な意見としては、植栽、風環境、通学路上の安全対策、排水計画などについての意見がありました。今後は、本日の委員会での皆様の御意見等を踏まえ、区長意見を事業者に送付し、事業者が意見を踏まえ、その後、環境影響調査書を作成し、再度縦覧に付され着工に至るものです。  以上が環境影響調査書案についての概要説明となります。  次に、資料№4-2を御覧ください。環境影響調査書案に対する区長意見の案です。本事業で特徴的な意見としては、項番2、各論の(2)の交通についてです。駐車場出入口は赤羽小学校の通学路等に設置されているため、整備等に当たっては歩行者の安全確保の視点に留意するよう記載しております。(4)防災対策についてですけれども、港区土砂災害ハザードマップ等で指定されている土砂災害警戒区域等について、地域住民等の安全・安心の観点から、擁壁等の安全性を確保するとともに、維持管理等にもしっかり努めるようにということで記載しております。  最後に、(7)景観についてです。既存建築物のファサードの一部を保存再生し、意匠を新たな建築物に生かすとともに、エントランスホールの特徴的な部材も一部再利用するなどして、地域の文化・歴史を保存継承し、町並みと調和した連続性のある景観に配慮するよう記載しております。  区長意見の案は以上です。今後は、本日の委員会でいただいた御意見を踏まえて区長意見をまとめ、事業者に送付してまいります。  長くなりましたが、説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長(風見利男君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。御質問等ございましたら、順次御発言願います。 ○委員(近藤まさ子君) この建物は45.5メートルとなっているのですけれども、もともとは何メートルのところで、生活利便施設とか、そういうものを造るから45.5メートルになっているのかとか、教えていただけますか。 ○環境課長(茂木英雄君) 高さについての御質問ですけれども、この地域については高さ制限がありまして、35メートルの制限になっております。今回45.5メートルということで高さ規制の緩和がされておりまして、例えば、壁面後退が2メートル、接道部の緑化等を行うこと、また、空地率45%の確保ということで、そうしたことによりまして、最高限度の1.3倍まで高さが緩和されて、結果的に45.5メートルの建物が今計画されていると聞いております。  次に、生活利便施設等についてですけれども、今回は再開発制度ですとか都市開発制度等を用いていませんで、今申し上げた高さ制限の緩和ということですので、生活利便施設等は今回の計画の中では整備されないと聞いております。 ○委員(近藤まさ子君) 2メートルの壁面後退というのは、この配置計画図のどこの部分ですか。 ○環境課長(茂木英雄君) これは実際、壁面2メートルよりもさらに下がって建物が整備されておりますので、全周の中では全体を通してかなり歩道からは下がった形で計画されている状況になっております。 ○委員(近藤まさ子君) すみません。よく分からないのですけれども、後退した部分というのは、誰もが入れるというか、公開空地という認識でいいのですか。 ○環境課長(茂木英雄君) 後退した部分については、例えば、緑化を行い、道路をいっぱいに敷地に建物を建てないので、圧迫感の軽減みたいなところですとか、全体として景観にも配慮した、街並みに調和した、そういう整備が行われるということで御理解いただければと思います。 ○委員(山野井つよし君) 今回の計画の隣に赤羽小学校があるということで、赤羽小学校は特に日影について、どれぐらい影響があるか気になるのです。御説明いただいた日影図等々を拝見するに、今、赤羽小学校の建て替えも計画されていて、計画は出ていますけれども、建て替えられた後に校庭がどういった形で配置されるのか。そこに対してどのような日影になって、どのぐらいの時間、授業等との関連で日影の中校庭で授業を行わなければいけないのか。その辺、学校に対する日影の影響について、区としてある程度考慮しているのかについて、お考えとかあればお聞かせいただきたいなと思います。 ○環境課長(茂木英雄君) この厚い冊子、資料編の245ページに計画地、黒い枠で記載されておりますけれども、その右側のところが赤羽小学校の現在の敷地になります。この計画地と隣接するというか、すぐ横のところに、今度新しくグラウンドが整備されるということです。例えば、この日影の線ですと、15時から16時の間に日影が落ちるような絵になっております。また、246ページでは、1時間・2時間という線が、この絵ではグラウンドが分かりませんけれども、赤羽小学校の横のグラウンドの一部に若干日影が落ちるような状況が予測されております。区としてはできる限り、この赤羽小学校に限らず、近隣の周囲に対する日影ができるだけ低減されるように、建物の形状なども工夫していただきたいと、改めて日影の影響については、事業者の方にさらなる対策を取るようにお伝えしていきたいと思っております。 ○委員長(風見利男君) ほかによろしいですか。  私から何点か聞きます。区長意見にもあった、あと区民からも意見が出されているのですが、この敷地に2か所の土砂災害危険区域とあります。土地の調査が環境影響評価の中にも出ているのだけれども、この報告書の中では、土砂災害危険区域というのは何ら触れていないのです。その辺は建築計画の方で対応するのでしょうか。 ○環境課長(茂木英雄君) 今、風見委員長から御指摘のとおり、調査書の中ではそうした詳しい記載はございません。今後この建物計画、敷地を整備していく中では、土砂災害特別警戒区域に指定されている崖等がありますので、今後この中の建物を計画していくときに、建築確認の方で、建築課等がそこについてはしっかり内容を確認して建築許可を出していくと考えております。 ○委員長(風見利男君) それでも、地元からはかなり心配の声が出ているわけで、きちんとしないと、説明会でも意見が出ているわけです。そこはきちんとやるように、事業者をきちんと指導してもらいたいと思うのです。  あと、現状の樹木の本数、何本伐採するか、何本植栽するか、細かい内容がここにはないのではないかと思うのですけれども、その状況は分かるのでしょうか。 ○環境課長(茂木英雄君) すみません。現状の本数等は、今手元に資料がないですけれども、今度新たに緑化面積整備されるところについては、4,760平方メートル緑化面積として整備されまして、高木については313本、中木については1,565本、また低木については、低い植物も含めて2,348平方メートルを整備するということで、港区の緑化基準を上回る緑化を今後整備するという計画にはなっております。 ○委員長(風見利男君) 港区の緑化基準を上回るというのはここにも書いてあるのだけれども、今ある木を切って新しく植えるのでは困るわけです。例えば、移植をするとか、そういうのも含めて、現在何本あってどうなのかというのは、たしかほかの環境影響評価では現在の樹木の種類も全部書いてあって、それをどうするのだというのをやっていたところもあったと思うのです。そこも実態をよくつかんでいただきたい。きょうは仕方ないですけれども、資料として後ほど出してもらえればありがたいと思うので、よろしくお願いします。 ○環境課長(茂木英雄君) 改めて内容をしっかり調整した上で、委員の皆様の方に情報提供したいと思います。あわせて、今現在、調査書案ということで出ておりますので、調査書を作成する際には、そうした記述についてもしっかり盛り込むように事業者の方に指導してまいります。 ○委員長(風見利男君) あと、分厚い資料編34ページに人の移動がパーセンテージで書いてあるのですけれども、これはどのように理解すればいいのでしょうか。 ○環境課長(茂木英雄君) このパーセントは歩行者の動きを表しておりますけれども、こちらについては、こういった環境影響調査、交通量調査等で用いる、東京都都市圏パーソントリップ調査というのを以前東京都がやっておりまして、その中で、歩行者の動きの予測を評価するような基準というか考え方があります。それに基づいて今回こういうパーセント、歩行率を出したと聞いております。 ○委員長(風見利男君) これは出入りなのですよね。両方、出る人もいる、入ってくる人もいる、そういう見方でいいわけですか。数字を足すと100.1%なのです。何で100%を超えるのかなと思って、それがよく分からない。 ○環境課長(茂木英雄君) この資料編34ページの図ですと、建物に住んでいる方々が外へ出ていくときの配分率になっておりまして、確かに電卓を叩くと100.1%ですが、小数点のところは誤差という形になっていると考えております。 ○委員長(風見利男君) それでは、ここから出ていく人と見ていいわけですね。計画では、天祖神社のところに新たな出口ができると住民説明会でも言われているわけですけれども、ここのところは神明坂が急坂で、天祖神社のところで一方通行でカーブをして、突き当たりが相互通行とぶつかる、それで、左に行く一方通行という複雑な交差点なのです。ここに出る人が7割近くいるわけです。ですから、ここの交通安全対策は非常に大事なのです。朝は子どもの通学路にもなっているわけで、そこに麻布十番駅だとか赤羽橋駅だとかバス停に行く人が、ここに住んでいる7割ぐらいの人が出ていくということになると、危険だと思うのです。この環境影響評価だけでは分からないのですけれども、ここの対策は、ぜひ、区長意見の中でもどうするのだと。それこそ交通管理者ときちんと協議をするよう指摘すべき。ここは横断歩道もないのですよね。そこをどうするのかというのが、子どもたちの安全のためにも、あるいはここから駅に行く方のための安全のためにも、非常に大事な点だと思うのです。その辺はいかがですか。 ○環境課長(茂木英雄君) 確かに資料編34ページでも、約7割の方がこちらの出入口を使い、麻布十番駅や赤羽橋駅の方に歩く流れができるかと思います。事業者の方に確認したところ、この出入口については、敷地境界目いっぱいに出入口を作るということではなく、少し引いた形で出入口を作るということで、1つはマンション住人が出ていくときに安全性を担保するというところがあります。ただ、あそこの道は確かに一方通行で坂道でかなり狭いこと、また、少し曲がっているので死角になる部分もあるかと思いますので、警察ですとか、総合支所のまちづくり課の関係ですとか、そうしたところともしっかり連携しながら、安全な歩行者空間をしっかり見ていきたいと思います。また、事業者の方には、ここについては十分注意するようにということで、今回の区長意見の案の中に今そうしたことがはっきり書かれておりませんので、はっきり書いた上で区長意見を提出したいと考えております。 ○委員長(風見利男君) あと、先ほども出ていましたけれども、赤羽小学校とこの工事がちょうど重なるわけです。工事車両が頻繁に通ることになるわけで、朝の子どもたちの通学のときは、その時間だけ工事車両を止めるとか、何らかの手だてをしないと、事故が起こってからでは間に合わないわけです。お互いの事業者同士に任せて交通管理しているだけだと大変なので、教育委員会や環境課も入って、あるいは交通部門だから土木課が入るのか分かりませんけれども、その辺で対策会議、検討会議みたいのをつくって、何しろ子どもの安全最優先という、そこをぜひ貫いた対策をやってしかるべきだと思うのです。その点ぜひ対応していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ○環境課長(茂木英雄君) 現在の事業者の方でも、資材の搬入ですとか、建設のときに発生した土壌の運搬については、周辺道路の通学時間帯についても配慮していくと聞いております。あわせて、ちょうど赤羽小学校の新築工事と工事期間も重なりますので、事業者それぞれ違うとは思うのですけれども、そこでの連携も重要かと思っております。今回、環境影響評価ですけれども、教育委員会、また、まちづくり部門としっかり連携をした上で、事業者の方には、必ず適切な安全対策を取りながら工事をやっていただくようにということで、強く求めていきたいと考えております。 ○委員長(風見利男君) あと、赤羽小学校の避難路の1つとして、旧かんぽ生命東京サービスセンターの方に逃げられると、住民の方からそういう指摘があって、教育委員会で調べていただいたところ、旧かんぽ生命東京サービスセンターと、三田高校と、それから、裏の東京都済生会中央病院の方に、3か所の避難路があって、何かあったときに逃げられるという通路があるのですね。事業者側がどう言うのか分かりませんけれども、マンション側からすると、マンションで何かあったときに学校側に逃げられる。あるいは学校側で何か、そちらは学校とは関係なく、校庭だとか高齢者の施設、幼稚園ができるのですけれども、そちらで何かあったときに、避難路として、お互いに利用できるという、こういうことがあってもいいと私は思うのです。ぜひ今の現状を引き続き生かせるかどうかというのは、事業者ともよく相談していただいて、安易に向こうが駄目です、閉鎖ということがないような対応をぜひしていただけたらと思うのです。その辺はいかがでしょうか。 ○学務課長(佐々木貴浩君) 風見委員長御指摘のとおり、赤羽小学校との間にフェンスがありまして開くようになっているのですけれども、今は仮囲いがされていて、確かに行けなくなっています。それが工事が進捗する前に、そこの部分についてはしっかり協議していきたいと思います。安全・安心を最優先に考えていただきたいと、教育委員会としても強く要望してまいりたいと考えております。 ○委員長(風見利男君) よろしくお願いします。  あともう一点、風のことでお伺いしたいです。資料編227ページから風のことが出ていて、今回の計画だと1か所だけ、領域Bが出るのです。それが数字で言うと62番なのですけれども、これを見ると赤羽小学校の前がやはり領域Bで、62番の並びの59番、60番、61番は領域Aなのです。62番の隣が領域Aで、62番だけ領域Bというのは非常に考えにくいのですけれども、何でこういう結果になったのか。  あと、今回の計画とは直接関係ないのですけれども、46番、47番、50番というのが領域Cなのです。今回とは関係ないけれども、改善できないのかどうか。その2点を教えていただきたい。 ○環境課長(茂木英雄君) まず1点目の、資料編232ページですけれども、今、風見委員長からお話のあった、これは、建設後、建物を建てた後に、62番のところが青に変わるということで、緑の領域Aから青の領域Bに変わっています。こちらについては、ほかの環境影響調査でもありますけれども、その地点が違いますと、例えば、前面にある建物ですとか、自分のところの建物の離隔や形、また、風の方向も16方向から風が吹いてくるということで、若干数値的に変わってくるところがあります。ただ、A、B、C、Dと領域は4つの区分ですので、大きく分けると4区分ですけれども、AとBのかなり近いところでの数字の違いであるのではないかと思います。図面上は近いところではありますが、AとB、こういった区分が違うところは、通常の環境アセスメントの中でも出てくるというところがあります。  また、資料編232ページでもありますけれども、上側の46番、47番、50番、こちらは領域Cの黄色の部分になっております。これはここの計画敷地の建設をする前から、風洞実験ではありますけれども、ここが黄色の評価、領域Cでの評価ということになっております。確かに現地に行きますと風を感じまして、現状でもビル風について課題であるとは考えています。こちらについては、この建物が平成25年の港区ビル風対策要綱の施行の前ですけれども、こうした評価も出ておりますので、何らかの対策が取れないかどうかも含めまして、改めて確認していきたいと思います。風の専門家の方、外部有識者の方もいらっしゃるので、今回の環境アセスメントの状況もありますから、改めて状況を確認して、風の専門家の方にも御意見を聞きながら、引き続きここについては課題として対応していきたいと考えております。 ○委員長(風見利男君) これは三田小山町の事後評価では出ていないのですか。 ○環境課長(茂木英雄君) 三田小山町の再開発事業は、八年ぐらい前ですけれども、事後調査の後の結果としても、予測どおりになっていなくて、領域Cという数字が出ております。そのときは防風植栽の生育状況がまだ十分でないなどの理由が書かれておりましたけれども、引き続きそこの改善を図っていくということで、環境アセスメントの結果としては、その当時そういう評価が出ております。 ○委員長(風見利男君) もう木は大きく伸びているはずですもんね。それでもこういう結果が出るということは、植栽だけでは解決できない何かがあるということですよね。だから、風は、本当に後にならないと分からない。確かに風洞実験で一定の評価は出るのでしょうけれども、実際、三田小山町周辺でどうかというと、かなりの風が吹いているわけです。三田小山町だけではないですけれども、巨大なビルが建つと、どうしてもそこにぶつかった風、ビルとビルの間を抜けてくる風があるので、こういう結果になりかねないのです。今回も植栽をやったらそれで終わりということではなくて、きちんとそれが本当に生かされているかどうかというのも、事後評価もきちんとしていくのが大事だと思うのです。その辺は曖昧にしないでやっていただきたい。よろしいですか。 ○環境課長(茂木英雄君) 事後評価も含めまして、風の関係については重要な課題と考えております。今回の計画に限らず、しっかり区としても風対策については強化していきたいと考えております。 ○委員長(風見利男君) 今回、風洞実験でやっているのですよね。最近シミュレーターでやるとかいろいろあって、両方ではやらないのですかね、それで違いが出ないのかどうかというのもやると、もっと詳細に実態が分かるのではないかと思うのです。金がかかるから、なかなかやらないのですかね。 ○環境課長(茂木英雄君) 風洞実験であったり、シミュレーションであったり、両方とも風の専門機関に基づいた評価となっておりますので、両方とも精度は高いものと考えておりますが、両方やることの必要性等も含めて、専門機関の方にも確認していきたいと思います。 ○委員長(風見利男君) ぜひよろしくお願いします。  ほかによろしいですか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(風見利男君) それでは、報告事項(4)「(仮称)三田一丁目計画 環境影響調査書案について」の報告は、これをもって終了いたします。     ────────────────────────────────── ○委員長(風見利男君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「請願元第6号 羽田空港増便による都心および港区の低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(風見利男君) それでは、本請願は、本日継続ということでよろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長(風見利男君) 次に、審議事項(2)「請願元第10号 羽田空港飛行経路の港区上空飛行に備えた港区航空事故災害対策計画の策定を求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますか。              (「なし」と呼ぶ者あり)
    ○委員長(風見利男君) なければ、本請願については、本日継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長(風見利男君) 次に、審議事項(3)「請願2第2号 羽田新飛行経路の運用延期または再検討を求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(風見利男君) なければ、本請願については、本日継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長(風見利男君) 次に、審議事項(4)「請願2第4号 羽田空港飛行ルートの見直しを国に求める請願」を議題といたします。  本請願について、何かございますか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(風見利男君) なければ、本請願については、本日継続としたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長(風見利男君) 次に、審議事項(5)「発案元第7号 交通及び環境整備に関する諸対策について」を議題といたします。  本発案に、何かございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(風見利男君) なければ、本発案については、本日継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ────────────────────────────────── ○委員長(風見利男君) その他、何かございますか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(風見利男君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。                 午後 4時36分 閉会...