○
環境課長(
茂木英雄君)
環境影響調査における選定項目については、まずは
事業者の方で検討した上で、
調査計画書を審議していただく
環境影響調査審査会の委員の皆様で、選定された項目が適切かどうかというところは、
審査会の中で判断をして、漏れているものがあればそこで指摘をして、選定項目に加えるという、仕組みになっております。
事業者が、これはいい、これは要らないとか、そういう判断に基づいて調査が行われるというようなところではない状態ではあります。
○
委員長(
風見利男君)
審査会の委員が、土壌汚染は選定項目にしないのかと指摘し、ここに
事業者の見解が出ています。実際、
調査書案の本編の82ページを見たら、実際に調べたらありましたとの記載があります。でも、それは東京都の条例だとか、港区の要綱に基づいてきちんと対処しますとなっているわけです。それだったら、選定項目に入れる意味が全くないので、厳密にやるとした方が私はいいと思うのです。これからもいろいろ出てくると思うので、工夫していただきたいと思います。
もう1つ、風についてですけれども、ここでも委員から、「局所風が再現できない
可能性がある。後々に評価に耐えられるような計算条件を用いた予測を行うこと」と指摘が出されています。先ほど
環境課長から説明があったとおり、
調査書案の
資料編の211ページでは1か所だけ
オレンジ色のところがありましたよね。そこは、植栽をやれば軽減されますと、同資料の212ページの図面上ではなっているのだけれども、
環境課長から説明を受けて、この表、この図面の色分けのところを見たのですけれども、この211ページの78と316が
オレンジ色なのですよね。78の
オレンジ色をなくすために植栽をする。また、
計画地内の1階の316のところを植栽で風の影響を少し少なくしますよとなっているのです。仮に、78が、植栽をしたおかげで、次のページでオレンジから青に軽減されているのですけれども、この周りは全然変わっていないのですよね。従前の色と変わっていないわけなのですよね。だから、植栽して、この78が軽減されたのに、なぜ77とか92とかというのは軽減されないのかというのは不思議でしようがないのです。そんな1か所だけの軽減をすれば済むような中身ではないと思うのだけれども、その辺はどうなのですか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 今、御紹介にありました
調査書案の
資料編211ページと212ページを比べますと、78のポイント、316のポイントはオレンジ、
領域Cから青に変わって
領域Bになったと、それ以外のところは
領域Bということで、青色から全然変わっていないという御指摘だったかと思います。確かに、
領域Bということで、区分については変わっていないところはありますけれども、この
領域B、
領域A、B、C、Dということで、4区分の中で、
領域Bというこの青色の部分に入るものでも、そのレベル感というか、少し幅がありまして、
領域Bなのだけれども
領域Aに近いような、そういう内容のものもありします。この中では、
領域Bという青なのですけれども、若干ですが
風環境は変わって、良くなっている部分もあるかと思っております。ただ、
領域Bが低中層
市街地相当、
領域Aが住宅地相当ということですので、
領域Bであれば、今現在の状況がしっかり担保されて、維持されているというような状況であります。
領域Cで、オレンジでないということであれば、
一定程度、
風環境は確保されているものと考えております。
○
委員長(
風見利男君) 三田小山町のところを見ても、環境影響評価では大丈夫だとなっているのだけれども、実際に通ると、ちょっとした風のときもすごい風圧があるわけです。だから、これだけで測れないというものがあると思うので、この風対策というのは、私は植栽だけではないと思うのです。いろいろなやり方があると思うのですけれども、どのような方法があるのですかね。
○
環境課長(
茂木英雄君) よく言われますのは、今回も
高層棟と
中層棟に分けていますけれども、そういうような形にする、隣接のビルとビルの距離を、離隔を確保、しっかり確保する、あと、ひさしを設置するなどの防風対策というのは一般的には行われていると聞いております。
○
委員長(
風見利男君) あと、隅切りと言って、建物を四角にしないで、風を流れやすくする、あと、日本電気でしたか。建物の
真ん中に風が抜けるような工夫をすることで、高層ビルにぶつかって、そこに滞留する風を抜けさせるとか、いろいろな方法があると思うのです。ここにデッキを作って、そこを広場にして、そこも自由に使えるとなるわけですが、風で使えないということになったら困るわけです。
事業者も、少し風が強いときは、表に荷物を出したり、テーブルを出したりしないように、飛ばされる危険がないような対策を要請しますと言っているわけです。そんなことだったら、初めから工夫して風が出ないような仕組みにすることがあってしかるべきだと思うのです。その辺もぜひ
事業者の方に、もっと本当に根本的な、植栽だけすれば済むのか。どこかでは、植栽が倒れてしまったということもありましたから、そういうことがないようしていただきたい。ここは通行人がいっぱい、浜松町駅も改善されて、3階レベルで竹芝にずっと行けるようになり、人通りが増えるわけです。このビルができることで、また何万人という人が出入りするのでしょうから、やはり風の問題というのは大変重要なことだと思うので、ぜひその辺、きちんとした対策を、今の対策だけで本当にいいのかどうかということも含めて、ほかに工夫できないのかということも考えてもらいたいと思うのです。その辺はいかがですか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 今回の計画の中でも、防風植栽だけではなくて、ひさしの設置とか、ビル、建物の離隔距離を取るというようなことは入ってはいるのですけれども、改めて、最大限の風対策をやるように、
区長意見の中でも強く言っていきたいと考えております。
○
委員長(
風見利男君) この区域に200メートルぐらいのビルが4棟建つわけです。だから、すさまじい風が発生しかねない。やはり、ビルとビルの間を抜けるという風も当然予測されるわけで、ぜひその辺をしっかり対応してもらいたいと思うのです。
次に、景観のことが書かれているのですけれども、ここは旧
芝離宮恩賜庭園があるわけです。もう今、世界貿易センターのビルがあって、景観がどうかと言うと、遮蔽されていますけれども、今度、あれより高いビルが建つわけです。その辺、もう少し、港区景観計画で指摘ができないのかという点が、私は非常に心配なのです。ここは、区域内なので、厳しく制限してもらいたいと思うのですが、ここは旧
芝離宮恩賜庭園の景観の区域から離れているのですよね。それでもやはり、景観はやはり眺望が大事なわけで、その辺、ビルの反射とかそういうことがないような対策も、景観と併せて、眺望と併せて対策をぜひやってもらいたいと思います。その辺もぜひ考えていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 景観については環境アセスメントの中でも記載がありますけれども、こちらについては、平成30年7月、令和元年9月に、景観アドバイザー会議の中でいろいろな御指摘を受けております。また、現在そこについては協議中と聞いておりますので、今、風見
委員長からおっしゃられたお話についても、所管課の方にお伝えさせていただいて、しっかり景観協議、また指導につなげていきたいと考えております。
○
委員長(
風見利男君) あと、先ほど住宅が400戸近くということで、これによって増える子どもの数の予測は大体出ているのでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 保育課の方では、そうした人口の把握等についても、積算、把握していると聞いているところでございますが、今回、
事業者の方と
生活利便施設、保育施設について協議をした結果、子どもの人口増加などの需要も含めた上で、今回は整備しないという計画になっていると聞いております。
○
委員長(
風見利男君) この学区域は御成門小学校ですよね。そちらの方の対応というのは大丈夫なのですかね。
○
環境課長(
茂木英雄君) 教育
委員会、保育課も含めて、この事業の計画内容については把握をしていると聞いております。
○
委員長(
風見利男君) 今の御成門小学校のキャパシティで受け入れられるという状況なのですか。
○
環境課長(
茂木英雄君) この計画の戸数も把握した上で、教育
委員会としては、新たな学校とか新たな教室ということは考えていないと聞いております。
○
委員長(
風見利男君) 今、時代の流れが少人数学級ということで、これからそういう方向に動いていくわけで、それでも十分足りるという状況なのですか。その辺、もう少し、人口の出現率というか、どういう人が入るかによって大分違うのでしょうけれども、子育て世代が入るということになると、やはり、今、保育園の話もありましたけれども、保育園、幼稚園、小学校ということが当然必要になるわけです。その辺もやはり綿密な計画を立てないと、後で、実は学校が足りませんでしたなんていうことになっては困るわけで、その辺もぜひ厳密な対応をしていただきたいと思います。その辺はいかがですか。
○
環境課長(
茂木英雄君)
環境課としましてもこうした情報を教育
委員会や保育課の方にもしっかり情報提供をし、また、まちづくりという大きな観点からのお話もありますので、全庁的に情報を共有したうえで、適切な対応が取れるようにしていきたいと考えてございます。
○
委員長(
風見利男君) よろしくお願いします。
○委員(なかまえ由紀君) やはり400戸近いということで、どれだけ埋まるかなという気もするのです。かなり大勢の人がいらっしゃるということで、先ほど風見
委員長が質問されていたように、どういう方たちが転入してきて、どういう公共需要があるのかなというのがすごく気になっています。まだそういうのは分からないと思いますけれども、
事業者の方である程度推測をしていて、区と協議をされているということで、それだけ状況がつかめているのであれば、やはり、これを見たときに、この地域とかコミュニティにどういう影響を与えるのだろうかということがすごく気になります。以前の
環境影響調査で、コミュニティに与える影響とかあった気がしたので探していたのですけれども、この
調査書案の本編の81ページに、
地域貢献等として、地域活動・コミュニティが載っていて、それも
環境調査項目として選定されていて、防災・防犯とか公開空地の設置状況等とかいろいろ書いてありました。でも、今回は、その項目の公開空地の設置状況しか載っていない。どういった方がとか、住戸の広さとかからも、大体どういった層が、転入してくるのかという推測をされているのであれば、ぜひ、地域コミュニティとかに与える影響とか、そういったことも予測をしていただいて、対策を講じて、改善後Aになりましたとか、そういう影響調査をしていただきたかったなと思うのです。なぜ公開空地のことしか書いていないのでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 確かに、この
地域貢献等の中には、公開空地以外にも地域活動・コミュニティ、防災・防犯、その他の項目もあります。この地域貢献というところの要素について、調査したりとか、要素を表したりとか、どういった評価をしていくのかというところも、なかなか難しい点もあるかと思いますが、今、なかまえ委員がおっしゃられたように、
一定程度、情報として把握して分かるということであれば、この要素、この項目というか記載の中にも、記載はできると思います。現時点で記載ができる内容については、今後ここに入れていけるような形も検討したいと思います。今回、
調査書案ということなので、実際に調査書ができる段階で、どこまで内容を書き込めるかということも考えていきたいと思います。
○委員(なかまえ由紀君) よろしくお願いします。以前に、コミュニティに与える影響とか、地域の活性化につながるとか、その程度の記載なのですけれども、見たことがある気がするのです。盛り込む、盛り込まないよりも、実態がどうかということの方が大切だと思うので、できれば盛り込んでいただきたいですし、盛り込まないにしても、区と情報共有をして、この地域の活性化とかに図っていただければなと思います。よろしくお願いします。
○
委員長(
風見利男君) 答弁はいいのですか。
○委員(なかまえ由紀君) はい。
○
委員長(
風見利男君) この浜松町二丁目の再開発で、4棟巨大なビルができ、1つはもうできているのですけれども、昼間人口はどれぐらい増えるという予想なのですか。
○委員(井筒宣弘君) 昼間より夜の人口が知りたい。
○
委員長(
風見利男君) 両方、昼間と夜と、お願いします。
○
環境課長(
茂木英雄君) 大変申し訳ありません。現在の
調査書案本編や
資料編の中で、人口の推移の記載がございません。平成31年1月1日現在で浜松町二丁目にお住まいの方が303名いらっしゃいます。計画では、4棟建ちますけれども、4棟のうち3棟は事業所のビルで、今回の
計画建物の中に住居棟ができます。391戸ということですので、1戸が平均1.何人、1.5人とかになるのか分かりませんけれども、おおむねそのぐらいの規模の人口が増えると考えております。詳しい積算の数値については、後ほど委員の皆様に、先ほどの情報と併せて提供させていただきたいと思います。
○
委員長(
風見利男君) 駅がいっぱいあるではないですか。そこの乗降客の数は出ているわけですよね。これが出来上がった後に、どうなるかという予測がないわけです。浜松町駅の駅舎が改善されただけで、大丈夫なのかということもあり得る、考えられるわけで、その辺の予測というのは出ているのですかね。
○
環境課長(
茂木英雄君)
歩行者という点ですけれども、
歩行者ということは、その
事業所ビルに通ってくる在勤者であるとか、その建物を計画したことによって発生する量ということなので、それは昼間人口に近いのかなと思います。
歩行者というところでは、この事業の開発に伴って、あとは周辺の
開発計画に伴ってということで、
歩行者の交通量を考慮して積算した数として、ピーク時ですけれども、区道1,102号線については現況3,458人から将来は5,900人、1時間で3,458人から将来は5,900人、また、区道816号では現況1時間260人が1時間、将来422人といったような数字はいただいております。状況については、調べさせていただいて、後ほど情報提供させていただきます。
○
委員長(
風見利男君) 今のは何ページに出ているのですか。
○
環境課長(
茂木英雄君) こちらについては、私が
事業者の方に聞き取りをして把握した数字です。
○
委員長(
風見利男君) 4棟できたらどれぐらいの従業員が働く計画なのかというぐらいは分かっているはずなのですよね。大体。だって、オフィスビルですから。だから、ぜひそこも分かるようにしておいてください。
ほかによろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) それでは、
報告事項(1)「浜松町二丁目地区第一種
市街地再
開発事業環境影響調査書案について」の報告は、これをもって終了いたします。
──────────────────────────────────
○
委員長(
風見利男君) 次に、
審議事項に入ります。初めに、
審議事項(1)「請願元第6号
羽田空港増便による都心および港区の
低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) それでは、本請願につきましては、本日継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
風見利男君) 次に、
審議事項(2)「請願元第10号
羽田空港新
飛行経路の港区
上空飛行に備えた港区
航空事故災害対策計画の策定を求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) それでは、本請願につきましては、本日継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
風見利男君) 次に、
審議事項(3)「請願2第2号 羽田新
飛行経路の
運用延期または再検討を求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) それでは、本請願につきましては、本日継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
風見利男君)
審議事項(4)「請願2第4号
羽田空港新
飛行ルートの見直しを国に求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) それでは、本請願につきましては、本日継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
風見利男君)
審議事項(5)「発案元第7号 交通及び
環境整備に関する諸対策について」を議題といたします。
本発案について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) なければ、本発案につきましては、本日継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) それでは、本日継続と決定いたしました。
──────────────────────────────────
○
委員長(
風見利男君) ほかに、何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
風見利男君) なければ、本日の
委員会を閉会いたします。
午後 2時26分 閉会...