• 870(/)
ツイート シェア
  1. 港区議会 2019-12-04
    令和元年12月4日建設常任委員会−12月04日


    取得元: 港区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-21
    令和元年12月4日建設常任委員会−12月04日令和元年12月4日建設常任委員会  建設常任委員会記録令和元年第23号) 日  時  令和元年12月4日(水) 午後1時00分開会 場  所  第5委員会室出席委員(8名)  委 員 長  やなざわ 亜紀  副委員長  山野井 つよし  委  員  玉 木 まこと       風 見 利 男        七 戸 じゅん       近 藤 まさ子        うかい 雅 彦       井 筒 宣 弘 〇欠席委員        な し 〇出席説明員  副区長                  小柳津  明
     芝地区総合支所まちづくり課長       村 上 利 雄  高輪地区総合支所長街づくり支援部長兼務 野 澤 靖 弘  高輪地区総合支所まちづくり課長 近 江 善 仁  芝浦港南地区総合支所まちづくり課長    冨 永  純  都市計画課長               冨 田 慎 二  住宅課長            野 口 孝 彦  建築課長                 瀧 澤 真 一  土木管理課長          杉 谷 章 二  開発指導課長               岩 崎 雄 一  再開発担当課長         手 島 恭一郎  品川駅周辺街づくり担当課長        増 田 裕 士  土木課長            佐 藤 雅 紀  地域交通課長               海老原  輔  街づくり事業担当部長           坂 本  徹 〇会議に付した事件  1 審議事項   (1) 請 願元第13号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園敷地港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願                                  (元.11.28付託)   (2) 発 案元第5号 街づくり行政の調査について                                   (元.5.29付託)                 午後 1時00分 開会 ○委員長(やなざわ亜紀君) ただいまから、建設常任委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、風見委員、七戸委員にお願いいたします。  傍聴者から、撮影・録音の申し出がありました。これを許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) それでは、そのようにさせていただきます。  本日は、審議事項(1)に関連して、高輪地区総合支所近江まちづくり課長に出席いただいております。  日程に入ります前に、本日の運営についてご相談させていただきます。  新規で付託されました審議事項(1)の請願につきましては、請願者から趣旨説明の申し出がありました。そこで、まず趣旨説明をお受けしてから、審議事項(1)の請願審査を行いたいと思います。  このような進め方でよろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) それでは、そのように進めさせていただきます。  付託された請願の写しにつきましては、あらかじめ配付しております。  請願者より追加資料の提出がありました。席上に配付してありますので、ご確認ください。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(やなざわ亜紀君) それでは、「請願元第13号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園敷地港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」の趣旨説明を受けたいと思います。  請願者の方がお見えになっております。前の方にお越しください。  それでは、請願文を書記に朗読させます。    (書記朗読)     ──────────────────────────────────────── ○委員長(やなざわ亜紀君) 朗読は終わりました。それでは、請願の趣旨説明をお願いいたします。 ○請願者村田直信君) 白金猿町町会の町会長をさせていただいております村田直信と申します。同席の者は、副会長の佐々木正雄と申します。  本日は、ご審議いただくことを本当に感謝しております。御礼申し上げます。  請願の趣旨は書面にて提出させていただきましたとおりでございますが、口頭にて資料の説明とあわせて、請願を出すところに至りました経緯を説明させていただきたく思います。座らせていただきます。  請願の趣旨ですが、今回、道路建設に3分の2の敷地がかかる港区立白金児童遊園は、私たち町会町会行事で毎年港区より貸与されております。D級ポンプスタンドパイプを使用の防災消火訓練をし、港区が発信している自助・共助の訓練をしている場です。災害時の避難場所として町会員には周知されております。高齢の方々でも徒歩で避難できる貴重な場所です。添付資料の215ページ下段のところに、事業者の見解において、桜を鑑賞できる公園はほかにもあるという趣旨の記述がありますが、公園の特性に不合理な上、何とも区民不在の感があります。  東京都は、防災に係る公園の代替地については触れておらず、港区から港にぎわい公園づくり基本方針に基づき、港区が代替えの公園をつくるふうに見解を示しておりますが、港区としてはどうお考えであるのか不明瞭であります。港区は、道路は東京都の管轄だと言い、東京都は、公園は港区が考えるような見解を示しております。  白金児童遊園、通称猿町公園は、桜をめでるだけではなく、私たち町会防災訓練の場所、災害時の避難場所でもあります。園内には、消防団活動拠点として防災資材を保管する倉庫を港区が設置、警戒・待機の場としてトイレの新設もいたしました。また、3月11日の東日本大震災のときには、近隣の住民ではなく帰宅困難者が公園にあふれておりました。港区が児童遊園道路用地として東京都に譲渡してしまうと、私たち町会員だけでなく、帰宅困難者避難場所を失ってしまいます。  町会員の家々は公園を挟んだ周囲にあり、公園用地が25メートル道路となると、高齢者の多い60組ほどの隣組のコミュニティが道路によって分断されてしまうこととなります。大事なのは日ごろの地域のコミュニティであると港区が常に発信していますが、やがて来るであろう災害時の自助・共助がかなわなくなると危惧いたしております。  また、白金児童遊園の近隣の児童・幼児だけでなく、園庭を持たない保育園の園児のなくてはならない遊び場ともなっております。公園用地の削減により、次世代を担う幼児・園児・児童たちにも不利益が重なります。  平成30年10月22日の建設常任委員会の質疑の中で、高輪地区総合支所まちづくり課長いわく、仮に3分の2削られても児童遊園そのもの面積要件の下限を定めていないので、狭められても最善の維持を管理していきますとおっしゃっておりました。委員長は、代替地はなくても大丈夫ということですか。その問いに対して、高輪地区総合支所まちづくり課長は、代替えについては、支所としましても事業者なり東京都に対して代替地を提供していただけるよう要請してまいりますと申しておりましたが、港区立白金児童遊園は、地元の方が大蔵省に物納した物件です。それを大蔵省より港区に昭和25年に払い下げられた港区所有の土地財産で、主権は港区にあるのではないかと私は思っております。  補足ですが、緑に囲まれた閑静な住宅地に立地する区立白金台幼稚園用地削減も、次世代を担う地域の園児や児童たちの不利益になります。当園は園児だけでなく、未就園児とその保護者に遊ぶ場として園庭などを開放し、地域の子育てによい環境を提供しております。現行の敷地を削減する道路計画によると25メートル道路に面することとなり、騒音、振動、排気ガス、粉じんなどの粗悪な耐えられない環境になることも危惧されております。  現行どおり町会活動を続けたく、また、近隣の児童・幼児たち白金児童遊園港区立白金台幼稚園の園庭を、今も今後も変わらぬ環境で使い続けていかれますよう、港区として東京都に住民の意志に背く用地譲渡を行わないでいただきたい趣旨の請願でございます。  いつの日か環状第四号線が仮に通るようなことがあれば、防災用具D級ポンプスタンドパイプなどを区に返却し、港区との共存をなくし、長年続いていた当白金猿町町会の解散をも考える次第でございます。私どもの胸中をお察しの上、ご審議お願い申し上げます。 ○請願者佐々木正雄君) 副会長の佐々木と申します。よろしくお願いいたします。  補足をさせていただきます。とりあえず、参考までに11月5日現在の白金猿町町会の道路反対、どちらとも言えない人を除いて約80%が反対しております。隣の白金今里協和会が先日アンケート調査を行った結果、どちらとも言えないを除き約75%が反対しております。  さて、このたびの請願は2度目でございます。同一趣旨の請願が継続審議区議会議員選挙ごと、同一の請願をすることに甚だ違和感を感じております。なぜならば、児童遊園幼稚園園庭は現地に必要不可欠なものでございます。春の花見の会には、国会議員都議会議員区議会議員、区の職員の方々が多数お見えになっております現況から、現状は十分ご認識されていると思います。そこで、今回の請願で結論を出すよう、切にお願いする次第でございます。  参考まで、東京都は、白金台二、三丁目区間は代替地の用意はないということを明言しております。  最後に、地球温暖化を助長するであろう公園の木を伐採し、道路を新設することによる温暖化の影響等を十分勘案していただきまして、最悪の場合でも道路計画路線上の全世帯が退去するまでは、譲渡しないよう確約をお願いできればと思っております。  以上でございます。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 請願者の方にご質問等ございましたら、どうぞ。 ○委員(うかい雅彦君) 本日はありがとうございます。  佐々木副会長が花見の会に来ている国会議員区議会議員がいると、よくわかっているだろうとおっしゃられたのですが、その一人であるのは私でございますので、あの公園の桜のすばらしさというのは本当に十分承知している次第でございます。  私らも非常に驚いてしまったということは、高輪台から旧衆議院高輪議員宿舎跡地を抜けていく道路計画の方は割と以前から話が出ていたところであったのですが、白金台区間というのが本当に住宅街の中を走る道路であって、実際にできるのかどうかというのを、私らは想像がつかない話であったところです。多分お住まいになられている皆さんもそういうお気持ちでいらっしゃったのではないか。それが話が進むということになって、私らもびっくりしているところですから、近隣の方は本当に余計びっくりなさっていることだと思います。  そういった中で、最後に佐々木副会長がおっしゃいましたが、ぎりぎりまで、最後の権利が移るまでは、公園には手をつけないで、そのまま残しておいていただきたいということでよろしいのですか。 ○請願者佐々木正雄君) 最悪の場合ということです。 ○委員(うかい雅彦君) 最悪の場合。わかりました。すみません。  本当に町会の花見ですとか、高輪台商店会盆ダンスフェスティバルというのを夏にやられまして、それも私は少しお手伝いをさせていただいているので、地域のにぎわいの創出についても相当な役割を果たしている公園であることは、本当に十分承知しております。代替地がない金銭譲渡だというような東京都のお話が最初はあったと思いますが、そこら辺については、区の方からもしっかりと用地を確保するようにしてほしいという思いというのは、本当に皆さんと同じだと思います。  区議会議員選挙があるということで一回継続審議が途切れてしまったのですが、議会の流れというのはそういうものでございまして、ただ、思いというのは決して変わってございませんので、その点をご理解いただけたらと思います。本日はありがとうございました。 ○委員(近藤まさ子君) 村田会長をはじめ佐々木副会長、また多くの皆様にお越しいただきました。地元の貴重な声を、本日はお忙しい中お届けいただきまして、ありがとうございます。また、地元に住んでいる公明党議員団のなかね議員も杉本議員も、地元の方々の思いをすごく受けとめておりまして、今回の請願には署名させていただきました。私も初めてなものですから、前回の請願の議事録を全部読みまして、どのような児童遊園の位置づけであるのかですとか、この児童遊園が区に渡ったいきさつも少し勉強させていただきました。  その中で、先ほど趣旨説明にもありましたが、港区としては東京都とさまざま代替地も含め交渉していくというような内容であったかと思います。前回請願を出されてから、今日に至るまで、港区との何かそうした情報の交換などは町会にありましたでしょうか。 ○請願者村田直信君) 港区自体は東京都がやるのだというような意思でおるのではないかというような気がします。大体港区の固有財産であって、そこに避難できなかった人たちの生命とかそういう価値観というものを皆さん、お考えあるのでしょうかという不信感は多分にあります。 ○委員(近藤まさ子君) 行政側には、また後ほど質問していきます。  公園の中に防災倉庫があります。あれは、住民の地域防災組織のものなのか、それとも消防団のものなのでしょうか。 ○請願者村田直信君) あれは、最初は資材置き場という形で建てられたはずなのですが、いつの間にか消防ポンプを置く消防団の使用の土地になってしまった。要するに消防署の管轄の、どういう話し合いでできたのか、消防団の大きなマークがついています。本当は、できたときは恐らく災害時の防災資材置き場という名目だったと記憶しております。 ○委員(近藤まさ子君) 請願の中にも、町会として公園内に被災時のための非常用食料品備蓄倉庫の設置の要望を検討しているところでありますという一文がありました。これは、そこにではなくて、また別に防災の倉庫を住民組織の倉庫をつくってもらいたいという思いがあるということでしょうか。 ○請願者村田直信君) はい。私どもは倉庫を3つ持っておりますが、ゴキブリの入らない衛生的な建物が1つ欲しいのです。というのは、食べ物を保管したりするときにゴキブリは段ボールでも食べますので、きちっとした害虫の入らない倉庫を1つお願いしたいと思っております。まだ防災危機管理室の方には申請に行っておりませんが、そういう希望を持っております。 ○委員(近藤まさ子君) そうしますと、町会の備蓄倉庫というものは、現在備蓄しているところというのはないということですか。 ○請願者村田直信君) 食料品はございません。保管しておりません。 ○委員(風見利男君) きょうはご苦労さまです。共産党議員団の風見と申します。  私も請願の紹介議員になりましたので、請願が採択されるように全力で頑張っていきたいと思います。紹介議員というのはそれだけの重みがあると理解していますので、その立場できょうは一日頑張りたいと思っています。  私もこの地域の状況が余りよくわからないので、何点か教えていただきたいのですが、請願の中で、環状第四号線ができると町会コミュニティが分断されて、町会機能が著しく阻害されるとありました。先ほどの説明では、町会の解散も考えなければいけないというお話でした。その辺の状況をもう少し、町会のどの辺を道路が通って、町会自身コミュニティが分断するのかという点を詳しく教えていただきたい。 ○請願者村田直信君) 環状第四号線は、プラチナ通りというところから桜田通り高輪台までのところを環状第四号線が通るという、町会の私たちの住宅の、公園を含めてど真ん中を通ってくるという状態で、南側は白金台二丁目26番、頌栄女子学院があります。27番に来れば、グランドメゾンという大きいマンションがあります。ニューウェルハイツというマンションもあります。南側はマンションが多いです。その中に、地形的に一部品川区が入り込んでおります。そして、北側は戸建てのうちが多い。白金台二丁目12番から13番まで、二丁目の17番から25番までずっと続いておりまして、その真ん中を通るということで、分断されてしまいます。  その公園自体白金台二丁目24番の3でございまして、ちょうど真ん中にあるという、防災上では、立地上非常に重要な利用価値のある土地でございます。東側に行きますと桜田通りでございますし、西側の方に行けば目黒通りでございます。  そのようなところをいきなり西から東に向かって、住宅をどけどけと言って通られてしまうというと、私たちの生活は成り立たなくなります。大体60組の組がありますが、それぞれ隣組の班長がおりまして、いろいろ町会の行事、回覧板等、歳末助け合いなどの募金といったものも班長が集めてきたりしていますが、道路が通ってしまうというと、そういうことは分断されてしまう。その中にも道路にとられてしまううちがあるということです。 ○委員(風見利男君) 先ほど請願文の中に、東京都に計画の見直しを求める要望書を出されているようですが、これは東京都から何か返事はあったのですか。 ○請願者村田直信君) 平成31年3月27日、東京都知事宛てに環状第四号線に関する質問状を出しましたが、令和元年、ことしの5月7日に建設局道路建設部から回答をいただきました。内容は満足するものではなく、末尾に環状第四号線、第一京浜から目黒通りの間は、優先整備路線に含まれており、都市計画道路あり方検討対象路線に該当しておりませんといってはねられたという感じでございます。内容は、全く私たちの請願している問題には一切答えておりません。 ○委員(風見利男君) では、聞かれたことにまともに回答ではなくて、自分たちの考えを皆さんに押しつける回答だと。 ○請願者村田直信君) そうです。 ○委員(風見利男君) こういう理解ですね。  町会で花見だとかいろいろなことをほかの町会にも呼びかけてやっているようですが、ここで高輪台商店会が毎年8月にTAKANAWA盆ダンスフェスティバルというのを開催していると書かれています。これは町会のことではないので、もしわかったら、どんな催しなのか教えていただきたい。 ○請願者村田直信君) 町会のことではないのですが、高輪台商店会というのは、私どもの白金猿町町会の中の商店と隣の西町自治会の中の商店で、大体15店舗で会合をやっております。  昭和25年から始まっていると思いますが、毎年7月の最終日曜日に開催しております。店舗の数は大体15店舗が出ております。午前11時から午後8時ごろまでやっております。常時園内には250名。11時から8時までの間ですから、延べにすれば700名から800名ぐらいが来ているのではないか。常時大体250名ぐらい滞在しておりますので、そんな感じでございます。  内容は、浴衣コンテストやフラダンスがあったり、みんな集まれ太鼓をたたこうなんて、近隣の子どもたち30人ぐらいでやっておる状態です。盆踊りはやぐらを建てて、その周りを皆さんが踊っているという感じでございます。 ○委員長(やなざわ亜紀君) ほかにご質問等ございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) なければ、請願者の方、席へお戻りください。ありがとうございます。  「請願元第13号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園敷地港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」の趣旨説明は、これで終了します。ありがとうございました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(やなざわ亜紀君) それでは、審議事項に入ります。審議事項(1)「請願元第13号 東京都市計画道路幹線街路環状第4号線にかかる港区立白金児童遊園敷地港区立白金台幼稚園の敷地を東京都に譲渡しないで頂きたい事を求める請願」を議題といたします。ご質問等のある方は、順次ご発言をお願いします。 ○委員(うかい雅彦君) 先ほども少し請願者の方にお話ししましたが、結局我々も白金台区間というのがなかなかそう簡単に進むものではないという認識があったものですから、それが計画が始まったということで、実際のところどこまで説明がいっているのかというのを、私らも全て正確に把握していないのですが、一部では測量が始まったということを聞いています。  ただ、全体の道路がどういう計画であるかというところの、平らなところではないわけで相当高低差があるのですが、そういったところも全然見えないまま測量が進んでしまっているというところが、余計住民の方のどんどん進んでいってしまうのではないかという不安をあおっているように感じるのですが、正確なところで、どういう説明を東京都はされているのか、教えていただけますでしょうか。
    土木課長佐藤雅紀君) 東京都は、平成27年8月の今回の環状第四号線の環境現況調査説明会に始まりまして、最近では個別の相談会も開催しております。これまでの間、事業の内容ですとか、どれだけの影響があるか。あとは測量に当たっても、どういったところを測量して、どのようなところを皆さんにご協力いただくのかといった説明会をしていると聞いてございます。 ○委員(うかい雅彦君) 請願の中に白金台幼稚園の園庭とありますが、それに隣接して白金台三丁目遊び場、通称りす公園があり、これはURの土地になるのだと思います。ネットを張った方と遊具がある方と、間に駐車場が入るのですが、それを地域の方は非常に大切に使われているという、そのりす公園も環状第四号線の道路の中に入ってしまうということで、この公園もなくなってしまうということです。  1つは3分の1に削られてしまう。もう一つはもうなくなってしまうということです。目黒通りの反対側へ行けば白金台どんぐり児童遊園という立派な公園があるのですが、道路計画の方については公園自体が満足なものではなくなってしまうという中で、やはり道路計画を進めていく中で、東京都は防災の面などいろいろ考えて、しっかりと公園整備をしていかなければいけないと思います。当然区の方はその点はしっかりと要請されていると思いますが、東京都はどういう回答というか返事なのでしょうか。 ○土木課長佐藤雅紀君) 東京都は、これまでも環境影響評価の回答でもそうなのですが、児童遊園等の利用については把握していますということです。区からは、公園については確保していくとは聞いているけれども、白金台区間につきましてはまだ事業が決定しておりませんので、区と一緒に検討していくという見解を示してございます。 ○委員(うかい雅彦君) ということは、最初金銭譲渡という東京都の回答だったと思いますが、そこからは少し変わってきて、一緒に区と検討していくという回答になってきているということでよろしいのですか。 ○土木課長佐藤雅紀君) 東京都の見解といたしましては、原則は金銭とは言っております。ただし先ほども言いましたように、その扱いにつきましては今後区と協議していくと言っていますので、そういう意味では、私たちも要請しているとともに、東京都もそういった意味では金銭だけとは考えていないと思います。 ○委員(うかい雅彦君) 先ほど請願者の方の趣旨説明の中で、町会の方ももう最後閉じられるようなお話までおっしゃられていたわけでありまして、やはりしっかりとその点も東京都にはぜひ伝えていただきたいと思います。  先ほども申し上げたとおりに、私も花見やTAKANAWA盆ダンスフェスティバルにもお邪魔しております。地域でどういうふうに公園が大切に使われているかというのも存じている中で、3分の2も削られた敷地をどこまで戻せるかわかりませんが、同じ形で残すことが難しいのならば、できる限り3分の1より広げる形で、同じ形にはできないとしても当然考えていくべきであると思います。その点については、引き続き区として東京都に強力に話をしていただきたいのですが、いかがでしょうか。 ○土木課長佐藤雅紀君) これまでも区は東京都に対しましては、区民等の意見や要望を十分お聞きして丁寧に説明をし、ご理解をいただいて進めるよう要望しています。また、区もあらゆる可能性を追及しまして代替地の確保に努めてまいりたいと思っております。引き続き東京都に話をしながら、区もみずから土地の確保、なるべく3分の2減少した分について代替確保できるように努めてまいりたいと思ってございます。 ○委員(うかい雅彦君) 請願者の方は、最悪の場合ということだと思いますが、計画が進んだ場合であっても、最後の方が動くまで公園に対しては一切手をつけないようにという強いご要望がありました。その点についても、しっかりと区として必ず最後の最後まで公園には手を触れないということを東京都に確約をとっていただきたいのですが、その点についてはいかがでしょう。 ○土木課長佐藤雅紀君) まずは代替地の確保を最優先と考えてございます。ですので、代替地が確保されれば、そういった着手もやむを得ないとは思ってございますが、代替地が確保できない限りは、公園の削減をしないようにという要望を伝えてまいりたいと思っております。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 傍聴者の方に申し上げます。お静かにお願いいたします。  ほかにご質問等ございますか。 ○委員(七戸じゅん君) うかい委員に大分、質問を言ってもらったのですが、今、東京都の対応を踏まえて港区としての見解は、代替地を探しているということなのですが、今の状況というのは、どこまで検討が進んでいるのですか。 ○土木課長佐藤雅紀君) 白金台区間につきましては、現時点で代替地の目途は立っておりません。今回の請願につきましては、白金児童遊園白金台三丁目遊び場なわけですけれども、同様に環状第四号線では高輪台遊び場も今回消失する計画になってございます。  高輪台遊び場につきましては、本定例会の補正予算の案件となっておりまして、高輪三丁目児童遊園用地ということで、用地を取得して児童遊園として整備していくとしております。このような形で、引き続き白金児童遊園に関しましても、区として情報をいち早くキャッチしながら、こういった土地の取得をみずから積極的に行ってまいりたいと考えているところでございます。 ○委員(七戸じゅん君) 先ほど請願者の方が消防団資材置き場にもなっているとおっしゃいましたが、消防団資材置き場というのは多分港区の管轄だと思いますが、そこの確認と、その資材置き場がなくなった場合、どこを代替場所に考えているのでしょうか。 ○高輪地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 資材置き場に関してでございます。台帳で確認がとれますのは、昭和60年3月30日にそこに資材置き場を設置するということで、使用の許可を出してございます。もともと、いつから資材置き場として設置して利用したかについては、現存する資料からはたぐり寄せることができませんでしたが、記録上は昭和60年3月30日以降、許可について継続更新しながら今日まで来ているということでございます。  設置目的につきましては、防災資機材置き場ということで設置されましたが、現在は防災資機材の格納庫ということで、公衆トイレとセットで現地の方に存在しているということでございます。 ○委員(七戸じゅん君) 消防団というのは地域に大きな役割を果たしておるかと思いますが、この公園がなくなるということであれば、その資材置き場をどこに考えていますか。 ○高輪地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 置き場に関しましては所管するところがございますので、事業の進捗に伴って、防災資機材置き場について移動またはそれに類するようなことが発生したときには、担当部署と協議をしながら地域の防災活動の支障とならないように対応してまいりたいと考えております。 ○委員(近藤まさ子君) 防災資機材置き場というのは、もともと消防団のための防災資機材置き場です。地域の防災住民組織に向けては、防災資器材収納庫です。地域の住民の方には、防災資器材の「き」は器という字を書きます。消防団の方には、防災資機材置き場の「き」は機械の機と書きます。私も視察したときに、防災資器材収納庫、資器材の「き」が器という字の方の収納庫というのは、地域防災組織のためのものなのか、消防団のためのものなのか、どちらのものなのかなと思ったのですが、今のご答弁で、消防団が使っている防災資機材置き場ということがわかりました。  この環状第四号線ということにつきましても、防災の観点からもこうした計画が出ているのかと思うのですが、何よりも地域住民の方が防災意識を高めるためにこれまで積み重ねてきた訓練や備蓄品の考え方ということは、しっかりと区も受けとめてやっていただきたいと思います。  この計画の線を資料で見たときには、その防災資機材収納庫というものは、計画の線よりも3分の1側に入っていて、また残った3分の1の中の有効活用という観点では、地域の方々の思いも受けとめながら考えていただければと思います。そこら辺の防災という観点から、地域の方々の不安のお声にお応えするため、何か港区で考えていることはあるのかということと、先ほど東京都とのやりとりは土木課の佐藤課長からお聞きしましたが、前回の請願のときには高輪地区総合支所まちづくり課の近江課長からも東京都とのやりとりという発言がありました。近江課長からも東京都とどのようなやりとりをされているのか、少しお聞きしたいと思います。 ○高輪地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) まず、防災資機材収納庫につきましてです。近藤委員ご指摘のように、現在の環状第四号線の計画線からは外れているような資料は私も持ってございますが、正確な測量が進んでいないので、確かに外れるかと言われると、これについては確かなことは申し上げられる状況にはございません。ただ、影響を受けるというようなことであれば、やはり地域の防災活動に支障がないように努めてまいりたいという先ほどの答弁のとおり、努力してまいりたいと考えてございます。  2点目の東京都と私のやりとりでございます。東京都とは、環状第四号線について何度か会議の場を持ったことがございます。その場では代替となる土地を用意してくださるようにというお願いは重ねているところでございますが、まだ事業が動き出してございませんので、不動産等につきましてもまだ動きがないということで、東京都としてもかわる土地が出てくるとか、そういう話はできない状況にあるというのが今の状況でございます。 ○委員(玉木まこと君) この都市計画道路というのが長い年月かかって、突然計画が動き出すということに対して、現状住まわれている方々のなぜだという思いというのは、すごく理解を示すことができます。  その一方で、住んでいる方々にとっては関係ないとは思いますが、東京都心部で必要な道路があるのかどうかをしっかりと広い目で全体を見たときに、この道路が本当に必要なのかどうかというところが重要かと思っています。そのスタンスで質問させていただきます。  第一に、今、道路のネットワークの整備だということで東京都は進めていると思いますが、先ほどほかの委員からも、まず動かないだろうと思ったのが突然このタイミングで動くことになったという話がありました。この道路が周辺の広域的な環境に具体的にどういう効果があって道路建設の必要性があると区は理解しているのか教えてください。 ○土木課長佐藤雅紀君) 都市計画道路は、都市の活力と暮らしを支える都市基盤であり、防災活動や環境の向上など、安全で安心なまちづくりの実現のためにも不可欠であると考えております。広域的な道路ネットワークを形成しまして、東京における社会活動の向上、交通の円滑化を図ることが期待されているので、区民の交通利便性や地域の活性化にもつながるものと考えてございます。 ○委員(玉木まこと君) すごく大きな話だと思うのです。今の答弁というのは、すごく大きな話で。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 傍聴者の方、静粛に願います。 ○委員(玉木まこと君) もちろん全体を見たときにそういう考えというのはわかりますし、道路が大きくなれば、火災対策上とか避難経路確保という意味ではもちろんわかるのですが、この計画に関して本当にどれだけの効果があって、どれぐらいのメリットがあって、例えば近くの道路の混雑の解消が図れるなどという具体的なものがなければ、突然ここをつくりますということに対して理解の第1歩というのが得られないと私は思います。  そういうことは区も東京都からそういう情報をしっかりもらった上で、住民に提供する。または行政だからこそできる調査も踏まえて、本当にこの道路が必要なのかどうかということに対しては、丁寧な対応といいますか、今の答弁ではやはり納得できないし、それでは、土地を私は手放しますとはならないと思います。具体的にここの道路の交通量はという話は私もわからないのでこれ以上言いませんが、そこはしっかりと区としても把握すべきだと思いますので、お願いしたいと思います。  もう一点です。今回いただいた資料の中で、環境影響評価書に対する区長からの意見が述べられています。その中に、区民の理解というものをしっかりとやってくださいということがあります。現状、私もここを歩きながらいろいろ見ていて、先ほども測量が既に行われているという話がありましたが、測量お断りという張り紙をされた方がたくさんいらっしゃいました。もちろんこの道路に直接かかわる方以外も含めてだと思いますので、どうなのでしょうか。直接的に道路のエリアに入る方以外も反対されている方がいらっしゃるとは思いますが、まず、やはり区として、住民の理解というものを今どのような状況として認識しているか教えてください。 ○土木課長佐藤雅紀君) まず、すみません。先ほどの玉木委員の整備の効果の件です。東京都がこれまで試算しているので、区もそれについては妥当と考えております。  1つは、周辺の交通量の緩和につながると考えております。具体的には、例えば桑原坂が、現況が1日当たり約9,500台ほど交通量がありますが、これが環状第四号線整備後は7,000台程度に減少されます。また、桂坂も、1日当たり1万2,000台ほど交通量がありますが、9,000台ほどまで数字が減少する計画でございます。  また、港南地区と高輪地区を結ぶアクセスというのが、今現在札の辻あるいは八ツ山しかないわけでございます。現状の高輪橋架道橋という背の低いトンネルもございますが、この整備も現在ようやくこれから始まるのですが、令和13年までかかるというのもございます。そういった意味で、環状第四号線ができることによりまして、やはり東西のアクセスが格段に上がるということで、例えば東京高輪病院やNTT東日本関東病院へのアクセスといったものも早くできると思っているところでございます。  続きまして、区民の方々のご理解につきましては、こういった請願も出ていることを十分に踏まえ、東京都にはやはり丁寧な説明をと話しています。個別説明会もしておりますし、その中での相談内容も逐次聞いてはおりますが、やはりいまだに皆様のご理解というのは完全には得られていないと認識してございます。 ○委員(玉木まこと君) まず、住民理解についてです。今理解を得られていないということです。先ほど請願者の方からも、最後に、最終手段というか、どうにもならなければ最後まで公園や幼稚園の用地を譲らないでくれという話がありました。区が譲ってしまうことによって事業を後押しするという側面もあると思います。やはり区は、先ほどの要望のとおり住民の理解が得られた中で事業に対して区の態度をしっかりとしていくというか、住民の理解が得られることをしっかりと担保した形で臨んでいただきたいと思います。今、逐一情報を収集しているということですので、しっかりとそれは続けていただいて、住民の理解が今どういう状況なのかというのは、これからも情報収集してください。  道路ネットワークの効果という話です。港南との話になると、高輪台までの道路と白金台の区間との関係が出てくるので、港南とのアクセスであれば高輪台まででいいのではないかなど、いろいろ住民の方の思いが多分出てきてしまうと思いますので、議論としてはそこは少し置いておきます。あくまでもここの白金台区間で言えば、今の交通量の削減というのがある一方で、当然ここの白金のところはたくさん車が通るので、交通の安全や大気の話などいろいろ出てきてしまうと思います。それも含めてトータルにしっかりと情報を提供していっていただきたいと思います。  安全に対する懸念というのはもう既にあると思います。そういうことに対しても、環境影響評価書の中にも警察と協議するというような形で区民が入っていない部分もあったので、行政縦割りで警察は違う部署になると思うのですが、しっかり区民の声を伝えていただきたいと思います。  事業決定の話です。東京都の出しているスケジュールを見ていて、今、環境影響評価書が出されて、事業の決定はしていないということでした。東京都から何かその辺のスケジュールの話というのは聞いているのか、教えてください。 ○土木課長佐藤雅紀君) 先ほどご説明いたしましたように、現在は測量に入っているというのはお聞きしております。その後の予定につきましては、東京都からは、令和2年度、来年度の事業認可を目指しているとは聞いてございます。 ○委員(玉木まこと君) そういったスケジュールを東京都は考えているということで、住民の方もそれに対してしっかりと意見をこれから多分言ってくるでしょうし、議会にも何かしらのアクションがあるかもわかりませんが、しっかりと住民目線に立って要望をこれからも伝えていっていただきたいと思います。  最後です。町会が分断されてしまうという話です。もしこの道路ができてしまったとしたら、町会員の減少もありますし、物理的に町会が分断されるということがあると思います。これは、すみません、道路ができた後の話になってしまうので住民の方は望んでいないと思いますが、例えばこの公園が切られて分断され、行事に支障が出るという場合、これだけ大きな道路なのですごく難しいかもしれませんが、高輪台からこの町会の区間を通行どめにして、道路も広場として使えるように開放する。これは本当に道路ができた後の話で恐縮なのですが、もし仮になった場合には、道路空間も活用して、町会が一体となれる機会を確保していくことも強く求めていき、町会の分断が絶対起きないように、企画、イベントなどができるような形でやっていく。そういうことも警察などと協議していただけたらと思いますので、これは私からの要望とさせていただきます。 ○委員(七戸じゅん君) 1つだけ質問させていただきたいのですが、質疑をるる聞いておりますと、代替地についてはまだまだ進んではいないなと思います。港区としても東京都と打ち合わせをしていかなければいけないというのはよくわかるのですが、住民との接点というのはやはり港区なのです。港区独自で、もうどんどん代替地を進めるというようなことの決意というのはどうでしょうか。 ○土木課長佐藤雅紀君) これにつきましては、先ほどの高輪三丁目児童遊園の件もご説明させていただきましたが、区みずから積極的に代替地の確保を進めていきたいと思ってございます。 ○委員(七戸じゅん君) お願いします。 ○委員(風見利男君) 環状第四号線の事業主体はどこですか。 ○土木課長佐藤雅紀君) 東京都でございます。 ○委員(風見利男君) これからいろいろ伺いますが、環状第四号線は東京都の事業です。ですから東京都にそんたくすることなく、納税者である区民の立場で答弁していただきたい。至極当然のことだと思いますが、いかがですか。 ○土木課長佐藤雅紀君) 区は、区の立場で、区民の立場に立って答弁いたします。 ○委員(風見利男君) 先ほどのやりとりで、環状第四号線ができると東西がつながって便利になると。病院もあるので生命の安全も保てると。こういうお話ですけれども、土曜・休日を含めて、小児救急病院というのは、港区内にどこにありますか。  こんなことも知らないで、区民の安全が道路ができれば守れると。そんないいかげんな答弁をしないでくださいよ。港区のホームページに出ているのですから。休日に小児救急病院があるのは、東京慈恵会医科大学附属病院。それから虎の門病院、愛育病院の3つしかないのです。東京高輪病院は救急指定にはなっているけれども、小児医療はできないのです。だから、そういうことをきちんと知った上で答えてもらいたいと。  今度の環状第四号線、あるいは品川駅周辺の開発は、きのうも建設常任委員会で答弁があったとおり、国家戦略特区なのです。だから、国際協力を高めるためにつくるので、そこに住んでいる区民は全く関係ない。そういう計画なのです。だから、請願書の中に書いてある東京都への要望書。これに、戦後間もなく計画された道路をなぜ今遂行しようとしているのか。高度成長期ならともかく、今のような少子化・高齢化社会がますます進展することによる交通量の減少は当然予測されているのでしょうか。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催に伴う多額の東京都の財政支出があります。この静寂な第1種中高層住居専用地域の一区間の道路建設に税金を投入することを私どもは望みません。一度つくった道路は老朽化に伴い、維持管理費が膨大になることも考慮すべきと思慮いたします。外苑西通りの交通量を見ても、当区間の延長は必要ないと思われます、とあります。これが地元の人たちの率直な意見なのです。ですから、先ほど8割の方々がこの公園をなくすことをとんでもないとおっしゃっている。これが区民の偽らざる立場だと私は思うのです。  先ほど区民、納税者の立場に立って答弁するということですので、順次お伺いします。この環境影響評価書、特例環境配慮書について、提出された意見の概要及び事業者の見解というのがありますが、本当に切実な声がびっしり書かれています。事業者である東京都の回答は、住民の置かれた立場など全く考慮しない。この回答からは、こういう印象しか受けません。東京都の姿勢は、本当にお上の発想と言わざるを得ない。これが回答の中身です。  時間の関係で全部紹介するわけにいきませんから、幾つか紹介します。  213ページ。環状第四号線計画は中止を含め、見直すべきです。今回示された白金台地域の道路幅は25メートルから30メートルに拡幅する案が示されています。権利者の増大、事業費の増大が伴います。私たちの税金、住環境悪化のために使ってほしくありません。これ、至極当然の意見だと私は思うわけです。ところが東京都の見解は、都民や関係区長の意見を聞き、1つの案に決定します、と。聞かれていることに全く真面目に答えていないわけです。  221ページ。白金台二丁目、高輪二丁目、三丁目地区は静かな住宅地です。ここに道路を通すことで、騒音レベルの予測結果は、白金台、高輪の昼間で70デシベルです。70デシベルは、掃除機、騒々しい事務所と説明会資料で示されています。現状では40から50デシベルの地域ですから、これでは環境保全とは言えません、とあります。計画区域には幼稚園、公園、美術館、学校、病院、寺院などがあります。環境保全してください。こういう切実な意見、願いです。ところが、東京都の回答は、環境に著しい影響を及ぼすおそれがある場合は、環境の保全について必要な措置を講じます、と。全く答えていない。  もう一つ紹介しますと、223ページ。日照問題についてです。被害の程度に応じて、暖房費、照明及び乾燥費等の金額保障をするということ。評価の指標は満足すると記載されているけれども、金銭により日照が確保されるわけでない。この記載の訂正と抜本的な対策の提示をお願いします。こういう区民の願い。ところが東京都の見解は本当にひどいもので、公共施設の設置に起因する日陰により生ずる損害等に係る費用負担について。これは昭和51年2月23日、建設省事務次官通知、この日影時間を上回ることが認められる場合には、同通知に基づき適切に対処する。ですから、日影が予定の時間よりオーバーすればお金で解決しますよと。お金では日影は取り戻せないと言っているのに、お金で解決します。こういうひどい見解なわけです。  今3つの意見に対する東京都の回答を紹介しました。先ほども言ったとおり、全く回答になっていません。今紹介した都民の切実な訴えに対する東京都の見解、回答について、区はどういうふうに感じますか。 ○土木課長佐藤雅紀君) 風見委員ご指摘のとおり、事業者の見解につきましては、必ずしもご質問に対して正確に答えているようには思えません。 ○委員(風見利男君) そういう中身なのです。区長もいろいろな見解を述べていますが、それに対する回答も全くひどいものだと。それは建設とは直接関係ないので、次の交通・環境等対策特別委員会の方で紹介したいと思いますが、区長の意見さえ全くないがしろにしていると。これが東京都の態度なわけです。本当に私はふざけているなと思うのです。  環境影響評価書の251ページに児童遊園、遊び場というのがあります。この中で、事業の実施により高輪台遊び場がなくなり、白金児童遊園の一部が減少しますが、港区から港にぎわい公園づくり基本方針に基づき、未開設都市計画公園の整備や民間の協力による公園などの確保に努めていくと伺っていると。こういう記述が東京都の回答の中にあるわけですが、こういう約束を東京都とされたのですか。 ○土木課長佐藤雅紀君) 今、風見委員ご指摘の件につきましては、書面等でこのような約束はしてございませんが、当然この事業を進めるに当たって、説明会等にも区も参加しておりまして、そういった中では、こういった話もしてはございます。ただ一方で、この未開設都市計画公園の整備や民間の協力による公園の確保に努めていくとというのは、一般的な公園の確保について述べていることでございますので、この内容について、今回の児童遊園にぴったりと当てはまるとは考えておりません。  一方で、事業実施段階で、港区をはじめとする関係者と協議していきますと、その後は書いてございます。私どもはこれに基づきまして、引き続き東京都と協議をしていきたいと思ってございます。 ○委員(風見利男君) 今、土木課長が答えたとおり、港にぎわい公園づくり基本方針というのは、別に環状第四号線のためにできた計画ではなくて、港区全体の計画ですよね。それをわざわざここで東京都が記入するということ自体は、私はとんでもないことだと思うのですが、区の方でこれに対して意見を言ったのでしょうか。 ○土木課長佐藤雅紀君) この表現をこちらに記載するということに関しては、区の方からは意見等は申してございませんが、先ほども申しましたように、一般的なこととしては当てはまるということで、必ずしも児童遊園のことにつきましても、当てはまらないわけではないとは認識してございます。  ただし、繰り返しになりますが、その後に書いてございます事業実施段階で港区をはじめとする関係者と協議をしていくという、こちらの方を重視してございます。 ○委員(風見利男君) ただ、その前段があるわけです。計画道路上にある高輪台遊び場や白金児童遊園はお祭りやイベントなど地域の方々が利用されているものと認識しています。事業の実施により高輪台遊び場がなくなり、白金児童遊園の一部が減少します。先ほど一部ではなくて3分の2だという話がありましたけれども、この上に立って港にぎわい公園づくり基本方針があるのですよと言っているわけです。  だから、一般的に港区全体の公園のあり方ではなくて、ここに特化して言っているわけです。ですから当然港区に相談があって、なおかつこういうふうに記載しますよという許可もなしに載せたのであれば、当然その後に今後事業実施段階で港区をはじめとする関係者と協議をしていきますという文言が入ったところで、これはあくまでお飾りの言葉で、当然実施の段階で勝手にできるわけないわけで、関係者と協議するのは当たり前のことで、こんなことは書かなくたって当然なわけです。ですから、こういうことに対して、区としてこういう見解はおかしいのではないのという意見を言ったのですか。 ○土木課長佐藤雅紀君) この記載をすることに対して、記載しないでいただきたいという意見を言ってはございませんが、先ほど申しましたように、この内容につきましては一般的なことではあり、児童遊園、遊び場の確保についてには当てはまると考えてございます。繰り返しで申しわけありませんが、その後の関係者と協議するという、これが一番大事なところだと思っております。こちらの記載については問題ないとは思っております。 ○委員(風見利男君) 代替地を探さなくていいということが一番いいわけで、その立場でぜひ考えてください。  東京都から環状第四号線の計画では、今言ったように港区の遊び場や公園がなくなるわけで、本来であればこういう計画をしたいのだけれども、公園の3分の2がなくなってしまう。その代替えはこういうふうに考えていますよと。ですからご協力くださいと。これが私は本来事業者のやるべき最低の姿勢だと思うのですけれども、そういうふうに思われませんか。 ○土木課長佐藤雅紀君) 都市計画道路事業に当たりましては、今回、確かにこの白金児童遊園が計画線の中に入っているというのは、昭和21年の都市計画決定時点から決まっていることでございます。先ほど申しましたように、区もこの必要性については必要と考えているところもございます。  代替地につきましては、現状のこの地域の土地の状況等も踏まえますと、やはり事業前に代替地を用意するというのは難しいと考えてございます。その点につきましては、現時点では用意できないのはやむを得ないと思っていますが、先ほど申しましたように、区もみずから代替地の確保に努めていきますし、引き続き東京都に対しても要望してまいりたいと考えているところでございます。 ○委員(風見利男君) 東京都の姿勢は、全く道路のないところに道をつくろうというわけでしょう。道幅25メートルの道路をわっと通すわけではないですか。では、そこに住んでいる人たちの補償を東京都はどう考えているかと言われても、どうしようもないではないですか。では、道路にかかわる人の代替地を探しますよと言ったところで、そんなの信用できないではないですか。それと一緒なのです。代替地がありませんと。では、道路にかかったうちが、私は港区から離れたくないのでこの近隣に土地を探してくださいと言ったところで、代替地はありませんとなるわけですか。公園と家だって同じことです。同じ土地なのだから。あなたは昭和21年に都市計画決定したと言うけれども、正式な国務大臣の告示はされていないわけで、幻の道路なのです。  だから、そういう東京都の責任を曖昧にする。道路計画は港区も一定理解を示しているからと言うのだけれども、では、本当にそこに住んでいる人たちのことが将来保障されるのかということからすると、児童遊園一つとっても確保できないのに、何百人と住んでいる方たちの土地を確保して、港区に住んでもらうことができるのか。道路ができるのだから、もうあなたたちはいなくていいですよ、どんどん港区から引っ越してくださいよと。こういうのだったら別ですけれども、少なくとも長年住みなれた地域に住みたいと思えば、たとえ道路ができるにしても、その近隣に住みたいと願うのは当然の思いだと思うのです。  そういう立場で港区は東京都に対してしっかり姿勢を示していかないと、東京都から、港区、いろいろなところを探してくださいよと言われ、わかりましたと。こんなことでやっていたらまずいと思うのです。そういうふうに思いませんか。 ○土木課長佐藤雅紀君) まず、代替地の件です。東京都から、衆議院議員宿舎の跡地が環状第四号線全体の代替地というのは一応聞いております。ただし白金台区間の方々が優先で入れるとは言っておらず、全体のものであると聞いております。  今回の児童遊園の代替の件です。事業認可がまだなされていないところもありまして、具体的な土地のやりとりなどは当然できないという中で、東京都からはいろいろと情報は得ております。まだ具体的な形になっておりませんので、それについてはお話は控えさせていただきますが、決して区だけがみずからやっているわけではなくて、東京都にも必ずそういったものを情報としていただき、土地買収に当たってもそういったことも考慮していただきたいという旨は、常にお話をしているところでございます。 ○委員(風見利男君) 大分東京都のそんたくを始めているようですが、東京都の代弁をしなくてもいいわけで、そこは重ねて言っておきたい。  今、港区の最重要課題の一つに保育園の待機児童問題があります。区長は待機児童はなくなったと言っているのですが、実際は隠れ待機児童がいっぱいいるわけです。保育園の建設というのは、引き続き重要な課題だと思うのです。今回環状第四号線がもしでき上がったら、保育園がなくなってしまうと思うのですが、いかがですか。 ○高輪地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 今現在の環状第四号線の計画線を見る限りは、その計画線内に存在する保育園というのは、見当たらないようには感じてございます。 ○委員(風見利男君) あなた、これを読んでいませんね。読んでいなくて、そんな答弁をよくしますね。休憩をとって、もう一回全部読んできてください。この中に、2つの認可保育園がなくなってしまうと書かれていると思いますが、いかがですか。 ○高輪地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 2カ所が書かれているというところにつきまして、少し知識がなかったというところにつきましては、先ほどの答弁も含め、おわび申し上げます。どうもすみませんでした。 ○委員(風見利男君) だから、あなたたちはいいかげんなのです。環状第四号線ができたらどうなるのかと。皆さん、本当に死活問題なわけでしょう。なおかつ今保育園の建設は、区長もこういう計画で待機児童をなくしますと、毎回のように資料も出して記者会見をやっているわけではないですか。ことしは待機児童がなくなりましたと、ゼロになりましたと大見えを切っているわけです。だから、保育園の待機児童をなくすというのは、港区政にとっても極めて大事な課題なわけです。ところがこの道路を建設することによって2つの保育園がなくなると。  資料編です。環境影響評価書はこれでセットですから。白金台幼稚園や、中学校では頌栄女子学院のことなどいろいろ触れて、保育園では高輪夢保育園、コンビプラザ白金台保育園が計画道路内に位置していますと。もし道路が通れば、この保育園はなくなってしまうのです。これだけで百何十人の園児が行く場所を失う。こういう計画なのです。  どう思いますか。そういうことも知らずにそこに座ると。私は座る資格はないと思います。手を挙げて答弁するわけだから、責任を持って手を挙げて、わからなければ調べてくるというのが当たり前でしょう。  この猿町公園を保育園の代替園庭にしている保育園というのは、わかりますか。 ○土木課長佐藤雅紀君) 2園ございます。えほんのもり白金台保育園とニチイキッズ白金台保育園の2カ所と確認してございます。 ○委員(風見利男君) その代替園庭というのは、どういう位置づけだかわかりますか。 ○土木課長佐藤雅紀君) 園庭がないということがあって、こちらの児童遊園を代替として使っていると思っております。 ○委員(風見利男君) 使っているのではなくて、そこを代替園庭にしないと保育園の許可がおりないのです。だから、その2つの保育園が、この猿町公園が大幅になくなる、あるいは環状第四号線で分断されるということになったら、保育園の運営自体が大変なことになるわけです。そういう重大な問題を抱えているということなのです。やはりそういう認識も、保育園は保育課だということでは済まない。この中でもきちんと書かれているわけですから、きちんとその辺は認識していただきたい。  私も隅から隅までは読んでいませんが、そういう大事なところはすぐ気がつくので指摘しますけれども、少なくともそちらに座って答弁する立場にいる人は、私が環境影響評価書を持ってきたらそれくらいは予測すべきです。持っている人は本当に少ない。これは交通・環境等対策特別委員会に配られるから、ここにいる人は直接は関係ない人もいるのでしょうけれども。だって環状第四号線のことが話題になるのだったら、この環境影響評価について区民の声、東京都の見解がどうなのかというところは聞かれると思うのは当然だと思うのです。もう二度とこういうことがないように、強く指摘しておきたい。  この計画は、ここに住む住民にとって必要がない道路だ、と先ほど来やりとりがあって、東京都は何が何でも通そうと、ああいうふうに強引にやってくる可能性が強いわけです。ですから、住民の皆さん先ほど8割の方が反対されているということで、住民の皆さんが団結して東京都の一方的なやり方をはね返していくと私は確信しておりますが、東京都が本当に強引に何が何でもやろうとすると、強制執行とかいろいろな形でやってくることもないわけではないのです。そんなことをさせるわけにいきませんが。  そのためには、猿町公園の代替地を一生懸命探して、一日も早く移転しますよと、こんなことをやっていたら、東京都に足元を見られるわけです。請願者の方も最悪の場合とお話がありましたが、最後の方が東京都と土地の売買契約を結んで、支払いも済んで、代替地も見つかって引っ越しますよと、最後の方がこういう判こを押すまでは、港区は絶対その土地を手放すようなことはしないと。これは白金台幼稚園もあるので教育委員会にもかかわることですが、そんなことは絶対しないでいただきたい。  先ほど納税者の住民の立場に立って頑張るとおっしゃっているわけですから、もし港区が先行して東京都にこの土地を使ってくださいということになれば、住民に弓を向けることになるわけです。こんなことは絶対しないと思いますが、最悪の場合、こんなことは絶対しないと確約をしていただけますか。  こんな大事なことを土木課長に答えさせるわけですか。私はおかしいと思います。少なくとも街づくり事業担当部長や副区長がいるわけだから、そこが手を挙げないと。だって、土木課長にこのことを答えられますか。私は、そういう姿勢が区民から不信感を買うと思うのです。これは環状第四号線にとって、本当に決定的な問題ですよ。住民にとっても。だって、皆さんここがなくなったら、町会も崩壊する。解散しなければいけないかもわからないという、あんな切実な訴えを受けて、私どもも質疑をやっているわけで、真剣に考えてください、真剣に。誰が答えるのですか。
    街づくり事業担当部長(坂本徹君) 区といたしましては、住民の皆様のご意見をしっかり踏まえまして、しっかりした対応をしていきたいと思っております。この代替地の確保につきましては、先ほど来、土木課長が答弁申し上げているとおり、東京都に対しても強く求め、区も代替地の確保に努めてまいります。今後もこの姿勢をしっかり続けていって、最悪の事態は何としても代替地を確保するように東京都へ強く要請していきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○委員(風見利男君) 私はそんなことを聞いていないのです。請願代表者の方が最悪の場合とおっしゃっていたとおり、最悪東京都が強引に計画を進めて土地の買収に入っていくと。最終的にはこうなる可能性があるわけです。そこは住民の皆さんの頑張りで、ぜひはね返してほしいと思います。我々もできる限り、法的なこともあるし、環状第四号線自体がきちっと都市計画決定されていないという問題もあるので、引き続きこれはこれで追求していくし、そういうのを通じてこの計画が進まないように頑張りますが、東京都が強引に進めて、最悪の場合、この土地を港区の猿町公園を売るような事態になったときも、先ほどおっしゃっていたように、最後の最後まで、住民の最後の一人まで判こを押す。ここを見届けた上で区が最終的に処分を決めると。  でなければ、途中で東京都にどうぞと言えば、頑張っている住民に矢を射ることになるわけで、こんなことはないでしょうねと聞いているわけです。土木課長が立とうとしたから、土木課長でいいのかと言ったわけで、ぜひ最後の最後まで頑張っている住民を励まして、港区もやりますよと。こういう立場で答えてください。 ○副区長(小柳津明君) 環状第四号線の問題につきましては、私どもも、まず区民の十分な理解の上にこの計画を進めていただきたいということははっきり東京都に申し上げております。その中で、今いろいろ出てきた問題につきましては、改めて東京都に申し上げるとともに、今後も住民の立場に立ちまして、この計画については丁寧な対応をするように東京都に申し上げてまいります。  あわせまして、今、最後の土地の問題でございます。区民の皆様が合意されたということを確認してから、この土地の対応について考えさせていただきます。 ○委員(風見利男君) 最後の最後まで区民の方の頑張りを見届けて、その上でということですね。明らかになった。それはそれで、ただ、この事業が進まないように、引き続き頑張っていきたいと思います。  これから東京都が強引な動きにいろいろ出てくると思いますが、今、副区長にお答えいただいたとおり、区民や住民の立場を尊重して、強引なやり方は一切やらないということを強く東京都に申し入れてもらいたいと。これは大丈夫ですね。 ○副区長(小柳津明君) あくまでもこの環状第四号線につきましては、地域の皆さんの合意のもとに進めるということを強く申し上げておきます。 ○委員(風見利男君) だから、強引なやり方はやらないということでいいわけですね。 ○副区長(小柳津明君) あくまでも地域の人のご理解のもとということは、理解が進まないで行うということのないように申し上げていきます。 ○委員(風見利男君) 大事な答弁をありがとうございます。  そこで、もう時間なので最後にしますが、12月1日からNHKでスペシャル番組7回シリーズで「体感 首都直下地震ウイーク」の放映が始まりました。きのう、私はたまたまテレビのチャンネルを変えていたらやっていたので、食い入るように見ました。30年以内にいつ起きても不思議でないと言われるのが首都直下地震なのです。避難できる場所は絶対に必要なわけです。環状第四号線ができて避難場所がなくなると。こんなことがあってはならないわけなのです。  事業認可された高輪区間の事業費は、約870億円と言われています。さらに膨らむ可能性もあります。白金台区間の事業費は決まっていないようですが、この間の説明会の中では、600億円とか700億円ということが東京都から言われているようです。それもあくまで仮定の話で、事業費が幾らになるかわかりません。  莫大な都民の貴重な税金を使うわけです。必要のない道路建設に使うのか、住民の命を守るための避難場所を確保するのか。今、立ちどまって考えるときだと私は思うのですが、私の言うことは間違っていますでしょうか。いかがですか。 ○都市計画課長(冨田慎二君) 風見委員ご指摘のとおり、今NHKでいろいろな災害について放送しています。大きくは、人が避難するときに、人が1カ所に集まって逃げていくことで群衆雪崩が起きます。あとは火災がどんどん起きまして、風にあおられて火災旋風という形で、被害が広がるというような、いろいろな現象をNHKで今やってございます。  そちらにつきましても、区でもいろいろなまちづくりの中で安全な場所、安全なところを確保していく。例えば区でやっている事業であれば細街路ということで、4メートル道路を広げていったり、あとは都市計画のプロジェクトの中で避難場所、区民が逃げられる場所やオープンスペースを確保していったり、当然3日間ということではございますが防災備蓄倉庫の整備があります。食料や毛布、水なども備蓄して、安全・安心なまちづくりをきちっと、区民の生命・財産を守るのが区の仕事だと考えてございますので、そういう視点で頑張っていきたいと存じます。 ○委員(風見利男君) 私が言っているのは、お金の使い道を考えたときに、東京都といえどもお金に限りがあるわけで、本当にわずかの区間の道路をつくるのに700億円だ800億円だとかけることが今必要なのかということです。東日本大震災のときにもこの猿町公園にあふれるように、住民だけではなくて、近隣の会社の方々も避難されてきた。広くて何もない公園というのが、広場が絶対に必要なのです。  ですから、本当に無理な道路をつくるよりも、そのお金があるのであれば、そういう広場をつくったり、広い公園をつくったり、誰もが安心して避難できる場所をつくる。ここを本当に最優先で今やるべきときではないのかと言っているわけです。  首都直下地震は本当に来るのです。これが何百年先という話ではないわけで、30年以内に来ると言われているわけで、今手をつけなかったら、手をつけるときはないのです。ですから、そういうところにお金を使うことが今必要なのではないかと。私の言っていることは間違っていますかと聞いているわけです。余りあちこち飛び火しないで、しっかり聞かれたことに答えてください。 ○副区長(小柳津明君) 今、風見委員のおっしゃったことは、その趣旨を東京都にお伝えいたします。 ○委員(風見利男君) 東京都にぜひ大いに伝えてもらうと同時に、港区でも本当に住民の皆さん避難場所、いっとき避難場所をあちこちに確保しているわけで、要介護の方々の避難のためにもいきいきプラザなどを確保して、病院とも協定を結んだり、ホテルと協定を結んだり、いろいろな施策をやっているわけです。  しかし、これだけ大きなビルができたときに、本当に大きな広場というのが必要になる。それは東日本大震災の教訓ではっきりしたわけです。だから、駅前に近隣の方々が集まれるようなことをつくったりとかいろいろな手だてをやっているわけで、そういうところに目を向けていくという。ですから、やはり道路づくりよりも住民の安全あるいは働きに来ている人の安全、ここに一番力を注ぐべきだと強く申し述べておきたいと思います。 ○委員長(やなざわ亜紀君) ほかにご質問等はございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。  態度表明はいかがいたしましょうか。               (「お願いします」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) それでは、態度表明が必要ということですので、各会派、順次お願いいたします。まず、自民党議員団。 ○委員(うかい雅彦君) 先ほどもいろいろ申し上げましたが、隣接する目黒通りが道路拡張が完成するまでに何年の歳月を要したか。三田通りもそうでありますし、道路があるところを拡張するに当たってもそれだけ時間を要する話であるところを、全くの住宅地を通す計画であるということ。それがどれだけ大変であるかということを、やはりいま一度東京都にはしっかりと認識していただかないといけないと思います。  当然のこと、皆さんがご心配なさるのは当たり前のことでありますし、今回の請願では公園の話でありましたが、防災の面でもしっかりとした公園を整備しなければいけないということは東京都だってしっかり認識していかなければいけないことでもあります。また、高低差があって、低いところでは3メートル、4メートルの壁ができてしまう。そして、南、北と分断されてしまう中で、今まで病院に行き来できたものが行き来ができなくなる。そういったことについても、どういう形で対応するかということが一つも示されないままに何か話が進んでいるように感じてしまいます。そういったこともきちんと説明しながら、皆様にご理解をいただいていくべきことだと私らは考えております。  このままこのような状況で早急に東京都が計画を進めていくということ、住宅街を通すことがそんな簡単に進むことではないということは、しっかりと東京都には認識していただかなければいけないと思っております。  そういった意味でも、まだまだこのことに関しては区が要請したことに対して、しっかりと東京都がどういう対応をしてくるかということもこの委員会に報告していただきながら、私らもしっかりと意見を述べていくという形が必要と認識しております。そういった意味でも、申しわけないのですが、これからもしっかりと私たちは区民の皆様と見届けていかなければいけない、しっかりと報告を受けながら議論していくという形で、継続審議でお願いいたします。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 次に、みなと政策会議。 ○委員(七戸じゅん君) 数少ない都心の子どもたちの遊び場でもありますし、コミュニティの町会の場でもあります。消防団の倉庫でもありますし、有事の避難場所でもあるという、とても大事な公園でございます。  先ほど私、決意を聞きました。東京都とは港区はしっかり交渉も当然すべきなのですが、もう港区独自でしっかり代替地を見つけるという決意を伺いました。継続でお願いします。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 続いて、公明党議員団。 ○委員(近藤まさ子君) 私は、請願者の最初の説明の中で、このような請願を、同じ趣旨のものを2回も出すということは不本意というお声もいただきました。本当にこの間、昨年請願を審査して継続で終わりましたが、この1年間港区が本当に住民の方々に寄り添ったのかということに関しては、違うのではないかなという思いをいたしました。  住民の方がこれだけ悩んで、ずっと住み続けている方々が町をどういうふうに思っていくのか。また、これから先の防災に備えて、どういうふうな考えでいるのか。そういうこともしっかりと受けとめながら東京都と交渉し、そしてその交渉の結果、区の思いを住民の方にもしっかりとつないでいくと申しましょうか、本当に昨年の請願を出されてからこの1年間の住民の方と区のやりとりがほとんどなかったということはとても残念でなりません。  この請願は、東京都に敷地を譲渡しないでいただきたいという趣旨ですけれども、最後の最後、請願者の方がおっしゃったように、最後の地権者が判を押すまで、この公園は何とか残していただきたいという、その思いは受けとめたと港区でも思っておりますので、そうしたことも私たちはしっかりと見届けながら、この委員会でも質疑をしていきたいと思います。この請願に関しましては、継続審査でお願いいたします。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 続いて、共産党議員団。 ○委員(風見利男君) るる質疑の中で大事な点は確認をしました。住民の皆さんがこれから運動する上で大きな答弁も得たのではないかと確信しております。  きょう請願文も読みましたし、請願代表者の方々のお話を聞いて、一つの公園がいかに地域コミュニティの核となって大事なことかと。あるいは、近隣の子どもたち、働きに来ている人たちの命を守る上でどれほど大事な役割をしているのかということもよくわかりました。  そこに無謀な道路をつくると。それも道路があってそれを拡幅するならともかく、全く道路のないところに東京都が勝手に線を引いて、道路をつくるから皆さん出ていってくださいよと。こんな計画はもともとおかしなわけで、主権者は国民なわけで、そこの声を無視したような計画というのは、私はいずれ破綻すると確信しています。きょう出された請願をぜひ私は採択したいと。そのために署名議員にもなったわけで、ここにたくさんの署名議員がいますが、皆さん共通だと思うのです。署名した以上は、どんなことがあっても頑張って請願を通すという立場を貫くのは当然のことだと思います。  いずれにしても、住民の皆さんの願いがしっかり引き続き実現できるように、これを採択することで区の後押しにもなるわけですから、区と議会と住民が一緒になって東京都に働きかけていくという点から、ぜひ採択をしていただきたいと思います。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 次に、まちづくりミナト。 ○委員(玉木まこと君) 先ほど質疑の中で、道路のネットワークということと住民の理解という質問をさせていただきました。請願の趣旨であります公園と幼稚園の敷地を譲渡しないでいただきたいということについてです。現時点で早急に譲渡しないという結論を出すというのは、なかなか難しいと考えています。住民の理解を得てから判断するということがありました。また、現状では、住民の理解が得られていないという答弁もございました。この計画がまだ事業認可されておりませんので、そうした声を区は東京都にしっかりと伝えていただき、この計画の今後の行方というものについてしっかり注視していただきたいと思います。  そうした点から、今回の請願については継続とさせていただきます。 ○委員長(やなざわ亜紀君) 態度表明は終わりました。  継続との意見が出ておりますので、まず継続についてお諮りしたいと思います。採決の方法は挙手採決といたします。  「請願元第13号」について、今期継続とすることに賛成の方は挙手をお願いします。                    (賛成者挙手) ○委員長(やなざわ亜紀君) 挙手多数と認めます。よって、「請願元第13号」は今期継続とすることに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(やなざわ亜紀君) 次に、審議事項(2)「発案元第5号 街づくり行政の調査について」を議題といたします。  本発案について、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(やなざわ亜紀君) そのほか、何かございますでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(やなざわ亜紀君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。                 午後 2時47分 閉会...