芝地区総合支所副
総合支所長・
芝地区総合支所管理課長兼務 高 嶋 慶 一
企画経営部長 浦 田 幹 男
企画課長・
区役所改革担当課長兼務 大 浦 昇 オリンピック・
パラリンピック推進担当課長・
全国連携推進担当課長兼務 白 石 直 也
用地・
施設活用担当課長 高 澤 大 輔 区長室長 大 澤 鉄 也
財政課長 荒 川 正 行 施設課長 大 森 隆 広
用地・
施設活用担当部長 中 島 博 子
防災危機管理室長 長谷川 浩 義
防災課長 白 井 隆 司 危機管理・
生活安全担当課長 滑 川 寛 之
総務部長 北 本 治
総務課長 湯 川 康 生 人権・
男女平等参画担当課長 江 村 信 行
情報政策課長 若 杉 健 次 人事課長 太 田 貴 二
人材育成推進担当課長 八 木 弘 樹
契約管財課長 吉 田 宗 史
総務部副参事 関 本 哲 郎
会計管理者(
会計室長事務取扱) 亀 田 賢 治
選挙管理委員会事務局長 高 橋 辰 美
選挙管理委員会事務局次長 井 上 茂
監査事務局長 横 山 大地郎
監査事務局次長 伊 藤 忠 彦
〇会議に付した事件
1 審議事項
(1) 区長報告第15号 専決処分について(和解)
(2) 議 案 第113号 令和元年度港区
一般会計補正予算(第5号)
(3) 議 案 第114号 令和元年度港区
介護保険会計補正予算(第3号)
(4) 議 案 第115号 物品の購入について(
福祉総合システム用ソフトウェア)
(5) 議 案 第125号
工事委託契約の変更について(南麻布四丁目
障害者支援施設等新築工事)
(以上元.11.28付託)
(6) 請 願元第4号 港区における
特定遊興飲食店営業の
指定地域追加願いに関する請願
(元.6.20付託)
(7) 発 案元第3号
地方行政制度と財政問題の調査について
(元.5.29付託)
午後 1時00分 開会
○委員長(杉本とよひろ君) ただいまから、
総務常任委員会を開会いたします。
本日の署名委員は、なかね委員、黒崎委員にお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○委員長(杉本とよひろ君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「区長報告第15号 専決処分について(和解)」を議題といたします。理事者の説明を求めます。
○総務課長(湯川康生君) ただいま議題となりました審議事項(1)「区長報告第15号 専決処分について(和解)」につきまして、本日12月2日付当
常任委員会資料№1に基づき、ご説明します。なお、資料では
個人情報保護のため一部マスキングをかけているところがありますので、あらかじめご了承ください。本案は、区ほか2名が被告として訴えられておりました
損害賠償請求訴訟事件について、原告と和解をしたものです。
それでは、資料№1の項番1、訴訟の概要をごらんください。訴えを起こされたのは平成30年6月8日、当事者である原告は、港区南麻布五丁目2番5号に所在する
マンションの管理組合、
ザ・ハウス南麻布管理組合です。請求の趣旨は、損害賠償として1,174万410円及び遅延損害金の支払いを求めるものです。
次に、項番2、事件の概要です。平成29年4月17日、区の
ペットボトル集積所回収運搬業務を受託している
事業者所有の貨物自動車が、
マンションの
地下駐車場出入口に設置された
シャッターに接触し、これを破損しました。
マンションの管理組合、事業者及び区は、交渉を重ねてきましたが、解決に至らなかったため、管理組合は、事業者、事業者の従業員及び区に対し、平成30年6月8日、
東京地方裁判所に訴訟を提起しました。その後、審理が行われてきましたが、今般同裁判所から和解勧告がなされたので、和解により本件事件の解決を図ることとしました。
1枚おめくりいただき、3ページをごらんください。上の位置図が事故が発生した
マンションの場所です。下の拡大図は、事故が発生した
マンションの
地下駐車場出入口付近をお示ししています。下の拡大図で説明します。この
マンションの
地下駐車場出入口には
シャッターが設置されておりまして、通常は下におりている
シャッターを開けて出入りするという利用の仕方となります。図の上側から駐車場内に入ってきた事業者の車両が、駐車場内に設置されている
資源ごみ保管場所で
ペットボトルを回収しました。通常ですと駐車場内で車両を旋回、Uターンをして、前進して駐車場から出ていっていたということですが、この日は
資源ごみ保管場所周辺に駐車している車両が多く、バックのまま駐車場から出ていくことになりました。その際に起こした事故となります。
次の4ページをごらんください。一番上の写真は、駐車場内の
シャッターとその損傷箇所を丸印でお示ししています。中段の写真は
シャッターの損傷箇所を拡大したものです。
リング式シャッターの一部分がへこんでいるのがごらんいただけるかと思います。一番下の写真は、今回事故を起こした事業者の車両と同型の区所有の車両を参考におつけしています。
5ページは
交通事故証明書の写しです。甲は事故を起こした事業者の運転手、乙は
マンション管理組合です。
1ページにお戻りください。項番3、訴訟の経緯です。区に訴状が到着したのが平成30年7月9日、その後、
東京地方裁判所において、平成30年8月28日から本年11月8日まで、計12回の訴訟手続が行われております。令和元年10月11日の第11回
弁論準備手続において、裁判所から和解条項案が提示されました。審理を通じて区の主張が認められ、区が債務を負う内容とはなっていないことから、区は
和解事項案に同意し、令和元年11月8日の第12回
弁論準備手続において和解が成立いたしました。
項番4、和解条項です。まず、(1)事業者及び従業員は管理組合に対し、本件事故による
損害賠償債務として連帯して1,000万円の支払義務があることを認める。区にかかわる和解条項は、2ページをお開きください。(3)管理組合は、事業者等に対するその余の請求及び区に対する請求をいずれも放棄する。(4)管理組合、事業者等及び区は、管理組合と事業者等及び区との間には、本件事故に関し、本和解条項に定めるもののほかに何らの債権債務がないことを相互に確認する。(5)訴訟費用は各自の負担とする、とするものです。
最後に、項番5、専決処分の日は、和解締結の日です。令和元年11月8日の第12回
弁論準備手続において、和解を締結する専決処分を行いました。なお、6ページに和解条項をおつけしております。一部、運転手の個人名及び振込先の銀行口座が記載されているところにマスキングしております。
説明は以上でございます。よろしくご審議の上、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
○委員長(杉本とよひろ君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご発言のある方はどうぞお願いします。
○委員(土屋準君) これは
シャッターを損傷させた事故ということですけれども、これで1,000万円強の賠償請求をされているのですけれども、内訳を教えてください。
○総務課長(湯川康生君) 事故が発生したのが平成29年4月17日です。この
シャッターを実際に修理を行ったのが、連休を挟んで5月25日から29日までの4日間です。その間、先ほど写真でごらんいただいたとおり、
シャッターがへこんでいて正常な作動が難しいことから、この工事が完了するまでの間、24時間体制の警備員をつけていたと聞いております。
シャッターの交換に要する費用が400万円強、それから、この警備員の人件費にあたる部分が半分ぐらいということで、請求額としては1,174万円となっております。
○委員(横尾俊成君) もともと区に対しても損害賠償を求めていたということなのですが、これはどのような理由で求めていたのか。それから、結果的には裁判所は区に対しては認めないということだったのですが、その理由もあわせてお伺いします。
○総務課長(湯川康生君) 当初、区が被告に名を連ねたことについてですけれども、原告からは、本来区が行うべき
ペットボトルの回収業務を受託していた事業者が起こした事故ですので、そういう意味では本来区が実施すべきことということで、区の責任も一定程度あるのではないかと考えておられたということです。この間、10回ほどの手続の中で、原告の方からは、いろいろな主張ややりとりをする中で、区に対する請求はしないという意思が表明されて、相被告となっているこの事業者についても、
一定程度損害賠償をすることになりました。最終的な和解案が裁判所から提示される段階では、区の方にはもう賠償を求めないという原告の意思があったと聞いております。
○委員(なかね大君) 先ほど1,000万円の内訳が、修理代と人件費と伺いました。もともと解決に至らなかったのは、どこが一番問題になったのか教えてください。
○総務課長(湯川康生君) 今回の事故は、この事故が起こった当日、4月17日には、事業者の運転手、それから同乗していた作業員も、事故を起こしたという認識がなく、そのまま次の現場に向かっていました。2日後に
マンションの管理人から、
シャッターがへこんでいるということで、防犯カメラから、区の
委託事業者の車が起こしたのではないかというご連絡があって、区も入って現場に確認に行きました。その後、当該車両が起こした事故とわかりましたので、この事業者の保険会社と管理組合の管理会社とで20回ほど協議をしてきたと聞いております。その中で、事業者の方としては、みずからのところで引き起こした事故という認識が従業員からの事情聴取でもわかりましたので、賠償するという意思はあったようなのですけれども、1,000万円というかなり高額だったことから、費用の内訳についての資料をいただきたいということで、やりとりしていましたが、その提示がなかったということで、原告の方はある程度裁判を見据えて協議をしていたのではないかと聞いております。そのようなことから、内容としては、警備にあたる人件費のところでの双方の乖離があったと聞いております。
○委員(なかね大君) 基本的にはこの原告の求める賠償額がほぼ認められたという内容ですか。
○総務課長(湯川康生君) 訴訟の中では、1,174万410円の賠償ということでしたが、結果的には事業者が1,000万円を賠償することになりましたので、満額ではないですけれども、ほぼその額ということで、原告も和解に応じたと考えております。
○委員長(杉本とよひろ君) 私から1点。そもそも論で恐縮なのですけれども、こういった事故は、以前もみなと
リサイクル清掃事務所で何回かあったのですけれども、今回のような場合、車がバックで出るときには、同乗しているもう一人の方が必ず誘導する、これまでも事故に関する質疑の中では必ず誘導するとおっしゃっていたのだけれども、今回はどうだったのか、そこら辺わかれば教えてください。
○総務課長(湯川康生君) これは確認しました。今回の事業者でも
作業マニュアルを設けているそうです。誘導をしっかり行うことは徹底されていたはずなのですけれども、今回この事故が起こったときには、運転手がバックで下がるときに、同乗していた作業員が
シャッターをあけに行くことに気をとられて、車両と
シャッターの位置関係等を見て誘導していなかったことが原因ということです。これらについては事業者だけではなくて、区からの委託を受けているのは東京都
環境衛生事業協同組合で、そこの組合員が今回の事業者なのですが、組合に所属している全事業者に対して、今回の事故を契機に改めて注意が徹底されたと聞いております。区としても、区が起こした事故ではありませんが、同様に他山の石としてということで、みなと
リサイクル清掃事務所の中でも徹底したと聞いております。
○委員長(杉本とよひろ君) はい、わかりました。
それでは、ほかにご質問等なければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決については、簡易採決でよろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) それでは、審議事項(1)「区長報告第15号 専決処分について(和解)」は、報告のとおり了承することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) ご異議なきものと認め、本件は満場一致をもって報告のとおり了承すべきものと決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○委員長(杉本とよひろ君) 次に、審議事項(2)「議案第113号 令和元年度港区
一般会計補正予算(第5号)」、審議事項(3)「議案第114号 令和元年度港区
介護保険会計補正予算(第3号)」の2案を一括して議題といたします。理事者から提案理由の説明を求めます。
○財政課長(荒川正行君) それでは、審議事項(2)「議案第113号 令和元年度港区
一般会計補正予算(第5号)」及び審議事項(3)「議案第114号 令和元年度港区
介護保険会計補正予算(第3号)」について、ご説明いたします。既にお配りしております港区各
会計補正予算書をごらんください。
最初に、令和元年度港区
一般会計補正予算(第5号)についてご説明いたします。
2ページをごらんください。初めに、
歳入歳出予算の補正です。
歳入歳出予算の補正額は10億8,031万円の増額で、補正後の
歳入歳出予算の総額は1,467億3,717万1,000円となります。
次に、
債務負担行為の補正です。内容については、後ほどご説明いたします。
3ページをごらんください。第1表、
歳入歳出予算補正です。歳入予算の補正額の内訳は、分担金及び負担金4,201万5,000円の減、
国庫支出金4,503万5,000円の増、都支出金9,010万6,000円の増、繰入金7億7,340万円の増、繰越金2億2,
828万円の増、諸収入1,449万6,000円の減となり、
歳入補正額の合計は10億8,031万円の増額です。
4ページをごらんください。歳出予算の補正額の内訳です。民生費2億7,032万円の増、衛生費3,659万円の増、土木費7億7,340万円の増となり、
歳出補正額の合計は10億8,031万円の増額です。
5ページをごらんください。第2表、
債務負担行為補正です。規定の
債務負担行為の追加が3件です。(仮称)
文化芸術ホール整備保留床取得は、期間を令和元年度から令和8年度、限度額を78億4,080万円として、旧
神応小学校改修基本設計は、期間を令和2年度、限度額を2,675万5,000円として、
高橋是清翁記念公園管理事務所建設は、期間を令和2年度、限度額を5,251万円として、それぞれ追加するものです。
次に、令和元年度港区
介護保険会計補正予算(第3号)についてご説明いたします。
8ページをごらんください。
歳入歳出予算の補正額は300万円の増額で、補正後の
歳入歳出予算の総額は173億9,056万2,000円となります。
9ページをごらんください。第1表、
歳入歳出予算補正です。歳入予算の補正額の内訳は、繰入金300万円の増となり、
歳入補正額の合計は300万円の増額です。
10ページをごらんください。歳出予算の補正額の内訳です。諸支出金300万円の増となり、
歳出補正額の合計は300万円の増額です。
続きまして、
補正予算説明書について、会計ごとにご説明いたします。ページをおめくりいただき、令和元年度港区
一般会計補正予算(第5号)説明書に沿ってご説明いたします。
まず、歳入の説明です。
6ページをごらんください。分担金及び負担金の補正額は4,201万5,000円の減額です。項の1、負担金において、保育園費を減額するものです。
次に、
国庫支出金の補正額は4,503万5,000円の増額です。項の2、国庫補助金において、
保育対策総合支援事業費を増額するものです。
次に、都支出金の補正額は9,010万6,000円の増額です。項の2、都補助金において、
保育対策総合支援事業費等を増額するものです。
次に、繰入金の補正額は7億7,340万円の増額です。項の1、
基金繰入金において、
公共施設等整備基金繰入金を増額するものです。
次に、繰越金の補正額は2億2,
828万円の増額です。
次に、諸収入の補正額は1,449万6,000円の減額です。項の7、雑入において、港区保育室収入を減額するものです。
次に、歳出のご説明です。
10ページをごらんください。民生費の補正額は2億7,032万円の増額です。項の1、
社会福祉費において、
養護老人ホーム等入所措置を増額するものです。
引き続き、12ページをごらんください。項の2、
児童福祉費において、保育士等宿舎借上
支援事業等を増額するとともに、財源の更正を行うものです。
14ページをごらんください。衛生費の補正額は3,659万円の増額です。項の1、
保健衛生費において、
小児初期救急診療事業等を増額するものです。
16ページをごらんください。土木費の補正額は7億7,340万円の増額です。項の4、公園費において、(仮称)高輪三丁目
児童遊園用地取得を計上するものです。
続きまして、18ページをごらんください。こちらは、
債務負担行為支出額予定調書です。(仮称)
文化芸術ホール整備保留床取得については、限度額を78億4,080万円、期間を令和元年度から令和8年度、財源は全額を一般財源としております。旧
神応小学校改修基本設計については、限度額を2,675万5,000円、期間を令和2年度、財源は全額を一般財源としております。
高橋是清翁記念公園管理事務所建設については、限度額を5,251万円、期間を令和2年度、財源は全額を一般財源としております。
以上が、
一般会計補正予算(第5号)の内容の説明になります。
続きまして、令和元年度港区
介護保険会計補正予算(第3号)説明書に沿ってご説明いたします。
まず、歳入の説明です。
24ページをごらんください。繰入金の補正額は300万円の増額です。項の2、
基金繰入金において、
介護保険給付準備基金繰入金を増額するものです。
次に、歳出の説明です。
28ページをごらんください。諸支出金の補正額は300万円の増額です。項の1、償還金及び還付金において、第1号被
保険者過誤納還付金を増額するものです。
以上が、
介護保険会計補正予算(第3号)の内容のご説明です。
引き続きまして、補正予算に関連して
補足説明資料を調製したのでご説明いたします。本日付当
常任委員会資料№2をごらんください。
債務負担行為補正の説明としまして、(仮称)
文化芸術ホール整備費の内訳を示す資料を調製いたしました。資料の中の金額欄は、
文化芸術ホールの整備に係る全体額を、保留床分の金額欄については、全体額のうち今回
債務負担行為を設定する分をあらわしております。
全体の整備費は、①の土地の経費と②の建物の経費を合わせた125億8,520万円で、うち今回
債務負担行為を設定するのが78億4,080万円となります。この78億4,080万円には土地の経費のほか、建設費の内訳にお示しのとおり、例えば劇場の椅子など、一部設備に要する経費も含むものです。なお、演台や各種マイク、ピアノやアンプなどの備品類は、別途購入の予定です。
補正予算に係る説明については以上です。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。
○委員長(杉本とよひろ君) 説明は終わりました。これより質疑を行います。ご質問等ございます方は、順次発言をお願いします。
○委員(なかね大君) 2点あります。1点は、
債務負担行為の補正で、旧
神応小学校改修基本設計に係る話がありますけれども、これは全体の工事などに関しては特に変更は出ないのでしょうか。
○財政課長(荒川正行君) 全体のスケジュールについては、特に大きな影響はございません。
○委員(なかね大君) ありがとうございます。あと2点目に、一般会計の方の高輪三丁目
児童遊園用地取得ですけれども、そもそもこの高輪三丁目児童遊園が計画された背景がわかりましたら教えてください。
○財政課長(荒川正行君) 今回、用地の売却の情報を得まして、用地の取得と活用について、区役所内部で検討を進めました。1つは、
認知症高齢者グループホームとして活用できないか、また、園庭を備えた
認可保育園としての整備ができないか、そして、今回活用します児童遊園として整備できないかということで検討してまいりました。まず、
認知症高齢者グループホームについては、高齢者の方9人を1つのユニットとして3
ユニット対応が可能な施設でないと、経営が成り立たないと言われております。今回の施設のスペースですと、最大でも2ユニット、18人分の規模しかできないということで、なかなかここは利用が難しいということになりました。また、
認可保育園は、保育園の建物自体を建てることはできるのですが、基準を満たす程度の園庭が確保できないということがありました。この周辺に
私立認可保育園があるのですけれども、園庭がなく困っている中で、さらに園庭がない保育園をつくることは難しいということが判断としてありました。最後の児童遊園ですが、このエリアは将来的に環状第4号線の事業で、用地として予定されていて、一部の遊び場が使えなくなるという状況があります。先ほどご説明した
私立認可保育園2園はそこを園庭がわりに使っていたような状況もありますので、今回この用地を使うことにより児童遊園として整備して、通常の児童遊園の使い方ももちろんですけれども、園庭のない
私立認可保育園の園庭の代替としても使えるということで、これが最適ではないかと今回計画をしたものです。
○委員(なかね大君) では、今は環状第4号線にかかる部分の高輪台遊び場の代替地としての意義が含まれるということについて、町会の皆さんはまだご存じないのですか。
○財政課長(荒川正行君) 今回、補正予算のご審議をいただいてから、総合支所を中心に周辺の町会の皆様にご説明に入る予定です。
○委員長(杉本とよひろ君) ほかにご質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) なければ、私の方からも質問します。高輪三丁目の用地取得なのですけれども、今言った児童遊園ということで取得を考えているのですけれども、その際に、例えば、国家公務員共済組合連合会から一定の条件というか、何か示されたのがあるのかどうか。
○財政課長(荒川正行君) 減額の措置など、特にそういったものはございません。
○委員長(杉本とよひろ君) 最後にもう一点。ここは高輪台遊び場の代替地ということですけれども、面積としてはどれぐらいの差異があるのか。それとあわせて、この近隣には
マンションがあるのですけれども、説明等はこれからだとは思うのですけれども、そこら辺はどのように区として考えているのか。
○財政課長(荒川正行君) まず、今回取得を予定しています用地の面積が大体458平米になります。もともと使っていた高輪台遊び場が527平米で、若干狭くはなるのですけれども、児童遊園用地として活用できるということでございます。
2点目の近隣の方へのご説明です。今、区がつくるさまざまな施設が、なかなかご理解がいただけない部分もありますけれども、丁寧にご説明した上でご理解いただけるように努めてまいります。
○用地・
施設活用担当部長(中島博子君) 先ほど国家公務員共済組合連合会の方から高輪三丁目児童遊園に関して何か示されたものはないかというご質問に関してですが、当初、国家公務員共済組合連合会からは、福祉施設など公共の用に供するものということでの提示はありました。児童遊園も十分に公共の用に供するということで、今回了解を得たものです。この部分修正いたします。
○委員長(杉本とよひろ君) わかりました。ありがとうございます。
この前の白金台の件もそうなのですけれども、区が考えて計画しても、近隣からいろいろな声が出て、なかなかそれが実現できなかったという事例もありますので、ここに関しては十分丁寧に説明していくことが必要かなと感じましたので、一言申し添えました。
ほかにご質問等なければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決については、簡易採決でよろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) それでは、審議事項(2)「議案第113号 令和元年度港区
一般会計補正予算(第5号)」について採決いたします。
「議案第113号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) ご異議なきものと認め、「議案第113号 令和元年度港区
一般会計補正予算(第5号)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。
続きまして、「議案第114号」についても、簡易採決でよろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) それでは、審議事項(2)「議案第114号 令和元年度港区
介護保険会計補正予算(第3号)」について採決いたします。
「議案第114号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) ご異議なきものと認め、「議案第114号 令和元年度港区
介護保険会計補正予算(第3号)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○委員長(杉本とよひろ君) 次に、審議事項(4)「議案第115号 物品の購入について(
福祉総合システム用ソフトウェア)」を議題といたします。理事者の提案理由の説明をお願いいたします。
○
契約管財課長(吉田宗史君) ただいま議題となりました審議事項(4)「議案第115号 物品の購入について(
福祉総合システム用ソフトウェア)」、提案の補足説明をいたします。本議案は、
福祉総合システム用ソフトウェアの購入について、ご承認を求めるものでございます。本日付当
常任委員会資料№3を補足資料として調製しましたのでごらんください。
項番1、購入の目的は、福祉総合システムの更新です。入札(見積)経過調書については、表紙をおめくりいただき別紙1をごらんください。本件は、購入物品の唯一の販売事業者であることから、入札ではなく随意契約を締結するものです。購入の相手方は、日本電気株式会社公共・社会システム営業本部です。購入価格は3,344万5,610円です。
別紙1の裏面をごらんください。随意契約とした理由です。本件は、福祉総合システムで使用するサーバOSのサポートが終了することに伴う更新です。福祉総合システムは、当該事業者が開発したシステムであり、購入物品はシステムを開発した当該事業者のみから購入することができるため、当該事業者を契約の相手方として随意契約を締結いたします。
表紙にお戻りいただきまして、項番3、購入物品は、記載のとおりです。
項番4、福祉総合システムの概要については、2枚おめくりいただき、別紙2をごらんください。福祉総合システムは、高齢者福祉、障害者福祉、保育、児童福祉、生活保護、資金貸付を総合的に管理し、区民サービスを迅速・的確かつ効率的に提供するシステムです。システムを使用する各課は、資料の下段の表に記載する主な事業について、区民からの申請を受けシステムで処理しサービスを提供しています。
表紙にお戻りいただき、項番5、納入場所は、港区指定場所です。
項番6、納期は、令和2年3月31日です。
説明は以上です。よろしくご審議の上、ご決定くださいますよう、お願い申し上げます。
○委員長(杉本とよひろ君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございます方は、順次ご発言をお願いします。
○委員(土屋準君) システムの更新ということですけれども、導入したのはいつですか。
○
契約管財課長(吉田宗史君) システム自体は平成23年9月から稼働しています。前回のシステム更新については、平成26年度に行っております。
○委員(土屋準君) 前回平成26年度に更新したということで、5年たっているわけですけれども、この後、もう5年したらまた更新というタイミングがあるのでしょうか。
○
契約管財課長(吉田宗史君) 今回OSのサポート終了で5年ということですけれども、また次回の更新が5年になるか6年になるかですけれども、一定期間の中で更新はあり得ると考えています。
○委員(横尾俊成君) サポート終了のたびに毎回3,000万円支出するということですけれども、この間、例えばほかのシステムの導入、あるいはクラウドとか、ほかのことを検討した経緯はあるのか、それとも、基本的にこれをずっと更新し続けていくのか。
○
情報政策課長(若杉健次君) 今回OSの更新に伴ってソフトウェアを購入することになりますけれども、福祉総合システムそのものについては継続してサポートを受けられるということで、引き続き利用は可能となっております。今後、一定程度の期間に所管の方で、今のシステムを使い続けるのがいいのか、もしくは何らかの機会に別のシステムも含めて更新していった方がいいのかを検討していくと聞いております。当面は事業者のサポートはありますので、今回OSの更新をすれば安心して利用は可能かと思います。今回対象となっている福祉総合システムは、ハードウェア、サーバについては、外部のデータセンターに置いていまして、そこの情報セキュリティへの配慮がありますので、専用の回線を使って、プライベートクラウドという形で利用しております。インターネットについては、大切な住民情報を扱うことになりますので、インターネットクラウドの利用は課題が多いと思いますけれども、クラウド利用も含めて適宜適切に、こちらのシステム以外にも検討していければと考えております。
○委員(横尾俊成君) いろいろなシステムがあると思いますので、適宜検討していただいて、ひたすらただ支出し続けるのがいいのかどうかも含めて、今後、検討いただきたいです。ちなみに、ここに書いてある福祉総合システムには、高齢者福祉、障害者福祉等々いろいろありますけれども、それ以外にも大きな基幹システムがあって、それも基本的には同じようにOSをアップデートしている状況なのでしょうか。
○
情報政策課長(若杉健次君) 横尾委員ご指摘のとおり、サーバOSのサポートが切れますので、それに基づいて適切に他のシステムについても対応していくことになるかと思います。
○委員長(杉本とよひろ君) ほかにご質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決については、簡易採決でよろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) それでは、審議事項(4)「議案第115号 物品の購入について(
福祉総合システム用ソフトウェア)」を採決いたします。
「議案第115号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) ご異議なきものと認め、「議案第115号 物品の購入について(
福祉総合システム用ソフトウェア)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。
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○委員長(杉本とよひろ君) 次に、審議事項(5)「議案第125号
工事委託契約の変更について(南麻布四丁目
障害者支援施設等新築工事)」を議題といたします。理事者からの提案理由の説明を求めます。
○
契約管財課長(吉田宗史君) ただいま議題となりました審議事項(5)「議案第125号
工事委託契約の変更について(南麻布四丁目
障害者支援施設等新築工事)」、提案の補足説明をいたします。本件は、平成29年12月8日に議決いただきました南麻布四丁目
障害者支援施設等新築工事委託契約について、受託事業者の工事契約における契約落差金が生じたこと、地中障害物の処理及び安全対策追加工事等を実施したことから、契約金額を変更することについてご承認を求めるものです。本日付当
常任委員会資料№4を補足資料として調製しましたので、ごらんください。
項番1、件名は、南麻布四丁目
障害者支援施設等新築工事委託契約です。項番2、契約の相手方は、社会福祉法人健誠会です。項番3、施設概要です。名称は港区立児童発達支援センター・港区立障害者支援ホーム南麻布です。所在地、敷地面積、建築面積、延床面積及び規模・構造は記載のとおりで、児童発達支援センターは1階、障害者支援ホームは2階及び3階の一部となります。項番4、履行期間は記載のとおりです。項番5、変更内容です。(1)契約金額について、当初金額は16億774万2,481円だったものを、9,952万7,177円減額し、確定金額を15億821万5,304円に変更いたします。
1枚おめくりいただき、2ページをごらんください。(2)確定金額内訳です。1、工事等入札確定金額は14億5,712万1,270円です。2、地中障害物処理等追加経費は4,215万1,034円です。内訳です。まず、地中障害物処理が1,553万4,574円です。
3ページをごらんください。(1)地中障害物処理等追加経費の内容です。まず、①地中障害物処理の内容です。基礎工事で出現した想定されていない地中障害物の処理です。総量は34.1立米、内訳は記載のとおりです。また、PC杭が20本見つかったため、引き抜いています。
資料を2枚おめくりいただき、7ページをごらんください。地中障害物の発生位置図です。図の左上、楕円の位置に、PC杭が12本、楕円の中のL字型の中にPC杭が8本発生し、処理しております。その他の地中障害物については記載のとおりです。
2ページにお戻りください。表の2、内訳②区立施設の設備等の変更です。金額は2,661万6,460円です。主なものは障害者支援ホームの浴室レイアウト変更、看護準備室設置、床暖房増設、児童発達支援センターの手洗い器増設、観察用マジックミラー増設です。
3ページをごらんください。3ページ及び4ページに各工事の写真を掲載しています。
2ページにお戻りください。表の3、新たな地中障害物処理等追加経費は894万3,000円です。内訳です。まず、地中障害物処理が221万7,241円です。次に、下水道接続工事に伴う試掘が68万8,224円です。次に、安全対策のための追加工事が603万7,535円です。内訳は、障害者支援ホームバルコニー溝蓋設置、児童発達支援センター遊戯室柱防護パッド取付、前面道路ガードパイプ設置、コーナーガードの設置です。確定の金額の合計は15億821万5,304円です。
資料を1枚おめくりいただき、5ページをごらんください。(2)新たな地中障害物処理等追加経費の内容です。①地中障害物処理です。外構工事で出現した想定されていない地中障害物の処理です。総量は68.2立米で、内訳は記載のとおりです。
資料を2枚おめくりいただき、8ページをごらんください。地中障害物の発生位置図です。図面の右側の①及び下の②の部分から発生しています。
5ページの表にお戻りください。②下水道接続に伴う試掘です。下水本管接続工事について、同所付近に埋設されているNTT通信ケーブルへの影響を確認するための試掘工事です。
③安全対策のための追加工事は4件で、内訳は記載のとおりです。
表の下及び次の6ページに各工事の写真を掲載しています。
2ページにお戻りください。項番6、変更理由は先ほど説明したとおりです。
項番7、施設の外観図は写真のとおりです。
私からの説明は以上です。よろしくご審議の上ご決定くださいますようお願い申し上げます。
○委員長(杉本とよひろ君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。ご質問等ございます方は順次ご発言をお願いします。
○委員(土屋準君) 当初金額は約16億円台で、今回確定額が約15億円くらいなのですけれども、次のページを見ますと、最初の入札確定金額が約14億円なのですけれども、一旦この約14億円で確定して、そこから増えて結局この約15億円になったということでしょうか。
○
契約管財課長(吉田宗史君) 初めに、議会で16億円強で議決をいただきました。その後、社会福祉法人健誠会の方で入札を行いまして、その結果が14億5,000万円強ということで確定しております。その後、今、土屋委員が言われたとおり、追加工事が2回あったことで、その足した部分とで結果として約15億円ということで確定して、今回改めて議会の方に契約変更ということでご提案しております。
○委員(横尾俊成君) 一度確定した金額と今回を比べると、結構大きな変更になっているかと思うのです。これは社会福祉法人健誠会が工事の見積もりをとってやっているのですけれども、地中障害物の処理の追加経費が2回出てきて、地中障害物の処理というのは途中でわかったことだとは思うのです。その他に区立施設の設備等の変更で幾つか追加でニーズが出てきて、それに対して追加で工事するということで、その額もまあまあ大きな金額だと思います。これに関しても、基本的にはこの社会福祉法人健誠会が工事一つひとつニーズを出してきて、そこで工事の見積もりをとって、それに対して区が承認しているというプロセスでよろしいですか。
○
契約管財課長(吉田宗史君) この部分は区の施設になりますので、工事が進む中で、利用者の団体などのご意見ということで、追加の安全対策ですとか、運用上の利便性ということで、当初入っていなかったのですが、追加をしてきた経過があります。工事の額の積算については、社会福祉法人健誠会がとった見積金額について、工事監理というものを入れていまして、そこで金額を確定し、担当所管の方でも改めて確認した上で金額は確定しております。
○委員(横尾俊成君) 区としても金額に関してはある程度妥当性が担保されていると判断しているということですが、これは要望ですけれども、このような大きな施設をつくるときには、事前の段階で、ある程度こういうニーズはあるのではないかということを調査し、その上で見積もりをとって議会に承認を受ける必要があるのかなと思っております。今後はそういうニーズというものは調査が必要なのではないかと思ったので、今後に向けた要望です。
○
契約管財課長(吉田宗史君) また今後も高齢者施設や障害者施設の整備計画等はあると思いますので、その際はできるだけ配慮して検討しながらということで、所管の方には伝えたいと思います。
○委員長(杉本とよひろ君) ほかにご質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決については、簡易採決でよろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) それでは、審議事項(5)「議案第125号
工事委託契約の変更について(南麻布四丁目
障害者支援施設等新築工事)」について採決いたします。
「議案第125号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) ご異議なきものと認め、「議案第125号
工事委託契約の変更について(南麻布四丁目
障害者支援施設等新築工事)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。
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○委員長(杉本とよひろ君) 次に、審議事項(6)「請願元第4号 港区における
特定遊興飲食店営業の
指定地域追加願いに関する請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)