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  1. 港区議会 2019-09-19
    令和元年9月19日区民文教常任委員会-09月19日


    取得元: 港区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-21
    令和元年9月19日区民文教常任委員会-09月19日令和元年9月19日区民文教常任委員会  区民文教常任委員会記録(令和元年第15号) 日  時  令和元年9月19日(木) 午後1時00分開会 場  所  第3委員会室 〇出席委員(8名)  委 員 長  清 家 あ い  副委員長  丸山 たかのり  委  員  福 島 宏 子       杉 浦 のりお        ゆうき くみこ       池 田 こうじ        赤 坂 大 輔       阿 部 浩 子 〇欠席委員(1名)        マック 赤 坂 〇出席説明員  教育長                                青 木 康 平
     芝地区総合支所長環境リサイクル支援部長兼務             新 井 樹 夫  芝浦港南地区総合支所長・産業・地域振興支援部長兼務          星 川 邦 昭  芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務  遠 井 基 樹  地域振興課長                             櫻 庭 靖 之  国際化・文化芸術担当課長  大久保 明 子  産業振興課長                             西 川 克 介  観光政策担当課長      相 川 留美子  税務課長                               柴 崎 早 苗  環境課長                               茂 木 英 雄  地球温暖化対策担当課長   大久保 光 正  みなとリサイクル清掃事務所長                     重 富  敦  教育推進部長                             新 宮 弘 章  教育長室長                              村 山 正 一  教育企画担当課長      加 藤  豊  生涯学習スポーツ振興課長                       木 下 典 子  図書文化財課長       佐々木 貴 浩  学校教育部長                             堀   二雄  学務課長                               山 本 隆 司  学校施設担当課長      伊 藤 太 一  教育指導課長                             松 田 芳 明 〇会議に付した事件  1 審議事項   (1) 議 案 第75号 港区立大平台みなと荘条例の一部を改正する条例   (2) 議 案 第82号 港区立学校等に勤務する講師の報酬等に関する条例を廃止する条例   (3) 議 案 第83号 港区立教育センター条例の一部を改正する条例   (4) 議 案 第84号 港区幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例   (5) 議 案 第85号 港区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例   (6) 議 案 第101号 指定管理者の指定について(港区立伝統文化交流館)   (7) 議 案 第105号 指定管理者の指定について(港区立箱根ニコニコ高原学園)   (8) 議 案 第106号 指定管理者の指定について(港区立みなと科学館)                                 (以上元.9.13付託)   (9) 発 案元第6号 区民生活事業・教育行政の調査について                                   (元.5.29付託)                 午後 1時00分 開会 ○委員長(清家あい君) ただいまから区民文教常任委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、丸山副委員長、福島委員にお願いいたします。  本日の運営についてですが、審議事項(6)に関連して、芝浦港南地区総合支所遠井管理課長に後ほど出席していただく予定です。  なお、芝浦港南地区総合支所遠井管理課長は、当該審議事項終了後退席いたしますので、あらかじめご承知おきください。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(清家あい君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「議案第75号 港区立大平台みなと荘条例の一部を改正する条例」を議題といたします。  理事者から提案理由の説明を求めます。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) それでは、審議事項(1)「議案第75号 港区立大平台みなと荘条例の一部を改正する条例」について、本日付資料№3及び資料№3-2により提案の補足説明をさせていただきます。  初めに、今回の議案審議に当たり、事前に配付させていただきました資料№3-2、条例改正の新旧対照表でございますが、表中の改正案と現行の記載を漏らしてしまう不手際により、資料の差しかえをお願いする事態となりました。委員の皆様方には、ご迷惑をおかけしてしまい、まことに申しわけございませんでした。以後、このようなことがないよう、資料作成に当たっては細心の注意を払い、正確な資料の提出に努めますので、何とぞご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。  それでは、資料№3をごらんください。1の改定内容についてです。  本案は、9月4日の当常任委員会でご報告したとおり、大平台みなと荘は利用率が低下している現状と、宿泊費用が大平台みなと荘と同額以下の競合する民間の競合施設が近隣に多数存在することを踏まえ、新たに利用料金の区分を新設するとともに、1部屋当たりの宿泊人数に応じた価格差を見直した利用料金の上限額に改定するものです。  本条例改正に係る利用料金の変更内容でございますが、2ページの別紙、港区立大平台みなと荘の利用料金の考え方についてをごらんください。  初めに、1の利用料金区分の新設です。こちらにつきましては、利用ニーズの高い休前日等と、それ以外の日と料金に価格差を設け、利用料金の低い日の利用を促進します。利用ニーズの高い休前日等は、①の土曜日、②の国民の祝日に関する法律に定める休日の前日、いわゆる休前日と、③の年末年始です。なお、年末年始に12月31日の記載のないのは、②の休日である1月1日の前日に当たるためでございます。  2の利用料金でございます。こちらについては、これを踏まえた新たな利用料金の上限額で、(1)の2、3人利用の利用料金については、これまでの区の考え方に基づき算出した利用料金と、箱根地区の競合施設の価格帯の中間順位に位置する額を参考に、休前日等は1万2,000円、それ以外は9,000円といたします。  次に、(2)の1人利用の利用料金です。一般的に競合施設では、1部屋の1人利用と2人以上の利用では、価格差を大きく設定しております。また、大平台みなと荘の1人利用のコストは現行の利用料金よりも高額であり、2人以上の利用を促進する観点から、他区の平均的な価格差である2,500円を2、3人利用の利用料金に加算し、休前日等は1万4,500円、それ以外の日は1万1,500円といたします。  次に、(3)の4、5人利用の利用料金についてでございます。こちらは、1人利用とは逆に、大人数での利用を促進する観点から、現行の利用料金より価格差を安く設定することとします。1人当たりのコスト差が約1,000円なので、2、3人利用の利用料金から2人分の2,000円を減額し、休前日等は1万円、それ以外は7,000円といたします。  次に、(4)の子どもの利用料金です。こちらは従前どおり、2、3人利用の大人の利用料金の半額とし、休前日等は6,000円、それ以外は4,500円といたします。  なお、日帰り利用である休憩料金については、改定いたしません。  1ページにお戻りください。項番2の施行期日でございます。  施行期日は、令和2年1月1日で、同年4月1日以後の利用分から適用いたします。  最後に、資料№3-2をごらんください。ただいまご説明させていただいた内容を反映させた本条例改正案の新旧対照表でございます。  今回の改正では、利用料金の上限を定める本条例の別表を改正することとし、下段の現行の利用料金の上限額を上段の改正案のとおり改めることといたします。  甚だ簡単ではございますが、議案第75号 港区立大平台みなと荘条例の一部を改正する条例についての提案の補足説明といたします。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○委員長(清家あい君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。ご質問等ございます方は、順次ご発言をお願いします。 ○委員(池田こうじ君) これは前にも申し上げましたけれども、休日前と休日料金を上げるというのは、休日しか行けない人たちがいて、だからといって平日に回るかどうかということをきちんと検証していかなければいけないですし、子育て世代に対する利便についても今後検討していくということです。条例の改正内容に、利用率が低下していることと明示されているので、そういう意味では、層によっては今より高くなるところがいくつもあるので、これは本当に利用率の低下に寄与していくのかなということも、半年とか1年とか、1年見なくてはいけないのかと、季節もありますから。きちんと総括をして、またここで報告をしていただきたいということだけ申し上げておきます。  以上です。答弁はいいです。 ○委員(ゆうきくみこ君) この利用料金の見直しは、例えば運営サイドの事業者、要は、実際にビジネスを回しているところの方々のご意見とかも、ある程度反映されたものなのでしょうか。例えば現場、要は、とっているというものに対しての料金だったり、客層だったりというのは、やっぱり実際にお仕事をされているマーケットをよくご存じな場所とかもいいアイデアになると思ったのですが、そこら辺を教えていただけますか。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) 最終的な案ということで、事業者には、これに改正した際にどのぐらいの実績になるだとか、利潤も含めて回せるかどうかということは、検証していただいております。 ○委員(ゆうきくみこ君) ということは、ヒアリングというか、意見を何かもらったというような感じなのですか。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) 事前の検討委員会で検討する際に、いわゆる施設の長ということで、支配人へのヒアリングをさせていただいて、利用料金が幾つかあるわけですけれども、その段階でいわゆる採算がとれるかどうかも含めて、一応は検証いたしました。 ○委員(ゆうきくみこ君) もしかしたらおっしゃったかもしれないですが、ブームとか時代とか、建物がだんだん古くなっていくという兼ね合いもあると思うのですけれども、今後、次の見直しはどのくらいを目安にされていますか。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) 施設の改修ということでよろしいですか。 ○委員(ゆうきくみこ君) 料金です。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) 基本的には、今までの区の考え方では、3年ごとに見直すということになっております。今回見直しますので、また3年後をめどに見直すかどうかも含めて検討するような形になるかと思います。 ○委員(福島宏子君) この大平台みなと荘ですけれども、区民の保養施設ということで、区民の方の憩いの場として、本当に皆さんに喜ばれているというのも私もすごく聞いております。区民主体というところでは、利用された方の声といいますか、アンケートもとられていると思うのですけれども、そういった声で顕著なもの、それと、アンケートの回収率を教えてください。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) 大平台みなと荘において、アンケートにつきましては、宿泊者に対してアンケート用紙をお配りして、強制ではありませんので、協力していただいた方のみというような形でお答えいただいております。  アンケートにつきましては、回収率は大体3%とか4%とか、数的には少ないです。ちなみに、平成31年4月のアンケートでいくと、1カ月に19人の方にご協力いただいた形です。その前の月ですと25人ぐらいですので、大体20人から30人程度というような形です。回収率が大体3%程度というような形でございます。  内容につきましては、施設の全体の評価、食事の評価、それから従業員の評価、そういったところをまずお聞きして、その他、自由意見でご意見をいただくという、そういうような形でやらせていただいております。 ○委員(福島宏子君) やはり利用者の方の直接の声というのはすごく大きいと思うのです。利用率の低下ということで料金改定が出されているわけですけれども、実際に料金を平日下げて、休前日は少し上がる、これをやったからといって利用率が高くなるかといったら、そうではないのかなと私は思っていて、やはり行った人がどれほど気持ちよいと感じるか、そこにかかっていると思うのです。やっぱりアンケートの結果、資料でいただきましたけれども、掃除が行き届いていない、従業員の対応が悪い、浴場の排水口が臭う、こういったことはもってのほかの回答ではないかと、少しびっくりしています。  そういった部分を区が大平台みなと荘の代表者になるのかわかりませんけれども、そこと詰めていくということはやられてはいるのでしょうか。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) 確かにおっしゃるように厳しい意見も中にはあります。区としては、毎月モニタリングということで現地に赴いて、支配人が中心なのですが、聞き取り等を行います。その際には、今お示ししたようなアンケート調査の内容について、1点1点確認をした上で、改善できることについては即座にやるようにしますし、時間がかかるものについては予算をとって改善することになるかと思いますけれども、極力対応できるような形で取り組んでおります。 ○委員(福島宏子君) 極力対応できるようにということですけれども、掃除の面とかそういうことは、早急にやっていただきたいと思うのです。指定管理者の事業者がいかにお客様に来ていただくかというサービス向上といいますか、そういった中身がこの資料を見ても読み取れないというのが私の感想です。この間、平成29年ですから一昨年ですか、料金改定がされて以降、利用率が落ちてくる中で、指定管理者の方が努力されて変えてきているという項目を具体的に教えていただきたいのですけれども。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) アンケートを踏まえて改善したという内容ということですか。 ○委員(福島宏子君) アンケートだけではなくて、事業主としてお客様、集客のために何を努力してきたかということです。 ○委員長(清家あい君) 利用率が下がってから今に至るまで何を改善したかということですね。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) 利用実績が下がってからの話とすれば、まず利用を促進するために周知活動を強化しました。これまでは、どちらかというと、毎月の広報で抽選の関係の申し込み程度でしたが、その辺はまず強化するような形にいたしました。  そのほか、例えば老人クラブだとか、区内の公衆浴場ですとか、そういった高齢の方も含めてですけれども、利用の多いようなところにパンフレットを置いていただくとか、あと、直接そういう老人クラブのところに出向いてPRしたりだとか、個別の案内をしております。  あと、昨年度からですが、全ての転入された方に対して、転入した際に大平台みなと荘がありますというようなパンフレットを配るようにいたしましたので、全体の実績は落ちているのですが、そういった取り組みをしたことによって、新規登録者はかなり増えております。 ○委員長(清家あい君) それは区がやったことですね。事業者がとおっしゃった、事業者は何をしたのですか。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) 失礼しました。事業者につきましては、周知活動のほかキャンペーンのような形でアンケートに協力していただいた方にお土産というか、そういったものを出したり、あと、これはあまり反映できなかったのですが、年間に何回以上泊まってくれたリピーターの方には1泊を無料にしようだとか、それが10回以上とかという形で回数が多かった関係であまり効果はあらわれなかったのですが、そういったところを地道に大平台みなと荘としてもやっていただいております。 ○委員(福島宏子君) 今、地域振興課長もおっしゃったとおり、リピーターをいかに増やすかということは、多分どこのホテルもそういうふうに考えて、箱根などホテルをやられているところは、いろいろな手をかえ品をかえ、リピーターを獲得するためのサービスをすごくされていると思うのです。その中で大平台みなと荘が何をしているのかというのが、そこが本当に利用率を高めるためには、私は一番重要なところかなと思います。区も一緒になって考えていくとするのか、あとは、ノウハウを持っている指定管理者であるわけですから、そこにアイデアを出していただくということは求めていってほしいのです。  この間も言ったのですけれども、箱根湯本駅からの送迎は具体的に考えていただきたいなと思っています。港区の各地区総合支所を回って、地域を回って、大平台みなと荘に行くというバスがあるのは知っていますが、でも、それだとずっと回って大平台みなと荘に着くのが大体午後1時ということなのです。そうすると、本当は朝一で出ていって、向こうで遊んだ後に大平台みなと荘に入りたいというところ、特にファミリー世帯とか、そういうところの要望がなかなか汲み上げられないのかなと思いますし、電車で朝早くに箱根湯本駅まで行くとか、そういったルートで行く方もいらっしゃると思います。具体的に、送迎バスだけではなく、箱根という町の観光地ですとか、商店とか、そういうところとタイアップしたような、スタンプラリーみたいなものだったり、そことの提携したお土産とか、そういうものであったり、先ほど地域振興課長も言っていましたけれども、何回行ったら無料になるとか、何回行ったらお土産がつくとか、そういうのはリピーターにとっては楽しみの1つにもなると思うので、そこを本当に検討してほしいのです。  事業収入ということで、先ほど言われていた検討委員会の資料を前回いただいているのですけれども、収支実績のところを見ると、事業収入という項目が大幅に減っていると思うのですけれども、この事業収入というのは何ですか。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) 事業収入につきましては、指定管理でいうと指定管理料です。それから、利用料金制にしていますので、利用者から個々に集める利用料金、あとはお土産の収入ですとか、そういったものが収入という形になります。 ○委員(福島宏子君) でも、この収支実績を見ますと、指定管理料ときちんと枠があって、利用料金収入という枠もあって、事業収入もあるのですけれども、これはどのように見たらいいのでしょうか。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) 事業収入につきましては、ただいまご説明したお土産代と、あと、バスの収入についてもこちらに加算されているという形です。バスの利用料金、1人1,900円徴収しておりますが、その収入も含まれている、そういう形です。直接行く直行バスの収入もそちらに入っているということです。 ○委員(福島宏子君) では、やはり利用人数が減った分が直接ここに影響が出ているということでいいのですね。わかりました。  そうしますと、やはり利用人数を増やしていくということになるわけですね。部屋のつくりですけれども、5人定員ということで、ファミリー世帯向けでご家族で来られる方が多いと思うのです。先ほども池田委員もおっしゃっていましたが、やはりご家族で来るということは、土日、金曜日の夜と土曜日に泊まるというような形だと思うのです。家族3人、お子さん1人とご両親ということを考えると、結構な値上げになると思うのです。そういう点では、私もこのことが利用率の低下につながるようになるのではないかという懸念もあります。今回の提案を見ましても、4人、5人での利用者を増やしていきたいという思いはすごくわかるのです。今、1人利用の方が増えているのではないかと思うのですが、これまでの推移は、4人、5人が増えて1人が増えているとか、1人が増えて4人、5人は減っているとか、その辺はいかがでしょうか。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) 人数別の利用実績でございますが、1人利用につきましては、平成30年度は302人、4%です。それから2人利用が3,768人、50.1%、3人利用が1,594人、21.2%、4人利用が1,371人、18.3%、5人利用が408人で6.4%ということで、平均をとる2人、3人利用が大半と、そういう状況です。 ○委員(福島宏子君) わかりました。1人利用の方に対しては料金を上げて、広い部屋で1人で過ごすというところでは料金を上げるとなっているのですが、私は1人利用も減りはしないのではないかと勝手に思っているのですけれども、料金を上げた分の何か、本当にドリンク1杯とかでもいいと思うのですけれども、何か1人利用の方へのサービスというのは、大幅な値上げになる分のというところでは、考えてはいないのでしょうか。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) 先ほど値上げの理由として、コストがかかっているというような状況ですので、特段今は考えてございません。  1人利用のところを補足させていただくと、基本的には、抽選も含めて1人利用は認めておらず、10日前にあいていたときに例外的に認めるという、そういう規定になっておりますので、原則として1人利用は区としては考えていない、そういう利用の仕方でございます。 ○委員(福島宏子君) わかりました。この料金改定の大きな原因の1つには、指定管理者が赤字だということも前回の資料などでも書かれておりました。利益率が減っているということだと思うのですが、利益率というのは、どのくらいなのでしょうか。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) 利益率という形ではすぐに出ないのですが、例えば、平成30年度でいきますと、先ほど、福島委員がおっしゃったように、収入から実際の支出を引いた額で見ると、平成30年度は約1,000万円、事業者としては赤字が出ている、そういう状況です。 ○委員(福島宏子君) わかりました。先ほども申し上げたとおりに、指定管理者としての努力をしていただくところはしていただきたいということを最後に強く要望いたします。 ○副委員長(丸山たかのり君) 指定管理者の取り組みで、私の記憶が曖昧なのですけれども、今、オプショナルツアーみたいなものをやっていたりするのでしたか。 ○地域振興課長(櫻庭靖之君) オプショナルツアーはやってございます。事前に電話でご予約いただいてですけれども、受け付けしております。 ○副委員長(丸山たかのり君) わかりました。もともとこの指定管理者の方がバス会社ということもあって、そういったところに多分力も発揮できるのかなと思います。そういったところでぜひ魅力的なメニューも増やしていただきたいと要望しておきます。
    ○委員長(清家あい君) 答弁はいいですか。 ○副委員長(丸山たかのり君) はい。 ○委員長(清家あい君) ほかにご質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。  採決については、簡易でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) それでは、「議案第75号 港区立大平台みなと荘条例の一部を改正する条例」について採決いたします。  「議案第75号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) ご異議なきものと認め、「議案第75号 港区立大平台みなと荘条例の一部を改正する条例」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(清家あい君) 次に、日程を変更いたしまして、審議事項(2)「議案第82号 港区立学校等に勤務する講師の報酬等に関する条例を廃止する条例」、審議事項(4)「議案第84号 港区幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例」、審議事項(5)「議案第85号 港区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」の3案を一括して議題といたします。  理事者から提案理由の説明を求めます。 ○教育指導課長(松田芳明君) それでは、まず初めに、資料№4を使いまして、審議事項(2)「議案第82号 港区立学校等に勤務する講師の報酬等に関する条例を廃止する条例」について、ご説明いたします。  地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律が公布され、これに伴いまして、会計年度任用職員制度が創設されます。今まで区費の講師、いわゆる先ほど申しました講師たちは、港区立学校に勤務する講師等の報酬等に関する条例に報酬が規定され、そのことによって報酬を支払っておりました。先ほど申しました会計年度任用職員制度が創設されたことによりまして、そちらの方に全て報酬等についての規定が盛り込まれることになります。したがいまして、これまで使っていたこの条例が必要なくなったということで廃止になります。  まず、資料№4についての説明は以上でございます。  続きまして、資料№6を使いまして、審議事項(4)「議案第84号 港区幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例」について、ご説明を申し上げます。  先ほどと同じように、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する条例が公布されたことによりまして、この条例の改正に合わせまして、改めてこちらの職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例を見直しまして、文言を整理しました。  それでは、資料№6-2をごらんください。新旧対照表の方がわかりやすいので、そちらでご説明いたします。  現行のものが下にございます。そこについては、臨時的に任用された職員と、それ以外の職員ということで分けてございません。今回改めて臨時的に任用された職員について明確に位置づけるということで改正をさせていただきます。この際、出てきた差異、リフレッシュ休暇、いわゆる長期間勤務された方に対しての休暇を与えるものについての規定が、臨時的に任用された職員には適用されません。臨時的に任用された職員については、1年ごとの任用となりますので、長期任用ということが存在しないために、このような整理となりました。  説明は以上でございます。 ○教育長室長(村山正一君) それでは、私から、審議事項(5)「議案第85号 港区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」につきまして、提案の補足説明をさせていただきます。  資料№7にあります改正点ですけれども、2点ございます。  1点目が、成年被後見人等に係る改正です。こちらにつきましては、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化を図るための関係法律の整備に関する法律が、本年6月14日に公布され、成年被後見人及び被保佐人の人権が尊重され、不当に差別されることがないよう、資格、職種、業務等から一律に採用等を排除する、いわゆる欠格条項を削除するという法律が制定されております。これに伴いまして地方公務員法の一部が改正されまして、成年被後見人及び被保佐人の欠格条項に関する部分が削除されております。これに伴い、港区幼稚園教育職員の給与に関する条例において、当該規定を行っている箇所について削除をするものでございます。  2点目といたしまして、臨時的任用に係る改正、先ほども教育指導課長からの説明もありましたように、このたびの地方公務員法一部改正により、会計年度任用職員制度の導入とあわせまして、臨時職員の適正な任用の確保について規定が整備されました。これにあわせまして、育児休業、病気休業等の常勤職員に欠員が生じた場合に限られることとなりまして、任用期間が1年を超えない臨時的任用職員の昇給制度につきまして、改めて規定を整備するものでございます。  また、その他所定の規定の整備を行います。  改正内容につきましては、資料№7-2をごらんください。新旧対照表になります。上段が改正案、下段が現行です。  まず、成年被後見人等に係る部分の改正ですけれども、下段、期末手当の第27条の下線部分、それから第28条、2ページになりますけれども、第2項にあります下線部分、それから、勤勉手当に係る第30条の下線部分、こちらは地方公務員法第16条及び第16条第1号と第28条第4項、それぞれ地方公務員になるにあたっての資格要件、また成年被後見人等に該当した場合、失職するという旨の規定が定められた部分ですけれども、こちらを削除するものでございます。  2点目の臨時的任用に係る改正につきましては、3ページの上段、第32条の3、昇給についての適用除外ということで、こちらで臨時的に任用される職員については、昇給は行わないということを規定しています。  なお、給与条例の第7条第2項から第5項までの規定では、こちらの昇給についての基準を定めている部分ですので、こちらを適用除外とすることで、昇給はないということとなっております。  また新旧対照表の2ページにお戻りいただきまして、真ん中ぐらいの第28条の第4項のところになります。3行目下方に「禁錮」という表現がございます。これまでは常用漢字外の文字でしたので、禁錮の「錮」に振り仮名を振っておりましたけれども、常用漢字に追加されておりますので、こちらの「錮」の振り仮名を削除する改正を行わせていただきます。  それでは、資料№7にお戻りください。項番2の施行期日です。  (1)の成年被後見人等に係る部分につきましては、令和元年6月14日の法の施行日から六月経過した日を施行日とするということが法律で定められておりますので、本条例の改正の施行日につきましては、令和元年12月14日といたします。  (2)の改正につきましては、地方公務員法の一部改正とあわせまして、令和2年4月1日といたします。  提案の説明につきましては以上です。よろしくご審議の上、ご決定いただきますようお願いいたします。 ○委員長(清家あい君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。ご質問等ございます方は、順次ご発言をお願いします。 ○委員(福島宏子君) まず、議案第82号のところで、講師という言い方が会計年度任用職員ということで変わるために条例が廃止されるということで、これに関連して幾つか質問させてください。  この講師という方は、もともと学校の先生というか、教員免許を持たれた先生とイメージしてよろしいでしょうか。 ○教育指導課長(松田芳明君) おっしゃるとおりでございまして、例えば、幼稚園の非常勤、3歳についている講師ですとか、また、小学校、中学校において少人数指導を導入していますので、それに係る講師。また、東町小学校と南山小学校には国際学級ということで、イングリッシュサポートティーチャーと言われる講師、さらには、特別支援学級にもそれぞれ講師を配置してございます。 ○委員(福島宏子君) 今お話を聞く限りでは、大分専門的な知識を必要とした専門職のように感じます。会計年度任用職員になったときに、給与基準とか、労働条件みたいなところで、一般職と比べて引き下げられるというか、変わることはあるのでしょうか。 ○教育指導課長(松田芳明君) 給与水準については、下がらないような給料表を調整していきます。 ○委員(福島宏子君) そこは給与が下がるようなことがないようにお願いしたいと思います。  それで、実際に現在講師でやられている方が、この会計年度任用職員に変わる対象者は何人になりますか。 ○教育指導課長(松田芳明君) 先ほど申しました方々は、全て合わせて200名程度でございます。 ○委員(福島宏子君) わかりました。  あと、期末手当を支給可能とするためという言葉が廃止の理由のところにも書かれております。この2番目の会計年度任用職員制度の概要というところを見ますと、6カ月以上任用する会計年度任用職員については期末手当が出されますが、こういった講師の方々の雇われる形態は、皆さん、期末手当が出されると考えてよろしいのですか。 ○教育指導課長(松田芳明君) 講師の方々によっては学期ごとの任用となりますので、6カ月いかない方も出てきますので、期末手当は出ない方もいます。 ○委員(福島宏子君) 学期ごとということで期末手当は出ないということはわかるのですけれども、学期で本当に入れかわっていくのですか。もし学期ごとで1年間とかという場合は、1年とはならないのですか。 ○教育指導課長(松田芳明君) 1年間任用にすると、夏休みがおよそ1カ月弱、40日間、その方たちに勤務を求めることになってしまいます。そういったこともあって、今のところは、勤務をさせるとしたら、どのように勤務させるか、それについても検討しなければならないことになりますので、非常に難しい問題を含んでいるということだけは申し上げておきたいと思います。今のところは、学期ごとの任用ということで、基本的には継続して任用されている方が圧倒的に多いということもお伝えしたいと思います。 ○委員(福島宏子君) そこの学校のお子さんたちにとっても、やはりなれた先生ということで継続していただくということが私も望ましいと思っています。  この制度導入の際の会計年度任用職員に関しての給与体系は、時給制なのか、月給制なのか、その体系だけ教えてください。 ○教育指導課長(松田芳明君) それぞれ持っている時間数が異なりますので、基本的には時給制ということになります。 ○委員(福島宏子君) わかりました。労働条件、それから給与面も下がらないということで、今お聞きして安心しているところですが、勤務条件の確保というところ、それから、子どもたちにとっても継続できるような、先生たちが学期ごとにかわるというよりも、ずっと同じ先生でなれていった方がいいのかということも思います。労働条件が低くなるということはないようにしていただきたいということを最後にお願いして終わります。 ○副委員長(丸山たかのり君) 先ほどの区費講師の方が会計年度任用職員に該当するということだったかと思うのですけれども、そのほかの会計年度任用職員としては、例えば、部活動指導員とか、スクールカウンセラーとか、RASとか、給食調理員、こういった方々も会計年度任用職員になるということでよろしいのでしょうか。 ○教育指導課長(松田芳明君) 教育指導課で扱っている職員については、スクール・サポート・スタッフ、こちらの方が会計年度任用職員になるということで進めておりますし、部活動指導員についても、毎回決まった定時できちんと出勤もしますので会計年度任用職員になります。  ただ、一部、部活動の外部指導員で不定期にいらっしゃる方については、報酬でやらなければならないので、一部、会計年度任用職員制度に適合しない方もいらっしゃるのも事実でございます。 ○副委員長(丸山たかのり君) わかりました。  今回は会計年度任用職員という形で、これまでよりも非常にきっちりした形で処遇されていくというか、評価されて処遇されていくという形になるかと思うのですけれども、一方で、今、職員の働き方改革という部分もありますし、また、専門性という部分でも、いろいろな専門家というか、職員ではないこれまでの外部人材を入れていくという方向性、今後そういったことも増えていくのだと思うのです。そうした方々が増えていったときに、その人たちが会計年度任用職員に移行していくということ自体はいいことなのですけれども、一方で、会計年度任用職員になってしまうと、きちんと評価していくということが必要になってくるかと思います。当然、人事評価をきちんとやっていただきたいわけですけれども、管理者がきちんと人事評価をやっていかないといけないということを考えたときに、学校の校長先生や副校長先生を見ていると、出張とか外に出ている回数が多いところで、細かく見ていくのは結構大変かなと、個人的には勝手にそういうふうに思ったりとかもするのです。今のところ、現場の方からそういった不安の声とかはありませんでしょうか。 ○教育指導課長(松田芳明君) 業績評価を行うための研修会を、毎年、私の方で校長や園長たちに行っています。もちろん教員に対する評価もそうですし、いわゆる一般事務職、行政職の方たちの評価の方法についても、研修会を行っています。なので、校長たちは一定の研修を通して業績評価の仕方についてはきちんと理解をしておりますし、当然、それぞれの個人個人が目標を掲げ、その目標を達成したかしないか等の評価の基準があります。そういった形でやっており、また、会計年度任用職員も一度採用されたら、基本的にはもう一度、更新という形で次年度に申し込むことができるということになっておりますので、そういった際にきちんとした評価を行い、この方は、例えば何か言葉遣いとかいろいろな面で教員に向いていないという方が出た場合には、やはり業績評価を低くして採用を継続しないということもあらわしていかないといけないと思っております。 ○委員(福島宏子君) 議案第84号とかも、今いいですか。 ○委員長(清家あい君) はい、一括でお願いします。 ○委員(福島宏子君) 議案第84号、第85号に関しても少し質問をさせてください。  この「会計年度任用職員」と「臨時的任用」という言葉が両方ありまして、私の中ではそれが混在している状況なのですけれども、その違いという部分をご説明願えますか。 ○教育長室長(村山正一君) これまで臨時的職員につきましては、繁忙期対応ということでアルバイト的に使われておりまして、今度できます会計年度任用職員、講師もそうですけれども、その違いは、あまり明確にはされていませんでした。ただ、今回、地方公務員法の改正により、臨時職員につきましては、常勤職員に欠員が生じた場合に限るということになりまして、フルタイム勤務のみしか認められません。また、病気休暇ですとか、産休・育休代替といった事由の場合に限られてきます。今後は、会計年度任用職員はこれまでのいわゆるイメージとしてアルバイト的な臨時職員がそちらに移行しますので、港区ではフルタイムではなく、パートタイム的な雇用しか今のところ創設しないと聞いております。繁忙期については会計年度任用職員、欠員対応については臨時職員とご理解いただければよろしいかと思います。 ○委員(福島宏子君) わかりました。先ほど会計年度任用職員の給与体系をお伺いしたのですが、この臨時的任用職員の方は、どのようになりますか。 ○教育長室長(村山正一君) これまでも幼稚園教諭につきましては、臨時的任用は、育休・産休代替で雇用はされていましたけれども、その方たちにつきましては、正規職員と同様に給料表が適用されております。改正後もフルタイム勤務ということも変わりませんので、引き続き、正規職員、幼稚園教諭と同様の給料表が適用されます。 ○委員(福島宏子君) わかりました。資料№6の2番のところで、さまざまな休暇、臨時的任用職員はリフレッシュ休暇から外れるとご説明いただいたのですけれども、1つ1つ全部のお答えは長くなってしまうと思うのですけれども、これらの休暇の取得率はどのくらいなのでしょうか。 ○教育指導課長(松田芳明君) 取得率というのは非常に難しいことになりまして、公民権行使というのは、選挙に行ったりするときとか、また、痴漢を捕まえて逮捕する手続に協力したときとかというので、突然発生するような特別休暇の方が圧倒的に多いです。ボランティア休暇も、自分でボランティアに行こうと思わなければ起こらない。ただ、確実にあります夏季休暇については、100%を目指して学校の方にも指導しておりますし、昨年度は100%に近かったと理解をしております。 ○委員(福島宏子君) 生理休暇はいかがでしょうか。 ○教育指導課長(松田芳明君) あまりに個別なものなので、率では表現しづらいものでございます。 ○委員(福島宏子君) わかりました。休暇をとれるように、ここにいらっしゃる課長たち、皆さん頑張っていただいていると思いますが、休暇の取得率向上のためによろしくお願いいたします。  議案第85号のところで1つだけお伺いしたいところがありまして、成年被後見人、そして被保佐人というところで、この方々がすぐに失職をすることがないということで受けとめてよろしいのですか。 ○教育長室長(村山正一君) これまで成年被後見人、被保佐人になった場合には、地方公務員法第28条第4項ですぐに失職でしたけれども、今後そちらが削除されますので、その人、個人個人の能力に応じて判断いたしまして、勤務の継続に問題ないとすれば雇用が継続されますし、心身の故障等により勤務の継続が困難と判断されれば、地方公務員法に基づき分限免職というような形になるかと考えます。 ○委員(福島宏子君) わかりました。この臨時的任用職員の方が、先ほどおっしゃったように欠員の場合に限り採用されるということなのですけれども、急に欠員が出たりして、どうしても必要な職員ということになると思うのですが、今、見つからなくて、穴があいたりということはないのですか。 ○教育指導課長(松田芳明君) 幼稚園に臨時的任用するための産休代替とか、そういった方については、特別区人事・厚生組合で名簿登録をしていただくことになっています。名簿登録されている方がいなかった場合、特に遠くて通えないとか、そういったことが出た場合には、特別な採用をすることになりまして、園長のつてを使って探していくということをやっています。今、見つけるまでが非常に厳しい状況であることは否めません。ただ、今のところ、港区においては、何とか現状としては埋まっているというところで、これから先もますます苦労していくのではないかと予想しているところでございます。 ○委員(福島宏子君) 私も勉強不足なところがありました。ありがとうございました。質問を終わります。 ○委員長(清家あい君) ほかにご質問ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) なければ、質疑はこれにて終了といたします。  採決については、簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) 審議事項(2)「議案第82号 港区立学校等に勤務する講師の報酬等に関する条例を廃止する条例」について採決いたします。  「議案第82号 港区立学校等に勤務する講師の報酬等に関する条例を廃止する条例」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) ご異議なきものと認め、「議案第82号 港区立学校等に勤務する講師の報酬等に関する条例を廃止する条例」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。  次に、審議事項(4)「議案第84号 港区幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例」について採決いたします。  簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) 「議案第84号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) ご異議なきものと認め、「議案第84号 港区幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。  次に、審議事項(5)「議案第85号 港区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」について採決いたします。  簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) 「議案第85号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) ご異議なきものと認め、「議案第85号 港区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(清家あい君) 次に、日程を戻しまして、審議事項(3)「議案第83号 港区立教育センター条例の一部を改正する条例」について、理事者からの提案理由の説明を求めます。
    教育指導課長(松田芳明君) それでは、資料№5を使いまして、審議事項(3)「議案第83号 港区立教育センター条例の一部を改正する条例」について、ご説明いたします。  項番5のスケジュールにございますように、令和2年4月1日に新教育センターが開設されます。それに伴いまして、新教育センターの位置の変更、また機能の充実を図るということで、新教育センターでどのような事業をするかということ等について検討し、改めて条例に盛り込んだものでございます。  それでは、資料№5-2を使って、新旧対照表でお伝えしたいと思います。  第1条につきましては、現行のものに加えて、「幼児、児童、生徒等の健全な育成を支援するため」という言葉を入れてございます。この理由につきましては、教育センターというと、教育職員のためにあるような施設と思われがちですけれども、実際は教育相談等々、保護者や児童、生徒、幼児にも直接的な支援をしているということで、この条文を改めて追加をさせていただくところでございます。  条例第2条は位置の変更ですから、そこに示しているとおりでございます。  条例第2条は事業についてということです。文言を整理したものと、つけ加えたものと2つございます。項番1のところにつきましては文言の整理です。「二 学校の経営支援に関すること。」を加えさせていただいております。教育センターに指導主事を置きまして、指導主事と校長等が直接やりとりしながら、学校の経営上のサポートをしていくということが盛り込まれます。「 教育職員の研修に関すること。」、これは今までなかったのが不思議なくらいなのですけれども、改めてこちらにきちんと入れさせていただきました。4番につきましては文言の整理でございます。そして6番につきましても文言の整理でございます。  資料はもとへ戻りまして、そのような形で今回の条例の一部を改正する条例について提案させていただいております。  そこにもう1枚、教育センターの機能の充実ということに関してあらわしている表をつけてございます。参考にしていただければと思います。  説明は以上でございます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○委員長(清家あい君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。ご質問等ございます方は順次ご発言を願います。 ○委員(池田こうじ君) 学校の経営支援の経営という文言の定義については、どういうふうに理解すればよろしいでしょうか。 ○教育指導課長(松田芳明君) よく学校は運営ではないかとご指摘される方もいらっしゃるのですけれども、運営というのは、利潤を生まないような運営をしていく、回していくことが運営となります。学校経営というのは、保護者とか地域ですとか、そういった信頼というような金銭ではない新たな収入を得ていくとか、また、どこに時間をかけるのか、どこに力を入れるのか、どこに経費をかけるのか等々、そこを差配するのが経営ということで、このような言葉を使わせていただいているということでございます。 ○委員(池田こうじ君) よくわかりました。  今、地域という言葉が出ましたけれども、公立学校の大きな軸点は、やはり地域との連携ですとか、それはもう経営にもかかわってくると思うのですけれども、新教育センター条例の中でもそうですが、地域という言葉が全く出てきてはいないのです。地域との関連について、この条例との関係というか、整合性というか、地域というものについて、どうここで包括しているのかについてお伺いします。 ○教育指導課長(松田芳明君) このような文言の中に地域という言葉を入れていませんのは、直接教育センターの職員等は地域にかかわるということがない。学校を通してですとか、それぞれのお子さんたち、幼児、児童、生徒等を通してということでなってございます。そういった意味合いで、ここには地域という言葉は出てまいりませんが、最後のところに、教育センターで実施する事業の中のその他必要な事業ということで、今後、必要な事業が出てきた場合には、地域に対してもそういった形で教育センターが事業を行うという可能性は残してございます。 ○委員(池田こうじ君) やはり地域との連携というのは、学校経営の根幹にも値するものだと思うのです。要するに、地域とどういうふうに連携していくか、地域を取り入れてどう学校運営をしていくかということも1つの経営支援の1つに入っていくと思います。そういう意味で、公立学校を支援する教育センターの中に、地域の位置づけがもう少し明確になるといいのかなと思っておりますので、地域という定義についてはもう少し議論していただきたいと思います。  以上です。答弁は大丈夫です。 ○委員長(清家あい君) ほかにご質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。  採決については、簡易でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) 審議事項(3)「議案第83号 港区立教育センター条例の一部を改正する条例」について採決いたします。  「議案第83号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) ご異議なきものと認め、「議案第83号 港区立教育センター条例の一部を改正する条例」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(清家あい君) 次に、審議事項(6)「議案第101号 指定管理者の指定について(港区立伝統文化交流館)」についてを議題といたします。  理事者からの提案理由の説明を求めます。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) それでは、ただいま議題となりました審議事項(6)「議案第101号 指定管理者の指定について(港区立伝統文化交流館)」につきまして、提案の補足説明をさせていただきます。  お手数ですが、本日付資料№8、指定管理者の指定についてをごらんいただきたいと思います。  1枚おめくりいただきますと、関係資料の一覧表がございます。1番目に書いてございます指定管理者候補者選考委員会の報告書から8番目の指定管理者候補者の事業提案書まで8種類の資料がつけてございまして、資料ごとにインデックスを貼付しております。  本議案は、令和2年4月1日から新たに施設開設をいたします港区立伝統文化交流館指定管理者を指定するものでございます。  資料の1枚目にお戻りいただきまして、項目1、施設名称等でございますが、名称は、港区立伝統文化交流館。所在地は、資料記載のとおりでございます。  次に、項目2、事業者選定の経過でございます。  まず、港区立伝統文化交流館指定管理者候補者選考委員会を設置いたしまして、優良な候補者を1事業者選考いたしました。その後、港区指定管理者選定委員会及び庁議での審議を経まして決定いたしました。  なお、公募に対する応募でございますけれども、3事業者ございました。選考委員会につきましては、(1)委員会の委員名簿の表にございますとおり、学識経験者3名、行政側委員2名の合計5名で構成いたしております。  選考委員会は、(2)の開催状況に記載のとおり、合計3回開催しております。  第1回は、年度が昨年度になりますが、平成31年3月11日に開催いたしまして、公募要項、選考基準等について審議いたしました。  第2回目は、令和元年6月14日に開催いたしまして、応募事業者の財務状況分析を経て、書類審査による第一次審査を行いました。応募事業者は3事業者でございましたが、全委員の採点の結果、点差があるということで、1事業者を一次審査不通過といたしまして、2事業者を二次審査に通過させるという決定をしてございます。  第3回目は、令和元年7月2日に開催いたしまして、2事業者によりますプレゼンテーションと、選考委員によりますヒアリングを行いまして、二次審査を実施しております。全委員の採点の結果、第二次審査の結果及び総得点から、資料の2ページ、項番3に記載がございますとおり、記載の事業者を指定管理者候補者として選定いたしてございます。  次に、項目(3)港区指定管理者選定委員会でございます。  令和元年7月22日開催の港区指定管理者選定委員会におきまして、選考委員会で選定いたしました事業者が、指定管理者候補者として選定されております。  3の選定された事業者です。  事業者は、伝統文化交流館運営共同事業体と申しまして、所在地は、東京都港区赤坂四丁目18番13号、公益財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団内にございます。  代表団体は、公益財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団。代表者は、理事長、野村茂氏。所在地は、東京都港区赤坂四丁目18番13号です。  構成団体が2つございまして、まず株式会社小学館集英社プロダクション。代表取締役、都築伸一郎氏。所在地は、東京都千代田区神田神保町二丁目30番、昭和ビルでございます。  もう1者が、大星ビル管理株式会社。代表取締役、寺島剛紀氏。所在地は、東京都文京区小石川四丁目22番2号でございます。  4の指定管理期間です。  令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間でございます。  5の選定の理由です。  まず、区内で活動する伝統文化活動団体との連携など、具体的で実現性が高い提案内容となっており、堅実に運営を行うことができるとの判断がされました。  次に、地域の住民の皆さんとの協働をはじめ、地域に入り込んで運営をするという意欲が感じられ、事業者の持つネットワークを生かしながら、地域に根ざした活動ができることが期待されるという判断をいただいております。  また、歴史的木造建造物であることに配慮した安全対策や建物の維持管理が考えられており、地域のコミュニティ振興のための施設や、文化財施設の管理運営実績があること、財務規模、安全性等の財務状況分析結果からも、指定管理期間中、安定して管理運営を行える事業者であると認められます。  さらに、施設長候補者の様子から誠実さが感じられ、施設長としての安心感があるとともに、全体を通じて非常に高い意欲が感じられたことから選定されたものでございます。  6の今後の予定です。  令和2年4月から、今回選定されます指定管理者による管理運営を開始する予定でございます。  続きまして、関係資料について、ポイントを絞ってご説明いたします。  インデックス1、伝統文化交流館指定管理者候補者選考委員会報告書をごらんいただきたいと存じます。本資料は、選考委員会における審査の経過と結果についての資料でございます。  5ページをお開きいただきたいと存じます。選考結果の部分についてご説明させていただきます。  まず、1に書いてございます一次審査でございます。  まず、財務状況分析等についてです。  冒頭、公認会計士から、財務状況分析等について説明がございました。評価基準は、財務状況評価については、「可」、「不可」の2区分。資金計画評価については「A:特に優れている」、「B:優れている」、「C:普通」、「D:劣っている」、「E:特に劣っている」の5段階評価でございます。  アの財務状況評価については、財務規模、収益性、安全性等についての評価の結果、3つの応募事業者とも全て「可」でございました。  また、イの資金計画評価については、3応募事業者ともに「A」でございました。  その後、応募3事業者を選考委員会が基準表により採点を行いまして、1,000点満点で、指定管理者候補者の伝統文化交流館運営共同事業体は765点、事業者Bが793点、事業者Cが657点でございました。  6ページの(3)選考経過をごらんいただきたいと存じます。  事業者Cにつきましては、提案内容に独自性が見られず、地域に対する配慮があまり感じられない。積極的な事業展開が期待できないように感じたとのご意見があり、事業者Cについては、第一次審査で落選となりました。  得点の上位の2つの事業者をヒアリング等により総合的に判断したいという各委員からの意見が一致いたしまして、第一次審査通過者としてございます。  同じく6ページ、2の第二次審査をごらんいただきたいと存じます。  一次審査通過者の2事業者それぞれについて、10分間のプレゼンテーションを受けた後、管理運営計画書やプレゼンテーションの内容について、20分ほどのヒアリングを行いまして、選考基準により採点いたしてございます。  6ページ一番下の採点結果の表の右の欄をごらんいただきたいと存じます。  プレゼンテーション及びヒアリングによる二次審査の結果は500点満点でございまして、指定管理者候補者の伝統文化交流館運営共同事業体が390点、もう1者が352点でございました。  第二次審査における各委員からの主なご意見を7ページの(3)選考経過の表にまとめてございます。一次審査と二次審査の合計点をもとに順位づけいたしまして、伝統文化交流館運営共同事業体が1,155点で第1位となり、7ページ下段のⅤの最終選考結果にお示ししたとおり、選考委員会の総意として、伝統文化交流館運営共同事業体を伝統文化交流館指定管理者候補者として選定してございます。  続きまして、インデックス2でございます。一次審査と裏面が二次審査の審査表を掲載してございます。  それからインデックス3です。こちらは選考委員会の審査の集計表です。ごらんいただきますとおり、各委員の一次審査、裏面に二次審査の採点結果と、その合計得点を一覧表にまとめてございます。  続きまして、インデックス4でございます。選考委員会の会議録ということで、第1回から第3回までの各選考委員会における出席者名、議題、議事の要旨を記載したものを添付してございます。  続いて、インデックス5です。指定管理者候補者選定調書(公募用)でございますが、港区指定管理者選定委員会の資料として作成したものでございます。  続いて、インデックス6でございます。この法人の概要でございます。おめくりいただきますと、法人の概要、事業の経歴等が記載してございます。  続いて、インデックス7でございます。港区立伝統文化交流館指定管理者の公募要項をおつけしてございます。公募要項の主なところだけをご説明申し上げます。  4ページをお開きいただきたいと存じます。  指定管理者が行う業務について記載がございます。項目2をごらんいただきたいと思います。事業の運営です。  (1)基本事業として、アにございます伝統文化の継承に資する活動に関することをはじめ、6つ掲げてございます。  (2)の提案事業につきましては、伝統文化交流館の施設自体が文化財であるということ、地域の活性化を目指す施設であること、これらを十分認識の上、施設の魅力及び利用率の向上につながるような効果的な事業を提案する旨を記載してございます。  (3)自主事業です。伝統文化交流館の設置目的に合致し、かつ、本業務を妨げない範囲で施設の利用率の向上等を図るため、事業を自主的に行うことができる旨を記載してございます。  (4)職員体制です。事業を実施するために必要な知識、技能及び経験等を有する職員の配置や公の施設としての心構えを認識し、従事職員の教育、接遇教育等の設定に努めるよう記載をしてございます。  5ページでございます。3の施設の維持管理のところです。指定管理者が行う施設の維持管理業務について記載してございます。  6ページにいきます。(2)の安全・安心に関する業務では、エという項目で、震災等を想定いたしまして、港区業務継続計画や港区防災対策基本条例に基づいて事業者の責務を行うことや、コのところに、管理する個人情報の保護をはじめ、情報セキュリティについては、事業に従事する全ての者が港区情報安全対策指針を遵守し、漏洩防止等の適切な管理に努めることを記載してございます。  4の管理運営の基準につきましては、6ページから9ページにかけて記載してございます。  続きまして、10ページをお開きいただきたいと存じます。運営経費に関する項目は、10ページ、11ページにかけて記載してございます。  続いて、12ページです。選定手続を記載してございます。公募のスケジュールや申請手続に伴う提出書類の一覧表を12ページから16ページにかけて記載してございます。  17ページから19ページにかけまして、計画書類の一覧を記載してございます。  18ページにいきまして、4項目目、管理運営計画に関する書類の欄をごらんいただきたいと存じます。  (4)苦情解決及びサービス評価の取り組みとして、様式22を提出するように記載してございます。以下、様式27まで、業者から提出された提案書を関係資料8といたしまして、インデックスを8とつけておりまして、事業者から提出されました提案書の写しを資料として添付してございます。  以上、港区立伝統文化交流館指定管理者候補者についての選考方法、選考経過、指定管理者候補者についての補足の説明をさせていただきました。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○委員長(清家あい君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。ご質問等ございます方は、順次ご発言をお願いします。 ○委員(阿部浩子君) 幾つかお聞きしたいのですけれども、まず初めに、この施設長がすばらしい方だといろいろコメントが出ているのですけれども、その中で8の39ページ、施設長予定者の主な経歴となっているのですけれども、どういった方になるのでしょうか。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) 施設長は、かなりベテランの方で、目黒雅叙園での勤務経験もかつておありの方でございまして、要は、こういう伝統文化に関して知見がある、それから、施設長として職員をまとめた経歴がある、さらには、いろいろ苦情なども含めまして、管理運営上の対処の経験もあるという方を、今回、施設長の候補者として事業者が推薦してきました。そして、先ほどご説明申し上げたとおり、ヒアリングやプレゼンテーションの中で、かなり地域に入り込んで、みずからいろいろなものを地域とつないでいくという積極的な姿勢が見られた方でございます。 ○委員(阿部浩子君) 今、目黒雅叙園のお話があったのですけれども、この伝統文化交流館、昔の見番、旧協働会館なのですが、目黒雅叙園と同時期に建設されて、昭和11年、今から83年ぐらい前ですか、同じ時期に建てられた目黒雅叙園の棟梁である酒井久五郎さんが手がけておりとなっています。その中で大星ビル株式会社は目黒雅叙園の管理をされているのですけれども、施設長予定者の方は、Kissポート財団の事業課の課長ですが、今大星ビル管理株式会社にいるのではなくて、ここに前からいた方なのですか。それとも、この目黒雅叙園の管理を以前にされていて、Kissポート財団に新たに入った方なのか。見ると、2015年からKissポート財団に勤めているようなのだけれども、その方の経歴を教えてください。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) 前からいた方ではございませんで、今、阿部委員ご指摘のとおり、2015年から雇われている方です。まさに経歴を買われてといいますか、そういう経験を、キャリアを知った上で、目黒雅叙園の方で、ある程度、知識、経験がある方ということで、この方を財団として雇っている。ですから、もとからずっといた方ではないとお聞きしてございます。
    ○委員(阿部浩子君) 今のご答弁の中で、最初はKissポート財団に入って、スポーツ事業課にいたり、あと、健康増進センターとか、あまり関係ないところで4年間ぐらいされていて、今回、文化芸術の方なのですけれども、それはどういった意味なのでしょうか。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) 当然、Kissポート財団で雇っておりまして、財団はいろいろ管理運営を担っております。区有施設ですとか、経験を積ませるといいますか、そういう中でいろいろ職場を経験して、キャリアアップを図ってきたものと思います。今回、Kissポート財団として指定管理者に応募するに当たり、まさに適材といいますか、そういう経験の方を生かせるということで、今回、メンバーの中に入れて応募してきたと理解してございます。 ○委員(阿部浩子君) この旧協働会館を港区が取得したのは、何年でしたか。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) 平成21年4月1日に取得してございます。 ○委員(阿部浩子君) 平成21年ということは2009年だと思うのですけれども、Kissポート財団は、旧協働会館を港区が取得して、こういった伝統文化交流館というものになるのではないかということを見込んで、この方を採用されたということなのですか。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) Kissポート財団としては、当然、区の外郭団体でございますので、区が取得したことは承知の上だったと思います。ただ、将来、自分たちが指定管理業務を担うかどうか、これはその段階では想像の域を出なかったかと思いますけれども、今回、先ほど申し上げたとおり、3事業者の応募、それから見学には10者応募がございまして、結果的にはそのうちの7者が今回グループを組むなどして応募してきています。そういう中で財団としては適材適所の人間を送り込もうということがあって、財団の中の人材から経験を持っている者を入れ込んできた、このような理解をしてございます。 ○委員(阿部浩子君) そう考えると、Kissポート財団はすごいなと思います、そういう将来性を見込んで同じような時代に建てられた同じ棟梁の方の目黒雅叙園で従事されている方を引き抜いてと言ったら変ですけれども、そういうものを見込んでしているというのは、ああ、すごいなと改めて今、実感いたしました。  それで、施設長の経歴はわかったのですけれども、36ページです。職員の体制ですけれども、共同事業体となって3つの団体が兼ねているのですが、今、施設長、館長においては、Kissポート財団の方、あと、この2つの事業者は、どういった役割になるのでしょうか。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) ご指摘のとおり、正規が36ページの人員体制(想定)、まだ想定ですので確定ではございませんが、ごらんいただくと、正規3人のうち、館長、こちらにいわゆるKissポート財団の施設長予定者が入ります。それから、施設管理責任者と事業の管理責任者がいますが、施設管理はビル管理の経験がないとなかなか難しいことがございますので、今回の事業体の中では大星ビル管理株式会社の方から当て込まれるのかと。ただ、これは確定してございません。それからもう1名、事業の管理担当です、これにつきましては株式会社小学館集英社プロダクションという同じ共同企業体の1者から持ってくるという想定と私どもも考えております。 ○委員(阿部浩子君) わかりました。確かに先ほども申し上げましたけれども、大星ビル管理株式会社、そちらの方は目黒雅叙園の管理もされているから安心できるとは思います。  少し気になっていることですけれども、点数の差があまりなかったと思うのですが、一次審査では事業者Bの方が得点が高くて、二次審査においては共同事業体の方の点数が高くて、その総合点数においては10点しか差がなかったと思うのです。今のやりとりでKissポート財団がこの施設を管理運営したいという意気込みというのは、私も十分わかったし、施設長という館長をされる方が今まで経験があるというスペシャリストだということも理解できたのですけれども、この10点しか開きがなかったということについて、どのようにお考えでしょうか。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) 議事録をごらんいただくのが一番よろしいかと思うのですけれども、インデックス4の12ページ、13ページにかけてですが、二次審査を行いました第3回の会議録がそこにございます。この中で委員の皆さんの発言がございましたけれども、特に今回、私どもでお願いしています候補者になった事業者については、やはり地域連携、地域との関係をしっかり構築していくという強い姿勢が施設長本人の口からも出たということ。それから、地域密着型ということについて、よく理解をされているのと、顔がきちんとつながっている今のメリットを生かそうという、そういう姿勢が見られた。  一方で、残念ながら点差で逆転をするという結果になりましたが、こちらの事業者に関しては、地域との連携などについて、施設長自身が十分ご存じなく、後ろにバックアップでついていた職員からのサポートの声援といいますか、サポートを受けて答弁をする場面が見られました。それから、なかなか発言が重くて、発言が積極的にされない場面がプレゼンテーションの中で見受けられました。それから、地域とのかかわりについて、比べては何でございますけれども、伝統文化交流館共同事業体と比べると、積極性に1つ難があったということから、この10点の差がついたのかということで、書類上では上回っていましたが、実際の人物を含めた姿勢で逆転して、10点の差ではありましたが、この候補者が勝ち残ったと評価してございます。 ○委員(阿部浩子君) Kissポート財団、港区の外郭団体としてこれをどうしてもやりたいという思いもあり、目黒雅叙園から引き抜いてきた方が館長になるということはすごくすばらしいことだし、Kissポート財団にやってもらうというのはすごくうれしいことなのですけれども、ただ、この結果を見ていると、第一次審査では、6ページ、委員4が「事業者Bを一番高く評価し」となっていますし、また、13ページでは、委員5の方が「事業者Bの方が高評価となりました」となっているのが少し気になってはいます。  今回、港区立伝統文化交流館というのは、昭和11年に港区の芝浦の見番として歴史的建造物として、昨日見せてもらったのですけれども、私などが見てもわくわくするというか、その時代ではないけれども、タイムスリップしたような気分になれるというか、本当に歴史的建造物なのだなということを私も思いました。百畳の畳が入ると、あの中も随分変わってくるのではないかなと思うし、芝浦地域の方から、本当にこれは必要だと、どうしても港区で取得してほしいという思いも強かった建物だと思っています。  やはりそういったことからも考えれば、ぜひこの事業はうまくいってほしいし、多くの方々が、ここでよかった、Kissポート財団でよかったなと思える施設になってほしいと思いますし、私としてもとても期待しております。 ○委員長(清家あい君) 答弁はいいですか。 ○委員(阿部浩子君) はい。 ○委員(福島宏子君) 昨日も視察で見せていただきまして、区民の誰もが等しく平等に、障害のある方も、全ての方が利用できる施設になってほしいなと思いました。まだきのうの時点では工事中ではあったのですけれども。  それで、バリアフリーの問題ですけれども、車椅子の方、身体に障害がある方、そして知的障害、視覚、聴覚、いろいろなところにハンディキャップがある方がいらっしゃると思うのですけれども、そういうところに対する配慮は、どのようにするのか教えてください。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) きのうもご説明申し上げましたが、まずバリアフリーの面でいきますと、施設そのものに駐車場、いわゆる普通の方がとめる駐車場ではなくて、車椅子利用の方がお越しいただいても大丈夫なように駐車スペースを確保してございます。  それから、展示のやり方についてはこれから区の方で責任を持って進めてまいりますけれども、既に「ゆかしの杜」における港区郷土歴史館の方で実現しておりますが、視覚に障害がある方でも、どういう伝統文化があるのかわかってもらえるような展示の仕組みを考えたり、あるいは映像資料なども使いまして、音などで視覚障害の方に対して展示の内容をお伝えするとか、その他、展示の仕方については、今、福島委員からご指摘いただいたようなバリアフリーを念頭に展示の中身を工夫してまいります。  それから、人員体制ですが、当然、サポートとか、車椅子を後ろから押すというふうなことも必要でございますので、そういったソフト面の対応も含めてバリアフリー化に進めてまいる所存でございます。 ○委員(福島宏子君) 聴覚障害者のための手話通訳の配置というのはいかがでしょうか。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) そこも含めて考えますが、体制の問題も出てこようかと思います。詳細は今後詰めますが、当然、視野に入れて今後検討してまいります。 ○委員(福島宏子君) 手話言語条例も整備されていくところでございますし、手話通訳の配置は私からもぜひしてほしいということでお願いいたします。  最初に説明をしていただきました資料のところの選定の理由の中での区内で活動する伝統文化活動団体との連携ということが書かれているのですけれども、この伝統文化活動団体というのは、区内にどういった団体があるのでしょうか。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) いろいろな団体がありますが、一番有名なところですと、芸事です、落語ですとか、日本舞踊、芸者の組合もございますし、それから、いろいろ大道芸に通じるような、そういう専門の切り絵ですとか、こま回しとか、大道芸に通じる団体の皆さんもおられます。さらには、こういった歴史的建物について詳しい団体も港区にはございます。そういったところと連携して、きのう見ていただいた資料にも記載がございますように、区民の方が相互交流できるというところが大切でございますので、地元の団体とうまく連携して、そこで習い事、あるいは育成会、あるいは展示会をやっていただけるような仕組みをつくったり、それから、そこで活動をしている仲間同士が集うような、そういったものにつなげていきたいと思っております。 ○委員(福島宏子君) そんなにたくさんの団体が港区にあるということで、Kissポート財団とそういったところの連携で、数々の事業をやっていただくというのはいいことではあると思うのです。このKissポート財団は、ほかの区民センターなど、そういった運営にもかかわっているノウハウを生かすというのも、この選定基準の中に入っているのかと思うのですけれども、この伝統文化交流館は、区民センターと同じにはなってほしくないわけですね。伝統文化交流館としての専門性といいますか、そういった独自性を持った運営、事業にしてほしいと思っているのですけれども、そのあたりでは、Kissポート財団は何か具体的なところはあるのでしょうか。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) Kissポート財団は、今、福島委員ご指摘のとおり、区民センターほかの指定管理業務のノウハウがあります。例えば、先ほど申し上げた日本舞踊などですと、区民センターを使って日本舞踊について練習をしたり、講習会をやっているような団体もあります。そういったところと顔がつながっていますので、その団体の皆さんに この伝統文化交流館の方でも活動していただけないかというお誘いをしたりする。あるいは、この共同事業体の中には株式会社小学館集英社プロダクションという団体が入っております。Kissポート財団が持っているほかの施設の管理のノウハウ、人のつながりも含めてですが、そこに株式会社小学館集英社プロダクションが絡むことで、子どもたちとか、小さいお子さんたちとの連携、いろいろな年齢、世代間交流といいますか、これも実現できると考えてございます。 ○委員(福島宏子君) わかりました。インデックス7番の5ページの一番上のところで、障害者の方も業務を行うようなスペースを設けていくということで、それはすごくいいことだと思います。けれども、この共同体の中の株式会社小学館集英社プロダクションと、あともう1つ、大星ビル管理株式会社は、障害者雇用率が未達成になっていますが、そこら辺に関して、区の方では、何かすぐ達成を目指すようにというような働きかけなどはあるのでしょうか。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) インデックス6の4ページをお開きいただきたいと存じます。  まず、株式会社小学館集英社プロダクションの障害者の雇用率を書いた欄があるかと思います。5名雇用していて、パーセントが1.1%、雇用すべき人数が9人ということで、ここに未達成ということで表示がございます。これにつきましては、区としても重視しておりまして、内容を確認してございます。この雇用の人数は実数、実際に障害がある方を雇用している数ということで、お金の関係です。これは一定の雇用をする人数を下回っている場合には納付金を払わなければいけないと法定されているのですが、これについては、滞納したことが(ある・ない)では「ない」と書いてあるのですが、実はこれ、非該当が正答だとその後確認してございます。といいますのは、雇用すべき人数が9名、5名雇用していますから、その差が4名。5名の差だと計画書を出さなければいけないという法定がありますが、4名の差でございますので法定に該当しないということから、非該当が本来これは正しいということでございます。いずれにしろ、雇用を達成していませんので、区の方からは、ぜひ本社の方でも雇用を促進していただきたいということは申し入れてございます。  それから、ページをめくっていただいて7ページ、こちらに大星ビル株式会社の雇用の状況を書いてございます。13名雇用となっていますが、この13名を確認したところ、これは実雇用人数を記載しておりまして、詳しく聞いたところ、いわゆる重度障害の方が8名いらっしゃる。重度障害の方ですと、お一人について2名というカウントができるという計算で計算をし直しますと、今、20.5名雇っている状況と確認ができました。したがいまして、雇用すべき人数が25人、今申し上げたカウント、法定されているカウントの仕方でやりますと20.5人、その差が4.5人でございますので、これも5名の差がないということから、計画書の提出は必要ない。ただ、そうはいいましても、雇用されている実績が達していないのが事実でございますので、これもあわせまして努力をしていただきたい。  なお、会社の方はそうですが、ここで展開しようとしている港区立伝統文化交流館の中での障害の雇用ですが、これについては障害がある方も働いていただける場の提供をきちんとしていきたいと思っておりまして、これについては財団も含めて共同事業体に申し入れをしておりますので、確実にそこでは障害をお持ちの方が働ける場を提供してまいりたいと考えております。 ○委員(福島宏子君) わかりました。障害者雇用率の達成のために、しっかりとやっていただきたいと思っています。  あともう1点、インデックス4番の6ページですけれども、一番上の段のところに、「公益財団法人の場合、株式会社とは会計基準が異なる」という言葉が書かれています。インデックス8の22ページに、お金のところが、資金収支計画書、事業計画というところが出ているのですけれども、このインデックス4番の言っていること、公益財団法人の場合、株式会社と会計基準が違うのだというのは、この事業計画のどこをどういうふうに読み込めばわかるのか、すみません、私もうまく読み込めなかったもので教えていただければと思います。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) 実は、今、福島委員ご指摘の22ページの事業計画書そのものと、それから、公認会計士がお話しされていることに触れて、委員1の方が、公益財団法人の場合には株式会社と違う、これは直接関係ございません。したがって、この22ページの計画書の中で、公益財団法人であるがゆえに株式会社と違うのはどこかというのは、この表の中には出てまいりません。インデックス4の6ページに言っている公益財団法人と株式会社の違いは、これは会計法の問題で、要は、公益財団法人ですと公益が目的ですので、企業と違って、売上イコールそれがそのまま使えるわけではなくて、公益の場合、一定の留保があったり、それから、国や地方公共団体から事業の補助を必ずもらえるということが公益財団法人は特徴でございまして、そこが会社と違うという意味で、ここの6ページは申し上げているのであって、計画書の中でそこの部分は出てまいりません。あくまでもこの計画書というのは、この伝統文化交流館を管理するに当たっての収支、幾ら入ってきて、幾ら出ていくかという計画を並べたものでございますので、公益財団法人であれ、株式会社であれ、この収支の中で伝統文化交流館を運営しますという、そういう意味の計画書でございます。 ○委員(福島宏子君) そうすると、この事業計画の中の一番下のその他の経費というところは、企業の利益ということなのでしょうか。ここの部分を教えていただけますでしょうか。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) いわゆる本部経費といいますか、管理経費の中で、公租公課とか、払わなければいけない税金ですとか、そういったものを記載している欄でございまして、指定管理者の中では、本部経費という位置づけをしてございます。  ごらんいただくとおり、パーセントも決して高いものではございませんで、必要最小限と認められる範囲での本部経費の計上と私どもは考えてございます。 ○副委員長(丸山たかのり君) 昨日も現地を視察させていただきまして、まだ工事中でありましたけれども、本当に歴史的価値の一端を拝見させてもらって、非常に完成が楽しみな思いにさせていただきました。  ただ、建物自体のボリュームがそんなに大きくないので、やはり歴史価値はすごく高いかと思うのですけれども、集客、特にリピーターという部分では、単体だけだとなかなか厳しいのかなとは個人的には思ったのです。  私は、以前に舟運ツアーを絡めた伝統文化交流館のガイドツアーのようなことも提案させていただいたのですけれども、ぜひこの伝統文化交流館の歴史的価値を生かしつつ、ほかの観光資源等も含めた上で、広く集客していくということも大事かなと思っております。運河をさかのぼっていけば、目黒川をさかのぼって目黒雅叙園まで行くわけですから、区外の連携も含めて、最終的にはそこの伝統文化交流館に来てお食事をとっていただくというような、そういったツアーも考えられるのかと思うのです。そういったほかの資源を組み合わせたような観光のあり方というような、リピーターの集客を増やしていくようなやり方は何か考えていらっしゃいますでしょうか。 ○芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務(遠井基樹君) 今出ました舟運の関係であります運河クルーズの連携は、今、視野に入れて検討しようとしております。それから、先ほど答弁の中で申し上げました港区内のほかの施設の利用団体にここを使ってもらうとか、ほかの施設利用団体同士をここで絡めていくとかということは当然考えたいと思いますし、目黒区とか近傍の区とここを結びつけるということについても考えたいと思います。  さらには、いろいろな芸事を含めた専門の団体にお願いをすることになろうかと思いますので、団体が既に交流しているところとさらに輪が広がるように、近隣の区だけではなくて、ほかの自治体等も含めて検討していきたいと。  なお、港区観光協会とは、今後どうするかについて、当然連携をとっていきたいと考えてございますが、詳細はいずれにしてもこれから詰めさせていただきたいと存じます。 ○委員長(清家あい君) よろしいですか。ほかに質問等ございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。  採決は、どうしますか。             (「態度表明をお願いします」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) では、態度表明が必要ということですので、各会派順次お願いいたします。まず、自民党議員団。 ○委員(池田こうじ君) 代表質問のときも申し上げましたけれども、今、港区は約7割の施設が指定管理者になっています。特にこういう新しい施設ですと、全く現場を知らないところからスタートするわけで、職員が知らないままこの施設が続いていくわけであります。指定管理者をマネジメントする能力を持った港区の職員が指定管理をしていくという中では、民間のいろいろな発想ですとか、経営の効率化も含めていろいろなメリットがあるかと思います。そういったことについてしっかり担保していただいて、きょうの3議案にも通じることでございますが、その上で、議案第101号指定管理者の指定について(港区立伝統文化交流館)については、賛成いたします。 ○委員長(清家あい君) 次に、みなと政策会議。 ○委員(阿部浩子君) みなと政策会議としては、議案第101号に対して、先ほども質疑の中で申し上げさせていただきましたけれども、地域の、また港区民の方々が非常に待っていた施設であり、本当に歴史を感じられる、また、伝統文化に触れることができる新たな施設となっていただけるようにという思いで期待をさせていただきまして、この議案については賛成とさせていただきます。 ○委員長(清家あい君) 次に、公明党議員団。 ○副委員長(丸山たかのり君) 今回の指定管理者に関しては、地域連携ということに関して、特に力を入れていただいていることに好感を持っております。地域の方からも大変期待の大きかった施設でございますので、そういった部分を強く訴えられたところが選ばれたということは当然でありますし、本当に今後より一層の地域の発展に貢献していくものだと考えております。  また、指定管理者制度そのものに関しても、港区に導入から10年以上たって、成熟した指定管理者制度になってきているかと思いますが、その際において、やはり地域連携ということが非常に指定管理者に今後求められていく部分だと思いますし、今回は特にそういう部分に力を入れている指定管理者であるということが、いい例になっていけばいいなと思っております。  以上を加味しまして、本案の指定管理者の指定については賛成いたします。 ○委員長(清家あい君) 次に、都民ファーストと日本維新の会、お願いします。 ○委員(赤坂大輔君) 議案第101号は賛成します。 ○委員長(清家あい君) 次に、共産党議員団、お願いします。 ○委員(福島宏子君) 今まで委員の方がおっしゃったように、期待があって、ほかの区にも類を見ないようなこういう施設であるということは、本当に重々わかっておりまして、だからこそ港区の宝として、しっかりと港区の職員が現場で直接区民の声を聞いて触れ合ってほしいということが一番思うところであります。もともと私たちは、このような公の施設に対しては、港区独自での直営の運営が望ましいと考えておりますので、この議案第101号の指定管理者の指定については、反対いたします。 ○委員長(清家あい君) 態度表明は終わりました。  「議案第101号 指定管理者の指定について(港区立伝統文化交流館)」について採決いたします。採決の方法は、挙手採決といたします。  「議案第101号 指定管理者の指定について(港区立伝統文化交流館)」について、原案のとおり可決することに賛成の方は挙手をお願いします。                    (賛成者挙手) ○委員長(清家あい君) 挙手多数と認めます。よって、「議案第101号」は、原案のとおり可決することに決定いたしました。  (※ 本議案に関する質疑の一部について、令和元年10月9日(水)の区民文教常任委員会にて、芝浦港南地区総合支所総合支所長芝浦港南地区総合支所管理課長兼務から訂正発言あり。)     ──────────────────────────────────────── ○委員長(清家あい君) 次に、審議事項(7)「議案第105号 指定管理者の指定について(港区立箱根ニコニコ高原学園)」について議題といたします。  理事者から提案理由の説明を求めます。 ○学務課長(山本隆司君) ただいま議案となりました審議事項(7)「議案第105号 指定管理者の指定について(港区立箱根ニコニコ高原学園)」につきまして、説明させていただきます。  本案は、令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間、箱根ニコニコ高原学園の管理運営を行う指定管理者の指定を行うものでございます。  資料№9、議案第105号指定管理者の指定についてをごらんください。  関係資料といたしまして、先ほどの港区立伝統文化交流館と同様に、インデックス1番からインデックス8番まで添付してございます。  1、施設名称等でございます。  施設の名称は、港区立箱根ニコニコ高原学園。所在地は、神奈川県足柄下郡箱根町仙石原502番地でございます。  2番、事業者選定の経過です。  港区立箱根ニコニコ高原学園指定管理者候補者選考委員会を設置し、優良な候補者1事業者を選考いたしました。  選考委員会を構成する委員につきましては、(1)の委員一覧のとおり、学識経験者3名、行政側委員2名の合計5名で構成しております。  また、選考委員会の開催状況につきましては、(2)の開催状況一覧のとおり、合計3回開催しております。  第1回は、平成31年4月9日に開催し、公募要項、選考基準、採点表について審議し、決定いたしました。  第2回は、令和元年6月10日に開催し、応募事業者の財務状況分析及び資金計画分析結果の報告並びに提出された申請、計画書類の審査による第一次審査を行いまして、応募があった1事業者が第一次審査通過者として決定いたしました。  第3回は、令和元年7月2日に開催し、第一次審査通過者によるプレゼンテーションとヒアリングによる第二次審査を行いました。第二次審査結果及び総合得点により、資料記載の事業者を指定管理者候補者として選考いたしました。  おめくりいただきまして(3)、7月22日開催の港区指定管理者選定委員会におきまして、選定委員会で選考した事業者が指定管理者候補者として選定されたものでございます。  3番、選定された事業者です。名称は、Fun Space株式会社。代表者は、代表取締役社長、鈴木茂。所在地は、東京都新宿区西新宿三丁目2番26号でございます。現在、箱根ニコニコ高原学園で指定管理者として運営している事業者でございます。  4番、指定期間です。令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間でございます。  5、選定の理由です。以下、(1)から(4)までの項目が評価されました。  (1)施設の設置目的である「児童の学習及び生活指導を自然環境のうちにおいて実施し、心身の健全な育成を図ること」をしっかり理解し、校外施設としての役割や学校をサポートする内容が盛り込まれた事業提案となっていること。  (2)全国に同種の宿泊施設または類似施設が5施設と豊富にあり、そのノウハウを生かした提案となっていること。特に近隣の芦ノ湖キャンプ村を活用した学校向けのプログラムや緊急時、繁忙期の応援職員を派遣する効率的な人員ネットワークが構築されていること。  (3)噴火・地震等の危機管理への対応について、マニュアルがしっかり整備されており、職員向けの研修、避難訓練を通じ、実効性のある提案となっている。また、食物アレルギー対応について、学校や保護者と連携し、安全性を担保した提案となっていること。  (4)近隣の関係機関との連携に関して、防犯・防災情報等、定期的に行政機関と情報交換を行い、また、観光施設との交流を通じ、最新情報の把握や児童の受け入れ態勢の交渉を行う等、さまざまな実効性のある提案となっていること。さらに、箱根町内でのお祭り等のイベントにも積極的に参加し、地域全体を活性化させる提案となっていること。  以上が選定の理由でございます。  6、今後の予定です。令和2年4月1日から、引き続き、指定管理者による管理運営を行っていく予定でございます。  続きまして、関係資料についてご説明いたします。インデックス1、指定管理者候補者選考委員会報告書をごらんください。選考委員会における審査の経過と結果についての資料となります。  6ページをごらんください。Ⅳの選考結果について説明させていただきます。  今回の公募では、応募事業者は1者のみでございました。
     1の第一次審査についてですが、公認会計士より財務状況分析による評価と資金計画分析による評価の報告がございました。  財務状況評価につきましては、「可」、「不可」の2区分の中で「可」。資金計画評価につきましては、AからEの5段階評価の中で最優良の「A」という評価でございました。  また、一次審査では、各委員による書類審査を行い、1,000満点中807点でございました。一次審査を通過するための十分な点数を得ていたため、一次審査通過者としております。  一次審査における委員の主な意見は、7ページの表にまとめてございます。  続きまして、7ページの2の第二次審査についてです。  一次審査通過者によるプレゼンテーションを行い、その後、事業計画書、プレゼンテーションの内容についてヒアリングを行いました。  8ページの上段、採点結果の表をごらんください。  二次審査結果は、500点満点中390点でございました。一次と二次の合計点数は1,500点満点中1,197点でございました。  二次審査における委員の主な意見は、8ページの表にまとめてございます。  Ⅴの最終選考結果についてですが、今回の公募では、応募事業者は1者のみでしたが、採点結果が1,500点満点中1,197点であり、得点率にして約8割を獲得しており、指定管理者として管理運営を行う上で高い水準を確保できていると判断し、選考委員会の総意として、Fun Space株式会社を指定管理者候補者として選考いたしました。  続きまして、インデックス3をごらんください。選考委員会審査結果の集計表になります。  各選考委員の第一次審査、第二次審査の採点結果と、その合計点数をまとめております。  続きまして、インデックス4をごらんください。選考委員会の会議録になります。  続きまして、インデックス5になります。選定調書になります。  この選定調書は、港区指定管理者選定委員会の資料として策定したものでございます。  主な事業提案が1ページ中の中段より下に記載してございます。詳細はインデックス8の事業提案書に記載してございます。  主な事業提案として、4つ、表に記載してございます。  1つ目が、噴火・地震等、危機管理への対応や、けが人等の対応です。マニュアルの作成、訓練の実施、関係機関との連携、病院への搬送等でございます。  2つ目が、食物アレルギー児童への対応です。学校給食と同様に、アレルギー対応マニュアルに基づき、学校、保護者と情報共有しながら取り組む提案となっております。  3つ目が、移動教室、夏季学園実施時の活動支援です。これまでもさまざまな活動支援を行っていますが、さらに踏み込んで、天候によって左右される活動内容の作成や、地域関係者との調整まで対応するワンストップサービスを行い、これまでの経験を踏まえて学校の負担を軽減する提案がなされております。  4つ目が、社会教育活動等を行う団体の活動支援及び利用促進です。一般の団体にも大変好評を得ている施設でございまして、アンケート結果でも特に食事が喜ばれております。食事を中心にさらに改善を進め、区内の大学等にもアプローチを行い、利用促進を図るという提案になってございます。  続きまして、インデックス6になります。こちらが法人の概要が記載されているものでございます。  続きまして、インデックス7です。今回の指定管理者公募要項になります。  最後に、インデックス8でございます。指定管理者候補者の事業提案書になります。  以上、甚だ簡単ではございますが、説明は以上となります。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。 ○委員長(清家あい君) 理事者からの提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。ご質問等ございます方は、順次ご発言をお願いします。 ○委員(阿部浩子君) この事業者は平成27年から5年間、実質的には噴火で2年間できていなかったのですけれども、3年間されていて、また今回、1者しか応募がないということです。今、学務課長からもいろいろご説明をいただいたのですけれども、この事業者の提案で新たな提案という、インデックス8の指定管理者候補者の事業提案書があるのですけれども、この中で新たな提案がどういったものになるのかお知らせください。 ○学務課長(山本隆司君) 提案としましては、やはり一般利用の利用が少ないということで、そのための拡大をしていくという提案がなされてございます。利用促進ということで、インデックス8の36ページに利用促進について触れている項目がございます。考え方の記載があるのですけれども、1つは、移動教室について、夏季学園のない時期に社会教育活動を行う団体にも利用ができるということが意外とあまり知られていないということで、どのような団体が社会教育活動を行う団体に該当するのかということを正しく区民の方にお伝えしていくことが重要だということで、そういったことに取り組んでいくということです。  それから、申し込みから支払い、また利用までの手続について煩雑であると感じる方が多いと考えられるので、その辺についても丁寧な案内をしていくという提案がなされております。  また、本施設の強みといいますか、利用料が民間施設に比べて格段に安いということ、それから体育館あるいは工作室、施設としての設備・機能が充実しているということ。また、料理がおいしいであるとか、温泉があるといった魅力について積極的にアピールしていきたいということで、利用促進についての提案がなされているところが一番大きいところかなと考えているところでございます。 ○委員(阿部浩子君) 今ご説明があったのですけれども、新たな提案ということにおいては、社会教育活動等を行う団体の利用促進ということでしょうか。ほかにはあまり目立ったところはないということですか。 ○学務課長(山本隆司君) このたび提案いただいている中で、主に体制の整備ということがございます。今、施設長という職員が、地域の打ち合わせであったり、教育委員会との打ち合わせ、また、子どもの搬送のつき添いであったり、実際に現場を離れる場合も多く、現場での責任が不明確になるということで、副施設長を新たに設けることを提案してきてございます。 ○委員(阿部浩子君) 今までの5年間、実質3年間の中で、港区から、こういうところは改善した方がいいという指導みたいなものがあったのかどうか。その結果、どういうふうになっているのかということがあったら教えてください。 ○学務課長(山本隆司君) 主にこれは夏季学園での要望になってくるのですけれども、昨年でいいますと、かなり猛暑でした。そのため、児童の部屋であったり、体育館等に空調について何とかならないかという提案をいただいております。これにつきましては、今年度中に児童の部屋につきましては、もう既に完了してございます。ただ、体育館、その他の特別室につきましては、今年中に完了予定という形になっております。  それから、熱中症対策で経口補水液を置いてほしいという要望もございました。これについても対応済みでございます。  それから、屋外での活動の際に、蜂等の対応で、ポイズンリムーバーについて置いてほしいという希望がございましたので、もう既に設置をしてあったのですけれども、数を増量して携帯しやすいタイプを新たに購入したりしているものでございます。 ○委員(阿部浩子君) それは物品のことだと思うのですけれども、1の8ページのところで、二次審査のところ、委員の意見から、今の社会教育活動等を行う団体の利用促進について、評価できる。もう少し踏み込んでというか、改善するべきことはいろいろ挙げられていると思うのですけれども、これについては、区としてどのように支援していくのか伺います。 ○学務課長(山本隆司君) タグ1の8ページの真ん中あたりです。「もう少し踏み込んで利用促進の提案があると、さらに良いと思われる」、この部分については、利用促進の提案ということで、具体的にどう動くかというところかと思うのですけれども、区有施設に案内のパンフレットの設置を依頼するなど、広報、またホームページを使って積極的に発信していくというような提案もいただいているところでございます。 ○委員(阿部浩子君) それだけではなくて、ほかにも「年3回程度開催する箱根高原学園運営委員会において利用状況について報告すると良いと思われる」、「PDCAサイクルの提案を充実させるために、学校利用の際に事後アンケート等を行い、学校からの要望、改善点について、しっかり対応してもらい、箱根高原学園運営委員会で事業者から報告してもらうと良いと思われる」、区と連携してやらなければいけないことだと思うのですけれども、区としてどういうふうに改善していくのかということをお聞きします。 ○学務課長(山本隆司君) 年3回開催される箱根高原学園運営委員会は、各小学校の校長の代表の先生にも出席していただいている会議でございます。実際に利用する立場からと、当然、事業者も委員会には出席しておりますので、これまでの移動教室、また夏季学園について、細かい反省点についても1つ1つ打ち合わせをしながら情報共有していき対応していくという内容になってございます。今後についても、より一層精査したもので課題を抽出した上で対応していきたいと考えてございます。  それから、「PDCAサイクルの提案をさらに充実させるために、学校利用の際に事後アンケート等を行い」という部分でございます。これにつきましては、実際に一般利用の方のアンケートはとっているのですけれども、アンケートという名目で学校からは、今のところとってはございませんでした。今、報告書という形で各学校から学校の校長先生に記載してもらって、それを上げてもらうという仕組みをとっていますので、きっちりとアンケートという形で学校からの要望、改善点について上げてもらうということで、今後対応していきたいと考えているところでございます。 ○委員(阿部浩子君) やはり今回、委員から出ている意見については、区の方でも一緒になってやっていかないと解決できない問題だと思うので、それはこの新しく2期目の4月からの指定管理ではなくて、今の半年ある中でも改善できると思うので、お願いいたします。  あと、インデックス4の11ページからですけれども、またつらつらと今の一次審査の結果から委員長が、私から講評を申し上げますということで、中身は改善すべきだみたいなことを結構書いています。「危機管理を考えた場合に、学校の組織体制をもう少し勉強してもらいたいと思いました」と。あと、12ページで委員長から、「もう1点補足すると、来年度から小学校は新しい学習指導要領が展開されます」。いろいろ書いています。15ページにも、いろいろなことが書いてはいるのですけれども、この報告書を踏まえて、やはりこれだけ委員長からの講評もあると思うので、教育委員会としても1日も早く改善していくべきだと思うのです。それについてはどうお考えかということをお聞かせください。 ○学務課長(山本隆司君) 阿部委員ご指摘のとおりだと思います。今ご指摘いただいた点を含めて、しっかりと対応していきたいと考えてございます。 ○委員(阿部浩子君) お願いいたします。  先ほどの区の課題でもある、こちらと連携して社会教育活動団体の働き方についても、区有施設、区の各地区総合支所のブースにチラシを置くとか、区としても需要が上がるように、利用率が上がるように取り組んでいただきたいということをお願いいたします。  5年生と6年生の移動教室と夏季学園になる場所であって、6年生においては修学旅行のかわりというか、修学旅行がこちらの箱根ニコニコ高原学園の場所だと思っています。それだけ人生の中で思い出深い場所になると思っているので、やはり今いる事業者の改善点を1日も早く解決していただき、子どもたち、また、今あまり利用されていない社会人の方々にも利用できるような施設になってほしいということを強く要望させていただきます。 ○委員長(清家あい君) 答弁は。 ○委員(阿部浩子君) 答弁は大丈夫です。 ○委員(福島宏子君) 1つ目は単純な質問なのですけれども、インデックス8番の11ページですけれども、上下水道使用量がすごく減っているのですが、これは何か理由があるのでしょうか。 ○学務課長(山本隆司君) 電気の使用量等につきまして、例えば学園の敷地内の草刈りであったり、機械を使わないで手で作業をしたり、そういった部分で省エネに努めているということと、あと、例えば、学校利用の場合もそうなのですけれども、実際に一般の利用者の方がやってきたときに、電気の消し忘れ等がないようにということで必ず啓発をしています。そういった部分で一定程度省エネの削減に努めているという効果が少し出てきているのかと考えているところでございます。  上下水道水の使用量につきましても、清掃の関係で、できるだけ使用量の削減に努めているということで指定管理者の方から聞いているところでございます。 ○委員(福島宏子君) 私も港区の小学校にすごく昔ですが通っていましたので、箱根ニコニコ高原学園にも行きましたが、やはり都会で生活している子どもたちが、こういった自然の中で過ごす時間はとても大切なことだと思うのです。子ども目線でどうだったか、子どもの気持ちで何が一番よかったとか、こういうところが少しびっくりしたとかとあると思うのですが、子どもたちのそういった感想文ですとか、アンケートというと少し違うかもしれないのですけれども、そういったところでの声は、どのようにまとめているのかということを知りたいのです。 ○学務課長(山本隆司君) アンケートという形では教育委員会としてはとっているものはございません。ただ、例えば食事のときには、残菜については施設の方でも把握をしているということと、あとは、例えば施設面の改善であったり、接客であったり、なかなか意見を聞くのは難しい面もあるかと思いますけれども、子どもたちからこのような意見があったということがあれば、学校を通じて教育委員会の方に連絡してもらうような形で今後考えてまいります。 ○委員(福島宏子君) そういう子どもたちの直接の声といいますか、感動とかやっぱりあると思うのです。それを先生たちと共有して、そういったことを港区や私たちにも伝えていただけると、本当にこの箱根ニコニコ高原学園に行ってよかったとなることが一番だと思います。  子どもたちを第一に考えてほしいということで、この指定管理業者の提案を見ると、港区の学校の先生たちとタイアップして子どもたちのこういう能力を引き出したいのだというようなところが、あまり見られないような気がするのです。その点で、学校の先生と事業者の方との連携とか打ち合わせとか、実地踏査は行っているというのは資料でわかるのですけれども、そのコミュニケーションの場は、どのような形でやられているのですか。 ○学務課長(山本隆司君) 基本的に教員の支援を積極的に行うという姿勢で業者の方には対応してもらっているところでございます。  例えば、雨で当初予定していた行程がとれないというような場合もございます。そういった場合は、それに備えて事前に学校と協議して、屋内で実施可能な体験学習等を提案することができる事業者でございます。  また、実際に引率している若い教員にも気軽に話しかけたりして、疑問点を解消するような積極的な姿勢も見られます。可能な限り教員のフォローをして、教員が子どもたちと接する時間をつくるという考え方を持った事業者でございます。 ○委員(福島宏子君) 先ほど阿部委員もいろいろ、5年間でどのような取り組み、また、新しい事業としてなされているかというところを質問されていました。これまでの5年間のやってきたことが、本当にすごく大きなものになって、また次の指定管理者で運営をされていくということになると、やはりそれだけ子どもたちとかかわってきた5年間があると思うのです。港区の小学校の先生たちと事業者が一緒に箱根ニコニコ高原学園でやってきたいろいろな取り組みの中で、本当にこれは一番子どもたちが生き生きと輝いて成長するのだという、そういうことは何ですか。教えてください。 ○学務課長(山本隆司君) 基本的には、学校の方でカリキュラムを組んで行程を考えてまいります。ただし、阿部委員からもありましたとおり、一生の思い出としての経験になり、宿泊先である箱根ニコニコ高原学園についても、過ごす時間もそれなりに長い時間がありますので、そういった部分について、今後しっかりと子どもたちのために実践ができるよう取り組みを教育委員会も協力しながら提案できていけばいいなと考えているところでございます。 ○委員(福島宏子君) やはり子どもたちの気持ち、先ほども、少し重複することになりますけれども、PDCAサイクルというところで、改善がインデックス8の中でも書かれております。最初のページに、事業者の提案の中で書かれておりますけれども、この中のPDCAは、PはPlanで、DはDoでということの説明もありましたけれども、CはCheckということで、アンケートがありまして、そのアンケートは今はやられていないということでした。このアンケートの中身としては、やはり子どもたちの声を聞いてほしいということを強く私としては要望したいと思います。これができるようにしてもらわないと困るなと思います。  学校の先生の立場で見まして、この箱根ニコニコ高原学園という課外での授業、課外で子どもたちが生活する中での学びというところでは、先生としては一番期待する子どもたちの成長は、どういった点にあるのでしょうか。 ○教育指導課長(松田芳明君) まず1つは、自然体験ということと、共同生活をしながら、いろいろな友達のよい面を見つけたり、お互いに協力してカバーし合うことの大切さとか、そういったことが日常の中ではないところで出てくるということが非常に大きなことかと思っています。そこで日常の授業とは違う、子どもと直接教員の経験が、教員との信頼関係を育んでいくということで非常に期待しているところでございます。 ○委員(福島宏子君) 私も同じように思います。教員と子どもの信頼関係と、今、教育指導課長もおっしゃいましたが、私も自分で経験したときもそうだったのですけれども、山登りとかもすごくつらかったり、自分の家から離れての生活というところで、あまりにもギャップが大き過ぎてショックを受けてしまう生徒もいると思うのです。そういったところに対しては、先生たちが手厚くフォローしていくのでしょうか。どうなのでしょうか。 ○教育指導課長(松田芳明君) 教員がフォローするのはもちろんなのですけれども、そこで友達同士がフォローすることが、この後の人間関係のよさをつくっていくので、下手に教員が出過ぎてもいけないところもあります。そこのさじ加減がとても大事だと思っています。 ○委員(福島宏子君) 本当にそのとおりだと思います。日常と非日常が絡み合う世界だと思うので、そこで子ども同士が成長していくということに確信があって、箱根ニコニコ高原学園の課外授業、移動教室や夏季学園がやられているのだろうと私も思っています。  その中で、アウトドア集団といいますか、そういったところのプロの事業者の手をかりて、アウトドア、自然の中でしかできないことを体験するわけですね。そういう発想で、Fun Spaceでしたか、事業者の方にもこの事業を展開してもらいたいと思うのです。子どもたちの成長を考えた提案というか、その取り組みをしてほしいと思うのですけれども、そういった具体的な提案は、どのようなものがあるのでしょうか。 ○学務課長(山本隆司君) 屋外での活動についてというところの指定管理のかかわり方というと、具体的な点は難しいところはあるのですけれども、基本的には移動教室、夏季学園、非日常の環境の中で、指定管理者の職員、知らない人たちとどういった形で接するかという部分、指定管理者の職員が児童とどのようなコミュニケーションをとったかということについても、子どもたちにとって大きな思い出に影響を与える部分と思っております。  指定管理者の職員全員がおもてなしという意識を持って、児童や生徒と多く接触の機会をもつということ、場合によっては職員が、主に屋内での事業になるのですけれども、講師になって自主事業を行うということで、児童の成長についても寄与していくというようなことも実際に提案をされていますので、そういった部分に力を入れていきたいと考えてございます。 ○委員(福島宏子君) そこのところが本当に一番大切なところだと思うのです。やっぱり指定管理者にやっていただく、そういったノウハウやアイデアを出していただいて、子どもたちの成長のために、机の上の勉強ではなくて、一緒になって事業者と先生たちと子どもたちとで成長し合っていくという、そういう学びの場になることが本当に望まれていると思いますので、そういった中身になるように、今後ともご指導いただくことをお願いいたします。 ○委員(阿部浩子君) 指定管理者のことではないのですけれども、確認させていただきたいのですが、箱根ニコニコ高原学園に陶芸の窯があったと思うのですけれども、あれは今、利用されているのですか。それともほかの場所に移っているのですか。 ○学務課長(山本隆司君) 私、2カ月ぐらい前に行っているのですけれども、そのまま使えるような状態にはしてあります。どこかに移動したということはございません。 ○委員(阿部浩子君) ただ、泊まる日数が短いから、学校で使えないということで、なかなか利用されていなかった気がするのですが、あれから活用されているのですか。 ○学務課長(山本隆司君) 今ご指摘いただいたとおり、なかなか利用されていない状況ではあるかと思います。その点を含めて、日数は確かに短いのですけれども、何らかの形で活用を考えるべきだと思っていますので、事業者と検討してまいりたいと思っております。 ○委員(阿部浩子君) 私もかなり前、10年以上前ですか、見せてもらって、そのときに気になっていて、今、ふっと思い出したので。やっぱり区の財産なので、使わないのだったら使わない、どこか使うところに使ってもらう、また使えるようにしていただきたいと、あのまま置いておいても、眺めているだけでは意味がないと思うので、そのあたりについても教育委員会全体として考えていただきたいと思います。  先ほど、福島委員とのやりとりを聞いていて、うちの子どもがこの指定管理者のときに、夏季学園もそうだし、移動教室も行っているのですけれども、前もって担任の先生が下見に行って、雨の場合はどうするかとか、いろいろ考えて、うちの子のときも登山ができなかったと思うのです。そのときに、ふだん行ったこともない美術館に連れていってもらったり、本当に小学校の中で記憶に残るいい思い出となったと思います。やはりそこの中には、今の指定管理者が先生たちをバックアップされているという部分がすごくあるかなと私自身も親として感じました。 ○副委員長(丸山たかのり君) 確認ですけれども、今後の提案の中で社会教育活動等を行う団体の促進のために、区内の大学、専門学校等にアプローチするということだと思うのですけれども、現状の規定の中で、大学の運動サークルとか、一般的な同好会みたいなものが合宿等で使うようになっているのでしょうか。 ○学務課長(山本隆司君) 団体利用できる方は条件がございます。1つは、港区在住・在勤・在学の団体であるということで、その団員のうち2名以上が港区の方であることということと、あと、活動の主体が港区であるということ、ただし、営利団体であるとか、また、その家族、個人での利用は該当しないというような条件がございます。社会教育活動を行うための利用であるという条件もございまして、スポーツであったり、趣味であったり、学芸学習、自然教室などの社会教育活動、また、その活動のための研修会などを行うことというような条件がございます。その条件に合致していれば、当然、大学のサークルであったり、そういった部分でも利用可能と考えているところでございます。 ○副委員長(丸山たかのり君) わかりました。  あと、この施設の中はアルコールの飲酒はできるのでしたでしょうか。 ○学務課長(山本隆司君) アルコール、または喫煙についてもそうですけれども、一切できないという取り決めになってございます。 ○委員長(清家あい君) よろしいですか。ほかにご質問等ございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。  態度表明はいかがでしょうか。               (「お願いします」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) それでは、態度表明が必要ということですので、各会派順次お願いいたします。まず、自民党議員団、お願いします。 ○委員(ゆうきくみこ君) 議案第105号指定管理者の指定について(港区立箱根ニコニコ高原学園)については、賛成です。  いろいろと指摘のあった部分に関してはブラッシュアップしていただいて、噴火等々、緊急時は隣接している施設をお持ちということですので、そういう安心・安全に関しては最優先できちんとした運営を、また、厚みをもたせて、区としてもきちんとお願いをしながら、次の契約に向けていろいろと調整を重ねていっていただきたいと思います。 ○委員長(清家あい君) 次に、みなと政策会議、お願いします。 ○委員(阿部浩子君) 議案第105号についてです。先ほども質疑をさせていただいたのですけれども、この選考委員会に当たって改善すべき点においては、区が一緒になって1日も早く改善をしていただきたいということはお願いいたします。そして、令和2年4月からの5年間も、子どもたちにとってすばらしい思い出として記憶に残る施設であってほしいという思いと、また、社会教育活動などの方々にも喜ばれる施設運営を担ってほしいという思いでおります。議案については賛成です。 ○委員長(清家あい君) 次に、公明党議員団、お願いします。 ○副委員長(丸山たかのり君) 今回、この指定管理者から提案されています、特にこの地域の特徴でもありますけれども、噴火・地震等の危機管理の対応について、マニュアルがしっかり整備されているといった点、大変高評価ができると思います。  また、さまざま新しい提案がされているかと思いますけれども、ぜひ利用促進に努めていただきたいと思います。仮に利用促進が伸びない場合には、規約の変更等も検討していただければと申し述べ、賛成いたします。 ○委員長(清家あい君) 次に、都民ファーストと日本維新の会、お願いします。 ○委員(赤坂大輔君) 火山の関係で一時利用ができなくなったりしていましたけれども、あまり後ろ向きにならずに、規則で固めることなく、子どもたちの施設なので、のびのびとした運営を期待して賛成します。 ○委員長(清家あい君) 次に、共産党議員団、お願いします。 ○委員(福島宏子君) この歴史ある港区の箱根ニコニコ高原学園、大切な教育の場であります。資料の中で質問のときに言い忘れてしまったことが1つあったのですけれども、シフトを見ると、改善すべき点というところでも挙げられていることがあって、長時間労働などがあったりもしました。区の財産として、やはりこういう公の施設に関しては、私たちは、区が直接携わるべきだと考えております。よって、議案第105号指定管理者の指定については、反対いたします。 ○委員長(清家あい君) 態度表明は終わりました。
     「議案第105号 指定管理者の指定について(港区立箱根ニコニコ高原学園)」について採決いたします。採決の方法は、挙手採決といたします。  「議案第105号」について、原案のとおり可決することに賛成の方は挙手をお願いいたします。                    (賛成者挙手) ○委員長(清家あい君) 挙手多数と認めます。よって、「議案第105号」は、原案のとおり可決することに決定いたしました。  ここで、あと1本ですが、休憩したいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) それでは、休憩といたします。40分の再開とします。 午後 3時25分 休憩 午後 3時40分 再開 ○委員長(清家あい君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  審議事項(8)「議案第106号 指定管理者の指定について(港区立みなと科学館)」について、理事者の説明を求めます。 ○教育指導課長(松田芳明君) では、審議事項(8)「議案第106号 指定管理者の指定について(港区立みなと科学館)」についてを、資料№10を使いましてご説明申し上げます。  まず資料№10のからです。  施設名称等、港区立みなと科学館でございます。所在地につきましては、東京都港区虎ノ門三丁目6番9号です。  事業者選定の経過についてご説明いたします。  港区立みなと科学館指定管理者候補者選考委員会を設置し、優良な候補者を選考いたしました。  応募事業者は1事業者でございました。  その委員の名簿につきましては、表にございますように、学術関係者を3名お招きして実施いたしました。  選考委員会の開催状況につきましては、第3回までということで、第1回が平成31年2月25日、公募要項について、そして選考基準及び採点表について。第2回が令和元年6月6日ということで、財務状況分析及び資金計画等の報告について、第一次選考と第二次選考審査基準について行いました。そして、第3回が7月12日、指定管理者の決定についてということで、選考の結果につきましては、補足の資料、関係資料のインデックス3番にございます。  採点経過について、一次選考につきましては、1,000点満点中754点、第二次選考については、500点満点中376点、合わせまして1,500点満点中1,130点ということで、75%ほどの点数をとっております。それを受けまして、2ページにございます港区指定管理者選定委員会に付与いたしまして、その結果、選定されました。  選定された事業者につきましては、トータルメディア・東急コミュニティーみなと科学館運営グループとなります。代表団体については省略させていただきます。  指定期間は、令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間となります。  選定の理由について、ここでは簡潔に述べて、後ほど詳しく資料をもとにお話ししたいと思います。  まず、選定の理由としましては、全国類似施設の運営実績が豊富であるということ。提案内容も期待できる提案ということでございました。  また、2番目にございますように、職員体制につきまして、館長を中心とした者で行うということとか、教員免許ですとか、博物館の学芸員資格者等の有資格者等々を使ってきちんとした体制を組んでいること。  3番目としましては、港区行政情報多言語化ガイドラインをもとに、4カ国でのパンフレットの作成等々、外国人に対しての対応が非常に考えられているということです。  4番目に、町会ですとか、そういった多様な主体との長中期的な期間を見据えた関係構築が提案されているということでございます。  5番目に、これも重要だと思いますが、気象庁の気象科学館と合築、一緒の施設になりますので、そこといかに連携できるかということについての提案も優れたものであったということでございます。  そして6番目、みなと科学館の運営管理に必要な危機管理等が期待できる提案であったということです。  今後の予定につきましては、そこに示しているとおり、令和2年4月より指定管理者による管理運営を開始いたします。  それでは、詳しいご説明をインデックス8を使いましてご説明したいと思います。  では、1ページをごらんいただけますでしょうか。資金・収支計画でございます。  5年間の指定管理料の見積もりをしています。各年度で3億円強となっていますが、他自治体の類似施設の運営経費と比較した際に、午前9時から午後8時までを開館している科学館としては、妥当な水準だと確認してございます。  続きまして、4ページをごらんください。  施設運営に関する基本的な考え方として、研究機関、大学、企業や町会、大使館など、地域との連携交流の役割を担いながら、「まちと共に成長する科学館」を運営するとしています。こうしたことを評価してございます。  続きまして、7ページをごらんください。先ほども申しましたが、職員体制についてです。  この提案書の中では、館長、施設長のツートップの組織運営を組むとなっていて、選考委員会の中で、このツートップが少しわかりづらいということで、館長イコール施設長が科学館の顔ということです。科学館の顔というのは、全国の科学館の館長会等もございまして、ある一定のステータスを持った方でないと務めにくいということがございます。そういった方。そして、実質的な施設を運営する方としては、施設長ということで出ていたのですけれども、これは事務局長という名称でマネジメント経験が豊富な方ということで指定しております。  また、あわせまして、11ページにございますけれども、職員研修について、かなり充実した研修を考えているということです。特に12ページに表になっているものが見やすいかと思います。やさしい日本語研修ですとか、コンプライアンス研修、またユニバーサル研修ということで、障害者、高齢者、子どもたちの対応もできます。また、さらに専門研修プログラムも行うという体制がとられています。  では、13ページをごらんください。  先ほども申しましたが、外国人来館者を想定した多言語化対応で、4カ国語でのサイン表示やパンフレット、ホームページの整備を予定しています。  また、「英語で実験」や「英語で遊ぼう!inプラネタリウム」など、活動プログラムを英語で実施することも考えております。英語で説明できる職員も採用する予定でございます。  では、16ページにいきます。  1階の入ったところに多目的ロビーを比較的広めにつくってございます。ここでの企画展示等について、企業や大学と連携した企画展や、児童・生徒の作品展・発明工夫展の実施、サイエンスショーやサイエンスフェスティバルなどを行い、にぎわいを創出する予定でございます。  続きまして、18ページをごらんください。プラネタリウム事業についてです。  投影の内容や構成について、平日は在勤者利用を促進するため、19時からの会を設定しています。番組は3カ月ごとに切りかえ、リピーターの確保を図ります。これにつきましては、以前にご説明しましたような年間パスポートもかかわってくる内容でございます。  また、星空コンサートや星空ヨガ、アロマプラネタリウムの実施など、利用者の多様なニーズにこたえた魅力的なプログラムを展開してまいります。  幼児向け、学校団体向けの学習投影は、学校個別の要望にこたえ、学習効果を高めるように考えております。  20ページに続きます。  投影スケジュール表を掲載しておりますので、先ほど申しましたことについて、ご確認ができるかと考えています。  では、続きまして、21ページでございます。学校支援事業についてです。  科学館の特徴を活かした学習カリキュラムを開発し、科学館利用者による体験を通じた学習効果を高めます。また、学校支援を目的とした学校団体向け利用の手引きを作成します。  また、教育センターと連携して教員向けの研修会を開催し、地域の理科力向上やネットワークづくりを支援します。  実験実務研修など、科学館ならではのコンテンツや場を提供いたします。  23ページにいきます。講座運営事業についてです。  年齢層ごとにターゲットを分けて、ロボット・プログラミング講座や、自由研究お助け講座、大人のための科学講座、研究者と語るサイエンスカフェなど魅力的な講座を多数展開できます。  続きまして、27ページをごらんください。大学・企業・地域等の連携についてです。  この地に愛着を持つ旧鞆絵小学校同窓会の方々や、地元町会との連携、交流をはじめ、大学、研究機関、企業、大使館、ホテル等、さまざまな団体とともに、双方メリットのある連携関係を構築し、地域の活性化に貢献していくということでございます。  31ページをごらんください。気象庁との連携についてです。  2階のプラネタリウムホールの隣に気象科学館が併設されることから、2つの科学館の案内ツアーを実施したり、学校団体がみなと科学館を利用した際に、気象庁で天気予報を作成する予報現業室や、地震や火山を監視する地震火山現業室を見学する現業室ツアーを受け入れていただくなど、気象庁との連携協力により、みなと科学館の魅力を一層高めてまいります。  39ページをごらんください。危機管理体制についてです。  安全管理主任者をリスクマネージャーとして緊急時の司令塔として配置し、危機発生時の対応班を部署ごとに配置します。  また、防災訓練や普及救命講習などを全職員対象に定期的に実施いたします。  資料8についての説明は以上でございます。  なお、指定管理者の指定議案とは直接関係ございませんが、魅力ある施設運営をするため、気象科学館が併設となることを踏まえて、港区と気象庁とで、現在、科学館開設までに連携協定を締結するよう進めております。また、港区立学校の校外学習での気象科学館、現業室への受け入れ協力やイベント実施時の施設利用の協力など、協定を組む予定でございます。  また、10月でございますけれども、いよいよ開設半年前になるため、10月12日土曜日、13日日曜日のみなと区民まつりにおいて、科学館開設半年前イベントを実施する予定でございます。御成門小学校で科学工作体験や、移動プラネタリウムの上映、みなと区民まつりの会場をめぐるクイズラリーなど、一足早く科学館のどきどきわくわくを体験できるイベントとする予定でございます。お時間がございましたら、ぜひご参加いただけるとうれしく思ってございます。どうぞよろしくお願いいたします。  説明は以上でございます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○委員長(清家あい君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。ご質問等ございます方は、順次発言願います。 ○委員(福島宏子君) いろいろなプログラムが紹介されて楽しみなのですけれども、サイエンスイベントみたいなものも言われていましたが、手話通訳の設置をぜひご検討いただきたいというのが1つあります。  あと、いろいろな資料のページの中にも書かれて、インデックス4番の11ページにもあるのですけれども、インタープリターのところで、委員の方も結構説明をしていて、どういう方なのかとか、それにふさわしいという、かなりの専門知識が必要ではないかということが言われているのですが、ここについては、どういう人になるのでしょうか。 ○教育指導課長(松田芳明君) 教員のOBですとか、そういった方で、特に小学校や中学校で理科が大変お好きだった先生方が何人もいらっしゃって、その方たちの中には港区にみなと科学館ができるということで、ほかの地域で再任用していたのですけれども、港区でぜひ再任用をと移ってきた方もいるぐらいなので、そうした意味で、なり手はたくさんいると思っています。そういった方たちにご協力いただきながらということと、先ほどの研修体制もかなり充実しておりまして、理科の専門的なことについても行っていくということで、もちろんいろいろな知識のない方が来る可能性もあるのですけれども、そういった研修体制をとることでインタープリターとしての役割ができるかと思っています。  また、先ほどのユニバーサルの研修もあるということで、その中で簡単な手話がまずはできるようになるだろうと思っていますので、より専門的な手話については、どこまでできるかわかりませんが、事業者と話し合ってみたいと思います。 ○委員(福島宏子君) 手話通訳、よろしくお願いします。  プラネタリウムが3クラス分というところが何人かの委員の方でも質問であったかもしれないのですけれども、全体の席数はもう決まっているのですか。 ○教育指導課長(松田芳明君) 車椅子のスペースなどはあるのですけれども、121席と決まってございます。 ○委員(福島宏子君) 限られたスペースということでありますけれども、学校の子どもたちが順番になると思いますが、それ以上は広げることはできないわけですね。ですので、順番に見ていくということで、プラネタリウムについても専門の業者ということで、その辺は子どもたちにとってはとても楽しみな施設ではないかと思います。  最後に、インデックス4の10ページの公認会計士の方の意見として出されている総資産回転率とか、手元流動性比率というところで、お金とかに関するところだと思うのですけれども、そこにほかに比べて弱みではあるということが書かれています。インデックス4の10ページの公認会計士の方の意見ですけれども、すみません、簡単に言うと、どういうことなのか。難しくてわからないので教えてほしいと思います。 ○教育指導課長(松田芳明君) お調べするのに時間を要するので……。 ○委員長(清家あい君) では、後ほど。  よろしいですか。ほかに質問があれば、先にお願いします。 ○委員(杉浦のりお君) 気象庁との連携ということなのですけれども、先日、2週間前の台風のときの報告を受けたのですが、あのときに風速測定が区の中でなくて、千代田区の数値が近隣ということで15メートルみたいなものが出ていたのですけれども、区にないのだったら、ここにはどうなのか、その辺のことはどうなっているでしょうか。 ○教育指導課長(松田芳明君) 気象庁が移ってくるのが11月でございまして、その際に、それが設置されるかどうかについては、後ほど確認をさせていただきたいと思います。 ○委員長(清家あい君) では、後ほどということで。 ○委員(阿部浩子君) 本来、平成25年9月にできるはずだったみなと科学館ですけれども、時間が6年間延びて、いよいよ開設されるのかと思うと、すごくうれしいのですが、今回、この事業者が提案してきている中で、議案が通ると、この提案書の8ですけれども、オープニングイベントは、毛利さんがいらっしゃるということなのでしょうか。 ○教育指導課長(松田芳明君) 提案書にはそのように記載されていて、今、こちらの事業者が調整に入っているところでございます。 ○委員(阿部浩子君) 私たちも区民文教常任委員会としてプラネタリウムをはじめ、昨年も高知県にこういった施設を見に行ったり、つくばにも行きましたね。できるまでの間が延びて延びて何回もいろいろな施設を全国的に区民文教常任委員会の中で視察をして見てきたのですけれども、今回、いよいよということで期待をしています。  そこでお聞きしたいのが、36ページですけれども、この委託の中でプラネタリウム番組購入・イベント企画・展示協力とあって、株式会社デジタル・アンド・デザイン・ピクチャーズ。クリエイティブ系の地元企業のためとなっているのですけれども、これはどれぐらいのシェアというか、どういった業務体系でやっているのでしょうか。あと、地元企業とは港区の企業なのでしょうか。 ○教育指導課長(松田芳明君) この詳細については確認がとれていませんので、後ほどということでお願いいたします。 ○委員(阿部浩子君) この5と6においても、みなと障がい者福祉事業団であったり、シルバー人材センターだったり、港区の関連している区民の方が入っているということは、とてもうれしく思うのですけれども、まだ始まったばかりなのですが、仕事量が随分寂しいかと思って、今後の展開ではあるかと思いますので、一応指摘だけをさせていただきます。 ○委員長(清家あい君) ほかにご質問ありますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) では、答弁を。                (「調査中です」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) では、答弁が来るまで保留として先に進めます。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(清家あい君) 次に、審議事項(9)「発案元第6号 区民生活事業・教育行政の調査について」を議題といたします。  7月の当常任委員会で、グローバル教育及び産業振興施設に関する行政視察のお話がありました。それを基に、視察先及び視察時期について調整し、正副委員長案を作成しましたので、配付させていただきます。                    (資料配付) ○委員長(清家あい君) 正副委員長案をお手元に配らせていただきました。ご提案があったように、グローバル教育、そして産業振興についての視察先を提示させていただきました。  1つ目は、ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンで軽井沢町にあります。国際バカロレアの認定校で、世界中からさまざまな経済の貧富の差がある生徒たちが一緒に全寮制で学んでいる学校になります。ことしの私立幼稚園PTA連合会の講演会でも、こちらの代表からお話があって、大変興味深いお話だったことは記憶に新しいかと思います。
     そちらと、軽井沢町、このISAKジャパンに対しても、軽井沢町のふるさと納税で年間3億円近いお金を集めて、この学校に入っているということ。そして、約7割という多くの学生が奨学金で学校にいるということなどがあります。また、民泊について原則禁止にしていたり、そうしたオーバーツーリズムへの対応、さらに、軽井沢町は長野オリンピックのときのカーリングの場所でしたけれども、それを生かした観光振興やレガシーとしてのまちづくりなども学べるかと思います。  それと、港区に今度、(仮称)港区立産業振興センターが新しくできるに当たって、ITを軸にした類似の施設を視察したいと思っており、石川県金沢市のITビジネスプラザ武蔵を選ばせていただきました。  なお、あらかじめ軽井沢町と金沢市に視察の受け入れについて確認しましたところ、11月12日、13日であれば対応可能とのご回答でした。その日程で、軽井沢町、金沢市を視察するということで進めさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) それでは、そのようにさせていただきます。  本発案について、ほかに何かございますでしょうか。 ○委員(阿部浩子君) せっかくなので、視察に行くに当たって、内容等を事前にレクチャーしていただければと思います。 ○委員長(清家あい君) そうですね。(仮称)港区立産業振興センターとか、国際バカロレアの件とか、関連した勉強会を開催させていただきたいと思います。正副で調整させていただくということでよろしいでしょうか。 ○委員(阿部浩子君) お願いします。               (「日程をもう1回」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) 日程は11月12日、13日であれば対応可能ということでした。  可能でしたら、理事者の皆様も一緒にぜひご参加いただければと思います。議会だけでなく、理事者の方にもぜひ見ていただきたいと思います。  ほかにありますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) ないですね。ほかになければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(清家あい君) その他、何かございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) ないですね。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(清家あい君) 答弁はどうですか。大丈夫ですか。では、議案106号指定管理者の指定について(港区立みなと科学館)に戻します。 ○教育指導課長(松田芳明君) 総資産回転率と手元流動性比率についてでございますけれども、売上高を総資産で割った値が回転率だそうです。手元にあって何でも使える流動的な資金がどの程度あるかというのが手元流動性比率ということになるそうです。  説明してもわかりづらいですが、計算式はそのような率ということになってございます。  続きまして、風速計でございますけれども、これは気象庁が北の丸公園に置いてあるということで、気象庁が移っても、そのままの位置だということで、変わらないそうでございます。 ○委員長(清家あい君) もう1点は、後で個人的に教えてもらえればということでよろしいですか。            (「いいです、いいです、はい」と呼ぶ者あり) ○教育指導課長(松田芳明君) 申しわけございません。よろしくお願いいたします。 ○委員長(清家あい君) 答弁は全部これで終わりましたか。              (「はい、終わりました」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) では、態度表明でよろしいですか。              (「はい、お願いします」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) それでは、態度表明が必要ということですので、各会派順次お願いいたします。まず、自民党議員団、お願いいたします。 ○委員(ゆうきくみこ君) 自民党議員団は、議案第106号指定管理者の指定について(港区立みなと科学館)の議案に賛成します。  いよいよというか、待ちに待ったというような、ずっと楽しみにしていたものなのですけれども、皆さんの期待に沿う、そしてまた上回るようなものができ上がってくるのを期待しています。建物自体もそうですけれども、やはり運営の中身の充実具合が利用者のいろいろな期待にこたえるポイントだと思いますので、ぜひ今後の港区の自慢の施設の1つとなるようにお願いしていきたいと思います。 ○委員長(清家あい君) 次、みなと政策会議、お願いします。 ○委員(阿部浩子君) みなと政策会議としては、議案第106号指定管理者の指定については、賛成です。本当に待ちに待っていて、この区民文教常任委員会の中でも、何回かおくれるというのをお聞きしてきて、来年4月に本当にオープンするのだなと思うと、今からわくわくしております。今後のみなと科学館に期待をしております。 ○委員長(清家あい君) 次に、公明党議員団、お願いします。 ○副委員長(丸山たかのり君) 今回の指定管理者からのご提案は、非常に専門的で、かつ魅力的な提案がさまざまなされているかと思います。先ほど、気象科学館との連携の話もありましたけれども、ぜひ相乗効果が期待できるような連携を期待して賛成いたします。 ○委員長(清家あい君) 次に、都民ファーストと日本維新の会、お願いします。 ○委員(赤坂大輔君) 議案第106号は賛成します。 ○委員長(清家あい君) 次に、共産党議員団、お願いします。 ○委員(福島宏子君) みなと科学館というこの施設は、プラネタリウムを含めて、全ての部署で専門の知識や技術を要する施設で、港区初のこういった施設に対する期待は極めて高いものがあると思っています。だからこそ、これだけ港区の子どもたちの教育面にかかわる施設であり、公の施設として、区の職員や教員たちが一緒になって知恵を出し合い、子どもたちの発見や気づきを現場で共有できたらどんなにか楽しいことでしょうか。公の施設は指定管理者ではなく、きちんと区が責任を持って事業を行うというのが私たちの考えですので、この議案第106号の指定管理者の指定については反対いたします。 ○委員長(清家あい君) 態度表明は終わりました。  「議案第106号 指定管理者の指定について(港区立みなと科学館)」について採決いたします。採決の方法は、挙手採決といたします。  「議案第106号」について、原案のとおり可決することに賛成の方は挙手をお願いします。                    (賛成者挙手) ○委員長(清家あい君) 挙手多数と認めます。よって、「議案第106号」は、原案のとおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(清家あい君) それでは、議案の審査が終了いたしましたので、明日は調査日にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) それでは、明日は調査日といたします。  調査日については、各委員の皆様方、所在、連絡先が容易に確認できるようお願いいたします。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(清家あい君) 1点、先ほど配らせていただいた行政視察案についてですが、下から4行目のところですが、「港区では2021年に」となっているのですが、「2021年度」に修正をお願いいたします。  ほかに何かありますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(清家あい君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。 午後 4時11分 閉会...