〇
出席説明員
芝地区総合支所長・
環境リサイクル支援部長兼務 新 井 樹 夫
芝地区総合支所協働推進課長 金 田 耕治郎
土木課長 佐 藤 雅 紀
地域交通課長 大 屋 寧 剛
街づくり事業担当部長 坂 本 徹
環境課長 茂 木 英 雄
地球温暖化対策担当課長 大久保 光 正
みなと
リサイクル清掃事務所長 加 茂 信 行
学務課長 山 本 隆 司
〇会議に付した事件
1
報告事項
(1) 西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案について
2
審議事項
(1) 請 願28第3号
羽田空港増便による都心および港区の
低空飛行ルート設定中止に関する請願
(28.7.15付託)
(2) 請 願30第2号
羽田空港増便による都心および港区の
低空飛行ルート計画の撤回を含む再検討を国に求める請願
(30.2.16付託)
(3) 請 願30第7号
羽田空港の
機能強化に伴う、港区上空を飛行する計画の見直しを求める請願
(30.6.14付託)
(4) 請 願30第13号 低空で進入する
羽田空港離着陸計画に関して、港区議会として国交省に質問し、その回答を住民に届けていただくことに関する請願
(30.11.30付託)
(5) 請 願31第3号
羽田空港機能強化計画案に対する請願
(31.2.15付託)
(6) 発 案27第14号 交通及び
環境整備に関する諸対策について
(27.6.26付託)
午後 1時30分 開会
○委員長(杉本とよひろ君) ただいまから、交通・
環境等対策特別委員会を開会いたします。
本日の
署名委員は、いの
くま委員、ゆうき委員にお願いいたします。
この際、傍聴者の方にお伝えいたします。
委員会の撮影・録音を希望される方は、あらかじめ申出書にご記入の上、ご提出ください。なお、撮影・録音は、申し出が許可された後にしていただきますようお願いいたします。
本日は、午後3時から、
東京オリンピック・
パラリンピック対策特別委員会が予定されていますので、ご配慮のほど、よろしくお願いいたします。
本日、
報告事項(1)に関連して、追加の資料を席上に配付しております。ご確認をお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○委員長(杉本とよひろ君) それでは、
報告事項に入ります。
報告事項(1)「西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案について」、理事者の説明を求めます。
○
環境課長(
茂木英雄君) それでは、
報告事項(1)「西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案について」、ご説明いたします。本件は、港区
環境影響調査実施要綱に基づき
事業者から
港区長宛てに西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案が提出されたもので、
調査書案の縦覧や
区民意見の募集が終了し、今後、
区長意見を
事業者へ送付する段階となりましたのでご報告するものです。
資料については、本
日付資料№1、西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案について、本
日付資料№1-2、港区
環境影響調査実施要綱に基づく
環境影響調査書案に対する
区長意見について、本日机上に配付しました本
日付資料№1-3、西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案住民説明会開催結果、また、先日配付しました緑色の西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案の本編、
資料編の2冊となります。ご説明は主に本
日付資料№1及び1-2、1-3を用いて行います。
まず、本
日付資料№1をごらんください。項番1、事業の目的です。本事業につきましては、
土地利用の再編を行い、近接する
街路整備を含めて
歩行者利用空間の連続性に配慮した
まちづくりを行うとともに、既存の街並みを維持しつつ、緑とにぎわいのある魅力的で良質な業務・商業・
居住機能を中心とした
拠点形成を行う計画です。
項番2、
計画地の位置です。赤色で示した区域で、北東約350メートルのところに
東京メトロ日比谷線六本木駅があり、北側には
東西方向に
六本木通り、東側には
南北方向に
テレビ朝日通りが整備されております。
2ページをごらんください。項番3、事業の概要です。本事業につきましては、
計画地内の北側に住宅・事務所・商業及び
ホテル等からなる高層の建物を建築し、南側には既存の寺社を再配置し、
テレビ朝日通りに面した位置にまとまった規模の
緑地広場を設ける計画です。また、
六本木通り沿いには、
六本木ヒルズ方面からの
歩行者の安全で快適な移動を確保するよう
歩行者デッキを整備することを検討されております。本事業については、
建築計画の概要のとおり、地上55階・地下2階、高さ約200メートルの高層棟を整備し、
住宅戸数は約550戸、
駐車場台数が合計で315台、
駐輪場台数が合計684台を整備する計画となっております。
工事予定期間が2021年度から2025年度となっております。
3ページをごらんください。
完成予想図と断面図を記載しております。
4ページをごらんください。項番4、
環境調査項目です。
事業計画の内容や
計画地及び周辺の状況を考慮した上で、環境に及ぼす影響のある
環境要素につきまして
事業者が9項目を選定し、調査・予測及び評価を行っております。
5ページをごらんください。項番5、予測等の結果の概要です。予測等の結果及び
環境保全のための措置を記載しております。まず、(1)交通の項目です。
自動車交通量、
歩行者交通量、駐車場、自転車・自動二輪
車駐車場、交通安全の各項目について、予測等の結果と
環境保全のための措置を記載しております。まず、
自動車交通量、
歩行者交通量について、
交差点需要率は0.9を下回るとともに、
歩行者の
サービス水準はAと予測されております。
6ページをごらんください。駐車場や自転車・自動二輪
車駐輪場について、東京都
駐車場条例等に基づく
必要台数を確保する計画となっております。
7ページから8ページにかけましては、(2)資源・
エネルギー・
地球環境の項目です。廃棄物の円滑な処理及び
リサイクルの確実な実施、また、
エネルギーの
効率的利用のための
LED照明や屋上への
太陽光発電システムの採用のほか、積極的な緑化を図るとしております。
9ページをごらんください。(3)大気の項目です。
関係車両の走行や駐車場の供用後も
環境基準を満たしておりますが、引き続き
アイドリングストップや不要な空ぶかし、急加速等を行わないよう、協力を促していくとしております。また、
建設機械の稼働に伴う
二酸化窒素の将来濃度は
環境基準を上回りますが、最新の
排出ガス対策型建設機械の使用や効率的な稼働に努め、影響の低減に努めていくとしております。
10ページをごらんください。(4)水・土の項目です。雨水を貯留槽で貯留して共用部の
トイレ洗浄や緑地等の散水に再利用していくとしております。
公共下水道への放流を一時的に抑制することなどの対策が計画されております。
11ページをごらんください。地形・地質に関しましては、透水性が高く防水の高い山留壁を構築する等により、
地盤沈下や地下水への影響がないよう努めていくとしております。
12ページをごらんください。(5)静穏の項目です。音については、
関係車両及び
工事用車両の走行による
騒音レベルは
環境基準を上回りますが、
当該車両による増加分は1デシベル未満であり、
アイドリングストップや急加速等を行わないよう協力を促すとともに、運搬の効率化により
工事用車両の
走行台数を減らすなど、騒音の軽減に努めていくとしております。
13ページをごらんください。振動につきましては、供用後及び工事中の
環境基準を下回りますが、さらなる振動の軽減に努めていくとしております。
14ページをごらんください。(6)
建造物影響の項目です。
電波受信状態については、
計画建築物により、
テレビ電波では
南西方向に、
衛星デジタル放送では北北東から
北東方向に影響が生じると予測されますが、
ケーブルテレビの整備等の方法により適切な対策を講じるとしております。
続きまして、15ページをごらんください。上側の図と下側の図がありますけれども、上側の図は建設前の
風環境、下の図は建設後(
防風対策後)の
風環境を示しております。まず、上側の図が建設前における現在の
風環境となります。緑色の領域Aが住宅地としての
風環境として64地点、青色の領域Bが低
中層市街地としての
風環境を34地点、一部で強い風の
発生頻度が高い領域Dが2地点となっております。
計画建築物の建設後、敷地外において領域BからCに変化する地点などありますけれども、敷地内に
防風植栽等を施すことにより、
防風対策後については、下側の図のとおり、領域BからCになった地点はBに改善されることや、また、
計画建物の建設後の
計画地及びその
周辺地域の
風環境については、領域A及びBが大部分を占める
風環境が確保されるものと考えられます。具体的な
防風対策としましては、高さ6から8メートルの常緑の
防風植栽の設置や、また、
計画建物と
六本木ヒルズを連絡する
歩行者用デッキについては、高さ2メートルの
連絡ブリッジスクリーンを設置する等の対策を講じ、
防風植栽については、港区
ビル風対策要綱に基づく
維持管理を行っていくとしております。
引き続き、16ページをごらんください。日照です。
計画地の北側及び西側の
日影規制の適用を受ける地域では、いずれも
日影規制を満足するものと予測され、
日照環境等に配慮し、
計画建物は充分な
離隔距離を確保するなど、周辺への日影の影響を小さくするよう配慮していくとしております。
17ページをごらんください。光については、高層棟の外壁にバルコニーを設けるとともに、外部への
室内照明の漏れの軽減を図るなど、反射光などの緩和に努めていくとしております。
続いて、(7)植物・動物の項目の緑です。地上部には高木、中木合わせて356本の樹木を植栽しまして、港区及び東京都の
緑化基準を上回る
接道部緑化延長約230メートル、
緑地面積約2,801平方メートルを確保する計画となっております。
続いて、18ページをごらんください。(8)景観の項目の
都市景観です。
計画建築物は近隣の
六本木ヒルズ森タワーとともに周辺において主要な
景観要素となり、
周辺エリアとの調和に配慮した一体感のある
都市景観が形成されるものと予測されております。また、緑の
ネットワーク形成を先導する拠点的な
緑化空間として整備し、魅力と活力のある連続的な
街並み景観の形成を目指していくとしております。
19ページをごらんください。(9)
地域貢献等の項目の
公開空地等です。
計画地内には
オープンスペースとして、広場・
貫通道路、
歩道状空地等を整備する計画となっており、
計画地及び周辺の利用者に快適性を提供することができると予測されております。
最後に、20ページをごらんください。項番6、
環境影響評価手続きの流れです。現在の段階は、
環境影響調査手続き、図の真ん中の段階で、平成31年2月11日から3月10日まで
調査書案の縦覧が行われ、平成31年2月28日と3月2日の2度、
事業者による説明会が開催されております。
説明会での質疑等については、本
日付資料№1-3、西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案住民説明会開催結果を
追加資料として配付しております。説明会では、主に
高層ビルの高さについて、
テレビ朝日通り等の
交通渋滞について、
電波障害への
対策方法について、
解体工事における
アスベスト対策について、
自転車駐輪場について、道路の拡幅について、
ヒートアイランド現象の緩和についてなどの質問、ご意見がありました。また、
縦覧期間中に区民からの意見書の提出はありませんでした。区においては、港区
環境影響調査審査会を開催し現地を視察するとともに、
事業者を呼んで西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案に基づく審議を実施いたしました。今後は、本日の当
特別委員会でのご意見を踏まえ、また、審査会での意見等も踏まえながら
区長意見を
事業者に送付し、
事業者が意見を踏まえて、その後
環境影響調査書を作成しまして、再度縦覧に付され着工に至るものです。
以上が西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案についての概要の説明となります。
続きまして、資料№1-2をごらんください。こちらが港区
環境影響調査実施要綱に基づく
環境影響調査書案に対する
区長意見についての案です。本事業で特徴的な意見としましては、項番2、各論の(3)大気についてです。工事中の
建設機械稼働に伴う大気質について、
二酸化窒素の将来濃度が
環境基準を上回っていることから、
工事工程を見直すなど、基準を超えない
施工計画の検討をするよう記載しております。
資料№1-2の裏面をごらんください。(5)
風環境については、
歩行者への
安全確保の観点から、
ビル風軽減策の検討にあたりましては、
防風植栽以外にもフェンスや
スクリーン、ひさし、
建物形状など最大限の対策を講じるよう記載しております。
(8)資源、
エネルギー、
地球環境については、建物全体での
エネルギー利用について、改めて検証・検討し、
ヒートアイランド対策を推進するよう記載しております。
最後に、(9)史跡・文化財についてです。港区
埋蔵文化財取扱要綱に基づく手続や試掘等の調査など、区の担当と協議を行うよう記載しております。
区長意見の案は以上です。
今後は、本日の
委員会でいただいたご意見などを踏まえまして
区長意見を取りまとめ、
事業者の方に送付してまいります。
説明は以上でございます。
○委員長(杉本とよひろ君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言をお願いいたします。
○委員(
池田たけし君) まず、交通に関してお伺いいたします。1日の
歩行者数が約1万5,000人、
自転車用駐輪場が650台、自動二輪
車用駐輪場が34台。本日配付されました資料№1-3の中には550台が
居住者用で100台が来街者のためということでありますが、今わかっている中でどのような駐輪場の形式なのでしょうか。
六本木ヒルズなども結構満車になっているようですし、置き場所がわからないとどうしても
路上駐車が増えます。誘導、あるいは置き方はどのようになっているのでしょうか。もし今わかるところがあれば教えてください。
○
環境課長(
茂木英雄君)
自転車駐輪場については、今ご紹介いただいたとおり全体で650台を整備する予定で、そのうち
居住者用が550台、それ以外の商業用や
事務所ビル用が100台です。場所ですが、西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案の本編7ページ、高層棟と寺社1の間の赤い三角の矢印が自転車の出入口になっております。裏面の8ページの方がわかりやすいです。店舗用の駐輪場は、図の中央の位置で、これは1階レベルにあると聞いております。住居用の550台については、入り口はこちらになりますけれども、
自転車専用の
エレベーターを使って6階まで上げて、6階が住居用の駐輪場の場所になっていると聞いております。
○委員(
池田たけし君) ありがとうございます。自転車については、いつも言うのですけれども、
電動アシストつき自転車は大きく重たくなっております。
エレベーターで上がれば平置きのようになっているということで、余り心配しなくてもいいかなと思いますが、よろしくお願いいたします。自転車が随分増えてきていまして、特に
六本木ヒルズの置き方が荒くなってきていると思うので、新しいところは丁寧に誘導していただきまして、
路上駐車がないような形で進めていただければと思います。
それから、
歩行者についてです。デッキがつながるわけなのですけれども、
予算特別委員会ではないのですが、地図が小さいので出してきたのですけれども、
テレビ朝日通りがあります。この現状の再開発のところと、
クロスポイントという
マクドナルドが入っているビルがあります。その後ろにまた道があって、その道はすぐ
テレビ朝日通りにつながってしまう道なのですけれども、さらに
六本木ヒルズに入る道、
六本木ヒルズから出てくる道と、4本の道があって、
横断歩道があって、島があるという形になっている。特に
六本木通りは今、
歩行者・来街者が大変多くなってきておりまして、しかも
横断歩道が幾つもあるから人が滞留している場所なのです。小さくて見えないと思いますけれども、ここは植栽があるのですが、要らないのではないかと思うような人のたまりで、邪魔をしていて、
横断歩道が青になっても人がぞろぞろつながっていくものですから、なかなかはけないという形になっている。このような部分で、デッキに非常に期待するところです。
六本木ヒルズ、
クロスポイント、そしてこの開発地にデッキがつながってくるのですが、この誘導がどのようになっていくのでしょうか。正直申し上げてデッキの有効性がまだ生きていないように見受けられて、地上を多くの人が行き来されているようなので、この辺の誘導はどのようにお考えなのでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 今回新しく建設される高層棟の方と、今現在
マクドナルド等が入った
六本木ヒルズクロスポイントを2階レベルで
歩行者デッキが設置されます。
歩行者デッキができたことに対するアナウンス、それから
サイン表示も含めて、六本木駅を利用されている方にどのように周知していくかは
事業者の課題ですので、きちんとご案内するように伝えていきたいと思っております。
また、1階の都道の歩道や、
六本木ヒルズ内の植栽の関係については、これからの再開発で通行量も増えていきますので、敷地の管理者の方には、その状況も踏まえて必要に応じて対応をお願いしていきたいと思っております。
○委員(
池田たけし君) ありがとうございます。ここが再開発されますと、
テレビ朝日通り側の歩道が大分広がってまいりますので、通りやすくなるかなと期待しております。この再
開発地側は
笄小学校、向かい側は
南山小学校の通学路で、
けやき坂側の
六本木ヒルズの歩道は大分整備されてきていますけれども、
けやき坂を挟んで
麻布税務署や
中国大使館寄りの方はまだまだ狭いなと思うところもあります。この辺は、
心臓血管研究所付属病院などもありまして、お体の悪い方も通るので、歩道の整備がされることは大変ありがたいし、
デッキレベルでつながって、
エレベーター、エスカレーターなどで上下も行き来できるのは大変期待するところです。その流れの誘導をぜひ上手にやっていただければと思います。これは要望です。
○委員(榎本茂君) 1つだけ。資料№1の10ページ、(4)水・土の排水というところで、本事業による1日の総排水量は1日あたり約753立方メートルとあり、これはかなり莫大な量なのですけれども、ここには、
既存下水道管に著しい影響を及ぼすことはないと予測するとなっています。これを流しても大丈夫だよと予測しているのですけれども、西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案の
資料編の110ページに、
既存下水道管の
排水能力がどのぐらいで、新たな付加に対する許容量がこのぐらいあるから、これだけ流しても大丈夫だよと書いてあればいいのですけれども、その辺がないわけです。
既存下水道管について見ると、直径23センチから60センチの
下水道管となっていて、これを
六本木ヒルズなどと共用しているわけです。
六本木ヒルズはわずか23センチから60センチの
下水道管を利用していて、新たに約753立方メートルもの水を毎日流すとなっているわけです。
既存下水道管が太くなっているわけでもなくて、既存の
キャパシティが今どのぐらいの空きがあるのか。もしかして
六本木ヒルズが使っていて23センチではいっぱいいっぱいかもしれない。
六本木ヒルズの横の
けやき坂は80センチなのですけれども、この周りは、もともと低層階の建物があったときの
キャパシティで計算した
下水道管が埋設してあって、そこに
六本木ヒルズも共用でドーンと流している。ここに新たに上流域から1日あたり約753立方メートル流して、著しい影響は及ぼさないと予測するなら、その既存の
下水道管の余裕がどのぐらいあるということを前提に書いてもらわないとよくわからないです。
雨水も一緒に
下水道管に流すわけですけれども、
区長意見の(6)水・土についてでは、
雨水流出抑制について、
抑制対策量の目標値の3割弱となっているという懸念を示されているわけです。下水道の
キャパシティもわからない、これだけ流しますよ、新たに雨水も、実際には浸透させる目標が3割弱しか達成していないですよというと、
けやき坂のところは最大で80センチまで太くなっていますけれども、この細い25センチの
下水道管で、果たしてどのような理屈でこの著しい影響を及ぼすことがないと予測しますと断定できたのでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 今回の西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案の
資料編に記載されている部分はあるのですけれども、今、
榎本委員ご指摘の内容につきまして、既存の
下水道管の余裕と言いますか状況に比べて、今回の排水量に対して、どのような計算というか考え方で、著しい影響を及ぼさないという結果になったかというと、建物には住宅や事務所などいろいろな用途のものが入りますが、
住宅系統、
事務所系統、
ホテル系統、
商業系統で分けて排水する計画としていることから、著しい影響を及ぼすことはないという記載になっております。その間の理由については、
事業者ではきちんと検証していると考えておりますけれども、本日配付の西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案の資料編の中には記載がないので、申しわけないですが、その内容については把握しておりません。実際そのようなご説明・記述も、当然のことながらこの
資料編の中に記載していくべきだと考えております。現在は、案ですが、案がとれて正式な調査書を作成するときには、そのような記述についても記載していきたいと思います。今、
榎本委員からご質問いただいた内容については、
委員会終了後確認して、お伝えいたします。よろしくお願いいたします。
○委員(大滝実君) 先ほど
池田委員から
テレビ朝日通りが
笄小学校や
南山小学校の通学路になっているという話がありましたけれども、同じように、今後の車・自転車・人の発生量はかなりの数になるわけで、そのような意味では、通学路の
安全対策が非常に大事になってきていると思うのです。通学路についてはどのような
安全対策がとられるのか。また、西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案の
資料編の47ページに通学路の記載があるのですけれども、その次のページに、マウントアップ歩道という歩道になっていると書いてあり、これは幅員の狭い通学路とか、
歩行者の多い歩道については、少しでもそれを広げるということから、このようなマウントアップ歩道になるわけです。このマウントアップ歩道というのは、一方では交差点だとか車の乗り入れ部分だとか、そのようなところが波打ちを生じていくおそれがあるということで、一般的には余り採用されていなくて、
歩行者の安全ということからこのようなマウントアップ歩道になっているわけです。今言ったように波打ちが生じるおそれからこれを変えることがないよう、
歩行者の安全が最優先でこのような施策が今後もとられていくのかについて確認いたします。
○
環境課長(
茂木英雄君) 最初の通学路の
安全対策です。今、大滝委員からご紹介いただいたように、西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案の
資料編の47ページに通学路が記載されていまして、
六本木通りと
テレビ朝日通りが通学路に指定されております。
笄小学校と
南山小学校の児童の通学路がこの再開発区域内の東側のところ等にあるかと思います。こちらについては、今現在も歩車分離された道路ではありますけれども、今回の再開発にあわせて、
計画地の東側の
テレビ朝日通りについては道路拡幅を行いまして、歩道や
歩行者空間の拡充も行い、今現在より安全性は高まっていくものと考えております。
あわせて今回の再開発区域内の駐輪場の出入口につきましては、東側の
テレビ朝日通り沿いに出入口ができるので、こちらについての
安全対策は、駐車場出口のところに出庫ブザーや回転灯の設置、また、一時停止の路面標示、標識の設置などを検討するということで、駐車場の出入口による危険性に対してもしっかり
安全対策をとっていく予定になっております。
マウントアップ歩道についてですけれども、年数がたつにつれて波打ちの現象や補修が必要な場合も出てくると思っておりますけれども、こちらについては区道ということで、日ごろから各地区総合支所の
まちづくり課の方で日常的な
維持管理、日常点検なども行っております。そのような中で、
歩行者の方、それから、小学校の児童が通る道なので、安全で快適な歩行空間の整備・維持をしていただきたいと考えております。
○
土木課長(佐藤雅紀君) 今の
環境課長の答弁の補足でございます。今回の区域内の歩道ですけれども、現状は確かに余り広くない歩道でして、今回の再開発によって道路空間の中の歩道としては2.5メートルの歩道を確保するとともに、敷地内に
歩行者通路として2メートル確保します。これにより合計4.5メートルくらいの歩行空間が確保されることになりますので、この区間については安全性が非常に上がります。
もう一つ、マウントアップ歩道につきましては、バリアフリーに配慮した道路整備を我々は指導しておりますので、この区間に関してはバリアフリーに対応した歩道整備の形になりますし、そこから先の現状マウントアップしている区間につきましても、現在道路空間が狭いものですから、マウントアップして安全な歩行空間を確保しておりますけれども、将来的に都市計画道路は15メートルの道路になりますので、その際にはやはり歩行空間が広がって、バリアフリーに配慮した歩道を整備していきますので、ご理解いただければと思います。
○委員(大滝実君) それから、
区長意見の(4)防災対策についてで、共同住宅、事務所、商業施設、
ホテル等が整備されるほか、大規模超高層という点を踏まえ、備蓄物資の確保、備蓄倉庫の整備など、震災対策に配慮した計画としてくださいとあるのですけれども、あわせてもう一つつけ加えておく必要があります。今回の計画では
住宅戸数が約550戸という説明でしたけれども、そのうち外国人向けが220戸と、ホテルについても100から150室で、主には外国人向けと聞いていますので、震災対策をする際に、多言語での対応についても十分配慮した内容にしていく必要があるのではないかと思うのですけれども、その点ではどうでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 確かに今回の再開発の中では約550戸の住戸が入りますが、そのうち220戸については外国人の方も好まれるような大型の部屋や、多言語のコンシェルジュを配置したということで、外国人向けの住戸も整備されると聞いております。そのような中で震災対策について、外国人の方にもわかりやすい表示などは必要と考えておりますので、防災課とも情報を共有しながら、今回の
区長意見の方にもそのような考え方については記載していきたいと考えております。
○委員(大滝実君) それから、資料№1-2の2(5)
風環境についてです。これは西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案の
資料編の199ぺージで出されているのですけれども、これを見てもわかりますように、建設前でも領域Dの赤が2つついているように、現状でも一番影響しているのは
六本木ヒルズ森タワーかと思います。このような高層の建物によって現状でもかなりの強い風が吹いているという状況で、これが次に建物が整備された後、建築後の対策前というと、赤が消えて、今度は逆に建物側に赤い領域Dとか領域Cというものが発生し、風の流れが今までの
六本木ヒルズ森タワーの方よりも、この
テレビ朝日通りに強く吹く流れに変わっていくのが、これでは示されているのではないかと思うのです。これに対する風対策というのが、
歩行者の安全を確保していく上では非常に大事になってきているのではないかと思います。
確かに対策後は赤いところはなくなっているけれども、それほど大幅に変わっているわけではないのですね。
区長意見で出されている
風環境への対策、それから、資料№1の15ページに、敷地内の屋外に転倒・飛散しやすいものを極力設置しないよう、居住者や事務所、店舗、ホテル関係者等に対して協力を働きかけますと書かれています。また、バルコニーについて、強風時に飛ばされる危険のある椅子、テーブル等には落下防止対策を講じるようにすると書かれているように、物が飛んでくるぐらい強い風が吹くという予想もされているわけです。以前、六本木一丁目の泉ガーデンで椅子が飛ばされて、近くの家の屋根の上に落っこちたというのが現実にあったわけです。本当にきちんと対策がとられていないと、風で飛ばされてけが人が出るので、そのような風が発生しないような対策をきちんと打つことが必要だと思うのです。この
環境保全のための措置については、具体的にこのようにとられましたよという結果の報告はきちんとされるのでしょうか。
○
環境課長(
茂木英雄君) 今回この風の対策というところでは、今、大滝委員からご紹介ありましたように、現状でも強い風の頻度が高い領域C、Dもあるという状況です。そのため
事業者の方としましても、風対策については当然真剣に考えているところで、
防風植栽を植える以外にも隣棟間隔をできる限り確保し、吹きおろしの影響を低減するよう気団部を設けるといった風対策は行いますけれども、今回の
区長意見の中で改めて2ページの(5)
風環境についてのところで、区としてもしっかりとした対策をとっていただきたいと考えており、
区長意見の方にも載せて、確実な実施をお願いしていきたいと思っております。
その状況の確認ですけれども、港区
ビル風対策要綱に基づいて1年後にその結果がどうだったのかを調査しまして、その調査結果を踏まえて、それが今回の予定どおりに全然なっていないということですと、その時点で引き続き必要な対策を区から指導いたします。その後2年間しっかりモニタリングしていきますので、区としてもこの
風環境については注視していきたいと思っており、しっかり
防風対策がなされ、また、その結果、効果のあるものになるよう、しっかり指導していきたいと考えております。
○委員長(杉本とよひろ君) ほかにご質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) なければ、
報告事項(1)「西麻布三丁目
北東地区第一種市街地再
開発事業環境影響調査書案について」の報告は、これをもって終了いたします。
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○委員長(杉本とよひろ君) それでは、
審議事項に入ります。初めに、
審議事項(1)「請願28第3号
羽田空港増便による都心および港区の
低空飛行ルート設定中止に関する請願」を議題といたします。
本請願について、何かご発言ございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(杉本とよひろ君) なければ、本請願につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)