○
保育・
児童施設計画担当課長(
西川杉菜君) 申しわけございません。そこまで確認はとれておりません。
○
委員(
風見利男君) ぜひ、調べておいていただきたいと思います。
次に、
事業提案書の15ページに、主治医や
医療機関等との連携ということで、嘱託医は慶應義塾大学病院の小児科の先生、連携病院は日本赤十字社医療センターと東京都立広尾病院、協力病院・嘱託医は、当
グループクリニックの小児科の先生と書かれているわけですけれども、その上の文章を見ると、慶應義塾大学病院については全面的なバックアップ体制によって、緊急時の受診等、重篤化を防ぎますと記載されています。契約を結ばれるのでしょうけれども、それがどうなっているのか。
また、この表には連携病院ということで、日本赤十字社医療センターと東京都立広尾病院が書かれていますけれども、その上の文章を読むと、緊急時等に協力をいただけるよう整備を行う予定ですとなっているわけで、あくまで予定なのですよね。その辺はどうなっているのか、わかる範囲で教えてください。
○
保育課長(
山越恒慶君) 当初、嘱託医・相談医については、区が
港区立元麻布保育園に関して選任する予定で考えておりました。その中で、
事業提案書の中で慶應義塾大学病院との連携ができますというご
提案があったものです。
医療機関との連携については、当初、区では必要性については感じていましたけれども、公募の段階では具体的なものとしてお示ししていなかった中で
事業者から
提案がありました。
医療機関等との連携、
医療機関の設定については、議決をいただいた後に
事業者と調整しながら進めていくことを考えております。連携
医療機関については、区としても確保する必要があると認識しております。
○
委員(
風見利男君) 慶應義塾大学病院の先生は、ほとんど確定という理解でよいのですか。この文章を見ると、そのように読み取れるのですけれども、その辺はいかがですか。
もう一点、当
グループクリニックがどこにあるのかも教えてください。
○
保育課長(
山越恒慶君)
事業者に確認したところでは、慶應義塾大学病院については、事前に応募の段階でお話をして、
港区立元麻布保育園の運営をバックアップしたいという申し出があったと確認しております。
また、
グループクリニックについては、当初の想定としては、もともと社会福祉法人の拠点が
江戸川区ですので、
江戸川区の先生を想定していたところですけれども、それとあわせて泉岳寺駅の近くにクリニックがあるということで、そちらを想定しております。
○
委員(
風見利男君) きのうお話のあった高輪ファミリークリニックは、歯科医の先生しかいないということでしたが、オープンまでには小児科の先生が
配置されるという理解でよいですか。
○
保育・
児童施設計画担当課長(
西川杉菜君) 確かに、現在全ての診療科がそろっているわけではないのですけれども、平成31年1月に内科と小児科の先生がお見えになって、新たにオープンすると聞いております。そのため、平成32年1月の段階では、内科と小児科を備えた病院として機能している状況になる予定です。
○
委員(
風見利男君) 日本赤十字社医療センターと東京都立広尾病院はどうなるのですか。
○
保育課長(
山越恒慶君)
事業者の
提案として、日本赤十字社医療センターや東京都立広尾病院を連携病院として協定なりを結びたいというご
提案があったところでして、具体的な話については、今後、区と調整しながら進めていく予定です。
○
委員(
風見利男君) 決まらなかった場合の対応も当然考えていると思うのですが、その辺はいかがですか。
○
保育課長(
山越恒慶君)
事業者からご
提案があった連携病院については、区外の
医療機関との連携も区としては考えていく予定ですので、そうした中で
事業者と調整してまいりたいと考えております。
○
委員(
風見利男君) 日本赤十字社医療センターも東京都立広尾病院も渋谷区なのですけれども、距離としては区内の病院よりも近い場合もあるわけで、きちんと協定が結ばれれば一番いいと思います。どこと結ぶかは別にして、
医療的ケア児や
障害児の方々は、主治医がいらっしゃるので、その方との連携も当然出てくるのでしょうけれども、しっかりした
医療機関との連携ができればよいと思いますので、ぜひ、きちんとできるような相談を進めていただきたいと思うのです。
事業提案書の42ページに、英会話教室ということで、年間600万円の予算を組んで委託をする
提案がされているようですけれども、
選考委員会の中でも話題になったのではないかと思うのですけれども、いかがですか。
○
保育・
児童施設計画担当課長(
西川杉菜君)
事業者が、港区は外国人住民が多いこと、また国際的な教育という視点でやった方がいいのではないかということで、ご
提案があったものです。ただし、
区立認可保育園ですし、経費も含めまして実施するかしないか、やるとすればどういう方法がよいのかということは、議決をいただいた後に
事業者と調整していくことになると思います。
○
委員(
風見利男君) これは、
事業費の中に当然組まれているわけですよね。英語については、小さいときからやるのがよいのか先生によっても考え方がまちまちなので、いいか悪いかは別にして、もし年間600万円かけて英会話教室をやるようになれば、当然ほかの
区立認可保育園はどうなのだとなるわけです。ここを認めてほかの
区立認可保育園はだめですよとはならないと思うのです。ですから、これから
事業者との協議ということになるのでしょうけれども、全体を見渡していただいて、ここでやる以上は、広げるような形での対応が当然必要になってくるわけです。その辺も含めてやっていくという理解でよいわけですね。
○
保育・
児童施設計画担当課長(
西川杉菜君) 実施するかしないかも含めまして、
事業者との調整になろうかと思います。ただし、先ほども申し上げましたとおり、
区立認可保育園ということで、
保育の内容についての
バランスもありますので、そういったことも調整しながら検討してまいります。仮にやらないということであれば、当該経費が
提案の
事業費の中に入っていますけれども、それを抜いた形での年度協定の締結になるかと思います。
○
委員(
風見利男君) やった方がよいのかやらない方がよいのかよくわかりませんけれども、区全体の状況と、お子さんを預ける親御さんたちの要望などもしっかり捉まえて対策を考えていくことが非常に大事だと思うので、そこはしっかり対応していただきたいと思います。必要であれば
保育園に預けている親御さんたちの意見も聞くなりやっていただきたい。これはお願いしておきたいと思うのです。
最後に、本部経費について伺いたいのですが、今回の
事業者の収支計画を見ると、最初は年度の途中なので少ないのでしょうけれども、毎年度2,000万円のその他経費ということで、いわゆる本部経費と言われるものが組まれているわけですけれども、その他経費の内訳について教えていただきたい。
○
保育・
児童施設計画担当課長(
西川杉菜君) 本部経費につきましては、
風見委員のおっしゃいましたとおり年間2,000万円です。項目については採用活動経費、それから、研修の参加費ということで確認しております。採用活動経費の中には、こちらの法人については本部で
保育士や
看護師も含めて採用の業務を行いますので、そういった経費も含めて全てで2,000万円と聞いております。
○
委員(
風見利男君) 項目をもう一回言ってください。
○
保育・
児童施設計画担当課長(
西川杉菜君) 項目としましては、採用活動経費、
職員の研修の参加費で合計2,000万円と聞いております。採用活動経費の中には、法人の本部で
職員の採用を行いますので、そういった本部経費ということで、こちらにそういったものも含めて管理経費ということで、合計して2,000万円になっております。
○
委員(
風見利男君) 本部経費というのは、前々からブラックボックスで中身がわからないということで、平成28年度決算特別
委員会でも我が会派の熊田議員が総務費の質疑で取り上げて、担当課長も透明性の確保に努めていくと答えているわけです。そのときの質疑以降、初めての
指定管理の議案なのです。今の説明ですと、採用活動は本部でやる、また研修の参加費用だということですが、これだけで本当に年間2,000万円も必要なのか疑問なわけです。もう少し内容を細かくわからないのですか。
○
保育・
児童施設計画担当課長(
西川杉菜君)
提案の中では合計で年間2,000万円と確認しておりますが、議決いただいた後の年度協定を結ぶ際に、どういった経費にどれぐらいかかるのか
事業者と調整しながら決定していきたいと考えております。
○
委員(
風見利男君) 実際に公募したのは本年7月ですけれども、この選考にあたっているのは平成28年度決算特別
委員会が終わった後に第1次
審査、第2次
審査をやっているわけですね。ですから、第1次
審査や第2次
審査の中で
事業者にもっと内容が詳細にわかるようなことが必要だということで、もう少し透明性をはっきりしてもらいたいとは言っていないのですか。
○
保育・
児童施設計画担当課長(
西川杉菜君) 平成30年第3回港区
議会定例会でのご指摘を踏まえまして、本部経費については透明性をということでは、区としましても認識しております。このたび
提案があった際に、年間2,000万円の内訳については、今後、年度協定を結ぶ際に確認しますとお伝えしていますし、また、経費の妥当性についてもその中で調整していきたいと考えております。
○
委員(
風見利男君) それでは、実際に協定を締結するにあたって、どういう点が明らかになるのかはこれからの
事業者との交渉になるのでしょうけれども、その段階で
委員会はともかく各会派にそれについてはきちんと説明していただけますか。
○
保育・
児童施設計画担当課長(
西川杉菜君) この
港区立元麻布保育園だけではなくて、ほかの
指定管理事業者にも関連することですので、担当の部署と調整して、確認後どのような形で
委員の方々にお伝えするかは検討します。
○
委員(
風見利男君) 報告してくれるのですよね。
○
保育・
児童施設計画担当課長(
西川杉菜君) はい。報告の方法については、担当の所管と調整いたします。
○
委員(
風見利男君) 担当部署には、くれぐれも答弁に基づいてきちんとやるようにということを含めて伝えてもらいたい。よろしいですね。
○
保育・
児童施設計画担当課長(
西川杉菜君) はい。担当の部署にきちんと伝えていきたいと思います。
○副
委員長(近藤まさ子君)
事業提案書の8ページの食事の提供について1点確認いたします。食事の提供、食育の推進、アレルギー、宗教食、いろいろ取り組んでくださるのだなと思って読んでいましたところ、障がいに応じた対応のところが少し残念に思いました。食べる練習を行いますと書いてあるのですけれども、この食べる練習はどなたがやるのですか。
○
保育課長(
山越恒慶君) 記載の表現の仕方については、食べる練習となっておりますけれども、基本的には
保育士が対応していきますけれども、必要に応じて栄養士がフォローする形になると思います。
○副
委員長(近藤まさ子君) 障がい児が食べるということは、本当にかなりの知識がないと食べられません。筋肉をほぐしたり、上唇と下唇をどのようにスプーンで取り込んだらよいのかとか、そうした知識がまず大変重要になってきますし、食形態もとても大事です。食べる力に応じたミキサー食ですとか、軟食ですとか、そういうことも考えていかなければいけないのに、ここにさらっとしか書いていないのです。それで、
インデックスの
公募要項を見ますと、5ページのオに、栄養士を2名
配置してください。うち1名は病院または重症心身
障害児施設等で給食等の提供の経験がある者を
配置し、食形態等にも気を使ってくださいと書いてあるのですけれども、
事業提案書の人員
配置を見てみると、健常児の方の栄養士が2名、
医療的ケア児・
障害児クラスの栄養士はゼロになっています。障がい児への食の提供に関してすごく手薄なような気がするのですけれども、また、連携病院の中でも歯科はいませんし、口腔ケアの口腔リハビリを行う先生との連携もありません。ここら辺をきちんとしていただかなくては大変かなと思うのですけれども、どうでしょうか。
○
保育課長(
山越恒慶君) 区といたしましても、食形態については、事前の面接も含めて保護者の方と丁寧に確認をとりながら対応してまいります。運営にあたりましては、近藤副
委員長のご指摘の点も踏まえて
事業者の方としっかり事前に打ち合わせをしながら、丁寧に進めていきたいと考えております。また、食事の提供につきましても、とろみの具合であるとかそのあたりにつきましては、主治医や相談医、嘱託医等とも連携しながら決めていく予定です。
○副
委員長(近藤まさ子君) 場合によっては、保護者の方が摂食指導というものを全く知らない場合もあると思います。初めてお子さんを預けるということで、療育にかかわってこない保護者の方も入園されると思うので、近くにできる港
区立児童発達支援センターとの連携も深めていただきたいと思うのです。
公募要項の9ページには、アのところに港
区立児童発達支援センターや
医療機関、地域等との連携ということで、かなりきちんと書いてあるのですけれども、このアの部分は抜け落ちていて、その後の地元町会・自治会、高齢者
施設との連携ということは、
事業提案書にすごくたくさん書いてあるのですけれども、何かすごく不安に思いました。しっかりと連携していただきたいと思います。港
区立児童発達支援センターでは、
港区立元麻布保育園の
障害児クラスの
子どもたちとの連携をしっかり密にやっていくという回答をいただいているのに、
港区立元麻布保育園が、せっかくできる港
区立児童発達支援センターとの連携を重要視していないような感じを受けましたので、そこら辺もしっかり話していただきたいと思います。
○
保育課長(
山越恒慶君) 港
区立児童発達支援センターとの連携につきましては、私どもの方で
障害者福祉課と連携をとりながら
社会福祉法人春和会と調整してまいりたいと考えております。また、港
区立児童発達支援センターからの支援も今後調整が必要だと考えておりますので、
事業者をご決定いただいた後に連携の話についても調整を進めてまいりたいと考えております。
○副
委員長(近藤まさ子君) 重ねてになりますけれども、摂食指導、食形態のこともありますけれども、自閉症のお子さんも、その食材は好きだけれども食感がだめでといったことがあります。例えば、揚げ物などは針に刺さるような気がするからそれをなめらかにするとか、そういったことだけでも食べられるようになることもあるのです。やはり、障がい児を担当したことのある栄養士を
配置していただきたかったのですけれども、そういう経験がない方2名の栄養士を
配置するということでよろしいですか。
○
保育課長(
山越恒慶君) 栄養士につきましては、病院または
施設等での給食等の経験のある者を
配置するとなっておりますので、そこについては区としてもしっかり確認してまいります。
○
委員長(ゆうきくみこ君) ほかに、ご質問はありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(ゆうきくみこ君) なければ、質疑はこれにて終了いたします。
採決については、いかがいたしますか。
(「態度表明」と呼ぶ者あり)
○
委員長(ゆうきくみこ君) それでは、態度表明が必要ということですので、各会派、順次お願いいたします。まず、自民党
議員団、お願いします。
○
委員(清原和幸君) 議案第110号、
医療的ケア児・
障害児クラスを新設する
港区立元麻布保育園の
指定管理者の指定についてですが、
指定管理者の公募を行ったところ3
事業者が応募されたということです。選定するための
選考委員会で、各
事業者の財務状況や人員の
配置、運営の実績等を精査され、かつ所定の手続を経て選定されたと報告されております。選定に関して、
選考委員長は、候補者には3
事業者から応募があり、さまざまな
提案を受けることができました。いずれの
提案も現状の課題を的確に捉え、かつ将来を見据えた大変すぐれた
提案だったため、選考作業は困難をきわめたと報告されております。選定の理由として、
保育園、家庭、保護者との情報共有に努める、また、
医療的ケア児の受入実績があり、
グループ内の小児科医による医療面のサポートが充実している等が報告されております。今後、安全で安定した運営の確保に向けてさまざまなことを具体的に詳細に協議されると思います。区としても連携を深めていただくことを申し添えておきます。議案第110号に賛成いたします。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、みなと政策会議、お願いします。
○
委員(清家あい君)
医療的ケア児や重度
障害児を受け入れる
区立認可保育園というのは区内で初めてのことで、これだけの
医療的ケア児や重度
障害児の受け入れ、そして、健常児もかなりの人数を受け入れて大規模な
保育園運営もあるということで、しかもそこに交流も入れていくということで、本当にニーズのある方々から強く要望があった点をきちんと組み入れてくださって、調整してくださることをまず感謝いたします。しっかりとそれが実現できるようにお願いしたいと思っています。今回の
指定管理者が選ばれた中でも、まだわからない点もあるし、これから調整しなければならない点も多々あると思います。
医療機関との連携を強く期待できるという点は、こうした初めての
事業をするに際しては心強い点だと思います。
医療的ケア児や重度
障害児が増えていて、その
子どもたちがいても働かなければならない保護者がものすごい数増えている中で、預けられないということが大きな社会問題になってきて、そうした請願も港区議会は受けてきました。そういう子たちのためにつくったにもかかわらず、判定の際に受け入れられませんということがないように、しっかりとした体制を築いてほしいと思います。
子どもの障害が重いから結局どこにも行けないという
子どもが出ないように、必ず必要な人には
保育サービスが届くようにお願いしたいと思っています。
以上の理由から、みなと政策会議としては、議案第110号
指定管理者の指定について(
港区立元麻布保育園)については賛成いたします。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、公明党
議員団、お願いいたします。
○副
委員長(近藤まさ子君) 議案第110号
指定管理者の指定について(
港区立元麻布保育園)は賛成いたします。
公募要項などもかなりきちんと、それ以上の
職員配置などもしていただいている一方で、やはり障がい児に関しては、経験があるとはいえ
医療的ケアが重篤なお子さんを預かることになるということ、それから、療育を経験していない保護者や
子どもたちが入園する可能性が高いという意味では、本当は保護者の皆様も療育をしっかり受けて
子どもの健やかな成長のためにやらなければいけない時期に
保育園でお預かりするわけです。療育できちんと
子どもの成長を見定めて、きちんとした療育をするべき時期にお預かりするという意味では、港
区立児童発達支援センターとの連携も密にやっていただきたいと思います。この時期のかかわり方いかんで、その後の成長にかなりの影響を及ぼすことになると思いますので、そこら辺をもっと
指定管理者には認識していただいて、連携は先ほども言いましたけれども、歯科との摂食指導の面でも連携が薄いということもありますので、そういうことをきちんと踏まえて
指定管理者には臨んでいただきたい。全国的にも珍しい、
医療的ケア児を受け入れる、また重度の障がい児を受け入れる
保育園として、療育部分を補えるような
保育を望んでおりますので、よろしくお願いいたします。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、共産党
議員団、お願いいたします。
○
委員(
風見利男君)
港区立元麻布保育園の設置目的は、最初に言いましたけれども、
医療的ケア児や
障害児の集団
保育を行うことで区内で初めての
保育園だと。障害やさまざまな発達上の課題などに適切に配慮した環境のもとで、
保育園の全ての
子どもたちが毎日の生活や遊びを通し、ともに過ごし育ち合うことで相互が自然に理解を深め、刺激を受けて真摯に大きな成長を促し、一人ひとりの
子どもの健やかな育ちを等しく保障することを目指すと。これが
港区立元麻布保育園の設置の目的なわけです。ここだけではなくて、
区立認可保育園の中で障害をお持ちのお子さん、あるいは
医療的ケアの必要な
子どもさんたちを預けることができる、そういう拡大のためにも区がきちんとしたノウハウを持つ必要があるわけですよね。ですから、これは民間
事業者に丸投げするのではなく、区が責任を持ってやると。これが、港区で育つ
子どもたちへの区の最低の責任なわけです。とりわけ重度の障害をお持ちの方、あるいは
医療的ケアの必要な方ほど、区がお手伝いをすることは当たり前の姿勢なわけです。そのためには、区が直接運営すると。必要なところは
業務委託もできるわけですから、そういう運営をすべきだと思いますので、この議案については反対いたします。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、街づくりミナト、お願いします。
○
委員(玉木まこと君) 議案第110号
指定管理者の指定についてですけれども、指定期間が9年と3カ月ということで、新しくできる
施設であります。3
事業者から応募があったということで、その
審査の結果、今回の
事業者が選ばれたということで、質疑の中で選ばれた経緯について確認しました。特に、今回第1次
審査と第2次
審査の中で、書類と面接で逆転するということが起きた、また、第1位がそれぞれ違ったということで、3者それぞれによい
提案があったのかなと思います。3者からいただいたよい
提案は、区としても貴重なものだと思いますので、これまでも言っていますけれども、そういったよい
提案をしっかり踏まえながら、よい
施設の運営に努めていただきたいと思います。また、そういった制度も工夫していただきながら、9年3カ月後には次の指定期間が始まるわけですから、どうやって社会福祉法人と行政がよい関係で運営できるかしっかり検討していただきながら、特に今回の
港区立元麻布保育園は特別な配慮が必要な
子どもたちを預かる
施設になりますので、そういった点も踏まえてこの9年間、
社会福祉法人春和会の
事業をしっかりチェックしていただければと思います。
また、今回選定された社会福祉法人が、
保育の
事業に対する思いがある社会福祉法人ということで、離職率についても質問しましたけれども、働く方々の権利と言いますか立場がしっかりと守られるように、丸投げと言われないようにしていただければと思います。議案第110号については賛成いたします。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 態度表明は終わりました。それでは、
審議事項(1)「議案第110号
指定管理者の指定について(
港区立元麻布保育園)」について採決いたします。採決の方法は、挙手採決といたします。
「議案第110号」について、原案のとおり可決することに賛成の方は挙手をお願いいたします。
(賛成者挙手)
○
委員長(ゆうきくみこ君) 挙手多数と認めます。よって、「議案第110号」は原案のとおり可決することに決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、
審議事項(2)「請願29第2号
コンビプラザ品川保育園における
継続運営に関する請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(ゆうきくみこ君) なければ、本請願については今期継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(ゆうきくみこ君) それでは、今期継続と決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、
審議事項(3)「請願29第11号
保育所職員に対しての
処遇改善を求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(ゆうきくみこ君) なければ、本請願につきましては、今期継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(ゆうきくみこ君) それでは、今期継続と決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、
審議事項(4)「請願30第4号 別居・離婚後の親子の断絶を防止する
法整備を求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますでしょうか。
○
委員(
風見利男君) 請願30第4号及び第5号については、わざわざこの請願を継続にして、この請願に関して明石市に行政視察に行ったわけですから、これは採択すべきだと。中身については、
子どもを強制的に親御さんに会わせるといった問題点についてはいろいろありますけれども、この請願の趣旨についてはよいと思うので、ぜひ採択をしてもらいたい。
○
委員長(ゆうきくみこ君) まず、
子ども家庭課長、港区の現状とその後の進捗などもしあったら教えていただけますか。
○
子ども家庭課長(佐藤博史君)
公的支援体制の実施の充実ということで請願があったわけですけれども、現在の港区の取り組みとしましては、家庭裁判所の家事調停
委員であります方を家庭相談員として
配置しまして、専門的な家庭相談を実施しております。離婚相談時などには、面会交流や養育費の取り決めなどの説明やアドバイスとともに、希望者にはリーフレットなどのご案内をしております。
また、平成33年開設予定の(仮称)港区
子ども家庭総合支援センター内でも、安全・安心に面会交流ができる環境もかなった場として活用するなど、相談体制についても充実させたいと考えています。物理的にもそうした窓口も増えることが今お話しできることです。また、そうした場の数のみだけではなくて、対応の質の向上と言いますか、幅の広いアドバイスや対応が必要と考えておりまして、現時点では法務省と連絡をとっておりまして、年明け1月下旬予定ですけれども、外務省のハーグ条約室の担当者を招いたハーグ条約についての研修や、また、その後の実務者会議としては、法務省の大臣官房の方を招いて裁判外紛争解決制度、いわゆるADRと言いますが、その研修を予定しております。なお、その際にはADR団体の方も招きまして、実際の活動状況についての紹介もしてもらう予定となっております。
いずれにしましても、面会交流ですとか養育費の取り決めが確実に行われるように、明石市をはじめとした他の自治体などの事例も参考にしながら、
子どもの権利を守ることを第一にして、安心して面会交流が行える場の提供、また、面会交流に関する相談支援を実施していきたいと考えております。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 皆さん、どうされますか。
○
委員(
風見利男君) 今の
子ども家庭課長の区の取り組みはいいわけですけれども、それと請願を採択することと直接関係ないと思うのですけれども、採択されると困ることがあるのですか。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 単純に、私が聞いたからではないですか。
○
子ども家庭課長(佐藤博史君) 請願は、思いがあって請願されたと認識しております。区は、請願のあるなしにかかわらず、区としての姿勢で、面会交流や養育費の取り決めが確実に行われるように取り組んでいるところでして、現状をお知らせしたところです。
○
委員長(ゆうきくみこ君) それでは、態度表明をします。各会派順次行います。まず、自民党
議員団、お願いします。
○
委員(土屋準君) まだまだ検討するところが多いと思いますので、引き続き継続をお願いしたいと思います。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、みなと政策会議、お願いします。
○
委員(清家あい君) 請願30第4号の
法整備については、国の方でも超党派の議員の間で今調査研究が進められているところですし、当事者たちの間でも、父親側と母親側の双方の団体からも意見対立もあるところで、まだまだ議論の余地があるのではないかと思うと態度表明したのですが、それは変わらないので、継続です。
請願30第5号の
公的支援を求める請願については、態度表明の際には、区の相談する窓口で家事調停
委員の方が入って本当に丁寧にやってくださっているのはよくわかっていますし、実際そこに相談者と一緒に行くこともあって、港区の相談体制はすごくすぐれていると思います。今回、そのADRに関しての研修も進めてくださっています。問題なのは、相談に来ない人たち、ただ単に離婚届を取りに来て出してしまう人たちです。いろいろ決めなければいけない条件が先にあることも知らなかったりする人たちに対して、今度、各地区総合支所でチラシを一緒に配るようにしてくださったと思うのですけれども、それはすごく重要なことだと思っています。そういう人たちに対してもっと啓発していかなければいけないと思っています。
明石市への行政視察に行ってきましたが、さらにもっと上回った
公的支援というか、
子どもを守るという観点からのさまざま施策・取り組みがされていました。非常に重要だなと思いました。面会交流のサポートですとか、戸籍のない
子どもに対する窓口があったり、
子どもの心のケアとか、養育費の立てかえは有名になっていますけれども、そのような制度もあったりしました。利用者がいるいないとか、多い少ないではなくて、そういう制度が用意されていることが非常に重要だなと感じました。できるところからでいいし、始めていくのは大変なことだと思いますが、特に
子どもの心のケアのようなものはADRの機関の中でも有料でサービスがありますけれども、1万円とか2万円とか高いので、そういうところはもっと公的に支援していかないといけないし、そういう啓発ももっと進めていかなければいけないと思いました。こちらの請願については、みなと政策会議としては採択としたいと思います。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、公明党
議員団、お願いします。
○副
委員長(近藤まさ子君) 請願30第4号ですね。別居・離婚後の親子の断絶と防止する
法整備を求める請願につきましては、
審査をしてきたところですけれども、まだ国でもいろいろ検討していますし、早い段階で結論が出そうな気もしますけれども、港区においてはこの
法整備を求める請願については採択できる段階ではないと思いますので、継続でお願いします。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、共産党
議員団、お願いします。
○
委員(
風見利男君)
法整備が終わってからでは間に合わないわけで、先ほど言いましたとおり、
子どもの権利がしっかり守られることが大事なわけで、請願者の代表の方にも聞きましたけれども、
子どもに強制があっては困るわけですね。それは私なりの思いもありますので、国にきちんとした、
子どもさんの権利をしっかり守るという点での
法整備が非常に大事なわけで、ぜひ採択をして国に意見書を上げていくことをお願いします。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、街づくりミナト、お願いします。
○
委員(玉木まこと君) 請願30号第4号ですけれども、明石市に視察に行きまして、先行していろいろな取り組みをする自治体の動きによって国が後追いという状況の中で、離婚という問題に対して
子どもの権利を第一に国が責任を持って
法整備を進めることを求めていくことは必要と思いますので、請願30第4号については採択でお願いしたいと思います。
○
委員長(ゆうきくみこ君) それでは、継続の意見が出ていますので、まず継続についてお諮りします。採決の方法は挙手採決といたします。
「請願30第4号 別居・離婚後の親子の断絶を防止する
法整備を求める請願」について、今期継続とすることに賛成の方は挙手をお願いします。
(賛成者挙手)
○
委員長(ゆうきくみこ君) 挙手多数と認めます。よって、「請願30第4号」は、今期継続とすることに決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、
審議事項(5)「請願30第5号 別居・離婚後の親子の断絶を防止する
公的支援を求める請願」を議題といたします。
本請願について、何かございますでしょうか。
○
委員(清原和幸君) 理事者の方にお尋ねしたいのですけれども、
子どもがいて離婚した場合に、どちらかが
子どもの養育の義務を負わなければならないということでよろしいのですよね。
○
子ども家庭課長(佐藤博史君)
子どもの親権ということもありますし、養育は親の義務であると思っております。
○
委員(清原和幸君) 別居というのは籍が抜けていないと思うのですが、住むところが別という解釈でよろしいのでしょうか。
○
子ども家庭課長(佐藤博史君) 別居というのはいろいろな形態があると思います。文字で読みますと居所を別つという意味での別居ですので、それが入籍の状態にあるのか離婚の状態であるのか、その家庭によっていろいろな形態があると思います。
○
委員(清原和幸君) 今お聞きしたのは、
公的支援というのはわかるのですけれども、別居というのは何をもって別居と見なすのか、また、同居する場合もあるのかなと。例えば、1年したらまた同居するとなったときに、
公的支援はどういうふうになるのかなと思ったのでお尋ねをした次第です。結構です。
○
委員長(ゆうきくみこ君) ほかに、何かありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(ゆうきくみこ君) それでは、これも態度表明します。まず、自民党
議員団、お願いします。
○
委員(土屋準君) 明石市を視察してまいりましたけれども、例えば、面会交流というのをとってみると、明石市の場合は、
子どもさんと養育している親御さん、別れた相手の方と、三者がそろって合意しないと面会交流できないということです。結局、そうすると少なくなるわけですけれども、この請願で問題というか例に出されていた連れ去りの問題とか、そういうケースは当てはまらないので、そういう場合なども含めてもっと広く検討する必要があるのではないかと思いますので、この請願30第5号については、引き続き継続としたいと思います。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、みなと政策会議、お願いします。
○
委員(清家あい君) すみません。先ほど間違えて先に態度表明を述べてしまったので、そのとおりなのですけれども、母親側とか父親側とかいう、その立場に立ってどちらにつくとかではなくて、
子どもの権利を守るという観点から明石市のやっている制度を実際に見てみて、そういうふうに守っていかないと守れないものがあるなと感じました。具体的に、どれとどれという話ではないのですが、実際に進めてくださっていることも多数ありますし、それももっと進めていただきたいと。それから、明石市がやっているように、
子どもの観点からの施策をもっと積極的に展開していただきたいという意味を込めて、請願を採択といたします。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、公明党
議員団、お願いします。
○副
委員長(近藤まさ子君) 先ほど、
子ども家庭課長からもお話を伺いましたけれども、この請願のあるなしにかかわらず、養育費や面会交流の問題ですとか進めていくべき課題も感じて取り組んでいらっしゃることもわかりました。明石市に行政視察に行きまして、離婚率の高い港区が何をやってきたかも、前回の請願
審査の中でいろいろ現状をお聞きしました。私も同行して一緒に受けたことがありますが、家庭相談員が専門的なアドバイスを徹底してやってくださっているなと感じております。また、平成33年に(仮称)港区
子ども家庭総合支援センターができるということにおいても、この
公的支援という意味では、そこにも組み込まれていろいろなものができていくと思っております。もう少し港区と明石市の現状というか、離婚された親子の現状というのでしょうか。そういうものを見定めての、もう少し検討と勉強をする余地もあると思いますので、この請願30第5号については継続としていただきたいと思います。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、共産党
議員団、お願いします。
○
委員(
風見利男君) 区がさまざまな工夫をして政策を展開していると。これはこれで非常によいことで、港区議会としてはその政策をさらに前進させるという点で、理事者側の支援にも役立つわけです。ぜひ、採択をしていただきたいと思います。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、街づくりミナト、お願いします。
○
委員(玉木まこと君) 先ほど、
子ども家庭課長から港区の現状についてお話があり、新しい取り組みや研修なども充実させていっていますので、そういった今後の区の状況をしっかりと見ていきたいということで、請願30第5号については継続でお願いします。
○
委員長(ゆうきくみこ君) 継続との意見が出ておりますので、まず継続についてお諮りいたします。採決の方法は、挙手採決といたします。
「請願30第5号 別居・離婚後の親子の断絶を防止する
公的支援を求める請願」について、今期継続とすることに賛成の方は挙手をお願いします。
(賛成者挙手)
○
委員長(ゆうきくみこ君) 挙手多数と認めます。よって、「請願30第5号」は、今期継続とすることに決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(ゆうきくみこ君) 次に、
審議事項(6)「発案27第10号
保健福祉行政の調査について」を議題といたします。
本発案について、何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(ゆうきくみこ君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(ゆうきくみこ君) それでは、本日継続と決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(ゆうきくみこ君) ほかに、何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(ゆうきくみこ君) なければ、本日の
委員会を閉会いたします。
午後 2時30分 閉会...