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  1. 港区議会 2018-09-14
    平成30年9月14日総務常任委員会-09月14日


    取得元: 港区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-21
    平成30年9月14日総務常任委員会-09月14日平成30年9月14日総務常任委員会  総務常任委員会記録(平成30年第18号) 日  時   平成30年9月14日(金) 午後1時00分開会 場  所   第4委員会室 〇出席委員(9名)  委 員 長  林 田 和 雄  副委員長  有 働  巧  委  員  山野井 つよし       丸山 たかのり        榎 本  茂        なかまえ 由紀        二 島 豊 司       熊 田 ちづ子        うかい 雅 彦 〇欠席委員    な し 〇出席説明員
     副区長                         田 中 秀 司  芝地区総合支所副総合支所長・芝地区総合支所管理課長兼務 高 嶋 慶 一  企画経営部長                      浦 田 幹 男  企画課長・オリンピック・パラリンピック推進担当課長兼務 野 上  宏    全国連携推進担当課長・区役所改革担当課長兼務   坪 本 兆 生  用地・施設活用担当課長                 山 田 康 友   区長室長                     大 澤 鉄 也  財政課長                        荒 川 正 行   施設課長                     大 森 隆 広  用地・施設活用担当部長                 齋 藤 哲 雄  防災危機管理室長                    長谷川 浩 義  防災課長                        白 井 隆 司   危機管理・生活安全担当課長            滑 川 寛 之  総務部長                        北 本  治  総務課長                        湯 川 康 生   人権・男女平等参画担当課長            江 村 信 行  情報政策課長                      若 杉 健 次   人事課長                     太 田 貴 二  人材育成推進担当課長                  八 木 弘 樹   契約管財課長                   吉 田 宗 史  会計管理者(会計室長事務取扱)             亀 田 賢 治  選挙管理委員会事務局長(次長事務取扱)         高 橋 辰 美  監査事務局長                      横 山 大地郎  監査事務局次長                     沼 倉 賢 司 〇会議に付した事件  1 審議事項   (1) 議 案 第57号 平成30年度港区一般会計補正予算(第2号)   (2) 議 案 第58号 平成30年度港区介護保険会計補正予算(第1号)   (3) 議 案 第64号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築に伴う電気設備工事)   (4) 議 案 第65号 工事請負契約の承認について(港区特定公共賃貸住宅シティハイツ港南等外壁改修工事)   (5) 議 案 第66号 物品の購入について(図書館システム用サーバー等)   (6) 議 案 第67号 物品の購入について(港区立郷土歴史館セキュリティゲート)   (7) 議 案 第80号 指定管理者の指定について(港区立男女平等参画センター)   (8) 議 案 第81号 指定管理者の指定について(港区立男女平等参画センター)                                (以上30.9.12付託)   (9) 請 願30第3号 犯罪被害者等支援条例制定に関する請願                                  (30.6.14付託)   (10)請 願30第8号 固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続について意見書の提出に関する請願   (11)請 願30第9号 東海第二原発の運転期間延長を行わない事を求める意見書に関する請願                                (以上30.9.12付託)   (12)発 案27第9号 地方行政制度と財政問題の調査について                                  (27.5.27付託)                 午後 1時00分 開会 ○委員長(林田和雄君) ただいまから、総務常任委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、熊田委員、うかい委員にお願いいたします。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) それでは、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「議案第57号 平成30年度港区一般会計補正予算(第2号)」、審議事項(2)「議案第58号 平成30年度港区介護保険会計補正予算(第1号)」の2案を一括して議題といたします。理事者から提案理由の説明をお願いいたします。 ○財政課長(荒川正行君) それでは、審議事項(1)「議案第57号 平成30年度港区一般会計補正予算(第2号)」及び審議事項(2)「議案第58号 平成30年度港区介護保険会計補正予算(第1号)」について、ご説明いたします。既にお配りしてございます、港区各会計補正予算書をごらんください。  それでは、初めに、平成30年度港区一般会計補正予算(第2号)に沿ってご説明いたします。2ページをごらんください。初めに、歳入歳出予算の補正です。歳入歳出予算の補正額は10億4,331万7,000円で、補正後の歳入歳出の総額は1,406億9,175万6,000円となります。  次に、繰越明許費の設定です。内容につきましては、後ほどご説明させていただきます。  続きまして、債務負担行為の補正です。規定の債務負担行為の追加でございます。内容につきましては、後ほどご説明いたします。  3ページをごらんください。第1表、歳入歳出予算補正です。歳入予算の補正額の内訳は、国庫支出金が2,191万3,000円の増、都支出金が7,560万6,000円の増、繰入金が2,017万7,000円の増、繰越金が9億2,487万1,000円の増、諸収入が75万円の増となり、歳入補正額の合計は10億4,331万7,000円の増額です。  4ページをごらんください。歳出予算の補正額の内訳です。総務費につきましては、総務管理費を1,890万円、徴税費を8,200万円、それぞれ増額いたします。民生費につきましては、社会福祉費を2万8,000円、児童福祉費を9億1,377万2,000円、それぞれ増額いたします。産業経済費につきましては、商工費を2,725万7,000円増額いたします。土木費につきましては、建設費を136万円増額いたします。諸支出金につきましては、財源の更正を行うものです。以上、歳出補正額の合計は10億4,331万7,000円の増額です。  5ページをごらんください。第2表、繰越明許費です。区内共通商品券発行支援について、プレミアム付き区内共通商品券の発行から換金までの一連の事務が平成31年度まで及ぶことから、2,289万円を翌年度に繰り越して使用することができる経費として設定いたします。  6ページをごらんください。第3表、債務負担行為補正です。債務負担行為の追加でございます。税務システム改修について、期間は平成30年度から平成31年度、限度額を2,612万8,000円として追加するものです。  次に、平成30年度港区介護保険会計補正予算(第1号)に沿ってご説明いたします。  8ページをごらんください。歳入歳出予算の補正額は5億1,401万2,000円の増額で、補正後の歳入歳出予算の総額は164億7,299万3,000円となります。  9ページをごらんください。第1表、歳入歳出予算補正です。歳入予算の補正額の内訳は、支払基金交付金が377万2,000円の増、繰越金が5億1,024万円の増となり、歳入補正額の合計は5億1,401万2,000円の増額です。  10ページをごらんください。歳出予算の補正額の内訳です。基金積立金につきましては2億5,761万7,000円増額いたします。諸支出金につきましては、償還金及び交付金を2億5,635万7,000円増額し、一般会計繰出金を3万8,000円増額いたします。  以上、歳出補正額の合計は5億1,401万2,000円の増額です。  続きまして、補正予算説明書について、会計ごとにご説明いたします。  ページをおめくりいただきまして、まず、平成30年度港区一般会計補正予算(第2号)説明書に沿ってご説明いたします。  2ページ、3ページをごらんください。こちらは、歳入歳出予算事項別明細書の総括です。内訳は、歳入歳出とも先ほど予算書でご説明したとおりでございます。  5ページからが歳入の説明です。6ページをごらんください。国庫支出金の補正額は2,191万3,000円の増額です。項の2、国庫補助金につきましては、保育対策総合支援事業費として2,133万3,000円、社会資本整備総合交付金として58万円をそれぞれ増額しております。次に、都支出金の補正額は7,560万6,000円の増額です。項の2、都補助金につきましては、待機児童解消支援事業費として6,625万8,000円、保育所設置促進事業費として934万8,000円、それぞれ増額しております。次に、繰入金の補正額は2,017万7,000円の増額です。項の1、基金繰入金につきまして、子育て王国基金繰入金として2,013万9,000円を増額しております。項の2、特別会計繰入金につきましては、介護保険会計繰入金として3万8,000円を増額しております。次に、繰越金の補正額は9億2,487万1,000円の増額です。次に、諸収入の補正額は75万円の増額です。項の7、雑入につきましては75万円を増額しております。以上が歳入の補正です。  続きまして、9ページからが歳出の説明です。10ページをごらんください。総務費の補正額は1億90万円の増額です。項の1、総務管理費につきましては1,890万円を増額しております。内容は、防災行政無線難聴対策を増額するものです。12ページをごらんください。項の2、徴税費につきましては8,200万円を増額しております。内容は、過誤納還付金等を増額するものです。14ページをごらんください。民生費の補正額は9億1,380万円の増額です。項の1、社会福祉費につきましては2万8,000円を増額しております。内容は、国庫支出金等過年度分償還金を計上するものです。16ページをごらんください。項の2、児童福祉費につきましては、9億1,377万2,000円を増額しております。内容は、芝公園二丁目保育室用地取得を計上し、保育施設誘致促進事業を増額するものです。18ページをごらんください。産業経済費の補正額は2,725万7,000円の増額です。項の1、商工費につきましては2,725万7,000円を増額しております。内容は、区内共通商品券発行支援を増額するものです。20ページをごらんください。土木費の補正額は136万円の増額です。項の7、建築費につきましては136万円を増額しております。内容は、建築物耐震改修等促進を増額するものです。22ページをごらんください。諸支出金につきましては、財源の更正を行うものです。以上が歳出の補正です。  続きまして、24ページをごらんください。こちらは、債務負担行為支出額予定調書です。税務システム改修につきましては、限度額を2,612万8,000円、期間を平成30年度から平成31年度、財源は一般財源2,612万8,000円としております。  以上が、平成30年度港区一般会計補正予算(第2号)の内容の説明です。  引き続きまして、平成30年度港区介護保険会計補正予算(第1号)説明書に沿ってご説明いたします。  26ページ、27ページをごらんください。こちらは、歳入歳出予算事項別明細書の総括です。内訳は、歳入歳出とも先ほど予算書でご説明をしたとおりです。  29ページからが歳入の説明です。30ページをごらんください。支払基金交付金の補正額は377万2,000円の増額です。項の1、支払基金交付金につきましては、過年度分として377万2,000円を増額しております。次に、繰越金の補正額は5億1,024万円の増額です。以上が歳入の補正です。  続きまして、33ページからが歳出の説明です。34ページをごらんください。基金積立金の補正額は2億5,761万7,000円の増額です。項の1、基金積立金につきましては2億5,761万7,000円を増額しております。内容は、介護保険給付準備基金積立金を増額するものです。36ページをごらんください。諸支出金の補正額は2億5,639万5,000円の増額です。項の1、償還金及び還付金につきましては2億5,635万7,000円を増額しております。内容は、国庫支出金等過年度分償還金を計上するものでございます。38ページをごらんください。項の2、一般会計繰出金につきましては3万8,000円を増額しております。内容は、一般会計繰出金を計上するものです。  以上が、平成30年度港区介護保険会計補正予算(第1号)の内容の説明です。  引き続きまして、議案第57号平成30年度港区一般会計補正予算(第2号)に関連しまして、補足説明資料を調製いたしましたので、ご説明いたします。  平成30年9月13日付当常任委員会資料№4をごらんください。今回の補正予算に関連いたします保育施設について、開設予定日、施設名称、所在地、定員などを一覧でまとめ、資料として調整いたしました。  補正予算に係るご説明は以上です。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。 ○委員長(林田和雄君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行います。質問等ございましたら、順次ご発言をお願いしたいと思います。いかがでしょうか。 ○委員(丸山たかのり君) 土木費の建築物耐震改修等促進に関してお伺いいたします。今回、民間のブロック塀等の除去費等の補助に対する経費を追加するものということですが、本年6月の大阪府北部地震を契機にして、我が会派としても区長に対して緊急申し入れいたしまして、その中でこのブロック塀等の除去費用の補助制度創設に関してお願いしていたところなので、迅速に対応していただいたことに本当に感謝しております。  それで、今回の補正額の根拠についてお伺いしたいのですけれども、この補正額で何件ぐらいの改修を予定しているのかということと、その根拠について教えていただけますでしょうか。 ○財政課長(荒川正行君) 今回のブロック塀等の改修についてでございますが、平成23年の東日本大震災のときに、区内全域の壁を調査いたしました。その中で、15件ほど安定度が低い壁がございまして、この間、いろいろな指導もしてきたところなのですが、このたびの大阪府北部地震が発生したことに対しまして、その15件を中心に改めて確認してきたところです。その結果、15件のうち5件につきましては、既に壁がなくなっていたりですとか、適正な改修がされているということで、残り10件について、特に安定度が低いということで、壁の除却などをお願いするというところでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 防災ラジオについて、今回は1,000台配付の補正予算ということですけれども、これまでも当常任委員会の中でたびたび要望等もしてきておりますので、ぜひ、情報を正確に提供するということで、次年度についてもきちんとした対応をされることをお願いしておきたいと思います。  それから、今のブロック塀の改修のことなのですけれども、調査した結果、残り10件が対象だということですが、それを除却すると、公道に面した危険、不安定なブロック塀はもうなくなるというような認識でよろしいのでしょうか。 ○財政課長(荒川正行君) 今回の助成制度を使っていただいて撤去していただければ、道路側に面しているものについての危険度があるものはないと判断してございます。 ○委員(熊田ちづ子君) わかりました。  1メートル当たり6,000円という形で予算が組まれていますけれども、対象の10件のところについては、個人の持ち出しはなしで除去は可能ということですか。ブロック塀の撤去については上限を定めておりませんので、必要経費が全部出るのかと思いますけれども、そのようなことでよろしいですか。 ○財政課長(荒川正行君) ブロック塀の除却につきましては、単価1メートル当たり6,000円という条件がございますけれども、長さの部分についての上限はございませんので、工事費がこの範囲内であれば、持ち出しなしでできると考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) 介護保険会計についてですけれども、今回、介護保険給付準備基金に約2億5,000万円が積み立てられるということになりますけれども、この額が積み立てられることで、介護保険給付準備基金は、合計で幾らになりますか。 ○財政課長(荒川正行君) 今回の補正を積み立てられることになりますと、おおよそ8億5,000万円の積み立てになります。 ○委員(熊田ちづ子君) 約8億5,000万円の基金になるということですけれども、今、平成30年度から第7期介護保険事業計画に入っておりますが、保険料を決めるときに、保険料が高くなることを避けるために準備基金を投入して、結果的には保険料が据え置きになったわけです。その当時の計画を見ると、7.2億円の基金が見込まれて、そのうちの6億円を投入して、保険料を6,245円に据え置いたとなっているのです。その時点での基金残高は1.2億円というような説明が第7期介護保険事業計画のときにはされていたと思うのです。それで、この6億円を投入して、保険料がどのぐらい引き下げられたのかというのはわかりますか。 ○財政課長(荒川正行君) 約300円の低減につながっております。 ○委員(熊田ちづ子君) 約300円が低減されたということです。それで、私も介護保険給付準備基金が、制度上、ゼロになるということには多分ないだろうと、当然いろいろな、給付費が足りなくなった場合に備えるということで、一定額は準備基金として残しておくというのは必要だとは思うのです。ただ、準備基金として妥当な金額は幾らなのかということは、検討されているのでしょうか。例えば、前期分も6億円を準備基金から保険料に投入したわけですよね。保険料の引き下げとして積み込んだというのは、全体の給付費から支出される分の差額が生じるために、今回も積立金2.5億円を積み立てるわけではないですか。私の認識が間違っていたらご指摘いただきたいのですけれども、1期の計画が3年間ですから、毎年2.5億円ぐらいの差額が出るとして、それが準備基金に積み立てられると想定すると、3年間で7.5億円ですよね。それに今、基金の残高をお尋ねして、8億5,000万円ということですけれども、そのうちの6億円は保険料を引き下げた分として使われていくので、それの残になると思うのですけれども、でも、私がそうやって計算をすると、やはり7.4億円ぐらい残るのですよね。給付費と必要経費との差がないように見積もっていくというのは非常に厳しいとは思いますけれども、それだけ剰余金が出ないような形がいいのかと。適正な基金というか、準備基金にどれぐらい必要とするのかと、結局、負担は保険料の引き上げとして被保険者に行っていますから、だから、そこも見極める必要があるのではないかと思うのです。その点は、お答えいただけるのでしたら答えてください。 ○財政課長(荒川正行君) 実際、給付の見込みとその差によって、歳入歳出の決算額の差が出たところについて基金として積み込んでいるというような状況になっております。今回、第7期介護保険事業計画については、このうちの6億円を、保険料を抑えるということで使っております。過去には、給付の実績が見込みより多くて、かなり切迫したような状況もあったということも考えていきますと、精緻な算定の結果が出て、こうして積み上がったものについて、引き続き被保険者に還元していくという意味では、適切な算定になっているかと考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) 適切な算定なのかということだと思うのですけれども、確かに、課長のおっしゃるように途中で基金が少なくなって心配された時期もあったと思います。しかし、介護保険料について、今回は据え置かれたので23区トップということにはなりませんでしたけれども、それでもやはり高いわけですよ。もちろん、いろいろな制度もありますから、そこには今日の時点では別に言及するつもりはありません。保険料の引き上げの原因になっているものをいろいろクリアすることも必要ですけれども、でも区としてできることは、やはりこの算定の仕方というか、準備基金を7億円も8億円も積み立てる必要があるのかどうかということです。準備基金は、次の期の保険料を下げるためにためているのではない、目的が違うと思うのですよ。保険料の引き下げにも使うことはできますということになっているとは思うのですけれども、3年間の計画の中で給付費が足りなくなったときや何かあった場合に、準備基金から充てるということで積み立てているものですから、保険料を引き下げるために7億円も8億円も必要なのか。6億円で300円引き下げることができるわけですが、次の期のために基金を積み立てるという計画ではない方がいいと思うので、やはり準備基金として必要とする金額はどれくらいなのかという適正な額ですよね。それと、保険料を下げるために給付と支出の、支給の整合性と言うのでしょうか、正確な試算を行って、区民の保険料の負担を引き下げる努力をぜひしていただきたいと思っておりますので、もう一度それをお答えください。 ○財政課長(荒川正行君) 準備基金につきましては、給付実績が計画との差が出てきたときに、その差額を埋めるということで、何らかの不足が生じたときに取り崩したりするようなもので、委員ご指摘のとおり、次期計画のためにため込んでいくようなものではございませんので、こちらにつきましては適切な運用を図ってまいりたいと思います。 ○委員長(林田和雄君) ほかにご質問等ございませんでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) なければ、質疑はこれをもって終了といたします。  採決に入ります。まず、「議案第57号 平成30年度港区一般会計補正予算(第2号)」です。  採決については、簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、「議案第57号 平成30年度港区一般会計補正予算(第2号)」について採決いたします。  「議案第57号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、「議案第57号 平成30年度港区一般会計補正予算(第2号)」は、原案のとおり可決することに決定いたしました。
     次に、「議案第58号 平成30年度港区介護保険会計補正予算(第1号)」です。  採決については、簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、「議案第58号 平成30年度港区介護保険会計補正予算(第1号)」について採決いたします。  「議案第58号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、「議案第58号 平成30年度港区介護保険会計補正予算(第1号)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) 次に、審議事項(3)「議案第64号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築に伴う電気設備工事)」を議題といたします。理事者から提案理由の説明をお願いいたします。 ○契約管財課長(吉田宗史君) ただいま議題となりました、審議事項(3)「議案第64号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築に伴う電気設備工事)」、提案の補足説明をさせていただきます。本議案は、芝五丁目複合施設新築に伴う電気設備工事の工事請負契約につきまして、ご承認をいただくものです。  それでは、議案第64号をごらんください。工事の名称は、芝五丁目複合施設新築に伴う電気設備工事でございます。この契約は、制限を付した一般競争入札により落札、決定をみたものでございます。契約金額は11億8,692万円で、契約締結日は契約承認の日、工期は契約締結日の翌日から平成33年11月26日までです。契約の相手方は、東京都江東区豊洲五丁目6番36号、ミライト・不二建設共同企業体で、東京都江東区豊洲五丁目6番36号、株式会社ミライト代表取締役社長、中山俊樹氏、東京都港区西新橋一丁目14番12号、不二工業株式会社代表取締役、佐野信幸氏の2者により構成されます建設共同企業体JVでございます。工事の概要につきましては、後ほど施設課長からご説明申し上げます。  次に、9月13日付総務常任委員会資料№6を補足資料として調製いたしましたので、ごらんください。入札経過調書でございます。本件には6者が入札申し込みをされ、最低価格による入札者を落札者としております。  私からの説明は以上でございます。引き続きまして、工事概要につきましては、施設課長からご説明させていただきます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○施設課長(大森隆広君) それでは、私から、工事概要につきましてご説明させていただきます。議案第64号の参考資料をごらんください。  本件につきましては、平成30年第2回定例会でご承認いただきました、芝五丁目複合施設新築工事に伴う電気設備工事でございます。工事場所は、案内図での斜線部分、芝五丁目606番1及び5でございます。計画の建物の規模につきましては、延べ面積で1万8,323.8平米、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造で、地下1階、地上12階、塔屋2階となります。本工事は、その建物の電気設備工事として、ページの右側にお示ししました5つの工事内容となります。では、その概要をご説明させていただきます。  1点目は、電力設備工事でございます。こちらは、電灯やコンセントなどの器具類に、電源を供給するための電線の工事となります。2点目は、受変電設備工事でございます。こちらは、電力会社から電力を受電するための設備となるキュービクルを屋上に設置いたします。3点目は、電力貯蔵設備工事でございます。こちらは、建築基準法で規定しております、停電時での最低限の明るさを確保するための非常用照明の装置を設置するためのバッテリーの設置を行うものでございます。4点目は、発電設備工事でございます。こちらは、災害対策や省エネ対策に関する工事で、災害時に72時間、必要な場所に電気を供給するための非常用発電機や太陽光発電5キロワットを、いずれも屋上に設置する工事でございます。5点目は、通信情報設備工事でございます。こちらは、電話設備や放送設備など、情報器具等に関する工事でございます。  以上が本工事の概要となります。  なお、既に契約しております本体工事につきましては、現在、仮設工事の検討と現場の乗り込みのための準備作業を行っているといったところです。10月には工事説明会の開催を予定していまして、その後、工事着手となります。工事の完成は2021年11月となっています。  最後に、工事にあたりましては、安全・安心を第一に、品質管理と工程管理を徹底した工事を実施してまいります。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。 ○委員長(林田和雄君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑に入ります。質疑のある方は、順次ご発言をお願いします。 ○委員(丸山たかのり君) 今回の入札に関しては、この前に5者による入札が行われて、全ての入札額が最低落札価格を下回ったために不調に終わったという案件だとお伺いしております。前回が不調に終わって、今回落札となったわけですけれども、これによって、工期に影響があるのでしょうか。 ○施設課長(大森隆広君) 今回の契約によって、工期全体の変更はございません。予定どおりでございます。 ○委員(丸山たかのり君) わかりました。最低落札価格を下回った場合には不調に終わるという、今、港区ではそのような入札のシステムをとっているわけですけれども、前回の入札のように、全ての入札が最低落札価格を下回ってしまって不調になる案件というのは、ここ数年ではあるのでしょうか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 複数の事業者に応札していただいて、そのいずれもが最低制限価格割れで不調になったというケースは前回が初めてで、そのようなケースは起きておりません。 ○委員(丸山たかのり君) わかりました。入札が不調に終わって、何回も不調になる場合には、当然、工期など計画自体に影響が出るということも考え得るかと思うのですけれども、我が会派としても、最低落札価格を全部下回ってしまって不調に終わった場合に、一発アウトにしないで行うような入札制度の見直しを提案させていただいております。そのようなことは今、実際に検討されているのでしょうか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 今、丸山委員が言われた低入札価格調査制度というものなのですけれども、国の方から、その取り組みについてのお話は来ておりますので、現在、検討させていただいているところです。 ○委員(熊田ちづ子君) 予定価格については、前回の不調になったときから、今回は見直しをしないで同じでやっているということでいいのでしょうか。 ○施設課長(大森隆広君) 前回から工期が3カ月短縮になりました。もう一度、設計をやり直してと言いますか、積算をして、全体の工期としては3カ月短くなっていると。その関係で、設計の中身は変わっておりませんけれども、工期が3カ月短縮したことによって、約670万円減した形で予定価格を再設定し、契約の手続きに入るというところでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 工期の見直しによっての約670万円減と。  きのうの委員会でも議論がありましたけれども、当然、この予定価格の試算の中には、新しい平成30年度の労務単価で試算していると思うのですが、それも含めて、この金額を下げても十分ということでよろしいのでしょうか。 ○施設課長(大森隆広君) 熊田委員のおっしゃるとおりで、新労務単価を使っての積算でございます。 ○委員(熊田ちづ子君) わかりました。  あと1点、先ほどの説明で、太陽光発電のお話がありましたけれども、非常時にというような説明だったかと思うのです。通常時の太陽光発電の活用というのはどのようになるのか、施設全体で太陽光発電による電力がどのような部分を担うのか、その辺、割合などもわかるといいのですけれどもいかがですか。 ○施設課長(大森隆広君) 屋上に5キロワットの太陽光発電装置を設置させていただきまして、年間6,144キロワットの発電をすると。これは数字ですと非常に難しいのですけれども、9階に会議室がございまして、コワーキングスペースの照明電力を消費する電力に相当するといったところです。 ○委員長(林田和雄君) ほかにご質問等ございませんでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) なければ、質疑はこれをもって終了いたします。  採決については、簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、「議案第64号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築に伴う電気設備工事)」について採決いたします。  「議案第64号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、「議案第64号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築に伴う電気設備工事)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) 次に、審議事項(4)「議案第65号 工事請負契約の承認について(港区特定公共賃貸住宅シティハイツ港南等外壁改修工事)」を議題といたします。理事者から提案理由の説明をお願いいたします。 ○契約管財課長(吉田宗史君) ただいま議題となりました、審議事項(4)「議案第65号 工事請負契約の承認について(港区特定公共賃貸住宅シティハイツ港南等外壁改修工事)」、提案の補足説明をさせていただきます。本議案は、港区特定公共賃貸住宅シティハイツ港南等外壁改修工事の工事請負契約につきまして、ご承認をいただくものでございます。  それでは、議案第65号をごらんください。工事の名称は、港区特定公共賃貸住宅シティハイツ港南等外壁改修工事でございます。工事の規模は、住宅・図書館棟が地下1階地上25階建て、延べ面積2万2,937.20平方メートル、福祉施設棟が地下1階地上8階建て、延べ面積9,363.50平方メートルです。この契約は、制限を付した一般競争入札により落札、決定をみたものでございます。契約金額は5億7,587万9,760円で、契約締結日は契約承認の日、工期は契約締結日の翌日から平成32年3月13日までです。契約の相手方は、東京都港区芝浦二丁目15番6号オアーゼ芝浦MJビル、株式会社淺沼組東京本店取締役本店長、立石勇一氏でございます。工事の概要につきましては、後ほど施設課長からご説明申し上げます。  次に、9月13日付総務常任委員会資料№7を補足資料として調製いたしましたので、ごらんください。表紙をおめくりいただきまして、1ページが入札経過調書でございます。本件には2者が入札申し込みをされ、最低価格による入札者を落札者としております。  私からの説明は以上でございます。引き続きまして、工事概要につきまして、施設課長からご説明させていただきます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○施設課長(大森隆広君) それでは、私から工事概要につきまして、ご説明させていただきます。議案第65号の参考資料をごらんください。  工事場所につきましては、案内図の斜線部分となります。港南三丁目3番17号及び23号、シティハイツ港南と港南図書館が配置されています住宅・図書館棟と、高齢者在宅サービスセンター、特別養護老人ホームやケアハウスが配置されています港南の郷の福祉施設棟の2棟の建物でございます。  当常任委員会資料№7の2ページをごらんください。配置図で、2棟の位置関係がおわかりいただけると思います。敷地の東側の住宅・図書館棟は、建物の高さが83.85メートル、地下1階、地上25階、塔屋1階建ての建物でございます。一方の西側の福祉施設棟は、建物の高さが34.75メートル、地下1階、地上8階、塔屋1階建ての建物です。いずれの建物も平成8年3月に竣工し、現在築23年目となっております。今回、議案となりました外壁改修工事につきましては、計画的な保全等の観点から適正な時期と判断いたしまして、竣工時の信頼性の高い状態へと回復させ、建物の長寿命化を図るため、改修工事概要にございます4つの改修工事を行ってまいります。  1点目は、塗装改修工事でございます。外壁及び外部建具やバルコニー、手すりの一部の塗装仕上げ部分について、耐久性・耐候性に配慮した材料を使用いたしまして、塗装の改修を行ってまいります。2点目は、シーリング改修工事です。外壁面やサッシ面でのシーリングについて、劣化によって生じる漏水防止として改修を行ってまいります。3点目は、福祉施設棟の外壁のタイル改修工事でございます。現在、生じていますひび割れや欠損が見られる部分の剥落対策の改修を行ってまいります。最後の4点目でございますけれども、住宅・図書館棟のバルコニーの床の改修でございます。劣化に伴う漏水対策として床シートにて改修を行ってまいります。  3ページ、4ページをお開きください。住宅・図書館棟の工事範囲をお示ししました立面図でございます。右上の凡例のとおり、外壁は2種類ございます。図面の白い部分が外壁及び外部建具とバルコニーの手すりの部分で、塗装仕上げとなっている部分でございます。既存の塗装面につきましては、水洗いをしっかり行って、その上に下地調整をして、耐久性・耐候性の高いフッ素樹脂系塗料で改修を行ってまいります。  次に、基壇部の水色の部分、こちらは石張りでございます。水洗いによりまして、雨だれ、ほこりといった汚れの洗浄を行ってまいります。また、立面図にはシーリング改修を行う例としまして、外壁の継ぎ目、サッシ部分などについてお示しさせていただきました。  恐れ入ります。5ページをお開きください。福祉施設棟の立面図でございます。右上の凡例のとおり、外壁は4種類の仕上げでございます。ピンク色の部分がタイル張り仕上げでございます。全体のタイル面の約0.7%の範囲でひび割れや欠損がございます。下地補修を行った上でタイルを新しく張りかえます。オレンジ色の部分がバルコニーの手すりの一部で、ポリカーボネート板が使用されているところでございます。こちらにつきましては、水洗いによる洗浄を行ってまいります。なお、塗装仕上げと石張り部分につきましては、住宅・図書館棟と同様の改修工事でございます。  以上が主な工事内容となります。工事期間中は施設利用者、シティハイツ港南の居住者の安全・安心を最優先させ、しっかりとした品質管理と工程管理を行う中で工事を実施してまいります。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようよろしくお願いいたします。 ○委員長(林田和雄君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問のある方は、順次ご発言をお願いしたいと思います。 ○委員(二島豊司君) 今回は、外壁改修工事ということで、外側周りのみという感じなのですが、施設の中の給排水その他の設備系などの改修は、当初の計画からこのタイミングではないのか、それとも確認した結果こうなったのか、教えてください。 ○施設課長(大森隆広君) この施設の、主に設備工事でございますけれども、これは築30年頃を目安にということで考えております。また、今回の改修工事にあたりましては、建物劣化診断、いわゆる建物の健康診断をしていまして、その結果も経て、外壁の改修工事ということで、個別実行計画、ファシリティーマネジメントの実行計画にありますように、大体30年を目安に、施設のメインとなる改修ということを考えております。 ○委員(二島豊司君) 状態は決して悪くなかったと伺っています。これは、延ばすよりもこのタイミングで外壁を改修した方がいいというご判断になったということですか。 ○施設課長(大森隆広君) そのとおりでございます。全箇所、ゴンドラを落として調査して、タイルであれば1枚1枚叩いて、塗装部分についても全部業者にお願いして事細かに調査したと。通常、外壁の改修工事は20年というのが一般的でございまして、ただ、区の施設につきましては、日ごろのメンテナンスがしっかりできているものですから、3年送りということでございますけれども、専門業者から見ても、この時期が一番適正であるというご判断をいただいての改修工事ということでございます。 ○委員(丸山たかのり君) 先ほど、二島委員から、施設の中の設備についてのご質問がありましたけれども、今年の4月に給水管から漏水があって、大惨事と言うか、漏水事故が発生したと伺っているのです。それも今の説明で言うと、たまたまそうなって、ほかのところは現状のままの計画で大丈夫だということでよろしいのでしょうか。 ○施設課長(大森隆広君) 丸山委員ご指摘の件は、給水の配管のパッキンのつなぎの部分が原因の漏水であったと承知しております。これはいろいろ調査しても、イレギュラーと言いますか、まれなケースということで、この事故があって全箇所確認をして、しかるべき対応をさせていただきました。それ以外のところについては、配管のレントゲンを撮ったり、いろいろ細かい調査をさせていただいた上で、通常なかなかあり得ないというところもあったものですから、見落としというところで事故が起きてしまったと。それ以外については、施設の運営などもございますので、その辺との兼ね合いの中で適切に工事していきたいと考えております。 ○委員(丸山たかのり君) わかりました。漏水の件はイレギュラーであったということだと思うのですけれども、そのような事故を契機にして、設備の計画の方を一体として見直していくことなども必要かと思います。検討していただいた上で、特に変更なしということだと伺いましたので、その点に関しては理解いたします。  今回、落札された会社に関してなのですけれども、もともとシティハイツ港南を建設した会社とは別の会社だと伺っています。通常、大規模な修繕の場合、建設した会社の方が詳細に知っていることが多いので、民間の場合はそのようなところにお願いすることが多いのですが、今回その点はいかがでしょうか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) この改修工事の前に、保全計画をつくっているのですけれども、それは当初設計した事務所にお願いしております。その後、外壁工事の設計をやりまして、その中の判断で、通常の事業者であれば対応できるということで、今回、入札という形で対応させていただきました。 ○委員(丸山たかのり君) わかりました。ありがとうございます。  最後になりますけれども、今回のシティハイツ港南の外壁工事に関しては、一部が新幹線の引き込み線の上空を被るということで、どうしても新幹線の運行が終了した深夜に工事が及ぶとお伺いしております。住民の方への影響をなるべく最小限にしていただきたいと思うのですけれども、その点、具体的な対策はどのようになっていますでしょうか。 ○施設課長(大森隆広君) 今回の工事場所に隣接して、JR東海の架線が通っています。特に外壁と一番近いところは3.2メートルしか離れていないということで、設計段階からJR東海と施工方法、または仮設計画について十分協議を重ねてきたところです。今回、住宅棟につきましては、高層ということもあって、今まで港区の改修工事で使ったことがない、二層式のゴンドラを建物外周に鉢巻き状に連結させまして、特に台風時期におけるゴンドラの移動、揺れが少ないものを使用しながら工事を行うといったところでございます。この工事につきましては、約1カ月半、同じような状態で工事をしながら2フロアずつ降りていく、JR東海からはゴンドラの移動を夜間0時30分から5時までの間と限定されていますので、とてもそのような形で通常の工事はできませんので、二層式ゴンドラを使って1カ月半のサイクルの中で工事をしていくと。ですから、原則、目の前のバルコニーでゴンドラが動くのは1カ月半ごと、一度だけと思っていただければと思います。作業員の作業はありますけれども、夜間の音等のご迷惑はないのかと思っております。 ○委員(熊田ちづ子君) 外壁工事や老朽化したタイルの交換という説明でしたけれども、屋上部分はどのようになるのですか。 ○施設課長(大森隆広君) 屋上部分につきましては、30年の設備の改修工事に合わせて実施していきたいと。非常にいい状態でございまして、これもメーカーに見ていただいて一定の調査、考察をいただいての結果ということで、30年目に実施したいと思っております。 ○委員(熊田ちづ子君) せっかく外壁工事をやるので、屋上部分も一緒に改修する方がより合理的かと思ったのです。  あと、屋上部分というのは温度が高いではないですか。遮熱効果のあるものなど、そのような形の仕様になっているのでしょうか。寒さ暑さ対策について伺います。 ○施設課長(大森隆広君) 2点ご質問をいただきまして、1点目の屋上の改修工事も一緒に行った方が効率的ではないかというお話についてでございます。先ほどご説明させてもらいました二層連結式のゴンドラについては、屋上にやぐらを数十台組んで、そこを起点として上からゴンドラをぶら下げていくということで、屋上部分はこのやぐらを組むとスペースがないということで、今回、効率化と言うよりは施工が同時期にできないということが技術的にございます。  あと、屋上の断熱につきましては、原設計から屋上断熱をしてございます。また、次期の、屋上防水のときには、屋上防水のトップ材、いわゆる仕上げ材に高反射塗料を塗って、さらなる断熱効果、省エネ対策ということが、もし講じられれば、その辺も考慮した設計をしていきたいと考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) ゴンドラの足場になるので同時期にできないということですけれども、外壁工事などが全部終わった後の最後に屋上を、清掃も含めてやって仕上げてしまうといいかとも思うのです。断熱材は入っているということですけれども、遮光性がどうなのかと。芝五丁目の都営住宅では、一番上の階の部屋が非常に高温になってしまって、東京都に何度も改修をお願いしていたようですけれども、去年塗装工事をやって、そのような工事をすることによって、涼しくなったとは言えませんけれども、前と比べると非常に快適になった、この夏は助かりましたという話を何件か聞いているのです。ここの上階の方たちがどのような住環境にあるかというのは私も知りませんけれども、そのような遮光性のあるものを一緒にやれるのであれば、非常に住環境には効果的なのではないかと。どうせ足場を組むのならということで、住民とすれば一緒に屋上もやってくれればいいのにという感覚は持つかと。屋上は築30年目ということであれば、非常にまだ先ですよね。ゴンドラを長い期間置いて、たくさんのゴンドラの足場になるということですから、相当痛むと思うのですね。そのようなことであれば、痛んだところの修復も含めて、屋上も一緒にきちんとした改修ができればいいのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○施設課長(大森隆広君) 私の説明が不十分で申しわけありませんでした。屋上部分の、今回のゴンドラとの兼ね合いだけではなく、30年目の改修工事には、設備の改修工事メインで屋上に設備機器の更新等々、そのようなことで取り合いも出てくるものですから、また防水をやり直すというようなことも考えられますので、居住者の方にはご不便ありますけれども、全体の工事の効率性ですとか、いろいろな費用面等々考えて、30年目の改修工事の際に一緒にやらせていただきたいというところもございます。 ○委員(熊田ちづ子君) わかりました。その際は、やはり遮光のものとか、環境に配慮した形での対応をぜひやっていただきたいと思います。  今回は、高層棟と、低層棟の福祉棟の2棟あるわけですけれども、どちらを先に改修するのですか。それとも、両方が同時になってしまいますか。 ○施設課長(大森隆広君) 双方の棟を同時並行ということでございますけれども、ただ、住宅・図書館棟、シティハイツ港南の方の仮設が結構ボリュームがあるものですから、先行としてはシティハイツ港南の方をさせていただいて、途中から、福祉施設棟、港南の郷の方も一緒に外壁改修工事に入っていくと。当然のことながら、今はまだ設計段階での工程の検討ですから、これから工事受注者がどのような施工をするかというのは、多少の考え方の違いがあるかもしれませんけれども、福祉施設棟につきましては年内、10月、11月ぐらいで工事が完成するかと考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) 全体の敷地から考えて、両方の建物の周辺が全て工事の足場であったり、工事現場であったりということよりも、1つずつの方がいいのかと考えたのです。住民への説明会はこれからだと思うのですけれども、皆さん、生活されている方が一番要望・ご意見があると思いますので、そこはよく聞いて対応していただきたいと思います。  あと、福祉施設ですので、高齢者の出入りであったり、デイサービスの方が通ったりということになるので、その配慮・対応はきちんとしていただきたい。あと、確認しておきたいのは、工事期間中の騒音ですけれども、福祉施設棟でひび割れや欠損のあるタイルは、全体の0.7%ということですから、タイルを全て張りかえるということではないのだろうと思うのですけれども、ほとんど1日、施設の中で過ごされる方が多いという状況ですので、騒音対策について、何か検討されていることはありますでしょうか。 ○施設課長(大森隆広君) 外壁工事の音対策というのは、なかなか難しいものがあるのですけれども、工事中は窓をあけることができませんので、どうしても目張りと言いますか、サッシ部分に音、臭い、ほこり等が行かないようにビニールシートで覆って施工するといったことで、それが1つの音対策にもなるのかと思っています。工具等々も、今、いろいろ低振動・低騒音という物がありますので、その辺は少し工夫ができるように、これから業者と順次検討していきたいと思っています。 ○委員(熊田ちづ子君) 高層棟は、先ほど、鉢巻き状にゴンドラがあって二層ずつ下がってくるというお話でしたけれども、8階全部を覆ってしまっての工事ということになるのですか。 ○施設課長(大森隆広君) 福祉施設棟につきましては、グラウンドレベルから枠組み足場を立ち上げて、その外側に養生シートを施して工事していくという形になります。ただし、先ほど、施設の出入りに関して配慮をというご意見が熊田委員からありましたけれども、こちらの部分は、実際に足場を立てずに、利用者が出入りする部分はゴンドラを使って、足場が外に出ないような工夫で設計させていただいています。 ○委員(熊田ちづ子君) この建物を保全していく上では必要な工事ですので、一定のご不便はかけることになりますけれども、先ほどの住民説明会の住民のご意見と、それからこの福祉施設棟については、職員の方たちと話をきちんとしていただいて、ご理解いただいて対応できるようにしていただきたいと思います。 ○委員長(林田和雄君) ほかにご質問等はございませんでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) なければ、質疑はこれをもって終了といたします。  採決については、簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、「議案第65号 工事請負契約の承認について(港区特定公共賃貸住宅シティハイツ港南等外壁改修工事)」について採決いたします。  「議案第65号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、「議案第65号 工事請負契約の承認について(港区特定公共賃貸住宅シティハイツ港南等外壁改修工事)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) 次に、審議事項(5)「議案第66号 物品の購入について(図書館システム用サーバー等)」を議題といたします。理事者から提案理由の説明をお願いいたします。 ○契約管財課長(吉田宗史君) ただいま議題となりました、審議事項(5)「議案第66号 物品の購入について(図書館システム用サーバー等)」、提案の補足説明をさせていただきます。本件は、図書館システム用サーバー等の購入について、ご承認を求めるものでございます。  それでは、議案第66号をごらんください。購入の目的は、図書館システム用サーバー等の更新でございます。物品の種類及び数量は、サーバー6台、ストレージ1台、ファイアウォール2台、スイッチ7台です。購入予定価格は3,774万6,000円で、購入の相手方は、東京都港区芝四丁目4番12号、三信電気株式会社取締役常務執行役員ソリューション営業本部長、幡野延行氏でございます。
     次に、9月13日付総務常任委員会資料№8を補足資料として調製いたしましたので、ごらんください。購入の目的は、先ほど申し上げたとおりでございます。入札経過調書につきましては、表紙をおめくりいただきまして裏面をごらんください。入札の方法は制限付一般競争入札で、6者が入札の申し込みをされ、最低価格による入札者を落札者としております。表紙にお戻りいただきまして、購入物品は記載のとおりです。納入場所は港区指定場所で、納期につきましては平成30年11月30日です。  説明は以上でございます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○委員長(林田和雄君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等のある方は、順次ご発言をお願いいたします。 ○委員(丸山たかのり君) サーバーの本体の購入と言うか、リプレースということだと思うのですけれども、通常、一般的な、港区としてのサーバーのリプレースの期間と、今回は何年目で購入に至ったのかを教えていただけますでしょうか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 基本的には5年程度ということで設定しております。ただ、状態によって延長ということがあります。今回、図書館システムにつきましては、5年目を迎えるときに、現在の機種で使えるということで今回に延ばさせていただいて、今回は7年目の更新という形になります。 ○委員(二島豊司君) サーバー6台、スイッチ7台ということですけれども、スイッチというものがよくわからないので、その説明と、これを設置する場所を教えてください。 ○契約管財課長(吉田宗史君) スイッチというのはネットワークの中継の機器で、通信の制御をする機械と聞いております。設置の場所につきましては、みなと図書館と、外部にありますデータセンターに置くと聞いております。 ○委員長(林田和雄君) ほかにご質問等ございませんでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) なければ、質疑はこれをもって終了いたします。  採決については、簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、「議案第66号 物品の購入について(図書館システム用サーバー等)」について採決いたします。  「議案第66号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、「議案第66号 物品の購入について(図書館システム用サーバー等)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) 次に、審議事項(6)「議案第67号 物品の購入について(港区立郷土歴史館セキュリティゲート)」を議題といたします。理事者から提案理由の説明をお願いいたします。 ○契約管財課長(吉田宗史君) ただいま議題となりました、審議事項(6)「議案第67号 物品の購入について(港区立郷土歴史館セキュリティゲート)」、提案の補足説明をさせていただきます。本議案は、港区立郷土歴史館セキュリティゲートの購入について、ご承認を求めるものでございます。  それでは、議案第67号をごらんください。購入の目的は、港区立郷土歴史館の開館に伴うセキュリティゲートの整備でございます。物品の種類及び数量は、セキュリティゲート3基で、購入予定価格は2,752万7,040円です。購入の相手方は、東京都港区三田三丁目4番17号、シンヨー電器株式会社代表取締役、安達武氏でございます。  次に、9月13日付総務常任委員会資料№9を補足資料として調製いたしましたので、ごらんください。購入の目的は、先ほど申し上げましたとおりでございます。入札経過調書につきましては、表紙をおめくりいただき裏面をごらんください。入札の方法は制限付一般競争入札で、3者が入札の申し込みをされ、最低価格による入札者を落札者としております。表紙にお戻りいただきまして、購入物品は記載のとおりです。納入場所につきましては、港区立郷土歴史館です。また、設置位置につきましては、資料の2ページと3ページをごらんください。赤い丸印でお示ししているところになります。なお、3ページには、セキュリティゲートのイメージ写真をお示ししております。再度、表紙にお戻りいただきまして、納期につきましては、平成30年10月30日です。  説明は以上でございます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○委員長(林田和雄君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等のある方は、順次ご発言をお願いしたいと思います。 ○委員(丸山たかのり君) セキュリティゲートに関しては、どれぐらいもつと言うか、何年ぐらいで更新する予定になっていますでしょうか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 10年程度と聞いております。 ○委員(熊田ちづ子君) このようなものは、既成のものがあって、それを購入して設置するのでしょうか。それとも、郷土歴史館に合わせた形で特注するのでしょうか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 駅の自動改札のようなイメージなのですけれども、QRコードでタッチしていただければ開閉ができるということで、基本的には既製品ということです。特注ではありません。発注にあたりまして、参考の図面、寸法をお示しして、このようなものでこのQRコードで読み取れる自動改札の機械を入れてくださいということで、3者から応札があったという形になります。 ○委員(熊田ちづ子君) 既製品だとおっしゃいましたが、一部既製品ということだと思うのですけれども、品質などは発注段階で仕様書で出しているのだろうと思うのですけれども、品質と金額の妥当性については、どのように判断されているのですか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 導入にあたりまして、人を配置するのか、機械で対応するのか、担当課で事前に検討した際には、機械を置いた方がコスト的には効率的だという判断です。性能的にも、駅の自動改札と同じような形で普及しているものですので、十分大丈夫だと思っております。  今回の価格につきましては、1台当たり849万6,000円の3台、これに消費税という価格になります。 ○委員(熊田ちづ子君) それが高いのか安いのかの判断は。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 失礼しました。  事前に、できるところから見積もりをとって、その中で所管課で金額を精査した上で予算要求をして、その上で入札に臨んで、結果として落札という形になりますので、妥当性はあるとは思っております。 ○委員(熊田ちづ子君) 先ほどの説明の中で、QRコードを読み込むとおっしゃっていたのですけれども、ここは有料の施設になりますが、入場券の金額とか、販売はどのような形になるのか、例えば入場券も機械で購入する形になっているのかどうか、その辺はわかりますか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) お手元の参考資料の2ページなのですけれども、2階に総合案内がございまして、ここでチケットを販売するということで、ここは有人です。その上で、有料の部分につきましては、このセキュリティゲートを通って、展示室に入っていただきます。料金設定につきましては、大人300円、子ども100円で、区内在住の小・中・高校生につきましては無料、65歳以上の高齢者についても無料と聞いております。 ○委員(熊田ちづ子君) わかりました。チケット販売は人が行うと。  今、料金の説明をされましたけれども、当然、障害者などの方たちの割引はあるということでいいですか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) そのとおりです。 ○委員(山野井つよし君) 今回、3基購入予定ということで、各階に1台ずつ設置されるということですけれども、例えば2階の総合案内でチケットを買って、2階のゲートを通れば、あとは中にエレベーターも階段もあるので、3階、4階はゲートなしでもいいのかと思うのです。3階にも4階にもセキュリティゲートを設置するというのは、より利用者の利便性を考慮してということなのでしょうか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) この施設ですけれども、無料で入れるところと、展示室については有料ということで、それぞれの階の展示室に入るところについては、それぞれセキュリティゲートを設置してお入りいただくという仕組みになっております。 ○委員長(林田和雄君) ほかにご質問等はございませんでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) なければ、質疑はこれをもって終了いたします。  採決については、簡易採決でよろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、「議案第67号 物品の購入について(港区立郷土歴史館セキュリティゲート)」について採決いたします。  「議案第67号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、「議案第67号 物品の購入について(港区立郷土歴史館セキュリティゲート)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) 次に、審議事項(7)「議案第80号 指定管理者の指定について(港区立男女平等参画センター)」を議題といたします。理事者から提案理由の説明をお願いいたします。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) ただいま議題となりました、審議事項(7)「議案第80号 指定管理者の指定について(港区立男女平等参画センター)」、提案の補足説明をさせていただきます。本案は、港区立男女平等参画センターの指定管理者が本年10月1日に親会社に吸収合併されることに伴い、10月1日から平成31年3月31日までの指定管理期間における指定管理者について、吸収合併後の法人を指定するために提出するものでございます。  9月13日付資料№10をごらんいただけますでしょうか。まず、項番1でございます。施設の名称は港区立男女平等参画センター、所在地は資料に記載のとおりでございます。  項番2、非公募による選定の経過でございます。恐れ入りますが、資料№10-2の見出し5をごらんいただけますでしょうか。指定管理者の合併についての資料でございます。現在の男女平等参画センターの指定管理者は株式会社キャリアライズで、指定期間は平成26年4月1日から平成31年3月31日までの5年間となっております。指定管理者である法人の合併期日が平成30年10月1日でございます。また、合併の詳細でございますが、指定管理者の株式会社キャリアライズは、パーソルテンプスタッフ株式会社が株式の100%を保有する子会社でございます。今回、パーソルテンプスタッフ株式会社は、株式会社キャリアライズをはじめとして、その他の子会社、テンプスタッフグロゥ株式会社以下6社を一括して吸収合併することになりました。吸収合併により存続しますのは、親会社であるパーソルテンプスタッフ株式会社で、子会社7社は全て消滅いたします。合併の経過と今後の予定でございますが、本年8月1日付で親会社、子会社7社、合わせて8社間で吸収合併契約を締結いたしました。吸収合併契約書で定める効力の発生日は本年10月1日でございますので、9月30日限りで指定管理者である株式会社キャリアライズは消滅いたします。今定例会におきまして、議案を9月末までにご承認いただければ、10月1日から同社が指定管理者として男女平等参画センターの管理を開始いたします。  資料№10にお戻りいただけますでしょうか。次に、項番3、選定された事業者、新たな指定管理者候補者でございます。パーソルテンプスタッフ株式会社、所在地は渋谷区代々木二丁目1番1号でございます。  裏面の項番4でございますが、指定期間は平成30年10月1日から平成31年3月31日までの6カ月間で、現在の指定管理期間の残りの期間でございます。  項番5、選定の理由でございますが、パーソルテンプスタッフ株式会社が指定管理者として適切か否か審査いたしました。主な理由は、(1)から(4)までの4点でございます。1点目は、施設の指定管理業務に係る体制につきまして、合併前と同様に維持して、合併の前後で当該施設の管理運営に関して実質的な変化がありません。2点目としては、男女平等参画施策の方針にのっとり、区と密接に関連した事業運営を実施するとともに、安定的・継続的に運営をすることができます。3点目は、現在の人員体制、職員は17人おりますけれども、こちらを継承することから、相当の知識及び経験を有する者を業務に従事させることができます。4点目は、財務状況分析を行いました結果、安定的な経営基盤を有していると認められております。いずれも十分な内容でございまして、株式会社キャリアライズとパーソルテンプスタッフ株式会社との間に、施設運営及び事業運営の完全な継続性があることを確認しております。経営基盤につきましても、吸収合併後の存続会社、及び存続会社に吸収され、消滅する7社の計8社全てにつきまして、公認会計士が財務分析を行い、いずれも安定的に経営基盤を有しているという評価を受けました。  以上のことから、指定管理者の再指定に伴う利用者、利用団体の皆様への影響は最小限に抑えられるものと考えております。以上から、パーソルテンプスタッフ株式会社を指定管理者候補者として選定したものでございます。パーソルテンプスタッフ株式会社の会社概要、職員配置等の詳細につきましては、資料№10-2をごらんいただければと存じます。  説明は以上でございます。よろしくご審議の上ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○委員長(林田和雄君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑を行いたいと思います。質問のある方は、順次ご発言をお願いいたします。 ○委員(丸山たかのり君) きのう、現地を視察させていただいて、そのときもう少し詳細をお伺いすればよかったのですけれども、今回の指定管理者の指定の議案にかかわらず、現在の指定管理者は次年度以降継続しないということになるかと思うのです。しかし、次年度にかかわる講座に関しても、今の指定管理者が募集しているという話を伺ったのですが、事業の継続性という部分で、来年度当初から困らないように、講座等の募集を現在の指定管理者が行っているということでよろしいでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 来年度行われる講座等の募集ということですが、来年度、どのような講座を行うのかというのは当然、今年度の後半から企画なり、事業、予算立ても含めまして、準備していくところでございます。講座の具体的な募集に関しましては、来年度になりましてから実施することになるかと思います。このような計画があるというようなことは、メールマガジンなどで配信している場合があるかと思いますが、基本的には来年度からと考えております。 ○委員(二島豊司君) 確認なのですけれども、株式会社キャリアライズが現在の資本と言うか、パーソルテンプスタッフ株式会社に吸収合併されるということなのですけれども、現在の株主はどのような構成でしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 現在の株式会社キャリアライズの株主の構成でございますが、パーソルテンプスタッフ株式会社が株を100%所有しております。なお、資料の見出し5で、パーソルテンプスタッフ株式会社の子会社7社の記載がございますけれども、テンプスタッフグロゥ株式会社からテンプスタッフ・クリエイティブ株式会社までの100%の株を、パーソルテンプスタッフ株式会社が所有しております。テンプスタッフ・クロス株式会社は富士ゼロックス株式会社が10%、テンプスタッフ・メディア株式会社は株式会社日本経済新聞社が10%保有しており、90%はパーソルテンプスタッフ株式会社が所有していると聞いております。 ○委員(二島豊司君) 実質的には変わらないということですね。社名がキャリアライズからパーソルテンプスタッフに変わるということだと思います。ちなみに、キャリアライズがパーソルテンプスタッフに買われたのはいつでしたでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 株式会社キャリアライズは、もともとは東京電力が100%出資する子会社でございました。平成26年9月から、パーソルテンプスタッフ株式会社の資本に売却された、売られたということになっております。 ○委員(二島豊司君) 平成26年の9月と。そのときに、キャリアライズという名称はそのままで、東京電力からパーソルテンプスタッフに資本が変わったというとき、その段階では指定管理者の指定については議案という扱いになりましたでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 平成26年の資本関係が変わりましたときに議案という扱いになったかということですが、議案にはなっておりません。 ○委員(二島豊司君) では、そのキャリアライズが東京電力からパーソルテンプスタッフに資本が変わったときは、区としてはどのような対応というか、調査というか、適格性の審査がなされたのでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) その際の適格性の審査ということでございますが、当初の指定管理者の指定にあたりまして、株式会社キャリアライズ自体の財務分析はいたしております。株主が変わったという場合でも、そのことをもってしてキャリアライズの財務状況が変わるということはないと考えておりますので、そのときは特段の、改めての財務分析などの措置はとっておりません。 ○委員(二島豊司君) 資本が変わっても会社単体での財務分析上は変わらないというのはそうかもしれないのですけれども、親会社がごろっと入れかわるということの方が、やはり信用その他、その運営会社の質という意味においては、影響はあるのかと。例えば今回、社名は変わるけれども、実質、親会社は変わらないと。パーソルテンプスタッフという上場企業があって、そこに子会社としてぶら下がって持っているのと、今度は一事業部的な扱いになって、社名が親会社と同じになるということに関しては、さほど変化が少ないと私は認識します。社名がそのままでも親会社が変わる、現実に、キャリアライズは東京電力が100%の親会社だったわけですけれども、以前は東京電力と言えば、自治体とほぼ同列程度の信用力を持っている会社であったはずが、東日本大震災を契機として事業がかなり苦境に立たされて、持っている子会社も手放さなくてはならないような状況になって、キャリアライズの資本がパーソルテンプスタッフに移ったというのが事実だと思います。そう考えると、社名が変わらずに資本が移動したことの方が、資本がほぼ移動せずに社名だけが変わったということよりも、重い事象だと思うのです。ですので、指定管理者を指定するということについて、資本の移動などのようなことも考えるべきではないかということを言いたいのです。これは個別の案件というよりも全体的な話になりますので、そのあたりは考えておいていただきたいということを、問題提起させていただきました。答弁は結構です。 ○委員(熊田ちづ子君) この吸収合併の相談が、いつ区にあったのでしょうか。それから、この相談があって、今回議案として提出されているわけですけれども、この間の経過についても説明してください。区も、こうして事業者が変わるということで、それは簡単に、はい、いいですよというわけではなかったと思いますが、指定期間はあと半年だったわけですよね。指定管理者の指定を受けて、ここは指定期間の前から事業をやっていますから、かなり長い間、区とかかわってきています。指定管理者として区の公の仕事を担うということは、それなりの責任がありますので、指定管理者としての責任をあと半年きちんと果たすべきだったと思います。指定管理者として、残り半年の継続をする努力はされたのかどうか、どのような努力をされたのか。会社同士の吸収合併というのは、港区の指定管理者としての事業をやっていくという上では関係ないことで、キャリアライズが指定期間をきちんと全うするのが当然の、最低限の任務ですから、その辺についてきちんと詳しく説明していただきたいと思います。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) まず、この合併に関します経過でございますけれども、平成30年5月23日に株式会社キャリアライズの社長名で、これは取引先のうち自治体のみへの先行した情報提供ということだったのですけれども、組織統合の計画があるという通知がございました。この時点では、まだインサイダー情報という扱いと聞いております。6月8日には、組織統合のお知らせということで、今度は親会社のパーソルテンプスタッフ株式会社から文書が来たということでございます。この間、区でも、指定期間はあと6カ月間でございますので、何とかこの合併を先延ばしできないのかということはたびたび申し入れを行ってきたところです。しかし、キャリアライズの株式を100%保有します親会社のパーソルテンプスタッフ株式会社、さらにその100%の株式を保有する持ち株会社のパーソルホールディングス株式会社の経営方針によるグループ全体の再編という事情があるということで、キャリアライズ自体としては合併の延期が非常に難しい、困難であるという回答を得ておりました。指定管理者の再指定ということになりますと、新たにパーソルテンプスタッフ株式会社の財務状況の分析を行う必要があり、当然、これは経費のかかることでございますので、このような問題が発生するということは先方に伝えまして、詳細な協議を行ってまいりました。これはあくまで先方の都合によります合併でございますので、少なくとも財務分析に発生する経費は先方に負担してほしいということを申し入れまして、交渉の結果、この財務分析にかかる経費は、株式会社キャリアライズの自己資金で行うということで、8社の分析を行ったということでございます。  その後の経緯といたしましては、7月6日に指定管理者の取り消しの申出書をキャリアライズから区が受けまして、それに基づきまして、今回、指定管理者の再指定をするという手続きを行ってきたものでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 新たな財務調査などの費用が発生するので、その分についてはキャリアライズの負担でやるということでしたけれども、区がこうやって議案に出して、これで決定すれば、新しく親会社の方が指定管理者になるわけです。今、課長が説明されたのは、選定するにあたってのいろいろな財務調査などということでしたけれども、事業者が変わることによって、書類上の名称変更であるとか、いろいろあると思うのですが、それはどのようなものがあって、どのような費用がかかるのでしょうか。そしてその費用は、どちらが負担するのでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 事業者が変わることによりまして、非常に細かいことでございますが、納付書の名義などは新しい会社の方にかわることになろうかと思います。これらのものにつきましては、10月1日から新会社のものになるように、パソコンで打ち出すようなものでございますので、設定を変えていこうと考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) 費用負担は。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 失礼いたしました。費用につきましては、プリンターで出力するものですので、特段の費用は発生しないと考えています。 ○委員(熊田ちづ子君) この事業者が変わることによって、今、利用されている方であったり、登録団体であったり、たくさんありますが、そのような方たちへの説明はしていくのでしょうか。 ○委員(熊田ちづ子君) 利用団体の皆様、利用者の皆様に対しましては、区議会での議決をいただきましてから、速やかに適切に、混乱の生じないように説明を行ってまいります。 ○委員(熊田ちづ子君) 吸収合併されることによって新たな協定を結んでいくということですけれども、キャリアライズと協定を結んでいたと思いますが、それが全く同様の内容になるのか、その辺についてはどうでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 基本協定、年度協定の再度締結し直しということになります。内容につきましては、残りの6カ月間の部分に対する協定の締結と、その内容で協定の締結ということになります。 ○委員(熊田ちづ子君) 資料の中に収支計画が出されていますが、最初にキャリアライズを指定管理者として指定したときは、当然5年間の収支計画があったと思うのですけれども、今回のこの部分はどのように考えればいいですか。最後の年度分のものを単純に半分にしたものということでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 資料の収支計画でございますけれども、当初、キャリアライズが提出いたしました第1四半期から第4四半期のうち、第3四半期と第4四半期の分に相当するものということでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 職員の配置がインデックス4でついておりますけれども、職員はパーソルテンプスタッフ株式会社の17名ということですけれども、常勤者が1名で、あとは非正規の職員となっています。キャリアライズは当初、指定管理者の指定を受けるとき、職員の配置はどのようになっていたのでしょうか。この職員配置は、キャリアライズの当初とどのように違うのか、同じなのか、教えてください。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) キャリアライズの当初の提案では、正規職員の常勤が3名、あとは非正規職員ということで常勤が8名、非常勤が7名で、合わせて18名という提案でございました。 ○委員(熊田ちづ子君) 開始時は正規職員が3人、全体で18名と。今後、キャリアライズが親会社に吸収されても、今働いている方たちがそのまま残るというのですけれども、そうすると、この正規の3人が減らされていくということですか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 平成30年4月現在でございますけれども、男女平等参画センターに正規職員の常勤で1名、非正規職員ということで16名、合わせて17名が配置されております。この現在の配置、職員体制は変わらないということでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) この事業を受けるときに、当初、キャリアライズは正規職員3人で、全体で18人としていたのが、指定期間中になぜ職員が減らされているのですか。職員の変更があったのでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 提案が正規職員が3人ということになっておりましたけれども、実際は、平成26年4月時点では正規職員が1人多く、4人配置されておりました。施設の移転もございましたし、また各チームの体制を強化するという意味で、そのような措置をとってきたということもございます。その後、非常に運営が安定していったということ、また、サービス、施設運営、事業運営などの効率化、最適化というように、その時々で最適となる方向での人員体制を検討していると、体制を整えているということでございまして、現在は正規職員が1名になっているということでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) ここはすごく重要だと思うのですけれども、指定管理者制度にはいろいろな問題点があるという中の1つに、やはり正規の職員ではない、不安定な雇用の中で働く方たちが多いということが非常に問題なわけです。当初は正規職員を3名にして、平成26年4月のときは特殊だと思うのですけれども、一時4名に増やしたと。その時々の状況によって、仕事になれてきたから、では正規職員を減らして非正規職員に変えていくという方法はまずいのではないですか。その都度、区には報告されているのでしょうか。区は、事業者から報告されるまま了解しているのかどうか、その点を教えてください。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 職員の人事異動につきましては、その都度、全て報告を受けております。現在の男女平等参画センターには、むしろ正規職員では勤務できないような職員も複数含まれております。具体的には、大学で専任の教授を務める人間が非常勤として週に1日なり2日なり勤務している、または博士号を持っている職員や大学に籍を持っている職員が非常勤として勤務しているという実態もございます。ある意味、スキルの高い方をスタッフとして置くことで、事業の企画運営の水準を保っているという面もございますので、非常勤・常勤という意味では非常勤ということになりますけれども、その都度、体制の充実は図られていたものと考えています。 ○委員(熊田ちづ子君) それはわかりますよ。ここは特殊な事業を担うところがあるので、非常に専門性の高い方たちが必要だと思うのです。そのような形で正規職員ではなく、ここだけではなくて、何カ所で仕事をしている方がいることは理解しますけれども、それが17名全員なのですか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 17名全員というわけではございませんけれども、17人の職員がそれぞれかなりの資格または職歴を持っています。窓口対応の職員の中にも、司書の資格を持つ職員を置いておりますので、そのようなそれぞれの能力を職場で発揮することができるような体制になっていると考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) 提案のときの職員配置で私たちは議論するわけですよ。次の議案にも関係しますけれども、正規職員の比率なども事業者選定の項目に挙げられていますが、当初のそのような約束が守られないで、その都度、企業の都合によって職員配置が変えられているということが、今の答弁でよくわかりました。これも問題点だと思います。  それで、指定管理者制度の運用の見直しが2013年にされているのですけれども、このときに、協定書に基づく職員配置がなされないまま、職員人件費の余剰金が事業者の利益となっているなどの課題があるということを受けて、指定管理料の清算方法等の明確化ということで、人件費については余剰金の清算方法が決められています。それで、これまでに正規職員が増えたり減ったり、非正規になったりということがあったのだと思いますけれども、その都度、人件費の清算は当然されてきているのだろうと思うのですが、それはどのようになっているのでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 人件費につきましては、清算科目ということになっておりますので、その都度経費の清算は行われております。事業者に利益が残るというようなことはございません。 ○委員(熊田ちづ子君) 利益は残らないと、清算はしているということですけれども、正規なのか非正規なのかというのは、働く人にとっては処遇に非常に大きな変化が出ますから、正規職員は3人と言っていたのが1人になるというのは、指定管理施設で働く労働者の立場からすれば非常に問題だと思います。正規職員が3人から2人減ったということになりますけれども、2人が自ら望んで非正規で仕事をしているのかどうかわかりませんが、今回のようなことがなければ、職員が変わっているということも我々も知らないままだったということに気づきました。職員の身分をきちんと公の施設で守っていくというのは重要なことだと思いますので、今後、やはりきちんと研究していただきたいと思います。  それと、吸収合併についての経過であるとか、区も合併の延期を申し入れてきたというお話がありましたけれども、指定期間中に事業者名が変わった事例は、私の記憶だと今回で2例目だと思うのですね。先ほど、資本の移動の場合もきちんとした基準を持つべきだという二島委員からの指摘もありましたけれども、今回のような場合の対応や事業者の責任などを、やはり明確にしておくことが必要だと思うのです。既に204の施設が指定管理者による運営となっていて、今後もこのような吸収合併などで事業者が変わるという場合は想定されるのではないかと思うのです。指定管理者制度全体にかかわる問題ですので、きちんと区としても考えていく必要があるのではないかと思うのですけれども、その点はどうでしょうか。 ○全国連携推進担当課長・区役所改革担当課長兼務(坪本兆生君) 指定管理者は、民間の事業者ですので、さまざまな事情があるとは思いますけれども、指定期間中は当然やっていただくべきだと思っております。このようなときの対応に関しまして、どのような形で決めていくかというのは、今後の課題だと認識しております。
    ○委員(熊田ちづ子君) これはもう既に事例として起きているわけですよ。次の議案も、指定管理者の公募期間中に社名の変更があったと資料にあります。それはまだ指定管理者の指定をしていない期間での社名変更ですけれども、今のような経済状況であれば、企業も生き延びていくために、吸収合併するということはやはり起きるのだと思うのです。対応を検討していく必要があるということですけれども、これはもっと早急に、きちんと具体的に、どのようにしていくかをやはり明確にしていただく必要があると思うのです。いかがですか。 ○全国連携推進担当課長・区役所改革担当課長兼務(坪本兆生君) 熊田委員のおっしゃるように、課題であると認識しておりますので、どのようなアプローチができるのかも含めまして、考えていきたいと思っております。 ○委員(熊田ちづ子君) いつまでも課題、検討していきたいで時間だけが過ぎていくということでは、やはりまずいと思いますので、一定の期間できちんとしていただきたいと思います。  それで、私はいろいろな形でリーブラの事業に参加させていただいておりますが、今の事業者についてはかなり頑張っておられたのかなという印象を持っていました。私たちが現地に視察に行ったときも、いろいろな部屋が使用されていて、組みひもをつくったり、着やすい洋服の講座をやっていたというところもありました。しかし残念なのは、男女平等推進団体の登録数が減っているのです。平成25年度の45団体から、平成29年度は31団体に減っていますし、男女平等学習団体についても、236団体から160団体に減っていると。リーブラは本来、区内の男女平等推進団体であったり、男女平等学習団体であったりを増やして、それを区民に広げていって、男女平等参画社会を一緒につくり上げていくという役割を持っているのに、非常に残念だなと思うのです。男女平等推進団体、男女平等学習団体ともに減少しているというのは、どのようなことが原因なのでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 男女平等推進団体、男女平等学習団体ともに減っている傾向が見られるということでございますけれども、かつて男女平等参画センターが女性センター、その前が婦人会館であった時代からの登録団体は、団体の構成員の方々の高齢化がかなり進んできております。そのような関係で、団体の活動を継続することがなかなか難しいと、または人数が減ってしまって登録要件を満たさなくなってしまったという事情があることが背景ではないかと考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) それは自然的なもので、当然、高齢になって活動が難しくなって少なくなっていくというのは、それは黙っていればそうなりますよ。だけれども、男女平等参画社会をともに広げていこうという目的のためにここをつくられているわけですから、そのような団体をやはりきちんと育てていかなければならないと思います。活動できなくなる団体が出てくるのは、それはやはり仕方がない部分だと思うのですけれども、同時に、そのような団体からも後継者をつくっていくとか、これまでそのような活動をされていなかったところに新たに推進団体をつくっていくとか、増やしていくとかということも、大きな仕事の1つだと思うのです。この結果だけを見ると、そのようなことができていなかったのかなと。これは今、非常に狭い見方をしていますから、全然仕事ができていなかったという評価ではなくて、男女平等推進団体、男女平等学習団体を増やしていくという役割については、できていなかったのかなと、この結果からは見えてしまうのですけれども、その辺を今後どうやって取り組んでいきますか。これはやはり、区が育てていくという形で、区がやっていかなければまずいと思うのですよ。もちろん、今は指定管理施設ですので、指定管理者とも一緒に取り組むということになりますが、その辺についてのこれからの取り組みと、新しい事業者になっていくのであれば、当然そのようなところに力を入れていただきたいと思うのですけれども、その辺の取り組みについて教えてください。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 団体を増やしていくための取り組みということでございますけれども、まず1つは、団体の登録のための登録要件を緩和いたしました。男女平等推進団体につきましては、かつては5人以上が必要でしたが、それを3人に、男女平等学習団体につきましては、7人以上でありましたものを5人にということで、この4月から施行しております。また、新しい団体を増やしていくために助成事業などもやっておりまして、7万円、10万円、30万円といった助成金を出して、講座を展開していただくための後押しをリーブラがやっていくという事業も実施しております。さらに、協力事業という形で、まだ登録団体になっていない団体に会場をご提供して、リーブラで事業を展開していただくという試みもいたしております。このような事業につきましては、事業者が変わってからも、引き続き充実させてまいりたいと考えております。 ○委員(榎本茂君) このような吸収合併などが起きる1、2年前ぐらいから、やはり優秀な人間はいなくなってしまうと感じています。ヘッドハンティングなどで、専門性の高い優秀な、何人分も働いてしまうような人から最初にいなくなるのです。それで、業務に従事する職員は従前と変わりませんというのは、人数が変わらないということではなく、人間が変わらないということですか。最後のメンバーがそのまま引き継ぎますよという形なのか。そもそも、企業体質としてここ2年ぐらいずっとメンバーが変わっていなかったですよというのか、その辺の流れを教えてください。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) この17人の体制を引き継ぐと言いますのは、人間も変わらずにそのまま引き継がれるということでございます。それ以外に、人事異動という形でしばしば異動はございますけれども、特段、人材が流出するというようなものではなく、通常の自己都合による退職以外は生じておりません。 ○委員(榎本茂君) それは本当に幸いなことだと思います。私は指定管理者制度に肯定的な立場で、民間の活力を使ったり、アイデアを使ったりして、行政が運営するのとはまた違った発想と柔軟性が生かされていけばいいと思います。ただ、指定管理者が変わると、やはり大きく変わることがあって、ある施設で私が毎年夏に楽しみにしている事業があるのですが、去年とことしで指定管理者が変わって、同じ内容の事業なのに、参加者が去年の30組からことしは応募7組、実際の参加は5組になってしまったということがありました。もう激減したのです。本当にちょっとしたタイトルのつけ方であるとか、募集の仕方であるとか、チラシのつくり方であるとか、そのようなもので、同じ構想で同じ事業をやっているのに、コーディネートの仕方だけでもう全然違ってしまうのですね。30分であっという間に募集がいっぱいで、その後、キャンセル待ちをしなければいけなかった事業が、ことしはがらがらで閑散としてしまって、もう行ったら驚いたということをことしの夏に経験しました。やはり、指定管理者というのは、働いている方々の人数などはかわらなくても、中身で本当に大きく変わるのだなと思います。ぜひ今後とも、企業が変わるとき、うまく手綱を握ってコントロールしていただきたいと思います。これは意見です。 ○委員長(林田和雄君) ほかにご質問等はございませんでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) なければ、質疑はこれをもって終了いたします。  態度表明は、いかがいたしますか。               (「お願いします」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、態度表明が必要だということでございますので、各会派、順次お願いしたいと思います。まず、自民党議員団からお願いします。 ○委員(うかい雅彦君) きのう、視察に行かせていただきまして、施設長からお話を伺ったのですけれども、また、ネットワークリーブラ港区女性団体連合会などの団体の方々の会議に呼ばれてお話を伺いますと、運営については非常に評価が高いのではないかと私は感じております。このような形で吸収合併されるということですけれども、引き続き、来年3月31日まで、同じようにしっかりと運営していっていただきたいと思います。議案第80号については賛成とさせていただきます。 ○委員長(林田和雄君) 続いて、みなと政策会議。 ○委員(なかまえ由紀君) 実質的な中身などは特に変わりなくやっていっていただけるということですので、賛成いたします。 ○委員長(林田和雄君) 続いて、公明党議員団。 ○委員(丸山たかのり君) 残りの事業期間の短さと、事業の継続性の必要性から、議案第80号に関しては賛成いたします。 ○委員長(林田和雄君) 続いて、共産党議員団。 ○委員(熊田ちづ子君) 質疑の中でもいろいろ問題点を指摘しましたけれども、やはり指定管理者制度の問題点はいろいろ出てきていると思います。指定管理者の指定の議案が今回もたくさんありますので、私どもの指定管理者制度に対する基本的な考え方も含めて、態度表明したいと思います。今、279施設のうち、既に204施設が指定管理者による運営になっていて、直接、区の職員が運営するというところから離れて、民間の運営に委ねられています。保育園、高齢者施設、運動場、公園と、いろいろあるわけですけれども、やはり区のノウハウがなくなっていくのではないかということを、本当に心配しています。  それから、先ほども問題にしましたけれども、やはり指定管理者制度の問題の1つは、雇用の問題だと思うのです。今回も、最初の提案のときの正規職員3名が1名に減っているということで、不安定な中で働く人たちが非常に増えていると。これが全国の自治体でやられているわけですからね。不安定な労働者を生む。今、ここで働いている人たちも、この半年間は親会社に吸収合併されてもそのまま引き継がれるということですけれども、4月になったら職場がなくなると。このような不安定な中で働く人たちが非常に増えています。日本全体の自治体でそのようなことがやられていれば、全体の日本の経済についても、また一人ひとりの労働者の人生と言うか、将来の設計であったり、経済的なことについても、非常に不安定な状況を生んでいると思います。その点は指摘しておきたいと思います。  それから、いろいろな問題点を指摘する中で、社会保険労務士による労働環境モニタリングが実施されてきました。キャリアライズについては、調査結果を見せていただきましたけれども、そのような面の指摘事項はほとんどないと言っていい状況ですが、港区全体の労務環境モニタリング調査結果を見ていくと、やはり多くの指摘がされています。残業代の割増がなかったり、休憩時間が法令どおりに設定されていなかったりというようなことが調査のたびに指摘されているというのも、指定管理者制度そのものの問題点だと思います。それから、この間、私たちが指摘してきましたが、売上金の紛失が1年以上も区に報告されないような運営がされていたということも明らかになっています。  今回のことも、吸収合併によって、指定期間中に指定管理者の指定をやり直さなければいけないということが起きているわけですから、このような数々の問題点、このような状況を見れば、区が公の施設、公の施策に責任を持ってやるべきだと思います。  そのようなことを指摘して、議案第80号については反対です。 ○委員長(林田和雄君) 続いて、都民ファーストの会。 ○委員(榎本茂君) 残りの指定期間が短いということと、人員が変わらないということ、また、同じ体制でやっていただけるということで、この議案については賛成といたします。 ○委員長(林田和雄君) 態度表明は終わりました。それでは、「議案第80号 指定管理者の指定について(港区立男女平等参画センター)」について採決いたします。採決の方法は、挙手採決といたします。  「議案第80号」について、原案のとおり可決することに賛成の方は挙手をお願いいたします。                    (賛成者挙手) ○委員長(林田和雄君) 挙手多数と認めます。よって、「議案第80号」は、原案のとおり可決することに決定いたしました。  3時を過ぎておりますが、ここで休憩をとりますか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) では、暫時休憩とさせていただきます。再開は3時25分といたします。                 午後 3時06分 休憩                 午後 3時25分 再開 ○委員長(林田和雄君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  「議案第81号 指定管理者の指定について(港区立男女平等参画センター)」を議題といたします。理事者から提案理由の説明をお願いいたします。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) ただいま議題となりました、審議事項(8)「議案第81号 指定管理者の指定について(港区立男女平等参画センター)」、提案の補足説明をいたします。本案は、港区立男女平等参画センターの平成31年4月1日からの新たな指定管理期間における指定管理者を指定する必要があるため、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき提出するものでございます。  9月13日付当常任委員会資料№11をごらんいただけますでしょうか。項番1、施設の名称は港区立男女平等参画センター、所在地は記載のとおりでございます。  項番2、事業者選定の経過でございます。選定にあたりまして、港区立男女平等参画センター指定管理者候補者選考委員会を設置しまして、公募を行いました。公募に対しまして、2事業者から応募がありました。選考委員会の委員、開催状況及び審議内容は記載のとおりでございます。  裏面にまいりまして、項番3、選定された事業者でございます。株式会社明日葉、所在地は港区芝四丁目13番3号PMO田町東10F、男女平等参画センターの至近でございます。  項番4、指定期間は平成31年4月1日から平成36年3月31日までの5年間でございます。  項番5、選定の理由でございます。主な理由は(1)から(4)までの4点でございます。  まず、1点目は、指定管理者候補者がこれまでの子育て事業において蓄積した経験やノウハウを生かして、男女平等参画の理念を理解し、運営していくための実現性を持った事業提案となっている点でございます。男女平等参画に関する講座、講演会、ワークショップにつきましては、これまでの男女平等参画センターの事業を継続させていくほか、男女平等参画に関する知識やスキルを持つ利用者が、講師、ファシリテーターとなって活躍できるようにする人材育成事業、家庭生活における男女平等参画支援事業等を新たに実施することで、利用者の人材育成、男性の家庭への参画の推進が期待できます。相談事業に関しましては、性的マイノリティの方にも対応できるカウンセラー、相談員を配置するなど、充実した体制をとることを予定しております。  2点目は、施設の管理運営につきまして、神栖市、墨田区ほか多数の女性・子ども児童福祉施設の指定管理者として、また大田区子ども家庭支援センターをはじめとした子ども関連業務の受託事業者として豊富な実績があり、安定した施設運営が期待できます。人件費につきましては、昇給が考慮されました計画的な経費となっております。人員配置は、施設長に経験豊富な本社の部長を、副施設長には管理職を、一時保育室には専門の託児スタッフを配置しまして、全18人のうち、常勤の正社員を9人配置するなど正社員比率が高く、継続性ある安定したサービスの提供が期待できます。さらに、公募要項にも記載しましたけれども、従前の指定管理者の職員が希望する場合には、雇用の継続を積極的に行うということが計画されておりまして、業務の持続性が図られます。  3点目は、3ページでございますが、利用者の安全・安心の確保について、危機管理マニュアル等が整備され、職員に徹底されております。1日3回実施する施設内の巡回によりまして、利用者の安全・安心に配慮した施設運営が期待できます。至近距離にある芝四丁目の本社、JRの線路を挟んですぐのところですので、バックアップ体制も図られているということでございます。  4点目は、みなとパーク芝浦の他の施設との連携として、男女平等参画の視点で消費者、介護、スポーツをテーマにした事業連携、講師派遣など、積極的な事業展開ができる提案となっております。  次に、項番6、今後の予定でございますが、平成31年4月に新たな指定管理者による管理開始を予定しておりますので、区議会で議決をいただきました後に、速やかに引き継ぎを進めてまいりたいと考えております。  次に、9月13日付資料№11-2の見出し1、港区立男女平等参画センター指定管理者候補者選考委員会報告書をごらんいただけますでしょうか。3ページをごらんください。選考委員会における選考の進め方でございますが、選考は応募書類を審査する第一次審査と、第一次審査通過者によるプレゼンテーション、ヒアリングの第二次審査の二段構えで行いました。4ページのⅢ、選考対象者ですが、公募に対し2事業者から応募がございました。5ページをごらんいただけますでしょうか。選考結果ですが、この2事業者を対象に第一次審査を行い、中段の表にありますとおり、株式会社明日葉が946点、B事業者が859点となりました。財務状況評価は両者とも可、安定的に経営基盤を有している、資金計画評価も両社ともB、すぐれているとなっております。審査の結果、2事業者とも第一次審査通過者といたしました。選考委員会委員の主な意見は、記載のとおりでございます。  7ページをごらんください。2事業者によるプレゼンテーションとヒアリングの第二次審査の結果、株式会社明日葉が426点、B事業者が380点となりました。選考委員会委員の主な意見は、記載のとおりでございます。総合点数は、株式会社明日葉が1,372点、B事業者が1,239点となり、株式会社明日葉を指定管理者候補者として選考したものでございます。  次に、資料の見出し6、法人の概要をごらんいただけますでしょうか。株式会社明日葉の業務内容でございますが、子育て支援事業、保育園、児童館、学童保育所、公共施設運営(女性センター、コミュニティー会館)を専門とする事業者でございます。他の自治体で既に40の施設の指定管理者を務めております。ここに記載はございませんけれども、女性の積極的な登用を進めておりまして、管理職75名中36名、48%が女性となっております。  なお、株式会社明日葉は、応募当初は葉隠勇進株式会社という商号でございましたが、本年7月1日付で会社の商号変更を行いまして、株式会社明日葉となったものでございます。資料の見出し8の14ページ以下の右上欄外に葉隠勇進株式会社とありますのはこのためでございます。  説明は以上でございます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○委員長(林田和雄君) 提案理由の説明は終わりました。これより質疑に入ります。質問のある方は、順次ご発言をお願いしたいと思います。 ○委員(二島豊司君) 葉隠勇進株式会社という名前から株式会社明日葉という名前に変わったと。来年4月1日以降に、例えば来年5月1日に名称を変えたいという申し出があった場合は、こだわるようで申しわけないのですけれども、これは議案になるのでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 単なる商号変更でありました場合は、議案にはなりません。 ○委員(二島豊司君) 資料№11の2ページの下の選定の理由のところに、「18人のうち常勤の正社員を9人配置するなど正社員比率が高く、継続性のある安定したサービスの提供が期待できます」とあるのですが、一方で、先ほどの議案第80号のときに、正規職員の配置数が提案時から変わったというような話もありました。運営が安定してきて、スキルを持った方が非常勤の立場で来ていただくことによって、事業がよりよいものになるとか、サービスをよりよい形で提供していただけるとか、正規・非正規の線引きは必ずしも、リーブラの運営やサービスの提供に直接的に関係ないと言ったら少し言い方が違うのかもしれませんけれども、そのような考え方も一方であるのかと思うのです。その辺の整理はどのようについておりますでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 正規職員、非正規職員がリーブラの運営に必ずしもプラス・マイナスの影響を及ぼすわけではなく、という考え方も確かにございます。一方で、この選考委員会の議論の中では、18人のうち常勤の正職員を多く配置しているというところが1つの評価ポイントにもなったということでございます。ここは非常に難しいところだとは思うのですけれども、現在の男女平等参画センターのスタッフを見ますと、実は正規職員になってはどうかと誘われても、それをあえて断って非正規のまま勤めているという人もいると思います。今後、非常に雇用の形態が多様化する中で、ここをどのように捉えていくかというのは難しいところでございますが、今回の選考委員会の評価としては、この部分が1つの評価になったということでございます。 ○委員(二島豊司君) わかりました。同一労働・同一賃金ですので、正規・非正規という考え方はもちろん大枠であると思いますが、本人の働き方の意思、このような働き方をしたいというものが反映されて、そしてきちんとした職が得られるということがあるべき形だと思います。今後の5年間の運営の中で、この人員配置が変わってくる可能性もあると思いますが、運営に支障がないことはもちろん、サービスがより向上するかどうかということを判断基準としていただいて、必ずしも正社員の比率や人数ということだけではないという目線で、区としてきちんとしたフォローをしていただきたいと思います。いかがでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 今後、新たな指定管理者を指導していく上で、ただいまのご指摘の点も踏まえまして、しっかりとした指導をしてまいります。 ○委員(二島豊司君) あと、説明のときにもあったのですが、インデックス7の公募要項29ページの中ほどに、労働環境確保策の一環としての雇用継続の要請についてという項目があります。これは今回の案件がリーブラであるから入っているのか、その他の指定管理者の公募要項にも入っているのかを教えてください。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) こちらの労働環境確保策の雇用継続の条項でございますが、他の指定管理者の案件にも入っていると聞いております。 ○委員(二島豊司君) 基本的には、この条項が公募要項の中に入っていると。  インデックス4の9ページ中ほど、第二次審査のプレゼンテーションの議事録を見ると、C委員からA事業者に対して、「雇用の継続は可能ということで理解してよいか」という問いかけがなされているのですが、株式会社明日葉の提案書の最後のページに、可能な限り継続を重視したいということが記載されておりまして、それを受けての質問ということなのでしょうか。それとも、今回は選考に漏れたB事業者に対しても、同趣旨の質問がなされていたのでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 指定管理者の提案にも、確かに雇用の継続という記載はございます。それを見た上で質問をしたのか、それを見ていないでこの質問をしたのかは定かではございませんけれども、7ページになりますが、B事業者にも同様の質問をしております。 ○委員(二島豊司君) 本当だ。失礼しました。  B事業者のご提案にも、希望者には継続して従事してもらいたいという意思が感じられたということで、この部分に関しては、今回応募されたどちらの事業者が選ばれたとしても、今のリーブラで仕事をしておられる方が、引き続きこのリーブラで仕事をしたいと思われる方については、来年度以降もリーブラで仕事ができる環境が提示されると。ご本人が、「いいえ、私は結構です」と、パーソルテンプスタッフの社員として別の、非常勤かもしれないですけれども、他の施設に移りますということか、また、その他の道もあるかもしれないのですけれども、少なくとも明日葉が運営するリーブラの職員として残ることが、自らの意思として示すことができて、それをくんでもらえるということが事業者から提示されているということでよろしいでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 二島委員のご指摘のとおりでございまして、本人がリーブラでの仕事を引き続き続けたいと希望すれば、残ることができる環境ができていると解釈しております。 ○委員(二島豊司君) その際に、例えば処遇が極端に、ありていに言えば給料が7掛け、8掛けになってしまうというようなことも、可能性としてはありますよね。それとも、区としては、雇用の維持イコール雇用条件の維持も含めているという考え方をとられるのか、またそのようなことが直接的に指導できるのかどうか、お伺いします。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 個々のスタッフの雇用条件の条件交渉ということになりまして、そこまで区が立ち入ることは控えますけれども、少なくとも区では、港区自体が定める最低賃金を要項で満たすようにしておりますので、最低限の保証を確保した上で、あとは新しい指定管理者が現在のスタッフと交渉していくことになるかと思います。 ○委員(二島豊司君) 議案第80号の態度表明の中で、指定管理者が変わってしまうと、そこに従事していた方が職場を失ってしまうと、それが大きな問題点だというご指摘があったのですけれども、少なくともこの案件、この議案第81号については、それは当たらないと考えてよろしいですか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) ご指摘のとおりでございます。 ○委員(二島豊司君) 人員も増える、継続性を重視するということをかなり強く打ち出しておられる提案書でもありまして、また、それプラスアルファのことはもちろんぜひやっていただきたいと思います。利用者の方も、このキャリアライズの運営に長くなじんだ方が多いと、急激な変化を望む方は、恐らくあまりいないのではないかと推測します。事業者も雇用の継続についてはそのように言っていただいていますので、現キャリアライズ、さまざまな利用団体の方、そこに参加されている一般の参加者の方も含めて、ソフトランディングが図られるということに、区も一緒になって協力していただきたいと思いますが、いかがですか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 二島委員のご指摘のとおりでございまして、利用団体、また参加者、利用者の方々にご迷惑をかけることのないように、区もしっかりと指導しながら、指定管理者の交代に対応していきたいと考えております。 ○委員(うかい雅彦君) 先ほどの、議案第80号の二島委員のご意見のところで、少しもやもやしていることがあるのです。キャリアライズが東京電力からパーソルテンプスタッフに100%株が移ったというようなことは、割とまれなケースであって、また今回は、吸収合併されたわけですけれども、指定管理者として運営している会社の株を持っている方がどれだけいらっしゃって、どのように会社を運営しているか、はっきり言ってそこまで区としてはつかめないですよね。親会社、株主が何かあったからと言って、ではこの契約の中で何かできるのかと言ったら、できる話でもない中で、運営している会社の財務状況や運営状況などを全部チェックして、経営状況が悪化し、管理運営を継続することが著しく困難になったときなどに相手に対して何かができるのか、その辺を整理していただきたいと言うか、お伺いしたいのです。資本構成についてそこまでのチェックが果たしてできるのかという聞き方の方がいいですかね。そこまでできるのか、お答えいただけますか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 株主構成というところですけれども、先ほどの議案第80号でございますが、誰が株を持っているかということは把握しておりました。ただ、公開会社でもない場合には、なかなか株主の構成までは把握できないところもある場合もございます。資本関係をチェックするというのは、非常に難しいところではあるのですけれども、指定管理者に指定された以降は、その会社の株を持っている企業がどのようなところなのか、また、創業者が持っている場合には創業者の一族が株を持っているということもございますので、誰が株を持っているかというところにもある程度目を配って、指定管理者の運営指導をしていくというようにせざるを得ないと考えております。 ○委員(丸山たかのり君) 指定管理者候補者の事業提案書を興味深く見せていただきました。きのう、リーブラへ視察に行かせていただいて、最後にセンター長も強調されていましたように、マスコットの「りぶら」の活用といったことが提案書の13ページにも書いてありまして、非常によいのではないかと好感を持ちました。  それで、提案書の8ページに、図書資料室リファレンスサービスとあります。きのう、視察に行ったときも大変に蔵書が多くて、なおかつここにしかないような蔵書も扱っているということでした。蔵書は指定管理者が変わったあとも継続して使われるということですから、そのような意味では、このリファレンスサービスの活用というのは、すごく大事なことだと思うのです。リファレンスということですから、単に検索するだけではなくて、このようなものを調べたいといったことに対してきちんと答えて、このような本がいいのではないかとか、そのようなところも含めて提案していくのが真のリファレンスサービスなのではないかと思うのです。今回の提案書に書いてあるリファレンスサービスというのは、そのようなことも含んだ内容ということでよろしいのでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 委員ご指摘のとおり、リファレンスサービスというのは本来そのようなものであるべきだと考えております。現在も司書がおりまして、手厚く配置をしているところでございます。今度のこの提案でも、司書を配置することでリファレンスサービスを充実するという記載がございます。これも、ただいまのご意見のとおり、非常に丁寧なリファレンスに対応していくことと考えております。 ○委員(丸山たかのり君) わかりました。ありがとうございます。  それと、提案書の5ページ、インターネットによる学習機会の確保についてということで、フリーWi-Fiコーナー席云々とあります。現在でもこのフリーWi-Fiスペースは設置されていて、継続してやっていただくということだと思うのですけれども、事業者からフリーWi-Fiのような提案があった場合に、区として、設備に対する支援は行うのですか。それとも、事業者が提案したことに関しては、自分たちで持ちだしてやるということなのでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 配線など、もともとの建物に必要なものにつきましては区で用意いたしまして、Wi-Fiなどの機械を使う場合、その機械の部分は指定管理者で用意するということでございます。 ○委員(丸山たかのり君) わかりました。今定例会の一般質問で、我が会派としてフリーWi-Fiの区内施設への導入に関して推進してほしいと質問させていただいたところですけれども、指定管理者からこのような提案があれば、区内施設へのフリーWi-Fiの導入を進めやすいのかと思うのです。できれば、区としても積極的にそのような提案に対して後押しをするような支援をぜひ考えていただきたいと思います。これは要望ですけれども、よろしくお願いいたします。  先日、現在のリーブラの利用状況を教えていただきました。ホールはかなり利用があるのですけれども、学習室等の利用率に関してはかなりばらつきがあります。昼間はかなり利用率が高いというのは、きのう視察に行ってよくわかったのですけれども、やはり午前中や、特に夜間の利用率がかなり低くて、なおかつ、これもばらつきはありますけれども、総じて土曜、日曜日の夜間の利用率がかなり低いと感じました。今回、直接的には利用率を上げるといった記述は見当たらなかったのですけれども、そのような提案があったのかということと、区としては利用率を上げていくことに関して、どのようにお考えでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 利用率を上げていくということについて、直接の提案はなかったと把握しておりますけれども、区として利用率を上げていくために、登録団体、推進団体、学習団体の数を増やしていくことが、何と言っても最も望ましいというか、利用率の向上につながると考えております。また、それを支援していくために、登録団体にまだなっていない団体がリーブラを使ってイベントを行う、講座を行うといった場合に、協力事業という形で協力しておりますけれども、そのような協力事業のような形のものにつきましても、さらに充実させていきたいと、区としては考えております。 ○委員(丸山たかのり君) ぜひよろしくお願いいたします。施設の特徴として、それほど利用率が、常にいっぱいという状況はなかなかつくりづらいのかとは思うのですけれども、港区としても非常に大事な、特徴的な施設でありますので、先ほどおっしゃられたような取り組みや、周知、広報ということに関して、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○委員(なかまえ由紀君) 2事業者が応募されたということで、委員の方たちのご意見などを読みましたら、人それぞれ価値観もあるので完璧な事業者というのはないと思うのですけれども、A事業者の方も、多少このようなところが不安ですというご意見が書かれていて、一方、B事業者は、割と誠実さがないという意見があるなど、これを見るとやはりA事業者になるのかなという感じがしました。ただ、このA事業者もすばらしいとは思うのですけれども、もう少し競争が働くといいのかなと思っています。指定管理者を公募しますというのは、区ホームページで出されると思うのですけれども、受け手になりそうな事業者に個別に周知しているのでしょうか。もう少し、いろいろな事業者が応募してくださるといいと思うのですけれども、そのあたりの広報の工夫や、この2者ということが一般的なことなのか、その辺のことを教えてください。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) まず、広報の仕方ということでございますけれども、区ホームページや広報みなと等で広報する以外にも、前回の平成25年度の公募の際に応募いただいた事業者にも声をかけております。全部で13者ほどです。指定管理者の公募説明会を4月に開催いたしましたが、ここには6者が参加しています。今回は、応募が2者でございまして、これが多いか少ないかということでございますが、前回、5年前の公募の場合も2者でございましたので、おおむね平均的な数字ではないかと考えております。 ○委員(なかまえ由紀君) 男女平等参画センターは、基本的に男女平等参画、LGBTや人権、ジェンダーなどに関する施設だと思うのですが、この事業者の提案を見ますと、エンパワーメントと人権とか、世界の飢餓、終活と相続など、男女やLGBTなどにかかわらず、全般にいろいろな事業をリーブラでしてくださると考えてよろしいのでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) この事業者自体が、これまで子育ての分野で非常に実績をつくってきた会社であるということから、子育て分野が手厚い提案がなされていることは事実でございます。ただ、資料の見出し8の3ページにございますけれども、ワークショップや連続講座ということで、いわゆる人権の観点でLGBTの問題もとり上げておりますし、またデートDVの問題も講座などで取り上げておりますので、男女というテーマを非常に幅広く捉えて、講座なりワークショップなりを企画していくという提案になっております。 ○委員(なかまえ由紀君) 犯罪被害者の支援にも、今後、すごく力を入れて取り組んでいただきたいと思っていまして、啓発や講座の展開、あとは相談などもこのリーブラでやっていただければありがたいと思うのですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 犯罪被害者の支援でございますけれども、現在も男女平等参画センターの相談室、心のサポートルームでは犯罪被害者の支援につきましてご相談を受け付けております。この体制につきましては、今後も維持しまして、相談体制を充実させてまいりたいと考えております。 ○委員(二島豊司君) 指定管理料はいかほどでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 指定管理料でございますが、資料の見出し5をごらんください。平成31年度が1億1,986万6,000円となっております。 ○委員(熊田ちづ子君) まず、この事業者選定にあたって、外部の選考委員の方で、前回の選考委員も兼ねている方がいるのかどうか。あと、外部の選考委員は、どのような視点で選考されているのかということをお聞きしたいと思います。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 外部の選考委員についてですが、委員長を務めました大槻委員につきましては、前回、委員として参加しております。
     外部の選考委員をどのような基準でということでございますけれども、大槻委員と佐藤委員につきましては、港区の男女平等参画施策に非常に通じた方ということで、付属機関の会長と副会長を務めていただいております。また、加藤委員につきましては、地元の明治学院大学の社会学部でセクシュアリティ、ジェンダー論に関しまして教えておられる方でございまして、男女平等参画センターの講座などの講師もお願いした方でございます。リーブラのことをよく知っている方ということで、お願いをしたものでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 区の事業とのかかわりもあって、リーブラのことについてよく精通された方が選考委員になられたということで、それは理解いたしました。  それで、選考の理由について質問します。第一次審査での意見の中で、いろいろ不安に思う部分のご指摘がかなりあるのかという気がしたのですけれども、「類似施設の実績の面では非常に不安である」とか、「男女平等参画事業の経験が浅い」という指摘がありますし、「類似施設の実績が2017年からという点でキャリア面で少し不安がある」というご指摘がされています。それから、第二次審査、プレゼンテーションでの選考委員の意見の中でも、かなりそのような指摘が目立っているのかなと。「子どもの視点での事業を強みにしていて男女平等参画におけるさまざまな課題についてどこまで取り組めるか不安もある」とか、「子どもに関する事業を重視する提案が多く、リーブラは女性が力をつける場であることを忘れないでほしい」という、そもそも、この事業の根幹を成す男女平等参画事業に関しての不安が、このリーブラの事業をよく認知されている選考委員の先生方からも出ています。事業の継続性ということも非常に重要だと思いますので、その点からしても、本当に大丈夫なのかといった疑問を感じます。このような不安に対して、どのように対応していくのでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 株式会社明日葉は、茨城県神栖市の女性・子どもセンターの指定管理者を務めております。確かに、平成29年から指定管理ということで、まだ経験が浅いというところを、この選考委員の方は指摘しているものでございます。ただ、神栖市の男女共同参画計画を見ますと、非常にしっかりした計画になっておりまして、またそこで今年度から実施している講座などのプログラムにつきましても、一定の評価を得ていると、神栖市という地域で求められるものに応えたものを実施しているということを確認いたしました。男女平等参画センターの場合は、港区の男女平等参画施策を前に進めていく拠点でございますので、今後、区としては、第3次港区男女平等参画行動計画を踏まえて、しっかりとした事業提案、また事業の企画立案をするように、指定管理者をさらに指導してまいります。 ○委員(熊田ちづ子君) そのような経験の面での不安があるというご指摘が、選考委員の先生たちからもされているということです。  第二次審査での意見のところで、「強力な施設長が業務のリーダーシップをとっていくときに、施設長がいなくなったときにしっかりと維持継続していけるか不安がある。区がしっかりとリードしていく必要がある」という指摘がありますけれども、施設の職員が指定期間中ずっと継続してその事業を担えるかどうかというのは、確定ではありません。先ほどの議案第80号での質疑の中でもありましたように、職員が変わる可能性もあるわけで、その際、そのようなリーダーシップをとれる方が安定していられるということがきちんと保証されるかどうかということもあります。その点と、区がどのようにしてこの選考委員の先生方の指摘のとおりリードしていくのかについてのお考えを教えてください。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 施設長につきましては、プレゼンテーションの印象などからも非常に強力な方だと、選考委員の方は受け取ったものだと考えております。そのプレゼンテーションの際にも、施設長は施設に常駐するのかというところを尋ねまして、常駐いたしますと回答を受けておりますので、この施設長のもとでしっかりとした組織が運営されていくと考えております。また、そこにサブとして副館長も置くとのことです。こちらも本社の課長職、管理職にあたる人間だと聞いております。実際に面会もしたこともございますけれども、非常にしっかりした方でございましたので、区としても、要所要所で指導を行いながら、人員も含めて管理してまいります。 ○委員(熊田ちづ子君) きのう現地を視察したときには、来年度の講座について、もう計画をして準備にあたっているということでした。それはあくまでも来年度のことなのですが、選考委員の意見の中に講座についてのご指摘もあって、「講座については昨年度と同様に実施をすると記載されている点が非常にがっかりした。講座の充実の点で、姿勢ややる気に少し疑問がある」と指摘されています。この講座についても、各分野にわたる講座などで事業を広げていくというか、男女平等参画の施策を理解して一緒に取り組むという形での1つの大きな事業になると思うのですが、そのような根幹の事業の部分で不安が出されていることが非常に気になるわけです。その点についてはどうでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 講座についてでございますけれども、急激な変化を避けるという意味で、現在企画している、想定しているようなものを、当初の新年度、1年目は行っていこうという、そのような趣旨の提案なのだと受け取っております。今後、第3次港区男女平等参画行動計画を具体化する事業を実施していくことになりますので、区といたしましても、講座や事業の企画につきまして、しっかりと指導してまいります。 ○委員(熊田ちづ子君) 職員の配置についてお尋ねします。一時保育については専用の託児スタッフを配置しますということですけれども、一時保育室は常時開設しているのでしょうか。きのうも見せていただきましたけれども、いろいろな取り組みをやったり、講座をやったり、確かにすばらしい施設だと思います。今、区の事業などで説明会を行う際は、必ず一時保育室を設置して、お子さんがいる方たちも参加できるようにということですので、リーブラでもそのような対応をされていると思うのですが、ここは常に専門のスタッフが開館時間中ずっと対応すると、いつ行っても子どもを預けることができるという理解でよろしいでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 提案の中では、一時保育室を担当する職員は専門の者を置くとなっております。常時、一時保育室のコーナーに人がいましても、全く使われていない時間もございます。事務室にはそのような職員が常にいますので、必要に応じて一時保育にあたることはできると考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) 専門の職員を1名配置するということですけれども、例えば、たくさんの子どもが来たら当然1名では対応できないわけです。保育は保育としてきちんと責任を持って、やはり安全に子どもを預かる必要があるわけです。例えば、午後の事業には10人の子どもが来ますよと言った場合に、それ相応の人数を配置しなければいけないわけですけれども、本社からのバックアップ体制があるとのことですので、すぐに対応できるという理解でよろしいのでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) そのような対応が常にとれるという解釈でございます。 ○委員(熊田ちづ子君) あとは、正社員についてのところで、今回は職員配置の資料がついていなくて、私は個人でいただいたのですけれども、職員の配置というのは、先ほども議論しましたけれども、正規なのか非正規なのかということが非常に重要だと思うのです。この職員配置の資料を、ぜひ指定管理者の指定についての資料の中にきちんとつけていただきたい。議案第80号にはついていたのですけれども、今回の議案第81号にはついていませんので、それはぜひ統一して、職員配置を入れていただきたいと思います。ここでは職員配置について資料がありませんので、説明していただければと思います。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 職員配置についてでございますが、まず、正規職員としまして9人、非正規職員としまして9人でございます。常勤・非常勤の別の視点でございますが、正規の常勤として9人でございます。非正規の常勤として2人でございます。非正規の非常勤として7人でございます。全て合わせまして、18人でございます。 ○委員(熊田ちづ子君) その資料をつけていただくという点は。 ○全国連携推進担当課長・区役所改革担当課長兼務(坪本兆生君) 資料のつけ方に関しましては、どのような形でやっていくのか調整していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○委員(熊田ちづ子君) 私は保健福祉常任委員が長かったですけれども、保健福祉常任委員会ではきちんとついていましたよ。だから、どこかの時点で資料から抜けたのかと思うのです。特別養護老人ホームなどについては、どのような職種の人が正規でつくか、非正規でつくか、保育園などもそうですけれども、正規の保育士なのか、非正規の保育士なのかという形で職員配置の資料がついておりましたので、それはきちんと資料の中につけていただきたいと思います。  それで、18人のうち、今、人権・男女平等参画担当課長から説明があったように、正規職員が9人で、今の指定管理者の状況から比べると非常に正規職員の比率が高いということは数でわかります。正規職員の比率が高いので、継続性のある安定したサービスの提供が期待できるといった選考委員からのご指摘もあります。それは、裏を返せば、正規職員の率が少ないと、そのような安定した継続性のサービス提供に不安があるというようなことにもとれるわけです。今回の18人中9人というのが理想的なものなのか、事業を提供する施設などにもよって正規職員の比率が高い方がよかったり、このような特殊な施設で、非正規で働くというような職種もあるでしょうから、一概に比率がどれぐらいが正解とは多分言えないと思いますけれども、やはりこの指摘は非常に重要だと思っています。  先ほどの議論でもありましたが、当初、議案として出てくるときはこのような形で出されていても、途中で正規から非正規に変えていくということはないようにしていただきたいと思うのです。やはりきちんと、当初の提案に合わせた形で事業を展開していくべきだと思いますが、職員の状況の把握についてはどうでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 今回、選考委員の方の中にその点を評価された方がいらっしゃるということは事実でございます。恐らく、この選考委員の方は、指定管理者が変わるということも踏まえて、正規が多いというところを着目されてこのように発言をされたものだと考えております。今回、18人のうち9人が正規職員という提案でございますけれども、今後、その時々の運営のあり方の効率性、最もよい効率的な運営の方法と、そして区民サービスを向上させるにはどのようにしたらいいのかなど、それは、そこでどのような人が働いているかによっても影響を受けてまいります。先ほど申し上げましたように、専任で大学の教授を務める方が非正規、非常勤で仕事をするというところにメリットがあるということも事実でございますので、その都度、人員の異動があった場合に報告を受けながら、区として管理してまいりたいと考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) リーブラの事業の特徴で、今、課長が何度もそのことをおっしゃるけれども、大学の先生であったり、その分野に非常に長けた方を非常勤という形でお願いするということはあるでしょう。でも私は、安定して事業を進めていく上で、事業提案されている職員の比率はきちんと守るべきだと思います。先ほど、議案第80号での私の主張に対してのことでお話がありましたけれども、結局、会社が変わることによって、それはまたゼロからのスタートであるわけですよ。指定管理者が変わっても同じ職場にいるかもしれませんけれども、当然、会社が変われば体系も変わる、条件も変わっていくということです。だから、そのようなことで細切れになるわけではないですか。仮に、キャリアライズで5年間働いていた方が今度、新しい指定管理者でそのままリーブラに希望すれば残れるという確約があるということですけれども、その人は今までの会社の5年間ではなくて、また新しい会社でのスタートになるわけです。やはり安定して同じ職場で、同じ処遇で仕事を続けるというのが、労働者にとっては大きなメリットがありますので、そこは指摘しておきたいと思います。  次に、本部経費についてお聞きしたいと思います。指定管理制度の中で、私どもが問題点として指摘してきている部分ですけれども、インデックス4の5ページで、これは議事録ですけれども、本部経費が事業者で違いがあるというご指摘があるわけです。この本部経費は、それぞれの事業者から幾らで提案されていたのか。総額に占める割合は幾らだったのか。その点について説明していただきたいと思います。インデックス5の収支計画を見ると、その他経費が毎年引き上がっているわけです。本部経費はその他経費という中に含まれると思いますが、その他経費が全て本部経費なのかどうかわかりませんけれども、費用全体の中の本部経費が占める割合についてと、本部経費がどのような使われ方をするのか。あと、その金額は妥当だという判断をされているのか。公認会計士の方のコメントが載っておりますけれども、「本社においても一定の業務がされ、その部分の経費を計上していると思われる。一概にどのような形がよいとは言えない部分である」ということです。この本部経費についてお答えいただければと思います。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 本部経費についてでございますけれども、これは指定管理者の利益というだけではなく、本社での、いわゆる指定管理施設を管理するところにかかっている人件費、または通信費、システムに関する管理料、福利厚生などの経費も含まれていると聞いております。従来の指定管理者の本部経費の比率と比較いたしましても、適正なものだと考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) A事業者とB事業者が提案した金額と、パーセンテージはわかりますか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 明日葉が提案いたしました経費が、比率で言うと6.5%でございます。B事業者が提案したものですと11.3%でございます。現在の事業者が7.7%程度でございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 使い道はバックアップであるとか施設を維持する経費などに使うという説明を先ほどされましたけれども、この本部経費について、きちんとどのようなものに使われたという収支の報告を受けているのでしょうか。あと、この本部経費は、今、説明していただいた中でも、費用全体に占める割合で非常に違いがありますよね。今回は選ばれませんでしたけれども、B事業者は11.3%ということです。この本部経費について、区としては事業者の提案どおり、それをそのまま受けているのかどうかという、区の本部経費の考え方についてと、先ほどの収支のチェックもされているのかどうか、2点教えてください。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 現在の指定管理者からですけれども、この本部経費につきまして、内訳に当たるようなものは報告を受けておりません。そのようなものは出せないと聞いております。 ○全国連携推進担当課長・区役所改革担当課長兼務(坪本兆生君) 本部経費の取り扱いですけれども、何%でなければいけないなどというわけではないのですが、その額が妥当でないと考えられる場合は、協議して、中身に関して聞いていくという形になっております。 ○委員(熊田ちづ子君) 妥当かどうかというのは、どのような基準で判断するのでしょうか。その内訳は出せないということですけれども、指定管理料と言えども公金から出されているものなので、それで通るものなのでしょうか ○全国連携推進担当課長・区役所改革担当課長兼務(坪本兆生君) 本部経費の妥当性ですけれども、法人の規模などによっても変わってくるものと考えております。どこまでが妥当というのは難しいかとは思いますけれども、従前の指定管理者との本部経費と比較して見ていくものなのではないかと考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) 答えになっているのかな。内訳は出せないということが通るというもう1つの質問は。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 内訳が出せないということでございますけれども、会社でのシステム管理経費というものは、さまざまな施設を運営する中でのリーブラの1つ分に相当するものを内訳として出せるわけではないということです。人件費につきましても、さまざまな施設を運営する中での1つの施設について、本社側でかかっている経費を出すということはできないのではないかと考えております。そこに当然利益も含まれておりますので、そのような、事実上算出することができないものだと考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) やはりこの本部経費については、もう少し考え直した方がいいのではないですか。全体に占める割合が、今、3事業者をお聞きしただけでも、6.5%、7.7%、11.3%と、こんなに差があるのですよ。それで内訳は出せないということで、本当にそれでいいのかどうか。指定管理料の総額に占める割合ですからね。小さなお金ではないですよ。指定管理者をたくさんやって、大手がどんどんそのような形で行っているところは、全ての指定管理施設からこうやって本部経費をもらって、本社を動かすお金もそれぞれから入ってくると。やはりここはきちんと明確にする必要があると思いますので、その点をもう一度お聞きしておきたいと思います。 ○全国連携推進担当課長・区役所改革担当課長兼務(坪本兆生君) 本部経費の話とは少しずれてしまうのですけれども、本部経費に関するもので、法人の事務費がございます。それに関しましては、項目の内容ですとか算定方法に関しまして、区として把握していくという形になっておりますので、そこは必要に応じてチェックしていきたいと思っております。 ○委員(熊田ちづ子君) 内訳は出せないと言っても、出せるものがあるということではないですか。事務費は出せるということでしょう。一部は出せるということではないですか。 ○全国連携推進担当課長・区役所改革担当課長兼務(坪本兆生君) 法人の事務費という部分に関しましては、ある程度は示してもらうということで、指定管理者にお願いしている状況でございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 今度の指定管理者候補者は6.5%ということですけれども、では6.5%のうちで明らかにできる事務費はどれぐらいあるか、全部明らかにできなくても、やはりきちんと、できるところは明らかにすべきですよ。できないところについては、できないのだということがきちんと区民にも、我々にも納得いく根拠を示していただかないと、闇の中の数字ということになってしまいます。いかがですか。 ○人権・男女平等参画担当課長(江村信行君) 今後、明日葉を指導していく上で、できる部分につきましては、改善を求めていくようにいたします。 ○委員(熊田ちづ子君) それは指定管理者全体もそのようなことでよろしいですね。 ○全国連携推進担当課長・区役所改革担当課長兼務(坪本兆生君) そのように理解していただいて結構です。 ○委員長(林田和雄君) ほかにご質問等はございませんでしょうか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) なければ、質疑はこれにて終了といたします。  態度表明は、いかがいたしましょうか。               (「お願いします」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、態度表明が必要ということでございますので、各会派、順次お願いいたします。まず、自民党議員団、よろしくお願いします。 ○委員(二島豊司君) 選定の理由にもありますとおり、これまでの事業を継承していただいて、かつ、また新しい提案なども取り入れていただいて、リーブラがより使いやすく、区民の皆さんや利用者の皆さんにとって有益な施設となるように、期待しております。この事業者の提案書は非常にやる気があふれているように感じますので、区からもしっかり指導していただいて、その部分を最大限引き出して、よりよい運営を促していただきたいと思います。議案第81号については賛成いたします。 ○委員長(林田和雄君) 次に、みなと政策会議。 ○委員(山野井つよし君) 今回、選定されました事業者、株式会社明日葉は、港区で初めての選定ということですけれども、明日葉の所属するソシオークグループは1963年創業の給食事業を行ってきた実績のある会社です。また、保育園ですとか、大田区子ども家庭支援センターの受託など、子育て支援事業において蓄積した経験やノウハウを有している会社でもあるかと思います。キャリアライズのよい部分をきちんととり入れていただいて、よい事業を展開していただくということを期待いたしまして、議案第81号は賛成させていただきます。 ○委員長(林田和雄君) 続いて、公明党議員団。 ○委員(丸山たかのり君) 提案された企画等の創造性、また経営の安定性を評価いたしまして、また、質問の中で種々述べさせていただいた要望なども、実際に運営するにあたってぜひ区から要望していただくことを条件に、本案に関しては賛成いたします。 ○委員長(林田和雄君) 続いて、共産党議員団。 ○委員(熊田ちづ子君) 指定管理者制度の基本的な考え方につきましては、先ほどの議案第80号の中で述べましたので、それは踏襲するということでお願いしたいと思います。この議案を通じても、本部経費の扱いについて、やはり不明確な部分が明らかになっていますので、そのような問題については、きちんと区としても検証していただきたいと、その点はお願いしておきたいと思います。議案第81号は、先ほどの議案第80号と同一で、反対です。 ○委員長(林田和雄君) 続いて、都民ファーストの会。 ○委員(榎本茂君) 新しい指定管理者は、広報担当者を配置して積極的な情報配信を行うとか、日常的に更新される動的サイトを構築するなど、活発な活動をやっていく上でも、本当に、情報発信のスピード感が大切だと思います。区が情報発信をするときには、事前にチェックだ、チェックだと言って時間のブレーキをかけてしまう傾向が、現実にあると思うのですね。このような民間事業者のアイデアとかスピード感を、指導の中でブレーキをかけないようにしていただきたいというのが、私からのお願いであります。議論して方向を決めていくことはいいのですけれども、情報に関しましては、最初にチェックありきだとスピードを殺してしまう、全体のスピード感を遅めてしまう、また、意見を言い過ぎてつまらないものになってしまうということもありますので、民間の活力を利用する上で、まずはやらせてみるという勇気も必要だと私は思っております。議案第81号は、賛成とさせていただきます。 ○委員長(林田和雄君) 態度表明は終わりました。それでは、「議案第81号 指定管理者の指定について(港区立男女平等参画センター)」について採決いたします。採決の方法は、挙手採決といたします。  「議案第81号」について、原案のとおり可決することに賛成の方は挙手をお願いします。                    (賛成者挙手) ○委員長(林田和雄君) 挙手多数と認めます。よって、「議案第81号」は、原案のとおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) 本日審査できなかった請願3件、発案1件につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) その他、何かございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) なければ、本日の委員会はこれをもって閉会といたします。                 午後 4時33分 閉会...