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  1. 港区議会 2018-06-19
    平成30年6月19日総務常任委員会−06月19日


    取得元: 港区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-21
    平成30年6月19日総務常任委員会−06月19日平成30年6月19日総務常任委員会  総務常任委員会記録(平成30年第12号) 日  時  平成30年6月19日(火) 午後1時00分開会 場  所  第4委員会室 〇出席委員(9名)  委 員 長  林 田 和 雄  副委員長  有 働  巧  委  員  兵 藤 ゆうこ       池 田 たけし        榎 本  茂        なかまえ 由紀        池 田 こうじ       熊 田 ちづ子        うかい 雅 彦 〇欠席委員        な し 〇出席説明員
     副区長                         田 中 秀 司  芝地区総合支所副総合支所長・芝地区総合支所管理課長兼務 高 嶋 慶 一  企画経営部長                      浦 田 幹 男  企画課長・オリンピック・パラリンピック推進担当課長兼務 野 上  宏   全国連携推進担当課長区役所改革担当課長兼務 坪 本 兆 生  用地・施設活用担当課長                 山 田 康 友  区長室長                   大 澤 鉄 也  財政課長                        荒 川 正 行  施設課長                   大 森 隆 広  用地・施設活用担当部長                 齋 藤 哲 雄  防災危機管理室長                    長谷川 浩 義  防災課長                        白 井 隆 司  危機管理・生活安全担当課長          滑 川 寛 之  総務部長                        北 本  治  総務課長                        湯 川 康 生  人権・男女平等参画担当課長          江 村 信 行  情報政策課長                      若 杉 健 次  人事課長                   太 田 貴 二  人材育成推進担当課長                  八 木 弘 樹  契約管財課長                 吉 田 宗 史  会計管理者(会計室長事務取扱)             亀 田 賢 治  選挙管理委員会事務局長(次長事務取扱)         高 橋 辰 美  監査事務局長                      横 山 大地郎  監査事務局次長                     沼 倉 賢 司 〇会議に付した事件  1 報告事項   (1) 工事請負契約について(港区立高輪台小学校校舎増築等に伴う電気設備工事)   (2) 工事請負契約について(港区立高輪台小学校校舎増築等に伴う機械設備工事)  2 審議事項   (1) 区長報告第3号 専決処分について(損害賠償額の決定)   (2) 区長報告第4号 専決処分について(損害賠償額の決定)   (3) 区長報告第5号 平成29年度港区一般会計予算繰越明許費繰越計算書   (4) 議 案 第32号 港区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例   (5) 議 案 第40号 平成30年度港区一般会計補正予算(第1号)   (6) 議 案 第41号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築工事)   (7) 議 案 第42号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築に伴う空気調和設備工事)   (8) 議 案 第43号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築に伴う給排水衛生ガス設備工事)   (9) 議 案 第46号 工事請負契約の承認について(港区立高輪台小学校校舎増築等工事)   (10)議 案 第47号 物品の購入について(戸籍システム用サーバー等)   (11)議 案 第48号 物品の購入について(パーソナルコンピューター等)   (12)議 案 第49号 特定事業に係る契約の変更について(気象庁虎ノ門庁舎(仮称)・港区立教育センター整備等事業)   (13)請 願30第3号 犯罪被害者等支援条例制定に関する請願                                (以上30.6.14付託)   (14)発 案27第9号 地方行政制度と財政問題の調査について                                  (27.5.27付託)                 午後 1時00分 開会 ○委員長(林田和雄君) ただいまから、総務常任委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、兵藤委員、池田こうじ委員にお願いいたします。  この際、傍聴者の方にお伝えいたします。委員会の撮影・録音を希望される方は、あらかじめ申出書にご記入の上、ご提出ください。なお、撮影・録音は、申し出が許可された後にしていただきますようお願いしたいと思います。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) それでは、日程を変更しまして、審議事項に入ります。初めに、審議事項(1)「区長報告第3号 専決処分について(損害賠償額の決定)」、審議事項(2)「区長報告第4号 専決処分について(損害賠償額の決定)」を一括して議題といたします。  理事者の説明をお願いいたします。 ○総務課長(湯川康生君) ただいま議題となりました審議事項(1)「区長報告第3号 専決処分について(損害賠償額の決定)」及び審議事項(2)「区長報告第4号 専決処分について(損害賠償額の決定)」について、一括してご説明させていただきます。補足説明のための資料を調製いたしましたので、6月18日付当常任委員会資料bT及び資料bT−2にてご説明いたします。  区長報告第3号及び第4号につきましては、ともに同一の交通事故に係る損害賠償ではございますが、相手方車両がリース車であったため、けがをした運転者に対する対人の損害賠償と、損傷した車両の所有者に対する対物の損害賠償となり、相手方が異なることから、2件としてご報告をさせていただくものでございます。  なお、資料では、個人情報保護のため、一部マスキングをかけているところがございますので、あらかじめご了承ください。  それでは、資料bT、清掃車の交通事故に係る損害賠償についてをごらんください。  項番1、事故の概要です。事故は、平成29年9月30日土曜日、午前9時10分ごろ、港区白金四丁目2番先の都道芝新宿王子線道路上、通称白金北里通りで発生いたしました。内容です。区の清掃車が戸別訪問収集のため、都道芝新宿王子線を三光坂下から白金の丘学園方面に走行中、収集先の住居があるマンションを通り過ぎてしまったため、道路上で停止し、直後に後方確認が不十分なまま後進したところ、停止した後続の普通貨物自動車に接触したものです。相手方車両には、運転者お一人が乗車されておりましたけれども、(4)にありますように、この事故により、翌週の月曜日から通院を開始し、腰部捻挫により、治療期間120日間、実通院日数32日間となっております。なお、休業することなく、勤務されながら通院されたと伺っております。また、区の清掃車には、運転職員1名と収集作業職員1名の計2名が乗車しておりましたけれども、いずれもけがはございませんでした。次に、(5)車両の主な損傷状況です。区の車両については、車体右の後ろ側を、相手方の車両につきましては、車体の前側、ボンネット、バンパー、ラジエーター等を損傷しております。(6)責任の割合といたしましては、対人及び対物ともに港区100%、相手方0%となっております。  項番2、専決処分の日は、対人、対物とも平成30年5月23日です。損害賠償額は、対人が42万1,780円、対物が39万6,824円でございます。  2ページをごらんください。上の位置図が事故の発生場所、下の拡大図が事故発生の状況と車両の位置関係をお示ししております。拡大図でご説明いたしますと、先ほど申し上げましたとおり、目的地を通り過ぎてしまったため、一旦、道路上で停止し、後方確認が不十分なまま後進したところ、停止した後続の普通貨物自動車に接触したものでございます。  3ページと4ページが、相手方車両の損傷の状況です。ボンネット及びバンパーの損傷箇所をお示ししております。  続いて、5ページをごらんください。こちらは区の清掃車の損傷状況です。  次ページ以降、順次ごらんください。6ページは、交通事故証明書の写し、7ページ及び8ページは、対人の損害賠償額の内訳となっております。7ページをごらんください。治療費が15万2,980円、傷害慰謝料が26万8,800円、合わせて42万1,780円となっております。今回は、事故後も相手方が勤務を続けながら勤務先近くで通院されたため、通院費及び休業損害は発生しておりません。  9ページをごらんください。相手方と取り交わした対人の示談書をおつけしております。示談書の中ほどの示談内容にありますとおり、甲である港区は、事故の責任割合が100%ですので、乙である相手方に対人の損害賠償額42万1,780円を支払います。この額が区長報告第3号としてご報告する区の損害賠償額となります。  続きまして、資料bT−2をごらんください。  1ページ及び2ページは、相手方車両の修理の請求書でございます。1ページ上部に請求額として記載がございますが、29万6,816円となっております。  次に、3ページをごらんください。レッカー移動の請求書でございます。レッカー移動に要した経費として、1万7,928円となっております。  4ページは、代車費用の請求書となります。修理期間中の代車として、事故車と同等の車種で、少し見えづらくて恐縮ですけれども、左側の利用期間のところの記載のとおり、平成29年10月2日から10月21日までの利用期間20日間、請求書金額合計として8万2,080円となっております。  5ページをごらんください。相手方と取り交わしました対物の示談書をおつけしております。先ほどと同様に、示談書の中ほどの示談内容にありますとおり、甲である港区は事故の責任割合が100%ですので、乙である相手方に対物の損害賠償額39万6,824円を支払います。この額は、ただいま順次ご説明させていただいた修理費用、レッカー移動費用、代車費用の合計額となっておりまして、区長報告第4号としてご報告する区の損害賠償額となります。  最後に、再発防止に向けた取り組みです。事故直後の平成29年10月2日に、みなとリサイクル清掃事務所におきまして、運転手を含む収集作業にあたる全職員に対し、後方確認及び誘導の徹底について指導いたしました。  また、平成29年10月27日及び28日には、作業係の戸別訪問収集業務を担当する技能長が、運転する職員を対象に、軽小型車の後方確認及び誘導方法について、安全作業マニュアルを使った座学と、みなとリサイクル清掃事務所内で実車を使って誘導の実習に関する研修を行いました。  さらに、平成29年11月30日には、損害保険会社の職員を講師として招き、作業係全職員及び他係の職員を対象に、後進のとき、あるいは雨天時の安全運転に関する講習会を実施いたしました。  説明は以上でございます。よろしくご審議の上、ご了承いただきますようお願いいたします。 ○委員長(林田和雄君) 説明は終わりました。これより質疑を行います。ご質問等ございましたら、順次ご発言をお願いしたいと思います。 ○委員(池田たけし君) 当該の道でバックするというのは、あまりないかと思います。バスも来るところでバックしてしまったというのは、非常に残念だと思います。バックするときは後方確認するというのは当然だろうと思うのですけれども、今お話しいただいたように、安全運転の研修もしていただいたと。ドライブレコーダーもつけていただいて、それを研修に取り入れていただいているとのことですけれども、例えば、自動的に警報が鳴るとか、あるいはブレーキがかかるようなシステムを取り入れるという予定はあるのでしょうか。乗用車とは違って、このような業務用の車にはあまり普及していないのですけれども、今後、自動でブレーキがかかるようなシステムを保安基準の中に取り入れていくという流れになると思うのです。その点、いかがでしょうか。 ○総務課長(湯川康生君) 今回は清掃車による事故でしたけれども、作業は安全が大前提でございます。車両については、今、リースで使用しておりますけれども、ドライブレコーダーの登載等、委員ご指摘のとおり、業界全体として安全対策が今後も進められてくると思います。その時々に合った安全対策が施された車両を導入していくという基本的な考え方がありますので、今後、業界の推移等を見ながら対応を検討していきたいと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) 人身事故というのは、この間、あまりなかったのではないかと思いますけれども、どうでしょうか。 ○総務課長(湯川康生君) 過去10年間で見たところ、今回の事故以外に1回ございました。平成29年4月8日に発生した旧海岸通りでの事故が人身事故としての1件でございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 人身事故は人の命にかかわったり、大けがでその後の人生にいろいろな影響を及ぼしたりということになりますので、やはり安全運転には本当に気をつけていただきたいと思います。  それで、事故後にいろいろな対策というか、指導などを改めて行っているということですけれども、行き過ぎたためにそこで止まってバックしたということで、走っている車両が多ければ、当然そのようなことはできないのではないかと思うのです。行き過ぎた場合は、当然、回り道して戻ってきて、その目的地に着くというようなことをすると思うのですが、少し急ぎ過ぎたのか、交通量が少なくてそのようにしたのか、その辺の状況の説明をお願いします。あと、先ほどの安全対策の話の中で、安全作業マニュアルにのっとって指導を行ったということですけれども、このような場合、マニュアルの作業を怠ったことが原因だろうと思うので、その辺も含めて改めて教えてください。 ○総務課長(湯川康生君) 事故の当時の状況と原因についてです。戸別訪問収集ということで、高齢者のみの世帯、あるいは障害者のみの世帯で、集積所にご自身でごみが出せない方のところを回って収集するという業務の最中でございました。この日の作業は、南麻布地域から白金地域の地域を70軒回るという業務の中の午前中の事故でございました。ルートとしては、四之橋から白金商店会を抜けて、今回の事故現場の白金北里通りに右折して曲がっていったということです。職員に確認をしましたところ、当日は土曜日でしたので、平日と比べて交通量が少ないという認識があったということと、この事故を起こす直前の三光坂下の交差点の信号のところで、一度停車しているのですけれども、そのときに後ろを見たところ、後続車が近づいていなかったというような思い込みもあって、事故を起こしてしまったと聞いています。  行き過ぎてしまったときに、ハッとして一旦停止したのですが、本来であれば、路肩に寄せるですとか、ハザードランプをつけた上で、仮にバックするにしても後方確認が必要だったと思いますが、そこを慌ててしまって、サイドミラーでの確認はしたようなのですが、おそらく後続車がかなり近づいていたので、サイドミラーでは認識できずに、そのままバックしてしまったような状況でございます。マニュアル等では、車道上でバックするということは想定されておりません。通常、バックする際には、同乗している職員がおりて誘導するということになっていますし、今回のこの通りですと、なかなか路肩につけるのも難しい状況があるので、迂回して、もう一度このルートに入るということが必要だったとみなとリサイクル清掃事務所から聞いております。 ○委員(熊田ちづ子君) 今の説明のとおりだと、原因ははっきりしていると思います。危ないと思ったとき、人間の体は守ろうという反応をしますけれども、後ろの車の運転手は、まさかそのようなところでバックしてくるなどということは想定していないので、無防備の状態で腰を痛めたのではないかと思います。本当に気をつけていただきたいのと、運転に従事されている方の安全対策は日ごろから行っているようですけれども、やはりこのような事故があったということを受けて、引き締めていただきたいと思います。  それで、1点確認したいのですけれども、資料の損害賠償額のところで、治療費については全額を負担するわけです。ただ、慰謝料のところで、治療期間は120日、実通院日数はそのうちの32日間ということになっていますけれども、各損害項目についての説明のところで、64日間という数字があるのです。慰謝料等の判断基準があるのだと思いますが、これはどのように考えるのかを教えてください。 ○総務課長(湯川康生君) 自賠責保険で算定式がございます。この4,200円というのは自賠責保険の支払基準ということで、単価になりまして、これに実通院日数32日掛ける2をします。傷害の慰謝料を算定する際の日数のカウントの仕方としては、実通院日数を2倍にしたものと、治療期間を比べて少ない方を採用するという計算式がございまして、今回は32日を2倍した64日が、治療期間120日より短いということで、64日という積算をしているものでございます。 ○委員長(林田和雄君) ほかにご質問等はございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) 質問はないということでございますので、質疑はこれにて終了とさせていただきます。  それでは、これより採決に入りますが、簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、「区長報告第3号 専決処分について(損害賠償額の決定)」について、報告のとおり了承することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、本件は満場一致をもって了承すべきものと決定いたしました。  次に、審議事項(2)「区長報告第4号 専決処分について(損害賠償額の決定)」について、報告のとおり了承することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、本件は満場一致をもって報告のとおり了承すべきものと決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) 次に、審議事項(3)「区長報告第5号 平成29年度港区一般会計予算繰越明許費繰越計算書」を議題といたします。  理事者の説明をお願いいたします。 ○財政課長(荒川正行君) ただいま議題となりました審議事項(3)「区長報告第5号 平成29年度港区一般会計予算繰越明許費繰越計算書」につきまして、ご説明いたします。  初めに、繰越明許費についてご説明させていただきます。地方自治法第213条におきまして、歳出予算の経費のうち、その性質上、または予算成立後の事由に基づき、年度内にその支出を終わらない見込みのあるものについては、予算の定めるところにより、翌年度に繰り越して使用することができるとされてございます。これにより、翌年度に繰り越して使用することができる経費を繰越明許費としてございます。  今回ご報告いたします繰越明許費は、平成29年度の歳出予算を平成30年度に繰り越して使用することにつきましては、平成29年第3回定例会におきまして議決いただきました経費でございます。  地方自治法施行令第146条では、翌年度に繰り越した経費は翌年度の5月31日までに繰越計算書を調製し、次の議会において報告しなければけらないと規定されてございます。そのため、第6款産業経済費につきまして、地方自治法施行令第146条第2項の規定に基づきまして、区長報告第5号としてご報告するものでございます。
     6月18日付当常任委員会資料bU、平成29年度港区一般会計予算繰越明許費繰越計算書補足資料をごらんください。産業経済費における区内共通商品券発行支援におきまして、396万7,891円を平成30年度に繰り越してございます。繰越の理由ですが、プレミアム付区内共通商品券の発行から換金までの一連の事務が平成30年度に及ぶためです。繰越額ですが、平成29年度第3回定例会で議決いただいた金額1,164万1,000円から、平成29年度中に執行いたしました事務費など767万3,109円を差し引いた額の396万7,891円を繰り越すものでございます。財源は、全額一般財源です。  説明は以上です。よろしくご審議の上、ご了承いただきますようお願い申し上げます。 ○委員長(林田和雄君) 説明は終わりました。これより質疑を行います。ご質問等ございましたら、順次ご発言をお願いしたいと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) 1点だけ参考のために確認したいのですけれども、プレミアム付区内共通商品券の換金率はどの程度なのか、わかったら教えてください。 ○財政課長(荒川正行君) 過去3年間でいきますと、平成28年度につきましては99.5%、平成27年度につきましても99.5%、平成26年度につきましては99.4%ということで、比較的高い率で換金されているところでございます。 ○委員長(林田和雄君) ほかにご質問等はございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ほかになければ、質疑はこれにて終了といたします。  採決については、簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、「区長報告第5号 平成29年度港区一般会計予算繰越明許費繰越計算書」について、報告のとおり了承することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、本件は満場一致をもって報告のとおり了承すべきものと決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) 次に、審議事項(4)「議案第32号 港区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。  理事者から提案理由の説明をお願いいたします。 ○人材育成推進担当課長(八木弘樹君) ただいま議題となりました審議事項(4)「議案第32号 港区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」につきまして、提案の補足説明をいたします。  本案は、旅館業法の一部改正に伴い、規定を整備するものでございます。資料は、6月18日付総務常任委員会資料bV、港区職員の給与に関する条例の一部改正について、資料bV−2、港区職員の給与に関する条例新旧対照表及び資料bV−3、旅館業法の主な改正内容等について、以上の3点でございます。  それでは、資料に基づきご説明いたします。資料bVをごらんください。  項番1、条例改正の趣旨についてでございますが、旅館業法の一部改正に伴い、港区職員の給与に関する条例別表第5備考2の規定を整備するものでございます。  今回、資料要求のございました本条例改正の背景であります旅館業法の主な改正内容について、ご説明いたします。資料bV−3をごらんください。  項番1に記載のとおり、先般の旅館業法の主な改正内容は3点ございます。まず、(1)改正前の旅館業法では、ホテル営業と旅館営業は別個の営業種別と規定されておりましたが、規制緩和等を目的とした改正により、「旅館・ホテル営業」へと種別が統合されました。また、(2)、(3)につきましては、無許可営業者に対する立入検査等の権限や罰金上限額の引き上げといった措置などがなされております。  今回の港区職員の給与に関する条例の改正に関連する部分は、1点目の業種統合でございまして、項番2に、(1)から(4)まで関係する政令等の内容を記載しておりますが、例えば、これまで種別ごとに定められていた最低客室数や1客室の最低床面積が廃止または緩和されたことなどがございます。  資料bVにお戻りください。項番2、条例改正の理由等についてでございます。港区職員の給与に関する条例別表第5は、滞在する施設等の区分に応じた災害派遣手当の支給額を定めており、同表備考2において、旅館業法の規定を引用しております。項番2の最後に米印で記載させていただきましたが、災害派遣手当とは、港区で地震、暴風雨、洪水による水害などの事態が発生した際に、災害復旧等のために国や他の自治体から港区へ派遣された職員に対して支給する手当でございます。  資料が複数にわたり恐縮ですが、資料bV−2、新旧対照表下段の現行の欄をごらんください。先ほども申し上げましたが、災害派遣手当の支給額は、派遣された職員の滞在する施設等の区分に応じて決定いたします。具体的には、別表第5において、滞在する施設が「公用の施設又はこれに準ずる施設」、「その他の施設」という2つに区分されており、いずれの施設に滞在するかに応じ、滞在期間を加味した支給額を決定することとしております。この施設区分を具体的に示すための規定が、今回改正する備考2でございまして、現行では、「公用の施設又はこれに準ずる施設」とは、旅館業法第2条に規定する「ホテル営業又は旅館営業の施設以外をいう」、つまり、旅館業法第2条に規定するホテル営業または旅館営業のみ、その他の施設という区分であると規定されています。  この旅館業法を引用している箇所について、先ほど申し上げました改正後の同法の規定に応じた文言とするため、上段の改正案のとおり、旅館業法の引用条項を「第2条」から「第2条第2項」に、また、「ホテル営業又は旅館営業」を「旅館・ホテル営業」に改正いたします。  資料bVにお戻りください。項番2及び項番3につきましては、ただいまご説明いたしました内容について記載させていただいております。項番4、条例の施行期日でございますが、公布の日といたします。  以上、甚だ簡単ではございますが、港区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の説明でございます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○委員長(林田和雄君) 説明は終わりました。これより質疑を行います。質問等ございましたら、順次ご発言をお願いしたいと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) 港区の場合、「公用の施設又はこれに準ずる施設」とは、例えばどの施設が該当になりますか。 ○人材育成推進担当課長(八木弘樹君) 「公用の施設又はこれに準ずる施設」の例でございますけれども、基本的に想定されるのは、公営住宅や借り上げの賃貸住宅などと考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) わかりました。それで、災害派遣手当は、災害が起きた場合に、港区が要請してほかの自治体から来ていただくというときの費用になるわけですけれども、この金額は、例えば各自治体独自で設定しているのか。あるいは、一定の基準があって同じような金額で定められているのか。その辺はどのようになっているのでしょうか。 ○人材育成推進担当課長(八木弘樹君) 災害派遣手当の金額につきましては、各法律の施行令の中で内閣総理大臣が定める額を基準にして条例で定めるとなってございます。基本的には、その基準に準拠した形で全国の自治体一律で規定されているものと考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) わかりました。一定の同じ基準で定められているということですね。  港区が、どの機関でも結構ですけれども、このような形で職員の派遣を受け入れたという事例はあるのでしょうか。 ○人材育成推進担当課長(八木弘樹君) これまで港区において、このような形で派遣を受け入れて手当を支給した事例はありません。 ○委員(熊田ちづ子君) 先ほど、「公用の施設又はこれに準ずる施設」の例ということで、公営住宅や借り上げ住宅ということだったのですけれども、その対応として、例えば公営住宅等を何戸か確保しているということはあるのでしょうか。緊急の場合の対応ですので、港区であれば、いろいろなホテルの利用は可能なのでしょうけれども、日ごろから公営住宅を確保しているという事例があるのかどうか。 ○人材育成推進担当課長(八木弘樹君) 現状において、常時このような形で派遣を受け入れることを想定した確保はしてございません。 ○委員(熊田ちづ子君) そうすると、ホテルや旅館を想定しているということだと思うのですけれども、今回は文言の修正だけの改正で、金額の見直しはされておりません。ホテルや旅館を使用した場合、1日につき6,620円というと、港区周辺でのホテルなどを使う場合としてはやはり少ないと思うのです。この点の改善と言うか、金額を引き上げるというような声やその方法が検討されているということはありますか。 ○人材育成推進担当課長(八木弘樹君) こちらの額につきましては、先ほども申し上げましたが、国で一定の基準が示されている状況です。現時点において、特別区、その他の自治体において、額の引き上げ等について議論されたというようには考えておりません。 ○委員長(林田和雄君) ほかにご質問等はございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) 質問はないようですので、質疑はこれにて終了させていただきます。  採決は簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、「議案第32号 港区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」について採決いたします。  「議案第32号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんでしょうか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、「議案第32号 港区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) 次に、審議事項(5)「議案第40号 平成30年度港区一般会計補正予算(第1号)」を議題といたします。  理事者から提案理由の説明をお願いいたします。 ○財政課長(荒川正行君) 審議事項(5)「議案第40号 平成30年度港区一般会計補正予算(第1号)」について、ご説明いたします。お手元に先にお配りしてございます港区一般会計補正予算書をごらんください。  それでは、平成30年度港区一般会計補正予算(第1号)に沿ってご説明いたします。  2ページをごらんください。初めに、歳入歳出予算の補正です。  歳入歳出予算の補正額は7億6,843万9,000円で、補正後の歳入歳出予算の総額は1,396億4,843万9,000円となります。  続きまして、債務負担行為の補正です。規定の債務負担行為の追加でございます。内容は後ほどご説明いたします。  3ページをごらんください。第1表歳入歳出予算補正です。歳入予算の補正額の内訳は、国庫支出金が6,399万9,000円の増、都支出金が3億1,929万3,000円の増、繰入金が6,849万1,000円の増、繰越金が3億2,465万6,000円の増となり、歳入補正額の合計は7億6,843万9,000円の増額です。  次に、4ページをごらんください。歳出予算の補正額の内訳です。総務費については、徴税費を2億4,000万円増額いたします。民生費については、児童福祉費を4億5,416万2,000円増額いたします。教育費については、小学校費を1,265万8,000円、中学校費を6,161万9,000円、それぞれ増額いたします。  以上、歳出補正額の合計は7億6,843万9,000円の増額です。  5ページをごらんください。第2表債務負担行為補正です。債務負担行為の追加が2件でございます。まず、南麻布一丁目都有地賃借については、期間を平成30年度から平成60年度、限度額を1億1,512万7,000円として、赤坂中学校仮設校舎賃借については、期間を平成31年度から平成34年度、限度額を1億2,096万円として、それぞれ追加するものでございます。  続きまして、平成30年度港区一般会計補正予算(第1号)説明書に沿ってご説明いたします。  2ページ、3ページをごらんください。こちらは歳入歳出予算事項別明細書の総括でございます。内訳は、歳入歳出とも、先ほど予算書でご説明したとおりです。  5ページからが歳入の説明になります。  6ページをごらんください。国庫支出金の補正額は6,399万9,000円の増額です。  項2、国庫補助金については、保育対策総合支援事業費として6,399万9,000円を増額しております。  次に、都支出金の補正額は3億1,129万3,000円の増額です。  項2、都補助金については、待機児童解消支援事業費として2億4,871万4,000円、保育助成促進事業費として6,257万9,000円をそれぞれ増額しております。  次に、繰入金の補正額は6,849万1,000円の増額です。  項1、基金繰入金については、子育て王国基金繰入金として6,849万1,000円を増額しております。  次に、繰越金の補正額は3億2,465万6,000円の増額です。  以上が歳入の補正です。  続きまして、9ページからが歳出の説明です。  10ページをごらんください。総務費の補正額は2億4,000万円の増額です。  項2、徴税費については2億4,000万円を増額しております。内容は、過誤納還付金等を増額するものです。  12ページをごらんください。民生費の補正額は4億5,416万2,000円の増額です。  項2、児童福祉費については4億5,416万2,000円を増額しております。内容は、保育施設誘致促進事業を増額するものです。  14ページをごらんください。教育費の補正額は7,427万7,000円の増額です。  項2、小学校費については1,265万8,000円を増額しております。内容は、小学校特別支援学級就学奨励及び小学校就学援助をそれぞれ増額するものでございます。  16ページをごらんください。項3、中学校費について、6,161万9,000円を増額しております。内容は、中学校特別支援学級就学奨励、中学校就学援助費及び赤坂中学校仮設校舎設置をそれぞれ増額するものです。  以上が歳出の補正です。  続きまして、18ページをごらんください。こちらは債務負担行為支出額予定調書です。南麻布一丁目都有地賃借については、限度額を1億1,512万7,000円、期間を平成30年度から平成60年度、財源を特定財源1億1,139万2,000円、一般財源373万5,000円としております。  赤坂中学校仮設校舎賃借につきましては、限度額を1億2,096万円、期間を平成31年度から平成34年度、財源は一般財源1億2,096万円としてございます。  以上が平成30年度港区一般会計補正予算(第1号)の内容の説明でございます。  続きまして、議案第40号平成30年度港区一般会計補正予算(第1号)に関連いたしまして、補足説明資料を調製いたしましたので、ご説明いたします。平成30年6月18日付当常任委員会資料bWをごらんください。今回の補正予算に関連する保育施設などにつきまして、開設予定日、種別、施設名称、所在地、定員を一覧でまとめた資料として調製いたしました。  補正予算についての説明並びに補足資料の説明は以上です。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願いいたします。 ○委員長(林田和雄君) 説明は終わりました。これより質疑を行いたいと思います。ご質問等ございましたら、順次ご発言をお願いしたいと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) まず、保育園の施設について伺います。今回、時間の関係で設置予定の場所の視察をすることはできなかったのですけれども、資料bWの所在地のところで、1階から3階とか、1階と2階ということになっていますが、ビルの一画なのでしょうか。それから、ビル内にある保育園で言えば、夏のプールの利用場所等の確保が難しいなど、いろいろな課題があるわけですけれども、今回の補正予算で来年開設の準備をされているところについて、プールは確保できる状況にあるのかどうか教えてください。 ○財政課長(荒川正行君) まず、今回、3園ございますが、ふたばクラブ東麻布保育園につきましては、1階から3階まで全てを保育園で使うということになっています。水遊びなどにつきましては、水遊びの道具を持参して近隣の公園などを利用する予定になっております。  続いて、えほんのもり白金台保育園ですけれども、こちらは全体で7階建ての建物でございます。そのうちの1階と2階部分を保育園として使って、3階から6階につきましては賃貸住宅、7階は建物のオーナーの方のお住まいということになっています。水遊びにつきましては、敷地内に駐輪場があるのですけれども、そちらで簡易プールなどを使って夏の水遊びをするところでございます。  最後に、たかなわさくらほいくえんですが、4階建ての建物のうち、1階から3階までを保育園として使う予定になっています。水遊びにつきましては、園内にウッドデッキを整備するということで、こちらでビニールプールなどを使用して水遊びをするということでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 保育園に入れない方たちがたくさんいらっしゃるので、整備を進めていかなければいけないということと同時に、やはり保育の環境の確保も当然必要ですので、その観点でお願いしたいと思います。  平成29年第4回定例会のとき、当常任委員会で、新しくできる保育園などの視察に行きました。その際に、少しスロープがきついということで、開設までには改善してほしいというお願いもしていたのですけれども、そのままの状態で開設されました。その後、職員の方にお話を聞く機会があったのですけれども、子どもたちを何人か外に連れ出すときのバギーは、大きい四、五人乗りのものだと、何人もの保育士で押さないとなかなか難しいという話を聞いています。通常のときは何とか頑張っているのでしょうけれども、いざ災害などで避難しなければいけないというときはかなり厳しいと思います。オーナーがいるところを借りているのですから難しいかもしれませんが、何か改善策をぜひ検討していただきたいとお願いしておきます。  それから、今回、私どもが何度も議会で取り上げてきました就学援助の入学準備金の引き上げが行われます。これは確認ですが、ことし4月に入学した子どもについては、既に前倒しの支給がされておりますので、会計年度で言えば前年度の会計で支出されている部分になると思いますが、その方たちへの不足分の遡及がされると。それから、来年度の入学生については、前倒しの支給は今年度会計でやるということで、補正が組まれていると思うので、その内訳を教えてください。 ○財政課長(荒川正行君) 今回の就学援助の関係ですけれども、今、熊田委員からお話があったとおり、平成30年4月に入学する方については、平成30年2月に支給してございますので、その方には差額を7月に支給いたします。それと、平成30年4月に、例えば転入されたり、所得の判定の基準で新たに対象になったような方については、今回、改正された額で支給いたします。さらに、平成30年度当初予算については、平成31年4月入学の方の前倒し支給、2月ごろに支給する分も見込んでいたのですが、単価が上がったことによりまして、その分も含めて、今回、補正で対応させていただくところでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) わかりました。そのような形で実現されたということで非常によかったわけですけれども、この引き上げをめぐっての東京都との関係で言えば、非常に解せない状況があったと思うのです。担当の皆さんも非常に困っていたと思うのですが、これまでもずっと財調単価を基準にしてきたので、なかなかできないということで、議会にも何度も答弁されていました。財調での見直しをしてもらうように、区からも働きかけると、教育委員会などの会議の中でやると、港区から発信するということでしたけれども、協議が整わない、今年度の財調協議ではだめだと、引き上げが難しいということで、議会側にも答弁されていたわけです。しかし、「平成30年度都区財政調整」という冊子が送られてきて、それには国基準よりも引き上がった金額で載っていたということで、急遽このような形になったと。もちろん、小学生、中学生の当該の方たちにとっては非常に朗報です。行財政等対策特別委員会などで私たちは意見をいろいろ言うわけですけれども、そのような中で今回の東京都のやり方は、区と東京都との信頼性、区議会側との信頼性にもかかわります。協議は関係なく冊子が決定事項であれば、何のために協議をしているのかということで、皆さんもいろいろ思いはあると思うのです。今回のことに対して、協議を進めていく、お互いの信頼を培っていくという上では、やはり意見をきちんと述べて、このような形にならないようにするべきだと思います。この間、港区がこの問題について東京都への働きかけた内容というか、改善点、意見など、どのような取り組みをされたのかを教えてください。 ○財政課長(荒川正行君) 今回のこの決定につきましては、我々としても寝耳に水というような状況です。非常に真摯に協議をしてきた中で、そもそも協議自体がどうなのかということで、まず東京都区政課に直接的に、今回の経緯、内容、我々区側の立場について申し述べさせていただいております。さらに4月の特別区財政課長会でも、東京都に、今後このようなことがないようにということで強く要望しております。これから平成31年度都区財政調整協議が始まるわけですけれども、機会を通じてこのようなことが起きないように、十分な情報提供をしてもらうように、強く申し述べていきたいと考えてございます。 ○委員長(林田和雄君) ほかにご質問等はございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) なければ、質疑はこれにて終了といたします。
     採決は簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、「議案第40号 平成30年度港区一般会計補正予算(第1号)」について採決いたします。  「議案第40号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、「議案第40号 平成30年度港区一般会計補正予算(第1号)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) 次に、審議事項(6)「議案第41号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築工事)」、審議事項(7)「議案第42号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築に伴う空気調和設備工事)」、審議事項(8)「議案第43号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築に伴う給排水衛生ガス設備工事)」を一括して議題といたします。  理事者から提案理由の説明をお願いいたします。 ○契約管財課長(吉田宗史君) ただいま議題となりました議案第41号から議案第43号までの3議案につきまして、一括して提案の補足説明をさせていただきます。これらの3議案は、芝五丁目複合施設新築工事と、新築に伴います関連工事の空気調和設備工事及び給排水衛生ガス設備工事の請負契約につきまして、ご承認をいただくものです。  まず、議案第41号をごらんください。工事の名称は、芝五丁目複合施設新築工事です。この契約は、平成30年5月31日、制限を付した一般競争入札により落札、決定をみたものです。工事の規模は、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、地下1階、地上12階建て、延べ面積が1万8,323.80平方メートルです。契約の金額は、85億8,600万円で、契約締結日は契約承認の日。工期は、契約締結日の翌日から平成33年11月26日までです。契約の相手方は、東京都港区芝浦一丁目1番1号浜松町ビルディング6階、イチケン・徳倉・田中建設共同企業体で、東京都港区芝浦一丁目1番1号浜松町ビルディング6階、株式会社イチケン東京支店常務執行役員支店長、佐々英昭氏、東京都港区高輪三丁目19番23号、徳倉建設株式会社東京支店常務執行役員支店長、山下信夫氏、東京都港区西新橋三丁目5番2号西新橋第一法規ビル5階、田中建設株式会社東京支店常務取締役支店長、渡邉英樹氏の3者により構成されます建設共同企業体(JV)です。工事の概要につきましては、後ほど施設課長からご説明申し上げます。  次に、平成30年6月18日付総務常任委員会資料bXの補足資料を調製いたしましたので、ごらんください。表紙をおめくりいただきまして1ページ、入札経過調書です。本件には、2者が入札申し込みをされ、最低価格による入札者を落札者としております。なお、入札申込者のうち1者が辞退しております。  次に、議案第42号をごらんください。芝五丁目複合施設新築に伴う空気調和設備工事につきまして、ご説明いたします。  この契約は、平成30年5月31日、制限を付した一般競争入札により落札、決定を見たものです。契約金額は8億5,089万2,040円で、契約締結日は契約承認の日、工期は契約締結日の翌日から平成33年11月26日までです。契約の相手方は、東京都港区芝浦四丁目15番33号、第一設備工業株式会社代表取締役社長、坂上清人氏です。工事の概要につきましては、後ほど施設課長からご説明申し上げます。  次に、資料bX、2ページの入札経過調書をごらんください。本件には、2者の入札申し込みがありましたが、1者が最低制限価格割れとなり、記載のとおり、第一設備工業株式会社を落札者としております。  次に、議案第43号をごらんください。芝五丁目複合施設新築に伴う給排水衛生ガス設備工事につきまして、ご説明いたします。  この契約は、平成30年5月31日、制限を付した一般競争入札により落札、決定を見たものです。契約金額は5億7,348万円で、契約締結日は契約承認の日、工期は契約締結日の翌日から平成33年11月26日までです。契約の相手方は、東京都港区芝四丁目10番3号、川本工業株式会社東京支店取締役支店長、鴨志田哲氏です。工事の概要につきましては、後ほど施設課長からご説明申し上げます。  次に、資料bX、3ページの入札経過調書をごらんください。本件には、2者が入札申し込みをされ、最低価格による入札者を落札者としております。なお、入札申込者のうち1者が辞退しております。  私からの説明は以上でございます。工事概要につきましては、施設課長からご説明させていただきます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○施設課長(大森隆広君) それでは私から、工事概要につきましてご説明させていただきます。説明につきましては、議案第41号の参考資料及び6月18日付当常任委員会資料bXをごらんください。  まず、議案第41号の参考資料の1ページ、案内図をごらんください。計画地につきましては、JR田町駅から西に約300メートルに位置した国道15号線の札の辻交差点に面しました、ほぼ長方形の土地で、敷地面積は2,291.85平米でございます。地名地番表示では、芝五丁目606番1、606番5となります。施設の規模につきましては、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、地下1階、地上12階、塔屋2階の建物で、延べ床面積は、表にございますように、全体で1万8,323.8平米でございます。基準容積率700%に対しまして、約653%といった非常に容積率の高い建物でございます。  次に、資料bX、4ページをごらんください。左側の断面構成図でお示ししてございますけれども、この複合施設につきましては、区の産業と学びを支える新たな拠点として、(仮称)港区立産業振興センターと、新三田図書館が複合した施設に加えまして、活用可能床を整備し、区民のさまざまなニーズに対応し、幅広い世帯の方々の来場が期待できるものと考えてございます。  それでは、建物の構成についてご説明させていただきます。2階、3階部分につきましては、活用可能床です。専用の床面積としましては約1,600平米でございます。また、2階は本建物の敷地境界から4メートルセットバックいたしまして、田町駅西口・札の辻交差点周辺地区まちづくりガイドラインで示された、幅4メートルのペデストリアンデッキを計画いたしました。この計画によりまして、まちににぎわいを演出し、歩行者の安全や利便性など、地域に貢献できるものと考えてございます。  4階から7階につきましては、新三田図書館です。こちらは専用の床面積約4,800平米を配置してございます。1階からエスカレーターでアクセスできるというように計画いたしました。  最後に、8階から11階につきましては、(仮称)港区立産業振興センターです。専用床面積で約5,300平米でございます。この施設の特徴となります多目的ホールは、天井高が必要なため、構造的負担の軽減から、最上階に計画したものでございます。  右側の配置兼外構図をごらんください。配置計画につきましては、歩行者や車の往来が非常に多い状況を踏まえまして、安全・安心に配慮した配置計画といたしました。メインエントランスにつきましては、前面道路の横断歩道からの視認性を考慮し、建物の中央に配置しております。駐車場と駐輪場については、安全面から出入口を離しました。駐車場出入口につきましては、横断歩道からの離隔距離を確保すべく、敷地の左側に配置したものでございます。その東側の敷地境界線付近には、マンホールトイレ4カ所、標準のトイレが3カ所、だれでもトイレ仕様1カ所を整備いたします。  それでは、各階の平面プランについてご説明します。議案の参考資料の2ページをごらんください。地下1階平面図でございます。こちらの階には、附置義務台数388台に対応しました機械式の駐輪場402台分、防災備蓄倉庫80平米、非常用発電設備のためのオイルタンク室として、特A重油1万4,000リットルの貯蔵を計画してございます。  3ページをお開きください。1階平面図でございます。中央に位置しましたエントランスホールから総合案内、観光情報コーナー、エレベーターホール、そしてエスカレーターなど、視認性のよい場所に配置してございます。西側には駐輪場といたしまして、一般用24台、サイクルポート10台の平置きスペース、そして管理室を配置してございます。一方、東側でございますけれども、駐車場を配置いたしまして、52台分の機械式の駐車場と荷捌き等スペース、平置き3台、道路側に7台分のバイク置き場を計画いたしました。南側でございますけれども、管理者出入口には防災センターを配置しまして、利用者と管理者側の動線を明確に分離した計画といたしました。  4ページをお開きください。2階平面図でございます。この階と3階には活用可能床を計画いたしました。2階にはペデストリアンデッキ利用者用の出入口を設けてございまして、施設の利便性を高めております。また、地上部分との接続は、東側、図面の右側でございますけれども外階段を、左側の西側には15人乗り用のエレベーターを計画いたしました。  なお、全ての階の平面的な特徴でございますけれども、南北方向、図面の縦方向約20メートル、東西方向、図面の横方向約50メートルについて、柱のない空間になってございます。これによりまして、将来の用途やプラン変更に非常に自由度の高いプランニングが可能となります。  また、耐震性能につきましては、制震構造を採用することで、十分な耐震性を担保した設計となっております。  なお、活用可能床の工事範囲につきましては、法的に必要な仕上げと設備のみといたしまして、その他はテナントの自己負担ということでございます。  6ページをお開きください。4階平面図でございます。4階から7階までが新三田図書館となります。4階は図書館のメインエントランスで、1階からエスカレーターが接続されまして、また区民アンケートで要望の高かった飲食コーナー約30席分を計画してございます。開架書庫エリアでは、雑誌、新聞閲覧スペースや視聴覚エリアなど、約5万7,000冊の蔵書を計画してございます。  7ページをお開きください。5階平面図でございます。開架書庫エリアでは、パソコン利用や電子書庫コーナー、また(仮称)港区立産業振興センターとの連携を強化したビジネス支援関連書籍など、約7万1,000冊の蔵書を計画してございます。また、個人学習室30席を計画してございます。  8ページをごらんください。6階平面図でございます。このフロアにつきましては、青少年及び子ども向けのエリアということで、開架書庫エリアでは、児童書など約3万冊の蔵書を計画してございます。西側には、8人程度のグループに対応したグループ学習室を3室、また、図書館主催のイベントにも対応した3分割が可能な集会室を計画してございます。  9ページをお開きください。7階平面図でございます。このフロアにつきましては、図書文化財課の事務室をはじめとした管理諸室、また一般保管約19万6,000冊、重要保管約6万4,000冊、合計いたしまして約26万冊収蔵できる閉架書庫を計画してございます。  10ページをお開きください。8階平面図でございます。この階から11階までが(仮称)港区立産業振興センターのエリアとなります。このフロアでは、区内中小企業の振興にかかわる団体である商工会館、港区観光協会、勤労福祉会館の事務室、区内中小企業のための融資の斡旋を行う相談ブース5カ所と事務室などを計画してございます。また、各階のロビーにつきましては、ゆったりと開放的で明るい空間といたしまして、待合スペースとして使用したり、パンフレットを置いたりと、さまざまな使われ方を期待して計画したものでございます。  11ページをお開きください。9階平面図でございます。ロビーを介しまして西側のビジネスサポートファクトリーは、事業者、企業者、志願者などがアイデアを具現化、試作品を作成する作業室で、木工器具、3Dプリンターなどを設置する予定でございます。一方、東側のコワーキングスペースにつきましては、異業種間の交流・連携の構築、利用者間のコミュニティスペースとして、座席を個人に割り当てることなく共用してご利用いただける座席数約30席、飲食スペースなどを計画してございます。  12ページをお開きください。10階平面図でございます。このフロアは、8人から100人程度の幅広い利用に対応いたしました7つの会議室と、手芸、アクセサリーの作製、またヨガ、ダンス、卓球など軽運動ができる部屋のワークルームを2部屋計画してございます。  13ページをお開きください。11階平面図でございます。このフロアでは、眺望も楽しめる開放的な大小の多目的ホールを計画してございます。西側、図面の左側でございますけれども、多目的ホール(小)は125名収容できまして、各種セミナーや講演会、図書館の映画上映、ミニコンサートなどの利用を想定してございます。一方、東側の多目的ホール(大)は最大300人が収容でき、中小企業の総会、懇談会、表彰式、展示会など、幅広い利用を想定してございます。また、ロビーと隣接した壁につきましては、可動間仕切りを採用することで、多様な使い方が可能と考えてございます。  14ページをお開きください。12階平面図でございます。この階は、機械室、消防用の設備室としての消火機器、防災備蓄倉庫など管理用のスペースを計画してございます。  15ページをお開きください。塔屋階平面図でございます。塔屋1階の平面図では、港区みどりを守る条例に基づく屋上緑化を280平米設けてございます。そのほか、電気や空調に関する各機械、太陽光発電パネル、非常用発電設備、そしてヘリサインなどを計画しているものでございます。  以上が平面計画となります。なお、各階共通でございますけれども、バルコニーを設けてございまして、設備機器や設備の配管等のスペースとして活用し、建物のメンテナンスや改修工事に配慮したものでございます。  6月18日付資料bXの5ページをお開きください。完成イメージ図でございます。前のテーブルには、ご参考として模型を置かせていただきました。この建物の外観デザインでございますけれども、建築の伝統的な手法となります三層構造を採用してございます。まず、基壇部となります1階から3階でございます。緑の潤いとにぎわいを創出するために、柱部分に壁面緑化を設けたり、また開口部は解放感のあるデザインにしてございます。次に、中層部となります4階から10階でございます。こちらにつきましては、周辺の建物との景観の調和を意識した格子状のデザインとしてございます。垂直ルーバーにつきましては、西日の遮蔽効果を兼ねたものでございまして、また、水平ルーバーは南中時の日除け、また、メンテナンス時の作業床として利用するなど、デザインと機能を兼ね備えた計画としたものでございます。  最後に、頂部となります11階でございます。この建物の特徴的な機能であります多目的ホールがあることから、カーテンウォールでシンボル性の高いデザインといたしまして、開放的なガラス面から景観も楽しめるようになってございます。また、ご参考でございますけれども、資料左下に夜間イメージということで、ライトアップもすることによって、日中問わず港区の新たなランドマークになるということを期待してございます。  また、その隣が内観のイメージでございます。1階のエントランスと11階の多目的ホール(大)をお示ししてございますけれども、内装には、床、壁、天井に協定木材を使用いたしまして、みなとモデル二酸化炭素固定認証制度アップグレード値1を予定してございます。  議案の参考資料の16ページをお開きください。各方面から見た立面図でございます。右側の北側立面図は、第一京浜から見た立面図でございます。  17ページをお開きください。南側立面図でございます。こちらはJRの線路側、また、民間の高層の建物から見た立面図でございまして、各階バルコニーに配置いたしました室外機の目隠しということで、外側にルーバーを設置いたしました。  18ページをお開きください。断面図でございます。この建築物の高さにつきましては、58メートルでございます。塔屋部分を含めますと67.03メートルになります。  非常に多岐にわたる資料で、説明で長くなり恐縮でございます。以上が工事概要となります。  最後に、この工事の施工でございます。計画地における歩行者と車の往来が多いということから、工事では仮設計画が非常に重要と認識してございます。そのためには、詳細な揚重方法、資材置き場、ゲートの位置など、工事の効率化も視野に入れながら、さらには安全対策を十分講じた工事を実施してまいりたいと考えてございます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますよう、よろしくお願いいたします。 ○委員長(林田和雄君) 皆さん、図面だけでわかりましたか。この模型を見てから質問しますか。後ろの方だと見えないでしょう。 ○施設課長(大森隆広君) 正面が第一京浜沿いでございます。先ほどご説明させていただきましたが、方位が西側に振れているものですから、正面に西日が大きく入ってくるということでございますので、縦にルーバーを施して西日を遮蔽していこうと。また、南側も南中時の日が入りますので、水平ルーバーをつけて日除けをしていこうと。水平ルーバーを設けることによって、窓の清掃やいろいろなメンテナンスに寄与するということで、デザインだけを追いかけるのではなくて、機能も兼ね備えていこうということでございます。  それと、最上階に多目的ホールがございまして、こちらはカーテンウォールで非常に大きなガラス面がございます。方立てといいますか、無目で木立をイメージしたということで、白い無目が真っすぐではなくて斜めに立っています。都会なのですけれども、木立の中にある多目的ホールというような思いを込めたと。また、中は協定木材を床、壁、天井にふんだんに使っていますので、外から見ると都会なのですが、木立の中に囲まれたホールがあるというようなデザインをさせていただきました。  周辺の建物についてですが、裏側に非常に高い、160メートルぐらいあるマンションと、隣が民間の大手のビル、株式会社バンダイナムコホールディングスのビルがございまして、今回のこの計画をすることによって、第一京浜に栓をしてしまうような形になってしまいますので、外観のデザインについては、この3つの建物を調和のとれたデザインにしていこうと。奇しくも周りの建物がこのような縦ルーバーと横ルーバーと垂直的なデザインをした建物でございますので、この3つがけんかすることなく、非常にバランスのとれた建物になっているというように考えてございます。  また、先ほど、JR側の線路側についてもご紹介させていただきましたけれども、今回の施設の特徴といたしましては、バルコニーを全部ぐるりと回していまして、そちらに室外機を置いたり、機器を置いていくと。ただ、機器をそのままですと、南側の建物に景観上非常によろしくないし、また、住宅もあるということなので、その辺はルーバーといいますか、有孔折板を使って、孔があいた鋼板でございますけれども、そちらを施して、いかにも手を抜いたデザインにならないように、ご配慮させていただいたといったところでございます。 ○委員長(林田和雄君) ペデストリアンデッキのご説明をお願いできますか。 ○施設課長(大森隆広君) 田町駅西口・札の辻交差点周辺地区まちづくりガイドラインで示されました、幅4メートルのペデストリアンデッキですが、将来的にはここをずっと田町駅の西口までつながっていくというところでございます。  今回、我々の工事の中では、この敷地の建物でできる範囲までデッキを設えるということで、こちらの再開発側ができますと、この横断歩道とデッキがつながっていくといったところでございます。ですから、このガイドラインに沿って、まちづくり部門が誘導していくことによって、将来的にはこれがずっと田町駅までつながっていきます。朝ですと、サラリーマンなど人がかなり多く流れていますけれども、ペデストリアンデッキがあることで分散する、非常にスムーズな通行ができるというように考えてございます。  説明は以上でございます。 ○委員長(林田和雄君) 説明は終わりました。これより質疑を行いたいと思います。ご質問等ございましたら、順次ご発言をお願いしたいと思います。 ○委員(うかい雅彦君) 2階と3階が活用可能床ということですけれども、どのような形を想像していらっしゃるか。例えば、食品のアーケードになさるのか、それとも全部を1つのオフィスとして貸すのか、その辺はどのようにお考えでしょうか。 ○用地・施設活用担当課長(山田康友君) 活用可能床の中で実現していく機能につきまして、昨年7月24日の総務常任委員会でも報告させていただいておりますが、大きく分けて2つございます。  1つは、地域のにぎわいにつながるように、飲食機能、生鮮食品等の物販機能、イベント等が自由に展開スペースを設けることでございます。もう1つは、区と全国地域との連携を進めるために、全国各地域のPRをしたり、全国の皆様が活動ができるような場を設けるということでございます。  これらの機能を2階、3階を使いまして、活用可能床全体を一体的に管理運営できる事業者を、今年度、公募によりまして選定していく予定でございます。個別のいわゆるエンドテナントといわれるお店につきましては、運営事業者を決定した後に協議して決めていく予定でございます。 ○委員(うかい雅彦君) たしか、芝五丁目保育室は、開設予定の新橋保育室に移すということで、こちらの施設に保育施設は設けないということですけれども、三田五丁目の再開発が今度始まるわけです。そこにまた大規模なマンションが建った場合、余計な心配であればいいのですけれども、やはりまた保育需要が増えた場合に、活用可能床を保育施設に変更することは、契約してしまった以上はなかなか難しいのでしょうか。可能なのでしょうか。 ○用地・施設活用担当課長(山田康友君) 今回の2階、3階の活用可能床につきまして、全体が新三田図書館と(仮称)港区立産業振興センターの複合施設でございまして、施設単体でも年間およそ87万人の方が来場される建物の中にございます。また、周辺の地域の開発によりまして、今後、多くの方が来場する可能性があります。その2階、3階でございますので、大変価値が高い床でございます。ここにつきましては、区の歳入増に、税外収入確保のために使っていくということを決めてございます。 ○委員(うかい雅彦君) いや、そうではないです。(仮称)港区立産業振興センターということで、産業を集約したビルであるということは十分承知している中で、それでも子育てを支援している区だというところもあってもいいのかなと思いました。もう決まって進んでいる計画でありますので、ここでとやかく言う話ではないのかもしれないですけれども、やはり柔軟性を持って考えていただけたらということで、発言させていただきました。よろしくお願いいたします。 ○委員長(林田和雄君) そのような話があったということを所管課にきちんと伝えるということでいいですか。 ○用地・施設活用担当課長(山田康友君) 今、うかい委員からのご指摘もございましたとおり、周辺の保育需要を見ながら、今後、保育園の設置も考えていく必要があるというご意見があったことを所管課に伝えてまいります。 ○委員(うかい雅彦君) ありがとうございます。 ○委員(榎本茂君) 駐輪場について質問させてください。1階から入って、地下1階の半分は全て機械式の駐輪場ということなのですね。 ○施設課長(大森隆広君) 議案の参考資料の3ページ、1階平面図を見ていただきますと、建物の左側、西側でございますけれども、自転車の駐輪場がございます。こちらから入って、地下1階の約半分ぐらいのスペースを使うのですけれども、402台分の機械式駐輪場がおさまっております。 ○委員(榎本茂君) 大きなスペースを駐輪場にするということですけれども、今、自転車は所有しないという時代が一気に、ここ二、三年で急激に浸透してきていて、シェアする時代に今なってきていて、この傾向はさらに加速していくのだと思うのです。うちのマンションでも駐輪場がどんどん解約されていって、スペースが余っています。そのかわり、区が今、隣区と合同でやっている自転車シェアリングが進んでいるのかと。きのう、私の妻も登録したらとても簡単だったということでした。登録して、暗証番号をもらって、誰でも乗り捨てができるという、自転車を自分で所有する時代ではなくなってきてしまったのかと。自動車もそのような傾向が最近あって、カーシェアリングもどんどん進んでいますけれども、駐輪台数402台というのは、区の条例で決められている割合でつくられるのでしょうか。 ○施設課長(大森隆広君) こちらの駐輪台数402台につきましては、港区自転車等の放置防止及び自転車駐車場の整備に関する条例に基づく駐輪台数ということでございます。 ○委員(榎本茂君) 条例に基づく台数を求めると、地下1階の半分ぐらいが駐輪場になって、そのぐらいのスペースを使わなければいけない、地上においてもそこそこのスペースを駐輪場に使わなくてはいけないと。時代が急激に舵切りされている中で、これは条例で決まっているから仕方がないとは思うのですけれども、担当部署に今後の運用なども見た上で、区としても条例を柔軟に運用するような検討に入る時期が来ているのかと、このスペースを見ると強く感じるのです。杓子定規にこの条例を当てはめていくと、建物ができ上がってしまってからでは修正がきかないというようなことになるのかと、このスペースを見てそう思いました。この駐輪場の利用状況を見ながら、ぜひともご検討いただきたいと思います。  あと、協定木材について質問したいのですけれども、協定木材の産地を教えていただけますか。 ○施設課長(大森隆広君) 設計段階では、どこの協定木材ということではなく、港区と提携している協定木材を使用するということでございます。実際の産地につきましては、事業者が決まりまして、事業者が港区の協定木材の中から産地を決めるといったことになると思います。 ○委員(榎本茂君) ありがとうございます。これは国産ですよね。港区に飛んでくる花粉の大半は三多摩地区から飛んできまして、個人的な希望といたしましては、三多摩の木材を使っていただきたいということを強く要望させていただきます。一本でも多く三多摩の杉の木を切っていただきたい。  次に、災害時の利用について質問させてください。先ほど、オイルタンク室には特A重油1万4,000リットルを貯蔵するとのことでしたが、これも72時間対応での算出なのでしょうか。 ○施設課長(大森隆広君) 72時間に対応したオイルタンクの量ということでございます。 ○委員(榎本茂君) 発電能力について、もしスペックがわかったら教えてください。 ○施設課長(大森隆広君) 今回、非常用発電機を使って供給する範囲が非常に多うございます。1万8,000平米を超える建物でございまして、ディーゼル発電機については750キロVAでございます。こちらを非常用エレベーターや消火設備、排気ファン、誘導灯等々に使用すると。そして保安負荷、これは災害時に使われるものということで、排水や給水ポンプ、廊下や各室の照明、これらは全てということでなく、部屋によって50%だったり、30%だったり、またはコンセント、一部換気、排気ファンなどに利用するといったところで、1時間当たり200リットル必要でございます。それを計算していきますと、1万4,000リットルが必要ということでございます。 ○委員(榎本茂君) 特A重油を使用するとのことですが、きのうもお話ししたオイルの使用推奨期限、食料品の賞味期限に相当するものが、これは3カ月と計算されているようで、3カ月おきの交換をと経済産業省がそう言っています。今後の運営で、その3カ月を守るのか、半年にするのか、1年にするのか。セジメントが増加して連続稼働が途中でできなくなる、つまり、毎年の検査ではエンジンが動くけれども、本当に72時間の負荷をかけたときに、酸化してセジメントが発生して、72時間本当に回るかどうかわからない。それが嫌だったら3カ月で交換しなさいというのが経済産業省の発表で、石油連盟はチラシもまいていらっしゃるということなので、ぜひともその辺も含めて、運用面での検討はじっくりとやっていただきたい。72時間対応をしていながら、結局、オイルのセジメント、劣化、酸化によって、実際の災害時には5時間、10時間でとまってしまうということがあり得ます。以前、区の本庁舎においても同様の懸念を申し上げて、一度、72時間回してみてはいかがですかと申し上げたら、72時間負荷をかけながらテストするのは非常に困難であるというご回答をいただきました。72時間対応と言う限り、72時間回るのかどうか、実験してみることが必要なのかと。また、このような新築の場合、オイルタンクが地下にあって簡単に交換できるのかどうか、途中でセジメントが発生すれば、オイルタンクの洗浄ということも必要になるわけで、そのようなことの想定も必要かと。実際にオイルタンクの洗浄をしようとしたら、地下の奥でとてもできませんということだってあり得るわけですから、その辺をきちんと想定した上で運営していただきたいということを強く申し上げさせていただきたいと思います。  それと、こちらは大きな施設でスペースもたくさんあって、災害時72時間の発電能力を持っていて、防災備蓄倉庫もあるということですが、災害時の運用はどのような感じなのか、誰がどのくらい、どのように使用することを想定していらっしゃるか教えてください。 ○施設課長(大森隆広君) こちらの施設につきましては、(仮称)港区立産業振興センターが区民避難所になるということで、ホール、会議室が大体700平米ございます。1人当たり1.65平米で換算しますと424名分です。新三田図書館は帰宅困難者の一時受け入れ場所の対象となる施設で、1万1,020平米でございます。面積で割り返しますと679名ということでございます。多くの方が避難時に一時使用されるということで、防災備蓄倉庫は地下1階に80平米、6階、7階に100平米、12階に105平米、合わせまして305平米を計画してございます。 ○委員(榎本茂君) 305平米の防災備蓄倉庫で、1,100名の方に対応するとのことですが、何日分ぐらいの想定をしていらっしゃいますか。 ○施設課長(大森隆広君) 72時間、3日分を想定してございます。 ○委員(池田たけし君) 何点かお伺いいたします。  最初に、ペデストリアンデッキについてです。現在、芝五丁目保育室が角地にあって、歩道橋がかかっています。田町駅からここまでの歩道は大変広くなっておりまして、また札の辻の跨線橋も幅が大変広くなっておりますが、あの歩道橋の橋脚のところだけが急に狭くなっておりまして、非常に通りづらいと。一人、二人がすれ違えるかどうか、自転車が来ると体をよけなければいけないというような状況です。今回、この道路境界線から4メートルセットバックされて、模型を見ますと、橋脚が2本ということなのですが、この辺、どこに横断歩道がつながるのか微妙なのです。それを確認させてください。  それから、三田三・四丁目の再開発があって、そこもペデストリアンデッキがついて、そこからずっと延びて第一京浜を渡って札の辻の跨線橋にまでつながる。そして田町駅までつなげていただいてということになりまして、地域の住民の方々は、聖坂の阿含宗関東別院のあたりから愛育病院までペデストリアンデッキがいつかはつながって歩いていけるという夢を持っているといいますか、希望があるのです。三田三・四丁目の再開発は、デッキがつながってできるというのは計画の中に入っていますし、田町駅東口ももう既にどんどんでき上がっています。ここだけがこれから地権者とというようなお話になるのかと思うのです。この辺は、URであるとか、ハローワーク品川とか、わりに公共的な建物が幾つか建っているし、それほどたくさんの地権者が細かく分かれているということではないのではないかと予測ができるので、ペデストリアンデッキのつながりの予想といいますか、可能性はどのくらいあるのでしょうか。 ○施設課長(大森隆広君) 横断歩道橋の位置でございます。現在、敷地の北西側の角に横断歩道橋がございまして、非常に狭くなって通りづらいという現状は私も認識してございます。これがもっと前の方にずれて、おり口が施設の前あたりに来ます。狭いコーナー部分から、もう少しこちら、手前といいますか、おりてきたときに、今の横断歩道とほぼぴったりというわけではないのですけれども、この近くにおりてくるというような形で、この辺は少し離隔距離がとれるようになります。  2点目のペデストリアンデッキのつながりについてでございます。こちらは街づくり支援部の所管にも確認いたしました。現在、田町駅西口の地権者で構成されるまちづくり協議会で、このデッキについては共通の課題といいますか、協議事項ということで、いろいろ合意形成を図っている段階だということで、明確な完成時期についてはなかなかお答えはしていただけなかったものの、同協議会の中では共通事項として、1日も早くというような協議をしていると。ただ、デッキをつくるにあたっては、建て替えがどうしても伴ってきますので、そのタイミングに合わせてということになろうかと思います。 ○委員(池田たけし君) ありがとうございます。三田三・四丁目地区にマンションなどができれば、当然、人の流れがまた増える。田町駅は今、東口も西口も通勤の方々がたくさんいらっしゃって、駅に向かう方もいらっしゃる。それから、自転車の方、あるいは子どもを連れている方など、非常に多くの人が錯綜しているという形がございます。こちら側の歩道は大変広くなっておりますので、自転車などはデッキの下を通る、人は上を歩いていただくというような形で分けられれば、かなり安全な走行ができるのかと思うので、ぜひ早めにしっかりとしたものができればありがたいと思っております。よろしくお願いいたします。  次に、この2階、3階の活用可能床については、先ほど、飲食機能、生鮮食品等の物販機能のスペースをつくっていただけるとお話がございました。この三田地域は1回スーパーがなくなって、またできましたけれども、やはりコンビニエンスストア、チェーン店のようなお店がどうしても多くなっています。生鮮食品、非常に新鮮な朝どり野菜のようなものはなかなか手に入らないという声はよく伺います。亀塚公園での町会のお祭りや花見などのときには、ご縁のある茨城県鉾田市の方々に来ていただいて、非常に生鮮な野菜、果物、あるいは加工品などがあって、それを楽しみにお祭りに来るという方も多くなってきております。そのような意味では、本当に新鮮なもの、地のものといいますか、産地直送のものが食べられる、買えるというのを非常に期待するところもあるわけでございます。  それとともに、サラリーマンの方も増えていますので、昼食難民というか、お弁当を買うところがなかなかないという方も増えているのかと思います。例えば、ウィークデーのお昼にはお弁当や軽食などを提供して、夕方から夜はおかずが買えるようなお店が入るのがいいのかと。また、地域では非常に若い方も増えておりまして、ここには新三田図書館もありますから、土日は子連れで来て、おいしいものが食べられるというような形もいいのかと。全体の中においても活用可能床のところに非常に期待をするところでございますので、そのような使い方を検討してはいかがかと思います。どうでしょうか。 ○用地・施設活用担当課長(山田康友君) 今、池田たけし委員のおっしゃいましたとおり、平日は通勤通学者向けのお弁当などの品物の提供を、休日は地域にお住まいの方を対象とした品物の提供を行っていくことは、事業運営上、非常に重要で、効果的であると考えております。具体的な展開につきましては、今後、公募により選考していきます運営事業者と協議していきたいと考えております。 ○委員(池田たけし君) それから、現在の港勤労福祉会館の1階、入ってすぐ右側に囲碁のスペースがございます。雰囲気がよろしくて非常に入りやすいというか、テーブルがあって、自動販売機などもあって、そこで一休みできる。あるいは囲碁や将棋に興じていらっしゃる方がいて、対戦なさっている方だけではなくて、横で腕組みして見ている方がいて、非常に静かなコミュニケーションができているというのでしょうか、男性の居場所がございます。女性の方々は外へ出ていろいろ運動なさったり、いろいろな形でお友達ができたりということがよくあるのですけれども、なかなか男性の高齢の方の行き場がない、たまり場がないというのが困り事でございます。セルフネグレクトのようなことにもなったり、港勤労福祉会館の上にある団地では、孤独死も発生しております。このように、地味ではありますけれども、男性のいる場所は非常に大事だと思うわけでございます。以前にもお話しさせていただきましたら、そのようなスペースが、(仮称)港区立産業振興センターの中にもできるということでしたが、これは10階にあるのでしょうか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 今、池田たけし委員が言われたお話ですけれども、港勤労福祉会館の機能が(仮称)港区立産業振興センターに移るというところです。今お話しされた囲碁・将棋の扱いについて、施設内のロビーは用意があるのですけれども、どのような形でできるかというのは、今後、検討していくと聞いております。 ○委員(池田たけし君) 先ほど述べたように、男性の居場所というのでしょうか、高齢の男性の集い合う場所といいますか、そのようなものが非常に大事だと思ってございますので、ぜひご検討いただきまして、そのような方々が来やすい居場所をつくっていただきたいと思います。また、写真が好きな方もいらっしゃるので、例えば写真が展示ができるような、それでつながりあえるような場所を中につくっていただきたいと思います。さらに、現在の港勤労福祉会館の利用者の方々にも周知していただいて、ここがなくなっても次に行くところがあるというような希望を与えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
    ○委員(熊田ちづ子君) 先ほど、活用可能床を保育施設に活用できないかというご意見があって、それは議会側から、ほかの会派からも今までも出ていましたし、可能性があるのであれば、それも1つの方法としてぜひ検討していただきたいと私も思っています。それは意見として述べておきたいと思います。  それで、何点かお聞きします。まず、建物の外観について、先ほどいろいろご説明があったのですけれども、かなり大勢の人が利用することになるので、ルーバーで囲うということが、避難するときにどうなのかと。例えば、ベランダに出てもルーバーがあると、ルーバーが障害になって、中で何かが起きたときの逃げ場だったり、救助のために外から入っていくことの弊害にならないかということを心配します。その辺の安全対策、避難対策についてまずお聞きしたいと思います。 ○施設課長(大森隆広君) 議案の参考資料の1階の平面図、3ページでございますけれども、この施設の避難に関する特徴的な仕様についてご説明したいと思います。  まず、図面の下側でございますが、31メートルを超える建物ということで、非常用エレベーターがございます。それと階段ですけれども、南側の階段は両方とも特別避難階段になっています。他の施設と比べても、特別避難階段が2つついている施設はなかなか少のうございます。  また、火災時の消防活動については、前面がガラス張りになっていますので、前面から消防隊が進入する非常用進入口も法的に十分満たしたものが設置されているということで、外からの消防隊員の進入も前面道路に面して十分な開口部があります。また、建物の中も特別避難階段という非常に性能が高いものと、非常用エレベーターも設置されているということで、避難に関してはかなりスペックの高い施設計画ができているというように感じております。 ○委員(熊田ちづ子君) 確認ですけれども、前面のルーバーは弊害にはならない、開口部は十分とれていると。後ろ側、線路側はどうですか。 ○施設課長(大森隆広君) 後ろ側は民地ですので、消防隊が進入する出入口はありません。後ろからは非常用エレベーターを使って消防隊が進入します。  特徴的な消防施設としては、全館スプリンクラーをつけていますので、避難においてはスペックが高い施設ということでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 高層ビルはみんなスプリンクラーが設置されています。進入するだけではなくて、人を救助することもあるのですから、後ろ側が民地だから緊急のときに消防活動をする場所がないということはあり得ないのではないですか。  それから、特別避難階段ということを先ほどからおっしゃっていますが、それがあまりよく理解できませんので、その点について説明をお願いします。あと、非常用エレベーターがあって大丈夫ですということなのですけれども、地震で大きな揺れがあれば、エレベーターは止まると思うのですが、その対策についても説明をお願いします。 ○施設課長(大森隆広君) 私の説明が足らず申しわけありません。非常用進入口につきましては、幅員4メートル以上の道路に面する部分と、道路に通じる敷地内に4メートルの通路があって初めて成立するものでございます。道路の面しているところは第一京浜沿いですから、非常用進入口は前面道路側しかつけられません。裏側は民有地でございますし、法的には何の拘束力も持たない非常用進入口になってしまいますので、裏側には非常用進入口の設置が構造的にできないということでございます。  また、特別避難階段のご質問でございますけれども、議案の参考資料3ページの1階平面図を見ていただきますと、階段の横に付室というところがございます。避難の際、階段に逃げ込んだときに煙が充満して、避難に支障が出てくるというようなことがよくございますけれども、この付室は、避難するときに万が一煙が入ってきても、煙が抜けるような構造になっています。排煙設備がありますので、煙は全部抜けていってしまうということで、ある一定の付室の面積があって、かつ、排煙設備が整ったもの、誘導灯などもあるなど、そのような特殊な構造を有したものを特別避難階段ということで位置づけてございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 非常用エレベーターについては。 ○施設課長(大森隆広君) 非常用エレベーターにつきましては、消防隊が使用するエレベーターでございます。こちらはスイッチの切りかえがございまして、安全装置を切りかえて活動します。通常のエレベーターでは、ある一定の揺れを感知しますと、最寄り階で止まるようになっていますけれども、非常用エレベーターは安全装置の切りかえることによって、順次消防隊が火災があったフロアに到達できるというような構造になっております。 ○委員(熊田ちづ子君) 地震の揺れにも大丈夫ですか。 ○施設課長(大森隆広君) はい。地震の揺れに関しても、ある一定の揺れに対しては、そのような耐震性能を有したということでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) わかりました。ありがとうございました。  それで、今、札の辻のところの田町駅西口第1暫定自転車等駐車場は、まだ使っているのですよね。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 本年4月に移転しております。現在はクローズしている状況です。 ○委員(熊田ちづ子君) クローズでしたか。当常任委員会で、前にも意見を出したと思うのですけれども、「ちぃばす」の停留所は、田町駅を出たところにあって、次はもう札の辻を渡って先の住宅のところですので、この施設内に停留所を設けられないかというような意見を出しているわけです。しかし、交差点付近であり、困難だと言われているのですが、この施設の1階平面図には、車路や荷さばきスペースをつくると計画されているので、今の港区スポーツセンターと同様に、中に入ってバス停を設けて、またそこから出ていくというような形はできないのかどうか、検討されているのかどうかということも含めてお聞きしたいと思います。 ○施設課長(大森隆広君) 「ちぃばす」の停留所については、ある一定の条件といいますか、規定があるということで、この施設につきましては、JR田町駅をご利用になって歩いていただくということを今考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) ずっとそのような形での答弁だと思うのですけれども、港区スポーツセンターができて、利用する方たちが増えて、そこまで「ちぃばす」を走らせてほしいという要望があって、最終的にはいろいろな工夫をされて延伸ということになったと。この施設が完成すれば、区民の皆さんから、やはり当然そのような要望は出てくると思うのです。後になって考えるというよりも、今の段階で検討してほしいと思いますので、それは改めてぜひ検討していただきたいと述べておきたいと思います。  それから、契約のことなのですけれども、この案件も制限付一般競争入札なのですが、特別簡易型総合評価方式を採用しなかった理由についてお聞きしたいと思います。  また、特別簡易型総合評価方式を採用するのか、制限付一般競争入札にするのかということについては、どのような体制の中で判断されているのかということをお聞きしたいと思います。 ○契約管財課長(吉田宗史君) まず、今回の制限付一般競争入札の扱いにつきまして、昨日もご答弁させていただきましたけれども、特別簡易型総合評価の場合、区内ですと過去3年間で1件の実績、区外ですと2件以上の実績が必要です。今回、同時期に複数の案件が出ているということで、より多くの企業に参入をしていただきたいということで、制限付一般競争入札で実施しました。  どのようなことを適用するかにつきましては、その工事の内容ですとか、金額等を含めて判断をさせていただいています。昨年度で言えば、特別簡易型総合評価方式の件数は、21件ですので、ベースとしては制限付一般競争入札の方が多いというのが実情でございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 金額などいろいろなことで、どのようにするか判断しているということなのですけれども、その判断をする体制といいますか、契約管財課独自で判断されているのかどうかということを教えてください。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 基本的には、工期のスケジュールですとか、これまでの参入状況ですとか、そうしたことを踏まえて契約管財課で判断させていただいています。 ○委員(熊田ちづ子君) 契約が立て込んでいるというのはあまり理由にならないのかと私は思っております。これだけ大きな工事の契約案件ですので、どのような入札方式がいいのかということについては、やはりもう少し広い形で判断していくべきではないかと思います。それは意見として述べておきたいと思います。  それから、きのうも指摘したように、1者しか入札申し込みがなかった案件については、落札率がかなり高いということがあります。やはり広く入札に参加していただく上で、適正な価格での入札が行われるということが必要だと思いますので、もう答弁は要りませんけれども、意見として述べたいと思います。  あと、資料10の本体工事の入札経過調書の1ページですけれども、2者ともJVでの参加になっていますが、辞退したところにも田中建設が入っていて、落札したところも田中建設が入っていますが、これは同じ業者ですか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 株式会社が頭につくか後ろにつくかということで、別会社になります。JVは同時に複数の企業は入れないという形になります。 ○委員(熊田ちづ子君) まだ開設まで時間がかかるわけですけれども、現在、商工会館として使っている、東京都から土地を借りている海岸のところや、勤労福祉会館についても今後の跡地の活用というのはあると思うのですけれども、現状のレベルで、検討状況はどうなのかということについてお聞きをしたいと思います。  東京都の土地を借りて使っているところについては、引き続き、区民が活用できるように、早い時期から働きかけていくことが必要ではないかと思うので、その辺についてもお聞かせください。 ○契約管財課長(吉田宗史君) まず、商工会館につきましては、現在、東京都の土地を借りて仮設で運営しているのですけれども、新しい(仮称)港区立産業振興センターができた際には、そちらに移転して、機能としては終了する予定と聞いております。  勤労福祉会館につきましては、今後、どのような使い方をするかということを全庁的に検討していく形になるのではないかと思います。現状では、基本的には(仮称)港区立産業振興センターに移転した際には、機能としては終了するということが現在決まっていて、今後についてはまだ決まっておりません。今後の検討になると思っています。 ○委員(熊田ちづ子君) そうなのですけれども、商工会館については、東京都の土地ですので、そこで終了ですということではなくて、継続して活用できるような形で、きちんと働きかけていただきたいと思います。その点についてはどうでしょうか。 ○用地・施設活用担当課長(山田康友君) 現在、都有地にございます仮設の商工会館についてですけれども、(仮称)港区立産業振興センターが開設した後、今のところ、予定では廃止となる予定なのですが、その後も引き続き港区でほかの用途について使うことができないかについても、相談していきたいと考えてございます。 ○委員長(林田和雄君) ほかにご質問等はございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) 質問はないようですので、質疑はこれをもって終了します。  採決は簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、「議案第41号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築工事)」について採決いたします。  「議案第41号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、「議案第41号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築工事)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。  次に、「議案第42号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築に伴う空気調和設備工事)」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、「議案第42号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築に伴う空気調和設備工事)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。  次に、「議案第43号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築に伴う給排水衛生ガス設備工事)」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、「議案第43号 工事請負契約の承認について(芝五丁目複合施設新築に伴う給排水衛生ガス設備工事)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。  3時10分ぐらいになりましたので、ここで休憩をとりますか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、休憩をとらせていただきます。再開は3時半ということでよろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、休憩に入ります。                 午後 3時08分 休憩                 午後 3時30分 再開 ○委員長(林田和雄君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  日程を変更しまして、報告事項に入ります。報告事項(1)「工事請負契約について(港区立高輪台小学校校舎増築等に伴う電気設備工事)」、報告事項(2)「工事請負契約について(港区立高輪台小学校校舎増築等に伴う機械設備工事)」について、2件一括して理事者から提案理由の説明をお願いいたします。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 工事請負契約について、2件ご報告いたします。  まず、日程についてご配慮いただきましてありがとうございます。この後、ご審議いただく予定となっております「議案第46号 工事請負契約の承認について(港区立高輪台小学校校舎増築等工事)」の工事請負契約に関連いたします、港区立高輪台小学校校舎増築等に伴う電気設備工事及び機械設備工事について、ご報告させていただきます。  平成30年6月18日付当常任委員会資料bRをごらんください。表紙をおめくりいただきまして、1ページの契約概要をごらんください。まず、1の工事件名は、港区立高輪台小学校校舎増築等に伴う電気設備工事です。  2の履行場所及び3の工事概要は、記載のとおりです。  4の工期は、契約締結日の翌日から平成32年5月29日までで、5の契約方法は、制限付一般競争入札です。  8の契約金額は8,796万6,000円で、9の契約の相手方は東京都港区浜松町二丁目8番7号、株式会社東京三信電機代表取締役、竹内利郎氏です。  6の入札経過ですが、2ページの入札経過調書をごらんください。本件には、5者が入札申し込みをされ、最低価格による入札者を落札者としております。  次に、6月18日付資料bSをごらんください。表紙をおめくりいただきまして、1ページの契約概要をごらんください。まず、1の工事件名は、港区立高輪台小学校校舎増築等に伴う機械設備工事です。2の履行場所及び3の工事概要は、記載のとおりです。  4の工期は、契約締結日の翌日から平成32年5月29日までで、5の契約方法は、制限付一般競争入札です。  8の契約金額は1億2,182万4,000円で、9の契約の相手方は東京都港区西新橋三丁目6番5号、富士設備工業株式会社代表取締役、北村泰人氏です。  6の入札経過ですが、2ページの入札経過調書をごらんください。本件には、3者が入札申し込みをされ、最低価格による入札者を落札者としております。なお、入札申込者のうち2者が辞退しております。  港区立高輪台小学校校舎増築等に伴う電気設備工事及び機械設備工事についての説明は以上になります。 ○委員長(林田和雄君) 説明は終わりました。質疑につきましては、この次の審議事項(9)と一括してお願いしたいと思います。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) それでは、審議事項に戻ります。審議事項(9)「議案第46号 工事請負契約の承認について(港区立高輪台小学校校舎増築等工事)」を議題といたします。  理事者から提案理由の説明をお願いします。 ○契約管財課長(吉田宗史君) ただいま議題となりました議案第46号につきまして、提案の補足説明をさせていただきます。この議案は、港区立高輪台小学校校舎増築等工事工事請負契約につきまして、ご承認をいただくものでございます。  それでは、議案第46号をごらんください。工事の名称は、港区立高輪台小学校校舎増築等工事です。この契約は、平成30年5月24日、制限を付した一般競争入札により落札、決定をみたものです。工事の規模は、(1)校舎増築工事、鉄筋コンクリート造、地上2階建て、延べ面積が579.97平方メートルです。(2)既存校舎改修工事、延べ面積6,682.97平方メートルのうち301.04平方メートルです。契約金額は6億1,063万2,000円で、契約締結日は契約承認の日、工期は契約締結日の翌日から平成32年5月29日までです。契約の相手方は、東京都港区新橋六丁目7番5号つゆきビル2階、埼和興産株式会社東京支店支店長、阿部靖氏です。工事概要につきましては、後ほど施設課長からご説明申し上げます。  次に、6月18日付総務常任委員会資料11の補足資料を調製いたしましたので、ごらんください。表紙をおめくりいただきまして、1ページの入札経過調書です。本件には、5者が入札申し込みをされ、最低価格による入札者を落札者としております。なお、入札申込者のうち2者が辞退しております。  私からの説明は以上でございます。  引き続きまして、工事概要につきましては、施設課長からご説明させていただきます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○施設課長(大森隆広君) 私から、工事概要につきまして、議案第46号の参考資料及び6月18日付当常任委員会資料11にてご説明させていただきます。  議案の参考資料の1ページをごらんください。工事場所につきましては、先日ご視察いただきましたが、住所が高輪二丁目8番24号の高輪台小学校敷地内となります。  右の配置図をごらんください。増築校舎は、小学校敷地内の南西の角となります斜線部分の計画建物で、地上2階建て、鉄筋コンクリート造の建物でございます。  左側の床面積の表をごらんください。増築校舎の床面積は579.97平米で、既存校舎の床面積は6,682.97平米でございますので、合わせますと全体の床面積が7,262.94平米となります。また、今回の工事では、既存校舎のうち主に1階でございますけれども、給食室となる床面積301.04平米の改修工事も行います。  委員会資料11の2ページをお開きください。今回の工事範囲内における配置兼外構図でございます。計画建物となる増築校舎の配置につきましては、平成22年に取得しました現在の第二校舎と屋外プールの部分に計画いたします。建物の配置につきましては、既存の北側部分から206メートル、そして左側のプロムナードとは約10メートルの空間を擁します。また、児童や近隣の方々が安全・安心に通行していただけるように、南側には道路約2.5メートル、西側道路には50センチの歩道状空地を確保いたします。なお、歩道状空地沿いには緑化を施す計画もいたしました。  それでは、各階の平面プランについてご説明します。議案の参考資料の2ページをごらんください。1階平面図でございます。増築校舎には、既存校舎にあった図工室、PTA室、活動室を計画してございます。活動室は、特別支援教室の授業を行う個別指導スペース4室と、軽く体を動かすための部屋ということで計画いたしました。また、学校終了時には、放課GO→クラブでも使用いたします。既存校舎との動線につきましては、既存校舎の昇降口から屋根を設けました渡り廊下によって、雨に濡れることがなく行き来できるように設えたものでございます。なお、これらの部屋があった既存校舎のところは、普通教室3教室分として活用する予定でございます。  次に、凡例の既存校舎部分をごらんください。主に調理室内の改修工事となってございます。既存の更衣室、給食室の準備室の一部をレイアウト変更によりまして、調理室を一部拡大してございます。回転釜1台の増設、機能アップした調理器具などによりまして、児童数増加に対応した約750人分の調理室に改修いたします。  3ページをごらんください。2階平面図、屋上階平面図でございます。2階部分は、25メートル5コースの屋外プールといたしました。新しいプールで1年生から6年生までが安全・安心に利用いただけるように、可動床を採用いたしました。プールサイドにつきましては、従来1メートル程度しかなかったものを、1.5メートルもしくは2.5メートルに拡幅いたしまして、利用に際し支障を来すことがないように配慮したものでございます。そのほか、倉庫、男女トイレ、シャワースペース、日除け対策に庇を設けました見学スペース、洗面スペースなどを計画いたしました。  次に、右側の屋上階平面図でございます。空調の室外機置き場と、太陽光発電パネル1.6キロワット分が配置してございます。  以上が平面計画の概要でございます。  次に、資料11の3ページをお開きください。完成イメージ図でございます。前のテーブルには、ご参考として模型を置かせていただきました。建物の外観のデザインコンセプトは、既存校舎との調和でございます。東京都の歴史的建造物に指定されました建築物の直線的なデザインの構成とコンクリートの素材感を生かし、増築校舎も明るく清潔感のある白を基調とした立体感のあるデザインといたしました。  議案の参考資料の4ページをごらんください。北側立面図と東側立面図でございます。東側立面図につきましては、プロムナード側から見た立面図でございます。1階部分に開口部を設け、プロムナードとの一体感を感じられる開放的なデザインとしました。  5ページは、南側立面図と西側立面図でございます。  6ページをごらんください。断面図でございます。B−B’断面をごらんいただきますと、プールサイドの壁を約2メートル立ち上げてございます。こちらについては、近隣に対してプールの音の対策として計画したものでございます。  以上、簡単ではございますが、工事概要でございます。  工事期間につきましては、今定例会で工事請負契約のご承認をいただきますと、ことしのプールの授業が終了する9月ごろから工事に着手するという予定でございます。既存プールの解体後となります平成30年度末の3カ月間は、文化財の調査を予定してございます。その後、平成31年度から工事を再開いたしまして、平成32年夏から新しいプールの授業が開始する予定となってございます。
     工事では、児童の通学をはじめ、歩行者に十分注意を行いまして、安全・安心を第一とした工事を実施してまいりたいと考えてございます。そのため、工事受注者には、適正な交通誘導員の配置、工事車両の運行方法などを十分に検討し、対策を講じるよう指導していきたいと考えてございます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますよう、よろしくお願いいたします。 ○委員長(林田和雄君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言をお願いしたいと思います。 ○委員(なかまえ由紀君) きのう現場を見せていただいて、正門の左側に壁がありまして、すごく重厚感があるなと思いました。建物の耐震性はもちろんですけれども、壁や塀などは大丈夫なのかと思いまして、港区でも当然、きのうの大阪府の地震を受けて、いろいろ強度を調べたりとかされていると思うのですが、その状況を教えていただきたいと思います。  あと、完成イメージ図を見ますと、きのうとは一変して塀の高さが低くなり、前面に植栽があるので、圧迫感もなく、何かあった場合には植栽が緩衝になるのかなと思います。正面側はそのような形で圧迫感なく植栽があるようになっているのですけれども、この完成イメージ図では見えない、隠れているプールの西側も同じような形でつながることになるのでしょうか。 ○施設課長(大森隆広君) 既存の外構部分の塀でございます。資料11の3ページの完成イメージ図にございますように、正門から左側のプール、新しく増築する増築校舎側の塀については、歩道を広げるということもございまして、全部撤去しまして、新しく再構築するというところでございます。  なお、既存の塀は、ブロック塀ではなく万年塀でございます。いま一度確認したところ、基礎が立ち上がっていまして、基礎の上に万年塀があるということです。大阪府の地震でブロック塀が崩壊しましたけれども、そのような構造のものではなく、しかも基礎がしっかりしていて、はらんでいるような状況も、本日午前中に施設課の職員が見て、写真を撮って確認しています。工事に入れば全部新しくなりますけれども、工事が始まる前の現段階でも、危険が生じるものではないと判断してございます。  それと、緑化については、資料11の2ページをごらんください。南側の前面道路だけではなく、西側も、低木の非常に狭い中でございますけれども、緑化を施す計画にしてございます。 ○委員(なかまえ由紀君) 現状の塀に関して、強度などを早速調べていただいたということで安心しました。今回の契約と直接は関係ないのですけれども、区内のほかの学校や公園などでも立派な塀があるので、そのようなところも調べていただいていると考えてよろしいでしょうか。  もう1点、植栽をして圧迫感はなくなるわけですけれども、セキュリティということで考えたら、塀も低くなるので、そのような面は防犯カメラなどで守られるのでしょうか。 ○危機管理・生活安全担当課長(滑川寛之君) 区有施設の塀につきましては、毎年実施している安全総点検をことしも4月から5月の間に実施しまして、塀も含んだ危険性については点検済みなのですが、大阪府で発生した地震を受けまして、改めて、擁壁の上にさらにブロック塀を立てているものがないかなど、そのような明確な実態把握ということで、緊急点検を実施する予定でおります。 ○施設課長(大森隆広君) 今回の増築に伴いまして、建物周辺に新たに防犯カメラを設置するという計画でございます。 ○委員(池田たけし君) きのう、現地を見せていただきましてありがとうございました。  敷地がなかなか厳しいところに、制約もさまざまあって、体育館が地下にあるなど、敷地を有効利用されていると思います。ただ、正面の前の道も狭いところでございまして、既存校舎の前に四角の大きな建物ができるということですけれども、本当に建つのかなと。プールですので、遮音と、見えないようにということで、壁を2メートル立てて周りを全部囲うという形になると。当然、歴史的な既存校舎と港区景観条例などもあって、なかなかいろいろなやりようが厳しいと思います。  それで、既存校舎と同じ白色の外壁にするということも、デザイン的なことがつながって決まっているということですが、例えば、壁面緑化であるとか、あるいは絵をかくとかしたら、もう少し圧迫感がなくなるのかなと思うのです。この形でいくしかないということだと思いますけれども、できれば仕上げの部分で、圧迫感をやわらげるようなデザインを工夫できないものかと思うのです。いかがでしょうか。 ○施設課長(大森隆広君) 今、池田たけし委員にご指摘いただきましたけれども、既存校舎が東京都景観条例の中で指定を既に受けていて、非常に歴史的、デザイン性、また景観に優れているという施設でございます。それに合わせてのデザインということで、景観を所管するところと、デザインや色の使い方等々、いろいろご相談をして決定した経緯がございます。そのような意味では、絵をかいたり、壁面緑化を施したりということが、協議して決定してきたという経緯の中ではなかなか難しいかと考えます。ただ、非常に大きな面のコンクリートの壁でございますので、当然のことながら、コンクリートの収縮防止ということで、コンクリートの壁に目地が入ります。その目地を少し工夫しながらアクセントをつけて、ただのコンクリートの壁ではなく、収縮目地を使って圧迫感を少し和らげるようなデザインを工夫していきたいと考えてございます。 ○委員(うかい雅彦君) 今の池田たけし委員のご質問につけ加えたいのですけれども、高輪台小学校は昭和10年に開校したのですが、当時は東洋一の校舎と言われていて、真っ白い校舎が非常に際立っていたと。真っ白い校舎というのがいわゆるこの学校のイメージであります。歴史的なところで言うと、校庭側から見ていただくと、ちょうど校舎の真ん中に時計がありまして、それが意味があるポイントだったのかと。  それから、今朝、私のところに地域の方から連絡がありまして、きのうの大阪府の地震を受けて、高輪台小学校の民家側の塀は大丈夫かということで、施設課長に問い合わせしたら、早速、見に行ってくださったと。大丈夫だということを確認していただいて、早速の対応、本当にありがとうございます。  それで、1つ伺いたいのですけれども、完成イメージ図もそうですし、模型もそうなのですけれども、プロムナードのところに植えてある木が桜に見えるのですが、そのように見てよろしいのでしょうか。 ○施設課長(大森隆広君) 学校と相談させていただいて、今度植える木も桜にしたいということで、樹木を変更させていただきたいと考えています。 ○委員(うかい雅彦君) きのう視察しましたが、現存の桜の木は移植できないということであります。高輪台小学校の校章は桜でありまして、校庭側にももう少し桜の木が多かったのに枯れてしまったと。今の桜の木は、地域の方にも喜んでいただいているので、今度植える木も桜ということで安心いたしました。よろしくお願いいたします。 ○委員(熊田ちづ子君) 先ほど、今回の改築で、図工室などを既存校舎から移すという話でしたけれども、普通教室がどれぐらい増えるのか、もう少し詳しく説明していただけますか。 ○施設課長(大森隆広君) 今回、増築する1階部分でございますけれども、図工室、PTA室等、既存校舎にあったものを増築校舎に移します。それらが既存校舎に移った後、普通教室が3教室増え、将来的には全体で20教室対応ということでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 普通教室が3教室増えることによって20教室になるということですけれども、どの学校も子どもの数がいっぱいになっているというような状況があります。以前、区民文教常任委員会が高輪台小学校の視察に行ったとき、現場の先生方から、周辺の開発によって人口が増え、そうすると当然子どもの数が増えるということで、教室数が、今回は増やすわけですけれども、将来的に見て大丈夫なのだろうかという心配の声もあったと伺っています。今回、プールを2階に置くことによって教室数の増加を図るという計画なのですけれども、いろいろな制約があって、次の改築はかなり難しい、全面改築以外は難しくなるのかと想像しますが、将来的な展望を見ているのかどうか、その辺についても説明してください。 ○施設課長(大森隆広君) 児童数につきまして、港区政策創造研究所が推計しました港区人口推計、また、港区人口ビジョンを基礎として、所管となります教育委員会で整備計画の中で算出したということでございます。  具体的には、平成48年度の児童数は698名、学級数は20ということで、ここを最大限ということで、普通教室20教室を確保するといった計画でございます。 ○委員(熊田ちづ子君) その人口推計の中での最大ということでの対応ということですけれども、それは周辺の開発なども加味された上で出された数字ということでよろしいですか。 ○企画課長・オリンピック・パラリンピック推進担当課長兼務(野上宏君) 港区政策創造研究所の人口推計は、周辺の開発動向も加味したものになっています。ただ、相当先の期間につきましては、加味する要素がないので、直近の人口推計については開発動向を必ず加味した人口推計を行っているものでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 品川駅周辺の開発で、住宅が1,000戸近く増えるという計画があるそうですが、それは加味されているのでしょうか。 ○企画課長・オリンピック・パラリンピック推進担当課長兼務(野上宏君) 平成36年以降の開発になるように聞いていますので、今回は人口推計に当たりましては、過去9年の開発動向の平均値を乗せた形になっています。今後、開発の動向が明らかになってきましたら、二、三年先の人口推計においては、品川駅周辺の開発動向を加味した人口推計をするとなっております。 ○委員(熊田ちづ子君) 現状での推計ということですね。今後、かなり開発が進んでいくということで、これから先もいろいろな意味での対応が必要なのかと思いますけれども、現状はわかりました。  現地に行ったときの説明で、工事期間中のプールの授業については、港南小学校のプールをお借りして、6年生は近隣の中学校をお借りするということだったと思うのですけれども、港南小学校は、区内で一番児童数が多いのです。港南小学校でもプールを使う頻度は非常に高いのだろうと思うのですけれども、高輪台小学校の児童も1シーズンといえども利用することになると、双方ともかなり厳しくなるのではないかと思います。プールは子どもたちにとっては非常に楽しい教科というか、夏の楽しみですから、もう少し工夫して、港南小学校のプールだけを使うということではなくて、例えば学年ごとに、一、二年生はここの小学校というように分けて、プールを提供する側の学校も、高輪台小学校の子どもたちも、通常と同じようなプールの授業が継続できるように工夫する必要があるのではないかと思います。港南小学校は高輪台小学校の倍ぐらい児童がいますので、何か工夫する必要があるのではないかと、きのう説明を聞いていて少し思ったのですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ○施設課長(大森隆広君) 熊田委員ご指摘のとおり、プールが使えない時期には港南小学校の屋内プールを使うということでございます。港南小学校のプールにつきましては、屋内ということで、天候に左右されないで計画的に使用ができるといったこともあって、港南小学校のプールを使うということでございます。  いただいたご意見につきましては、もし工夫ができればということで、所管にきちんと伝えていきたいと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) 屋根つきであっても、港南小学校は32クラスあって、一定の短い期間にプールの授業があるのだろうと思いますので、ぜひ工夫していただきたいと思います。  その際の移動についても、当然対応は考えられていらっしゃると思いますけれども、車での移動にしないと、なかなか時間的な問題もあると思いますので、そのような対応をぜひしていただきたいと思います。  それから、今回、場所は多分変わらないのだろうと思いますけれども、給食室を児童数増加に対応できるように直すという説明だったと思いますが、この工事期間中は、通常の給食の提供には影響はしないのでしょうか。もし影響するということであれば、何か対応がとられているのか、その点についても教えてください。 ○施設課長(大森隆広君) 給食室の改修については、一定期間の工事期間が必要と考えています。給食は、その期間中は中止ということで、学校でまた別建てでご用意すると聞いてございます。 ○委員(熊田ちづ子君) もう少し詳しくわかりますか。 ○施設課長(大森隆広君) 給食にかわるものとして、お弁当を学校で用意するということでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 今後、工事が具体的になってから保護者へ説明するのかもしれませんけれども、その辺は、学校側を含めて保護者の方たちもご理解されているという認識でよろしいでしょうか。 ○施設課長(大森隆広君) PTAなどには、その辺の時期と、お弁当ということに関しても、丁寧にご説明して、ご理解いただいていると聞いてございます。 ○委員(熊田ちづ子君) わかりました。工事して給食室をよくするためにいたし方ない部分もありますので、そこはよく周知していただきたいと思います。  それから、現場周辺の道路も非常に狭いし、学校も一部分の工事ということになれば、子どもたちが授業を受けながら、通学しながらの工事になるということで、かなり困難さはあると思います。先ほど、ご説明の中で施設課長から、安全対策については注意徹底して行うというお話でしたけれども、実際に工事が始まってみると、想定していること以外でいろいろな不都合が当然出てくると思います。その辺については、現場の校長先生などとよく話をして、要望事項などを伺いながら、ぜひ工事を無事にしていただくようお願いしたいと思います。それは先ほどお答えがありましたので結構ですけれども、要望しておきたいと思います。 ○委員長(林田和雄君) ほかにご質問等はございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) なければ質疑はこれをもって終了させていただきます。  採決は簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、「議案第46号 工事請負契約の承認について(港区立高輪台小学校校舎増築等工事)」について採決いたします。  「議案第46号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、「議案第46号 工事請負契約の承認について(港区立高輪台小学校校舎増築等工事)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) 次に、審議事項(10)「議案第47号 物品の購入について(戸籍システム用サーバー等)」を議題といたします。  理事者から提案理由の説明をお願いいたします。 ○契約管財課長(吉田宗史君) ただいま議題となりました議案第47号につきまして、提案の補足説明をさせていただきます。本案は、戸籍システム用サーバー等の購入についてご承認を求めるものです。  それでは、議案第47号をごらんください。購入の目的は、戸籍システム用サーバー等の更新でございます。物品の種類及び数量は、サーバー4台、ストレージ1台、スイッチ3台、負荷分散装置2台、テープバックアップ装置3台、その他周辺機器一式、戸籍システム用ソフトウエア一式です。購入の予定価格は、4,860万円です。購入の相手方は、東京都千代田区神田須田町一丁目25番、富士ゼロックスシステムサービス株式会社公共事業本部首都圏支店支店長、松尾浩一郎氏です。  次に、6月18日付当常任委員会資料12の補足資料を調製いたしましたので、ごらんください。1の購入の目的は、先ほど申し上げましたとおりです。戸籍システムは、戸籍記録業務、証明発行業務、時間外受付業務等、戸籍にかかわる事務をシステム化して、総合的に管理運用しているもので、前回の機器更新から5年が経過するため、サーバー等を購入するものです。  入札経過調書につきましては、1ページをごらんください。  契約方法は、随意契約です。随意契約とした理由につきましては、2ページをごらんください。今回、購入する物品は、現在導入している戸籍システムの機器更新におきまして、更新後のシステム構成等の整合性が図られ、動作の保証がされている物です。購入する物品の調達や障害対応、必要なサポートが可能な事業者は、公募型プロポーザル方式により更新に係る業務委託を受注した購入の相手方である富士ゼロックスシステムサービス株式会社公共事業本部首都圏支店のみとなることから、随意契約とするものです。  3の購入物品は記載のとおりです。  4の納入場所は、港区役所サーバールームで、5の納期につきましては、平成30年11月30日です。  説明は以上でございます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○委員長(林田和雄君) 説明は終わりました。これより質疑を行います。ご質問等ございましたら、順次ご発言ください。 ○委員(榎本茂君) 前回の更新から5年を経過することがシステム更新の理由となっていますけれども、もう少し説明していただけますか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 現在の機器のサポートを受けている期間が切れるということもありまして、5年という扱いになっております。 ○委員(榎本茂君) サポート期間が5年、つまり、5年でこのシステムを更新することを前提に、システムを導入したということですか。 ○情報政策課長(若杉健次君) 情報システムの機器の一般的な保守サポート期間でございますけれども、情報処理機器を業務で毎日使っていくということもあって、一般的なサポート期間は大体5年となっています。その保守期間のハードウエアのサポートが切れると、それに合わせて部品等もなくなってきますので、更新していくというのが一般的な考え方になってございます。 ○委員(熊田ちづ子君) 今回、プロポーザルで決定した事業者との随意契約ということになっていますけれども、プロポーザルへの参加業者とか、選考委員会について、もう少し詳しく説明していただきたい。  あと、戸籍システムの導入は、かなり時間がたっていると思うので、何回か更新されてきていると思うのですが、当初の導入のときから毎回このプロポーザル方式でやってこられたのかどうか。その流れを説明してください。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 今回のプロポーザルにつきましては、芝地区総合支所区民課が主体となりまして行っております。選考委員会につきましては、外部委員が3名、区の職員が3名という委員構成で、3月6日、4月11日、4月19日の3回の選考委員会を実施しております。外部委員につきましては、ITコーディネーターの方、IT経営コンサルタントの方、公認会計士の方ということで、この3回の選考委員会の中で決定しています。  プロポーザルへの応募は2者ございました。2者の中から1者ということで、今回の富士ゼロックスシステムサービス株式会社が選ばれたということです。  過去の経過ですけれども、前回のときは富士ゼロックスシステムサービス株式会社が入れていたシステムを、一部バージョンアップということで更新を5年前に行っているということで、富士ゼロックスシステムサービス株式会社が引き続き行っています。今回、計画から10年たつので、改めてプロポーザルをして選考をしたということで、結果としては、選考結果が富士ゼロックスシステムサービス株式会社になったという経過になります。 ○委員(熊田ちづ子君) 前回はプロポーザルではなかったということです。その前はプロポーザルと。当初導入したのは何年で、今回は何年目の更新になるのでしょうか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 最初に導入したのが平成16年7月でございます。その5年後に一度更新の手続をしております。その後、前回のときに、プロポーザルではなくてバージョンアップで対応しているということで、今回は改めてプロポーザルで事業者を選考しているという流れになります。 ○委員(熊田ちづ子君) 平成16年の当初に導入したときはプロポーザルを行ったとのことですが、そのときの事業者はどこなのですか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 最初のときもプロポーザルをして、富士ゼロックスシステムサービス株式会社が選ばれたということになります。 ○委員(熊田ちづ子君) そうすると、この戸籍システム導入を採用してからは、ずっと富士ゼロックスシステムサービス株式会社と契約しているということですよね。今回のプロポーザルには2者が応募したという説明でしたけれども、このような事業を行うシステムに対応できる事業者は、かなりの数がいらっしゃるのでしょうか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 事前に所管課が事業者に当たった段階では、その2者ができるということで、結果的に今回の応募も2者だったと聞いております。 ○委員(熊田ちづ子君) 所管課が当たるというか、プロポーザルは大きく公募するわけでしょう。2者にだけプロポーザルをやりますよと言っているわけではないと思うのです。今、これだけITがどんどん開発されているので、いろいろな事業者がたくさんいるかと思うのですけれども、対応できる事業者がたくさんいるのかどうかということです。 ○契約管財課長(吉田宗史君) プロポーザル自体は公募していますので、広くお声をかけています。ただ、事前に所管課でどのようなものができるかという中身を調整すると言いますか、詰めるに当たって、2者にアプローチしたということで、結果的にはその2者しか応募がなかったということです。公募自体は広くかけていますので、応募いただくのはどの事業者でもできるという形になります。 ○委員(熊田ちづ子君) その事前のアプローチという意味がわからない。 ○情報政策課長(若杉健次君) 情報システムの調達にあたってですけれども、もちろん前年度から予算要求を行っていく必要があります。そのためには仕様を提示して予算編成を経て、その後に予算が確定してからプロポーザルを行っていくという形になります。このとき、事前に見積もりを入手するというような形で事業者からの情報提供を受けて、それに基づいて、今度は発注段階で広く公募をかけていくと。結果的にそれで公募に応募してきた事業者がプロポーザルに参加したと。今回についてはそのような流れかと思っております。 ○委員(熊田ちづ子君) 予算化するために見積もりをする、見積もりをするための働きかけた事業者が2者と。公募したけれども、実際に応募してきたのは事前に見積もりをとった事業者だということで、そのようなやり方でいいのかと思うのです。プロポーザルとは、より多くの事業者に提案していただいて、その中から公平に選んでいくということです。ホームページに出して、このような形で公募しますと言っているけれども、実際は、その2者のうちのどちらかになるというか、今使っているところかという感じで、それは公平なプロポーザルという意味になるのでしょうか。私には理解できないので、ご説明いただきたい。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 私の経験でしかお話しできないのですけれども、私も昨年度、システム関係をプロポーザルでやりました。その際、事前に情報提供があった事業者からも応募はありましたけれども、それ以外の事業者からも手が挙がって参入していただきました。結論からすると、その事業者がプロポーザルで選ばれたということがありました。よって、必ずしも新規の事業者を排除しているということではなくて、当然、提案と価格の中身がよければ、事前にお話ししているところ以外でも選ばれるということで、私は昨年度そのような経験をしております。 ○委員(熊田ちづ子君) 事前に見積もりをとっているところ以外からも実績はありますという説明を契約管財課長はされていますけれども、プロポーザルは、より多くの事業者に公平な形で参加していただくということですので、今のやり方について、それでいいのかどうかということも検討していただけるといいかと思います。私もこのようなやり方がいいということを持ち合わせてはおりませんが、今の説明は何となく違和感があるかと思いましたので、意見として述べておきたいと思います。  それから、このような大きなシステムを入れるというと、かなり専門的なことになると思います。今回は機器の購入だけだと思うのですけれども、基本的には5年間使うということなので、今回の機器を購入する富士ゼロックスシステムサービス株式会社が保守点検もやるのだと思いますが、保守点検のあり方についても説明していただきたいと思います。 ○情報政策課長(若杉健次君) 情報システム、情報機器の保守点検についてですけれども、今回の議案となっている購入というところで、実際にプロポーザル等を行うときに、向こう5年間程度の保守点検に要する経費についても確認いたします。その中で評価をしまして、実際には単年度ごとの契約というのが多いと思いますけれども、保守点検を都度発注していくというような流れになっておるのが一般的かと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) 保守点検もプロポーザルのときに提案して、金額なども入れていくということで、その中で別々に契約するということなわけですね。今のやり方についてはわかりました。  先ほどの説明ですと、事前に予算化するための見積もりは、富士ゼロックスシステムサービス株式会社にも聞いているわけですね。では、そのシステムの金額の公平性について、区としてはどのような形で客観的な判断を行うのでしょうか。事業者が見積もりで出した金額が、プロポーザルに参加してきて出した金額ということであれば、全部事業者の思いどおりの金額ということになるので、金額の妥当性の判断、公平なのかどうかという判断は、どのような形で行うのでしょうか。 ○情報政策課長(若杉健次君) 区では情報システム、情報機器の導入にあたりまして、システムアセスメントという制度を持っております。評価制度になっておりまして、システムを所管課が導入したい、導入する計画を持っているという場合、そのシステムにどのような機能を求めて、どのようなものを更新していくですとか、事前の情報ではこのような金額で予算化をしていきたいというような申請などを所管課から受け付けております。情報政策課が中心となりまして、例えば見積もりを複数からとっているか、金額が妥当か、仕様が妥当かというような確認を行います。確認を行った結果として、所管課で予算をとって調達に向かっていくという形になります。もちろん、その金額で確定するというわけではなくて、例えば今回の事案ですと、内部で評価した金額から、さらにプロポーザルで競争などを経て金額等も変わってきています。そのようなことで庁内での客観的な評価と、競争性等によって、価格と機能のバランスが保たれていると考えております。 ○委員(熊田ちづ子君) 現行のやり方はわかりましたが、そのような形でいいのかという疑問も出てきますということは、私の意見として言っておきたいと思います。  それから、戸籍システムを導入した当初から1つの企業のシステムを使うということがずっと何年も続いておりますけれども、導入したシステムの会社が保守点検するというのは、違う会社が保守点検するよりもよいと思いますので、同じ事業者がやるのだろうなというのは安易に想像がつきます。プロポーザルの中でその提案をされているということなのですが、プロポーザルのあり方については、当常任委員会には全然報告がなかったのではないかと思うのです。指定管理者の指定のときは、プロポーザルでどのような提案がされて、どのようになったというようなことがありますけれども、今回のことについては、私も初めての部分が多いのですけれども、プロポーザルのことも含めて、明らかになる方法がいいのかと思っておりますので、それは意見として述べておきたいと思います。  それから、戸籍を扱うということでは、非常に重要な個人情報を扱います。システムの入れかえの際には、個人情報の漏洩というか、保護については、それは事業者も当然細心の注意を払ってやっていると思いますが、その個人情報保護の情報管理のあり方についてお聞きしておきたいと思います。 ○情報政策課長(若杉健次君) 個人情報と情報セキュリティについてです。今回導入するシステムは、住民の方の大切な情報を扱いますので、インターネット環境からは切り離された、いわゆる中に閉じたシステムとなっています。  それから、導入にあたっては、職員がシステムを利用するときに、IDやパスワードを複数のもので管理したり、実際にシステムを使った記録を確認できるというようなセキュリティの対策を講じてございますので、個人情報の保護に関して十分な対策をとっているものと考えています。 ○委員(熊田ちづ子君) 今のは、職員の扱いも含めてだと思うのですが、第三者の事業者が入るわけではないですか。保守点検にも入るだろうし、故障や不具合が起きれば、その修理もするのでしょう。そのような区の職員以外の方の事業者等の情報の管理についても説明していただければと思います。 ○情報政策課長(若杉健次君) 委託等で事業者が個人情報を取り扱わざるを得ないような場合にも、区では、契約の中できちんと取り決めを持ちまして、事業者に個人情報の保護を守らせるというようなことを、それぞれの契約で徹底しております。 ○委員(熊田ちづ子君) 全てそのような形でやっているわけですけれども、この戸籍システムの保守点検は、固定された方が担当されるのでしょうか。それとも、富士ゼロックスシステムサービス株式会社のいろいろな人が出入りするのか、そのような事業者の出入り等についてはどのように管理されているのでしょうか。 ○情報政策課長(若杉健次君) 取り扱う委託事業者についても、この業務に従事している方が取り扱っていくというような位置になります。
    ○委員(熊田ちづ子君) 固定していると考えていいのか。 ○情報政策課長(若杉健次君) はい。このプロジェクトというか、このシステムに従事する方が取り扱うというような契約です。 ○委員長(林田和雄君) ほかにご質問等はございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) なければ、質疑はこれをもって終了させていただきます。  採決は簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、「議案第47号 物品の購入について(戸籍システム用サーバー等)」について採決いたします。  「議案第47号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、「議案第47号 物品の購入について(戸籍システム用サーバー等)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) 次に、審議事項(11)「議案第48号 物品の購入について(パーソナルコンピューター等)」を議題といたします。  理事者から提案理由の説明をお願いいたします。 ○契約管財課長(吉田宗史君) ただいま議題となりました議案第48号につきまして、提案の補足説明をさせていただきます。本案は、パーソナルコンピューター等の購入について、ご承認を求めるものです。  それでは、議案第48号をごらんください。購入の目的は、区立幼稚園、区立小学校及び区立中学校における情報機器の整備でございます。物品の種類及び数量は、パーソナルコンピューター515台、電子黒板機能付プロジェクター65台(区立中学校のみ)、デジタル書画カメラ65台(区立中学校のみ)、ICTカート65台(区立中学校のみ)です。購入予定価格は6,072万5,160円です。購入の相手方は、東京都港区白金三丁目12番12号、株式会社ニシダ代表取締役社長、西田順彦氏です。  次に、6月18日付当常任委員会資料13の補足資料を調製いたしましたので、ごらんください。  1の購入の目的は、先ほど申し上げましたとおりです。現在、区立幼稚園、小・中学校で利用しておりますパーソナルコンピューターの入れかえや、これまで各フロアに1台であった電子黒板機能付プロジェクター等を中学校の全普通教室に導入し、授業での活用度を高めるため購入するものです。  入札経過調書につきましては、1ページをごらんください。今回は制限付一般競争入札で、8者が入札申し込みをされて、最低価格による入札者を落札者としております。なお、入札者のうち2者が辞退しております。  3の購入物品は記載のとおりです。  納入場所につきましては、2ページの別紙一覧表のとおりです。  納期につきましては、平成30年8月31日です。  説明は以上でございます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○委員長(林田和雄君) 説明は終わりました。これより質疑を行います。ご質問等ございましたら、順次ご発言をお願いしたいと思います。 ○委員(なかまえ由紀君) 電子黒板機能付プロジェクターとデジタル書画カメラについて、どのような機能のものなのか、具体的に教えていただければと思います。  あと、入札経過調書に予定価格が記載されていないのですけれども、これは予定価格がないということでしょうか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) まず、予定価格ですけれども、物品の購入ということで、予定価格の提示はございません。あくまでもその中で落としていただいた事業者を選ぶ形になります。  それから、電子黒板機能付プロジェクターにつきましては、プロジェクターで黒板の投影をしまして、例えば動画や先生が書いたものをメモしたりできるというものです。書画カメラというのは、カメラで映しまして、子どもたちのノートを投影して電子黒板に映すという機能ができるということで、そうした活用をしているカメラになります。 ○委員(なかまえ由紀君) そうすると、デジタル書画カメラで映したものが、電子黒板機能付プロジェクターに映るという、セットというような感じということでいいのですね。  あと、予定価格がないということは最低価格もなくて、すごく安過ぎてだめということもないのでしょうか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 説明が不十分で申しわけないです。予定価格は非公表ということで、お示ししていません。その中で価格が一番安い入札者が落札となります。ただ、今回、物品の購入ということで、いわゆる標準スペックといいますか、仕様は位置づけていますので、いわゆる安かろう悪かろうといいますか、性能的に機能しないということは発生しないということになります。 ○委員(池田たけし君) パーソナルコンピューターは、それぞれの納入場所で少しずつ数の差異があるのですけれども、これはどのように使われているか、根本的なところで教えてください。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 今回は、平成23年と平成24年に入れた物の入れかえとなります。内訳としては、平成23年分が262台、平成24年分が253台の入れかえということで、計515台の入れかえになっています。 ○委員(熊田ちづ子君) 先ほどのなかまえ委員の質問と重なるのですけれども、8者が入札に参加して、2者が辞退しているので6者ですが、予定価格は公表していないけれども持っていると。しかし、入札経過調書を見ると、一番安い価格と一番高い価格で2倍近い差があるのです。先ほど、仕様を決めて発注しているので安かろう悪かろうということはないのだというような答弁をされましたけれども、同じパソコンの購入ですよね。電子黒板機能付プロジェクターは別として、パソコンには大量生産が多いわけで、パソコンの単価はある程度決まっていると思うのですけれども、この差をどのように見ていらっしゃるのですか。「すごい差だな」だけで終わるのか。私はこの差に驚いたのですけれども、区側はどのようにこれを見ますか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 私どもは最終的な落札者の価格の内訳、パソコンの内訳の金額は把握しているのですけれども、それ以外の事業者の幾らでというところまでは把握できません。それは各社の経営判断といいますか、どのような数字で、どのような単価設定で、どのような形で調達して入札しようかということになるかと思うので、申しわけないですけれども、区側ではそこまでの細かいところは情報は持ち合わせていないです。 ○委員(熊田ちづ子君) 先ほど、仕様を決めているとのことでしたが、今回購入する物と、今使っている物とは、メーカーは変わりますか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 電子黒板機能付プロジェクター、電子書画カメラとICTカートは、現在、小学校で入れている物と同じ物が入ってきます。物によっては後継機種という形になります。パソコンにつきましては、現在、富士通とNECが入っているのですけれども、今回はNECの予定と聞いています。 ○委員(熊田ちづ子君) 電子黒板機能付プロジェクターについては、現在小学校が使っている物の後継機種が入るというのは結果論ですか。それとも、小学校が使っているこれの後継機種を入れてくださいというような発注の仕方なのでしょうか。  それから、パソコンについては富士通とNECから今回は全部NECになるということですけれども、機種やメーカーが変わると、微妙に扱いが違ってくるのではないかと思うのです。学校側の希望として、更新するときに同じメーカーにしてくださいという、メーカー指定ができるのでしょうか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 電子黒板機能付プロジェクターとデジタル書画カメラにつきましては、現在、小学校で入れているものと同一メーカーで、学校の教育現場で使い勝手がいいということで、指定をして、結果的にその後継機種という形になっています。 ○委員(熊田ちづ子君) 同じメーカーということですね。 ○契約管財課長(吉田宗史君) はい。パソコンにつきましては、スペックが決まっていて、このようなものを入れてくださいということで、あとは学校での操作の研修などによってなれというか、対応するということで、大丈夫と聞いております。 ○委員(熊田ちづ子君) 入札で物品を購入する際に、メーカーを指定して購入するという方法は、ありということで判断してよろしいですか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 熊田委員のおっしゃるとおり、そのようなこともあります。 ○委員(熊田ちづ子君) 工事請負契約などの場合は、予定価格が公表されます。そして、公表はされませんけれども最低価格を区としては持っています。それを下回った場合には入札がだめということになるわけです。物品の購入については、先ほど、仕様で出しているので性能的に機能しないことはないということでしたけれども、その金額の妥当性と、物品の購入にも最低制限価格と言うのかどうかわかりませんけれども、これを下回ったらだめというようなものがあるのか。また、予算化するというか、金額を考える際に、見積もりを何者からかとってそれを参考にしているということはありますか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 事前に所管課で複数者から見積もりをいただいて、先ほど情報政策課長からお話がありましたけれども、システムアセスメント制度の中で、一定程度、確認をした上で予算化がされるという形になります。その上で入札手続をして事業者を選ぶという形になります。私どもとしては、そのような金額で落札していただいていますので、十分対応できるというように考えています。 ○委員(熊田ちづ子君) 今回のこのパソコンの購入の際の見積もりは、何者から、どのようなところからとっているかというのはお話しできるのですか。 ○情報政策課長(若杉健次君) 今回のパソコンは、見積もりは所管課で3者から入手しております。 ○委員(熊田ちづ子君) 3者はどこだというのは言えるのですか。 ○情報政策課長(若杉健次君) 今回の入札に参加している事業者の中から3者、所管課で入手しております。 ○委員(熊田ちづ子君) メーカーから見積もりをとるのではなくて、納入業者からとるのですか。契約のことがわからなくてすみません。疑問に思っていることをお聞きしています。 ○情報政策課長(若杉健次君) 業種が情報通信の事務用品の販売になるかと思いますので、つくっているメーカーというわけではなくて、そのメーカーのものを販売しているいわゆる事務用品の会社から見積もりをとるというような形になっております。先ほど名前が出ましたNECや富士通などの会社が直接販売するという形にはなっておらず、販売している電気屋、事務機屋というような会社が広く販売されるという販売形態かと思います。 ○委員長(林田和雄君) ほかにご質問等はございませんか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) なければ、質疑はこれをもって終了させていただきます。  採決は簡易採決でよろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、「議案第48号 物品の購入について(パーソナルコンピューター等)」について採決いたします。  「議案第48号」は、原案のとおり可決することにご異議ございませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、「議案第48号 物品の購入について(パーソナルコンピューター等)」は、満場一致をもって原案のとおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) お諮りいたします。議事の運営上、あらかじめ時間を延長したいと思いますが、ご異議ございませんでしょうか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) ご異議なきものと認め、時間は延長されました。  それでは、審議事項(12)「議案第49号 特定事業に係る契約の変更について(気象庁虎ノ門庁舎(仮称)・港区立教育センター整備等事業)」を議題といたします。  理事者から提案理由の説明をお願いいたします。 ○契約管財課長(吉田宗史君) ただいま議題となりました議案第49号につきまして、提案の補足説明をさせていただきます。本案は、特定事業でございます気象庁虎ノ門庁舎(仮称)・港区立教育センター整備等事業に関する受託契約の変更につきまして、ご承認をいただくものです。  それでは、議案第49号をごらんください。特定事業に係る契約の変更につきまして、ご説明いたします。  契約金額につきましては、21億7,388万3,454円を32億3,830万3,875円に変更するものです。  次に、平成30年6月18日付当常任委員会資料14の補足資料を調製いたしましたので、ごらんください。  表紙をおめくりいただきまして1ページ、特定事業に係る契約の変更についてです。国との合同PFI事業で実施しております新教育センター等整備事業につきましては、平成21年7月に区と国とが、「気象庁虎ノ門庁舎(仮称)・港区立教育センター整備等事業に関する受託契約」を締結しまして、PFI事業者の選定やPFI事業者の管理監督等の事務を国に委託しております。  1に、6月8日の当常任委員会で資料要求がありましたこれまでの経過を記載しております。平成21年第2回港区議会定例会におきまして、「特定事業に係る契約の承認について」を議決いただきまして、事業期間を契約締結の日から平成26年3月31までとする受託契約を国と締結いたしました。その後、平成25年第1回港区議会定例会におきまして、整備手法を総合設計制度から地区計画制度に変更したことにより、地区計画策定手続に期間を要しましたことから、事業期間を平成29年3月31日までとする議決をいただきました。さらに、平成28年第1回港区議会定例会におきまして、地区計画の新設道路の整備にあたりまして、関係者等との協議に時間を要しましたことなどから、事業期間を平成32年3月31日までとする議決をいただきました。  前文の2段落目にお戻りください。整備事業を進める中で、事業開始当初に想定しておりませんでした地中障害物が出土しまして、撤去が必要となりましたことから、国及びPFI事業者と協議の上、整備事業において撤去しております。  また、新教育センターに併設します(仮称)港区立科学館1階の内装工事につきまして、PFI事業で一体的に整備する方が効率的で経費も抑えられますことから、PFI事業に追加して実施することといたします。  このため、新教育センター等整備事業の契約金額を増加する必要がございますので、平成30年第2回港区議会定例会で議決をいただきました後に、契約変更をする予定でおります。  2ページをごらんください。2の現行の契約内容ですが、記載のとおりです。契約金額以外の項目に変更はありません。  3の変更の内容につきましては、議案で説明したとおりでございます。  4に、6月8日の当常任委員会で資料要求のありました契約金額の増加額の内訳を記載しております。  項目1、地中障害物の撤去としまして、瓦れきまじり残土の撤去や、旧全国町村会館地下躯体の解体・撤去などに要する金額として6億6,191万7,717円。項目2、工程促進としまして、想定外の地中障害物の撤去などにより遅延が見込まれます工期を短縮するために、現場でのコンクリート打設から工場で部材を製作するプレキャスト化工事に変更する金額として2億5,215万982円。項目3、展示室等内装工事としまして、(仮称)港区立科学館1階の内装工事につきまして、PFI事業に追加して実施する金額として1億3,794万3,756円。項目4、人件費としまして、受託事務に直接従事する国土交通省職員の人件費として1,240万7,966円。合計10億6,442万421円の増加額です。  5の今後の予定ですが、本議案を議決いただきましたら、本年7月に国と契約変更しまして、平成32年2月末の竣工引き渡しを予定しております。  参考としまして、3ページには新教育センター等整備事業の概要を、4ページには新教育センター等整備事業スケジュールを、5ページには整備計画周辺図を記載しております。B地区が新教育センターの位置になります。  説明は以上でございます。よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○委員長(林田和雄君) 説明は終わりました。これより質疑を行います。ご質問等ございましたらち、順次ご発言をお願いしたいと思います。 ○委員(兵藤ゆうこ君) 6月18日付当常任委員会資料14の3ページの新教育センター等整備事業概要の、3の新教育センターの機能というところで、相談センター機能、子どもたちや保護者が学習や子育ての課題を解決する拠点となる機能、心理的要因による不登校者への適応指導教室を含むと記載されております。所管が違うかもしれないのですけれども、不登校となると、やはり情報が入ってこないような状況になると思うのです。そのようなお子さんたちが通ってくるという認識でいいのですね。そのようなお子さんたちへの広報の仕方を教えていただきたいです。  あと、やはりメンタルな部分にかかわりますので、専門職の職員の設置があると思うのですけれども、その人数など、わかる範囲で教えていただければと思います。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 現在、三光小学校に教育センター機能があるのですけれども、それが今度、こちらに移ってくるということと、旧飯倉小学校を活用して、適応指導教室つばさ教室があるのですけれども、そちらも移転してくるという形になります。生徒数のレベルとしては10人程度で今やっているという形で、専門の心理職の職員を配置して、教育相談や学級運営等に当たっていると聞いています。 ○委員(熊田ちづ子君) いろいろ経過があって、延び延びになったり、工法が変わったりということで、適応指導教室つばさ教室も、ここに本格的な施設ができるまでということで、何カ所か場所を変えたりして負担をかけていると思うのです。平成32年の竣工ということで、先が見えてきたということになるわけですけれども、きのう、現場を見てきて、かなり工事が進んでいると思いました。それで、今回の契約金額の変更のうちの一番大きな金額は、地中障害物の撤去ということですけれども、もう撤去されているということなのですか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) はい。既に工程に支障があるということで、撤去を先にやらせていただいたということになります。 ○委員(熊田ちづ子君) この議案は何なのだろう。議決をする前に、もうそれは決まって撤去していると。区がやっている事業で、普通はあまりそのようなことはないですよね。あるのですか。緊急や、人命にかかわるというような場合には、契約を変更したかどうかということは関係ないですけれども、通常の工事の中で、そのようなことはあるのですか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 通常のパターンであれば、今、委員が言われたとおり、このような事態が発生したので、一定程度経費を積んで契約変更という形がオーソドックスだと思います。あとは、その幅にもよりますけれども、議決をいただいた案件でも、変更する金額が5%以内程度であれば、区長専決でやらせていただくというケースもあります。それはケース・バイ・ケースといいますか、状況によってというところはあるかと思います。ただ、教育委員会の方でこの間のご説明がもし足りていなかったら、そこは申しわけないと思います。 ○委員(熊田ちづ子君) よくわからない。教育委員会の方でではないでしょう。私、きのう視察に行って、何だろうと思ったものだから。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 説明が足らず申しわけございません。今回につきましては、国とSPC(特定目的会社)、PFI事業者が契約しております。それに対して区が負担金といいますか、委託ということでお支払いしているということで、国が全体の工程の進行管理をしている中で、工程をずらさないということで対応したというのがベースとしての流れになります。 ○委員(熊田ちづ子君) いつ撤去工事が行われたのか。それと、国がPFI事業でやっていて、そこに区は委託しているから、これは普通の形ではないですよね。通常はやはり、先ほども説明があったように、変更金額の5%内だったら区長専決でやって、議会にはきちんと報告するということがあると思うのですけれども、何かこれは、突然説明を受けたような気がするのです。この議案は、もう既にやっていることを、単に私たちは追認するだけなのか。撤去が必要だというときも、きちんと議会で説明したのですか。 ○用地・施設活用担当部長(齋藤哲雄君) 経験としてでございますけれども、工事に関しましては、当初から予定できないようなことは多々出てまいります。それによる契約の変更もございます。金額は、全部を掘り起こさなければ確定できないのです。議案になるかならないかは別でございますけれども、一般的には、工事に支障のない限りにおいては撤去させていただき、金額を確定したものについて変更いただくことが通例でございます。事例といたしましては、地中障害物や汚染土などによって、過去の議案であったものにつきまして、決定したものについて変更をいただいたということでございます。 ○委員(熊田ちづ子君) それはわかりました。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 遅くなりましてすみません。いつ撤去したのかというご質問ですけれども、平成28年8月から平成29年2月にかけて撤去しています。 ○委員(熊田ちづ子君) 議会への報告はいかがでしょうか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 事業の進捗につきましては、所管が教育委員会になりますけれども、総務常任委員会では報告しておりません。 ○委員(熊田ちづ子君) 区民文教常任委員会は。
    契約管財課長(吉田宗史君) 区民文教常任委員会にも報告しておりません。 ○委員(熊田ちづ子君) それで10億円の契約変更ですか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) 申しわけございません。今回の議案を出す前の5月に、区民文教常任委員会でこの件は報告させていただいています。 ○委員(熊田ちづ子君) 平成28年8月から平成29年2月にかけて撤去したと。今、いつですか。平成30年ですよ。それは区民文教常任委員会もそうでしょうけれども、総務常任委員会にも報告する中身ではないですか。区民文教常任委員会に報告したのがことしの5月ですから、撤去から1年以上たっていますよね。どうしてこうなっているのですか。この件は、当初から、いろいろな形で方向が変わってきたわけではないですか。本来ならば、多分もうとっくにできている建物ですよね。いろいろあって、それはその都度その都度議決をしていると、先ほど経過の報告がありましたから、それはもとに戻るということはありませんけれども、私は、こんなに工事が進んでいるのに、どこに埋まっているのだろうと思いながらきのう見てきたのです。どうしてそのようなことになったのですか。議会に対しても失礼ですね。 ○委員長(林田和雄君) 答弁調整しますか。お答えできますか。 ○契約管財課長(吉田宗史君) すみません。教育委員会と調整させていただきたいので、お時間をいただければと思います。 ○委員長(林田和雄君) わかりました。  それでは、答弁を調整していただいて、その間、休憩とさせていただきます。よろしいですか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、再開できるようであれば、皆さんにまたご連絡しますので、休憩とさせていただきます。                 午後 5時01分 休憩                 午後 6時07分 再開 ○委員長(林田和雄君) 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  北本総務部長から発言を求められておりますので、これをお許しいたします。 ○総務部長(北本治君) 不正確な答弁でお時間をいただきまして、大変恐縮でございます。大変申しわけありません。議案第49号につきましては、正確な答弁を期すために、ご審議をあしたにお願いできればと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) それでは、ただいまの議案第49号と請願1件、発案1件につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) それでは、本日継続と決定いたしました。     ──────────────────────────────────────── ○委員長(林田和雄君) その他、何かございますか。                 (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(林田和雄君) なければ、本日の委員会はこれをもって閉会といたします。                 午後 6時08分 閉会...