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  1. 港区議会 2011-09-21
    平成23年9月21日総務常任委員会−09月21日


    取得元: 港区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-21
    平成23年9月21日総務常任委員会−09月21日平成23年9月21日総務常任委員会  総務常任委員会記録(平成23年第19号) 日  時  平成23年9月21日(水) 午後1時00分開会 場  所  第4委員会室 〇出席委員(9名)  委員長   七 戸  淳  副委員長  沖 島 えみ子  委  員  益 満 寛 志       横 尾 俊 成        土 屋  準        杉本 とよひろ        二 島 豊 司       樋 渡 紀和子        鈴 木 たけし 〇欠席委員        な し 〇出席説明員
     副区長                              野 村  茂  芝地区総合支所副総合支所長・芝地区総合支所管理課長兼務      内 田  勝  高輪地区総合支所副総合支所長・高輪地区総合支所管理課長兼務    鈴 木 英 二  企画経営部長・大震災緊急対策担当部長兼務             田 中 秀 司  企画課長                             新 宮 弘 章   大震災緊急対策担当課長           星 川 邦 昭  区役所改革担当課長                        大 澤 鉄 也   用地活用担当課長              重 富  敦  芝浦港南地区施設整備担当課長                   有 賀 謙 二   区長室長                  波多野  隆  財政課長                             青 木 康 平   施設課長・芝浦港南地区施設建設担当課長兼務 齋 藤 哲 雄  用地活用・区有施設整備担当部長芝浦港南地区施設整備担当部長兼務 安 藤 康 宏  防災危機管理室長                         滝 川 豊 美  防災課長                             遠 井 基 樹   危機管理担当課長              手 塚  徳  生活安全担当課長                         渡 邊 清 隆  総務部長                             小 池 眞喜夫  参事(総務課長事務取扱)                     北 本  治  人権・男女平等参画担当課長                    若 井 世台子  区政情報課長                           佐々木 貴 浩   人事課長・人材育成推進担当課長兼務     浦 田 幹 男  契約管財課長                           佐 藤 博 史  会計管理者(会計室長事務取扱)                  横 山 大地郎  参事(選挙管理委員会事務局長事務取扱)              山 下  充  監査事務局長                           山 本  修 〇会議に付した事件  1 審議事項   (1) 議 案 第51号 平成23年度港区一般会計補正予算(第3号)   (2) 議 案 第52号 平成23年度港区介護保険会計補正予算(第1号)   (3) 議 案 第58号 物品の購入について(折り畳み式ヘルメット等)   (4) 議 案 第59号 物品の購入について(図書館システム用サーバー等)   (5) 議 案 第63号 指定管理者の指定について(港区立男女平等参画センター)   (6) 請 願23第13号 固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続について意見書の提出に関する請願   (7) 請 願23第14号 いわゆる「人権侵害救済法案」について、慎重な対応を強く求める趣旨の意見書を、政府に送付することを求める請願                                (以上23.9.16付託)   (8) 発 案23第4号 地方行政制度と財政問題の調査について                                  (23.5.27付託)                  午後 1時00分 開会 ○委員長(七戸淳君) 総務常任委員会を開会いたします。  本日の署名委員は、二島委員、沖島副委員長にお願いいたします。  本日は、審議事項(1)に関連しまして、高輪地区総合支所鈴木管理課長に出席していただいております。なお、鈴木管理課長につきましては、審議事項終了後退席いたしますので、ご了承下さい。  また、芝地区総合支所内田管理課長につきましては、当該審議が終了しましたら保健福祉常任委員会の議案審査のために退席いたしますので、あらかじめご了承願います。     ──────────────────────────────────── ○委員長(七戸淳君) それでは、審議事項に入ります。審議事項(1)「議案第51号 平成23年度港区一般会計補正予算(第3号)」及び審議事項(2)「議案第52号 平成23年度港区介護保険会計補正予算(第1号)」についてですが、一括して説明を受け、引き続き一括して審査を行いたいと思います。採決はそれぞれ行うということでよろしいでしょうか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(七戸淳君) それでは、一括して議題といたします。理事者からの提案理由の説明を求めます。 ○財政課長(青木康平君) それでは、「議案第51号 平成23年度港区一般会計補正予算(第3号)」及び「議案第52号 平成23年度港区介護保険会計補正予算(第1号)」についてご説明いたします。  お手元にお配りしております港区各会計補正予算の予算書及び予算説明書をごらんください。  まず、平成23年度港区一般会計補正予算(第3号)に沿ってご説明いたします。2ページをごらんください。  初めに、歳入歳出予算の補正であります。歳入歳出予算の補正額は20億4,357万2,000円の減額で、補正後の歳入歳出予算の総額は1,126億6,337万5,000円となります。  次に、債務負担行為の補正です。既定の債務負担行為の追加、廃止及び変更でございます。内容は後ほどご説明いたします。  3ページをごらんください、第1表歳入歳出予算補正です。歳入予算の補正額の内訳は、都支出金が2,041万6,000円の増、財産収入が37万7,000円の増、繰入金が26億2,549万円の減、繰越金が5億5,885万9,000円の増、諸収入が226万6,000円の増となり、歳入補正額の合計は20億4,357万2,000円の減額であります。  次に、4ページをごらんください。歳出予算の補正額の内訳です。総務費につきましては、総務管理費を1億206万2,000円増額いたします。民生費につきましては、社会福祉費を26億6,160万円減額し、児童福祉費を1億6,074万1,000円増額いたします。衛生費につきましては、保健衛生費を422万5,000円増額いたします。諸支出金につきましては、財政積立金を3億5,100万円増額いたします。以上、歳出補正額の合計は、20億4,357万2,000円の減額であります。  5ページをごらんください。第2表債務負担行為補正です。既定の債務負担行為の追加が4件、廃止が2件、変更が1件でございます。  まず、待機児童解消施設及び芝公園保育園仮園舎賃借につきましては、期間を平成24年度から平成26年度、限度額を6,241万3,000円として、志田町保育園仮園舎賃借につきましては、期間を平成23年度から平成25年度、限度額を2億2,264万2,000円として、麻布保育園等建設基本設計につきましては、期間を平成24年度、限度額を957万6,000円として、みなと保健所仮庁舎賃借につきましては、期間を平成24年度、限度額を2,247万円としてそれぞれ追加するものでございます。  次に、芝公園保育園仮園舎賃借につきましては、芝公園保育園仮園舎の賃借の開始時期が平成24年度となることから、また、麻布保育園等建設実施設計につきましては、麻布保育園等建設のための実施設計の契約時期が平成24年度となることから、債務負担行為をそれぞれ廃止いたします。  次に、芝地区子ども中高生プラザ等建設追加工事等につきましては、限度額を2億8,562万3,000円から28億2,056万4,000円に変更するものでございます。  続きまして、平成23年度港区介護保険会計補正予算(第1号)に沿ってご説明いたします。8ページをごらんください。  歳入歳出予算の補正です。歳入歳出予算の補正額は1億6,787万2,000円で、補正後の歳入歳出予算の総額は118億9,560万8,000円となります。  9ページをごらんください。第1表歳入歳出予算補正です。歳入予算の補正額の内訳は、国庫支出金が2,427万円の増、都支出金が1,218万9,000円の増、繰越金が1億3,141万3,000円の増となり、歳入補正額の合計は1億6,787万2,000円の増額であります。  次に、10ページをごらんください。歳出予算の補正額の内訳でございます。基金積立金につきましては、1億5,310万7,000円増額いたします。諸支出金につきましては、償還金及び還付金を1,476万5,000円増額いたします。  以上、歳出補正額の合計は、1億6,787万2,000円の増額であります。  続きまして、各会計補正予算説明書について、会計ごとにご説明いたします。  ページをめくっていただきまして、初めに、平成23年度港区一般会計補正予算(第3号)説明書に沿ってご説明いたします。2ページ、3ページをごらん願います。歳入歳出予算事項別明細書の総括でございます。内訳は、歳入歳出とも先ほどご説明したとおりでございます。  5ページからが歳入の説明でございます。  6ページをごらんください。都支出金の補正額は2,041万6,000円の増額です。項の2都補助金につきましては、緊急雇用創出事業費として2,041万6,000円を増額しております。  次に、財産収入の補正額は37万3,000円の増額です。項の1財産運用収入につきまして、基金利子を37万7,000円増額しております。  次に、繰入金の補正額は26億2,549万円の減額です。項の1基金繰入金につきましては、財政調整基金繰入金を2億691万1,000円、公共施設等整備基金繰入金を24億1,857万9,000円それぞれ減額しております。  次に、繰越金の補正額は5億5,885万9,000円の増額であります。  次に、諸収入の補正額は226万6,000円の増額です。項の6雑入につきまして、厚生年金保険料142万5,000円、健康保険料84万1,000円それぞれ増額しております。  以上が歳入の補正でございます。  続きまして、9ページからが歳出の説明でございます。  10ページをごらんください。総務費の補正額は1億206万2,000円の増額です。項の1総務管理費につきましては1億206万2,000円を増額しております。内容は、東日本大震災避難者、被災者の臨時職員雇用及び田町駅東口北地区公共公益施設整備に要する経費を計上するとともに、財源の更正を行うものでございます。  12ページをごらんください。民生費の補正額は25億85万9,000円の減額です。項の1社会福祉費につきましては26億6,160万円を減額しております。内容は芝地区子ども中高生プラザ等開設準備及び芝地区子ども中高生プラザ等建設費を減額するものでございます。  14ページをごらんください。項の2児童福祉費につきましては1億6,074万1,000円を増額しております。内容は、高輪地区区立保育園3園維持管理、待機児童解消特別事業及び芝浦港南地区子ども中高生プラザ等建設に要する経費を計上し、麻布保育園等建設を減額するものでございます。  16ページをごらんください。衛生費の補正額は422万5,000円の増額です。項の1保健衛生費につきましては422万5,000円を増額しております。内容は、暫定健診施設維持管理に要する経費を計上し、みなと保健所改築を減額するものでございます。  18ページをごらんください。諸支出金の補正額は3億5,100万円の増額です。項の1財政積立金につきましては3億5,100万円を増額しております。内容は、公共施設等整備基金積立金を計上するものでございます。  続きまして、20ページをごらんください。こちらは債務負担行為支出額予定調書です。まず、待機児童解消施設及び芝公園保育園仮園舎賃借につきましては、限度額を6,241万3,000円、期間を平成24年度から平成26年度まで、財源は一般財源、6,241万3,000円としております。  次に、志田町保育園仮園舎賃借につきましては、限度額を2億2,264万2,000円、期間を平成24年度から平成25年度まで、財源は一般財源、2億2,264万2,000円としております。  次に、麻布保育園等建設基本設計につきましては、限度額を957万6,000円、期間を平成24年度、財源は一般財源を957万6,000円としております。  みなと保健所仮庁舎賃借につきましては、限度額を2,247万円、期間を平成24年度、財源は一般財源、2,247万円としております。  芝地区子ども中高生プラザ等建設追加工事等につきましては、限度額を28億2,056万4,000円、期間を平成24年度、財源は一般財源を28億2,056万4,000円としております。  以上が平成23年度港区一般会計補正予算(第3号)の説明でございます。  続きまして、平成23年度港区介護保険会計補正予算(第1号)説明書に沿ってご説明します。  22ページ、23ページをごらんください。こちらは歳入歳出予算事項別明細書の総括でございます。内訳は歳入歳出とも先ほどご説明したとおりです。  25ページからが歳入の説明です。26ページをごらんください。国庫支出金の補正額は2,427万円の増額です。  次に、都支出金の補正額は1,218万9,000円の増額です。  次に、繰越金の補正額は1億3,141万3,000円の増額です。  以上が歳入の補正でございます。  続きまして、29ページからが歳出の説明になります。30ページをごらんください。基金積立金の補正額は1億5,310万7,000円の増額です。項の1基金積立金につきましては、1億5,310万7,000円を増額しております。内容は、介護保険給付準備基金積立金を計上するものでございます。  32ページをごらんください。諸支出金の補正額は1,476万5,000円の増額です。項の1償還金及び還付金につきまして、1,476万5,000円を増額しております。内容は、国庫支出金等過年度分償還金を計上するものでございます。  以上が平成23年度港区介護保険会計補正予算(第1号)の説明になります。  補正予算についての説明は以上でございます。よろしくご審議の上ご決定くださるよう、お願いいたします。  あわせまして、先の総務常任委員会のときに、補正予算関係の補足資料のご依頼がありました。今回、資料No.9ということで、7点にわたって資料を用意しております。それぞれの資料につきまして、担当の課長からご説明いたします。 ○人事課長・人材育成推進担当課長兼務(浦田幹男君) それでは、補足資料の資料1をごらん願います。東日本大震災避難者・被災者の状況についてでございます。  1が港区が雇用している臨時職員の皆さんの配属先となります。配属先欄の括弧内なのですけれども、こちらが職務内容となります。  欄外のアスタリスクに記載のとおり、人数は5月9日に本事業開始後、8月31日までの延べ人数となります。なお、8月31日時点では、地元に戻るなどの理由によりまして、13人の方が離職しておりまして、25人の方が在籍してございます。  2が港区内に避難している人数でございます。8月31日時点で77世帯、161人の方が避難してございます。  資料1についての説明は以上となります。よろしくお願いいたします。 ○芝浦港南地区施設整備担当課長(有賀謙二君) 続きまして、東日本大震災を踏まえた施設計画の見直しについて、田町駅東口北地区公共公益施設につきまして、補足資料のご説明を申し上げます。1枚おめくりいただきまして、資料2をごらんください。  まず、見直しの方向性でございます。災害時に地区本部機能を担うとともに、大規模な避難所となる本施設につきまして、津波や液状化などの災害への備えや、避難所機能の強化を視点といたしまして、災害時に区民を守る機能の充実を図るものでございます。大震災緊急区政運営会議で確認されました見直しの方向性は四角囲みのとおりでございます。
     次に、見直しの内容でございます。2の見直し理由及び対策をごらんください。表の左から項目、見直し理由、対策となってございます。  まず、1)防災備蓄倉庫の確保といたしまして、防災備蓄倉庫の分散配置でございます。原設計では、災害時の支援物資等の集積や、輸送の拠点といたしまして、駐車場の一体利用を考慮いたしまして、防災備蓄倉庫を地下1階に整備する計画となってございます。地下1階への浸水を想定いたしまして、3階以上の上層階に備蓄場所を工夫して、収納場所を確保するものでございます。  次に、2)非常用発電装置の浸水対策でございます。燃料ポンプ室の水防化、燃料タンクの配置及びインフラ引込ルートの変更、非常用発電装置の電源供給時間延長検討の3つの項目を掲げてございます。非常用発電装置自体は7階に設置してございますが、燃料タンクや燃料ポンプが消防法上の制約等の理由により、地下1階に整備する計画でありますことから、その水防化や、燃料タンクの配管ルート及び電源の引込ルートを合理的に配置することによって、管の破損リスクの軽減を図る対策、また、非常用発電装置の燃料を、原設計仕様の重油に加えまして、中圧ガスでも稼働する仕様の検討を行うものでございます。  1枚おめくり願います。3)といたしまして、液状化対策でございます。本施設は建物につきましては十分に液状化対策を講じた設計内容となってございますけれども、本体工事の着工以降に建物の外構部分の工事を行っていく中で、マンホールなどの建物外部のインフラ設備との接続対策を強化してまいるものでございます。  次に、4)その他といたしまして、16項目を記載してございます。非常用エレベーター1基の水防化をはじめ、地下1階及び1階部分の機械室などの重要居室の水防化及び位置変更などを図りまして、災害用トイレ、機械室、消火機能などの機能保全及び浸水時及び水が引いた後に速やかな復旧を目指すものでございます。  また、停電時におきましても電源供給を確保することを目的といたしました地域冷暖房施設の活用や、浸水の際、隣接する愛育病院と本施設双方の浸水被害を最小限にすることを目的といたしました地下1階病院接続廊下への水防扉の追加、さらに、このページの下の2段になりますけれども、浸水時の電力確保を目的とした対策で、特高、特別高圧電源のことでございますが、受電室とサブ電気室の入れ替えと、その入れ替えた1階重要室、サブ電気室でございますが、の水防化を行うものでございます。  次のページをごらんください。自然換気対応でございます。スポーツセンターの各競技室など、建物の外側に面しました居室には、外気を取り込むための窓をできるだけ配置してございますけれども、1階及び2階の居室には外気を取り込むことのできない居室もございます。停電時におきましては空気の循環を確保するために1階及び2階にわたって広がるアトリウムという大空間に面した居室の窓を開閉可能なものへと変更するものでございます。  また、区民の安全を確保するとともに、必要な情報を提供するために、防犯カメラ、非常放送設備の位置、さらに、浸水した地下1階及び1階部分を切り離して、2階以上の浸水していない階に継続して電力供給を行えるよう、電力及び弱電系統の見直しを行います。  また、本施設の災害対応トイレの利用に万全を期しまして、スポーツセンターのプール水の利用も検討いたします。  さらに、太陽熱温水パネル及び太陽光発電についても、商用電力停電時にも活用できるように対策を図るものでございます。  以上、見直し項目について概略をご説明申し上げましたが、今後変更の設計作業の中で対策の実効性、対費用効果、そういったものの検討を重ねていくものでございます。  次に、3のスケジュールでございます。行政施設群及びスポーツセンターが整備されますA・B棟につきましては、平成25年2月に、また、ホール棟につきましては、同じく平成25年11月の竣工予定にしてございましたが、今後災害対策の見直しの設計作業を進めていくことから、現時点におきましては調整中とさせていただいております。  最後に、4の所要経費でございます。災害対策の見直しにかかる設計委託料といたしまして、7,938万円を予定してございます。  以上が公共公益施設の大震災を踏まえた見直し内容でございます。  続きまして、もう1枚おめくりいただきまして、資料3になります。東日本大震災を踏まえた施設計画の見直しに係る田町駅東口北地区公共公益施設の設計費内訳について、補足資料をご説明申し上げます。  このたびの災害対策の見直しに係る設計費の見積もり内訳を一覧にまとめてございます。  まず、ただいまもご説明申し上げました各対策につきまして、今後具体的な検討プランの作成を行ってまいりますが、この業務が1,586万7,000円となります。次に、プランの法令上の諸条件の調査及び関係機関との調整等といたしまして、641万1,000円でございます。次に、実施設計図書の作成が3,752万2,000円でございます。次に、積算業務が886万7,000円、最後に、各種法令等に基づく申請書・計画書等作成業務及び申請手続等で693万3,000円となってございます。消費税を含めまして、7,938万円と見積もってございます。  なお、設計業務につきましては、実施設計を行いましたNTTファシリティーズに随意契約の予定でございます。  資料3についての説明は以上です。 ○芝地区総合支所副総合支所長・芝地区総合支所管理課長兼務(内田勝君) 続きまして、次のページ、資料4をおめくりいただきたいと思います。芝地区における施設整備の変更について、流れ図でございます。  昨日の当委員会でも若干ご説明があったかと思いますが、(仮称)芝地区子ども中高生プラザ等保健福祉複合施設でございます。平成24年4月の開設に向け工事を進めていったところでございますが、東日本大震災を踏まえました災害対策等の充実強化による工事の内容変更の発生、それから、汚染土処理等による工事の遅延、これらのため、4月の施設開設が困難となりました。  工事の遅延は約5カ月が見込まれるため、平成24年9月開設に向け準備を行うこととしたところでございます。  真ん中の赤いところが当芝地区子ども中高生プラザ等保健福祉複合施設でございます。神明保育園、神明子ども中高生プラザ、神明いきいきプラザでございます。  区としましては、待機児童の早期解消のため、神明保育園の4月開設を目指してきたところですが、この影響によりまして、神明保育園の4月開設がおくれることとなり、平成24年度当初における神明保育園で予定しておりました定員170名に対する新たな待機児童対策が急務となったところでございます。そのため、神明保育園の開設のおくれに伴い入園希望者が集中する平成24年4月から5カ月間、神明保育園で予定していた定員170名に対する新たな待機児童対策が極めて重要な課題であると。その解消のためには、神明保育園の近隣での緊急暫定保育施設の設置が必要と判断したところでございます。  そのため、芝公園の保育園仮施設の活用が決まっておりました浜松町二丁目遊び場、下の緑色のところになります。現在子ども家庭支援センターとして活用しているところですが、こちらをその候補地として検討したところでございます。浜松町二丁目遊び場につきましては、子ども家庭支援センターが当初、みなと保健所の新庁舎へ移転する計画で、移転した後でございますが、芝公園保育園の仮施設としての利用が計画されていたところでございます。緑のところが芝公園の複合施設で、その一番下が芝公園保育園となって、玉突きで来るような形となっておりました。  このため、平成24年4月の開設がおくれる神明保育園の待機児童の対策を可能とするためには、子ども家庭支援センターを平成23年10月に前倒しして仮移転を行いまして、新たに神明保育園の緊急暫定保育施設を設置することが必要だということとなり、緊急暫定保育施設としての使用後は、引き続き芝公園保育園改築のための仮施設として活用を図っていくということとした次第でございます。緑のところの枠の真ん中辺で書いてございます神明保育室、緊急暫定保育施設でございますが、こちらが平成24年4月から8月までの利用ということで、でき上がりましたら神明保育園の方に引き続きやっていくというような形で考えてございます。  子ども家庭支援センターなのですが、仮移転先につきましては、施設規模や費用対効果などから、さまざまな角度から検討しました。そのところ、高輪にある旧(仮設)高輪福祉会館を平成23年10月から平成24年2月まで活用して、その後、みなと保健所新庁舎へ移転する計画ということといたしました。緑の上の子ども家庭支援センターから右側の子ども家庭支援センター、平成23年10月移転、茶色になっております。旧高輪福祉会館施設へというような形で仮移転、そして、下に移転ということで、ピンクのところで、みなと保健所の方へ移転ということでございます。みなと保健所は、当初平成23年12月開設の予定でしたが、これも東日本大震災の絡みで変更後、平成24年2月開設ということで、一月半ほど開設がおくれるような形となっております。  それと、神明いきいきプラザ、それから、神明子ども中高生プラザ、こちらにつきましても、この開設のおくれに伴いまして、当初平成23年度中に廃止を予定しておりました、左側が芝公園複合施設、その中に、芝公園福祉会館、芝公園児童館、そして、右側にございます、青のところ、新橋の複合施設なのですが、新橋福祉会館、新橋児童館、こちらの施設につきましても、廃止時期を平成24年8月廃止ということで延長させていただいたところでございます。  こういったような玉突き状態の整備計画でございまして、非常に難しいものがございますが、芝地区子ども中高生プラザ等保健福祉複合施設の施設整備の変更について対応していきたいと考えております。  説明については以上でございます。 ○高輪地区総合支所副総合支所長・高輪地区総合支所管理課長兼務(鈴木英二君) 引き続きまして、資料5をごらんください。志田町保育園仮設園舎設置までの検討経過についてでございます。  志田町保育園でございますが、昭和44年8月に竣工した施設で、築40年を経過して、老朽化が進んでおります。耐震改修促進計画上で建て替えとされております。このため、現在三田四丁目に移転改築すべく整備を進めております。この(仮称)三田四丁目保育園完成までは現在の施設を継続して使用する予定でございましたが、東日本大震災の発生を受けまして、現行園舎での安全性の確保が大きな課題となっておりました。  区ではこのことにつきまして、さまざまな状況を踏まえ、4月中旬ごろから検討を進めてまいりました。5月になりまして、港区立保育園保護者から原発、防災、安全対策に関する陳情がございました。その中に、志田町保育園の耐震補強をしてほしいという要望がございました。このため、建物の耐震補強、それから、園庭に仮設プレハブの設置、近隣児童遊園等の仮設プレハブの設置などにつきまして、早期実現のためのさまざまな方法について高輪地区総合支所の管理課と施設課で検討を進めてまいりました。さらに、6月になりまして、子どもたちの安全対策に関する請願が保護者1,575名から港区議会に提出されました。これにつきましては、全会派一致で請願は採択されております。  これらを受けまして、高輪地区総合支所管理課、保育担当課、企画課、財政課、施設課、契約管財課などで庁内の関係者会議を開催いたしました。園庭への仮設園舎が一番早く安全で実効性のある方法としてこの関係者会議の中では意見がまとまり、調整を進めることといたしました。  耐震診断Is値の低い志田町保育園以外の区内福祉施設は4施設ございますが、これにつきましては、来年の9月までに廃止または改築等に伴う他施設への移転によって、耐震上の問題が解消されることになっておりました。志田町保育園につきましても、園庭に仮施設を設置することで耐震上の問題の解消がされることになりました。  7月に入ってから、港区公共施設整備検討委員会で、施設の安全は緊急性を要することから、安全性、工期の短縮などを勘案して、プロポーザル方式、提案方式でございますが、業者の選定をこれで図るということにいたしました。高輪地区総合支所の管理課では、さらにこれを受けまして、プレハブ事業者と打ち合わせを行い、園庭にプレハブの設置の可能性について再度調整を図りまして、見積もりも依頼しております。  また、志田町保育園に子どもを預けている保護者の皆さんのご意見も伺う場を設定いたしました。7月30日土曜日の午後と8月2日火曜日の夜間の2回にわたって開催し、また、さらに保護者の全員に対しましてアンケート調査を実施してまいりました。保護者の参加につきましては、7月30日が24名、8月2日は14名の合計38名の参加がございました。そのうち、両日出席された保護者の方が1名、ご夫婦で出席された方が3組、保護者以外の出席者が1名おりましたので、世帯といたしましては、33世帯のご出席でございました。  なお、園児数でございますが、ゼロ歳から5歳で、現在134名、複数の子どもを預けているご家庭もございますので、世帯数では110世帯となっており、33世帯のご出席でしたので、参加率は3割となってございます。  当日に出席された意見の概要の主な特徴でございます。7月30日には、仮設園舎も含め、他の施設の活用、耐震補強工事など、対応策についての意見が多く出されております。8月2日は地震に対する不安感、現行園舎の耐震性、安全性に対する意見が多く出ております。  いずれにいたしましても、さまざまな意見が出され、1つの方向性にまとめるのは困難でございましたが、保護者の皆さんの安全な保育環境に対する意識の高さがうかがわれた意見交換会と考えております。  2枚目をお開きください。保護者全世帯に対してのアンケート調査の結果でございます。アンケートの項目につきましては、意見交換会で区側から提案した項目と、それから、2日間の意見交換会で保護者から提案されて、意見を10個の項目にまとめました。それぞれメリット、デメリットなどをまとめた添付資料を同封いたしまして、その中から保護者の皆さんに2つを選んでいただいたものでございます。回収率は110世帯中72世帯、65.5%でございました。ただし、12世帯の方が第2希望を記入されておりませんでした。  アンケートの結果でございます。第1希望では、質問項目の5でございますが、園庭にプレハブ園舎を建てるという方が19名、26.4%、質問項目1の保育園を運営しながら耐震補強工事をするが17名、23.6%、質問項目6の現状のまま平成25年8月まで運営するという方が14名の19.4%となってございます。いずれにしましても、保護者の意見は割れております。また、質問項目の6の現状のままでよいとする14名の方は、2日間にわたった意見交換会の雰囲気からは少し意外な感じがいたしました。  アンケートの結果でございます。先ほど紹介いたしましたように、3つの回答が約7割を占めてございます。園庭に仮設園舎の設置、園舎の耐震補強工事を行う、現状のままでよいという3点でございます。  また、意見交換会が終わりまして、ここのページの一番上にございますが、意見交換会とアンケートをとる間に、さらに港区立保育園保護者の方から区長への要望書の提出がございました。耐震評価の低い保育園の一刻も早い耐震対策を要望するという要望書でございます。  保護者のアンケート、区の総合評価等の結果を踏まえまして、現在の志田町保育園の園庭に仮設園舎を設置して、できるだけ早く安全な保育環境を確保するということにしまして、その審議を8月の庁議に付議いたしまして、承認されたものでございます。  また、これらの予算につきましても、今回の第3回定例区議会の補正予算として計上しております。  資料には掲載しておりませんが、今後のスケジュールを簡単に説明させていただきます。9月、今月からです、志田町保育園保護者への説明会、近隣の方への説明会、プロポーザル方式による事業者公募を進めてまいります。11月には事業者を決定いたしまして、12月に契約を締結、来年1月からは遊戯室解体工事に約1カ月をかけて解体いたします。仮設園舎設置工事に約3カ月、工事終了後、7月から仮設園舎で保育をスタートさせる予定で計画を進めてまいります。仮設園舎の利用でございますが、(仮称)三田四丁目保育園に移転する間での平成25年8月までを予定しております。  なお、現行の園舎につきましては、解体するには相当大がかりな工事となるために、園児への安全性を配慮して、三田四丁目に移転後の平成25年9月以降に行う予定でおります。  補足説明は以上です。 ○施設課長・芝浦港南地区施設建設担当課長兼務(齋藤哲雄君) それでは、私から資料6のご説明を申し上げます。  旧耐震建物、いわゆるIs値にしますと0.6を下回る児童福祉施設の一覧表となってございます。Is値につきましてのご紹介、それと、耐震診断調査年を記載してございます。施設につきましては、上から芝公園福祉会館・児童館・保育園複合施設、それから、新橋福祉会館・児童館、朝日児童館、志田町保育園、それと、芝保育園・Pokkeという形でございます。それぞれのIs値については記載のとおりでございます。  耐震診断調査年につきましても記載のとおりでございまして、今後の事業につきましては、先ほど来も説明がございましたように、志田町保育園のこうした部分を含めて、来年中には仮移転が済むという形を表現させていただいておるところでございます。  続きまして、資料7でございます。区の耐震基準ということでございました。私どもは、構造にあたりまして、こちらに表紙がございますけれども、東京都財務局の発行しております『構造設計指針・同解説』によりまして、建物を設計しているところでございます。この中に、耐震基準に関する部分がございます。  次のページをおめくりいただきたいと思います。10.2耐震診断の中に書いてございますように、Is値、いわゆる構造耐震指標と呼んでございますが、中段の表にございます、表10.1、0.3を下回ったもの、地震の震動及び衝撃に対して倒壊し、または、崩壊する危険性が高い、(1)と(3)の間、いわゆる0.6と0.3の間ということでございますけれども、倒壊する危険性がある、それから、0.6を上回れば危険性が低い、こういった判断基準の中の構造指針にのっとって判断をしているところでございます。  なお、この表中でございますが、一番最後の(3)第1行目でございます。横に書いていまして、判定は表10.2によると書いてございまして、これは10.1のミスプリントでございます。原本をそのまま写しましたが、表の10.2はございません。10.1を使って判断するということでございます。  簡単ではございますが、ご説明は以上でございます。 ○委員長(七戸淳君) 提案理由の説明は終わりました。質疑を行います。質問がある方はどうぞ。 ○委員(杉本とよひろ君) それでは、随時お伺いします。  まず、今回の一般会計補正予算の第3号、総務費に関しては、1つには東日本大震災に伴ういわゆる避難者の臨時雇用ということで、今回補正が組まれているのですけれども、資料1にも、8月31日現在では38人から25人でしたか、という説明がございました。この内訳として、共済費が455万7,000円、賃金関係が1,812万5,000円ということなのですけれども、それで、これはこの人数を対象として当然補正が組まれていると思うのですけれども、これは延べ人数38人ということで当初聞いているのですけれども、そこら辺の人数を、まず教えてもらいたいのですけれども。 ○財政課長(青木康平君) 25名で今委員が申し上げられた金額を出しております。これは、直近の5月、6月、7月、8月、4カ月の平均をすると25人ということで、予算上は25名で積算しております。 ○委員(杉本とよひろ君) それで、この臨時職員の配属先なのですけれども、この資料1にもそれぞれ配属先が載っているのですけれども、これには職種や男女別など書いてあるのですけれども、この臨時職員を募る場合に、それぞれの職種、男性、女性、人数という形で区で決めて募集を募るという考え方でよろしいのですか。 ○人事課長・人材育成推進担当課長兼務(浦田幹男君) こちらの事業なのですが、5月9日に任用を開始したわけなのですが、その時点で港区の中で各職場に、このような形で被災者の方を支援したいということで雇用先の募集を行いました。その時点では約70人の人数が出てきたという状況でございます。実際に応募してきた方々のこれまでの経験や、希望の職種などをこちらでお聞きして、この70人の中にあてはめていくという形で配属を続けてございますし、今後もそのような形で続けていきたいと考えてございます。 ○委員(杉本とよひろ君) 最後の部分がよくわからなくて、大事な部分なのですけれども、70名の方が応募されたということではなくて、そこら辺をもう少し詳しく。 ○人事課長・人材育成推進担当課長兼務(浦田幹男君) すみません。説明が足りなくて申しわけありません。募集をするにあたって、区の職場、港区の中でこのような臨時職員を募集したいのだけれども、希望する職場が、働く、受け入れ側の方です、受け入れる側でどのぐらいあるのかということで調査したところ、延べ人数で70人、採用したいというのがございました。その職種内容に合わせて、実際に今度は応募してきた皆さんのこれまでの経験や、実際にこのような形で仕事をしたいというものがうまくマッチするような形で配属先を決めていっているという状況でございます。 ○委員(杉本とよひろ君) わかりました。当然この中には、なかなか自分の経験とか、また、区が募集している仕事にマッチしないというか、仕事はしたいのだけれども、採用されなかったという方も中にはいらっしゃるのですか。 ○人事課長・人材育成推進担当課長兼務(浦田幹男君) ごらんのように、配属先は、事務補助もあれば、例えば、9番を見ていただければおわかりのように、収集作業、あるいは、12番、13番で言えば、用務補助という形で、かなり多岐にわたってございますので、今回応募してきた方については、ある程度ご希望に沿えるような形になっているという状況でございます。 ○委員(杉本とよひろ君) そうですね。70の枠があって、応募された方の人数を比べると、ほぼそれぞれの方が希望しているというか、採用されたのかと受けとめました。  あと、今後なのですけれども、被災地の復興がなかなか今おくれている状況の中にあって、避難生活をされている方も相当いらっしゃるということで、今後の予定としては、ここではまだはっきりお答えはできないかもしれないのですけれども、こういった避難者に対しての雇用支援はやっていくお考えなのかどうか。課長自身でお答えできるかどうかわからないのですけれども、そこら辺の考え方を。 ○人事課長・人材育成推進担当課長兼務(浦田幹男君) 実際に現在働いている皆さんからも、なかなか今現在地元に戻れる状況ではないというお話をいただいております。戻れるまでの間はぜひこちらで仕事をしていきたいという方が多数いらっしゃいますので、ぜひその要望にこたえるような形で検討を続けていきたいと考えております。 ○委員(杉本とよひろ君) その点は引き続きの取り組みをよろしくお願いいたします。  あと総務費で田町駅の公共施設に関連しての補正なのですけれども、今回の東日本大震災を受けて、施設計画の見直しということが大きな補正のポイントだと思うのです。それで、確かにこれまでに経験したことのない大災害を受けての計画の見直しということなのですけれども、この資料によりますと、5月19日の大震災緊急区政運営会議で見直しの方向性が検討されたということなので、この見直しの対策を見てみますと、これまでなかなか考えにくかった津波や液状化、そこら辺が主に見直しの部分に入っているのかなと思うのです。当然それ以外にもあるのですが。  このような見直しは大事だと思うのです。ただ、一方では、今回のこの公共施設を設計するにあたって、震災というか、災害に対することも含めた設計というのは当然なされていたとは思うのです。先ほど私が申したとおり、これは経験したことのない、今回の東北の大震災を受けての見直しなので、その見直し自体はいいのですけれども、ただ、そこの中で少し聞きたかったのは、この資料No.2の見直しの理由と対策が書いてあるのですけれども、その中に、先ほど課長から説明があった自然換気対応や、あと、トイレの給水、太陽光発電、温水パネル、ここら辺はさらに強化したと私は解釈しているのです。ここら辺は当初の設計の中では当然考慮されてもいい部分ではなかったのかと思うのですけれども、これは充実強化という観点でよろしいのか、それとも、新たに見直しに含まれたということなのか。細かくて悪いのですけれども、お答えください。 ○芝浦港南地区施設整備担当課長(有賀謙二君) まず、自然換気対応ですけれども、今回、当初は予定してございませんでしたが、このたびの震災におきまして、最新のビルの窓があかないということで、停電のときに外気を取り込むことができないということが話題になりました。この新しく計画しております施設につきましても、外気に面していない施設も避難所として設定はしてございます。こういったところも停電時に対応できるように、今回見直したものでございます。  それと、トイレ等への給水につきましてですが、原設計におきましても、通常の震災につきましては十分対応できるような、数も備えております、そういった設計になっておりますけれども、やはり津波を想定した場合に、そういった浸水までを想定した対策はできておりませんでした。今回その機能を見直すために、プールの水を利用することも追加して検討するものでございます。  それと、太陽熱温水パネルと太陽光発電につきましても、通常これを有効に活用してCO2の削減等を図っていくものでございますけれども、今回津波による停電を想定いたしまして、追加してこういった機能を持たせるという変更を加えていくものでございます。 ○委員(杉本とよひろ君) それで、今回この設計変更に、今回の議決が通れば契約という流れになるのですけれども、先ほどの説明の中で、10月に契約の予定ということで、今後この契約を締結して、見直しを含めた実施設計は大体どのぐらいの期間でできるのかをお伺いしたいのですけれども。 ○芝浦港南地区施設整備担当課長(有賀謙二君) 10月補正予算の議決をいただきましたら、直ちに契約はしてまいります。なかなか広範囲にわたっての設計変更になりますので、設計の終了は年明け2月ぐらいを予定してございます。それで、本体工事、まだ着工の見込みは調整中ということにさせてございますけれども、着工した段階でその設計内容を盛り込んで工事を進めてまいります。 ○委員(杉本とよひろ君) わかりました。そこで、確認したいのは、今回見直しされる実施計画をもととして、今後事業主または建築業者と工事の請負の契約を結んでいくと思うのですけれども、工事内容など、こういった工事に関する費用についてはその時点で確定するということでよろしいのですか。 ○芝浦港南地区施設整備担当課長(有賀謙二君) これから設計を見直してまいりますので、その中で実際に工事費が幾らになるのかという金額は判明してまいります。 ○委員(杉本とよひろ君) わかりました。  では、手短にどんどん聞かせていただきますけれども、次、民生費なのですけれども、今回民生費では高輪地区の保育園の維持費ということで、志田町保育園の仮設の設置についてなのですけれども、今回補正で組まれているのは51万6,000円なのですけれども、これはあくまでも準備費用ということですけれども、これはどういう準備なのか、そこら辺をまず説明をお願いします。 ○高輪地区総合支所副総合支所長・高輪地区総合支所管理課長兼務(鈴木英二君) 先ほども申しましたが、プロポーザル方式で今回やらせていただきたいということでご提案しておりまして、それに対する委員の謝礼、それと、必要経費の部分でございます。 ○委員(杉本とよひろ君) わかりました。それで、先ほど財政課長から説明があった債務負担行為補正なのですけれども、この志田町保育園の賃貸費用として、平成24年から平成25年として、債務負担行為として2億2,264万2,000円が計上されています。この債務負担行為なのですけれども、今回の補正の51万6,000円というのは今課長から説明があったとおりなのでしょうけれども、今後発生するこういったプレハブのリース料など、もろもろかかる費用、これがいわゆる2億2,000万円余ということだと思うのです。それで、1つお伺いしたいのは、まず、これは基本的なことなのですけれども、限度額と項目で書いてあるのですけれども、この限度額はどのように解釈すればいいのか、その点教えてもらえますか。 ○財政課長(青木康平君) 具体的に志田町保育園の仮園舎についてご説明した方がわかりやすいと思います。志田町保育園につきましては、昨日視察していただきましたけれども、遊戯室の解体が、通常はああいったものはないのですけれども、解体部分、それから、新たに仮園舎を設置する整備費、それから、その園舎を借りるリース料、賃借料、それから、最終的にその仮園舎を解体する経費、これらを合わせた金額が2億2,000万円余の金額になっております。現時点ではまだ契約を結んでおりませんので、見積もりの段階で、区として平成25年度まで債務としてこれだけの金額を負いますという意味がこの債務負担行為の内容になっています。限度としてここまでということです。 ○委員(杉本とよひろ君) わかりました。それで、あと、昨日視察に行かせていただいたのですけれども、これまでも、今回プレハブの設置に至るまでのアンケートの内容も説明を先ほどされておりました。また、地域からいろいろな声が出ていることも、私も存じ上げていると同時に、直接聞いている部分もあるのですけれども、そこで1つお伺いしたいのは、今回のプレハブ、これは既存の建物が耐震上危険だということでプレハブに至るのですけれども、このプレハブ自体が、先ほど地震に関するいろいろなデータの説明がございましたけれども、ある程度の耐震というか、地震には耐えられるのかということです。わかりやすく言えば、今の建物よりも今回のプレハブの方がまだ安全だという解釈でいいのか。そこら辺お答えできればお願いします。 ○施設課長・芝浦港南地区施設建設担当課長兼務(齋藤哲雄君) 私どもが工事するわけではございませんけれども、今回のいわゆる仮設というのは契約上の話でございまして、建物としては本設、確認申請をとって建てる建物でございます。したがいまして、新耐震の基準に合った形でつくられるということになります。 ○委員(杉本とよひろ君) これは今後の話なのですけれども、いずれ平成25年に閉鎖されて、三田の方に移るという計画なのですけれども、ただ、2億2,000万円余かけて、今本設という話がございましたけれども、建物を建てるのであれば、当然今後の待機児童の状況を見ながら考えていかなければいけないのでしょうけれども、ここの志田町の保育施設も、閉鎖するというよりも、これからの推移を見ながら使っていくというような考え方はあるのかどうかということなのです。ここを答えられる所管がいるかどうかわからないですけれども、いたら教えてください。 ○高輪地区総合支所副総合支所長・高輪地区総合支所管理課長兼務(鈴木英二君) 説明会のときにも保育担当課長がおりまして、いろいろと私は話ながら検討していったものでございます。それで、平成25年8月にそこの仮設が終わった後、どうするのかということを聞いてみたところ、そのときの保育園の待機児童の様子、それから、将来平成27年、平成28年ごろには今度逆に児童館、学童クラブの待機児童も出てくるのではないかということも踏まえて、活用できるということであれば活用するということを聞いております。 ○委員(杉本とよひろ君) ということは、ここでは断定的にはお答えできないと思うのですけれども、先ほど確かにこの保育園の次の年代の待機、いわゆる学童という話が出ました。これは大変考えていかなければいけないことで、そういったことを含めますと、今の既存の建物は壊してしまうわけですけれど、あそこの土地自体は区のものですので、今後可能性としては、今回プレハブを建てるのですけれども、これは2階建てですけれども、あそこ全体にそういったことも含めながら検討していくというような受けとめ方でよろしいのかどうか。今の段階、今後どうなるかわからないですけれども。 ○高輪地区総合支所副総合支所長・高輪地区総合支所管理課長兼務(鈴木英二君) 現段階ではそこまで申し上げづらいところでございますけれども、2年後にそのような方向性が出るという可能性もあります。 ○委員(杉本とよひろ君) 地元では子どもの施設や、高齢者の施設など、志田町の跡地のことが、三田が計画されたときから地域ではいろいろな声が出ております。現段階ではどのような状況になるかわかりませんけれども、そういった期待も含めながら聞かせてもらいました。すみません。  それと、あと、最後になりますけれども、芝地区の複合施設の件なのですけれども、これが今回玉突きでいろいろ動いていくわけなのですけれども、その中でお伺いしたいのは、子ども家庭支援センターが高輪の方に移転して、みなと保健所ができたらそちらに移るということなのですけれども、先ほどの説明の中でも少し触れていました。人数や規模から考えると、恐らくなかなかほかの施設では対応できるところはなかったのかと。高輪の旧仮設で使っていた建物、適材適所というか、適地ということで選んだと思うのですけれども、まず、なぜ高輪を選んだのか、そこら辺もう少し明快にお答えできればお願いします。 ○芝地区総合支所副総合支所長・芝地区総合支所管理課長兼務(内田勝君) 子ども家庭支援センターにつきましては、港区の区政の中でも子どもの虐待の早期発見、防止をつかさどる重要な施設でございます。こちらの方で、当初現在建設中のみなと保健所に移転する予定でしたが、先ほどご説明しましたような理由により、1回多くの仮移転が絡むような形になってしまっております。その点につきましては関係の利用者の皆さんには非常に心苦しい限りでございます。  仮移転の選定理由でございますけれども、みなと保健所の新庁舎と比べまして同等の延べ床面積が確保できて、現在と同等の業務実施ができるということがございました。やはり子どもと家庭に関する総合相談、それから、関係機関と連携しながら行う子ども、家庭の在宅サービスの相談、それから、虐待の相談、虐待の防止、早期発見にかかる業務、これら個別の相談室が現状でもあり、これが必要不可欠でございます。こちらの高輪福祉会館、旧仮設のところなのですけれども、相談室の確保ができるという点、それから、現状もあるのですが、子どもと親が気軽に利用して、ゆったり過ごしながら子育て家庭同士が交流し合い、なおかつ、子育てに関する悩みなどもそれぞれお話ししたり、相談できたりというような、こういった施設として、一定の面積が確保できて、おおむね現在と同様のサービスが可能であるということが大きな理由になった次第でございます。 ○委員(杉本とよひろ君) それでは、本当の最後なのですけれども、ここの高輪に移るにあたっての費用です。今回の補正のどこかに組まれているのかどうか、この明細書だけではわからないのですけれども、これの費用は当然発生すると思うのですけれども、どのような形で明らかにしていくのかということなのですけれども。 ○財政課長(青木康平君) 今回の補正にはのせておりません。というのも、もう引っ越しの日程が至近に迫っているということで、事前にそのための手だてをしなければいけないということ。今想定されているのが、若干の改修費と引っ越し費用ということで聞いております。もともとが子ども家庭支援センターの賃借期間が今回以上にありましたので、3月というか、これ以上ありましたので、その部分の賃借料がそのような意味では残っております。これを活用してその費用に充てるという予定にしております。 ○委員(杉本とよひろ君) わかりました。 ○委員(二島豊司君) 志田町保育園が今話題に出ましたけれども、資料をどうもありがとうございます。これに沿ってお伺いしたいと思います。  7月30日と8月2日に意見交換会なわけですね、説明会ではなくて意見交換会が開かれたということなのですが、先ほど対応策についての意見が多かったということなのですが、このときに、区のプランといいますか、検討の状況、そういったことの説明があったのかということと、あと、それに対するこれに参加されていた方のリアクションはどのような感じだったのかというあたりをお聞かせください。 ○高輪地区総合支所副総合支所長・高輪地区総合支所管理課長兼務(鈴木英二君) 意見交換会の席上、私どものいろいろ検討してきた中身をお話はしてございます。現園舎に耐震補強工事を行うということで施設を運営しながら行う場合、それから、施設を休止してということになりますと外へ出なければいけないと思いますが、休止して行う場合、それから、近隣に仮設を設置するということで、近隣の児童館に仮設の園舎を設置できないかという場合、それから、ビルなどを借りて運営できないかという場合、それから、保育園の園庭に仮設園舎を建てる場合ということで、5点ほど提案して、説明させていただいております。
     区としての考え方は、いろいろと耐震も検討したということですが、やはり時間が相当かかってしまうと。それから、施設を休止したり、ほかの場所に、ビルを借りたりするということになると、子どもたちが大移動するための施設の受け入れ場所がないだろうということも説明させていただいております。  区として見れば、仮設園舎を設置するのが一番早いというか、安全性が担保できるということでお話をしてまいりました。その場合でも、園庭に建てる、それから、近くに3つほど児童遊園がありますので、そこに建てるということも検討しましたが、児童遊園につきましては、木や遊具があったり、移設をしたり、また、近隣の説明もきちんとして回らなければいけないということで、現在あるところの園庭であれば同じように保育園をやっていますので、そんなに難しくはないのではないかということも説明はしてまいったところです。  それに対してのいろいろな意見がございました。ほかの施設を新たに設置できるような、高輪の子ども中高生プラザを活用して、一時期延ばして使えないかとか、それから、1部屋ずつでも保育をできないかとか、それから、中学校や小学校の空き教室なども活用できないかという意見もいろいろございました。それらについても持ち帰って検討はしたのですが、なかなか厳しい課題があるということで、後ほどまた、保護者の方が見えましたときにお話をした次第でございます。 ○委員(二島豊司君) 意見交換会は開催したけれども、その前に区がさまざま検討していたもの、枠を越えなかったりとか、そのとき出たものであっても、検討したけれどもということで、最終的には今回の結果というか、そこの意見交換会等で出たことについて、アンケートは別です、反映はなかなか難しかったということでよろしいですか。かつ、そのフィードバックといいますか、説明については、保護者の方、お見えになった方とそのような話をしたということですけれども、個別に問い合わせがあったことについて答えたということで、例えば、紙にして園を経由して保護者にお渡ししたりとか、検討の経緯というようなもの、区が考えてきたこと、そして、保護者の方から寄せられた、意見交換会で寄せられた意見を経て、区として得た上でこのようなことを実施していこうと考えているというような、フィードバックみたいなものはなされたのでしょうか。 ○高輪地区総合支所副総合支所長・高輪地区総合支所管理課長兼務(鈴木英二君) 2日間の意見交換会につきましては、私がしゃべった内容と、それから、皆さんがお話ししていただいた内容を会議録等々にまとめまして、皆さんに閲覧できるようにはさせていただいております。  また、アンケートの結果につきましても、集約できた段階で皆さんに、それぞれのご家庭にお配りしてございます。  最終的に、私どもとして意思決定がされたのは8月末になります。それで、補正を組む必要があるということで、議会に報告したのが9月の最初のころ、保健福祉常任委員会に報告してございます。それで補正を組むということで、その後説明に回って歩くということと、今回このようにしてプレハブで設置するために、今補正予算を計上していますということも手紙でさしあげてございます。 ○委員(二島豊司君) 保護者の方には、今議会でこのような提案がというか、議会での補正が通れば遊戯室がなくなって、園庭にプレハブが建つということは伝わっているということです。  次に、耐震診断の資料も出していただいたのですが、区有の施設状況ということで、ほかのも出していただいたのですけれども、志田町保育園の話だけでさせていただければと思います。これは平成3年度に耐震診断をしたということで、もう20年前になるのですが、この耐震診断の評価はいろいろあるのだという説明を聞いたことがあるのですけれども、何となく素人考えですと、20年前にはかったと、今の技術というか、さまざまな機器等を用いてはかったらもっと精緻な診断ができるのではないかということも思ってしまうのですけれども、そういった点というのはいかがなのですか。 ○施設課長・芝浦港南地区施設建設担当課長兼務(齋藤哲雄君) ご指摘のとおり、診断の基準等も変わってございますが、大幅な変化ではないと認識してございます。実は、基準に関しまして2つございまして、診断以降建物が劣化するということと、診断基準の若干の見直しと2つございますけれども、いずれにしましても、指標値が0.1変わるなどという大きな変化はないかと考えてございます。診断につきまして、1次診断、2次診断、3次診断と、それぞれ精度を上げる診断がございますけれども、一般的に考えました中で、我々が時間を追ってしていく中で、例えば、0.6が0.59になったというぐらいは若干あるのですけれども、0.01ぐらいの話でございまして、0.1の変化は今まで経験してはございません。 ○委員(二島豊司君) 今はかったらもう少し、何かこう、精度が高く、建物のどこが弱いなどということもわかるのではないかということも思ったりしてしまうのですが、実際はそのようなものではないということなわけです。  しかしながら、資料の最後のところにIs値の数値の評価を基準としている、都の出している指針をつけていただいたのですが、この20年間ずっと、区は内部ではさまざまな検討をされてきて、それで平成25年度に三田の用地にやっと新しいものが建つと。これで志田町保育園の、耐震上心配されていた施設が、その心配、不安が解消されるということで、20年来の課題が解決に向かってきたというところです。この3月の地震が発生して、実際のところは、聞けばこの地震では躯体等に何かしら異常があるということは見受けられない、判断されないということだったのですけれども、その後、平成25年の秋に新園ができる。しかしながら、区で検討した結果、園庭をなくす。志田町保育園の園庭は結構広いということで有名で、あそこの園庭で遊ばせたいということで志田町保育園を希望する親もいると聞いたことがありますし、また、遊戯室も、今回の計画がそのまま進めば取り壊して、当然のことながら使えない。きのうも視察させていただきましたけれども、恐らくプレハブの建物が建ち、解体や何かが始まれば、園舎ぎりぎりのところに仮囲いみたいなものが建ってくるであろうという話を聞くと、保育の環境としては、かなり劣化するのかと。保育の面から見ると、目の前の園庭が使えなくなってしまう、近隣の児童遊園に移動して遊ばなければいけなくなってしまう、今使っている遊戯室も、私も入園式、卒園式でお邪魔させていただいたことがありますけれども、あそこもなくなってしまうということ、結構大きなマイナスだと思うのです。  しかしながら、平成25年に新しくできるまで待てずに、来年1年間前倒しをして、そういった保育環境の悪化を上回るメリットが、耐震に資するプレハブが建つというところ、上回るメリットがそこにあるという区が判断をされていた説明が、どうもうまくいかなかったのではないか。要は、そこまでして、もう2年後には新しいものができるのに、2億円もお金をかけて、園庭をつぶしてまでプレハブが建つということで、この園の強度は非常にもろいものではないかということを不安に思っておられる方もおられるのですけれども、そういった不安というのは聞かれたことがありますでしょうか。 ○高輪地区総合支所副総合支所長・高輪地区総合支所管理課長兼務(鈴木英二君) 確かに現在のIs値0.42ですか、それをご提示したときに、多分一般の区民の皆さんはIs値0.42と言っても多分わからないと思います。0.42という数字は、先ほど施設課長が言われたように、耐震の補強の必要性があるということで言われておりまして、その説明をしたときに相当不安を抱いたのは確かでございます。  それと、広い園庭がなくなると。ほかの、高輪は3園ありますけれども、その中でも一番広い園庭でございます。園庭が広いので、魅力があるので志田町保育園に来たという保護者の方もいらっしゃいまして、保育環境が、園庭がなくなるという不安もありました。そのときに、私ども、近くに児童遊園がありますという話を、児童遊園が3つありますので、そちらを利用するなり、またプレハブの上に園庭をつくるということも考えられますということをお話はしてございます。  それから、耐震診断がされたのが平成3年ということで、その間区は何をやっていたのだというご意見もいただいております。その辺のところにつきましても、区は平成3年に耐震度をはかったときに、低かったということで、三田四丁目に早急に土地を取得して、今計画を立てておりますということで、できるだけ早くということを伝えております。  ただ、保護者の方たちはとにかくIs値0.42という数字が、すぐにでもだめなような不安を抱いていたことも確かでございます。そのために、できるだけ早く区はやってまいりますということで、お話をして、納得していただきました。  先ほどのアンケートの中にもありましたとおり、いろいろな意見が出ておりました。今委員がおっしゃったような意見を言う方もいますし、いや、このままほうっておいて使ってほしいという意見もありました。そのような方もいらっしゃいましたし、すぐにでも耐震をやってくれと、耐震をやるためには相当時間がかかるという話をしても、いや、そんなことはないということで、私どもも困ったことがあります。  それらを踏まえて、区として検討した結果、一番早くて実効性のあるものはこの方法しかないということで、少しでも安心を担保できる環境をつくろうということで、区は考えてまいったものでございます。 ○委員(二島豊司君) いろいろ検討して、いいアイデアだということで、デメリットは当然あるけれども、これが一番よかろうということでご判断をされているということは私も理解をしております。ただ、そのことをご説明をもっと丁寧にしていただきたかったという思いを持っております。そういうことを感じております。  今課長がおっしゃられた、私がお会いした方も幾通りの人もいますけれども、このまま使ってくれという人もいます。そのままにして、2年たったら向こうに移れるのだからいいのですと。確かにそうだと思います。20年間ずっとそこでまずい、まずいと思いながらも、これまでも子どもたちをそこで区としては保育してきたスペースですから、1年間そこの使用を短縮できるということ、先が見えていないならともかく、先が見えている中で1年間短縮することの評価というのは、見る人にとってさまざま分かれてしまうということもあったりすると思います。区がさまざまな案を検討されたけれども、これが一番だというご説明の中に、もう少し丁寧に理解を求めていただきたかったということです。  これで話が前に進んで、さまざまなことで園の運営がこれまでと形が、もちろんハードが変わりますので、変わってくると思いますので、その中で、親御さんも心配でしょうし、職員の方もいろいろなことで勝手が変わってくることでお困りになることもあろうかと思います。非常に過敏になっている親御さんもおられますので、そういったことにもしっかりと思いをいたして、総合支所として園のサポートであったり、保護者の方に対する対応であったりということに細心の気を使ってやっていただきたいということを強くお願いしておきます。ここで話がまとまったから、これでもうオーケーでどんと行ってしまうという中でも、これからも多分いろいろな方がいろいろな思いをお持ちで、伝えてくると思いますけれども、それも受けとめて、対応していただきたいと思います。  参画と協働ですから、保護者の方や区民の方が、意見交換会があったけれども、全然自分たちの話を聞いてもらえなかったという感覚を持ってしまわれてしまうと、決してプラスにならないというか、区長の言っておられる方向性ともずれてしまう、こっちはやっているのだと言っても、向こうがそうとってくれなければ、やはりそこを埋めていくための努力、そうならないための事前の準備が必要だと思いますので、そこは特にナーバスな時期であったり、ナーバスな方が多くいることでありますので、お願いしておきます。  この点については以上です。  工事についてお伺いするのですが、今回既存の園舎の解体からプレハブを建てて、そのプレハブの建物の管理は一括でプロポーザルでやるということなのですけれども、そういったことはよくとられる手法なのでしょうか。 ○契約管財課長(佐藤博史君) さまざまな条件、さまざまな状況のもとで契約が行われております。プロポーザル方式はまだまだ経験が浅く、今はメジャーになってきておりますけれども、これまで傾向がつかめるまでの実例は至っていない状況です。  今回に関しましては、さまざまな状況下のもとで一括で行われるものは、やり方、方法としてはあるものだと考えております。 ○委員(二島豊司君) プロポーザル方式はこれからいろいろブラッシュアップしていかなければいけない部分もあるのかと思っております。今回プレハブ事業者に見積もりをご依頼されたということなのですけれども、この事業者はこのプロポーザルに応募することは可能ですか。 ○契約管財課長(佐藤博史君) プロポーザルは随意契約をするための1つの手法の、前段の業者の決め方の1つでございまして、最終的にはプロポーザルで通った事業者が業者選定委員会にかかり、そこで随意契約となるものでございます。今回、その選考委員会のもとで1つの事業者をプロポーザルで決定していくわけですけれども、そこの条件を踏まえて、その条件に見合った業者であれば自由に参加できるものとなります。 ○委員(二島豊司君) よくコンサルをした事業者は入札に参加しない、できないようなことを聞いたことがあるので、イレギュラーなのか、これからレギュラーになっていく、多分、今までは余りない形だと思いますので、その辺の契約の透明性というか、もちろん図られると思いますけれども、そこにも気を使っていただきたいということを思います。  あと、すみません、先ほど1つ聞き忘れたというか、保護者の方との話し合い等々のやりとりの中で、この新しいプレハブ園舎が三田の伊皿子の新しい園舎ができた後も使用する可能性があるや否やといったようなやりとりはされたことがありますか。 ○高輪地区総合支所副総合支所長・高輪地区総合支所管理課長兼務(鈴木英二君) それはしたことはございません。その後のことでなく、現在の安全を担保する方法を説明してきたことでございまして、その後、そのプレハブを活用するかどうかについてはお話ししたことはございません。 ○委員(二島豊司君) 終わります。 ○委員(横尾俊成君) すみません。まず、東日本大震災被災者の状況ということで3点ほどお伺いしたいのですが、まず1点目が、このような雇用の施策をとられたということ、これは避難者の方に十分に情報が行き渡っているかということだけ念のため確認したいのですが、その告知の方法に関して教えていただきたいということ。  それから、あと、これで避難者の数は161人ということで、実際にその避難者の方の雇用のニーズはこれで満たされていると考えてよろしいのかどうか、区が把握している限りで教えていただきたいと思います。  それから、あとは、これはわかればお答えいただきたいのですけれども、雇用の面以外も含めて、被災者の方の区内に避難している方々のニーズがどれだけ満たされているのかということは気になっているのですけれども、そのことは今後ニーズの調査等々も含めてどのように把握されていく予定なのかということを教えていただきたいのですけれども。 ○人事課長・人材育成推進担当課長兼務(浦田幹男君) まず、この事業の周知なのですけれども、当初は旧赤坂プリンスホテル内に避難してきている方という形になってございましたので、そこに掲示板という形で、4月下旬から6月末まで行っていました。あわせて、それ以外の方も、区内に避難している方もいらっしゃいますので、4月21日から2週間程度、これは緊急の広報みなとのかわら版という形で周知してございます。それと、広報みなと5月1日号でも周知させていただいています。  その後なのですが、これは現在も継続中なのですが、区のホームページ、それと、ハローワークで募集を続けてきているという状況でございます。  資料でもご説明したように、今港区内に161人の方が避難をしているということなのですけれども、当然この方々についても区の事業については承知をされているという形でございます。  現在も問い合わせ等がありまして、先ほど8月末現在では25人というお話をさしあげたのですが、9月の今現在では、その後5人増えて、今30人の方がアルバイトをしている状況でございます。 ○大震災緊急対策担当課長(星川邦昭君) 区内に被災されてこちらの方にお住まいになっている方の人数でございますけれども、港区で把握している方々については、直接地区の総合支所の方が訪問いたしまして、その方々のニーズを聞いて、例えば、雇用であればこのような形でニーズ把握する、そのほか、いろいろなニーズ、健康の問題など、そのようなことをそれぞれ総合支所の職員が回ったことによってニーズを把握していると考えております。 ○委員(横尾俊成君) ありがとうございます。では、次の質問なのですが、今の志田町保育園の件で幾つか伺いたいのですが。今回の決定に対して、アンケートでも質問項目の1や6など、ほかのところも高いということが少し気になるのですけれども、今後、今説明も回っていられるということで、それはおおむねそもそも納得していただいている状況なのか、結構反発が強いのか、その部分をお教えいただきたいのですが。そこで、もし今後すごく根強い反対の方がいらっしゃるみたいなことがあったときに、変更等々の可能性はあり得るのかどうか教えていただきたいのですけれども。 ○高輪地区総合支所副総合支所長・高輪地区総合支所管理課長兼務(鈴木英二君) 区として、今まで途中で意見を聞きながらやっていったことは、その前の検討段階で園庭にプレハブを建てるのが一番早いだろうということは考えておりましたが、さらに皆さんの意見を確認しながら、意見を聞きながら丁寧にやっていったこともございまして、いろいろな意見が出てきたというのは確かでございます。  現在、園庭にプレハブを建てること自体に反対している保護者、一部にはいると思いますけれども、強い反対意見はございません。どうしても年長組といって、5歳ぐらいになりますと、園庭にプレハブが建つのが、使用するのが来年の7月で、ことしは現園舎で卒園式を迎えなければいけないという保護者の方には必要ない、私たちにはメリットがないという意見もございましたけれども、全体的なことを考えると、安全な環境をつくっていただけるということであれば、そんなに反対はしないということは言われております。根強い反対の方は、私は今現在はそんなに聞いていないという現状でございます。 ○委員(横尾俊成君) わかりました、先ほど二島委員がおっしゃっていたと思うのですけれども、今回丁寧にやられているということですので、それがうまくまとまって、園庭の問題を含めてよい環境がつくられることを願うのですけれども。あともう一つが、プレハブを今回2億円かけてということで、ちょうど今、被災地の関係で私もいろいろプレハブについて研究しているのですけれども、何か最近だとパネル工法等々、すごく安価に建てられることもあるということも聞いています。あと、再利用もすごくリサイクルしやすいものもあると聞いておりますので、何かそのような部分でぜひ、この短期間で2億円というと、その数字だけ聞いてしまうとすごくもったいないという感じを受けてしまいますので、そのようなところも含めてご検討いただければとは思っているので、質問というより要望なのですけれども、お願いします。 ○委員(土屋準君) まず、被災者の方の雇用についてお聞きしたいのですけれども、逆の観点で聞きたいのですけれども、区の業務があって、それを担っている一般職員、正規の職員と臨時職員というのですか、そういう人がいて成り立っていると思うのですけれども、そこに70人ぐらいの要望があったということは、それが足りない状態でふだん行われているのか、あるいは、逆にほかのやり方で臨時職員を雇用するところを削って、このような制度にしたということなのでしょうか。 ○人事課長・人材育成推進担当課長兼務(浦田幹男君) 今回の事業の開始にあたっては、被災者の皆さんの支援という観点から、区でも臨時職員として雇用したい、ついては、それぞれの所管で希望がないかという形で、先ほど70人という数字が出てきたものなのです。これについては当然人が足りないというよりは、今現在区の職員、あるいは、それ以外の形態の職員で賄っているのだけれども、さらにそれに上乗せして、例えば、もう少し厚く、保育をしていきたい等、あるいは、それぞれの職場ではなかなか、手つかずになっている資料収集など、そのようなものをこの機会にやるという形で、新たに、この時期にやれる、この人たちにやってもらう仕事を探し出したという形での事業開始となってございます。 ○委員(土屋準君) そうすると、例えば、保育補助という業務に対しては保育士の資格を持っている人を募集しますという形なのでしょうか。 ○人事課長・人材育成推進担当課長兼務(浦田幹男君) あくまで臨時職員ですので、必ずその資格が必要という形ではございません。保育補助につきましては、このような仕事もありますという中で、例えば、お子さんを育てた経験がある方、あるいは、保育士の資格はないのだけれども、保育所みたいなところで働いていた方などが実際についていて、保育のプラスアルファの充実のところで頑張っていただいているという状況でございます。 ○委員(土屋準君) わかりました。ありがとうございます。  もう1点、今の志田町の方の決める過程なのですけれども、今回このアンケートを調査して参考にしているというところがあるのですけれども、今回のこれに限らず、一般的に何かこのようなことを決めるときに、では、ここでアンケートをとってみようという事例は多いのでしょうか。それとも、たまたま今回はこのような形になっているということでしょうか。 ○高輪地区総合支所副総合支所長・高輪地区総合支所管理課長兼務(鈴木英二君) 先ほども少し触れさせていただいたのですが、私の経験では区がある程度決めたら、すぐ説明会という形でやることは多いかと思います。今回の場合には、保護者の意見を聞きながら、区として説明しながら、確認していただこうということで、丁寧にやっていこうということで考えて、そのような方法をとらせていただいたいものです。 ○委員(土屋準君) そうしますと、このようなアンケートをとらないことが多いけれども、今回は丁寧にやろうと思ってそのようなものも加えたという形でよろしいのでしょうか。 ○高輪地区総合支所副総合支所長・高輪地区総合支所管理課長兼務(鈴木英二君) そのとおりでございます。 ○委員(土屋準君) わかりました。 ○委員(益満寛志君) 田町の公共施設の件なのですけれども、これは特別委員会でも取り上げられていたので、重複する部分がございますけれども、まず、今回の見直しは震災対策を受けてのものということですけれども、今後もこの施設全体の見直しについて、これ以外に見直す、要は、設計自体を見直す予定があるのかについてお伺いいたします。 ○芝浦港南地区施設整備担当課長(有賀謙二君) 今回は、東日本大震災を受けまして、施設全体の災害対策を強化して、より安全な施設をつくっていこうということでございます。あわせて、その時点で文化芸術ホールの整備時期等についても今後検討するとしてございますけれども、今時点ではまだ検討中ということで、決定をしてございませんので、引き続き検討していくという状況でございます。 ○委員(益満寛志君) 検討を検討して検討するみたいな話だったのですけれども、何をどのように今検討している状況なのかもう少しわかりやすくお願いいたします。 ○芝浦港南地区施設整備担当課長(有賀謙二君) 文化芸術ホールを整備する基本的姿勢に変わりはないのですけれども、建物自体は大変大きな建物でございます。建築面積も1万平米を超えるような大きな建築物でございまして、また、地下構造が一体構造の施設でございます。施設の整備時期を検討するということにつきましても、簡単にはいく話ではございません。構造的にどのような手法が考えられるか、また、その手法の有効性等につきましても十分検討しなければならないところでございます。 ○委員(益満寛志君) ということは、要は、文化芸術ホールを計画どおり、それをつくらない、つくらないというか、時期をずらすということは全体にかかわる話だから、全体の計画に、ごめんなさい、文化芸術ホール自体の筺体について今検討されている状況なのですか、よくわからない、もう一度いいですか、すみません。 ○芝浦港南地区施設整備担当課長(有賀謙二君) 時期等を検討するということで、先ほど申し上げましたように、構造的にどういった手法があるのかということも含めまして、全体的に検討しているということでございます。 ○委員(益満寛志君) それはどういった形で検討しているのですか。要は、施工業者と今そういった打ち合わせをしているのか、それとも、庁舎内でそのような打ち合わせをしているのか、どのような状況になっているのですか。 ○芝浦港南地区施設整備担当課長(有賀謙二君) 主に区の内部で、今後どういった手法でこの整備を進めていけばいいかというところを内部検討しているという状況でございます。 ○委員(益満寛志君) 今回の補正に合った整備というのは、A棟、B棟のものであって、文化芸術ホール部分については、この整備内容に入っているということになっているのですか。要は、補正で組まれた設計変更に文化芸術ホール部分も含まれているということですか。 ○芝浦港南地区施設整備担当課長(有賀謙二君) 直接的には、今回のこの見直しの対策の項目がホールに直接結びつくものではございませんけれども、ホールの一部も避難所として指定されている部屋も若干ございますので、それも含めますと、対策の対象として含まれているということが言えるかと思います。 ○委員(益満寛志君) すみません、質疑が私のつたなさで失礼いたしました。要は、この全体像がなかなか見えてこないというところが最大の今のネックになっているところで、今回震災対策で設計見直しを含めます、これはわかりました。ただ、最終的な姿がどうなって、例えば、施設に対する全体像がこうなります、ランニングコストがこのようにかかりますというものが、まだ試算段階で、なかなかそこから先に進んでいないというのが、これは審議しようにもなかなか全体像が見えてこない。では、この部分だけ認めます、全体像はまだ不確定です、そのような状態で一部分だけ積み重ねていくというのが、どうもやり方として余り適切ではないという気がするのです。最終的な、今検討するとおっしゃったことについて、いつぐらいをめどに役所内で検討されていくのか、その点についてはいかがでしょうか。 ○芝浦港南地区施設整備担当課長(有賀謙二君) 繰り返しになりますけれども、さまざまな課題がございます。既に契約した案件でございますとか、近接の工事の関係、隣接して工事をされます愛育病院との関係等、いろいろございますけれども、そういった課題を逐次整理しながら今検討を進めてございます。整備方針が固まった時点で、なるべく早い段階で議会にも報告させていただいて、区民にも説明していきたいと考えてございます。 ○委員(益満寛志君) それでは、時期は全くもって未確定ということでしょうか。 ○芝浦港南地区施設整備担当課長(有賀謙二君) なるべく早く検討を進めまして、早い時期に報告できるように努めてまいります。 ○委員(益満寛志君) 堂々めぐりになってしまうので、これぐらいにさせていただきますけれども、やはりこういった、部分部分で、補正予算を組むという話で進んでいくと、最終的に何か行き着く先が、もうよくわからないような形になってしまいますので、ここの全体像については早く検討していただくのと、やはりまた重複にもなりますけれども、財政的な影響を踏まえた上で、こういった不要不急の施設については特に慎重に検討していただきたいと思っております。  以上です。 ○委員(鈴木たけし君) 田町駅東口の公共施設の見直しについて、まず、消火ポンプの水防化ということを掲げているのだけれども、この消火ポンプ室が浸水した場合、消火機能が停止するおそれがある、水防扉に変更するということが書かれているのだけれども、これはスプリンクラーを指しているのか、一体どうなのか。それと、スプリンクラーであれば、文化芸術ホールとの一体化はどうなのか。 ○施設課長・芝浦港南地区施設建設担当課長兼務(齋藤哲雄君) ご指摘のとおり、ここの施設につきましてはスプリンクラーを設置してございます。したがいまして、消火ポンプはスプリンクラーにも使いますし、消火栓もあると、両方でございます。 ○委員(鈴木たけし君) やはり大事な施設ですから、いざというときスプリンクラー等は消火栓ですから、主に火災ということになるのでしょうけれども、スポーツセンターとしては火災になるような、余り火気を気にすることはないだろうけれども、集会室や、芸術ホールなどは、やはり500名、600名のホールを2つつくるわけです。それに、出演者など、それにかかわる人を入れると、多いときには1,500名ぐらい収容することになると思うのです。  仮に地震が来て、今回の原発事故ではないですけれども、津波で水をかぶって予備電源が使えないなどいうのは、これはもう下の下だと思います。ですから、私はあれは人災だと思っています。今回はそのようなことのないようにひとつお願いしたいわけなのです。  それから、1階の防災センターが浸水した場合に機能停止するおそれがある。それで、2階にも防災センター機械室を追加配置するということなのだけれども、これは二重にならないかどうか。 ○施設課長・芝浦港南地区施設建設担当課長兼務(齋藤哲雄君) ここら辺が検討の項目でございます。先ほど申し上げましたように、1階に今まで盤が集中してございましたけれども、その盤を導線配置することによって機能をなるべく保持したいと。これから設計の中で、二重に置くということはございませんで、なるべくでしたら機能の分散、分化で処理したいと思ってございます。これは設計いかんによっては二重化も必要であるという結論になるかもしれません。これを今後は踏まえた設計をさせていただきます。 ○委員(鈴木たけし君) 私はこれだったら、2階に一括してしまうべきだと思うのです。1階で不安だから2階にするのだから、2階に一括してしまった方が、いざというとき、危機管理の面では、1階と2階とするよりも、2階でやった方が、1カ所でやった方が危機管理としては能力が発揮できると思うのですが、いかがでしょうか。 ○施設課長・芝浦港南地区施設建設担当課長兼務(齋藤哲雄君) 震災時と通常の運転時という部分を集中して今管理室を設けてございますので、施設を管理する全体の部分を見るには1階が望ましいと思ってございます。ただ、そこに避難、安全対策の火災報知機であったり、非常放送設備であったりというところも一括で入ってございますので、こういったものは分散するなり、子機を下に置くなりと、十分機能を果たしながら費用効果を抑える、要するに、安全を確保できるような設計を今後考えていきたいと思います。 ○委員(鈴木たけし君) 対費用効果を考えながら、専門家の皆さんにお願いするわけですけれども、ひとつ十分そのような点を配慮して、これからの設計変更に対応してもらいたい。  それから、地域冷暖房の活用ということで、ここはたしか東京ガスが熱供給をすることになっておりますよね。 ○芝浦港南地区施設整備担当課長(有賀謙二君) この公共公益施設とプール棟を改修いたしまして保育施設にいたしますが、その建物と、愛育病院が、熱供給を受ける施設ということで、計画を進めてございます。 ○委員(鈴木たけし君) それにしますと、商用電力停電時に一般回路への電源供給を行う。燃料電池、商用電力停電時は自立運転し、外部イベント盤への電力供給を行うということになっているのだけれども、これはここで発電したものを外部へ供給するという理解でよろしいのですか。それとも、東京電力から受けているものに対して内部のものを、いわゆる東京ガスが発電したものを供給すると、どのような理解がよろしいのか。 ○施設課長・芝浦港南地区施設建設担当課長兼務(齋藤哲雄君) 原則としては、外部に出さないで、建物内部で使うことを考えてございます。  と申しますのは、東京電力からもいろいろお話をいただいているように、発電と供給がアンマッチしますと停電してしまうのです。したがいまして、通常こういった施設を用いても、需要側の抑制をしませんと、その発電量がうまく合わないと、全部切れてしまうのです。いわゆる大停電など、そのような状況です。発電所の発電能力、供給と需要が追いつかなくなりますと切れてしまう。建物の中でも同じようにありまして、常時安定した電気が来ている場合は入れている方が、その部分が減るという形になるのですけれども、それしかない、使う側が大き過ぎますと、その段階でストップしてしまいますので、この辺の抑制を見ながらということであります。  したがって、この外部イベントというのは、内部回線に入れてしまいますと、つながっていますと、全部の照明がついたままですと突然消えてしまいますので、これは系統を切って、そこからとり出して盤の方に送ろうというシステムを考えているところでございます。 ○委員(鈴木たけし君) ありがとうございます。  それから、1階の地下通路になるわけですけれども、これは愛育病院の方へ通じるということになっているわけなのだけれども、病院で、恐らく入院患者もいるでしょう。そのようなときに、今回のようなかなり大きな津波で地下が水没する。きのうからけさにかけてのテレビ等もどこかの駅の地下室が何か大雨で浸水してしまって、ひざまでつかっているような映像も放映されておりましたけれども、ぜひこのような点は、この設計変更すると同時に、こういった水防扉等も必ずきちんと、後でしまったなどと言うことのないように検討していただきたいと思います。  それから、最後に、私も志田町保育園の件、少し言わせていただきます。今回の志田町保育園ではプレハブを建てるということで、昨日現場を見せていただいて、コンクリートの外壁が落ちたのかと思ったら、事前にたたいて落としたというお話を聞いて、少し安心はしたのです。やはり建物自体がかなり古かったこともあるし、また、土地の形態で建て直しができなかったということも1つあったかと思います。たまたま前面道路の敷地を200平米、駐車場だったのを買うことができたので、建て直しも可能になったという状況でございます。  それにしても、やはり三田に代替の用地を確保しながら、こういった一、二年のために、この2億円のうちプレハブの賃借料が幾ら入っているのか、恐らく半分ぐらいだろうと思うのですけれども、設置・解体に1億円ぐらいかかるでしょうから、そうすると、やはり2億2,000万円のうちの1億円ぐらいはプレハブの賃借料、これだってやはり区民の貴重な税金なのです。  麻布の保育園の問題でもそう、建て直すために2年の賃借料であったのが、今はもう5年目ですか。土地が悪くて建て直せなかったということがあるのだけれども、でも、現実に前の建物が今まだ解体もせずに残っているのです。地元の人に、役所の仕事はこのようなことなのだなということを言われますよ。それで、麻布福祉会館と麻布保育園は今度また役所の隣地に土地を確保できましたからいいですよ。麻布のもとの場所は一方通行の道の細いところで、坂が多いし、一方から行くと車が来るし、非常に利用しにくい場所だと思うのです。年寄りなどもすごく車が来るので危なくて、坂を上って行けば反対、逆なのですけれども、麻布十番の方から行ったら大黒坂を上らなければならない、そして、下らなければならない、大変きつい坂ですから。それで、もう一方は暗闇坂ですから。どちらにしても、坂を上るか、一方通行を無理して行くかしないと行けないわけです。狭い道路に対向車がある、そのような点で非常に、あそこはまた抜け道になっているので、大変車の通りが多い、そのようなところだから、延ばしたことは賢明なのです。  でも、やはり計画をもう少しきちんとするべきだと思うのです。そうすれば、今度のこの費用などは、半年ぐらい延期すれば済む話だと思うのです。三田のあの土地を保育園の代替地として確保したのですから、即その場で買い求めたら、もう建てることをやればいいのです。何で土地を買って、それを2年も払うのだという話になります。だから、そのようなところをもう少し、やはり港区が区民のためを考えてもう少し早くやるべきだと思うのです。  何を言いたいかというと、計画を立ててやっている、そして、そんなに時間をかける必要はないわけ。それを時間がかかるというのは、やはりやる気がない証拠なのです。だから、これではいけないと思うのです。私はそのために買ったら、そのために努力しなければならないと思う。そうすれば、今度の2億円などというのは1億円、半分をプレハブの賃借料にしてしまって、半分で済むと思うのです。そうすれば、またその費用を、1億円を他の建物に使用できると思うのです。そのようなことを、これからも数あるのですけれども、何かその事業を決めて、そして、もう少しやはりスピードアップする気はあるかどうか、これはもう必ずお答え願いたいと思います。 ○財政課長(青木康平君) 鈴木委員のお話は一般論ということでお答えさせていただきたいと思います。  今回の高輪の志田町保育園の関係においては、確かに短期間の中でこういった形で予算措置をして、これから動いていくと。ただ、その背景には、仮称ですけれども、三田四丁目保育園があるというところがありました。何事もそうだと思うのですけれども、今回も仮園舎を借りて、短期間借りるということで、その先にいろいろな需要が出てくると思います。今現在もその需要を見てからというお答えしかできないような状況にあろうかと思います。ただ、現時点でこの計画に着手する段階で、次は何をやるということをきちんとお示しした上で議会にお話しするなり、あるいは、区民の方にお話しすることによって、きっと理解はしていただけると思います。高輪についても、関係課、区全体で、次に何をここでやるべきなのかということを検討した上で、また具体的なお話ができればご報告したいと考えております。 ○委員(鈴木たけし君) 最後にしますけれども、そうではなくて、やはり契約して、最初は土地を買うわけですから、そうしたら、少なくとももう少し早くしてもらいたい。そうすれば、この土地を活用することによって、区の貴重な税金を本当に使わないで済むということになるわけです。例えば、半年ぐらい縮めるのだったら、多くのむだを省くことになるわけです。そうすれば、心の通った、本当、保護者に、十分期待にこたえられる、そのようなことになるわけです。別に話を長くするつもりはないけれども、要するに、今後保育園のかわりにするといったら、そのぐらい早くすべきなのです。そうすれば、むだなお金は使わなくて済むから、特に私は今までよそで見ていましたから、そういったこともやはり言いたいわけです。それをやることによって、やはり区民も喜ぶし、周りの人がみんな喜ぶ、それによって、区の行政の点数も上がるのではないかと思うのです。そのようなことを少し理解して、お願いしたいわけ。だから、そんなむだなことをするのではなくて、ぜひ今後有効に区民を使っていただきたい。区民を使っていただきたいというのは、区民がどうすればいいのだ、こうすればいいのだ、そのような指南をせずに、もっと、区民の期待にこたえることができるだろうと、そのようなつもりです。私はそのようなことをきちんと言いたい。そう思うから、その旨を言うわけです。 ○委員長(七戸淳君) それでは、休憩したいと思いますけれども、よろしいですか。それでは、休憩いたします。再開は3時20分にします。                  午後 3時03分 休憩                  午後 3時20分 再開 ○委員長(七戸淳君) それでは、総務委員会を再開いたします。
     質問のある方。 ○副委員長(沖島えみ子君) 総務費についてですけれども、雇用の問題でご説明がありました。東日本大震災で被災して避難しておられる方たちの雇用の問題なのですが、まずよかったこと、産業経済のところで、観光資源の調査をおやりになったそうですけれども、こうしたところに何人かの方が携わっておられてとてもよかったと。23区でもこのようなことをやっているのは港区だけではないのと言われました。それで、現在は多分それはもう事業は終わっているのですけれども、そのようなものがありました。  それと、被災者の方が赤坂プリンスホテルから次のところに来たときに、やはり付近にどんな買い物をするところがあるのかよくわからなかったということで、本当に身近な場所、これが知りたかったと。多分今は大丈夫だと思うのですけれども、そのような話を受けました。  それで、避難した後に、避難所に、避難所といってもホテルになるのですか、そのようなところへ民生委員の方が訪ねてくださって、大変でしょうから、ぜひ保育園の預け先を見つけましょうということで、それはやってくださってとても助かりましたと言っていました。避難しておられる方が、おばあさんとお孫さん、あるいは、お母さんとその子どもたち、男性たちは現地で仕事をしているというような状況で、特におばあさんが本当に助かりましたと言っておられました。  それと同時に、当たり前な情報が多分少ないのではないかというのは、私はそのときに感じました。ですから、かわら版などもありますけれども、あと、ホームページなどもあるのですけれども、それ以外の情報などもぜひやっていただくということが大事かと思いました。  それで、先ほど審議の中でも出ましたけれども、現在は30名の方たちが臨時職員の雇用で携わっておられると。区も、この人たちにやってもらう仕事を探したということで、新たな雇用を生み出すということで、すごく努力をされていると思うのです。今までの議論の中でも、これからまた続くだろうと、まだ長引くだろうということが他の委員からも言われましたので、その辺をどうやって仕事を見つけていって、避難者に対して雇用を確保するのか、もう1回それを教えていただきたいのですが。 ○人事課長・人材育成推進担当課長兼務(浦田幹男君) 今委員からお話がありましたように、なかなかこちらに避難してきている方がすぐに戻れるという状態ではないという状況の中で、実際に雇用されている方々につきましては、先ほどもご紹介したのですけれども、戻れる環境が整えば地元に早く戻りたい、だけれども、今は戻れない、したがって、この仕事を続けていきたいというお話が多数出てございます。  そのような状況も踏まえまして、区としては被災者の方を支援していくという目的のもとで、仕事について、なかなかふだんまとまってできない仕事や、少し後回しになってしまうような仕事を、この機会にこのような人たちに働いていただくことで解決をしていくという方向で今後もこの事業については継続していく方向で調整をしていきたいと考えてございます。 ○副委員長(沖島えみ子君) 仕事を増やす方向も、こんな仕事もあるのだという方向も少し考えていただきたいと思うのです。  民生費なのですけれども、志田町保育園の仮園舎問題でいろいろ意見がありました。一、二年のためにお金を使うのはどうかという意見もありましたけれども、私は一、二年だけのものではないと。プレハブですと何となく壊すような、そのような形でしかつくられていないと思いがちですけれども、少なくとも建築基準法の法律の認可をきちんととるということで、先ほど他の委員からも強固なプレハブだってあるのだという話もありました。  それと同時に、先ほどこれも答弁がありましたけれども、少なくとも今後の需要も考えて事にあたると言っておられるわけです。少なくとも今でも、公立保育園に入れない人たちは、4月時点でも、申し込んでも入れない人たちは1,000人近くにも上るということからすれば、需要はあるということからして、ぜひこの志田町保育園の仮園舎については、しっかりといいものをつくっていただきたい、使えるようにしていただきたいと要望いたします。  それと、介護保険会計についてお聞きいたします。介護保険給付準備基金が出されているわけですけれども、来年度は第5期の介護保険の事業計画にあたるわけです。それで、保険料が算定されるということになるわけであり、介護保険の給付準備基金も取り崩すということが当然必要だと思います。それで、来年度の介護保険料は現行よりも上がるのか下がるのか。今その準備を進めておられると思うのですけれども、上がるか下がるかだけ、あるいは、同じかどうか、そこだけぜひ教えていただきたいのですが。 ○財政課長(青木康平君) 介護保険の保険料につきましては、基本的に介護報酬が来年の1月、検討が予定されております。まずはその介護報酬の動向を見た上で、最終的に給付費の推計をして、保険料がどうなのかという段取りになろうかと思います。  ただ、委員がおっしゃったのは、恐らく傾向としてどうなのかというところだと思います。所管に確認したところ、1つには、高齢化に伴いまして、認定者数が当然、増加すれば、給付費も増えるということが言えようかと思います。また、第4期と第5期という比較で言えば、第4期の2年目にありすの杜が開設したというところからすれば、第4期は途中からその部分が増加額として加わりましたので、第5期はそれが3年間フルにということもありますので、こういったものからすれば、上がる可能性が高いということは言えようかと思います。 ○副委員長(沖島えみ子君) 今、平均4,500円ということで、全国平均よりも、特別区の平均よりも高いということになっております。  それで、特別養護老人ホームの施設整備や、あるいは、例えば今度、介護従事者の処遇改善臨時特例交付金、これは今度はどのようになるのでしょうか。 ○財政課長(青木康平君) 準備費につきましては、今年度で終了という予定になっております。 ○副委員長(沖島えみ子君) 例えば港区独自の努力と同時に、国からもそのようないろいろな出費増となるものがものすごくあると思うのです。介護報酬の改定、これは当然、上がるということも考えられるわけですけれども、だから、それを、保険料を上げずに済むような方法、具体的にはどのような方法が考えられますでしょうか。 ○財政課長(青木康平君) 1つには、最大のものとしては調整交付金の問題かと思います。調整交付金が、本来であれば5%交付されるものが、現実にはそこまで至っていないということが最大の課題であるし、その辺は先日、介護保険レポートで厚生労働省に港区としても提言したということは聞いておりますので、その辺が一番問題になるところだと思います。 ○副委員長(沖島えみ子君) 調整交付金が港区の場合には出されないということで、本来なら25%、それが21%程度で終わっている、国が出す費用がその程度で終わっているということになるかと思います。  それで、唯一、国に対して、いろいろおかしいという意見を言っているのは、港区としてこの介護保険の分野なのです。既にそれぞれの議員のところには介護保険レポートが出されているかと思うのですけれども、私はいろいろな分野でこうした意見は、国に対して意見を言うときには、しっかり言うべきだと思います。それで、今の介護保険料を上げないための施策を、そのために具体的には最大限の努力をしていただきたいと思います。  それと、こちらの提言にはたくさんのことが、介護保険事業者の側から、利用者の側から、いろいろな点が書いてありますので、この提言をもとにして、区でも努力していっていただきたいと要望いたします。 ○委員長(七戸淳君) そのほか。よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(七戸淳君) それでは、質問がなければ終了させていただきます。  議案第51号は簡易採決でよろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(七戸淳君) それでは、「議案第51号 平成23年度港区一般会計補正予算(第3号)」につきましては、原案どおり可決することに異議ないでしょうか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(七戸淳君) 異議ないと認め、議案第51号は満場一致をもって原案どおり可決することに決定いたしました。  続きまして、「議案第52号 平成23年度港区介護保険会計補正予算(第1号)」につきましては、原案どおり可決することにご異議ございませんでしょうか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(七戸淳君) 異議なきものと認め、議案第52号は満場一致をもって原案どおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────── ○委員長(七戸淳君) 続きまして、審議事項(3)「議案第58号 物品の購入について(折り畳み式ヘルメット等)」を議題といたします。  それでは、理事者の説明を求めます。 ○契約管財課長(佐藤博史君) ただいま議題となりました議案第58号の物品の購入につきまして、ご説明を申し上げます。  本議案は、防災用ヘルメット等の購入に関しましてご承認をいただくものでございます。  購入の目的は、災害時における安全の確保を図るための学校、保育園等への防災用ヘルメットの配備となります。  物品の種類及び数量は、折り畳み式ヘルメット3,058個、防災頭巾付き折り畳み式ヘルメット1万4,949個、収納ケース8,650個でございます。  購入予定価格は5,793万999円でございます。  購入の相手方は、東京都港区芝浦三丁目19番19号オー・アイ・芝浦6階ミドリ安全株式会社港支店、支店長権守秀紀氏でございます。  資料No.11、折り畳み式ヘルメット等の購入についてをごらんいただきたいと存じます。1ページをごらん願います。  配備する資料と数量の内訳でございます。こちら、折り畳み式ヘルメット、それぞれ4タイプの施設に3,058個、さらには防災頭巾付き折り畳み式ヘルメット、11の施設に1万4,949個、収納ケースは区立小・中学校ということで、合わせて8,650個という一覧となってございます。  納期は平成24年2月29日でございます。  おめくりいただきまして、2ページ目から4ページ目までをごらんいただきたいと思います。先日の当委員会で要求のございました幼稚園、小・中学校、保育園等の配備施設名と数量の内訳の資料でございます。  こちら、まず2ページ目が区立幼稚園、私立幼稚園、それぞれ12園、13園がございます。表側に説明が書いてありますが、表頭にはそれぞれ折り畳み式ヘルメット、また防災頭巾付き折り畳み式ヘルメット、収納ケース、3種の項目のうち、あたるものが数字で入ってございます。各施設にはこの数が納品されるものでございます。  おめくりいただきますと、3ページ目が区立の小学校、区立中学校の一覧でございます。小学校と中学校はヘルメットの形が違いますので、欄が違います。なお、小・中学校には収納ケースが入ってまいります。  おめくりいただいた4ページ目につきましては、区立の保育園、さらにこども園、緊急暫定保育施設、私立保育園、そして認証保育所ということで一覧となっているものでございます。  これは先ほどの1ページ目の部分の子どもの部分を抜き出した形となってございます。  最後に、本契約に関します入札経過調書につきましては5ページのとおりでございます。本契約は、8月26日に指名競争入札によりまして落札、決定を見たものでございます。指名いたしました10者のうち3者が取り扱いがないため、さらに1者が納期に間に合わないということで辞退でございます。また、残り6者による入札を行いまして、最低価格による入札者を落札者としております。  以上、甚だ簡単な説明ではございますが、よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○委員長(七戸淳君) 説明は終わりました。質問のある方、どうぞ。 ○委員(杉本とよひろ君) まず初めにお伺いしたいのは、そこに現物があるのですけれども、以前にも見せていただきました。これは小・中学校には収納ケースが設置されるのですけれども、それ以外の高齢者の施設や、あと保育園関係は収納ケースがないということなのですけれども、これはどういう理由でしたか。以前、聞いたことがあるかもしれないのですけれど、もう一回お願いします。 ○契約管財課長(佐藤博史君) まず、小・中学校に関しましては、自分の座席に装着するということで、ケースをそのままいすにくくりつけられるような形となってございます。保育園、幼稚園につきましては、そういった個々のいす、机がないものでございますので、それぞれの施設の形状に合わせた形で収納するものでございます。 ○委員(杉本とよひろ君) わかりました。  それと、あと入札価格で確認させていただきたいのですけれども、経過調書がここにありますけれども、今、一番安いところで落ちたというところで、それはいいのです。ただ、ここで一番高いところがあります、9番の事業者ですけれども。ここの差が約2,763万円あるのですけれども、このような物品のいわゆる購入の場合は、例えばヘルメット、恐らくいろいろなメーカーが出されているとは思うのですけれども、出しているメーカーや、品種、いろいろな材質など、わからないですけれども、ヘルメットによって値段が違うから、これだけの約2,000万円以上の差額が出たのか、そこら辺、大分差が開いているので、これがもしわかりましたら教えてもらいたいのですけれども。 ○契約管財課長(佐藤博史君) こちら、今回のヘルメット、畳めるタイプということで非常に特徴的なものでございます。タタメットという商品名にもなっておりますが、こういった形状のものは複数あるものではなくて、もうほぼこのもので決まっていると聞いてございます。なお、一般店頭価格から比べますと、この価格差、当然ございますけれども、非常にスケールメリットを生かした形の入札で、結果として一般店頭価格より相当安く落ちたというものが結果でございまして、この業者間の数字の差につきましては、一言で申しますと、企業努力の末の差であったと解釈しております。 ○委員(杉本とよひろ君) わかりました。  それと、防災課長がいらっしゃるのですけれども、いざ、このヘルメットを活用する事態になったときに、小・中学生は確かに机のわきに常に置いてあるのですけれども、高齢者の施設や保育関係の施設だと、恐らくどこか一定の場所に置くと思うのです。ただ、いざ、すぐにヘルメットが装着できるような日ごろの訓練体制が大事だと思うのですけれども、これはそれぞれ施設によって考えていくことですけれども、防災課長の立場から、どのように各施設というか、所管にアドバイスしていくのかをお願いします。 ○防災課長(遠井基樹君) まさに委員がお尋ねのとおり、実効性のないものをいくら買って置いておいても、宝の持ち腐れになってしまうということが一番私が恐れるところであります。すぐ取り出せるところに置いておく、学校のようにいすのそばとか、身の回りに置いておけばよろしいのですが、それがなかなか難しければ、何か別のもので、とにかく頭を守る、おなかを守る、この2カ所がとにかく阪神・淡路などでも大きく致命傷を負ってしまうかどうかというところの瀬戸際だと聞いておりますので、今後、各施設において防災訓練を実施すると聞いてございます。そういったときに、私どもとしてもそのようなアドバイスをして、場所の配置の工夫をしてもらう、あるいは、なかなか置きにくい場合には何か物、かばんでもいいと思うのですが、とにかく頭とおなかを守るという訓練を見届けてまいりたいと思っております。 ○委員(二島豊司君) 私立幼稚園や、あと認証保育所にも置くということで、物品の管理はどのようにしていくかということと、あと、数にばらつきがあって、この認証保育所では1個というところもあったりするのですけれども、この差はどういったところから出てきているのでしょうか。 ○契約管財課長(佐藤博史君) こちらは区の予算で購入するものになりますので、区のマークを入れて私立幼稚園にもお配りするものでございます。これは寄贈などというたぐいのものではなくて、貸与という形で考えております。管理につきましては、それぞれの施設の管理下で、適正な訓練もしていただきながら管理をしていただくということでございます。  2つ目の認証保育所の1個、数字のばらつき、こちらは当初、ヘルメットを購入にあたって各施設に希望調査と申しますか、何個必要数があるかということでとっております。その数をもとに準備しているということでございます。 ○副委員長(沖島えみ子君) 前にこのヘルメットを入れるということで報告があったときに私は言いましたけれども、幼稚園にも行っていない、保育園にも行っていない、おうちで家族の人といるという人たちに対して、希望する人にヘルメットを与えてもいいのではないかと言ったのですけれども、その後、何か検討してくださったのでしょうか。 ○財政課長(青木康平君) 基本的に、こちらのヘルメットについては施設に備えつけという考えで置いておりますので、こういった施設に通われない方等については、自助ということで、みずからそのような備えをしていただきたいと思っております。 ○副委員長(沖島えみ子君) 自助ということでなく、子どもを守るという、災害時における安全の確保を図るための学校、保育園等への防災用ヘルメットの配備ということだから、別にこれは施設とは書いていないわけだし、安全の確保なのです。子どもをどう見るかということだと思うのです。よく区長が子どものことを大事にしたいとおっしゃっているわけだから、私はぜひ、これは希望する人だから、一律にしなくてもいいのかもしれない。要らないという人もいるかもしれない。だから、私は希望する人には与えてもいいのではないかと思うのですけれども、いかがですか。再度。 ○財政課長(青木康平君) あくまでこれは施設に置くものであって、ここに通っていらっしゃる利用する子ども、あるいは大人の方、あるいは子どもに対して、それぞれに渡すものではありませんので、そういった観点から、施設に置くということであれば、希望する方に、個々人にそういったものを区で提供するというのは本来的な考え方が違うと思っております。 ○副委員長(沖島えみ子君) だから、施設に置くと考えるからではないですか。では、与えなくても貸してあげるということでもいいと思うのです。子どもをどう見るかという点で、港区の子どもたちに対してどう援助するか、どう安全を守っていくかということになるわけだから、私はぜひ考えてほしいと思うのです。  ちなみに、どのくらいの人数が不足しているかと、私の計算も間違えていたみたいなのだけれども、区立幼稚園、こども園、認証保育所、区立小学校、私立幼稚園、合わせて1万2,017と、この中には当然、小学校に行っておられる方たち、児童館も通っておられる方、児童館の中にはダブっておられる方もあるので、一概にゼロ歳から6歳で計算したのですけれども、1万3,990という方たちで、単純に計算すると1,000個ぐらい不足するのかという感じはするのです。それにかかる経費というのはそんなに莫大なものではないのです。私は、子どもをどう見るか、子どもの安全をどうするのかということで、特に区長は子どもたちを大事にしたいとおっしゃっているわけなので、ぜひこのことを考えてほしいのですけれども、いかがでしょうか。 ○財政課長(青木康平君) 今現在の区としての考え方は、先ほど私が申し上げたとおりです。  ただ、副委員長からこの議案に関してそういったご意見をいただいたということは受けとめさせていただきたいと思います。 ○副委員長(沖島えみ子君) ぜひ検討していただきたいと要望いたします。 ○委員(横尾俊成君) 納期に関してなのですけれど、いろいろ事情はあるのですけれども、何か2月の末にならないと入らないということで、すぐ災害が起きたらどうするのだと心配になってしまうところもあるのですけれども、もともとこの納期という条件で業者に入札の条件で入れられたものでしょうか。 ○契約管財課長(佐藤博史君) 今、一定の期限ということで、2月29日が最終的な納期となっておりますが、これは契約書の中にも約束事で入れているのですが、分納についての項目を入れております。これはどういうことかと申しますと、先ほど申し上げたように、この折り畳み式ヘルメットが非常に種類が限られているものですから、今、注文がかなり殺到している状況にございます。用意でき次第、なるべく早く施設の利用者の方の頭におさまるように工夫をしながら入れていきたいという考えがございますので、最終的には2月29日ではございますが、実際にはもっと早期に、そろい次第、入っていくといったものでございます。 ○委員(横尾俊成君) この契約の仕方で、やり方としてあるのかないのかを今後のためにお聞きしたいのですけれども、例えばこのような緊急性を要するものに関しては、1つの業者にこれだけの数しかもともとないということであれば、幾つかの業者から少しずつ仕入れるみたいなこともあるかとは思ったのですけれども、そのようなやり方は考えられ得ることなのでしょうか。 ○契約管財課長(佐藤博史君) ご指摘のとおり、何とか一番早く集まるのはないかと考えました。同じように複数の業者で手を広げれば入るのではないかと考えたのですが、このヘルメット自体のメーカーが数が限られていて、そこを広げたところで効果が思ったとおりに出ないということがありまして、現状で2月29日という設定となっております。 ○委員長(七戸淳君) よろしいですか。  それでは、簡易採決でよろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(七戸淳君) それでは、「議案第58号 物品の購入について(折り畳み式ヘルメット等)」、原案のとおり可決することにご異議ございませんでしょうか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(七戸淳君) 異議なきものと認め、議案第58号は満場一致をもって原案どおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────── ○委員長(七戸淳君) 審議事項(4)「議案第59号 物品の購入について(図書館システム用サーバー等)」、理事者の説明を求めます。 ○契約管財課長(佐藤博史君) ただいま議題となりました議案第59号の物品の購入に関しましてご説明申し上げます。  本議案は、図書館システムサーバー等の機器の購入に関しまして、ご承認をいただくものでございます。  購入の目的は、図書館システムサーバー等の更新のために機器を整備するものでございます。  物品の種類及び数量は、サーバー16台、ファイアウォール1台、スイッチ10台、ラック2台、システム端末機104台、レーザープリンター8台でございます。  購入予定価格は3,832万3,950円でございます。  購入の相手方は、東京都港区芝大門一丁目15番8号布萬スカイビル6階第一電子株式会社東京事業部事業部長養田清猛氏でございます。  資料No.12、図書館用システム用サーバー等の購入についてをごらんいただきたいと存じます。  1ページをごらん願います。図書館システムの概要についてです。こちら、図書館システムは、図書館におけます各業務を一体的に管理するといったものでございます。  続きまして、購入物品の主な用途についてご説明いたします。サーバーからレーザープリンターまでございますが、サーバーについては図書館システム各機能の管理、ファイアウォールについては外部からの不正侵入の防止となるもの、スイッチとしてはネットワークの中継、また接続をつかさどるものでございます。ラックは、そのサーバーからスイッチまでを格納する、収納するものでございます。システム端末機がいわばパソコンといいますか、見なれている機器でございまして、図書館システムの使用、業務処理として行われる端末機でございます。レーザープリンターは業務処理ということでプリントアウトする、そういった業務処理に使うものでございます。  納期は平成23年11月15日でございます。  納入場所は港区立みなと図書館となります。  最後に、本契約に関します入札経過調書につきまして、2ページのとおりお示ししてございます。指名いたしました10者のうち、2者が仕様書に一部対応できないという理由によりまして辞退、残り8者による入札を行い、最低価格による入札者を落札者としております。  以上、甚だ簡単な説明ではございますが、よろしくご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。 ○委員長(七戸淳君) 説明は終わりました。質疑を行います。質問のある方はどうぞ。 ○委員(二島豊司君) これはみなと図書館に置かれるというか、サーバーも置くという、今あるものの置きかえですか、新設ですか。
    ○契約管財課長(佐藤博史君) みなと図書館にサーバールームがございまして、そこにサーバー、ファイアウォール、スイッチ、ラックと置きます。システム端末機につきましては、それぞれ各図書館に、あと、レーザープリンターも一部図書館に行くということになります。 ○委員(二島豊司君) ソフトはどうなりますか。 ○契約管財課長(佐藤博史君) 今回は機器の更新ということでご承認いただくものでございまして、ソフトは今回の箱の中に命を吹き込むと申しますか、ソフトはまた別の形で契約となります。 ○委員(二島豊司君) 今、動いているものを当座、載せかえるのか、新しいハードが入った時点で新しいシステム、ソフトごと購入することになるのか、どちらですか。 ○契約管財課長(佐藤博史君) 図書館システム、NEC製のシステムになりますが、それはそのまま入る形になります。当然、バージョンアップの時期になれば、そのような考え方はありますが、今回はそのまま載せていくといったものになります。 ○委員(二島豊司君) これは直接的ではないかもしれませんけれども、図書館のシステムがある大手の図書の流通会社のものに対応せざるを得ないような、今、全国の図書館で起こっているということを聞いたことがあります。それは効率性の上からやむを得ないかもと思うのですけれども、まちの本屋がなかなか納入しづらい、教育委員会とお話ししたこともあるのですけれども、そのようなこともあったので今、質問させていただきましたので、以上です。答弁は結構です。 ○副委員長(沖島えみ子君) この物品の購入の中で、特に私が感じたのは、平成15年のときにシステム端末機を45台納入した。でも、今回はシステム端末機104台となっていて、これはどういうことというのが率直な疑問です。システム端末機の中にも幾つか機械があるようなのですけれども、平成15年12月4日契約時から、システム端末機だけで結構なのですが、現在の契約時までで、議案までで45台から104台にどのような変遷、経緯を経てきているのか、これは金額も含めて、納入業者も含めて教えていただきたいと思うのです。 ○契約管財課長(佐藤博史君) 今ご指摘がありました平成15年度に議会でご承認いただきました45台、それが今回購入分は104台、その変遷のご説明になります。今回の104台を大きく3つのジャンルに分けるのが一番理解がスムーズにいくかと思いますので、そういったところからご説明させていただきますが、まず、同じように一見パソコンに見えたとしても、その用途がそれぞれありまして、1つ目が業務端末機といいまして、業務の中で職員が使う端末機がございます。さらに、事業がだんだん検索も含めて便利になってきまして、インターネット用の端末機といったものも図書館の中でサービスとしてございます。さらに、OPAC端末機と申しまして、図書館に設置されているのですが、タッチパネル式であったり、キーボード方式であったりするのですが、そういった用途に使う端末機がございます。  当初、平成15年度の契約、こちらの議案審議いただいた契約は、業務端末機のみ45台を議案審議いただきまして、承認いただき、入れたものでございます。これは図書館システム、当初、スタートにあたって、まず基本的なものを備えるということで、45台で議案審議をいただいたものでございます。そこに十分なソフトが入り、十分な体制が整った直後に、先ほど申し上げたインターネット用の端末機が22台、さらに業務端末機増加分で3台、OPAC端末機で26台、計51台が、同年度の末ですけれども、その基本部分に合わせて51台追加されております。その後、平成16年度、翌年度になりますけれども、そこでまた9台、業務端末機を増加して、これは足すと105台になるのですけれども、1台はテスト用ということで、今は104台の入れかえになりますが、そういった推移になっております。  3回の納品時期といいますか、3回の入札が行われたわけですけれども、それぞれの業者名ということでしたけれども、まず当初、平成15年度契約、議案審議いただいた当初の部分が株式会社ニシダ、東京都港区白金の事業者でございます。その後、増設していきます51台分を入れましたものが東洋電信電話工業株式会社、港区芝五丁目の事業者でございます。その後、翌年度、平成16年度に入れた9台追加が、こちらも入札の結果、東洋電信電話工業株式会社、港区芝五丁目の事業者となります。こういった変遷のもとで、104台が図書館の中で活用されているということでございます。 ○副委員長(沖島えみ子君) これは議案にかかった以降、平成15年度の契約はいつになるのですか。 ○契約管財課長(佐藤博史君) こちらは平成15年12月4日、港区長が提出者で、物品の購入についてということで議案を提出したものでございます。 ○副委員長(沖島えみ子君) 平成15年12月4日以降の次の契約はいつですか。 ○契約管財課長(佐藤博史君) 次の契約は、その後、年を明けた、同じ年度内ではございますが、実はこちらは保存年限を超えているという部分で、実際に書類自体が手元に用意できない状況です。備品の管理のところから調べ上げて、平成16年3月31日、備品として取得ということで、これは納期が推測されますけれども、実際には年明けの状態ということで、同じ年度内ということでなっております。 ○副委員長(沖島えみ子君) 議案としてかかったときに、45台業務端末を基本的なものを入れたと。それで、わずか数カ月後です。長くても3カ月、そのときには、議会にかかった以上の数を納入されているわけです。わずか数カ月の間に、このようなことはあるのですか。それこそ、先も見通しもせずに、このような買い方はあるのですか。 ○契約管財課長(佐藤博史君) 確かにこの時期から見ますと、非常に接近していますし、どのようなことなのかということであると思います。まず議案にかかった部分は、入札自体を9月に行い、それを第4回定例会で提出申し上げていますので、そこに時期はあいております。落札金額は2,723万円という形で、2,000万円を超えますので、議案としてお示ししているものでございます。  その後、年を明けたものについては、用途も広がりがあって、基本的なところから広がった部分となりますので、当然、議案審議の中にも今後用途を広げた部分という説明を付してやっているものですけれども、51台ということで数は増えていますが、実際に金額的には1,238万円ということです。これは議案としてならないような金額の範囲の中ですので、9者による指名競争入札により決定したものということで、例えば不適正な分割によって、議案審議にならないようにとか、全くそういった形ではなくて、スケジュール的に近いという、結果としてはございますけれども、着実に検証していきながら、予定の計画どおりに入れていったものでございます。 ○副委員長(沖島えみ子君) だから、議会にかけなくてもいいような方法をとったのではないかということが1点、それと、平成15年の最初の購入のとき、45台購入したときには株式会社ニシダ、その後に購入した51台、9台についてはいずれも東洋電信電話工業株式会社ですか、こうした形できていると。株式会社ニシダがとったときに、既に次の約束がされていたのではないかと思えるような、私はこのような契約になるのではないかと思うのですが、平成15年度の契約、平成16年度の契約、これはどのような形で入札なさったわけですか。指名競争入札ですか。 ○契約管財課長(佐藤博史君) 今、複数のご質問をいただいたと思ってございます。まず、議会にかけた部分、かけなかった部分ですけれども、当然、こちらは当初の45台分は議案として提出し、ご審議いただき、承認いただいておりますので、分けたことによって議会にかからなかったということではなくて、議会の審議を経た後に適正に納品にしているということで2,723万円、これは指名競争入札による結果、株式会社ニシダが一番価格の低い札でしたので、落札したと。そのときに次が決まっていたのではと、当然、計画の中ではありました。そこではまたもう一本契約を指名競争入札ということで入札を起こしまして、その結果が株式会社ニシダではなく東洋電信電話工業株式会社ということで、それも適正な入札の結果、最低落札者であるこちらの企業に落札されたと。年が明けまして翌年度、こちらは、今度は規模が199万3,900円という形で、規模的にも10分の1ぐらいになりますけれども、こちらはやはり複数の指名競争入札による結果、東洋電信電話工業株式会社が最終的には落としたという形になりますので、この推移から見ましても、何か働いたといったものは見受けられないと考えております。 ○副委員長(沖島えみ子君) 2回目、3回目の購入のときには、指名業者の中に株式会社ニシダは入っていたのですか。 ○契約管財課長(佐藤博史君) 株式会社ニシダは東洋電信電話工業株式会社が落とした3回目の入札の中には入ってございまして、一番札ではなかったということで、結果、負けております。 ○副委員長(沖島えみ子君) そうすると、1回目の平成15年のときの中に東洋電信電話工業株式会社は指名業者の中には入っておりますでしょうか。 ○契約管財課長(佐藤博史君) 1回目のときには入ってございません。 ○副委員長(沖島えみ子君) だから、やはりこれという証拠はないのだけれども、おかしいです。だれが考えてもおかしいです。おかしいと言うしかないけれども、だから、意図的にこれはやったとしか私は思えないです。  今回、104台購入するわけですけれども、また近い将来、このようなことをやるのではないかという懸念がするのです。多分、ほかのところでもやっているかもしれないという疑心暗鬼です。少なくとも、2カ月、3カ月後の契約で同じような機械を同数程度入れるようなときには、前もって計画しているわけだから、しっかりと議会にもかけるようなものにしていただきたい、一緒に購入するのが当たり前だと私は思うのです。いろいろな疑惑を持たれないような契約のあり方、私はそのようにあるべきだと思うのですけれども、いかがですか。 ○契約管財課長(佐藤博史君) ご指摘の部分ですけれども、多数の登録してある業者を指名して入札にかけている、さらに、1本目につきましては、議会審議も承認もいただいている、さらに結果としまして、その1回目と2回目、事業者も違っていますし、そういった部分でいくと、そこにはなかなか疑惑を持たれるようなことはないということは、私の方でも申し上げたいところです。  ただ、副委員長がおっしゃるように、疑惑を持たれるような契約につきましては、これは日ごろから我々常に考えているところですけれども、そういった契約がないようにということは、当然、同じ考え方でございますので、さまざまな形態がある契約の世界ではございますけれども、透明性、公平性、公正性については常に追求しながら、これはゴールはないと思っておりますので、常々意識を高くしながらやっていきたいと思っております。 ○副委員長(沖島えみ子君) だから、少なくとも、疑惑を持たれるような契約をすべきではないと思います。 ○委員長(七戸淳君) よろしいですか。  それでは、簡易採決でよろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(七戸淳君) 審議事項(4)「議案第59号 物品の購入について(図書館システム用サーバー等)」、原案どおり可決することにご異議ございませんでしょか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(七戸淳君) 異議なきものと認め、満場一致をもって原案どおり可決することに決定いたしました。     ──────────────────────────────────── ○委員長(七戸淳君) 続きまして、審議事項(5)「議案第63号 指定管理者の指定について(港区立男女平等参画センター)」、理事者の説明を願います。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) ただいま議題となりました「議案第63号 指定管理者の指定について(港区立男女平等参画センター)」の提案理由につきましてご説明させていただきます。  本案は、港区立男女平等参画センターの指定管理者の指定期間が平成24年3月31日で終了するため、平成24年4月1日からの新たな指定管理期間においての指定管理者を指定する必要があるため、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき、提出するものです。  ご説明の前に、配付資料についてですが、資料No.13として、資料1から資料3までの3つの資料となっております。資料1、指定管理者の指定について(港区立男女平等参画センター)は概要をまとめたもの、資料2、指定管理者候補者選定調書(非公募用)は、港区指定管理者選定委員会に提出した新たな事業提案などを記載した調書、資料3、指定管理者指定申請に対する審査表、こちらも指定管理者選定委員会に提出した資料で、審査項目などをまとめたものでございます。  それでは、ご説明させていただきます。  まず、資料1、指定管理者の指定についてをごらんください。  1として、施設名称等は、港区立男女平等参画センター、所在地は港区芝浦三丁目1番47号です。  次に2として、非公募による指定管理者の選定の経過及び理由です。  まず、(1)経緯です。港区立男女平等参画センターにおける現行指定管理者の指定期間が平成24年3月31日で終了いたしますので、平成24年4月1日からの新たな指定管理者を指定する必要があります。本年8月3日に開催の港区指定管理者選定委員会において、指定管理者候補者が非公募により選定されました。  非公募の理由といたしましては、(2)です。ア、イ、ウとして3点挙げております。  アとイは、男女平等参画センターが田町駅東口北地区公共公益施設に移転することになっており、現施設での運営が平成24年度からの2年間となるため、指定期間が2年間という短期間になることによる理由です。すなわち、利用者の混乱など、区民サービスに支障を来さないよう十分な配慮をする必要があること及び短期間の指定管理期間であり、多数の優良事業者の応募を喚起するための条件設定が困難であることです。  ウは、現在、指定管理者である事業者が良好な実績を上げていることを述べております。モニタリングや利用者アンケートなどからすぐれていると認められており、良質なサービスの提供が期待できます。ちなみに、平成23年3月の第三者評価の結果においても良好な評価を得ております。  以上の理由により、非公募により選定されたものでございます。  次に、3として、選定された事業者は現在の指定管理者であります株式会社キャリアライズです。所在地、代表者は記載のとおりでございます。  4、指定期間は平成24年4月1日から平成26年3月31日まででございます。  5、今後の予定につきましては、田町駅東口北地区公共公益施設において男女平等参画センターの指定管理を行う新しい事業者を平成25年10月以降に選定し、引き継ぎなど新施設での運営の準備を進めてまいります。  次に、平成24年度から平成26年度の新たな指定期間における事業者の新たな事業提案についてご説明いたします。  資料2をごらんください。黒丸の2つ目でございます。新たな事業提案は法律相談から裏面の閉館イベントまでの5つでございます。  まず、法律相談についてです。資料に記載はございませんが、男女平等参画センターの事業は大きく言って4つでございます。学習機会の提供、団体の交流、団体の育成、そして相談事業でございます。男女平等参画センターにおいては相談事業の充実を重要な課題だととらえ、平成21年11月から夜間の相談を試行実施するなど、ニーズにこたえてきております。  今回提案の法律相談は、区で実施している法律相談とは異なるものでございます。男女平等参画センターで行うことによる効果を生かす女性専用の相談です。女性の相談内容として、離婚など、法律関係についての相談ニーズは高いのですが、女性の相談者は自分の心情をも含めた家庭内のことを話すことに抵抗感もあり、果たして理解してもらえるかという不安も先立つようです。男女平等参画センターで法律相談を実施することにより、相談をちゅうちょする女性に来ていただけると考えております。また、法的な相談の背後には生き方の問題、家族とのコミュニケーションの問題、就労の問題、そしてドメスティックバイオレンスの問題が潜んでいることも少なくないことから、希望する方には法律相談とスキルの高いカウンセラーとの面談を組み合わせて提供し、ニーズにこたえることをねらったものでございます。  次の2つは団体育成に関する提案です。港区立男女平等参画センターは、30年余の歴史がある23区の中でも古くから活発に活動するセンターですが、中心となって活動する団体の固定化、高齢化という課題がございます。団体育成のための戦略は、現在十分に活用されていない層、例えば子育て世帯や在勤者への働きかけを強める提案です。ページの一番下の協働する団体の拡大は、センターと共同事業などを行い男女平等参画社会の実現に向けて、中心となって活動する団体を新たに育成していくという提案でございます。  次の私立学校、大学へのDV啓発活動は、港区男女平等参画行動計画におきましても重点事項としているドメスティックバイオレンスの根絶に関して、課題となっております恋人間のドメスティックバイオレンスについて取り組んでいくというものでございます。  次の閉館イベントは、30年余の歴史を持つ男女平等参画センターが今の建物での幕を閉じ、田町駅東口北地区公共公益施設に移転するにあたり、区切りのためのイベント開催及びその歴史を記録する提案でございます。リーブラを拠点に15年以上活動する団体は36に上ります。そうした団体の方々にインタビューをし、男女平等参画社会の実現のための活動の歴史を記録し、再確認することにより、新たな施設でのより一層の発展へのエネルギーとするという提案でございます。  次の黒丸の収支計画につきましては、現行の指定管理料に、ただいまご説明した法律相談及び閉館イベント分を上乗せしたものとなっております。  提案のほかの新規事業につきましては、効率化や事業の見直しなどで対応するということでございます。  なお、新規事業の実施及び予算額につきましては、今後の調整によるということが選定委員会において確認されております。  次に資料3をごらんください。こちらは認定審査会に提出いたしました指定管理者指定申請に対する審査表です。港区立男女平等参画センターにおける指定管理者の基準につきましては、港区男女平等参画センター条例及び施行規則において規定されておりますが、このたびの指定管理者指定申請がその基準に適合しているかについてまとめたものです。一番上の「相当の知識及び経験を有する者を当該業務に従事させることができる」という基準をはじめ、条例及び施行規則に規定されております各項目とも基準に適合したものとなっております。  甚だ簡単ですが、以上をもちまして、「議案第63号 指定管理者の指定について(港区立男女平等参画センター)」の説明とさせていただきます。よろしくご審議の上、ご決定いただきますようお願い申し上げます。 ○委員長(七戸淳君) 説明は終わりました。質疑に入ります。質問のある方はどうぞ。 ○委員(二島豊司君) 田町駅東口北地区公共公益施設、先ほど来、話が出ているように、当初予定よりも延期されている状況になっています。この募集の前提は平成25年度いっぱいということです。これは今後の施設整備のスケジュールが当然、先に見えてくると思うのですけれども、それとのこの指定管理者との契約は、新しい施設が延期した場合、この関係はどうなりますか。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 現時点の判断といたしましては、新しい施設での指定管理の契約ですので、そのまま延期になったことが影響しないような形で考えてございます。 ○委員(二島豊司君) ごめんなさい、聞き方が悪かったです。平成26年度になっても今の施設でリーブラが続くようなことになった場合、この指定管理者との契約はどうなるのかということも既に話し合いはされているのでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 現時点では、おくれるといったような想定はしてございません。一定程度、万々が一にもそのようなことになったときに、契約を考えていくということで、現時点ではおくれるという想定はございません。 ○委員(二島豊司君) そうですか。わかりました。もしこの施設が1年おくれで平成26年2月にスタートできれば問題ないかとも思うのですけれども、場合によってはもう少しずれ込む可能性もあろうかと思いますので、対応はそのときになってくると思いますが、これもお考えいただいた方がいいのではないかと思います。  あと、この指定管理者の企業の資本関係が今後変わった場合はどうなりますか。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 区と相手方の会社との契約ですので、相手方の会社が契約を履行しないということになったら問題ですけれども、契約ですので、資本関係ということでなく、契約という形できちんと履行していただけるものと考えております。 ○委員(二島豊司君) これは東京電力の関係の会社ですよね。今後どうなるかわからないですけれども、今までの東京電力とは少し様相が変わっていて、ひょっとしたら売却等々がされてしまう可能性もあろうかと思います。これまで東京電力が100%持っているのかな、東京電力の関係会社という位置づけだと思うのですけれども、それがまるっきり変わると、必ずしも企業体質が維持されるかどうかということはわからない部分もあるのではないかと思うのですが、キャリアライズは東京電力の関係の会社ということでよろしいですか。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 東京電力の100%子会社でございます。 ○委員(二島豊司君) これからいろいろな形で東京電力は形が変わっていくと思いますので、2年間の間に動きがあるのかどうかわかりませんけれども、そういったところ、きちんとした契約が履行されてくれればいいですけれども、そのようなことの中で、ひょっとしたら提供内容の変質、質が万が一低下してしまうなど、そのようなことがあり得なくもないかとも思いますので、そこはぜひ注意をというのですか、そこも少し検討というか、考えの中に入れておいていただければと思います。  以上です。 ○委員(杉本とよひろ君) 課長の説明の中で、第三者評価を受けて、いい評価だというお話があったのですけれども、この第三者評価というのは、キャリアライズがその評価の会社を頼んだのか、これはどのような形で第三者評価が入ったのですか。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 区の指定管理のマニュアルの中で、指定管理期間中に必ず一度は第三者評価を受けるということを定めております関係で、株式会社キャリアライズがみずから第三者評価を頼んだということでございます。通常、福祉施設などにつきましても、そういった形で第三者評価がやられていることが一般的ということでございます。 ○委員(杉本とよひろ君) それはわかるので、私が聞いているのは第三者評価の選定の仕方というか、それで、今回、審査意見書でも監査委員から指摘がされているように、私たちは基本的には指定管理者制度というのは推進している立場なのです。なぜということは改めてここでは言いませんけれども、ただ、その評価に関しては、特に福祉系の施設は一番なのですけれども、評価というのは非常に大事だと私は思うのです。したがって、監査委員が指摘されているのは、内々で頼んで、だから評価がいいのではないか、この評価のあり方を指摘されていることがあったので、男女平等参画センターも含めてなのですけれども、当然、いい業者で、これは一番いいのですけれども、その評価のあり方を指定管理者が頼む、そのような考え方というのは基本的にないと私は思うのです。そこら辺の見解を述べてもらいたい。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 今回につきましては、指定管理者がみずから選んだ事業者につきましては、調べ、きちんとした会社だということはこちらで確認しておりますけれども、透明性といった点を考えますと、次回以降は指定管理者みずからではない形で第三者評価を実行していきたいと考えております。 ○委員(杉本とよひろ君) よろしくお願いします。  以上です。 ○委員(土屋準君) 今のに少し近いのですけれども、もう一つ理由で、モニタリングや、また利用者アンケートからすぐれていると認められているといいますけれども、これはどのようなやり方で、どんな内容でやっているのでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) モニタリングにつきましては、毎月様式を決めまして、区でチェック項目をかけ、きちんと実施されているかどうかということを確認しております。その結果、組織的にきちんとPDCAサイクルが回っているということ等々を確認し、万が一苦情等があった場合にもきちんと改善されているということは、その都度、確認しているということでございます。  利用者アンケートにつきましては、リーブラで実施しているすべての事業、講座についてアンケートをとっております。それと別に、指定管理者として、全般的なこと、例えば職員のマナーや、清掃などといったことについて1年間どうであったかということについて利用者アンケートをとっております。その結果につきまして、すべての項目において8割ぐらいの方が満足できるといったような回答をいただいておりますので、良好と判断しております。  この利用者アンケートの結果等につきましては、リーブラで月1回、リーブラ便りを発行しているのですが、そちらに掲載したり、あるいは利用者交流懇談会を年に数回開催しているのですが、その折に公表しております。また、館内掲示でこのような結果でしたということも公表しております。等々やっておりますということで、良好だという判断をしております。 ○委員(横尾俊成君) このような施設は効果というのがなかなかはかるのが大変だと思うのですけれども、その評価基準というのは、今おっしゃったそのアンケートのみなのか、あるいは、例えば利用者数がこれだけの目標に対してこれというものがあるのか、あるいは新しいNPOとどれぐらいつき合うことができたのかとか、それはリーブラとしてどのようなところを目標に今、数値面で、はかれるところではどのようなところが目標になっているのかということを教えていただきたいのですけれども。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 先ほどご説明しました第三者評価につきましても、施設の利用状況など、多面的な内容で評価をされております。我々といたしましても、今回、議案の資料でおつけしておりますように、資料3でいいますと、2つ目にございます「施設の効用を最大限に発揮するとともに効率的な管理運営ができること」というものがございます。そして、裏面になりますけれども、「区と密接に連携して、高い意欲を持って管理運営ができること」とあります。3ページになります。「利用者に対し、満足度の高いサービスを提供することができること」等とございます。これが指定管理者を指定するにあたってクリアしなければいけない基準として、条例と施行規則で定められているものでございます。  我々区といたしましても、利用実績を上げるという数値目標だけではなく、満足度、それからニーズにこたえられているか、それから先ほど申し上げましたように、リーブラの事業は4つに大きく分かれてございます。相談事業、学習機会の提供、団体の育成、そして交流事業、この4つにおいて現状以上の工夫がなされ、レベルアップが図れているということを目指しております。そうしたことが満たされているということが審査基準をクリアしていると考えております。 ○委員(横尾俊成君) いろいろな評価、与えられた項目に対して前年よりよかったという形で評価しているという形はわかったのですけれども、そもそもこの施設としてどのようなところが達成目標であって、この施設は何を目指しているというときに、なかなかその実績ということをはかりづらいと思うのです。それというのは、やはり何か数値目標があって、利用者数なのか何なのか、いろいろそれがはかられたときに、それが達成したから、ではこの施設は利用価値があるということを示せるかとは思うのですけれども、例えば利用者数でいうと、目標などというものはあったりするものなのでしょうか。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 具体的な数値目標は設定してはおりませんが、もちろん少しずつでも前年度を必ずクリアしていきたい、クリアしていくべきだということは思っております。現実に利用者数につきましては、前の指定管理者から引き継ぎましたときが9万3,408名でございましたけれども、平成21年度が10万4,774名、平成22年度が10万1,429名となってございます。現の指定管理者になって約1万人増えて、その状態をキープしているということで、これは1つの指標になっていると判断しております。  それから、先ほど申し上げました相談事業も行政サービスとしては大変重要だと考えております。相談件数につきましても、平成20年度、前の指定管理者から引き継ぎましたときは、434件でありました。それが現在は、平成22年度は1,117件でしたので、2.6倍ぐらい増えてございます。これは、先ほどもご説明いたしましたけれども、夜間の相談を始めたり、相談員の資質を高めるために研修の強化を図ったり、さまざま努力をした結果だと思っております。具体的な数値目標こそ立ててはおりませんが、一つひとつ事業ごとの数字のアップを目指すとともに、満足度調査のようなものを全部の事業において行っておりますので、その積み重ねで取り組んでまいりたいと思っております。 ○委員(横尾俊成君) ありがとうございました。そのように利用者数なども増えて、確かにいろいろなはかり方があって、ただ、1つそのような数値ではかれることはわかりやすいですし、何かぜひ、このような審査の基準の中にも、そのような項目が本当はあった方がいいのかと思っていたりしますので、今後もそのようなところも注目しながらやっていただきたいと思っております。 ○委員(樋渡紀和子君) 私はこの議案に反対するつもりも全くないのであれですけれども、どうしてもこれを通す前に、一言、私としては申し上げたい。  まず、課長、今、港区男女平等参画条例の第14条を持っていらっしゃいますか。お持ちでなければ、今、私が読み上げます。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 持っております。 ○委員(樋渡紀和子君) 読んでください。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 「区は、港区立男女平等参画センターを拠点として、区民及び団体による男女平等参画に関する活動への支援その他の男女平等参画施策の推進に関する事業を実施するものとする」というのが拠点施設としての第14条です。 ○委員(樋渡紀和子君) ありがとうございました。  この条例が示していること、これは、区はこれを拠点として、そこで事業をするということなのです。要するに、区が施策を行う場所であるはずです。そのときに、区民と協働してということなのです。だから、区は男女平等参画に関する活動への支援を行って、男女平等参画の推進に関する事業を行うと。  ですから、そこに私は指定管理者制度を持ち込むこと自体が少し違うのではないかと思うのです。要するに、指定管理者制度はすべての区の施策に合うものではありません。非常に高度なスキルや高い技術が必要とされる施設の場合は、指定管理者制度は大変に有効です。
     しかし、この場合は、港区の男女平等参画の活動の拠点ですから、そこで活動するのは区民なのです。区民がやらなければいけない。そして、それを支援するのが行政なのです。ところが行政は、指定管理者に渡すことによって、行政がそこに区民と協働して何か実現していくという、男女平等の実を上げていくという、その仕事を私は投げ出してしまったのではないかと思います。  ですから、これは非常に難しい問題ではありますけれども、私は区議会議員ですけれども、同時に区民であります。区民として、同じ拠点で働く人が区以外から来て、そして、先ほどから運営が非常に巧みである、いい運営をしているということをおっしゃいましたけれども、運営だけだったら、これはまさに指定管理者、運営を得意とする指定管理者に任せてしまえばいいわけです。区の施策の部門、要するに男女平等の仕事をしていく、そこは区と区民と一緒になってしていくというのが理想の姿です。  私は歴代の男女平等参画課長とお話をしてきました。そして、指定管理者が始まる前まで、女性の課長であった方たちは、やはり区民と行政が協働してやるのが理想の姿という点では一致していました。  ところが指定管理者を選ぶという段階に入ったとき、指定管理者制度、これを聞いて、区民のグループが手を挙げました。ところが、そこにキャリアライズという東京電力100%の子会社、派遣会社が入ってきた。そしてその前触れは、なかなかいいことをやっています、経験もあります、男女平等の何かセンターを川崎市でやっているという話を聞いたのです。  そして、区民グループについては、私ははっきり言われてしまいました。区民グループは未熟である、そして運営の経験もない、ということです。  それはどういうことでしょう。区民を育てなければならないのが行政です。行政が区民を育てていくべきです。そして、区民グループに運営の経験がないならば、させたらいいではありませんか。そしてそれを手伝う、バックアップするというのが行政の立場だと思います。  だから今度の場合も、2年間、わずかです。中途半端な時期です。でも、前の3年間で区民グループはキャリアライズと戦ったわけです。ですから、今度またチャンスがあれば、出たっていいわけでしょう。そして、そこでこの2年のわずかな間にそのスキルをつけたらいいではないですか。運営が必要ならば、運営のノウハウ、これをベテランの職員たちが教えてあげたらいいでしょう。そうすれば、区民に力がつくのです。女性のエンパワーメント、これが、しかも実地にできるのです。その実地にエンパワーメントができる機会を失う、これは大変残念なことだと私は思います。  しかも、今のリーブラは、そこでずっと活動してきたグループは何十年とやっているわけです。手を挙げたグループは、まさに港区が50周年記念のイベントをやったときにグループを結成した団体です。それから今、何年たちましたか。その間、ずっとリーブラを支えてきた。  そして、キャリアライズはわずか3年前に入った。それが何かすばらしい評価と言っていますけれども、私は少し耳を疑うくらいです。課長もご存じでしょう。キャリアライズが指定管理者として入った一、二年は大変だったではありませんか。私もいろいろな、このようなことが起こっている、あのようなことが起こっていると問題をお伝えしたでしょう。それで、あんないい評価が出てくるというのは少し疑わしい。  ですから、そのような区民グループがいて、区民がリーブラのことをよく知っているわけです。だから、リーブラの建物はキャリアライズの人よりもよく知っている、そのいろいろな問題点もよく知っているわけです。そこに何の問題があるのでしょうか。  そのようなことを考えたときに、もう理屈は抜きにして、やはりキャリアライズという東京電力の大きな企業が、今は少し問題ですけれども、子会社ならばいいのだという考え方で安易に選んでしまう、そして、他区の人の手に渡してしまっているわけです。そこで私たち区民はどうやって活動していきましょう。不愉快な思いをしながらみんな活動するわけです。  そして、人数が大分増えているということですけれども、それも、そこで活動している区民グループが自分たちの企画でセミナーなり、フォーラムなりをやりまして、そして、そこで思わぬ人数が集まった、それが何でキャリアライズの手柄になるのですか。そのようなところもきちんと調べ上げなければならないのです。  どのような理由でキャリアライズがいいのか、私にはさっぱりわからない。私はそれよりも区民のグループの方が、自分たちの活動拠点をつくっていくのだという、それこそ、先ほど育成が必要だということを課長はおっしゃっていらっしゃいました、それが育成になるのです。そこでいろいろな問題が起こってきたときに、一緒にみんなで解決していくということをやらないといけない。  私がもう一つ言いたいことは、東京23区を全部調べました。これは3年前です。その中で、指定管理者に渡していたのは2区だけです。でも、その2区も指定管理者に運営だけを任せる、要するにハードの建物の管理を指定管理者に任せて、あとの部分は区民です。その区民が自分たちで理事、監事をやり、そして仕事をしていたのです。それから、NPOに任せたところも1区ですけれども、これも区民のNPOです。そして、区によっては、かなり多くの区は男女平等課が女性センターの中にあって、そして動いている。区民と一緒に動いている。文京区のところも私は行ってお話を伺いましたけれども、事務関係は全部区の職員がしてくださっている、そして理事は30人ぐらい、大勢いたのですけれども、区民の女性たち、そこで企画を生み出していくと、非常にいい感じでやっていました。  他区から来て、港区の運営を任せる場合には、例えば横浜みたいに男女平等のベテランみたいなところから来て、教えてくださるならいいのです。でも、実際にキャリアライズが仕事を始めたときに、私は何回か見に行きました。そして、これだったら区民の方がよっぽどよくやるではないかと、男女平等の知識にしても何にしても、区民の方がレベルが高かった。今はもう何年か経て、あの方たちも一生懸命お勉強なさったのだと思いますけれども。  そのような現実を私はずっと見てきていますから、今、何で急に、2年間、使い勝手に支障を来さないため、キャリアライズをそのまま2年間延ばすのだと言われて、がっかりです。そのようなところを課長、どのようにお思いになるか、ご意見をお聞かせください。 ○委員長(七戸淳君) その前に、時間延長のお諮りを願います。議事の運営上、あらかじめ時間を延長したいと思いますが、ご異議ございませんでしょうか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長(七戸淳君) 異議なきものと認め、時間は延長されました。  コメントをお願いします。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) ただいまさまざまご指摘、ご意見を賜りました。  まず1点、申し上げたいと思いますのは、指定管理者制度を入れて、区から完全にセンターを手放してしまったということでございますけれども、決してそのようなことはございません。まず、区は男女平等参画行動計画、行政計画、条例、法と条例に基づく行政計画でございます。この中にきちんと、しかも重点事項として、拠点施設の充実ということでリーブラを大きく掲げております。この行政計画のきちんとした履行ということは、区長の付属機関に第三者評価をいただいて、きちんと毎年毎年着実に歩んでいるところでございます。  また、区が完全に渡したということは全くなく、区の要綱を改正いたしました。運営協議会設置要綱をつくりました。それは何を目指すかということでございますけれども、センターの事業に関すること、要望、意見などに関して、区民の意見を反映させることを目的にしております。構成メンバーは区と指定管理者と、そして公募区民でございます。ですから、勝手に指定管理者がやるということではなく、区と指定管理者と公募区民がこの運営協議会ですべての事業についてどうあるべきかという議論をした中で、やってきております。若干手間をかけ過ぎるというぐらいに、まず運営協議会はほとんど月1回開催しております。議題を周知し、協議事項、報告事項、報告事項の中には、前月に実施した事業をすべて報告し、ペーパーをもって指定管理者が説明し、公募区民の方がそれに対して意見を述べる、そしてそれを反映していくということを毎月毎月フィードバックしております。録音をとり、議事録をとるという丁寧な形でやっております。ですから、区が手放したということではなく、区民参画の中で事業を進めているということでございます。  そうした中で、拠点施設として充実を図るということがしっかり共有されております。リーブラの事業計画書は、すべての事業において一つひとつの事業が行動計画のどこに位置するのかということを明示しております。そのペーパーを区民の方にもお配りしているということでございます。  ですから、指定管理者が勝手にやっているということではなく、行政計画に基づき、また、区民の皆様の声を聞きながら、一歩一歩進んでいると思っております。まだまだ足りない点も多々あるということは十分認識しておりますけれども、目指すところは拠点施設ということで、行政計画に基づいてやっているということでご理解いただきたいと思っております。  それから、育成についてでございますけれども、団体の育成ということも拠点施設としての重要な機能として十分認識しております。これも行動計画の中に盛り込んでいる事項でございますので、センターの運営をすることだけが育成ではないと思っております。あるいは、最終的な到達点やもしれませんが、段階がいろいろあると思います。まず、区との共同事業をやる、あるいはセンターとの共同事業をやる、あるいは1年に1回、フォーラムという大きな事業をやっております。男女平等参画週間記念フォーラムという2日間の男女平等参画社会の実現をアピールしていく大きな事業ですけれども、それを区民団体の方がみずから企画し、やっていくという実践の場でございますので、そうした事業を通してやっていくというのも育成、また、せんだって……。 ○委員長(七戸淳君) 課長、ごめんなさい。水防関係で防災課長が退席されるので、ご了承ください。すいません、どうぞ。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) すみません。長くなりまして申しわけございません。そうしたように、育成ということにもさまざまな段階があると思っております。今は区民との協働ということをまず一歩一歩やっていく、そして、各団体が育ってきたところで、また次のステップに行く、そのように考えているということをご理解いただければと思います。 ○委員(樋渡紀和子君) ご説明ありがとうございます。  私も運営協議会に昔、属していたので、よくその内情はわかっております。大変なものです。そういったものもよくしていくために、やはり区民は成長していかなければならない。なかなか運営の仕方も最初は下手です。ただ、それが今、課長がおっしゃるように、何かすばらしいものがあるような感じですけれども、そうではないのです。ですから、その辺はやはり区もお手伝いして、そして区民の女性たちが本当に健やかに成長していく、そして男女平等はどのようなことかということがよくわかるような施設にしなければいけない、そのために何をしたらいいのか、それは一緒に考えるということだと私は思っています。  そのようなことなので、一言、言わせていただきました。すいません。ありがとうございました。 ○副委員長(沖島えみ子君) 私もリーブラをずっと昔から愛用してきている者の1人として、なかなか男女平等ということに関しては時間のかかる仕事だと、社会の問題もありますし、行政だけの問題ではないと思っています。団体としても、会員の協力を得て、私たちとしては20人、30人規模の会議が会員のところでやれるということになりましたので、リーブラの利用はホールを利用したり、あとはイベントがあったりというところで少なくなってきているのが実態です。  でも、なかなか施設としても借りられないということがあります。1つは、特に音楽関係の防音装置のある部屋等はなかなか借りにくい。事業内容を見ても、まだ本当に残念ながら、幾つかのイベントがあっても、なかなかそれを一つひとつまだ成功させ切れてはいないと、だから本当にこれからはお互いに努力していかなければいけないのではないかということは感じております。  それで、質問に入りますけれども、第三者評価の公表ということがありまして、先ほど他の委員からも指摘されておりました。この指定管理者制度について、施設運営の第三者評価についても評価の依頼者と被評価者が同じであるという課題があるということになっていますけれども、これは、指定管理者制度をとっているすべての施設でこのような施設運営のところが評価者を依頼してということになるのですか。それとも、別の方法もあるのだと、でも、ここのリーブラについては指定管理者が第三者評価を依頼したのだということになるのですか。どちらですか。 ○区役所改革担当課長(大澤鉄也君) 第三者評価につきましては、当該指定管理者がみずから選んでいただくというルールで今はやってございます。 ○副委員長(沖島えみ子君) 第三者評価の評価書がありますけれども、ここで株式会社ブレインファームがとっているのですけれども、先ほど課長は、この企業についてもしっかりしたところだとおっしゃったのだけれども、どのような企業なのかを教えていただきたいということと、これは費用は区が負担したのか、それとも指定管理者が負担したのか、それを教えてください。それは幾らであるのか、それも教えてください。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 申しわけございません。ただいま手持ちの資料はございませんけれども、調べたときのは、評価をしたり、企画をしたり、コンサル的な会社でございます。費用については指定管理料に含まれておりまして、68万3,000円だったと思います。 ○副委員長(沖島えみ子君) 第三者評価は年1回で済むのですか。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 区のマニュアル上は、指定管理期間中に中間年度までに1回やるという定めになっております。しかしながら、かなり第三者評価は大事だと受けとめておりますので、今年度についても第三者評価をするように予算組みはしております。その際につきましては、先ほどご指摘がありましたように、業者については任せることなくというスタンスでやっていきたいと思っております。 ○副委員長(沖島えみ子君) 株式会社ブレインファームについてはどのような評価をしたのですか。インターネットを開くと出てくるのだけれども、どのような評価をしているのですか。評価内容についても、これを受けて、それをうのみにしたのか、その辺はどうなのですか。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 詳細な調査ではなく、インターネット上で問題のない会社というぐらいの判断でございます。評価につきまして疑心暗鬼で見るということではなく、会社としてのきちんとした評価で、公になるものですので、きちんとした第三者評価として受けとめさせていただいたといったところでございます。 ○副委員長(沖島えみ子君) 企業についてですけれども、株式会社ブレインファーム、創立は平成8年1月です。そんなに長くはないです。このような企業だから、どこのだれでもできるという内容だと私は理解をしました。主な業務内容は、指定管理者制度・PFIを中心とするパブリックビジネスのサポートなのです。あと、市場調査など、これはそんなに専門性があるのですか。私はないと。評価も、AやS以外のものはここの中にないです。私は本当に監査委員が指摘しているような、これはしっかりと区全体で正していっていただきたいと思うのですけれども、いかがですか。 ○区役所改革担当課長(大澤鉄也君) 今回、第三者評価のあり方については、審査意見書でもるる触れられてございます。適切に運営していく上では審査意見書の意見も踏まえて、今後、ありようについては慎重に考えていかなければいけないと思いますが、現状、93ほど指定管理者施設もございますので、実効性のあるやり方というのはこれから少し考えさせていただきたいと思ってございます。 ○副委員長(沖島えみ子君) 私はこれは、要するに指定管理者が自分の系列のところを選んでしまうのではないかと、そんな気もするし、どなたか知っているところを選んでしまう。それはもうわからない。指定管理者の施設が93もあるということからして、このような状況にもなるのだろうと思うので、少なくとも監査委員から指摘されている点は正していっていただきたいと思います。  それで、月1回やるというモニタリングのチェックシートでも、チェック欄は全部「はい」です。コメントの中には少し違う点もあるのだけれども、これは形式だけのモニタリングチェックシートではないかという感じはいたします。  それで、キャリアライズがこれを受けているということになるわけですけれども、設立時の職員数、常勤者数と非常勤者数、そして最近の常勤者数と非常勤者数を教えてください。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 設立時については今、調べないと出ないのですけれども、現時点では常勤職員が3名、非常勤職員が14名でございます。そのほか相談員として非常勤職員として6名ということでございます。 ○副委員長(沖島えみ子君) 23名中3名しか常勤職員がいない、平成22年度の事業概要に平成21年4月の職員数が載っています。常勤職員が4名です。相談員が7名です。だから常勤職員が4名から3名に減っているのです。相談員も7名から6名に減っているのです。このような実態は当然、知っているのですよね。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 実態については詳細に把握してございます。常勤職員につきましては、4名だったのは、リーブラの事業にかかわっているというよりは、全体をキャリアライズ側で管理する職員ということでございます。常勤については常に一定ということで、実質的には運営チームと事業推進チームと両方に分かれております。そこのリーダーが常勤ということです。運営チームのリーダーとその下につく職員が常勤で、事業推進チームのリーダーの職員が常勤、この3名が常勤ということで変わりません。非常勤の職員につきましては、1カ月ごとにシフトを組んで、事業がたくさんあるとき、それほどないとき、細かくシフトを組んでおりますので、常に受付2名、事業関係2名、事務職員が一、二名、その人数がいるようにということで細かいシフトを組んでいるということで、全体のこなす事務量が変動することがないようにきめ細かく調整しているということでございます。 ○副委員長(沖島えみ子君) キャリアライズの中にはかなりのグループに分かれて仕事をされているということで、この組織図の中ではサービスセンターグループ、コーディネートグループなど、いろいろ分かれていて、パブリックサービス事業部事業開発グループ云々と書いてある中で、多分、これは人のやりくりを非常勤のところでするのですよね。そのようなやり方でなされていると。この出資比率も東京電力の100%出資ということで、要するに、人材派遣会社です。どれだけ大きくなってきたかということは、これでも出ています。出された資料、No.13の資料3、ここの3ページ、一番下です。財務諸表の過去3年分の決算報告書のうち、貸借対照表の純資産額は以下のとおりですと、平成21年3月末現在3億3,314万2,446円、翌年4億4,522万3,784円、それがことし5億4,574万3,865円、毎年1億円ずつ純資産が増えている。  純資産というのは何ですか。教えてください。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 資産から負債を引いたものでございます。 ○副委員長(沖島えみ子君) 資産の部、負債の部があって、その下に貸借対照表では、これは負債の部の下に純資産の部があるのです。今の言い方は少し違うよね。教えてください。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 資産の総トータルから負債の総トータルを差し引いたものが純資産の部という形になります。 ○副委員長(沖島えみ子君) 貸借対照表は、負債をどう見るかという、資産を表すものなのです。それで、資産の部、負債の部、純資産の部とこの貸借対照表は分かれています。ここで資本金は変わっていません。ずっと変わっていません。何が増えているかというと、利益剰余金、その他利益剰余金、繰越利益剰余金、これが増えているのです。先ほど言ったようにこれだけで毎年1億円ずつ増えているのです。これはキャリアライズの総体の金額だから、ここだけ請け負っているところでこれだけ収益を上げているということではないわけですけれども、このようなところはどんどん大きくなるのです。  では、どうやってこのお金を生み出すのだということになるかと思うのですけれども、大多数が人件費でしょう。事業費ももちろんそうですけれども、お出しいただいた資料No.13の資料2の後ろの方です、平成24年度、平成25年度の収支計画が出されています。これは委託費になるわけですよね。例えばの話ですけれども、人件費、これを委託された額と変更があって精算するときはどうするのですか。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 指定管理料なので、個別の精算ということにはなっておりません。 ○副委員長(沖島えみ子君) 事業費についてはどうですか。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 指定管理料ですので、一括となっております。 ○副委員長(沖島えみ子君) 違うでしょう。公募要項の中にいろいろ書いてあるのでしょう。私はインターネットでうまく出てこなかったもので申しわけないのだけれども、そういう精算額は、本来なら、やらなかった事業があれば、それは安くなったら返すなどということはやはり人件費もないのですよね。だから、そういうところでも生み出しているかもしれないということになるのです。そういうところまでしっかり見ているのでしょうね。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 収支については、毎年度、きちんと見ております。 ○副委員長(沖島えみ子君) ぜひその辺はしっかり把握して、その精算額が生じないような指定管理の方法であるから、このような状況になるのであって、例えばキャリアライズの資産がうんと増えているという形もあるわけだし、そして先ほど言ったように、常勤者、非常勤者、相談員が減っていると、当然、その事業内容に影響を及ぼすか、区民サービスに影響を及ぼすのです。あるいは働く人たちに影響を、低賃金で働かせるということになる、これが指定管理なのだと。それで……。 ○委員長(七戸淳君) すいません。発言の途中なのですけれども、防災の関係で、防災危機管理室長が退席されますのでご了承ください。  室長、申しわけないのですけれども、委員の皆さんに今の状況を少しだけ簡単にお話しいただけますか。 ○防災危機管理室長(滝川豊美君) 風も強くなって、古川の水位が1メートル強、1メートル70というところまで来ましたので、指揮をとりに行きたいと思います。まことに申しわけありませんが、ここで退室をお願いいたします。 ○委員長(七戸淳君) わかりました。  あと5分ぐらいをめどで、やめます。 ○副委員長(沖島えみ子君) それで、この現在の職員の配置状況等についてはいただいておりますけれども、勤務年数なのですけれども、これは指定管理を受けてから2年6カ月、その人たちがどのくらいいらっしゃるのですか。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 一人ひとりですか。 ○副委員長(沖島えみ子君) いや、2年6カ月の人がどのくらい、全体で。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) 2年6カ月の職員が12人です。 ○副委員長(沖島えみ子君) だから、やはり経験が少ない、施設の利用者に対しても、単発的にいろいろやり合うのは、親切にされているということは感じます。でも、それだけでは私は済まないと思うのです。プライバシーの問題はどうなのですか。相談事業が充実してきている、DVなども増えてきているということ、そのような相談者が増えてきているとなるのですけれども、プライバシーの問題はどうなのですか。 ○人権・男女平等参画担当課長(若井世台子君) プライバシーについては、指定管理者みずからPマークを取得し、きちんとした管理をしております。したがって、私どもにも細かい相談内容が伝わってくることはございません。 ○副委員長(沖島えみ子君) 保証がなかなかそれではないですよね。もちろん、いろいろなチェックリストや、いろいろな第三者評価も含めてでしょうけれども、このようなことに留意しなさいというものはあるのだけれども、その保証はないということになるわけです。だから、指定管理というのは非常に問題があると私は思います。これはぜひ直営に戻すべきだと、本当に男女平等推進を区の柱に据えていくとしていただきたいと思います。 ○委員長(七戸淳君) 採決に移りたいと思いますが、よろしいでしょうか。                (「態度表明」と呼ぶ者あり) ○委員長(七戸淳君) それでは態度表明ということで、まず、自民党議員団、お願いします。 ○委員(二島豊司君) 第三者評価のあたりなどもまだ改善の余地はあろうかと思いますけれども、ぜひ、さらによりよい指定管理制度を目指して、これでよしということではなくて、やっていただきたいと思います。  自民党議員団は賛成をしたい。 ○委員長(七戸淳君) 公明党議員団、お願いします。 ○委員(杉本とよひろ君) 今回の議案第63号につきましては、公明党議員団としては賛成いたします。先ほどるる質疑がございましたけれども、課長もしっかり答えておりました。あくまでも行政計画に基づいて指定管理、運営されていると。ただ、私も質疑の中で1点指摘させていただいたのは、第三者評価のあり方はこれからも検討していただきたいということでございます。  議案に関しては賛成です。 ○委員長(七戸淳君) みなと政策クラブ。 ○委員(樋渡紀和子君) みなと政策クラブとしては賛成いたします。ただ、それには私は条件として、これからの改善、区としての考え方、これを正していくということを条件に今回は賛成いたします。 ○委員長(七戸淳君) 共産党議員団。 ○副委員長(沖島えみ子君) 今までの質疑の中でおわかりいただけたかと思います。本当に区民サービスの向上のために指定管理が必要だということではないと思うのです。働く人にとっても、賃金引き下げ、そのような労働条件の問題でも大きな問題があるのではないかと思います。そしてプライバシーの問題も、はっきりと守るという約束はありません。区の施設の管理運営、事業も含めてですけれども、これを民間に任せるようなことがあってはならないということで、この議案には反対いたします。 ○委員長(七戸淳君) みんなの党。 ○委員(益満寛志君) 今回、施設は継続するという特殊性がございますので、この件については、みんなの党としては賛成いたします。  ただ、今までもございましたとおり、指定管理者の選定方法、それから評価の仕方、これについては大変課題が多いと認識しておりますので、引き続きこの点は我が会派としても注視していきたいと思っております。  以上です。 ○委員長(七戸淳君) ミナトミライ。 ○委員(横尾俊成君) 賛成です。ただ、いろいろご説明いただいて、いろいろな部分、取り組まれているということですので、それを引き続きやっていただきながら、特に区民参画の本旨を踏まえて、そこをやっていただきたいと思っています。あと、評価基準についても引き続きご検討いただきたいと思います。 ○委員長(七戸淳君) 挙手採決としたいと思います。  議案第63号について、原案どおり可決することに賛成の方は挙手をお願いします。                    (賛成者挙手) ○委員長(七戸淳君) 挙手多数と認めます。よって議案第63号は原案どおり可決といたします。     ──────────────────────────────────── ○委員長(七戸淳君) 本日審査できなかった請願2件、発案1件につきましては、本日継続としたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長(七戸淳君) それでは、本日継続ということで決定いたしました。
     本日は閉会いたします。お疲れさまでした。                  午後 5時31分 閉会...