港区議会 1999-09-06
平成11年9月6日区民文教常任委員会−09月06日
教 育 長 中 村 勝 弘
区民生活部長 大 野 重 信
地域活動支援課長 大 木 静
防災課長 閑 林 朝 之
参事(
商工課長事務取扱)渡 邉 泰 久
住民戸籍課長 市 原 和 臣
税務課長 吉 野 博 之
国民健康保険課長 田 島 誠
国民年金課長 家 入 数 彦
麻布支所長 藤 春 伸 一
赤坂支所長 勝 山 景 之
高輪支所長 田 中 修 平
芝浦港南支所長 遠 山 洋 一
教育委員会事務局次長 宮 崎 武 雄
庶務課長 齊 藤 潔
学務課長 平 野 秀 明
学校適正配置担当課長 大 友 正 弘 生涯
学習推進課長 由 井 敏 参
スポーツ振興担当課長 近 藤 洋 一 図書・
文化財課長 國 友 俊 勝
指導室長 緑 川 哲 夫
〇会議に付した事件
1
報告事項
(1) 平成11年第3回
定例会提出予定案件について
(2) トルコ地震災害に対する
見舞金援助について
(3) 平成11年度港区
総合防災訓練(機関)の結果について
(4) 「8月29日の大雨」の被害状況について
(5) 国の
少子化対策臨時特例交付金に係る基本方針について
(6) 三田地区の小・中学校の
教育環境整備検討委員会の
協議経過について
(7)
都区制度改革に伴う
提出予定案件について
2
審議事項
(1) 発案11第9号
区民生活事業・
教育行政の調査について
(11.6.14付託)
午後 2時00分 開会
○委員長(
沖島えみ子君) ただいまから
区民文教常任委員会を開会いたします。本日は2時からの開催でございますが、その理由は今日、1時から
教育委員会のほうで会議が開かれておりまして、開催を遅らさせていただきました。よろしくお願いいたします。本日の
署名委員をご指名いたします。
秋元委員と
島田委員にお願いいたします。説明員についてです。先ほどもお話しいたしましたが、本日は
教育委員会で公・
私立幼稚園問題調整審議会が開かれております。そのために関係する理事者の
教育委員会事務局次長と
学務課長、
学校適正配置担当課長がそちらのほうに出席されております。そのために現在では、この委員会に今お話しいたしました理事者は欠席されております。
調整審議会の会議が終わり次第、こちらにお見えになる予定でございます。よろしくお願いいたします。
日程に入ります前に、本日の
報告事項(7)その他の内容でございますが、その内容は「
都区制度改革に伴う
提出予定案件について」を予定いたしております。
────────────────────────────────────
○委員長(
沖島えみ子君) それでは、これより日程に入ります。
報告事項(1)「平成11年第3回
定例会提出予定案件について」でございます。理事者の説明を求めます。
○
地域活動支援課長(大木静君) 平成11年第3回
定例会提出予定案件についてご報告いたします。資料はNo.1でございます。本定例会は、
区長報告が1件、議案が7件ございます。そのほかに
追加議案が2件予定されております。
区長報告でございますが、
損害賠償額の決定についての専決処分でございます。
議案でございますが、条例が1番から3番までの3件でございます。このうち新規条例が1件、一部
改正条例が2件でございます。それから、
一般会計補正予算が1件、特別区人事及び
厚生事務組合規約の変更に関する協議が1件、東京23区清掃一部
事務組合の設置に関する協議が1件、東京23区
清掃協議会の設置に関する協議が1件でございます。
追加議案は助役の選任の同意が1件、
人権擁護委員候補者の推薦が1件でございます。このうち、本
常任委員会でご審議いただくことになります議案はございません。議案はございませんけれども、議案の5番、特別区人事及び
厚生事務組合規約の変更に関する協議についてでございますが、こちらのほうは本
常任委員会にかかわりがございます。本資料の3枚目にこの関係の資料が綴じてございます。これにつきましては、
教育委員会から引き続き説明がございます。
それから、資料の2枚目でございます。
補正予算の概要が示されてございます。今回の補正は、総務費と
都市環境費で、総額9,335万2,000円の追加をするものでございます。
区民生活部と
教育委員会にかかわる補正はございません。以上でございます。
○
指導室長(
緑川哲夫君) それでは、
都区制度改革に伴う
教育事務移管につきましては、前回の7月28日に当委員会において報告をさせていただきましたが、今回、議案が提出されておりますので、関連がございますので、説明をさせていただきたいと思います。
まず、
都区制度改革に伴って、区に移管される
教育事務としては、前回報告させていただいておりますが、大きくは教材の取扱いでございます。教科書の無償給与に関する条例、
教科書採択に関する条例、
教育課程の取扱いに関する条例、そして
幼稚園教員の任用その他の身分の取扱いに関する条例、
県費負担教職員の服務の監督等についてでございます。これらのうち、
幼稚園教員の任用その他の身分の取扱いのうち、採用に係る選考に関する条例、昇任に関する
選考委員に関する条例、
人事交流に関する
連絡調整に関する項目、任用及び給与、その他勤務条件の企画・立案に関する条例、研修に関する事務については、現行の特別区人事及び
厚生事務組合で
共同処理するものとなりました。このため、特別区人事及び
厚生事務組合の規約を一部変更して提出してまいります。
規約の
変更内容といたしましては、資料の2番のところでございますが、大きく三つに分かれますが、一つ目としては、規約に
幼稚園園長及び教員に関する次の事務を追加するとしまして、5項目のうちのア、イ、ウ三つの項目について追加をすることになります。これらの事務については、理由としては現行の規約上では
共同処理できないため、新たに規定する必要がございます。
次に、
教育委員会の委員の
解職請求に関する事務を処理する
選挙管理委員会を規定する。規約第15条の2に該当するものでございます。根拠といたしますのは、
地方教育行政の組織及び運営に関する法律第2条に基づき、組合に
教育委員会を置くことになります。これに伴いまして、同
法施行令第16条に基づき、
教育委員会委員の
解職請求に関する告示等の事務を処理する
選挙管理委員会を規約で定める必要がございます。
三つ目といたしましては、
共同処理する事務のうち「職員の研修に関する事務」を「共同で実施する職員の研修に関する事務」に改めるものでございます。これは、規約第3条第4号ハに規定する
幼稚園教育職員の
研修事務との整合性を図り、各特別区と組合との役割分担を明確にするためでございます。
大きな四つ目といたしましては、
共同処理する事務のうち「
職員相談及び職員の
精神衛生管理に関する事務」を「
職員相談及び職員の
精神保健に関する事務」に改めるものでございます。根拠といたしましては、昭和63年に
精神衛生法が
精神保健法に改正され、「
精神衛生」の用語が「
精神衛生」に改められたために、文言を整備するものでございます。以上でございます。
○委員長(
沖島えみ子君) ちょっと今説明のところで、最後のところが「
精神衛生」の用語が「
精神保健」に変わったんだということですよね。
○
指導室長(
緑川哲夫君) 大変失礼いたしました。「
精神衛生」の用語が「
精神保健」に改められたため、文言を整備するものでございます。失礼いたしました。
○委員長(
沖島えみ子君) 説明は終わりました。質疑に入ります。ご質問等ございますでしょうか。
○委員(
渡辺専太郎君) まず1点は、よくわからないんだけれども、東京都が今やっている
人事勧告と、共同でやるんだけれども、どう変わるのかが1点。第2点目は、せっかく59条が廃止されるのに、何で各
行政単位で、難しいのはよくわかるんだけれども、何で各
教育委員会で
共同教育委員会をつくらないでやったら、なぜよくわからないのか。その2点をお尋ねいたします。
○
指導室長(
緑川哲夫君) まず1点目の件でございますが、現在の
幼稚園教員の人事は
義務教育でございますから、東京都
教育委員会において採用、
共同処理するという事業について、すべて東京都
教育委員会において処理がなされているわけです。来年度以降、幼稚園の教員の身分の移管に伴って、先ほど来申し上げているように
共同処理するわけでございますが、
共同処理をするに当たっては、大きく任用から五つの項目があって、そのうち三つの規則を改正するわけですが、監督の例えば区、港区なら港区としてすべての事務の処理をすることについては、極めて効率性の問題とか、または
教員そのものの水準の確保といいますか、または園長、教頭と
管理職選考の
共同処理がなされなければ、
区内単独選抜ということでありまして、ポストがなければなかなか力があっても昇任に結びつかないとか、諸々の理由がございますけれども、また一方において
人事交流と異動の問題ですね、これがかなりだけれど交流、交流にはまだ時間がかなり狭まっているということでございますので、したがって広くほかの区と交流の機会を確保するためにも、
共同処理による取扱いを23区の人事・
厚生事務組合において行うことが妥当であろうということがございます。
○委員(
渡辺専太郎君) それはそういう理由だと思うんだけど、ただ大都市の
政令都市以外の市、例えば市では
教育委員会でいろんな人事をやっていても、では三多摩のほうでは実際問題、
教育委員会でいろんなことをやっているわけでしょう。あそこは幼稚園いなかったか。せっかく59条が廃止されたんだから、なかなか難しいとは思うんだけれども、実際問題、一部
事務組合全部やっちゃうと、なかなか区の意見が反映難しいとは思うんだよね。もう1点は、たしか江戸川区は
公立幼稚園を持ってないから。持ってないですよね、江戸川区は。一部ある。これは結果論だけれども、確かに
人事交流から23区で一体感はいいんだけれども、ぼちぼち各自独自の色が出てもいいんじゃないかとは私は思うんですよ。今回は、これ以上はこれは議案ではないので、文句は言いませんけれども、せっかく59条が廃止になった。ならば、
各区ばらばらの方向をぼちぼち出してもおかしくないと思うんだよね。特に、23区の幼稚園の中でレベルとレベルじゃないという問題があるんだけれども、という感じがするし、私は学校の小学校、中学校の先生が悪いという話じゃないんだけれども、ときどき他区からポーンと来るよね。戸惑っている先生もいるんだよね。で、逆に港区から他区に幼稚園の先生が行った場合もあるんだろうけれども、その場合数が多い場所も少ない場所もたくさんあると思うんですね。という感じもするし、やっぱりこれは結果が出ているのでこれで言いませんけれども、せっかく59条が廃止されたという本来ならば、各区で私個人としてはやってもらいたかったのが本音であります。以上でございます。
○委員長(
沖島えみ子君) ほかにございませんか。
○委員(
秋元ゆきひさ君) ちょっと私も教えてもらいたいんですけれども、東京都もそうですし、
政令都市、市町村もそうかな、
人事委員会、あるいは
厚生事務組合というのは、それぞれ独自に皆さん持っていますよね、設置されていますよね。12年度の
制度改革という中で、かなり100%
制度改革ということじゃないということなのかもしれないんですけれども、ちょっと今
渡辺委員が聞かれたことにも関連しているのかなと思うんですけれども、そういう意味で制度的にいつまでもこの
厚生事務組合、
人事組合等の23区一緒の枠組みの中で設置されているわけですよね。そういう議論というのは、要するにそれぞれがという、もっと端的に言えば、この
組合そのものを廃止して、それぞれ区がそれぞれでという
都区制度改革の位置づけの中というか、もうちょっと先の議論であってもいいんだけれども、そういう議論というのは、その区間のそれぞれの話の中で、例えば区長会であれ、議長会であれ、そこまで言っちゃうとあれかな。そういう議論というのはないんですか。どうなんですか。
○
指導室長(
緑川哲夫君) ただいまの委員のお尋ねの件でございますが、
教育委員会事務局の中と、また
区長部局との関連の中で、当然協議を経た上で最終的に上に上がっていった経緯もございますが、港区としては、やはり
都区制度改革に伴って
教育事務移管が行われている。できるだけ区としての独自性を考えつつ、やはり教員の資質、その他水準の確保等から見れば、
教育事務の移管は先ほどご報告申し上げたように、多岐にわたって移管がされるわけですので、そのうちの一部の移管の人事について最小限の
共同処理について、最終的には可とする、そういう見解を立てたところでございます。したがって、
幼稚園教員の一部の人事に関する
共同処理に関する事項については、例えば
教科書採択とか、
教育課程の受理の問題等について、当然港区の独自性をよりよく発揮されるように、今後とも協議をしつつ、なお具体化が図れるようにしてまいりたいと考えております。
○委員(
秋元ゆきひさ君) 私が聞いたのは、聞く相手が悪かったのかもしれませんけれども、そういう今の制度のある形を認めた上でどうするかという話じゃなくて、それはまた別の会で聞きますけれども、もっと抜本的な意味で
制度改革に合わせて、そういう
人事組合、
厚生事務組合のあそこの九段そのものの存在が必要なのか必要じゃないのかということの、その辺の根本的な議論が区長なり、教育長なり、そういう各区の
人事交流の中でそういう議論があったかということなんです。そういうことが1回でも口に乗ったのか。多分乗ってないからそういう話なのかな。いいです。
○委員(
藤田五郎君)
教育委員会の事務を一部
厚生事務組合のほうに移管することですけれども、この話というのは、59条ということでやっているようですけれども、廃止が決まったのはいつでしたか。要するに移管するという方向が区の
教育委員会のほうに知らされたというか、通達されたというのは、いつごろですか。
○
指導室長(
緑川哲夫君) 平成10年5月8日でございます。
地方自治法等の一部を改正する法律以降になってございます。
○委員(
藤田五郎君) 昨年の5月8日に改正がされて、この問題はどういうふうに港区内の
教育委員会として論議されてきたか、ちょっとその時期も含めてお答え願いたいと思います。
○
指導室長(
緑川哲夫君)
教育委員会としましては、
都区制度改革の途中の経過ももちろんあるわけでございまして、それらについて
教育委員の先生方に話題としてご提供して、そして
教育委員の先生方にフリーにまず検討していただいてまいりました。また、委員の先生から、この
都区制度改革にかかわる理解を深めたいというお願いがございまして、委員の先生方の要望によって学習会も実施してきたところであります。
事務局内部でも必要な時期に必要な検討を加えるべく、検討をしつつ、今回の改定に向けてきたところでございます。
○委員(
藤田五郎君) その中身というのは、何回ぐらいでどういう意見か。フリーに当初はそれぞれの委員さんの研究移管も含めてやってきたようなんですけれども、かなり1年前ぐらいからになっているんですけれども、どうもこの
区民文教委員会にはその途中の経過等も含めて、余り記憶にないんですけれども、いつごろからやってらっしゃってきたわけですか。
○
指導室長(
緑川哲夫君) フリーな協議というんですか、時期を特定して、長い時間に渡ったりとか、またはそれのみのフリーな協議、話し合いというふうに、時間を相当数とったというより、やっぱりさまざまな打ち合わせをする機会をとらえて、必要な時期に必要と考えられる要件についてご説明をさせていただき、
教育委員の先生方から、フリーな検討を行ってきた、そういうことでございます。
○委員(
藤田五郎君) 私がお聞きしていますのは、時期というか、昨年5月ぐらいにこういった問題が都のほうの関係で今示されて、例えば秋とか冬とか、今年の春ごろからとか、やってらっしゃると思うんですよ。それはなぜかというと、ほかの委員さんもおっしゃいましたけれども、これまでは区の
教育委員会として幼稚園の先生方の採用とか研修、昇任などをしていたわけですけれども、それがかわっていくということ、これは非常に重要な内容になってくると思うんですけれども、今の室長さんの答弁ですと、いつごろからやってらっしゃってきているのか、どういう意見が出されているのかちょっと見えてこないんですけれども、再度答弁をお願いします。
○
指導室長(
緑川哲夫君) 先ほどもお答えさせていただいていますように、定例会とかそういうふうな流れの中で、委員に検討していただいてきたということでもあります。
教育委員の先生方がお集まりいただく折を見て、話題を提供させていただいたり、そこで意見を聞かせていただいたり、そういう流れを通して
教育委員会の先生に検討していただいたということであります。なお、
先ほどお話がありました委員の先生方からの要望によって、学習会を時間を取って一度実施をさせていただいておりますが、これについては、平成11年の2月に行ってございます。
○委員(
藤田五郎君) 要するに、なかなかこの
区民文教委員会では、港区の
教育委員会がこの問題について、2月頃からということらしいんですけれども、そうしますと、その学習会のどういうものに基づいてやったとか、あるいはテキスト的なものに基づいてやったのか、そういったものがあったんですか。
○
指導室長(
緑川哲夫君) 情報として、
制度改革の内容は大変多岐にわたっておりますので、コンパクトに項目、要件がわかる内容についての資料は使用してございます。
○委員(
藤田五郎君) いずれにしても、新しい形をとっていくというか、
清掃事業関係などについては、一部
事務組合ということで他の
自治体等でもやってらっしゃると思うんですけれども、
教育分野において、こういったことがされるということは、例えば議会の今までの
教育委員会ですと、いろいろ直接報告を受けたり、
教育委員の方の任命とは幼稚園の先生とは違いますけれども、そういったものについて皆さんの意見を聞くというか、そういう場がこれまであったと思うんですよ。今度、一部
事務組合ということになると、見せていただいた資料によると、自治体の長が委員となってやっていくと。そうしますと、非常に議会の意見というんですか、そういったものが今までよりは制限というか、遠ざかるというか、そういう危険性を私は少し感じているんですけれども、その点はどうなんでしょうか。
○
指導室長(
緑川哲夫君) 委員がただいまご指摘になった件でございますが、特別区人事・
厚生事務組合の管理者及び
組合議会の議員は、住民が直接選挙をした区長が指名をしております。間接的ではございますが、民主的な人選になっております。したがって、民主的なコントロールについて、今のような解釈に立てば、十分に民意についでは考慮されるのではないか、そのように考えております。
○委員(
藤田五郎君) 非常に重要な内容を含んでいると思います。ですから、東京都が各区というか自治体のほうにいろんな
制度改革に伴って移行する
事務移管だと思うんですけれども、非常にそういう問題点を抱えているという点を指摘しておきたいというふうに思います。
○委員(
秋元ゆきひさ君) ちょっとまた教えていただきたいんですけれども、うちの特別区人事及び
厚生事務組合について勉強不足なんですけれども、ここの規約の変更ですよね。ということは、これは一部
事務組合で、全く別の一つの行政体ですよね。行政体というか一つのもう自治体ですよね、一部分にかかわる。それの規約の変更に関して我々議員ですけれども、議員が何かそれに対して物を言うと、何らかの意見を言うということが、機関的にあるいは権利として、そういうものが基本的にあるのかないのか。
それと、先ほどそれは混乱しているんだったらあれだけれども、
教育委員会の先生方にもいろいろご討論いただいたというけれども、その一番最初に言ったことから言うと、この
事務組合の規約の変更に関して、その先生方の議論することがどんな意味があるのかというか、それがどういうふうに組合に通るのか。どういう形でその意思を伝えるのか、制度的な意味で。ただ紙に書いたものを持っていって、はい出しましたよという意味じゃなくて、どんな権限を有しているのか、その辺をちょっと教えていただきますか。その二通りです。討論会って何もないんじゃないの。
○
庶務課長(齊藤潔君) まず、議会の議員の先生方の関与という形になるわけでございますけれども、今回、この
事務組合の規約を区として所管しておりますのが
政策経営部のほうでございまして、所管としては人事課になってございます。したがいまして、この規約の改正の論議につきましては、人事課を所管する
総務常任委員会のほうで、この
規約改正のご論議をいただいているということでございます。その論議の中で、当然
先生方議会の委員の皆様方の議論があるということです。それから、
教育委員会の委員についてでございますけれども、これはこの議案になるまででございます。その前段階として果たして今回は一部の事務を
共同処理するわけでございますけれども、この
共同処理するに当たっての議論、それぞれ課長会あるいは
次長会等で論議をしてきた経過も踏まえまして、それらを報告しながら、また
教育委員会としての考え方をそこで論議していただくと。そして、今回の最終的な
規約改正に至るには、その23区でそれぞれ持ち寄ったものを成文化して今回議案としてお願いしている、このような経過になっているということでございます。
○委員(
秋元ゆきひさ君) だから、議論はされるけれども、その結論に対して一定の何かそこに判断というか、規約という形としてあらわれる具体的な権限を有しているのかということを言っているんですよね。だから、簡単に言うと、例えばあなた方が議論をした、
教育委員会の先生方にも議論をしてもらったって言うけれども、それをまとめて文書化して、一応要望としては次長会、あるいは課長会、あるいは区長だってこれは組合の議員になっているわけだから、そこでということになるんだろうけれども、それが制度的にきちっとした権利を有したものなのかということなんですよ。もっと平たく言うと、これは規約の
変更内容というのは、例えば23区横並びで金太郎あめなわけでしょう。ということは、そっちの角度から言えば、何言ったって、いい悪いはちょっと別にして、人事・
厚生組合が決めたらもうそれで決まっちゃうということじゃないの。その辺どうですか。
○
庶務課長(齊藤潔君) この人事・
厚生組合の中にも議会というものがございまして、当然23区の区長、議長さんが議員になっているわけです。当然、先ほど言いました規約の改正等につきましては、議会の議決を経て、そしてこの
事務組合のほうでの議会に係るということですので、当然各区の議会の議決をもって、その
事務組合の議会に諮るという形になろうかと思いますので、その点につきましては、当然各区の意見というのも反映されてくるという形になろうかと理解いたします。
○委員(
秋元ゆきひさ君) 2点ありますけれども、先ほどの答弁で、港区は港区の資料を持って、各区がそういう資料を持ち寄ってみたいなニュアンスのことをおっしゃったと思うんですよね。それだったら、それは後でいいですから、どういうものを出したのかというのを出してくださいよ。
それが1点と、これはやっぱり根本的なことというか、そろそろ地方自治体にやっぱり
制度改革で問われているんだと思うんだけれども、偉そうなことを言うのかもしれないけれども、やっぱり皆さんが港区のここの職員であるということが逆の、別の意味での自主性がそろそろ求められていると思うんですよね。ある東京都の局長なんかに言わせると、23区の区長なんて、おれたち局長クラスと同じぐらいか、部長クラスぐらいに思ってるっていうじゃない。で、港区の議会なんて、一つの東京都の中にある審議会の一個ぐらいにしか思ってないみたいですよ。その程度の軽視というか、その程度の権限しかまた逆に言えばないということで、区議会が何言ったって、都の職員でおれたちが決めればそれで決まっちゃうんだと。ましてやこういう一部
事務組合なんてそうですよ。そうでしょう。情報公開もされてないし、かつ権限が非常に及ぶのか及ばないのか。区長も、前の議長もいらっしゃるけれども、議長さんが組合に入ってたって、みんなが出てきた
事務組合がつくってきた案を、それを大体踏襲するというか、継承するというか、了承するというか、議決するというか、そういう流れの中でこれは歴然として存在しているわけでしょう。そういうものに対して、皆さんがやっぱりそろそろこのあり方についても提案していくというか、問題意識を持ってやってくれないと、我々は本当に議会というのは何なのかということですよ。
区民から見ると、議会というフィルターが入っていることによって、あなた方がすごく見えにくくなっちゃっているのよね。ちょっと話がずれちゃうから、そのことによってあなた方が非常に守られているというか、妙に動かなくても矢面に立つのはいつも議員というスタイルになっちゃうんだけれども、それが1点と、やっぱりさっき言ったことですよ。やっぱりそろそろ皆さんが問題意識を持って、これをどうするのかということをきちんと考えてくれないと困っちゃうな。また愚痴になっちゃったけど。
○教育長(中村勝弘君) いろいろご意見いただきました。全般的になるかもわかりませんけれども、今般の
都区制度改革、特に教育全般にかかわる都から区への移管ということ、全般にかかわることに付言してしまいますけれども、ちょっと発言をさせていただきます。今回、この一部
事務組合共同処理するということは、幼稚園の教員の人事に関するのみでございます。この問題につきまして、先ほど
指導室長、あるいは
庶務課長が答弁しましたとおり、いろいろここまでに至る過程の中で、区としてどういう意見をこの特別区
制度改革の検討組織の中で挙げていくか、発言していくか。これは庁内でいろいろ論議をいたしました。ご指摘のとおり、
都区制度改革ということは、自治拡の一環として我々は位置づけております。そういう位置づけの中で、
共同処理をしてしまおうということは、相反するんではないか。二律背反的なことになるんではないか。これは大きな論議だったと私は記憶しております。そこで、港区として、そういう自治拡の自治権拡充という一つの大きな流れの中でこの
共同処理というのはどういう位置づけで、どういう考えのもとで、どういう論議を先ほど申しましたとおり、庁内ではいたしたつもりでございます。
しかし、この度は、先ほど
指導室長が述べましたように、
幼稚園教員の人事に関するのみでございます。実は、この度の
制度改革教育に関すること、例えば教科書の採択の問題、あるいは
教育課程の届け出の問題、これらは先ほどからいろいろご指摘をいただいております区独自の考え、自主性といったものが非常に大きく出てくる
事務移管だと私自身思っております。したがいまして、この幼稚園の人事という問題については、どうしても言うなれば区独自性というのは余り発揮できるかどうか非常に疑問のある分野でございます。そういったそれ以外の、先ほど申しました
教育課程の届け出の問題、あるいは
教科書採択の問題等々で、区独自性を発揮していかなければならない、またそうすべきだと私自身思っております。そういう意味におきまして、ご指摘いただきました点につきましても、我々今までこの課程の中でいろいろ庁内では論議をし、そしてまた特別区
制度改革の検討組織、いわゆる教員部会というのがございます。そういういろいろな検討組織の中で区としての意見、あるいは主張すべき点は主張してきた、私はそういうふうに考えております。
○委員(
秋元ゆきひさ君) よくわかりました。
それと最後にお願いなんですけれども、これはこれからの委員会の関係もあるんだけれども、一つだけなんですけれども、例えばどうしてもこういった一部
事務組合の問題なんですよ。あるいは東京都の条例、制度的な、あるいは国の制度、法律の問題なんですよ。予算に関してもそれは区じゃなくて、都、あるいは国の管轄なんですよということの中で、例えば僕なんかもとんちんかんな質問をしちゃうこともあると思うんですよね。それと、そのとんちんかんまで行かなくても、今言ったそういう権限も予算も我々にはないんですよという問題については、逆に教えてほしいんですよね、そのときに。そうじゃないと議論が進まないんですよね。
恐らく中に聞いていて、いや、秋元さんあんなこと言ってるけど、あいつ何だ、とんちんかんなこと言ってる。都の問題と国の問題だから、我々の範囲じゃないんだよということもあると思うんですよね。だけど、逆に皆さんがもしそのことを言うとすれば、下手をすれば、保身的に考えれば、それは都や国に対する制度批判的になる要素があるかもしれないから、言いにくいのかもしれないけれども、我々が言う分にはいいわけだから、そういうことも、いや、それはこうなんです、ああなんですということを教えてもらいたいんですよね。そうじゃないと、同じことを例えばどうしてこの委員会で、次の委員会で、例えば年を越して何遍も言っているのに何でやらないのかな、どうしてそれ進まないのかなというと、そういう壁があったりするわけですよね。それだったら、逆にそのときに教えておいてくれれば、こっちもそれだったらその制度的なことを都に言う、こうやって議会でまとめてみんなで言いましょうよとか、僕なんか口が悪いから、そうやってもどうしようもないなと思うけれども、一人でも都でも行って何とでも言ってくれとか、うっぷん晴らしてくるとか、何かありますよ、それは方法論が。だけど、そういう糸口すら、その方法論すら議論ができないような情報の共有化というか交換ができないとしょうがないじゃないですか。ぜひその辺は別に失礼にならないんで、秋元、それはちょっと違うんだと。こういうふうな制度でこうなっているから今区でできないんだというのがあったら、そのときに答弁の中で教えてくださいよ。その次のステップとして話は進んでいくし、方法論を何か考えていけばいいわけでしょう。それはひとつよろしくお願いして終わります。
○委員長(
沖島えみ子君) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(
沖島えみ子君) 一つ
指導室長にお聞きしたいんですけれども、「昨年の5月8日に
教育委員会に対して話題として提供してきた」というふうにおっしゃったんですが、この意味がよくわからないんですよ。どういうことを話題として提供したのか、単なる話題として提供したのか、議題としてかけたのかどうなのかということなんですよね。その後に、「ことしの2月にまたまた時間を取って学習会を開いた」というふうにお話がありましたけれども、このときには何を主としてテーマとして、具体的にはどういうことを学習したのか。その辺を教えていただけますか。
○
指導室長(
緑川哲夫君) 1点目の5月8日というのは、先ほどのご質問に答えている5月8日の折には、地方自治法の一部分が改正された。この日にちについて、したがって地教行法59条の廃止がこれによって正式になったという意味合いのご答弁をさせていただいたわけでございます。
教育委員の先生方への学習会、とりわけ2月8日の学習会においてどのようなことを学習したのかと、そういうお尋ねだと思いますが、
都区制度改革に伴って大きなとらえ方で申し上げれば、どういう教育事業が59条廃止によって区
教育委員会に移管されるのか。そして、特に例えば港区の教育にどのような影響、効果、そういったようなものが考えられるか。あとは個々の具体的な移管される事務の内容、特に前回の委員会でも出されておりますが、共済等の扱いについては、既に行っておりますので、あのときに学習会の焦点は、一つは
教科書採択事務に関することと、そして幼稚園の教員について、区への身分が移管される、そういった大枠について説明をさせていただいた後、フリートークを行った、学習会を進めてきたということでございます。
○委員長(
沖島えみ子君) そうすると、この
教育委員会では、今度の
都区制度改革に当たって、どういうことを議論してきて、どういう意見をまとめてきたのか、その辺はどうなんですか。
○
指導室長(
緑川哲夫君) 教育長が先ほど答弁されたような筋を基本にして、やはり都としての
教育事務が移管されることによって、港区らしい
教育行政が推進できるようにということは大筋として掲げてきているということでございます。
あとは細部については、異論のないように十分に議論をし、整えていただいた上で、来年の4月に実際に事務が移管されるわけですから、そのことについて研究しながら対処してもらいたい。あわせて、教科書や
教育課程を中心にして港区独自の教育がより一層展開されるように、学習指導要領の改定に合わせて出てきているわけですが、そういった部分についても研究をしながら充実を図ってもらいたいということを口頭でそういった発言があったことを記憶してございます。
○委員長(
沖島えみ子君) 先ほどの教育長のお話の中では、自治権拡充との関係で、二律背反だということで大きな問題として議論がなされてきたというふうなことをおっしゃっていたんですが、そういうことは
教育委員会にあったということですね。
○
指導室長(
緑川哲夫君) 学習会をやはりしなくてはいけないわけで、そこにまさにそういった問題意識が基底にあったと思います。
○委員長(
沖島えみ子君) 自治権拡充の立場から、他の委員からも非常に不満というか、これじゃいけないんじゃないかという意見が出されていたわけですが、少なくとも
教育委員会の中でもそういう意見が出され、なおかつ
教育委員会としても事務局等においてもそういう話もなされていたというふうに私は理解をするわけです。
ぜひとも今度の定例会に議案が係るわけですけれども、その辺のことを私は十分踏まえるということが当委員会でも必要なんじゃないかと。それぞれ所属の各委員にもそれを伝えることが必要ではないかと思います。
そのほかに何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(
沖島えみ子君) それでは、ないようでございますので、以上で(1)「平成11年第3回
定例会提出予定案件について」の報告を終わります。
次に、(2)「トルコ地震災害に対する
見舞金援助について」の報告にいたします。理事者の説明を求めます。
○
地域活動支援課長(大木静君) 8月17日トルコ北西部で起きました地震に対する
見舞金援助につきまして、口頭でご報告させていただきます。8月20日時点での報道によりますと、地震の規模は、トルコの発表ではマグニチュード7.4、アメリカの発表ではマグニチュード7.8という大きさで、8月19日までに約6,300人の死亡者が確認されたということでございます。被害が甚大であることから、港区としましても、人道的立場に立ちまして援助するということで、1万ドル、日本円にしまして115万円の見舞金を緊急に援助することといたしました。8月23日菅谷区長がトルコ大使館に参りまして、臨時大使代理にお会いしまして、お見舞いの言葉を申し上げ、見舞金をお渡しいたしました。その後の被害の状況でございますけれども、9月3日までにトルコ大使館を通じまして確認したところでは、死者約1万4,700人、負傷者約2万4,000人ということでございます。以上でございます。
○委員長(
沖島えみ子君) 説明は終わりました。質疑に入ります。ご質問のある方、どうぞ。ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(
沖島えみ子君) では、ないようでございますので、以上で(2)についての報告を終わります。
次に(3)「平成11年度港区
総合防災訓練(機関)の結果について」でございます。理事者の説明を求めます。
○
防災課長(閑林朝之君) 平成11年度港区
総合防災訓練(機関)の結果についてご報告いたします。
9月1日9時30分、港区立麻布野球場におきまして訓練を実施いたしました。資料No.2をごらんいただきたいと思います。参加機関が資料のとおり30団体が参加していただきました。当日は参加区民662名、それから参加機関274名、合計936名という状況でございます。なお、当日の訓練につきましては、関係機関が連携がよく、無事事故もなく終了したということでございます。以上でございます。
○委員長(
沖島えみ子君)
防災課長、地図を使ってご説明なさらないんでしたっけ。
(「それは雨の地図だ」と呼ぶ者あり)
○委員長(
沖島えみ子君) 失礼いたしました。以上で説明を終わります。質疑に入ります。ご質問のある方、どうぞ。
○委員(
藤田五郎君) 幾つか内容を深める意味でちょっとお聞きしたいんですけれども、港区政新聞の9月1日付に防災機関訓練のニュースが写真入りで出ているんですけれども、その中で私もちょっと記憶が定かじゃないんですが、7月16日の
区民文教常任委員会で閑林課長はできるだけ報道機関にも関心が向くような形を考えていると記載してあるんですけれども、私の受け取り方としては、防災訓練が区民の皆さんに周知、あるいはきちんとした形で決定されるという意味で、報道機関にも呼びかけるのかなというのがこの記事から推測したんですけれども、この点についてちょっと何かコメントがあれば、ご説明いただきたいんですが。
○
防災課長(閑林朝之君) 7月16日の
常任委員会でご説明しましたけれども、今回の訓練の内容につきましては、昨年より新たに六つの新しい訓練項目を設置をして行うということでございます。もう一つは、港区の国際都市港区と言われる地域の特色を生かそうということで、外国大使館に呼びかけをして何とか特色を出したい。あわせて、今回避難民は西町インターナショナルスクールの子供さん約100人にお願いしまして、避難訓練をしたというようなことで、特色があるというふうに私ども考えました。また、合計の参加人員が936人ございますが、昨年は772という数字で参加者が多かったということで、プレス等につきましては区民広報課で対応するわけですが、このような今までにない特色のある訓練を行ったということで、プレスが扱ってくれるかなという期待を持ってそういうふうにお話をさせていただいたというふうに記憶してございます。
○委員(
藤田五郎君) ちょっと私の推測というか、思い違いをしていたかと思うんですが、いずれにしても今回は前回よりも人数がふえているということです。ちょっと済みません、平成10年度の参加者及び機関の団体数ですか、これをちょっとお答えいただけないでしょうか。
○
防災課長(閑林朝之君) 大変済みません。先ほどの答弁の中で、大使館、外国の子供と言いましたけれども、今回は麻布地区でやるということでございますので、麻布地区のいわゆる企業、事業所にも呼びかけをしました。それから、防災ネットワーク、そういうものについても区内にできているネットワークですが、そちらにも参加を呼びかけて参加していただいたということでございます。
平成10年度の参加区民は、区民が480名。それから参加機関の人員が292名ということで、合計772名。参加機関は三十数団体が参加したということでございます。以上です。
○委員(
藤田五郎君) 昨年度は芝公園のグラウンドだったと思うんですけれども、昨年度のデータを前に委員会で、これは防災委員会だったか、参考資料をいただいているんですけれども、例えば東京都の水道局、あるいは交通局、あと芝郵便局など、昨年参加したけれども、今回実際に参加していないという形をちょっと私気がついたんですけれども、何らかの理由があったかと思うんですけれども、その点についてはちょっとお答えいただけないでしょうか。
○
防災課長(閑林朝之君) 私ども、一応この機関の訓練につきましては、あらかじめ期間を定めて申し込み制度をとってございます。そういう中で、今回例えば郵便局が昨年出席しているのに今回は欠席というようなことがございます。もう一つは、東京都が1都3県の総合訓練を行っているために、そちらのほうに参加している機関もあろうかと思いますので、このような結果になったということでございます。
○委員(
藤田五郎君) 1都3県の訓練が同一日にあったということですけれども、不参加の団体で0名ということはどんなもんかなという気がしないでもないんですよね。モノレールとか、地域的なあれがあるかと思うんですけれども、交通局とか芝郵便局とか、麻布地域ですから、麻布郵便局というふうになるのかなという気もするんですけれども、若干その辺が昨年度よりはちょっと今年度は同一日にほかの訓練も重なったということもあると思うんですけれども、昨年よりちょっと団体数が少なかったという点が気になります。
それと、今年やったいろんな訓練、例えば新しくやられたのかなと思うんですけれども、避難所の運営訓練とか、災害情報収集、また避難路確保訓練、給水訓練、道路交通対策訓練、これは昨年なかったかと思うんですけれども、非常に今年も町会の人とか私の知り合いの方も参加して、見せていただいて、非常によかったという声があるんですが、このねらいというか、もちろん幅広くいろんな面から訓練を行うということは必要だと思いますし、去年と今年の違いというんですか、その辺ちょっと課長としてどのようにとられてらっしゃったか、お願いしたいと思います。
○
防災課長(閑林朝之君) 大変申しわけございません。先ほどの平成10年度の33団体は、招待をした33団体でございまして、実際に出席していただいた団体は27団体ということで、ことしは30団体ということでございます。その点修正させていただきたいと思います。
それから、今年新たに行いました訓練でございますが、まず避難所運営訓練、これが一つございます。それから、消防団のポンプ操行の訓練を今年新たにお願いしました。それから給水訓練、これも今年度新たに採用した部分ということでございます。これらの訓練は、主に消防団のほうは別にしまして、区の職員が、例えば避難所の訓練ですと、区の職員と例えば赤十字奉仕団とか、そういう団体と連携をとって避難所を運営していくという訓練をしたということでございます。それから、ポンプ操行ですけれども、麻布消防団の第4分団にお願いをして、ポンプ操行訓練をお願いをしたということでございます。また、給水訓練につきましては、区に有栖川宮記念公園に取水台がございますので、そこから水をくみ上げて会場まで搬送する訓練をしたということで、特徴となる訓練としては新たに四つ。また、障害物の除去の作業ですけれども、訓練の最初ですが、いわゆる街路を想定しまして、そこに障害物があるということで、その障害物を除去したところに給水車と東米商の車──米を持ってくるというような形で除去された通路、街路を通って避難所まで持ってくるというような形で特色を出したというふうに私は考えております。
○委員(
藤田五郎君) 内容を深めるというか、ちょっと一つわからない点がありまして、道路交通対策訓練というのは、麻布グラウンドの南側の道路を使ってやられたんでしょうか。というのは、あの会場内ではそういったことが私ははっきりわからなかったんですけれども、図書館とグラウンドの間の道路を使用してなさったのでしょうか。
○
防災課長(閑林朝之君) 道路交通対策の訓練として通常やって毎回の訓練でも行っておりますけれども、今回麻布警察署にお願いしまして、都立中央図書館と麻布運動場との間の道路が損壊した想定で交通規制を行うという形で実施してございます。
○委員長(
沖島えみ子君) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(
沖島えみ子君) それでは、ないようでございますで、(3)「平成11年度港区
総合防災訓練(機関)の結果について」の報告を終了いたします。
次に(4)「『8月29日の大雨』の被害状況について」です。理事者の説明を求めます。
○
防災課長(閑林朝之君) 「8月29日の大雨」の被害状況についてご説明をさせていただきます。お手元の資料No.3をごらんいただければと思います。その前に、経過を説明させていただきます。8月29日(日)でございますけれども、港区を中心とした東京都23区に雷注意報が発令されたということでございます。それが18時15分に大雨雷洪水注意報が発令されたということでございます。それから、18時55分大雨洪水警報に変わったということで、警報が発令されたということでございます。その後、20時40分までの間に1時間降水量は114ミリを記録するという記録的な大雨になったということでございます。なお、この本庁舎に設置してございます庁舎の雨量計でも102ミリの雨量を1時間当たり観測したということでございます。21時45分大雨洪水警報は解除され、雷注意報になったということでございます。なお、高浜水門の観測点でございますが、これはテレビ等で報道されましたけれども、港南三丁目9番63号にある高浜水門にある観測点ということでございます。
このような状況の中で、区としては防災態勢をどのようにとったかということでございますが、8月29日18時55分、警報が出た段階で水防の連絡態勢をとったということでございます。この連絡体制をとった段階では、3時間後の雨量が約30ミリというような予測値がございました。このため、街づくり推進部では当面は連絡態勢でいこうという形で、それぞれの協力、土木維持課を中心に連絡態勢を確立したということでございます。19時55分水防本部を設置し、その後先ほどの支所等を含めた水防態勢をつくっていったということでございます。その後、その当時の状況でございますが、例えば四の橋の水位でございます。20時10分ではまだ上に56センチの余裕があったわけですが、20時20分にはもうそこで24センチのいわゆるあふれが出たということで、20時30分には31センチ、20時40分には41センチというような溢水の量があったというような状況がございました。
なお、この間の高浜の10分の雨量を見てみますと、20時の10分単位ですから、20時で24ミリ、20時10分で25ミリ、20時20分で26ミリ、20時30分で23ミリ、20時40分で10ミリというような、10分間にこれだけの雨量があったということでございます。そういう中で、港区としては、例を見ない大きな災害になったということでございます。なお、災害の状況等につきましては、そちらの黒板のほうで説明をさせていただきたいと思います。
区内全域にわたって被害があったわけですが、特に集中してあったのがこの一の橋から小山橋の間、いわゆる三田一丁目の地区が非常に多かったということで、それから南麻布一丁目、二丁目につきましては、麻布側のほうで大きな床上、床下浸水があった。もう一つは、白金一丁目のところで特に西原病院の側ですけれども、白金一丁目の地域で大きな被害があった。これはいわゆるはんらんを起こす被害ということでございますが、この情報によりましても、五の橋とか狸橋のほうでも被害が出たということでございます。
特にまた大きなのは、白金小学校の裏手にございます白金一丁目のところで、いわゆる水深が約1メートル80センチぐらいの水がたまったということでございます。また、こっちの芝のほうですけれども、これらにつきましては、地下浸水とかあるいは床上何軒かございましたけれども、また虎ノ門二丁目、ここはいつも道路が冠水するところでございます。あとは芝浦港南、国道15号線、第一京浜国道の品川駅から田町駅までのところが浸水をした箇所が多かった、そのような状況でございます。基本的には今言った流域に集中しているというような状況でございます。
以上、被害の状況についてでございますが、お手元の資料にございますが、9月3日現在では、床上が193棟、床下浸水が265棟、地下浸水が65棟、それから道路冠水が22ヵ所、道路陥没が13カ所、その他32、このその他の中にはマンションの中でベランダから部屋のほうに水が入ったとか、あるいは2階から雨漏りがしたとか、そういうようなものが含まれてございます。合計590件ということでございます。
なお、今日いっぱい区としては、8月30日にいわゆる港区水害等応急対策要綱に基づきます応急対策会議を開催しました。第1回の会議を設置しまして、被害の状況等を含め今後の対応について検討したということでございます。なお、応急対策会議には30日にもう1回、第2回、それから31日に第3回目を開催してございます。また、31日からは水害被災者の相談窓口、いわゆる何でも相談を設置したということで、これは高輪支所に設置して対応をしたということでございます。合計3日までで相談者の人数が242人ということでございます。来所168人、電話相談が72人ということでございます。また、小災害の見舞金でございますけれども、見舞金の支給対象者が合計207人ということで、現在まで支給している方が172ということでございます。以上、「8月29日の大雨」の被害状況とその後の対応についてご報告いたしました。
○委員長(
沖島えみ子君) 説明は終わりました。質疑に入ります。ご質問のある方、どうぞ。
○委員(水
野むねひろ君) 区内に区の職員の防災要員というのは何人ぐらいで、どういう場所に配置しているかを教えてください。
○
防災課長(閑林朝之君) 現在、区の災害対策案でございますが、合計127人の職員が入居しているということでございます。17カ所の寮に入っているということでございます。
○委員(水
野むねひろ君) 17カ所というのは、港区内満遍なくということで配置しているんですか。それと127人というのはみんな単身者ですか。
○
防災課長(閑林朝之君) 区内満遍なく配置されているというふうに考えております。職員住宅赤坂支所、家族と独身がございますが、それから高輪二丁目の職員住宅、これは家族。竹芝職員住宅が家族、芝公園職員住宅が男子の独身、白金職員住宅が男子の独身、芝職員住宅が女子の独身、志田町職員住宅が女子の独身、みたて職員住宅が女子の独身、西麻布職員住宅が女子の独身、赤坂職員住宅が女子の独身、麻布職員住宅が共用独身でございます。それから、白金一丁目職員住宅が共用の独身、それから三田職員住宅が共用の独身、台場職員住宅が共用の独身、施設管理人住宅が家族住宅とあります。以上です。
○委員(水
野むねひろ君) それ、後で印刷物でいただきたいと思いますけれども、同日どういう状況で出動したのかというか、聞くところによると彼らは無線をそれぞれ持っていますよね。でも、何ヵ所か回ったんだけれども、だれも来なかったという、特に白金小学校の裏側と、それと白金台の四丁目、五丁目、やはりあそこも床上浸水になっているんだけど、どういう状況になったら出動するんだというマニュアルがあるのか。今回の件、大雨が降った場合はどういう連絡方法で彼らが出動するようになっているのか。そこら辺の指揮系統というのはどうなっているのか。
○
防災課長(閑林朝之君) 今回の場合ですと、29日は休日ということで、日曜日でございました。そうした場合には、港区には防災警戒待機室がございます。そこに管理職が必ず配置されるということになっておりまして、そういう中で管理指示、待機者がその状況等によって判断をして招集するということで、その本部ができるまでの間はそこらの人たちをまとめて招集するということで、考え方としては整理されてございます。その中には災害住宅居住者、あるいは区内の勤務者とか参集職員という方々を対象に本部ができるまでの間、対応するということがございます。
なお、今回の災害につきまして、非常に短時間でございました。50分間の中で114ミリの雨量ということでございます。20時ぐらいからいろいろと待機した、あるいは宿直に情報が入ってきたということは、それは今水害が発生した、家が濡れてきたというような状況がどんどんどんどん入ってきたということで、この時点ではそちらのほうの対応に追われたということで、私のほうにも電話がかかってきたのが20時ごろに電話がかかってきたということでございます。その段階で、私のほうは水防本部のほうの態勢づくりを確認しまして、それでしばらく様子を見ようというような状況でしたが、テレビ等で114ミリの高浜水門というような報道がありましたので、また私ども防災課の中には区内在住の職員もおりますので、それらについて状況を調査してほしいというような形で指示をしていろいろと情報を集めたということでございます。
○委員(水
野むねひろ君) 100ミリを超す雨というのは、そこに住んでた人に聞くと、50年余り住んでいて初めてだということから、めったにあることじゃないとは思うんですけれども、いずれにしても川がないような場所で床上というか、腰より上に水が畳まで浮いて流れ出しちゃったというような状況というのはめったにあることとは思えないんですけれども、いずれにしても都市災害というか、もう雨水が染み込む余地のないほどコンクリートとアスファルトで道路や何かが覆われちゃっているから、それだけ水の入り込む流れ込みが速かったんだとは思うんですよね。いずれにしても、こういうことは今後、予想できるわけだから、対策としてどうしていくんだという部分、下水を広げる云々は大変金もかかる話だと思うんですけれども、いずれにしてもどういう対策を立てていくのか、そこら辺。
○
防災課長(閑林朝之君) 現在、東京都の水道計画というのがございまして、この計画では、河川の洪水対策という形になってございますが、平成10年度、昨年ですけれども、50ミリ程度の洪水に対応するという、そういう目標がございます。それから、21世紀初頭にした長期計画では、75ミリ程度の洪水に対応する。それから、将来という表現でございますが、100ミリ程度の洪水に対応するというような形で、今後治水対策を行っていこうというようなことで暫定計画を定めておるということに基づいて、改修を進めるというのが河川対策の東京都の考え方でございます。
なお、先ほど下水等も含めた対策ですけれども、きょう実は街づくり部門と打ち合わせをしまして、今後の古川、当面はまず古川の対応をどうするかということと、またそれ以外のいわゆる浸水地についての対応を今後どうするかということを考えていきたいということでございますが、いずれにしましても、下水道、古川等につきましては、東京都の中で行っていく。我々としては、我々の対応も東京都の職員を入れた中で検討をして、それから今後の対応を明確に整理しようということで考えています。
○委員(水
野むねひろ君) これで終わりますけれども、白金台四丁目、五丁目のところは、木造家屋で介護を必要とするお年寄りがおられたらしくて避難、2階に上げるのが大変だったということが現実にあったらしいんですけれども、やっぱりこういう都市災害という、水害という思わぬことが起きたわけだけれども、今後そういう介護を必要とする人たちのことも把握して、事前の連絡というか、なかなか難しいとは思うんですけれども、そういう避難・誘導という部分に関して、事前にもうちょっと力を注いでほしいなということと、やっぱり下水がはんらんしてマンホールから汚物がかなりはんらんしたと、私は残念ながらその現場にはいないんだけれども、その後保健所が消毒していたというわけですけれども、その消毒の状況というか、そこら辺。
○
防災課長(閑林朝之君) 実は、私のほうもいろいろとすぐにとるべき措置ということで、土木のポンプの問題、あるいはいわゆる浸水家屋等の問題、それからその後に出てくるいわゆる消毒の問題ということがございました。私のほうでは応急対策会議の前、11時にみなと保健所の課長にお願いをしまして、応急消毒の態勢をつくってくれということをお願いしました。保健所のほうでは、翌日の朝7時15分に職員を全員招集して消毒態勢を行うということで、8月30日に8時半から2班に分かれて被災地である旧愛宕町、麻布十番二丁目、三の橋の周辺、古川橋周辺、北里研究所周辺、白金小学校の裏手、公衆衛生院の隣、第一京浜沿い、これは泉岳寺から品川駅間。また、その他いろいろと消毒の要請があったところについては、それぞれ即対応したというように結果を聞いてございます。
○委員長(
沖島えみ子君) ほかにございませんか。
○委員(
秋元ゆきひさ君) 交通環境等対策特別委員会で、資料としてまとめてくださいというふうにお願いしたんですけれども、所管課と協議して調製してというふうに言われたんですが、要するに先ほど水野委員が質問された防災待機要点の方々に区側としてどういうふうに連絡して、どういう態勢をとって、どのぐらいの人がどういう形で出動したのかしないのか。
それと同時に、地域的な偏りもあると思うんですよね。これは消防団でも、芝・高輪で、よっぽどの区全体の問題であればまた別でしょうけれども、赤坂の人が出ていくということはこれはあんまりないんですよね。そういう意味で、全員の百二十何名が云々ということではないかもしれませんけれども、地域的な行動に関しては、個別の対応があったかというには思うんですけれども、いずれにしても何名がどういう形で行動したのかしないのか。中には、自主的にご自身で動いたという方もいらっしゃるんじゃないか。我々もそうですけれども、サイレンが鳴ればつい出ていっちゃうという、本当に嫌な習性がありますが、青山通りで鳴るとどきどきしちゃうんですよ。それは余談ですけれども、いいんです、答弁要らないんです。実績あれした方については、恐らくマニュアルの中で報告されると思うんですよね。それが義務になっているかどうかは別にして、こういうことがこういうところでありましたという形のもの、そのために防災待機要点の人たちは、わざわざ職員住宅の30%分も安くしてもらっているんだから、それぐらいのことをやってもらわないと困っちゃう。その先を言うとまただらだらだらだら長くなるからもうやめますよ。それはその資料調製の中で、合わせてちょっとお願いします。以上です。
○委員長(
沖島えみ子君) 質疑の途中でございますが、
教育委員会事務局次長、
学務課長並びに
学校適正配置担当課長が出席されました。
続いて質問のある方、どうぞ。
○委員(
藤田五郎君) 課長に地図で示してもらったんですけれども、この被害状況によりますと、特に高輪、麻布が多く発生していると。床上浸水及び床下浸水が多く、前にいただいた資料ですと、76%だったんですが、約80%ぐらいは床上浸水と床下浸水ということなんですけれども、麻布については古川が通っていまして、水があふれてはんらんしてということはわかるんですが、高輪のこの数値の多さというのはどういった要因か、もしわかっていたら教えていただけますか。
○
高輪支所長(田中修平君) 私どものほうの調査はまだ集計はまとまってはいないんですが、古川沿いでもって白金一丁目から白金五丁目のほうまで、そのほかに下水のあふれによる溢水というのが、特に窪地状に、すり鉢状になった一番下のあたりのところが白金小学校の裏のほうとか、先ほど話にありました白金四丁目のほう、そういう地形的なものから下水の溢水があってこういうまとまった地域の床上浸水があった。そのほかに、下水がどういうわけか1個だけゲリラ的に所々方々に、ほかの周りは全然被害がなんいですが、その1件だけ出たというようなところもございます。高輪所管内ばらばらに散らばっておって、こういうような形の数字的な集計になったと。そういうふうに考えております。
○委員(
藤田五郎君) 支所の管轄というか地域は、いろんな地域にまたがっていまして、特に白金地域等についてはそういった状況が、麻布についても窪地みたいのがありまして、非常にそういう意味では排水対策というんですか、そういったものは今後の課題になってるんじゃないかというふうに思います。できましたら、あの地図は最終段階かどうかちょっとわかりませんけれども、縮刷したものを出していただけないか。後でも結構なんですけれども、これはちょっとできたらお願いしたいというふうに思います。
それから、支援策の問題なんですけれども、災害による高輪支所に相談所を開設したということでお聞きしました。相談件数については先ほど242人ですか。ちょっとお話ししたいのは、南麻布一丁目で、お年寄りの方が住んでいまして、古川沿いに住んでいまして、私は直接駆けつけることが間に合わなかったんですけれども、あっという間に畳よりも相当、膝上まできちゃって、水浸しになったと。全滅というか、完全にだめということで、港区とか西清掃事務所にその後の対応というんですか、何とかならないかということで頼みましたら、当日はちょっと無理と。8時半過ぎ、9時ぐらいかな。で途方に暮れまして、近隣の方の協力で畳を全部上げたということなんです。先ほど、ほかの委員もおっしゃいましたけれども、そういうお年寄り、あるいは障害者の方等に対する災害が起きたときの対応というんですか、これはもう今後の早急な対策になろうかと思うんですが、その辺について何らか福祉的には緊急システムをやったり、いろいろあると思うんですけれども、防災という意味ではどういうふうに対応していくのか、ちょっとお聞きしたいと思うんですけれども。
○
防災課長(閑林朝之君) 今回の水害で第一報を受けたのが白金地区だったということで、私のほうは生活福祉課長のほうへ連絡をいたしまして、白金福祉会館の開放をお願いしました。11時ころには職員が行って、いつでも受け入れられる態勢をつくったということでございます。なお、一人の方が入ったということを聞いてございます。また、翌日にはその方も含めて三田地区で3名の方がいらっしゃいました。その方と三田地区の方を含めてはなみずき三田のほうへおいでいただいたということでございます。なお、この4人の方は現在元の家に戻っているということでございます。
それから、ごみの件ですけれども、私ども応急対策会議の後、環境保全部のほう、清掃移管対策課のほうに今回の清掃事務所で浸水された方の初期復興を優先的に対応するようにお願いをしたいということでお願いしまして、清掃移管対策課のほうが東西の清掃事務所に早急に対応していつでも対応できるような形で了解をとったということで、なお手数料は免除手続で行うということで、現在も動いております。ただ三田地区でそういうごみ等があるというようなことも聞いてございますので、それらにつきましては清掃事務所のほうで対応していただくということで、お願いをしたいと思います。
それから、今後の弱者の対応ですけれども、いろいろな以上を含めた関係も出て、連絡等につきましては、できることがあれば、それらも含め検討したいというふうに考えております。
○委員(
藤田五郎君) ぜひそういうお年寄りの方とか、そういう大変な方のところの情報というんですか、それもほかの部とか課と今後ぜひ情報交換などを進めていってもらいたいというふうに思います。高輪支所で行った、並びに本所でも行ったようですけれども、相談窓口の問題なんですけれども、開設時間が午前9時から午後5時ということと、期間が31日から4日間というのは、何かの基準に基づいてこのように設置したのか。といいますのは、今課長の話の中でも現在もいろいろその後の対応の必要性があるというふうに言っていますけれども、例えば高輪支所なんかは夜9時までやってらっしゃるわけですよね。ですから、若干の時間を延長するとか、この日にちについては約4日間、これはちょっと延長すべきではなかったかなという気もするんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
○
防災課長(閑林朝之君) 今回のこの何でも相談窓口ですが、8月30日の応急対策会議で、いわゆる応急対策をどうしようかということでいろいろと議論がされる中で、30日は間に合わないということで、31日の正午から高輪支所に窓口を開設するということでスタートしました。その段階で、この被災者の数からして31日の午後、1日、2日、3日の期間で地域の麻布地区も高輪地区も含めて近隣にございますので、その期間内で相談においでいただけるというような考え方で進めてきたということでございます。
なお、9月3日は来所が30件、それから電話が24件という形で、前日に比べますと数が少なくなってきたということで、当初の予定どおり3日で終わったということでございます。
○委員(
藤田五郎君) それで、相談に来た方については対応、相談の中身は生活相談とか消毒とかごみ処理とか、融資とかいうことですけれども、事情で来れなかった方、被災数がかなり全体では590ですか、道路陥没とか道路冠水というのは人為的なものじゃないと思うんですけれども、450件ぐらいは区民に影響を与えたと思うんです。ですから、そういう意味で来た方については対応ということですけれども、来れなかった方に対する対応というのは、ぜひすべきだと思うんですが、この辺はどうでしょうか。
○
高輪支所長(田中修平君) ただいまの件でございますが、先週で一応何でも相談は閉めさせていただいたところでございますが、今週も引き続きその後の態勢といたしまして、小災害見舞金と罹災処理については、本所及び各支所で対応していくということで、この間高輪支所については町会長さんにお願いしたところでございます。それから、ごみ処理とか企業向け融資、あるいは健康相談、消毒等についてはそれぞれ保健所、あるいは清掃移管対策課等々で今後も受けつけるということの周知を図っていきたいと思っております。
なお、支所においては、被災者の方の実地調査をしておりまして、その際にもこのことの周知を図っていきたいということで、既にあらかた実地調査は終わっておりますけれども、まだ若干のところは残っておりますが、そういう場合にも直接職員が聞いてきて、それぞれの対応について態勢づくりというふうなことで思っております。
○委員(
藤田五郎君) いただいた資料だけではその後の対応というのは読めなかったものですから、ぜひお願いしたいと思います。小災害見舞金の支給の問題なんですけれども、規定がありまして、床上浸水で単身世帯が3万円と、二人以上世帯が4万円となっているわけですけれども、これから話す方も区のほうに一応していただいたんですけれども、仕事上工場をやっていて、そこも1メートルぐらい水が床からなってしまいまして、結局機器類、自動車修理工場なんですけれども、もう決定的に打撃を受けたと。いわゆるその機械がないと毎日仕事ができないという機械が完全になってしまいまして、そういう意味ではちょっと私伺ったんですけれども、かなりの金額になるということなんですね。そういう点では、もちろんこの小災害見舞金は被災、被害を受けた方に対して引き続き実施をしていただきたいと思うんですけれども、これは要綱でやってらっしゃると思うんですけれども、今後の問題ですけれども、この額の引き上げというんですか、そういったものも今後としてぜひ検討していただけないかなと思うんですが、その辺はどうでしょうか。
○
高輪支所長(田中修平君) 先ほどの事業資金の件になりますと、小災害見舞金ではとても足りないような状況ですので、一時金融資とかそういった制度を活用していただくというような相談対策になろうかと思います。また、この金額の引き上げにつきましては、私ども支所のほうではちょっと今すぐにというわけにはいかないので、生活福祉課のほうにこのような説明と報告をしていきたいと思います。
○委員(
藤田五郎君) なかなかすぐというわけにはいかないかと思うんですけれども、大体というのはおかしいですけれども、一昨年もご存じかと思うんですが、十番祭りがあったときも大雨が降りまして、先ほどちょっと例示したところなどは2度目の災害というか、そういう状況なわけですよ。ですから、ぜひその額の再検討とあわせて、融資の緊急援護資金というんですか、これについては10万円ということになっているんですけれども、これは社会福祉協議会のほうで行うということですけれども、あわせてこの点についてもぜひ検討、すぐというわけにはいかないかと思うんですが、していただきたいと思うんですが、どうでしょうか。
○
高輪支所長(田中修平君) 今のご趣旨については、各所管課にまた伝えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○委員長(
沖島えみ子君) 今、所管のところがいらっしゃらないから、担当のところにはしっかりと伝えていただきたいというふうに思います。
○委員(
藤田五郎君) この間、ちょっとスポーツセンターに行ったんですけれども、スポーツセンターでも被害を受けたというふうにお聞きしたんですけれども、区内の公共施設に対する被害状況、件数、あるいは内容、これについてもし集約していましたらお答え願いたいと思います。
○
防災課長(閑林朝之君) 現時点ですけれども、小学校が4校、中学校が4校、幼稚園が2園、図書館が1館ということと、あとは護岸のがけ崩れが3ヵ所ということでございます。なお、スポーツセンターについては、雨漏りというような形でありますので、別に問題はないというふうに聞いております。
○委員(
藤田五郎君) 今の課長の最後の文言はちょっと問題だと思うんですよ。問題が非常にあると思うんですよ。これの対応というのはどういうふうにしようと思ってらっしゃるんですか。
○図書・
文化財課長(國友俊勝君) ただいま
防災課長のほうから図書館が1館ということでございました。私のほうから図書館のほうについてご報告申し上げます。図書館は、三田図書館で下水からの逆流ということで、1階の児童コーナーの部分に深いところで3センチぐらい、平米数にすると70平米ぐらいのところに楕円形に、床が平らじゃないものですから、深いところで2〜3センチということで水がたまった。これの連絡がありましたのが、日曜日の三田の館長のところで三田図書館の管理人さんから21時ちょっと前に連絡があったと。それの対応は翌日にさせていただきましたけれども、あそこの施設を管理している業者、清掃あるいは電気、その業者を早朝一番で呼びまして、その水をふき取り、それで消毒をした。月曜日は図書館は休館日でしたので、職員と業者によって掃除をした。1階の児童コーナーからさらに地下の視聴覚ホール、それから地下に食堂がございますけれども、食堂の客席に若干壁をつたわり、あるいは天井からこれが漏れたということで、そちらも水のふき取りと消毒ということをさせていただきました。これが月曜日の早朝から夕方6時近くまでその作業を行ったということでございます。それで、火曜日からの開館については影響なし。それから蔵書等については全部完了したということで、火曜日からは開館は平常ということでございます。
○
スポーツ振興担当課長(近藤洋一君) スポーツセンターの漏水に関しましては、現在センター棟と事務棟、体育館との境のところの通路部分が漏水したということで伺っております。原因といたしましては、そのつなぎ廊下部分の天井の防水処理が古くなっていたということが原因であると。当面、応急的な処置のために業者に調査をお願いして、その対応を見て調査、対策等はとる予定でございます。
○
庶務課長(齊藤潔君) 学校・幼稚園関係でございますけれども、学校・幼稚園につきましては、2校1園につきましては、玄関等の浸水があったということでございます。そのほかは屋上あるいはベランダ等からの浸水ということでございます。今後の対応としましては、これから秋になりますと、どうしても落ち葉という問題がございます。十分屋上等の落ち葉の除去、これらにつきまして秋の台風シーズンに備えて、学校側にも協力をお願いしたところでございます。
○委員(
藤田五郎君) いずれにしても、学校とか図書館、スポーツセンターを含めて、毎日使用するというか、区民の皆さんが使っているわけで、特に学校等については修繕要望ですか、そういったものも前に出ておりますから、そういう意味では早急に対応していただきたいというふうに思います。
次に、古川のことについてちょっと質問したいんですけれども、管理は区が任されていると思うんですけれども、水量が多くなって被害が発生すると。港区に土のうの在庫量があるかと思うんですが、幾つくらいあって、この間の水害のときにどういうふうな対応を瞬時、50分ぐらいに100何ミリという集中豪雨ですから、対応というのはそのときは微妙な感じがするんですけれども、その辺ちょっとわかりましたらお願いします。
○
防災課長(閑林朝之君) たしかこの風水害のあれでは土のうは3,000袋は確保はしているというふうになってございます。なお、当日私
ども土木維持課のほうといろいろ
連絡調整をする中で、土木維持課の職員があちこちからかかってくる電話に対応して、それぞれ各支所から職員が土のうを取りに来て持っていくというような形でやってきました。どのくらいの量を使ったかということは、まだ土木維持課のほうで現在集計いたしておりませんので、また集計がまとまった段階で資料としてお出しすることも考えたいと思います。
○委員(
藤田五郎君) 私は古川の近くに住んでいるものですから、雨が降るといつも見に行くというか、気になりまして行くんですけれども、一段、二段ぐらいの土のうじゃなかなか場所によっては足らないんですよね。逐次今までに区の土木のほうにお願いしてやっていただいたところもあるんですけれども、今回の集中豪雨ではそれをはるかに超える水量というんですか、これが来ました。ぜひすべてにわたって調査したり相談するということはなかなか大変かと思うんですが、そういう要望とかそういうのがありましたら、現実にもあるんですけれども、そういう点の台風シーズンもこれからもあるということですから、そういう対応をぜひしてもらいたいと思うんですが、その辺についての考え方をちょっと示してほしいんですけれども。
○
防災課長(閑林朝之君) ただいまのご意見等につきましては、街づくり推進部のほうにその旨採用できるように私どものほうから伝えたいと思います。
○委員(
藤田五郎君) ぜひお願いしたいというふうに、十分伝わるようにお願いしたいと思います。
あと、この水害で教科書をなくされたというか、流失されたというふうなことを聞いたのが、はっきりはちょっとわかってないんですけれども、もしわかっていましたら教えていただきたいんですけれども。
○
学務課長(平野秀明君) 白金小学校のほうで4名ほど被害に遭われたという報告を受けております。
○委員(
藤田五郎君) どういう中身というか、例えば全部なくなってしまったのか。対応はどういうふうにするのか。
○
学務課長(平野秀明君) 対応につきましては、図書が火災にあった場合には、これを見舞金という形で出して、教科書が現在の法ではこれを無償ということにできないので、一応これに充てて補てんしてもらうという実情はございます。今回、この水害も同様だろうということで、至急この規定を改めるような方向で、至急今回におきましては、これらの被害に遭われた方に同様の措置をとっていく。5,000円程度の見舞金を支給して、これに補てんするというやり方でやっていきたいというふうに思います。
○委員(
藤田五郎君) そうしますと、今課長は規定と言いましたけれども、何かそういう火災と同様に水害の場合も準じて行っていきたいということなんですか。
○
学務課長(平野秀明君) そのとおりでございます。
○委員長(
沖島えみ子君) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(
沖島えみ子君) ちょっとお聞きしたいんですが、やはり区民の方からは、なかなか区の対応が見えないと、遅いという意見があったんですよね。先ほど来の水野委員とか、あとほかの委員会でも出されておりましたけれども、要するによくわからないというのがあったんですが、水防本部は街づくり推進部でつくられると。じゃ防災課との関係はどうなんだということになると思うんですよね。水防本部がつくられるまでは防災課で対応するんだというふうにおっしゃったんだけれども、水防本部に組み込まれているところは街づくり推進部と、主に土木のところですよね。都市計画課、土木維持課、道路公園課、建築課と、こういうところ、ほかにも若干ありますけれども、防災課との関係がどうなっているのか。あるいは先ほどの災害対策要因との関係がどうなっているのか、この辺もよくわからないんですよね。もちろん災害計画の中には図ってあることかもしれないんですが。
それから、先ほど第一報が白金方面から届いたというお話がありましたよね。主には、やはり議員だとかそういう人たちから寄せられる情報だったと思うんですよね。うちの星野議員なんかも腰までつかりながら刻々と情報を区のほうに入れていったと。その際にはとても区のほうから喜ばれたというような話をされていたんですよね。それで、私も1ヵ所程度しか実際には足は運ばなかったんですが、第一京浜のところでもこれは車の撤去だったんですけれども、要するに道路が冠水していて車がいっぱい浮いていましたし、清正公の前でも車がやはり道路に浮いているわけですよね。それで、しばらくして消防署が来るという状況もありましたけれども、やっぱり職員なり区のほうの対応というのが全く見えないし、わからないという状況だったわけです。
それで、街づくり推進部と防災課との関係、この態勢はどういうふうになるんでしょうか。
○
防災課長(閑林朝之君) 水防につきましては、水防の考え方で対策をつくっていくというのが基本がございます。水防、いわゆる活動態勢といいますか、それが結果的に街づくり推進部のほうで対応するというような形でございます。それは、港区の水防態勢及び活動というマニュアルがございますが、その中で態勢づくりをされていくということでございます。そういう中で、じゃ防災課との関係はどうなんだということでございますが、防災課はまず水防本部をつくられたということで、基本的には街づくり推進部の情報と同じように防災課のほうへ入ってきます。防災課はそれ以後、いろいろな情報等について整理・収集して関係課に対応をお願いするというような形で対応していきます。
それで、その災害が大きくなったときに、今回の場合のような応急対策会議をつくるなり、あるいはそれをも超えるといったような場合には、災害対策本部を立ち上げていくというような形になります。そういうときには防災課がいわゆる指令情報課として中心になって組織を動かしていくと、本部長のもとにいろいろと動いていくという形になります。
○委員長(
沖島えみ子君) 水防本部がつくられたわけですが、このマニュアルに合わせると、勤務時間外になるわけですけれども、連絡態勢が当初では2名、それから7名、水防本部が設置されて第一非常配備態勢、第二非常配備態勢、第三非常配備態勢というふうになりますと、それぞれ40名、66名、全点増員というふうになっているんですが、実際にはこれはどうだったんですか。
○
防災課長(閑林朝之君) 当日の態勢でございますが、一応街づくり推進部の土木維持課が中心になりまして態勢をとったということでございます。まず20時から22時の間に街づくり推進部長、それから都市施設管理課長、道路係長、土木維持課長、それから芝5人、麻布5人、高輪6人、芝浦港南5人というような態勢で、29日は対応したということでございます。
その後、翌日ですが、土木維持課の職員およそ100人ぐらいでいわゆるポンプで排水と処理等の手伝いを行った。浸水家屋の畳等の搬出も含めて古川の溢水の部分に対して対応したというような形で8月30日は動いていったということでございます。
○委員長(
沖島えみ子君) 1日目には少なくとも40名、あるいは66名、あるいはそれ以上の態勢がなければならなかったんだけれども、それが維持されていなかった、確保されていなかったということですよね。
○
防災課長(閑林朝之君) 一応水防態勢のほうでは、まず連絡態勢の場合には若干名、執務時間外で2名、それから警戒配備態勢に入ったときには7名、それから第一非常配備態勢が40名、第二非常配備態勢が66名、第三非常配備態勢が全員増員というような形で一応態勢づくりをするということになってございます。今回の場合には、第一次非常配備態勢ということで態勢をとったということでございますけれども、夜間と日曜日というのが重なって5人、5人、5人の態勢で態勢づくりをしていったというふうになったのかというふうに思います。
○委員長(
沖島えみ子君) 実際には水防本部がつくられても、それに対してきちんとした態勢がとれなかったということになると思うんですね。これはもちろん水防本部だけの問題ではないですけれども、やはり全庁的に対応する必要があるということは、私は指摘しておきたいと思います。
○
防災課長(閑林朝之君) 11年度の土木の水防態勢でございますけれども、部長、それから土木係の職員、それから芝、麻布、赤坂、高輪、芝浦港南ということで、大体1ヵ所が6人態勢ですので、5×6=30、それからいわゆる水防本部のほうを入れると大体40人ぐらいの態勢になっていたのかなということでございます。これは一応水防の態勢として、40人は確保できたのかなと思います。
○委員長(
沖島えみ子君) 今
防災課長がおっしゃったのは、第一非常配備態勢の40名ということであるわけですよね。私は、第二非常配備態勢だというふうに思っていますし、そういう意味では、ここに書いてある第二非常配備態勢の66名でも私は足りないと思うし、そうなれば、じゃあ全庁的にどうするのかということも私は考える必要があるというふうに思うんですよ。それはまちの人から見ても、実際には本当になかなか職員の顔が見えないというふうなことが言われたわけですから、どうするのかということを私は考えていっていただきたいというふうに要望いたします。
ほかにございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(
沖島えみ子君) それでは、ないようでございますので、(4)「『8月29日の大雨」』の被害状況について」の報告を終了いたします。
○委員(島田幸雄君) これで普通なら休憩をしたいところだけれども、まだ5番、6番が残っているでしょう。それからその他ということで、きょう委員長がおっしゃるように5時までというのはなかなか難しいかなという気もしますし、第3定例会が始まるわけでございますが、提出案件が我が委員会で所管されていることが一つも議案として提案されておりませんので、できればその中で5番以降はしていただいたほうがいいかなということで、提案をしたいと思います。よろしくお願いします。
○委員(
渡辺専太郎君) 確かにそうかもわからない。やるだけやってみようよ。やっぱり前例として
報告事項にかかわるけれども、まずやってみてその結果が、結果でいいじゃないと思うよ。
○委員長(
沖島えみ子君) 今
渡辺委員のご提案がありましたように、やっていきたいというふうに思います。それでは、よろしいですね。10分休憩いたします。
午後 4時01分 休憩
午後 4時12分 再開
○委員長(
沖島えみ子君) 休憩前に引き続いて委員会を再開いたします。
引き続いて
報告事項に入ります。
報告事項(5)「国の
少子化対策臨時特例交付金に係る基本方針について」です。理事者の説明を求めます。
○
学務課長(平野秀明君) それでは、お手元の資料No.4をごらんください。このNo.4は港区の国の
少子化対策臨時特例交付金に係る基本方針でございます。内容につきましては、7月21日に国のほうで
少子化対策臨時特例交付金2,000億円を盛り込んだ
補正予算を成立させたということでございます。それに伴って後で通知があったということでございます。それで、それに基づく交付金の限度額、つまり港区に来る交付金の額は、1億9,314万5,000円というふうに算定されているということでございます。
それで、これに対しまして、区としてもどう扱うかということで考えまして、この国の方針等をあわせながら、以下のように考えたということでございます。1)平成11年度限りの特例措置である。2)として、保育所の待機児童の解消が優先課題である。3)地域の実情に応じた少子化対策の呼び水として交付されることをこの基本方針の基調としたということでございます。
基本方針につきましては、今さっき申しました待機児童の解消を中心に、基本計画及びエンゼルプランに掲げる施策について、前倒しを含めて、積極的に推進するということでございます。それから2番目は、交付金事業の実施に当たっては、事業の必要性等の優先度や後年度の財政負担に留意します。それから、施設整備など11年度に事業完成しないことが見込まれる場合については、基金を設置し、財源の確保に努めます。この基金については後ほど説明させていただきます。4番以降が
教育委員会に係るところでございまして、交付金の活用に当たっては、児童主管部と
教育委員会が連携し、既存施設等の効果的。効率的な運用に努めます。5番目として、私立保育園、幼稚園等とも緊密な連携を図ります。こういう内容でございます。
今後の進め方は、申請は都を経由して国に交付申請するということでございます。これに伴って
補正予算の措置が必要となりますので、第4回定例会に提出するということでございまして、現在調整中の内容によっては、基金条例を提出するということでございます。なお、窓口は保健福祉部の子育て推進課が窓口になってこれらのことの運用をやっていくということでございます。
この内容につきましては、以下の資料でごらんいただきたいと思います。1枚目が8月5日の厚生省と文部省からの通知で、この実施に関する考え方等についての内容でございます。これが要綱になっております。これにつきましては、まず1番目は趣旨でございまして、2番目実施主体、これは市町村と都道府県だということでございます。それから、3番目は、交付対象事業は以下に書いてあるとおりであるということで、具体的には(2)でございまして、この中のイをごらんいただきたいと思います。これが教育関連でございまして、この中の(コ)から(チ)までが教育関係の事業であるということでございます。それから、ウとしてその他のものも対象になりますよということでございます。
4番目として、基金の設置ということで、これは11年度に事業が完成しないようなものが見込められる場合は、13年度末までを限度として、この事業については対象とするということでの内容でございます。これが以下の内容ということであります。
それから次に、これはこの要綱につきましての厚生事務次官からの厚生省からの通知でございます。次のページをごらんになっていただきたいと思います。これは、特に4をごらんになっていただきたいと思います。4につきましては、交付対象事業ということで、ここにさっき述べたような区の方針等を述べたような内容となっております。それで、「ただし」以下の、「ただし、次に掲げる事業については交付対象事業としないものとする」というふうになります。(1)は個人に金銭給付を行い、又は保育料等個人の負担を直接的に軽減する事業。それから、既に実施している事業について、単に当該市町村等の負担を軽減するための事業、それから国が別途定める国庫負担(補助)制度により、現に当該事業の経費の一部を負担し、又は補助している事業、こういうものは対象にしませんよということでございます。特に、既に実施しているようなものはだめで、今後新たに拡充したり、新規事業を開始するものを対象にすると、こういう内容でございます。
次に5の交付額の算定方法というところをごらんいただきたいと思います。この市町村分というところが今回限度額として出た算定方式でございまして、これが(ア)から(ウ)でございます。これが総額すると1,800億円程度ということで、これが市町村分になっていると、こういうことでございます。6、交付の条件以下等につきましては、認定等の手続と内容のものでございまして、この辺は省かせていただきたいというふうに思います。以上がこの国の補償した対策、臨時特例交付金に係る基本方針のご説明でございます。以上でございます。
○委員長(
沖島えみ子君) 説明は終わりました。質疑に入ります。ご質問のある方どうぞ。
○委員(鈴木武昌君) 港区としては、もうこれは4定にかけるわけなんですね。大体の方針ということより、具体的にある程度どのような方向でいくか、具体的なものをお持ちでしょうか。
○
学務課長(平野秀明君) この点については、ここに挙げておりますように、いろいろ8月4日等におきまして、それから庁内的に、全庁的にどの辺を把握したらいいかということで調査を開始しているというような状況でございます。これは一定のものはできておりますけれども、なおこの辺のことにつきましては、まだはっきり申しまして内容の調整はついておりませんということで、今後どう考えていくかについては、まだ結論は出ていないというのが状況でございます。
○委員(鈴木武昌君) それでは、これは23区の中でどんどんどんどん検討している区があって、具体的なところもあると思うんですが、特に我が区の中で見た場合は、これはとにかく台場地区のことは、これはもう具体的にこれこそ十分に早急に活用ができるんじゃないかと、このように思うわけなんですが、その辺はいかがでしょうか。
○
学務課長(平野秀明君) その辺は、保健福祉部のほうで一定の考え方を示してやるものじゃないかというふうに思います。今言いました保育所の待機児童の解消を中心とするということでやっておりますので、その一環に入れて事業化するかどうか、この辺については保健福祉部でも検討されているんではないかというふうに思います。
○委員(鈴木武昌君) これは幼稚園に関しては、どうなんですか。
○
学務課長(平野秀明君) 幼稚園に関しましては、現在私立幼稚園といろいろ定員等について調整中であります。それに基づいて、定員が拡充したらということに結論が出ましたら、この辺について変更申請等も考えられますので、その辺はやっていきたいというふうに思います。ただ、この辺につきましては、その定員問題に関して、果たしてどの辺の予算的な問題が施設面で出てくるかどうかということに関しては、これは若干現在一定規模の人員を入れておりますので、どの程度のものかというのはもう一度計算してみる必要はあろうかというふうには思います。
○委員(鈴木武昌君) ここにありますように、やはり地域的に考えても、特に台場地域においては十分に待機者が出ないように、幼稚園に対しましても同じように考慮しながら、これからつくり上げていただきたいと、このように思います。
○委員(
秋元ゆきひさ君) 一つ要望なんですけれども、ここにも基本方針にもありますように、待機児童の解消を中心にということですが、ここに人といいますか、人事的な問題についてここには書いてないんですけれども、保母さんの増員も含めてという考え方でいいんですか。
○
学務課長(平野秀明君) その辺をちょっと私のほうでははっきりしていないところでございますけれども、十分それは現在の人員の定員の計画等を踏まえながら、対応していくものというふうには考えております。
○委員(
秋元ゆきひさ君) 最後に、ぜひ、私は青山でも3組ぐらいの父母の方から、道端というかそういう場所で、共働きで保育園に入所したいんだけれどもというようなご相談を受けて、私なんかが3組ですから、ほかの方々はどうなのか大変なあれなんでしょうけれども、もう0歳児から1歳、2歳ぐらいまでというのは相当需要というか、皆さん困っていらして、渋谷区との境ということもあるので渋谷区に入ってらっしゃる、あるいは無認可のということで、非常に費用的にも家計を圧迫しているような状況も、入れればまだいいほうでというようなことですから、ぜひ設備等の問題だけじゃなくて、保母さんの配置も含めて考えていただかないとどうにもならないのかなということですので、ぜひそれもきちんと今、委員もおっしゃられたんですけれども、お台場だけじゃなくて、青山のほうもひとつ積極的に……、25票の差はお台場の差かなと思うんですけれども、解消を目指して所管課のほうにはそういう話を伝えていただいて、頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○委員(鈴木武昌君) 臨時特例交付金実施要綱の中にもありますけれども、この中に幼稚園における預り保育等実施のための環境整備というのがあるんですが、この辺のところは港区としてはどのように考えているんですか。
○
学務課長(平野秀明君) 預り保育につきましては、昨年の適正配置の基本方針等の中にもうたってありますように、預り保育ということを区立の幼稚園もやっていかなければならないというふうには考えております。ただ、現状では若干私立幼稚園等とも協議しながらやっていかなきゃならない内容も含んでおりますので、やっていきますけれども、この交付金自体にこれを入れるかどうかについては、まだ現在検討中でございます。
○委員(鈴木武昌君) 私立幼稚園との話し合いということもあるんでしょうけれども、ぜひこういうような要請もかなり区としてもあると思うんです。もし、それが出た場合に、ぜひ環境整備の中に入れていただきたい。このように要望いたします。
○委員長(
沖島えみ子君) ほかにございませんか。
○委員(
藤田五郎君) 幼稚園等からも要望が来ているということですので、ぜひその要望を踏まえていろんな角度から追求してやっていただきたいと要望したいと思います。以上です。
○委員長(
沖島えみ子君) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(
沖島えみ子君) では、以上で(5)「国の
少子化対策臨時特例交付金に係る基本方針について」の報告を終わります。
次に、(6)「三田地区の小・中学校の
教育環境整備検討委員会の
協議経過について」でございます。理事者の説明を求めます。
○
学校適正配置担当課長(大友正弘君) 三田地区の小・中学校の
教育環境整備検討委員会の
協議経過につきまして、ご報告申し上げます。この検討委員会は、三田地区の関係6校の保護者の方、それから地域関係者の方、同窓会の方の代表者の方々からで構成されます協議会のもとで、小学校別、中学校別に設置されておりまして、それぞれ委員会を開催しているものでございます。小学校につきましては、6月15日に第1回目を行いまして、8月30日までに6回開催してございます。内容につきましては、統合について、統合の時期について、それから使用校舎について、校名について、校章・校歌について検討してございまして、ただいまは校名と校章・校歌についていろいろご論議いただいておるところでございます。中学校につきましては、やはり6月16日を第1回目にいたしまして、8月23日までに5回開催してございます。同じように統合につきまして、それから統合の時期につきまして、使用校舎につきまして、校名につきましてということで、それぞれ論議、協議していただいておりますが、現在は使用校舎及び校名について論議していただいております。以上でございます。
○委員長(
沖島えみ子君) 説明は終わりました。質疑に入ります。質問のある方どうぞ。
○委員(
藤田五郎君) 今日は資料がないということなんですけれども、7月16日に出された資料も含めてちょっと質問したいんですけれども、今年の5月ごろですか、生徒の保護者並びに各学校の同窓会及び地域関係者に説明したというふうになっているんですけれども、説明に参加された方からどういったご意見が出てきているのか、わかりましたらお答え願いたいと思います。
○
学校適正配置担当課長(大友正弘君) 5月11日から13日にかけまして延べ4回、それぞれ保護者の方を対象にいたしまして、それは6校の保護者の方全点を対象にいたしまして、5月11日、それから5月12日の午後でございます。それから、地域関係者の方、同窓会の方への説明は5月12日の夜、それから5月13日の夜ということで開催いたしました。保護者の方からのご意見、それから地域関係者、同窓会の方からの意見それぞれでございますが、保護者の方からの意見につきましては、使用校舎の問題についてどのようにして決まったのか。それから、それぞれ学校、使用校舎、中学校につきましては芝浜中と港中の統合の問題についてお話をしてございますので、それにつきましてはPTAの会長を中心に検討委員会をつくりまして、案づくり、たたき台をつくりました。その案によりますと、使用校舎につきましては芝浜中の校舎を使うというような案になってございます。それらの案に対しまして、いろいろご意見をいただきました。
それから、同窓会の方々からは、統合の問題についての状況についていろいろご意見が出てまいりました。細かいお話はいろいろございますが、大まかに大きな、あるいは多くの意見という形で申し上げますと、以上でございます。
○委員(
藤田五郎君) ちょっと内容がわからないんですけれども、聞くところによると、12年4月からは無理ではないかという声が出ておりまして、いわゆる学校をどっちにするかとか、そういうことを含めて平行線だと。
教育委員会に考え直してほしいというような声も出ていると。ですから、非常に短期間でこういう問題についてこれまでの統廃合の問題も含めてなんですけれども、もっとあくまでも関係者といった人の声を重視していくと。今、私が言ったようなこと、恐らく聞いているはずだと思うんですが、その点についてはどうですか。
○
学校適正配置担当課長(大友正弘君) 12年の4月ということにつきましては、案の中では小学校のつきましては南海小学校の状況からやはり児童、それからその保護者の方々が状況、子供たちにとってよりよい教育環境を整備するためにはということで、具体的に12年の4月というふうにうたってございます。中学校につきましては、生徒、それから保護者の交流等を踏まえましてということで、できれば同じ地区でございますので、同時期にというような形で、具体的な12年の4月とはうたってはございませんが、その中でそれぞれ中学校、小学校が可能な限りまずお時間がないというような話は伺いましたが、検討委員会でそれぞれ具体的な検討を踏まえまして、少しずつ問題になっているもの、疑問になっているものを理解していただきながら、ただいま報告いたしましたように、小学校の場合は6回、中学校の場合は5回、それを含めまして港中の保護者の説明会にも参加してまいりまして、鋭意検討していただいております。
現在、平行線ということではなくて、確かに意見はそれぞれの対象になっている中学校で申し上げますと、港中と芝浜中で意見は出ていますが、かなり具体的にどうしたらいいかという意見にそれぞれ進みつつあります。中学校につきましては、実は8月23日の次が9月10日、今週の金曜日ということで予定してございます。その中でかなり具体的な意見が出て、もっと今の状況から前進するものと私ども期待してございます。小学校につきましても、それぞれの立場、それからいろいろな地域において皆さんが考えていらっしゃることを忌憚のないところで意見を出し合っていただいた中で、6回という中で会議が進められておりまして、これにつきましても、代表の方がご意見を検討委員会で述べるだけではなく、各保護者の集まり、それから地域の方の集まり、それから同窓会の総会等に入りまして、少しずつ進めているということでこちらも次の9月13日に予定されておりますが、さらなる前進のご意見なり、進行が期待されるところでございます。以上でございます。
○委員(
藤田五郎君) 小学校と中学校の問題ということですけれども、学校関係者に混乱を持ち込まないと。検討委員会とかそういったものは、結局
教育委員会あるいはPTAの代表という形が先行して行われているわけですね。そういう意味では、本当に地域の人がそういうことを本当に地域の人の声から出発してやっているとは思えないわけです。そういう意味では、ぜひ今の問題は白紙に戻して、再度地元というか関係者の声を聞くということをぜひお願いしたいと。そのことに力を入れるべきではないかというふうに思います。その点についてどうでしょうか。
○
学校適正配置担当課長(大友正弘君) ただいまのご意見でございますが、それぞれ学校関係者の方だけではなく、地域の代表者の方も含めまして、それから同窓会の代表者の方、三田地区でそれぞれひいおじいさん、おじいさん、それからお父さん、お子さん、お孫さん、今もそういう代々住んでらっしゃる方たちのご意見も含めて、皆さんのご意見を伺っております。それで、検討委員会の中でそれぞれの方がそれぞれの立場、それから保護者の方々、それから地域の方々、同窓会の方々のご意見をまとめていただいて積み上げてきてございます。それですので、その積み上げたものを今後も大事にいたしまして、出席されている皆さん、その積み上げたものに対して責任を持っていろいろ発言されております。意思の疎通を図るようにということで、論議されている内容についても最初はなかなか一部伝達がうまくいかなかったところもございますが、ここに来まして解決すべく皆さんの方向性が固まって向いておりますので、ぜひその方向で進めてまいりたいと思います。以上でございます。
○委員(
藤田五郎君) この問題だけじゃなくて、今までのやり方については非常に問題視しております。ですから、先ほど言ったことを私どもは主張して終わりたいと思います。
○委員長(
沖島えみ子君) ほかにございませんか。
○委員(
秋元ゆきひさ君) 僕のところにも情報としてこの地区の、ここに書いてあるような小・中学校の統廃合についてのお話が来るんですけれども、今、中学校の問題で言えば芝浜と港のどちらの校舎を云々ということについても、相当まだ議論があって煮詰まってはいるんでしょうけれども、結論が出るというところまで行っていないというようなお話もまたあるやには聞いているんですけれども、その辺、今の課長のお話ですと、決まったかのようなご発言だったかなというふうに聞いたんですけれども、その辺はいかがですか。
○
学校適正配置担当課長(大友正弘君) 私の答弁で決まったということでもし聞こえましたら、申しわけございません。まだ決まってはございません。ただ、その代表者の方、それから代表者を支える方々の方向性が同じように向いて、この問題はどちらにしたらいいか、それぞれの意見を最近になりまして、それぞれざっくばらんと申しますか、自分の使用したい校舎についてこうしたということで、フリートーキングで意見交換がかなり進められておりますので、次というふうなことでは断定できませんが、さらなる進展は望めるというふうに私どもは期待してございます。
○委員(
秋元ゆきひさ君) もう1点だけ、僕なんか同じことばっかりしか言わないで申しわけないんだけれども、広く情報を区民の方に、先ほどちょっと藤田委員が言われたことにも関連するんですけれども、その意味で言うと、こっちからの情報もそうだけど、アウトプットするという、インプットしてということで言えば、先ほどおじいさんとかひいじいさんとか何とかと言われたけれども、そういった意見というものは検討委員会の場でどなたかがその方の話を聞いたということで伝えられるのか。実際に区側の人間がそういう人たちにこういう問題提起をして、こういう今状況にあるんですよということを資料として渡して、直接ご本人から聞いたということなのか。その辺はどうなんですか。
○
学校適正配置担当課長(大友正弘君) ただいまのは、検討委員会におきまして、それぞれの代表者の方から伺っておりますご意見でございます。といいますのは、それぞれの代表者の方は保護者の代表ということでPTA会長、副会長もおりますが、それぞれ責任を持って自分たちが地域代表者の方は地域の方々からご意見を伺ったり、同窓会の方は同窓会の臨時会や総会を開いたり、または集まりのときにそんな話をなさって、それらのご意見を検討委員会の中でお出しいただくということで、代表者の方が責任を持ってお話をしていただくということから伺っているものでございます。
○委員(
秋元ゆきひさ君) ただ、限られた検討委員会のメンバーの中であったり、OB会の人たちであったり、PTAの役員の人たちであったりということの中の、僕に言わせると限られたメンバーの方がいつも同じメンバーであって、議論、討論がされているわけですよね。基本的にそこに情報として提供されるような区側が持ってきたレジュメであって、説明資料であってということですよね。だから、そういう中での話し合いというものが、これもさんざん前の幼稚園の統廃合のときも同じようなことを言ったんですけれども、定石としてはどうしてもそういう方向であって、もっと簡単に言えば、区側が考えている結果にどうそれを体裁を整えて結論をそこに持っていくかというプロセスのあり方が問題で、プロセスのあり方、こっちはプロセスが問題だと言っているんだけれども、そっちとしては結論がどこに行くかが問題なんだろうけれども、その意味で言うと、きょうは何も資料もないというのもちょっと私に言わせると、何ともちょっと不可解な部分ではあるんだけれども、要するに、今のところは結論は、港と芝浜という問題についても、あなたとしてはそういう方向性に皆さん何となくということはおっしゃりたいんだろうけれども、今の段階では検討委員会に委ねられている問題で、まだそこでは結論が出ていない、白紙の状態だという認識でいいのかしら。白紙というか、結論づけにはまだ至ってないことなのかどうか。
○
学校適正配置担当課長(大友正弘君) 検討項目、協議項目につきましては、統合することから始まりまして、それから使用校舎、校名も含めましてそれぞれランダムにお話ししまして、統合については状況からして必要ですということから、時期についても一時は来年の、中学校についてはでございますが、小学校と一緒にというようなお話がございますが、これはいろいろな項目をお話ししていく中で、皆さんそれぞれ関連づけてお話をされておりますので、最終的には検討委員会のほうでひとつ協議会に報告書をつくるという形でまとめる予定になってございます。それで、委員会におきましては、報告書、節目になりますところの報告書が協議会に出されましたら、その報告書の中に検討委員会で検討した内容をまとめてございますので、お出しした上でまたご報告したいと思っておりますので、現状におきましては小学校・中学校につきましても、これは決まってこれは決まってないということではなくて、今までのお話をしている中で、それぞれ一つ一つ整備をしていって形にして報告書ということで協議会、協議会で協議した結果を
教育委員会のほうに報告をしていただくという予定をしてございます。
教育委員会がその報告内容につきまして検討した上で、尊重して決定していくという予定をしてございます。
○委員(
秋元ゆきひさ君) そうすると、いずれにしても小・中学校もできれば来年度から、きちっと決まった形で新たにスタートしたいということですか。
○
学校適正配置担当課長(大友正弘君) 検討委員会の中で、それから協議会の中でそのような形がとれれば、そのような形で
教育委員会としては子供たち、それから生徒、それから保護者の方皆さん、地域にとっても統合の問題につきましては、不安な状態、不安定な状態というのを長く続けるということは決して教育上もよろしくございませんので、そういう形で進めていきたいというふうに考えてございます。
○委員(鈴木武昌君) 検討委員会、先ほど課長のお話では、各界の代表の方の意見を集約してということでございましたが、これは大体検討委員会のメンバーには、ほとんど皆さん意見を集約して、そして検討委員会の中で決められたとおり、またこれからもそうやって決められていくということでございますか。それちょっと確認だけしたいんです。
○
学校適正配置担当課長(大友正弘君) それぞれの保護者の方の場合には、PTA会長の方、それから副会長の方がほとんどなんですが、保護者の臨時総会なり、保護者の総会を開きまして、今こんなお話がされていると。それで、何々中学校としては、自分の中学校としてはどうやっていこうかというような中からのご意見。それから同窓会の場合には、同窓会の総会とか、それからそれぞれ同窓会の場合はいろいろな地域に散らばっておりますので、三田地域にお住まいの方々が中心になって、会長さんがリーダーシップをとりましてその意見の集約をしたり、それから地域の関係者の方は町会長さんとか自治会長さん、それぞれ地域の方が中心になってお話をした上で、その地域で出た意見をまとめて、統合の話、校舎の話、校名の話は相手があるお話でございますので、その検討委員会の中で相手の立場も考えながらということでご意見の交換をしていただいているところでございます。
○委員(鈴木武昌君) それでは、ここに中学校の教育環境の整備についての中で、使用校舎として当面芝浜中学校の校舎を使用ということになっておりますけれども、これは当然ながら検討委員会の皆さんの意見で集約したという感じですね。
○
学校適正配置担当課長(大友正弘君) 今、委員がごらんいただきましたのは、今で言いますと、前PTA会長を中心に三田地区の小・中学校の教育環境のあり方というものをもっと広い範囲で、子供たちが少なくなっている南海小の場合はどうしたらいいか。それから、芝浜中をどうしたらいいかということだけではなくて、三田という地区の中で四つの小学校、芝、赤羽、それから御田小もございます。その中で児童たちの小学校の教育環境をどうしたらいいか。中学校の場合も港中、芝浜中の中学校の生徒の教育環境をどうしたらいいかという中で進めてまいったものでございます。それで、それらを検討会という形で6回開きまして、その中で先ほど申し上げましたPTA会長さんを中心に一つの論議した内容をまとめていただいて、項目に整備したものがそれでございます。
○委員(鈴木武昌君) ほとんどこういう方向で決まりつつあるということでございますね。それでは、この後、皆さんの意見が集約されているんですから、当然そんなに乖離した意見だとか、それから地域からそういうような変な要望書だとか、請願書とか、こんなものが出ることはないということですね。今のは結構です。
○委員長(
沖島えみ子君) ほかにご質問ございますか。
私は、担当課長の話を聞いていると、何だかすごい自信を持ってうまく進んでいるというふうに言っているんですよね。8月23日の中学校の検討委員会でも、方向性が同じように向いているんだというふうにおっしゃったんだけれども、私が聞いたところでは、特に当面使用する学校については、全く違った意見も出ている。それについて、双方から、港中関係者、芝浜中関係者から協議委員会、きちんと考えてください、見直してほしいんですよというふうに、ちょっと待ってくださいと。こんな言い方されても、あなたたちだまっているそうですね。返答もしないと。そういうのが一切ここで報告されないから、何となく中学校で言えば、当面使用する学校についてもほとんど合意しつつあると。9月10日では期待しているというふうなことをおっしゃったんだけれども、何となくそこで決まりそうだというふうにとれるんですよね。でも実際には、地域の中はそうじゃないですからね。それはここにおられる委員の皆さんもそれぞれが働きかけられているわけですから、当然知っていると思うんですよ。少なくとも
教育委員会が、来年の4月に統合したいというふうな考えは、待つべきだというふうに思うんですね、意見が住民の中で分かれている以上は。
○委員(
渡辺専太郎君) それは委員長個人の意見じゃないから、委員会だから。
○委員長(
沖島えみ子君) 私の意見で質問をしております。
○委員(
渡辺専太郎君) それは個人の意見でいいよ。委員長という立場だから。ましてや、9月の10日に検討委員会から多少方向は出るんだから。出たら言ってくださいよ。おかしいよ、あなたは委員長だから。委員長は個人ではない。
○委員長(
沖島えみ子君) 私の個人の意見として言わせていただきます。
ほかに。
○委員(水
野むねひろ君) 一言だけ。城南、三河台の統廃合に直接携わった立場として一言言わせてもらうと、三河台という弱小の学校、いわゆる統廃合の話が出てから、麻布小学校から来る子供の数が激減したということで、地域の親に与える影響は大変大きいですよ。私個人の意見としては、これは時間をかけてやる問題ではないと思っています。できるだけ議論を集約してやることが私の今までやってきた経験、三河台で一番嫌な思いをした部分はそのことだけだっただけに、何とかPTAや地域の方と両方が本当によく話し合って、三田地区の子供たちのためにどういう中学をつくったらいいのかということは、本当に真剣に議論して、私は早ければ来年の4月でも、本当は新しい中学をつくるべきだと思っています。時間をかけると、必ず地域がおかしくなっちゃうんです。それは痛いほどよくわかる、やってきただけに。何で、今回4月に私が手を挙げたかというのは、本当にこのことですよ。これでどれくらい嫌な思いをしたかわからない。本当にそれだけは大友さんに頑張ってほしいよ。あなた、本当は腰を据えてやらないと新しい学校できないよ。
○委員長(
沖島えみ子君) ほかにございませんか。
○委員(
藤田五郎君) 今、ほかの委員がおっしゃいましたけれども、麻布の地域の問題のときにも、時間がないからあんまり多く語りませんけれども、非常に
教育委員会は地域に混乱をもたらしてきたわけです。銀行も、土地の取得の問題とか、そういったことも含めると、やっぱりこの問題というのは、あくまでも地域の人たちの問題であるから、そういう意味で再度考え直すというか、そういうことを述べておきたいというふうに思います。
○委員長(
沖島えみ子君) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(
沖島えみ子君) それでは、ないようでございますので、(6)「三田地区の小・中学校の
教育環境整備検討委員会の
協議経過について」の報告を終わります。
時間を若干延長したいんですが、よろしいですか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(
沖島えみ子君) 時間は延長されました。
次に、
報告事項(7)その他でございます。「
都区制度改革に伴う
提出予定案件について」です。理事者の説明を求めます。
○
地域活動支援課長(大木静君)
都区制度改革に伴う
提出予定案件についてご説明させていただきます。資料はNo.5でございます。この資料は、今後事務事業移管のために必要な条例の制定や改正、あるいは一部
事務組合の規約の制定・改正につきまして、現時点で予定されておりますものを今後の定例会ごとにまとめたものでございます。
この中で、
区民生活部所管のものは2件ございます。まず、平成12年の第1回定例会で予定しております中の、上から2番目の税務課が所管であります特別区税条例の改正でございます。内容は右の欄にありますとおり、入湯税の新設、特別区たばこ税の徴収に伴う改正でございます。次にその下の国民健康保険課所管の国民健康保険条例の改正でございます。内容は、調整条例の廃止に伴う改正でございます。それから、
教育委員会所管のものでございますが、平成12年第1回定例会に予定をしております中の下から2番目に、
教育委員会事務局庶務課所管としてあります3件でございます。一つ目は
幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例、二つ目は
幼稚園教育職員の給与に関する条例、三つ目は
幼稚園教育職員の特殊勤務手当に関する条例でございます。内容は右の欄にありますとおり、
幼稚園教育職員の任用その他の身分の取扱い事務の移管に伴う新規条例でございます。現時点での今後の予定ということで、ご報告させていただきます。
○委員長(
沖島えみ子君) 以上でございます。何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(
沖島えみ子君) では、ないようでございますので、(7)その他についての報告を終わります。以上にて
報告事項は終わります。
────────────────────────────────────
○委員長(
沖島えみ子君) 次に、
審議事項に入ります。(1)「発案11第9号
区民生活事業・
教育行政の調査について」を議題といたします。本発案につきまして何かございますでしょうか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(
沖島えみ子君) ないようでございますので、(1)「発案11第9号
区民生活事業・
教育行政の調査について」は、本日のところ継続といたしたいと思いますが、ご異議ございませんでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(
沖島えみ子君) ご異議がないようでございますので、本発案は本日継続とすることに決定をいたしました。
────────────────────────────────────
○委員長(
沖島えみ子君) その他でございますが、何かございますでしょうか。
○委員(
藤田五郎君) 一つだけ質問させてもらいたいんですけれども、芝公園の問題なんですけれども、これまでの流れの中でお話ししたいんですけれども、西武鉄道が超高層ホテル計画の港区環境影響調査実施要綱に基づく事前の住民説明会を7月7日、8月7日、2回行われました。2回とも芝公園に長らく親しんできた住民の皆さんが緑と文化財を守ってほしいという立場から、そういう思いを込めて西武鉄道に対して質問、発言をしました。我が党の議員が6月の定例会で質問をしたわけですけれども、港区として西武鉄道に協力させて増上寺や芝公園にあった石灯籠、絵画、門などの歴史的文化財、これが現在どこに移設されたのか緊急に調べて公表すべきですと教育長に問いかけたんですけれども、この質問に対して教育長は、芝公園の歴史文化財、特に埼玉に持っていった重要文化財について次のように答弁しているんですよね。「私も心が傷みます。現在、西武鉄道株式会社に調査を要請しており、その報告を受け確認し、調査を実施します」と答弁されております。
ところが、2回行った説明会で、西武鉄道はその文化財、実は芝公園から持っていったわけですけれども、西武鉄道の返事は知らないと、今後調査していくと。全く議会で論議されたというか、教育長が答弁されたことをあたかも知らなかったような、そういう態度をとっているわけです。ここで教育長に伺いたいんですけれども、議会で答弁した内容、これを西武鉄道に伝えたのかどうか、ちょっとお願いしたいと思います。教育長に答えてもらいたいんです。
○教育長(中村勝弘君) まず、結論から申し上げますと、私自身は西武鉄道のほうには伝えておりません。なお、念のため申し上げますと、7月の下旬、図書・
文化財課長ともどもご指摘にあった文化財については現地に調査をしてまいりました。
○図書・
文化財課長(國友俊勝君) 2回あった説明会については、私どもは出席しておりませんけれども、共産党の先生方が説明会に出られたということで、その中で文化財については知らないと答弁なさったかどうか私はわかりませんけれども、その後そういうお話を聞きましたので、私どもは文化財係のほうで西武鉄道の課長さんを呼びまして、先ほど藤田委員がおっしゃいました灯籠についてはきちっと調べてほしいと。できれば、写真まで撮ってほしいということで要請をしております。
○委員(
藤田五郎君) 西武がそういうふうに知らないとかそういったことは、全く区民をばかにしているし、そういう意味ではもっと積極的に、
教育委員会としてもこの問題をとらえて対処してもらいたい。議会で教育長はそういうふうに答弁しているわけですから、区の影響要綱に基づいても、もう説明会の問題もかなり西武は態度を住民に反したというか、背いた態度を見せているわけですよ。ですから、しっかり指導してもらいたいと思うんですが、それを最後に答弁してもらいたいと思います。
○図書・
文化財課長(國友俊勝君) 委員おっしゃるとおり、今後しっかりとした、あるいははっきりとしたことで物を申したいと思います。
○委員(
藤田五郎君) 調べた経過等についてもぜひ話していただきたいというふうに思います。以上です。
○図書・
文化財課長(國友俊勝君) 私どもはそのようなことで調べた結果は、こちらにいただきたいというふうに申し上げておりますので、それをいただいた場合は、当委員会にも報告をする、あるいはしたいと思います。
○委員長(
沖島えみ子君) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(
沖島えみ子君) それでは、ないようでございますので、その他については終わります。
陳情書が1件議長のもとに提出されております。参考までにお配りしてございます。何かありましたら、正・副委員長まで申し出ていただきたいと思います。
○委員長(
沖島えみ子君) それでは、本日は以上で委員会を閉会いたします。お疲れさまでした。
午後 5時04分 終了...