6:
◯歌川高齢介護課長 例えば、認知症の方のケアで一番難しいのは、環境が変わるということなんですね。通っている場所、例えばデイサービスに行くといったときに、デイサービスに行っていたのが今度は全然別のところのグループホームに行かなきゃいけなくなる、これは非常に大きな問題が生じるんですね、環境変化ということで。状況悪化と。それがここで連続性と言っているのは、ある意味通い、在宅に非常に力点を置いているところから、最後は居住スペースに介護がついているところまでの連続性が保てることで、場所の移動が感覚的にあまりないということで連続性というのが1つ。
もう1つは、これを一体的な事業者にやっていただきますので、施設の職員、そこで働く人たち、自分を介護してくれる人たちもある意味顔なじみの関係になっているという意味での連続性、場所と人の2つの連続性ということを申し上げたいと思いました。
7:
◯山田委員長 ほかにございますか。
8:
◯竹田委員 今、佐久間町でやっていますよね。あれもお泊まり、そこを利用している、デイサービスもやっていましたよね。で、お泊まりする場合には、泊められますよというのが途中から入ってきましたよね、サービスとして。最初からあったわけじゃないけど、たしか途中から、デイサービスに通っている人が1泊とか、その人数に応じて、今、1週間が最大なのかわからないけど、一時的に泊まる機能もつくられましたよね。ここの番町の場合は、それと比較して、今おっしゃった連続性とかいろいろありますけども、付加するものとして、サービスは付加される、一応、構想というか、企画というか、その段階での違いというのは、あるとしたら教えて下さい。
9:
◯歌川高齢介護課長 今、委員からご質問のございました佐久間町のジロール神田佐久間町というグループホーム、あそこは認知症専門のデイもやってございますが、そこでの泊まりというのは、今は介護保険のサービスではないんですね。区が独自にやっているサービスなんですけれども、それとイメージとしての違いは何かということでありますと、今、デイに通っていてお泊まりもできるという意味で言うと、今回の施設の一番目の小規模多機能型居宅介護、これは介護保険のサービスとしてここで提供できるというのが1つ大きな違いです。それとあと、ここの規模、ジロールの場合は非常に小さな規模の施設なんですね。建坪そのものもが30坪ぐらいしかないようなところ、地べたがそれぐらいのところなんで、キャパシティーが非常に小さいんですけども、こちらの場合には、グループホームも2ユニットありますし、さらに進んだ場合の居住に介護がついたというようなことまで考えられるので、今のジロールでやっているようなものよりもかなり奥行きがあるというか、キャパシティーの深いものができるというふうに期待してございます。
10:
◯竹田委員 ある意味、進行というか、介護を受ける人の体の進行ぐあいによって、そのニーズに応えられるようなシステムとして機能しますよということを言っているわけですよね。そうすると、ある意味、最初にそこのサービスを受けると、そのままずっと、入所者にとっては、入所者というか、利用者にとっては、それが担保できるというふうに踏んでいいんですか。その都度その都度一定程度仕切りがあって、優先順位ということもあるじゃないですか、その辺までにらんだものが整備されていらっしゃるのか、そこはどうなんですか。入ってからそこはずっといけるのか。
11:
◯歌川高齢介護課長 今のご質問に関しては、まだそこまでは決めてございません。当然、利用される区民の皆様のご意向もございますし、それから運営事業者がどういうふうに考えてくるかということもございますので、サービスの利用の判断をどうするかというのは、これからじっくり詰めていく問題だと思っております。
12:
◯竹田委員 連続性というふうに最初に掲げているわけだから、それを今言ったように、もし不連続になるということにも、逆の意味でそういうふうに、まちの人の意見を聞いた結果、不連続になっちゃったと、要するに、ある意味サービスを分散化させるというか、1人の人に集中しないで分散化させるということにもなりかねない。そうすると、施設側としては、顔なじみもへったくれもなくなっちゃうわけだから、そこをどう、量的に十分に間に合っているんならいいんだけれども、量的に間に合わない、今の施設整備だと、量的に全体の数からしたって、幾らつくったっていっても、考える範囲においては、なかなかそこを充足することにはならないわけでしょう。そういうことを判断する際には、今言ったようなことも一定程度、一定程度じゃなくてちゃんと視野に入れた業務をしていただきたい。言っちゃ悪いんだけど、まちの人たちの意見というのは、自分の場合に引きかえて考えて
発言するから、普遍的にどうかという、それはみんなが抱えている問題であってね、自分が経験したこととか、自分があれしたことは、それにヒントを与えることはあったとしても、そのとおりいかないと、何だという批判的な態度になってもらっても困るので、そこは運営上の問題も含めて、きちんと整理して対応していただきたいと思いますが、いかがですか。
13:
◯歌川高齢介護課長 今ご指摘のございましたとおり、私どももきちんとした考え方のもとでご説明すべきことはご説明し、あるべき姿に近づけるように努力をしてまいりたいと考えてございます。
14:
◯竹田委員 区民参加という問題の1つの非常に難しいところだとは思いますけど、でも、今後、いろんなところで当たり前の、区民参加が当たり前になっている時代にあって、どの施設1つつくるにも、おらがあれというふうにならないように、意見は真摯に受けとめるけども、その先の問題の整理の仕方については、今おっしゃった答弁は抽象的なんで、それ以上の話ではお答えになれないんだと思いますが、ぜひそういうことでやっていただきたい。
続けていいですか。
15:
◯山田委員長 どうぞ。
16:
◯竹田委員 普通の特養、30人以上の特養の場合と30人以下でここが設置された場合と、サービスももちろん違うかもしれないけども、例えばコスト的に、1人頭の計算となるのかな、よく言う升でやった方が安い、小さくやると高くなる、この辺でこれを考えたときに、行政の計算はどの程度を踏んでいるというか、それは施設を経営する人の努力というのは、必ず冠があるんだけども、いわゆる普通の特養とこういう小規模多機能型との関係においての、一般的に言われる経費の算出の仕方というか、経費のかかり方というか、それはおおよそ、答弁としてはできるんですか。
17:
◯歌川高齢介護課長 詳細なコストはまだわかりませんけれども、一般的に思われているとおりなんですね。人数が多ければ、要するに大規模集団をまとめて相手にした方が経営的にはもうけが出やすい。小規模というのは、非常に効率が悪い。何でもそうですけども、ですから、こういう30人未満の地域密着型の居住の介護施設をやろうとすると、単独では非常に採算がとれにくいので、今回新しくこういう制度になりましたけれども、全国的に見ても取り組みは非常に遅れています。ただ、今回、千代田として提案の中で、千代田の特色なのかなと思うのは、複数のサービスを1つの場所でまとめてやることによってその非効率性を少しでも軽減できる。そして利用者の目から見ると、先ほどから申し上げているとおり、連続性がとれることで新たなものが生まれる可能性があるというふうに考えておりますが、委員の質問の直接のお答えで言えば、大規模であればあるほど特養の経営としては、経営者にとってのメリットはあるというふうに言われています。
18:
◯竹田委員 言い方をかえれば、非効率というのはつまり逆なところから見れば、それだけきめが細かいというか、連続性を持っているから、その部分の経費というのが、人件費であれ何であれ、そういう意味で、どうしてもかかってしまう。サービスそのものは、1つのサービスでその評価は、評価というか対価が一致していれば、それを一つ一つ積み上げていけばいいだけでしょう。さっきおっしゃったように、ここは介護保険で小規模多機能をやる、お泊まりをやる、そうすると、ちょっと話は、前段の話というか、今言った言葉の中の前段と違ってきちゃって申しわけないんだけど、私はそういう認識を持っているんですよ。不効率としてかかって、行政が不効率だねと思っても、その分はサービスとして受け手の側に還元されているんだという認識に立ってもらわないと、効率がいいからこうだ、ああだといった話でもって仕切られちゃったら、その効率と効率の中でのサービスが非常にギクシャクして、結果的には受けたことにならないと、感じない、受けた方が、そういうことにもなりかねないので、それは連続性という意味では、多少、施設が非常にやりにくいといったときには、連続性を持つやり方として、やりにくくなったら当然行政はそこのところのサポートを考えているんですか。
19:
◯歌川高齢介護課長 まず、サービスとコストの問題で言えば、物を扱うわけではないし、物をつくるわけでもないので、安ければいいというふうには私ども考えておりません。ですから、例えば事業者を選ぶときに、一番安いところにやってもらえばいいというふうには全く考えていません。
それから、今非効率が生じたときに行政としてどうするのかというお話だったんですけれども、今こうしますということは考えていないんですが、そのことを踏まえて、そういうことがあるだろうということで設計段階から事業者に考えてもらおう、それをしないと、行政がつくっておいて非効率のところでやって下さいといって、そこを全部負わせるというのはまずいので、設計段階からやっていただこうというふうに思っておりますし、具体に介護保険の施設という基本的な枠組み、制度の中にはめますから、今の時点で想定しているのは、事業者が運営を始めてから足りないから補助金を出すというようなことはないようにしたい。ですから、土地を貸す段階できちんとした経営の見通しを提案していただいて、土地を貸す段階での便宜を図れるものなら図っていきたいなというふうに考えてございます。
20:
◯竹田委員 ちょっと気になるので──そうするとね、確かに安いところを選ぶんじゃなくて、中身で選びますよということをおっしゃっているんだと思うんだけど、中身が、選ばれる時点できちんと経済的な基盤とマッチクングしていないとサービスはできないという話になるわけね。そこをちゃんと見るということで、それはA社、B社、A社というのか福祉法人になるかわからないけど、そこは見る方もきちんとノウハウというか、中身を見抜くだけの力を持っている人が選定に入らないと、後からやっぱりこんなはずじゃなかったということが起こるということになるので、そこは本当に現場をよく知っている人と、それから経営のノウハウをもちろん持っている人も含めてだけど、やっぱりそういう人を複数、1人入れたってやっぱり、考え方が違う人もいるから、複数、現場の人も選定者の中には入れていただきたい。これは要望でいいです。
最後にしますけど、これをもって、私、よくわからないんだけど、佐久間の方のジロールは介護保険の対応じゃないとさっき、さっきのところなんだけど、言われたでしょう、お泊まり。そうすると、それは同じにして下さいというふうにはなるんですか。それは施設がどっちが、経営側にとっての判断だと思うけど、そういう場合は当然平等性からいうと、ならしにするという判断を持っているんですか。
21:
◯歌川高齢介護課長 デイサービスとの連続性での泊まりという意味で言うと、ジロールは現実的にあそこにお泊まりのスペースをつくる、物理的にできないということで、単に、多少余裕があったところで、3人分お部屋をとれるということだったんでやっています。これは介護保険の制度の中にはどうしても入り切れない。今度のところはそれを最初から、そういう形で運営していただくという条件で提案をいただきますので、もう最初からデイだけやってジロールと同じにして全部介護保険外でやって下さいという提案がくれば、それは条件に合っていませんねというふうに申し上げます。
22:
◯竹田委員 すみません、もう1つ。最初の質問に戻りますけど、前回フランスに行ったときに訪ねたデイサービス専門でやっている社会福祉法人があって、そこの社会福祉法人は、いろんな形で社会福祉法人が活動しているわけですよ。1つの社会福祉法人が何カ所もデイサービスのセンターというか、そういうサービス拠点を持っていて、こっちの社会福祉法人もいろんな形で自分の枝を持っている、サテライトを持っている。今言ったように、特養ホーム、向こうもナーシングホームみたいのがあって、そこはぎりぎりまでしか、在宅でやっていて、在宅ですべて、どうしてもできなくなったときだけ施設に入れる。じゃ、どうしてそのニーズをつかむのかという質問をしたときに、日頃からデイに通ってきている本人の状況がずっとわかるから、そういう施設が必要だとなれば入れるんですよというふうに言っていましたから、多分、ここのところの連続性ということはそれに当たるんではないか。それがなぜいいかと言えば、本人にとって一番そこが居心地のいい場所で通ってきているということになれば、同じ社会福祉法人の中でそういうところが別のところに例えばあったとして、その同じ場所になくても、経営方針とか理念とかが一緒だったら、そこからすっといけるということでサービスを連続的に受けられるという形にもなっていますから、さっき言ったことにあわせてそのことも認識しておいていただけたらと思っております。
23:
◯歌川高齢介護課長 先ほど来、あいまいな表現だったんですが、今おっしゃっていただいたことは、当然想定の中には入っています。ただ、限られた資源ということになるので、今から全部連続性で考えますというふうに申し上げられないのが1点と、それから事業者さんがどういう提案をしてくるかということですが、今委員がおっしゃったようなことは、既に介護保険の運営協議会の中でも議論をされているところでございますので、事業者選定の際にはそのような方向になるというふうに思われます。
24:
◯山田委員長 ほかにございますか。
25: ◯松本委員 5番の関係者との協議についてお尋ねしたいんですけれども、初めに、跡地についての活用は、地域での検討が行われていた経過を踏まえというような表現がなされていらっしゃいますけれども、この経過、どういうような経過があって今回この計画がここまで進められるようになったかという、その状況をちょっと説明していただけますでしょうか。
26:
◯歌川高齢介護課長 5番に書いてございます旧番町出張所跡地の活用について既に地域で行われた検討というのは、旧番町出張所の建物が残っていて、この建物を有効に使うにはということで、麹町地域の方で活用検討会というのがあったという経緯を述べています。その際には、建物を、多少の手を入れるくらいまでで、どうやって当面の間地域に生かそうかという検討が行われておりますが、今回はその建物を使うのではなくて、全く新しくしたいということで私どもは考えているんですけれども、もともとそういう経緯があったので、地元の方たちと話すときには、ここはもう一度確認をした上でというつもりでここにこういうふうに書いてございます。
今回の話が急に浮上したというのは、そもそも番町出張所が麹町出張所として向こうに移転をして、あの場所に古い建物が残ったままの状態をいつまでも置いておけない、麹町地域での認知症高齢者のグループホームの需要というのは、もう喫緊の課題だということで、こういう形でのご提案をさせていただいているということでございます。
27: ◯松本委員 本当に麹町地区においてこのような施設をつくってほしいという声がすごく大きかったし、このような形で実現の方向に向かったということはとても良かったなというふうに理解しておりますけれども、今言ったように、前から携わっていた方々への配慮を十分なさって、そしてその方たちの声も吸い上げながら、新たな協議会として麹町地区にこのような施設ができていくことをお願いしたいと思いますので、ぜひそのようなご配慮をよろしくお願いしたいと思います。
28:
◯歌川高齢介護課長 十分に関係者、地元の方、関係の方のご意見を伺うということで、真摯にそういうご意見を伺いながらより良いサービスができる拠点づくりを目指したいと思っております。
29:
◯山田委員長 ほかにございますか。
30:
◯木村委員 これは施設ができるまでの懇談会ですか。
31:
◯歌川高齢介護課長 この協議に関しては、まず番町跡地にこういう施設をつくりたいという区の提案をまず地元の方に、地元の方というか、関係者の方に、確かにそうですねということを認めていただきたいということ、それからそこでいろいろなご意見をいただくということですが、当面、関係者との懇談会に関しては、事業者が決まるところまでというふうに考えています。なぜかというか、事業者が決まると、今度当然建築が始まり、事業者さんが提案してくるコンセプトがはっきりするわけですから、今度そこに焦点を当てた新しい形での懇談会なのか、検討会なのか、建設委員会なのかわかりませんが、それをつくっていきたいというふうに考えてございます。
32:
◯山田委員長 それ以降も何らかの形で地元との調整はあるということですね。
1点だけ、これはほかに出てきていたのかな、小規模多機能型高齢者の施設ということで、3)番目に、地域密着型というのがあるんですね。協議の懇談会の方たちも、地元を含め富士見だとか婦人会、長寿会、民生委員、かなり千代田区全体、協議会とは直接は関係ないでしょうけども、こういうところに入っているお年寄りの方から見ると、そんなに、だから地域密着型ということが、国も使っているんだよね、これね。どういう意味なのか。地域に開かれたというふうに言っているわけでもないし、密着だから、この施設が地域と、さっき連携というのがあったけどね、くっついちゃったきり動かないとかというのも困るしね、これはどういう考え方なんですかね。
33:
◯歌川高齢介護課長 地域密着型介護老人福祉施設というのは、これは法律の決まり文句なんですね。こういう区分なんですね。地域密着と言ったときの地域というのは、それぞれの高齢者の方の状態、ライフステージ、ステージによって定義が違ってきているというふうに思っていただきたいんですけれども、例えば通いというふうに言ったときには、比較的通いとこのケアのついた居住スペースと考えたときの地域は、大きさの違いで言うと、通いの方が狭い、日々、行ったり来たりする、ある意味、極端な話で言うと、スープの冷めない距離ぐらいの感覚ですね。ところが、そこに居住のスペースを移してしまったときの地域密着というのは、この地域は、千代田区全体ぐらいの地域というふうに理解できるかなとも思っています。何で地域密着型とついているかというと、この地域密着型というサービスのカテゴリーに関して言うと、介護施設の事業者を指定をしたり、介護施設の設置の許可をする権限が、千代田区という地域の保険者にあるということでの地域密着型、あいまいなお答えですが、そういうことです。
34:
◯山田委員長 ですから、国がネーミングするとちょっと違和感を感じるネーミングになるんですけれども、先ほど木村委員の質問とも関連してくるんですが、やはりできてからもそういう懇談会なり、それこそ地域で、千代田区でつくることによって、この地域と施設とそこにいらっしゃるお年寄りと、そこがいろんな形での連携がとれると、そういうことを目指しなさいよと、お年寄りの立場に立ってその方たちが住みやすい、要するに地域というか、そこに住んでいる方たちね、近くに住んでいる方たち、千代田区に住んでいる方たちが、こういうお年寄りのありようというものを理解をしてもらうということが地域密着型ということなんじゃないかなというふうに思うんですよ。だから、そういうきちっとした方向性が明らかでないと、何をするんだということになるんですよ。地域密着型と言いながら、ここでつくるから密着型ということじゃないと思うんですよね。
35:
◯歌川高齢介護課長 大変示唆に富むご意見をいただいたんですけれども、今おっしゃったとおり、施設というのはどちらかというと、できてしまうとそこが一つの独立国のような形になって、時々門を開いてそばの人たちと交流するというイメージが多かったんですけれども、今回の法改正でできた地域密着型、また千代田区が地域で暮らし続けるためのということでの拠点として考えているこういう高齢者の施設というのは、今委員長がおっしゃったとおり、常に開かれているというか、ごく自然に自分の生活の連続性の中で、そこにたまたまサービスを受けに行く、そこにたまたま居住の拠点を置くというようなイメージで理解をしていただいて結構ですし、また、地域との懇談会とか検討会というのは、当然、できるまでの話ではなくて、できて以降もやっていただくということは考えておりますので、事業者の選定の段階ででも、運営における地元もしくは地域との交流についてどう考えるかというのも選定基準の中には入れていきたいというふうに考えております。
36:
◯山田委員長 まだ議論はあるかと思いますが、また途中経過でもご報告があるかなということで、きょうのところはこの程度でよろしいですか。
それでは次にいきます。麹町保育園の整備について、説明をお願いします。
37: ◯黒川子育て推進課長 それでは続きまして、3ページになりますが、麹町保育園の整備についてご報告をいたします。
資料は、整備の目的、コンセプト、今後の進め方、現況という内容になってございます。
まず、4の現況をごらんいただきたいと思います。この4の現況から整備の必要性についてご説明をいたします。
まず1点、竣工が昭和39年、以来40年余りが経過をし建物が老朽化してございます。そして2点目としては、施設が狭いことからゼロ歳児保育を実施していなかったり、定員も60名と区立保育園の中では一番少ないです。その一方で、充足状況のとおり、麹町地区における保育需要の高まりがございます。そしてまた、昨今の保護者の就労機会の増加によりまして保育の需要が増大するとともに、延長保育ですとか、休日保育ですとか、そういった多様な保育のメニューや、あるいはまた在宅家庭の支援として、子育て広場の場の提供や、あるいは一時預かり保育、そして準夜間保育など、保育園機能以外のメニューについても求められております。それらを踏まえまして、以上から麹町地域における子育て支援施設として麹町保育園は改築の必要性があると、そういう認識でございます。
今後の進め方としましては、当該地の建設仕様につきましては、早急に考え方をまとめていこうということでございます。
報告は簡単ですが、以上でございます。
38:
◯山田委員長 この麹町保育園の整備につきましては、9年近く前に南側にビル建設があるということで、2回ほどありまして、この地域の住民の方から、土地の取得のお願いについての陳情が出たり、要望書が出たりしております。そうした、名前としては「おひさま広場」と言うんですかね、その辺の整備に非常に関係する話として、「おひさま広場」の経過があると思いますので、その辺は押さえていますか。じゃあ、一緒にその辺のところも、これを取り囲む環境ということで説明をしておいていただきたいと思います。
39: ◯黒川子育て推進課長 それでは、「おひさま広場」の購入の経過についてということで簡単にご報告をいたします。
2回に分けて購入をしてございます。まず1回目が、これは平成8年に、土地の現所有者である法人がビル建築の計画をいたしました。ところが今委員長お話しのとおり、麹町保育園の南側に隣接をしているということがありまして、保育の環境を守る計画とするように、土地の所有者とも区は話し合ってきたわけでございます。その中で、土地の所有者側から、当該土地を区で取得できないだろうかと、そういう打診がありました。その一方で、保育園の保護者ですとか、それから関係の住民等から麹町保育園の保育の環境を守るため、土地の取得を含めて対策を検討してほしい旨の陳情が区議会に提出をされまして、平成8年第4回定例会においてこの陳情が採択をされた経緯がございます。区としては、これらの状況を踏まえまして、公共用地として将来活用することを目的に区として当該土地の購入を決定したと、これが平成8年の4定でございます。その後、平成9年の1定に、この土地の購入をすべく補正予算を計上したということ、それが第1回目でございます。
そして次に、平成11年になりますが、平成11年に、11年というか、まず10年ですね、10年に区が購入したまたその隣の土地なんですが、また法人がビルの建築を計画をしました。この建築計画の見直しを周辺の住民が求めたところでございまして、区も交えて土地の所有者と協議をしてまいりました。この中でも同じように土地の所有者側から、区への売却の意向が示され、そしてまた一方で、周辺の住民からも、区で土地を取得してほしいという陳情が出されました。これも同じように、これらの状況を踏まえて、将来区有施設の用地として有効利用できるだろうということで、区としては当該土地の購入を決定したものでございます。第1回目で約460平米の土地を購入し、第2回目で220平米ほどの土地を購入し、合わせて約687平米ということで、ちょっと現況のところの2行目に、右側になるんですが、面積として、ほか「おひさま広場」として687.53平米という土地を過去に購入した経緯がございます。
40:
◯山田委員長 ありがとうございます。ここも一緒に計画するという話になりますよね。当然、「おひさま広場」のところも含めて。
それでは、質疑をお願いをいたします。
41: ◯高山委員 今、「おひさま広場」の取得についての経過のご説明があったんですけども、これからの中で、地域の、この「おひさま広場」を買ってくれといったときの周りの方の意見というのも、多分これから聞いていかなくちゃいけないと思うんですけどね。そのとき、この「おひさま広場」を買うときの中で一緒にやるという計画というのは、そのときにはお話をされているわけではないんですね。そのあたりの様子というかな、ちょっとニュアンスが、ちょっとわからないところもあるんだけど、取得をしたときの周辺の人との関係というかな、そのあたり。
42:
◯山田委員長 10年前ぐらいの話になるんですけど。
43: ◯高山委員 10年ぐらい前の話で。
44:
◯山田委員長 近隣との関連ということですね。
45: ◯黒川子育て推進課長 購入した後、今後将来的に近隣の住民の方と一緒にやろうという話は、申しわけない、今はちょっとそこは押さえてないんですけど。
46:
◯山田委員長 高山委員がおっしゃったことをもうちょっと広げて言えば、このビル建築の計画があった場合に、保育園だけでなくて、保育園の近隣の人たちも当然日照の問題になるわけでしょう。日照というか、日陰になってしまうという、だから、区は保育園の立場で、また保護者も保育園の立場でそういうような陳情を区に上げて下さいましたけども、やはり近隣の方だって日陰になるわけだから、その辺のところの意見というのはあるんじゃないですかということも含めていると思いますけどね。
47: ◯高山委員 今、委員長がちょっと補足してくれたんだけれども、当然、これを買ったときに、地域から買ってくれといった話が出た中には、地域の人たちも一緒に日陰になっちゃうからということの思いがあったのかなというふうに聞いているんで、これはうちだけ建てるということじゃなくて、やっぱりそのあたりの順序というか、一応、こういうふうな形で建てますということと同時に、そのあたりの地域を巻き込んだ話も出さなくちゃいけないんじゃないかなと思っているんだけど。
48:
◯山田委員長 その辺の認識はどうでしょうか。
49: ◯黒川子育て推進課長 平成11年に陳情が出ておりましたということは先ほどお伝えしたんですが、ちょっと陳情の中の一文で、計画どおりに建築がされますと、麹町保育園を含めた地域環境が一段と悪化しますという内容も入っております。やはり、我々としては──それからもう1点、北側の道路なんですけれども、都市計画道路の指定もございまして、もし建て替えるときには少し下がらなきゃいけないということもありますので、当然、建て替えに当たりましては、近隣の住民の方のご意向、ご意見なりも聞いていかなければいけないなと、そういう認識ではおります。
50:
◯山田委員長 区が日陰をつくることに反対しておいて、その区がまた日陰つくっちゃうとなると、ちょっとどうなのかなというご心配だろうと思うんですよ。
51:
◯木村委員 今後の進め方ですけれども、早急に考え方をまとめると、これはまとめるのはどこでしょうか。
52: ◯黒川子育て推進課長 今申し上げました近隣との意向の確認もございますので、例えばまちづくり推進部等、それからあとはその後、保健福祉部、子育て推進課が中心になるんですけれども、一体的に区の中でまとめていくということでございます。
53:
◯山田委員長 あと、先ほどの説明の中で、子育て施設だけでなくて、何か高齢者と何かまぜると言っているんだけれども、福祉関連施設ということでね。要望書の中にはそういうような文言も入っているようなんですよね。だから、そういうところも含めて、それなりのところで検討していかなきゃいけないんじゃないかなと思いますけどね。ボリュームの問題もあるでしょうけどね。
ほかにご質疑ございますか。
高山委員がおっしゃったように、まず近隣の方とそういう、都市計画の関連もありますから、黙っていても南側に建てざるを得ないわけですよ。そうすると、完璧に近隣には影響が出てきますから、その辺はやらしてもらいますよという感じじゃちょっとまずいのかなと、とはいうものの、この保育園改築については、地元要望がかなり強いというふうに聞いているんですね。ですから、5年も10年もそのことについて取っかかっているというわけにもいかないんではないかなと思うんですよ。ですから、その辺はまちづくりの方との連携になるでしょうけれども、区がこういうふうに整備計画を出してきたわけですから、当てのない日程をつくられても住民が困るということになると思うんですよね。だから、ある一定のところではその辺はきちっと仕切りしないといけない。早急──わからないね。
54:
◯竹田委員 今言われたことに関連するんですけれども、相手のあることなんですよ。今の話を整理すると。周辺の人たち、図面が出ていないから、私、はっきり言って、そんなにのみ込んでいるわけじゃないんだけども、「おひさま広場」があって保育園があって、こっちの横に空き地があって、空き地じゃなくて、うちがあったのかな、この辺に高層のうちがあったでしょう。私道を挟んでこっちに何軒あるか。要するに、7軒あるの。放射道路が通っている場合に、削られる人は7軒のうちの2軒、そうするとその人たちの利害もある。そこがほかの5軒に対してどういう影響力を持ってくるのか。そんなに早急に考え方をまとめる、そこを入れた考え方として、そこを視野にまず入れてというのが、今、高山委員とか委員長が言われた質問の中には、近隣を無視できないだろうという判断があるわけだから、その人たちにまちづくり推進部とそれから当該の関係者が話し合うにしても、早急に考え方をまとめるというふうにはどだいならないんじゃないのって。そこを無視してやっちゃうといったら、また大事になるでしょう。何で早急に考え方をまとめる。だから、建設手法についてというんだけど、建設手法そのものになるじゃない、土地の大きさなんて。関連なく建設手法だけ図面上にかけるというわけじゃないものね。そこはちょっとあいまいだって木村委員からも言われたけれども、どういうふうに考えるのか。
55:
◯山田委員長 関連している話だと思うんですけどね。
56: ◯大畠保健福祉部長 建設手法について早急に考え方をまとめるということでございますけれども、今のご指摘は、要は今までの経緯を踏まえれば、近隣は無視できないだろうという、そういう考え方だと思いますので、今後、ここの施設を建設するに当たって、例えば、ここの土地を単独で開発するという手法や、今、7地権者ございますので、そこと一緒にやっていくというような考え方も多分あると思います。今ここに書いてあります建設手法というのは、そういうことをどちらでいくのかということを、今のご指摘を踏まえて、まずは地域の近隣者の方に、老朽化して建て替えたいんだということをまずお話をして、そういった方向性を見つけた上で、その考え、早急にというのは、はっきり申し上げますと、年度いっぱいぐらいにはどういった方向でというようなことを、内部ではそういう形で考えておりまして、そういうことを頭出しして、地域に、まちづくり推進部と協議しながら入っていきたいなというように、今のご指摘を踏まえて考えております。
57:
◯山田委員長 今、ちょっと具体的な答弁で。
休憩します。
午後4時23分休憩
午後4時24分再開
58:
◯山田委員長 ほかに質疑ございますか。いいですか。
当委員会の指摘を踏まえて、3月までというのもどうかなと思うんだけど、それはそれこそ相手のある話だから、委員会でご指摘しましたけども、それを踏まえてまず取り組んでいただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは3番目に移ります。(3)(仮称)障害者福祉センターの整備について、報告を求めます。
59: ◯桑原生活福祉課長 それでは資料4ページ、(3)(仮称)障害者福祉センターの整備について、ご説明申し上げます。
障害者福祉センターは、現在、第2次の推進プログラムでも計画されており、プログラムでは21年度開設ということに位置付けられております。これまで区として整備箇所について調整してまいりましたが、このたび建設予定地が確定いたしましたので、報告させていただきます。
資料の1から順にご説明します。
整備の目的、障害者の自立促進や社会参加促進、心身機能の維持向上を図るためデイサービスや機能訓練、相談・サービス調整機能を備えた施設を整備する。
施設のコンセプト、2番につきましては、特に昨年障害者自立支援法が成立し、今年度施行されております。その考えであります身体、知的、精神の3障害への対応を視野に障害者福祉の総合的な拠点としたいと考えております。特に、区長が本会議で話されたように、親亡き後というのが最重要課題ということに認識しておりますので、そういったことにも配慮し、障害者の在宅生活を支える機能としていきたいと思います。
建設予定地でございますが、神田駿河台2の5の「御茶の水キリストの教会」、こちらの土地に整備するということで、教会と合築したいと考えております。
4点目、整備概要ですが、心身障害者の支援機能として、デイサービス、リハビリテーション、入浴サービス、ショートスティ、相談・ケアマネジメント機能、さらにグループホームなどの設置を検討してまいりたいと考えております。
(2)が、精神障害者の支援機能で、精神障害者の作業所、そして相談支援の機能を検討したいと思います。
5点目の整備方法でございますが、土地につきましては、民間の土地に普通借地権を設定し、そこに教会と区分所有で施設を整備するということを考えております。
とりあえず資料説明は以上です。
60:
◯山田委員長 説明をいただきました。質疑はございますでしょうか。
61:
◯木村委員 整備方法なんですけれども、普通借地権を設定すると、これは区有地じゃないでしょう。区が借地権を設定してもらって、それで、こっちは民設民営となったけれども、できたものを、つくってもらったものを区が買うのか。どういう……。
62: ◯桑原生活福祉課長 説明が足りませんでした。現在土地は御茶の水キリスト教会さんが所有しておりまして、区がその土地を普通借地権ということで借りるということでございます。そこに千代田区で施設を整備するということで、教会の部分は区分所有、区の施設の部分と……。
63:
◯木村委員 直営。
64: ◯桑原生活福祉課長 建設は区が行います。
65:
◯山田委員長 ほかに。なければ、じゃあ確認のために委員長の方から一言だけ。
いわゆる政教分離というのか何というのか、自治体がある特定の宗教団体に利益供与になるようなことはしてはならないということが、たしかあると思うんですね。憲法上も、法律上もありますけれども、細かい一つ一つは聞きません。その辺の問題については、きちっとクリアをされているこの提案だという解釈でよろしいでしょうか。
66: ◯大畠保健福祉部長 今の委員長ご指摘の点でございますけれども、憲法20条で、政教分離の原則を踏まえて、宗教団体に対する援助を禁止しております。それが89条で、公金を宗教上の組織のためにこれを支出してはならないという規定になってございます。ただしこれは、行政が宗教団体に特別の財政的援助をなすことを禁止しているものでありまして、財産上の契約を一切禁ずる趣旨ではございません。そういった意味で、正当な対価をもって、きちんと今回賃借権の設定のようにですね、正当な対価をもって、客観的な数字をもって取り引きする分には何らそれに触れることはないということで、それは他の判例にも示されていることですので、これには、89条には該当しないというふうに考えております。
67:
◯竹田委員 ここでなければだめなんですか。ほかに区有地ありますよね。例えば区長が言う共生の理念からいったら、高齢者センターと子育てセンターと障害者センター、3つ重なった形での施設企画というのもあってしかるべきなんですよ、共生と言っているんだから。私の意見としては、区有地の、区庁舎の跡地なんかを、そういう意味では、広さとか共生の観点からベストだと思っているんですけどね。何で
選択肢として区有地でなくここという判断が、やっぱり説明としてはちゃんとしておかないとだめでしょう。この間だって区有財産の活用なんて出てきているんですから。その辺はちゃんと説明つくんですか。
68: ◯大畠保健福祉部長 ここの土地をこういう形で御茶の水教会と賃借権を設定していただいて……。
69:
◯竹田委員 検討したということがまず前提。
70: ◯大畠保健福祉部長 これについては、昨年来、もともとこの障害者福祉センターについては、計画上かなり前から載っておることです。
71:
◯竹田委員 計画はね。
72: ◯大畠保健福祉部長 計画はありますけど、我々としてもこれは喫緊の課題だというふうに認識しておりまして、昨年も区有財産の、あれはどっちかというと大きな、学校跡地中心でございまして、その検討をした中で、今回この御茶の水教会も含めて検討してきたということでございます。この話もさかのぼりますと、話としては、平成14年頃からあったというふうに聞いておりますけれども、その中でこの9月にある程度こういう形に話がついてきたということの経緯がございます。ここの例えば、これを選定するに当たっては、他の施設もいろいろ検討したわけでございます。ただ、先ほど申し上げましたように、障害者福祉センターというのは、今までのずっと課題でもございましたので、例えばこの土地、区役所の跡地はどうなのかというようなことも検討いたしましたが、ここは隣の建物との合築であるとか、ここは例えば道路の問題も、付け替えの問題とかいろいろな話もありまして、もしこれが実現するにはかなりの時間がかかるだろうということもあって、今回のこの駿河台の場所であれば、これはかなり早く実現するであろうということで、いろんな条件も、例えば利用者の居住の場所ですね、そういったものの利便性等も考慮した上でも適地であろうというふうに判断をしたという、区全体で判断したということでございます。
73:
◯竹田委員 今の答弁であれなんですけれども、検討としては、区有地を含めた検討としてきちっとここに決定したいきさつは、区としては説明ができますと、要するに緊急性という意味ではものすごく大切な視点なんでね、本当に千代田区は遅い、そういう意味では昌平橋のあすこの作業所から始まってすべてが、都心部における障害者の位置付けというのが非常に遅れてきていて、それは本当に一日も早いということが最大の障害者にとってはメリットであるし、親亡き後というのも、あすこの三崎町にはあれが働いている人のグループホームとしてはできたけども、親亡き後というのは、精神も包含されてできるというふうに理解していいんですかね。精神は薬をきちんとあれしていれば、社会的に生活できるというから、それは相談業務その他で、この前ちょっと総括で質問したようなことは二度と起こらないというふうに私はしていただきたいと思うけれども、精神は入っているのか、入っていないのか、その辺はどうなんですか。
74: ◯桑原生活福祉課長 グループホームの対象障害ということにつきましては、今後、施設整備の中で、全体の面積等ございますので、検討してまいりたいと思います。
75: ◯高山委員 障害者施設については、昔は総論賛成、各論反対なんて言われた時代もあるんですけれども、やっぱり社会全体として理解が進んだというかな、例えば庁舎のところに1階に障害者施設が入るということについても、庁舎全体も含めて大変区民の皆さんからも理解をされているなと思っています。そういった点では、この地域の中で、ちょうど、多分三楽病院の隣でしょう。三楽病院の隣ですし、非常に医療的な全体の地域としては、医療に対しての理解がある場所だなと思いますので、十分、十分というか、ご理解は地域としてもいただけるんだろうなとは思うんですけど、今、竹田さんから言われた精神の部分が、比較的身体、知的障害については、情報として、この10年間ぐらい、表に出てきているというかな、話が伝わりやすいというか、承知をしている部分があるんですけれども、なかなか精神の障害という部分については、今まで麹町保健所でやっていらっしゃったということも聞いているんですけれども、ちょっと理解がまだまだされていない部分もあるんで、これから、きょう初めてこの場所の話が出るわけですよね。これから地域の中にご説明にまた回るのかなと思うので、そのあたりのところをぜひとも、差別感というか、そういうことのないようにご配慮いただきながら説明をいただきたいと思いますが、ちょっと地域に対しての説明のスケジュールを教えていただけますか。
76: ◯桑原生活福祉課長 きょう初めてご報告し、ご了解いただいた後、いただければ……。
77: ◯高山委員 ご了解とか、そうじゃない。
78: ◯桑原生活福祉課長 失礼しました。報告の後、まずは整備地区の町会、商店会等にもご説明したいと思いますし、当然、現在富士見地区会館を利用されている障害者団体、あとはデイサービスの団体等、あと富士見の町会の方にきちっとこういう方向ですということで説明をさせていただく考えでございます。
また、高山委員ご指摘のとおり、精神というのはやはり一番理解が遅れております。私、先日、たまたま精神障害の方とお話しさせていただく機会がありましたが、やはり一番先に言われたのが、精神障害の理解が全くされていないということで、本当に強い口調で言われておりました。やはりこの辺の障害の方々を理解するに当たって、やはり行政でもいろんな試みで理解いただけるように今後も力を入れてやっていく必要があると思います。
79:
◯山田委員長 あと、ここの場所にできるということで、利用者、対象者の方たちが安心して活用できる、そういう施設にしていくというところはご答弁をいただいておきたいと思います。これからの具体的な計画に入っていくのかなと思いますので、その辺はいかがでしょうか。
80: ◯桑原生活福祉課長 3障害を視野にということですから、当然、各障害関係者の方のご意見を今後聞いていきたいと思います。そして皆さんが安心して利用できるというのがまず第一でございますので、そうした意見を承りながら、実際にここに入れる機能について取りまとめ、また議会の報告等もさせていただき、進めてまいりたいと考えております。
81:
◯山田委員長 私が言っているのは、ちょっとしつこいようだけど、合築ですから、区単独の施設ではないので、そういう意味で相手方とのやっぱり協議関係、そういう調整だとか、区が全部思ったようにできればいいけどね、利用者の意向を反映して、そこがどこまでできるかということがあるわけですよ。ですから、相手方と交渉するに当たって、できるだけ利用者の意向が反映されるような、そうした取り組みをしてほしいと、そういう意味で申し上げております。どうですか。
82: ◯桑原生活福祉課長 やはり区が障害者福祉センターをつくる意義ということにつきましても、こちらの地権者の方にもきちっとご説明をしていきたいと考えておりますし、今後の利用を考えたときに、可能な限り管理区分というか、そういうのをきちっと分けて管理運用ができるように相手方と調整をしてまいりたいと考えております。
83: ◯高山委員 私もあまり富士見の今の施設の利用者の声というのは聞いてないんですけれども、当然、ここに移るということになると、御茶の水の駅からとかいろいろ動線、利用者が来れる動線のこともあると思うんですよね。これは確か、御茶の水の駅舎の改築も含めて、あの地域の、まちづくり推進部の方で全体の協議が今進んでいるところだと思うので、そのあたりぜひとも連携をとりながら、そのあたり、今富士見で利用されている方が、多分どこが不便だとかということもあるんで、ぜひとも今後の御茶の水駅舎からの動線の中で、何か不具合なところは、ここの中でまたよく連携をとりながら、またある部分、JRの中にもお願いしなくちゃいけないところも出てくると思うんですけれども、相乗効果がそういうところで出るような形、利用者に喜んでもらえるような環境づくりをぜひしていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
84:
◯山田委員長 まちづくりとの関連ですね。
85: ◯桑原生活福祉課長 障害をお持ちの方が多数利用する施設ということですので、関連する近隣の駅、千代田区では御茶の水駅も含めて交通バリアフリーの網はかかっておりますけれども、さらにこうした施設ができるということで、その整備促進について、まちづくり推進部と協議、調整をしていきたいと思います。さらには、前面道路、かえで通りというところの整備につきましても、地域整備の中で考えていっていただけるように一緒に進めてまいります。
86:
◯竹田委員 精神の相談支援なんですけど、これ今のところはこの文字しか、相談支援としか出ていないけれども、現状は保健所に、何かあったときには保健所がそれに支援体制というか、相談体制を今のところはそういうチームでやっていらっしゃいますよね。といったときに、この相談支援というのは、この施設そのものの中で独立したシステムとしてきちんと機能する体制に持っていこうとしているのか、まだそこまでは考えていませんというのか、これからの検討ですというのか、その辺はどうなのか。今の保健所の対応だと、非常にそこは保健婦さんとの絡みで、人員配置を含めて大変ですよ。そこは独立してそういう問題があったときは全部こちらにご相談というふうに、いわゆるワンストップサービスということからすると、ちょっと矛盾するかもしれないけど、そこのところはきちんとそういう位置付けにしてもらって体制を整える、こういうふうにうたっている以上は、何でも受けて立ちますよという体制にしていただかないと、これからの時代、やっぱり精神障害とか、うつを含めてですよ、うつはどうなるのというふうに私は言われたことがあるんですよ。うつは社会復帰できるけれども、仕事をやめざるを得なくて、やっぱりそのときに、ほかの人から見たらおかしな行動をとって、会社が続けられなくなって会社をやめざるを得なかったと、だけど一定程度薬の管理と、それから現場、それこそ障害者の職場復帰の問題を絡めた形でサポート体制がとれればうつも社会に戻れると、それは精神障害だって同じことなんで、その辺も視野に入れた体制づくりというのを、せっかくセンターとして機能するんだったら、その辺はどういうふうに視野に入っていたのかどうか。ちょっとお答えいただけますか。
87: ◯寺田健康推進課長 現在も麹町の庁舎の方で作業所が今年度から5日間のフルで、作業所の運営を開始したところなんですけれども、その中でいろいろな専門支援とか相談につきましては、いろいろなステージのものがあって、例えば現在でも家族会が同じ精神障害の方を家族に持つというような、そういう視点から家族会の方が中心になって相談に応じる部分と、あと現在グループワーカーの方が2名おりまして、そういった方がグループワーク、心理面からの相談を受けるもの、さらには作業所全体の支援として、保健所挙げての、特に健康推進課の保健師からのそういった支援を行っています。それにつきましては、引き続き行っていくことになると思いますし、今度、場所的には、御茶の水ということですと、直接担当の保健師が多く勤めている神田庁舎の方からはより近くなるということで、いろんな精神の専門相談を含めてさらにそういったところからの支援というのも非常にアクセシビリティというのも高くなるといいますか、やりやすくなる部分も多いのではないかなと考えております。
88:
◯竹田委員 そうすると、ここにも相談体制があって、実際活動する、
精神障害者作業所となっていますよね。このセンターの中にもあるんでしょう。このセンターは、今言った麹町の方のことを言っているんですか、このセンターの中の(2)は。そういう位置付けなの。じゃあ、実際には、障害者福祉センターの整備についてというところには、この(2)は枠には入ってないんですね。
89:
◯山田委員長 麹町でやっているやつがここの、センターのここの建物の中入ってているということでしょう。
90:
◯竹田委員 移る、そういうふうに質問しているんですよ、私は。今ずっと説明されていて、ここでやっていきますというから、こっちに移ってやるという話と、今現状やっているものはそのまま継続してやるというふうに、今の答弁だと聞こえちゃうのよ。聞こえませんか。私はそういうふうに聞こえたんですよ。だったら、私の聞こえ方が悪かったと言えばそれまでだけど、麹町保健所でやっているものを全部御茶の水の方にスライドするという意味ですか。だったら最初からそれを言ってくれればいい話で、2カ所できるのかよという話と、そっちでしかやらないのかよって、保健所の方でやってこっちはやらないのかよって、いろいろ考えちゃうじゃないですか。私はそういうふうに思ったんです。
91: ◯寺田健康推進課長 その辺、説明不足で申しわけございません。最初にそちらの方の資料の説明がございましたので、そちらが、前提にしてお話ししてしまいまして申しわけございません。
92:
◯山田委員長 麹町でやっているのはなくなっちゃうんだよね。
93:
◯竹田委員 うつは。
94: ◯寺田健康推進課長 うつにつきましても、対象の疾患となっておりますので。
95:
◯竹田委員 じゃあ、この精神の中で、今も現在も……。
96: ◯寺田健康推進課長 引き続き、場所が変わりましても同じような対象者として、こちらの作業所でできるということになります。
97:
◯竹田委員 そうですか。ちょっと私、認識不足だったんですけど、それは広く区民の人たちは知っていますか。うつもなっているという。
98:
◯山田委員長 対象になっているという。
99:
◯竹田委員 私がちょっとそのことを聞かれたときには、お母さんは看護婦さんで、息子さんがうつだったんですよ。それで、全然そういうアクセスが、看護婦さんだから、かなり医学的にはいろんなチャンネルは張っていると思うんですよ、普通の素人より。広報されていたんですかね。うつの相談と支援体制という形で。
100: ◯寺田健康推進課長 そちらは特にうつの方の相談とか作業所に参加するということに関して、いろいろ条件がございまして、広く保健所で受けておりますいろんな躁うつ病、統合失調症などの相談は保健所として受けるものと、あと作業所に基本的に通われる方といいますのは、それぞれ、まず一定程度病状が安定しているですとか、周囲の方とのある程度協調さが出てきた方といったような形で、対象者の条件がございます。そういったあたりで、まずそういった精神障害者の方が、そういったものに参加したいという場合については、まず1つのステップとして、保健所のデイケアの方に通っていただいて……。
101:
◯竹田委員 それは全部広報されているんですか。今言ったような形の中身がちゃんと区民の方に伝わっているんですかと聞いている。
102: ◯寺田健康推進課長 そのあたりは十分努めているところでございますけれども、足らない部分につきましては、今後もさらに力を入れて普及啓発に努めていきたいと思っております。
103:
◯竹田委員 質問したら足らない部分とかというふうに答弁されちゃうと、非常に質問している方は質問しにくいんですよ。具体的にうつに対して今言ったようなことがきちんとメッセージとして区民の方に広報媒体なり、チラシなり、例えば出張所に行けばそういうチラシが置いてあって、それをすっと抜いていけば、これはうちもここのところ相談してみようかとか、そういうようなきちんとした枠組みとして区民に伝えられるんです。伝えているというふうに確信を持って言えるんであれば、それは現在それをやっていますと一言で終わる話であって、前段の説明なんか全く要らないの。私が質問しているのは、してますかという質問なんです。
104: ◯寺田健康推進課長 そちらのまず入り口としてのいろいろ精神の専門相談、ですから保健所の事業につきましては、広報などを通じまして普及啓発をしているところでございます。
105:
◯竹田委員 精神の中に紛れ込んだ、うつというのは現代病で、昔はノイローゼとか言っていたけど、素人がよ、普通のうちの人がうつという言葉を知っているけど、精神の中の相談としてそれを受けとめられるというのは、またステージが違うふうに思っちゃうから、うつという言葉がそのままメッセージとしていった方が、それだったらそこに相談してみようという気になるじゃないですか。わからないものを、どこがわからないのと、よく一般論として、わからないものはどこがわからないのか、わからないから聞いているのよという話で、わかればどこがわからないと聞けるけど、わからないから聞いている、自分××××じゃないけど、本当にわからないのよ。だから、うつのメニューとして、うつの相談、例えばですよ、半年、四半期に一遍ぐらいうつの相談をやっていましたか。
106:
◯山田委員長 広報の仕方として、精神障害については広報しているけれども、うつといううつ病、躁うつ病、躁うつ病と言うとまたわからないのかな。うつ病と言わなきゃいけないのかな、よくわからないけど、要するに、精神障害ということでは、私がうつ病の場合に、精神障害というふうにわからない人がいる。うつ病と言ってくれれば、ああそうなんだとわかるという方がいらっしゃる。精神障害の中に躁、うつ入っているんだろうけどね、だけど、うつ病になった人は、自分が精神病だというふうに思っていない方がいらっしゃる。だから、保健所で広報しているときに、この躁、うつ、これをつかみ出して、そこのところだけで広報していますかという、そういう質問です。
107: ◯寺田健康推進課長 そのあたりは、そういった精神障害の方は様々な病名、病識のない方々も大勢いらっしゃいますし、家族の方も同様ですので、そういった具体的な病名、状態を出しながら、PR及び講演会……。
108:
◯山田委員長 いやいや、今していますかと聞いている。
109: ◯寺田健康推進課長 しております。
110:
◯山田委員長 じゃあ、そういうことで。
111:
◯木村委員 所管が違うから遠慮したんだけども、なぜ借地なのかな。使い方でも、いろんな形で調整、制限が求められてきますからね、合築だと。それから、借地だと借地料を払う。払い続けるんだったら、その分サービスの向上に回した方がいいんじゃないかとか、いろいろ考えたりするわけで、それについては、ここを決めたのは政策経営部でしょう。だから、また別途×××、あると思うんですけど、今後、整備方法として、借地権を設定して、建物は区分所有というんだけれども、いずれにしても、そういう契約ないし協定ないしという形に正式に結ばないと、今後いろいろトラブル起きたときの取り決めというかな、これはどういう形で今後、具体的には政策経営部でやるんでしょうけれども、簡単なスケジュールだけちょっと教えて下さい。
112: ◯桑原生活福祉課長 この計画を実施に移すには、まず借地権の契約が必要でございまして、それに先立ちます借地権料を予算計上する必要がございます。そのときに予算の説明をさせていただくということになると思います。
113:
◯木村委員 まだ時期ははっきりしないのか。
114: ◯寺田健康推進課長 今回、用地をはっきりさせましたので、準備が整い次第、早急に予算計上等の手続をしたいと考えております。
115:
◯山田委員長 よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
116:
◯山田委員長 それではここは終わります。
少し休憩しましょう。
午後4時23分休憩
午後4時24分再開
117:
◯山田委員長 再開します。
118: ◯門口副参事 それでは、今年度改定作業中でございます保健福祉総合計画につきまして、現時点の検討状況を報告させていただきます。保健福祉部資料2に基づきましてご報告、ご説明を申し上げます。
保健福祉総合計画の改定でございますが、改定の背景といたしまして、平成15年3月、現行計画策定後、少子化社会対策基本法等の制定により、社会全体で次世代を育成する方向等が打ち出されております。また、介護保険法の改正、障害者自立支援法の施行など、自己
選択、自己決定、生活の継続など自立支援を目的とする制度改革の動きもございます。また、そのほか児童福祉法の改正、発達障害者支援法、児童虐待防止法、高齢者虐待防止法等の制定などにより、保健福祉サービスに対するニーズの高まりはますます高まっております。
計画の性格と特徴でございます。
本計画につきましては、千代田区老人保健福祉計画、千代田区障害者計画、千代田区健康増進計画、千代田区地域福祉計画、千代田区次世代育成支援行動計画、千代田区食育推進計画をあわせ持った本区の保健福祉分野の総合計画として制定してまいります。千代田区第3次基本構想が目指します福祉の心が通い合う、安心と支え合うまちの実現に向けたものとしてまいります。
1ページ目の下の方の図でございますが、現行計画と改定計画の対比を記入してございます。まず、現行計画でございますが、基本理念としまして、1から4について掲げてございます。これにつきまして、千代田区が目指す区民の生活像ということで、これも1から4に掲げてございます。それから最後に保健福祉総合計画の目標としまして、こちらの方は体系でございますから、1から5という形で体系の方を進めてございます。今後、改定計画案では、基本理念につきましては、現在の1から4の基本となる項目については、現行を踏襲しながら基本理念とさせていただきます。
また、目指す区民の生活像でございますが、これにつきまして、10年後の将来像という形で、キャッチフレーズ的な保健福祉総合計画改定に基づきます将来像等につきまして、設定をさせていただきたいと考えてございます。
最後に、目標、体系でございますが、これにつきましては、引き続き体系を策定することとなりますが、改定のポイントといたしまして、今回の計画改定のポイント及び重点プロジェクトといたしまして、計画の目標を達成するために重点的に取り組む施策につきまして設定をさせていただきたいと考えております。
ページをお開きいただけますか。計画の期間でございます。こちらにつきましては、上位・関連計画と計画の期間という形で書かせていただいてございますが、まず上位計画としまして、千代田区第3次基本構想、こちらが平成14年度から30年度でございます。それに基づく第3次基本計画が平成14年度から23年度の計画でございます。今回千代田区保健福祉総合計画につきましては、現行計画は平成15年度から19年度のものでございますので、これを改定させていただく中で、平成19年度から23年度の計画とさせていただきます。こちらにつきまして、先ほど申し上げました老人保健福祉計画等を含んだものとさせていただきます。なお、関連計画としまして、第2次行財政構造改革推進大綱、第2次千代田区基本計画、生涯学習推進計画、そのほかにも高齢者住宅等の関係から住宅基本計画、また現在計画を策定中でございますが、男女平等推進行動計画等につきましても連携を深めてまいりたいと考えてございます。
また、障害福祉計画につきましては、ただいまこの総合計画と整合性を保つべく計画の策定作業を別途行ってございます。
改定のポイントでございます。ポイントとして3点を上げさせていただいてございます。
まず1点、子どもと親の育ちを地域全体であたたかく支えるまちづくり。第2点、一人ひとりの意思決定を尊重する環境づくり。第3点、自己実現し、自立して暮らせる地域づくりという形でございます。これにつきましては、それぞれ子育ての不安や負担感を解消して、子どもを育てやすい社会とするべく次世代育成支援を行ってまいります。また、すべての区民が介護や援護を含む日常生活のあらゆる場面で、個人の尊重を侵されることなく、自己の意思に基づきサービスの自己
選択、自己決定ができ、生活が継続できるなど、区民一人ひとりの人間性の尊重を行ってまいります。
最後に、退職の時期を迎える団塊の世代などが地域で活躍する活力ある社会づくり、障害者が地域で安心して暮らせるための支援など、自己実現や自立を促進してまいります。
5番目としまして、計画の構成(案)でございます。こちらの方は実際の計画の中身でございますが、第1章から第6章まで、案としまして章立てをさせていただいてございます。
まず第1章としまして、計画策定の背景、こちらにつきましては、先ほどご説明いたしました改定の趣旨、性格、特徴、期間等を書いてまいります。
続きまして、第2章として、計画の考え方、こちらも先ほど申し上げました基本理念、10年後のまちづくりの将来像、重点プロジェクト等を書いてまいります。
続きまして第3章、こちらの方が、計画の内容、ライフステージ別ということでございますが、これにつきましては、第4章、今までの体系の部門別の主要事業を
一覧にしているものを、こちらに書きました7つのステージに分けましてライフステージ別という形で、新たな発想でライフステージ別に計画の体系をつくっていきたいと考えてございます。こちらにつきましては、まだ案段階でございますけれども、第1胎児、新生児、乳幼時期から高齢期まで、6段階に大まかな年齢別でステージ別に分けていきたいと考えてございます。こちらにつきましては、単なる並び方にならないように工夫して行ってまいりたいと考えてございます。
続きまして、第5章、計画推進のために、第6章、資料編につきましては、基本的な考え方、施策の目標、指標、データ、用語説明等を記入してまいりたいと考えてございます。
いずれもこちらの案、計画につきましては、現在体系等の策定作業中でございます。素案ができ次第当委員会の方にご報告をしてまいりたいと考えてございますので、よろしくお願いしたいと思ってございます。
以上でございます。
119:
◯山田委員長 ご説明いただきました。質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
120:
◯山田委員長 また素案が出てきたところでやりたいと思います。
次にまいります。千代田区要保護児童対策地域協議会の設置について、ご報告をお願いします。
121: ◯島崎児童・家庭支援センター所長 それでは保健福祉部資料3に基づきまして、千代田区として虐待等を受けている子どものための児童福祉法に基づく法定協議会を区として設置したという内容のご報告でございます。
資料3のまず1、この協議会の設置の目的でございますが、虐待を受けている児童をはじめ要保護児童の早期発見、適切な保護、要保護児童及びその保護者への支援を図るための関係機関等による連携、協力体制を確保するためということが目的でございます。
この協議会の設置の根拠でございますが、平成16年12月に児童福祉法の改正がございまして、要保護児童対策地域協議会に関する規定が新設されました。この部分の主な内容は、地方公共団体は要保護児童の適切な保護を図るため関係機関等により構成され、要保護児童及びその保護者に関する情報の交換や支援内容を行う要保護児童対策地域協議会を置くことができるということが1点でございます。
それから2点目は、協議会を設置した地方公共団体の長は、協議会を構成する関係機関等のうちから協議会の運営の中核となり、要保護児童に対する支援の実施状況や関係機関との連絡調整を行う調整機関を指定するというのが2点目でございます。
それから3点目は、条文のそのままの引用ではございませんが、基本機関を構成する関係機関等に対して守秘義務を課すとともに、この協議会は、要保護児童等に関する情報の交換や支援内容の協議を行うため必要があるときは関係機関等に対して資料または情報の提供、意見の開陳、その他必要な協力を求めることができるという3点が主な改正の内容でございます。
この協議会を設置することによる効果でございますが、まず第1点は、運営の中核となって関係機関相互の連絡調整を行う調整機関を外部に対して明確にすることによって、関係機関の間でたらい回しになったり、あるいは住民からの通報が遅れたりして適切な支援が行われないといった事例の防止が図られるということが1点でございます。
それから2点は、要保護児童の個人情報の保護を図りつつ、関係機関等による円滑な情報の提供、情報の共有化が行える仕組みを整えることにより、これまで守秘義務が存在することと等から個人情報の提供にちゅうちょがあった関係者からの積極的な情報の提供や関係機関による円滑な情報の共有化が図られるということが効果の2点目でございます。
4でございますが、具体的な地域協議会の概要でございますが、設置主体は千代田区でございます。設置年月日は本年10月1日、それから対象児童は、要保護児童ということで、要保護児童については、児童福祉法の6条の3で定義がございまして、保護者のない児童、または保護者に看護させることが不適当であると認められる児童を要保護児童と申しております。必ずしも虐待を受けた子どもに限られず、状況によっては非行児童なども含まれるという解釈でございます。
それからこの協議会の所掌事項でございますが、1点目は、要保護児童の適切な保護のために必要な情報の交換。それから2点目は、要保護児童等に対する支援内容に関する協議でございます。先ほど申しました守秘義務と情報提供でございますが、協議会における要保護児童に関する情報の提供は、要保護児童の適切な保護を図るためのものであり、協議会の構成員は正当な理由がなくして協議会の職務に関して知り得た秘密を漏らしてはならないとして、構成員に対して罰則規定を盛り込んだ守秘義務を課したというところでございます。
一方、その反面、協議会の中での情報の交換が円滑に行われるように、必要があると認めるときは、関係機関等に対して協議会は資料や情報の提供を求めることができると規定しており、協議会内部での情報提供したものに関して、そのことによって個人情報保護の事案が問われることはないというふうにされたものでございます。
この協議会の構成員でございますが、これまで千代田区は既に区の任意の設置組織として、千代田区子ども虐待防止ネットワーク会議というのを設置してございました。今回、これまでなかった認証保育所ですとか、あるいは民間の学童クラブアフタースクールですとか、そういった業者も加えまして、この任意のネットワーク会議を発展的に改組し、法定組織である要保護児童対策協議会に移行したという形でございます。
協議会の構成員は次のページの別紙1に書いてございますとおり、国、地方公共団体の関係機関、それから医師会あるいは保育所等の民間の法人、それからその他関係する個人並びにその関係の組織というところから成っております。
それから、法律で規定されております関係機関の連絡調整に当たる機関としては、千代田区立児童家庭支援センターを対策調整機関として指定したものでございます。
戻りまして(6)ですが、これまでの虐待防止ネットワーク会議と要保護児童対策協議会のどこが違うかということについては、最後の別紙2にあらましを比較させていただいています。
今回は法定の法律に基づく組織であるということ、それからこれまでネットワーク会議は、関係者の代表の方にお集まりいただいて、お集まりいただいた方の個人単位でのいろんな検討を行う、そういう検討組織として設置したものです。ただ、今回の要保護児童対策協議会は、個人に委嘱してこの会を構成するといったものではなくて、協議会のもとに関係する機関とか、あるいは民間の法人等をぶら下げる形にして、その機関とか法人が丸ごとこの協議会の構成メンバーになっていただいたということが大きく違うところでございます。
そのほか、メンバーに児童福祉法上の守秘義務が課せられた。あるいは逆に、この協議会の中で情報交換する分については、きちんと法律上意見の陳述等が担保されているという仕組みが整えられているというようなところがこれまでのネットワーク会議と違うところでございます。
元に戻りまして、2ページの(7)で、この協議会の構造でございますけれども、代表者会議と実務者会議と個別ケース検討会議の3層構造としております。一番大事なのは、個別ケース検討会議でございまして、何か事があったときにこの協議会に所属している関係機関、法人等の担当者が集まって迅速に情報交換し、支援の対策を立てる仕組みをつくったということでございます。そのことをその機関なり法人の代表者の方にも理解していただくという意味で、年1回程度代表者会議を開催するとともに、実務者の間で情報交換をするという意味で、年2回程度の実務者会議を設定しているというところでございます。
なお重ねてのご説明になりますが、調整機関としては千代田区立の児童・家庭支援センターを指定したという内容でございます。
報告は以上でございます。
122:
◯竹田委員 会議とか協議会とかね、そういうのはたくさんつくるけど、実際にいざといったときに、じゃあ具体的にどこに、警察……。
123: ◯島崎児童・家庭支援センター所長 今回の設置の目的の1つが、いざというときにたらい回しにならないように関係機関の間での調整機関をはっきりさせて、それを区民の方にも周知するということで、今回は児童・家庭支援センターがこの協議会の中心機関となっています。ですから、当然、警察にご連絡したり、児相にご連絡するというケースは想定されますけれども、一応、この協議会を立ち上げた趣旨は、区民の方なり関係機関の方が児童・家庭センターにご連絡いただければ、そこが核となって、関係機関を集めたりして早急にこのケース検討会議を設置して、手遅れにならないような形での支援の情報交換なり仕組みの検討を行うということでございます。
124:
◯竹田委員 児童・家庭支援センター、24時間稼働でしたか。
125: ◯島崎児童・家庭支援センター所長 職員が待機しておりますのは、月曜から土曜日の8時半から5時までということでございます。ただ、留守番電話等を設置しておりまして、相談があれば録音ができるような体制を整えておりますし、それから本当に緊急の場合には、西神田の児童・家庭支援センターの防災センターに電話がいくようになっておりまして、防災センターから関係の職員なりに電話が回って初動の対応ができるという準備を整えております。
126:
◯竹田委員 防災センターは直営じゃないよね。防災センターへいったからって、すぐ対応、要するに緊急性に対応するのに、じゃあそれぞれの機関が全部契約を結んで、少なくとも30分以内にとかという話になるとね、実際にあったケースで、すごい泣き叫んでいて、近所の人がその泣き叫んでいる原因をそこへ行って調べるということはできないわけです。だから、そういうときには警察に言わざるを得ない。だから、警察なんですかと聞いたんです。警察がそんな役割をするなんていうふうには、多分、そのことを持っていったら嫌だよと言うに決まっているし、嫌だよというのは、つまり通常緊急の場合はという枠はあれですよ、だけど、ほかのところにそういうシステムとしてきちんと機能していれば、それは警察だって自分の職種と、それからそこと合体した形できちんと機能できるかもしれない。警察だけにその責任を負わせるというのは非常に警察としても困りますよね。だから、今言った24時間体制のシステムの中で、じゃあ警察の方に、防災センターじゃなくて、すぐその話が警察に飛ぶとかというルートがあるんならいいけど、経由してといったら、防災センターだって、1人が仮眠とっていたり、トイレ入っていたり、そういうときは携帯持っているんでしょうけど、携帯持っているんだったら携帯に通報すればいいけれども、そこまでの、いわゆる一般的に今の説明を聞いていると、協議会は立派にできました、けど実際どうなのって、区民からいったらどうなのというところが、何とも行政サイドの発想でしかなっていないのかなというふうにすぐ思っちゃうんです。
127: ◯島崎児童・家庭支援センター所長 現実的にはなかなか警察並みに一般の職員が24時間待機してというのは難しい状況でございます。それを補う仕組みとしまして、私どものできる精いっぱいの体制として児童・家庭支援センターの防災センターときちんと話をつけて、連絡があった場合には早急に私なりあるいは担当の係長なりに電話を回すようにという指示をしております。
それから、緊急の場合には、この協議会にも、それから以前のネットワーク会議にも警察の方にお入りいただいて、緊急の場合にはお互いに連携し合って早急に初動の調査なりをするようにお願いしておりますし、これまでも確認してまいりましたし、また今後この協議会を立ち上げるに当たって、警察との間でも再度確認していきたいというふうに思っております。
それから、児童相談所ともいろいろ連携しておりまして、緊急の場合には私どもの方から児童相談所に相談するような形での対応を考えております。
ただ、本当に一刻一秒を争う夜の事態には、やはり、そういうときには警察の110番しか現状ではないんで、それについては今後、こういう関係者とか区民の方にも、本当に緊急のときにはやはり110番というような形での対応が必要だというふうに考えています。
128:
◯竹田委員 警察は、今ここでこういうやりとりはできて、警察も一応そういうふうに連絡とってあって、そういう対応してもらうようにお約束にはなっていますというふうにおっしゃっているわけですよ。だけど、一般区民から見たら、行政に対して、警察に電話するのも一つの方法だと思うけど、まずは近所にいる区議会議員のところにきちゃったりして、それでこっちは経験者がいるみたいだけど、非常にそれはセンターにやればいいですよと言っても、実際に休みの日に、防災センターからそっちへいきます、それで島崎さんのところへいったからって、じゃあ島崎さん何をどういうふうにできるわけですか。現場にいないんだよね。
129: ◯島崎児童・家庭支援センター所長 私もちょっと家も遠いものですから、夜中に聞いてもすぐに対応できないということで、もし仮に私が受けたといたしましても、警察の方に、所轄の警察なりあるいは110番なりに私の方から緊急に連絡するか、あるいは私の方から通報された方に連絡をして、状況を確認して、近くの職員に対応を指示するとか、そういう形にならざる得ないと思います。
130:
◯竹田委員 ただ、やっぱりある意味、センターとして、子育て支援センターがね、虐待だけじゃなくて、高齢者のセンターは、運営しているところが社会福祉法人や何かだから、そこのところに24時間相談します、していますよね。相談して果たしてすぐ解決できるかどうかの問題と、対応できる緊急性のある問題と、それは質問したことないからよくわからないけれども、どういう実態かわからないけど、例えばそういう発想がこの子育て支援センターの中にできたとしたら、それが一番いいんですよね。24時間体制の児童相談所みたいなもの。そういう意味での工夫というのはあってしかるべきだと思うんですよ、時代の要請としては。それが必ず、年に何回の頻度しか起こらないということもあるわけだから、当然それに特化したような相談体制で、それに特化したような人を1人置くというんじゃなくて、もうちょっと子育て全体からの、夜中に親が例えば悩みがあッたりしたときの相談体制だって、例えばの話、今ぶちたくてしようがないというふうにしたときに、その話をじっくり聞いてやるとか、そういう意味を包含したものとしての1つの経験者をそこに、その人のところに電話が飛んでいくというぐらいの話じゃないと、素人の島崎さんが飛んだってどうにもならない。結果的には警察に言った方が早いという話になっちゃう。回り道していくだけだもの。
131: ◯島崎児童・家庭支援センター所長 現在の児童・家庭支援センターの体制の中での対応を考えるとともに、それからもう1つは、区役所として、いろんな例えば本庁なり何なりは24時間で受け付けもあるわけですから、そういうところの連携、活用なりを考えるとか、あるいは今おっしゃった、夜中に本当に困った相談を寄せられたときの相談対応を含めて……。
132:
◯竹田委員 今すぐ答えはいいけど、そのところをちゃんと構築した話をするべきじゃないか、新庁舎つくる……私すぐ天下祭りだの新庁舎と言うけど、やっぱりそこもちゃんと、ソフトの体制として必要だよ。
133: ◯島崎児童・家庭支援センター所長 充実した体制づくりに向けていろいろ検討させていただきます。
134:
◯山田委員長 ほかにございますか。
135:
◯木村委員 関連なんですけど、今後、児童・家庭支援センターの役割が一層高まることで、職員の体大丈夫ですか、今の体制で。
136: ◯島崎児童・家庭支援センター所長 今回、この協議会の設置に際しては、若干、当然これまで役所関係とかが主だったのに、民間の保育所とか、学童クラブとかを加える形で組織が大きくなっておりますけれども、この協議会の運営事態もしょっちゅうやるわけではなくて、代表者会議も年1回程度という形にさせていただいておりますし、実務者会議も年2回程度ということで、これまでの組織の運営等、格段にこれを設置したことによって職員の負荷がかかるような形でのつくりはしませんでした。もう一歩、相談対応については、区の役割が増大している中で、この間、例えば保健所から保健師を1名相談員に振り向けたりとかいう形で相談体制の充実を図ってきておりまして、今後ともこういう区の役割の増大に対応できるような形での組織整備を進めてまいりたいというふうに思います。
137:
◯山田委員長 よろしいですか、ほかに。
設置目的の主なところはやっぱり早期発見、ここが一番、ここからスタートすると思うんですよね。早期発見するには、いかに地域にいる子どもの状況を正確に把握するかということがまず第一だろうと。そういう中で民生委員さんだとかいろいろ地域でまちのために活動していらっしゃる方が今回メンバーに入られていると。その他の機関についてやはり、警察はあれですけどね、稼働しているのは昼間ですよ。またそこで働いている方たちは主に区外の方たち、ですから、実際に区民のそうした家庭までわかっているという方は限られているわけですね。そういう中で、この協議会のあり方というのは、そういう千代田区という特殊な地域性、そういうものがありますよということをきちっと認識をしておかなければいけないんだろうというふうに思います。
そうした意味では、第1番目は早期発見から始まるんだけれども、やはりせっかくこういう連携をとるならば、今竹田委員がおっしゃったように、千代田区の地域特性ということから考えたときに、緊急事態に対する対応、これについてもきっちりと考えておく、検討しておく必要があるだろうと、これができたからもうそれだけでいいよという話じゃないと思うんですよ。やはりその辺はやっぱりしっかり認識をして今後の運営に当たっていただきたいというふうに思いますけど、センター長どうですか。
138: ◯島崎児童・家庭支援センター所長 今回、この協議会を立ち上げるに当たりましても、それぞれ民生委員の全体の会議とかに趣旨をご説明した上で、今まではこの会議に代表者の方お一人だけ出ていて、その代表者の会議とそれぞれの母体との関係が不明確だったんですけれども、今回は設置に当たっても、それぞれの機関の会議できちんと趣旨をご説明して、お一人お一人に民生委員さんですとか、青少年委員さんだとか、この趣旨をご説明してご理解を求めていただいたところです。
そういった皆さんの早期発見に向けてのお一人お一人のご協力を期待しつつ、こちらといたしましても、緊急事態への的確な対応がきちんとできるような体制の構築に向けて配慮してまいりたいというふうに思います。
139:
◯竹田委員 今言った民生委員とか、青少年委員は、8割のマンション族には通じない。そこのところをどうするかという問題で私さっき言っているんですよ。たまたま委員長がそう言われたから、だから、単にそこだけを考えて協力者なんて言ったって始まりませんよ。
140:
◯山田委員長 ですから、先ほど地域特性と言ったけども、例えば、そうだね、マンションの管理人だってなかなか難しい話でね、だから千代田区なりの難しい面があるということをしっかりわきまえて、この協議会の運営に当たっても足らずところは足したりですね、そういう今後の進め方も必要じゃないかと、もう一度、じゃあ答弁お願いします。
141: ◯島崎児童・家庭支援センター所長 特定の関係機関、構成員、そういうメンバーに限ることなく、何か起こったときにすぐに近隣の方の協力が得られるような形での一般区民向けの働きかけなり広報なり、そういうこともきちんと行う中で、要保護児童の早期発見、あるいは迅速な対応が図られる体制の構築に今後とも努めてまいりたいというふうに存じます。
142:
◯山田委員長 それでは、ここはよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
143:
◯山田委員長 休憩いたします。
午後4時58分休憩
午後5時06分再開
144:
◯山田委員長 再開いたします。
1番目、平成18年特別区人事委員会勧告の概要について、ご説明をお願いいたします。
145: ◯大矢教育総務課長 先週木曜日、10月12日に特別区人事委員会勧告が出ましたので、概要についての情報提供でございます。
公民格差、規模100人から50人以上見直し等がございました。給料表に関しましては、マイナス0.41%、額にして1,788円の給料月額の引き下げとなっております。その他につきましては、資料のとおりでございます。
また、2枚目の方には特別区の人事委員会、東京都の人事委員会、国の人事院勧告等が参考に載っておりますので、情報提供ということでございますので、よろしくお願いいたします。
報告は以上でございます。
146:
◯山田委員長 これについてご質疑ございますか。
ちょっと聞きたいんだけどな、単純な話、民間との給与格差がマイナス、引き下げると、要するに今公務員の方が高いということか。いろいろあるんだけど、経済が今少し景気良くなってきて企業はもうかっていると、だけど、まだ民間の方たちの給料が上がるところまでいっていないからこういうふうになったのか、それとも今まで公務員の給料が高どまりしていたからこういうふうになったのか、どっちが上がったのか、下がったのか。要因は出てくるのかもしれないんだけど、その辺はどういう分析だったんでしょうか。
147: ◯大矢教育総務課長 先ほど言いました、今回、事業規模が100人から50人以上の企業に見直したという、企業規模が縮小ということもその背景にあるのかと思っております。また、国の人事院勧告の方ではゼロ%的になっておりますので、その辺のところ、なぜゼロとかというのは、具体的にそういう地域の50人以上の規模に見直して集計した結果ということなので、そこの細かい分析まではわかりませんが、主に100人から50人にしたというところも大分影響しているんじゃないかと思われます。
148:
◯山田委員長 よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
149:
◯山田委員長 次が、平成19年度千代田区教育職員特別免許状授与者採用選考の実施について、口頭か。
150: ◯酒井教育指導課長 この件につきましては、資料を用意してございませんが、平成15年に特別免許状についての特区の申請を行ったということで、それを受けまして、本年第1回の定例会におきまして、教育長の方から、区内中等教育学校の独自の教育施策というんでしょうか、人事施策の一環として答弁をさせていただいたところですが、今回、少し具体的に決まってまいりましたので、報告をさせていただきます。
簡単に申し上げますと、この特区は、免許状、いわゆる教員としての免許状がない社会人の方に区として特別に免許状を授与できるという、そういう申請、特区の申請でございます。
なお、そのねらいでございますけれども、過去におきまして優れた経験、実績をお持ちの方、しかし免許状がないというような方に、例えば企業の経験であるとか、外国での生活の経験であるとか、そういったものを生かし、指導の面プラス学校経営にもそういった新たな視点といいましょうか、そういったものを吹き込んでいただきたいというのが主たるねらいでございます。
そういったことを受けまして、本年5月に内閣府の方に区内中等教育学校についてこういった特別免許状の区としての申請を行ったところ、8月の段階で申請を認可するというお知らせがまいりました。それを受けまして、私どもの方で選考に関する要綱であるとか、募集要項等大体そろいましたので、来月初めに区の広報を通じて募集をして、12月中には選考を行いたいというふうに考えてございます。
なお、教科につきましては、英語と数学を若干名、具体的には1名程度というふうに考えておりますが、適切な方がいれば、こういった形での免許状の授与、それから採用という形にしたいと考えております。
以上です。
151:
◯竹田委員 国籍は問わない。
152: ◯酒井教育指導課長 国籍は特に問いません。
153:
◯山田委員長 ほかにございますか。いいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
154:
◯山田委員長 次はその他でどうぞ。
155: ◯遠藤学校運営課長 区立中学校で門扉が倒れる事故がありましたので、報告させていただきます。
先週の木曜日の10月12日、朝7時45分に神田一橋中学校で門扉が倒れる事故がありました。状況的には、7時45分の開門の段階で、用務主事が校庭側から道路側の方に押しながら開けようと思った段階で、押したら支柱ごと、支柱がこういう形で回転式になっていたわけなんですが、支柱がさびていまして、そこから倒れてしまったという形で今回倒れました。今回のこの事故における被害なんですが、門扉を開けました用務主事が右手の甲の方に打撲を受けたということだけでして、子ども、生徒に関しましては、まだ登校前だったのかいなかったということで、事故の被害はなかったということでございます。
ただ、今回、支柱のところが腐っていたということで、1957年に改築してから今日まで、49年間ずっとそのまま立っていたということで、その間、さびとかその辺があって、塗装とかその辺のものはやっていたみたいなんですけれども、そのままの支柱であったということでございます。ある意味では老朽化が原因だったということだと思われます。同じようなものが正門の向かって左側の厨房の食材を運ぶ方にも1つあります。それが同じように回転式のもの、それから体育館側の方にもスライド式の大きな鉄製の門扉がありますけど、これについても今大丈夫かどうかについて点検をしているということでございます。
あわせて、今回、中学校でこういった事故がありましたので、緊急設備の点検ということで、各幼稚園、それから小学校、中学校につきまして、同じような事故がないようにもう一度改めて点検をし直しているところでございます。本当に関係の皆様にはご迷惑をかけまして、大変申しわけありません。今後とも気をつけてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。
156:
◯山田委員長 点検もしていると。
157:
◯竹田委員 門扉だけ各学校全部、私の言っている趣旨は、一橋の門扉だけ、裏門と正門とかと聞こえただけども、門扉だけ立てているわけじゃないでしょう、その時点で。例えば塀がどうなっているのか。塀の点検もあわせて、同じ業者がやっているんであれば、老朽化というのは業者の責任ではないけども、一定程度、雨漏りがして中がさびて支柱が倒れるということもあるわけだし、あれ何か調べるのがあるんですよ。電子のあれで、壁の中を、それはやっておいた方がいいと思いますよ。今度門扉じゃなくて塀が倒れてくるから。
158: ◯遠藤学校運営課長 委員おっしゃるとおりでして、同じように門扉だけではございませんでして、塀も含めて設備全部につきましては、今点検しているところでございます。同じように、各学校につきましても、門扉だけではございませんで、同じようにできているのが鉄棒とかジャングルジムとか含めてございますので、そういったものも含めて点検しているところでございます。
159:
◯山田委員長 何ネットというのか、ボールが外へ出ていかないようにしている、防球ネットというのか、あれの支柱があるでしょう。あれはどうなのか。点検しているのか。わかる。まさに門扉の支柱と同じような。
160: ◯遠藤学校運営課長 設備含めて全部、そういう支柱含めて、それから国旗掲揚のためのポールも含めてそうなんですけど、そういった外にある今回と同じような状態の鉄製のものについては今すべて点検しております。
161:
◯山田委員長 では、きょうの日程は以上でございます。
皆様のお手元にいっていないみたいなんですが、閉会中の特定事件継続調査事項につきましては、引き続き議論できるように議長に申し入れたいと思います。よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
162:
◯山田委員長 それでは閉じます。大変お疲れさまでした。
午後5時49分閉会
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