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12月11日-02号
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  1. 石井町議会 2012-12-11
    12月11日-02号


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    最終取得日: 2022-11-21
    平成24年12月定例会       平成24年12月石井町議会定例会会議録(第2号) 1. 招集年月日  平成24年12月11日(火曜日) 2. 招集場所   石井町役場議場 3. 開議     12月11日午前10時00分宣告 4. 応招議員      1  番     山 西  国 朗      2  番     小 林  智 仁      3  番     永 岡  栄 治      4  番     仁 木    孝      5  番     久 米  伸 一      6  番     白 川  光 夫      7  番     谷 脇  孝 子      8  番     後 藤  忠 雄      9  番     近 藤  忠 夫     10  番     山 根  由美子     11  番     川 端  義 明     12  番     山 口  性 治     13  番     藤 田  高 明     14  番     梶 野  利 男 5. 不応招議員   な    し 6. 出席議員   出席議員は応招議員と同じである。 7. 欠席議員   な    し 8. 地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   町長             河  野  俊  明   副町長            朝  日  隆  之   参事             坂  東  範  昭   参事             中  村     聡   総務課長           黒  川     浩   財政課長           伊  延  徹  哉   税務課長           吉  浦  理  史   いきいき農業振興課長     中  村     淳   建設課長           遠  藤  光  宏   福祉生活課長         薮  本     前   長寿社会課長         岩  佐  伸 一 郎   わくわく観光情報課長     田  中  達  也   保健センター所長       遠  藤  美  信   清掃センター所長       瀬  部  泰  博   水道課長           水  口     満   教育長            村  山  一  行   教育委員長          河  野  英  俊   社会教育課長         近  久  敬  司   監査委員           福  本     慶 9. 職務のため会議に出席した者の職氏名   議会事務局長         廣  野     勝   主査             坂  本  亜  紀10. 会議録署名議員      4  番     仁 木    孝      5  番     久 米  伸 一11. 議事日程   日程第1 諸般の報告   日程第2 研修報告について   日程第3 一般質問            午前10時00分 開議 ○議長(梶野利男君) ただいまの出席議員は14名であります。定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 諸般の報告 ○議長(梶野利男君) 日程第1、諸般の報告を行います。 本日までに受理いたしました請願は、お手元に配付の請願文書表のとおりであります。 これで諸般の報告を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 研修報告について ○議長(梶野利男君) 日程第2、研修報告について、委員長より報告を求めます。総務常任委員会委員長谷脇孝子君。 ◆総務常任委員会委員長(谷脇孝子君) おはようございます。谷脇でございます。 それでは、石井町議会総務常任委員会視察研修の報告をさせていただきます。 総務常任委員会は、10月29日から31日までの日程で、行政評価システムを推進する千葉県習志野市を、また独自の行財政計画を策定する等、市民の視点に立った行政改革を推進する千葉県我孫子市を先進地として視察いたしましたので、研修の概要についてご報告させていただきます。 まず、初日29日に視察した千葉県習志野市は、市面積21平方キロメートル、世帯数7万世帯、人口16万4,500人で、県の北西部に位置し、南西は東京湾に面し、内陸の自然地形と平たんな埋立地から成っており、臨海部は2度の埋め立てにより約6平方キロメートルを市域に編入し、埋立地には大型団地が建設されるなど、東京のベッドタウンとして市民と行政の新しいパートナーシップに基づくまちづくりにおいて「市民一人ひとりが夢と輝きをもって自己表現できるまち」を将来都市像としたまちづくりが進められています。 習志野市では、行政評価を行政機関である習志野市が主体となり政策の効果等に関し測定または分析し、一定の尺度に照らして客観的な判断を行い、政策の企画や立案やそれに基づく施策の展開、事業の実施を的確に行うことに資する情報を提供するシステムと定義し、平成13年度には事務事業評価を試行的に取り入れ、翌14年度には本格実施し、15年度には対象事業を全事業に広げ実施し、その後対象事業の変動はあったものの、事務事業の一つ一つを丁寧に活用してきました。中でも、平成23年度においては、事業の実施方法、体制、ノウハウ等、市民の目線から見た創意工夫を凝らした事業改善提案を受けるため、習志野市公共サービス市民協働提案制度は、事業事務評価を提供し、不特定多数の市民から事業の改善提案、すなわち事務事業の評価、予算査定の基礎資料の一つとして活用するなど、事務事業への見直し、職員の意識改革、適切な行政資源の配分、市民への情報提供に取り組まれておりました。 2日目、30日に視察した我孫子市では、市面積は43平方キロメートル、世帯数5万5,800世帯、人口13万5,000人、手賀沼や利根川に囲まれた水と緑の豊かな環境を我孫子市のかけがえのない財産とし、「手賀沼のほとり、心輝くまち~人・鳥・文化のハーモニー」を町の将来都市像とし、独創的な魅力あるまちづくりを市民と市の協働で築いていくまちづくりが進められています。 我孫子市では、集中改革プランの作成仕様にとらわれず、独自の行政改革推進プランを作成し、現在でも歳入の確保と行政のスリム化、効率化を2大柱とし行政改革が進められています。その中でも、公民連携の推進を改革項目に掲げ、市が行っている全ての事業を対象に、民間から委託、民営化の提案を募り、市民にとってプラスと判断すれば、民間への委託、民営化を進めるとした我孫子市提案型公共サービス民営化制度は、全国の自治体からも注目され、現在でも制度の問題を精査し、行政だけではなく、民間の主体と行政がそれぞれの長所を生かし、対等の立場で公共サービスを担うことを目指されておりました。また、定員管理については、当面は平成23年3月11日に発生した東日本大震災により地盤の液状化など、市内各所で甚大な被害を受けたことにより、災害からの復旧・復興に全組織を挙げ、全ての職員が一丸となって取り組み、安全・安心して暮らせる我孫子市とするため、執行体制には必要な人員を確保する方針でございますが、定員管理適正化計画作成により、平成9年度と比較し約20%の職員数を削減するなど、公民連携による民間委託、民営化の推進等をはじめとした定員管理が行われておりました。 今回の視察研修で、どちらの市も安定した市民サービスの提供に向け、強い意志を持って行政改革に臨まれておりました。急激な社会情勢の変化に対応し、安心・安全に着実な行政改革をより進めるため、議会として議論を重ねていかなければならないと痛切に感じ、充実した研修を終えることができました。今後の議会活動に大いに参考となる研修であったことを申し上げ、総務常任委員会先進地視察研修報告といたします。 平成24年12月11日、総務常任委員会委員長谷脇孝子。 ○議長(梶野利男君) 次に、産業建設常任委員会委員長川端義明君。 ◆産業建設常任委員会委員長(川端義明君) おはようございます。 石井町議会産業建設常任委員会視察研修報告書。 平成24年10月17日から19日の間に実施をいたしました。主に大体内陸部を中心として、いわゆる研修を行っております。 それでは、申し上げます。 今回の産業建設常任委員会の研修は、10月17日より3日間の日程で、東北地方太平洋沖地震をテーマとした研修を行いました。 まず、初日の17日、宮城県利府町役場において研修を実施しました。 利府町は、人口3万5,000人、1万2,000世帯、面積44.75平方キロメートルで、宮城県のほぼ中央に位置し、東は松島町、西は政令都市仙台市に隣接した地域です。研修会場には、利府町の伊藤副町長、渡辺議長、後藤産業建設常任委員長、町職員3名に出席をいただき、地域整備課長より地震発生後の被災状況の現状と復旧状況説明を次のとおり受けました。 3月11日及び4月7日発生の震度6弱の地震により、死者・行方不明者19名、家屋被害4,485棟、床上・床下浸水59棟、非住宅被害165棟が被災いたしました。被災の状況については、水産業関係においては町内2つの漁港(浜田漁港、須賀漁港)に津波が押し寄せ、漁船や養殖施設、共同利用施設などに大きな被害をもたらし、被害内容については地盤沈下7カ所、漁船の沈没4隻、養殖施設11件、カキ処理場1件、その他カキ、昆布、ワカメ等の流出があり、8億7,298万円の被害状況についての説明を受けました。 復旧の現状については、沈没した漁船の撤去は平成24年3月末までに完了、水産施設、養殖施設、カキ処理場も復旧が完了し、営業を再開、漁協施設については、平成27年3月27日を工期として現在施工中であります。農業関係においては、ため池亀裂2カ所、農地の陥没等11カ所、水路の閉鎖・崩落16カ所、ポンプ場建屋の配管破損1カ所があり、被災額1,600万円となっております。 復旧の現状については、農業用施設の早期復旧を目指しているところでありますが、平成24年9月末日現在で、約60%が完了している状況であります。観光施設の震災直後の状況についてはほとんどが閉園になったほか、大きな公園などは自衛隊の活動拠点として、体育館は身元不明者の収容施設として利用をされており、被害の大きさを思い知らされたところであります。 また、福島第一原子力発電所の事故により、町内で生産された農作物、果物、野菜の放射線測定を実施し、安全管理を図るとともに、測定結果をホームページや広報紙に掲載し、風評被害対策にも力を注いでいるとの説明を受けました。 以上、町内において被災された状況の中で、行政の役割について意見交換を行いました。本町より、危機管理、防災対策について質問をさせていただいたところ、利府町では、自主防災組織結成率は100%で、25の地域にて活動をしており、多い組織では会員数4,000人を超える組織もあり、各自主防災組織にて訓練を行い、地域の連携を保っている状況であります。震災発生時には断水となり、プールの水を浄化し、飲料水として使用するなど緊急の措置がとられてきましたが、今後行政としては、各組織に発電機の配備、給水タンクの整備を予定するなど、住民の安全確保、飲料水の確保を目的とした対策がとられようとしております。また、町民には、飲料水、食料等の備えは個人的に1週間分備蓄する、お風呂の水は流さないなどの啓発を行い、周知徹底していると回答をいただきました。 防災対策としては、防災リーダーの育成を実施、現在150名が卒業し、震災後新たに50名を募集、年20回の研修を開催、また女性リーダーの育成も行い、女性特有の悩みに対処できるような研修も実施しているところであり、被災者に対し極めて細やかな対応ができる対策も行っております。 その他、被災時における相互応援協定を県内外と締結するとともに、大手事業所に燃料備蓄基地の設置を依頼し、災害時に供給できるような対策を行っていました。1日目の研修において、自主防災組織の重要性、飲料水、燃料の確保、防災無線の必要性を学ぶことができました。 次に、2日目の18日、同じく宮城県の美里町において研修を実施しました。 美里町は、人口2万5,000人、8,500世帯、面積75.06平方キロメートルで、平成18年、宮城県北東部に位置する遠田郡内の小牛田町、南郷町が合併して生まれた町であり、東北本線、奥羽本線、石巻線が交差する交通の要衝となっております。また、奥羽山系を源とする鳴瀬川、江合川が町内を貫流し、町面積の70%が水田や畑で占められており、農業が盛んな町となっております。 研修会場では、美里町議会相澤議長をはじめ、総務産業建設常任委員会大橋委員長、町職員3名に出席をいただき、防災管財課長補佐より被災状況の説明を受けました。 まずはじめに、地震発生時3分間の録音テープを聞き、当時の揺れの大きさ、長さを体験し、その後「東日本大震災を振り返って」というテーマにて説明を受けました。利府町同様、3月11日発生の地震において震度6強、4月7日発生の地震では震度5強を観測しております。死者10名、重軽傷者67名、家屋被害3,884棟、非住宅被害4,078棟が被災しております。死者のうち9名は沿岸部にて津波による犠牲となったもので、1名は感電死となっております。 新たな防災への取り組みとして、避難所の強化、通信手段の確保、飲料水の確保、防災拠点の整備、放射性物質の監視を計画されております。 避難所の強化では、停電に備え、発電機、照明器具を配備、寒さ対策として対流式ストーブ、仮眠用毛布、またポータブルトイレふん尿処理セットなどを配備するなど、避難所への健康面、衛生面を重点として計画をしていました。 通信手段の確保については、電話不通時に備え、避難所に無線機の設置、災害対策本部と病院等に衛星電話を導入、防災行政無線の機能強化、J-ALERTの活用、拡大、エリアメールの導入も検討するとなっております。 飲料水の確保においては、地上式貯水槽(セーフティータワー)の追加整備、給水車、また浄水場に太陽光発電設備の導入も検討されております。 防災拠点の整備については、役場庁舎等に太陽光発電設備及び蓄電池を設置し、長期停電時にも最低限の電源を確保できるよう、停電に備えるよう計画しており、災害対策本部としての機能も確保できるよう整備予定であります。 最後に、放射性物質の監視でありますが、空間放射線量の測定を公共施設にて行うとともに、モニタリングポストを設置し、福島原子力発電所事故に伴う放射線量を常時監視、また女川原発から30キロメートル圏内に町の一部が該当し、緊急時防護措置を準備する区域に位置づけられたことを踏まえ地域防災計画の見直しを行うなど、町民の食と暮らしの安全・安心のために取り組んでいる説明を受けました。 美里町の場合は、被災地でありながら、沿岸被災市町に対して支援を行うなど、内陸部としての役割についても意見交換をさせていただきました。美里町には64の行政区があり、自主防災組織の結成率は85%となっており、8月から10月の間は、毎週各地区において防災訓練が実施されているようであります。行政として防災訓練に参加し、災害が起こったときには役場は当てにならないと広報しており、自助・共助の重要性を啓発しようとしております。 また、飲料水、食料品の確保状況などについても、各自で3日間の備蓄を行うよう広報し、地震に対して備えを周知しているものであります。燃料の確保については、これからの課題であり、ガソリンスタンドとの電源確保を行うなど、停電時に給油できる対策も必要であると思われます。 最後に、内陸部の役割として、町内の被災状況を確認後、沿岸被災市町を訪れ、被害の状況や復旧の見通しなど問題点を各首長から伺うとともに、食糧支援、特に生鮮野菜を隣接市町に支援し、被災自治体の言葉に応えようと頑張っている状況でありました。 2日間の研修においては、内陸部の被災地として、沿岸部への支援状況を学ぶことができたと思っております。 また、午後からは、松島町、塩竈市、七ヶ浜町、多賀城市など沿岸部へ出向き、津波被害で多くの犠牲者を出した地域を見てまいりました。海岸線に植林されていた松林、3,000世帯以上の民家ほとんど残されていない状態で、小・中学校、消防署などの公共施設も多く被災しており、津波の破壊力を見せつけられたところでありました。田畑にも津波被害がありましたが、現在は瓦れきの撤去もほとんど完了し、塩害で耕作できない土地は重機で表土を取り、除塩作業を実施するなど、復旧に向けた準備がされておりました。 津波は、多くの生命、財産を一瞬のうちに奪い去りましたが、行政としての今後このような事態にならないよう防災対策に取り組む必要があると思われます。今回の視察研修で被災した地域により状況に変わりがありますが、本町の共通した問題点は、被災発生後の飲料水の確保と寒い時期のため暖をとる燃料の確保が重要であることが再認識され、本町においても水道が断水となった状況に備えた対応が必要であり、各避難施設での備蓄も大切であるが、本町には一部地域に地下水があるものの、各地区に貯水タンクが必要であると感じるところであります。燃料の確保については、美里町と同様に、これからの課題であり、町内外のガソリンスタンドとの協議が必要であると思っております。 また、両町とも大きな地震を何度も経験している地域で、自主防災組織の活動が活発であり、自助共助の精神が根づいていると思われ、こういうところもぜひ見習うべきであります。近い将来、東海・東南海・南海地震が発生すると予測される本町においても、防災計画の見直しを図るとともに、自主防災組織の結成を促進し、訓練、活動を活発に行い、地震発生時に慌てることなく対応できる組織づくりを目指すことが重要であると考えております。 以上で産業建設常任委員会先進地視察報告を終わります。 平成24年12月11日、産業建設常任委員会委員長川端義明。 ○議長(梶野利男君) 次に、文教厚生常任委員会委員長白川光夫君。 ◆文教厚生常任委員会委員長(白川光夫君) おはようございます。 石井町議会文教厚生常任委員会視察研修報告書。 10月24日から26日までの間に実施いたしました文教厚生常任委員会先進地視察研修について報告をいたします。 研修目的といたしましては、モンテッソーリ教育法を取り入れた幼児教育の現状と市教育委員会のリーダーシップで、全市を挙げて取り組む英語教育について学ぶこととし、視察をいたしました。 まず、25日に、沖縄県那覇市学校法人カトリック学園愛児幼稚園において研修を実施いたしました。平成24年の児童数は210名、本園の教育方針はキリスト教精神に基づき一人一人の子供を大切にし豊かな人間形成を目指す、55年の歴史のある幼稚園です。30年前から、世界に評価されているモンテッソーリ教育を取り入れ、縦割りクラスを編制して、一人一人の人格を深め、個性を大切にして、その自主性を育てています。 モンテッソーリ教育は、イタリアの女性医学博士マリア・モンテッソーリ(1870年から1952年)が創案した教育で、「私がひとりでできるように手伝ってね」の、子供の心からの要求に応えるため、専用の教具を使い、適切な環境を整え、子供一人一人の個性を尊重し、自立を助けていきます。また、一クラス3、4、5歳児の異年齢で構成し、一人一人の発達段階に合わせ援助、指導をします。子供たちは、お互いが学び、助け合い、思いやりの心を育てています。クラスを離れ、同年齢のグループで体操、音楽リズム、英語などの横割り保育もあわせて行っておりました。近年は、保護者のニーズに応え、平成10年より午後6時までの預かり保育、平成14年より子育て支援事業として未満児保育を開始しております。このような環境の中、子供たちが生き生きと生活したり学んだりしている姿を見学することができました。 26日には、那覇市教育委員会からも2名参加していただき、那覇市立宇栄原小学校において研修を実施しました。 宇栄原小学校は、那覇市の南に位置し、運動場の東に海軍司令壕があります。昭和40年ごろに、市営宇栄原団地や琉球団地、琉生団地が建設されるとともに商店や住宅が建設され、人口の急速な増加に伴い、過密解消のため新設されたとのことです。ちなみに、平成24年の児童数は620名です。那覇市は、日常的に外国人と接することが多い国際都市であり、そのため外国人とのコミュニケーション能力を身につけることは児童にとって大きな課題であります。那覇市の教育ビジョンは、人間尊重の精神を根底に、創造性、国際性に富む人材の育成とあり、本市英語教育小・中連携の目標は、1、小・中9年間の英語教育を通して児童・生徒のコミュニケーションに対する積極的な態度、能力、異文化理解等の素地や基礎を育成する、2、英語教育の小・中連携を図るため、小・中学校が互いに英語の授業参観や合同授業、交流会等を行い、小・中連携した英語教育の推進に資するとあります。那覇市小学校は37校、中学校は17校あり、英語指導員は、小学校AET18名、JTE20名、中学校はAET6名雇用し、勤務時間については週30時間を超えない範囲で校長が割り振るとのことで、AET、JTEと話し合い、曜日により出勤や退勤をおくらす等の勤務時間の調整をしながら実施しているそうです。3年生の授業参観では、HRT担任とAETがハッピーハローウィンのテーマで楽しい授業の様子を見学したり、参加しました。英語活動指導案はHRTが作成しますが、AETが学習活動を進め、HRTが支援しながらの授業は、児童が興味を引く絵本やお面、カードなどを用意し、テンポよく展開していました。また、日ごろの英語活動で身につけたことを活用することでコミュニケーションへの積極的な態度及び能力を育み、異文化への理解を深め、国際性の素地を培うために、異文化理解交流会を実施しています。交流会の内容は、市教育委員会作成の交流会のプログラムまたは学校独自での企画が可能であるとのことでした。担当者により創意工夫がされたプログラムにより、児童からは、国によっていろいろな文化や習慣があることを実感し、自国との共通点を見出し、また違いも発見することができた等の感想を得ています。また、小・中学校が互いに英語の授業参観や合同活動、交流会等を行い、小・中連携した英語教育の推進に資するために、各学校で日程調整をしながら、小・中相互授業参観を実施しています。環境教育にも力を入れており、保護者がハーブ園を管理しハーブを育てていたり、卒業式も花で送ったりなど、取り組みが認められ、那覇市教育委員会より環境教育賞を5年連続で、また「花いっぱい」優良賞奨励賞を受賞しているそうです。最後に、兼浜校長が、これ女性の校長でございますが、楽しくなければ学校じゃないという言葉がとても印象に残りました。暖かい土地柄もあるのでしょうが、児童との時間を共有することを心から楽しんでいる姿勢に共感いたしました。貴重な研修をいただいたことに感謝申し上げ、これをもちまして文教厚生委員会先進地視察研修の報告を終わります。 先ほど、モンテッソーリという方、余り聞かれたことないと思うんですが、今はもうリラないんですが、イタリアリラの1000リラにも、こういうふうな形で出てる方でございました。ご興味のある方は、ちょっとインターネット等で調べていただいたら、非常にすばらしい教育方法をこの那覇で取り上げてることについて、また石井町でもそういうことにチャレンジしていただける幼稚園があることを希望いたします。 平成24年12月11日、文教厚生常任委員会委員長白川光夫。ありがとうございました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第3 一般質問 ○議長(梶野利男君) 日程第3、一般質問を行います。 通告が参っておりますので、順次指名いたします。7番谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。 まず最初に、通告のとおり、マイレージ事業及び健康まつりについてお尋ねいたします。 先日行われました第30回健康まつりに、私もガン対策保健推進員として参加させていただきました。私も10年ぐらいはしてるかなと思ったのですが、尋ねますと、今回で私も16年になるそうです。毎回、町担当職員の方のいろいろと趣向を凝らし進められていることに、まず感謝申し上げたいと思っています。 まず最初に、保健センター所長にお尋ねいたします。 昨年の参加、来てくださった町民の数と、ことしは大分おいでていたように思ったのですが、どれぐらいの人数だったのでしょうか。まずは、所長、よろしくお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 保健センター所長。 ◎保健センター所長(遠藤美信君) 皆さん、おはようございます。 谷脇議員の質問にお答えします。 昨年度の健康まつりは、約300人参加しました。今年度は、参加者はおおむね500名と報告を受けております。以上です。 ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) 今現在、お尋ねいたしますと、ガン対策保健推進員の方は72名おいでるそうです。今回もまたいろんな分野で活躍されました。私も、今回マイレージ事業のスタンプを押す係だったのですけれども、3カ所押して、ボックスへ入れる人もたくさんおられました。昨年は40人だったのですけれども、ことし前回の6月の議会だったでしょうか、三桁目標にってことでお願いしたのですけれど、今現在、所長、何人ぐらいの人がこのマイレージ事業のスタンプを満了されているでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(梶野利男君) 保健センター所長。 ◎保健センター所長(遠藤美信君) お答えいたします。 先週末現在で、役場の住民課の窓口の投函ボックスには81枚、保健センターの窓口の投函ボックスには35枚、合計116枚が応募されております。
    ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) この後、来年の3月まで期間はあるのですけれども、このスタンプにつながる人は、行事っていうのですか、どんな行事があるでしょうか。また、国民健康保険も、この前町長の所信表明でも健康まつりのときもお話がございましたが、保険料も年々上がっています。できるだけ多くの町民の方に参加していただけたらと思っています。 私も、このマイレージカード、今現在スタンプ2個で、あと一個になっています。それで、この記念品です。現在3個押せてボックスに入れた人が、谷脇さん、この景品にもうちょっとぱっとした、何か喜ぶような景品はないだろうかっていうことだったのですけれども、ことしのこのマイレージカードのところに、もう既にこの印刷が出てていたもんですから、第1希望の記念品、第2希望の記念品っていうように書き込むようになっております。それで、第1から今現在第5までが、1番がラジオ付き万歩計、2番がリストバンド、3番がいしいドーム利用券2回分、4番がバランスボール、5番が神山温泉ペア入湯券っていうことになっております。この中で、一応は、もう一つと思うたんですけれども、スタンプに番号を書いて、入れていただきました。できましたら、前回の質問のときに、町長がいろいろとみんなが喜ぶ景品を考えてくださってるということだったのですけれども、プラスアルファということで、子供さんにはノートとか鉛筆、また大人の方に特に人気があります携帯のストラップ等をプラスアルファっていう形で加えていただけたらと思っております。 それでまた、今後マイレージ事業も健康増進のために続けていってくださると思うのですけれども、保健センター所長、ことしの健康まつり、最初の記念式典のときはちょっとあいてるとこもあったのですが、今所長がおっしゃったように、最後のときには500人ほとんど埋まっているような感じでございました。保健センター所長として、こういうところはよかったなとか、こういうところはもうちょっと改善すべき点でなかろうかということもあったと思うので、再度、所長、よろしくお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 保健センター所長。 ◎保健センター所長(遠藤美信君) お答えいたします。 まずは、今年度に、あとマイレージの分で行事なのですが、それは来年の3月2日に石井町民マラソンウオーク大会が該当の行事があります。 次に、5品目の今年度の粗品なのですが、記念品になりますか、来年度に向かっては、今わくわく観光課のほうで、ふじっこちゃんグッズの新しい分を企画しとるそうなのです。それも、来年度に向けては対応できると思いますけど、今年度は、議員さんおっしゃるように、どこまでの数があるか、そんなことも、数も含めて、検討していきたいと考えております。 それと、健康まつりとか、マイレージの事業なのですが、議員さんおっしゃるように、国保の保険料も値上げして、少しでも住民の方の健康に対する意識を高めて、医療費を少なくして、保険料を抑制したいっていう大事なことがあるのですが、それはこの前の健康まつりについても、受診者の方が混雑していたとこあるのです。国保コーナーで、頭の老化度チェックとか、足の裏健康チェックなどは、よく混んでました。いろんな中央公民館でも部屋があるから、それを大きい部屋にかえたり、いろんな見直しをしていきたいと思っております。今後の課題と思っています。よろしくお願いします。 ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) 町長、最後に、今回の健康まつり、またマイレージ事業についての町長のお考えをお尋ねいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) このマイレージ事業は、2年間県の補助金をいただいて実施をしております。確かに、景品がそろそろ万歩計も飽きてきたっていうことでございまして、景品をいいものを出すから健康に参加してくださいっていうことではございませんが、今考えているのは、保健センター所長も答弁をさせていただきましたが、神山温泉とかドームの利用券をペアで進呈したり、それからふじっこちゃんのいろいろなグッズが観光課のほうで今つくっておりますので、そういうものをプレゼントしたり、あるいは町内の特産品とか、そういうものも考えていきたいと思います。 健康まつりについては、昨年よりことしが非常に参加人数が多くて、町民の皆様が自分の健康は自分で守るっていう意識が高まった結果だろうと思いますので、また来年に向けていろいろな趣向を凝らしていきたいと思っております。 ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) ありがとうございました。 次に、「わかりやすい予算書」、先日、各家庭にこういうようなんが配布されてまいりました。多くの町民の方から意見をいただきました。税金がどのように使われているかよくわかったとか、各課の課長さんの顔写真が入っていたので、ああこの人はこの課の課長さんだなとか、また新規職員の採用の仕方について私もびっくりいたしました。あれだけいろんな所でチェックと言うのですか、してくださっている。名前も分からない、番号でそれを決めるとか、谷脇さん昔と違ってようなったなあと言う声もたくさんいただきました。ただ、今の時期に公表したというのには何が意味がありますか。わくわく観光情報課長、よろしくお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) わくわく観光情報課長。 ◎わくわく観光情報課長(田中達也君) お答えいたします。 この時期にということで、まず、はじめての試みでありました。実務上予想外に時間がかかりまして発行が少し遅れてしまいました。現在、石井町では「広報いしい」において7月号に当初予算、1月号に決算額を石井の家計簿として掲載をさせていただいておりますが、この内容をさらにわかりやすくし、町政情報の提供という観点で、住民生活にかかわるさまざまな情報をはじめ、町の施策や予算、決算の情報を理解しやすい形で情報発信することを目的として発行をさせていただいております。以上です。 ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) 私の友達など、多くの方から、本当にこれよかったな、もっと早うからしれくれておったら、もっとよく石井町のことが理解できたのになという意見も、女性の方から、主婦の方からいただきました。ちょっと思ったのですけれども、他の市町村と比較したら、石井町の特色がもっと出るのでなかろうかと思ったのですが、課長、いかがでしょうか。お願いいたします。 ○議長(梶野利男君) わくわく観光情報課長。 ◎わくわく観光情報課長(田中達也君) お答えいたします。 他の市町村との比較ということで、石井町において他の市町村にない独自性豊かな情報の提供を目指して制作をさせていただきました。今後同じような形で発行する場合につきましては参考とさせていただきたいと思っております。 ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) 参考としていただけるということですので。また町民の方の意見も取り入れたら、また違った意見が出て、いろんな意味で期待できると思うのです。町民の方の視点に立って、こういうところにもう少し予算を使ってくれたらいいのになということもわかると思うんですけど、再度恐縮です、わくわく観光情報課長、よろしくお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) わくわく観光情報課長。 ◎わくわく観光情報課長(田中達也君) 町民からの意見という形で、今現在主に「広報いしい」にてご意見、ご感想をいただいております。今回のこの「わかりやすい予算書&もっと知りたい石井町」につきましても、町民のご意見をお聞きしながら編集をやっていきたいと思っております。 ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) 今回、町長とか町役場の今年度の方針だろうと思いますが、今後同じようにこのことを継続して発行されますか。坂東参事、よろしくお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをさせていただきます。 今後につきましては、同じような形で配布させていただくかどうかは今のところ未定でございますけれども、引き続き住民生活にかかわるさまざまな情報でございますとか、町の施策、予算、それからまた決算に関する財務情報など、いろんな情報を住民にわかりやすく、また理解しやすい形では情報発信をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) 各課長さんが、顔写真も入って、本当いろいろの面でよくわかったっていうことをたくさん聞きました。自分の課は、着任した4月から現在12月まで、こういうところを中心に頑張ってきたとか、こういうところはもっと改善すべき点であろうということは、いろいろな面で感じていると思います。何でも結構なのですが、お答えをお願いしたいのですけれども。できれば全員の課長さんにお尋ねしたいところでございますが、今回3人の課長さんにお尋ねいたします。 まず最初に、今回財政課長に抜擢されました伊延課長にお尋ねいたします。いろんなことで苦労もあったかとも思いますが、やりがいもあったと思います。着任されてまだ8カ月ぐらいですけれども、どうでしょう、課長の今現在感じたことで結構でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 財政課長。 ◎財政課長(伊延徹哉君) 財政課では、予算の編成に関すること、統計調査に関することなどを担当しております。今後、新庁舎の建設など、大型事業による経費増が予想される点が苦労と言えば苦労なのですが、予算編成を通じ、新規起債をできる限り抑制するなどし、健全な財政運営が維持できるよう努めてまいりたいと考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) 次に、新しくできましたわくわく観光情報課長の田中課長にお尋ねいたします。 初めての課ですので、皆さんの町民の方の期待も大きく、そのかわり課長として大変やりがいもあったのでなかろうかと思っております。ぴったりの人を人選したっちゅうたら何かあれですけど、そういうような感じを持っております。どうでしょうか、ひとつ今現在こういうことをもうちょっとやりたいとか、この8カ月こういうことを中心にしてきたとか、今伊延課長にお尋ねしたことと同じでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) わくわく観光情報課長。 ◎わくわく観光情報課長(田中達也君) わくわく観光情報課という形で、ことしの4月、課員4名と、ふじっこっちゃんで新設をされております。観光事業、商工業事業、広報事業の業務が主な仕事となっております。現在、観光事業が特に際立って目立っておりますが、ほかにも商工業の振興、広報活動にも力をこれから注いでいきたいと、また観光と商業の連携を行い、その内容を町内外に発信し、広報活動として石井町のPRをどんどん行っていきたいと思っております。 ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) 最後に、長寿社会課長の岩佐課長にお尋ねいたします。 我々中高年、いろんな事業で大変お世話になっています。今回、石井地区で認知症のお話のコーナーって、以前にも5カ所を回っていただいたのですが、再度この話をしてもらいたいということで課長にお願いいたしまして、認知症のお話をしてくださいました。最初、50人ぐらい来てくれたらいいかなと思っていたのですが、70名余りの人が来てくださいました。いかに町民の皆様が健康に関心を持っているか、よくわかりました。 それで今、課長、いろいろと本当に大変だろうと思いますが、同じ質問で恐縮ですけれども、長寿社会課長としてのお話をお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 長寿社会課長。 ◎長寿社会課長(岩佐伸一郎君) お答えいたします。 長寿社会課におきましては、高齢者に対する施策としまして、介護保険、後期高齢者医療、その他高齢者対策、それを通じまして感じていることでございます。 まずは、高齢者になる前、50歳代とか40歳代のときから健康に対する意識を持つことが大切だと感じております。確かに、健康で元気な高齢者の方々がたくさんおいでます。しかしながら、介護を必要とする高齢者の方も当然おいでます。高齢者になれば、いつかは誰しもが介護を必要とする、いつかは介護を必要とすると感じております。その時期をなるべく先延ばしができるような健康づくりをしていただきたいなと感じております。高齢者の方は、自分の体力に応じて運動をしていただくなりしていただきまして、40歳代、50歳代の方は、暴飲暴食を避けるなりして、適度な運動をして、高血圧とか糖尿病などの生活習慣病にならないことに気をつけていただきたいと思います。 また最近、ひとり暮らしの高齢者とか高齢者世帯がふえてまいっております。そのようなときに、最近家族や親族のきずなとか、地域でのつながりがだんだん薄れてきているような感じもいたします。これは、なかなか行政の施策としてどうすることもできないんですが、老人クラブや自治会、自主防災組織、壮年会など、地域の交流を深めていただきまして、高齢者の見守りにもつなげていただきたいと思います。 先ほど谷脇議員さんもおっしゃいましたような11月8日に石井分館で、認知症になったらどうするということを谷脇議員さんのお声がけで開催していただきましてありがとうございました。そのほか、老人クラブにおきましても、介護予防、閉じこもりの予防、鬱病の予防など、いろんな研修会が開催されているようでございます。このような行政主導ではなくして、地域主導型で開催していただくことは大変ありがたく思っております。今後とも、またそういう地域主導での開催をよろしくお願いしたいと感じております。 ○議長(梶野利男君) 小休します。            午前11時00分 小休            午前11時19分 再開 ○議長(梶野利男君) 再開いたします。谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) 次に、もっと知りたい石井町ということで、今町民の方が強く関心を持たれていることの一つに庁舎の問題があります。今現在、どこまで進んでいるか、概要等教えていただけたらと思います。総務課長、よろしくお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 総務課長。 ◎総務課長(黒川浩君) お答えいたします。 新庁舎の整備の現状でございますが、現在基本的な構想を図にまとめた初期段階の設計でございます基本設計の最終段階に入っております。 その概要につきましては、基本的に3階、一部4階といたしまして、1階面積が1,559平米、2階及び3階面積がそれぞれ1,472平米、4階面積が100平米の合計4,603平米でございまして、駐車台数86台、うち3台につきましては身体障害者専用といたしまして、南西の位置に南北に長方形の形状として考えております。 執務室等の配置につきましては、1階には住民課、税務課、出納課、長寿社会課、福祉生活課、すくすく子育て課、会議室2カ所、相談室3カ所となっております。2階につきましては、町長室、総務課、財政課、いきいき農業振興課、建設課、わくわく観光情報課、危機管理対策室、大会議室、農業委員会となっております。3階につきましては、議場、議会事務局、学校教育課、社会教育課、電算室となっております。4階には、災害用の倉庫、蓄電池室、太陽光パネル、防災避難スペースとなっております。 新庁舎の基本的な考え方といたしましては、1つ目に、防災復興拠点としましての役割を果たす庁舎といたしまして、主に災害対策用の会議室等の本部機能の設置、非常用電源設備の設置でございます。 2つ目に、誰もが利用しやすい庁舎といたしまして、多目的トイレの設置など、ユニバーサルデザインといたしまして、障害者専用駐車スペースの確保、そういったことを考えております。 3点目でございます。省資源、省エネルギー対策など、環境に配慮した庁舎といたしまして、LED照明の導入、太陽光発電設備や蓄電池の設置といったものを考えております。 4点目でございます。総合的に機能的また効率性を重視した庁舎ということで考えております。以上でございます。 ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) 最後に、今回この予算書を発行するに当たり、町長のお考え等もお聞かせいただけたらと思います。 今総務課長にもお尋ねいたしましたが、住民の関心の深い一つに町政の問題ももちろんありますが、今総務課長から概要はお尋ねいたしましたけれども、町長としてのお考えもお尋ねしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) まず、「わかりやすい予算書&もっと知りたい石井町」でございますが、北海道のニセコ町っていうとこには、当初に「わかりやすい予算書」ということで町民に配布をしておりますが、物すごうこのぐらいの厚い、実は書類でございましてね、私も1回手元に取り寄せて見ましたが、事細かに書いてまして、非常に町民の方にはわかりにくい。そういう中で、町民の方から、町長、削減削減やて、いつも議会で言ようでしょう、もう少し私たちの税金がどのように使われているのか一回知らせてくださいねっていうご意見があったのが、事のはじめでございます。ちょっと本当は時期がおくれましたが、もう少し早く当初に出したかったのですが、初めてでございます。非常に、谷脇議員さんおっしゃったように、いろいろな会合に行きまして、ようできとんなと、ヒットですねっていうことを言われまして、課長さんの顔写真があったり、議員さんからもちょっとお話しありましたが、4こま漫画、あれは町の職員さんの、名前言うてもええんだろうね、ええことは。芥川さんという人が実はつくってまして、石井町にもこんな漫画家のすばらしい人がおるんやなと思いましてね。シリーズで、次回作も実はできております。本当に町民の皆さんにわかりやすいって、石井町、こんなんですよ、こんなことしますよということで、わかっていただけただろうと思います。 新庁舎の件でございますが、実はきょう初めてある程度の設計概要が私の手元に入りました。議員の皆さんも、まだ全然知らせてないのですけれど、ちょっとどういうことを重点的にやってるかっていうことだけをご説明させていただきますが、1番は、バリアフリーということですね、お年寄りとか、そういう人の障害者の方でも自由に出入りできるように。あるいは、2番目には電気料の削減ということ、LEDとか太陽光とか、庁外には駐車場には電気自動車の充電設備を2台しております、あるいはベビーシートとか。床下には、これちょっと今初めて見たのですが、消火水槽として6,000リッターの水を災害時に使えるように、そういう設備が今はできております。あるいは、ローカウンターです。ちょっと今の石井町の旧庁舎では、カウンターがちょっと高いということで、お客様の目線についたローカウンターなどを計画しておるところでございます。特に1階では、町民の皆さんがいろいろご相談する中で、ちょっと聞かれたらまずいなというご相談事もありますので、相談室というのを設けているのが特徴だろうと思います。2階には、危機管理対策室の対策本部を設置をいたします。当然、そのときには防災無線なんかを置きまして、町民の皆様には防災ラジオっていうのを配布しようと思ってますので、石井町から発信する災害情報がいち早く町民の皆さんに伝わる、そういうような設備も整えたいと思います。3階には、議会等と教育委員会があるわけでございますが、議会等につきましては、議員の皆さんから、この間実はご提言もいただきましたが、皆さん、きれいなじゅうたんを張った、この町議会の部屋が、1年間に4回開かれる議会で大体17回です。そして、子供たちが子供議会とか、それから新入職員の議会なんか開いてますが、それを2回足しても19回。臨時議会を仮に1年に1回開いたとしても20回です。365日のうちに20回か使わん議会でございますので、本当はこういう皆さん方の机とか椅子を、使わないときは横へ全部まとめて、避難所の一部にしたり、あるいはいろいろその議会を会議室に使ったり、展示室にしたり、広範囲に使えるように議会等は考えていきたいと思っております。当然、屋上は、太陽光発電と避難所になります。そのようなできるだけ、やっぱり今の時代でございますので、お金をかけない、できるものはできるだけ使うっていうことで、質素ですけど、災害に強い庁舎を考えておるところでございます。 ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) 次に、最終処分場の裁判についてお尋ねいたします。 議会で議決して石井町が告訴した最終処分場の裁判で、石井町の請求棄却という判決を新聞で見て、私はびっくりいたしました。まず、総務課長及び坂東参事に、今現在この判決に対してどのようなお気持ちっていうか、どのように感じておられますか。よろしくお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 総務課長。 ◎総務課長(黒川浩君) お答えいたします。 訴えの提起といたしまして、議会におきまして議決をいただいた訴訟でもございますが、残念な結果であると思っております。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 今、総務課長が申しましたように、町としても非常に残念な気持ちでいっぱいでございます。 ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) 同じ質問ですけれども、副町長の意見もお聞かせ願えたらと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 副町長。 ◎副町長(朝日隆之君) お答えを申し上げます。 裁判という言葉を調べてみますと、一定の権威を持つ第三者の判断に紛争当事者を従わせることにより社会紛争を解決する手段と、こんな記述もございます。今の日本の司法制度は三審制ということで、地裁、高裁、最高裁と、順にあるということでございます。このうち、今回は地方裁判所の判断として考察されたというふうに理解をしているところでございます。 ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) 町民の方からよく尋ねられるのですけれども、高裁のほうに控訴したと新聞に載っていたのですが、議会の議決などは必要ないのでしょうか。総務課長、お尋ねいたします。 ○議長(梶野利男君) 総務課長。 ◎総務課長(黒川浩君) お答えいたします。 議決の必要性はないのかということでございます。 地方自治法第96条第12項の規定に基づくこととなりますが、ここでの訴えの提起につきましては、第一審たる訴訟の提起のみならず、上訴の提起をも含むものということで解釈しております。第一審の訴訟提起の際に、議決に当たりまして、議会のほうで特に上訴のとき改めて議会の議決を得るべき、そういった旨を明確に示して議決された場合を除きまして、上訴については改めて議決についてはこれは必要がないものであるという記載もございまして、そのように私どもについても解釈をしております。 ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) この問題は、町民の一人として決して風化はさせてはいけないと思っております。高裁に同じような判決が出ることは絶対ないと信じていますけれども、仮にそういうような判決が出たときは、町民が立ち上がり、悪いことをした人が得するような世の中であってはならないと思っております。新聞で「棄却」という文字を見て喜んでるっていうんは何ですけど、納得している人は一部の人だと信じております。 町長、どうでしょう。お尋ねいたします、再度。この件がどのようにして起こったのか。3億9,000万円という莫大な金額は、町民の血税でございます。どうして告訴したことか、また今回も高裁に控訴したということで、町民の人にもう一度説明する必要があるんではなかろうかと思っております。再度、恐縮ではございますが、私も今回のこの新聞の「棄却」という文字を見て愕然といたしました。でも、今まで石井町が裁判で、町長も先日のあれでも私もお聞きいたしましたけれども、最初は棄却されても、高松高裁のほうでは逆の判決で、石井町の訴えた裁判は全て石井町が勝訴したとお聞きいたしております。私は、身近に感じたことで、一番最初本当にびっくりしたのは、私は徳島のほうへよく行っていたと言うたら何ですけれど、国鉄、汽車をよく利用しておりました。一町民であったときに、あれが何でそのときの議会が、ああいうような裁判を起こしたのかということに本当に疑問を抱きました。今現在を見ていただけたらよくわかるんですけれども、もちろん自転車は一台もありません。身体障害者の人が、目の不自由な人が通るのに、本当にごみももちろんお掃除も行き届いております。それに加え、石井駅もきれいに改善されました。いろんな意味でよくなって、あのときになぜ裁判を起こしたのかっていうことを、町民の一人として本当に疑問に思いました。ですから、今回の裁判も気にしてないっちゅうことはありませんけれども、徳島地裁のほうで棄却されたということを本当に町民の一人として不服ではございますが、控訴をすれば、必ず正しい判決が出ると信じております。そうせんと、得した人、この世の中、間違ったことした人が喜ぶと言うたら何ですけど、そういうような世の中であっては、子供のしつけにもならないと思います。町長、恐縮でございますけれども、町民の方から、本当にこのことは風化させていはいけないっていうことも、私もよく聞きます。また、こういうことになることは100%ないとは信じておりますが、そういうことになったときは、町民全員が立ち上がらなければいけないと思います。町長、再度よろしくお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 実は、新聞を見まして、私非常に残念に思ったことは、その当時の坂東町長、坂東忠之なり岩佐透が、こういうコメントをしているんですね、当時の町長として当たり前の仕事をしたまでだ。あるいは岩佐透は、これで責任を問われるならば、職員は町の仕事ができない。本当に何とふざけた、こういう人が町長であり、あるいは参事であったり、町会議員であったりしたのです。情けのうて、声が出ないぐらいです。反省を一つもしていない。岩佐透と松尾さんが、なぜ贈収賄で捕まったのですか。2カ月もの間捕まっておって、2人が出てきたときに、非常に反省をしていると、町民の皆さんに迷惑をかけたと、松尾さんは本当に気の毒ですよね。お金までもらって、町議会でこういう質問をして、八光海運との委託が継続できるように質問して。松尾さんが町議会で質問してる間に、岩佐透の友達の暴力団の組長から松尾さんに電話かかってきたのですよ、そんな質問するなと。暴力団と一緒になって石井町の利権をあさっとる人が、こういうことが何しに無罪なのですか。じゃあ私の家に朝早く来て、坂東と岩佐と八光海運の社長が連名で、町長に2億円渡すと、石井町に返すと、こうやって言われたので。私、この話は一回もしていませんが、河野さんに500万円用意しとるけんと。なめたものです。石井町長を500万円のお金で買収して、坂東忠之や岩佐透や八光海運の社長は、自分やが裁判を起こさないように、起こされたら弱るから、河野さん、どないぞ裁判起こさないようにしてください、2億円石井町に返します、河野さんには500万円渡します。こんな裏取引をしています。また、その明くる日には、私が断ったら、石井町議会の久米議長のところに、坂東忠之と岩佐透と八光海運の社長が連名で判押して、石井町に1億3,000万円返すから、石井町議会で預かっといてくれと。何しにほんなことする必要があるんですか。自分が悪いことしとうから、そういう連名まで、判まで押してですよ、それで議長が慌てて私のところへ持ってきました。久米さん、しんどいことせられんでよと。そんな裏取引には絶対乗らないように。残念なことは、こういう今谷脇議員さんがおっしゃったように、もう早から町民の間では、こういうことを忘れられとるのですね。ちょっと時間をいただいて、何しにこういうことが起こったか説明しますよ。 平成12年に最終処分場の委託を八光海運という業者にしました。1億円近い金額で発注しているのですよ、委託してるんです。たった職員さん2名です。誰でも仕事できます。清掃センターで燃やした分、あるいは固めたものをダンプで持ってきて埋めるだけの仕事、それが1億円近いお金。それで、その機械のブルとかダンプとか、そういうのがあるわけですが、その機械は3年で償却しますよっていう話なんです。例えば、皆さん方が車を100万円で買った。これ3年のローン組んだ。3年間ローンが終わったら、その後同じ100万円ずつ毎年払いますか。払わないですね。ローンが終わったら、車も自分のもん、それで終わりです。ところが、石井町は、5,000万円近い重機代っていうのを3年で償却するというのを毎年書いておるのですよ、契約ごと。それで、3年が終わった、毎年5,000万円ずつ払うてね。終わった後もずっと払い続けておるのです。ということは、平成12年から14年までで、その5,000万円近い機械っていうんは償却してるはずです。しかし、15年から19年の間に約5年間、2億4,250万円のお金をまだ払ってるのです。その2億5,000万円もの近いお金、誰に行とんでしょうかね。それで、坂東町長は、当時の町長として当たり前の仕事をした。これ誰のお金ですか。いつでも言ってるです、私は。このお金は、町民の皆さんの税金でしょう。町民の皆さんっていうのは、私やが夜間徴収に行たときも、本当に苦労して、ああ、町長が来とうけん仕方ないわ、町長、ごめん、1万円しかないんじゃ、それでも払ってくださっておるです。片や2億円も3億円も、こんなお金をよそへ漏らして、それでこの契約は随意契約です。1億円ものこういう事業に対して、八光海運だけに倍もの金額で委託をする。こういうこと、おかしいでしょう。私や、1億円やったら、10社以上をはめて競争入札ですよ。ところが、そういうことをしてる。前の坂東忠之の非常に汚いとこは、クリーンセンターっていうのが、いしいドームの横にあります。私や町長になったとき、余りにも委託金額が高いっていうて、業者呼びつけた。町長、こらえてください、言えんのですよ。どうして言えんので、おたくも発注切りますよ。いや、実は頼まれて、阿波クリーンが下請に入っておるのです。この最終処分場も、それからクリーンセンターも、下請をさせてはならないっていうて契約書に違反条項にはめてるのです。ところが、内緒で、坂東忠之は、自分の親類である阿波クリーンを下請にはめてる。それのけただけで、500万円も下がったじゃないですか。八光海運は、それじゃあどうですか。2倍もの高額で委託をさせておきながら、町会議員だった岩佐透が、自分が社長になって、坂東と岩佐との知り合いの暴力団の組長を連れていって、それで下請させとんです。岩佐透が社長になった会社に無理やり下請をさせた。こんなことが許されますか。これが裁判で認められんやと言うのだったらやね、徳島地裁は何やっておるのですか、ほんとに。何回も言いますが、地裁で決まった判決っていうのが高裁で非常に実は覆る判例っていうのが全国的にたくさんあります。地裁の人っていうのは、きちっとした資料を見ないのですよ。こういう資料がいっぱい証拠として出てます。2カ月の間に、しゃべらんでいいことばっかりを岩佐透さんはしゃべっておるのです。私が所信表明で言いましたですね。毎月300万円、四国銀行の石井支店に入るんじゃ、お金使い道がのうてな、それで競艇のある日は必ずボート行って、仕事せんと判だけ押して、役場へ顔だけ見せて、鳴門のボート場行く。天神の自分の彼女、その車に乗せていて、帰りにお年寄りをはねた。そういうことまで表に出てます。こんなこと許されますか。それで何ぼ給料取っとるのですか。そういう人が町長であり、参事であり、建設課長であり、清掃センターの所長やったのですよ。皆さん方は、余りにもおとなし過ぎる。これは、谷脇議員さんが言よるように、本当にこれは署名でも集めて、地裁の判決はおかしいんでないかと。一部で、私、こういう意見も聞きました。岩佐透がこのようなことを言ってますね、原告の請求には理由がないとされたのに公費で訴訟を続けるのはおかしい。何がおかしいんですか。私が所信表明で言うたように、11件もしんだい裁判起こしてきとんですよ。600万円、石井町は払わんでいいことを、弁護士のお金を払ってます。全部石井町が勝ってます。そういう無駄な裁判を起こす乱訴っていうこと自体が、これが無駄なお金なのです。しかし、こういう人たちに裏金で環流されとると思われるようなことに対して、きちっとした裁判で解決して、お金を取り戻す。そして、そのお金をできたら町民に少しでもお返しする。これは、石井町の私の仕事ですよ。だから、一番恐ろしいのは、私が町長で、もしなくなったら、任期満了でやめた場合に、裁判が続いとったらですよ、新しい町長が、相手方の町長が誕生した場合に、ああ、裁判要らんわ、取り下げんか、そういうふうに言われたら一番恐ろしいのです。これもわかるでしょう。前の坂東町長が、私が町長になる前に、前川平助が訴訟を起こした。余りにも高額過ぎる、この最終処分場の委託はおかしいのと違いますか、職員さんたった2人で、これだけの金額が何しに要るのですかと、起こした。そしたら、その途端、9,100万円の委託金が3,100万円下がって6,000万円になった。何しに下げたんですか。それでも、前川平助は取り下げなかった。そしたら、何をしましたか。八光海運と坂東町長や岩佐が多分共謀したと思われますけど、300万円前川平助に渡したではないですか。前川平助は取り下げした。何ですかね、町民も、坂東町長も、岩佐透も全部つるんで、石井町の皆さんの税金を食い物にしている。こういう出来レースを勝手にやっているのですよ。そういうことが明るみになった以上は、これは高裁の中できちっとした裁判資料が出ていますので、もう一度私たちは皆さん方の前でこの裁判を明らかにする必要があるだろうと思っております。負けることはないだろうと思っています。こういうことがもし続いたならば、日本は法治国家でございますので、裁判所っていうんは何のためにあるんでしょうか。本当に町民のためのことを守るのか、悪いやつを一生懸命保護するのか、そういう裁判所やったら要りませんよ。どうぞそのときは、町民の皆さんが立ち上がってもらいたいと思います。 ○議長(梶野利男君) 谷脇孝子君。 ◆7番(谷脇孝子君) 町民の皆様がこのことを忘れることなく、悪いことをしてもうけた人っていうのですか、そういう人が得するような世の中であってはならないし、石井町としても、これは絶対許すべき問題でないと思っております。最後まで頑張っていきたいと思います。町民の方から、こういうことが許される石井町であってはならん、そのときは町民が立ち上がって署名をするなりして、頑張らないかんという励ましのお電話もたくさんいただきました。頑張っていきたいと思います。 これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(梶野利男君) 小休します。            午前11時49分 小休            午後 1時00分 再開 ○議長(梶野利男君) 再開いたします。仁木孝君。 ◆4番(仁木孝君) 議長の指名により、一般質問をさせていただきます。 私の質問につきましては、特に生活に密着した事柄についての質問をいたしたいと思います。 はじめに、通告をしてありました飯尾川の改修状況と渡内川のしゅんせつについてであります。 飯尾川と渡内川につきましては、県土整備局吉野川庁舎の直轄の管理になっており、直接的におきましては手をつけることができませんが、町長が飯尾川の改修促進期成同盟会の会長になっており、国に向けて国交省、財務省、県選出国会議員に対し要望をいたしております。また、事あるごとに、町長は県知事に対しても県の直轄工事に対して着工要望をしているところでございます。今年度も、町長、建設課長とともに、私も11月に飯尾川の河道改修並びに加茂野の加減堰の早期着工と角の瀬のポンプ20トンの増設を要望をいたしたわけでございます。昨年のうの木の河道改修に伴う文化財の発掘調査も進み、近いうちに南岸の工事が着工するとの知事の要望の中での町長の所信表明があったわけでございますが、この河道改修工事についてでありますが、今の現状の川幅がどのぐらいの広さに拡張するのか、また工期につきましても、いつ着工し、いつごろ竣工するのか、また飯尾川の吐き出し口になっております渡内川の取り合いはどのような設計構造になっておられるのか、わかる範囲で結構でございますので、建設課長からのご答弁を求めます。 ○議長(梶野利男君) 建設課長。 ◎建設課長(遠藤光宏君) お答えいたします。 まず、加減堰撤去後の川幅とのご質問でございますが、現況の川幅が15メートルございます。南岸を撤去すれば、川幅が27メートル、両岸を撤去すれば、川幅が40.6メートルとなります。 次に、工期及び竣工の予定でございますが、平成24年度中に南岸の撤去工事を行うことは決定しております。また、25年度については、北岸を撤去した場合の下流への影響の検証に入る予定と聞いております。両岸の撤去の竣工でございますが、県に問い合わせましたところ、北岸の文化財発掘状況、また撤去による下流部流域のご理解など、まだまだ時間を要する案件があるため未定とのことでございました。 最後に、渡内川との吐き出し口についてでございますが、加減堰撤去に合わせて、飯尾川との取り合いを撤去部分にすりつけるようにするため、平成24年度中の南岸の撤去により渡内川の吐き出し口は、かなり広がる予定でございます。以上でございます。 ○議長(梶野利男君) 仁木孝君。 ◆4番(仁木孝君) ただいま建設課長のご答弁がございました。加茂野の加減堰を撤去して河道を拡張することにより、水の流出量が今までとは比べ物にならないぐらいによくなると思われます。私の地元であります渡内川の上流の水の引きぐあいも大変よくなると思われますが、国道の下の渡内橋から北への飯尾川の間までの約1.7キロございますが、ずっと見て回りますと、土砂の堆積と不法投棄により流速が著しく阻害されているように思われます。これでは大変困りますので、渡内川のしゅんせつを下流からでも県土整備局吉野川庁舎のほうへ要望をしていただけないかと思うわけでございますけども、同じ県職同士での副町長から、この渡内川の堆積物のしゅんせつを下流から上流へ向けて、少しずつでも結構でございますので、要望していただけないかと要望いたします。どうでしょうか。お願いをいたします。 ○議長(梶野利男君) 副町長。 ◎副町長(朝日隆之君) お答えを申し上げます。 渡内川のしゅんせつについてのご質問でございます。 昨年度は、ご要望もございまして、渡内川上流部でのしゅんせつがなされたと伺っておるところでございます。少し前になるんですけれども、吉野川庁舎の担当の方ともお話をしたことがございますが、大変厳しい財政状況の中で、なかなかめどが立たないといったようなお話もいただいたところでございます。 今ご要望をいただきましたので、少しでも進捗ができるものかどうか、もし今年度難しければ来年度でもできるのか、県ともちょっと話をしてみたいと考えております。 ○議長(梶野利男君) 仁木孝君。 ◆4番(仁木孝君) 副町長のほうから、県職同士でございますので、どうか吉野川庁舎のほうに要望して、できるだけ少しでもしゅんせつできるようにお願いをいたしたいと思います。 それと、この渡内川の途中に何橋か橋梁があるわけですけども、たしか八坂橋については、長寿命化対策でのかけかえか、または補修するようになっていたと思われますが、今のところどのようになっているのか。かけかえをするのであったら、川の中に立っている橋脚のない橋梁にしていただき、流速を阻害しないタイプにしていただけたらと思われますが、どうでしょうか。建設課長のほうのご答弁を求めます。 ○議長(梶野利男君) 建設課長。 ◎建設課長(遠藤光宏君) お答えいたします。 八坂橋は、長寿命化対策の橋になっておりますので国の補助事業となっておりますので、予算がつき次第検討していきたいと、このように考えております。 ○議長(梶野利男君) 仁木孝君。 ◆4番(仁木孝君) よろしくお願いをいたしたいと思います。 そこで、この飯尾川の改修と支流であります渡内川の河道しゅんせつについて、水の流れを阻害する土砂の取りのけ、また老朽化した橋梁のかけかえ等につきまして、期成同盟会の会長であります河野町長のご所見をお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 仁木議員さんには、地元の飯尾川改修なり渡内川について常に努力をいただきまして、本当にありがとうございます。 当然、私も会長でございますので、知事とか国会の議員さんに要望する場合に、特別に時間をとっていただきまして、どうしても河川の改修は石井町民にとって悲願でありますということを話をしております。この間も、仁木議員さん一緒に知事に要望に行ったときに、知事の答弁では、徳島県の重点政策の中の重点河川改修と位置づけておりますと、できるだけ予算が許す限り、渡内川、飯尾川の河川改修には取り組んでまいりますという非常にありがたい言葉をいただきました。当然、今お話しのありました八坂橋につきましても、やっぱり国の補助事業でございますので、できるだけ国の予算を獲得するように動きまして、地元の皆さんの要望に応えていきたいと思います。 知事が、その中でお話しされたことがあります。加減堰の南岸については、できるだけ早くかかって、年内にできたら工事を終わらせたいと。20メーターの幅になるわけですが、次は北岸のほうも撤去してくださいっていうことを一緒にご要望しましたが、北岸の撤去については上流の鴨島のほたる川の改修とともに一緒にやっていきたいと。ほたる川が改修ができた場合には、加減堰は北岸を撤去しなかったら、どうしても水量が間に合わんと。そのときに、同時ぐらいに角の瀬排水機場の20ポンプも両方要望していきませんかと、こういう流れでございますので、できるだけ予算獲得に一緒に動いて、早期洪水の解消に努めたいと思っております。 ○議長(梶野利男君) 仁木孝君。 ◆4番(仁木孝君) 加茂野の加減堰の撤去と、それから下流の角の瀬のポンプ20トンちゅうんは、今までも言うセットでやってくれないかといったようなことをずっと要望してきております。そういったことで、今回は加茂野の加減堰を撤去して、そして渡内川の下流のやはり河道改修をしていくと。そうすることによって、渡内川上流の水はけが大変よくなるといったようなことを考えておりますので、引き続いてご尽力くださいますことをお願い申し上げて、この質問を終わります。 次に、東南海地震に対する取り組みについてということでお尋ねをいたします。 本町におきましても、各地域におかれまして自主防災組織を立ち上げて、地震に対する取り組みをしていただき、現在自主防災組織率六十数%になっており、担当職員も各地から要請があれば、防災組織率アップのために説明に回っておられるところであると思われます。 東南海・南海地震は、30年のうちに60%の確率で起きるだろうと予測をしているところであります。どれぐらいの規模の地震が来るのかはわかりませんが、最近の南海トラフによる想定範囲では、かなり大きな地震による津波が来ると予測をしております。もし来た場合、徳島市内沿岸部には、想像もできないような多大な被害が出るのでなかろうかと思われます。徳島県におきましても、知事を先頭に、この地震に対する取り組みを県の最重要課題として位置づけています。 先般、私たち産業建設常任委員会も、東北地方太平洋沖地震に見舞われた被災地、宮城県仙台市のほうへ視察研修に行き、現地も見させてもらいましたが、本当に地震による津波がどれほど恐ろしいものかと、自然の力のすごさを感じたわけでございます。とにかく、見渡す限り何もないと。一部鉄筋コンクリート4階建ての学校の4階のガラスが割れ、カーテンがひらひらとなびいていました。コンクリートの地盤だけが残っているだけで、あとぼつぼつと鉄筋コンクリートの家が残っているだけで、何もない状態でございました。 本町におきましても、重点施策の一環として、坂東参事を筆頭に、危機管理対策室長として地域における大きな災害に備え、本年度もいろいろの事業を進めていると思われますが、具体的にどのような事業をしていかれているのか、ご答弁を求めたいと思います。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 具体的な事業ということでございますけれども、主な事業といたしましては、まず木造住宅の耐震診断の支援事業、これは診断の自己の負担額はゼロでございます。それから、木造住宅の耐震改修支援事業といたしまして、補助金は工事費の3分の2以内、また上限は60万円。また、住まいの安全・安心リフォーム支援事業、これは県のほうが設けておりますけども、それを上限10万円の上乗せ補助ということでございます。 それと、消防の施設整備事業でございますけれども、これは主にさく泉の新設でありますとか修繕事業、それと消防団の詰所整備事業、これは平成24年度におきましては、石井分団の第2部、石井分団の6部、浦庄分団の第1部の詰所の建てかえを行っております。 それとまた、災害時用の物資購入事業といたしましては、備蓄品を購入しております。 それと、地域防災組織の育成事業といたしまして、防災リーダーの育成と、それとまた地域交流防災センターに資機材、AEDでありますとか、テント、チェーンソー等の購入をいたしました。 以上が主な事業でございます。 ○議長(梶野利男君) 仁木孝君。 ◆4番(仁木孝君) よくわかりました。 次に、私の地域の井ノ元の自主防災組織も、バスを借り上げまして、先月に北島町の防災センターのほうへ体験学習に参加をいたしました。最初に、スライドによる徳島市の沿岸部における地震による想定予想津波浸水状況について、それから台所における地震の震度5であるとか、また震度7の体験、それから風速30メーターの風を受けて、体に受ける強さ体験、また室内の充満した煙体験等、参加者全員が受けました。再度地震に対する心構えができたように思っております。 また、これ利包自主防災組織からも要請がございまして、利包地域の消防詰所から歩いて約50名程度が石井町の防災センターに体験学習に参加をさせていただきました。そこでは、名西消防の職員数名でAEDの取扱説明を受けまして、参加者全員による取りつけの体験であるとか、非常食の試食も福祉協議会の職員による指導もございました。それが、地域防災組織育成事業による事業であるということで、町内の自主防災組織の連携強化と防災活動の活性化を推し進めていかれるよう要望をしておきたいと思います。 次に、町長にお尋ねをいたしたいと思います。 この前に、県が南海トラフについて新聞報道があったわけでございます。本町におきまして、町長を筆頭に、この地震に対する取り組みにつきまして、重点施策を決め、事業の推進を推し進めてのお考えを、再度のご所見を拝聴いたしたいと思います。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 仁木議員さんのお話のように、国が見直しをしまして、県のほうも最大地震の予想っていうことで見直しをされました。飯泉知事は、いつも想定外っていうのはなくそうでないかと、徳島県では災害時には死者はゼロってことで、各市町村も協力してくださいってことをいつも言われております。 この中で、石井町が取り組む一番の課題っていうのは、やっぱり各自治体、各地域によって今非常に差が出てます。特に、高原地区なんかでは、自主防災組織っていうのが、何回も何回も訓練をされて、そういうことを繰り返されてる。よその地域では、自主防災組織ができてるんですけどもできたままで訓練もされていない。あるいは、自主防災組織自体の横のつながりもない。それから、まだいまだに自主防災組織ができていないというところもあります。 石井町は、今お話しあるように、65%ぐらいなんですが、本当は100%はオーバーしてます。これは、私いつも話をしてますが、県の試算っていうのは、消防団のある地域に1つ自主防災組織があったら、その地域は全部自主防災組織ができてるとみなす。私は、そういうことは常に数字の上だけのマジックは要りません、本当にお互いに助け合う組織っていうのが必要なのですよということを常に町民の皆さんに話をしてます。やっぱり同じように石井町民が訓練をされて、自主防災組織をつくって、お互いの自主防災組織連絡協議会っていうのが、多分近いうちに高原の日野会長をもとにして発足されると思いますが、そういう横のつながりを持つことが1番、それと今石井町でも災害時の防災マップっていうのをつくりないこを今しております。今までの避難のマニュアルっていうのは、本当に前のマニュアルですから、国が変わって、県がマニュアルが変わったっていうとこになってきたら、石井町も想定外のときの地震、災害を想定した避難マップなり、そういうことをつくりないこしなければなりません。危機管理対策室で、急ピッチで避難場所も今変わりましたですね。藍畑の例えば公民館が避難場所になっておったのが、ちょっと耐震で危ない、あるいは高川原の町民体育館も危ないっていうとこは、いまだに避難場所になっておりますので、早いうちに防災マップなり防災マニュアルを整備したいと思います。 ○議長(梶野利男君) 仁木孝君。 ◆4番(仁木孝君) ただいま町長のほうからご答弁がありました。 防災センターも石井町にできております。どうか自主防災組織のあるところにつきましては、やはりそういった場で実地の訓練をしていただいて、体験もしていただきたいと思います。 次に、上水道の布設に伴う設置者負担についてということでのご質問をいたします。 このことにつきましては、市街化区域の農地を持たれておる地域の方からの要望でございます。最近のデフレ傾向で土地の値段が安くなっております。取引がほとんどない状態でもあります。 そこで、マンション経営を考えて、何カ所か建築をしたわけでございますけれども、今回計画をしている場所が町中でございまして、建築をする工務店の話では、上水道を引いた場合に、施主の負担額が2,000万円近くかかるそうでございます。そうした場合には経営が成り立ちませんので、建築物そのものは8戸程度の小さなマンションだそうでございますけども、どうしてそんなに費用がかかるのか聞いたところ、営業している大きな商店もあり、住宅地であります。今現在埋設してある水道管では給水が賄い切れないため、既設の管を新しく太い管に取りかえなければならないためとのことでございました。しかし、マンションや住宅を建てれば固定資産税も町の歳入に入ってきます。町の幾分かの負担ですね、いかがなものか、水道課長にまずお聞きいたしたいと思います。また、他の町村では、このような問題についてどのように取り組みをしておられるのか、お聞きをいたします。 それから、この上水道を利用しないで、個人の打ち込みによる地下水を使った場合にも、保健所の水質基準で検査項目があると思いますが、どの程度の規格で、そしてどのぐらいの費用が必要になってくるのか、わかる範囲で結構でございますので、お答えしていただきたいと思います。 そして、水道課長として、本年度の重要課題についてもご答弁をお願いをいたしたいと思います。 ○議長(梶野利男君) 水道課長。 ◎水道課長(水口満君) それではお答えをいたします。 まず最初のお話ですが、設置者負担の件なんですが、現状の水道事業会計の財政状況、また費用対象効果等を考慮しますと、現状のまま受益者負担でお願いするという方針は変わっておりません。なお、過去の本会議でも同様のご質問が出ておりまして、同様のご答弁をさせていただいています。そして、今まで個人負担でたくさんの方が設置を現実にされております。このように公平を期するための上でも、今のところ、この方針は変更できないものと考えております。 2番目のご質問ですが、他の町村の状況でございますが、調査済みの町村で、吉野川市、上板町では、石井町と同じ全額受給者負担でお願いをしているということでございます。 それと、次に、個人の打ち込みによる地下水の保健所の水質基準、検査項目、その他の規格でどれぐらいの費用がかかるかというご質問ですが、まず個人、店舗、アパート等の打ち込みは、当然水道法には適用されません。そこでまず、食品関係の店舗の場合は、県の要綱によりまして、保健所に届け出が必要で、年1回11項目検査で、料金は水道課で取引のある検査機関で4,640円となっています。個人等々が申し込んできた場合は、同額の1回11項目4,640円で検査実施をしてくれているようでございます。以上です。 それと、水道課の重点施策でございますが、今後大きな事故や災害もなく、かつ現況の給水戸数と配水量、毎年償還している企業債、徳島市からの分水料金改定など、現況で試算しますと、平成27年10月の消費税改定、この同時期に水道料金の改定をお願いしなければならない財政状況になっております。平成11年度に現在の水道料金に改定をいたしまして、それから13年経過しておりますが、現行の水道料金が県下トップ水準でございますので、水道料金の加入と収支の安定を念頭に置き、できる限りの経費削減に努め、経営に取り組みたいと考えております。以上でございます。 ○議長(梶野利男君) 仁木孝君。 ◆4番(仁木孝君) 今後、水道料金につきましても、消費税アップに伴い水道料金を上げなければ水道事業経営が成り立たないということで、町長からの所信表明もございました。でき得る限り、経費削減していかれるのも結構でございますけれども、地方公共団体の金融機構からたしか借り入れた借金が22億3,900万円あり、毎年約2億2,300万円の元金と約8,700万円の支払い利息を支払っているそうでございますが、今の時代、このような高い利息を支払っていかれるのではなくて、違う金融機関に借りかえをしてはいかがなものかと考えますが、どうでしょうか。町長よりのご所見をお伺いいたしたいと思います。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 2年ぐらい前になろうかと思いますが、当然高い金利につきまして借りかえをしまして、1,500万円か2,000万円ぐらいの分が金利として安くなっております。当然、今水道課が抱えてる問題っていうのは、実は石井町の水道管が全て老朽化をしております。先日も、役場の前から少し北へ行ったところで、40ミリの大きな主管でございますが、そのパイプから漏水がありまして、400万円も500万円もの費用がかかって、町民の皆様に一部ご迷惑をかけましたが、本当だったら、計画的にも少しずつ管の取りかえっていうのをしていかなければいけないところでございます。できるだけ皆さん方に負担をかけないようにして、少しずつ修理をしていきたいと思いますが。 最初、仁木議員さんからお話のありました個人負担の件でございますが、徳鴨線にもダイレックスの跡に実は大きな業者が来ます。そのときに、その業者から、どなにか今の水道管を太い管にかえてくれないかというお話がございまして、水道課長のほうと大分相談をしたのですが、今の水道管がちょっと小さ過ぎる、それで水量が確保できないっていうことで、基本的にはお断りしましたら、業者のほうで約1,000万円ぐらいの実は費用が要りますが、太い管にかえていただくというようなお話もございまして、どこまで石井町の水道課が負担するのが原則なんか。本当だったら、太い管をはめておいて十分な水量を確保ていたたら、全然引きないこするっていう心配はないんですけどね、その当時はやっぱりそれだけの人口増とか店舗数が見込めなかったということで、細い管を使っておりますので、そこらは業者の方はご理解いただきまして、できるだけ石井町にそういう店舗をつくっていただけますように。 それと、仁木議員さん、水道会計が赤字会計になっているっていう一番の原因というのは、石井町は地下水源が豊富なのです。だから、町水は引かれておりますけど、別に自分とこで打ち込みの水道を引かれている、ポンプを引いていますということで、水道を引いてるだけで、町水を使っていただけないというとこが実はたくさんございます。去年も議会で皆さん方にお話ししましたが、前へ引かれとった水道というのは、非常に水量が豊富なんで、皆浅いのです。それで、何人かの方が保健センターのほうへ水質検査のお話がありまして、申し込みがありました。2軒、実は大腸菌が基準以上に発見されてるっていうことで、ちょっとこのままでは飲み水として不適切ですね、打ち込みかえますか、できたら石井町水使ってくださいというお話をしましたら、検査の結果、その2軒については、ほな町水使うわな、そのほうが安心やなということで、町水に切りかえて使ってもらっております。町民の皆様には、できるだけ安心で安全な石井町水を使ってくださるようにお願いを申し上げます。 ○議長(梶野利男君) 仁木孝君。 ◆4番(仁木孝君) ありがとうございました。よくわかりました。 これ町民の方から、マンション経営をしておるんですけども、今まで2棟は町道の中から引き込んで、ほんで利用しとるということです。今回は、やはりキョーエイの近くとか、ああいうとこでしたいといったようなことでございましたけども、どうしても引き込みの費用につきまして個人負担が2,000万円近くかかるということを聞きました。そして、応分の負担を町のほうでしてくれないかといったこともありましたので、ちょっと事前に聞いたところ、そういうお答えでありました。今回、質問をさせていただきました。 それでは、次にその他ということで、介護保険についてということで質問をさせていただきたいと思います。 このことにつきましては、これ法的にどうこう申し上げられるものではないわけでございますけれども、地域の高齢者の夫妻の方からの要望でありました。今、両方の方が非常に元気で、健康的に地域のお世話もしておられる85歳以上の方からの要望でございます。所得もたくさんあり、最高の介護保険料を払っており、私たちはデイサービスもショートステイも受けたことがないとのことであります。ただ、介護保険料のみをこれ支払うのだけで、何の特典もないのはおかしいのと違うでということの話でございましたので、今回質問させていただきました。このような高齢者であっても、大変健康で生活していらっしゃる町民の方が、この人たちのほかにもたくさんおでると思います。長寿社会課長として、高齢者に対して、また健康で生活をしておられる方への思いということについてどのように理解されていられるのか、また担当課として本年度の重点課題についてのご答弁を求めたいと思います。
    ○議長(梶野利男君) 長寿社会課長。 ◎長寿社会課長(岩佐伸一郎君) お答えいたします。 介護保険制度は、平成12年に介護保険法の制定とともに始まっております。介護問題は切実なものとして誰にでも起こり得るものであり、自己責任の原則と社会的連帯の精神に基づいて、40歳以上の全国民で制度を支えております。介護保険法の目的に中にも、国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度が設けられたと記されております。不慮の事故などによる傷害とか、老化による身体の不全、認知症の発症など、いつ自分自身が介護を必要とする状態になるかはわかりませんので、将来に向かっての保険であるという考えでいていただきたいと思います。 10月の月報で、第1号被保険者、65歳以上の被保険者の方々でございますが、人数が6,971人おいでます。2号被保険者、40歳以上65歳未満の方々、この方も毎月介護保険料を徴収させていただいております。この方々が人口で10月末現在で6,711人ということですんで、この方々が全員医療保険に加入していたとしましたら、被保険者の推定が、1号、2号合わせましたら、1万3,600人余りになります。その中で、介護認定を受けている方々の数が、10月月報で1,500人弱ということになります。差し引きしましたら、1万2,000人の方々が被保険者で元気な方々ということになってきますので、元気で介護サービスを全然受けてない方々全員に向けて何か特典が与えることができるということは、非常に数字的に難しいと考えております。そういうことで、介護保険制度の理念と今の数字的なものも考えていただきまして、ご理解いただきたいと考えます。 次に、長寿社会課長として、健康で生活しておられる生活しておられる高齢者の方々に対しまして非常にありがたいことであるし、喜ばしいことだと考えております。私たちも健康に留意しまして、元気に年を重ねていきたいと考えております。 また、長寿社会課として重点課題としましては、やっぱり介護の予防が一番かと考えております。介護予防に関します事業を推進してまいりたいと考えております。 ○議長(梶野利男君) 仁木孝君。 ◆4番(仁木孝君) ありがとうございました。 これ高齢者にとりましては、課の名前が長寿課ということの意味合いがあるのでないかと推測をするわけでございますが、命を長くするということは寿であるというにもかかわらず、それに対する特典があってもよいのでないかと、私なりに判断して思ったわけでございますが、どうでしょうか。町長からのご所見をお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 最近、町のいろいろな敬老会とか老人会とか、各地で行事がございますが、非常に元気なお年寄りの方がたくさんおいでていろいろな話をするわけですが、石井町の基本的な願いっていうのは、町民の皆様が、お年寄りであっても、元気で病院にかからんと生活するっていうのが一番の願いでございます。私も、今介護保険料を支払いしておりまして、なかなか結構いろいろな、そういう経費が要るなと思っておるんですが。例えば、仁木議員さん、石井町では、敬老祝い金とか、100歳とか、あるいは88歳とか90歳に、米寿、卒寿なんかでいろいろなお祝いをさせていただいております。例えば、敬老祝い金の88歳、100歳のときの訪問で、年間約163万円ぐらいの予算を使っております。あるいは、88歳の米寿とか90歳の卒寿、夫婦そろって80歳とか、あるいは金婚、ダイヤモンド婚、100歳超えた方、100歳の高齢者のいろいろ訪問してお祝いするお金が、約100万円ぐらいなんです。両方合わせて、こういう方に対して263万円から約270万円ぐらいの予算を年間使っております。一方では、福井県の敦賀市なんかでは、敬老祝い金を廃止しようでないかと、そういう案も出ておりまして、私たちはそういうことは全然考えておりませんが、できるだけ、今お話ししましたように、町民の皆さんが、お年寄りでも、元気で自立できる生活を送れるようにしたいと思っておりますので、元気が一番ということで、少しだけ介護保険のご負担をお願いしたいと思っております。 ○議長(梶野利男君) 仁木孝君。 ◆4番(仁木孝君) 80歳を超えた人でも介護保険をたくさん払っておるといったようなことで、人によって、元気な人でございます。私のところにお話に来てくれた人は大変元気で、地域の世話もしておるといったようなことでございます。それで、介護保険もたくさん払っておる関係で、何か特典があればということを申しておりました。それで今回質問させていただいたわけでございます。今後ともよろしくお願いをいたしたいと思います。 それと、その他でもう一つ、早期退職者の処遇についてということでの質問をさせていただきます。この分につきましては、もっと早い時期に私も質問をしようと思っていたわけですが、できなかったわけでございます。 昨年からことしにかけまして、定年を待たずに早期退職者がたくさんいるわけでございますが、それぞれ皆さんいろんな理由がございまして、それについては私もわかりませんが、公務員というものは、会社員と違いまして、仕事をやめても失業保険のようなものがございません。何か働かなければ、これ無収入になるわけでございます。自分の健康状態を考えて、晩節を汚さぬように、常日ごろから基礎年金がもらえるまでは働けるよう努めていただきたいと思います。 そこで、総務課長にお聞きするわけでございますけども、定年を待たずに早期退職するのであれば、退職手当も何年か分の上乗せもあると思いますし、応分の取り扱いをお願いをいたしたいと思いますが、どうでしょうか。 また、担当課長として、本年度の重点課題につきましてのご答弁を求めたいと思います。 ○議長(梶野利男君) 総務課長。 ◎総務課長(黒川浩君) お答えいたします。 早期退職者の処遇についてということでございますが、退職手当の算定の際に、勧奨退職に関する各条項を適用しまして、退職手当基本額支給率の計算及び退職日給料月額に年数に100分の2を乗じた加算を行うこととなっております。 続きまして、今年度の重要課題でございますが、ご質問の内容からもありましたが、総務課といたしまして、定年まで健康で働きやすい環境に少しでもできるよう、本年からは人間ドック受検当日におけます保健指導の実施も可能となっておりますし、そういった指導対象となった場合における保健指導を受けることを勧奨することや、安全衛生委員会におきまして、職場の危険または健康障害の防止に関することについてなどを協議をしまして、職場環境の改善について、より一層取り組んでいかなければならないと考えております。 また、重点課題としまして、総務課として、南海トラフによる大規模地震の発生が懸念されております。町には、地震等におけます大規模災害発生時にも行政の中核としまして、また災害対策基幹施設として十分機能していくことが求められておりまして、その対策に万全を期さなければならないと考えております。新庁舎の建設に向け、できる限り早期に完成できるよう努めなければならないと考えております。 ○議長(梶野利男君) 仁木孝君。 ◆4番(仁木孝君) そこで、早期退職者についての質問をしたのは、やはり健康上の問題もあると思われますが、仕事がおもしろくないという方もあるかもわかりませんが、定年までは働けますので勤め上げていただきたいと思いますが、町長としては、早期退職者についてどのように思われておられるのか、ご意見を拝聴いたしまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 毎年何人かの方が勧奨退職っていうことで、任期を残してやめられる方がおいでになります。私は、そのやめられる方の一人ずつにお話を聞くわけですが、どうしてやめるんですか、もったいないん違いますか、もう少しあと一年頑張ったらはっていうことをお話しするんですが、今仁木議員さんのおっしゃったように、1番は自分の体調が悪い、本当にやっぱり病気でやめられる方もたくさんございます。あるいは、ちょっと疲れたとか、これはぜいたくな話でございますが、それからはっきり言いまして、課長になれると思うとったのに課長になれないからとか、あるいはもう一つはおもしろい話がありますが、議会で答弁するんが嫌だとか、いじめられるとか、なんと情けない、そういう答弁には、いじめられるやという取り方でなしに、堂々と答えたらいいんですけど、確かにそういう方もおいでになりました。あるいは、ストレスと役場内の人間関係があります。あるいは、家庭内の事情、お父さんやお母さん、おじいさんが寝たきりで、どうしても世話をしなければいけない。あるいは、夫婦間の問題とか、本人が鬱病になりかけたり、本当に多種多様でございますが、やっぱり定年の1年、2年残してやめるっていうのは、石井町役場としても非常に実は残念なんです。皆さん方がずっと任期でいろいろな吸収された、それがこれから発揮しようっていうときに、課長になれんけんやめるやというて、そんなしんだい理由で、議会で答弁するんが嫌じゃとか、なんとひ弱いって言いますか、過保護って言うたらええんですか、自分自身がもっと強くならなだめですよ。そんなこと言よったら、私やも高血圧やしやね、腰は痛いしね、それでも弱みは見せんと頑張らなんだら、それが町長の役割と思ってます。ほなけん、ぜいたくななっていう実は感じを持っております。 それから、実は今一番弱っているのは、来年に中村参事と、2人の参事が実はちょうど定年でやめられます。副町長の下で、今一番重要課題を持ってされてる方なんで、できたら1年ぐらい定年延長で来てくださいよっていうてお願いしてるんですが、進んで町長、また迷惑かけるけん、副町長も弱るだろうけん、あと一年やらせてもらいますや言うてくれたら非常にうれしいとこでございますけど、坂東参事さん、またそこらもお考えいただいて、役場の中では定年延長とか、そういう制度もあると思いますので、ぜひ60歳でやめたら、後どないにしますかね。元気で、そら石井町のために農作業をしていただいたり、ボランティアしてくださるんも、また一つと思いますけど、もう少し頑張っていただいて、石井町民のために尽くしていただくのも一つじゃないかと思っております。 ○議長(梶野利男君) 小休します。            午後1時50分 小休            午後2時03分 再開 ○議長(梶野利男君) 再開いたします。 5番久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) 議長の指名によりまして、これより私の一般質問を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。 通告書に従いまして、まず1つ目、防災についてということでございますが、先ほど来仁木議員さんのほうからもありました防災について、多少かぶる点がございますかと思いますが、その点はご了承をいただきたいと思います。 去る10月17日、18日、19日と、産業建設常任委員会の視察研修でもって、宮城県利府町、そして美里町、両町に視察研修に趣いたわけでございますが、そこでまず一番に感じましたのが、ちょっとこれ防災とは余り関係ないんではございますが、両方の町の我々に対する接し方、準備のしてくれ方、これが非常に行き届いておりました。我々何もわからない町に入っても、すぐこの町がどうなっているのかということがわかるような資料を調えていただいて、非常にわかりやすい説明を受けました。そこで、我が町でこのような準備をきちっとしているのかどうかということが、かえって我が身に立ち帰って疑問に思ってしまいました。そこで、防災についてとはちょっと関係ないですけれども、我が町が、視察研修、他からおいでていただいたときに、どういうふうな準備といいますか、おもてなしといいますか、それをなさっているかということを簡単で結構でございます。一例を挙げていただいて、総務課長のほうから答弁願いたいと思います。 ○議長(梶野利男君) 総務課長。 ◎総務課長(黒川浩君) お答えいたします。 視察研修の受け入れの態勢についてということでございますが、本年の2月におきましても、東北地方の市議会議員の視察研修の受け入れをしていると、そういったこともございました。視察研修の受け入れに関しましては、議会事務局と視察案件の対象となる各担当課とも連携を図りまして、多くの地方自治体の中から、またせっかく遠いとこから石井町を選んでお越しいただけるわけでございますし、十分な配慮、対応をさせていただいておるということでございます。また、その際には、石井町の紹介にも努めておるところです。また、今後におきましても、視察の受け入れに関しては、十分な配慮、対応をさせていただきたいと考えております。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) 視察に来た方々が地元に帰ってどのように言われるかということが、これ石井町の対外的な評判にそのままつながるんだなということが今回の視察旅行で1つ私感じた点でございましたので、ご質問させていただきました。 それでは、防災についてということでございますが、利府町というのが、いわゆる沿岸部、美里町が内陸部でございます。ですから、当石井町にかかわりがあるといいますか、よく似ているのが美里町のほうであるというふうに思いました。美里町のほうでは、東日本大震災が来る何年か前にもまた大きい地震が来ているらしいんです。そのことを教訓といたしまして、町のほうでいろんなマニュアルづくり、あるいはもちろん防災対策づくり、これをしてきているわけでございます。それに照らし合わせまして、この石井町でもどのような取り組みが各個においてなされているかということを少し危機管理室長であります坂東参事のほうにお伺いしたいと思います。 まず、災害が起きたときに一番に必要となってきますのは、何といっても避難所でございます。避難所をまず強化するという必要がございます。避難所の強化といいますと、どういった点になってくるかというと、まず1番が停電に備えるということです。停電に備えるということになりますと、発電機であるとか照明器具です。こういったものというのは、各避難所にどういうふうな形で現在設置されているものでございましょうか、ご答弁お願いします。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 それぞれの避難所に発電機等の備蓄をしているか、資機材を設置しているかということでございますけれど、今現在それぞれの避難所に対してはそういう発電機等の資機材は設置をしておりません。今設置しておりますのが、地域の防災交流センターでありますとか、それから消防団詰所でありますとか、そういうとこには発電機等の機器の設置をしておりますけれども、避難所に対しては、今のところは設置はしておりません。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) 続きまして、今度2番目には、このような今ちょうど寒いですね、こういう寒い時期にこういった災害が訪れたときのための暖房設備です。対流式ストーブとかの暖房設備でございますが、暖房設備については、各避難所どのようになっているでしょうか。再びご答弁をお願いします。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 今議員からご質問ございましたけども、それぞれの避難所に対しまして対流型のストーブとかという形の備蓄はございません。今それぞれの避難所にございますのは、毛布だけというふうなことでございます。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) それでは、続きまして3番目に、今度は衛生という面でございます。 利府町、あるいはこの美里町、両町とも口をそろえて言いましたのが、やはり災害の際に一番必要なものは、何といっても水だということを言いました。水です。人間、食べ物を食べなくても1週間ぐらいはいけるんですが、3日水を飲まないと、もうだめです。それから、飲み水だけではありません。排水ですね、排水。これが非常に重要なんです。すなわちトイレです。そこで、衛生という面ということを考えまして、各避難所にはポータブルトイレというものとか、あるいは最近ふん尿処理セットというのもあるそうですね、こういったような衛生面に対する気配りというのはどのようになされているんでしょうか。再びご答弁をお願いします。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 水の備蓄に関しましては、今現在はミネラルウオーターのみの備蓄ということでございます。 今、1つ考えておりますのは、上水道の地下タンクも含めまして、タンクに対しまして蛇口をつけて、その水が使えないかというふうなものございましたので、そういうことも考えておりますけれども、まだ実際は行っておりません。 それと、衛生という形でございますけれども、実際のところポータブルトイレでございますとか、簡易トイレがベストでなかろうかというふうなことも考えておりますけど、今の現在のところでは、そういう形のものはございません。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) お聞きのとおり、避難所に関しましては、石井町、余り強化されてるとは言えないような状況にあるように思われます。 続きまして、今度避難所の次は通信手段ですね、通信手段。 まず、電話が不通になってしまう。携帯電話等なども非常に回線が混み合い、不通になってしまう、こういったときに、町の無線機あるいは防災行政無線の評価、こういったことに関しましてはどのようになっておるんでしょうか、お願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 通信手段ということでございますけれども、今現在ございますのは、それぞれ学校、公民館という形のところに衛星電話を備えております。それから、今検討をしておりますのが、それぞれ住民の方にどういう形で町のほうから情報を伝達するのがいいのかという形で、防災ラジオの導入をどういう形が一番いいのかというのを検討しております。それと、以前永岡議員からもご指摘がございましたけれども、アマチュア無線が以前石井町役場に設置をしておりましたけども期限が切れておりましたけれども、それをまた再更新して、無線局の申請を行ったということでございます。以上でございます。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) 防災無線ということに関しましては、前々からも議員からもご指摘がありましたように、町としてはいろいろと力を入れてやっておられるようでございます。 次3番目に、これ先ほども言いましたが、水の確保。水の確保といいますと、これはもちろん飲み水、排水、両方でございますが、それに対しましての例えば水が出なくなったときのための給水車であるとか、それから美里町を訪れましたときに、美里町にはセーフティータワーというのを何基か構造しております。セーフティータワーという中には水を貯蓄しておくわけなのです。どうしても備蓄品といいますと、例えば食べ物にせよ、飲み物にせよ、賞味期限というのがございます。そうなってきますと、賞味期限までそれが行って、期限を過ぎてしまうと、これを破棄してしまうのか、あるいは賞味期限近づいてきたものは、ちょっと値段安くして売りに出すとか、そういうふうな結局対処をしなければいけないんですけれど、こういったセーフティータワーというのを設置しておきますと、どこにでもある水を入れておけば、勝手にろ過してくれて、それが蛇口をひねったら出てくるという、もちろんかなり巨大なタワーでありまして、これは1基つくるのに1,000万円近くお金がかかるそうでございます。しかし、美里町のほうでは、それを何基か持っておられるということです。こういうふうな給水車であるとかセーフティータワーといった水の確保ということに関しまして、この後町としてはどういうふうなお考えでいるのか、参事、もう一度お願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 水の確保ということでございますけれども、賞味期限がございますということで、今もそれぞれ避難場所にミネラルウオーターを備蓄しておりますけれど、これも賞味期限がございますので、いろんな防災の講習会でありますとか、会合のときに、それを順次出すようにはしております。 それと、非常時の水の確保という形でございますけれども、先ほども申しましたように、もう少しフォローしますと、受水槽がございますけれども、それは当然上水道でございますので、停電時には難しいというふうな状況がございますけれども、受水槽に蛇口をつけて、そこから水を提供するというふうな方法も一つでなかろうかという形で、今のところは考えております。 それと、今ご指摘がございましたけども、給水車という形で、中古の給水車を以前ちょっと調べてみた経緯がございますけれども、非常に単価的に高いということもございまして、今現在そのままになっておるというふうな状態でございます。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) やはり災害、特に南海大地震というのは、ほぼ、こっから何年か後に来るであろうという地震でございます。それから、徳島ですと、特に来る災害は巨大台風です。台風に備える対策、こういったことがございます。東日本大震災を例にとりましても、起きてから備えたのでは、やっぱりこれは手おくれになります。起きる前に備えというのはしとかなくてはいけないことでございますが。 そこで、災害対策費でございます。災害対策費というものが、もちろん各年計上されてくるわけでございますが、平成22年度は、災害対策費が約520万円ぐらい。震災が起きました平成23年度の予算になってきますと、一気に5,000万円計上してる。5,000万円のうちの2,800万円というのは、地方交付金ではございます、これは自主防災組織結成推進のための交付金ではございますが。ですから、自主財源といたしましては、はね上がったといっても、大体520万円から2,100万円。平成24年度の予算もそうですね、2,100万円程度の災害対策費となっております。 先ほどから申しますように、南海大地震、それから台風、これ必ずやってくるものと思っておかなくてはいけません。そういったものに備えるという意味でも、そろそろ来年度の予算編成に入ってくる時期であると思われますが、ここで裁量権をお持ちの町長にお聞きしたいのでございますが、ここでひとつ来年度の予算の中の災害対策費でございますが、もう少しとっていただいて、今お聞きした中でもいろいろ不備がたくさんございます。こういった不備をちょっとでも補っていく、そして災害に、まず来る前に備えるということが大事なのではないかと思われますが、この辺のご所見をお聞かせ願えますでしょうか。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 確かに、久米議員さんのおっしゃるとおりでございます。 減災の対策費っていうのが、これから必要になってくるだろうと思っております。危機管理対策室と、今久米議員さんの要望のありました避難所の強化、あるいは発電機、照明器具、あるいは暖房設備、毛布類、あるいは衛生トイレ、紙おむつなんかは既に備えておりますが、通信手段、給水車、水対策、いろいろできるとこから早急にやっぱり予算を投入して取り組んでまいりたいと思いますので、今対策課と十分打ち合わせをしておりますので、来年度については少し予算を余分にとって、早急にやりたいと思っております。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) 早速前向きなご答弁をいただきまして、ありがとうございます。 何度も申しますが、災害が起きてから備えたんでは遅いんでございますので、事前にしっかりとこういった対策をとっていっていただきたいと思います。 それでは、続きまして2番目の項目に移りたいと思います。 2番目は、農大跡地についてでございます。 昨日、11月30日に、第4回農大跡地有効活用検討協議会のほうに、私も傍聴に行かせていただきました。その中で出てきたことについて、まず最初少し説明のほうを、あるいは質問のほうを坂東参事のほうにお願いしたいと思いますが。 まず、1つ聞きたいのは、検討協議会です。この検討協議会というものの意味はどういう意味があるのか。この検討協議会には、決定権といいますか、そういったある種の権限みたいなのを持たせているのかどうか、この辺を少し説明願えますでしょうか。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 石井町の農業大学校跡地検討協議会という形で、いろんな分野の方から委員を選出をさせていただきましてご参加を願っております。農大の跡地につきまして、業務に関しましては、コンサルも入れて、どういう有効利用があるかという形で、将来の構想図も含めましてつくっていただくという形で、それをお示しするなりして、委員の方にそれがどういう形で石井町のために再利用、また活性化になるかという形でのご検討とご意見という形で、委員さん独自のお考えも含めまして、いろんなご意見をお伺いをする場という形で、そういう跡地利用検討協議会というのを捉えております。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) すなわち意見を聞く場ということで、別に権限はないというふうに認識しといて、参事、よろしいですね。よろしいですね。            (参事坂東範昭君「まあ、権限はないです」と呼ぶ) いいです、いいです。それで結構です、権限がないということ。 ほっとしました。権限が生まれますと、これ同時に責任が生まれてきます、これ裏表のものでございますので。あくまで参考意見を聞くという会で理解しておきます。 そこで、今回わくわくアグリといいますNPO法人なども、11月に立ち上がってきたと。それから、町長の所信表明の中にも出てまいりましたが、徳島大学の農工商連携センター、これを誘致する計画であるということを伺いました。 そこで、参事にもう一つお聞きしたいのでございますが、徳島大学の農工商連携センターを仮にこれ石井町がこの跡地を購入して誘致した場合、賃貸料というのは期待できるんでしょうか。お答え願います。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 農大の跡地の活用につきましては、徳島大学の農工商連携センターの立地のめどが立ったというところでございます。最初のうちは貸与という形を想定をしておりましたけれども、条件等の詳細について大学側と協議をすることということで進めておりましたけれども、いろんな大学に関しては無償が多いというふうなことをお伺いをしております。そしてまた、誘致ということを踏まえますと、やはり有償というのが非常に難しい状況になるのでなかろうかなと思っております。今の段階では、無償というふうな方向になるのでなかろうかというふうに考えております。賃貸料というよりも、やはり農業、商業、工業の連携という形で、石井町の産業分野への大きな貢献という形で期待をしております。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) 徳島大学農工商連携センターを誘致するに当たっては、そういった賃貸料、これを望むのは非常に難しい。そして、わくわくアグリというNPO法人が立ち上がりましたが、これも当初もちろん全然お金なしに進めることはできませんので、その結果として会員を募り、その会員からある程度寄附といいますかね、それを募って、それで運営をしていくと。それにくっつけて、いろんな商業設備、これをくっつけとるというふうな説明をこの前第4回の協議会でしておられたように、私、傍聴して、思います。 そこでですが、果たしてこの農業大学跡地を7億円で買う意味があるのか。ここでございますが、まず買う意味があるのかということはどういうことかと言うと、7億円で買って、これが減価償却できるのかということです、まず1番に。この辺に関しまして、町長、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) それでは、石井町は、商売人で考えたら、そういうことでございます。それでは、一番最初県が提案しましたように、農業大学の跡地の建物なり、そういう土地を全部更地に戻して、あそこへ住宅地が建った場合に、どのように思われますか。私は、久米議員さんも何回も現地は見に行かれたと思いますけれど、あのあれだけ整った設備の財産っていうのは、徳島県及び石井町にとっては非常に高い財産だと思っております。採算性を言われましたら、それは、はっきり言って、ありません。あの土地を6億円、7億円、5億円になるかわかりませんが、そういうお金で買った場合に、その採算性はどうですかと言うと、それはそれだけのお金をペイするということは非常に難しいです。じゃあどういうふうにしていくかと言いましたら、徳島県と連携する中で、石井町の活性化のためにあの土地を有効活用して、町内、県外からたくさんの人がおいでてもらうような施設を少しずつつくっていきたい。その核になるのが、徳島大学であります。 久米議員さんご存じのように、大学の中で農学部がないっていうのは、徳島大学だけなのですね。香川学長と私、1時間ぐらいお話をしましたが、やっぱりこれは県を巻き込んで、農学部っていうのは必要なのですよと。徳島県で、これだけ農業が盛んなとこで、大学に農学部がないというのは、徳島大学だけなんです。そういう思い入れもあります。私どもは、あのすばらしい施設を維持管理していって、それを町民の憩いの場所、活性化をしていくために必要だろうと考えておりますから、今久米議員さんのおっしゃったように、採算性の問題とか、そういうことになりましたら、それは、はっきり言って、しばらくの間町民の皆さんには辛抱をしていただく。その分、夢を見てください。何年か後には、すばらしいあそこが一つの施設になるということを望んで、私たちはそれに向かって邁進しておるところでございます。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) 今の町長の答弁の中にありました、まず最初に立ち返って、あの土地を全部更地にして、例えば建て売り住宅にする。そういうふうなもくろみがもし県にあるんであったら、あのような覚書の文章になるでしょうか。あの覚書の文章の中には、公共性、公用性、これを最も重視したものを出してこいというふうに覚書の中になっておるはずです。当然、あの土地を買いたいと言ってきている、その他の業者、あるいは団体、そういったところにも、あれによく似たやはり覚書が出てるものだと思われます。そういうことになってきますと、県といたしましても、もともと文教設備があったところをきれいな更地にして、それを宅地にする。じゃああとの残った農地はどうするんですか。1種農地、甲種農地は、一体どうするんですか。それから、あの山際はどうするんですか。そういう問題になってきます。そういう問題も加味ますと、県がそういったところに売却するという可能性はほぼゼロに近いと私思っています。 そうなってきますと、今度は徳島大学の件になってきますが、徳島大学、先ほども町長言いました、農学部ないんですね。もちろんそういった農学部つくって、しっかり勉学していただければ結構なのです。じゃあそこで、何で石井町が買わなくてはいけないのですか。別に、徳島県と徳島大学で話を進めていただければいいんです。土地を持ってるのは、今徳島県なんですよ。徳島県が土地を持っているんですから、徳島県が徳島大学と話をしていただければ、それでいいだけの話であって、石井町が買う必要というのは全くない。今、町長ご答弁の中でありました。これを減価償却、ペイできる公算は薄いとおっしゃいましたよね。夢を見てくださいということをおっしゃいました。実際、公共の皆さんが憩いを得れる施設というのは、例えば石井町であれば、前山公園もあるじゃないですか。飯尾川公園もあるじゃないですか。ほかに、公園設備あるんです。そういったところの拡充に力を注ぐべきであって、ここに新しいものをつくる必要というのは、私どうかなと思います。あるのかなと思います。しかも、この夢というものを見るための単価が幾らになるか。7億円です。7億円というのは、石井町民が1人当たり約3万円、一家5人いたら、その一家で15万円、これだけの買い物をするということなのです。これ間違えないように、特に町民の皆さん考えていただかなければならないのが、町が買うという言葉に惑わされないでほしい。あなた方が買うのです。あなた方の税金で、あなた方が買うのです。じゃあこれが必要なのかという問題になってきますが、今も言いましたように、一家15万円出して、もう一つまたそういうふうな憩いの設備というのが必要なのでしょうか。これは、もちろん今言ったのは、あなたの意見でしょうって言われたらそれまででございますので、もちろんこのことに関しましては、どうでしょうか、もっともっと住民の意見というのをもちろん聞かなくてはいけないでしょう。そして、こういった巨額の買い物をするわけでございますから、行政側の判こを何個か押しただけで提出しないでいただきたい。いわば、これだけ大きな買い物をするのですから、住民投票してもいいぐらいです。それぐらいの買い物であるということを認識していただきたい。 今言いました住民に対する説明会、それから住民投票というふうなことを私言いましたが、この辺に関しましては、町長、どのようにお考えでしょうか。もう一度お願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 久米議員さん、住宅地として不動産屋に売買することがゼロっておっしゃいましたが、私は県の担当者の人なり知事とお話ししたときに、石井の町長さん、県の財政も非常に厳しいんです、あの跡は取り壊して売りますと、そういうことをはっきり言われました。知事さん、それだったら石井町は、町民は、あの農大というのはいろいろな思い出があります。石井町が買わせていただきますので、県も一緒にあそこの活性化について考えていただけませんかと、そういうことで覚書を交わさせていただいております。 久米議員さんは、ああいうものに対して、不必要だから、あれだけのお金を出すのはもったいないとおっしゃるのですか。私は、お金っていうのは、どこへ使うかなんです。毎年石井町がどのようにして削減しているか、おわかりでしょうね。当然、4年間で40億円以上のいろいろな経費の削減を石井町はしております。毎年10億円です。じゃあ、こういう話を多分ご存じだろうと思いますけど、忠勇の跡地を買ったときというのは、3億円で膨大な倍以上のお金で、それこそ一部の人だけの同意で、議会で、買いました。ああいう土地っていうのは、本当に要らん土地で、デマを飛ばして、前の町長っていうのは、高い値段で買ったのです。この農大の跡地っていうのは、その土地と同じ土地でしょうか。久米議員さんは何回行かれたかわかりませんが、春でも秋でも夏でも冬でもずっと一回歩いていただいたら、あの施設っていうのがいかにすばらしい憩いの場所になる。もったいな、これをもう一度壊して新しくつくったら、どのぐらいのお金が要るだろうなと考えたら、5億円や10億円でできませんよ。秋には、あれだけの果実類がたわわに実る。そして、温室がいっぱいある。良質なお米とか野菜がとれる。その中で、裏山には放牧場がある。研究施設がいっぱいある。広い運動場もある。そして、体育館もある。桜並木もある。こういうとこを一気に壊してしまいますか。どういうふうにお考えになりますか。石井町のこれからの未来っていうのはなかったら、そういう観光資源とか憩いの場所っていうんはつくっていかなければならないのです。それが、今4億円か5億円、あるいは6億円とか、安い値段で買えるのだったら、石井町の財産として買っていて、企業誘致をするなり、少しずつ拡大していって、徳島県の石井町に県外からお客さんがたくさん来るような施設をつくっていくべきじゃないですか。 徳島大学の香川学長も、このようにおっしゃいました。徳島大学が農大の跡へ行っても、大学としてこの施設内に入ってきたらいけませんというような大学はつくりたくないと。地域の人たちと施設を共有し合って、一緒に大学の中へでも自由に入ってこられて、あるいは食堂や、レストランなども一緒に使いませんか。開かれた私は大学を目指したいっていうふうに香川学長はおっしゃっております。1つの核ができたのですから、いいじゃないですか。これから温泉施設の誘致とか、石井町民の皆さんは、石井町に温泉が欲しいなというて常に話をされておられます。神山温泉まで行かないかん、田宮の温泉まで行かないかん。石井町のドームで運動した後、あるいは日曜日等の夜にゆっくり温泉に入りたい施設も欲しいなというふうに町民の皆さんは言われてるんです。ああいう森がいっぱいあって、自然が豊かな中で温泉施設ができたら、あるいは図書館ができたら、大学ができたら、すばらしいことではないですか、ぜひそのように考えていただいて。いろいろ検討させていただきます。当然町民の皆さんのご意見っていうのは、これから幅広く聞いていかなければなりません。どうしても反対が多い場合、ちょっと河野町長おかしいんちゃうでという場合のご意見が多数あった場合には、今おっしゃいましたように、住民投票もやぶさかではございません。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) 7億円の買い物をするのが、石井町1人当たりにどういうふうな負担があるかということを私言いました。それとあと、町長が任期中に非常に借金を減らしてきたと。その努力、それから職員の方々の努力、もちろんそういう借金を減らしていく計画に基づいてやってきたんでございましょうけども、その努力というのはもちろん私も考えておりますが、1つ言いたいのは、借金減らした分は使うために減らしたんですか。借金を後世に残さないために減らしたんでしょう。これからの世の中というのは、まず来年度に中小企業円滑法がなくなります。これにより、多分ちまたでは倒産がふえ、そして消費税法案が通りましたよね。あれは、このまま行くと、再来年度8%、その次の年は10%になる。日本全体的に見ても、世界的に見ても、余りいい話がない。こういった中で、しかも石井町に、もちろん新しい企業の誘致であるとか、その他の税収が入ってくる、そういうふうな計画もまだない。そういうふうなはっきり言うて、貧乏なんです、石井町は。はっきり言うて、余分なお金を使う、余分な買い物をする財政というのはないんです。その余分な買い物をする財政はない中で、河野町政、4年間の中で1つ大きな建設を行います。それは何か。新庁舎ですね、新庁舎。新庁舎建設基金というのが、大体6億円ぐらいです。これ実際、どうでしょう、13億円から14億円でできるというふうにおっしゃっておりますが、こういうふうな建物というは、金額を下回るということはまず考えられない。それよりかは、もっと上がっていくほうが普通です。そうなってくると、これで10億円の借金ができることになると、どうなるか。10億円の借金を私の世代とか、私から下の世代が今度その借金を払っていくのです。10億円といいますと、石井町民1人当たり4万円、これが一家5人なら20万円。この借金をするから新庁舎を建てようという意見なのです、今。この町政の中で、この4年間の中で、これだけ大きな投資をして、これだけ大きな財政的負担を抱えて、それにまだなおかつ、私の意見で言わせてもらうなら、意味のない土地を購入する。このような余裕が果たして石井町にあるのかどうか。借金を減らそうと思って頑張ってきたのは、町長の子供さんやお孫さんのために借金を石井町に減らそうと思って頑張ってきたのではないのですか。その点も踏まえまして、もう一度意見をお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 久米議員さん、借金は使うために減らしたのか。とんでもないですね。石井町の財政の健全化のために減らしているのです。だから、私たちが掃除をしたり、交際費もゼロにして、私は頑張ってるのです。じゃあ、石井町に町外から、県外から来てもらうような施設が幾らありますか。今わくわく観光課のほうで一生懸命頑張ってます。いろいろな埋もれた歴史とか、そういう古墳とか、あるいはお寺とか、文化財についてどのように売り出していったらいいんだろうな。しかし、その中でも、町長、温泉が欲しいな、道の駅が欲しいな、何か核になる、よそから来るような施設が欲しいな。無駄なお金は使いませんが、要るとこには投資をしていかなければなりません。その投資が、あなたは7億円、7億円って言っていますが、誰が7億円で買うって言うたんですか。4億円になるかもわからん、5億円になるかもわからん。それは、これから石井町がいろいろ計画を出した中で、県がそれはいいな、県も応援しようと言った場合に幾らかというのは、県議会、石井町議会で承認をもらった上で決まるんですよ。わざとに高い金額で言わないでくださいよ。 それで、政治家っていうのは、特に首長さんは、何もしなければ何も問題は起こりません。幼・保一元化でもそうです。国が幼・保一元化、こども園を進めてるのに何もしなかったら、幼稚園と保育所がどんどん老朽化している。保育所の待機児童が多い。しかし、手をつけなければ、何も反対は起こらないんです。しかし、どんどんどんどん老朽化していって、災害の場合には、小さな子供たちが大変になる。だから、石井町は先にそういう政策を進めているのです。今度の農大の跡地もそうです。じゃあ石井町が買いません。県もほんなら売って、ある程度借金のために穴埋めに使いたい。いつの間にやら、ああいうきれいな土地が更地になって、分譲業者が、不動産屋さんが広告出てきた。石井町長、何しよったんな、あのときは、あんなすばらしい施設を、そうやって言われませんか。久米議員さん、もったいないと思いませんか。私は、あの土地に対しては非常に天が与えてくれた、自然が与えてくれた、あるいは徳島県が長い間かけて立派な施設に育ててくれて石井町に残してくれるのです。石井町が買わなくてどんなにするのですか。もう少し私は、あと任期は2期8年って言っていますので、残されております。必ず何年か後には、河野町長がこの農大の跡を買ってくれてよかったな、こんな施設ができた、温泉もできた、人もたくさん来るようになったというふうに言われるだろうと思っております。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) これ以上言っても、買うな、買うの水かけ論になってしまいます。 私は、農大のすぐ側に住んでおります。私の地元でございます。がきのころからあそこで遊んだのは、1,000回超えるでしょう。最も私が、多分この中で、あそこの土地に思い入れがあるのではないでしょうか。その私が、地域住民の方からいろんな意見を聞いて、それでその代表としてここに登壇して、今質問をしているということを理解していただき、そして先ほど町長の答弁の中にありました、住民の方々の強い要望があるようであれば住民投票もし、そして決めても構わないという、そういう言葉をきょうはいただきましたので、この件につきましては、この辺で終わらせていただきます。 次に、3番目の項目、町政についてということでございますが、これは何のことかと言いますと、さきの11月16日に判決の出ました石井町の最終処分場に関する3億9,000万円の損害賠償請求の裁判、これについての質問でございます。 この事件といいますのは、私が議員になりまして2年間、一般町民の方々からこの裁判について、前に町長はこう言ったがどうなのかとか、こういったことは事実なのかというふうなことを非常にたくさん尋ねられております。しかし、私は、これ着任前の事件なんです。着任前の事件でということでございますし、現場にいたわけでもございません。したがって、伝え聞いた知識とかだけで質問あるいは反論に及ぶのは、これ失礼だと思いまして、今まであえてこの席に登場させておりませんでした。しかし、町は、このたびこのことに関しまして控訴いたしました。控訴したということになりますと、私の在任中のこれ事件でございます。したがって、私もこのことについて聞かないわけにはいかなくなりました。したがいまして、ここではこの事件の訴訟当初に立ち返りまして、町民の皆様方からいろいろ2年前から預かっている質問等もございます。これについて、順次質問のほうをしていきたいと思います。 まず、この事件でございますが、まず最初は、平成21年度12月定例会におきまして、この訴訟の訴えを起こしたいと、こういうふうな提起がございまして、ここで予算の採決を議会は求められております。この金額が600万円、これは行政訴訟等対策事業追加として600万円。これどっから出してくるかと言いますと、地方揮発油譲与税と財政調整基金から賄うということで、これを採択してほしいということで、町のほうから出てきております。そのときの町長の表明の中に、弁護士と毎日打ち合わせをして、刑事訴訟についても損害賠償事件としても十分勝つことができる、私が全責任を負いますというふうに力強く発言をなさっております。まず、このことについて、私は全責任を負いますというふうな、この気持ち、これに対して現状も変わりはないのかどうか、お聞きしたいと思います。町長、お願いします。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 久米議員さん、私は石井町長でございますので、石井町政に対する全てのことについて全責任をいつも負わせていただいております。逃げるつもりはございません。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) ありがとうございます。 そこで、この予算案というのは、この議会におきまして可否同数となりまして、議長採択に至ったわけなのです。議長採択によりまして、これは否決されました。この当時の久米毅議長は非常に賢明だったんですね。これ否決のままなら、町は600万円損せずに済みました。しかし、何としても訴えを起こしたい町側といたしましては、平成22年1月13日に臨時議会を招集しております。この臨時議会の中で、もう一度この予算の採択について伺いを立てているわけでございます。その中で、町長の答弁の中で、こっからこういうふうな内容についてのことが出ております。八光海運、それから前町長、前所長、3人の連名で石井町に1億3,000万円支払うから告訴を取り下げてくれへんかとか、その前には議会のほうに2億円で取り下げてくれとか、そういうふうな裏交渉というんですか、これを持ちかけてきたというふうな答弁が町長の中にございますが、これは事実なのでしょうか。また、これに対しての証拠というのももちろんあるでしょうか。町長、もう一度お願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 私が議会の中で個人名を上げていろいろな話をする場合に、証拠がなしに、確信がなしに話しすることはできません。久米議員さんは、21年からのことを勉強されておるようですが、本当にこの問題を取り組もうと思うのだったら、平成12年当時にどういう契約をしたかという書類が全部残っておりますので、見せてあげますから、そういうことを勉強したら、いかにその当時の坂東町長なり岩佐透が私利私欲のためにこういう業者と結託して町民の税金を無駄に何億円も使っている、あるいは裏では自分の利益のために環流していると思える疑わしい事項がいっぱいあります。あるいは、2人の町会議員が警察に捕まったときに、2カ月間の間の取り調べ調書っていうのも全部あります。多分見せてもいいだろうと思いますので、裁判所とか弁護士のほうに相談しまして、公開してもよろしいんだったら、久米さんには全部見せてあげます。そしたら、どのように悪いことして、暴力団を使うて、石井町政を食い物にしてるかっていうのがわかります。あなたも町民の一人であり、賢明な町会議員だったら、全部見た場合に、これは絶対に許せない。こういう坂東町政なり岩佐町議ですね、岩佐透、そのときの参事、業者と結託したら、業者と石井町議会と、それと町長が結託したら、これだけ悪いことができるんだという見本なんです。よろしかったら、もう一度原点に返って勉強されたらどうでしょうか。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) 証拠はあったということでございます。ということは、もちろん裁判に対して証拠として提出されてるというふうに受けとめさせていただきます。 ここで、採決の結果、賛成多数で、今度は可決されております。どなたか意見が1カ月の間に変わった議員さんがいらっしゃったのでしょうね。平成22年度、今度6月定例会におきましてでございますが、ここで背任罪について検察から不起訴を受けているということです。平成21年度の12月定例会で、町長は、刑事事件においても勝訴する公算が非常に高い、勝つであろうというふうに述べておりますが、ここで刑事事件として、背任罪としては不起訴になっております。これをもちろん不服といたしまして、町長はここで検察審査会のほうに起訴相当をしてほしいということで申し立て書を送るということをここで述べておりますが、実際これ検察審査会のほうに申し立て書を送ったんでしょうか。坂東参事、お願いします。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 平成22年6月に不起訴処分という形で嫌疑不十分というふうな判決が出ておりますけれども、それを不服といたしまして、徳島検察審査会のほうへ審査の申し立てをしております。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) 申し立てをなさっているということですので、その結果というのはどうだったのでしょうか。この後の町長の所信表明であるとか、あるいはこの事件に関する答弁の中に、このことに関してが一つも出てこないので、ここでちょっとその結果をお知らせ願えますでしょうか。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 平成23年3月におきまして、一応検察審査会といたしましては、背任容疑を不起訴相当と議決をしております。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) この時点で、背任罪という罪は問われない。したがって、刑事事件という線は消えております。 そこで、民事裁判に立ち戻りまして、この損害賠償事件でございます。 平成22年度9月定例会におきましては、今度は新たな事実がここで町長の口から出ております。例えば、21年12月12日にワシントンホテルで何人かが裏取引の会合があったであるとか、平成20年3月31日には焼き肉屋でもって前所長らが集まって会合をして、これも裏取引ですか、それに近いことをしたと、こういうふうなことをおっしゃっておられますが、このことにつきましても、もちろん証拠があってのことでございましょう。証拠があってのことであったのでしょうか。それと、証拠があったのであれば、これももちろん裁判に証拠書類として提出なさってるのでしょうか。町長、もう一度お願いします。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 同じことを言いますが、石井町長として町議会でいろいろな話をしていることについて、裏づけがあるからこそ話をしているのです。当然、テープの証拠もありますし、文字起こしもしております。久米議長に1億3,000万円払うけんと言うて、前の坂東忠之だ、岩佐透やら八光海運が書類を持ってきた、その話は久米議長に聞きましたか。聞きましたか。聞いてくださいね、確認とれますから。そのときに、この中の町会議員さんもその書類は見てるはずです。議会が始まる朝に、慌てて久米議長が、町長大変じゃと。岩佐透と坂東忠之と八光海運が、町長に2億円払うと言うたけれど、断られたけんと言うて、石井町議会でこれを預かってくれと、連名書を持ってきたのですよ。こういう質問をされるときには、やっぱりもう少し裏を確かめたほうがいいですね。町長、証拠があるんですかと言うより、そのことが本当かどうか、久米議長に聞いたらわかりますよ。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) この供述につきましては、判決主文の中でも少し出ておりました。しかし、裁判所は、主文の中で、被告岩佐の各行為と平成20年度、21年度の契約締結との因果関係は認められないというふうに判決主文の中ではなっております。ですけれども、もちろんこれは、先ほど町長がおっしゃいましたように、きちっと証拠があって言ったことであるということは、ここに出てるということで、判決主文に出てますから、そういったことに間違いはないでしょう。 そして、今度平成22年度12月定例会ということになってまいりますが、ここでも、ある議員さんの質問に対して3億9,000万円のことでございますが……。ここで、この際つけ加えて補足訂正しておきますが、この裁判というのは3億8,694万1,520円の損害賠償請求でございますが、そのうち3,500万円というのは、弁護士さんに対する成功報酬でございます。したがって、実際町のほうとしましては3億5,194万1,520円の損害賠償でございます。 さあそこで、ここで平成22年12月定例会におきまして、初めて阿波クリーンという社名が出てまいります。阿波クリーンという会社も、この裁判にかかわる重要な登場者であるように思われますが、訴えたこの3者と阿波クリーンが重要な関係にあり、裁判に欠かすことのできないものであるというふうなことで、ここから阿波クリーンという名前が出てくるわけでございますが。そこで、平成23年の3月定例会で、ある議員さんの質問で、阿波クリーンとの契約の解除、そして一般入札をした、これはなぜかという質問に対しまして、現清掃センター所長の瀬部所長は、阿波クリーンの関与が明白になったためと言いましたが、これはこの損害賠償請求事件への関与というのが明白になったのでしょうか。それとも、違う事件なのでしょうか。清掃センター所長にお願いいたします。 ○議長(梶野利男君) 清掃センター所長。 ◎清掃センター所長(瀬部泰博君) お答えをいたします。 3億5,000万円の損害賠償請求に関してでございます。以上です。 ○議長(梶野利男君) 小休します。            午後3時08分 小休            午後3時40分 再開 ○議長(梶野利男君) 再開いたします。久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) 今、清掃センター所長からご答弁いただきました。阿波クリーンも、この損害賠償事件に絡んでいるということがわかったので契約解除を申し入れたということでございますね。 平成23年度12月定例会におきまして、今度は町長の発言の中で、ある日朝の6時に八光海運、前町長、前所長の連名の書類を持ってきて2億円払う、あるいは辞職して退職金も返還する、それから議会にも1億3,000万円払うから勘弁してくれと、そういったことを言ってきたということを言っております。しかも、ここではそのときのテープを私は全部とっていると。裁判中で難しいですが、いつかはこういう裏交渉があったテープを公開しますというふうに、町長、ここでおっしゃっております。平成24年度3月定例会でも、そういう同じことをおっしゃっておりますね、ある議員さんの質問の答えの中でも、このテープを持っているということを発言なさっております。そういうことになりますと、当然このテープも証拠書類として裁判所のほうに提出しているというふうに考えてよろしいのでしょうか。町長、もう一度お願いします。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 久米議員さん、大分勉強されて質問をされてるようでございますが、阿波クリーンがどういう会社か、あなたはご存じですか。2年半ぐらい前になりますが、現職の町会議員の岩佐透ともう一人の議員さんが、何しに捕まったか知ってますか。参考までにお話をさせていただきますが、平成23年1月28日にとった、これは阿波クリーンの謄本でございます。代表者が後藤圭助、これは坂東忠之の、前の町長の親類の人です。取締役が高力次良、これは岩佐透の親類です。こういう人が石井町の業務を請け負ってるんですよ。おかしいと思いませんか、それも高額で。何しに2人の人が、町会議員が捕まったか知ってますか。もう一度思い出してください。22年5月11日、石井町議ら3人が逮捕、委託で贈収賄容疑、議会の質問を業者に便宜。八光海運に有利な発言をするように岩佐、鈴木、両容疑者は共謀し、松尾容疑者に現金を手渡した。同じく、22年5月11日には、石井町議ら2人を逮捕。町民からは、やっぱり金かなどの批判が相次ぐ。町政批判、ともに活動、委託費問題で関係が悪化。町は、百条委員会で、岩佐容疑者や前町長に対し八光海運に有利な契約を結び町に損害を与えたなどと結論づけた。同じく、贈収賄容疑で町議を逮捕、業務委託めぐり現金授受か。さらに1人逮捕、石井町処分場汚職、訴訟の中止を町に迫る、岩佐町議が依頼。何しにそんなこと町に迫らないかんのですかね。おかしいですね。石井町が損してる分を裁判するのに対して、お金渡して、訴えせんように町に迫ってます。そのときの徳島新聞の社説では、町政のうみを出し切れ、町議が住民の代表としての立場を忘れて利権に走り、業者が金で町政をゆがめようとすれば、ゆゆしき事態である。言うまでもなく、議員は行政のチェックや有権者の意見を行政に反映させるのが仕事である。立場を利用して行政を恣意的にねじ曲げた上、金がついて回ったのだとしたら言語道断である。石井町処分場の汚職で、岩佐容疑者は一時役員に、収賄業者の下請会社、町の業務を請け負う。八光海運が町から委託された町清掃センターのごみ焼却を除く全ての業務を請け負っていた。この会社の社長に岩佐透がなっておった。石井町処分場汚職、30万円別に受領か、業者側から会合の席上。熊本に接待旅行、旅費負担は岩佐容疑者。このように、こういうことがあって捕まったのですよ。この事実がありながら、どうして裁判をやめなければなりませんか。こういう事実が一審では認定をされていない。あなたは、たびたび私に対してそういうこと証拠があるっていうのは本当ですかっていうことを聞いてますが、何回も同じことを答えております。私は、朝早くから新聞配達してますのでね、私の家に朝6時前にある人が来て、坂東町長と岩佐と八光海運の社長との伝言であります。町長、どなんぞ時間をかしてください、会ってください。八光の社長も来てます。弁護士に相談しましたらね、町長、個人的な問題で会ったらあかんと、買収されるでよと、お金渡されるでよと。確かにそのとおりやったですね。いや、先生、どうしてもこれは解明しなければいけませんから会ってきます。テープぐらい持っていとったらどうでっていうので、隠しテープを持って行って、その場で全部録音してあります。そのときに、今久米議員さんが言ったように、石井町に2億円払う、町会議員も辞職する、坂東忠之は退職金も支払いをする、ただ町民の前で謝るんだけはこらえてくれと。そのとき、もう一度電話がかかってきましてね、夜八光海運の社長が個人的に会いたいから河野さん来てくれへんで。断りました。そのときに、500万円を渡す予定だったらしいです。なめられたものですね、石井町長も。金で買収できると思うとるのです。あなた方、一部の野党の人は、そういう人といまだにつるんどるじゃないですか。岩佐透、どんな悪い人ですか、この人が。町政を私物化して、税金を自分のための私利私欲に利用して、幾らお金、町民の税金を使ってますか。こういうことと、私が農大の跡を買うのとは、完全に別問題です。こんな無駄なお金を使われているのを、その当時の町会議員さん、町民の皆さんも誰も知らない。久米議員さん、もう一度一から質問なさるんだったら、何しにこういう事件が起こって、何しに逮捕されたか、岩佐と坂東がどういう悪いことをしてるか。今の時代にですよ、石井町の施設に暴力団の組長を迎えて、その両サイドに町の職員を並ばせて、暴力団の組長やその嫁さんや幹部の人に挨拶をした。私、町長になって、それ聞いて、本当に情けないって言うて、石井町の職員怒ったのですよ。おまえたちは、そういうことに対して一つも反対をせなんだんか。恐ろしいからできなんだ。そうですね。岩佐透が暴力団と結託して、暴力団町会議員とまで言われとる人です。恐ろしい。殺されるかもわからん。だけど、石井町の職員として誰か一人が反対するべきじゃないですかと言ったのです。そういうことをよく勉強されたら、あなたも私と同じ石井町の住民です。家も近い。私が何しにこのようにして力はめてやってるか、わかります。私や、朝新聞配達しよるときにね、ヘルメットかぶったスモークの人の二人連れにずっとつけてこられたのです。殺されるかもわからんと思うた。とまって、おまえ何しに来よんなと言うたら、慌てて相手が逃げましたけれどね。それでも、私は命を張って、町政改革のためにやっておるです。あなたも町会議員だったら、何しに石井町がこういう訴訟をしてるか、控訴をしたか、事件をもっと調べて十分理解していただいたら、私の言ってることがわかります。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) 今、町長にご答弁いただいたことを、私も議員になって2年、よく聞かせていただきました。ですから、この判決が出るまでというのは、負けるわけがない裁判なんだろうなということをほぼ私も確信しておりました。さあそれで、結果が11月16日の判決でございます。判決主文、読ませていただきました。なかなか判決主文っていうのは難しいですよね。ですから、かなり何回も何回も読み返させていただきました。以上のように、町長が証拠をもって提出されている証拠物件が何も適用されていない。 以上が過去の発言、答弁に対する質問なんですが、このたび町は判決主文の内容、意味を理解した上で、これ控訴したんだと思います。また、町長は、所信表明の中で、もう一度きちっとした証拠書類を提出するというふうにおっしゃっております。この訴訟は、はっきり言いまして、全面棄却でございます。町の言い分に対しまして、全て棄却になっております。もちろん今まで、町長が、今もおっしゃっていただきましたように、全て証拠を添えて提出している証拠が認められていないのです。認められていないというのは、どういうことでしょうか。これは裁判官が悪いのですか。じゃあ日本の司法は成り立ちませんよね、これ。認められないというのはなぜか。証拠が不十分だからです。証拠が不十分だから、これ認められていないのです。その不十分な証拠を補うべく、控訴をするに当たっては、当然より強力な証拠が必要になってきます。判決が出てから2週間です。2週間の間に、控訴するかしないか決めなくちゃいけない。それで町といたしましては控訴に踏み切ったわけなんですけれども、ここでこの強力な証拠というのが、一体あるのかどうかというのをまず一番に私は聞かなければいけません。 この裁判といいますのは、大きく分けて争点が3つあるんです。3つの争点、それは、まず八光海運と前町長と前所長、この3人の共謀です、共謀。その次に随意契約について、その次に減価償却について、この3点が大きな争点になっております。判決主文の中で、この争点3つに対しまして、徳島地裁は、石井町側の言い分を全て却下しております。ということは、この3点全てに新しい証拠をぶつけて戦わなくてはいけないのです。まずここで、どういうふうな新しい証拠があるのかを町長にお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) また異なことをおっしゃいますね。これから控訴して裁判が行われるっていうときに、内の手を出す人がどこにおりますか。そういうことは多分違反でしょう。地裁で負けたから、じゃあ高裁で逆転してる判決っていうのがたくさんありますよ。何しに負けたか。裁判官より裁判長が勉強してないからですよ。あれだけの膨大な資料をきちっと読んだらわかります。徳島地裁で何しにいろいろな判決出たんが高裁で逆転してると思いますか。私ね、裁判官に友達がおるんですよ、聞きました。河野さん、地裁っていうのは、物すごう忙しい。いっぱい案件が来る。きちっと書類見んのです。上辺だけで捜査をして判決を出してしまう。高裁のほうは、ある程度時間的な余裕がある。だから、高裁へ行って逆転する判決が最近多いのです。じゃあなぜ冤罪が全国でたくさん生まれとんですか。そういうこと考えてみたらわかるでしょう。日本の法治国家でありながら、警察も検察も裁判所も本当にきちっと気合いをはめて捜査をしないから、こういう間違った判決が出るんです。冤罪事件で1つおかしなことがありました。外国人の方が逮捕された。DNA検査で、全然違う人だ。謝っただけじゃないですか。あの人の人生はどないなるのですか。じゃあそのときの地裁の判決はどのように言うのですか。逮捕されて、外国の人が留置場で何日も過ごした。DNAを再鑑定したら、違う人だった。間違ってたらすみませんで済む問題じゃないんです。この問題やって、そうです。地裁の裁判官が、今久米議員がおっしゃったように、負けるはずがないとおっしゃったです。それだけ悪いことをしてるし、それだけの証拠がそろってるんです。それを一つも採用してないっていうことは、はっきり言って職務怠慢です。新しい証拠っていうのは、弁護士と打ち合わせする上で多々あります。これからどのようになっていくかっていうのは、町民の皆さんに、きちっとこれで取り下げたら、河野さんもやっぱり野党に負けたんか、悪いやつのお金もろうたんか、そういうふうになります。だから、私が一番心配しよるのは、私の後の町長に本当に正義感のある、お金に惑わされない、そういう町長が出てくるかどうかです。一部の野党の議員とつながってるような人が、町会議員が町長になったんでは、石井町の行く末が心配でございます。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) 新しい証拠については、ここではもちろん言えないと。そのあれもわかります。それはもちろんわかりますので、ここであえて言ってもらわなくても、じゃあ結構です。そのかわりに、今まで地裁に取り上げてもらわなかった証拠に関しては、今後議会においては発言なさらないでほしい。裁判所が取り上げてないんですよ、第一審で。それは、否定されてるのです。ということは、証拠不十分なのです。そのことを、個人の名誉があります、これからは。この第一審の地裁でもって使った証拠に関して、よく言ってますね、2億円がどうの、1億3,000万円がどうの、こういった発言はしないでいただきたい、これを第一審で退けられたわけですから。第二審に向かっていくんであれば、第二審での新しい証拠のことを述べてください。新しい証拠、これがある、こんなことが出てる、こんな悪いことしてるのですよ。ですから、それで議場でも発言をしていただきたい。 ともあれ、第一審で表に出ている使ったお金が約600万円ございます。第一審負けましたから、当然この600万円無駄になりました。次に第二審、控訴します。210万円プラス178万円、現状388万円、第一審と第二審で足して、おおよそ1,000万円、これだけの裁判費用をかけて戦います。先ほども申しましたように、争点となる3点、共謀、随意契約、そして減価償却、この3点に関しまして、全て否定されている。全てに対して新しい証拠を出していかなくてはいけない。これは容易なことではできません。ということは、これは当然敗訴になる、あるいは棄却になる、こういった可能性の非常に高い、これ裁判になります。そうなってくると、まさにこれは無駄な費用を費やすことになってしまいます。それならば、あえて今やめれば、今やめれば、ほんとここまでで裁判費用済むのです。答えはわかっておりますけれども、町長、もう一度お聞かせいただきたいと思います。どうしても控訴しますか。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 情けないですね。松尾議員が岩佐から銭をもらって、あなたとよく似た発言をされましたよ。早く裁判を取り下げてください、それに同意してくださいと。あなたも町民から選ばれた町会議員さんでしょう。私が今お話ししたように、この委託に関しては、町長や岩佐透の親類が一家が全部自分たちの利益のために石井町民の税金を無駄にしている。取り込んで、自分やだけもうけてる。どうですか、あの人の家見たら。あなたにね、言わないでくださいと言われる覚えがありません。私は、供述書を見て、裁判の書類を見て、私の聞いた、録音したテープ、文字起こしをしたこと、全て事実だけを申し上げてるのです。私がうそを言うとんだったら、名誉毀損でいいですよ。全て事実です。刑務所の中って、私は知りませんけど、2カ月おったら、自分がこらえてもらおうと思って、しゃべらんでいいことを次々次々しゃべってるのです。 日本環境工学っていうとこがありますが、最終処分場の見積もりをした業者です。東京に本社があります。東京に出張するたび、岩佐透はその会社に行って、東京の女の子を抱かせてもろうて、遊ばせてもろうた。そういうことを留置場の中、警察署の中で供述してるんです。何しにその業者がそんなんする必要があるんですか。随意契約の問題って言いましたが、あなたやってよくわかってるでしょう。1億円もの仕事を発注するのに、他の業者の見積もりもとらなくて、1社だけで発注できますか。これが裁判長が認めなくても、おかしいと思いませんか。裁判長が否定すること自体がおかしいのです。何しに競争入札せんのですか。そういうことを考えたら、どうして控訴しますか、どうしてあなたはそんなことを言うのですか。本当に町民の味方、代表である町会議員ですか。私のほうが聞きたいです。どうして控訴しないようにって、あなたは今ここで私におっしゃるんですか。町長、頑張ってください、私も勉強したら確かにおかしいわと、これは地裁が間違うとると、控訴して一緒に戦いませんかって言うんが町会議員でしょう。おかしな話ですね。野党のそういう権力者、お金の人に染まらないでくださいよ。
    ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) 日本の司法制度の否定までをして、どうしてもこの控訴をするとおっしゃっているのですから、この上告がもし棄却になったときの、私は、町長の出処進退も含めての覚悟をお聞きしたいと思います。お願いします。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 町長の覚悟もいいでしょう。じゃあ逆転勝訴したら、あなたはどないなさるんですか、町会議員辞職するのですか。私がやってる全てのことについては、石井町民のことだけしか考えていません。私は、私利私欲っていうことは一切考えていないのです。私利私欲を考えてるんだったら、500万円もろうて、訴訟を取り下げてますよ。役場の中に鴨島の前の坂東町長の首っ玉捕まえてるという人が来たときに、お金持ってきた、取ってますよ、1対1やから、わからん。ある業者が、徳島の料亭で、町長お金取っといてくれってっちゅうて200万円持ってきた。私や、その場で警察呼んだろかいなと思うたけどね、お金たたきつけて、私はその場から出ました。何しにそういうことをしてるか、わかりますか。そういうことで私は私の人生を狂わせたくない。私やってお金要ります。何しに交際費ゼロにしてるか、わかってますか。坂東忠之が300万円の交際費取っとったのです。私は、年間ゼロです。要っているお金は、全部自分の中で出してます。町民にも負担をかけてるのだから、自分が交際費を使うんはおかしいからと思って、交際費ゼロにしているのです。徳島県の24市町村の中で、交際費ゼロで頑張ってる町長があったら、言うてください。町民のためにしてることに対して、あなたに対して負けたらとか、そういうことを言われる筋合いはありません。全てにおいて石井町民が幸せになり、石井町の財政がよくなればと思うて、私は考えてやっております。 ○議長(梶野利男君) 久米伸一君。 ◆5番(久米伸一君) 覚悟を伺ったのですけれども、その中に覚悟を発言していただけませんでしたが。 議会議員の一番の役目というのは、行政の監視です、行政の監視。行政の監視というのは、すなわち予算の監視なのです。予算執行の監視なんです。今からでも遅くありません。このような無駄な裁判は一日も早くやめていただき、損害を最小限に食いとめていただくことを要望いたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(梶野利男君) 10番山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 議長の指名により一般質問をいたしますが、一般質問に入る前に一言言わせていただきます。 3・11の東日本大震災から、きょうで1年9カ月となりました。原発事故や津波災害に遭われた方々や、この寒い時期仮設住宅で暮らされている方々、つらい毎日を過ごされていることと拝察いたします。また、12月7日には、震度5弱の地震が被災地に発生し、日本中が心配していましたが、大事に至らず、安堵しました。しかし、原発事故は、いまだ終息できておらず、子供たちの健康被害も案じられます。私たちは、この被害を風化させることなく、支援を続けることが必要です。人的の直接被害は、1万5,875人中、今なお行方不明の方2,725人の方に哀悼の意をささげます。そして、一日も早く家族のもとへ帰られますようにお祈りいたします。 それでは、生活保護行政についてお聞きいたします。 生活保護制度は、命を守る最後のとりで、最低生活を保障する極めて重要な制度と考えています。戦後、国民主権、生きる権利、教育を受ける権利、働く権利などを保障する憲法が制定されました。最近では、これらの憲法上の権利はだんだんおかしくなっていく方向に進められつつあることに大きな危惧を抱いています。生活保護を受けることを恥と思わなくなってきたことが問題だ、働けるのに生活保護を受け甘えている若者がふえている、行政の調査が甘いからこんなことになるなど、生活保護を利用すること自体を恥じ、悪とみなし、そこに無駄な税金が投入されているなどということで、保護利用者の心は深く傷つけられています。生活保護申請には、生活保護法上、親族による扶養は生活保護の要件ではありませんし、扶養しなければ生活保護を受けさせないというものではないのですが、国はこの問題で生活保護受給者の親族が扶養できない場合、親族側に扶養が困難な理由を証明する義務を課す、生活保護法改正を検討する考えを示していますが、私は、扶養義務の強要は、扶助が必要な人の申請を妨げるのではないかと危惧しますが、本町のお考えをお聞きいたします。 ○議長(梶野利男君) 福祉生活課長。 ◎福祉生活課長(薮本前君) お答えいたします。 本町の場合、生活保護に関する業務につきましては県の福祉事務所が行っており、扶養に関する事項など、保護受給の要否につきましても同事務所が判断しております。また、生活保護法の改正等に関しましては、今後国が幅広く民意を聞いた上、よりよい方向に進めていってもらえるものと信じております。このようなことから、本町といたしましては、生活に困窮し、保護を必要とされる方がいつでも安心して相談できる身近な相談窓口となれますよう、秘密の保護に努めるとともに、相談を受けた内容を迅速かつ的確に県福祉事務所へ引き継いでまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 身近にできる相談窓口としてのしっかりした対応をしてくださるようにお願いいたしますが、扶養義務者から仕送りがあれば、その分を収入認定し、保護費から差し引く仕組みになっているだけで、生活保護は受けられると理解しております。扶養義務強化では共倒れになるおそれもありますし、身内関係も崩れることになりかねませんので、本町からも国のほうへ声を上げていただきたいと思っております。 今の日本では、生活保護水準以下の生活でも利用できず、実際に保護を受けている人の割合を示す捕捉率は、せいぜい20%台だと言われております。それでは、石井町では、平成17年3月末と平成23年度3月末の生活保護世帯数についてお聞きいたします。 ○議長(梶野利男君) 福祉生活課長。 ◎福祉生活課長(薮本前君) お答えいたします。 県東部保健福祉局からの報告によりますと、石井町では、平成17年3月末時点での生活保護世帯数が140世帯、また平成24年3月末時点の生活保護世帯数が247世帯となっております。以上です。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 17年は140で、24年3月では247ということでは、約100世帯余りふえているということでございますけれども、この実態と原因についてどのようにお考えているのか、見解を求めます。 ○議長(梶野利男君) 福祉生活課長。 ◎福祉生活課長(薮本前君) お答えいたします。 本町では、生活保護世帯数が平成17年から平成24年までの7年間で約1.8倍に増加しております。これらの原因といたしましては、全国的な傾向として、近年の経済の低迷による長期的な雇用環境の悪化や高齢化世帯の増加等によるものと推測され、今後も増加していくものと考えております。以上です。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 生活保護受給の方は、年金や最低賃金で、貧困を生活保護で支え、生活保護があるから死ななくてよい、生活保護があるから命がつながる、ありがたいと感謝していると言われております。生活保護申請時に、排除や切り捨て、門前払いや打ち切りを迫られることがあると聞きましたが、石井町では実態はどうなっているのか、お尋ねいたします。 ○議長(梶野利男君) 福祉生活課長。 ◎福祉生活課長(薮本前君) お答えいたします。 県東部保健福祉局に問い合わせましたところ、相談や調査もせず、一方的な生活保護の打ち切りや門前払い等は一切ありませんとの報告がありました。また、本町におきましても、相談を受けた場合には、全て直ちに県福祉事務所へ引き継いでおります。以上です。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 調査した結果ありませんということで安堵いたしますが、以前に生活保護申請が門前で切られ、おにぎりが食べたいと言い残して餓死した事件とか、姉妹の餓死事件、孤独死など、全国でこのような悲惨な事件があったことを踏まえ、福祉事務所の管轄となると思いますが、十分な対応をしていただきたいと願っております。 また、生活保護基準以下での生活している実態を把握し、生活再建に向けた支援が必要ではないかと考えます。また、保護水準以下の中でも、保護を受けていない家庭があると思います。広報などで制度の周知をしてはどうかと思いますけれども、いかがお考えかお答えを願います。 ○議長(梶野利男君) 福祉生活課長。 ◎福祉生活課長(薮本前君) お答えいたします。 生活保護制度は、国が生活に困窮する全ての国民に対し、その困窮の程度に応じた保護を行い、最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助ける制度であり、生活に困窮する方々にとりましては、最後のセーフティーネットとも言える大切な救済制度でございます。このようなことから、制度の周知等につきましては、今後県福祉事務所と十分協議の上、検討してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) セーフティーネットとして、ぜひとも広報して、一人でも多くの方が生活保護を受けて毎日過ごしていただけるように、できるだけお願いいたします。 貧困率が上昇し、失業、非正規労働の加速などで、全国のワーキングプアが1,100万人を超える状況です。低年金の高齢者、無年金の高齢者など、年齢を問わず困窮世帯がふえている中で、生活保護基準が高過ぎるような論調が振りまかれております。今の時代に求められているのは、扶養義務の強化ではなく、生活保護行政の充実です。不正受給だけが急激にふえたことだけを報道し、厚生労働省が不正受給対策強化を打ち出していますが、保護の受給者が過去最高にふえたことが原因で、全体の0.4%弱で推移されています。また、一生懸命働いても保護世帯より少ない、真面目に年金を掛けたのより生活保護のほうが多いなど、国民全体の生活が苦しくなった不満を生活保護にぶつけようとしています。3食きちんと食べて、必要な生活費を栄養学など科学的に算定し決めているのが生活保護基準です。生活保護の支援額を決めるだけではなく、憲法25条の健康で文化的な水準を全ての国民が送れるように下支えをしているのが生活保護でございます。国や自治体の財源が苦しいからといっても、日本全体が貧しいわけではなく、税制や社会保障制度による所得の分配機能を高め、社会保障に必要な財源を確保し、一人一人が人間としての尊厳を尊重する社会、大資本中心ではなく、零細業者も支援され、地域内循環を高める経済政策に力を入れて、豊かで住みやすい地域が求められております。力の弱い者を切り捨てる社会は、真に豊かな社会ではないと思っております。 税務署は、生活扶助や住宅扶助の引き下げと医療扶助での一部負担金導入、加算や一時扶助の見直しなどの方向を示していますが、この大悪に反対し、生活に困る人が誰でも安心して受けられる制度にするべきでございます。町からも、改悪反対の声を上げていただくように要望しておきます。 次に、新庁舎建設計画と町民合意についてお聞きいたします。 新庁舎建設の設計図が示されました。設計については、まだまだ変更の余地があると、全員協議会で説明を受けました。私は、新庁舎建設について、将来にわたって反対するものではありませんが、もっと町民の方の意見を聞くべきだと考えております。新庁舎建設や場所については周知されている方もいますが、知らない方も大勢います。この間の進め方については、かなり強引に進めているという印象を受けております。庁舎建設については、地震対応や防災の拠点、老朽化による雨漏りなどを上げていますが、今財政難を言われているとき、住民の方は社会福祉の充実こそ望んでいる時期に、新庁舎の建設の同意が得られるとお考えでしょうか。 そこでお聞きいたしますが、災害時の防災拠点としての重要性についてどのように活用されるのか、町民のための庁舎機能をどう考えているのか、議会で説明すると同時に住民への説明はどのようにされているのか、まずはじめにお聞きいたします。 ○議長(梶野利男君) 総務課長。 ◎総務課長(黒川浩君) お答えいたします。 まず、1点目でございます。 防災拠点としての重要性についてということでございますが、その重要性につきましては、現在南海トラフによる大規模地震の発生が懸念されており、役場庁舎には地震等による大規模災害発生時にも行政の中核として、また災害対策基幹施設として十分機能していくことが求められ、その対策に万全を期さなければならないと考えております。 続きまして、その活用方法についてでございますが、災害対策の拠点としまして、情報収集や情報発信などを行う本部機能、町民や行政に関する電子情報のバックアップ機能、平常時に利用する駐車場や会議室を対策本部や復旧活動の場として柔軟に活用する、自家発電設備や蓄電池等の設置によります非常電源設備を整備して、停電、災害時の電源確保等を予定しております。 続きまして、町民のための庁舎機能についてでございますが、防災機能はもちろんのこと、参加と協働のまちづくり、こういった場の拠点としまして、高齢者、障害者を含む全ての方々が安心して安全に、円滑かつ快適に利用できる庁舎、そういった設備にしなければならないと考えております。 続きまして、住民への説明についてでございますが、11月にも発行をさせていただきました「わかりやすい予算書&もっと知りたい石井町」においても、その一部についてをご紹介させていただいておりますが、今後におきまして、ホームページまた広報紙を活用しまして、周知のほうはさせていただきたいと思っております。また、事業の認定の手続の中で、申請の前に事業に関する事前説明会を開催いたします。その際にも住民の方々には説明のほうをさせていただきたいと考えております。以上です。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 説明をさせていただきますということで、住民が十分納得がいくまで計画を進めるべきではありませんが、それでは現在の進行状況についてお尋ねいたします。 現在の新庁舎建設に向けての進捗状況と今後のスケジュールについて、また石井町は震度7クラスの地震が発生するとの予想を受け、新庁舎の耐震機能を高めなければなりませんが、その点についてどのように考えているのか、お聞きいたします。 ○議長(梶野利男君) 総務課長。 ◎総務課長(黒川浩君) お答えいたします。 現在の進捗状況と今後のスケジュールについてで、まずはじめございますが、現在は基本設計の最終段階となっております。今後、年度内には基本設計、実施設計を終え、許認可関係の申請を終えたいと考えております。その後、新年度になりまして用地取得、年度前半までに建設着工ということを目標としております。完成につきましては、平成26年後半から、遅くとも平成27年度春には庁舎本体の整備ができることを目標としております。 また、震度7クラスに対しての新庁舎の耐震機能ということでございますが、当初の方針におきましては、地震後構造体の大きな補修をすることなく建築物を使用できる目標としておりましたが、3・11東北大震災、こういったこともございます。こういったことも考慮しまして、地震後構造体の補修をすることなく建築物を使用できることを目標としまして、ISO値0.75からそれ以上として、現在設計案を検討しております。以上です。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 各地の被災状況を調査して、より強い建造物となるように、十分な検討を重ねていくように要望しておきますが、新庁舎建設のかなめは費用でございます。新庁舎建設の費用の上限額をお示し願います。 ○議長(梶野利男君) 総務課長。 ◎総務課長(黒川浩君) お答えいたします。 現時点におきましては、3月議会で答弁をさせていただいております13億8,000万円、これを上限として目指しております。以上です。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 13億8,000万円と巨額な事業が示されましたが、このような巨額の事業費確保の財源をどのように考えておられるのか、お聞きいたします。 ○議長(梶野利男君) 財政課長。 ◎財政課長(伊延徹哉君) 建設費用が13億8,000万円としますと、現在庁舎建設基金が6億8,000万円余り、残り7億円弱が地方債と一般財源とになります。起債額に関しましては、対象外経費の判別の必要もあり、来年度以降財源等に大きな変更の可能性もありますので、具体的な額は難しいものと考えております。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) また借金をすることになると思いますけれども。 それでは、財政確保による今後の町民生活の将来負担、影響についてどのようにお考えているのか、お伺いいたします。 ○議長(梶野利男君) 財政課長。 ◎財政課長(伊延徹哉君) 庁舎の建設につきましては、庁舎建設基金もあり、このことのみで町財政が極端に悪化するというようなことはないと考えております。現在、基金、地方債以外の財源となるもの、何か助成が受けられないかと担当課で県などに要望中です。できる限り財源の確保を図り、町財政に支障を来さないように配慮をしていきたいと考えております。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 新庁舎建設問題は、町民にとっては後々の代まで町民生活に直接かかわる重要な案件として慎重に進めていっていただきたいと考えております。 それでは、借金もつくる新庁舎を急ぐ必要があるのかどうか、お考えをお聞きします。結論を出すのは性急過ぎて無理がある、もっと時間をかけて論議すべきであるとの声に対して、町民の方そう言われておりますけれども、その声に対してどのように答弁されるのか、お聞きいたします。 ○議長(梶野利男君) 総務課長。 ◎総務課長(黒川浩君) お答えいたします。 急ぐ必要性ということと時間をかけて論議すべきであるということに関してですが、ご質問のとおり、論議についてはできる限り必要かと思っております。しかしながら、南海トラフによる大規模地震の発生も懸念されております。町には、地震等による大規模災害発生時にも行政の中核として災害対策基幹施設として十分機能していかなければなりません。その対策に万全を期さなければならないとも考えておりまして、新庁舎の建設はできる限り早期に完成できるようにしなければならないと考えております。皆様のご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 新庁舎の建設はできるだけ早く完成させたいと、南海トラフの地震がいつ来るかわからないということで急いでいるようでございますけれども、町民の多くの方は、庁舎建設は、知っていると思いますけれども、具体的な内容がほとんど示されておりません。検討過程においては、住民の方にガラス張りにするのは当然ですが、その点について、このままの進め方で住民合意は得られるとお考えておられるのか、お聞きいたします。 ○議長(梶野利男君) 総務課長。 ◎総務課長(黒川浩君) お答えいたします。 検討過程をガラス張りにするのはという点と住民合意をこれは得られているのかという点でございますが、まず1点目におきましては、今後におきまして事業の認定の手続の中で、申請の前に事業に関する事前説明会を開催させていただきます。その際にも説明をさせていただきたいと思いますし、ホームページや広報紙等も活用しまして、町民の方々へは説明のほうをさせていただきたいと思っております。 続きまして、住民合意についてでございますが、庁舎建設につきましては、平成23年6月に石井町役場庁舎建設検討委員会が設置され、委員会における検討の中で、検討過程の中ということでございますが、新庁舎の建てかえについての必要性については合意に至っておるということで聞いております。今後におきましては、広報、周知の充実を図りながら、町民の皆様のご理解をいただけるよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 庁舎というのは、やっぱり町民の方が利用する庁舎でありますので、庁舎建設によって町民生活や行政サービスなどの負担を負わせることがあってはならないと思いますし、窓口のサービスの体制も向上していくように求めていきます。 次に、農大跡地利用について、先ほども質問がありましたけれども、重なることはないと思いますけれども、ご答弁よろしくお願いいたします。 この質問は、前の議会でも取り上げたものですが、再度お伺いします。 第4回跡地利用検討委員会に初めて出席させていただき、全体像が見えてきました。現在農大にある桜並木の西側に民間活用の施設を建設に向けて検討中の様子もわかりましたが、東側は校舎等の建造物があり、利用条件が厳しくなると思います。既存の建物に耐震補強が必要なものもあります。その件も含めて、今後の見通しをどのように考えておられるのか、お伺いいたします。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 今後の見通しということでございます。前回の農大跡地検討協議会で提示をされました候補案につきまして、大学の農工商連携センターでありますとか、NPOのわくわくアグリなど、また今後さらに検討を進め、次回開催する協議会で具体的な検討をいただく必要があるというふうに考えております。そしてまた、平成24年度内には、活用につきまして基本構想案を取りまとめたいというふうに考えております。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) まだまだ購入未定というか、話ができてないところがたくさん用地があります。利用促進のために努力していることはわかりますが、個々の用地利用がなければ、この問題は白紙以外ないと思っております。 それと、農大跡地には市街化調整区域部分があると、前の議会でも指摘しましたが、この問題点の解決方法はどのように考えておられるのか、お聞きいたします。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 市街化調整区域につきましては、一定の規制がある区域という形で定められております。農大跡地の利用計画案がおおむねまとまった段階におきまして、十分協議を行っていきたいというふうに考えております。そしてまた、町におけますまちづくりの位置づけでありますとか、そしてまた方向性などを取りまとめまして、乱開発につながらないような形を説明することによりまして、法上の規制につきまして理解を得ていくということは可能だというふうに考えております。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 市街化調整区域についても、なかなか難しい問題が山積していると思います。 それとまた放牧場、牧草地等利用されている学校用地は、急峻な斜面地で、崩落崩壊危険区域に指定されているところもあります。この問題を見過ごすわけにはいけないと思いますが、このような処理をどうするのか、ご答弁願います。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 崩壊危険区域ということでございますけれども、一般的には急傾斜地でありますとか、幾つかの法律などに基づきまして注意を喚起するエリアや規制をされるエリアということに分かれておるところもございます。崩壊危険地域もその一つでございますけれども、また今後の活用に当たりましては、規制されている法律を遵守するのは当然のことでありますけれども、規制している県の当局とも十分相談、協議をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 今、県と協議するということでございますけれども、協議ってどういうようになさるおつもりなのかをお聞きいたします。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 農大跡地につきましては、先ほども申しましたように、注意を喚起するエリアと規制するエリアという形でございますけれども、農大跡地に関しましては注意を喚起するエリアという形の指定をされておりますので、その上物に関しましては、そこに上物を建設してはならないというふうな指導はないというふうに、今のところ協議の中では県からそういう回答はいただいております。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) それでは、注意を喚起するエリアということで、その利用方法というか、危険区域を改修するとかというのは、石井町のほうでするんでしょうか、お尋ねします。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 その上物をどうのこうのするというのは、まだ今後の検討課題になろうかと思いますけれども、その利用計画も含めて、また今後協議をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 農大は、来年3月には終了し、4月からは徳島県林業水産総合技術センターに移転しますが、あと残り3カ月余りとなりましたが、現在県との話し合いはどういう段階になっているのか、お伺いいたします。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 一応、県とは農業大学校跡地につきまして、町勢の発展に活用するために昨年度協定を締結をしております。この協定に基づきまして有効な活用方策の検討を進めております。具体的にご意見をいただく場といたしまして、農業大学校の跡地有効活用検討協議会というものを設置しておりますが、その中にも県にも参加をいただいておるというふうな状況でございます。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) それでは、検討委員会の中でも民間活用が協議されておりますけれども、長期的に見て、その事業がもし撤退した場合、町へのリスクはどのようになるとお考えておりますか。そしてまた、住民への負担責任はどう考えておられるのか、お尋ねいたします。 ○議長(梶野利男君) 時間延長を行います。坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 民間の事業者に対しましてでございますけども、立地に関しましては、事業計画の熟度でありますとか、経営の継続性、安定性などにつきまして協議を検討する必要があるというふうに考えてはおります。そしてまた、利活用につきましては、検討協議会で検討が進められておりますけれども、立地のめどが立ちました徳島大学の農工商連携センターとの連携をはじめ、取り組みを想定をしております6次産業化など、石井町の重要な産業であります農業振興のためにも経済効果が上がり、有意義となるよう今後十分検討を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 検討するんは多いに結構でございますけれども、先ほども言いましたけれども、この事業がもし撤退した場合、石井町のリスク、先ほどお答えには入ってなかったので、もう一度お聞きいたしますけれども、どのように考えているのか、お聞きいたします。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 住民の負担とならないようにということでございますけれども、民間事業者に対しましては、先ほども申しましたように、その事業の計画の熟度でありますとか、その経営が継続的に持続できる事業でありますとか、安定性などにつきまして十分協議を行ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 検討していただくことは結構でございますけれども、町長はじめ、現在の副町長も、石井町行政にそんなに長く携われないし、お二人の参事も残り3カ月余りで役場を去ることになれば、この事業の責任の所在は結局住民に負の遺産として残してしまうことになりませんか。お考えをお伺いします。 ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 私も、あと3カ月少々を残すこととなっておりますけれども、現在の試算値でも、この農大跡地、全体の場合は数億円という形って言われておりますけれど、本町にとりましても非常に極めて大きな投資であるというふうに考えております。この農大跡地を具体的に購入するという場合には、その財政状況も十分勘案しながら購入が必要であるというふうに考えております。そしてまた、その際には、町民の皆様にも十分ご理解をいただけるように、また今後とも努めていかなければならないというふうに考えております。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) インターネットの中での投稿でございますけれども、「農大跡地を買って体験型農業施設って、団塊世代の頭の中は、今もバブルか。病院では町は活性化しないし、大学がいいのに決まっている。そんなこともわからないのか」という書き込みがありました。私も同感ですし、農大跡地購入の必要性は全くないと考えております。 それでは次に、TPP参加問題についてお聞きいたします。 TPPとは、関税を例外なしにする自由貿易協定、世界貿易機構により強力なものでございます。農業、水産業、食の安全、地域医療に重大な影響を与えることは懸念をしていますが、TPPに参加すれば、日本の農業が壊滅的打撃を受けることが考えられますが、どのように認識されているのか、また石井町にとってどのような影響があると認識されているのか、お伺いいたします。 ○議長(梶野利男君) いきいき農業振興課長。 ◎いきいき農業振興課長(中村淳君) お答えいたします。 本町は、面積の約5割が農耕地を占め、京阪神地域等に対する生鮮野菜供給基地の重要な役割を担っており、農業が基幹とも言うべき産業と考えております。何分、国においても議論の中、是か非が分かれており、TPPに参加すれば一番に販売に影響が出てくると思われ、次に流通、生産というような産業にも影響が出てくるのではないかと思います。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) TPPに参加しますと、日本の米の9割が輸入米に、牛肉は生産量の75%が外国産に、全国の酪農家はほぼ半減するし、ポストハーベストの農薬が増加すると言われております。そして、アメリカの要求は、関税撤廃にとどまらず、アメリカ政府は、非関税障壁の撤廃と称して、食品安全の規制緩和、公共事業の米国企業開放、金融分野では、共済、郵便貯金、簡易保険、農協、生協、民商などの共済潰し、国民皆保険制度を破壊する混合診療の大幅拡大、牛肉、自動車、保険の3分野での理不尽な要求を迫っています。これらについて、どのように認識を持たれているのか、町長にお伺いします。 ○議長(梶野利男君) 副町長。 ◎副町長(朝日隆之君) TPPに関するご質問をいただいております。詳細についてはなかなか難しい問題もあるようでございますけども、TPP協定につきましては、農林水産分野のみならず、サービス、政府調達、労働といった広範にわたる交渉分野があるというふうに報道をされております。知事会などでも、その点国民的議論が進んでいないというあたりに懸念をしておりまして、国民生活への影響というのが大きいことが想定されるといったこともございまして、地方の経済活動あるいは生活にどのように影響があるのかといった点について情報開示を求めているというのが現状であるというふうに理解をいたしております。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) 情報開示と言われましたけれども、TPP交渉の内容が国民にも国会にも知らされずに、4年間は秘密扱いにするということが明らかになってきました。秘密交渉で、どうして国民に十分な説明ができるのでしょうか。野田首相は、国民に説明責任を果たし、十分な国民的議論を経て結論を出すと言っておりますけれども、何も知らされない中で正しい理解とか判断ができないと考えますが、その点についてどのようにお考えているのか、ご所見をお伺いいたします。
    ○議長(梶野利男君) 坂東参事。 ◎参事(坂東範昭君) お答えをいたします。 TPPに関しまして、いろんなメリットもございます。関税の撤廃によりまして日本からの輸出品の価格が下がるという、自動車等のこともございますし、輸出入の事務手続の簡素化でありますとか、ビザの発給、いろいろ企業内貿易が効率化するなど、利益がふえるというふうなこともございますし、ネットビジネスを容易にすると。日本の産業には不可欠であります希少資源でありますとか、食料の輸出を制限しないというふうな、非常にメリットもございますし、また問題点といたしましても、農林水産品、米でありますとか、小麦、砂糖、乳製品、牛肉の940品目につきましての関税撤廃を求められるということに関しましては、日本国内の生産者が非常に打撃を受けると。そして、農林水産物の生産量が激減するというふうなこともございますし、医療機関の医療費が高くなるというふうな、そういう問題もございます。いろいろTPPに関しまして、メリットでありますとか、問題点でありますとか、いろんな状況がございますけれども、それをどういうふうに処理していくかというのは非常に難しい状況に置かれておるのでなかろうかなというふうには考えております。 ○議長(梶野利男君) 山根由美子君。 ◆10番(山根由美子君) いろいろとメリット、デメリットの説明を受けましたけれども、国民生活においては、やっぱりデメリットのほうが多いんではないかと思います。輸出品の価格が下がるといっても、一般の人がそういうことにはなかなか携わってないと思います。 世界的な天候不順、人口増加は、食料安全を脅かす、食は命の源です。食料自給率向上こそ、日本が進むべき道です。日本は、瑞穂の国なのに、私たちの暮らし、社会に大きなリスクをもたらすと懸念されます。TPPは、ルール上、離脱はいつでも可能とされていますけれども、実際上は海外企業からの莫大な損害賠償が要求され、TPP離脱は極めて困難なことだと言われております。そして、TPP裁判員はアメリカ人がなっていて、企業が損害を裁判所に訴えるISD条項に基づいて裁判をされます。例えば、PCBをカナダ政府は使用を禁止していますが、しかしアメリカ企業はカナダでの販売に損害を受けたとして提訴し、アメリカが勝訴しました。カナダは300億円ぐらい支払ったそうです。メキシコでは、自治体では有機廃棄物の埋め立てを禁止していた。これを米国企業が提訴し、勝訴した。メキシコは160億円を払った。この例からすると、住宅リフォーム助成制度での地元優先条項は無効となる。学校給食の地産地消運動もだめになる。納豆に遺伝子組み換えをしていないという表示をすることは協定違反になると予想されるようです。日本の歴史、伝統、国の形が変わってしまうTPPに参加するということは、アメリカ言いなり、大企業言いなりの政府になってしまうことになります。本町は、TPP参加反対を明言すべきでないかと考えます。いかがお考えなのかお聞きいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(梶野利男君) 町長。 ◎町長(河野俊明君) 日本の重要な産業であります農産業なんかを保護しない中で、現時点でTPPに参加するのは、石井町としては反対でございます。 ○議長(梶野利男君) 本日はこれで散会いたします。            午後5時03分 散会...