阿南市議会 > 2019-06-14 >
06月14日-04号

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  1. 阿南市議会 2019-06-14
    06月14日-04号


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    令和 元年 6月定例会 ┌───────────────────────────────────┐ │             令 和 元 年               │ │        阿南市議会6月定例会会議録(第9号)         │ └───────────────────────────────────┘◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇      令和元年6月14日(金曜日)午前10時    開議◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇議事日程(第4号)第1 市政に対する一般質問第2 承認第1号から承認第5号   第1号議案から第17号議案   ───────────── 本日の会議に付した事件日程第1 市政に対する一般質問日程第2 承認第1号から承認第5号     第1号議案から第17号議案   +++++++++++++出席議員(26名)  1番  福  谷  美 樹 夫 議員  2番  陶  久  晃  一 議員  3番  武  田  光  普 議員  4番  沢  本  勝  彦 議員  5番  福  島  民  雄 議員  6番  幸  坂  孝  則 議員  7番  湯  浅  隆  浩 議員  8番  保  岡  好  江 議員  9番  橋  本  幸  子 議員 10番  平  山  正  光 議員 11番  住  友  進  一 議員 12番  表  原  立  磨 議員 13番  喜  多  啓  吉 議員 14番  飯  田  忠  志 議員 15番  星  加  美  保 議員 16番  小  野     毅 議員 17番  井  坂  重  廣 議員 18番  奥  田     勇 議員 19番  佐 々 木  志 滿 子 議員 20番  久  米  良  久 議員 21番  住  友  利  広 議員 22番  山  崎  雅  史 議員 23番  荒  谷  み ど り 議員 24番  横  田  守  弘 議員 25番  林     孝  一 議員 26番  野  村     栄 議員   +++++++++++++欠員(2名)   ─────────────欠席議員(なし)   ─────────────説明のため出席した者の職氏名 市長       岩 浅 嘉 仁 副市長      惠 来 和 男 副市長      西 田   修 教育長      新 居 正 秀 監査委員     古 山   茂 政策監      篠 原 明 広 政策監      水 口 隆 起 企画部長     米 田   勉 総務部長     桑 村 申一郎 危機管理部長   山 脇 雅 彦 市民部長     長 田 浩 一 環境管理部長   富 永   悟 保健福祉部長   倉 野 克 省 産業部長     青 木 芳 幸 建設部長     都 築 宏 基 特定事業部長   森 本 英 二 会計管理者    大 川 富士夫 水道部長     田 村 和 彦 教育部長     松 内   徹 消防長      奥 田 長 次 環境管理部理事  小 松   剛 教育部理事    岸   浩 範 秘書広報課長   荒 井 啓 之 財政課長     幸 泉 賢一郎   ………………………………… 危機管理課長   松 原 一 夫 環境保全課長   湯 浅 基 和 定住促進課長   中 川 佳 計 こども課長    川 端 浩 二 農林水産課長   松 江   剛 土木課長     豊 田 一 郎 公園緑地課長   石 本 祐 一 学校教育課長   近 藤 真 一 スポーツ振興課長 数 藤 正 規   ─────────────議会事務局出席職員氏名 事務局長     細 川 博 史 議事課長     岡 部 仁 史 議事課長補佐   新 田 和 美 議事課長補佐   三 河 恭 普 議事課主査    天 川   晋  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(橋本幸子議員) これより本日の会議を開きます。 直ちに本日の日程に入ります。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(橋本幸子議員) 日程第1 市政に対する一般質問を昨日に引き続き行います。 8番 保岡議員。   〔保岡議員登壇〕 ◆8番(保岡好江議員) おはようございます。 ただいま議長の許可をいただきましたので、日本共産党を代表いたしまして、通告に従い質問を行います。 安倍首相は、2月10日の自民党大会で、「都道府県の6割以上が、──後に市町村の6割以上と訂正しましたが、新規自衛隊員募集への協力を拒否している。こうした状況に終止符を打つため、自衛隊の存在を憲法上明確に位置づける。」と演説を行いました。 防衛省が市町村に協力を求める根拠は、自衛隊法第97条と自衛隊法施行令第120条の市町村に資料提出を求めることができるとあるとされております。しかし、防衛省が市町村に要請できるとあるだけで、強制力も自治体に義務もありません。ですから、2003年、当時防衛庁長官であった石破 茂長官は、「依頼しているだけです。応えられないということであれば仕方がない。」また、2015年当時、防衛省の中谷防衛相は、「実施し得る可能な範囲でお願いしている。」と答弁しております。 ところが、本年5月、岩屋防衛相は記者会見で、「法令に従って当然御協力いただけるという前提で依頼している。」と答えております。自治体に対して居丈高な姿勢に変化してきているという感じがいたします。 今、全国の自治体への自衛隊募集に関する協力要請の実態は、防衛省が求める紙か電子媒体での名簿提供に応じているのは約36%ですが、住民基本台帳の閲覧や書き写しを認める形で協力している自治体を含めれば約9割に上っております。徳島県の実態が、2月24日の徳島新聞に掲載されております。徳島県24市町村全てで名簿を提出か住民基本台帳の閲覧や書き写しを認める形で協力しております。 首相は、改憲理由に、日本国憲法第9条に自衛隊を明記することによって地方自治体で自衛官募集をめぐる空気は大きく変わると衆議院予算委員会で言いました。地方自治体の空気が大きく変わるという憲法第9条の改憲について、市長の御所見をお伺いいたします。 次に、牛岐城趾公園についてお尋ねいたします。 春は桜まつり、夏には夏まつり、冬にはイルミネーションがきらめく恋人の聖地、季節ごとにイベント会場となります牛岐城趾公園は、歴史ある阿南の商店街ににぎわいと市民の交流を生み出しております。ステージとして利用できる階段、一休みできるようにあちこちにしつらえた常設の椅子、富岡のまちを一望できる展望台、子供たちが走り回ることができる広場など、幼児から高齢者までさまざまな市民が憩える公園です。阿南市の歴史を知り、この地に生活していたいにしえの人をしのぶ公園でもあります。この公園を愛し、美しい公園として憩い、安らぎの場になるように、何年も自主的に草抜きをしてきた方の願いを受けて、次の6点質問いたします。 1点目、牛岐城趾公園の管理、整備はどのようにしているのですか。 2点目、駐車場入り口右側の竹、これはキッコウダケと呼ばれているのですが、これは枯れているのではないですか。また、梅の木も枯れているのではないですか。ここには、松竹梅として縁起よく竹、松、梅とありましたが、松は枯れていて、もう切り取ってあります。この竹と梅ですが、1年も前から放置されているようです。処分すべきではないでしょうか。 3点目、駐車場入り口左側にある桜の木は8本でしたか、枝が弱っているように見えます。幹が白いこけに覆われているような状態です。知人はこれはこう薬病ではないかと話しています。そうであれば、放置しておくと枯れてしまいます。専門家に早急に相談すべきではないでしょうか。 4点目、樹木に詳しい人から、桜だけでなく、弱っている木が多い、根が傷んでいるのではないか、肥料をやる必要があるのではないかと助言がありました。このこともあわせて、専門家に相談すべきではないですか。 5点目、立派なあずまやには、この水は飲めませんと表示した手押しポンプがあるだけです。このあずまやにはテーブルと椅子を置いて、憩える場とすべきではないでしょうか。 最後に6点目、芝生にシロツメクサがはびこっております。芝生に戻すことは不可能なのでしょうか。 以上、長年、牛岐城趾公園の草抜きをしてきた市民の声です。御答弁お願いいたします。 世界保健機関ゲーム障害を新たな依存症としたことに関連いたしまして、お尋ねいたします。 ゲーム依存症は、オンラインゲームテレビゲームをしたい衝動が抑えられなくなり、健康を害するなどの問題が起きてもやめることができない。家族や社会、学業、仕事等に著しい障害がもたらされるという症状が12カ月以上続く場合をゲーム障害と認定され、アルコールギャンブルなどの依存症と同じく、治療が必要となります。 ゲーム依存は、アルコール依存ギャンブル依存と違い、把握しにくいと言われています。また、スマートフォンの普及により、テレビゲームと違い、いつでも、どこででもゲームをすることができ、ゲームにはまりやすくなり、ゲーム障害を引き起こすことにつながったと言われております。 静岡県などでは、中高生のネット依存症ゲーム障害の対策に取り組んでいますが、幼少期は進行が早く、短期間にダメージを受けるとの指摘があり、特に注意が必要です。中高生からの対策ではなく、もっと以前から予防的対策が必要ではないかと思います。 そこで、お尋ねいたします。 深刻な事例が生じる前にゲーム障害対策が重要ですが、未然に防ぐ対策をどのように考えられますか。 続きまして、スクールカウンセラーについてお尋ねいたします。 スクールカウンセラーは、臨床心理に関して専門的な知識や経験を有している人が、学校現場で児童・生徒に向き合い、教師とともにサポートする職務です。さまざまな問題を抱えている児童・生徒に個別に対応し、また、心のケアができるセラピストの存在は、児童・生徒にとっても、教員にとっても、保護者にとっても、暗がりに明かりをともす駆け込み寺のようなものです。 そこで、スクールカウンセラーの現状をお尋ねいたします。 1番目、スクールカウンセラーが阿南市の小中学校に配置されたのは何年前ですか。 2番目、人数、職務形態、勤務内容をお尋ねいたします。 3番目、スクールカウンセラーに相談したいとき、直接連絡することができますか。保護者の場合、児童・生徒の場合、教員の場合、よろしくお願いいたします。 4番目、現在の職務形態で十分なケアができると考えられますか。 最後に、津乃峰町に昨年から株式会社ハローズが店舗計画していることに関しましてお尋ねいたします。 近々開店する予定で工事を進めておりますこの土地は、広い1万3,000平米の耕作放棄地で、以前は田んぼでした。道路よりも70センチ低い土地で、約1万トンの遊水地として役割を果たしておりました。昨年7月の大雨には、西側にあります県道から雨水がこのハローズ計画地の田んぼに流れ込んでおりました。現在、ハローズ敷地は県道よりも高くかさ上げして工事が進んでおります。今まで田に流れ込んでいた水は行き場がなく、道路が冠水するのではないかと思います。 また、ハローズ敷地の7割の雨水は長浜川に流す設計になっております。しかし、大雨のときには長浜川の水は打樋川に流れ込まず、滞留している状態です。 この大型店舗の造成によって、津乃峰町の道路冠水、住宅浸水など、新たな問題が引き起こされるのではないかと危惧しております。大雨予報が出ると、打樋川のポンプ場では担当者が早くから排水ポンプを作動しておりますが、流れ込む水量が排出量よりも多い状態です。以前から打樋川樋門の排水機場の機能の見直し検討を地元から求めておりました。見直し取り組み状況についてお尋ねいたします。 以上で私の質問を終わります。答弁により、再問、また、要望をさせていただきます。 ○議長(橋本幸子議員) 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇〕 ◎市長(岩浅嘉仁) おはようございます。 本日も一般質問を通じまして御審議をいただきますことにお礼を申し上げます。 それでは、保岡議員の御質問にお答えを申し上げます。 打樋川下流域における浸水、冠水被害の改善についてでございますが、徳島県が管理している打樋川排水機場は、本市東部の市街地から田園地帯を南北に流れる河川延長7.5キロメートルの二級河川打樋川の最下流に位置された排水施設であり、治水上重要な施設であることは長年にわたって指摘をされております。その施設の排水設備は、左岸ポンプ2基、右岸ポンプ4基の計6基で毎秒29立方メートルの排水能力があり、県下最大規模を有する重要な施設であることから、施設の毎年の点検により設備の状況把握を行うとともに、本施設を将来にわたって適切に維持管理、修繕、更新を行い、できるだけ長く使用できるようにするため、平成27年度からポンプ設備、電源設備、監視制御設備など、施設の健全化に努めることで現状設備の排水能力を維持することができると伺っております。 私の記憶では、私が県議会議員を務めておりますときに、新たにこの排水機場を増設した記憶がございます。しかし、個人的に考えますと、南海トラフ巨大地震の影響で、あの打樋川を逆流、遡上するという懸念も新たに出てきておりまして、やはりそれらを総合的に勘案して、あの打樋川の排水機能をいかに効率的にやっていくかということは、阿南市にとりましても非常に大切な問題でございます。県には阿南市の考え方も改めて十分に伝えなければいけないと考えております。 本市といたしましても、当該施設の特に大切な長寿命化事業によりまして、懸念されている打樋川下流域の浸水及び冠水対策となることから、今後におきましても、本事業の進捗が円滑に図られるよう、引き続き県に要望していくとともに、大雨等による気象予報を注視しながら、適切な時期に予備排水を行うなど、施設管理者と連携を密にし、打樋川流域の住民の安心・安全な生活環境の改善に努めてまいりたいと考えております。 以下の御質問につきましては、教育長並びに担当部長からお答えを申し上げます。 ○議長(橋本幸子議員) 新居教育長。   〔新居教育長登壇〕 ◎教育長(新居正秀) 子供のゲーム障害の予防対策について御答弁いたします。 いわゆるテレビゲームなどのゲームは、1970年代の家庭用ゲーム機の発売に始まり、現在はスマートフォンタブレット端末を使ったものに至っているわけでございます。子供たちだけでなく、大人も夢中になる、その人気ははかり知れないほどです。 先月、世界保健機関は総会で、オンラインゲームテレビゲームのやり過ぎで日常生活が困難になるゲーム障害を新たな依存症として認定した国際疾病分類を承認いたしました。このことにより、2022年度からはアルコールギャンブルなどの依存症と並んで、治療が必要となる疾病となったわけでございます。 発達段階にある子供の脳は未熟で、大人よりゲームの刺激を受けやすく、依存に陥るスピードも速いと言われています。 現在、学校では、生活習慣アンケート等を実施して、時間の使い方や自分の生活について振り返っています。また、ゲームやインターネットの適切な使用方法についての指導や望ましい生活習慣についての保健指導を行っているところでございます。 一方、家庭に向けては、ゲームの時間を決めるなどの約束やルールづくりをお願いしていますし、ノーゲームデーの日を決め、児童や保護者に呼びかけている学校もあります。 さらに、今後は、関係機関と連携を図りながら、お便りや講演会等による保護者への啓発活動を行うとともに、子供たちにはスマホ・インターネット安全教室メディアリテラシー教育、すなわち膨大な情報の中から必要な情報を抜き出し、活用する能力を高めるなど、引き続き指導を継続してまいりたいと考えているところでございます。 スクールカウンセラーは、徳島県スクールカウンセラー活用事業によりまして、いじめや不登校等、児童・生徒の問題行動の解決に資することを目的に配置されているものです。 保岡議員の御質問に順を追って答弁をさせていただきます。 まず、スクールカウンセラーが阿南市内に配置されたのは、18年前の平成13年度からでございます。現在、阿南市では、中学校7校に拠点校方式でスクールカウンセラーが配置されています。1日4時間から7時間の勤務で、それぞれ週1日勤務しております。勤務内容は、児童・生徒及び保護者との相談活動、カウンセラーによるお便り、教職員を対象とした研修等を行っているところでありまして、スクールカウンセラーへの相談は基本的に学校の担当者を通して申し込むことになっています。 昨年度の実績では、児童・生徒の相談回数が年間605件、保護者からは245件で、1日平均にしますと児童・生徒が1日約2.5件、保護者は1件となります。 このほか、対面相談がしづらいという方には電話による24時間SOSダイヤルがあり、さらにけさの新聞にも掲載されておりましたSNS活用「生徒の心の相談」実証事業も実施される予定でございます。 配置されていない中学校区もあることから、今後も県教育委員会と連携し、スクールカウンセラー事業を初め、児童・生徒及び保護者に対する相談活動の有効活用を図ってまいりたいと存じます。 以上、御答弁とします。 ○議長(橋本幸子議員) 山脇危機管理部長。   〔山脇危機管理部長登壇〕 ◎危機管理部長(山脇雅彦) 自衛官募集要請の対応について御答弁申し上げます。 本市では、自衛隊徳島地方協力本部からの自衛官及び自衛官候補生の募集のために必要な募集対象者情報の提出依頼に対しましては、住民基本台帳の閲覧という形で対応しております。これは、住民基本台帳法第11条第1項に規定する法令で定める事務の執行のために必要である場合が、自衛隊法第29条第1項及び第35条の規定に基づく自衛官及び自衛官候補生の募集に関する事務に該当するためであります。自衛隊法第97条第1項では、「都道府県知事及び市町村長は政令で定めるところにより自衛官の募集に関する事務の一部を行う」とされており、同法施行令第120条で「防衛大臣は自衛官または自衛官候補生の募集に関し必要があると認めるときは、都道府県知事または市町村長に対し必要な報告または資料の提出を求めることができる」とも定められております。こうしたことから、本市においては、法令を遵守し、事務処理を行っているところでございます。 その一方で、1995年に策定された新防衛計画の大綱において、我が国の防衛に加えて、大規模災害等などの各種事態への対応が新たな防衛力の役割として付与され、国内外における大規模災害等への対処が自衛隊の重要な任務となっているところでございます。 いずれにいたしましても、安全保障は国の専権事項でございますので、安倍首相の発言に対する本市としての意見は差し控えさせていただきたいと存じます。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 都築建設部長。   〔都築建設部長登壇〕 ◎建設部長(都築宏基) 建設部に関係する牛岐城趾公園の環境保全についての御質問に順を追って御答弁申し上げます。 最初に、牛岐城趾公園の管理、整備についてでございますが、牛岐城趾公園は、牛岐城の再生、保存と中心市街地の活性化を目的として整備された公園であり、その管理運営には利用者の安全・安心な公園環境の維持保全はもとより、集客性の高い各種イベントの開催等に積極的に取り組み、地域の活性化につなげていく必要があります。 しかしながら、行政のみでの取り組みには限りがありますことから、公園を中心としたさまざまなイベントの開催実績、地域情報をいち早く捉えられる組織力、また、地の利を生かした質の高いサービスの提供が期待できることなどから、総合的に判断し、富岡商店街協同組合にイベントの企画運営を含む事務所の管理のほか、公衆トイレの清掃などの整備を含めた総合的な管理をお願いしております。 次に、駐車場入り口の右側の梅などの枯れ木の対応についてでございますが、状況は把握しておりましたが、発覚当時には梅の枝の一部に新芽がありましたので、自己再生の可能性について経過観察を行っておりましたが、結果として再生不能となったため、今後、伐採処分、もしくは植えかえについて検討いたします。 次に、駐車場入り口の左側の桜のこう薬病対応についてでございますが、幹がこけで覆われているような状態のこう薬病は枝や幹に灰色のカビが発生する現象で、この病原菌は害虫の貝殻虫の分泌液を栄養にして増殖いたします。この虫の発生時期である5月、6月に駆除できれば、こう薬病の被害も鎮静化の方向に向かうと思われますので、現在、専門家に相談しており、適切な対応を行ってまいりたいと考えております。 次に、弱っている木が多く、根が傷んでいるので、専門家に相談すべきでないかという御質問でございますが、先ほど御答弁いたしました対応の中には専門家に相談をかけている案件もございますので、改めて公園全体の樹木の現状の確認と相談を行い、必要に応じ、適切に対応してまいりたいと思っております。 次に、手押しポンプに対する対応についてでございますが、当該公園を整備するに当たり、起業地内の既存の井戸を利活用してあずまやと手押しポンプを整備いたしました。その目的は、昔このような設備で水をくんで、生活に利用していたという体験型モニュメントとして整備したものでございます。このことからも、当該施設の存続価値はあるものと思われますし、手押しポンプを存置したままでテーブル、椅子を設置することは、スペース的には難しいものがあると判断しております。 しかし、このくみ上げた水は滅菌処理されていない地下水でありますことから、現在の注意喚起の看板を大きくするなどして、公園の利用者が誤飲等の事故を発生させない対応を直ちに行ってまいりたいと思っております。 最後になりますが、芝生上に生えておりますシロツメクサ等の対応についてでございますが、昨年、専門家に相談し、専用薬を投薬した結果、シロツメクサ等も減少し、芝生も少しずつでございますが、戻りつつありますので、引き続き効果等の経過観察を続けていく予定であります。 今後におきましても、子供から高齢者までが気楽に憩え、健康づくり、人との交流、心の安らぎが得られるような公園の維持管理に努めてまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 8番 保岡議員。   〔保岡議員登壇〕 ◆8番(保岡好江議員) それぞれの御答弁ありがとうございました。 市長から、憲法に自衛隊を書き込むことにつきまして答弁をいただきたいなと、どんな言葉が出るのかなと非常に楽しみにしていたのですが、ごまかされたかなと、煙に巻かれたかなという感じがいたします。法令に従って阿南市はやっているんですということですが、それは当然なことかなと思います。 私は、安倍首相は、この憲法に自衛隊を書き込んでも今までと何にも変わらないと言い続けてきましたけれども、自衛隊を明記することで、自衛隊の位置づけが大きく変わって、自衛隊の入隊を自治体に協力させる、そして最終的には憲法上の組織である自衛隊の維持強化は政府の憲法上の責務だなどと主張して、徴兵制を実施する環境を整えていくという可能性があるのではないかと私は危惧いたしております。 高校生が将来は自衛隊に入るんだと、でも憲法を変えるのは嫌だと、自分は災害のときに頑張っている自衛隊がすばらしいと思うと、その自衛隊に入りたいと。確かに先月の屋久島での大雨によって登山客が帰れなくなる、そのとき、大雨が滝のように流れる中で橋をかけて、自衛隊が支えて、救助していく映像が流れてきましたし、昨年の西日本豪雨災害におきましては、本当に暑い真夏の中で災害復旧に努めていた自衛隊、日ごろ大変厳しい訓練をしているんですね。レンジャー部隊の話を聞きましたけれども、その練習に行くときには遺書を書いていくんだと。夜中もずっと暗闇の中でじっとしておく訓練、それから食料調達で蛇やカエルだって食べないかんと、鶏をつかまえてきて割いて食べるんだと。そういうふうな厳しい訓練をしているので、あの暑い中、また、屋久島の大雨の中を救助できると、そういうふうな力をつけているんだなと思います。でも、そういうすばらしい隊なんだけれども、海外で人を殺すような自衛隊になってほしくないというのがその高校生の思いでした。 既に安保法制によって集団的自衛権が容認され、専守防衛から外れて、攻撃型の軍備が整いつつありますが、先月、トランプ大統領が訪日しました。大変な歓迎を政府は行ったわけですが、3日目に、自衛隊が整列し迎えた護衛艦「かが」にアメリカの大統領が乗ったということで、護衛艦「かが」は空母化すると、攻撃型F35戦闘機を搭載しますと、それを受けてトランプ大統領は、このF35戦闘機で空母化する護衛艦「かが」は、アジア太平洋地域と、それを超える地域の複雑な脅威から私たちの国を守ってくれると言いました、自衛隊員の前で。安保法制によって自衛隊は地球のどこまでも派遣される、そういう状態になっている。また、トランプ大統領が私たちの国をということは、アメリカを自衛隊が守るということを意味しているんではないかなと思います。 また、このF35戦闘機は、105機追加注文して全部で147機、アメリカ言い値の1機116億円で購入するそうです。 4月9日、三沢基地から訓練するために飛び立ったF35戦闘機が30分後には墜落しました。行方不明でありましたけれども、先週6月7日にそのパイロットの体の一部が発見されたと、死亡を確認したという報道がありました。事故の原因は、パイロットが空間識失調に陥ったからと発表しました。それはどういう状況でそうなったかといいますと、たまたま飛来してきた米軍機との距離をとるために、地上管制から指示を受けて、急降下したんですね、9,600メートルの高度から約20秒で4,700メートルまで降下させたと。そして、次の指示を受けて、左旋回して、4,700メートルから高度300メートルを15秒で降下したと、間もなく墜落したんです。300メートルというと、津乃峰山ぐらいの高さですよね。 空間識失調は、水平線がわからない夜間や雲の中を飛行しているときに陥りやすい現象で、リスクが高い、こんな危険な訓練をしなければならない、そういうふうな家族の悲しみというのは非常なもんだろうと、テレビでは私は見ていませんが、思います。人命を粗末にする戦闘訓練をなぜするんかなと怒りを覚えます。今回はたまたま飛来してきた米軍機との距離をとるためということですから、米軍を優先している、この情けない日本政府もいかがなものかと思います。 F35戦闘機は800カ所以上の欠陥があると、そのうち致命的な、安全を脅かす欠陥が17カ所あると言われておりますが、今回はその機体の問題ではないと。1機116億円で147機購入するんですが、それだけで1兆7,052億円もすると、こんな浪費はやめてほしいと思います。 1機116億円ですから、阿南市の年間予算の約3分の1が、飛び立って30分もしないうちに沖縄県沖の海の藻くずとなったと。また、この阿南市の市庁舎は89億円ぐらいやということですから、この市庁舎より27億円も高い。ですから、考えると、この阿南市の市庁舎がすっぽりと海に沈み込んだということになります。国費の無駄遣いはやめるべきです。こんな危険な訓練をさせる自衛隊に阿南市の青年を送り込む片棒を市長としてはできないんじゃないかなと、私は思います。 平成26年6月議会で、集団的自衛権について市長の所見を問う質問がありました。市長はこのときにきちんと答えられたんですが、その一部を私は感動的に読ませていただきましたので、紹介というか、読み上げさせていただきます。 賛成派は何とかかんとか、「その脅威に対抗するための解釈改憲は、かえって危険性の誘発につながるのではないのか」ということで、そういうふうな内容でしたが、「その一方で、反対派の主張では、戦争に巻き込まれる危険性を強調し過ぎているのではないか。憲法第9条を盾に現実を過小評価し、希望的平和主義に陥っているのではないかと懸念いたすところでございます」ということで、確かに憲法第9条を盾に日本は戦争に巻き込まれない、盾にしてきたと思います、それでよかったと思います、私は。続けて、次がすばらしいなと思ったんですけれども、「私は平和主義を基本原理とする我が国の憲法は、世界に誇れる日本の宝であり、今日まで我が国が世界に冠たる実績を残せた要因の一つでもあると」、私はよくぞここまで答弁されたなと思っております。我が国の憲法は世界に誇れる日本の宝、この宝を捨てるわけにはいかないと私は思います。 続けて、牛岐城趾公園についてですが、丁寧に一つ一つ御説明いただきました。この公園については、そこの商店街組合にイベントから全てのものをお願いしている、その中に入っているということです。 竹についても、梅についても、今まで様子を見てきたけれども、切り取る方向で考えていると。そのほか、桜の木からほかの木についても専門家に相談してくれるということです。 あずまやについては、この井戸は昔そこにあったというところなんだということで、また考えていただきたいと思いますが。 シロツメクサについても様子を見ているということで、芝生に戻っていくかもしれないということですよね。きのう、課長がきれいになっとるだろと言われたので、けさ、見に行きました。確かにきれいになっておりました。 依頼を受けたので、牛岐城趾公園って何だろうということで、市史編さん室でも資料をもらい、阿南市史も目を通して調べました。今まで、牛岐城といっても、小さいあの山の上にちょろちょろっと屋敷があるんだろうと、それほど歴史的な価値を感じていませんでした。でも、小山ではなくて、ひょうたん形の山だったと。領地を豊かにする施策をする城主がいたこと、牛岐城を富み栄える、縁起がいいということで富岡城という名前に変えたということ、それからまた、富岡町は商業地域として、郷町として既に整っていたということを知りました。 この地図はわかりにくいんですけれども、地図をいただきましたので、見えにくいと思いますが、こういうふうなひょうたん形の山で、今牛岐城のキラキラ・ドームとかがあるところですが、ここに東御門とかと書いてあるので、敷地があった、あのあたりは公園かなあと思うんですけれども、もう既に内町筋というのがあります。ここは町屋敷、ここも町屋敷、ですから内町筋の両側にはもう町屋敷があったということで、これからもう少し東新町、西新町と続いていったようなんですけれども、そう行くと、吹田さんという家があって、そこは熊野屋という陣屋だったそうです。蜂須賀の殿様がタカ狩りに来て、そこの陣屋に泊まっていたと、タカのとまり木もある部屋があったそうです。また、タカ狩りに現在の那賀川町の今津浦に行って、そこで殿様が腹痛か何かで大変苦しまれたと。そこで村人が助けたので、そこは年貢は取らなくっていいと、今の免許という名前は、その年貢を取らなくていいということで、そういうふうに許された地ということです。 江戸時代に入って、牛岐城は廃城になって、その石垣の石を打樋川に誘導するために、堰に使って、スケールの大きな土木工事をしたと。それが、今も打樋川に流れて、見能林町の豊かな田園風景につながっているんだなと、その恩恵を受けているなということで、知れば知るほど歴史的価値に気づかされる牛岐城趾公園であります。この城跡公園が手入れが行き届いた公園であってほしいと望む気持ちを理解できます。 4月にはすごく草ぼうぼうで、植木の間にも草、竹が伸びていたんですけれども、5月下旬に行くと、植え込みがきれいに草が抜き取られて、ステージ横の草が生えていたのもきれいに刈り取られ、剪定をされていました。荒れた公園ではなく、すっきりとした公園になっておりましたが、それは近くの宗教法人の人がボランティア活動として、10人余りで2時間半ぐらい作業したそうです。気持ちのいい公園になっておりました。 特に、芝生をきれいにしたいという願いがあったので、図書館の広い芝生についてどういうふうな手入れをしているのかなと思い、何年か前に館長をされていた人に聞きました。すると、春から秋は月に1回は芝刈りをしていたと、芝刈り機で刈っていたと。池の清掃も広いので大変だったということも聞きました。木の剪定はシルバー人材センターに頼んで、草抜きはボランティアに頼んでいるというようなことも言われました。 私は、この4月に見たときに草が生えていたので、ひまわり会館にいたんですが、草は植え込みのところはきれいになっているんですね。そうすると、そこに2人の女性がいたので、ボランティアの方ですかと聞くと、いえいえ、この中のシルバー人材センターなんやけれど、ひまわり会館の掃除をしているんだけれども、30分は外もしようねということでしているということでした。少しずつしていかなきゃならないだろうと思います。 牛岐城趾公園は市役所に近い、先ほど部長も言われましたけれども、阿南市の中心地の土地なので、観光案内ができるような手入れの行き届いた公園にすべきではないかと思います。月1回ぐらいは定期的に巡回、点検する必要があると思います。委託しているから大丈夫というんじゃなくて、やはり木とかいろいろなものを見てほしいと思います。御答弁についてお願いいたします。 続けて、ゲーム障害についてでございますが、学校でいろいろな啓発をしていくんだと、保護者、それから子供にはその使い方ということでしているということも言われました。確かにそうだと思います。最近の機械には、1時間すると切れるとかというような設定もされているということも、パソコン自体にそういう機能がついてきているものもあるということなので、そのパソコンをつくる業者にも協力していただきたいなと、進めてほしいなと思います。 スクールカウンセラーについてでございますが、私はきのうの不登校の子の数の多さにびっくりしたんですけれども、不登校の対応というのも必要だろうと思います。ゲーム障害から不登校になる、また、いじめを含めさまざまな要因で不登校になる、不登校からゲーム障害になる、そこからだんだんとひきこもりになっていくということで、やはり最初のときの対応というのが必要だろうと思います。 カウンセラーというのは、不登校に対する対応のノウハウを熟知していると思うんですよね。その対応をしたときに、自分の話をじっと聞いてくれる、共感してくれる、自分をわかってくれる、全て自分を受け入れてくれる存在、そういう存在があるということは大変重要なことで、自分は自分でこれでいいんだというような自分を受け入れることができる、自分は生きていていいんだというようにわかってくれるという、自己肯定感が受容的な態度の中でスクールカウンセラーによって培っていくと言われております。 ある学校で毎週金曜日には来てくれるんですよということで、大変助かっているという話も聞きましたが、ある学校では全然スクールカウンセラーは来ないよというようなことですが、毎週定期的に来てくれるということは、習慣化されていくということで重要なことだろうと思います。必要ないという学校はないんじゃないかなと、先生方に聞くといろいろな問題があるんだということなので、やはり週1回でも来てくれるということが重要なんじゃないかなと思います。1時間でも定期的にスクールカウンセラーに行ってほしいなと思います。 先ほどの話の中で、対面の相談がしづらい人は24時間SOSダイヤルやLINEの相談も実施できるということで、大変進んでいる、その点は進めていただきたいなと思います。とりわけ、長期の休暇のときには、そういうふうなことが、学校からの支援もないし、つながりがないので、それは重要なことでないかなと思います。 最後に、津乃峰町のことですが、今後とも機能をしていただきたいなと思います。 最後の公園の巡回、点検についてお願いいたします。 ○議長(橋本幸子議員) 都築建設部長。   〔都築建設部長登壇〕 ◎建設部長(都築宏基) 市が定期的に監視パトロールを行う必要があるのではないかについての御再問に御答弁申し上げます。 議員御提案であります市としての監視パトロールにつきまして、さまざまな視点でさらなる安全管理と維持管理、両方含めまして実施することは大変重要なことと受けとめ、今月から市職員の目線でも月1回の施設の管理状況を含めた現地確認を行ってまいりたいと思っております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 議事の都合により15分間休憩いたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    休憩 午前10時55分    再開 午前11時10分   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ ○議長(橋本幸子議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 13番 喜多議員。   〔喜多議員登壇〕 ◆13番(喜多啓吉議員) 自民創生会の喜多啓吉です。 少子高齢化が進んでいくと、いろいろな問題が起きてきます。今議会でも、生徒数の減少が問題になっていました。生徒が少なくなると団体種目、山口小学校はたしか去年は6年生が4人、5年生が4人、ことしは新入生が7人、私は桑野中学校でバスケットをしてたんですけれども、そうすると今同級生の顔を思い浮かべると、本当に昔はたくさんいたんですけれども、今団体種目、そういうバスケットができるんかなと。今中学校では、徳島市内でクラブチームができております。いろいろな中学校から、いろいろな中学生が集まって、一つの学校の単位で試合に出てきておりません。阿南中学校の女子なんかはとっても強かったんですけれども、この前、大会でびっくりしたんですけれども、新野中学校と混成チームで試合に出てきていました。 こういったふうに、生徒数が少なくなると団体種目、今後の部活動がどうなっていくんだろうか。今、水泳、阿南市でよく活躍されている小学生、中学生がおられます。これは民間のスポーツ施設で練習を積んでおります。こういった民間のスポーツ施設というのは、民間ですので、やはり人が多いところ、もうけをきちんと取れるところに出していきます。今この富岡はショッピングセンター、それからホテル、いろいろなものができております。これはやはりある程度の人口があるから来ていただいているんですけれども。この前も議論で、周辺はどうなるんだと、本当は周辺はどうなるんだ、これが一番の問題でして、限界集落の輪が本当に縮まってきております。周辺の方たちのことを考えると、少子高齢化というのは大変な問題だと。 それで、何とかしないといけないということでまちづくり三法、それから中心市街地活性化法、だけれどなかなかハードルが高いと。前にも言ったんですけれど、徳島県と東京都だけがまちづくり三法を採択していない。なかなか動かない自治体がある。それで、立地適正化計画と、本当に緩やかですけれども、中心市街地を形成してくださいよと、そういうふうな形で今動きがあります。 何で、中心市街地をコンパクト化しないといけない、機能を集中させないといけないかというと、この前、特定事業部長が言われましたけれど、密度が粗くなると、こういった施設、民間施設なんかも、違ったところに人口の集積があって、この阿南市に2つ、3つと人口の集積がありますと分散していきます。そうすると、まちが広がっていきます。ランニングコストもかかります。ネットワークもなかなか粗くなりまして、維持できなくなっていきます。そうして、交通網が粗くなると、利便性が損なわれてきます。これはスポーツ施設にかかわらず、人が集まってくる拠点、これは交通至便な中心市街地に形成されるのが望ましく、そういったところに買い物とか、ここは市役所がありますけれども、中心市街地、人の流れがこの富岡に集中してくる。そういうことによって、周辺地域の皆様の、買い物難民を含めて、そういった利便性を確保してくださいよと、中心市街地を中心にネットワークを構築するまちづくりをしてください、そういった機能を中心地に集めるための緩やかな形成を促している、少子高齢化で今後、困ってくるだろうと、それに対応してくださいと、これが立地適正化計画です。 先般、出されました立地適正化計画、これ案でして、具体的な施策が全くございません。それで、立地適正化計画の先進地といいますか、神奈川県の大和市で具体的な施策としての複合施設シリウスを見てきました。利用率90%以上の芸術文化ホール、蔵書も多く、さまざまな工夫を凝らした図書館、見晴らしがよく、飲食可能で、レイアウトがフレキシブルな交流プラザ、そこでは学生の皆さんとか、年配の方とか、いろいろな人がお話ししながら、楽しく談笑しておりました。生涯学習センター内の大小さまざまな会議室、健康コーナー、音楽室、楽器を弾いておられる学生さんもおられました。勉強室、屋内こども広場内、ここには保育士が常在の保育室、何人保育士がいたのか忘れましたけれども、2時間単位でありまして、2時間200円、これ4時間利用しても結構ですし、6時間利用しても結構です。そうして、自分の時間をつくれると。それから、コンビニ、スターバックス等、そういったものがあり、市民が集い、本当に豊かな時間を過ごしていました。これは「心に響く・心が躍る・心をつなぐ」、そういったことをコンセプトにした大和市の文化創造拠点です。このシリウスというのは、地球から見える最も明るい1等星で、おおいぬ座でしたっけ、その文化創造拠点が未来にわたって光り輝き、市民に愛されるようにと名づけられました。 そこで、阿南市の文化拠点、これはどうなんだろうと見回してみますと、まず阿波公方・民俗資料館は、昨年度760人の入館者数でした。ふるさと館は、1小学校と1人の入館者数でした。美術品、写真、書は数点夢ホールに展示されています。ムシオイガイの紹介やでく人形は市役所2階ロビーにて展示されています。 このたび加茂宮ノ前遺跡で鍛冶炉や道具が出土しました。若杉山遺跡では石臼、石杵や辰砂原石が大量に見つかっています。管理は、阿南市ではなく、恐らく徳島の博物館でされるようになるとは思うんですけれども、この徳島県立博物館には、先ほど保岡議員も言われましたけれど、県南唯一の本陣跡の吹田家のゆかりの品々も預けられています。徳島県立博物館に預けられた吹田家の財物、これは阿南市の財産ではないんですかと吹田氏に私が尋ねた際に、阿南市が管理できるような体制になれば、阿南市に戻すように博物館には申し添えておきましたと言ってくださったことを市長も覚えておられると思います。返していただける、管理できる文化拠点が必要ではないでしょうか。 阿南市は産業都市でもあります。産業館も併設し、美術館やふるさと館、老朽化した3つの図書館、今後、やはり3つの図書館は古くもなってきていますし、ランニングコストとかいろいろなことを考えますと、まず一つにまとめていかないといけないんだろうと、そうなったときに、図書館、それからこういった博物館を兼ねた施設で、阿南市の先輩たちが紡いできた伝統、歴史や文化を保存し、伝えていかなくてはならないと思います。この地の歴史や文化に触れた市民は、いろいろなことを考えたり思うとき、ふるさとを思うまなざしを持つのではないんでしょうか。住むまちの伝統、歴史、文化を大切に守ろうとするまなざしは、伝統、歴史、文化を大切にしたまちで培われるものだと思っています。 そこで、御検討いただきたいのが、こういった図書館、博物館、歴史資料館等を内包した文化拠点を核にした、いわゆる立地適正化計画における再開発です。この立地適正化計画において、今後、検討されるであろう市民ホール、これをどうするんかと。それから、そういった際には、文化拠点としてそういったものを含めて複合施設施策を投げかけていただきたいと思います。これは、御検討いただくことを要望といたします。 続いて、羽ノ浦地区の体育館、保育所、治水についてお尋ねいたします。 津乃峰のB&G海洋センターは、一昨年、体育館が3,372人、会議室が172人、計3,544人の利用です。那賀川B&G海洋センターは、住友進一議員も言われてましたけれど、7,000人弱、これは体育館が4,366人で武道館2,076人、計6,442人が利用されております。橘体育館は1,394人、春日野体育館は1万1,571人の利用でした。 その春日野体育館は、この4月から羽ノ浦総合国民体育館で利用申し込みをして、そこに鍵をとりにいくシステムに変更されました。管理人は不在となっています。管理人を置き、申し込み、鍵の管理は春日野体育館ですべきだと思います。当該施設は事務所機能がないようですので、隣接の商工観光労政課所管の勤労女性センターにて業務を執行していただきたいと思いますが、御所見をお伺いいたします。 続いて、さくら保育所ですが、4月22日に現状を見せていただきました。ひまわり組が使用する便座式トイレの一つは8年前から、その隣は3年前から使用不可となり、1つだけが使用可能な状態でした。2歳児のクラスの使用する3つの便座は全て和式で横におまるが置いてあります。そのころの年齢時には排せつの習慣が身につきます。ちゃんとした洋式便座が必要です。また、そこにあるスタンド型の3つのうち、1つは水が流れっ放し、洗い場の水道も水が垂れっ放しでした。その隣のクラスのスタンド型便座は1つは水が流れず使用不可、戸の開閉がスムーズでない幾つかの教室、天井からの雨漏り、古い重い鉄枠、古いクーラー、天井の剥がれ等もあり、カラー頭巾をかぶり、お迎えを待つときもあると。 そんな状態であることをこども課に相談して、担当職員に見てもらいました。そういった状況を市長にもお話をしたところ、迅速に修理に取りかかっていただいています。ありがとうございました。耐震化もされていない古い保育所です。ふぐあいも多く出ます。今後も施設にふぐあいが出て、整備要望が出た際には、子供たちの毎日をいい環境に置ける、子供たちを幸せにする権利を行政職員は持っていることを誇りに力を尽くしてくださることを感謝とともに要望いたします。 さきの3月議会で福島議員の質問に関して、議員が地元だけをよくすればいいんだと我が田に水を引くことだけを考えれば、私は市政が混乱すると思いますと市長は御答弁されています。福島議員は、合併前は旧羽ノ浦町役場に勤めていました。表水面の水の流れを妨げない旧羽ノ浦町の防災対策をよく理解し、さまざまな視点から的確、かつ論理的な質問をされ、地域住民の皆様の声を我が事として市政に届けていただいたと思っています。 太陽光発電所設置に伴う造成工事に起因する住宅浸水被害を恐れて、市に陳情書を提出されたり、このようにきょう傍聴にお見えになられておられますけれども、浸水対策を願っているその関係住民の声を、地元だけよければいい、我が田に水を引くような声だと市長が考えておられるのでしょうか、その点についてお尋ねいたします。 阿南信用金庫羽ノ浦支店の裏の当該土地は、上手の遊水地帯の水を下に逃がしていました。上ナカレ地域は旧那賀川の河道跡で、雨水が冠水し、大雨の際には、上流に当たる古毛、明見、岩脇地区から大量の雨水が一手に流れ込む地形になっています。旧羽ノ浦町時代には、役場や農業委員会、土地改良区、耕作農家や地域住民などが官民一体となり、その自然な水の流れを阻害しない防災対策を講じていました。 その表水面の流れ筋の確保については、合併後も引き継がれているとの市長の御認識でしたが、今回の擁壁設置工事に関する表水面の水の流れ筋確保に関して、ことしの3月議会以降、関係地権者とどのような話し合いをされたのか。有識者を含めまして、地域防災に取り組んでまいりたいとのことでしたが、有識者からどのような意見や提言をいただいているのか、お伺いいたします。 関係部長の御答弁は、住宅被害想定は困難、住民同士で解決していただくのが望ましい、どれほどの被害が生じるのかを含め、擁壁工事による被害想定もしていないことから、事業者に対して民法第214条による権利の行使は考えていないとのことでした。本件問題に対する市長答弁と関係部長答弁には、整合性がなく、大きなそごがあるのはなぜなのか、お伺いいたします。 最近は、各地区で水害が多発し、多くの犠牲が出ています。想定を超えるケースが多くあります。先般、気候変動により激甚化、頻発化する洪水に対応するための治水対策が那賀川水系河川整備計画として変更原案が提示されました。那賀川古庄における治水目標を、現在の整備計画の毎秒9,000立米を9,700立米へと整備計画における目標流量を引き上げるとのことです。将来は1万1,200立米にする整備基本方針を表明しています。そこにとどまらず、近年の気候変動により全国各地で施設の能力を上回る洪水が発生し、今後もその頻度が高まることを予想して、水害は我が事として捉え、防ぎ切れない大洪水は必ず発生するものへと意識の変革を促しています。水防意識社会の再構築により、逃げおくれゼロ、社会経済被害の最小化を目指すとしています。想定外に備えることが余裕であり、その余裕が防災です。温暖化による豪雨や森林破壊による急激な水の流れによる激甚災害が多発する今日の情勢を鑑みれば、このたびの擁壁が水の出口に立ち塞がっていることは大きな不安となって当該地域の皆様の心配事となっています。 5月20日の大雨だった23時30分ごろ、まだまだひどい状態ではありませんでしたが、擁壁に遮られ、信用金庫下の駐車場は冠水していました。那賀川河川事務所の古庄観測所では、251ミリメートルの雨量が観測されています。幸いなことに、風が強くなく、いろいろなものが飛び交ってはいませんでしたので、暗渠に流れる水は遮られることなく、急流となって吸い込まれていました。深夜、約60センチの浸水があり、一睡もせずポンプで排水したり、車の移動を余儀なくされ、不安な一夜を過ごした住民の方々に伺うと、水の引きが悪かったとのことでした。山分地区にお住まいの方のお話では、この程度の雨量では過去には道路冠水しなかったと話されていました。以前なら60センチの冠水が発生すれば、旧阿南共栄病院前の市道が冠水し、通行どめのバリケードが設置されていましたが、今回は冠水バリケードもありませんでした。擁壁にせきとめられたことが原因であり、山分地区の道路冠水が今まで以上に長時間要したことも、擁壁がダムの役割となったことが原因だと関係地区の方々は考えています。 擁壁の横の排水暗渠は、水を送る際には用水路となります。那賀川の11トンの水を引き入れる際、用水路とはなりますが、雨が降ると、これが排水路となります。たくさんの水が流れる用排水路がめぐらされている地域です。雨が降ると、湛水防除施設組合は下の漁協に連絡をとり、樋門を開閉します。また、立江と和田島に流す樋門もあります。流れていった先の赤石駅付近の樋門は満ち潮の際には閉め、ポンプアップして──一晩中ポンプアップしてという話でしたが、海に流します。北岸土地改良区は立江川土地改良区に連絡をとり、樋門をあけます。それぞれ下流域の立場も考えながら、流量を逃がすために尽力されています。擁壁横の暗渠からは、当然今までよりも多くの水が流れます。遊水を分散させて緩やかに下に流れていた水が、擁壁に遮られ、一気に流れ込みます。ほかにどのような影響が出てくるのかわかりません。 阿南市は、今回の擁壁工事に起因した被害想定は困難であると考えていますと御答弁されています。出口が塞がっているのは明白なので、必ず影響が出ます。どこにどのような形で出るかわからないからこそ、いろいろな角度から考えて、手を打っておくことが備えであり、その備えが余裕であり、防災力です。住民の方は、安心な阿南市、安全な阿南市にしてくださいとお願いしています。 防災対策の責任者にお尋ねします。 今回の擁壁工事に起因した被害想定をしないと決めた科学的な根拠をわかりやすく教えてください。 次は、情報公開制度についてお尋ねいたします。 きょうの朝、初めて僕も知ったんですけれども、国土交通省から平成29年6月14日に公布され、6月19日に施行された水防法等の一部を改正する法律が出ております。そこを見ますと、浸水被害を抑制する施設等の保全というものがありまして、これは私も勉強する時間がありませんでした。市でも今回のこのケース、浸水被害を抑制するそういった浸水被害軽減地区の指定とか、この前特定事業部長が防災は共有と連携であると言われたのかなと思っておりますけれども、関係機関と連携をとりまして、今後、ふえるであろうこういった浸水被害に対して、また、こういったものもいろいろと調べていただきたい、そのように思っています。これは要望です。 情報公開制度について、改正行政不服審査法が平成28年4月1日より施行され、審理の迅速性の確保や透明性の向上が図られています。新浜造船所跡地に関する整備事業設計業務の成果書の不開示決定に対して不服審査を申し出て1年以上経過している案件がありますが、そんなに長くかかっていいんでしょうか、所見をお伺いいたします。 当該用地購入については、地元住民の朝夕の散策コースや憩いの場として緑地、公園等を整備し、また、一部を多目的広場として地元農水団体等による特産品の販売、スポーツ、レクリエーションや地域活動の場として提供することにより、地域活性化の推進を図るものですと購入目的が述べられています。現在は、管理のための電気代と管理費がかさんでいる状態です。その目的遂行のための動きが全く見られません。今後のために検証されなければならないと思いますので、今回の土地購入に際しての端緒、審議された内容や経過を記録して未来のために備えることが行政の責務だと思いますが、どう思われますか、御所見をお尋ねいたします。 ことし3月12日の徳島新聞紙上には、「南海トラフ 津波想定地区の阿南市民」との見出しで、徳島大学環境防災研究センターが深刻な津波被害が想定される阿南市をモデル地区に選定して、郵送によるアンケートで10代から70代の748人から回答を得た結果、橘地区は移転希望者の割合は46.1%と高かったと述べています。橘地区は、不動産に動きが見られないと聞き及びます。2,980万円は安いと市長は言いますが、逸失利益の固定資産税を考えると、売り主は使う用途のない土地だとの認識を持っていたなら、ああ、もらってもらえるならただでもよかった、そういうことではないんでしょうか。いずれにしても、当該土地に関する成果書は、市税760万円を投じて作成していただいたものです。広く市民に開示していただきたいと思います。早急に開示決定をしていただくことを要望いたします。 以上で1問といたします。御答弁によりまして、再問、また、要望をさせていただきたいと思います。 ○議長(橋本幸子議員) 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇
    ◎市長(岩浅嘉仁) 喜多議員にお答えを申し上げます。 私からは、春日野体育館の管理体制について御答弁を申し上げます。 春日野体育館は、昭和54年に建設をされ、バスケットボールや体操、ソフトテニスなど、スポーツ少年団活動や社会体育活動など多くの市民の方に利用され、青少年の健全育成や市民の健康増進や生きがいづくりの拠点となっております。具体的に申し上げますと、スポーツ少年団ではミニバスケットと新体操、また、社会体育ではバスケットボール、太極拳、カローリング、カローリングは私も防犯カローリング等で開会式等によく参りますけれども、それからソフトテニス、バレーボール、フットサル等が今利用に供しておると伺っております。 本体育館の管理方法につきましては、開館以来、管理人は置かず、平成31年3月末までは近隣の方に鍵の貸出業務を委託しておりましたが、4月からは羽ノ浦総合国民体育館で利用受け付け及び鍵の貸し出しを行っております。利用者の方々には、鍵の受け渡しの場所が遠くなり、不便をおかけしておりますが、これまではトラブルもなく、スムーズな管理ができております。 また、羽ノ浦総合国民体育館では、先日、初日以来議論になっております建てかえの問題がございます。春日野体育館を含め、春日野グラウンドなど6カ所の体育施設の管理を行っているところでございますが、令和3年度から羽ノ浦総合国民体育館の解体工事に着手する予定としておりますので、このことも勘案いたしまして、これらの施設の今後の管理体制の有効性、利便性につきまして検討してまいりたいと考えております。 以下の御質問につきましては、担当部長からお答えを申し上げます。 ○議長(橋本幸子議員) 山脇危機管理部長。   〔山脇危機管理部長登壇〕 ◎危機管理部長(山脇雅彦) 羽ノ浦町沢田地区からの要望についての御質問に御答弁申し上げます。 まず、我が田に水を引くことだけを考えれば市政は混乱するとの答弁についてでありますが、近年の異常な気象状況による記録的な集中豪雨や都市化に伴う水害などの災害リスクは、今やどの地域にあっても起こり得る状況であります。そうした中で、いかに災害を未然に防ぐことができるか、いかに被害の軽減を図っていくか、行政に対する防災対策が求められております。 日本各地において、これまで経験したことのないような集中豪雨の発生や国内最高気温の記録、降水量の記録が次々と塗りかえられていく中で、国や自治体だけの力で自然災害を封じ込めていくことは不可能でありますが、行政として最優先に守るべきは人の生命であり、身体であります。 市といたしましては、気象の急激な変化や注意すべき場合などには早目の時期から災害警戒態勢をとり、関係機関と連携しながら、降雨の状況や山間部の出水状況、河川の水位などの情報を入手、分析し、市民の皆さんに危険が発生するおそれがある場合などには危険情報の提供と周知徹底を図るなど、危機管理に努めているところでございます。 心情的には災害のおそれや予想されるところに事前対策を講じるべきとの思いや御心配はもっともなこととは存じますが、市内各所でひとしく起こり得る災害リスクにあって、各地において我が田に水を引くことだけを考え、全ての市民の要望をかなえるとなると莫大な費用と人員、時間が必要となり、市政は混乱するということを申し上げさせていただいたものであります。 次に、関係住民とどのように協議をされたのか、住宅浸水被害の拡大を今後、どのような方策で防止するのかについてでございますが、4月当初には近隣の協議会の方からの御要望を受け、関係団体と協力し、水路の堆積物の現地調査を行うことや、既存施設の適切な管理運営により浸水被害の防止を図ることなどを協議いたしました。 また、6月5日には、山分地区の関係住民の方と5月20日の大雨洪水警報の発表に伴う浸水状況や調整樋門の操作についての確認や今後の対応方針について話し合いを行いました。 具体的な対応策といたしましては、情報文化センター付近への水位計の設置、ニコー前の調整樋門及び踏切横の樋門の適切な管理運営、水路の堆積物等の調査などについて協議をいたしたところでございます。市といたしましても、地域住民の皆さんの御協力をいただきながら、官民一体で被害の未然防止や軽減に努めてまいりたいと考えております。 最後に、擁壁工事に起因した被害想定についてでございますが、周辺土地の利用状況の変化や大雨時の降雨量のみならず、降水強度等の諸条件によっても被害状況が変わることが予想されるため、今回の擁壁工事に起因した被害想定を行うことは困難であると考えております。 被害想定には、過去の出水から始まり、現在の地形、気象状況など、突発的に起こり得る局地的豪雨やそれに伴う内水氾濫ですが、豪雨をもたらす積乱雲がいつ、どこの地域に発生し、どれくらいの降雨があるか、いつまで続くのか、さらに他の地域から流入してくる集水量や時間、それに前後した気象状況などの数値を踏まえ、正確性を高めるためには多額の費用と時間が必要になるものと思われます。市内各所で同様の災害リスクを抱える中で、いまだ具体的な被害が発生していないことや、全国各地では想定外の自然災害が多発していることなどに鑑みた場合、想定にどこまでの信憑性が担保されるか、また、特定の地域箇所だけに公金を支出することに対して市民の理解が得られるか、もっと優先すべき点があるのではないかなど、さまざまな論点が生じてまいります。 以上のことから、被害想定を行うことは困難であるとお答えしたものでございます。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 長田市民部長。   〔長田市民部長登壇〕 ◎市民部長(長田浩一) 防災についての御質問のうち、市民部に関する御質問について御答弁いたします。 平成31年3月の議会におきまして、羽ノ浦町の高田、山分地域における大雨時の水害についての市長答弁といたしまして、浸水被害が発生しないように関係機関と連携を図りながら、既存施設の適切な管理運営に努めるとともに、地域住民の皆様に御協力をいただきながら、官民、有識者が一体となり地域防災に取り組んでまいりたいと御答弁しております。 関係部長による答弁では、被害想定を行うことは困難である等、現状をお示しした上で御答弁いたしております。また、高田、山分地域を含め、市内各地で発生する浸水被害の問題が軽減できるよう、既存施設の適切な管理運営に努め、地域の皆様の御協力をいただきながら、被害の軽減に取り組んでまいりたいと御答弁といたしており、市といたしましては、一貫した御答弁でございます。 今後におきましても、洪水、浸水などの水の災害が軽減できるよう取り組んでまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 青木産業部長。   〔青木産業部長登壇〕 ◎産業部長(青木芳幸) 情報公開制度についての御質問にお答えいたします。 まず、旧新浜造船所跡地の情報開示についてでございます。 御質問の不服審査は、豊浜造船所跡地に関する開示請求に対する不開示決定を不服とし、平成30年5月8日に審査請求書を受理しております。その後、同年7月から11月にかけて、審査請求人との間で弁明書のやりとりを同年12月3日付で阿南市情報公開・個人情報保護審査会に諮問し、現在、審理を継続しております。審理期間については、個々の事案により幅が生じるため、法令等に期間の定めはありませんが、今回の事案が審査請求後1年を経過しても裁決が行われていないことは、行政不服審査法が簡易、迅速な不服申し立て手段であることを鑑み、決して好ましい状況であるとは言いがたいことから、審査会から諮問に対する答申後、速やかに裁決を実施することとしております。 次に、旧新浜造船所跡地購入に際しての経過記録作成についてでございます。 当該用地の有効な活用策を検討する中で生じる公文書につきましては、年度ごとに保存しております。事務事業の内容によっては経過記録が必要な場合や不要な場合があると思われますので、必要に応じて適切な文書の保存に努めてまいります。 以上、お答えといたします。 ○議長(橋本幸子議員) 13番 喜多議員。   〔喜多議員登壇〕 ◆13番(喜多啓吉議員) 御答弁いただきまして、ありがとうございました。 まず、春日野体育館につきましては、できるだけ利便性、仕事を終えて夜、例えば、スポーツをしようと、そのときに国民体育館まで出向いていかなきゃならないと、じゃあ出向いた後、体育館を使った後、管理人はいないと、そこへ鍵はどうするのかと、そうすると勤労女性センターの郵便受けに放り込んでおいてくれと、こういったのはどうかなと。ましてや、あの春日野体育館は、先ほども人数を言いましたけれども、サンアリーナ等を除きまして、小さな幾つかの体育館の中では一番利用が多い体育館ですので、先ほどグラウンドのことも出ましたけれども、1人きちんと管理者を置いて、何とかいい方向で検討いただきたいと思います。 以上、要望といたします。 それと、不服審査に関しましては、努力義務として早くしていただきたいなというのがあるのと。記録がなぜ必要かというと、よくわからないのが、結局利用目的がきちんと明示されているのに、その利用目的が進まないと。これは、利用目的があって購入した、その購入前の審議会における討論とか、審議会の中身がよくわからないんですね。この審議会が持っていった結論に問題があったのか、それともその利用目的は何も問題なくて、それ以後に問題があったのか、そういったことすらわからない。市税を使って購入していますので、できるだけそういったことは、なぜこんな状態が起こっているのかというのはやはり検証が必要かなと思います。 また、それに合わせて、不服審査が出てますけれども、760万円の成果書、これも税金が使われております。基本的にみんなに見ていただいて、できましたらこの前も民間移譲とか、いろいろな今後、どうやったらいいんだろうかというみんなの知恵を絞らなきゃいけないんで、これら情報は広く開示して、問題点をちゃんと明らかにした上で動いたほうがよりいい結果が出ると思いますんで、そこらも考えていただきたいと、これもまた要望でございます。 治水の問題なんですけれども、僕は剣道はやらないんですけれども、剣道の達人に聞いて、剣道をするときに、よく瞬間にああいうわざが出るなと聞きますと、それはピントとフォーカスだと、住友議員は剣道をやっているんでよくわかる、ピントとフォーカスだと。それは何だというと、遠見の剣だと言うんですね、これはいわゆる半眼の構えと言うんですけれども。今回のこの治水問題、見能林地区もあるんでよ、いろいろなところもあるんでよと、確かにいろいろなところもございます。でも、市政といたしましては、全般に、ばあっと全体を見回して、うん、治水の問題、浸水の問題が多いなと、だけれど今回この自治会の皆さんは来られたというのは、瞬間で困っていると、本当にそのピントの問題で、そこにピントを合わせていただきたいなと、そういう思いがあります。 2019年1月22日から25日にダボス会議が開催されていますが、それに先立って、1月15日にグローバルリスク報告書2019が発表されています。発生可能性が高いリスクトップ5のうちの1位は異常気象、2位は気候変動の緩和や適応への失敗、3位は自然災害となっています。これは、2017年、2018年もリスクの1位は異常気象でした。これ地球的な規模で温暖化の影響が出ています。日本でも、昨年、西日本豪雨で多くの被害者を出しました。被害額1兆7,000億円と算出されています。気候変動により激甚化、頻発化するであろうと那賀川水系河川整備計画も変更されています。水災リスクは高まり、予想を超える怖さを秘めています。 今回の問題は、陳情書で述べられているように、最も恐れているのは先ほど命だと、そういうふうなことを言われましたけれども、最も恐れているのは急病人が出たとき、救急車が入れないんです。それから、平家の家もあるんですね、この地区に。そうすると、その水が入ってきたときに、寝ているときに水ががっと上がってきたときに、平家で、例えば、御高齢で本当にこれ逃げられないと、こういった状況が最もそういった命にかかわる不安もあるんだと。地域の方はどういった方が住まわれているかわかっているんで、その地域の方がやはりそういうのが怖いんですよということも真摯に受けとめていただきたいと。 それで、自治会の決議を経て、市長に事態の解決を要望書として出しています。3月27日付で結果通知が来たということなんですけれども、なぜか自治会長名で出したのに、個人名で通知が来てるんですよ。これ個人じゃないんですよね、自治会で本当に決議を決めて出してるんです。 一部採択で、当該部分は市内各所における災害リスクに対して一層の防災対策を講ずることとの観点について、そういうことなんだとされていたそうなんです。でも、皆さん、びっくりしてるのは、そんな文言は要望書にないんだと、どういうことなんだと、そういうことを私聞かれました。さきの御答弁でも、他地区でも問題があるんだからと言っておられたんですけれども、山分自治会は我が事として自分たちが住んでいる問題を投げかけています。論点が相当違うんじゃないでしょうか。 特定事業部長が言われたように、防災は共有と連携です。山分地区の皆さんは、地域で家が建てられるとき、それ以上高くすんなやと、みんなが困るんだよと。確かにこの前見に行ったときに、この前の2016年の11号台風ですか、これ床上浸水がここまで来たんだよと説明されたとき、本当は私はここは水が出るから高くしたかったと、だけれど地域の人が、いや、おまえ、それやったら困るよというんで低くしたんだと。そういう形で、地域の人たちは家を建てたりするときでもみんなで、地域で水防意識というのは共有してたんですよ。それで細やかに対策してきたんです。それだけに、今度びっくりしたのは、擁壁が立ち上がったとき、これは驚いて困ったんです。そういう状況なんです、今。その皆様の思いを共有していただけませんかと。 阿南市は幸せリーグに入っています。これはとてもすばらしい。提唱した荒川区の職員は、幸せの定義はさまざまでわかりません。わからないんだけれども、区民の幸せを思ったとき、まずは相談にお見えにこられた方、この人一体何を求めているんだろう、どういうふうにしてほしいんだろう、そういったふうに職員が考えるように意識が変わりました、そうおっしゃっていました。 今、ここにお見えの山分自治会の皆さんは、特に問題の解決を願って、きょう、こうして傍聴席にお見えになられています。皆さんは今後、展望が開けていくのか、もう本当にそれが心配で座られています。市長として、山分地区、ちょうど来られておるんで、皆さんにどんなふうなお声をおかけいただけるのか、傍聴席でおられる皆さんに、できましたら市長の声で市長のお考えをお話ししていただけませんでしょうか。 以上にて再問を終わります。答弁によりましたら、再々問させていただきたいと思います。 ○議長(橋本幸子議員) 小休いたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    休憩 午前11時58分    再開 午前11時58分   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ ○議長(橋本幸子議員) 小休前に引き続き会議を再開いたします。 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇〕 ◎市長(岩浅嘉仁) 喜多議員の御再問にお答え申し上げます。 きょう、御指摘のとおり、地元の方々、御心配をされておる方々もたくさん傍聴に来られております。私が申すまでもなく、長年にわたりまして、この羽ノ浦地域の水の問題、冠水の問題につきましては、本当に大きな問題であると私も認識をしております。 市長就任以来、何回か水害がございましたし、また、下流域の地域の漁業組合、あるいは農業団体等との話し合い等、非常に難しい問題が惹起されてまいりましたけれども、やはり上流と下流の話し合い、そして両方がウイン・ウインの関係になれば一番いいわけでございますけれども、辛抱するところは辛抱しなきゃいけない部分もあるかもわかりませんけれども、やはり身にしみて雨が降るたびに厳しい状況に心配を持っておられるということは、今、喜多議員がおっしゃいましたとおり、市民の幸せを構築していく上では非常に大切な問題でございますから、ただこれは一概に私がこう今しますということは言えません、関係者を集めて、理解ができる方途を見出していかなければなりません。 我が田に水を引くという言葉を私が申し上げましたのは、自分のところだけがよかったらいいというそういう意味ではございませんで、例えば、10日前には県営の福井川の風船のダムが崩落しまして、水がどんどん流れて、その水をとめないと60軒の農家に水が供給できないと、こういう問題が起こりまして、もう県と市でバトルを展開いたしまして、やっと復旧ができまして、今、田んぼに水が供給できるように、おとといかさきおとといからなりました。 そういうふうに、危機管理部長が申し上げましたように、さまざまな分野でいろいろな災害の問題が起こっております。しかし、人家連檐地域としての羽ノ浦地区におきましては、特に深刻な問題だと私も認識をしておりますので、関係団体が十分胸襟を開いて、何とか解決に向けての努力というものは傾注しなければならないということを思っております。 以上で答弁にさせていただきます。 ○議長(橋本幸子議員) 13番 喜多議員。   〔喜多議員登壇〕 ◆13番(喜多啓吉議員) どうも突然の申し出でありがとうございました。 それで、今も言われたように、これ本当にできるだけ共有ということで、山分の皆さんの声もお聞きいただいて、市のほうも非常に大変な話で、大きな予算も要る、そこらは本当にお互いそうだよねと話し合えば、ある程度解決策が見えてくるんだと思うんで、ぜひとも今後とも話し合いを持っていただきたいと思います。 今回、国営総合農地防災事業ということで、那賀川地区、これ水田地区でありますので、水利の問題で工事が始まっております。ちょうど今回言われた樋門のあたり、立江川、それから和田島に流す、それから漁業協同組合に流す水、ここらの流れていく水の水質改善、それから実は今まである水路をきれいに補修することによって水流が速くなると、こういったことで、少しは排水面の流量もはけていけるのではないかとは思うんですけれども、こういった事業を中国四国農政局那賀川農地防災事業所というのがやっておりますけれども、本当に水田地帯で、水は利水にもなります、本当に大事なものです。 ただ、これが間違って今度利水が、浸水したりしてくると逆に治水という面を考えなきゃいけません。大変な話ではございますけれども、住んでいる人にとっては水がばあっと上がってくる、これはそういう思いを一旦共有していただくというか、そこの実態を見ていただく。そして、旧羽ノ浦町の時代からみんなが排水に関して流れ筋の確保をずっとやってきたと、急に唐突に降って湧いて出たような要望ではないと思います、今までずうっと。山の地形を見たら、地図を見たら、那賀川と山がすうっと入って、その間の水が流れやすい。沢田地区というのは、まさに沢、水が流れるそういう小さな川の流れを沢と言います。山分、まさに山を分けていると。上ナカレ、これはずっと歴史的に水と闘ってきた地域だと思います。今後とも、そういった実情を踏まえまして、ぜひともいろいろ御協力いただきたいと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(橋本幸子議員) 議事の都合により休憩いたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    休憩 午後 0時 5分    再開 午後 1時   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ ○議長(橋本幸子議員) 午前に引き続き会議を開きます。 18番 奥田議員。   〔奥田議員登壇〕 ◆18番(奥田勇議員) 公明党の奥田 勇でございます。議長の許可をいただきましたので、通告に従い、市政に関する一般質問をさせていただきたいと思います。 ついこの間までは平成でございましたけれども、ばたばたしているうちに、気がつけば令和となっておりました。 そこで、新年度になって川柳がはやっておりますので、私の川柳を紹介したいと思います、私のか誰のかはわからないですけれども。名人ではございません、凡人レベルでございますが、「平成に 令和を重ね 平和へと」というふうな川柳でございます。凡人レベルでございます、済みません。失礼いたしました。 まず最初に、市長の政治姿勢についてお伺いいたしたいと思います。 まず、通告させていただいておりますのは、国道、県道、市道などの社会資本整備についてでございます。 本6月定例会の冒頭、市長は国道や市道に関する取り組みについて非常に積極的に力強くバイパスの4車線化、また、高規格道路の進捗状況等々述べられておりました。また、市道に関することについても整備を行っていくんだというふうな、予算もそれほど多くはついていないかなとは思っているんですけれども、毎年、毎回、土木予算がそんなについてないので心配しておりましたけれども、市長の力強い決意が述べられております。阿南市として、市長は所管外と思われるような国道についても積極的に陳情し、取り組まれております。ですけれども、県道については多くを語っておられません。というか、全然語っておられません。 それで、私もちょうどいろいろ心配しておりますけれども、我が田に水を引くわけではございませんが、那賀町の鷲敷から加茂谷の細野町、大田井町を経由してずっと那賀川がつづら折りに蛇行して、私の家、加茂谷の一番下側になりますけれども、楠根町まで流れております。非常に川は青くて美しい、山々と谷が形成されておるということで、地域おこし協力隊の方々が感動してそういう言葉を述べられておりました。この那賀川の北岸、地元では北岸と言っております、正式には左岸側の県道19号阿南鷲敷日和佐線というのは、阿南市と那賀町、また、その奥の美波町までの道、また、市長も説明されておりましたけれども、今建設されております高規格道路とのアクセス道路になります。南阿波定住自立圏の西部地域の非常に重要な道路となると私は思います。 しかしながら、この県道はまだ部分的に非常に狭隘で危険な場所がございます。四国八十八カ所を訪れる観光バスやマイカーも多くなってきておりますけれども、スムーズに通ることができません。県道19号阿南鷲敷日和佐線の、特に十八女町から、先ほど申しました旧鷲敷町、那賀町の鷲敷までの改良工事の早期完成の推進が非常に地元でも望まれているところでございます。 市長も先ほど県議会議員であったときのお話をされておりましたけれども、市長が若かりしころ、加茂谷の中で期成同盟会をつくって、県に何度か陳情書、要望書を送らさせていただいて、市長初め阿南の県議会議員の先生方に採択をしていただいているという議事録も残っているようでございます。 そういう関係もございますけれども、なかなかそれがまだ完成に至っておりません。阿南市だけの問題ではないと私は思いますので、阿南市が中心となって、那賀町との広域で期成同盟会を新しくつくっていただきまして、市長のリードで力強い取り組みをお願いしたいと思いますが、これについて市長の御所見をいただきたいと思います。 2番目に、教育行政でございます。 小中学校の統廃合についてお伺いをしてまいります。 今議会でも多くの議員がこの統廃合、再編成について議論をされております。人口減少というのが非常に深刻な問題となっておりまして、特に子供の少子化が懸念されているところでございます。小中学校の統廃合、再編成をどうするのだとの議論が多くされている状態でございます。市長のさきの3月定例会での所信でも、子供の教育環境をよりよく整えるために、新たに基本計画を作成すると述べられておりましたので、余計議論がされるようになったのではないかなとは思います。 子供が通学する学校は、今、市の教育委員会が学校指定をするわけです。通学区域を指定しております。我が地域の子供は我が地域の学校へ通っていると、これが一般的でございます。しかしながら、最近は中高一貫教育校ができたりしておりまして、そしてまた、先ほど喜多議員からも部活、クラブ活動等々いろいろな理由で我が地域の子供が我が地域の小学校、中学校へ通わない、そういう子供がふえてきているというのが、これが現実ではないかなというふうに思っております。各学校に通学区域を指定し、通学すべき学校を指定することが難しくなってきているという状況でございます。 今や地域の実情に応じて学校選択制を導入する市町村もあるようでございます。これから市長も阿南市教育振興基本計画を策定いたしまして、新たに教育行政に取り組んでいくんだということでございますけれども、ぜひその教育振興基本計画策定に当たりまして、この学校選択制導入も踏まえて関係者と協議していただければと考えております。これにつきまして御所見をいただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。 教育行政の2番目といたしまして、学校教育のさらなる国際化に向けた取り組みについて質問をしてまいります。 日本の国際化が日々進展する中で、これからの時代を担う子供たちが、外国人の人々に対して、最近はないかもわからないですけれども、恐れや偏見などを持たずに、同じ人間として分かち合え、時には議論や励ましを送り合える、コミュニケーションがとれるような、そんな関係を結び合えればすばらしいことだろうというふうに思います。 しかし、日本は島国であり、一般的に日常的に外国人と接する機会はまだまだ多いとは言えません。30年前から、総務省、外務省、文部科学省と一般財団法人自治体国際化協会の協力によって続けられてきたプロジェクト、JETプログラムというのがございます、この議会でも議論がありますけれども。このプログラムが、日本で英語を教える若者などを募集し、旅費や給与を日本が保障した上で招聘する事業だというふうに聞いております。招聘する業種はALT──外国語指導助手、また、CIR、SEA等々、3種類ありますけれども、そのほとんどが外国語指導助手であるそうでございます。 このALTは、小学校教師や中高校の英語教師とともに英語の授業に加わり、指導を行うものでございますが、英語の授業だけでなく、諸活動にも積極的に参加して、子供たちと日常的な触れ合いを持っているそうでございます。そして、国からもALTの人材を任用した市町村には普通交付税、1人当たり約500万円が加算されるというふうなことも私は伺っております。 そこで、お伺いいたします。 現在、本市において、ALTの任用の状況や民間の外国人英語教師を導入している等の状況をお伺いいたします。 2番目に、全国において市町村の小中学校に1人の割合で任用している自治体もあるようでございます。本市の中学校においても、2020年度からの新学習指導要領の全面実施を見据えた、また、各学校で生き生きとした国際教育の展開を期待する意味からも、小中学校1校に1人を目標に、このJETプログラムによるALTのさらなる任用を検討していただき、英語教育の充実を図るべきと考えますが、いかがでしょうか、御所見をお伺いいたします。 そして、3番目でございますが、公共交通機関の空白地の解消について質問をさせていただきます。 この問題につきましても多くの議員から質問が出て、この6月定例会でも議論がされておりました。また、バスの運行やJRの鉄道の運行、利用についての質問がございましたし、市長初め理事者の皆様の御答弁も拝聴させていただきました。 そこで、阿南市地域公共交通協議会についてお伺いしますけれども、協議会で協議される方々というのはどういう方で構成されているのか、お教えください。 2番目に、地域公共交通網形成計画の策定はどのようになっていますか。今までの計画はことしの3月で終わって、早くまた新しい計画をつくらなければならないというふうな御答弁も3月議会定例会でもいただいておりますけれども、どのようになっておりますか、お伺いいたします。 4番目でございますが、福祉行政についてお伺いしてまいります。 通告ではプレミアム付商品券について質問を考えさせていただいておりましたけれども、2019年10月1日から予定されております消費増税で、所得が少ない人ほど税負担が重くなる問題が指摘されております。これを税の逆進性と言っておられますが、そこで政府は逆進性の対象としてプレミアム付商品券という制度の実施を決めました。私ども公明党も、非常に積極的に推進をしてまいったわけでございます。これに関しては、さきに住友進一議員が質問されて、理事者からも詳しく御答弁をいただきましたので、御答弁は結構でございます。サービスを受ける方が利用しやすいように、滞りなくお取り組みをお願い申し上げたいと思います。 そして、その次に通告させていただいておりますのは、幼児教育の無償化でございまして、これは生涯にわたる人間形成の基礎を養う幼児教育の重要性や幼児教育の負担軽減を図る少子化対策の観点などから取り組まれるものでございます。3歳から5歳までの子供たちの幼稚園、保育園、保育所、認定こども園、そして障害児通園施設を利用する子供たちの利用料が無償化されると伺っております。消費税引き上げのことし、2019年10月1日からの実施を目指すと伺っております。これに関しても、サービスを受けられる対象者、利用料、対象となる施設、サービス等の内容についてお伺いしたいと思います。 次に、防災行政でございます。 4番目に、防災行政を通告させていただいておりますが、従来から国の防災基本計画というのがございまして、自治体が立てます地域防災計画というのもございます。その上に、町内会や自治会やマンションの管理組合などの地域コミュニティーが災害の避難方法などをみずから立案をする地区防災計画というのがございまして、平成25年の災害対策基本法の改正で創設されております。これは、東日本大震災で自治体の行政機能が麻痺したのを教訓にいたしまして、平成26年4月に導入されたと伺っております。地域の特性に応じて、地区の範囲や活動について柔軟に規定できる制度となっているようでございます。災害発生時には自治体や消防の公助が行われますけれども、より減災に大きな役割を担うのはやはり自助であり、共助であります。この視点に立てば、市町村よりも、自治体の単位よりも小さな地域コミュニティーでつくる地区防災計画の必要性が浮かび上がっております。 そこで、現在、本市では地区防災計画に関してどのような取り組みが行われておりますか、お聞かせをいただきたいと思います。 2番目に、観光危機管理の充実でございます。 国内に多くの観光地を有する我が日本にとっては、観光業は主要な産業となってまいります。政府は、東京オリンピック・パラリンピックが開かれます2020年までに、年間の外国人観光客を4,000万人までふやすことを目標として観光立国の実現を目指しております。災害の多い日本におきましては、観光の危機管理は重要でございまして、各自治体における観光客に対する防災や災害の支援体制などを確認する必要がございます。 そこで、地域防災計画に観光旅行者に対する避難場所、避難経路などの計画が本市では進められているのかどうかをお伺いいたします。 2番目に、地域防災計画に、外国人観光客へ情報を伝達する事項が整備されているかどうかが心配でございます。これについてお伺いいたします。 1つには、災害情報の多言語化、多言語の標識、通訳ボランティアの整備。そしてまた、県や、これは政令指定都市の話でございますけれども、災害関連情報の多言語メール配信のシステムの整備。3番目に、外国人観光客に対する避難所の運営。4番目に、関係機関や関係団体との連携。 そして次に、災害時におけるホテル協会や旅館組合との連携協定はできているのか。 また、観光施設の耐震化、要するに外国人が訪れる公共施設の耐震化はちゃんとできているのかというのを教えていただきたいと思います。 そして、その他、ストリートピアノについてお伺いします。最後でございます。 市役所庁舎が新しくなりまして、来庁された市民の方から、受け付け案内の方がとても親切にしてくれる、そんなお話も伺っております。気持ちがいいなあと、建物もきれいになったけれども、対応もよくなったなというふうにお聞きしております。また、1階を歩いていますと、こども課の前に小さなお子さん専用の待ち合いスペースというのが設定されております。畳の上に木の枠で囲われた小さなスペースではございますけれども、親子でこども課に来られた方へのちょっとした配慮を感じ、ほほ笑ましく思い、また、ほっこりした心遣いが感じられております。来庁される方へのおもてなしの気持ちが少しでも形にあらわれ、この新庁舎がより市民の皆様に親しんでいただける場所になってほしいなと考えます。 そこで、私からの提案でございますけれども、ストリートピアノという言葉を皆さん御存じでしょうか。私もそのストリートピアノをネットで見て知りました。外国を初め日本においても、駅や空港、商店街、地下街等に、また、東京都庁にもピアノが置いてありまして、そこに訪れる人の年齢もさまざまでございます。ピアノの初心者から、中にはプロ並みの方々が思い思いに好きな曲を自由に弾くことができております。演奏される曲もさまざまでございまして、「剣の舞」とかいろいろ、アニメソング等々たくさんの聴衆がピアノを囲み、型にとらわれない交流の場となっております。演奏が終われば拍手に包まれる様子がネットの動画にもありました。 本庁でも、1階のカフェコーナーの一隅にピアノを設置して、いつでも交流が図れる環境を整えてはいかがかなというふうに考えます。決して高価なピアノというのは必要がないと思います。グランドピアノまでは要らないんではないか、どこかの施設で使って眠っているようなピアノでも十分ではないかなというふうに思います。それをリファインして、デザインも変えて、リペイントすれば、子供たちのアイドルになるかもしれません。学校帰りの学生さんたちも立ち寄ってくれ、楽しく弾いてくれるかもしれません。来庁される方への来庁された方による、お互い訪問した者同士がおもてなしができる、そういうひとときが市民交流の原点になるような気がします。ちょっとした文化の力を発揮することで、市民の皆様の市庁舎への愛着が増すことにつながるのであれば、検討する価値は私は十分にあると考えます。実現に向け、前向きのお考えをお伺いいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。 以上で私の第1問を終わらせていただきます。御答弁によりまして、再問をさせていただきます。 ○議長(橋本幸子議員) 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇〕 ◎市長(岩浅嘉仁) 奥田議員にお答えを申し上げます。 地域防災計画に観光旅行者に対する避難場所、避難経路などの計画が定められているかとの御質問でございます。 阿南市地域防災計画では、地震・津波防災時の災害情報広報計画として、沿岸地域の居住者、観光客、釣り客、ドライバー及び船舶、漁船等所有者に正確に伝達されるように配慮することとしております。また、情報提供の留意点として、発災時には旅行者、観光客等、地理不案内な者の混乱が予想されるため、広報発表に際しては警察官、自主防災組織等の協力を得て、市民の不安感払拭に努めることとしております。 また、観光旅行者は被災時にさまざまな理由で帰宅できず、避難せざるを得ない帰宅困難者として対応することとしており、帰宅困難者に対しては一時滞在施設として旅館、ホテル、公共住宅などを確保することとしております。 なお、災害時の指定緊急避難場所及び指定避難所については、地域防災計画の資料編に一覧表を掲載しておりますが、避難経路などの計画については、避難場所への誘導看板等の設置等によりまして、観光旅行者等への周知をしてまいりたいと考えております。 次に、地域防災計画に外国人観光客への情報伝達に関する事項が整備されているのかということでございますが、本市の地域防災計画では、観光客を含む外国人を情報弱者となりがちな要配慮者と位置づけ、外国人に対し災害に関する正確な情報を迅速に得られるように配慮することや、情報伝達に関する事項について明記しております。 外国人等に対する情報伝達としては、避難施設案内板等の外国語併記の推進を進めており、避難場所や避難経路等の案内板は、外国人にも理解しやすいシンボル化や外国語の併記整備を考慮することとしております。具体的には、避難場所に指定されている公民館や学校施設などの入り口には、日本語のほか、英語、中国語、韓国語の4カ国語で表記した避難場所プレートを設置し、外国人にもわかりやすい表記となっております。 なお、新野シームレス民泊推進協議会のメンバーらが経営する民泊施設では、四国八十八カ所をめぐる外国人のお遍路さん、AI(人工知能)通訳機ポケトークを利用し、コミュニケーションをとっておられます。 また、スマートフォンなどで言語設定を日本語以外の言語に設定した場合や、エリアメールアプリや翻訳アプリなどのアプリを利用することで、各自治体から配信される緊急速報メールが英語、中国語、韓国語等に翻訳されて受け取ることが可能となっております。 以下の御質問につきましては、担当部長からお答えを申し上げます。 ○議長(橋本幸子議員) 桑村総務部長。   〔桑村総務部長登壇〕 ◎総務部長(桑村申一郎) ストリートピアノの設置について御答弁申し上げます。 ストリートピアノは、街角に置かれ、誰でもが弾け、通りかかった人が聞き、立ちどまり、出会い、そして新たなコミュニケーションが生まれ、人の輪が広がっていく、このように音楽を通じて人と人とのつながりを生み出すストリートピアノの趣旨に賛同する方は数多くいらっしゃると思います。市庁舎がそのような市民の憩いの場としての役割も果たし、市民から愛される庁舎となれば、喜ばしいことと思います。本庁舎の市民交流ロビー等は、市民の憩いの場として広く市民に親しまれることを想定して設けられたものです。庁舎内にピアノを置かせてほしいという申し出があれば、前向きに検討することは可能であると考えております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 山脇危機管理部長。   〔山脇危機管理部長登壇〕 ◎危機管理部長(山脇雅彦) 地区防災計画策定推進についての御質問に御答弁申し上げます。 地区防災計画とは、一定の地域にお住まいの皆様が自分たちの地域の人命、財産を守るための助け合いについて、自発的な防災活動計画を策定することです。東日本大震災において、自助、共助及び公助が連携することによって、大規模広域災害後の災害対策がうまく働くことが強く認識されました。このような状況を踏まえ、平成25年6月に災害対策基本法が改正され、市町村の一定の地区内の居住者及び事業者による自発的な防災活動に関する地区防災計画制度が新たに創設されました。 本市においては、平成29年2月に阿南市地域防災計画を修正し、地区防災計画制度を位置づけております。地区防災計画制度では、地区居住者等から計画提案があった場合には、阿南市防災会議が阿南市地域防災計画に想定する必要があるかいなかを判断し、必要があると認めた場合は本市地域防災計画に地区防災計画を定めることとしております。 本市においては、現時点では地区内等から地区防災計画の提案はございませんが、地区内の方々が防災について一緒に考え対策をとっておくことで、地域全体の防災力も高まり、地域のきずなも深まることから、市といたしましても、自主防災組織の活動の場などにおいて、地区防災計画の提案について周知を図ってまいりたいと考えております。 次に、災害時におけるホテル協会や旅館組合との協定はできているかとの御質問でございますが、災害時に宿泊施設としてホテルや旅館の借り上げが必要となる状況として、大規模災害が発生し、災害救助法が適用となるような事態が想定されます。大規模災害で災害救助法が適用となった場合には、災害救助の実施主体が市町村から徳島県に移ることから、宿泊施設、住宅等の供与については徳島県が主体となりますが、災害の規模や緊急性等に応じて、県と市が連携して実施するものとしております。 徳島県においては、平成22年2月に、徳島県旅館業生活衛生同業組合及び社団法人日本観光旅館連盟徳島県支部との間で、災害時における宿泊施設等の提供に関する協定を締結しておりますことから、両団体に加盟する事業者が災害時要援護者に対して宿泊施設等を提供することになります。 なお、災害時要援護者とは、災害発生時の避難行動に際して特別な配慮を要する方であり、高齢者、身体障害者及び外国人等が含まれております。 最後に、観光客が訪れる公共施設の耐震化はどのようになっているかについての御質問でございますが、観光客が訪れる本市の公共施設としては、光のまちステーションプラザや道の駅公方の郷なかがわ、かもだ岬温泉保養センター等がございますが、これらの施設はいずれも昭和56年以降に建設された建物であるため、新耐震基準を満たす施設となっております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 長田市民部長。   〔長田市民部長登壇〕 ◎市民部長(長田浩一) 市民行政に関する御質問に御答弁いたします。 最初に、地域公共交通協議会の委員構成についてでございますが、地域公共交通協議会は、地域公共交通活性化再生法に基づく法定協議会であり、阿南市地域公共交通協議会規約により、一般旅客自動車運送事業者、鉄道事業者、伊島連絡交通事業有限会社、徳島県阿南警察署、四国地方整備局徳島河川国道事務所、四国運輸局徳島運輸支局、徳島県、阿南市、学識経験者、住民または利用者の代表者から選任し、14名の委員で構成しております。 協議会では、主に循環バス路線の運行計画策定に関しまして協議するため、毎年6月に開催しておりますが、協議の必要な案件が生じた際には随時開催することとしております。 次に、阿南市地域公共交通総合連携計画についてでございますが、市民が安全・安心かつ快適な移動が可能な公共交通機関の維持、充実により、市の活性化と市民の満足度の向上を図りながら、市民、交通事業者、行政等が一体となって協働で持続可能な地域公共交通の確立を目指すことを目的とした計画であり、平成21年3月に作成いたしました。当計画に基づき、徳島バス阿南株式会社が市内の循環バス路線ナカちゃん号を運行しているところでございますが、利用者の減少に伴う計上損失額の増加や運転手不足などにより、現行路線を確保、維持することが困難な状況となってきておりますことから、今後におきましては、立地適正化計画との整合性や利用状況等を踏まえ、中・長期的な視点から調査研究を行った上で、本市の実情に即した交通システムを構築したいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 倉野保健福祉部長。   〔倉野保健福祉部長登壇〕 ◎保健福祉部長(倉野克省) 幼児教育無償化実施についての御質問に御答弁申し上げます。 3歳児から5歳児までの幼稚園、保育所等の利用料無償化に伴う対象者、対象施設、サービス内容等についてですが、生涯にわたる人格形成の基礎を培う幼児教育の重要性や少子化対策の観点から、幼児教育の負担軽減を図るため、幼児教育・保育の無償化が閣議決定され、本年10月1日から実施予定となっております。 初めに、幼稚園の利用料につきましては、入園できる時期に合わせて、満3歳から無償化の対象となります。また、幼稚園の預かり保育については、保育の必要性があると認定を受けた場合は、上限月額の範囲で無償化の対象となりますが、満3歳になった日から最初の3月31日までの子供は、市民税非課税世帯のみが無償化の対象となります。 保育所、認定こども園の利用料につきましては、3歳児から5歳児及び市民税非課税世帯のゼロ歳児から2歳児が無償化の対象となります。 また、待機児童問題により認可保育所に入れず、やむを得ず認可外保育施設等を利用せざるを得ない場合につきましても、保育の必要性があると認定された3歳児から5歳児及び市民税非課税世帯のゼロ歳児から2歳児を対象に、認可保育所における保育料の全国平均額までの利用料が無償化の対象となります。 そのほか、児童福祉法に基づく一時預かり事業、病児・病後児保育事業、ファミリーサポートセンター事業も上限額の範囲内で無償化の対象となる予定となっております。 次に、障害児通園施設につきましては、満3歳になった後の最初の4月から小学校入学までの3年間が無償化の対象となり、施設利用料月額の負担上限額が無償となります。対象となるサービス内容につきましては、児童発達支援、医療型児童発達支援、居宅訪問型児童発達支援、保育所等訪問支援、福祉型障害児入所施設、医療型障害児入所施設の6種類となっております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 都築建設部長。   〔都築建設部長登壇〕 ◎建設部長(都築宏基) 国道、県道、市道等の社会資本整備についての御質問に御答弁申し上げます。 徳島県が管理する県道19号阿南鷲敷日和佐線の早期完成の取り組み状況といたしましては、これまで県下全市町村をもって組織する徳島県道路整備促進期成同盟会が中心となって徳島県の道路整備を計画的、かつ着実に推進するため、必要な予算確保ができるよう、国土交通省を初め関係機関に対して毎年要望活動を行っているところでございます。 当路線は、道路整備を促進する計画路線の一つであり、その状況について道路管理者であります徳島県に確認したところ、阿南市内での管理延長約13キロメートルのうち、約6割の改良工事が完了しており、十八女町から旧鷲敷町までの状況は、十八女町の十八女大橋から上流の狭小な区間約230メートルについて改良工事を実施していると伺っております。 本市といたしましては、既に結成されております当該期成同盟会の中で、安全・安心で豊かな住民生活と地域経済発展のために不可欠な徳島県の道路整備について、引き続き進めていけるよう、国及び県に対して積極的に働きかけを行ってまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 松内教育部長。   〔松内教育部長登壇〕 ◎教育部長(松内徹) 阿南市教育振興基本計画を策定する中で、学校選択制の導入を協議してはどうかとの御質問ですが、教育振興基本計画は、学校基本法に基づき、教育の振興に関する施策について基本的な方針や講ずべき施策を定めるものとされておりますので、学校選択制については、今後、策定を予定している学校の再編、統合の基本方針の中で、通学区域などとあわせて、その是非について議論がなされていくものと考えています。 教育委員会といたしましては、7月に学校再編統合に関する保護者へのアンケート調査を行い、令和2年度に学校施設の長寿命化計画を策定し、これらの結果を踏まえた上で、再編統合の基本方針を定めることとしております。 なお、本市における通学区域につきましては、住所によって就学すべき小中学校が定められていますが、保護者から申請があった場合は、各家庭の事情や要望を踏まえ、教育委員会の協議を経て、校区外通学を承認しているところでございます。 次に、学校教育のさらなる国際化に向けた取り組みについてですが、現在、本市の中学校には、国際理解及び英語教育の充実を目的として語学指導等を行う外国青年招致事業、いわゆるJETプログラムによるALT──外国語指導助手ですが、このALTを3人配置しています。また、小学校には、阿南市在住で日本語が堪能なJETプログラム以外のALTを3人独自に雇用しており、平成14年から市内22校の小学校を計画的に訪問し、授業の補助をするなど、他郡市に先駆けて外国語活動の充実を図ってまいりました。 JETプログラムによるALTを1校に1人を目標に任用してはどうかという御意見ですが、彼らの多くが大学を卒業したばかりで、教員免許もなく、日本語も十分にしゃべれない若者であり、小学校の現場で十分コミュニケーションがとれず、1年で帰国する例が多いのも事実でございます。任用団体としては、労務管理、研修だけでなく、ALT個々の日常生活全般、メンタルヘルスのサポートも必要であり、さらにALT1人につき給与費など約600万円の費用が必要となります。こうしたことから、現時点で全ての学校に1人ずつALTを配置することは難しいと考えております。 なお、ALTではございませんが、昨年度から教育研究所に外国語教育指導員1人を増員し、2人体制で英語の授業に関しての巡回指導を行っています。活動内容としては、小学校教諭による授業を参観しての指導助言やチームティーチングで授業に参加したり、模範授業を実施し、先生方の参考にしてもらったりしています。 今後も、ALT及び外国語教育指導員については適切な人選及び配置を行い、引き続き英語教育の充実に努めてまいる所存でございます。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 18番 奥田議員。   〔奥田議員登壇〕 ◆18番(奥田勇議員) それぞれ御答弁をありがとうございました。 市長から御答弁いただいた外国人に対する災害防止に関しては非常に丁寧に取り組まれている状況がよくわかりました。 一番最初に質問させていただきました県道に関してでございますけれども、県一本で期成同盟会をつくっているということでよろしいんでしょうかね。この加茂谷から鷲敷までの県道19号線というのは、ずうっと要望をし続けております。もう30年とはきかないと、それ以上要望しておるんですけれども、先ほども6割できて、4割ぐらい残っていると、まだまだ先で、いつ終わるかわからないような状況では困ると思って、地域の人も、また、那賀町の人も心配されておりますので、市長、県議会議員の時代もあるという話でございましたし、また、国会議員の時代もございましたので、非常に厳しい顔をされておるのかどうかわからんですけれども、お聞きいただいて、独自に取り組んでいただきますよう、加茂谷にも力を入れていただいているというのはよく承知しておるところでございますけれども、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 それと、再問をさせていただきたいと思います。 地域公共交通に関してでございますけれども、協議会の内容も教えていただきましたし、また、地域公共交通網形成計画の策定に当たっても、やはりそのメンバーというのは交通業者と市、自治体というか、行政との話し合いになっているということでございます。本当にもっと各地域、14カ町村、バスも来てない、鉄道もないという地域もありますので、そういう方々もぜひ入れていただきたいなというふうに、これは要望したいと思います。 それと、行政の中でも、この交通問題、交通手段の確保というのは、やはり高齢者福祉ですとか、子育て支援、また、地域活性化、経済、観光振興等々にかかわっていく問題だと思います。縦割りのただ単なる担当課だけではなく、市民部だけではなくてさまざま、先ほど申し上げた福祉、建設、産業経済関係の問題も出てきますので、横串にささっている、協議できる、そういうふうな地域公共交通に関する協議機関の早期設立をお願いしたいと考えますけれども、最後に御所見をお伺いいたしまして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。 ○議長(橋本幸子議員) 長田市民部長。   〔長田市民部長登壇〕 ◎市民部長(長田浩一) 市民行政についての再問に御答弁いたします。 今年度、今後の地域公共交通のあり方や施策について、関係課の間での協議を行う場として、庁内検討委員会である阿南市地域公共交通網検討委員会を設立いたしました。第1回の検討委員会を今月既に開催しており、今後も今年度内に複数回にわたって開催していくことを予定しております。 以上、再問の御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 議事の都合により15分間休憩いたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    休憩 午後 1時57分    再開 午後 2時13分   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ ○議長(橋本幸子議員) 小休前に引き続き会議を開きます。 16番 小野議員。   〔小野議員登壇〕 ◆16番(小野毅議員) 新生阿南の小野でございます。本議会最後の質問者となります。 まさに今、夏でございます。夏と言えば、冷たい水で流しそうめん、風物詩でございます。私の質問も恐らくそこでつかまなければ、もうつかむところがないんじゃないかというような内容になるかと思いますが、そこは冷たい水に流していただいて、お許しのほどを願います。 それでは、一般質問に移らせていただきます。 市長の政治姿勢でございます。 今まさに自分の国の利益だけを第一にエゴ丸出し、米中貿易戦争が起こっておりますが、この戦争に私は勝者はないと思います。米国の企業、各国の企業が中国に拠点を移して、生産し、それを本国、各国に輸出をして、利益を上げている。国民の生活にプラスになって、世界が中国派、米国派、ウイン・ウインの関係で成り立っとるようです。この貿易戦争が長く続けば、恐らく日本は土用の日、夏の日干しになります。板挟みになって、苦しい立場に追い込まれると思っております。 また、戦争は戦争でも、過去の大戦、悲惨な悲劇の繰り返し、歴史を引きずり、再び戦いのない平和な日本であってほしいと、今まさに地道な外交努力をしているところでございます。国内においても、平和をうたった憲法をどうするのかという論議もある中、本当の国粋主義者でもないのに、次の選挙を目当てにちょっとだけ右よりの発言をしたら、次の選挙は通るだろう、こういうような本当に魂の抜けた国会議員の発言、失言が続いております。 例えば、森 夏枝衆議院議員は、憲法の専守防衛の縛りを軽くして、敵基地を攻撃できる精度の高いミサイルを保有してはとも発言しております。今、日本に敵基地はあるのでございますか。また、丸山穂高衆議院議員は、酒に酔ってた、言わなかった、そんなところで言える話じゃないです、ましてや酒に酔っていたら本音の話が出ると思いますが、戦争で北方領土を取り返すのに賛成か反対か、二度と苦しみのない平和な国づくりに真っ向から向き合い、そして努力するのが最低限ですよ、最低限でも選ばれた者の使命であると私は思います。 そこで、市長においてお伺いします。 この現状はまさに政治家の劣化が始まった、はたまた日本の劣化が始まったのか、御所見、御見解をお伺いいたします。 続きまして、小中学校の登下校時の児童・生徒の安全対策についてお尋ねします。 小学校に通うバス停で児童たちが刃物を持った男に次々と襲われるという事件が、先月28日の朝起きました。無言で背後に走り寄り、包丁を振り回し、わずか十数秒の間に児童を刺し、自分も首を刺して自殺した。この痛ましい事件により、小学校6年生の女の子と児童の父親を亡くし、ほかにも児童2人と40歳の母親が重傷を負いました。また、傷を負った児童もたくさんいました。突然に被害に遭った児童や近くにいた子供たちが受けた精神的なショックは、はかり知れないと思います。命を奪われた方の遺族らの心痛を思えば、痛ましいの同時に怒りが込み上げてきます。3歳からチェロを習い、熱心に練習し、精を出していた11歳の栗林華子さん、将来さまざまな夢や希望があっただろうと思えば、かわいそうでなりません。また、優秀な外務職員、小山智史さん、ビルマ語の専門家です。外交で大きな責任を期待され、活躍もしておりました。家族にとっても日本の国にとっても残念なことでございます。 この事件以前にも、車の暴走による交通事故により命を奪われたり、登下校時に車で連れ去る事件など、さまざまな事件や事故に巻き込まれる児童や生徒、園児がいました。校外や登下校時に予想できない事故を防ぐのは難しいことではございますが、弱者である子供たちをどう守るのか。学校や地域、保護者、警察などがあらゆる知恵を絞り、対策を講じなければならないときだと思っております。 そこで、小中学校、保育所、幼稚園においての安全計画、危機管理マニュアル、また、登下校時の通学路、帰宅後の安全対策について御所見をお伺いします。 まず、小中学校においてでございます。 1、小中学校での安全対策計画は、各小中学校により違ってくると思われますが、教育委員会としての対策や指導はどのようにされていますか。また、危機管理マニュアルについて、各学校ではどのように策定されていますか。 2、登下校の安全対策について。 登校は同じような時間帯になり、スクールガードの人たちが指導や見守りをしてくれると思われますが、各学校で児童・生徒の指導はどのようになされておりますか、指導方法についてもお伺いいたします。 また、下校時、自宅に帰る、クラブ活動する、児童クラブに行くなど、さまざまな帰宅となりますが、下校時においての児童への指導や保護者への連絡についてどのようにされているのかもお伺いします。 3、近年、予測のできない事件や事故が多発をしております。学校、保護者、地域住民、警察を含めて、情報を共有するような会議が今必要と思いますが、御所見をお伺いします。 4、連れ去り、また、事件、事故が起こるたびに防犯カメラの設置が必要と思いますが、防犯カメラの設置について市の見解をお伺いします。 保育所、幼稚園についてでございます。 ことし5月末、保育園児が散歩中の列に車が突っ込み、事故に遭いました。かわいい園児が園外保育で散歩をしている姿をよく目にします。1列、2列にきちんと並び、散歩しています。その姿を見ると、ふとこの列に暴走車が突っ込んだらと思うと、自分の運転をより慎重にと思います。園外保育の危険性については、先般、久米議員が質問なされておりまして、また、お答えもいただいておりますので、取り下げといたします。 2、保育所や幼稚園などの防犯対策について、市としてどのように指導がなされているのかをお伺いいたします。 3、保育所や幼稚園の登園で帰宅時、車での送迎時に子供1人で走ってきたり、飛び出したりするような事故も考えられます。保護者への指導も必要と思います。どうされていますか、お伺いいたします。 高齢者の交通対策について、支援策についてでございます。 那賀川町、羽ノ浦町で長年地域で根づいていた阿南共栄病院が阿南医療センターとして宝田町へ移転して1月余りが経過いたしました。両町民にとって、長年通いなれた交通体制が変化しました。その中で、さまざまな声が聞かれます。ナカちゃんバスでは病院まで時間がかかり過ぎる、ちょうどいい時間帯にバスがないというような意見もあります。しかし、ナカちゃんバスに乗車している人数は少ないように感じていますし、運転できる人は高齢になって、交通に不便なところでも免許の返納ができず、運転し、事故を起こすことになる場合が多くあります。返したくても返せない、人生100歳時代を迎えるに当たり、高齢者になり、運転に不安を抱えている人の積極的な運転免許返納を促すためには、交通体制の充実が重要であるとともに、課題であると思います。 そこで、支援策の一つとして、地域バスの現状についてお伺いいたします。 ナカちゃんバスは、今1日何人ぐらいが乗車していますか。過去5年間の乗車状況はどうなっていますか。また、乗車人数を増加させるための今後の対策はありますか。 2、乗り合いタクシー導入を考えたことはありませんか。費用対効果ということもありますが、高齢者福祉という観点から、また、ひとり暮らし高齢者の交通体制を充実されることからも、予約式乗り合いタクシー導入を提案されております。また、他市においては、高齢者を送迎する家族に対しても支援する制度もまた検討中ともお聞きしております。当市としては当然検討すべきと考えますが、御所見をお伺いします。 続きまして、農業問題でございます。 集約事業(圃場整備)についてお伺いいたします。 一粒の米に魂を込めて、農業を代々なりわいとしてきょうまで来たのに、また、いずれの時代でも農は国づくりの中心であったはずでございます。きょう、あしたへの展望が望めない、終着駅を迎えたのではと思えるほど、しかし農業が立ち行かなくなると、即国の衰退につながるはずです。国破れて山河あり、そのときでも、額に汗を流して、緑の国土を守ってきました。今こそ外交のための農でなく、国民のための農業として捉え、地域の人々と共栄、共生を図り、発展につなげることが大切なときでございます。 例えば、私の地域でも、自分の代は仕方ない、しかし息子の代にはもう農業をさせたくない、気の毒であとが譲れない、このような嘆き節が聞かれます。そうなんです。例えれば、周りに5軒の農家があれば兼業で成り立ってきましたが、将来、兼業でも後継者がどうにかあるのは、もうわずか1軒なんです。あとの5軒はもうやめる、こんな状況が今生まれとるんです。どこでも一緒だと思います。 そのような中で、生産効率向上を目指し、将来の農業につなげようと、農地中間管理事業関連圃場整備が今進められております。国などが全額を負担する、ただということでありますね。そのような圃場整備が今官民挙げて取り組まれております。そして、機運も高まっております。多くの賛同者、理解を得ていますが、ただ1つ、農地中間管理機構に農地を15年預けなければという条件がついております。 そこで、いろいろな問題を抱えて今日農業をされている人からたくさん困り事の相談、どこで受けているのかと、どこが窓口になってくれるのかと、解決の道を相談もされております。 このたび、農地の貸し借りを仲介する農地中間管理事業を見直す改正法が、5月17日に可決されました。農地の集約の一本化を図り、そのための仲介役を設けて、集約化がさらなる前進を遂げる農地バンク改正法が令和元年5月17日に成立をいたしました。このことによって、事業が本当に取り組みやすくなります。農の将来像が描ける第一歩になると人・農地プランが検討されるはずです。 そこで、質問に移ります。 当市としては圃場整備の目標に届くように実りある取り組みをなされていると思いますが、農地バンク改正法により何が改正されたのか、お伺いいたします。 また、農業従事者の高齢化の推移、後継者の有無などを分析する必要が今あると思われております。そうなんです。データを集約し、全体像を目で見てわかる分布図、マップの作成を考えるべきだと思いますが、御所見をお伺い申し上げます。 また、私の地区では、那賀川町の北部でございます、羽ノ浦町、小松島市坂野町に隣接をしています。那賀川北岸水利組合に加入しております。坂野町の一部の方も加入しております。県民局は、南部、東部の管轄になっております。圃場整備事業を推進する場合、どのように意思の統一を図っていくのかを相談を受けております。農家ではできません。市域をまたぐ圃場整備の窓口、連携方法をお伺いします。 3として、集約後についてでございます。集約された後、今までと違った農業の姿が必要となってきます。将来に向けての取り組みをすべきです。違った業種の企業参入、農業分野にまたがって経営する会社が増加しております。一時的な補助金頼りの参入ではなく、地域の発展につなげることが目的です。農林水産省の調査の結果では、農地を利用し、農業経営をする一般法人は2017年12月までに3,030法人、2016年の農地改正法により農地リース化方式による企業の参入が容易になり、改正前より10倍近く今増加しております。参入エリアをなくしたことにより、ある県では4法人が124法人になったケースも報告されております。 だが、農地集約化してもすぐには黒字経営にはならないと思います。しかし、現実として、世界の人口の6割の人が今食糧不足で飢えております。日本食は安全という信を得ている。また、今後、農作物を含め各地の産物が輸出面で大きく伸びる可能性がございます。今後、化学メーカー等の参入があれば、大きく農業の転換期を迎えると言われております。 そこで、質問します。 当市において、新たな企業参入に向けて誘致等の取り組みを考えているのかどうか。また、今、働き方改革などで、元気でいれば生涯現役社会、企業参入となれば農業の現場で働く場所が提供されるのではないかと思います。御所見をお伺いいたします。 続きまして、ジャンボタニシ駆除についてでございます。 初夏の折、水面をわたる、青田にわたる風も涼しく、本当に気持ちよい季節でございますが、この時期、長いさおに網をつけ、一生懸命に田んぼで何かをすくい取っている光景が多く見られます。また、田植えを忘れたのでないかと、ところどころまばらな田んぼも目につきます。何も田んぼで若アユを、落ちアユをすくっているんでないんです。日本古来のタニシは一生涯平均産卵数50個、この外国産タニシは何と8,000個から9,000個産卵するんです。その対応で個人の努力ではもうとても追いつきません。例えば、1町しておれば、恐らく田植えから今までバケツに平均8杯ぐらいとったんじゃないですか、それぐらいの繁殖をしてるんです。今のところ、関東より南の方面、暖かいところを好むが、温暖化によって恐らく北海道まで被害が及ぶと予想されております。1993年、全国的には4万3,000ヘクタールの面積が被害を受けた。しかし、2012年、11万ヘクタールにも被害が拡大しております。歯どめがきかないんです。もう個人の力、努力では解決できません。 このジャンボタニシ、芸名はジャンボタニシと申します。君の名はと言えばスクミリンゴガイです、そうなんです。しかし、今農家の皆さんが使っている処理薬、田んぼで生息する、生活するほかの生物、生態系に害が及ぶと危惧されております。皆さん、最近、カエルの合唱の声が小さくなったのではないでしょうか。トノサマガエルがいないんです。指揮者がいないんです。もうじきオタマジャクシは誰の子って、こんな話が出てきます。メダカの学校、少子化なんです。先生要らないんです。そのような状態です。被害がだんだんとほかにも広がりつつあります。 そこで、質問させていただきます。 最近、農家の人々の間で、タケノコの皮を集めて沈めたら、そこにジャンボタニシが寄ってくるぞと、そこをすくって処理したらええんだと、このような声も大きくなりました。そしてまた、民間調査によると、プラス・マイナスの電磁波、そういう簡単な器具を沈めたら、音波を流したら、それこそ大集合、いい湯だなと寄ってくるんです。このようなところまで進んでいるので、行政としても恐らく見過ごせないときに来ていると、各方面からどないしたらええんだというような苦情も来とると思いますので、何か手だてを今とるべきだと思っております。御所見をお伺いいたしまして、質問を終わらせていただきます。 再問はございませんが、要望として、時間があれば1つだけお願い申し上げます。ありがとうございました。 ○議長(橋本幸子議員) 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇〕 ◎市長(岩浅嘉仁) 小野議員の御質問にお答え申し上げます。 私の答弁が若干長くなっておりますので、時間配分上、早口でお答えするかもわかりませんが、お許しをいただきたいと思います。 国会議員の失言が続き、政治家の劣化が起きているのではないかとの御質問でございます。 小野議員御指摘のとおり、国会議員への国民の信頼が大きく揺らいでおります。日本経済新聞が本年1月に行った世論調査によりますと、8つの機関や団体、公職を挙げて、それぞれの信頼度を尋ねたところ、信頼できるが最も高かったのは自衛隊で60%に上り、次いで高かったのが裁判所47%、警察43%、検察39%、学校の教師32%の順で、逆に信頼できないが最も多かったのが国会議員で、唯一5割を超えて56%となっております。 では、なぜこうした結果となったのか、政治家が劣化し、国民の不信を招いたのか。1つは、いろいろな説がございますけれども、小選挙区制度の導入があるのだと思います。小選挙区制は、平成8年の衆議院議員選挙から実施され、政治が大きく変わりました。かつて中選挙区の時代では、1つの選挙区から3人、4人、あるいは5人、徳島県では5人でございましたが、多彩な人材に恵まれておりました。例えば、その昔、自民党に例をとりますと、自民党も自由闊達な議論を交わし、多様な性格を持っていました。しかし、小選挙区制となり、公認が1人しか出ないものですから、官邸の力が非常に強くなったこと、あるいは幹事長の力が非常に強くなる、結果として党内及び政界における言論が非常に弱くなり、不活発になった、これが政治の貧困をもたらしていると言われております。 100歳を超えてもなおかくしゃくと御活躍されております中曽根康弘元首相は、大局的、歴史的立場から、国際政治、国内政治を語ることのできる第一級の論客としても有名でございますが、政界の人材不足を問われると、こう答えておられます。「中選挙区時代には自己主張する政治家がうんと出ました。小選挙区制では党に公認されないと当選できない、だから政治家の幅が狭くなって、論争が行われなくなった。我々は政治家の心構えを尾崎行雄や中野正剛、あるいは斎藤隆夫らに学んだものです。」と答えております。選挙制度と政治家劣化の関連性を端的に表現しているものと思います。 私は、政治家の劣化について考えたとき、選挙制度とともにやはり人としての人格、品格、品性といったものが非常に影響しているんだと、生意気ながら感じております。今では国会議員の失言ばかりが取り上げられておりますが、かつてはその雄弁をもって国民に信頼された大政治家がたくさん存在しました。中曽根元首相が学んだという憲政の神様尾崎行雄は、「雄弁概論」の中でこう述べています。「雄弁家として、第一に欠くべからざる条件は熱誠を除いて何物もない。技術も音声も態度も、さらに内容も第二、第三の小要件である。然らば、熱誠が修練して得られるものか。必ずしも得られるものではない。熱誠の原動力、根源をなすものは人格であり、品性であり、確信である。確信なくみだりに演壇に立ち、みだりに扇動、教唆に努めて成功し、喝采されたとしても、一時のことであって、永遠性を保てない。そこに熱が無い。いわんや誠をや。遊戯化された雄弁は滑稽の極みである。」と。さすがは憲政の神様、議会政治の父と呼ばれる尾崎行雄の言葉であります。 人格、品格、確信を備えるためには、歴史を深く学び、日々さまざまな情報を収集することで素養を磨き、多くの人々と実際に話をすることで確信を得ることが肝要であります。そうした意味から、今日の政治家に見られます劇場型の演説、みずからの足を使わないSNSに根拠を置く指先の政治というものが、政治の劣化を招いているのではないかと危惧するところであります。 私は、これまで多くの皆様の御支援をいただき、県議会議員、国会議員、市長として政治に携わってまいりましたが、市長となって特に感じますのは、市民に責任を持つための決断の重大さであります。一部の特定の意見に偏するのではなく、みずからが足を運んで、広く多くの方からお話を伺う中で、信頼関係を築き、不安をあおる言葉ではなく、安心を与える言葉を発していかなければならない。もちろんお伺いした全ての意見を実現することはできません。あれもこれもすることはできません。そこで、決断することになる。政治家の役割は、利益と利益の間に立って調整することでもあります。場合によっては、痛みを伴う政策でも、あえて実行しなければならないこともございます。こういう場合、政治家は選挙民を説得しなければならない。その説得力は政治家にとって極めて重要な能力でありますが、そのベースにあるものは何か。その基本は政治家に対する信頼であります。政治というものは美学ではありません。徹頭徹尾、実学であります。政治家として責任を果たすためには、多くの方々に実際に寄り添い、温かい言葉をかけ、実現していく不断の努力と研さんを積むことが大切であると感じております。 私自身も劣化していると言われないよう、常に一歩前に市政を進めていかなければならないという思いを新たにしているところでございます。大変聞きようによっては生意気な御答弁になりましたが、私の現在、感じておる一端を述べさせていただきまして、答弁にかえさせていただきます。 残りの御質問につきましては、教育長並びに担当部長からお答えを申し上げます。 ○議長(橋本幸子議員) 新居教育長。   〔新居教育長登壇〕 ◎教育長(新居正秀) 相次ぐやりきれない事件に心が痛む毎日でございます。 それでは、小中学校での安全対策計画及び危機管理マニュアルにつきまして御答弁申し上げます。 小中学校における安全対策につきましては、学校保健安全法第27条により、各校において学校安全計画の策定、実施が義務づけられております。その策定に際して、文部科学省の生きる力を育む学校での安全教育に、1つは、年間を見通した安全に関する諸活動の総合的な基本計画とすること、もう一つは、全ての教職員、保護者や関係機関等の参画や周知が重要であると示されており、各校に周知を図っているところでございます。 また、策定後も、全国各地において発生するさまざまな事故や自校の安全上の課題やその対策を常に検証し、計画を毎年見直すなど、PDCAサイクルを回すことが重要となってまいります。例えば、昨年度におきましては、弾道ミサイル発射時の対応について、安全計画に記載するように各校に指示をいたしたところでございます。 次に、危機管理マニュアルについてでございます。 危機管理マニュアルは、学校保健安全法第29条において、全ての学校が作成するものとされておりまして、学校安全計画を踏まえて、危機管理を具体的に実行するための必要な事項や手順を示したものでございます。そのため、作成する際は、まず学校や地域の実情に応じて想定される危険を明確にすることが必要でございまして、その上で、事前、発生時、事後の3段階の危機管理について対応が必要な事項を具体的に検討し、マニュアルの作成をいたしております。 危機管理マニュアルにつきましても、実効性のあるものにするために、全教職員の共通理解を図り訓練等を実施することで、適宜検証、改善を行っていくことが重要であり、今後とも、各校への周知、指導を徹底してまいります。 次に、登下校時の安全対策でございますが、各校においては、登校時において教員、保護者、スクールガード等による安全指導や見守り活動を行い、児童・生徒の安全確保を図っているところでございます。 下校時につきましても、各校によって状況は異なりますが、スクールガードや関係機関等による見守り活動が行われておりました。しかしながら、全ての時間帯をカバーすることは非常に難しく、児童・生徒の安全意識を高め、安全に登下校できる力を身につけさせていく必要がありまして、日常的な各学級担任による指導、注意喚起とともに、機を捉えて全校朝会や集会において、管理職及び生徒指導及び交通安全担当者による指導が行われておるところでございます。 また、各校で作成した地域の安全マップの活用や子ども110番の家の周知、警察や関連機関と連携した交通安全教室や防犯教室の実施など、児童・生徒がみずからの命を守る行動について理解し、実行できるようさまざまな取り組みを行っているところでございます。 なお、下校時の保護者への連絡につきましては、例えば、非常変災時や不審者情報等があった場合には、その危険の程度に応じまして、マチコミメールなどで素早く保護者、児童クラブへの連絡、状況によっては教員が付き添っての集団下校や保護者による迎えを要請するなどして、児童・生徒の安全確保を図っております。 終わりに、近年、予測のできない事件や事故が多発する中、情報を共有するような会議等が必要ではないかとの御質問でございます。 本市におきましては、阿南市通学路安全推進協議会という組織がありまして、国土交通省日和佐国道出張所、徳島県南部総合県民局県土整備部及び阿南警察署、阿南市小学校長会、阿南市PTA連合会、阿南市及び阿南市教育委員会が連携して、通学路の合同点検を行い、その結果について協議し、必要な対策を講じております。 各学校においても、PTA、学校評議員会、地域の安全を守る会等において保護者、地域住民、警察との連携を図り、それぞれの立場からの情報、意見を求め、学校の安全対策に反映させているところでございます。 一連の事件、事故の後、テレビ等で高齢者の運転の技術、運転マナーなどが特集されておりまして、その中で、トップに阿波の黄走り、黄色の信号になってもばあっと行くのはもう阿波の黄走りといって全国でトップのマナーの悪さだと、阿波の黄走りと伊予の早曲がり──直進で来る前、さきにぱあっと右折する、それと同じように阿波の黄走りというのが上げられておりまして、本当に気をつけないかんなあと、信号待ちしておりますと、平気で黄色信号でも行く、赤でも平気で通り過ぎていくというのはもう本当にここらでもたくさん見受けられる。子供も信号は青でも右、左を何度も見ないと渡れないという、そういう状況でございます。運転マナーが向上することを希望いたしまして、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 長田市民部長。   〔長田市民部長登壇〕 ◎市民部長(長田浩一) 市民部に関する御質問に順を追って御答弁いたします。 最初に、防犯カメラの設置についてでございますが、本市では、子供の安心・安全の確保、犯罪抑止効果等の観点から、本市が管理しております公共施設においては、市役所庁舎や文化会館などの文化施設、阿南駅前児童公園などの公園、また、岩脇こどもセンターや阿南中学校などの保育、学校施設等に防犯カメラを設置しております。 防犯カメラの設置に関しましては、犯罪抑止の効果とともに、事件、事故が発生した際の捜査時には有効な情報源となるなど、安全で安心なまちづくりを推進する上で非常に効果があるものと認識しておりますが、一方では、不特定多数の住民を撮影することになるため、被撮影者のプライバシー権等の保護を考慮し、撮影データの適正な管理、利用方法を確立するなど、設置、運用に当たってのガイドラインづくりも不可欠でございますことから、今後は、他の地域への防犯カメラの設置につきましては、他の市町村の状況等を調査研究し、地域における状況や必要性を考慮しながら、慎重に対応してまいりたいと考えております。 次に、循環バスナカちゃん号の利用状況でございますが、平成26年度は1万2,886人、平成27年度は1万3,107人、平成28年度は1万3,126人、平成29年度は1万2,032人、平成30年度は1万613人となっております。1日当たりの利用者数は、平成26年度は35.3人、平成27年度は35.9人、平成28年度は36人、平成29年度は33人、平成30年度は29人でございます。 利用促進に関しましては、これまで市内で開催されるイベント等においてPRを行うなどしてまいりましたが、今後は、路線マップの作成等、バスの運行情報の提供や、利用者側から公共交通を支えていく意識を醸成していくような施策も含めて検討してまいりたいと存じます。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 倉野保健福祉部長。   〔倉野保健福祉部長登壇〕 ◎保健福祉部長(倉野克省) 保健福祉部に関係する御質問に順を追って御答弁申し上げます。 初めに、各保育所や幼稚園での防犯対策について、市としてどのように指導されているかについての御質問でございますが、本市の保育所及び幼稚園の防犯対策につきましては、各担当課からそれぞれの指針に基づき防犯訓練を実施するよう指導しており、公立保育所につきましては、厚生労働省の保育所保育指針に基づき防犯訓練を実施し、公立幼稚園につきましては、各幼稚園において危機対応マニュアルを作成し、計画的に防犯訓練を実施しております。 今後につきましては、子供たちの多様な行動に対し十分な安全性を確保し、地域の方々の協力を得ながら、各施設において犯罪企図者の侵入防止策を講じるとともに、防犯に対する職員の意識向上に努めてまいりたいと考えております。 次に、保育所や幼稚園の登園や帰宅時、車での送迎時に子供が1人で走ったり、飛び出しによる事故が考えられるが、保護者の指導はどのようにされているのかとの御質問でございますが、本市の公立保育所、幼稚園では、基本的な交通ルールの遵守や交通マナーを実践する態度を習得させるため、親子で参加します交通安全教室を毎年開催しております。子供は、身近にいる大人の行動をよく見ていますので、保護者の方々には子供の手本となるよう参加していただいており、保護者が率先して交通ルールを守ることで、一人で走ったり、急に飛び出したりする行動を抑えることができ、事故の防止につながると考えます。 今後におきましても、定期的な交通安全教室の開催や保育所・幼稚園だよりによる交通ルール遵守の啓発に取り組んでまいりたいと考えております。 最後に、予約式乗り合いタクシー導入及び高齢者を送迎する家族に対する支援制度についての御質問に御答弁申し上げます。 乗り合いタクシーの導入につきましては、路線バスなどの公共交通の利用が不便な地域において有効な交通手段であると認識しておりますが、乗り合いタクシーの導入には、運行計画や運営方法、既存のバス、タクシー事業者との調整など、さまざまな検討課題があります。また、本市における地域公共交通のあり方にかかわる課題でもありますので、今後、庁内の関係課とも慎重に検討を重ねてまいりたいと存じます。 また、高齢者を送迎する家族に対する支援につきましては、高齢者お世話センター等と連携しながら、福祉タクシーや介護保険制度の通院等乗降介助など、既存のサービスを適切に提供できる体制を確保することにより対応してまいりたいと考えております。 以上、御答弁といたします。 ○議長(橋本幸子議員) 青木産業部長。   〔青木産業部長登壇〕 ◎産業部長(青木芳幸) 農業問題について順にお答えいたします。 まず、農地バンク改正法の改正内容についてでございます。 農地バンク改正法、農地中間管理機構関連改正法が5月17日に成立しました。改正の主な点といたしましては、人・農地プランを核に、農地中間管理機構、市、農業委員会、農業協同組合がさらに連携し、農地の利用集積・集約化を推進すること、機構関連施設整備事業や機構集積協力金の支援を重点化すること、地域のさまざまな機会を活用し、将来の地域農業のあり方について話し合いを進め、平成25年度に当市においても14地区で策定された人・農地プランを実質化する取り組みについてなどが盛り込まれております。 また、今まで煩雑であった農地の借り入れ、転貸の手続について改正され、簡素化が図られております。 次に、農業従事者の高齢化の推移、後継者の有無などを分析し、全体像が目で見てわかる分布図、マップの作成についてでございます。 農地中間管理機構関連改正法の成立により、農地の利用集積・集約化を推進すること、また、人・農地プランを実質化する取り組みを推進することが規定されました。人・農地プランをもとに、地域のアンケート等で把握した地域の農業者の年代分布や後継者の有無などを地図化し、その地図をもとに、5年後、10年後の地域の農地を誰に担ってもらうのか、どう守っていくのかについて具体的に話し合い、実質化していきます。当市においても、14地区ごとの地図化された分布図を作成し、地域座談会を通して人・農地プランを実質化してまいりたいと考えております。 次に、圃場整備事業を推進する場合の相談窓口についてでございます。 御質問のとおり、阿南市内で土地改良事業を行う場合の徳島県の窓口は、南部総合県民局農林水産部、小松島市内の場合は農林水産部東部農林水産局となっておりますが、南部総合県民局に小松島市を含めた土地改良事業の相談があった場合にも、東部農林水産局と連携し、必要な対応をしていただけると伺っております。 また、土地改良事業に関する受益市町村負担金の関係もございますので、土地改良事業を担当する阿南市農地整備課と小松島市農林水産課との間で情報共有を図っていきたいと考えております。 次に、集約後の新たな企業参入に向けた誘致の取り組みを考えているのか、また、企業参入における働く場所の提供についてでございます。 現在の圃場整備事業におきましては、計画段階において担い手への集約が要件となっていることから、事業直後においての企業参入は、現在のところ、考えておりません。企業参入については、現状として農業に対する関心や懸念が高まっている中、企業が農業の多面的な価値について着目し、農業を企業活動の新たな分野として経営に取り込もうとする動きが近年高まっております。こうした動きの中で新たな雇用が生まれ、生涯現役社会において農業の現場で働き口を提供できる場はふえていく可能性があると思われます。 しかし、この企業参入については、地域、関係機関等とのかかわりを十分考慮する必要があり、企業側と地域、関係機関等が相互にメリットを実感できるような関係を構築する必要があります。今後、当市における地域農業の振興に寄与する企業参入のあり方について、地域、関係機関等と十分に研究してまいりたいと考えております。 最後に、ジャンボタニシ駆除についてでございます。 ジャンボタニシの駆除につきましては、以前から行われていた対処方法として、厳寒期、田植え前等、乾いた水田で丁寧にロータリー耕をし、貝を破壊することや、田植え後3週間ごろまでの間、浅水管理をして、貝の食害を抑えるなどの対策を各農家で実施されてきたと考えております。 そして、新たに御提言のありましたように、野菜等で貝を集めて捕獲する方法として、圃場内の数カ所に餌場を設け、野菜等を置いておき、集まった貝を捕獲し、駆除する方法、また、貝を電気でおびき寄せ、超音波で駆除する方法として、佐賀県で実証実験が行われ、効果が確認されたことから、今後、実用化に向けて取り組んでいくと新聞等で紹介もされておりました。 今後は、県阿南農業支援センター、農業協同組合等の関係機関とさらに連携を深め、駆除方法の情報等収集に努め、研修会を開催するなど、農家への広報、周知を強化し、被害拡大の防止に努めてまいりたいと考えております。 以上、お答えといたします。 ○議長(橋本幸子議員) 16番 小野議員。   〔小野議員登壇〕 ◆16番(小野毅議員) 市長、いつもながら歯応えのあるお答えをいただきまして、まことにありがとうございます。 要望として農業問題に1つだけ、もうかる農業だけを追求するというのは市場原理主義なんですね。日の当たるところ、これはいいんです。がしかし、日の当たらんところはたくさんできるんです。というのは、本来、日本の農業は小農の集まりなんですね。小農、7反平均、6反から7反、この田地田畑を各地域の生活事情に合った農業をしてきている、生業が成り立っていた。このおかげで、中山間部の農業があるおかげで、何より緑、山、土、森、川の資源の恵みを受けてきたんです。ほかの生物とともに共存共栄して、そして豊かな水の流れが海へとつながって、全て丸だったんです。これが崩れると、たちまち中山間部、山沿いは荒れ放題でございます。 そこで、全ての人々は自然の恵み、生物の共存共栄の意味、今までただで受けてきたんですよ、ただなんです、皆さん、ここ貴重なんです。今後、野山が崩れたら、自然の恩恵も恩徳もただでなくなると、必ずただでなくなる、銭が要るんです、金が要るんです。そこで、人々は本当の豊かさは何だったのと気がつきます。しかし、そこでもう一つ気がつくんです、もう遅かったのかいと、こうなるんです。小さな農業も大事にしていただきたいと思います、これが日本の農業でございますので。 ありがとうございました。終わります。 ○議長(橋本幸子議員) 以上で通告による一般質問は終わりました。 これにて市政に対する一般質問を終結いたします。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(橋本幸子議員) 日程第2 承認第1号から承認第5号及び第1号議案から第17号議案の計22件を一括して議題といたします。 これより質疑に入ります。 ただいまのところ質疑の通告はありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております各件は、お手元に配付の議案付託表のとおりそれぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 次に、今期定例会において本日までに受理した請願は1件であります。 請願につきましては、お手元に配付いたしました請願文書表のとおり、総務委員会に付託いたします。 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    散会 午後 3時13分...