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03月01日-01号

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  1. 阿南市議会 2019-02-22
    03月01日-01号


    取得元: 阿南市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-15
    平成31年 3月定例会 ┌───────────────────────────────────┐ │            平 成 31 年               │ │        阿南市議会3月定例会会議録(第1号)         │ └───────────────────────────────────┘◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 阿南市告示第10号  平成31年阿南市議会3月定例会を次のとおり招集する。   平成31年2月22日                         阿南市長 岩 浅 嘉 仁 1 招集の日  平成31年3月1日 1 招集の場所 阿南市議場◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇      平成31年3月1日(金曜日)午前10時    開会◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇議事日程(第1号)第1 会議録署名議員の指名第2 会期の決定第3 第1号議案 阿南市豊かな森林づくり基金条例の制定について 第2号議案 阿南市教育振興基本計画等策定委員会設置条例の制定について 第3号議案 阿南市成年後見制度の利用の促進に関する条例の制定について 第4号議案 阿南市固定資産評価審査委員会条例の一部改正について 第5号議案 阿南市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について 第6号議案 阿南市水産振興対策基金の設置及び管理に関する条例の一部改正について 第7号議案 阿南市税条例の一部改正について 第8号議案 阿南市保育所条例の一部改正について 第9号議案 阿南市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について 第10号議案 阿南市介護保険条例の一部改正について 第11号議案 阿南市消費生活センター条例の一部改正について 第12号議案 阿南市水道事業条例の一部改正について 第13号議案 阿南市庁舎建設基金条例の廃止について 第14号議案 平成30年度阿南市一般会計補正予算(第5号)について 第15号議案 平成30年度阿南市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)について 第16号議案 平成30年度阿南市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)について 第17号議案 平成30年度阿南市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)について 第18号議案 平成30年度阿南市伊島地区生活排水処理事業特別会計補正予算(第1号)について 第19号議案 平成30年度阿南市春日野地域下水道事業特別会計補正予算(第1号)について 第20号議案 平成30年度阿南市豊香野地区生活排水処理事業特別会計補正予算(第1号)について 第21号議案 平成30年度阿南市西春日野生活排水処理事業特別会計補正予算(第1号)について 第22号議案 平成30年度阿南市夜間休日診療所事業特別会計補正予算(第2号)について 第23号議案 平成31年度阿南市一般会計予算について 第24号議案 平成31年度阿南市国民健康保険事業特別会計予算について 第25号議案 平成31年度阿南市加茂谷診療所事業特別会計予算について 第26号議案 平成31年度阿南市伊島診療所事業特別会計予算について 第27号議案 平成31年度阿南市加茂谷財産運営事業特別会計予算について 第28号議案 平成31年度阿南市伊島財産運営事業特別会計予算について 第29号議案 平成31年度阿南市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算について 第30号議案 平成31年度阿南市公共下水道事業特別会計予算について 第31号議案 平成31年度阿南市介護保険事業特別会計予算について 第32号議案 平成31年度阿南市伊島地区生活排水処理事業特別会計予算について 第33号議案 平成31年度阿南市学校給食事業特別会計予算について 第34号議案 平成31年度阿南市奨学資金貸付事業特別会計予算について 第35号議案 平成31年度阿南市春日野地域下水道事業特別会計予算について 第36号議案 平成31年度阿南市羽ノ浦農業集落排水事業特別会計予算について 第37号議案 平成31年度阿南市豊香野地区生活排水処理事業特別会計予算について 第38号議案 平成31年度阿南市後期高齢者医療特別会計予算について 第39号議案 平成31年度阿南市西春日野生活排水処理事業特別会計予算について 第40号議案 平成31年度阿南市夜間休日診療所事業特別会計予算について 第41号議案 平成31年度阿南市水道事業会計予算について  ………………………………………… 報告第1号 損害賠償の額の決定及び和解に係る専決処分の報告について 報告第2号 訴えの提起に係る専決処分の報告について 報告第3号 阿南市土地開発公社経営状況の報告について   ───────────── 本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員指名日程第2 会期の決定日程第3 第1号議案から第41号議案     報告第1号から報告第3号   +++++++++++++出席議員(26名)  1番  陶  久  晃  一 議員  2番  福  谷  美 樹 夫 議員  3番  武  田  光  普 議員  4番  沢  本  勝  彦 議員  5番  福  島  民  雄 議員  6番  表  原  立  磨 議員  7番  幸  坂  孝  則 議員  8番  湯  浅  隆  浩 議員  9番  飯  田  忠  志 議員 10番  保  岡  好  江 議員 11番  仁  木  啓  人 議員 12番  橋  本  幸  子 議員 13番  平  山  正  光 議員 14番  住  友  進  一 議員 15番  喜  多  啓  吉 議員 16番  星  加  美  保 議員 17番  小  野     毅 議員 18番  横  田  守  弘 議員 19番  井  坂  重  廣 議員 20番  奥  田     勇 議員 21番  佐 々 木  志 滿 子 議員 22番  久  米  良  久 議員 23番  住  友  利  広 議員 24番  山  崎  雅  史 議員 25番  荒  谷  み ど り 議員 27番  野  村     栄 議員   +++++++++++++欠員(1名)   ─────────────欠席議員(1名) 26番  林     孝  一 議員   ─────────────説明のため出席した者の職氏名 市長       岩 浅 嘉 仁 副市長      惠 来 和 男 副市長      西 田   修 教育長      新 居 正 秀 代表監査委員   岩 浅 英二郎 政策監      篠 原 明 広 政策監      水 口 隆 起 企画部長     井 上 正 嗣 総務部長     半 瀬 恒 夫 危機管理部長   倉 野 克 省 市民部長     長 田 浩 一 環境管理部長   細 川 博 史 保健福祉部長   米 田   勉 産業部長     松 田 裕 二 建設部長     條     司 特定事業部長   黒 木 賢二郎 会計管理者    大 川 富士夫 水道部長     多 田 和 洋 教育部長     桑 村 申一郎 消防長      川 原 和 秀 教育部理事    櫛 谷 友 己 秘書広報課長   荒 井 啓 之 財政課長     幸 泉 賢一郎   ─────────────議会事務局出席職員氏名 事務局長     青 木 芳 幸 議事課長     岡 部 仁 史 議事課長補佐   東 條 智 子 議事課主査    三 河 恭 普 議事課係長    天 川   晋  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(橋本幸子議員) ただいまから平成31年阿南市議会3月定例会を開会いたします。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(橋本幸子議員) これより本日の会議を開きます。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(橋本幸子議員) 日程に入る前に申し上げます。 議員皆様方御承知のように、故山下久義議員は、去る2月16日、77歳の生涯を閉じられました。山下議員は、昭和56年11月に初当選され、阿南市議会議員として通算30年の長きにわたり阿南市発展のために御尽力されてまいりました。その豊富な議員経験から今後の御活躍が期待されていただけに、本当に残念でなりません。 私たちは、山下議員の志を受け継ぎ、今後とも阿南市発展のため、市民一人一人のために、議員としてのその職責を果たしてまいりたいと思います。ここに謹んで故人の遺徳をしのび御冥福をお祈りいたしまして、黙祷をささげたいと思います。 皆さん、御起立をお願いいたします。 黙祷。   〔黙  祷〕 ○議長(橋本幸子議員) お直りください。 ありがとうございました。御着席ください。 お諮りいたします。 故山下久義議員に対する追悼演説をいたしたい旨の申し出があります。これを許可することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(橋本幸子議員) 御異議なしと認めます。 よって、発言を許可いたします。 24番 山崎議員。   〔山崎議員登壇〕 ◆24番(山崎雅史議員) おはようございます。 同僚議員の温かい御配慮をいただきますとともに、ただいま議長のお許しをいただきまして、去る2月16日、77歳の生涯を閉じられました故山下久義議員の御逝去を悼み、阿南市議会を代表いたしまして謹んで追悼の意を表したいと存じます。 本日平成31年3月定例会の開会に当たり、今28番議席にありし日のお姿とお声にも接することもできず、議員一同惜別の情を禁じ得ないところであります。 故山下議員は、昭和56年初当選されて以来、9期30年の長きにわたり市議会議員として、常に地域住民あるいは同僚議員との対話を欠かさず、的確な判断のもと、物事を推進していく揺るぎない政治信念と実行力を発揮され、幅広く市政の諸問題に取り組まれたのであります。この間、平成16年12月から2年間は議長として、当時8万人を擁する新阿南市の実現に多大な貢献をされました。議会運営委員長9年、建設、文教厚生、同和対策特別、地震・津波対策特別の各委員長を歴任され、常に議会のリーダー的存在として円滑な議会運営に尽力されるとともに、真摯な政治信念を持ってその力量を遺憾なく発揮され、市政の発展並びに市民福祉の向上に献身的な努力を傾注してこられました。平成17年12月第2回臨時会での議長2度目の就任挨拶で、「私の政治信条は、『一人は万人のために、万人は一人のために』、そして自分の構えは、『人事を尽くして天命を待つ』という心構えでいつも政治に携わっております。」と述べられていたのが印象に残っております。いかなるときもふるさと阿南を思い、愛し、常に時代の風を読み、市政の現状を把握し、その問題点を鋭く指摘されていたお姿や人間としての真の幸せを願い、その時々の課題に真剣に向き合い、同和問題の解決に取り組まれてきたお姿を忘れることはありません。そうした識見と信念を持って阿南市の発展に尽くしてこられた幾多の功績やその人柄は、必ず後世にその名をとどめるものと信じてやまないものであります。 しかし、現状を考えてみますとき、私たちは、故山下議員を失った悲しみに耐えて、故山下議員のその信条を胸に刻み、志を受け継ぎ、阿南市の発展と次の世代が安全・安心に暮らすことができるように精進いたしますことを私ども議員一同決意を新たにお誓い申し上げる次第でございます。 言葉は尽きませんが、ここに故山下久義議員のありし日の面影をしのび、生前の御功績をおたたえし、ひたすら御冥福をお祈りし、御遺族並びに阿南市の前途に限りない御加護を賜りますよう心からお願いいたしまして、追悼の言葉とさせていただきます。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(橋本幸子議員) この際、諸般の報告をいたします。 まず、議長会関係の報告書をお手元に配付しておりますので、御了承をお願いいたします。 次に、お手元に御配付のとおり、市長から第1号議案から第41号議案及び地方自治法の規定による報告3件が提出されておりますので、御了承をお願いいたします。 また、監査委員からは、平成30年12月から平成31年2月に実施いたしました例月出納検査の結果の写しを御配付いたしておりますので、御了承をお願いいたします。 次に、平成30年12月21日に議会運営委員星加議員から委員の辞任願が提出されましたので、委員会条例第14条の規定に基づき、これを許可いたしました。これに伴い、議会運営委員が欠員となりましたので、委員会条例第8条第1項の規定に基づき、議長の指名により、林議員を選任いたしましたので、御報告いたしておきます。 以上で諸般の報告を終わります。 これより本日の日程に入ります。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(橋本幸子議員) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、16番星加議員、14番住友進一議員を指名いたします。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(橋本幸子議員) 日程第2 会期の決定を議題といたします。 本件につきましては、去る2月22日議会運営委員会を開催し、協議されておりますので、その結果について委員長の報告を求めます。 野村議会運営委員長。   〔野村議員登壇〕 ◆議会運営委員長野村栄議員) おはようございます。 議長の指名をいただきましたので、議会運営委員会の結果につきまして御報告を申し上げます。 本委員会は、去る2月22日に会議を開き、今期定例会の会期について協議いたしました。 その結果につきましては、さきに御通知いたしましたとおりでございまして、本日から3月25日までの25日間の会期を予定しております。 以上、よろしく御審議賜りますようお願い申し上げまして、議会運営委員長の報告といたします。 ○議長(橋本幸子議員) お諮りいたします。 ただいま野村委員長から御報告がありましたとおり、今期定例会は本日から25日までの25日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(橋本幸子議員) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決しました。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(橋本幸子議員) 日程第3 第1号議案から第41号議案及び報告3件を一括して議題といたします。 提案理由の説明を求めます。 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇〕 ◎市長(岩浅嘉仁) おはようございます。 本日、平成31年3月定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、御多用にもかかわりませず御参会をいただき、まことにありがとうございます。 平素は市政の各般にわたり御指導、御支援を賜っておりますことに対しまして心から厚くお礼を申し上げます。 所信を述べさせていただく前に、去る2月16日に山下久義議員が御逝去されました。享年77歳でございました。 山下議員は、昭和56年阿南市議会議員に初当選され、通算30年を務められ、その間議長や各委員長を歴任し、市政の伸展と市民福祉の向上に心血を注いでこられました。特に全国に先駆けて阿南市部落差別撤廃人権擁護に関する条例の制定に御尽力され、その動きは全国へと広がり、人権先進都市・阿南市が発端となる歴史的な取り組みとして、今なお多くの人々の心に深く刻まれるなど、その御功績ははかり知れないものがございます。 また、去る1月15日には、市長たる私にも時には厳父のごとく、時には慈母のごとく指導していただきました亀尾貞男前副市長が御逝去されました。享年81歳でございました。 亀尾前副市長は、昭和33年5月1日、阿南市制施行と同時に阿南市に奉職され、市職員として40年、また、助役そして副市長として14年にわたり市政の発展に大きく貢献されてこられました。まさしく阿南市とともに歩んでこられたと言っても過言ではない、本市の生き字引であり、また、昨年3月議会の副市長退任挨拶では、これからは一市民として100歳を目指して歩みたいと言っておられたのに、余りにも早過ぎる訃報に痛恨のきわみであります。ここに市民を代表し、山下久義議員並びに亀尾貞男前副市長に対し、謹んで哀悼の誠をささげ、お悔やみを申し上げます。 私は、改めて命のはかなさ、とうとさ、そして健康の大切さを痛感し、市民の皆様の命と健康を守り、安心を実感できる阿南をつくるために邁進していくことをかたく心に誓った次第であります。 一方、明るい話題といたしまして、今月23日から兵庫県の阪神甲子園球場で開催される第91回選抜高等学校野球大会県立富岡西高等学校が21世紀枠で出場が決定いたしました。阿南市からは、平成8年の夏にミラクル新野として甲子園を沸かせた県立新野高校以来、23年ぶりの快挙であり、この吉報に本市のみならず、徳島県全体が歓喜に沸いているところでございます。富岡西高校は、これまでも2度にわたって21世紀枠の四国地区推薦校に選ばれておりましたが、あと一歩のところで涙をのんでこられただけに、まさに三度目の正直で甲子園出場という憧れの扉を開けることができました。「意志あるところに道は開ける」、これはアメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンの名言で、富岡西高校野球部主将坂本賢哉君の好きな言葉であります。どんなに困難な道でも、やり遂げる意志さえあれば、必ず道は開けるということを坂本主将を初めとする野球部の皆さんが身をもって証明してくれたのではないでしょうか。この上は夢の舞台で日ごろの練習の成果を十分に発揮され、精いっぱい戦っていただきたいと思います。野球のまちを掲げる本市にとってもまことにうれしい限りであり、市民の皆様と心を一つにして応援できることを今から楽しみにしております。 次に、救急救助に関する少し心温まるお話を御披露させていただきます。 昨年10月関東から本市を訪れたお遍路さんが、太龍寺から阿瀬比町へと抜ける遍路道(平等寺道)で、足を負傷し、身動きがとれず助けを求めるという救急救助の事案が発生いたしました。要請を受けた消防本部は、地理的条件から即座に徳島県消防防災ヘリコプターの出動を要請し、地上消防職員との連携により、大事なく救急救助・搬送されたところでございます。消防防災業務から見れば当然の対応であり、日ごろから他機関との連携体制の構築をしていることが功を奏した事案でもありますが、この話には、後日談があります。救助された方から本市消防本部宛てにお手紙が届き、その内容を拝見いたしますと、救助活動への感謝あふれる思いがひしひしと伝わってくるとともに、本市に対して形あるお返しがしたいとのことで、ふるさと納税を平成30年から毎年継続して実施させていただくということでございました。けがをされた方に対する当然の対応でもあるにもかかわらず、余りある返礼をいただき、ただただ幸甚の至りに存じております。 また、このことは、ふるさと納税返礼品競争が激化し、地方税法を改正してまで規制しなくてはならなくなった現状下において、生まれ故郷やお世話になった自治体への感謝の気持ちを伝えるとともに、地域の取り組みや税の使い道を考えるきっかけとなる制度が、ふるさと納税の理念であることを再認識させられた出来事でもありました。いただいた寄附金は、消防設備の充実など、安心を実感できるまちづくりのために大切に活用させていただきたく存じます。今後におきましても、市民はもとより、本市を訪れる全ての皆様の安全・安心を支えることで、魅力ある阿南市を発信できるよう努めてまいります。 続きまして、提出議案の説明に先立ち、市政の重要課題及び施策につきまして御報告申し上げ、議員各位並びに市民の皆様方の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 初めに、平成31年度一般会計当初予算についてであります。 来年度当初予算は、市民の安心実感予算と位置づけ、あらゆる世代が生きがいと誇りを持ち、安全・安心に暮らすことができるよう、市民幸福度が高く、豊かさを実感できるまちづくりの推進を図ることを念頭に予算編成をいたしたところでございます。 まず、来年度当初予算に関連いたしますので、今年度の執行状況から御報告させていただきます。 これまで当面する課題であります保健・医療の充実や移住・定住の促進、南海トラフを震源とする巨大地震に備えた防災・減災対策を初め、特に生活環境に係るものを最優先とし、安全で安心なまちづくりのための諸施策の執行に努めてまいりました。平成29年度決算額と比較いたしますと、歳入におきましては、景気は緩やかに回復しており、企業業績の回復などから、法人市民税で3億円程度の増収が見込まれる一方で、償却資産減価償却などにより、固定資産税で減収が見込まれ、依然として自主財源の確保は厳しい状況となっております。歳出におきましては、各種事業経費のうち普通建設事業費では、中央学校給食センターの本体工事や小学校空調設備の整備により増加し、また、高齢化等を背景に社会保障関連経費についても増加するものと見込んでおります。 なお、地域医療対策事業都市下水路整備事業道路橋りょう整備交付金事業等の各事業におきましては、国、県等の関係機関との調整が必要となったこと、また、国の補正予算成立に伴い実施するプレミアム付商品券発行事業を初めとする7事業につきましては、前倒し計上を行うことなどから、33億3,605万7,000円の事業費について繰り越し、平成31年度の当初予算と一体的に取り組むことで、早期に事業効果が発揮されるよう執行いたします。 収支の見通しにつきましては、これも繰越事業に伴う充当財源の確保が必要でありますことから、引き続き市税等の歳入確保を図るとともに、財政調整基金臨時財政対策債を効果的に活用することで、収支の均衡は保持できるものと予測いたしております。 次に、国の平成31年度の地方財政計画では、地方が人づくり革命の実現や地方創生の推進、防災・減災対策等取り組みつつ、地方が安定的な財政運営を行うために必要となる一般財源総額について、平成30年度の地方財政計画の水準を下回らないよう、実質的に同水準を確保することを基本として、地方財政対策が講じられているところであります。 こうしたことを踏まえながら、平成31年度の当初予算案につきましては、施策の選択と予算配分の重点化・効率化を図り、対前年度比5.8%減の323億5,000万円として編成し、国の補正予算の成立により、3月補正予算案で前倒しする7事業、約2億5,000万円と合わせ326億円規模の13カ月予算として編成いたしたところであります。 当初予算編成に当たり、平成23年3月に策定いたしました第5次阿南市総合計画基本理念に沿って取り組んでまいりました8年間の各種施策の成果を踏まえ、平成31年度は総仕上げの年として、また、長期的な視点にも立ち、市民の方が安心を実感できる市民の安心実感予算として、防災・減災事業消防体制の強化、移住・定住の促進を柱とし、あなん「地域好循環」総合戦略に掲げた各種施策にも積極的に取り組みながら、将来の阿南市を担う子供たちが、安全・安心に生活できる良質な環境づくり、高齢者や障害者福祉の充実、良好で快適な教育環境の整備、生活関連・生産基盤の整備促進などの市民生活に密着した事業を最優先し、これまでの継続事業に重点配分する一方で、新たな事業にも取り組みながら、着実に課題を解決してまいりたいと考えております。 今後の財政運営につきましては、景気の動向や社会経済情勢が先行き不透明であることや地方財政を取り巻く環境は、さらに厳しい状況が続くものと考えられますことなどから、平成29年度から5カ年を推進期間とする第5次阿南市行財政改革推進大綱に即し、自主財源の確保と限られた財源の重点的かつ効果的な活用に努め、効率的な事務処理や事業の執行により引き続き慎重な配慮をしつつ、施策の実現に邁進してまいる所存でございます。 次に、阿南駅前の周辺整備についてであります。 本市の顔、そして県南の顔となる阿南駅周辺の市街地整備を促進し、交通ネットワークの充実を図るためには、駅前広場やアクセス道路の整備が必要であることは論をまたないところであります。これらの事業を推進するためには、都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画に、阿南駅周辺の整備事業の必要性を位置づけるとともに、阿南駅周辺の将来像を市民の皆様と共有し、官民連携による人づくりと組織づくりを行うことが重要となります。このことから、代替用地として先行取得した元商業店舗用地を有効活用し、多目的広場や駐車場等の整備を行い、隣接する阿南駅前児童公園と一体的な緑の空間づくりを整備することで、子供や高齢者等が触れ合い、交流できる公園として活用いたします。 また、人づくり・組織づくりを行う官民連携の方策等を示した事業計画案を作成し、阿南駅周辺における魅力づくりやにぎわいの創出に取り組んでまいります。 次に、子育て世帯や移住・定住世帯を積極的に支援することにより、人口の維持・増加や地域経済の活性化を図ることを目的とする施策の一つとして、49歳以下の子育て世帯、移住世帯等が住宅を取得する場合に、一定額を補助する「住んでみんでANAN事業」を創設いたします。この事業は、単なる補助金施策ではなく、住宅金融支援機構と連携することで、同機構の住宅ローン「フラット35」の金利が、当初5年間0.25%引き下げられ、財政支援と金利支援が相乗し、子育て・移住世帯に対する負担軽減効果がより一層高まり、移住・定住人口の増加につながると考えられることから、阿南創生の布石となるものと期待しております。今後におきましても、制度の創設だけにとどまらず、他の制度との組み合わせによって、より効果的に子育て世帯の負担軽減や市外流出を防ぐとともに、移住・定住を促進し、本市の人口増加や活力向上の一助となるよう努めてまいる所存でございます。 次に、那賀川町工地地区に建設中の津波避難施設の命山整備事業の進捗状況でございますが、現在、木の伐採を終え、1月下旬から砂ぐいの打設を行っており、地盤改良後は、富岡東部地区防災公園整備事業の工事から発生する残土で盛り土を行います。来年度には、第2期工事として、避難路や避難場所の整備を行い、あずまや、マンホールトイレ、ベンチなどを設置する計画で、来年度末の完成を予定しております。 また、一般国道55号阿南道路那賀川大橋付近4車線化の施工に伴い、中島団地交差点付近の本線右側L型擁壁に津波避難階段を設置いたします。この避難階段最上部には、避難スペースを設けており、工地地区の命山、ゆたか野地区防災公園とあわせて那賀川地域の命を守るとりでとなることを期待しているところでございます。 次に、消防防災設備等の充実強化についてであります。 西日本を中心に甚大な被害をもたらした平成30年7月の豪雨災害は、記憶に新しいところでございます。こうした中、本市においては、豪雨災害の教訓等を踏まえまして、消防防災設備等の充実強化を図る必要を鑑み、老朽化した現行車両の買いかえとして、CD-1型災害対応特殊消防ポンプ自動車及び同型消防用ポンプ自動車を各1台、さらには、大型の水難救助支援車1台を含む合計3台を同時に整備いたします。特に水難救助支援車につきましては、これまでは必要資機材の搬送業務のみの状況でありましたが、新規車両では、初動活動に特化した機能を有するバス型の導入を計画しており、現行車の収納不足の大幅な改善に加え、出動途上から潜水隊員が車内乗車することにより、事前準備等の迅速な対応が可能となります。 次に、動く防犯カメラ事業についてであります。 近年、犯罪の複雑化、多様化、また、あおり運転による死亡事故など、痛ましいニュースが後を絶ちません。こうした犯罪や事故発生時の原因究明・解決に、防犯カメラ等による映像記録が大きく役立っていることを踏まえ、市内を駆けめぐる全ての公用車にドライブレコーダーを設置することといたします。この事業は、ドライブレコーダーに防犯カメラとしての役割を担わせ、動く防犯カメラとして、犯罪や交通事故の原因究明はもとより、犯罪抑止力の強化や職員の安全運転に対する意識の向上、災害時の被害状況の把握など、あらゆる面において有効であると考えております。 また、ドライブレコーダーの設置とあわせて、公用車両側に「ドライブレコーダー録画中」のステッカーを張りつけることにより、さらなる防犯効果の向上を図り、「犯罪や事故に遭わない安全・安心なまちづくり・あなん」を目指してまいります。 次に、阿南医療センターについてであります。 阿南医療センターの建設工事は、一昨年の4月に着工して以来、順調に工事は進んでいると徳島県厚生農業協同組合連合会から伺っておりまして、いよいよ今月13日には、竣工式並びに落成記念式典が挙行されます。 また、来月20日の土曜日には、地域住民の方を対象に、阿南医療センター内の施設や病棟などの見学ができる内覧会を計画しているとのことであります。 さらに、新しい病院として設立される阿南医療センターは、5月1日付で開設されるとのことから、4月30日付をもって、長きにわたりまして県南部の中核医療機関として地域医療の充実に貢献されてこられました阿南共栄病院と阿南中央病院は閉院されることとなります。今後、阿南医療センターは、患者さんの移動や医療機器の移動・設置、引っ越し作業などを経て、ゴールデンウイーク明けの5月7日から外来診療を始めるとのことであります。本市といたしましても、阿南医療センターが地域医療提供体制の充実強化を目指して地域住民に寄り添い、信頼される県南部の拠点病院になっていただきたいと大きな期待を寄せているところであります。 次に、加茂谷診療所の医師の確保についてであります。 現在、国民健康保険加茂谷診療所に勤務していただいております湯浅所長が、本年3月末日をもって任期満了となることから、昨年来公募を初め、地元出身の医師お一人お一人に協力をお願いするなど、あらゆる機会を捉え医師の確保に努めてまいりました。昨今の医師の高齢化や偏在化による医師不足の中、医師の確保は困難な状況であり、加茂谷地域の方にも診療所の運営継続について御心配をおかけしておりましたが、このたび非常勤で勤務していただける医師をお一人お願いすることができました。このことから、現状の診療体制を確保するため、湯浅所長にも非常勤で勤務をしていただけるよう依頼いたしましたところ、御快諾をいただき、4月からは、湯浅所長と2人体制でこれまでどおり週5日の診療を継続できるようになったところでございます。今後におきましても、地域住民の命と健康を守るため、地域医療の核となる診療所の運営を維持できるよう、全力で取り組んでまいります。 次に、子育て支援の取り組みについてでございます。 本市は、次代を担う全ての子供たちが健やかに育ち、安全で安心して子育てできる環境づくりを進めるため、総合的な子育て支援施策の展開と体制整備に力を入れております。その柱の一つとして、幼保一体化を推進しており、本年4月に新野保育所と新野幼稚園を統合した認定こども園新野こどもセンターを開設いたします。本市における公立認定こども園の開設は、今津、平島、橘、岩脇に続いて5カ所目となります。同センターは、保育所と幼稚園の機能をあわせ持つ保育所型認定こども園で、0歳児から就学前の児童まで一貫して保育サービスを提供することができるほか、4歳児、5歳児においては、幼稚園と同様に、保護者の就労に関係なく入所していただけます。開所後は、乳幼児の在宅親子を対象に、地域子育て支援事業も実施し、地域の子育て支援拠点としての機能を発揮してまいります。今後は、宝田や見能林を初め、全市的に保育所と幼稚園の認定こども園化を進め、多様化する就学前児童の教育・保育ニーズに応えてまいりたいと考えております。 また、就学後の児童を対象にした放課後児童クラブについて、本年4月から横見小学校の校舎の一部を利用して、放課後児童クラブを開設いたします。学校施設を利用して放課後児童クラブを開設するのは、本市では初めてであり、今後、運用面等の課題等を検証し、より安全で安心な放課後児童対策を推進してまいります。こうした子育て支援の取り組みをより効率的、効果的に実施するため、組織における推進体制を見直し、就学前の児童に対する施策は保育部門で、また、就学後は教育部門に再編し、従来の制度の枠にとらわれない柔軟かつ多様な対応とライフステージに合ったわかりやすい行政を推進してまいります。 次に、障害者のアートによる取り組みの紹介についてであります。 障害がある人もない人も相互に人格と個性を尊重し合いながら共生できる社会、また、誰もが笑顔で生き生きと過ごせる社会の実現に向けた取り組みとして、市内の多くの企業等の皆様や社会福祉法人悠林舎の方々の御理解と御支援をいただきまして、本日から3月15日までの15日間、庁舎1階の多目的スペースにおきまして、障害者のアートによる取り組みを紹介する「アートでつくる心ゆたかな共生社会」を開催いたします。これは、障害のある人たちと現在、活躍中の現代美術家がワークショップを通じて触れ合い、アーティストたちが構成を描き出し、その活動は、アートにかかわる楽しさや内容を優しくほぐして伝える「アート・メッセンジャー」としての役割を担う非常にユニークなもので、障害の程度にかかわらず、参画された全員にスポットが当たる集団作品となっております。市民の皆様には、見ること、感じること、イメージすることなどを通して、障害に対する新たな気づきや感覚を養い、理解を深めていただきたいと考えております。 次に、ごみ収集お知らせアプリ導入についてであります。 市民サービスの向上と資源ごみの分別促進を図るため、スマートフォン等を利用し、ごみの収集日や分別方法等が簡単に検索できるアプリを導入いたします。このアプリを導入することにより、ごみの収集日のお知らせ機能によるごみの出し忘れ防止や家庭ごみ分別辞典による品目ごとの出し方の検索、啓発活動、また、台風、大雨など、悪天候下でのごみ収集の状況や対応等についてリアルタイムの情報を提供することが可能となります。市民の皆様には、このアプリを御活用いただき、正しい分別によりごみの減量と資源化を図り、環境に優しい美しいまちづくりを推進してまいりたいと考えております。 次に、牛岐城趾公園施設整備事業についてであります。 牛岐城趾公園は、春に城山一帯をソメイヨシノが埋め尽くす桜の名所として、また、公園展望部には、光のまちづくり事業発祥の地として、LEDオブジェ、キラキラ・ドームを設置し、光のまち阿南にふさわしい観光・交流の場として大変重要な施設であります。 しかしながら、キラキラ・ドームは、設置後10年を経過し、経年劣化が著しいことから、LED、電気設備等について改修する必要が生じております。このことから、阿南市牛岐城趾公園整備に係る日亜化学工業基金を活用し、最新LEDとソフトウエアなどの技術によりキラキラ・ドームをリニューアルすることといたします。 また、牛岐城趾公園の北側斜面に急傾斜地の土どめ対策として設置するコンクリート壁もあわせて整備することで、牛岐城趾を保存してまいります。 次に、小中学校の再編についてであります。 学校がなくなるとまちが寂れる、母校がなくなるのは寂しい、学校はそれぞれまちの中心であり、地域コミュニティーの核であるという声が聞かれます。 一方、子供たちが多くの友人たちとかかわる中で、多様な考えに触れ、認め合い、協力し合い、切磋琢磨することを通じて、社会性や規範意識を身につけていくことは重要であるという意見もございます。文部科学省によれば、小学校の適正な学校規模は、全学年でクラスがえを可能としたり、学習活動の特質に応じて学級を超えた集団を編成したりするために、1学年2学級以上であることが望ましいとしております。 本市の現状を申し上げますと、ほとんどの小学校が1学年1学級の単式学級で、1学級につき2学年から構成される複式学級の学校は3校でございます。 また、本市の小中学校の児童・生徒は、年々減少傾向にあります。このような状況のもと、子供たちにとってより望ましい教育環境を整えるため、学校の適正規模や適正配置について、地域住民の方も交えて本格的に議論する必要が生じていることから、来年度教育振興基本計画を策定する中で、学校を通じてアンケート調査を実施し、PTA関係者の声を取り入れながら、市を挙げて小中学校の再編を検討してまいりたいと考えております。 次に、「絵本ワールドinとくしま2019」についてでございます。 絵本ワールドとは、出版業界、図書館、作家などの14団体で構成されている子どもの読書推進会議が推進している子供の本のお祭りで、無料で誰でも参加できるイベントでございます。この絵本ワールドを本市で開催しようと、地元新聞社や地元書店が中心となり、「絵本ワールドinとくしま」実行委員会を立ち上げ、来年度中の開催に向けて取り組みが進められており、読書活動による心豊かな人づくりを推進している本市といたしまして、絵本ワールドが開催されることは、阿南市子どもの読書活動推進計画に沿った子供たちの確かな成長につながるものと期待しているところであります。本市といたしましては、徳島県で初めて、しかも阿南市で開催される絵本ワールド成功に向けて、支援をしてまいりたいと考えております。 次に、中央学校給食センターについてであります。 阿南中学校西側に建設を進めている中央学校給食センターは、今月中旬の完成を目前に、仕上げの段階に入っているところでございます。この給食センターは、鉄骨づくり一部2階建て、延べ床面積2,888平方メートルで、調理能力、炊飯能力ともに実能力4,000食、配送する学校は、小学校4校と中学校3校を予定しており、災害時等においては、炊飯施設を稼働できる自家発電設備を備えております。今後のスケジュールといたしましては、完成検査の後、舗装工事、備品類の搬入、試運転等を終え、本年9月からの稼働を予定しております。 次に、若杉山遺跡についてであります。 本市では、平成29年度から徳島県教育委員会と合同で、若杉山遺跡の調査を実施してまいりました。本遺跡は、弥生時代後期から古墳時代初期にかけての全国唯一の辰砂採掘遺跡でございます。昨年度に辰砂を採掘していた坑道が見つかり、本年度の調査において、この坑道内部から弥生時代後期の土器片が見つかったことから、日本最古の坑道跡であることがわかりました。全国的にも注目度の高い遺跡でありますことから、今後も引き続き国史跡指定に向けて調査研究に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、移住支援についてであります。 本市では、平成27年度に移住・定住に特化した部署である定住促進課を設置すると同時に、多様化する移住相談に対して迅速かつ細やかなサービスを提供するため、阿南市移住交流支援センターを開設し、柔軟性と機動力を兼ね備えた移住相談体制を構築してまいりました。本センターを開設してことしで4年が経過いたしますが、移住相談件数、移住者数は、年々増加している状況であります。 しかしながら、政府が掲げる東京一極集中の是正に関しては、依然改善されておらず、本市におきましても、人口は減少傾向にあることから、新たな移住支援施策を創設した上で、官民協働のもと、より強力に移住・定住支援に取り組みたいと考えております。具体的には、移住希望者が現地視察や移住準備のためにお越しになり、市内の宿泊施設を利用する際に、宿泊費用の一部を助成する制度を創設し、移住希望者に移住しやすいまち阿南を体感していただくことで、本市への移住を後押ししてまいりたいと考えております。 また、市内の移住支援団体や地域おこし協力隊と協働し、近年人気のマリンアクティビティであるSUP、いわゆるスタンドアップパドルを活用した取り組みとして、かもだ岬温泉保養センター内の広場にSUP艇庫を設置し、SUP愛好家が集う拠点づくりを行います。今後とも地域資源を生かした体験型観光コンテンツを開拓し、県外はもとより、海外からも定期的に本市へ足を運んでいただく環境を整備することで、関係人口を創出し、移住へとつなげるとともに、地域ブランディングの推進を図ってまいります。 次に、婚活支援についてであります。 全国的に進む少子化の要因となる未婚化・晩婚化対策として、本市では、平成24年に県内初の婚活応援係を新設し、独身男女に出会いの場を提供する官民連携による阿南de愛隊を結成し、婚活支援に取り組んでおります。現在までに54回の婚活イベントを開催し、男性871人、女性779人、合わせて1,650人の参加があり、167組のカップルが成立され、阿南de愛隊では、それ以外の取り組みも含め、21組から成婚報告をいただいております。今月17日には、本市を中心市とした南阿波定住自立圏内の自治体が連携した、総勢92人の合同婚活イベントを開催し、また、県から委託を受けて結婚支援を行う公的センターであるマリッサとくしまへの応援団体・協賛企業にも登録し、積極的に活動しております。今後とも一組でも多くのカップルが誕生することを願いながら、本事業の推進を図ってまいりたいと考えております。 次に、投票所入場券の性別欄の廃止についてであります。 人権尊重のまちづくりを推進している本市といたしましては、心と体の性別に違和感を感じる方等への配慮から、投票所入場券における性別表記につきまして、4月に執行予定の統一地方選挙から廃止することといたします。今後におきましても、市民の誰もが安心して投票所に足を運ぶことができる環境づくりに努めてまいります。 続きまして、今議会に提出させていただきました議案でございますが、案件は、条例案13件、平成30年度補正予算案9件、平成31年度当初予算案19件の計41件及び報告3件であります。ただいまからその概要と提案理由の御説明を申し上げます。 第1号議案 阿南市豊かな森林づくり基金条例の制定につきましては、平成31年度より譲与される森林環境譲与税を将来における森林環境の整備等事業の財源とするため、阿南市豊かな森林づくり基金を設けるため、条例を制定しようとするものであります。 第2号議案 阿南市教育振興基本計画等策定委員会設置条例の制定につきましては、教育基本法に規定する教育振興基本計画の策定に関する重要事項等を調査審議するため、地方自治法に規定する附属機関として、教育委員会に阿南市教育振興基本計画等策定委員会を置く必要があるため、条例を制定しようとするものであります。 第3号議案 阿南市成年後見制度の利用の促進に関する条例の制定につきましては、成年後見制度の利用の促進について、本市における基本理念を定め、市の責務等を明らかにし、成年後見制度の利用の促進に関する施策を総合的かつ計画的に推進する必要があるため、条例を制定しようとするものであります。 第4号議案 阿南市固定資産評価審査委員会条例の一部改正につきましては、阿南市固定資産評価審査委員会に複数の審査申し出が提出された際に調書の作成等を速やかに行うため、条例を改正しようとするものであります。 第5号議案 阿南市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正につきましては、人事院規則の改正を踏まえ、超過勤務を命ずる時間及び月数の上限を定めること等に伴い、条例の改正をしようとするものであります。 第6号議案 阿南市水産振興対策基金の設置及び管理に関する条例の一部改正につきましては、基金の処分に関し必要な事項を定める必要があるため、条例の改正をしようとするものであります。 第7号議案 阿南市税条例の一部改正につきましては、地方税法に規定されている軽自動車税の非課税の範囲等関係規定について所要の改正を行うため、条例の改正をしようとするものであります。 第8号議案 阿南市保育所条例の一部改正につきましては、阿南市新野こどもセンターの設置に伴い、その名称及び位置の規定その他関係規定について所要の改正を行うため、条例の改正をしようとするものであります。 第9号議案 阿南市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正につきましては、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部が改正されたことに伴い、条例の改正をしようとするものであります。 第10号議案 阿南市介護保険条例の一部改正につきましては、介護保険法施行令の一部が改正され、介護認定審査会の委員の任期を条例で定めることができるようになったことに伴い、同審査会の運営の安定を図るため、同審査会の委員の任期を2年から3年に改める等、条例の改正をしようとするものであります。 第11号議案 阿南市消費生活センター条例の一部改正につきましては、消費生活センターを安定的に運営させるため、民間活力導入も視野に入れ、消費者安全法に準じて、条例の改正をしようとするものであります。 第12号議案 阿南市水道事業条例の一部改正につきましては、学校教育法の一部を改正する法律及び技術士法施行規則の一部を改正する省令が施行されることに伴い、条例の改正をしようとするものであります。 第13号議案 阿南市庁舎建設基金条例の廃止につきましては、阿南市庁舎建設事業が完了したことに伴い、条例の廃止をしようとするものであります。 第14号議案 平成30年度阿南市一般会計補正予算(第5号)につきましては、国県補助金の確定、変更や平成30年度国の補正予算の成立に伴い、プレミアム付商品券発行事業、隣保館・幼稚園及び小中学校の危険ブロック塀改修事業、小学校空調設備整備事業などを計上するとともに、県営事業負担金、基金利子の積み立て、国民健康保険事業、介護保険事業特別会計等への繰出金など、事務事業を執行する上での必要額を補正するもので、歳入歳出それぞれ3億210万円を追加し、予算総額を353億3,930万円にしようとするものであります。 第15号議案 平成30年度阿南市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)につきましては、歳入については県補助金を財源とし、歳出では過年度支出金を増額しようとするもので、歳入歳出それぞれ1億6,000万円を追加し、予算の総額を80億9,385万3,000円にしようとするものであります。 第16号議案 平成30年度阿南市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、現在実施中の汚水取りつけ管工事及び富岡雨水ポンプ場長寿命化工事について、事業の進捗状況から完成が翌年度となるため、平成31年度に繰り越して使用することができる経費を1,420万円と定めるものであります。 第17号議案 平成30年度阿南市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入では給付諸費に対応する法定負担額等の国庫負担金、県負担金を組み替え計上し、歳出の保険給付費については、居宅介護給付費において2億5,000万円を増額し、また、施設介護給付費においては、同額の予算減額を計上するものであります。 第18号議案 平成30年度阿南市伊島地区生活排水処理事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ102万9,000円を追加し、予算の総額を812万9,000円にしようとするものであります。 第19号議案 平成30年度阿南市春日野地域下水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ916万4,000円を追加し、予算の総額を4,816万4,000円にしようとするものであります。 第20号議案 平成30年度阿南市豊香野地区生活排水処理事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ20万円を追加し、予算の総額を560万円にしようとするものであります。 第21号議案 平成30年度阿南市西春日野生活排水処理事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ444万4,000円を追加し、予算の総額を1,404万4,000円にしようとするものであります。 第22号議案 平成30年度阿南市夜間休日診療所事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入では診療収入を204万8,000円増額いたしますが、一般会計からの繰入金は157万8,000円減額し、歳出では総務費のうち診療所管理費を47万円増額するもので、歳入歳出をそれぞれ2,607万円にしようとするものであります。 第23号議案 平成31年度阿南市一般会計予算につきましては、第5次阿南市総合計画基本理念に沿いまして、予算配分の重点化・効率化を図り、長期的な視点に立ち、予算総額を323億5,000万円とし、前年度当初比では、5.8%の減としております。 第24号議案 平成31年度阿南市国民健康保険事業特別会計予算につきましては、医療給付費の増加により、予算総額を77億6,200万円とし、前年度当初比で2.2%の増としております。 第25号議案 平成31年度阿南市加茂谷診療所事業特別会計予算及び第26号議案 平成31年度阿南市伊島診療所事業特別会計予算につきましては、両会計とも診療所の事業運営に必要な年間の経費を計上したものであり、予算総額を加茂谷診療所は9,400万円で、前年度当初比で0.8%の減、伊島診療所は1,800万円の計上とし、前年度当初と同額としております。 第27号議案 平成31年度阿南市加茂谷財産運営事業特別会計予算及び第28号議案 平成31年度阿南市伊島財産運営事業特別会計予算につきましては、両会計とも財産区の管理運営経費を計上したもので、予算総額を加茂谷財産区は36万4,000円で、前年度当初と同額としており、伊島財産区は182万8,000円の計上で、前年度当初比では0.3%の増としております。 第29号議案 平成31年度阿南市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算につきましては、長期債の償還金などを計上するもので、予算総額を464万円とし、前年度当初比では15.3%の減としております。 第30号議案 平成31年度阿南市公共下水道事業特別会計予算につきましては、富岡雨水ポンプ場長寿命化事業などを計上して、予算総額を5億2,780万円とし、前年度当初比では1.8%の増としております。 第31号議案 平成31年度阿南市介護保険事業特別会計予算につきましては、第7期事業計画に沿った予算編成としておりまして、高齢化の進展による給付費の増加を見込み、予算総額を83億5,900万円とし、前年度当初比で2.2%の増としております。 第32号議案 平成31年度阿南市伊島地区生活排水処理事業特別会計予算につきましては、施設維持管理費などを計上して、予算総額を830万円とし、前年度当初比で16.9%の増としております。 第33号議案 平成31年度阿南市学校給食事業特別会計予算につきましては、賄い材料費などを計上して、予算総額を3億6,400万円とし、前年度当初比で6.4%の減としております。 第34号議案 平成31年度阿南市奨学資金貸付事業特別会計予算につきましては、継続貸付分及び新規貸付予定分を見込み、予算総額を1,807万円とし、前年度当初比で5.9%の減としております。 第35号議案 平成31年度阿南市春日野地域下水道事業特別会計予算につきましては、施設維持管理費などを計上して、予算総額を2,700万円とし、前年度当初比で30.8%の減としております。 第36号議案 平成31年度阿南市羽ノ浦農業集落排水事業特別会計予算につきましては、汚水処理施設の最適整備構想の策定などを計上して、予算総額を1億2,350万円とし、前年度当初比で2.0%の減としております。 第37号議案 平成31年度阿南市豊香野地区生活排水処理事業特別会計予算につきましては、施設維持管理費などを計上して、予算総額を580万円とし、前年度当初比で7.4%の増としております。 第38号議案 平成31年度阿南市後期高齢者医療特別会計予算につきましては、被保険者数の伸びによる後期高齢者医療広域連合納付金の増額などを見込み、予算総額を11億2,950万円とし、前年度当初比で5.3%の増としております。 第39号議案 平成31年度阿南市西春日野生活排水処理事業特別会計予算につきましては、施設維持管理費などを計上して、予算総額を1,020万円とし、前年度当初比で6.3%の増としております。 第40号議案 平成31年度阿南市夜間休日診療所事業特別会計予算につきましては、昨年9月に開設した夜間休日診療所における運営事業の経費でありまして、本年度は年間を通した予算を計上し、歳入歳出それぞれ3,630万円としております。 第41号議案 平成31年度阿南市水道事業会計予算につきましては、収益的収支については、収入で18億472万5,000円を見込み、支出では15億7,548万1,000円を計上しております。 また、資本的収支については、収入で5億7,779万6,000円、支出で12億4,967万8,000円を計上しております。 報告第1号 損害賠償の額の決定及び和解に係る専決処分の報告につきましては、物損事故によるもので、損害賠償の額を決定し、相手方と和解することについて専決処分をいたしましたので、地方自治法の規定により議会に報告するものであります。 報告第2号 訴えの提起に係る専決処分の報告につきましては、市営住宅2件の建物明け渡し請求を訴訟手続により履行請求することについて専決処分をいたしましたので、地方自治法の規定により議会に報告するものであります。 報告第3号 阿南市土地開発公社経営状況の報告につきましては、平成31事業年度 事業計画及び資金計画について、地方自治法の規定により、議会に報告するものであります。 なお、任期満了に伴う監査委員の選任並びに人権擁護委員の候補者の推薦につきましては、後日追加提案をさせていただくことにしておりますので、御了承賜りたいと存じます。 以上、御提案いたしました議案並びに報告の概要について御説明申し上げましたが、説明不十分な点も多いかと存じますので、今後の御審議を通じまして、御説明並びに御質問にお答え申し上げたいと存じます。何とぞ十分な御審議を賜り、原案どおり御承認賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明にかえさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(橋本幸子議員) 以上で提案理由の説明が終了いたしました。 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    散会 午前11時14分...