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  1. 小松島市議会 2022-09-04
    令和4年9月定例会議(第4日目) 本文


    取得元: 小松島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-08
    2022年09月09日:令和4年9月定例会議(第4日目) 本文 ◎ 議長(米崎賢治議員)ただいまより本日の会議を開きます。  本日の議事日程については,お手元に配付いたしましたので御了承願います。 ─────────────────────────────────────────── ◎ 議長(米崎賢治議員)これより,本日の日程に入ります。  日程第1 議案第55号から議案第79号までについて,一括議題といたします。  議案に対する質疑及び市政に対する一般質問を続行いたします。  通告の順序に従い,順次発言を許可いたします。  10番,広田議員。               [10番 広田和三議員 登壇] ◎ 10番(広田和三議員)おはようございます。新風はなみずき広田和三です。令和4年9月定例会議において質問をする機会を得ましたので,通告に従って質問を順次させていただきます。  さて,暑かった今年の夏も,9月に入りまして秋の風にすっかり変わり,一気に涼しくなりました。先日の台風11号の大きな被害もありませんでした。ただ,台風12号が沖縄の南で西日本をうかがっております。今後の台風情報を確認するようお願いしたいと思います。また,いまだに終わりの見えない新型コロナウイルスの感染拡大が一日も早く収束し,以前のごく当たり前の,ごくありふれた生活に戻るよう願ってやみません。  さて,今回の質問は,1つ目が友好都市条例の制定について,2つ目が公民館の改築計画について,3つ目が小松島市の条例・規則について,以上,大きく3項目についての質問をする次第であります。  最初に,友好都市条例の制定についてお伺いします。明治30年,当時の立江村の東條儀三郎村長北海道開拓移民団を結成して,当時の立江村をはじめ,坂野村,田野村などから第1次移民団61戸240人が,家財道具や食料を積み込み,明治30年3月5日に赤石港から出港いたしました。十勝の奥深く,勇足に入植しましたのは,今から125年前のことでございます。移民団が入った勇足では原生林が生い茂り,艱難辛苦の開拓により,現在の本別町の歴史が始まりました。  このことについて,資料を提示します。(資料をスクリーンに映す)資料写真を御覧ください。これは,立江村の東條儀三郎村長の苦難の開拓の歴史を刻んだ碑でございます。碑の台座には,銘板で当時のことが記載されております。市議会議員であり郷土史家でもあった田野町の田村直一さんが長年にわたり研究を続けておられました源義経の功績,いわゆる義経伝説を調べるために本別町を訪れたときに,小松島市から開拓移民団の業績を見つけられ,その後の小松島市と本別町の交流のきっかけとなりました。その後において,立江小学校と本別町の勇足小学校との児童の相互訪問交流が始まり,平成5年には立江小学校勇足小学校とで姉妹校の締結が行われました。また,市制施行50周年の平成13年には,小松島市と本別町との友好都市の締結・調印が行われました。  このことについて,資料を提示します。(資料をスクリーンに映す)資料写真を御覧ください。これは,本別町の中心地風景です。左側に本別町の役場,警察署,本別町の公民館,川を渡りました向こう側には,大きな保健センター,本別高校などがあります。北海道の広い大地が広がっています。また,両自治体間で職員さんの派遣交流が始まり,市民の間でも,本別町を訪問したり季節季節の特産物を送り合うなど交流が続けられております。  さて,平成12年12月定例会で議決され,平成13年6月の市制施行50周年の記念日に北海道本別町との友好都市を締結しておりますが,実は,本市には友好都市に関する条例が見当たりません。今後の友好都市と締結するに当たっての条例を制定する考えはないのか,1つお伺いします。               [総務部長 西照保彦君 登壇] ◎ 総務部長西照保彦君)広田議員の御質問にお答えいたします。  友好都市提携に係る手続に関する条例につきましては,各自治体によりその対応は違ってまいりますが,地方自治法第96条第2項に基づき,議会の議決すべき事件として条例を制定している自治体,事例も見受けられるところでございます。  今後,自治体間で文化活動や地域交流活動の推進,また市民団体などによる多様な交流の広がりにより,その機運が醸成され,友好都市提携に係るケースが発生した場合には,条例制定等,その時点での状況も踏まえ判断してまいりたい,このように考えております。
                  [10番 広田和三議員 登壇] ◎ 10番(広田和三議員)実は,友好都市条例をつくりませんかという質問につきましては,令和2年6月定例会議で,一度,私は行っております。そのときの総務部長の答弁は,「まずは本別町との交流の拡大というのを,毎年定期的に行えるよう,まずは努めていきたいというふうに考えるところでございますが,そういった交流の中で条例を制定するほうが,今後より有意義,優位的であると,そういった場合については本別町との条例制定についても,今後,検討する必要があるというふうに現状では考えてございます」と答弁されております。  私も,うかうかしていました。過去の議事録を何度読み返してみましても,当時の行政側の答弁がちょっと違うなというふうに気がつきました。本別町との友好都市の締結につきましては,もう今から25年も前に既に済んだ話です。本別町との条例制定ではなく,これからの友好都市姉妹都市等の連携を締結する場合にはこのようにしませんかという条例を先につくりませんかと質問しているわけであって,当時の私の質問には,本別町との締結という文字は一切出てきません。今回の私の質問,今後において友好都市なり姉妹都市等の連携を締結する場合はこのようにしませんかという条例をつくりませんかと,改めて問うているわけでございます。  このことについて,資料を提示します。(資料をスクリーンに映す)友好都市または姉妹都市の提携に係る手続に関する条例案でございます。趣旨,それから議会の議決,それと委任の,たったの3行しかこしらえておりません。  読み上げます。趣旨,第1条,この条例は,本市と他の自治体とが,文化,スポーツ,教育,産業,防災等の各分野において友好的な交流を推進するため,友好都市または姉妹都市として連携することに関し,必要な事項を定めるものとする。議会の議決,第2条,市長は,他の自治体と友好都市または姉妹都市として提携しようとするときは,あらかじめ議会の議決を経なければならない。2,前項の規定は,提携を解消しようとする場合についても同様とする。委任,第3条,この条例に定めるもののほか,友好都市または姉妹都市の提携に係る手続に関し,必要な事項は市長が別に定める。附則として,この条例は,公布の日から施行する。  これは,友好都市または姉妹都市の提携に係る手続に関する条例案でございます。全国の同様の条例がある自治体の条例を参考にして作りました。今は該当事例が発生しないから急いでつくらなくてもいいというのではなくて,今後のことを考えて,こうした手続に関する条例を先につくっておくべきではないかと思います。友好都市の在り方について,今後,友好都市を拡大する考えはないのか,お尋ねします。               [総務部長 西照保彦君 登壇] ◎ 総務部長西照保彦君)広田議員の御質問にお答えいたします。  友好都市の締結に当たりましては,締結するそれぞれの自治体の歴史的背景や住民福祉の向上,また,産業振興観光振興など,様々な分野においてこれまで市民間同士で交流が行われているなど,何らかのきっかけを1つの要因といたしまして友好都市の締結が行われるものと認識いたしております。また,持続的かつ発展的に良好な関係を築いていくためにも,多くの市民の方々から友好都市の締結を強く望まれることが重要であるとも考えております。  友好都市として今後拡大していくような具体的な候補地は,現状,今,本市ではございませんが,友好都市という手法にとらわれることなく,観光におけますDMOのような広域での取組でありますとか,関西広域連合が防災の領域で連携を図っておりますカウンターパート方式の取組など,本市の抱える行政課題について自治体間で連携が図れるよう,今後,幅広く考えてまいりたいと,現時点ではこのように考えてございます。               [10番 広田和三議員 登壇] ◎ 10番(広田和三議員)丁寧な,ちょっと前向きな御答弁をいただきました。ありがとうございます。  そうなったときのために,先に条例をつくっておくことは絶対必要だと思います。それこそ今日から好きな検討を始めてください。年度内の条例制定に向けて努力することをひとつお願いし,次の質問に移らせていただきます。  次は,公民館の改築計画について質問させていただきます。市内の公民館は,老朽化及び耐震診断でIs値が基準より低い館が多くあり,順次,改築が現在まで進められております。我が町の立江公民館も,耐震診断でIs値が基準より低く,改築も早い順番でしたが,県の立江川の堤防の改修工事,白鷺橋の架け替え工事などの過程で,公民館もこのたび移転せざるを得ない状況となりました。7月末に開かれました地元説明会においても,公民館活動や,公民館を利用している団体も,完成するまでの期間は,活動をほかの場所で続けるか,活動を休止せざるを得なくなりました。  改めて,立江公民館移転スケジュールをお尋ねします。               [副教育長 勢井孝英君 登壇] ◎ 副教育長(勢井孝英君)広田議員の御質問にお答えいたします。  立江公民館につきましては,先ほど議員のお話にもあったとおり,現公民館施設が,耐震診断の結果,耐震基準を満たしておらず,計画的な耐震化改修か更新整備を早急に行う必要があるものと考えてございます。また,現公民館付近にある白鷺橋の架け替えを含む立江川の河川改修工事に支障があるため,令和6年3月末までに,既存公民館建物の撤去の必要性が生じたとも認識してございます。そうしたことから,既存建物の改修を行うのではなく,新築工事を含む移転について検討してきた次第でございます。  移転先につきましては,利用園児数の減少により休園を予定している立江幼稚園の敷地を有力地として公民館運営委員会や地域の方々と協議してまいりましたが,地元消防団第14分団との複合施設として同敷地に建設する計画を現在進めてございます。  工事のスケジュールとしましては,来年度に現幼稚園園舎の解体・除却と解体・除却後の新複合施設新築工事に取りかかることにしてございます。そのため,本年度中に,必要に応じて設計や解体工事本体工事に係る補正予算案の計上や債務負担行為等を議案提出し,議決後,契約を早期のうちに行いたいと考えております。               [10番 広田和三議員 登壇] ◎ 10番(広田和三議員)御答弁いただきました。ぜひとも工期の遅れがないようにお願いしたい。公民館活動も,公民館を利用している行事についても活動についても,全て,工期が延びたらそれなりの影響も出てきますので,どうぞ工期に遅れがないようによろしくお願いしたいと思います。できるだけ,利用できない期間を短くしていただきたい。それと,生涯学習の地域の拠点である公民館活動に,教育委員会も一生懸命,御指導,御尽力賜りますようお願い申し上げる次第でございます。  そして,残る市内の公民館の改築計画について,今後の計画をお伺いします。               [教育長 小野寺 勉君 登壇] ◎ 教育長(小野寺 勉君)広田議員の御質問にお答えいたします。  南海トラフ地震等,来るべき大災害に備えることが最も重要な課題であると考えております。そうしたことから,教育委員会が所管する公民館についても,建築後,相当年数が経過しており,耐震化整備を順次進めてまいりました。各施設については,旧耐震基準で建てられたものも多くあり,日峯大神子広域公園整備により移転が決定していた北小松島公民館を除く,小松島公民館南小松島公民館児安公民館立江公民館櫛渕公民館,和田島公民館の6館で耐震診断を実施いたしました。診断結果としては,和田島公民館を除く5館で耐震性を示す指標のIs値が基準を満たさず,耐震化整備を進めていく必要性があると認識したところであります。  こうしたことから,平成29年度の櫛渕公民館をはじめ,令和2年度には南小松島公民館,今年度は小松島公民館,来年度は立江公民館を順次整備していくことにしております。また,耐震整備とは別に,北小松島公民館や和田島公民館も,他施設を改修しての移転や屋上避難場所を設ける改修工事等を実施してきております。今後は,耐震化整備に未着手の児安公民館について,複合施設化も視野に検討してまいります。  以降は,施設の老朽化等を考慮し,小松島市公共施設等総合管理計画及び同個別施設計画に基づき必要な施設整備を行うことにしております。               [10番 広田和三議員 登壇] ◎ 10番(広田和三議員)御答弁いただきまして,ありがとうございました。必要な改修につきましては,順次,定期的に予算立てを行っていただいて,実行をぜひともお願いしたいと思います。  最後の質問に移ります。3つ目の,小松島市の条例・規則について,これは前回の令和4年6月定例会議に引き続いて質問させていただきます。  6月定例会議において,総務部長さんの答弁では,条文の規定と実務運用面でのそごがあり,十分履行できていない側面があるものと認識していると答弁がありました。  前回も含めて,条例・規則についての質問に対して,総務部長さんからは,全庁的に内容確認の作業を実施すると,自信たっぷりの答弁をいただいておりますが,さて,条例・規則等の見直しを現在までどのように取り組まれたのか,まずお伺いします。               [総務部長 西照保彦君 登壇] ◎ 総務部長西照保彦君)広田議員の御質問にお答えいたします。  議員からもございましたように,本年6月定例会議一般質問におきまして,条例・規則等の整合状況に関しての御質問をいただいておりまして,国の法律や政省令等に係る法改正に準じた例規改正を除き,条文の規定と実務運用面でのそごがあり,十分履行できていない側面はあるものと認識をしている旨の御答弁をさせていただいております。  こうした状況に鑑みまして,6月22日付で総務部長通達により,改めて所管例規の確認の徹底及び速やかな是正についての全庁的な業務対応を依頼いたしております。特にこのたびの作業は,集中的な再確認作業といたしまして,従来からの8項目の点検確認ポイントを踏まえた所管例規一斉点検の作業を前提に,あらゆる視点,また角度から,行政実務の運用と所管例規とのそごについて,速やかな是正,改正等を求めることを目的に実施いたしております。  これらの再確認作業を踏まえまして,現在までの進捗状況につきましては,条例では,本定例会議に議案として上程させていただいております小松島市コミュニティ集会所条例の改正など,議決後,9月末改正または廃止を予定しているものが6件,現時点では未改正であるものの,今後,改正予定のものが8件,また,今後,廃止の方向で議案の上程を予定しているものが1件,このようになってございます。  また,規則におきましては,本定例会議に議案として上程いたしております小松島市住宅新築資金等貸付条例の廃止に合わせました小松島市住宅新築資金等貸付条例施行規則の廃止など,9月末改正または廃止を予定しているものが7件,また,小松島市契約規則など,指摘等による精査の結果,改正した規則単独によるものが16件のほか,現時点で未改正ではあるものの,今後,改正予定のものが14件,このようになってございます。  さらに,規程,いわゆる訓令では,小松島市庁用自動2輪車及び原動機付自転車管理規程など,指摘等による精査の結果,改正したものが17件,現時点で未改正ではあるものの今後改正予定のものが2件となってございます。  以上,条例,規則,規程を合わせました,9月末までに改正または廃止予定のものと,指摘等による精査の結果,改正済みの件数を合わせました総件数では46件と,このようになってございます。               [10番 広田和三議員 登壇] ◎ 10番(広田和三議員)小松島市の600を超える例規について,総務課に関係する各課からどのように報告が上がってきたかという表を一覧で提出をお願いしました。改正済みのもの,9月に改正予定のもの,それから,改正予定時期はいつなのか,廃止する,私のほうからは4つの項目についてのみ提出をお願いしたいということで,600を超える例規を出していただきました。該当するところに丸を入れてくれということで提出があった分でございます。実は丸印の表示のないものが幾つもありました。これは,内容を精査していない,見ていないものと私のほうは判断いたしました。中には改正予定を年内とか令和4年度中と記入してある条例,規則が何件かありました。表現は悪いですが,しないのか,したくないのか,全く見直しの作業の体をなしていません。とても総務部長さんが言う速やかにとは程遠いものと感じました。  国の法律や政省令に係る法改正などに伴い,9月定例会議でも多くの条例の一部改正案等が上程されております。この条例,規則の改正に向けて,事前に庁内では例規審査委員会というものが開かれておりますが,委員会の中でどのような協議がされて,どのように決められているのか,お伺いします。               [政策監 岡本光弘君 登壇] ◎ 政策監(岡本光弘君)広田議員の御質問にお答えいたします。  例規審査委員会は,条例,規則等の制定・改廃に関わる審査を行う庁内組織であり,私を委員長に,会計管理者や各部長等を委員として構成されております。  委員会の開催時期につきましては,市議会定例会議開会月の前月に開催されるのが通例となっておりまして,このたびの9月定例会議に上程する条例議案につきましては,去る8月16日に委員会を開催し,審査を行っております。  委員会における具体的な審査の流れにつきましては,条例改正案であれば,市議会に提出する参考資料における改正趣旨や背景を含めた新旧対照表,議案書に係る改め文をはじめ,国の法律や政省令の改正等に準拠する条例改正では,それらの関連資料等も含めて例規所管課からの説明を受け,審査を実施しております。また,審査における委員からの発言等に関し,事務局の総務課といたしまして,法制執務上の技術的な観点を補完する立場として助言等を行うケースなどもございます。  なお,審査の形式につきましては,各委員が集まっての委員会での審査を基本といたしますが,急を要する場合などは各委員による持ち回り審査を実施するケースなどもあり,また,軽微な改正などの場合には,事務局である総務課の決裁ラインへの合議をもって決定する簡易審査を実施するケースもございます。  当委員会におきましては,各課による所管例規の一斉点検に準じたチェックが適切に行われているか,また,条例の新規制定や廃止を行う場合は,本市の政策推進に際しての適否をはじめ,国等の法令や関係条例との整合性の観点など,様々な視点から審査を実施することとしており,審査過程条文校正等が必要な場合には差戻し等を指示するケースなども一部ございます。  以上が,例規審査委員会の概要となっております。               [10番 広田和三議員 登壇] ◎ 10番(広田和三議員)過去の答弁で,各担当課に対して所管する条例,規則等の再確認を促し,不整合であるとか改正漏れについては速やかに対応しておるところでございますと,総務部長さんは何回も述べておられます。質問のたびに,速やかに対応しておるところでございますと,すばらしい答弁をいただいておりますが,速やかに対応しているにもかかわらず,長い期間,放置され,整合が取れていない例規があります。  このことについて,資料を提示します。(資料をスクリーンに映す)資料写真を御覧ください。例規の中に次の条例があります。小松島市公園条例。この条例の目的を読むと,こうあります。目的,第1条,この条例は,市民の保健,休養及び文化の向上に供するため,市内の景勝地に公園を設置し,その風致を維持し,開発及び利用の促進を図ることを目的とするとあります。  そして,この公園条例の対象となっているのは,次の写真資料を御覧ください。(資料をスクリーンに映す)恩山寺自然公園です。  条例に記載されております施設内容の資料を次に提示します。(資料をスクリーンに映す)資料を御覧ください。条例に記載されている施設として,遊歩道327メートル,休憩所1か所,展望台2か所,公衆便所2か所,水銀灯8基,施設の数などが公園条例の中に記載されております。  さて,現状がどうなっているか御存じですか,お尋ねします。              [産業振興部長 茨木昭行君 登壇] ◎ 産業振興部長茨木昭行君)広田議員の御質問にお答えいたします。  恩山寺自然公園におきましては,昭和51年に,市民の保健,休養及び文化の向上に供するため,市内の代表的な景勝地の風致を維持し,開発,利用の促進を図ることを目的に設置されました。展望台からは,小松島港や市街地,紀伊水道が一望でき,また,それに通ずる遊歩道は,近隣住民や恩山寺に巡礼に訪れたお遍路さんの散策コースとして,また地元小・中学生の遠足地としても利用されてきました。また,広場では,春になるとたくさんの桜が咲き,お花見を楽しむ地元住民の憩いの場にもなっておりました。  こうした公園の現状でございますが,先日,私も現地を訪れましたが,以前,広場であった場所は,恩山寺の新しい本堂が建設されているところであり,工事関係者以外は立入りができない状況となっております。また,展望台や休憩所,水銀灯などの施設も確認いたしましたが,経年による劣化が見られるとともに,展望台へと続く遊歩道につきましても,草木が繁茂し,進入が困難な状況であると認識しております。               [10番 広田和三議員 登壇] ◎ 10番(広田和三議員)御答弁のありました現状について,資料を提示します。資料の写真を2枚準備いたしました。(資料をスクリーンに映す)  この写真は,8月の一番最後の日に現場へ行って撮ってきた写真でございます。今,新しく建設中の本堂の左側の風景写真です。これをずっと上っていくとスロープの階段へと続いていきますが,実はこういった状況でございますので,私自身は進む意欲もなく,写真だけ撮らせていただきました。もう一枚映します。先ほど施設の内容を提示しました,展望台の1つです。下の展望台です。上の展望台は,正直,行けませんでしたので,私はやめました。  いつ頃からこのような現状の状態となったのか,お尋ねします。              [産業振興部長 茨木昭行君 登壇] ◎ 産業振興部長茨木昭行君)広田議員の御質問にお答えいたします。  恩山寺自然公園の現状でございますが,地元住民の憩いの場として利用されてきました広場は,かつては,年2回の大がかりな草刈り作業につきましては地元有志により,また,桜の時期の花見で出たごみの回収は市が行っておりました。最近では,倒壊のおそれのある水銀灯や展望台への案内看板の撤去などを行いましたが,現在は,周辺の桜の木は枯れ,草木が生い茂っておる状況であります。また,展望台や休憩所につながる遊歩道につきましても,さきにお答えさせていただきましたとおり,草木が繁茂し,進入は困難となっております。  議員御質問の,いつから現在のような状況になったかという御質問でございますが,明確な時期は不明でございますが,現在の状況を見ますと,かなりの期間,利用されていないものと認識しております。               [10番 広田和三議員 登壇] ◎ 10番(広田和三議員)せっかく小松島市公園条例というすばらしいものまでつくったものの,現状は,ただいま部長さんが答弁されたとおりでございます。しかし,答弁の最後に「かなりの期間,利用されていないものと認識しております」との答弁ですが,これは「かなりの期間,放置されているものと認識しております」と言い換えるべきだと思います。「利用されていない」「放置されている」,これは全然違いますので,よろしくお願いしたいと思います。条例までつくってこれほど長期間にわたって放置された状態となっているのは,100%,行政の責任だと私は思います。  この恩山寺自然公園を今後どのように取り扱われるのか,お伺いします。              [産業振興部長 茨木昭行君 登壇] ◎ 産業振興部長茨木昭行君)議員の御質問にお答えいたします。  恩山寺自然公園につきましては,その区域全体の土地所有者が恩山寺であります。また,恩山寺自然公園のかつての広場に当たる箇所においては,現在,恩山寺の新しい本堂が建設中であり,関係者以外は立入りができない状況となっております。  今後の在り方につきましては,引き続き恩山寺と協議をしてまいりたいと考えておりますので,御理解賜りますようよろしくお願いいたします。               [10番 広田和三議員 登壇] ◎ 10番(広田和三議員)今後,恩山寺自然公園をどのように取り扱うかということで御答弁いただきました。  選択肢は3つあると思います。1つは,除却する,取り除くということです。2つ目は修復して再活用する。そして3つ目は,そのまま放置すると。にしても,最後には,最終的に除却・撤去しなくてはなりません。直ちに方向性が決まるとは思えませんが,引くにも構造物の除却には多額の費用がかかり,修復して再活用するにも費用が発生します。まずは第一歩です。今まで,簡単に言えばほったらかしていたんですから,相手があることですので,よりよい方向で協議をお願いする次第です。まだほかの条例,規則の中にも,長期間にわたり現場が放置され,これはどうするんだという状態のものが残っております。これについては,いずれ機会を捉えて質問させていただきます。  質問に対する答弁は,毎回どの質問にも,それはそれはすばらしい答弁が返ってきます。その答弁を,絵に描いた餅ではなく実現していただきたい。新人の職員さんが,一般質問の初日から2日目,そして今日の3日目と議会の傍聴をされております。新人職員さんや中堅職員さん,ここにいない管理職の方にもお願いしたい。「担当でないから」「仕事を余分にしたくないから」,そんな考えは捨てて積極的に何でも提言をし合ってください。それと,市民の方が相談に窓口に来ても,できない言い訳を並べるよりも,どうすればこれができるのかとか,こんな方法だったらできないだろうかと,常に市民の立場に立って,実現できる方法を見つけ出していただきたい。そして,行政が描くすばらしい小松島市にするために,いつまでも検討しているのではなく,スピード感を持って,市民生活をすばらしいものにするように一つ一つ皆が積み上げていきませんか。  今後も市長さんの強い思いと市政運営に対する強いリーダーシップを発揮されんことを期待して,9月定例会議での私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍 手) ◎ 議長(米崎賢治議員)小休いたします。                午前10時50分  休 憩 ───────────────────────────────────────────                午前11時00分  再 開 ◎ 議長(米崎賢治議員)小休前に引き続き会議を開きます。  15番,井村議員。               [15番 井村保裕議員 登壇] ◎ 15番(井村保裕議員)おはようございます。令和4年9月定例会議に発言の機会を得ました,新風はなみずきの井村保裕でございます。一般質問3日目,今回は10人の議員が通告を出しましたけれども,最後となりました。最後までよろしくお願いいたします。  今回は,大きく2点,小学校再編に伴う学童保育の在り方についてと,空き家対策についてをお聞きいたします。  最初に,学童保育についてお聞きいたします。現在,小松島市では,南小松島学童保育クラブ4学童を含め,7小学校において11学童保育クラブが,公設民営,地域運営方式にて運営されております。平日の放課後だけでなく,春,夏,冬の長期の休みにおいては早朝より夕方まで開設され,働きながら子育てをしている家庭の子育て支援施設となっています。その利用時間は年間275日1,650時間となり,小学校で過ごす時間より長いと言われております。そのため,よりよい環境の充実が求められています。  これまで本市においても,学童保育クラブについては,運営の在り方や安全対策,基本的な運営マニュアルや災害対応マニュアル等について,児童福祉課を中心に,小松島市学童保育クラブ連絡協議会や各運営委員会と協議し,策定されてきたとお聞きしております。今回は,小学校再編の影響で大きく環境が変わることが予想され,今後の在り方について協議するときが来ています。  一方,教育委員会では小学校の再編計画が進められておりまして,予定どおりいきますと,北部エリア,南小松島小学校,小松島小学校,千代小学校,芝田小学校が,1つの小学校として現在の南小松島小学校敷地内に新しい校舎を建てるとなっております。計画では,今年度,基本計画が策定され,令和5年に実施計画,その後,3年間の工事期間を経て,令和9年4月に開校予定とお聞きしております。その後,少子化がさらに進むことを受け,北小松島小学校が編入されるとお聞きしております。新小学校開校後,後期計画として,南部エリアの立江小学校,櫛渕小学校,新開小学校,坂野小学校が,1つの小学校として現在の新開小学校敷地内に新しい校舎を建てるとなっております。計画では令和15年4月開校とされております。  今回は,前段の,(仮称)新小松島小学校内で再編されるであろう学童施設についてお聞きしたいと思います。  校舎建て替えとなりますと,当然,配置も変わることになります。現在利用している幼稚園園舎も取り壊すのであれば,今後はどのようになるのか。先ほど申しましたように,再編されることによりまして,運営に携わる役員や保護者は,先が見えず不安であるとお聞きをしております。再編される小学校内には,南小松島4学童と,小松島学童,芝田学童が関係してきます。単純に考えて,小学校敷地内に新設されるのであれば,6つの学童保育クラブの合併ということになります。その利用している児童数は200人を軽く超えるとお聞きしております。その後の流れでは,北小松島学童も関係してくると思われます。6施設に,静養室,支援員室,トイレ等と考えますと,小さい校舎を1個建てるだけの規模となることが想定されます。  まず最初に,規模,場所についてはどのように協議され,計画されているのかをお聞きいたします。              [保健福祉部長 田渕恭子君 登壇] ◎ 保健福祉部長(田渕恭子君)御質問にお答えいたします。  まず,新設される新学童保育クラブの施設規模につきましては,小学校再編実施計画に基づく新小学校開校時の児童見込み数と学童保育クラブ利用率から算出いたしました児童数を見込んでおり,その結果,250人規模の施設が必要であると認識しております。
     次に,設置場所につきましては,学童保育クラブを利用する児童の安全性を最大限考慮し,新小学校敷地内に設置することといたしており,詳細な場所につきましては,教育委員会におきまして,今年度,策定作業が進められております新小学校施設整備に係る基本計画により決定されることとしており,随時,教育委員会と事務担当者協議を行っております。               [15番 井村保裕議員 登壇] ◎ 15番(井村保裕議員)ちょっと聞き逃したんですが,財源確保についても説明いただきましたか。すみません,財源確保も説明してください。              [保健福祉部長 田渕恭子君 登壇] ◎ 保健福祉部長(田渕恭子君)議員の御質問にお答えいたします。  新施設建設に伴う国等の財源確保につきましては,昨年度末より県を通じて協議を行っておりますが,新小学校建設による計画策定の過程を踏まえつつ,あらゆる事案を想定した財源の確保策についても,現在,県と協議をいたしているところでございます。               [15番 井村保裕議員 登壇] ◎ 15番(井村保裕議員)財源とまた別に聞けばよかったんですけれども,申し訳ないです。  財源についても,懸念されていたのは,今,教育委員会がつくっている計画の中で,新小学校建設に対して24億4,300万円の事業費の試算が出とんですけど,これは当然,小学校のあれであって,学童保育の新設に係るあれでないので,そこらの財源もどうなるんだろうかなと心配するところがありました。個々の今まで11学童を設立するときでも,県を通じて国からの補助金を申請して,それを頂いて建設してきたという経緯がある中で,「再編でもそれは下りるんですか」と聞いたら,聞き取り調査のときには「下ります」ということを聞きまして,大きいですよね。1つの施設で2,000万円余っての国の補助金がある中で,6教室,7教室になってくれば,1億円を超える補助金を頂ける。自分の持ち出しでそのままするというよりは,頂ける補助金は頂いて建設するほうがいいということで,そこも県のほうと協議が進んでいるということでございますので,大変安心するところではあります。  今の部長の説明の中にありましたが,新小学校建設基本計画の中でということでございました。当然,今日,教育長さん,副教育長さんがおいでまして,答弁は求めませんけど,昔は縦割り行政だったなと感じるところがありまして,今言いました,それぞれ11学童を設立するときも,小学校の敷地内,教育委員会の敷地内に,厚生労働省,児童福祉課の施設が建つというのになかなか御理解をいただけない時代もありました。今はそういうことはありません。きちっと連絡が取れて,放課後の連絡とか,体調の引継ぎとか,災害時の引継ぎとかがきちっとできているとお聞きいたしまして,安心しているんですけれども,今回の計画についても,小学校の配置だけを先に考えて学童が全然とんでもないところに配置されるということのないように,やっぱり動線という部分もありますので,そこらもしかるべきところに収まる配置にされるんだろうと思いますので,そこらもお願いしたいなと思います。  次に,新しく再編される学童保育クラブの運営についてお聞きいたします。先ほども少し触れましたが,市内11学童保育クラブは,公設民営,地域運営方式で運営されております。  振り返ってみますと,芝田学童が平成14年9月に開設され,南小松島学童は平成10年5月に開設し,その後,平成21年,平成28年,平成29年と4学童になりました。小松島,北小松島,児安学童が平成16年4月,和田島学童が平成19年6月,坂野学童が平成31年4月開設となっております。それぞれ開設時期は違いますが,当時の保護者が,保育所や幼稚園を卒園した後,小学校に行くようになった子どもを,放課後,自宅で1人過ごさせるのが心配だ,安心して子どもを預けられる学童施設が必要だという熱い思いがあってスタートしたとお聞きしております。実際,場所の交渉と確保,支援員の募集,補助金申請や子どもの募集等,課題はたくさんあり,高いハードルをクリアして立ち上げることができたとお聞きしております。  私は,平成19年から長女と長男がお世話になりました。その後の運営も見てきました。保護者の代表や地域の人たちが運営委員会を立ち上げ,支援員の募集・採用に係る面接,給料管理や施設の運営等,昼間,自分のお仕事をしながら,合間を見て余分に学童保育のお世話と,はたから見ていても負担が大きいのではないかと感じているところであります。  資料によりますと,全国で1,722か所が開設されており,運営主体については,公設公営が全体の42%,次に法人等が18.8%,次いで公設民営が18.5%,公社や社会福祉協議会が10%となっております。最近の流れとして,運営委員会や保護者会運営からNPO法人化が増えているそうであります。  今回,再編に伴う学童保育クラブ運営は,さらに大きな施設となります。運営体制についても責任と負担がさらに大きくなるのではと懸念しておりますが,担当部局の見解をお聞きいたします。              [保健福祉部長 田渕恭子君 登壇] ◎ 保健福祉部長(田渕恭子君)議員の御質問にお答えいたします。  新設される新学童保育クラブの運営形態につきましては,去る7月19日,各クラブ運営の方々御参加の下,通信形式で開催いたしました小松島市学童保育連絡協議会行政懇談会におきまして,児童福祉課より,新小学校に併設する新施設での運営の是非について各クラブの御意向を伺うべく,アンケートへの御協力を8月末日を期限にお願いをいたしておりました。その結果,全てのクラブにおきまして,新小学校に併設される新施設に機能を移転する意向を示されておるところでございます。  また,その一方で,運営のほうからは,新施設での運営の在り方について早期に児童福祉課と協議していきたい旨の御意見をいただきましたので,今後,各クラブによる協議に参加の上,国の制度に沿った,効率的で効果的,また,子どもたちが安心して利用できる運営体制の構築について支援していくことといたしております。               [15番 井村保裕議員 登壇] ◎ 15番(井村保裕議員)説明いただきました。関係する各学童保育クラブの運営委員会の役員さんの中でも,今,ちょうど協議も始まっているようでございます。ただ,今回のこの,今日,私が要旨を出していたような懸念があって,集まっても,そこから何を協議したらいいんだろうというところがあったそうです。やっぱり方針が決まって協議していくと。ただ,今ありましたように,これからでございますので,今,部長さんがおっしゃっていただいたので,それぞれの運営さんの意向を聞いて協議していただきたいと,負担を軽くするとともに適切な安定した運営をお願いしたいなと思いますので,そこらをできるような体制づくりを協議していただきたいと思います。  学童については,最後の質問になります。次に,再編されるまでのスケジュールについてお聞きいたします。  教育委員会の説明会でお聞きしているのは,現在の南小松島小学校敷地内に新しく校舎を建設すること,幼稚園園舎も取り壊して小松島小学校敷地内に公立の新しい園舎を移設すること,現在の校舎を使いながら建設するのか,違った方法でするのかを今後検討するというふうなことをお聞きしておりますが,そうなりますと,「現在,空き部屋を利用している園舎はいつまで使えるのか」「工事の間は立ち退かなければならないのか」「別に準備していただけるのか」といった御質問を受けました。これも説明ができませんでした。このことが,運営サイドが一番心配している課題と言えます。  校舎建設時における学童保育施設の使い方について,再編スケジュールとリンクしているのか,計画されているのかをお聞きいたします。              [保健福祉部長 田渕恭子君 登壇] ◎ 保健福祉部長(田渕恭子君)まず,新学童保育クラブの開園は,利用する子どもたちをはじめ,その保護者の安心を充足するため,新小学校開校と同時であることは必然であるとの考えの下,現在,事務を進めているところでございます。そのため,新小学校建設事務を進める教育委員会と密な事務連携を図っており,さきの御質問でも答弁申し上げましたが,教育委員会が策定を進めております新小学校施設整備に係る基本計画の進捗に合わせた対応を図っております。  なお,議員からの,小学校建設時における現南小松島第一から第四までの学童保育クラブの運営場所を御心配されての御質問でございますが,このことに関しましては,教育委員会と協議の上,本計画におきまして決定されていくものと考えております。               [15番 井村保裕議員 登壇] ◎ 15番(井村保裕議員)御説明いただきました。  スケジュール的には,当然,小学校が開校になりました,同時に引っ越しできて,同じようにしかるべきところで学童保育がスタートできましたというのが,多分,当然,一番いいことであって,じゃ,それまでの工事の期間,学童の関係者が心配されとることも十分分かるんですけど,私らもいろんなところでお話を聞く中で,教育委員会の話も聞く中で,小学校自体が建設工事をしているのに,それを今のまま普通に授業しながら学校を建てるのか,どこかにプレハブを建てて引っ越しさせておいて建てるのか,教育委員会でもまだそういう方針が決まっていないのに,そこまでするのは無理ですよと,決まらんわよというのを分かって説明もするんです。だから,そこらの説明も私なりにさせてはいただいとんですけれども,やっぱりそこらを要望されている,切望されているところで,全体の大きいくくりの中で,教育委員会が学校校舎を建てないこする,その中でどういう形でしていくのか,それが多分一番大事であって,それに付随して,じゃ,幼稚園園舎を使っている施設はどうなるのかというのが関わってくることであって,そこらあたりを本当に。要は,不便のないように,安全で,運営できて,一緒にスタートできるのが一番いいと思いますので,今後協議されていくということでございますので,そこらあたりをしっかり協議していただいて,それぞれの,小松島市学童保育クラブ連絡協議会になるのかな,そこの関わる運営さんとも,今の説明をしっかりしていただいて,共通認識を持って進んでいってあげてほしいなと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  次の質問に移ります。空き家対策についてお聞きいたします。  通告するきっかけとなりましたのは,お知り合いの方から,隣の空き家から,木が大きくなって枝木が塀を乗り越えて,落ち葉処理が大変なので枝を切ってほしいということでありました。場所は知っておりましたが,たまに通過することはあっても,まじまじ見たことはありませんでした。現場を確認に行きますと,何十年も放置されたような倒壊した家屋。イメージ的には,今回,横須町で略式代執行される家屋ぐらい古く,その敷地内には両腕でも届かないほどの大木がそびえ立ち,その枝が張り出して,その四方を囲むブロック塀は,木の枝と倒壊した家屋がブロック塀にもたれて,ブロック塀が斜めに傾いていました。張り出した枝木は,隣の敷地内だけでなく,隣接する県道まで張り出していましたので,チェーンソーを使って処分することとなりましたが,勝手に切るわけにもいかず,住宅課に報告を兼ねて相談に行きました。  この案件につきましては,結果として県道にはみ出ておりましたので,住宅課が県に掛け合って対応していただきました。今回は,県道にはみ出ていたので県が対応してくれたんですけども,市道だったら市が対応してくれているというのも聞くんですけれども,なかなか,これについてはちょこちょこ相談があります。そういう場所も,ここだけでなしに,うちの地元もいろんなところで見かけます。そういうこともあって,今回,自分で整理するためもありまして,通告を出させていただきました。  さて,質問に移りたいと思います。このたびの一般質問では老朽空き家対策について何点かお聞きする予定でしたが,先日の松下議員の一般質問におきまして,これまでの成果と課題,今後の対応についてやり取りがございましたのでお聞きはいたしませんが,御答弁の中では,空き家が783件から1,052件に増加しており,減少に向けて取り組んでいくと,アンケート調査も実施し,理由等の調査も行い,新たな取組に向けてやっていくと御答弁がありました。その1つが,行政代執行とか略式代執行とかいうことになるんだろうと思います。  私個人的には,行政代執行であれ略式代執行であれ,状況にはよりますが,しなければならない箇所だったらやってあげたらいいと私は思います。今回,横須町において略式代執行される案件につきましても,先日,説明をいただきましたけれども,私個人的には,今後の1つのきっかけとして一歩踏み出したんだなと思っています。しかしながら,市内には,所有者や地権者が分からない,自治会や協議会に聞いても分からない,子どもや孫もいないし,遠縁に当たる人も分からないし,知っていても連絡が取れないといった老朽空き家も見るし,お聞きもいたします。もし台風等の災害において倒壊した場合,近所に迷惑をかけた場合,必ずと言ってよいほど,何とかしてと相談に来るのは市であろうと思います。  結局,最終的には市か県が片づけに行くようになるのが想定されます。ほっとくわけにはいきませんよね。災害復旧という理由なら可能かどうかは分かりませんが,明らかに事前に承知していながらも何もしなかったと非難される可能性もあります。ケース・バイ・ケースになるとは思いますが,臨機応変に対応するべきだと。新しい対応,新しい取組が必要になるのだろうと認識しています。  ここで,老朽空き家対策に対する関連でお聞きいたします。除却後の更地になった場合の固定資産税の減免に関しては,議員間でも議論になります。血縁関係が薄い相続人にしてみたら,高いお金を出して除却した後に,さらにその後に固定資産税が上がれば,当然,維持費が高くなるということで,そのまま置いておくだろう,除却をやらないのではないかと,そういう理由の1つではないかとも考えられます。昨年6月定例会議では,佐野議員の一般質問においてもこの趣旨の質問がされ,小林部長さんの答弁では,現在,先進地事例の検証も進めている段階であり,今後は,これまで収集した情報を整理・分析し,様々な観点から検討していくこととなるということでございました。  その後についての担当部局の見解をお聞きいたします。              [都市整備部長 小林 潤君 登壇] ◎ 都市整備部長(小林 潤君)井村議員から御質問いただきましたので,お答え申し上げたいと思います。  空き家除却後の土地に係る固定資産税の減免措置につきましては,県内において,鳴門市が平成30年度から,松茂町が令和3年度から,それぞれ減免措置を行っております。減免措置の内容といたしましては,まず,固定資産税の住宅用地特例を解除し,その後,一定以上,老朽化した空き家を解体した場合,更地となった土地の固定資産税を減免するもので,空き家の前向きな除却を後押しする効果が期待されるものと考えられます。本市といたしましても,まずは空き家所有者へのアンケートを行う中で,固定資産税の住宅用地特例の解除が空き家除却を踏みとどまらせる要因となっているのか,しっかりと把握・分析した上で,その効果と税制面への影響を比較するなど,導入の必要性について検討を進めてまいりたいと,このような考えでございます。               [15番 井村保裕議員 登壇] ◎ 15番(井村保裕議員)御説明いただきました。  減免については,松茂町が去年から,鳴門市がもう何年かになるのかな。私も時間がなくてそこまでちょっと調べられていないんですけど,ぜひ時間があればお調べいただきたいのは,鳴門市さんがその減免措置をやって,もう何年かたちました。じゃ,その間,成果はあったのかどうか。議員もこの制度について調査研究するために,以前,愛媛県の東温市まで視察に行きまして,更地にした後は,10年間,段階を踏んで固定資産税を上げていくというふうなこともやっているというので,東温市さんにももし時間があれば私も調べてみたいなと思ったんですけれども,今回,ちょっと時間がなくてそこまで調べておりません。ぜひ鳴門市さんから御回答いただけるのであれば,「その後,除却のそういう減免措置をやって明らかに成果があったよ」とか,「いや,まだまだ始まったばかりでそれ以上分かりません」とか,「大体どれぐらいだったのがどれぐらいになった」とか,もし教えていただけるのであればお調べいただきたいなと思います。また分かれば教えてください。よろしくお願いします。  老朽空き家の除却については松下議員さんからいろいろお聞きしていただきましたので,私からは,比較的新しい空き家の現状。分析によると,A,B,C,D,Eランクまで分けるそうでございますけれども,Aランク,Bランクになるのかなと思うんですけれども,新しい空き家についてお聞きいたします。昭和の後半から平成にかけて核家族化が進み,親子三代で同居している世帯が近所でも少なくなってきています。世帯数も減り続け,私の住む自治会では,平成元年には85軒程度ありましたが,今は70軒を切りました。そのほとんどが空き家となっています。どこも同じかなと思いますが,その後,少子高齢化が顕著に進み,田舎だけでなく,市街地においても空き家が目立つようになったとお聞きしております。今後は,祖父母を見るために引き取るから空き家になる,年老いたから施設でお世話になるので空き家になる,独居老人等の独り暮らし世帯の人が亡くなったから空き家になるなど,様々な理由により,さらに空き家が増えるのではないかと懸念されるところであります。  国土交通省から出されている資料によりますと,先進地では,比較的新しい空き家については様々な形で利活用がされております。行政が行う空き家バンクもその1つとお聞きしております。また,自治会が了解を得た後,空き家の維持管理をしている地域もあれば,民間団体と二人三脚でマッチングし,移住定住促進に成功している自治体もあります。また,農地付き空き家を貸し出すことで地域の特性を生かしている自治体もあります。  比較的新しい空き家対策について,空き家バンク小松島版も含めてお聞きいたします。              [都市整備部長 小林 潤君 登壇] ◎ 都市整備部長(小林 潤君)井村議員から御質問いただきましたので,お答え申し上げたいと思います。  議員から御案内がありました小松島市空き家バンクにつきましては,空き家の所有者と本市への移住希望者をつなぐ支援事業として,空き家対策の取組の1つとなっておりますが,現在のところ,本市での登録件数は1件となっており,登録を増やすためには利活用可能な空き家の情報が必要となります。  昨年度,実施いたしました空き家の実態調査において,Aランク,Bランクと判定された空き家につきましては,今後,空き家の所有者に対する意向調査及びアンケートの中で,借家としての利活用の希望などを回答していただく予定といたしております。その結果を空き家バンク担当課に情報提供することにより,空き家所有者の希望にも沿う形で登録を円滑に進めることが可能となるものと考えております。  空き家対策を進めるためには,空き家の状態に応じた対策を講じていくことが最も重要であります。Aランク,Bランクの空き家につきましては,その有効活用が積極的に図られるよう,空き家の利活用に取り組む関係各課と情報を共有しながら,この対策につきましては,全庁的に連携し,しっかり対応してまいりたいと,このような考えでございますので,今後ともよろしくお願いいたします。               [15番 井村保裕議員 登壇] ◎ 15番(井村保裕議員)説明いただきました。  空き家バンク登録が1件というのは寂しい限りなんですけれども,御答弁にありましたように,各課をまたいで情報を共有し,利活用できる体制づくりが必要だと,それはそう思います。以前にも,就農希望者,「小松島市で農業をしたいので畑つきのお家がないですか」とお知り合いの方から依頼があって,何件か紹介したんですけれども,成約に至りませんでした。ただ,そういうニーズがあるんだなということも知りました。  我々は,しなさい,しなさい,やれ,やれと言うのは簡単なんですけども,なかなかそれは大変なんだなと。今回これを,やれ,やれ,登録枠を増やせ,増やせと言うのも民間の圧迫になるのと違うかなという懸念もあったんですけれども,同僚議員に「いや,それはないよ。それぞれ違うので大丈夫ですよ」というのを聞いたので,ここで発言させていただきました。  所管は変わりますけれども,先日,お知り合いの方から,徳島市農業委員会では,売地,売り農地,貸し農地,借りたい人と3点セットでデータベース化して,あっせんしているそうです。本市におきましても,空き家とセットで貸し農地や土地の分譲も含めてあっせんする,そういった地域の特性に合った取組もやったらどうですかと,御提言をいただいたところであります。  今回,発言に際して,聞き取り調査の中で担当者といろいろお話をする中で感じたのは,やっぱり除却とかそういうのは住宅課,でも空き家バンクは違う課,「ああ,それはうちと違う,どこそこ課」と,「じゃ,ほな,農地つき空き家,そんなんが昔ニーズあったんやけどな。そんなんは」と言ったら,「ああ,それは違う,農林水産課,農業委員会」と,それぞれ担当課が違うんですよね。だから,ニーズがあって訪ねていっても,そうやって違っていたら,なかなかそれをまとめて分かりやすくするところ。それで,今,最初に言われたように,そういう利活用できる体制づくりが本当に,今回,聞き取り調査の中で,担当部局とお話しする中でそれを感じました。今,部長がおっしゃっていただいたので,実際にそういう体制づくりをしていただきたいなと思います。  次に,危険なブロック塀の除却状況についてお聞きいたします。最近では,防災の面からも,ブロック塀からフェンスへと変更したほうがよいのではないかと言われております。きっかけとなりましたのは,平成30年6月に発災した大阪府北部地震で,小学校のプール横のブロック塀が地震によって,板チョコのようにパタンと倒れたと。ちょうど登校中,運悪く女子児童が下敷きになってしまった,そういうような痛ましい事件がきっかけでした。また,本市におきましては,その地震以前から,地元で活動されている民間のまちづくり団体に御紹介いただき,徳島大学環境防災研究センターと徳島県建築士会が,市内の3つの自主防災会エリアにおきまして,調査,報告,啓発を行っていただきました。その後,何件かブロック塀からフェンスに交換されたのを見ますと,やっていただいてよかったのかなと感じているところでございます。  私も調査に一日同行したんですけれども,それから,ふだん車で走っていても,ブロック塀を見るたびに,あっと目につくようになりました。ふだん,車で走りながらブロック塀を見ませんよね。でも,そういうことを体験しますと,ブロック塀を見て,「あそこ,クラックが入っとる」とか,「ここ,控え壁がない」とか,そんなところが気になるようになりました。  このことは,ちょうど通告を出して資料を探しておったんですけれども,国土交通省から出されているブロック塀の安全対策にかかる地方公共団体の取組事例集というので,徳島市と美波町とともに小松島市の取組が紹介されておりました。本当にそういうことが成果になって,ハレにもなってよかったなと感じているところでございますけれども,その中に,小松島市危険ブロック塀等除却支援事業を創設し,撤去に対する補助を行うことで,解消に向け促進しているということでございました。  その後の除却の状況について御説明を願います。              [都市整備部長 小林 潤君 登壇] ◎ 都市整備部長(小林 潤君)井村議員の御質問にお答えさせていただきます。  本市では,令和元年度から,地震の際などに倒壊等のおそれのある危険なブロック塀につきまして,その所有者が除却を行う場合に,対象となる工事の3分の2以内で,6万6,000円を上限として補助金として支給する小松島市危険ブロック塀等安全対策支援事業を実施しております。これまでの当該事業の実績について申し上げますと,令和元年度が5件,令和2年度が2件となっていたことから,これまでの議会におきましても,補助要綱の対象を広げるなどの御意見をいただいておりました。  こうした御意見等を踏まえまして,昨年度から,これまでの,学校の通学路,地域防災計画に記載された緊急輸送路に面したブロック塀に加えまして,建築基準法上,第42条の道路,第43条第2項の道路,いわゆる建築の際,接道義務を満たす道路に面したブロック塀にまで補助要綱を緩和いたしました。この結果,令和3年度の実績で7件ございまして,前年度から5件増となり,地域防災力の向上に寄与するなど,一定の効果があったものと考えております。               [15番 井村保裕議員 登壇] ◎ 15番(井村保裕議員)7件になって増加している,成果はあるということでございました。実際にあったので,見直して緩和していた,条件の緩和ということでありました。それもしていただいた。  以前,私,ここで言ったのか,委員会で言ったのかな,相談があったときに,「今,そういう補助がありますよ。撤去に10万円かかるんだったらその3分の2ぐらいは負担してくれる制度があるよ。住宅課へ行って相談してみたら」と言ったら,明らかに小学校に向かっていく避難路でありながら,「その手前までが通学路であって,そこから通学路ではないので対象外です」や言うて,駄目だった。ただ,その方は理解してブロック塀からフェンスに換えてくれましたけど,そういうのがありました。そういう発言をして,今,制度の緩和をしていただいているということを聞いて,よかったなと思っております。言ったかいがあるのかどうか分かりませんけれども,そういう規制緩和をしていただいて本当に使いやすくなった,だから条件に当てはまる人が増えたと,そういうことなんだろうなと思いますけれども,まだまだ知らない人が多いです。  感じるところは,じゃ,危険だと分かっておっても,家のブロック塀,うちの家もそうなんですけど,ブロック塀が古くて危ないのは分かっとんですけど,ブロック塀が優先順位でないんです,先でないんですよね。ブロック塀を直すぐらいだったら家を直すわ,寝室を補強するわ,家を建てないこするわと。家を建てないこするときにブロック塀をやり替えするわ,工事の車が入っていけないから。多分,そうなる可能性というか,ブロック塀の危険性は分かっていながらも,多分,一番後回しになるような状況なんだろうなというのは,自主防災会の役員さんとかが集まって話をするときでもなります。実際,そんなことを想像する中で,やっぱり,それでもやってくれた人のお話を聞くと,「ほなって,地元だったらニュータウンから子どもが前をようけ通るでな,もうしといたげなしゃあないでな」みたいな感じでやってくれたおうちもありました,お聞きしました。なので,やっぱり,そういう補助金があるのであれば,やっといてあげようかというふうなところも増えるのかなと。ただ,その優先順位が,何ぼ補助金をつけても多分先にはならない,多分,ブロック塀は一番最後になるんだろうけど,そういう危険なところはフェンスに換えるというのを周知啓発していくのも大事なのかなと思っています。  最後に,敷地の境界を越えて繁茂する枝木の対応についてお聞きいたします。この件につきましては,空き家だけでなく,ふだんの生活の中でもよく聞く話であり,御近所トラブルにつながらないとも限りません。この件につきましては,昨年6月定例議会においても,最近では市への相談も増えているといった御答弁もありました。同じように,自治会や協議会,個人に至るまで,議員への相談も多くなっているようにお聞きいたします。  市道や県道にはみ出している部分については担当部局で対応していただいていますが,個人の委託となると対応できないともお聞きしました。今後の対応についてお聞きいたします。              [都市整備部長 小林 潤君 登壇] ◎ 都市整備部長(小林 潤君)井村議員の御質問にお答えさせていただきます。  近年,空き家に関する相談は増加しており,空き家敷地内の樹木につきましても,ある程度の件数の相談が寄せられているところであります。  議員御質問の,敷地の境界を越えて繁茂する樹木への対応について申し上げますと,空き家から越境してきた樹木の枝につきましては,隣地まで進入してきても,現行の民法上,所有者の許可を得ず勝手に枝を切ることができず,樹木の所有者に対して切除を求めるしか方法がございませんでした。このような越境してきた樹木の枝への対応につきまして,令和5年4月1日に施行される改正民法では,所有者へ枝を切除するよう催告したにもかかわらず,所有者が相当の期間内に切除しないときや,所有者を知ることができず,またはその所在を知ることができないときなど,一定の要件を満たした場合,土地の所有者はその枝を切り取ることができるとされております。  これにより,空き家などの隣地から越境してきた樹木の枝への対応が可能となる法律は整うこととなりますが,その運用に当たりましては,法律の要件でありますとかその制約などを十分に確認する必要があるものと考えております。               [15番 井村保裕議員 登壇] ◎ 15番(井村保裕議員)御説明いただいた中で,民法の改正がありまして,木を切ってくださいと言ってもなかなか切ってくれなんだら自分で切れるようになったというのは,今まで,それでも切れなかったんですよね。それが切れるようになったというのは,そうやって整ったというのが1つなのかなと思うんですけれども,以前も説明があったように,木が越えてきて,相談に来ますよね。市はその地権者に,「こうなので切ってください」とお願いしますよね。それでも切ってくれませんよね。それが切れなかった。でも,民民なので,結局は,それを越えてきたら個人が切らないかんけど,そんなん独居老人のおばあちゃんが,切れと言ったって無理でねえと言っても,そこで担当部局とお話する中で,もう何回もその地権者に言ったりやり取りするぐらいだったら,もう行って切ってあげたほうが早いのと違うのという思いがありました。  実際,例えば市道をレミファルトで補修をやってくれているような部隊が市にあるように,そういう支援の中にも,そうやって枝を切ってあげるような部隊があってもええのと違うかなと。当然,個人の敷地内の人が処分するのがルールやけど,どうしてもできない理由があるんだったら,市が行ってそういう部隊をつくってあげたら,今後の1つの解決策になるのかなというのも担当の部局の人とも話をしよったんですけれども,なかなかそこまで踏み込んではいけないかもわかりませんけど,いや,切ってください,切ってくださいとやり取りするぐらいだったら,多分,そのほうが早いのかなと思いました。  今回,空き家対策について,防災に関する危険なブロック塀について,はみ出した枝木の除去についてお聞きしました。それぞれ,行政ができること,民間対応できること,地域で対応できることがあると思います。今後もこういった相談事は増えてくると思います。  資料によりますと,地元協議会,自治会,自主防災会を中心に,先ほども言いましたように,空き家の管理とあっせんや危険な場所の啓発,枝打ちや草刈り等の維持管理と,地域ぐるみで取り組んでいる先進事例はたくさんあります。本市においても,何でも市に言うたらええやんというより,行政と地域がそれぞれ役割分担し,地域保全の維持管理につなげていくような取組が必要なのかなと思います。  先ほどの広田議員の恩山寺の遊歩道の件にしてもそうだと思うんです。聞きながら見ていました。まだ小さい頃,遠足,ハイキングで行きました。懐かしいな,確かに花見があったな,あの遊歩道も上がっていったな,展望台に遠足で行ってあそこでお弁当を食べたなと思っていました。まさかああいう状況になっているとは思いませんでした。でも,あそこへ行くまでに何らかのニーズがあれば,あそこに散歩する人がおったんだったら,何かの形で維持管理ができるんだったのと違うかなと,遊歩道の景観の保全ということでできるんだったのと違うかなと。  今のルールでいくのであれば,地域資源保全会とか,景観の保全というルールで活動されているところがたくさんありますよね。なので,そういうところも活用していただいて,協力できるところは協力する,やるところはやる。個別の団体を出しましたけど,いろんなところでやられていますよね。協議会が河川の水草の掃除をしたり,いろんなところで,市がやらないといかんことを地域とか協議会がやっていることはたくさんあると思います。そういうのは何でも,「市に言うたらええやん」「何で市がしてくれんのん」とよく聞くんですけれども,何でも市に言ってくるんでなくて,行政がするべきところと,地域でしてあげるところはしてあげたらええやんと,そういう体制づくりをしっかりやっていただきたいなと思います。何でも市に言うたらええんじゃというのではないというのを言いたくて,発言させていただきました。  以上で,私の一般質問は終わりたいと思います。御清聴ありがとうございました。(拍 手) ◎ 議長(米崎賢治議員)以上で,通告による質疑及び市政に対する一般質問は終了いたしました。  これをもって,議案第55号から議案第79号までに対する質疑及び市政に対する一般質問を終結いたします。  ただいま議題となっております議案第55号から議案第79号までについては,会議規則第37条第1項の規定により,お手元に配付いたしました常任委員会付託区分表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ─────────────────────────────────────────── ◎ 議長(米崎賢治議員)各常任委員会におかれましては,9月12日,13日,14日,15日,16日,20日,21日,26日,27日の9日間に委員会を開会され,付託案件等について審査されますよう,お願いいたします。 ─────────────────────────────────────────── ◎ 議長(米崎賢治議員)以上で,本日の日程は終了いたしました。  次会の日程を報告いたします。  次会は,9月29日午前10時再開,委員長報告に引き続き,討論,採決であります。 ◎ 議長(米崎賢治議員)本日は,これをもって散会いたします。                午前11時59分  散 会 Copyright (C) 2005 Komatsushima City Assembly, All Rights Reserved....