鳴門市議会 > 2018-06-19 >
06月19日-03号

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  1. 鳴門市議会 2018-06-19
    06月19日-03号


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    平成30年  6月定例会(第2回)          平成30年 鳴門市議会会議録 (第8号)          平成30年6月19日(会期18日中第8日目)             議 事 日 程 第 3 号第1 市政に対する一般質問    ──────────────────────────────────               本日の会議に付した事件日程第1 市政に対する一般質問    ──────────────────────────────────             出  席  議  員 (22名)  議長  秋  岡  芳  郎  君  1番  松  浦  富  子  君    2番  東     正  昇  君  3番  潮  崎  憲  司  君    4番  宅  川  靖  次  君  5番  宮  崎     明  君    6番  谷  崎     徹  君  7番  大  石  美 智 子  君    8番  山  根     巌  君  9番  高  麗  裕  之  君    10番  浜     盛  幸  君  11番  林     勝  義  君    12番  平  塚  保  二  君  13番  佐  藤  絹  子  君    14番  長  濱  賢  一  君  15番  上  田  公  司  君    16番  野  田  粋  之  君  17番  橋  本  国  勝  君    18番  圃  山  俊  作  君  19番  藤  田  茂  男  君    20番  三  津  良  裕  君  21番  東  谷  伸  治  君    ──────────────────────────────────             説 明 の た め 出 席 し た 者  市長      泉   理 彦 君   副市長     谷   重 幸 君  企業局長    山 内 秀 治 君   政策監     三 木 義 文 君  事業推進監(地方創生担当)兼企画総務部長 市民環境部長  廣 瀬   高 君          来 島   努 君  健康福祉部長  天 満 秀 樹 君   経済建設部長  氏 橋 通 泰 君  消防長     満 壽 良 史 君   企業局次長   三 居 康 伸 君  企画総務部理事危機管理局長      市民環境部環境局長クリーンセンター管理課長          林   克 美 君           三 栖 信 征 君  健康福祉部福祉事務所長社会福祉課長  経済建設部経済局長観光振興課長          米 澤 栄 作 君           西 上 昭 二 君  企画総務部   総務課長   工   公 男 君    財政課長   笠 井 明 子 君  教育長     安 田   修 君   教育次長    大 林   清 君  監査委員事務局長竹 田 仁 伸 君   選挙管理委員会事務局長                              島   章 二 君  農業委員会事務局長          佐 竹 孝 文 君    ──────────────────────────────────             議 会 事 務 局 職 員 出 席 者  事務局長     荒 川 雅 範    次長       杢 保 マユミ  主査       板 東 政 則    書記       山 下 靖 弘  書記       八 幡 拓 磨    ──────────────────────────────────     午前10時   開議 ○議長(秋岡芳郎君) これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元へ配付の議事日程表のとおりであります。 朗読は省略いたします。    ────────────────────────────────── △日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(秋岡芳郎君) 日程第1、市政に対する一般質問を続行いたします。 通告の順序に従って質問を許可いたします。 まず、1、就労支援について2、人口減少対策について             9番 高麗裕之君     〔9番 高麗裕之君登壇〕 ◆9番(高麗裕之君) ただいま議長より登壇の許可をいただきましたので、通告に従って質問させていただきます。 今この場に立ち、質問するその重さを実感しております。新人議員の初めての登壇、また質問ですので、議会の通例に従ってない発言があるかと思いますが、お許しくださいますようお願いいたします。 私は、昭和52年生まれの現在40歳でございます。去年の11月の市議選におきましては、若い力で鳴門を変えるをキャッチコピーに、社会的弱者の救済、高齢者政策、子育て、教育、障害者政策、雇用促進、まちづくりを訴えてまいりました。鳴門市にはさまざまな課題がございますが、何より快適で、鳴門市民の皆様が住みやすい鳴門市を目指してまいります。 今回は1回目の質問といたしまして、2点質問させていただきます。1点目は生活困窮者自立相談支援事業について、2点目は人口減少対策について、順次質問させていただきます。 それでは、質問に入らせていただきます。 まず、1点目の生活困窮者自立相談支援事業についてですが、私も見た目以上に若いと思っていますが、若い世代や働きたくても働けない就労可能な世代が就労し、安定した収入を得ることは、勤労に対する意識の向上、さらには生活の意欲にもつながると思われます。そういう点で、鳴門市の行っている生活困窮者自立相談支援事業は、活力の向上という点でも重要な事業と思いますが、意外に知らない市民も多いのではないでしょうか。 そこで、生活困窮者自立相談支援事業について、事業の趣旨、対象者、概要、実績についてお尋ねいたします。 続いて、2点目の人口減少対策について質問させていただきます。 私は、鳴門生まれ鳴門育ちであります。以前から気になっていたことですが、鳴門市は6万人以上であったのに、今は6万人を下回っています。私たちの世代だと、住まいを市外に移住されている方も多いです。鳴門市には渦潮があります。四国八十八カ所や第九、なると金時やレンコンといった世界に誇れる文化や産品があります。知名度も高いです。しかし、よく四国の玄関口であるとお聞きしますが、足元では人口減少が厳しい状態になっております。今後の見込みになると、人口減少が鳴門市に限らない、全国的な課題であるとしても、正直厳しいのではないでしょうか。そして、人口が経済活動の規模や都市機能の利便性を決定づける基本的なバロメーターであることを踏まえると、人口減少対策は鳴門市が抱える問題の中でも最優先で取り組まなければならない課題であると思います。 こうしたことから、鳴門市では平成27年10月に鳴門市人口ビジョンを策定して、将来の目標人口を示すとともに、なると未来づくり総合戦略を策定して、人口減少や少子・高齢化の抑制に挑戦するいろいろな施策に取り組んでいるとお聞きしました。 そこで、お伺いいたします。 策定から2年余りを経過し、状態にも変化も出ていると思います。鳴門市における人口減少対策として策定された鳴門市人口ビジョンに掲げる将来目標人口達成状態及び目標達成に向けて策定した鳴門市総合戦略に掲げられた施策の状況についてお尋ねいたします。 以上、御答弁をいただきまして、まとめてまいりたいと思います。     〔健康福祉部福祉事務所長社会福祉課長 米澤栄作君登壇〕 ◎健康福祉部福祉事務所長社会福祉課長米澤栄作君) 生活困窮者自立相談支援事業について幾つか御質問をいただいております。 まず、本事業の趣旨についてでございます。 生活困窮者自立相談支援事業につきましては、生活保護に至っていない生活困窮者に対する第2のセーフティーネットを拡充し、支援体系を創設することを目的に、平成27年4月の生活困窮者自立支援法の施行により制度化されました。これに伴い、本市における本事業の拠点といたしまして、市役所本庁1階の福祉事務所横に鳴門市生活自立相談支援センター「よりそい」を平成27年4月に開設いたしております。この「よりそい」につきましては、徳島県内モデル事業を実施しておりました公益社団法人徳島労働者福祉協議会に事業を委託しております。 次に、本事業の支援対象者でございますが、本市に居住する者で、生活保護の受給についての相談者の世帯で保護の申請に至らなかった者、または保護の受給に至らなかった者に属する者のうち、年齢が18歳以上65歳未満であって、稼働能力を有する者のほか、鳴門市社会福祉協議会生活福祉資金貸し付け等の相談者などにつきましても支援の対象といたしております。いわゆる失業者や社会的孤立者のほかにも、ニートやひきこもり、心の病気を抱えた方などの生活や仕事等で悩んでいる市民の方からの相談にも応じております。 次に、本市における本事業の概要でございますが、事業拠点としております「よりそい」には、主任相談支援員相談支援員就労支援員の3名の専門スタッフが常駐しております。 相談に当たりましては、まず相談者の課題を把握し、この事業による支援及び他の制度の相談窓口等との連携の必要性についての判断、いわゆるスクリーニングを行います。このスクリーニングの結果をもとに自立支援計画を策定し、就労支援員等による就労支援公共職業安定所が実施する生活保護受給者等就労自立促進事業などの活用による支援を行うこととなります。 なお、自立支援計画の実施につきましては、一定期間ごとに目標の達成状況等をもとに評価を行うことといたしており、支援の評価後も必要に応じてフォローアップを行うことといたしております。 次に、本事業の実績でございますが、平成29年度における「よりそい」の支援状況につきましては、新規相談受け付け件数は183件、支援プランである自立支援計画を作成した件数は46件となっております。そのうち、自立支援計画の期間内での一般就労を目的とした就労支援対象者数は17名であり、一般就労を開始した者は11名であります。 なお、「よりそい」での相談の結果、生活保護が必要と判断され、生活保護の申請、開始となりました件数は3件あり、生活保護制度との連携も行われている状況であります。本市といたしましては、引き続き徳島県労働者福祉協議会との連携を十分に図りながら、相談を必要とする市民の方が気兼ねなく相談に来られるよう、本事業の周知と推進のための環境整備等につきまして取り組んでまいりたいと考えております。     〔事業推進監地方創生担当)兼企画総務部長 来島 努君登壇〕 ◎事業推進監地方創生担当]兼企画総務部長(来島努君) 人口減少対策について幾つか御質問をいただいております。 まず、鳴門市人口ビジョン達成状況についての御質問でございますが、本ビジョンは少子・高齢化が進む中で定住人口が次第に減少し、今後、さらにこの傾向が加速すると予想されたことから、対策を講じる上での目標人口を定めるため、平成27年10月に策定いたしました。 平成22年の国勢調査で6万1,513人であった人口が、第六次鳴門市総合計画の最終年度である平成33年には5万5,261人にまで減少すると推計した上で、この時点での目標人口を5万7,000人と定め、この目標をクリアするため、平成32年の国勢調査における目標人口を5万7,500人と設定しております。またさらに、20年後、平成52年の目標人口を5万2,000人と定めております。これに対し、平成27年の国勢調査における人口は、平成22年と比べて2,412人減の5万9,101人となり、年換算にして約480人減少する結果となりました。しかし、直近の住民基本台帳人口によると、これを上回る減少幅を示しており、本年3月末時点では5万8,120人となっております。 次に、なると未来づくり総合戦略に掲げられた施策の進捗状況についての御質問でございますが、本計画は、本市の特色や地域資源を生かした定住人口確保対策を推進しようと、鳴門市人口ビジョンとあわせて、平成27年10月に策定いたしました。平成27年度から平成31年度までの5カ年を計画期間とし、事業の目的や性質に応じた5つの戦略プロジェクトに関連する99の事業を計画に盛り込み、第六次鳴門市総合計画後期基本計画成長戦略に位置づけて重点的に取り組むことにより事業推進を図っております。 主な施策としましては、鳴門海峡の渦潮や四国八十八カ所霊場の世界遺産化への取り組み、なると第九のブランド化や地場産品のイメージアップ戦略といった鳴門への愛着を育む施策の推進、食べ物やイルミネーション、マラソンやサイクリングなどに関連した集客力の高い大型イベントの開催、ボートレース鳴門敷地内のまちづくりエリアを活用した民間温浴施設の誘致やプレイパークの整備、駅利用者の利便性を高める鳴門駅周辺整備事業の推進、大津町での交流拠点施設整備に向けた検討など、ハード・ソフト両面からさまざまな取り組みを推進しており、定住人口の確保に向けて一定の成果を上げているものと認識いたしております。 今後も、事業の費用対効果の検証や、より直接的に効果を発揮する分野への経営資源の集中等を適宜行うとともに、財源確保にも留意しながら、戦略的で効果的な人口減少対策の推進に努めてまいります。     〔9番 高麗裕之君登壇〕 ◆9番(高麗裕之君) それでは、まとめさせていただきます。 働きたくても働けない人がいるということは、生産性が低下し、社会的な損失であります。生活困窮者自立相談支援事業については、説明を受けて、市民の皆様にもある程度概要が伝わったんではないかと思います。私自身も説明を聞いて、事業の重要性を改めて認識したところであります。せっかくの事業でありますので、相談を必要とする市民の方が気兼ねなく相談に来れるような環境の整備に取り組んでいただきたい。 例えば、インターネット相談窓口であります。インターネットのメールを活用した相談窓口を設置することで、社会的孤立者やニートやひきこもり、心の病気を抱えた方など、相談窓口に行きにくい方が顔を見せずに相談できれば、より効果的な成果が出るのではないでしょうか。市民の方が気兼ねなく相談に来れるような事業の周知と環境整備に今後も取り組んでいただくよう要望して、この質問を終えることといたします。 次に、鳴門市人口ビジョンで目標とする人口を定め、目標達成のために99事業から成る総合戦略を策定して重点的に対策を講じているとのことですが、範囲が広過ぎるのではないでしょうか。実績を把握して、効果的に財政をかけていただきたい。 また、若い世代が鳴門市で住みやすい環境、例えば子育ての思い切った支援策が必要ではないでしょうか。少子化の大きな原因は経済的な理由があると思います。経済的な理由から結婚や出産、子育てが障害になってはいけません。育児休暇や保育制度の充実はもちろん、先ほど質問させていただいた若い世代の就労支援、経済面でのバックアップや他の市町村よりはるかに魅力のある施策を実施することが少子化対策には有効であると思います。2025年問題への対応が大切なのもわかります。高齢者が生き生きと安心して生活できる環境を整えることはとても大事です。世代関係なく、元気で暮らせる鳴門、快適で住みやすい鳴門、子育てしやすい鳴門であることが、将来都市像である「結びあう絆が創る 笑顔と魅力うずまく鳴門」につながるのではないでしょうか。10年後、20年後の鳴門市を見据えたとき、今やらなければ手おくれになる分野だと思います。私は議員として子育て支援策にも力を入れてまいります。 人口減少対策でもさまざまな事業に取り組んでいるとお聞きしていますが、なお一層めり張りをつけて取り組んでいただきたい。私も人口減少対策にはしっかりと検討していただくよう要望いたしまして、人口減少対策に関する質問を終わらせていただきます。 以上で私の初めての質問は終わりますが、まだまだ未熟な質問内容でありますが、これから先輩議員や理事者の皆様の力をかりまして、鳴門市政について詳しく意見が伝えられるよう頑張ってまいります。 ○議長(秋岡芳郎君) 次に、1、防災対策について2、市有財産について3、空き地・空き家対策について             20番 三津良裕君     〔20番 三津良裕君登壇〕 ◆20番(三津良裕君) 議長より登壇の許可をいただきましたので、通告に従い質問します。 質問の項目は、1つ、防災対策について、南海トラフ巨大地震対策について、2つに、鳴門市の市有財産について、クリーンセンターの敷地の境界線について、地域の集会所の維持管理について、街路樹の維持管理について、3つに、空き地・空き家対策について質問してまいります。 昨日の18日朝、午前7時58分ごろに大阪府の北部を中心にマグニチュード6.1と想定される地震が起こりました。4人の方が死亡し、330人余りの方がけがをされた。亡くなった方にはお悔やみを申し上げます。 徳島でも震度3でありまして、久々にびっくりするような揺れが感じられました。こちらのきょうの徳島新聞では、これは議長に許可をいただいて、こちらで見せていただきますけども、大きく報道されておりまして、大阪においでの徳島出身の方のコメントもあります。 この亡くなった方を見てみますと、古いブロック塀が倒れてその下敷きになった幼い子供、それからお年寄りの方、突然の揺れでびっくりしたことであります。いつ何どきこのような地震が起こり、命を失うか、そのような状況に私たちがいます。 1つ目に取り上げます南海トラフ巨大地震対策について質問してまいります。 先日、6月8日、新聞各紙に土木学会委員会報告が報道されました。それはまことに衝撃的な内容であります。南海トラフ国難レベル、20年間の被害1,410兆円という報道であります。南海トラフ巨大地震による経済被害について、災害の後20年間という長期的な被害状況について、その推計が初めて公表されました。今までに内閣府から出されていた想定を上回る被害、経済的な損失、深刻な影響が指摘されたのであります。この報告について、これからの鳴門市の対策を質問するものであります。 南海トラフ巨大地震といいますのは、東海沖から九州沖の太平洋海底に延びる溝状の地形、南海トラフ付近で起きる地震であり、南海トラフは東海・東南海・南海地震の震源域とされておりまして、過去にも連動して大きな地震となったケースがあります。発生確率ですが、南海トラフ全域でのマグニチュード8から9クラスの地震の発生確率については、今後30年以内に60%から70%、50年以内には90%程度以上であるとされております。内閣府が示している被害想定でありますが、関東から西の30都道府県において、最大32万3,000人が死亡、この32万3,000人のうち7割は津波による死者であると推定されております。また、経済的な被害については、建物やインフラなどの直接被害が169兆5,000億円、交通網寸断の影響が6兆1,000億円、このような巨大地震であります。 東日本大震災と比較しますと、東日本大震災の死者は、ことし2018年、平成30年3月9日の時点で累計1万8,434人であります。この南海トラフ巨大地震で想定される死者は、何と32万人であります。東日本大震災での避難者は、発生から3日目には約47万人の方が避難しておりましたが、現在では約7万3,000人ほど、この南海トラフ巨大地震では1週間で950万人が避難の対象者となると想定されております。被害額は、東日本大震災では16兆9,000億円、南海トラフ巨大地震では220兆円と想定されております。 徳島県におきましては、最悪の場合、徳島県内で死者の数が3万3,300人、建物の全壊が13万3,600棟、経済的な被害は7兆円、想像できないような甚大な被害が発生するであろうと想定されております。 このように、南海トラフ巨大地震は、死者の数にしても、経済的な被害にしても、東日本大震災とは桁違いでありまして、その南海トラフ巨大地震があと何十年の間に待ち構えているということで、鳴門市を含め関係する自治体では公共施設の耐震化、避難訓練など、さまざまな対策をとってきていますが、今回の土木学会の報告はその想定を上回る衝撃的な内容でありました。 南海トラフ巨大地震の災害が発生した場合、いかにその被害を最小限にするか、そのためにさまざまな対策をとってきていますが、経済的被害が長期にわたって最悪の場合は1,410兆円になるとの試算であります。鳴門市として市民の安全・安心の確保やインフラの耐震化、また長期の経済的な低迷に対してどのような考えでこれから取り組むのでしょうか、お考えをお聞きいたします。御答弁により再問いたします。 次に、市有財産についてでありますが、クリーンセンターの敷地の境界線についてであります。 平成15年9月の議会からもう何回も何回も境界線の課題について質問し、意見を申し上げてきました。以前と同じ質問になります。当初からの経緯を振り返ってみます。 鳴門市は、平成10年5月から6月にかけて、鳴門市土地開発公社が国への補助申請に急を要することで、三井建設から登記簿上の面積で土地を購入いたしました。当時から境界が確定していない土地がありましたという見解であります。このような商取引、一般的に、常識的に言えば、土地の売り手である三井建設は境界を確定させる義務がある、もしくは境界の確定に立ち会い、協力すべきであります。さらに、鳴門市が境界を確定することに使った費用は、三井建設が支払うぐらいの道義的責任があろうかと私は思うのですがということで質問をいたしました。 今現在、半分近くの境界が確定しないまま不自然な状態で放置しておられます。このまま放置しておけば、鳴門市の市有財産、それを保全する上で将来的にもますます問題が広がります。周辺の地権者の方々に早急に歩み寄って境界を確定できるよう努力していただきたい、このような意見を申し上げてまいりました。毎回のことであります。 その後、地図の混乱地であることや隣接地の権利関係の複雑さ等から境界確定の作業が進まず、今になっても残りの未確定の境界線が全く確定しておりませんとの答弁でありました。 残っている約50%弱の境界確定について、このまま放置しておいてよいのでしょうか。境界確定事業予算をつけるのかどうか、現状の問題点と今後の方針について質問いたします。御答弁により再問いたします。 次に、地域の集会所の維持管理についてであります。 鳴門市内には多くの集会所があります。鳴門市公共施設等総合管理計画、こちらのほうに現状と課題、そして今後の基本的な方針が記載されておりまして、老朽化対策や施設の集約、複合化、廃止などの検討を行うこととしています。集会所の施設の管理は、全て地域住民による自主管理に委ねられております。集会所の施設というのは、地域の方の自主管理であります。地域の諸団体が会合に使ったり、いきいき百歳体操を開催したり、また選挙では投票所になったり、まさしく地域住民にとっては公民館以上に自分たちにとって身近な地域自治の拠点というべき施設であります。 地域の集会所の維持管理はどのようになっているのでしょうか。集会所は、今後、どのようにしていくのでしょうか。すなわち集会所の電気代、集会所の水道代、クーラー、エアコンの設備代、またそれのメンテナンス代、浄化槽の点検代、維持費など、そして畳の張りかえ、天井からの水漏れ、シロアリ対策など、維持管理に必要な経費をそれぞれの地域でどのようにしているのでしょうか。莫大な金額であると思います。どのような方法で捻出されているのかであります。また、今後、どのようにしていくのでしょうか。鳴門市のお考えをお聞きいたします。 次に、街路樹の維持管理についてであります。 鳴門市内の街路樹はこの時期は多くの葉をつけ、枝を伸ばしています。街路樹の根元、街路ますには草が茂り始めています。国道や県道、市道を車で注目して走ってみますと、また歩いてみますと、場所によってすっきりと剪定されていたり、剪定されていなかったり、また街路樹のいわゆる足元、街路ますに雑草が茂っていたり、手入れされて花が植えられていたりします。多くの方をお迎えする観光都市鳴門にしては少しばかり見苦しい街路樹の通りが散見されます。街路樹の維持管理の計画及び状況把握をどのようにしているのか、質問いたします。御答弁により再問します。 次に、空き地・空き家対策についてであります。 徳島県の人口は、1999年から毎年のように減少しております。ことしの4月1日の時点で73万7,939人、これからも減少する傾向であります。同じく、鳴門市も人口の減少する傾向であります。 この人口の減少とは逆に、ふえているものがあります。鳴門市の各地域では、ここ数年にわたり誰も住んでいない多くの空き地・空き家がふえています。さまざまな事情の中で空き家となっているようであります。 そして、最近では、空き家や空き地の所有者からは、この後の管理が大変なので、無償でもいいから鳴門市に譲りたいなどの相談がふえてまいりました。こうしたさまざまな問題に対して、行政として、鳴門市として、今後どのように対応していくのか、質問いたします。 次に、老朽化して危険な状態になった空き家がふえていますが、その対策として周辺の地域住民と行政との協力関係が必要であると考えますが、どのように協力を求めていくのでしょうか、質問します。 次に、具体的に老朽化して倒壊すれば、周辺に危険を及ぼすような状態になっている空き家、その空き家に対する対応について質問いたします。 以上、御答弁により再問いたします。     〔企画総務部理事危機管理局長 林 克美君登壇〕 ◎企画総務部理事危機管理局長(林克美君) 南海トラフ巨大地震対策についての御質問をいただいております。 6月7日に土木学会より、南海トラフ巨大地震での被害推計が1,410兆円になるとの試算が公表されました。これまでの内閣府による推計では約220兆円とされており、大きな開きがあるように見えますが、これは災害発生時の直接被害の差ではなく、経済活動の低迷による影響を発災後1年間とした内閣府の推計に対し、土木学会の推計では経済活動の低迷による影響を発災後20年間としたため、大きな差となりあらわれたものと考えております。 今回の土木学会の調査報告においては、特に公共インフラ対策の必要性が示され、地方部においてもより防災機能を重視したインフラ整備の必要性が示されており、効果的な公共インフラ対策を行えば、経済被害を約4割縮減できることが示されております。 こうしたことから、本市においても、これまで国や県から発表された南海トラフ巨大地震の震源モデルや被害想定に基づき公共施設の耐震化を順次行っております。また、人的被害の軽減に向けた対策が最も重要と考えており、市民の命を守る事業として木造耐震補強工事や耐震シェルター設置に対する補助、災害時要支援者に対する家具転倒防止事業などを実施しております。今回の推計で示された長期の被災の影響による経済の低迷期を少しでも早く脱するために、事業継続計画の策定、運用の推進を国や県と連携しながら検討してまいりたいと考えております。 さらに、市民に向けた防災啓発の重要性をもう一度見直し、昨年度、地域防災計画の中にも盛り込ませていただきましたが、平常時や災害時などの社会の状態にかかわらず、いずれの状況下においても適切な生活の質の確保を実現する概念であるフェーズフリーについて研究を行い、新たなアプローチで市民への啓発を図ってまいります。     〔市民環境部環境局長クリーンセンター管理課長 三栖信征君登壇〕 ◎市民環境部環境局長クリーンセンター管理課長(三栖信征君) クリーンセンターの敷地の境界線についての御質問ですが、クリーンセンターの用地は、周辺の環境保全や緩衝帯の確保などを考慮し、約56ヘクタールを取得いたしました。この用地の境界につきましては、施設建設と並行しながら確定作業を進め、用地の周囲7.08キロメートルのうち約3.6キロメートルの境界確定を終えております。 残りの約3.5キロメートルの部分につきましては、隣接地の権利関係の複雑さなどから作業が進まず、現在に至っております。 しかしながら、財産保全の観点からは、全ての境界を確定することが必要であると認識しており、隣接地の権利関係の複雑さなどの課題はございますが、今後は境界確定に向けての情報収集を進めてまいります。     〔事業推進監地方創生担当)兼企画総務部長 来島 努君登壇〕 ◎事業推進監地方創生担当]兼企画総務部長(来島努君) 集会所についての御質問でございますが、集会所につきましては、基本的に市が建設を行い、完成後、地元町内会等に管理していただいております。このため、浄化槽の管理、電気、水道料や小修繕等の日常の維持管理は地元負担でお願いし、地元の負担で不可能な大規模修繕等につきましては市が行うこととしております。 現在、集会所は複合施設になっている施設を含め市内に94カ所あり、それぞれの地域において地域コミュニティーの中核をなす施設として重要な役割を果たしておりますが、そのうち6割近い施設が建築後40年以上を経過しており、全体的に老朽化が進んでおります。 このような状況から、大規模な修繕については全ての御要望にお応えすることはなかなか難しく、緊急性などを考慮して、優先順位をつけて対応させていただいているのが現状であります。 また、集会所の今後のあり方につきましては、鳴門市公共施設等総合管理計画に基づき、施設の老朽度や利用状況、集会所機能を持つ類似施設との位置関係などを勘案しながら、平成32年度までに個別施設計画を策定することとしており、この中で施設の集約や複合化などについて検討してまいりたいと考えております。     〔経済建設部長 氏橋通泰君登壇〕 ◎経済建設部長(氏橋通泰君) 街路樹の維持管理の計画及び状況把握についての御質問でございますが、本市が管理している街路樹のある道路は30路線、街路樹は約3,400本あります。また、街路樹の種類は、アメリカフウ、マテバシイ、シンジュなどとなっております。 街路樹の管理は、景観保全並びに信号や道路標識の表示に支障とならないよう、計画的に3年の周期で各路線を分割して剪定するようにしていますが、各年の気候等の影響で種類ごとに成長が異なることから、街路樹の状況に応じて随時に対応もしています。 街路樹の状況把握については、街路ますの管理や除草をしていただいております自治会及び町内会を中心としたボランティアの団体にお願いをしているところです。今後も、街路樹の維持管理の計画及び状況の把握につきましては、よりよい管理となるよう努めてまいります。 次に、空き地・空き家対策について御答弁させていただきます。 まず、ひとり暮らしの高齢者が亡くなった後の空き家問題についてでございますが、所有者が亡くなった後、住んでいた建物が空き家となるケースは、空き家が増加する大きな要因の一つとなっています。特に問題となるのは、速やかに相続手続が行われないまま数十年が経過すると、相続関係を整理することが困難になり、空き家の処分が実質的に不可能な状態になってしまうことで、本市でも同様のケースが数多く存在すると思われます。 こうした課題に対し本市では、空家等対策計画に基づき、専門家を配した空き家問題に関するセミナーや相談会などを開催し、個別の解決支援を実施することとしており、昨年度に開催したセミナーと相談会にも数多くの市民の方に御参加いただきました。今後は、将来的に空き家になる可能性のある物件に関する事前相談や空き家撤去後の跡地の処分に関し、不動産事業者と連携する空き家及び跡地の流通促進策など、将来的な空き家の増加抑制策として所有者等のあらゆるニーズの受け皿となり得るような施策の検討を進めてまいりたいと考えております。 次に、地域住民との協力についてでございますが、自治振興会や町内会を初め、地域にお住まいの方々は地域環境に関する情報を最も把握されております。また、実際自治振興会など地域団体からの御相談なども少なからずあり、行政が是正を促す通知を行うだけでなく、周辺にお住まいの方々や地域団体が直接所有者の方に働きかけをされることで問題解決がスムーズに進むこともあります。こうした現状を踏まえますと、地域コミュニティーの御協力や行政との情報共有など連携は不可欠であると考えており、このことは空家等対策計画にも示しているところです。 具体的には、本年度にも開催予定の空き家セミナーや相談会に各自治振興会の方々にも御参加を呼びかけるとともに、直接地域でお話を伺う機会を設けるなどにより協力関係を構築してまいりたいと考えております。 次に、老朽危険空き家の除却に関する本市の制度についてでございますが、老朽化して特に周辺環境への影響が著しい状態となっている空き家については、空家特措法に基づく特定空き家に認定し、空き家の所有者や管理者に対して行政処分を含む指導、勧告などを行うことにより、所有者等の速やかな対応を促すこととしております。 また、特定空き家以外では、検査により一定以上の倒壊危険度が判定された空き家を対象に老朽危険空き家除却支援事業補助金制度を設置しており、除却費用のうち最大60万円を助成いたしております。     〔20番 三津良裕君登壇〕 ◆20番(三津良裕君) それぞれ御答弁いただきましたので、意見をつけて質問を終わります。 南海トラフ巨大地震対策について、土木学会委員会報告についての鳴門市の見解を御答弁いただきました。御答弁では、土木学会南海トラフ巨大地震での被害推計が1,410兆円となると試算を公表しておりますが、これは災害が発生した瞬間での直接被害の差というのではなくて、今まで内閣府が1年で推計していたものを土木学会が20年としたのでこのような1,410兆円になった、それでそれに対して効果的な公共インフラ対策を行えば経済被害を約4割削減できる、縮減できるということが示されておりますので、長期の被災の影響による経済の低迷期を少しでも早く脱するために、事業継続計画の策定や運用の推進を国や県と連携しながら検討してまいりたい、そのようなお考えであります。今からであります。早急に、十分にして検討していただけますようお願い申し上げて、次の機会に策定計画運用の推進についてお聞きいたします。 大地震といいますのは、その地震の瞬間に失うものがあり、そしてその後何年間にもわたって失い続けるものがあります。今の熊本の現状はどういうような現状でありましょうか。あれから2年余り、復興への格差が広がっております。仮設住宅で3万人以上の方がまだ落ちつかない日々を送っております。災害の後、早急な経済的復興をどうするのか、どのように被災地を整備するのか、分散する被災者をどのように守るのか、大切な大切な施策であります。この点も重ねて御検討願います。次の機会にお聞きいたします。 また、もう一つ鳴門市して危惧されるのは、活断層の存在であります。以前、この点についての御答弁がありました。抜粋しますと、中央構造線活断層帯を震源とする直下型地震の発生確率については、今後30年以内ほぼゼロから0.3%以下となっており、極めて低いとされておりますが、地震が発生する場合には、活断層の真上での地表面のずれにより建物崩壊等の被害を免れることができず、大きな被害が生じるおそれがある。このような被害を未然に防ぐために、徳島県南海トラフ巨大地震等に係る震災に強い社会づくり条例では、調査区域内において学校や病院など多数の人が集まる施設や、周辺への二次被害を防止するため、危険物を貯蔵する施設といった一定規模以上の特定施設の新築や建てかえなどを行う場合には、県に事前に届け出を行い、活断層の位置を調査し、確認した上で、その真上を避けて建築することを規定いたしております、このような御答弁でありました。 中央構造線活断層帯を震源とする直下型地震や南海トラフ巨大地震、地震活動につきましては、自然のことでありますからなかなか予想がつきません。いつ起こるのか、どのような状態で起こるのか、想定はなかなか難しいところでありますが、いろいろな方法、対策を通じて住民の方々、市民の方々への不安を取り除いていただきたいと思います。 我々は、昨日の地震のように時々ぐらぐらっと揺れたときにはその一瞬地震の怖さを思い返しますが、揺れがとまりますと、あとはもう怖さを忘れてしまいます。防災対策について、災害後の動きについて、繰り返し繰り返し市民の皆様に発信していただきますようお願い申し上げて、意見といたします。 クリーンセンターの境界線についてでありますが、今までの御答弁とほとんど同じでありました。用地の周囲7.08キロメートル、そのうち約3.6キロは境界確定を終えています。残りの約3.5キロの部分は隣接地の権利関係の複雑さ等から作業が進まず、現在に至っている。しかし、財産保全の観点から、全ての境界を確定することが必要であると認識している。鳴門市はそのように認識している。それで、隣接地の権利関係の複雑さ等の課題はあるけれども、今後は境界確定に向けて情報収集を進めてまいる、このような御答弁でありました。 認識はしておりながら、全く進展していない、取りかかっていない、対応する様子もない、境界確定に向けての情報収集を進めてまいりますということぐらいであります。今までのような対応、現在のような対応、このような姿勢では、何年経過しても境界確定はできないと思います。市長を先頭に、また政策監、この政策監というのはこの前の条例改正のときの提案理由で高度な行政課題に対処するために行政実務に精通した特別職として政策監を設置すると、そういうふうにありました、市長を先頭に政策監、また担当部署の担当者、それぞれの方が境界確定しようという、その気持ちがあるのかどうか。早く確定しないと、これは置いとくともう全くわからなくなります。相続関係、空き家・空き地と同じです。相続関係が入り乱れていきますと、ますます確定しにくくなってまいります。早く取りかかっていただきたいと意見としておきます。 そしてまた、このクリーンセンターには、クリーンセンター周辺の整備について2つの重大な行政課題が残っております。皆様御存じのように、クリーンセンターへの進入路、搬入路、そして市道明神日出線の残りの区間の整備、この2つであります。これをどうするのか、またの機会にお尋ねいたします。 地域の集会所、御答弁は基本的には集会所は市が建設し、完成したら地元の町内会等に管理をお願いする。浄化槽の管理、電気、水道、それから小さな修繕等、日常の維持管理については地元が負担する。その地元が負担できない大規模修繕等については市が行うけれども、全ての要望に応えることは難しい。緊急性などを考慮して、優先順位をつけて対応しているとの御答弁でありました。私がお尋ねしたいのは、地元の管理費用、日常の管理費用について、地元が管理、負担しておりますが、地元がどのような方法で管理しているのか、その費用をどのように捻出しているのか、それをもっと具体的に地元にお聞きして対応すべきであると思います。 また、地元が負担できない大規模修繕等と言いますが、その項目について明確にすべきであると思います。 集会所は地域の住民にとって大切な地域コミュニティーの拠点であります。集会所のあり方、建てかえや修繕、そして維持管理費への対応について、もっと積極的に明確に対応すべきであります。今、鳴門市の行政事業として、この集会所の課題と同様に、市民にとって、地域住民にとって、毎日毎日自分の身近な日常生活に欠かせない身近な周辺の道路の舗装、側溝の整備、水路ののり面の整備、また下水の悪臭への対応、悪臭の除去などがあります。もっともっと積極的に予算を使って、この日常の、地元の、周辺の、そういうような問題に対して対応すべきだと思います。集会所の維持管理についても改善と検討の余地があるように思われます。意見としておきます。 次に、街路樹の維持管理についてでありますが、鳴門市には街路樹が約3,400本ある、計画的に剪定、管理していますということでありますが、対策と改善をお願い申し上げます。と申しますのは、次のような点が散見されるからであります。鳴門市の街路樹の通りは、ところどころですが、台風などで街路樹が倒れた後、新たにその場所に同じような街路樹を植えないで、街路樹のない状態のまま放置されております。街路樹が等間隔に美しく続いていないのであります。また、街路樹の根元の周辺、歩行者用道路、歩道が根の成長とともに盛り上がり、歩く人がつまずくなどの安全性に問題が出てきております。この点についても、以前議会のほうで議員から指摘がありました。また、場所によっては、街路樹が茂っていて、自動車を運転しておりますと歩行者が確認しにくい場所があります。子供たちの通学路では特に危険であります。また、枯れ葉や枯れ枝は何日も落ちたままの状態で放置されている場所が多くあります。街路樹の種類に問題があるように思われます。 さて、市民にとって市内のどの道路も全て日常生活に利用する道路であります。国道とか、県道とか、そのそれぞれの管理する所管がいろいろ違っているように思われますが、国道であれ、県道であれ、市道であれ、小さな路地であれ、全てが身近な鳴門市民の市道、鳴門市の市道であります、そのように市民は認識しております。市民にとってそれらの道路、いわゆる国道にあっても、県道にあっても、街路樹全て鳴門市の街路樹と認識しております。 ですから、これからは私の提案なんですが、鳴門市の街路樹について、国や県に対し鳴門市が一括管理しますからその予算を出してください、そのように要求をする制度の提案はいかがでしょうか。この点、次の機会に議論していきたいと思います。 街路樹とともに、防犯灯、街路灯、カーブミラーも同様です。市有財産、鳴門市の財産であります。県道の街路灯には早々にLED灯が設置され、鳴門市内の市道は徐々に交換されております。いまだに旧来の街路灯が多く残っております。集会所の建てかえにしろ、修繕にしろ、道路舗装にしろ、鳴門市民に密着した行政事業の着実で早急な展開を望むところであります。 以上、意見としておきます。 次に、空き地・空き家対策についてでありますが、70歳前後の団塊の世代は家を所有している人が多うございますが、その方々が家を放置せざるを得ない状況になる、これがますますこれからふえていきます。そのときに、やはり周りの町内会、また御近所の方々の日ごろからのつながりが大切であります。所有者が、また所有者の相続人さんなどが町内の知り合いの方に空き家の管理を任せたり、また町内会が管理引受人や管理保証人となって町内の中で地域の人が寄り合う施設にしたり、地域の小さな図書館にしたり、鳴門市が土地・建物をともに寄附を受けて建物を解体して、更地を地域の中の小さな公園にしたり、さまざまな方法、対策が考えられると思います。その公園は、災害のときにでも大いに役立ちます。 これらの基本になるのはやはり地域のつながりです。法律や条例の制定、また対策審議会を設置して審議することも大事なことですが、それだけでは解決に至らないと思います。空き家対策への解決の基本、それは御近所、町内の人のつながりであります。放置している所有者と御近所、町内との信頼関係にあります。空き家となっても、その所有者や相続人といつでも連絡がとれる、日ごろからのおつき合いが大切であります。まさしくそのような輪をつくるこの空き家対策、これは行政にとっては重要課題でありますが、一方では地域コミュニティー、地域連携、町内の輪づくりの再生、それからそれを豊かにする、そのための一つの重大な行政課題、行政事業であろうかと思います。行政が総力を挙げてこれから取り組んでいただきますよう意見を申し上げて、私の全質問を終わります。 ○議長(秋岡芳郎君) 皆様に申し上げます。 以前の議会運営委員会におきまして、早く一般質問が終わった場合でも、午前中の質問者は2人とすることが決定されております。 それでは、暫時小休いたします。     午前11時1分 休憩     午後0時58分 開議     〔副議長 東谷伸治君 議長席に着席〕 ○副議長(東谷伸治君) 小休前に引き続き会議を開きます。1、観光行政について             12番 平塚保二君     〔12番 平塚保二君登壇〕 ◆12番(平塚保二君) 議長より登壇許可をいただきましたので、通告により質問を行います。 今回も、過去にも幾度も伺った内容の延長となりますので、継続性のある御答弁をお願いいたします。 まず、私の質問で、観光行政を伺う中、平成25年第1回定例会で特に鳴門駅周辺整備問題を取り上げ、問題点を提起しました。そして、昨年の第1回定例会でも伺いましたが、今回も引き続き観光行政の進捗について御答弁願います。 それではまず、鳴門駅周辺整備については、先日の市長所信表明でも述べられておりましたが、要約し、私の捉え方で伺いますので、よろしくお願いをいたします。 それでは、過去の質問から引用しますが、わかりやすく問題点を5項目から伺ってまいります。まず1番目、観光案内所の問題及び案内板の表示、2番目、駅トイレの改修、3番目、駅前交番の検討、4番目、JR四国との連携について、5番目は駅からの交通アクセスについて、以上5点が重立った質問であり、その後も幾度か関連して伺ってまいりました。今5年が経過して、それぞれの問題が解消されたものもございますが、いま一度検証を兼ねた質問を行いますので、よろしくお願いをいたします。 まず、観光案内所の設置につきましては、駅舎北側に予定されているようでございますが、運営について具体的にどういった方法を考えておられるのか、まずお伺いいたします。 また、案内表示板について、どういった成果があったか、御答弁願います。 次に、駅トイレの改修についてでございますが、確かに和式トイレから洋式トイレへと改修されたようでございますが、ただ随分老朽化しているように見受けられます。理事者側の御見解をいただいて、再問で問題点の検証や私の調査報告をあわせ提案を行いたいと思います。 さらに、このたびの整備に伴い観光客の増加も予想されますが、現状のトイレで十分だと考えておられるのか、御見解を伺います。 続いて、なぜ駅前交番でなく、駅の裏側に交番が設置されたのでしょうか。確かに交番は新しく改築されたようでございますが、わざわざ駅の裏側に観光客等がわかりにくい場所に設置されております。これは確かに鳴門市の管轄ではないかもしれないですが、私が申しました働きかけを行った結果でしょうか、伺います。 さらに、肝心のJR四国との連携について伺います。 平成25年、私は鳴門駅周辺整備に関して、鳴門駅はもちろん、JR徳島駅の部長や助役、さらにはJR四国の高松総局でさまざまな意見交換をいたしてまいりました。まずJRの意向や、さらに利用者の利便性等多くの意見交換を行い、ぜひ鳴門市の担当課とともに利用者の目線で考えていただくように提案をいたしました。その後の結果について御答弁ください。 最後に、交通アクセスについてでございます。この件についてあわせて御答弁いただければ、全て再問も行いますので、よろしくお願いをいたします。 さらに、私は駅舎に何ができるのか、私の提案ですかとも多くの市民から聞かれ、ことしの春ごろから足湯がオープンされると伺いました。正直、なぜ足湯なのか、この件にも多くの市民が理解できる説明責任を求めます。 もう一点、観光行政の中で伺った中、うずしお観光協会との連携と関連して、鳴門市の発祥でもございます塩の文化で私が唱えております塩づくりについて、市長の御見解は官民一体との回答でございました。その後、進捗状況がどのようになされていますか、伺います。 さらに幾度か伺いましたが、昔の福永邸が文化財として教育委員会の管轄で保存計画は幾度も伺いましたので、もう一度鳴門市発祥の塩の製造方法等のアピールと、伯方の塩や赤穂の塩、さらには讃岐の塩のように実際塩づくりの体験をアピールすべきと思います。もう一度取り組む姿勢をお示しいただき、再問を行います。 さらに、観光行政の中で、うずしお観光協会との連携強化を以前も提案をいたしました。私も5月25日、観光協会の総会に出席をし、観光協会の理事長さんや市長ほか、鳴門市の前向きな取り組みと理解をいたしております。インバウンドの数値も前年比約25%以上と伺っておりますが、今後、鳴門駅を中心とした交流人口をどのように見ておられるのかお伺いをし、答弁により検証と再問を行いますので、よろしくお願いをいたします。     〔経済建設部経済局長観光振興課長 西上昭二君登壇〕 ◎経済建設部経済局長観光振興課長(西上昭二君) 鳴門駅周辺整備について幾つか御質問をいただいております。私からは、観光案内所、JR四国との連携等について御答弁をさせていただきます。 まず、観光案内所についてですが、JR鳴門駅は、市民が通勤や通学に利用するとともに、中国・四国方面から公共交通機関を利用して鳴門を訪れる方の玄関口であり、近年は訪日外国人旅行者も増加しております。 第九アジア初演100周年記念演奏会に合わせて開設した臨時観光案内所では、利用者の約2割が訪日外国人でありました。こうしたことから、このたび開設する観光案内所については、公衆無線LANの整備を行うとともに、先日、包括連携協定を締結いたしましたNIPPONTablet株式会社が提供する多言語通訳機能つきのタブレット端末を活用することによりまして、日本政府観光局が認定するカテゴリー1の外国人観光案内所を目指すこととしております。 開館時間は、毎週月曜日と年末年始を除く午前9時から午後5時、月曜日が休日に当たる場合は開館し、翌日を休館日とする予定としております。 管理運営につきましては、利用者へのサービス向上を図るため、民間活力を生かした公募型プロポーザル方式による外部委託を行い、常時1名以上での対応を予定しております。 次に、観光案内板についてですが、観光案内板は鳴門駅出口の正面の目につきやすい場所に設置し、英語表記も行っていることから、訪日外国人を含め多くの観光客の方に御利用いただいているものと考えております。 次に、JR鳴門駅舎のトイレや撫養交番等についてですが、JR鳴門駅周辺の環境整備については、施設の老朽化や利便性などさまざまな課題があったことから、JR四国や警察、道路管理者等の関係機関と協議を重ね、JR鳴門駅周辺整備事業として、駅の東西を往来できる通路や駐輪場の整備等を行い、バリアフリー化や利用者の利便性向上に努めてきたところです。駅舎内のトイレや撫養町交番については既にトイレの洋式化や改築が実施されております。しかしながら、交番の場所がわかりにくい、トイレの環境改善といった課題もあることから、引き続きJR四国を初め関係機関と協議しながら、交番場所の案内表示を行うなど、観光客の利便性向上や防犯対策の向上を図ってまいりたいと考えております。 次に、JR四国との連携についてですが、これまでもJR四国には花火大会や阿波踊りの開催時期に合わせた臨時便の運行や四国デスティネーションキャンペーンなど、本市の観光振興にさまざまな御協力をいただいております。また、今回のJR鳴門駅周辺整備においても、計画段階から何度も協議を重ね、歩道橋の撤去工事の実施や駐輪場用地の無償貸与など、さまざまな点で御協力をいただいております。 JR鳴門駅前周辺は、市民の通勤、通学等の場所であるとともに、公共交通機関を利用し、本市を訪れる方の玄関口であることから、今後も引き続きJR四国等の関係機関と連携しながら、利用者の利便性の向上やイメージアップに取り組んでまいりたいと考えております。 次に、塩づくりの体験についての御質問でございますが、近年、観光客のニーズは見る観光から体験する観光へと変化しつつあり、塩づくりの体験は本市の貴重な観光資源の一つである製塩業の歴史、文化に触れる機会を創出し、観光振興を図る上でも意義があると考えております。 本年6月10日の福永家住宅一般公開では、模擬塩田での浜作業体験コーナーを初めて設けるなど、鳴門の経済を支えた塩づくりの現場を体感できる取り組みなどを実施いたしました。また、兵庫県、徳島県の自治体や関係団体等で構成される、兵庫・徳島「鳴門の渦潮」世界遺産登録推進協議会におきましても、福永家住宅を含む本市独自の製塩業の歴史、文化につきましては、鳴門の渦潮の世界遺産登録を実現するための貴重な史料として捉えており、これらの史料をもとに、本市との連携のもと、学術調査や普及啓発活動などを行ってまいりました。製塩業の歴史、文化や国指定重要文化財の福永家住宅は、本市の貴重な観光資源の一つと認識しておりますので、今後、観光振興を図る観点からも、SNS等を活用し国内外に情報発信を行うなど、積極的にPRしてまいりたいと考えております。     〔事業推進監地方創生担当)兼企画総務部長 来島 努君登壇〕 ◎事業推進監地方創生担当]兼企画総務部長(来島努君) 鳴門駅周辺整備について御質問をいただいております。 まず、鳴門駅前からの交通アクセスについてでございますが、現在、鳴門駅前に乗り入れているバス路線は、徳島バスの自社路線、市営バス廃止時に徳島バスに移行した協定路線、本市が委託運行している地域バス路線の3つの運行形態があります。このうち、徳島バスの自社路線は、徳島駅から鳴門駅前を経由して小鳴門橋、鳴門公園、ウチノ海総合公園等を結ぶ路線、協定路線は、鳴門駅前を主に始点とする引田線、北泊線、大麻線、鳴門公園線、高島線の5路線、地域バスは、鳴門駅前を始点とし市の中心部を巡回する市内循環線と高島線、里浦粟津運動公園線の3路線となっています。 こうした路線の多くは、利用者が微減傾向にある中で、路線や便数の維持に努めているところであります。 一方、鳴門公園線については、お盆の利用の多い時期には臨時便を出して対応しているほか、大麻線については、今年度よりドイツ館に乗り入れる便をふやすなど、観光客の利便性向上を意図した対応を図っております。 また、外国人観光客への対応といたしまして、本整備事業に合わせて、鳴門駅前に設置している時刻表案内板をリニューアルし、わかりやすい英語表記を行っております。鳴門駅前は本市の交通の要衝であり、今後も観光客のニーズ把握に努め、県や徳島バスとも連携しながら、利便性向上に努めてまいります。 次に、駅前ロータリーに整備された足湯についてでございますが、本足湯施設は、JR鳴門駅周辺整備事業の一環として、駅を利用する観光客や市民の皆様に憩いの場を提供することを通じて、駅ロータリー周辺の魅力やイメージアップに寄与しようと、地方創生に係る交付金を活用して整備を行ったものであります。 足湯といいますと、有名な温泉街の中に立地しているイメージがありますが、近年は観光施設や道の駅、市街地にあるホテル等、さまざまな場所に開設される例も多くなっています。また、足は第2の心臓とも呼ばれ、体の神経が集中する場所であり、温熱効果による血行改善やリラックス効果など、健康や介護、美容といった分野で取り入れられる例も見られます。本市といたしましては、観光客や市民の皆様、通学生から買い物等でバス停を利用する高齢者、全国から訪れるサッカー観戦客など、一人でも多くの方々に御利用いただきたいと考えております。 供用開始後は積極的な利用促進策を講じるとともに、さまざまな人が集う場所であることを生かした観光や物産、催事などの情報発信拠点となるよう、鋭意運用面で工夫を行ってまいります。     〔12番 平塚保二君登壇〕
    ◆12番(平塚保二君) それでは、観光行政の中で取り上げました鳴門駅周辺部門から再問を行います。 私は絶えず利用者の目線で伺ってまいりましたし、今回もその目線で伺っております。そういった中、以前の質問でも申し上げたと思いますが、今鳴門駅に何が不足し、具体的な対応方法と申しますと、やはりみずからがJRを利用したりしながら問題点を解消するのが一番かと思います。今回は特に観光ということを前置きし、質問をいたしておりますが、鳴門駅は当然鳴門市の玄関口でもあり、ますます高齢化社会が進む中、高齢者の運転免許証返納ということの社会情勢等も現実に参っております。5年前に同様の質問を行っておりますが、観光客の動向も相当変化していると思います。その中で、観光客や当然鳴門市民がJRを利用する頻度をふやしていただき、かつ利便性を求めることが今回の趣旨でもございます。そのために、私の目線で最低初問で伺った5項目はクリアしていただき、交流人口増加には関係機関との連携を密接に行い、昔のよかったものは継承し、また御答弁をいただいた中で、時代に沿った新しい事項は取り入れていただきたいということも申し上げて伺ってまいります。 それでは、検証も兼ね、観光案内所の必要性は御理解いただき、対応されたと思います。さらに、今駅正面の足湯については、私が伺っている中、市民の声は全くかけ離れて不評でございます。この問題については私なりの調査も行い、問題点を提起させていただき、まとめで私の意見や調査結果を申し上げます。 徳島県では、唯一日和佐の道の駅に足湯がございますが、運営は道の駅実行委員会が管理運営をし、四国八十八カ所札所の薬王寺参拝客を中心に運営されていると伺っております。私も足湯に2度ほどつかってまいりましたが、実行委員会の責任者に伺いましたところ、クレームとか管理費で運営が大変であると聞いております。具体的に、水虫や皮膚の病気等に感染したとのクレームもあり、本来の目的が果たせないと嘆いておられました。物事を進めるには、必ず賛成、反対の意見もあって当然でありますが、私の個人的な見解は、本来今の鳴門駅前には足湯はふつり合いと考えております。 さらに、市長の所信表明で夏の観光シーズンに照準を合わせてオープンすると述べられていますが、管理運営の責任者は当然事業主体の鳴門市であり、窓口を明確にすべきだと思います。衛生管理問題や足湯の温度管理等、具体的な答弁を求めてまいります。 鳴門駅周辺整備に絡みさまざまな意見が市民の間からございます。利便性や治安問題を考えますと、いま一度検討の余地もございます。駅のトイレとは別に独自のトイレの設置も考慮する必要があるかと思います。この問題は答弁をいただき、もう一度検証させていただきます。 次に、鳴門市の発祥でもございます塩づくりの文化についてですが、これも幾度か同様の質問を行い、途中になっていますが、私が提案しました全国でも事例がない流下式塩田のコンパクト方式で実際に塩をつくることからスタートすればの問いかけには、市長からの御回答は官民一体で検討するとの御答弁がございました。私もこの件に関しては全く同感でございまして、このことには多くの期待を寄せております。地元製塩会社やうずしお観光協会等に具体的な働きかけをしていただいたとは思いますが、まず物事のスタートは誰かが主導し、責任を持って行わないと進展しません。現在の進捗状況をお聞かせいただき、最後のまとめと私の提案事項を再度述べさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。     〔事業推進監地方創生担当)兼企画総務部長 来島 努君登壇〕 ◎事業推進監地方創生担当]兼企画総務部長(来島努君) 鳴門駅前の足湯施設の概要及び管理運営についての御質問でございますが、本足湯施設は、鳴門駅前バス停に隣接するJR鳴門駅ロータリーの一角に、バス停や休憩所と合わせて、板東俘虜収容所の兵舎、バラッケをイメージした建物を整備したものであります。建物内の足湯施設は容量が1.32立米、一度に15名の利用が可能な足湯槽を備えており、循環ろ過装置を設置し、不純物の除去、塩素系薬剤による消毒を行うとともに、毎日塩素濃度を測定し、衛生環境を保った上で、現地で加温して提供する仕組みとなっています。駅舎内に開設する観光案内所と同じく、開館時間は毎週月曜日と年末年始を除く午前9時から午後5時、月曜日が休日に当たるときは開館して、その翌日を休館日としており、7月1日から供用開始を予定しております。 今年度の運営に関しては、一部の管理業務、鍵の開錠や施錠、清掃等については鳴門市シルバー人材センターへの委託を予定しています。その他の業務、具体的には、源泉の輸送やお湯の入れかえ、施設や機械類の管理、緊急時やクレーム時の対応等、施設全体の包括的な管理につきましては、市の直営といたします。現在、現地では実際に浴槽に源泉を入れて、ろ過器を稼働し、異物の除去、塩素濃度の確認など、試運転を続けておりますが、本市初の一般の皆様を対象とした温浴施設であり、供用開始後は機器類の初期故障や施設管理上のふぐあいの発生、利便性向上に向けた利用者のさまざまな御意見やクレームなどが多く寄せられることも想定されます。 また、先日、公益社団法人徳島県建築士会バリアフリーデザイン研究会の建築士の方々と現地での検討を行いましたが、安全対策やサイン表示の充実、利便性を高めるための工夫など、さまざまな御意見をいただきました。バス停や休憩所など周辺のエリアも含めまして、追加的な改善策を機動的に講じていくことも必要なことであると考えております。 足湯施設の運営につきましては、利用者の皆様からの御意見を丁寧にお聞きしつつ、運営ノウハウを蓄積して改善につなげるとともに、供用開始後も適宜検証作業を行うことを通じて、次年度以降の運営方法の判断等につきましても適切に行ってまいりたいと考えております。     〔経済建設部経済局長観光振興課長 西上昭二君登壇〕 ◎経済建設部経済局長観光振興課長(西上昭二君) 流下式塩田の再現についての御質問でございますが、古来より営まれてきました製塩の歴史については、本市の観光資源の一つであると認識しており、流下式塩田の再現や塩づくりの体験は、近年、観光ニーズが見る観光から体験する観光へと変化する中で、観光振興を図るためには有効な方策の一つであると考えております。 また、現在、本市には入浜式塩田と製塩作業場、住居が一体となって残る製塩施設としては全国で唯一である国指定重要文化財の福永家住宅がございますので、流下式塩田を再現することは、本市の塩づくりの歴史を体系的に捉えていただくことができると考えております。 一方で、流下式塩田の再現については、当時を知る方から、枝条架などは災害対策等に課題があることも伺っております。 こうしたことから、流下式塩田については、本市の古来から現在まで続く塩づくりの歴史を鳴門市うずしお観光協会とも連携しながら、観光資源としてこれまで以上に情報発信に努めてまいりたいと考えております。     〔12番 平塚保二君登壇〕 ◆12番(平塚保二君) それでは、今回の質問の総括を行います。 質問内容の要点は、観光行政の中で今回は特に鳴門市が駅前整備事業の一環で行っておられる足湯検証を中心に行いました。答弁をいただいた中で、私の意見を申し述べさせていただきます。 ことしに入り、多くの方より鳴門駅前整備については、関心のある市民はもとより、鳴門駅関係者からもさまざまの問い合わせもございました。私自身は行政視察や個人調査で駅周辺整備は最重要課題だと考えていましたゆえ、おくれながらですが、足湯の先進地というか近隣の温浴施設等に入り、さまざまな意見も聞いて、修正できるものはないか、調査をいたしました。 特に近隣では、南あわじ市の福良にある施設には、脱衣場とか、観光客や利用客に配慮した管理者がおられ、衛生上も問題なかったように見受けられました。また、唯一徳島県で足湯が残っているのは日和佐の道の駅で、再問でも申し上げましたが利用度の割に管理運営が大変であるという事実関係もわかりました。当然足湯につかった後は、ここに所持しておりますこういったタオルを施設のほうで1枚、この亀さんがついている日和佐のマークがたしか100円だったと思います。南あわじ市の施設のほうは、これはタオルになっておりまして、130円ぐらいで販売しておったようでございます。 私は、この半年の間、徳島県下と近隣の温泉を頻繁に伺い、体験をいたしましたが、料金は500円から600円程度で、特にきょうのような雨の日とかは非常に盛況のようでございました。足湯だけでなく、温浴施設の調査も行いましたが、無料の足湯施設には多くは温泉地で相乗効果を目指しているところはあっても、単独の足湯には今後は観光客や地元市民の御意見を十二分に伺いながら、継続するのか、見直すのか、見きわめが必要であると思います。 次に、駅周辺整備の中、私はやはりトイレの改修は検討すべきだと思います。これは、日常生活でも衛生上当然かと思います。どこの観光地や施設に入っても、最近トイレは洋式のウォッシャーで、トイレこそ見直すべきだと思います。ましてや、鳴門駅のトイレはJRの関係者により毎日清掃を行っていただいているということを絶対に忘れてはなりません。 鳴門市はまだまだ発信すべきものが多くございますし、理事者がおっしゃるゲートウェイ構想にも触れますが、私は鳴門市の由来は観光資源と製塩発祥の町をいま一度後世に言い伝え、私の持論でもございます昭和の文化、すなわち昭和のレトロ構想こそ必要であると考えております。以前の質問でも申し上げましたが、やはり実際に塩をつくる体験コーナーこそ観光や、また未来の子供たちに残すべきだと思います。それには、今の鳴門市の財政状況等を考えて多額の費用は難しいと思われますので、私の提案として流下式でコンパクトな方式から取り組むべきという意見をもう一度提言いたしておきます。いま一度私の意見として申し述べておきます。 せっかく中心街も水路のしゅんせつ等順調に進み、町の景観等も熱意ある職員のおかげで変わってまいりました。鳴門市は今日まで大きな事件もなく平穏で、私は住みやすい町だと感じております。事件がないから交番は駅裏でよいとの感覚とは思いませんが、何かが発生してからでは遅いんです。今回は鳴門駅周辺整備問題と塩づくりを重点的に捉えました。もう一度駅裏交番の問題等を関係機関と協議をしていただき、鳴門市としてさまざまな工夫を凝らしてほしいと考えています。 最後に1点だけつけ加えますが、JRとの連携で、鳴門駅と池谷の間のダイヤをプラス思考にて増便できれば、交通アクセスも相当変わってまいります。当然活気も出てまいります。私も何らかのアクションを起こしたいと思いますが、理事者側のやる気こそ必要条件となりますので、よろしく御理解をお願いいたします。 以上、私の全ての質問や要望について述べさせていただきましたが、特に今回は鳴門駅周辺問題に絡み、私が全く思い浮かばなかった足湯サービスについてはある面では期待感もございます。しかし、もう一度運営等に関して、観光客へのサービスや多くの市民の声に耳を傾けて見直しや修正をしながら行う必要があるのではと私は考えて、意見を述べさせていただきました。鳴門駅周辺整備問題は、今までなかったいつの時代にも謙虚で市民目線であるべきだということを申し上げ、私の全質問や要望事項を終了いたします。御清聴ありがとうございました。 ○副議長(東谷伸治君) 次に、1、鳴門駅周辺整備事業について2、道路管理について3、こども食堂について             14番 長濱賢一君     〔14番 長濱賢一君登壇〕 ◆14番(長濱賢一君) 議長により登壇の許可をいただきましたので、通告に従って質問いたしますが、その前にまず先般開催されました第九アジア初演100周年記念事業について御礼を申し上げます。 私自身できるだけ多くの関連イベントに参加させていただきました。出演者は当然のことながら、企画や準備をされた本市職員や鳴門「第九」を歌う会の皆様、そして関係された施設のスタッフ、ボランティアの皆様、その他関係する全ての皆様の情熱と取り組まれた時間、その熟成度に感動いたしました。それらのすばらしいイベントから鳴門市民の感性や人類愛、おもてなしの心などが十分に伝わってきました。鳴門で生まれた誇りや今後の活動へのモチベーションをいただきました。本当にありがとうございました。 さらに、それらのイベントがメディアにも大々的に取り上げられたおかげで、その情報発信力は大変なものでした。多くの市民、それから県外や市外に住む鳴門市出身者、そして東京や大阪の知人、友人からも電話やメールなどで感動や称賛、そしてふるさとを懐かしむ言葉をいただきました。したがって、これらのイベントは鳴門市のシティプロモーションにも大きく貢献したと思います。望むべくは、この最良のイベントが周年事業の一過性のもので終わらず、2020年には世界中でベートーヴェン生誕250周年祭が行われますので、第九は鳴門、鳴門と言えば第九と言われるように、今後も第九ブランド化をますます推進、発展していただけるようお願いいたします。 また、6月15日には国の文化審議会から板東俘虜収容所跡が県内で11カ所目の国の史跡となるよう答申がなされたことには市民として大変誇らしく思います。長年にわたり労苦を費やしてきた板東に関係する全ての皆様に、お祝いと御礼を申し上げます。本当におめでとうございます。 それでは、質問に入ります。 第1回定例会の一般質問にて、次の定例会には詳細な運用計画を提示いただけると御回答いただきました鳴門駅周辺整備事業のうち、鳴門駅ロータリー周辺整備工事についてお伺いいたします。 前提として申し上げますが、私は鳴門駅周辺整備事業については大賛成です。どんどんやりましょう。ただ、コンセプト不足、既に策定されているさまざまな本市の事業計画との整合性、そして計画の透明性が疑問な事業推進については、市民からも納得がいかないと説明を求められています。 それで、質問させていただきます。 鳴門駅ロータリー周辺整備工事はほぼ完了し、供用開始を待つばかりになっていますが、もう一度本事業にて整備された内容を御説明ください。 それから、前回御提示いただけるとお約束をいただいたそれらの内容や運営管理方法、運用経費や予算などを市民の皆様に対してもわかりやすく詳細に御説明願います。特に観光案内所や足湯については、業務委託方式で運営するなら、委託先や委託内容、温泉水の購入先や運搬方法、衛生管理や安全管理方法など詳細に御提示いただけますようお願い申し上げます。 また、当初計画されていたレンタサイクルがなぜなくなっているのか、その理由を教えてください。本市が進めているASAサイクリングツーリズムには、足湯以上に必要なものではないでしょうか。代替えの計画はありますか。 それから、供用開始後の観光案内所や足湯の利用状況などはどのように事業検証されるのか、御提示願います。 次に、第1回定例会にて御回答いただいた折に、鳴門駅周辺は本市の地方創生を支える拠点とお答えいただいておりますが、多くの市民が期待している駅西側地区の整備はどのようにお考えでしょうか。既に策定されている平成12年策定中心市街地活性化基本計画や平成23年策定都市計画マスタープランでも駐車場整備やイベント広場の整備、通称谷通りと呼ばれている4車線道路や汽車公園の整備、有効活用が明記されていることや、市庁舎周辺の業務ゾーンとの都市機能の連続性やコンパクト化なども同様です。どのように進められるのでしょうか。 当該地区における拠点整備については、平成12年以前においても本市の膨大な予算がつぎ込まれ、さまざまな計画が策定されていますが、それらの中でも当該地区の重要さについての記載には枚挙にいとまがございません。当該地域や周辺の市民や企業の皆様も市と協働して少しずつでも理想的な方向に進められるなら、整備や再開発などを検討したいと行政から声をかけていただけるのを待っています。よろしく御回答願います。 つけ加えて、この質問の中で何度も申し上げているとおり、当該地区の住民、企業、鳴門駅や駅周辺利用者並びに多くの市民の皆様から、質問の鳴門駅周辺事業だけではなく、現在進められている市庁舎整備についても、都市計画やまちづくりとしての位置づけや建設場所の問題、そして近代日本を代表する建築家の増田友也氏が設計した市役所や市民会館がどうなるのかなど、多くの心配や質問、提案をいただいております。 施策を組み立て、実行していく上で一番大切なことは、鳴門市自治基本条例の第1条にうたわれています。第1条、この条例は、鳴門市における自治のあり方や市民等及び市の役割等を明らかにするとともに、市政に関する基本的な事項を定めることにより、市民等の参画と協働を推進し、市民等が主役のまちづくりを実現することを目的とします。多くの市民が私たちの声を聞いてください、私たちとの会話のテーブルに着いてくださいと言っています。鳴門市自治基本条例を踏まえて、市民参加の方法や市民会議、さまざまな協議会、アンケートやパブリックコメントのあり方などについてもお答えください。 2つ目に、道路管理について質問いたします。 市の財務状況を考えると、過度な管理や整備は難しいことと理解しておりますが、だからこそ場当たり的ではなく、計画的で定期的な維持管理を行い、道路の長寿命化を図らなければならないと考えます。また、市民の安全や安心、生命にかかわる街路灯や防犯灯、カーブミラーなどは最優先に取り組むべき整備ではないでしょうか。本市の道路や道路構造物、道路附属物の維持管理計画やその施策が既にありましたら、お答えください。 また、その中でも特に街路灯や防犯灯については、その設置基準や既設の種類や基数、街路灯や防犯灯に支出している電気料金についてもお答え願います。 最後に、子ども食堂についてお尋ねします。 ことしの4月、5月に徳島新聞が子ども食堂について数回特集記事を掲載しています。子ども食堂とは、貧困家庭やひとり親の子供たちに無償や低額で温かい食事を提供しようと、2012年に東京から始まったとされています。全国では約2,300カ所で開かれ、年間に100万人以上が利用しているそうです。お隣の高知県では既に60カ所以上で開設されているそうですが、徳島県では非常に少なく、定期的に開かれているのは徳島市、三好市、板野町の3市町で計8カ所だそうです。 本市では、最近、子供の貧困実態調査が行われましたが、その調査結果と、それからわかった課題などを、きのうも会派代表質問でお答えいただいておりますが、概略で結構ですので御説明ください。 それから、子ども食堂について、現状の取り組みや課題があれば御説明願います。 以上、1、鳴門駅周辺整備事業について、2、道路管理について、3、こども食堂についての3問についてお答えいただいた後、再問させていただきます。よろしくお願いいたします。     〔事業推進監地方創生担当)兼企画総務部長 来島 努君登壇〕 ◎事業推進監地方創生担当]兼企画総務部長(来島努君) 鳴門駅ロータリー周辺整備事業について幾つか御質問をいただいております。 まず、整備内容についての御質問でございますが、本事業は国の交付金を活用して整備を進めてきたJR鳴門駅周辺整備事業の一環として、駅前ロータリー付近におきましてタイムリーな観光情報発信や訪日外国人観光客などにも対応する観光案内所や、利便性やイメージ向上に向けたバス停留所や待合所、足湯やタクシー待機場所などの整備を、バリアフリー対策や周辺緑化等にも配慮しながら一体的に進めてきたものであります。各施設については、完成後順次供用を開始しておりますが、観光案内所と足湯につきましては、今定例会に設置及び管理に係る条例及び運営経費に係る補正予算を上程しており、必要な準備等を講じた後に運営を開始する予定としております。 次に、観光案内所の運営方法及びこれに要する費用についてでございますが、主な業務が鳴門駅を利用される観光客に対して観光地の見どころや交通アクセス、特産品などを御紹介するものとなることから、相応の経験と対面での接遇能力を有した人材を配置できる事業者への委託による常時1名以上での対応を予定しております。案内所は、空調のきいた明るい空間となっており、液晶画面を設置して、本市のさまざまな情報動画などを放映するほか、利用者におくつろぎいただける待ち合いスペースを設ける予定としております。これ以外にも、観光案内業務との相乗効果による空間の有効活用を図る余地があるものと考えており、付加できる機能や内部レイアウトなどの提案など、備品類の購入を含めた公募による事業者選定とすることにより、事業効果を高めたいと考えております。 公募手続等の準備期間を勘案し9月中の開設を想定しており、7カ月分の管理運営委託費は、ベースとなる人件費等の運営費264万9,000円に備品購入費用143万4,000円を合わせた408万3,000円、これに光熱水費や通信運搬費など市が直接に支弁する118万円を加えた観光案内所全体に係る補正予算計上額は526万3,000円となっております。 次に、足湯の運営方法及びこれに要する費用についてでございますが、本施設につきましては、開館時間中、無料で自由に御利用いただけることとしており、今年度の管理運営に関しては、鍵のあけ閉めや清掃などを鳴門市シルバー人材センターに委託する予定ですが、そのほかの業務、具体的にはトラックでの源泉輸送やお湯の入れかえ、施設や機械類の管理、緊急時やクレーム時の対応等、施設全体の包括的な管理は市の直営といたします。源泉については、鳴門天然温泉あらたえの湯からの調達を予定しており、温泉法に定める温泉としての届け出を行った上で、毎日塩素濃度を測定し、塩素投入量を調整して、濃度を一定に保つことにより殺菌いたします。また、安全管理については、施設に防犯カメラを設置し、これを録画し、観光案内所でモニターするほか、緊急時は休日も含め連絡を受けた市職員で対応する予定としております。 7月1日からの供用開始を想定しており、運営経費として温泉水購入費12万円、清掃等の委託費用51万9,000円、電気代100万円、これにトラック車検代や施設で販売するタオル代、修繕料など53万7,000円を加えた合計217万6,000円を足湯運営に係る補正予算として計上しております。 次に、両施設の利用状況の検証及び駅ロータリーでのレンタサイクル事業についてでございますが、観光案内所については利用者の属性を含め聞き取り等により、また足湯についても防犯カメラの録画映像を検証することで利用状況を把握し、運用改善等につなげる予定としております。 また、基本計画時に想定しておりましたレンタサイクル事業については、ロータリー内での経済活動についてJRとの調整がつかなかったことから実施を見送ったものであります。     〔経済建設部経済局長観光振興課長 西上昭二君登壇〕 ◎経済建設部経済局長観光振興課長(西上昭二君) 駅西側地区の整備や活性化についての御質問でございますが、本市では商業、福祉、医療、文化など、さまざまな都市機能を集約した機能的なまちづくりにつきまして、上位計画である第六次鳴門市総合計画、平成23年度に策定しました都市計画マスタープランに沿い進めているところです。駅西ロータリー周辺については、現在実施しております鳴門駅周辺整備の中で、東西を結ぶ歩行者用通路や駐輪場などの改修などを行っており、今後、市全体の事業を踏まえながら整備を検討する余地があると考えております。 また、駅西側から南浜黒崎線までの駅西地区全体では、中心市街地活性化のためにソフト事業として民間事業者、商工団体等が連携し、阿波踊り、納涼市、大道商店街でのギャラリー、渦潮高校との連携によるUZUcafeの開設、100円商店街やいす-1GP、商店街活性化セミナーの開催など、さまざまな取り組みを実施しております。 今後、駅西地区を含む中心市街地については、地元事業者を初めとする商工団体の関係者の皆様方などから、さまざまな方法により御意見を伺い、ともに考えながら活性化を図ってまいりたいと考えております。     〔経済建設部長 氏橋通泰君登壇〕 ◎経済建設部長(氏橋通泰君) 道路とその附属物の維持管理方法についての御質問でございますが、路面全体の機能が低下している路線につきましては、その損傷度合いから、他の路線との優先順位を考慮した上で計画的に維持補修に取り組んでおります。 カーブミラーや道路照明灯といった道路附属物につきましては、具体的な維持管理計画は定めておらず、老朽化したものがあればその都度修繕しております。 ただし、防犯灯につきましては、電気料金の支払いは市が負担しているものの、基本的な維持管理は地元自治会等が行うこととしているため、蛍光灯の交換は地元の皆様に御負担していただいております。 次に、街路灯の設置基数でございますが、現在、4,946基の街路灯が設置されております。街路灯の内訳につきましては、道路照明灯が1,999基、防犯灯が2,947基となっております。 次に、防犯灯の設置基準でございますが、防犯灯は地元設置としていることから、ほかの照明器具との距離がおおむね100メートル以上離れていること、10ワット未満のLED防犯灯であること、設置するための柱は電力柱またはNTT柱とし、それらが使用できない場合は専用の防犯灯柱を設置すること、以上の3項目を満たした上で、設置後の器具や専門柱の交換費用を地元が負担することに同意していただけた場合は、防犯灯の設置を許可することとしております。 最後に、街路灯に係る1年間の電気料金につきましては、過去5年間の平均で約3,575万円となっております。     〔健康福祉部長 天満秀樹君登壇〕 ◎健康福祉部長(天満秀樹君) 子ども食堂について幾つか御質問をいただいております。 まず、子どもの生活実態把握等調査の結果についての御質問ですが、本調査につきましては、調査方法が異なり単純な比較はできませんが、国の平成28年の国民生活基礎調査における子供がいる大人が1人の世帯の相対的貧困率が50.8%であるのに対し、本市の児童扶養手当受給者世帯の相対的貧困率は60.4%という結果となりました。 こうしたことから、本市におきましては、特にひとり親世帯を中心とした子育て支援策を推進したいと考えており、その支援策の一つとして、子供の居場所づくりとしての子ども食堂の設置は経済的に非常に厳しい状況にある世帯に対しての必要な支援として認識しております。 次に、子ども食堂の現状と課題についての御質問ですが、地域や自治体等が主体となって子供に無料または低料金で食事を提供するとともに居場所となる子ども食堂は、こども食堂安心・安全向上委員会によりますと、設置数は全国で2,000カ所を超えていると言われております。 こうした状況の中、農林水産省が子ども食堂運営者を対象に実施した子供食堂向けアンケート調査では、回答者数274件のうち221件が自治体や社会福祉協議会の直営や委託ではない独立した法人等による運営であります。また、そのうちの6割強が任意団体やNPO法人が独自で実施しております。運営費についても持ち出しを充てた経験のある団体が6割弱あるという結果であり、子ども食堂の運営においては、運営資金やスタッフの確保等が大きな課題となっていると認識しております。     〔14番 長濱賢一君登壇〕 ◆14番(長濱賢一君) 丁寧な御回答をいただき、ありがとうございます。 私がなぜこの鳴門駅周辺整備事業の、特に鳴門駅ロータリー周辺整備工事について疑問を持ったかと言いますと、新人議員なので今までの経緯を知らないからだとおっしゃる方もいますが、それもあるでしょう。ただ、質疑を発する前にここ数年の議事録を調べても、今回の整備に関する詳細な記載は見当たりませんでした。まして、多大な予算を費やして行う整備ですから、私が議員になる前から市民の立場として整備概要くらい知り得ることが当然ではないでしょうか。 工事開始後にも何ができるのですかという市民の声は多くありました。問題はそこです。鳴門市の玄関、鳴門市の顔を整備する事業を行うには、市民への周知、広報が未熟ではなかったでしょうか。 工事中にも工事に関するお知らせや掲示が不足していました。多くの方から、バス停はどこですか、何ができるのですか、いつできるのですかとほぼ毎日御質問をいただきました。通常の民間工事ですと、工事現場のお知らせ看板や完成予想図、完成後施設の説明書きの掲示、仮使用の場所や方法の掲示を大きく設置するものです。別事業ですが、現在工事が行われているボートレース場周辺の事業についても、市民から何ができるのと質問されました。これも同様です。現場を拝見すると、確かに現場周辺には小さな看板で工事名が南側歩道の仮囲いに1カ所掲示されているだけです。それも、他の商業看板に隠れています。また、これについても工事内容だけではなく、運用方法や経費についても不明です。今回質問の整備事業だけではなく、市民や議会への情報開示の方法や密度は、今後のさまざまな事業の課題として是正願います。 足湯についてですが、なぜ温泉地でもない鳴門に足湯なの、いまだにおっしゃる市民もいます。私は今回の回答をいただいて、市民に対して明確にお答えできます。観光都市鳴門としてのおもてなしの場であり、PRの場であると皆さんに広報していきたいと思います。 ただ、2つだけお願いと御提案をいたします。 足湯や観光案内所の事業検証は定期的に行い、その都度市民や議会に対して情報開示し、事業の見直し、改正、改良を行ってください。これらの施設は、つくるより供用開始後の持続的で良好なサービスの提供のほうが重要です。利用者目線で持続的な事業検証を行うことをお願いいたします。 また、観光案内所では、観光物産や名産品などを扱うと思うのですが、鳴門駅利用者並びに地域の皆様から、公衆トイレの整備、乳幼児連れの女性への配慮としての授乳やおむつの交換コーナー、駅のキオスクのような一般的な物品も販売していただきたいと要望があります。周辺にはキオスクもコンビニもなくなっていますので、御検討願います。 もう一つは、観光施策としてのこれらの施設の役割を考えると、本市のみならず、徳島県全体や淡路や香川県と提携している事業や徳島東部地域DMOの四国の玄関口としてさまざまな観光振興策を展開していただきたいと思います。例えば鳴門市内にある天然温泉もあらたえの湯だけではありません。ルネッサンスリゾートナルトやホテルリッジにも天然温泉があります。お隣の板野町や上板町にも天然温泉はあります。広域の観光振興の拠点として、鳴門が先頭を切って徳島全体、四国全体をPRしていくための施設になっていただきたいと思います。よろしく御検討願います。 次に、駅西側地域の整備や中心市街地活性化基本計画についてですが、お答えいただいたさまざまなソフト事業へ補助や助成が行われていることは前回も御答弁いただき、周知しております。 しかしながら、観光振興策としての四国ゲートウェイやASAトライアングルなど、それらの事業には多くハード事業として予算がつぎ込まれ、またまだまだ計画されている整備事業もあります。観光が重要な経済振興策であることは十分に理解できますが、お客様を迎える自分たちの町の体裁は後回しでもいいのですか。 何回でも申し上げますが、中心市街地の市民や企業は鳴門駅周辺整備事業がやっと始まり、市庁舎の整備計画も始まった今、市と協働でともに町を再生しようという意識を強く持っています。しかしながら、市から何のアプローチもない現在、閉塞感に希望を失おうとしています。今のままでは中心市街地の空洞化がさらに進んでしまうことは明白です。何かしらの整備を行うのにお金と時間がかかるのは熟知していますが、平成12年に中心市街地活性化基本計画を策定したときとは、その状況が大きく変化しています。今こそ新たなまちづくりの見直しと実施計画を行政がリーダーシップをとって市民と一緒に検討を始めてはいただけないでしょうか。当該地区は、50年ほど前に区画整理を行い、その結果生まれた中心市街地です。それ以降、策を講じてこなかったことが現状を生み出しております。もう一度再生に向けての取り組みを始めませんか。50年前には行政が主導で組合方式の区画整理事業を行いましたが、今度は市民と協働でまちづくりを再検討、再計画、再実施することを強く要望します。これは、長期政権となった泉市長だからこそでき得ることだと信じておりますので、よろしくお願いいたします。 1つ目の質問についてはこの提案でお願いを終わります。 2つ目の道路管理についてですが、平成24年に起きた中央自動車道笹子トンネル天井板落下事故以降に国土交通省にて創設されたインフラ長寿命化基本計画において、公共施設のみならず、道路や橋梁などのインフラについても各自治体において道路や橋の維持管理計画を策定し、計画的に実施することとなっています。鳴門市においても道路橋については計画策定され、既に実施されていますが、道路舗装やその他の施設についてはいまだ策定されていないと思います。それらの中で、市民の安全・安心にかかわる防犯灯や街路灯について御提議いたします。 事前にお調べしたところ、現在、市内に4,946基のさまざまな種類の街路灯が設置され、多く設置されているのは水銀灯が1,972基、蛍光灯や白熱灯が2,620基設置されていることがわかりました。私が住んでいる南浜斎田地区を目視で点検してみましたが、街路灯のほとんどが老朽化した水銀灯や蛍光灯です。防犯灯の新設や電球の取りかえはそれぞれの町内会が負担し、市が電気料金を支払っています。町内会が負担しているこの費用は、実は少子・高齢化、人口減の中で世帯数が減ってきている町内会にとっては大きな負担となっています。また、市が街路灯に対して毎年支払っている電気代は、5年間の平均で約3,600万円です。これについても中東情勢が不安の中、今後、電気料金が下がることなど考えられません。 そこで、一石二鳥、いや環境への負荷を考えると一石三鳥の施策を御提案いたします。 今、市が四国電力と契約している電気料金は、一番設置数の多い20ワットの蛍光灯で1契約当たり、需要家料金約65円、電灯料金約229円、再生可能エネルギー発電促進賦課金約45円、計約339円払っています。この蛍光灯をLEDに取りかえると、1契約当たり、需要家料金65円、これは変わりません。電灯料金が91円、再生可能エネルギー発電促進賦課金が11円、計167円となります。電気料金はおおよそ2分の1に削減されます。さらに、消費電力は22ワットから8.4ワットとなり、環境負荷は約62%削減され、光源寿命は8,500時間から6万時間となりますので、約7倍交換時期が伸びます。水銀灯は多くの種類がありますので、消費電力が210ワットの水銀灯で換算してみますと、LEDに交換することにより消費電力は59ワットで賄えます。環境負荷は約72%の省エネになります。電気料金は約3分の1に削減されます。これらを考えると、電気料金は概略5割程度削減できると推察できます。鳴門市では年間約1,800万円の削減になると考えられます。交換時期が延びることを考えれば、さらなる経費削減も期待できます。 現在の防犯灯設置のように町内会の善意に頼っていては、いつまでも高額の電気料金を支払わなくてはいけません。20ワットの防犯灯を取りかえるのに約2万円かかりますが、2,620基全て取りかえると5,240万円かかります。電気料金の削減を考えると、3年目以降はトータルコストは安くなります。環境省などでは、自治体の街路灯などをLEDに取りかえるための計画策定費やその実行費にも補助があると聞いております。積極的にこれらを利用して、省エネで環境に優しく節約できる施策を検討してもらえないでしょうか。 さらに言えば、本市は本年度から市内の小・中学校にエアコンを設置しています。これによる電気料金の増額は無視できないものとなるはずです。ぜひとも市全体の財政、町内会の過度な負担を考慮した街路灯の計画的LED化についてお聞かせください。 カーブミラーについては、必要なところについていない、老朽化などが多く見られます。特に南浜や斎田の旧街道では、過去には一方通行でありながら、現在は両方向通行である道路があります。したがって、カーブミラーも片方向から両方向に増設しなくてはならないはずですが、未設置の個数が多くあります。事故が起こってからでは対応が遅過ぎます。まして、保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校が集中しているエリアですので、早急に点検・見直しを実施していただけますよう強く要望いたします。 今回は街路灯やカーブミラーについて詳しく御提議いたしましたが、道路などの社会インフラ全体について維持管理計画を早急に策定することを御提案いたします。 最後に、子ども食堂についてです。 御答弁にて、子供の貧困対策のみならず、子供の居場所づくりとしての子ども食堂設置の必要性について御理解いただいているとわかりました。また、先日は市長も同様のお考えを述べられていたと思います。 そこで、お尋ねいたします。 現在、私の住む撫養小学校校区内において、まさに子ども食堂設置の検討をしているグループがありますが、民間のボランティア団体が定期的に継続して本事業を行うには負担が大き過ぎると私は思います。開催場所の問題、安定的な食材の調達、人材の確保、広報の方法や費用などさまざまな課題があります。市が子ども食堂の必要性を理解していただいているということなら、ぜひとも今後の本市の子育て支援策のモデルケースとして、準備段階から市と市民協働で実施に向けて調査研究、企画することをお願いできないでしょうか。 また、子ども食堂については、定期的に開催する場所が必要です。これについては、例えば本市が行っている空き家や空き店舗対策との相乗的な取り組みなども御提案いたします。 以上、市民による子ども食堂実施についての本市の補助や助成などの可能性についてよろしく御回答願います。 御回答いただいた後、最後の登壇をさせていただきます。 ○副議長(東谷伸治君) 健康福祉部長より、先ほどの答弁の内容について発言の訂正の申し出がありましたので、これを許可いたします。     〔健康福祉部長 天満秀樹君登壇〕 ◎健康福祉部長(天満秀樹君) 先ほどの私の答弁の中で、本市の児童扶養手当受給者世帯の相対的貧困率を60.4%と申し上げましたけれども、正しくは64.6%でございます。おわびして、訂正させていただきます。どうも申しわけございませんでした。     〔経済建設部長 氏橋通泰君登壇〕 ◎経済建設部長(氏橋通泰君) 街路灯のLED化についてでございますが、本市の街路灯を全てLED化した場合、相当の初期投資は必要となりますが、電気料金が大幅に削減されることから、長期的に見ると道路照明の維持管理に要する費用が抑えられることが期待できます。LED化を促進していくため、現在、地元自治会等で御負担していただいている防犯灯の設置費用に対する助成制度についてこれから研究してまいりたいと考えております。     〔健康福祉部長 天満秀樹君登壇〕 ◎健康福祉部長(天満秀樹君) 子ども食堂に関して幾つか御質問をいただいております。 まず、子ども食堂と空き家対策との相乗的な取り組みについての御質問ですが、子ども食堂の設置については、子供が集まりやすい場所での運営が必要であり、適地が空き家や空き店舗になることも想定されます。実施場所については、運営主体が決定することではありますが、子ども食堂設置に関し相談などがあった場合、関係部署と連携を図りながら対応していきたいと考えております。 次に、子ども食堂の設置に関する市からの支援についての御質問ですが、本市におきましては、食事の提供や学習支援を行う子ども食堂の設置に対する財政支援について調査研究を行い、施策の推進に努めてまいりたいと考えております。     〔14番 長濱賢一君登壇〕 ◆14番(長濱賢一君) 理事者の皆様には、丁寧な対応と御回答に重ねて御礼を申し上げます。 質問の道路管理、特に街路灯についての私の提案に対して、今後、前向きに御検討いただけると理解いたしました。また、子ども食堂についても同様です。安心で安全なまちづくりは、市民の住環境にとって重要なことです。また、子育てに優しいまちづくり少子化対策や定住促進には欠かせない施策です。きょうの質疑がこれからどのように施策に反映され、具現化していくかを楽しみに期待しております。 最後に、事前の質疑予定にはなかったのですが、きのうの大阪北部地震によって塀に巻き込まれて死亡した小学生がおります。きのう、政府も安倍首相の緊急会見で学校施設の耐震化について検査対象外でありました塀などについても調査を指示したと発言がありました。本市も政府や県の指示を待たず、調査や補強をやりませんか。そんな緊急発議があるかと思いましたが、ありませんでしたので、最後に御提案させていただきます。 これで私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。     〔教育次長 大林 清君登壇〕 ◎教育次長(大林清君) 通告がありませんでしたので、適切な言葉が使えるかどうかわかりませんが、きのうの地震におきまして、教育委員会では早速きょう、現場のほうへ担当者を調査に行かせております。それで、ブロック等の倒壊する可能性があるのかどうか、また通学路等で危険なものがないのかどうかということを現地調査させております。それで、その対応を見て、調査をした後に、どういった形で対応していくのかについてはきのうから早速取り組んでおりますので、御報告させていただけたらと思います。     〔政策監 三木義文君登壇〕 ◎政策監(三木義文君) このたびの案件は、教育委員会という中で起こったことでございますけれども、公共施設全ての点検をということで、けさ、市長のほうから指示を受けまして、各所属長に施設管理をしているところにその調査をして、報告して、今後、適時対応していきたいと考えておりますので、よろしく御理解いただきたいと思います。 ○副議長(東谷伸治君) 本日の一般質問はこれで終わります。 明6月20日は午前10時から再開いたします。 本日はこれをもって散会いたします。     午後2時26分 散会...