平成10年 2月定例会(第1回) 平成10年
鳴門市議会会議録 (第2号) 平成10年3月4日(会期23日中第3日目) 議 事 日 程 第 2 号第1 市政に対する一般質問 ────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件日程第1 市政に対する一般質問 ────────────────────────────────── 出 席 議 員(29名) 議長 柿 本 公 君 1番 松 下 保 君 2番 矢 野 善 治 君 3番 近 藤 龍 彦 君 4番 泉 善 治 君 5番 三 津 良 裕 君 6番 佐 藤 絹 子 君 7番 分 部 嘉 憲 君 8番 藤 田 茂 男 君 10番 工 藤 武 重 君 11番 川 上 守 君 12番 田 中 寛 昭 君 13番 山 本 秀 君 14番 中 西 久 雄 君 15番 林 栄 一 君 16番 梅 野 健 寿 君 17番 勘 川 一 三 君 18番 田 渕 豊 君 19番 橋 本 国 勝 君 20番 坂 東 成 光 君 21番 秦 野 卓 君 22番 野 田 粋 之 君 23番 横 井 茂 樹 君 24番 池 田 正 恵 君 25番 福 島 慧 雄 君 26番 平 岡 朔 郎 君 27番 大 石 謙 一 君 28番 明 野 尚 文 君 29番 牧 野 豊 君 ────────────────────────────────── 説明のため出席した者 市長 山 本 幸 君 第一助役 中 稔 君 収入役 鎌 田 善 雄 君 政策監 二 木 俊 幸 君 総務部長 小 川 紘 生 君
企画開発部長 谷 川 進 君
環境衛生部長 平 岡 敏 宏 君 経済部長 阿 部 理 男 君 建設部長 宮 崎 義 範 君 競艇部長 桑 島 幸次郎 君 水道部長 坂 本 廣 次 君 運輸部長 西 尾 正 勝 君 消防長 大 島 良 信 君 総務部
秘書人事課長 潮 崎 焜 及 君 総務課長 廣 川 多 門 君 教育長 石 野 利 和 君 教育次長 梶 本 寿 雄 君
監査事務局参事事務局長事務取扱 選管委事務局長 東 田 充 雄 君 杉 岡 賢 美 君
農委事務局長 寒 川 惇 君 ──────────────────────────────────
議会事務局職員出席者 事務局長 美 保 英 世 次長 川 上 昭 憲 主査兼議事係長 田 淵 功 書記 西 上 昭 二 書記 島 美 紀 ────────────────────────────────── 午前 9時59分 開議
○議長(柿本公君)
お忙しいところ御参集御苦労でございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元へ配布の
議事日程表のとおりであります。 朗読は省略いたします。 ──────────────────────────────────
△日程第1 市政に対する一般質問
○議長(柿本公君) 日程第1、市政に対する一般質問を行います。 通告がありますので、順序に従って質問を許可いたします。 まず、鳴友会代表1、市長の政治姿勢について 4番 泉 善治君 〔4番 泉 善治君登壇〕
◆4番(泉善治君) おはようございます。 ただいま議長より登壇の許可をいただきましたので、鳴友会を代表いたしまして平成10年第1回定例会の
トップバッターとして、
介護保険制度並びにごみの広域行政について一般質問を行います。 ことしは鳴門市にとって記念すべき年となりました。4月には
明石海峡大橋の開通が華やかに行われ、鳴門市と本州が陸続きとなり、鳴門市の歴史に新しい1ページを書き加えることになりました。人の往来によって情報の交換も活発になり、鳴門市にとって21世紀の発展の約束がこの
明石海峡大橋の開通にあるように思われます。市長の言われている100人100社の
基礎づくりも基礎ができたのではないかと思われます。市当局は行政のおくれのないよう望むものであります。 私は、この大きな状況の変化もさることながら、今最も大切なこと、それは昨年12月9日の臨時国会で成立した
介護保険法についてであります。そもそもこの
介護保険制度はドイツに見ならった制度と聞き及んでおります。高齢者が短期間のうちに増加したことは、高齢者の
社会的入院を招き、医療費の増加となって医療制度の根幹を揺るがすものとなっております。また一方では、高齢者が高齢者を介護している現実、また家庭での介護の多くは女性であるという事実等、高齢社会のいろいろな問題が、それも急激に浮き彫りになってきました。どんなに元気な人が寝たきりの人を介護しても2年が限度と言われております。厚生省の調査によりますと、要介護者、これは
虚弱体質者や寝たきりの人ですが、200万人いるそうです。この
介護保険制度が始まる2000年には約282万人と言われております。そこで、この
介護保険法の成立時に一番問題となったのは、保険あって介護なしとか、市町村間の較差であります。この点について質問をいたしたいと思います。 まず、この
介護保険制度の保険者は鳴門市であり、被保険者は40歳以上の者はすべて加入し、保険料を払うが、そのうち65歳以上の者が医療保険と同じように自分から
サービス提供を中し込み、1割負担で
介護サービスを受けられると言われておりますが、この考え方でよいのか。 また、現在、
福祉サービスはいろいろな措置として行政が行っておりますが、保険制度のもとでは契約となるので、現在受けている
サービスの負担が多くなるのではないか。 また、現在では当然受けられるであろう
サービスを受けていない潜在している高齢者を掘り起こしても十二分に
在宅サービスや施設での
サービスを受けられるのか。 また、市独自の
サービスもできるのか、お聞きいたします。 また、何が考えられるのか、またやる考えはあるのか、さらに
サービスの申し込みをしても、介護認定が公平でなければならないのに、人により、また市町村によりばらばらと聞きますが、この点の対策はあるのか。 以上の点について御答弁を願います。 次に、ごみの広域行政についてお伺いいたします。 この件につきましては、過日、市長の所信表明の中で説明のありました
一般廃案物処理施設の設置及び管理運営を藍住町と共同処理するため、一部事務組合を設立することであります。 また、この
一般廃棄物処理の問題につきましては、毎回、各議員が質問に立たれ、これの対応策、また重要性について強調されてまいったわけであります。御承知のように、本市のごみ処理を取り巻く状況はますます厳しさを増しております。特に、
里浦最終処分場の不燃ごみと焼却残澄の
埋め立て処分はほぼ満杯状態になっており、昨年4月から実施されております
容器包装リサイクル法、による分別収集により、ごみの減量はされているもののあとわずか、満杯状態になったと報告を受けているところであります。また、焼却施設においても、稼動後既に16年が経過し、施設の老朽化が目立ち、
維持補修費として毎年1億円近い経費をかけて対応されております。この老朽化に加え、焼却場から排出される
ダイオキシン対策についても早急に進める必要があります。 そこで、ごみの広域行政の取り組みに当たって、新たな
最終処分場の確保、焼却施設の整備等を今後どのように進められるのか、市長の御所見をお伺いいたします。 〔市長 山本幸男君登壇〕
◎市長(山本幸男君) ただいまの泉議員の御質問についてお答えさせていただきます。 まず最初に、
介護保険制度についてでございますが、泉議員御指摘のように、これは現在日本の最大のテーマでございまして、高齢化・
少子化時代の高齢化の最たるものが早くやってきておるということでございます。65歳以上が老人ということでございまして、それから
寝たきり老人云々のそういうような諸問題を多く抱えておるわけでございますが、先ほど、まず議員は本人負担が一割でいいのかどうか、現制度がいいのかどうかということでございますが、これにつきましては、基本的には高齢化の進展などに伴い高齢者の介護の問題が社会全体にとりまして、また国民一人一人にとりましても大きな問題となっております。こうした中で、介護を必要とする状態となっても、引き続き自立した生活を送り、人生の最後まで人間としての尊厳を全うできるよう、介護を必要とする方に対して社会的な支援を行う新たなシステムの確立が求められております。こうしたことから、昨年12月9日、さきの臨時国会におきまして
介護保険法が成立いたしました。 ところで、
介護保険制度は、従来
福祉事務所で行っておりました
ホームヘルパー派遣とかデイ
サービス、
特別養護老人ホームヘの入所等についての
福祉制度そのものが保険制度に改革されるもので、医療保険や年金保険などの同様に、国民の共同連帯の理念に基づき、
社会保険方式によって、介護を必要とする方に対しまして必要な
福祉サービスや
医療サービスの一部を提供する仕組みでありまして、これに係る介護費用につきましては、40歳以上の被保険者の方々から納めていただく保険料と公費、これ税でございますが、そして一割の本人負担をもちまして賄うこととなっております。 なお、低所得者の方々に対する
利用者負担の軽減策につきましては、今後、国において検討されることとなっておりますので、追って指導があるものと思われます。 さらに、措置から契約になるため、現在受けている
サービス料の負担が多くなるのではないかという御質問でございますが、
サービスの提供に伴う
利用者負担額につきましては、現行制度におきましても本人や
生計中心者の所得に応じた御負担をいただいておるところでございまして、これが介護保険に変わった場合、国保の方々につきましては、多少費用の増減はありますものの、平均的には大きな変化はないものと聞いております。 なお、本人の1割負担額が高額になる場合には、
高額介護サービス費により負担の上限が設定されますし、特に低所得者の方につきましては、負担が過重にならないよう配慮がなされると聞いておりますので、御理解のほどを賜りたいと存じます。 さらに、潜在している
介護高齢者の掘り起こしについて十分な
在宅サービスが受けれるかということでございますが、
介護保険制度のねらいは、介護を必要とする方々に対しまして必要な
介護サービスが適切に提供されることであります。このため、平成10年度には、国の指針に基づく
介護保険計画を策定することとなっております。また、既に策定されております
老人保健福祉計画につきましても、現在、その目標数値の達成を図るために
介護サービスの基盤整備に努めているところでありまして、保険あって
サービスなしといった事態を招かないよう、在宅、施設の両面にわたりまして最善の努力をいたしたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 次に、市独自で
サービスができるのかという御質問でございますが、介護保険の給付内容につきましては、在宅に関する給付として
訪問介護等12項目があり、施設に関する給付として
特別養護老人ホームヘの入所など3項目があります。お尋ねの市町村の独自給付といたしましては、地域のニーズに応じ、65歳以上の方の保険料を財源といたしまして、介護を必要とする方等に対する寝具洗濯、
乾燥サービスなどの給付を初め、介護研修、介護をしている家族のリフレッシュを目的とする交流会、
ひとり暮らしの被保険者のための
配食サービスなどが事業として実施することが可能でありますが、こうした事業の実施につきましては、保険料による財源状況を勘案しながら、今後の検討課題として研究いたしたいと思いますので、これについても御理解を賜りたいと思います。 最後に、介護保険でこれは非常に問題になっておるわけでございますが、公平にできるかということでございますが、
介護サービスを受けるためには、まず被保険者が介護状態の基準に該当するかどうか、介護はどの程度必要なのかについて、本市が行う介護認定を受けなければなりません。ところで、介護認定につきましては、
介護認定調査員による被保険者の心身の状況調査を初め、かかりつけの医師の意見に基づき、保健、医療、福祉の
学識経験者による審査会によって判定を行い、介護度を認定するものでありますが、この判定につきましては、
介護サービスの根幹をなすものでありますので、正確で、しかも公平な判定が行われるものと確信いたしております。 次に、ごみの広域行政についてお答えさせていただきます。 議員御指摘のように、本市のごみ行政の現状は、焼却場の建設、
最終処分場確保と、どれをとりましても大変難しい状況に置かれております。つまり、新しい施設の厚仕省から出された焼却炉の
ダイオキシンの排出基準は0.1ナノグラム以下、排ガス中の
一酸化炭素濃度は100ppm以下など、国の定める
公害防止基準以下の施設でなければなりません。また、国、県の
補助対象事業には、
ごみ処理量が日量100トン以上で、かつ
最終処分場の
埋め立て容量は15カ年以上埋め立て可能な施設とされており、この基準をクリアすることは本市の現状から見て到底不可能であります。これらの諸条件を満たすためには、事業主体でおおよそ人口規模で10万人以上が見込まれます。 このような状況を勘案する中で、今後1日も早く施設建設に着手しなければならない本市にとって、この事業の推進のためには、広域化、つまり一部事務組合の設立と組合による施設建設、施設の管理運営以外にこの事業の推進を図るべき道は残されていないものと考えております。そのため、近隣町に働きかけ、このたび一部事務組合の組合設立の提案に至りました。御質問の新焼却場の建設、また新しい処分場の確保につきましては、今後、一部
事務組合発足後、両市町が組合として鋭意努力し、1日も早く市民の環境と健康を守る施設建設に努めたいと存じますので、よろしく御理解、御支援を賜りたいと存じます。 〔4番 泉 善治君登壇〕
◆4番(泉善治君) ただいま質問申し上げました点につきましてそれぞれ御答弁をいただきましたので、締めくくりをさせていただきたいと思います。
介護保険制度につきましては、御答弁をいただきましたが、何分計画の段階で、はっきりした細部が見えませんので、要望にとどめておきたいと思います。 まず、介護保険は医療保険のように本人負担が1割必要であることにつきましては、私の考えているとおりでありますので、これで置きたいと思います。 次に、
介護サービスに対する負担の増加につきましては、高額負担は上限が設定されているところであり、理解はできますが、長期的には負担の増加は避けられないと考えております。これはやはり元気なお年寄りと申しますか、元気な老人でいていただくことがすべてにとって一番よいことだと思います。市長の
温泉づくりもそうですが、
保健福祉政策に特に力を注いでほしいと要望をいたしておきます。 次に、すべての人の
介護サービスが十分受けられるかの答弁につきましては、
老人福祉計画も含め最善の努力をいたしたいとのことでありますが、現在、
ホームヘルパーさんが
介護保険制度の中に組み込まれた場合に、各地域でのボランティア的な
ホームヘルパーさんがいなくなるのではないか、危惧いたすわけであります。ヘルパーさんの養成をしてもし過ぎることはないと思います。この点を特に要望をしておきます。 次に、市独自の
サービスにつきましては、今後の検討課題として研究いたしたいとのことでありますので、よい
サービスができますことを期待をしております。 最後に、介護認定の公平性につきましては、
介護認定調査員がわずか1年半で
認定調査員の研修がなされることと思います。公平な認定がなされるため、どんどん研修を受けられることを要望いたしておきます。 何ゆえ私が
介護保険制度について質問をさせていただいたか。1つは、保険あって介護なしと先ほど申し上げましたように、2000年には必ず開始される保険であります。十二分な
サービス制度ができるよう、理事者に人の配慮や予算を十分につけるよう要望いたします。2年間という時間は、長いようで短いと思います。 2つ目は、
サービスを受けられる者への周知徹底を早く図ってほしいと思います。2000年の開始ですが、
サービスの申請認定は来年の秋ごろには始まっていると聞きます。
高齢者自体や
独居老人等は広報やパンフレットを余り読まないのではないか。口で伝えていかなければ市民の皆様に御理解ができない面があると思われるので、この点も考慮して質問をさせていただいたわけでございます。 この制度が2000年発足当時にはスムーズに運営がされることとあわせて、国保と同じように赤字、赤字とならないことをお願いして、この質問を終わります。 次に、ごみの広域行政でございますが、この件につきましては、ただいま御答弁にありましたように、今後、藍住町と連携し、共同処理をされるようになろうと思いますが、先ほど申し上げましたように、本市のごみの処理を取り巻く状況はますます厳しくなっております。しかし、新しい処分場や新焼却場につきましては、今後、藍住町と連携しながら、一部事務組合の中で鋭意努力していただけるとのことでありますので、安心をいたしておりますが、
里浦最終処分場を見てみますと、増設中とはいえ
短期的処分場としてあと1年半ぐらいしかもたない状況でございます。また、藍住町との広域化によって、ますますごみの量の問題、焼却炉の問題などが出てくると思います。このため、処分場が満杯になり、ごみ収集がストッブをせざるを得ないような事態にならないよう、1日も早く新たな
最終処分場の確保ができるようお願いをいたしておきます。 次に、焼却施設につきましても、御答弁がありましたように、老朽化と
ごみ焼却場から排出される
ダイオキシンの問題が取りざたされております。この問題を解決するためには、現在、80ナノグラム以上の焼却場は即改善しなさい、また5ナノグラム以上は5年以内に改善しなさいと厚生省より規制が出ているようでございますが、幸い、鳴門市の焼却炉は5.15ナノグラムと聞き及んでおります。今後、5年以内に焼却施設を建設するには、
ダイオキシン問題補助金の問題、日量の焼却量の問題などが上げられます。これらの諸条件をクリアするには、言われるとおり、
近隣市町村と連携を図り、
行財政運営の効率化や
行財政基盤の強化を図る必要があると思います。 広域行政の推進につきましては、今後いろいろな問題があると思いますが、適切かつ効率的に対応する趣旨にのっとり、より広域的な視野に立った行政運営に取り組んでいただきますことを要望いたしまして、鳴友会の代表質問を終わらせていただきます。
○議長(柿本公君) 次に、
清政会代表1、市長の政治姿勢について 27番 大石謙一君 〔27番 大石謙一君登壇〕
◆27番(大石謙一君) 皆さんおはようございます。 ただいま議長より読み上げられました内容に基づき、清政会を代表いたしまして質問をいたしたいと思います。 すなわち、今議会は新年度における予算の審議が中心であると同時に、本県の窓口ともいえる鳴門市にとりましては、新しい歴史を創造する元年であります。平成10年度予算の編成は極めて厳しいものであり、その内容もうかがい知ることができます。わけても、未曾有の難局ともいえる
管理職手当を削減するという選択の姿、を招い、ておりますときに、本土への
交通アクセスを初め、経済文化の
飛躍的進歩を求めた意味深い平成10年第1回の定例会であります。市長を初め理事者の皆さんには、十分この意を解されまして、明快かつ簡明なる御答弁をお願いするものであります。 まず、第1点目の
横断自動車道の建設についてでありますが、平成7年から行っている設計協議の状況はどうなっているのか。
高速道路建設を進める上で最も重要な意味を持つものと思うわけでありますが、どうなっているのか、まずお伺いいたします。 また、設計協議を終えた
対策協議会とは用地取得のための交渉が行われているはずでございますが、地権者会の設立及び妥結の状況を教えていただきたいと思います。 また、
周辺対策事業実施の
基本的考え方についてお伺いいたします。 なお、御答弁により再問いたします。 次に、第2点目の市長の公約実現について質問をいたしたいと思います。 まず、企業誘致についてでありますが、
我が国経済は
バブル経済の崩壊以降、長期化する景気の低迷、相次ぐ金融機関の破綻、一部上場企業の倒産等の影響により、先行き不透明な経済情勢が続いており、1日も早い景気の回復を期待いたしておるところでございます。こうした厳しい経済情勢の中で、4月5日には
神戸淡路鳴門自動車道が全線開通し、本市が本州と陸路で結ばれ、近畿圏の一員としての多様な交流が今まさに始まろうとしており、市民の間にも
明石海峡大橋開通にかける期待は非常に大きなものがあります。 そこで、お伺いいたしますが、市長は選挙公約で、100人雇用の会社を100社育てると表明し、地場産業の育成とともに企業誘致を重点施策に掲げ、積極的に取り組んでおるところでございますが、今定例会の所信表明でも、
企業立地奨励条例等の改正を行い、一定要件を満たす新設大
規模事業所に対する奨励金の
交付限度額を1億円から1億5000万円に引き上げ、同時に
地元雇用要件を一部緩和するなどにより、企業誘致の促進を図ると表明されておりますが、企業誘致の現状はどうなっているのか、お伺いいたします。 次に、クアハウスの建設についてお伺いいたします。平成10年度予算書によりますと、泉源調査及び
温泉掘削費として2億800万円余りが計上されておりますが、場所及び規模、また市民が市長の公約の中にあるため心待ちにしておりますので、完成はいつごろになるのか、お答え願います。 以上、答弁により再問をいたしたいと思います。 〔市長 山本幸男君登壇〕
◎市長(山本幸男君) ただいまの大石議員の御質問にお答えさせていただきます。 まず最初に、
横断自動車道関係についてでございますが、まず設計協議の状況について。 設計協議につきましては、所信表明の中でも申しましたとおり、市内10地区の
対策協議会のうち7地区において完了いたしております。残る3地区においても鋭意取り組んでおるところでございますが、設計協議は地元から提出された要望の一つ一つを
対策協議会と協議しながら進めているものでございますので、大変時間がかかっておりますが、着実に設計協議は進んでいくと認識いたしておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 さらに、地権者会の設立状況及び妥結の状況についてでございますが、用地取得の状況でございますが、設計協議が調いますと、
幅ぐいの設置、境界立ち会い、丈量測量、図面の作成と一連の作業を経て、必要面積、
土地所有者が確定した段階で県の
横断道事務所が主体となって地元で地権者会を結成していただきます。地権者会においては、用地、物件等の補償交渉を行いまして、交渉が妥結いたしますと契約調印をしていただき、用地取得が完了することになりますが、設計協議を終えた7地区で現在補償交渉が妥結しておりますのは、東から申しますと木津地区、小森地区、姫田地区の3地区という報告を受けております。残る4地区のうち単価交渉中が2地区、地権者会設立に向けて
土地所有者の割り込み図面を作成中のところが2地区となっております。 次に、周辺対策事業の実施の基本的な考え方についてはどうかということでございますが、
横断自動車道建設に伴い実施いたします周辺対策事業についてでありますが、いよいよ平成10年度から協議の調った要望事項について本格的に取り組んでいきたいと考えております。周辺対策事業の事業実施の基本的な考え方は、急務なものであります工事用進入路の整備と高速道路が山際を通過するため、関連する水路やため池などの整備を一番にと考えております。これらの事業のすべては地元からの強い要望でもあり、安全性の確保という点からも早急な整備を図らなくてはならないと考えております。財政面の極めて厳しい状況下ではございますが、関係課が協力しながら、要望の早期実現のため、計画的、効率的に事業を進めてまいりますので、関係皆様方の御理解と御協力をよろしくお願いいたします。 次に、市長の公約実現についての企業誘致についてはどうなっておるかということでございますが、現在、鳴門市においては、企業誘致の受け皿として、瀬戸町明神に鳴門複合産業団地及び木津中山地区になるとソフトノミックスパークの造成工事が行われており、鳴門複合産業団地についてはこの3月末に、なるとソフトノミッックスパークについては本年秋ごろに完成の予定で整備を進めているところでございます。 市といたしましては、市経済の活性化や地元雇用の促進、地元企業との連携が図れ、技術移転などに貢献できるような優良企業の誘致を関係機関と連携して積極的に推進してまいりたいと考えておるところでございます。ただ、最近の経済状況は、景気の低迷によりすべての業種で景気が悪化しており、誘致交渉を行っている企業についても同様で、経営環境は一段と悪化し、経営改善に努力している状況でございますので御理解を賜りたいと存じます。 次に、健康増進保養施設の関係でございますが、健康増進保養施設の建設には、温泉に対する市民の皆様の要望が強く、また一般的にも保養施設イコール温泉とのイメージが強いことから、さらに集客力の面からも温泉確保はこの種の事業には欠かすことのできない最も重要な条件の一つと考え、昨年第3回定例会で勘川議員、山本議員の御質問に対しまして温泉掘削を実施する旨お答えしたところでございます。その後、自然環境、
交通アクセスなど立地条件等も考慮しながら、現在、温泉の可能性調査を実施中でございます。 御質問の健康増進保養施設の場所はどこかと、これは皆様の一番興味のあるところでございますが、の御質問でございますが、専門家の話として、一定量の温泉の水量を確保するためには、水の循環系があると見込まれる断層破砕帯の存在が必要とのことであります。このため、文献や航空写真等を参照にした専門家の意見では、瀬戸町に断層破砕帯があり、温泉源として有力でありますので、現在、瀬戸町において調査いたしております。 次に、規模等、完成時期等でございますが、本施設の規模、完成時期は、これは一番最大のあれでございますけれども、基本的には、温泉掘削の結果、湧出する湯量、温度を確認し、次に市場調査を行い、施設の最も効果的内容、規模及び効率的な管理運営形態等を検討し、市民の皆様に喜んでいただけるような施設にすべく本事業を推進してまいりたいと考えておりますので、規模、完成時期につきましてはもう少し御猶予をいただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。 〔27番 大石謙一君登壇〕
◆27番(大石謙一君) それでは、それぞれ御答弁をいただきましたので、再問いたしたいと思います。 まず、第1点目の
横断自動車道の建設につきましては、設計協議の状況などを御答弁いただきまして、
横断自動車道建設事業の進捗状況の輪郭がよくわかりました。今後も、残る3地区の設計協議に努力していただき、現
対策協議会との協議が完了するよう頑張っていただきたいと思います。 地権者会の妥結状況等についても、着実に進抄しているようでございますので、安心をいたしました。 それから、
周辺対策事業実施の
基本的考え方についてでありますが、水に対する事業を優先的にやることがぜひ必要であると私自身痛感いたしております。高速道路が阿讃山脈のふもとを通っていることから、切り土とか盛り土が当然多くなると思われますので、一番にはため池、排水路等の水対策をやってほしいと思っておりますので、強く要望いたしておきます。 次に、横断道の建設事業が、ゆっくりではありますが着実に進捗していることはよくわかりましたが、この横断道の開通はいつごろに予定しているのか、できましたらお伺いいたしたいと思います。 また、現在の横断道から南に延伸する小松島・鳴門線の状況はどうなっているのかもお伺いいたしたいと思います。適切な御答弁をいただきたいと思います。 次に、企業誘致につきましては、確かにパソコン市場を含め個人消費等の低迷から、業界を取り巻く環境は決して明るいとは言えない状況であり、新聞紙上でもいろいろと報道されているように、企業の厳しい経営状況が表面化しており、市民を含め我々としても、多額の資金を投入して本当に心配ないのかと危惧をいたしておるところでございます。しかし、今後、
明石海峡大橋の開通により一気に近畿周辺の、企業活動が大きく刺激されることが予想されますので、状況の変化を的確に見きわめ、一刻も早く優良企業の誘致が実現するよう努力していただくことを要望して、この質問は了といたします。 次に、クアハウスの建設につきましては、ただいま市長より答弁をいただきましたので、なお一層努力され、1日も早く完成するよう要望し、それでは私の締めくくりにいたしたいと思います。 これで締めくくりといたしますが、以上、私の質問に対しまして市長さんの答弁を承りましたが、言うはやすく行うは難しいであります。横断道につきましても、本来なら明石開通までに供用開始されるのがその姿であってほしかったのでありますが、残念ながら後手となりましたが、今は速やかに事業完成により住民の経済発展に寄与されるよう強く要望を付しておきます。 次に、市長公約の実現についてでありますが、あの言葉は6万5,000市民の最も関心の的でありますので、その成果を期待しております。企業誘致や市民健康増進の諸施策等についても、きめ細かく推進されますよう要望いたしまして、私の全質問を終わりたいと思います。 どうも御清聴ありがとうございました。 〔市長 山本幸男君登壇〕
◎市長(山本幸男君) ただいま大石議員の横断道はいつ開通するのかということと、小松島・鳴門線についてはどうかということの2点についてお答えさせていただきます。 用地取得を終えますと工事実施、供用開始となるわけでございますが、いつ開通を目指しているのかという御質問では、はっきりとしたお答えはいたしかねますが、大まかに申しまして、用地交渉期間プラス約4年の工事期間が少なくとも必要であるというふうに御理解よろしくお願いいたしたいと思います。 次に、小松島・鳴門線についてでございますが、御承知のとおり、
高速道路建設までには予定路線、基本計画路線、整備計画路線、施行命令の4つの段階を経るわけでございますが、本線は平成8年12月に開催されました第30回国土開発幹線自動車道建設審議会において整備計画路線に位置づけられておりますので、あとは建設大臣からの施行命令待ちの状況となっております。現在も引き続き県及び関係市町が一丸となって、早期に施行命令が出されるよう機会あるごとに国に対し陳情を行っておるところでございます。 以上でございます。よろしくお願いいたします。O議長(柿本公 君) 次に、みらい代表1、土木行政について2、総合計画の県市の整合性について3、財政問題について 23番 横井茂樹君 〔23番 横井茂樹君登壇〕
◆23番(横井茂樹君) おはようございます。政策集団会派みらいを代表いたしまして代表質問をさせていただきます。 件名は、土木行政について、総合計画の県と市の整合性について、財政問題について、この三つについて御質問させていただきます。 土木行政の道路交通基盤についてお伺いをいたします。 徳島市から鳴門市、大麻町経由で北灘町に至る主要地方道徳島・北灘線についてお伺いいたします。頭の中で四国の東半分の地図を描いてほしいと思います。徳島県と香川県は阿讃山脈で遮られております。徳島県と香川県を結ぶ南北に走る主要国道、県道は、東から国道11号線、鵜の田尾トンネルがある鴨島町と白鳥町を結んでいる国道318号線、塩江温泉街道を通る穴吹町と香南町を結ぶ193号線があります。11号線と318号線とのちょうど中間が徳島・北灘線と大坂峠を通る讃岐街道であります。昨年度から、徳島市から鳴門市、大麻町を経て北灘町折野、そして香川県東部につながる県道徳島・北灘線が緊急地方道路整備事業から地方特定道路整備事業へと指定がえがされました。この道路は、徳島市を起点に一般国道11号線を補完する主要な幹線道路であります。また、鳴門市を一周できる道路でもあります。 このような環境のもと、大麻町絵地区、北灘町折野地区の地域住民が県道徳島・北灘線整備事業北灘西促進期成同盟会、県道徳鳥・北灘線整備事業桧促進期成同盟会がそれぞれ発足されまして、徳島県、鳴門市それぞれに阿讃山脈、卯辰峠の山道部分のトンネル化の要望が出されました。また、組織を強めるために、ことしの1月にそれぞれの期成同盟会が合併をいたしまして、再度、徳島県、鳴門市に強く要望しようとしております。現在、鳴門市にとって生活道あるいは産業道として最優先して積極的に県に要望して、鳴門市も協力体制を整えるベきではあるが、鳴門市の現在のこの幹線道路に対する取り組みについては、市長は陳情後どのようにお考えになっているのか、お尋ねいたします。 次に、総合計画の県と市の整合性についてでございます。「命輝く世界の郷徳島」徳島県新長期総合計画と「きらめき創造都市鳴門」鳴門市長期プラネット21総合計画との整合性についてお尋ねいたします。 県の基本方針は、1つ、人が輝くあたたかい徳島、2つ、産業が興る力強い徳島、3つ、自然があふれる美しい徳島、4つ、交流が広がるにぎわう徳島、この4つの基本柱を提示し、平成9年度から平成18年度の10年間とし、県民が主体的にかかわり、県や市町村が連携して、未来に向けて知恵や行動を集めたいとうたっております。前会の定例議会の議案説明の中でも市長は、「
明石海峡大橋開通、地方分権の動きの中、県と市は一層緊密な連携を持ち、将来への飛躍発展を期する」と言明しております。こうした中で、県、市の互いの総合計画に整合性が見られるんだろうか、現状では。すべてについて質問するには時間の制約がございますので、2、3の例をとって質問をいたします。 四国と近畿の結節点としての立地条件としての、国際交流拠点としての都市機能の集積がゆとりある環境と共存する東部圏域の主要施策のうち、観光部分について質問いたします。県の総合計画の中の選択プロジェクト編に、四国一番観光地鳴門づくリプロジェクトを掲げております。目的は、近畿と四国を結ぶメーンルートの玄関口に位置する鳴門地域において、観光拠点等の整備を図り、観光客の持続的な増加、定着を目指しております。具体的に、県の事業主体で鳴門ウチノ海総合公園の整備、2つ目、民間の事業主体で大塚国際美術館、県の事業主体で架橋記念館の改装、大鳴門橋遊歩道、これも県でございます。亀浦漁港の整備を含む鳴門公園地域の整備、これも県の主体です。3つ目、市の事業主体でドイツ村公園ハイウェーオアシス構想の整備促進。4つ目、市の事業主体で鳴門市塩業資料館の整備促進。この4つを県は主要施策として掲げております。具体例として徳島の場合を比較対象として御説明しますと、徳島市の場合は交流拠点都市プロジェクトとして、1つ、徳島駅周辺の整備、2つ目、中心市街地の水際景観の形成、これら2つは県、市、民間ともに協調で事業を進行しております。私どもも目にしております。3つ目、阿波踊り会館の整備促進、これは平成11年の完成予定ということで現在進んでおります。4つ目、音楽・芸術ホールの整備促進、これは旧動物園跡地で建設予定になっております。5つ目に、徳島市総合動植物園の整備促進、これは現在建設中でありまして、ことしの成人式のときに、テレビ中継の中で市長が、愛媛県の砥部動物園に負けないものをつくって今頑張っておりますというような、胸を張って答えておりました。 このように、徳島市は形となってどんどん進んでおります。鳴門市の場合は、事業主体が鳴門市となっている事業は2事業でございます。今のところ、姿も見えない状況でございます。進抄状況は、また県との協力体制というのはどうなっているのか、御質問をいたします。御答弁願います。次に、県の新長期総合計画の中に、産業が興る力強い徳島の戦略とブロジェクト編で、観光拠点整備支援プロジェクト事業というのがあります。目的は、本州四国三架橋時代を迎え、四国への観光客の増大が予想される中で、国内外から、より多くの観光客を本県に誘致するために、自然や文化など地域の自然を生かした新たな観光拠点の整備を図り、観光徳島の魅力を高めるという目的でやっております。全体計画では、平成18年度までに観光拠点を県下で5カ所ほど整備する予定になっております。平成9年度は、脇町のうだつの町並み周辺、三好町の美濃田の淵周辺の2カ所が手を挙げ、指定をされました。本年平成10年度の県の当初予算の中では1億500万円の計上がなされております。今後の見通しとしては、県としては脇町のうだつの町並み周辺については、施設等の整備に対して支援すると言っております。また、2つ目に、三好町の美濃田の淵周辺については、整備に向けた開発支援指針の策定を行うとも言ってます。3つ目に、その他の地域については、市町村の計画、熱意、ここに熱意という言葉が入っております。観光客のニーズ等を踏まえながら、さらに検討すると言っております。鳴門市は、この事業につい、ては手を挙げたのかどうか、どのような対処をしたのかお尋ねいたします。 次に、鳴門市は明石大橋の開通によって、関西方面からの観光客にとっては徳島県観光、そして四国観光の起点、広域観光の出発点であります。また、玄関口として、また四国在住の人にとっては、関西方面に観光に出かける際のゲートウエイであります。しかし、鳴門市には玄関らしいものがどこにもありません。明石大橋の工事が着工してからでも相当な年数があるにもかかわらず、どの市長も何ら対処していないということはどうなんだということです。山本市長は、鳴門市のどの場所を玄関口にしようとしているのか、県とどのように対策をしようと話し合ったのか、しなかったのか、お尋ねいたします。 次に、財政問題について御質問します。私は民間企業におりましたときに、新製品の開発ということを業務としておりました。常に私はそのときに、英語でifという言葉ですね、もし何々であればこうであろうというような発想をいたしまして、物事に取り組んでまいりました。議員になってからは、英語で言えばwhy、なぜなんだろうという疑問を持って物事に取り組もうと、一昨年の9月議会で、なぜ鳴門市は金がないんだろうと、なぜ金がないと言ってきたのかという発想のもとで、財政問題について調査をしてまいりました。財政は単年度では比較できませんので、真の分析というのはできませんから、当時の総務課長、現の総務部長なんですけども、過去10年のデータを出してくれということで、データを分析いたしました。現在の鳴門市は、構造的に財政が硬直化しておりまして、大変な状態であり、平成8年の9月議会と平成9年の3月議会に行政改革について質問をいたしまして、私は声高らかに、鳴門市は沈没寸前の大変なときだから、平成9年度は行財政改革元年だよと締めくくったことも記憶はまだ新しいと思います。それでも、はや一年半になります。ことしは理事者も行革に向かって行動をし始めていることがうかがえるし、議員も勇気ある定員削減も実施いたしました。 さて、今回の平成10年度当初予算の概要書を見て、大変苦しい予算書で、市長も頭の痛い状況であったに違いないと察しいたします。前も言ったように、あなたが構造的に財政を悪くしたのではないから、あなたには責任はないが、しかし市長就任後は、どんな状況であれ現在の市長にすべて責任が及んできます。 私は予算案を拝見いたしまして、次の点について目がとまりました。 1つは、歳入の市税の伸びがない。過去に長期的、短期的と区別して市税の増収計画が具体的に明らかにされてない。 2つ目、歳入の繰入金が多過ぎる。基金の取り崩しが多く、財政調整基金の残金が約2,900万円ぐらいになっております。次年度の予算組みには大変苦慮するんではないだろうか。また、いざ災害だとかいうようなときの有事のときにどのように対処していくのか、多くの問題を残してます。昭和62年度から財政調整基金の推移を調べてみましたけども、積み立て額より取り崩しが多い年は、平成4年度の1,800万円取り崩し額が多かった一度だけでございます。平成8年度より毎年取り崩しております。財政調整基金というのは、現在のような財政の厳しいときに使うものですけれども、問題があるんじゃないかなと思います。 3つ目に、歳入の競艇事業の伸びが非常にない。ずっと落ち込んでいってると。この点については、増収策として対処がされておるように思われます。 4つ目、歳入の市債が37%減少させております。減少という言葉は非常にいいように思いますけども、逆を返せば、これは事業をやってないということです。長期総合計画の中に足踏みがあるんじゃないかなと、そういうふうにも考えられます。 5番目に、歳出の物件費が前年度比約1億2,200万円もアップしております。行革元年と昨年度から言ってきたんだけども、行革の基本姿勢である、原点でもある無駄の排除ということからも相反するんではないか。行革の視点をもう少し考えてほしいと。 6つ目、歳出の投資的経費が3億6,000万円もダウンしている。これは市民のニーズにこたえることができない。しかし、これも、ないそでは振れないということで、苦しさがあります。 暗い話ばかりになりましたけども、何をどうすればいいか、もし私が市長であれば、経常的収入を増大させる、必要があるんじゃないかと思います。歳入には、市税、地方交付税、市債等十八款あります。そのうち、自主財源と依存財源がありまして、自主財源のうち全体の34.1%を占める市税、13%を占める諸収入、諸収入の約29億円のうち20億円が競艇収入になっております。この2つにしか視点は置けないだろうと思います。私は、競艇収入の増加は即効性があるが、あくまでも企業であります。経営能力により左右されます。即黒字、即赤字の結果が出ます。私が平成9年の3月議会で申し上げたように、民間の経営ノウハウを導入しない限り大変難しいんじゃないかと。競艇部長とスクラム組める民間人の引き抜きぐらいのことはしてもいいんじゃないかなと、すべきじゃないかなと私は思います。市長は即効性のある増収策としてどのようにお考えなのか、市長の御所見をお伺いいたします。 次に、私が視点を置いたのは市税であります。遅効性でありますが、非常に安定財源になります。昭和62年から平成8年の10年間の市税決算額を分析してみました。市税には、個人の市民税、法人の市民税、固定資産税等8項あります。全体の約47%が固定資産税であり、33%が個人の市民税であります。13%が法人の市民税を占め、この3つが全体の93%を占めております。そこで、固定資産税は法人税のように若千の経済に影響されない非常に安定した財源であり、3年ごとに見直しがあり、コンスタントにアップする財源であります。 鳴門市の土地の評価は、田が平米当たり118円、畑が平米当たり72円、山林は7円でございます。宅地は基準地で平米当たり、比較的高いところで18万2,000円となります。悲しいことに、鳴門市は北灘町を除き全体の77.4%の都市計画区域には12.6%の市街化区域、87.4%が市街化調整区域となり、また課税対象の土地の宅地で12%しかありません。農地が29%、山林が53.7%、その他5.3%となり、つまり税収として非常においしい宅地が12%しかない状況であります。そのために、鳴門市は開発、あるいは地目変更ができにくいところでありますから、当然鳴門市の市税の10年間の伸び率は低いわけです。調べましたら、18.6%しかありません。 じゃあ、鳴門市は低いんだろうか、高いんだろうかということで、実は藍住町を比較対象に調べてみました。藍住町というのは、無指定という非常に自由に土地を使用できるという特異性もありますが、宅地が30.7%、田が43%、畑が26%、その他0.7%、つまりおいしい宅地が30.7%もあります。固定資産税だけでも10年間に77.4%も伸び、固定資産税と町民税の2つで85.3%の伸び率を持ってます。町税全体でも69.3%も十年間に伸びてるわけです。鳴門市といえば18.6%しか伸びてません。つまり、鳴門市は都市計画の見直しを行って、自然環境を破壊しない程度に山林、田畑を宅地化させ、付加価値を上げるところに安定型の税増収策の要因があるんではないかと思います。この点について、市長はどのようにお思いなのか、御所見をお願いいたします。 以上、お答えによりまして再問させていただきます。 〔市長 山本幸男君登壇〕
◎市長(山本幸男君) ただいまの横井議員の御質問のうち、まず私の方から1の土木行政について、それから2の総合計画の県市の整合性についての3のドイツ村公園と塩業資料館についてと、さらに3の財政問題について、これについてお答えさせていただきまして、他は担当部長よりお答えいたさせますので、よろしくお願いいたします。 まず第1に、主要地方道徳島・北灘線についてどう考えておるかということでございますが、主要地方道徳島・北灘線は、鳴門市の西部と北灘町を結ぶ本市にとっては重要な幹線道路であり、この道路整備により国道11号線を補完する幹線道路となりますので、市としても積極的に県に対して整備方を働きかけておりますし、さらにこれからも働きかけていきたいと思っております。 また、徳島・北灘線の重要性については、ただいま答えましたように、本市にとって非常に重要な道路であると、こういう認識については変わりませんので、よろしく御理解のほどお願いいたします。 次に、2の県市の整合性のうちの3の県主要施策のうちのドイツ村公園と塩業資料館についてでございますが、まず、塩業資料館につきましては、所信で述べましたように、厳しい財政環境の中、財政上の理由で直ちに着手する状況下ではないと判断し、延期することといたしているところでありますが、県の計画、市の計画の中では、依然主要事業としての位置づけはしておりますので、今後とも財源的な問題を含め、引き続き県と協議しながら協力体制をとっていきたいと考えておりますので、これについて御理解よろしくお願いいたします。さらに、ドイツ村公園のハイウェーオアシス計画につきましては、ドイツ村公園整備計画の中に位置づけられておりまして、また四国
横断自動車道のパーキングエリアは道路公団において設定されております。公園内のパーキングエリアについては、県及び関係機関と協議を重ねております。 なお、連絡道につきましては、横断道完成後であっても施行は可能であります。 また、ドイツ村公園の今後の進め方でございますが、現在、県において平成7年度より板東谷川を砂防環境整備事業で改修が進んでおり、整備区間は県道鳴門・池田線より上流約1キロメートルとなっております。背後地の高水敷整備については、平成9年度より鳴門市において遊歩道の整備を行っており、今後継続して整備してまいりたいと考えております。 次に、財政問題でございますが、議員の研究、仰せ、さらに議員の先ほどの御高説を拝聴しておりまして、非常にいい勉強になりましたので、それについて深くまず感謝の意を表します。 さて、御指摘のとおり、財政問題を考える際には歳入の増収を図ることが重要な課題であると考えております。特に、鳴門市におきましては、競艇事業収益が自主財源の重要な柱であります。かつては40%近くも占めていたという時代がございます。なお、その延長線上で我々今もなお走っているという現状でございますが、現在の危機的財政局面を乗り切るためには、やはり競艇事業の増収が不可欠であると考えております。私は当選以来一番に手をつけたことは、競艇の収入を図るために赤岡町のボートピアをつくったことでございます。これは来年度予算に2億数千万円の収入を上げておりますので。 まず、先ほども速効的にやるとするならばということで、競艇につきましては、一番理想的なのはSGをやることでございますが、SGは現在の施設では不可能でございます。したがいまして、GIクラスで、GIもことしの4月1日から全国で電話投票等発売することになっておりますので、そういう即効性というならばGIの場間・場外発売とともに電投に力を入れる、そういうふうな宣伝なり、そういう働きかけをしていかなければならないと思います。ケーブルテレビ等を利用いたしまして、あらゆるそういう手段を講じていきたいと思っております。 次に、市税につきまして、先ほど固定資産税のことにつきまして非常に明快なる御分析をされておりまして、これについては私も大いに賛成でございます。鳴門市の弱点がどこにあるかということを横井議員は確実に指摘されております。藍住町との比較によりまして十何%の差、それは単に土地だけじやなくして、その上に建物が建ち、さらに企業があるならば、その事業をし、そこに住民が住み、そういうことから言いますと、横井議員の御指摘以上の大きな差ができてまいります。したがいまして、そういうことから鳴門市の土地利用を見直しまして、土地の有効利用、高度利用を図り、固定資産税の増収のみならず人口の増加、ひいては市民税と市税全体の増収につながるものと、そういうふうに我々は認識しております。 現在、これに向かいまして、都市計画、マスタープランの策定及び農村活性化構想の策定の中で土地利用の見直しも含めた作業を進めておりますので、今後これらを長期的、計画的に進めていくことにより、税収の安定的な増収につながるものと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたしたいと思います。 〔経済部長 阿部理男君登壇〕
◎経済部長(阿部理男君) ただいま横井議員さんの御質問のうち、総合計画の県市整合性についての1、観光拠点整備についてと、2の四国の玄関口として位置づけ及びインフォメーションセンターについて、私の方から答弁させていただきます。 1の観光拠点整備事業について採択されていないのはなぜかという御質問でございましたが、県の観光拠点整備事業とは、本県の豊かな自然や文化など地域の観光資源を生かした市町村が実施する新たな観光拠点の整備に対して助成する事業でありまして、県内全体で5カ所程度整備する予定であり、平成9年度において2カ所指定したところであると聞いております。この補助対象となる観光拠点施設は、県の考えでは、相当大規模な広がりのある施設であって、県内の観光拠点にふさわしいものを指定したいとの話であります。平成9年度に指定された2カ所の観光拠点整備事業につきましては、いずれも事業費が20億円を超えるものでありまして、本市におきましては、現時点では該当するものはないところでございますので、よろしく御理解を賜りたいと思います。 2点目の四国の玄関口としての位置づけ及びインフォメーションセンターについてでございますが、
明石海峡大橋開通によりまして観光客の増加が見込まれ、鳴門インター、鳴門北インターに大幅な乗り入れが予想されます。四国横断道との関連にて、玄関口としての位置づけを検討してまいりたいと思います。鳴門公園付近の各観光施設及びパーキングエリア、各インター料金所等を観光インフォメーション的な拠点地域にし、観光ガイドブックや観光マップを配置し、また西部地区ではドイツ館を核として観光パンフレット、ガイドブックを配置し、観光客のPRに努めてまいりたいと思いますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 〔23番 横井茂樹君登壇〕
◆23番(横井茂樹君) 再問いたします。 長い質問だったんですけども、非常にごく簡単に御答弁いただきまして。 卯辰トンネルについてなんですけども、鳴門市も非常に重要視していただいております。念のために、徳島県の県議会議員の亀井議員が土木部長に議会質問しておりまして、そのときの県の部長答弁では、次のように言っているんですけども、市の方の担当者は御存じだったのか、県の考え方、部長はこう答弁しておりまして、時間がないんですけども、ちょっと全文を読んでみます。 「主要地方道徳島・北灘線の今後の取り組みについてですが、この路線は徳島市を起点とし、鳴門市北灘町に至る一般国道11号線を補完する主要な幹線道路であります。このうち徳島市の区間は、徳島都市圏の渋滞緩和のため、放射道路の一つとして、平成9年度を目指し、矢三応神橋を含む区間の工事を鋭意促進しております。次に、旧吉野川を渡る川崎橋を含む区間については、基礎的な調査を進めておりますが、北岸地域の地盤が低く洪水しやすい地形となっておりますので、これらの課題を考慮しながら、ルート等について関係機関と協議を重ね、今後、調査の熟度を上げてまいりたいと考えております。また、大麻町から北灘町までの区間については、北灘町側におきましては全長約400メートルの拡張工事を実施しており、現在、50%の進捗状況であり、今後ともこの事業の促進に努めたいと考えております。残る山間部については、道路勾配も急で幅員も狭いために、今後大幅な改良の必要があり、特に峠付近のトンネル計画の検討も必要となってきます。いずれにいたしましても、地域づくりや地域の発展を担っております徳島・北灘線の重要性を念頭に置いて、現在進めておる事業に精力的に取り組むとともに、徳島・北灘線の全線の改良につきましても重要な課題として取り組んでまいりたいと考えております」と御答弁をしております。 県は、地域づくり、地域の発展を担っており、重要であると認識をしております。鳴門市にとっては、鳴門市の北西地区の過疎化防止対策として、また経済、観光に貢献する鳴門市を一周できる環状線として最重要幹線道路だと認識していただかなければいけないんじゃないかと。都市づくりというのは、まず人、物資が移動する道路整備からではないでしょうか。鳴門市にとって、このトンネルこそが鳴門市の将来を左右すると思いますが、いかがでしょうか。ごく簡単で結構ですから御答弁をお願いしたいと思います。 次に、四国の玄関口としての位置づけ及びインフォメーションセンターについての再問なんですけども、平成8年に明石大橋開通後の徳島県の来訪意向調査として、開通によって観光需要がどの程度喚起されるかということについて、県が関西圏の住民に対してアンケートを行ってます。「行ったことがないが、行ってみたくなるだろう」というのが30%、「観光、レジャーなどの日的で一層行きたくなるであろう」が23%、「他の四国3県へ今まで行く以上に足を伸ばしたくなるであろう」というのが19.2%となっています。つまり、徳島県にかなりの観光客が期待できます。しかし、少なくとも徳島県を経由して四国の他の3県に向かう通過型客が、アンケート数字でもあるように、いるということですから、本県の魅力、あるいは鳴門市の魅力をアピールし、本県、あるいは鳴門市の観光地に寄ってもらうような工夫が必要ではないでしょうか。四国の東玄関口として、県と話し合いの場を持ち、せめて徳島県全体のインフォメーションセンターの設置等があってもよかったのではないでしょうか。財政事情がどうあれど、最低の必要条件はクリアしておくべきであったのではないか。 県の長期計画の中に、観光情報提供システムプロジェクト事業というのがあります。この目的は、明石大橋開通等によって大幅な観光客の増が見込まれ、徳島をもっとよく知ってもらうために、またもっと楽しんでもらうために、観光情報が入手できるような施設整備やネットワークづくりを図る事業でありまして、事業内容は、観光情報ステーション等の整備、インフォメーションセンター機能の強化、この二つをうたっております。情報ステーション整備事業には、脇町のうだつの町の観光拠点整備に合わせて、ステーションを設置することによって約1840万円の県の予算案が出ております。インフォメーション事業については、徳島総合観光案内所の整備を行うとなっております。本県観光のインフォメーションセンターとしての機能強化を図りたい、またインターネット等を利用して観光の情報の提供を行うということになってます。 この文字を見まして、徳島駅前の総合観光案内所も整備されるんだなと、私も県に出向いていきまして担当者に、この事業などは本来高速道路が全線開通したときには玄関回の鳴門市に置くべきではないかと強く主張してきました。 鳴門市の玄関回に県下の人物、産業、歴史、伝統芸能、史跡名所、いろんな資料館を兼ねたすべてをインフォメーションできる機能の館をつくっておくべきであったんではないかと、県の方に私も言ってきました。今回徳島を通過する人でも、もう一回返ってきてもらうような徳島県の魅力を紹介するべきであったんではないかと。しかし、鳴門市がどこのポイントを玄関口にしようと決めてもいないし、対応のしようもないと思われます。しかし、今からでも遅くはないから、ポイントを決めて玄関口整備を県に鳴門市から強く支援、依頼、要望するつもりはないのかどうか。四国
横断自動車道、徳島自動車道が全線開通すれば、さらに必要性に迫られるんじゃないか。この点につきまして御答弁をお願いいたします。 次に、観光拠点整備事業についての再問ですが、アクションが少し遅いが、事業採択に向けて研究・検討を重ねたいと今答弁されたように思いますので、もうこれについては了とさせていただきます。四国霊場の一番、二番、ドイツ館などは非常に特異性があるんで、県とよく話し合って、補助率の高い事業などはできる限り利用して、やりたい事業であれば本当に県に行って頭を下げて、熱意を持って相手に理解してもらうということが必要じゃないかなと思います。 次に、徳島県の長期総合計画の中に位置づけられているドイツ村公園、ハイウェーオアシス構想と塩業資料館についての再問なんですけども、ハイウェーオアシス計画についての答弁からは、ドイツ村公園整備事業計画の中に位置づけておると今おっしゃっておられたと思います。公園内のパーキングエリアについても協議を重ねているということなので、市長はやるんだと理解させていただきます。そういう気持ちであるということを理解させてもらいます。 過去に計画のコンサルの依頼の予算計上もしておるこだし、今後早急に計画を公開するように要望いたしまして、了とします。 資料館についても、市長の議案説明の中で、財政事情を勘案し、市民に密着した施策を優先するということで表明されておりましたので、当分の間延期という結論を出したようですけども、以前から私が言っていますように、基本的には生涯学習のためなんか、北海道から沖縄までの観光客を呼び込むための観光施設なのか、いずれにするんかという方向づけをすれば、予算的にも明示できるし、当分の間という年数も明示できると思います。まず一番は予算決め、目的というものを早く方向づけを強く要望いたしまして、了といたします。 財政問題について再問させていただきます。 歳入の項目の諸収入の競艇事業については、いろいろ問題もあり、言いたいこともあるんですけども、我が会派みらいの野田議員が個人質問もされる予定でございますし、持ち時間の都合がもうありませんので、次会の個人質問で追及させていただきます。 歳入については、財政硬直化の現在、今回の議案説明の中には歳出ばかりで、一部それらしき部分があったが、歳入の長期展望が見られておりません。先ほどの御答弁から、市税の増収策は認識していただいておりますが、私の方からもう少し具体的に出してみます 大麻町桧に、県下でも非常に環境のよいすばらしいリューネの森という、筆数でいえば660世帯分の住宅団地が民間の企業の手で開発されました。開発前は、農地、
山林等が面積で17万7,000平米、評価額が約1,400万円でした。開発後、評価額が約74億6,000万円になりました。約530倍の付加価値が上がったことになります。鳴門市に入る税額が、開発前では19万9,000円でした。それが開発後は、今は入居者が未飽和の状態ですが、仮に2,000万円の、先ほど市長がおっしゃったように、2,000万円の家を建てて全戸入居したと仮定したならば、約1億円の増収アップになります。つまり、開発前後の税収が約500倍になります。そして、宅地になり、家を建てるということは、先ほど市長もおっしゃったように、人が住み込むということでございますから、鳴門市以外の人が入居してくれば人口がふえ、さらに個人の市民税が増加されるという連鎖反応があります。つまり、市税全体の増収につながるわけです。この例は安定型の増収策としての一例でございました。 今後、行政としての役目は、鳴門市以外の人々が鳴門市に住んでみたいなと、鳴門市に行けば夢を与えてくれるというような環境づくりを行政がすることが行政の仕事であり、また官民の協力体制を充実させて共存共栄を図ることが必要なんじゃないかなと思います。いろいろ問題がある企業誘致もしかりだと思います。支援あっての行政、認識しています、考えていますなどの言葉は、市民は求めていません。早く財源確保の長期計画を数字に出して、市民に行政の考えを示してあげることが必要ではないかと思います。このことを強く要望して、固定資産税等についてには市長も非常によくわかっていただきましたので、財政問題についてはこれにて了とさせていただきます。 先ほど一部再問をさせていただきましたので、御答弁により再度再問させていただきます。 〔市長 山本幸男君登壇〕
◎市長(山本幸男君) 横井議員の先ほどの徳島・北灘線の問題についてお答えさせていただきます。 これにつきましては、おととし、県の担当課長に対して強く要望したわけです。問題は、経費の問題ですけど、卯辰トンネルは500メートルにするか2キロメートルにするかによってごろっと変わりますので、いずれにしろ、あそこはトンネルを抜かないことにはできないということで、おととし、どうしてもやってくれという要望を強くいたしまして、これ先ほど亀井議員の質問の中で、県がこういうような回答をして、県がここまで来たんかというのが私の考えでございます。さらにあと一歩プッシュしてみたいと思いますので、御了解のほどよろしくお願いいたします。 〔経済部長 阿部理男君登壇〕
◎経済部長(阿部理男君) 横井議員さんの再問のうち、観光インフォメーションの充実を図り、施策として観光情報ステーション整備で観光客に情報提供をする考えはというご質問に対して御答弁させていただきます。 今後、観光客の増加を一過性に終わらせないためにも、今後検討を重ねてまいる所存でございます。県との話し合いの中で、観光施設の整備や道路網の整備及び観光案内板の設置等が進められております。観光情報ステーション整備事業は検討中でございますので、既存の観光施設を最大に活用するとともに、県が実施しております徳島観光案内ステーション設置事業につきましても、鳴門市内3力所に既に設置をしておりまして、観光の情報提供をいたしておるところでございますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 〔23番 横井茂樹君登壇〕
◆23番(横井茂樹君) もう時間がございませんので、持ち時間がないんで、道路に関しては非常に地域の人が喜ぶような御答弁をいただきました。とにかく、行政というのは施策の対応のポイントがずれやすくなってると。計画の時期と実施の時期が非常に差があるために、実施にかかるときにもう既に人の気持ちというのは変わってるし、世の中が変わってると。もう民間では考えられない時期のずれというのがあります。私は、以前からそういうことをいろいろと頭の中では思ってるんですけども、以前から行政に対して思っていたことを2つだけ言います。 1つは、理事者というのは評論家になってはだめなんだよと。2つ目には、あることを真剣に三時間考えて、結論が正しいと思ったら、3年かかって考えてみたところでその結果は変わらないということです。この2つを申し上げて、私の質問の締めくくりにさせていただきます。 終わります。
○議長(柿本公君) 議事の都合により小休いたします。 午後 11時36分 休憩 午後 0時59分 開議 〔副議長 松下 保君 議長席に着席〕
○副議長(松下保君) 再開いたします。次に、新交会代表1、市長の政治姿勢について 25番 福島慧雄君 〔25番 福島慧雄君登壇〕
◆25番(福島慧雄君) ただいま議長よりお許しをいただきましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。 3月3日は桃の節句でありまして、また6日は24節気の中の啓蟄であります。 啓蟄と申しますのは、今まで冬の間、寒い、虫や動物たちが冬眠をしておって、そしてこの時期が来ますとはい出してくると、そしてこれからの活動が行われるという、一つの春への礎であるかと、このように思います。 また、4月5日は、県民、市民の長い間の夢でありました明石大橋の開通により本州と陸続きになり、今まさに我が鳴門市は啓蟄の時期を迎えたわけであります。 特にそういった、これから本市への窓口の広がりということによって、いわゆる山本市長のリーダーシップのもとに発展飛躍のときが来たと思われるわけであります。また、非常に財政厳しい折ではありますが、私は前段の質問、あるいは市長の議案説明書と、あるいは今日本の環境を取り巻く情勢等々などを見ますと、非常に厳しいものがあるわけでございますけれども、私はこの議場をかりまして、「元気を出そう鳴門市」ということで、これから一生懸命頑張っていきたいと思いますので、どうか、この厳しい環境を1日も早く払拭して、鳴門市がまさにこれから啓蟄を迎えてますます発展していけますように、一議員として頑張っていきたいと、かように思いますので、議員各位とともによろしくお願いできたらと、かように思います。 前段、それぐらいに置きまして質問に入らせていただきます。 1の藍住町との一部事務組合についてでございますけれども、これも所信表明の中に「
一般廃棄物処理対策につきましては、国の方針として施設建設に伴う助成基準が日量100トン以上の焼却施設及び埋め立て可能年数15年以上の
最終処分場と、こういうふうになったわけでございます。そういったことの中で、いわゆる国の方針に従っていきますと、本市独自ではこの要件を満たす設備を図ることが非常に困難となり、広域的な取り組みとして適正処理を行う方向で検討し、このたび藍住町との一部事務組合を設立する協議について議案を提出した次第であります」というように議案説明の中に書かれておるわけでございます。そこで、藍住町との一部事務組合につ。いての趣旨、目的についてお願いいたしたいと思います。 次に、2番目の企業誘致でございますけれども、特にこの件につきましては、なるとソフトノミックスの現況について、特に先般、私、企業立地特別委員会でございますので、委員会で説明を受けておるんでございますけれども、もう一度、造成工事の進捗状況及び誘致の活動といいましょうか、誘致企業との交渉の経過説明についてお聞かせ願えたらと思います。 それから、3番目の健康増進保養施設についてでございますけれども、これは前段の代表質問の中にもございました健康増進保養施設計画推進の中で泉源調査費が今回つけられております。この計画の進捗状況についてお尋ねいたしまして、再問といたしたいと思います。 以上。 〔第一助役 中村 稔君登壇〕
◎第一助役(中村稔君) 私の方から、健康増進保養施設につきまして計画の進捗状況についてお答え申し上げます。 健康増進保養施設の建設計画につきましては、午前中、大石議員さんの質問に対しまして市長がお答えいたしましたように、今年度、温泉の可能性調査を瀬戸町において実施しているところでございますので、その点につきましてよろしくお願い申し上げます。 〔
環境衛生部長 平岡敏宏君登壇〕
◎
環境衛生部長(平岡敏宏君) 福島議員さんの質問のうち、藍住町との一部事務組合について、その趣旨、目的という御質問でございますので、私の方から答弁させていただきます。 議員さん既に御案内のとおり、現在、地方公共団体は財政危機という大きな課題に直面しており、加えまして、取り巻く社会経済の変動は激しく、その諸環境は区域規模を超えまして大きく変貌を遂げておりまして、この状況下におきまして、限られた財源で住民の需要要請にこたえなければならず、しかも民主的に能率的行政を推進する必要に迫られております。 本市を取り巻く諸課題の一つとして、日常の市民生活にとりまして1日も早く解決しなければならないじんかい処理施設の建設がございます。しかしながら、これらの事業の推進のためには、解決をしなければならない諸課題、すなわち施設建設のための財政負担、また
ダイオキシン等の公害防止策、また多額にわたります施設管理運営費等、どれをとってみましても課題解決は大変至難でございます。なおかつ、これらの施設建設に伴います国の助成の方針といたしまして、まず広城による事業の推進を基本といたしまして、その施設規模は焼却施設ではごみ量が1日100トン以上の規模、また
最終処分場につきましては15年以上の
埋め立て容量を持つ施設とされておりまして、本市のみでは到底施設の建設は国、県の助成を得られない状況にあります。 このような状況下におきまして、限られた財政で行政を推進するための対応といたしまして、また国、県の助成を受けるためにも広域的行政、とりわけ一部事務組合が有効な手段として一部事務組合の結成を近隣町に働きかける中で、このたびの藍住町との一部事務組合の設立の提案に至りました。どうぞよろしく御理解を賜りたいと思います。 〔
企画開発部長 谷川 進君登壇〕
◎
企画開発部長(谷川進君) 福島議員さんの企業誘致についての中のなるとソフトノミックスパークの工事の進捗状況について御答弁申し上げます。 本事業につきましては、昨年5月に2カ年の継続事業としまして工事に着手し、今年度は地区全体の切り土、盛り土と、それに伴う擁壁工、それから中山谷川の改修工事、また県の市町村立地基盤整備事業の補助対象となっております11号バイパスからの進入路と池の改修工事を重点的に施工してまいりました。 進捗状況の内訳としましては、中山谷川の改修工事と補助対象分のバイパスからの進入路及び池の改修工事については完了する予定であります。あと、土工関係につきましては、伐開工は100%完了し、切り土、盛り土は約95%進行しておりますが、のり面成型、構造物等が残りますので、土工全体としましては約65%の進抄率でございます。次に、のり面工でございますが、切り土部分はほぼ完了しておりまして、全体では約51%進行しております。次に、擁壁工でございますが、区域外の部分と企業地に隣接する部分は完了いたしますが、中山谷川と補助対象外の進入路隣接部が残りますので、全体では約65%進行する予定であります。次に、排水工につきましては、U型側溝、L型側溝、U型水路、管渠工等いろいろな排水工事がございますが、全体で約65%進行する予定であります。舗装工は、補助対象部分の下層路盤までを実施する予定で、10%の進行予定でございます。最後に、給水工でございますが、これも補助対象に係る部分を配管する予定で、約10%の進行予定であります。 以上が平成9年度末までの工事の進捗状況でございまして、工事全体といたしましては約40%が進行する予定でございます。 以上でございます。 〔経済部長 阿部理男君登壇〕
◎経済部長(阿部理男君) 福島議員さんの企業誘致についての中の企業誘致の進抄状況と今までの経過という御質問に対して御答弁させていただきます。 企業とはお互いが信頼関係の上に立って誘致交渉を継続しておりますが、景気低迷でパソコン需要が冷え込むとともに、株価の低迷、同業企業との競争の激化等により経営環境が急激に悪化したため、大幅な人員削減を初め関連施設の有効利用、広告宣伝費の削減等、社が一丸となって経営改善に努力している状況でございます。 市といたしましては、景気の回復による株価の上昇、パソコン市場の好転、新製品の開発等を期待し、今後も地道に誠意を持って粘り強く誘致活動を続け、今後につなげていきたいと考えております。 次に、これまでの経緯でございますが、そもそも事業は平成3年7月に企業より鳴門市への進出の申し出を受けまして、遊休未利用地での開発を企業が独自に行うことで進めておりましたが、県の開発許可がおりなかったため、市といたしましては、市の将来を考えた結果、当該地を含む5ヘクタールの大規模開発を行うことになりまして、平成4年7月の市議会全員協議会及び市議会総合開発特別委員会におきまして、市議会は企業の誘致に向け全面的に協力することを申し合わせいただき、この事業を推進することになったわけでございます。 以後、平成7年4月の操業開始を目標に作業を進めてまいりましたが、用地交渉の調整がつかず、開発許可申請が大幅におくれておりました。その間、企業には随時理解を求めながら誘致交渉を続けてまいりましたが、企業の増員計画に支障を来すことになり、平成7年2月にブレインズパーク徳島へ進出することが決定されました。ただ、鳴門への進出につきましては、造成工事が完了し、購入が可能となった時点で進出する予定は従来と変わらないことで、その後も事業を推進し、平成8年7月に市の具体的な計画を提示いたしました。この間に覚書の締結について再三協議をいたしておりましたが、お互いに諸条件の整備ができなかったので、慎重に対処していくため、信頼関係の上に立って交渉を続けてまいりました。 平成9年3月21日に開発許可がおりまして平成9年10月16日に企業が店頭市場に株式を公開し、現在に至っておりますが、先ほども述べましたとおり、景気の低迷で企業を取り巻く経営環境は楽観を許さない状況でございますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 〔25番 福島慧雄君登壇〕
◆25番(福島慧雄君) ただいま御質問にそれぞれお答えいただきまして、再問をいたしたいと思います。 まず、一番目の一部事務組合の件でございますけれども、趣旨、目的はよくわかったわけでございますけれども、その後、設立の今後の対応と予想される諸問題について、もう一度再問いたしたいと思います。 それから、2問目の企業誘致についてでございますけれども、今経過説明がございまして、るる説明をしていただき、非常に御苦労なされておるなあということがよくわかるわけでございます。またさらに、先般、企業立地特別委員会の中間報告の中でも本会議で報告しておりましたように、この問題につきましては企業特別委員会において委員各位から、今部長の方から説明いただきました内容について相当厳しい意見もございまして、そして非常に今後の誘致企業そのものの存続というものについてまでも言及がされたわけでございます。 私もいろいろ資料を集めておるわけでございますけれども、その中にも非常に、特にそういう市中に出回ります資料というものはどうしても悪いところの面でしか情報が入ってこないと。片情報と申しますかね。ところが、ある一部分ですけれども、やはり世界的な企業でありますので、今後、不安を抱えながらも明るい兆しも見えていけるだろうし、また企業の中にあってもそういった努力がなされていっておると。きょうの新聞にも報告されておりましたけれども、非常に厳しいものであると。 ところが、先ほど申しましたように、やはり我々は議会でもろ手を挙げて賛成したわけでございますから、この成り行きにもう少し見張っていかなければいけないんではないだろうかなというふうな思いであります。 そこで、皆様も懸念しておりますし、また市民の皆様もこのことについては非常に意見がくがくであります。そうした中で、市長が公約であります100人100社の中で企業誘致によるところの雇用、あるいは財政の促進が言われておるわけでございますけれども、いよいよ先ほども言いました明石大橋開通をにらんで実現化のときが来たわけでございます。ところが、この企業進出とか、あるいは企業誘致で本市に来られた場合に、いわゆる、現在鳴門市にそういった用地の確保なり、あるいは紹介する用地があるのかないのかと。私もいろいろ検討してますけど、民間企業において、これは仰せのとおり、あるわけですけども、本市は、あるいは前段の質問の中にも、非常にその用地というものが、適地ですね、工業用地というものに適したところの用地がどうも見当たらないというようなことの中で、いわゆるそういったものの懸念の中で、もう一度、そういった企業が来た場合、あるいは、もしとか、たらというのはいかんのですけども、そういったことも含めて、いわゆる現在紹介するところの工業用地の確保が、あるいは紹介するところの用地があるのかないのかということについてお尋ねをいたしたいと思います。 それから、温泉の件でございますけれども、これは具体的な計画というとこまでまだいきませんので、一応私が考えております温泉というもの、あるいはそれに付随するとこのことをお話しして、御答弁をいただけたらと思います。 特に、温泉を利用した住民の憩いの場となる施設というものを振り返ってみますと、隣の香川県におきましては、町村ごとにこういった保養施設、温泉を中心としたところの保養施設が町々にあるわけです。皆さんこれ御案内のとおりと思いますね。それからまた、徳島県にありましても、阿讃山麓にあって、あるいは農山村の方ヘ行きますとそういった施設がたくさんできておるわけであります。ところが、それはいわゆる冷泉ですね、冷泉としての温泉効果といったものの中でのものであります。ところが、本市が今調査いたしておるもの、それは天然温泉の掘削であります。この天然温泉の掘削というものが、これが出てきますと、出てきますと言うたらおかしい、絶対出るということの前提でありますけれども、それが出ますと大変大きな夢の広がりのある事業でないだろうかと思います。振り返ってみますと、この温泉で今、四国の中で考えてみても、隣の愛嬢県の道後温泉は何で栄えたんだろうかと。あれは岡山県の津山の奥の奥津温泉というものがありますけれども、あんな山の中になぜ大挙して観光バスで連なって行くんだろうかと。もろもろ温泉場所を考えてみますと、そういったものがあるわけですね。それは何かといいますと、天然温泉の魅力であります。そういったものがこの我が鳴門市に起こりますと、いわゆる非常に効果というものがあるんではなかろうかというわけですね。 特に、市長、クアハウスということの中で考えておられるようですけれども、クアハウスというても、先ほど申しました市の周辺にあるような、いわゆる小規模なものでなくして、やはり観光施設、あるいは福祉の事業の一環であろうかとは思うんですけども、もっと広げて複合的ないわゆる施設の利用というものを考えられ、そしてかなり立派なものですね。市長もドイツヘ行って見てきておるようでございますけど、またあるいは議員の中にもそういう関心があられて御研究をなされておる議員も2、3おるやに聞いております。まさに、そういった大きなものでなければ、今そういった周辺にあるような小さなものでは、いわゆるちょっと今の明石大橋というものを勘案したときに効果的なものが、お金は要りますけれども、効果的なものになっていくんでないだろうかと。 もう一つは、私がこれはぜひとも提案いたしたいのは、温泉を核とした、いわゆる商工・観光の施設というものをこれを核としてエリア的に建設をしていくならば、これはもう非常に立派なものになるだろうと。特に、我が鳴門市は観光客の入り込み数が300万を超しておるわけですね。それは渦潮という、いわゆる自然現象、干満の差によるところの自然現象。ところが、悲しいかな、この干満の差というのは時間があるわけですね。だから、見た人は、当たった人は非常に感激をして喜んで帰っていただくわけですけども、これに当たらなかった人というのは、これは何じゃいなというふうなことで、本当にあっけないわけですね。そこに、いわゆる温泉の核とした滞留型のそういった施設整備ができるならば、鳴門市というのは通過型の観光地であるものが滞留型になっていくんでないだろうか。このことを私もいろいろ考えてはみておるわけでございますけれども、議員各位も、あるいは市民の皆さんも理事者も、ひとつこの温泉観光資源というものを中心とした今後の鳴門市の商工・観光の発展というものの基礎として考えていくならば、非常に、先ほど私前段に申しましたように、元気ある鳴門市というものが出てくるんでなかろうかというふうに思うわけでございます。そういった面で、ひとつ全国から人の呼べるような、また市長の公約であります人の集まるところにこの夢が大きく膨らんでいくんではないだろうかと、こう思いますので、市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。 以上、答弁いただきまして再問したいと思います。 〔市長 山本幸男君登壇〕
◎市長(山本幸男君) ただいま福島議員の健康増進保養施設についての私の考えというか、それをということでございますが、福島議員の御提言のとおり、地元商工業者の参画によりまして、温泉保養施設を核として商業・観光施設、例えば物産店とか郷土料理店等々を整備すれば有機的連携が図れることになり、その結果、本市の産業の活性化とともに多様な雇用の場を創出することができ、さらには鳴門の情報発信拠点となり得ることは間違いないと思われ、民間活力の活用を図ることにより、鳴門市民とともに観光客も1日じゅうゆっくりと滞留できる施設整備を積極的に進めていきたいと考えているところでございます。 さらに、温泉保養施設は、通年型、滞在型の施設でありますところから、今月下旬に開館される大塚国際美術館を初めとした他の既存の観光施設ともネットワークを形成し、他県からの観光客の誘致について積極的に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 〔
環境衛生部長 平岡敏宏君登壇〕
◎
環境衛生部長(平岡敏宏君) 福島議員の一部事務組合設立の経過及び今後の対応、問題等につきましての再問にお答えいたしたいと思います。 広域によるじんかい処理行政を推進するための近隣各町への結成への対応につきましては、各町の施設の建設時期が異なるなど、その対応、考え方に差異がございまして、鳴門市と建設時期がほぼ同時期でございました藍住町と一部事務組合結成の機運が一致したものでございます。県の指導のもと、規約案等の事務を進めてきたのが今日までの状況でございます。 今後、事務組合設立のための議会の御承認が得られ次第、両市町間におきまして協議、また県認可の手続を進めたいと考えておるところでございます。県認可後は、一部事務組合の発足に至るわけでございますが、一部事務組合としての組合議会、また管理者等の出向期間等を決定いたしまして、その後、国に対しましてじんかい処理施設整備計画書を提出する事務を進めていきたいと考えておるところでございます。 一部事務組合の発足に当たりましては、まず地方公共団体事務の基本といたしまして、じんかい処理
サービスの主体の変更、すなわち市から一部事務組合への変更についての市民の方々の理解と協力が何よりも大切でございます。この事業の成否を決める要素であると考えております。なお一層の市民の皆様の理解と協力をいただき、この問題に対応してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解を賜りたいと思います。 〔経済部長 阿部理男君登壇〕
◎経済部長(阿部理男君) 福島議員さんの再問についてお答えをさせていただきます。議員さんの御質問は、4月5日に
明石海峡大橋が開通し、市も企業誘致の用地について確保できておるのか、今後、今交渉中の企業の見通し等につきまして御答弁させていただきます。 市内での企業誘致の受け皿は、現在、明神で造成しております鳴門複合産業団地におきまして、おおむね一区画が一万平米以上のものがほとんどという大区画の分譲用地となっている現状でございます。 次に、ソフトノミックスパークの企業誘致につきましては、議員さん御質問のようなことも市民の間からいろいろ話されているようでございますが、現在のところは企業が予定どおり進出していただけることを信じ、誠意を持って息の長い交渉を続けてまいりたいと考えておりますので、どうか御理解のほどよろしくお願いいたします。 〔25番 福島慧雄君登壇〕
◆25番(福島慧雄君) 先ほど部長からそれぞれ答弁をいただき、また市長からも前向きな答弁をいただきました。特に、企業誘致については、いろいろ問題も残ろうかと思うわけですけども、これはやはり我々ももう一度じっくり考え直していかなければいけない問題でなかろうかと、かように存じております。 また、健康増進保養施設につきましては、先ほど市長が言われましたように、また私が御提案いたしましたように、これは非常に夢のある、非常に懐の深いものでございますので、どうか議員各位もこの問題についてお知恵を出していただきながら、よりよい鳴門市にしていければ非常にええんでないかなと、理事者でございませんけれども、格別そのように思いました。 それから、再々問を藍住町との一部事務組合についてお尋ねいたします。 これ議会だよりの№22があるわけです。その表に写真が載っとんですけども、先般1月13日に香川県長尾町の大型広域行政一部事務組合香川県東部清掃施設組合を議会でもって視察をしてきておるわけでございます。特に、ここの施設というものをなぜ研究に行ったかということでございますけれども、これはいわゆる、やがて鳴門市が想定しておる焼却炉というものの先取りと、あるいは研究ということの中での視察であったかと思うわけでございます。それはどういうことかといいますと、いわゆるごみ焼却施設は従来の焼却炉による猛毒の
ダイオキシンを出して、この問題が大きくクローズアップされ、そしてごみの大半をリサイクルし、埋め立て難を解決するという夢いっぱいの次世代のごみ焼却炉であるわけです、この東部組合のね。 その施設について、私も龍野市の揖保事務組合、一部事務組合ですけども、視察したり、あるいは前年度、私も全然知らなかったんですけれども、釜石市へ行きますと、釜石市はもう既に五年前から、このいわゆる溶融炉を使って焼却しとんだということをたまたま行って勉強させていただいた。そのとき、まだ溶融ということが一般化されてなかったので、言葉自体も、あるいは内容そのものもよく理解できてなかったんですけども、だんだんとそういったものの研究をしていくうちに、またいろいろな書物を読むうちに、この溶融炉というものが非常に次世代のごみ焼却炉として、いわゆる脚光を浴びてきておると。 その次世代の焼却炉は、特に厚生省の外郭団体であります産業廃棄物研究財団が次世代ごみ焼却処理施設の開発の研究というものがなされておるわけなんです。その中で、この溶融炉と、ガス化溶融炉というものの研究が進んでいく次世代というものを頭にかぶせておるわけですね。それの特徴はどういう特徴かと申しますと、ごみの減容率が非常に大きい。また、高温でごみを焼却するために、埋め立てられたごみをもう一度掘り起こして焼却できると。また、
ダイオキシンを出さないと、高温で処理しますので
ダイオキシンを出さないと。さらには、自然の熱でごみを効率よく溶融すると、融解するというふうなことですね。その他もろもろあるんですけれども、省略させていただきたいと思います。本市のこの一部事務組合にあっても、当然この次世代型のごみ焼却炉、いわゆるガス化溶融炉の導入を念頭に置いておると思うんですけども、今後十分に検討をいただきまして、次代にごみを残さないすばらしい焼却炉の選定ができますことをお願い申し上げておきます。 また、先ほど部長の方からも説明がありましたように、この一部事務組合というものの1日も早い設立の手続ができますようお願いいたしたいと。と申しますのは、この次世代の焼却炉が今全国で脚光を浴びておるわけです。全国の地域でごみ問題というものは、御案内のとおり問題化されておるわけですね。だから、各町村にあっても、一刻も早くこの施策に乗せたいということで事務作業を急いでおるわけです。そういうような面からも、全国に先駆けてその事務組合の設立の準備ができて、1日も早い、いわゆる予算化と申しましょうか、予算の獲得ができて、佐藤議員が毎回御心配いただいておるようなごみ問題を鳴門市から排除できるように、速やかに組合設立を皆さん方ともども願っていきたいなと、かように思っております。 以上をもちまして私のつたない質問を終わらせていただきますけども、前段申しましたように、我が鳴門市は暗い環境の中でも、るる説明しましたように、あるいはまた、あと後段それぞれの方々が御質問いただくように、鳴門市は明るい材料もございます。だから、鳴門市、元気を出していこうということで終わらせていただきたいと思います。
○副議長(松下保君) 次に市民クラブ代表1、市長の政治姿勢について2、衛生行政について3、福祉行政について 6番 佐藤絹子君 〔6番 佐藤絹子君登壇〕
◆6番(佐藤絹子君) ただいま議長のお許しをいただきましたので、市民クラブを代表いたしまして、通告に従い質問を行いたいと思います。 最初に、市長の政治姿勢についてでありますが、平成6年度に策定されました第三次鳴門市総合計画の市政の中、山本市長は御就任され、そのうち社会情勢の急激な変化により、この第三次総合計画を見直す必要が生じたということで、鳴門市長期プラネット21基本構想を策定し、今日までの三年間でありました。新年度を迎えるに当たり、大幅な財源不足が恒常化しつつある今日の当初予算が示されておりますが、就任時よりのこうした財政不足の厳しい中、また予測にもかかわらず、多様化した市民のニーズのためとはいえ、市長は単にただすべきはただし、見直すべきは見直しに、重点が置かれ、財政を踏まえた見直しではなかったやに見受けられます。今、足元を見つめ直した質的な一層の充実が必要であり、既成の概念を捨てた新たな発想から各種施策の実現を図るとのことですが、限られた財源を有効に活用し、より効果的な市勢の発展と市民福祉の推進には、常に施策についての見直しは私も大切であると認識いたしておりますが、既成の概念で見据えたものではございません。市民は抱いております。前段にも、財政調整基金等の運用が、指摘されておりましたが、残高はないにひとしい金額で、後の見通しが立たないままのもと、新たな発想であっても前途多難であると考えますが、各種施策の実現に向けての市長の御所見をお伺いいたします。 次に、廃棄物処理施設についてでありますが、機会あるごとに質問してまいった一人でございます。その間、しばらく、ほんのしばらく、3月には表明できるので、あとほんの少しということで、このたび藍住町との共同でごみ処理をするという一定のめどがついたようであります。 一部事務組合の手続の過程などが今朝答弁されましたが、その後、一部事務組合が成立後の早期着工に向けての構想なりをお伺いいたします。それで、先ほどの福島議員が、私がいつも質問しておるということで、今度は心配はないということのようでございましたが、この場をおかりいたしまして、本当に、それには何年かかかると思いますが、今言われたとおり絶対にごみのことにおいては心配はないのか、だれが今度市政を担おうともちゃんとラインが引けて終えるとこまで行くのか、また里浦の処分場が満杯になるまでには立派なものができておるのか、念のために聞いておきたいと思います。 次に、健康増進保養施設についてでありますが、これまでの取り組みの中、10年度に掘削にかかるということであり、泉源の調査及びボーリングの経費が計上され、山本市長の公約の一つが動き始めたわけでございます。前段の御答弁で、泉源を掘り当てるまでの過程、場所の検討が示されたわけでございますが、市民は、市長がどのような形のものをつくってくれるのか待ち望んでいたわけでございますが、温泉にこしたことはございません。きょうの徳新の「読者の声」に出ておりましたが、鳴門市の現況をかんがみ、御異議のある方もあるようでございます。調査よろしく調えば、泉源というものは1500メーターぐらい掘ればそれらしきものは必ず出ると仄聞いたしておる方が多いと思います。成功を祈っております。熟慮を重ねられまして、市民をがっかりさせたり、不評のないように努めていただきたいと思います。出るまで掘ることと思いますが、また先ほども助役さんが福島議員の御質問に対しまして、10年度に掘るということで、本年のいつごろとも言っておりませんでしたので、どのくらいの期間があればよいのか、またそれは予測できないのか、されておるのか、お伺いいたします。 次に、総合福祉センターについてでありますが、過去の議会において、10年度実施計画で11年度に着工するとの御答弁でありましたが、今日見る限りその気配がありません。候補地として、JR鳴門駅より半径2キロメートル以内で、市の所有地であって、1万平方メートルを要するということでありますから、運輸部における予算、またそのように仄聞いたしておりますが、着工はこの運輸部の移転がなされたときに取りかかるのか、お尋ねいたします。 以上、御答弁によりまして再問いたします。 〔市長 山本幸男君登壇〕
◎市長(山本幸男君) 佐藤議員の御質問の、まず1の市長の政治姿勢についてと、それから3の福祉行政のうちの総合福祉センターについて、私の方から答えさせていただきまして、他は助役並びに担当部長から回答させていただきますので、よろしくお願いいたします。 まず、第一の既成概念を捨ててということでございますが、佐藤議員も御承知のとおり、平成10年度の予算の編成に当たっては、財政難により各種事業の推進について苦渋の選択を余儀なくされたところであります。主要事業であっても、限られた財源の中で、また将来的な見地から、市民皆様の暮らしを優先的に考え、特に御意見や御要望の強いものを重点的に、また積極的に推進していくことが市勢の発展につながるものと考え、各種施策のさらなる重点化を図っていく所存でございますので、御理解を賜りたいと存じます。 総合福祉センターでございますが、先ほども佐藤議員の御指摘のように、11年に着工ということでございましたが、総合福祉センターの建設につきましては、昨年2月に地域福祉保健医療生きがいづくりの増進を図る拠点施設として建設すべきものとして審議会から御意見、御提言をいただいたところでございます。現在、この提言に沿うべく、庁内組織による検討委員会におきまして、施設の内容、規模等につきましては鋭意検討をいたしているところでございますが、最終的な結論には至っておりません。しかしながら、当該施設の規模を初め利便性を考えてみますと、これが建設できる場所といたしましては、先ほど議員御指摘のように、市バスの移転後、その跡地に建設することが適当であるとの判断をいたしているところでございます。 なお、現時点での総合福祉センター建設につきましては、市バスの車庫・庁舎移転完了が平成11年末になる見込みですので、それ以降となりますので。前にここでお答えしたように、1年おくれるのではないかと思いますので、その点御了承よろしくお願いいたします。 〔第一助役 中村 稔君登壇〕
◎第一助役(中村稔君) 私の方から、健康増進保養施設につきまして来年度の状況等についてお答え申し上げます。 健康増進保養施設の建設につきましては、来年度、まず電磁波によりまして温泉泉源の調査を行いまして、その後、県の自然環境保全審議会の温泉部会、通常温泉審議会と言われておりますけれども、これが毎年2回ぐらいある予定と聞いております。それで、夏ぐらいにはあるだろうということでございますので、その審議会の許可を得ましたら、その後に温泉を掘削してまいりたいと考えております。 なお、施設内容等につきましては、そのうち温泉の状況によりまして十分検討いたしまして、温泉を利用した市民の憩いの場にふさわしい施設となるようにこの事業を進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 〔
環境衛生部長 平岡敏宏君登壇〕
◎
環境衛生部長(平岡敏宏君) 佐藤議員さんの衛生行政について、廃棄物処理施設について組合成立後の本市の取り組み等についての御質問にお答え申し上げたいと思います。 本市の焼却施設は建設後16年を経過し、早期に改築し、
ダイオキシン等の公害の心配のない施設、また
最終処分場につきましても、国の示します長期に埋め立ての可能な新処分場の1日も早い立地を図らなければならない状況下にございます。このような現状を踏まえまして今日まで取り組んでまいりましたが、今日、国の補助基準でございます
ダイオキシンの排出基準が0.1ナノグラム以下の
公害防止基準をクリアして、市民の方々が安心して日常生活が送れる環境整備のため、また多額な財政負担を要する施設建設費などを勘案いたしまして、国の志向する広域化一部事務組合を取り入れた今後の施設整備を進めたいと考え、近隣町に働きかける中で、このたび藍住町との組合設立の運びとなりました。 今後、設立されます事務組合といたしましては、1つには施設の立地、2つ目には焼却施設の機種の選定、また3つ目には立地いたします周辺の方々の同意等に取り組んでまいりたいと考えております。よろしく御理解、御支援のほどお願い申し上げたいと思います。 〔6番 佐藤絹子君登壇〕
◆6番(佐藤絹子君) 後に重なると思いますが、まず最初の質問から御答弁をいただいた順に再問いたしたいと思います。 市長は、この財政の厳しい中、市民の生活ぶりをよくするため、また福祉の向上のために優先的にそれに取りかかるということでございます。しかしながら、それぞれの思いがあって、これといって具体的に指摘はできませんが、その割には今までの長いことの市民の要望が今その芽を見ようとしておることと思いますが、あれを片づけてしまえばいいのにと思うことでも、そっちへちょっと検討会とか審議会等に図りながらも、成案ができておりながらも、それを置いといて、また新規事業をするように見受けられますので、その点を、後、来年度も市長は選挙に出馬されて当選されると思いますが、この1年間を、やっぱり1期目のときの市長から、よくできたという市長であられますように、誠意を尽くしていただくことを要望して、この一年に期待いたしておきます。 次に、ごみのことでありますが、よくわかりました。しかしながら、今まであなたの掲げた夢の島構想において、皆さんこれを頭に置いて、そういうことは厚生省の基準に合わないので半信半疑で今まで質問してきたわけでございますので、先ほども市長の口から、そういうお金はかかるけれども適正なごみ処理の施設ができるんで、その過程で迷惑がかかるかもわからんけれども、今までの従来の心配、御迷惑はかけないということを今ここに示していただきたいと思います。 次に、温泉保養施設でございますが、一応放射線物質を調査して、ここらでいけるだろうということを見定めた後、県へ申請して、その許可がおりたら掘るということでございますので、温泉の掘る会社がどなたか知りませんが、会社とて成功しなければ、成功する目的で請け負うことでありまして、それを掘ってしまわないと、奥さんなり子供なりお父さん、お母さんを養うだけの月給がもらえないということで、早いうち、今年度平成10年度の時期に掘っていただけるものとして、了といたしたいと思います。 先ほど、後に重なると申しましたが、総合福祉センターのことでございますが、これは私は表現の仕方が悪いので皆さんに御理解できるかどうかわかりませんが、例えば新市営球場にしても塩業資料館にしても総合福祉センターにしても、塩業資料館の保存される、今まで伝統のあった塩づくりの塩田用具ね、あれを長期にわたって保存するための作業をされとんです。それを早い時期に一定のところに資料館として保存すれば、後世にその伝統が伝わるし、また将来において何か役立つのではないかということで計画されとったんです。新市営球場にしても、50歳の人は52、3のうちに新市営球場でソフトボールしたいと。何ぼ立派なものができたって、60歳になってはソフトボールはできないということであります。総合福祉センターにしても、40歳のどこか体の不自由な方が、40歳のときならあそこまで出かけていけるけども、これ50歳が来たら行けないと言うんです。そういう観点から私も聞いたわけでございます。これが市民の生の声でございますので、先ほども重ねますが、一年に精力を傾けていただきたいと思います。 ごみのことについての御答弁をいただきまして、市民クラブを代表いたしましての質問を終わりたいと思います。 御清聴ありがとうございました。 〔市長 山本幸男君登壇〕
◎市長(山本幸男君) ただいまの佐藤議員のごみの問題についてでございますが、基本的に、いつも僕が申しておりますように、ごみは日本の場合は海で解決するのが一番良策だと思っておりますが、先ほど議員御指摘のように、いろんな諸制約がございまして、それに近い形で解決していきたいというのが私の考え方でございます。鳴門市の場合、特に飛行場問題等ございまして、海については現在鳴門市は触れないという状況でございますので、それはそれなりのやり方をやって、逆にそれに近い形で当問題については解決するつもりでございます。 これで3年近く、佐藤議員はいつも毎回御質問を、今度こそは、今度こそは心配おまへんというふうな回答をしたいのを今までずつとこらえてきましたので、もうそこまで来ておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします
○副議長(松下保君) 次に、日本共産党鳴門市議団代表1、市長の政治姿勢について2、環境水道行政について 18番 田渕 豊君 〔18番 田渕 豊君登壇〕
◆18番(田渕豊君) 日本共産党を代表して質問をします。 質問に入る前に一言申し上げたいと思います。 春は出会いと別れの季節でございますが、私たちの役所内でも今春で30何人かの職員が退職するようであります。この本会議上におきまして議論を闘わせた部長も何名かおられるようでございます。長年にわたって勤めてこられたこの役所を離れることは大変感慨深いものがあろうかと思いますが、ひとつ退職後は十分健康に留意をされて、リフレッシュした後にはぜひともまちづくりのために働いてくださいますようにお願いを申し上げごあいさつといたします。 さて、今回、私は2つの問題について質問をすることにいたしました。 1番目の市長の政治姿勢について2つのテーマで質問をするわけでございますが、今、国の政治は次から次へと悪いことばかり、世の中を見ても腹の立つことばかり、また鳴門市の財政も大変逼迫をして暗い話がたくさん出回っております。そういうことで、今回取り上げた2つの問題はまちづくりの問題であり、あるいは公園づくりという、まさにドリームをターゲットにどのように実現していくか、楽しい質問にいたしたわけであります。早速質問に入っていきたいと思います。 新世紀を目前に控え、いよいよ新架橋時代が始まりました。この歴史的な激動する幕開きを前に、山本市政1期目最後の年のスタートが切られたわけであります。内では財政難に陥り、外からは不況と悪政の嵐が吹きつけております。この難局をどのようにして乗り切るのか、役所内にある危機感や停滞ムードを打ち破る市長の施政方針を期待して聞きましたが、残念ながらいま一つインパクトに欠けるものでありました。 また、今日まで夢のかけ橋とももてはやされてきた
明石海峡大橋の開通が本県にどのような効果をもたらすのか、ここに来てトーンダウンし、冷静に語れるようになってきたと思います。先日、商工会議所の新春講演会で経済評論家の内橋さんが東京湾にかかった橋の上に立っての実体験を話しておりましたが、その一方通行の車の流れに驚いておられました。また、先日はバスの運行表が発表されましたが、1日81往復、実に15分に1本という超過密ダイヤが発表されたわけであります。想像もできなかったことですが、心配をしていたストロー現象が起こらないかということであります。 日本共産党は、この橋の効果を当初から客観的に見ていましたので、先行する坂出市のように、橋げたの町にならないようにと意見を述べてきたところですが、残念ながら今日までソフト、ハードともに整ってはきていませんでした。その間の取り組みについて、今さらここで批判をしてもぼやきになってしまうので、ともあれ、そのような厳しい環境の中にあってもまちづくりは進めていかなければなりません。 それでは、本市のキャッチフレーズである「美しい市、人に誇れる、人に語れる市」をどのようにつくっていくのか、考えていきたいと思います。このキャッチフレーズはだれが考えたのでしょうか、よく考えたものだと今になって感心をしております。このような意味でのまちづくりなら、本市の今のような厳しい財政状況の中でも、財政の投資を余り伴わないで現実的に実現可能なテーマであるからであります。それはこれからの議論の中で明確になってくるでしょうが、要するにキーポイントは、そのようなまちづくりに市民がどれだけ参画してくるかにかかっていることだと思います。市長の政治信条である市政への市民の参加こそ、これからのまちづくりの中心課題だと思います。これからの議論の中で、できるだけ長期プラネット、以下プラネットを使用しながら考えていきたいと思います。 まず、プラネットでございますが、まちづくりの基本的な考え方として、こう書いてあります。「市民の積極的な参加と行動を通じて、市民自治、市民参加の推進によるまちづくりとし、本市の今後の課題の中でも、市民がまちづくりの主役となり、その認識を高め、主体的な活動を促進するとともに、情報提供、体制の整備、環境づくりに努める」とまちづくりの方針を書いております。 しかし、実際には、今日まで長きにわたって行政主導型の押しつけ行政、まちづくりが実施されてきたわけであります。やっと自治振興会が設置され、新たな歩みが始まっておりますが、これまでのボランティアに対する職員の知識のなさや対応の悪さが、また行政の方向性のなさがボランティアを傷つけ、まちづくりに燃える人の心の灯を消したりもしてきました。しかし、ボランティアを一たん始めた人々は息長く元気にボランティアを続けていますし、ますますボランティア人口はふえています。各地の自治振興会でもすばらしい実践が生まれてきているようであります。 本市のまちづくりは、今後、財政的にも行き詰まり、民間活力の導入も期待できないとしたら、市民の力、ボランティアの力をかる以外に道はなくなってしまったということであります。決して仕方なくそうなったのではなく、最初からまちづくりの主役は市民一人一人でなかったらいけなかったわけであります。ここまで来るまで大変時間がかかりましたが、行政がこの市民のパワーを有効に生かさない方はありません。そこで、本年をボランティア元年とでも位置づけて、本格的に美しい市、人に誇れる、人に語れる市づくりのためにどうしたらよいのか、その体制づくりと環境整備に取り組まなければならないのではないでしょうか。そこで、具体的な質問でございますが、現在、ボランティアはすべて社協に登録されているようでございますが、果たしてこのような重要な役割を担うだろうボランティアがそのようなことでよいのだろうかという疑間を持ったわけであります。そのことについて、ひとつお考えをお聞かせ願いたいと思います。 また、私は市全体でまちづくり委員会21世紀のようなものを設置して、そこに自治振興会の熱意あるまちづくりの代表者、あるいはボランティアの皆さんの代表が集まり、最大限に各ポジションの立場を尊重しながら、意見交換をし、経験交流をしていく、こういう枠組みと場所づくりが今後どうしても必要ではないかと考えるわけであります。お考えをお聞かせください。 以上、3点を質問いたします。 さて、2番目のドイツ村公園及び周辺整備事業の促進と観光拠点づくりについてでございます。 言うまでもなく、本市の観光拠点として鳴門国立公園や大塚美術館、またウチノ海、そして西部地区ではこのドイツ村公園周辺があるわけであります。私は今回、特にこのドイツ村公園及び周辺整備事業の促進と観光拠点について質問をいたします。 市長、ドイツ館周辺は、まさに美しい市、人に誇れる、人に語れる市に当たります。そういうことからも、プラネットは施策の基本的方向性と重点施策としてドイツ村公園及びその周辺整備を上げております。「歴史的、文化的遺産が多く残され、ドイツ連邦共和国とも縁の深い大麻地区において、ドイツ館を核とする国際交流テーマパークとしてドイツ村を整備する。さらに、公園及び周辺に民活を導入し、施設設置を検討するとともに、四国横断道にハイウェーオアシス構想を推進する」こういうように書いてあります。本来なら、戦略的に大橋開通までに公園整備が整っておらなければならなかったのですが、今日の状況であります。投資してきた割に、20億円以上、ドイツ館建設費を含めますと公園整備に投資したと思われますが、遅々として進まない公園づくりに業を煮やした私たち地元住民は10年前から「ドイツ村をよくする会」をつくり、桜やもみじを植えてきましたが、この春にはベートーヴェン像の背景の山には桜が満開に咲き誇ることでしょう。 この間、本当にいろいろな言いたいことがありますが、それは省略し、ただ一点だけ指摘しておきたい。新架橋時代の始まりを前に、この重点施策の促進のために所管の担当者が一堂に集まり、どのように進めるのか、また入り込み客をどのように迎えるのか、一度でも話し合ったことが一体あるのだろうかと聞いたら、全くなかったやに聞きましたが、それは問題です。情ないと思います。今からでも十分話し合っていただき、また担当職員にしても、この鳴門市を売り出す絶好のチャンスの到来であるのに、覇気が感じられません。私は、この世界にも例のないテーマパークづくりに参画できる職員、またその観光をアピールできる職員の皆さんを本当にうらやましく思っております。もっとプライドとやる気を示してほしいと思っております。 さて、それでは単刀直入に、それぞれの部門が新架橋時代を目前に控えどのようなコンセプトを持って迎えようとしているのか、お聞きいたしたいと思います。時間の関係がございますので、できるだけコンパクトに御答弁ください。これは市長の答弁は要りません。建設、経済、企画の答弁を求めるものであります。 余談でございますが、コンセプトとは着想とか発想、また商品の特性やその個性を新しい角度から見直すこと、こういう意味が含まれております。3部長の答弁を求めるものであります。 さて、2番目の質問でございますが、環境水道行政について、特に水源、原水の汚染問題について質問をいたします。 私は10年間、議会でただ一人水道水質の問題を言い続けてきました。そして、ついにことしに入ってから水質汚染問題が発生しましたことは御承知のとおりであります。昨年の水源地上流の残土処理場への焼却灰の不法投業に続いて発生した事件でありました。水道部はすぐに原因調査を実施し、その汚染場所が板東谷川の上流の畜産関係のし尿の放流にあるとしているようでございますが、間違いはございませんか。この点でも、私がずっと注意を喚起してきた板東の谷川と水道水源の因果関係が明確になったわけであります。今回はし尿と特定できてまだよかったのではないかと思うわけでございますが、私は産廃処分場から流れ出す汚水がこのようにどっと原水に流れ出してくるようなことを想像しただけで大変心配であります。もうこの件については何遍となくこの壇上から議論をしてきたので、もう申しません。水道水源保護条例や阿南市が進めようとしている環境保全のための基本計画の策定は、もはや本市においても実施協議の段階でなくてはならないではございませんか。環境部初め水道部の部長の答弁を求めます。 答弁により再問をいたします。 〔市長 山本幸男君登壇〕
◎市長(山本幸男君) ただいまの田渕議員の質問のうち、市長の政治姿勢について、一、美しい市、人に誇れる、人に語れる市づくりと市民参加について私の方から回答させていただきまして、他はそれぞれの部長から回答することとさせていただきます。 先ほどの田渕議員の御質問の中で長期プラネット21の中でも掲げておりますように、これから迎える成熟社会、地方分権社会においてまちづくりを進めるためには、行政主導型ではおのずと限界があり、市民、企業、コミュニティー、またボランティアなどの主体的、自立的な行動が不可欠であると認識いたしております。今後、行政との適切な連携の仕組みをどう築いていくか、御質問の趣旨を踏まえながら、組織、機構などを検討する中で取り組まさせていただきますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 〔
企画開発部長 谷川 進君登壇〕
◎
企画開発部長(谷川進君) 田渕議員のドイツ村公園及び周辺整備事業についての各部のコンセプトについてという御質問がございますが、企画開発部といたしましては、ドイツ村公園及びその周辺地域について市域全体のまちづくりの観点から観光拠点の重点地域として、また国際交流点として位置づけ、ドイツ館の充実、ドイツ村公園の整備、さらに今後、高速道路対策としての周辺整備等を図ってまいりたいと思います。 ドイツ村公園につきましては、御承知のとおり昭和51年より事業を着手し、54年に記念広場、57年には板東の鐘、平成5年には新ドイツ館などの整備を図ってまいりました。また、新ドイツ館は、国際交流拠点、観光拠点としてその役割を果たし、年々その地位を高めているところでございます。当初、ドイツ村公園の全体整備計画に基づき、こういった事業を進めてまいりましたが、その後、四国
横断自動車道などの種々の周辺状況の変化によりまして、その計画を軌道修正する必要が生じ、周辺整備をにらみながら、その計画の見直しを図っておるところでございます。 御指摘の点につきましては、こういった諸施策の整合性をとった全体的なプランニングがないために、うまく事業がかみ合っていないのではないかということと思いますが、今後とも観光ルートの整備、観光客の受け入れ体制をも含め、それぞれの計画の調整、連携をさらに密にしまして、財源的な検討を詰めながら企画開発部としては取り組んでまいりたいと思っておりますので、御理解のほどをお願いいたします。 以上です。 〔建設部長 宮崎義範君登壇〕
◎建設部長(宮崎義範君) ドイツ村公園について私の方から御答弁いたしたいと思います。 ドイツ村公園は現在、県と市と共同で板東谷川の砂防環境整備事業を進めております。これは鳴門・池田線より上流1キロの間の左右岸でございます。先ほども御質問にございましたけれども、板東谷川の整備を継続する関係上、ドイツ村公園は公共事業、あるいは現在の状況ですので民活の導入等は他の整備には難しいと思います。そこで、現在、私どもの用地買収をしておりますドイツ館南側の用地、それと借地予定地、合わせて約4,000平方メートル程度の土地があります。それを当分の間は、先ほど議員も申されておりましたボランティア等の御協力をいただきまして、市民参加の公園づくり、例えば花畑等に御利用していただきまして整備を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 〔経済部長 阿部理男君登壇〕
◎経済部長(阿部理男君) ただいま田渕議員さんの御質問のうち、観光に関する、いわゆる周辺地区の観光利便と観光ルートづくり及びPR等を中心に御答弁させていただきたいと思います。 観光面からのドイツ村公園周辺のとらえ方について御説明させていただきます。 議員御指摘のとおり、ドイツ村周辺には徳島県リゾート構想の大型メディテーシヨンリゾート地区に示されているとおり、精神のリフレッシュを重点に置いたリゾートが期待されており、第一次世界大戦における地元とドイツ兵との国境を越えた交流の歴史を踏まえ、ベートーヴェンの第九が神戸・鳴門ルート全通記念オープエングで小沢征爾指揮のもとに演奏されました。長野五輪開会セレモニーでも全世界に高らかに発信されました。また、四国八十八カ所お遍路さんに対するお接待などにも見られるもてなしの心、そして賀川豊彦先生の友愛の心は、世界に誇るべき遺産として将来に残していかなければいけないと考えております。観光面でとらえますと、ドイツ村周辺はこのように人類愛と世界平和、そして瞑想、精神のリフレッシュをテーマとしたテーマパークとしての要素を備えているものと思われます。来る21世紀に向けて大いにPRすべきと考えております。 また、ドイツ館一番札所、大麻の森、大麻比古神社など、各施設を結ぶ周遊ルートにつきましては、四国
横断自動車道板東谷川の改修とドイツ村周辺の農産物などを考慮した上で、観光客が利用しやすい散策道の設定とネーミングを含め検討してまいりたいと考えております。 なお、私どもの方で取り組んでおります農業の活性化構想の中でも十分検討をしていくべき要素があるところと思っております。 以上でございます。よろしくお願いいたします。 〔水道部長 坂本廣次君登壇〕
◎水道部長(坂本廣次君) 田渕議員の御質問のうち、環境水道行政について、その中の水道原水の汚染問題についてお答えをいたします。 去る1月16日午前9時ごろ、残留塩素の数値が異常を示し、原水を検査いたしましたところ、アンモニア性窒素が異常に高く、平常値の二十倍を超す数値が検出されました。早速、上流取水口を持っている徳島市の浄水場に照会をいたしましたが、上流では正常であったため、さらに板野高校付近、そのほか板東谷川上流の五地点を現地調査を実施いたしましたところ、前日来の大雨の影響で河川水より異常汚濁が顕著で、アンモニア性窒素も異常な数値を示しました。原因は、家畜のふん尿、生活雑排水等が雨水によって川に流入されたものと考えられ、即刻関係部課への調査指導方を依頼したところでございます。板東谷川の水質汚濁は、少しずつではございますが進む傾向にありまして、板東谷川は鳴門市の水源上流でございますことから、水道部にとりましては憂慮すべき問題と受けとめております。 今後は市民への啓発及び指導の強化を関係部課との連携を図りながら実施してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 〔
環境衛生部長 平岡敏宏君登壇〕
◎
環境衛生部長(平岡敏宏君) 田渕議員さんの御質問のうち、環境水道行政についてのさきの水道部長のお答えしました以外の点につきまして私の方より答弁させていただきます。 阿南市の条例、また環境基本計画の策定についての例を挙げられ、また水道の水源水質保全のことから板東谷川の水質汚濁の懸念について御質問がございました。環境衛生部といたしましては、環境保全サイドから鳴門市のすぐれた自然環境を守り、市民の健康を確保するため、水質汚濁のみならず大気・土壌汚染、騒音などの公害防止を初めとするその他自然保全につきまして、当面は市公害条例、また国、県の関係法令、条例等によりまして施策を進めてまいりたいと考えております。 環境基本条例の制定につきましては、現在、徳島県におきまして県条例の制定に向けまして昨年審議会が設置されておりまして、平成11年度制定を目指して作業が進められているところでございます。当然、市といたしましても、県の条例の動向、また条文の内容等につきましても、今後、整合性を持たせる考えも必要であると考え、また環境行政の基本指針ともなります環境基本計画の策定につきましては、当然制定する条例の中に必要事項の規定が盛り込まれるものと考えております。さらに、さきの議会で議員の御指摘にございました市の公害防止条例の見直しにつきましては、あわせて作業を進めたいと考えております。条例の制定検討につきまして、先進自治体への照会、また資料の取り寄せ、また研修、前段申し上げました県の条例制定作業を見きわめつつ、指導を受けながら検討作業を進めたいと考えておりますので、よろしく御理解のほどお願い申し上げます。 〔「議長、小休」と言う者あり〕
○副議長(松下保君) 小休をいたします。 午後 2時 30分 休憩 午後 2時 31分 開議
○副議長(松下保君) 再開いたします。 〔18番 田渕 豊君登壇〕
◆18番(田渕豊君) まちづくりとボランティアの問題で、市長の方から大変前向きで積極的な組織並びに機構改革と申しましょうか、そういう問題も含めて今後のあり方を考えていきたいというような答弁がございました。ぜひひとつこれはやはり早くそういうような体制をつくられて、新しい世紀に向けて生き生きと市民が元気に活動ができるような場をつくっていただきたいと思います。 余り時間の関係で詳しくは申しませんが、自治振興会が愛媛県の二見町に視察に行っております。大変貴重な経験を積んできておるようでございます。ここの地域振興課の課長の話は、本当に今後鳴門市がまちづくりをしていく上で貴重な経験をされた話がございます。ぜひ今後生かしていただきたいと思うので、これはもう要望にしときますが、まちづくりには欠かせないのはやはり人材でございます。その発掘をどうするのか、あるいは人材の育成をどうしていくのか、これが不可欠になってこようかと思います。特に、人材の育成の問題では、せっかく自治振興会の中でそのような予算が張りついておったのが財政事情からカットをされたということでございますが、これはいただけません。ぜひ、まちづくりには人材の養成、このやはりそれ相応の投資が必要になってくるということを強く要望をいたしておきたいと思います。 また、特にまちづくりの中で、今回の予算書を見まして残念に思ったことは、なぜこの開通記念事業、市民参加の開通事業というようなものを市民の皆さんからアイデアをかりて、後世に残るようなまちづくりのための資金が投入されなかったかということであります。一方、50周年にたくさんの一過性のイベント事業をやったのでございますから、せめてこの開通記念事業には後に残るような事業を特にまちづくりのために、100万円でも200万円でも投資をしていく、そういうような使われ方がぜひともしてほしかつた。何か6,000万円ほどのイベント事業に使われるようでございますが、そういうような使い方がよかったのではないかということを、これは強く一言っておきたいと思います。 まちづくりについてはそれで了といたしまして、2問目のドイツ村公園及び周辺整備事業の促進と観光拠点づくりについて、それぞれ担当部長からそれぞれユニークと申しましょうか、立場からの御答弁がありました。私は、もう少しこの問題を深めるという立場から、前段お話をさせていただきたいと思います。 ここに2月26日の朝日新聞、全面広告で和歌山の熊野博の広告が載っております。この中には、実はすばらしいコピーが散らばつておるわけであります。各担当者はぜひ参考にしていただきたいと思います。一つだけ引き出してみましたが、このように書いてあります。「新しい世紀を迎える今、日本人のライフスタイルに求められるものは何だろう。それは疲れた心と体をいやし、新たな活力を生み出すことのできる環境、そのために和歌山県はリゾートのあり方をまず人と自然の共生という観点から見つめ直しています」と。そして、大きなキャッチフレーズとして、「いやす、満たす、よみがえる心にリゾート実感、和歌山県」と書いてあります。 私はこの公園づくりの中で、大麻の里がいやす、よみがえる、ここまでは考えておりましたが、満たすというコピーは浮かんできませんでしたが、まさに、市長、担当部長、私たちのこの大麻の里には、この和歌山の熊野のコピーがそっくり当てはまるような環境があるのではないかということであります。古代史の1200年前より空海の開いた四国八十八カ所には、今も心のいやしを求めて新しいお遍路さんやリピーターが押し寄せております。発心の寺一番札所霊山寺があり、大麻の森に抱かれた阿波一宮の大麻比古神社があります。そして、近代史の中から生まれた文化遺産ドイツ館があります。この三角地点には、まさにいやす、満たす、よみがえるの環境が整っておるわけであります。プラネットは将来都市像として、市民はこの貴重な財産に新たな時代の息吹を与え、新しい世紀においてきらめき放つ新たな個性へと磨き、高めていこうと呼びかけております。そのことは市長の施政方針の中でも触れられていたようであります。まちづくりの中で、ドイツ館を私たちは単品として今日まで扱ってきたような気がします。三角地点の面としてとらえ直し、観光拠点としていくことは、今経済部長が述べられたとおりであります。 特に、今回私はベートーヴェンの第九の持つ力の大きさを再認識しなければならないと考えております。世界の小沢さんが来鳴し、ドイツ館の展示を見て驚かれ、合唱団には第九のテーマについて語ったそうであります。そして、あの長野オリンピックで再び小沢さんの指揮で、五大陸と会場が一体となって世界が同時にあの第九を歌い上げました。私も見ながら歌を歌おうとしましたが、感動して歌えませんでした。第九は、まさに世界を一つにするんだという思いがこみ上げてきました。第九にはそんな力があるんだと感動した次第であります。第九のテーマは、先ほど経済部長も述べられましたが、世界平和と人類愛であることを改めて認識いたしました。今世紀は、まさに戦争と大量虐殺の歴史でしたが、新しい世紀は世界平和と人類愛の時代になることは間違いありません。それが21世紀のテーマとなるでしょう。そのメッセージを世界に発信するのがドイツ館であるわけであります。市長が50周年記念として建立したベートーヴェン像は正解でした。これから本当に大切にしていかなければならないと考えております。そのような理念を念頭に置いて、具体的な質問に入っていきます。 まず、ドイツ館の運営でございます。先ほど企画部長が全体的な問題で企画調整課としての御答弁がございましたが、決算委員会でも問題にしてきたのでございますが、現在のドイツ館のじり貧状態と言ったら言葉が悪いですが、大変入り込み、お客さんが減ってきております。2つ、提案をしたいと思います。 小さな細かい問題はまた委員会でやりますが、その打開策として、私はかねがね、ドイツ館を支える市民グループの力が必要、ここでもやはり市民参加が求められているのではないかということでございます。残念ながら、今日までドイツ館は学芸員もなく、かつて新ドイツ館が建てられるまでのドイツ館にかかわった貴重な先輩たちがほとんど参画をいたしておりません。何とかドイツ館の活性化のためには、そのようなドイツ館の基礎を築いてこられた皆さんをもう一度集めて、今後のドイツ館のあり方を考えていかなければならないのではないかと思うわけでございますが、部長のお考えをお聞かせいただきたいと思、います。 もう一つ、やはりドイツ館の中にベートーヴェン、そして第九がやはり拠点たるにふさわしいコーナー、常設館的なものをつくっていかなければならないのではないかということでございます。5月から特別展示会が始まるようでございますが、どのようなものが集まって常設館的なものに仕立てられていくのか、ひとつお聞かせ願いたいと思うのであります。 もう1点、先ほど建設部長が河川工事の中でお話をしておりましたが、実はあの工事が始まることによって旧ドイツ館が再び大変存在感をあらわしてきているのであります。私も先日、あの河川道を歩きましたが、すばらしい散策道になってきているのであります。再びあの旧ドイツ館に光を当てて何か活性化はできないものかと考えますが、部長のお考えをお聞かせください。それともう一点、この際やはり企画部長に聞いておきたいのですが、先ほど横断道の問題が出ておりましたが、代表質問でも出ておりましたが、ほとんどこの設計協議が調うような段階になってきております。いろいろな問題、横との関係の問題などがございますが、私はこの横断道があのドイツ村周辺の中の景観、まちづくりにどのようになってくるのか、何度かお聞きをしてきましたが、最終段階を迎えているのにいまだに、例えばカルバートボックスの景観、デザインがどのようなものになるのか、あるいは盛り土ののり面をどのように修景していくのか、またこれからの、先ほど言った三角点を結ぶ散策道をつくる場合に、一番とドイツ館をつなげるどうしても散策道が要るわけでございます。そのときに、せっかくできる横断道に併設をして側道ができなければ、遊歩道ぐらいはせめて強力に市が公団に対して要望して実現していくことが大事だと考えます。ひとつ部長のお考えをお聞かせ願いたいと思うのであります。 建設部の方から公園づくりと県事業の板東谷川の改修の話がございました。一つ心配でございますのは、ドイツ館とのアクセスの問題であります。これはまた委員会でお話を具体的に聞くとして、要望にとどめておきますが、ぜひそのアクセス道をつくらなければ効果が上がらないと思うのであります。ひとつ早急に御検討をお願いしたいと思います。 また、建設部長から初めてボランティア参加型の公園づくりを進めていこうというような、やっと答弁が聞けたわけでございますが、現在、ボランティアでチューリュブ公園ができておりますが、どんどんと成長しております。残念ながら、一過性のことしきりになってしまうわけでございますが、部長がそのような方針を出されるなら、フラワーロードを日指してボランティアも頑張るだろうというふうに思います。 その他、いろいろ
明石海峡大橋開過後のお客さんを迎える立場での公園づくり、いろいろと注文がございますが、その2点について建設部には要望をいたしておきたいと思います。 経済部の方から、より具体的な観光拠点づくりとしての積極的な取り組みの報告がございました。先ほど申しましたが、県営事業のあの板東谷川の道は、まさに若いアベックコースになるような、京都の嵐山のふもとを想像するような大変すばらしい場所になってきております。あの水さえきれいかったら言うことはないんですが、今、水も流れ、周辺には梅が咲き、菜の花が咲き、本当にほっとするような場所になってきております。そういうようなアベックコース、あるいは一番から大麻にかけてが、県のメディテーシヨンリゾートというような言葉を使うならメディテーシヨンロード、瞑想にふける道であるとか、板東の鐘からドイツ兵の墓が友愛の道であるとか、さまざまな話題性を生む散策道をつくっていけるわけであります。まさに、これから経済部のそのような話題性づくりや情報発信の能力が問われているのだと思います.ぜひひとつ早急にそのような散策道、特にタウン誌とか若い人たちを引きつけるような、お金がありましたらコピーライターと一緒に歩いて一つの絵をつくってもらって、これからドイツ館を訪れるお客さんに前もってどんどん宣伝をしていく、そういう準備万瑞を整えていただきたいと思います。 また、残念ながらドイツ館には湯茶の接待、あるいは物産の販売する場所がありません。ぜひテント村でもつくってお客さんを迎え、そこで湯茶の接待ぐらいはしていただきたいと思います。 また、全国でも、関西でも有名なバラ園があるのでございますから、オーナーに協力をいただいて、バラなり、あるいは公園づくりの中でも観光バラ園なども考えていけるわけであります。このあたりを要望いたしまして、今期から経済部になりますので、より深めていきたいと思います。 企画部長には答弁を求めておきたいと思います。 さて、2問目の環境水道行政について両部長から答弁がございました。この問題だけは、市民の健康に直接関係する問題でございますから、ずるずると延ばすわけにはまいりません。早急に水道水源保護条例、あるいは環境保全のための基本計画を策定していただきたい。私は、今回の水質汚染は今後への重大な警告であると受けとめておるところであります。今度このような問題が起こったら、これは行政としての責任が問われるということを強く肝に銘じていただきたいと思います。慎重で、かつ敏速な対応をされるように強く要望いたしまして、この質問も了といたしたいと思います。 答弁をお聞きしまして、再問をいたします。 〔
企画開発部長 谷川 進君登壇〕
◎
企画開発部長(谷川進君) 田渕議員の再問にお答えしたいと思います。 まず、第1点目のドイツ館の運営につきまして、市民グループの意見等を今後とも十分反映さす中で入館者の増を図ってはというような御提案であったと思いますが、現在までも毎年のように地域住民の方々からボランティアとしてドイツ館周辺等の花づくり等に御協力をいただいておりますが、ドイツ館運営委員会としましても、ただいま御提案のありましたような、いわゆる各界、あるいは地域の方々の意見を反映できるような運営委員会に持っていきたいと思っております。 それから、ドイツ館内の特別展といたしまして、ベートーヴェンにまつわるいろいろなものをやってはどうかというような御提案だったと思いますが、当然新しく明石大橋がかかりますと大勢の方がお見えになると思います。今後、ドイツ館の運営につきましても、在来の展示品だけにとどまらず、今後ともこういった特別企画展は、ことしは特に80周年ということでいろいろと企画中でございますけども、今後においてもこういった特別展を折に触れてやっていきたいなと。その一端としまして、まだ確定はしておりませんが、当時の80年前に演奏していただいた指揮者であるヤンセン氏の何か遺品がドイツ北部のエムデンという図書館に寄贈されたというようなお話も聞いておりますので、現在、そうしたものも大使館を通じて交渉中でございます。そういうようなものも含めまして、いろいろとそういうような展示を工夫してまいりたいと思ってます。 またそれから、四国
横断自動車道の絡みでドイツ村公園周辺のお話でございますが、けさほどの大石議員さんにお答えしましたとおり、まだ3地区の協議が調っておりませんが、当然、桧地区、板東地区の役員さんとの協議の中でそうしたドイツ村公園周辺の整備につきましても、そういうようなものを考慮に入れまして話し合いを持っておりますし、公団とも今後ともそういうような前提に基づいて交渉してまいりたいと思っておりますので、御理解賜りたいと思います。 それから、80周年、第九のいわゆる企画展についての内容をお聞かせいただきたいということでございますが…… 〔発言する者あり〕 よろしいですか。これにつきましては、現在、計画段階でございますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。 〔18番 田渕 豊君登壇〕
◆18番(田渕豊君) 3問目ですが、時間が少し過ぎるかもわかりませんが、できるだけ締めくくりということで質問を続行したいと思います。 企画部長の方から、ドイツ館の運営の問題、あるいは横断道絡みの説明がございました。まだ明確にできてないようでございますが、これはもう本当に後世に悔いを残さないようなものをどうしてもつくらなければなりません。残念ながら、
対策協議会において全く横の連絡ができていないことは部長も御承知のとおりです。本来議員が連絡調整をしなければならないのですが、各
対策協議会が個々の思い思いの要望書を出して進められております。例えば、側道にいたしましても、私の方は出しても隣は要らないというようなことになってきておるのであります。特に、ドイツ館周辺の景観の問題は市が率先して景観整備に当たられるよう強くこれは要望し、次回には具体的な姿が見えてくるように、これは強く要望をしておきたいと思います。 また、ドイツ館が第九の拠点であるということから、やはリベートーヴェン、あるいは第九のもろもろの資料が整うようなそういう場所にも今後意思的にしていかなければならないということも、これは要望をいたしておきたいと思います。 私は最後にもう一つ、ドイツ村公園整備事業の一環として、どうしてもいま一歩進めなければならない問題があるのではないかということで提起をしておきたいと思うのであります。先ほども申しましたように、ドイツ館は残念ながら最高8万でございましたが、今は6万台に入り込み客が減ってしまいました。そういう状況の中で何とかこのドイツ館を、やはりせめて10万、20万ぐらいの人たちが訪れるような場所にしていくためには、ドイツ館だけではどうしても弱いということで、最も現実性があり価値のある施設として、私たちはもう2年前でしょうか、賀川豊彦記念館の設置を求めてきたところでございます。先ほど経済部の方はこの問題についても触れられましたし、都市計画においても図面上にこの施設が書き込まれておるのでございますが、なかなか財政難の中で難しい問題があります。 先ほど第九のテーマが世界平和と人類愛と申しましたが、賀川先生こそ、そのテーマの実現のために全生涯をかけて働かれた方でございました。そのような方がこの鳴門から世界に羽ばたいていったのであります。今、記念館建設運動が進められておりますが、この運動は、かつて本市になかったような壮大な文化運動となって発展し、全県、今や全国的な規模になってきております。この間の運動はすべてボランティアで、最も困難なソフトづくりからハードの部分まで分担しようと、募金活動も展開されております。私たちは当初、この大橋開通記念事業として最も価値あるものとして位置づけ、運動を進めてまいりましたが、間に合いませんでした。もしこの事業がこの開通に完成しておれば、鳴門の名を全国に、いや世界じゅうに発信できたことでしょうが残念でした。私たちは当初より、この記念館を単品として見るのではなく、ドイツ村公園整備事業の一環としてとらえまして、いわゆる複合施設としてドイツ館と相乗効果を上げていく、こういう考えで出発しました。そして、その建築様式も、80年前にドイツ人俘虜が設計して建てたあの歴史的遺産、現船本牧舎をモデルに再現しようとしておるわけであります。公園の周辺にドイツ村を形成していかなければなりません。その一棟目がドイツ牧舎になるわけであります。私は、最もふさわしい建物だと考えておるのであります。 また、これからたくさんの人が大麻の里を訪れるわけでございますが、そのお客さんに食事のできる場所も提供できない。ベートーヴェンのBGMを聞きながら、余韻にひたりながらお茶を飲める場所も提供できない。これは情ないです。1日も早くそのような場所を提供しなければ、それは伝統あるお接待の町にはふさわしくありません。失礼というものであります。想像してみてください。ドイツ村公園の一隅に、あのれんがづくりのドイツ牧舎を再現するなら、どんなすばらしいロケーションになるでしょうか。そして、その牧舎の中に世界の偉人賀川豊彦の世界が展開されるわけであります。そのことによって鳴門市のグレードは、財政的には貧しくとも一段も二段も高まることでしょう。また、そこから生まれる効果もはかり知れないものがあります。 賀川先生は、日本よりはるかに世界で有名です。近代の激動する時代の世界の歴史上の人物と多くの交流があります。先生の伝記を見ても、国内では62冊、これも多いです。出版されていますが、海外では何と1210冊も出版されているのであります。先生は、本市と姉妹都市のリューネブルグ市に既に1924年、大正12年に訪問していることもわかってきました。また、ドイツ人俘虜収容所も見ていることがわかつてきました。この施設がこの公園にできることで、また一つ大きなドラマが始まるわけであります。第九と並んで、世界に人類愛と世界平和を発信できる基地がもう一つできるわけです。国際交流の時代、大塚美術館などを訪れた海外の人が、そのようなメッセージを求めてドイツ館に賀川豊彦記念館を訪ねてくるでしょう。 まだこの事業は民間主導であり、事業認可はされたものではありませんが、プラネットは国際交流と触れ合い、豊かな地域文化の創造の中でこのように書いております。「先人がはぐくんできた鳴門の文化を礎に、新しい文化を創造する市民活動を支援します。また、世界都市関西の一員として、本市の魅力あふれる文化を全世界に向けて発信させるための環境整備を進めます」 企画部長、このようにプラネットでは書いているのであります。そのような立場から、特に文化を推進する企画部はこの運動を全面的に支援し、実現するよう努力してくださることを強く要望をするものであります。 市長も、大変厳しい状況で、いろいろな政治家としての判断もあるでしょうが、ひとつ大きな立場からこの力強い市民運動をしっかりと受けとめ、実施に向けて1日も早くゴーサインを出してくださいますよう、これは運動に携わる者を代表として深くお願いを申し上げたいと思うのであります。お疲れのことだろうと思いますが、ただいま、もし御心境をお聞かせいただければありがたいと思います。 以上、日本共産党の代表質問を終わりたいと思います。 〔市長 山本幸男君登壇〕
◎市長(山本幸男君) 皆さんお疲れのところ恐れ入ります。一言、ほな。 ただいま先生のおっしゃる構想は非常にいいことだと私思いますので、基本的には財政問題が最大のネックでございますので、財政問題さえ解決するならば早急にできると思いますので、前向きに取り組んでいきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
○副議長(松下保君) 議事の都合により、10分間小休いたします。 午後 3時 1分 休憩 午後 3時 14分 開議 〔議長 柿本 公君 議長席に着席〕
○議長(柿本公君) 小休前に引き続き会議を開きます。 次に、公明代表1、市長の選挙公約について2、行財政改革について3、当初予算の重点項目について 13番 山本 秀君 〔13番 山本 秀君登壇〕
◆13番(山本秀君) 議長より御指名いただきましたので、公明を代表いたしまして質問をいたしたいと思います。 何分、皆さんに一言お断りを中し述べておきたいと思うんですけども、体調が今までの体調でございませんから、市長同様、ここのところ体調を崩しておりますので、時間をオーバーするかも、また内容的に脱線するかもしれませんが、そこのところは本日の最後ということで大目に見ていただけたら幸いかと思います。 それでは、質問に入らさせていただきます。 山本市長も就任しまして早いもので3年、任期もあと1年2カ月となってまいりました。今議会は山本市政の3度目の当初予算案が上程された議会であります。4月5日の全通を控えた大事な年でありますが、鳴門市の96年度の決算の経常収支比率は107.9になる見込みとのことで、全国の市ではワーストツー、また人件費比率は実質ワーストワンという不名誉な番付をいただいての予算編成でもあります。一般会計当初予算案は、対前年度比2.2%増の224億3,600万円の極めて厳しい内容であります。今議会に上程された案件を慎重に審議し、評価すべきことは評価し、ただすべきことは厳しくただしてまいりたいと思うわけでございます。 それでは、通告に従い、公明を代表しましての私の27回目の質問をさせていただきます。 1題目の市長の選挙公約については、1、100人100社の地場産業の育成について、2、ごみ対策について、3、温泉保養施設について、2題目の行財政改革については、1、行財政改革の現況と今後の取り組みについて、2、財政再建について、3、行財政改革の各部の取り組みについて、3題目の当初予算の重点項目については、重点項目の中から情報公開と地域情報化について、2、全線開通記念事業についてお伺いいたします。 まず、100人100社の地場産業の育成について。 私はこれまで3度にわたり地場産業の育成について山本市長に質問をしてまいりました。100人以上雇用できる事業所を100社以上育てるとの地場産業の育成宣言は、山本市長の選挙公約の大きな柱であることは申すまでもございません。3年前の市長就任の年、8月に商工課を新設して以来、市内の事業所に対して聞き取り調査をするために地場産業活性化対策調査事業を実施しておられますが、いまだに調査結果は公表されておりません。この基礎調査をもとに鳴門市独自の地場企業振興方針を策定し、足が地に着いた施策を積み重ね、一つ一つの素地を固めるべく取り組むとの答弁をこれまでいただいております。その後、調査結果はどうなったのか、改めてお伺いいたします。 また、平成10年度の当初予算案に金融対策の強化との項目で、制度融資の資金枠を再編・拡大し、新たに経営基盤パワーアップ資金を創設しますとのことで、10年度事業費2億2,000万円計上されていますが、具体的な内容をお伺いいたします。 次に、ごみ対策についてお伺いいたします。 これも私は市長に過去4度にわたり、ごみ問題は大丈夫か、心配ないかをお伺いしてまいつたところでございます。市長任期もいよいよ残すところ1年2カ月ということでございます。改めて、市長就任以来のごみ対策の経過をここで述べてみたいと思いますが、市長就任当時は、現在の里浦の処分場は中間処理施設を設け、延命策を講じて約4年半しかもたない状況下でありました。 市長は公約どおり、ごみ対策について、実現に早くて15年から20年はかかると言われている海面埋め立てによる夢の島構想を訴えてこられたわけでございます。中間処理施設は、当初平成8年度には建設される予定でありましたが、リサイクル法の絡みで、県の状況を見てからとのことで建設を延期し、昨年2月にはリサイクルセンターは用地買収に時間がかかって進行が延びており、事実上断念との報告がなされた経過がございます。そのままでは昨年8月から9月初めごろには満杯になる状況であり、昨年4月からのドラム缶による分別収集で延命策を図ってもなお10月初めごろには満杯になる予定でありました。 そこで、昨年3月議会で私は市長に、難航している処分場問題を解決するためにも、市民の皆様にこれ以上心配かけないためにも、実現性の難しい夢の島構想なんかは白紙撤回して、この際現実を直視して実現可能な計画を立てるべきではないのか。既に20年以上も前に処分場としての用地を大麻町山奥の中谷地区に確保しており、用地を遊ばせているのはもったいない。財政難の現況からしても、新たに用地を取得するという税金のむだ遣いをするのはいかがなもんでしょうかと質問を展開してまいりました。現在、全国どこの状況を見ましても、ごみを歓迎してくれるところはないわけでありまして、海面埋めたてにしてもしかりで、この際地元の人にはまことに申しわけないことではありますが、大麻町の計画を煮詰め直してはいかがかということを市長にこれまで問うてきたわけでございます。しかし、市長は、大麻町中谷地区の
最終処分場予定地にはごみは持ち込まないと再度明言され、白紙撤回の方針の変更は考えていないとの答弁でございました。 余談ではございますが、谷市長の時代に確保されたこの用地につきましては、矢野前市長も地元から初出馬して市長に出られるときは反対を唱えて市長に当選されたわけでございますが、実際に現場の状況を把握した上で、2期目に当たって後半におきましては、この場所しかないと、ここに
最終処分場の用地を持っていくしかごみ問題は解決しないという判断の上から、地元との調整を図り、ほぼ8割ぐらい地元との調整ができたという経過がございました。 さて、平成10年度のごみ対策事業費は1億4,327万7,000円で、そのうち里浦の
最終処分場の地元対策として、ごみ埋め立て対策推進事業費1億1,860万円が計上されております。この1年を振り返りましても、昨年の9月議会の補正予算では、
最終処分場が確保できていれば必要のない経費であるごみ埋め立て対策推進事業費として、衛生センターのごみ処分場を管理型にするための2億8,981万円のごみ対策事業費を計上いたしてきております。また、新しい処分場を確保すべく、設置に必要な環境アセスメントを実施するとのことで、ごみ埋め立て対策推進費2,000万円を計上し、里浦の
最終処分場の短期的な延命策を講じてきた次第でございます。また、800万円の予算を計上し、一般廃棄物の収集から
最終処分場に至る現状の掌握とともに、減量化対策や最適処理を含めた総合的な処理計画を目指し、ごみ処理基本計画の策定に取り組んでおりますが、いずれにせよ鳴門市のごみ問題は深刻であることに変わりはありません。 公明は矢野前市長の時代より、ごみ問題は広域行政で取り組むべきであると訴えてきた次第であります。昨年の9月議会では、今後のごみ行政のあり方として、21世紀に向かってのリサイクル社会の構築を目指し、近隣の市町村との広域行政の推進を訴えてまいった次第でございます。今議会では、広域的な取り組みとして藍住町との一部事務組合の設立への議案や、将来的には近隣の町にも呼びかけて、諸要件の整備が整い次第組合構成を変更したい旨の市長の所信が述べられたわけでございます。 そこで、市長に改めてごみ行政の現況と今後の見通しをお伺いいたします。 また、ごみ処理基本計画の策定の進捗状況をお伺いいたしたいと思います。 次に、温泉保養施設についてお伺いいたします。 御承知のように、公明は矢野前市長の時代から数年来、温泉施設、クアハウス等については訴えてまいった次第でございます。隣の津田町の翼山温泉のようなデイ
サービスセンターを併設した健康づくりに役立つような、お年寄りから若い人までがともにくつろげる憩いの場としての温泉施設の建設を訴えてまいったところであります。私は平成7年の6月議会と昨年の3月議会で、市長の公約であるくつろぎの温泉建設についてお伺いし、市民の皆様に十分な満足と憩いの場となる施設が早期に実現するよう、公明として要望を重ねてまいりました。昨年の3月議会で、健康増進保養施設の計画推進、9年度事業費574万円の予算計上についての質問での答弁で、市長は昨年本場ドイツのクアハウスを初め国内類似施設5カ所を視察され、これらの施設内容を踏まえ、平成9年度には関係各課に研究会を発足させ、基本構想の策定に向けた体制づくりをし、私の質問の内容を含めあらゆる角度より調査検討を行い、基本構想を策定したいとの御答弁でございました。また、昨年の9月議会での私の質問では、平成10年度に温泉を掘削するとの答弁をされたわけでございます。そうした経緯から、本年、新年度当初予算に温泉保養施設の計画の事業費として2億8,600万円プラス4,000円を計上されました。 そこで、お伺いしますが、掘削する場所や事業費の内訳、そしていつごろまでに建設するのか、また総事業費をどのぐらいに見ているのか、お伺いしておきたいと思います。 なお、今の3問につきましては、午前中、またほかの会派からも質問をなされておりますが、代表質問ということですので、ポイントを簡潔に御答弁していただけたらと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、行財政改革について質問をさせていただきます。 まず、初問には行財政改革、現況と今後の取り組みについてということで、市長は所信表明で行財政改革について、現在内包する課題や実施方法を検討する行政改革推進本部を設置し、本年1月、外部からの意見反映のための行政改革懇談会を発足、また今月中には行政診断の結果が出る。できる限り早い時期に大綱並びに実施計画の策定を行いたいと述べられました。 そこで、実施計画はいつできるのか。市長は現況をどのように認識しているのか。今後どう取り組むのか。また、決意のほどをお伺いしたいと思います。 次に、行財政改革の2点目、財政再建についてでございます。 鳴門市の財政は、申すまでもなく競艇事業からの繰入金なしには成り立たない財政内容でございます。競艇事業からの繰入金は本年平成9年度は20億円、新年度予算案にも20億円計上されております。9年度も財源不足で積立金を取り崩し、急場をしのぎ、新年度の平成10年も財政調整基金からほぼ全額の13億4,900万円の取り崩し、またふるさと活性化基金と減債基金から計6億2,900万円引き出しております。実に2年連続しまして20億円近い基金を引き出しており、基金も底が見えてきておる次第でございます。平成11年度以降は基金で補おうにも基金不足の状態であります。平成10年度で市長の今期4年間の任期も満了いたしますが、平成11年度2期目の初年度であります。ただし、当選されてのことでありますが。この局面する厳しい財政状況下、平成11年以降の予算編成の見通しをどのように考えていらっしゃるのか、お伺いいたします。次に、3点目の行財政改革、各部署の取り組みについて。 2月24日付の徳島新聞に既に報道されて、鳴門市の行財政改革には内外ともに注目されているところでございます。市長を初め特別職の給与カットで計327万1,000円、副課長以上226人の
管理職手当15%カット、計2,436万7,000円を節約、庁内の清掃を職員がすること880で万円の節約、県内出張旅費として支給していた日当500円の廃止、また新年度から水曜日をノー残業デーとする、以上のことが発表になっておりますが、各部において行財政改革への取り組みは現在何をしているのか、今後どう取り組むのか、また決意をお伺いします。本来、全所管の部長にお伺いするところでございますが、時間の制約の関係で、ひとつ代表していただき、政策監にお答えをいただきたいと思います。 次に、情報公開と地域情報化についてお伺いいたします。これは新年度の重点施策の項目の中から2題質問させていただきたいと思っております。 昨年の12月議会で情報公開について取り上げ、情報公開条例の早期制定を訴え、また市政の情報
サービスとして、いつでも、どこでも、だれにでも24時間365日、行政内容についての知りたいことを気軽に電話で聞け、またテレフオンガイドによる市政の情報案内を提供してはどうかということを提案させていただきました。総務部長より、テレフォンガイド
サービスも含め、光ケーブルによる地域情報ネットワークシステムの活用など、時代に即応した、市民にとって簡単で安く利便性のあるシステムを研究し、提供していきたいとの答弁をいただいております。新年度の当初予算に、地域情報化を推進するため第三セクターを設立し、全市に光ファイバーケーブルを利用した双方向通信の可能なケーブルテレビも整備しますとのことで、平成10年度事業費として1,000万円計上しておりますが、事業費の内訳と第三セクターの事業内容をお伺いいたします。 最後に、全線開通記念事業についてお伺いいたします。 4月5日の神戸・淡路・鳴門自動車道全線開通記念事業について、事業内容と進捗状況をお伺いいたします。 以上、質問に答弁していただきまして、締めくくりと、また再問をさせていただきたいと思います。 〔市長 山本幸男君登壇〕
◎市長(山本幸男君) 同じ山本で同じ風邪引いて、元気の差は大分差がありますけど、精いっぱい答えさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 まず、第一に市長の選挙公約についてということで、100人100社地場産業育成についてということでございますが、市内事業所への聞き取り調査については、現在も従業員が9名以下の企業訪問を継続して行っておりますが、それと並行して、とりあえず150社の調査結果を分析し、それに地場産業を取り巻く社会経済環境の変化等も考慮に入れながら、鳴門市の地場産業の進むべき基本的な方向の策定を行っているところでございます。もうしばらく時間をいただきたいと思います。 現在、150社の分析結果で、最も要望が多かったのが工場等の用地確保で、その次に多かったのが資金確保への支援、以下、人材育成確保への支援と続いております。その結果を受けまして、新年度に資金面での支援及び人材育成の支援措置を講ずるべく予算を計上いたした次第でございます。 そこで、今回新しく創設する経営基盤パワーアップ資金融資制度でございますが、これは平成7年8月から実施している地場企業の聞き取り調査において、20数社より金融対策面での市の支援が求められており、さらに最近の経済環境の悪化で金融機関の貸し渋りが顕在化してきている状況下で、市内の地場企業が増設・移転して事業規模を拡大したくても資金確保が難しく、積極的な事業展開を手控えている状況であり、市といたしましては積極的な事業展開に挑戦する企業の経営基盤強化を資金面から支援するため、今議会に上程しております鳴門市企業立地奨励条例の改正とあわせて実施することにより、地場企業の経営基盤の強化を図ってまいりたいと考えております。2億2,000万円を原資として徳島県信用保証協会に預託し、3倍協調により6億6,000万円の貸し付け金融枠を確保するこの新しい制度は、地場企業の利便性を高めるため、できるだけ利用できる条件を緩和し、既存の制度融資では融資限度額が1,500万円でございますが、限度額の大幅なアップを行うとともに、融資利率や保証料の引き下げを行うことによって、地場企業の方々が利用しやすくなるよう徳島県信用保証協会と関係機関と協議いたしておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 それ以外にも、地場企業において、最近の情報化、国際化の進展により情報処理能力や語学能力にたけた人材を育成することが急務となっており、これに対する市の支援を求める要望が多かったことから、新年度から人材育成サポート事業を実施することにいたしており、研修費用の一部を支援していきたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 次に、ごみ対策についてでございますが、今後のごみ行政の基本は、現行のごみを収集し、焼却し、埋め立てする行政から脱却し、循環型社会の構築、つまりリサイクル社会を目指したごみ処理が今後のごみ行政に課せられた課題であります。あらゆるごみの資源化、リサイクル化、つまりゆっくり時間をかけた資源化に取り組むとともに、すべての手だてを尽くした後、焼却の際発生する熱源の有効活用など、今後の施設をつくるときとるべき方策と考えます。このような観点に立って、今後この行政を進めなければなりません。しかしながら、この問題解決に当たっては、多額な財政負担と施設立地に当たっての関係者の理解が必要であります。これからの対応策として、今般御提案いたしております広域化、つまり一部事務組合方式を取り入れたごみ行政を推進しようとするものであります。御理解のほどよろしくお願いいたしたいと思います。ごみ処理基本計画の策定の進捗状況についてでございますが、本市の廃棄物処理基本計画は平成2年に、策定後、本年度はごみ処理についての見直しを行うため、平成10年度を初年度とし、15年度を最終目標年度とする計画作成に着手いたしました。平成9年4月に庁内連絡会議を持ち、基本計画策定についての基礎調査、計画策定に当たっての計画の
基本的考え方等を協議する中で、平成9年8月、市内2,000世帯及び300事務所を無作為に抽出し、意識調査を実施いたしました。その後、この調査結果を踏まえ、具体的な本市の処理計画策定に取り組みました。基本的な考え方として、1、廃棄物循環型のごみ処理を目途とする、2、減量・資源化の課題、3、収集・運搬・処理・処分の課題を取り入れた市ごみ処理基本計画が本年2月に成案となりました。今後、この基本計画に沿って、市民の理解、協力を得る中で本市のごみ行政を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解のほどお願いいたします。 次に、温泉保養施設についてでございますが、先ほど議員は2億8,000万円と、2億806万4,000円でございますので。 〔「8,000万円と」と言う者あり〕 8,000万円とおっしゃった。済いません、いらんこと言いまして。 健康増進保養施設の温泉掘削の場所につきましては、先般、大石議員、福島議員、佐藤議員の皆さんに御答弁申し上げましたとおり、瀬戸町において温泉可能性調査を実施いたしておりますので、御了解賜りますように。 次に、事業の内訳はということでございますが、泉源調査費と掘削費がその主なものでございます。今回の予算につきましてはですね。 次に、いつごろまでに建設するのか、また総事業費はどのくらいかの御質問でございますが、さきにお答えしましたように、温泉掘削の結果、湧出する湯量、温度を確認し、市場調査を行い、施設内容等を検討し、市民の皆さんに喜んでいただけるような施設にすべく本事業を推進したいと考えておりますので、建設時期、総事業費についてはもう少し時間的猶予をいただきたいと思いますので、同じ回答になりますが、先生、同じ回答でいいとおっしゃいましたんで同じ回答をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 次に、ちょっとこの質問の順番に沿って、先に財政再建について。
○議長(柿本公君) 再建は後ですよ。改革が先です。 行財政改革が先です。 〔発言する者あり〕
◎市長(山本幸男君) 財政再建についてでございますが、今日、長期化する景気の低迷によりまして、国、地方を通じた財政は危機的な状況に直面いたしております。とりわけ、本市におきましては、歳入の伸び悩みや人件費等の義務的経費の増嵩などにより大幅な財源不足が生じております。こうした状況のもと、平成10年度は多額の財政調整基金等の取り崩しを余儀なくされたんでありますが、現在の地方財政を取り巻く環境を見てみますと、早期に好転する要素は見当たらず、独自の改善に向けた方策を考えていかなければなりません。 そこで、御質問の今後の見通しについてでありますが、まず短期的には、歳出削減策として細部にわたる一層の経費削減、2番目といたしまして、継続、新規を問わない徹底した施策の見直し、重点化を図るということ。次に、歳入面から見ますと、まず1番に、鳴門市はいつも出てくるんでございますが、競艇事業についての一層の売り上げ向上を図り増収に努めたいと思っております。これは新たなボートピアを構えるということも含めて、そういうことを考えていきたいと思っております。2番目に、各種事業の実施に当たって、国、県からの財源をいかに図るかということがございます。3番目に、優良な地方債の活用をしてまいりたいと思っております。4番目に、不要財産の処分なども含めて財源確保を図っていきたいと、こう思っておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 また一方、長期的には、歳出構造の根本的な見直しを行い、硬直化している要因の排除に努めるとともに、歳入面では人口増加策や土地利用の見直しなどによる税収の増加を図り、将来にわたる健全財政の確立に努力してまいる所存であります。そして、これらすべては、現在進めております行政改革の方向づけとともに、具体的に実現可能なものであると考えておりますので、御理解賜りたいと思います。 次に、行政改革の現況と今後の取り組みについてでございますが、行政改革は古くて新しい問題として市民福祉向上のために不断に取り組むべき、かつ永遠の課題であります。しかしながら、今日の行政改革が従来と趣を異にしておりますのは、近年の国、地方を問わない財政の逼迫から、これまでの国と地方の役割分担を見直し、住民に直結する事務は市町村で行うという、いわゆる地方分権論が根底となっており、これまで指導と勧告という国、県の関与のもとに実施いたしてまいりました事務事業が今後は市町村の責任と名のもとで行うこととなるため、市としての自主的、自立的な体制の充実と強化がこれまで以上に強く求められるところであります。このため、行政改革大綱の策定を平成9年度の重点項目の一つとして位置づけ、民間コンサルによる行政診断、最高意思決定機関としての鳴門市行政改革推進本部、市民などから組織された鳴門市行政改革怒談会を3つの大きな柱とするプロジェクトを構築し、これらの有機的な連携を図りながら、中立的論理、内なるあるべき論、市政を直接ごらんいただく中での実直な御意見等を集約し、最終目標であります行政改革大綱の策定を図ってまいりたいと考えております。 なお、懇談会の御意見の中には、年度内という限られた期間内での答申について危倶の念を抱かれてる委員さんもおいでになりますが、より効果的な会議運営に努めていただき、基本的には当初目標のとおり年度内の答申に向け積極的な御審議をお願いいたしているところでございます。 また、こうした御提言事項等が画餅に終わることなく、課題項目の着実な進展に向け、可能な限り実施項目と年次計画を明確にする中で、具体的実践活動の推進目標となります実施計画の速やかな策定とつなげてまいりたいと考えております。 なお、行政改革の必要性は、前段に申し上げたとおりでございます。行政改革の最大の目的は、限られた中でいかに市民福祉の向上のための施策を講じるかにあります。こうした観点に立って、市民皆さんの御意見を十分拝聴しながら、苦しい中ではありますが、事業の重点化、効率化を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 次に、情報公開と地域情報化についてでございますが、平成10年度事業費の1,000万円は第三セクター設立のための出資金でございまして、地元企業、県外企業から出資を募り、資本金として約2億5,000万円を予定しております。総事業費につきましては約10億円となっております。その事業計画といたしまして、平成11年から平成13年にかけての3年間で鳴門市全域に光ファイバーケーブルと同軸ケーブルを組み合わせた光ハイブリットシステムによる双方向の電送路を構築し、3年間で1万2,000世帯の加入者を見込んでおります。 事業内容につきましては、地域に密着した映像情報の提供、緊急情報、福祉情報など、市民生活に不可欠な情報や防災、文化、教育情報などの多彩な情報の提供とともに、将来的には双方向化、ネットワーク化を図り、マルチメディア時代に適応できる
サービスを提供したいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 〔政策監 二木俊幸君登壇〕
◎政策監(二木俊幸君) 私の方からは、行政改革に取り組む各部の取り組み姿勢等につきまして御答弁を申し上げたいと思います。 行政改革に係る各部各課の検討項目につきましては、行政診断の中におきまして課題項目等の抽出をお願いしているところでございます。あわせて、行政改革大綱の策定に引き続き予定しております実施計画の策定時におきましては、これら諸課題の具体的な対応策等について、それぞれの所管部署において詳細にわたる検討をお願いするとともに、推進本部会において実施計画として取りまとめ、その着実な実施へとつなげてまいりたいと考えているところでございます。 こうした取り組みの中では、即応できる事項との間に当然タイムラグを生ずることとなりますので、その一方ですぐにも実施可能な事項につきましては、それぞれの部署で適宜対応いたしてまいっているところでございます。一例を申し上げますと、窓口対応の改善、所掌事務の領域を越えた協力体制、また超勤手当の縮減に向けた管理体制の徹底等でございます。また、一昨日の所信表明の中で市長からも申し上げました事項の中で、相互の議論を要するものについては、そうした場を通して実施に踏み切ったものでございます。 なお、新年度から予定をいたしております所属部署の職員による清掃であるとか、さらにはノー残業デーの創設につきましても、こうした方向で取り組んでまいったものでございまして、今後とも各部署において実施可能な事項につきましては、たとえ小さな事項でありましても積極的に対応いたしてまいりたいと考えております。物の見方、考え方、取り組みにおける創意工夫等により改善が図れる部分は少なくないと思われます。今後ともこうした観点を基本として行政改革への取り組みをいたしてまいりたいと考えておりますので、御理解、御協力をお願いいたしたいと存じます。 〔
企画開発部長 谷川 進君登壇〕
◎
企画開発部長(谷川進君) 山本議員さんの当初予算の重点項目についての中の全線開通記念事業について御答弁申し上げます。全通記念事業の内容と、その進抄状況でございますけども、現在、全通記念事業といたしましては薪能の公演、それから吉本新喜劇の公演、第九初演の再現及び企画展の開催、また全日本たこ揚げ大会の開催を予定しております。 まず、薪能でございますが、平成10年5月1日に鳴門北インターチェンジ付近の海岸でライトアップされた大鳴門橋を背景に、観世流能楽師の観世栄夫氏や大槻文蔵氏、大蔵流狂言師で人間国宝の茂山千作氏といった、現代を代表する演者を招き、阿波龍宮能と名を打って実施いたす予定にしております。公演に向けてのポスター、チラシなどを現在立案中でございます。 次に、吉本新喜劇でございますが、平成10年8月8日に鳴門市文化会館で桂三枝、宮川大助・花子ら人気タレントを初め、テレビ等でおなじみの新喜劇のメンバーにより上演されます。特に、新喜劇につきましては、鳴門市の観光情報などとあわせ、特別番組として関西エリアを中心にテレビ放映されることとなっており、全通により新しい時代を迎える鳴門市の魅力をいっぱいに織り込んだ脚本を現在執筆中でございます。次に、第九初演の再現及び企画展でございますが、80年前に第九が我が国で初めて演奏された模様を現在に再現しようと、平成10年5月31日に、当時収容所のあったドイツ村公園で第9日本初演再現演奏会を開催いたします。出演者145名がすべて男性ということもあり、男性合唱用に編曲した譜面も昨年末に完成し、既に毎週練習に励んでいるほか、当時の俘虜たちが身に着けておりました衣装もデザインサンプルが最近でき上がりまして、間もなくでき上がる運びとなっております。 また、演奏会に先駆けまして、4月25日から6月14日までドイツ館で開催される企画展につきましては、先ほど田渕議員さんの方からも御質問がありましたけども、金面的に御協力をいただいております国立音楽大学の附属図書館を初め全国の個人収集家からいろいろと資料を借用して、その展示に備える交渉を現在のところ進めておりまして、中身については今のところ詳しいことは申し上げることができません。 次に、全日本たこ揚げ大会でございますが、観光客の誘致と地域意識の高揚を図るため、鳴門らしい観光イベントとして渦まつり全日本たこ揚げ大会を平成10年7月5日に鳴門ウチノ海総合公園予定地で開催いたします。全国各地のたこ愛好グループによる大だこ合戦を初め、メーンとなりますワンワンだこはギネスブックに掲載されるよう、直径26メートルの大だこの製作を鳴門大だこ保存会に委託し、作業を進めているところでございます。 以上、御理解賜りたいと存じます。 〔13番 山本 秀君登壇〕
◆13番(山本秀君) 答弁が非常に長かったんで、時間が残り時間少なくなってまいりましたが、続行させていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。 それでは、締めと、それから再問をさせていただきます。全通事業については再問させていただきたいと思います。まず先に再問させていただきまして、後ほど、ほかの御答弁に対しては締めくくりをさせていただきたいと思います。 まず、全通記念事業について、この件はこれまで私も、済いません、ちょっと。いいです。第九初演80周年企画展の開催についてでございますが、私はこれまで平和の精神とヒューマニズム、そして歓喜を歌い上げたベートーヴェンの第九、作者ベートーヴェンと作詞者シラーの「歓喜の歌」に込められた精神を永遠に顕彰するために、第九資料館か(仮称)第九記念館なるものを全国に先駆けて、第九初演の地である板東の地に設けてはとの提案をしてまいりました。いみじくも、私の前に立たれました田渕さんの方からもこの件に触れていただきましたども、そういう機運が出てきたなというふうにまた感じております。こうした経緯からも、このたびの企画展は大いに期待しておるところでございます。 世界に誇れる人道主義で貫かれた収容所として、人間松江豊寿所長のヒューマニズムに心を打たれたドイツ人俘虜たちがその喜びを表現するために第九を演奏したとしても決して不思議ではございません。ドイツの国民的詩人シラー作詩の「歓喜の歌」の精神と、その歌の精神に共鳴して作曲したベートーヴエンの平和を愛し世界の人々を愛する精神が、時代を越え、海を越えて結ばれている日独友好の平和と人道の原点をとどめ、第九の精神を永遠に世界に発信する平和友好のとりでとも言える新ドイツ館、こうした第九の精神と意義を訴えれるような企画展にしてはと思いますが、いかがでしようか、この点お答えいただきたいと思います。 次に、再問の2点目ですが、全線開通記念事業についての2点目です。撫養第一公園と渦潮ふれあい公園は立派な野外ステージがありながら、開園記念のイベントの企画もこれまでなく、オープン以来一度も施設の有効利用がなされておりません。せっかくのステージが泣いているわけでございます。この際、全線開通事業に位置づけて、例えばではありますが、アマチュアバンドのコンサート等の開催を企画してはどうでしようか。また、阿波踊りの期間中に昼間のイベントを企画してはいかがでしょうか。いずれにせよ、市民の皆様が渦潮ふれあい公園の野外ステージでの催しを楽しみにしていただけるように、本年度を機会に毎年恒例行事としては開催してはどうでしょうか、お伺いします。 前後いたしましたが、まず市長の公約について締めをさせていただきたいと思います。 100人100社の地場産業の育成について、アンケートの多い順番等を発表をしていただきました。工場用地の確保、資金の確保、人材育成、この3項目であると。その3項目が、このたびの経営基盤パワーアップ資金を創設、ほか人材育成、また工場用地確保云々というような問題での具体策となってあらわれてきたというふうに思っております。市長は4年間でこれまで、その素地を固めたいとの意向を述べてこられました。市長は就任4年目に当たる平成10年度予算で、市長公約の地場産業の育成策が盛り込まれたわけでございます。地場産業の育成の成果は時間のかかることでございますが、市長は昨年の3月議会の答弁で、鳴門産業フェスティバルを契機に地場産業を地域ぐるみで見直し、その活性化を推し進め、さらに県、市協調のもと、新しい産業の掘り起こしなど、幅広い視点から地場産業の振興と育成とともに企業誘致を積極的に推進してまいりたいとのことでございました。現在、企業を取り巻く環境は大変に厳しく、御承知のように景気の見通しは悪い中、小規模事業主の皆さんにとっては大変な時代でございます。行政として、経営者の皆さんが何でも気軽に相談できる体制で地場産業の振興、そして100人100社の育成に一層取り組まれますことを強く要望して、この件は終えたいと思います。 次に、ごみ対策について。 改めて、ごみ行政の現況と今後の見通しをお伺いし、またごみ処理基本計画の策定の進抄状況をお伺いした次第でございます。鳴門市のごみ問題は、現実問題として早急な対応策が必要であることは申すまでもございません。近隣の市町村との広域化を図りながら、21世紀に向かってこれまでの集めて燃やす、集めて埋めることからの脱却をし、リサイクル社会の構築こそ急ぐべきであり、今後のごみ問題の最大の課題であろうかと思います。また、現在問題になっている
ダイオキシン対策として効果的なのは、ごみ減量とリサイクル、そして分別の徹底であり、そういった意味で実効性のある将来計画をしっかりと立て、市民の皆様の血税をむだのないように使っていかなければいけないと思います。この件を強く要望をしておきたいと思います。 市長公約の3点日、クアハウスこと温泉保養施設についてでございます。 掘削する場所や事業費の内訳、そしていつごろまでに建設するのか、また総事業費をどのぐらいに見ているのかをお伺いいたしました。場所については、瀬戸町で検討中とのことでございます。そのほかについてはもう少し猶予をいただきたいという御答弁でございました。 ここで改めて、この温泉保養施設について私は触れておきたいと思うんですけども、財政難の中、なぜこの建設を推進するのか、私はこの推進派でございます。これは余談な内容でございますが、現在、国民健康保険事業会計への繰出金3億9,400万円、老人保健事業会計ヘの繰出金4億8,600万円、これが合計8億8,000万円に及んでおります。これは実に、今の山本市長になった当初は1億円に満たなかったと思います、特に国民健康保険事業への繰出金というのは。今回の当初予算にこのような内訳で上がってきております。これは本当に非常に異常事態であるというふうに私は認識しております。こうした繰出金は今後抑制していかなければならないというふうに私は確信を持っております。 実は、先月、福島県の喜多方市を視察した際に、実は昨年できましたということで、温泉施設を急遽見せていただきました。喜多方市の蔵の湯という名称でありますが、お伺いした時間が午後二時半ぐらいだったと思いますが、雪の降る日でもあり、どのぐらいの人が入ってるのかと思いましたら、実に休息室はもう満杯状態で、本当にもう横になるようなスペースはないなというぐらいにぎわっておりました。喜多方市だけでなく、隣接する米沢市からも来ておりますということで、大変に好評を博しておりました。 なぜこの内容を取り上げるかといいますと、温泉に入って体をリフレッシュし、また疲れをいやし、特に病院にかかるような人が病院に行くよりは温泉に入ろうと、そのことによって病院で使うむだな検診の金であるとか、むだな飲みもしない薬をたくさんもらって帰って、その費用というのは全部税金から出されているという現況があるわけですから、そういう意味で長期的に見れば、この市民がくつろげる、本当にデイ
サービスセンターなんかがまた併設されたような施設をつくっていけば、長期的には国民健康保険、また老人保健事業、こういったものへの繰出金も抑制していくことができるんじゃないか、こういう立場でこの保養施設につきましては、ぜひとも早期に実現をされますことを要望しておきたいと思います。 次に、行財政改革の件、るる御答弁いただきました。市長の方から、今後の取り組みについてということで、速やかに実施計画は策定していきたいということ。私は、いつできるのかということで質問させていただいたんですけども、具体的に何年度からは実施できる方向でやっておりますという答弁がなかったのが非常に残合でございます。特に、今後の取り組みについては、事業の重点化、また効率化を図っていくということでございました。 また、財政再建について、この件につきましては、短期的、また長期的な取り組みをしていくということで、短期的には、継続、新規を問わない徹底した施策の見直しをし、重点化を図り、歳出の削減を行うということでございました。実は、先ほど全通記念事業の件で御答弁いただきましたが、まず能楽公演3,358万円、また吉本新喜劇の公演2,444万6,000円、合計約5.800万円、6.000万円近い公演の事業費が掲げられております。この事業そのものの内容は非常に歓迎すべき内容ではございますが、この緊縮財政、非常に厳しい中で、こういったことをやるべきなのかどうかということは、再度慎重に検討をしていただきたいと思います。短期的な、今答弁していただいた内容からしますと、全市民がそれを見て喜んでいただけるという内容でなく、ごく一部の方だけにやっぱり見ていただくという内容になろうかと思いますので、そこらあたりは私はこのままの予算の計上の内容はいかがなものかなというふうに思っておりますので、検討をしていただきたいと思います。 また、長期的には、歳出構造の根本的な見直し、硬直化する要因の排除に努めること等でございました。また、行財政改革の各部署の取り組みについてということで政策監の方から答弁をいただきました。ここで私は政策監からの報告、今の答弁をいただいたんですけども、各部署等をやはりこの6年間ずっと見てまいりまして、まだまだこの財政事情が厳しい中で、本腰を入れた取り組みは一人一人職員、また部課長等においてなされてないというふうに感じております。 例えば、北九州の場合は財政再建ということで、予算編成一つをとりましてもゼロベースからの予算編成を行っている。鳴門市はそんなことを今年度はやったようには聞いておりません。例えば、川越市においては、1%飾電運動ということを昨年度からやりまして、何と電力使用料が5%減で、実に金額にしたら5.300万円も節約することができたと、こういう事例もございます。また、仙台市においては、会議改革マニュアルというものを作成しまして、1時間で会議をやろう、1時間の中で本当に実のある結果を出していこうということで、会議のむだを排する、これが実に一回の会議に対して十数万円かかっていたものが本当に効率よく削減できると、こういう効果をもたらしております。こういう努力もまだまだ現場としてはなされてないわけでありまして、そういう現場として職員みずからがやらなきゃいけない努力というのは幾らでも掲げることができると思うんです。 そういう意味で、今回の予算案の中にも、例えば窓口での手数料、住民票等の発行に対して300円のところが50円アップして350円になる。これは本当にどういうことかということを問いたいのであります。努力なくして、直接市民に転嫁するというような行為は断じてあってはならないと、強く要望を付しておきたいと思います。 まだいろいろと申し上げたいんですけども、時間が5分と迫っておりますので、あれでして、済いませんが、ともあれ行財政改革は市長の断団たる決意と実行力、また職員一人一人がその気になって取り組まなければ鳴門市の根本的な財政再建はあり得ないということを訴えておきたいと思います。 1月2日に上杉鷹山のテレビドラマがNHKでございました。「なせばなる、なさねばならぬ何事も、なさぬは人のなさぬなりけり」この言葉を市長並びに理事者の皆さん、職員の皆さん一人一人にお届けしまして、私の締めとさせていただきます。なお、御答弁いただきまして、自席より締めくくりをさせていただきたいと思います。 〔
企画開発部長 谷川 進君登壇〕
◎
企画開発部長(谷川進君) 山本議員の御提案のとおり、第九は平和と人類愛を象徴した曲であり、ドイツ館における企画展としても最もふさわしいテーマであると同感でございます。したがいまして、企画展の内容につきましては、議員の御提案を尊重しながら、今後の資料収集、あるいは構成等の内容充実に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと思います。 それから、渦潮ふれあい公園の野外ステージの催しを開催してはどうかというような御提案でございますが、市民の皆さんが非常に野外ステージの催しを楽しみにしていただけるように本年度こういうような機会をという質問の中で、本年度は記念事業室としましては、現在のところイベント等は計画しておりませんが、御質問の趣旨を踏まえまして、関係機関や団体等とともに今後研究してまいりたいと思います。 それから、これとは別にいたしまして、野外ステージを市民に開放し、手づくりのコンサートやイベントを積極的に開催していただく中から、恒例のイベントとして定着するものが生まれることを今後期待したいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 以上でございます。 〔13番 山本 秀君登壇〕
◆13番(山本秀君) 自席からということでしたが、まだ時間が2分ございますので、正式に登壇させていただきまして締めとさせていただきます。 ともあれ、財政事情の厳しい折、経費が少なくて、より多くの市民の皆様が喜んでいただける、また意義ある記念事業にすることを強く要望いたしまして、私の27回目の全質問を終了いたします。 ありがとうございました。
○議長(柿本公君) 本日の一般質問はこれで終わります。 明3月5日は午前10時から再開いたします。 本日はこれをもって散会いたします。 午後 4時 13分 散会...