平成 4年 3月定例会(第1回) 平成四年
鳴門市議会会議録 (第二号)鳴門市告示第十三号 平成四年
鳴門市議会第一回定例会を次のとおり招集する。 平成四年二月十五日
鳴門市長 矢 野 茂 文一 期 日 平成四年二月二十六日二 場 所
鳴門市議会議場 ────────────────────────────────── 平成四年二月二十六日(会期二十三日中第一日目) 議 事 日 程 第 一 号 諸般の報告第一 会期の決定について第二
会議録署名議員の指名について第三 議案第八十九号 平成二年度鳴門市
一般会計歳入歳出決算の認定について 議案第九十 号 平成二年度鳴門市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第九十一号 平成二年度鳴門市
老人保健事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第九十二号 平成二年度鳴門市
新東浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定ついて 議案第九十三号 平成二年度鳴門市弁財天・
北浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第九十四号 平成二年度鳴門市
公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第九十五号 平成二年度鳴門市
住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第九十六号 平成二年度鳴門市
文化会館事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第九十七号 平成二年度鳴門市
光熱水費等支出特別会計歳入歳出決算の認定について
委員長報告 質疑 討論 採決第四 議案第十五 号
鳴門市議会委員会条例の一部を改正する条例 議案第十六 号
鳴門市議会会議規則の一部を改正する規則
提案理由説明 質疑 討論 採決第五 議案第 一 号 平成四年度 鳴門市
一般会計予算 議案第 二 号 平成四年度鳴門市
国民健康保険事業特別会計予算 議案第 三 号 平成四年度鳴門市
老人保健事業特別会計予算 議案第 四 号 平成四年度鳴門市
新東浜土地区画整理事業特別会計予算 議案第 五 号 平成四年度鳴門市弁財天・
北浜土地区画整理事業特別会計予算 議案第 六 号 平成四年度鳴門市
公設地方卸売市場事業特別会計予算 議案第 七 号 平成四年度鳴門市住宅新築
資金等貸付事業特別会計予算 議案第 八 号 平成四年度鳴門市
文化会館事業特別会計予算 議案第 九 号 平成四年度鳴門市
光熱水費等支出特別会計予算 議案第 十 号 平成四年度鳴門市
農業共済事業会計予算 議案第十一 号 平成四年度鳴門市
モーターボート競走事業会計予算 議案第十二 号 平成四年度鳴門市
病院事業会計予算 議案第十三 号 平成四年度鳴門市
水道事業会計予算 議案第十四 号 平成四年度鳴門市
運輸事業会計予算 議案第十七 号 鳴門市
市民栄誉賞条例 議案第十八 号 鳴門市
事務分掌組織条例の一部を改正する条例 議案第十九 号 鳴門市職員の
育児休業等に関する条例 議案第二十 号 鳴門市
公聴会参加人等の実費弁償に関する条例の一部を改正する条例 議案第二十一号 鳴門市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例 議案第二十二号 鳴門市
税賦課徴収条例の一部を改正する条例 議案第二十三号 鳴門市
火災予防条例の一部を改正する条例 議案第二十四号 鳴門市
奨学金支給条例の一部を改正する条例 議案第二十五号
鳴門市立幼稚園条例の一部を改正する条例 議案第二十六号
鳴門市立工業高等学校条例の一部を改正する条例 議案第二十七号
鳴門市立保育所条例の一部を改正する条例 議案第二十八号 鳴門市
母子家庭等福祉奨学補助金支給条例の一部を改正する条例 議案第二十九号 廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例 議案第三十 号 鳴門市
簡易住宅条例を廃止する条例 議案第三十一号 鳴門市
土採取規制条例の一部を改正する条例 議案第三十二号 鳴門市
漁港工事負担金徴収条例 議案第三十三号 鳴門市
魚礁設置事業負担金徴収条例 議案第三十四号 大阪府
都市競艇組合と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第三十五号 蒲郡市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第三十六号
浜名湖競艇企業団と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第三十七号 府中市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第三十八号 箕面市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第三十九号
戸田競艇組合と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第四十 号 新たに生じた土地の確認について 議案第四十一号 字の区域の変更について 議案第四十二号 財産の取得について 議案第四十三号 議会の議決を経た事項の変更について(
立岩南浜線橋りょう整備工事) 議案第四十四号 平成四年度鳴門市
農業共済事業の
事務費賦課について
市長所信表明及び
提案理由説明 ──────────────────────────────────平成四年第一回定例会
地方自治法第百二十一条に基づく
説明員一覧表 通知者名 職名 氏名 市長 助役 西 本 信 也 君 収入役 西 田 素 康 君
総務部長 古 林 育 夫 君
市民福祉部長 青 木 義 幸 君
経済部長 河 野 忠 久 君
建設部長 益 岡 重 男 君
競艇部長 辻 潤 一 君
国体事務局長 鎌 田 善 雄 君
水道部長 徳 永 計 男 君
運輸部長 宮 本 仁 司 君 消防長 松 岡 正 次 君 総務部副部長 寒 川 洋 甫 君
市民福祉部副
部長福祉事務所長事務取扱 平 野 節 夫 君
市民福祉部副
部長環境衛生課長事務取扱 三 井 隆 夫 君 経済部副部長 播 磨 繁 夫 君 建設部副
部長土木課長事務取扱 宮 崎 義 範 君 競艇部副部長 桑 淵 岑 生 君 総務部
秘書広報課長 堀 田 順 二 君
企画開発課長 元 木 義 時 君
人事課長 川 上 喜 一 郎 君
総務課長 二 木 俊 幸 君
税務課長 谷 川 進 君
会計課長 梶 本 寿 雄 君
市民福祉部 市民課長 安 倍 理 八 君
国保年金課長 平 岡 敏 宏 君
参事衛生センター所長事務取扱 坂 尾 治 美 君
同和対策課長 西 尾 正 勝 君
解放センター所長 北 野 隆 一 君 経済部
参事農林水産課長事務取扱 清 水 則 夫 君
耕地課長 岡 部 晃 資 君
商工観光課長 板 東 豊 昭 君 建設部
管理課長 古 林 庸 策 君
都市計画課長 引 田 正 男 君 競艇部
管理課長 多 田 邦 晴 君
業務課長 益 田 光 悦 君
警備課長 大 島 良 信 君
国体事務局 総務課長 武 市 輝 雄 君
競技式典課長 細 川 並 久 君 水道部
業務課長 増 田 正 勝 君
工務課長 坂 本 広 次 君 運輸部
運輸課長 松 下 恭 司 君 消防本部
庶務課長 松 崎 隆 君
予防課長 島 治 君 消防署長 村 越 忠 司 君 教育 教育長 藤 倉 利 久 君 委員長
教育次長 木 村 善 二 君
庶務課長 桑 島 幸 次 郎 君
学校教育課長 秋 野 宗 君
社会教育課長 塚 本 重 史 君
同和教育課長 赤 坂 守 君
体育課長 寒 川 惇 君
図書館長 望 月 道 夫 君
工業高校事務長 小 川 紘 生 君
監査委員 監査事務局長 播 磨 啓 示 君
選挙管理委員長 選管委事務局長 稲 垣 道 徳 君
農業委員会会長 農委事務局長 吉 田 功 君 ────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件 諸般の
報告日程第一 会期の決定について日程第二
会議録署名議員の指名について日程第三 議案第八十九号から議案第九十七号まで
委員長報告 質疑 討論
採決日程第四 議案第十五号から議案第十六号まで
提案理由説明 質疑 討論
採決日程第五 議案第一号から議案第十四号まで及び議案第十七号から議案第四十四号まで
市長所信表明及び
提案理由説明 ────────────────────────────────── 出 席 議 員(三十名) 議長 牧 野 豊 君 一番 大 石 謙 一 君 二番 福 本 節 君 三番 山 下 善 平 君 四番 梅 野 健 寿 君 五番 松 本 聖 君 六番 福 島 慧 雄 君 七番 井 形 勝 男 君 八番 藤 田 茂 男 君 九番 開 発 外 之 君 十番 田 渕 豊 君 十一番 山 本 秀 君 十二番 田 中 寛 昭 君 十三番 泉 善 治 君 十四番 野 崎 博 文 君 十五番 明 村 春 夫 君 十六番 川 上 守 君 十七番 工 藤 武 重 君 十八番 近 藤 龍 彦 君 十九番 佐 藤 絹 子 君 二十番 新 居 義 公 君二十一番 平 岡 朔 郎 君 二十二番 遠 藤 将 弘 君二十三番 柿 本 公 君 二十四番 勘 川 一 三 君二十五番 小 森 圀 彦 君 二十六番 斎 藤 達 郎 君二十七番 坂 東 成 光 君 二十八番 松 下 保 君二十九番 矢 野 善 治 君 ────────────────────────────────── 説明のため出席した者 市長 矢 野 茂 文 君 助役 西 本 信 也 君 収入役 西 田 素 康 君
総務部長 古 林 育 夫 君
市民福祉部長 青 木 義 幸 君
経済部長 河 野 忠 久 君
建設部長 益 岡 重 男 君
競艇部長 辻 潤 一 君
国体事務局長 鎌 田 善 雄 君
水道部長 徳 永 計 男 君
運輸部長 宮 本 仁 司 君 消防長 松 岡 正 次 君 総務部副部長 寒 川 洋 甫 君
市民福祉部副
部長福祉事務所長事務取扱 市民福祉部副
部長環境衛生課長事務取扱 平 野 節 夫 君 三 井 隆 夫 君 総務部
秘書広報課長 堀 田 順 二 君
総務課長 二 木 俊 幸 君 教育長 藤 倉 利 久 君
教育次長 木 村 善 二 君
監査事務局長 播 磨 啓 示 君
選管委事務局長 稲 垣 道 徳 君
農委事務局長 吉 田 功 君 ──────────────────────────────────
議会事務局職員出席者 事務局長 中 川 正 幸 次長 江 川 勝 幸 議事係長 後 藤 敏 彦 資料係長 田 淵 功 書記 中 井 敦 子 書記 八 田 美恵子 ────────────────────────────────── 午前 十時 四分 開会
○議長(牧野豊君)
お忙しいところ御参集御苦労でございます。これより平成四年第一回定例会を開会いたします。 ただちに本日の会議を開きます。 日程に入るに先だち、諸般の報告を申し上げます。 まず、
議長会関係会議の概要を御報告申し上げます。 去る一月三十一日、
全国公営交通事業都市議長会の第五十八回総会が東京都において開催されました。 平成四年度の
公営交通事業関係予算の説明に引き、平成二年度決算を承認し、平成四年度の
運動方針及び予算等を決定いたしてまいりました。 次に、二月四日、
全国競艇主催地議会協議会第五回正副会長会が長崎市において開催され、平成四年度
重要施策事項等について協議、決定をいたしてまいりました。 次に、二月十三日、
全国市議会議長会第七十四回
地方行政委員会が東京都において開催されました。 平成三年度要望運動の経過並びに結果について、報告がなされた後、平成四年度の申し送り事項及び今後の
委員会運営等について協議・決定をいたしてまいりました。次に、二月十八日、
全国市議会議員共済会の第六十二回
代議員会が東京都において開催されました。 平成三年度上期の経理状況と監査結果についての報告に引き続き、平成四年度の
事業計画及び予算等を決定いたしてまいりました。 次に、二月十九日
広域市町村圏指定都市議会協議会第二十三回総会が東京都において開催されました。 平成二年度決算を承認し、平成四年度の
運動方針、予算を決定するとともに、本
協議会規約の一部改正及び今後の
運動方針についても協議決定いたしてまいりました 以上が会議の概要であります。
関係資料はいずれも事務局に保管いたしておりますので、必要に応じて御覧いただきたいと思います。 次に、市長からお手元へ配付のとおり議案の提出通知がありました。 次に、市長及び各委員長から
地方自治法第百二十一条の規定に基づく説明員として
出席通知のありました者の職、氏名を一覧表として配付いたしております。 次に、
監査委員から一月分の
例月出納検査の報告がありましたので、配付いたしております。 諸般の報告は以上のとおりであります。 小休いたします。 午前 十時 八分 休憩 午前 十時二十分 開議
○議長(牧野豊君) 再開いたします。 これより本日の日程に入ります。 本日の
議事日程は、お手元へ配付の
議事日程表のとおりであります。朗読は省略いたします。 ──────────────────────────────────
△日程第一 会期の決定について
○議長(牧野豊君) 日程第一、会期の決定についてを議題といたします。 おはかりいたします。
今期定例会の会期は、本日より三月十九日までの二十三日間といたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う者あり〕 御異議なしと認めます。 よって会期は、本日より三月十九日までの二十三日間と決定いたしました。 ──────────────────────────────────
△日程第二
会議録署名議員の指名について
○議長(牧野豊君) 日程第二、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、
会議規則第八十条の規定により 十四番 野崎博文君 十五番 明村春夫君 を指名いたします。
△日程第三 議案第八十九号 平成二年度鳴門市
一般会計歳入歳出決算の認定について 議案第九十 号 平成二年度鳴門市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第九十一号 平成二年度鳴門市
老人保健事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第九十二号 平成二年度鳴門市
新東浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定ついて 議案第九十三号 平成二年度鳴門市弁財天・
北浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第九十四号 平成二年度鳴門市
公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第九十五号 平成二年度鳴門市
住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第九十六号 平成二年度鳴門市
文化会館事業特別会計歳入歳出決算の認定について 議案第九十七号 平成二年度鳴門市
光熱水費等支出特別会計歳入歳出決算の認定について
○議長(牧野豊君) 日程第三、議案第八十九号から議案第九十七号までの九議案を一括議題といたします。 本案につきましては、去る第四回定例会におきまして閉会中の
継続審査方を一般・
特別会計決算審査特別委員会に付託いたしてありましたところ
特別委員長から
審査終了の旨の報告がありましたので、ただいまより一般・
特別会計決算審査特別委員長の報告を願います。 〔二十五番
小森圀彦君登壇〕
◆二十五番(
小森圀彦君) 一般・
特別会計決算審査特別委員長報告を申し上げます。 平成三年第四回定例会において、当委員会に付託されました議案は、議案第八十九号平成二年度鳴門市
一般会計歳入歳出決算の認定について、ほか同年度の八
特別会計の
歳入歳出決算の認定についてであります。 去る一月二十九日から三十一日までの三日間にわたり委員会を開催し、
慎重審査の結果、各会計とも経理内容はいずれも適正妥当なものと認め、九議案とも原案のとおり認定すべきであると決しました。 以下、審査の概要について御報告申し上げます。 まず、議案第八十九号平成二年度鳴門市
一般会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、
歳入総額二百十六億四千四百六万二千円に対し、
歳出総額二百七億八百八十万九千円であり、
歳入歳出差し引き九億三千五百二十五万三千円の残額を生じております。このうち翌年度へ繰り越すべき
財源充当額は三億七千百十五万五千円であり、五億六千四百九万八千円の
黒字決算となっております。 まず、歳入につきましては、市税収入が歳入全体の三三・四%を占める中で、担当職員の努力は認めるものの、
収入未済分の徴税努力により、
不納欠損額を更に減少させ、徴収率の向上を図るよう要望をいたしました。 次に、歳出でありますが、各款とも概ね適正な執行がなされておりますが、次の諸点について要望をいたしておきました。 まず、民生費の扶助費につきましては、年金制度の充実や
競艇事業等で職場も多く、他の市町村に比べて保護率が低いようでありますが、保護を必要とする市民には、的確な判定で、適正な生活保護をされるよう要望いたしました。
老人福祉費の
デイサービス事業におきましては、
登録希望者が多く、多数の老人が登録を待機いたしておりますが、これらの老人も公平に事業の恩恵が得られるような方法等を検討されるよう要望いたしました。 また、衛生費の
環境衛生費におきましては、
衛生組合連合会等に対する補助金が支出されておりますが
環境衛生やごみ対策が市政の重要な課題となっている今日、これらの活動に対する補助金を含めた助成の充実を要望いたしました。 また、
農林水産業費の
水産業振興費におきましては漁業振興のための稚魚の中間育成と種苗放流及び並型魚礁の増設等が行われており、これらの資源を最大限に活用するためにも海水汚染を防止し、海の畑づくりを図るため、定期的に水質検査を実施するよう要望いたしました。 また、商工費の
商工業振興費におきましては、制度融資に係る貸付金四億二千万円が支出されておりますが、
各種貸付資金等の周知徹底により制度の
効率的利用を促進するよう要望いたしました。 また、消防費につきましては、市民の生命と財産を守る
消防職員の諸手当について見直しをされるよう要望いたしました。 以上の諸点のほか、各款とも流用が多くみられ、各々に事情は認められますが、安易に流用に頼らないよう注意いたしました。また、同様に、同和対策に係る事業において多額の不用額を出しておりますが、事前の協議を十分したうえで予算計上するよう注意いたしました。 このほか、法人や各種団体が公共施設に事務所を設ける場合の
光熱水費等の経費負担に遺憾のないよう要望いたしました。 また、各款にわたり更に経費の節減に努めながら、
市民福祉の向上を目指して努力を続けられるよう要望をいたしておきました。
一般会計歳入歳出決算の認定につきましては、以上のとおりでありますが、原案を認定出来ない旨の意見があり、採決の結果、原案を了といたしました。 次に、議案第九十号平成二年度鳴門市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、
歳入総額四十億四千八十六万六千円に対し、
歳出総額四十一億三千三百十九万八千円であり、
歳入歳出差し引き九千二百三十三万二千円の
当年度赤字決算となっており、同額を翌
年度歳入繰上充用金で補填いたしております。 医療技術の
高度化等に伴い、医療費は引続き増加する傾向にありますが、予防活動の徹底とレセプト点検の強化及び滞納者等の一掃による国保税徴収率の向上に努め、事業の健全運営に一層努力するよう要望を付したうえで、採決の結果、原案を了といたしました。 次に、議案第九十一号平成二年度鳴門市
老人保健事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、
歳入総額四十七億三千七百十六万三千円に対し、
歳出総額四十六億九千六百十六万円であり、四千百万三千円の
黒字決算となっており、異議なく原案を了といたしました。 次に、議案第九十二号平成二年度鳴門市
新東浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定について及び議案第九十三号平成二年度鳴門市弁財天・
北浜土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の認定についての二議案を一括して御報告いたします。 両土地区画整理事業につきましては、支障物件移転に係る交渉が一部難航したことにより完了予定が延期されておりますが、事業の早期完了に向け一層努力するよう要望を付し、二議案とも原案を了といたしました。 次に、議案第九十四号平成二年度鳴門市
公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、
歳入総額五千九十三万六千円に対し、
歳出総額四千九百八万四千円であり、前年度とほぼ同額の百八十五万二千円の
黒字決算となっております。 取扱高の増加に努め、諸般の情勢に対処しながら事業の健全運営を図るとともに地域住民の食生活の安定に。一層努力するよう要望を付し、原案を了といたしました。 なお、健全運営のためにも重要な役割を担うと思われる運営審議会が当年度も開催されておりませんので、厳重に注意いたしておきました。 次に、議案第九十五号平成二年度鳴門市
住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、
歳入総額六千八百二十八万一千円に対し、
歳出総額六千四百十三万六千円であり、四百十四万五千円の
黒字決算となっております。 収入未済額が年々増加する傾向にありますが、貸付金返還者に不公平感をいだかさないためにも、滞納者の一掃に全力を挙げるよう強く要望を付し、原案を了といたしました。 次に、議案第九十六号平成二年度鳴門市
文化会館事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、
歳入総額九千五百二十六万八千円に対し、
歳出総額九千三百六十六万二千円であり、百六十万六千円の
黒字決算となっております。 自主公演の選択等に工夫を凝らすとともにリハーサル室や会議室等の有効利用に努めるよう要望を付し、原案を了といたしました。 次に、議案第九十七号平成二年度鳴門市
光熱水費等支出特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、歳入歳出とも六億二百六万三千円となっております。 本
特別会計は支出事務の効率化を趣旨とするものでありますが、契約電力等の見直しにより一層経費の節減に努めるよう要望を付し、原案を了といたしました。 三日間の審査を通じて、的確な答弁に手間取る場面もありましたので、今後の委員会審査に際しては、資料等の整理を含めて周到な準備をするよう要望を付しておきました。 以上が審査の概要であります。 よろしく御賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(牧野豊君) これより質疑に入ります。 ただいまのところ質疑の通告はありません。 質疑ありませんか。 〔「質疑なし」と言う者あり〕 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終結いたします。 これより討論に入ります通告がありますので、発言を許可いたします。 十番 田渕 豊君 〔十番 田渕 豊君登壇〕
◆十番(田渕豊君) いよいよ平成四年度の予算会議が始まるわけでありますが、それに先だちまして、ただいま決算審査委員長の報告のありました平成二年度の決算につきまして、議案第八十九号、同じく九十号、九十一号につきまして、どうしても認定しがたい問題がございますので、日本共産党市議団を代表いたしまして、反対討論をいたしたいと思います。 決算委員会におきまして、いろいろと意見は述べてきたところでございますので、反対をする箇所につきましてだけ述べていきたいと思います。 まず、第一番目にこれは各課にまたがって出てきた問題でございますが、平成二年度で、積立金いわゆる基金が二十億七千万というような構成率で言いましたら約十%にものぼるこの基金がいろいろな名目をつけて出てきております。かねてより私たちは、この積立金、基金について反対である、臨調行革路線によって余ったお金をですね、いわゆる住民生活優先に使わずして、いわゆる福祉犠牲、住民犠牲こういうようなことによって溜め込まれた金であるというような考え方でもって、反対をしてきたわけでございますが、特に平成二年度は、まあ国体を控えたり、いろいろな事情はあるわけでございますが、よく見てみますとやはりハード面におけるですね、そういうその志向があるように思います。 そういう点から私どもは、そういう基金についてですね、これをぜひとも住民福祉、そういう立場に立って使うべきだというような考えを述べてきたところであります。この基金の問題について、一言基本的な考え方でございますので、言っておきたいと思うんですが、海部元首相の懐刀として行動してきた、石原官房副長官が自治省時代にですね、こういうふうなことを言っとんです。 積立金も必要に応じ、積極的に取り崩して住民のために真に緊急かつ必要な建設事業の実施その他住民の福祉の増進のために用いるべきであり、営利企業のように積立金による内部留保のみを手厚くし、地方公共団体の行政の本旨を忘却することのないよう留意すべきであると、こういうふうに、この石原官房副長官が自治法時代に述べておるわけであります。今後このような積立金、基金がこのように増えていくとは考えられませんが、こういう基金をですね、できるだけ積み立てたものは住民福祉のために使っていく、こういうふうにやっていかなければならない、そういうふうに考えまして、この点に関して反対の立場を明らかにしておきたいと思うわけです。 次に、民生費の中の同和行政に関する同和対策費でございますが、この件につきましても我が党は再三にわたって一運動団体、部落解放同盟に対する一千九百六十万円にも及ぶ団体補助金は認め難いという立場を明らかにしてきたところであります。とりわけ平成二年は財特法期限切れを直前にしてですね、全国的にもその同和行政を大きく見直す、到達点を明らかにしながら今後の同和行政はどうあるべきか、さまざまな改善や見直しがされてきておるところであります。また、財特法期限切れを前にしてですね、既にもう我が町には差別はない、このような解放宣言を出すところまで表れてきているような状況の中で、残念ながら我が鳴門市は相変わらずこの不公平で不公正な窓口一本化のまさにこの前近代的なですね、こういう同和行政を続けてきているわけです。そしてまた、解放センター費の問題にいたしましてもですね、我々は徳島県下を見渡してもですね、隣保館で一人か二人の職員を張りつけてやっておる状況などを示しながら人員を本庁の方へ戻すべきだと、こういうようなことを主張してきました。また公共の施設である解放センターの中に、なぜ一運動団体の事務所をいつまででも置くのかというような問題も指摘をしてきたところでありますが、残念ながらこの決算においても、そういうことが全く改善されていない、というようなことから反対の立場を表明するものでございます。 さて三番目にですね、衛生費の中のごみ費対策の問題でございます。いよいよ平成二年度から四億一千五百万円の工事費が予算化され、執行されるわけでございますが、これはいわゆるその萩原への埋め立ての実施になるわけでございますが、住民の反対をですね押し切ってそして我々がずっとまあ指摘してきたところであります厚生省基準に違反する最終処分場の建設をですね、鳴門市の特産地で特産である蓮根の畑の真上にですね、これを強行していると、こういうことに対して我が党は予算の時点から反対をしてきたということで、当然この決算に対しても反対の立場を明らかにしてきたところであります。これに関連して、意見を述べたわけでございますが、この平成二年度からですね、ごみ対策費と称していわゆるその本体施設工事以外の関連事業がどんどんと出てくるわけでございますが、確かにごみを持って来られた周辺の住民に対するそういう対策事業をやっていくということに、我々は何ら口をはさむことはないわけでありますが、しかし基本的にこの最終処分場をどう建設していくかというようなことをですね、しっかりとした考え方を持っとれば私はこういう対策費を後から後から増やしていくというようなことは、ないのではないかというふうに考えたわけです。いわゆる徹底したこの環境アセスメントそして住民に理解を得ると、厚生省基準に従った完壁な管理型の処分場にしていくと、そういうふうにして住民に納得をしていただくようなですね、努力をしてやって行くなら、ごみ対策費がいわゆる平成二年度からどんどん増えてきていくわけですが、こういうことはないだろうというふうに考えるわけであります。次に環境公害のところでですね、どうしても納得のできない不十分であるという点を指摘しておきたいわけですが、平成二年度からこの産業廃棄物の処分場がいわゆる営業を開始し、始められるわけでございますが、この処分場に対する対応、特に環境課の在り方の問題が大変私は納得出来ない、水質検査等やっているのですが、いわゆる産業廃棄物処分場から流れ出す汚水、あるいは、ここに持ち込まれるこの廃棄物の内容の検査、こういう点でのですね、いわゆるその有機化学物質の検査、こういうものが全くこの問題意識にもないというか、実施をされていない、計画もないというような大変産業廃棄物の処分場に対する認識の甘さが、この決算委員会で私はあったと思うわけであります。そういう点で今後産業廃棄物の処分場に対する市独自のですね十分な検査体制を敷いていかなければならない。こういう意見を述べたところであります。 次に、決算全般に渡ります歳入歳出全般に渡りまして、我が党は一貫して国会で反対をしてきた消費税の導入に絡みまして歳入歳出に関係するこの決算、そして本市の公共料金に上乗せをしている消費税の問題について、私どもは廃止をすべきであるというようなことで、まあ主張をしてきたわけでありますが、これが上乗せをされておるというようなことについて住民の生活、利益を守る立場から考えますと、この消費税について、反対の立場を明らかにしておきたいと思うわけであります。 さて、議案第九十号、九十一号でございますが、国民健康保険税、国民健康保険事業について反対の意見を述べたいと思います。 国保会計について、私達は毎回のようにこの指摘してきたところでございますが、いわゆる五十八年度の国庫補助金率がですね、五六・一%であったのが四五%、そして三八・五%にまでこの減額されることによって、国保会計が大変な苦しい状況になってきたということは、御承知のとおりでございます。そういう点で毎年この鳴門市においてもですね、国保税が上げられてきまして、実際にこの、払いたくても払えない、そういう御家庭がたくさん出てきております。いよいよ税の申告日が間近に迫ってきておるわけでありますが、最近でもいろんな人たちからですね、なんとか国保税をこの安く出来ないものだろうか、払えない、あるいはこのたくさん滞納をして借金でもして返したいんだが、借金をしようとしても、借るところもない、なんとかならないだろうか、切実なこのまじめな市民の皆さんから、そういう声が上がってきとります。我が党は、この一億円一般会計から繰り入れをしているわけでございますが、これをもっと増やしてでもですね、私はやはりこの払いたくても払えない、そういうその家庭に対しては地方税の七百十七条、国民健康保険法七十七条国保税の支払いが困難な時には、減額免除をせよとこういう法律があるわけでございますから、こういうことを積極的にですね、私はその滞納の皆さんでまじめな皆さんのこの払いたくても払えない、そういう市民の皆さんの声をよく聞いてですね、こういう減免申請を受け付けるべきだというふうに思うわけであります。ちなみにこの松山市とか高知市あるいは高松市、松山では十三億円、一般会計から繰り入れ、高知、高松などではですね、鳴門の数十倍の、この一般会計からの繰り入れをしているわけであります。 そういう点で、この高くて払えない国民健康保険税、まさに市民の生活を破壊するような状況になってきていると思うわけです。どうしてもこういうことを真剣に考えていかなければならないということを主張したわけでありますが、そういう我が党の意見がまだ生かされていないというようなことから、反対の立場を明らかにしておきたいと思います。以上で反対討論を終わりたいと思います。
○議長(牧野豊君) 他に討論ありませんか。 〔「なし」と言う者あり〕 これをもって討論を終結いたします。 これより議案第八十九号、議案第九十号及び議案第九十一号の三議案を一括採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、いずれも原案認定であります。 本案は、いずれも委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔起立多数〕 起立多数であります。 よって本案は、いずれも原案のとおり認定されました。 次に、議案第九十二号から議案第九十七号までの六議案を一括採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、いずれも原案認定であります。 本案は、いずれも委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う者あり〕 御異議なしと認めます。 よって本案は、いずれも原案のとおり認定されました。 ──────────────────────────────────
△日程第四 議案第十五号
鳴門市議会委員会条例の一部を改正する条例 議案第十六号
鳴門市議会会議規則の一部を改正する規則
○議長(牧野豊君) 日程第四、議案第十五号及び議案第十六号の二議案を一括議題といたします。 提案理由の説明を求めます。 〔二十九番 矢野善治座長登壇〕
◆二十九番(矢野善治君) 提案理由の説明を申し上げます。 まず、
鳴門市議会委員会条例の一部を改正する条例についてでありますが、本案につきましては、
地方自治法の一部改正により、議会運営委員会の設置が法的に認められたこと及び参考人制度が新設されたことを受けまして、委員会条例第四条に議会運営委員会の設置及び委員定数を、第二十九条に参考人制度を規定しようとするものであります。 その他の改正といたしましては、
鳴門市議会会議規則に規定されておりました、公聴会の公述人に関する「公述人の決定」、「公述人の発言」、「委員と公述人の質疑」及び「代理人又は文書による意見の陳述」の四つの条文を新たに委員会条例に規定するとともに、字旬の整理を行おうとするものであります。 次に、
鳴門市議会会議規則の一部を改正する規則についてでありますが、本件につきましては
地方自治法の改正により、議会運営委員会への議案及び請願等の委員会付託が可能となったこと及び所管事務の調査を行わなければならないことから
会議規則第三十七条(議案等の説明、質疑及び委員会付託)、第九十八条(所管事項の調査)、第百三十四条(請願の委員会付託)にそれぞれ議会運営委員会を位置付けようとするものであります。 その他の改正といたしましては、第十条(休会)についての規定を、現状に即応したものに改めるとともに、第七十八条(議事の記録)を従来、速記法だけで記録を取っていたものを「その他」の方法でも行えるよう改正しようとするものであります。また、先の委員会条例でも触れましたとおり、公聴会に関する四つの条文につきましては
会議規則から削除しようとするものであります。 以上簡単でございますが議会提出議案の提案理由とさせていただきます。なお、今回の改正につきましては相当大幅な改正のため、詳細につきましては、お手元に配付いたしております新旧対照表をご覧いただきたいと思います。 御賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。以上でございます。
○議長(牧野豊君) これより質疑に入ります。 ただいまのところ質疑の通告はありません。 質疑ありませんか。 〔「質疑なし」と言う者あり〕 質疑なしと認めます。 これをもって質疑を終結いたします。 おはかりいたします。 本案については、
会議規則第三十七条第二項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う者あり〕 御異議なしと認めます。 よって本案については、委員会の付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 ただいまのところ討論の通告はありません。 討論ありませんか。 〔「なし」と言う者あり〕。 これをもって討論を終結いたします。 これより議案第十五号及び議案第十六号の二議案を一括採決いたします。 本案は、いずれも原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。 よって本案はいずれも原案のとおり可決されました。 ──────────────────────────────────
△日程第五 議案第一号 平成四年度鳴門市
一般会計予算 議案第 二 号 平成四年度鳴門市
国民健康保険事業特別会計予算 議案第 三 号 平成四年度鳴門市
老人保健事業特別会計予算 議案第 四 号 平成四年度鳴門市
新東浜土地区画整理事業特別会計予算 議案第 五 号 平成四年度鳴門市弁財天・
北浜土地区画整理事業特別会計予算 議案第 六 号 平成四年度鳴門市
公設地方卸売市場事業特別会計予算 議案第 七 号 平成四年度鳴門市住宅新築
資金等貸付事業特別会計予算 議案第 八 号 平成四年度鳴門市
文化会館事業特別会計予算 議案第 九 号 平成四年度鳴門市
光熱水費等支出特別会計予算 議案第 十 号 平成四年度鳴門市
農業共済事業会計予算 議案第十一 号 平成四年度鳴門市
モーターボート競走事業会計予算 議案第十二 号 平成四年度鳴門市
病院事業会計予算 議案第十三 号 平成四年度鳴門市
水道事業会計予算 議案第十四 号 平成四年度鳴門市
運輸事業会計予算 議案第十七 号 鳴門市
市民栄誉賞条例 議案第十八 号 鳴門市
事務分掌組織条例の一部を改正する条例 議案第十九 号 鳴門市職員の
育児休業等に関する条例 議案第二十 号 鳴門市
公聴会参加人等の実費弁償に関する条例の一部を改正する条例 議案第二十一号 鳴門市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例 議案第二十二号 鳴門市
税賦課徴収条例の一部を改正する条例 議案第二十三号 鳴門市
火災予防条例の一部を改正する条例 議案第二十四号 鳴門市
奨学金支給条例の一部を改正する条例 議案第二十五号
鳴門市立幼稚園条例の一部を改正する条例 議案第二十六号
鳴門市立工業高等学校条例の一部を改正する条例 議案第二十七号
鳴門市立保育所条例の一部を改正する条例 議案第二十八号 鳴門市
母子家庭等福祉奨学補助金支給条例の一部を改正する条例 議案第二十九号 廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例 議案第三十 号 鳴門市
簡易住宅条例を廃止する条例 議案第三十一号 鳴門市
土採取規制条例の一部を改正する条例 議案第三十二号 鳴門市
漁港工事負担金徴収条例 議案第三十三号 鳴門市
魚礁設置事業負担金徴収条例 議案第三十四号 大阪府
都市競艇組合と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第三十五号 蒲郡市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第三十六号
浜名湖競艇企業団と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第三十七号 府中市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第三十八号 箕面市と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第三十九号
戸田競艇組合と鳴門市との間における
モーターボート競走施行に伴う
勝舟投票券の
臨時特別場間場外発売及び払戻の
事務受託に係る協議について 議案第四十 号 新たに生じた土地の確認について 議案第四十一号 字の区域の変更について 議案第四十二号 財産の取得について 議案第四十三号 議会の議決を経た事項の変更について(
立岩南浜線橋りょう整備工事) 議案第四十四号 平成四年度鳴門市
農業共済事業の
事務費賦課について
○議長(牧野豊君) 日程第五、議案第一号から議案第十四号まで及び議案第十七号から議案第四十四号までの四十二議案を一括議題といたします。 市長の所信表明及び提案理由の説明を求めます。 〔市長 矢野茂文君登壇〕
◎市長(矢野茂文君) 本日、第一回定例会を招集いたしましたところ、議員皆様方には公私何かと御多忙中にもかかわりませず御出席を賜り誠にありがとうございます。
今期定例会には、平成四年度鳴門市
一般会計予算を始め、重要な各種議案の御審議をお願いすることといたしておりますので、よろしくお願い申し上げます。 それでは、これら議案の説明に先立ちまして、今後の市政執行に対する私の所信を申し上げ、議員皆様方を始め市民皆様方の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 さて、現下の社会経済情勢は、アメリカ、旧ソビエトという二大国家への求心力の低下、ガット・ウルグアイラウンドにおける新たな世界経済のルールづくりと地球温暖化やオゾン層の破壊等に伴う環境問題への国際的対応の必要性等、国際環境はいろいろな側面で大きなうねりを生じております。 また、私どもの生活に直接関連する国内景気は、バブル経済の崩壊、民間設備投資意欲の低迷等により減速化の傾向にあり、まさに二十一世紀を間近にして、大きな転換期にあることを感じざるを得ないところであります。 こうした中にあって、本市周辺においては明石海峡大橋や関西国際空港、四国縦貫・横断自動車道等、広域交通体系の整備が着々と進められつつあります。私は、市長就任以来今日まで、こうした環境変化への対応いかんこそ、本市の将来を左右する大きな要因と認識し、鳴門市総合計画第三次基本計画に示す重点施策の推進に努めてまいったところであります。 しかしながら、本市の財政は依然として厳しい状況にあり、私といたしましては、大きな財政負担を伴う都市基盤の整備等を促進するに当たりましては、財政を圧迫しないよう県市協調のもと、国県事業を積極的に導入いたしますとともに、各種基金を最大限に活用し、諸施策の推進に努めているところであります。また、教育、福祉、
環境衛生等、
市民福祉向上のための諸施策につきましても充実に努めているところであります。 今後におきましても「人が集まるまち、人口の増える活力あるまち鳴門」の実現に全力を傾注いたしてまいる覚悟でありますので、議員皆様方におかれましてもより一層の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げる次第であります。 以下、当面する市政の取り組みについて御説明申し上げます。 まず、開催まであと六百六日となってまいりました国民体育大会の開催準備についてであります。 本年度も八月七日から十日までの四日間、第三十回男子全日本教員バスケットボール選手権大会が、また八月二十九日及び三十日には第四十回四国陸上競技選手権大会兼第三十回四国四県対抗陸上競技大会がそれぞれのリハーサル大会として開催されますが、昨年のリハーサル大会の反省等を踏まえ、諸準備に万全を期してまいりたいと考えております。 会場周辺を含めた道路網の整備でありますが、昨年、市民からその名称を公募いたしました二つの橋のうち、「撫養川大橋」につきましては、いよいよ五月下旬に完成いたすことになっております。一方「うずしお橋」につきましては、四年度末の完成を予定いたしているところでありますが、国体会場へのメイン進入路にふさわしく、また市民の憩いの場となる橋とするため、その親柱には野球やバスケットのポーズを表すブロンズ像の設置や歩道表面には、渦潮を描いた化粧タイルで仕上げるなど、美しく象徴的な橋として整備いたしたと考えております。また、運動公園南線の整備を図るほか、主要市道につきましても、国体関連特定道路維持補修事業として、特定枠を定め積極的に整備いたしてまいりたいと考えております。 このほか、文化会館周辺の撫養川、におきます「ふるさとの川モデル事業」につきましては県による護岸工事が着々と進行いたしておりますが、市の行うべき周辺陸上部の公園化につきましては、県と十分に協議し、国体開催までに照明灯や緑化等の整備を図ってまいりたいと考えております。 また、懸案となっております選手等関係者の宿泊所の確保でありますが、市民皆様方の御協力を得ながら、現在民宿のお願いをいたしておるところでありますが、今なお不足いたしておりますので、今後、より以上の協力依頼等、最善の努力をいたす所存でありますので、議員皆様方におかれましても一層の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 さらに、国体終了後の十一月六日及び七日に開催されます第二十九回全国身体障害者スポーツ大会の開催準備につきましても、担当組織の強化、関係団体との調整等を図り、ホスト市として遺憾のない対応をいたしてまいりたいと考えております。 次に、産業拠点の開発整備と地域経済の活力づくりであります。 櫛木地区における中核工業団地の整備につきましては、地域産業の振興の核となる中核的企業の集積の乏しい本市においては、地域経済の活力を増進していくうえで重要な事業と認識し、喫緊の課題として地元地権者等の御理解、御協力がいただけるよう鋭意取り組んでいるところであります。今後とも県及び地域振興公団との調整を図りつつ、一日も早く関係者全員の御承諾がいただけますよう、全庁体制で取り組んでまいる所存でありますので御理解を賜りたいと存じます。 また、本市の活性化に御尽力をいただいております地場企業の振興を図るため、要望のあります地場産業団地の開発適地等についても調査いたしたいと考えております。農林水産業につきましては、御承知のように農産物の自由化を始め、産地間競争の激化、更には漁場環境の悪化や資源の減少など、環境は一段と厳しさを増しております。こうしたことから、農協関係者におかれましては営農指導体制の充実、強化を始め生産技術の革新等、産地間競争に打ち勝つ地域農業を確立するため、鳴門・松茂地区農協合併推進協議会を設立されましたが私に対しまして会長就任の要請があり、お引き受けをいたしたところであります。地域農業の活性化のため、合併推進に尽力いたしてまいりたいと存じております。 このほか、都市化の伸展に伴う農業用水の水質悪化や地下水の塩水化を防ぐことを目的とする「吉野川下流域地区国営総合農地防災事業」につきましては、このほど中四国農政局の事業所が開設され、平成十四年度の完成を目途に、今後本格的に工事が進められることになりました。事業の進捗に向けて的確な対応をいたしますとともに、これまでも継続的に実施いたしております基盤整備につきましても計画的に推進いたしたいと考えております。 また、水産業につきましても、経営安定のため、人工魚礁による漁場の造成や種苗放流事業など、今後とも積極的に実施いたしてまいりたいと考えております。 次に、国際的な観光文化都市としての基盤づくりであります。 周辺の広域高速交通体系の進展に対応した観光施設の整備を図らなければならないと考えております。こうした観点から四年度においては、撫養町木津中山地区の国道十一号沿いの市有地を活用し、大型観光バス等の周遊客等に対する観光案内や物産、イベントの情報を始め、特産品、土産品の提供、更には食事やトイレ休憩がスムーズにできるドライブイン機能を有する「観光ターミナル」の建設に着手することといたしております。 また、本市西部の観光拠点として、また国際親善、友好の拠点として建設いたしております新ドイツ館につきましては、工事の進行に万全を期してまいりますとともに、展示資料の収集研究等を行うため研究委員会を設置し、展示資料等の充実にも遺憾のない対応をいたしてまいりたいと考えております。 このほか、懸案となっております島田島のリゾート開発につきましては、昨年設立されました事業会社において基本計画が策定されておりますが、開発にあたりましては地元関係者と十分協議しながら、積極的に支援いたしてまいりたいと考えております。 また、国際化時代における取り組みにつきましては、国際交流事業の推進を図るため、国際交流基金の果実を活用し、国際交流協会の設立を支援いたしたいと考えておりますが、今後においては、市民の国際感覚のかん養に積極的に役立ててまいりたいと存じます。また、ドイツ・リューネブルク市との姉妹都市交流につきましては本年度は親善施設団が来鳴されることになりますが、市民の皆様ともども心温まるおもてなしができますよう遺憾のない対応をいたしたいと考えております。 次に、うるおいと魅力に満ちた都市づくりであります。 まず、鳴門駅周辺を本市の中心市街地として活性化を図るため「市街地再開発事業」の推進に取り組んでいるところであります。現在、基本計画の策定を進めておりますが、四年度におきましては、再開発準備組合の設立等事業の促進を図ってまいりたいと考えております。 また、四国横断自動車道につきましては、昨年末の国幹審において鳴門~津田間三十六キロメートルが整備計画区間に昇格され、日本道路公団による航空測量が実施されております。関係機関への働きかけ等、早期着工に向け、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 一方、うるおいに満ちた都市づくりには、お年寄りや心身に障害を持った方々にとっても住みよい都市でなければなりません。このための福祉施策の推進につきましては「鳴門市地域福祉推進計画」に基づき、きめ細かい、思いやりのある施策の推進に努力いたしてまいりたいと考えております。 また、消防防災体制の充実につきましても配慮いたさなければなりません。本年度におきましては、特に市民の生命と財産を守るため、最新の「通信指令装置」を導入し、複雑多様化する消防・救急活動のより迅速、効率的な行動を確保したいと考え、整備を図るものであります。 さらに、観光都市にふさわしい清潔な都市づくりでありますが、本市におきましても、ごみ処理問題あるいは生活環境問題等、的確に対処いたさなければならない諸課題が山積いたしております。この際、行政組織の強化を図るため、
環境衛生課及び衛生センターを
市民福祉部より分離し、「
環境衛生部」を新設いたしたいと考えております。 ところで、衛生センターの整備につきましては、地元皆様方の御理解、御協力をいただき平成三年度から四カ年継続事業として新し尿処理場の建設に取りかかっておりますが、今後の工事進行については万全を期したいと考えております。また、里浦ごみ最終処分場の整備につきましても遺憾のない対応をいたしてまいりたいと考えております。 さらに、市民の皆様方に大変なお力添えをいただき、本市の年間行事のひとつとして定着しつつあります「ごみゼロ推進事業」につきましても引き続き実施いたしますとともに、ごみの分別収集、減量等、ごみ問題に対する対策と市民意識の高揚に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 このほか、鳴門市においても公共用水域における水質の汚職が進んでおりますので、豊かな自然を守るため、生活排水処理施設の整備や排水の対する指導、啓発等を推進しなければなりません。これらを総合的、計画的に進める「生活排水対策推進計画」を策定し、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、明日の鳴門を担うたくましい人づくりであります。二十一世紀に向けて、鳴門市を今後大きく飛躍発展させるためには、将来を担う子供達をたくましく、また心やさしい人に育てなければなりません。こうした観点からも学校教育の充実はもとより幼児教育や社会教育、あるいは同和教育、生涯教育、社会体育の推進はもちろん、教育施設等の整備充実につきましても引き続き積極的に取り組むこととし、本年度においては第一小学校講堂、桑島小学校校舎、堀江南小学校プール、市立工業高等学校第一機械棟等の整備を予定いたしております。 また、市制施行五十周年記念として発刊をいたしたいと考えております鳴門市史・現代編の編さんにつきましては、資料収集や事務組織の確立等、発刊に向けての諸準備を進めてまいりたいと考えております。 このほか、新市営球場の建設についてでありますが、現施設の老朽化等に伴い、新たな移転先を確保し、跡地の有効利用を図るという観点から適地の調査を進めてきたところであります。昨年末に鳴門高校グランド西側の山林部五万七千平方メートルについて地権者の協力が得られる見通しが立ち、現地の地形等調査を進めているところであります。四年度においては、建設予定地の地質調査、測量を始め基本計画を策定いたしたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 さらに、これまでも本市の重要施策として取り組んでまいっております同和対策事業の推進でありますが、このたび「地対財特法」の一部改正がなされ、その有効期限が平成九年三月三十一日まで五年間延長されることになりました。今後、未執行となっております事業への積極的な取り組みと、差別意識の解消のため、啓発活動になお一層の努力をいたしてまいりたいと考えております。 それでは、今回御提案いたしました各議案について、その概要を御説明申し上げます。 まず、平成四年度の予算についてでありますが、先に御説明申し上げましたように、今後ますます増大する財政需要に加えて、景気の動向も不透明であり、今後の財政運営に当たりましては、これら経済の動向に十分注視する必要があると考えております。 本年度の予算編成に当たっては、こうしたことを念頭に、
市民福祉の向上と当面する諸課題の解決を図るため、中長期的な視野に立って限られた財源をできる限り効率的に配分するよう編成いたしました。その結果、平成四年度の
一般会計予算は、歳入歳出それぞれ二百二億八千五百万円となり、前年度当初予算と比較して十七億八千万円、九・六パーセントの増となっております。 以下、予算の概要について、その主なものを御説明申し上げます。 まず、歳入についてでありますが、市税においては、経済の減速化等を勘案し、過大な積算とならないよう現行法に基づき計上いたしました。 地方譲与税、利子割交付金、ゴルフ場利用税交付金、特別地方消費税交付金並びに自動車取得税交付金につきましては、それぞれ前年度実績あるいは経済動向に留意し、確実な額を計上いたしております。また、地方交付税につきましても、前年度実績を勘案し積算計上いたしております。 次に、分担金及び負担金につきましては、それぞれ事業費及び収入実績等を勘案し、確実な額を計上いたしております。また、使用料及び手数料につきましては、市立工業高等学校の授業料等を県立高等学校に準じ、また幼稚園並びに保育所保育料のほか、し尿処理手数料等を県下の他都市の状況を参考に見直しを行い、これに基づき積算計上いたしております。 国庫支出金及び県支出金につきましては、それぞれの事業量に基づき、現行の負担率並びに補助率によって積算のうえ計上いたしております。 また、繰入金につきましては、財源対策債の元利償還金相当額を減債基金より繰入れるとともに、ふるさと活性化基金、第四十八回国民体育大会開催準備基金、水産業振興基金、消防施設整備基金より、それぞれ事業実施に伴う所要の繰入れを行いましたのと、財源不足が見込まれましたので、財政調整基金よりの繰入れを行い補填いたすことにいたしております。 次に、諸収入でありますが、収益事業収入におきましてモーターボート事業の前年度実績を勘案し、二十八億円の繰入れを計上いたしました。また、市債につきましては、国の地方債計画に基づき、それぞれ適債事業を選択し、所要額を積算計上いたしました。 以上が歳入予算の概要であります。 次に、歳出予算の主なものについて御説明申し上げます。 まず、総務費でありますが、国際化時代に対応するため、国際交流事業の推進をいたしてまいりたいと考えておりますが、本年度におきましては、市内在住の外国人の方々に、安心して生活していただけるよう、市の業務や制度、諸手続きを始め、その他生活に必要な情報等を英語により提供する「外国人のための生活ガイドブック」作成に係る所要額を計上するとともに、近く民間を中心とした国際交流の中核的組織として設立が予定されております国際交流協会に対し、補助をいたしたいと考え、所要額を計上いたしております。 また、平成六年度から十年度までのまちづくりのための基本的施策の目標となる鳴門市総合計画第四次基本計画の策定に向け、市民の意識調査等を実施する総合計画基本構想調査費を計上いたしましたのと、重要施策を推進するために必要となる諸調査を実施する政策推進調査調整費等の所要額を計上いたしました。 また、国体準備費及び身体障害者スポーツ大会準備費につきましては、前段御説明申し上げましたが、大会開催の前年度となる四年度におきましても本市実行委員会において陸上競技並びにバスケットボールのリハーサル大会をはじめ、大会開催五百日前及び三百六十五日前の記念行事等、諸行事を予定いたしておりますので、これら
事業計画に基づく補助金等、所要額を計上し遺憾のないよう措置いたしております。 このほか、市民を交通事故から守る交通安全施設や集会所の整備等について引き続き推進いたしますとともに市民の足を確保するための地方バス路線維持や納税奨励のための補助金、平成六年度の固定資産税評価替えに係る土地鑑定評価委託料、七月に執行が予定されております参議院議員選挙の準備経費等につきましても、それぞれの所要額を計上いたしております。 次に、民生費でありますが、市民の健康を守るため、本年度も引き続き国民健康保険事業並びに老人保健事業に対し、所要の繰出金を計上いたしましたほか、重度心身障害者等の医療費の助成、敬老年金の支給、あるいは在宅老人の福祉の向上を図る在宅老人短期保護事業、
デイサービス事業等につきましても、それぞれ所要額を計上いたしました。また国民年金費においては、国民年金加入者に対し、電話回線を利用した保険料、資格、諸届け等の案内をし、無年金者の防止や検認率の向上を図る国民年金収納向上対策事業に要する経費等を計上いたしております。 また、同和対策事業費では本年度も引き続き自動車運転技能習得事業や老朽住宅除却促進事業等を推進するため、その所要額を計上いたしました。児童福祉費においては、児童の健やかな成長を願い、乳児医療助成事業、母子家庭等に対する福祉奨学金を始め、公私立保育所及び児童館等の運営に要する経費のほか、核家族化等、家族形態の変化に対応し、何らかの事情で保育が一時的、緊急的に困難となった際の支援体制を整え、乳幼児の福祉の増進と保育事業の向上を図る「一時的保育事業」を実施。いたしたいと考え、その所要額を計上いたしております。 なお、本年度に社会福祉協議会において実施が予定されておりますボランティア活動推進事業、福祉活動専門員事業等、地域福祉計画推進事業に対し、補助を行うことといたしておりますが、これらにつきましては福祉基金の果実を活用いたしたいと考えております。 次に、衛生費でありますが、前段御説明申し上げましたように市民の皆様方に御支援、御協力いただいております「ごみゼロ」推進事業を本年度も引き続いて実施いたしたいと考え、その所要額を計上いたしますとともに、市民の生命と健康を守るための救急医療対策事業、保健婦の設置あるいは各種予防接種を実施するために要する経費等をそれぞれ計上いたしました。また、清掃費におきましては、四カ年の継続事業として整備をいたしております新し尿処理施設整備事業費、ごみ減量対策事業費及び里浦最終処分場の整備等を始めとするごみ埋立対策推進事業費等について、その所要額を計上いたしておりますほか、生活排水に対する公共用水域の水質汚濁の防止を図る生活排水対策推進計画策定に係る所要額を計上いたしました。 次に、労働費でありますが、失業対策事業を実施するために要する事業費を計上するとともに、勤労青少年ホームの運営管理費並びに勤労者住宅建設資金貸付金等の所要額を計上いたしております。 次に、
農林水産業費でありますが、農業費におきまして公設地方卸売市場事業
特別会計への繰出金を計上いたしましたほか、本年度も積極的に農業の振興を図りたいと考え、土地総合整備事業や各種耕地事業を施行することとし、その所要額を計上いたしております。また、林業費では治山事業や森林病害虫防除事業を行うとともに水産業費では、漁業の振興を図るため沿岸漁業整備開発事業費、資源維持対策特別事業費のほか国庫補助事業として年次的に実施いたしております漁港改修事業等、それぞれ所要額を計上いたしております。 次に、商工費でありますが、商工業を取り巻く環境に新たな変化が生じておりますので、本年度におきましても金融対策として各種制度融資を継続いたしてまいりたいと考え、その所要額を計上いたしましたのと、先ほども申し上げましたように、本市の活性化を図るため、櫛木地区における中核工業団地推進に係る企業誘致推進費や地場企業振興のため、企業団地の開発調査を実施する企業振興推進費等について、その所要額を計上いたしますとともに、商工団体への助成等商工業振興事業費、企業立地奨励補助金、地場産業振興センターヘの運営補助金等について、それぞれ所要額を計上いたしております。また、観光費では観光客の受け入れ体制の充実を図る観光ターミナル整備事業、観光案内板・案内標識整備事業を始め、阿波踊開催事業、海水浴場開設等に伴う経費の計上であり、ドイツ館費では新ドイツ館の展示資料収集調査に要する所要額を計上いたしております。 次に、土木費でありますが、前段御説明申し上げましたが、国体開催まで六百日余りとなっておりますので、本年度も国体関連道路網の整備に要する経費と市民生活に直結する生活道路の維持に要する経費や渡船の新船建造に要する経費等につきましてもその所要額を計上いたしましたほか、準用河川整備事業やがけくずれ対策事業につきましても引き続き実施いたしてまいりたいと考え、その所要額を計上いたしております。 また、都市計画費においては、新ドイツ館の建設並びに桑島公園整備事業を始め都市計画事業推進のため、それぞれ所要額を計上いたしましたのと、街路事業費として、文明橋東詰から弁財天・北浜土地区画整理事業区域までの間の撫養港粟津線の改良に係る測量試験費を計上するとともに年次計画で整備いたしてまいりました街路の緑化推進事業、撫養ポンプ場の建設等、それぞれ所要額を計上いたしました。このほか、住宅費では地域住宅計画推進事業費等を計上いたしております。 次に、消防費でありますが、応急措置の拡大等により救命率の一層の向上を図る救急救命士養成のため、養成課程入校に要する経費等その所要額を計上いたしましたのと、複雑多様化する消防・救急活動のより迅速、効率化を図るため、コンピュータを導入した緊急通信指令施設の整備に要する所要額を計上いたしました。 次に、教育費でありますが、前段申し上げましたように本年度も引き続き、積極的に教育施設の整備充実を図りたいと考えております。学校建設費において、第一小学校講堂の騒音防止対策事業、桑島小学校大規模改造事業、堀江南小学校プール建設事業、市立工業高等学校第一機械棟整備事業等のほか、鳴門中学校格技場建設に伴う設計委託並びに大津西幼稚園騒音防止対策事業実施に伴う設計委託等について、それぞれ所要額を計上いたしました。また、各学校の維持補修費につきましても、その所要額を計上いたしましたはか、特色ある学園づくりのため、三カ年計画で実施いたしてまいりました学園づくリワンポイントアップ事業に要する経費も計上いたしております。また、教育研究所費では、国際的に通用するコミュニケーション能力の向上を図るため、本年度も引き続き外国青年招致事業に係る所要額等を計上いたしております。 社会教育費におきましては、文化会館事業
特別会計ヘの繰出金を計上するとともに、同和教育費につきましても入進学支度金、就学奨励費等、その所要額を計上し積極的に取り組んでまいりたいと考えております。また、図書館費では鳴門市史・現代版の編さんに係る経費の所要額を計上いたしました。 このほか、保健体育費では、鳴門市体育協会等に対するスポーツ振興補助金のほか、今後において建設を予定いたしております新市営球場建設整備に係る所要額を計上いたしました。 次に、災害復旧費並びに公債費でありますが、災害復旧費につきましては過年発生道路橋りょう公共災害復旧費において、工事費等の所要額を計上いたしましたのと、公債費につきましては、本年度に支払う長期債の元金及び利子等、その所要額を計上いたしたものであります。 以上が一般会計の予算の概要であります。 次に、
特別会計予算についてその主なものを御説明申し上げます。 まず、
国民健康保険事業特別会計予算でありますが、四年度は、一般分を八千二百世帯、二万人、退職者分を千百世帯、二千三百五十人と見込み、運営することといたしておりますが、医療内容の充実や技術の高度化、加入者の高齢化等により医療給付費は増加傾向にあり、極めて厳しい運営を余儀なくされております。こうした情勢から一般会計からの繰入れを行い、国保事業の円滑な運営を図ることといたしておりますが、本年度は、なお九千万円余の歳入欠陥補填収入を計上せざるを得ない状況であります。このままで推移いたしますと、後年度以降においては健全運営をはかるため、受益者の皆様方に応分の御負担を願うことの検討をいたさなければならない、容易ならぎる事態となることが危惧されるところであります。今後においては、より予防活動に力を注ぎ、極力医療費の抑制に努めるとともに、歳入面では徴収事務の徹底等を図る一方、国県等に対しましても国保事業の窮状を訴え、財政支援の要請等、最大限の努力をいたしてまいる所存でありますので、御指導と御理解を賜りたいと存じます。 また、
老人保健事業特別会計予算でありますが、御案内のようにこの会計は七十歳以上の老人並びに六十五歳以上の重度心身障害者を対象に医療給付を行っているものでありますが、本年度も受給者数の増加が見込まれ、医療給付等の増嵩が予想されておりますので、それぞれ所要額を計上いたしております。 次に、新東浜土地区画整理事業並びに弁財天・
北浜土地区画整理事業特別会計予算でありますが、いずれも継続的に土地区画整理事業を推進いたしてまいりましたが、事業開始以来長期にわたっておりますので、できる限り早期に完了するよう積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、
公設地方卸売市場事業特別会計予算でありますが、御案内のように取扱高の伸びは全体的にそう多くは期待ができない状況でありますので、本年度も一般会計からの繰入れを行い、市民生活に支障が生じないよう運営をいたしてまいりたいと考えております。 次に、住宅新築
資金等貸付事業特別会計予算でありますが、本事業は対象地域の環境改善をはかるため住宅の新築等に対し、その資金の貸し付けを行っているものでありますが、本年度は住宅新築資金二件、住宅改修資金一件、住宅取得資金一件を予定し、その所要額を計上いたしております。 次に、
文化会館事業特別会計予算でありますが、御案内のように文化会館は、本市における文化振興の中核施設として市民の方々に優れた芸術や文化に接し、心の豊かさと安らぎを感じていただくとともに、第九演奏会を始め各種自主公演事業の実施や参加を通じ、本市の文化向上に貢献をいたしております。本年度も子供芸術劇場等の自主文化事業を始め、いろいろと計画をいたしておりますが、歳入面では多くを期待できず、一般会計からの繰入れに依存いたしておる現状であります。市民の方々にこれまで以上に利用していただけるよう、一層の努力をいたしてまいりたいと考えております。 次に、
光熱水費等支出特別会計予算でありますが、各会計の電気、水道、電話料について予算の集中化を図ることにより、事務処理の合理化を行うものであり、本年度も各会計予算において予定されております所要額を計上いたしました。 次に、企業会計予算について御説明申しあげます。 まず、
農業共済事業会計予算でありますが、農作物共済では水田農業確立対策等により、引受戸数、面積、収量とも減少いたしております。また家畜共済では、引受頭数に若手の増加が見込まれますが、価格の低迷等により加入共済金額は減少しておりますほか、園芸施設共済においても加入率の伸びが期待できない状況であります。今後本会計の設置目的であります農業者の経営安定に資するため、加入率の向上に努めてまいりたいと考えておりますが、四年度の各共済勘定におきましてはそれぞれ業務量を予定し、所要額を計上いたしております。 次に、
モーターボート競走事業会計予算でありますが、景気の動向に流動的な面もありますので、本年度の予算につきましては平成三年度の事業実績等を勘案し、舟券の一日平均売上げを二億七千五百万円と見込み、払戻金等所要額をそれぞれ計上いたしております。また、資本的支出におきましては場内諸施設等の改良工事とともに、懸案となっております施設の整備についてファンの皆様に快適なレジャー施設として御利用いただける施設とするため、長期的な視野に立って整備いたしてまいりたいと考え、その調査並びに基本設計に要する経費等を計上いたしております。 次に、
病院事業会計予算でありますが、御案内のように地域医療の拠点として、また市民の皆様に信頼される病院となるべく運営をいたしておりますが、病院周辺においての医療環境の変化等により、入院、外来患者数とも暫減いたしておる現状であります。本年度は年間患者数を入院外来合わせて三万五千八百人余りと予定し、予算を計上いたしましたが、本年度においても欠損金が生じることが予想され、非常に苦しい状況が続いております。経費の節減に努め経営の健全化を図ってまいりたいと考えております。 次に、
水道事業会計予算でありますが、事業運営は引き続き順調に推移いたしており、本年度も収益的収支で黒字となることが予想されます。上水道事業は市民生活にとって欠くことのできない事業であり、安定した給水を続ける使命を負っておりますので、本年度も老朽配水管の布設替等、積極的に推進いたしてまいりたいと考えております。 次に、
運輸事業会計予算であります。御案内のように運輸事業を取りまく環境は非常に厳しいものがありますが、市民の足を確保するため、引き続き、事務の合理化や効率化を図ることにより、事業成績の向上をめざしてまいりたいと考えております。本年度は年間輸送人員を百四十三万人と見込み、それぞれ所要の予算を計上いたしております。また資本的支出では、安全輸送の確保と乗客へのサービス向上のため、中型乗合車両と大型貸切車両を各一台購入いたしたいと考えております。 以上が各会計予算の概要であります。 次に、条例その他の議案について御説明申しあげます。 まず、鳴門市
市民栄誉賞条例でありますが、スポーツ、文化・芸術その他の分野において事績が特に顕著で、広く本市の名声を博した功労者に対し、これを顕賞し、その栄誉をたたえるため新たに条例を制定するものであります。 次に、鳴門市
事務分掌組織条例の一部を改正する条例でありますが、行政の効率的運営と市民サービスの向上を図るため、現在の
市民福祉部内の多岐にわたる業務内容等を検討いたしました結果、この際、
市民福祉部と
環境衛生部に二分することとし、それぞれの所管事務について整備をいたすものであります。 次に、鳴門市職員の
育児休業等に関する条例でありますが、本年四月一日から施行されます地方公務員の
育児休業等に関する法律規定に基づき、対象除外職員、部分休業等委任事項について条例を定めるものであります。 次に、鳴門市広聴会参加人等の実費弁償に関する条例の一部を改正する条例でありますが、
地方自治法の一部改正により、議会の委員会に参考人制度が設けられたことに伴い、当該参考人等の実施弁償について所要の改正を行うものであります。 次に、鳴門市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例でありますが、法令に基づく選挙の投開票及び選挙会事務従事職員の手当について、昨年末に改正なりました他の委員との均衡を図るため改定を行うものであります。 次に、鳴門市
税賦課徴収条例の一部を改正する条例でありますが、昨年オープンいたしましたマジィリゾートナルトの鉱泉浴場に係る営業に関し、入湯税を課すため新たに条項を追加いたすものであります。 次に、鳴門市
火災予防条例の一部を改正する条例につきましては、近年の火を使用する設備の形態の多様化、複雑化に伴い火災予防上必要な規定について整備を図るものであります。 次に、鳴門市
奨学金支給条例、鳴門市立鳴門工業高等学校等学校条例及び鳴門市
母子家庭等福祉奨学補助金支給条例の各一部改正につきましては、いずれも県立高等学校の入学考査料、入学料並びに授業料の改定に基づき所要の改正を行うものであります。 次に、
鳴門市立幼稚園条例の一部を改正する条例でありますが、これまで徴収いたしておりました入園料の廃止と保育料の改定について、条文の整備をいたすものであります。 次に、
鳴門市立保育所条例の一部を改正する条例でありますが、措置児童の減少あるいは地域における入所希望状況等を勘案し、木津保育所の入所定員について三十人の減員を行うものであります。 次に、廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例でありますが、六年間据え置きとなっておりますし尿処理手数料及びし尿浄化槽汚泥処分手数料について、その後の経済動向により処理費が増嵩いたしてまいりましたので、今回引上げをお願いいたしますのと併せて、し尿処理券売りさばき手数料率の改正を行うものであります。 次に、鳴門市
簡易住宅条例の廃止につきましては、鳴門病院裏にありました当該施設の解体撤去とともに本条例を廃止いたすものであります。 次に、鳴門市
土採取規制条例の一部を改正する条例でありますが、軽易な採取規模について明確化を図るとともに、罰金上限額の見直しを行うものであります。 次に、鳴門市
漁港工事負担金徴収条例並びに鳴門市
魚礁設置事業負担金徴収条例の二件につきましては、諸般の事情に鑑み、当該各工事等にかかる経費に充てる負担金の徴収規定について、それぞれ明文化を図るものであります。 次に、議案第三十四号から議案第三十九号までの六議案につきましては、平成四年度に開催されます六大特別競走のうち、第十九回全国モーターボート競走会連合会会長笹川賞競走を大阪府
都市競艇組合から、第二回グランドチャンピオン決定戦競走を蒲郡市から、第三十八回モーターボート記念競走を
浜名湖競艇企業団から、第三十九回全日本選手権競走を府中市から、第七回グランプリ競走等を箕面市から、第二十八回鳳凰賞競走を
戸田競艇組合から、それぞれ
事務受託し、本市競走場において特別発売を行うため規約を定めるものであります。 次に、新たに生じた土地の確認について及び字の区域の変更につきましては、農林水産及び建設各省所管国有財産部局長であります徳島県知事から依頼のありました撫佐の国有地について
地方自治法第九条の五第一項並びに同法第二百六十条第一項の規定により、議決を求めるものであります。 次に、財産の取得についてでありますが、衛生センタ─整備事業用地の買収に当たり、議決を求めるものであります。 次に、議会の議決を経た事項の変更でありますが、平成二年第三回臨時会において議決をいただきました
立岩南浜線橋りょう整備工事について、その後の物価等の高騰により請負金額について変更の要が生じましたので、議決をお願いするものであります。 次に、平成四年度鳴門市
農業共済事業の
事務費賦課につきましては、本事業の遂行に必要な事務費の賦課総額及び賦課単価の決定について、鳴門市農業共済条例第五条第二項の規定により、議会の議決を求めるものであります。 以上のとおりでありますので、よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。