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平成30年第 1回定例会−03月13日-03号

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  1. 徳島市議会 2018-03-13
    平成30年第 1回定例会−03月13日-03号


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    最終取得日: 2021-04-28
    平成30年第 1回定例会−03月13日-03号平成30年第 1回定例会 ┌─────────────────────────────────┐ │    平 成                          │ │    30年   徳 島 市 議 会 会 議 録        │ │                                 │ │              第 3 号              │ └─────────────────────────────────┘  平成30年3月13日(火曜日)午前10時開議    ─────────────────────────────    議 事 日 程(第3号) 第1 会議録署名議員指名について 第2 議案第1号から議案第41号まで    ─────────────────────────────    本日の会議に付した事件 日程第1 会議録署名議員指名について 日程第2 議案第1号から議案第41号まで    ─────────────────────────────    出 席 議 員(28名)    1番  明 石 和 之 君 │  2番  藤 田 真由美 君
       3番  北 原 光 晴 君 │  4番  土 井 昭 一 君    5番  岸 本 和 代 君 │  6番  梶 原 一 哉 君    9番  加 村 祐 志 君 │ 10番  齋 藤 智 彦 君   11番  岡 南   均 君 │ 12番  塀 本 信 之 君   13番  渡 邊 亜由美 君 │ 14番  黒 田 達 哉 君   15番  佐々木 昌 也 君 │ 16番  岡   孝 治 君   17番  西 林 幹 展 君 │ 18番  中 西 裕 一 君   19番  武 知 浩 之 君 │ 20番  井 上   武 君   21番  宮 内 春 雄 君 │ 22番  加 戸   悟 君   23番  見 田   治 君 │ 24番  船 越 智 子 君   25番  森 井 嘉 一 君 │ 26番  玉 野 勝 彦 君   27番  山 本 武 生 君 │ 28番  久次米 尚 武 君   29番  美 馬 秀 夫 君 │ 30番  須 見 矩 明 君    ─────────────────────────────    欠 員 (2名)    ─────────────────────────────    説明のため出席した者の職氏名 市長     遠 藤 彰 良 君 │ 第一副市長  平 山   元 君 第二副市長  豊 井 泰 雄 君 │ 企画政策局長 板 東 安 彦 君 総務部長   成 谷 雅 弘 君 │ 財政部長 市民環境部長 松 本 泰 典 君 │ 兼理事    鳴 田 真 也 君 保健福祉部長 井 上 孝 志 君 │ 経済部長   岡 田 元 成 君 都市整備部長           │ 土木部長   横 山 敏 春 君 兼理事    児 島 隆 文 君 │ 危機管理監  三 輪 俊 之 君 消防局長   小 池 和 成 君 │ 水道局長   山 口 啓 三 君 交通局長   大 西 孝 佳 君 │ 病院事業 病院局長   井 原 忠 博 君 │ 管理者    曽 根 三 郎 君 教育委員会            │ 選挙管理委員 教育長    石 井   博 君 │ 会事務局長  大 森   茂 君 監査事務局長 森   利 広 君 │ 農業委員会                  │ 事務局長   歌 川 康 司 君    ─────────────────────────────    議会事務局職員出席者  事務局長    一 宮 信 牲 │ 次長兼  庶務課長    橋 本 由加里 │ 議事調査課長  扶 川 康 文  庶務課長補佐  佐 藤 一 秋 │ 議事調査課長補  議事係長    久次米 智 広 │ 佐       宮 本 和 明  調査係長    安 土 真 生 │    ───────────────────────────── ○議長宮内春雄君)これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、配付いたしてあるとおりであります。    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜議長宮内春雄君)それでは、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において、20番井上 武君、25番森井嘉一君のお二人を指名いたします。    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜議長宮内春雄君)次に、日程第2を議題といたします。  これより質疑及び質問を続行いたします。10番齋藤智彦君。           〔10番 齋藤智彦登壇〕 ◆10番(齋藤智彦君)皆さん、おはようございます。至誠会の齋藤智彦でございます。通告に従い、会派を代表いたしまして、質問してまいります。  まず最初に、徳島まちづくり総合ビジョンについて、お尋ねいたします。  振り返れば、2014年6月、日本創成会議人口減少問題検討分科会から、このままでは896の自治体が消滅しかねないというショッキングな報告が出されました。この報告を受け、政府も人口減少と東京一極集中を是正するため、まちひと・しごと創生法を2014年12月に制定いたしました。人口問題では、目標出生率を1.8人と定め、2060年に1億人程度の人口維持成長力では、2050年代に実質成長率1.5から2%維持を実現させるための法律として、制定されたものでありました。  本市におきましても、地方創生への取り組みを開始し、中でも社会情勢変化や新たなテーマにも柔軟に対応し、機動的に展開できる、つまり小回りのきく政策横断型プロジェクトとして、徳島未来チャレンジ総合戦略を策定したわけでございます。  そんな中、今議会の事前の総務委員会でも、平成30年度版総合ビジョン案の中に最新版徳島未来チャレンジ総合戦略アクションプランが示されておりました。これは、まちひと・しごと創生法に基づき、徳島人口ビジョンで示した2060年の本市人口24万人超えを維持するために、平成27年度から平成31年度の5年間に本市が取り組む人口減少対策方向性を示したものであります。各政策・施策を相互に連携を図りながら、地方創生を加速させるべく取り組んでいるところだと考えます。  そこで質問です。各政策・施策も4年目に突入しようとしています。いよいよ一層のスピード感を持って、日々目標達成に努力されていることと思います。順調に推移していれば、5カ年計画のおおむね丸3年が過ぎ、進捗率も5分の3、つまり60%を超えているだろうと予測されるわけであります。特に未来チャレンジ総合戦略の四つのチャレンジについて、それぞれの実績は現在どのようになっているのか、各進捗度をお聞かせください。  次に、DMOについて、お聞きいたします。  去年の9月定例会でも質問いたしましたが、まちひと・しごと創生法の中でも、特に政府が力を入れ、取り組んでいるのが観光事業であります。訪日外国人旅行者の受け入れの環境整備を行うことにより、地方創生の切り札として、観光先進国への新たな国づくりに向け、国際観光政策を推し進めております。実績的にも上方修正を繰り返しながら、2020年のオリンピックイヤーには、訪日外国人旅行者数4,000万人を掲げております。本年1月には本市といたしましても待望の徳島空港国際線ターミナルが完成し、運航を開始したところであります。徳島県としましても、近隣より出おくれておりました空港国際線化だけに期待は大きく、私も一市民として、大きく胸を膨らましているところであります。  ここで質問いたします。以前お聞きしたタイムスケジュールによると、徳島東部地域DMOがこの4月には発足するとお聞きしております。もう間もなくでありますが、そのDMOの概要や事業計画体制など、お答えできるものがありましたらお示しいただきたいと思います。また、インバウンドにおける海外のターゲット先についても、お尋ねしたいと思います。  次に、DMOにおける阿波おどり事業位置づけについて、お尋ねいたします。  400年もの伝統を誇る阿波おどりは、今や日本の三大盆踊りの一つとまで言われており、本市にとりましても、最大の観光資源であり、最大の観光収益経済波及効果をもたらしていると考えます。DMOにとりまして、ブランディングを行うにしても、基本的に中心をなす非常に大きな存在ではないかと思います。今後の活用の仕方、取り組みをお聞かせください。  以上、御答弁いただき、質問を続けてまいります。          〔企画政策局長 板東安彦登壇〕 ◎企画政策局長板東安彦君)徳島未来チャレンジ総合戦略取り組み状況についての御質問に御答弁申し上げます。  未来チャレンジ総合戦略については、平成27年度から平成31年度を計画期間としており、昨年3月策定の徳島まちづくり総合ビジョンにも位置づけ、国・県の地方創生取り組み総合戦略策定時の本市状況等を勘案の上、基本目標に掲げる四つのチャレンジそれぞれに目標値を設定し、その達成に向け、アクションプランに掲げる具体的な事業推進してまいりました。  そこで、各目標に対する取り組みの現状でございますが、まずチャレンジ1における目標値雇用創出数を5年間の累計で1,000人以上に対しては、平成27年度から平成29年12月までの累計で570人となっております。  次に、チャレンジ2の目標値平成31年の出生数2,200人以上に対しては、平成29年実績で2,135人であり、前年と比較すると増加しており、また、チャレンジ3の目標値平成31年に県外への人口流出に歯どめをかけ、社会増の実現に対しては、平成28年に社会減から社会増に転じ、平成29年実績では、128人の社会増となっております。また、チャレンジ4の目標値平成31年に徳島市に住みたいと思う市民の割合、70%以上に対する状況は、平成27年が50.8%、平成29年が53.5%と着実に伸びている状況であります。  このように全般的に上向き傾向にはあるものの、まだまだ十分とは言えないことから、国の地方創生推進交付金を活用するなど、アクションプランに掲げる事業の効率的・効果的な推進に努めてきたほか、先ほども申し上げましたが、未来チャレンジ総合戦略を、平成29年度からスタートした徳島まちづくり総合ビジョン政策横断型プロジェクト位置づけ、全庁一丸となって取り組んでおり、アクションプランに掲げた各事業KPIについても一定の実績が上がっていることから、未来チャレンジ総合戦略全体としては、おおむね順調に進捗しているものと認識しております。  以上でございます。            〔経済部長 岡田元成登壇〕 ◎経済部長岡田元成君)徳島東部地域DMOについての御質問に御答弁申し上げます。  現在、本市や鳴門市を含む徳島東部地域の15市町村民間事業者等が連携して、官民一体となって観光地域づくり推進することを目的とするDMOの本年4月の設置に向け、準備を進めているところでございます。  まず、当DMOの概要でございますが、法人の名称を一般社団法人イーストとくしま観光推進機構とする予定でありまして、所在地は徳島市寺島本町西1丁目の徳島駅クレメントプラザ5階を予定しております。事業内容といたしましては、マーケティングに基づき、行政観光関連事業者地域住民など、多様な関係者を巻き込みながら、徳島東部地域の強みを生かした観光地域づくりを行うものでございます。  また、当DMO事業計画では、徳島東部地域の将来像を、「『知られていない』から、『行ってみたい』地域へ。」及び「まち魅力を、自分の言葉で語れる地域へ。」と定めておりまして、この将来像を実現するための当DMOの使命といたしましては、観光消費額の増加による地域経済活性化及び地域に対する住民の愛着や誇りの醸成と定めております。  次に、当DMOのコンセプトといたしましては、「『!』ぎっしり。East Tokushima」としております。この「!」は、徳島東部地域を訪れた皆様に、これまで知られていなかった観光資源に触れていただき、「!」を実感してもらいたいという思いを表現したものであります。また、「!」が多くの人々に実感されるように、さまざまな観光コンテンツを提供していきたいという狙いをぎっしりと表現しております。  次に、当DMO体制といたしましては、代表者を含め、10人程度を予定しておりまして、そのうち、専務理事兼CMO及びマーケティング担当者につきましては、特に経営能力合意形成能力及びマーケティングの知識や経験のある人物を配置することとしております。  次に、インバウンドについてでございますが、徳島東部地域におきましては、アジア地域からの観光客が最も多いことから、当DMOにおきましては、台湾香港を主たるターゲットとしております。  最後に、当DMOにおける阿波おどり事業位置づけについてでございますが、阿波おどりは本市が世界に誇る伝統芸能であり、徳島東部地域におきましても、非常に魅力的な観光資源であると考えております。そのため、当DMOにおきましても、本市と連携したプロモーションを行うとともに、1年を通して阿波おどりを体験できる阿波おどり会館や、周辺地域観光施設などと連携した滞在プログラムを造成して販売することにより、さらなる観光客の誘客を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。           〔10番 齋藤智彦登壇〕 ◆10番(齋藤智彦君)それぞれ御答弁いただきましたので、質問を続けてまいります。  まず、徳島未来チャレンジ総合戦略についてでありますが、各チャレンジともおおむね順調に進捗しているとのこと。検証してみたいと思います。  まず、チャレンジ1でありますが、技術革新により新しい産業の創出企業創業支援などにより、アントレプレナーを育て、雇用創出につなげるなど、雇用の拡大から新しい雇用形態までを担う部門と見受けます。ブランドの創出と高付加価値化も含まれる、数値にあらわしにくい部門ではないでしょうか。計画的には中期以上の期間を要するように思います。そんな中、目標値の57%の達成評価できると思います。  次に、チャレンジ2ですが、出生数や産前・産後家事育児支援事業など、子育て支援に係る事業のため、数値的にも直接人口ビジョンに直結している部門であります。目標達成に大いに期待したいと思います。  次に、チャレンジ3は、対外的なイベント事業観光事業といった、町のにぎわいや魅力を発信する部門DMOもここに含まれています。今後、数値的には、大きな飛躍が期待できる部門だと思います。  チャレンジ4は、町のインフラ整備部門であります。中長期的に見なければいけない部門です。  以上のように、それぞれ特徴があり、中長期の観点から評価をしなければならないものや1年ごとに数字が出るものもあり、一概に評価できるものではありません。それを数値により見える化していくのがKPI重要業績評価指標であり、さらには、最終目標値をあらわしているKGI重要目標達成指標であります。その達成のために、中間目標であるKPIについて日々検証し、努力を重ねていらっしゃることと思います。  ここで質問いたします。はっきり申し上げまして、各事業実績、もしくは達成率のいいものもあればそうでないものもあります。あと丸2年でKGI達成するためにどのように取り組んでいくのか、お考えをお聞かせください。  次に、DMOについて、御答弁いただきました。いよいよ徳島東部中心としたDMO一般社団法人イーストとくしま観光推進機構が発足されるとのこと。まずは大いに御期待申し上げるところであります。組織としても、鳴門市を含め15市町村民間事業者にあってはさまざまな専門企業が参加されるようでありますが、その実力をいかんなく発揮していただけるものと確信しております。また、体制におきましても、メンバーには経営能力合意形成能力のプロ、またマーケティング専門家などを配置され、盤石の体制をとられているようであります。安心いたした次第です。あとは、マネジメントのプロであります本市が、行政の立場から観光政策インフラ整備規制緩和や財源の確保など、いかにスピーディーに対応していくかが重要であると考えます。地域の特徴を最大限に生かし、地域が一丸となったDMOをできるだけ早く実現することを楽しみにしております。  次に、インバウンドについての御答弁ですが、アジア地域台湾香港ターゲットにされているとのこと。DMOにとっては重要な目標の一つでありますので、後ほど意見をまとめて申し上げたいと思います。  そして、さらに質問ですが、台湾香港などの外国人に対する対応策として、行政の立場からどのように進んでいるのか、ハード面ソフト面についてそれぞれお答えください。  御答弁いただきまして、意見・要望に移りたいと思います。          〔企画政策局長 板東安彦登壇〕 ◎企画政策局長板東安彦君)徳島未来チャレンジ総合戦略の今後の取り組みについての御再問に御答弁申し上げます。  未来チャレンジ総合戦略推進に当たっては、徳島まちづくり総合ビジョンPDCAサイクルの運用の中でしっかりと検証、評価を行い、アクションプランに掲げる事業ブラッシュアップに取り組むとともに、順調に進んでいる事業についてはKPIを適宜上方修正するなど、未来チャレンジ総合戦略を進化させながら、実効性の向上を図ってまいります。また、平成30年度当初予算には、人口減少対策及び地域活性化に向けた地方創生加速化予算として、移住・定住情報本市魅力発信を一元化した専用サイトの構築を初め、新規事業を加えるなど、取り組みを加速することとしており、未来チャレンジ総合戦略の4年目として、しっかりと結果が出せるよう、取り組んでまいります。  以上でございます。            〔経済部長 岡田元成登壇〕 ◎経済部長岡田元成君)徳島東部地域DMOについての御再問に御答弁申し上げます。  当DMOにおける外国人対応策についてでございますが、台湾及び香港観光客リピーター率が高く、旅行消費額も高くなっております。また、今後、クルーズ船国際チャーター便が就航いたしますと、観光客のさらなる増加が期待できます。これらを踏まえまして、ハード面におきましては、当DMO中心として徳島東部地域の15市町村が調整を図りながら、インフラ整備観光施設の多言語対応などに取り組んでまいりたいと考えております。  また、ソフト面におきましては、当DMOにおいて、15市町村観光スポットや食、体験、周遊ルート宿泊施設などの情報を一本化したウエブサイトを構築し、効果的な情報発信を行ってまいります。さらに、台湾及び香港において、ツアー会社等への営業活動商談会等に参加して、徳島東部地域観光資源をPRするほか、台湾及び香港に向けた魅力ある着地型旅行商品の造成や、効率的かつ効果的なプロモーションを実施しまして、徳島東部地域のさまざまな観光資源に触れていただき、その魅力を実感していただくことにより、さらなる来訪者の増につなげてまいりたいと考えております。  以上でございます。           〔10番 齋藤智彦登壇
    ◆10番(齋藤智彦君)それぞれ御答弁をいただきましたので、意見を述べていきたいと思います。  まず、徳島未来チャレンジ総合戦略についてであります。順調に進んでいる事業については、KPIを適宜上方修正するなど、積極的に取り組んでいくとのこと。非常に評価できるものだと思います。さらには、数値が上がらない事業については、抜本的に見直しを行い、事業の選択と集中により、どんどん取りやめていき、効率を高めていけばいいと考えます。政府によると、まちひと・しごと創生法の「まち」とは、国民一人一人が夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を安心して営める地域社会の形成、「ひと」とは、地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保、「しごと」とは、地域における魅力ある多様な就業の機会の創出のことだそうです。楽しいコミュニティーとそこに住む優秀な人材、そして豊かに仕事があること、それらがうまくかみ合えばいいねといったところでしょうか。本市全国平均より早く高齢化が進み、人口減少社会も進んでいます。50年後、100年後の存続を目指し、今やるべきことを積極的に展開し、政策の実現に向けて機動的に、さらに戦略的に取り組んでいっていただきたいと思います。市長指導力現状分析能力企画力など、本気で地域の現状を踏まえ、スピード感を持って総合戦略を推し進めるよう、切に要望いたします。  動き続けなければ徳島市にとまっている時間はありません。私見ではありますが、人口対策は国の根幹をなすものであり、その対策として即効性があるのは出生率を高めること、つまり子育てしやすい環境づくりはもちろんでありますが、それ以前のカップリングも重要であると考えます。晩婚化未婚化が進んでいる昨今、行政としても本格的に対策に取り組まなくてはならない時期が来ていると考えます。  生涯未婚率、50歳時点で一度も結婚していない人の割合でありますが、2035年では、男性の3人に1人、女性の5人に1人になると予想されています。理由としては、時代の変化もありますが、環境変化も影響しており、出会う機会がないというのが大きな理由の一つであります。今後は男女が出会える環境創出にまで行政が積極的に取り組んでいかなければならない時代になっていると痛感しております。  ちなみに、国の平成30年度地方創生関連予算といたしまして、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる施策に、1,878億円の予算がついております。徳島県も公的センターを設立し、結婚支援に力を注いでいるようであります。本市専門性を持った部署を創設し、積極的にスピード感を持って対応に当たるべきだと考えます。これは意見として申し上げておきます。  次に、DMOについてであります。インバウンドも3年目を経過すると、リピート来訪者も多く、都会の観光地から日本の生活感あふれる田舎町の観光へと、観光客のニーズも多様化しています。地方空港から入国し、地方空港から出国するといったインバウンド、アウトバウンドの変化が見られています。徳島空港の場合も、国際化に向け、近隣空港主要国際空港状況に鑑みながら、ベストなLCCの航空会社を選択されていることと思います。主要空港から入国し、観光ルートを伝って徳島での観光を満喫し、阿波おどり空港から出国するといったツアーを組むことも可能です。そのためにも、おもてなしの徳島に沿った市民意識改革、例えば外国人がいて、積極的にこちらから話しかけるなどを初め、案内看板多国語表記など、Wi−Fi通信網の確立、土産物屋の充実など、ハードソフト面の充実は加速度的にやっていかないといけない状態です。行政サイドが受け持つ部分もたくさんあると思います。これもまた市長のリーダーシップとスピード感によるところが大であります。  今回のDMO発足は、東部地域中心としたものでありますが、今述べましたように、インバウンド広域化も見られ、DMOとしてグローバルの目線で捉えなければいけないと感じます。県内に目を向けても、西部には一般社団法人そらの郷、そして、南部にも1市4町によるDMO設立を目指して、四国の右下版DMO設立準備委員会が立ち上がろうとしています。今後は地元観光の充実はもちろんのことですが、徳島県内のコラボレーションや、また、四国全域、瀬戸内全域など、さらには関西全域といった観光周遊ルートを組み、広域連携DMOを促進していかなければならない時代だと考えます。そのためにも、一通過点とならないよう、阿波おどり、阿波藍、徳島インディゴソックスなど、徳島にしかないものを生かしたブランディングをし、特色のあるまちづくりに力を注いで、魅力ある徳島にしていかなければならないと、意見として申し上げておきます。  次に、阿波おどりのお話が出ましたので、ことしの阿波おどりについて、お聞きいたします。阿波おどりは、日本三大盆踊りの一つに数えられ、夏場の4日間で120万人を超える人出があります。また、その経済波及効果たるや、100億円を上回るとも言われています。まさに徳島最大の観光資源であることに間違いはなく、「踊るあほうに見るあほう、同じあほなら踊らなそんそん」のかけ声のとおり、一度踊りを体験するとそのとりことなり、リピーターになること受け合いであります。さらなる経済効果が期待できる、まさに体験型観光の最たるものではないでしょうか。  そんな阿波おどりが、今、開催の危機とまで言われ、連日、全国放送の番組で取り上げられています。徳島市民からしますと、こんなに嘆かわしく、情けないことはありません。今まで、徳島市がとってきた観光行政のツケが、一気に回ってきたように思います。市長は4月にも新しい組織を立ち上げるとおっしゃっておられますが、懸念されるのは、ハード・ソフト両面からも諸問題を抱え、さらには時間的制約もあるということです。経験値から言っても、熟練されているのは阿波おどり実行委員会であり、市観光協会であり、徳島新聞社であります。徳島市民もこの最大の危機を乗り越えられるのかと危惧しているところです。我々市民も、阿波おどりのあり方がこのままでいいとは思いません。しかし、急激な変化を望んでいるわけでもありません。ただ、ことしの夏も熱気のある熱い熱い徳島にしたい、ただそれだけであります。ことしの阿波おどりが例年以上に立派にしっかりとやり遂げられますよう、強く強く要望いたします。  最後に、諸事情を考慮していただき、市長の御見解と意気込みをお聞きし、私の質問を終えたいと思います。御清聴ありがとうございました。            〔市長 遠藤彰良君登壇〕 ◎市長(遠藤彰良君)齋藤議員の阿波おどり事業についての御質問に答弁を申し上げます。  徳島市といたしましては、徳島市が世界に誇る観光資源であります阿波おどりを、円滑かつ健全に実施できるよう、徳島市が責任を持って取り組むことにより、徳島市のさらなる魅力アップを図るとともに、徳島市が徳島東部地域中心となって国内外から積極的な誘客に努めることにより、ことしの阿波おどりを世界的イベントとして、必ず実施いたします。  以上です。 ○議長宮内春雄君)次に、28番久次米尚武君の質問でありますが、本人から、質問を取りやめる旨、申し出がありましたので、本日は、これにて散会いたします。  午前10時31分 散会...