◆10番(
齋藤智彦君)それぞれ御答弁をいただきましたので、
意見を述べていきたいと思います。
まず、
徳島市
未来チャレンジ総合戦略についてであります。順調に進んでいる
事業については、
KPIを適宜
上方修正するなど、積極的に取り組んでいくとのこと。非常に
評価できるものだと思います。さらには、数値が上がらない
事業については、抜本的に見直しを行い、
事業の選択と集中により、どんどん取りやめていき、効率を高めていけばいいと考えます。政府によると、
まち・
ひと・し
ごと創生法の「
まち」とは、国民一人一人が夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を安心して営める
地域社会の形成、「
ひと」とは、
地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保、「し
ごと」とは、
地域における
魅力ある多様な就業の機会の
創出のことだそうです。楽しいコミュニティーとそこに住む優秀な人材、そして豊かに仕事があること、それらがうまくかみ合えばいいねといったところでしょうか。
本市も
全国平均より早く
高齢化が進み、
人口減少社会も進んでいます。50年後、100年後の存続を目指し、今やるべきことを積極的に展開し、
政策の実現に向けて機動的に、さらに戦略的に取り組んでいっていただきたいと思います。
市長の
指導力、
現状分析能力、
企画力など、本気で
地域の現状を踏まえ、
スピード感を持って
総合戦略を推し進めるよう、切に要望いたします。
動き続けなければ
徳島市にとまっている時間はありません。私見ではありますが、
人口対策は国の根幹をなすものであり、その
対策として
即効性があるのは
出生率を高めること、つまり
子育てしやすい
環境づくりはもちろんでありますが、それ以前のカップリングも重要であると考えます。
晩婚化、
未婚化が進んでいる昨今、
行政としても本格的に
対策に取り組まなくてはならない時期が来ていると考えます。
生涯
未婚率、50歳時点で一度も結婚していない人の割合でありますが、2035年では、男性の3人に1人、女性の5人に1人になると予想されています。理由としては、時代の
変化もありますが、
環境の
変化も影響しており、出会う機会がないというのが大きな理由の一つであります。今後は男女が出会える
環境の
創出にまで
行政が積極的に取り組んでいかなければならない時代になっていると痛感しております。
ちなみに、国の
平成30年度
地方創生関連予算といたしまして、若い世代の結婚、出産、
子育ての希望をかなえる施策に、1,878億円の
予算がついております。
徳島県も
公的センターを設立し、
結婚支援に力を注いでいるようであります。
本市も
専門性を持った部署を創設し、積極的に
スピード感を持って対応に当たるべきだと考えます。これは
意見として申し上げておきます。
次に、
DMOについてであります。
インバウンドも3年目を経過すると、
リピート来訪者も多く、都会の
観光地から日本の生活感あふれる田舎町の
観光へと、
観光客のニーズも多様化しています。
地方空港から入国し、
地方空港から出国するといった
インバウンド、アウトバウンドの
変化が見られています。
徳島空港の場合も、
国際化に向け、
近隣空港や
主要国際空港の
状況に鑑みながら、ベストなLCCの
航空会社を選択されていることと思います。
主要空港から入国し、
観光ルートを伝って
徳島での
観光を満喫し、阿波おどり
空港から出国するといった
ツアーを組むことも可能です。そのためにも、おもてなしの
徳島に沿った
市民の
意識改革、例えば
外国人がいて、積極的にこちらから話しかけるなどを初め、
案内看板の
多国語表記など、Wi−
Fi通信網の確立、
土産物屋の充実など、
ハード・
ソフト面の充実は加速度的にやっていかないといけない状態です。
行政サイドが受け持つ部分もたくさんあると思います。これもまた
市長のリーダーシップと
スピード感によるところが大であります。
今回の
DMO発足は、
東部地域を
中心としたものでありますが、今述べましたように、
インバウンドの
広域化も見られ、
DMOとしてグローバルの目線で捉えなければいけないと感じます。県内に目を向けても、西部には
一般社団法人そらの郷、そして、南部にも1市4町による
DMO設立を目指して、四国の
右下版DMO設立準備委員会が立ち上がろうとしています。今後は
地元観光の充実はもちろんのことですが、
徳島県内のコラボレーションや、また、四国全域、瀬戸内全域など、さらには関西全域といった
観光周遊ルートを組み、広域連携
DMOを促進していかなければならない時代だと考えます。そのためにも、一通過点とならないよう、阿波おどり、阿波藍、
徳島インディゴソックスなど、
徳島にしかないものを生かしたブランディングをし、特色のある
まちづくりに力を注いで、
魅力ある
徳島にしていかなければならないと、
意見として申し上げておきます。
次に、阿波おどりのお話が出ましたので、ことしの阿波おどりについて、お聞きいたします。阿波おどりは、日本三大盆踊りの一つに数えられ、夏場の4日間で120万人を超える人出があります。また、その
経済波及効果たるや、100億円を上回るとも言われています。まさに
徳島最大の
観光資源であることに間違いはなく、「踊るあほうに見るあほう、同じあほなら踊らなそんそん」のかけ声のとおり、一度踊りを体験するとそのとりことなり、リピーターになること受け合いであります。さらなる経済効果が期待できる、まさに体験型
観光の最たるものではないでしょうか。
そんな阿波おどりが、今、開催の危機とまで言われ、連日、全国放送の番組で取り上げられています。
徳島市民からしますと、こんなに嘆かわしく、情けないことはありません。今まで、
徳島市がとってきた
観光行政のツケが、一気に回ってきたように思います。
市長は4月にも新しい組織を立ち上げるとおっしゃっておられますが、懸念されるのは、
ハード・ソフト両面からも諸問題を抱え、さらには時間的制約もあるということです。経験値から言っても、熟練されているのは阿波おどり実行委員会であり、市
観光協会であり、
徳島新聞社であります。
徳島市民もこの最大の危機を乗り越えられるのかと危惧しているところです。我々
市民も、阿波おどりのあり方がこのままでいいとは思いません。しかし、急激な
変化を望んでいるわけでもありません。ただ、ことしの夏も熱気のある熱い熱い
徳島にしたい、ただそれだけであります。ことしの阿波おどりが例年以上に立派にしっかりとやり遂げられますよう、強く強く要望いたします。
最後に、諸事情を考慮していただき、
市長の御見解と意気込みをお聞きし、私の
質問を終えたいと思います。御清聴ありがとうございました。
〔
市長 遠藤彰良君
登壇〕
◎
市長(遠藤彰良君)齋藤議員の阿波おどり
事業についての御
質問に答弁を申し上げます。
徳島市といたしましては、
徳島市が世界に誇る
観光資源であります阿波おどりを、円滑かつ健全に実施できるよう、
徳島市が責任を持って取り組むことにより、
徳島市のさらなる
魅力アップを図るとともに、
徳島市が
徳島東部地域の
中心となって国内外から積極的な誘客に努めることにより、ことしの阿波おどりを世界的イベントとして、必ず実施いたします。
以上です。
○
議長(
宮内春雄君)次に、28番
久次米尚武君の
質問でありますが、本人から、
質問を取りやめる旨、申し出がありましたので、本日は、これにて散会いたします。
午前10時31分 散会...