〔黙 祷〕
○議長(
岸本和代君)黙祷を終わります。
御着席ください。
〔着 席〕
○議長(
岸本和代君)この際、お諮りいたします。
折目信也君の逝去に対し、
追悼演説を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
岸本和代君)御異議なしと認めます。
それでは、22番加戸 悟君の
追悼演説を許可します。
〔22番 加戸 悟君登壇〕
◆22番(
加戸悟君)各議員の御了承をいただき、
議員一同を代表いたしまして、故
折目信也議員の急逝を悼み、謹んで追悼の言葉を申し上げます。
折目さん、あなたが一昨年の12月に健康を害され、
専心加療に努められておられたことは存じておりましたが、昨年、5度目の
選挙戦に
見事当選を果たされたことから、すっかりお元気になられたものと思っておりました。私が1年程前、
人工透析を受け始めた際、
腎臓移植手術を予定していることをあなたに話しましたら、自分は完全復活したけん、
加戸ちゃんも頑張って治しよと、あなたは励ましてくださいました。
しかし、半年前、私が手術を終えて帰ってきたとき、あなたの姿は見えず、入院治療されていることを知り、大きなショックを受けました。そして、その後、ついに帰らぬ人となられましたことは、返す返すも痛惜にたえません。
折目議員と私の出会いは、1999年の春、ともに初当選を果たしたときでした。それから5期18年にわたり、市民のため、
徳島市政発展のために力を尽くしてこられたことに、党派は違えども、敬服の思いを感じておりました。
本会議では、大勢の
折目ファンが
傍聴席で見詰める中、迫力ある質問を展開されたり、
委員会では、御自身の
政治信念を
扇子片手にとうとうと語られていた、そんなありし日のあなたの姿が、今、走馬灯のように、脳裏を駆けめぐっています。
あなたは、議会の外でも、徳島県の
視覚障害者や
聴覚障害者の
協会役員、また、県の
ハンドボール協会や
ペタンク連盟の役職につかれ、重責を担われたり、
日華親善協会の会長として国際的にも御活躍されました。
議会人として、任期途中に病に倒れたことは、さぞ無念であったろうと、あなたの心情を察するとき、
万感胸に迫るものがございます。惜別の情は尽きませんが、真摯に議会に臨まれたあなたを忘れることなく、
市議会議員一同、心新たに、市民のため、
徳島市政発展のために取り組んでまいりますので、安心して瞑目してください。
最後に、故
折目信也議員の御功績と、御遺徳をしのび、御霊の安らかな御冥福をお祈り申し上げますとともに、御遺族、並びに本市の前途に、限りなき御加護を賜りますことをお願い申し上げまして、追悼の言葉といたします。
〜
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○議長(
岸本和代君)次に、日程第3を議題といたします。
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○議長(
岸本和代君)
提出者の説明を求めます。
〔市長
遠藤彰良君登壇〕
◎市長(
遠藤彰良君)
提出議案の説明に先立ちまして、一言申し上げます。
去る8月3日に御逝去されました故
折目信也議員の市政に対する長年の御功績に対し、深く感謝を申し上げますとともに、心から御冥福をお祈りいたします。
また、先日、大型の台風10号に伴う豪雨による河川の氾濫や堤防の決壊による
浸水被害など、岩手県や北海道を中心に甚大な被害が発生し、多くの方々が犠牲となりました。不幸にして亡くなられた方々に深い哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた方々に対しまして、心よりお見舞いを申し上げます。
さて、リオデジャネイロで開催された第31回
オリンピック競技大会におきまして、
徳島中学校出身で
バドミントン女子ダブルス日本代表の
松友美佐紀選手が、金メダルを獲得するという輝かしい成績をおさめられましたことに、心からおよろこびを申し上げます。
その御功績をたたえるとともに、多くの市民に大きな感動を与えていただきましたことに感謝の意を表し、
松友選手並びにペアを組んだ
高橋礼華選手のお二人に
徳島市長スポーツ特別賞を贈呈させていただくこととしております。
また、リオ2016
パラリンピック競技大会には、柔道の
日本代表として
徳島市民の藤本 聰選手が出場されていますが、日ごろの練習の成果を遺憾なく発揮されますことを心から祈念いたします。
こうした、本市に関係する方々の御活躍は、市民にとって大きな誇りであり、今後も、本市の将来を担う
子供たちを初め、全ての市民が夢や希望に向かって輝き続けることができる
まちづくりを目指し、さまざまな政策を推進してまいる所存でございます。
それでは、今回提出いたしました議案について、御説明いたします。
今
定例会に提出いたしました議案は、
予算議案4件、
条例議案5件のほか、本日追加提出いたしました議案も含め、
単行議案21件、合計30件となっております。
その概要を御説明いたします前に、現下の諸情勢と、本市を取り巻く状況について、若干申し上げます。
先月発表されました内閣府の
月例経済報告によりますと、景気は、このところ弱さも見られるが、緩やかな
回復基調は続いており、その先行きについては、雇用・
所得環境の改善が続く中で、
各種政策の効果もあり、緩やかな回復に向かうことが期待される一方で、
海外経済で弱さが見られており、中国を初めとする
アジア新興国や
資源国等の景気が下振れし、我が国の景気が下押しされるリスクがあるとともに、英国のEU離脱問題など、
海外経済の不確実性の高まりや
金融資本市場の変動の影響に留意する必要があるとされております。
こうした中、政府においては、去る6月に
閣議決定した
経済財政運営と改革の
基本方針2016において、引き続き、経済・
財政一体改革の着実な推進を基本として、
消費税率の10%への引き上げを2019年10月まで2年半延期するとともに、国・地方を合わせた
基礎的財政収支について2020年度までに黒字化させる
財政健全化目標を堅持しつつ、成長と分配の好循環の実現を目指すこととしております。
また、8月に公表されました、国の平成29年度予算における、
概算要求に当たっての基本的な方針では、予算の
重点化を進めるため、新しい日本のための
優先課題推進枠を設けるとともに、
経済財政運営と改革の
基本方針2016を踏まえ、手を緩めることなく本格的な
歳出改革に取り組むこととしております。
これらの
取り組み内容につきましては、地方の経済や、
財政運営に大きな影響を与えるものでございますので、本市といたしましても、国の動向には十分注視してまいるとともに、
地方創生の推進や
社会保障の充実などについて、地方の意見に沿った十分な検討が進められるよう、
全国市長会などを通じまして、精力的に活動を行ってまいります。
さらに、政府は、未来への投資を実現する
経済対策として第2次
補正予算案を8月24日
閣議決定し、秋の臨時国会に提出することとしております。
この
補正予算案は、子育て・介護の環境整備や外国人観光客4,000万人時代に向けたインフラ整備、施設整備を対象とした
地方創生拠点整備交付金の創設などが内容となっているようであり、本市といたしましても、今後、積極的に情報収集に当たり、活用できるものは存分に活用していくなど、国の
経済対策に乗りおくれることなく迅速に対応してまいりたいと考えております。
次に、現下の本市の状況についてでございますが、現在、次期総合計画として、本市が目指す将来の姿と、その実現に向けて取り組む政策の
基本方針を示す徳島市
まちづくり総合ビジョンの策定作業を進めているところであります。
さきの
委員会でもお示しをいたしましたが、総合ビジョンでは、今後10年間の新しい
まちづくりの基本目標として、次の三つを軸に検討を進めております。
一つ目は、次世代を育み、誰もが安心して活躍できる町を目指す「『つなぐ』まち・とくしま」、二つ目は、災害に強く安全で快適な町を目指す「『まもる』まち・とくしま」、三つ目は、人々が集うにぎわいと活力のある町を目指す「『おどる』まち・とくしま」であります。
今後、この三つの基本目標に沿って、総合的な体系整理を行い、新たな
まちづくりの指針として、早急に取りまとめてまいりたいと考えております。
策定に当たりましては、若者や女性を初め、市民の皆様から幅広い御意見や御提言を賜れるよう、市民会議を立ち上げるなど、さまざまな工夫を凝らしながら、全力で策定に取り組んでまいる所存でございます。
また、ただいま申し上げました「まもる」という視点におきましては、さきの台風10号や、4月に発生した熊本地震は、各地に甚大な被害をもたらしたほか、被災者支援や災害弱者対策における自治体、住民、事業者間の連携などで、大きな課題が浮き彫りとなっております。
本市においても、こうした課題を教訓として、大規模自然災害から市民のとうとい生命と貴重な財産を守り抜くため、防災・減災対策のさらなる強化に取り組んでまいります。
次に、新町西地区市街地再開発事業につきましては、このたび本市に対する訴訟が提起されましたが、現
事業計画から本市が撤退するという、私がこれまで主張してきた方針は決して揺らぐものではなく、市民の皆様との約束をしっかりと果たしてまいる所存でございます。
一方で、人口減少や地域経済の縮小など、本市を取り巻く環境が大きく変化する中、中心市街地の再生とにぎわいづくりは、本市の
まちづくりの最重要課題であると認識しております。
加えて、文化の振興や文化活動を支え、市民が生き生きと輝く
まちづくりのため、音楽・芸術ホールの整備につきましても、その対応は急務であります。
そうしたことから、中心市街地の活性化や音楽・芸術ホールの整備に関し、今後、さまざまな視点から検討を進め、早急に具体的方策を取りまとめたいと考えております。
それでは、今回提出いたしました議案の概要について、御説明いたします。
まず、
予算議案についてでありますが、当初予算が義務的経費や経常的経費を中心とした骨格予算になっていたため、今回の補正予算につきましては、政策的経費や新規事業等を中心に追加を行った、いわゆる肉づけ予算として編成しております。
この結果、一般会計で17億4,469万円の増額、土地取得事業特別会計では、四国横断自動車道側道用地の先行取得に係る
土地開発公社への貸付金等に伴い、2億5,637万円の増額、介護保険事業特別会計では、平成27年度決算に伴う精算措置に伴い、2億4,435万円の増額補正となっております。
また、市民
病院事業会計では、効果的・効率的な病院運営を行う観点から、37億4,092万円を限度とする包括業務委託に係る債務負担行為を設定しております。
このたびの補正予算につきましては、先ほど申し上げました総合ビジョンの三つの基本目標を先取りし、趣旨を同じくする三つの重点分野に沿って編成した予算となっており、重点分野を中心に限られた財源を配分いたしております。
それでは、
一般会計補正予算の主要施策につきまして、三つの重点分野に沿って、順次御説明いたします。
まず、第1に「子どもから高齢者まで笑顔で暮らせる
まちづくり」でございます。
中でも、今回の補正予算では、子育て支援の充実に、特に重点的に予算を配分しておりまして、本市の総合戦略を踏まえ、子育てにかかる経済的負担の軽減と、地域ぐるみの子育てサポートの充実を中心に取り組むことにより、喫緊の課題である人口減少、少子化に歯どめをかけていくこととしております。
子育てにかかる経済的負担の軽減に関しましては、これまで小学校修了までが対象であった子供の入院・通院に係る
医療費助成を、来年4月から新たに中学校修了まで拡大するため、その準備経費を計上いたしております。
また、県の補助金を活用することで、ひとり親家庭等に対する
医療費助成について、本年10月から新たに児童の通院を対象に加えるとともに、第3子以降等の児童を対象とした学童保育利用料の軽減についても実施してまいります。
地域ぐるみの子育てサポートの充実に関しましては、放課後児童の健全な育成を図るため、学童保育会館3館を整備するほか、保育士職場の環境改善を目的とした保育システム等の導入支援を行ってまいります。
また、不妊治療の経済的負担を軽減するため、医療保険が適用されない不妊治療費に対し、市独自の助成を行ってまいります。
さらに、市立幼稚園及び保育所の再編計画に基づき、北井上中学校区に、幼稚園と保育所が一体となった本市で初めてとなる幼保一体的運営施設の建設に着手することとしております。
続いて、教育環境の整備でございます。
これまで、一刻も早い導入に向け、最大限努力すると申し上げておりました幼稚園及び小・中学校の空調設備の整備につきましては、まず、中学校15校の整備を行うための設計に着手することとしております。
また、徳島市立高校のさらなる魅力向上を図るため、地域創生講座の開催やドイツの高校との国際交流など、市高生次世代プロデュース事業に取り組んでまいります。
さらに、高齢者福祉の充実でございます。
高齢者が住みなれた地域の中で、生き生きと安心して暮らせる介護サービスの充実を図るため、地域密着型高齢者福祉施設4カ所の整備について補助を行うほか、地域密着型高齢者福祉施設へのスプリンクラーの整備や介護ロボット等の導入支援を行ってまいります。
第2に「すべての市民が安全・快適に暮らせる
まちづくり」でございます。
防災・減災対策といたしまして、今後、発生が予想される南海トラフ地震による大規模災害などから市民の安全・安心を確保するため、県の補助金を活用して、避難所に指定されているコミュニティセンターや川内町民会館の天井、照明器具等の安全点検を行うほか、地域の防災拠点である加茂名分団詰所の移転新築工事を行います。
続いて、都市基盤の整備でございます。
市民が安全に安心して快適に暮らせる住まいや
まちづくりを推進するため、老朽化が進んでおります宮島住宅、久木住宅を統合し、津波対策を講じた新たな宮島住宅として建てかえに着手することとしております。また、市民生活に密着した生活関連の単独事業として、道路、河川、排水施設に係る整備費を追加いたしております。
第3に「人々が集うにぎわいと活力のある
まちづくり」でございます。
全国的に、人口減少、少子高齢化が進む中、地域経済の活性化を図るため、若者や女性が個性や能力を十分に発揮できる環境の支援や、地域の特色を生かした
まちづくりに取り組んでまいります。
若者・女性活躍支援といたしましては、若年非正規労働者を正規雇用化した雇用主に対する奨励金交付事業や、地域における新たな需要の創出と若者・女性の活力を引き出すため、若者・女性を対象とした創業に要する経費の助成事業を実施いたします。
地域活性化といたしましては、中小企業の海外ビジネスの拡大を支援していくほか、訪日外国人を含む観光客や市民の利便性の向上及び中心市街地の活性化を図るため、新町川水際公園やボードウォークにWi−Fi環境を整備いたします。
また、より多くの市民の皆様に、より快適に利用していただけるよう、とくしま動物園のリニューアルや陸上競技場の改修の設計に着手してまいります。
さらに、本市のブランド化推進品目の一つであるブロッコリーの生産体制を強化し消費拡大を図るための助成を行っていくとともに、生活関連単独である農地施設の整備費を追加いたしております。
以上が、このたび御提出させていただきました補正予算の主要施策でございます。
続きまして、
条例議案について、御説明いたします。
徳島市
地方活力向上地域内における
固定資産税の不
均一課税に関する条例につきましては、本社機能の本市への移転や、本市にある本社機能の拡充など、本市の地域経済の活性化に資する企業を支援するため、
固定資産税を軽減する不
均一課税について定めるものでございます。
そのほか、
医療費の助成対象の拡大等に伴う
乳幼児等医療費の助成に関する条例の一部改正など4議案について、所要の改正を行うものでございます。
次に、
単行議案につきましては、平成27年度決算における、水道事業会計の利益の処分に関する議案のほか、各公営企業会計の決算、並びに、本日追加提出いたしました、一般・特別会計の決算について、
監査委員の意見をつけて認定に付するものでございます。
財産の取得につきましては、西消防署に配備する災害対応特殊水槽付消防ポンプ自動車及び東消防署に配備する災害対応特殊はしご付消防自動車の購入契約に係るものであります。
公有水面の
埋立地の用途の変更につきましては、南沖洲4丁目地先の
公有水面の
埋立地の用途の変更に伴い、徳島県知事に対して意見を述べるものであります。
このほか、
市道路線の廃止及び認定につきまして、御提案いたしております。
以上、よろしく御審議をいただき、御可決くださいますようお願い申し上げます。
○議長(
岸本和代君)以上で
提出者の説明は終わりました。
〜
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○議長(
岸本和代君)次に、休会について、お諮りいたします。
明9月9日から9月11日までは、議案精査等のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
岸本和代君)御異議なしと認めます。よって、明9月9日から9月11日までは休会することに決定いたしました。
本日は、これにて散会いたします。
午前10時36分 散会...