大田原市議会 2023-03-13 03月13日-04号
国指定史跡の上下侍塚古墳やそれらの成立に関わる古代の道、東山道駅路など、本市の特色ある歴史、文化の中でも重要な埋蔵文化財が集中すると推定されておりますのが湯津上地区であります。本市には、東山道駅路やその付属施設である磐上駅家の所在を明らかにし、それらを保存していくため、令和元年度から令和5年度の5年計画で発掘調査を実施しております。
国指定史跡の上下侍塚古墳やそれらの成立に関わる古代の道、東山道駅路など、本市の特色ある歴史、文化の中でも重要な埋蔵文化財が集中すると推定されておりますのが湯津上地区であります。本市には、東山道駅路やその付属施設である磐上駅家の所在を明らかにし、それらを保存していくため、令和元年度から令和5年度の5年計画で発掘調査を実施しております。
本市湯津上地区の東部には徳川光圀が創建した笠石神社に安置される国宝の那須国造碑、同じく光圀が発掘し、保護措置を講じた国史跡の上下侍塚古墳、それらの成立に関わる古代の道、東山道駅路など、本市の特色ある歴史文化の中でも最も代表的な文化財が、また我が国の古代史を語る上でも欠かせない貴重な文化財が集中して存在しております。
国指定史跡の上下侍塚古墳とその周辺の侍塚古墳群、国宝の那須野国造の碑は、本市はもとより日本を代表する貴重な文化財であることから、本市ではこれまでにも文化財として、また貴重な観光資源としてパンフレットやホームページ、展示会などを通じて情報を発信してまいりました。
さらに、国指定の史跡であります上下侍塚古墳や、その周辺にあります侍塚古墳群などの古墳、そして大田原城や黒羽城などの城跡などは地上につくられた遺跡で、一部には資料館が隣接し、見学しやすい環境にあります。しかし、大半の遺跡は屋外にあるため、来場者数を正確に把握するすべがございません。
江戸時代前期には、水戸光圀がこの碑の主を探すために、家臣の佐々介三郎を通じて、上下侍塚古墳の発掘調査を行いました。調査後、出土品は持ち帰ることなく古墳に埋め戻し、松を植えてその保存を図ったと記録が残っており、この光圀の事業は、単に宝探しに終わることなく、文化財を調査研究し、その後の保存まで行ったことから、考古学を学ぶ学生の聖地となっていると聞いております。