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09月09日-02号

  • 空き家(/)
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  1. 塩谷町議会 2020-09-09
    09月09日-02号


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    最終取得日: 2023-06-16
    令和 2年  9月 定例会(第4回)          令和2年第4回塩谷町議会定例会会議録議事日程(第2号)                     令和2年9月9日(水)午前10時開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり---------------------------------------出席議員(11名)     1番  篠原 操君       2番  大嶋晴宏君     3番  中塚 操君       6番  和氣勝英君     7番  冨田達雄君       8番  斎藤定男君     9番  橋本 巖君      10番  直井美紀男君    11番  君島勝美君      12番  手塚礼知君    13番  君嶋恒夫欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 町長        見形和久君   副町長       杉本宏之君 教育長       伴瀬良朗君   総務課長      神山直行君 庁舎建設準備室長  鈴木修司君   企画調整課長    柿沼 肇君 産業振興課長    星 育男君   建設水道課長    森田洋行君 学校教育課長    吉成伸夫---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名 議会事務局長    増渕邦良    書記        吉成明日香     開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(直井美紀男君) ただいまから、本日の会議を開きます。 出席議員は11名です。---------------------------------------議事日程の報告 ○議長(直井美紀男君) 本日の議事日程一般質問となっております。---------------------------------------一般質問 ○議長(直井美紀男君) ただいまから一般質問を行います。---------------------------------------橋本巖君 ○議長(直井美紀男君) 順次発言を許します。 9番、橋本巖議員。 質問時間は、質問、答弁合わせて30分以内です。 9番、橋本巖議員。     〔9番 橋本 巖君登壇〕 ◆9番(橋本巖君) 通告書に基づきまして、1つ、空き家対策事業の実態と今後の実効性ある施策、1つ、使い勝手が悪いと批判の多いデマンド運行抜本的改善を求める、1つ、コロナ後の学校再開に伴う問題点と課題にどう向き合うか、以上3項目の質問をします。 まず初めに、空き家対策事業の実態と今後の実効性ある施策についてであります。 1点目、平成30年度時点における空き家総数289軒のうち老朽度が軽度なA判定から重度のD判定まで4段階に区分された実数は、Aが46軒、Bが72軒、Cが84軒、Dが71軒となっており、平成28年度に比べ、Aが62軒、大幅に減少する一方、BからDは10ないし20軒増加している実態は深刻であり、一刻も放置できません。4つの判定区分別の具体的で実効性のある対処方針は策定できているのか。 2点目、空き家対策事業計画当初から現在に至るまで、どれだけの金額を費やし、国・県補助金及び一般財源の金額の財源構成はそれぞれどの程度か。また、売却、賃貸成約実績は何件あったのか。 次に、使い勝手の悪いと批判の多いデマンド運行抜本的改善を求めることについて。 デマンドタクシー運行から約7か月が経過したが、利用者から回数の制約がなくなって有料化になったにもかかわらず、ユリピー号より使い勝手が悪く、利用しづらいとの苦情をたくさんの高齢者から聞くが、担当課に寄せられている苦情をワースト5に集約するとどんな内容なものか。その中で既に改善されたものと今後の課題として残るものは何か。 次に、コロナ後の学校再開に伴う問題点と課題にどう向き合うかについて。 1点目、新しい生活様式の実践例は、身体的距離の確保が感染リスクを大幅に引き下げるとされ、学校でのコロナウイルス感染症対策として実践すると、当町小・中学校学級編制で万全と言えるのか。また、どんな対応策を考えているのか。 2点目、GIGAスクールオンライン授業)を実践する上で様々な問題が生起してくると考えられるが、格差や負担への対応、端末を使いこなせる指導など、想定される問題は何か。 以上、1回目の質問を終わります。 ○議長(直井美紀男君) 町長、答弁。     〔町長 見形和久君登壇〕 ◎町長(見形和久君) 橋本議員一般質問に答弁いたします。 まず、質問要旨の1点目、空き家対策事業の実態と今後の実効性ある施策という質問でありますが、平成29年度に策定した塩谷町空家等対策計画に基づき、発生抑制適正管理利活用の段階に応じて取り組んでおります。 ご質問の判定区分別対処方針でありますが、A判定空き家につきましては、利活用を推進するという観点から、空き家バンクを設立し、所有者利用者のマッチングの仕組みを構築したり、移住体験施設を整備したほか、ふるさと回帰支援センター主催による移住相談会に参加するなどしてまいりました。 しかしながら、十分に利活用には至っていない現状がございます。これまでは仕組みの構築や施設の整備などハード的な取組が中心でありましたが、今後につきましては、空き家情報に加え、生活や地域情報などを一元的に提供できる体制の整備や、農地取得下限面積の緩和による農地つき住宅あっせんなど、前段に挙げました、近年の移住希望者のニーズに対応したソフト面の取組を強化していきたいと考えております。 次に、B判定の空き家につきましては、平成30年度調査では72軒であり、適正管理の観点から景観に悪影響を及ぼさないよう、シルバー人材センターによる除草や樹木の剪定のあっせんを行ってきたところであります。しかし、空き家といっても所有者の財産であり、町が勝手に手を加えたり処分することはできませんので、引き続き、所有者への啓発を強化してまいります。 最後に、C及びD判定の空き家につきましては、景観に加え、倒壊の危険性も考慮し、一段と高い適正管理が求められるところでありますが、その解体や除去のためには条例の制定が必要であり、所有者負担軽減のための支援制度や役場内における推進体制も含めて、今後検討してまいります。 また、これまでに要した経費につきましては、事業を開始した平成28年度から昨年度まででございますが、地方創生推進交付金事業費として2,480万7,600円、町単独事業費といたしまして228万8,692円、総額にいたしますと2,709万6,292円であります。財源内訳は、国庫支出金が1,240万3,800円、一般財源が1,469万2,492円であります。成約実績は売却が2件、賃貸契約が1件であります。 次に、質問要旨の2点目、使い勝手が悪いと批判の多いデマンド運行抜本的改善を求めることについてのご質問であります。 デマンド交通については、令和2年2月からの実証実験を経て、4月からの本格運行が始まったところでございます。現在、5人乗り乗用車3台体制で10経路、ドア・ツー・ドア型の運行方式とし、平日の午前8時から午後5時までの間で、約1時間置きに運行をしております。 議員よりご質問である、利用者の方からいただいたご意見につきましては、多い順に申し上げますと、まず「町外への行き先を追加してほしい」、これが一番多うございます。2つ目は「予約が取れない」、3つ目は「乗り継ぎが不便である」、4番目としまして「町外病院からの帰りの便がない」、最後5つ目でございますが、「もっと早い時間に病院に行きたい」の順でありました。 このうち乗り継ぎにつきましては、例えば町外の病院に行く場合に、玉生、船生、大宮から一度役場に集合し、1台に乗り換えていただくようなときに発生いたします。運行当初は、ご自宅の場所によっては一旦、逆方向に向かわなければならないことがありましたが、要望を受けてからは、極力そのようなことがないよう、ルートを組むことで既に改善をさせております。 その他のご意見につきましては、現在、改善に向けて検討しているところでありますが、まず予約が取れないというご意見につきましては、利用者の多い矢板市の国際医療福祉大学塩谷病院に向かう、朝一番の便で多く発生をしております。今後は、予約状況に応じてではありますが、2台を塩谷病院に向かわせることとしたり、あるいはワゴン車を増車することで対応してまいりたいと思います。 次に、もっと早い時間に病院に行きたいというご意見につきましては、朝一番の便に乗れないことによるものでありまして、ただいま申し上げた、予約状況に応じた配車と増車により改善されるものと考えております。 次に、町外病院からの帰りの便がないというご意見につきましては、町外病院からの利用可能時間を繰り下げることで対応したいと考えております。 以上に加え、年明けになりますが、最も効率的となる運行ルートを計算できる新しい受付システムの導入を予定しておりますので、これらの対応により、少なからず利便性の高いデマンド交通としていきたいと考えております。 最後に、町外への行き先を追加してほしいというご意見につきましては、現在、行き先に含まれていないほかの病院のほか、他市町の温泉施設などを追加してほしいというご意見が多数を占めるものであります。町外への運行は、法律上、区域運行の例外として行き先を限定して認められており、その拡大には多くの交通事業者等との調整が必要となってまいります。したがって、今後、どこまで拡大していくかについては、役場内において十分検討してまいりたいと考えております。 次に、質問要旨の3点目、コロナ後の学校再開に伴う問題点と課題にどう向き合うかにつきましては、後ほど教育長より答弁いたさせます。 以上、答弁いたします。 ○議長(直井美紀男君) 教育長。     〔教育長 伴瀬良朗君登壇〕 ◎教育長伴瀬良朗君) 橋本議員一般質問に答弁いたします。 質問要旨の3点目、コロナ後の学校再開に伴う問題点と課題にどう向き合うかについてのご質問の1点目でございますが、新しい生活様式を踏まえた学校の行動基準として、文部科学省が示した「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」に従いまして、本町の小・中学校感染予防対策を徹底しております。 本町では、1教室当たりの児童・生徒数は、小学校ではおよそ20名前後、中学校でも30名未満であるため、教室内における児童・生徒間の間隔は1メートルから2メートルとなっておりまして、マニュアルに定めるフィジカルディスタンスは保たれております。これに加え、マスクの着用と手洗いの3つを感染防止の基本とするとともに、学校内外における3密の回避、毎日の健康チェック健康状態に応じた運動や食事等の適切な生活習慣の実行などを指導するとともに、清掃や消毒等、学校における感染症対策をしっかりと講じ、可能な限り、授業や部活動、各種行事等教育活動を継続したいと考えております。 2点目でございますが、GIGAスクール構想により子供を取り巻く環境が大きく変化することが予想されます。問題点として、まず配備される端末を教育現場でどう活用していくか、教える側が端末を使いこなせるかという点が挙げられます。 次が、家庭環境により家庭で使えない場合、町でモバイルルーターを用意する予定でございますが、その通信費の負担をどうするか等が問題となっております。 最初の問題につきましては、研修会の実施や勉強会等を行い、対応したいと考えております。その他、費用負担の問題や今後発生する様々な問題につきましては、校長会や教育委員会等で検討していきたいと考えております。 以上、答弁いたします。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員、再質問。 ◆9番(橋本巖君) じゃ、空き家対策の問題についてちょっと質問いたします。 2018年12月一般質問の私の質問で、「具体的検討はしてないが、町、住民、所有者の責務、役割などを明確にした条例であれば検討したい」と答弁しました。しかし、今日のこの答弁を見ると、そんなに具体的にはなっていないと。特に1については、Aについてはそれぞれ利活用ということになっているんでしょうけれども、Bについては、言ってみれば管理を行き届くためにシルバー人材センターを運用するとか。 それで、やっぱり一番問題なのはCとDなんだよね。ここについての、やっぱり町側のしっかりしたあれがなければいけないと思うんですよ。やっぱり実態調査をしても判定区分を明確にしても、その処方箋が全くなければ、要は放置状態が続いて、これを悪化させるんですよ。 だから、所有者維持管理責任を明確にした、また町民の責務、所有者に対する指導、相談、助言、援助などの町の責務を規定した、仮称ではありますけれども、空き家管理条例を早急に検討すべきだと私は思うんですが、その辺はどうなんですか。このままだと、本当に放置状態になっちゃうと思うんだけれども。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長柿沼肇君) 空き家の管理についてなんですが、要するに、放置しておくとそのまま問題となるということが一番問題という、今、ご質問なんですが、要するに、空き家所有者からすれば、やっぱり経済的な負担、処分するのにもお金がかかるというようなことが一番問題だと思いますので、その辺を踏まえて、条例なりを検討するかどうかも含め、検討したいと思います。 ○議長(直井美紀男君) 橋本議員。 ◆9番(橋本巖君) 確かに解体費用なんかも大変な金額になるというのも、もちろん分かっていますよ。だけど、私が言っているのは、やっぱり所有者管理責任って明確にしなくちゃまずいんですよ、放置状態じゃ。そして、やっぱり今度は町も、町民の責務と同時に、所有者に対する指導とか相談とか助言、援助というのは、そういう意味で、私は非常に解体費用がかかるんであれば、それはある程度の補助をするとか、そういうものを考えていかないと、所有者だけでは本当に解決できない。しかし、これからは本当にこういう状態を放置させておくと、特定空家が増えて何としようもなくなりますよ。 だから、条例をはっきりつくって、町民がやっぱり自分の家なんだから、ちゃんと管理責任をするという責務もちゃんとしたものをつくって条例制定しなければ、前に進まないと思いますよ。いや、所有者の問題だとか所有者が言わないからとか、そういう問題じゃないと思うの。町の責務としてこの条例をきちんと制定すると、そういう方向はどうなんですか。
    ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長柿沼肇君) 確かにおっしゃるように、所有者の責務、これはあるのが当然だと私も思います。そういう意味では、条例のほうも検討したいと思います。 ○議長(直井美紀男君) 橋本議員。 ◆9番(橋本巖君) では、一応条例を検討していくということで、答弁、条例を検討するということでいいんだね。 それで、先ほど、A判定については一応利活用を促進していくという方向なんだというんですけれども、空き家探しのニーズに対する情報があまりにも決定的に少な過ぎますよ。A判定で46軒中でバンクに登録されているのはたしか2ないし3軒ですよ。それで、この46軒、残りの物件について何一つ情報が開示されてないんですよ。これらの物件にアクセスする方法は一体どうすればアクセスできるの。だって、私があなたにもちょっと言いましたけれども、埼玉県在住の人がどうしても塩谷町に住みたいんだと。しかし、空き家物件をホームページで探したら2軒ぐらいしかなかったと。そこから選べというのは本当にしんどいというかね。あとほかにあるんですかと言うから、私、まだありますよと言ったら、全然アクセスのしようがないんだと。これ、一体どうするんですか。この46軒のうちバンクに登録されてない、こういったことを利活用するとあなたたちは言っているわけだから、どういう方法でこの46軒に必要とする人たちがアクセスすればいいの。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長柿沼肇君) 今の件につきましては、前、議員さんのほうからも言われたんですが、私が、例えば空き家になっているのを知っているところなんかも、私も具体的に登録してくれませんかというような話をしたことがございます。しかし、やはり登録してない方は、相続がちゃんとできてないとか、あるいは、実際には貸したりするつもりがないと、そういう方がかなりいらっしゃいます。 ただ、うちのほうでは、そういう空き家を持っている方にも、そういう制度がありますということは周知は図ってはいますが、やはりバンクに登録するということは、結局、ご自分で賃貸なり売買をするということを考えていただかないと、やはりこちらで幾ら言ってもというのも変ですけれども、それを周知していくことに努めるということで、それ以上の対応はなかなか厳しいと思います。 ○議長(直井美紀男君) 橋本議員。 ◆9番(橋本巖君) これでは空き家対策は全く前へ進まないと私は思いますよ。 それで、第4回の空き家利活用検討委員会の資料の中に、「本町の実情に合った指導管理体制の構築について、庁内各課と密な連携を図るワンストップ窓口の設置が必要であると認識しながら、現実的に既存体制の改革や増員は容易ではないため、現行を踏襲した体制で対応の交通整理をより明確にすると位置づけて」、全く後ろ向きなんですよ、全く前へ進んでないんだから。 これはやっぱり空き家対策事業の戦略をしっかり明確にして具体化を急がないと、所有者が何とも言うことを聞かねえんだとか、また空き家バンクに登録しても、いや、私はしないとかって。先ほど言ったように、町民の責務というのについて条例にちゃんと定めてあるんだからということで、積極的に空き家バンクにも登録してくださいと。町としては、A判定されているこの物件に対してはやっぱり利活用を促進していくし、町の活性化につなげていきたいんだと。そういうことをきちんとやっぱり明確にしない限りは、なかなか前へ進まないですよ。所有者のあれだから、向こうが全く乗り気じゃないとか、バンクに登録しないと。はい、そうですかということでは進まないですよ。ちゃんとした戦略持ってくださいよ。だったら、これでこのまま進まないんだったら、この空き家対策やめるべきですよ。2,700万も金使ったんだけれども、前に進まないんだから。 移住体験だってそうですよ。ほとんど利用されてない。そして、お金だけは毎年毎年出ていく。こんな無駄なことをやったら、本当にとんでもない話ですよ。戦略的にちゃんと持ってくださいと言ってるの。それ、どうなんですか。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長柿沼肇君) 地方創生総合戦略の検討の幹事会のほうでも、実はそういうようなご指摘をいただきました。非常にお金を使っているが、進んでいないというようなことの指摘を受けております。 今後、空き家対策、こういうことを進める、どこまでやるかというようなことをはっきりした上で進めるなら進める、対策あるいはここまでにするというようなことを明確にしたいと思います。 ○議長(直井美紀男君) 橋本議員。 ◆9番(橋本巖君) 今の答弁だって見えてこないんだよね。だから、その戦略をしっかり立てるということで、空き家をこの町から、やっぱり一番利活用できる、そういう物件については本当に積極的にやるし、それで危険な、要するに特定空家になるような空き家についてはきちんと整理をして、そこに対してきちんとした対応をするということでないと、周りの環境は絶対守れないですよ。それ、ちゃんとはっきりと持っていただきたいと思います。 それと、デマンドの問題なんですが、いろいろ苦情が出されて、苦情に対する対応策というのをやりましたけれども、しかし、特に町外のもうちょっと対象を増やしてほしいという問題が出ていたよね。特にしんどいのは、塩谷病院まで行くんだけれども、要する駅を渡って尾形クリニック人工透析に行くときに、あそこで降ろされちゃったら本当にしんどいという話があるんですよ。 確かに温泉へ行くとか、あちこち行くというのも要望としてはあるかもしれない。しかし、本当に命と健康を守るために、あそこで降ろされて、尾形クリニック人工透析に行くんだったら、これ、人道問題だぜ。こういうのをちゃんとしっかりしてもらいたいし、あと矢板の駅にやっぱり行く便が必要ですよ。ここからいろんなアクセスが広がっていくから、大田原に行くにしたって、宇都宮に行くにしたって。それがないわけだから、本当にそういう点では大変だと思うよ。 それで、私はこれだけは言いたいんですけれども、この運行は町と業者の契約にかなり規制されて、弾力的な運行がほとんどできないんですよ。利用者にとって本当に使い勝手が非常に悪いシステムになっているんですよ。だから、あくまでも利用者本位のニーズに最大限応えられる、本格的な改善を早急に実施すべきだと思うんですよ。 確かにいろんな業者というのはあって、そこでいろいろと町外に行く場合の制約があるとかというんだけれども、しかし、やっぱり利用者、ニーズがこれだけあるんだったら、それに対してやっぱり抜本的な対策取らないと、本当の意味で足の確保なんか絶対できないと思うんだけれども。その辺、どういうふうに考えているんですか、本当に、深刻だよ。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長柿沼肇君) 今、議員さん、おっしゃいました、特に病院ですね。そういうところへの、ほかへも行ってほしいという要望があるのは承知しております。町長からの答弁でもさせていただいたんですが、そちらはなるべくうちのほうとしても対応を取りたいとは……     〔「なるべくじゃ駄目なんだって、早急にだよ」と呼ぶ者あり〕 ◎企画調整課長柿沼肇君) 考えております。 ただ、今、早急にということなんですが、そうした場合に、じゃ、仮に病院関係、どこまでの病院でも行くかということも発生します。じゃ、どこの病院でも行きますという……     〔「私はそこまで言ってないよ、尾形クリニックと言っているんだから。別の病院に行けなんて言ってないよ」と呼ぶ者あり〕 ◎企画調整課長柿沼肇君) ですから、拡大するとすれば、どこまでの病院が必要ということを検討した上で、それで行き先のニーズには応えるようにしたいと思っております。 ◆9番(橋本巖君) 時間が来ましたので終わります。 ○議長(直井美紀男君) 以上で、橋本巖議員の質問を終わります。 暫時休憩いたします。10分間の休憩をいたします。 10時35分に再開したいと思います。     休憩 午前10時29分     再開 午前10時35分 ○議長(直井美紀男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。---------------------------------------冨田達雄君 ○議長(直井美紀男君) 7番、冨田達雄議員。 質問時間は、質問、答弁合わせて30分以内です。 7番、冨田達雄議員。     〔7番 冨田達雄君登壇〕 ◆7番(冨田達雄君) 一般質問通告書に基づきまして、4項目の質問をいたします。 1つ、町長の3期目に係る重点施策について。 2、第6次塩谷町振興計画における雇用創出のための施策について。 3、玉生宿地域の洪水対策について。 4、デマンド交通導入後の利用状況及び公共交通網計画の見直しについて。 質問の内容をご説明いたします。 1、町長の3期目に係る重点施策について。 このことにつきましては、9月4日に町長のほうから所信表明がありまして、町政運営の基本方針がございましたけれども、よろしくお願いしたいと思います。見形町長は今期で3期目となるが、今後どのような施策を重点的に行おうとしているのか、お伺いいたします。 2、第6次塩谷町振興計画における雇用創出のための施策について。 現在、第6次塩谷町振興計画を策定中ですが、昨年12月議会の一般質問で、私は雇用創出のため大規模工業団地の造成を提案しましたが、町長は「小さく生んで確実に大きく育てる、そんな企業の立地を促すこと」と答弁をいただいております。今もこの考えは変わらないか。第6次塩谷町振興計画では、雇用創出の推進のためどのような施策を考えているか、お伺いいたします。 3、玉生宿地域の洪水対策について。 昨年12月の議会において、篠原操議員の一般質問に対し、町長の答弁は、「部分的な河川改修により、浸水被害を未然に防ぐことができる状況ではないことも確認されております」と答弁されております。今回の町長選挙において「災害に強い町づくり」を公約に上げておりましたが、玉生地区の人々は大雨が降るたびに床下浸水等心配していると聞いております。3期12年、町長に在職する立場としてこの問題を解決する責務があると思いますけれども、3期在職中にこの問題を解決できる見込みがあるのか、お伺いいたします。 4、デマンド交通導入後の利用状況及び公共交通網の計画の見直しについて。 これは、さきに橋本議員のほうから質問されておりますので、質問がダブるところでありますけれども、答弁のほう、よろしくお願いしたいと思います。 4月1日からデマンド交通が導入されましたが、導入以前から計画の見直しが求められておりました。見直しは行われたのか、お伺いいたします。 以上、1回目の質問を終わります。よろしくお願いします。 ○議長(直井美紀男君) 町長、答弁。     〔町長 見形和久君登壇〕 ◎町長(見形和久君) 冨田議員の一般質問に答弁いたします。 まず、質問要旨の第1点目、私の3期目に係る重点施策についてのご質問でありますが、私は今回の立候補に当たり、4つの取組と6つの政策課題を挙げさせていただきました。そのうち政策課題を重点施策と捉え、お答えを申し上げたいと思います。 まず、「子育て・教育の充実」についてであります。 人口減少が避けられない中にあって、町の活力を維持していくためには、令和を生きる子供たちが、人間性あふれる人材として成長していくための環境整備を図っていく必要があると考えております。そのため、本年3月に策定いたしました第2期塩谷町子ども・子育て支援事業計画の着実な推進を図るとともに、少子化を踏まえた今後の小・中学校の在り方についても、施設の統廃合の議論にとどまらず、義務教育学校や小中一貫校など大胆な発想で方向性を見いだし、知・徳・体に優れた子供の教育を進めてまいります。 次に、「災害に強い町づくり」といたしましては、近年の災害の大型化・甚大化を踏まえ、新たに建設する庁舎が防災拠点として十分機能するよう整備するとともに、かねてより課題であった、防災無線の聞こえにくさを解消するために導入した新しい防災情報システムを効果的に活用して、気象や防災情報を確実に町民の皆さんに提供してまいります。 また、防災・減災対策は行政だけでは限界がございますので、身近な水路の堀ざらいや防災訓練など、行政と地域の皆さんとの協働活動を一層進め、町民の安全・安心を確保してまいりたいと考えております。 次に、「地域内経済循環の促進」では、本町における重要な資源である水や農地、山林など、これらを最大限活用することで、地域にお金が落ちる仕組みや、新たな価値をつくっていくことが重要であると考えております。例えば、バイオマスエネルギーの農業利用や公共施設等における木造・木質化の徹底、水や農地、山林を活用した都市住民との交流促進などを積極的に進め、ないものをねだるではなく、あるものを生かすという考え方で資源を最大限に活用し、かつ有機的に連携させる方法を探り、地域内経済の循環を進めてまいります。 「福祉活動の充実」といたしましては、東日本大震災により被害を受けた老人福祉センターの建て替えを実施いたしますが、安全性や機能性に十分配慮する必要があります。私といたしましては、この際、新たに建設する施設は、町内の福祉活動と健康づくりの拠点とすることが不可欠であると考えております。その上で、速やかに施設の在り方を検討するとともに、この施設を核として、自助・互助・公助による福祉活動をまちぐるみで展開してまいります。 併せて、今年度から実施しております「ウオーキングの町しおや」の取組を、子供から高齢者まで誰もが気軽に参加できるよう、充実させてまいります。 結びに、「財政の健全化」であります。 新庁舎をはじめ、幾つか再生利用、点検すべき施設がある一方、統廃合によって遊休化している施設、土地が数多くございます。現在、公共施設総合管理計画個別計画の策定作業を進めておりますが、一つ一つの施設について速やかに方向性を決定し、処分すべき財産は計画的に処分することで財源の確保に努めてまいります。 また、人口減少に伴う税収減を心配する声があることは十分認識しているところであります。私は、これまでの2期8年間において、町債残高の約半分である37億円に縮減してまいりました。これは、私だからこそできたと自負しているところであります。つけるべき予算はつけ、不要な事務事業はきっぱりと廃止する、そういっためり張りある財政運営を今後とも心がけ、なお一層、財政の健全化に努めてまいります。 次に、質問要旨の第2点目、第6次塩谷町振興計画における雇用創出のための施策についてのご質問でありますが、次期振興計画につきましては、昨年度から策定作業を行っているところであります。町内における働く場の確保は、若年層の転出を抑えるために必要な施策であると考えますが、昨年12月議会におきまして答弁させていただきましたとおり、近年、大規模な工場の進出は現実的には難しいと認識をしております。 企業誘致には引き続き取り組んでまいりますが、先ほどの重点施策の地域内経済循環の促進でもお答えしましたとおり、本町の重要な資源である豊かな水と農地、山林などを最大限に活用することで、地元にお金が落ちる仕組みをつくることで、新たな雇用を創出していくことが、より重要であると考えております。小さくても多様な働く場、あるいは雇用の確保につなげてまいりたいと思います。 次に、質問要旨の第3点目の、玉生宿地域の洪水対策についてのご質問であります。 問題となっている通称、高橋堀と呼ばれている河川につきましては、洪水対策を検討する上での基礎資料を作成するため、近日中に流域内の詳細調査に着手することとしております。この河川は、東房地内の荒川取水口から玉生宿下区の堂三坊の堰を経て、一方は原荻野目区から金枝地内へ、もう一方は、道下区から飯岡地内の松川放流口までの約4キロメートルにわたっております。その間に分流、合流が多数あるとともに、玉生宿区内流域の河川幅が狭いことや、放流先である高野堀用水や松川までの流下能力が低いことなど、今後、検討すべき課題がたくさんございます。このような状況にありますので、恒久的な洪水対策を短期間で完了することは困難であると考えております。 今後も、一つ一つを再検討し、長期スパンで対応を講じていく必要があるものと認識をしております。しかしながら、議員ご指摘のように、浸水被害に対する住民不安を少しでも早く解消する必要があり、下層の土砂堆積も洪水発生の原因の一つと考えられますことから、今年度からの緊急対応として、堆積土砂や支障木の撤去などについて、地域住民の方々のご協力を得た上で、できることから取り組んでまいりたいと考えております。 ただいまお答えしましたように、恒久的な対策と早急にできる取組を併せながら、できるだけ早い問題解決に向けて努力してまいりたいと思います。 次に、質問要旨の第4点目の、デマンド交通導入後の利用状況及び公共交通網計画の見直しについてのご質問であります。 まず、デマンド交通の運行状況につきまして、利用者数は4月が227名、5月169名、6月271名、7月300人ちょうどでございます。4月、5月は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、利用者数も伸びませんでしたが、今後、感染症が落ち着いてくると増えてくるものと考えております。 そして、ワゴン車の増車と併せ、利用者ごとの乗車場所、行く先などの情報から最も効果的となる運行ルートを選択する受付システムを導入し、予約が取れないことへの解消や乗り継ぎを最小限にすることなど、より利用しやすいデマンド交通となるよう努力してまいりたいと思います。 また、地域公共交通網形成計画の見直しにつきましては、全体的な見直しは次年度となりますが、大宮地区からさくら市方面へ向かう公共交通の課題につきましては、計画の見直しに先立ち、今年度アンケート調査を実施いたし、改めて住民ニーズの把握に努めてまいります。あわせて、現計画で検討されている取組についても実績等を踏まえ、計画の検証、見直しを行ってまいります。 以上、答弁いたします。 ○議長(直井美紀男君) 冨田達雄議員、再質問。 ◆7番(冨田達雄君) 町長の3期目に係る重点施策ですが、詳細にご説明いただきまして、ありがとうございます。 ただいまお聞きしまして、重要な施策が山積しているなと感じたところであります。ぜひ、この任期中に、ただいま答弁されたことをしっかりと取り組んで、達成されることを期待しておりますので、よろしくお願いいたします。 次に、玉生宿地域の洪水対策についてですけれども、私は今回の町長選挙で、冒頭でも述べましたが、玉生宿の人たちと接する機会がございました。大雨が降るたびに、いつ家の中に水が来るか大変心配だという話を、多くの人たちからお聞きしました。人によっては、もうこの地に住むのは諦めて転居もしなきゃならないからというような話も聞こえてきております。この人たちが安心して暮らせるよう、せめて、いつ水害防止工事に着手し、いつになったら安心して暮らせるようになるのか知らせなければならない、そのように感じて今回の質問に至ったわけでありますが、私もこの河川を見てきましたんですが、一番の原因はどこにあるのか。そこら辺、どうでしょうか、建設水道課長。あるいは星課長のほうで何か。 ○議長(直井美紀男君) 建設水道課長。 ◎建設水道課長森田洋行君) 根本的な原因ということになりますと、東房方面から来る水路が1つ、あと砂防工事を実施した西側の山から来る水路が1つ、この水路は2つが一緒になって玉生コミュニティセンターの西側に流れてくる状態ですが、明らかに上流のほうの流下能力、これが高過ぎるというのが一番の原因と考えております。 ○議長(直井美紀男君) 冨田議員。 ◆7番(冨田達雄君) 私は、これは高野堀というんですか、正式には。ここを見てきましたけれども、一部、コミュニティの裏が90度に曲がっているんですね。コミュニティの脇に堰がありますよね。あの堰があるために、川の高さが本来2メートルぐらいあるのが1メートルぐらいまで上がっているんですね。浅いんですね。ですから、当然たくさん水が流れてくるとあふれてしまう。 それと、もう一つ、その川をずっと流れていくと県道にぶち当たりますね。あそこにぶち当たった途端、90度に曲がりますけれども、あそこの歩道の下を通っているんですね。歩道の下は幅はこのぐらいですね、せいぜい。ですから、二、三メートルのいっぱい流れてきた川が、あそこへ来れば当然、飲み切らないというのは誰でも分かると思うんですが、なぜ、そういう。以前は、ある程度、大きな川だということなんですが、道路を工事したがために川幅が非常に狭くなっていると。ここら辺は、何か道路を整備するときにどんな検討を行われたか。ご存じないかと思うんですけれども、何か、どうでしょうか。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 天皇陛下が来ますときに、急遽、あそこは、中塚議員もきっと分かっていると思うんですが、だから川幅を増やすだとか減らすだとかということはないはずです。そのまま突貫工事でやられた経緯がございます。 それと、もう一点、玉生コミュニティセンターの北西側というか西側の件ですが、あそこでそうなんですね。つづら折りのように曲がっているという部分があるものですから、正直、昔はそういう心配はなかった。災害が起きるということはなかったというふうなことで、先ほど建設課長も答弁したかというふうに思いますが、西の山からの水が思いのほか出るようになってきたということと、もう一つは、やはり大変申し上げにくいんですが、ゴルフ場からの出水というのが大きいのかなというふうに思っております。現実、ゴルフ場から出た下流域から水田等に河川が乗ってしまっているというふうな状況でございます。 その後、そういう状況が心配されたものですから、堂三坊の堰というのが玉生宿下にあるんですが、そこから下流域については圃場整備やった後に水路を広げてございます。ですから、正直、あれ以上、広げるということは難しいというふうに思いますので、そうかといって、その上の堂三坊の堰を何とかいずれということになりますと、過去にも大きな問題になったことがございまして、誰もあそこには手をつけないというふうな部分があるものですから、根本的に改革をするということになれば、庁舎整備の部分と併せて、東側に逃がすというふうな方法しか私はないのかなというふうに思っております。 その辺については、先程の私の答弁の中にもあったかというふうに思いますが、緊急として対応できるものは対応させていただくというふうなことでございますが、現況の河川を利用してということが、河川のほうが早くできていたという経緯があるんですね。ですから、なかなか後から手を加えるというのは難しいという部分があるもので、やはり東側のほうに逃がすという方法を考えざるを得ないのかなと、そんなふうに今、考えているとこでございます。 解決策と言われても、本当にすぐこうすればというのがなくて大変恐縮ではございますが、そんなことでご理解をいただければと思います。 ○議長(直井美紀男君) 冨田議員。 ◆7番(冨田達雄君) 完全になくすというには、町長の言われたように大規模な工事が必要になるかと思うんですが、現在、委託契約を今後行って、どこに原因があるのかいろいろ調査をされるということなんですが、調査した後の整備計画といいますか、大ざっぱでもいいんですけれども、何年に、その計画に基づいてどんなふうにやるのか、どうでしょうか。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 正直、調査をしてみないと分からない部分があるんではありますが、そうかといって、議員ご指摘のように、このままにしておいて頬かぶりしておくというわけにもまいりませんので、当面、調査に基づいて検討していこうというふうには考えております。 ただ、塩谷土地改良区からも、線路道と461号の間については圃場整備が抜けている部分がございます。これについて、少し整備をしてくれないかというふうな要望をいただいております。もちろん町だけがやる話ではございませんが、そんなこともあるものですから、そういうことも視野に入れながら、私が先ほど東側にという話をしましたのは、そういうことも含めて、今後検討させていただければというふうなことで考えております。水ですから、どこかへ持っていくというわけにもいかないものですから、少しそんなことに力を注いでまいりたいなというふうに思っております。 それと、ゴルフ場につきましても、少し調整池を深く掘るというふうなことでご協力をいただけるというふうな話も伺っておりますので、幾つか考えられる方法について、今後検討してまいりたいというふうに思いますので、もう少しお時間をいただければというふうに思います。 以上です。 ○議長(直井美紀男君) 冨田議員。 ◆7番(冨田達雄君) ぜひ、積極的にこの問題を対応していただきたい、そんなように思いますので、よろしくお願いします。 それと、時間も余りないので、デマンド交通ですね。まだ地域公共交通会議、来年度になるというお話でしたけれども、ぜひ、町長も先ほど答弁されましたけれども、氏家方面の問題ですね。他市町との問題もありますので、いろいろ協議することが多いと思いますけれども、ぜひ高校生も利用できるような方法を検討いただきたいと思います。 それから、もう一つ、塩谷町振興計画、我々、今現在どんなふうにやられているのか、全く聞こえてこないんで分からないんですが、振興計画つくりましたけれども、人口ビジョンもそうですけれども、これも町長が言われたように、「既存産業の新たな連携や新規事業等により安定した雇用を創出する」ということなんですが、これで年間、5年で110名増やすということなんですが、なかなかこれで増えるというのは、5年間で110名、本当に増えたかというと、恐らく増えてないと思うんですね。 ぜひ、すぐにとは言いませんけれども、今、これ産業団地、これは工業団地の県で造っているものです。多くの町村で、今、工業団地を一生懸命造っています。先ほど町長、大きな会社は来ないというふうなお話がありましたけれども、やはり造れば、ある程度、期間は過ぎても、1社でもいいから来てくれれば雇用は増えますので、ぜひ、今度の振興計画のほうに工業団地の造成を入れていただきたいです。 今度の計画が何年になるか、そういう話も我々聞いてないんで、何年計画なのかも分かりませんけれども、やっぱり10年ぐらいに多分なるんじゃないかと思うんですけれども、庁舎建設終わった後で支出できるような、そんな形でぜひお願いしたいと思います。 時間となりましたので、要望ということでお願いしたい。 時間ですので、以上で終わりにします。ありがとうございました。 ○議長(直井美紀男君) 以上で、冨田達雄議員の質問を終わります。 ここで、暫時休憩いたします。10分間休憩いたします。     休憩 午前11時06分     再開 午前11時13分 ○議長(直井美紀男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。---------------------------------------和氣勝英君 ○議長(直井美紀男君) 6番、和氣勝英議員。 質問時間は、質問、答弁合わせて25分以内です。 6番、和氣勝英議員。     〔6番 和氣勝英君登壇〕 ◆6番(和氣勝英君) 一般質問通告書に基づきまして、以下の2点を質問させていただきます。 まず1点目、新庁舎建設及び現庁舎の跡地利用について。 2点目、選挙公報の公約について。 質問の内容を説明いたします。 1点目、現在、新庁舎建設に向けて基本設計が進められていると思うが、どのような状況にあるのか。4月に示された今後の予定は計画どおり進められているのか。また、現庁舎は、解体後どんな利用を考えているのか、更地の状態のままなのか。そして事業費は現段階でどの程度なのか伺います。 2点目、今回の町長選挙において、町発行の公報で幾つかの公約をうたっていますが、その中で3点ほど質問させていただきます。 まず1点目、指定廃棄物最終処分場の白紙撤回とありますが、どのような方向で白紙撤回に向けて進めていくのか伺います。 2点目、町民に負担のかからない新庁舎建設とありますが、詳細な説明を求めます。 3点目、18歳まで1人当たり5万円の商品券を交付とありますが、どのような財源を考えているのか。また、実施時期はいつなのか伺います。この質問については、本会議議案第9号 令和2年度塩谷町一般会計補正予算(第6号)で、全員賛成で可決されておりますが、答弁をよろしくお願いいたします。 以上、1回目の質問を終わります。 ○議長(直井美紀男君) 町長、答弁。     〔町長 見形和久君登壇〕 ◎町長(見形和久君) 和氣議員の一般質問に答弁いたします。 まず、質問要旨第1点目の新庁舎建設及び現庁舎の跡地利用についてのご質問であります。 新庁舎建設事業につきましては、これまでに庁舎本体に係る新庁舎建設基本設計及び実施設計業務や、建設区域全体の造成計画及び平面配置計画を定める開発許可申請図書作成業務及び進入路詳細設計業務を順次発注し、予定どおり設計作業を進めております。特に基本設計のメインである本庁舎を含めた建築物の配置計画及び平面計画を、現在、精力的に検討している状況にあり、間もなくお示しできるものと考えております。 続きまして、現庁舎解体後の利用につきましては、現時点では明確な利用方法が定まっている状況にはありませんが、公共施設総合管理計画とも整合性を図りながら、玉生地区の中心地であることから、今後も有効な利活用方法を検討してまいります。 次に、質問要旨の第2点目、選挙公報の公約についてのうち、指定廃棄物最終処分場詳細調査候補地の白紙撤回についてであります。 平成27年12月に環境省に対し、町と町議会、そして同盟会の代表者により、候補地の返上をいたしました。その後、1週間を置かずに、宮城県及び千葉県も候補地の返上をしたところでございます。 その原因となったのは、選定作業が十分なる調査の上に行われたものではなかったこと、また選定基準の要件を著しく欠いていたことなどが挙げられ、本町民からは、全員会議の席上、満場一致での候補地返上の決意に基づくものでありました。 福島第一原発事故から間もなく10か年を迎えようとしている今日、私は放射性廃棄物の処分方法は根本的に見直すべき時期に来ていると考えております。具体的には、指定廃棄物の処分も含めた放射性廃棄物の全体的な処分について、どう方向性を見いだしていくのか、改めて核燃料サイクル計画の断念をも大前提に、原発の後始末は恩恵を受けた世代の責任で実施されるべきであるとし、ごみ処分、あるいは管理方法を時代に合わせて見直すこと。そして、その上で、電力の大消費地である都市住民を含めて議論することが解決のための方策であるとの判断に基づき、これらを積極的に国のほうに訴えてまいります。 次に、町民に負担のかからない新庁舎建設についてのお尋ねであります。 概算事業費を25億4,000万としておりますが、基金を活用することで地方債の借入額を8億円に抑え、さらに交付税措置を受けることで実質的な町の借金を5億7,000万円としております。そして、償還期間を15年としますと、毎年の償還額は3,800万円となり、現在の公債費と起債残高から見て無理のない数字であるということは、これまでも庁舎整備検討委員会や議会の特別委員会、そして住民説明会でも説明させていただいたとおりであります。つまりは、この資金計画であれば、現状の町民サービスを低下させるような財政状況には至らないことから、町民に負担のかからない新庁舎建設と、公約に表現したところであります。 次に、18歳までに1人当たり5万円の商品券の交付についてでありますが、新型コロナウイルス感染症対策の地方創生臨時交付金を活用し、令和3年3月31日までに18歳を迎える塩谷の子供に、1人当たり5万円の商品券を交付します。休業や出勤日数の減に伴う収入減の影響を受けやすい世代の子育てを応援することに加え、庁内の事業所等で使用してもらうことで地域経済の活性化にもつなげることを目的としております。1日も早く該当世帯へお届けできるよう準備を進めてまいります。 以上、答弁といたします。 ○議長(直井美紀男君) 和氣勝英議員、再質問。 ◆6番(和氣勝英君) それでは、庁舎建設準備室長にお伺いします。 ただいま町長の答弁もありましたが、今の庁舎建設に対して、設計業務ですね。以前、配られた資料によりますと、9月に基本設計作成が完了、目標ですけれども。10月に実施設計作業着手、さらに令和3年3月に実施設計が完了という目標になっておりますけれども、この予定どおり、現在進んでいるのでしょうか。 ○議長(直井美紀男君) 庁舎建設準備室長。 ◎庁舎建設準備室長鈴木修司君) 4月に特別委員会において説明したスケジュールに基づいて、現在、作業を進めているところでございますが、慎重に確実に作業を進めていることから、若干は遅れているかなと感じておりますが、おおむね予定どおり進行している状況であります。ただし、今後、さらに調整が必要な部分等がありましたら、若干また遅れる可能性もございますが、現状では予定どおり進めていると感じております。 以上です。 ○議長(直井美紀男君) 和氣議員。 ◆6番(和氣勝英君) そうしますと、基本設計が9月ですから、今月、おおよそ終了という、完了という状況になると思うんですけれども、その中で新庁舎の構造ですね。構造等については、大体どのようになるかというのはもう分かっているんでしょうか。 ○議長(直井美紀男君) 庁舎建設準備室長。 ◎庁舎建設準備室長鈴木修司君) 構造も、平面計画等と同時に検討を進めておりまして、まだ現状では、こういった構造という部分ではまとめてはいないんですが、木造の部分も使いつつ、その他構造も考えながら、構造については検討しているところでございます。 ○議長(直井美紀男君) 和氣議員。 ◆6番(和氣勝英君) 木造も使いながらといいますと、この町の町産材は当然使うことになるんだと思いますが、総体的にどの程度の割合で町産材を使うのか、分かれば教えてください。 ○議長(直井美紀男君) 庁舎建設準備室長。 ◎庁舎建設準備室長鈴木修司君) 現時点では、木材をどの部分に使うのかといった部分の具体的な数量等もまだ出てございません。現時点では何割かという部分はちょっと出ていませんので、ご了承願います。 ○議長(直井美紀男君) 和氣議員。 ◆6番(和氣勝英君) そういうことでありますと、先ほど町長の答弁にもありましたように、25億4,000万、借入・起債が5億7,000万で財政的には負担がないというようなこともおっしゃられていたと思うんですけれども、基本的に今の段階で設計費以外の部分というのは、多分かかってくるんだと思うんですよね。例えば進入路であるとか、いわゆる外構工事に含まれていないものですね。それとともに、以前もかさ上げを予定しているというようなことも言っておりましたけれども、その点について、事業費以外の部分でどの程度かという金額的なものは分からないですか。 ○議長(直井美紀男君) 庁舎建設準備室長。 ◎庁舎建設準備室長鈴木修司君) 現時点では、やはり基本計画でお示ししました25億4,000万の中に、外構の工事であったり、進入路の工事、現庁舎の解体といったものも含めてこの数字を出している状況でございますが、そこから漏れる部分という部分については、現在、精査をしております。具体的な事業費、詳細な事業費については、今後、検討して、調整していきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(直井美紀男君) 和氣議員。 ◆6番(和氣勝英君) 副町長にお伺いします。 以前、委員会の中で公共残土ですね。かさ上げに使う盛り土の部分で、公共残土は十分に調達できるという話があったかと思うんですが、これは現実的にそういう方向で確認できているんでしょうか。 ○議長(直井美紀男君) 副町長。 ◎副町長(杉本宏之君) 確認できております。それについては、矢板土木事務所の所長、あるいはまた別のところからも、公共残土、ダムにたまった土砂、ああいうものも使ってくれないかというようなことを土木事務所のほうから言われておりまして、確保については十分可能であるいうふうに考えております。 ○議長(直井美紀男君) 和氣議員。 ◆6番(和氣勝英君) その公共残土をどれだけ使うかというのは、これから設計の段階でとは思うんですが、既に残土が足りなくて工事が遅れるということはないんですね。 ○議長(直井美紀男君) 副町長。 ◎副町長(杉本宏之君) むしろ土木のほうから聞いている数字でありますと、余ってしようがないぐらいの量を言われておりますので、足りなくて遅れるということはないというふうに判断しております。 ○議長(直井美紀男君) 和氣議員。 ◆6番(和氣勝英君) そういうことで、極力、25億4,000万の事業費の中で収められるような方法、多分、町民の多くの方も願っていることだと思いますので、そういった進め方でお願いしたいと思います。 続いて、指定廃棄物最終処分場の問題でありますけれども、4年前の町長選のときに、町長は1年で解決するというふうなことを言ったかと思うんですが……     〔「道筋だ」と呼ぶ者あり〕 ◆6番(和氣勝英君) 道筋をつけるとは……     〔「よく聞いていなさい」と呼ぶ者あり〕 ◆6番(和氣勝英君) 我々はそういうふうに考えていたものですから、どのような対応を取ってきたのか、その辺をお伺いしたいと思います。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 相手候補が2年で解決するということでしたね。私は1年で道筋をつけるというふうなことで、環境省のほうに参りまして、候補地の返上をさせていただいたというふうなことでございますので、道筋とはそのことだというふうに思っております。ですから、それにつきましてのどうこうという、次の段階に進むボールは環境省のほうにあるわけなんで、その後はどうしよう、こうしようという話はございません。君島勝美議員は議員さんではありますけれども、同盟会のほうの代表でございますが、よくその辺は連絡は取り合って、次の段階に進めば、また町民の皆様のご意見を聞きながら進めてまいるというふうな考え方でございます。 ○議長(直井美紀男君) 和氣議員。 ◆6番(和氣勝英君) 今の状況の中で返上したということでありますけれども、このままでは白紙撤回という、要するに決着には進んでいかないというふうに思うんですね。どうすれば白紙撤回にたどり着けるのかというようなこと、いろんな人がいろいろ言っていますけれども、首長がやはり国と話し合いをして、そこできちんと解決策を取るべきじゃないかなというふうには私なりには思うんですが、その点についてどうお考えでしょうか。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 首長といえども特別な権限を持っているわけではございません。残念ながら日本国中、宮城県も千葉県も私どもの県も含めまして、同じように、先ほどの答弁にあったように、白紙撤回に向けてというふうなことで候補地の返上をしてございます。ただ、誰がどう動いてもこの問題はきっと解決は難しいだろうというふうに、私は内心では思っております。それは、特措法という法律がございます。国の法律でありますから、これを何とかしようということに基づきませんと、難しいんだろうというふうに思います。 それと、各県処分というようなことは閣議決定でされているものなんですね。だから、私が冒頭申し上げましたように、我々が国が決めたことに対して、こうだから、1,740からある市町村の一首長がこうしてくれということになって、はいそうですかという話にはならんであろうというふうに思っております。これは、残念ながら、どこの誰が、どう動いても難しいんではないかというふうに思います。そこは、やはり国の段階で、だとするならばどうするのかというふうに動きませんと、私は難しいだろうというふうに思っております。 高レベル放射能についても、北海道のある町が手を挙げるとかというふうなことになっているようでございますが、やはり、正直、高レベルというものがどういうものなのかというのをよく理解されてないんじゃないのかなというくらいに私は思っております。ご案内のように、北海道知事は、次の段階に進めば、私のところは拒否しますよというふうなこともおっしゃっている。ということは、これ今日、明日、あさってあたりにどうこうできるというものではないということを、まずご理解をいただきたいなというふうに思います。決して、我々が諦めているとかということではございませんが、それくらい難しい問題だということを、議員のほうにも認識をいただければというふうに思います。 以上です。 ○議長(直井美紀男君) 和氣議員。 ◆6番(和氣勝英君) 確かに難しい問題だというふうには私も感じてはおります。県内も6市町は各自治体ごとに分散・保管するというふうな方向で今、検討しているんだと思いますけれども、いずれにしても、平行線のままであるということであれば白紙撤回にはつながらないという。国も強制的に処分場を造るということは、今の段階では言っていないでしょうけれども、このままずっと、我々はこの現状をこのまま受け入れていなければならないというふうに考えざるを得ないというふうに町長は思っているんですか。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 福島の問題につきましても、30年後に県外に持ち出すんだというふうなことを、政府としてはおっしゃっています。ただ、手を挙げているところがどこもない。北海道ですらそういう問題だというふうなことでございますから、この問題を持っていく先もない、処分するところもないのに受け入れる。私が政府の立場になれば、じゃ、白紙撤回、分かりました、引き受けますよという話には決してならないだろうというふうに私は思っております。 だから、そこが難しいんであって、どこか、例えばチェルノブイリのここへ持っていくんですよとか、あるいはアメリカのこういうところへ持っていくんですよとかということが世界中で決まったというふうなことになれば、少し考え方というのは変わってくるんかなというふうに思いますが、残念ながら現状では、日本では受け入れるところがない。世界でも僅かに、高レベルになりますとフィンランドが工事が始まり出したというふうな状況でございますので、なかなかこの問題は難しいんではないのかなというふうに思っております。 ○議長(直井美紀男君) 和氣議員。 ◆6番(和氣勝英君) それでは、18歳までに5万円の商品券をという部分でちょっとお伺いしますけれども、18歳までですから、上の人は大学生ぐらいになるんだと思うんですけれども、正直言って、塩谷町で5万円の商品券もらっても買うものがないんだというふうな子供たちのためにですね。そういったものがないという保護者の意見も聞いたりはしますので、これは可決された話ではありますけれども、例えば小学校・中学校に限っては、1年間だけ給食費を無料で代替するなんていうことは、これは難しいんでしょうか。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 交付をしますから、使わないのに、私ももらえる権利があるんだということは、ちょっと、鶏が先か卵が先かの話になってくるかもしれませんが、配るから、それからどうするかと考えるべきではないんだろうというふうに思います。私も選挙期間中に多くの人にお会いをしました。その中では、やはりそういうことを考えてくれると助かるんだよねという話が非常に多かったというふうに思っておりますので、そういう中で、こういうことを役場内で検討させていただいたというふうなことでございます。 それと、給食費につきましては、やらないということは、私も過去から一度も申し上げてはございません。ただ、子ども手当が出るようになった。そういうことにおいて、本町においては支払いをしていない子供が1人もいなくなったというふうな状況がございます。ですから、例えば5万円を何に使っていいんだろうということであるならば、それは商品券をそういうものに充てて…… ○議長(直井美紀男君) 町長、時間が過ぎていますので、すみません。 ◎町長(見形和久君) そうですか。じゃ、そんなことに充てていただくこともよろしいんじゃないかとは思いますけれども。 ◆6番(和氣勝英君) 要望として受け止めていただければ。 以上で私の質問を終了します。 ○議長(直井美紀男君) 以上で、和氣勝英議員の質問を終わります。 ここで、暫時休憩いたします。10分間休憩いたします。     休憩 午前11時39分     再開 午前11時45分 ○議長(直井美紀男君) 皆さん、おそろいですので、再開いたします。 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △篠原操君 ○議長(直井美紀男君) 1番、篠原操議員。 質問時間は、質問、答弁合わせて30分以内です。 1番、篠原操議員。     〔1番 篠原 操君登壇〕 ◆1番(篠原操君) それでは、一般質問通告書に基づき、3点ほど質問させていただきます。 まず1点目、デマンド交通の運行状況について。 2点目は、中学校における携帯電話の取扱いについて。 3点目、契約事務マニュアルの運用状況についてであります。 まず、1点目のデマンド交通の運行状況についてですが、今年2月3日に新しい公共交通としてデマンド交通えかんべ号が運行開始しました。当初、従来のユリピーワゴンが年度末まで運行していたため、運行の問題は起きなかったと思います。しかし、4月以降、えかんべ号だけの運行になってくると、町民からの苦情が少しずつ聞こえてくるようになりました。 病院に通院している高齢者は、ユリピーワゴン時代は予約している時間に間に合ったと言っていましたが、えかんべ号になったら間に合わないので困っていると言っております。また、帰りの時間も随分待つことも多くなったなどの苦情が耳に入ってきます。その他の苦情などは町でも把握していると思います。運行開始してからちょうど半年、どんな苦情が寄せられているのか。また、寄せられた苦情に対し、どのように対処していこうと考えているのか伺います。 また、コロナ対策の一環として、えかんべ号を1台増やす計画をしているが、計4台をどんな形で運行する計画なのか伺います。 次に、2点目、中学校における携帯電話の取扱いについてでございます。 携帯電話の取扱いについては、「小・中学校における携帯電話の取扱いに関するガイドライン」が掲載されております。その中では、「これまでの携帯電話の校内持ち込み禁止の方針を見直し、保護者が持たせたいときは、登下校時に限り、子どもが携帯電話を所持できるよう、「持ち込み禁止」の方針を「一部解除」することにした」とあります。保護者が登下校時の子供の安全を考えてのことで、「携帯電話のGPS機能や通信機能を、災害発生時や連れ去り・痴漢などの犯罪に巻き込まれた、または(巻き込まれそうになった)際の緊急の連絡手段や犯罪の抑止力として活用も考えられる」としています。 現在、塩谷中学校では、携帯電話の持込みは全面禁止と聞いております。ガイドラインは大阪府の事例ですが、一部解除することにしたとあります。また、携帯電話の校内持込みの件は、7月31日のNHKニュースでも取り上げられました。 塩谷中学校では、下校時に直接、親が送り迎えをする場合、下の駐車場を使うことになっておりますが、生徒と親の連絡が取れないため時間のずれが大きくなった場合など、お互いに大変な思いをすることになると聞いています。この件については、地域性を考えて、それぞれの町と教育委員会で決定すべきと考えますが、町の考えを伺います。 次に、3点目、契約事務マニュアルの運用状況についてでございます。 契約事務マニュアルについては、昨年10月から運用され、間もなく1年になります。その間、それぞれの課で契約が結ばれていると思われますが、マニュアルに沿った方法で行われていない契約があるようなことを耳にしました。運用してから間もないことから、まだ統一されていないことがあるように思われますが、実際にどのような間違い、問題があるのか、お伺いいたします。 また、マニュアルに沿っていないものの割合はどのくらいなのか。町が締結する契約は公益を目的としていることから、公正で、できるだけ有利な条件で確実に履行できることが必要だとしていますが、マニュアルに沿って契約できるよう、どんな指導をしていくのか伺います。 以上で1回目の質問にします。 ○議長(直井美紀男君) 町長、答弁。     〔町長 見形和久君登壇〕 ◎町長(見形和久君) 篠原議員の一般質問に答弁いたします。 まず、質問要旨の第1点目、デマンド交通の運行状況についてのご質問であります。 利用者の方からいただいたご意見及びどのような運行計画なのかにつきましては、橋本議員からの一般質問と重なりますので、答弁につきましても同じ内容となります。どうぞ、ご了承願います。ただし、今後とも利用者の方々からのご意見を参考にするとともに、導入する受付システムを活用しながら、利用者の方々の利便性を考慮して、最善の運行方法を検討してまいりたいと考えております。 次、質問要旨の第2点目、中学校における携帯電話の取扱いについてにつきましては、教育長より答弁いたさせます。 次に、質問要旨の第3点目、契約事務マニュアルの運用状況についてにつきましては、副町長よりそれぞれ答弁いたさせます。 以上、答弁いたします。 ○議長(直井美紀男君) 教育長。     〔教育長 伴瀬良朗君登壇〕 ◎教育長伴瀬良朗君) 篠原議員の一般質問に答弁いたします。 質問要旨の第2点目の中学校における携帯電話の取扱いについてのご質問でございますが、現在、塩谷中学校では、原則として携帯電話やスマートフォンの持込みは認めておりません。学校における携帯電話の取扱いについて、7月31日付、文部科学省通知によりますと、「原則、持ち込みを禁止とし、個別の状況に応じて、やむを得ない場合は例外的に認める。または一定条件を満たした上で持ち込みを認める」としました。持ち込みを認める条件としましては、「学校と保護者との間で関連事項についての合意がなされ、必要な環境の整備や措置が講じられている場合」とされ、この場合には「校内での使用を禁止したり、登校時に学校で一時的に預かり、下校時に返却したりするなど、学校での教育活動に支障がないように配慮すること」としております。 一方、持ち込みを認めた場合、様々なトラブルや責任問題が想定されるため、ルールの設定や責任の所在の明確化、指導体制の整備、保管方法など、中学校においてトラブルが生じたときの対応策を事前に決めておく必要があると考えております。 今後は、文部科学省からの通知を受けて、県などからも指針が示されるものと思われますので、それを参考にしつつ、またアンケート調査を行うなど実態を把握した上で、中学校または教育委員会において、中学校における携帯電話の取扱いに関する基本指導方針を定め、生徒及び保護者に周知するとともに、児童・生徒への指導を行っていきたいと考えております。 以上、答弁いたします。 ○議長(直井美紀男君) 副町長。     〔副町長 杉本宏之君登壇〕
    ◎副町長(杉本宏之君) 質問要旨の3点目、契約事務マニュアルの運用状況についてお答え申し上げます。 今年度の監査におきましては、随意契約の理由や根拠、見積書提出先の選定理由が伺いに明記されていないなどの指導を受けました。具体的には、電算システムの保守や施設の管理運営に関する契約におきまして、随契の根拠や業者選定の理由などを毎年の契約伺いに明記すべきところ、過年度から継続して委託しているため、その記載を怠ったものであります。 昨年度末の調査におきましては、302件中、176件に記載がございませんでしたが、これはマニュアルが策定される昨年9月以前に契約されたものがほとんどでありまして、マニュアル作成以降におきましては、職員が随時に確認できるよう、マニュアルを庁内LANに掲示するとともに、決済に当たりましては、マニュアルに沿っているかどうかの確認をし、その後、改善が図られているところであります。 また、契約事務の多い年度初めの4月に決定を図ることが効果的であると考え、新型コロナウイルス感染症の関係もありましたので、職員を集めての研修ではなく、マニュアルの解説風景の動画を配信したところでございます。しかしながら、動画では十分に伝わらないことや、初めて契約事務に携わる職員もおりますので、今後は研修会を定期的に開催するなどして職員のスキルアップを図り、契約事務の適正化に努めてまいります。 なお、今回の監査におきまして、プロポーザル方式における事業者選考の審査会において、本来は採点をし、集計後、順位づけをして、契約の交渉を行う最優秀提案者の決定までをすべきところ、順位づけまでで審査会を終えているという事例があるとの指導を受けました。この件につきましては、指導を受けて以降、開催する審査会におきまして、最優秀提案者の決定までを徹底して、いるところでございます。 以上、答弁といたします。 ○議長(直井美紀男君) 篠原操議員、再質問。 ◆1番(篠原操君) じゃ、一番先に契約事務マニュアルについて再質問させていただきます。 昨年の末に調査して、176件ですか、随意契約に何か理由などが記載されていないと答弁しておりましたが、なぜ随意契約なのかとか、なぜその業者なのかとか、理由が書いてなければ、後で何かあったときにでも困ることになると思うんですね。経過が分からないし、説明もできなくなってしまうのは困ると思いますので、しっかりと書くように指導をすべきだと思いますが、よろしくお願いいたします。 今年も、昨年同様に調査すべきと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(直井美紀男君) 副町長。 ◎副町長(杉本宏之君) 議員ご指摘のとおり、伺いに記載がないということになりますと、担当者が代わったときに、どういうことでここと契約したのかということが全く分からなくなってしまいますので、去年から継続しているとはいえ、書くべきものは書くというのを徹底する必要があると考えております。 今年、ちょうどマニュアルを策定して1年がたちましたので、これを機会にマニュアルが徹底されているか調査する必要があると考えておりますので、今後、調査を実施した上で、適切に処理されていなければ、そこはしっかりと指導してまいります。 以上、お答えいたします。 ○議長(直井美紀男君) 篠原操議員。 ◆1番(篠原操君) ぜひ調査して、また報告をお願いいたします。 ところで、町長の初登庁の新聞記事が載っていたんですけれども、朝日新聞だと思うんですけれども、その中に行動規範集というものを作ったと記載してあったんですね。これ、1回目の質問で触れた公益性とか、あとは公正性というものですね。契約する際に求められると思っていますし、また、これから新庁舎ができれば、職員の行動そのものが町民の注目の的になると私は思っているんですね。どんな内容なのか、我々議員にも提供してもらえることはできますか。 ○議長(直井美紀男君) 副町長。 ◎副町長(杉本宏之君) 一応、職員向けに作ったものでありますけれども、議員の皆様にお配りすることは可能でございますので、明日の朝にでもお配りをさせていただきたいと思います。 趣旨だけちょっとご説明をさせていただきますと、一昨年からの職員の不祥事というものを受けまして、今年の年初めに執務指針というものをつくらせていただきました。中身は規律、責任、向上という3つのキーワードでございますけれども、これを具体的に職員の行動として何とか表現できるものはないかということで作成したものが、今回の行動規範集というものでございます。 詳細は、明日、お配りした後、見ていただければお分かりだと思いますけれども、基本的には、法令順守と説明責任、これを2つの柱として、職員なり、あるいは上司が実践してもらうべき具体的な行動というものを、12の項目ごとに分けて作成をしております。議員の皆様にも中身をよくご覧いただいて、職員の行動のほうで気づいた点については、逆にご指導にも活用していただければ大変ありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(直井美紀男君) 篠原操議員。 ◆1番(篠原操君) じゃ、明日、行動規範集というものを頂けるというので、ちょっと読ませていただきたいと思います。たびたびこうやって役場のほうにも来ますので、ちょっと職員の行動にも注意して見ていきたいと思っております。 次に、中学校における携帯電話の取扱いについて、再質問というか要望なんですけれども、この質問をした訳なんですけれども、これは今年の7月中旬になると思うんですけれども、実際に塩谷中学校に通っている中学生の父兄ですね。その友人が私に話してくれたんですね。 これは実際の話なんですけれども、親が送り迎えをする生徒で、雨の日、用があって迎えが少し遅れたというわけなんですよ。そしたら、子供がいつものところに待っていなかったと、これは下の駐車場だと思うんですけれども。そしたら、やっぱりいないということで親はかなり捜すわけですよね。かなりの時間、捜したと言っているんですけれども、ちょっと見つからなかったと。そして、見つからなくて、仕方なく1回、うちへ帰ったらしいです。そしたら、子供は雨の中を一人で歩いて自宅に戻っていたらしいんですよ。そのときに、親は、携帯電話があれば本当に連絡がつくのにと、何かすごくぼやいていたらしいです。こういうことがやっぱり起きるんですね。 子供が見つからないときの親の気持ち、あと焦りとか不安など考えたら、これ大変だったと思うんですね、私は。今は何があるか分からない時代だと私は思っております。中学生という年代もちょっと好奇心が旺盛なので、どこへ行くか分からないということも、私は考えておく必要があると思っております。 塩谷町が先頭を切って、携帯電話の持込み一部解除ということをやって、そういうのをやってみてはいかがなものでしょうかというのが、私の要望なんです。こういうことを先行したことで、例えば中学校なんですけれども、他市町から塩谷中学校に通う生徒も多くなればちょっとめっけものかなという考えもあるんです。結果的には、中学生ってやっぱりすごく感受性が高いというんかな、そういうことがあるんで、携帯電話が持てるとなれば、それじゃ塩谷中学校通ってみようかなという生徒もいるかもしれないですよね、ちょっとこれは希望なんですけれども。 ちなみに、ガイドラインには、「登下校中の安全・安心のために、携帯電話の所持を「一部解除」します。」という項目が書いてあります。もう一つは、「保護者には、子どもに携帯電話を持たせるかどうかの判断、またその管理について責任があります。」。結局、携帯電話を持たせるのは保護者の責任だよと言っているようなものですね。また、「学校は、情報機器との向き合い方の指導を、積極的に行います。」。大きく3点がガイドラインに載っております。こういうものをちょっと考えて実行していただけたらと思っております。 町では、タブレットを使ったGIGAスクールも始まるわけですね。結局、これから携帯電話とかスマホとかタブレットですか、こういうものは生活には切っても離すことができないものと私、考えています。ぜひ、前向きに検討していただきたいと思っております。答弁できれば欲しいと思うんですけれども、どうでしょうか。 ○議長(直井美紀男君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長吉成伸夫君) 議員のおっしゃるとおり、これからもGIGAスクールで1人1台端末が入ってきます。それと併せて、本当にいかに児童・生徒に情報端末を有効に使ってもらうとか、あとは、それを使うことによって様々なトラブル発生も考えられますので、その辺も踏まえまして、どう扱ったらいいかとかも含めて検討をしていきたいと思っております、早急に。 ○議長(直井美紀男君) 篠原議員。 ◆1番(篠原操君) じゃ、ぜひ、携帯電話の持込みというのは一部解除というんですか、それも前向きに検討していただくようお願いいたします。 最後に、デマンド交通を質問する予定だったんですけれども、随分、質問者が多くて、随分、答弁がいっぱいあったものですから、一つだけ、私のこれ、要望なんですけれども、先ほど問題点が幾つか出た中で、その中に、時間を早めて運行できないかという点があったと思うんですね。今、病院の受付なんかは、塩谷病院なんかは7時半頃からやっているわけですね。早く行けば、予約ない人でも順番で入ってきますので、そういうふうな形で、予約、早く行きたい人でいれば、やっぱり時間を早めて運行するということが何か一つの、これは実施してもらいたい私の要望でもあります。これについて、どう考えているのか、ちょっと伺いたいと思います。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長柿沼肇君) 先ほど町長等の答弁にもありましたが、今度、増車と、あと新しいシステムを入れるということで、一つは町長の答弁の中では、乗り換えを最小限という言い方をしましたが、原則、ないような形で運行できるように考えております。それによりまして、現在、実際には塩谷病院のほう、多分9時15分から20分ぐらいに行っていると思うんですけれども、それを9時前に着けるように運行したいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(直井美紀男君) 篠原議員。 ◆1番(篠原操君) 私も塩谷病院にかかっている身なんですけれども、実際、早い人は9時とか9時半頃に受け付けすると、混んでいる診察の科では、かかるのが実際11時頃になっちゃうんですよね。そしてから、帰りの便とかそういうやつもお昼をまたぐようになるとか、そういうふうになっちゃうんで、できれば早めに運行できないかというもの、ちょっとこだわって申し訳ないんですけれども、これについてもちょっと前向きに検討していただきたいと思います。これは、ちょっと最後、要望という形で終わらせていただきます。 ちょっと早いんですけれども、私の質問を終了させていただきます。どうもありがとうございます。 ○議長(直井美紀男君) 以上で、篠原操議員の質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(直井美紀男君) 本日の議事日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 大変ご苦労さまでした。     散会 午後零時11分...