塩谷町議会 > 2019-12-06 >
12月06日-02号

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  1. 塩谷町議会 2019-12-06
    12月06日-02号


    取得元: 塩谷町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-16
    令和 1年 12月 定例会(第7回)          令和元年第7回塩谷町議会定例会会議録議事日程(第2号)                    令和元年12月6日(金)午前10時開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり---------------------------------------出席議員(12名)     1番  篠原 操君       2番  大嶋晴宏君     3番  中塚 操君       5番  福田徳弥君     6番  和氣勝英君       7番  冨田達雄君     8番  斎藤定男君       9番  橋本 巖君    10番  直井美紀男君     11番  君島勝美君    12番  手塚礼知君      13番  君嶋恒夫君欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 町長        見形和久君   副町長       杉本宏之君 教育長       伴瀬良朗君   総務課長      田代好弘君 庁舎建設準備室長  鈴木修司君   企画調整課長    柿沼 肇君 税務課長      柿沼善和君   住民課長      磯 京子君 保健福祉課長    星 育男君   高齢者支援課長   鈴木啓市君 産業振興課長    吉成伸夫君   建設水道課長    森田洋行君 学校教育課長    柿沼佳子君   生涯学習課長    神山直行君 会計管理者     和氣 剛君---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名 議会事務局長    増渕邦良    書記        吉成明日香     開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(直井美紀男君) ただいまから本日の会議を開きます。 出席議員は12名であります。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(直井美紀男君) 本日の議事日程は一般質問となっております。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(直井美紀男君) ただいまから一般質問を行います。--------------------------------------- △冨田達雄君 ○議長(直井美紀男君) 順次発言を許します。 7番、冨田達雄議員。 質問時間は、質問、答弁合わせて60分以内です。 7番、冨田達雄議員。     〔7番 冨田達雄君登壇〕 ◆7番(冨田達雄君) 一般質問通告書に基づきまして、4項目の質問をさせていただきます。 1つ、大規模工業団地の造成について、2、こども未来館(しおらんど)の運営について、3、デマンド交通導入の準備状況について、4、観光PR事業について。 質問の内容をご説明いたします。 1、大規模工業団地の造成について。 私は、町の最大の課題は短期的にはさまざまございますが、長期的に見れば人口減少問題であると考えております。少子高齢化が急速に進んでおり、平成28年1月に塩谷町人口ビジョンを策定したが効果が出ていないと感じております。2014年に、有識者らによる政策発信組織、日本創成会議は2040年までの人口を展望したとき、全国で896の市町村が人口減少によりやがて消滅する可能性があると発表しました。この中に塩谷町も含まれております。1年間に約200人が減少している現状から、30年後は約6,000人が減少し、現在の人口約1万1,000人の半数の5,000人となってしまいます。 私は、人口が減少する要因は、大きく分類すると2つではないかと考えています。1つは晩婚化と結婚しない、またはできない男女がふえてきていること。2つ目は、塩谷町に働く企業が少ないため、若者が働く場を求めて町外に出ていく、その結果、子供の出生が少なくなる。この2つの要因のうち、行政がかかわることで大きく改善できるのは、働く場を確保することであると思います。そのことで、若者の転出を抑えるとともに、若者の転入の可能性も生まれてきます。多くの雇用の場を確保するためには、大規模な工業団地を造成し、企業を誘致することであります。 町の工業団地は、塩谷工業団地、土屋・東山工業団地天頂工業団地であるが、未売却の面積が少ない。少なくても20ヘクタール以上、塩谷工業団地は25ヘクタールございます。20ヘクタール以上なければ雇用の拡大にはならないと考えております。 現在、新庁舎建設を進めており、工業団地造成費用の捻出が難しいとの考えもあるが、人口減少対策は待ったなしの状況にあり、今行動を起こさなければまさに消滅する市町村になってしまう可能性は大きいと感じております。 工業団地造成は、事業に取りかかっても完成までには4から6年は要します。そこで、町に工業団地造成のノウハウがないことから、県営事業として工業団地造成を県に依頼すれば造成費用のおおむね3割程度を負担すればよく、また県への支払いも分割で行うことも可能でございます。企業誘致も県と一緒になって行うことができます。この町の将来を見据え、大規模な工業団地を速やかに造成すべく行動を起こすべきと思うが、町はどう考えるか。 2、こども未来館(しおらんど)の運営についてでございます。 これまで、塩谷町には親子で楽しく過ごす憩いの場がほとんどなく、多くの人はさくら市や矢板市、日光市、宇都宮市に行って子供たちと憩いのときを過ごしてきました。 こども未来館が9月21日にオープンしてから、塩谷町の子育て環境がかなり改善されたと感じています。逆に町外からも多くの親子連れが来館し、土曜日、日曜日等は親子で150名程度以上来館しております。塩谷町のイメージアップに大きく貢献していると感じているところでございます。 そこで、次のことについてお伺いします。 1つ、利用状況はどのようになっているか。 1つ、オープンから2カ月が経過したが、トラブル等はないか。 1つ、今後のこども未来館について、さらに充実したこども未来館とするための方策はあるか。 次に、3、デマンド交通導入の準備状況についてお伺いします。 令和2年2月から試行を行い、4月から運行開始の予定であるが、この準備状況について伺います。 4、観光PR事業について。 (1)町のキャッチコピーの制定について。 町の観光パンフレットを見ると「WATER TOWN SHIOYA」や「豊かな緑」「名水の里」等が使われているが、ばらばらの感が否めない。キャッチコピーを制定し、さまざまな機会において塩谷町のPRのために使用するようにしてはどうか。 (2)町のPR動画の制作について。 塩谷町に移住したい人のために、空き家バンクやおためし暮らし体験住宅等があるが、塩谷町に来ないと塩谷町の全体像を把握することは難しい。こういう人たちのためにも、塩谷町を数分間で紹介できるようなビデオ動画を制作し、ホームページ等で公開してはどうか。 (3)町イメージソングの制作について。 他市町の道の駅に行くと軽快なイメージソングが流れているときがあります、聞いているだけで、何となく楽しくなります。町のイメージアップのためにも、イメージソングを制作してはどうか。 以上です。よろしくお願いします。 ○議長(直井美紀男君) 町長。     〔町長 見形和久君登壇〕 ◎町長(見形和久君) 冨田議員の一般質問に答弁いたします。 まず、質問要旨の第1点目、大規模工業団地の造成についてのご質問であります。 冨田議員のご指摘のとおり、人口減少対策は町の喫緊の課題であり、町でも町振興計画後期計画及びまち・ひと・しごと創生総合戦略において、各種施策により対策に取り組んでいるところであります。町人口ビジョンによりますと、町の人口移動は15歳から19歳が二十から24歳になるときに大学進学や就職のために大きく転出超過になる傾向が以前から認められておりました。近年は、同様に25歳から44歳までの子育て世代も転出超過になっております。これは、町内の就職先が少ないこともその要因の一つであると考えております。そこで、働く場の確保ということで大規模工業団地の造成というご提案でありますが、経済のグローバル化等により、大規模な工場、特に労働集約型の工場の進出は少なくなっているほか、本町においては雇用対策となる生産年齢人口が少ない状況などから、大規模な工場の進出は現実的にはかなり難しいのではないかと認識をしております。しかしながら、人口減少を少しでも抑えるためには、働く場の確保は議員のご指摘のとおり必須の要件であります。したがって、ご提案いただける内容については、よく確認の上、対応させていただきたいと考えております。 私といたしましては、豊かな水資源や農林産資源を活用する企業に的を絞り、本町の特性を十分に生かせるような企業の誘致を図ることがむしろ現実的であり、より大切ではないかと考えております。今、本町の置かれている場面では、小さく生んで確実に大きく育てる、そんな企業の立地を促すことではないか、そして派手さはないがそうした企業を町や地域が力を合わせ支援を行う、3人の企業は5人に、5人の企業はやがて10人に発展させていくという考えのもと、町企業立地促進条例などの活用を図りながら引き続き企業誘致に取り組んでまいりたいと思いますので、ご理解とご協力をお願いいたします。 次に、質問要旨の第2点目、こども未来館しおらんどの運営についてのご質問であります。 まず、こども未来館しおらんどの運営につきましては、冨田議員を初め多くの地元区民などにご支援をいただいておりますことに感謝を申し上げます。 さて、ご質問の第1点目、利用状況につきましては、11月30日までの利用実績を既にお手元に配付させていただいたとおりであります。9月21日のオープンから1カ月で約3,000人の方々にご利用いただきましたが、数値から分析をいたしますと、利用の状況は町内3に対し、町外7の割合になっております。そして、受付名簿から分析をいたしますと、リピーター率が高いというのも特徴的であろうかと思います。 2点目のトラブル等の発生については、特にございませんが、駐車場として利用しているグラウンドのぬかるみがひどく、改善の要望をいただいております。 第3点目の、さらに充実した未来館とするための方策についてでありますが、ハード部門では今お話をしましたように駐車場の整備に加え、要望の高い公共Wi-Fiの設置についてまず検討させていただきます。そして、将来的には利用を子供だけに限定することなく、地域高齢者などとの交流サロン的な利用も視野に入れていきたいと考えております。 いずれにいたしましても、オープンして間もない施設でありますので、利用者や関係者のご意見に十分耳を傾け、地域に愛される施設にできるよう取り組んでまいりますので、引き続きのご指導をよろしくお願いいたします。 次に、質問要旨の第3点目、デマンド交通導入の準備状況についてのご質問であります。 現在、令和2年2月からの実証実験及び4月からの本格運行に向けて準備を進めております。まず、運行事業者は大新東株式会社に決まり、基本的な運行内容について協議を進めております。これまでの協議で、3台体制で10経路、ドア・ツー・ドア型の運行方式とすること、平日の午前8時から午後5時までの間で1時間から1時間半おきの運行とすること、電話による予約受け付けとし、料金は路線バスなどの利用を考慮して中学生以上は町内が500円、町外が800円とすること、小学生以下及び75歳以上の高齢者や障害者の方は町内300円、町外400円とすることなどの基本事項が決まっております。 今後は福祉ワゴンに登録されている利用者の情報をデマンド交通に移行すること及び町民への情報の周知を行うことにより、円滑に運行できるよう準備を進めつつ、広く愛称を公募して親しみやすくかつ利用しやすいデマンド交通としていきたいと考えております。 次に、質問要旨の第4点目、観光PR事業についてのご質問であります。 議員からご指摘されておりますキャッチコピーの制定、PR動画の制作、イメージソングの制作については、観光はもとより町全体のPRにもつながる有効なものと判断いたしますので、順次制作について検討し、町ホームページや道の駅など主要な観光スポットなどでも活用したいと考えております。いずれにいたしましても、ご指摘の部門は他市町に比較して決して先行しているものではございませんので、今後重点的に取り組んでまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(直井美紀男君) 冨田達雄議員。再質問。 ◆7番(冨田達雄君) それでは、再質問させていただきます。 大規模工業団地の造成につきましては、提案をよく検討の上、対応していきたいというような回答、答弁がございました。また、現在の企業等を発展させて雇用をふやしていきたいというような内容であったかと思います。 私がこの質問をしたのは、人口減少を少しでもストップさせたいという考えと、やがて人口減少により歳入減少が予想されますので、少しでも町の収入をふやしたい、そういう意味合いを込めて質問したものでございます。 町の工業団地は、さきに3団地あることを述べましたが、土屋・東山工業団地は5.3ヘクタール、天頂工業団地は3.3ヘクタールで規模が大変小そうございます。塩谷工業団地、田所にある工業団地は24.5ヘクタールありまして、大規模な工業団地と言えるのはこの田所にある塩谷工業団地だけではないかと思います。この団地の建設年度を確認しましたところ、昭和47、48年ごろだということでございまして、約46年間大規模な工業団地はつくられていないという事実がございます。 平成23年3月に策定しました町の事業計画の基本方向を示した塩谷町振興計画、これにも工業団地造成の記載はございません。また、平成28年1月に策定した塩谷町人口ビジョン、塩谷町まち・ひと・しごと創生総合戦略にも工業団地造成の記載はございません。ここでの記載内容は、先ほどの答弁にもありましたけれども、既存産業の新たな連携や新事業等により安定した雇用を創出すると、このような文言になっております。これによって一定規模の人口の維持をすると、そういう計画になっております。けれども、効果のほうはちょっと見えてきておりません。 そこで、企画調整課長にご質問したいと思いますが、塩谷町に雇用が少ないことを端的にあらわしている統計があります。これは、町民の町外への通勤者の数、多分ご存じだと思うんですが、働いている人の何%が町外に通勤していると思うか、わかりましたら、企画課長、回答をお願いします。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長(柿沼肇君) 企画調整課長。 議員の、何%が町外にというの、今ちょっと数字は忘れたのですが、あわせて昼間の人口と夜の人口の比率がございます。こちらについては、塩谷町の場合はたしか94%くらいで県内で一、二番目に低いという率、こちらのほうがちょっと数字覚えているものですから、そちらを今お答えさせていただいたんですが、あわせて町外への通勤者、率はちょっとはっきり覚えていないんですが、これもかなり低かったというふうには認識しております。 ○議長(直井美紀男君) 冨田達雄議員。 ◆7番(冨田達雄君) 突然言われても数値は覚えていないと思いますけれども、実は町外に通勤している人、仕事をしている人の統計の数字ですけれども、64%、これが町外に勤務しているということです。これは、町で以前調査をしてありまして、塩谷町地域公共交通網形成計画、これをつくるときにアンケートをしているんです。これが平成28年7月に、これによると64%、非常に多くの方が外に出ています。 なぜこのように町外に通勤する者が多いのか、答えは明白ですよね。町内に働く場が少ない、こういうことだと思うんですが、これがお店にも影響してくるわけです。要するにお店を廃業するのが玉生、大宮地区を歩くと随分目につきます。この辺も人口減少に拍車をかけている、そんな気がします。 では、少し視点を変えて、塩谷町民が町内でどのくらい買い物をしているか、ちょっとこういう統計もありましたので見てみますと、県が5年ごとに調査をしているものがあるんです。地域購買動向調査というのがあります。地域購買動向調査。これは、昭和48年に開始されて、5年ごとに調査が行われたものなんですが、昭和48年度は町内での購入は45.6%、半分くらいの人が町内で買い物をしている、こういう実態があります。最近の調査は、5年ごとなので平成26年度なんですが、ことしも多分やられているんじゃないかと思うんですが、48年度は45.6%、半数くらいありましたけれども、どうでしょうか、今現在どのくらいあるか、想像で結構ですけれども、企画調整課長。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長(柿沼肇君) 企画調整課長。 大変申しわけないのですが、私も本当にこれ予想になってしまうんですが、20%台かなというふうに認識しております。
    ○議長(直井美紀男君) 冨田達雄議員。 ◆7番(冨田達雄君) 実はこれ、驚く数字が出ていまして、5.2%なんです。非常に、昭和48年度は半分くらいの人が町で買い物をしていた人が、今は5.2%の人しか買い物をしていない、こういうデータが出ています。1割にも満たないんです。非常に驚きの数字が出ています。 町内に大型店がないというのもやむを得ないと思うんですが、食料品の購入だけを捉えてみても、29.9%、30%を割っているんです。これが町内で購入する人の現実なんです。要するに町外で働く人たちが、恐らく町外で買ってきてしまって、町内では購入しない、そういうのかなと思いますけれども、町内で働く場所があればこの数字はもうちょっと上がってくるんじゃないかと、そんなふうに思います。 それでは、先ほどから塩谷町は働く場所が少ないと言ってきましたけれども、製造業に限定しますけれども、塩谷町で4人以上の事業所、これは平成30年の工業統計調査によると32事業所あります。4人以上の企業、従業員が1,207人、こういう数字が出ています。これ製造業だけに限っていますので、建設業もありますし、小売業もあります、そういうのを含めればもっと多くなりますけれども、大きな雇用を生むという意味では製造業だと思うのでこの数字を取り上げていますけれども、1,207人、これが多いか少ないかということですけれども、実はこういう企業というのは人を募集するときには安定所に募集をしますので、恐らく全2割から3割くらいしか町内の人はいないんじゃないかと思うんです。町でデータがあればそういうのを教えていただければと思いますけれども、ですから一旦企業に採用しちゃうとその人たちはずっと継続して仕事をしますので、実際に毎年学卒たちが卒業して就職をしようとしても、それに見合う雇用が生じてこない、つまり雇用に働いている人が定年退職するか、途中で退職してその穴埋めしかないわけです。そういう意味では多くの雇用を生むためには1,207人くらいじゃとても人数的には少ない。非常に、この倍、あるいは3倍、多くの従業員がいないとその回転はしないということになるんだと思うんです。 ぜひ、そういう意味でも工業団地の導入を計画していただきたいと思うんですが、塩谷町の振興計画、これは令和2年度で計画期間が満了します。ですから、来年度ですね。ぜひ、今までのこの計画ですと、工業団地の造成という全く文言が入ってきていません。次期計画の中に、ぜひ工業団地の造成の文言を入れるべきだと思うんですが、どうでしょうか。 今ここですぐというわけにはいかないかもしれないんですけれども、ぜひ入れてほしいということで、質問したいと思うんですが。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 貴重な数値等をもとに、現状を分析していただきまして、本来我々がしっかりとやらなくてはならないことなのかなというふうに思います。大変ありがたい数字でありまして、町づくりのために十分に生かしていきたいなというふうに思います。 ただ、工業団地と人口の問題でございますが、私は全国の事例からいろいろ勉強させていただいた中では、議員ご指摘のように町内で自己完結型の地域を目指すんだというふうな考え方というのが一つあるかなというふうに思います。それともう一つは、働く場は隣の市町村に設けてもいいけれども、住むのはこの地域に住んでいただけるようにしようではないかというふうな、大別しますとそういう方法があるのかなというふうに感じております。 例えば、全国の事例を見ますと、東京近郊、東京は全国で人口も集中して伸びているというふうなことでございますが、著しく伸びているのは埼玉県の戸田市でございます。それと、仙台も大きな都市でございますが、近隣の大崎市というところがございます。そういうところが、人口は伸びてきている。それと、福岡、北九州ですね。ここについても、ちょっとこれ都市名があれなんですが、やはり人口として伸びているのは近隣の市町であるというふうなことが言われておりまして、そういう状況を勘案しますと、塩谷町として、議員からご指摘のありました自己完結型を目指していくのか、あるいはこの地域としてここには工業団地をつくってもらって、人口はじゃこういうところに住んでもらうのはどうだろうかというふうなことが言えるのかな、そんなふうに進めたほうがより効率的なのかなというふうな感じを実は持っております。 ですから、どの方法がいいのかということについては議員ご指摘の部分も十分検討させていただいた上で、塩谷町の置かれている環境、そんなことをぜひ今後の振興計画の中ではもう少し具体的に取り組んでまいりたいなというふうに思っております。 それと、先日ある商店を一生懸命やられている方がいらっしゃいまして、実はうちの経営はこんなふうなんだよ、町長どんなふうに見えるというふうなことをいただきました。そのときも私びっくりしたんですが、え、そんな状況なんですかというふうなことを申し上げたんでございますが、町内での購買率が5.2%だと。私正直予想だにしなかった数字を今おっしゃいまして、極めてびっくりしている状況でございますが、改めて目上というか、上から物事を捉えるのではなくて、一店舗一店舗、どうしていけばいいのか改めて検討し取り組んでいかなくてはならない課題かなと、そんなふうに感じたところでございます。 そういう意味では、きょうの議員の質問について示されました考え方、数値等、しっかりと肝に銘じまして、次の振興計画の中に取り組んでまいりたいというふうに思いますので、引き続きのご指導を賜れればというふうに思います。ありがとうございます。 ○議長(直井美紀男君) 冨田達雄議員。 ◆7番(冨田達雄君) 次期計画でしっかりと取り組んでまいりたいということでございますので、よろしくお願いしたいと思いますが、私も人口がふえている市町、インターネット等で見ると確かにあります。確かにベッドタウン的なことでふえているという、その原因を見ますとやはりその子育て環境がすばらしいとか、ちょうど交通体系が非常にいいとか、そういうところがやはりふえてきているんです。そういうところにこの塩谷町が当てはまるかどうかというのも一つあると思いますけれども、ぜひ今後次期計画の中でも議論していただければと思います。 それでは次に、デマンド交通導入の準備状況についてお尋ねしたいと思います。 先ほど町長のほうからプロポーザルやられたんだと思うんですけれども、大新東株式会社に決定して、現在着々と準備を進めているというお話がありました。交通体系、非常に私どもが望んでいたことですので、ぜひ速やかに予定どおり行っていただきたいというふうに考えております。 その委託料についてお伺いしたいと思うんですが、デマンド型交通を導入している市町村の7割がいろんな面から見直しを考えているというような報告もございます。例えば委託料ですけれども、利用者がふえて、運行回数がふえるようなとき、委託料というのは増加するんでしょうか。何かその運行回数によって委託料というのは増減するのかどうか、これをちょっとお伺いしたい。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長(柿沼肇君) 企画調整課長。 現在の予定では、何というんですか、増減はしないという予定でございます。ただ、町のほうから実際に負担する金額については利用者がふえればその利用料が多くなりますので、差し引き、委託の契約の金額のうち委託料で歳入になる部分がふえれば町の実際の支払いは減るというようなことで、全体の委託料は変動の予定はございません。 ○議長(直井美紀男君) 冨田達雄議員。 ◆7番(冨田達雄君) そうすると、要するに運賃はその委託先の収入になると。そして、そこから委託料が差し引かれる、そういうことでよろしいですか。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長(柿沼肇君) 企画調整課長。 そのとおりでございます。 ○議長(直井美紀男君) 冨田達雄議員。 ◆7番(冨田達雄君) ありがとうございます。 それでは、高校生の利用についてちょっとお伺いします。 その前に、この事業の利用対象者は、再確認しますが、全町民が対象ということですよね。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長(柿沼肇君) 企画調整課長。 はい、全町民でございます。 ○議長(直井美紀男君) 冨田達雄議員。 ◆7番(冨田達雄君) 高校生の利用についてお伺いします。 以前、資料をいただきまして、ここにも高校生の利用のこともちょっと触れておりますけれども、町内には全日制高校はないので、全て町外に通学することになるんですけれども、町外に行くというのは計画では5カ所の病院だけですよね。それで、例えば予約をしておけば、高校生が途中下車や乗車はできるのか。例えば、矢板高校入口とか、さくら清修高校で下車や乗車ができるのか。だめなような気がするんですけれども、ちょっとお伺いします。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長(柿沼肇君) それにつきましては、町外の場合は5カ所に限定ということでやっております。 ○議長(直井美紀男君) 冨田達雄議員。 ◆7番(冨田達雄君) わかりました。 例えば、大宮から矢板高校あたりへ行く生徒がいたとしたときに、デマンドで玉生まで出てきて、こっちのほうは公共機関を使って学校へ行くと、そのような形になるわけですよね。その場合、このデマンド交通は午前8時から5時までですよね。実はこれ午前8時から5時までだと、高校生の利用が非常に難しいんです。なぜかというと、例えば大宮とか田所とかの人がデマンドを利用して8時に玉生まで来ました。そうすると玉生から今度矢板高校にバスに乗って行くわけですけれども、8時台のバスというのはないんです。7時台で終わってしまうんです。向こうへ行くのも。それから、鬼怒川へ行くのも8時台のバスというのはないんです。次は、1時か2時台しかないんです。 ですから、塩谷交通は1日5往復しかないのでそういうふうになっているんだと思うんですけれども、ですから実際帰りも部活などをすると16時から19時、大体6時から7時くらいに学校を出るんです。それに乗って、バスに乗って玉生でおりても、今度おりた時点で5時を過ぎていますからデマンド交通はないんです。ですから、乗り継ぎができないんです。高校生も利用できるといいなと思いながらも、不可能なんです。そこら辺はどんなふうに考えていますか。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長(柿沼肇君) 企画調整課長。 その点につきましては、冨田議員がまさにおっしゃるとおりというふうに私も認識しております。それで、地域公共交通網計画の中で、以前冨田議員にもご質問をいただきましたが、計画の中ではまずこの現在のバスを使って町外には行くというような部分がありまして、バス自体も時間が非常に朝も矢板方面とかですと2本に限られるとかそういうことがございますので、実際には来年度以降になるかと思いますが、その交通網計画の中でそこの見直しからスタートして、どういうふうに対応していくか、実際には今冨田議員がおっしゃったような乗り継ぎがないという部分もございますが、それよりは例えば帰りのバスの便そのものが多くないと実際のバス利用にもつながらないのではないかなという問題意識を持ってございます。 あるいは、以前からお話しいただいている氏家方面についても同じような状況でございますので、来年度デマンド交通を導入します、あるいは導入しました、その次の段階でその点についてはどういうふうな対策をとるかということを公共交通網の計画自体を見直すというところからスタートさせるようになるかなというふうに考えております。 ○議長(直井美紀男君) 冨田達雄議員。 ◆7番(冨田達雄君) ありがとうございます。 これ、町の地域公共交通会議、これに諮らないと変更はできないと思いますので、ぜひ来年度本格実施した後にいろいろ検討を加えてそのようなことを検討していただければと思います。 それと、もう一つ、今町外は病院だけに限られていますけれども、例えば高校生は宇都宮とかほかへ行っている高校生の親は、毎日親が学校や最寄りの駅まで送迎しているという事実があるんです。そういうことで、町外を病院に限定することなく、例えば片岡駅や蒲須坂駅、氏家駅、こういう方面を目的とすることは、今現在はできませんけれども、そういうのも可能でしょうか。公共交通会議に諮らなければならないと思うんですが、諮って了解がとれればそういう方向もできるんでしょうか、お伺いします。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長(柿沼肇君) 企画調整課長。 病院等については、ほかの市町等でもやはり同じように場所を限定してやっているというところがございます。それと、うちのほうから乗り入れる相手の市町村の、今度はそうなりますとタクシー業界とかそういうところとの調整がありますので、病院以外については可能性、ちょっと私も可能性がゼロか百かははっきり申し上げられないんですが、可能性としてはかなり困難というか厳しいというような認識でおります。 ○議長(直井美紀男君) 冨田達雄議員。 ◆7番(冨田達雄君) 確かに既存のそういう交通機関との関係もあるでしょうから、なかなか難しいとは思いますけれども、塩谷町にはタクシーもございませんし非常に親たちが苦労してということもありますので、ぜひ来年度以降の地域公共交通会議においてご検討いただきたい、そんなふうに思いますのでよろしくお願いします。 私は、塩谷町の将来を考えたときにデマンド交通というのは高齢者だけにしておくのではなくて、やはり若者にも目を向けていかなければならないと思うんです。ぜひ町民に喜ばれる交通体系になるように、次年度の状況を見た上で、よりよい体系となるようご検討をお願いしたいと思います。これは要望ということで。 それから、続いて、こども未来館しおらんどの運営についてお尋ねいたします。 資料をいただきました。利用状況、非常にこの資料を見て、すばらしいなというふうに考えております。しおらんどについて、私、昨年12月の一般質問で、旧大久保小学校を児童館にしてはどうかと、このような質問をさせていただきました。答弁では、学校から遠いので設置は難しいというような話がありました。今後の活用として、しおらんどのようなこういう計画が出てきたというふうに見ておりますけれども、非常に多くの方がここに来ておりまして、先ほど町長のほうから答弁もありましたけれども、1カ月、9月ですと9月の途中からの開所でありますけれども、3,000人も来ている。非常に開設したというのは大成功だったと、町の決断を高く評価したいと思います。また、この事業にかかわった担当課長初め職員関係者の方々、非常に頻繁に現場も見ていただいて、いろんなご苦労があったと思いますけれども、すばらしい施設ができたなと、そんなふうに思っております。 それで、1つお伺いしたいのですが、こんな立派な施設で遊べてうれしいということで、これただなのという話も結構聞くんです。ただだから来ているかどうかというのはわかりませんけれども、お金を取ったら来なくなっちゃうかなという気もしないでもないんですけれども、例えば光熱水費くらい出せるといいのかなと、私個人的には思っているんですけれども、例えば1家族3人か4人、あるいは2人くらいで来るかもしれないけれども、300円くらい取ってもいいのかなと、そんな気もしているんですけれども、そんな検討は特に町としてはされたことはないですか。保健福祉課長。 ○議長(直井美紀男君) 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(星育男君) 保健福祉課長。 ただいま冨田議員のほうから利用者の方の負担をどうかというお話だったんですが、これに関しましてはうちの方でもさまざまなことを考えさせてもらっております。単純に、利用料を取らせてもらう方法とか、あとはその利用料をもらって町の尚仁沢湧水とかをちょっとフィードバックして水のアピールをするようなこともどうだろうとか、あとはやはり検討する中で先ほど議員が言われたように利用料を取ってしまうと、やはり町外の方がなかなか来なくなってしまうんじゃないかとか、その辺のところ今お話し合いをしているところでございます。 基本的には、7割の方が町外からお見えになっているというのもありまして、ある意味観光施設じゃないですけれども、そういう人を呼べるというところがあるので、それを今度逆に町のいろいろな施設につなげないかというところもどうかということを考えております。いずれにしてもこれからこの施設に関しましては、条例のほうの制定をしなくちゃいけないものですから、その中で検討していくように、その中でちょっとまた議員各位にもご相談をしながら進めていきたいと思いますので、引き続きのご指導をいただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(直井美紀男君) 冨田達雄議員。 ◆7番(冨田達雄君) 使用料の問題は非常に慎重に取り扱わないと逆の効果になりかねないというのがありますので、そこら辺は慎重にご検討いただければと思います。 それと、現在2階東側の元音楽室、これは使われていないようなんですが、こういう空き部屋を何か有効利用する方法がないかなと思っているんですが、使用料を取って何かに貸し出しをするとか、そうすることによって収入を少しでも上げる、借りるかどうか、人がいるかどうかというのはちょっとわからないですけれども、あるいは塾みたいな形で利用可能なのかどうか、そんなことはどうでしょうか。有料使用というのはいかがでしょうか。お伺いします。 ○議長(直井美紀男君) 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(星育男君) 今議員からありました2階一番東側の部屋、旧音楽室になると思うんですが、こちらに関しましてはやはりしおらんどをつくる中で幾つか利用したい方いないですかというお話をちょっといろいろなところにお話をさせてもらいました。その中で、現在のところ古くから塩谷町の町づくりに携わってきている、しおや塾さんというものがありまして、そちらのほうで3,000枚くらいレコードをいただいていて、今のところ生涯学習課のほうに置いてもらっているんですが、なかなか場所をとってしまうということで、あそこにちょうどそういうものが入れられる棚等もありますので、そこに置いて町民の方がレコード、昔のレコード針のレコード、そんなものを聞けるスペースがつくれないかということで、今模索をしてもらっております。そんな形で音楽室に当面利用できればと思っております。利用料等に関しましては、これから検討のところなのでこれはちょっと今のところは答弁を差し控えさせてもらいます。 あと、このほかに塾等というお話もあったのですが、今のところ1階がご存じのように秀〆さんという会社のほうにお貸しをしていまして、そこから賃料もいただいております。そんなところで、施設の中の大体光熱費等は賄えるかということもあるので、今のところはその辺で回せるんですが、将来的には皆さんから違う要望があればその秀〆さんが使っているスペースもそういうところに使い、模様がえじゃないですけれども、そのようなことも考えなくてはいけないので、皆さんのそういった意見を聞きながら変えるというかそういう検討をしていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(直井美紀男君) 冨田達雄議員。 ◆7番(冨田達雄君) ありがとうございます。 旧大久保小学校の運営については、非常に多くの人が集まって非常に活気が出てきてとてもすばらしいことだというふうに思っております。将来的には、先ほども町長のほうからもお話がありましたけれども、高齢者のサロン活動とかそういうのも利用していきたいということでございますけれども、子育て環境の整備にとどまらず、そういった高齢者や若者も校庭なんかを利用して、あるいは体育館なんかを利用して集える場所として整備を進めていただければ非常によろしいかなということで、これは要望でございますけれども、よろしくお願いいたします。 次に、観光PR事業についてご質問させていただきます。 町のキャッチコピー等の制定についてでございますけれども、先ほどの町長の答弁の中で、町全体のPRにつながると、検討していきたいということでございましたので、ぜひ検討していっていただきたいと思いますが、キャッチコピーというのを簡単に訳すと、消費者の心を強く捉える効果を狙った印象的な宣伝文句、こんなふうに訳せるかと思うんですけれども、県や県内市町のどこかのキャッチフレーズ、ご存じでしょうか。 担当課長のほうからお聞かせください。 ○議長(直井美紀男君) 産業振興課長。 ◎産業振興課長(吉成伸夫君) 産業振興課長。 全ての市町村まではわからないんですが、よくさくら市なんかではラジオなんかで流れています「ちょうどいい」とかそういったのを使われているようなんですが、そういったメディア等を使ったものは聞いたことがございます。その程度になります。 ○議長(直井美紀男君) 冨田達雄議員。 ◆7番(冨田達雄君) そうですね。さくら市は、ちょうどいいさくら市。ちょうどいいというのをキャッチフレーズにしているんです。何がちょうどいいかと私もいろいろ調べてみたんですが、県都である宇都宮や県内観光地の距離がちょうどいい、買い物に、通学に、通勤に、家を建てるのにちょうどいい。つまり、さくら市の住みやすさがさまざまな条件にちょうどいい、こういう思いが込められている、こんなふうにしてさまざまな機関においてこの文言をPRに使っているんです。これは平成30年の1月に募集して決まったものなんです。ですからそんな古い話じゃなくて、募集したら381件の応募があって、その中にちょうどいいというのがあったんだそうです。 県のキャッチフレーズはご存じだとは思いますけれども、「やすらぎの栃木路」というのがあります。あれは観光キャッチフレーズ。あるいは「本物の出会い 栃木」というのも今は使っているようですけれども、こういうものがやはり非常にコンパクトでわかりやすいんです。 ぜひ、他市町でもたくさんありますので、町長の話でも検討していきたいという話がありましたけれども、産業振興課長、あとPR動画も、これはさくら市の道の駅へ行くとあるんです、PR動画が。あとイメージソングも非常に明るいイメージで出てきているのがありますので、塩谷町もぜひPRアップのためにもこういうものをつくっていただいて、観光事業を推進していただければと、そんなふうに思います。 これは町長から検討していきたいということですので、よろしくお願いしたいと思います。 じゃ、時間も来たようですので、以上で私の質問を終わりにしたいと思います。 ありがとうございました。 ○議長(直井美紀男君) 以上で、冨田達雄議員の質問を終わります。 暫時休憩いたします。10分間休憩をいたしたいと思います。     休憩 午前10時59分     再開 午前11時08分 ○議長(直井美紀男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △橋本巖君 ○議長(直井美紀男君) 9番、橋本巖議員。 質問時間は、質問、答弁合わせて60分以内です。 9番、橋本巖議員。     〔9番 橋本 巖君登壇〕 ◆9番(橋本巖君) 私は通告書に基づいて、一つ、小水力発電の稼働に向けた進捗状況について、一つ、6次化産業構築に関する諸問題、一つ、台風19号の被害から何を教訓として導き出したか、以上、3項目について質問いたします。 まず初めに、小水力発電の稼働に向けた進捗状況について。 この事業について、過去7回にわたり質問してきたが、発電出力、年間発電総量、工事費総額、自己資金、借入金額、収支の採算など事業計画書の提示を求めてきたが、6月議会一般質問の時点で事業組合から事業計画書は提出されていないにもかかわらず、推測で正式な計画書が当然提出されるものと認識しているとして、突然発電開始を令和2年5月を目標に事業を進めていると断言した答弁であったが、発電開始まであと5カ月と迫ってきたことを踏まえて、現時点における進捗状況を伺いたい。 次に、6次化産業に関する諸問題。 地方創生交付金を活用して、新たな6次産業化を構築するとした事業が町民の税金が原資となっている交付金や一般財源が投入されたにもかかわらず、重要業績評価指標の実績は支出された約4,000万円に対して皆無に等しいと月例監査の中で指摘を受け、平成30年度の決算審査でほとんど実現不可能で架空のずさんな計画であることが判明しました。町の上位計画である塩谷町人口ビジョンを具体化したまち・ひと・しごと創生総合戦略の一つに位置づけて、6次産業化を構築し、雇用拡大で活気ある町づくりを目指す計画に、先に金ありきと公金に群がり食い物にする構図が調査の結果からはっきり露呈しました。 6次産業化に関する不祥事は、マスコミに大々的に報道され、県内全域に知れ渡り、塩谷町の信頼を大きく失墜させたことを考えれば、曖昧模糊とした決着は町民からの厳しい批判は避けられないと同時に、徹底した真相究明こそ信頼回復の道であると考えます。真相解明の調査は道半ばであり、今後議会の調査権限を最大限に発揮した調査委員会の設置も展望されていることもあり、このような不祥事を二度と起こさないための再発防止策について、抽象的ではなく具体的で実効性のある対策を伺いたい。 次に、台風19号の被害から何を教訓として導き出したか。 台風19号は、全国的に、県内各地にも未曽有の被害をもたらし、被害の全体像が明らかになるにつれ規模の大きさや内容の深刻さは過去に経験したことのない実態が鮮明になりました。インフラの復旧は進んでいるものの、個人の生活再建や商売など、生業の復旧には長い期間を覚悟しなければならない深刻な現実があることを認識しています。 当町は、人的被害はなく、床上浸水2件、床下浸水25件にとどまったが、農地、水路、農業施設などの被害が甚大であり、復旧・復興の取り組みのスピードが生産再開の可否を決定づけることや、災害を未然に防止する観点から質問いたします。 1点目、農地、畦畔の崩落、土砂流入、のり面の崩落はおのおの何件あり、復旧に着手した箇所は何件で、被害総面積のうち来年度作付可能面積はどの程度か。 2点目、今回の台風は予期せぬ中小河川や用水堀が氾濫して被害を拡大した教訓から、当該河川や用水堀に対する具体的対策は考えているのか。 3点目、町の土砂災害警戒区域に指定されているのは何カ所か。その中で近傍に民家が点在している場所は幾つあるのか。 4点目、12日の17時55分から18時30分まで3回相次いで避難勧告を発令し、20時30分に町内全域に避難指示を出して、各避難所8カ所に計209人が自主避難したが、一番激しい風雨の中、避難所まで一律に避難させることが被害を誘発させるという認識はなかったのか、また、避難所に指定された施設には職員が常駐して安全確保業務に当たったのか。 以上、最初の質問を終わります。 ○議長(直井美紀男君) 町長答弁。 町長。     〔町長 見形和久君登壇〕 ◎町長(見形和久君) 橋本議員の一般質問に答弁いたします。 まず、質問要旨の第1点目、小水力発電の稼働に向けた進捗状況についてのご質問であります。 お答えする前に、この事業の経過について改めて整理させていただきたいと思います。 この事業は、平成23年に高原山周辺整備促進協議会が尚仁沢側からの水道導水管路を利用した小水力発電事業を提言したことに端を発するものであります。 ◆9番(橋本巖君) 町長、私は7回これ質問しているんです。経過は全部知っています。だから進捗状況だけ答えてください。 ◎町長(見形和久君) 発電事業を委託で行う場合、本来であれば入札、あるいはプロポーザルによる受託事業者の選定が望ましいところではありますが、過去の経緯などにより従前から事業実施を希望していた企業組合を委託の相手方としてこれまで詳細な事業計画の提示や役割分担の際、確認を求めてきたところであります。本年6月議会の終了後の7月に事業計画書が提出されましたが、町が求めるべき施設使用料や事業継続の確実性が町として満足できるものであると認められないことなどから、いまだに契約を締結するに至っていないのが現状であります。 こうした動きの一方、平成30年度の決算審査及び定期監査において監査委員からの改善事項として随意契約の執行について、随意契約は入札制度の特例であること、業者の選定の妥当性や金額の適切性などの理由を明白にすることなどの指摘とあわせ、安易な随意契約の執行を避けることを求められたところであります。そのため、10月に県や他市町の例を参考に今後本町における契約や随意契約の事務の取り扱いに関し必要な事項を定めた契約事務マニュアルを策定いたしました。そして今回改めてこのマニュアルに照らした結果、小水力発電事業を随意契約により委託する根拠はなく、プロポーザル方式あるいは入札などによることが適切であると判断し、企業組合にもその旨を口頭及び文書で伝達したところであります。 町としては、小水力発電事業を実施する考えに変わりはありませんので、委託するとした場合はプロポーザルなど透明性の高い方法により受託事業者を選定し、できるだけ早期に事業化を図ってまいります。 次に、質問要旨の第2点目、6次化産業構築に係る諸問題についてのご質問であります。 さきに開催された町議会全員協議会の報告でも触れさせていただいたとおり、今回の問題の背景には町側に多くの問題があったことも認識しております。 その1つは、委託や契約というものに対する職員の理解不足であります。委託というのは、あくまでも事業の主体は町でありますことから、今回の6次産業化を進めるに当たっては本来ならば町が方針や戦略をしっかりと立て、町が実施すべき業務と委託すべき業務を明白に分けて実施すべきところでありました。しかし、現実はほぼ丸投げに近い状態で進行管理や確認検査も不十分でありました。また、委託業務の中で施設整備を行うなど本来の委託とは言い難いものも認められました。 要因の2つ目は、安易な随意契約を認める風土にも原因があると考えております。監査委員の指摘にもございますように、本来は例外的な規定である随意契約がこの業務に限らず安易に締結されている実態がございます。これも担当課において随意契約というものに対する理解が不足していることに加え、財務サイドのチェック機能が働いていなかったことによるものと考えております。 これら2つの点については、小水力発電事業のご質問でもお答えしましたように、契約マニュアルを10月に策定し、必要の都度全職員が閲覧できるよう共通フォルダに掲載し、今後の契約あるいは起案などはマニュアルによることを徹底しているところでございます。 また、今後委託業務及び補助事業の総点検を実施するとともに、定期的に契約等に関する勉強会なども開催してまいりたいと考えております。 3つ目として、報告・連絡・相談業務の徹底であります。報・連・相の大切さについては、常日ごろから職員に指示しているところでありますが、徹底されていない部分があると感じております。今回の問題も事業実施前の相談が十分になされ、また途中段階で適切な報告があれば、ここまで問題が大きくなることはなかったのではないかと感じております。 私は、聞く耳は持っているつもりではありますが、職員にとって気軽に相談できるような雰囲気がないのであるとすれば、それはそれで大変申しわけないと思うし、今回のことを教訓に真摯に耳を傾ける姿勢に徹していきたい、そして報・連・相の重要性はこれからも粘り強く訴えていくしかないというのが正直な気持ちであります。 次に、質問要旨の第3点目、台風19号の被害から何を教訓として導き出したかについてのご質問であります。 まず1点目の農地畦畔の崩落、土砂流入、のり面の崩壊は、おのおの何件あるのかとのご質問でありますが、区別が難しいため農地と水路、農道に分けてお答えをいたします。 農地が63件、水路が38件、農道が1件で、このうち災害規模の大きい18件を国庫補助の対象として町が災害復旧に当たります。復旧に着手した箇所数でありますが、現時点で土地改良区から申請のあった60件について内示をしてありますので、この箇所は工事着工が可能となっております。 次に、来年度作付可能面積はどの程度かとのご質問につきましては、現時点では全ての農地で作付できるように取り組んでまいる覚悟でありますが、被災箇所が非常に多いため、まずは来年の春先に広範囲な農地に水が行き渡るよう用水路の復旧を優先し、順次その他の復旧に当たってまいります。 2点目の、中小河川や用水堀に対する具体的対策はとのご質問であります。 今回の台風19号によりまして中小河川では7カ所で被害が発生しているところでありまして、このうち1カ所につきましては、河川の護岸とともに生活路線が流出しまして5戸の住宅が孤立状態となったことから、早急な対策が必要となりました。現在は、既に復旧工事が完了しております。また、残り6カ所につきましては、復旧工事に向けて現在測量、設計を進めているところでございますが、田所地内を流れる弁天川など過去の豪雨出水時にも今回と同様な災害が発生している河川につきましては、従来どおりの被災箇所の復旧のみではなく、予防保全的な内容も含めての復旧工事となるよう関係機関と協議を重ねているところでございます。 一方、用水堀につきましては各土地改良区で管理を行っておりますが、老朽化などにより災害に対して弱くなっている箇所が見受けられます。したがって、災害などに耐えられるよう弱い箇所を重点的に補強、改修するなど土地改良区と連携して対策を行ってまいります。 また、水路や農道などの地域資源の保全管理については、担い手農家や区役員などにより支えられておりますが、過疎化、高齢化などにより支障が生じてきました。そのため、多面的機能支払交付金事業などを活用して、地域の協働活動に支援を行い、地域資源の適切な保全管理を行っていきたいと考えております。 次に、3点目の土砂災害警戒区域の箇所数のご質問であります。 町内に土砂災害警戒区域は122区域あります。その中で道路や発電所が対象となっている箇所が11区域ありますので、差し引き111区域は民家が点在している状況にあります。また、年度内にはこのほかにも30カ所の警戒区域が新規で指定される見込みであります。 次に、4点目の10月12日の台風19号に伴う避難指示発令及び避難所についてのご質問であります。 避難情報につきましては、気象警報や土砂災害警戒情報、洪水警報の危険分布図警戒レベル情報、河川の水位情報、現地情報等総合的に判断しまして情報を発令したところでございます。 上陸前から、19号の被災が想定されましたことから、12日には4カ所の自主避難所を開設し不安を抱く町民の受け入れを開始したところでございます。その後、13時44分に大雨洪水防風警報が発表されたことから、14時30分に災害対策本部を設置し、町や関係団体等との災害対応の情報共有化を図った上で、15時に警戒レベル3の避難準備、高齢者等避難開始情報を町内全域対象に発令いたしました。また、この際避難所を5カ所にふやしたところでございます。その後、荒川については17時55分、泉川については18時25分に氾濫危険情報の発表を受けてそれぞれ避難勧告を出し、土砂災害警戒区域については土砂災害警戒情報の発表が予想されたことから18時30分に避難勧告を発令いたしました。これらの時点ではまだ明るさが残っていたことから、避難には支障がないとの判断によるものであります。避難所からの情報によれば、避難者は少しずつふえてはいるものの避難勧告の対象者数には及ばないことから、大多数の方が避難所への移動よりは垂直避難など自宅にいることを望んでいたものと理解をしていたところであります。 その後、19時50分ごろには大雨特別警報が発令され、あわせて松川、弁天川、出川についても洪水警報の危険度分布図で警戒レベル4、非常に危険というふうな数値でございますが、となりました。この時点では、風雨もかなり厳しい状況となっておりましたが、避難情報を出さずに人命を危険にさらすよりは、避難情報を出すことで町民の皆さんに命を守るための最善の行動をとっていただき、人的被害を最小限に抑えられるよう避難所を9カ所にふやした上で避難指示を発令したものであります。一方、避難所へ移動することの危険性も十分認識しておりましたので、避難所への移動が困難な場合は命を守る上でご自分ができる行動として家の2階に避難することなども具体的に呼びかけたところでございます。 私自身、避難情報の発令に当たっては、風雨の状況や外の暗さ、避難所の収容人数など多方面から検討した上で判断したつもりではありますが、全国では避難する際に被災された方の報道を耳にすると、発令の重さを改めて身にしみて感じたところであります。今後とも、今回の経験を生かし、さまざまな情報を正確に把握し、町民の安全確保のために適時適切に判断していく覚悟であります。 また、避難所についてでありますが、12日の10時より自主避難所を開設し、その後状況に応じまして計9カ所の避難所を開設したわけでありますが、各避難所には職員を常時配置し避難所の運営に当たったところであります。また、避難所の状況により保健師を配置した避難所もございました。 以上、答弁いたします。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) 答弁が、私が求めた答弁でしっかりと答えてくれればいいんですけれども、この3番目のあれなんかはかなり時間が長く、経過は言っていない、私は端的に言っているんです。要するに、一番激しい風雨の中で避難所まで一律に避難させることが被害を誘発させる認識はなかったのかと、こういうことと、避難所に指定された施設には職員が常駐して安全確保業務に当たったのかと、これに端的に答えていただければいいわけで、何時何分に何とかというのは私は別にそれは必要ないわけですから、そういうことはちょっと時間の無駄になりますので、今後注意していただきたい。 それでまず、小水力発電の稼働に向けた進捗状況であります。 町長の答弁は、私の質問の趣旨とは全く関係ないと私は思っています。この小水力発電事業を一貫して主張してきたのは事業組合であるエヌ・イー・エスがやってきたんです。それでこのエヌ・イー・エスが事業から正式に撤退の意思を表明したのかどうか聞きたいんだけれども、今のあれだと全くそれがない。だけれども、しかし、6月の私の答弁では、令和2年5月に発電開始をすると言い切ったんです。これに対してどういう責任を持つの。それで何、随意契約が云々だとかプロポーザルすべきだなんていうのは、こんなの前から言っていますよ、こんなことは。要は何でこの6年から7年もこれが放置されてきたのかという問題なんですよ。だから本当にエヌ・イー・エス、この小水力発電をやろうとしたエヌ・イー・エスが正式にもうできませんと、私たちはできませんと言ったのか、その辺がはっきりしないとこれ物すごくいいかげんになります。それはどうなんですか。確認したの。町長だから、これ。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) そうですね。責任は私にありますが、何回がお話の中でも議員の質問の中でも答弁させていただいておりますが、組合長と私がお会いした経緯はないというふうなことでございますので、やはり組合長が責任を持ってそれは対応すべきことではないかというふうに思います。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) 今の答弁全くうそだよ。こういう覚書書があるんですよ。これは、町有財産の有効利用活用に関する覚書、こういうのを結んでいるんですよ。町長の判こも押してあるんです、これ。エヌ・イー・エスの大嶋代表の判こも押して、覚書つくっているんです。会っていないわけないでしょう。 これいつですか、平成25年の9月17日に覚書結んでいるんです。それで、あなたの判こも押してあるんです。それ、うそでしょう。 ◎町長(見形和久君) 見形和久個人じゃないですよね。塩谷町長ですよね。 ◆9番(橋本巖君) 一度も会ったことないなんてうそでしょう。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) わずか1万1,000くらいの人口ですから、顔も見たこともないということではございませんが、その件に関して、こういうことでお願いをしたいと言われたあれは言ってきてそこで契約をしたということはございません。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) ここで、覚書の中で、報告という第4条があるんです。乙というのは事業組合、甲は町ですから、乙は毎年度末に甲に対し当該年度実施した小水力発電事業の実績を報告すると、また甲は乙から提出された報告書を公表することができると書いてあるんですからね。それで、監査の場合、第5条で甲は乙の会社全体の業務、財務の状況について監査することができると、それでもう一つ、これはまた後で話しますが、こういうことをちゃんと確認した上で町長も町長の見形和久で押しているわけだから、そういうことをやりたいというお話はあったどころじゃないですよ。ちゃんとこうした覚書結んでいるんだから、それはうそでしょう。違う。ごまかさないでよ。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) ごまかしているわけではございませんが、全て例えば1年に500の塩谷町長の印を押して、それを全てわかっているのかということになりましたらば、残念ながらそれは全てがわかっているわけではございません。 ですから、その部分がどうなのかというのは担当によく調べさせて報告をさせますが、私の記憶には、申しわけございませんが、安倍さんの話ではございませんが、ございません。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) だから、年間に何回町長が自分の判こを押すかというのは、それこそ覚えていられないと言うのでしょう。だって、この小水力発電に対してこういうきちんとした覚書交わしているわけだから、それは逃げです。ちゃんと謝ってください。申しわけないと。そういうことじゃないの。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) ちょっとそれ、誰に対して謝るんですかね。誰に対して謝るんですか、それは。 ◆9番(橋本巖君) 今あなたが答弁しているんでしょう、俺に。100回も押すのに一々覚えていられないと言ったんだから。何言っているんですか。 ◎町長(見形和久君) あの、申しわけございませんが、よくその部分につきましては担当のほうに調べさせていただきまして、後ほど答弁をさせていただきたいというふうに思います。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) じゃ聞きますね。 私の6月議会一般質問に対する答弁は、全くうそだったのかということになるよね。6月の答弁では、令和2年5月に発電を開始する予定ですと企画課長ははっきりと答弁したんです。これ議事録のっかっていますからね。あれはうそだったということでしょう。半年後には、こういうことやったのは。それで次の事業者というか、これから町が事業主体でやっていくというか、ことでやっていくと言っていたもんだから。これ虚偽答弁だったの。それとも前からこういうことは知っていてこういう答弁をしたの。 企画課長、ちょっと答弁してください。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長(柿沼肇君) 企画調整課長。 6月の時点ではまさに答弁したとおりで進めるという予定でお答えをしておりました。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) 全くきょうの答弁と矛盾しますね。その時点ではと言ったけれども、そしたら何で質問者である私に対してこういう経過になりましたということを説明してしかるべきじゃないの。それでそういうことを全くしないで、私の今回の質問に対してはこういう答弁をするということは、全く議会軽視じゃない。どういうふうに思っていますか、責任は。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) ご指摘の部分も全くないということではございません。ただ、この件に関しましては、長い期間、どうして今日までこういう形できてしまったのかということについては、町の指導不足ということももちろんないわけではございませんが、やはり事業主体にもそういうことについての真摯な態度というのが見られなかった。そういう部分が私は一番大きな要因ではないかというふうに思っております。全て私のところに来て話をしないと物事が進まないというふうなことであっては、担当というのはなくなってしまいます。ですから、それはそういう中で検討させていただくということが大切なんだろうというふうに思いますが、決してその時点でいいかげんなことを申し上げてきたということではなくて、その時点で最善に考えられる方法で今日にきてしまったというのが私は実情かなと、そんなふうに感じるところでございます。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) さっきちらっと言いましたけれども、やはり事業組合のそういった不誠実さというかそういうことがあって、6年、7年こうなってきたということだよね。それで、事業計画から6年以上もたつのに事業進捗の把握すらできず、事業組合の言い分だけうのみにして、私7回も質問しましたけれども、こういう答弁ずっと繰り返していたんですよ。今すぐにでも事業が開始できる、こういった答弁をしてきた責任は一体誰がとるんだと。町を6年間も翻弄してきた事業組合の責任と、事業進展の可能性も見込めないまま水利権のために600万円の公金を支出して水利権を取ったんだよね。だったらこれきちんと事業組合に対して決着を明らかにすべきじゃないですか。それをきちんと町民に説明責任を果たされるということが必要なんじゃない。 なぜ、こういう事業断念に追い込まれたのか、企業努力が足りなかったのか、そういった検証の結果をきちんと報告させるべきです。そうじゃないとけじめはつかないですから。町はもう企業組合には任せないと、やると言っているんだけれども、こういう事業がまず始まったことで6年間もこうやってやってきたということが全く総括されていないんです。事業組合では。これは町がきちんと事業組合に対して総括の文書を出させて、きちんとけじめをつけるべきです。その辺どうですか。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 全くご指摘の部分はごもっともだな、町民に対してそういうことでいいのかというふうに言われますと、決してそれはいいはずではございませんし、ただ、今後の進め方については先ほど私のほうから…… ◆9番(橋本巖君) 今後はいいです。 ◎町長(見形和久君) 答弁をさせていただいたというふうなことでございますので、あんたはだめだとか、こっちはいいとか、そういうことは我々は申し上げる立場にはございません。ただ、一定の基準というのがございますから、それをクリアできないものについては、たとえ、申しわけございませんが橋本議員がこうだと言われても、だめだというふうに私は認識をしております。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) 私の言っていることがわかっていないんです。けじめをつけて、次の事業に入っているんならそれでいいです。私は何も言いません。ましてや600万出して水利権まで取ったんだから、それは無駄になるからそれはいいです。ただ、事業やるんだ、すぐにでもできるんだと言っておいて、6年間もほったらかしにしてきたと、私さっき言ったよね。町を翻弄してきたんだから、これに対するけじめをきちんとつけるべきだと私は言っているんです。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) それについても先ほど申し上げましたように、600万については断念をしたというふうに私申し上げませんでした。基本的には取り組んでいくというふうなことでございます。それが、エヌ・イー・エスがやるかどうかというものについては、わかりません。だから、それがエヌ・イー・エスのために取ったというものではございませんから。それは、町がそういうことで進めたいということであって、委託に出すのか、どうにするのか、その辺の決着がつかなかったという部分はございますが、ですから、あなたのために600万町は投資しましたよということではないというふうなことでございます。あるいは、次の業者が私にやらせてくださいという人が出てくるかもしれませんし、正直、じゃどうしてもだめなら町が事業主体でありますから、引き続きそれを引き継いでやるということだって、明言はできませんが、あるわけでございますから、ただ可能性としてはそうだというふうなことでございますので、決してあなたたちだけが悪いというふうな結論というかそういうことではないというふうに思います。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) そうやって事業組合を免罪するわけでしょう。あなたたちが悪いんじゃないと。だけれども、こういうのはきちんと、社会的な責任を持っている事業組合だよ。そういう人たちに対して、きちんとあなた方はなぜこれを断念せざるを得なかったのか、そこをきちんと総括をした文書を提出しなさいと、それからじゃ私たちは、町は、あなたたちができないんだったらばこういうことで進めるということ、そういう順序があるでしょう。それを私言っているんですよ。免罪を、あなたたちが悪いんじゃないと、そういうことではなくて、こういうことをやはり事業組合という一つの組織を持っているそういう組合が本当に6年間もやってこなかったということ自体が大きな問題なんです。 それで私、町長があんまり本当にけんか両成敗みたいなことを言っていますけれども、それで私はその説明責任を果たすために本当に重要なことは、私がただの一度も見たことのない事業計画書がこの6月に提出されたと言ったよね。これおかしいよ。だって私、湧水を活用した小水力発電で地域活性化を目指すという全国商工会の----さんというのが、エヌ・イー・エスの組合員4人にインタビューして座談会やっているの。その中ではっきり言っているんですよ。--という理事、それでその発電量としては決して多くないというんだけれども、その試算では1時間の発電量が68キロワット、24時間稼働させて1日80軒分程度の電気量になるんだと。それで、年間56万キロワットを発電し、売電収入は年間2,000万円前後になると、こう言っているんですからね。それで、--理事はこういうふうに言っていますからね。「総事業費は運転資金を含めて1億5,000万円です。現在、環境省の補助事業に申請予定で、採択されれば2分の1が補助されるんですが、まだわかりません。とはいえ、売電先は決定していますし、送電日も決まっています。売電先のパルシステムから、来年の9月には電気がほしいと言われていますので、採択される、されないにかかわらず着工準備は進めています」 それで今度は福田理事はこういうふうに言っています。「全額借入で対応する予定です。商工会に支援してもらい、日本政策金融公庫や地銀に協力してお願いしながら、資金調達を進めていく」ということを言っているんです。はっきりと事業計画ができているんです。それを、事業計画ずっと出さないで、それでやっと今になって出してくるというのは一体どういうことなのかと。こういうことも含めてやはりきちんと責任を果たさせるということは必要なんです。その辺はどうなのか。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 事業計画というのは、当初立てたときからずっと何年間も同じだというふうには私は理解をしておりません。 ◆9番(橋本巖君) そこまでかばうならいいでしょう。 ◎町長(見形和久君) 当初計画を立てたときは、こういう計画でやりたいなというものがあったのだろうというふうに思います。現実に、この議場におきましても5,000万の補助がいただけるのでこういうふうにしたいんだ、こんなふうにしていただきたい、そういう話が私もあったことを確認しております。ただ、私も断片的にしか聞いておりませんから、それがどういうふうに流れていったのか、どうしたのかということは少し担当に聞きませんとわからない部分もございますが、ただ補助事業というのは全てが当初計画したとおりに予算等がついていくというものではございません。計画の段階で変わっていくものも当然考えられるわけでございますから、そこで修正を加えていくというふうなことがどうしても必要になってくるんだろうというふうに思います。そうしますと、その6年間というのはある意味ではそういう部分だったのかなというふうに思える部分でもあると思います。 ただ、だからそのために、名前を出しては大変恐縮ですが、エヌ・イー・エスのために町が特別なことをするとかそういうことは全くございません。それはあくまでも冒頭私が申し上げましたように皆同じ条件の中で、状況の中で確認をさせていただく、これにつきましては全く変わっておりませんので、ちょっと答弁にならないかもしれませんが、そんなことでよろしくお願いしたいというふうに思います。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) 私が7回も、これ8回目だからね、俺質問するの。それで事業計画書出しなさい、事業計画書見せなさい、出ているのか、何回も聞いたんですよ。それは当初から計画が変わるか、それはわからないですよ。だけれども、何で町が、私が質問の中で何回も言って事業計画書見せてくださいと言っても出さなかったんです。見せてくれないんだから。私が質問した人に対して全然提示していませんからね。1回も見ていないんだから。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 出さなかったではなくて、出ていなかったということなんです。だから、町が持っていたわけではございません。 だから、そこは勘違いしないでいただきたいと思います。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。
    ◆9番(橋本巖君) 勘違いしているのあんただからね。俺は企業組合に対して言っているだから。 だってこの時点である程度の、今すぐ事業始まって発電開始がと言って、すぐパルシステムに送るんだと言っているんだから。そしてずっといって私が何回も言っても、まだ計画書が出ていません、出ていませんと結局そうやってきたんだよ、6年間。これに対してはきちんとけじめをつけさせなさいと私は言っているだけ。それをあんたがやらないんだったらやらないで構いません。 次、6次産業化に関する問題です。 この事業計画は、町の監査や国の会計検査の検証に耐え得るだけの合理性と適格性があったというふうに認識していたのか。事業採択の過程で庁内会議をどのようなメンバーで何回開いてどんな意見が出されたのか。そして各課の共通認識のもとでこれが合意形成が図られたのか、この辺はどうなんでしょうか。これ非常に大きな問題なんです。 企画調整課で全て仕切ってこの計画を実行していったのか、それともそれぞれの全庁横断的な会議できちんと合意形成が図られてきたのか、その辺はどうでしょうか。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長(柿沼肇君) 企画調整課長。 その何というんですか、プログラムというか、それを実際につくる段階では庁内横断的なメンバーでつくりましたので、それについては町内の合意は図られていたというふうに…… ◆9番(橋本巖君) 何回開きましたか。 ◎企画調整課長(柿沼肇君) ちょっとすみません、回数までは、申しわけありません。手元に今ないので、あれでしたら調べてご報告します。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) これ、確かに全庁横断的でやったというんだけれども、どういう意見が出たのか、会議録、後で見せてくださいね。何回開いて、どういう内容で話されて、最終的には合意を得ましたと言っているんだから、その辺の何回開いて、こういう意見が出されて、最終的には全課長がいいでしょうということになったということでしょうから、後でいいですから議事録見せてください。お願いします。 それから、委託先を決定する際のコンプライアンス、要するに法令遵守の認識はあったのかと。先ほど町長が、私がこの問題に対したときに随意契約は例外的な特例であるというふうにさっき言ったよね。だけれども、これやはり本当に全く未知数の事業を実施する場合に、少なくたってプロポーザルをきちんとやっているということが普通でしょう。これがコンプライアンスです。JAとの随意契約は適格性に欠けていたと私は思っている。 聞きますけれども、随意契約を結んだということですから、これ何社から見積もりとったんですか。普通は随意契約するときは何社か見積もって、それで当然この会社が一番金額的にも実績的にもここが有効だということでやるんでしょうけれども、その辺のあれはあったんですか。何社あったんですか。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長(柿沼肇君) 企画調整課長。 今回町のほうから農協のほうに委託するに当たりましては、先ほどもちょっとお話で出しましたプログラムを決めるワーキンググループの中に、農協さんあるいは商工会のメンバーが入っていたということで、この取り組み自体が民間が主にやるべき事業といいますか、6次化ということなので、そういうことでやっておりましたので、まさにコンプライアンスという意味からはなぜそこで農協を選んだという部分についてはもうある意味細かく当時のあれを知っているわけではないんですが、その事業計画をつくった、こういうことを取り組みましょうというメンバーの中ということで農協さんあるいは商工会に委託を想定して事業が進んでいったということでございます。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) 答弁に全くなっていません。 随意契約なんだから、当然商工会だとか農協がやろうということでやったんだというんだけれども、実際に、じゃ聞くよ。随意契約の段階で委託先のJAが6次産業化のノウハウが本当に実績があったのか。そのことをきちんと確認して契約を結んだんですか、じゃ。ほかの企業から見積もりもとらずに、何を根拠にして契約に至ったの、じゃ。それを聞かせてください。そうでしょう。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長(柿沼肇君) 企画調整課長。 今も答弁させていただいたんですが、その事業取り組みに当たって、事業の役割の中で農協、あるいは商工会が主体的に取り組むという、そういうそもそもの事業計画があったということでございます。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) 町長は先ほど答弁の中で丸投げだと言ったんだからね。これ矛盾しないか。だからそういう法令遵守がきちんと守られていないんですよ。そこを全くあなた反省していませんね。認識していませんよ。 商工会やJAがやると言ったからやったんだ。普通はきちんと何社かから見積もりをとって、こういうまさにノウハウを持っているんだと、この人に任せようということになるんじゃないの。ノウハウも何もないわけだから。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 大変申しわけないんですが、ご指摘のとおりだというふうに私も認識をしております。事業主体はあくまでも町ですから、例えば、これを農協だ、商工会だ、ほかの団体だ、そこにお願いをする。それは委託の部分だけお願いをするんだったらよかったんだというふうに思いますが、それらについては極めて認識不足というか事務能力に欠けると言わざるを得ないというふうに私も判断をしておりまして、契約についてのマニュアルを副町長につくらせたところでございまして、改めて全職員に徹底をさせたいというふうに思います。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) 本当に何とも言いようがないよね、もう。 それで、ちょっと聞きますよ。あなた方が何か事業をやる場合に、必ず言いますよね、PDCAサイクル、これが全く機能していなかったんじゃないですか。毎年度に費用対効果の検証作業が的確に、この28、29、30年のが行われてきたのかどうか。それはどうでしょう。企画課長。 ○議長(直井美紀男君) 企画調整課長。 ◎企画調整課長(柿沼肇君) やった事業の実績については、そういう検証する会議の中で諮らせていただいたんですが、今回の6次化の場合ですとそれが結果としてうまく機能していなかったということになっていると思います。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) あなたたちが本当に口を酸っぱくしてPDCAサイクルというということをいつも言うんだよね、事業をやる場合に。だけどほとんどが結局なぜかというと、コンサル丸投げなんだよ、言ってみれば。だから自分たちで検証ができないんですよ。だってこれ本当に毎年費用対効果の検証、PDCAサイクルではっきりやっていれば、約4,000万の損害は防げたし、事業の中止もできたはずなんだ。それを本当にのんべんだらりといいますか、このあれがずっと続けられてきちゃったということに大きな問題があるんですよ。だからこれ、飾りの言葉じゃなくて本当にこのPDCAサイクルをきちんと全ての事業でやっていただきたい。そのためのきちんとしたマニュアルをやはりつくってもらいたいんです。副町長。 ○議長(直井美紀男君) 副町長。 ◎副町長(杉本宏之君) 大変貴重なご提言をいただきまして、ありがとうございました。 これから町の中で何ができるかということもよく考えた上で、前向きに検討してまいりたいと考えております。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) だからきちんと検証作業ができる、そういうマニュアルを、先ほど契約の問題でマニュアルをつくると言っていましたけれども、それだけじゃないんです。やはり事業をどうやって検証していくかということが大事なんです。それをきちんとマニュアル化してガイドラインをきちんとつくって、それでやらないとだめなんです。そしてその担当課任せじゃなくて全体でやっていく、この6次化産業に限らないで全ての事業経過について進捗状況と単年度ごとの検証作業を義務づけるガイドラインかマニュアルを作成して、実践の結果を議会に報告していただきたいんです。そうすれば議会も町執行部の共通認識が醸成できるし、町民にきちんとした説明責任を果たすことができるんです。 私たちがこういういろんな計画を言う、そうすると、空き家の問題もそうだけれども、地域交通会議もそう、一般質問でやらないと絶対言わないんですから。計画はつくってやっているんだと、実際にこれがないから結局今度のような不祥事が起きたんです。その辺もきちんとやはりやってもらいたいというのと、もう一つ、結局異動などで担当者が変わった場合の引き継ぎがきちんと正確かつ詳細に実施されてきたのかどうかということなんです。これがもし、きちんとやれていれば、前の課長から引き継いで、こういうあれでこういう問題だということになったと思うんです。だけれども、きちんと引き継がれなかったということなんだよ。それで継続事業だからといって漫然と予算を計上して精査、検証もせずに決算を処理してきたのではないかと言われても仕方がないですよ、これ。契約書を確認して再委託、再々委託の脱法行為や不適切な予算の執行が防げたんだと私は思っています。それをやってこなかったからです。やはり前の課長、担当者、今度の新しい担当者の中できちんと引き継ぎをしていればこういう問題は起きなかったはずだと思う。その辺はどうですか。人事異動でこれが本当に正確に引き継ぎが行われてきていたのかどうか。その問題は全くなかったのかどうか。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 正直ご指摘があったから申し上げるわけではございませんが、課長間の引き継ぎというのは、中塚議員もわかっていると思いますが、町長決済までこれ上げなくてはならないようになっているはずでございます。担当の者については、これ課長決裁じゃないかというふうに思うんですが、間違っていましたら大変申しわけございませんが、そういうことでございまして、全てがそれ私のところに回ってきたかというと、ちょっと回っていなかったような感じがしますので、その辺についてはさらに徹底をすべく取り組んでまいりますので、そんなことでご理解をいただきたいというふうに思います。 ○議長(直井美紀男君) 橋本巖議員。 ◆9番(橋本巖君) 台風の問題で、農地の被害箇所が多くて実態把握が困難だということで、復旧が大幅におくれて作付が非常に心配だということだったんです。農家に対する補償や救済措置というのはあるのかどうか。要するに、作付できなければ所得が大幅に減るということですから、その辺の補償とか救済措置はあるのか。 それと、所得の減収、収入の減収によって、例えば国保税だとか介護保険料の軽減、減免措置というのはあるのかどうか。ちょっとそれだけ聞かせてください。 ○議長(直井美紀男君) 産業振興課長。簡潔に。 ◎産業振興課長(吉成伸夫君) 所得のやつは共済組合のほうで所得補償の制度が始まっておりますので、そちらに加入していれば可能となっている状況でございます。 以上です。 ◆9番(橋本巖君) もう一つ、税務課長、減免措置。 ○議長(直井美紀男君) 税務課長。 ◎税務課長(柿沼善和君) 税務課長。 各税目ごとに減免規則が設けられておりますので、それに合致した場合には詳細に調べて減免に該当することになると思います。 以上です。 ◆9番(橋本巖君) はい、以上です。 ○議長(直井美紀男君) 以上で、橋本巖議員の質問を終わります。 暫時休憩いたします。 再開は午後1時30分といたします。     休憩 午後零時08分     再開 午後1時30分 ○議長(直井美紀男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △福田徳弥君 ○議長(直井美紀男君) 5番、福田徳弥議員。 質問時間は、答弁を合わせて40分以内です。 5番、福田徳弥議員。     〔5番 福田徳弥君登壇〕 ◆5番(福田徳弥君) 一般質問通告書に基づき、私、2点ほど質問をさせていただきます。 1つ、大雨等災害発生予測時及び発生時の町の体制について。 1つ、塩谷町のグランドデザインについて。 質問内容をご説明します。 1つ、大雨等災害発生予測時の町の体制及び発生時の町の体制について。 令和元年10月に上陸した台風19号が、東日本を中心に甚大な被害を及ぼしました。 台風19号は、発生時より危険な台風として認知され上陸しましたが、事前に町はどのような対応をとり、その対応に十分であったかをお伺いいたします。 また、台風上陸時、災害対策本部を設置し、避難誘導、情報収集等に活動されていたと思いますが、災害対策本部の指揮系統、関係団体の統制、避難所の対応等の基本的な対応ができていたのかをお伺いいたします。 また、今後発生の予測される豪雨災害、地震災害、竜巻等の災害に対し、どのような準備を計画し、対応するのかをお伺いいたします。 2つ、塩谷町のグランドデザインについて。 現在、庁舎整備基本計画が策定委員会を中心に計画されておりますが、並行して今後の町のグランドデザインも進めていると、さきの議会で執行部より説明がありました。 そこで、今後この町のグランドデザインの基本として、どのように行うのかを、下記の5点をお伺いいたします。 まず、今後ますます進む人口の高齢化に対する町の対応。 2つ、少子化に伴う人口減少の対応。 3つ、流出人口の増加及び流入人口の減少への対応。 4つ、老朽化する町有公共施設への対応。 5つ、将来、町の人口が7,000人に予測される中で、現在の財政運営で町民サービスができるのか、また7,000人になったときに、町民の負担の増加はどの程度見込んでいるのかをお伺いいたします。 以上、1回目の質問を終わりにします。 ○議長(直井美紀男君) 町長、答弁。 町長。     〔町長 見形和久君登壇〕 ◎町長(見形和久君) 福田議員の一般質問に答弁いたします。 質問要旨の1点目、大雨等災害発生予測時及び発生時の町の体制についてのご質問であります。 事前の対応といたしましては、10月10日に各所属長以上を招集し、台風19号の今後の予想及び災害対策本部設置時の各課の役割分担を再周知した対策会議を開いたところであります。 11日には、翌日の自主避難所の開設に向け、関係各課で再度打ち合わせを実施いたしました。 また、12日10時からの自主避難所を開設する情報につきまして、11日の16時に防災行政無線やエリアメール、ホームページ等でお知らせをしたところであります。 次に、災害対策本部の指揮系統、関係団体の統制、避難所の対応等の基本的な対応についてのご質問であります。 12日8時30分に、災害警戒本部を設置し、14時30分に町長を本部長とした災害対策本部を設置いたしました。 避難情報の発令についてでありますが、総務課職員が気象情報等や現地の情報などを本部長に伝え、本部長が出した判断を各関係者に伝達するものでありますので、報告は下から上へ、指示は上から下への指揮系統でありました。 避難所の運営につきましては、総務課長より関係所属長に指示し、職員を配置したところであります。 関係団体の統制についてでありますが、災害対策本部の設置後につきまして、栃木県、塩谷消防署、矢板警察署と町消防団等と情報を共有してまいりました。特に、消防団につきましては、より精力的な活動をしてくれたと感謝をしておりますが、災害対策本部の設置場所の狭さから消防団幹部の方には、第三会議室で待機をしていただきました。 避難所の対応についてでありますが、今回は自主避難所を含め、9カ所を避難所として設置し、それぞれ複数の職員を配置したところであります。設置した避難所の一部につきましては、毛布など、必要物品が不足し、ご不便をおかけしましたことにつきましては、おわびを申し上げたいと思います。 次に、今後発生の予想される豪雨、地震、竜巻等の災害に対し、どのような準備をし、対応するのかとのご質問であります。 今回の事前対応としましては、冠水地などでの土のうの不足が生じましたことから、計画的な土のうの作成と、町内の3カ所ほどに分散した形で土のう用砂を保管することといたしました。 また、各避難所が対象とする地域の立地条件や町民の居住実態等を十分に勘案して、災害の種類ごとに精度の高い避難者数をシミュレーションし、避難所で毛布、敷物等の不足が生じることのないよう、必需物品の備蓄計画を作成の上、適正な数量の備蓄に努めてまいります。 また、今回一部の自主防災組織の対応や活動から、改めて組織の必要性を強く感じたところであり、さらなる組織化を進めるとともに、避難訓練等に対する支援なども検討してまいりたいと考えております。 なお、自主防災の組織化については、今後2カ年を延長して推進することとしたところでございます。 現在、地域防災計画の年度内見直しを実施中でありますが、あわせて避難所や災害時の各課の役割分担や配置を再検討することとしております。 また、災害の長期化に備え、BCP業務継続計画との整合性を図りながら、職員一人一人が各種災害に対し、適時適切に対応できるよう努めてまいりたいと考えております。 次に、質問要旨の2点目、塩谷町のグランドデザインについてのご質問であります。 これからの本町をどう描いていくのかという観点で答弁させていただきます。 まず1点目、人口の高齢化に対する町の対応でありますが、まさに今叫ばれている地域共生社会をいかに実現していくのかが問われていると考えております。 議員もご承知のように、地域共生社会とは、高齢者や障害者などが地域の中で、いつまでも健康で生き生きとした生活を送っていく、そして地域住民や各種の組織や団体が、やらされるではなく、自発的にそうした人たちを支えていくという考え方であります。 諸外国でも例を見ないスピードで高齢化が進む日本にあって、公的サービスだけでは限界があることは、国の審議会などでも指摘されているところであり、この塩谷町においても例外ではありません。これまでの制度や分野ごとの縦割りや、受け手と支え手といった関係を超えて、今後の高齢者福祉を捉えていく必要があると感じております。 そのため、本町としても住まいや医療、介護予防、生活支援などが一体的に提供されることで、要介護状態となっても、住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、町が中心となって、地域共生社会実現のため、地域包括ケアシステムの効果的な発揮を図ってまいります。 次に、2点目、少子化に伴う人口減少の問題であります。 日本全体で見た場合、合計特殊出生率が2.07程度に回復しない限り、長期的には人口減少を抑えることは不可能とされており、本町においても、平成28年に策定した塩谷町まち・ひと・しごと創生総合戦略において、少子化に伴う人口減少を見込み、そしてその対策として、子育て世代の転出抑制と新たなライフスタイルを志向する25から39歳のU・Iターン者の転入増に取り組んでいるところであります。 特に、子育て世代の転出抑制のため、不妊治療費の助成や18歳までの医療費の現物支給、しおらんどの開設など、結婚、妊娠、出産、子育ての各段階に応じた子育て環境の改善に取り組んでおります。 少子高齢化が進んできた背景には、お母さんだけに子育ての負担が押しつけられてきたこともあると考えておりますので、男性の育児への積極的な参加や、地域で子供を見守り、育てる仕組みなどにも目を向けていきたいと考えております。 次に、3点目、流出人口の増加と流入人口の減少への対応であります。 この問題については、東京への一極集中が是正されないまま、全国の多くの市町村が流入人口増を競っているような状況であります。 一番目の流出人口を抑えるためには、当たり前のことではございますが、今、住んでいる住民が暮らしやすい町を、引き続き目指すということになるのではないかと思います。そして、流入人口をふやすためには、先ほど申し上げました住民が暮らしやすい町を目指すことに加え、転入後、町に落ちつくまでの支援、フォローが大切ではないかと考えます。 冒頭にも申し上げましたように、人口の社会増はごく一部の市町村に限られており、いわゆるライフスタイルの志向の関係から、田舎の暮らしがしたいというような方を除いては、なかなか多くの転入者を想定することは困難であると考えます。 そこで、近年、国が唱えてくるようになった関係人口という考え方を参考にした取り組みも必要ではないかと思っております。関係人口とは、観光などのために訪れる交流人口とは異なり、地域外に住みながら、熱烈なファンとしてその地域にかかわり、地元の人とともに協働、ともに働くという意味ですね、しながら、地方創生の担い手となって活躍していただくというような考え方であります。 関係人口は移住とは異なり、ファンがふえれば、極端な言い方をすれば、限りなくふえていくわけでありますから、その考え方をよく整理して、今後の施策に生かしていきたいと考えております。 次に、4点目、老朽化する公共施設への対応についてのご質問であります。 これについては、施設の種類にもよりますが、人口減少を前提とし、統合や廃止を考えていくものと、人口減少にかかわらず維持していく必要があるものをまず峻別して、対応していく必要があると考えております。その上で、今後とも維持していく必要がある施設については、トータルライフコストが低く抑えられるよう、適切な維持管理を行ってまいります。 そのため、現在、宇都宮大学地域デザイン科学部中村教授のご協力のもと、公共施設の対応や方向性の案をご検討いただいており、今後まとまり次第、公共施設の個別計画を策定してまいりたいと考えております。 最後に、財政運営の問題でありますが、人口減少が進んだ場合、長期的には財政運営は厳しくならざるを得ないと認識しております。その度合いについては、国においても社会保障制度の負担増が毎年のように取り沙汰されるなど、市町村のサービス、あるいは負担増のみを取り上げてお答えすることは困難でありますが、いわゆる財政破綻と言われるような極端な町民サービスの低下、あるいは著しい負担増がないよう、常に心がけて財政運営には当たってまいります。 以上、申し上げましたことなど、今後進めてまいります次期振興計画の中で、町民の皆様のご意見をお伺いしながら、十分に検討させていただき、町としてのグランドデザインとして磨き、具体的な施策も明らかにしてまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。 ○議長(直井美紀男君) 福田徳弥議員、再質問。 ◆5番(福田徳弥君) まず、災害対策に対しての再質問なんですけれども、今回、私も現地のパトロールなり、いろいろ消防団と一緒になってやらせてもらったんですが、町の対応としてみれば、よくやっていただいたなというのは、まず一つあります。 私は、船生の東地区に住んでいますんで、避難所となっている生涯学習センターに行きますと、避難されてきた方が、不安はあったにしても、安心して避難できたかなという状況を確認させていただきましたんで、その辺は生涯学習センターの避難所に関しては、何も言うことはなかったもんですから、この場をかりてお礼を申し上げたいと思います。 ただ、先ほどの午前中の橋本議員に質問にあったように、避難時刻、これは本当に判断するのが難しいと思うんですが、さっき町長の答弁にあったように、避難訓練をやっていれば、ある程度安全な道とか、夜でも安心して避難できるということは、多分確認できると思うんですね。 自主防災組織があるなしにかかわらず、各行政区で、町のほうからお願いして、ある程度避難ルートとか、避難経路とか、あとこの4月から施行されます個別の名簿が出てくると思うんですけれども、その辺の対応をきっちりしてやっていけば、塩谷町は災害に強いんで、人的被害が本当に最小限に抑えられるようになるんじゃないかなと思うんですが、その辺、総務課長、いかがでしょうか。 ○議長(直井美紀男君) 総務課長。 ◎総務課長(田代好弘君) 大変貴重なご意見ありがとうございます。 議員がおっしゃるとおり、訓練ということは大変大切だと思います。 まずは、今、自主防災組織をつくっている地域で、自主的に避難訓練とか、消火活動をやっていただいていますので、その自主防の活動ができる地区をなるべくふやしていきたいと、そのように思っています。よろしくお願いいたします。 ○議長(直井美紀男君) 福田徳弥議員。 ◆5番(福田徳弥君) 自主防災組織は、全区がやっていただければいいんですけれども、その区のご意向もあるでしょうから、自主防災組織のあるなしにかかわらず、避難訓練等の呼びかけぐらいは町のほうからもしていただければ、災害が減ると思いますんで、その辺は少し要望としてお願いいたします。 あと、もう一つ、エリアメールに関してなんですけれども、やっぱり携帯電話なり、スマートフォンなりを持っている人しかエリアメールを受信できないんですよ。実際、独居されている方とか、今回は人的被害がなかったということであれだったんですけれども、そのエリアメールのかわりになるものが行政として対応ができるかどうか、その辺の検討はされていますか。 ○議長(直井美紀男君) 総務課長。 ◎総務課長(田代好弘君) 確かに、防災行政無線が聞こえづらいというお話を多々伺っております。 現在、総務課内におきまして、それを補完する機器といいますか、そういうシステムを今検討中であります。どのような物になるかというのは、まだはっきりしておりませんが、以前、たしか一般質問でお答えした防災ラジオですとか、それにかわる物を検討しております。 ○議長(直井美紀男君) 福田徳弥議員。 ◆5番(福田徳弥君) これ、本当に世の中便利になって、携帯電話なり、スマートフォンからエリアメールが当たり前に受信できるよという感性が、少しやっぱり行き過ぎていまして、使えない高齢者の方とか、独居老人とか、携帯電話を持っていない方もやっぱりいるということで、また先ほどの話に戻ってしまうんですけれども、避難訓練さえできていれば、エリアメールがなくても自主的に避難できるような形態ができると思いますので、その辺は町のほうからも少し考えていただいて、各行政区の区長さんなり、今回、行政連絡員という形がなくなってしまったので、あれなのかもしれないですけれども、連絡系統だけきっちりできるように要望としてお願いいたします。 それと、災害対応に関してなんですが、先ほど町長の答弁にあったように、やっぱり土のうが足りないと。今回、3カ所に分けて、砂とか用意していただいているという形だったと思うんですが、平成10年の那須の水害のときに、私ちょうど塩谷町の消防団に入っていまして、そのころは消防団員がみんな土のうを持っていったんです。各消防団で土のうをつくって、迅速に対応できた記憶がありまして、今回、ちょっと土のうの対応は、多分各住民の方とか、役場の職員の方が対応されていたと思いますんで、その辺の体制とか、対応とか、今回消防団の方が本当に命がけで現場の見回りを行ってもらったのもわかるんですけれども、その事前準備という段階で、少し消防団のほうに予算つけてあげて、そういうこともできるんじゃないかなと、一つの提言として申し上げたんですが、そういうことは消防団としてはできるんですか。 ○議長(直井美紀男君) 総務課長。 ◎総務課長(田代好弘君) 消防団にお願いすることは可能だとは思います。 先ほど、町長が3カ所にというお話をいたしましたが、今回の台風を教訓として、役場だけに置くんではなくて、3カ所につくれるようにしたいという考えであります。 もう一点ですが、土のうがなくなったということ自体は、2,500ぐらいを用意していたんですが、3,000個は必要ということがわかりましたので、台風が行った後、地蔵坂の北アスコン、あちらで砂を提供していただけるという協定を結びまして、悪天の場合でも屋根があるところで土のうをつくることができるという形をとりました。 今回は、雨の中で職員が高原建設さんの資材置き場でつくったということもありましたので、なるべく改善していきたいと思っております。 ○議長(直井美紀男君) 福田徳弥議員。 ◆5番(福田徳弥君) 職員の皆さん、本当に土のうをつくるのは本当に大変だったと思いますんで、その辺は、今度はある程度の消防団とか、プロの方に任せていただいて、災害対応のほうに尽力できるような体制をつくってください。 今、とりあえず災害対応に関しては、今の質問で終わりにさせていただきたいと思います。 続きまして、町のグランドデザインについて、今後ますます進む人口の高齢化に対する町の対応ということで、要介護の状態になっても、地域の中で幸せに生活できる町をつくりたいんだと、今、町長のほうの答弁があったと思うんですが、要介護になるいろんな段階があると思うんですけれども、実際、要介護になって、地域で本当に幸せに生活できる体制をつくるために、地域の人がいろんな施策を持っていると思うんです。 一番最初は家族なんですよ。家族がしっかりどういう形で介護ができるか、それを周りに認めてもらえるか、周りがどういうふうにフォローしてあげるかということが、介護の中で一番重要なことだと思うんですけれども、それは町として、公的にやるということよりも、いろんな情報を町から提言してあげて、要介護の家族がいる方、要介護のご本人なりにいろんな提案をしてあげて、いろんな選択肢をつくってあげることが、私はいいんじゃないかなと思うんです。例えば、要介護になっても、少し器用な方はお仕事をされている方もいますし、そういういろんな情報を、介護されている方とか、高齢者の方に、いろんな情報、例えば、私、仕事したいんだけれども就職先がないよとか、だけれども、こういうところで募集しているよとかという情報が、多分町だったら集まると思うんです。 なるべく元気で、本当に高齢者の方が町で元気で過ごしていただいて、医療費もかからないように、一緒に若い人と生活するために、いろんな情報提供ということが、私は一つの高齢者対策なんじゃないかなと思うんですが、情報の収集の仕方は、民間の情報なり、国の情報なり、県の情報なりといろいろあると思うんですけれども、その高齢者に対する情報の収集と提供の方法というのは、今までどのような形でやられていたか、ちょっと保健福祉課長、よろしくお願いします。高齢者支援課、すみません。 ○議長(直井美紀男君) 高齢者支援課長。 ◎高齢者支援課長(鈴木啓市君) ただいまのご質問なんですが、基本的にトータルで総合相談という窓口を設けて、各ケース・バイ・ケースにおいて、その情報の発信なり、または周知なりを行えればいいんですが、今現時点においては、ある程度各課ごと、高齢対策でやるもの、もしくは保健福祉でやるもの、または国保関係の医療分野でやるものと、さまざまに分かれているものも現状であります。 さらには、社会福祉協議会という場所において、独自の見守り政策を行っていたりもします。さらには、そこで相談窓口もあります。 議員おっしゃるように、情報の一元化ではないんですけれども、ある程度分散して、それぞれの情報を束ねた形で総合相談所みたいなものを今後設置して、各ケースに応じて、対応が幅広く行き渡るような、そんなものが、今後、その3課、今言ったプラス社会福祉協議会と連携をとりながら進めていければいいかなというふうに思っておるところです。 以上でよろしいですか。すみません。 ○議長(直井美紀男君) 福田徳弥議員。 ◆5番(福田徳弥君) 横の連携、しっかりやっていただいて、対応がしっかりできるようにしていただければなと思います。答弁ありがとうございました。 時間も少しないんで、続きまして、流出人口の増加及び流入人口の減少への対応なんですが、町長の答弁ですと、U・I・Jターン、これからまち・ひと・しごと創生総合戦略人口ビジョン中で掲げてやっていくということで、今答弁いただいたんですが、先ほど冨田議員の質問の中で、大規模な工業団地と働く場所をやっぱりつくらないと、人は帰ってこないんじゃないかなという質問をされたと思うんですけれども、私は違った観点で見まして、働く場所も間違いなく必要ですけれども、まず塩谷町で住む場所がないんです。若い人が家を建てて住む場所、間違いなくないです。 何回か、私、質問させてもらった中で発言させてもらっていると思うんですが、県道の藤原・宇都宮線を塩谷町から宇都宮のほうに向かっていきますと旧上河内村です。国道293号との交差点の手前に分譲宅地が、市でやった部分と、民間でやった部分が多分両方あると思うんですけれども、そこが今1坪当たり十数万円です、1坪ですよ。そこから上平の橋を越えて塩谷町へ入ってくれば、1坪、多分3万とか、4万で宅地ができると思うんです。 その辺の住む場所の計画というのも、工業団地じゃなくて、町営住宅とかもある程度つくっていただけるのはありがたいんですが、やはりどうしても固定して人が住んでもらうのには、家をつくってもらうことが多分一番だと思うんです。その土地に家をつくるということは、そこには何十年と住むというのは担保みたいなものなんで、それを町のほうで、先ほど冨田議員の質問の中で、工業団地も次の振興計画に入れるよう検討すると、多分町長答弁したんで、住宅団地についても、できれば住む場所の確保ということで、それも振興計画の中で検討いただければなと思うんですが、町長、その辺いかがですか。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 大きな見出しがグランドデザインということでございましての質問が幾つか出てきたのかなというふうに思いますが、当然、役場が移転するということで、今、計画しておりますから、そうしますと、この場所もそういう対象になってくるのかなというふうに思っております。 先ほど答弁させていただきましたように、宇大の中村先生にいろいろご検討いただいて、ご提案をしていただいた上で考えていこうというふうに思っておりますが、町営住宅だけでちょっと考えますと、あと梍橋だけが残っているような状況なもんですから、やはりこれは建てかえだけをすればいいということではなくて、じゃ今の時代に合った捉え方というのは、どういう方法なのかなというふうな部分は、議員ご指摘のとおりだというふうに私も思っておりますし、正直、町で用地を買ってまで、そういうふうにするということは二の次に考えまして、せっかく先人たちが守ってきてくれた、あるいは活用していかなければならない土地でありますから、その辺は皆様方のご指導をいただきながら、また民間でやられている方もいるもんですから、そういう方々ともご相談をしながら取り組んでいく必要性があるというふうに私も強く感じておりますので、今後引き続き、皆様方のご指導をいただければ、大変ありがたいなというふうに思います。 ○議長(直井美紀男君) 福田徳弥議員。 ◆5番(福田徳弥君) 先ほど、ちょっと僕の質問の仕方が悪かったです。町でやってくれとは言わないです。今、町の中で住宅地が足りないというのはまず都市計画の問題なんです。 以前も質問させてもらったんですけれども、農地法の関連と都市計画の関連が、ちょっと古過ぎて、もう一度見直しをかける時期に来ているんじゃないかなと。 せっかく今回、庁舎の問題というか、庁舎が基本計画法をつくりながら、町長のほうの答弁でグランドデザインをつくるといった中で、一番大事な基本になる都市計画の部分が全部抜かれているんですよ。 その辺で、私、今回質問させてもらったんですけれども、農地法の縛りが外れる農地が、今後後継者がいなくて農地がつくれなくなる場所の調査とか、あと今度、第一種住居地域をもうちょっとふやそうとか、先ほど冨田議員がやった工業団地だったら、ここだったらいいんじゃないかという、基本的な考え方を今のうちにまとめておかないと、都市計画を見直しましょうと言ったときに、今やっておかないと5年後とか、10年後になるわけなんです。その辺も、振興計画と合わせて一緒に検討できたらいいかなと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 公的施設ということに、ちょっと重点を置いて進めて考えてきたもんですから、その辺までの考え方には及んでいなかったという部分がございます。そういう意味では、少し視野が狭過ぎたかなというふうに思います。 グランドデザインというふうなことでございますから、やはり高原山の頂上から、標高181メートルの肘内まで、人口の問題もございますし、いろんな問題を抱えているかというふうに思いますんで、正直役場の職員だけで考えるということは、ある意味不可能な部分がありますから、そういう民間の、あるいは大学とか、そういう施設の先生方の考え方も取り入れながら取り組んでまいりたいというふうに思います。 ○議長(直井美紀男君) 福田徳弥議員。 ◆5番(福田徳弥君) あとは、町長、民間とか、大学の先生もいいんですけれども、先進地もいろいろ調査していただいて、それでちゃんとやっている自治体も、関東近辺には余り僕の調査ではないんですが、やはり困っている四国とか、そっちのほうに結構ありますんで、その辺も調査して、一度ご視察に行かれたほうがいいんじゃないかなと、それ、一つの要望として上げさせていただきます。 ちょっと時間も時間なんで、最後に人口減少して、今後財政運営が本当にできるのかということを質問させてもらって、町長のほうの答弁が、財政破綻をしないように、住民負担がこれからふえないようにという、ざっくりとした答弁をいただいたんですけれども、その根拠というのを答弁できますか。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 世界に類を見ない高齢化の進みぐあいというふうなこともございます。 もっと自分の足元を見れば、塩谷中学校が建設されましたときに、76億8,000万という大きな負債を抱えてしまったというふうな時代もございました。 私は、そのときからずっといろんな意味でかかわってきたつもりでありますから、その辺は、じゃどうするのかと言われたら、今ここでこうですということは言えないですが、そういう経過も見てきましたから、そういう部分でしっかりと指示をしながら、取り組んでまいりたいというふうに思います。 もちろん町民の皆様方からお預かりをしているものでございますから、町民の皆さんのご意見というのが基本になってくるというふうに思いますので、借金してもやれというふうなことであれば、決してそれはやぶさかではないというふうに思いますから、そんな思いで、今後取り組んでまいりますので、具体的な数字については、大変申しわけございませんが、そんなことでご了解をいただければと思います。 ○議長(直井美紀男君) 福田徳弥議員。 ◆5番(福田徳弥君) ちょっと、住民課長にお伺いします。 今、近々の数字で結構なんですが、まず18歳未満の塩谷町の人口と65歳以上の人口をわかれば教えてください。 ○議長(直井美紀男君) 住民課長。 ◎住民課長(磯京子君) 住民課長。 直近の数字ということでありまして、ことし12月1日現在の数字をお伝えいたします。 まず、18歳未満が1,263人、65歳以上が4,199人でございます。 ○議長(直井美紀男君) 福田徳弥議員。 ◆5番(福田徳弥君) ありがとうございます。 町長、今こういう数字なんです。18歳未満が1,263人、65歳以上の方が4,199人、この現状はこれから多分変わらないと思います。ただ、変わらないですけれども、町は運営しなくてはならないわけなんです。 先ほど質問したように、財政破綻がしないように、今後の計画をしっかり、特に生産年齢人口がふえていかないと税収も上がらないですし、この町の将来が不安になってきますんで、その辺を我々議会と執行部と一緒になって、この町が破綻しないように一緒にやっていただければなと思います。 以上で終わります。 ○議長(直井美紀男君) 以上で、福田徳弥議員の質問を終わります。 ここで暫時休憩いたします。 10分間、休憩をいたします。 2時20分に再開いたします。     休憩 午後2時09分     再開 午後2時19分 ○議長(直井美紀男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △篠原操君 ○議長(直井美紀男君) 次に1番、篠原操議員。 質問時間は、質問、答弁合わせて40分以内です。 1番、篠原操議員。     〔1番 篠原 操君登壇〕 ◆1番(篠原操君) それでは、通告書に基づき、2点ほど質問させていただきます。 1点目は、台風19号など、大規模災害にかかわる問題について。 2点目は、「しおらんど」のこれからの計画についてでございます。 では、1点目の台風19号など、大規模災害にかかわる問題についてでございますが、10月12日未明に本県を通過した台風19号は、県南部の鹿沼市、栃木市、佐野市、足利市、小山市などに大きな災害をもたらしました。本町でも、玉生宿等で床上浸水、床下浸水などの被害が発生しています。 玉生宿区は、20年前の那須の水害時にも大きな災害が発生し、その後も規模は小さいものの、2回ほどの水害があったと聞いています。そして、今回の台風19号ということになりますが、再び災害が発生しました。 災害が発生した水路は、西山区から玉生コミュニティセンターの脇を通り、直角に曲がって、コミュニティセンター入り口のところで再び曲がるクランクの形をした水路になっています。この水路は、大雨が降ると、東房区や西山区の西側の山から雨水が流れ込み、たびたび増水するとのことでした。 今後、地球温暖化現象の影響で海水温が上がり、これから発生する台風などは大型化してくるとニュースや天気予報でも取り上げられるようになりました。 玉生宿区の災害を未然に防ぐには、根本的な対策が必要と考えますが、町の考えを伺います。 次に、今回の台風19号では、荒川の水位が危険水位に達しなかったのではないかと思われます。実際、梍橋付近の水位は那須水害時のときよりかなり低く、近くに住んでいる住民に聞いても、それほどは心配しませんでしたと話しておりました。それは、上流にある2つのダムのうち、西荒川ダムは放流しましたが、東荒川ダムは放流されなかったようで、荒川の水位が上がらなかった要因とも聞いています。 ただ、住民はほかにも心配事があって、河床の土石がたまっていて、本来の荒川の深さが保たれていないことや、河川内で大きく育った樹木などがあって、増水時に倒され、下流の橋にひっかかり、その脇から堤防を乗り越えて氾濫する、そんなイメージを描いているようです。 今回の台風19号では、河川の堤防の決壊は県内で9カ所にも上っていることもあり、心配は当然のことと感じています。町内を流れる河川についても、河床の土石を取り除いたり、樹木を伐採するといった工事を定期的にすべきと考えますが、町の考えを伺います。 次に、指定廃棄物処分場候補地が、今回の台風19号で冠水したということを聞きました。 指定廃棄物処分場対策班だより、第31号、これは8月27日に発行されたものですが、ことしの7月24日に候補地が冠水したと記載されていました。俗に言う、ゲリラ豪雨のようですが、ことしになって2度目になります。こんなに頻繁に冠水するところが候補地となっていることに、国や県は疑問を感じないのか。私としては、国と県の態度に疑問を感じているところです。 これからも、町の態度は白紙撤回を貫くことと思いますが、町はこういう現状を世間に知らせるつもりがあるのか、お伺いいたします。 次に、2番目のしおらんどのこれからの計画についてでございます。 しおらんどについては、9月21日に開所式をしてから2カ月が経過しました。この間、いろいろな場所で、さまざまな人たちに話を聞かせていただきました。私も、PRに力を入れていたこともあり、利用状況など、大変気になっていました。状況を一言で言えば、評判は非常によいと感じていますが、気になったのが、案内等の看板の少なさです。案内のないところに、よく集まってきているというのが私の感想です。それでも、子育て世代には、看板がないのは気にならないのか、スマホなどで連絡をとったりして、多くの人が利用しているようです。しかし、おじいちゃん、おばあちゃんが孫を連れていく場合、少し迷うかもしれないとも感じました。 評判のよい一番の理由は、何よりも無料で利用できることのようです。無料のおかげで、塩谷町に足を運んでくれるというのは、大変うれしいことです。塩谷町は、ただの通過点、そんな町にならないよう、足をとめてもらえる場所をつくったことはよかったと感じています。 そこで、案内する看板など設置する計画はあるのか。 また、2つ目としては校庭が駐車場になっていますが、雨天時に校庭が水浸しになってしまうと、来場者が減少することにならないかというのが心配です。雨の日は、外では遊べないので、室内で過ごしたいと考えるのではないのでしょうか。しおらんどは、駐車場が整備されているので大丈夫、そういううわさを広げたいのですが、いかがでしょうか。 また、3点目、来場者の数、市町別の割合、曜日ごとの人数等どんな状況なのか、お伺いいたします。 以上、1回目の質問といたします。 ○議長(直井美紀男君) 町長、答弁。 町長。     〔町長 見形和久君登壇〕 ◎町長(見形和久君) 篠原議員の一般質問に答弁いたします。 まず、質問要旨の第1点目、台風19号など、大規模災害に係る問題についてのご質問であり、被災を受けた玉生宿区の災害を未然に防ぐには、根本的な対策が必要ではとのご質問であります。 議員ご指摘のとおり、東房区、西山区の西側の山林、急傾斜地は、砂防施設が整備されたことにより、土石流災害の発生する危険性は徐々に回避できているとの認識ですが、山林に降った雨は、砂防流路に集中し流れ出す状況となっております。また、圃場整備事業により整備された排水路は線形もよいことから、流下能力が高く、東房、西山地内に降った雨は、短時間で流下する状況にあります。このようなことから、豪雨時には、流下能力の低い玉生コミュニティセンター西側付近に雨水が到着した時点で溢水が始まることを現地調査において確認したところであります。 また、玉生コミュニティセンター西側付近から下流域においても、流下能力が低いと判断できる区間が随所に見られることから、部分的な河川改修により、浸水被害を未然に防ぐことができる状況ではないことも確認されております。 ここで、根本的な対策につきましては、流域全体の詳細調査、専門家の意見徴取、沿川住民の協力体制、財源の確保などを総合的に検討して方針決定をすべきと判断するところであります。具体的には、整備は下流域からとなりますが、流下能力を向上させる河川改修、中流域に防災調整池の建設、機械的な雨水排除施設の建設などが考えられます。 いずれにいたしましても、災害時を含めた町の重要課題として、浸水対策に取り組んでまいります。 引き続き、議員からのご指導もよろしくお願いいたします。 続きまして、2点目の河床の土砂を取り除いたり、樹木を伐採する工事を定期的に実施すべきではとのご質問であります。 栃木県が管理する町内を流れる一級河川につきましては、地元行政区長さんなどからの要望もあり、これらの対策を講じていただけるよう、栃木県矢板土木事務所へ依頼をしているところであります。 近年では、荒川に関しましては、認定しおやこども園東側の河床堆積土砂の除去、大久保地内の河川堆積土砂の除去を実施したほか、昨年度は田所地内の支障樹木の伐採処分を実施いただいております。また、船生地内を流れる泉川につきましても、定期的に河川堆積土砂の除去を実施していただいているところでございます。 なお、荒川につきましては、さくら市、矢板市、塩谷町で組織する荒川河川改修促進同盟会として、河川環境維持機能保全に関する要望活動を展開しているところであります。 今後は、他の河川につきましても、必要に応じて、町単独、あるいは栃木県との連携によりまして、災害発生の未然防止に努めてさせていただくこととします。 次に、3点目の指定廃棄物最終処分場詳細調査候補地が、今回の台風19号で冠水したことへのご質問であります。 議員ご指摘のとおり、指定廃棄物最終処分場詳細調査候補地が、去る7月24日の大雨、また10月12日の台風19号により、平成27年9月の関東東北豪雨に続き、再び冠水をいたしました。 7月24日の候補地の冠水状況等につきましては、処分場対策班だよりで町民に各戸配布して周知、さらに町のホームページにて、その様子を公開しております。また、10月12日の台風19号による候補地の冠水状況につきましても、今後処分場対策班だよりによる町民への周知及び町のホームページに公開することとしております。 このように、本年だけでも2度の冠水により、詳細調査候補地は候補地選定要件を満たしていないことが、なお一層明白となったところでございます。 環境省に対しましては、既に環境省が実施した平成27年9月の関東東北豪雨の被災調査において、詳細調査候補地が冠水したことが確認されております。 このことを受けて、同年11月20日、町民報告会を開催して、被害状況を報告いたしました。さらに、町民報告会の場において、豪雨による冠水した詳細調査候補地は、選定要件を満たしていないことから、町民の総意として、候補地選定結果の返上を満場一致で決め、同年12月7日、当時の井上環境副大臣に候補地選定結果の返上の文書を手交しております。 以上のような経過と現在の状況を踏まえ、環境省に対し、候補地選定結果の返上の文書を提出しておりますので、再度同様の文書を提出するようなことは現段階では考えておりません。当然ながら、改めて住民にお知らせするまでもないと考えております。 次に、質問要旨の第2点目、しおらんどのこれからの計画についてのご質問であります。 まず、こども未来館「しおらんど」の運営につきましては、篠原議員を初め、多くの議員の皆様にご理解をいただいていることに感謝を申し上げます。 篠原議員からの質問の第1点目、案内板の設置計画についてでありますが、現在、施設への案内板は施設入り口付近に仮設の物が設置してある状況です。オープン当初より、案内板の設置は考えており、町内全体の案内板設置事業との整合性を図りながら作成を進めてまいります。そして、利用者に不便を来さぬように努めてまいりたいと思います。 次に、2点目の駐車場として利用している校庭が水浸しの件であります。 冨田議員の質問への答弁内容と重複いたしますが、水浸しの原因となっている水はけの悪い山砂の層を削り取り、れきと入れかえることで対応したいと考えております。その規模は、校庭の面積の約3分の1程度で、自動車が40台ほどとめられるスペースの確保をしたいと考えております。 次に、3点目の来場者の数及び市町村別の割合、曜日ごとの人数等につきましては、お手元にご用意させていただきましたしおらんど入場者市町村別集計をご参照いただきたいと思います。 当然ながら、本町民の利用率が高いわけでありますが、次いで宇都宮市、さくら市、日光市、矢板市の方にもご利用いただいております。曜日ごとについては、土日祝日の利用者が多く、天候により左右される傾向も見受けられます。 現在、オープン当初に比べて、利用者も落ちついてきておりますが、リピーターが多いことから、今後もこの傾向は続くと予想しております。そして、さらなる利用を高めるため、議員からも引き続きのご指導をお願いしたいと思います。 以上、答弁といたします。 ○議長(直井美紀男君) 篠原操議員、再質問。 ◆1番(篠原操君) それでは、再質問させていただきます。 まず、最初の台風19号、玉生宿区の水路が増水したわけなんですけれども、これは増水したといっても、このとき、荒川のほうの水位も、大堰というんですか、そこはとまっていたと聞いているんです。実際、そこも高野堀というんかどうかわからないんですけれども、東房の山と、あとは西山の山から出た水だけが、何かそこに出たというようなのが原因で増水したんだと、そういうふうなことも聞いているんですけれども、どのぐらいの水量が、水かさが増すのかというやつを、ちょっと町のほうで調べているのかどうかというやつをちょっと聞きたいんです。 これは、山の地形図なんかを見れば、例えばどのぐらい水量が流れ込むんだと、そういうやつは大体あらかじめ想定できると思うんですよ。 例えば、山全体に20時間で300ミリ降ったよといった場合には、このぐらいの量の水が流れ込むんだよというやつ、そういうやつは、町としては想定しているんでしょうか。ちょっとそれをまず聞きたいと思います。 ○議長(直井美紀男君) 建設水道課長。 ◎建設水道課長(森田洋行君) 建設水道課長。 先ほど、町長の答弁にもあったように、今後、流域全体の詳細調査を実施しないと、現時点でそういったものが計算できるような資料はございません。詳細調査によって、それなりの水量が計算できるということになります。 ○議長(直井美紀男君) 篠原操議員。 ◆1番(篠原操君) じゃ、詳細調査、さっき答弁のほうでも、町長が言っていたとは思うんですけれども、同じ高野堀で、河原区を通って、あと河原区から喜多区、あとは道下区のほうを流れる高野堀は、荒川の水門をとめると、この前の台風でも、ほとんど水が流れてないような状態なんですよ。 ですから、台風が来ても、水害の危険性は、その辺の住民はほとんどないぐらいの状態なんですけれども、そういうことというのは、町で、町長でもいいんですけれども、把握しておりますか。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 圃場整備事業をやったときに、かなり古い話なんですが、一応流域がこうだというふうなことで、今はカワチさんの脇の水路があるんですが、あそこが毎回、正直氾濫していたという時期がございました。 どうも、余りうそだということではございませんが、流域計算が間違ってしまったのかなというふうに私は個人的には思っているんですが、工事を県単の事業を使ってやり直したおかげさんで、全くあふれるということはないんですが、ただ直井議長の前のところが、どうしても広げることができないんであふれてしまうというふうな状況が続いてはいるんですが、高野堀の関係ですが、圃場整備をやった後にそういう状況があったものですから、大堰の堰、川が流れているほうから、荒川に水を抜く工事を実施しました。 当初は、かなり効いていたかなというふうに思うんですが、最近の雨量は半端でないというふうな部分がございまして、残念ながら、今回のような状況になっているというふうな状況でございます。ですから、それらを勘案しますと、高野堀に水が回ったとしても、きっと難しいのかなというふうに思っております。 状況等は広く考えなくてはならないというふうに思いますが、先ほど建設水道課長が答弁しましたように、もう一度よく調査をした上で検討させていただきたいというふうに思いますんで、地域の皆様方には、そんなことでご指導いただければと思います。 ○議長(直井美紀男君) 篠原操議員。 ◆1番(篠原操君) 話は大体わかりました。 ただ、実際、水害、それは位置的というよりも、ちょうど玉生コミュニティから松川屋さんぐらいまでなんですよ。ちょっと、その次の日、自分も回らせてもらったんですけれども、やっぱりあの辺が随分床下浸水とか、床上浸水も含めてですけれども、被害を受けているんです。 実際、私、このすぐ前に住んでいますけれども、うちから本当に100メートルも違わないところが水害になっているわけですから、ただ、その100メートル以内のところの水路は、まだ全然ないということなんで、それもちょっと考えながら、今回の詳細調査とか、あと専門家の意見を聞いて、住民の協力も得てということで、重要課題として取り組むと、さっき答弁してもらったんで、これは要望としてよろしくお願いしたいと思います。 続きまして、荒川についてなんですけれども、さっき荒川の河床についての話は、定期的にやってくれるということなんですが、今、旧玉生中学校の跡地、その東側の堤防について、ちょっと話したいと思うんですけれども、あそこは、今現在アカシヤとか、桜等とか、そういう木が随分植えてあるんですよ、堤防そのものに。その中学校建設時に植えたと、それは聞いているんですが、この樹木が随分成長し過ぎて、10メートルとか、そういう高い木になっているんですよ、今。 私、わかる人にちょっと聞いていたんですけれども、樹木の根っこというのは、堤防を強固にするためには非常に役に立っていると。根っこがやっぱり崩れないような、そういう強固にできていると。しかし、伸び過ぎると今度は倒れてしまうと、倒れるときに、今度は根っこまで今度は剥すんですよ。そうすると、堤防が破壊されてしまうんですよ、今度。 こういうことをちょっと心配していまして、樹木を枯らさないように、高さを詰めて、再度剪定するという形ですか、そういう形で樹木を守りながら、堤防の強度を強くしていくと、そういう方法も、旧玉中の横の堤防は、それは可能だと思うんですよ。そういうことは、これからやっていけばいいのかなと思うんですけれども、町長の意見を伺いたいと思います。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) なるほどなと思って、今お話を聞かせていただいたんですが、正直それができるかどうかというのは、できるんではないのかなというふうには思うんですが、まさに災害等を考えますと、そういう対策というのは必要なんかなというふうに思います。 これは、旧中学校のサイドに限らず、やはりかなり上のほうから、あるいは大久保、肘内のほうまで考える必要があるのかなというふうに思いますんで、少しその辺については、今後の課題にさせていただきたいというふうに思います。 ○議長(直井美紀男君) 篠原操議員。 ◆1番(篠原操君) 関連してですけれども、もしやるとすれば、それはやっぱり、堤防というのは県の持ち物になるんですか。県の仕事になるんですか。それとも、町の仕事になるんですか。 ○議長(直井美紀男君) 町長。
    ◎町長(見形和久君) これ、勝手に手をつけるというわけには、ちょっといきませんで、河川区域というのがありますから、そういうことになるかというふうに思いますが、いずれにいたしましても、維持管理していくのにはそうだよねというふうなご提案だというふうに思いますんで、よく検討させていただきたいというふうに思います。 ○議長(直井美紀男君) 篠原操議員。 ◆1番(篠原操君) よく検討していただきたいなと思います。庁舎建設の特別委員会、きのうやらせてもらったんですけれども、この玉生中学校跡地を一応仮定して進めておりますんで、やっぱり強固にするということは必要と考えますんで、どうぞよろしくお願いいたします。 また、候補地の問題なんですけれども、これも返上してあるということなんで、改めて公表しないということで、町の中で把握していくということだと思うんですけれども、まだ白紙撤回になっていないことがあって、継続して監視していただきたいと、それもこれも要望にかえさせていただきます。 最後に、しおらんどについての再質問なんですけれども、しおらんど、先ほど、きょうの朝方、来場者の数とか、そういうような資料をいただいたんで、30%ぐらいが町内だと、あと町外の人が70%だということは把握させてもらいました。資料をありがとうございます。 それで、町でも多くの投資をしている施設だと思うんです。これからも来館者の数の変化や、あと来館者の要望に応えながら、子育て世代に利用してもらえる施設を目指していくと、私は考えているんですけれども、この来館者に、今アンケートのようなものはとっているんでしょうか。まず、それを質問します。 ○議長(直井美紀男君) 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(星育男君) 保健福祉課長。 ただいま、来館者にアンケートをとっているかということなんですが、アンケートに関しましては、オープンから1週間までとらせていただきました。 今のところは、来館者の方のお声を聞いて、日誌のほうに書いてもらうという形で、1週間に何件かの意見をもらっているような形です。 これから、ちょっと半年ぐらいたった段階で、また1週間なり、2週間のアンケート、そういったものをやって、その変化は見ていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(直井美紀男君) 篠原操議員。 ◆1番(篠原操君) やっぱり、アンケートという形でも、そういうノートに記載する形でも、そういう意見が聞けるということはいいことだと思うんですけれども、全て対応するというのは難しいと思うんですけれども、少しずつでもよくなっていく、そういうのを来館者が見れば、やっぱり来館者がふえてくる、そういう要因にもなると思うんです。そういうこともちょっと考えながらやっていっていただければと思っております。 それと、これちょっとまた別な問題で、お昼時に少し口にするものがないんだけれどもという、これはちょっと住民の方とか来館した人から言われたんですけれども、そういうものを置けるかどうか、まずそれをちょっと聞きたいんですけれども。 ○議長(直井美紀男君) 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(星育男君) 保健福祉課長。 今、議員が言われたところ、本当に毎日ではないんですけれども、やっぱり週に何回か、そういう話をされているということで、今シルバー人材センターのほうに管理をお願いしているんですが、その管理人のほうから報告を受けております。 私どものほうでも、やはりほかの議員さんからもそういうお話をされたような経過もありまして、できれば町内で、あそこで大体土日が多いと思うんですが、1階のフロアのほうで、ちょっとあそこでつくるのは難しいと思うんで、販売ということはできると思うんです。保健所等の手続は必要だとは思うんですが、そんな形でできる人がいればということで、もしもやってくれる人がいれば、うちのほうはぜひやってもらいたいなと思っております。 ただ、今のところ役場のほうから、特別声をかけてということまではやっていないんですが、やりたいという方がいれば、いつでもお受けしたいという考えではいます。 以上です。 ○議長(直井美紀男君) 篠原操議員。 ◆1番(篠原操君) 同じような質問なんですけれども、今のところ、やりたいという業者というのは、まだいないんですか。 ○議長(直井美紀男君) 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(星育男君) 保健福祉課長。 今のところ、残念ながらやらせてくださいという方はおられません。 町外の方が7割以上ということなんで、そこで販売してないとしても、町内のいろんな食堂とか、そういうものを利用してもらうことも考えられるんで、何件かのお店の方に、しおらんどに来たことで、例えば1割引きとかのクーポンを出して、そういったものでお店のほうに寄ってもらうとか、そういうようなことは、今ちょっと商店の何人かの店主の方とは打ち合わせ等をさせてもらっております。 今のところは、そういうわけで、自分からやりたいという方は残念ながらいない状況です。 ○議長(直井美紀男君) 篠原操議員。 ◆1番(篠原操君) 時計が少し消えてしまったんで、後どのぐらいか…… ○議長(直井美紀男君) 3分30秒ですね、あと。 ◆1番(篠原操君) そうですか、じゃ最後の要望になると思うんですけれども、町外というのか、県内にもこういう無料で子育て支援をするような施設、これは意外と少ないらしいんですよ。 塩谷町のこういうやつができてうれしいわという声も聞くんですけれども、あとは大田原のトコトコとか、ああいうところに行かないとないという話も聞いているんで、この町のPRも兼ねて、いい施設にしていってもらいたいと、それが私の要望です。 要望で終わりますけれども、以上で私の質問を終わります。どうもありがとうございます。 ○議長(直井美紀男君) 以上で、篠原操議員の質問を終わります。 暫時休憩いたします。     休憩 午後2時56分     再開 午後3時00分 ○議長(直井美紀男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △中塚操君 ○議長(直井美紀男君) 次に3番、中塚操議員。 質問時間は、質問、答弁合わせて45分以内です。 3番、中塚操議員。     〔3番 中塚 操君登壇〕 ◆3番(中塚操君) 私は、さきに通告してあります一般質問通告書に基づき、次の3項目について質問いたします。 まず、1点目は自然休養村センターの利用料金等の公金官物不適正処理案件の現在までの警察の捜査について。 2点目が、自然災害に対する町の対応について。 3番目に、庁舎の建設について。 まず、1点目の平成29年度における自然休養村センターの使用料等の取り扱いについてですけれども、平成30年6月に産業振興課内において、女性職員による自然休養村センターの使用料等の一部、110万4,640円が未処理であることが発覚し、当該職員にこの件について聴取がなされたとの報告がありましたけれども、それから1年半が経過していますけれども、どうなっているのか伺います。 2点目の地球温暖化による異常気象により、本町においても昨年、今年と、2度続けて玉生地内の河川の氾濫により、床上、床下等の被害が発生しているが、町はどのような対策を講じる考えでいるのか、お伺いいたしたいと思います。 続きまして、3点目ですけれども、町は庁舎建設に関し、庁舎の場所に関する条例改正案を提出した経緯がございますけれども、2度にわたり議会で否決されているけれども、この点についてどう考えているのかお伺いをしたいと思います。 以上、3点について、第1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(直井美紀男君) 町長、答弁。 町長。     〔町長 見形和久君登壇〕 ◎町長(見形和久君) 中塚議員の一般質問に答弁いたします。 質問要旨の第1点目、自然休養村センターの利用料などの公金官物不適正処理案件の現在までの警察の捜査についてのご質問であります。 11月27日の町議会全員協議会で総務課長が報告したとおり、矢板警察署より、11月8日に宇都宮地方検察庁に書類を送付したと連絡をいただきました。 現在のところ、これ以上の情報はない状態であります。 次に、質問要旨の第2点目、自然災害に対する町の対応についてのご質問であります。 質問の要旨が、先ほどの篠原議員と同様でありますので、詳細は割愛させていただきますが、流域全体の詳細な調査や専門家の意見聴取、沿川住民の協力体制、財源の確保などを踏まえ、どのような対策が適切かつ効果的であるかを検討した上で判断してまいりたいと考えております。 いずれにいたしましても、詳細なる答弁とはまいりませんが、現状のままでは同様な災害発生を繰り返すことになりますので、想定される災害を未然に防ぐことは、町の責務と認識しまして、対応方針を検討させていただくこととします。 次に、質問要旨の第3点目、庁舎建設についてのご質問でありますが、塩谷町庁舎整備基本構想において、建設候補地については、旧玉生中学校跡地として位置づけ、庁舎整備検討委員会の答申結果を踏まえたものであることから、町としてその方針に変わりはございません。 今年度においても、この方針に基づき、基本計画策定のために外部委員による庁舎整備検討委員会や町議会の特別委員会でご議論をいただき、このたび基本計画案として取りまとめ、今月にはパブリックコメントや説明会を実施する運びとなっていることは、議員もご承知のところであるかと思います。 町としては、建設地のほか、庁舎の機能や規模、構造、事業費などについて、引き続き議会を含めた町民の皆様に理解をいただきながら、新庁舎整備に向けて取り組むこととし、位置条例の改正案はしかるべき時期に上程してまいる考えであります。 今回、庁舎建設に至った要因の一つは、現庁舎の68年目を迎えるという老朽化の課題に対応するという考えがございます。最近の災害や地震の状況を勘案しますと、一日も早い庁舎の建設は喫緊の課題であると判断しております。したがって、町民一丸となって推進を図る大きな課題でありますので、将来禍恨を残すというふうなことのないよう、覚悟を持って取り組んでまいります。引き続きのご指導をよろしくお願いいたします。 以上、答弁いたします。 ○議長(直井美紀男君) 中塚操議員、再質問。 ◆3番(中塚操君) 今、町長からお話がありました。 ただ、私が言ったニュアンスと町長の答弁がちょっとずれているような気もするんで、要は、この住所地を購入するには、絶対多数で3分の2の賛成がなければ、位置条例が通らないわけですよ。それを得ないまま、本日見たらばテーブルの上に概要版が乗っていましたんで、これを見ると、かなり25億なんていう数字も載っていますし、例えば位置条例が通らなくてずっといったときに、例えばあそこができなかったときに、そのお金、当然かけていると思うんですけれども、その委託費は誰が補償するんかということにも、最終的にはなるんかなという私は気がしています。 その点について、町長どうお考えですか。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 全く、前段は中塚議員の指摘いただいた部分が、そうだよねというふうな部分があるかというふうに思います。 ただ、たらればについての答弁というのは、申しわけないんですが控えさせていただくことになりますが、まず設置条例でございますが、いつの時点で設置条例を議会の同意を得なければならない、そこまではうたってないです。ですから、今後、やはり議員の皆様方にできる限りご協力をいただいて、ご指摘事項につきましては、担当課において、いろいろと修正なり、改正なりをさせていただいてというふうな状況でございます。 そういうことから考えますと、今だめだからやってはだめだということでは、私はないというふうに理解をしておりまして、今後引き続き、その問題については取り組んでいくというふうなことでございます。 ○議長(直井美紀男君) 中塚操議員。 ◆3番(中塚操君) ちょっと、きょう、概要版が机にありました。 例えがいいか悪いか、ちょっとあれなんですけれども、私、これを見て、例えが不適当だと言われそうな気もするんですが、江戸時代の豊臣と徳川のあれがあって、大坂夏の陣というのがございましたよね。外堀をだんだん埋めていって、最後には徳川が征服したということなんですけれども、何かそのような気がしてなりません。 というのは、先ほど申し上げたように、全体の3分の2のやつで、これから町執行部は議員に対してご理解をいただくんだということで、先ほど町長述べましたけれども、きょうのテーブルの上には、これが各議員のあれで出して、これを配って説明会をやって、パブリックコメントまでやるんだというふうな、さっきたしか説明があったかと思うんです。 ということは、ちょっとそういう私らの結果とか、そういうのを無視した、お願いはして、後はパブリックコメントまでやって、もう既に計画ありき、これでやるんだよというふうに言っているようにしか、私は受け取れないんで、ちょっとこのパンフレット、きょうお配りして、近々各世帯に行くんだと思うんですけれども、びっくりするんだと思うんです。4ページの一番後ろに、概算事業費の算定というのがありまして、これは前からあれで面積が4,400平米、それから事業費が25億3,730万円ほど見込むということで載っているかと思います。 実際、庁舎建設準備室長にお伺いをしたいんですけれども、例えばこの25億3,730万円、建設事業費がかかるというふうに書いてありますけれども、そこで例えばいろんな補助金を、これ今やっているということで、現在、町が庁舎を建てるに当たって、国・県の補助金がどのぐらい来て、実際、町で負担するのは幾らだと。当然、基金なんかも自分の自己財源ですけれども、それは別だと思うんですよ。それも含めて、どれぐらい負担するんだということを、ちょっとお聞きしたいんですけれども、よろしくお願いします。 ○議長(直井美紀男君) 庁舎建設準備室長。 ◎庁舎建設準備室長(鈴木修司君) 庁舎建設準備室長。 今回のお配りしました概要版でございますが、昨日、庁舎建設特別委員会において、パブリックコメントの実施及び説明会の開催ということでご説明を申し上げたところでございますが、早速ではございますが、概要版の調製が済みましたのでお配りさせていただいたところでございます。 それと、あと本日をもって、早急に周知を図ったほうが望ましいということから、区長さんのほうに文書の配布をご依頼したところでございます。 ご質問の件に関しまして、事業費に関する財源の話でございますが、基本計画の中においても、その補助金の関係については述べているところでございます。補助金につきましては、国土交通省やさまざまな省庁の補助金がございます。そういったものを、現時点では正確な費用等は、補助金については出ないところでございますが、引き続き研究していくというような記載とさせていただいております。 以上です。 ○議長(直井美紀男君) 中塚操議員。 ◆3番(中塚操君) 再度、庁舎建設準備室長に質問したいんですけれども、ということは、数字はわからないということですか。 ○議長(直井美紀男君) 庁舎建設準備室長。 ◎庁舎建設準備室長(鈴木修司君) 庁舎建設準備室長。 基本計画の中で、事業費に対する財源としまして、一般財源を17.4億円、起債、市町村庁舎機能特別事業債、これについて8億円というような形で、17.4億と8億円で、以前に財源で説明したものと同じような形で、財源については考えてございます。 補助金については、細かな算出等がございますので、大きな補助金にはならないかなと思いますが、詳細な金額については現時点では出てきてはいないということでございます。よろしくお願いします。 ○議長(直井美紀男君) 中塚操議員。 ◆3番(中塚操君) 私は、この安全面から質問をしたいと思います。 台風19号で、荒川が大分ふえまして、東荒川ダムが上からオーバーフローで、自動的に落としていったということで、ダムは抜いていないわけですよね。そういうことにもかかわらず、梍橋では、橋から1メートルのところまで水が増水したということを地元の方からも聞いています。 それと、あとはここの、そういうこともあって、河原、玉生地区の方については、当然避難勧告、避難措置、それは出て、みんな玉生小学校の前の施設がありますね、そこでも入り切れなくて、玉生小学校の体育館も開放して、そこへみんな避難したということも聞いております。 今は、玉生中の跡地については、災害ごみの置き場所、そういうことになっているわけなんですけれども、堤防は崩れていないと思うんです。ただ、溢水する可能性は十分に、もしダムが抜いたとすれば、そこが状態になった場合には溢水をして、安全なという、町で考えている旧玉生中跡地も危ないということになって、町の方々、そこが避難場所になるんだと思うんです、もし建てたら。そこが、水が入ってしまって、溢水してあれしたらば、元も子もないんではないかという気はしております。 その点、準備室長、どんなふうに考えておりますか。 ○議長(直井美紀男君) 庁舎建設準備室長。 ◎庁舎建設準備室長(鈴木修司君) ダムを放流した際、どのような状況になるかというご質問でございますが、今現在、栃木県において、ダムの水をためて、それがそれ以上になった際というようなときを想定して、ハザードマップを策定しているというところでございます。 現状、まだそちらの公表には至っておりませんので、この時点でどうなるかということは述べることはできません。 よって、その公表結果を待って、災害復旧の専門家であったり、その専門家の方に相談をしながら、今後は対応を考えていくという考え方でございます。 以上です。 ○議長(直井美紀男君) 中塚操議員。 ◆3番(中塚操君) 今、準備室長からのお話あったんですけれども、私もきょうの新聞ごらんになった方いらっしゃるかと思うんですが、下野に出ていました。そういうことで、近々公表になるということでございます。まだ公表にはなってないんですけれども、できてはいるんだと思うんですけれども、まだ公表はしてないということで、近々公表になるということで、それがしっかり出ましたら、もし仮に、さっき町長おしゃいましたけれども、たらればはだめだ、そういう答えはできないということをおっしゃっていましたけれども、ハザードマップで危ないよといった場合には、これはやっぱり先ほど言ったように答えはできませんか、町長。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) たらればの話をしたんで、大変恐縮だなというふうに思いますが、今回のお話を聞いていますと、東荒川、西荒川、同時に決壊した場合に、どういうふうになるかという話でございます。 決壊したから、全て流されてしまうんだという結果には、決してならないというふうに私は思います。じゃ、今ここに住んでいる人たち、何十年も、何百年も住んでいる人たちは、そういうことを、流されて、また戻ってきて建てたのかというと、そういうことはないですよね。荒川の源流でガソリンスタンドをやっていますワタナベさんが、いつもそういう話をしてくれます、「うちは乗ったことねえよ、いまだかつて」と。 たらればというのは、どこまでたらればなんかという話になりますが、正直、私も今のこの建っている場所のほうが、むしろ災害を受けることに関しては、受けやすいというふうに思っております。 役場の前に出てみていただければわかると思うんですが、ここは東に向かってずっと道路が高くなっているんです。だから、恐らく河原という話も出たんですが、河原で乗った話も、私はちょっと聞いたことがございません。 玉生地区は、1年に2回も3回も乗ってしまっているというふうな状況でございますんで、それがみんな流されてしまうというふうなことだとすると、じゃそこに住宅を求めた人たちはどうなるんだ、おまえらは自分の金でやったんだから構わないよ、役場だけは安心なようにつくるからねと、それはちょっと行政を預かる者として、私は失格だというふうに思います。 だから、全体としてどういうふうにしていくのかというふうな考え方に基づいて、役場もそういう中で取り組んでいく必要性があるというふうに思っておりますんで、ここに来て、役場だけがよくて、ほかは構わないんだということではなくて、全体としてこの地域が災害を受けないようにするためにはどうするのか、そんなふうな考えで取り組む必要があるというふうに思っております。 以上です。 ○議長(直井美紀男君) 中塚操議員。 ◆3番(中塚操君) 今、町長のほうからお話をいただいたんですが、それに反するようなことを言って、まことに恐縮なんですけれども、最近の温暖化、地球全体のお話だと思うんですけれども、それによって天変地異、ここのところすごいですよね。地震はあるわ、大雨は降るわ、そういうことで、今までダムがあるから大丈夫だということ、今まで歴史的な背景を見ても、そこに住む、かつて住んでいる地域の人たちはダムというか、堤防とか、そういうのを、水の恩恵を受けながら、逆に水と戦ってきて、生活をして、繰り返してきたんです。 それは、町長もご存じだと思うんですけれども、そういう中で、今申し上げましたけれども、天変地異、地震もありますし、さまざまなあれが、実際栃木県でも起きています。近辺でも、過日は埼玉で震度4、ここでも震度3ぐらいの地震が頻繁に起きているということで、何なのという感じで皆さんも心配しているかと思うんですけれども、そんな中で、ダムがあるから安全だという神話は、最近崩れつつあるのかなという気はするんですよ。 というのは、実際のところ、ダムは危ないんで、聞いたらば、ダムが壊れたら大変だ、その前にある程度抜かざるを得ないということで、河内ダム、大きいのがありますよね。あっちは計画的に抜くという情報も、私は聞いていますし、決壊するよりは抜くということで、荒川の上流の西荒川、東荒川についても同様な措置がこれからとられるのかなということで、我々も注視して、そこら辺、見ていかなくてはならないと思うんですけれども、十分、今申し上げたような天変地異、地震、それから大雨、ここのところありますんで、そこら辺も考慮して、どういうふうな対策を講じればいいのかということで、もう一度検討いただければありがたいと思うんですが、再度町長のお答えをいただきたいんですが。 ○議長(直井美紀男君) 町長。 ◎町長(見形和久君) 再度ということですが、やはりこれは公の人たちに、公平な立場でご検討をいただいてきた結果でございます。それは、恐らく、今我々が入っている役場が68年たっていて、災害といっても、洪水だけじゃなくて、倒壊する確率が極めて高いという部分もあるんだろうというふうに思います。 スタートは、どこがスタートだったんかということになりますと、そこがスタート地点になっているわけです。だから、これをさらに送るということなれば、災害が来るのを待っているのかいというふうにもとられかねないんです。 しかも、町民の方々が検討委員会をつくっていただいて、こういうことでじゃやっていきましょうというふうになったものを、やはりおくらせるという考え方は、私としては少しできないなというふうに思います。 議員がおっしゃいますように、河川の問題だけじゃなくて、いつ地震が起きて、高原山が爆発して、そういうことを考えますと、一日も早く、やはり新しくつくったから、そういうものに耐えられるんだ、古いからだめなんだということはないですが、やはりこういうものは確率の問題だろうというふうに思います。 ですから、やはり一日も早くそういう物をつくって、安全・安心な町づくりの拠点になっていくように取り組むことが基本だというふうに思います。 私からは以上です。 ○議長(直井美紀男君) 中塚操議員。 ◆3番(中塚操君) ありがとうございます。 私も、過去、庁舎問題については、7回ほど質問しております。その中で、ここにいる我々、それから町に用事でお訪ねする町民、それから一番は執務をとっている職員、そのためにも、早くこの建物をどうにかしてちょうだいということでお願いをしてきました。 ただ、町長の答えは、一度に例えば3億とか、そういうのを仮設というのか、そういうのであれするのは理解ができないのではないかと、それよりも、私は、町長の言葉ですけれども、一刻も早く庁舎をつくって、そちらのほうが優先じゃないかということで、たしか今までもおっしゃってきたのかなという気がします。 ただ、私は今までどおりに、なるべく安全なところに職員、我々、町民の方が移れるように、一刻も早くつくっていただければと思うんですけれども、ただ町長が新しい庁舎、私はここから仮設でもいいけれども、とりあえず危ないんだから、つくってちょうだいということで、そこら辺の意見がすり合わないというか、これは考え方の相違でやむを得ないと思うんですけれども、そんなことで、先ほど申し上げましたけれども、ここからは要望ですけれども、先ほど言ったように、いろんな災害がこれからもあると思って、向き合わなければならない時代になってきたのかなという気がしますんで、町長、それから町の執行部の皆さんにおかれましても、十分そこら辺を考えて、研究、それから調査等をしていただければというふうに思っております。 それから、自然災害に対する町の対応については、先ほど橋本議員さん、福田議員さん、篠原議員さんが質問していますんで、これについては割愛させていただきたいと思います。 それから、1番目の自然休養村センターの利用料等についても、全協のときに宇都宮地方検察局のほうに送致になったということで、これから町執行部もでしょうし、私らも注視をして見守っていきたいというふうに思います。 そんなことで、まだちょっと時間たくさんあるんですけれども、重なった部分もございますんで、私の一般質問は終わらせていただきます。 以上です。ありがとうございました。 ○議長(直井美紀男君) 以上で、中塚操議員の質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(直井美紀男君) 本日の議事日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 大変ご苦労さまでした。     散会 午後3時30分...