平成28年 3月 定例会(第147回) 平成28年3月
益子町議会第147回
定例会会議録 平成28年3月3日(木)出席議員(16名) 1番 直 井 睦 2番 髙 橋 家 光 3番 磯 部 浩 4番 廣 田 茂 十 郎 5番 小 島 久 之 6番 髙 橋 美 江 7番 日 渡 守 8番 岩 﨑 秀 樹 9番 河 原 誠 10番 星 野 壽 男 11番 加 藤 芳 男 12番 長 岡 景 介 13番 黒 子 秀 夫 14番 髙 橋 正 則 15番 小 島 富 子 16番 髙 野 美
晴欠席議員(なし)
地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者 町 長 大 塚 朋 之 副 町 長 法 師 人 弘 教 育 長 岡 良 一 郎 総 務 部 長 大 塚 隆 彦 民 生 部 長 森 嶋 茂 産 業 建 設 髙 野 貞 夫 部 長 総 務 課 長 加 藤 一 美 企 画 課 長 萩 庭 正 幸 税 務 課 長 日 下 田 純 住 民 課 長 堀 野 鉄 男 環 境 課 長 櫻 井 弘 美 健 康 福 祉 小 堀 浩 課 長 高 齢 者 支 援 大 内 正 美 課 長 農 政 課 長 河 原 平 観 光 商 工 髙 濱 文 夫 課 長 建 設 課 長 大 関 保 会 計 管 理 者 加 藤 茂 兼 会 計 課 長 学 校 教 育 木 村 明 美 課 長 生 涯 学 習 加 藤 友 之 課 長 監 査 委 員 大 槻 征
夫事務局職員出席者 書 記 梅 津 か ほ る 開会 午前10時00分
○議長(
廣田茂十郎) ただいまから平成28年第147回
益子町議会定例会を開会いたします。 これから本日の会議を開きます。 ただいまの
出席議員数は16名です。 なお、事務局長は親族の葬儀のため欠席となり、次長がかわりを務めます。 本日の議事日程はお手元に配付のとおりです。
○議長(
廣田茂十郎) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、
益子町議会会議規則第125条の規定により、12番、長岡景介君、13番、黒子秀夫君を指名いたします。
○議長(
廣田茂十郎) 日程第2、会期の決定の件を議題にいたします。 この件につきましては、さきの議会において
議会運営委員会の閉会中の継続調査の議決をしてありますので、
議会運営委員会の報告を求めます。
議会運営委員長、髙橋正則君。
◆14番(髙橋正則) 皆さん、おはようございます。それでは、
議会運営委員会の報告をいたします。 去る2月23日午前10時より第1委員会室において、平成28年第147回
益子町議会定例会の日程について審議をいたしましたので、その結果をご報告いたします。 会期につきましては、本日より3月15日までの13日間といたします。 日程につきましては第1日目、3月3日木曜日、日程第1、
会議録署名議員の指名から日程第4、行政に関する
一般質問の後、散会とし、その後、
全員協議会を開催します。なお、
一般質問は執行部の答弁を含め、1人60分以内とします。 第2日目、3月4日金曜日、第1日目に引き続き日程第4、行政に関する
一般質問の後、日程第5、陳情の処理、日程第6、議案第1号 益子町
行政不服審査会条例の制定から日程第9、議案第4号
芳賀地区消費生活センターの組織及び運営等に関する条例の制定までの議案の説明、審議、表決。 第3日目、3月5日土曜日、休会。 第4日目、3月6日日曜日、休会。 第5日目、3月7日月曜日、日程第10、議案第5号 益子町一般職の
任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部改正から日程第32、議案第27号 芳賀郡
障害児相談支援センター運営協議会の設置までの議案の説明、審議、表決。 第6日目、3月8日火曜日、日程第33、議案第28号 平成27年度益子町
一般会計補正予算(第4号)から日程第38、議案第33号 平成27年度益子町
農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)までの議案の説明、審議、表決後、日程第39、議案第34号 平成28年度益子町
一般会計予算から日程第44、議案第39号 平成28年度益子町
農業集落排水事業特別会計予算までの提案理由の説明。 第7日目、3月9日水曜日、
委員会付託事件審査。 第8日目、3月10日木曜日、
委員会付託事件審査。なお、当日は午前10時から中学校の卒業式がありますので、会議は午後1時よりの開会といたします。 第9日目、3月11日金曜日、引き続き
委員会付託事件審査。 第10日目、3月12日土曜日、休会。 第11日目、3月13日日曜日、休会。 第12日目、3月14日月曜日、引き続き
委員会付託事件審査。 第13日目、3月15日火曜日、日程第45、
委員会付託事件審査報告から日程第48、報告第1号 議会の議決により指定された専決処分の報告までとします。 なお、お手元に第147回
益子町議会定例会議事日程予定表(案)を配付させていただきました。参考にしていただきたいと思います。 以上のとおり
議会運営委員会で決定しましたので、議員各位のご賛同をお願い申し上げ、報告といたします。
○議長(
廣田茂十郎)
議会運営委員会の報告を終わります。 お諮りいたします。本定例会に上程されるのは、陳情1件、議案39件、閉会中の継続調査1件、報告の1件です。ただいまの
委員会報告のとおり、会期を本日から3月15日までの13日間にしたいと思います。ご異議ございませんか。 (「異議なし」の声あり)
○議長(
廣田茂十郎) 異議なしと認めます。 会期は本日から3月15日までの13日間に決定いたしました。
○議長(
廣田茂十郎) 日程第3、平成28年度所信表明を行います。 町長。
◎町長(大塚) 本日ここに提案いたしました平成28年度当初予算をはじめ、各案件をご審議いただく前に、私の町政運営に対する所信の一端を述べさせていただき、議員各位のご理解を賜りたいと存じます。 本町では、
まちづくりを進めるための計画として平成18年11月に「ま
しこ再生計画」、平成23年3月には「ま
しこ未来計画」を策定し、活力ある
まちづくりを推進してまいりました。そしてこの度、今後日本全国で本格化する人口減少、少子化・高齢化に対応すべく「新ま
しこ未来計画」を策定いたしました。「幸せな共同体・ましこ」という将来像の実現に向けて、「ま
しこならでは」の住みたい価値を伸ばしていくための取り組みを町民の皆様と協働で推進をしてまいります。 人口減少は、数が減るということだけが問題ではなく、年齢別の構成比、バランスが問題であります。少子化に歯止めをかけるために、叡智を結集して対策を講じます。雇用を増やすということが人口増につながります。町内総生産を高め、雇用を生み出し続けます。10月にオープンする
地域振興拠点施設にもご協力をお願いを申し上げます。住環境、教育環境、
移住促進策など「住みたい」価値を高めることで、人口の社会増を図ってまいります。また、高齢者の皆様に、できるだけ元気で長生きをしていただけますよう、「生きがい」と「幸せ」を感じていただける
共同体づくりをしてまいります。 益子町の特性・良さの一つは、自治力・地域力の高さ、人材の豊富さにあると私は考えております。町内でのイベント・行事は、町全体のものから
自治会単位のものまで数えると、年間を通して驚くほど多く、活発に行われております。文化財・郷土芸能の伝承や地域のお祭りも盛り上がっております。ボランティアに携わる方々からは、目を見張るほどの熱意が感じられます。「益子町が好きだ」という気持ちが原動力になっているのだと思っております。地方創生の時代の中で、地方にとって自治力・地域力、人材は特に重要な要素であり、これこそが「人口が減少しようとも、輝き続けられる
地域づくり・
まちづくり」の成否を左右するものだと考えております。計画の指標は行政だけで達成できるものではなく、町民の皆さまに参画をしていただいて前進できるものであります。益子町の自治力・地域力、人材を持ってすれば、指標に掲げる未来は創れるものだと私は信じております。 平成28年度の予算編成におきましては、新ま
しこ未来計画実施の初年度として、それぞれの分野で大きな効果が発揮できるよう努めました。 まず、人口減少・
少子化対策といたしまして、18歳以下の子ども1人につき年1万円を贈る
子育て応援手当や、町外からの移住者の皆様に住宅の建築・購入費を補助する
定住促進住まいづくり奨励金を創設いたします。 教育の充実として、全小中学校に電子黒板を設置する
ICT教育推進や、
乳幼児対象の
育脳プログラム作成事業などを実施いたします。
地域活性化対策、
産業創出策といたしましては、今年オープンする
地域振興拠点施設整備や
地域農産物商品開発、起業支援のほか、
日本遺産登録に向けた活動を引き続き行ってまいります。 防災・減災につきましては、
耐震性貯水槽建設工事の実施、
消防ポンプ車の購入などにより、安全・安心の確保を図ってまいります。 地球環境の保全や
循環型社会の実現に向け、
住宅用太陽光発電システム設置費等補助や生
ごみ処理事業、
資源物回収奨励金制度を継続いたします。 都市計画や地籍調査などの将来に向けての基盤整備、道路の改良・補修工事や
道普請事業の継続による
道路網整備を進め、
デマンドタクシーの運行により公共交通の充実を図ってまいります。 また、2020年の
東京オリンピックを見据えた選手の育成のため、
一流指導者による
スポーツ教室や
外部指導者派遣などを引き続き実施してまいります。 友好都市であるイギリスのセント・アイヴス町、アメリカのダブリン市との交流も積極的に進めていく予定であります。 その他、花の
まちづくり、益子大使の委嘱、
プレミアム商品券の発行、
海外プロモーション活動のほか、
子育て支援、
高齢者支援、障がい者福祉や
健康づくりについても引き続き重点施策として位置づけてまいります。
行財政運営に当たり施策の一端を申し上げ、所信表明とさせていただきますが、平成28年度は、新ま
しこ未来計画の目標達成に向けた確実な一歩にしたいと思います。また、新未来計画の説明会を各
自治会ごとに行っておりますが、一つ一つの自治会の地方創生になることも心がけ、それぞれの自治会に希望の芽が出るような一年にしたいと考えております。町民の皆様並びに
議会議員各位のご理解とご支援を心からお願いを申し上げます。 以上でございます。
○議長(
廣田茂十郎) 平成28年度所信表明を終わります。
○議長(
廣田茂十郎) 日程第4、行政に関する
一般質問を行います。 2番、髙橋家光君の
一般質問を許します。 2番、髙橋家光君。
◆2番(髙橋家光) 皆様、おはようございます。今回は、
トップバッターということで多少緊張しておりますので、よろしくお願いをいたします。それでは、第147回定例会において通告書に従い、大分類で3項目の
一般質問をさせていただきます。 初めに、
地域振興拠点関連の質問になります。(仮称)益子町道の駅の運営に関しては、今後町民全体で見守り、創意工夫と知恵を出しながら主体的に取り組むことで早期に経営を安定させることができます。結果として、町民に誇りと愛着を持った人たちがふえ、豊かな住みよい町とつながると思っております。ここでは経営理念、経営方針についてお伺いいたします。
売り上げ計画、損益計画に関しては、過日委員会にて大枠の説明がございました。ここでは実証店であるマルシェでの経験を踏まえた上で、さらに社会環境、将来像を見据え、こうあるべきという将来のビジョン、あるべき姿を経営理念、経営方針の中に落とし込むことで、町民が今後多面的に共同参画ができ、また参画することにより、よりよい町の姿が見えてくると思っております。その意味において、現時点で経営理念、経営方針が定まっておるのであれば、ここに明らかにしていただきたいと思っております。 また、今年10月より運営が始まります。何事も初めが大切です。その意味において初年度の重点方針が決まっておればお伺いをいたします。また、方針内容は地域住民のニーズと整合性が図られているものなのかもお伺いをいたします。 さらに、
地域雇用拡大の観点から雇用予定についてもお伺いをいたします。 次に、購入備品と
リース備品の選定方法に関して伺います。
振興拠点の運営開始に当たり、安価なものから高価なものまで相当数の設備、備品の設置が必要になると思います。自己資金にも制約のある中、購入とリースの2つの選択肢が考えられます。現状のリース料は、2%前後が一般的と聞いております。ただし、
リース利率と実質金利とでは大きな乖離があることも事実です。その他購入品に対しては、
減価償却費または
固定資産税の費用上の利点が考えられます。以上を踏まえた上で選定基準をお伺いいたします。 次に、
POSシステムの活用に関しての質問に移ります。今回
振興拠点に導入予定の
POSシステムの利用方法についてお伺いいたします。一般的には、
販売時点情報管理システムと理解をしております。つまり
売り上げ情報を販売時点で
リアルタイムに収集し、
単品レベルでの
商品管理や販売管理をするとともに、販売実績の集計や売り上げの計上にも使われるのが一般的です。そのほかにも
売れ筋管理とか
デッドストック管理、価格管理、
リアルタイムの在庫管理、発注管理、顧客管理と幅広い活用が見込まれます。今後どのような構想を持って活用の幅を広げていくのかをお伺いをいたします。 また、生産者と協働で品そろえや
売り場づくりをする活動、協働MD、マーチャンダイジングへの展開及び
キャッシュフローを念頭に置いた
適正商品在庫管理への展開についてもあわせてお伺いをいたします。 続いて、
経営リスク管理についてお伺いいたします。人口減少、地域経済の縮小の時代、益子町内を見てもシャッターがどんどんおりていく状況です。各市町村においては、道の駅の運用が既に始まっており、乱立の状況です。この状況を打破し、地域拠点を核とした益子町の活性化を図っていかなければなりません。しかしながら、
右肩上がりの業績は望めません。プラス・マイナス・ゼロか幾分かの
プラス成長で推移すると思われます。このような状況下では、正確な情報のもと
リアルタイムに経営状況を把握し、迅速に是正する対応が必要となります。販売方法、売り場の集中と選択、経営の再編も考えられます。住民が誇りと愛着を持つことのできる豊かで住みよい益子町を実現するため、当施設を核とした持続的な活性化が重要です。このためにも経営上のリスクを回避できる仕組みの構築が必要と考えます。構想をお伺いいたします。 次に、
加工施設関連に移ります。食の安全についてお伺いいたします。全国的に見ると、加工場で起因する食中毒が年間10件程度発生をしております。
ノロウイルス、サルモネラ菌、大腸菌、
ブドウ球菌、その他いろいろあるかと思います。今回加工場を起点に6次産業化に取り組むわけです。益子町では、初めて食品加工に取り組むわけです。消費者に販売するに当たっては、家庭とは異なるレベルで衛生、品質管理が必要となります。もし一度でも食中毒を起こしてしまうと、加工場の責任、加工者の責任にとどまらず、運営母体のま
しこカンパニーにも影響が及ぶでしょう。広義で言えば、益子町の
ブランド低下、原材料を供給する農家と地域全体に大きな
経済的影響が発生いたします。したがって、
加工施設の運営方法、環境整備の面からどのような
リスク低減策をお考えなのかを伺います。 次に、
加工施設の利用料金についてお伺いいたします。
加工施設利用料金については、益子町
地域振興拠点施設の設置及び管理に関する条例案の中に時間当たり500円と明記されております。しかし、加工品によっては光熱費、ガス、水道、電気の使用量がかなり違います。公平性を保つ方策があるかをお伺いをいたします。 続いて、防災関連に移ります。
防災訓練の徹底と
町作成済み自治会向け防災マニュアルの活用の推進について伺います。過日、総務課より昨年の第13回
防災訓練実施状況の説明において、参加率が59.8%であったという報告を受けました。しかし、実情を聞くと、自治会間で温度差があり、訓練日前に自治会長さんが了承を得た人数を含んだ報告がなされた自治会もあるようでございます。したがって、当日参加された方は50%に満たない状況なのではないでしょうか。また、栃木県における
地震災害想定において最も甚大な被害を想定した場合、宇都宮市
直下型マグニチュード8.0の場合、我が益子町においても全町で5強から6弱の揺れを想定しております。平成27年12月の世帯数7,953戸で、最悪の条件下で地震が発生した場合、建物全壊1.5%、約120棟、半壊7.5%、その他死者、負傷者等々の想像を絶する災害が発生すると想定されております。以上を踏まえて、もう一度
防災訓練の周知徹底並びに方法の見直しが必要と考えます。お考えをお伺いいたします。 次に、防災発生時、町では避難所として18カ所をしております。さらに、
福祉避難所1カ所、合計19カ所の指定がございます。残念なことに我が自治会で聞いてみると、広報紙等では見たことはあるが、避難所がどこにあるのか覚えていない人が大多数でした。
防災訓練には、町民全員が身をもって行動する訓練が必要です。地域住民で組織する自治会の役割は、大きいのではないでしょうか。災害発生が夜中、早朝の場合、町指定の避難所の避難は、近い住民は可能でも離れた住民、特にお年寄りにとっては無理があります。したがって、1次避難所である各自治会の公民館が有効です。そのためには自治会に即した
行動マニュアルが必要です。
現状整備済みの自治会もあるようですが、我が自治会ではまだ未整備です。町に
自治会向け作成マニュアル見本があることは承知をしております。しかし、
自治会単独の整備は難しいものがございます。そこで、
役場自治会担当職員と自治会が協働で
マニュアルの作成に取り組んではいかがでしょうか、お考えをお伺いいたします。 次に、
防災倉庫備品についてお伺いいたします。防災備品を潤沢にそろえるのは多大な費用がかかります。ここではこれからどの程度の被害を想定し、段階的に
防災備品整備に取り組んでいくのかをお伺いをいたします。 また、防災備品の備蓄場所の分散についてお伺いいたします。夜間に災害が発生した場合、また道路に甚大な被害が発生した場合を想定したときに、1カ所に備蓄しておいたのでは必要なとき必要な場所に
リアルタイムに運搬できない事態が想定されます。したがって、各地区、田野、益子、七井もしくは
災害リスクの高い地域に分散備蓄してはいかがでしょうか、お考えを伺います。 最後に、幼児に対する
避難場所設置についてをお伺いいたします。乳幼児は、夜中に何度もミルクを飲まさなくてはなりません。避難場所では周りの人に気を使い、親も乳幼児も大変です。
一般避難者にとっても負担がかかるでしょう。乳幼児が避難できる場所の確保が必要と考えておりますが、お考えをお伺いをいたします。 以上、3項目でした。町長の答弁をよろしくお願いをいたします。
○議長(
廣田茂十郎) 2番、髙橋家光君の質問に対し、執行部の答弁を求めます。 町長。
◎町長(大塚) 髙橋議員の質問にお答えを申し上げます。 まず、道の駅、
地域振興拠点施設についてでございます。益子町の
地域振興拠点施設につきましては、これは会社ではなく町の立場ということになりますが、信頼のある物づくりと文化、
地域づくりというものを事業理念としております。意向調査や
住民向け説明会を行い、これらも参考にしながら、地域資源を生かした
触れ合い交流の場の提供やさまざまな環境に配慮した取り組みなど、生産者と消費者がともに安全、楽しさ、美しさを実感できる地域活力の拠点として整備をしているところでございます。単
年度重点方針というご質問もございましたが、仕事のある町をつくるというところから道の駅の構想が出てまいりました。その中で今あるお店、農家もしくは主婦の方なども含め、皆様にできるだけたくさんの方々に
商品づくりに取り組んでいただけますように、まずは6次化のエンジンになること、生活文化の製造所になること、そのようなことを期待しているところであります。 従業員の雇用につきましては、地域雇用を念頭に25名程度を予定しております。 購入備品と
リース備品の選定についてのご質問でございますが、選定基準については、これはケース・バイ・ケースになっていくというふうに考えております。それぞれのものについてリースと、それから買い取りとどちらが適切なのか、見きわめながらやっていくということになりますが、今度の施設で利用する備品についてはほとんどが購入になるということでございます。地元からの導入も勘案しながら見積もり合わせ、さらには協議を行い、会社の意向を踏まえながら整備をしてまいります。 次に、
POSシステムの
利用方法等につきましては、
商品管理や販売管理など多くのデータを収集することが可能になります。今現在もましこのマルシェで利用しておりまして、商品の補充や曜日によって供給量の調整を行うなど商品政策への展開を図っているところでもございます。なお、当施設においては営業取引の性質上、掛け取引ではなく、委託販売による現金取引が前提となります。そのことから、在庫管理における損失というものは最小限であるという理解をしております。 最後になりますが、当施設を核とした持続的な活性化のための
リアルタイムに経営を是正する仕組みということでございます。大変重要なご指摘だと考えております。株式会社ま
しこカンパニーのほうでは、三セクということでありますけれども、出資者と経営、資本と経営を分離しようということで経営陣を考えておりまして、フットワークよく経営を行える
会社づくりというものを目指しております。
リスク管理や構想につきましては、
顧客ニーズの把握、分析を行うとともに、常に費用対効果も注視しながら、先を見据えた会社経営を行っていただくよう、町としてもかかわっていきたいと考えております。現在県内には23カ所の道の駅が存在し、本施設は24番目となりますが、本施設は益子の文化を十分に感じていただけるおもてなしの玄関口とし、さまざまな
商品づくり、
産業づくり、そして人づくりの創造拠点として施設の効果的な運営を図れるよう努めてまいります。 次に、
加工施設についてでございますが、
加工施設につきましては
地域振興拠点施設同様、株式会社ま
しこカンパニーが管理運営を行います。施設は、総菜、漬物、カット野菜の3要件とし、県東健康福祉センター等の指導を仰ぎながら、洗浄能力の高いジェットシンクや急速冷却により菌の増殖を防ぐプラストテラーなども導入し、衛生環境にも配慮して整備を進めているところでございます。供給開始時には、責任者を配置し、衛生管理
マニュアルを作成をいたしまして、遵守することはもちろんのこと、日々の衛生管理、品質管理には十分に留意をしてまいります。また、
加工施設は農業の振興及び地域の活性化に寄与するために整備するものでありまして、施設の利用につきましては条例に定めるとおり、施設利用料金は1時間当たり500円を上限としております。加工品の加工内容により光熱水費の差異は生じますが、光熱水費につきましては会社の負担として指定管理料に計上してあり、利用者からの負担は施設の利用料として考えております。まずは、地域の方々に大いに利用していただき、新商品の開発、加工品の製造をしていただきたいと考えております。 続きまして、防災の質問についてお答えを申し上げます。今年度の
防災訓練は、震度5強の地震と時間雨量100ミリという集中豪雨があったということを想定しております。震度5強は、東日本大震災のときの震度であり、また栃木県が想定している宇都宮市
直下型マグニチュード8.0の地震が発生した場合、益子町における震度は5強から6弱と予想されております。さらに、集中豪雨の100ミリは、大雨洪水警報が発令されているという状況でございます。町では災害時において、まず命を守ることを目的として実施をしておりまして、そのため初動訓練を重要な部分として認識をしているため、安否確認を行うとしております。毎回安否確認を実施し、町民の方々が災害時にまずは安否確認をするという意識を持っていただくために実施しているため、参加率には安否確認を行った方の人数も含まれております。今後も災害時における初動訓練に当たる安否確認、情報伝達訓練は継続をし、避難所における内容を避難者受け入れや機材の使用方法など、実践的な項目も取り入れ、実施したいと考えております。 次に、どの程度の被害を想定し、防災備蓄品整備に取り組んでいるかとのご質問でございますが、
防災訓練で想定している震度5強の被害を想定し、備蓄をしておりまして、計画備品はおおむね今年度で完了しております。今後は、主に非常食等の更新になり、あわせて民間業者と災害時における物資確保の協定を締結していきたいと考えております。 次に、分散備品についての質問でございますが、現在の備蓄方法は開設した避難所で避難者数に応じて限りある資材を分配する方法が最適と考え、1カ所で備蓄している状況であります。確かに髙橋議員がおっしゃるとおり道路等に甚大な被害が発生した場合、運搬に時間がかかることもあるかもしれませんので、分散備蓄については今後の検討課題とさせていただきます。 次に、乳幼児専用の避難所の確保についての質問でございますが、避難してくる場合、家族で避難することが想定をされます。避難してくる方は、不安を抱えてくるので、家族が一緒にいることが一番と考えております。避難が長期化しそうな場合に町では間仕切りなどを利用し、プライバシーが確保できるように対応してまいります。また、避難所の一室に授乳スペースを設置するなどにより対応したいと考えております。今後町内の幼稚園、保育園と災害時における連携について話し合いも行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
廣田茂十郎) 執行部の答弁が終わりました。 再質問があればこれを許します。 髙橋家光君。
◆2番(髙橋家光) ありがとうございました。 まず、益子
振興拠点の経営理念、経営方針なのですけれども、確かに会社自体が細かく最終的には理念を決めていくのかと思っております。ただ、今町長のほうから答弁いただきましたように、町としてはこういうふうな考えがあるということで非常にありがたく思いました。ただ、経営理念にはやっぱりビジョンとかミッション、バリューを念頭に魂のこもったものを理念として出していかないと、最終的には従業員、町の皆さん、その理念にのっとって行動していくと思いますので、その辺のところをよろしくお願いをしておきます。 それと、リースに関してなのですけれども、今回はケース・バイ・ケースであるということで、今回は購入備品が多いだろうということなのですけれども、今現在役場関連を含めた施設にたくさんの、ちょっと数把握していないので、何とも言えないのですけれども、リースの契約されている備品、設備等があろうかと思います。リースの途中ではなかなか解約はできない、全額負担になりますので、と思うのですけれども、今後期間が終了した場合ですか、この場合に再度どちらかといえば購入に傾くと、リースの見直しをしていくというふうなお考えあるかどうかをお伺いいたします。
○議長(
廣田茂十郎) 副町長。
◎副町長(法師人) 町の施設等でリース物件のことでありますけれども、確かに金利が変動しております。リースを続けるかどうかにつきましては、もちろん一時的に購入をしたほうが全体的に見ると安価に求められるということございますが、短期間に資金を調達するということがなかなか難しいということを考えれば、リースということも考えられます。それから、物件の対象にもよってリースのほうがよりよい場合も出てまいりますので、それはやっぱりケース・バイ・ケースということが考えられますが、ただ傾向としてこれから車等についてはリースよりも購入のほうが、取得したほうが安価であるという結論にも達しますので、それ切れた場合には再考してまいりたいというふうに考えております。
○議長(
廣田茂十郎) 2番、髙橋家光君。
◆2番(髙橋家光) ただいまリース関係のご返答をいただきました。やはりいろいろな条件下はあろうかと思うのですけれども、やはりどちらがはかりにかけたときによいのかということをもう一度再考いただいて、リースと購入物件のほうをよろしくお願いをいたします。 次に、
POSシステムですけれども、
POSシステムの中で、現在も
POSシステムの中に在庫管理等を含めた実証店マルシェで行っているというお話をいただきました。やはり
POSシステムは、意外と在庫を管理して適正在庫を保つのには非常によいシステムかというふうに私も思っております。それに在庫が少なければもちろん
キャッシュフローもよくなるし、資金も回りやすくなりますし、今後各種イベントの開催とか、要は短期投資、長期投資にかけられます。しかも、多目的広場へのこれからどんどん投資をしていくというお話も伺っております。その意味において発注在庫、要は在庫管理システムを道の駅に取り入れればいいのかなというふうに考えておりますので、再度その辺のお考えをお伺いいたします。
○議長(
廣田茂十郎) 農政課長。
◎農政課長(河原)
POSシステムにつきましては、先ほど髙橋議員がおっしゃったような利用方法があると思います。先ほど町長の答弁にもありましたように、在庫管理につきましては掛け取引でなく、委託販売によるものが多いものですから、在庫管理の損失は最小限であるかというふうに考えてございます。ただ、野菜です、農産物につきましては、ほとんど委託販売あるいは加工品についても委託販売にはなるかと思うのですが、特にお土産品のようなものです、そういうものにつきましては当然
POSシステムを使いながら、在庫管理を少なくしていくような形で対応していきたいというふうに思っております。なるべく無駄をなくした中で、経営のほうにも支障がないような形で利用できればというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(
廣田茂十郎) 2番、髙橋家光君。
◆2番(髙橋家光) 話としては多分そういう形になろうかなというふうには私も思っておりましたので、できる限りよろしくお願いします。 次に、地域
振興拠点のリスクの面なのですけれども、多分財務3表で管理はしていくかと思うのですけれども、通常年1回の会計処理かというふうに思うのですけれども、リスクを早く発見するためには四半期と言いませんけれども、年に2回ぐらい、少なくとも
キャッシュフロー計算書、
キャッシュフロー計算書の場合は損益と貸借対照もつくらなくてはいけないのですけれども、その辺のお考えがあるのかどうかをお伺いいたします。
○議長(
廣田茂十郎) 町長。
◎町長(大塚) これは、なかなか
一般質問なものですから、私はあくまで会社の社長ではなく、町長として先ほどもお答えをさせていただきました。会社の先ほどの経営理念、これにつきましてもやはりしっかりと緊張感を持って、今経営陣の中でしっかり検討しております。先ほど魂の入ったということがありましたので、まさにやはりこれは会社としてはしっかりとした結果を出せるようにどのように方針を立てていくのか、そのことはこれも決まり次第、何かの形でお伝えはできるというふうに思っています。今ご心配いただきました財務についてでございますけれども、基本的には今月次決算をそれぞれやっていく中で、しっかりと毎月、毎月どのような方向になっていくのかということで、その都度、その都度、なかなか日時というわけにはいきませんけれども、そのような段階でしっかりと改善を重ねていくというふうな方向で考えております。
○議長(
廣田茂十郎) 2番、髙橋家光君。
◆2番(髙橋家光) 月次決算ということで、月次決算って、月次で締めてアクションを起こすと、プラン・ドゥー・チェック・アクション、そこですると思いますので、非常に安心をしたところでございます。 では、今回私はこれで以上で
一般質問を終わらせていただきます。ご清聴どうもありがとうございました。
○議長(
廣田茂十郎) 2番、髙橋家光君の
一般質問を終わります。 休憩をいたします。 休憩 午前10時55分 再開 午前11時10分
○議長(
廣田茂十郎) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 9番、河原誠君の
一般質問を許します。 9番、河原誠君。
◆9番(河原誠) 改めまして、皆さん、こんにちは。9番の河原誠です。第147回
益子町議会定例会におきまして、
一般質問に際しまして一言申し上げたく存じます。平成23年3月11日に発生した東日本大震災から早くも5年が過ぎようとしております。今回改めて犠牲になられた方々、また被災された方々、まだ復興もなっていないような状態なので、一日も早い復興を願ってやまないところでございます。 さて、本日3月3日は、ひな祭りの日でございます。女性の方の幸福や健やかな成長を願った行事だと聞き及んでおります。偶然にも広報「ましこ」3月号には、表のページ、一番最後のページを着物の方が飾るという、女性の方が飾るということで、うちの女性陣も大変喜んでおりました。 さて、話はそこら辺にしまして、平成28年度の町長の所信表明を聞いておりましたところ、新ま
しこ未来計画の初年度の目標達成に向けての思い入れがありました。個人としても応援してまいりたいとも思っております。 さて、
一般質問通告書に従いまして、質問をさせていただきます。まず1点目は、新ま
しこ未来計画についてでございます。未来計画において、町の将来像を幸せな共同体・ましことうたっております。この言葉にどのような理念を持ちまして策定されたのかをお伺いいたします。町長の思い入れを、1点をお聞きできればと思います。 2つ目には、町有財産についてでございます。現在建築中の益子分署跡地、消防署でございます、その跡地につきまして活用等について具体的な計画がございますれば、お伺いをしたいと思います。 3番目についてでございます。町有バスについてでございますが、現在健康福祉課所管、また生涯学習課所管のバスがございます。そのバスの本体の更新がいずれ参ると思います。また、運転手さんの更新等について町のお考えをお伺いいたします。 以上3点でございますが、執行部の誠意あるご答弁をお願いします。以上でございます。
○議長(
廣田茂十郎) 9番、河原誠君の質問に対し、執行部の答弁を求めます。 町長。
◎町長(大塚) 河原議員の質問にお答えをさせていただきます。 まず初めに、町の将来像を幸せな共同体・ましことしたその背景、理由、理念等についてのご質問でございます。まず、幸せな共同体・ましこというものが、これそのものも理念だというふうに捉えておるわけですけれども、この背景、なぜこのような言葉を使っているのか、どういう思いでこれを使っているのかということについて説明させていただきます。まず、幸せというものでございますけれども、これは非常に主観的な問題でもあります。全ての人が納得するような定義づけというのは難しいところだというふうに考えておりますけれども、高齢者の皆様にとっては生きがいがあるということ、それから子供たちにとっては夢や目標を持って努力しているその過程ということも言え、町民の皆様が前向きに生活をしている状態というふうな捉え方をすることもできるかと考えております。今後の人口減少、高齢化、それから少子化の時代の中で、この幸せというものは大切なキーワードになってくるのではないかと考えております。 また、共同体ということにつきましても同様の時代背景から、これまで当たり前に地域で行ってきたことが今後できなくなるおそれがあること、それから子育てであるとか教育、介護などについては、より一層社会全体で考えていくことが求められる、そういう時代になると考えております。共同、共助、こういった考え方をさらに深めていただきたいという意味から、共同体という表現を用いております。また、幸せな共同体ということは、
まちづくり基本条例の前文に「私たちは、主体的な
まちづくり、そして協働の
まちづくりにより「子どもからお年寄りまで笑顔で暮らしていけるまち」を築くため、この益子町
まちづくり基本条例を制定します」という精神がございますが、これを端的に表現しているものというふうにも考えております。 続きまして、益子分署についてでございます。益子分署跡地に関するご質問でございますが、現真岡消防署益子分署の建物につきましては、芳賀地区広域行政事務組合において平成28年度中に解体を行う予定になっており、その後は更地となります。当該地は、町の中心市街地に位置するということで利便性も高く、幅広い活用が考えられます。それだけに活用については真剣に考えていく必要があります。現段階では具体的な計画はございませんが、役場周辺地区の活性化、また新ま
しこ未来計画を踏まえての活用ということを念頭に今後検討に入りたいと考えております。 続きまして、健康福祉課所管の福祉バスにつきましては、平成10年に生涯学習課所管の公民館バス、福祉バスについては平成10年、それから生涯学習課所管の公民館バスについては平成9年に購入をしており、間もなくそれぞれ20年ということになります。福祉バスの利用につきましては、主にいきいきクラブの事業や福祉団体の事業に伴う送迎に、また公民館バスにつきましては公民館関係の社会教育団体や町内小中学校の行事等に利用されております。どちらのバスも今後利用が見込まれ、住民サービスの向上、利便性を考慮した場合、近年中に更新が必要であり、引き続きこれを直営でやるのかまたは民間に委託をするのか、そういったことも含めて検討をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
廣田茂十郎) 執行部の答弁が終わりました。 再質問があればこれを許します。 9番、河原誠君。
◆9番(河原誠) ただいま町長からの回答をいただきました。それで、二、三、再度質問をさせていただきたいと思います。 質問の順序で行きますと、まず1番のま
しこ未来計画についてでございます。ま
しこ未来計画においては、こういう未来計画に対する本をいただいたところでございます。その中にま
しこ未来計画の中の進捗管理(マネジメント)とあるところがございます。その中にPDCAサイクルというのですか、計画の策定、実施、検証、見直しとあるわけなのですが、その文章の中にその期間を1年間とします。PDCAサイクルを実施して、その期間を1年間としますという記載がございますが、1年間というのは28年度を例にとると、4月から翌年の3月までを指すものかと思われますが、そういう考えでよろしいのでしょうか。
○議長(
廣田茂十郎) 企画課長。
◎企画課長(萩庭) はい、そのとおりでございます。
○議長(
廣田茂十郎) 9番、河原誠君。
◆9番(河原誠) 続いてなのですけれども、また二、三お願いいたします。 外部有識者を含めた検証機関とあるのですが、その前にただし書きがありまして、町内はもとより、外部有識者を含めたということが書いてあるのですが、外部有識者というものはどういう方々を想定されておりますか。
○議長(
廣田茂十郎) 企画課長。
◎企画課長(萩庭) 町内はもとよりということで、町内にあっては計画策定に携わっていた方の中からということを想定しております。外部有識者につきましては、今後選定をしてまいる予定でおりますけれども、ほかの例を見ますと大学の専門の先生であったり、例えば益子の場合には策定の段階でも国の総務省の役人をなさっていた椎川先生などがいらっしゃいますけれども、そういった方も想定の中には入っております。 以上です。
○議長(
廣田茂十郎) 9番、河原誠君。
◆9番(河原誠) 続いて、その文章の中に検証機関を設置し、庁内検証とともにとありまして、客観的な外部検証によるとあるわけなのですが、検証機関というものは今おっしゃられたような人たちを一堂に会して、計画にある事業を検証するものなのでしょうか。
○議長(
廣田茂十郎) 企画課長。
◎企画課長(萩庭) はい、そのとおりでございます。当然推進した状況につきましては、きちんと項目ごとにシートを作成しまして、客観的な評価が得られるような形で臨みたいというふうに考えております。
○議長(
廣田茂十郎) 9番、河原誠君。
◆9番(河原誠) 今検証機関についてでありますが、必要に応じて検証機関の答申とかに基づいてだろうとは思うのですが、本計画の改訂を行うということで高い実効性を確保続けるとあるのですが、計画を見直すとなるといろいろ大変かと思うのですが、計画は28年度終われば29年度に実施するのか、それとも28年度の総括は全部やってから29年度は時期が尚早なので、翌年の30年に実施するのか、そういうところが未定なところがいっぱいあるかと思うのですが、現段階での見直しの内容等を教えていただければと思います。
○議長(
廣田茂十郎) 企画課長。
◎企画課長(萩庭) これは、やっぱり検証の内容によってすぐ翌年度に実施をするものも出てくるであろうし、二、三年先でもというところもあると思います。ですから、これは議員のおっしゃるとおり、やってみてということになるかと思います。いずれにしても、年度が終わります、決算が出そろいます6月、7月ぐらいにはいわゆる検証して、できるものについては翌年度に反映させるというような形になろうかと思います。
○議長(
廣田茂十郎) 9番、河原誠君。
◆9番(河原誠) 未来計画、28年度、これから始まろうというところでございますので、ぜひともこの計画がさらに益子のためになるようにご期待申し上げます。 続いて、もう二、三ご質問申し上げたいと思います。町有財産について、平成28年度には解体し、更地になるということで、今後の計画については今のところは具体的なものはないというご回答でございました。ぜひ更地の計画、そのまんまの状態から今度新しいものを建てるときは、より多くの町民から意見を集めていただいて、皆さんに喜ばれる最大公約数のものを出していただければと思います。 3番目の町有バスについて、具体的に新年度、29年度と更新するか、外部委託にするか、まだ決まっていないところだとは存じます。具体的に決まっていないところでも現実的にはバスは運行しなければならないということでございます。この間のスキーバスの事故ではございませんが、私非常に気になったところでございますのが運転者の健康管理についてでございます。健康管理については、現在どのような内容で行っておるのか、質問したいと思います。
○議長(
廣田茂十郎) 副町長。
◎副町長(法師人) 現在バスの運転に従事している職員ですけれども、健康診査、これは定期的に行っておりまして対応しております。時間的な問題が一番問題だと思いますけれども、長時間にわたっての運転ということだろうと思いますが、一定時間、それから一定距離を設けまして、それを超えない範囲での運用ということで今進めておりますので、今の状態で進めてまいりたいと思っております。
○議長(
廣田茂十郎) 9番、河原誠君。
◆9番(河原誠) もう一点お聞きします。本日は、議会事務局長が特別休暇ということでございます。当然運転手、家族なり親族等お持ちですので、あしたの仕事に急に差し支えるような、あしたどうしても休まなければならないとかいう場合のピンチヒッターと言っていいのか、急な休暇をとりたいという場合の対応策はどのようになっているのかお伺いします。
○議長(
廣田茂十郎) 総務課長。
◎総務課長(加藤) 運転手の急用で運転する者がいないという事態が想定されますが、現在公民館バスと福祉のバス、2台で2名の運転手がいますので、まずは代替、福祉のほうで運転手が出られない場合は公民館の運転手が都合が合うかどうか聞いて、合えばそちらに代替を運転をお願いするというような形が第1弾。それでも都合がつかない場合は、外部の運転手に委託をして運転をお願いするという形を現在とっております。 以上です。
○議長(
廣田茂十郎) 9番、河原誠君。
◆9番(河原誠) 安心した次第でございます。町有バスとなりますと、あらゆる団体、いろんな人たちを乗せて命を乗せていくわけなので、町有バスに対してのさまざまな消耗品とか燃料代に、いろんなものをなるだけ運転手の負担にならないよう、執行部の心遣いがあればと思います。 以上申し上げましたわけなのですが、今後5年間、新ま
しこ未来計画が実行され、益子町のよりよい発展があればと思います。 以上で終わります。
○議長(
廣田茂十郎) 9番、河原誠君の
一般質問を終わります。 休憩をいたします。 休憩 午前11時31分 再開 午後 1時00分
○議長(
廣田茂十郎) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 3番、磯部浩君の
一般質問を許します。 3番、磯部浩君。
◆3番(磯部浩) こんにちは。午前に続いて
一般質問をさせていただきます。 最近次々と起こる嫌な事件と同じように、自民党閣僚、また議員のまたか、おまえもかというような耳や目を覆いたくなるような発言や不祥事、国民の一人として本当に怒りを覚えます。先ほどの町長の所信表明の中にもありました地域力。私も4日ほど前に誘われて、声をかけられて案内されることがあって、亀岡八幡宮の整備された小宅古墳群を見てきました。風光明媚なことはもちろんすばらしいのですが、あのやぶだったところを復活した地域の力、これは本当にすばらしいなと思いました。そして、整備しただけではなくて、地域の人の話聞いたら、これからこうしたい、ああしたいというさらなる地域の夢を持っているのです。この人たちには、私も本当に感動してしまいました。それに比べると、私なんか一体何をやっているのかなと思って少し反省をしてきました。 正月からすると既にあっという間に3カ月、3月になってしまいましたが、この間も私の年齢からすると、本当にこの国がひたひたと戦前の状況に近づいてきているというような、嫌な予感がしてきます。そもそも憲法は、それでは何のためにあるのか、我々は冷静にいま一度思い起こす必要があります。憲法は、国民を守るためのものであって、国民を縛るものでは決してないと私は思います。権力は、国家に名をかりて行う私的行為だとさえ言われているように、権力者はかつてのドイツのヒトラーのように暴走します。そのとき、そのときの権力者が自分の都合のいいように、暴走しないように権力者を縛るものが憲法なのです。権力者が一番憲法を守らなければならないはずです。東大教授の石田英敬教授がこんなことを言っているのを私ちょっと読みました。「つまり、まず違憲状態をつくり出す。それをなし崩し的に現実に合わせようとする議論を今後は立ててくると思います。違憲状態なのだから、憲法のほうを現実に合わせよう。こうしたオピニオンをつくり出していくことになるでしょう」と言っているのです。それをちょっと読んでみて、まさにそのとおりで、7割の憲法学者が憲法違反だと言うならば、憲法の2項を変えればいいではないか、こういうことまで公言するような状態で、日本国民は果たして本当に幸せになれるのだろうかと私は思います。 それで、安倍首相はアベノミクスの成果としてできた果実を国民の皆さんに隅々までお分けするというようなことを、テレビでいかにもアベノミクスの効果があったようなことを言っていますが、その甘い果実の恩恵を受けているのは一部の大企業だけです。大企業は、確かに史上最高の売り上げ、最高利益を上げ、内部留保が354兆円になったということです、現金は240兆ということですが。では、益子でアベノミクスの果実で潤っている人が何人いますか。町を歩いてみても聞いてみると、ほとんどの方が売り上げは減少している、仕事も減少につながっている、果実で潤うところではないというのが実情です。 我々の大先輩の一人、議長の父である故廣田源太郎さんの通夜、告別式に参列して、その生き方、博士の偉大さに感服いたしました。私は、その足元にも及びませんが、町民のために平和憲法を守ることに一層の勇気をいただきました。 さて、通告しました質問に入ります。1、道路の拡幅工事に伴う地権者の協力について。身近な生活道路に関連した質問は、今回で3回目になります。道路整備の基準については、再々道路整備指針に従い、公平、公正に事業を進めていること。その裏側にもさまざまな事情があることも伺いました。むしろそのことが大きなウエートを占めていること。その中でも一番の問題は、地権者の協力を得ることの難しさであるという説明をいただきました。私は、人と人との信頼関係が何よりも重要かなと思います。非常に難しいけれども、お互いに信頼関係ができたときの喜びは何にもかえがたいものがあります。行政は、まず町民に信頼されること、そこから始めなければならないと思います。町内を回ってみると、現実的に地権者の協力が得られないで工事がおくれ、難航しているなと思われる箇所が何カ所か見られます。 そこで伺います。質問書にもありますように(1)、地権者とどのような順序で交渉をするのか。 (2)、どのような説明をされるのでしょうか。 (3)、協力を得られないときの一番の理由はどんなことなのか。 (4)、その理由に対して、今までとられている対策。 (5)、継続して話し合いなどをされているのかどうかを伺います。 次に、2番目の質問の
少子化対策についてお伺いします。新ま
しこ未来計画の自治会での説明会で、各
自治会ごとの今後の人口減少の推移をグラフなどでわかりやすく示されたことは、町民に身近な情報を提供するとともに、一緒に考えなければならないことを提案したことになり、これからの町民と行政のあり方の指針にはなったと思います。昨年の国勢調査の速報値でも調査を始めて以来、初めての人口減少となり、県も200万を切って197万4,671人、益子町も2万3,299人、増減率がマイナス4.31と新聞にも出ていました。地域
子育て支援施設を設置することについて、参加者から前向きでよいと評価と期待をする意見がありました。ただ、若い世代が出産から義務教育まではお金がかからない、誰でも安心して子供を産めると感じる現実的な対策がない限り、少子化の歯どめはかからないと思います。早くから少子化について叫ばれていながら、ここまで現実の問題になるまで行政としてどのような対策をされてきたのか、新ま
しこ未来計画も含めてお伺いいたします。 (1)、少子化の最大の原因は何だと思いますか。 (2)、これまで町はどのような事業を実施されてきたか。 (3)、事業に参加される方の意識調査などはされているか。 (4)、出生率1.4から1.8への新3本の矢の一つでもありますが、国政に沿う具体的な対策はどのように考えているか。(2)の少子化については以上です。 次に、3、介護保険の見直しについてお伺いいたします。アンケート調査で町民が行政に対して、また我々議会に対して望むことは何か、どこの自治体でも要望の一番多いのは、まずは景気をよくしてほしいという切実な問題があります。そして、次が福祉の充実です。高齢者にとって町の福祉政策と介護保険制度が充実しているかどうかが課題です。生きがいにもつながります。先ほどの町長も所信でも言っていました。私ももう既に後期高齢者で来年は80歳になりますので、他人事ではありません。川崎市の、最近報道されている川崎有料老人ホーム、Sアミーユ川崎幸町で元職員の事故なども見ますと、やはりそういう点でも改善が必要なのではないかと思っています。また、低所得者向けの給金として、夏の参議院選前に1人3万円を支給するため、補正予算で3,600億円を盛り込み、1,000兆を超す大借金のある国がこんなばらまき政策しかできない政権には不安が増すばかりです。こんないっときのばらまきは、決して高齢者の望む本当の福祉政策ではありません。 さて、これから伺います。以上の上に厚生労働省は、介護保険制度で要介護1、2と認定された軽度者向けサービスを見直す方針を固め、調理、買い物といった在宅での生活を援助するサービスを介護保険の対象から外し、今もちろん1割ですが、原則自己負担とすることを本年度検討するのです。実施は、2017年を目指しています。市町村の地域支援事業に移行するとの報道があります。生活援助は原則自己負担とした上で、状況に応じて一部補助していくとのことですが、財政が逼迫する市町村に厚生労働省は社会保障費を抑えるのを目的に、要介護1、2と認定された軽度者向けサービスを市町村に丸投げしているように思います。財政力の弱い自治体の高齢者にとっては、大きな負担となります。町においては、この課題について検討、また対応を考えているのかお伺いいたします。 以上で通告の質問は終わりますが、回答により再質問をさせていただきます。
○議長(
廣田茂十郎) 3番、磯部浩君の質問に対し、執行部の答弁を求めます。 町長。
◎町長(大塚) 磯部議員の質問にお答えを申し上げます。 まず、道路の地権者の協力についてということでございます。地権者とどのような順序で交渉をするのかということにつきましては、道路の拡幅工事に伴う計画線を描くために現地測量の立入調査を実施するに当たり、まず関係地権者の同意を得ることから始めてまいります。その調査によりできました計画図面をもとに、関係地権者を含めた地元説明会、これを開催をいたしまして、さらに事業を進めるための大筋の同意を得ます。その後、本格的に詳細設計を行いまして、用地測量を実施し、関係地権者との境界確認をした後、買収面積を確定をいたします。なお、境界確認のときには、どこまで道路用地として必要になるのかをお示しし、用地買収部分の確認も行っております。 次に、どのような説明をされるのかにつきましては、買収面積と金額及び物件補償の内容が確定をいたしましたら、個別に用地買収を進めていくことになります。説明内容といたしましては、道路計画の概要、買収用地の説明、買収及び補償金額を提示いたしまして、そのほかに敷地と道路部分の現況と整備後の形態の違いや税金等の説明をし、地権者の方に納得していただいた上で契約手続をとっております。 協力を得られないときの一番の理由はどんなことかということでございますが、こちらにつきましては地権者それぞれに理由はございますが、多い理由といたしましては、ご自分のやはり
土地の面積が減少するということに懸念を抱くという理由が多いようでございます。そして、その理由に対しての対策ということでございますが、とにかくこれは公益的な事業なのだということで説明、説得を申し上げ、どうにかご理解が得られるように努力をしておるところでございます。 また、継続して話し合いをされているのかということにつきましてですが、これは用地の協力が得られる見込みが、可能性があるというような場合というのは継続して話をしてまいりますが、なかなかこれが困難である、難しい状況であるという場合は、予算の計上等の関係もございます。一時中断してその予算を別な形ということも考えられますので、一時中断して別な事業を実施をするということになってまいります。 続きまして、
少子化対策についてということであります。少子化の原因といたしましては、さまざまなことが考えられますが、まずこれは日本全体で起こっていることでございますが、大きな原因として考えられるのが20歳から40歳、ここの人口が減少していると、現実的にこれが減少しているということが考えられます。益子町でも実はここ数年の状況は、男女合わせてでありますが、毎年20歳から40までの人口が100人以上減少しているというようなことでございます。減少している人口の中で、さらに今度は少子化ということで、その下の人口が減っているとなると、20年後、30年後もこの人口が上に来ますから、さらにまた減っていってしまうという人口減少のスパイラルに今陥っているということでございます。また、各個人の結婚観の変化というものも伴いまして、結婚する方の数が減少をしております。未婚率というのもやはり年々上がっているようでございます。そして、晩婚化、晩産化なども含め、こういったことが少子化の原因であると考えられております。 益子町における
少子化対策でございますけれども、婚姻から妊娠、出産、そして子育てと切れ目のない支援をすることが必要であると考えております。まず、婚姻につきましては、昨年から笠間市、城里町、茂木町と1市3町で縁結びITネットワーク事業を実施するとともに、今年2月に独自の婚活イベントの実施も行いました。妊娠、出産、そして子育てについては、平成20年度からでございますが、出産準備手当及び不妊治療の助成、また妊産婦に対する医療費の助成、こども医療費につきましては医療費助成の年齢が当初3歳の誕生日の月まででありましたが、何度か対象年齢の見直しを行いまして、段階的にこれを引き上げまして、今現在は中学校3年生まで拡大をして実施しております。予防接種費用の助成など経済的な支援のほか、妊婦、出産、育児に関する相談や教室、保健指導、育児サロンなど、さまざまな施策を行って、子育てしやすい環境の整備に努めてまいりました。 また、各種事業を実施した際、参加された方々にはアンケートによる感想等を伺い、次回事業を実施する際の参考としております。 出生率を1.4から1.8への国の政策に沿う具体策といたしまして、益子町におきましても新ま
しこ未来計画に指標として提示いたしました年間出生数を目指しまして、まずは雇用の充実を図っていくこと、そして若い世代の移住、定住の促進、婚活イベントの開催、
子育て応援手当の支給など、
子育て支援の充実というものを考えてまいります。 続きまして、介護保険の見直しについてでございますが、要介護1、2と認定された軽度者向けの介護サービスを見直し、買い物や調理などの生活援助を給付から外し、原則自己負担とすることを検討する旨の、こちら報道がございました。報道があったものの、現在国のほうからこれらについての情報が県のほうにも町のほうにも具体的には届いておりませんので、今後の動きを注視をしていくというところでございます。しかしながら、超高齢化による社会保障費の増大、今後の人口減少における社会保障費の確保というものを考えた場合に、大きな制度改正も否定できないというふうに考えておりまして、これは慎重に今後の動きを見守っていくということになります。このような社会保障費の増大とその確保につきましては、益子町にとっても今後の大きな課題であります。新ま
しこ未来計画では、今までの計画よりもさらに先を見据えて、将来の幸せな共同体・ましこという将来像を掲げ、自助、共助、公助、それぞれの役割を強めながら、協働という形で進めていくこととしております。町といたしましては、議員がご質問されているようなことに対しても、この計画の中でしっかり対応できるような下地づくりを進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
廣田茂十郎) 執行部の答弁が終わりました。 再質問があればこれを許します。 3番、磯部浩君。
◆3番(磯部浩) まず、第1点をお伺いします。拡張問題についてですが、現在町で地権者の協力が得られないで工事が進まないあるいは中断、完了に至っていないという箇所は、何カ所ありますか。
○議長(
廣田茂十郎) 建設課長。
◎建設課長(大関) 実際に要望、陳情なり請願があった件数が26年度までに76件ございました。そのうち今60件が済んでいまして、まだ済んでいないのが10件ほどあります。現在6件ほど整備中でございます。
○議長(
廣田茂十郎) 3番、磯部浩君。
◆3番(磯部浩) それでは、ちょっと前の話になりますけれども、23年の陳情第2号で採択になった町道155号参考館線についてお伺いします。これ陳情者144人、23年の8日に採択されて5年経過しているわけですが、これは地権者は何名なのでしょうか。そして、これ協力が得られないという地権者は何名ですか。
○議長(
廣田茂十郎) 建設課長。
◎建設課長(大関) 今おっしゃられた155号の参考館線でございますが、今現在私の手元に地権者の資料はございません。後で調べてお知らせいたします。
○議長(
廣田茂十郎) 3番、磯部浩君。
◆3番(磯部浩) 後でということですが、先ほど町長から説明がありましたように、今は交渉は中断されているということで理解してよろしいのですか。
○議長(
廣田茂十郎) 建設課長。
◎建設課長(大関) はい、中断しております。
○議長(
廣田茂十郎) 3番、磯部浩君。
◆3番(磯部浩) 中断しているということですが、私もその状況は確認していますが。ここでは先ほどの資料がないので答えられないということですが、これからのどうするのかということをちょっと聞かせていただけたらと思うのですが、いかがでしょうか。
○議長(
廣田茂十郎) 建設課長。
◎建設課長(大関) 実は、この路線につきましては、ある方とある方の裁判が絡んでいた経緯がありまして、その影響でちょっと交渉ができなかった経緯があります。それで、進まなかったというのはあるのですが、裁判がある程度決着したみたいなので、ちょっとお話を伺いに行きたいなと自分は思っております。
○議長(
廣田茂十郎) 再質問ありますか。 3番、磯部浩君。
◆3番(磯部浩) それでは、2番の
少子化対策について再質問したいと思います。 質問した1についていろいろ上げていただきましたが、私は最大の原因は現政権が非正規労働者を生み出し、格差社会を拡大したことだと思っています。下野新聞の1月18日の記事にこんなことが載っていました。国際非政治組織NGOオックスファムというのだそうですが、昨年の2015年の格差に関する調査結果を発表し、世界の上位1%が残りの99%よりも多くの富を持つ状況になったと警告しているのです。世界で最も裕福な62人と世界人口の半分に当たる下位の36億人が保有する資産は同じであると。しかも、5年前より年々格差は広がっているという記事です。62人の資産と36億人の資産が同じだと、こういう格差がやはり争い、戦争のもとになっているのではないかと私は思っています。少なくとも私が現役のころは、会社に勤めていれば年に見合った昇給や収入、保険や年金の6割強の会社負担、退職金制度、会社の福祉制度があり、労使双方の信頼関係がありました。その中で働く楽しさや希望が持てた。だが、今4割を超えているという非正規労働者の年収は200万から250万と言われています。年数がたっても変わらない健康保険や国民保険も全額自己負担、退職金ゼロ、雇用期間も不安定という厳しい現実です。これでは結婚したくても結婚できません。してくれとは言えないです。これを改めない限り出生率1.4を1.8にするなどというのは、夢物語の口先だけのでたらめにすぎません。町の将来を考えるとき若者たちのことを思えば、国で決まったからと行政や議会が何も意見せずにいることが許されることなのか。行政の長は、他の長ととも声を上げなければ、取り返しのつかないことになります。町民を守ることはできません。町長は、国に意見を出すことについてどのように考えているのかお聞かせください。
○議長(
廣田茂十郎) 町長。
◎町長(大塚) 国に意見を出すということについては必要なこと、例えば益子町民が不利益をこうむるとかもしくは危険が及ぶとか、そういった場合はもちろん当然でありますが、しっかりと首長として意見を申し上げるということであります。ただ、今磯部議員ご指摘の少子化につきましては、これは国の政策云々という話と私はちょっと違う認識をしております。見解の相違ですから、これは違っても仕方がないかなと思いますが、先ほど申し上げましたようにやはり日本全体が、現実的に子供を産むと言われている20歳から40までの人口がそもそも少なくなれば子供の数が減るのは、これ当たり前の話であります。それから、そういった意味では国の政策というよりも、我々は今益子町がどんなことをできるかということをここで議論すべきでありまして、では益子町というか、国全体の中で比較的20から40までの所得の高い人が現実的に結婚をして子供を産んでいるかというと、それは全く逆でありまして、東京が一番出生率が低いわけであります。未婚率も高いわけであります。逆に所得の低いと言われる沖縄のほうが出生率が高かったりするわけであります。そういったことを考えますと、国の政策は国の政策あるとしても、今益子町ができることはあるのではなかろうかというところからしっかりと考えていかなければいけないというふうに思っています。正規、非正規という話ももちろんありますけれども、これも現実的に例えば益子の役場の職員は、そうすると未婚率が低いかというと、益子町の未婚率、それから栃木県の未婚率と全く益子の役場の職員の未婚率も一緒なのです。安定しているのです。だけれども、未婚率は一緒という状況なのです。ということから考えれば、冷静にしっかりとデータを分析して、本当はどうなのだというところをもっと足元のデータから分析をして対策を考えていくということが大切だと。そして、それが我々が今益子町でできることかというふうに思っておりますので、とにかく身近なところ、足元のところからしっかりとさまざまな物事、できることを考えていきたいと思っております。 よろしくお願いします。
○議長(
廣田茂十郎) 3番、磯部浩君。
◆3番(磯部浩) 今ちょっと聞いておいてほしいのだけれども、意見をすることに対してちょっと言い忘れたことがあるのです。ちなみに、私は立場上、安保法制に反対しています。ちなみに、私が議員として反対の立場を表明している安保法制に対して、住民に身近な地方議会の意見書がゆうべちょっとインターネットで調べたらば、反対している人が意見書を出しているところが、可決して意見書を出しているというところが144になっています。それで、可決して慎重にやってほしいというところが181市町村です。今町長がよく言っている1,711のところからすれば……
○議長(
廣田茂十郎) 3番、磯部浩君に申し上げます。 ただいまの発言は、議題以外にわたっていますので、注意を願います。
◆3番(磯部浩) はい、わかりました。そういうことで、それをもとにしてちょっとお聞きしたのです。 それで、今いろんな対策、町のを聞かせていただきまして、必ずしも収入ではないよというような町長のご意見でしたが、それあくまでも非正規労働者が40%もいて、結婚できるような収入がないということは、これはやっぱり最大の理由だと思います。そのほかにもちろん益子の事情、先ほど言いました役場なりとかそのほかの、必ずしも収入が安定していても結婚には結びつかないのだよということも、それは理解しますけれども、あくまでもこれはこういう正規、私は働いた立場からすれば、非常に劣悪な労働条件になっていますので、それを改善しない限り、これはないと思いますので、できるだけ町長にそういう機会があったら、そういうことを国に伝えていただきたいということでございます。 それと、3番目の、それでは介護保険の見直しについての質問をさせていただきます。先ほどもまだ国のほうで検討するという段階なので、それが出てからまた町も対策を注視して進めていくという回答でございました。それで、私からすれば、労働者、高齢者からすれば、地方創生という言葉の響きは、いかにも心地よく聞こえますが、中央官庁というのはおいしいものは絶対に手放さないというようなのが本当のところなのです。どうでもいいようなのを地方に押しつけるということを今までもしてきております。それは、現に行政の仕事をされている皆さんも、職員の皆さんも身をもって感じていることと思います。だから、介護保険の見直しもまさにそんなところであろうと私は思います。これから高齢化が進む日本には、老後の到来する3つの不安があると言われています。それは3Kって、健康は大丈夫なのか、金の心配はないのか、孤立する懸念はないのかというようなことなのですが、私も含めて高齢者自身も厳しい高齢化社会の現実に立ち向かい、町の目指す健康寿命の日本一の目標に貢献できるように自己を律しなければならないと思いますが、行政が大きなウエートを占めることは、これは間違いありません。回答をいただきましたように、しっかりとこれからの高齢者対策もよろしくやっていただきたいというように思います。 以上で質問を終わらせていただきます。
○議長(
廣田茂十郎) 3番、磯部浩君の
一般質問を終わります。 休憩をいたします。 休憩 午後 1時40分 再開 午後 1時50分
○議長(
廣田茂十郎) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 10番、星野壽男君の
一般質問を許します。 10番、星野壽男君。
◆10番(星野壽男) こんにちは。本日最後ということで疲れていると思いますが、少しの間おつき合いをお願いいたします。 それでは、147回定例会に当たり
一般質問をさせていただきます。今年の冬は、暖かかったり寒かったりとわけのわからない冬だったと思いますが、温暖化ということでエルニーニョ現象の影響で海水温が上がり、太平洋高気圧がいたずらをしているのが原因の一つに上げられるそうです。ここのところ日本の経済も円や株価が上がったり下がったりと、今の気象状態に似ているような気がします。景気は、少し上向きになっていると言われますが、これから先がちょっと不安に感じられます。 話はかわりますが、この間新聞にも掲載されていましたが、益子町出身の岩下胡桃さんが今年の全日本高校女子サッカー大会で優勝した静岡県にある藤枝順心高校のストライカーとして大活躍をしてくれました。町にとっても大変喜ばしい出来事だったと思います。新年度当初予算の中に益子町から
東京オリンピックに選手を出すために指導者を育成するための予算が組んであり、町長の本気度が感じられます。そこで、それも大事だと思いますが、時間も徐々になくなってきています。思い切って岩下胡桃さんのような有望な選手を何人かピックアップして、個人的に育成のための援助をしてはいかがでしょうか。選手になれなくてもいずれは町のリーダーになってくれると思いますので、無駄ではないと思います。体育系の私としても楽しみにしていますので、オリンピック選手を出すために町長、是が非でも頑張っていただきたいと思います。 それでは、通告順に従ってお伺いいたします。まず初めに、平成28年度当初予算についてお伺いいたします。本定例会に上程されました平成28年度当初予算は、昨年度策定されました新未来計画に基づいて予算を組んだように思います。内容については、先ほどの所信表明でもわかりましたが、ここで改めて新年度予算に対する町長の思い入れをお伺いいたします。 2番目として、火災時の消火水の水源についてお伺いします。昨年の暮れに塙橋付近で起きた大火災で、消火水の水源の確保に関して問題があったように聞きました。いざというときの消火水の水源の確保に関し、町はどのように考えているかお伺いいたします。 3番目として、幼児虐待の現状についてお伺いします。全国的に残虐な幼児虐待の事件が起きています。幼くてかわいい子供に対し、親が虐待をするなんて信じられないことだと思います。益子町では、それに似たようなことがなかったかどうか、また育児疲れからくる悩みの相談など益子町の現状をお伺いいたします。 最後に、小中学校の環境整備についてお伺いいたします。益子町の小中学校は、学校によっては修繕や整備をしなくてはならない場所があります。新未来計画の中に時代をたくましく生き抜き、益子町の未来を担う人材を育成するとあります。また、益子町で子育て、教育をしてよかったと思う人をふやしていきますともあります。それらを実現するためにも環境整備は大事だと思います。新年度予算の中でどのように取り組んだのかお伺いいたします。 以上、4つの項目についてお伺いいたします。執行部のご答弁を求めます。なお、ご答弁の内容によって再質問をさせていただきます。
○議長(
廣田茂十郎) 10番、星野壽男君の質問に対し、執行部の答弁を求めます。 町長。
◎町長(大塚) 星野議員の質問にお答えをさせていただきます。 まず初めに、平成28年度の当初予算についてでございます。議員のおっしゃられましたとおり新ま
しこ未来計画に掲げた将来像、幸せな共同体・ましこを実現することを念頭に編成した予算でありまして、新未来計画関連予算として約5億5,000万円を計上したところでございます。改めて新年度予算に対する思いということでございますが、まずは本格的に新未来計画をスタートさせる予算でありますので、つまずくことなく、地方創生の取り組みの確実な一歩にしたいと考えております。そのためには、まず職員それぞれが各分野の成果指標や施策ごとのKPIを常に意識しながら、予算の執行に当たっていくことが重要となります。加えて町民の皆様とビジョンを共有しながら、どのように自分のこととして一緒に行動していただけるかというところが新未来計画の成果を出せるかのポイントになると考えておりますので、この計画自体や個別施策等をいかに周知徹底をさせるのか、どこまで丁寧にお知らせをできるのか、こういったところも力を注いでまいりたいと考えております。所信表明でも申し上げましたとおり、一つ一つの自治会や地域にしっかりと希望の芽を出すようにしていきたいというふうにも考えておりますし、それから町民の皆様一人一人が幸せな共同体にありますような幸せというものを感じられるように、一日一日前向きに暮らしをしていただけるような状態、これをとにかくつくっていくのだということで今年度の予算の編成をさせていただきました。ご協力のほうをどうぞよろしくお願いを申し上げます。 続きまして、火災時の消火水の水源の確保についてということでございます。昨年末の塙橋付近の火災においては、消火栓及び小貝川の自然水利を利用し、消火活動を行いました。そのとき小貝川の水位が少ない状況でありましたが、そのときのために消防団員は日ごろの訓練を生かし、的確に水利を確保いたしました。町としては、以前から特に冬の時期における自然水利において確保しづらくなるということもありますので、消火栓や防火水槽の整備を進めているところでございます。今後も水利の確保が難しい箇所における防火水槽等の整備を進めていきたいと考えております。 続きまして、幼児虐待の現状につきましてでございます。益子町におきましては、残虐な幼児虐待の事件は起きておりません。しかし、子供が生まれ育つ家庭や環境の多様化により、特に支援が必要な家庭、知識不足による養育機能の弱い家庭への指導はしております。また、幼児疲れからくる悩みの相談等は、乳幼児健診等において相談を受けております。今後も乳幼児健診や教室、家庭訪問等により相談に対応してまいりたいと考えております。 最後の小中学校の環境整備につきましては、教育長のほうより答弁申し上げます。
○議長(
廣田茂十郎) 教育長。
◎教育長(岡) 小中学校の環境整備につきまして、星野議員のご質問にお答えをいたします。 学校施設の整備につきましては、防災機能強化工事として、建物の耐震強化事業や強化ガラス入れかえなどを行う非構造材の耐震強化事業を年次計画により推進してまいりまして、本年度で終了いたしました。また、本年度は小中学校普通教室への扇風機の設置工事、それから七井小学校の給水配管の布設がえ工事など、教育環境の整備を実施したところでございます。新年度の取り組み内容といたしましては、当初予算に七井小学校プールの改築工事実施設計、町内3中学校トイレの水洗化工事実施設計の所要額を計上いたしました。また、各学校に1台ずつ配備いたしました電子黒板につきましては、利用頻度も非常に高いものですから、そして教育的効果も認められることから、増大する方向で計画いたしております。今後とも随時学校環境を整えてまいりたいと考えておりますので、どうぞご理解とご協力をお願い申し上げます。 以上でございます。
○議長(
廣田茂十郎) 執行部の答弁が終わりました。 再質問があれば、これを許します。 10番、星野壽男君。
◆10番(星野壽男) それでは、幾つか再質問をさせていただきます。 まず初めに、先ほどの答弁で28年度当初予算に対しての町長の熱き思い入れはわかりました。新未来計画に基づいて新しい事業がたくさん出てきています。地方創生対策や新聞に載っていました日本遺産の登録のための対策など、28年度は今まで以上に大変にもかかわらず、3年ぶりに前年度よりマイナス予算になっています。町債の発行も抑えて、28年度末には74億近くあったものが71億6,000万にまで減少するとなっています。これだけの事業をして、なおかつ負債が減るということは、今後の益子町にとってよいことだと思います。この間の新未来計画の説明会で、5年間で20億をかけて既存の事業と新未来計画を一緒に行っていきたいとのことでした。また、道の駅もできます。さらに、地方創生対策で国から補助金をどれだけ引き出せるかといろいろと大変だと思います。そこで、益子町の今後の財政運営をどう考えているかお伺いいたします。
○議長(
廣田茂十郎) 副町長。
◎副町長(法師人) 町の財政状況でありますけれども、国のほうで示しております指標がありますけれども、その指標に基づいて計算をいたしますと、町の財政状況については健全状態を保っている状態であります。国のほうでも地方創生ということでいろんな施策を示しておりまして、交付金等も充実をしてまいっております。それに伴いまして町債のほうも対応していくわけでありますけれども、依然として臨時財政対策債、いわゆる国の都合で借金せざるを得ない借入金でありますけれども、この比率が年々ふえてしまっているということは否めないと思っております。町といたしましてもできる限りいわゆる一般債です、それを余りふやさずに運営をしていきたい。現在臨財債の比率が6割程度なのです。町が独自で借り入れをする、いわゆる一般債については40%ということでありますので、これはどこの市町村についても残念な結果でありますが、町といたしましては健全財政を堅持して町政運営に当たっていきたいというふうに思っております。
○議長(
廣田茂十郎) 10番、星野壽男君。
◆10番(星野壽男) 隣の真岡市や芳賀町のように財源が豊かであれば苦労はしなくても済むと思いますが、益子町ではなかなかそうはいかないと思います。限られた少ない財源の中で財政を切り盛りしていかなければならない執行部の皆さんの苦労は大変だとは思いますが、これからも益子町発展のために頑張っていただきたいと思います。 続いて、火災時の消火水の水源の確保についての再質問をさせていただきます。昨年の暮れに先ほども言いましたように塙橋付近で起きた火災は、真夜中ということで通報がおくれたのと建物が古いところへ来てアパートということで家が密集したため、大火災になってしまったと聞いています。そのときの消火活動の際に小貝川の水門が100%あいていて浅かったのと、夜中ということで暗くてよく見えなかったため消火活動が苦労したと聞きました。小貝川の水門は、水田に水を送るための水門です。冬の間は必要ないので、100%あけておくのだと思いますが、どちらかといえば火災は冬場のほうが多いと思います。そこで、水門を吸管が入るぐらいまで閉めておくことはできないものかお伺いいたします。
○議長(
廣田茂十郎) 総務課長。
◎総務課長(加藤) 議員ご指摘の火災につきましては、隊員が的確な消火活動によりまして小貝川から4台の車両が入りまして、結果的には全焼という形になってしまったのですが、これは通報との絡みがあるものですから、そういう結果でした。議員ご質問の堰の件でありますが、この管理については東田井及び生田目の水利組合で管理している状況です。議員からもあったように冬場については、水田に麦を作付をしている関係で、しけては作物に影響があるということで堰をおろしているような状況でございます。これを上げておくのには、聞いたところによると水利組合の同意が必要になってくるということで、なかなかその辺については町では関与ができない状況でございます。 以上です。
○議長(
廣田茂十郎) 10番、星野壽男君。
◆10番(星野壽男) 以前は水門があいていても水門の下の水の落ちるところが掘れていたため、消火水には不自由しなかったと聞いています。ただ、今はコンクリートで固まっているため、吸管が入るような場所が余りないそうです。水門を途中でとめておくことができないならば、小貝川は県の土木の管轄ですので、県と相談しながら人工的に穴を掘っておくのも手だと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
廣田茂十郎) 総務課長。
◎総務課長(加藤) 実際水位は現場は低かったのですが、隊員が川の中に入って、ある程度吸管が入るだけ確保して、消火には問題なかったということでありますが、そういう場所をつくったらという提案でございますが、こちらについては調整をしてみたいと思います。 以上です。
○議長(
廣田茂十郎) 10番、星野壽男君。
◆10番(星野壽男) はい、わかりました。できるだけ県と相談して、備えあれば憂いなしということもありますので、よろしくお願いしたいと思います。 また、先ほどの答弁で消火水の水源の確保は消火栓とあれでたくさんという、今のところ大丈夫だということなのですけれども、それは計算上のことであって、これでたくさんということはないと思います。町なかでも小貝川のように利用できるところがあれば、常に点検をして消火栓や防火水槽のように消防団にわかるようにしておき、利用できるようにしておいてはいかがでしょうか。また、ため池なども同じことが言えると思いますが、それについてどう考えるかお伺いいたします。
○議長(
廣田茂十郎) 総務課長。
◎総務課長(加藤) 今議員からご指摘あった消火栓、防火水槽以外の水利、川とかため池とかの水利についても隊員のほうに利用できるところは利用できるように周知を図ってまいりたいと思います。 以上です。
○議長(
廣田茂十郎) 10番、星野壽男君。
◆10番(星野壽男) 益子町の消防団の皆さんは、大変すぐれています。議員になるまでは私野球しか能がなかったものですから、操法大会とか規律動作など団員の皆さんの努力している姿を見て大変感動しました。郡大会や県大会に出場してもいつも優秀な成績を残しています。優秀な団員の皆さんがいても水が足りなくてはどうしようもありません。いざというときに消火活動に対し不備のないよう、日ごろから消火水の水源の確保に対し、万全な体制をとることを要求いたします。 続いて、幼児虐待の現状について再質問をさせていただきます。益子町では、今のところ幼児虐待に関する重大な事件はないということで安心しましたが、これから先ないとは言い切れません。ニュースを見ていますと、事件が起きてからよく聞くことですが、前からおかしいと思っていたことがこんな事件になるとは思わなかったと近所の人の話をよく聞きます。虐待事件となると、警察の管轄なのですが、近所で何か変だなと思っても何でもなかったときのことを考えると、後々のつき合いもあるので、なかなか警察に通報できないとのことです。そういうことから未然に防ぐために行政に相談窓口をつくり、匿名でも気軽に通報できるようにし、場合によっては職員が訪問し、おかしいと思ったら警察に伝えるというようなことを行っている行政もあるそうです。益子町でも相談窓口をつくり、警察と相談しながら未然に防げるような対策を行ってもよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。
○議長(
廣田茂十郎) 健康福祉課長。
◎健康福祉課長(小堀) 議員のご質問ですが、まず悩みの相談ということで、母親のほうで特に悩んでいるものとして主なものにつきましては、子供の成長、発達に関すること、仕事や家事や育児の両立の困難さ、休憩がとれないというような悩みが主なものなのですが、これにつきましては現在、先ほどもありましたが、保健センターのほうにおいて保健師や栄養士による育児相談、また親に対して子育ての楽しさを認識してもらって、親同士の情報交換や交流を深めてもらうための育児サークル、また子供の成長や発達に不安がある場合、親御さんのための教室を開催して、保護者の悩みを解消しているところでございますが、役場内にそのような窓口を設置ということでございますが、今後新ま
しこ未来計画の中に子育て中の親の情報交換をする場所ということで、地域
子育て支援施設のほうの設置のほうが計画がございますので、これとあわせて相談の場としても利用できるような体制を検討してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(
廣田茂十郎) 10番、星野壽男君。
◆10番(星野壽男) はい、わかりました。続けて行っていただきたいと思います。 また、同じようなあれなのですけれども、この間宇都宮のろまんちっく村で、育児疲れから母親がトイレで我が子の首を絞めるという殺人未遂事件がありました。このように育児疲れからノイローゼになり、このような事件に発展してしまうケースもあります。そこで、育児疲れの相談に対し、今の答弁にもありましたように保健センターだけで行っているようですが、窓口を広げるためにも学校や幼稚園、保育園でも相談を受けたり、調べたりする体制づくりの指導をしてはいかがと思いますが、お伺いいたします。
○議長(
廣田茂十郎) 健康福祉課長。
◎健康福祉課長(小堀) 学校等の窓口の体制づくりということでございますが、現在町のほうでは要保護児童対策地域協議会という組織がございまして、こちらにつきましては虐待があるおそれがある、そういうケースにつきましてその対策を協議するような組織となっております。虐待に当たりましては、当然暴力、また言葉による精神的な苦痛、また子育ての放棄によるものなどさまざまなものがございますが、これにつきまして児童相談所、また県東健康福祉センター、あと保育所、認定こども園と、また小中学校等の関係機関に情報を提供し合いまして、その対策に努めているところでございます。個別のケース、会議につきましても先月、2月に実施しまして、23件ほど虐待のおそれがあるとかそういうケースについて協議をしてまいりました。議員のほうのご意見も厚く受けとめまして、保育園等、学校等にもそういう体制づくりのほうも会議の中で検討して、さらに連携を密にしまして、残虐な虐待が起こらないよう未然に防ぐように今後努めてまいりたいと思います。 以上です。
○議長(
廣田茂十郎) 10番、星野壽男君。