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06月06日-03号

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  1. さくら市議会 2019-06-06
    06月06日-03号


    取得元: さくら市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-03
    令和 1年  6月 定例会(第1回)          令和元年第1回さくら市議会定例会◯議事日程(第3号)               令和元年6月6日(木曜日)午前10時開議第1 一般質問-----------------------------------◯本日の会議に付した事件 議事日程のとおり-----------------------------------◯出席議員(18名)       1番 高瀬一徳君       2番 吉田雄次君       3番 大河原千晶君      4番 岡村浩雅君       5番 櫻井秀美君       6番 笹沼昭司君       7番 石原孝明君       8番 福田克之君       9番 加藤朋子君      10番 永井孝叔君      11番 若見孝信君      12番 石岡祐二君      13番 渋井康男君      14番 鈴木恒充君      15番 角田憲治君      16番 手塚 定君      17番 小堀勇人君      18番 矢澤 功君-----------------------------------◯欠席議員(なし)-----------------------------------◯説明のための出席者    市長        花塚隆志君   総合政策部長    高山 登君    市民生活部長    戸村敏之君   健康福祉部長福祉事務所長                                鳥居隆広君    産業経済部長    渡辺 孝君   建設部長兼上下水道事務所長                                小島 誠君    会計管理者兼会計課長        総合政策課長    高野 洋君              阿久津 武君    総務課長      櫻井広文君   財政課長      添田克彦君    税務課長      関 和久君   市民課長      永井宏昌君    生活環境課長    手塚 修君   福祉課長      吉澤佳哲君    高齢課長      高野朋久君   子ども政策課長   横塚一徳君    健康増進課長    久保 章君   農政課長      添田達央君    商工観光課長    野崎憲作君   建設課長      柴山 勲君    都市整備課長    手塚秀樹君   水道課長      竹田正寿君    下水道課長     松本健一君   教育長       橋本啓二君    教育次長      栗橋 仁君   学校教育課長    中村卓資君    生涯学習課長    早田 勇君   スポーツ振興課長  佐藤伸幸君    ミュージアム館長  小竹弘則君   農業委員会事務局長 野中 剛君    監査委員事務局長選挙管理委員会書記長              高根方史君-----------------------------------◯事務局職員出席者    事務局長      長嶋博文君   書記        竹内浩之君    書記        大貫哲男君----------------------------------- △開議の宣告 ○議長(石岡祐二君) おはようございます。 ただいまの出席議員は18人であります。会議の定足数に達しておりますから、会期第3日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。 本日の質問者は、抽せんの結果3人であります。 11番、若見孝信議員、5番、櫻井秀美議員、14番、鈴木恒充議員の順序で行います。                          (午前9時59分)----------------------------------- △一般質問 ○議長(石岡祐二君) 日程第1、一般質問を行います。 それでは、順次質問を許します。質問時間は、申し合わせにより、質問、答弁を合わせて60分以内といたします。----------------------------------- △若見孝信君 ○議長(石岡祐二君) 最初に、11番、若見孝信議員の質問を許します。     〔11番 若見孝信君 登壇〕 ◆11番(若見孝信君) 皆さん、おはようございます。11番の若見孝信でございます。 傍聴席にお越しの皆さん、早朝から大変ご苦労さまでございます。ありがとうございます。 それでは、質問を始めさせていただきます。 本年3月の定例議会一般質問で、職員の健康と働き方についての質問をさせていただきましたが、その質問の趣旨としては、行政ニーズが多様化、複雑化する中にあって、その最前線で対応する職員の皆さんが、持てる能力を最大限に発揮していただくことが、さくら市発展には不可欠であると思っております。 そのためには、健康で意欲を持って業務に取り組んでいただくことが重要であると考え、勤務状況等について改善すべき点がないかを質問させていただきます。 行政を進める上で、職員人材と予算、財源は欠かすことのできない重要な行政資源であり、その充実なくしては各種の施策を進めることができないと思っています。今回の質問もその延長上であるもので、人事評価制度の運用と専門職の確保についてお伺いをいたします。 まずは、人事評価についてお伺いをいたします。 現在、さくら市が取り組んでいる人事評価制度は、既に試行的導入されてから10年以上が経過しておりますが、外部からは内容が把握しづらく、市職員自身にも負担になっていないか。また、評価結果が本人の捉え方とギャップがあった場合に、仕事へのモチベーションが低下するといったデメリットがないかなど懸念されるところであります。 人事評価制度の試行的導入から本格運行に移行し、この6月に勤勉手当から具体的に評価結果を反映させると聞いております。 そこでお伺いをいたしますが、まず1点目は、評価結果を現時点では人事や各職員の処遇等にどう反映させているのか。また、将来的にどのような活用を考えているか、お伺いをいたします。 2点目は、職員のスキルアップモチベーションの維持向上に具体的にどのような効果が確認できるか、お伺いをいたします。 3点目は、評価が低い職員に対する働きかけ、モチベーション低下にならないために、具体的にどのような取り組みを行っているか、お伺いをいたします。 4点目は、現在の人事評価制度の課題をどう捉えているのか。また、その改善に向けてどのような取り組みを進めているのか、お伺いをいたします。 続きまして、専門職の確保についてお伺いをいたします。 現在、さくら市職員では、一般事務職員以外に土木建築等の技師、保育士、保健師等の専門職の募集枠を設けて採用していますが、その中で、保育士は将来的な保育園の民営化の可能性も考慮し、大幅な人員増加はせずに臨時保育士による対応をしているものの、必要な人事確保が困難なために、待機児童問題が解消できない状況であると思います。 また、公共施設総合管理計画では、今後、施設の長寿命化対策を継続して取り組んでいくこととなっており、建築技師の需要が継続しています。また、扶助費の大幅な増加傾向の中で、社会福祉士などの専門職の必要性も高まっていると思われます。 そして、各種計画設定に際しても、職員がみずから設定業務を進めることが望ましく、そのためには、その分野で専門的知識を有する職員確保が必要となっております一方では、将来の人口減少時代の到来を考慮すれば、大幅な職員増は見込めないと思っています。 そこで、現在の専門職の充足状況や今後必要となる専門職等についてお伺いをいたします。 まず1点目は、現在の専門職の確保状況と今後の採用見込みはどの程度か、お伺いをいたします。 2問目は、今後必要になると思われる専門職はどのようなものか。また、その想定人数はどの程度か、お伺いをいたします。 3問目は、会計年度任用職員制度への移行に伴い、想定される同制度の職員数と5年程度を見通したさくら市職員の定数はどの程度を見込んでいるのか、お伺いをいたします。 続きまして、交通安全対策と公共交通の充実について質問させていただきます。 最近、高齢者の運転による悲惨な死亡事故等が報道を相次いでおります。それに伴って、高齢者の免許証返納数も増加しているとの報道もありました。また、滋賀県大津市では、保育園児が巻き込まれ、幼いとうとい命が奪われるという痛ましい事故を受け、大津市長は政府に対して、園児が活動する区域であることをドライバーに知らせるキッズゾーンの設置など、安全対策に必要な要望書を提出されました。改めて交通安全対策の徹底とともに、高齢者が自家用車を運転しなくても地域での生活を維持できる環境整備が強く求められると思います。 そこで、1点目の保育園、幼稚園への安全点検や交通安全への取り組みについてお伺いをいたします。 さくら市においては、毎年各小学校の通学路の安全点検を警察署や土木事務所等の関係機関とともに実施し、各種の対策を実施しているところですが、今回の大津市の事例からは保育園や幼稚園との連携した保育園周辺道路の安全対策の必要性が指摘されています。 保育園や幼稚園によっては、保護者から園児のお散歩を取りやめるような意見も寄せられているケースもあると報道されました。園児たちにとっては、お散歩は社会のルールを理解する場でもあり、事故判断力を養い、また、自然に触れるリフレッシュな時間であります。お散歩の機会は確実に確保することは望まれますが、そのためには、改めて保育園や幼稚園周辺道路交通安全対策は早急に取り組むべきであると思います。 そこでご質問いたしますが、まず1点目、さくら市保育園においては、どの程度の頻度でお散歩を実施し、その際にどのような安全対策を講じているのか、お伺いをいたします。 2点目は、現在までに、保育園や幼稚園との交通安全点検の実施やその結果に基づいた具体的な交通安全対策の実施等はなされているのか、お伺いをいたします。 3点目は、具体的に実施しているとすれば、その結果どのような内容があったのか、お伺いをいたします。 4点目は、幼児向け、あるいは保護者向け交通安全教室等はどのような内容で開催をされているのか、お伺いをいたします。 続きまして、高齢者等の生活の足となる公共交通の充実についてお伺いをいたします。 路線バスや乗り合いタクシーの充実、高齢者の免許証返納への対応については、これまでに私を含め多くの議員が一般質問で取り上げてきました。それだけ市民のニーズが高いことのあらわれであると思われます。 今後、高齢者が増加するに伴い、免許証返納者が増加すれば、必然的に乗り合いタクシーの利用に依存せざるを得ない側面もあります。さくら市もこれまでいろいろと検討を加え、乗り合いタクシーについてはこの4月から、喜連川地区から黒須病院までの路線が新たに試験的に供用を開始されるなど、着実な対応をしていただいているところであります。 そこで、公共交通の今後の方向性等についてお伺いをいたします。 まず1点目でありますが、4月から実施している喜連川地区から黒須病院までの路線の利用状況はどの程度なのか、お伺いをいたします。 2点目は、今後、氏家地区と喜連川地区相互乗り入れをどのように考えているのか。また、実施については交通事業者との同意等の課題もあると聞き及んでいますが、各事業所とどのように共存し、すみ分けしていくのか。そして、いつごろをめどに進めていくのか、考え方をお聞かせいただきたいと思います。 3点目、高根沢町や宇都宮市の上河内地区乗り合いタクシーは、氏家地区にも乗り入れていますが、一方では、さくら市の乗り合いタクシーは市内のみの運行となっていますが、将来的に近隣の市町、例えば喜連川地区では塩谷病院への通院も多く、それらに対応するような運行区域拡大の可能性があるのか、お伺いをいたします。 続きまして、3点目の市民各種相談窓口についてお伺いをいたします。 近年、生活困窮者や子供の貧困などが社会問題として増大しています。平成27年のデータでは、日本のひとり親家庭の貧困率は50.8%で、子供の貧困率も13.9%であります。子供の7人に1人が貧困状態であるという、非常に憂慮すべき状況であると思われます。 さくら市においても、それらは社会問題として表面にはなかなか出てはこないものの、民間による子供食堂や地域食堂の動きも出てきており、行政だけでは対応できない部分も補っていただいている状況もあると思われます。また、高齢化の進展で、独居高齢者や高齢者のみの世帯も増加し、将来に不安を抱えている市民も多いと推測されます。 そのような各種問題を抱えて生活をされている市民の方々にとって、困り事相談や行政相談、法律相談といった窓口もありますが、具体的に課題解決のためには、市役所は最も身近な相談先であり、市役所に相談することで、個別に課題解決が図れることを期待しております。 しかしながら、市民からは自分の課題解決のためにどの部署に行ったらよいのか、そして、どのような手続きで対応が進められるのかが理解できないため、市役所に行くことをちゅうちょするといった声も聞かれます。 また、それぞれ抱えている課題も、多様な要因が複合的にかみ合った事例も数多くあります。例えば病気を契機に辞職せざるを得なくなる場合、経済的に困窮し、精神的に追い詰められることで児童虐待に至る可能性もあり、また、生活困窮から子供が不登校になる可能性もあると思います。そのような場合には、その家庭の状況までに踏み込んでいかなければ、解決策までかかわっていくことが必要とされるのではないかと思っています。 しかし、現在の窓口相談は、経済的貧困社会福祉協議会に委託している生活困窮者自立相談事業であり、場合によっては市役所の生活保護の窓口で、不登校は学校教育課、児童虐待は児童課・健康増進課高齢化虐待は高齢課と、担当課ごとに細分化されています。市役所内では関係課が集まった会議で情報共有をしているようでありますが、具体的な対応は担当課ごとであり、全体を統括して総合的に対策を講じる体制を築く必要があるのではないかと思っております。 国においては、改正社会福祉法の施行で、地域共生社会の実現に向けた包括的な支援体制整備を目指すこととし、住民の身近な圏域で分野を越えて地域生活課題について総合的に相談に応じ、関係機関と連絡調整等を行う体制づくりに努めることで、市町村域において機関の共同による包括的な相談支援体制の構築を求めております。 そこで、現在のさくら市関係機関における各種相談の受け付け状況とその体制についてお伺いをいたします。 まず1点目は、さくら市が実施している相談窓口、またさくら市が委託している相談業務はどの程度あるのか、お伺いをいたします。 2点目は、特に件数の多い相談業務はどのようなものなのか、具体的に年間どの程度の件数の受け付けと、どの程度が解決に至っているのか、お伺いをいたします。 3点目は、国の地域共生社会の理念に沿うとともに、市民の利便性を向上させるため、包括的な相談窓口として総合相談センターを設置することが有効であると思いますが、さくら市のお考えをお聞かせください。 以上、3点にわたり、大変項目が多いので、残り5分ぐらい再質問いただければ結構でございますので、丁重なる答弁をお願い申し上げます。 ○議長(石岡祐二君) 市長。     〔市長 花塚隆志君 登壇〕 ◎市長(花塚隆志君) おはようございます。 それでは、ただいまの若見議員のご質問にお答えいたします。議員からもありましたように、ある程度の時間を要すること、ご容赦いただければと思います。 まず、人事評価制度の運用についてであります。 私は、職員一人一人が成果重視の実効主義、質実主義、市民第一主義、進取主義によって、持てる能力を最大限に発揮し、働きがいや使命感を持って職務を遂行することにより、組織の活性化と効果的、効率的な行財政運営を図り、市民に信頼される市役所を目指していきたいと考えております。 その上で、人事評価制度については、これが適切に運用され、さくら市の将来を担う人材育成、そして組織の活性化につながることを期待するものであります。 それでは、評価結果の反映と将来的活用についてお答えします。 10年前の試行的な導入から数年を経てこの2年間、人事評価結果につきましては、職員の人事面においての昇任や昇格、配置といった人事処遇、その他昇給などを決定する際の重要資料として活用してまいりました。また、職員の能力開発や育成、研修等にも活用しております。 今年度からは3年前に定められた方針どおり、人事評価の結果を給与処遇に反映させることになります。具体的に申し上げれば、平成30年度の人事評価結果を令和元年6月支給分の勤勉手当に反映させるということであります。 次に、職員のスキルアップモチベーション維持向上への効果についてお答えします。 まず、私は制度ができても、それが的確に運営されるかどうかが重要であると考えておりまして、人を評価するということ自体の難しさから、運用上には課題が多いと考えておりますが、評価者一人一人が各職員のスキルアップ等を的確に把握をし、認識をして、評価向上につなげることができれば、結果として各職員において、日々の業務のレベルアップや新たなスキルの獲得など、全体としてモチベーションの向上につながるものと考えております。 また、平成30年度に実施した人事評価制度に関する職員アンケートにおいて、73%の職員が能力開発に有益でありますと回答していることから、職員のスキルアップにおいても、一定の効果が期待されるものと考えております。 次に、評価が低い職員に対する働きかけ、モチベーション低下にならないための具体的な取り組みについてでありますが、評価結果が低い場合については、職員本人が抱える問題、課題、健康上の問題も含めて、さまざまな配慮が必要な場合が多いものと考えております。 その場合においては、職員自身が向き合っている課題を的確に認識してもらい、今後どのように改善していけば道が開けていくのか、親密さを持って直接伝えるよう努め、各人の学習や成長の機会になるよう取り組んでいるところであります。 次に、現在の人事評価制度の課題と改善に向けた取り組みについてお答えします。 課題として、評価結果の公平性の確保があります。公平で客観的に評価するためには、定めた評価項目や基準を正確に理解し、適切に判断する能力が必要であります。 ここで、人事評価の手法を申し上げますと、まず、職員本人が各要素の着眼点に従って自分自身を自己評価いたします。それをもとに課長補佐がサブコメントを加えまして、その内容をもとにして担当課長が一次評価を行います。次に、この一次評価の結果をもとに、各部内で部長と全ての課長が出席して評価調整会議が行われます。 この調整会議は、部長が調整役となりまして、評価の甘辛などの各課の偏りなどを是正する会議であります。この調整会議の結果を経て、各部長が二次評価を行います。次に、各部間のばらつきを抑えるため、二次評価者である全ての部長による全体の調整会議が開かれ、最終的な評価結果が確定するものであります。 この2回行われる調整会議や新たに評価者となった役職員を対象としては、新任評価者研修を実施しておりまして、そのことにより、評価基準の統一化や評価者のスキルアップを図るとともに、評価結果のばらつきを抑え、課題である公平性の確保に努めているところであります。 また、別に課題となり得ることとして、職員のモチベーションの低下への懸念があります。先ほど申し上げましたが、評価者が真の親密さを持って結果を伝えていくことができれば、モチベーション低下を抑えることもできると考えております。 今後においても、評価者は日ごろから管理職として部下職員の育成、指導、監督に当たるとともに、コミュニケーションを密に図ることが重要であると考えております。 次は、専門職の確保についてであります。 地方分権の進展、社会情勢の変化により、これまでとは異なる多種多様な分野の能力を持った人材が必要となることが予想されることから、求められる資質、あるいは能力などを明確にして、人材の確保に努めていく必要があると考えております。 本市における職員採用においても、新卒者に限らず職務経験のある専門職の採用に努めていかなければならないと考えております。また、一般事務職においても、昨今では求められる業務の専門性が高まっておりまして、高度な知識や経験が求められる傾向があります。そのため、資格を有する専門職の確保や市の施策や事業展開の中核を担う職員の能力開発及び専門性向上に向けた取り組みが重要となっております。 しかしながら、専門職の採用は社会経済情勢の変化の影響を受けやすく、年度によってはこちらの求める技術職員の応募がないということもあり、必要とする人材を確保するためには、採用試験のあり方についても検討を加える必要もあると考えております。 それでは、現在の専門職の確保状況と今後の採用見込みについてお答えいたします。 これまで専門職につきましては、建築土木技術職、保育士、保健師、栄養士につきまして、一般事務職とは別に採用枠を設けて、一定数採用を行ってまいりました。 専門職職員の確保状況ですが、土木建築技師、保健師、保育士、栄養士、今言った方々、合併時の平成17年度には計55人でありましたが、今年度で申し上げると計62名となっておりまして、専門職職員の需要増大に合わせ人員も増加しております。 議員ご指摘の保育士につきましては、民営化をきっかけに一旦減少いたしまして、平成27年に27名となりましたが、その後、単年度で最高6名を採用するなど増員に努め、その間、退職者があったものの、現在は31名となっております。今後とも最大限の確保に努めてまいります。 次に、今後必要な専門職とその想定人数についてお答えします。 まず、前段で申し上げたように、待機児童対策としての保育士につきましては、確保していく必要があると考えます。また、超高齢社会に対応しての高齢者の健康維持や健康増進をサポートする保健師、ファシリティマネジメントの観点から、特に建築現場を管理する建築技師が必要であります。また、要保護児童対策における市の役割も増大する一方であることから、児童福祉司等の必要性についても考えているところであります。さらに臨床心理士、学校や家庭等において心の問題を抱える人に対応できる人材としてのニーズが拡大していると考えております。 これらの状況を踏まえて、今後、計画的、継続的に専門職の人員の確保に努めてまいります。 次に、会計年度任用職員制度への移行に伴い、想定される同制度職員数と5年程度を見通した市職員定数についてお答えします。 さくら市が事業を進める上で、正職員以外に極めて数多くの方々のお力を頂戴しているところであります。その人数は正職員の代替えや事務補助を担う臨時的任用職員約400名や、執行機関の委任、附属機関の委員などが含まれる特別職非常勤職員は1,100名の合わせて1,500名という極めて多くの方々にかかわっていただいています。 次年度から、会計年度任用職員の新制度がスタートすることになりますが、現在の職種が新たな仕組みにおいてどの職種区分に当てはまるのかは、その職務内容を精査した上で、慎重に判断していくことが必要でありまして、今後進めていくことになっております。 現在の見込みといたしましては、臨時的任用職員は常勤職員が行うべき業務に限られているため、会計年度任用職員に約380名が移行するものと想定しております。 一方、特別職非常勤職員はさまざまな役職の方々が含まれております。具体的には投票立会人116名であるとか、住宅土地統計調査員60名、介護認定審査委員36名、農業委員19名、農地利用最適化推進委員52名、教育委員4名、学校評議委員37名など約740名については、改正地方公務員法などにおいて、特別職非常勤職員のまま立場が変わらないことになりますが、そのほかの約360名が会計年度任用職員に移行して、全体では会計年度任用職員は740名程度になると想定しているところであります。 会計年度任用職員制度にともなう人件費等の増額についてでありますが、概算でありますが、期末手当が新たに支給となるため、約1億円程度の増額が想定されております。なお、その期末手当につきましては、2年程度をかけて段階的に引き上げる取り扱いを本市においては実施していく予定であります。 議員お尋ねの5年程度を見通した市職員定数につきましては、今申し上げましたように、コストの増嵩も含めて考える必要があります。これまで想定してきている第2次さくら市総合計画での指標値として定められている職員の適正管理目標値は337名と定められております。指標値です。337名に対して、現在の職員数は332名であることから、目標値である337名の大まかな確保を念頭にしながら、今申し上げたコストの観点も含めて、さらに予測される将来の職員需要を考察して、総合的に勘案してまいることとしております。 次に、交通安全対策と公共交通の充実についてお答えいたします。 まず、保育園、幼稚園での安全点検や交通安全への取り組みについてであります。 未就学児が被害者となる事故が、先月、滋賀県大津市で自動車が歩道に進入をして、散歩中の保育園児2名が亡くなるという痛ましい事故が起きております。また、千葉県の市原市では、公園の砂場に車が進入をして、園児をかばった保育士がけがをするという事故も起きております。 歩道や公園といった安全である場所で事故が起きておりまして、いつどこで事故や事件に遭遇する可能性もあるため、十分な安全への配慮が必要であると考えます。 それでは、まず保育園ではどの程度の頻度でお散歩を実施しているか、その際の安全対策等についてお答えいたします。 本市の公立保育園では、子供の感受性を育み社会性を身につけ、また運動能力を発達させ、交通ルールの勉強も行い、自然に触れ合うという観点からお散歩を実施しています。 その頻度につきましては、それぞれの園の地理的条件、言いかえれば付近の道路における交通量や歩道の有無、あるいは近くに公園があるかないかなどの条件により、園によって実施する頻度に違いがあります。また、お散歩の実施については、主任保育士とクラス担任の保育士が打ち合わせを行って決定していることもありまして、年齢によってもまちまちではあります。 以上のようなことから、ゆうゆうパークにほど近いあおぞら保育園においては、おおむね2カ月に1回程度です。わくわく保育園では春夏秋、このスリーシーズンに、季節に1回程度、国道293に隣接するたいよう保育園では年に1回程度となっております。 その上で、安全確保については、保育所保育指針に沿って作成されております園外保育マニュアルを遵守することによって、その確保に努めているところであります。 室内保育の場合は、国の保育士配置基準によって定められておりまして、例えば4歳児、5歳児クラスは30人に保育士1名の配置となっておりますが、本市におけるお散歩の場合につきましては、最大25人に対して必ず3人の保育士が同行することにしております。 歩き方もマニュアルに詳しく書かれている中身なんですが、前に1人、後に1人、それから列の真ん中付近で道路側を保育士が歩くということまで決められております。また、交差点に来たときにはどう対応するかということまで書かれておりまして、基本的にはその内容を守り、遵守し、さらにそれぞれの保育士がそれぞれに最大限の配慮を行うことによって、園児の安全確保に努めているところであります。 次に、園における交通安全点検及び園児向け、あるいは保護者向け交通安全対策等の内容についてお答えいたします。 基本的に、保育園の登園につきましては保護者自身が送迎するため、小中学校において実施しているような交通安全点検については保護者に一任しているというのが現状であります。しかし、園児にとっても交通安全の大切さを知る機会があるということは大事なことでありますので、保育士が紙芝居による交通安全のための教室を定期的に行っております。 また、保護者も対象とした親子安全教室につきましては、さくら警察署に依頼して、保育参観時に実施するなどの取り組みが行われておりまして、幼稚園においても、本年7月に栃木県警本部主催のマナーアップイベント、交通安全教室が行われる予定であります。 また、栃木県の交通安全協会が行っているマロニエ号による交通安全教室も実施されておりまして、さらに交通安全とは異なりますが、幼児対象誘拐防止教室が県警主催で行われており、園児にわかりやすいよう腹話術やビデオを使用して、交通安全や幼児対象誘拐防止についての講座が開かれております。 今後とも、地域における最大の心配事であり、関心事である子供たち、とりわけ園児たちの安心・安全につきましては、お散歩での安全対策向上はもちろん、さらなる市民の交通安全意識と地域全体で、園外活動の安全性の確保に努めてまいります。 次に、高齢者の生活の足となる公共交通の充実についてお答えいたします。 まず、喜連川地区から黒須病院までの路線の利用状況についてであります。ことし4月からデマンド交通の新しい路線として喜連川地区の全域及び黒須病院を運行区域とする通院コンタ号の運行を開始いたしました。この路線は喜連川全域をめぐって利用者を乗せ、黒須病院まで輸送するとともに、黒須病院で利用者を乗せ、喜連川地区全域をめぐってそれぞれの目的地まで運用するものであります。コンタ号、うのはな号と同様に事前登録制でありまして、これについてはコンタ号、うのはな号の登録者であっても、改めて別に登録するようお願いしているところであります。 4月の利用実績を集計したところ、登録者数は34名、利用者数は延べ42名であり、まだまだ利用者は少ない状況でありますが、これにつきましては、運行を開始する直前まで制度の内容を調整していたこともありまして、事前の周知についてはホームページと全戸の回覧にとどまってしまったためでもあると思われております。 その後、広報さくらの5月号に見開き2ページで記事を掲載するとともに、5月14日に開催された行政事務協力委員会議におきまして、行政区長の皆様に事業内容を説明させていただきましたので、その効果にも期待したいところであります。 また、デマンド交通のこれまでの利用者の拡大の傾向につきまして分析を行ったところ、デマンド交通を知ったきっかけでありますが、氏家地区と喜連川地区でははっきりと異なっておりまして、氏家地区では広報さくらによって知ったという方が最も多かったのに対して、喜連川地区では友人、知人から聞いたという口コミが最も多いという特徴がありました。 通院コンタ号の情報が広がる経緯がこのコンタ号と同じであるならば、ある程度の時間をかけて仲間内での口コミで広がっていただくことになるのではないかと思われております。 次は、今後の氏家地区と喜連川地区相互乗り入れについてであります。 現在、両地区間の移動手段として、議員お尋ねの公共交通としては、関東自動車株式会社による路線バスと開始間もないこの通院コンタ号、この2つがあります。この2つが行政、交通事業者、交通利用者が参画するさくら市地域公共交通会議において、その運行の是非や手法等についての議論を経た上で制度を構築して、一般乗り合い旅客自動車運送事業として国土交通省の認可を受けているという公共交通であります。 その他の移動手段としては、もちろん民間のタクシー事業のほか、観光温泉バスがあります。この観光温泉バスは、元湯、露天風呂、道の駅の利用者を氏家駅まで送迎する、いわゆる送迎バスでありまして、一般のホテルやゴルフ場でも同様の利用者送迎サービスを行っていますが、それと同じカテゴリーであります。 両地区間の移動手段の強化につきましては、市民からも要望が多い案件でありますが、一方で重要な社会インフラである既存の公共交通の継続性についても注力する必要があり、また、民間活力による交通手段の確保も市民の利便性確保には欠かせないと考えております。 議員ご指摘の交通事業者との共存は、市としても重視しているテーマであり、各事業者の経営状況等を注視し、継続性の担保を図っていく必要があるものと考えております。 今後の両地区間の移動手段の強化については、実証実験として運行を開始した通院コンタ号の状況の推移を注視するとともに、多方面から調査、考察を重ねてまいりながら、超高齢社会問題の1つのピークとして2030年、つまり10年先を1つ直近のこととして直視をし、必要とされる移動手段の最適なあり方について、早急な検討を行ってまいる考えであります。 その上で、考え得るあらゆる手法を含めて、新たな路線の開発、既存の路線の増便等、利便性の向上について検討を行い、最適な移動手段の確保を図ってまいります。 次に、近隣の市町への乗り入れについてお答えいたします。 将来に向けた移動手段の確保として、医療機関への足の確保は最重要課題の一つであります。そのことからも、今回通院コンタ号を導入したわけであります。その際にも検討したことは、複数の医療機関への移動であります。 医師会の皆様にも打診をした上で、今回、まずは移動に要する所要時間等も勘案をして、最も要請が強く需要が多く見込まれる黒須病院と喜連川地区の往復といたしまして、実証実験としての導入を行ったわけであります。 今後の運行等につきましては、通院コンタ号の運行を行いながら、さまざま検討を同時進行で行っていきたいと考えております。 その際には、繰り返しになりますが、団塊の世代の皆様が80歳を全て超えていくことになるというのが2030年であります。運転免許を返納する方、80歳を超えると非常に多数に上るであろう等も考えられることから、この2030年を1つの現実のピークに捉えて、10年後に迫ったこの現実を見きわめ、必要とされる移動手段の最適なあり方について、早急に検討を行っていかなければいけないと考えております。当然、多くの市民が通院、加療を受けている塩谷病院の乗り入れについても調査を行ってまいります。 なお、現時点では、毎年実施をしているデマンド交通の利用者アンケートによりますと、片岡駅あるいは塩谷病院を運行区域に含めてほしいという意見が見られますが、その数は例年数件にとどまっている状況であります。ただし、今後の需要については高まっていくものと考えられることから、10年先を現実として直視をして、そのときどのような手段が望ましいのか、それを着眼点として調査してまいる考えであります。 なお、現時点でのデマンド交通の単純な増便につきましては、喜連川地区においては、現在、通院コンタ号に今新たに対応するために、従来から走っているコンタ号、これがいっぱいになってしまいまして、予約を断る事例が出ているということなので、このためには受託事業者、あるいはタクシー会社において、車両をふやす、あるいは運転手をふやしていただく必要があることから、簡単にはいかないというのが現状であります。 今後とも、最重要課題である将来に向けた移動手段の進化につきまして、精力を傾けて取り組んでまいります。 次に、市民の各種相談窓口についてお答えいたします。 初めに、市が実施している相談窓口、また市が委託している相談業務はどの程度あるのかについてお答えいたします。 市における相談窓口については、所管課それぞれの業務ごとに応じた数となるために、それら全てを合わせると数百という数になります。日々各課にかかってくる電話につきましても、その内容はほとんどが相談に該当する内容であるとも言えるため、件数としては拾っていないというのが現状でありまして、そのことを前提とした上で、答弁させていただきます。 代表的な相談案内につきましては、毎月の広報さくらにおきまして、1ページを割いて掲載させていただいているところであります。広報紙に掲載されていない相談も含め、恒常的に受けている代表的な窓口といたしましては、健康増進課及び子ども政策課がそれぞれ実施している子育て世代包括支援センターと児童家庭相談になります。 一方、市が委託している相談業務としては、高齢者に対する総合的な相談を2カ所の地域包括支援センターに、障害者に関する相談は2カ所の障害者相談支援事業者に、生活困窮者に対する自立相談は社会福祉協議会となっております。 その他の委託事業として法律相談、心配事相談を毎月1回、喜連川地区障害者出張相談、ふくしの相談室コンタるーむと成年後見制度個別相談会は、それぞれ2カ月に1回実施しています。 次に、件数の多い相談業務と具体的な件数の受け付け等についてお答えします。 平成30年度における相談件数の多い業務についてですが、冒頭で申し上げたとおり、各所管課が直接行っている相談業務における件数は多数に及んでいるところでありまして、恒常的、日常的業務が含まれるため、件数についての詳細な記録が残っているわけではありません。 一方、委託事業の場合ですと、実績数等の報告を契約内容に盛り込んでおりますので、確認することができます。その上で申し上げますと、平成30年度における件数の多い相談業務は、地域包括支援センターに寄せられた高齢者に対する総合相談は1,780件、子育て世代包括支援センターには妊娠、出産、育児に関する相談1,104件、障害者相談支援事業所ではサービス利用に関する相談2,957件でありました。 解決に至った件数につきましては、それぞれの機関で数値化するのは非常に難しいところでありますが、その中でも唯一障害者相談支援事業所においては、実質相談人数は195名ですが、195名に対して67名のニーズには応えられたという報告を受けております。 しかし、議員ご指摘のように、特に困窮する子供や児童虐待については、一律にどの時点で解決したかをルール化するのが難しいことから、件数としてお示しすることは困難でありますが、一人一人の児童について伴走型支援を継続することが重要だと考えております。 そのためには、対象児童の問題を理解する担当者が長期的に支援を継続することが大切であると感じておりまして、それができる体制を整えることが肝要なことから、人材確保を念頭に、子供や家庭の専門性を必要とする相談に応じられる体制整備につきまして、子供家庭総合支援拠点の整備等に向けて努力してまいります。 次に、包括的な相談窓口としての総合相談センターの設置についてお答えいたします。 地域共生社会の理念に基づき、我が事・丸ごととして受けとめ、その内容に応じた解決を図るための体制については、議員ご指摘のようにワンストップで対応できる体制、つまり相談者の相談内容にかかわる分野の職員が、相談者のもとに一堂に会して対応できる体制が実現できれば理想的であります。 その認識のもとで、本市においての取り組み状況から申し上げます。平成31年度においては、組織機構見直しにより、従来の市民福祉部を市民生活部と健康福祉部に分割して、福祉部門は健康福祉部内に集約して機能強化を図ったところです。それに伴いまして、相談体制は本庁舎1階の正面に総合窓口があって、その左側に高齢課、右側に福祉課を配置して、位置的にある程度集約され連携が図りやすくなっており、市民の皆様が複数の窓口を利用される場合も少ない移動で済む形になっております。 現在、総合窓口では来庁者の受け付けを待つばかりでなくて、来庁される市民の皆様に対して、担当者のほうから積極的に声がけを行っておりました。市民の皆様がどのような所用で来庁されているのか、そのニーズを直接お聞きして、すぐに所管課につないでいくという案内手法を継続的に実施しているところであります。 その中で、福祉部門に相談に来られた方についても同様にお迎えをし、相談内容に応じて両隣の高齢課や福祉課につなぐという連携を図っております。児童に関する相談については、隣接する第2庁舎の子ども政策課まで直ちにご案内している体制となっております。 また、それぞれの窓口において市民の方から相談、要望に応じる際に、同じ世帯で高齢、障害、児童、生活困窮など複合的な課題を抱えていることが少なくありません。その内容に応じた解決を図るために、対応した窓口においてこれは判断をして、関係部署の職員にも同席してもらうよう工夫をして、複数の観点で相談者の不安や安全に向き合えるような対応を、現在、極力心がけているところでございます。 さらに、相談の状況によっては、解決手段を導き出すために、所管課が開催する支援会議等におきまして、関係部署、関係機関との連携を図って情報を共有化した上で、それぞれの役割を理解し、包括的な支援につながるように努めているところであります。 議員ご指摘のように、市役所に行くかどうか迷われている方がいらっしゃいましたら、どうぞ市役所1階の正面窓口にお越しください。困らないよう対応させていただく形になっております。お待ちしております。 今後とも、横断的な連携を密にしながら、相談者の負担軽減を図るとともに、地域共生社会の理念に沿った包括的支援体制の構築を図ってまいります。その過程におきまして、市民目線に立った利用しやすい相談窓口体制づくりのため、他市町の整備状況も参考とした上で、議員がおっしゃられる総合相談センターについても、手法の一つとして検討を進めてまいります。 以上であります。 ○議長(石岡祐二君) 11番、若見孝信議員。 ◆11番(若見孝信君) 長い答弁をいただきまして、そしてわかりやすい心のこもった回答をいただきました。ぜひ相談事があったら窓口に来てくださいという心強い、私らも相談があったときには市長、直接行きますので、そのときは聞いていただければと思いますが。 答弁いただきましたけれども、おおむね理解をいたしました。私の質問の項目が多かったので、長いというのは、これは仕方ないなと、こんなふうに思っています。幾らか反省しておりますので。 それで、少し残り時間でありますけれども、人事評価についてちょっとご質問させていただきますけれども、人事評価の結果を勤勉手当に反映させることで、よい評価の職員と課題があるとされた評価の職員との間には、具体的にはどの程度の差が生じるのか、そして想定しているのか、ちょっとお伺いをいたします。 ○議長(石岡祐二君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(高山登君) 総合政策部長です。 ただいまの若見議員の再質問にお答えいたします。 まず、人事評価につきましては、AからEということで、A、B、C、D、Eということで、5段階で評価をしております。役職にふさわしい標準的な能力を発揮しているという場合に適用となるのがC評価、ちょうど真ん中の評価になります。この評価に対する上がA、B、下がD、Eということになります。 議員からご指摘のありました勤勉手当の差ということでありますけれども、ちょうど中間的な係長、主査級を例にとって申し上げますと、A評価からE評価まで5ランクで、各ランクの差が約1万6,900円でありますので、最もよいA評価、それと最も努力が必要だよというE評価の差につきましては6万7,700円が差として出てくるという状況になっております。 以上です。 ○議長(石岡祐二君) 11番、若見孝信議員。 ◆11番(若見孝信君) 大変厳しいものだなと思って聞いておりましたけれども、先ほど答弁の中で聞いていましたけれども、課長が部下を評価して、そしてその第二次評価については部長が一緒に会議になって評価をするということで、中間がCということなんですね、結局は。課長を評価するのが部長ということなんですが、部長の評価というのは誰がなさるんですか。 ○議長(石岡祐二君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(高山登君) ただいまの再質問にお答えいたします。 私、部長ですので、私の評価は市長に行っていただきます。 以上です。 ○議長(石岡祐二君) 11番、若見孝信議員。 ◆11番(若見孝信君) わかりました。 そうすると、課長の仕事というのも大変だなと。部下もたくさんおいでになりますし。ぴりぴりした感じで仕事をされるのかなと思いますが、市長の評価というのは誰がするのかなと、私今ちょっとふと思ったんですが、市長は4年ごとに選挙がありますので、4万5,000人の市民が市長を評価するという。そうしますと、議会は誰が評価をするんだということになると、議長が評価するわけじゃありませんが、議員も市民が評価をするということになりますけれども。 ちょっと私疑問に思ったのは、評価の基準というのは、なかなか個人的な差がいろいろあると思うんですが、仮にどこかの課でいろんな政策を頑張ってこられて、次の4月に異動になった場合、この評価というのはそこの評価からこっちに抜けてしまうというか、仮に高山部長が児童課長だったとしますね、そうしたら児童課長で積み上げてきたものを、しかりやってきたものをぽんと今度違う課に行ってしまったということになったときの評価というのはなかなかこれ難しいのかなと思うんですけれども、半年ごとにやっているのか、その評価のやり方というのは、私はわかりませんけれども、そういう場合というのは、ある程度そういう考慮した形で評価をされるのか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。
    ○議長(石岡祐二君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(高山登君) 総合政策部長です。 ただいまの若見議員のご質問にお答えします。 実際に仕事を、例えば目標値が、目標で事業がありまして、そこまで積み上げてきました準備を、ところが最終年度の前に異動になってしまいました。で、新たに来た係長なりが事業成功しました。その係長の評価が上がるのかというところなんだと思うんですけれども、まず、評価には能力態度評価、それから実績評価という評価を行っております。 その実績評価の部分では、積み上げてきたものが実績として成功しましたという評価で、今回の勤勉手当に反映しましょうというのは、実績評価はまちょっとだこっちへ置いておいて、能力態度評価というようなことで、例えば日々の事務能力でありますとか、市民の方々とのコミュニケーションの能力でありますとか、そういった日々の仕事に関する評価で今回勤勉手当に差をつけましょうということで実施しているところでございます。 以上です。 ○議長(石岡祐二君) 11番、若見孝信議員。 ◆11番(若見孝信君) もう時間ありませんので、飛んでいきたいと思います。 キッズゾーン、これはどこの課になるんですか。スクールゾーンと同じ意味になりますが、キッズゾーンを今後設置する気持ちがあるかどうか、それだけ。あるかないかで結構です。 ○議長(石岡祐二君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(鳥居隆広君) 健康福祉部長です。 若見議員の再質問にお答えいたします。 滋賀県大津市長が保育園などの周辺を交通安全の重点区域とするキッズゾーンの創設について、内閣府を初め国の関係機関、政府与党に要望いたしました。それを受けまして、政府与党ではキッズゾーンの新設、検討を柱とする交通安全対策に関する緊急提言を首相に申し入れたという報道もありました。 これから、この提言を受け、国全体で議論が始まるものと考えているところでありますので、したがいまして、その動向に注視しつつ、また、園児の安全・安心を第一に配慮した中で、総合的に検討して進めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(石岡祐二君) 11番、若見孝信議員。 ◆11番(若見孝信君) 市長、ぜひワンストップ総合相談センターを設置していただきますように要望いたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。執行部の皆さんありがとうございました。 ○議長(石岡祐二君) この際、暫時休憩をいたします。休憩時間は11時15分までといたします。                         (午前11時01分)----------------------------------- ○議長(石岡祐二君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                         (午前11時15分)----------------------------------- △櫻井秀美君 ○議長(石岡祐二君) 5番、櫻井秀美議員の質問を許します。     〔5番 櫻井秀美君 登壇〕 ◆5番(櫻井秀美君) 皆様、こんにちは。5番、櫻井秀美です。 一般質問第2日目、2番目として質問をさせていただきます。傍聴席の皆様には、お忙しい中、ご臨席をいただきまして感謝を申し上げます。議長の許可をいただきましたので、通告に従い順次質問をいたします。 今回の質問ずっと見ていきますと、非常に市長答弁が長いので、若干割愛をさせていただきながら質問をさせていただきます。 質問は大きく3点であります。 まず、道の駅きつれがわについてであります。 私もこの道の駅きつれがわについては、何回も質問をしておりますが、第三セクターの代表が市長になっていると、このような関係から、重要な案件と捉えております。 第1番目として、道の駅きつれがわの市有地内に民間の建物が建ち、表示登記をしていることが前回の一般質問で判明いたしました。本来、公共用地に民間の建物を建てるということはあってはならない事象だと考えております。 市の執行部は、協定や賃貸借契約等で押さえられるとしておりますが、表示登記をしている以上、建て主は土地所有者、ここはさくら市になりますけれども、これに何の報告もなしに保存登記、これもできますし、抵当権設定もできます。 そのような状態になったら、さくら市は何の対抗措置もできません。万一現所有者から第三者に建物の所有権が移った場合は、これは市長の責任が問われると、このように考えております。このような大変な危険な行為をしてしまった状態は大問題と私は考えておりますが、市長の考えはいかがでしょうか。 2番目として質問をしようとしておりました前期赤字の1,400万円の反省と今期の努力で今期の決算内容はどのようになったか。こういうことを質問する予定でありましたけれども、基本的にまだ総会が終わっていないと、こういうことで内容的には概算しか出せないと、こういうことなものですから、今回はこの質問をやめて、9月の一般質問に切りかえさせていただきたいと考えております。 ○議長(石岡祐二君) 暫時休憩いたします。                         (午前11時18分)----------------------------------- ○議長(石岡祐二君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                         (午前11時18分)----------------------------------- ◆5番(櫻井秀美君) それでは、概略だけでもとりあえずお知らせをいただければと思っています。ただ、私は3月に決算内容がもう決まっていることですから、本来であれば5月中には、これはもうはっきりその決算を、総会を開いて、今期どういうふうな内容で進めていくか、そういうことを早急に進めていくと。これが本来の運営方針ではないかと、私は思っております。その点についてもお答えをいただきたいと思います。 3番目として、今期よりプロジェクションマッピングの道の駅の壁面を発信しました。その費用対効果をどのように考えているのか、お知らせください。 2番目として、さくら市瀧澤家住宅についてであります。 1番目として、工事遅延の検証として答弁を求めようと考えております。 2番目として、さくら市は昨年の大阪北部地震によるブロック塀の倒壊で小学生が死亡したという痛ましい事故を受けて、ブロック塀撤去補助事業として危険箇所の除去を市民の方々にお願いしているところだと思います。 しかし、当瀧澤家住宅の西側は大谷石塀が高さ2メートルほど、延長で大体100メートルほどあると思いますが、そのような危険な石塀だと思慮いたしております。市民の皆様方には危険な塀を撤去するよう補助金を出してお願いをしていながら、さくら市所有の構造物である大谷石塀をそのまま放置することは許されるものではありません。万一事故があった場合のことをよく考えてほしいです。本来なら、建物の改修工事以前に対応すべき案件と考えますが、いかがでしょうか。 3番目として、本施設の利用形態をどうしていくか。また、経費をかけないで維持管理ができ、子供やお年寄りも集い、語らい、コミュニケーションのとれる施設をぜひ目指してほしいと願っております。 そこで、提案として、教育委員会の施設の併設、もしくは議会棟の併設など瀧澤家住宅が最大限利用できるようぜひ検討願いたい。そこで、市長の考えをお聞かせください。 次に、市内に植栽している桜と桜の郷づくりについてであります。 1番目として、近年桜に限らず多くの植木がコケの繁茂による樹木樹勢の衰退が顕著であります。私も植物の輸出の関係で多くの植物を見て扱ってきておりますが、最近はコケに侵食され、繁茂したコケが付着した状態で、弱い樹種では二、三年で枯れる、このような現象が多く見られます。また、強い樹種でも枯死寸前まで樹勢がなくなり、衰退して枯れていくような状態が大変多く見られるようになりました。温暖化の影響と考えますが、さくら市内の桜も例外ではなく、樹勢の衰えている桜を多く見るようになりました。 そこで、さくら市としてどう対応していくか、考えをお聞かせください。 2番目として、喜連川の桜の並木ですが、対処次第ではまだまだ私は回復可能だと思っております。ほかの同程度の年齢の桜を調査したのか、お答えをいただきたいと思います。 3番目として、ほかの自治体も桜をまちの観光と捉え、桜の郷づくりを推進している自治体も多いと思いますが、さくら市の桜の郷づくりと比較検討したのか、お聞きをしたい。 以上、大きく分けて3件であります。質問をお答えください。よろしくお願いします。 ○議長(石岡祐二君) 市長。     〔市長 花塚隆志君 登壇〕 ◎市長(花塚隆志君) それでは、ただいまの櫻井議員のご質問にお答えいたします。 初めに、道の駅きつれがわについてであります。 最初に、市有地に民間建物が建ち、登記をしている事例についてお尋ねいただきましたが、この内容につきましては、前定例会一般質問において櫻井議員からご質問に一度お答えしておりますので、重複する部分がありますが、改めてお答えいたします。 それでは、建物を建てることを目的として市有地を提供している事例があるか、その前例についてお答えいたします。 前例はございます。まず、行政区に対して、自治公民館敷地として提供している事例がございます。また、商工会などの事務所敷地としている事例もございます。さらに、開発行為などで一体的な土地利用をするために市有地を賃貸している事例がございます。また、過去には、公共事業により住居を移転していただく際、移転先として市有地を提供した事例がございます。 これらのことを踏まえた上で、議員から市有地を貸すなら仮設物の設置にすべきであり、恒久的な建物の建築が必要であれば市が建築して貸すべきであるとのご指摘につきましては、3月定例会でお答えしているとおりであります。その指摘内容については、真摯に受けとめているところでございます。 市としては、観光やなは本市の情報発信の拠点である道の駅きつれがわの魅力創出に大きな役割を担っていただくものとして、また、東日本一の生産量を誇る喜連川さんのアユの販売促進や本市の観光の振興並びに地域経済の発展に寄与するものとして期待しているところでございますので、喜連川漁業生産組合から定期的な報告などをいただきながら、市の魅力向上を図ってまいりたいと考えております。 次に、前期1,400万円の赤字、今期の決算について簡単にお答えしてまいります。 参考までに、まず新たな元号令和のスタートにより10連休となったゴールデンウイークの状況を申し上げておきますと、昨年は4月28日から5月1、2の平日を休みと換算しての5月5日までの9日間、昨年は9日間でありますが、9日間の売り上げが合計3,270万円、1日当たり363万円でありました。今回は10連休、10日間でありまして、1,000万円アップの合計約4,230万円であり、1日当たりの売り上げは423万円と前年比較16%の増加であり、道の駅としては10連休の効果を享受できたという結果でありました。 それでは、今期第3期の決算につきましては、株主総会が6月24日、今月の24日となっておりますので、現時点では見込み額ということで、いずれも税抜き概算の数字で申し上げますと、売上高は7億2,400万円程度、前期比較で4%程度の減少であります。売上総利益については2億2,300万円程度で、前期比較5%程度の減少となっております。 一方、販売費及び一般管理費という経費のほうですが、2億2,400万円程度で前期比較5%程度の減少でありまして、経常利益については数十万円という若干程度の黒字となる見込みでございます。 このように、売上高は少し減少しましたが、販売費及び一般管理費の部分で1,200万円程度の削減が図れたことから、経営状況は改善の方向へ向かっていると判断しております。また、さきの取締役会におきましては、継続的な発展のために、専門家による経営診断が必要であるとの意見があり、今後はそのようなことにも取り組み、より一層の経営改善に努めてまいりたいと考えております。 次に、プロジェクションマッピングの効果と費用についてお答えいたします。 この事業は、市の魅力、情報を発信する立体投影動画やイベント告知などの映像を流すことで、多くの集客、誘客をも狙っていくものでありますが、そのため、多くの人が訪れる道の駅きつれがわに1つを設置しております。要した費用、事業費は約3,700万円で、財源として地方創生推進交付金を用いております。 プロジェクションマッピングにつきましては、平成31年3月16日から、道の駅きつれがわ本館に投影を開始しております。投影は毎週金曜日と土曜日それぞれ2回、時間については日没の時間に合わせて変更しながら実施をしておりますが、現在は1回目午後7時、2回目午後7時半の約15分間の投影となっております。 投影の内容は、今回作成した2本のプロジェクションマッピング専用の3D動画に加えて、道の駅のイベント情報、さくら市の温泉情報、さくら市のPR動画などを1回目と2回目では内容を変えて投影しております。 効果といたしましては、道の駅きつれがわを夜間利用する温泉客やトイレ休憩の方々などへプロジェクションマッピングを通して、さくら市のイメージ向上や観光情報などを発信する機会となりましたので、広告塔として一定の効果を生み始めることができたものと認識しています。最大の効果としては、シティプロモーションなど魅力発信などの装置が確保されたことであると考えております。 整備したのは、独特の円筒状の壁面、道の駅の円い壁面に映像をそれに合わせてちょうどよく映し出せる装置であります。現在登園している映像はベースとなる基本映像でありまして、そのベースに乗せてさまざまな映像が投影できるというもので、作品としては完結ということではなくて、これからの始まりとするための作品であります。 最初の装置、このベースの3D画像等についてはコストがかかりますが、これからは例えばスマホで撮影したものを簡単に投影できるようになったことなどで、いろいろな映像を繰り返し使っていくことでプロジェクションマッピング設置の価値も最大限に活用することができると考えております。つまり、本番はこれからだと考えております。 そして、これはシティプロモーションの装置でありまして、決して道の駅だけのためのものではございません。さくらテラスで使っている別の装置もありまして、駅前交番の壁をお借りして投影したことがございますが、駅の改札口を抜けて、駅舎を抜けるとよく見えるということで、今後はさくらテラスの壁面活用等についても考えてまいります。 これは、移動式となっているので、壁があればどこでも使えるものでありますので、その活用も図ってまいります。 さらに、道の駅やさくらテラスでの投影を通して、これから次々と生まれてくる画像、映像等については、別のあらゆる機会で活用ができるものですので、その活用についても促進をしてまいりたいと考えております。 とはいえ、まずは道の駅きつれがわであります。道の駅は一般に夜が弱いと言われているわけですが、我が道の駅は温泉が夜11時まで開館をしている道の駅でありまして、夜間の集客や収益を確保できるポテンシャルがあると考えております。 プロジェクションマッピングはもちろん夜ですので、夜稼働するプロジェクションマッピングを効果的に駆使して、道の駅きつれがわの夜間の集客、収益に直接結びつけ、かつさくら市の魅力発信を増幅していくことができればと考えております。 本格的な夏にもう入りましたですかね。夕涼みを屋外で楽しめるようになってまいりました。期待する声もあることから、これから慌てずに少しずつではありますが、さまざまな試みを展開してまいります。 そして、今後の1つのターゲットとしては、道の駅においては集客、収益がどうしても下降線をたどっていくのは冬場であります。その冬場の特に夜、いわゆるクリスマスシーズン、年末に向かう時期にいかに効果的な映像や音響、それに合わせたイベントや商戦が展開できるかどうかが鍵になるものと考えております。 そのようなことから、プロジェクションマッピングの今後の利活用について考えておりまして、今出ている案申し上げますと、さくら市の桜の魅力映像を新たにつくると。あるいはさくら市のさまざまな行事の魅力映像、さくら市の民話はどうだと。さまざま行われている市民活動のあらゆる団体の活動の模様や文化芸術活動、あるいはさまざまな団体の紹介、プロモーションビデオ、市内企業のPR映像、あるいはさくら市の大正、昭和、平成という時代の映像、夜四季の星座の紹介、また、栃木県警からは「脱、止まってくれない栃木県運動」の動画をというふうな依頼があって、これが実現して始まっております。 また、さくら市にはこれまで予算を結構投じまして作成した動画が何本かあります。これを利用すること、また、さくら市の新たなPR画像については市民から募っていく、それを投影していくということも考えられると思っています。 さらに、最も実現したいことの内容として、今申し上げたように、何といっても市民から寄せられた映像ものをみんなで楽しむことができればいいなと考えております。常設イベントとして、例えば同窓会とか何らかの記念日において、懐かしい画像を見ながらの飲食のセッティング等を考えております。例えば誕生日のときなどに大画面を使ってのサプライズ映像や、また、道の駅は川が合流しているというところから出会いの場となっておりまして、鐘なんかもなっておりますが、それにちなんで大衆の面前でいわゆる告るというやつなど、さまざまなことが可能であると考えております。 さらに、パブリックビューイング、あるいはシネマの放映も可能であります。それらのために道の駅で昼間は滞留時間を延ばすために、夜間はプロジェクションマッピングを野外で楽しんで飲食等もしてもらうために、野外テーブルや椅子などの飲食スペースの整備につきまして、東大の名誉教授堀繁先生からご提案をいただいております、現在。この件につきましては、今後、予算を計上して議会の承認が得られるよう進めてまいります。 いずれにいたしましても、今後、道の駅における四季を通じた夜間の集客等を図るなど、プロジェクションマッピングの能力を最大限発揮できるよう、さまざまな角度から可能性を見出し、実行してまいりたいと考えております。 次に、さくら市瀧澤家住宅についてお答えします。 瀧澤家住宅は、後世に伝えるべき明治時代の貴重な文化遺産であることから、栃木県文化財に指定された鐵竹堂を初めとする建造物の修繕と整備に関して、平成28年3月に瀧澤家住宅利活用計画を、そして平成30年3月に瀧澤家住宅整備計画を策定いたしております。 これらの計画に基づいて、事業の進捗を模索してきているところでありますが、文化財の保存、修復には多額の費用が必要となることから、その財源を確保するためにはと、国や県、あるいは民間の補助金や交付金の活用を研究してまいった次第であります。 今回、鐵竹堂の修復に活用しましたのは地方創生拠点整備交付金でありまして、これにつきましては、実行されてから毎年、毎回のことでありますが、国の補正予算の計上となりまして、決定が年度末--もうほとんど3月とかになります--であることから、その直後--3月31日を超えますのでその直後には、一度年度をまたいで予算のほぼ全額を繰り越すという性格を持つものであります。今回の事業についても、平成29年度補正予算として計上し、30年度当初で全額を繰り越すという形になっております。 そのようなことから、当然さらなる繰り越しはできないということですので、この交付金を受けての整備事業には事業の実施期間を含め、さまざまな制約がかかるということになりますが、文化財修理に関する補助金の種類については非常に少ないという現状の中で、この交付金を活用することが瀧澤家住宅の修繕を進めていく上で必要と判断をいたしまして、交付金を申請したものであります。 また、瀧澤家住宅の整備計画の内容には、蔵座敷や長屋門、鐵竹堂といった3施設を回収するメニューがあったわけですが、今回の交付金での工事期間の制約や整備費用の大小などを考え合わせまして、蔵座敷等は工期的に合致しない、全く1年間では終わらないということで除外をいたしまして、厳しい条件ではありましたが、鐵竹堂の改修を該当させて実行することが最善と考えたものであります。 次に、瀧澤家住宅の修繕が予定よりもおくれた理由について申し上げます。 まず、最大の理由は基礎部材の腐食やシロアリ被害の部分が、設計段階で確認したものよりもかなり広範囲に及んでいたことが挙げられます。 文化財という性質を持つ建物でありまして、壁や床を剥がしての調査が設計段階では行うことができないため、工事着工後に新たに発見された箇所への対応が必要になったことによるものであります。 また、作業を進める上では、修繕対象が県指定の文化財であることから、通常の修繕工事とは違って、文化財復元を旨とした手法が必要であったこと、かつ作業や打ち合わせ、部材の調達などを非常に丁寧に行う必要があったことなどにより、予測していたよりも格段に作業時間を要したものであります。 詳細な修繕工事の工程、予算の繰り越し等につきましては、教育長より答弁がございます。 次に、ブロック塀撤去補助事業と本施設の石塀についてお答えします。 本市では、昨年の大阪北部地震によるブロック塀の倒壊で小学生が死亡するといった痛ましい事件を受けて、市内通学路における安全点検を行うとともに、ブロック塀などの撤去に関する補助制度を設け、危険箇所の除去に関して、市民の皆様にもご協力をいただけるよう努めてきたところでございます。 さて、瀧澤家住宅の石塀についてでありますが、議員ご指摘のとおり、危険性があることから、平成28年度にこれについては一度安全対策が実施されておりまして、それによって、一定の安全性については確保されているものと認識しております。 しかしながら、市民の皆様にブロック塀等の危険箇所の撤去をお願いしていること、瀧澤家住宅が市有の施設であることも鑑みまして、違法状態ではない、いわゆる今すぐ危険ではないという状態ではあるものの、既存不適格という状況でもあるため、これを是正するための対策は必要であると認識をしているものであります。 そのため、今回、鐵竹堂整備に活用した地方創生拠点整備交付金の対象とする整備事業を検討した際に、これを含ませることはできないかとは検討を行ったところでありますが、大谷石塀のセットバック、安全対策工事を対象として含めるべきという検討でありましたが、結果としては、引き家との同時施工になるために繰り越しができない、1年間の工期にはおさまり切れないということで、対象から今回は除いたという経緯がございます。 今後につきましては、整備計画にのっとるという形になりますが、早急な安全確保を念頭に検討していく考えであります。この詳細につきましても教育長から答弁があります。 次に、本施設用地を利用して教育委員会を併設する考えはについてお答えしたいと思います。 議員からは、瀧澤家住宅敷地の有効活用について、よい案はないのかということをご質問いただいたものと捉えております。私も本施設については、文化財として保存維持するだけでなく、その価値を広く市民を初め市外の方々にも認識していただきながら、施設の有効活用について具体的な方策を検討していくことが大切だと考えております。 例えば1つの案としては、JR氏家駅前のさくらテラスを基点として、氏家の商店街をめぐりながら市内や旧奥州街道沿いの文化財をたどる健康ウオークや街道文化財めぐりといったソフト事業の展開を構想しておりますけれども、その拠点施設としての利活用ができないかということが、まずあります。 また、瀧澤家整備検討委員会でもご提案をいただいておりまして、市民による文化活動や文化の拠点としての有効活用として、例えば俳句の会や琴の演奏会、茶道教室、書道展など和をメーンとした生涯学習活動の場としての活用についてご提案をいただいております。 さらには、子供たちの学習の場として学校教育の面での活用も念頭に置きながらの有効な活用ということになります。 いずれにいたしましても、さまざまな可能性がある施設ですので、今後ともそのあり方と有効活用について、真摯に検討してまいりたいと考えております。 次に、市内に植栽されている桜と桜の郷づくりについてお答えいたします。 桜の郷づくりについては、さくら市誕生直後、さくら市の名称を検証し、市の誇りである桜を生かしたより魅力的なまちづくりを進めるため、平成18年に策定された桜の郷づくり計画により、市全体で桜の保全や新たな桜の魅力創出に努めることとして、市民と行政が一体となって進められてきました。私としては、このさらなる推進に強い意欲を持っているところであります。 まず、初めにご質問の桜の木に付着しているコケの対策についてというご質問でございますので、お答えします。 議員ご指摘のコケにつきましては、桜守ネットワークの会議の中でも話題に上っておりまして、担当課では以前から気にとめていた中身であります。そのため、一昨年、日本花の会結城農場の樹木医田中氏に現地までお越しいただきまして、その対策について現地で助言をいただいております。 氏によりますと、コケはオオカノコゴケと呼ばれる地衣類の一種で、桜の樹勢が衰えると起こる現象ということで、基本的には桜の生育に悪影響を与えることはないが、桜の幹も呼吸をしているので、地衣類の繁茂が著しい場合は生育に影響を及ぼす可能性もあり、その場合は高圧洗浄機で除去するなどの対策が考えられるという指導でありました。 実は、このコケの除去作業につきまして、氏家小学校の校庭の見事なソメイヨシノがありますが、これまでこれらのソメイに対しては桜守活動の一環で施肥、あるいはてんぐ巣病にかかった枝の除去を行ってまいりましたが、今年度は、付着しているコケの除去も、桜マイスターの皆さんの協力を得て実施する予定となっております。 なお、コケの件、弘前公園管理事務所に直接確認をいたしましたところでは、見た目はよくないかもしれないが、特に生育に影響を及ぼすものではないため、弘前では実施していないとのことでありました。 今後につきましては、必要に応じて対応していきたいと考えておりますので、議員にもご指摘、ご助言いただければ幸いであります。 次に、喜連川の桜並木についてご質問いただきました。 現在の栃木県庁は平成19年に竣工いたしましたが、その際、新たにできた正面玄関ロビーに大きなパネル、超特大のパネルが4枚飾られました。栃木の四季を代表する春夏秋冬1枚ずつの大型パネルであります。そのうちの1枚、春の風景というのはさくら市の桜並木、早乙女桜並木満開の姿でありました。 このように、本県を代表する桜の名所の一つであります。この春は天候の影響で1週間以上満開が保たれておりまして、樹齢を考えるとこれほど多くの花がつくものかと、その光景には感激をいたしておりました。 この後、大改修については決定をしておりまして、検討の中では勢いのある何本かを残すことができないか、道路の法線や工事の方法などについて検討をお願いしてきているという経緯もございます。 しかし、現在、今回の改修では交通安全施設の整備として歩道を新設することもあって、大幅な道路の拡幅があるので、全ての木を伐採しなければならない状況になっているというふうに認識をしております。 また、既に3.11の復旧工事に際しては、中ほど10本を切るという予定だったんですが、6本に抑えていただいて、しかし、6本については既になくなってしまっております。来月の広報さくら7月号では、見事だったころの早乙女桜並木の光景とことしの満開の写真を比べて掲載することとなっているようです。今回も花の量が多かったなと思った春でありましたが、やはり往時と比べると、その衰えは顕著に見てとることができるものとなっているということであります。 議員からの次の質問は、同等程度の年齢の桜の調査、そして他地域の桜づくりの規模との比較検証についてありましたので、これについては一括してお答えしたいと思います。 早乙女桜並木の桜は大正13年、1924年に植えられておりまして、当時、もし3年ものを植えたとしますと、樹齢が98年になるのかな、約100歳ということになります。ソメイヨシノが明治以降爆発的に全国に広まったことを考えますと、この大正に植えられた桜、今日至るところで見ることができる老木となったソメイヨシノ、全国的にいろんなところにあるものが、ほぼ同時期のものであると考えられます。 これまで、市としてもさまざまな調査を行ってまいっております。そして、その調査と並行して同並木の樹勢回復にも取り組んできた経緯があります。 旧喜連川町時代の調査につきましては、記録が残っていなので詳細はわからないんですが、桜ルネッサンス21基本計画という立派な計画が策定されておりますので、その際には少なからずともどこか何カ所は見てきているものと考えておりますし、また、旧喜連川町時代は平成7年度に樹木医の樹勢診断と指導のもとに、てんぐ巣病の除去、そして土壌改良、腐朽した部分を削り取って樹皮を埋め込むということ、それから表面を保護する処置等について行っております。 さくら市となってからは、平成18年から早速桜守養成講座等を通じて、市内外の名所と呼ばれる場所に加えて、その講座で指導を受けてきた、さっき申し上げました田中氏等から植栽の仕方、管理方法など参考になる場所を紹介していただきまして、桜の特性や施肥、剪定、病害虫防除などの管理方法、あるいは桜のふやし方などを学びながら視察研修を行ってきておりまして、具体的には下野市天平の丘公園や茂木町城山公園、新たにという植え方ですが、小山市思川桜堤など県内の各地、県外では東京都国立市大学通りの桜並木、茨城県那珂市の静峰公園、埼玉県幸手市の権現堂公園、日本花の会の結城農場等々があります。そして、さくら市誕生後もこの早乙女桜並木については、全ての木のてんぐ巣病を除去する処置を行ったほか、その後も剪定等の手入れを行ってきたところであります。 私も自分でいろいろ桜は見て回ってきました。前職時代も私はさくら市選出の議員ということで、桜のためにということで各地で話を聞いてまいってきておりました。今申し上げたところは、ほぼ全て個人的に行ったことはございますし、福島県花見山公園は近いんですが、それから弘前公園や角館等に行ってきております。市長に就任後は、議会の皆様とお邪魔をした弘前市等にお伺いしました。 また、最近、大塚市長に本市においでいただくことができた桜川市がありますが、この桜川市には去年、ことしと2度お邪魔をしましております。55万本のヤマザクラが自生をして、その保全及び市民団体や民間企業が実施する保全活動を補助する補助制度として、年間500万円の事業費を計上しているところでありました。 この春はそのほかにも、横浜市内で新しい並木ができているというので、これはジンダイアケボノの新しい並木の咲きっぷりを見てまいっております。また、東京国立劇場前のジンダイアケボノの満開の姿を確認してまいりました。これは見事なものでありました。 ただ、ここに行った際に、近くはソメイヨシノだらけなんですが、皇居周りです。その桜は相当弱っていると。樹齢はやはり早乙女桜並木に近いものと思われるソメイヨシノ、見ると、手入れをした跡がずっとあるんですが、相当弱っているというのが非常に気になったのを覚えております。 こうして、素人の私としても何カ所も見て回って、素人ながらの調査研究という形で重ねてまいってきているわけですが、その中でもやはり青森県弘前市の弘前公園の桜の手入れは日本一だろうと強く印象しております。 約500種の2,600本の桜があるということで、全ての桜を毎年手入れするということを主な事業とする公園管理予算だけでも、実に年間約3億円であります。何度も足を運んでおりまして、最初に行ったときには、最初に桜の達人としてNHKのプロフェッショナルに紹介されていた小林勝氏という方がいるんですが、この方に直接お会いをしました。前にこの場で紹介したお話です。1芽から8輪、日本ではそんなところはないですよという、勢いがあるのが弘前の桜だというお話を聞きながら、そのときは小林氏が手書きをした桜の手入れの手引書、絵から、文字から全部手書きのものをいただきまして、さくら市長室にお邪魔をして、当時のさくら市の幹部の皆様に手渡したこともございました。その後、訪れた際には、写真入りのカラー冊子となっていたことを記憶しています。残念ながら小林氏は、現在は引退されております。 なお、私が市長に就任して、この早乙女桜並木の改修計画の説明を受けましたときに、まず最初に思ったことは、何とか樹勢回復を図れないかという思いも込めて、この大事業に際しては、悔いのないよう、可能であれば当代随一の桜の名手に直接お願いすることはできないかということでありました。そんなときにNHKのプロフェッショナルで紹介されていた平成の花咲かじい、桜の名所にこの男ありとして全国70カ所以上の桜の名所に携わり、樹齢1000年という日本三大桜の一つ山高神代桜が瀕死の状態になっていた、その危機を救って樹勢回復に成功されるという実績を持つ、まさに当代随一の人として紹介されていた方がおりまして、それが日本花の会の和田博幸氏であります。 だめもとで日本花の会に直接電話をしてみましたところ、わずか2日、3日後だったですか、このさくら市に飛んできていただいたということでありました。そのときにもう早速氏家駅前からゆうゆうパーク、お丸山桜並木と回りまして案内をいたしました。この日本花の会主幹研究員樹木医の和田氏には、その後何度もさくら市に足を運んでいただいております。 その和田氏によりますと、この早乙女桜並木、樹勢が衰退して腐朽が進んだソメイヨシノの樹勢回復方法でありますが、生き残った幹の外周部から人為的に不定根を発生させ、根元をできるだけ広い範囲で土壌改良や施肥を行いまして、不定根が土の中に到達するまで養生し、不定根が土の中で展開し養分や水の吸収が始まると、胴吹き枝が伸びてくるので、それを衰弱した枝と随時入れかえていく手法が最適であるということでありました。 しかしながら、この方法は長い年月を要すると。最低でも20年かかるということで、早乙女桜並木の桜は道路ののり面にあるために広範囲の土壌改良が難しいこと、たとえ胴吹きの枝が発生してもその枝は地上から2メートルの高さで育成するため、結局のところ交通に影響を及ぼすとして剪定しなければならない可能性が高い。あるいは景観的にも統一した樹形にはなりにくいこと等を総合的に判断すると、多額の費用をかけて現存の桜を樹勢回復することは得策ではないのではとの見解でありました。 私は現在でも、早乙女桜並木の桜については、たとえ1本でもいいから残せないものかとの思いを持ち続けておりまして、その意味では、この早乙女桜並木の桜はお丸山公園に移植されておりますので、お丸山公園の樹齢100年のものを大切にしなければならないとも思っております。 最後に、桜をめぐる環境は近年の酷暑、てんぐ巣病、こぶ病やがんしゅ病、地衣類、新たな外来生物、クビアカツヤカミキリ等の防除などを考えるとき、実に大変な困難な作業を伴いますが、さくら市の桜のため、今後ともあらゆる方々のご尽力、ご助力も得ながら将来の市民のためにもすばらしい桜が咲き誇る、暮らしを楽しめる桜の小都市(まち)となるよう精いっぱい取り組んでいきたいと考えております。 以上であります。 ○議長(石岡祐二君) 昼食の時刻となりましたが、このまま会議を継続いたします。 教育長。     〔教育長 橋本啓二君 登壇〕 ◎教育長(橋本啓二君) 教育長です。 工事遅延の検証について補足の答弁を簡潔に申し上げたいと思います。 地方創生拠点整備交付金は、国の平成29年度補正予算の成立を受けて設けられた交付金であります。 平成29年12月に交付金募集がありまして、平成30年1月に申請をいたし、平成30年3月上旬に交付内示となりました。 そのため、平成30年3月補正予算で事業経費を計上しましたが、全額を平成30年度に繰り越し事業を進めていたところであります。 まず、設計業務につきましては、平成30年4月の入札で委託業者を決定し、調査、設計、工法の検討を行いました。工事設計完成後、栃木県文化財課等の設計内容の説明及び調査を行い、そして、11月の入札にて工事請負業者を決定し工事を進めてまいりました。 工事の工程に関連して、まず、設計段階の調査では鐵竹堂が文化財である性格上、調査が文化財の破損につながる側面もあり、床などを取り外して行う隠れた部材の調査が難しく、当初建物基礎部材の腐食、シロアリ被害は基礎全体の3割と見込んでおりました。しかし、床下や壁内部の部材の状況を確認しながら工事を進めた結果、建物基礎部材の約8割に腐食等があったことが判明しました。これにより追加工事が発生して、遅延の一因となりました。 今後の修繕工事の実施のためにも、腐食、破損箇所の調査手法の研究が不可欠であると考えております。 また、文化財修復は文化財としての復元を基本とした修繕方法をとること、部材は古材をできる限り保存し、新しい部材を極力避けることが求められています。そのため、修繕方法の細部については、その都度管理業者や施工業者との調整が必要になり、工事の進行に影響し、事故繰り越しにつながりました。 建造物の文化財保存は、文化財としての価値を損ねない慎重な手法で修繕することが必要であるとともに、文化財修復の難しさを痛感しております。 今後の修復の実施に当たっては、修繕方法、工期等の経験を生かし、注意深く進めていきたいと考えております。 次に、ブロック塀撤去補助事業と本施設の石塀について、補足の答弁をさせていただきます。 瀧澤家石塀が古い大谷石塀であることを考慮して、平成28年度、安全確保のための応急措置として、当初高さ2.25メートルから2.7メートルの高さにありました壁を高さ1.8メートルから2.1メートルに下げ、既存の控え壁に加えて新たな控え壁を追加設置し、控え壁と石材を金属プレートで固定する補強工事を実施しております。その上で、瀧澤家住宅の石塀を現存の建築基準法に適合させ、安全性を高める対策を現在検討しているところであります。 対策の案といたしましては、法の基準に適合するような高さをさらに抑えることが挙げられます。現状の大谷石から石材をさらに撤去し、高さを1.2メートル以下に抑えるということであります。また、塀を低く抑えることで施設管理、警備、景観の面からも考慮も必要と考えているところでございます。 今後、技術的課題の研究を進め、これから計画している蔵座敷補修、修繕工事の実施時期などを加味しながら、早急に対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(石岡祐二君) 5番、櫻井秀美議員。 ◆5番(櫻井秀美君) 私思うのに、市長、議運でも前に話しましたけれども、基本的には30分ぐらいの再質問ができるようにということを議運でも話をされていましたけれども、10分ぐらいしか残っていなくて再質問させるような、こんなやり方は私は本当に憤りを感じます。 私も議員ですから、やはりこういう場できちんと執行部に対してどうだという再質問等をやりたい、そのように考えていても、10分もなくて、これできないでしょう。そこのところはよく考えてください。 私たちはきちんと内容を説明する、執行部は、じゃ、再質問はどういうことですか、考え方はどうですか、そういうことまで全部言って、それで、その内容については市長の答弁には全部盛り込んでいる。 ところが、私は何の資料ももらっていませんから30分ぐらいで終わるのかなと思っていれば、10分ないんですよ、これ。こんなやり方の一般質問だったら、議会なんか要らないですよ。 私は再質問しないで、私の思いを述べて終わりにしたいと思います。 まず、道の駅きつれがわのこの建物の登記の件、これ前例があると言っていますけれども、商工会とか会館とか移設をした、そのために一時的に出したと、そういうことの問題ではないですよ、これは。根本的に。 これ、賃貸借の譲渡担保の設定の金銭消費貸借契約をやれば、仮に私が市長に金を貸したと、金返せないから、じゃ、返せないときにはその建物を俺もらうよという契約できるんですよ。それをやれば、市は関与しなくても私のものになるんですよ、建物が。 その建物が私になったときに、市はどうしてくれんだと言ったって、私のものですから私が好きに使いますよと言ったって、これ通っちゃうわけですよ。こんなやり方は、行政であってはならないと私は思っています。 いろんな意味で、関連性は若干あるかないかわかりませんけれども、総合公園、これの賃貸も40年間続いていて、もう1億円以上2人に払っているんですよ。スカイタワーも230万円年間払って、それで延々と払っているわけですよ。 こういう建物の所有権が万が一第三者に移ったら、これはまた大きな問題なんですよ。それを結果的には皆さん、もう40年たっていたって、それを直そうとしないじゃないですか。だったらば、今のうちに買いましょうとか、何らかの方法をやって解決をしていかなきゃならないと思うんですよ。でも、それすらもやらない。それで、こういう問題をまた起こす。 私は、行政としてはやはりその都度その都度執行部の人もきちんと、やはり市長がやりたいと言っても、行政のあり方としてこれはだめですと。きちんとこれは執行部も言わなければだめですよ、総務部長。 やはり考え方としてだめなものはだめ、それをきちんと継承しなければ、必ず何十年か後には問題出てくるんです、そういうふうに。それを解決するのには非常に時間がかかる、エネルギーもかかる、知恵も使わなきゃならない。そういうことを考えたときには、やはり執行部はきちんとそれを守って、やっていくというのが行政マンのあり方だと私は思います。 次にブロック塀、これも担当の方から聞きましたよ。セットバックすると、今度は引き家の関係でなかなかそれもできない、これはわかります。しかし、ブロック塀のやはり補助事業を出している以上は、市のほうも自分のところはいいだろうと、補修しているからいいとかそういう問題ではなくて、万が一、万一ですよ、地震で、じゃ、崩壊して、そこを通っていた人がけがしたらどうしますか。それ言いわけになりますか。補助事業で1年でできないからそのために後回しにしたんだと、ここでけがした人たちに言えますか、言えないでしょう。 やはりそういうことを根本的に考えないといけないんですよ。確かにそれは補助事業としていろんな意味でもらう、そのための方法としておくらせた、これはわかりますよ。しかし、それと同時にその危険性を今のうちにきちんと除去しておく。方法としてあるじゃないですか。高さを、じゃ、1メーターぐらいにするとか、何らかの方法があるじゃないですか。皆さんの知恵があれば、いろんな方法できるんじゃないですか。 やはりそういうことをきちんとやった上で、万が一地震とかいろんな意味で崩壊しても、市はこれまでやっておいた、そういう事例をきちんとつくっておく、そうすればそれは言いわけとは言いませんけれども、最善の努力はしたと、こういうことにはなると思います。ところが、今の現状で2メーターあるところを補修したからいいんだと、あるいはその補助金の絡みでおくれたんだと、これは言いわけになりませんよ。 だから、そういうところをやはりきちんと対応していくと。これは常々当然だと私は思っています。やはり昔の市の執行部の方、大分OBの方もいましたけれども、聞きましたけれども、やはり自分がその場になって失敗した事例というのは、今でも悔やんでいるというのを聞いております。あのとき何で、俺があのときノーと言えば済んでいたものを、あのとき上から言われてやってしまった。そのために、今でもそれが問題として残っている。 そういうことのないように、やっぱりその都度その都度考えていってもらいたい、そのように思っています。 あと、桜についてです。これは私もプロですから、いろんな意味でそのコケについてはわかっております。 去年は樹齢300年の木を、そのコケを全部撤去して、ほとんど回復はしませんでした。ところが、ことしはもうほぼ全面的に回復しました。市長はその専門家からコケは余り影響ないんだと、こういう話をしていますけれども、植物というのは人間と一緒なんですよ。枝を切れば治そうとしてその周りを必ず何年か後には傷口を塞ぎます。結局体にコケがついていれば、それはじんま疹とかいろんな病気が体についているのと一緒なんです。人間だってストレスたまりますよね。それと同じで、やはり植物も人間も生きているものは一緒なんです。その一緒のものを同じような感覚で見てあげれば、どんな木でも治ってくるんです。 だから、せっかく私は100年もたっている木を安直にだめだからというのではなくて、もう少し次につなげる、そういうことも考えていってほしいなと、私は思っています。 桜並木はそういうことで進んでいるわけだから、これは仕方ありません。しかし、ほかに残っている木、そういうものについては、やはりちょっと考えていただきたいなと思っています。 それと、市長は世界に誇れる桜の郷づくりということをうたっています。ところが、じゃ、グランドデザイン描いてあるのと、こういう話を聞きましたらば、それはまだできていないと。私は基本的にはグランドデザインをきちんとつくって、それに基づいて桜の郷づくりをしていくと、これが私は必要だと常々思っております。 ですから、基本的には、市長はいろんなことを言っていますけれども、どういうグランドデザインをして、年次計画でどういうふうにしていくか、これはきちんとやはりつくってもらわないと、何年たったって進まないと私は思います。 時間になりましたけれども、基本的に一言言わせていただければ、桜の郷づくりをきちんと進めるのであれば、中途半端じゃなくて、世界に誇れる桜の郷づくりを目指していただきたい、このように思って、質問を終わらせていただきます。 ○議長(石岡祐二君) この際、昼食のため暫時休憩をいたします。休憩は後ろの時計で13時45分といたします。                          (午後零時15分)----------------------------------- ○議長(石岡祐二君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                          (午後1時45分)----------------------------------- △鈴木恒充君 ○議長(石岡祐二君) 14番、鈴木恒充議員の質問を許します。     〔14番 鈴木恒充君 登壇〕 ◆14番(鈴木恒充君) それでは、通告書に基づきまして、一般質問をさせていただきます。 まず、1点目の地域ブランドについてでありますが、ブランドとは、他者と差異化するためのあらゆる概念を言い、地域ブランドという言葉が頻繁に使われるようになったのは21世紀に入ってからです。 2002年12月、青森県からの相談を受けた広告代理店社員が、ブランドの手法を地域活動に応用して公表しました。これが地域ブランドのはしりと言われております。2006年4月には、それまでの商標として登録ができなかった地域名、商品名が初年度登録で静岡茶や長崎カステラが地域団体商標として認められるようになり、ここから一気に地域ブランドが広がったと言われております。 そこで、地域ブランドについてでありますが、地域の活性化はブランドを構築してまちを元気にしていくわけでございます。ブランドの要素としてはさまざまなものが含まれておりますが、当市のインパクトの強いものに絞っていかないと、さくら市の特長がわかりにくいのかなと思うので、その点についてお考えをお聞かせ願いたいと思います。 また、2点目の2025年の団塊の世代対策についてでありますが、人生100年世代の中で、戦後のベビーブームが75歳、後期高齢者を迎え、また、6年後に65歳以上の要支援、要介護の認定者数の割合が5人に1人と推定されております。 また、介護の必要となった主な原因は生活習慣病を含む疾病が4割--これは厚生労働省の国民生活基礎調査平成28年によります--を占めています。幾ら公的介護保険制度があるからとはいえ、家族、家計に係る負担は大きくなり、家族の精神的、肉体的負担ははかり知れません。 そこで、将来を考え、さくら市の医療、福祉、介護など、これからの事業計画について、お伺いいたします。 また、最後の3番の地域の魅力づくりと観光振興についてでありますが、①の地域魅力づくりについてお伺いいたします。 昨今、ネット社会において、地域の人と人とのつながりが希薄になっていく現実を目の当りして、これからの行政の地域との取り組み方についてお伺いいたします。 ②の国際交流についてでありますが、今後の外国人との交流並びに地元購買力を高める考え方についてお伺いいたします。 また、③県外アンケート調査の結果によるさくら市の魅力度、喜連川温泉について、豊かな自然について、桜の名所について、当市のこれからの施策とPRの進め方についてお伺いいたします。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(石岡祐二君) 市長。     〔市長 花塚隆志君 登壇〕 ◎市長(花塚隆志君) それでは、ただいまの鈴木議員のご質問にお答えいたします。 まず、地域ブランドについてであります。 私としては、やはりさくら市としてブランディングしていくべき最大のものは桜であると考えております。 文字として表現すれば漢字としての桜、平仮名のさくら、アルファベットのSAKURAがあります。日本にある自治体としてこの名を冠していることの価値を十分に活かしていくべきであると考えています。 漢字、木へんの桜があらわすものは、もちろんソメイヨシノ等に代表される日本の樹木、桜であります。バラ目バラ科サクラ亜属で、日本の花の代表であることから、さまざまな花をもあらわすとも言えそうだと考えています。 平仮名のさくらにつきましては、さらに広く解釈して仮に使い分ければ、私はこれまでこのさくらという平仮名の言葉はより広い意味で日本のよさ、あるいは日本人の美意識をあらわす言葉であると考え、繰り返し表現してきたところであります。 また、アルファベットのSAKURA、海外の人々に最も認知される日本語を冠したシティ、SAKURA CITYであることは、これから予定したい国際友好都市締結や東京オリンピック・パラリンピックや大阪万博などを初め、増加する外国人労働者に対してなど、さまざまな機会を捉えて海外の人にも魅力ある場所、地点として訴求していける可能性があるものと考えております。 これらのことは、本市の魅力発信、シティプロモーションにおいて最大限活用していくべきであり、さまざまな取り組みを指示しているところであります。 本年はまず、1年中散らない桜として桜のアート、芸術作品についての検証を深めるとして、ミュージアムにおいてSAKURA展を開催いたしました。令和の語源、万葉集梅花の歌序文の美しいイメージをそのまま、におうような桜と月などで表現された作品群はすばらしい空間をつくり出してくれました。 歴史小説家に依頼をして誕生した小説「嶋子とさくらの姫」においても、歴史上の女性の魅力が桜とともに表現されています。 また、他自治体との友好関係において、昨年市議会の皆様と訪問した際の桜の名所である弘前市やことしお伺いをして先方の市長にもおいでいただいた桜川市がありますが、これからも桜の検証に注力をする自治体との関係を深め、本市における桜のさらなる検証を図ってまいりたいと考えております。 桜の郷づくりにつきましては、さくら市誕生以来継続されてきた事業でありますが、これにつきましては、今後、加速度的に事業実施を図り、桜の郷としての検証を図ってまいりたいと考えております。 さくら市の魅力発信につきまして、今年度これ以降はシティプロモーション戦略に基づいて、まず、日光那須地域の来訪者を対象とした情報発信や鉄道、高速道路利用者への情報発信などの広告事業を展開します。 また、今回新たに認証された桜ブランド、アトリエジュリアローズのさくら市産ブルーベリージャム、江連商店のレインボーアイスクリーム、喜連川温泉熱園芸組合の喜連川温泉ナス、株式会社せんきんの日本酒の地酒仙禽を加えた桜ブランドのさらなる発信に取り組んでまいります。 道の駅きつれがわやさくらテラス等のプロジェクションマッピングにおいては、新たな魅力映像を次々に追加してまいります。そのためには、桜ブランドなどを含めた映像やさくら市の桜の映像の新たな作成を初め、既存の独自映像の再利用や編集、市内の行事の魅力映像や市民活動のプロモーション、市内企業のプロモーション、市民からの投稿受け付けなどあらゆる手法を駆使して、プロジェクションマッピングの最大限の活用を図るほか、それを転用しての活用も図り、本市のさらなる魅力向上を図ってまいります。 今後とも、漢字の桜、平仮名のさくら、アルファベットのSAKURA、桜、さくら、SAKURAをさくら市のコアイメージとして、本市の魅力を磨き上げながら訴求していくとともに、桜ブランド、三大美肌の湯ゆうゆうパークなど、本市の恵まれているおいしいものやすばらしい景観、歴史や芸術における取り組みを検証しながら発信に努め、地域のブランドイメージの向上、魅力向上を図ってまいります。 次に、2025年団塊の世代対策についてお答えいたします。 議員ご指摘のとおり、我が国の人口は2008年をピークに減少局面に入っている一方で、65歳以上の高齢者人口は増加を続けています。2025年には、いわゆる団塊の世代が75歳以上に到達することから、介護保険サービス等への需要はさらなる増大が予想されるところであります。 一方、本市においても、平成30年3月に策定しました第7期さくら市高齢者総合保健福祉計画におきまして、平成31年度の高齢化率26.0%に対し、2025年度には27.9%と1.9ポイント上昇することを見込んでおります。 さらに、人口は減少するものの高齢者人口は増加する見込みであり、要支援、要介護者認定者数も平成31年度の1,867人に対し、2025年には2,331人と464人、約25%ふえ、それに伴い給付費も平成31年度28億9,968万5,000円から2025年度には37億5,681万8,000円と8億5,713万3,000円、約30%上昇することを見込んでおります。 この計画は、老人福祉法に基づく市町村老人福祉計画及び介護保険法に基づく市町村介護保険事業計画を一体のものとしたもので、平成30年度から令和2年度までの3年間を計画期間としていますが、団塊の世代が全て75歳以上となる2025年度までの中長期的な視点を踏まえ、将来の介護需要に対応するための介護サービスや施設整備を計画的に推進するとともに、高齢者が住みなれた地域で自立し、安心して生活することができるよう、医療、介護、介護予防、住まい、生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムのさらなる推進に取り組むこととしております。 計画における取り組み状況や各目標値の達成状況につきましては、みずから実績評価を行うとともに、結果を公表するなど、PDCA--Plan Do Check Actionに取り組むこととしています。 また、この計画は3年ごとに見直しを行うこととしており、次期計画となる第8期計画については、来年度に見直しを行う予定であります。 介護保険事業計画の策定に当たりましては、アンケート調査による介護ニーズを把握するとともに、地域の実情や実態を把握の上、具体的な数値目標を設定の上、計画が基本理念としている「地域で支え合い、いつまでも元気に、楽しく、安心して暮らし続けることができるまち さくら市」を推進するとともに、健康寿命を延伸し、いつまでも元気にさくら市での暮らしを楽しんでいただけるよう、さくら市の将来像を念頭に各施策を展開してまいります。 次に、地域の魅力づくりと観光振興についてお答えします。 初めに、地域の魅力づくりにおける行政の取り組みついてお答えします。 議員ご指摘のとおり、現代においてはネット社会の進展とともに超高齢化が進み、地域での孤立化など、地域における市民同士のつながりが希薄になりつつある傾向を感じております。私としては、人口5万人規模、広さは山の手線内ちょうど2つ分という四里四方の中で、行政サービスを初めとするさまざまな利便性などの都市機能を高め、おおむねあらゆるサービスがそろう小都市の実現を目指すべきと考えております。 一方で、地域にはさまざまな課題が存在するため、その解決を図りながら、さくら市での暮らし向上を図っていかなければならないと考えておりますが、宇都宮大学石井准教授によれば、地域にはさまざまな種類の課題があり、それを一つ一つ解決していくことは大切だが、本当に地域に大切なのは実は課題解決より、むしろ地域を心配し、集まって話し、活動する人の集まりをつくることであり、地域を思う仲間が集まり、話し合うこと、これができれば地域の魅力づくりはほぼ成功であるとおっしゃられております。 私も石井先生の考えには大いに共鳴するものであり、これからの行政の役割は、市民を主人公としたさまざまな活動を支えるため、まず集まる場所、会合の場所などの居場所を設定することで、それらの方々の活動がさらにそのほかの人を動かし、活動の輪が広がっていくことを想定し、行政としてはいわゆるコーディネート役を任じた働きが大切となると考えております。 そのようなことから、今後の取り組みにつきましては、地域の魅力づくりを担う人材づくりの取り組みとして、人が集まる場所や地域リーダー育成の機能を果たす市民活動支援センターの開設を実現すべく、その準備に向けた取り組みを開始したところであります。 また、これから若手の市役所職員による市民協働推進チームを立ち上げてまいります。地域にはみずからが積極的、精力的に活動して、地域のためになりたいという声が少なからずあることから、そのような方々には、まずは積極的に取り組んでいただけるようなさまざまな取り組みを実行してまいりたいと考えております。 次に、国際交流について、今後の外国人交流並びに地元購買力を高める考え方についてお答えいたします。 国際友好都市に関する進捗状況については、福田議員の質問に答弁させていただいたとおりでありまして、長年において中学生の交流を続けてきたオーストラリア、マレニーが属するサンシャインコースト市と友好都市関係が結べないか、そのプロセスについて先方に打診を開始したところであります。 議員ご指摘のように、市民レベルの交流の促進は、お互いの特産品の検証など、地域経済の活性化につなぐことができると考えることから、積極的に取り組み、1日も早く交流を実現させて、これからこちらから得をするのはもちろん、先方が遠方よりおいでになる際には、精いっぱい地元さくら市の特産品等でおもてなしを実行したいと考えております。 次に、これからの喜連川温泉、豊かな自然、桜の名所についての施策とPRの進め方についてお答えいたします。 シティプロモーション戦略策定に際して実施した栃木県以外の関東圏住民の皆様のアンケート調査結果によると、さくら市で最も魅力的なものの3つとして突出したものが喜連川温泉、豊かな自然、桜、この3つでありました。 1つ目の喜連川温泉は、昭和56年に開湯して以来、近隣地域に親しまれる温泉として発展し、定着してまいりました。三大美肌の湯として市営温泉は現在までに公営の部分で1,700万人の方に利用いただいておりました。市民の健康福祉にも大いに資してきたものと考えています。 昨今では、近隣自治体にも多くの温泉が存在するようになりましたが、喜連川温泉自体の魅力は少しも損なうことなく人気を保ち、多くの皆様に楽しんでいただいております。 市としては、この温泉を活用した健康福祉の高揚を初め、触れ合い、交流の場としての役割や温泉観光としての本市の魅力向上、発展につきまして、今後も継続して積極的に取り組んでいきたいと考えております。 特に温泉の魅力向上については、今後、美肌の健康に資する効能等の研究を深めるなど、新商品等の開発をさらに促進するなど、一定の予算を投じながら取り組んでまいりたいと考えております。 2つ目の豊かな自然の魅力向上については、私は本市の将来像を「健康・里山・桜の小都市」と掲げておりますが、里山は身近な自然であり、自然を大切に守り育て、その中で暮らしを楽しんでいただきたいと考えております。 取り組みとしては、多方面にわたる取り組みでありますが、河川については、国、県、市や土地改良区と力を合わせて河川環境の向上に取り組んでまいります。特に清流に住むアユの魅力について引き続き検証してまいります。 また、田園風景、農業振興についても精力的に取り組んでまいりたいと考えております。その中で、また森林整備につきましては、今年度から導入される森林環境譲与税の取り組みがスタートするため、これまでの本市における「とちぎの元気な森づくり」事業を初めとする森林施策についても再点検し、新たな検討を加えるなどして、里地里山の整備を飛躍的に展開できる好機と考え、積極的に取り組んでまいります。 キャンピングカーなどで他県からおいでになる方々も多いことから、多くの方々に本市の自然環境を楽しんでいただき、身近な自然が美しい里山の小都市(まち)となるよう取り組んでまいります。 3つ目の桜の名所につきましては、繰り返し申し上げておりますが、合併以来取り組んできた桜の郷づくりについて、積極的、加速度的に進めて、暮らしを楽しめる桜の小都市、桜のまちの実現に向けて取り組んでまいるつもりであります。 本市には、将来に向けて大きな取り組みを進めるべき箇所が複数以上あり、日本花の会の和田博幸氏にも、鬼怒川ゆうゆうパーク、松山丘陵、お丸山、早乙女桜並木などを見ていただいているところです。 一例として挙げれば、年々来場者がふえている鬼怒川ゆうゆうパークの桜堤に関しては、栃木景勝百選に選ばれているロケーションも相まって、若いソメイヨシノが大きく成長を果たす時期には、北関東では比類なき景勝地となるに違いないものと感じております。 この検証のため、現在、国道4号勝山河岸付近沿道における植樹、表示板設置の可能性を調査しているほか、勝山公園やかつてビオトープを検討した場所を生かす方策について検討していく予定であります。また、お丸山公園やその周辺の山林についても、補助事業や森林環境譲与税を活用して桜が咲き誇る里山の整備を進めてまいりたいと考えております。 今後とも、桜の郷づくりの加速度的実施に精力的に向かってまいります。 以上であります。 ○議長(石岡祐二君) 14番、鈴木恒充議員。 ◆14番(鈴木恒充君) それでは、再質問に入らせていただきます。質問時間長くとっていただきまして、まことにありがとうございます。 地域ブランドについてでありますが、地域ブランドというのは、地方創生の中では最終的に定住者、移住者をふやすための最終的な目的だと思うんですよ。これ、地域ブランドと観光振興、多分同じ絡みなので、一応観光振興のほうから、今回先に質問させてもらいます。 地域ブランドは市長から答弁がありましたとおり、農産物、特産物だけではなくて、さくら市のキャッチコピー、これちょうどいいさくら市、これもブランドに入るわけでございます。 ブランドの要素というのは、名称、言葉、シンボル、デザイン、価値、信頼、約束、また群馬県の草津温泉、徳島県の阿波おどりなど、文化財もまた該当し、また地域名としては箱根といえば温泉や観光地、また正月の駅伝のシンボルだったりします。 そこで市長は、さくら市のインパクトの強いものは桜をイメージした桜ブランド、日本三大美肌の湯ゆうゆうパーク、美容向上につなげていくということですので、質問を変えて、3番の観光振興の③県外アンケート調査について再質問させていただきます。 ゆうゆうパークの今後の事業の進め方について、何か考えていることがあれば、お聞かせ願いたいと思います。なければないでいいですよ、無理しなくてもいいです。 ○議長(石岡祐二君) 建設部長。 ◎建設部長兼上下水道事務所長(小島誠君) 建設部長です。 今現在は特段はありません。 ○議長(石岡祐二君) 14番、鈴木恒充議員。 ◆14番(鈴木恒充君) 後でこれに対してはうちのほうで考えを言いたいと思います。 次ですね、まとめて言いますから、ビオトープ、ゆうゆうパークのね、ビオトープですね、大分進んでいないんですけれども、今後の利用の仕方、つくるのかつくらないのか、そこらも含んで考え方をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(石岡祐二君) 建設部長。 ◎建設部長兼上下水道事務所長(小島誠君) 建設部長です。 先ほど市長答弁にもございましたが、桜の関係で、当時ビオトープは補助金をもらってつくるというようなことでしたが、補助金がちょっともらえないということで断念して、今とまっている状態なんですが、市長答弁にもありましたように、桜を生かす方向で方策について検討していく予定ということですので、何らかちょっと検討していければと考えております。 ○議長(石岡祐二君) 14番、鈴木恒充議員。 ◆14番(鈴木恒充君) ビオトープは、これは私の考えなんですけれども、今かなりゆうゆうパーク、百選に選ばれているということで、かなり車あそこ多いんですよ。土日なんていったら置けないぐらい。だから、そこらのところは市長、これから考えて早目に、いつまでもあのままにしておかないで考えていったほうがいいのかなと、決断をしたのがいいのかなと、それは思います。よろしくお願いします。 また、ゆうゆうパーク内のドッグラン、私も知らなかったんですけれども、利用している方から、市民の声なんですけれども、囲いが低過ぎると、ネットで囲んでいる囲いが低いので、周りでボール遊びしている人があそこの中に入っちゃうんだと。あと、ある程度臭いんだと。子供がネットなので指を突っ込んだときに、事故とかそういうのが起きないのかというような、市民からのちょっと話があったんですけれども、そこらのところ今までそういう苦情等は、事故とかはどうですか。 ○議長(石岡祐二君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(手塚秀樹君) 都市整備課長です。 ただいまの鈴木議員の再質問にお答えいたします。 議員おっしゃるように、こちらドッグランにつきましては、平成31年4月26日から現在試験運用ということで開始をさせていただいたものでございます。 特にゴールデンウイーク前に何か行おうということで、議員おっしゃいますようにネットの高さについては約90センチ程度でして、大きさについては25メートル掛ける25メートル、四方ですね。実際に構造としては鉄のくいを打ちまして、よく工事現場等で使うあのネットですね。ですので、一応その運用の開始に伴いまして、ネットが低いということで、その基準を設けさせていただいておりまして、実際のところ大きな犬については入れていただけないような状況になってございます。 なお、利用日については火曜日、木曜日を除く午前10時から午後4時までということで、それ以外は入り口を施錠するというふうなことになってございます。 以上です。 ○議長(石岡祐二君) 14番、鈴木恒充議員。 ◆14番(鈴木恒充君) 事故がないように、これからも気をつけていっていただきたいと思います。 また、現在のゆうゆうパーク、これ今本当にすばらしくなってきていますね、昔よりは。春の桜まつりなど催し物盛りだくさんあって、毎年観光客も多くなっているように感じられます。また、遊具とか健康器具とか新しくなっております。 そこで、ゆうゆうパークの桜並木ありますよね。あれ、現在は1.5キロぐらい北に延びているんだと思うんですけれども、これを鬼怒川の大橋まで、国道293号線まで延ばして、また最終的には鬼怒川のサッカー場までこの桜の木を植樹すれば、栃木県一の桜の名所になるのかなと、そんな感じをしております。 今、部分的に植樹していると思うんですけれども、先ほど櫻井議員からも中途半端じゃなくて、本当さくら市は桜の名所だというのには、やはり桜の名所というのはかなりどこでもあるんですよね。さくら市は立派な名所があるんですよ。だから、本当にさくら市は桜と市長言っていますから、もう誰が見てもどうっと、そうすると何キロぐらいになるか知らないけれども、かなりの距離数になるわけですよ。 そうすると、さくら市はあそこだなと、こういうふうにインパクトが物すごく強くなるじゃないですか。部分部分じゃ効果ないんですよ。中途半端になっちゃうので、1カ所長くどうっと、そんなふうに考える。それに対して市長、どうですか。 先ほど何も考えていないと言ったので、ここでちょっと。 ○議長(石岡祐二君) 建設部長。 ◎建設部長兼上下水道事務所長(小島誠君) 建設部長です。 先ほど、今のところは計画がないというようなことでお話ししました。そのようなことなんですが、この桜の名所ということで、ぜひ必要だということであれば、調査ぐらいとか。すぐにやはりできるというのは難しいと思いますので、そこら辺のところはやっていけるのかなと思います。 以上です。 ○議長(石岡祐二君) 14番、鈴木恒充議員。 ◆14番(鈴木恒充君) 今の答弁なんだけれども、必要ならばとか、そういう言葉というのはどうなんですかね。やはりもっと自信を持ってやったほうが、部分的によりか、私は効果はすごく出るし、桜といえば、さくら市といえば桜だな。すごくインパクト強いのができないかなと思うんですけれども、そこらのところもっと前向きに考えていただきたいと思います。 また、働き方改革で家族との時間がかなり今とれるようになってきましたよね。そういう中でゆうゆうパークの土日、これもったいないですよね。物すごく人が来ていますから、その土日を利用して何か別に考えていること、これもないかな。最近ないんだからね。多分ないと思うんですけれども、私の考え方ですね、こんなふうにしたいなというのを言わせていただきます。 土日はやっぱりかなり人が多いので、民間によるイベント、そういうのを働きかけて、行政でやらなくていいですよ、働きかけて鬼怒川近辺はかなり気流がよくて、皆さん知っているようにパラグライダーが飛んでいますよね。だから、バルーンとかパラグライダー、もしかしたら飛行船、これなんておもしろいと思うんですよ。飛行船などを組み込むと、すばらしい公園になると思うんですよ。 公園というのは、県営の公園というのはかなりありますけれども、市営公園で多分1番の公園になるのかな。さくら市は市営公園ですよね。県内1番の公園になるのかなと。 だから、もったいないの。そういうのをほっとかないで、土日がすごく今集まりますから、民間に声をかける。自分はそんなふうに思ったんですけれども、それに対しては考え、ないですよね。先ほどの答弁だとね。わかりました。 もっと行政も、執行部側ももっと前向きに検討していかないと、ただ、こっちからアイデア出しても一つも考えていない、何だか質問するほうも気抜けしちゃいますね。そんなふうに思っております。 それで、ゆうゆうパークは現在はすごくロケーションいいですよね。お羽黒山が見えて、男体山が見えて、日光連山、高原山、那須山、そして鬼怒川、すばらしい景観に恵まれておりますので、これからも家族のきずながより一層深まるようなすばらしい公園をつくっていただきたい。そのように願っております。一応、③の質問はそれでやめておきます。 ○議長(石岡祐二君) 都市整備課長。 ◎都市整備課長(手塚秀樹君) 都市整備課長です。 ただいまの鈴木議員の再質問といいますか、ご要望にお答えしたいと思うんですが、現在、ゆうゆうパークについては、さくら市都市公園条例に基づいて利用基準等を定めておりますが、先ほど議員おっしゃいましたパラグライダーですとかそういったものに関しては、行為の禁止にはうたってございません。 ですので、基本的にはそういったイベント会社ですとか、そういったところが主になって利用いただく分には十分利用可能かと思いますので、その辺の市からの働きかけはなかなか難しいかもしれませんが、その利用状況等についてはお示しもできるかと思いますので、そういったご相談があれば、当然下館河川事務所との調整も必要になりますが、その辺については調整を図っていきたいと思います。 先ほどの桜堤の延伸については、過去の資料をちょっと見ますと、平成29年9月に一度下館河川事務所氏家出張所のほうに打診はさせていただいた記録が残っています。基本的にはぜひとも用地の確保が多分最大の課題ということで、議員ご承知のように、氏家出張所も堤防のすぐ脇にございますので、そちらのほうの用地の調整、または当時、実際に桜堤については既存の堤防、それをさらに土を盛りまして、堤防の外側に築堤をしていますので、そちらの工事についても当時は国でやられましたが、現状そちらの予算の確保については、現状においては困難であるというふうな回答を当時はいただいているようでございます。 また、そういったことで調整は図っていきたいと思います。 以上です。 ○議長(石岡祐二君) 14番、鈴木恒充議員。 ◆14番(鈴木恒充君) そういう余り答弁聞きたくないんですけれども、費用対効果とかそうじゃなくて、やはり必要なところにはお金をかけて、それ以上の効果を上げる、それが大事なんですよね。何か私と感覚がちょっと違うんだと思うんだけれども、やっぱり予算がないからとかじゃなくて、必要なところにはやはりかけないと、まちの活性化というのは、そういう観光施設になればいろんなお金も落とすし、定住者、移住者もふえてくるし、いろんな意味でさくら市全体がよくなるんですよ。だから、そういうのを兼ねて、そういうのも考えていただきたいと思います。 じゃ、次の喜連川温泉について再質問させていただきます。 日本三大美肌の湯は、現在喜連川の道の駅に、先ほど市長が言われたように、東日本一のアユのやながありますね。あとバーベキューもありますよね。すばらしい景観スポットであると思いますが、市長は今後もこの喜連川温泉、継続積極的に取り組んでいくということですのでお聞きしますが、那珂川町のまほろばの湯、ここにロッジがあるんです。コテージというのかな、ロッジ、1軒貸すのに5人以内なんだけれども、利用するのが借家代というんですか、1軒借りるのに1万5,000円だそうです。 1年間に利用客は昨年で2,087人ですよ。そうすると、5人でなくて4人で1日使っても521日、1棟ですよ、521日利用しているわけですよね。それ1万5,000円掛けてみな、1棟780万円。多分1棟以上あるんだと思うんですよ、これだけ来ているんだから。ほんで、2棟建てても1年間400万円、そうすると管理費入れても四、五年で私は採算とれるかなと思うんですよ。 これは魅力があるなと思ったんですけれども、それで、買い物は道の駅で。買い物はあそこで買って、煮たり焼いたりして、ロッジを借りると。これ、市のほうでできなければ、民間でやる人いると思いますよ、民間に投げかければ。土地がそこらあかないかはちょっとむずかしい問題はあると思うんだけれども、これは民間に投げかければ多分すぐやる人いると思いますよ。 後から矢板のほうも言いますけれども、かなり今、そういう温泉を利用したロッジ、コテージみたいなのがはやっておりますので、そこらを検討していただきたいなと思います。 矢板の城の湯のやすらぎの里、ここはバーベキューがあるんです。バーベキューといってもさくら市の道の駅のバーベキュー、この利用状況わかりますか、バーベキュー、さくら市の。バーベキューありますよね。 ○議長(石岡祐二君) 商工観光課長。 ◎商工観光課長(野崎憲作君) 商工観光課長です。 ただいまの鈴木議員の再質問にお答えいたします。 道の駅きつれがわバーベキュー場の貸し出しにつきましては、5月から10月の期間で行っております。平成30年度の利用状況につきましては71組のご利用がありまして、バーベキューセットの貸し出しにつきましては122セットの貸し出しがございました。 参考までに、利用の多い月につきましては7月の18組26セット、次いで6月の17組26セットとなっております。 以上です。 ○議長(石岡祐二君) 14番、鈴木恒充議員。 ◆14番(鈴木恒充君) 矢板の城の湯のやすらぎの里には、バーベキュー、キャンプ場、キャンピングカーの場所、このキャンピングカーの場所はRVパークというんだそうですね。私わからなかったです、RVパーク。 昨年の1年間の利用者はバーベキューが2,205件と書いてある。1基2時間30分以内で200円で貸しているんです。そうすると44万円ぐらいになるのかな。キャンピングカー、これはRVパークですね、これが367件、1区画というんですね、キャンピングカーの場所は。午後2時から翌日の午前11時までですね、これ2,000円だそうです。1年間に73万円ぐらい。キャンプ場は1,036件あるんです。1日1,200円だそうです。意外と年間のお金にするとかなりなんです。 こういうふうに複合施設にしていかないと、単品だと何というのかな、複合施設にしていかないと、なかなか人は集まりにくいのかなと思うんですよ。多分観光地はどこでもそうだと思うんですよ。単品じゃだめですね、複合施設にしていかないと。 そんなことで、喜連川の道の駅、先ほど言ったようにロッジですか、そこらどんなふうに考えているか、お聞きします。 ○議長(石岡祐二君) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(渡辺孝君) 産業経済部長です。 鈴木議員の再質問にお答えいたします。 議員からは多くのいろいろな提案をいただきまして、本当に感謝申し上げたいと思います。那珂川町の例をご紹介いただきましたけれども、確かに盛況であるというふうな話を私どもも聞いております。 道の駅きつれがわにつきましては、先ほど商工観光課長のほうから話がありましたように、現在、バーベキュー広場が設営されているということで、多くの方に利用されているということで、昨年あたりですか、このバーベキュー、まずは既存の施設を何とか改修をして、もう少しグレードアップできないだろうかと。例えば今でいきますとグランピングというようなことで、手ぶらで行ってバーベキューができるような施設がつくれないだろうかと、そんなふうな可能性もいろいろ検討はしてきた中なんですけれども、やはり河川というふうな制限もありまして、なかなか実現には至っていないというふうな状況でございます。 その上で、ご提案のようにロッジやコテージをつくったらどうかというようなことなんですけれども、道の駅のいろいろな関係者の方々と集まっている中での発言ですけれども、やはり現状道の駅には宿泊施設がございませんので、温泉というふうな施設がある中で、そういったものがあれば、もっと利用客もふえるのではないかななんていうふうな発言も出ているところではございます。 ただ、議員もご存じだと思いますけれども、現在の限られた敷地の中で、まずは駐車場の不足の問題がありまして、北側の用地を確保して何とか駐車場を整備したというふうな現状でございまして、さらにまた新たなそういった施設をつくるというふうなことになりますと、まずはその用地の問題というのが1つ出てきますので、道の駅としては、やはり収益を上げるために非常に魅力のある施設だと思うんだけれども、そういったことも含めて議員のご提案についても検討させていただければというふうには思っておりますが、なかなか敷地の問題等、1つ壁があるのかなというところはご理解いただきたいと思います。 ○議長(石岡祐二君) 14番、鈴木恒充議員。 ◆14番(鈴木恒充君) そうですよね、今のあの道の駅、場所ないですよね。道の駅きつれがわの場所がなければ、市長、きのう一般質問で言っていたけれども、お丸山公園、これはきょう新聞出ていましたね、民間活力。お丸山公園を利用して、展望風呂とかコテージとかバーベキュー、キャンプ場、RVパークとかアスレチックとか、あそこでミニパークつくったら、意外と高いところ、人間というのはどうしても高いところから下を見おろす、そういうふうなことあると思うんだけれども、かなり魅力的な、俺、ミニパークできるんだと思うんですよ。民間活力に話しかけると、民間活力にいきたいと。 これは間違いなく民間活力でいくんだと思うんですけれども、民間活力でも働きかけの仕方だと思うんですけれども、やってくれるところはあると思いますよ。名前をここで言えないですけれども、多分あると思いますよ。多分鬼怒川とか塩原あたりでホテル買っている、ああいう会社ありますよね。大きなところ、ホテル買っているところ、そういうところに話しかければ、意外と私はすごいこういうのができるのかなと思うんですけれども、市長、そこらのところよろしくお願いいたしたいと思います。何かありますか。 ○議長(石岡祐二君) 市長。 ◎市長(花塚隆志君) それでは、鈴木議員の再質問にお答えいたします。 民間活力の導入のためには資料も整えて、行き先をまず、今大体精査が始まったところですけれども、どんな行き方で、どんな話し方をしていったらいいのかというのは、なかなか難しいところもありますけれども、さくら市全体を見ていただいて、その中でも特にお丸山とか、お丸山見てもらうためには、近くにあるやっぱり道の駅とかそういう存在もわかっていただいた上でのことになりますので、さくら市全体を示して、喜連川の場合だったら喜連川の位置関係も示して話を進めていくことになるので、その中でさまざまなお話を、提案をいただいて、実現できていけばいいなというふうには考えています。 ○議長(石岡祐二君) 14番、鈴木恒充議員。 ◆14番(鈴木恒充君) じゃ、次いきます。 市長は答弁の中で喜連川温泉を利用した新商品にも取り組んでいきたい、温泉を利用した新商品、取り組んでいきたいという答弁がありましたけれども、大田原に与一温泉というのがあるんです。市長も行ったことあると思います。 あそこには、大田原に与一温泉には、温泉水販売しているんですよ、あそこは飲める温泉なんです。温泉水を販売しています。また、温泉を利用して石けんとか化粧水、これ販売しています。私も買ったけれども、肌つるつるなんです。大田原の宣伝になっちゃうかな。そんな石けんとか化粧水なども参考にしていただきたいと思います。 続きまして、豊かな自然について再質問させていただきます。 自然の中に何かを組み込んでいかないと、自然というのは生きないですよね、ただ自然だけじゃ。その自然の中に何かを組み込んでいく。 さくら市の自然といえば、山、川と基幹産業の農業ですよね。農業というのは特に田園風景、私、昔農業やっていましたけれども、春の田植え、秋の稲刈りなど、土曜日、日曜日、家族そろって、子供からお年寄りまで家族全員で作業している姿、これ本当すばらしいですよね、なかなか見られないですよ。家族全員で仕事している姿、そういうのもいいのかなと思いますけれども。 あと、山へ行けば山菜ありますよね、かなり。喜連川のほうに行くと。あと鬼怒川、先ほども言ったように荒川ね、荒川の東日本一のすばらしいアユ、あとは喜連川地区につきぬき井戸があるんですよ。つきぬき井戸を、自然に出ているやつですから、これ利用しないともったいないと思うんですけれども、つきぬき井戸、喜連川の。これ何か利用してもいいと思うんだけれども、何か考え方ありますか。 ○議長(石岡祐二君) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(渡辺孝君) 産業経済部長です。 鈴木議員の再質問にお答えいたします。 つきぬき井戸というようなことですけれども、つきぬき井戸につきましては、喜連川の中心部になりますか、お寺で慈光寺さんと東漸寺さんにあるというふうなことを私のほうは聞いておりまして、市内外から訪れる方も多くいらっしゃるというふうなことでは聞いておりまして、市といたしましても、そういった意味で観光資源として活用できる可能性はあるのかなというふうには考えているんですが、やはりその井戸が私有地にあるというふうなこともありまして、その土地の所有者の方といろいろちょっとそういったことで意見交換などもさせていただいて、何か活用ができればというふうなことで、考えていきたいというふうには思います。 ○議長(石岡祐二君) 14番、鈴木恒充議員。 ◆14番(鈴木恒充君) 今、部長の前向きな答弁ありがとうございます。 これ、私有地にあるんですね。意外と議員が委員会で各地区に視察研修に行ったときに、よく地元の水を出してくれる自治体ありますよね。宇都宮あたりでも何か宇都宮水なんてあるんですよね。だから、さくら市もそういう井戸を利用して、さくら市の水などを考えてもいいのかなと思いますけれども、それを道の駅で売るとか、余り多くじゃなくてもある程度さくら市の水だよ、つきぬき井戸だよということで出したらいいかなと、どうですか、部長。 ○議長(石岡祐二君) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(渡辺孝君) 議員の再質問にお答えいたします。 非常に斬新なアイデアいただきまして、ありがとうございます。 議員がおっしゃいますように、市としての観光につながるような何かそういったものをどんどん開発するべきだというふうなお考えに基づいてのご提案だと思いますけれども、可能性のある部分については研究をさせていただいた上で、少し可能性を探れればというふうに思いますけれども、すぐに商品化できるかどうかというのは非常にこれまた、飲料といいますか、そういった部分での制限、規制もあると思いますので、まずはちょっと調査というぐらいでお答えはさせていただければというふうに思います。 ○議長(石岡祐二君) 14番、鈴木恒充議員。 ◆14番(鈴木恒充君) 調査をするということなので、よろしくお願いします。 それでは、最初に戻って地域の魅力づくりについて、また戻りたいと思います。 さくら市には75の行政区がありますが、各集落によって高齢化が進み若い人がいなくなって、さまざまな面で困る集落がこれから数多く見られるわけでございます。 そこで、さくら市は市長からの答弁がありました小さな拠点づくりということで、河戸地区をモデル地区にして取り組んでいるということでございますが、私も地域の居場所づくり、これ一番大事だと思います。 しかし、病院とか買い物、それはどんなふうに考えていますか。 ○議長(石岡祐二君) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長福祉事務所長(鳥居隆広君) 健康福祉部長です。 高齢者の買い物ツアーにつきましては、現在さくら市の社会福祉協議会喜連川地区、氏家地区、おのおの月1回行っております。行政のやるべき部分と社協のやる部分と守備範囲を決めて、現在行っております。 毎回加藤議員も参加していただいていると思うんですけれども、かなり好評だということで聞いております。よろしくお願いいたします。 ○議長(石岡祐二君) 14番、鈴木恒充議員。 ◆14番(鈴木恒充君) 社協でやっているということですけれども、5月20日の下野新聞で那珂川町の女性の移動販売--これは買い物ですね。移動販売会社を設立して、高齢者が安心して農村で暮らせる手助けをしているというようなのも載っていました。 また、買い物ツアーということで、5月23日に下野新聞で足利の買い物ツアー、これは買い物ツアーでみんなしてこういうふうに車の中乗っていくと、認知症予防にもなるなんて、そんなことも書いてありましたので、そこらもよろしくお願いいたしたいと思います。 質問が前後しちゃうんですけれども、申しわけないです。地域ブランドに戻ります。 市長は、さくら市のブランドは桜であるということから、桜ブランド、また桜について、今若い世代で、高校生を含みますけれども、若い人のアイデア、新商品というのがかなり今出ていますよね。 そういうので、過日も鹿沼商工高生のいちご焼きなんていうのも出ていましたけれども、若い人と情報とかPRの仕方とか、そういうのの話し合いをしてアイデアを出してもらうとか、そういうことの話し合いというのは考えていますか。 ○議長(石岡祐二君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(高山登君) 総合政策部長です。 若い人からアイデアをいただきたいというのの中では、今まで若い人のボランティアなり何なりということで、生涯学習課のほうでは高校生のボランティアとかも参加していただいて、そういった中で、例えばこういうさくら市のことをどう思いますかとか、さくら市を売り出すためのアイデアはとかというようなご意見を聞いていくことというのはできていくのかなというふうに思いますので、今後、ちょっと研究して取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(石岡祐二君) 14番、鈴木恒充議員。 ◆14番(鈴木恒充君) よろしくお願いします。 また、商標登録されているさくら市の氏家うどん、これは購買力なんですけれども、前年に比べてどんなんですか。伸びているとか、購買力わかりますか。わかったら教えてください。 ○議長(石岡祐二君) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(渡辺孝君) 産業経済部長です。 ただいまの鈴木議員の再質問にお答えいたします。 ただいまの氏家うどんの販売数とか、そういった金額につきましては、ちょっと現在資料を持っておりませんので、この場でお答えが申し上げられないんですが、議員のほうからは氏家うどんについてもっとPRをしたらいいだろうというようなご意見もいただいていますので、そういった意味ではいろいろと取り組んでいる内容についてはお答えできるのかなと思っていたんですが、ちょっとその販売額のほうについては現在ちょっと数字のほうはございませんので、後日でよろしければ。すみません、申しわけございません。 ○議長(石岡祐二君) 後日でいいですか、鈴木議員。後日ということなので、答弁後日ということなので。 ◆14番(鈴木恒充君) はい、いいです。 ○議長(石岡祐二君) 14番、鈴木恒充議員。 ◆14番(鈴木恒充君) 何か大分きょうは質問が私が一番多いですから、みんな眠る時間ないと思うんですけれども。 あと、今、市内に氏家うどん、これ商標登録してあるんですから、もったいないですよね、もっと生かさないと。商標登録というのはなかなかできないですからね。 市内に12店舗、市外に6店舗あると思うんですよ、氏家うどんの。今回、ブータン風氏家うどん、これ開発されて、購買力に力を入れているのはわかります。そういうふうな商標登録されておりますので、県外にももっと働きかけていただきたいと思います。ぜひ、もっと。せっかく商標登録してありますから。 氏家の西口の4号線沿いにはま寿司ってありますよね。はま寿司に九州のとんこつラーメンがあるんですよ。ものすごい人気ですよ、寿司屋で。そういうふうにやはりどんどん働きかけをしないと。ただ商標登録してあるだけで働きかけしないんじゃ伸びないから、どこでも働きかけ、それぜひお願いいたしたいと思います。 2025年の団塊の世代に入るわけなんですけれども、時間がないので。いつも時間がなくなっちゃうので、この辺で終わりにしたいと思います。質問終わります。 ○議長(石岡祐二君) 以上で本日の一般質問は終了いたしました。----------------------------------- △日程について ○議長(石岡祐二君) お諮りいたします。 会期第4日の6月7日は、議事整理のため。会期第5日の6月8日、会期第6日の6月9日は、土曜日、日曜日に当たるため。会期第7日の6月10日は、文教厚生常任委員会を開催し審査を願うため。会期第8日の6月11日は、建設経済常任委員会を開催し審査を願うため。会期第9日の6月12日は、総務常任委員会を開催し審査を願うため。会期第10日の6月13日、会期第11日の6月14日は、議事整理のため。会期第12日の6月15日、会期第13日の6月16日は、土曜日、日曜日に当たるため。会期第14日の6月17日は、議事整理のため。それぞれ休会としたいと思います。これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(石岡祐二君) ご異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたします。 会期第15日の6月18日には、午前10時から本会議を開きます。----------------------------------- △散会の宣告 ○議長(石岡祐二君) 以上で、会期第3日の議事日程は全部終了しました。 本日はこれにて散会いたします。 お疲れさまでした。                          (午後2時46分)...