大田原市議会 > 2019-12-13 >
12月13日-04号

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  1. 大田原市議会 2019-12-13
    12月13日-04号


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    最終取得日: 2023-06-07
    令和 元年 12月定例会(第5回)          令和元年第5回大田原市議会定例会(第4号)議 事 日 程 (第4号)                            開 議 令和元年12月13日 午前10時日程第 1 一般質問                                              15番  髙 瀨 重 嗣 君                                  10番  櫻 井 潤一郎 君                                  17番  君 島 孝 明 君                                   1番  伊 賀   純 君                          12月13日(金曜日) 出 席 議 員(21名)     1番   伊  賀     純  君       2番   秋  山  幸  子  君     3番   鈴  木     隆  君       4番   斎  藤  光  浩  君     5番   大  塚  正  義  君       6番   菊  地  英  樹  君     7番   新  巻  満  雄  君       8番   前  田  則  隆  君     9番   深  澤  正  夫  君      10番   櫻  井  潤 一 郎  君    11番   星     雅  人  君      12番   滝  田  一  郎  君    13番   大豆生田  春  美  君      14番   中  川  雅  之  君    15番   髙  瀨  重  嗣  君      16番   菊  池  久  光  君    17番   君  島  孝  明  君      18番   前  野  良  三  君    19番   引  地  達  雄  君      20番   髙  﨑  和  夫  君    21番   小  林  正  勝  君 欠 席 議 員(なし) 地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名 市     長  津 久 井  富  雄  君   副  市  長  永  山     林  君 副  市  長  藤  原  和  美  君   教  育  長  植  竹  福  二  君 総 合 政策部長  櫻  岡  賢  治  君   財 務 部 長  後  藤  厚  志  君 市 民 生活部長  植  竹     剛  君   産 業 振興部長  村  越  雄  二  君 建 設 水道部長  加  藤  雅  彦  君   教 育 部 長  斎  藤  達  朗  君 会 計 管 理 者  土  屋  幸  枝  君   監 査 委 員 兼  吉  成  絹  子  君                          選挙管理委員会                          事 務 局 長 政 策 推進課長  塚  原  三  郎  君   財 政 課 長  益  子  和  弘  君 健 康 政策課長  齋  藤  一  美  君   福 祉 課 長  安  在  保  男  君 子ども幸福課長  益  子  敦  子  君   保 育 課 長  遅  沢  典  子  君 国 保 年金課長  藤  田  い づ み  君   農 政 課 長  川  上  洋  一  君 道 路 課 長  小  林  敏  泰  君   水 道 課 長  薄  井  一  重  君 教 育 総務課長  大  森  忠  夫  君   総 務 課 長  渡  邉  和  栄  君 本会議に出席した事務局職員 事 務 局 長  唐  橋  文  久      課     長  熊  田  明  美 総 括 主 幹  宇 津 野     豊      主     査  植  竹     広 主     査  岡  村  憲  昭 △開議の宣告                午前10時00分 開議 ○議長(前野良三君) ただいま出席している議員は21名であり、定足数に達しております。  これから本日の会議を開きます。  説明のため出席を求めた者は、1ページの名簿のとおりであります。  議会書記も第1日と同じであります。 △議事日程の報告 ○議長(前野良三君) 本日の議事日程は、19ページの令和元年第5回大田原市議会定例会議事日程第4号のとおりであります。 △発言の訂正 ○議長(前野良三君) それでは、日程に従い議事に入ります。  一般質問の前でありますが、建設水道部長から発言を求められておりますので、これを許します。  建設水道部長。 ◎建設水道部長(加藤雅彦君) 昨日の12番、滝田一郎議員一般質問の質問事項の5、公共下水道及び浄化槽整備促進による水環境保全についての答弁の中で、平成6年浄化槽法の一部を改正する法律が公布とご答弁申し上げましたが、浄化槽法の一部を改正する法律が公布されたのは本年6月であります。訂正いたします。よろしくお願いいたします。 △一般質問 ○議長(前野良三君) 日程第1、一般質問を行います。  順次質問を許します。 △髙瀨重嗣議員 ○議長(前野良三君) 最初に、一問一答方式を選択している15番、髙瀨重嗣君の発言を許します。  15番、髙瀨重嗣君。               (15番 髙瀨重嗣君登壇) ◆15番(髙瀨重嗣君) 皆さん、おはようございます。15番、髙瀨重嗣です。11月の大田原市議会議員選挙において温かいご支援を賜り、市議会に送っていただきました。私は、何事に対しても公平公正の姿勢を保ち、節を曲げず、虚を構えず、真摯に物事に取り組んでまいります。父祖から引き継いだこの大田原市をさらに、少しだけでも豊かにすること、それが今を生きる我々大田原市民の責務と考えます。我々が100年前の祖先に感謝しているように、我々も100年後の子孫に感謝されるような大田原市、那須野が原、栃木県、そして日本国を目指して、市議会の一員として努力を惜しまず行動してまいりますので、どうぞよろしくお願いしますと、伝統ある大田原市議会一般質問に立ち、このように宣言をしてから8年がたちました。今もその思いは全く変わりません。市民の皆様のみならず、ご先祖様や未来の市民に対しても、現在を生きる責任を果たしてまいります。  質問に移ります。先月11月1日、令和2年度予算編成方針が公表されました。それによると、「歳入では、歳入の根幹である市税の伸び悩みと市税に次ぐ財源である普通交付税の合併に伴う加算措置の段階的縮減などにより経常的な一般財源は縮減となった。一方、歳出では、公債費は減額となったものの、人件費、扶助費、市庁舎復興整備事業に伴う災害復旧事業費が増額となった。これまで、これらの収支の均衡を図るため、財政調整基金、その他の基金等を取り崩し予算編成を行ってきたところであるが、中期財政計画の見通しよりも早く、財政調整基金は減少すると見込んでいる」、この後さらに財政のことが続いていきます。「このような状況を踏まえ、本市が持続可能な基礎自治体としての機能を今後も維持していくためには、職員全員が前例踏襲という固定観念から脱却し、強い意志と責任感を持って、最も効率的かつ効果的な手法により予算編成に取り組まなければならない。したがって」と続きまして、「令和2年度においては」、最後に、「財政基盤の強化に向けた意識改革と聖域のない大胆な行財政改革に取り組むこととする」とございます。  昨日の答弁でも説明なされた部分が多いとは思いますが、まずは私の大きな質問の1、市の財政について、(1)として現在の市の財政状況についてお伺いします。  (2)として、次年度の予算編成に及ぼす影響についてお伺いをします。  (3)として、各施策の見直しについてお伺いをいたします。 ○議長(前野良三君) 市長、津久井富雄君。               (市長 津久井富雄君登壇) ◎市長(津久井富雄君) 15番、髙瀨重嗣議員一般質問にお答えをいたします。  質問事項の1、市の財政についてのうち、(1)の現在の市の財政状況についてのご質問にお答えをいたします。これまでの本市におきましては、大田原市自治基本条例の規定に基づきまして、中長期的な見通しのもと、計画的で健全な財政運営を努めるため「大田原市中期財政計画」を策定し、持続可能な財政運営に取り組んでまいりました。  平成30年度の決算状況につきましては、歳入では、歳入の根幹であります市税の伸び悩みと市税に次ぐ財源であります普通交付税の合併に伴う加算措置の段階的な縮減などによりまして、経常的な一般財源は減額傾向となっております。一方で、歳出では、公債費は減額となったものの、人件費、扶助費、市庁舎復興整備事業に伴う災害復旧事業費が増額となっております。経常収支比率につきましては、2年続けて95.5%と高い水準となっております。また、財政の健全化度を示す指標であります実質公債費比率は7.9%で、前年度と比較して0.7%減少し、改善はしたものの将来負担比率は58.2%で、前年度と比較して7.1%増加をしております。引き続き、財政の硬直化が続いている状況にあるものと認識をいたしております。  次に、(2)の次年度の予算編成に及ぼす影響についてとのご質問にお答えをいたします。令和2年度の予算編成につきましては、市税の伸び悩みや普通交付税段階的縮減などにより、引き続き一般財源の不足が想定されております。このため、令和2年度の予算編成方針につきましては、こうした状況を踏まえまして財政運営の大改革と位置づけ、持続可能な財政基盤の確立に向けた財政構造改革の推進と「おおたわら国造りプラン」に掲げた施策を着実に推進することを基本方針の柱といたしまして、予算編成に取り組むこととしたところでございます。  具体的な取り組み内容といたしましては、令和2年度の当初予算の目標規模を臨時的な事業費を除きまして、前年度当初予算額から5%削減することや、市単独補助金及び需用費につきましては、前年度当初予算額に比べて20%以上削減することとした基本的な方針を示しまして、予算の要求を行うことといたしました。令和2年度の予算編成につきましては、人口減少、少子高齢化が進み社会保障関係経費の伸びが想定され、経常経費の高どまりが見込まれますので、この硬直した財政構造を抜本的に改善するため、財政基盤の強化に向け、聖域のない大胆な財政改革に取り組んでまいります。  次に、(3)の各施策の見直しについてとのご質問にお答えをいたします。各施策の見直しにつきましては、(2)のご質問にもお答えをいたしましたが、令和2年度の予算編成方針に基づきまして、予算規模を前年度当初予算額から5%削減することや、市単独補助金及び需用費を前年度当初予算額から20%以上削減する方針を示したところでありまして、予算の要求に当たりましては前例踏襲という固定観念から脱却をし、全ての施策についてゼロベースの視点に立ち、事業の目的や効果等を厳しく見きわめ、選択と集中を徹底することとし、各施策の内容を十分に精査した上で予算の要求を行うこととしております。したがいまして、当初予算の査定の段階でありますが、「大田原マラソン大会」や「与一まつり」への補助金につきましても見直しの対象となっております。  この大田原マラソン与一まつりについての予算規模、大胆な財政改革という観点からいったときの比率というのは、そう高いものではございませんが、前からも、またいろいろな場面でご説明を申し上げておりますが、与一まつりにつきましては、いわゆる小学生の武者行列がメーンの行事になっておりまして、近年の酷暑の中で熱中症、そういった問題が起きたらどうするかということで、保護者の皆さんからもいろいろとご提言がありましたし、また我々執行部といたしましても、もしも熱中症等の児童が出たということになれば、当然執行者の責任ということにもなってきます。やはり時代の背景、自然環境の背景ということを考えていきますと、予算の面も大事ではありますが、予算以上に子供たちの健康管理、これを重視した中でのお祭りというものを、この場合見直す必要があるのではないかということが1点でございます。  それと大田原マラソンにつきましては、11月23日という日が勤労感謝の日という日でございますけども、本来であれば一生懸命働いてきて、きょうは休もう全国的にというときに、一番ハードな、趣味の世界と言えばそれまででありますが、そういったイベントをやって、これが10年間、私も市長職をやらせていただきまして大田原マラソンやりましたけれども、いい天気がないのです。強風であったりとか、雪であったりとか、台風の中であったりとか、ことしも雨の中でありました。そういったことを考えますと、これもやはり見直す時期に来ているのではないか。それとあわせて、一番大事な要素はここでございます。来年は、国際的な東京オリンピックがございます。そして、再来年にはとちぎ国体の前年度、プレ国体がございます。そして、その翌年、2022年にはとちぎ国体がございます。このときに、スタッフはもちろん多くのボランティアの方々のご協力なくしては、この事業はなし遂げられません。前回の国体を見てますと、その当時には与一まつり大田原マラソンもなかったかと思います。そういった重複した事業が重なったときに、今までやっていたからやり続けることが大切なのだということを進めるのがよろしいのか、市を預かっている者として全体を見渡したときには、特に大田原マラソン与一まつり等につきましては、3年間の休止をぜひお願いしたいということで、皆様方のところにご提示をしているところでございます。もちろん予算等につきましても、そういった部分での見直しには入ってまいりたいと思いますが、大きな要因は先ほど申し上げさせていただきましたところにございますので、ご理解いただければと思います。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 髙瀨重嗣君。 ◆15番(髙瀨重嗣君) 意を酌んでいただいたのか、今の3番が主な質問の内容、私の中心だったのですが、それを言い出すのに、どういうぐあいに持っていけばいいかというのは選挙の途中から悩みに悩みまして、(1)、(2)というのをつけさせていただきました。現在の市の財政状況や(2)に関しては、昨日の滝田議員の質問で大きく答えられていましたので、今特に(3)について市長が思いを述べられましたので、こちらのほうから質問させていただきたいと思います。  大田原マラソン与一まつりについては、実は財政的な負担は少ないわけではないのですけれども、物すごく多いというわけではないという話を今お伺いしました。実際に私が議員になった平成23年度、与一まつりにかかっていたのは、多分この年は震災の影響もあったのだと思うのですけれども、市政年報によりますと、与一まつりの予算が1,270万円、また湯津上のお祭り、それから黒羽の紫陽花まつり、夏まつりや秋まつりを足してみましたのが550万円、大田原マラソンは2,030万円、ここから8年間の平成30年までの推移を見たのですが、今与一まつりは1,600万円で、マラソンに関しては230万円縮減されていて1,800万円、湯津上はことしよさこいがなくなったので500万円、前回もあったのですが、昨年度は955万円、黒羽は815万円という記載が市政年報上ではありました。  実際与一まつり大田原マラソンも、確かにお金はかかっているのですが、私が議員になって一番市長に対して、ああ、本当になるほどと思ったのは、大田原マラソンの参加費を値上げすると参加者がふえるとおっしゃったのですよね、最初に。えっ、参加費を上げると減るのではないかと思って、現在大田原マラソンの参加費は7,000円です。10キロが4,000円だったと思います。高校生は違うと思いますけれども、その中で参加者、申し込み者が3,000名を超えている。それだけ、参加費だけで2,100万円ぐらいあるわけですから、そういった意味では、財政的な負担はそれほどないのだと思います。ただ、縮減するとしたらいろんなところが縮減できると思いまして、与一まつりに関しては先ほど市長おっしゃった、メーン行事とおっしゃいました武者行列、それから大田原マラソンに関しては、これをなくすと陸連とかとのお約束とかいろんなのがあるかもしれませんが、パリマラソンへの派遣、こういったものを縮減することで、予算も随分縮減できるのではないかと思います。ただ、今先ほど市長のご答弁でしたら、予算以上にというところが出ましたので、まずそこら辺から聞いてからいこうかなと思ったのですが、まず予算に関して、今言ったところは縮減は可能なところなのかどうなのか、これから今後続けることについて。それをお伺いしたいと思います。 ○議長(前野良三君) 市長、津久井富雄君。 ◎市長(津久井富雄君) ただいまのご質問にお答えをいたします。  予算についての縮減はということは、髙瀨議員にもちょっとお伺いしたいところは、実行してという前提での予算の縮減は可能かというご質問でございますか。               (「はい」と言う人あり) ◎市長(津久井富雄君) 実行するとなれば、当然予算の縮減等は考えていかなければならないと思います。それは、冒頭にも申し上げましたように、事業等についての単独事業の場合には20%程度のものをキャップをかけてということで、今予算査定をしているところでありますが、私が後段お話をさせていただきましたように、来年はオリンピック、再来年はプレ国体、そしてその次の年が本国体ということになって、高齢化が進んでいるボランティアの方々、またスタッフにつきましては、私が就任いたしましてから正職員の皆様方には、約100名近い人数が減ってきております。いわゆるスリム化した行政の中で、市民サービスを下げない。しかし、定数をそのまま維持していたのでは、とても財政負担が人件費等々でのいわゆる固定経費、経常経費の一番多く占める人件費の部分で財政を圧迫してくる。だから、事務の効率化、または意識の改革によって何とかお願いしたい。ただ、その段階ではまだ臨時職員さん、または再雇用という形でそれをサポートする方々が大勢増員が可能でした。というのは、時代背景がまさに不景気の中、バブル崩壊リーマンショックというところで勤め口がない。そういった中で、何とか公の中で何人かでもいいから、国も予算を出すから臨時職員という形で手当てをしてくれないか、いわゆる雇用を創出してくれないか、民間が雇用ができないのでと、そういった部分で公で雇用してくれないかという方々を入れながら、正職員の人数を減らしたけれども、行政サービスを下げないために臨時職であったりOBであったりという方々にサポートをしてもらう、そういう体制で今日まで来ました。しかし、合併特例さえなくなる。そして、合併の特例的な財政のカットが出てきている。そういった収入源が明確に下がってくるということがはっきりとしますと、合併効果の本来の小さな行政府でサービスを下げないような行政体、体質をつくり上げていくという部分では、あらゆる事業を見直さなければならないときが、まさに今なのだということなのだろうと思います。  そこで、先ほども言いましたスタッフの方々が少なくなっている。そして、ボランティアの方々も正直言いまして、大田原マラソンをやります。そして与一まつりもやります。そして国体があります。プレの国体があります。2回出なくてはならない、数にすれば。その数が、やっぱり1,000名を超えるボランティアの方々が動員されるわけです。そして、日常業務を当たり前のように、今まで以上にサービスをしなければいけない。そういうことを市長の私の立場としてやらせていいものかという大きな、頭の中では押し問答が、今までやっていたのだからやるべきだという思いと、しかしこれだけハードのものができたらば突き進めというのではなくて、トップとして、責任者として、ここは何かを休んだほうがいいのではないかといろいろと葛藤はいたしましたけれども、やはり仕事をやっていくときに24時間ずっと走っていたらば、休まないでやっていたらば、どこかで大きなけが、どこかで大きな事故が起きるかもしれない。そういう危機感を感じたときに、それでも進めというふうにやるべきかというときには、私はやはり休むべきだというのは、この大田原市、髙瀨議員も議員になられてよくご存じのように、ともに3.11東日本大震災、あの震災復興復旧というのは、平常時ではない仕事をやってこなければならないプラスアルファという、そのプラスアルファにしてもちょこっとアルファではなくて、かなり比重を占めた震災復興事業というのが平常業務のほかにあったわけです。それをずっとやってきて、やっと放射能を除いての震災復旧復興の体制といいますか、それができ上がったのがことしです。その間、職員の皆さん、二重の働きを当たり前のように一生懸命やってきてくれました、不平不満言わず。そういった中で、これから来る3年間のときに、来年はオリンピックだと、オリンピックのときにはいろいろ諸事情があれば少し休んでオリンピックをみんなで楽しんだらいいのではないのですかという、そういうゆとりの時間。しかし、国体は休むわけにはいきませんから、これは県を挙げてオール栃木でやる、我々大田原市民としても一生懸命やらなければいけない。そのときに、この2年間、いや、与一まつりも、いや、大田原マラソンも、いや、国体も、そして国体はオープン競技まで入れて6つの競技、それを全部大田原市のスタッフでやっていかなければならない、そういう無理強いをしていいのか、私はすべきではないと。いろんな批判はあるでしょう、やめることに対して。それは十分覚悟です。それは、もう私の発信から出たことですから、それは十分に覚悟。しかし、ここはしっかりと国体もやっていかなければならない。あとは、今まで震災復興で一生懸命苦労してきた職員さんにも、ちょっとの間だけ、わずか1年間だけかもしれないけれども、休んでいただき、そしてオリンピックというものを楽しんでいただける、そういう時間の設定をしていくというものも私の責任かなと、そう思いまして、やるとしたらば予算を削減というのはやらない、3年間休ませていただきたいということが私のメッセージでございますので、ご理解いただければと思います。
    ○議長(前野良三君) 髙瀨重嗣君。 ◆15番(髙瀨重嗣君) 市長の思いありがとうございます。ちょっと細かい話で、3年休止を決めた時期というのはいつごろでしたか。 ○議長(前野良三君) 市長、津久井富雄君。 ◎市長(津久井富雄君) 去年の与一まつりの折に、東京オリンピックの話が盛り上がってきたりとか、国体の話が盛り上がってきたということで、いわゆる未来予想図、国の動きが、県の動きが、我々の動きの3年後がはっきりと見えてきたし、これはもう避けて通ることができない道だと。そういう中で、大田原市の運営はどういうふうにやっていくべきかというときに、ことしもすごく暑かったです。すごく暑くて、その中で去年は時間をずらさずやって、その批判の中で、ことしは時間をずらして1時間おくらせてやった。しかし、そのときにお母さんたちがペットボトルを持って、おしぼりを持って、交換しながら武者行列をやっていただいて、幸いにして事故者がなかった。しかし、時間をおくらせて、お父さん、お母さんが心配して、自分の子供が熱中症になってしまうのではないか、そんな思いまでさせて本当にやらせていいのかという疑問は、もうその時点で持っておりました。ことしも、去年も、これいつまで続けるのだと。そして、熱中症ということで、日本のあらゆるスポーツをやっているところとか、行事をやっているところで、その病症者が出ていた。特に前議長の場合も、野崎のサイクリングスポーツのクリテリウムという競技のところに応援に行っていて、午前中ずっとあの酷暑の中で応援していたと、結果として熱中症だったと思うのです。3カ月間の入院になってしまった。ああいうことを考えていきますと、やはり誰かがとめなければいけない。そのとめるのは、では一職員がとめられるのですかと、一保護者の皆さんが投書をして、それだけでとめられるのですかというと、最終的には市長職を預かっているみずからが何らかの決断をしなければいけないなというのは、やはりあの当時から頭の中ではジレンマが始まって、やるべきか、やめるべきか、変えるべきか、そんなことでのジレンマはありました。しかし、だんだんとオリンピックの問題、国体の問題というのが明確になってきて、それの予算措置、バックアップをどういうふうにしていかなければならないかということが明確になってくればなってくるほど、やはりどこかの部分は休まざるを得ないのではないかというふうになってまいりました。ですから、今から考えますと半年ぐらい前からですか、8月ですから半年にはまだならないですか、8、9、10、11、約5カ月ですか。あのころから考え始まりました。 ○議長(前野良三君) 髙瀨重嗣君。 ◆15番(髙瀨重嗣君) 漠然とって昨年というのは平成30年度の与一まつりのとき、はっきりとというのは8月ぐらいということですね。イベントを休止するデメリットとしては、どういうことが考えられますでしょうか。 ○議長(前野良三君) 市長、津久井富雄君。 ◎市長(津久井富雄君) 今までのスタッフの皆様と、先ほどご質問もございました、例えば大田原マラソンについていいますと、県の陸連の方々との協議がどうなっているのかとか、また一旦休止したものを改めて始めるというときに、前と同じものができるのか、そういったことへの不安というものは、当然デメリットとしてあるかと思います。  3年間という休止の中で、単にやめているだけではなくて、新しい大田原マラソンというものをどういう形でつくっていくか、日にちを決めて、内容を決めて。そして、当初の大田原マラソンというのは、若きアスリートの登竜門としての大田原マラソンという構築で、4時間という大変高いハードルをかけて、日本中からトップアスリートの登竜門としてやっていこう、それがためにパリマラソンというところまで懸賞をつけてやっていこうということで、非常にその成果は上がってきたのだろうと思います。ただ、前日でしたか、ご質問の中で答えた、いわゆるパリマラソンに招待選手を持っていったとしても、三十数回やってきたその成果の中で、では国体で優勝したとか、仮にオリンピック選手になったとかという選手は、三十数年間やってきたけれども、その成果は上げられなかったことも事実であります。そして、多くの市民の皆さんに喜んでもらうという部分では、トップアスリート、若手のアスリートが来るということで集まってきてくれるということで、それはそれとしてありますから、それが継続できなくなってしまうというデメリットはあるかもしれませんが、新しい大田原マラソンを考えていくという部分では、デメリットばかりではなくて、その経験を踏まえた上で、これからはどういうような大田原マラソンをつくっていったらいいかという検証の期間にもなると思いますから、デメリットがというと、事業がなくなるというのが一番のデメリットかなと思います。ただ、先ほども言いましたように、そのデメリットにかわる以上のものが、私は休むことによってあるのではないかというふうに考えておりますので、休ませていただく。  与一まつりにつきましては、やはり武者行列、これが真夏のときにやっていいのか、これをずらすべきなのか、武者行列そのものを変えていくべきなのか、これは3年間の間に地域の皆様方とよく協議をしていく。そういった部分で、やっぱりお祭りがなくなるということは一つ寂しいことですから、これはデメリットだと思います。もうそれに尽きると思います。では、細かいところで、露天商の皆さんの売り上げがなくなるとか、町内会の皆さんの楽しみがなくなるとか、あとは子供たちのお祭りに対する期待が、思い出がなくなるとか、そういったデメリットがあると思いますが、来年の場合にはオリンピック、何度も言いますけれども、オリンピックの思い出、これは恐らく日本国民としても、まれな思い出をつくるチャンス。だから、与一まつりはないけれども、では私はオリンピックのあの競技が好きだから、あれをしっかりと応援に行こうという、逆を言えば活動ができるという、デメリットの反対側ではメリットも生まれてくるということですから、総体的にはメリットのほうが大きいのではないか。デメリットもあると思いますが、メリットのほうが多いのではないか、そんな感じがして判定をしているところでございます。  デメリットは、やはりやめるということに対する、そのこと自体がデメリットであることは確かです。しかし、再生するというときには地域力が問われますから、3年間本気になって残すお祭りなのか、もう一回見直しをして、まるで変えていくお祭りなのか、やめるべきお祭りなのかというのは、むしろ大田原市民全体が本気になって3年間を考えていただいて、もちろん私どもも考えてまいりますけれども、本気になって考えて、どうせやるのならばこういうお祭りでやっていこうと、やはり市民が中心になるようなお祭りをやっていこうと、市民が参加できる本当のお祭りをやっていこうという、そういうところに、そして子供たちには余り危険がないような祭りを持っていこうということも重要なことではないかなと。デメリットのあることは十分に承知しております。うまい答弁にはならなかったのですけども、一生懸命答えています。 ○議長(前野良三君) 髙瀨重嗣君。 ◆15番(髙瀨重嗣君) もちろん市長が、喜び勇んでこの伝統ある大田原マラソンとか、与一まつりを自分が泥かぶってでもやめたいのだと思っていないのは重々わかっていますので、そこら辺はわかっておりますので。ただ、やはりイベントを休止するデメリットというのは、かなりあると思うのです。例えば先ほどおっしゃいましたけれども、実際に大田原にはお祭りがたくさんあります。実は私が17期の折に、建設産業常任委員長をやっているときに、議会報告会の際に各団体に集まっていただいて、大田原のイベントをどううまくやっていくのがいいかという話もしました。そうすると、例えば当日が来てわかったのですけれども、黒羽秋まつりと湯津上の天狗王国、これは全く同じ日にかぶっている。それから、何とその日はいろんなところで文化祭みたいなのがあるのです。それで、私も親園地区の文化祭に行って、もうそこから出られず、湯津上にも招待をされていたのですが、どこにも行けなかったなんていうこともありまして、いろんなイベントが重なって、疲弊しているのはわかるのです。ただ、与一まつりについて今回いい機会だったので、いろいろ調べました。一番調べられるの何かなと思ったのですが、ちょっと昭和54年度ですので、古かったので、「広報おおたわら」を図書館に行ってずっと読みまして、見てみると与一まつり自体の歴史というのは、昭和54年度発足した大田原市商工振興協議会の答申を受けて、昭和55年4月26日、市民の祭り(仮称)準備会が発足した。これ実は国体の直前なのです。当時の「広報おおたわら」によると、現在大田原市では商工祭、これは産業文化祭につながっているのですかね、商工祭を初め盆踊り大会、社寺のお祭りなどは数多くありますが、大田原全体を代表するような、また市民総参加のもとで行われる祭りはほとんどありません。そこで、市は生活様式の都市化やマスコミの普及などによって、地域の連帯感や人と人との心の触れ合いが薄れていく中で、市民が一丸となってふるさとの祭りを実施しようと、来年の実施をめどに行おうとしているものです。中略します。この会の発足によって、来年度から末永く続く市民総参加のふるさとの祭りが盛大に実施される予定ですとあります。昭和56年4月1日、これは国体後になりますけども、には大田原ふるさと祭り実行委員会より、当時の渡邊正義市長へ基本的な構想は答申されて、その年の56年の8月6日、7日が第1回の大田原ふるさと祭り実行委員会なのでしょうか、が開催され、3,000名の踊り手を呼びかけました。「広報おおたわら」によると、当日1万人の参加があったそうです。ここのところ、ずっと与一まつりについては、いろいろな見直しが必要だとかということがありました。たしか今年度9月の議会でも、与一まつりについて質問された議員がいらっしゃったと思うのですけれども、やめることのデメリット、続けないことのデメリットというのは、かなり多いと思うのです。  先ほどの市長の話全部わかった上で言いますけれども、例えば職員の多忙化に関して、これはもう管理者として市長が全責任を負われているわけですから、ここは私が判断できるところではないとは思うのですけれども、熱中症に関しましては、そうすると同時期に開かれている祭り全部だめなのかという話にもなりますけれども、よく考えてみると、同時期に開かれている全国の有名なお祭りは、ほぼ夜やってるのです。日が落ちたぐらいから、夕方から始まって、夜やるというのが多くの祭りの中心になっています。今、流し踊りの参加グループが減っているところでもありますから、流し踊りと、これはいいのだと思うのですけれども、武者行列も夕方でも何ら問題はない。それから、そもそも第1回の大田原ふるさと祭りでは、武者行列はなかったと思います。最初の時期は、たしか大人の武者行列だったと思うのですけれども、というのがあったと思います。  また、こんなことを言っていらっしゃる方がいて、昭和56年9月1日号のやはり「広報おおたわら」に載っていた、当時は市民の広場という市民の投稿欄があったのです。そこで、その第1回大田原ふるさと祭りの後の市民の意見として、大田原は今までこれといって人を寄せる名所、名物、呼びものなどの行事もなく、県北の雄の大田原として寂しく思っておりました。中でも圧巻は、まちを行く踊りで、町会やグループごとに浴衣やはっぴなど、なかなかバラエティーに富み、謹厳居士の市長さんが、これ渡邊正義さんだと思いますが、が陣頭に立ち、ちょうちんか何かを持って先頭で踊ったそうです。並々ならぬ熱意を示されたことに対しても、年々歳々この行事を大田原の新名物として守り立ててもらいたいと思います。ここから始まって、40年がたちました。  実はことし、この後に花市も中止になるというニュースがあります。これは、大田原市関係ないことですけれども、では大田原の町なかで、大田原全体で何があるのだろうというときに、とっても寂しく私は思うのです。市長は、与一まつり、大田原全体としてのお祭りというのは、市がかかわるべきなのか、それとも市民から発生してくるものなのかと考える場合に、どちらが可能だと思いますか。 ○議長(前野良三君) 市長、津久井富雄君。 ◎市長(津久井富雄君) ただいまのご質問にお答えをいたします。  寂しさ等々もわかりますが、ご質問に対しましては、両方からというふうに見てよろしいのかと思います。物によっては行政から、また物によっては市民の皆様方からという形でよろしいのだろうと思いますが、財政的なという話になっていきますと、どうしても最初は自分たちのお祭りであったのだけれども、運営費が、やはり人の問題がということになってきて、お祭りが大きくなればなるほど公のお助けをという形になってくるのかなという感じで、大田原祭りの場合には、今髙瀨議員さんのほうからおっしゃられましたスタートがございました。まさに国体という大きなイベントがあって、それと同時にやろうということでは、国体というああいった思い出を継続していくような、ひとつ心をまとめるようなお祭りとして大田原祭りをやられたらよろしいのではないかというご提言で流れてきたのだと思います。  ただ、私は中止とは言っていなくて休止でありますから、先ほどもご答弁申し上げていますように、この3年間は休ませていただきたいということでございます。やめるということではございません。そのところを深くご理解いただけるとありがたいと思います。事情によって、いろいろな背景を見て、この3年間は休ませていただきたいということで関係機関のところにもお話をし、そしてそれなりのご理解もいただいております。今多くの市民の皆様方が、もったいないな、寂しいなというお話も出てきていることも承知でございます。こうやってご質問いただいていますから、この質問も市内それぞれの興味のある方々には見ていただいて、でき得ればご理解いただきたいと思いますが、40年近くなりますと、大田原盆踊り保存会の皆様方がかつては100名近い方々が輪になって動いて、しかしことしの夏祭りのときには、輪になって人数が20名とか30名とか、職員も入れよという話で、無理やり入れて幾らか数をふやしたという状況。あと、各自治会の参加者数も、だんだんと高齢化でなかなか出られなくなってきているという、そういったことも含めていきますと、やはり事業というのは継続は力ということでありますから、やめるということではなくて、見直す時期として今が一番いいタイミングではないかと申しますのは、外的に大きなお祭りがあって、これは市を挙げてやっていかなければならない、国を挙げてやっていかなければならないという、そういう大きなお祭りがあるときには、ちょっと大田原の本来あるお祭り、そういったイベントというものを休ませていただいて、そしてしっかりと力をつけながら、次の再スタートに向かって準備をしていく、そういうふうな考え方でやっていきたいなというふうに思っておりますので、ご批判があるのは十分に承知の上でございますが、それを執行していく者としては、冷静な判断の中で進めていきたいなと、そういうふうに考えております。 ○議長(前野良三君) 髙瀨重嗣君。 ◆15番(髙瀨重嗣君) この質問、実は私の後に大勢の議員の方がご用意されているようなので、私の時間もありますので、2点ぐらいかな、情緒的な話です。要するに冷静な判断を伴わない話ですが、私、子供を教えている仕事をしていますけれども、高校2年生の金田北中のOGです。「与一まつり3年間やらないのだって。困る」、「何で困るの」と言ったら、北中のOGで集まるのは与一まつりだけなのだそうです。それは困るなと。それから小学生の親、「うちの子供のときには武者行列の写真撮れないのですね」、要するにインスタ映えとかのことだと思うのですが、そのような意見もありました。やはり私が思うのは、それだけ与一まつりというのは40年かけて、市民の夏の祭りだということです。私の妻にその話をしたら、出身地が悪いのでしょうけれども、私の妻は青森なので、祭りとオリンピックオリンピックなんかとるわけないでしょうと言っていましたけれども、そのように市民が思えるような、オリンピックなんて関係ないだろ、祭りだよと言ってくれるような大田原全体の祭りをつくっていかなければいけないのですが、私としてはそれは継続しながら考えるべきものだと思います。昨年夏ごろですよね、市長からちょこっと漏らしていただきましたよね、来年オリンピックがあるからという話はいただいていたのですが、与一まつりに関してはそのような思いがあります。  もう一つ、大田原マラソンに関して、これも同じように図書館に行っていっぱい調べたのですが、きのうです。「広報おおたわら」の11月号に全部載っていました。灯台もと暗しというか、調べたことが全部先月の「広報おおたわら」に載っていたので、ちょっとびっくりはしたのですけれども、「広報おおたわら」の11月号読んでくださいという話なのですけれども、先ほどの市長の大田原マラソンがもたらすものという中で、例えばオリンピック選手も出ていないというのがありました。ちょっと小さな話かもしれませんが、きのうかな、おとといかな、ニューイヤー駅伝inぐんま、群馬県で行われる全日本実業団対抗駅伝競走大会のエントリー表が出ているのですけれども、優勝チームの旭化成の選手に有村優樹選手、この前の大田原マラソンでぶっちぎって1番をとった選手が載っていました。  また、この大田原マラソンに関しては、ネットを見てみると、物すごく評価が高く、しかも惜しむ声が多い。ランナーの口コミの大会レポですけれども、現在のところ2019年に開かれているフルマラソンの中で、評価平均点が92.9点で全国で2位です。1位の徳島・海陽究極の清流海部川風流マラソンというのですか、徳島のに次いで2位、関東地方に絞ってみると圧勝です。2位がお隣の水戸黄門漫遊マラソン、3位に東京マラソン。選手の感想では、1つだけ読み上げますけれども、「いつの日か4時間切れるようになったら出たいと憧れていた大会でした。祝日固定の開催日、サブ4ランナーしか参加しないのでスタート渋滞は皆無、最後まで同レベルのランナーと競える。そしてスペシャルが置ける、無料の貴重品預かり、アリーナはきれいで広々、走り終わったら温泉に連れていってくれるなど、至れり尽くせりです。確かにこの参加人数、参加費で、このレベルを維持するのは難しいのかもしれませんが、那須地区で行われているほかの大会と統合するなどして、ぜひ続けてほしいと思います」。  最初の大田原マラソンの行程表が「広報おおたわら」に出ているのですが、最初に公認コースをとったときに、実は折り返し点が西那須野にあったのです。西那須の西富山というのですか、国道4号のぶつかったところにあったのですけれども、そのようなコースで行っています。そこから2回コースが変わって、今3代目のコースということなのですが、この大田原マラソンがもたらしている大田原のブランドというか、評価の高さも3年休止をするということは、余りにももったいない気がするのですが、いかがでしょうか。 ○議長(前野良三君) 市長、津久井富雄君。 ◎市長(津久井富雄君) ただいまのご質問にお答えをさせていただきます。  確かに髙瀨議員いろいろと資料を調べていただきまして、大田原マラソンのすばらしさ、また与一まつりのすばらしさ、重々我が身に染みました。さりとて、私もいろんな検討の中で、でき得ればそうさせていただきたいということで進めておりますので、ご理解いただければと思います。 ○議長(前野良三君) 髙瀨重嗣君。 ◆15番(髙瀨重嗣君) もうちょっと行きたいと思います。北那須3市町における広域連携、来る17日にキックオフミーティングで第1回北那須3市町広域連携推進検討会議が行われて、市長のお話でもありましたが、那須塩原市の市長さんがおっしゃっている20万都市、30万都市の構想に向けても、何かの弾みがつくのではないかと思います。  先ほどの意見の中に、他地域と連携してというのもありました。最初に、西那須野とも使っている公認コースというのを、栃木県内で初めて公認マラソンコースをつくったという話で、公認のマラソンコースをつくるというのは、多分相当大変なことだと思うのですけれども、これって続けていないとやりにくいことではないですか。というか、続けていることによって大田原マラソンが、この形ではなくて将来発展していく可能性が、那須野が原のマラソンとして。そもそも最初が那須野が原マラソン大会というのがあったと思うのですけれども、そこら辺の考えはどうでしょうか。続けることによって、今後大田原市が例えば主導をとりながらマラソン大会を開催していけるというのはどうでしょうか。 ○議長(前野良三君) 市長、津久井富雄君。 ◎市長(津久井富雄君) ただいまのご質問にお答えいたします。  確かに休むことによって、また再度の公認コースがとれないのではないかという、そういうご不安はあろうかと思いますが、もともと公認コースでなかったものが公認コースになっているわけでありますから、3年間休んだから、もうあそこには絶対公認コースはやらないというような、そういうようなことはないのだろうと思います。やはり私どもの事情をよくご説明をして、こういう状況ですから3年間休ませてください。しかし、3年後にはまた再びやりますので、その折にはよろしくお願いしますと、そういうことを申し添えてお願いをしているわけでありますから、3年間休んだからもう公認コースはとれないのだということは、そんなに心配なさらなくてもよろしいのではないかという感じがいたします。  また、そういったお話も陸連のほうにもお話をしております。それでご了解をいただいた中で、事が進んでいるということでございますので、ご理解いただければと思います。 ○議長(前野良三君) 髙瀨重嗣君。 ◆15番(髙瀨重嗣君) 大田原マラソンに関しては次ので最後にしますが、平成30年の3月に引地議員が代表質問で大田原マラソンを、下野新聞にちょうど平成30年11月22日に、30回大会を記念しての記事だと思うのですが、「首都圏の参加者が多く、日帰りの傾向が強い。宿泊に結びつけられれば、地元経済に寄与できるとあります。日程などの運営面の見直しを柔軟に検討し、よりよいあり方を模索し続けていくべきだと、下野新聞に11月22日にあります。大田原市は11月23日にこだわっていて云々」というのが引地議員からの代表質問でありましたが、引地議員は続けては、日程を変えて宿泊ができるようにという趣旨のご質問だったと思います。それに対して市長は、「引地議員からご指摘をいただいたような課題を解決するように、余り時間をかけないで検討してまいりたいと思います」という答弁がありました。もちろんこれが先ほどの時間より前の話なので、だからどうだということではないのですが、何か余りにも惜しいという考えが私にはあります。これ幾ら言っても、どこかで話が解決しない話なのですが、なので私はここで大田原マラソンの話についてはおしまいにしますけれども、ぜひ市長のお考えをもう一回何か考えていただけないかなと思っておりますので、もう一つ次に行きたいと思います。  実は、もう一つ市長のご答弁にはなかったのですけれども、移住・定住サポートセンターが来年の3月をもって廃止をするいう話が私のところに届いています。これに関して先ほど市長のご答弁の中で、人口減、少子高齢化、我々政友会としても移住定住ということに関しては進めるべきだということもありますし、実際に…… ○議長(前野良三君) 髙瀨議員、通告に入っていますか。 ◆15番(髙瀨重嗣君) ヒアリングで言っております。前もって言っております。実際に長野県の大町市に視察に行き、移住定住の施策の実際というのを見ておりますが、これに関しては執行部の方はどのようにお考えになるのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(前野良三君) 市長、津久井富雄君。 ◎市長(津久井富雄君) 大田原マラソンについて、私のほうからお答えをさせていただきます。  熱き思いはよく感じました。3年間ぜひ持ち続けていただきたいと思います。やはりどうしても、すばらしい大田原マラソンをやりたいという、そういう思いを多くの市民の方々に持っていただいて、次にスタートするときには、さすが大田原マラソンだと言われるような熟慮の期間にぜひしていただきたいと思います。  なぜ私がこの3年間休ませていただきたいかというお話は、もう何度も何度も髙瀨議員さんのほうにお伝えしました。背景がこういう背景なのですということで、お伝えをさせていただきました。その中で、私はこうあるべきだということで判断をさせていただきました。その件に関してのいろいろのご批判は、甘んじて私の責任として受けさせていただきたいと思いますが、やはりスタッフの疲れ、ボランティアの疲れ、そしていろんなイベントを重ねてやったときのリスク、そういったことを考えていったときには、どちらかはとらざるを得ないのではないかということでございますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(前野良三君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(櫻岡賢治君) 私のほうから移住・定住サポートセンターの関係について答弁をさせていただきたいと思います。  本市は、人口減少に歯どめをかけるための施策として、平成28年度には地方創生加速化交付金、29年度から31年度については、3年間地方創生推進交付金、こういったものを活用しまして、移住定住の促進事業を実施してきたというところでございます。  事業の内容としては、まず大田原市を知ってもらう必要があるだろうと、その上で大田原市に来てもらうと、観光客ですか。その上で、最終的には移住定住に結びつけていきたいというような形の事業を展開してきました。大田原市に住んでもらうという施策の中で、移住・定住サポートセンターを設置しまして、そちらをNPO法人のやってみっぺよ大田原未来塾ですか、そちらのほうに業務委託をしてきたというのが現状でございます。当初は、地方創生推進交付金というのは3年間の補助ということがございまして、この3年間で何とかNPO法人が自立した運営ができないかというようなことで想定をして事業を実施してきたわけですけれども、来年度から交付金がなくなるということで、本市としては予算的にはその交付金がなくなる関係がありますから、NPOと事業ができるかどうかというようなことで協議を行ったわけですけれども、今まで交付金半額、実績でいきますと29年ですと大体1,350万円の業務委託をしていると、その半分が交付金だったと。30年度が1,530万円、31年、今年度1,590万円ということで、その半分がなくなってしまうということになったときに、そのなくなった部分が、例えば市の単独補助金で同じような事業ができるのかというような協議をさせていただいたところ、それではなかなか難しいというようなお話をいただきました。そのため業務委託はなくなりますけれども、本市としましては今後直営で、事業的には縮小されることにはなるかと思いますけれども、やらないわけではないです。やめてしまうわけではなくて、移住定住に関して直営で行っていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(前野良三君) 髙瀨重嗣君。 ◆15番(髙瀨重嗣君) 職員の負担にはなりませんか。 ○議長(前野良三君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(櫻岡賢治君) 業務委託といっても、業務委託にかかわる職員というものはいるわけですから、もちろん事業そのもの自体は業務委託をしてやってもらうという部分はあります。それを直営でやるということになれば、もちろんプラスアルファの部分はあると思いますけれども、その部分は事業を縮小するという部分で賄わざるを得ないのかなというふうには思います。  以上です。 ○議長(前野良三君) 髙瀨重嗣君。 ◆15番(髙瀨重嗣君) 財政が厳しいという話から始まっていますので、いろいろな事業が整理されたりするのは仕方のないことであると思うのですけれども、いろんな資料を見ている限りは、良好なのかなと思っていた事業でもあるので、私のほうで多分その認識が甘いのだろうかなと思います。もちろん地方創生推進交付金事業ですから、これも手がなくなればやれないということになりますけれども、何か残念だなと思っております。  時間の関係がありますので、次の質問に移らせていただきます。台風19号による影響について。現在の状況と今後の復旧の見通しについてお伺いをいたします。これも昨日の滝田議員の質問と重なっておりますので……いただいたほうがいいですかね。  (2)、洪水時の佐久山地区の避難場所の考え方についてお伺いをいたします。  (3)として、ハザードマップや避難に対する方針の更新は、どのように行っていくのかお伺いいたします。 ○議長(前野良三君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(櫻岡賢治君) 質問事項の2、台風19号による影響についてのうち、(1)、現在の状況と今後の復旧の見通しについてのご質問にお答えいたします。  市が管理する道路等の公共施設及び農地等の災害の状況と今後の復旧の見通しにつきましては、道路課が所管する市道及び認定外道路、河川、水路等の被災件数につきましては82件でありまして、主な被災内容については、河川氾濫及び水路の氾濫等による道路舗装面の流出、のり面の崩壊、水量増大による河川護岸の崩壊などであります。そのうち、市道8路線、市道ライスライン宇田川線、滝岡5号線、佐久山31号線、川上1号線、内環状南大通り線(旭橋)、小種島新宿線、汗子橋、ライスライン親園線百村中橋及び北金丸25号線、長真橋につきましては、現在国庫補助事業の公共土木施設災害復旧事業による復旧申請をしており、12月17日から1月にかけて国土交通省の災害査定を受けることになっております。  また、市道ライスライン宇田川線、滝岡5号線の復旧につきましては特に緊急性が高いことから、応急本工事として発注し、市道ライスライン宇田川線は11月25日、滝岡5号線にあっては12月3日に業者との災害復旧工事契約を済ませ、一日でも早く工事が完了できるよう進めている状況であります。その他の被災箇所につきましても、大田原市建設業協同組合を初め、関係部署・機関と連携し、復旧に向け進めているところであります。なお、これらの復旧に要する予算につきましては、本定例会に専決処分として報告いたしました一般会計補正予算(第4号)において措置したところであります。  次に、都市計画課が所管する公園の被災状況につきましては、河川敷の公園であります蛇尾川緑地公園、佐久山運動公園、那珂川河川公園、高岩公園が河川の氾濫により施設に土砂が堆積、または洗掘されるなどの被害があり、また御殿山公園におきましては、佐久山小学校側の斜面と南側の斜面の2カ所が崩落するなどの被害がありました。これらの施設の復旧につきましては、都市公園であります蛇尾川緑地公園、佐久山運動公園、御殿山公園につきましては、現在国庫補助事業の公共土木施設災害復旧による復旧を申請しており、来年1月に国土交通省の災害査定を受けることになっております。また、普通公園であります那珂川河川公園、高岩公園につきましては、河川管理者であります大田原土木事務所と連携し、復旧することとしております。なお、これらの復旧に要する予算につきましても、本定例会に専決処分として報告したところであります。  次に、農林整備課が所管する農地及び農業用施設の被災状況につきましては、農地で134カ所、農業用施設で169カ所の被災を確認しております。これまでに通報があった被災箇所全部の確認作業を終了し、11月26日から国の災害査定を順次受け、現在は工事実施設計書の作成を行っております。市が発注する工事は、来年2月以降となる予定でありますが、小規模な畦畔崩壊などの工事は、『大田原市農業災害復旧事業補助金交付要綱』第7条の規定により既に着工している農業者もおり、復旧工事は徐々に始まっております。  また、林業関連災害の状況ですが、林道ののり面崩壊などで32カ所の被災を確認しております。特に市の管理する林道で被災規模が大きく、現在通行どめしている林道鍛治内磯上線ののり面崩壊につきましては、今月16日に国の災害査定を受けますので、早期発注できるよう準備を進めてまいります。なお、これらの復旧に要する予算につきましても、本定例会に報告いたしました専決処分と一般会計補正予算(第5号)において、所要額を計上しております。さらに、農業用施設災害復旧費及び農地災害復旧費の工事請負費は、工事実施設計が終了してから確定するため、令和2年1月以降に予算の確保を行いたいと考えております。  次に、スポーツ振興課所管の施設につきましては、旧須佐木小学校校庭の東側のり面の一部崩落がございました。のり面に残っていた枯れ木の枝が水路を塞いだことから、あふれた水が隣接する民地等に流入する事案が発生したものでございます。今後、同様の被害を防ぐために、速やかにのり面の改修工事を実施することとし、本定例会に一般会計補正予算(第5号)として計上しております。  次に、(2)、洪水時の佐久山地区の避難場所の考え方についてのご質問にお答えいたします。滝田一郎議員一般質問にお答えしておりますが、今回の台風による豪雨時には、佐久山地区公民館の周辺が水路に囲まれていることや、水路上流部からの雨水の流入により敷地内に浸水が発生いたしました。洪水時における佐久山地区の避難場所の考え方につきましては、庁内で検討した結果、大雨による浸水害が懸念される場合には、指定避難所でありますふれあいの丘体育館を開設してまいりたいと考えております。  次に、(3)、ハザードマップや避難に対する方針の更新はとのご質問にお答えいたします。ハザードマップにつきましては、平成30年度に浸水想定区域が見直されたことにより、新しい浸水想定区域を表示した洪水ハザードマップを作成し、流域の市民に配布し、説明会も実施したところであります。今後県において、中小河川においても浸水想定がなされるような動きも見られることから、その動向を注視し、適時変更してまいりたいと考えております。  今回の台風19号に対する避難の方針につきましては、非常に大型で勢力も強いものと予想されたため、タイムラインの観点から、市内全自治会長に文書通知により10月9日水曜日に連絡を行い、自主避難のために上陸前の10月12日土曜日の午前10時から、市内11カ所の避難所を開設して対応してまいりました。気象情報により、事前に進路や大きさが予測でき、災害の発生が懸念される場合には、今回の教訓を生かしまして、早目の避難所開設と避難誘導に努めてまいりたいと思います。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 髙瀨重嗣君。 ◆15番(髙瀨重嗣君) 10月12日の台風19号、翌日朝うちの田んぼに出たわけですけれども、うちの田んぼからちょうど親園の田んぼは、滝岡のほうにずっとなだらかになっていて、田植えの時期というか、水を満々と蓄えた田んぼがあって、後で計算してみたのですけれども、大田原市内にある農地って保水力というか、塩原ダム程度はあるのですね、水をためる力というのは。ただ、やはり斜めですから、どんどん、どんどん、ゆっくり、ゆっくりと流れていきまして、そうか、こんなに自然の力というのはすごいなというのを今さらながら思い知ったわけです。私が議員になったのが平成23年ですから、当然ここにいる執行部の皆様は東日本大震災を経験されて、そのための獅子奮迅の働きをされてここまでいらっしゃって、この議場でも私がこうやって質問できているのは、そういった努力があったということなのですが、幾ら想定しても、想定しても、次から次へといろんなものが起きてしまって、市長は運がいいのだか悪いのだかちょっと難しいところはあると思うのですが、ただ、やはり人の力というのは大したもので、翌日の朝に簗代議士とちょうど滝岡に入ったのですけれども、そのときには滝岡地区の皆さんが被災された方の家に集まって、黙々と泥をかき出して働いていました。人間の力というのはすごいなと思うのですが、けさの下野新聞でも、きのうの議会を受けてありましたが、40ヘクタールが作付が不能であると。本日、農協で説明会があるということで前々からお知らせはいただいていましたけれども、なかなか断腸の思いがあるところであります。その中でも、我々は自然と闘っていかなければいけないので、それはしようがないところですけれども、とにかく人命がというところではぎりぎりだったのかなと。ただ、やっぱり10月12日の夜間のことを考えると、我が家でもとても、ちょっと外に出るのが大変な感じになっておりました。どうなっているのかわからない、その中を消防団の皆様とか、一生懸命いろいろ活躍をしていただいたのですが、肝心の避難所が水であふれてしまうと、やはり大変なことになると思います。ただ、それからもう一点、地震時には、佐久山地区公民館に佐久山の地域の皆様は避難できるということですよね、それをちょっとまず。 ○議長(前野良三君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(櫻岡賢治君) 今のところは、佐久山地区公民館も指定避難所にはなっております。きのうの滝田議員の質問に、それぞれの災害の状況に応じての指定場所を決めているわけですから、もちろん利用できる部分ではあるとは思いますけれども、その災害の状況に応じてその地区を、避難所を指定していきたいなと。洪水とか地震とか火災とかいろいろありますけれども、その災害に応じて指定避難場所を選択して、避難所を設営できればなというふうに考えております。  以上です。 ○議長(前野良三君) 髙瀨重嗣君。 ◆15番(髙瀨重嗣君) 今回大田原市ではなかったですけれども、避難先から再避難というのが全国的にかなり多かったと思います。我々通常、避難所ってあそこに行けばいいのだと思っているけれども、いろんな災害によって全く違ったりするので、多分これは広報をしても、しても、しても誤解を生じることだと思うのですが、大変なお仕事だと思うのですけれども、総合政策部長に頑張っていただいて、被害が最小にとどまるようにしていただきたいと思います。ハザードマップ、他地域の話でありますが、想定より超えてしまったところもあったようで、とにかく我々の考えというのを更新をし続けないと、いろんな災害に対処できないのだと思います。  前段での質問になりましたが、各行事なんかも考えていく時期にはあるのかもしれないです。先ほど市長がおっしゃった聖域のない大胆な行財政改革をすると。私は、今回中心に申し上げました与一まつり大田原マラソンは、決して予算のためだけではないという話でありましたが、いろんな聖域のない大胆な行財政改革に取り組んでいかなければいけないと。それは、例えば給食費に関しても検討しないと市民は納得しないかもしれないので、そこら辺もちゃんと検討していただいて、これから財政をよくする方向に行っていただきたいと思います。  以上で私の質問を終わりにいたします。 △櫻井潤一郎議員 ○議長(前野良三君) 次に、一問一答方式を選択している10番、櫻井潤一郎君の発言を許します。  10番、櫻井潤一郎君。               (10番 櫻井潤一郎君登壇) ◆10番(櫻井潤一郎君) 10番、櫻井潤一郎でございます。第18期の大田原市議会議員として2期目になりますけれども、大勢の皆様のご支持、ご支援をいただいて当選を果たすことができました。この上は、皆様のご負託に応えるべく、全身全霊、私も持っている力を十分に発揮いたしまして、注目される大田原市を目指して邁進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして質問させていただきます。質問事項の1、交流事業についてであります。県外の都市との間にさまざまな交流を通して、情報の交換や相互応援をしておりますけれども、(1)としまして、都市交流事業の取り組みと実績についてお伺いいたします。  10月の新庁舎オープンを記念して、那須塩原市に住む画家よりS100号のサイズ、畳の大きさ2畳の大きさになりますけれども、那須与一の絵を寄贈していただきました。副題が「時」ということで、時空を超えた大小さまざまな思いや願いが、与一公の放つ矢に託されているのを表現したというような説明がありました。2階の市民ギャラリーに展示されておりますので、ぜひごらんをいただきたいと思います。その折に、与一公が活躍した屋島のある高松市と友好親善都市の盟約を結んだらどうかという提案がありまして、高松市について調べてみますと、このパネルのようにマンホールですけれども、これ野崎の工業団地で多分つくっているのだろうと思うのですけれども、左側が高松市のものでして、右側が大田原市のものということで、同じく那須与一をモチーフにしたデザインとなっております。  その下が祈り岩ということで、高松市の史跡に登録をされております。平成18年の10月に登録をされておりまして、那須与一公が扇の的を射ようとして、この岩に向かって「南無八幡大菩薩、別しては我が国の神明日光権現、宇都宮那須湯泉大明神、願わくはあの扇の真中射させ給えかし」と神明の加護を祈ったと言われております。ちょっと資料がなかったのですけれども、この岩から北西に約80メートルぐらい行きますと駒立岩という岩がございまして、これも同じく史跡に登録をされております。扇を打つときに、馬の足を乗せて安定したと言われる平べったい岩なのですけども、確かに馬を乗せるにはよさそうな岩というふうに言われております。当時は、海岸から10メーターほど離れた海の中にあったと思われまして、干潮ですと水面上にありますけれども、満潮のときは水没してしまうというくらいの高さだそうでございます。ちなみに、当時2月18日というふうに言われております。ようやく屋島も日が傾き、裏に島影も濃く落ちたころということでございますので、ちょうど夕方で、ちなみに2020年の2月18日の日の入りを調べますと17時49分、満潮が18時7分ですので、ちょうど満潮の時間帯ではなかったかなというふうに想像いたしますと、矢を射るのにはちょっと遠かったので、約10メーターぐらい中に入って矢を放ったということもございますので、この駒立岩に乗ってちょうどいい高さだったかもしれないです。  その先には、扇の的の看板が設置をされておりまして、その南の駐車場では、石あかりロードという夏の恒例行事の石塔のお祭り、これがありまして、石塔には与一が放った矢の彫刻がしてあったり、たくさんの作品が展示されているようでございます。近くには与一公園、与一橋といった名称がつけられた場所もございまして、太古の歴史のロマンに思いをはせる最高の場所であるというふうに、インターネットのトリップアドバイザーで紹介をされておりました。  また、高松市は香川県ということで、香川県と言えば讃岐うどんということです。その発祥地は諸説ありますけれども、高松市内にも有名なうどん屋さんがたくさんございます。うどんを食べる際に、七味トウガラシ、一味トウガラシ等、トウガラシを使うと思います。大田原市、本市におきましてもトウガラシ日本一ということで、産業の面でも交流が図れるのではないかなというふうに思っております。  そこで、(2)、香川県高松市との友好親善都市の盟約締結についてお伺いいたします。 ○議長(前野良三君) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(村越雄二君) 10番、櫻井潤一郎議員の一般質問にお答えいたします。  質問事項の1、都市交流事業について、(1)、都市交流事業の取り組みと実績についてとのご質問にお答えいたします。本市の都市交流事業といたしましては、岡山県井原市との友好親善都市の盟約、またアメリカ合衆国カリフォルニア州のウエストコビナ市とは、国際姉妹都市提携を結び交流を行っております。  岡山県井原市は、那須与一が源頼朝より与えられたと伝えられる荘園の地であり、多くの与一ゆかりの史跡が残っており、この与一がとり持つ縁で昭和59年に友好親善都市の盟約を交わしました。取り組みといたしましては、小学校児童の相互派遣を通した児童の交流や、夏祭りの参加により両市の文化の理解を深めているとともに、職員の相互派遣も行っており、友好親善を図っているところであります。  国際姉妹都市提携を結んでいるウエストコビナ市とは、中学生交流事業を実施しております。また、俳聖松尾芭蕉の「おくのほそ道紀行」にゆかりのある東京都江東区や埼玉県草加市とは、「災害時における相互応援協定」を締結し、それを契機に江東区民まつりや草加ふささら祭りに出店し、野菜や地酒、アユの塩焼き、加工品等を販売しており、店頭には行列ができ、毎年楽しみにしているといった声をかけてくださるお客様もあり、大田原市産品のPRに手応えを感じているところでございます。  次に、(2)、香川県高松市との友好親善都市の盟約についてとのご質問にお答えいたします。香川県高松市は、那須与一が扇の的を射落とした源平屋島の戦いの舞台になった屋島があり、現在でも周辺には多くの源平ゆかりの史跡が残っております。現在、平安末期の源平合戦で活躍した那須与一や源義経、弁慶らゆかりのある全国46の自治体で、歴史や伝承を生かしたまちづくり、交流人口拡大を目的に「義経・与一・弁慶・静・継信・忠信合同サミット」を構成して交流を行っております。本市及び高松市は、互いに当該サミットの構成自治体でありますので、交流を深めていく中で機運が高まれば、友好親善都市等の盟約締結の検討も視野に入ってくるのではと考えております。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 櫻井潤一郎君。 ◆10番(櫻井潤一郎君) 岡山県井原市との交流なのですけれども、小学生5年生から6年生の児童が相互派遣をしまして、交流を行っているということでございますけれども、大田原市で受け入れする場合、何か与一まつりの流し踊りにも参加していただいているようなのですけれども、この辺につきまして、これ1年置きということでございますけども、来年以降についてはどのような交流になるのでしょうか。よろしくお願いいたします。 ○議長(前野良三君) 教育部長。 ◎教育部長(斎藤達朗君) お答えいたします。  現在井原市には、来年度の交流につきまして協議を打診しているところでございます。確かに来年度は井原市の小学生を受け入れる年でございますので、与一まつりの時期に行うのか、あるいは時期をずらすか、それとも同じ時期にするかもまだ決定しておりませんが、今後協議してまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(前野良三君) 櫻井潤一郎君。 ◆10番(櫻井潤一郎君) 井原市さんとの小学生の体験というのは大きくなってからも、小学校で体験したということは大人になってからも心の中に残りますというのですか、非常に大切な体験かなということで、与一まつりを楽しみにしていた小学生がいるかと思うのですが、ぜひとも今後も交流を深めていただきたいというふうに思っております。  あと、高松市との交流につきましては、機運が高まればというところだと思うのですが、この際与一まつりがなくなるということ、3年間休むということでございますので、その中でやはり機運を高めて、ぜひとも交流が深められるような形でやっていきたいと思っておりますけれども、どういったスタンスで歩み寄りができるのか、ちょっとお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(前野良三君) 教育部長。 ◎教育部長(斎藤達朗君) お答えをいたします。  どういうふうに相手方にアプローチするかということは、まだ方策は考えておりませんが、いずれにしましても那須与一の関連ということでありましたら、文化交流とか、歴史に関して互いにどういう認識を持っているのか、あと住民の中でどういうふうな位置づけでされているのか研究しまして、それから相手方と共同の交流については聞いてみようかなというふうに考えております。現時点では、まだ白紙の状態でございます。  以上です。 ○議長(前野良三君) 櫻井潤一郎君。 ◆10番(櫻井潤一郎君) 文化交流ということもございますけれども、私冒頭にトウガラシ関連で、生産量日本一だというところで、本市のトウガラシのPRも兼ねた交流ができるのではないかなと思っているのですけども、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(前野良三君) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(村越雄二君) お答えいたします。  先ほど教育部長がお答えしましたとおり、基本的にはまだ白紙の状況でございますので、先ほど申しました義経・与一・弁慶・静・継信・忠信合同サミットですか、この中で大田原市は、例えばトウガラシが日本一でうどんに合いますよねとか、そういう形でアプローチをしていって、向こうもそういうことであればうどんとトウガラシは相性がいいので、では何か考えましょうとかという話があれば、その点でまたそれ以降の話として盛り上がっていくのかなと思いますので、申しわけないのですが、今のところまだそこまでの話に至っていないというのが現状でございますので、ご理解のほうよろしくお願いいたします。 ○議長(前野良三君) 櫻井潤一郎君。 ◆10番(櫻井潤一郎君) 今後ご検討いただいて盟約を締結されまして、新たなロマンチックな交流が図れることをご期待したいと思います。  次の質問に行きます。2015年農林省の農林業センサスによりますと、米の生産者は2015年は100万人を下回って、30年に比べると3分の1に減少していると。収穫の面積、これも半分の112万ヘクタールまで減少しているというところで、あと平成26年の農業従事者でいきますと、先ほどは米をつくっている農家の方々が100万人を下回ったというところで、農業従事者でいきますと168万人程度いるというところで、ただ、その168万人いる中の構成を見ますと、平均年齢が66.8歳ということで、かなり高齢化している。60から69歳までの方が30.4%ぐらいあります。70歳以上ですと47.1%ということで、60歳以上の方がもう77.5%というところで、非常に高年齢化になっているという中で、平成24年の9月の定例会、菊池久光議員が、農業従事者の確保というところで一般質問をされております。今後、農業の発展、または維持させるためには、農業従事者の確保、育成させていく必要があるということで、行政として行う役割や対策について伺いますという質問をしております。その中で、執行部の答えとしましては、何だかんだ言っても新規就農者の確保が必要だということで答弁されております。  その新規就農者の確保ということで、質問事項の2、農業振興ということで、私も新規農業者ということで書いておりますけれども、新規就農者ということを含めまして、10年間の推移についてお伺いをいたします。  その上で、(2)としまして、農協やほかの団体と連携した新たな作物の作付の取り組みについてお伺いいたします。 ○議長(前野良三君) 市長、津久井富雄君。               (市長 津久井富雄君登壇) ◎市長(津久井富雄君) 質問事項2、農業の振興について、(1)、新規就農者の10年間の推移についてとのご質問にお答えをいたします。  新規就農者支援体制といたしまして、那須農業振興事務所を中心に、那須地区3市町の就農支援事務担当者、農業委員会、JAなすの及び酪農協の事務担当によります那須地域就農支援ネットワーク会議を組織いたしております。その組織を含めた県の取りまとめによりますと、本市は平均しますと毎年20名程度の新規就農者がおり、ここ10年間でほぼ横ばいの状況であります。しかしながら、以前は中高年層の就業の割合と青年層の就業の割合がほぼ同じという状況でありましたが、ここ5年前くらいからは、青年層の新規就農の割合が高くなってきており、若い世代の農業への関心の高まりを感じているところであります。加えて、政府がことしの6月21日に閣議決定いたしました骨太方針2019において、ロボット、AI、ICT、IoT、ドローン等の先端技術と我が国で培われてきた農業技術を組み合わせた新たな農業、いわゆるスマート農業の実現による競争力強化が柱に据えられたことによりまして、労働時間の縮減を初めとする低コスト、高収益経営が現実のものとなりつつあり、農業の楽しさや魅力が格段に高まり、今後はIT世代であります若者の農業への参入が期待できると感じているところでございます。  次に、(2)の農協や他の団体との連携した新たな作物の作付の取り組みについてとのご質問にお答えをいたします。本市の農産物につきましては、県内第1位の収穫量を誇る水稲を筆頭に、JAなすのにおいて商標登録をしているアスパラガス、ネギ、梨などの園芸作物を中心に、生産拡大を図っております。現在では、米の消費が低迷し、需要に応じた米の生産を行う中で、水稲にかわる土地利用型園芸作物として加工用タマネギ、加工用トマト、加工用ニンジンを新たな作物として、JAなすのや那須農業振興事務所と連携をいたしまして、国と県が進める水田フル活用によります水稲の転換作物として園芸作物の作付を推進しております。しかしながら、新たな作物の作付も必要なことだとは思いますが、県内第1位の収穫量を誇る水稲の作付を守ることも、同じように大切なことだと感じております。  私は残念ながら見逃してしまいましたが、議員の皆様方の中にはごらんになった方がいたと思いますが、11月24日に放送されたNHKスペシャルの「食の起源 第1集ご飯」において、昨今は糖質が多いことから健康・長寿の敵のような扱いを受けるようになってしまった日本人のソウルフードであるご飯が、本当は人類と糖質の関係を起源までさかのぼると、日本人の遺伝子や腸内細菌を変えてしまうほどのすごいパワーを秘めていることが最近の研究で明らかになってきて、日本人にとってのご飯の価値を見直す、米のよさを再認識させられる契機になりそうな内容だったそうでございます。その話を聞き、この番組が米の消費拡大へつながることを期待せずにはいられないと感じたところでございます。  本市は、米を中心に園芸作物と畜産とバランスがとれた産地を形成しており、今後新たな作物を導入するに当たっては、本市ならではの栽培適性、販売先の確保や農業者の要望等を考慮をしながら、JAなすのや農業振興事務所と連携をいたしまして進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(前野良三君) 櫻井潤一郎君。 ◆10番(櫻井潤一郎君) 新規農業者、10年間の推移につきましては、若年層が多くなってきたという答弁でございました。これは後継者と見てよろしいのでしょうか。 ○議長(前野良三君) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(村越雄二君) お答えいたします。  新規就農という形ですので、あくまでも後継者という形で捉えていただいて結構だと思います。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 櫻井潤一郎君。 ◆10番(櫻井潤一郎君) 農家の方ですと、本当に後継者不足といいますか、小規模の農家の方ほど後を継いでくれなくて、サラリーマンとか、ほかの地域に行ってしまったりとかということで、なかなか家を継いでくれないというところでの後継者問題というものがあったと思いますけれども、ここ数年横ばいながらも若年層が多くなってきたということで、そういう意味では大田原市も後継者が育ってきているのかなというところで、その辺後継者が多くなってきた原因というのはどこにあるか、もしおわかりでありましたらご回答お願いします。 ○議長(前野良三君) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(村越雄二君) お答えいたします。  新規就農者の中には、新卒、高校を卒業してすぐに就職する方と、サラリーマンだったのですが、親御さんが高齢化してきたということで、途中で会社をやめて実家を継ぐというような形が見られるようですので、あくまでも個々人の事情だと思いますが、機械化というか、ICT化というのですか、によって通常よりも作業が楽になってきたという面と、あとは国と県が進めております所得を高めるための高収益作物、こちらのほうにも転換をしているという内容もございまして、水稲だけではなく、今まで以上に収入が安定してきつつあるという状況は、そういう形で後継者がふえてきている状況だというふうに分析しております。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 櫻井潤一郎君。 ◆10番(櫻井潤一郎君) 確かに米の値段が、価格が下がってきたということで、農家の方の収入がそれで減ってきたというところで、後継ぎとしましては米つくりはやっていられないというところで、サラリーマン化してしまったような状況があると思います。ですから、今後の農業の形としましては、先ほど市長答弁ございましたようなロボットを活用したりとか、ICTを利用したスマート農業というところでの発展といいますか、で農業も楽になりますし、収入もそれで上がるのかなというところで、米自体は上がらないと思うのですけれども、そこで農協とか、ほかの団体と連携した、米と違った、米で余っている田んぼを有効利用して、土地の有効利用をしまして別な作付をするというところで、お米も大嘗祭におきまして、なすひかりとかけ合わせた形のとちぎの星というものがクローズアップされてきましたけれども、それだけではちょっと収入的にはふえないだろうとは思うのですけども、それ以外のやはり先ほどご答弁いただいたような露地野菜といいますか、土地を有効利用したタマネギであったりとかニンジン、トマトであったり、また軟化ウドなんかも栃木県大田原市は生産量が日本一というふうな記事も載っておりまして、そういった米にかわるような作付をどんどん行って、魅力ある農業をこれからも展開していっていただいて、農業だけで生活できるような、そういった展開ができるような行政の支援のほうをよろしくお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。本市におきましては、国、県、市の指定の文化財というのを合計しますと210件ぐらいあるというふうに資料としてありますけれども、この歴史や伝統文化を継承して、この資源を活用したまちづくりを推進している中で、平成30年度というか、31年度、指定文化財等修復事業費というものが予算計上されておりました。  質問の3、指定文化財等の修復事業につきまして、(1)、取り組みと実績についてお伺いいたします。  (2)として、今後の事業計画についてお伺いいたします。お願いします。 ○議長(前野良三君) 教育部長。 ◎教育部長(斎藤達朗君) 質問事項の3、指定文化財等の修復事業についてのうち、(1)、取り組みと実績についてとのご質問にお答えをいたします。  本市では、本市にとって重要な文化財を適正に保存、活用していくため、文化財の修復等を行うに際して、その経費のうち所有者等が負担する金額の2分の1以内を補助することとしており、平成27年に補助金交付要綱を制定し、運用しております。また、国、県指定の文化財につきましては、それぞれにおいて修復等に係る補助制度が整備され、さらに民間団体等による各種助成制度も設けられております。文化財の所有者や管理者から、修復等に当たり補助金交付の要望が寄せられた場合には、その文化財に見合った補助、助成制度を活用しながら修復等を進めております。  これまでの実績を申し上げますと、平成27年度以降の主な実績につきましては、平成27年度は県指定の磯上のヤマザクラの樹勢回復に市補助金34万4,000円、平成28年度は国1件、県1件、市2件、未指定2件に市補助金97万8,000円、平成29年、30年度はそれぞれ県指定の天然記念物1件に民間団体助成金のみを活用、令和元年度は国指定の大雄寺の屋根修理のほか、県1件、市2件に市補助金220万8,000円をそれぞれ交付済み、または交付予定となっております。  次に、(2)、今後の事業計画についてとのご質問にお答えいたします。現在文化財の修復等の予定を把握しているものは、国指定の那須神社本殿、楼門とその周辺の建造物の修理、同じく大雄寺の屋根修理であり、数年後あるいは5年ぐらい先の着手を目標に準備を進めております。大規模な修復等の場合には、単年度ではなく数年かけて行っていくことも視野に入れております。このほか文化財の所有者や管理者から、修復等について新たなご相談がありましたら、国、県、市の指定区分に応じて関係する補助金の交付、または関係団体の助成金の活用に向けて調整を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(前野良三君) 櫻井潤一郎君。 ◆10番(櫻井潤一郎君) 平成27年4月に補助金交付要綱が制定をされておりますけれども、制定する前の教育委員会のほうで検討されておりますけれども、その議事録の中で、この補助金交付要綱として制定するときのその補助金の使い方はどうなのですかというところの質問が委員からありまして、文化振興課長さんが、主に屋台修理の補助金になるというような答弁がありまして、先ほどの実績を見ますと、屋台のほうでの補助金は申請していなかったのかなというところで、当初の計画とは違ったのかなというところで、この辺はどうなのでしょうか。 ○議長(前野良三君) 教育部長。 ◎教育部長(斎藤達朗君) お答えいたします。  今のご質問の要旨なのですが、平成26年度までは別の補助金要綱があって、平成27年度に現要綱になったときに、屋台の修復等を考えていたというふうな答弁があったというご質問でよろしいでしょうか。  それでは、もう一度繰り返してご答弁をいたします。平成26年度までは、大田原市地域文化遺産修理事業費補助金という、やっぱりこれも県の事業費がありまして、それに応じた大田原市の補助金制度がございました。それで、27年度から現在の補助金要綱をつくっておりますが、端的に言いますと、屋台の修繕に関しても補助金は使っております。ただ、それよりも別な補助金で屋台の修繕等の場合に、例えば一般社団法人の自治総合センターのコミュニティ助成事業を使っていたり、その補助率が違うので、一番民間の方の負担が少ないような補助金を選択しております。屋台の修理も、平成28年度に下町の彫刻屋台と栄町の彫刻屋台、これ未指定の文化財なのですが、そういうものにも補助金を出せるようにというふうにこの要綱をつくりまして、それぞれ補助金を出しております。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 櫻井潤一郎君。 ◆10番(櫻井潤一郎君) 未指定ということでございますけれども、未指定文化財でも市長が認めれば出しますよということを書いてありますので、大丈夫だと思います。  確認なのですけれども、これは市の補助金というか、市の指定文化財ではなくて、国、県、市全てに使えると、交付していただけるということでよろしいのでしょうか。交付金としましての交付の対象。 ○議長(前野良三君) 教育部長。 ◎教育部長(斎藤達朗君) お答えいたします。  おっしゃるとおりでございます。国指定、県指定、市指定がございまして、それぞれ国の補助金、県の補助金を差し引いた後の負担分の2分の1、それを助成する制度となっております。そのほかに、先ほどおっしゃられましたように、彫刻屋台なんかは未指定であっても特に認める場合ということで助成をしております。  以上です。 ○議長(前野良三君) 櫻井潤一郎君。 ◆10番(櫻井潤一郎君) こういうことはないかもしれませんが、申請書を出して却下になったという事例がございますでしょうか。 ○議長(前野良三君) 教育部長。 ◎教育部長(斎藤達朗君) お答えいたします。  私は、この補助制度ができてからまだ日が浅いので、そういう事例は聞いておりません。先ほどもご答弁いたしましたが、事前に指定文化財等について所有者の方等からあらかじめご相談を受けて、対象になる、対象とならない旨もお答えしております。ですから、申請ではなくて、ご相談の段階ではこれは対象とならないと、そういうふうにお断りしている例はあるかと思います。  以上です。 ○議長(前野良三君) 櫻井潤一郎君。 ◆10番(櫻井潤一郎君) 申請に当たって、かなり計画書だったり、予算書だったり、図面とか写真とか、提出が求められておりますけれども、これ結構大変かなと思っているのですが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(前野良三君) 教育部長。 ◎教育部長(斎藤達朗君) お答えいたします。  やはり税金を投入してやる事業でありますので、国の要綱、県の要綱、そして市の要綱にのっとって書類等は出していただいています。ただ、それも一方的につくってくださいということではなくて、丁寧にというか、相談に応じてつくり方というものも、ある程度はこちらで参考事例等も提示しながらやっているというふうに感じております。  以上です。 ○議長(前野良三君) 櫻井潤一郎君。 ◆10番(櫻井潤一郎君) 冒頭に申し上げましたように、かなり本市には文化財がございますので、壊れないもの、壊れてしまうもの等ございますので、先ほど数年をかけて修繕していかなくてはいけないもの等々があると思います。伝統的な郷土芸能を今後も守っていただいて、後世に継承していく体制を確立してほしいと願いまして、次の質問に行きます。  最後の質問に入ります。おおたわら国造りプランの基本政策の中に、スポーツ・レクリエーションの振興という項目がございます。誰もが積極的にスポーツ活動に参加できるよう、スポーツ教室の開催や施設の充実を図り、スポーツを習慣化する取り組みを推進するとともに、大田原市体育協会など関係機関と連携を図りながら、市民一人1スポーツを目指すため、スポーツ施設の計画的な改修をして安全性を確保し、利用促進を図ると書いてございます。  そこで、質問の4、屋外プールについて、利用実績と設備の現状についてお伺いいたします。  今後の事業計画についてお伺いいたします。 ○議長(前野良三君) 教育部長。 ◎教育部長(斎藤達朗君) 質問事項の4、屋外プールについてのうち、(1)、利用実績と設備の現状についてとのご質問にお答えいたします。  大田原市の屋外プールは、美原公園水泳プール及び黒羽運動公園水泳プールの2施設がございます。美原公園プールにつきましては昭和53年度に開設し、50メートルの競泳プールと児童用プールを有しております。令和元年度の利用実績につきましては、開設日39日間で3,801人、一般利用のほか那須地区学校体育連盟主催の那須地区小学校水泳大会や、栃木県トライアスロン協会主催のキッズデュアスロン・トライアスロン大会が開催されました。黒羽運動公園プールにつきましては昭和62年度に開設し、多目的プール、幼児プールのほか直線スライダーに附属する冒険プールを有しており、令和元年度の利用実績につきましては、開設日36日間で3,645人となっております。  設備の現状につきましては、美原公園プールが開設から41年経過し、プール水槽内の塗装剥離が著しく、ひび割れ等も起こり、利用者の安全性や大規模漏水の危険性が懸念されております。また、プールサイドのタイルのゆがみ、ひび割れ等の破損がひどく、通常の歩行にも支障を来す状況であります。そのほかスライダーの昇降階段も破損し、現在使用禁止としており、管理棟内のシャワーの故障、更衣室やトイレ等の老朽化などの問題も生じております。黒羽運動公園プールは開設から32年が経過し、建物及び設備の老朽化に加え、東日本大震災の影響で建物の壁に亀裂が生じております。また、敷地内の排水管は経年劣化により腐食が進み漏水の危険性があるほか、プール床等の塗装剥離につきましては全塗装が必要となりつつあります。  次に、(2)、今後の方針についてとのご質問にお答えをいたします。平成11年度に2万人を超えていた両プールの利用者数は、現在その4割程度に落ち込み、施設の老朽化も前述のとおり進んでおります。平成28年に策定した大田原市公共施設等総合管理計画では、老朽化施設への対応を検討する上で、利用状況とコストのバランスがとれていない施設の役割を優先的に見直すとしております。平成30年度の美原公園プールの利用料収入は25万1,000円だったのに対し、維持管理費用は881万4,000円、黒羽運動公園プールの利用料収入は40万5,000円だったのに対し、維持管理費用は585万4,000円で、コストバランスが著しく不均衡な状況にあります。また、施設の安全性の面からも、大規模改修なくして長期的な営業は困難であると考えております。本市には、屋内温水プール及び黒羽中学校屋内温水プールがございますので、これら2つの屋内温水プールの有効活用を含めて総合的に判断した結果、来年度の予算編成に当たり美原公園プール及び黒羽運動公園プールは廃止することといたしました。  なお、美原公園水泳プールにおいて毎年開催されていた大会につきましては、主催団体に対し既に廃止の意向を伝えており、開催施設の変更をお願いしたところでございます。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 櫻井潤一郎君。 ◆10番(櫻井潤一郎君) 利用実績としましては減少傾向にあるというところで、2万人から4割程度に減ってきているというところです。設備の状況としましても、非常に老朽化をしてきているので、廃止というご答弁をいただきました。  この辺廃止に当たっての、それまで使っておられました競技団体の方々からのクレームといいますか、要望というか、そういうものはなかったのでしょうか。お伺いします。 ○議長(前野良三君) 教育部長。 ◎教育部長(斎藤達朗君) お答えをいたします。  まず、先ほど申し上げました2つの大会を主催する団体の方にご説明をいたしまして、1つはほかの施設を考えると。もう一つは、デュアスロン大会については、やはり屋外プールだけの利用ではないので、ほかの施設が使えないと大会の運営が厳しいという話は言われております。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 櫻井潤一郎君。
    ◆10番(櫻井潤一郎君) 水泳大会ですと、50メートルのプールが必要ではないのかなというふうに思っておりますけれども、その辺はどうなのでしょうか。 ○議長(前野良三君) 教育部長。 ◎教育部長(斎藤達朗君) お答えいたします。  県内にも50メートルのプールを有している自治体ばかりではございませんし、大会そのものは25メートルの短水路の競技でも行えるというふうに感じておりますし、その旨をお話ししたところでございます。  以上です。 ○議長(前野良三君) 10番、櫻井潤一郎君。 ◆10番(櫻井潤一郎君) 利用している団体のほうで大丈夫だということであれば、問題ないかなと思うのですけれども、長年利用してきたプールを利用できない方がいると、本当に不便をかけるかなというところで、幸いにして大田原市には温水プールというものがございますので、これにつきましては年がら年中使えるというところで、やはり屋外プールですと季節、夏の間しか使えないというのと、天候によって左右されてしまうというところで、雨だったり気温が低かったりとか、そういったところでの利用度が少なくなってしまうということもあるので、いたし方ないのかなというところもございますけれども、今後もスポーツ教室やサークル活動が盛んに行われる大田原市として、スポーツを軸とした交流を図り、地域の活性化を目指してほしいと思います。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(前野良三君) 暫時休憩いたします。               午後 零時01分 休憩               午後 1時15分 再開 ○議長(前野良三君) 会議を再開いたします。 △君島孝明議員 ○議長(前野良三君) それでは、休憩前に引き続き一般質問を行います。  一問一答方式を選択している17番、君島孝明君の発言を許します。  17番、君島孝明君。               (17番 君島孝明君登壇) ◆17番(君島孝明君) 議席番号17番、君島孝明でございます。通告に従い一般質問を行います。  質問事項1、野崎駅周辺開発について伺います。大田原市唯一の駅、野崎駅。大田原市にとって財産である野崎駅。このフレーズを言い続けて8年がたちます。そろそろ何か動きがあってもいいのかなと思います。  そこで、(1)、現在の状況と今後の予定についてお伺いいたします。 ○議長(前野良三君) 市長、津久井富雄君。               (市長 津久井富雄君登壇) ◎市長(津久井富雄君) 17番、君島孝明議員の一般質問にお答えいたします。  質問事項1、野崎駅周辺開発について、(1)の現在の状況と今後の予定についてとのご質問にお答えをいたします。栃木県が実施する都市計画道路3・3・3号野崎こ線橋通りにつきましては、本年度の事業として都市計画の変更を行い、橋梁詳細設計、擁壁詳細設計などを実施しているところであり、次年度以降につきましては、用地買収、道路改良工事、橋梁工事に着手していく予定とのことであります。  当該事業実施に伴い、本市におきましても都市計画道路3・4・7号野崎駅東口線や野崎駅東口駅前広場及び野崎駅の橋上化などの一体的な整備が必要であると認識をしておりますが、多額の財源が必要とされますので、段階的に整備することとし、まずは野崎駅東口への工事車両の進入路を確保するため、東口へのアクセス道路であります3・4・7号野崎駅東口線を優先的に整備をしてまいりたいと考えております。  なお、3・3・3号野崎こ線橋通りの完成に伴いまして閉鎖が予定されております踏切につきましては、住民の利便性を考慮し、野崎駅の橋上化が完了するまでは閉鎖をしないようJR東日本に申し入れをしております。  以上でございます ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) それでは、再質問させていただきます。  予算も伴う計画ですから、時間がかかるというのはわかります。ただし、野崎駅に関しては計画が出されてから、話が出てもう何十年とたっております。その中で、市長もこの次は野崎だよということを市政懇談会とかで話していただいております。  そこで、まずアクセス道路をつくるということで、3・4・7号の計画はどのようになっているかお伺いします。 ○議長(前野良三君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(加藤雅彦君) お答え申し上げます。  都市計画道路3・4・7号野崎駅東口線につきましては、次年度から本格的に事業に入りたいと思っておりまして、現在予算要求をしているところでございます。そうなりますと、予算がつきましたらば説明会、そして測量等の事業を来年度は予定しております。これも予算がついたらという段階でございますので、現時点では予定ということでよろしくお願いいたします。 ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) 今回の議会では、大変予算が厳しいという話が多く出ております。ただし、この計画はもう大分前からの計画ですので、その辺執行部の方もご理解いただいて、ぜひまずアクセス道路をつくっていただき、それから駅東口、そして駅舎、皆さんもJR宇都宮線使ってみてわかると思うのですが、黒磯から宇都宮へ行った場合に、東西の行き来ができない駅は今2つなのです。野崎と、あと蒲須坂なのです。乗降客からしたら、野崎は断然多いのです。ましてや野崎の工業団地もあります。工業団地の方も、駅舎に関しては早く改修を進めてくれということを言われています。当然今厳しい財政状況の中、非常に大変だと思いますが、今までの計画もありますので、ぜひその辺はしっかりとやっていただければと思います。  そして、今3・3・3号こ線橋通り、これがやっと計画にのって、測量、そしてこれから用地買収となっていくわけですが、そのこ線橋通りが終わった後、今度野崎第二工業団地あります。あの先も計画になっていますよね。あの道はどんなふうになるかをちょっとお聞かせください。 ○議長(前野良三君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(加藤雅彦君) 今君島議員がおっしゃった道路につきましては、野崎第二工業団地からインターチェンジまで通じる道路かと思いますが、その道路につきましては大部分が那須塩原地内を通る道路になります。那須塩原地内を通る道路ですので、現時点では何かの集まりがあるときには、そういうふうになったらいいねというようなお話ししか我々の段階では、那須塩原市にやってほしいのですけれども、現時点ではそういうような方向でなると非常にいい方向だなということで、事務レベルでのお話なんかはしていますが、具体的な対応に関しましては、まだ我々のほうでは公式的な動きというのですか、そのような形では動けていないような状況でございます。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) 野崎地区、それに限らずやはり那須塩原市と隣接しているところに関しては、大体那須塩原市がありますのでという回答がありまして、そこからなかなか進まないというのが今まであったと思います。ただし、今回12月11日の下野新聞に、「市長、県北30万人都市構想、実現へ支援」という大きな見出しで載っておりました。私は、かねてからそういった道路の問題も、合併をしてしまえば当然なくなってくるし、県北においては20万から30万の中核市という都市があってしかるべきだと思っております。  そこで、そういった隣接する市との絡みもある、そういうのがなくなるためには30万都市構想、今後市長はどのようにお考えなのか、ちょっとお聞きします。 ○議長(前野良三君) 市長、津久井富雄君。 ◎市長(津久井富雄君) ただいまのご質問にお答えをさせていただきます。  20万ないし30万都市構想、渡辺美知太郎市長が発信をしたわけでありますが、かねてからこの地域は7カ市町村合併等々が平成の大合併の中で論じられた経緯もございまして、私もその当時市議会議員という立場でありましたから、それを推進してきたわけでありますが、結果といたしましては、大田原市が黒羽町、湯津上村と合併をして、また那須塩原市さんは黒磯市、塩原町、そして西那須野町と合併をしてと、那須町は独立でそのままという形の3つの自治体に分かれたわけでありますが、いずれにいたしましても、時間的にも地理的にも、一体化して当然という場所でもあることは事実でございます。また、それぞれの地域間の人口の交流、こういったものも頻繁に行われているわけでありますから、君島議員からのご指摘等も我々の願いも同じなのだろうという感じがいたします。ただ、支援ということで、また具体的な内容等精査しておりませんし、またお話し合いもしておりませんので、この間の議会の一般質問でこういうことを発信されたのだなと、今までの那須塩原市さんとは違うなと、それを感じておりまして、先ほどもお話を申し上げましたように、我々が常々思っていたその流れというものが、那須塩原市がリーダーシップをとっていく、そういった発信なのかなというふうに手前勝手な解釈をして、ご支援をさせていただきたい、その旨の発信もしたわけでございます。  これから、でき得れば那須塩原市の渡辺市長さんともお会いしながら、どういう考え方でその20万、30万都市構想を持っておられるのか、道筋はどのようにやっていくつもりなのか、具体的な案件はどうなのかということもお話を聞かせていただいて、その中で我々としてご協力できるものはご協力をしていきたいなと、そういう感じで今思っているところでございます。 ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) これからの県北中核市を目指して、市長、執行部ともに私たち議員も、これからそういったものをまた研究していかなくてはならないということで、私たちも早急にこれ特別委員会なり、もしくは協議会なりをつくって研究をしていく。特に市民の感情をしっかりと醸成していかないとなかなか難しい問題も、たくさんハードルがあると思いますので、ぜひ議会としても、これから先を見据えた形でやっていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  では、2番に移りたいと思います。質問事項2、台風19号による被害状況についてお伺いいたします。今回の台風により被害を受けた皆様に、まずお見舞い申し上げます。被害について大きく報道されたものや、報道されなくても重大なものなどがたくさんあると思います。  そこで、(1)、現在把握している被害状況について伺います。  また、被害の復旧は急がなくてはならないと思いますが、(2)、今後の対応について伺います。これに関しては、きのう、きょうと質問で多く出ていますので、簡略して答弁いただければと思います。  また、報道されていなくても重大なものとして、地元箒川の上石上下堰があります。きょうは地元の方も心配で、そしてある意味期待を持って傍聴に来られていると聞いております。約260町歩の水田に水を取り入れている取水口が全て流されてしまったのです。来春の田植えに間に合うように、何とか水を取り入れられないでしょうか。  そこで、(3)、箒川上石上取水口の対応についてお伺いいたします。 ○議長(前野良三君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(櫻岡賢治君) 質問事項の2、台風19号による被害状況についてのうち、(1)、現在把握している被害状況についてと(2)、今後の対応についてとのご質問は関連がございますので、一括してお答えいたします。  市が管理する道路等の公共施設及び農地等の災害の状況と今後の復旧の見通しにつきましては、午前中の髙瀨重嗣議員一般質問にお答えしておりますが、道路課が所管する市道及び認定外道路、河川、水路等の被災件数につきましては82件であり、主な被災内容については、河川氾濫及び水路氾濫等による道路舗装面の流出、のり面の崩壊、水量増大による河川護岸の崩壊などであります。そのうち、市道8路線につきましては、現在国庫補助事業の公共土木施設災害復旧事業による復旧申請しており、今月から1月にかけて国土交通省の災害査定を受けることになっております。また、市道ライスライン宇田川線、滝岡5号線の復旧につきましては、特に緊急性が高いことから応急本工事として発注し、既に業者との復旧工事契約を済ませ、一日でも早く工事が完了できるよう進めている状況であります。なお、これらの復旧に要する予算につきましては、本定例会に専決処分として報告いたしました一般会計補正予算(第4号)において措置したところであります。  次に、都市計画課が所管する公園の被災状況につきましては、河川敷の公園であります蛇尾川緑地公園、佐久山運動公園、那珂川河川公園、高岩公園が河川の氾濫により施設に土砂が堆積、または洗掘されるなど被害があり、また御殿山公園におきましては、佐久山小学校側の斜面と南側の斜面の2カ所が崩落するなどの被害がありました。これらの施設の復旧につきましては、都市公園につきましては現在国庫補助事業の公共土木施設災害復旧事業による復旧を申請しており、来年1月に国土交通省の災害査定を受けることとなっております。また、普通公園につきましては、河川管理者であります大田原土木事務所と連携し復旧することとしております。なお、これらの復旧に要する予算につきましても、本定例会に専決処分として報告したところであります。  次に、農林整備課が所管する農地及び農業用施設の被災状況につきましては、農地で134カ所、農業用施設で169カ所の被災を確認しております。先月から国の災害査定を順次受け、現在は工事実施設計書の作成を行っており、市が発注する工事は来年2月以降となる予定であります。小規模な畦畔崩壊などの工事は既に着工している農業者もおり、復旧工事は徐々に始まっております。  また、林業関連、災害の状況ですが、林道ののり面崩壊などで32カ所の被災を確認しており、特に市の管理する林道で被災規模が大きく、現在通行どめにしている林道鍛治内磯上線ののり面崩落につきましては、今月16日に国の災害査定を受けますので、早期発注できるよう準備を進めてまいります。なお、これらの復旧に要する予算につきましても、本定例会に専決処分の報告と一般会計補正予算(第5号)を計上しております。さらに、農業用施設災害復旧費及び農地災害復旧費の工事請負費は、工事実施設計が終了してから確定するため、令和2年1月以降に予算の確保を行いたいと考えております。  次に、スポーツ振興課所管の施設につきましては、須佐木小学校校庭の東側のり面の一部崩落がございました。今後同様の被害を防ぐために、速やかにのり面の改修工事を実施することとし、本定例会にて一般会計補正予算を計上しております。  次に、(3)、箒川上石上取水口の対応についてとのご質問にお答えいたします。石上上堰におきましては、箒川の増水により取水水門付近の土砂崩れと集水への土砂流入が発生し、箒川から取水するための頭首工が増水により破損、流出いたしました。市としましては、当該被災箇所の復旧を国庫補助事業の対象とし、国の査定を受けた後、来年1月の実施設計、事業費の決定を経て、2月の工事発注に向けて努力してまいります。また、石上下堰におきましては、堤防下暗渠内の土砂の有無で進捗がおくれることも予想されますので、状況に応じて大田原市土地改良区及び石上地区維持管理委員会と連絡、調整を図りながら、復旧に努めてまいります。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) それでは、再質問させていただきます。  今回ライスライン宇田川橋のところが、今年度中には開通するということでしたか。もう一回再確認いたします。 ○議長(前野良三君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(加藤雅彦君) ライスライン宇田川橋の通行どめの箇所につきましては、工期が3月25日までですので、それまでに終了する予定でございますが、昨日申し上げましたとおり現場の状況によっては、初めてのああいう状況ですので、延びる可能性もないとは言えないということだけちょっとご理解いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) 工事請負の業者に対して、通常の工事と災害復旧の工事は区別して、災害復旧を先にやってくれということを話されているのでしょうか。 ○議長(前野良三君) 副市長、永山林君。 ◎副市長(永山林君) お答えいたします。  建設業協同組合のほうから、災害復旧を優先させていただきたいという要望書を副市長宛てにいただいております。優先順位というのは、通常の工事よりもやはり優先すべきであるというふうに考えておりますので、そのように担当課のほうには指示をいたしております。ただ、発注済みのもので間もなく終わるとか、そういう状況によりましては、ケースによって違う場合もありますので、それぞれまず業者側の担当者、それから役所側の現場担当者、こちらのほうで協議をした上で、その上でできるだけ災害を優先するようにということになっておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) 了解しました。ということで、災害復旧のほうを優先的にこれからやっていただけると、指示も出しているということで安心いたしました。  (3)のほうの再質問させていただきますが、上堰のほうが2月に工事ということで、下堰のほうがまだ若干わからないのでしょうか、確実な日程とかは、いつになるかわかるでしょうか。 ○議長(前野良三君) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(村越雄二君) お答えいたします。  上堰、下堰両方とも今現場のほうを調査いたしまして、上堰につきましては、先ほどご答弁いたしましたように国の査定を受けまして、来年2月の工事発注に向けてということです。下堰につきましては、堤防下暗渠内の土砂の有無、これが進捗にかなり影響するものなのかなということで現場を確認しましたところ、堤防下暗渠内の土砂については、それほど残っていないのではないかという形で市のほうは見ておりますので、工事の概要といたしましては、流出した頭首工の復旧として、先端部に蛇かごを布設しまして、そこにボックスカルバートを布設し水門を設置して、現在残っているボックスカルバートと接続するというような工事で考えておりまして、一応進捗状況も考えて、来年の作付に間に合う取水ができるように努力して、工事発注をしていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) 下堰のほうも、春の田植えには何とか間に合うということで、ありがとうございます。当然地下水をくみ上げているポンプもありますが、やはり老朽化していて水量も余りとれないということですので、この2つの堰からの取水ができないと、来春水田をできない、田んぼができないと、非常に深刻な問題なのです、地元では。だから、ぜひその辺の意を酌んでいただいて、何としてもここは春の田植え時期には水を取水できるようにお願いして、2番の問題は終わりにしたいと思います。よろしくお願いします。  続きまして、3番の質問に移らせていただきます。質問事項3、税外収入についてお伺いいたします。ことしに入り、新庁舎の完成、資生堂の開業等、大田原にとってよいニュースがたくさんございました。ただし、ここに来て2大イベントの休止、財源不足のため事業費の削減など、余りに突然のことだったので、驚いたのは私だけではなかったと思います。特に職員の給与を下げるかもしれないといううわさがひとり歩きして、職員の皆さんの不安をあおっていたように思います。しかし、きのう、きょうの市長答弁を聞き、そのようなことはないと私は確信いたしました。厳しい財政を立て直すには、歳出を抑えるのはもちろんですが、歳入をふやすことも考えなくてはならないと思います。徴税率を上げることはもちろん、税収以外の収入を上げる。  そこで、(1)、現在の税外収入についてお伺いいたします。  また、(2)、今後税外収入をふやしていく予定はあるのかをお伺いいたします。 ○議長(前野良三君) 財務部長。 ◎財務部長(後藤厚志君) 質問事項の3、税外収入についてのうち、(1)、現在の税外収入についてとのご質問にお答えいたします。  一般会計の平成30年度歳入決算額は、356億3,356万8,000円でございまして、市税の決算額は107億5,393万3,000円であり、歳入決算額に占める市税の割合は30.2%を占めております。ご質問の市税以外の収入につきましては、地方交付税が70億8,144万8,000円で、市税に次ぐ財源となっており、歳入決算額に占める割合は19.9%を占めてございます。その他の市税以外の収入につきましては、地方譲与税、地方消費税交付金などの交付金、分担金及び負担金、使用料及び手数料、国県支出金、財産収入、寄附金、繰入金、繰越金、諸収入及び地方債が市税外収入として挙げられます。このうち、市税以外の自主財源につきましては、分担金及び負担金、使用料及び手数料、財産収入、寄附金、繰入金、繰越金及び諸収入でありまして、特に財産収入、寄附金、諸収入などにつきましては、財源の確保に努めているところでございます。  事例を申し上げますと、財産収入であります財産運用収入につきましては、決算で2,568万5,000円、財産売払収入につきましては7,493万7,000円を収入いたしており、寄附金でございますふるさと納税につきましては8,342万8,000円、延べ件数1,383件の寄附をいただいたところでございます。また、諸収入につきましては、市ホームページのバナー広告、ごみ袋や市営バスに広告を掲載するなどの広告事業を実施しておりまして、平成30年度は約130万円を収入いたしており、自主財源の確保に努めております。そのほかに、直接の収入ではございませんが、官民連携事業により市が使用いたします封筒や「くらしのガイドブック」といったパンフレット等を無料で作成することによりまして、歳出削減につきましても努めているところでございます。  次に、(2)、今後税外収入をふやしていく予定はあるのかとのご質問にお答えいたします。税外収入であります自主財源を確保することにつきましては、本市にとりまして大変重要な課題であると認識しております。昨年度から今年度までにかけまして、使用料・手数料見直し検討会を合計3回開催いたし、使用料・手数料の見直しについて検討を重ねてまいりました。しかしながら、本年10月より消費税が増税されることから、市民負担等を考慮いたし、今年度におきましては水道、下水道にかかる使用料、手数料の見直しのみを行ったところでございますが、次年度以降につきましては、さらなる見直しが必要かどうか検討してまいります。  また、その他の自主財源についてでございますが、ふるさと納税につきましては、大田原市の魅力を発信していくために新しい返礼品を発掘いたし、地場産業の発展とあわせまして、財源の確保に努めてまいります。財産の売り払いにつきましても、現在11件の公売物件を公告いたしており、さらなる自主財源の確保に努めているところでございます。さらには、本年6月議会において菊池久光議員より提言をいただきましたネーミングライツ事業の導入につきましても、現在準備を進めているところでございます。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) それでは、再質問をさせていただきます。  今後の税外収入、どうやってふやしていくかと、大変難しいところもあると思うのですが、ふるさと納税が大分前よりも落ち込んでいるのですが、この原因というのは何だと思われますか。 ○議長(前野良三君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(櫻岡賢治君) お答えいたします。  過去3年間の実績を申し上げますと、28年度が約1億5,000万円、29年度が8,800万円、30年度が8,300万円ということで、大田原市につきましては、受け入れ額が減ってきているというのが現状だと思います。それまでは、国からの通知が3割程度でというような部分が余り厳しくなかったという部分もございましたので、返礼品を豪華にしたところの自治体がたくさんの寄附受け入れを行っていたという部分で、本市の商品よりは、やっぱり返礼品をたくさんいただけるところに寄附金が集まったのかなというふうには感じているところです。しかし、国からの通知によりまして、返礼品等についてはもう3割なのですよと、あと地場産品なのですよというような国からの通知がございましたので、本市としましては例年どおり、今まで本市のやり方としては、要するに返礼品プラス送料等、あるいは手数料等込み込みで大体3割ぐらいの経費で行っていたために、返礼品が余り豪華というふうには言えませんけれども、見劣りしたのだろうというふうに思っております。ただ、今度は国が統一してそういった形の通知を出しましたので、これからは本市の本当に独自の商品を開発していくことによって、それほど期待はできないかもしれませんけれども、現状維持ぐらいまでは持っていければいいのではないかなというふうには考えております。  以上です。 ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) ふるさと納税、去年あたりから落ち込んでいて、結局まだ新しいものがつくられていないのかなとは思うのですが、これから国の方針で3割ということ、きつくなるということで、また見直されるだろうということですので、そうすると来年度には目新しいものをつくらなくてはいけないと思うのですが、何かもうつくられていますか。 ○議長(前野良三君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(櫻岡賢治君) お答えいたします。  今議員から何も開発されてはいないのではないかというようなご指摘ですが、既に今年度に6つほど商品を開発しておりまして、事業者名はちょっとここでは申し上げませんけれども、野菜関係、あるいはコンサートのチケット、あるいはコーヒー、あるいはブランド牛、あるいは竹を使ったアート作品と、そういったものを6種類ほど新商品として開発をしております。今後も、そこに商品として上げる場合、注文したけれども、なかったのだということでは、これはどうしようもないので、必ず安定した供給ができないとやはり商品にはなりませんので、そういった提供側ともよく調整をとりまして、商品の開発を進めていきたいというふうに思っております。  以上です。 ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) 新たに6つの新しい商品がつくってあるということで、大変申しわけございませんでした。  そういった新しい商品、そして国民がこれだったらいいなというものをなおかつ精査して、いいものをつくっていただければ今まで以上、余り期待を持てなくもないと思いますから、しっかりと私たちは期待を持って、ふるさと納税、税外収入でもっと大田原市に税金を落としていただけると思いますので、よろしくお願いします。  それと、ネーミングライツなのですが、これはやはり早く進めてもらいたい。今非常に財政的にも厳しいという状況であったら、もう何でこれすぐできないのかなと。多分一番早くできるものなのかと思うのですが、例えば大田原市だったらグリーンパークもありますし、市内に高い建物ありますよね、トコトコあります。トコトコなんかも使えるかもしれないし、あとふれあいの丘シャトー・エスポワール、そんなのも即始めていけばいいと思うのですが、それに対して決まり事も決めなくてはいけないと思うのですが、どの程度進んでいるかをお聞きいたします。 ○議長(前野良三君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(櫻岡賢治君) お答えいたします。  先ほど財務部長のほうで、菊池議員からのご指摘をいただいて、現在進めているところですという話をさせていただきましたが、ネーミングライツの市の事業実施要綱につきましては、12月2日に告示をしております。ですので、事業自体の実施要綱は施行されているということでございますが、実際には募集要領的なものを今後つくりまして、どういったところの施設について、あるいは以前の菊池議員の質問に対しては、ソフト事業に対してもできるのではないかというような話もございましたが、その辺も検討すべきことかなというふうに思っております。  先日ですか、新聞の報道では栃木県のマロニエコンサートですか、あちらについても継続で某金融機関がネーミングライツをとったというような報道があったと思うのですけれども、本市におきましても、基本的には最初、今議員からあったように、ハード、施設、それらに対して募集要領などを定めて実施していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) そうすると、来年度あたりから可能ということですか。 ○議長(前野良三君) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(櫻岡賢治君) 要項自体はできていますので、あとは要領を施行すれば来年度からは十分できるだろうというふうに考えております。  以上です。 ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) それでは、ぜひネーミングライツ、来年度多くの募集があることを祈念しております。  また、法定外税というのがあると思うのですが、本市では法定内普通税とか法定外目的税って何かありますか。お聞きします。 ○議長(前野良三君) 財務部長。 ◎財務部長(後藤厚志君) お答えいたします。  他市町村、全国的には環境税とかあるかと思いますが、本市においてはございません。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) 例えばできるかどうか私もまだちょっと調べていないのですが、メガソーラー税とかできないのですか。メガソーラー、今あちこちできていますよね。利益は多分かなり出ると思うのですけれども、そういったところに大田原市は法定外税をかけますよということは可能なのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(前野良三君) 副市長、永山林君。 ◎副市長(永山林君) お答えいたします。  まだ検討もしていない段階ですので、何とも申し上げられませんが、既に実施されて稼働しているメガソーラー関係について、後づけで税をかけますよというのも、これもまた難しいところかなとは思っております。  過日の那須塩原市の渡辺市長も、メガソーラーに関してさまざまな条例を制定して制限をかけるのだというようなお話が新聞記事にも出ておりましたけれども、やはり既に法律がありまして、それを法律に基づいて許可を受け実施しているものについて課税をしていく、あるいは何らかの制限をするということについては、かなりハードルが高いのかなというふうには考えております。ただ、今後できるものというものについては、その限りではないのかなとは思っておりますが、いずれにしましても、きょうの初めてのご質問というようなことでありますので、今後その点については研究をさせていただきたいと思います。  以上です。 ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) 了解いたしました。私もこの大田原市の土地を、自然がメガソーラーになっていくのは非常に悲しいと思っている一人であり、またそこから、大田原市の土地を使っているのだから、それに対して税金をいただいて、市民に還元するという観点では可能なのではないのかなと思いましたので、今回こういう発想をさせていただきました。  今何で私こんな発想しているかというと、財政が厳しいと、これは多分地方自治体はどこもそうだと思うのです、三割自治と言われまして、非常に厳しい財政。そこで、津久井市長が一石投じた2大イベントの休止、それがちっちゃな石を投じたと思ったのですけれども、そこに職員の給料なんていうのがどんとついてきてしまったので、これ一石を投じたところではなくて、池全部石で埋まってしまったような感じで非常にびっくりして、それで私も何か考えられないか、ない頭でこんなことをやれば税収がふえるのではないかとか、こういうことをやればもうちょっと市が楽になるのではないか。例えば市役所の入り口の信号のところに駐車場があります。あそこは市で買った。あのところは駐車場でいいのですかと私は思うのです。いろいろ事業とかやる人からしたらば、あそこは駐車場ではもったいないのではないの、何で大田原市はあそこを駐車場にしているのと言われます。そういったところが、あそこ以外にもまだまだたくさんあると思うのです、有効利用できる場所が。そういうものをどんどん使って賃貸するなり、農地でも、市で持っている農地を買いたいという、でも今回はここまでしか売れないとかではなくて、買いたいのだったら買ってもらったほうがいいではないですか、税収も上がるのですから。そういったことを今回市長が一石を投じているのです、皆さんに。皆さんは執行部の方ですよ、ここにいるのは。その下には、部下が何十人といるわけです。その部下の生活を守らなくてはいけないのですよ、皆さん。それが、何年もいない私がちょっと調べて、こういうのができないか、ああいうのもできないかと持ってきているわけです。それを今いる皆さんが真剣になって、今後の大田原市、こういうことをやったらもっと大田原市がもうかるのではないのと本当に真剣に考えないと、皆様ではなくて、皆様の部下が非常に不安がっています。だったら、皆さん上司が、いや、これは俺に任せろ、俺はこういうことやるからぐらいのことを市長にどんどん提案して、この大田原市がよりよい大田原市になって、また新しいイベントもできるかもしれません。せっかく私たち大田原市民は、周りから大田原市はいいね、いいねと言われてきていたのです、今まで。自分らも本当に楽しくてしようがなかった。でも、ここへ来て今の状況。本当に皆さんが考えていただかないと今の状況、いい案はどんどん提案してもらって、この大田原市をもっともっと盛り上げていっていただきたいと思います。  以上で私の質問を終わりにします。ありがとうございます。               (何事か言う人あり) ◆17番(君島孝明君) 市長答弁が必要なので。では済みません、答弁だけいただけますか。               (何事か言う人あり) ◆17番(君島孝明君) 全体の意識の面です。 ○議長(前野良三君) 市長、津久井富雄君。 ◎市長(津久井富雄君) ただいまの君島議員のご質問にお答えをいたします。  市政財政大変厳しいというところで、本当に多くの職員の皆さんにも不安を与えていることは、まことに申しわけなく思っております。また、激励、叱咤を幹部職員にいただきましたことを本当にありがたくも思っております。英知を絞って、非常に順調なときというのは、どうしても脇が甘くなってきて、これも大丈夫、あれも大丈夫ということで、はっと気がついてみたらとんでもないことが起きているということが間々ある話。そういったことを考えますと、大田原市も必死になって震災復興云々かんぬん、また誘致云々かんぬんということをやってきて、一つの成果は上げたのだろうと思いますけれども、それで満足をしていると、とんでもない落とし穴が目の前にあったりとか、背後から突き飛ばされたりとかという、そういう危機感をやはり持たなければいけないのだろうと。そんな感じの中で、幹部職員の中から財政状況大変厳しいのではないか、市長ということで、私もそれほど厳しいというよりは、乗り切っていけるというような安易な考え方があったわけでありますが、幹部職員から相当厳しいですよというようなご指摘をいただきまして、であればやはり君島議員からご指摘いただいたように、ある意味持っている資産を有効に活用して利益が上がるよう、利益といいますか、税収が上がるような、また無駄な投資をしているところはやはり削減をしてスリムにしていったり、そういったことを職員全員で無駄がないか、もっと改善ができないかということで、実は令和2年度の予算編成に当たって、今まさに職員が一丸となってその素案をつくって予算を上程していく。内部審査、課長また部長、そして最終的には財務部長のところである程度の概要をまとめていただいて、副市長、そして私のところにというような順番で来るわけでありますけれども、まさに今その作業をやっている最中というところで、いいご提言をいただきましたので、私としてはなかなか自分では言えないところを言っていただきまして、大変ありがとうございますという気持ちもございます。  今後一層頑張って、市の職員の皆様方の不安も払拭できるような案を、私も今までも一生懸命やってきたつもりなのですが、今までになく本当に真剣に財政状況、また市のやっている行政、それら全て可能な限り見直しをかけて、副市長から上がってくる、いわゆる職員提案、それに対しての意見が言えるように、今切磋琢磨しながら勉強しているところでございますので、令和2年の予算のご提示ができるときに、ある意味納得のいくお話をいただけたらば大変ありがたいなと思っているのですが、今のところは、その中段で戦っているということでご理解いただければありがたいと思います。いいご提言をいただきました。本当に感謝申し上げます。 ○議長(前野良三君) 君島孝明君。 ◆17番(君島孝明君) ありがとうございました。ぜひ頑張っていただきたいと思います。  以上で私の質問を全て終わります。ありがとうございました。 △伊賀純議員 ○議長(前野良三君) 次に、一問一答方式を選択している1番、伊賀純君の発言を許します。  1番、伊賀純君。               (1番 伊賀 純君登壇) ◆1番(伊賀純君) 失礼いたします。今回の大田原市議選におきまして、議席をお預かりさせていただくことになりました伊賀純と申します。市民の皆様の負託にお応えできるよう、4年間力いっぱい活動してまいる所存でございます。先輩議員の皆様、同僚議員の皆様、また市長を初め執行部の皆様には、何とぞよろしくお願いを申し上げます。特に初めての質問となります今議会、初日から大変な緊張のもと、逃げ出したくなるほどの緊張のもとですが、一生懸命務めさせていただきます。何とぞよろしくお願いを申し上げます。  それでは、早速通告に基づきまして質問させていただきます。新人でございます。市民に優しくご答弁をいただけるよう、よろしくお願いを申し上げます。  まず、大項目1の市民生活を支える市民の移動についてであります。全ての市民がひとしく利用する道路は、安全に安心して移動するために、必要不可欠な最も基礎的な社会基盤でございます。生活する上で、そもそも移動がなければ、さまざまなサービスを享受することさえままなりません。当然市民が利用する市道や生活道路におきましては、車であっても、自転車であっても、車椅子であっても、徒歩であっても、常に安全に安心にスムーズに利用ができるよう十分な対応が必要だと思います。こういった観点より、今回の市議選に際しまして、多くの市民の方よりご指摘をいただきました点につきまして、最初にお尋ねをいたします。  (1)の市道整備の現状認識と今後の対応について伺います。単一年度において、市民から寄せられる道路整備や修繕の要望が何件ぐらいあるのか。また、それに対して何件ぐらいの対応ができているのでしょうか。また、加えまして限られた財源の中、どのように道路整備の路線や箇所の選定をされているのでしょうか。優先順位の基準はどのような考え方で決定されているのでしょうか、お伺いをいたします。  次に、(2)の修繕計画について伺います。特に市道住吉101号線及び202号線の現状認識と今後の対応についてであります。既に皆様にもご案内のとおりだと思いますが、これらの道路、特に101号は道路そのものが中央部分がかまぼこ状に盛り上がっており、平たんさは全くなくなっていることに加え、補修による補修を重ねた状態で穴ぼこに対して補修をし、同じ補修部分の傷みに対して、さらにその上から部分的にパッチを当てるという、ぼこぼこにもほどがあると言いたくなるような状況でございます。事実この道路を利用する周辺の市民の方にもお話をお聞かせいただきましたが、一様にその道路の状況を憂いておられました。特にその中には高齢者の市民の方も多く、手押し車を利用して移動するのにも大変な苦労が伴う、あるいは家族の中には車椅子を利用されている方がいるとのお話ですが、ともに移動するのにも大変な苦労というより、不可能だとのご指摘をいただいたところでございます。  そこで、まずお尋ねをいたしますが、市の担当部局は、この道路の現状をどのように認識されているのかお伺いをいたします。  以上、大項目1の質問といたします。 ○議長(前野良三君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(加藤雅彦君) 1番、伊賀純議員の一般質問にお答えいたします。  質問事項の1、市民生活を支える市民の移動についてのうち、(1)、市道整備の現状認識と今後の対応についてのご質問にお答えいたします。現在舗装修繕の現状におきましては、職員によるパトロールで損傷箇所が発見された場合、穴埋め等の補修を実施しているところであります。また、穴埋めでの対応が困難な箇所につきましては、工事発注や業者委託等により対応しているところでございます。  次に、(2)、修繕計画についてのご質問にお答えいたします。舗装修繕計画につきましては、現在1級市道、2級市道を対象に路面状況等を調査中であり、令和元年度末には調査結果を反映した舗装修繕計画が策定される予定となっております。優先順位につきましては、舗装の損傷度、交通量を勘案し決定するようにしております。また、ご質問にありました市道住吉町101号線、市道住吉町202号線の整備につきましては、令和元年6月議会及び9月議会で本澤節子議員の一般質問にお答えしておりますが、緊急性、優先性などを考慮しながら、順次修繕工事を実施してまいりますので、ご理解くださるようよろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 伊賀純君。 ◆1番(伊賀純君) ご答弁をお聞かせいただきましたが、一般論として緊急性、優先性とのご指摘はおっしゃるとおりだと思います。ですが、そもそもあの101、202の道路は、緊急性や優先性はどう認識されているのでしょうか。そもそも緊急性を感じませんでしょうか、市民の日常生活を支える観点からいかがですか。よろしくお願いします。 ○議長(前野良三君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(加藤雅彦君) 議員のおっしゃるとおりだと思います。非常にあの状態は悪い状況であるのは十分認識しております。ですが、市内にはまだ修繕すべき道路はほかにもございまして、また限られた予算の中で修繕計画を行っております。この路線、確かに修繕が必要なものですから、どのぐらいお金がかかるか試算などもしております。この路線につきまして、舗装の打ちかえだけで見ましても、1路線につき約3,000万円、2路線ですので、合わせて6,000万円。その2路線につきましては、側溝の状態も非常に悪い状況になっております。側溝も含めて修繕いたしますと、1路線につき5,000万円、合わせて1億円の修繕費が必要となります。この1億円の修繕費を捻出するためにはどうしたらいいかということなのですが、現年度、令和元年度の舗装修繕の予算、交付金、国のお金を使って修繕する路線のお金で7,000万円、この路線は国の交付金が充てられる路線ではありませんので、市単独費になります。この路線の予算につきましては3,600万円の予算しかありません。現時点で、この路線につきまして修繕計画を入れることは、市内のほかの修繕を全て犠牲にしてもできないというような状況でありますので、現時点では大変心苦しいですけれども、穴の修繕、それにとどめているのが現状でございます。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 伊賀純君。 ◆1番(伊賀純君) 市長は、この道路を歩かれたことは当然おありだと思うのですが、あるいは手押し車で移動する高齢者の方の立場を肌身でお感じになったことはおありでしょうか。財政が大変、予算が足りないというのは、とてもよく認識をしておりますが、私も台車を使って押しながら歩いてみたのですが、ぼこぼこの上傾斜があって、高齢者の方が通行するには本当に無理がある。車椅子を使っているご家族の方もいらっしゃいます。そういうときに予算が、予算がと言って、お話を聞きますと、10年間もそのままにされているという状況でございますので、少しでも早くの対応を望むところでございます。もう一度お考えいかがでしょうか。 ○議長(前野良三君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(加藤雅彦君) 大変予算的に苦しいお話を申し上げました。道路行政というのは、最近ですと滋賀県かどこかで、幼児が歩いているところに自動車が突っ込みまして、その安全確保のための対策をどうするかなどということで国のほうでも動きがあったように、時代、時代で道路に対する国の補助なども変わるような状況にもなってきております。ですので、このような道路もありますので、国のほうでこのような補助が出ることを期待するといいますか、いろんなところで伝えられる要望活動などはしていきたいと思います。市単独費で3,000万円のところ1億円の事業というのは、どう考えてもちょっと難しいところがありますので、実際市内には修繕が必要な道路は多数ありまして、市民の皆様の要望に応えられていないのは事実です。ただ、これを国に要望しても、国のほうで素直に応えていただけるかどうか不安がありますが、道路事業というのはとにかく時間がかかる事業でございますので、地道に要望活動などを行って予算の確保に努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(前野良三君) 伊賀純君。 ◆1番(伊賀純君) ありがとうございます。ただいま道路整備優先順位につきまして、いろいろご説明いただきましてありがとうございます。  私は、客観的にみんなが納得できる順位づけの可視化が必要ではないかと思っております。例えば客観的に比較ができる、それぞれの箇所を評価するポイント制などの考え方によって、公平性や公正性が担保できるのではないかと私は考えます。また、それを公表することによって、議会側としても市当局が判断を下す順位が妥当かどうか、しっかりとチェックをすることもできるし、何よりもより多くの市民の納得が得られるのではないかと私は考えております。当局の認識を教えてください。 ○議長(前野良三君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(加藤雅彦君) お答え申し上げます。  我々もそのようなことがあればということで、常日ごろそのような優先性を決められるような基準があればというようなことは考えてはいるのですが、何分にも道路を整備するに当たっては、多様な要素が絡んできますので、単純にこれとこれとこれ、これだからこの道路が優先だというような点数のつけ方、それと市道につきましても、現時点で市道の路線は1級市道で51路線、2級で95路線、その他で1,198路線と多様になっておりまして、この路線を比較するような基準を設けること自体が非常に困難かと思っております。もし議員さんのほうで、このようなことがあるよというような提案がありましたらば、ぜひ後ほどで結構ですから教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(前野良三君) 伊賀純君。 ◆1番(伊賀純君) ありがとうございます。また私もいろいろ考えて、少しでもお力になれるようにいたします。市民の生活のためにも、また特に移動制約を持つ市民の皆様のためにも、一刻も早く対応が必要と思いますし、これからもどうぞよろしくお願いをいたします。以上で大項目1の質問を終わらせていただきます。  次に、質問事項の大項目2番目、市民生活の安全安心についてとくくらせていただきましたが、特に今回は市民の命と健康を守る取り組みとして、AEDの設置について現況をお尋ねしたいと思います。この議場で、過去から取り上げられているAEDそのもののご説明は、市の担当部局に委ねさせていただくとして、(1)、命と健康を守る取り組みであるAEDの設置について、現況をまずお聞きいたします。現在どのような状況なのでしょうか。配備すべき公的施設には、設置が完了しているということなのでしょうか。  あわせて、(2)の今後計画的に配備を進める観点より、どのように設置や活用を進められるのかお考えをお聞かせください。今後どのように配備を進められようとするのか、今後の全体計画もあわせてお示しをください。  次に、(3)のAED講習会の実態についてお尋ねをいたします。仮にAEDの配備が進んだとしても、そこに使える人がいなければ救急の連鎖は始まりません。この観点より、AEDの使用について一般市民の習熟度について、市のご見解をお尋ねします。市の執行部として、講習を受けて実際にAEDが使える人の存在を、救急という立場からはどう評価し、さらに大田原市民のうちAEDを使用することのできる講習を受けている人は現在何人いるのか、市の担当部局のご認識をお伺いいたします。 ○議長(前野良三君) 市長、津久井富雄君。               (市長 津久井富雄君登壇) ◎市長(津久井富雄君) 質問事項2の市民生活の安全安心についてのうち、(1)、命と健康を守る取り組みでありますAEDの設置についてとのご質問にお答えをいたします。  AED(自動体外式除細動器)とは、突然心臓が正常に拍動ができなくなった心停止状態の心臓に対しまして、電気ショックを与えて心臓を正常なリズムに戻すための医療機器であり、平成16年4月から医療従事者でない一般の方でも使用できるようになりました。本市では、平成17年度からAEDの設置を進め、現在本市で把握している設置箇所につきましては、市の関連施設で43カ所、市内の全小中学校で28カ所、市内の全保育園、認定こども園及び幼稚園で23カ所、市内の全学童保育館で20カ所、その他独自に設置し日本救急医療財団AEDマップに登録をしている事業所等が74カ所、市内全域で合計188カ所に設置されている状況であります。また、市では貸し出し用のAEDを4台所有しており、お祭りやスポーツイベント等へ貸し出しを行っております。  次に、(2)の計画的に配備を進める観点より、現状における配備状況と今後どのように設置や活用を進めていくのかとのご質問にお答えをいたします。平成30年12月に、厚生労働省から「AED適正配置に関するガイドライン」の改訂版が示され、市が管理する施設でAEDの設置が推奨される施設として、市役所、公民館、市民会館等の比較的規模の大きな公共施設、学校、スポーツ関連施設が例示されております。これらに該当する施設につきましては設置済みでありますが、設置箇所につきましては、事業所等を含めさらなる周知に努めてまいりたいと考えております。  次に、(3)のAED講習会の実態についてとのご質問にお答えをいたします。現在那須地区消防本部におきましては、管内で年間約160回の救命講習を開催しておりまして、その中でAEDの使用方法に関する講習も行っております。講習につきましては、特に人数の制限はなく、4、5人でも希望に応じた講習を行っているとのことでありますが、1、2人の場合には別の機会に参加していただいているとのことであります。市内で救急車が到着するまで30分程度の時間がかかる地区もございますので、地域の見守り隊の方を対象に、救命講習を開催いたしております。また、高齢者や障害者の緊急時の迅速かつ適切な医療活動を円滑に実施するため、緊急時に必要な情報を保管する救急医療情報キットの配布を行い、自宅の冷蔵庫に保管をしていただいております。  私からはこれまででお願いいたします。 ○議長(前野良三君) 伊賀純君。 ◆1番(伊賀純君) 関連して別の角度からお尋ねをいたしますが、大田原市における、救急車が要請を受けてから現地に到着するのに最も時間のかかるエリアはどこの地域になるのか。また、何分ぐらいかかるのか、明示的にお示しをいただきたいと思います。 ○議長(前野良三君) 通告ございますか。
    ◆1番(伊賀純君) 聞き取りでちゃんと伝えました。 ○議長(前野良三君) 副市長、藤原和美君。 ◎副市長(藤原和美君) 私のほうで考えているのは、多分須賀川地区、もしくは両郷地区かと思いますが、須賀川地区だと思います。須賀川地区につきましては、多分というか正確に、交通状況とかいろいろ変わりますので、何とも言えませんが、30分以上はかかると思っております。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 伊賀純君。 ◆1番(伊賀純君) 心臓に原因があって心停止に至る場合、50%の社会復帰率は5分と言われています。この間に除細動の介入がなければ、助けられる命が少なくなってしまうと言われています。須賀川だと30分以上かかると認識をいたしますが、これを言いかえれば、AEDがそこにない場合、除細動まで20分以上かかる計算、30分以上かかる計算になることを踏まえると、市域が広い大田原だからこそ、市民がたとえどこで倒れたとしても、救命の連鎖がつながるようなまちづくりをぜひ進めていただきたいと考えます。そのためには、今まで人が多いところに配備をしていくというのももちろん大切ですが、命の重さに対する地域間の格差を少しでも減らす取り組みとして、早期医療介入が難しいエリアにも、並行して各地区の集会所とか地区の自治会館など、厚くAEDの配備を進める考え方も今後ぜひ反映させていくべきだと考えますが、いかがでしょうか。よろしくお願いいたします。 ○議長(前野良三君) 副市長、藤原和美君。 ◎副市長(藤原和美君) AEDの設置状況でございますが、先ほど市長のほうから1回目のご質問でもお答えはしておりますが、例えば須賀川は、須賀川のほほえみセンターに設置済みであります。須賀川だけでなく、例えば川上も川上のほほえみセンター、それから両郷につきましても設置しております。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 伊賀純君。 ◆1番(伊賀純君) さらにお尋ねをいたします。それら各地区のAEDが設置してある場所でのAEDの取り扱いについてお伺いをいたします。  夜間や、施設がお休みのときの取り扱いについてどう把握されていますでしょうか。建物の外側に設置してあるならまだしも、防犯上の観点から建物の内側に設置されているとなると、夜間や休日の場合、そこにあるのがわかっていても、窓でも割らない限りAEDを手にとることもできない、その間に1分、また1分と過ぎてしまいます。命の炎がみるみる小さくなっていくような、こういう事態は絶対に何とかすべきだと考えます。これについていかがでしょうか。設置場所です。 ○議長(前野良三君) 副市長、藤原和美君。 ◎副市長(藤原和美君) 基本的には室内といいますか、中に入っております。夜間とか休日とか、鍵が閉まっている場合、これは何が一番重要視されるかといいますと、人命です。壊して入っていただくことも考えられると思います。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 伊賀純君。 ◆1番(伊賀純君) 今のご答弁で、ちょっとまた質問させていただきます。ドア1枚挟んで、人命が大切だということで建物の先にあるAEDをとり出そうとする、その建物を割る勇気、他人の建物を何かで割る勇気を私たちが判断しなくてはいけないということは、やはりとても大きいことだと思うのですが、外部の設置ということは考えていただけないでしょうか。お願いいたします。 ○議長(前野良三君) 副市長、藤原和美君。 ◎副市長(藤原和美君) 議員の今のご質問がありましたので、外に置いて、多分盗難とかのことはないと思うのですが、議員の提案がありますので、今後検討させていただきます。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 伊賀純君。 ◆1番(伊賀純君) ありがとうございます。今は外づけの大きいカバーがありまして、取り出すとブザーが鳴ったり、そういう箱というのが今はつくられているようですので、ぜひ建物の外づけということにしていっていただきたい、これはお願いでございます。よろしくお願いいたします。  関連して、民間のAED設置場所についてお尋ねをしていきます。公共施設への設置はご説明をいただきましたが、大田原市内の民間が設置しているAEDについてどう認識され、またどのような把握をされているのか、ご説明をお願いいたします。 ○議長(前野良三君) 副市長、藤原和美君。 ◎副市長(藤原和美君) 民間の事業所等での設置状況でございますが、旧大田原地区といいますか、大田原地区では62カ所、黒羽地区では7カ所、湯津上地区では5カ所でございます。この中には、建設会社の事業所、それから高等学校、それから病院なども含まれての数でございます。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 伊賀純君。 ◆1番(伊賀純君) ありがとうございます。企業によっては、店舗そのものにAED配備を行っているところもあるとお伺いしております。あるいは夜中やっている店舗、例えばコンビニエンスストア、ガソリンスタンド、24時間のスポーツジムなど、これらに設置されているAEDもあるとお聞きしておりますが、これらの動きも包括して、官民合同で大田原AEDネットワーク化を進めていくべきだと私は考えます。仮に民間所有のものであっても、地域の公共インフラの一つという考え方のもとに、地域の人に何かあった場合は即座に使用に供することができるようにご理解をいただくことは可能なのか。AEDを所有されている民間と、市民の命を守る責務を持った市との間で合意をなされておく必要があると思いますが、現在の取り扱いはどうなっていますでしょうか。これら民間のAED設置をめぐる動きを大田原市としても把握された上で、協力を募る必要があると思いますが、実態はどのように対応されているのか、お尋ねをいたします。 ○議長(前野良三君) 副市長、藤原和美君。 ◎副市長(藤原和美君) 民間で設置している場合、例えば昼間しか営業していない場合、そこが無人になってしまうケース、そういったケースで、それは公共のインフラに近いものだからといって、なかなか夜間にどうのこうのということも難しい部分あります。設置箇所はもう既に把握しておりますので、民間のご協力がいただけるかどうかも含めまして、協議に当たってみたいとは考えております。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 伊賀純君。 ◆1番(伊賀純君) ありがとうございます。先日、那須地区消防本部に伺ったのですけれども、119で受電をしたときに、近くにAEDがあるという案内はされていないということです。やはり市と消防組合と、そして民間と、これがきちんとしたネットワーク化をしていただいて、個人の家から電話が、ちょっと受電があったときに、近くにAEDがあるという案内というのも、一つの命を救う取り組みだと考えます。ぜひこの取り組みについては、大田原市にリーダーシップをお願いしたいと考えております。これはお願いでございます。よろしくお願いいたします。  次に、1回目、3のAED講習会のご答弁でございます。AEDの講習、実態把握も大変大切なのだと思いますが、一番大切なところは、どのように計画に取り組んでいくか。例えば市民の半分の人が使えるよう講習を計画するとか、具体的数値目標をつくるなりして、どういう状況に持っていきたいのかについて、もっと積極的に市民の命を守るには、年次的にどう講習者をふやすのか、例えば地区ごとに講習会を予定して、しかも住民が参加しやすいように夜の時間帯に設定するであったり、一家の代表となる男性が出てくることも多いですが、今まで家庭の中にあってAEDにさわったことのないご家庭を前提に案内をかけるとか、戦略的に取り込むことが必要だと考えます。こういう考え方のもとにしっかりとした計画をつくるべきで、そのためにも那須地区消防組合が所管なら、そちらのほうでまずは状況把握を進め、その上計画的に講習会を行うなど、こちらから市民に積極的に働きかける必要があるのではないかと感じます。少しでも救急救命の可能性を上げる取り組みは大切と思います。ぜひ民間施設が配置しているAEDの状況も把握する中で、AEDがまさしく社会資本の一つという意識を醸成していただくようにお取り組みをお願いしたい、これはお願いをしておきます。  これは余談になるのですけれども、そもそも那須地区消防組合議会のホームページが、これは存在していないというのが今回の勉強でわかりまして、一部事務組合として議会まであるということは、住民側の意見を十分反映するための手段だと思います。この議会の様子がいまだにネット上で確認する手段がないというのは、どういうことなのかなと思いました。この点については感想を述べて、次の質問に参ります。 ○議長(前野良三君) 副市長、藤原和美君。 ◎副市長(藤原和美君) 答弁は求められておりませんが、誤解があるので言っておきます。うちのほうでは計画がございます。全地域に見守り隊をつくりまして、この見守り隊の方を対象に研修を実施しております。ですので、議員の今のご質問は、ちょっと誤解の上に立った質問かと思いますので、お答えさせていただきました。  以上でございます。 ○議長(前野良三君) 伊賀純君。 ◆1番(伊賀純君) ありがとうございました。  次に、大項目3の今回の市議選における市の執行部当局の評価と今後の取り組みについてお尋ねをいたします。まず、今回の市議選の投票率への評価を伺います。8年ぶり、しかも5名オーバーの激戦とうたわれたにしては、確定投票率52.17%で、過去最低だった前々回の64.49%をさらに12.32ポイント下回ったとされております。当日、有権者数5万9,032人のほぼ半分の2万8,000人が投票権を行使しないということが、一番大きなポイントであるということは言うまでもありません。この投票率を含む今回の市議選の評価をまずお聞かせください。最も身近な選挙である市議選が、なぜこんなにも投票率が下がってしまったのか、なかなか評価は難しいと思いますが、いかがでしょうか。よろしくお願いいたします。 ○議長(前野良三君) 今の質問は、最後までちょっと通告しておりませんので、今後の対応という部分が抜けておりますので、その部分お願いします。もう一度お願いします。質問事項をフルでお願いします。  伊賀純議員。 ◆1番(伊賀純君) では、途中からでよろしいですか。 ○議長(前野良三君) (1)をお願いします。 ◆1番(伊賀純君) (1)から全部。 ○議長(前野良三君) 読んでいただければ結構です。 ◆1番(伊賀純君) 大項目3の今回の市議選における市の執行部当局の評価と今後の取り組みについてお尋ねをいたします。 ○議長(前野良三君) その以降をお願いします、(1)。 ◆1番(伊賀純君) (1)、まず今回の市議選への投票率への評価を伺います。 ○議長(前野良三君) 評価と、その後は。評価と今後の対応。 ◆1番(伊賀純君) 評価と今後の対応をお伺いいたします。8年ぶり、しかも…… ○議長(前野良三君) いいですよ、それは。  選挙管理委員会事務局長。 ◎監査委員兼選挙管理委員会事務局長(吉成絹子君) 質問事項の3、今回の市議会議員選挙における評価と今後の取り組みについて、(1)、今回の市議会議員選挙の投票率への評価と今後の対応についてとのご質問にお答えします。  過日11月17日に執行されました市議会議員選挙につきましては、定数21名に対し、この場におられる議員の皆様を初めとする総勢26名の候補者による激しい選挙戦が繰り広げられたところでございます。投票に関する実績といたしましては、前回の市議会議員選挙は、候補者数が議員の定数を超えなかったことから無投票となりましたが、前々回の8年前の市議会議員選挙と比べますと、期日前投票者数は約3,000人増の9,269人と大幅に増加いたしましたが、当日投票者数は伸びず、期日前投票等を含めた投票率は前々回の64.49%を大きく下回り、52.17%という結果となりました。  市民にとりまして最も身近な選挙である市議会議員選挙において、このような結果となりましたことにつきましては、有権者の選挙離れが進んでいることに危機感を覚えているところでございます。今日まで、当該選挙の収支報告の受け付けや公費負担の支払い手続、供託金の返還手続等を含め、選挙後の事務処理が続いており、十分な検証ができていない状況ではありますが、今回の選挙は市の広報活動のほかにも、各候補者による選挙運動用自動車による連呼行為や街頭演説など、熱の入った選挙運動が繰り広げられており、選挙の周知という面におきましては十分な効果があったものと感じております。  また、投票の機会の拡充につきましても、7月執行の参議院議員通常選挙に引き続き、期日前巡回投票所を市内4カ所に設けました結果、参議院議員通常選挙以上に多くの市民の皆様にご利用いただきましたことから、一定の効果があったものとこちらも考えております。それでも投票率の向上につながらなかったことにつきましては、全国的に言われている「政治に無関心で、投票に対する意識が低い」という傾向が本市においても進んでいるものではないかと考えております。  今後の対応といたしましては、現在も実施しているところでございますが、市内小中学校及び高等学校との連携をさらに図り、選挙機材の貸し出しを初め生徒会選挙を支援することで、小中学生や高校生への選挙啓発に努め、若い世代の選挙への関心を高めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(前野良三君) 伊賀純君。 ◆1番(伊賀純君) ありがとうございます。確かにそれぞれの取り組みは一定の効果があったものと認識をいたしております。しかし、私がお聞きしたいのは、若年層の取り組みはいろいろされているかもしれません。そして、移動投票所という取り組みもされているということをお伺いしておりますが、それでもなお市民の声が、物理的に徒歩にしか頼れない人たちへの支援という取り組みがもっと必要なのではないかと思っております。  現在の巡回投票所をさらに一歩進めて、地域の生活の場に車でお邪魔していく、時間を決めて、例えば各行政区ごとに時間と場所を指定して、車で出張機能を持たせていくイメージです。当然市内全域にわたって多くの人に対応することは不可能でしょうから、例えば条件をつけて、移動に困難を伴う、あるいは何歳以上の市民は利用できるという線引きを定めることによって、本来の投票方法による市民と投票弱者とのすみ分け、線引きは可能と考えます。これらの考え方について、ぜひ対応をお願いしたいと思いますが、ご見解をお聞かせください。お願いいたします。 ○議長(前野良三君) 選挙管理委員会事務局長。 ◎監査委員兼選挙管理委員会事務局長(吉成絹子君) ただいまのご質問にお答えしたいと思います。  期日前巡回投票所につきましては、昨年第2回の市議会定例会において、菊池久光議員の一般質問を受け、市選挙管理委員会として市民に対し選挙の公正公平を確保する方法で、さらに現在従事する職員数で対応できる方法はないかということで検討してまいりました。期日前投票は、投票区に関係なくどこの期日前投票所でも投票ができることから、二重投票を防止するために情報インフラが整備されている施設でないと、間違いが起きやすいということが一番の問題であります。実施することについて、そこに一番行政としてはこだわりました。選挙には間違いが許されないというのは、皆さんもよくよくご存じのこととは思うのですけれども、そういうことを基本に考えた一つの手段だったわけです。それで、試行的ではありましたが、4月に選挙にはなりませんでしたけれども、県議会議員選挙、そして7月執行の参議院議員通常選挙、そして11月執行の市議会議員選挙、そちらで市の広報、それとホームページ、そして自治会回覧を使って周知をして、実施をしてきたという経過がございます。その検証、ことしその3つの選挙を実際にやってみて、4カ所に巡回したことによる投票者がどれだけあったのかということも含めて、試行的にということで今回やったわけです。ですので、それを含めて、実績を踏まえた上で今後どうするかも含めた上で、来年以降実施される選挙に向けて検証を進めてまいりたいというふうに考えております。  伊賀議員さんのほうからご提案あった、他の市町村で実施している巡回というのですか、その方法も一応検討はしたのです。ですが、やはり二重投票ということが一番行政としてはあってはならないことですので、それに一番こだわったという結果が、大田原式のこの巡回式投票所の状況だったわけです。それで、ことしの第3回の定例会で、やはり菊池久光議員さんの一般質問に対してお答えしたのですが、車両を用いた期日前投票というのは、悪天候の際に投票用紙の管理の問題とか、先ほど申し上げました二重投票の問題とか、そういうことが余りにも選挙をするに当たってリスクが多過ぎるのです。その成果が他の市町村で出ているかというと、全国的に28年の多分参議院議員通常選挙がスタートだったかと思うのですが、全国、そして栃木県内でも多分下野市なんかが実施したのかなという感じがするのですけれども、正直言いますと実績が余り出ていないです。ですので、大田原市はこのような方法で巡回式投票所を実施したという形です。  以上です。 ○議長(前野良三君) 伊賀純君。 ◆1番(伊賀純君) ありがとうございました。いずれにしましても、市の全ての根本を支える選挙制度、投票に参加されない2万5,000人にも及ぶ多くの市民の皆様の参加を促さなければならないと考えます。もちろん市民に関心を持っていただくという観点より、もっと開かれた議会であったり、真剣な議論の中で、市政に対するさまざまな課題や問題を市民の皆様に提示することであったり、私たち議会が果たす役割は、とても大きいものがあると認識しております。私もそのことを常に意識しながら、今後の活動に取り組みたいと思います。  その一方で、投票したいけれども、さまざまな制約の中でそれができない原因を訴える市民の皆様の声をどう生かし、どうより具体的な対応をとるのか、ここに取り組まなければ、無作為というそしりを受けてしまうことにつながるような気がしてなりません。今後ありとあらゆる手段を講じる必要があるということを思っております。  私の初めての質問を終わります。ありがとうございました。 △散会の宣告 ○議長(前野良三君) 以上で本日の議事日程は終了いたしました。  12月16日は定刻から本会議を開きます。  本日は、これをもちまして散会いたします。               午後 2時54分 散会...