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12月11日-03号

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  1. 真岡市議会 2007-12-11
    12月11日-03号


    取得元: 真岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-19
    平成19年 12月 定例会(第5回)    平成19年         真岡市議会定例会会議録 (第3号)     第 5 回                           議 事 日 程 (第3号)                      開 議 平成19年12月11日 午前10時日程第1 議案第76号から議案第99号まで及び報告第11号から報告第13号まで並びに一     般質問                                   日程第2 議案第100号から議案第102号まで                    日程第3 陳情第6号から陳情第26号まで                       本日の会議に付した事件議案第 76号 真岡市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについて 議案第 77号 真岡市農業委員会の選挙による委員の定数条例の一部改正について     議案第 78号 真岡市農業委員会の選挙による委員の選挙区及び各選挙区における委員の定数        に関する条例の一部改正について                    議案第 79号 真岡市遺児手当支給条例の一部改正について               議案第 80号 真岡市特定疾患者福祉手当支給条例の一部改正について          議案第 81号 真岡市奨学資金貸与条例の一部改正について               議案第 82号 指定管理者の指定について                       議案第 83号 指定管理者の指定について                       議案第 84号 指定管理者の指定について                       議案第 85号 市道路線の認定について                        議案第 86号 工事請負契約について                         議案第 87号 工事請負契約について                         議案第 88号 土地の取得について                          議案第 89号 土地の処分について                          議案第 90号 土地の処分について                          議案第 91号 土地の処分について                          議案第 92号 土地の処分について                          議案第 93号 土地の処分について                          議案第 94号 土地の処分について                          議案第 95号 平成19年度真岡市一般会計補正予算(第2号)             議案第 96号 平成19年度真岡市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)       議案第 97号 平成19年度真岡市インターチェンジ周辺開発事業特別会計補正予算(第1号)議案第 98号 平成19年度真岡市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)      議案第 99号 平成19年度真岡市水道事業会計補正予算(第1号)           報告第 11号 議会の委任による専決処分事項の報告について              報告第 12号 議会の委任による専決処分事項の報告について              報告第 13号 議会の委任による専決処分事項の報告について              議案第100号 真岡市一般職の給与に関する条例等の一部改正について          議案第101号 真岡市長等の給与及び旅費に関する条例等の一部改正について       議案第102号 土地の処分について                          陳情第  6号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第  7号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第  8号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第  9号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第 10号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第 11号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第 12号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第 13号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第 14号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第 15号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第 16号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第 17号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第 18号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第 19号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第 20号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第 21号 ごみ処理施設(堀内地内)候補地拒否(趣意書)             陳情第 22号 悪質商法被害を助長するクレジットの被害を防止するための割賦販売法の抜本        的改正に関する陳情書                         陳情第 23号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第 24号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第 25号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               陳情第 26号 ごみ処理施設候補地(堀内地内)移転陳情書               12月11日(火曜日) 出 席 議 員 (21名)    1番 七 海 朱 美 君    2番 髙 橋   昇 君    3番 入 江 巡 一 君    4番 春 山 則 子 君    5番 中 村 和 彦 君    6番 大根田 悦 夫 君    7番 荒 川 洋 子 君    8番 齊 藤 重 一 君    9番 白 滝   裕 君   10番 飯 塚   正 君   11番 上 野 玄 一 君   12番 古 橋 修 一 君   13番 鶴 見   真 君   14番 布 施   實 君   15番 佐 藤 和 夫 君   16番 大根田 幹 夫 君   17番 大 滝   盛 君   18番 浅 山 俊 夫 君   19番 蕎麦田 公 一 君   20番 田 上   稔 君   22番 鈴 木 俊 夫 君 欠 席 議 員 (1名)   21番 西 田 一 之 君 地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名 市     長  福 田 武 隼 君 副  市  長  井 田 隆 一 君 教  育  長  佐 藤   務 君 総 務 部 長  小 松 廣 志 君 保 健 福祉部長  手 塚   仁 君(兼福祉事務所長) 産 業 環境部長  馬 場 照 夫 君 企 業 誘致推進  薄 井 慶 二 君 部     長 建 設 部 長  松 本   操 君(併 水 道 部 長) 会 計 管 理 者  椎 貝 省 市 君 教 育 次 長  内 田 龍 雄 君 消  防  長  石 崎 洋 治 君 秘 書 課 長  田 中 修 二 君 企 画 課 長  村 松 晃 一 君 総 務 課 長  黒 川 一 巳 君 健 康 増進課長  篠 崎 光 雄 君 福 祉 課 長  天 川   充 君 商 工 観光課長  小 堀   実 君 農 政 課 長  柳 田 恵 一 君 環 境 課 長  笹 島 希 一 君 企 業 誘致課長  薄 根   孝 君 建 設 課 長  古谷野   斉 君 都 市 計画課長  福 島 寿 昭 君 教 務 課 長  中 村 勝 博 君 学 校 給 食  佐 藤   力 君 セ ン ター所長 本会議に出席した事務局職員 事 務 局 長  久 保 文 康 事務局議事課長  矢板橋 文 夫 兼 庶 務 係 長 議  事  課  小 池 敏 之 議 事 調査係長 書     記  金 田 幸 司 △開議の宣告    午前10時00分 開議 ○副議長(大根田幹夫君) 本日も多数の市民の方の傍聴をいただき、感謝を申し上げます。  開議に先立ちご報告を申し上げます。議長が本日所用のため欠席をいたしましたので、副議長が議長の職務を行います。よろしくお願いを申し上げます。  ただいまの出席議員数は21名であります。  これより本日の会議を開きます。  直ちに会議に入ります。 △議案第76号~議案第99号及び報告第11号~報告第13号の質疑、一般質問 ○副議長(大根田幹夫君) これより日程に入ります。  日程第1、議案第76号から議案第99号まで及び報告第11号から報告第13号まで並びに一般質問を議題とし、前回に引き続き継続いたします。 △飯塚正議員 ○副議長(大根田幹夫君) 発言通告者に対し順次発言を許します。  10番、飯塚正君。   (10番 飯塚 正君登壇) ◆10番(飯塚正君) おはようございます。一般質問の2日目、最初の登壇を議員各位の配慮で与えられたこと、感謝いたします。日本共産党の飯塚正でございます。私はさきの発言通告に従い、一般質問を行うものであります。市長並びに関係部長の前向きで明快な答弁を期待するものであります。  まず1件目ですが、保健福祉行政後期高齢者医療制度について質問いたします。2つほどお聞きします。  まず1つ目は、県内の全市長が参加する広域連合議会は、去る11月19日に来年4月から実施しようとしている75歳以上の人を対象とする後期高齢者医療保険料基準を決定し、そのことがマスコミに報道されております。初めて導入する今回の後期高齢者医療保険料はどのようになりますか、お答えください。  2つ目は、以前にも議会で取り上げてきましたが、この後期高齢者医療制度は、75歳以上の人を後期高齢者と呼んで、ほかの世代から切り離し、際限のない負担増と差別医療を押しつける制度であり、制度そのものの中止を求めるものであります。  今、後期高齢者医療制度の中身が知られてくる中で、高齢者、国民、自治体、地方議会、医療関係者などから一斉に批判の声が起こっております。福田内閣、自民・公明の政権与党も、現行制度で憲法の扶養家族の人から新たに保険料を徴収することを半年程度延期することや、70から74歳の医療費窓口負担を2倍に値上げすることを1年程度延期するなどと、医療改悪の一部凍結を言い出さざるを得なくなっております。昨年の通常国会で強行した制度の破綻をみずから認めたものにほかなりません。しかし、政府与党の方針は対象となっている高齢者の一部の人の負担増をほんの少し延期するだけで、凍結とは名ばかりのごまかしにすぎません。  小泉、安倍内閣の6年間、高齢者は所得税、住民税の造成、国保料、介護保険料の値上げ、医療の窓口負担引き上げなど、相次ぐ負担増に悲鳴を上げてきました。福田首相は所信表明で、お年寄りの置かれている状況に十分配慮し、きめ細かな対応に努めると述べておりますが、お年寄りを大切にする思いがあるならば、小手先のごまかしでなく、制度の実施そのものを中止すべきであります。  新制度が導入されると、75歳以上の人は今加入している医療保険を脱退させられ、新しい後期高齢者だけの医療保険に組み入れられます。そこで高齢者を待っているのは、高い保険料の情け容赦ない徴収です。しかも、保険料額は2年ごとに改定され、医療給付費の増加や後期高齢者の人口増に応じて自動的に引き上がる仕組みとなっています。制度スタート時に保険料を低く抑えたところも、将来の値上げは確実です。  この保険料は介護保険料とあわせ、年金天引きで徴収されます。さらに、新年度の導入に便乗し、65から74歳の国保料も年金天引きとなります。年金が月1万5,000円未満の人などは、窓口納付となりますが、保険料を滞納したら保険証を取り上げられます。現行の老人保健制度では75歳以上の高齢者は、国の公費負担医療を受けている被爆者や障害者と同じく、保険証取り上げが禁止されています。医療を奪われたら直ちに命にかかわるからであります。老人保健制度を廃止し、新制度に変えることで、低年金、無年金者から容赦ない保険証を取り上げ行うというのであります。  現在、サラリーマンの被扶養者として健保に加入している人も、新制度に移行後は保険料が徴収されます。あらゆる世代の中で、75歳以上の人だけはどんな低所得でも被扶養家族から切り離すと、こんな差別的な医療制度が許されるでしょうか。  そこで、市長にお尋ねしますが、新制度はどう見ても大改悪です。日本共産党制度実施中止を求めておりますけれども、市長はいかがなものでしょうか、お答えください。  次に、福祉行政の在宅福祉サービスの充実について質問します。ことしもはや残すところ20日となり、年末を迎えている今日です。国民の暮らしと営業、日本経済を原油価格の高騰が襲っております。原油価格は、国際指標とされているニューヨーク商業取引所の先物価格で1バレル99ドル台を突破し、史上最高値を更新しています。  国内の石油製品価格も2004年初頭に比べて、全国平均でガソリンが5割高、軽油が6割高、灯油、重油が2倍超えるなど、軒並み上昇しています。ハウス栽培農家トラック運送業者クリーニング店や燃料油を扱う事業者などから、これでは経営が立ち行かないと悲鳴が上がっております。  国民生活にも重大な影響が出ています。ガソリン代の高騰に加え、これから厳しい冬を迎えるに当たり、暖房用の灯油が生活必需品となっている北海道、東北などの地域では、灯油代の値上がりはまさに死活問題となっています。  原油価格高騰の影響はこれだけにとどまりません。原材料費や穀物価格の高騰とも相まって、パン、即席めん、みそ、ビール、豆腐など、食料品から日常生活用品に至るまで、価格上昇を招き、この動きは消費者物価全般へ波及しつつあります。原油高騰問題はまさに国民の暮らしと地域経済を直撃し、日本経済全体の先行きにとって重大な問題となっております。  そういう中で、日本共産党国会議員団が4日、国民の暮らしと営業、日本経済を直撃している原油価格高騰問題で、冬季マネー規制や必要な大企業への指導など、6項目で政府の緊急抜本対策を求めて、福田首相に申し入れをしました。  偶然にも福田首相は4日、原油価格の高騰を受け、国民や中小企業対策消費者向けの対策など、関係閣僚に緊急対策の指示をし、これを受けて政府は緊急対策の本格検討に入ったようであります。そのことが4日の下野新聞に報道されているように、低所得者に灯油補助の検討が出ております。  そこでお尋ねしますが、私の質問も偶然にも一致しております。ひとり暮らし老人や老夫婦世帯、母子家庭などの市民に対し、福祉灯油のサービスを緊急に支援してはいかがなものでしょうか、お答えください。  次に、環境行政の地球温暖化防止の推進について質問します。拡大、進行する砂漠化、頻発する巨大熱帯性低気圧、つまり台風やハリケーン、サイクロンなど、さらにここ近年後退する氷河、それぞれ地球温暖化に伴う異常気象とその影響が各地であらわれています。  温暖化の原因は何か。どのような影響が予測されるのか。こうした問いに答えるべく、国連気候変動に関する政府間パネルは、11月、最新の科学的知見に基づいた第4次統合評価報告書を発表しました。温暖化は人間の活動、特に石炭や石油などの化石燃料の利用で排出される温室効果ガスによって生じます。最も重要な温室効果ガス二酸化炭素やメタン、過酸化窒素などです。  報告書によりますと、産業革命以降温室効果ガス年間排出量は増加し続け、1970年から2004年の間には70%も増加しました。2005年時点の大気中の二酸化炭素とメタンの濃度は、過去65万年の自然な変化の範囲をはるかに超える水準に達しました。温室効果ガス排出量を削減する措置も各地で講じられていますが、報告書は今世紀末には気温が最大で6.4度上昇し、海面は20世紀末比で最高で59センチ上昇すると予測しています。  また、温暖化は甚大な影響を多方面にもたらし、温室効果ガス排出量が削減されなければ、突然の回復不能な影響も起こり得るとしています。今世紀中に氷河や積雪からの水供給が減少し、世界人口の6分の1が水利用可能性を減少させ、アフリカでは降雨量が減り、最大2億5,000万人が水不足に直面するとともに、幾つかの国では穀物生産が2020年までに半減すると予測されております。また、海面上昇により、多くの海岸地域や小さな島々が洪水や水没の危険に直面するようになります。  大気中の二酸化炭素の増加は、海洋の酸性化を進行させ、海水温度上昇を相まって、広範なサンゴ礁の死滅をもたらします。全世界的には1.5度から2.5度の平均気温上昇で、全生物種の20から30%が絶滅の危機に瀕し、水不足や食料難から膨大な数の人々が飢餓や栄養不足に陥り、気候難民となることも予測されております。  このように、報告書は全世界に地球温暖化防止のための問題提起を投げかけております。今、この地球温暖化防止について、交渉する国連の会合が3日から14日までの予定でインドネシアのバリ島で開かれております。バリ会議の最大の注目点は、京都議定書削減目標達成期間、つまり2008年から12年が切れる13年以降に、温室効果ガス排出のより多くの削減を目指す新たな対策について、どこまで合意できるかにあるようであります。  今ここでどういう結果になるかわかりませんが、求められているのは京都議定書で公約した2012年までに温室効果ガス6%削減の達成に、日本は実効ある措置に踏み出すべきであります。  ところが残念なことに、日本は京都議定書の議長国でありながら、そこで定められた6%削減目標を実現する具体的方策を持っておりません。これでは気候変動に関する政府間パネルの重大な警告にこたえられません。何とも情けない政府であります。しかし、政府がこういう状況であっても、真岡市として温暖化防止のため、方策を立て、推進することが求められていると思います。  そこで市長に求めますが、今述べてきたように、京都議定書に基づく温室効果ガス排出の削減目標、2012年までに1990年比で6%削減に対して、市としても具体的方策を立てる必要があるのではないでしょうか、お答えください。  3点目、住みよいまちづくり行政の公園整備と改善について質問します。3点ほど市民から寄せられた声についてお尋ねします。ご存じのように真岡市は住みよさランキング6位という快適なまちと評価されております。その理由の1つとして、公園の多さが挙げられており、管理整備も行き届き、関係者の努力が報われているのかなと評価する次第であります。引き続き快適なまちづくりを目指してほしいと思います。  さて、そういう状況のもと、市民から寄せられた声の1つとして、真岡市の中心部にある台の山の広場に子供の遊具を設けてほしいという願いであります。ここ近年、畑や空き地があった台の山地区にアパートや住宅が建てられ、子供がふえてきております。ある市民の方から、ことしの春ごろ広場の近くに移り住んだけれども、木や芝があってよい広場ですけれども、遊具がないので十分子供と一緒に遊べないというものであります。  そこでお聞きしますが、若いお母さんたちが安心して子育てができ、子供も元気いっぱい広場で過ごせるためにも、せめて滑り台やブランコ、シーソーなどの遊具を設けてはどうでしょうか、お答えください。  2つ目として、城山公園の展望台の整備が必要ではないかという点であります。ここを利用している市民の方からの声ですが、展望台が古くて危険ではないかという指摘です。早速調査しましたが、調査した結果ですけれども、階段を見ますとさびがひどく、踊り場の部分に小さい穴が幾つかあいております。また、展望台の手すりも塗装がはげて、さびが広がっております。いずれにせよ何らかの整備が必要と思われますので、対応をお聞かせください。  3つ目ですが、根本山に展望台を設けてはどうかという点であります。根本山はご存じのように春は桜、秋は紅葉、そして四季桜と、観光の場所として、また自然観察、教育の場として大いに利用されているところであります。市民にとって大切な財産でもあります。私も時々利用しておりますけれども、何か物足りなさを感じておりました。それは、根本山に行って、高いところから真岡市を一望できる場所がない点であります。茂木町では城山公園に展望台があるように、この根本山にも展望台を設けて、より一層市民が利用しやすい場所として整備をしてはいかがでしょうか、お答えください。  最後になります。4件目、市財政の来年度の市予算編成について質問します。今、来年度の市予算編成の作業が進められているかと思います。ことし4月の市会議員選挙後、私ども日本共産党に寄せられた市民からのさまざまな願いを初め市長とこの懇談会で出されている要望や、また学校から私に寄せられている声などを踏まえますと、切実なものが上がっております。  例えば若い夫婦が安心して子供を産み育てられる環境づくりの一環として、子供医療費無料対象を中学3年生まで拡充してほしいという願い、農家からは品目横断的安定化対策では農業が続けられないと。ましてやことしの米の生産価格は1万5,000円程度、これではとても成り立たないという悲鳴、何とかしてほしい。西田井区では住民から出されている要望の八、九割は生活道路の整備で、早く実行してほしいという声。学校関係ではトイレや給水設備に老朽が進んでいる。対策等修繕を早めてほしいなどなど、これらは皆納得するばかりであります。このような願いに対して、予算はどのような方針を持って編成するのか。特に少子化対策、農業振興や生活道路整備、小中学校の施設整備についてはどのようになるでしょうか、お答え願いたいと思います。  以上で私の一般質問といたします。 ○副議長(大根田幹夫君) 10番、飯塚正君の一般質問に対し、答弁を求めます。  市長、福田武隼君。   (市長 福田武隼君登壇) ◎市長(福田武隼君) おはようございます。飯塚議員の一般質問に対し順次お答えをいたします。  まず、保健福祉行政についての後期高齢者医療制度についてであります。後期高齢者医療制度は、75歳以上及び65歳から74歳までの一定の障害のある方が、平成20年4月1日から加入する新たな医療制度であります。  運営は栃木県後期高齢者医療広域連合が行い、去る11月29日に平成19年第3回の広域連合議会臨時会が開催され、後期高齢者医療に関する条例が制定されました。この条例により、後期高齢者医療給付、保険事業、保険料等が規定されましたが、保険料につきましては、被保険者の前年の所得に応じて負担となる所得割率が7.14%、被保険者一人一人が均等に負担する均等割額が3万7,800円、賦課限度額が50万円、1人当たりの保険料の平均額は6万9,600円となります。  また、所得に応じた保険料の軽減措置が設けられており、低所得の方にも対応したものとなっております。さらに、被用者保険の被扶養の方が後期高齢者医療制度へ移行する場合は、新たな保険料の負担となるため、2年間は所得割の課税はせず、均等割額を半額にすることとなっておりましたが、平成20年4月から半年間保険料を凍結し、その後の半年間は半額の均等割額を9割凍結することが国において検討されております。  次に、後期高齢者医療制度そのものの中止を求めることについてでありますが、後期高齢者医療制度は老人医療費を中心に、国民医療費が増大する中、医療保険制度を将来にわたり維持可能なものにしていくための高齢者世代と現役世代の負担を明確化し、公平でわかりやすい独立した医療制度にするものであり、高齢者の医療の確保に関する法律に規定されておりますので、制度を中止することはできないと考えております。なお、栃木県後期高齢者医療広域連合において、保険料等が決定されたため、本市といたしましても「広報もおか」やホームページなどで積極的な周知を行い、円滑な制度移行を図っていきたいと考えております。  次に、福祉灯油についてお答えいたします。長期にわたる原油価格の高騰に円安などが加わり、灯油やガソリンなどの石油関連製品だけでなく、食料品やタクシー料金なども値上げが広がってきており、国民全体が大きな負担増を強いられております。石油関連製品の高騰の影響がひとり暮らし高齢者や母子家庭のみにとどまらず、一般市民生活全体に及ぼすものであることから、現在のところ本市独自での福祉灯油、つまりひとり暮らしの老人、また母子家庭等への福祉灯油の支援は考えておりません。  しかしながら、議員が指摘されましたように、現在国において北海道の福祉灯油制度を参考にした、年収が一定以下の人を対象に、国や自治体が灯油代の一部を補助する案が検討されておりますので、その動向に沿って対応してまいりたいと考えております。  次に、地球温暖化防止の推進についてであります。地球温暖化は私たちにとって大変重要な問題であり、日本は温室効果ガスの排出量を2008年から2012年の間に、1990年と比較して6%を削減しなければなりません。しかし、日本の排出量は2005年度には1990年度比で7.8%増加しており、私たちは日常生活等において積極的に地球温暖化対策に取り組まねばなりません。  本市としては、各家庭から出る二酸化炭素の排出量が増加している現状を正しく理解してもらい、環境に優しいライフスタイルを実践してもらうために、現在環境展において地球温暖化に関するクイズ等による啓発を初めレジ袋を減らすためのマイバッグの配布や、市のホームページや真岡市の環境対応版に家庭から出る二酸化炭素排出量を計算するための環境家計簿を掲載し、電気使用量や自動車などの燃料使用料の削減など、温暖化防止に対する意識向上を図っております。今後もごみの分別、減量化、省エネ製品の使用など、市民が取り組むことができる地球温暖化対策の啓発に努めてまいります。  次に、平成20年度予算編成についてお答えをいたします。まず、基本的な考えであります平成20年度は、第9次市政発展長期計画の3年度になりますが、引き続きほっとできるまち真岡を目指して、議会各会派からの建議要望や市民の皆様の意見の反映に努めながら、さらには行政評価の結果を踏まえた効率的な行政運営にも努め、計画の着実な推進を基本に予算編成を行っていく考えであります。  一方、財源確保については、国の地方財政対策の動向により変動しますが、国においては引き続き地方歳出を厳しく抑制していくなど、歳出歳入一体改革を推進することとしております。さらに、本市の法人市民税はこれまで顕著な伸びを示しておりますが、今後の景気動向によっては減少することも予想されることなどから、政策的経費に充てることのできる一般財源の確保は引き続き厳しいものと見込んでおり、限られた財源の重点的、効率的な配分に徹して、将来にわたり安定的な財政運営が行えるよう努めてまいります。  次に、4つの施策の取り組みについてでありますが、まず少子化対策につきましては、児童の健全な育成及び福祉の増進を図るため、児童手当や児童扶養手当の給付、出産準備手当の支給、また子育て支援センターの充実に努めてまいります。さらに、新たに第5民間保育所の整備を進め、子育て支援の充実を図ってまいります。  次に、農業の振興につきましては、首都圏に位置する立地条件等の特性を生かして、生産性の高い魅力ある農業の実現と、活力に満ちた農村づくりに向けて、積極的に農業施策を推進してまいります。特に本市農業の将来を担う認定農業者の育成確保と集落営農組織づくりに引き続き取り組むとともに、農業公社を中心とした農地流動化による経営規模の拡大や営農相談等の経営基盤安定化のための支援に努めてまいります。  次に、生活道路の整備につきましては、生活を営む上で必要不可欠な施設でありますので、平成20年度予算編成において限られた財源の重点的、効率的な配分を基本に、可能な限り道路整備予算の確保に努めてまいりたいと考えております。  次に、小中学校の施設整備につきましては、児童生徒が安全な環境の中で生き生きと学習や生活が送れるよう、計画的で効率的な管理に努めているところであります。特に平成20年度からは、昭和40年代から50年代に整備した学校の校舎等について順次年次計画により耐震診断、耐震補強設計、耐震補強工事を実施してまいりたいと考えております。  以上、ご答弁申し上げます。 ○副議長(大根田幹夫君) 総務部長、小松廣志君。   (総務部長 小松廣志君登壇) ◎総務部長(小松廣志君) 飯塚議員の一般質問にお答え申し上げます。  住みよいまちづくり行政の公園整備と改善について、まず台の山の広場に子供の遊具を設けたらどうかということでありますが、台の山の広場につきましては、従前保育所敷地としていたものを用途廃止し、現在は広場として管理しているところであります。このため公園としての位置づけはしておりませんので、樹木のみを植栽し、散歩やゲートボールなどのできる広場としているところであります。したがいまして、現在のところ遊具等を設置する考えはありません。  次に、城山公園の展望台の整備についてでありますが、この展望台は設置してからかなり年数がたっておりますが、本体は鉄筋コンクリートづくりで、現在のところ特に支障はなく、改築は考えておりません。なお、劣化した階段の鋼板、鉄の板と手すり等の修繕につきましては、新年度早期に実施してまいります。  次に、根本山に展望台を設けてはどうかということでありますが、根本山の整備につきましては、昭和36年2月に全山を桜の名所にするため、根本山公園整備に着手し、現在では真岡の一万本桜祭りの花見の名所の1つとして市民に親しまれております。また、根本山自然観察センターを核とした約22ヘクタールを根本山生き物触れ合いの里として、里山の生態系を保全するとともに、自然観察の整備や杉、ヒノキなどの間伐を実施し、自然観察など、自然に親しむ環境学習の場として利用していただいているところであります。  このようなことから、今後も眺望に配慮した生き物触れ合いの里づくりに取り組んでまいりますので、現時点では展望台を設置することは考えておりません。  以上、ご答弁申し上げます。 ○副議長(大根田幹夫君) 10番、飯塚正君。   (10番 飯塚 正君質問席に着    く) ◆10番(飯塚正君) 再質問させていただきます。  丁寧なご答弁、まずありがとうございました。納得もいかない点もありますので、再質問させていただきます。  まず、後期高齢者医療制度の件ですが、特に今議会も全国的に開かれていると思うのですが、既に9月議会あたりまでは200超える議会等で見直し中止を求める意見書が出ております。当然各市町村からも国に対して見直しの声も上がっているわけですが、市長も医者という、長年携わってきた方で、この問題では非常にどこが問題になるかというのは大体わかっているかと思うのです。本当に今のお年寄りと我々の世代から区別して当たるというのは、これです。この問題とったときも差別なのですね。国民を差別する行為なのです。我々自身もこれからお年寄りになりますけれども、少子化の時代の中で、我々がお年寄りになりますと、ますます大変になることは、これは明らかであります。  しかし、この自分がいざ当事者になった場合、本当にこの医療というものをしっかりと保障してもらっていくためには、今の後期医療法という制度では、全くこれは、家族の方にも対して過大なる負担を強いる何物でもございません。死ぬまで保険料を払うようなことになっていくわけですから、これはどう見ても今の憲法第25条の国民の生命、財産を守るという点から見ても、相反するものであるのです。  ですから、この制度を国のほうで決めたからそれに従うというだけにとどまらず、下から市民の願いというものをやっぱりしっかり受けとめて、地方における最高責任者の一人である市長がせめて真岡から大きな声を上げていくような、そういう姿勢をやっぱり示すことが大事かと思うのです。なかなかそれが難しいようで、既に全国の市長会とか関東市長会の、また栃木県の市長会のほうでまとめて意見を出していくというのが、いつもそういう方向で見られますが、しかし一番先に声を上げて、そして真岡市民のお年寄りを守っていくのだという点を強くアピールする必要があるのではないかと思うのです。  どうもちょっと姿勢が弱いので、その辺医者としての立場からも、この問題をしっかりと受けとめて、ちょっとお答えをしていただければと思うのです。  それと、地球温暖化防止の推進についてでありますが、確かにこれは今できるところから……。 ○副議長(大根田幹夫君) 1問1答でございますので。 ◆10番(飯塚正君) 済みませんでした。 ○副議長(大根田幹夫君) 市長、福田武隼君。 ◎市長(福田武隼君) ただいまの再質問でございますが、被用者保険の被扶養の方が新たな保険料を負担する等ということで、医療人として、また医師会としては反対をしております。  市長の立場としては、国民医療費が増大する中で、この保険制度を将来に向かって安定的に運営するという立場ではいたし方ないのかな、そういう立場でございます。  高齢者の医療の確保に関する法律の趣旨にのっとって、受けざるを得ないものであろうと思っております。  以上です。 ○副議長(大根田幹夫君) 10番、飯塚正君。 ◆10番(飯塚正君) ありがとうございました。やはりこれが限界かなと。やむを得ないのかと思います。これはこの辺でとどめておきます。  次に、福祉灯油についてですが、これは確かに国はこれからということで、まだ具体的な形になっていませんので、具体的になった、そして各市町村に通達が来た段階で、即市として対策を練って支援のほうを考えていただきたいと思います。これは要望にしておきます。  次に、地球温暖化防止策の推進についてでございますが、確かに今市長が答弁したように、市民は既に温暖化防止策の具体的な形で協力をしているわけです。確かにレジ袋やどれだけ電気を長くつけないとか、ちょっと我慢しようかという点がとられておりますが、しかしこれ家庭とか我々住民から出ている二酸化炭素の量というのは、日本全体からいろんな事業所も含めて、わずか12、3%なのですよね。あとは多くはほとんど大きな事業所を初めとする運輸関係らが大半占めているわけです。ですから、国のほうもこの防止策はなかなかそういうところに協力を求めることができない、そういう弱さを持っているようです。  しかし、さっき述べましたように、本当に我々が生きている時代に大きな影響を受けることは間違いないのです。既にテレビや新聞でも報道されていますが、北極の氷がもう既に解け出しているというのが報道されております。また、ことしは本当にアメリカやインド洋でハリケーン、サイクロンで大きな被害が受けています。こういうのを見ますと、遠い日本でありながらも、やはりこれはただごとでないという点では感じられるかと思うのです。  そういう意味では、特に真岡市としてももっと具体的な、市民に対しても、真岡市民が一致団結してできる何かアドバルーンを上げるとか、同時に事業所に対してももっとわかりやすい二酸化炭素削減の協力をやっぱり強く指示するというか、そういう方向を出す必要があるのではないかと思うのです。そういう点で、真岡市としてわかりやすい具体的な方策を出していただきたいと思うのです。これも1つ要望にとどめます。  次に、公園整備についてです。これは要望といえば要望なのですけれども、特に根本山の件では、確かに私が思っている場所的には、残念ながらこれ民間地なので、確かに市としては開発できないというのは聞いております。しかし、やっぱりこの発想が必要なのです。これだけ根本山が愛されているわけですから、四季桜の開花時期には、市外からもバスを連ねてきているというのも聞いております。  そういう点で、高いところというのはやっぱり人間としては登りたがるし、煙も高いところ上るのです。ですから、高いところからやっぱり真岡市の一望、すばらしい真岡であるという点を実感できる点でも、高いところから見るというのは非常にいいのですよね。気持ちもすっかりとするし。そういう意味では、せめて見晴台ぐらい、その土地を持っている……たしか益子の人だと聞いておりますけれども、ぜひお願いして見晴台ぐらいはどうかと思うのですが、これも要望でしておきます。  そして、最後になりますが、予算編成についてでございますけれども、さっき述べましたように、本当に私のところに来る市民の方は切実なものなのですよね。やはり身近な問題、これと思えばすぐできるものばかりなのですよね。ですから、これは決断が必要なので、せっかく真岡市が国からの不交付団体になって、自力で真岡市の財政が運営できるような力を持ったわけですから、やはり二宮との合併も控えているこの真岡市が、もっともっと温かいサービスができるような、そういう点でもぜひこの予算編成には、前向きな形で市民の声をくんで予算編成をしていただきたいと思うのです。これも要望にとどめます。  以上で私の再質問といたします。終わります。
    △春山則子議員 ○副議長(大根田幹夫君) 4番、春山則子君。   (4番 春山則子君登壇) ◆4番(春山則子君) 議席番号4番、市民フォーラムの春山則子でございます。まず、冒頭に議会を傍聴に来てくださいました同士の皆様に厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。  それでは、さきの通告に従い、順次質問をさせていただきます。まず、食育についてです。食の安全、安心、安定の食生活の確保についてです。昨今、テレビや新聞等に毎日のように食品の偽造問題が騒がれ、私たちの食に対する安全、安心が破壊されてきています。  平成19年11月2日の下野新聞に、香川県丸亀市の学校給食の食材に、国産と偽造したオーストラリア産牛肉が納入されたと記事がありました。また、全国で食品偽造、改ざんが大問題になっています。  ざっと挙げただけでも、牛肉、鳥肉、シジミ、タケノコ、そうめん、お菓子類の産地偽造や消費期限改ざんなど、食をめぐる不正の発覚がとまらない。不正の発覚は10月だけでも、三重県の赤福の消費期限を改ざんするなどの偽造販売、秋田県の比内鶏の偽造、福岡県の船場吉兆のラベルの張りかえ、消費期限の改ざんなど相次ぎ、本県の鹿沼市の菓子製造会社、三宝製菓が本県産の鶏卵を使いながら、比内地鶏の卵を使用と偽って表示し、菓子4商品を製造していたことが発覚いたしました。  このように、次から次に食に対する安全が確保できなくなっている現状です。食は私たちの毎日の生活に欠かせないものであり、生涯にわたり健やかで心豊かな生活を送る基本であると考えます。  そこで、4点ほどお伺いいたします。具体的かつ明確にご答弁をお願いいたします。  1点目は、最近テレビや新聞で毎日のように食品の偽造、不正問題が相次いでいる中、本市では学校給食の安全確保のために、このような問題に対してはどのように取り組んでいるのかお聞かせください。  2点目の質問です。平成19年11月16日の新聞に、学校給食の主目的転換、栄養改善から食育へと、国の文部科学省の方針が出されました。改正では、目的に関し、教科外の特別活動とされている給食を子供たちの栄養補給の場とするだけでなく、食材の生産者や生産過程、流通や食文化などを学ぶ場と明確に位置づけるとあります。本市において、教育の中で今後食育をどのように取り組んでいくのかお聞かせください。  3点目の質問です。学校給食における畜産物の安全、安心の確保、特に香川県丸亀市の実例を踏まえ、本市においてこのような問題が起こらないために、どのような指導、対策をしているのかお聞きします。  4点目の質問です。学校給食の献立において、栃木県産、いわゆる地場産品はどれくらいの割合を占めて、どのようなルートで購入されているのか。また、地場産として食材品目をどの程度取り入れているのか、その購入金額についてもお聞かせください。  次に、いじめ問題についてお伺いをいたします。平成19年10月5日の新聞で、文部科学省の統計によると栃木県の公立学校で把握したいじめの発生件数は、1998年度から7年連続で全国ワースト1位だとあります。県知事がワースト1位脱却を公約に掲げ、対策を強化し、2005年度はワースト18位になったとあります。  本市においてのいじめの未然防止と早期発見、早期対応策について1点目の質問をさせていただきます。18年度教育委員会に届けられたいじめの件数はどのくらいで、前年度の比較はどれほどか。また、その後解決された件数をお聞きしたいと思います。真岡市では、いじめ問題に対し、教師や父兄にどのような指導を行っているのかお聞きしたい。特に教育長の率直な意見をお聞かせください。  次に、きのうですが、先輩の古橋議員と重なる質問になってしまいますけれども、ご容赦お願いしたいと思います。急増するネットに対するいじめや携帯電話のメールを使ったいじめ問題についてです。ネットのいじめは最近急速に表面化してきています。昨年、警察に寄せられた相談のうち、ネットなどの中傷は前年度比39%増、8,307件で、過去1年間の相談件数のうち、3分の1がネットやメール関連であると、平成19年10月4日の新聞にあります。  2点目の質問です。真岡市における児童生徒のインターネットや携帯電話使用状況をどの程度把握しているのか。また、そういう理由で起こり得るいじめについて、どのようにとらえ、どのような対策をとるのかお聞きしたいと思います。  また、このいじめに関連し、昨年度不登校だった中学生の割合は35人に1人、クラスに1人で過去最高になったと文部科学省の学校基本調査でわかったとあります。いじめがもとで自殺が相次ぎ、いじめられるくらいなら学校に行かなくてもいいとか、いじめられて自殺するくらいなら学校にやらないと考える保護者がふえてきたことも一因と見ています。  3点目の質問です。いじめが原因で不登校になった生徒は、真岡市には何人ぐらいいるのか。各小中の現状と、そのような子供たちに対してどのようにケアをしていくのか、今後の対策をお聞きしたいと思います。  また、真岡市では不登校生徒を抱える教職員に対し、どのような監督、指導を行っているのか、率直にお聞かせください。  最後に、私の初めての一般質問でお聞きしました女性管理職登用についてです。平成20年度における女性管理職登用はお考えでしょうか。  前回、私の質問に対し、市長は管理職にふさわしい能力、意欲のある職員は男女の区別なく登用してまいりたいと答弁をいただきました。女性管理職への登用を進め、政策決定の場に幅広く女性の意見を取り入れてほしいと強く念願をいたし、私の一般質問を終わらせていただきます。  ご清聴ありがとうございました。(拍手) ○副議長(大根田幹夫君) 市長、福田武隼君。   (市長 福田武隼君登壇) ◎市長(福田武隼君) 春山議員の一般質問にお答えを申し上げます。  なお、食育については教育次長をして答弁をいたさせます。  初めに、女性管理職登用についてでありますが、平成20年4月1日付の人事異動や退職に伴う昇任者の選考などは、まだ準備を進めておりません。  私はこれまで課長職に3名の女性職員を任命してまいりましたし、6月議会でもお答えいたしたとおりで、管理職にふさわしい能力、意欲のある職員は、男女の区別なく登用してまいりたいと考えております。  以上、ご答弁申し上げます。 ○副議長(大根田幹夫君) 教育長、佐藤務君。   (教育長 佐藤 務君登壇) ◎教育長(佐藤務君) 春山議員の一般質問にご答弁申し上げます。  いじめ問題についてであります。昨年、いじめにかかわる児童生徒の自殺が相次いで報告され、大きな社会問題になりました。文部科学省では深刻化するいじめ問題を受け、平成18年度の問題行動等調査からいじめの定義を大きく見直しました。従来のいじめ定義の中から、一方的に、継続的に、深刻なという3つの要素を削除し、対象を拡大したこと。また、発生件数を認知件数にしたことなどから、いじめを受けた児童生徒の立場に立って、より幅広くいじめをとらえられるよう改めました。本市における平成17年度のいじめ発生件数は7件で、うち小学校2件、中学校5件であり、平成18年度のいじめ認知件数は小学校で53件、中学校で27件であります。  次に、本市における解決されたいじめの状況についてでありますが、小学校では43件で解消率81%、中学校では21件で解消率78%と報告されており、平成18年度文部科学省調査報告の全国平均である81%とほぼ同程度であります。いじめに関する指導で大切なことは、早期発見、早期対応であります。子供たちの発するサインを鋭くとらえることや、どのような訴えにもまず耳を傾けることが大切であり、いじめが潜在化したり、エスカレートすることのないよう細心の注意を払ってまいりたいと考えております。  次に、急増するインターネットでのいじめ、パソコンや携帯電話のメールを使ったいじめについてでありますが、インターネット掲示板への不正書き込みやメールでの誹謗中傷などは、人として絶対許せない行為でありますので、情報機器の取り扱いにつきましては、学校、保護者、関係機関等との連携を図りつつ、引き続き適切な使用と問題解決に努めてまいりたいと考えております。  次に、いじめが原因で不登校になった児童生徒についてでありますが、平成18年度から調査方法が変わり、それによって報告された本年度の件数は2件であります。これらの児童生徒については、学校との連携を図りながら、別室登校や本人の部活動への自主的な参加を促すなど、継続的な支援に努めております。いじめ問題解決の糸口は、他人に対するいたわりや優しさ、いわゆる惻隠の情を養うことであります。真岡市教育委員会は、市内全21校の児童生徒に対しまして、感謝の心、元気なあいさつということを推進し、他人に対する感謝の気持ち、それから思いやりを指導しております。  引き続きいじめはいつでも、だれに対しても起こり得るという前提のもとに、人間尊重の精神を育て、教育活動全般を通して人権意識の高揚を図ってまいりたいと考えております。  以上、ご答弁申し上げます。 ○副議長(大根田幹夫君) 教育次長、内田龍雄君。   (教育次長 内田龍雄君登壇) ◎教育次長(内田龍雄君) 春山議員の一般質問にお答え申し上げます。  学校給食の安全確保についてでありますが、本市の給食用食材の主な購入先は、財団法人栃木県学校給食会であり、すべての食材の約80%を購入いたしております。  学校給食会は、栃木県内の公立学校並びに学校給食センターで利用される食材が、良質かつ安全で安定的に、しかも経済的に確保できるようにするための共同購入機関として、昭和32年に設立された公益法人でございます。また、学校給食会は安全管理業務の一環として、食品検査室を設置し、細菌検査や成分比較検査などを実施し、情報提供も十分に行われており、信頼できる公益法人と考えております。  肉類等の取引先につきましても、食材の安全確保のために、納入業者による品質確認作業や専門分析機関による衛生検査、細菌検査結果等の自主検査を踏まえ、検査結果の写しを毎月提出するよう指導をいたしております。  また、本市学校給食センターにおきましては、すべての食材の納品の際に、栄養職員が検収に立ち会い、消費、賞味期限及び品質等を確認いたしております。さらに、学期ごとに納品されました食材を抜き打ち的に抽出をいたしまして、専門分析機関に細菌検査等を依頼し、食材の安全確保に努めております。  次に、学校給食の中で、今後食育をどのように取り組んでいくのかについてでありますが、平成17年度に栄養教諭制度が創設をされ、本市におきましては19年度より栄養教諭が配置されたところであります。現在、各教科や学級活動、総合学習の時間などを利用し、栄養教諭や栄養職員を中心とした食に関する授業を行い、児童生徒の関心を高め、正しい食事のあり方や食習慣を身につけ、みずからの健康管理ができる基礎づくりに取り組んでいるところであります。  新聞報道によりますと、来年学校給食法の改正案が提出されるとのことでありますが、文部科学省よりその詳細についてまだ示されていないのが現状でございます。したがいまして、法改正により、新たにどのような取り組みが必要となるか申し上げることはできませんが、本市におきましては現在真岡市食育推進計画を策定中でございます。今後法改正の内容が示されましたら、本市食育推進計画との整合性を図りつつ、学校教育活動全体を通して食育の充実に努め、児童生徒の心身の健全な発達を図ってまいりたいと考えております。  次に、学校給食における畜産物の安心、安全確保についてでありますが、食肉につきましては、従来よりすべて国内産のものを使用しております。牛肉につきましては、牛肉トレーサビリティ法に基づきまして、個体識別番号が付与され、生産、流通経過を追跡することは可能であります。納入業者に個体識別番号に基づいた管理並びに情報提示を指導しております。豚肉、鳥肉につきましては、現在牛肉のような法整備がなされておりませんので、産地証明書や取引先等との商標書類などを提出するよう指導をいたしております。  次に、学校給食における栃木県産食材の使用についてでありますが、本市学校給食センターでは市内小中学校等に、1日に約6,800食を提供しております。一度にたくさんの食材が必要であります。また、常に新鮮な食材を安価に供給していただかなければなりませんので、野菜類につきましては、公設芳賀地方卸売市場に集荷されたものを、真岡市総合食品納入組合から購入をいたしております。  栃木県産の使用率が高い主なものにつきましては、本県で生産量の多いイチゴ、カンピョウ、ニラ、ゴボウにつきましては100%、キュウリ、ネギ、モヤシなどにつきましては、約62%から99%の納入ということになっております。また、牛乳、米飯……お米でございますけれども、につきましては、財団法人栃木県学校給食会を通じて購入しておりまして、年間を通じて安定的に購入できるため、牛乳、米飯とも100%栃木県産を使用いたしております。  なお、平成18年度の食材購入金額の総額でございますけれども、約3億1,065万円でありまして、そのうち栃木県産食材の購入金額は約1億233万円となっておりまして、その比率は約33%となっております。  以上、ご答弁申し上げます。 ○副議長(大根田幹夫君) 4番、春山則子君。   (4番 春山則子君質問席に着    く) ◆4番(春山則子君) ただいまの質問に対して、再質問1点、それから要望を1点お願いしたいと思います。  いじめによる不登校について再質問ですけれども、いじめが原因による不登校の生徒が真岡市には、本当に教育長初め大変皆様のご苦労で2名だということで、優良な市であるかと思います。本当にありがとうございます。  しかしながら、私のところに父兄の方が相談したいと、そういうふうに来る数は非常に多うございます。うちの子供が学校に行かなくて困っている。うちの孫がどうしても学校に行けなくて困っていると、そういう相談が来ます。  学校基本調査では、年間30日以上、理由もなく学校に行かなくなった生徒が不登校で、おなかが痛いとか、それから気分がすぐれない、体調不良の理由がある生徒が30日以上休んでも不登校にはならないのか。そして、学校に行っても保健室登校とか、そういうのをいろいろ聞きますけれども、大変失礼な言い方かもしれませんけれども、各学校において学校のメンツがあるかどうかわかりませんけれども、体調不良の理由をつけて、不登校にはならない、つまり点数には入らない、そんな学校もあるのではないかと心配をしています。  真岡市においては、そんな学校はないとは思いますけれども、教育長に再度お願いをいたします。不登校の子供たちが、病気か、それとも本当に理由がなくて学校に行けないのか、そういう定義についてもあいまいにならないように、真岡市として何か対策はお考えでしょうか。 ○副議長(大根田幹夫君) 教育長、佐藤務君。 ◎教育長(佐藤務君) ただいまの再質問にお答えいたします。  いじめの定義は大変難しいものがありまして、なかなかそういう点は把握できないというところもあります。したがいまして、先ほど申し上げましたように、この問題が潜在化しないこと、それからエスカレートしないこと、そういったことを前提にしまして、やはり基本的には真剣に感覚を磨くと。相手に対する思いやりを育てると、そういった形ですべての教育活動を通して、この問題を継続的に、そして発展的に解決していきたいと、そんなふうに思っております。 ○副議長(大根田幹夫君) 4番、春山則子君。 ◆4番(春山則子君) ありがとうございます。教育長の心が表われるようなご答弁でありました。ありがとうございます。  それから、要望が市長に1点あります。女性管理職登用について、私の切なる要望です。政府は2020年までに、課長級以上の3人に1人は女性にし、指導的地位に女性の割合を少なくても30%に拡大すると、政府目標を明確にしてきました。本市においても、二宮と真岡市の合併を控え、女性職員も数がふえてまいります。市長の心の広さで、一人でも多くの女性が管理職に登用されますよう、切に要望いたします。  ありがとうございました。 △髙橋昇議員 ○副議長(大根田幹夫君) 2番、髙橋昇君。   (2番 髙橋 昇君登壇) ◆2番(髙橋昇君) 皆さん、こんにちは。議席番号2番、市民フォーラムの髙橋昇でございます。私は、安全、安心のまちづくりを目指し、教育の安心、医療介護、福祉の安心、環境の安心の3つをスローガンに掲げ、市民のことを中心に考え、正しいことには素早く行動に移すことを基本に活動しております。  さて、今回2度目の登壇の機会をいただきましたので、さきの通告に従い、順次質問をさせていただきます。今回は、1件目が広域ごみ処理施設の件について、2件目は医療の充実について、3件目は教育児童の安全について、以上3件を質問させていただきます。  今、マスコミでは偽造に関する報道が連日流れております。一昔前までは世界一安全、安心な国、日本であったはずなのに、どうしてしまったのでしょうか。国民は、いや市民は今何を信じて、だれを信じて生活をしていかなくてはならないのか。これから次世代を担う子や孫たちをどのように教え、育てていくのか、全く先が見えない状況が憂慮されます。  こんな日本にだれがしてしまったのか。戦後60年、荒廃した日本を今日の生活水準にまでしたのは、官僚主体による中央政権指導によるものでしょう。長らく1党独裁による政権、自民党政権と官僚に多くの国民は夢を託したのです。結果、世界において日本は経済大国と言われて、近年までどこよりも安全で安心な国として、ほかの国から称賛を受けてまいりました。  しかし、国民はすべてを政治家に任せ、官僚にゆだね、自分のことだけを考えるようになってしまい、悪いのは政治家や官僚だと逃避してきたのです。そして、先ほども述べたような現象がここに来て起きてきたのです。これは起こるべくして起こったのです。  なぜなら、政治家や官僚を信用、安心したことで、チェックを怠ったことがその代償としてあらわれたのではないでしょうか。一昔前までは仕方なかったかもしれません。でも、今思い起こせば50年前の決めたことが、今になっていろいろなところに偽造や癒着として発覚し、国民を不安のどん底に陥らせているのです。  医食住、ここで言っている医は医療の医です。あらゆるところにうそが蔓延しています。医においては、薬害エイズから始まりC型肝炎、医療機関の架空請求、納入業者との癒着など。  食においては、新潟偽造ブランド米や食肉品偽装、そして身近なところではしにせの期限切れ販売、有名ハンバーグ店、ドーナツ店など、品質表示の偽装があります。  住においては、姉歯構造建築士の偽造から始まり、大手建設業者や建材メーカーの品質偽造、高速道路の鋼管強度の偽造。幾ら時間があっても言い尽くせないぐらいあります。  このようなことで、本当に将来安心して生活できるのか、だれを信用して生きて生活をしていけばいいのかと、国民の不安は募るばかりであります。  なぜ今になって急にいろんな分野での偽造が発覚してきたのか。それは、さきの参議院選挙において、1党独裁であった自民党が大敗し、野党に下野し、情報開示が容易になった結果といえるでしょう。過去の政権与党が行ってきた強硬な姿勢での政治に、野党連合によるチェックが必要であると国民が気づき、投票した結果、今まで隠されていたことや知り得なかったことが細かく公開されたからであります。  先ほども言いましたように、偏った人たちや利権に絡んだ人たちによる組織的な犯行と言っても過言ではありません。善良な国民を失望させる行政、政治不信が起こるような状況を我が真岡市においては無縁な市として胸を張りたいと考えている一人であります。  それでは、まず一般質問の1件目、ごみ処理施設の建設についてであります。ことし6月に一般質問をさせていただきましたが、再度芳賀地区のごみ処理建設についてお伺いいたします。前回と今回、あわせて多くの議員の方々より質問が出されておる状況は、一番やはりここで重要な問題という位置づけになるかと思います。市民が生活していく上では、なくてはならない施設だとだれも考えております。いずれは1市5町の広域で建設を進めるものと思っていたのですが、今どうして広域のごみ処理施設を建設を急がなくてはならないのか。  また、なぜ真岡市大内の堀内地区が一番最適として候補に上がったのか。選定方法に、進め方に市民の多くが納得せず、疑問を持っています。特に大内地区においては、真岡と大内地区の将来を考える会の地域住民による組織が発足、当該地は年間100万人が利用する県内最大の井頭公園、井頭温泉やチャットパレスがあり、市民の憩いの場として施設が数多く整備されており、環境保全の上で建設最適地の候補地ではないと、真岡と大内地区の将来を考える会は断言しています。  私は大内地区の住民を初め市内全域の市民の方々から同じような疑問、質問をいただきました。そこで、前回と重複する部分があるかもしれませんが、再度お尋ねいたします。わかりやすいご答弁をよろしくお願いいたします。  まず第1点目は、さきに配布いただいた建設候補地の選定経過資料では、平成14年2月にごみ処理広域化計画を策定し、計画の中で新しいごみ処理施設、焼却処理施設及びリサイクル施設の完成目標を平成22年と決定し、並行して施設建設に最適な候補地の選定に着手したと報告がしております。この件についての取り決めや申し送り等が存在していると思われますが、いかがでしょうか。当時の資料に建設地の選定について、当時行政の協議記録が明記、保存されているのではないかと思われますが、いかがでしょうか。それらの内容をお聞きいたします。  第2点目は、選定の大きな理由として、行政側は消費人口や経済、交通の利便性を最優先しているように思えますが、選定の方法として本当にこのような選び方でいいのか。なぜ大内地区の住民の多くが反対表明しており、現在も計画地変更の運動がされている中で建設計画を進めているのか。今回の選定をよく顧みますと、芳賀広域の代表役員で協議することには異議はありませんが、その後の進め方に問題が残るのではないでしょうか。ことしに入って新聞報道されるまで、市民の代弁者である真岡市議会や地域の区長等の意見を聞くこともなく、当該地ありきで先行して進められていることは、住民不在ともいえる状況下になっており、広域行政の手法に疑問を感じました。この点について、どう説明いたしますか、お聞きいたします。  3点目は、今回の建設予定地については、2つの反対グループ、ごみ処理施設建設を考える市民の会と、真岡と大内地区の将来を考える会が立ち上がり、真っ正面から実名を挙げて、今回の施設建設をただただ反対するのではなく、納得いくまで意見を交換し、行政と対等な立場で提案できる市民になりたいという思いからと訴えて署名運動を展開しているようです。  また、真岡と大内地区の将来を考える会の団体は、我々議員に対して公開質問を投げかけてまいりました。そして、今月公開討論会を行おうとしております。芳賀広域の合併はだめになり、しかしごみ処理施設だけを1カ所に集約し、大規模のものとしてつくることは一体どういうことなのか。また、昨年9月の議会に土地開発公社所有地の堀内台地を公園、運動公園名目で買収する議案が提出され、可決されております。将来ごみ焼却処理場にしようとしている土地を、運動場名目で買収した。考える会では、市有地にしないとコンサルタントに依頼できないための策としか考えられないと言い切っております。  この二つのグループの趣旨と署名活動に対して、この現状を市長はどのように見ておりますか。また、どのように対象を考えておりますか。そして、今後この2つのグループと話し合いの場は考えているのか、お聞かせください。  続きまして、一般質問の2件目、芳賀日赤病院の医療体制の件についてであります。前回も質問させていただきましたが、医療施設として整備されることが長年市民の声でありました。来年4月までには心配しておりました医師の確保にもめどがついたことは、市民としてはこの上のない朗報で、市長を初め関係部署の方々に敬意を表するものであります。  真岡市が住みよいまちといえるのは、医療体制が充実してきていることも条件の1つと考えます。市民は日ごろからの健康管理を怠らない、規則正しい生活と適当な運動やスポーツにいそしむことで、快適な生活ができるのです。そのために、市サイドとして健康増進課による健康セミナーや健康体操などの開催で、多くの市民の参加を呼びかけ、健康への意識改革や高揚を図っている努力は高く評価されていると聞いております。  安全、安心な行政運営に参加するため、真岡市民が健康であることも絶対条件となります。今後さらに1次病院と2次救急病院の連携が最重要となると考えており、市長の手腕采配を期待しております。今回は、私が活動した中で実際の相談を受け、伝えて質問とさせていただきます。市長の率直な意見をお聞かせいただきたいと思います。  芳賀日赤病院の診療報酬の過剰請求が生じたと各新聞に報道されましたが、その背景と今後の対策についてお尋ねいたします。  第1点目は、病院の健全な経営は私たち市民にとって安心して生活が送れる条件の1つであります。特に2次救急病院である芳賀日赤について、芳賀広域15万人の生命、健康を守る唯一の総合病院として重要、欠くことのできない施設であります。しっかりとした病院であるためには、医師だけではなく、それを支える多くの関係部課、看護科、栄養科、医事科等であります。職員が医療の本質、崇高な目標に向かう努力が不可欠であることは言うまでもありません。  病院も企業も同じです。組織全体がお互いを信頼し、力を合わせて努力して、信用をかち得ていくことではないでしょうか。そのために、何年も何年も実績を積み重ね、現在の地位が築け、信頼を得るのです。  芳賀日赤病院も医師不足問題が解消し、市民の不安も解消され、一安心したところでしたが、先ごろ当病院の関係者から相談を受け、内容に大変驚きました。それは、先週末の朝日新聞等でも報道されたとおりで、昨年の7月ごろからことしの3月までの間、患者さんへの診療報酬を過剰請求した件であります。  その内容は詳しく述べませんが、芳賀日赤病院内でどうしてこのような不祥事が起こってしまったのか。なぜこのような過剰請求を9カ月も続けていたのか。なぜ気がついたとき、だれも是正しなかったのか。ただただ疑問が募るばかりでございます。日赤の事務部長は請求ミスと処理しておりますが、真に考えなくてはならないのは、人事管理、労務管理ではないでしょうか。  私が聞いているところでは、事務部においては適切な人事異動がされずに、月100時間を超える過剰な勤務が強いられたり、ベテランの管理職が定年を待たずに何人もやめたり、体調を崩しているということでございます。今後市が日赤に対して今まで以上に連携を深め、運営管理をしていかないと、また医師不足やそれ以上の問題が起きるのではないかと心配をしております。いかがですか。市民の生命を守る市長として、率直なところこの現状についてどう思い、どう考えますか。また、今後市はどこまで運営体制にかかわれるかお聞きいたします。  第2点目は、家族は元気で毎日の生活を送れることが最大の幸せであります。子供は元気に友達と一緒に学校へ行き、ともに学び、ともに遊び、おじいちゃん、おばあちゃんは趣味やスポーツにいそしみ、家族みんなが健康でいられる、住んでよかったといえる、こんな環境の整った真岡市、我がふるさとだからこそ、住みよさランキング6位と評価されたのだと思います。  しかし、思いもよらぬ出来事は、相手、ところと構わず不意に襲ってきます。先ごろ市内に住む主婦の方から、文書による悩み事の相談を受けました。ここで、その内容の手紙を朗読させていただきます。  10月下旬、午後10時のことでございます。母から慌てた様子で、お父さんの様子が変だよとのこと。急いで主人と家族みんなで実家へ駆けつけました。父の顔は青ざめたままで、母の呼びかけに全く反応なし。主人が大きな声をかけても、顔や体をパンパンたたいても反応なし。急いで119番しました。すぐに救急隊が来て救急車に運ぶ。心臓は動いている、助かるかも。  ところが、救急車が動かない。何をしているの。受け入れ病院を探している。8件くらい聞いて、全部が受け入れ拒否と救急隊が言っていた。なかなか出発しない救急車を見守る家族。不安で不安で、何度ものぞきました。大丈夫なの。瞳孔が開いています。血圧が40まで下がっていますと救急隊。出発しない救急隊に、家族も何してるの、早くどこかで診てもらってくださいと、だんだん声も大きくなった。救急隊も困っている様子。検査ができなくても、どこの病院でもいいから、とにかくここで父を死なせるわけには絶対嫌ですと必死にお願いしました。  ようやく40分後、父を乗せた救急車は出発しました。幸い一命をとりとめ、今は後遺症もなく元気で過ごしておりますが、もしあのとき亡くなっていたらと思ったら、この思いをだれにぶつけたらいいのか。ベッドが空いていない、先生がいない、MRIが故障している、ほかの患者でこんでいる。怖いです。怖かったです。これが現実なのか。断る理由はさまざまですが、ここに死にそうな人間とその家族がいる現実をだれに、真岡市として、医者、病院としてこれでいいのでしょうか。これが現実なのですかとつづってありました。  この件はたまたま起こったことで、頻繁にあることではないでしょうが、でもいつどこで起こり得るかわかりません。そのとき、皆さんの身に同じようなことが実際に起きたらいかがでしょうか。考えただけでも恐怖感にさいなまれるでしょう。これは実際の出来事で、相談者の悲鳴にも似た怒りの声であります。どんな感じを受けましたか。市長の率直な見解をお聞きいたします。  また、今真岡市内で発生している救急患者の対応についても、具体的にお伺いいたします。  3点目は、幼児、幼稚園児を持つ母親から切実な相談で預かった2通の文書を紹介しながら質問といたします。以下のとおりでございます。  6月下旬、4歳の男の子のことでございます。急に耳が痛いと訴えたので、急患センターに受診した。担当医は自治医大小児科医。熱は37度。中耳炎の疑いがあり、診察したが自信がなかったようで、日赤に受診するよう指示されました。担当医が日赤に電話し、夜間の小児科と話をしました。その内容は、4歳の男が来ています。中耳炎の疑いがありますが、私にはよくわからず、自信がないので診てくださいと私たちの前で話をしました。びっくりして何も言いませんでした。患者やその家族を前にして、自信がないと発信する医者は急患センターに置いてもらいたくありませんとつづってありました。  9月下旬、幼稚園児の男の子。午後8時55分ごろ、ぜんそくの症状があるので診てもらいたい、急患センターに電話。9時5分ごろ、急患センターに着き、受付をしようとしたときに、受付の後ろで医師と看護師らしい人が口論をしていた。時間に来ない患者を受け入れてはこのセンターは成り立たないなど。とりあえず受付を済ませてもらい、看護師に症状を事細かに説明しました。看護師にすべてを話して先生に診てもらうときに、看護師に話したことをまた先生に話す二度手間、手際の悪さ。  私はぜんそくは明け方にひどくなることや、今の症状からよくならないと確信していたので、今後の対処方法や病院の受け入れ等について紹介状がいただけるものかと思ったにもかかわらず、先生は持っていった薬の効能についてだけ話をしただけで、かかりつけである日赤病院に紹介状すら書いていただけませんでした。案の定、翌朝早い時間に症状は悪化し、開業時間を待って日赤に受診し、即入院となりました。それから、12日間の入院、療養の日を送りました。緊急な事態に担当医師の不安な診察態度が心配でなりません。幼い子を持つ親はだれに相談したらいいのか。小さな子供たちへの安全、安心はだれが守ってくれるのでしょうかと書きつづってありました。  そこで、これらに類する救急患者の不安を解消するためにも、前もって急患センターの曜日ごとの担当医師と診療時間の予定表の周知ができないか、お尋ねいたします。  続いて、最後の3件目でございます。教育児童の安全についてであります。現在の教育児童の取り巻く環境は、決して安全、安心な状況にはありません。子を持つ親にとって、朝起きて学校に送り出し、帰宅し、就寝するまでの気の休まる時間がないのが子育ての実情だと思われます。  特に心配なのは、交通事故が懸念される通学路であります。子供たちの通学時間帯はまさに出勤時間帯と重複しており、車が通るたびに足をとめて通過を待っている状況であります。いつ事故が起きてもおかしくない状況にあります。加えて子供たちをねらう犯罪が多発している中、どのようにして私たち親や地域や学校が真岡の将来を担う子供たちを守っていくか、考えていかなければなりません。  そこで、今回9日の新聞の記事に、学校の安全重点転換を文部科学省が学校保健法を早ければ来年の通常国会に提出、文部省は校内や通学路の安全確保が保たれなければ子供の成長は望めない。子供を守る姿勢を明確にし、徹底する必要があると書かれてありました。そこで、本市における登下校の安全対策についてお尋ねいたします。  まず第1点目は、現在さまざまな防犯対策を実施されておりますが、地域自治会の協力を得て、スクールガード支援は最も重要で確実な対策の1つであります。しかし、その支援体制にも各自治会ではばらつきがあるのではないかと危惧しております。それは、市街化中心においては参加、協力してくれる方々が多い反面、農村部では年ごとに減少ぎみと受け取られますが、いかがでしょうか。  また、学校教育方針の変化に伴って、授業時間帯も繁雑化になり、下校時間もまちまちで、それに対応する人数の確保が今まで以上に難しくなってきていると思われます。加えてスクールガードの方々の年齢も高齢化が進んで、退く人がいる反面、増員が難しい状況のように聞いておりますが、いかがでしょうか。そこで、今後の支援、協力者の確保について対策案があるかお尋ねいたします。  2点目は、通学路についてですが、まず農村部における小学校の通学路について、安全性は確保されているのかお聞きいたします。1つには、大内、山前、中村地区における道路改修の要望はどのぐらい出ているのか。  2つ目は、3地区での現在事業化されている件数はどのくらいありますか。  3つには、年間平均どのくらい事業着手しているのか、具体的にお尋ねいたします。  以上をもちまして、議席番号2番、私髙橋昇の一般質問を終了いたします。誠意あるご答弁をわかりやすくお願いいたします。  最後に、わざわざ傍聴に足を運んでくださいました皆様に厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(大根田幹夫君) 2番、髙橋昇君の質問に対し、答弁を求めます。  市長、福田武隼君。   (市長 福田武隼君登壇) ◎市長(福田武隼君) 髙橋議員の一般質問に順次お答えを申し上げます。  また、教育児童の安全については、教育次長をして答弁をいたさせます。  まず、広域ごみ処理施設についてでありますが、栃木県が策定したごみ処理広域化計画に基づき、芳賀地区はごみ処理施設を1カ所に統合し、ごみを集約して、焼却炉の24時間連続運転により、ダイオキシン類の発生の抑制と施設の効率的な運転を計画しております。また、国のごみ処理にかかるダイオキシン類発生防止等ガイドラインにおいても、施設は100トン以上の能力規模が示されております。  また、平成14年2月に芳賀地区ごみ処理広域化基本計画を策定し、1市5町が協力をしてごみの減量化、資源化を推進してまいりました。  計画策定後、芳賀地区での合併の異論があり、ごみ処理広域化の事務は一時中断となり、平成17年1月に芳賀広域正副組合長会議において枠組みの再確認を行い、1市5町で取り組むことを決定いたしました。その後、新たに交付金制度が創設されたことや、ごみ処理広域化に関する諸条件が変化したことに伴い、基本計画改定版を平成17年6月から策定作業に入るとともに、建設候補地の選定に入ったところであります。  また、候補地選定の進め方については、1市5町の助役や担当部課長会議を経て、広域の正副組合長会議で協議、検討を行ってまいりました。  次に、ごみ処理施設の候補地の選定に当たりましては、1市5町の対象地域に偏りのないように、できる限り客観的な手法を用い、選定作業を進めました。さらに、限定した箇所を比較、検討する際、個人や地域の利害が発生する可能性もあり、これらを避けるため、専門コンサルタントにも委託し、慎重に進めてきたところであります。最終的には絞り込まれた候補地4カ所を各首長が現地視察を行い、土地の有効利用、周辺環境への状況、ごみの排出量、収集運搬距離効率等の観点から総合的に判断をして、有力候補地として堀内地区を選定したものであります。  次に、ごみ処理施設の処理能力については、芳賀地区の将来人口の推計、ごみ量の変動の推計、各市、町の工業団地の稼働状況、中間人口の動きに加え、災害時の災害ごみや修理時の運転対比などを踏まえるとともに、5%の減量化に取り組むことを前提として、1日当たり90トン炉2基で、180トンの施設規模としたところであります。施設の定期点検や修繕工事の際には、1つの炉を休止させ、一定期間90トン1炉で処理しなければなりません。  施設規模につきましては、本計画では180トン、人口1人当たりの1日の処理能力は1.19キログラムであり、近年では鹿沼市は人口が約10万で、処理能力が177トン、佐野市は人口12万5,000で、処理能力が207.5トン、栃木市は人口が近隣入れて約17万、ここでは処理能力が237トンなど、他の自治体と処理能力と比較しても、適正な規模であると考えております。  次に、堀内運動場用地については、土地開発公社の経営健全化対策に基づき、公社が5年以上長期に保有している土地について、その解消を図るために市で買い戻したものであります。  候補地の選定に当たっては、ごみ処理広域化基本計画において、望ましい立地条件として、公共用地、工場跡地や荒れ地など、利用価値の低い土地、有効に土地利用がなされていない土地などが挙げられております。この考え方を基本として、候補地選定作業を進めてまいりました。ごみ処理施設にかかる市民団体の活動に対しましては、施設計画の理解が得られるよう引き続き努力してまいります。  次に、医療の充実についてでありますが、まず芳賀赤十字病院における請求ミスについてであります。芳賀赤十字病院に状況を確認したところ、五、六日前に院長と事務部長と会って説明を聞きました。診療報酬請求に誤りがあるとのことですが、その内容は昨年の7月からことしの3月までの間に約7,000件、金額にして約100万円程度余分に請求をしてしまったとのことであり、現在関係機関と協議し、返納の手続を進めて、年内にはほぼ終わるだろうということでございます。  この件については、2月の段階でみずから芳賀日赤内の事務系で気づきまして、2月から本市も捜査に入ったということでございます。この原因につきましては、入院患者の栄養管理計画書を入院時に策定します。これを策定して評価すると、1日120円、12点が加算になります。この際に、退院時の栄養評価のところへの記載が漏れてしまったことによって、評価はしてあったのですが、記載漏れによって、これは気づきまして、この返納が始まったということで、芳賀赤十字病院の内部での連携のミスによって起こったものということで、非常に責任を感じているというお話でございました。  いずれにいたしましても、保健医療機関への指導や監督権は国や県にあるため、私からは特段申し上げることはありません。また、特に国や県からの申し出に対して厳しい何か指摘等は今のところないようでございます。  次に、救急車による救急患者の受け入れ態勢についてお答えをいたします。救急車による救急患者の搬送は、芳賀地区広域行政事務組合の消防本部で行っております。過去3年間の真岡市管内の救急車出動回数は、平成16年が2,017件、平成17年が2,212件、平成18年が2,218件で、1日平均約6件の出動があります。  また、市外の芳賀地区、また茨城県を含めて、1日、1カ月300台ということなので、これよりまた相当数多い救急車が来ているということであります。また、救急車に乗らない急患もたくさんおりますので、そういったことで対応をいただいております。  また、現地に到着してから出発するまでの救急車の所要時間につきましては、平均13分であり、現地に到着してから病院に収容するまでにかかる所要時間の平均は24分でありました。市内において緊急時の外来医療体制については、1次救急はかかりつけ医でお願いしており、診療時間終了後や休日は急患センターで対応しているところであります。  2次救急は、小児救急医療を初め、内科、外科において24時間体制で365日、芳賀赤十字病院にお願いをしているところであります。都合によっては、救急告示医療機関である市内の2医療機関にもお願いしているところであります。  3次救急は、救命救急センターが整備されている自治医科大学、獨協医科大学、済生会宇都宮病院の県内3カ所に搬送しているところであります。救急患者の治療に関しましては、救急隊員がその症状に応じて適切な医療機関を判断し、出発時に電話連絡により収容可能かの確認をとってから搬送しているところであります。  今後とも医療機関に対して救急患者の円滑な収容ができるよう、さらなる医師等の確保をお願いしていくとともに、平成19年度芳賀地区広域行政事務組合を中心とした郡内の市町、郡内医師会、市内3病院、県の医事厚生課などで構成した芳賀地区救急医療対策協議会を通して、救急医療体制のさらなる充実が図られるように要望していく考えであります。  議員が指摘したどう考えているかという時間がかかった例でありますが、80歳前後の男性ですね。結果として、最終的に私の病院で診ました。私も診たのですが、病院に来たときは意識も出て、話によるとふろの中で、酒を飲むと寝てしまう癖があって、おぼれそうになったという話を聞いて、二、三日で退院をされて、けさ……余りいっぱい言ってしまうとわかってしまうから……奥さんに会ったら全く元気で、お酒をやめているということでございます。そういう事例もあるということでございます。  また、ぜんそくの子供さんが何か待たされて云々ということでございますが、かかりつけ医の場合は急患センターでは紹介状は……その晩急患、かかりつけ医の場合は芳賀日赤でも救急の場合は診ているということでございます。医療機関は大体そうだと思います。そんなことで、紹介状を出さなかったのかと思います。また、小児の急患センターの分析では、80%があしたでもいいな、そういう患者でもありますので、たまたまそういったことが起こって、お母さんが激高したのではないかと思っております。反省しなくてはならないと思います。  次に、急患センターの利用実態と医師の構成について開示できないかについてお答えをいたします。昨年の4月に、芳賀地区広域行政事務組合において、芳賀郡市医師会の協力をいただき、1次救急の機能を担う芳賀地区急患センターを開設いたしました。年間で昨年は7,299人が利用されております。私のところには余り評判悪い話は耳には入っておりません。  急患センターは平日の夜間と休日の昼間及び夜間の診療を行っており、芳賀郡市医師会の30医療機関の医師33名にて運営をしているところであります。利用実態につきましては、その都度お知らせをしているところであります。  また、医師の構成メンバーと曜日ごとの担当医の開示についてでありますが、急患センターの性質はかかりつけ医療機関と異なって、市民に対する1次救急医療を行うことが目的であり、担当医の専門診療科や名前等によって受診するものではありません。  また、急患センターは約30名の医師が交代で、日ごろの診療の合間に行っているということになりまして、ドクターの都合によって、自分の患者さんの都合で急に変更することもございますということで、前もって数日前、1週間前にこれを、名前を出すのは難しいのかなと思っております。  そういったことで、急患センターの窓口には当日の担当医を掲示しております。救急医療体制につきましては、ほかの地区よりはかなりいいということで自負をしているところでございます。  以上、ご答弁申し上げます。 ○副議長(大根田幹夫君) 教育次長、内田龍雄君。   (教育次長 内田龍雄君登壇) ◎教育次長(内田龍雄君) 髙橋議員の一般質問にお答え申し上げます。  初めに、児童の安全について、学童の通学路の安全確保はされているかについてでございます。本市における地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業は、平成17年10月に栃木県の指定を受けまして、子供たちが安全で安心して通学することのできる学校を確立するために、市内全域において取り組んでいる事業であります。  現在は各中学校区にスクールガードリーダーを配置するとともに、市内15小学校区内の各地域からスクールガードとして保護者及び区や町会の役員さん、育成会、老人会等を初めとする地域の約950名の方々にご協力をいただき、子供たちの安全確保にご尽力をいただいているところでございます。  これまで約2年間にわたりまして、本市の子供たちが安心して登下校をすることができましたことも、スクールガードの方々を初め学校や地域の関係者の皆様のご理解とご協力のおかげであると感謝を申し上げる次第であります。  このスクールガードには、地域の多くのお年寄りの方のご協力をいただいているところでございますが、その選任につきましては、毎年度各小学校から地域の皆様にボランティアの希望を募りまして、学校から提出されました名簿をもとに、市教育委員会がご依頼をしているものでございます。したがいまして、現在スクールガードをお願いしている方が、高齢や体調不良等の理由によりまして、継続して引き受けることができない場合には、地域の中から別の方をお願いすることで必要な人数を確保しているところでございます。  現時点において、実際に巡回等を実施する時間帯に活動できる方の確保を考えた場合に、比較的時間に余裕のある地域のお年寄りの方々にご協力をいただくことが不可欠であると考えております。  本事業の実施期間につきましては、栃木県の方針によりますと、平成17年度から21年度までの5年間の予定で実施しているところでございますが、旧今市市の事件を初めとして、子供をねらった痛ましい凶悪事件が県内外で多発をいたしておりまして、極めて憂慮すべき事態が続いている状況にございます。  こうしたことから、平成22年度以降につきましても、関係各位に本事業の趣旨を十分ご理解いただき、当分の間継続して事業の推進を図ってまいりたいと、このように考えておりますので、ご協力方よろしくご理解をお願いしたいというふうに思っております。  次に、農村部における小学校の通学路の安全性確保についてでありますが、通学路はおのおのの学校が児童の通学の交通安全、防犯等を図る目的から、学区内の道路について、学校、PTA、地域の皆様が一体となって、総合的な見地から児童がより安全に通学できる路線を定め、通学路の認定基準に沿って教育委員会が認定をしているものでございます。なお、学校、PTA、地域等の点検等で発見された危険箇所の安全対策につきましては、市、教育委員会、警察署等へ改善の要望書が提出され、それぞれの機関において対応しているところでございます。  次に、通学路の標識や通学時間帯におけるスピード規制等の標識の設置についてであります。通学路の標識につきましては、学校、地域からの要望を受け、学校周辺や通学路に学校ありの警戒標識を設置いたしております。また、交差点や狭い道路などには注意を促す看板を設置いたしまして、運転者に対する啓発を行っております。さらに、警察では学校周辺の道路につきまして、速度規制などの要望があった場合に、道路の形態、通行量、学校などの設置状況、事故発生状況を考慮して速度規制を実施しているとのことでございまして、規制に基づき標識の設置も行っております。  次に、大内地区、山前地区、中村地区における道路改良の要望はどのくらい受け付けているのかについてでありますが、要望につきましては、大内地区が23件、山前地区が36件、中村地区が32件、それぞれの計91件を受け付けておりまして、そのうち通学路にかかるものにつきましては、7件でございます。事業化されている件数につきましては、今年度大内、山前、中村地区で9件を継続実施中でございまして、このうち通学路にかかるものにつきましては、1件であります。新規事業着手分については、年3件程度で着手いたしております。  以上、ご答弁申し上げます。 ○副議長(大根田幹夫君) 2番、髙橋昇君。   (2番 髙橋 昇君質問席に着    く) ◆2番(髙橋昇君) 明快な答弁をいただきまして、ありがとうございました。答弁に対して再質問をさせていただきます。  まず、第1点目はごみ問題についての再質問でございます。先ほども話したように、反対者が多く出ている状態で、これをまた突き進めるには大変厳しい状況にあるかと思われます。  そこで、提案なのですが、もう一度建設地についての検討をする、市民を交えての、代表者を交えての、例えば市民の代表であったり、区長会であったり、地権者であったり、そういう方々を含めて、前向きに建設検討委員会を設置して進めていったほうが早いのかなという感じもしますけれども、その点についてそういう建設委員会をつくる、検討委員会をつくるという案はいかがでしょうか。ちょっとその件について再質問させていただきます。 ○副議長(大根田幹夫君) 市長、福田武隼君。 ◎市長(福田武隼君) 答弁したような、平成13年から8回の検討の中で、また市長になってから数カ月後に現場の視察等に行きまして、その間いろいろ国の考え方等で、真岡市は本来なら平成15年につくるという申し送りを前市長さんからいただいておりました。その間に100トン以上、効率化云々もあって、北部4町の建屋はあと2年でもう地権者との約束が終わると。真岡市ももう三十五、六年たって、施設は19年、もうすぐにでも壊れそうなので慌てておったのですが、向こうと一緒にやれという指導もあり、また効率化等も考え、北部4町の使用が、期限が切れるときを待って一緒にやろうということに、14年の2月に決まりました。  それで、建設委員会は、とにかく今どういうことをやっているかというと、この候補地云々、とにかく説明を重ねてきております。現地6カ所については3回、これからも説明に上がります。反対されている方に特に説明をしたいのですが、あとは自治会連合会全体でも説明しておりますし、農協さん、理事全員にも時間をつくってもらって、向こうでも農産物への影響なんかないかということもあって、その説明会もきちんと開いております。また、5名でも10名でも説明に来いと言えばいつでもいいということで、きのうも3カ所に行っております。  こんなことで、もっと質問ありそうだから、まずそういうことで、今言ったような委員会、あとは反対している2つの団体ということですが、1つの団体は、市民の会等は私もよくおつき合いしている皆さんで、これはごみ処理施設をつくるのに反対しているわけではなくて、これはその手続というか、市民ももっとより身近な問題なのだから、みんなで話し合いながら円滑に進めていくべきだろうということでの反対というか、問題提起というふうに私もじかに聞いております。  あともう一つの反対の団体は、公開討論云々ということも県の記者クラブでそういう話もしております。いつでも受けたいとは思うのですが、ちょっと考えていることに、こちらの言っていることが何か理解がされていないのかなと。具体的にこれ、たまたまきのう持ってきてもらったのですが、例えば市会議員は知らないというのが、市会議員さんにも議員協議会の中でずっと説明をしてまいりました。あそこの看板です。  あとは民営化して東京の産廃業者に使わせるのではないかというような話がありますが、先ほど説明したように、180トンというのはそんな余裕もないし、さっき言ったほかの市よりは小さい規模なのです、今計算してみたら。そういったことと、特に国の指導は何か災害があったときに一時的に容量が必要だということと、毎日あれしているのは正月なんか3日間休んだらもうとても収容できない。あとは1カ所が、点検が必ずある。1炉ずつ一休みしながら点検するときには、90トンの炉で150トンを焼却するということで、適切な規模であろうということでございます。  そういったことで、もちろんこれは1市5町が責任持ってやるものであって、民営化して云々ということは、きのう古橋議員の質問にもお答えしましたけれども、民営化というのは、機械の運転は市役所の職員ではできませんので、これは本当にプロのちゃんとした専門業者にお願いすることになりますが、運営管理は100%1市5町でやるということになります。ということで、ごみ工場にもなるはずがないということで、ご理解いただければと思います。  あと、だれの利益のための計画なのかと書いてあるのですが、これは1市5町の住民の質のいい生活のための施設であるということで、きのう、きょうと7名の方から質問を受けたので、この議事録を見てくれれば反対されている方もかなり理解していただけるのかなと、そんなことを思っております。  そういうことで、ちょっと今公開討論といっても余りにも話がかち合わないような気がするので、こちらでも、きょう話していることも情報として伝わるのではないかと思いますが、そんなことでいつも申し上げておりますが、これはいわゆる迷惑な施設ではなくて、地域の皆さんにも緑の緩衝地帯をつくったり、環境に配備したり、景観をよくしたり、そして観光、子供さんの環境、学習、または自然観察等の親しまれるものにしようということでございますので、議員さんからもそういった反対の方がおられたら、説明願えればと思います。ということで、ご答弁申し上げます。 ○副議長(大根田幹夫君) 2番、髙橋昇君。 ◆2番(髙橋昇君) いずれにしても、このごみ問題は合併問題に匹敵するぐらい大変な問題でございます。そういった点で、今までの経緯、建設、選定についてやはり水面下といいますか、内々でやっていた結果等がここへ来ていろんな憶測や、また風評的なものが出てきたのではないかと思います。これはいいことではないかと思いますので、こういう状況のある中、強引に推し進めるのではなく、多くの声を聞いて、よりよいものをつくっていただけたらありがたいと思っております。これは要望にとどめておきたいと思います。  続いて、芳賀日赤の件について再質問をさせていただきます。先ほどの市長の答弁では、運営等については国や県がされているとありますけれども、県や国がやっていても、結局市民にそのツケが来るわけでございます。今まで過去に真岡市のほうから派遣したときは、こういうことはなかったのですよね。にもかかわらず、今回から県に派遣の方が来てから、要職の方が来てから出てきたという、時期的にもその方が悪いとは言いませんけれども、この1市5町の医療の安心、安全を持つためには、やはりそういう面でもっともっと県や国だからというのではなく、お金も出し、そしてこちらからの要望も出すという形で、ぜひともそういう形をとっていただきたいのですが、以前その職についておりました副市長にちょっとそこでお聞きしたいのですが、今までに事務の管理職をぜひこの真岡から、芳賀1市5町の代表として出していただくということはできないのでしょうか。その辺お尋ねいたします。  よろしくお願いいたします。 ○副議長(大根田幹夫君) 副市長、井田隆一君。 ◎副市長(井田隆一君) お答えいたしますが、今回芳賀赤十字病院がいわゆる医師不足というふうなことがありまして、そういう医師不足を解消するのには、やはり自治医大の協力をいただかなければならない。これは県の協力をいただかなければならないというふうなことから考えますと、やはり将来的なものを考えますと、県から執行していただくことが私は一番いいものだというふうに思っております。  以上、お答えいたします。 ○副議長(大根田幹夫君) 2番、髙橋昇君。 ◆2番(髙橋昇君) これも最後に要望なのですけれども、医師不足だけではなく、看護婦さんであったり、その事務局が1輪でも欠けたら体をなさないと思いますので、医師不足だけに限らず、そういう面もこれからもぜひとも真岡市として、私たちの安全、安心を守るためにもぜひご指導といいますか、チェック管理をお願いしたいと思います。  最後にもう一点、要望なのですけれども、例の学校の通学路についてでございますけれども、残りあと7件と聞きました。7件であるならば、市長大変でも予算をとっていただき、早急に子供たちの安全を確保していただきたいと思っています。  またもう一点、スクールガードの皆さん、大変朝夕寒い中やっていただいております。どうでしょうか、ここで特別ボーナスとか、この時期でもありますので、井頭温泉の入浴券を配布していただいて、皆さんのご労をねぎらっていただけたらありがたいと思うのですが、いかがでしょうか。その辺要望にとどめておきます。  よろしくどうもお願いいたします。ありがとうございました。 ○副議長(大根田幹夫君) この際、暫時休憩いたします。  再開は午後1時といたします。   午後 零時11分 休憩   午後 1時00分 再開 ○副議長(大根田幹夫君) 出席議員数を報告いたします。ただいまの出席議員数は21名であります。  休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。 △中村和彦議員 ○副議長(大根田幹夫君) 5番、中村和彦君。   (5番 中村和彦君登壇) ◆5番(中村和彦君) 議席番号5番、中村和彦でございます。議員各位のご配慮により、平成19年最後の定例議会、一般質問の大トリを務めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  さて、平成19年度も早いもので3分の2が過ぎ、残すところあと4カ月となりました。今年度掲げられました重点事業、新規事業をもう一度読み返してみますと、これまでにない、極めて特色立った事業があることを再認識させられます。  具体的には真岡木綿会館の建設、農産物販売交流施設の整備、そしてPR番組制作放映事業などがそれに当たります。こうした事業を見ますと、福田市政が今観光という切り口から交流人口の拡大を図ろうとしている。これまで追求してきた住みやすさ、働きやすさからさらに一歩進んだ部分で地域の価値を高めようとしていることがひしひしと感じ取れるわけであります。  とかく自治体の観光行政は無駄の象徴として扱われ、批判の対象にもなりがちです。しかし、真岡市の将来を考えたとき、こうした施策も必要なものだろうと私自身は考えております。  皆さんも県外の方と名刺交換などをした際、多かれ少なかれ、このようなことを言われたご経験があるはずです。「このマオカ市って栃木県のどの辺にあるまちですか」。答えるほうも答えるほうで、一たんは「それでモオカ市と読むのです」とお断りをしつつも、「益子焼きで有名な益子町の隣です」あるいは「県庁所在地ある宇都宮市の隣です」などという、ほかのまちを介さなければ説明できないという、何とも情けないふるさと紹介になってしまう。住みよさランキング全国6位という極めて高い評価を受けながらもなお地域の知名度、それに伴う付加価値を高められないでいることは、真岡市にとって長年の課題でありました。  このことは、観光という一分野の話だけではありません。これからの時代、人口減少がさらに進む中で、人々は自分が一体どこに住むべきなのかをより厳しい目で選択するようになると言われております。全国各地で地域のブランド化が盛んに叫ばれているのにはそうした背景があります。  そのような中にあって、そもそも正しくまちの名前すら読んでもらえないところに、そのまちの自慢が一体何であるのかわからないようなところに、人々は積極的に移り住もうと考えるでしょうか。たとえ働く場がそのまちにあったとしてもです。  そこまで見越して考えますと、今年度福田市政が掲げている観光を切り口とした交流人口の拡大策は決してむだなものではなく、そうした施策が北関東自動車道のインターチェンジ開通の時期という絶妙なタイミングで打ち出されたことも含めて、私は高く評価したいと考えます。  つけ加えますと、交流人口がふえるということは、市外から多くの方々が真岡市を訪れる際、さまざまな情報や意見が持ち込まれることにもなりますので、そうしたことが、真岡市が今後さらによりよいまちづくりをしていくための大きなきっかけにもなると期待するところです。  いささか前置きが長くなりましたが、今回の一般質問ではこの交流人口の拡大という観点から、2件の課題について質問させていただきます。  まず、一般質問の1件目は、真岡木綿の振興策について、真岡木綿保存振興会の会長もされている福田市長のお考えをお伺いいたします。  その1点目として、真岡木綿会館の来場者対応についてお聞きいたします。先ほども触れましたとおり、今年度約9,700万円をかけて、真岡木綿会館が建設されることになりました。今後課題になると予想されるのが、来場者の駐車場の問題であります。この点につきましては、ことしの2月議会でも質問させていただき、その際執行部の答弁では、土日、祝日は近隣の金融機関などの駐車場を借りることが可能である。また、真岡木綿会館前で観光客をおろし、久保講堂南の市民広場に駐車していただく方法もあるとのことでありました。しかし、真岡木綿会館前の車道でバスの乗りおりをしなければならないということは、せっかくお越しいただいた観光客の方々に不便を強いらせるのは、だれの目から見ても明らかであります。  そこで、まず真岡木綿会館の1日の平均来場者数及び年間来場者数について、どの程度と予測しているのか、詳しくご説明ください。  その上で、真岡木綿会館近隣の現時点で駐車場として活用を考えているところで、駐車可能な車の台数はどの程度と計算しているのでしょうか。さらに、近隣の駐車場で十分でないようならば、地元商店会などにも協力を仰ぎ、木綿会館の周辺でさらなる駐車スペースの確保が必要と考えますが、いかがでしょうか。お答えいただきたいと思います。  次に、2点目として、真岡木綿会館周辺で定期的なイベントを開催することはできないものかお聞きいたします。  なお、この点につきましては、昨日大根田悦夫議員の質問に対する答弁の中でも触れられておりましたが、私なりの観点から質問させていただきます。  伝統工芸品を軸とした観光地の場合、例えばお隣の益子町を見ましても、益子焼きに関連する施設が町のあちらこちらに点在し、誘客の大きな原動力になっています。それに対しまして真岡市の場合、真岡市物産会館とそれに隣接し、現在建設中の真岡木綿会館以外には真岡木綿の関連施設がありません。そのように考えますと、真岡木綿会館という施設のみをもってして、観光客の大幅な増加を図るのはなかなか難しいことのようにも思えます。  そこで提案したいのが、真岡木綿会館のオープンにあわせて、その周辺で何か定期的なイベントを開催してはどうかということです。  数年前、私は旅行で岐阜県の飛騨高山を訪れたことがあるのですが、実際その際この地域で行われている朝市を見る機会に恵まれました。飛騨高山の朝市は毎朝開かれておりまして、江戸時代から続く大変歴史のあるものです。農家や個人商店の方々によって、地元特産の野菜や漬物などが販売され、今では飛騨高山の観光を代表する名物イベントともなっています。私はそうしたことが無論毎日行うのはなかなか難しいでしょうが、真岡市でも同様の取り組みができないものかと考えるのであります。  確かに真岡市は飛騨高山と比べて観光施設のブランドは確立しておりません。しかし、飛騨高山以上に誇るべき本物の野菜、本物の果物などには恵まれているわけでありまして、そうした強味はあるわけです。  また、1つつけ加えるならば、交流人口の拡大というテーマは、とかく市外の方々といかに交流を図るのかという部分に目が行きがちでありますが、そうした朝市を開催することができれば、真岡市民の間でも、特に農家の方々と中心市街地の商店街の方々による人的交流も促進されるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。この提案に対するご所見を含め、市長のお考えをお聞きしたいと思います。  3点目として、織り手の後継者育成についてお聞きしたいと思います。真岡木綿の場合、歴史的に見まして家内製糸工業の形態をとっており、現在も糸紡ぎから機織りまでの工程を分業制にせず、1人が担うという方法が貫かれております。このことについては、真岡木綿の弱点と単純に決めつけられるものではないと私自身は考えております。初めから終わりまでの工程を一貫して1人の人間が担うということは、その分つくり手の顔を見せることが可能ということでもありますので、今後のやり方次第によっては、弱点どころか真岡木綿の強みにもなり得るのではないかと思うのです。  ただ、いずれにいたしましても、現在織り手が15名という状況ですので、人手をふやすことが不可欠な取り組みであります。そこで、今後どのようにして織り手の育成を図るのか。また、最終的には織り手の体制を何人程度にしていくつもりなのか、ご説明いただきたいと思います。  4点目として、真岡木綿の魅力ある商品の開発、さらに他業種との連携について質問させていただきます。真岡木綿の関連商品については、数年前と比較いたしますと、その質、種類とも格段に向上していることは私も認識しております。しかし、真岡木綿のなお一層の振興を図っていくことを考えますと、より魅力ある商品の開発は不可欠であると考えます。今後どのような取り組みをされるのか、具体的にお聞かせください。  また、これは提案でありますが、今インターネットで検索をしてみると、さまざまな種類の布を活用して、斬新な小物、雑貨類を制作、販売しているグループを数多く確認することができます。そうしたグループと連携することにより、新商品の開発を考えてみるのも1つの方法ではないでしょうか。保存振興会が外部と連携していくということは、商品の開発というだけではなく、真岡木綿の新しいデザインを考えていく際にも、これまでになかった意見、アイデアが出され、フィードバックできるという副産物的効果もあるように思います。あわせてご所見をお聞きしたいと思います。  次に、5点目として、ただいまの質問と関連いたしますが、来年夏に向けて真岡木綿を活用したクールビズを開発することはできないものか、お聞きいたします。  この点につきましては、平成16年12月議会で佐藤和夫議員が同様の質問をされていました。確かに全面真岡木綿の生地を使用するのはコストなどの面で難しいかもしれませんが、例えば石垣島の八重山ミンサーなどで取り組まれているように、胸元やそでなど、一部分のみ使用すれば十分に開発は可能であろうと考えます。  また、開発されたクールビズについては、市役所、市議会、商工会議所などの関係者が率先して身につけ、PRに努めてはどうかとも考えますが、いかがでしょうか。ご答弁いただきたいと思います。  続いて、一般質問の2件目として、現在計画中のごみ処理施設について、3点に分けてお伺いいたします。まず1点目として、福田市長の現時点でのお考えについて質問させていただきます。  先ほどから再三申し上げておりますとおり、今福田市政では真岡木綿会館の建設、農産物販売交流施設の整備、PR番組の制作、放映など、観光を切り口とした交流人口の拡大を図ろうとしております。市外から多くの方々に真岡市へお越しいただきたいと本気になって考えようとするならば、イメージ戦略を初めさまざまな仕掛けづくりが不可欠となります。  にもかかわらず、現時点でも真岡市の顔であり、今後も交流人口拡大の拠点になるであろう井頭公園、井頭温泉、そして農産物販売交流施設というエリア付近にごみ処理施設を建設する、そうした計画が有力視されていることについては、どうしても疑問を抱いてしまうのであります。  私は、ここで今後建設されるごみ処理施設についての安全性を論じるつもりはありません。申し上げたいのは、たとえ十分な安全性が確保されたとしても、真岡市を、特に井頭公園やその周辺の施設を訪れようとする方々が抱くマイナスイメージははかり知れないのではないかということなのです。  突き詰めれば、福田市政が現在強く打ち出している観光からの交流人口拡大という方針にそもそも相反してしまうようにも思えるのでありますが、いかがでしょうか。お考えについてご答弁いただきたいと思います。  次に、2点目として、観光拠点の周辺にごみ処理施設を建設した場合の影響について、市独自に調査はされたのか質問いたします。現在私が所属している会派、真政クラブ・公明では、11月5日に広島県坂町にある安芸クリーンセンターを視察いたしました。施設の見学や担当者からの説明を受けた中で、安全性などの問題については私なりに一定の理解をできたものと考えているのでありますが、場所の問題、つまり観光に力を入れる場所の付近にごみ処理施設を建設した場合、どのような影響が出るのかという疑問については、今もなおクリアできないでおります。  そこで、全国で既に観光拠点となっているような場所の近くに、ごみ処理施設を建設したようなケースは一体どのくらいあるのか。また、そうした場所において、ごみ処理施設の建設後、観光客数の減少などの影響はどのくらい出るものなのか。そうした調査は市として行ってきたでしょうか。もし実施したのなら、その結果について、また実施していないのならば今後の計画についてもあわせてお聞かせください。  最後になります。3点目として、ごみの減量化、特に生ごみの堆肥化について取り組む考えはあるのかお聞きいたします。現在、真岡・二宮地区清掃事務組合の清掃センターで処理される可燃ごみのうち、おおむね20%から30%が生ごみであると言われております。今後真岡市がごみの減量化と循環型社会の形成を目指そうとしたとき、この生ごみにどうしてもメスを入れていかなければならないと考えます。  現在、野木町では町民から出されるごみを驚くべきことに、可燃ごみについても分別化がなされ、生ごみは堆肥化、それ以外は固形燃料化する取り組みを行っています。特に生ごみについていえば、堆肥化されたものを近隣の農家や家庭菜園を楽しんでいる住民に無料で分け与えており、大変好評とのことであります。私はこうした取り組みについて、真岡市とその周辺でもできないものかと考えます。  これは建設場所をどこにするのかという議論はともかくとして、真剣に検討すべき課題ではないでしょうか。特に現在、農産物販売交流施設を初め園芸団地が整備されている最中にあります。もし仮にこの園芸団地はもちろんのこと、地域内の農地で堆肥が有効に活用されれば、ごみの減量化、循環型社会の形成というものが可能になり、あわせて環境都市真岡の確固たる地位も築けるものと考えます。執行部のご所見をお聞きしたいと思います。  以上をもちまして、議席番号5番、私中村和彦の一般質問を終了いたしますが、執行部におかれましては、具体的かつ明確な答弁をお願いする次第です。  ご清聴まことにありがとうございました。(拍手) ○副議長(大根田幹夫君) 5番、中村和彦君の一般質問に対し、答弁を求めます。  市長、福田武隼君。   (市長 福田武隼君登壇) ◎市長(福田武隼君) 中村議員の一般質問に対し、順次お答えを申し上げます。  なお、真岡木綿の振興策につきましては、産業環境部長をして答弁をいたさせます。  初めに、ごみ処理施設の建設計画についてであります。まず、新しいごみ処理施設は、自然との調和を重視した建物の形状や色彩、また景観にも配慮し、周辺環境への影響を少なくするような施設づくりを進めてまいります。また、施設の周囲には緩衝緑地を設け、自然に親しまれる多目的広場などを設置し、井頭温泉、井頭公園や新しくできる園芸団地などと違和感なく受け入れられる環境学習施設として整備をしてまいりたいと考えております。  次に、観光拠点施設周辺のごみ処理施設の設置事例についてであります。佐野市のみかもクリーンセンターは、ことしの3月にごみ焼却施設が稼働いたしましたが、施設の立地場所はカタクリの里で有名な栃木県三毳山公園のすぐ北側に位置しております。また、県外には市民農園とごみ焼却施設との併設や、熱源を利用した温浴施設等があります。いずれの施設においても、観光客の減少はないと聞いておりますし、議員がご心配のマイナスイメージもないものと思っております。  次に、ごみの減量化、生ごみの堆肥化についてであります。生ごみの堆肥化については、野木町のほかに近隣では茂木町で平成15年度から国の補助事業として町営で実施しております。生ごみの堆肥化を実施する場合には、各家庭では現行のごみ分別をさらに細かな方法で行わなければならないことや、保管する際に発生する悪臭や衛生害虫などの問題も解決しなければなりません。  また、市といたしましても、収集、運搬体制を見直し、新たな収集ルートの増設など検討しなければなりません。  さらに、原料となる家畜のふん尿や枯れ葉、もみ殻等の安定した確保も必要となり、多くの課題が考えられます。  このようなことから、生ごみの堆肥化につきましては、ごみ処理広域化基本計画策定の中で検討した結果、実施をしないこととなりました。  以上、ご答弁申し上げます。 ○副議長(大根田幹夫君) 産業環境部長、馬場照夫君。   (産業環境部長 馬場照夫君登    壇) ◎産業環境部長(馬場照夫君) 中村議員の真岡木綿の振興策についてお答えをいたします。  まず、真岡木綿会館の1日の平均来場者と年間来場者についてでありますが、真岡木綿工房の平成18年度実績を基準に、2割増しと考え、1日の平均来場者を約10人、年間来場者を約3,000人と想定しております。  次に、駐車可能な車の台数についてでありますが、普通乗用車は真岡市物産会館南側の専用駐車場と、近隣の市金融機関駐車場の約30台を考えております。なお、大型バスの専用駐車場を確保するのは難しい状況でありますので、真岡木綿会館前で観光客をおろし、久保講堂南の市民広場へ駐車してもらう方法で対応する考えであります。  次に、地元商店街などに協力を仰ぎながら、さらに駐車スペースを確保すべきではないかについてであります。寿町の中央商店街振興組合で管理している共同駐車場は、月決め駐車場と地元商店会利用者のための駐車場でありますが、土曜日、日曜日、祝日は無料開放しておりますので、真岡木綿会館への入館者の駐車場として借用することで了承を得ているところであります。  次に、真岡木綿会館周辺での定期的なイベントの開催についてであります。真岡木綿会館は、真岡木綿の普及推進を図る観光の拠点施設であるとともに、物産会館及び岡部記念館金鈴荘を一体とした中心市街地活性化の推進施設でもあります。  商工会議所に組織されている中心市街地活性化推進協議会において、真岡木綿会館、物産会館及び岡部記念館金鈴荘を連携させた中心市街地活性化の活用方法の1つとして、荒町本通りにおいて定期的なイベントの開催を計画していると聞いております。したがいまして、商工会議所や商店会連合会、はが野農業協同組合等が定期的に縁日あるいはテント市などの開催に対し、観光客を初め市民の方々の交流も期待できる有効な中心市街地活性化事業と考えますので、支援していく考えであります。  次に、織り手の育成についてでありますが、真岡木綿の織り姫は当初3年から4年周期で養成を行っており、現在までに35名が真岡木綿技術認定者になっております。また、最近では平成17年度に第8期生を4名募集し、養成しておりますが、家庭の諸事情や高齢化等により引退する者がおり、現在15名が従事している現状であります。真岡木綿会館のオープンにあわせて、反物の増産や機織り、染色体験の指導者が必要となり、現在の織り姫では少ないと考えておりますので、平成20年1月から第9期生として8名を募集するとともに、第10期生についても順次養成していく計画であります。  次に、最終的に織り手の体制を何人程度にしていく計画なのかについてでありますが、真岡木綿会館は実際の機織りを見学し、機織りや染色の体験ができる体験型の施設であるとともに、真岡木綿製品の生産工房でもあります。さらに、大型バス1台の観光客を受け入れることを想定しておりますので、最終的に織り姫は約30人が必要であると考えております。  次に、新商品の開発、他業種との連携についてであります。真岡木綿製品は、現在名刺入れ、印鑑入れ、ポスター、テーブルセンターなど、40種、63品目を取りそろえて物産会館等で販売しております。特に平成17年度、18年度の2年間、先進技術等の調査研究、新商品の開発等に取り組んだ結果、新たに手提げバッグ、乳幼児用布団等、5品目が製品化されました。真岡木綿製品は小物商品が売り上げの大部分を占めており、加工賃が高く、利益幅が少ない現状にありますので、今後も引き続き消費者ニーズを的確にとらえ、付加価値の高い商品開発に努めてまいります。  次に、他業種との連携についてでありますが、真岡木綿保存振興会の中で、十分議論してまいりたいと考えております。  次に、真岡木綿を活用したクールビズ商品の開発についてであります。省エネ効果もあり、地球温暖化防止策の1つであるクールビズ商品を推進するために、真岡木綿の生地を一部使用した開襟シャツ等を試作することは可能でありますので、試作品を真岡木綿会館に展示し、来館者の反響等を参考にしたいと考えております。  次に、開発されたクールビズ商品を、市役所、市議会、商工会議所などの関係者が率先して身につけるようにしてはどうかについてでありますが、話題づくりや真岡木綿の知名度アップにつながるものと考えられますが、現時点では生産体制の課題もありますので、難しいものと考えております。  以上、ご答弁申し上げます。 ○副議長(大根田幹夫君) 5番、中村和彦君。   (5番 中村和彦君質問席に着    く) ◆5番(中村和彦君) ご答弁いただきましてありがとうございます。再質問をさせていただきます。  まず1件目、真岡木綿の振興策について、そのうちまず来場者への対応という部分、ところをお聞きしてまいりたいと思っております。  先ほどの産業環境部長の答弁ですと、2割増しと。2,000人が3,000人になるぐらいの話でしょうか。約3,000人が来るぐらいの計算だということですが、正直、率直に申し上げて非常に寂しいなという感想は否めません。無論これは、この3,000人というのは、あくまでも当初はというただし書きつきなのでしょうけれども、ではその後どのように観光客をふやしていこうとしているのか。  また、先ほど定期的なイベントの開催というところでも、そうしたイベントについては今後検討していくというお話がございました。イベントを開催すれば、その分のプラスアルファということも出てくるのかなという気はしますけれども、いずれにいたしましてもそのあたりも考えながら、今後の要するに見通しではなくて目標、その辺についてはぜひこれは市長にお聞きしたいなというふうに思います。 ○副議長(大根田幹夫君) 市長、福田武隼君。 ◎市長(福田武隼君) 確かにご指摘のように2割増しというのは寂しい話であって、私自身5割ぐらいふえればと思っております。多いにこしたことはないということで、ただ織り姫さんの対応については、とりあえずスタート時では30人ぐらいかなと思いますが、ただ1対1で全部がくっつくわけではないので、目標としては実際これは指定管理者で商工会議所にお願いするので、余り目標をこっちで大きく言ってしまっても大変かと思うのですが、できるだけ多くということで、5割ぐらいふえればと私は思っております。 ○副議長(大根田幹夫君) 5番、中村和彦君。 ◆5番(中村和彦君) 5割ぐらいにしていきたいというお話しでしたので、そうなりますと、やはり先ほど馬場部長がお話になった、お考えになられている駐車場だけではどうしても不足してくる事態が出てくるのではないかなという気がしています。  その上、先ほど体験工房という話がありました。例えば小学生や中学生といった部分での大型バスを受け入れながら体験ということもこれから十分に受け入れ考えられるわけです。そうしたことも含めますと、オープン当初からでないにしても、今後も引き続き周辺で、やはり木綿会館ですか、その前の車道で人がおりてということ、道路の混雑とか考えますと、やはりいかがなものかという気がいたします。やはりオープン当初からでないにしても、引き続き駐車場を周辺で確保する努力というのは必要かなというふうに考えますが、その点は部長にお答えいただきたいと思います。 ○副議長(大根田幹夫君) 産業環境部長、馬場照夫君。 ◎産業環境部長(馬場照夫君) 中村議員の質問にお答えいたします。  当面は先ほど申し上げましたように、専用駐車場を確保することはなかなか難しい状況にあるかと思います。今後は周辺に駐車場を確保すべく、研究課題として取り組んでいきたいと思っております。  以上、ご答弁申し上げます。 ○副議長(大根田幹夫君) 5番、中村和彦君。 ◆5番(中村和彦君) どうもありがとうございました。  続いて、織り手の育成についてお話を移していきたいなというふうに思っております。答弁では、来年から織り手の養成のための9期生を迎え入れるとのお話でございました。また、最終的には30人体制にしていきたいというご答弁でもありました。しかし、最近の傾向を調べておりますと、答弁の中にもいささか触れておられておりましたけれども、1期ごとに大体二、三人、少ないところでは1人が織り手になるかならないかという状況なのですね。そういう中で、やはり倍増ですよね、織り手を倍増させていくと。そうなりますと、今までなぜこうふえてこなかったのかというやはり疑問が出てくるわけです。そのあたりの課題について、どのように分析されていますでしょうか、お答えいただきたいと思います。 ○副議長(大根田幹夫君) 産業環境部長、馬場照夫君。 ◎産業環境部長(馬場照夫君) ご質問にお答えいたします。  先ほど申し上げましたように、これまで35名を育成してまいりました。しかしながら、現在は15名が従事しているのが現況でございます。これにつきましては、先ほど申し上げましたように、家庭の諸事情、例えば会社の転勤等で、せっかく養成された方が転勤等で他の地域に移られる状況、それから高齢者等の高齢化という問題もございます。  したがいまして、先ほど申し上げましたように来年の1月から第9期生を募集しているところでありますけれども、まずは1つは待遇改善的なものも1つの条件になっているかというふうにもとらえておりますので、それらに対しても商工会議所と連携を図りながら対処していきたいというふうに考えております。いずれにしても、30名が目標でありますので、それに向けて努力を重ねてまいりたいというふうに考えております。  以上、ご答弁申し上げます。 ○副議長(大根田幹夫君) 5番、中村和彦君。 ◆5番(中村和彦君) ありがとうございます。  今、待遇改善というお話がいみじくも部長のほうからも出ました。以前お話を伺った際に、織り手の方というのは大体どのぐらいの収入があるのですかというお話を聞いたことがあるのですよ。そうすると、大体2カ月ごとに手間賃というのが支払われるそうでして、一番ベテランで週5日通われておられる方でも、10万以下だというのですね。そうすると、月給に直しますと5万円以下ですよ、週休2日制の状況で。やはりそれではなかなか夢が持てないのではないかなという気もしております。ぜひとも待遇改善というお話ございましたけれども、そのあたりも今後ご検討していただけたらなというふうに思います。  次に、クールビズの件について質問させていただきます。試作品をつくっていくとのお話でございました。ただ、真岡木綿をこれから必死になって盛り上げていこうと、そういう時期に来ているのに、なぜ試作品づくりの段階で落ちついてしまうのかなというのが正直な感想です。  私も正直議員になる前は、ケーブルテレビのスタッフで取材をしておりましたので、いろいろ真岡市の新しい名物とか、新しい特産品つくりますという団体、グループというところを取材する機会に恵まれておりました。試作品ができたので取材へ来てください。取材に行きます。そこから完成品というのができたの見たことないのですよ、正直なところ。やはりこれは一気に完成品というか、つくっていく取り組みというのが私必要なのではないかなと。やはり試作品をつくると、そこで満足してしまうという傾向もやはりあるのかなという気がするのです。決して無理な取り組みではないというふうに私は思っております。  例えば1つの反物というのは長さが14メートルほどあるというお話でした。そうすると、例えば胸元10センチ前後真岡木綿の生地を使用しましたとしても、1つの反物から100着程度のクールビズの材料がとれるわけですよ。そうすると、5本の反物があれば、極端な話、市の職員全員分の生地は十分確保できるわけです。要は私やる気の問題だと思うのです。  先ほどもちょっといささか触れましたけれども、一口に試作品と言っても、それがつくるつくらないの議論をする上での試作品なのか、あるいはつくるという前提に立った上で、よりよいものをつくっていきましょうというための試作品なのか、それによって試作品というのは随分意味合いが違ってまいりますが、その点いかがお考えでしょうか。 ○副議長(大根田幹夫君) 産業環境部長、馬場照夫君。 ◎産業環境部長(馬場照夫君) ご質問にお答えしたいと思います。  いずれにしても、真岡の産地のこの真岡木綿は伝統工芸品であります。これをいかにして普及していくかということも1つの策でございますので、中村議員がおっしゃるようにこの真岡木綿を発展させていくためには、商品開発が十分必要であるかと思いますので、このことを考えましても、よりいいものをつくっていくという形で取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○副議長(大根田幹夫君) 5番、中村和彦君。 ◆5番(中村和彦君) ありがとうございます。  このクールビズなのですけれども、皆さんはたかがクールビズとお考えかもしれませんけれども、されどクールビズなのですよ。今私たちにも求められているのは、まちづくりの中でどれだけ一緒になって盛り上げ役を買って出られるかということなのではないかなというふうに私は感じております。その象徴としてのクールビズなのですよ。ただ単に真岡木綿の売り上げを伸ばしていこうとするならば、いろいろ簡単な答えはそこらじゅうに転がっていると思うのです。  例えば1つ例を挙げれば、益子で売ればいいのですよ。人数は減ったとはいえ、まだまだ陶器を含めて、民芸全般のファンというのは全国各地から集まってくる土地柄です。そういう中で、実演と販売ができるようなアンテナショップを益子に整備すれば、もっと売り上げが伸びるのではないかと思いますが、でもそれでは意味がないわけですよ。やはり真岡にお越しいただいて、それでなければ本当の活気は生まれてこない。だから、真岡木綿の会館の建設のはずなのですよ。  ところが、いざでは真岡に来てみた。肝心の地元は住民も行政も盛り上がっていない。これだとしたら、会館オープン当日は盛り上がるかもしれませんけれども、それっきりですよ。観光客の皆さんで、我々が観光客の立場になって置きかえて考えれば、そんな盛り上がっていないまちに二度と行きたいと思うでしょうか。私申し上げたいのはそういうことなのですね。  ちなみに話は少しそれますけれども、今NHKの朝の連続ドラマ小説、放送されております「ちりとてちん」の舞台になっている福井県の小浜市、こちらの塗りばしの生産高で全国8割のシェアがあるそうですけれども、こちらではその塗りばしを使った市職員全体でマイはし運動を始めたそうです。そういうことなのではないかと私は思います。  今地元特産品で生き残っているのは、例えば宮崎の地鳥しかり、高知県馬路村のユズもしかりです。それはリーダーの有名無名問わず、一生懸命売り込みをかけているものがやはり地元特産品、生き残っているのではないかなという気がしております。そういうこともお含みおきをいただいて、ぜひとも今後前向きにご検討していただきたい。これは要望にとどめます。  次に、2件目のごみ処理施設の建設計画について質問を移してまいりたいというふうに思います。環境、景観に影響がないような施設をつくっていきたいと。これ1点目の質問でございましたけれども、市長の答弁でございました。しかし、どうなのだろうかと。確かに今ごみ処理施設もいろいろなところを見ますと、非常にきれいなところがふえてきました。  ただ、煙突1つをとってみても、航空法の絡みもいろいろあってなのでしょうけれども、59メートルという高さがごみ処理施設の煙突の高さ、一般的だというふうに言われております。そうすると、59メートルの高さといいますと、今真岡で一番高い建物から考えても、大体その倍ぐらいの高さなのですね。そう考えてきますと、そういう煙突が井頭公園の周辺にある。井頭温泉からおふろへゆったり入ったら煙突が見えるというのは、やはりどうなのだろうかという気もするのです。景観に影響がないように、どのように取り組まれていくのかという、そのあたりのところを市長に詳しく再度ご説明いただきたいというふうに思っております。 ○副議長(大根田幹夫君) 市長、福田武隼君。 ◎市長(福田武隼君) 煙突が目ざわりだというような内容ですが、色にも配慮しますが、温泉のあたりからは見えないかと思います。私も一生懸命色を見ながら、また煙突は確か標高80メーター、どうも根本山のてっぺんぐらいがそうなので、高いほうが安全だということにもなるのですが、あと建屋を、反対者の中にはその前に1軒、昔養豚やっていた人の家があって、そこだと思っている人が随分地元にもいるというふうに聞いているのですが、一生懸命見れば見つかるかもしれないぐらいの程度だと思います。目ざわりになるような煙突ではないかと思っています。 ○副議長(大根田幹夫君) 5番、中村和彦君。 ◆5番(中村和彦君) どうもありがとうございます。  最後に、ごみの減量化、ごみの堆肥化に対する取り組みについてお聞きしてまいりたいと思います。先ほどの答弁ですと、現時点では考えていないということのお話でございました。しかし、真岡市は現在環境都市宣言をして、これから循環型社会を形成しようとしているわけですよ。そうした中にあって、従前どおりただごみを集めて燃やす、ただそれだけでいいのかなという疑問はどうしても抱いてしまうわけです。  生ごみの堆肥化は考えていないと。では、どのような方策で、ごみの減量化や循環型社会の形成というものにこのごみ処理施設取り組んでいくのか。特に環境教育の場ということは市長のお話にもございました。そうしたことも含めて、どのようにして取り組まれていくおつもりなのか、現市政の考え方について具体的にご説明ください。 ○副議長(大根田幹夫君) 市長、福田武隼君。 ◎市長(福田武隼君) ごみ減量化対策委員会等でこの前もお話あったのですが、ほかのまちよりも……平均1人1.2キロぐらいごみが出るのだそうですが、真岡は700グラムぐらいというので、非常に少ないという、皆さんが努力しているのだと思いますし、また茂木の堆肥場も見てきましたけれども、あそこがたしか1,300件ぐらいで、本当に全体からすると1割ぐらいの、もう非常に限られたところであって、真岡市でそういったまとまった土地といったら、私もどこになるかちょっとわからないのですが、とにかく量としては茂木町がどのぐらいなのかな、1カ月1トンぐらい。何か量とすれば、100トンの中の1トンでは経費からすると大変、あとごみ収集とかいろんな、あと具体的に今井頭公園の中でも落ち葉がいっぱいあって、右の奥のほうをみてきましたけれども、堆肥化で結構皆さんが利用しているようなのですが、とかく間に合わないことは需要がないのかなという感もします。  馬場君のほうが詳しいかもしれません。あとは環境部長が何か追加しそうな感じがします。 ○副議長(大根田幹夫君) 産業環境部長、馬場照夫君。 ◎産業環境部長(馬場照夫君) 中村議員の質問にお答えいたします。  先ほど申し上げましたように、1つは大きな課題としては、収集運搬体制の見直しがございます。それから、新たな収集ルートの増設、それから原料となる家畜ふん尿、枯れ葉、もみ殻等の安定した確保、これが一番大きな課題でございます。  先ほど茂木町の例もございましたけれども、茂木町では6億円の経費を初期投資をいたしまして、毎年2,000万ほどの経費をつぎ込んでございます。処理トン数といたしましては、1,425トンでありますので、月おおむね100トンちょっとの処理能力でございます。その世帯数も1,800世帯ということで、まだ全町から見ると1割程度の世帯が使われているという状況でございます。これはご承知かと思いますが、やはり原料となる家畜ふん尿、そういうところの安定した確保、それとそれに対する処理施設の整備、いろいろ大きな課題がございます。これらをクリアしていかないと、なかなかこの取り組みが、施設をつくった取り組みはできないかと思っております。  真岡市といたしましては、これまで取り組んできました機械式の生ごみ処理機の普及、それからコンポストによる処理体制、それからやはり基本となるのはきちんと分別収集をしていく、分別収集の徹底、これが一番大きな課題であるかと思います。資源となるものはやっぱり資源として使っていく、これがやっぱりごみの減量が高まっていくものと考えておりますので、そのような形で進めていきたいというふうに考えております。  以上、ご答弁申し上げます。 ○副議長(大根田幹夫君) 5番、中村和彦君。 ◆5番(中村和彦君) どうもありがとうございました。  以上で私の一般質問を終了いたします。 ○副議長(大根田幹夫君) 以上で発言通告による質疑及び一般質問は終了いたしました。  これをもって質疑及び一般質問を終結いたします。 △議案第76号の討論、採決 ○副議長(大根田幹夫君) お諮りいたします。  議案第76号 真岡市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについて、本案は委員会付託を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(大根田幹夫君) ご異議なしと認めます。  よって、本案は委員会の付託を省略し、採決することに決しました。  本案に対する討論の通告はありません。  よって、直ちに採決いたします。  議案第76号 真岡市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについて、本案は起立により採決いたします。  本案を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○副議長(大根田幹夫君) 起立全員。  よって、本案は原案のとおり可決されました。 △議案第77号~議案第99号の委員会付託 ○副議長(大根田幹夫君) 次に、議案第77号から議案第99号までの23議案につきまして、お手元に配付いたしました議案付託表のとおり、所管の委員会に付託いたしました。ご了承願います。 △議案第100号~議案第102号の上程、説明、質疑、委員会付託 ○副議長(大根田幹夫君) 日程第2、議案第100号から議案第102号までを議題といたします。提案者の説明を求めます。  市長、福田武隼君。   (市長 福田武隼君登壇) ◎市長(福田武隼君) ただいま上程になりました議案につきましてご説明申し上げます。  まず、議案第100号 真岡市一般職の給与に関する条例の一部改正についてであります。これは人事院の給与勧告に基づく国家公務員の給与改定にあわせて改正するものであります。  改正の第1点は、官民給与の格差であるマイナス0.35%を是正するために、給料表を改正するものであります。  第2点は、子などにかかる支給月額6,000円を500円引き上げ、6,500円にするものであります。  第3点は、期末勤勉手当の年間支給月数を4.45月分から0.05月分引き上げ、4.50月分とするものであります。  次に、議案第101号 真岡市長等の給与及び旅費に関する条例等の一部改正についてであります。  市長、副市長及び教育長の給料について、本年1月1日から12月31日まで、特別措置として給料月額を減額しておりますが、財政状況等を考慮し、この特例措置を来年1年間さらに継続するものであります。  次に、議案第102号 土地の処分についてであります。  これは第5工業団地用地につきまして、工場等建設用地として土地を処分するに当たり、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定に該当いたしますので、議決を求めるものであります。売却予定価格は8,135万円であり、相手方は宇都宮市平出町3765番地13の有限会社平成産業であります。なお、この売却により、第5工業団地全体の分譲率は約23.55%となります。  以上で説明を終わります。よろしくご審議の上、議決賜りますようお願い申し上げます。 ○副議長(大根田幹夫君) 以上で提案者の説明は終了いたしました。  これより本3案に対する質疑を行います。質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(大根田幹夫君) 質疑はないものと認めます。  議案第100号から議案第102号につきましては、お手元に配付いたしました議案付託表のとおり、所管の委員会に付託いたしました。ご了承願います。 △陳情について ○副議長(大根田幹夫君) 日程第3、陳情第6号から陳情第26号までについて、本日までに受理した陳情は21件であります。これら21件につきましては、お手元に配付しました陳情文書表のとおり、所管の委員会に付託いたしましたので、ご了承願います。 △次回日程の報告 ○副議長(大根田幹夫君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  次回の会議は12月17日午前10時からといたします。 △散会の宣告 ○副議長(大根田幹夫君) 本日はこれにて散会いたします。   午後 1時50分 散会...