鹿沼市議会 2020-01-29
令和 2年第1回臨時会(第1日 1月29日)
3番 藤 田 義 昭
4番 梶 原 隆
5番 宇 賀 神 敏
6番 佐 々 木 里 加
7番 大 貫 桂 一
8番 石 川 さ や か
9番 鈴 木 毅
10番 阿 部 秀 実
11番 加 藤 美 智 子
12番 市 田 登
13番 佐 藤 誠
14番 舘 野 裕 昭
15番 大 貫 毅
16番 鈴 木 敏 雄
17番 谷 中 恵 子
18番 津 久 井 健 吉
19番 小 島 実
20番 増 渕 靖 弘
21番 横 尾 武 男
22番 関 口 正 一
23番 鰕 原 一 男
24番 大 島 久 幸
欠席議員(なし)
地方自治法第121条の規定による
出席要求によって出席した者
市長 佐 藤 信
経済部長 杉 江 一 彦
副市長 福 田 義 一
都市建設部長 茂 呂 久 雄
総務部長 糸 井 朗
水道部長 坂 入 弘 泰
財務部長 渡 邉 政 幸 消防長 小 池 一 也
市民部長 袖 山 稔 久 教育長 高 橋 臣 一
保健福祉部長 早 川 綾 子
教育次長 上 林 浩 二
こども未来部長 石 川 佳 男
環境課長 高 村 秀 樹
事務局職員出席者
事務局長 石 塚 邦 治
議事課長 小 杉 哲 男
○
増渕靖弘 議長 ただいまから、令和2年第1回
鹿沼市議会臨時会を開会いたします。
(午前10時00分)
○
増渕靖弘 議長 これから本日の会議を開きます。
現在出席している議員は24名であります。
それでは、本日の
議事日程を
事務局長に朗読させます。
○
石塚邦治 事務局長 議事日程を朗読。
○
増渕靖弘 議長 日程の朗読は終わりました。
日程第1、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。この臨時会の会期を、本日1日といたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
増渕靖弘 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、そのように決定いたしました。
続いて、日程第2、
会議録署名議員の指名を行います。
地方自治法第123条第2項及び
鹿沼市議会会議規則第87条の規定により、
会議録署名議員に、4番、
梶原隆議員、21番、
横尾武男議員を指名いたします。
続いて、日程第3、議案第1号 令和元
年度鹿沼市
一般会計補正予算(第5号)についてから議案第3号
委託契約の締結についてまでを議題といたします。
市長から
提案理由の説明を求めます。
佐藤信市長。
○佐藤 信 市長 おはようございます。
それでは、
提出議案について、説明をさせていただきます。
今回提出いたしました議案は、予算が1件、契約2件の計3件であります。
議案第1号 令和元
年度鹿沼市
一般会計補正予算(第5号)は、歳入につきましては、
地方交付税、
国県支出金、寄附金、諸収入及び市債を増額し、歳出につきましては、
ごみ収集費、
林業施設災害復旧事業費、
河川災害復旧事業費等の増減額を計上したもので、この補正額を5億4,227万1,000円の増とし、
予算総額を462億5,356万円とするものであります。
議案第2号及び議案第3号につきましては、契約の締結についてであります。
まず、議案第2号は、鹿沼市新
庁舎整備建設工事の
総合評価落札方式による
事後審査型条件付き一般競争入札を
令和元年12月23日に行い、その結果、
大成建設株式会社関東支店が55億1,980万円で落札したので、本契約を締結するためのものであります。
次に、議案第3号は、鹿沼市
公共下水道粟野水処理センターの
建設工事(
災害復旧)の
委託契約を、
日本下水道事業団と6億2,200万円で締結するためのものであります。
以上で説明を終わります。
○
増渕靖弘 議長
提案理由の説明は終わりました。
議案調査のため、暫時休憩いたします。
再開は、午前10時15分といたします。
(午前10時03分)
○
増渕靖弘 議長 休憩前に引き続き再開いたします。
(午前10時15分)
○
増渕靖弘 議長 これから質疑に入るわけですが、
議員各位に確認いたします。
議案第1号 令和元
年度鹿沼市
一般会計補正予算(第5号)についてから議案第3号
委託契約の締結についてであります。
発言通告をとっておりませんので、質疑のある方は順次発言を許します。
なお、
鹿沼市議会会議規則第55条の規定により、質疑は同一議員につき、同一議題について、3回を超えることができません。
以上をお願いして、質疑に入ります。
はじめに、議案第1号について、質疑のある方の発言を許します。
大貫桂一議員。
○7番
大貫桂一 議員
議席番号7番の
大貫桂一です。
第2表のほうの
繰越明許費の補正のほうで、総務費、
コミュニティセンターの
維持管理費4,705万8,000円の詳細と、工事の直し方ですかね、その方針をちょっと教えていただきたいと思います。
○
増渕靖弘 議長 座ってください。
当局の答弁を求めます。
袖山市民部長。
○
袖山稔久 市民部長 大貫議員の質問にお答えをいたします。
まず、
事業費の内容でございますが、本工事3,385万8,000円、これにつきましては、今のところ、
植生基材吹付による法枠工、約520平方メートルを想定しております。
その次、
実施設計に関しまして、990万円。これにつきましては、現地の測量、それから
ボーリング調査、それと
本体工事に関する
詳細設計、これらでございます。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長 再質疑はありますか。
7番、
大貫桂一議員。
○7番
大貫桂一 議員 私、ここは将来的に
コミュニティセンターである以上、避難所となるべきところだと考えております。
法枠工だけでは、ちょっと心配があるのではないかと、私は思っております。
法枠工の危険性って、結構あちらこちら崩れているところもありますので、その辺のことをちょっと踏まえていただければありがたいと思っております。
以上です。
○
増渕靖弘 議長 それは要望ですか、質問。
○7番
大貫桂一 議員 要望です。
○
増渕靖弘 議長 要望でいいのですね。はい。
ほかに、議案、第1号議案についての質疑のある議員の発言を許します。
(「なし」と言う者あり)
○
増渕靖弘 議長 よろしいですか。
別段質疑もないようですので、次に、議案第2号についての質疑のある方の発言を許します。
23番、
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 それでは、議案第2号
工事請負契約の締結について、質疑いたします。
先ほど質疑の仕方について、議長より説明がございましたが、新庁舎の
工事請負の締結は、50~100年に1回の審議になると思います。
したがって、私は十数項目にわたり、質疑を展開していきたいと思っておりますが、「1議員1回につき1つの質疑」という理解の上で、質疑することになりますか。
○
増渕靖弘 議長 なるべく関連のところはまとめていただければ。
○23番
鰕原一男 議員 はい。
それでは、まず最初の質疑に入ります。
55億1,980万円で契約する相手方の
大成建設株式会社関東支店の企業の技術力、
現場体制、工程の管理、
施工品質の確保、
周辺環境への配慮、市民への広報と
市内業者の活用等、説明をいただければと思っております。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 鰕原議員の質疑にお答えします。
今回、新
庁舎整備建設工事の入札につきましては、提出された
技術提案等の資料については、企業の
知的財産を守るために公表しないということを条件として、
工事公告を行いました。
したがいまして、提案された
技術提案の内容については、公表できないことになっておりますが、先日、
議員全員協議会では、説明用の資料として、落札者である
大成建設株式会社関東支店の承諾を得まして、公開可能な、最大限の内容を記載した資料を配付させていただきました。
配付したその
資料そのものが、
大成建設から了解を得たものでありますので、それ以上のことは申し上げられませんので、ご了承いただきたいと思います。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁は終わりました。
再質疑はございますか。
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 今の答弁ですと、企業の
知的財産の保護という観点で、全て秘密裡であり、公開しないという態度ですから、審議するのに、私が先ほど質問したようなことが、具体的にわからなければ、この業者が
請負業者として適正なのかどうか、承認すべきかどうかもまるでわかりません。
ですが、その答弁を翻すことは、カーテンがかかっているわけですから、なかなか難しいと思いますけれども、こういうことはできるだけ公開して、議員に承認を得る。また、市民の前で公開することが、私は大切でなかろうかと思っています。
そのうち、公開されている中で、例えば
大成建設株式会社関東支店の
地域経済への貢献、
市内企業への発注や
市内調達の金額は7億2,450万円、10点中5.18点であり、4社中3位の評価でありました。
10点満点で1位の
清水建設株式会社関東支店の
市内調達金額と
地域経済への貢献、
市内企業への発注について、また、
落札業者の将来のメンテナンスについて説明を求め、再質疑といたします。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 再質疑にお答えします。
今の質疑につきましては、先ほど申し上げたとおり、
技術提案の内容の中身になりますので、先ほど答弁したとおり、詳細については申し上げられないということになります。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
再々質疑はございますか。
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員
技術提案の中身を盾に答えられないと、そういうことで承認を求める姿があるということが現実であることを明らかにし、ひとまず1項目の質疑を終わります。
○
増渕靖弘 議長 ほかに質疑のある方の発言を許します。
もし、質疑のある議員がほかにいれば、鰕原議員が1項目ずつやるということで時間がかかりますので、そちらの議員を優先させたいと思いますが、よろしいでしょうか。
なければ、鰕原議員が続けてやるような形になりますが。
(「なし」と言う者あり)
(「質問が出るかもしれない」と言う者あり)
○
増渕靖弘 議長 では、23番、
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 質疑を続けます。
新
庁舎整備実施設計による
事業スケジュールによりますと、
令和元年度の
準備工事、令和2年度から令和3年度のⅠ期工事、令和3年度の
解体工事、令和3年度から令和4年度のⅡ期工事、令和4年度の
車庫建設、
外構整備、それらについて、各年度における費用の説明を求めます。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 鰕原議員の質疑にお答えします。
今回の
大成建設株式会社関東支店の
入札価格につきましては、同社の長年の
工事実績に基づく、独自のノウハウによって積算されたものということになります。
これについて、今、それぞれの年度別の
事業費ということで質疑があったわけですけれども、これを公開すると、同社の競争上の地位を害する恐れがあるということなどから、鹿沼市
情報公開条例の第6条で公開しないことができる情報というところで、公開することで法人に不利益を与えると認められるものということに該当するということで判断しておりまして、各年度の費用は現時点では申し上げられないということになります。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 再質疑いたします。
新
庁舎整備事業費の継続費61億5,402万7,000円の内訳は、
令和元年度が3億5,992万円、令和2年度が28億7,748万3,000円、令和3年度が15億8,192万1,000円、令和4年度が13億3,470万3,000円となっております。
その継続費の内訳として、
行政棟新築は48億4,031万9,000円、
議会棟新築は6億6,160万6,000円、
本館解体は1億9,354万5,000円、
新館解体は1億6,017万1,000円、外構は2億895万6,000円、
工事監理は8,943万円となっております。
これに対して、
入札価格を明らかにすることは、今回の契約を審議する上で、当たり前のことではないかと私は思っております。
公開による競争上の不利益を盾に、全て非公開で審議しろという考えなのですか、伺っておきます。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 鰕原議員の再質疑にお答えします。
それぞれの種別ですね。行政棟、あるいは議会棟、先ほど鰕原議員から
予算額の説明がありましたけれども、今回、
庁舎建設につきましては、
一括発注をしております。
したがいまして、全てを含んでの
工事価格になります。
その詳細につきましては、先ほど申し上げた規定によりまして、申し上げられないということになります。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員
再々質疑いたします。
それでは、全ての事柄は、秘密のうちに進んでいく。
私が、
先ほど質疑したことは、全て公開されない。
これは、いつの時期まで公開されないのですか。永久的に公開されないものですか。
再々質疑といたします。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 再々質疑にお答えします。
今のところ、最終的に、庁舎が完成して、実績という形になると思いますが、完成後には、それぞれの種別についての金額等は明らかにできるようにしていきたいというふうに思います。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 規定により、3回まで質疑いたしましたので、次の項目に移ってよろしいでしょうか。
○
増渕靖弘 議長 一度退席して、ほかの議員にお願いします。
○23番
鰕原一男 議員 わかりました。
○
増渕靖弘 議長 13番、佐藤 誠議員。
○13番 佐藤 誠 議員 議案第2号についてお伺いしたいのですが、これはあえて市長に聞きたいと思っております。
この議案に対して、私は是とする立場ではありますが、その採決に先立って、市民を代表して、やはり確認をしておきたいことがありますので、これは市長を指名させていただきます。
当初、いろいろ庁舎の予算が議論されていく中で、60億円を超えてきた経緯というのがありました。
それも、もちろん、私も容認をしておりましたが、ここに来て、入札の結果、55億何がしという数字で、思っていた以上に金額が下がったこと。これ自体は、誰にとっても喜ばしいことで、業者以外は喜ばしいことだと思うのであります。
ならば問いたいのですが、5億円、全体の会計の中では、当初60億円でいくという中で、いろいろな
財政運営を組んでいたはずです。
それで、それがやってみて、5億円浮いたわけですから、「浮いたから、それはそのまま使ってしまおう」という考えもあるでしょうし、「浮いたなら浮いたで、さらに
財政健全化に資するものであろうから」と、いろいろな考えがあると思うのですね。
いろいろな考えがあるから、だから聞きたいのですよ、市長に。
私は、60億円でずっと財政面の体制を整えてきて、5億円浮いたのならば、これまで市役所を建てようという中で、いろいろなお金を積んできましたし、当然、ほかのいろいろな面にしわ寄せがなかったとは言えないはずです。
一方で、いろいろな要望もありましたし、庁舎問題というものが、私自身も含めて、ここ数年、政治的なエネルギーというものも多分に費やしてきた中では、場合によっては、ほかのいろいろなものが、少しおろそかになっていたのではないかって考えもある中では、私は5億円浮いたのならば、市民や議会からいろいろな要望が上がっているはずです。そういったものに積極的に使っていくような、そういう全体的な市長の考えというものを聞いた上で、私はそれが「夢があるものか」、「希望が持てるものか」、容認できるものであれば、
約束どおり、この予算というものを、賛成の起立をしたいなと思っておりますので、市長の考えをどうか聞かせてください。よろしくお願いします。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
佐藤信市長。
○佐藤 信 市長 お答えしたいと思います。
今、ご指摘がありましたように、当初予算ですね、組んでまいりまして、その後の建設
物価等の
値上がり、消費税の
値上がり等も含めて、いろいろ見直しを図りながら、今日に至った。
そして、60億円を超える予算をご承認いただいてきたわけでありますけれども、今回、入札の結果、それを下回る価格で、業者に頑張っていただきまして、落札をしていただきました。
当然、今ご指摘があったように、では、
予算額から安くなった分を、どういう形でこれから活用していくのか、市の活性化のために活用していくかというのが、非常に大きな問題だと思っています。
ただ、基金を積んでまいりましたので、基金については、当然使わせていただきます。
もし減額の分を調整するとすれば、市債の発行を抑制すると、借金を減らす、発行する予定だった市債を少なく発行するということになると思うのですけれども、今ご指摘いただいたように、財政の健全化ということでもって、借金を減らしつつ、また、
庁舎基金等、あるいは
財政調整基金等の積み立てに回してきたいきさつは、これは事実でございますので、そういったものを今後、皆さんの要望等も、市民の声も含めて、それらに応えて有効活用していくというのは、当然、これから検討していくべき課題だというふうに思っていますので。
また、もちろん、事業を進めていく上で、固まった数字ではありませんけれども、今後、そういったものは有効に活用して、市政の発展につなげていきたいというふうに思っています。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
佐藤誠議員。
○13番 佐藤 誠 議員 ありがとうございました。
やっぱり聞いてよかったと思います。
一部には、この質問は、この議案に対して、そぐわないという意見もあるようですが、今聞いたところ、基金は、積んだものはきちんと使っていくと。それで、市債というのは、浮いた分は抑制される選択肢もあり得ると聞いたわけですから。
では、ここで
一つ意見として言っておきたいのですけれども、ちょっと残念な想定をしたいのですよ。
先ほど鰕原議員も、「安くなった詳細を明かせ」というのを聞きましたが、「それはよくわからない」というのも納得をしました。明かせないということで。
では、一度、
予算額よりも安い金額で契約はされました。ただ、これからの数年間、事業を継続していく中で、常識的に考えれば、
経済情勢の影響で、金額が上がっていってしまうというのはあり得るのですね。それを想定しても、浮いた分はそのまま取っておくのだと。それで、議会からも、もともと「60億円を超えていい」って言われていますから、それでやってしまうのだというと、一方で、先ほど言ったような、いろいろほかにもっと使ってほしいところに関して、今まで同様どうしても抑制的にやっていく中で、庁舎問題だけが浮いた5億円分、結局
値上がりしましたってなると、ちょっとそれは、僕は残念だと思うので、そうならないように、議員として私もこういった質問を遠慮なくしていきながら、今後も
市庁舎建設にかかわらず、
財政運営に関して、いろいろな提言をしていきたいと思います。
以上です。ありがとうございました。
○
増渕靖弘 議長 はい。
先ほど申し上げたとおり、鰕原議員の質疑が、かなりあるということを事前に通告してありますので、私のほうに言われてますので、もし、ほかに質疑のある場合は、優先してほかの議員の質疑を先にお受けして、その後連続で、鰕原議員の質疑という形にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
ほかに質疑のある方を優先しますので、挙手をしてください。
ほかの議員の質疑はございませんか。
それでは、鰕原議員、連続でどうぞ。
23番、
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 議長のご配慮に感謝申し上げます。
それでは、先ほどと同様な質疑なのですが、私は大変公開することが大事なのだというポリシーがあるものですから、それに沿って質疑してまいります。
議会に説明している
令和元年10月作成の
実施設計における、鹿沼市新
庁舎整備工事費の内容は、
建築工事が25億5,662万1,225円、
電気設備工事が5億7,883万1,350円、
空調設備工事は6億8,972万3,679円、
給排水設備工事は1億3,171万4,429円、
昇降機設備工事は3,600万円、
外構工事は1億7,051万8,697円、
解体工事は2億9,777万3,956円。直接工事費の合計は44億6,218万3,336円で、そこに共通費として11億3,865万6,664円を加えた
工事価格は、55億9,984万円であり、消費税5億5,825万2,600円がプラスされ、合計で61億5,809万2,600円であるとの説明がなされていました。
契約金額55億1,980万円、新
庁舎整備工事費の内容について、同様の説明を求めておきます。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 鰕原議員の質疑にお答えします。
今の質疑の内容についても、
大成建設株式会社の
入札価格の内訳ということになりますので、先ほどから申し上げておりますとおり、公開できないという規定に基づいて、説明はできないということになります。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 再質疑いたします。
それでは、今までの議案として上程された
請負契約全ての
工事費内訳について、その業者の持っている
知的財産を理由に拒否されてきましたか。参考までに伺っておきます。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 再質疑にお答えします。
一般的な工事ですと、ここまでの詳細な金額を出して、例えば
建築工事ですとか、
電気設備工事とかという詳細な項目ごとに金額を提示しての入札ということはしていないのだろうと思います。
ですから、過去にそういった例は、今回のような
庁舎建設の
総合評価落札方式のように、こういうことで公表できないということとか、そういう比較がちょっとできないということだと思います。
ですから、過去に公表していないとか、そういうことではなくて、基準が、過去の入札とは違うということだと思います。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 他市においては、
総合評価落札方式で行った
請負契約についても、公開しているところがあるのですよ。
50~100年に一度の大事な市庁舎をつくるに当たって、公開しているところがあるのですよ。
ですから、
大成建設の
知的財産権を盾に、答弁を拒むのではなくて、やっぱりこのような大事な件は、市長自ら公開すべきだと思いますよ。市長、いかがですか。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
佐藤信市長。
○佐藤 信 市長 今までの議論を聞いておりますと、何か、どういう目的でそれを質問されているのか、理解が難しいですね。
いずれにしても、予算を積み上げてまいりますので、今ご指摘があったように何十年に一度の工事ですから、当然、いろんな積算をしながら、それは常にお示しをして、積み上げてきた数字であります。
それで、入札するときは、これ分割発注しているわけではないので、「この工事全体でいくらですか」という形で入札しているので、一つ一つ分割をした形で、「何々棟はいくら、何々はいくら、何々の解体はいくら」という形で札入れをしているわけではなくて、それは当然会社としての積み上げはされていると思いますけれども、あくまで、「この工事全体でいくらで受けます」と言っているので、今、そのことを問われる意味がちょっと私はよく理解できないので。一般的にそういうものだろうと思います。
それで、当初の入札の応募のときに、「こういう条件で公開しません」ということを前提にして札をいただいているものですから、それは議案の審議上もできないことだろうというふうに思っています。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 鰕原議員の質疑の関係でありますけれども、先ほどの項目ごとの金額につきましては、市のほうで、委託設計業者との協議の中で、詳細にわかりやすくするということで、個別に算定をしたものであります。
それで、今回は全体の一括入札ということなので、業者から提案された金額の内訳、これについては公開できないということであります。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 まだ、この件について質疑したいのですが、3回やりましたので、次の質疑に移ります。
○
増渕靖弘 議長 鰕原議員、数字については、先ほど当局が答弁したように、これはちゃんと契約事項に入っています。
だから、何回質問しても構いませんし、確かに大切なことはわかりますが、やはり答弁の内容が一緒なので、もし、数字について質疑するのであれば、切り口を変えていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○23番
鰕原一男 議員 わかりました。
では、次の質疑に移ります。
市長は、今後、庁舎の木造木質化、地元業者からの部品購入費などもあるとして、3億円程度増えると述べています。
今後、増える3億円程度の発注方法、発注の時期について伺います。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 質疑にお答えします。
地元発注枠ですね、発注枠の3億円の発注の時期、入札の方法等については、今後、
大成建設との本体契約、この進捗状況を見ながらということになりますが、令和2年度中の発注になるかとは思っています。
これについては、一般の入札方式で実施したいというふうに考えております。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 再質疑いたします。
令和2年度中、来年度中の3億円の発注ということで、よろしいですか。
そうしますと、この「3億円程度」は、今まで継続費が61億5,402万7,000円ですが、この中に含まれますか、含まれませんか、お答え願いたいと思います。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 地元発注枠については、当初から説明させていただいたとおり、
庁舎建設費とは別ということで、これまでもご説明をさせていただきました。ですので、その中には含まれていないということになります。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 次、質疑いたします。
○
増渕靖弘 議長 はい。
○23番
鰕原一男 議員 防災拠点の重要性から、新庁舎の自家発電設備について、説明を求めておきます。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 自家発電設備について、お答えします。
現在計画している自家発電設備につきましては、72時間の連続運転が可能なものということで、設置をする計画になっております。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 そうすると、令和5年には、72時間連続運転できる自家発電設備ができると、鹿沼市でも持つことができるということでしょうが、実際は新
庁舎建設中の災害対策本部にも設けなくてはならないと思うのですが、現在、鹿沼市内にある施設の中で、72時間連続で自家発電できる設備はいくつほどございますか、伺っておきます。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 質疑にお答えします。
現在は、危機管理課所管の栃木県の防災行政ネットワーク用の発電機1基、これが72時間連続運転可能ということで、これに対する自家発電装置はあります。それ以外にはついてございません。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 危機管理課といいますと、今現在の本館3階にあるということですか。
そうしますと、市民が何か緊急時に避難したとき、停電になった場合、現在の鹿沼市の避難所には、自家発電機はないというような理解でよろしいですか。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
糸井朗
総務部長。
○糸井 朗
総務部長 ただいまの質問にお答えしたいと思いますが、各避難所、
コミュニティセンターも含めて、指定避難所の中で、自家発電機があるところはありません。非常用電源があるところはありません。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 わかりました。
次の質疑に移ります。
施工業者の現場事務所の位置、今まで説明されておりませんでしたが、説明願えればと思います。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 現場事務所の位置について、お答えします。
現在、計画しているところは、本館東側のATMがあったところですね。今撤去しましたので、そのところと、御殿山公園テニスコートの場所を予定しているというふうに聞いております。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 次の質疑に移ります。
令和3年5月から令和5年4月まで予定されている東京電力パワーグリッド株式会社栃木総支社鹿沼事務所を仮庁舎として使用することに関する、諸経費と契約内容について伺います。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 東京電力パワーグリッド株式会社の仮庁舎に関する質疑にお答えします。
契約については、まだしておりません。
それから、諸経費ですけれども、現在、東京電力と協議をしておりまして、仮庁舎として使用するための改修工事を、東京電力に依頼中であります。
その改修が、予定では来年度中ということで今協議をしている段階ですので、諸経費についても現在金額は出ていないということになります。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 市の事業の進め方として、当然、私は契約してあるものだと思っていました。そういう契約の中で、この整備事業、新庁舎整備事業はスタートするものだと思っておりました。
計画の中にあって、そういう相手方との契約がなされてないという事例は、多々あることなのですか、伺っておきます。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 再質疑にお答えします。
当然、今回の件に関しましては、借りるということは承諾を得ている中で、方法とか進め方について、今協議中ということでありますので、そのように答弁をさせていただきました。
他の例については、現在、確認しているものが資料としてはございませんので、その辺については、答弁はご容赦いただきたいと思います。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 では、次の質疑に移ります。
これは、行政棟の面積と議会棟の面積は、明らかなのですよね。
市民感情として、行政棟と議会棟が分かれているわけですから、当然、行政棟はいくらぐらいの建築費、議会棟はいくらぐらいの建築費、そのくらいの大まかな建築費は出してもいいのではないかと思いますが、これも無理でございますか、伺っておきます。
○
増渕靖弘 議長 金額についての質疑は、これを最後にします。このあとは受け付けません。
当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 質疑にお答えします。
先ほどから申し上げておりますとおり、
入札価格の内訳ということになりますので、詳細は説明できないということになります。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 次に質疑いたします。
工事請負契約が、55億1,980万円。決まりましたけれども、55億1,980万円という
請負契約が具体的に出されましたけれども、整備事業計画の最終的な総
事業費の見通しと、その財源内訳について伺います。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
渡邉政幸財務部長。
○
渡邉政幸 財務部長 質疑にお答えします。
最終的な
事業費の見通しということでありますが、今回の
庁舎建設につきましては、継続費に係る分、それから設計費、あるいは移転費用、東館の解体等を含めて、
庁舎建設費としての現在の需用費は59億5,000万円ほどになります。
それ以外に、先ほども質疑がありましたように、地元企業の積極的な活用という要望があったことから、地元発注枠というのを設定させていただきまして、それが3億円ということになりますので、それを加えた金額は62億5,000万円が現在の見込額であります。
財源内訳につきましては、基金に30億円、残りは、基本的には市債を充てたいというふうに考えております。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 それでは、最後の質疑に移ります。
台風19号被害の復旧・復興工事を最優先課題にして取り上げ、令和2年5月末に鹿沼市長選挙があります。
市民に選ばれた後に、新庁舎整備事業工事の
請負契約を締結することを提案いたしますが、市長の見解を伺っておきます。
○
増渕靖弘 議長 当局の答弁を求めます。
佐藤信市長。
○佐藤 信 市長 お答えしたいと思います。
何と答えていいのか、ちょっと迷うのですけれども、今日はそういうことで工事契約の締結の議案を審議をいただいているものですから、粛々とそれに沿って、進めさせていただくのが当然だろうと思っています。
以上で答弁を終わります。
○
増渕靖弘 議長
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 ありがとうございました。
○
増渕靖弘 議長 別段ご質疑もないようですので、次に、議案第3号についての質疑の発言を許します。
発言のある方は挙手をもってお願いします。
(「なし」と言う者あり)
○
増渕靖弘 議長 別段ご質疑もないようですので、以上で議案に対する質疑を終結したいと思います。
お諮りいたします。議案第1号から議案第3号までについては、委員会付託を省略し、直ちに討論、採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
増渕靖弘 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、そのように決定いたしました。
続いて、日程第4、議案第1号 令和元
年度鹿沼市
一般会計補正予算(第5号)についてを議題といたします。
討論のある方の発言を許します。
はじめに反対討論をお願いします。
討論はございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○
増渕靖弘 議長 第1号の討論がないので、お諮りいたします。
議案第1号について、原案どおり決することに賛成議員の起立を求めます。
(起立全員)
○
増渕靖弘 議長 全員です。
ご着席ください。
したがって、議案第1号については、原案どおり決しました。
続いて、日程第5、議案第2号
工事請負契約の締結についてを議題といたします。
討論のある方の発言を許します。
はじめに、反対討論をお願いいたします。
23番、
鰕原一男議員。
○23番
鰕原一男 議員 議案第2号
工事請負契約の締結について、反対の討論を行います。
市長は、新庁舎整備に当たり、「60億円以内」、「現在の場所で」、「仮庁舎はつくらずに」を市民に約束してきました。
現在の場所で、防災拠点として、災害時の中枢施設としての機能を、長期にわたって十分果たしていくことができるのでありましょうか。
去る10月12~13日、台風19号の襲来により、甚大な、想定を上回る洪水浸水災害が発生しました。
粟野地域では、緊急指定避難場所、粟野
コミュニティセンターの駐車場44台分は満杯となり、緊急避難車約150台、粟野
コミュニティセンターは、不安であふれる市民でいっぱいになりました。
緊急時、非常時、市民は地区
コミュニティセンターや市役所の存在を最も頼りにします。
旧鹿沼市内、府中橋付近など、多くの洪水浸水の災害状況を見たとき、あと一歩で、粟野地域の10倍以上の洪水浸水による被害をもたらしたのではないかと想定すると、恐ろしく不安が募ってまいります。
現庁舎の敷地は、行き止まりで、出入り口が1カ所、歩道のない狭い道路に接し、分散した平時で150台の駐車場は、非常時、緊急災害時、市民が頼れる防災拠点の市役所として、不備だらけ、不安だらけと言えるでありましょう。
現在の市役所の場所は、市民を守る防災拠点として、不安がある不適な場所であると、今回の台風19号の被災からの教訓であり、警告でもあります。
「仮庁舎はつくらず」の公約は、2018年11月、教育委員会を市民情報センター4階に、市民の活動の場を奪い取って、永久的な仮庁舎としました。
平成29年2月策定の鹿沼市教育大綱において、「近年、教育行政は、福祉や子育て、地域振興等の一般行政との緊密な連携が必要とされ、実務の面からも市長と教育委員会の相互の連携は必要不可欠」とされています。
そう述べているにもかかわらず、教育委員会の分離分散を続けていこうとしています。
鹿沼市の未来の子供たちにとって、県内の他の市では例を見ない、大変心配な、新
庁舎建設であります。
仮庁舎なくしては、現在の場所に庁舎を建設することはできません。
「仮庁舎は不要」としてきた説明は、どこへいってしまったのか。今ではどこ吹く風であります。
「60億円以内」としてきた公約は、吹き飛んでしまっています。
新
庁舎整備建設工事は、
契約金額55億1,980万円の
大成建設株式会社関東支店に決定しました。
総合評価落札方式による総合評価の方法が、
入札価格評価配点が150点、
技術提案及び実績評価点配点が100点の合計250点での評価ですから、
入札価格の低い業者に当然決定することになります。建設価格を重視した業者選定であります。
それにもかかわらず、現在、「60億円以内」を堅持することは無理なようであります。
市庁舎整備建設
事業費継続費は61億5,402万7,000円であると議会で説明され、先ほど私が質疑で申し述べましたとおり、
令和元年度は3億5,992万円、令和2年度は28億7,748万3,000円、令和3年度は15億8,192万1,000円、令和4年度は13億3,470万3,000円であり、その継続費の内訳も
行政棟新築、
議会棟新築、
本館解体、
新館解体、外構費、工事管理費と説明されておりましたが、今回の質疑に対し、
契約金額55億1,980万円と決定しているのにもかかわらず、「
知的財産の保護」という理由で内容を説明することを拒んでおります。
これは、今回の
請負契約の締結を審議する上で、議会の質問に真摯に答えることが議会重視の市政運営につながる、そう考える質疑者との大きな隔たりがありました。
佐藤鹿沼市長の政治的な特質に、議会軽視があるように思えてなりません。
令和2年1月9日、新年賀詞交換会における市長挨拶で、こんなことを述べています。
「一部、今度の災害を受けて、それに専念すべく、
庁舎建設は凍結すべきだという議論もあります。しかし、議会が非常に矛盾した動きになっちゃってるんですが、一方で、そう言いつつ、
災害復旧のための補正予算に反対するという、そういう珍現象が市議会の中で起きてですね、なかなか一般の方には知られておられないのですけれども、そんなことも実はありましたけれども、良識ある多くの議員の皆様の理解をいただいて、予算を可決し、今日に至っているわけであります」。
抜粋でありますが、このように市長は挨拶しておられました。
私は、
令和元年12月19日、第6回定例会最終日、議案第82号 令和元
年度鹿沼市
一般会計補正予算(第4号)について反対の討論を行いました。
内容は、庁舎等
維持管理費の委託料76万8,000円を削除し、災害対策費を含んだ歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ457億1,052万1,000円とすることを提言し、討論といたしました。
反対討論の内容は、
災害復旧のための予算に反対したのではないことは、行政のプロである執行部、それらを監視し、評価する議会人には明らかにわかる討論内容であります。
行政経験が豊富で、しかも、政治経歴の豊かな佐藤市長が、反対討論の内容を十分おわかりの上で、めでたい新年祝賀の場で、あえて誤解を招きかねないような、議会を批判するような挨拶をする意図は何なのか。
誤解に基づき、
災害復旧に反対する議員とされ、政治生命を奪われかねない立場に追い込まれる議員が出るかもしれない発言をする意図は何なのか。
大変な興味と疑問の残る、議会を軽視する市長の挨拶内容であります。
自由民主党会派を代表する津久井健吉議員ら、議員5名は、鹿沼市長、佐藤市長宛てに、
令和元年12月19日、提言書を手渡してあります。
提言の内容は、「台風19号の被害は甚大であり、喫緊の最優先課題は、被災者の支援や安心安全な市民生活の回復を図る復旧・復興工事であります。現在、その復旧・復興工事に着手しておりますが、地元建設業界及びその働き手が不足している状況であります。そのため、新庁舎整備事業計画並びに、その他の事業計画を一時凍結し、災害改良復旧・復興工事に全力を傾注すべきであります。以上、提言いたします」という内容で、内容をよく吟味してくれたことと思います。
広報かぬま2月号が、市民の手元に届き始まりました。その中に、庁舎整備だより第25号の掲載があります。内容は、「新庁舎整備工事の開始に伴い、2月上旬から本庁舎敷地内の駐車場が使用できなくなります」、「第Ⅰ期工事中は、本庁舎敷地内の一部が立入禁止となります」という、図入りの説明であります。
「現在の場所に建てるということは、こういうことなんだ」、「知らなかった」と、ため息をつく市民がいました。初めて気づいたようでした。
私たち、自由民主党会派は、佐藤市長が進める、新庁舎整備事業計画に当初から疑念を抱き、一貫して反対し続けています。
市役所は、新たな広い場所に、行政拠点、防災拠点、交通新拠点として、新たに整備することを提言し続けています。
したがって、それゆえに、議案第2号
工事請負契約の締結について、未来の子や孫たちのために、未来の鹿沼市の充実発展のために、明確に反対の意思を表明し、討論といたします。
○
増渕靖弘 議長 次に、賛成討論をする議員はいらっしゃいますか。
はい、15番、大貫毅議員。
○15番 大貫 毅 議員
議席番号15番、大貫毅です。
第2号議案に賛成する立場から討論をさせていただきます。
いろいろ議案質疑が行われて、いろんな意見が出されましたけれども、ちょっと課題を整理するといいますか、この議案の性格について、考えてみたいと思います。
議案書の説明書にあるとおり、議会の議決にすべき契約及び財産の取得または処分に関する条例において、「
地方自治法に基づき、予定価格1億5,000万円以上の工事または製造の請負は議会の議決に付すべき」と規定をされています。
通常、契約の締結は、予算の執行として、市長の権限にすべきと考えられておりますけれども、金額の大きさ、あるいは契約の内容の性質によっては、自治体や住民に大きな影響が及ぶことから、契約が住民の代表である議会の意思により適正になされるために、議決事項とされているのだろうというふうに思います。
このことから、契約が住民代表である議会の意思により適正になされるために、議決事項とされているわけでありますから、今回の新市庁舎整備事業は60億円を超える事業でありますから、当然、そういう意味では、議会の議決が必要になると、こういうことなのだろうというふうに思います。
そして、当然予算措置のない契約行為というのはありませんから、当然、今回のように、工事や
請負契約にかかわる事業については、予算審議において、事業の可否や事業の内容などについて、議論をされるものであります。
新庁舎整備事業に関する予算は、これまで十分な予算審議が行われ、議決をしてきたことは、当事者である皆さん、議員の皆さんは、当然認識をされているのだろうというふうに思います。
予算の議決権は、議会の機能として、執行機関の行政執行を拘束して、監視するための、最も有効で広範な権限であるというふうに言われていますが、議決した予算については、たとえ、執行機関の権限であるということであっても、やっぱり議会で議決した予算については、議員も責任を負わなければならない、こういうふうに、私は認識をしております。
まして、政治的な対立から、長の執行活動を妨害する目的など、議決権を乱用するようなことがあってはならないというのは、当然のことだというふうに思っております。
さて、今回の議案ですが、以上のようなことから、適正な契約行為となっているのか。適正な予算執行のための契約となっているのか。このことが審議されるべきものと考えております。
今回の事業者選定に当たっては、
総合評価落札方式により行われました。
総合評価落札方式は、従来の価格のみによる自動落札方式とは異なり、価格と価格以外の要素を総合的に評価する落札方式であり、近年、公共工事の品質確保が叫ばれる中、多くの自治体で採用されている手法です。
過日の
議員全員協議会におきまして、内容の説明を受けましたが、価格以外の評価項目には、地元経済への貢献、施工中の対策、設備の調整などが設けられ、地元事業者や地元産材を活用してほしい、現庁舎位置での業務を継続しながらの建て替えなので、安全性等は大丈夫か、こういった議会や市民の声に応える内容であると、このように確認できると思います。
また、落札者の決定に当たっては、新庁舎整備施工者選定審査委員会が設置され、委員として、市職員以外から学識経験者2名が選定されており、
技術提案等の中立かつ公正な審査評価が行われたものと考えます。
結果として、地元経済への貢献措置とともに、
事業費の縮減が図られたことは、大いに評価されるべきものであると思います。
一方、
事業費を下回る価格であったことから、「安かろう、悪かろうではないか」、「契約どおり履行されるのか」といった、疑問の声が出るのも当たり前かと思います。
今回、低
入札価格調査制度により、低
入札価格調査が行われ、新庁舎整備施工者選定審査委員会において審査が行われ、契約の履行能力に問題なしと認められたことも、確認がされました。
先ほど来、
入札価格の詳細について、開示がされるべきだという話がありましたけれども、しかし、設計価格との中で、きちんと確保されている数量について審査をされているのであれば、価格が低いとしても、それは競争入札による結果であって、何ら問題がないというふうに思いますし、そのことがしっかりと審査委員会の中でも確認をされているものと、私は理解をいたします。
以上のことから、本契約の締結は手続等も適正であり、新庁舎整備事業の遂行、予算の適正な執行に必要であるというふうに思います。
我々議員が、この間ずっと審議をして、予算を決定してきた、そのことに責任を持って、しっかりと契約締結をしていくということが、必要なのだろうというふうに思います。
新庁舎整備事業については、随分と長い間、時間をかけて議論が行われてきました。
先ほど来、台風19号の話もありました。大変な災害を鹿沼市も被ったわけでありますけれども、災害が頻発する昨今の状況をかんがみれば、いち早く防災拠点である庁舎を整備することは、市議会の責務であると考えます。
以上のことから、本議案への賛同を皆さんに呼びかけて、議案に賛成する立場からの討論とさせていただきます。
○
増渕靖弘 議長 反対討論・賛成討論が終わりました。
ほかに反対討論・賛成討論のある議員はいらっしゃいますか。
ないようですので、以上をもって、討論を終結いたします。
お諮りいたします。議案第2号について、原案どおりにすることに賛成の議員の起立を求めます。
(起立多数)
○
増渕靖弘 議長 起立多数であります。
ご着席ください。
したがって、議案第2号については原案どおり決しました。
続いて、日程第6、議案第3号
委託契約の締結についてを議題といたします。
反対討論のある方はお願いいたします。
ございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○
増渕靖弘 議長 賛成討論をする議員の方はいらっしゃいますか。
おりませんか。
それでは、ないということで、討論を終結いたします。
お諮りいたします。議案第3号について、原案どおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(起立全員)
○
増渕靖弘 議長 全員起立です。
ご着席ください。
したがって、議案第3号については、原案どおり決しました。
以上で日程は全部終了いたします。
(「議長」と言う者あり)
○
増渕靖弘 議長 鈴木毅議員。
○9番 鈴木 毅 議員 動議をお願いします。
○
増渕靖弘 議長 はい、動議を受け付けます。
内容を言ってください。動議内容を。
○9番 鈴木 毅 議員 鹿沼市徽章条例に定めております、鹿沼市旗と佐藤鹿沼市長が喧伝している「いちご市」の旗を併用することは、鹿沼市徽章条例に背くことになります。
よって、鹿沼市旗と「いちご市旗」の併用は断じて許されません。
市役所正門脇のポールに国旗、市旗とともに掲揚するのであれば、鹿沼市徽章条例を改正し、「いちご市旗」の承認を議会に求めるべきであります。
以上、鹿沼市徽章条例の遵守を求め、動議の提出といたします。
(「賛成」と言う者あり)
○
増渕靖弘 議長 ただいまの動議に、提出された動議について、賛成の議員を求めます。
(挙手あり)
○
増渕靖弘 議長 動議が成立いたしましたので、暫時休憩いたします。
(午前11時26分)
○
増渕靖弘 議長 休憩前に引き続き、議会を再開いたします。
(午後0時 30分)
○
増渕靖弘 議長 先ほど動議が出されまして、今、議会運営委員会のほうで議論をしておりますが、まだちょっと時間がかかりそうなので、ここで昼食のため、休憩といたします。
再開は、議会運営委員会のほうでまとまり次第、執行部の皆様にはお知らせするということで、議長のほうから連絡しますので、それまでお控えいただければと思います。
それでは、昼食といたしますので、議会を閉じます。
(午後0時 30分)
○
増渕靖弘 議長 休憩前に引き続き、議会を再開いたします。
(午後 2時00分)
○
増渕靖弘 議長 午前中に鈴木議員のほうから「いちご市旗」のことで、「市旗との併用ということで、条例に抵触しているのではないか」というような動議が出されました。
その中で、議会運営委員会並びに幹事会を開いて議論し、執行部の説明も聞きましたけれども、執行部においては、「市の旗という位置づけではなく、あくまでも「いちご市」を宣伝するツールであるという理解のもとに進めた」という経緯でありますので、「条例自体に抵触するという意識もない」ということでありますが、「いちご市旗」の大きさとか、ポールに掲揚したということについて、「旗の持つ重さということを考えたときに、それは誤解を招く場合もあるのではないか」という意見もありました。
それを、「それでもいいんじゃないか」という意見と両方ありましたので、これは「議長預かり」として、何にしろ、これからは同じ鹿沼市を宣伝する「いちご市」として、そして鹿沼市を全国の人に知っていただく立場である議会も執行部も、同じベクトルの中でやるには、私が議会を代表して、市長ともっともっとコミュニケーションをとって、両方に同じように情報伝達できるような役割も含めて、この旗の問題を私の預かりとして、これから十分にコミュニケーションをとりながら、情報もしっかり議会に流していただいて、新聞報道やそういうところで知るというのではなく、初めに議会も議員もしっかりそれを認識する、二元代表制の根本のところを、お互いにしっかり確認し、これは反発し合ったり、いがみ合うのではなく、同じ執行部と議会という中で、議論を進める中で、建設的な情報交換をしていこうというような、総意でまとまりましたので、以上のことを動議に対する報告といたします。
よろしくお願いいたします。
それでは、以上で本日の日程は全部終了いたしました。
これをもちまして、令和2年第1回
鹿沼市議会臨時会を閉会いたします。
(午後 2時02分)
上記会議録を証するため、下記署名いたします。
議 長 増 渕 靖 弘
署名議員 梶 原 隆
署名議員 横 尾 武 男...