鹿沼市議会 2019-08-09
令和元年第3回定例会(第5日 8月 9日)
議案第55号 鹿沼市
印鑑条例の一部改正について
議案第56号 鹿沼市
手数料条例の一部改正について
議案第57号 鹿沼市
火災予防条例の一部改正について
議員案第4号
鹿沼市議会委員会条例の一部改正について
出席議員(22名)
1番 石 川 さ や か
2番 鈴 木 毅
3番 島 田 一 衛
4番 阿 部 秀 実
5番 加 藤 美 智 子
6番 市 田 登
7番 佐 藤 誠
8番 舘 野 裕 昭
9番 荒 井 正 行
10番 大 貫 毅
11番 鈴 木 敏 雄
12番 谷 中 恵 子
13番 津 久 井 健 吉
14番 小 島 実
16番 増 渕 靖 弘
17番 横 尾 武 男
18番 関 口 正 一
19番 鰕 原 一 男
20番 大 島 久 幸
21番 赤 坂 日 出 男
23番 大 貫 武 男
24番 船 生 哲 夫
欠席議員(なし)
地方自治法第121条の規定による
出席要求によって出席した者
市長 佐 藤 信
経済部長 杉 江 一 彦
副市長 福 田 義 一
環境部長 金 子 信 之
総務部長 糸 井 朗
都市建設部長 茂 呂 久 雄
財務部長 渡 邉 政 幸
水道部長 坂 入 弘 泰
市民部長 袖 山 稔 久
消防長 小 池 一 也
保健福祉部長 早 川 綾 子
教育長 高 橋 臣 一
こども未来部長 石 川 佳 男
教育次長 上 林 浩 二
事務局職員出席者
事務局長 石 塚 邦 治
議事課長 小 杉 哲 男
○
大島久幸 議長 ただいまから、本日の
会議を開きます。
(午前10時00分)
○
大島久幸 議長 現在出席している議員は22名であります。
それでは本日の
議事日程を
事務局長に朗読させます。
○
石塚邦治 事務局長 議事日程を朗読。
○
大島久幸 議長 日程の朗読は終わりました。
日程第1、認定第1号 平成30
年度鹿沼市
水道事業会計決算の認定について及び議案第50号 平成30
年度鹿沼市
水道事業会計未
処分利益剰余金の処分についてから議案第57号 鹿沼市
火災予防条例の一部改正についてまでを議題といたします。
各
委員長の報告を求めます。
総務常任委員会委員長、
石川さやか議員。
○
石川さやか 総務常任委員長 ただいまから
総務常任委員会の審査結果について報告いたします。
今議会におきまして、
本委員会に付託されました案件は議案6件でありました。
これに対し、去る6日、
委員会を開催し、
執行部から詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、議案第51号中
関係予算、議案第52号から議案第54号まで及び議案第57号につきましては、
全会一致で原案を可とすべきものと決しました。
次に、議案第56号につきましては、賛成多数で原案を可とすべきものと決しました。
何とぞ
議員各位のご賛同をお願いいたしまして、
総務常任委員会の審査結果についての報告を終わります。
○
大島久幸 議長
環境経済常任委員会委員長、
鈴木毅議員。
○鈴木 毅
環境経済常任委員長 ただいまから、
環境経済常任委員会の審査結果について報告いたします。
今議会におきまして、
本委員会に付託されました案件は議案1件でありました。
これに対し去る6日、
委員会を開催し、
執行部から詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、議案第51号中
関係予算につきましては、
全会一致で原案を可とすべきものと決しました。
何とぞ
議員各位のご賛同をお願いいたしまして、
環境経済常任委員会の審査結果についての報告を終わります。
○
大島久幸 議長
文教民生常任委員会委員長、
市田登議員。
○市田 登
文教民生常任委員長 ただいまから
文教民生常任委員会の審査結果について報告いたします。
今議会におきまして、
本委員会に付託されました案件は議案2件でありました。
これに対し去る7日、
委員会を開催し、
執行部から詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、議案第51号中
関係予算、議案第55号につきましては、
全会一致で原案を可とすべきものと決しました。
何とぞ
議員各位のご賛同をお願いいたしまして、
文教民生常任委員会の審査結果についての報告を終わりにいたします。
○
大島久幸 議長
建設水道常任委員会委員長、
島田一衛議員。
○
島田一衛 建設水道常任委員長 ただいまから
建設水道常任委員会の審査結果についてご報告いたします。
今議会におきまして、
本委員会に付託されました案件は認定1件、議案2件でありました。
これに対し去る7日、
委員会を開催し、
執行部から詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、認定第1号につきましては、
全会一致で認定を可とするべきと決しました。
また、議案第50号、議案第51号中
関係予算につきましては、
全会一致で原案を可とすべきものと決しました。
何とぞ
議員各位のご賛同をお願いいたしまして、
建設水道常任委員会の審査結果についての報告を終わります。
○
大島久幸 議長 各
委員長の報告は終わりました。
各
委員長の報告に対し、ご質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 別段ご質疑もないようですので、以上で各
委員長に対する質疑を終結いたします。
続いて、日程第2、議案第56号 鹿沼市
手数料条例の一部改正についてを議題といたします。
お諮りいたします。議案第56号については、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、直ちに採決いたします。
お諮りいたします。議案第56号について、原案どおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(起立多数)
○
大島久幸 議長 結構です。
起立多数であります。
したがって、議案第56号については、原案どおり決しました。
続いて、日程第3、認定第1号 平成30
年度鹿沼市
水道事業会計決算の認定について、議案第50号 平成30
年度鹿沼市
水道事業会計未
処分利益剰余金の処分についてから議案第55号 鹿沼市
印鑑条例の一部改正についてまで及び議案第57号 鹿沼市
火災予防条例の一部改正についてを議題といたします。
お諮りいたします。認定第1号、議案第50号から議案第55号まで及び議案第57号については、直ちに一括採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、直ちに採決いたします。
お諮りいたします。各
付議案件については、原案どおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、各
付議案件については、原案どおり決しました。
続いて、日程第4、
議員案第4号
鹿沼市議会委員会条例の一部改正についてを議題といたします。
お諮りいたします。
議員案第4号については、
提案理由の説明、質疑、
委員会付託、討論を省略し、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
休息や待ち合わせによるベンチとあずまや、遊びや散歩、運動には水飲み場とトイレが必要です。これらのあって当たり前の設備がないことで、遊びにも、散歩にも、憩いにも行かなくなり、まちの一角にただあるだけの公園になってしまいます。
そこで、既設・新設を問わず、公園に、トイレ、ベンチ、あずまや、水飲み場を整備することを提言をいたします。これらは、世代や趣味嗜好を問わず、幅広い層の人々に気軽に公園を利用してもらうために、最低限備えつけるべき設備です。
多くの人が足を運ぶようになることで、公園は単なる遊び場・憩いの場としてではなく、地域の交流・活動拠点、さらには本来有している様々な機能を発揮するようになると考えます。
3つ目の提言は、「栃木県上都賀農業振興事務所跡地の活用」です。
市民のニーズというものは、時代の変遷に伴い絶えず変化しております。
少子高齢化や
人口減少が進み、市民のライフスタイルや価値観が多様化したことで、現在求められている公園は、従来のものとは、性格や機能を異にします。
憩いや安らぎの場としてはもちろん、レクリエーション活動や自然環境学習、コミュニティ形成、地域活動や健康づくり、良好な景観の形成など、市民の要求は様々な面に及んでおります。特に、多発する
自然災害を背景として防災意識が高まっている昨今、防災拠点としての機能が求められているところでございます。今や、公園づくりは、市民のライフスタイルやニーズに適応することが必須であると言えます。
市は、先般、栃木県上都賀農業振興事務所跡地を取得しましたが、当該跡地のある幸町1丁目には街区公園がなく、また、周辺地区においては、地区全体をカバーできる防災拠点が整備されておりません。
以上のことから、当該跡地においては、本市東部地区全体の防災拠点としての機能、加えて、地域住民の交流並びに活動拠点としての機能を備えた公園を整備することを提言いたします。また、整備の際には、防災用の倉庫やあずまや、かまどベンチ、マンホールトイレなどの防災設備の設置が必須であると考えます。
現在、当該跡地の活用については、協議・検討が進められているところと思いますが、より実効性のある機能を有した施設とするためにも、その構想・計画の段階から、1つ目の提言の、地域住民を主体としたワークショップを
立ち上げ、本市初の「住民参加による公園づくり」が実現することを期待するものであります。
最後になりますが、
本委員会の
調査研究にご協力いただきました皆様に感謝申し上げることとともに、
執行部におかれましては、
本研究テーマに係る施策事業の推進と積極的な
取り組みをお願いいたしまして、
建設水道常任委員会の閉会中の
継続調査報告といたします。
○
大島久幸 議長 議会改革特別
委員会委員長、津久井健吉議員。
○津久井健吉 議会改革特別
委員長 ただいまから、議会改革特別
委員会の
調査報告をさせていただきます。
本委員会は平成29年12月18日に設置され、「1、議員定数について」、「2、政務活動費と議員報酬について」、「3、議会改革向上について」、「4、視察報告書の全議員提出について」、「5、その他議会改革に関する事項」の5項目を調査案件として定め、
委員会を開催してまいりました。
また、各調査案件については、当面の課題や緊急を要するものを中心に必要な情報を収集し、議論を深め、その
調査報告を提言として報告することにいたしました。
1としまして、議員定数については、議員定数は24人でありますが、現在の議員数は22人であります。今後の議員定数のあり方について、議会報告会などにおける市民の声や、地勢・人口などが類似する
自治体における市議会の実態などを参考にして、慎重に検討してきました。
協議の過程において、「現状維持」とする意見、「4人削減」とする意見、「2人削減」とする意見が出されましたが、「議会の担うべき役割と責務が増大する中、市民の意見を代表する意思決定機関としての役割、執行機関に対する監視・評価、各
委員会の運営など議会活動に24人は必要である」という意見が多数であったことから、「現状維持」といたしました。
2としまして、政務活動費と議員報酬について。
現在の政務活動費と議員報酬の額が妥当であるか、社会情勢や議会活動の実態を踏まえながら、人口などが類似する
自治体における市議会の実態なども参考にして、慎重に検討をしました。
政務活動費と議員報酬のうち、政務活動費については、「現状維持」とする意見、「減額」とする意見、「廃止」とする意見、議員報酬については、「現状維持」とする意見、「増額」とする意見が出されましたが、「議員のなり手不足といった課題を解消していくためには、議員報酬の増額などや、これと大きく関連する議員定数についても検討していくべきであり、もう少し時間をかけてさらに慎重に議論をする必要がある」という意見が多数であったことから、今後も継続して検討すべき調査事項といたしました。
3つ目に、議会改革向上について。
早稲田大学マニュフェスト研究所の平成28年度議会改革度調査における
本議会のランクは全国272位であります。当該調査は、調査に協力している地方議会の議会改革度の全国順位や取り組んでいる改革内容が記載されており、議会改革度の参考として活用されています。
本議会において、議会改革を進めるに当たりどのような項目に取り組むことができるか検討をいたしました。
議会改革度の調査のうち、
本議会においては取り組むべき7項目を選び、実施の可否について検討をしました結果、「
委員会など議事録の積極的公開」と「視察内容の積極的公開」について取り組むこととし、
委員会など議事録の積極的公開については
常任委員会の
会議録を、視察内容の積極的公開については視察報告書を、それぞれホームページ上で公開するといたしました。
その他の項目につきましては、委員から様々な意見が出され、さらに議論を進めていく必要があることから、「今後も継続して検討すべき調査事項」といたしました。
4番目に、視察報告書の全議員提出について。
視察報告書については、視察を行った
委員会ごとの代表者が報告書を作成し議長に提出していますが、視察に参加した全議員が報告書を作成し議長に提出するべきか検討をいたしました。
視察に参加した議員全員が報告書を作成した場合、同じ内容の報告書が複数提出され重複するので、視察報告書については「代表者が作成し、提出前に視察に参加した議員全員が内容を確認し、共通認識を持った上で、代表者が議長に提出する」ことにいたしました。
5番目に、その他議会改革に関する事項について。
その他議会改革に関する事項として、「
会議の可視化について」、「タブレット端末の導入について」、「発言通告について」、「発言順序の決定について」、「会派の構成について」の5つの事項について、検討をいたしました。
会議の可視化について。
現在、
本会議は傍聴、鹿沼ケーブルテレビの中継、YouTube(ユーチューブ)を活用した録画映像の配信を実施しており、一部の
委員会においては傍聴を実施しています。今後、
委員会などの
会議の様子を録画し、録画映像をホームページなどで公開することについての可否と、実施する場合の実施方法について検討をいたしました。
実施する場合の方法につきましては、鹿沼ケーブルテレビによる録画と事務局がホームビデオで録画する方法を検討いたしました。
議論の過程では賛否が分かれていましたが、議論を進める中で、「
会議を公開する」ことについては合意に至りました。また、実施方法の検討を進めていく中で、それぞれの方法で課題が見つかり、課題解決に、さらに議論を進めていく必要があることから、「今後も継続して、検討すべき調査事項」といたしました。
タブレット端末について。
近年、全国においてタブレット端末の導入が増えており、県内でも14市のうち11の市が「導入済み」、または「導入予定」としており、1市が「導入を検討している」状況であります。この状況を踏まえ、導入に当たっては課題や利便性を整理した上で、
本議会においてタブレット端末を導入すべきか検討をいたしました。
「タブレット端末の導入により、議会運営の効率化、ペーパーレス化が図られるなど一定の効果が見込めることから、タブレット端末を導入すべき」との結論に達しました。
発言通告について。
現在、発言通告の締め切りから議案質疑及び市政一般質問までの期間は、「土日を除き5日間」となっていますが、議会運営
委員会の視察結果を踏まえ、この期間に余裕を持たせることについて検討をいたしました。
質問内容の精査及び答弁内容の充実が期待されるため、発言通告の締め切りから議案質疑及び市政一般質問までの期間を3日間延長し、「土日を除く8日間」といたしました。
発言順序の決定について。
議案質疑及び市政一般質問の発言順序については、発言通告受付開始後から5分間の届け出は抽選となっていますが、発言通告期限前の一定時間についても抽選すべきか検討をいたしました。
議案質疑及び市政一般質問の発言順序については、「発言通告締め切りから30分前の間に発言通告書を提出した議員は抽選で発言順位を決定することとし、抽選を希望しない議員は、これまでどおり通告順とする」ことにいたしました。
会派の構成について。
「政党は2人以上、政党でない場合は3人以上」の所属議員がいれば会派として認められていましたが、政党でなくても所属議員が2人いれば会派と認めるべきか、また、認めた場合、議会運営
委員会の人数をどのようにするのかについて検討をいたしました。
協議の過程において、「政党以外の2人会派を認め、議会運営
委員会の人数を2人会派を認めた場合の考えられる最大会派数に合わせて12人」とする意見、「政党以外の2人会派を認め、議会運営
委員会の人数はこれまでどおり9人」とする意見、「現状維持」とする意見が出されましたが、「政党以外の2人会派を認め、議会運営
委員会の人数を2人会派を認めた場合の考えられる最大会派数に合わせて12人」とするべき意見が多数であったことから、このとおりといたしました。
議員各位におかれましては、
本調査報告の趣旨を理解いただき、円滑な議会運営にご協力いただけますよう、議会改革特別
委員会の
調査報告といたします。
○
大島久幸 議長 報告の途中ですが、暫時休憩いたします。
休憩中、74年前に長崎市に投下された原爆で犠牲になられた方に対し、哀悼の意を表するとともに、ご冥福を祈り、恒久平和の実現を祈念して、原爆投下時刻の11時2分から1分間の黙祷を行いますので、よろしくお願いをいたします。
(午前10時53分)
○
大島久幸 議長 休憩前に引き続き再開いたします。
(午前11時03分)
○
大島久幸 議長 引き続き各
委員長の報告を求めます。
かぬま魅力向上特別
委員会委員長、横尾武男議員。
○横尾武男 かぬま魅力向上特別
委員長 ただいまから、かぬま魅力向上特別
委員会の
調査報告を申し上げます。
まず、調査の目的と背景についてでありますが、現在、わが国では
人口減少・
少子高齢化が急速に進んでいます。
その一方、東京・大阪・名古屋の三大都市圏における人口集中と、それ以外の地域における過疎化も進んでいます。
鹿沼市を初め各
自治体は、人口自然増につながるべく、子供を産み育てやすいまちづくり等を進めているところ、転入者数を増やすことで人口の社会増につなげるべく、様々な移住・定住対策事業に取り組んでいます。
しかしながら、鹿沼市の平成28年の人口動態は、自然増減・社会増減とも減少となっており、特に社会減少数は栃木県内市町で2番目の多さでありました。
社会減少数を少しでも小さくし、いずれは社会増へ転じるためには、鹿沼市が持つ力を向上させ、市内に住んでいる人は「住み続けたいまち」、市外の人には「住んでみたいまち」として選ばれるようにならなければなりません。
本委員会はこの問題に対し、鹿沼市が選ばれるまちとなるために欠かせない「鹿沼の魅力向上」について、
調査研究を行いました。
次に、調査経過についてでありますが、
本委員会では、はじめに「鹿沼市の魅力とは何か」という点について、意見を出し合いました。
その後、平成30年6月の大阪北部地震、平成30年7月の豪雨、同9月の北海道胆振東部地震など、大規模な災害の発生を受け、「災害に強いまち」となることが鹿沼市の魅力の向上につながること、そのために災害時にも議会の機能を保持し、市民の生命、財産、安全を守るために迅速に対応できる議会となることが必要であり、まずは災害時における議会と議員の行動計画を策定すべきとの結論に達しました。
次に、鹿沼市危機管理監から地方議会における災害時業務継続計画について、参考論文の説明と必要な資料の提供を受け、
意見交換を行い、さらには鹿沼市議会における災害時業務継続計画を策定するため、必要な情報を収集し、
調査研究を行いました。
その結果を「鹿沼市議会災害時業務継続計画案」という形でまとめましたので、計画案の内容を提言として報告いたします。
1、計画の目的。
今後、本市において大規模災害が発生した際には、市議会として市民の生命、財産、安全を守るために、迅速に対応できるように計画を定めること。
2、対象とする災害。
計画の適用対象になる災害については、原則として市が鹿沼市
災害対策本部を設置する災害とします。
3、議員の安否報告。
各議員は、計画の適用対象となる災害が発生した場合、速やかにメール、FAXまたは必要に応じて電話での自身の安否等を議会事務局に報告すること。
4、情報の収集及び提供。
(1)鹿沼市議会災害対策支援本部の設置等。
計画の適用対象となる災害が発生した場合、鹿沼市議会災害対策支援本部を設置するものとします。
本部長には議長を、副本部長には副議長をもってあて、本部員は議長・副議長以外の全議員といたします。
本部長は、必要がある場合、
災害情報や要望等及び発災時の議会運営等に関して調整を行うため、各会派幹事会の構成員及び議会運営
委員長を構成員とする鹿沼市議会災害対策支援本部緊急連絡
会議を開催することとします。
(2)情報の収集及び提供。
市議会災害対策支援本部は、市から提供される各種
災害情報及び市に対する要望等を一元的に集約・管理することとし、各議員は、人命救助に関する要望等、緊急を要する場合を除き、市の
災害対策本部と直接やり取りは行わないようにする。
市内をおおむね4つの地区に分け、地区組織を設置するものとします。議員はいずれかの1つの地区組織に所属し、所属する地区組織の災害状況及び
避難所等の調査を行い、市議会災害対策支援本部に報告をする。
市議会災害対策支援本部は、1日2回を基本に、市からの情報を各議員にメール又はFAX等により提供する。
5、災害発生時及び災害発生後の議会運営等。
(1)災害発生時。
①災害発生が、
本会議又は
委員会の
会議中の場合。
議長又は
委員長は、
会議を暫時休憩するとともに、議会事務局に対し、傍聴人の安否確認・避難誘導、議場及び
委員会室の被害状況確認等を行うようにする。
②災害発生が
本会議又は
委員会の
会議中以外及び議員自身が登庁していないときの場合。
議員は、災害が発生した時は、自身や家族等の安全を確認し、速やかに安全な場所に避難した上で、自らの安否とその居所及び連絡先を議会事務局に連絡するものとする。また、議員は、市議会災害対策支援本部の指示があるまでは、地区組織の活動に専念するとともに、地域における被災者の安全確保、
避難所への誘導等にできる限り協力する。
(2)災害発生後。
発災後の議会運営については、「
会議日程の変更に関する事項」、「当該災害への対応に関する臨時
会議に関する事項」、「現地調査に対する事項」、「要望等に関する事項」について緊急連絡
会議において調整を行った上で、議会運営
委員会において協議することとします。
6、議員の行動。
各議員は、前述のほか、次のとおり行動することを基本とします。
市議会災害対策支援本部との連絡手段及び市庁舎までの登庁手段の確保に努め、あわせて平時から地域の防災情報を把握するとともに、避難訓練等にも積極的に参加し、防災意識の向上に努める。
7、その他。
必要に応じ、安否報告等の訓練を実施するとともに、訓練の結果や状況の変化等を考慮し、
本計画の内容は随時見直しを図ることとする。
結びになりますけれども、
本委員会では、鹿沼市が持つ魅力を向上させ、市内に住んでいる人には「住み続けたいまち」、市外の人には「住んでみたいまち」として選ばれるまちになるための一助となるべく、付託調査事件について調査・研究をし、検討を重ねてまいりました。
今回の検討においては、ただいま申し上げましたとおりの結論に達しましたので、報告をいたします。
いずれの付託調査事件につきましても、調査・研究に終わりがあるものではありません。今後も継続して調査・研究を続けていくべきと考えています。
議員各位におかれましては、
本調査報告の趣旨をご理解いただき、「鹿沼市議会災害時業務継続計画」が策定された暁には、円滑な運用にご協力いただきますようお願いを申し上げ、かぬま魅力向上特別
委員会の
調査報告といたします。
○
大島久幸 議長 各
委員長の報告はおわりました。
各
委員長の報告に対し、ご質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 別段ご質疑もないようですので、以上で各
委員長に対する質疑を終結いたします。
この際、市長から発言を求められておりますので、これを許します。
佐藤信市長。
○佐藤 信 市長 議長の許可をいただきましたので、一言ご挨拶を申し上げたいと思います。
議員各位におかれましては、本日が任期最後の
本会議となり、9月には任期満了を迎えられます。
皆様方には、市議会議員に就任されて以来、
本会議を初め、各
常任委員会、特別
委員会などにおいて、重要な審議をいただき、また常に市民と行政のパイプ役として、市民福祉の向上と市政発展のためにご活躍をいただいてこられたことに対し、心より感謝の意を表する次第であります。
議員各位におかれましては、このたびの任期満了に伴い、再選を目指して選挙戦に入られる方、あるいは今期限りで後進に道を譲られる方、それぞれおられますが、引き続き出馬される皆様には、まずはめでたく当選の栄誉を勝ち取られますよう、心からお祈り申し上げるところでございます。
また、今期でご勇退される5名の皆様に対し、一言お礼を申し上げたいと思います。
まず船生哲夫議員におかれましては、8期32年間にわたり、議会の重鎮として、また良識の府である良識派の代表として常に大所高所から適切・的確なご指摘とご指導をいただき、感謝の念に堪えません。本当に長い間、お世話になり、ありがとうございました。
大貫武男議員におかれましては、山あり谷ありの5期20年だったと思いますが、常に信念を曲げることなく、時には厳しくも温かい心でもって市政をチェックしていただきました。今議会最後にいただきましたご提言もしっかりと受け止めさせていただき、市政運営の指針とさせていただきます。
赤坂日出男議員におかれましては、5期20年間、政治的には立場を同じくしたり、異にしたりの長いつき合いでした。実は、意外と波長の合う仲間でして、根っこは似た者同士、これからは肩の力を抜いた気楽なおつき合いをよろしくお願いしたいと思います。
荒井正行議員におかれましては、2期8年間ではありましたが、学校等における食物アレルギー対策など社会的には少数派に属する課題に焦点を当てて、その改革に取り組まれてこられたところであり、今回の勇退はまことにもったいない感じがいたしております。ありがとうございました。
島田一衛議員におかれましては、1期4年間という短い期間ではありましたが、犬猫の殺処分の問題など、こだわりを持って様々な社会問題を取り上げ、着実に成果を上げるなど、これからの活躍を期待していただけに、残念でなりません。ありがとうございました。
ともあれ、勇退される皆様方には、これまでの経験を大いに生かしていただき、議員の肩書ははずれることになりますが、今後とも市政に対しまして、任期中と変わらぬご指導とお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
結びになりますが、
議員各位のご健勝とますますのご活躍をご祈念申し上げまして、お礼と感謝の挨拶とさせていただきます。
長い間大変ご苦労様でした。ありがとうございました。
○
大島久幸 議長 市長の発言は終わりました。
ここで、私から一言ご挨拶を申し述べます。
任期最後の議会でありますので、閉会の前に正副議長を代表いたしまして、ご挨拶を申し上げます。
ただいまは、佐藤市長より、私どもに対し、温かい言葉をいただきました。
特に勇退される個々の議員に対しましては、こだわりに対して、温かい言葉をいただき、まことにありがとうございます。
今期の当選を果たした4年前、忘れもしません、平成27年9月の関東東北豪雨に見舞われました。
特に、鹿沼市は9月8日から9月10日にかけて、日本海を北東に進む台風18号が温帯低気圧に変わり、そこに太平洋上から湿った暖かい空気が流れ込むと同時に、日本の東の海上から日本列島に接近していた台風17号から吹き込む湿った空気とぶつかったことで、線状降水帯が発生してしまいました。
そのことにより、鹿沼市でも24時間雨量として523ミリというすごい記録を更新することになりました。
この豪雨災害は、河川の増水はもとより、土砂崩れ、床下・床上浸水など、甚大な被害を市内一円にもたらしたものであります。
多くのボランティアの方の手を借りて、浸水ごみの片づけを行ったり、その後「100mm/h安心プラン」に代表される国の災害復旧支援策や県と市で総合的に行ってきた水路の整備や河川の復旧、急傾斜地の復旧など4年の月日がたった今、多くの
被災箇所が復旧されていますが、いまだに残る傷跡に心を痛めています。
これらのことで改めて、地域の絆の大切さや普段からの災害に対する備え、防災の大切さを感じました。
そのようなことから、
議員各位及び
執行部の皆様には、地域との連絡・連携をより深めてこられたことと思います。
一方で、相変わらず、人口問題では、
少子高齢化の深刻化、生産人口の減少による経済活動の縮小に対する不安感が募り、
人口減少は止まらず、歯止めとして打った施策はどこまで効力を発揮できるのか不透明であります。
そのような中で、議員の皆様には、各
常任委員会における
継続調査において、熱心に
調査研究活動を行い、政策提言をいただきました。
議会改革特別
委員会では、限られた歳費を無駄なく有効に使うこと、市民に開かれた議会を目指すなど、少しずつではありますが、着実に改革を前に進めていただきました。
かぬま魅力向上特別
委員会では、当初「鹿沼の魅力とはなんぞや」というところから入りましたが、最終的には、防災力に特化し、災害に強い議会、災害時における議会の継続、あり方を議論していただき、鹿沼市議会災害時業務継続計画としてまとめていただきました。
いずれの提言も、
議員各位の熱心な
取り組みのもとに出されたものであります。しかし、まだまだ改革の余地や改善すべきところも多くあろうと思われます。それらは今後次の世代を背負っていく議会の皆様に託したいと考えています。
今後の課題としては、今年度末にはいよいよ新市庁舎の建設が始まります。市民にとりまして、よりよい市庁舎となることを願うものであります。
また、森林環境譲与税による新たな森林
環境整備事業、有害鳥獣対策、県道鹿沼宇都宮線に代表される県道・市道の早期開通、そして雇用対策として新産業団地の早期完成まで、各分野において大きな事業が今後ございます。
それらも含め、次の世代を背負っていく議会の皆様の課題であろうと考えられます。
終わりに、今議会を最後に勇退される議員の皆様には、長年にわたる議員活動とそのご功労に感謝と敬意を表するとともに、これからも健康に留意され、大所高所から市政全般にわたりご指導、ご助言を賜れれば幸いと感じています。長い間、本当にご苦労様でした。
また、改選後再びこの議場に戻ってこられる議員の皆様には、引き続きよりよい議会、よりよい鹿沼市のために、お力を発揮いただけますことをご期待申し上げます。
結びに、谷中恵子副議長、議会運営
委員会委員、各会派幹事会の委員の皆様、そして各議員の皆様、
執行部の皆様、議会事務局の皆様のご協力によりまして、円滑な議会運営ができましたことに、改めてお礼申し上げます。
今後ますますの皆様方のご健勝とご活躍をご祈念いたしまして、第42代議長としての最後の
定例会での挨拶とさせていただきます。
大変ありがとうございました。
以上で、本日の日程は全部終了いたしました。
これをもちまして、
令和元年第3回
鹿沼市議会定例会を閉会いたします。
(午前11時27分)
上記
会議録を証するため、下記署名いたします。
議 長 大 島 久 幸
副 議 長 谷 中 恵 子
署名議員 荒 井 正 行
署名議員 津 久 井 健 吉...