鹿沼市議会 2018-09-25
平成30年第4回定例会(第5日 9月25日)
平成30年第4回定例会(第5日 9月25日) 平成30年第4回
鹿沼市議会定例会会議録(第5日)
開 議 平成30年9月25日(火)午前10時
日程第 1 認定第1号から認定第10号まで及び議案第49号から議案第64号までに
ついて(
委員長報告、質疑)
日程第 2 認定第1号について(起立採決)
日程第 3 認定第2号から認定第10号まで及び議案第49号から議案第64号までに
ついて(採決)
日程第 4 議員案第4号及び議員案第5号について(採決)
日程第 5 陳情第1号から陳情第3号までについて(
委員長報告、質疑、討論)
日程第 6 陳情第1号及び陳情第3号について(採決)
日程第 7 陳情第2号について(起立採決)
日程第 8
常任委員会付託特定調査事件について(
委員長報告、質疑)
日程第 9
常任委員会委員並びに
議会運営委員会委員の選任について
会議事件
認定第 1号 平成29年度鹿沼市
一般会計歳入歳出決算の認定について
認定第 2号 平成29年度鹿沼市
国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について
今議会におきまして、本委員会に付託されました案件は議案6件でありました。
これに対し去る13日、委員会を開催し、執行部から詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、議案第50号中
関係予算、議案第51号、議案第55号、議案第56号、議案第60号、議案第61号につきましては、
全会一致で原案を可とすべきものと決しました。
何とぞ
議員各位の賛同をお願いいたしまして、
文教民生常任委員会の審査結果についての報告を終わります。
○
大島久幸 議長
建設水道常任委員会、
阿部秀実委員長。
○阿部秀実
建設水道常任委員長 おはようございます。
ただいまから
建設水道常任委員会の審査の結果について報告をいたします。
今議会におきまして、本委員会に付託されました案件は議案2件でありました。
これに対し去る13日、委員会を開催し、執行部からの詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、議案第49号、議案第50号中
関係予算につきましては、
全会一致で原案を可とすべきものと決しました。
何とぞ
議員各位のご賛同をお願いいたしまして、
建設水道常任委員会の審査結果についての報告を終わりにいたします。
○
大島久幸 議長
決算特別委員会、
鰕原一男委員長。
○
鰕原一男 決算特別委員長 おはようございます。
ただいまから
決算特別委員会の審査経過並びに結果についてご報告いたします。
本委員会は、去る8月27日に第1回の委員会を開催し、正副委員長の互選、審査の実施方法、審査資料、発言の取り扱いなどについて協議をいたしました。
これに基づきまして、9月19日及び20日の両日審査を行いました。
総務関係においては、歳出で、
一般管理費、広報広聴費などについて活発な
質疑応答が行われました。
環境経済関係においては、歳入では、
財産売払収入について、歳出では、
林業振興費、
労働力確保対策費、
農業振興費、
観光宣伝費、
商工業振興費などについて及び
公共下水道事業費特別会計について活発な
質疑応答が行われました。
文教民生関係においては、歳出で、
結婚対策費、
子育て支援保健対策費、事務局費、図書館費などについて及び
国民健康保険特別会計について、活発な
質疑応答が行われました。
建設水道関係においては、歳出で、
土地区画整理事業費、
街路事業費、
道路新設改良費、
道路維持費、
橋りょう維持費などについて、及び
水道事業会計について活発な
質疑応答が行われました。
2日間にわたる審査でありますので、その詳細については省略させていただきますが、
歳入歳出について
計上どおり確保及び執行されたか、そして期待した行政効果がどの程度達成されたか、また執行上の課題や今後の対応などについて慎重な審査による検証を長時間にわたり行いました。
その結果、認定第1号から認定第10号までについて、
全会一致で、それぞれ認定を可とすべきものと決しました。
何とぞ
議員各位のご賛同をお願いいたしまして、
決算特別委員会の報告といたします。
○
大島久幸 議長 各委員長の報告は終わりました。
各委員長の報告に対し、ご質疑はありませんか。
ありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 別段ご質疑もないようですので、以上で各委員長に対する質疑を終結いたします。
続いて、日程第2、認定第1号 平成29年度鹿沼市
一般会計歳入歳出決算の認定についてを議題といたします。
お諮りいたします。認定第1号については、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、直ちに採決いたします。
お諮りいたします。認定第1号については、各委員長の報告どおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
(起立多数)
○
大島久幸 議長 はい、結構です。
起立多数であります。
したがって、認定第1号については、各委員長の報告どおり決しました。
続いて、日程第3、認定第2号 平成29年度鹿沼市
国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定についてから認定第10号 平成29年度鹿沼市
水道事業会計決算の認定についてまで及び議案第49号 平成29年度鹿沼市
水道事業会計未
処分利益剰余金の処分についてから議案第64号
鹿沼野外趣味活動施設条例の廃止についてまでを議題といたします。
お諮りいたします。認定第2号から認定第10号まで及び議案第49号から議案第64号までについては、直ちに一括採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、直ちに一括採決いたします。
各付議案件については、各委員長の報告どおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、各付議案件については、各委員長の報告どおり決しました。
続いて、日程第4、議員案第4号 各
常任委員会への
特定調査事件付託及び議員案第5号
議会運営委員会への
調査事件付託についてを議題といたします。
お諮りいたします。議員案第4号及び議員案第5号については、提案理由の説明、質疑、
委員会付託、討論を省略し、直ちに一括採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、直ちに採決いたします。
お諮りいたします。議員案第4号及び議員案第5号については、原案どおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、議員案第4号及び議員案第5号については、原案どおり決しました。
続いて、日程第5、陳情第1号 3月14日第3回かぬま
魅力向上特別委員会秘密会の取り消し、謝罪、処分を求める陳情から陳情第3号 市民に開放された新庁舎本会議場の建設を求める陳情までについてを議題といたします。
委員長の報告を求めます。
議会運営委員会、
鰕原一男委員長。
○
鰕原一男 議会運営委員長 ただいまより、議長のご指名によりまして、平成30年6月定例会において、当委員会に付託されました陳情第1号 3月14日第3回かぬま
魅力向上特別委員会秘密会の取り消し、謝罪、処分を求める陳情につきまして、
継続審査の結果を報告します。
陳情第1号につきましては、1、第3回かぬま
魅力向上特別委員会秘密会議の取り消し。
2、退席された3名の傍聴者への謝罪。
3、
秘密会決議に賛成した9名の議員の条例違反による処分。
4、1から3の措置を次号の議会だよりに掲載することを求めるものであります。
当委員会は、平成30年6月22日、
議会運営委員会を開催し、まず陳情人から
趣旨説明、
委員会内委員から第3回かぬま
魅力向上特別委員会の状況説明を受け、当日のほか、平成30年8月20日、
本庁常任委員会室で委員会を重ねて開催し、慎重に審議を行いました。
その結果、次の判断に至りました。
平成30年3月14日に開催した第3回かぬま
魅力向上特別委員会は、自由かつ率直な意見交換の場を確保して、今後の調査の充実を図るべく、議会の内部機関としての性格上にかんがみ、
鹿沼市議会委員会条例第17条「委員会は、その議決で秘密会とすることができる」、「委員会を秘密会とする
委員長又は委員の発議については、討論を用いないで委員会に諮って決める」の規定に基づき、委員長の発議により、
秘密会議を委員会の会議に諮って決定したものであります。
また、秘密会の決定後は、
鹿沼市議会会議規則第111条、
秘密会議を開く議決があったときは、委員長は傍聴人及び委員長の指定する者以外の者を会議室の外に退去させなければならないの規定に基づき、傍聴人を退室させたものであり、委員会に瑕疵があったとは認められないものであります。
このため、陳情第1号は、
全会一致で、不採択とすべきものと決しました。
何とぞ、
議員各位のご賛同をお願いいたしまして、
議会運営委員会の陳情第1号に対する
継続審査の結果についての報告を終わります。
続いて、本議会において、当委員会に付託されました陳情第2号
特別委員会及び
議会運営委員会の傍聴人の定員に関する陳情につきまして、審査結果を報告します。
陳情第2号につきましては、
特別委員会及び
議会運営委員会においては、傍聴人に定員を設けず、会場の収容能力の範囲内で傍聴を許可する扱いとすることを求めるものであります。
当委員会は、平成30年9月14日、
議会運営委員会を開催し、まず陳情人から
趣旨説明を受け、その後、慎重に審議を行いました。
審議において、委員からは「陳情の趣旨は理解できるが、
議会基本条例に基づき、公開もしており、傍聴人の定数については、新庁舎整備ができるまでは現状のままでよい、よって、本陳情は不採択とすべき」、また「
特別委員会及び
議会運営委員会においては、委員長の裁量で傍聴者を増やすことが可能であるので、現状のままでよい、よって、本陳情は不採択とすべき」という意見があった一方で、「傍聴人は5人まで認め、その他
報道関係者とすべき」、または「陳情人の趣旨は理解できるが、この場で具体的な人数を決定するのは適当でないので、
趣旨採択とすべき」、あるいは「
鹿沼市議会先例及び
申し合わせ事項において定めた委員長が許可する傍聴の取り扱いの見直しを図ることが望ましい、ただ、会議の運営上及び秩序保持のため、
傍聴人定員数は一定の基準を設けざるを得ない、よって、本陳情は
趣旨採択とし、今後議会内部で検討すべき」といった意見がありました。
これらのことを踏まえ、陳情第2号については、
趣旨採択とするか、不採択とするかの挙手採決を行い、
趣旨採択に
賛成委員は、
市田登委員、
鈴木敏雄委員、
津久井健吉委員の3名であり、不採択とした委員は、
加藤美智子委員、
舘野裕昭委員、
小島実委員、
船生哲夫委員の4名でありました。
その結果、陳情第2号については、不採択とすべきものと決しました。
以上、
議会運営委員会の陳情第2号に対する審査結果についての報告を終わります。
○
大島久幸 議長
総務常任委員会、
津久井健吉議員。
○
津久井健吉 総務常任委員長 ただいまから
総務常任委員会に付託されました陳情第3号につきましての審査結果を報告いたします。
陳情第3号につきましては、市民に開放された新庁舎本会議場の建設を求めるものでありますが、各委員より「議場の多目的利用は、今までの議場のありようと大きく変わるので、慎重に検討を行うべきである」。
また、「新
庁舎整備基本設計(案)についての
パブリックコメントの募集期間中であり、その結果を含め、様々な角度から慎重に判断するには
継続審査とすべきである」という意見がありました。
また一方で、「これまで新庁舎整備については、十分検討し、意見を交わしているので、現在の委員の人で結論を出すべきである」という意見がありました。
そのため、本陳情につきましては、挙手採決により
継続審査とすべきものと決しました。
何とぞ、
議員各位のご賛同をお願いいたしまして、
総務常任委員会の審査結果についての報告を終わります。
○
大島久幸 議長 各委員長の報告は終わりました。
各委員長の報告に対し、ご質疑はありませんか。
別段ご質疑もないようですので、以上で各委員長に対する質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
反対討論については、通告がありませんでしたので、引き続き賛成討論に入ります。
陳情第2号に賛成する立場で、7番、
佐藤誠議員。
○7番 佐藤 誠 議員 佐藤誠です。
私は、この陳情第2号に対して、委員会では否決という結論が出ましたが、私はその結論に対し、異を唱え、この陳情第2号に賛成の立場より思いをお伝えしたいと思います。
そもそもこの陳情というものは、今現在、
委員会室、5つある傍聴席、それを物理的に常識的な範囲で増やそうというものであります。
市民に開かれた議会という言葉がむなしく聞こえはしないでしょうか。
地域や高校に出向いていくのもいいと思います。中学生を招いたり、この議場でコンサートを開いたり、写真展を開いたりするのもいいと思います。
だけれども、議会やこの議論に興味や関心を持ってお越しいただいた方を締め出しておいて、我々は胸を張ることができるでしょうか。
託されたことを成す、それが市民に議席を与えられた者の、市民の祈りに対する役目ではないでしょうか。
皆さんのその1票は、何千人という市民が皆さんに託したものであろう、託されたこととは、志と知識と言葉だけを頼りに、議論をし、決めていく、その過程を、そして結果を全てオープンにしていくことであります。
それにもかかわらず、傍聴席をわずか5つのままにとどめておくことが果たしてそれが皆さんに力を託した市民の思いと一致するのだと言えるでしょうか。
右だとか、左だとか、主流派だとか、そうでないだとか、あいつが好きだとか、嫌いだとか関係ないのです。
どうか、この陳情に対しては、皆さんの立場や思惑や先週までの議論の採決に、賛否にこだわらずに、シンプルに考えての賛成を望む立場より、皆様に
一言お伝えを申し上げました。
ありがとうございました。
○
大島久幸 議長 以上で、討論を終結いたします。
○16番
増渕靖弘 議員 議長。
○
大島久幸 議長 はい、
増渕議員。
○16番
増渕靖弘 議員 動議を提出します。
○
大島久幸 議長 はい、どういう動議ですか。
○16番
増渕靖弘 議員 先ほど
議会運営委員長から、この陳情第2号について、審査報告がありましたが、趣旨としては執行部からの出席がほぼ皆無の
特別委員会、
議会運営委員会は、一般の傍聴人を3人と制限せずに、傍聴できるよう取り扱いを見直すべきだと思います。
よって、この陳情においては、同僚議員の賛成を得て、陳情第2号については、
趣旨採択の要望をする動議を提出いたします。
以上です。
(「賛成」と言う者あり)
○10番 大貫 毅 議員 議長。
○
大島久幸 議長 はい、
大貫毅議員。
○10番 大貫 毅 議員 もう一つ動議があります。
○
大島久幸 議長 どういう動議でしょうか。
○10番 大貫 毅 議員 先ほど
議会運営委員長から。
○
大島久幸 議長 どうぞ。
大貫毅議員、ちょっと待ってください。
今、
増渕議員のほうから先に動議が出ましたので、それに対する動議の賛成の声がありました。
まず、その動議を提出されることを決したいと思いますけれども、よろしいですか。はい。
では、
大貫毅議員。
○10番 大貫 毅 議員 先ほど
議会運営委員長から陳情第2号についての報告がありました。
私は、非常にまだ、私は会派に属していないものですから、私どもの意見を言える機会はほとんどありませんでした。
したがって、まだ議員間の議論が十分に尽くされているとは言い難いと思います。
したがって、委員会に差し戻しをして、継続的な議論をもうちょっと行うべきと、もう一度
議会基本条例の理念に立ち返って、どう考えるべきかをみんなで議論すべきというふうに思います。
私自身は、陳情第2号には賛成でありますけれども、仮に、委員会で討論されたような
趣旨採択ということになると、私自身が、そのことに意見を言える場がないのですね、本会議でも。
ということになってしまいますので、
十分委員会の中で検討をすべきと思いますので、委員会に差し戻しということの動議をこの場で提出をさせていただきます。
(「賛成」と言う者あり)
○
大島久幸 議長
大貫毅議員の委員会に差し戻しの動議が出ました。賛成の議員はいらっしゃいますか。
(「賛成です」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 賛成の議員がいますので、2つの動議が出されましたので、暫時休憩いたします。
(午前10時33分)
○
大島久幸 議長 休憩前に引き続き再開いたします。
(午後 1時25分)
○
大島久幸 議長 先ほど
大貫毅議員の差し戻しの動議の撤回の申し入れがありました。これを許可したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 異議なしと認めます。
増渕議員の提出いただいた動議に対して、直ちに提出者の動議の理由を求めます。
増渕議員。
○16番
増渕靖弘 議員 それでは、提出理由を述べさせていただきます。
本市議会では市民参加、市民に開かれた活動による市民生活及び福祉の向上並びに市政の発展の基礎として、平成23年に鹿沼市
議会基本条例を制定しています。
これは議会活動の自念条例であるというところであります。
その規定は、第2条第1号で、透明性の確保、市民に開かれた議会、同条第2号に市民参加の機会の確保、同条第5号に議会の原則公開、第6条第2項に本会議、
常任委員会、その他の会議を原則全て公開すると規定しております。
現在、会議の傍聴の取り扱いは、鹿沼市議会傍聴規則のほか、
鹿沼市議会委員会条例による設置した
常任委員会、
特別委員会、
議会運営委員会につきましては、同条例第16条第1項、「委員会は、議員のほか、委員長の許可を得た者が傍聴することができる」と定めております。
また、先例及び
申し合わせ事項では、
鹿沼市議会委員会条例第16条、傍聴の取り扱い第1項の委員長の許可制は、改正せず、各委員会とも5名の範囲内で傍聴を認めることとする、うち2名は記者にあて、委員会会場に先着した者をもって締め切ると定められております。
これに対し、陳情第2号の趣旨は、
特別委員会及び
議会運営委員会においては、傍聴人に定員を設けず、会場の収容能力の範囲で傍聴を許可する取り扱いとすることを求めております。
確かに、3人制限でなく、できるだけ傍聴してもらいたいということは望ましいと思われますが、しかしながら、傍聴人の定数は、議会の運営上及び秩序保持の観点から一定の基準を設けざるを得ないと考えているところであります。
さらに、先ほど鰕原
議会運営委員長の報告によれば、賛否が拮抗した委員会で、ほとんどの委員は趣旨は理解できるというものでありました。
陳情の趣旨とは、執行部からの出席はほぼ皆無の
特別委員会、
議会運営委員会では、一律、一般の傍聴人は3人と制限せず、傍聴できるよう取り扱いを見直してほしいというものであります。
したがいまして、陳情第2号は不採択とすべきではなく、今後議会内部で検討していく必要があるということは明白に言えるでしょう。
手続論から言えば、異例とは思いますが、開かれた議会の使命に則り、陳情第2号については、
趣旨採択の会議での採決を要望するための動議を提出するものであります。
以上で説明を終わります。
○
大島久幸 議長 動議の提出理由の説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
ただいまの説明に対して、ご質疑はありませんか。
阿部議員。
○4番 阿部秀実 議員 議席番号4番、阿部です。
ただいま動議の説明がありました。
市民に開かれた議会を目指していくというところで、この陳情不採択に対して、反対していくということでありました。
議員の中には、たくさんのほかの議員もこの陳情に対して、賛成をしている議員もいるかと思います。
また、先ほどの佐藤議員の討論では、陳情不採択に対する反対の立場で、この陳情に対して、賛成をするという討論をいたしました。
今の動議の中では、傍聴席を増やしていくことに対して、様々な課題があるので、議論を深めていくというような説明がありました。
しかし、これから2年なり、3年なりで、この議場があって、その後は、新しい議場に変わっていくわけですけれども、まずはそれをいつまでも議論するということではなくて、こういう
趣旨採択で動くのであれば、積極的な議論をして、いち早く傍聴席を増やすような方向性をつくっていただきたいと思うのですが、そうしたことに対して、何か考えとか説明があれば、追加でお願いしたいと思います。以上です。
○
大島久幸 議長 動議者の答弁を求めます。
増渕靖弘議員。
○16番
増渕靖弘 議員 阿部議員の質疑にお答えいたします。
もちろん私のこの趣旨は、早急にこの私の意見に賛同していただけるのであれば、早急に傍聴席を増やすという概念ができ上がれば、その後は皆さんで話し合って、先ほども申し上げたとおり、一定の規模にして傍聴していただくことを積極的に進めるのは、時間が何年もという概念での話でいることではなく、次の議会までにはきちんと結論が出るように、私の気持ちとしては、お願いします。
ただ、皆さんに賛同を得られないと、これはできませんので、そのこともお願い申し添えます。
以上でございます。
○
大島久幸 議長 そのほかご質疑はございませんか。
阿部議員。
○4番 阿部秀実 議員 以上で質問を終わりにします。
○
大島久幸 議長 ほかにご質疑はございませんか。
別段質疑もないようですので、以上で動議の提出理由に対する質疑を終結いたします。
お諮りいたします。本件につきましては、会議規則第36条第3項の規定により、
委員会付託を省略したいと思いますが、ご異議ございませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
よって、本件につきましては、
委員会付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
まず反対の方の討論はございませんか。
ないようですので、次に賛成の方の討論はございませんか。
(「なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ないようですので、討論なしと認めます。
以上で討論を終結いたします。
お諮りいたします。陳情第2号
特別委員会及び
議会運営委員会の傍聴人の定員に関する陳情の表決については、
趣旨採択による採決とすることに賛成する議員の起立を求めます。
(起立多数)
○
大島久幸 議長 起立多数。
ご着席ください。
起立多数であります。
よって、陳情第2号
特別委員会及び
議会運営委員会の傍聴人の定員に関する陳情の表決については、
趣旨採択で採決することに決しました。
お諮りいたします。陳情第2号については、
趣旨採択とすることに賛成する議員の起立を求めます。
(全員起立)
(「おかしな採決もあるもんだな」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 全員起立であります。
したがって、陳情第2号については、
趣旨採択することに決しました。
続いて、日程第6、陳情第1号 3月14日第3回かぬま
魅力向上特別委員会秘密会の取り消し、謝罪、処分を求める陳情及び陳情第3号 市民に開放された新庁舎本会議場の建設を求める陳情についてを議題といたします。
お諮りいたします。陳情第1号及び陳情第3号については、直ちに一括採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、直ちに一括採決いたします。
各付議案件については、各委員長の報告どおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、各付議案件については、各委員長の報告どおり決しました。
続いて、日程第8、
常任委員会付託特定調査事件についてを議題といたします。
各委員長の報告を求めます。
総務常任委員会、
津久井健吉委員長。
○
津久井健吉 総務常任委員長 ただいまから
総務常任委員会の議会閉会中の
継続審査についての報告をさせていただきます。
本委員会は、継続調査の研究テーマとして、「公共施設等の総合管理計画」についてを選定し、調査研究をしてまいりました。
まず、研究テーマ設定の経緯ですが、今年度の研究テーマは、昨年に引き続き選定されたものであります。
昨年の
総務常任委員会の調査報告によりますと、本市の「鹿沼市公共施設等総合管理計画」は、平成28年3月に策定され、平成28年度を初年度として、公共施設の諸課題についての取り組みを開始したものであります。
しかしながら、この計画の取り組みは、スタートラインに立ったばかりであります。今後も進捗状況を注視していく必要があると考えました。
先進的な取り組みをしている自治体への視察、担当部署からのヒアリング、本市の公共施設の現地視察などを通じ、本市の地域性、実情を踏まえた提言を行うことにより、公共施設の管理、適正化の一助になれば幸いであります。
まず、平成29年11月21日から23日の3日間にわたり、先進地視察を実施しました。
初日は、熊本県合志市におきまして、本委員会の継続調査のテーマである「公共施設等総合管理計画について」研修を行いました。
合志市は、熊本市のベッドタウンとして、人口増加率が年5%を超え、熊本地震では、比較的被害が少なかった自治体です。
合志市の「公共施設等総合管理計画」は、「新しく造る」ことから、「賢く使う」への転換をコンセプトとし、保有総量の抑制・適正化、施設の計画保全と長寿命化の推進、施設運営コストの縮減という、3つの柱を掲げ、策定されています。
合志市の計画は、人口の増加傾向を背景に、十分実現可能であると思われました。
次に、平成30年1月25日、担当部署ヒアリングを実施しました。
「鹿沼市公共施設等総合管理計画」の内容全般、本市の取組状況について、担当部署である公共施設活用課から説明を受けました。
次に、5月16日に市内中山間地域(板荷、西大芦地区)の各施設、公有財産の現状を所管する各担当課の職員から説明を受けながら、視察調査を実施しました。
今回は、旧西大芦小学校を視察しましたが、こちらの利活用については、「サウンディング型市場調査」が実施されています。
現在、コミュニティセンターの移転や住民団体による利活用策が検討されていますが、さらに民間事業者の知見や実現性の高いアイデアが加わることで、西大芦地区の活性化が図れるのではないかと、今後もこの手法の導入による成果を注視していきたいと思います。
次に、7月31日、鹿沼市民情報センターにおいて開催されました「公共施設マネジメント職員等研修会」に参加いたしました。
講師は、神奈川県秦野市政策部参事兼公共施設マネジメントの課長の志村高史氏でありました。
研修で強く印象に残ったのは、「公共施設刷新問題は自治体財政が抱える時限爆弾である」という言葉です。少々刺激の強い表現ではありますが、まさに公共施設をめぐる現状を言い表しています。爆発を防ぐための方策として、「公共施設白書」の重要性を掲げており、地域内の施設のあり方を議論し、課題解決への合意形成に大いに役立つとしています。
鹿沼市は、市民や事業者に対し、「施設カルテ」を公開し、施設の利活用や施設再編の基礎資料として活用されていますが、今後も行政に都合の悪い情報も、利用者に都合の悪い情報も全てオープンにすることにより、将来の更新時期に備えて課題が広く市民と共有されることを期待します。
また、「公共施設等総合管理計画」を初めとする個別施設計画が実効ある計画となるために、財源の調達が重要になります。
研修では、財源の確保を含め、秦野市の公共施設マネジメントの手法を事例ごとに学びましたが、マネジメントの担い手となる職員の意識啓発、スキルアップを図るような研修の機会を増やすことも、有効であると感じました。
公共施設の統廃合や施設削減は、どうしても暗く、市民にとっても痛みの伴う印象を与えます。
しかし、マイナスイメージにとらわれるのではなく、「公共施設等総合管理計画」をよりよい公共サービスを未来につないでいくための指針として、活用していくことが重要であります。
今年度の視察や研修を踏まえ、討論を行い、下記の提言に至りました。
提言1としまして、目指すべき資産経営の形を早期に明らかにすること。活用可能な財産を公開し、ニーズの拡大を図る。将来の行政展望にかんがみ、遊休資産については、無償譲渡も視野に入れ、売却を検討する。
提言2としまして、公共施設の利活用については、TPP、PFI、サウンディング型市場調査などの手法により、民間活力を積極的に導入すること。民間事業者の知見を幅広く受け付けるため、民間事業者の負担を可能な限り軽減し、参画意欲を高める。
提言3としまして、刷新費用の縮減のため、施設の状態を適切に把握し、計画的な修繕を行うこと。施設の点検、修繕を予防、計画的に行うことで、劣化の進行を抑制するとともに、更新の費用、更新時期の分散化を図る。
提言4としまして、公共施設が抱える課題を全職員が共有し、公共施設のマネジメントを全庁的な取り組みにして、推進すること。公共施設マネジメント職員研修を今後も継続して開催し、職員の意識改革を図る。
最後になりましたが、委員会の調査研究にご協力いただきました皆様に深く感謝を申し上げますとともに、特に、各委員に、執行部におかれましては、本計画のさらなる推進と積極的な取り組みを切にお願いいたします。
以上、
総務常任委員会の議会閉会中の
継続審査の調査報告といたします。
○
大島久幸 議長
環境経済常任委員会、
舘野裕昭委員長。
○舘野裕昭
環境経済常任委員長 ただいまから
環境経済常任委員会の継続調査についてを報告いたします。
本委員会の調査研究テーマといたしまして、「バイオマスの利活用」についてを研究いたしました。
バイオマスとは、一般的に、再生可能な生物由来の有機性資源のことで、化石燃料を除いたものをいいます。
その種類は大きく分けて3つあり、廃棄物系、未利用系、また資源作物系が挙げられます。
その中で、本市に合致した利用形態を模索しました結果、廃棄物系と未利用系バイオマスに絞り、調査研究をいたしました。
市内外の家畜排せつ物処理施設や堆肥化施設、下水道処理施設及び木材加工工場等を視察いたしました。
現地での視察状況や関係者から聴取した課題、要望を踏まえ、委員会において議論を精査いたしました結果、山間部に豊富な森林資源の活用を地域振興と結びつけることにより、森林の適切な整備に寄与すること。
また、産業廃棄物として有償で処分されている下水汚泥を資源として有効活用することの2点に重点を置いて議論・調査を進めてまいりました。
まず、森林資源を活用した地域振興であります。
本市の状況を見てみますと、山で切りっぱなしになっている残材や倒木が放置されているところが多く見受けられます。その林地残材を適切に搬出いたします。
その搬出については、一般の人がすることにより、資源として、地域振興に取り組むための施策としての提言となります。「木の駅プロジェクト」です。
この「木の駅プロジェクト」とは、山で切りっぱなしになっている木を、一般の人が搬出し、「木の駅」に持ち込むことにより、地域商品券や金品を得る収集システムのことです。
「木の駅プロジェクト」のイメージ図を添付させていただきましたので、参照にしていただければと思います。
このシステムを構築することで、森林整備が適切に進められ、中山間地域の活性化及び本市林業の活性化を図ることができることと考えます。
さらに、地域資源を活用した循環型社会の形成にも大きく寄与することができます。
「木の駅プロジェクト」を実現するためには、運営組織として、地域住民や森林組合等が挙げられ、引取業者、また商工会議所や商工会の3者の連携が必要不可欠です。
中心となる運営組織の育成を行うとともに、関係者との協議の上、市から地域へ働きかけることで、システム構築を図るべきと考えます。
また、地域に還元するため、仮称ではありますけれども、森林環境譲与税も資金源として考えられることから、その活用も視野に入れた研究を進めることを提案いたします。
次に、下水汚泥の有効活用についてであります。
現在、黒川終末処理場においては、国のB-DASHプロジェクト(下水道革新的技術実証事業)で整備した下水道汚泥の肥料化・燃料化施設を活用中であります。それを稼げる事業として、推進すべきと考えます。
処理場からは、毎月50トンを超える量の下水汚泥が搬出されていますが、現在では、市が自主的に施設を活用した肥料化の実証実験を実施しており、製造される汚泥肥料についても、「黒川eco肥料」という名称で、肥料取締法に基づく普通肥料の登録が済んでおります。
しかしながら、現在では、市場への流通はなく、圃場での実証実験に使う一部を除き、その大半を民間の廃棄物焼却処理施設において、有料にて焼却処分しているのが現状であり、その処分費用も多額であります。
これまでのように、単に下水汚泥を廃棄物として処分するのではなく、有機性資源として肥料化、さらには商品化することで、有効活用すべきと考えます。
下水汚泥という資源を、循環させることにより、それがたとえ無償配布であっても、これまで下水汚泥処分に要していた経費をゼロにすることができ、なおかつ商品化して有償販売することができれば、稼げる下水汚泥、稼げる「黒川eco肥料」として活用することが可能になります。
このことは、地域資源の有効活用や環境負荷の低減にも大きく寄与することは言うまでもありません。
商品化する場合、課題もいくつか考えられます。販売ルートの確立、製品梱包や作業担い手確保などです。
販売ルートについては、市内の関係業者団体に協力を得ながら進めていき、梱包や袋詰めの作業担い手については、障がい者雇用施設や関係業者に委託することで、雇用促進を図ることが有効であると考えます。積極的な取り組みをお願いしたいところであります。
また、市内の産業用機器製造業者が開発した熱分解ガス化燃焼装置「パグマ」があります。
「パグマ」は、家畜排せつ物や食品残さ、下水汚泥などの有機性廃棄物を燃料を使わずに熱分解ガス化燃焼し、灰にする装置でありますが、この活用についても、調査研究を進めてまいりました。
その過程で、「パグマ」による実証実験結果の分析、製造業者への視察により、廃棄物処理コストや環境負荷の低減など、その有効性を確認することができました。
全国的にも民間業者や畜産農家などで設置が進んでいることから、次のような活動の可能性を議論いたしました。
まず、本市堆肥化センターへの導入により、市内の畜産農家や業者からの廃棄物処理を受け入れること。
また、市内畜産農家において、処理施設として設置することで、その需要拡大は、大きく拡大していくものと考えます。
しかしながら、「パグマ」の活用については、関係法令の規制などの面で、中長期的に取り組む課題があることから、最終的な提言までには至りませんでした。
このようなことから、付言という形で、報告とお願いをするとともに、執行部の担当部局において、継続して調査研究を進めていくことを提案いたします。
結びに、バイオマスは、地域に潜在する資源であり、その可能性も大きなものであります。
しかし、利活用を図らなければ、無価値なものとして取り扱われてしまいます。
その有効性が認められ、全国的にも利活用が拡大してきている中、本市においても地域の需要を掘り起し、有機性資源として、地域循環を図ることで、環境負荷の低減、地域の活性化などにつながるものであり、その恩恵は多大なものがあります。ぜひ、行政が率先して取り組むべきと考えます。
以上、本委員会での調査結果報告とし、委員会の調査研究にご協力いただきました関係各位に感謝申し上げますとともに、今後の執行部の積極的な取り組みをお願いいたしまして、本委員会の最終報告といたします。
ありがとうございました。
○
大島久幸 議長
文教民生常任委員会、
大貫毅委員長。
○大貫毅
文教民生常任委員長 文教民生常任委員会の継続調査についての報告をいたします。
本委員会は、継続調査の研究テーマとして、「地域公共交通について」を選定し、調査研究してまいりました。
先進地視察として、京都府京丹後市や綾部市を視察し、コミュニティバスや自家用有償運送の取り組みなどを視察してまいりました。
また、私たち自身が、ほとんどリーバスに乗ったことがないということから、リーバスの体験乗車、また利用者の声を聞こうということで、利用者へのアンケート調査、約100人程度でしたが、を実施いたしました。さらに、リーバス・デマンドバスの運行を受託している事業者へのヒアリングも行ってきました。
これらの取り組みを通じて、地域にはうまくリーバスやデマンドバスを利用している人たちがいること、学生の交通手段としては不可欠なものであることもわかりました。
時間にゆとりがあれば、運転から解放され、決まった時間に安全に移動することができる仕組みは、もっと見直されてよいのではないかと思いました。まして、高齢化社会が進展していく中では、その必要性が高まっているのではないでしょうか。
フランスでは、1982年に、「国内交通基本法」が施行されました。
その中で、交通権という考え方が位置づけられ、「全ての人が自由に移動できる最低限の権利」、「交通手段の選択の自由」が定義をされました。国や自治体はこの権利を保証するために、公共交通機関を整備したり、経営難で運行が難しい交通機関を支援することになります。先進国では、このような考え方が主流となっており、交通インフラは公共財として位置づけられています。
日本では、2013年11月、「交通政策基本法」が成立し、交通権の保証とまではいかないものの、先進国と同様の考え方が位置づけられました。
法律の目的は、「国民生活の安定向上及び国民経済の健全な発展」で、交通施策の理念と実現のために、国などの責務を明らかにしております。つまり、「移動する権利は国が責任を持って保証する」という考え方に立っているのだと思います。
以上のような国の考え方を踏まえ、市として公共交通を公共財と位置づけ、守っていくことを明確にすること、またその理念をまちづくりの施策の中に具体的に落とし込んでいくことが必要であると考えます。
そこで具体的には、7つの点について、提言を行います。
まず1つ目、利用可能な公共交通のベストミックスの構築を図るべきということです。
路線バス、リーバス、デマンドバス、自家用有償運送など、利用可能な公共交通のベストミックスを構築してみることが必要と考えます。今までの経緯があるので、いろいろ難しい作業でしょうが、鹿沼市の公共交通の理想形を白いキャンバスに絵を描いてみてはどうでしょうか。そのためには、より広範かつ正確な需要予測を行うべきであります。
具体的なイメージとしては、郡部はデマンド、有償自家用運送などで、コミュニティセンターなどの地域拠点へ、拠点からはまちなかのバスターミナル、例えばまちの駅新・鹿沼宿へリーバスを利用する。まちなかは循環バスを運行するといった方向性も考えられるのではないかと思います。
2番目、利用者の発掘、観光面への活用を図るということです。
運転免許センター線、まちなか線、口粟野線など一部の路線では利用者が増加に転じています。一時減少の一途にあった利用者が、近年増加傾向にあるのは、全国的な傾向のようです。高齢者の増加は、潜在的バス利用者の増加となっているのではないでしょうか。
働きかけ次第では、利用者はまだ増やすことができるのではないかと考えます。具体的には、家族が使えるリーバスお試し券の無料配布、リーバスを使ってのバスツアーの企画、お買い物ツアーなどの工夫、学校でのリーバス出前講座など、小さい頃からリーバスに親しんでもらうための取り組みなどが考えられます。
テレビ朝日で放送した「帰れマンデー見っけ隊!!」の影響で、古峰ヶ原線の乗客は急増したと聞いています。観光客利用面での可能性も追求すべきではないでしょうか。
3番目、利用しやすいバス路線への転換ということです。
普段乗りつけていないと、どうやって目的地に行ったらいいか、わからないような状況にあります。わかりやすいバス路線の構築が必要です。
路線バス、郡部からのリーバスとまちなか線の役割分担を明確化すべきです。同じ目的地を全てのバスが通過するため、同一ルートを複数のバスが通過し、不効率となっています。まちの駅新・鹿沼宿をバスターミナルとして、まちなかを巡回するバスを走らせるべきではないでしょうか。
リーバスアプリなど
ICTを活用して、わかりやすい路線検索システムを構築すべきです。
4番目、事業者への利用者増等改善に対するインセンティブ効果のある委託方式への移行ということです。
今の委託方式は、赤字を補てんする仕組みのため、事業者に業務改善のインセンティブが働きにくいと考えます。例えば、運賃額の目標を達した場合には、達成した場合は、その運賃収入の一部が事業者の収入になるというような、そうした仕組みも考えるべきだと思います。
5番目、新たな財源確保の仕組みづくりです。
バスオーナー制度、バス停オーナー制度など、企業等に協力をしてもらう仕組みづくり(寄附制度)、車両へのラッピング広告、ネーミングライツ、市民全体で公共交通を支える仕組みづくりを行うべきです。
6番目、カーシェア、自家用有償運送の可能性を追求すべきです。
地域の支え合いの仕組みとして、自家用有償運送は、今後検討されるべきです。視察に伺った京丹後市では、地域のNPOがアメリカのウーバー・テクノロジーズ社のシステムを使って、自家用有償運送を取り組んでいます。参考にすべき事例だと思います。
7番、まちづくりと連携を図ること。
まちの駅新・鹿沼宿をバスターミナル化することにより、まちなかに人が集まる仕組みを構築すべきです。人が集まる魅力あるまちなかをつくる必要があると考えます。柳田跡地の活用も検討すべきと思います。
最後になりましたが、委員会の調査研究にご協力をいただきました皆様に深く感謝を申し上げ、以上、
文教民生常任委員会の閉会中継続調査の報告とさせていただきます。
○
大島久幸 議長
建設水道常任委員会、
阿部秀実委員長。
○阿部秀実
建設水道常任委員長 それでは、
建設水道常任委員長、阿部秀実です。
建設水道常任委員会の継続調査について、報告をいたします。
継続調査の研究テーマの選定について。
現在、本市では、鹿沼市公共施設等総合管理計画を平成28年3月に発表して取り組んでいるところです。
この計画は、市民が将来にわたって安全・安心に施設を利用し、市民にきちんと応えられる施設のあり方を考えていくというものですが、この計画を進めていくためには、行政サービスの維持向上を目指すための各部局が各分野の立場、そして議会もともに知恵を絞っていかなくてはならないと考えます。
また、この計画では、主に施設の維持や管理を進めていくものですが、これと並行に道路や橋梁の維持と整備も重要な課題となります。
市の公共施設の多くは、昭和50年代から平成にかけて整備されたもので、今後20年ほどの間に、多くの施設が更新時期を迎えるため、大規模改修や建て替えの時期が集中していきます。
このようなことから、鹿沼市の道路と橋梁について、今後の有効活用、維持管理や更新需要など、どうしていけばよいかなどを課題として、閉会中の継続調査として、「都市計画におけるアセットマネジメントの取り組みについて」を研究テーマといたしました。
2、活動経過。
平成29年の11月13日から15日にかけて、道路と橋梁の維持管理について、先進的な取り組みをしている鳥取県の鳥取市に視察を行いました。
鳥取市道路アセットマネジメント基本計画について。
道路施設長寿命化への道筋をつくるための基本理念では、日本は戦後の高度成長の中、モータリゼーションの高まりにより、道路整備が行われてきました。
現在、一定の量的ストックが形成され、市民の生活の向上に大きく貢献していますが、高度経済成長期に整備した多くの道路施設が今後急速に耐用年数を超えてしまうことになります。
鳥取市道路橋梁長寿命化修繕計画書では、建設後50年以上を経過する橋梁は92の橋ですが、今後20年間で453の橋となり、急速に老朽化が進みます。
人口減少などによる税収減など厳しくなる財政状況を考慮し、持続可能で的確な維持管理・更新に向けて、長寿命化計画を作成し、ライフサイクルコストを縮減させていくためにも、道路アセットマネジメントの取り組みで、更新時期の平準化と費用の最小化を図りながら、対症療法型から予防保全型の道路管理へと転換していくアセットマネジメントの導入について、全国の自治体に先駆け取り組みました。
アセットマネジメント基本計画を50年の長期計画で試算をし、対症療法型から予防保全型にシフトすることで、老朽化などの修繕にかかる費用が20年目で平準化させ、そこから工事費用を逆転させていき、年度経過で右肩上がりに増加する事業費を圧縮させていくことを目的としているものであります。
平成29年12月14日、
建設水道常任委員会において、視察報告書のまとめと継続調査の意見交換と計画書の作成に取り組みました。
平成30年2月19日、都市建設部へのヒアリング、意見交換を開催し、都市計画におけるアセットマネジメントをテーマにして、「道路の維持補修計画」と「橋梁の点検・管理計画」について、現状と課題など、研究調査を進めていきました。
平成30年3月15日と6月21日の委員会で、委員の意見と提案等の議論を行いました。
平成30年6月28日の
常任委員会で、継続調査報告書の方向性をまとめました。
3、まとめと提言。
アセットマネジメントは直訳すると、「資産管理・運用」となり、「資産を効率よく管理・運用する」という意味があります。本来、不動産・金融などの資産管理に用いられる手法でしたが、最近では、公共施設である社会資本にもこのシステムを適用するという動きがあり、欧米諸国では、既に多くの国がアセットマネジメントシステムの導入を進めています。
国内でも、アセットマネジメントの導入の動きが広がりつつあり、平成15年4月、国土交通省の道路構造物の今後の管理・更新等のあり方に関する検討委員会から発表された提言での第1項目の「アセットマネジメント導入による総合的なマネジメントシステムの構築」が自治体でも取り組まれるようになってきたところです。
そうしたことから、鹿沼市の道路、橋梁を資産ととらえ、道路構造物の状況を客観的に把握・評価し、中長期的な資産の状況を予測するとともに、予算的制約のもとで、いつどのような対策をどこに行うのが最適であるかを決定できる総合的なマネジメントシステムの構築が必要であるという委員会の議論をまとめ、提言をつくりました。
第1として、応急保全(対症療法型)を行いながら、施設の維持管理を行いながらも、各施設において、個別の長寿命化計画を策定し、計画に基づいて施設の維持管理を予防保全型への転換をしていくこと。
第2に、長寿命化計画を着実に実行していくことで、ある程度の工事費の縮減や平準化を図ること。
第3に、改築や改修に要する経費が将来的には増加することも予想され、長寿命化などの取り組みだけで対応できないものもあるが、アセットマネジメントの取り組みで、維持管理方法の適切化と合理化を図り、コスト削減をさせること。
第4に、橋梁においては、長寿命化計画の導入により、耐用年数での更新と比較をした経費の試算と削減目標をつくるべきであること。
第5に、道路・橋梁の計画的かつ確実な点検を行い、維持管理に係る予算・財源の確保を図っていくこと。
第6に、利用実態を分析し、将来のまちづくりビジョンを見据え、市道認定の見直しやスクラップも検討すること。
第7に、市民への積極的な情報提供を行うこと。
最後になりましたが、委員会の調査研究にご協力をいただきました皆様に深く感謝を申し上げまして、
建設水道常任委員会の閉会中の継続調査の報告といたします。
○
大島久幸 議長 各委員長の報告は終わりました。
各委員長の報告に対し、ご質疑はありませんか。
(「ありません」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 別段ご質疑もないようですので、以上で各委員長に対する質疑を終結いたします。
続いて、日程第9、
常任委員会委員並びに
議会運営委員会委員の選任についてを議題といたします。
常任委員会委員及び
議会運営委員会委員の選任については、
鹿沼市議会委員会条例第5条第1項の規定により、議長において指名いたします。
指名する方の氏名を、
事務局長に朗読させます。
○石塚邦治
事務局長 朗読いたします。
なお、敬称は省略させていただきます。
総務常任委員会委員(6名)
石 川 さやか
阿 部 秀 実
荒 井 正 行
増 渕 靖 弘
鰕 原 一 男
大 貫 武 男
環境経済常任委員会委員(6名)
鈴 木 毅
大 貫 毅
谷 中 恵 子
小 島 実
横 尾 武 男
船 生 哲 夫
文教民生常任委員会委員(6名)
加 藤 美智子
市 田 登
佐 藤 誠
舘 野 裕 昭
鈴 木 敏 雄
赤 坂 日出男
建設水道常任委員会委員(5名)
島 田 一 衛
津久井 健 吉
湯 澤 英 之
関 口 正 一
大 島 久 幸
議会運営委員会委員(9名)
石 川 さやか
加 藤 美智子
市 田 登
鈴 木 敏 雄
津久井 健 吉
小 島 実
横 尾 武 男
鰕 原 一 男
船 生 哲 夫
以上です。
○
大島久幸 議長 お諮りいたします。
ただいま
事務局長が朗読いたしましたとおり、各
常任委員会委員及び
議会運営委員会委員に選任することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○
大島久幸 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、ただいま朗読いたしましたとおり、各
常任委員会委員並び
議会運営委員会委員に選任することに決しました。
続いて、各
常任委員会並びに
議会運営委員会委員の正副委員長の互選をお願いいたします。
暫時休憩いたします。
(午後 2時17分)
○
大島久幸 議長 休憩前に引き続き再開いたします。
(午後 2時45分)
○
大島久幸 議長 ただいま各
常任委員会及び
議会運営委員会の委員長並びに副委員長の互選の結果報告がありましたので、
事務局長に報告させます。
○石塚邦治
事務局長 朗読いたします。
なお、敬称は省略させていただきます。
総務常任委員会
委 員 長 石川さやか
副委員長 増渕 靖弘
環境経済常任委員会
委 員 長 鈴木 毅
副委員長 小島 実
文教民生常任委員会
委 員 長 市田 登
副委員長 加藤美智子
建設水道常任委員会
委 員 長 島田 一衛
副委員長
津久井健吉
議会運営委員会
委 員 長 横尾 武男
副委員長
津久井健吉
以上です。
○
大島久幸 議長 報告は終わりました。
以上で、本日の日程は全部終了いたしました。
これをもちまして、平成30年第4回鹿沼市議会定例会を閉会いたします。
(午後 2時46分)
上記会議録を証するため、下記署名いたします。
議 長 大 島 久 幸
副 議 長 谷 中 恵 子
署名議員 市 田 登
署名議員 関 口 正 一...