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平成24年第2回定例会(第3日 7月12日)

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  1. 鹿沼市議会 2012-07-12
    平成24年第2回定例会(第3日 7月12日)


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    平成24年第2回定例会(第3日 7月12日)      平成24年第2回鹿沼市議会定例会会議録(第3日) 開  議  平成24年7月12日(木)午前10時00分    日程第 1 議案に対する質疑並びに市政一般質問 会議事件  認定第 1号 平成23年度鹿沼市水道事業会計決算の認定について  議案第54号 専決処分事項の承認について(平成23年度鹿沼市一般会計補正予算         (第4号))  議案第55号 専決処分事項の承認について(平成23年度鹿沼市国民健康保険特別会         計補正予算(第3号))  議案第56号 専決処分事項の承認について(平成23年度鹿沼市公共下水道事業費特         別会計補正予算(第2号))  議案第57号 専決処分事項の承認について(平成23年度鹿沼市簡易水道事業費特別         会計補正予算(第2号))  議案第58号 専決処分事項の承認について(平成23年度鹿沼市農業集落排水事業費         特別会計補正予算(第2号))  議案第59号 専決処分事項の承認について(平成23年度鹿沼市介護保険特別会計補
            正予算(第3号))  議案第60号 専決処分事項の承認について(鹿沼市税条例の一部改正)  議案第61号 専決処分事項の承認について(鹿沼市都市計画税条例の一部改正)  議案第62号 専決処分事項の承認について(鹿沼市国民健康保険税条例の一部改正)  議案第63号 平成23年度鹿沼市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について  議案第64号 損害賠償の額の決定及び和解について  議案第65号 物品購入契約の締結について  議案第66号 字の廃止及び字の区域の変更について  議案第67号 字の区域の変更について  議案第68号 鹿沼市やまびこ荘条例の一部改正について  議案第69号 鹿沼市こども発達支援センター条例の一部改正について  議案第70号 鹿沼市営土地改良事業分担金等徴収条例の一部改正について  議案第71号 鹿沼市下水道条例の一部改正について 出席議員(26名)    1番   佐  藤     誠    2番   舘  野  裕  昭    3番   荒  井  正  行    4番   大  貫     毅    5番   鈴  木  敏  雄    6番   小  林     充    7番   谷  中  恵  子    8番   津 久 井  健  吉    9番   小  島     実   10番   筧     則  男   11番   湯  澤  英  之   12番   増  渕  靖  弘   13番   横  尾  武  男   14番   関  口  正  一   15番   鰕  原  一  男   16番   大  島  久  幸   17番   赤  坂  日 出 男   18番   橋  本  正  男   19番   大  貫  武  男   20番   冨 久 田  耕  平   21番   塩  入  佳  子   22番   小  松  英  夫   23番   阿  見  英  博   24番   小  川  清  正   25番   船  生  哲  夫   26番   芳  田  利  雄 欠席議員(なし) 地方自治法第121条の規定による出席要求によって出席した者  市 長    佐  藤     信     環境部長   高  田  良  男  副市長    福  田  康  行     都市建設部長 善  林  頼  和  総務部長   山  根  良  典     水道部長   石  川  道  也  財務部長   佐  野  雄  志     消防長    瓦  井  圭  一  市民部長   櫻  井  進  一     教育長    角  田  昭  夫  保健福祉部長 小  森  基  伊     教育次長   阿 久 津  精  一  経済部長   福  田  義  一 事務局職員出席者  事務局長   金  子  正  一     事務局次長  鈴  木  重  夫 ○議長(冨久田耕平君) ただいまから、本日の会議を開きます。  (午前10時00分) ○議長(冨久田耕平君)  現在出席している議員は26名であります。  それでは、本日の議事日程を事務局長に朗読させます。 ○事務局長(金子正一君) 議事日程を朗読。 ○議長(冨久田耕平君) 日程の朗読は終わりました。  日程第1、議案に対する質疑ならびに市政一般質問を行います。  昨日に引き続き順次発言を許します。  5番、鈴木敏雄君。 ○5番(鈴木敏雄君) おはようございます。議席番号5番、公明党の鈴木敏雄でございます。今回、私は3項目の通告をしております。通告順に質問いたしますので、執行部の明快な答弁をお願いいたします。  最初に、第1項目の市民の健康づくりについてでありますが、その中でも死亡原因第1位と言われているがんの早期発見の切り札であるがん検診に関してお伺いいたします。  わが国における年間死者数が30万人を超え、死亡原因の約3割を占めると同時に、20年以上もの間死亡原因の第1位はがんであります。主な発症の部位別では、肺がん、胃がん、大腸がんがトップ3であります。がんは怖くて、あなどれない病気ですが、現在では早期に発見し、転移しないうちに治療すれば治らない病気ではなくなってきています。わが国は世界有数のがん大国である反面、国民の命を守るがん対策ではいまだに遅れている感があります。  国のがん対策の柱の1つであるがん検診について、国のがん対策推進基本計画では、平成23年度までに受診率50%以上という大きな目標を掲げていましたが、1点目は、本市におけるがん検診の受診率についてお示しください。  2点目は、がん検診の受診率向上について、お考えをお示しください。  次に3点目は、胃がん対策についてでありますが、まず胃がんの検診時における発見率についてお示しください。  そして胃がんについて早期発見、早期治療のために胃がんリスクABC検診の導入を提案いたします。現在、胃がんで毎年約5万人の人が亡くなっています。日本人に胃がんが多いのは塩分の多い食事なども影響していますが、ピロリ菌、ヘリコバクターピロリの感染率が高いことも大きな要因だと考えられています。  ピロリ菌に感染すると胃に炎症が起こります。それが慢性胃炎になると、やがて胃粘膜の萎縮や腸上皮化生を引き起こします。腸上皮化生とは、胃粘膜が腸の粘膜と似た状態に変化することで、胃がん発生の前段階とされています。胃がん患者の95%以上がピロリ菌に感染していると言われる一方、ピロリ菌感染のない人を10年間追跡したところ、胃がんの発生がなかったという研究報告があり、ピロリ菌と胃がんとの間に強い因果関係があることは確かであります。  このピロリ菌の感染は、生まれてから10歳ぐらいまでに感染し、現在の感染率は10代では10%以下に対して、50代では約50%、60代以上では80%以上の方が感染していると言われております。  胃がんリスク検診の検査方法は、採血による血液検査方法であり、胃がんそのものを診断するのではなく、胃がんになりやすいかどうかを診断し、胃がん発症リスクの高い人に対して、ピロリ菌の除菌や定期的な精密検査を勧めるものであります。この検査方法は食事の制限もなく、わずかな血液をとるだけで診断が可能であり、検査が受けやすく、多数の検診が可能であり、検査費用が安価であることが特徴であります。そして検査の結果、胃の萎縮がなく、ピロリ菌にも感染していない人をAタイプ、萎縮はないがピロリ菌の感染が判明した人をBタイプ、そして萎縮があり、ピロリ菌にも感染している場合をCタイプとします。私はこのCタイプなのですね。胃がんなどの発症について、Aタイプの方は発症率が非常に低い。また、Bタイプの方もピロリ菌の除菌でかなり低くなると言われております。よってポイントは全体の約3割と言われるCタイプの人で、胃がん発症のリスクの高さを説明し、ピロリ菌の除菌や定期的に内視鏡の検診を受けることで、胃がんなどを大きく減らすことが可能と言われています。  この胃がんリスク検査を昨年度から市の検診として開始した高崎市においては、手軽さがうけて多くの方が受診しているそうです。そして自分が胃がん発症の因子を持っていること、胃がんのリスクが高いことを認識することで、以後の定期的な検診やピロリ菌の除菌治療をする市民がふえているそうです。  また、こうした胃がんの発生を予防することは、市の国民健康保険からの胃がん治療に対する支出を抑えることにもつながり、財政的にも好ましいことであると思います。  そこで本市においても胃がん対策として、こういった胃がんリスク、いわゆるABC検診を制度として導入してはどうかと思いますが、ご所見をお伺いいたします。  次に、ポリオ予防接種についてお聞きします。  現在、予防接種法に基づくポリオの予防接種には、生ポリオワクチンを使用しており、極めてまれではありますが、ワクチン関連麻痺が発生することがあります。このため、ワクチン関連麻痺が発生する恐れのない不活化ポリオワクチンが本市においても9月から導入される予定であります。  不活化ワクチンは、ウイルスを殺して、ばらばらにし、免疫をつけるのに必要な部分のみを集めたもので、生ワクチンと違い、接種によるポリオの発症の危険がありません。このため対象の乳幼児に不活化ワクチンが導入される9月まで接種を控えさせる保護者がふえているとみられています。そのため、9月の時点で接種希望者が集中すると思われますので、接種の準備についてお示しください。 ○議長(冨久田耕平君) 当局の答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) きょうも1日、よろしくお願いいたします。  まず、市民の健康づくりについての質問のうち、がん対策についてお答えをいたします。  まず、受診率についてでありますが、平成23年度の実績といたしましては、胃がん検診12.2%、肺がん検診14.2%、大腸がん検診16.3%、子宮頸がん検診38.9%、乳がん検診41.3%となっております。  次に、がん検診の受診率向上についてでありますが、広報かぬま、健康カレンダーや市のホームページに掲載するほか、対象者に対して、個別勧奨を行っております。  健康かぬま21第2期計画に基づきまして、今後も健康相談、各種健康づくり事業などの機会をとらえ、がん検診受診の勧奨を実施するとともに、受診しやすい土・日曜日の検診などにより、受診率向上に努めてまいります。  次に、胃がん対策についてでありますが、まず、発見率につきましては、平成23年度の集団検診の受診者2,666人で、うち発見者は4名、発見率は0.15%でありました。  次に、胃がんリスクABC検診の導入についてでありますが、ABC検診は、胃がんの原因とされるピロリ菌の感染の有無及び萎縮性胃炎の状況をあらわすペプシノゲン値により胃がんの発症のリスク判定をする検査であります。  本市におきましては、国が定めたがん検診指針に基づきまして、胃部、胃のエックス線検査により実施をいたしております。  ABC検診の導入については、国や県内の市町の動向及び検査の有効性、信頼性、効率性等を考慮しながら、今後検討してまいりたいと考えております。  次に、ポリオ予防接種についてお答えをいたします。  ポリオ予防接種準備については、本年9月1日からより安全性の高い不活化ポリオワクチンへの一斉切りかえを予定をいたしております。  医療機関での個別接種となるために、市民がスムーズに接種できるよう上都賀郡市南部地区医師会と連携しながら、現在作業を進めているところであります。  いずれにいたしましても、市民の健康づくりにつきましては、さまざまな取り組みを行い、サポートしてまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鈴木敏雄君。
    ○5番(鈴木敏雄君) 今、市長じきじきに答弁いただきましたけれども、子宮がん検診が38.9%、それから乳がん検診は41.3%、やっぱりご婦人の方がかなり多いと思います。胃がん検診が12.2%、ほか、肺がんが14.2%ということで、やはり仕事を持って働いている方は、会社での検診もありますけれども、やはり仕事が忙しくて、なかなか検査に行けないと、そういうことで、今、市長さんのほうから土曜日曜の検診もということで、これ非常に私もこれ賛成であります。本当に受けやすくなると思いますので、この点についてもよろしくお願いいたします。  それで、ABC検診でありますけれども先ほども申しましたように、私も実は人間ドックで検査したところピロリ菌保持者であることがわかり、早速これ除菌しました。50代以上の人は先ほども申し上げましたように、50代以上の人は約50%、60代以上では80%以上の方がピロリ菌に感染していると言われております。これは要するに、昔の、水道水が普及する昔、その井戸水ですね、井戸水を飲んでいたのが原因しているのではないかというふうに言われております。だから最近の小さな子供たちは比較的少ないのですね。やはりこういう、自分がどのタイプに当てはまるのか、自分はやっぱり胃がんに対してリスクを持っているのかどうかということを持つのは、やっぱり自分の健康管理のためにも大変大事であると思いますので、この点、前向きに検討することをお願いしたいと思いますけれども、もう一度答弁、お願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 再質問にお答えをいたします。  ABC検診について、その有効性も含めてお話をいただきました。  現在の国のほうのがん検診の指針という中には、まだ残念ながら入っておりません。したがいまして、鹿沼市ではエックス線検査を中心にやっているわけであります。  現在、大田原市がこのABC検診を導入をして、実施が始まったのです。それらの動向もしっかり見据えながら、それらの有効性、あるいはその信頼性といいますか、そういったものをしっかり検証しながら、今後の導入については検討をしていきたいとこういうふうに考えておりますので、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 鈴木敏雄君。 ○5番(鈴木敏雄君) よろしくお願いいたします。もちろん、ピロリ菌を保持しているからといって、これが本当にすぐにかなり胃がんの危険率が高くなるということはありませんので、ピロリ菌を保持していても大半の人が、何事もなく一生を終わるのが大半であります。  要するに、胃がん患者を調べてみた場合、胃がん患者の95%以上がそのピロリ菌保持者であるという、その事実があるということで、そういう意味でリスクがあるということでありますから、その点、よく注意していただきたいと思うのですけれども。  では、次に、ポリオの予防接種についてでありますけれども、不活化ワクチン導入前に1回目生ワクチンを接種した方は、2回目以降は不活化ワクチンを3回接種することになっておりますけれども、この点についても知らない方が多くいるのではないかと思いますので、この点も周知徹底をお願いしたいと思うのですけれども、その点についてお聞きします。  それと、先ほども言いましたように、不活化ワクチンが導入されるということで打つのを控えている家庭が結構あるみたいなのですよね。9月の導入時点で、結構申し込みが殺到する、個別病院で打てるということになりますので、集団接種とは違って、かなり緩和されるとは思うのですけれども、それでもやはり殺到すると思いますので、この点についての準備のほうももう一度お聞きしたいと思うのですけれども、なかなか待っている間に、要するに7歳半、7歳半までは無料なのですか、待っている間に7歳半をこえてしまう場合もあるのではないかと思いますので、単純に受付順とはいかないとは思うのですけれども、その辺について答弁お願いしたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  保健福祉部長、小森君。 ○保健福祉部長(小森基伊君) 再質問にお答えいたします。  9月1日から始まるわけですけれども、対象者には個別に通知をしてまいります。そして、予約制ということで進めたいと考えております。  それから、9月に殺到するのではないかということですけれども、8月上旬にも医師会と予防接種委員会等も予定しておりまして、スムーズに接種ができますようによく準備を進めていくように話し合いたいと考えております。  以上です。よろしくお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 鈴木敏雄君。 ○5番(鈴木敏雄君) はい、ありがとうございました。では、よろしくお願いいたします。  では、次の質問に移ります。  第2項目は、防災対策についてであります。  1点目は、防災に関する教育についてであります。  東日本大震災で岩手県釜石市では独自の防災教育が功を奏し、市内の小中学生のほぼ全員が無事に避難することができたことが大きく注目され、釜石の奇跡と言われております。  釜石市では、津波防災教育の3原則として、1つ、想定を信じるな、1つ、ベストを尽せ、1つ、率先避難者たれと教えています。過去何度も壊滅的な被害に遭っている三陸地方には「津波てんでんこ」という言葉があります。てんでんことは、要するにてんでん、ばらばらの意味で、津波の際はもうてんでん、ばらばらに逃げろという避難の姿勢を示しています。我々はこの釜石の教育から普段の防災教育がいかに大事であるかを学びとることができると思います。  確かに栃木県、そして鹿沼市は昔から天災、災害の少ない地域というイメージがありましたが、東日本大震災や県東部を襲った竜巻、集中豪雨による土砂崩れなど、災害がいつ起きても不思議ではないことを経験いたしました。  また、小中学生が卒業した後、進学や就職、または結婚などで地元栃木県を離れて東京などの大都市に住んだり、海岸の付近に住む人もいます。あるいは長い人生の中でたまたま仕事先、旅行先で大災害に遭遇してしまう場合もあるわけですから、小中学生のうちに自然災害への備えをしっかりして自己防衛力を高めるという教育が必要であると思います。この点について小中学校の防災に関する教育の現状についてお示しください。  次に、自主防災会についてお聞きします。  もし、私たちのまちに大災害が発生したら、電話の不通、道路事情の悪化、火災の延焼などにより、都市機能は分断され、市の防災機関による消火活動、救出・救護などの防災活動が十分に果たせなくなり、人命救助や初期消火活動のほとんどが家族、隣人などの地域の方によって行われる、つまり地域防災力が重要であることを幾多の大災害を通じて私たちは学びました。自分たちのまちは自分たちで守るという自助・共助・公助の共助に当たる自主防災会の結成と育成についてお示しください。  また、地域には、災害時要援護者となる高齢者、身体機能障害者、介助の必要な人がたくさん住んでいます。この要援護者の方たちへの避難支援策についてお示しください。  次に、避難所の充実についてお聞きします。  私は前回の3月の議会で避難所の迅速な開所と避難所付近の照度について質問いたしました。避難所の迅速な開所については、マニュアルだけに頼らない避難訓練の大切さ、そして避難所付近の照度については、本市においては避難所が開設される場合には、台風や大雨によって川の氾濫や増水による床上・床下浸水によって避難指示が出される場合が多く、したがって天候が悪いわけですから、余計に避難所付近は真っ暗になってしまい、しかも足元も悪いわけですから、避難所の機能として心細いと言わざるを得ないと訴えましたが、その後の取り組みについてお示しください。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育長、角田君。 ○教育長(角田昭夫君) 防災対策についての質問のうち、防災に関する教育についてお答えします。  小中学校の防災に関する教育の現状についてでありますが、小中学校ともに、学習指導要領総則の教育課程編成の一般方針において、安全に関する指導を学校の教育活動全体を通じて適切に行うことが規定されております。  これを受けて各学校では、学校安全に関する全体計画及び年間計画を作成し、児童・生徒の発達の段階や地域性を考慮しながら指導に努めております。  学校安全計画は、全小中学校において作成され、避難訓練などの安全教育に関する内容、施設及び設備の安全点検、教職の研修等も盛り込まれております。  また、各学校では、危機管理マニュアルを作成し、災害や事故等の発生時の対処方法を明確にしており、定期的に見直しを行っております。  防災に関する指導の現状については、小中学校において、社会科、理科、保健体育科、学級活動等で計画され、指導が行われております。  このほかに、全小中学校では、火災・地震・不審者侵入等に対応した避難訓練が行われており、火災と地震に関する訓練については全校で、また、不審者侵入に関する訓練も行っております。  避難訓練の実施にあたっては、効果的な訓練になるよう、消防、警察、スクールサポータースクールガードリーダー等と連携しながら行っております。  また、最近話題となっている雷、竜巻に対しても各学校では迅速に対応できるようインターネットから気象情報を収集し、適切な指導ができるように努めております。  災害や事故等に対し、自ら危険を予知し、回避するためには、これらの訓練を受身型の方法から主体的な判断力や行動力を養う方向に改善する必要が指摘されております。  そこで、予告なしで避難訓練を実施するなど、工夫された訓練が始められており、さらに危険回避の能力を育成していくように指導していきたいというふうに考えております。  また、ゲリラ豪雨、雷、竜巻など急激に変化する気象情報を素早く把握し、適切に対応するよう各学校に注意を喚起してまいりたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 総務部長、山根君。 ○総務部長(山根良典君) 次に、自主防災会についてお答えをいたします。  まず、自主防災会の結成と育成についてでありますが、災害が発生した場合、被害を最小限に抑えるには、初期活動が大変重要と言われております。  しかし、大規模災害が発生した場合、防災関係機関の対応能力を超える事態となり、十分な防災機能が果たせなくなることが考えられるところであります。  このため、鹿沼市では地域住民が相互に助け合い、避難や救出救護等の初期の防災活動が円滑に行われるように、自治会を中心とした自主防災会の設立を推進しております。  設立までには、会の規約や自主防災計画などの組織づくりを支援し、設立後には防災資材の支給等を行っております。  自主防災会は、戸張町において昭和52年に設立されたのを皮切りに、現在75の団体が組織をされております。  組織率は世帯単位で74.6%、自治会単位で57.2%となっております。  今後も全ての自治会に自主防災会が設立されることを目標に設立の支援を行ってまいりたいと考えております。  また、既存の自主防災会の活動状況も調査をし、課題等の発見に努めていきたいと考えております。  次に、要援護者の非難支援策についてでありますが、災害から要援護者を守るために、避難支援者の危機管理意識を啓発し、災害発生時に適切な行動をとることができるよう、平成19年7月に鹿沼市地域防災計画に基づく災害時要援護者対応マニュアルを策定いたしました。  翌平成20年には、自治会や民生委員児童委員の協力によりまして、各地区に災害時要援護者の登録台帳を整備することができました。  この台帳は、援護が必要な高齢者等を対象に、本人の同意に基づき登録をし、市と自治会が共有をしております。  登録内容につきましては、要援護者の身体状況、緊急時の連絡先及び避難支援者の把握等、おおむね5項目の基本情報となっております。  現在、1,310人を登録しており、毎年追加修正を加え、緊急時の対応に備えております。  今後さらに高齢化が進み、要援護者の登録者は増加すると思われますので、緊急時の避難につきましては、自治会、自主防災会、並びに関係機関等と密接に連携し、適切な避難準備及び迅速な避難支援を図ってまいりたいと考えております。  次に、避難所の充実についてお答えをいたします。  避難所の迅速な開所と避難所付近の照度及びその後の取り組みについてでありますが、まず、避難所の迅速な開設については、土曜日、日曜日、休日及び夜間など、職員の勤務時間外に避難所の開設が必要となった場合の対応が懸念されるところであります。  勤務時間外の対応としましては、コミュニティセンターや小中学校等の避難所に指定された施設ごとに近隣に住む職員2名を直行職員に指定し、万一の際は直接避難所に駆けつけ、避難所が迅速に開設できるよう備えております。  そして何よりも、迅速な情報伝達が重要でありますので、防災訓練では情報伝達に重点を置いて実施をしております。  また、職員に対しても、日ごろから気象情報等に十分注意を払い、災害に備える行動を求めております。  次に、避難所付近の照度につきましてですが、必要な場合には臨時の照明を設置するなどして対応するほか、各施設の全体的な整備については、今年度検討していきたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鈴木敏雄君。 ○5番(鈴木敏雄君) それでは再質問させていただきます。  先ほど教育長のほうから防災に関する教育ということで、非常に検討していただいて、ありがたいと思いますけれども、この不審者への対応ということがありましたけれども、この不審者への対応についてもう一度詳しくお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育長、角田君。 ○教育長(角田昭夫君) 再質問にお答えいたします。  避難訓練と同様に、不審者侵入に関しても5つの観点から不審者の対応を考えております。  1つは危機管理マニュアルをつくり、組織的な対応をする。  2つ目は、不審者を侵入させない対策をする。  3番目、不審者を発見するシステムの構築を図る。  4つ目、不審者に侵入された場合の対応訓練。  5つ目、登下校の最中に児童が不審者に遭遇した場合の基本的な対応についてという5つの観点から不審者侵入に対して対応を図っております。  例で申し上げますと、例えば不審者を発見するシステムの構築については、1つは校内危険通報システムが全小学校に配備されております。教員が端末を首にかけたり、学校によっては端末が壁に設置してあるので、不審者を発見したら端末のボタンを押す。または各学校各所に受信機があり、端末の発信を受け、職員室に警報が表示される。どの位置からも発信されたのかがわかる。それを受けて児童の避難指示と警察への通報を行う。さらには、インターフォン式防犯カメラが昇降口に小中学校に配備してございます。昇降口に防犯カメラを設置したり、あるいは映像は職員室で見ることができて、録画もできます。さらには画像を判断し、必要であれば警察に通報するとともに、職員が複数で対応すると、そういったこと。あるいは、不審者の場合は、学校、例えば鹿沼市の小中学校においては、敷地内に入れないことはないような状態になっております。どこからでも入れます。ですが、第1番目は校庭内に入らないことを目的として、門扉等の整備も行っているわけですが、実際問題としまして、学校内に生活道路が走っている学校もありまして、あるいは給食の配送車、保護者、業者等がまいる場合もありますので、全部締め切るというわけにはまいりません。したがいまして、第1段階は、校舎敷地内に入らない、できるだけ入らないような工夫として門扉の開閉等を行っている。  2番目としては、今度は校舎内に入らない方法として、今申し上げた校内危機通信システムとか、あるいはインターフォン式防犯カメラを取りつけるとかしております。それでも、例えば子供たちは休み時間等は校庭に行って遊びますので、そのときには教員も一緒に出て、遊んで、できるだけ子供たちの安全、安心な生活ができるような措置を施しているというのが現状でございます。  不審者に対するもう1点は、校外におけるときの、遭遇した場合の指導でございますが、これも「いかのおすし」という、先ほどなんか釜石の小学校では3つの考え方に沿ってやっているということですが、鹿沼市では「いかのおすし」ということで、不審者に対しては、知らない人についていかない。知らない人の車に乗らない。大きな声で叫ぶとか、すぐに逃げるとか、知らせる。頭文字等をもじって「いかのおすし」というふうなことで、合言葉でやっているというふうな情報も掌握しているところでございます。  以上で再々質問に答えいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 鈴木敏雄君。 ○5番(鈴木敏雄君) 不審者への対応ということで、本当に、非常に、私もびっくりするぐらい、本当に管理してきちんと対応されているなということで感じましたけれども、不審者が学校に侵入しなければ一番いいわけなのですけれども、例えば、侵入してきた場合、一応小中学校、さすまたなんかが各階に置いてあるということでありますけれども。 ○議長(冨久田耕平君) 鈴木敏雄君、鈴木敏雄君。  防災対策についての質問ですので、これ関連質問になりますから質問ではなくしていただきたいと思います。 ○5番(鈴木敏雄君) では、続きまして、2点目の自主防災会についての質問でありますけれども、自治会の結成率が57.2%ということで、かなりまだ結成されていない自治会が多いと思うのですけれども、この結成を急ぐべきではないかと思います。  また、既に結成された自主防災会の活動や訓練状況についても、どのようなものかちょっとまたご答弁願いたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  総務部長、山根君。 ○総務部長(山根良典君) 自治会の結成率につきましては、先ほど申し上げましたが、総数145に対して設立数が83ということで57.2%の組織率ということになっております。  設立できなかった自治会もありまして、それぞれ理由があるわけですけれども、役員会を開いて必要性がないだろう。あるいは急に役目がふえてしまうということで見送りになったというようなこともありますし、防災倉庫の設置場所が見つからなくて見送りになったというような、その自治会、特殊な事情、意見を聞くとなかなか設立できなかったというものもございます。  行政としましては、先ほど答弁で申し上げましたように、全ての自治会で自主防災会が設立できるように、そういう目標でこれからも進めていきたいと思いますけれども、実際にその自主防災会が役に立ったというような情報が広まっていけば、さらにご理解も得られて、全地区に設立できるのではないかということで、さらに努めてまいりたいと思っております。  以上で再質問の答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鈴木敏雄君。
    ○5番(鈴木敏雄君) はい、ありがとうございます。  次に、3点目のこの避難所の充実についてでありますけれども、この照明についても、前回も私言いましたけれども、本当に避難所というのは大体小中学校体育館が多いのですけれども、結構やっぱり真っ暗なところが多いのですよね。本当に照度といいましても、街灯1本つけるだけでこれ全然違いますし、そんなに費用のほうもかからないと思いますので、この点について、ぜひつけていただきたいと思うのですけれども、もう一度お願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  総務部長、山根君。 ○総務部長(山根良典君) 再々質問にお答えをいたします。  北小の避難時の照明の暗さについては、3月議会でもご指摘がありまして、行政のほうでも検討しているわけですけれども、基本的には停電でない状態でないと、街灯が役に立たないということもありまして、防災のほうの備えとしましては、停電のときにも使えるような非常用の電源、電気というものは確保しているのですけれども、なかなか全避難所にそれを行き渡らせるというところまではいっておりませんが、停電を想定した場合にはやはり避難される方の自主的な備えとして懐中電灯等で対応していただければということがございます。  それから、各避難所の、そういった設備全体の見直しにつきましては、これから今年度中に各自主防災会のいろいろな問題点の発見に努めてまいりますので、避難所のそういった整備についても、その所管の部局とよく検討をして善処してまいりたいというふうに考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鈴木敏雄君。 ○5番(鈴木敏雄君) ありがとうございました。よろしくお願いいたします。  次の質問に移ります。  第3項目は有害鳥獣対策についてお尋ねいたします。  近年、野生鳥獣の生息分布の拡大や生息数の急激な増加に伴い、山間部におきましては有害鳥獣による被害が深刻化、広域化するとともに、過疎化や高齢化の進展と相まって、耕作放棄や集落の崩壊などに影響を及ぼすなど、問題が深刻化しているようであります。  本市におきましても、市民から有害鳥獣であるイノシシ等による被害の状況をお聞きしておりますが、まず1点目は、本市内の現況についてお示しください。  2点目は、この現況に対し、市としての取り組みについてお示しください。  次に、このような有害鳥獣被害の発生につきましては、戦後の国策による杉の植林による山の大部分が針葉樹林で占められ、動物のえさとなってきたドングリの実がなる広葉樹林が少なくなってきたことを指摘する学者もいます。  また、先ほど述べましたように、過疎化や高齢化の進展と相まって耕作放棄地が増加することにより、動物たちが身を隠しやすい隠れ家がふえてきたことや、従来緩衝地帯となってきた里山の崩壊などが原因としてあげられております。  イノシシが有害鳥獣とはいえ、それらが自然の一部である以上、駆除していくよりも共生できる方等を求めていくべきではないかと考えるものであります。  このような観点から、3点目は今後鳥獣と人間が共生していくためにはどのような取り組みが必要なのかお示しください。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長(福田義一君) 有害鳥獣対策についての質問にお答えします。  まず、本市内の現況でありますが、報告されている農業被害額をみますと、平成21年度以降、減少傾向にありますが、気候等により増減があり、農林産物被害や建物内への侵入など、中山間地域を中心に依然深刻な状況にあると認識しております。  また、最近では、市街地周辺にもイノシシが出没し、家庭菜園等の被害も出ております。  次に、市の取り組みについてでありますが、本市では捕獲、侵入防止、環境整備を基本に、野生鳥獣対策協議会で検討し、各種支援制度を設けております。  捕獲につきましては、有害鳥獣捕獲報償金として、昨年度から対象をイノシシにサルを加えたほか、捕獲方法などの講習会やわなの貸し出しなどを実施しております。  侵入防止対策としては、昨年度から補助の上限を増額し、防護柵等の設置を支援しております。  環境整備としては、元気な森づくり県民税事業を活用して、里山林整備事業を実施しております。  次に、鳥獣と人間の共生についてでありますが、野生動物の活動領域と人間の活動領域とを上手にすみわけを行い、人間領域に野生動物が入ってくる要因を解消していくことが重要であります。  私たちの目の前にイノシシなどが出てくる要因としては、山間部における野生動物のすみかとなるエリアが狭まったり、えさが減少していることもありますが、農地周辺に動物の隠れ場所となる藪や茂みがあったり、生ごみや野菜くず、実ったまま収穫しない果物を放置しておくなど、人間がつくる周辺環境も大きな原因となります。  野生動物たちに人間が生活している場所は、食べるものがなく、安心していられないところだと思わせる環境づくりが必要だと思います。  集落をえさ場にしないなど、鳥獣を寄せつけにくい地域づくりの取り組みとともに、今後も粘り強く捕獲、侵入防止、環境整備の各施策をあわせて実施することが必要と考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鈴木敏雄君。 ○5番(鈴木敏雄君) 今、お話ありましたように、やはり人間の生活エリア、または生活圏が広がったということも大きな要因の1つであると思いますけれども、対策としまして、耕作放棄地とか、あるいは今まで緩衝地帯でありました里山ですね、そういうのもやっぱり今崩壊していると、こういう、また、そういう緩衝地帯をつくるためにボランティアを募ったり、また地域の人に協力して、そういう人間と動物のそのすみわけする部分をはっきりさせるということがやはり大事であると思いますけれども、その点について、また答弁お願いします。  また、鹿沼の場合、4分の3が、もうやっぱり山ですからね。森林の多い市でありますから、広葉樹財産区の伐採の後、また、広葉樹、ドングリの実がなるわけですけれども、この広葉樹を植えておくことも必要なのではないかと思いますけれども、その点についてお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長(福田義一君) 再質問にお答えします。  まず、1つ目の対策の強化ということになるかと思いますけれども、耕作放棄地対策も、また一方では、耕作放棄地の対策のための協議会を設けて、その現状を把握し、そしていかに解消するかという対策も進めております。これ、農業を振興すると同時に、野生鳥獣対策にもつながるということで、いろいろな対策を練ってまいりたいと思いますし、それから先ほど申し上げました、現在のいろいろな支援制度、これも毎年野生鳥獣対策協議会の中でどんな方法がいいかというご意見をいただいて、毎年その支援内容も拡充をしたり、改善をしたりしております。そういう中で、今後もすみわけのためにどういう対策をしたらいいかという視点も加えて協議をしてまいりたいと思います。  また、森林の広葉樹林化などにつきましては、今、鹿沼市でも今年度、森林木材活用プランの中で森林の整備の仕方、あり方を計画していく。そしてまた、議会におきましても森林山村再生調査特別委員会を設けていただきまして、その中でも森林の整備のあり方等も検討していただいております。そうした市の計画づくり、議会からのご提言なども踏まえて、森林整備の中で、木材生産ということと、それから環境を守ると、両方の視点から森林整備を検討していくということになると思いますので、そうした計画づくりや検討の中で進めてまいりたいというふうに考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鈴木敏雄君。 ○5番(鈴木敏雄君) ありがとうございました。対策のほうもよろしくお願いいたします。  以上で私の質問を終わります。  ありがとうございました。 ○議長(冨久田耕平君) 5分間休憩といたします。  再開は、10時57分といたします。  (午前10時52分) ○議長(冨久田耕平君) 休憩前に引き続き再開いたします。  (午前10時57分) ○議長(冨久田耕平君) 引き続き発言を許します。  15番、鰕原一男君。 ○15番(鰕原一男君) 15番、鰕原一男です。早速、一般質問に入りますが、佐藤市長、2期目の当選、おめでとうございます。鹿沼市発展のため、ご活躍されますこと、大変期待しております。  ところで、昨年9月より施行しました鹿沼市議会基本条例の理念は、議会は政策決定及び執行機関に対する監視及び評価を行い、政策を提言し、市長と対等関係のもとに相互の牽制及び抑制を図りながら、市民の信託にこたえることとなっております。  2期目の市長を初め、市の執行部の方々、教育委員会、消防長と市政発展のために議論を進められますこと、大変意義深いものがあると思っています。  それでは時間の関係から、早速、実施計画についてから一般質問に入ります。  第6次鹿沼市総合計画実施計画について伺います。  実施計画については、5年間の基本計画に掲げた主な施策などを効果的に実現するための、具体的な事業などを明らかにするために、毎年向こう2か年度を期間とするローリング方式を取り入れ、市民への情報開示をより進めるべきだと何回となく私は主張してきました。  第6次総合計画基本計画構想において、計画の構想の中で位置づけされました。変革に抵抗が感じられる中で、やっと13他市、ほかの市と同じようになったことを評価したいと思います。  5月半ば、配布されましたこの実施計画について質問していきます。  鹿沼市の実施計画では、ふるさとかぬま「絆」ビジョン、前期基本計画、2011年度から2016年度に掲げた施策を効率的に実現するため、5つの基本目標ごとに重点的に推進する109の事業を整理して掲載しています。基本構想における施策展開の基本目標、大項目は「人を育むまちをつくる」、「人が支え合うまちをつくる」、「人が輝くまちをつくる」、「人が住みたくなるまちをつくる」、「人がふれあうまちをつくる」の5項目です。私はこの大項目ごとの事業費を、概算ではありますが、実施計画に記載したほうがよいと考えています。36の中項目ごとの基本施策の事業費概算合計額も記載があってしかるべきだと考えています。当局の見解を伺います。  2点目は、実施計画は、前期基本計画に掲げた109の実施計画掲載事業を平成24年度、25年度にどのように推進していくかをまとめ、24年度に実施する事業内容及び計画額、年度中の目標とすべき数値等を記載し、25年度の見通しを記載したものですが、計画額がゼロ円というのは理解できませんので、説明を願います。  3点目は、今年度の実施計画の公表時期は5月半ばでしたが、初めて2年間のローリング方式で公開したことから、来年度以降の公開はいつになるのか伺います。  そして、4点目、実施計画のホームページ掲載については、掲載されましたので、割愛させていただきます。  以上、実施計画について3点、当局の考えを伺います。 ○議長(冨久田耕平君) 当局の答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 第6次総合計画ふるさとかぬま「絆」ビジョンの実施計画についての質問にお答えをいたします。  まず、実施計画書記載内容についてでありますが、実施計画書は、第6次総合計画の基本構想の概要及び実施計画掲載事業とで構成をされております。  実施計画掲載事業は、前期基本計画に掲げた施策のうち、重点的に推進する事業を5つの基本目標ごとに整理したものであります。  さらに、計画に記載した各施策は、予算上の事務事業と同一ではなく、1つの事業が複数の大項目にまたがって展開しているものや、統合して1つの施策としているものがあるなど、さまざまであります。  したがいまして、基本目標・大項目、基本施策・中項目ごとに事業費を掲載するためには、多くの時間と労力を要するにもかかわらず、合計額が実際の予算とリンクしていないなどの課題もございます。  本来、この実施計画書は施策そのものの内容を広く市民に理解していただくことを目的に作成をいたしておりまして、記載する事業費はあくまで参考としていただくためのものでありますので、ご理解をいただきたいと思います。  次に、計画額がゼロ円についてでありますが、例えば、実施計画ナンバーの120、まるごと博物館基本構想の策定など、特別な予算をかけずに実施をするソフト事業や、5年間のスパンの中で、当該年度は事業費を伴わない事業などは、実質実施計画の計画額をゼロ円として掲載をいたしております。  次に、実施計画の公表時期についてでありますが、従来、実施計画は、当該年度の予算額を掲載するため、3月議会で予算の議決を受け、確定したものを公表することといたしておりました。  平成24年度については、基本計画の議決を受けたのちに実施計画の策定を行ったため、実施計画書の配布が5月上旬になりましたが、平成25年度からは予算の内示にあわせ、お示しする方向で検討していきたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鰕原一男君。 ○15番(鰕原一男君) 今、私の手元にあるのは足利市の実施計画書であります。ホームページより印刷しました。足利市の実施計画は、事業計画と財政計画で構成されています。今回、財政計画については論点が複雑になりますので、議論の対象とはいたしません。  事業計画でいきますと、リーディングプログラムと分野別計画とで構成されています。リーディングプログラムでは、1、「学び合い、人が輝くまちづくり」、合計額で24年度11億9,710万円、25年度5億2,525万円と記載され、2番「人が集い、産業が元気なまちづくり」、3番「安全・安心に暮らせるまちづくり」についても具体的にプロジェクトの事業費とともに掲載されています。  分野別計画では、「学び合いで豊かな心を育むまちづくり」、24年度13億8,790万円、25年度9億635万円、2番、「伝統と創造で活力あふれるまちづくり」、順次3番、「支え合いで人にやさしいまちづくり」、4番、「魅力あふれる住みよいまちづくり」、5番、「環境と共生する安全なまちづくり」、6番、「市民参加による協働のまちづくり」についても年度ごとに具体的な事業費とその財源内訳が掲載されています。市民に親切な情報提供をしている市では、この程度の情報開示は当たり前なのです。  鹿沼市では、やっと2年間の計画が公表されましたが、5つの基本目標ごとに重点的に推進する109の事業を抜き出して掲載しているにすぎません。鹿沼市の将来像を「自然と共に歩む、人情味あふれる絆のまち」といくら唱えられても、人を育むまちをつくる、人が支えあうまちをつくる、人が輝くまちをつくる、人が住みたくなるまちをつくる、人がふれあうまちをつくる、具体的な政策について、2年間の具体的な数字として導きがないのではむなしい唱え言葉にしか聞こえません。市民に親切な情報の開示をもっと積極的に進めるべきではありませんか。当局の答弁を求めます。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 足利の例をひいて、今お話をいただきました。今、議員もおっしゃっておられましたように、本年度から2年分を公表するということでありますから、ある意味では初めて、その手がけたものであります。足利はこれまでもそういった方向で作業を進めてきて、改善に改善を加えながら今日の姿があるということでありますから、単純にそのことだけの比較で、あまりこう後ろ向きな話をされますと、いささかちょっと寂しいなと、前向きに一歩前進したものを、いかにも何かこう、なんていうか、非常に遅れているというふうなニュアンスで一口で片づけられると、いささか抵抗がないわけではありません。当然、物事というのはこれでよしということでは決してないわけでありますから、常に見直し改善を進めながら、より現実に即したもの、より使い勝手のいいもの、より市民がこうわかりやすいものということで、創意工夫をしていくことは当然のことでありますから、今後ともご提言をいただいたことを参考にしながら、見直せるものは見直して、改善をし、より多くの皆さんに基本構想、基本計画にまとめたものが、こういった形で具体的な姿になっていくのだなということがおわかりいただけるように、これからも取り組みをしていきたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鰕原一男君。 ○15番(鰕原一男君) 市長の答弁のうまさには舌を巻きます。4月にできました自治基本条例第4章では、情報の共有が掲げられ、昨年9月に施行されました議会基本条例においても、市民と議会との関係において情報の共有化と説明責任について述べられております。述べられているだけで、具体的な進展がなければ、ただの作文にすぎないことになります。さらなる市民への情報開示、提供を求めていきたいと思います。  次の質問に移ります。  台風等による洪水、土砂災害と対応について伺います。  まず、昨年9月に発生しました台風15号による被害に遭い、災害復旧事業を導入し、国庫補助対象事業として復旧した公共施設等の事業内容について説明を求め、同じく台風15号により被災し、国の災害復旧事業の採択要件を満たさず、市単独事業として復旧した公共施設等の事業内容について伺います。  次に、台風4号に伴う被害について、被害状況と対応策について伺い、具体的には岩鼻堰の流木等の被害、柏木堰、養蚕場堰とも言いますね、の被害、松崎地区と柏木地区を結ぶ大古沢橋、地元では馬橋と呼んでいますが、また、日渡路地区の炭谷橋等の橋脚に漂着している流木の撤去、中粟野菅沢の土砂流出被害に対する市の対応について。そして農作物被害状況と対応について伺います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  総務部長、山根君。 ○総務部長(山根良典君) それでは台風被害の質問のうち、台風等による洪水・土砂災害の対応についてお答えをいたします。  まず、平成23年台風15号に伴う国庫補助対象の災害復旧事業の内容についてお答えをいたします。  まず、農業用施設関係ですが、黒川の南端堰ほか、被害を受けた7か所の頭首工復旧工事、頭首工、御存じとは思いますが、河川から用水路に水を取り入れる堰と取水口の施設の名称ですけれども、頭首工の復旧工事を行いました。工事費は5,183万9,000円であります。国庫補助率は約88%で、残額は地元の負担ということになっております。  次に、市道関係では、富岡地内の市道0339号線の復旧工事を行っており、事業内容は延長52メートル、コンクリートブロック積工327平方メートル、ガードレール設置工45.6メートルで、工事費は1,666万3,500円であります。なお、補助率は66.7%となっております。  次に、公園緑地関係では、黒川緑地のグラウンド及び園路等の復旧工事を行っております。
     この工事は、4工区に分割して行っておりますが、4工区あわせた事業内容は、グラウンド・コート舗装工1万5,211平方メートル、園路等復旧486平方メートルで、工事費は5,232万1,500円で、補助率は66.7%であります。  次に、平成23年台風15号に伴い、市の単独事業として復旧した公共施設等の事業内容についてお答えをいたします。  まず、農業用施設関係でありますが、事業費40万円以上の災害復旧事業採択要件を満たさない10団体に対し、市原材料支給事業により、復旧工事等に必要な材料費97万4,000円を支給いたしました。  その他、浚渫等で災害復旧事業採択要件を満たさない16団体に対し、河川からの土砂や流木などの除去に係る経費の一部を、市災害復旧事業補助金として290万5,000円を交付しました。  次に、下水道施設関係では、西沢水処理センターの復旧工事を実施し、事業費は82万9,500円であります。  次に、市道関係では、主なもので21件の復旧工事を行っており、そのうち路肩の崩壊によるものが8件、土砂の流出によるものが4件、流木の撤去及び橋の高欄補修が4件、その他が5件で、工事費は合計で1,500万円であります。  次に、公園緑地関係では、黒川緑地、南押原コミュニティフィールド、板荷リバーサイドランドの復旧工事を行っております。  事業内容でありますが、黒川緑地については、堆積土砂浚渫、流木等除去、排水施設復旧などを行っており、工事費は合計で745万5,357円であります。  南押原コミュニティフィールドについては、築堤復旧とフィールドの修繕工事を行っており、工事費は合計で412万4,400円。  なお、板荷リバーサイドランドについては、流木撤去とせせらぎプールの堆積土砂の浚渫を行っており、工事費は合計で172万2,000円であります。  次に、河川関係では、護岸等の復旧、堆積土砂及び流木等の撤去など、合計36か所の復旧を行い、工事費は合計で1,870万円であります。  次に、台風4号に伴う被害についてお答えいたします。  まず、台風4号の被害状況と対応策についてでありますが、家屋等の被害では、上日向地内で倉庫、作業場など7棟の床下浸水がありました。  次に、県道関係では、県道石裂上日向線の上久我地内で、道路脇を流れる荒井川の増水により、路肩が崩落し、通行どめとなりましたが、翌日の午後5時には復旧をしております。  次に、市道関係では、市道0309号線の草久白井平地内で、土砂流出により通行どめとなりましたが、翌日の午後5時に復旧したほか、市道橋護岸崩壊1件、路肩崩壊2件、橋脚への流木1件の合計5件ございました。  次に、林道関係では、前日光ハイランド線など、5路線で法面崩落や路肩崩壊などの被害がありました。現在は通行どめの安全対策を行っており、今後は災害復旧事業で対応したいと考えております。  次に、農業用施設関係では、河川内の堰の被災等が11件ありました。国の災害復旧事業で堰を復旧する箇所が1件、市の災害復旧事業補助金により土砂浚渫を行う箇所が5件となっております。  次に、公園緑地関係では、黒川緑地のグラウンド約1万2,000平方メートルが洗堀、土砂堆積の被害を受けました。このグラウンドは、昨年の被害から使用不能となっており、多くの市民の方から復旧が望まれておりますので、これから迎える降雨時期を考慮して、暫定の復旧を考えております。  次に、農作物関係では、永野や加蘇地区等の2.62ヘクタールで、推計969万7,000円の被害がありました。  次に、岩鼻堰などの流木被害、中粟野菅沢の土砂流出被害及び農作物被害状況と市の対応についてでありますが、岩鼻堰の被害につきましては、流木等の除去経費の一部を市の災害復旧事業として補助する予定であります。  次に、柏木堰は護岸の崩落など、被害が大きかったため、国の災害復旧事業を導入することといたしました。8月に災害査定を受け、事業内容を決定の上、工事を発注する予定であります。現在は、応急処置を行い、水田に取水をしております。  次に、大古沢橋につきましては、台風4号の前に流木撤去を業者に手配済みであり、水量が落ち着くのを待って着手予定であります。  また、炭谷橋については、左岸に流木があるのを確認しており、今後撤去を予定しております。  次に、中粟野地内、菅沢の土砂流出につきましては、県が平成22年度から治山事業を行っておりますが、まだ完了していないため、大雨の際に土砂流出が起こっている現状でありますので、治山事業の早期完成について県に要望をしてまいります。  次に、農作物被害状況と対応についてでありますが、台風4号により、麻とズッキーニに被害がありました。  麻は、永野・加蘇地区において、面積1.35ヘクタールの倒伏被害、ズッキーニは東大芦・菊沢地区などで面積0.27ヘクタールの茎折れ被害でありました。  被害金額は、県の農産物被害算定基準に基づき、969万7,000円と推計し、県に報告いたしました。  なお、現時点では県の農漁業災害対策特別措置条例の適用にはならないため、補償等の対応はありません。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鰕原一男君。 ○15番(鰕原一男君) 答弁は伺いました。今回、洪水や土砂災害の内容と対応策について伺いましたのは、災害の発生が予見される時点から、職員は待機し、市民の安全の確保に努め、災害が発生した後の処理についても対応に努め、被害額を調査し、復旧に努めています。現場の職員の皆様に感謝したいと思います。  復旧にあたり、土地改良区、水利組合や地元の団体などは、次の災害に遭っては心配なので、1日でも早く復旧に着手してもらいたく要望していますが、予算の関係上、思うように事が進んでいない不安と心配があるようです。  そこで、鹿沼市の災害復旧事業補助金についてですが、土地改良区、共同施行特認団体に対し交付し、交付率は65%以内、金額にして65万円を限度としています。災害復旧事業補助金の交付率と交付限度額の見直しを求めていきたいと思いますので、市の考えを伺います。  また、国庫補助対象事業として復旧した事業において、水利組合や土地改良区、自治会などの負担をできるだけ減らす対応をとられるよう、再質問といたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長(福田義一君) 再質問にお答えいたします。  ただいま農業施設、特に堰や水路ということかと思います。  で、今お話のありました市の単独の補助事業は65%、対象限度額を100万円としておりますので、議員がおっしゃったとおり65万円が限度となるということでございます。  これは、昨年の台風15号被害の際に、復旧工事に係る工事費が国の基準に満たないものがたくさん出たことから、市の単独補助事業として、昨年度新たに創設したものでございます。  当然、地元の土地改良区が自分たちの施設ということで、被害に遭ったもの、そして国の補助対象にならないものなどは、自分たちで直すということが原則でございますけれども、ただいま申し上げましたように、非常に大きな災害でありましたので、国の対象にならないものも市の対象にしようということで設けたものでございます。  これをさらに引き上げてはどうかということかと思いますけれども、ほかの市でも基本的には農業施設につきましては、地元の土地改良区等が復旧するという原則でありますけれども、県内を見てみますと5つの市で市単独で50%、1つの市で20%、1つの市で3分の2というふうな現状。  また、ケース・バイ・ケースで、その土地改良区に能力が低い、復旧する力がない、しかし、復旧しなければならないというものに対しては、ケース・バイ・ケースで市が直しているというところもあるようでございますけれども、基本的には今申し上げました状況でございますので、昨年度設けました市の65%の単独補助事業は決して低いものではございません。  また、国の補助対象事業に該当しない部分、これは昨年の15号でいいますと、激甚災害ということでしたので、平均して、先ほども答弁にあったかと思いますが、88%補助になりました。で、残りは地元負担ということになります。これにつきましても、基本的には地元の施設ということで、地元には負担をしていただくことになっております。  また、これらにつきましては、地元の土地改良区の皆さんは、今回のような大きな、昨年、あるいはことしのような大きな災害のときは今のような補助を求め、市の補助なども求めているわけですけれども、基本的には普段の復旧、災害といいますか、壊れたものに対する復旧、あるいは老朽化に対する復旧などのために積み立てなども行っており、このような事態に対処しようという自助努力をしていただいているというのが現状かと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鰕原一男君。 ○15番(鰕原一男君) 佐藤市長は選挙に際し、この「I、赤いハートマーク、かぬま」これを市民の皆様の前にお見せしました。その中でやすらぎを感じる、暮らしやすいふるさとかぬまの創造をうたいあげています。  橋の橋脚に流木等が漂着したままで、数か月放置されていたり、堰が壊れていたりしていたのでは住民は不安です。災害復旧事業補助金は、市長が特に必要と認める経費について交付の対象となることを認めています。  市長はこの4年間で借金を50億円ほど減らしました。市の預金を12億円近くふやしましたと節減、倹約を市政運営の方向性として示しています。私はその方向を否定するものではありません。  しかし、自然災害の復旧にあたっては、1日でも早い財政を支出し、市の責任において1日でも早い復旧工事を実施すべきです。市民がやすらぎを感じる、暮らしやすいかぬまを維持継続していくための的確な予算執行をお願いし、佐藤市長に答弁を求めます。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 再質問にお答えしたいと思います。  一般論なのか、具体論なのか、具体的な話なのか、そこのところちょっと不明でございますけれども、一般的にはまさに、議員おっしゃるように、やすらぎを持って、日々ふるさとで生活を営めるということは、自然災害に対しても強い地域でなくてはならないし、災害が起きたときも速やかに復旧をして、生活が営めるようにということは当然のことだろうというふうに思っています。  先ほど部長が申し上げましたように、新たな補助制度も昨年から設けて、対応してきているところでございます。そういったところも、今後とも創意工夫をしながら、速やかに復旧ができるように努力をしていきたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鰕原一男君。 ○15番(鰕原一男君) 消防署粟野分署の整備について伺います。  時間の都合上、端的に伺います。  消防署粟野分署の整備について、概要と工事の進捗状況、そして工事費と財源内訳、事業内容についてお知らせ願います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  消防長、瓦井君。 ○消防長(瓦井圭一君) 消防署粟野分署の整備についてお答えをいたします。  まず、整備概要と工事の進捗状況についてご説明いたします。  建設場所につきましては、旧粟野中学校の南西部で、敷地面積は3,559.34平方メートルであります。  建築構造は、鉄筋コンクリート造平屋建て、延べ床面積は771.55平方メートルであります。  事務室、車庫のほか、会議室と多目的倉庫などを兼ねた粟野地域の防災拠点として整備するものであります。  消防車や救急車など、緊急車両の出動につきましては、当初、粟野コミュニティセンター西側道路側を検討しておりましたが、当該道路は北側に向かって上り勾配となっているため、敷地と大きな段差が生じることから、直接出入りすることが困難ということでありまして、段差のない勤労者体育センター北側の道路へ出ることとなりました。  また、進捗状況につきましては、本体工事のうち、基礎工事に着手したところであります。平成25年2月末日までに竣工の予定であります。  次に、工事費と財源内訳、事業内容についてでありますが、工事費につきましては、工事監理業務委託料543万9,000円、建築工事費1億4,427万円、電気設備工事費2,950万5,000円、機械設備工事費2,585万1,000円であります。  財源の内訳といたしましては、起債95%、一般財源5%で、起債は合併特例債を充当しております。  事業内容につきましては、冒頭でご説明いたしましたので、概要のとおりであります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鰕原一男君。 ○15番(鰕原一男君) 粟野分署、粟野の消防分署の整備が進捗されていますこと、大変ありがたく思っております。1つ再質問します。  勤労者体育センターの裏側が救急車両、消防車両の出入り口となります。幅員4.6メートルの市道ア018号線が出入り口になるという答弁でございました。狭いですから将来歩道設置可能スペースとして3メートルの幅を広げ、消防車両の出入り口についてのみ7.6メートルの道幅を確保しているようであります。この粟野分署建設で、救急車両の出動に使われる市道ア018号線は、旧粟野中学校の南側に沿って、通学路になっています。鹿沼市の公有財産である旧粟野中学校の敷地に沿っての市道ですから、鹿沼市の所有地を削って、消防署の建設にあわせて歩道整備を早急に検討、計画し、安全な通学路の確保に努めるべきだと思います。当局の考えをお聞かせ願います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) ただいまの再質問にお答えしたいと思います。  ただいま議員がおっしゃったように、粟野分署の建設にあたりましては、将来的な歩道整備に対応できるよう、現在の道路から3メートル、敷地側にバックしております。  ここについては、暫定でありますけれども、舗装までいたしまして、歩道としての役割はできるかと思います。  で、議員がおっしゃっている東側になるかと思います。東側につきましては、現在のところ、跡地利用について、まだ計画がございません。その中であわせて道路の考え方を整理していきたいというふうに考えているところであります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鰕原一男君。 ○15番(鰕原一男君) わかりました。  時間の都合上、はしょりまして、いよいよ最後阿久津教育次長、大変お待たせいたしました。  きょう最後の質問であります粟野第1小学校改築について質問します。  粟野第1小学校の改築に関しましては、本会議の一般質問において、また、文教民生常任委員会において議論を重ね、審議してきました。  特に、理科室、図工室の兼用について、図工の時間は理科室の実験台を用いて、そこにベニヤ板を引いて、図画工作用に使用する教育施設の建設計画に強く異論を申し立て、理科室、図工室の単独教室を主張してきました。  粟野第1小学校改築を考える会では、特別教室、理科室、図工室の単独教室へのお願いを1月30日、市長、教育長、議会議長に提出しました。  市長には、違いだけを強調して、学校建設に何か問題があるようなイメージにとられるのは残念だと、また、お叱りを受けかねないような気がしますが、二元代表制のもと、ただ単に追認機関の議会であるのであれば、議会本来のあり方ではないとの認識の中で、平行した考えがある場合、議会でどのような議論がなされ、結論が導かれ、重要な教育施設建設が進んでいったのか記録にとどめておくことは、そのとき議会は何をしていたのだと、後々振り返られたとき、闊達な議論が後々の評価につながることがあるということを信じて、質問していきます。  まず、今回は、実施設計が3月に完了していますから、情報公開制度を利用しまして、平面図を取り寄せてみました。ワークショップ委員会で示されていました登り丸太が消えております。3日間開かれましたワークショップでは、大学教授の進行の中で、設計管理会社に175万円余りの業務委託費、3日間の会議のために175万円余りが費やされ、粟野第1小学校校舎建築の特徴の1つであるデン、多目的教室、登り丸太の設置が示され、決定しておりました。  今回、登り丸太が実施設計段階で消えていること等について説明をしていただければと思います。  また、整備スケジュールについて、ワークショップでの説明は、平成26年7月に外構工事まで全て完了する計画が示されておりました。  しかし、先の定例会一般質問において、ワークショップでの決定後、教育委員会が検討され、半年以上遅れた平成27年2月完成となる整備計画が答弁されております。完成が遅れる理由を今回明確に、しかも簡潔に答弁願います。  今回、完了しています実施設計においては、建設期間を前倒しし、改築の1日でも早い完成の検討がなされているのかもあわせて伺い、以上、ワークショップで決定した内容と、実施設計との違いについて、主に3点ほど伺います。  次に、特別教室棟について伺います。  特別教室の建物は、普通教室棟の裏側、粟野川を背にして建てられます。2階建ての建物ですが、総2階建て、全部が2階建ての建物ではありませんので、2つ教室を広げることができます。教室を増設しても、校庭が狭くなることはありません。今までの議論の中で、教育委員会の説明ですと、特別教室の建物の面積は、950平方メートルであり、延べ面積が1,000平方メートルを超えると、建築基準法上、防火機器を設置しなければならない。  また、床面積は167平方メートルであるが、200平方メートルを超えると、階段をつくらなければならないので、建設費がかさむということでありました。
     将来を担う子供たちによりよい教育空間、学校施設を提供し、情操豊かな子供に育ってほしいと願うのは当たり前のことです。特別教室棟の2階部分に教室をふやし、トイレを設置し、図書室の床面積を広げると、建設費はどのくらいの増額となるのか伺います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) 粟野第1小学校改築についての質問の粟野第1小学校の改築についてお答えします。  まず、ワークショップで決定した内容と実施設計の違いについてでありますが、校舎につきましては、管理上の問題から、歴史展示ホールに予定しておりました登り丸太の設置を取りやめました。  また、使用上の問題から、2年生の普通教室に設置を予定しておりましたデンの位置を西側から東側に変更、音楽室と多目的ルームの形状を台形から四角形に変更いたしました。  なお、理科図工室の机につきましては、使用上の問題から6人掛けから8人掛けに変更したことに伴い、台数が6台から4台に減っております。  屋内運動場につきましては、使用上の問題からトイレと更衣室の位置を入れ替えております。  なお、整備スケジュールにつきましては、昨日横尾議員にお答えしたとおりであります。  次に、特別教室棟2階に教室をふやし、トイレを設置し、図書室を拡張した場合、建設費増額の概算についてでありますが、想定面積を教室1室83.8平方メートル、トイレ27.9平方メートル、図書室拡張分42.3平方メートル、これに伴う通路51.34平方メートル及び階段55.89平方メートルを含め、261.23平方メートルと設定し、1平方メートルの平均単価28万円、防火壁などを含め試算いたしますと、建設費の増額はおおよそ、約1億1,000万円となります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鰕原一男君。 ○15番(鰕原一男君) それでは順次再質問します。  粟野第1小学校を新しい学校にするに際し、22年4月に鹿沼市粟野第1小学校校舎・屋内運動場改築基本方針が示されました。23年4月には、学校関係者及び教育委員会関係で、粟野第1小学校の基本構想を練る内部の協議が行われていましたが、理科室、図画工作室を兼用にする考えはありませんでした。  理科室、図画工作室の兼用について、教育委員会の答弁は、ワークショップで決めたことを絶対視した答弁でした。先の私の一般質問においては、本会議場でワークショップにかかわった委員名を意図的に選んで答弁し、この人たちが決めたのだと言っています。文教民生常任委員会においては、こう答弁されています。「13名で構成されているワークショップが母体とならないと、学校建築が進められない。そういう方向になっています。ここに戻らないとどこを信用していいかわからないような建築になってしまいますので、あくまでもワークショップというのを第一に考え、そこから1つ1つ手順よく決められてきたのが現在までの道筋である」との答弁をし、ワークショップで決められた以外のことをやっているのではなく、ワークショップで決められた範囲の中でやっていることですとの答弁をしています。全てワークショップで決めたことだと答弁しているのです。  では、伺いましょう。先ほどの登り丸太建設等の変更は、ワークショップで決められた変更なのでしょうか。教育長、教育次長、お二人の答弁を求めます。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) この中身の決定につきましては、まず、プロポーザルの設計、これから入りまして、市とそれから学校、PTAでワーキンググループというのを、原案をつくりまして、その後、委員、御存じのようにワークショップ、こちらのほうで基本方針を決定しております。  この中身につきましては、このワークショップでほぼ基本方針、これが決定されます。ただし、あくまでも施主は教育委員会であります。この基本方針をもとに、これでいいのかどうかという形を学校やそれからPTA、それから地域の方々に意見を聞いて、最終的に教育委員会が決定して、発注していくわけであります。  でありますので、この中においてもいろいろな修正点はあるかと思います。意見を聞きまして、これは妥当だなというふうな形になりましたら、修正することはやぶさかではないというふうに考えております。そのような形で実施設計がかたまったということでありますので、ご理解をいただきたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 教育委員会の方針ですから、1人でいいと思います。  鰕原一男君。 ○15番(鰕原一男君) 先ほどのワークショップで決めたということの答弁は、お二人でしております。ですから、お1人、お1人の考え、答弁をいただきたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 教育長、角田君。 ○教育長(角田昭夫君) 基本的には、教育次長が今お話したことがもとになっているわけですが、例えば、登り丸太がなくなったという問題については、学校側の管理上の問題と裏腹になっておりますので、学校側との調整によってなくしたというふうな形になっております。これは教育委員会サイドで、今教育次長が言ったように進めている状況のものでございます。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鰕原一男君。 ○15番(鰕原一男君) 鹿沼市の教育行政にかかわる重要な地位を占めるお2人の答弁については、市民の評価と実名を出され答弁がありましたワークショップ委員の感想を待ちたいと思います。  ワークショップとは、大学教授の考えを取り入れる、学校建設を進める中で、教育委員会が市民参加の体裁を整えるための組織であったというような評価が出てくるかと思われます。  それでは、もう1点、再質問しておきます。粟野第1小学校の改築は自主統合した粟野第2小学校の児童たちも加わった、粟野地区が1つの小学校となる新しい学校です。粟野第2小学校は廃校となりましたから、今まで要していた維持管理費の必要はなくなっています。  先ほど増設した場合の概算額は、1億1,000万円ほどの答弁がありました。今回の学校改築は60年、100年に1回の改築でありますから、その建築費の上乗せはいくらかでも粟野第2小学校が廃校となったための維持管理費が浮いた分で賄えることもあるのではないかと考えますし、また、旧粟野町を吸収合併したことで得られている合併特例債発行を初めとした財政支援措置などを親切に運用することにより、互恵互譲の精神で、地域づくり、まちづくりを進めることができると思っています。  新しい学校が完成する時期、平成27年2月、それは今の4年生が新しい学校で卒業式が迎えられるかどうか、微妙な時期です。でき得るならば余裕を持って今の4年生が新しい学校で少しの期間でも勉強することができ、卒業が迎えられるようにしたいものであります。当局の再考を促し、答弁を求めます。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) ご質問のうち、まず、1億1,000万円ほど、粟野第2小学校を統合した分、上乗せしてはどうかというふうなご質問でございますが、鹿沼市内には全部で37校ございます。これらが老朽化して、いろいろ雨漏りしたり、そうした現実になっております。で、鹿沼全体のことを考えれば、これらのお金については、この老朽化した施設、そういうものに十分配分していくべきかというふうに考えております。  続きまして、次に、スケジュールで、この卒業式ができるというふうな形、スケジュールができないかというご質問でございますけれども、極力外構工事、それから体育館の設備工事、これらを調整を図りながら、卒業式ができるような形で前向きに検討していきたいというふうに考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君)鰕原一男君。 ○15番(鰕原一男君) 4分ほど時間がありますから、もう1点、発言いたしますね。スケジュールが遅れた理由を、学区内の、粟野地区の市民の中には粟野第1小学校改築を考える会がいろいろな要望を出したり、教育委員会に意見を求めたり、鰕原一男議員、私が市の方針に異論を唱え、質問するから完成が遅れるのだという意見が一部に流布されているやに聞いております。誤解をとく意味で再質問します。そういうことが影響して完成が遅れる整備計画になったのですか。明確な答弁をいただきたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) イエスかノーかと言われればノーです。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 鰕原一男君。 ○15番(鰕原一男君) 簡潔な答弁ありがとうございました。  以上で、一般質問を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 昼食のため休憩といたします。  再開は、午後1時といたします。  (午前11時55分) ○議長(冨久田耕平君) 休憩前に引き続き再開いたします。  (午後 1時00分) ○議長(冨久田耕平君) 引き続き発言を許します。  6番、小林充君。 ○6番(小林 充君) 議席番号6番の小林充でございます。まず、質問に入る前に、佐藤市長におかれましては、このたびの鹿沼市長選挙におきまして、無事2期目の当選を果たし、市政運営にご尽力いただきますよう、さらに自然とともに歩む、人情味あふれる絆のまちの5つの公約実現に向けて、市民党として鹿沼市の行政発展のために、お金のない市だと思われないように、全身全霊をもって打ち込んでいただきたいと思います。  私たち6人の新人議員のご指導、ご鞭撻もお忘れなきように、また、私たちも鹿沼市がゆるぎない発展をできますように、一生懸命提言してまいりますので、よろしくお願いいたします。  さて、今回私は3項目の質問通告をしております。通告順に質問いたします。  本議会中の8人目の質問者でございます。お疲れのことと思いますが、また、この言葉のフレーズは2度目になりますが、睡魔に襲われる時間帯ですので、起承転結、簡単明瞭に質問いたしますので、執行部の皆様の忌憚のない、明快な答弁をお願いいたしまして、質問に入ります。  最初に大項目の民間廃棄物処理施設における災害廃棄物処理受け入れ問題についてであります。  東日本大震災以前、多くの私たちは、家族を中心とした血縁、地縁共同体に価値を求めず、自由な個として生きることをよしとする気分の中に漂っていたことと思います。  震災後は、秩序と規律を乱すことなく、死せる者を深く哀悼し、自ら癒しながら立ち直っていく人々の姿に、東北の人たちの姿に屈することのない共同体の姿を私たちはありありと見ることの思いがいたします。  下石川自治会の6月3日の宮城県気仙沼市の現地視察においても、同様の感を抱いたのは私1人ではないと思います。小川議員、谷中議員も一緒に同行させていただきました。私たちの心の一番深いところにある共同体の精神と原理が失われていない以上、いずれ被災地は復興するに違いありません。  国家と共同体、政府ではありませんよ。国家と共同体の重要性を悟らせたものが東日本大震災であったとすれば、これは天罰ではなく、むしろ天恵であったと受けとめなければならないのではないかと思います。陛下のお言葉には、私たちが求めなければならない共同体のありようが、深々と表出されていたと思います。そして、人間としての本質にかかわる問いではなかったかなと感じました。  1点目は、本市の民間、サンエコサーマル株式会社による、災害廃棄物受け入れ状況についてであります。  1点目、1としまして、市の環境部としての受け入れへの考え方について、まずは伺いたいと思います。  2としまして、地元下石川自治会及び北犬飼地区自治会への安全・安心をどのように理解させるのか。現地の災害廃棄物放射能測定値を含めて、数値上からの説明を願います。  3としまして、サンエコサーマル株式会社への受け入れ能力・工程をどのように考えているのか。宮城県気仙沼市、石巻市の両市の受け入れ数量を考慮して説明を願います。  4としまして、サンエコサーマル株式会社が焼却処分する災害廃棄物から発生する焼却灰については、最終処分場を持つ県外委託事業者に対して、受け入れ基準値内で排出できるのかを伺いたいと思います。  5としまして、サンエコサーマル株式会社の排ガス処理の集塵機はバグフィルター方式であるが、国の実証結果ではほぼ100%除去可能とのことでありますが、その根拠を説明願いたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 民間廃棄物処理施設における災害廃棄物処理受け入れ問題についての質問のうち、サンエコサーマル株式会社の受け入れ状況についてのうち、市の受入れの考え方について、私のほうから答弁をさせていただきます。  岩手・宮城両県の沿岸市町村で約1,679万トンに達する膨大な量の災害廃棄物が発生をいたしております。大部分は被災地でもって処理されると聞いておりますけれども、約247万トンが処理できない状況にあると聞いております。  このような被災地の状況から、被災地の1日でも早い復旧・復興のため、我々国民の義務として、それぞれがまずできることから支援をしていくことが必要であると考えております。  ご質問の民間企業による受け入れについては、鹿沼市外一般廃棄物の市内処分等に関する事前協議要綱により、対応をしてまいります。  この要綱による指導の中で、相手方の自治体や受け入れる事業者に対し、地元住民の同意を最優先すること、不測の事態への迅速な対応を行うこと、放射能対策の徹底を図ること等を生活環境の保全上必要な条件とし、さらに事業者に対する放射能の測定、その結果の速やかな情報提供を義務づけしてまいりたいと考えております。  その検査結果については、市や事業者のホームページ等で正確な情報を定期的に公表をし、市民の安全・安心を確保したいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 環境部長、高田君。 ○環境部長(高田良男君) 次に、地元下石川自治会及び北犬飼自治会協議会への安全・安心の理解についてお答えします。  本市では、北犬飼地区自治会協議会及び下石川自治会が主催した説明会等に出席し、鹿沼市外一般廃棄物の市内処分等に関する事前協議要綱に基づく、事前協議の手続や空間放射線量の測定などについて説明しており、今後も要請があれば地元自治会及び北犬飼地区自治会協議会の皆様への説明を行ってまいります。  今回、市内事業者に打診のありました災害廃棄物の放射性物質濃度は、宮城県の発表によりますと、1キログラム当たり107ベクレルであり、国のストーカー式の基準値1キログラム当たり240ベクレルを大幅に下回っております。  次に、サンエコサーマル株式会社の受け入れ能力・工程についてでありますが、会社の説明によりますと、サンエコサーマル株式会社の一般廃棄物の焼却処理能力は、1日当たり134.64トンであります。  気仙沼市の搬入見込み数量は、7,000から8,000トンで、年間では4,000トンであり、平均受け入れ数量では1日当たり最大20トンと見込まれます。  石巻市の搬入見込み数量は、7,000から8,000トンであり、搬出の予定についてはめどがついていませんが、処理能力には十分な余裕があると思われます。  サンエコサーマル株式会社の受け入れの工程については、受け入れが決定していないため、工程は定まっておりません。  次に、受け入れ基準値内の排出についてでありますが、搬入予定の災害廃棄物については、先ほど答弁しましたとおり、1キログラム当たり107ベクレルであり、国のストーカー式の基準値、1キログラム当たり240ベクレルを下回りますので、焼却後の灰の濃度も国の基準値、1キログラム当たり8,000ベクレルを下回ることとなります。  次に、排ガス処理の集塵機の処理能力についてでありますが、環境省のデータによりますと、バグフィルターを設置している福島市あらかわクリーンセンターにおいて実施した集塵機入り口・出口の測定結果に基づき、放射能の除去率を算定したところ、バグフィルターでは除去率99.92から99.99%となったと報告されています。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小林充君。 ○6番(小林 充君) 大変わかりやすい答弁ありがとうございました。  再質問いたします。2の県内の施設では処理不能な災害廃棄物が、県外自治体の拒否にあって、行きどころを失い、高く積み上げられております。復旧への重大な障害となっています。例といたしまして、災害廃棄物の受け入れを表明した神奈川県の黒岩知事が県民の理解を得ようとした対話集会で、知事が受け入れを表明している宮古市や南三陸町の災害廃棄物放射線量は、東京都が受け入れている災害廃棄物の線量より低く、政府が設定した基準値を超えるものではないと、知事の説得は条理を尽くしておりましたが、会場は異様に剣呑な雰囲気に包まれ、「うそを言うな」、「万一被害が起きたら、責任はおまえだぞ」といった怒声が途切れ途切れに聞こえておりました。仮にそのような、同じような状況でも、市といたしましては、数字的な資料をもって、きちんと対応できますか。説明を願いたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  環境部長、高田君。 ○環境部長(高田良男君) 再質問にお答えします。  東日本大震災の被災地の災害廃棄物を受け入れようとする自治体の住民が、災害廃棄物イコール放射性物質という認識から反対の声をあげています。  これは、放射性物質の健康被害に対する不安や、広域処理の必要性の疑問が原因にあると思われております。  このような不安を解消するためには、誤解を生じないよう、丁寧な説明が必要であると思います。今回のことにつきましては、宮城県気仙沼市から災害廃棄物の焼却処理を委託されたDOWAエコシステム株式会社が災害廃棄物の一部の焼却処理をサンエコサーマル株式会社が請け負うものでありますので、サンエコサーマル株式会社が説明責任を負うものであり、これまでも説明会に出席し、説明をしてまいりました。  市では、他市町村による一般廃棄物の委託処分について、事前協議、その他必要な事項を定めておりますので、これに基づいて事務を進めてまいりますが、サンエコサーマル株式会社周辺の市民の皆さんが生活をしていく上での不安を解消するためにも、さまざまなデータに基づいて説明をしていくことが必要であります。
     今後も出席の要請があれば、宮城県や気仙沼市の災害廃棄物の放射線濃度の測定データ、環境省の安全基準に基づき、安全性について理解していただくよう説明会に臨みたいと思っております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小林充君。 ○6番(小林 充君) 答弁ありがとうございました。  再質問いたします。5として、むしろ大半の人たちは、人々は、日本人として災害廃棄物の受け入れは当然のことだと考えていると思います。  他方、不安に耐えられず、安心を徹底的に追及しなければ心休まらない心理の人々は、いずれの社会にも必ずやいると思います。彼らは合理的な説明の全てを拒絶するかもしれません。小集団ではあれ、小集団であればあるほど、その声は一段と大きいと思います。  市といたしましては、最後まで理解していただけるように、努力していく所存か、説明を願います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  環境部長、高田君。 ○環境部長(高田良男君) 再質問にお答えします。  ただいまの再質問、要旨の5番目のところだというふうに思いますけれども、先ほど答弁いたしました排ガス処理の集塵機、バグフィルターの実証結果でありますけれども、これは平成23年12月に開催されました災害廃棄物安全評価検討会で、環境省が検討会の委員に説明した内容のものであります。  先ほど要旨の2番で再答弁しましたとおり、各種測定データや環境省の安全基準値に基づきまして、市民が不安感を持たないよう、十分な説明をしてまいりたいと思っております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小林充君。 ○6番(小林 充君) ありがとうございました。  次の質問に移らせていただきます。  第2項目は、再生可能エネルギーの問題についてであります。  日本の国土は、太平洋プレート、北米プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレートの4つの巨大な岩盤が組み合わさった、その真上に位置しています。地下深く滞留するマントルに引っ張られて、岩盤が恒常的に動き、1つの岩盤にほかの岩盤がもぐりこんで形成されるゆがみがある限度を超えると、一挙に復元力が働き、大地震と津波を引き起こします。プレートテクトニクス理論によって立証されたこのリスクの大きな地表の上に、私ども日本人は住んでいます。  実際、日本の地表面積は世界の0.25%でありながら、マグニチュード6以上の大地震の20%が日本で発生しています。東南海地震が東海地震と南海地震を誘発する運動型地震、首都圏直下型地震がワン世代、遅くとも2世代の間に起こることはほとんど不可避らしいです。  東海から南海にかけてマグニチュード8クラスの大地震が90年より150年周期で繰りかえされてきたということは日本の歴史の真実であります。日本に、鹿沼に住もうということは、つまりそういうことなのであります。  原発を中核に据えたエネルギー政策は転換点にあり、ドイツのように原発の新増設を停止し、既存の原発については、再生可能エネルギー政策を強力に技術的推進を図ることによって、段階的に廃止していくべきと私は思います。  1点目は、再生可能エネルギーの推進についてであります。  1として、市としては太陽光、風力、バイオマス、地熱、中小水力発電などの再生可能エネルギーについて、どのような割合で推進、拡充していくのか、発展的見解を伺いたいと思います。  2といたしまして、鹿沼市環境基本条例第15条にもあるように、自然災害の少ない鹿沼市としましては、原発の代替エネルギーとして太陽光発電はますます重要性が増すと思われています。自然条件、年平均気温、年間降水量、年間日照時間等をかんがみて、どのように政策展開していくのか、中長期計画を伺いたいと思います。  3といたしまして、大規模太陽光発電所、メガソーラーの建設計画が、鹿沼市磯町の県農業試験場跡地2.9ヘクタールへ決定いたしましたが、規模と供給量と運営形態はどのようになるのか説明を願います。  4としまして、(仮称)環境技術開発センターの設立を実現拠点化することによって、公共施設ソーラー発電導入を計画的に進め、また、住宅・オフィスソーラー発電導入計画としての支援方法の考えはないのか伺いたいと思います。  5といたしまして、仮にかぬま環境ビジネス創出支援事業として、環境にやさしいクリーンエネルギーを、市民・企業一体となって新設していく考えがないのか伺いたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  環境部長、高田君。 ○環境部長(高田良男君) 再生可能エネルギー問題についての質問の再生可能エネルギーの推進についてお答えします。  まず、再生可能エネルギーの推進拡充の割合についてでありますが、今年度から施行しております第3次鹿沼市環境基本計画や鹿沼市地球温暖化対策地域推進計画の中で、クリーンエネルギーの利用として位置づけておりますが、エネルギー源ごとの推進割合は定めておりません。  次に太陽光発電の中長期計画でありますが、本市では平成22年度に栃木県から緑の分権改革推進事業を受託し、市内のクリーンエネルギーの調査を実施しております。  その結果、本市のクリーンエネルギーにおける太陽光発電の利用可能量も30%であり、ほかのどのクリーンエネルギーよりも高く、このことは、本市の自然条件や日照時間などが、太陽光発電に適していることを示しております。  このようなことから、新たに策定しました第3次鹿沼市環境基本計画の中で、一般家庭の太陽光発電設備の導入として、平成28年度に2,000基、平成33年度に3,500基を目標とし、さらに環境基本計画とあわせて作成しました鹿沼市地球温暖化対策地域推進計画の中で太陽光発電等の普及を促すため、補助金の交付や情報提供を位置づけております。  次に、県農業試験場跡地のメガソーラーの規模、供給量及び運用形態でありますが、7月10日に栃木県、藤井産業株式会社と基本協定を締結し、工事に着手することとなりました。  規模については、使用面積が2万4,000平方メートルで、太陽光パネルの台数は7,116台を予定しています。  発電量は、天候等にも左右されますが、一般家庭およそ500軒分をまかなえる発電量となります。1.7メガワットになる予定です。  供給量は、発電量と同量の1.7メガワットであり、その全てを東京電力に供給します。  運用形態については、栃木県主導のもと、宇都宮市に本社を構える藤井産業株式会社が発電事業主となり、発電した電気を東京電力へ売電するとともに、災害時には避難所に指定されている隣接の南押原小学校へ非常用電源として発電した電気を供給する予定であります。  次に、計画的な公共施設ソーラー発電の導入と、住宅・オフィスソーラー発電導入計画への支援方法でありますが、(仮称)環境技術開発センターの設立は、第5次鹿沼市総合計画や第2次鹿沼市環境基本計画に位置づけ、検討してまいりましたが、その結果、その設立は困難となり、今年度から始まりました第6次鹿沼市総合計画や第3次鹿沼市環境基本計画では位置づけられておりません。  また、公共施設へのソーラー発電の計画的な導入につきましては、第3次鹿沼市環境基本計画の中で、平成28年度までに、既存の施設も含め、目標として3か所の公共施設への導入を予定しております。  今後は、足利市の太陽光発電に係る公共施設の屋根貸し出し事業の推移なども含め、設備導入については検討してまいります。  住宅・オフィスソーラー発電導入計画への支援方法については、第3次鹿沼市環境基本計画により、平成28年度までに、太陽光発電設備の一般家庭への2,000基導入を目標としており、今後も、新エネルギー設置費導入補助金制度により、一般家庭の太陽光発電設備の導入を推進してまいりたいと考えております。  また、オフィスソーラー発電については、設備の導入を対象とする市の中小企業支援の各種融資制度において、ソーラー発電設備の導入も融資及び信用保証の対象としており、この制度の利用をPRしてまいりたいと考えております。  次に、かぬま環境ビジネス創出支援事業についてでありますが、第5次鹿沼市総合計画及び第2次鹿沼市環境基本計画において、(仮称)環境技術開発センターの設立検討を位置づけ、検討しました結果、市民からの要望もなく、また、行政主導による進め方には限界があるため、中止といたしました。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小林充君。 ○6番(小林 充君) 再質問いたします。3の市としての事業者の供給電力と需要電力のバランスを伺いたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 環境部長、高田君。 ○環境部長(高田良男君) 再質問にお答えします。  先ほどご答弁しましたように、メガソーラーの発電量は1.7メガワット、一般家庭約500戸分であります。鹿沼市統計書平成23年版の本市の電灯・電力の需要状況をみますと、平成22年度の工場などの特定規模需要を含めた使用量が798万3,456メガワットでありますので、メガソーラーの発電量1.7メガワットは0.00002%と非常に小さなものとなります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小林充君。 ○6番(小林 充君) 答弁ありがとうございました。  再質問いたします。4の特に全小中学校の屋上へ太陽光発電を設置し、子供たちへの環境教育へも力を注いでいく、環境で活力を生むクリーンなまちづくりを目指していく、積極的な考えはないのか伺いたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) 再質問にお答えします。  鹿沼市内の全小中学校へ太陽光発電の導入についてはどうかということでございますが、地球温暖化対策として学校から排出されますCO2の削減、それから発電モニター、これ自体を教材化としまして、環境教育の拠点化とするということ。それから、被災時の非常用電源として活用できるのではないかという、こういう側面がありますので、その推進については十分な意義があるというふうに感じております。  しかしながら、既存校におきましては、太陽光発電を導入した場合におきまして、太陽光発電設備を設置するだけでなく、パネルを支えます屋上や屋根の補強工事、それから屋上防水の更新、それから変圧器などの電気設備の新設や更新が必要となります。そのために学校施設で太陽光発電を行うためには、構造的な問題やその付随します工事費用、それからランニングコスト、このようなものを含めまして、さまざまな角度から検討が必要かと思います。  学校施設への太陽光発電の導入の推進につきましては、これらのことを踏まえまして、今後、調査研究を進めていきたいというふうに考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 環境部長、高田君。 ○環境部長(高田良男君) 再質問にお答えします。  先ほども答弁いたしましたが、磯町の農業試験場鹿沼農場跡地におきますメガソーラー事業が開始されました。  完成後は、環境学習の場としての活用を予定しております。第3次鹿沼市環境基本計画でも環境教育の推進を掲げておりますので、今後、具体的な活用方法を検討してまいります。  また、本市は日照時間や自然災害を考慮しますと、クリーンエネルギーのうち、太陽光発電が最も適しておりますので、今後は太陽光発電を軸とした事業の展開を検討したいと思っております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小林充君。 ○6番(小林 充君) お二方の前向きな答弁ありがとうございました。  5としまして、環境にやさしいという付加価値のグリーン電力証書という形で企業へ取引、販売できるようにした制度を導入することによって、その収入を新たなシステム設置の財源に充て、一層の普及を図っていく考えはないのか伺いたいと思います。一種の買い取り制度ですよね、はい。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  環境部長、高田君。 ○環境部長(高田良男君) 再質問にお答えします。  グリーン電力証書は、グリーン電力、これは太陽光、水力、バイオマス、風力、地熱などの再生可能エネルギーでつくった電気を言いますが、これらのもつ環境価値を証書化して取引することで、再生可能エネルギーの普及拡大を応援する仕組みを言います。  グリーンエネルギー認証センターが認定したグリーン電力証書発行事業者は現在51ありますが、このうち自治体は北九州市、松山市、都留市、札幌市があります。  第3次鹿沼市環境基本計画では、平成28年度までに既存の施設も含め3か所の公共施設への導入を予定しておりますので、今後この制度につきまして、研究をしてまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小林充君。 ○6番(小林 充君) ご答弁、大変ありがとうございました。なにせ積極的な事業展開をしていく上で、前向きなご答弁をいただきまして、大変ありがとうございます。  それでは、次の質問に移らせていただきます。  第3項目は、安全・安心なまちづくり問題についてであります。  安全・安心、なんと抽象的で、何でも頭にこの言葉をつければテーマになってしまう、範疇の広い、そして今最大の関心事となっています。  各単位小中学校における継続的に地域全体で子供たちを犯罪被害や交通被害から守るために安全・安心対策を推進していかなければなりません。  1点目は、通学路における問題改善についてであります。  1として、緊急を要する通学路における改善事項について、教育環境調査特別委員会より報告書が提出され、議会の確認コメントの提言書も出ていますが、その後の検証報告がなされたのかを説明を願います。  2としまして、各単位小中学校の危険道路の整備・改修等についても、どのような考え方で対処していくのかを伺いたいと思います。  3として信号機の設置について。設置要望はすれども、一向になかなか取りつかないというのは設置要望が多すぎて順番待ちなのか。それとも予算が厳しいのか、現状を報告願います。  次に2点目は、安全・安心なまちづくりの専門家の設置についてであります。  1として、あまりにも抽象的で範疇の広い、掌握しづらい問題を多く抱え、スピーディーな問題解決、支援のために安全・安心なまちづくりを目的とする専門家を設置する考えはないのか伺いたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) 安全・安心なまちづくり問題についての質問のうち、通学路における問題改善についてお答えします。  まず、教育環境調査特別委員会報告書及び議会確認コメント提言書における緊急を要する改善事項についてのその後の検証に関してでありますが、関係機関から取り寄せた調査結果から、その進捗状況について報告します。  改善事項全10件中、通学路冠水防止などを含め、改善完了5件、排水対策による改善実施中1件、県道のガードレール設置などを含め、改善必要なし2件、県道にかかわる道路問題などについて改善未実施2件でした。  次に、各小中学校などの危険道路整備・改修などをどのような考えで対処していくのかについてでありますが、平成23年度から新たに交通安全、不審者対策、自然環境などから通学路に関する危険箇所の調査を鹿沼市内全小中学校37校において行ったところ、平成23年度の調査結果による危険箇所は732か所で、その中の36か所について、道路補修など、年度内に整備・改修をしました。  さらに、平成24年度の調査による危険箇所は、平成23年度からの整備・改修中の危険箇所も含め、738か所でした。  平成24年度の調査結果のうち、交通安全面において、各学校が特に整備・改修を要望する危険箇所が74か所ありました。この中で、市道における危険箇所24か所について、平成24年6月25日、教育委員会学校教育課、都市建設部道路維持課・土木課、市民部市民活動支援課、それに鹿沼警察署交通課による合同調査を行い、整備・改修について検討するとともに、関係機関に整備・改修の要請をしました。  また、国道・県道における危険箇所23か所については、平成24年8月3日に、教育委員会学校教育課、鹿沼土木事務所、鹿沼警察署交通課による合同調査を行い、今後整備・改修に向け努力していく予定です。  学校における児童・生徒の登下校の交通安全については、警察によるパトロール、交通指導による安全指導、地域住民の声かけ、安全ボランティアの方々や教職の付き添いにより、安全の確保を図っております。教育委員会としては、今後も保護者・地域と連携し、安全教育の充実が図れるよう、各学校に指導していきたいと考えております。
     次に、信号機の設置要望に対する対応状況についてでありますが、信号機の設置及び管理につきましては、道路交通法により都道府県公安委員会が行うこととされております。  栃木県公安委員会では、横断者の数や車両の通過状況などについて総合的に判断し、年間の予算の範囲内で緊急性・必要性の高い箇所から設置を進めていると聞いており、平成23年度においては、県全体で74か所に設置をしております。  本市におきましては、平成9年度以降、信号機の設置を要望している箇所が60か所を超えているのに対し、年2、3か所程度の設置にとどまっている状況です。  未設置の箇所につきましては、引き続き、鹿沼警察署を通じ、早期設置を要望してまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 総務部長、山根君。 ○総務部長(山根良典君) それでは次に、安全・安心なまちづくりの専門課の設置についてお答えをいたします。  安全・安心なまちづくりは、市民の誰もが願う共通のものであります。鹿沼市第6次総合計画におきましても、心がふれあう安全・安心な地域社会の構築を基本施策として位置づけております。  この政策に基づき取り組んでいる主な事業は、通学児童の安全確保などの交通安全対策を初め、洪水・土砂災害等に対する防災対策、放射能汚染対策などの危機管理対策のほか、消防・救急体制の充実や地域防犯活動への支援など、大変広範囲にわたる事業があり、複数部局で所管をしております。  専門課を設置することにより、窓口の一元化は可能になりますけれども、このように広範囲にわたる業務を1つの課で担当することに対してはいくつかの課題を整理していく必要があると考えております。当面は各部局間で連携・協力を図りながら、市民一人一人が安心して暮らせるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小林充君。 ○6番(小林 充君) 3の再質問をいたします。3の危険道路の整備、信号機の設置等、先ほどご答弁がありましたように、予算のかかる工事ですので、学校、地域、自治体との協議も当然必要ですが、子供たちへの危険は払わなければなりません。県公安委員会、鹿沼警察署、そして市との連携を深め、速やかな対応を呼びかけていますが、もっとうまい、上手な予算配分を獲得できないのか、検討できないのか伺いたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市民部長、櫻井君。 ○市民部長(櫻井進一君) 信号機の設置についての再質問にお答えしたいのですが、なかなかうまい方法というのは、正直言って思いつきません。  ただ言えることは、信号機の設置というのは、鹿沼市だけではなくて、ほかの市においてもやはりなかなかつかないというような状況を抱えているというのは同じだと思います。  それで過去におきまして、市長会として栃木県に対して予算枠の拡大を要望したことがあるというふうに聞いておりますので、他市との連携というのをちょっとこれから検討してみたいと思っております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小林充君。 ○6番(小林 充君) ご答弁、大変ありがとうございました。  最後の問題につきましては要望といたしまして、ぜひ前向きな検討をひとつよろしくお願いいたします。  本日、ご討議をいただきました高田部長におかれましては、重点的にお答えをいただき、大変ありがとうございました。先日、舘野議員からも話がありましたように、私とも長いおつき合いになると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  この大災害を通じて、地域防災力、安全・安心まちづくりに、自分たちのまちは自分たちで守ると、きょう質問をいたしました公明党の鈴木議員が言われていたとおりだと思います。そういう強い意識を持って取り組むことが大切であると改めて感じました。大変ありがとうございました。  これにて私の質問を終わりにしたいと思います。以上です。ありがとうございました。 ○議長(冨久田耕平君) 暫時休憩いたします。  再開は午後1時55分といたします。  (午後 1時48分) ○議長(冨久田耕平君) 休憩前に引き続き再開いたします。  (午後 1時55分) ○議長(冨久田耕平君) 引き続き発言を許します。  しばらくお待ちください。  9番、小島実君。 ○9番(小島 実君) 未来クラブの小島実です。突然の地震でちょっと、いささかびっくりいたしました。  佐藤市長におかれましては2期目当選、おめでとうございます。市政発展に向けてリーダーシップ、よろしくお願いいたします。  先ほど小林議員が太陽光発電、そして私は小水力発電、非常に環境にやさしいエネルギー問題で質問いたします。よろしくどうぞお願いいたします。  小水力発電の推進について。近年、地球温暖化の対策の観点から、再生可能エネルギーへの関心が世界規模で高まっています。そこへ東日本大震災で東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、電力不足による節電、電気の安全・安定供給のため、環境にやさしい自然資源を利用したクリーンエネルギー、小水力発電、太陽光発電などの導入に向けて全国的に取り組みが進んでいきました。  栃木県でも、農業用水路の水量、落差を利用した小水力発電の栃木発再生可能エネルギービジネスモデル創造特区を、平成23年12月22日に国から指定され、県では特区に那須塩原市、宇都宮市、塩谷町を指定し、本格的に導入に向けて準備、実証が開始されてきました。  特区の指定を受けていない県内の自治体、小山市も平成24年2月13日に用水路発電、マイクロ水力発電を設置し、稼動を始めました。  また、茂木町でも平成24年4月17日に道の駅もてぎに隣接する河川公園の用水を利用した小水力発電の稼動を開始いたしました。各地で導入に向けて実証実施が行われてきました。  議会でも今までに何人かの議員が小水力発電に対し、質問をしてきましたが、地域の地形の条件や賦存するエネルギー量などの、他のエネルギーと比べ、利用可能量が少ないなどの話から普及には至っていないと聞きましたが、鹿沼市の中山間地を流れる河川は、年間を通しても、水量も適度にあり、また、どの河川にも昔から小さな堰がたくさんあり、この堰の水路開閉門近くにはかなりの水を取り入れることもでき、小水力発電装置を取りつけるにも容易であると思います。こうした堰、水路を有効利用し、各地域の用途に応じた利用の方法を調査検討すべきと思います。私は中山間地の獣害対策の電気柵に利用しては、今後中山間地の都市交流観光農園には生かせるのではないでしょうか。即経済効果や活性化にあらわれなくても、地域の川が地域に多様に生かされることで、地域づくり、まちづくりに取り組む地域住民の意識も高揚するのではないでしょうかと、そう思い、強く思い、小水力発電による中山間地域活性化構想について質問いたします。  小水力発電による中山間地活性化構想について。  1、今後、小水力発電の導入に向け、中山間地の農業を初めとする鳥獣対策の電気柵に利用したら効果が大きいが考えをお示しください。  2、栃木発再生可能エネルギービジネスモデル特区に那須塩原市、塩谷町、宇都宮市が指定されていますが、調査し、場所、法令等の要件が満たされる可能性があれば、特区に追加申請する考えはあるか。  また、市独自でも取り組む価値があると思いますが、考えをお示しください。お願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 当局の答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長(福田義一君) 小水力発電の推進についての質問の中山間地域活性化構想についてお答えします。  まず、小水力発電の農業や鳥獣対策の電気柵への利用についてでありますが、小水力発電は、発電力が1,000キロワット以下のもので、河川や農業用水路へも設置が可能です。  昨年の12月の市議会で大貫毅議員が質問の中で触れられたとおり、かつては本市の西北部地域の用水堀などに設置され、利用されていたとのことでもあります。  ご提案の鳥獣対策の電気柵への利用も、使用電力は100ボルト程度でありますので、可能かと思います。  また、農産加工所や農村公園施設などの電源としての可能性もあるのではないかと思います。  導入には、水量を含む立地条件や採算性などが課題となっておりますが、自然エネルギーの売電制度により、買い取り価格が設定されましたので、採算面の課題の1つがクリアされることになると思います。  次に、栃木発再生可能エネルギービジネスモデル創造特区についてでありますが、平成23年に那須塩原市、塩谷町、宇都宮市の3市町が区域指定を受け、1か所当たり10キロワットの売電を目的として、現在、国営事業で整備された用水路の設置箇所の選定をしているとのことであります。  この特区への追加申請は難しいものと考えますけれども、設置可能な場所や実施する民間団体などが見込めるなど、条件が整えば、制度としては新たな創造特区を申請することもできます。  また、農業用施設への電力供給を目的とした国の補助事業として、小水力等農業水利施設利活用促進事業などがあります。  清流のまち鹿沼の資源を生かす新たなテーマとして、小水力発電の導入について、特区や補助事業の導入も含め、庁内の勉強会などで検討したいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小島実君。 ○9番(小島 実君) 答弁ありがとうございます。特区としても、要件が満たせば先行き可能という、私はそういうふうに感じて、今受けとめました。非常にこれ、私たち住んでいる中山間地だと、小水力、これ1日通して、昼夜通して、水も適度に流れていますから、太陽光は太陽光で、メガソーラーもいいのですけれども、その辺のいろいろ、また水を含めて、私は地域に考えれば、その山間地には小水力が合うのではないのかなと。  ただ、この前、私ども会派で視察に行ったのですけれども、那須塩原市はちょっともう発電所、そして宇都宮市は小水力なのですけれども、いろいろ、ごみとか、そういう問題が、また、小山市だと、これがちょっとおもしろいのですけれども、小山市の場合は非常に、マイクロというぐらいです、小さいのです。大きさは、高さが35センチメートルほどで、横がやっぱり37センチメートルで、長さが4、50センチメートルかな、重さが10キログラムと、もうコンパクトに持ち運びできるように。水が30センチメートルぐらいあれば、どこにも設置できると、で、費用もすごく、機械そのものは大体30万円ぐらいで、蓄電池、バッテリーが40万円、工事費が2、30万円。全部いろいろ付帯工含めても100万円ぐらいでできるという話で。それを、ただ、新聞にもあったように10から13キロワットということは、もう本当にLEDの照明の看板照らすと新聞にも出ていました。本当にわずかな電気で、それを私は大量すれば、もうちょっと、先ほど部長が言いましたように、100ワットぐらい、あれば、これ、きょうの新聞にも出ていましたように、東芝のライテックですか、そういう照明のね、やっていますから、そういうことも、先行きはいろんなところで意見交換をしながら、開発的にも一緒にやっていけばいいなと。これはもう部長の答弁にもありましたように、要望で結構です。ぜひ、これからそういうことも検討していただきたいと思います。  次の質問に入ります。  落橋防止対策について質問いたします。  平成7年1月17日発生した阪神大震災は、尊い人命を多数奪ったばかりでなく、各地の構造物にも多大な被害を引き起こしました。中でも私の印象に強く残った被害の状況は、名神高速道路の高架橋が長い距離にわたり橋梁が倒壊したり、橋げたの落下をテレビの映像を見て、とてもびっくりするとともにショックでありました。  橋脚は、橋げたの上部の重さには耐えられますが、横からの揺れや力には耐えられず、橋脚の安全・安定の設計に問題があったと思います。阪神大震災の揺れは、関東地方には直接的な被害はなかったが、当時、国からの指示で既存橋梁、新設橋梁についても点検補強の通達指示がでていたと思います。市内市道にかかる橋の点検・補強の対策が講じられたと思います。そこへ去年の東日本大震災での揺れで、耐震補強などを改めて、市道にかかる橋の安全点検調査が実施されたことでしょう。  特に粟野地域には50年、60年たった老朽化した橋梁が多いことから、東日本大震災での影響や異常気象の大雨による水害で落ちないか心配です。  粟野地域は山々の間を流れる1級河川に沿って県道が走り、集落の住民は河川を横断する橋をわたって生活を営んでいます。住民にとって橋は生命線というべき重要な生活道路であり、落橋は災害時の被害をより大きく、甚大にします。被害後の生活に重大な支障を与える孤立した被害住民にとっては許されない問題だと思います。安全・安心にわたれる橋、地域の生活を守り、地域のコミュニティをつなぐ橋について質問いたします。  老朽化した橋台、橋脚の補修・補強について。  1つ、鹿沼市で管理している橋で50年以上過ぎて、橋長15メートル以上の橋は何橋か。幅員は関係ないと思います。そのうち粟野地域の数はいくつかお示しください。  2つ、東日本大震災後の鹿沼市の橋の調査結果はいかがかお示しください。  3つ、老朽化した橋の改修・補強の計画は。そのうち、粟野地域の計画をお示しください。  4つ、優先順位はどのように検討し、着手するのか考えをお聞かせください。  5つ、河川には橋梁を計画する場合、橋台と橋脚の間隔は橋の規格や河川の条件で異なると思いますが、一般的に川幅が30メートル程度の河川で橋脚なしでも架設することが可能か否かお示しください。お願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 落橋防止についての質問の老朽化した橋梁の橋台、橋脚の補修・補強についてお答えします。  まず、本市管理の長さ15メートル以上の橋で、50年以上経過しているのは何橋か、そのうち粟野地域の橋はいくつかについてでありますが、本市で管理している橋長15メートル以上の橋梁は、全部で122橋あり、粟野地域は46橋です。  そのうち50年以上経過したものは全部で19橋で、粟野地域は4橋です。  次に、東日本大震災後の本市の橋の調査結果についてでありますが、震災後道路パトロールを実施し、橋梁についても目視調査を行いましたが、特に異常は認められませんでした。  また、橋梁長寿命化修繕計画の中では、災害時とは別に5年ごとに調査点検を行うこととしており、次回は平成26年度を予定しております。  次に、老朽化した橋の改善・補強計画と、そのうち粟野地域の計画についてでありますが、本市では管理する橋梁のうち、橋長15メートル以上のものを対象に、これら橋梁の状態を把握し、良好な管理のもとで利用するため、橋梁長寿命化修繕計画を平成22年度に策定しております。この点検結果と橋の重要度等をもとに、早期修繕、早期補修が必要と判断された橋梁が17橋抽出されました。  このうち粟野地域の橋梁は1橋となっております。  次に、優先順位の検討と着手についてでありますが、橋梁の社会的、経済活動的重要度や第3者影響度により、橋の重要度を3段階に分類するとともに、橋梁点検の結果より、橋の健全度を判定いたしました。  重要度が高く、健全度の低い橋梁を早期補修の対象としております。  次に、一般的に川幅30メートル程度の河川に橋をかける場合、橋脚なしで架設することが可能かについてでありますが、橋長30メートル程度を1径間で結ぶのは技術的には可能です。  しかし、径間を長くすることは、上部の強度を上げる必要があり、桁高が高くなってしまいます。結果的に路面が高くなることが考えられ、周辺道路との接続など、条件が厳しくなるため、橋脚を設けたほうが有利となる場合もあります。  具体的な架設計画には、河川や周辺道路等、現地の詳細な調査が必要となります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小島実君。 ○9番(小島 実君) 答弁ありがとうございます。いくつか、ちょっと質問いたします。  粟野地域にも、かなり古い橋があるということですけれども、私は、今その橋が非常に危険な状態とか、そういうのはないということでございますし、もし、差し支えなければ、その粟野地域には、どの橋が一番古いか、ちょっと、まずいですか。もし質問できれば。 ○議長(冨久田耕平君) 質問ですか。 ○9番(小島 実君) 質問です。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 再質問にお答えしたいと思います。  一番古い橋は思川にかかっております大越路橋です。大越路、あの旧道ですね。これが橋年数59年になっております。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 小島実君。 ○9番(小島 実君) はい、ついでというわけではないですけれども、ちなみに旧鹿沼市のほうでの古い橋を教えていただきたいと思います。
    ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 再質問にお答えしたいと思います。  旧鹿沼市内で一番古いのは大芦川にかかっております字穴橋。これは77年たちます。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 小島実君。 ○9番(小島 実君) はい、ありがとうございます。  もう1つ、それと橋には橋げたを見ますと、鉄骨というのかな、鉄骨とコンクリートでできているというか、それについての、その、何かその規制的なのはあるか。経理的な問題なのか。それとも先ほど言った橋脚のほうの間隔とかそういうので、鉄骨でなければ無理だよとか、橋げたですね、そこら辺の何かあれば、私、橋を見るとここはコンクリート橋だな、ここは橋げたに鉄骨は使っているなとか、2種類に分類されるのかなと思っているのですけれども、どういう理由、何かしらやっぱり目的があるのだと思うのですけれども、その辺いかがかお示し願いたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) まず、一般的にコンクリートと鉄というか、メタルと言っていますね。  メタルの場合のほうが軽いものですから、基礎の、要するにそこの場所の地盤の強さによって、例えば強いところであればコンクリートの橋をかけるために直接基礎でもできるとか。で、地盤が悪いと杭基礎をやったりとか、そういった形で、上部の重さによって、地盤の強さによっても、その形式を変えることがあります。  それと一番長い橋だと、どちらかというと、吊り橋みたいのは完全なメタル橋という形になりますけれども、比較的短いほうに、コンクリートのほうが使われているのかなと思います、一般的には。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 小島実君。 ○9番(小島 実君) はい、基礎の問題のほうで、その何ですか、橋脚というか、またその、鉄骨にするか、コンクリートにするかということ、わかりました。  それともう1つ再質問いたします。  先ほど部長の答弁で30メートルぐらい橋脚がなくても可能だと、きょう質問にもあった、いろいろ、これから災害時になると流木が流れてくると、どうしても、実際、うちのほうでも非常に間隔が短い川に、30メートルぐらいな橋なのですけれども、橋脚が3つ、場合によっては4つ入っているところもあるのです。昔だからそういう設計だといえば、それまでなのですけれども、これからその流木対策として、橋脚は、橋の、川の流れを阻害しないようにできるだけ少ないのが理想なのでしょうが、どうしても安全設計から考えれば、今部長の答弁にもあったように橋脚を入れたほうが強度的には大丈夫だと。でも、そういう今の自然災害で、その流木とか、その横の力ですね、流木が橋脚に引っかかれば、かなりのダム化にして力がかかると思うのですよね。大震災ではないのですけれども、横の力というのは、先ほどの私の質問にも、上からの力には橋脚は大丈夫ですけれども、横のというのは、その設計時点であまり考えてないのではないかなというふうな、阪神大震災も橋脚が長く倒れたのも、そういうとこをイメージするのですけれども、その先ほど高くすれば大丈夫だとかと言うのですけれども、そこら辺、古い橋脚が多い橋は、では取っ払ってしまうわけにはいかないでしょうが、もし、そこら辺を、今度はいろんな用途で考えると、特に、これから新しく市の橋としてかける清南橋ですか、清南橋なんかにも、もう設計はできていると思うのですけれども、どのようなあれか、ちょっとその辺も踏まえて、お示しいただければありがたいのですけれども、お願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 再質問にお答えします。まず、流木対策になるのですが、やはり橋脚は少なければ少ないほうがよろしいと思います。ただ、議員おっしゃる、例えば粟野川沿いの橋ですと、県道から直接こう橋がかかっている部分も多いと思います。そうしますと、けたの厚さが影響してきますので、かけると逆に階段状になってしまうという状況もありますので、それによっては、けたの厚さを狭めるために、間に橋脚を設けなければならない。例えば、粟野川でいいますと、あそこは流量が300トンの計画になっていると思います。そうしますと、300トンですと、間に1つかけることが可能ですね。橋脚が1つ。ですから、ツースパンでかけることも可能になると、そうすれば、30メートルとばすことになると、1メートル50とか60のけた圧が必要なのですが、それが多少は減らすことができると、そういったことも考えられると思います。そういうのについては、かけかえとか、そういった時期に考えざるを得ないかなと思います。  それと清南橋は橋長76.7メートルございます。これにつきましては、2径間ということで、間に橋脚を1基だけでやります。ですから、1つの径間として38メートル前後を1回目とばして、で、2つでとばす。それプラス、ハイウォーターレベルというのがありますけれども、それプラス余裕高というのがちゃんととれていますので、それほど流木があたるような心配はないと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小島実君。 ○9番(小島 実君) はい、ありがとうございました。なるほど、清南橋に対しては、橋脚1つだということで、午前中、鰕原議員にも橋げたに、やっぱりね、橋脚に引っかかるという問題もあったので、非常に古くなっているので、最近、そういう問題が私のところでも非常に心配なので、その辺もこれからもういくつも新しくかけるというわけにはいかないでしょうから、ぜひ、新しい橋に関しては、そういうこともよく踏まえてお願いしたいと思います。部長は御存じでしょうが、橋は人間の生活を結ぶだけではなくて、そこに営む人の幸せも結んでいるのだということで、お願いいたします。  次の質問に入ります。  次に、ボランティア支援について質問いたします。  昨年の東日本大震災で被災地に全国から多くのボランティア団体が被災地支援を行ってきました。鹿沼市からも多くのボランティア団体が被災地で瓦れきの片づけや泥出しに奮闘してきました。今では集められた瓦れきがあちこちに山のように高く積み上げられ、点在しています。今、国も瓦れきの処理にあたり、全国の自治体に協力を依頼し、処理を進めていますが、さまざまな問題があり、一向に進まない状況であります。その中でことしの4月に他市に先んじていち早く鹿沼市の南押原地区の最終処分場フェニックスでの瓦れきの焼却灰受け入れを決めたことはすばらしい、勇気ある判断だと思います。その決断に心から敬意を申し上げます。  また、地元南押原地区自治協議会長さん初め、地元の皆様のご協力、ご理解に心から感謝、お礼申し上げます。ありがとうございます。  被災地では今もなお、さまざまな支援が必要であります。6月25日発行のかぬま社協だよりを見ますと、一面に第11回ふれあいフェスタinかぬまで、東北応援グッズが販売され、17万4,500円の売り上げがあったこと、ボランティアチームかぬまの発足が掲載されていました。チームかぬまの発足式では、来賓の佐藤市長は「チームかぬまの皆さんはフォレストアリーナでの避難所支援から始まり、被災地支援日帰りボランティアバス事業で一緒に活動した仲間であり、温かい心を持った鹿沼市民として誇りであります。皆様の今後の活動、活躍に期待します」と激励のあいさつをいただきました。そのチームかぬまは発足して翌日の5月12日土曜日には茨城県つくば市北条地区へ竜巻被害を支援、次の日、5月13日日曜日は、さつきマラソン給水所、さつきの苗配布、そして5月19日土曜日は宮城県山元町に被災地支援、ボランティアワゴンとして支援活動、人数も8人、9人と少人数で動きもよく、被災地の奥深く、隅々まで、被災地のさまざまな要望にこたえる活動の様子が伺える記事が掲載されていました。  そこで、今後の被災地支援、ボランティア活動について質問いたします。  被災地では、さまざまな形で支援活動が継続されており、鹿沼市ではチームかぬまというボランティアグループが発足しました。被災地の支援は、今後も長期的にわたり支援しなければならない。今後の鹿沼市の支援計画をお伺いします。  次に、チームかぬまは、被災地支援以外にも、市内のさまざまな活動を行うと聞いている。まだ、発足して間もないですが、今後の活動計画をお伺いします。  3つに、被災地支援活動の担い手であるボランティアに対する援助が必要であると思いますが、市の考えをお示しをください。例えば、車とか、いろいろ道具とか、その辺をお聞かせください。お願いします。  2番目に、地域で活動するボランティアに対する応援について。鹿沼市では多くのボランティアやNPO団体が活動しており、行政ではカバーしきれない課題を解決するためにも、重要な役割を担っています。北海道の滝川市には、未来へつなぐ市民税1%事業があるが、鹿沼市においてもボランティア団体等に対し、積極的に育成・支援を図るべきであり、新たな政策を設ける考えをお聞かせください。お願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) ボランティア支援についての質問のうち、被災地支援ボランティア活動についてお答えをいたします。  まず、被災地の復興にさまざまな形でご支援いただきましたボランティアの方々に対し、心からお礼を申し上げたいと思います。  今後の本市の被災地支援計画についてでありますが、被災地の状況は、日々刻々と変化をしており、それに応じてニーズも変わることから、対応には難しい面もございますが、津波被害を受けた農地の回復作業や仮設住宅の入居者を支える取り組み等が考えられるため、今後も社会福祉協議会が窓口となって実施している被災地支援ボランティアワゴンによるボランティアの派遣やチームかぬまの活動、被災地応援グッズの販売等、長期的な支援が必要であると考えておりますので、市といたしましても、支援をしてまいりたいと考えております。  次に、チームかぬまの今後の活動計画についてでありますが、チームかぬまは本年5月に発足したボランティアグループで、当面は社会福祉協議会のワゴン車を活用をし、月1回の割合でのボランティア活動が計画をされております。  活動内容は、被災地の要請に応じて柔軟に対応するとのことでありますが、仮設住宅での傾聴ボランティアや耕作地の再生支援等が予定をされております。  また、被災地支援以外にも、市のイベント等への支援や鹿沼市災害ボランティアセンターとの協働活動を行っていくと聞いております。  次に、ボランティアに対する援助についてでありますが、具体的には、昨年度購入したワゴン車や被災地の支援活動に必要な物品の貸し出し、活動費の補助等、社会福祉協議会と連携をし、取り組んでまいります。  また、被災地の情報提供や活動のコーディネート等、現地ボランティアセンターとの橋渡しを担うことが大変重要であり、本市といたしましても、社会福祉協議会と役割を分担しながら、支援してまいりたいと考えております。  次に、地域で活動するボランティアに対する応援についてお答えをいたします。  ボランティアやNPO活動に対し、積極的に育成、支援を図るべきについてでありますが、本市では本年4月1日に、自治基本条例を施行いたしました。  この条例の基本理念に基づきまして、本年度市民協働まちづくり提案制度を創設いたしました。  NPO団体等による市民自らの発想や行動力を生かしたまちづくり事業の提案に対しまして、市民協働モデル事業として事業を採択し、1事業につき25万円を限度とし、補助を行ってまいります。  事業の採択につきましても、NPO法人かぬま市民サポーターズに審査を委託し、市民の立場で審査を行い、その結果を受け、市が事業採択の決定を行うものであります。  本年度は2事業の採択を予定をしており、今後も本事業の充実を図り、ボランティア、NPO団体等が行う市民活動への支援を図っていきたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小島実君。 ○9番(小島 実君) 答弁ありがとうございます。被災地ボランティア活動については、これからも当面支援していくという市長のお言葉いただきました。ありがとうございます。  地域で活動するボランティアに対する応援について、いくつか質問いたします。  鹿沼市では、いろいろ補助事業の中で、各部局において、いろいろ持っています。私はその支援というか、その補助、例えばもうちょっとスリム化できないかなとか、そういうふうに考えたのですけれども、いろいろな補助事業があるから、例えばの話ですけれども、私の考えとしては、自治区、地域的には地区で分け、また、そういうボランティアはボランティアですけれども、そういうのでやっているのですけれども、ちょっといろんな支援の補助が見えなくなってしまうのがあって、どれがどうなので何%だかというの、ただ、そういうのを一括するということは非常に難しいと思うのですけれども、その自治会単位、コミュニティセンター単位にそういう自治会で1年の事業計画を立てて、環境的な花とか、ごみ拾いとか、また、福祉的な、お年寄りの見守りとか、お弁当とか、そういうのを自治会単位で1年のその事業の費用を算出して、請求するというか、ボランティアが請求するというのはおかしいので、その最低限の維持というか、その経費を、そういうふうにしていくことによって、市民がその自分らでつくって、自分らでやっていくのだという、そういう意識の高揚が図られるのではないかと思うのですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 再質問にお答えをしたいと思います。  今、議員がお話されたように、それぞれの自治会も含めて、自治会協議会も含めて、いろんな補助金が確かにいっているのです。どうしても、継ぎ足し継ぎ足しで新たな補助制度を導入していったという関係で、こういった補助金もある、ああ、こういうのもあるのかというようなとこで、なかなか全体を市民の皆さんが承知をしているという状況にはなっていないのだろうというふうに思っています。  そういう意味では、先ほど他市の、他、自治体の例もご紹介をいただきました。1%、市民税の1%を地域に還元するという制度でありますけれども、行き着くところはそこなのだろうと、私も思っています。今、先ほどちょっと答弁させていただきましたけれども、それぞれの地域の市民協働モデル事業ということで、25万円ずつ、1事業に対してというふうなお話もさせていただきましたけれども、これらを順次、全地域でもって取り組みをしていただけるようにしていきたい。そして、その次の段階として、いろんな補助制度がありますけれども、それらについては1本で、それぞれの自治会なのか、自治会協議会なのか、その辺のところの、当然検討はしなければならないと思いますけれども、自主的に計画を立てていただいて、あるいは、その順位づけもしっかりとしていただいて、そういったもので、いわば自分たちの責任と権限において、地域のことを考えていくと、そういうふうにもっていくことが、やっぱり地域の皆さんの自立といいますか、そういう意味にも大きな役割を果たし得るというふうに思っておりますので、今ご提言いただいたことを念頭におきながら、計画的にそういった方向に仕向けていくよう、これからも努力をしていきたいというふうに考えています。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小島実君。 ○9番(小島 実君) ありがとうございます。もう1つ再質問いたします。  どうしても、今までだと、従来のその補助制度に対しては、補助金あるから、それに対して作業をするというか、事業をやるという、なんか感じかなと、補助金なければやらないやと、そういうのではなんか、今度、やっぱり、その地域の活性化ではなく、衰退していく。そうではなく、先ほど言ったように、やっぱり市民がやる気をわかせるのには、市民が、自治基本条例ではないですけれども、市民がやっぱり自主的にやることによって、やっぱり地域をみんなして盛り上げていくと、これからそういうのが求められて、鹿沼市でも4月からその自治基本条例に沿って活動が始まるのだと思うのですけれども、それが北海道の滝川市は1%事業とうたっていますけれども、その1%がいいかどうか、云々は私、まだよく精査しないからそういうのはわからないのですけれども、もし、先ほども言ったように、いろんな意味で各補助金ありますよね、それを精査してやると、逆に経費が浮くといったらおかしいですけれども、軽減になるのではないかなというような気がするのですけれども、そこら辺はきっとこれから財務のほうで、考えたり何かしていかなくてはならないので、これはちょっと答弁しづらいと思うのですけれども、方向性としてはそういうふうに、市長の答弁にもあったように、そういうのがいいのではないかなというように、自分なりに考えたのですけれども、もしその点、もう一度、その答弁お願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) いいですか。  答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 再々質問にお答えをしたいと思います。  まさに同じような考え方を持っております。補助制度をつくって、こういう補助金があるからやりませんかというのは、多分うまくいかないのだろうと思いますね。やっぱりやる気を応援しますということを盛んに、まあ、これ地域のこともさることながら、いろいろ作業進行についても、まず意欲的に取り組む皆さんを応援します、こういう制度があるからやりませんかということではなくて、いわゆるオーダーメード的にこういうことをやりたいと、それに対して、それではどう支援するかというほうがより実効性が上がるというふうに思っておりますので、地域の振興についても、まさに今言われたとおりだと思うのです。  したがって、全自治会にこういう制度があるから使いませんか。まあ、それなりにプラスの面もあるのです。言ってみれば地域の伝統行事復活、お祭りの支援というようなことでやらせていただきましたけれども、それはそれで一定の成果は上がっているというふうには思っていますけれども、やっぱりかなり無理してこじつけるケースがないともいえないというふうに思っておりますので、まさしくこれからのやり方は、必ずしも全部一律にこういう補助制度があるからはいどうぞという形ではなくて、その地域その地域で、非常にこう地域の資源を生かしながら、みんなが参加をして、振興を図っていくというものについて、それらをしっかりとこう選び出して、そういったものに支援をしていこうということからまず始めたいと思っています。  もちろん、手が挙がらないところは全くのけ者にしてしまう、そういうことではなくて、そういった成功例をしっかりと学んでいただいて、ほかにも波及できるような、そういうふうな役割も行政としては持っているのだろうというふうに考えております。  いずれにしても、そのほうが同じ予算でもより効果の期待できる展開が図れるという意味で、そういう意味では費用的にも安い投資に、少ない投資でも一定の効果が期待できるという意味では非常に大きな意味があるというふうに考えておりますので、これからまたいろいろそんなことも整理をしながら取り組んでいければと思っていますので、どうぞご支援のほう、よろしくお願いをしたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小島実君。 ○9番(小島 実君) はい、答弁ありがとうございます。これからもそういうことで進めていくと、やる気のある団体、また、そういう団体にはそれなりの支援をしていくという市長の答弁でございます。ちなみに、論語に「義を見て為さざるは、勇無きなり」という論語があります。それはよいこと、正しい、正義だということを知っていてやらないというのは勇気のないことだという意味でしょうが、まさしく佐藤市長においては、今回の南押原のフェニックスのその焼却灰の判断、決断というのは本当に勇気ある行動で、これからもそういう勇気ある行動で市民のリーダーシップとして、行政を引っ張っていっていただきたいと強くお願いし、私の一般質問を終わりにいたします。  ありがとうございました。 ○議長(冨久田耕平君) 暫時休憩いたします。  再開は午後3時といたします。  (午後 2時42分) ○議長(冨久田耕平君) 休憩前に引き続き再開いたします。  (午後 3時00分) ○議長(冨久田耕平君) 引き続き発言を許します。  14番、関口正一君。 ○14番(関口正一君) こんにちは。きょうはもう最後の質問者となりました。私は簡単に質問をしていきますので、よろしくお願いしたいと思います。  私のほうとしましては、今議会に大項目5件通告しておりますので、順次質問をしてまいりますので、執行部の明快な答弁をよろしくお願いしたいと思います。  それでは鹿沼市消防団について質問をしていきたいなと、こんなふうに思っておりますので、よろしくお願いします。  消防団の組織について。統廃合について。ポンプ車について。跡地について。  2番、地震、がけ崩れ等、危険時について。1、消防団の組織についてでありますが、これは東日本大震災がありましたね。それで鹿沼市の消防団の中で組織変更をするというような話もありました。そんな話も聞いておりますので、そこら辺のところを聞きたいなと思っております。  それと2番のほうの消防団の安全については、震災の後、どんなふうに、震災前と震災後はどんなふうに消防団の安全については考えているのかお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 当局の答弁を求めます。  消防長、瓦井君。 ○消防長(瓦井圭一君) 鹿沼市消防団についての質問のうち、消防団組織に関してについてお答えいたします。  まず、統廃合についてでありますが、近年、社会構造、就業構造の変化や少子高齢化の進展に伴い、消防団の確保が厳しくなっているほか、地域コミュニティの機能低下などにより、消防団を取り巻く環境も変化しており、消防団の適正な配置等について見直しが必要となっております。  こうした状況を踏まえ、団員確保の方策や諸問題について協議するため、鹿沼市消防団活性化検討委員会を立ち上げたところであります。  適正配置に伴い、消防団の統廃合を行う場合には、地元自治会などと十分協議しながら消防・防災力の維持に配慮し、進めてまいります。  現在、北押原地区においては、こうした現状を踏まえ、村井町を管轄する第3分団第1部と上殿町を管轄する第3分団第2部の車庫更新について、地元自治会と協議しながら、それぞれの部の消防車両を格納できる2個部共用のコミュニティ消防センターの整備に向けて事業を進めております。  次に、ポンプ車についてでありますが、現在、消防団には消防車両59台を配備しております。  当該車両のうち、5台は20年が過ぎており、その他車両も老朽化が進んでおります。計画に基づいて、順次更新を行ってまいります。  また、消防団の適正配置の検討を踏まえ、更新計画を適宜見直すとともに、少人数でも運用可能な機能性のある車両の導入も検討してまいります。
     次に、跡地についてでありますが、現在消防団の施設は、鹿沼市有地のほか、借用した民地に建設されております。  老朽化や適正配置に伴う車庫の建てかえにより生じた跡地につきましては、借地は原則として、全て解体・撤去して原状に復し、返還をいたします。  また、鹿沼市所有につきましては、利活用を検討してまいります。  次に、地震、がけ崩れ等、危険時についてお答えいたします。  消防団の安全についてでありますが、安全対策については、消防団の教育訓練に取り入れ、周知徹底を図っております。  また、装備品等については、水防活動用の救命胴衣やアスベスト対策用の防塵マスクのほか、活動全般における安全対策として、団員への活動服、編上靴、ケブラー手袋などを貸与しております。  万一、消防団が公務上の災害を受けた場合は、公務災害補償制度が設けております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) はい。再質問をしたいと思います。  1の統廃合については村井町と上殿町だけで、そのほかはないのか。  それと、ポンプ車についてですが、村井町は小型ポンプ車になっておりますね。そして上殿町は普通車になっているのですけれども、村井町の鹿沼商工高等学校の前あたりは狭いものですから、どのようにこのポンプの配置をするのか。ここら辺、ちょっともう1回聞きたい。  それと、あとは地震、がけ崩れの危険についてですが、これは東北地方の地震がありましたね、津波が。そのときに消防団が何人か亡くなったと思うのですよね。それから以降、今まで以上に今度はどんなところを消防団に、まあ保険でも追加だとか、そのほか何かをしたとかということがあったらば教えていただければありがたいなと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  消防長、瓦井君。 ○消防長(瓦井圭一君) 再質問にお答えします。  3点ほどと理解しておりますけれども、第1点目の統廃合についてでありますけれども、上殿町、村井町につきましては、自治会と説明したとおりでありまして、他の区域にありましては、消防団活性化検討委員会の中で構築してまいりたいと考えております。  続いて2つ目でありますけれども、上殿町のポンプ車と村井町の積載の関係であると思いますけれども、これらにつきましては、親子ポンプなどを検討してまいりたいと考えております。  また、東日本大震災以降の消防団の安全管理につきましては、当時、消防団が254名、東日本大震災で亡くなっていると理解しているところでありまして、その中で198名が認定がなされたということでありまして、198名の消防団が殉職というような扱いで補償がなされたということであります。  また、これらにつきましては、当消防団につきましては、平成23年度と平成24年度、いわゆる東日本大震災以降でありますけれども、日本消防協会の職員に、当市に来ていただきまして、いわゆるS-KYT、いわゆる消防団危険予知トレーニングですか、これらの研修会を23年度と24年度に実施したと、実績があります。  また、引き続き消防団の安全確保のために、他の研修を用いて安全確保に寄与していきたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) はい、わかりました。再々質問したいと思いますけれども、今、村井町と上殿町、地元、私のほうですけれども。 ○議長(冨久田耕平君) 関口君、一問一答でお願いいたします。 ○14番(関口正一君) はい、はい。すみません。  その統廃合で、まだ私のほうには1回だけだと思うのですけれども、その後、いろいろな話は、もう話されたのでしょうか、地元には。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  消防長、瓦井君。 ○消防長(瓦井圭一君) 統廃合についての自治会への説明でありますけれども、とりあえず、私どもは1回ということで認識しているところであります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) 2番の1の消防団の安全についてで、今、S‐KYTと言いましたけれども、これは何人ぐらい集まってお話をしたのか、ちょっとそこら辺聞かせていただきます。全員ですか、消防団。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  消防長、瓦井君。 ○消防長(瓦井圭一君) 安全教育でありますけれども、幹部消防団に対して教育をしたということでありまして、幹部から一般団に周知する方向で考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) といいますと、これは1回ということで、あとはまた、例えば来年やるとか、再来年やるとかということは、どんなふうに考えているのか。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  消防長、瓦井君。 ○消防長(瓦井圭一君) 継続して実施していきたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) はい、わかりました。  では、消防団については以上でございます。  2番、花木センターについて。花木センターのさつき祭りについて。  (1)人数は何人ぐらい入ったのか。  (2)茶室の客数は。  (3)売り上げを伺う。  2の出店について。  (1)何件ぐらい出店したのか。  (2)場所代はいくらか。  (3)今後、どのように考えているのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長(福田義一君) 花木センターについての質問のうち、さつき祭りについてお答えします。  まず、来場者数でありますが、ことしの来場者数は、延べ約32万人と公表されました。  花木センターの売り上げなどから推計した実数は、約13万7,000人であります。  次に、万葉苑の茶室の客数でありますが、さつき祭り期間中の10日間で、253人の入場者がありました。  次に、売り上げでありますが、センターの売り上げは約4,000万円。前年比で6.2%伸びております。  また、物産等出店者の売り上げは、約830万円と報告されております。  次に、出店についてお答えします。  まず、出店件数でありますが、ことしは15件の出店がありました。  次に、場所代でありますが、展示会場、開会式などを行うステージの周辺への出店については、奥行き1間、間口1間の広さで1小間当たり1日3,500円。  また、中山溜北側の通路の出店については、奥行き2間、間口3間の広さで1小間当たり1日8,000円の出店料であります。  そのほか、売り上げの2%を観光物産協会が徴収しております。  次に、今後の考え方でありますが、さつき祭り来場者に鹿沼の物産をPRし、販売することは重要なサービスであり、会場を盛り上げる大きな要素でもあります。  さつき祭り全体の事業計画の中で、出店の募集件数、出店場所とレイアウト、料金などにつきましても、観光物産協会、花木センター公社、実行委員会で検討してまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) それでは、1番の人数は何人ぐらいかの中で、できれば平均年齢はどのくらいなのかわかりますか。それとか、男女と、男と女なんて言ったら失礼ですけれども、男女の違いなんか、何人ぐらい。わかるところで結構ですけれども、そこら辺のところ。できればお願いしたいなと、そんなふうに思っております。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長(福田義一君) 再質問にお答えします。  さつき祭りの入場者の平均年齢、あるいは男女の差などは、今把握しておりませんので、ご勘弁願いたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) はい、わかりました。  では、茶室の客数は、男と女、ここら辺のところはわかると思うのですけれども、わからないですかね。統計はとらないのですか。入ったら女性か男性かぐらいわかると思うのですけれども、それもわからないですか。  では、これ茶室の売り上げなんかは。できればお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長(福田義一君) 再質問にお答えします。  今のご質問は、茶室の件でよろしいかと思いますが、1人300円を徴収しております。  また、来場者の客層の男女別等も、今、私の手元では持っておりませんので、これもご勘弁願いたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) 私、この茶室のほうにちょっと行ってみたのですけれども、さつき祭りなのですから、例えばスナックの表へ出て、こういうふうにこいこいなんて、客引きをやるわけにはいかないとは思いますけれども、やっぱり奥にあるのですから、なんぼか客を呼ぶということも大事ではないかなと思うような感じもするのですよね。お祭りということでありますので、半纏でも着て、少しそういうふうなところがないと、やっぱり一番奥にあるところへなかなか行かないのではないかなと思うのですけれども、そこら辺のところちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長(福田義一君) 再質問にお答えします。  万葉苑の茶室につきましては、先ほど期間中253名と申し上げました。これは1日25人程度になるわけですけれども、半年で、6月までの半年で1,359人と数えておりまして、1日平均、さつき祭り以外のときには7.5人ぐらい入っているということで、さつき祭り期間中、それなりに入っていただきました。  そして、ご提案のとおり、より多くの方に入っていただくような工夫は必要かと思います。万葉苑がサツキを愛好する皆さんにとって、サツキの実物の図鑑ということで、段々知れ渡って、奥まで入ってきていただく。そして、茶室の利用をしていただくということについては、あまり派手な誘客が相応しいかどうかということはあるかと思いますけれども、いずれにしても万葉苑により多くの方が来ていただけるように、そして、茶室も利用していただけるように、いろいろな工夫をご提案も含めて検討させていただきたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) わかりました。それで、さつき祭りなものですから、例えば、この出店ですね、出店は、私はこれ、なぜこれ質問したかというと、やっぱり出したいという人がいるのですね。出したいという人がいて、なんだか場所代が高いとか、いろいろそんなふうな話があるものですから、できればお祭りですから、もう少し場所代を安くして、入っていただけるという、あとはその人の売り上げの腕の力というようなところでありますので、そこら辺のところもう1回、ちょっとお尋ねしたいなと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長(福田義一君) 再質問にお答えします。
     さつき祭りにつきましては、昨日の大貫武男議員の質問の中でもお話申し上げましたけれども、これから世界に向けての、鹿沼のさつき祭り、そして花木センターをアピールするという中でのさつき祭りも充実していくという中で、先ほど答弁の中で申し上げましたとおり、事業計画全体の中で、その出店部分といいますか、物産店などについても、お客様にとって、場合によっては外国からのお客様にとっても魅力あるようなもの、そんなことも視野に入れながら検討していく必要があると思いますし、料金等につきましては、先ほども言いましたように、観光物産協会、花木センター公社、そしてさつき祭り実行委員会等で何が適正か、あるいは場所についても、何箇所かに分かれておりますけれども、お客様が買いやすい場所、見やすい場所にどのように設定するかなども含めて、検討させていただきたいと思っております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) いろいろ検討していただくと、検討というのはいいことですから、大事なことだと思いますけれども、この間、ちょっと雨降ったときに、私ちょっと行ったのですけれども、雨降ったときは本当に、さつきですから、表なものですから、そんなに入っていないのですね。そこら辺のところはどうなのか。今、全体的に見極めるということで、全体的に直すということですけれども、その、さっき言ったサツキばかりのところに雨が降ったときなんかはどんなふうに考えているのか、そこら辺ちょっとお伺いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長(福田義一君) 再質問にお答えします。  さつき祭りのお客様がより多く入るような工夫、いろんな面でしていかなければならないと思います。  そして、花木センターにおいては、これはさつき祭り期間中だけではなくて、年間を通して、よりお客様に便利に買い物をしていただけるように、花木の売り場、事務室の前ですね、そこに23年度に大屋根をつけさせていただいて、利便性を高めました。さつき祭り期間中も、その部分については、雨の日も買い物をしていただくことができました。  今お話は恐らく、サツキの展示場かと思いますけれども、今もサツキの展示会場は屋根の下にはなっておりますけれども、出店の部分については、お客様の通る部分は確かに雨の中ということがあるかと思いますが、いずれにしても、よりお客様が利用しやすい、そして多くの方がさつき祭りに来ていただけるような工夫をいろいろな面でさせていただきたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) わかりました。では、もう1点だけ、ちょっとお伺いします。  さつき祭りのことですから、ある程度年配が、みんな平均年齢は上がっていると思うのですけれども、若い人を、ちょっと見たところ、あまりいないような感じなので、そこら辺のところをもう1回、ちょっと聞きたいなと思うので、よろしくお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長(福田義一君) 再質問にお答えします。  これもきのう、大貫武男議員の質問の中で少し触れさせていただきましたけれども、サツキ盆栽の愛好者が、若い人、そして新たな愛好者をふやす工夫、それは、例えば、新しい情報ツールを使ってのPRなども含めて、これはさつき祭り期間中だけではなくて、サツキ盆栽、あるいは緑化木全体が若い皆さんに、そして新しいお客様がふえるような努力をさせていただくということで、検討をさせていただきたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) わかりました。検討ですから、あくまでも検討で、よろしくお願いします。  それでは、3番に移りたいと思います。  今度は南大通りについて、ひとつ質問したいと思います。  1、日吉工区について。  (1)の法面工法について。  (2)開通はいつごろになるのか。ひとつよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 南大通りについての質問の日吉工区についてお答えします。  まず、法面工法についてでありますが、都市計画道路3・4・2号南大通りの日吉工区における盛土区間については、道路法面をブロック積工法により施工することとしております。  また、本路線と隣接する市道5084号線にはさまれた土地につきましては、道路計画高よりも約4メートル低いところに位置するため、道路完成後は溝状になるものであります。  現在、この土地には水路が流れており、その機能確保のため、溝状の部分を埋め立てることはできない状況にあります。  次に、開通はいつごろになるかについてでありますが、日吉工区の全体延長は1,000メートルで、工区を2つに分けて整備を図ることとしております。  現在、花岡町交差点から市道5084号線までの延長800メートル区間を第1工区と位置づけ、整備を進めており、本年度は築造工事と舗装工事を予定しております。  さらに、来年度は残りの舗装工事を進めることにより、1工区の供用開始を見込んでおります。  残る200メートル区間の2工区につきましても、権利者との合意形成や財源の確保などに十分配慮しながら、平成28年度完成を目標に事業を進めてまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) わかりました。今、日吉工区をやっているところですね。伺いましたら、プレロード工法という話が、今やっているという話なのですけれども、このプレロード工法というのはどういうものか、ちょっとお伺いしたいなと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 再質問にお答えしたいと思います。  簡単に言いますと、軟弱地盤対策で、地盤の圧密沈下を事前に促進させ、地盤の強度増加を図る工法であります。要するに、事前に沈下をさせておくことで、構造物が施工された際、沈下量を抑えることができるということで、今回のプレロードにつきましては、521日間、そのまま放置しておくことになっております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) わかりました。積み上がっている土の重さで沈ませるということで、内容もわかったと思います。ですから、今の土の重さだけでやるとなると、今、例えば、車でも上を通したほうがもっと下の土がうずまるのと、上の車が通るのだから、もっと早くつまるのではないかと思うような考えもするのですけれども、そこら辺もう1回、ちょっと。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 再質問にお答えしたいと思います。  先ほどの521日というのは、自然に、自然にというか、沈下した場合のケースであります。  今後、その間、何もしないというわけにはいきませんので、前後の部分の工事も入ります。そういったときには大型車とか、そういったものが入ってまいりますので、工事用の車両がかなり通行することになると思います。それもあわせて沈下の対象になるかと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) はい、わかりました。  それではもう1つ再質問したいと思います。  法面工法といいましたけれども、プレロードの残り、旧街道と、先に答弁いただきましたけれども、旧街道というの4メートルありますよね、高さがね。4メートルは、旧街道と今度新しくできる道路の間で、あそこに田んぼかな、田んぼが少しあるのですけれども、田んぼの広さは測ってきたのですけれども、2メートル30センチメートルなのですね。下の末広がりの一番下と隣の旧街道のやつ。2メートル30で、トラクターをあそこにぶっこんで、4メートルの高さで中に入ったときに、トラクターが回れるのか、回れないのか、ちょっと私もわかりませんけれども、そこら辺のところの考えを、ちょっと地主さんと相談しているのか、いないのか、そこら辺よく、ただ、今言いますけれども、図面上ではおそらくわかるのではないかなと思うのですけれども、できあがってみてこの高さかというようなところも出てくるものですから、そこら辺のところ、ちょっとお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 再質問にお答えしたいと思います。  おっしゃるとおり、一番狭いところですと3メートル弱ぐらいになってしまうかもしれないです。そこに上流から流れている、地下水が流れている水路もございまして、それを埋めるのはちょっと大変危険かなということで、私ども、残すような感じで考えておりました。  で、この権利者の方とは、再三にわたりましていろんな交渉の中で、工事内容についても十分にご説明をして、納得された上で用地の買収をさせていただきました。  しかしながら、おっしゃるように、今の状態を見ると、合意のときと状況が多少は、多少はというか、違うかと思います。この部分の工事につきましては、秋以降になると思いますので、設計して工事着手前には、前もって、再度、内容の確認はさせていただきたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) はい、わかりました。ありがとうございました。  では、次の質問にまいりたいと思います。  4番、富士山公園について。  1、富士山のふもとについて。  (1)富士山のふもとの黒木について。  (2)三幸町付近の排水及び雑木について。  (3)駐車場について。  (4)桜を植えたところについて。  (5)は、全体的にどのように考えているのか、ひとつお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 富士山公園についての質問の富士山のふもとについてお答えします。  まず、富士山ふもとの黒木についてでありますが、平成20年度から国庫補助事業を導入し、富士山公園再整備事業を実施し、平成20年度、21年度において、桜等の植栽をするため、既存の黒木等を伐採しました。  さらに、平成22年度、23年度においては、公園施設の整備を実施し、平成23年度で事業を完了しました。したがいまして、新たな伐採計画はございません。  次に、三幸町付近の排水及び雑木についてでありますが、まず、富士山公園の雨水の排水方法は、自然浸透であり、主要園路の路面排水は、頂上駐車場から中間地点までは、横断グレーチングで公園内に自然浸透させ、また、そこから下についても、公園入り口付近の横断グレーチングで公園東側の杉林に自然浸透させております。  次に、民有地から市道に越境し、通行に支障をきたしている雑木等については、日常の道路パトロール活動や市民からの情報提供をいただきながら、状況を適正に把握し、樹木管理者に対して伐採指導を行うことで、問題解消を図ってまいりました。  また、倒木等の緊急時には必要に応じて、市が直接伐採するなど、道路機能の維持と良好な道路環境の確保に努めております。  問題の未解消地においては、今後、樹木管理者に対する継続指導を一層強化し、早期解消に努めてまいります。  次に、駐車場についてでありますが、公園内には主要園路沿いに5か所、頂上に1か所、公園西側の都市計画道路3・4・2号南大通り沿いに1か所の計7か所あり、駐車可能台数は70台であります。  公園西側の駐車場整備につきましては、先にも述べましたが、平成23年度が国庫補助事業でできる最終年度であるため、整備をいたしました。  次に、桜を植えたところについてでありますが、富士山公園再整備事業におきましては、平成20年度、21年度にソメイヨシノなど、6種類の桜、100本のほか、アジサイ等を植栽しました。  また、公園の維持管理は、公園除草委託工事のほか、シルバー人材センターに除草等を委託し、必要に応じ、年2から3回、除草をしております。  次に、全体的にどのように考えているのかについてでありますが、富士山公園再整備事業として、国庫補助事業を申請し、平成20年度から23年度で事業が完了いたしました。  今後も訪れる方の癒しの公園となるよう、維持管理に努めてまいりますので、多くの市民の皆様にご利用いただきたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) 1番の富士山公園の黒木についてですが、今現在、上のほうは桜が植わっていますけれども、下のほうは民間の木があると思うのですね、西側は、恐らく。東側は、やっぱり民間の木があると思うのですけれども、そこら辺のところはどういうふうに考えているのか、ちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 再質問にお答えしたいと思います。  今回、黒木を伐採したのは、あくまでも市有地内でございます。市有地を再整備するのに、例えば、桜を植えるのに黒木を伐採したということで、確かに下から見ますと、やはり黒木があると、桜なんかがよく見えないと、そういったこともあるかと思います。ただ、民地なので、切りなさいということはできませんので、所有者の方のご判断になるかと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) お話は大体わかりました。ですけれども、富士山全体的に公園とするというものには、やっぱり南大通りから黒木が見えて、その上に桜があるというの。それともう1つ、三幸町のほうから上がるときに、黒木があって見えるような状態。今、新鹿沼駅も西口ができたと、降りてみたところに、新鹿沼駅から見たときに、通るときには、上のほうには桜があるけれども、下のほうは真っ黒だというような状態で、それでいいのか悪いのかと言ったら失礼ですけれども、そこら辺のところもう1回、お尋ねしたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。
    ○都市建設部長(善林頼和君) 再々質問にお答えしたいと思います。  あくまでも民間の木ですので、持ち主さんの判断にゆだねるところがあると思います。  ただ、考え方として、やはりあそこは大きな総合公園であります。で、市内全域から、また市外の方が訪れるかと思います。機会をとらえて、そういった啓発というか、こういったらいいなというようなことはお話をさせていただきたいなと思います。  以上で再質問に対する答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) はい、前向きに答弁ありがとうございました。  今度は、2番、三幸町付近の排水及び雑木についてでございますが、この排水は、道路上にはちゃんとU字溝があって、グレーチングがのっかっているのですけれども、その先にいったところですね、先にいったときは、今、答弁にありましたけれども、落ちたところが杉林とかヒノキ林だかわかりませんけれども、そこに落ちているという状態だと。そうすると、これ大雨が降ったときにはわかるとおり、染み込みはある程度染み込みますけれども、それから先は下へ流れていくのですね。ですから、簡単に言えば、側溝はつくらない、金がかかるからつくれないと思えば、塩ビ管を、下の側溝のあるところまでおろしていくとか、そこら辺の対策をちょっと考えてみていただければありがたいなと私は思うのですけれども、どうでしょうか。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 排水の再質問にお答えしたいと思います。  現在、グレーチングから落としている場所が2か所ございます。以前は3か所ございました。で、1か所については、流した場所は市有地内なのですが、民家に近いということで、近所の方が怖いということで、それはふさがせていただきました。  現在は2か所が市有地なのですけれども、山のほうに流している状態です。  で、その状況、今のところはそういうことでやらせていただいておりますけれども、必要に応じて浸透、要するに、側溝をつくっていってやる方法もありますし、もう少し浸透しやすい形態をとるということもあるかと思います。その辺は今後の必要に応じて検討してまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) はい、わかりました。上に側溝があって、下に流すところがなくては、誰が聞いてもわかるとおり、側溝へは入るけれども、その下はどうなのだという話になりますから、まあひとつ、よろしくお願いしたいと思います。  今度は雑木についてでございますが、この雑木ですけれども、三幸町から上っていく坂がありますね。すばらしい坂だなと思います。冬は凍る。現在わかると思う、夏は涼しいかなと思うのですけれども、まあね、これもどこだかね、民間のものですから、なかなか市のほうとしても大変だなと思うのですけれども、なるべく極力早めのうちに対処できればしていただきたいなと、こんなふうに思っておりますので、三幸町も日の当たらない坂道で、日の当たるような坂道にひとつできれば、そうではないと富士山へ登っていく観光客もなかなか難しくなると思います。よろしくお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 三幸町からの坂の雑木ですか、雑木がはみ出ているということで、実は先々週、その持ち主の方にもお話しました。で、先週、持ち主の方が現場を見て、見たらやはり車、ワンボックスカー程度でも、屋根がこすってしまうということで、大変申しわけないということで、即最小限の対応はしていただきました。で、本人自身で伐採したそうです。それが一昨日、ご連絡ありました。で、こういった、今回は緊急ということでやっていただきましたけれども、継続してできるようにお話しているところです。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) はい、前向きな答弁ありがとうございます。  それでは3番の駐車場に移りたいと思います。  この駐車場の件ですけれども、今、富士山には何箇所かあるという話ですけれども、南大通りですね、今、さっきも言いました道路を工事しているところですね。そこはもう舗装になって電気もつく、何もつくではないですけれども、みんなきれいになっているのですね。で、まだ道路が通るところではないのに舗装にもかかっているわけですよ。周りの人は「なんであそこに舗装かけるのだったら、もっと違うところへ予算かけてくれればいいのにな」と、まあ、砂利だけで、実際に舗装がかかっていないで砂利だけでしたら、まあ周りの人もそうは言わないのだろうけれども、舗装がかかっていて、道路、入れる道路がなくて、工事しているわけですから、そこら辺のところ、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 西側の駐車場の再質問にお答えしたいと思います。  先ほどの答弁でも申し上げたのですが、富士山公園の整備事業、これは国の補助金、公園の補助事業でやっておりまして、これが23年度で終了しました。で、この駐車場も公園の施設として整備させていただきましたので、公園の一体として、公園の国の補助をいただいてやっております。  したがいまして、この舗装だけ抜いてしまいますと、あと、道路ができるのがあと1年ぐらいかかると思うのですけれども、今度単独で、市の単独事業で舗装することになってしまいますので、ましてや道路の整備ではありませんので、23年度までの補助事業の一環でさせていただきました。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) 確かに、国のほうからの、国だの、県だののほうから、いろいろお金がきて、使っているわけですから、仕方ないのかな、こんなふうには思っておりますけれども、やっぱり舗装をかける予算があるのでしたら、どこか違う、富士山のどこかを直せるのかなと、そういうとこも考えていければよかったかなと、私は思っております。まあ、かけてしまったのを壊せというわけにはいきませんので、これはそういうことでよろしいと思います。  4番の桜を植えたところですが、実際に、私も桜を植えたところへちょっと行ってみたのですね。で、アジサイも植わっています。いろいろなもの、ちょっと植わっているところもあります。ですけれども、草が物すごいですね。こんなに伸びて、すばらしいなと思ったのですけれども、そういうところに、草むしりとか、草刈りもよろしいと思いますけれども、例えば、農家で使っている黒い、黒マルチとか何かあると思うのですよ。そういうものをちょっと引いて、例えば、アジサイを植えるとかすれば、もう少し草が伸びないのではないかなと思うのですけれども、そこら辺のところどうなのか、ちょっとお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 桜を植えたところについての再質問にお答えしたいと思います。  先ほどの答弁で申しましたけれども、大体年に2回から3回は草刈りのほうは委託でさせていただいております。  そもそも富士山公園の整備事業というか、富士山公園自体が、自然の山の地形を重視して整備してきたものだと思います。そうしますと、やはり地形を考えますと、傾斜地もございます。やはり降雨の際、雨が降った場合、表面に草とか、雑木とか、多少はあったほうが水の、がけが崩れないとか、そういったものもございます。斜面の安定についても、土砂の流出についても防げるかと考えております。  で、狭い区間とか、平らな場所であれば、議員おっしゃるような防草シートとか、そういったのも有効かと思うのですけれども、あれだけの面積を覆ってしまいますと、逆に斜面の安定を阻害してしまう可能性もございます。草とか、そういう雑木とうまくこうつき合いながら、自然を生かした公園の管理をしていきたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) はい、わかりました。草は年に3回ぐらい草むしりか刈るのだと思うのですけれども、今言ったように、何かを下にすれば、もう今言ったように3回しないで、黒マルチではなくても、ちょっと色が違っているようなのを植えて、それで今言ったように、その下にアジサイを植えてあるということですから、そういう、アジサイを植えたり何かすれば、土の流れるというの、大きくなれば流れないのではないかと思うのですよね。まあ、わかりました。一応、草を3回ぐらい刈るということでお伺いしましたので、はい、わかりました。  では、全体的にはわかりましたので、次に進みたいと思います。  5番、鹿沼の河川についてお伺いしたいと思います。  これは鰕原議員が答弁をいただいたので、これは、省略したいと思います。  それで小藪川についてですね。ひとつお伺いしたいと思います。  川底の土砂及び草について。  それと洪水対策に、括弧してありますけれども、特に花岡町から上方、上のほうですね。その辺よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 鹿沼の河川の質問のうち、小藪川についてお答えします。  まず、川底の土砂及び草についてでありますが、河川管理者である鹿沼土木事務所において、毎年、状況に応じ土砂浚渫及び草刈り等を実施しております。  昨年は古峯原宮通りから上流側の土砂堆積箇所、合計約325メートル区間を実施しており、今後も状況を見ながら維持管理していくとのことであります。  次に、洪水対策について、特に花岡から上流についてでありますが、鹿沼土木事務所によりますと、現在、新鹿沼駅西土地区画整理事業区域内の花岡工区、延長約450メートルの河川改修を実施中であり、本年度末完了予定とのことであります。  また、引き続き上流側の西鹿沼工区、延長約1,100メートルを予定しており、昨年度概略設計が完了し、本年度は富士見橋から古峯原宮通り手前までの360メートルについて詳細設計を予定しているとのことであります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) では、再質問を1つ。小藪川については、これは先ほども申したように、市ではなくて県ですよね。県ですからあれなのですけれども、川底の土砂をさらうのに橋があって、橋のところから橋の間をさらうのではなくて、県はおもしろいことやって、橋の下と橋の上と、その上の橋の上とかと、樅山地区を見てもらえばわかるとおり、同じ橋から橋のところをさらうのではないのですよね。行って見てもらえばわかるとおり、とびとびなの。橋の上をなんぼかさらったら、橋の下をなんぼかさらって。どういうふうにやるのだか、すばらしい、県も考えているなと思って。その意見をちょっと、ところどころとっているので、もしくは、そういうのがいい案だったらばそんなふうにやってもらえれば結構なのですけれども、そこら辺のところちょっとお伺いしたいなと思って。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 再質問にお答えしたいと思います。  私が、例えば、1級河川の土砂さらいですね、それを見ていると、かなりこう延長的にやっている状況は見たことあります。で、今、議員おっしゃっている部分については、それについては県のほうには伝えたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) まあ県のほうへ伝えてくれるのはありがとうございます。これは答弁もらえるのかな、では後で県のほうからでも。どういうふうに、上と下のほうやったけれども、これはどういうふうなやり方で川の水が流れてくるのが格好よく流れるとか、そういうことで聞いて、もしできればお願いしますよ。私のほうも建設屋だから、そんなふうにやってみたいなと思って、考えていますので、ひとつお願いします。  それでは最後に洪水対策ですけれども、今花岡町を工事していますよね。新鹿沼駅のところから上の。今あれ、今、450メートルやって少し終えるということでございますが、これから台風シーズンです。ということになると、いつも、ここに消防長がおりますけれども、西鹿沼町あたりは常にもう消防が、常に行っているような状態ですね。4号のときもそうだと思いますけれども、いろいろな台風がきたときは全部、ほとんど鹿沼はあそこで消防は大丈夫かなというとこで考えているのです。もう1回、そこら辺のところ、よくお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 再質問にお答えしたいと思います。  花岡工区までは、ある程度のこう、河川の幅がとれているのは御存じかと思います。その上流がたいへん難しいということで、県のほうも昨年もやりました概略設計ですかね、そちらでかなり頭を痛めているようです。ただ、1級河川、花岡町からみれば、1.1キロですか、1,100メートルございますので、やはりおっしゃっているような場所の冠水とか、溢水がないような形で計画していただけるよう、要望していきたいと考えております。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 関口正一君。 ○14番(関口正一君) 大変答弁の苦しいところでね、県のほうですから、なかなか市のほうで答弁しろというのはなかなか難しいと思います。  これをもちまして、私の質問は終わりにさせていただきたいと思います。  本当に、一方的に聞いてすみませんでした。そういうことでよろしくお願い申します。ありがとうございました。 ○議長(冨久田耕平君) 本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(冨久田耕平君) ご異議なしと認めます。  したがって、そのように決定いたしました。  なお、明日は定刻から本会議を開きます。  本日はこれで延会いたします。  (午後 3時49分)...