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平成23年第6回定例会(第4日12月 8日)

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  1. 鹿沼市議会 2011-12-08
    平成23年第6回定例会(第4日12月 8日)


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    平成23年第6回定例会(第4日12月 8日)      平成23年第6回鹿沼市議会定例会会議録(第4日) 開  議  平成23年12月8日(木)午前10時    日程第 1 議案に対する質疑並びに市政一般質問  日程第 2 議員案第8号について(採決)  日程第 3 決算特別委員会委員の選任  日程第 4 議案等の委員会付託 会議事件  認定第  2号 平成22年度鹿沼市一般会計歳入歳出決算の認定について  認定第  3号 平成22年度鹿沼市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定につい          て  認定第  4号 平成22年度鹿沼市公共下水道事業費特別会計歳入歳出決算の認定に          ついて  認定第  5号 平成22年度鹿沼市簡易水道事業費特別会計歳入歳出決算の認定につ          いて  認定第  6号 平成22年度鹿沼市公設地方卸売市場事業費特別会計歳入歳出決算の          認定について
     認定第  7号 平成22年度鹿沼市見笹霊園事業費特別会計歳入歳出決算の認定につ          いて  認定第  8号 平成22年度鹿沼市老人保健特別会計歳入歳出決算の認定について  認定第  9号 平成22年度鹿沼市農業集落排水事業費特別会計歳入歳出決算の認定          について  認定第 10号 平成22年度鹿沼市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について  認定第 11号 平成22年度鹿沼市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定につ          いて  認定第 12号 平成22年度鹿沼市財産区管理会特別会計歳入歳出決算の認定につい          て  議案第 90号 平成23年度鹿沼市一般会計補正予算(第2号)について  議案第 91号 平成23年度鹿沼市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)につい          て  議案第 92号 平成23年度鹿沼市公共下水道事業費特別会計補正予算(第1号)に          ついて  議案第 93号 平成23年度鹿沼市簡易水道事業費特別会計補正予算(第1号)につ          いて  議案第 94号 平成23年度鹿沼市公設地方卸売市場事業費特別会計補正予算(第1          号)について  議案第 95号 平成23年度鹿沼市見笹霊園事業費特別会計補正予算(第1号)につ          いて  議案第 96号 平成23年度鹿沼市農業集落排水事業費特別会計補正予算(第1号)          について  議案第 97号 平成23年度鹿沼市介護保険特別会計補正予算(第1号)について  議案第 98号 平成23年度鹿沼市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)につ          いて  議案第 99号 平成23年度鹿沼市財産区管理会特別会計補正予算(第1号)につい          て  議案第100号 平成23年度鹿沼市水道事業会計補正予算(第1号)について  議案第101号 損害賠償の額の決定及び和解について  議案第102号 栃木県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の増加及び栃          木県市町村総合事務組合規約の変更について  議案第103号 指定管理者の指定について  議案第104号 指定管理者の指定について  議案第105号 指定管理者の指定について  議案第106号 指定管理者の指定について  議案第107号 市の境界変更について  議案第108号 市の境界変更に伴う財産処分に関する協議について  議案第109号 市の境界変更について  議案第110号 市の境界変更に伴う財産処分に関する協議について  議案第111号 町及び字の区域の変更について  議案第112号 字の区域の変更について  議案第113号 鹿沼市指定金融機関の指定について  議案第114号 団体営土地改良事業の計画概要について  議案第115号 鹿沼市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例          の一部改正について  議案第117号 鹿沼市税条例等の一部改正について  議案第118号 鹿沼市都市計画税条例の一部改正について  議案第119号 鹿沼市入湯税条例の一部改正について  議案第120号 鹿沼市手数料条例の一部改正について  議案第121号 鹿沼市スポーツ振興審議会条例の一部改正について  議案第122号 鹿沼市児童館条例の一部改正について  議案第123号 鹿沼市火災予防条例の一部改正について  議案第124号 鹿沼市永野財産区管理会条例の廃止について  議案第125号 鹿沼市永野財産区特別会計条例の廃止について  議案第126号 男女共同参画都市宣言について  議員案第 8号 決算特別委員会の設置について 出席議員(26名)    1番   佐  藤     誠    2番   舘  野  裕  昭    3番   荒  井  正  行    4番   大  貫     毅    5番   鈴  木  敏  雄    6番   小  林     充    7番   谷  中  恵  子    8番   津 久 井  健  吉    9番   小  島     実   10番   筧     則  男   11番   湯  澤  英  之   12番   増  渕  靖  弘   13番   横  尾  武  男   14番   関  口  正  一   15番   鰕  原  一  男   16番   大  島  久  幸   17番   赤  坂  日 出 男   18番   橋  本  正  男   19番   大  貫  武  男   20番   冨 久 田  耕  平   21番   塩  入  佳  子   22番   小  松  英  夫   23番   阿  見  英  博   24番   小  川  清  正   25番   船  生  哲  夫   26番   芳  田  利  雄 欠席議員(なし) 地方自治法第121条の規定による出席要求によって出席した者  市 長    佐  藤     信     環境部長   熊  倉     操  副市長    福  田  康  行     都市建設部長 善  林  頼  和  総務部長   大  貫  林 一 郎     水道部長   佐  野  雄  志  財務部長   柴  田     忠     消防長    瓦  井  圭  一  市民部長   金  林  敏  幸     教育長    角  田  昭  夫  保健福祉部長 小  森  基  伊     教育次長   阿 久 津  精  一  経済部長   福  田  義  一 事務局職員出席者  事務局長   松  山     裕     事務局次長  鈴  木  重  夫
    ○議長(冨久田耕平君) ただいまから、本日の会議を開きます。  (午前10時00分) ○議長(冨久田耕平君) 現在出席している議員は26名であります。  それでは、本日の議事日程を事務局長に朗読させます。 ○事務局長(松山 裕君) 議事日程を朗読。 ○議長(冨久田耕平君) 日程の朗読は終わりました。  日程第1、議案に対する質疑並びに市政一般質問を行います。  昨日に引き続き、順次発言を許します。  7番、谷中恵子さん。 ○7番(谷中恵子君) おはようございます。議席番号7番、谷中恵子です。今にも雪が舞ってくるようなお天気でありますが、心が熱くなるよう頑張ってまいります。  9月の市議会議員選挙におきましては、多くの皆様にご支援をいただいて2期目の仕事を与えていただきました。心から感謝を申し上げたいと思います。今回の市議会議員選挙の中で私自身が唱えたこと、あるいは市民の皆様からいただきました貴重なご意見をしっかりと市政に届けまして、市民が主役の市政の実現を目指していきたいと考えています。  今回私は発言通告を4件行っておりますので、通告順に従いまして質問をしていきたいと思います。執行部におかれましては、わかりやすいご答弁をあらかじめお願いを申し上げます。  最初の大項目、高齢者福祉の問題についてです。1点目は、高齢者の自殺防止についてお伺いします。高齢者に限らず、自殺の増加は大きな問題となっており、平成22年には全国で3万1,690人となり、13年連続で3万人を超えている状況にあるとのことです。このことに対処するために、政府では自殺総合対策の特命チームを発足し、平成28年までに20%の削減を目指すと報道されていました。  私は昨年の12月議会、ことしの3月議会と、続けて自殺対策について質問をいたしましたが、鹿沼市では既に平成22年度には自殺予防対策を重点事業として掲げ、さまざまな研修や意識調査などを行っていると聞いて、大変心強く思っております。  また、ことしの3月議会では鹿沼市自殺対策連絡協議会というものを平成23年度につくる予定との答弁もいただいており、このように先進的に取り組んでいる鹿沼市だからこそ確認しておきたいと思います。一般的に、働き盛りの方の自殺者が多いと言われる中で、鹿沼市における高齢者の自殺についてどのような状況にあるかお示しください。  また、自殺予防対策では周囲の気づきが重要であると言われていますが、社会と接する機会が少なくなっているひとり暮らしの高齢者に対しては、どのように気づくのかが課題となり、その気づきは孤独死の回避にもつながっていくものだと思います。そこで、自殺予防対策の中で、高齢者の予防対策はどのように位置づけているのかお示しください。  鹿沼市では、地域社会が力を合わせて安心して暮らせる地域を築いていくために、シニアライフみまもり隊を発足させたのだと思いますが、みまもり隊や民生委員の活動の充実が高齢者の自殺者防止にも役立つと思いますが、その点に関してお考えをお聞かせください。  また、そのようなことを総合して健康課が推進している自殺予防対策とみまもり隊の連携は、例えば研修の実施などどのように行うのか、具体的な考え方をお聞かせください。  2点目は、高齢者の入居施設についてお伺いします。鹿沼市では、昨年新たに建てかえられた千寿荘という立派な公設の高齢者入居施設が1カ所ありますが、高齢者介護の中心的な役割を担うのは民間の施設であり、鹿沼市でも民間の高齢者の入居施設が増加しているようです。しかし、新たな施設が開設しても、料金が高くてなかなか入所する人がいないところもあると聞いています。一方では、施設入所の順番待ちをしている高齢者が多くいることも周知の事実ですので、鹿沼市内における高齢者入居施設の種類や入居状況、さらに入所、入居資格などについてお聞かせください。  また、高齢者の入居施設といっても、介護施設ばかりでなく、さまざまかと思いますが、実際に料金の差はどのくらいになるのか、具体的な金額を示してご説明ください。  3点目は、みまもり隊の活動についてお伺いします。みまもり隊発足から2年が経過しましたが、隊員1人当たりの訪問件数や相談件数など、その活動状況についてお示しください。  平成21年度に市内5地区でモデル的に実施し、昨年からは市内の全地域でみまもり隊がスタートしましたが、その中でも地域での特色ある活動事例があればお聞かせください。  また、先日NHKで幸せの黄色いハンカチにヒントを得た北海道の見守り事例を報道していましたが、全国的にはみまもり隊ばかりではなくて、さまざまな見守り活動が行われているようです。そのような先進的あるいは独創的な事例について、わかる範囲でお聞かせください。  そのようなことを踏まえ、今後の鹿沼市としての取り組みについては、第6次総合計画や第2次地域福祉計画にどのように位置づけて進めていくのか、考え方をお聞かせください。  以上のことについて、ご答弁をお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 当局の答弁を求めます。  保健福祉部長、小森さん。 ○保健福祉部長(小森基伊君) 高齢者福祉についての質問のうち高齢者の自殺防止についてお答えします。  まず、鹿沼市における高齢者の自殺の状況についてでありますが、平成21年の自殺者総数は14人であり、内訳は男性11人、女性3人となっております。平成22年は8人とやや減少し、男性6人、女性2人となっております。  次に、高齢者の自殺予防対策についてでありますが、高齢者の自殺は加齢による体の衰えや役割の喪失、配偶者との死別などにより、閉じこもりや社会的な孤立につながって起こることが要因と考えられます。そのため、地域包括支援センターにおいて支援が必要な方及び民生委員児童委員から連絡のあった方並びにケアマネジャーから連絡票の提出のあった方を対象に訪問活動を実施しております。  また、高齢者の健康や生きがいづくりにつながるよう、元気アップ教室、ほっとホーム、ほっとサロン等外出の機会を確保することによって、閉じこもりや社会的な孤立を予防できるものと考えております。  次に、みまもり隊や民生委員の活動の充実が高齢者の自殺防止にも役立つことについてでありますが、みまもり隊は本年11月の一斉改選により、改選前に比べ7名増の378名が選任されました。現在209名の民生委員児童委員とともに、ひとり暮らしの高齢者やシルバー世帯を中心に、訪問による安否確認や相談業務を担っております。ひとり暮らしの高齢者は、話し相手を求めている場合が多く、定期的な訪問による見守り活動がメンタル面で大きな支えとなっております。見守り対象者の相談内容はさまざまでありますが、みまもり隊や民生委員児童委員が連携して活動することにより、高齢者の自殺防止に貢献していると考えております。  次に、健康課が推進している自殺予防対策とみまもり隊の連携についてでありますが、全市的な自殺対策を推進するため、鹿沼市自殺対策連絡協議会において本市の自殺の現状を把握し、課題等を抽出して自殺対策事業計画を推進しており、ゲートキーパー手帳の作成やメディアを活用した市民への啓発や民生委員児童委員の協力のもと、シルバー世帯やひとり暮らしの高齢者に対して手渡しによるパンフレットの配布を行っております。  また、高齢者の特性を正しく理解するため、加齢による心身の変化やうつについての研修会を民生委員児童委員やみまもり隊を対象に実施し、正しい知識の普及にも努めております。  なお、みまもり隊による安否確認や相談内容は、随時民生委員児童委員に報告し、相談するシステムが構築されており、自殺につながると思われる状況を早期に発見し、関係機関につないでいただくことにより自殺防止対策に生かされております。今後も自殺対策連絡協議会委員を初め、民生委員児童委員やみまもり隊の方々の協力を得ながら、継続的に対策を講じてまいります。  次に、高齢者の入居施設についてお答えいたします。まず、市内の高齢者入居施設の種類や入所状況、入所資格などについてでありますが、高齢者の入居施設は介護保険施設とそれ以外の施設とに区分できます。市内の介護保険施設は全部で21カ所あり、内訳は特別養護老人ホームが7施設、老人保健施設が3施設、介護療養型医療施設が1施設、認知症グループホームが9施設、混合型特定施設が1施設あり、それぞれ介護保険サービスを提供しております。  その他の高齢者入居施設の内訳ですが、養護老人ホームが1施設、有料老人ホームが2施設、ケアハウスが1施設、高齢者専用賃貸住宅が1施設あり、健康管理や安否確認、身の回りの世話などのサービスを行い、介護保険サービスは提供しておりません。  これらの施設の入所状況につきましては、特別養護老人ホームなどの介護保険施設では、現在満床の状況であり、またその他の高齢者入居施設も最近オープンした高齢者専用賃貸住宅以外はほぼ満床の状況であると聞いております。  入所資格でありますが、まず介護保険施設のうち混合型特定施設以外は介護の認定を受けていないと入所できません。認知症グループホームは、認知症であり要支援2以上の方、それ以外の介護保険施設は要介護1以上の方が入所要件となっております。また、本市が運営する養護老人ホーム千寿荘の入所要件は、65歳以上で環境上の理由及び経済的理由により居宅において養護を受けることが困難な方で、入所判定委員会で措置決定されることが必要となります。その他の高齢者入居施設では、それぞれの施設によって若干異なりますが、健康型の有料老人ホーム以外は原則介護認定の有無にかかわらず入所が可能となっております。  次に、料金の差についてでありますが、まず介護保険施設の利用料は、居住費、食費、介護サービス費の1割負担分、そして理美容代などの日常生活費から成っております。市内の特別養護老人ホームを例にとりますと、利用者の介護度によって異なりますが、要介護4の方がユニット型個室に入所する場合、おおむね月額13万5,000円程度、4人1部屋の多床室で8万円程度となります。また、認知症グループホームでは、要介護3の方でおおむね月額12万円程度となります。  これら料金の差は、介護度による介護サービス費の差のほか、施設の建設コスト、部屋の形態の差などから生じております。ただし、特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護療養型医療施設の3施設については、世帯全員が市民税非課税などの低所得者に対しまして、居住費と食費の負担が軽減される制度が設定されております。  その他の高齢者入居施設の利用料ですが、市内の高齢者専用賃貸住宅では食費や生活支援サービスを含めて月額で14万円から24万円程度と、部屋のタイプで料金に差があると聞いております。また、ケアハウスでは、利用者の所得に応じて月額6万5,000円から15万9,000円程度となっております。  次に、みまもり隊の活動についてお答えします。まず、活動状況についてでありますが、高齢者等が安心して暮らせる地域社会を構築するため、平成21年12月に鹿沼シニアライフみまもり隊による見守り活動を市内5地区で先行開始し、翌平成22年11月には全地区にその活動を拡大いたしました。活動開始以来、本年9月末では訪問件数は4万4,477件で、延べ5万5,891件の見守りや相談活動を実施しており、隊員1人当たりの月平均訪問件数は約8件、見守りや相談件数は約11件であります。  次に、地域での特色ある活動事例についてでありますが、地区によりましては独自の不在連絡票を作成、活用しており、見守り対象者とのつながりを密接にして、よりよい信頼関係を築いております。また、みまもり隊員の代表者等の選任や規約を設けて組織化している地区もございます。これらの地区においては、隊員同士の連携を図るとともに、地区の福祉活動推進協議会の構成団体として積極的に協力し、地域での連携を図っております。  次に、先進的あるいは独創的な事例についてでありますが、全国では議員の質問のとおり、黄色いハンカチ運動等ハンカチ等を用いて高齢者の安否確認をする事例もございます。これらの取り組みは、対象者が元気であるあかしとして、毎朝ハンカチ等を目印として掲げ、これを地域で見守ることにより安否を確認する活動であります。  高齢者世帯をねらった悪質な訪問販売防止のため、最近はあえてひとり暮らしの高齢者やシルバー世帯に限らず、集落内または町内全世帯で取り組む傾向になってきております。全国に広がりつつあるこのような取り組みは、地域力を高めることができる方策の一つとして大変有意義な取り組みであると思います。  また、ほかの取り組みとして、緊急通報システムとインターネットを兼ねた多機能テレビ電話で安否確認等を行っている自治体や、居宅の外部に赤色回転灯を設置し、救急通報システムと連動させる方法、またトイレのドアにセンサーを取りつけ、在宅にもかかわらず24時間ドアの開閉がない場合は自動通報される仕組みなどがございます。  次に、第6次総合計画や第2期地域福祉計画にどのように位置づけて進めていくのかについてでありますが、本市はひとり暮らしの高齢者及びシルバー世帯が平成23年6月1日現在で4,130件あり、今後さらなる少子高齢による核家族化が進み、高齢者のみの世帯はふえると考えられます。これらの現状を踏まえ、高齢者等の安否確認、相談業務、買い物支援など、日常生活を地域で支えていく仕組みづくりの一つとして、鹿沼シニアライフみまもり隊の活動は大変重要であります。  このように、共助、公助の見守り活動を通して地域が互いに連携することで、地域コミュニティの再構築も期待されることから、本市の将来都市像である「人情味あふれる絆のまちづくり」の一助となるよう、第6次総合計画の基本計画及び第2期地域福祉計画に地域福祉の推進を掲げ、地域社会が必要とするみまもり隊の活動が持続可能な取り組みとしてさらに拡充できるよう推進してまいります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 谷中恵子さん。 ○7番(谷中恵子君) 大変詳しいご答弁ありがとうございました。  高齢者の自殺防止については、いろいろな予防対策を行っており、深く理解することができました。残念なことに、私の知るところではここ3カ月の間に、ひとり暮らし、高齢者だけではないのですが、3名ほど亡くなっております。高齢者も含め、自殺や孤独死を少なくするため地域全体で声かけをしていきたいと思いますし、市としても高齢者ばかりではありませんが、今後とも積極的な自殺防止対策の推進をお願いいたします。これは要望です。  次に、高齢者の入居施設についてですが、今月3日の下野新聞に載っていましたが、栃木県ではことしの5月1日現在で特別養護老人ホームへの入所待ちが2,400人おり、来年度末までの開所予定まで含めてもなお1,200人分不足する見込みのため、平成24年度から平成26年度までの第5期高齢者支援計画の中でも対応を図っていきたいとのことでした。  鹿沼市の入所状況など、ただいまご答弁をいただいたわけですが、入所待ちの状況も前回のご答弁の中で大変多いということを伺っております。そういう方たちは、今後どうすればよいと思われますか。ちょっと難しいのですが、お考えをお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  保健福祉部長、小森さん。 ○保健福祉部長(小森基伊君) 再質問にお答えいたします。  特養への入所待機者が一番多い状況ですけれども、他の施設に入所している待機者と在宅での待機者の二通りいらっしゃいます。特に在宅での待機者への対応をどうするかですけれども、家族の介護力の低い方に対しての支援について、施設整備の増、また介護者の負担軽減の支援をしていきたいと考えております。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 谷中恵子さん。 ○7番(谷中恵子君) ご答弁ありがとうございました。大変苦しいご答弁を求めたかなと思います。施設整備が進んでいればという思い、しかしないものねだりはできませんので、部長のご答弁いただいたように、在宅介護サービスのさらなる充実をお願いしたいと思います。そして、これからもみまもり隊や民生委員の活動がより充実し、高齢者が安心して暮らせるような地域づくりをお願いいたしまして、次の質問に移ります。  2番目の大項目、障害者福祉についてです。私は、ことしの3月議会において、障害者の就労支援の考え方を中心に質問をいたしましたが、私の考え方の基本にあるのは、障害を持つ人々が自分の生まれ育ったまちで暮らしていけるようになるためにはどうすればよいのかということであり、逆にそのようなまちであれば、障害者ばかりでなく、高齢者も子供も安心して暮らせるまちになるのではないかということです。そのためには、生活環境面におけるハード整備もありますが、必ずしもハード整備だけでは済まないことも事実です。  1点目は、障害者用駐車スペースの利用実態についてお伺いします。  議長、資料を示してよろしいでしょうか。 ○議長(冨久田耕平君) はい、どうぞ。 ○7番(谷中恵子君) ありがとうございます。  これなのですが、皆さんもこのマークを目にしたことがあると思いますが、これは障害を持つ人々が容易に利用できる建物、施設であることを明確に示す世界共通のシンボルマークです。  私は、よくフォレストアリーナを利用させてもらっていますが、行くたびに障害者用駐車スペースにとめる車が大変気になります。また、市内のスーパーなどに買い物に行ったときも同じ思いをしています。体育館などの公共施設やスーパーなどに障害者用の駐車場が用意されていますが、特に障害を抱えている様子でもなさそうな方が、そのスペースがあいていれば車をとめてしまうことをよく見かけるのです。これは大変難しい問題で、外見だけで障害の有無を見分けることはできませんし、例えば身体障害者1級の手帳を持っているけれども歩行に支障はない方と、手帳はないけれども高齢やけがなど何らかの事情で歩行困難な方がいたら、どちらがそのスペースを使うのかといったような議論もあるかと思います。このようなことは、市や市民全体で考え、対応していかなければならないと思いますが、どうしたらよいと思うか、お考えをお聞かせください。  また、障害者駐車場の利用について、利用者からの苦情や相談事例があればお聞かせください。  ほとんどの公共施設の駐車場では、場所さえ確保できれば障害者用の駐車スペースを用意していると思いますが、それらの障害者駐車場を利用しやすいように、どのような工夫をしているかお聞かせください。  2点目は、障害者の雇用についてお伺いします。鹿沼市役所では、障害者雇用が義務づけられる事業所に該当するわけですが、障害者の法定雇用率に対してどの程度の達成状況になっているのか、また雇用率向上のためにどのような努力をしているのかお示しください。  また、市内の事業者の障害者法定雇用率の達成状況は、例えば業種とか、作業の内容とか、あるいは事業所規模とかなどどの程度の内容区分まで把握できるのか、わかる範囲でお答えください。  そして、障害者の就労支援に関しては、市はどのような役割を担うべきか、考え方をお聞かせください。  3点目は、障害者計画についてお伺いします。次期計画策定の進行状況と計画の理念、あるいは障害を持つ人がそれぞれの地域で生活していくための支援策をどのように計画に盛り込むかなど、基本的な考え方をお示しください。  さらには、国で見直しが予定されている障害者自立支援法と鹿沼市の次期計画との整合をどう図っていくのか、考え方をお聞かせください。  以上のことについてご答弁をお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 当局の答弁を求めます。  保健福祉部長、小森さん。 ○保健福祉部長(小森基伊君) 障害者福祉についての質問のうち、障害者用駐車スペースの利用実態についてお答えします。  まず、スペースがあいていればとめてしまうことへの対応についてでありますが、公共施設やショッピングセンター、病院等に障害者のための駐車スペースが設けられるようになり、県ではこの駐車スペースを確保しておくための統一ルールを明確にしたおもいやり駐車スペースつぎつぎ事業を平成20年9月から実施しております。それ以外でも、車いすマークをつけた駐車スペースも数多く設置されています。これらの障害者用駐車スペースの利用については、駐車しやすいことや入り口近くに設置されているため、一般市民もあいていると利用してしまい、本当に駐車場を必要とする障害者等の方がとめられない状況も見受けられますので、障害者用駐車スペースの利用マナーについて、広報やイベントなど機会があるごとに周知したいと考えております。  次に、利用者からの苦情や相談事例についてでありますが、本庁舎内では障害者用駐車スペースが利用できないとの苦情が時々あるため、事情を説明し、車両の移動をお願いしたり、注意書きを張りつけたりするなど指導を行っております。  次に、公共施設では障害者用駐車場を利用しやすいようにどのような工夫をしているかについてでありますが、市の管理する施設ではおもいやり駐車スペースや車いすマークをつけた駐車スペースが設置され、駐車区画の間口を広くとることや出入り口の近くに設置すること、スロープの近くに設置することなど利用しやすい工夫をしております。最近設置された施設では、おもいやり駐車スペースの要件である間口幅が3.5メートル以上のところもあるため、県に登録し、おもいやり駐車スペース協力施設ステッカーを表示して、適正な利用を進めたいと考えております。  また、おもいやり駐車スペースの利用要件に合う障害者や妊産婦、高齢者の方には利用証の使用を進めてまいります。  議長、利用証を提示してよろしいでしょうか。 ○議長(冨久田耕平君) はい。 ○保健福祉部長(小森基伊君) こちらが利用証になりますので、よろしくお願いいたします。  障害者の雇用についてお答えします。まず、鹿沼市役所は障害者の法定雇用率に対してどの程度の達成状況になっているのか、また雇用率向上のためにどのような努力をしているのかについてでありますが、障害者の雇用の促進等に関する法律に基づき、国、地方公共団体、民間企業は法定雇用率に相当する数以上の身体障害者等を雇用しなければならないとされています。地方公共団体の法定雇用率は2.1%であります。本市の平成23年度の障害者の雇用状況については、法定雇用率で算出した16人を上回る17人を雇用しています。障害者の雇用については、職員採用試験で身体障害者を対象とする職種を設定し、募集しています。平成23年度の職員採用試験では応募者はありませんでした。今後も採用試験の職種に身体障害者を対象とする採用枠を設定していきます。  次に、市内の事業者における障害者法定雇用率の達成状況についてでありますが、平成23年6月1日現在の鹿沼公共職業安定所管内、鹿沼市、旧西方町で障害者が雇用されている事業所数は44事業所、雇用者数は123人で、雇用率は1.66%です。民間企業の法定雇用率1.8%を下回る状況であります。業種につきましては、製造業が多い状況でしたが、最近は清掃業等のサービス業や介護施設におけるリネンの管理等の業務も増加してきております。事業者の規模は、従業員数56から100人未満の企業が39.5%、100人以上300人未満の企業が46.5%、300人以上の企業が14%となっております。  次に、障害者の就労支援に関して、市はどのような役割を担うべきかについてでありますが、市の窓口では一般就労を希望する方にはハローワークや障害者就労・生活支援センターフィールドを紹介しております。また、福祉的就労を希望する方には、障害者福祉サービスの利用による就業移行支援等が受けられるよう相談を受け付けております。今後も県やハローワーク、栃木障害者職業センター、障害者就業・生活支援センター等と連携して、事業主に対する啓発や福祉的就労の経営安定を支援するなど、障害者の雇用拡大と就労支援を進めてまいります。  次に、障害者計画についてお答えします。まず、次期計画策定の進行状況と基本的な考え方についてでありますが、障害者計画は障害者基本法に基づいて障害者の状況等を踏まえ、障害者のための施策に関する基本的な計画を策定しなければならないこととなっております。進捗状況は、障害者・障害福祉計画策定委員会を設置し、現在まで2回の策定委員会で前計画の評価と課題の整理を行い、今後は計画素案の検討、保健福祉審議会及び市議会への報告、パブリックコメントを得て決定する予定であります。  計画の理念は、第6次鹿沼市総合計画や地域福祉計画と整合性を図りながら、地域福祉計画の理念でもある「心がふれあい、かよいあう地域、安心して暮らせるまち」を基本理念としております。計画の概要は、前計画からの障害者施策の課題や、障害者や障害者団体、相談支援事業者等からヒアリングを行った結果を計画に盛り込む予定であります。主な意見や要望は、障害や障害者への理解、相談に対する支援、災害時の避難支援などが出されております。  次に、障害者自立支援法と次期計画との整合をどう図っていくのかについてお答えします。国におきましては、仮称ですが、障害者総合福祉法を平成24年の通常国会へ法案提出する予定となっています。次期計画は、今年度中に策定いたしますので、法案成立後に見直しを図りたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 谷中恵子さん。 ○7番(谷中恵子君) ご答弁ありがとうございました。障害者の駐車場については、市民の皆様にご理解いただけますように広報に力を入れてくださるということでしたので、よろしくお願いしたいと思います。やはり困っている方が駐車できないのでは、大変市としてのマナーも問われますので、多くの市民の方にご理解いただいて、本当に優しいまちになるようにお願いをしたいと思います。  障害者計画について再質問いたします。計画に関しては、今年度中の策定を目指して作業中であり、保健福祉審議会や策定委員会での審議状況などもあって、なかなか内容については具体的に言いかねる面もあろうかと思いますので、基本的な考え方についてお尋ねしました。ただ、そのような策定委員会のような計画の内容を協議していただく場に、障害を持つ方や家族の方に委員会に多く入っていただき、生の声を入れられるように以前に要望いたしましたが、今回どのようなメンバー構成で委員会が成り立っているのか教えていただきたいと思います。ご答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  保健福祉部長、小森さん。
    ○保健福祉部長(小森基伊君) 再質問にお答えいたします。  策定委員会のメンバーですが、全部で15人で構成されております。身体障害をお持ちの方、また聴覚障害をお持ちの方、知的障害児の保護者、肢体不自由児者の保護者、ほかに障害者施設の代表者、また障害についての相談を受ける立場の方、関係機関といたしましてハローワーク、県西健康福祉センターの職員となっております。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 谷中恵子さん。 ○7番(谷中恵子君) ご答弁ありがとうございました。多くの障害を持たれた方が入っているということがわかりました。  1つ再々質問いたします。私が言うまでもなく、障害というのは肢体不自由だけではなく、視覚、聴覚、言語、内部疾患、さらに知的や精神など多岐にわたるものです。それぞれの立場によってニーズや必要な支援も異なるわけですので、家族の方も含めてさまざまな立場にいる方の声を聞きながら計画をつくっていただきたかったわけです。  そこで確認しておきたいのですが、策定委員会などではどのくらいの回数あるいは頻度で、障害を持つ方や家族の方の声を聞いてきたのか、そしてその生の声の大切さをどのようなことで実感したのか、感想でも結構ですのでご答弁をお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  保健福祉部長、小森さん。 ○保健福祉部長(小森基伊君) 再々質問にお答えいたします。  策定委員会は、これまで2回開催しておりまして、今後あと2回、計4回を開催予定しております。  それから、障害を持つ方や家族の方の声ということですけれども、ヒアリングを8回開催いたしました。その大切さということですけれども、今回東日本大震災という未曾有の大災害を経験いたしまして、不安をお持ちであることがわかりました。災害時の支援体制の強化や障害に対する理解などの声を聞くことができまして、生の声を聞くことができまして、障害者計画に盛り込むこともでき、大変よかったと考えております。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 谷中恵子さん。 ○7番(谷中恵子君) ご答弁ありがとうございました。多くの生の声をお聞きいただき、感謝いたしたいと思います。  冒頭に申し上げましたように、障害を持つ人々が安心して暮らせるまちならば、高齢者にも子供にも優しいまちなのだろうと思うわけですが、それは随分以前から言われてきたユニバーサルデザインという考え方、つまりだれが利用するにしても使いやすい万人向けの設計思想そのものだと思います。生活環境の全般に、ソフト面でもハード面でもそのような考え方を取り入れた障害者計画が策定されますようお願いいたしまして、次の質問に移ります。  3つ目の大項目、学校教育の充実についてです。1点目は、学校図書の充実についてお伺いします。文部科学省では、1年置きの6月に学校図書館の本の充足率調査を行っていますが、昨年度の結果を見ると、鹿沼市は栃木県の中でも下から数えたほうが早くなっています。それは、つまり学校図書館における本の数が少ないということなのですが、充足率を向上するための方策をお示しください。  また、小中学校には図書館支援員が配置されていますが、緊急雇用対策で雇われている支援員は1年でかわらなければなりません。やっと学校や子供たちもなれて、これから力をフルに発揮しようというときにかわるというのは、学校にとっても、子供たちにとっても残念なことですが、よい方策がないのかお聞かせください。  2点目は、小中学校の道徳教育についてお伺いします。小中学校の道徳教育の中で、日本の伝統文化について取り上げていますが、本年度各学校でどのような授業をしたか、またはする予定かお示しください。  また、伝統文化を学校教育の場で学ぶ意義について、考え方をお聞かせください。  そして、自分が住んでいる地域の伝統や文化を学ぶことなどを含めて、今後はどのように進めていくのか、考え方をお聞かせください。  以上のことについてご答弁をお願いいたします ○議長(冨久田耕平君) 当局の答弁を求めます。  教育長、角田君。 ○教育長(角田昭夫君) 学校教育の充実についての質問のうち、学校図書の充実についてお答えします。  まず、鹿沼市の学校図書館の本の充足率を向上させるための方策についてでありますが、平成22年度の調査で、平成21年度末現在学校図書館図書標準を達成している学校は、小学校で12校42%、中学校で2校の20%になっています。しかしながら、古い本を廃棄した上で新しい本を購入しているため、充足率を短期間で向上させるのは難しいのが現状です。  そこで、本市では毎年各小中学校に計画的に予算を配当して図書を購入しながら、一方で学校図書館の蔵書の質的な充実にも力を入れております。例えば発達の段階や児童生徒の興味関心に応じた図書の選定や偏りのない図書の購入をして、魅力ある図書の整備に努めています。さらに、鹿沼市立図書館の図書の利用を1校に月200冊の貸出ができるようにして、その活用を図っております。  次に、緊急雇用対策による図書館支援員の配置についてでありますが、今年度は国の緊急雇用対策事業を活用して新たに4名を採用し、10名の図書館支援員が中学校を拠点として全小中学校に行けるようにしました。新たに配属された学校からは、学校図書館の整備や貸し出し業務について高い評価をいただいております。  しかし、平成23年度限りで緊急雇用対策事業は打ち切りとなり、現状では平成24年度は6名体制に戻ることになります。このことから、今後も児童生徒の望ましい読書環境や習慣の形成を図るため、県内でも最大級の組織であるKLVなどのボランティアの力をおかりしながら、さらに6名の図書館支援員の配置方法を検討して、現在行っている業務が継続できるようにしていきたいと考えております。  次に、小中学校の道徳教育についてお答えします。まず、小中学校の道徳教育の中で、日本の伝統文化を取り上げている授業についてでありますが、各学校では特色ある学校づくりを推進する中で、地域の人的、物的な教育資源を活用した授業を実施しております。例えば小学校では社会科と関連して、茶道、水墨画の授業をしたり、音楽で琴の演奏体験を行ったりしています。また、総合的な学習の時間には、ふるさと学習と称して地域の神社仏閣を調べ、郷土の歴史を学んだり、地域のおはやし保存会の方の指導のもとにおはやし体験をしたりしています。中学校では、音楽や体育において、琴や三味線などの和楽器の指導や剣道等の武道の指導をより充実させて行っております。  次に、伝統文化を学校教育の場で学ぶ意義についてでありますが、改正教育基本法第2条の今後の教育において重視すべき理念として、伝統と文化を尊重し、それをはぐくんできた我が国と郷土を愛するということが新たに明記されました。これを受けて、新学習指導要領の道徳教育の目標にも、伝統と文化を尊重し、それをはぐくんできた我が国と郷土を愛し、個性豊かな文化の創造を図る人間を育成するということが掲げられております。これらに示されたように、伝統と文化を尊重することが一層強く求められております。今後も児童生徒に我が国と郷土への親しみや愛着の情を深め、日本人としての自覚を持って新しい文化の創造に貢献し得る能力や態度を養わなければならないと考えております。  次に、地域の伝統や文化を学ぶことなどを含めて、今後どのように進めていくかについてでありますが、地域の人的、物的な教育資源を発掘、開発し、地域に貢献するすばらしい人材を活用しながら、伝統文化を尊重する学習をより充実させていきたいと考えております。これは、現在策定中の鹿沼市教育ビジョンにおいて重点としているところでもあります。それに加えて、郷土や国を愛する心をはぐくみ、より豊かな道徳性の育成に努めていくことが大切であると考えています。  そこで、今年度は市主催の道徳教育研修会を実施し、道徳教育の重要性を確認したり、授業公開を通して教師の指導力向上に努めたりしてまいりました。さらに、平成24年度の学校教育の重点項目の一つに道徳教育の充実を掲げ、文部科学省指定の道徳の研究校であるさつきが丘小学校を中心に、市内すべての小中学校においてその輪の拡充を図り、さらなる道徳教育の充実を図っていきたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 谷中恵子さん。 ○7番(谷中恵子君) ご答弁ありがとうございました。  毎年図書の購入をしているとのことですが、なかなか予算にも限りがあると思いますので、本をふやすことができないという事情を踏まえて、本を有効に使えるよう指導してくれる図書館支援員をぜひ、4名ですか、今回いなくなるということなのですが、ぜひ配置してほしいと思いますので、そのことについて再質問いたします。  市の予算で配置している4人が今回でやめるという、6人で今回やめる分の仕事をするということですが、そうなった場合には1週間に何回ぐらい学校に行けるというふうにお考えなのかお聞かせいただきたいと思います。  また、そのような過密状況ではとても仕事にならないと思いますが、読書の大切さをどのように考えているのか、改めてお聞きいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育長、角田君。 ○教育長(角田昭夫君) 再質問にお答えいたします。  図書館支援員は、現在10名おるわけですが、そのうちの平成24年度は6名になる。6名ですべての学校をカバーできるかということを考えますと、それは難しいことになります。それは、支援員は1日6時間勤務で週4日間になっております。したがいまして、1人の持ち場は4校ぐらいですので、1校につき1週間に1回行っているわけですが、それが10名だからできていることであって、6名だとそれはちょっと難しいかなと。したがいまして、その方策としては、先ほど申し上げましたが最大級の図書館のボランティア集団でありますKLVの力をおかりしてその間をぬぐうというような方法を考えていきたいというふうに考えております。それが第1点でございます。  2つ目には、読書のことをどう考えているのかというようなご質問だったかと思いますが、読書にははかり知れない効果のあることは周知のとおりでございます。1つは、読書は人間の大きさをつくる素材みたいなもので、人をつくる原動力とも言えるものでございます。具体的には、知識を与えてくれるものであり、また物の見方、考え方を膨らませてくれるものであり、あるいは考える力、語彙力、さらには想像力を育ててくれるものであると、これが本であり、読書であろうというふうに思います。  総じて言えば、読書という間接的体験活動を通して豊かな心を育てるという情操面でも、極めて大きな効果を生むというふうに私自身は考えているところでございます。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 谷中恵子さん。 ○7番(谷中恵子君) ご答弁ありがとうございました。教育長の大変深い思いというのですか、読書に対する思いを理解することができました。  ここで、佐藤市長にも読書の大切さをどのように考えているのかお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 今教育長のお答えにあったとおりでございまして、人生生きていく中で、読書の意義というのは大変大きいというふうに思っておりますので、とりわけ子供のときに読んだ本の記憶というのは非常に鮮明に今でも覚えているわけでありますから、大変重要なことだというふうに思っております。 ○議長(冨久田耕平君) 谷中恵子さん。 ○7番(谷中恵子君) ご答弁ありがとうございました。  読書の大切さは、今お二人のお考えをお聞きしましても、私の思いも大変強いものになりました。私も小さいころに、余り読書好きではなかったのですが、数少ない本ではありますが、読んだ本をやはりずっと思っているものもありますので、大変読書というのはすばらしいものだと私自身も実感しております。  既に本の充足率が低いという状況がある中で、さらに司書のかわりというか、司書のような活動をしていただく図書館支援員が減っていくということは、学校図書館の機能を阻害する以外の何物でもないと私は思っております。先ほど教育長から4名いなくなってしまうということで、KLVさんのご協力をというお話もありました。実は私もKLVとして活動しておりますが、KLVはその図書館支援員さんとの連携を深めて、とても活動がしやすくなったというご意見をいつも教育委員会に伝えているそうです。ですから、やはり子供の読書をきちんとしたものにしていくためには、図書館支援員も初めから6名ぽんと出たわけではありません。何年かかけて6名になったわけですから、ぜひ今子供たちに大切な読書の面を考えるにしても、十分な配慮をお願いしておきたいと思います。  次に、道徳教育について再質問いたします。道徳教育に関しては、今後もいろいろな授業が出てくると思いますので、学校の思いを大切にして今後も取り組んでいってほしいと思っております。  そのような中で、お茶席体験は既に複数の学校で行っていると思うのですが、日本人としての自覚や礼儀、そして心の落ちつきなどを多くの児童生徒に体験してもらえる有意義な授業だと思っております。このようなことから、お茶席や生け花、フラワーアレンジメントを各学校で取り組んでほしいと思うのは私だけでなく、ぜひ学校で教えたいという指導者の声も多く聞いております。そこで、お茶席や生け花を各学校が取り組んでいくことが可能なのかどうか、考え方をお聞かせください。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育長、角田君。 ○教育長(角田昭夫君) 再質問にお答え申し上げます。  お茶、生け花に限らず、日本舞踊に関係している方などにお会いしても、学校で、部活動等で、あるいはそういった機会を設けて参加させてもらえないかなということは私も時々耳にしております。現在小中学校等で導入できるということを考えますと、小学校ではクラブ活動、中学校では部活動、あるいは小中では道徳の実践活動、また小中では総合的な学習の時間の伝統文化の体験授業と、そういったところで取り入れることが可能でございます。その他関係する教科に限って、いろいろなものを導入することが可能であります。  現在小学校では129の種類というのでしょうか、体験活動を実施しておりますし、中学校でも56の種類のさまざまな伝統行事の体験を行っております。ですから、可能かどうかということであれば、各小中学校に生涯学習担当という、校務分掌としてそういう担当者がおりますので、そこを通じていただいて、そういう日本の伝統的な文化、そういったものを導入したいという申し合わせ事項等を行っていただければ大変ありがたいというふうに思っております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 谷中恵子さん。 ○7番(谷中恵子君) ご答弁ありがとうございました。小中学校の教育に関しては、予算がないからといって手を抜いてしまうと、その年代だけ前後の年代と違って教育機会に不公平な取り扱いが行われることになると私は思います。そして、その不公平はその子供たちの教育体験としてずっと心に残っていくことになるのですから、例えば同じ100万円の費用がかかるとしたら、教育にかける100万円はとても大きな価値を持つことになるのではないでしょうか。ちょうど今来年度の予算をつくっている最中だと思いますので、佐藤市長に教育費予算への十分な配慮を強く要望いたしまして次の質問に移ります。期待しております。  最後の大項目、北犬飼コミュニティセンターの整備についてです。北犬飼コミュニティセンターの職業訓練センター内への移転については、これまでも地元の車座集会でも質問が出されましたし、私も8月の議会で質問いたしました。私が質問してきた趣旨は、職業訓練センターを廃止して、北犬飼コミュニティセンターの専用施設にしてほしいということではなく、職業訓練センターとコミュニティセンターが共存できないかということなのです。そういうことから、前回の質問では鹿沼市のコミュニティセンターの中で複合施設になっている状況やコミュニティセンターの業務状況などをお聞きしたわけです。  職業訓練センター条例では、地域における技能労働者等の職業教育及び職業訓練の体制を確立することにより、職業に必要な技能の習得及び向上を図り、もって地域経済の発展に寄与するとの目的を掲げており、そのような観点からいえば、むしろ職業訓練センターの機能強化を図り、私が先ほど質問したような障害者の就労支援のうち市の役割を担う拠点になってもらいたいくらいです。  しかし一方では、鹿沼市の財政状況が逼迫しているというのは市長が事あるごとに市民に訴えていますし、少子高齢化、人口減少社会に向かって財政が好転する見込みも薄い状況で、やはり既存の施設を有効に活用する方法を考えていくと、少々窮屈かもしれませんが、互いに譲り合って同じ施設を使っていくことが現実的な考え方になるのではないかと思うのです。  そこで、1点目は職業訓練センター内への移転についてお伺いします。まず、これまでの質問、要望や執行部として検討した経過などについてご説明をお願いいたします。  次に、職業訓練センターはことし4月から市の施設として譲り受け、運営しているわけですので、4月以降のセンター内各施設の利用状況をお示しください。  また、現在では北犬飼コミュニティセンターと職業訓練センターの双方を市が維持管理しているわけですが、それぞれの維持管理費の内容についてお示しください。  2点目は、北犬飼コミセンを新築する考えについてお伺いします。地元住民の感覚にしてみれば、コミセンを新築していただけるなら、そのほうがうれしいのは当然かと思います。さらに、地元の住民や各種団体の意見を取り入れていただいて、使い勝手のよいコミセンができるならばそれにこしたことはないと思いますが、その場合にはいつになったらそれが実現するのかという課題が残ります。  そこで質問いたしますが、地元の説明会で誤解を招くような説明があったと聞いておりますが、北犬飼コミセンの新築という方針が示されたのか、お答えください。仮にコミセンを新築するとした場合、どのような工程が必要になるのか、それらのスケジュールはどのような内容が考えられるのかをお示しください。  また、北押原コミセンが新築され、今度は南押原コミセンも新築の方向で進めていると思いますが、コミセンを新築する場合の費用はどの程度なのか。当然規模や設備によっても異なるでしょうから、最近の事例をお示しいただきたいと思います。  以上のことについてご答弁をお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 北犬飼コミュニティセンターの整備についての質問のうち、職業訓練センター内への移転についてお答えを申し上げます。  まず、検討した経過についてでありますが、職業訓練センターの管理に関しまして、平成22年度に国が地方自治体に移管する方針を示したことに伴いまして、北犬飼地区の車座集会において同センターへの移転要望が出され、無償で譲渡を受けた場合は職業訓練事業も継続をし、地域の皆さんの意向も踏まえて検討すると回答したところであります。  また、本年8月の定例市議会一般質問で、職業訓練センターへの移転についての質問に対しまして、現在策定中の第6次総合計画に位置づけ、地元等の合意形成ができれば、財政状況を考慮しながら時期、改修内容を検討すると答弁をいたしました。市としての考えは全く変わっておりません。  仮に職業訓練事業との併用について、地元での合意形成が得られないというケースも考えられるわけでございますけれども、現在のコミュニティセンターの改修も含め、その場合検討せざるを得なくなるということでありますけれども、いずれにいたしましても他地区の老朽化したコミュニティセンターとの優先順位も考慮しながら、地元の合意形成を見守りながら総合的に判断してまいりたいと考えております。  次に、4月以降の訓練センターの利用状況についてお答えをいたします。4月から10月までの利用人員は、講堂、実習室が6,142人、研修室の8室合計が4,781人、会議室が253人、合計で1万1,176人の利用がございました。特に土曜日に関しましては、鹿沼共同高等産業技術学校が開校いたしておりますので、全時間帯についてほぼ施設の約6割を利用しております。  次に、コミュニティセンターと職業訓練センターの維持管理費についてでありますが、北犬飼コミュニティセンターの維持管理費は平成22年度決算額で、水道光熱費や建物の清掃、警備費など合計で655万円であります。職業訓練センターの本年度の維持管理費は、鹿沼共同高等産業技術学校運営会への管理運営委託費、警備費等の維持管理委託費、光熱水費などの需用費、通信運搬費などの役務費等で合計1,450万5,000円であります。  次に、新築する考えについてお答えを申し上げます。まず、新築という方針が示されたのかどうかということでありますが、第6次総合計画における北犬飼コミュニティセンター整備の位置づけについては、10月20日に北犬飼地区自治会長会議の中で経過と現状について説明をいたしました。私もその場に立ち会っていたわけではございませんけれども、新築という方針は示しておりません。  次に、新築する場合の工程とスケジュールの内容についてでありますが、まず他の地区の例では地元に建設準備委員会を設置をし、設置場所、設置機能の検討が行われます。その後必要に応じ用地の確保、基本設計、実施設計、本体工事と外構工事、竣工後の旧施設解体というような手順になっております。  次に、新築する場合の費用についてでありますが、最近の事例で申し上げますと、北押原コミュニティセンターの改築では本体工事費が2億4,918万円、外構工事費が2,362万5,000円でありました。また、旧施設の解体工事費が808万5,000円ということになっております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 谷中恵子さん。 ○7番(谷中恵子君) ご答弁ありがとうございました。  まず、職業訓練センター内への移転について再質問いたします。センターの利用状況ですが、ただいま説明がありました。条例の使用料を見る限りでは、貸し出し状況の部屋は研修室等6部屋、会議室、OA研修室、IT室、実習室それぞれ1つずつという、そして講堂ということになると思います。規則によれば、センターの休館日は日曜、祝日と年末年始となっており、午前9時から午後9時まで開館することになっているわけですが、その開館日及び時間から計算すると、貸し出し対象部屋の何割が利用されていることになるのでしょうか。わかる範囲で結構ですので、これは数字ですので、できれば部長のほうからお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長(福田義一君) 再質問にお答えいたします。  職業訓練センターの利用率ということかと思います。今議員からもお話ありましたように、職業訓練センターでは市民に利用していただける部屋、貸し出しをしている部屋ということになりますが、全部で11部屋ございます。研修室は全部で8部屋ですが、そのうちOA研修室、IT室が2部屋ございます。ほかの6部屋がいわゆる研修室、これらは1部屋15名利用から30名利用まで幾つかありますけれども、いずれにしても研修室、IT、OA室含めて8部屋、そのほかに10人利用の会議室が1部屋、そして100人利用できる講堂と、同じく100人利用できる実習室ということで、全部で11部屋あるわけでございます。  この利用率なのですが、今お手元にある資料でご説明させていただきますけれども、曜日ごとに1日平均何部屋貸し出しているかという数字を計算できますので、直近のことしの10月の利用状況でお話ししたいと思います。一番利用が少ないのは月曜日で、午前中が11部屋中、平均ですので小数点が出ますが1.6部屋、つまり1部屋か2部屋貸し出しているということになるかと思います。月曜日の午前中が1.6部屋、午後が1.2部屋、夜は0.4部屋ということになります。今の月曜日の場合です。平日で一番利用の多い水曜日なのですが、水曜日の場合は午前中で11部屋中4.5部屋平均、午後が1.5部屋、夜が1.3部屋という数字でございます。これは、月曜から金曜の平均を出してみますと、15.2%程度になるという計算になります。  そして、土曜日ですけれども、共同産業技術学校を開校している土曜日、土曜日につきましてはことしの場合午前7.7部屋、午後がやはり同じようですけれども、平均しますと6.8部屋、夜6.4部屋、平均しますと先ほど市長から答弁がありましたように約6割、61.2%ということになりますが、この土曜日につきましては、共同産業技術学校が平成22年度に雇用能力開発機構から市への移管についての調整中ということで、1年間生徒募集をしていなかったということがありまして、現在1学年分といいますか、生徒が少なくなっております。これが今年度から募集を再開いたしましたので、来年度を想定しますと、土曜日の利用率は若干上昇して、平均6部屋から7部屋というような数字を先ほど申し上げましたが、これが10部屋程度全時間帯において使われると想定できますが、100人利用の講堂は使っておりません。以上のような利用状況でございます。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 谷中恵子さん。 ○7番(谷中恵子君) ご答弁ありがとうございました。現在の施設の利用状況、平日は余り利用されていない、土曜日は大体埋まっているというか、たくさん多くの方に利用してもらっているということがわかりました。それで、ことし4月ですか、募集をかけたということで、また今後の利用状況というのも当然上がってくるかなと理解いたしました。
     ただ、こういう状況、今お示しいただいた数字から見ますと、増改築というのですか、もちろんコミセンとして使う場合には、調理室とか畳の部屋というのですか、そういうものがなければだめですので、増改築をすれば北犬飼コミセンとの複合施設が可能というふうに私は理解いたしました。財政的な背景を踏まえて考えていただきたいと思っております。  自治基本条例を制定して、住民協働の市政を推進していこうという状況にあって、地域の拠点となるコミュニティセンターが震災の影響でいつ壊れるかわからないというのは大変困った状況でございます。そうかといって、簡単にコミセンを新築しますと言えるような経済状況や鹿沼市の財政事情でないことも理解できます。地域の自治拠点整備に関して、既存施設の共同使用か新築か、先ほど市長の答弁にありましたように改修かということになると思いますが、この問題は決して白黒をはっきりしてということではなくて、さまざまな選択肢があってよいのだろうと思います。  しかし、地元にとっては壊れそうなコミセンをどうするのかということは重大な関心事なのですから、誤解を招かないように慎重に進めていただきたいと思います。それは、説明をするときに口をつぐめということではなくて、決まっていないなら決まっていない、方向性があるならあると住民に示して、その上で広く地元住民や各種団体の意見を拾っていくために、経過やスケジュールを明らかにしていくことだと思います。今後ともより住民とのコミュニケーションを深めながら、北犬飼コミセンの整備事業をぜひこの総合計画の中で進めていただけますよう改めて強くお願い申し上げます。  佐藤市長初め、執行部の皆様におかれましては大変誠実なご答弁をいただきましてありがとうございました。以上で私の質問を終わりにいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 引き続き発言を許します。  23番、阿見英博君。 ○23番(阿見英博君) 23番、阿見英博です。本論に入る前に、今谷中議員の心温まる高齢者介護の話を聞きまして、感動いたしました。我が家でも大事な母が最近認知症でお世話になるようになりまして、関係者が我が家に訪れて心温まる介護をしておりますので、それと連動いたしまして感動いたしました。  それでは、本論に入ります。我が鹿沼市議会では8月の議会において、議会の透明性を高め、新たな価値の創造に向けて、わかりやすくより開かれた行動する議会活動を目指して、議会基本条例を議決をいたしました。9月の改選により、新たに市民の信任を得た議員の一人として、責任を持ってその負託にこたえるために、政策の決定のプロセスをいち早く市民に明らかにして議論をすることが大切であると考えております。  今回私はかねてからの課題でありました千渡地区の雨水冠水の問題について、近い将来に向けて明るい展望が見出せるような一般質問を努力をしてまいります。そのために、今回私のこれまでの政策調査により、今回の質問のために独自に製作をした説明用の地図パネルを使用して説明をしたいと思います。議長の許可を得ましたので、これを使わせていただきます。議員各自の、同じものが後ろにありますので、見ていただきたいと思います。できるだけわかりやすく、内容のある質問を心がけてまいります。執行部の明解なるご答弁をお願いいたします。  千度地区の雨水排水については、この問題については、私も今回5期目になりますが、私のライフワークとして長年にわたって取り組んでまいりました問題であります。これまで歴代の3人の市長さんともたくさんの議論をさせていただきました。今般古峯原宮通りの千渡工区の工事の進捗や千渡雨水第3幹線の一部工事の入札等がありましたので、これまでの課題、現状を確認をして、地域住民のたくさんの要望も今回受けてまいりましたので、問題解決に向けて議論を深めてまいります。  まず、中項目の1件目であります。雨水排水の現状と整備の進捗についてお尋ねをいたします。まず、流末調整池の整備についてでありますが、この千渡の雨水調整池は深津地内のJR日光線、この下に1番と書いてありますけれども、沿線に沿ってつくられております。幾度かの計画の変更を経て、第1、第2、第3の調整池として整備が進められております。これまで地元議員として早期の整備をお願いし、議論をしてまいりました。  ちょっと古い話になりますけれども、平成17年4月に発生しましたJR福知山線の脱線事故を契機にいたしましてJRの安全基準が変わり、それに伴い我が鹿沼市のこの施工の安全基準が変わりました。それによりまして、雨水管がJR日光線の地下を横断する基準が変わって、新たな費用負担、そして2年2カ月越しの工事になって、工事がおくれたという事実もあります。  最近ですと、平成20年4月の定例会で、私の質問に対しまして当時の環境対策部長のご答弁では、千渡の調整池は平成23年度、今年度でありますが、の完成を予定をしており、千渡雨水幹線もこの調整池の進捗と整合性を図りながら、同時期の完成を目標とするというご答弁をいただいております。その完成が待たれるわけでありますが、現在までの進捗状況をお尋ねいたします。  小項目の2つ目でありますが、これに連結する雨水幹線の敷設についてお尋ねをいたします。今お尋ねしました千渡雨水調整池を通過をして武子川に放流されている雨水管渠のうち木工団地東側の千渡雨水第5幹線、それから幸町、緑町から木工団地に至る千渡雨水第4幹線については既に完成をして供用が開始されております。  我が千渡地内のカワチ薬品の千渡店の南西部から木工団地に向かう千渡雨水第3幹線、これは鹿沼環状線を通るわけですが、千渡地内の排水のためには欠くことのできない大切な雨水幹線であり、これについてはJRの前原陸橋の下のJR日光線の北側までは、これはたしか平成17度予算で予算化されておりますので、完成をしておりまして、北側までは来ております。多分地下10メートルぐらいのところに敷設をしてあるというふうに理解をしております。最近第3幹線等のの設備敷設工事につきましては、入札工事が、契約が進んでいるとの情報もありますので、千渡第1幹線、第2幹線も含めまして具体的にご説明を願いたいと思います。  続きまして、この幹線に入っていく雨水排水の地域の問題でありますけれども、千渡雨水第1排水区、千渡第1排水区ですが、地図でいうと薄いグリーンの部分であります。この千渡第1排水区については、地図ではグリーンで区分けしてありますけれども、ここの地域は旧字名でいいますと西の久保とか西久保と呼ばれている地域でありまして、土地名に表されているとおりに千渡の西部のくぼ地にあります。ここに上野町や東部高台の周辺の雨水が道路や排水路等を通じて流れ込んでまいりまして、県道の雨水が千渡郵便局とかヤオハンさんの千渡店あたりに集まってまいりまして、これが第2幹線に流入します。ここには、ご案内のとおりに第2幹線は武子川まで行くわけでありますけれども、途中雨水がのみ切れないで、ちょっとした大雨で県道や周辺の住宅地が慢性的に冠水をしてしまいます。長年の課題でありますので、ご説明を願います。  また、第2排水区の排水についてでありますけれども、これは今未開業というか、オレンジ色で薄くなっていますけれども、この地域におきましては私も議会活動の中で、地域内の児童公園の中に大型の雨水ますをつくっていただいて一時的にしのいでいたり、また住宅開発業者がつくった雨水調整池等で一時的に雨水をしのいでいるというような地域でございます。道路にたまった水が行き場がないのが現状であります。  また、住宅が密集をしているにつれて雨水の流れが速くなりますので、また行き場がなくなって雨水が冠水してしまうというような地域で、長年地域の皆さんにはご迷惑をかけている地域であります。これが、この地域が今度整備されます千渡雨水第3幹線までに枝を早急に整備をして、雨水冠水問題の解決が願われると。住民の悲願であるわけでありますけれども、現状についてご説明をお願いいたします。  小項目の5つ目であります。この第1排水区、第2排水区と同じ渠にありますけれども、ちょっとした大雨で道路に水があふれていきますと、地域の畑に、一時的に畑が調整池としてなってしまって、そこに一回貯留することによって地域の住宅が冠水しなくて済むような、そういう慢性的な状況があります。地域にとっては、まことに不幸な状況であります。地域の農地がこのときには、そこが例えば住宅地になると、その水の行き場となって、結果は本当に惨たんたるものであるということで危機感を持っておりますので、この現状認識についてお尋ねをいたします。  中項目の2つ目であります。鹿沼環状線への雨水排水幹線についてであります。その整備計画と活用についてお尋ねします。先ほども話が出てまいりましたけれども、私の調査によりますと、この整備につきましては、ことしになり事業の進捗が見受けられます。私がかねてから執行部にお願いをしてまいりましたこの雨水排水の排水のグレードアップについても、執行部並びに県などの関係各位のご尽力によって解決が目前になっているのではないかなというようなことが推察をされます。知り得た情報をこの地図の赤線に表示をしてありますが、詳細な説明と、雨水冠水問題に向けてどのようにこの幹線を活用していくか、計画をお尋ねをいたします。  中項目3つ目でございます。みんな関係をしてまいりますが、今建設が進められております県道の古峯原宮通りの千渡工区において、雨水排水の整備計画についてお尋ねをいたします。我々もこれ何回かお話をしておりますが、なかなかこの雨水についての詳細な議論が明確に見えてこないということは、鹿沼市と県との調整がいろいろとやってきたのだろうというふうにお聞きをしております。  出ると、宮通りのほうもできてまいりましたし、それに伴いまして雨水排水の問題についても随分と議論が深まってきたというふうに聞いておりますので、この宮通りの千渡工区における排水溝、側溝等の考え方、敷設について、それからこの通りの排水の流末についての考え方、当然これは武子川まで行きますので、この道は最終的には武子川まで行くのだろうというふうには考えておりますけれども、これまでの現状では武子川は河川の改修拡幅がないと、そこに流水、雨水を入れるということはできないという形で、そのために鹿沼市では多額の金をかけて千渡の第1、第2、第3調整池をつくっているわけでありますけれども、その辺の兼ね合いが非常にデリケートな部分があるかと思っております。その辺の考え方について、説明できる範囲で結構でございますけれども、説明をお願いをいたします。また、この道路整備の計画についての進捗についてもお尋ねをします。  中項目の4つ目であります。この住宅地域内の雨水冠水についてお尋ねをいたします。先ほども申し上げましたけれども、慢性的に雨水が冠水してしまうということで、道路で長靴を履いても長靴の中に水が入ってしまう状況がたくさんありますし、地域によっては、この第1排水区については道路拡幅をお願いをして、地域地権者の寄附の同意も得てありますけれども、拡幅をしてこの幹線に水が行ってしまうと、一気にまた水が行ってしまうので、側溝等がまた冠水、道路の整備ももうちょい待ってくれというような形でストップがかかっている部分も多うございますので、その辺の基準、考え方の中から、どうしても一時しのぎの道路上に置く雨水浸透ますで逃げているというような部分もあるのですが、それについても非常に問題が多うございまして、何ともなかなか効果がない部分が多うございます。その辺についての設置基準と整備について、それから側溝等の整備の考え方、それから現状認識とそれについての解決策について、よろしくご説明のほどお願い申し上げます。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 当局の答弁を求めます。  環境部長、熊倉君。 ○環境部長(熊倉 操君) 千渡地区雨水排水についての質問の雨水排水の現状と整備の進捗状況についてお答えいたします。  まず、流末調整池の整備の進捗についてでありますが、3つの池で構成する千渡雨水調整池は第2調整池が今年度完成いたしました。既に完成しております第1調整池と合わせ、1万9,000トンの貯留が可能となり、残る第3調整池につきましても計画的に整備を行っていきます。  次に、雨水幹線の敷設についてでありますが、栃木県が施行する都市計画道路古峯原宮通りの道路新設及び一般県道鹿沼環状線の道路拡幅工事に合わせ、千渡雨水第1幹線を来年度から建設する予定であります。  また、今年度におきましては、一般県道鹿沼環状線の前原陸橋の北側側道及び鹿沼環状線に千渡雨水第3幹線として延長約340メートルのボックスカルバートを敷設する工事を10月から着工しており、来年7月完了予定として進めております。  次に、千渡第1排水区、特に千渡郵便局周辺の排水についてでありますが、千渡第1排水区はおおむね主要地方道宇都宮鹿沼線の北側で、東町1丁目、千渡の一部を含む区域であります。この区域においては、水路の土砂さらいや草刈りなど日常管理は定期的に行っております。しかし、集中豪雨時には千渡郵便局付近の市道が冠水し、職員がパトロールを実施するとともに、状況によっては通行どめなどの措置をとっている現状であります。この地域の雨水対策としては、千渡郵便局わきの水路の上流部に位置する都市計画道路古峯原宮通りの道路新設工事に合わせ千渡雨水第1幹線を建設し、雨水被害の軽減を図っていきます。  次に、千渡第2排水区の排水についてでありますが、千渡第2排水はおおむね主要地方道宇都宮鹿沼線の南側で、東町3丁目、幸町1丁目、2丁目、緑町2丁目、3丁目、千渡、茂呂の一部を含む区域であります。この区域の雨水排水につきましては、千渡雨水調整池に流入する雨水幹線がJR日光線前原陸橋まで完成しており、今年度からその上流側を整備しております。  次に、大雨時農地が一時的に貯留池化している現状についてでありますが、千渡地区の現状はJR日光線が雨水の流れを阻害していることもあり、集中豪雨時には農地等に冠水被害が発生することもあります。放流先である現況の武子川は未改修で、流下能力不足となっていることから、集中豪雨時には十分に雨水を排水することができていない状況であり、地域の冠水被害を解消するため、今後も引き続き栃木県に対し武子川の改修を要望していきます。  また、雨水排水幹線等の整備後、平成26年ごろから地元の協力を得ながら幹線への雨水の取り組み等を実施し、この地区の雨水による被害に対応していきたいと考えております。  次に、鹿沼環状線への雨水排水幹線についてお答えいたします。まず、整備計画についてでありますが、一般県道鹿沼環状線に計画しております雨水幹線につきましては、千渡雨水調整池からJR日光線までの区間は整備が完了しています。さきに述べたとおり、今年度からその上流側を北に向かって計画的に整備を行っていきますが、事業費も大きくなることから、国の交付金事業等を活用するとともに、コスト縮減に努めながら事業を進めてまいります。  次に、その活用についてでありますが、雨水調整池や雨水排水幹線を整備することにより、雨水排水幹線沿線及びその下流域での市道及び住宅地の冠水による被害の軽減が図られるよう事業を進めてまいります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 次に、県道古峯原宮通り千渡工区の雨水排水整備計画についてお答えします。  まず、排水側溝等の敷設についてでありますが、鹿沼土木事務所によりますと雨水排水は歩道と車道の間の歩車道境界ブロックの下に函渠型側溝道路に沿って敷設する計画であります。  次に、流末排水の考え方についてでありますが、鹿沼土木事務所と市の調整により、流末排水は市で管理及び設置する雨水幹線に放流する計画であります。  次に、道路整備計画についてでありますが、千渡工区、これは上野町のガード下から一般県道鹿沼環状線までです、の計画延長は1,734メートル、幅員20メートルであり、今年11月末現在の進捗状況は事業費ベースで71%、完成見込みは平成25年度末を目標に進めているとのことであります。  次に、住宅地域内の雨水冠水についてお答えします。まず、道路上に設置する雨水浸透ます設置基準と整備についてでありますが、現在道路に浸透ますを設置する場合の基準等は特に設けてはおりませんが、道路上に冠水が発生する箇所について、周辺に河川等の放流先がなく側溝整備が困難な場合に、暫定措置として設置しております。設置の状況としましては、市内全域で平成19年度から本年11月末現在で32カ所に設置し、そのうち千渡地区につきましては10カ所設置いたしました。  次に、側溝等の整備の考え方についてでありますが、側溝整備につきましては道路改良工事に合わせて整備することを基本としております。ただし、道路が整備されていても、路面冠水等が発生する箇所につきましては、河川や下水道の雨水幹線等への接続が可能な区域について側溝整備を実施しております。  次に、現状認識と解決策についてでありますが、当地区の雨水排水施設の整備につきましては、道路冠水等の状況から課題の多い地域であると認識しております。住宅地域内の雨水冠水対策につきましては、大雨による雨水の宅内流入のおそれがある場合は、市民からの要望により緊急避難として土のうの配布を行ったり、排水放流先が未整備の地域は、暫定措置として浸透ますの設置により対応しております。  また、排水放流先の整備が完了している地域につきましては、今後地域住民の皆様のご理解とご協力をいただき、道路改良及び側溝整備の推進を図ってまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 阿見英博君。 ○23番(阿見英博君) ご説明ありがとうございました。若干確認の意味を込めて、またちょっとわからないところももう一度聞かせていただきます。  議長にお願いをするのですが、第1、第2、第3、第4という中項目1つずつやるべきなのですが、関連がありますので、若干前後してしまったらばお許しをいただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。 ○議長(冨久田耕平君) はい。 ○23番(阿見英博君) 中項目の1つ目の雨水排水の整備についていろいろとお聞きをしました。第1排水区、第2排水区問題の認識は、私と認識同じだなというふうにして安心をしましたし、いろいろと苦労されている状況もわかってはいるのですけれども、地域に住んでいる人たちにとってはなかなか理解できない部分が多うございます。何で千渡だけこれだけ雨水がたまってしまうのということで、置いてきぼりを食ったのではないかなというような意識が非常に強うございますので、今回この第3幹線がやっと着工して、平成20年の答弁については今年度末という形でありましたけれども、今のご答弁によりますと来年、平成24年7月ごろに第3幹線が変わるというふうな答弁があったと思いますが、その辺の確認と、ここに第1幹線の建設のほうも話をしていただきましたけれども、これが市のほうで雨水の流末はやるということなので、この赤線にあるように宮通りから鹿沼環状線にぶつかって、千渡の交差点、今の県道のほうに曲がってくるというこの赤線のほうに雨水が来るというような形で理解はいいのかどうかという形を確認をしていきたいと思います。  それから、第2雨水幹線は千渡の交差点まで来ていまして、そこから真っすぐ武子川のほうに行くようになっております。これしか今ないので、これがのみ切れないで千渡郵便局のあたりが冠水をしてしまって、慢性的になってしまうと。そのために、この第2排水区の西の久保の住宅地内の水がいまだに側溝もできない状態でいるというような環境にあります。それなので、この第3幹線が結びついてこの調整池のほうに行くようになるのかどうかという形で、この辺も協議をしていると思うのですけれども、その辺の確認をまずさせていただきたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  環境部長、熊倉君。 ○環境部長(熊倉 操君) 再質問にお答えします。  まず、第3幹線の完成年度ですけれども、平成24年度に完成をさせるということで現在進めております。  2つ目に、宮通りから交わる千渡交差点のほうに行くということでありますけれども、これにつきましては県のほうの用地買収等の進捗状況に合わせまして、この宮通に雨水幹線を敷設しながら、環状線に交わったところから南下をいたしまして、鹿沼街道と環状線の交わるところの千渡交差点のほうに雨水幹線を敷設してまいります。  また、3点目の千渡交差点から飯岡橋、いわゆる第2幹線の関係でありますけれども、当初は千渡郵便局の前のほうから飯岡橋に向かって雨水を放流する計画を、今回は古峯原宮通りを通して鹿沼環状線から南下をして、千渡の交差点に行きます。そして、その千渡の交差点において分水をして、一方は飯岡橋のほうに流すもの、それからもう一方は千渡の調整池のほうに流すものという形で、分水をして雨水の対応をしてまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○23番(阿見英博君) わかりました。 ○議長(冨久田耕平君) 阿見英博君。 ○23番(阿見英博君) 大変失礼しました。いい答弁だったので、慌てて、忘れないうちに再質問しようと思いました。大変失礼をいたしました。  わかりました。ということは、ここに地図に書いてあるように、赤線の古峯原宮通りから環状線を南下をして千渡の交差点に行って、そこから従来ならば第2幹線で千渡、武子川の行く部分を分けて、雨水調整をしながら前原陸橋の下を通って、第3幹線通って調整池に行くというような、分水をするというような計画でよろしいですか。わかりました。  そうすると、今まで武子川にしか行かなかった水が調整池のほうまで行くという形になると、千渡郵便局あたりの冠水は随分緩和されるのではないかなというふうに期待は持てます。それと同時に、一気に西の久保の水が千渡郵便局のほうに行ってしまうのが、今度は古峯原宮通りを通って迂回をするというか、環状線を通って千渡の交差点まで行くという形なので、千渡郵便局のところに行く水が随分減るのだろうと。  そうすると、今まで地域の住民の方たちが、道路拡幅をして、側溝をつくって、我が田んぼ、畑に水が来てしまったのが、側溝を通すことによって、この第1幹線に行くことによって、道路整備が今度は住民のニーズにこたえられるようになるかなというふうな形を聞いたのですが、先ほどの説明によると地域の枝等については平成26年からというような話が若干あったように思うのです。  というのは、この地図にある第2排水区の本線から住宅地の中の排水と、それから西の久保、第1幹線につなぐ枝線がやっぱり地域の住民の方の要望があるのですけれども、その辺の幹線はまたつくることが先ですから、わかるのですけれども、第3幹線ができれば、カワチまで来れば、第2排水区のほうの住宅地の水は全部ができる前に流すことは可能ではないかなというふうな、私らは思うわけでありますけれども、その辺の考え方についてはいかがなのでありましょうか。答えられる範囲でお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  環境部長、熊倉君。 ○環境部長(熊倉 操君) 今年度行っています第3幹線が完了すれば、その西の久保ですか、そこの排水ができるのではないかというふうな再質問だと思いますけれども、第3排水区につきましては、その雨水は千渡調整池のほうに流す予定でありますけれども、先ほども答弁しましたように、3池のうちまだ2池しか完成していないというのが1点あります。また、カワチ薬品までは平成23年事業ではそこまで伸びません。そのため、平成24年度そこをやる予定になっていますので、その工事の影響等も考えますと、平成23年度完成分から接続するというのはちょっと困難ではないかなと。先ほども答弁しましたように、平成26年以降になるのではないかというふうに考えておりますけれども、その工事の進捗状況とか雨水の流入状況等を監視しながら、一刻も早くそこに放流できるように努めてまいりたいというふうに考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 阿見英博君。 ○23番(阿見英博君) 言っていることはよくわかりました。ただ、それぞれの問題があるのはわかっているのですが、この件については時間の経過とか工事進捗がありますので、引き続き工事の進捗を見ながら、地域の議員としても引き続き議会で質問をしていきたいというふうに思っておりますが、何分にも県との調整の部分もありますので、その辺をぜひ頑張っていただきたいという形で議会としても応援をして、県議のほうにも皆さんで応援しなければいかぬかなというふうに思っていますので、その辺は要望にさせていただきます。  続きまして、住宅地域内の雨水冠水についてであります。浸透ますの問題で、32カ所中10カ所が千渡地内という形で、私なんかも高台にいますので、上野町とかも過去にたくさんつくっていただいて、時間も余りたたないうちにすぐいっぱいになってしまって、何の役にも立たないのではないけなんて言われて怒られて、何かちょっと嫌みな言い方ですると、税金の無駄遣い議員なんて言われたこともありまして、これなかなか住民の意見というのは難しいもので、やらないでいても怒られるし、やっても怒られるというような部分で、非常に嫌な思いの浸透ますという思いがあります。  ただ、どうしても私も、以前この議会でもお話になったことありますけれども、環境対策のほうでも、前の部長さんのときか、雨水排水ますはやめようよと。本当に一時しのぎなんてだめなのだからやめようよというふうな話がありまして、議員さんも余りつくれつくれと言わないでくれないけなんていった、そういう時期もありますし、私も確かにそういうふうに思います。一時しのぎでやる、そのときは格好いいけれども、それよりもちゃんとした側溝をつくっていくというのがちゃんとした税金の使い道だろうし、費用対効果を考えれば、やっぱりそこら辺についてはもうちょい待ってくれという議員の姿勢も必要なのかなというふうに私は理解しておりますので、やはりその辺のところは執行部のほうもその辺も踏まえながら、なかなか難しいということは、その基準がないという言い方で答弁がありましたので、その辺のところはきちんとその状況を踏まえながら、ことしのつくったところで舗装したらば、前よりも早く水がたまってしまうというような意見もあるし、そんな話聞くと非常に残念だし、執行部が一生懸命やっていてもらっているのに、もうそういう話がほかから聞けてきてしまうと、本当に何か寂しいというか、そういう思いがありますので、この辺のことについては、やっぱり地域の人の意見もありますけれども、専門家は専門家の意見として、こういう大変な時期でございますので、その辺も説明責任もあるのかなというふうに思っておりますので、これは答弁は要りません。  ただ、そういう現状も、我々もそう思っているし、執行部もそうなので、その辺のところはきちんと我々も市民と対話をしながらやっていかなければならないという部分がありますので、その辺をきちんとこれからも対応していただきたいということで。  私は、なぜそう言ったかというと、将来こういうことになりますよという展望があれば、もうちょい待ってくれませんかという言い方ができるわけです。そういうために私きょう質問しているのですけれども、将来性を見つけながら、費用対効果も考えながら、やっぱり地域住民との話し合いをしながら、税金の有効な使い方という形で我々も責任がありますけれども、執行部もその辺の形は十分に話をしていただきたいなというふうな話であります。これは要望ですので、結構です。  それから、先ほども話しましたけれども、平成26年から枝が行くという形でございますので、私はそれまでに地域の方たちが道路の拡幅、また側溝について寄附をするという形で、何件かもう寄附行為が成立して、道路が抜けるばかりになっています。ただ、予算づけと雨水排水の問題ができないので、その辺は平成26年の雨水幹線の完成以前に、それまでに、それから始まるのではなくて、それまでにできた場合には、こういう地域の住民の理解があって、こういう可能性がありますよという形の意見の受け皿とか、そういうものをあらかじめこれから、ここまで幹線の案が出たのですから、具体的に地域に入っていって、今までの問題整理を地域の地権者、住民とともに問題解決の話し合いをしていくべきではないのかというふうに思います。  平成26年まで待っていて何もしないのではなくて、今までのたくさんの工事のおくれがあるわけですから、その辺も踏まえながら、ぜひ地域の自治会、先ほどから問題になっている、提起されています地域の最先端の組織である地域自治会とか、そういう人たちとも話し合いを深めながら整備を深めていくような方策をとるべきであろうというふうに考えますので、その辺について何かお考えがありましたらばご答弁をお願いをいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 議員おっしゃるように、この千渡地区については排水先がないということで、なかなか道路改良の要望がありましても着工できないという、我々としても大変苦しい立場でもあります。こういった雨水幹線等が整備されていけば、やはり排水先があるということで、安心して整備のほうの計画に入っていけるかと思います。これまで受けている幾つかの要望あると思いますので、その辺を精査しながら地元との調整をしていきたいと考えております。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 阿見英博君。 ○23番(阿見英博君) 前向きなご答弁ありがとうございました。  きょうは1件だけ、大切な項目でございましたので、私も9月の選挙のときの公約でいろいろと受けてまいりましたので。ただ、ありがたいことにこういう前向きな幹線の整備が、執行部またいろんな関係者のご努力によって前向きにここへ来て出てきたということに非常に感謝をし、またこれからも引き続き地域住民の声を聞きながら前向きに早急な整備をお願いをして、また途中で予算がなくなってしまったなんていうようなことがないように、私も地元の議員としてしっかり見詰めていきたいと思います。  これからの執行のご尽力に感謝を申し上げ、またこれからもよろしくお願いしますという形で私の一般質問を終わります。ちょうどお昼でございます。ありがとうございました。 ○議長(冨久田耕平君) 昼食のため休憩といたします。  再開は午後1時といたします。  (午後 零時01分) ○議長(冨久田耕平君) 休憩前に引き続き再開いたします。  (午後 1時00分) ○議長(冨久田耕平君) 引き続き発言を許します。  12番、増渕靖弘君。 ○12番(増渕靖弘君) 午後の第1番目ということで、皆さんが緊張して、そして真剣に聞くような一般質問をしたいと思います。  まず初めに、3期目の議員のこの場に立たせていただいて、これからも議員生活をすることを本当に感謝して、肝に銘じてやっていきたいと思います。その意味で、今回4人の新人の方が一般質問のこの場に立たれて、私が8年前に一般質問で初めて質問したときから見ると、みんなすごく言語明瞭、そして落ちついて、物すごいレベルの高い議員さんが入ってこられたなと。この後、私の後にももう一人新人の方が質問するので、その人にも期待しています。本当にこういう新しい血、新しい風が吹くということは組織にとって大変重要なことだと思いますし、私もこれから3期目ということで、拍手はもらえませんが、皆さんに緊張、そして建設的で、議員のこの一般質問がいい議論であったと市民の方から拍手がもらえるように頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  今回一般質問の中で、私は2件の通告をしております。その中で、市長の市政運営についてということで質問を出しました。これを思いついたことは2つあります。1つは、維新の会とか名古屋市長選挙、その中で議会のあり方、既成政党、今までの市政運営というものが、これは鹿沼市だけではなくて、議会、そして今までの戦後60年の市政運営というか、政治のあり方というのが変わってきているのだなということを感じます。そして、今までずっとやってきた、延々とやってきたことというのは、きのうも市長の答弁の中でありましたし、果実の配分で、右肩上がりを前提とした中でやっていると。その中で既成政党がある程度はめて、官僚が考えて、役人がそれを実行するというようなやり方が今までの日本の運営だったと思うのですけれども、この人口減少や借金の多さ、そしてグローバル化なんかを考えると、本当に今のあり方でいいのかなということを強く感じます。  私もこの8年間思っていたのですけれども、どういう形でもきちんと市、市長、この執行部のやり方も、そして議会の通し方も、そして審議、諮問のやり方というのも間違いがないのです。間違いがない中で、なぜ市民の感情、そして選挙なんかで回ってみると、何でこうなってしまっているのだということがよく聞かれます。それは市政、そしてこの議場で計画されたことと市民の思っていることが、本当の理想で言えば同心円に回っていかなければならないことが、なぜずれている。下手すればいっぱいの円ができてしまって、いろいろな形が提案されているけれども、本当の市民の思いが1つに集約されていない。  確かに価値観が多様化されて、いろいろなことが今までみたいに、車があって、三種の神器という家電があって、マイホームがあってというような価値観だけで進んできた日本ということから比べると、このことが大きく変わっている。これは、我々自体も対岸の火事というのではなくて、鹿沼市にも、あそこまで劇的に変わることはないのですけれども、議会も含めて、市長初め執行部の皆さんには、対岸の火事ではなくて、いずれ鹿沼市にも来るのだということを十分認識した上で議論をしていきたいなというのが一つでございます。  そしてもう一つ私が感じたのが、この中で今回いろいろな方から、大島議員、そして湯澤議員のほうからもありましたように、自治基本条例のつくり方、これが137回の委員会を経て、そして公募の方に全部を任せて、そして偉かったなと思うのが、事務局が完全な裏方になって、そして私たちもその基本条例のところに議員全員が呼ばれて、意見を聞いて、そしてその意見が反映されて、そして劇的に変わって、物すごくそれが精査されて、すばらしい自治基本条例になっているということですごく関心いたしました。
     本当にあれだけ丁寧にやればいいものができるのだなということを改めて感じましたのですけれども、今回の第6次総合計画にあっては、やはり1番のこの①にありますように、計画の決定の中で、諮問委員会、そして審議会、そしてパブリックコメント、そして議会を経てと、これ全部やり方的には間違っていないのですけれども、審議会のあり方も、やはり市の執行部の誘導というか、きのうも市長いみじくもおっしゃっていましたけれども、台本があって、そこに有識者、そして審議員、我々も入りますけれども、なかなかそれが100%これは絶対否決だよとか、これはもうちょっと軌道修正をしてくれとか、大幅修正はかけられないような流れ。それで、ある程度審議を重ねて、それがパブリックコメントに出されて、そしてパブリックコメントといっても、何百人の意見とか何十人、ほとんどが3名とか5名のパブリックコメントなのです。  そこで情報を開示しました。審議会も経て、パブリックコメントで市民にも通知を、周知をいたした。そして、改めて議会にかけられると。すると、議会の中でもこれを100%否決するには、この26人の中の過半数を占めないと否決にならないのです。ということは、ほとんどが否決にならない。だけれども、市のやっていることは間違いかというと、一つも間違いがないのです。ただ、構造的にシステム自体がもう制度疲労を起こしているのではないかなということを私は思いました。  この2つのことからこの質問をします。諮問委員会のあり方、パブリックコメントのあり方が、機能停止して、制度疲労を起こしているのではないかということに対して、市長のお考え、そしてこれからどういうふうな形で本当に市民の意見が、先ほども生の声というような意見が谷中議員のほうからありましたけれども、その生の声がきちんと市政に反映できる仕組みのつくり方というものをやっていかなければならないのではないかということで挙げさせていただきました。  次に、議会基本条例についての話でございます。これは、議会基本条例が9月1日にできまして、今冨久田議長を中心に議員全員が参加して、より市民に近く、そして議員自体が議案について、そして市政の方向についての説明責任を負って、そして距離を短くしてということはこれからやっていかなければ、条例ですから、ならないと。今まで言った理想論ではなくて、現実的にきちんと歩んでいかなければならないということが我々この26人には課せられた使命でございます。  そのことはよくわかるのですけれども、実際議論の場がこの一般質問になってしまって、ある程度の制約の中であったり、議員全員協議会の中でもかなりやりとりありますけれども、あそこはしょせん説明の不十分なところの確認と、説明をもうちょっと詳しく聞きたいということで、議論の場にはなっていない。実際本当に議論をしなくてはならない。それもある程度こうやって仕上がって、パブリックコメントをみんな通して、95%でき上がった議案の中でやるのではなくて、もっと芽の段階、もっと小さなうちというか、もっと基本のところの根っこのところで我々と議論して、そして生の声が聞けるような、そういう議会との情報交換がこれから必要なのではないかと。  それは、やはりよく言われる二元代表制だと言っているけれども、私は8年間で感じたことは、二元代表制、車の両輪だとよく言われますけれども、今実際は、市長ももう県議会議員を長くやられてわかっていると思うのですけれども、執行部のほうの車輪のほうが大きくて、議会の車輪はどうも小さくて、何かこういうふうにもう引っ張られて、何か自転車の補助輪みたいにしてついているような形にしかなっていないけれども、やっぱりこの基本条例ができたからには、どんどん、どんどん情報を出して、もっと基本的なベースのところで議論ができる場をつくって、それは議会ももちろん努力しなくてはならないのですけれども、執行部のほうとしても情報をどんどん出してもらって、もっと芽の段階の情報として私たちに伝えていければと思います。そこのお考えを市長のほうにお願いいたします。  そして、3番目の市の組織の再編についてのことでございます。これは、私が常々言っているのは、もう8年間行財政改革ということで言った中のライフワークの中で、やはり民間と比べるとどうしてもスピード感がなかったり、結論と、だれが決めたのか、どこが責任を負うのかというところの範囲があいまいというか、多岐にわたっていることもありますけれども、そこら辺のところをもうちょっと精査して、本当の意味のスクラップ・アンド・ビルド、そして費用対効果というものを民間並みに考えたり、民間並みのスクラップ・アンド・ビルドということを考え直すべきだと私は思います。  初日にも大貫議員が人事についてとか組織についてということで、副市長がお答えになったと思います。確かに若いうちは、10年間ぐらいはいろいろなところを経験していくのは結構なことであると思うのですけれども、これからはもう保健福祉部のエース、ここに彼がいるから、彼に聞けばわかるのだと。保育園行政はこうなのだと。教育委員会に聞けば、中学校のこと、小学校のこと、こういうことがよくわかる、こういう形のプロフェッショナル化が必要だと思います。  そして、チームとしてやっていく、そしてまたなおかつやらなければいけないのは、その中でやはり一生懸命勉強して、私はこういうことになりたいのだといって試験をしたり面接をしたりして、若くてもやる気があって、能力の高い人間がどんどん、どんどん上を目指していく。横並びの年功序列で、だんだん、だんだん給料が上がっていくのだよというような組織体ではない組織をつくっていかなければ、絶対にこれから生き残れないのではないかということを私は強く痛感しております。  そのためにもプロフェッショナル化、そして組織のあり方というものをどんどん、どんどん育成して、そしてその中でなって、それと今度佐藤市長になって一番問題というか、私が疑問に思うのは、やはりここにいる部長さん方は専門職としてずっと20年、30年積み上げてきて、そして最後までここで退官していただきたい。今は何年か残して、せっかくなっても1年か2年ぐらいで退官してしまう。そして、もうおやめになったのかなと思うと、まだ市役所の監査のほうにいらっしゃったり、いろんなところにいるというのではなくて、やっぱり私が部長になったからにはこれを仕上げて、議員としっかり議論したり、市長とこういうことは私の代でやるのだということを、私は1期のときとかに部長さんから聞いたことがあります。おれは、これ仕上げてやめるのだと。そういう信念のもとにやはりやっていくことが、部長職として選ばれた、エリートとしてここに座るからには、ここに座るということは大変意義のあることだと思います。その部長さんがしっかり答えられて、今まで都市建設部にいたのが違うところの水道部長さんになって出てきたりとかというと、何か違うのではないかなと。やはりそこの畑で培ったスキルを存分に我々と答弁ができる、そういう組織にしたいと。  それと、やはりほかにもう二つあるのは、前から言っている持論なのですけれども、経済部を私は分けて、農政部、そして産業部という形で、いろんなところに視察に行って組織図を見ると、ほとんどのところは農林部とか産業部とかというふうに分けているのです。別に経済部長さんが大変だというのではなくて、やはりいろいろな形になっても、経済部で抱えている今の範囲だと守備範囲が広くて、もうライトボールからレフトボールまで走って1人で守備しているような形に私は見えるのです。やはりレフト、センター、ライトというような形で守備範囲を絞って、そこで確実に捕球ができるというようなことをできるような体制にしないと、このグローバル化とスピード化と競争ですよね。どこ行っても名物のものをやったり、B級グルメだったり、もう考えることは、都市間競争が始まっていますから、その中で1人でアイデアを出して1人で見るというのではなくて、農業の専門家、工業の専門家、林業の専門家、木工の専門家、金属の専門家というぐらいの形で、年がら年じゅうそれを考えられる。四六時中金属のこと、木工のこと、ここが売り上げがどうにかならないか、農業で新しい品種をつくって、農家の所得が少しでも上がらないかということをやはり行政として考える。そういう責任があると思います。  それと、財務部長のほうの財務、ここは本当に財務のエリートというか、財務の専門家、本当に税理士、会計士に近いぐらいのことをやらないと、この400億円、ほかの特別会計まで入れれば600億円というこの大きなお金を扱っているところは、よほどの専門性がないとできない部門だと思うのです。そこには、やはり培ったスキルと、そして専門的にいろいろなところで研修して、学んで、本当に無駄のない税金の使い方をやっていかないと。  繰り返しになりますが、これからの市政というのは、果実の配分ではなくて、いかに少ないところの税金を効率よくやって、皆さんの市民の満足度、幸福度を上げていくか、それに尽きると思うのです。それ以外のことは、なるべくダイエットして、無駄をなくして、本当にフットワークの軽い行政運営が必要だと思います。  多岐にわたる質問ではございますが、市長のご意見を十分に聞かせていただくことをご期待申し上げまして、よろしくお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 大変多岐にわたる質問でした。とりあえず用意した答弁の中に網羅されているのかどうか自信はありませんけれども、とりあえずお答えをしたいと思います。  まず、市長の市政運営についての質問のうち、計画決定のあり方についてお答えをいたします。諮問委員会やパブリックコメントのあり方についてでありますが、総合計画を初めとする計画の決定に当たりましては、その策定に至るまでの経過が最も重要であるというふうに認識をいたしております。特に市民への影響が大きな計画ほど、その策定過程に透明性とか客観性が求められるというふうに思っております。  こうした観点から、本市におきましても計画の策定に当たりましてはできるだけ多くの市民の意見を反映できるようにということで、先ほどご指摘もありましたけれども、形の上ではほぼ完璧だというふうに思っています。各種アンケート調査を実施をし、パブリックコメントを実施するとともに、専門的な知識を持った委員や市民からの公募委員などで構成された委員会に諮問し、計画の合理性とか公正性の確保ということで議論をいただき、その是正に努めているわけであります。  今後におきましても多くの市民の声に耳を傾けることはもちろんのことでありますけれども、立案の段階からより多く市民の参加を得ながら、多くの市民の皆さんの実態、そしてまた知恵なんかも結集をしながら、協働によるまちづくりを推進してまいりたいと考えております。  次に、議会基本条例についてお答えをいたします。まず、情報の共有化についてでありますが、これは極めて重要だというふうに思っています。重要施策や新規事業等を実施するに当たっては、これまでも議員全員協議会等において事前に説明を行っているほか、議員の個人からの資料請求にも対応しているわけであります。今後におきましても、政策等の提案事由や財源措置など、施策の概要がわかる資料の提供に努めてまいりたいというふうに考えております。  次に、議論の場についてでありますが、地方分権の進展に伴いまして、地方自治体はかなりの部分自己決定、そしてまた自己責任を負うことということになってまいりました。二元代表制における議会の担うべき役割、責任というのが非常に大きくなっているというふうに認識をいたしております。これらのことから、議員の皆様方には積極的な政策提言をお願いするとともに、議論の場を設けていただき、活発な意見交換を行いたいと考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。  次に、組織の再編についてお答えを申し上げます。いろいろ具体的な例を挙げて質問がされました。まず、人材の育成についてでありますけれども、多様化、複雑化する市民ニーズや地方分権の進展に伴うさまざまな行政課題に的確に対応できる職員を育成するということは極めて重要だというふうに思っています。  このため、初日に副市長が答弁いたしましたけれども、人材育成計画に基づいていろんな研修会に参加をすることを初め、実務研修なども力を入れながら、個々の職員のスキルアップに努めていきたいところであります。  原稿にはないですけれども、専門職化というのはまさにそのとおりだというふうに思っています。ただ、なかなか役所の人事というのは難しいところがありまして、いろんなところを経験しないと、例えば市民の方からいろいろ相談を受けたときに、どこでどういう仕事をしていて、どんな仕事なのかというのがある程度わかっていないとその場で対応し切れないという問題もございますので、一定程度いろんな職場を経験するというのは最低限必要だというふうに思っていますけれども、市民の皆さんの知識、そしてまたいろんな専門性が求められる時代でありますから、やっぱりプロフェッショナルの養成というのは極めて重要だというふうに思っております。  次に、組織の再編についてでありますが、組織機構の見直しを行う際には、市民サービスの向上というものを前提に、より市民にわかりやすい組織を基本に組織づくりを行ってきたわけであります。今後におきましても、第6次総合計画を着実に推進できますように、市民にわかりやすい簡素で効率的な組織、新たな行政課題に対しても的確に、迅速に対応できる組織づくりというものを、また新年度に向けて見直しを図っていきたいと思っています。  何より行政のスピードだというのは、まさにそのとおりです。いろいろ日常業務を抱えながらの新しいことに挑戦するというのはかなり負担も多いものですから、そういったものをどう切り離すことができるのかというようなこともあわせて、組織的な中で検討もしていければというふうに思います。  とりあえず以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 増渕靖弘君。 ○12番(増渕靖弘君) 大体こんな答えかなということが返ってきました。本当に市の職員の方とか、分析とか国のあり方についてのことなんかを計画でつくるときの前文なんかはすごく客観的に、先ほど市長がおっしゃったように客観的な分析力はあるし、的確に、それもニュートラルな形で、どっちかに偏っているとか、右と左とかではなく、本当にニュートラルな形で状況分析もできているし、経済分析なんかもできているのです。  だけれども、実際に鹿沼市というところに総合計画なんかで落とし込むときに、形容詞が多くなってしまうのです。ここのところがすごく問題だと思うのです。確かに清流のまちとか、互いに助け合うとか、そういうふうなことはいいのですけれども、やはり明確に、これはこの前文教民生常任委員会のほうで東広島市に教育のことで行ってきたのですけれども、そこの教育委員会が教育長を初めとして、目標設定が小学校、中学校の全国一斉テスト、あれの1番を目指すともう言い切ってしまっているのです。だから、こういうわかりやすい形で、もう本当に形容詞で、すごく理想の世の中、こういう幸せのあり方というのは、本当に文的には、それについての作文の評価としてはいいのですけれども、やはり数値目標だったり、ここまでに絶対やるとか、ここはこれだけしかないのだから、この中で知恵を絞るとかというような具体性がないから、どうしても総花的に、もう市長がおっしゃるように無駄な建物は建てない、市民に密着したというようなことなのだけれども、では市民の満足度ということを選挙で回ると、意外と全部何でも金がない、金がないと言われてしまうのだよなというのが実際の声だと思うのです。それも生の声だと思うのです。  そうすると、税金を払っていて、お金がない、お金がないというと、では何に使うのだ、何なのだというところの明確性がどうしても欠けるし、私たちも説明に困ってしまう。本当に地道に社会福祉とか教育とか水道とか密着していて、我々市民でも、我々でも感じないところで、市の本当に見えないところで市民生活を支えているということは十分わかります。それは皆さん、ここにいる部長さん方の下でやっている人たちの努力だと思うのですけれども、やはり希望を持つやり方というのは、夢というか、こういうふうな形というものを明確にビジョン化して、そこに向かって進んでいるのだと。答弁の中で、検討しますとか他市と比べてとか横並びではなくて、オンリーワンをやっぱり目指していかないとだめだと思うのです。  それには、オンリーワンになるには、日本じゅうで鹿沼市だけというものをつくっていくのは本当に難しい作業だと思うのです。それが何回かの会議で、この未来予想がつかない時代にあって5カ年計画を立てる。本当は5カ年計画立てるには、3年も4年もかけて議論して、そして何回も何回もこの議場にも素案を出して、そこでまた繰り返しやるというようなやり方ができないのかなと。それが本当の未来予想図になっていくのだと私は考えておるのですけれども、そこら辺のところを市長がこれから、今の形とこの自治基本条例にあるような形のやり方についてどういうお考えがあるか、まずこれもう一度お願いします。よろしくお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) いろいろお話をいただきました。総合計画の策定に当たって、自治基本条例との違いというのは、だから評価されたのだというふうに私は思っているのですけれども、自治基本条例というのはかなり国内見渡しても、ああいう形で2年間練り上げてきた条例というのはほとんどないのだろうと思うのです。本当に市民の方が手づくりで、だからこそやっぱり指導いただいた先生からも本当に評価をいただきましたし、そういう意味では今お話の中にあったようなこれからのいろんな計画をつくっていく上での一つの指針になるものだというふうに思っています。  ただ、あれは特に期限がなくても、無から有を生み出す計画なもので、条例なものですから、時間的余裕がかなりあったと言えばあったのです。日常的には、どうしても次期何とか計画という話になると、かなり1年前あるいは1年半ぐらいのスパンの中で、前の計画を見直しつつ現状に合わせてという形になるものですから、時間的にどうしても制約を受けるので、ああいうスタイルがすべてとれるかどうかはわかりませんけれども、やはりできるだけ多くの市民の皆さんにも参加をいただきながら、その実態を加味しながら、先ほど谷中議員の中にもありました地域福祉計画ですか、それなんかは多少やり方は異なるかもしれませんけれども、関係者の皆さんがかなりその中に入って、実態に即した議論の中でつくり上げられてきているというふうにも聞きましたので、そんなことを参考にしながら、これからの計画づくりの中ではやっぱりできるだけ時間もかけながら、そして関係者の皆さんの意見も取り入れられるような仕組みも考えながら取り組んでいく必要があるのかなというふうに今感じているところです。これからそんなことで、できるだけ心がけていきたいというふうに思っています。  また、数値目標でありますけれども、いろいろお示しした総合計画の中では数字的なものというのはお示ししておりませんけれども、これからいろいろ議論いただく基本構想、基本計画の中では、5年間のいろいろ達成目標等も記載をされてまいりますので、その中でまたいろいろご議論いただければありがたいというふうに思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 増渕靖弘君。 ○12番(増渕靖弘君) ありがとうございました。本当にいい事例ができたわけですから、それを見られても、確かに市長がおっしゃるように時間的な制約とかいろいろありますけれども、ただ1つだけ、これは要望でいいのですけれども、ある程度のガイドラインというか、裏方になって市がやっているのではなくて、指針で、そこに大体せりふというか、ある程度の粗筋があるというやり方をなるべく薄くしてもらいたい。でないと、本当に公募でなんか来た方、よく審議会なんかでご一緒させていただくと、やはり初めてで、ほとんどこの周りの我々議員がいたり、いろいろ見たことないお偉いさんがいたり、市の副市長や市長が来られたり大学の教授が来られたりというと、やはり公募では、私こういうこと言いたいのだという意味で応募なされても、その雰囲気にのまれてしまうというか、そういうことあり得ると思うのです。それを引き出すには、それで大体こういう形でみたいな形ができてしまうと、やはりそれを是とすることが多くなってしまうと思うので、もっと引き出しやすい、生の声を引き出して、本当の現実に即したものを意見としてやるのが本当の市民の声を生かしたということになるので、これは要望ですけれども、そこら辺のところをよろしく、これからの審議会、諮問委員会、そしてパブリックコメントまでかける経緯の中で生かしていければと。いい見本があるので、よろしくお願いいたします。  次に、議員の中の共有の場というもの、情報の議論の場ということについて、これは本当に、これは議長と市長のほうの話し合いになると思うのですけれども、今の中だけではなくて、例えば私のほうで、会派のほうで大分市に行ったときに、大分市なんかだと、各会派というか、ある程度の人数に分けてなのですけれども、市長、副市長、それと教育長の3役と担当部長が来て、こういう形で発案して、こういうことを今度計画にのせたいのだという、本当に芽の段階というか、小さな段階で、こういう形が庁内でまとまってきたのだというと、それを議員のほうと議論、ディスカッションして、3時間ぐらいやるそうです。おのおのの会派というか、ある程度の分かれた、3つぐらいに分かれて、それをディスカッションして、それをまた議員の意見を聞いて、それをまた生かして、何回かそれをやりとりしてこの議場に上げてくるという。  そこには、もう逆に言うと議員はそこである程度、一般質問の前の段階でわかっているわけだから、一般質問本当になくても大丈夫というか、きちんと仕上がった議案としてできていると。そういうやり方もあるのです。そういう形をちょっと目指していけないかなと、そういう形を採用することができないかどうかというお考えをお聞かせください。お願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 再質問にお答えをいたします。  議会とのいろんな意見交換の場というのは、極めて重要だというふうに思っております。自分も県議の経験しかありませんけれども、かなり事前に情報提供はあるのです、今度こういうことをするのでと。  そこで、ディスカッションするというよりは情報提供に近いのでありますけれども、ただ今おっしゃったように会派がかなりまとまっているものだから、会派がいるときに、だれかがいるときに来てという形になるので、なかなか自宅までお伺いしてという話にはなっていかない。どうしても来ている人に話が来るという形でありますけれども、そういうものを含めて、必要に応じて情報提供というのはどんどんしていく必要があるというふうに思っております。  そういう意味で、一つの方法とすれば通年議会という方法もあると思うのです。年4回の議会だけではなく、議会も通年にしてしまって、議長の招集でいつでもやれるような、そういう形をとるというのも意見交換の場では必要だと思いますし、今ご提言いただいたようなこと、これができるのであれば、私個人的には大いにそういう場をつくっていただくことはありがたい。むしろ歓迎できることだというふうに思っていますので、そういった形でまた相談をさせていただいて、やれるところから手がけられればというふうに思いますので、その節はまたよろしくお願い申し上げます。 ○議長(冨久田耕平君) 増渕靖弘君。 ○12番(増渕靖弘君) ありがとうございました。なるべくそういう形ができるように。自宅までというのではなくて、会派の控室に来て、何人かでまとまってという形で、それも予定を組んでという形でやっているみたいなので、そこのところはそういう形でございます。  それと、最後の市の組織の再編についてということで、これは本当にこれからプロ化していかないとだめだということだと思うし、人事が入れかわるというのは、先ほど市長が言ったようにいろいろなことというのもあるのですけれども、今まで行政の中でというと、同じところに長くいると日光市みたいなことがあったりみたいな形がということの懸念があったと、そういうことも含まれていると思うのです。余り長いところでずっとというのはあるのですけれども、私この8年間見ていて、鹿沼市の職員はそういう体質はないと言い切ってもいいくらいだと思うのです。それよりもやっぱり一生懸命その場でやっていることを一生懸命やりたいなというくらい物すごくファイトを燃やして、その職場で誇りを持っている方が見られます。見受けられます。  そういう人たちをどうしても伸ばして、一生懸命やって、そこでおれに任せろみたいな形がとれないかなと思うのです。だから、ある程度のところのやはり希望とかあると思うのです。合う合わないということもあると思うのですけれども、やはり全部が、民間だって好きな仕事を好きな役職でやっているわけではないのです。嫌だなと思っても、やはり家族抱えていたりすれば、そこの場で、その場で何とか自分のことをアピールできる場をつくるのも民間の仕事でございます。  だから、ある程度希望は聞いても、その場でもう腹を据えて、腰を据えて、この仕事に誇りを持って市民に尽くすのだというような意識づけというのもこれから必要なのではないか。ということは、サービスの質も上がると思うのです。そこら辺のことを聞きたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 組織とか人事とかというのは、永遠の一つの課題なのだろうと実は思っているのです。やっぱりちょっといじってみるのですけれども、なかなかやっぱりそこはそれでまた問題が出るということで、基本的には今、先ほども答弁にちょっと加えましたけれども、やっぱりこういう時代ですから専門職化の必要性というのは痛感をいたしております。いろんな物事に対応していくには、ある程度の専門的な知識、経験を持っていないと応じ切れないというところも出てきておりますので、それらについてはこれから人事の中で配慮していきたいというふうに思っております。  これは余談でありますけれども、適材適所か適所適材かというのでなかなか、実は答弁のときに議論をしました。適材と言われる人間は、どこへ持っていっても適材なのです。どこに行っていても間違いないから適材なので、適材適所というと、すべてそれに当てはめるというのはかなり実際には難しい。これはどこの組織でも、やっぱりいろいろ多くの人数がいればそういう問題って出てくると思います。  そんなことで、やっぱり組織的に動いている職場でありますから、なかなか三段跳びとか二段飛びとかというのは実際難しいところもありますが、やっぱりそれではいけないのだろうと。組織の活性化という意味では、そういったことも意識してやっていかなければならないというふうに考えております。  それから、先ほど質問の中でちょっとお触れになった部長職の問題ですけれども、実は私の判断でそれをやらせていただきました。というのは、やっぱりちょうど団塊の世代と言われる世代がごっそりとたまっているのです。ところが、残念ながらポストがないというところで、このままいくと本当に部長になって1年でご苦労さんみたいなケースが出てきてしまうというふうな、これはいかがなものかと。  やっぱりできることなら部長職を二つ三つ渡り歩けるぐらいのほうが本当は理想的と思うのだけれども、今の実態からいくと、部長職になるとほぼそこで、なって退職みたいなパターンなのです、年齢構成からいって。それは、何とか打破できないものかということでいろいろお話をさせていただいて、部長職の方は1年前にそのほかのポストに移っていただいて後輩を引き上げるというような形をとりました。  それが絶対いいことかどうかというのはわかりません。評価としては、もう少し置いておきたいなという人材がいなかったわけでもないし、そういうことというのはあるのですけれども、やっぱり一つのルールなので、そういう形で一たんそのレールを敷きますと、なかなか1人だけそんな例外をつくるというのは、これまたかなり難しいところもあります。  ただ、割り切った言い方をすると、組織というのは、私のポストもそうなのですけれども、大丈夫かなと思っても、かわれば何とかなるというのが、これが現実だろうというふうに思うので、そこのところを経験することによって、また本人のスキルアップもできるというふうに思っていますので、そういう意味で、その辺の人事についてはぜひご理解をいただいて、しかしそういった人たちのキャリアというものを生かせるような形で、より今後配置については考えていきたいというふうに考えています。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 増渕靖弘君。 ○12番(増渕靖弘君) 本当に今団塊の世代で、層が厚いというか、ご苦労なされると思うのですけれども、これからのことも考えて、やはりある程度、これから5年先、10年先ということを考えたときの組織も考えないと、今だけの考え方というのは、何年かは適用ということは結構ですけれども、これがずっと続くと、やはりモチベーションだったりスキルの、本当の誇りを持ってここに座るということができないのではないかなと思いますので、そこら辺のところをご配慮というか、ご考慮をいただければと思います。  続きまして、道路行政について、大項目の2のほうに移りたいと思います。これは、もう3回目、4回目ぐらいになりますか、私のほうで。これこの前も県の安心安全、北押原地区のほうで、善林部長も同席されて、いろいろ6人の死亡事故、本当に悲惨なことがあって、では鹿沼市はあのときの対応はどうだったのかなということを考えたときに、よくやっていただいたと。この前も言いましたけれども、市長初め、教育長、各部長さん方の動きはよかったということは、ソフト面であれ以上やれと。今県のほうとか市のほうの出していても、道路のペイントを変えるとか、そういうソフト面のガードレールつくったとかというけれども、あれだけ大きなものがいたら、戦車みたいなのが来たらば、あのガードレールがあっても、精神的には守られているということはあるかもしれないのですけれども、実際にはぺしゃんこになってしまうというふうな形があるし、どうしても補完する道路という形がないのです。  よその細い道を、まちづくり懇談会のときにも車座集会のときにもこうお答えになったと思うのですけれども、細かい道をということになって、この前学校の東側の道路を大きくするということを設計から立ち上げて3年、始まりからいくと30年かかってやっと広くなるというような形になっていますよね。それは、善林部長もご存じだと思うのですけれども。そうすると、今のこの樅山地区の細い道路をつないで、つないで、広くして、側道にするというか、バイパス機能をつけるというのにはえらい時間かかってしまうと思うのです。  それを考えると、やはり確かにあそこは国道だし、鹿沼市の責任という形でいくと薄いかもしれない。だけれども、鹿沼市立北押原小学校に通っていた生徒が6人犠牲になっているのです。そのことを思ったときに、やはりあの学校に通っていて、そこの所管しているのは鹿沼市でございます。そのときに、やはり物理的にもう一本、理想を言えば南押原のずっとあそこの金崎の大橋から今新しく道路をつけるところへ直結して、大型のなるべくこっちの大門宿とか、セブンイレブンの丁字路とか、こっちの南大通りのぶつかる信号をよけて、避けて通れるような道路をつくっていただければ、それで事故が減るというか、その確率論はわからないです。だけれども、確率的に2つに分けて、なるべくすいているところを通ると、大型なんかが向こう行けば、それだけ確率論で言えば子供たちの事故の確率は薄くなると思う。だけれども、今の場合だと同じ量が通っているわけです。幾ら市の方がいろいろな手を尽くしてくれても、実際にあそこに毎朝通る車の量というのは一台も減っていないのです。  その中で子供たちを守るというのはちょっと不可能な形だと思うので、これは市長のご決断もあるし、ご英断もあると思います。まだ副市長が企画部長のときに、あのコミセンを建てるときに、あそこの場所は引っ込んでいて、ちょっと入りづらいのだということが地元からあったときに、あの末広通りを延長して、あっちからも入れば、下奈良部町、上奈良部町からも来られるようになるからという話も実際には、計画の中にははっきりとはなかったのですけれども、そうなればいいねということもあったのです。それが、そのことも含めて、コミセンの利用度とか、下奈良部町、みなみ町、上奈良部町のほうから来る人の利用を、あそこでわざわざ大通りまで出ることもないし、細い道通らなくても行ける。そして、南押原までバイパス機能というか、並行してする道路を、補完道路をつくるということは、これは安心安全を含めて、交通のことも含めていろいろ事情もあるし、その前の説明を私理解しております。  交通量の増大とか、予測以上にふえるというようなことわかりますけれども、それではあの子たちの、6人の命が犠牲になってガードレール1本か、道路の歩道のペンキ1本かというようでは、余りにもかわいそう過ぎるし、やはり親の気持ちになれば、何か違うことがということが少しはなぐさめになるかどうか私わかりませんけれども、それで変わったということが目に見える形で実行されることが必要だと思います。そこら辺の答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 道路行政についての質問の市道0018号線、末広通りの延伸についてお答えします。  実行時期、実行規模、規格についてでありますが、本市市街地の南部地域における国道293号を補完する南北軸については、黒川東の市道0020号線の延伸を考えており、現在県と協議を行っているところであります。また、事業用地につきましても、圃場整備事業地区内は既に取得済みであります。市道0018号線の延伸については、市道0020号線の進捗を見ながら検討していきたいと考えており、整備の時期、規模、規格については実施段階で検討していきます。  また、北押原地区の道路につきましては、現在学校周辺で道路整備を計画しており、関係権利者の合意形成を図っているところであります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 増渕靖弘君。 ○12番(増渕靖弘君) わかりました。本当に南北軸の補完する道路がないので、私前のときの一般質問でも、向こうの圃場のほうの道路は、あそこ買い取りもしてあるし、用地取得もしてありますので、ただなかなか県のほうとのあれがつかないで、お金がちょっと難しいと。市道としては難しいということなので、なるべく早くやっていただいて、それで1本補完する道路。  ただ、あそこの三日月神社のところの細い道路、あの上殿からずっと東。あそこも前から言われているので、末広通りも延長して、あそこのヤオハンさんの通りのところまでつけることも頭に置いてやっていって、本当に欲張った質問になってしまうのかもしれないのですけれども、やはり南北の道路と、あと本当にあそこを、末広通りをあそこまで延長してくれればかなり利便性が高まると思うのです。それと並行して、黒川東の道路もなるべく早く完成に向けて突き進んで、部長が本当に退職される前に、もうぱっぱとやっていただければと期待をしておりますので、よろしくお願いします。これは要望といたします。  何とぞ安心して通れて、子供たちが本当にきちんと迂回ができる道路、そしてなるべく交通量を二分するような形の計画を、都市計画をしていただけるものと思います。強く思いますので、それをお願いいたしまして私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(冨久田耕平君) 引き続き発言を許します。  1番、佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 佐藤誠でございます。このたびの選挙で初めて当選しまして、市議会議員という立場で頑張らせていただくことになりました。冒頭少しだけ私のこれからの考えやごあいさつ等をさせていただくことをどうかお許しください。  まずもっては市民の皆様に対してですが、ご支援、ご理解やご協力賜ったこと、また多くの声を寄せていただいたことを感謝するとともに、4年間、途中でやめなければですけれども、市民の代表で私はあるという認識がありまして、少なくとも私に投票していただいた2,639名の方に対して私は責任がありますし、10万人の市民の皆様に対しても、10万の市民の皆様の血税を少なからず私の議員報酬としていただいているわけですから、大体議会の経費考えると、1人の市民当たり3,000円ぐらいはきっと議会の経費としてご負担していただいているわけで、そうすると、正確ではないですけれども、1人100円ぐらいは私に報酬としていただいている責任がありますので、そういった市民の皆様に対して私は責任を果たしていきたいので、どういったことが責任を果たすかといった場合、これは単純明快に選挙中お訴えをしていた私の9つの問いかけ、これを一日でも早く、1つでも実現するように、行政に対し提案なり改革を迫っていくことが私の使命だと思っておりますので。  皆さんも感じていると思うのでしょうが、自分でも自覚はあるのですが、変わった人間だと。異質な、挙動も不審だったり、言うことも過激であったりとかすることは、重々これは自分でも認識しておりますが、あえて異質なるものという意見というものを、これからの時代には何か価値を持つのではないかと。図らずも30代の議員では私が今回1人だけになっておりますし、サラリーマン経験をしていた立場として、市民の代表として私は頑張っていかなくてはいけないと思っていまして、私が市民がこう言っているのと言うのは、私は投票していただいた市民に対しては白紙委任状をいただいたという気持ちに立っておりますので、私の意見なり考えは2,639名を代表していると行政の皆様には認識していただければありがたく思う次第でございます。  そしてまた、行政の皆様に対しては、これから4年間、9つの公約に関して皆様にご提案させていきますが、5つのKを脱して、新しい5つのKということを、よく3Kだ何だといいますけれども、5つのKを排し、5つのKをというものを認識してもらいたいと。  5つのK、今までのKというのは、大体何かしら提案をしたときに、まずお金がないのKです。1つ目のK。お金がないのでだめだという。そして2つ目のKは、決まりがそうなっているという2つ目のK。3つ目は、慣例があるので難しいと。4つ目は壁です。これは省庁であったり、いろんな自治体の壁があるので難しいと。5つ目のK、これは公務員ではございません。検討しますと。そういった5つのKというのが、私の短い経験でも、大体行政の方のお答えの中ではこういったものがあるのかなと思っていました。  しかし、今までそうだったからこれからどうかという問題ではなくて、これからどうするかということを行政の皆様と一緒に考えていきたいときには、新しい5つのKというものを大切にしてもらいたいと。1つ目は声です。これは、市民の声をまずは大事にしてもらいたいと。そして、2つ目のKは心意気です。最初からできないとか難しいとか言う前に、よしやってみようと、考えてみようという、その心意気です。今言ってしまったのですけれども、3つ目のKは考えるです。そして、4つ目のKは稼ぐ。やっぱり自治体もいろいろな集客や住民を集めたりして、税収を稼ぐという意識を持っていただきたいと。そして、最後のKは緊張感を持っていただきたいと。我々議員は、4年に1度選抜されます。市民の代表たる資格ないと判断されればこの場を去ることはありますが、公務員の皆様はそれがないので。それが悪いとは言いません。ですが、あえて緊張感を持っていただきたいなと。それが行政の皆様に対してのお願いでございます。  そしてまた、後ろに控えております仲間や先輩の議員の皆様に対しては、私は個人的な好き嫌いや恨みつらみとか、そういったものを議会や議論の場に持ち込むことなく、一人一人が自分の考えや公約をお互い議論という場でぶつけ合って、そして議会として一定の方向性なりを出して行政に対し要求していく、本当の真の意味での二元代表制をつくっていくためにご指導やご鞭撻賜りたいなと。これが行政に対して、市民に対して、そして仲間に対してのごあいさつでございます。  いよいよ個別の問題に入らせていただきたいと思います。1つ目は、西中学校の整備についてでございます。西中学校、実は私の母校でございまして、2年生、3年生と、今の校長先生をしております伊澤博先生に教わっていたことがありまして、図らずも今回当選をして、西中学校へちょっと寄ったときに、伊澤先生が校長ということで何か運命を感じたわけで、母校だからといって何か利益誘導しよう、便宜を図ろうというわけではないのですが、たまたま私も日吉町に住んでいたので、回っていたときにいろいろな問題を聞いて確かに実感しましたので、早速これは公的な場で行政に対して答弁を求めたいなと思うことがございます。  1つ目は西中学校の整備。校舎は建てかわって、体育館も建てかわっていますが、周りの校庭や排水の問題や外構、そういったものがまだきちんと整備されていないのは問題ではないかと思いまして、中でも銅像や記念碑等が校舎の校庭の一番南の端のほうに放置されていたと。それは、すごく問題ではないのかなと思いまして、これをまず行政の方に考えをお伺いしたいことでございます。  また2つ目が、学校に建物の設計上雨どいというものが余り配置されていなくて、皆さんもその問題は認識されているとは思うのですが、昇降口にでもまずは雨どいを配置すべきではないのかなと、そういった2点質問をさせていただきましたので、まずお考えや今後の方向性、お答えいただきたいと思います。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 当局の答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) 西中学校の整備についての質問にお答えします。  まず、銅像や記念碑等の放置を解消すべきについてでありますが、西中学校の銅像や記念碑等は、新しい校舎を改築する際、工事の支障となるため校庭南側に仮置きしたものであります。西中学校の整備につきましては、現在外構整備の計画を進めているところであり、全体計画がまとまり次第、本事業の中でその整備を予定しております。  次に、昇降口に雨どいを設置すべきについてでありますが、西中学校は山林に隣接し立地していることから、大量の落ち葉などの堆積が懸念されたため、雨どいをつけず、雨が直接屋根から落ちる設計となっております。そこで、雨水の落下や雨音による騒音等に対応するため、現在は昇降口屋根にアルミ板を取りつけ、雨水を左右に振り分ける対策などをとっているところであります。なお、さらなる改善につきましては、今後広報等も含め、先ほど検討は余りよろしくないというのですが、あえて、ちょっと表現が難しいのでありますので、検討してまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。
    ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 銅像や記念碑の放置について再質問をします。  今仮置きという表現があったのですが、仮置きと言えば聞こえはいいと思うのですが。先に言っておきます。何か不適切な発言等があった場合は、その都度ご指摘いただければおわびなりさせていただきます。仮置きと言うと言葉いいのですけれども、僕らの鹿沼市民の言葉でいうと、ただぶんながっているだけだべと、そういう気がすごくしまして、何年間、では仮置きされていますかと。そうしたら、ずっと仮置きしているという理屈が通ってしまうと思うのです。  あと、全部の計画がまとまり次第やっていくということだったですけれども、逆に言ったらまだまとまっていないのかなと。最初にもう西中学校の建てかえから、計画段階から考えれば相当な年数がたっているはずなのです。それにもかかわらず仮置きと。そして、まとまり次第というのは少し問題なのかなと。単に放置をしているだけではないかと。ましてや考える人であったり、二宮金治郎であったり、卒業記念の碑であったりといった、教育施設なのにそういったものが放置されているのは教育上問題があるなと私は思うのでございます。それに対して、またお答えいただきたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) 銅像につきましても、私もご質問があってから見てまいりました。あれにつきましては、平成16年からあそこに、校舎を建てる際にあそこに置かれておりまして、寄せられております。確かに銅像とか、あと野球の全国大会出場記念とか、あと校歌ですか、歌の歌詞とか等がございまして、確かに幾つか複数倒れないように重なっております。それが現実でございます。  確かに平成16年からですから、今の段階でいきますともう7年から8年経過しているかと思います。現在、今西中の外構につきましては設計を進めております。3月20日までに外構設計が完了し、今のこの計画ですと平成24年と平成25年で外構工事をやっていきたいというふうには考えております。今後、今外構設計を進めておりますので、その中で学校とPTAとよくその場所等も検討いたしまして対処していきたいというふうに考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) また改めて質問します。平成24年、平成25年でめどがたつということなのですが、では平成25年度末が終わるまでには、あの銅像の放置が、仮置きが解消されるということでしょうか。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) 今のところの計画でありますと、平成25年度までに完了させたいというふうに考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) この件に関して、今度は教育長にお伺いしたいのですが、よろしいでしょうか。その西中の銅像の仮置きの件は、ご認識は今まであったでしょうか、お伺いします。 ○議長(冨久田耕平君) 教育長、角田君。 ○教育長(角田昭夫君) 再質にお答え申し上げます。  仮置きにつきましては、私も承知しておりました。ただ、PTAに了解は得ている。ロダンの銅像と二宮金治郎は横に置いてあるのは、眠ったようにさせてあるのは、基礎をしっかりさせていないので、安定していないから横倒しにしておいたほうがよいという話であったようでございます。それは、学校長から聞いております。  それから、この問題についてちょっと経緯がございまして、平成16年にやったものがなぜ今ごろというような疑問もございますでしょうが、これは前回の議会でもお話し申し上げているのですが、校舎建築についての鹿沼市としての考え方が一定していなかったと。安定していなかったと。鹿沼東中が2002年のころに着工して、10年間でいまだにまだ外構工事が終わっておりません。その間に西中が入り、中央小が入りということで、みんなやりっ放しの状況でこのような形になってきております。  それで、今原点に戻って校舎建築に対して考えようということで、鹿沼東中の体育館建設に戻りました。そして、鹿沼東中は西中の外構が終わり次第外構に移るという手はずになっておりまして、終わらないうちに次のもの、次のものというような建て方をしてきたところに非常に問題がありますので、ただいまも非常にそこのところ懸念しながら、きちんとしたやり方をしようというふうに考えております。  以上であります。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 問題の認識はあったということだったと思います。また、PTAが了承をしていたというような感じの最初のほうのお答えだったと思います。立ててある立てていないは、これは安全上横にしておいたというのは、これはある意味問題ではなくて、あそこに放置されているということが問題だということを教育長にお伺いしたいのですが、教育的な、もしくは文化的な見地から見て、ああいったものが放置されていたことをどうお考えでしょうか。お答えをお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育長、角田君。 ○教育長(角田昭夫君) 先ほど次長からも話がありましたように、放置という言葉が私は意に背いているわけです。仮置きという言葉のほうに賛成かということでもないのですが、放置ではなくて、横倒ししてまとめて置いてあるということでございますので、放置というのはちょっと言い過ぎではないかと。ただ、年数が8年ほどたっているので、その間そういう状態に置かれていることを放置というふうにおっしゃるならばそうかもしれませんが、私としては放置ではないというふうに認識しております。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 再度教育長にお伺いします。私は、文化的な、教育的な面からどう思いますかということでお答えいただきたかったのですが、その前に私が放置と言うところは納得できないということだったので、逆に放置という言葉を使おうが、仮置きという言葉を使おうが、ああいった文化的な意味合いを持つものが長年にわたりあそこに、本来あるべき状態でない形でずっと置いてあったことは、教育的もしくは文化的な面から問題があったかないのか、もしくは教育長はどうお考えになるか、改めてお伺いします。 ○議長(冨久田耕平君) 教育長、角田君。 ○教育長(角田昭夫君) 問題があるとは思っておりません。ということは、そこに置いて、そのうち外構工事で、それで置く場所をPTAとともどもやっていこうという考えだったようでございますので、そこに放置してあるとか、そこに置きっ放しにあるとかというのが、文化的に阻害するとか、あるいは文化的に影響を及ぼすとかということは考えておりません。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) もう一度教育長に、まとめのお答えをいただきたいので、私の認識では、行政としてはあれがあそこにあったことは問題はなかったと、そしてPTAから了承を得ていたと、そういう認識でよろしいでしょうか。お答えをお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 教育長、角田君。 ○教育長(角田昭夫君) そのように考えて結構でございます。  以上で終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) わかりました。では、そういうことで、公的な場で教育長がそうおっしゃるわけですから、そういった認識をさせていただきました。  次に、昇降口の雨どいに関して再質問します。検討していくということなので、検討していってほしいのですが、これは急な質問なのでちょっと難しいかもしれないのですが、仮に昇降口だけでも、もう少し雨にぬれないような雨どいなり、何か対策を施すときに、これは大体で結構です。正確な答弁ではないからといってどうこう言うつもりはないのですが、どのぐらいあったら、予算があれば、昇降口だけでも雨が降ったときに今のような現状から回避できるでしょうか。これは、教育次長にお伺いしてよろしいでしょうか。お願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) 雨どいの工事がどのくらいでできるかというご質問でございますけれども、そもそも工法、議員もごらんになってきたかと思いますが、西中のあの雨が落ちまして、プラスチック板がございまして、その上にアルミ板をやって、これで水を分けております。この中に、例えば我々も雨どいとかなんとかをつけようというふうな検討しております。しかしながら、これがこの木の枝、それに雨どいの過重が耐えられないという部分もあります。ですので、ある意味根本的にちょっと考え方をつくっていかなくてはいけないのではないかと思います。  それで、まだ今のところ、今外構のほうに全力投球やっていますので、その後今度西中のそういうふうな雨水、玄関口に生徒が入ってくるとぬれてしまうような、そういうふうな状況に対応するため、工法等も検討しなくてはいけませんので、まだその予算、その工法そのものが定まっておりませんので、その予算というのは今の段階では不明というところであります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 教育次長に再度お伺いします。そうすると、やっぱりあの雨どいの件に関しては、今まで執行部のほうでも問題だという認識があったということでよろしいでしょうか。お願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) そのとおりでございます。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 教育長にお伺いします。雨どいの件は、教育次長が問題だったという認識あったということなのですが、教育長としても同じ考えでしょうか、お伺いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育長、角田君。 ○教育長(角田昭夫君) 昇降口の雨の垂れ方、あるいは校舎全体からくる雨の垂れ方というのは、非常にざわめかしくて問題であるというようなことは、学校の職員並びにある市民の方からもそういう話は聞いております。その対応については、これからの問題になるでありましょうが、昇降口のことについては、それをくるめますと問題であるだろうというふうな認識を持っております。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) これは、教育次長にまたお伺いします。問題であるという認識ならば、解決しなくてはいけないわけですが、一方で考える人のほうは、たしか平成25年までに対策されるということなのですけれども、あちらは仮置きだったから問題ではないという認識ですよね。なのに平成25年までにはやるということですが、ならば雨どいのほうは問題だという認識があるわけですし、しかも一番西中の整備の中で校舎が最初に建ったわけですから、そこから発生した問題ならば、場合によっては考える人を差しおいても雨どいの問題を解決すべきだと思うのですが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) 外構全体に問題がなかったというわけではございません。あそこの水の流れ、それから擁壁の問題、それからテニスコートの仮置きの問題等々、いろいろ西中の外構については問題があります。ですので、そちらをまず最優先課題として持っていくと。そもそもそういう問題がございますので、それからまた校舎等についてはそういうふうないわゆるふぐあい、校舎の新築に対してのふぐあいですから、優先順位は、まず外構をやってからその次に校舎のふぐあいというふうな形の優先順位になるかと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) これは、教育次長にまたお伺いするのですが、目的は、理想とする形は雨どいが設置され、しかも考える人等の仮置きが解消されるというのが望む形でして、問題があったことを放置して、手を打たなかったといって行政を批判するわけではないので、そこはご理解いただきたい上で、優先順位というお話がありましたが、私は考える人等の外構よりも、まずは校舎の雨どいだけでも先にやるべきではないかと思うのですが、そちらの優先順位を上げるお考えはありますか、ありませんか、お伺いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) 優先順位といいますか、まず最初に外構をやるということでありますけれども、そういう検討につきましては当然同時並行的にも進めていく部分がございます。ですが、まずはその外構の問題について全力で当たらせていただきたいということでありますので、どっちが上でどっちが下だとか、それはないですけれども、当然やらなくてはいけない部分でありますけれども、予算的な部分もありますので、計画的にやりたいということであります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 教育次長に再度質問します。予算的な問題ということなのですが、予算が潤沢にあれば、これはどちらも並行して、早期に解決できる問題でしょうか、お伺いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) 予算が潤沢に、幾らでも使ってもいいということであれば可能かと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) では、教育長にお伺いします。予算が潤沢にあれば早期にやりたいということなのですが、ということは今予算が潤沢にはないという認識でよろしいでしょうか、お答えをお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育長、角田君。 ○教育長(角田昭夫君) 予算があふれるほどあれば、これは同時進行もあるだろうというふうに思いますが、ほかの部分のところにも順番待ちがありますので、それとこれがどっちが順番が早いかというのは検討をしなければならない。Kですけれども、5Kの、5分の1のKですけれども、検討していかなければならない事項だろうと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 予算が結局はないと。その中で優先順位をいろいろ考えてやっていかないとという厳しい財政状況だということは認識させていただきました。一応は、教育委員会というのは行政とは独立した立場であるとは思うのですが、市民から考えると、これは市長はどうお考えなのかというところをこの質問の最後にお伺いしたいと思いますので、お答えをお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) これは、きょう3日目でありますから、これまでの各議員の皆さんの質問についてもお聞きになっておられたと思います。先ほどの谷中議員の話、また引き合いに出して申しわけないのですけれども、4名の図書館支援員の話がございました。どちらが優先するのかなと。すべてそういう選択を我々は迫られているわけです。限られた財源でありますから、当然そこの中で優先順位をつけながら、ことしは、今回はどちらに優先してつけようか、その一つの選択の基準というのがこれはなくては本当に困るもの。なくても何とか我慢できるもの、ないよりはあったほうがいいのではないのと、そういうやっぱり我々厳しいけれどもやらなければならないのです。  先ほど増渕議員の議論にも関係するのですけれども、そういう率直なところを議会の皆さんと議論をする場があってもいいのかなと。どうしても我々のメッセージで、お金がないというふうにみんな伝わるので、何かまたという話にしかならないので、そのことの共通認識もしていく必要があると。  今の話に関連して言えば、西中の外構というのは、確かに教育長言われたように、計画的に西中を一気に仕上げてしまえばいいのですけれども、東中だ、どこどこだと要望がかなりあるわけです。そうすると、どうしても建物ができると、では次はこっちと、これがやりくりの中での実は予算の配分なので、そこのところの実情もあって、建物は建ったけれども外構がおくれてしまった。その結果、西中の周辺の、雨が降ると水が大変なのです。この周りの皆さんから大変な市に対する苦情があって、優先順位からいくとそちらが先ではないかと。周りの皆さんにご迷惑をおかけしている状態というのは一日も早く解消しなければならないということで今計画を練っていることですので、そう行き当たりばったりやっているわけではなくて、それなりにきちんとした背景があって、理由づけをしながら優先順位を決めて対応しているということを、ぜひ佐藤議員にもこれからいろいろとまた勉強する中でご理解いただければありがたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 次の質問に入る前に、一度今回の西中の整備の件について、こういった公的の場で私なりの認識を述べたいと思うのですが、銅像に関しては平成25年までにはやっていくということと、雨どいに関してはめどが今のところはたっていないと。そして、市長の答弁からですと、それよりも雨水対策のほうが問題であるというような感じだったと思います。この件に関しては、私も勉強不足だったのがあるので、また次回質問をさせていただきたいと思います。  次の質問に移らせていただきます。2番目の予算の効果的な執行についてでございます。これは、いろいろな行事や式典がありますが、多くは市が主催をしていたり、共催や後援という形で補助金が出されているものだと思います。  私も市議会議員という立場になってから幾つかの式典に出させていただきましたが、中でも覚えていますのが市民文化祭、あと蓮池さんをお呼びした人権講話、あとは園芸フェア、あと文化センターで行われた戦没者追悼式、この4つの式典なり開会式なのですが、どれもお土産というか、記念品というか、お弁当みたいなものが出たのですけれども、私だけに限って言いますと、私はこの4つの式典に参加するに際し、何も会費というものも払ってはいませんし、逆にそれぞれの4つの会、催しの意義というのを認識しておりますので、市民の代表として出させていただきました。市民の代表として戦没者の追悼をさせていただきました。市民の代表として、人権意識の高揚というのは必要だという認識も持ちました。市民の代表として、市民の文化の祭典というものが重要であると認識しました。  その中で、それで十分なのですが、なぜお土産とか、そういうお弁当を出すのかなと。何か会費を払っているのだったらば、それに見合ったものということでわかるのですが、これはこれがなかったら何か大変な問題になるというわけでも私はないと思いますし、我々お弁当やお土産が欲しくてこういった式典に参加しているわけではありません。  これも立派な経済行為ですから、当然こういったものの発注において利益を得る業者がいることは、これは当然だと思うのですが、それが目的でないのならば、そういった人たちのことを配慮していないのかと言われてしまうと返すお言葉がないのですが、私はそれ以上に、最初に冒頭申し上げたように税金を払っている多くの市民の皆さんを先に配慮をしたいと思います。  私は、皆さんもご存じだと思いますが、ちょっと変わった選挙戦というのを繰り広げておりましたので、ありていに言ってしまえば、しがらみとかそういったものがよくも悪くもないのでございまして、しがらみがあるからだめだと言うつもりは私はないのですが、逆にない私だからこそ言えることもあるでしょうし、ない私だからこそ、これはあえて言わなくてはいけないのだと思うので、こういった式典のときのお土産の廃止ができないのかと。あと、もしくはそれぞれどういった趣旨で購入され、そして配られていたのか。これは、多分総務部長でよろしいのでしょうか。総務部長にお答えをお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  総務部長、大貫君。 ○総務部長(大貫林一郎君) 予算の効率的な執行についての質問の記念品等の見直し、廃止についてお答えいたします。  記念品等といたしまして、まず人権を考える市民のつどいにおけるボールペンについてでありますが、これは人権意識標語をボールペンに印刷をいたしまして市民に配布することにより、周知と啓発を図ったものであります。  次に、戦没者追悼式におけるお弁当等につきましては、戦争でとうとい命を亡くされた諸英霊のみたまを参列者とともにしのび、平和を祈る戦没者追悼式におきまして、戦没者にささげるお供物としてご遺族や参列していただいた方々に配布したものであります。なお、主催につきましては鹿沼市戦没英霊奉賛会であります。  続きまして、園芸フェアにおける記念品につきましては、緑花木産業の普及、さらに啓発にふさわしい園芸用の剪定ばさみ、小さなものですけれども、そういったものを来賓、招待者に贈呈をしておりまして、これは主催につきましては鹿沼園芸フェア実行委員会であります。  次に、市民文化祭におけるお弁当につきましては、開幕式に招待した来賓、運営スタッフに配布したものでありまして、主催につきましては鹿沼市民文化祭実行委員会であります。
     このように、一般的には行事、式典等におきまして記念品等を配布することにつきましては、来賓、招待者、参加者等への感謝の意を表するものであり、お弁当の提供につきましても、昼食という時間帯における行事等において社会通念上の儀礼として行っているものであると考えられます。しかしながら、昨年度、また本年度におきまして実行いたしました事業仕分けにおきましても、市が実施している事業につきましてもその事業がそもそも必要かというような、市が行うべきものなのか、また行うについても従来のやり方でよいのかなどについて議論となったところであります。事業仕分けにおける議論等を踏まえ、職員に自分が担当している事業について見直しを行うよう市長からも指示を受けておりまして、行事等についてもその対象となるものと思います。したがいまして、これらの見直しの中で、市のかかわりのある行事、またあり方を含めまして、記念品等の必要性についても主催者と協議を行ってまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 再び質問します。  今後のあり方については協議を行っていくということだったと思うので、また総務部長にお伺いすることになると思いますが、いろいろそれぞれの会合の趣旨を聞かされると、なるほどそうかと言わざるを得ない、もっともらしいお答えだったのですけれども、とはいっても、先ほどの雨どいの話ではないですけれども、お金がないということを行政もきちんとうたっていまして、それを市民もわかっている中では、何ぼ儀礼だと、何ぼ亡くなった英霊のためだと言っても、それがなかったからといって失礼に当たることもないと思いますし、もしそういうのがあるのだとしたらですけれども、天国で見ているその亡くなったみたまというものが、おれたちの何とかやるときに弁当も出さないのかということには私はならないと思いますし、私に、先ほど述べましたように私は2,639名の代表だと思っておりますので、その方たちは恐らくは無駄ではないかと。ありていに言ってしまえば、無駄だということを要は言いたいわけで、お金がない中でやりくりをしているのはわかっているのですけれども、その中で一方ではそういったものを必要だと、儀礼上だといって出していくことは、私は先ほど市長も言ったように、めり張りという観点からいってもおかしいと思うのです。  ですから、協議していくということはありましたが、ならば具体的にどう協議をしていくのか、そして、では今12月ですけれども、来年度の予算ではそういったものを廃止できる可能性をこれから探っていくのか。その協議の具体的な方向性等をお伺いしたいですし、市民の皆様に対して説明していただきたいと思います。お願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  総務部長、大貫君。 ○総務部長(大貫林一郎君) 再質問にお答えいたします。  予算のない中で、このようなそれぞれの記念品についてどのようにこれから協議していくのかというふうなご質問かと思います。一昨日からいろいろと人件費やら義務的経費の削減ということで、市そのものもこの右肩下がりという状況の中で人件費を切り詰め、職員を削減しというような形で努力をし、無駄の削減に努めております。そのような中で、多くのいわゆる行政改革、それから小さなことですけれども、もったいない運動というようなことで全庁挙げての取り組み、そういった努力をしながら少しでも財源的な生み出しをということで努力をしてきております。  その中で、今回の記念品につきましては、それぞれ主催団体の考え方がございます。いつまでにというようなお問いかけですけれども、それぞれの団体等とも協議をし、どのように改善していくかというような協議になろうかと思います。そのようなことから、全庁的な取り組みということになりますので、1団体、この団体といつまでにというような回答はできかねますので、現時点では先ほど申し上げましたようにそれぞれの部の関係する部門が関係する団体、主催団体との協議によって進めていくということになりますので、それをもって答弁とさせていただきます。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) まとめると、いろいろこれから協議していくということなので、私の考えで、恐らくはなかなかこういったものは全部がなくなっていくにはきっと時間がかかるだろうと。これからも税金によってそういった記念品やお弁当が購入され、式典の参加者に配られていくということだと思います。それぞれいろいろな団体の中のご意見というのもあるのだとは思います。おれたちのやつに何を文句を言うのだという気持ちも、きっと逆の立場に立てばならないとも言えないなとも思うのでございます。  では、少なくとも、もし、これはもう一度総務部長にお伺いしますが、前は聞いていたのですが、いろいろな会合に、こういった議会や委員会に議員が出席するとお弁当が出ていて、それはちょっと問題ではないかということで廃止になったことがあったと思うのですが、それは全国的な流れだと思うのですが、もし市議会議員団が、少なくとも我々に関してだけはそういったものは渡すことを控えていただきたい、そして受け取らないという要望が議会からあった場合は、行政としてはそうしますか、しませんか、お答えをお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  総務部長、大貫君。 ○総務部長(大貫林一郎君) 再々質問にお答えいたします。  議会として、そのような議員については不要というようなことで意思表示がされた場合ということですが、議会といたしまして議長名でそのような要請等がございました場合には、その意を全庁的にお知らせしたいと考えております。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 時間がなくなってきたので、次の質問に移る前に、もう一度ここでその2番目の争点についてまとめたいのですが、こういった式典のお土産は廃止していく方向で、それぞれ協議はこれからしてはいくと。そして、少なくとも議員に関しては、議長名で要らないというお答え、申し出があった場合はやめるということだったと思います。これは、あえてこの場で記録が残る形でまとめて、次の質問に移りたいと思います。  3番目に移ります。「夢の樹」の移設について。夢の樹の移設について、必要性や効果に疑問を感じるという立場で私はございます。絶対だめという気持ちもありません。そして、制度上もこれは我々が反対だと言っても、これは進んでしまうものだというのはきのうまでの質問で認識いたしました。  ならば、あえて市民の代表としてお伺いしますので、もう一度これの必要性、そして予算、650万円が運ぶお金、300万円が修理代という、細かいもう少し根拠や、もしくはどういった業者が受注する予定なのか、もしくは入札で決めていくのか。そして、そもそものこの発案、何か市民の方からだったと聞いておりますが、差し支えなければどういう方が、どの時期に、だれに、どういったアイデアを上げて、そこから進んでいくことになったのか。これは総務部長ですか、市長ですか。では、市長お願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 夢の樹の移設について、質問にお答えいたします。多分今の質問に100%答えていないと思いますので、どうぞ後から再質問でお願いをしたいと思います。  まず、移設の必要性や効果に疑問を感じるとのことでありますが、移設の経過や目的につきましては、15番、鰕原議員にお答えしたとおりであり、故岡本太郎氏の生誕100年の本年移設を実施することで、話題性の提供による本市のPRが図れるものと考えております。また、東武線利用による観光客への本市訪問の動機づけを初め、訪れた方々のまちの回遊、ひいてはまちの活性化などの波及効果が期待できるものと思っております。  なお、東武新鹿沼駅東口駅前広場ロータリー内につきましては、当初整備計画において何らかのモニュメント等の設置を想定した事業費を計上し、検討を進めてきたところであり、今回の夢の樹の移設についてはその事業費を充てることになります。また、移設に合わせて修復も実施するなど、総体的な事業費の削減も図れると考えており、市民の理解も得られるものと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 市長に再質問します。このアイデアが浮上したのは、どんないきさつで、その生誕100年はわかったのですが、もうちょっと細かく、どのぐらいの時期に、どんなところから起こってきたアイデアなのかお伺いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 移設についてでありますけれども、どこからどうというよりも、もともとあそこのロータリーの整備というのは課題でありました。植栽をしようか、時計台をつくろうかというようないろんな話もありまして、その都度財政的に予算の範囲内ということでございましたので、なかなか結論が出なくて、また鹿沼市の表玄関として一番象徴的なものがいいのではないかと、そんなこともあったものですから、紆余曲折なかなか決定をいたしませんでした。  動機といいますと、岡本太郎生誕100年というようなこともありましてですが、100年ということもあって、鹿沼市には夢の樹があったと。今文化センターにありますけれども、ほとんど知られていないといいますか、配置上の問題もあって人の目に触れづらいということもありました。もっと日の目を見させてもいいのではないかというようなことで、内部的に実は話が上がりました。  だれが言い出したかよく覚えていませんけれども、私は自分が言ったというふうに認識をしていますけれども、私のアイデアとして言ったような気がします。そして、遠慮なく外の人にも話をしました。鹿沼市の活性化のためにこういうのはどうだろうというようなことも実はあちこちで話をしておりましたので、そういったことを耳にされた方が、いろいろ総合計画の策定の中でも、多分そういったこともあってお話しいただいたか、またその方が独自でそういうことをお気づきになったか、ちょっと詳細はわかりませんけれども、そんなようないきさつであったということは事実であります。それでこの物語がスタートしたと、こういうことであります。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 市長に再質問します。もう一度聞きますけれども、いつぐらいの時期ですか。お願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 正確には覚えておりませんけれども、記録では2月ごろから私が指示したような記録がありますので、多分その前からそんなふうなアイデアは、行き会う人にどうだろう、どうだろうという話はしておりましたけれども、これでひとつ考えてみたらということで指示したのが2月ごろだったというふうに思っています。  ただ、その後東日本大震災があって、ちょっと中断しました。それと、これは勝手に鹿沼だけで判断するにはちょっといろいろあったものですから、岡本太郎の遺産を管理している財団等の調整もあったりして、なかなか具体的な発表までに時間がかかったと、こんなようないきさつです。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) では、その950万円の根拠について詳しくお伺いしたいのですが、これはたしか都市建設部のほうで任せているというようなことを聞いておりましたので、もう少し詳しく、その金額の根拠や入札はどういった方法でやるのか。これは、市民の皆様が聞いていると思って、詳しく説明をお願いします。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 再質問にお答えいたします。  まず、金額につきましては、その前にこの移設につきましては入札でやる予定で考えております。ですから、複数者で行いますので、そういった場合に余り詳細な積み上げる金額を出してしまいますと、後で公正な入札ができなくなるということにもなりかねないものですから、大ざっぱな金額になるかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  950万円の内訳なのですが、まずは現在ある文化センターにあるものを撤去する費用です。撤去して、あの場で修復できませんので、これをアトリエ等に持っていって分解して、もう一回組み立てる準備をします。それに約140万円ほどかかるかと思います。文化センターの場合は、ここの場所までクレーン車が入っていけません。ですから、大きなクレーンを持ってきて、遠くからつるようになりますので、かなり大型なクレーン車でつるようになるかと思います。  それから、今度アトリエ等に行きますと、そちらで分解して、最終的にはワックスを塗ったりとか、そこまでやるのに修復作業、これは先ほど来言っています300万円ほどかかるかと思います。それができますと、また今度は東武新鹿沼駅前に持ってきて、そこに設置します。その費用として約290万円ほどかかるかと思います。  それ以外について、これはもろもろにかかるものが、基礎をやったり、大変大事なものですので、保険なんかにも入っていかなければなりませんので、そういったものも含めて220万円ほどかける予定で考えております。合計で950万円ということになるかと思います。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 結構時間が早くたっていってしまうなと思って焦っているのですが、もう一度再質問します。大きなクレーンが入れないということだったのですが。  (何事か呼ぶ者あり) ○1番(佐藤 誠君) 済みません。では、それはいいです。  では、重さ、これ何キロあるのですか。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) ちょっと調べてお答えいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) では、また次の質問に移る前に、きちんとここで私なりの認識をまとめていきたいと思います。これは、2月ぐらいに市長が市長のアイデアでやると。生誕100年を記念してと。大体950万円を見越していると。しかし、入札をしなくてはいけないので、余り細かい数字等は報告できないと。そして、これは間違いなくやってしまうということだと思います。  1つお願い、私の意見としては、鹿沼は岡本太郎のモニュメントのまちよりはサツキのまちだと思いますので、PRという観点であれば、駅前にはもっとサツキや、そこにあるような立派な盆栽なんかを置くほうがよほどアピールになると思いますし、岡本太郎先生には失礼かもしれませんが、あえて今回こうやって話題になったことで私も見に行きましたし、あそこに岡本太郎先生が来て、インスピレーションを得た上で立てたということですから、移すというそのアイデア自体はおもしろいのですが、何となく違った意図があるのかなと私は感じてしまったので、今回質問をさせていただきました。  お願いします。答弁求めます。 ○議長(冨久田耕平君) 市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 先ほど答弁の中で、質問の中でお答えしていなかったのですが、どなたが言い出したのかという、私も2月ごろ言ったという記録が残っています。  それに、実は鹿沼市の総合計画審議会、第2回と第3回の分科会がありましたけれども、そこで、ちょっと名前言っていいのかな、鹿沼市観光物産協会の理事の委員の方が入っているのですが、その方が岡本太郎の夢の樹は文化的価値があるものなので、もっとPRしてはどうかと。市民や市外の人が目につくところに移したほうがいいのではないかと、こういう提案がありました。また、やっぱり女性の団体の代表の方ですけれども、もっともっと表に出してPRすべきだと、こういうふうなお二人の方からそういう提案があって、その場で特に反対意見というか、なかったというふうに聞いております。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 先ほどの重さなのですが、約1.5トンになります。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) この件に関しては、私も自分なりの答えというのはちょっと出せないところは市民の皆様に申しわけないのですが、少なくともこれだけのお金をかけてやる意味がないのではないかというのは私の意見として記憶にとどめていただければと思います。  続いての質問に移ります。図書館行政についてです。私の公約の中で、市民の税金で建てられた図書館だからこそ、多くの市民が利用できるような改善、改革をすべきだと。その一環として、図書館の閉館時間、現状で6時というものを10時までにすべきだと。10時までにすることによって、子育てをしているお母さんなんかは子供を迎えに行って、御飯を食べさせて、それから7時とか8時という時間にでも子供を連れていって本に親しませることができる。  そして、もう一つのメリットとしては、あそこで勉強している中高生、いつも6時で締め出されてしまう。一生懸命勉強をしている、しかし塾などに行くお金がないのかどうかわかりませんが、少なくとも頑張ろうとしている子供たちを6時で締め出すのかと。10時まであけていることで、もっと勉強ができるのではないかと。そして、そこでボランティアの先生、例えば教員免許を持っている民間人、引退をした学校の先生、もしくは教育学部に通う若い大学生、そういった人たちに寺子屋をしてもらうことによって子供たちは勉強を教われる。そして、例えば教育学部の学生にとってはまたとない教育実習の機会にもなるでしょうし、市民にとても有意義な感謝されるボランティアの協力をお願いすることもできると。  そして、10時まで開くということは、長く図書館にとどまるということですので、当然その中ではおなかもすいたりするでしょうし、そこにレストランやカフェというものを併設すると経済効果も見込まれると。そして、よくにぎわいというところで、例えば地理的なこの地域がにぎわっている、にぎわっていないという物理的なものを問題にされますが、時間的なにぎわい、昼間はにぎわっているけれども夜はにぎわっていないと、そういう時間的なにぎわいという意味では、そこが10時まであいていることによって人が集まるでしょうし、集いの場、憩いの場になるのではないかと思っております。10時まであけることはできるかできないか、教育長にお答えを求めます。  あと、職員の負担の軽減。逆に、矛盾することかもしれないのですが、10時まであけたら職員の負担がふえるではないかと言いたいのですが、これは私のまた公約の中にあるのですが、何も図書館の職員だけが土日も出勤をして6時まで。ならば、ほかに市役所の職員はもっと何百人といるわけですから、年に何回かだけでも土日出るや、もしくは夜出るや、そういったことができるのではないかと。当然決まりであったりとか、その省庁、部署の壁とか、そういった問題もいろいろあるでしょうが、私はこれはもうできるできないを議論するよりも、どうやったらできるかを行政と我々市民の代表、議会と一緒に考えていくべきだと思っております。  10時までが難しいにしても、現状の6時は非常に問題がありますし、サラリーマンは利用するなと言うのかと。学生は、6時以降勉強できないのかと。そういったところもお答えを求めたいと思います。恐らく予算という問題になってくるのでしょうが、予算の壁をクリアするご提案を私ご用意しておりますので、まずはお答えを求めます。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) 図書館行政についての質問にお答えします。  まず、営業時間を夜10時までとすべきについてでありますが、本市の図書館業務は月曜日が休館日で、火曜日以降、土日祝祭日を含めて午前9時30分から午後6時まで開館し、市民の利便性を確保しています。午後10時まで開館した場合、職員の勤務体制の変更による人員増や光熱水費の増額などが予想されますので、開館時間の延長については今後図書館協議会等で検討してまいります。  次に、職員の負担軽減を図るべきについてでありますが、現在図書館本館には正規職員7名、粟野館には1名、東分館には3名配属されており、そのほかに本館には非常勤職員1名、臨時職員4名、粟野館には嘱託職員2名、臨時職員1名、東分館には臨時職員3名が配属されております。職員の配置につきましては、全庁的な定数削減の枠組みの中で適正規模の職員を配置しております。  図書館業務は、貸し出し、返却の窓口業務や調査、相談業務、図書資料の選定など専門的知識を必要とするとともに、ブックスタート、本を読む子供の集いなど、各種の読書普及事業を実施している職場でもあり、職員一人一人が目的意識を持って業務に専念できるよう十分配慮しているところであります。今後も業務の効率的な見直し、改善に努め、職員の負担軽減を図るなどして市民の読書活動の推進を図ってまいります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 残り時間2分です。  佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 市長に答弁求めます。来年出馬されるということなので、当選されるとあと4年半はこの行政の長は市長だと思うのですが、市長として図書館の閉館時間を延長する考えはありますか、ありませんか、お答え願います。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 延長する考えがあるかないかという問われ方をすれば、より市民が利用しやすい形に見直していくということは当然だというふうに思っています。ただ、それが10時なのか、もう少し時間的にどうなのかという検討は要するというふうに思っております。  問題は、それだけの利用者が本当にいるのかどうか。あけてはみたけれども、本当に人が閑散としていて、今いろいろ痛感、きょうの新聞にも、いみじくも朝日にも出ていましたけれども、だれが管理するのかという問題も含めて、本当に十分そういったものが目が届くのかどうかもあわせて検討していかなければならない課題だというふうに思っていますけれども、いずれにしても先ほど図書館協議会の中でこれから検討するということでございますので、その中で十分議論をしていただいて、一定の方向といいますか、生み出していただければというふうに思っております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 佐藤誠君。 ○1番(佐藤 誠君) 最後答弁求めませんが、もうちょっと具体的な言質というか、答えを得られなかったことをこの場をおかりしまして市民の皆様におわび申し上げます。  そして、コストを上げずに、かけずに開館時間を伸ばすということに関して、前教育次長にも言ったのですが、本を貸さない図書館というアイデアがありまして、あとは本の回転率を上げる、そして人事コストをあえて減らすような方法等もありますので、これは次回の議会でまた質問させていただきますし、市民の皆様にはまた私が情報発信している別の機会で報告、提案をしたいと思います。それだけ申し上げまして、今回私の初めての質問を終わりにさせていただきます。行政の皆様、お答えいただきましてまことにありがとうございました。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 暫時休憩いたします。  再開は午後3時15分といたします。
     (午後 2時58分) ○議長(冨久田耕平君) 休憩前に引き続き再開いたします。  (午後 3時15分) ○議長(冨久田耕平君) 本日の会議時間は議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。  引き続き発言を許します。22番、小松英夫君。 ○22番(小松英夫君) 小松英夫でございます。9月の選挙におきましては、大変多くの皆様にお力をいただきまして、みんなの党2議席を確保することができました。そして、鹿沼市議会に初めてみんなの党の会派を結成することができました。  改選後初めての議会に当たり、選挙で我々が訴えてまいりました議員定数削減、そして報酬削減、政務調査費削減等につきまして、定数については党派を超え、佐藤誠議員の賛同をいただき、みんなの党、舘野、小松の3名で、また報酬、政務調査費につきましてはみんなの党単独で提言をさせていただいたところであります。今後も多くの皆様のご意見を真摯に受けとめながら一生懸命努力をしてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。  私は、今回議案質疑が1件、一般質問は3件を通告しております。通告順にお伺いしてまいります。  まず、議案第90号、民生費、子育て家庭支援事業費の赤ちゃんの駅につきましては荒井議員が質問をされ、答弁をいただきましたので、詳細については了解をいたしました。ただ、金額について説明がなかったかと思いますので、私は金額についてだけお伺いしたいと思います。  ほかには、チャイルドシートの貸付補助経費の詳細についてでありますが、この点につきましては75万円の予算が組まれているかと思いますが、その点について詳細についてお聞きいたしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 当局の答弁を求めます。  保健福祉部長、小森さん。 ○保健福祉部長(小森基伊君) 議案第90号 平成23年度鹿沼市一般会計補正予算についての質疑の民生費、子育て家庭支援事業費についてお答えいたします。  チャイルドシートの貸付補助経費及び赤ちゃんの駅についてでありますが、まずチャイルドシート貸付事業につきましては、おおむね3歳未満の乳幼児を養育する方に1年間を期限にチャイルドシートの貸し出しを行っておりますが、申請が多く、不足分を見込み、貸し出し用チャイルドシート20台の購入費40万円を補正増するものであります。  次に、チャイルドシート購入助成事業ですが、乳幼児の保護者等が購入するチャイルドシートの購入対象経費の2分の1、1万円を上限に助成しておりますが、申請件数が多く、不足分を見込み、助成額75万円を補正増するものであります。  次に、赤ちゃんの駅事業につきましては、栃木県安心子ども特別対策事業費補助金を導入し、おむつがえや授乳ができる環境整備のため、民間施設21カ所におむつ交換台等購入費175万円、市の施設21カ所におむつ交換台及び授乳用の間仕切り等購入費200万円の合わせて375万円を補正増するものであります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小松英夫君。 ○22番(小松英夫君) それでは、一般質問に入らせていただきます。  千手山公園についてでありますが、私は小さいころからこの公園には関係が深いというふうに思っております。生まれ育ちが近所ということもありまして、小さいころからいろいろなとき折々に遊んでいたということを今でも思い出します。  最近は年齢もそこそこになり、遊びには行けませんので、散歩に行ったりしております。そして、いろいろな方にお会いしますが、千手山公園は季節により桜、そしてツツジ、その他の草花で風景が変わるすばらしい公園だというふうに話を聞きます。そして、春から初夏にかけては、休みの日などについては多くの方たちがお花見を楽しんだり、そしてお子様をミニ汽車、そして観覧車、その他の乗り物で遊ばせる家族連れを拝見いたしておるところであります。幼児を楽しませるには身近な公園であり、祖父母が連れていくには最高の遊園地ではないかと思っております。  このような公園を市民に安全な公園といたしまして利用していただくにも、次の件についてお聞きをしてまいりたいと思います。公園内の管理についてでありますが、年間の利用状況、次に桜、ツツジ、その他の草花の管理状況、遊具の管理についてお示し願いたいと思います。  次に、公園の今後の考え方についてでありますが、先ほども述べましたように、市民にとっても身近な、本当に使いやすい、そしてすぐに行ける公園であり、思い出のたくさんある公園だと思っております。多くの皆さんに来場いただけるよう工夫をすれば、大変すばらしい公園になることと思っておりますので、質問をさせていただきます。遊具をふやす考えはあるかどうかであります。  また、花木センターの機能を持った公園にということで通告をさせてもらっておりますが、これにつきましては花木センターのミニ版でよいと考えております。それは、見ていますと、高齢者の姿も数多く拝見いたしております。そこで、花木はもとより関連商品が購入できたり、その他地域主導の野菜などの直売所を併設し販売することなどで、その目的の方の来場も望めるものと思っております。東の花木センターに対し、西のミニ花木センターとして経済活性化につなげることができないかと考えております。  最近は、販売促進ということを考えるとき、商品にもこれはよってまいりますが、1カ所に大規模店舗を展開し集約する方法、また小規模店を多く展開し売り上げアップをねらう方法とがあるようであります。市内にはまちの駅があります。その付近でありますので、小規模店舗のやり方でいくのがいいかと思いますが、拠点の1カ所と考え、人がもっともっと回遊できるようにするにはすばらしい拠点公園になると思いますので、当局の考え方をお聞きいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長(福田義一君) 千手山公園についての質問のうち公園内の管理についてお答えいたします。  まず、年間の利用状況でありますが、過去5年間で見ますと、平成18年度が7万4,898人、平成19年度が7万3,280人、平成20年度は8万5,915人、平成21年度は10万6,780人、平成22年度は9万4,205人となっております。特にさくら、つつじ祭りを開催している4月、5月には毎年約4万人が訪れております。ことしは、大震災の影響がありましたが、約3万7,000人と数えております。  次に、桜、ツツジ、その他の草花の管理状況でありますが、公園の管理は遊具の運転、公園内の低木の剪定や草刈りなどを含め、鹿沼市観光物産協会に委託しております。公園内には桜が約300本、ツツジは約1,000本あり、そのほかアジサイ、ヒマワリ、コスモス、パンジーなどを植栽しています。管理は、6月と9月の年2回実施している殺虫剤散布を初め、ツツジなどの樹木の剪定、園内の草刈り等を定期的に実施しております。  次に、遊具の管理でありますが、遊具はおとぎ電車、ジェットスター、観覧車、自動木馬があります。観覧車とジェットスターは、年1回法定検査を実施しています。各遊具は、毎日運転開始前にチェックリストに基づき異常の有無を調べる始業点検を行っているほか、遊具ごとに担当者を決め、日々のメンテナンスを行っております。おとぎ電車の枕木交換、遊具のペンキ塗り、木製ベンチなどの補修等は、ふぐあいを発見次第協会職員が対応しております。さくら、つつじ祭りの時期には、通常より多くの遊具運転係員を確保し、安全でスムーズなサービス提供に努めております。  次に、公園の今後の考え方についてお答えします。まず、遊具の増設でありますが、遊具の定員は、現在の定員はおとぎ電車24人、ジェットスター32人、観覧車40人、自動木馬が8台で8人、平成20年1月に老朽化したジャンプライドという遊具を廃止いたしました。現在の遊具は、主に小学校低学年の子供たちが楽しめるものであります。また、遊具1台の利用料金は自動木馬を除き50円で、小さい子供連れの家族が低料金で楽しめる公園であります。  今後は、さくら、つつじ祭りなどの繁忙期には移動型の遊具の導入なども検討したいと考えておりますが、固定型の新たな遊具設備は高額であることなどから、現在のところ増設は考えておりません。  次に、花木センターの機能を持った公園にしてはどうかというご提案でありますが、千手山公園は春には桜やツツジ、夏はアジサイ、ヒマワリ、エンジェルトランペット、秋はコスモス、冬はパンジーと、四季折々の花々が咲く花の公園であります。今後も花いっぱいの公園を目指したいと思いますので、さつき祭りと連動したイベントなど、緑花木の販売なども含め、関係団体の意見をお聞きしながら、ご提案の内容について検討してまいりたいと考えております。  平成19年に映画恋空のロケ地になって以来若者の来場者もふえ、その影響は今も続いております。小さな子供連れの市民の憩いの場、幼児等の遠足の場、若者のデートスポット、そしてさまざまな世代の花の愛好者が集う鹿沼のシンボル公園として、市内外からより多くの来場者を得られるよう、PRにも一層力を注いでまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小松英夫君。 ○22番(小松英夫君) 答弁をいただきました。  今遊具のことでお聞きしてまいりますが、高額である観覧車とか、そういったものは規模的にも大きな場所が必要になってくるので、これは私個人的にも余り望むところではないのですが、私が言っている遊具は多分自動木馬というやつだと思うのですが、あれなどを高齢の方が、多分お孫さんだと思うのですけれども、乗せたり、いろいろ会話をしたりという姿を見ていますと、あの遊具は本当に家族の会話のできる、小さい子との会話のできる本当に心温まる遊具だなというふうに思い、私もいつも目をやっては、本当ににこにこ自分でもしているのだというふうな感じなのですけれども、ただ自動木馬の中に1つ、この間おじいちゃんと幼稚園生ですかね、これ動かないのだから仕方ないだろうとやっているのです。何なんだろうと思いましたら、壊れているのです。  壊れているのが、私もそのとき気がつきましたけれども、これ二、三年ずっと壊れているのかなというふうに私感じたのです。なるほど、これは壊れているな、壊れていたなというふうに思いました。ですから、その子供としては、オートバイなのです、仮面ライダーのような。ですから、これはもう随分何人もの子が、そのときはちょっと込んでいましたので、乗りたいということなのですが壊れていたということ。そしてまた、ちょっと人数が一時期入ってくると、もう待っていてなかなか乗れない。ところが、大人も待つのが嫌だというような今の時代ですから、子供もなかなか待っていられないというのもありまして、台数的にもそう満足する、多い台数ではまだないので、その辺を少々ふやしていただくというようなこともすることによって、すばらしい公園にどんどんなっていく場所だというふうに思いますので、その点をよく考えていただければというふうに思いますので、再質問をさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長(福田義一君) 再質問にお答えいたします。  自動木馬8台のうちふぐあいがあるものがあるという報告は受けております。先ほど自動木馬を除いて50円と申し上げましたが、自動木馬は30円のものと20円のものというふうになっております。あそこの自動木馬の部分が、今おっしゃったような使い方をされていて、人気も高いということも承知しておりますので、修繕と同時に、どういうふうに入れかえるかということを実は考えなくてはならないという議論をしております。壊れたものだけ直すということではなくて、全体が古いものですから取りかえるか、あるいは全体を取りかえるか、あるいは修繕するかということも実は検討課題の一つになっております。  また、おっしゃるように大きい遊具は大変難しいので、実はこれまでの検討の中では、デパートの屋上なんかで置いているような本当に小さなものが導入できないかとか、あるいはこういう時代ですので、廃止されているいろいろな全国の遊び場から古いものがないかとか、いろんな検討を実はさせていただきましたが、現在のところは大きなものは導入できないということですので、今お話のあった自動木馬について、全体を取りかえるか、一部修繕するかということを検討させていただいておりますので、早い時期にその結論を出したいなと思っております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小松英夫君。 ○22番(小松英夫君) ありがとうございました。本当に私地元に生まれ育っておりますと、千手山公園、たくさん思い出がある場所ですし、今もう余り人が行かないのかなと思っていましたら、あのように多く、そして今ご報告がありましたように毎年年々ふえているような感じでもありますので、ぜひこれは市長にもお願いなのですが、子供たちの夢をはぐくめるような公園にしていただければというふうに思います。  次にまいります。もったいない運動についてでありますが、私たちは物が豊富な中で現在生活をしております。そして、当たり前のように使って、そして捨てているというような行動を続けてまいりましたが、物の大切さを感じていた昔のように、もったいないという考えを持つことが必要と感じてきたわけであります。そして、日本特有のこれは言葉らしいですが、再認識をして、本市としてももったいない運動を開始いたしました。  既に策定してからいろいろな事業展開をしているかと思いますが、策定から現在までの状況のうち、現在までの経過及び実績をお聞きいたします。この運動を実施する前から、市のブーメランにリサイクルとして市民が持ち寄った品物をみずからが販売をしているというようなことが行われております。そして、非常によい形で、売れ行きもいいというふうなことを聞いております。こうした活動はとてもすばらしい、いいことだというふうに私自身も感じております。  しかし、そこで販売をできない、ちょっとこれは売るのには無理かなというようなものもあります。しかし、品物をよく見ますとまだまだ使えるというものがたくさんあります。それらは、多分何らかの形で処分をされているということであります。  この現在の中で、世界の多くの地域で戦争、災害、そして貧しさ等で苦しい生活を送られている多くの人たちがおります。我が国においても、3.11の未曾有の災害を受け、原発事故もそこに加わり、多くの方たちが避難生活をし、いまだに復興への道筋がはっきりしない状況であることは言うまでもないと思います。我が国においてはこうした災害が、我々がわかっているだけでも過去に多く発生しております。そのようなときもニュース等で耳にするのは、食べ物関係のそうした備蓄、そして布団などの備蓄は何とかなる。しかし、靴、着衣等の不足を生じるニュースを耳にいたします。災害に利用できるよう、きれいな古着、そして靴などの備蓄もすることが大変必要なところまで来ているのではないかと考えます。特に冬などに災害に見舞われた場合、寒さの対策としては着るもの、これは非常に必要なものになります。  また、海外等のことでありますが、私は以前ある国で子供たちから大人までが靴を手に入れることができない貧しい地域の話を聞きました。そして、その人たちははだしで生活をしているわけであります。言うまでもありません。はだしで子供たちがぬかるみを歩いております。そうしますと、足からばい菌が入り、大人よりも子供たちの体がぐあいが悪くなるケースが多いということでありました。そして、ひどい子供になりますとその足を切断、また死に至ることもあるため、靴を送る運動をしている団体があるという、そうしたニュースを拝見することがありました。  私は、すぐに調べさせていただきましたが、その団体は新しい靴を送っているということであります。その後、国際交流貢献団体に問い合わせをしましたところ、そういった団体では私は間違いなくやっているなと思いましたが、やはり1つの理由がありまして、なかなかやれないというような話を聞きました。その理由は、輸送費が非常に多くかかるということなのです。高額であるということです。だから、受け入れはすることはしても、送れないのですと。ですから、もったいないので受け入れを今していませんというような答えだったというふうに思い出します。  我が鹿沼市においても、もったいない運動を今まで繰り広げてきているわけでありますから、今後のこの運動を考えたとき、リサイクルの推進も必要であります。税収を上げた取り組みで、元気なまち、そして元気の出る鹿沼市、そして日本国内はもとより世界各国から優しいまち鹿沼市と言っていただけるようなまちをつくることが大変必要だと思い、大変必要な運動であるというふうにも考えます。  そこで、古着、靴などで、国内はもとより海外へ貢献を図ってはどうかと考えております。そうした考えに執行部はどのようにお答えをいただくのかはわかりませんが、真剣に考えた中でお答えをいただければというふうに思います。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  環境部長、熊倉君。 ○環境部長(熊倉 操君) もったいない運動についての質問の策定から現在までの状況についてお答えいたします。  まず、現在までの経過及び実績でありますが、鹿沼市はもったいない運動の推進のため、環境審議会の答申を受け、平成21年に市民団体として14人の委員で構成する環境活動推進会議を組織しました。この団体は、環境保全にかかわる団体からの推薦により発足したものであり、環境講演会やエコライフフェアの委託事業のほか、買い物の際のマイバッグ持参の推進キャンペーン、小型家電製品に含まれる希少金属でありますレアメタルなどの資源物のイベント回収、ペットボトルキャップの回収による途上国へのワクチン購入費用の支援などに取り組んでおります。  また、昨年の3月には環境活動推進会議を主体に、栃木県地球温暖化対策課、市内のスーパーマーケット、自治会、消費者団体などを含め、レジ袋無料配布中止に関する意見交換会も実施しており、今年度も開催を予定しております。  これまでのペットボトルキャップ回収量は7トン以上で、ワクチンに換算すると3,600本以上となります。レアメタルを含む小型家電製品などの資源回収量は、エコライフフェアやあわの秋祭りなどで2トン以上を回収しております。また、委員を主体に市内のスーパーやドラッグストアで11回のマイバッグ利用促進キャンペーンを実施しております。  次に、古着、靴などでの国内外へ貢献についてでありますが、ごみを減らすためにはごみの発生の抑制、再使用、再資源化の3Rが重要であり、その一つとして使用しなくなったものを販売するリサイクルショップがふえております。本市では、平成14年にリサイクルセンターに設置しましたリサイクルショップブーメランにおいて、衣類、靴のほか、食器、家具、自転車なども扱って3Rを推進しております。  さらに、平成20年10月から、衣服、布の分別回収も進め、3Rのさらなる推進を図っております。古着、靴などの回収による国内外への貢献につきましては本市としては取り組んでおりませんが、今後もったいない運動や国際貢献にもつながるため、回収や輸送方法などの情報収集を行うとともに、環境活動推進会議に情報を提供し、その中で協議、検討してまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小松英夫君。 ○22番(小松英夫君) どうも大変すばらしい前向きな答弁をいただきましてほっといたしております。再質問する余地がございません。  次に進ませていただきます。経済活性化についてでありますが、市内の状況ということであります。市内の景気は、大変低迷しているところであり、言うまでもないというふうに思います。そこに先ほども出ました3.11の災害によって多くの損害を受け、放射性物質による風評被害も加わり、全国、そして栃木県、鹿沼市においても不安な日々を送っている状況であります。そして、復興に全力を尽くし、一日も早い経済活性化に向け鋭意努力をしているところであるかと思います。  そこでお伺いをいたしてまいります。市内の各業種、これは細かな業種別までは結構であります。農商工ぐらいの大きな区分で結構かとは思いますが、そういった事業所等に現在バックアップ体制はどのようにとっているのか、またとってきたのかということをお聞きしたいと思います。  また、全国的に経済界では農商工連携という必要性を感じている声が盛んに現在出ております。各分野の技術、知識、経験、これらを連携することは、新たなものを必ずや生むものと私は信じております。市内においても、商工会議所等でもう既に議論はされているかと思いますが、鹿沼市としての一歩前に出た考え方をお聞きするために、農商工連携について市として実施してきたこと、また今後の予定をお示し願いたいと思います。  次に、スカイツリーによる経済効果でありますが、スカイツリーは平成22年5月22日に開業予定の634メートルという世界一の電波塔であります。隣接する関連商業施設、オフィスビルの開発も行われており、ツリーを含めましたこれらの開発街区を東京スカイツリータウンと称するものであります。経済効果には、大変期待されると聞いております。市としても、以前より足立区、墨田区、また関連しているその地域の区と連携をとり、当地でのイベントに参加をさせていただき、当市独特のブランド品というものを販売してきている。そしてまた、それに付随したものも一生懸命PRをしてきていることは言うまでもないというふうに思います。そのスカイツリー完成を見込み、ここ何年間かの間に産業振興への活動をしてきたことと思いますが、現在までの市が取り組んできた事業をお示しいただきたいと思います。  次に、市内の景気回復を図るため、このスカイツリーという一つの経済効果がすばらしいとされるこの電波塔でありますが、その周りに付随する商業施設、これは大変なものであると私は思っております。こうしたチャンスを逃すことなく、間髪を入れずに積極的に活動することが市として必要であり、また我々議員といたしましても、議員みずからが協力をしていかなくてはならないことと考えております。  そこでお聞きをいたします。経済効果を東武線沿線の県、市、町では大変期待をしているが、沿線関係行政、民間企業、それらの連携が早急に必要と思われます。その点をお示し願いたい。  また、今後の進め方につきましては市単独ではなく、先ほど言いました各業種、そして商工会議所、農協等々の関連団体との関係も含めた中で、市が取り組もうとしていることをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 経済活性化についての質問のうち、まず市内の状況についてお答えを申し上げます。  各業種に対する市のバックアップ体制についてでありますが、まず商工業に関しましては、団体支援として商工会議所や粟野商工会などの各種団体にその運営補助と販路拡大事業などに対する支援を行っております。個々の企業や商店に対しましては、制度融資による経営改善や設備投資等の支援のほか、空き店舗活用支援策などがございます。  農業に関しましては、各作物の生産団体に対する活動支援、生産法人や営農組合等への設備機材導入補助、土地改良団体や地域団体が行う農村環境整備や耕作放棄地対策に関する補助を行っております。個々の農業者の支援といたしましては、国の戸別所得補償制度による支援や畜産農家に対する繁殖牛の貸付事業などがございます。  林業では、団体支援といたしまして、森林組合が行う林道や作業道の整備や、施工のための機械の導入に対する国、県の補助事業を導入しております。林業者に対しましては、集約化を促進して、林業の保全と活用を図るための国の補助を導入いたしております。地場産材活動や森林環境整備に関しましては、元気な森づくり県民税を活用し、支援を行っております。さらに、市内外からの誘客を図る各種イベントの主催団体への支援も、地域全体の活性化のための施策の一つであります。  次に、農商工連携についてでありますが、本市では林業も加えて農林商工連携と称し、その取り組みを促進するため、平成21年度から各産業団体等による農林商工意見交換会を開催をし、平成22年度には農林商工連携支援事業補助金を創設をいたしました。この補助制度は、農林業者と商工業者が連携をして新製品及びサービスについて開発から販路の拡張、商標権の取得まで、最大3年間にわたりまして支援をするというものであります。  また、国や県の農商工連携の支援策についても、市内団体の利用促進を図っております。平成22年度は県の制度を利用し、ナシのにっこりを使ったスイーツの開発を行い、平成23年度には市の制度を利用し、市内の事業者が米粉、特に玄米粉を使ったスイーツの開発を行っております。これは、先ごろもそば天国で私もちょっと呼ばれましたけれども、大変香りもいいし、おいしいものでございました。つけ加えさせていただきます。  本市には豊かな森林、レベルの高い農業、伝統と先端技術の双方を備えた工業があり、市内の産業間の連携は大きな効果が期待できるところであります。今後は、工業団地進出企業と地場産業、さらに市外企業との連携などを促進することも重要だと考えております。  次に、スカイツリーによる経済効果についてお答えをいたします。まず、現在までの取り組みについてでありますが、東京スカイツリータウンのオープンは平成24年5月22日に予定をされております。平成19年度に、本市が県に対しまして市長会等を通し、都内におけるアンテナショップの出店を要望し、それを機に県が都内へのアンテナショップ出店に向けて動き出し、平成22年8月には東京スカイツリーへの設置を決定をし、栃木県アンテナショップ協議会を設立いたしました。この間、本市は常に積極的にかかわってまいったところでございます。  次に、東武沿線の関係行政、民間企業との連携についてでありますが、県内の東武沿線市町である栃木市、日光市などとは東武日光・鬼怒川線沿線活性化連絡協議会を組織をいたしておりまして、沿線の観光PRなどを行っております。また、特急スペーシアがとまる春日部市との連携、交流を深め、同市でのイベントに本市の物産展等を出店をいたしております。  昨年度からは、墨田区に本店のある東京東信用金庫が主催するビジネスフェアに本市企業も参加し、民間企業間の交流も強めております。ことしは、フェアのイベントとして国技館で泣き相撲を実施したところ、大変好評を博しました。さらに、従来からの足立まつりやすみだまつりへの出店やPRに加えまして、平成19年度からは墨田区にある東武ホテルレバント東京のイベントにかぬまブランドの商品等も出店をいたしております。  次に、今後の進め方についてでありますが、東京スカイツリータウンのアンテナショップは東京における鹿沼のPR拠点、そして都内企業等への情報発信や交流拠点としての役割を担うことになると考えております。現在アンテナショップで扱う商品を募集をいたしており、年内には決定する予定であり、開業に向けて着実に準備を進めている状況であります。アンテナショップでは、鹿沼市の日の開設なども検討してまいりたいと考えております。  さらに、東武鉄道や友好都市との情報交換を密にしながら、東京スカイツリーから東武沿線への誘客のための共同事業等も検討してまいります。東京スカイツリーは、年間2,500万人が訪れると言われております。その経済効果をいかに鹿沼の活性化に引き寄せるかということでありますが、鹿沼に誘客する客層のターゲットをどう絞るか、そういったことを含めて研究してまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小松英夫君。 ○22番(小松英夫君) 市内の状況の中で再質問をさせていただきますが、今バックアップを各業種別に、また事業所別にというようなお話をいただきましたが、この中で、鹿沼市でわかっている中で風評被害を受けている事業所は何件ぐらいあったのか。また、その立ち上がり、もう何カ月もたっています。それは、今どのような状況になっているかを、これはちょっと私の質問の中にここまでというふうには書いておかなかったので、わかる範囲で本当に結構であります。  それと、農商工の連携についてでありますが、先ほど市長から補助費というようなことが出ました。この補助の利用をした市内の業者の数、そしてまた補助費の額、利用した額、これをお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 再質問にお答えいたします。  風評被害を受けている事業者、非常に幅広い、直接的な被害ということになりますと、農業、林業関係、そういったものが既に報道されているとおりであります。お茶、そして鹿沼牛、さらには最近ではキノコ、クリタケというようなことが出荷停止になったり、解除になった部分もございますけれども、そういったことがございました。市のほうでも、それらに対する東電の補償等の請求も、市が間に入ったりして請求をしているところでございますし、農協の系統については一部既に補償金が入ったということでございます。  特に風評被害という点では、ブランドである鹿沼牛が直接的には風評という形で一番被害を受けたのかなというふうに思っています。私も東京の市場のほうに出向きまして、あいさつもさせていただいたところでございますけれども、当時はほかの産地に比べるとかなり大幅に値段が安かった。これは、紛れもない事実でありますけれども、最近話を聞きますと、ほかとそれほど遜色はないのだけれども、全体的に相場が下がっていると。こういうふうな話でよろしいのですか。専門家がいるのですけれども。そんなふうな話も聞いておるところでございます。  また、工業関係は直接的に私自身はちょっと承知をいたしておりませんけれども、ただいろいろ海外等の輸出とかそういった中で、放射能の検査が必要としているということで、それぞれ検査をした上で出荷をされていた企業については聞いております。  また、これは企業によって大分差があるのですけれども、復興関係ですと非常に忙しいということで、忙しく非常にやっている企業の話も聞きます。また、例えば自動車とかそういったところでまだまだ戻り切れないところもあるやに聞いておりますので、その辺もし詳細わかれば部長のほうから答弁していただきたいと思います。
     また、農商工連携への市の補助制度ですけれども、まだ市の実績はなくて、現在は県のほうの補助を活用して取り組んでいるという状況であります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 経済部長、福田君。 ○経済部長(福田義一君) 再質問に追加答弁させていただきます。  風評被害のほうは、今市長が答弁した範囲で私も承知しております。特にこれは放射能風評被害だけではなくて、地震そのものによりまして自動車産業等がということもありました。それに関連する本市内の企業等が、先ほども市長から答弁あったようなことでということもございます。ということで、風評被害のほうにつきましてはちょっと細かな資料を持っておりませんので、ご勘弁願いたいと思います。  農商工連携なのですが、今市長からありましたように、1つは県の制度でございますので、この県の事業というのは、県がフードバレー事業の一環で補助制度をつくりました。これは限度額250万円、3分の2以内の補助、これを受けてにっこりを使ったスイーツをということです。  そして、鹿沼市の制度、市長が申し上げましたが、これはことしから、先ほど答弁にありましたように玄米粉を使ったスイーツが始まりました。この制度は金額がまだというのは、3年間で100万円を限度として支援する制度でございます。つまり開発から、できれば商標登録などまで含めた100万円という制度に今年度から手を挙げていただきましたので、3年間で100万円を限度とする支援をさせていただくことになっているということで、現在そういう状況だということでございます。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小松英夫君。 ○22番(小松英夫君) 今回のこの災害については、だれもが予測していたわけではありません。本当にラグビーなどで言えば、ボールを持っていない人に急にタックルしてくるようなものでありますから、本当に反則であります。ですから、本当にこれを何とか市としても、業者と一緒になって耐えて、耐えて、耐え抜くということがいい方向に向かうことだというふうに思いますので、よろしくその補助金の制度などもこれからもっともっと考えていただいて、いいものにしていただければと思います。  次に、スカイツリーの件なのですけれども、これについては東武線の浅草からというか、東京方面から来るのに、東武旅行社で切符を買って、そしてスカイツリーを見て鬼怒川へ泊まる、そして塩原にも泊まるとかといった、格安というか全部一緒になった、そういった旅行の案内がよく出ております。  でも、東京のほうから来る方は、それでスカイツリーもそこで見られるらしいのです。ただ、我々こっち、日光方面、要するに鹿沼から行くのには、一回そちらへ行って、そちらからスペーシアに乗って、こちらに来ないと、スカイツリーを見る券が必要でも、なかなか買いにくいというのがあります。ですから、東京から来る列車の一つのパック、今度日光から東京へ行く一つの旅行パック、それで東京のどこかのホテルに泊まり、スカイツリーも見られるというような優先的な見方ができるらしいです。  その点を私もはっきり調べてはいないのですが、今後調べていただいて、いろいろ検討していただき、そういった方法がもしあれば、我々こちら、要するに日光方面に生活をしている者でも、あのスカイツリーを見学することが案外簡単にできるという方法らしいですから、その点を鹿沼市として東武の本社に言っていただくということをお聞きしたいし、また言っていただきたいと思うのですが、どうでしょうか。よろしくお願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 再質問にお答えいたします。  いずれにしてもスカイツリーができて、これは非常に大きなインパクトのある事業でございますので、幾分でもやっぱり鹿沼市への誘客、そしてまた鹿沼市の人たちにもそういったものを見るチャンスを広げてあげるということは大切なことだろうというふうに思っています。  今のパックというか、そういう商品についてはちょっと承知しておりませんので、いずれにしても東武本社、そしてまた先ほど申し上げました栃木市、鹿沼市、日光市、この辺がやっぱり連携をして、いかにその辺のところの利便性を高めながら、なおかつそれぞれの自治体の活性化のためにつなげることができるかというのを、これからある意味知恵の出し比べだというふうに思っています。  決定的なものが今用意されているかというと、正直なかなか浮かびません。夢の樹も実はその一つだというふうに私は思っているのでありますけれども、いろいろ見解の相違があるようですが、それはそれとして、そういったものをやっぱり少しずつでも充実しながら、いかにそのターゲットを絞るかと先ほど言いましたけれども、多分大観光地日光のほうに真っすぐ行かれるという割合が非常に高いのだと思うのです。そうすると、鹿沼市に足をとめるというのはそれなりにやっぱりマニアックなタイプというか、そういうところをある程度絞ったほうが実は確率が高いのだろうと。  そういう意味では、鹿沼の持っている財産というのはこの豊かな自然であり、人情味であり、サツキであり、ゴルフ場であり、夢の樹でありと。それはいずれにしても、そういったものを関心のある方に足を運んでいただけるような仕掛けというのはこれからやっていきたい。ある物を発掘をしながらやっていきたいというふうに思っていますので、ぜひこれは議員の皆さんにもそういったアイデアをどんどんお出しいただければ大変ありがたいというふうに思っています。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小松英夫君。 ○22番(小松英夫君) その旅行のパックなのですけれども、東京から来る方がスカイツリーを見て、そして日光に泊まるということですから、こちらから申し入れるときには、これは要望というか、一つの私の考え方を聞いていただきたいのですが、東武に話をするときには、東武からスカイツリーを見て日光市に行く間に、鹿沼市におりるそのパックもつくってほしいというようなことも強く要望をしていただければと思います。  次に入ってまいります。小学校と中学校の環境整備でありますが、まずはパソコン授業についてをお伺いしてまいります。以前にも私は質問をいたしまして、答弁をいただいた経緯もありますので、それに沿った形になるかと思うのですが、お聞きしてまいりたいと思います。  このパソコンの授業につきましては、前の質問の中でも私お話ししましたように、私たちも今パソコンを使わなくてはなかなか生活という、また会話にも入っていけないということもありまして、一生懸命やるのですけれども、やはり三つ子の魂百までもというような言葉がありますとおり、本当に小さいころからさわってなじませてというような、そんな感じを受けるのもこのパソコンの使い方にプラスになる方法だというふうに思っていますので、特に小学校、中学校については新しい機能を持ったものを速やかに使わせてあげて、そしてきちんとした使い方を身につけていただければ、パソコンで間違いを起こすようなことはないのかなというふうにも思うところであります。ですから、その辺をお聞きするのですけれども、今各学校にある台数を再度お伺いをしたいと思います。  そして、次になりますが、新機種への交換です。これについては、当時の答弁でありますと、新機種への交換は毎年計画して、順序よく実施していくと聞いておりました。現在までの交換状況をお教えいただきたいと思います。また、今後の計画もお示しください。よろしくお願いいたします。  それと、デジタルテレビ導入についてでありますが、これも前に質問をしております。これは、ICT教育の環境整備というような、このようなハンドブックなども出ているぐらいに重要視されているところであります。デジタルテレビに変わったにもかかわらず、学校そのもので1台や2台切りないというようなことが前の答弁の中では若干あったように覚えております。そのときには、平成21年に各校の学級数に応じて2台から6台配分をし、合計135台が配備されたというふうに聞いております。当初は、各教室に1台の計画をしていたということもそのときに出ております。しかし、何らかの関係で各学校ごとに教室1台ということはなかなかできなかったと。  それにしても、教室1台に入らないものが、学校によって2台から6台きり入らないというのは、私もそれから何カ月もたっておりますが、どう考えても台数に余りにも差があるのではないかというふうに思いますし、そのときにお答えいただいた中では、下に車輪をつけて持って歩けば、いろんなところへ持って歩けるのですよというような話も出ていました。しかし、子供たちの危険やそういうことを考えて、安全安心な中での教育現場ということを考えますと、なるべくならもう固定したものが置いてあることがいいというふうに考えております。これにつきましても、各校の現在の台数をお示しいただきたいと思います。また、今後の計画についてもお願いをいたします。  次にまいります。耐震化の事業についてであります。以前答弁をいただいておりますので、現在の状況をお聞きしてまいりたいと思います。たしか平成27年が最終になっている事業だと思います。この現在の進捗状況を示していただきたいと思います。また、今後の計画を、これについてもお願いをいたします。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) 小学校、中学校の環境整備についての質問のうち、パソコン授業についてお答えします。  まず、各校の台数についてでありますが、各小中学校のパソコンについては1クラス単位での授業に支障のないように配置しております。パソコンの操作方法についての授業もありますが、調べ学習や課題探求学習としての利用が主であります。現在の台数は、小学校において児童用768台、教職員用668台、合計1,436台、中学校において生徒用386台、教職員用303台、合計689台、小中学校合計2,125台をリース方式により配付しているところです。  次に、新機種への交換状況についてでありますが、今年度からリース期間の満了に伴い、学校側の意見を聴取し、仕様を情報管理課と協議した上で、充実した性能で更新を図っている状況です。  次に、今後の計画についてでありますが、今年度から5カ年計画で順次更新していく予定です。充実した教育環境を目指し、適切な事業計画と維持管理を行うため、教育委員会内にICT推進検討委員会を組織し、児童生徒のパソコン及び周辺機器の円滑かつ効率的な運用ができるよう整備をしていきたいと考えております。  次に、デジタルテレビの導入についてお答えします。まず、各校の台数状況についてですが、各小中学校の学級数等に応じまして2から6台を配備しており、小学校で95台、中学校で40台、合計135台を配備しています。主に視聴覚室や理科室の特別教室などで利用しておりますが、キャスターつきでも移動も可能なため、学校によっては国語や算数、数学の授業でも利用しております。  次に、今後の計画についてでありますが、今後は配備された中で授業等で利用するなど有効な部分を生かしながら、さらにどのような活用ができるか研究していきたいと考えております。  次に、耐震化事業についてでありますが、小中学校の耐震化事業は現在耐震性が低いとされている市内37校中20校を対象に実施しております。今年度におきましては、さつきが丘小学校、東小学校、西小学校、北中学校の耐震補強工事を実施しておりますが、さつきが丘小学校、東小学校、西小学校の耐震補強工事は9月に完了し、北中学校につきましては平成24年2月の完了を目指し、現在耐震補強工事を実施しております。このうちさつきが丘小学校、東小学校、北中学校の耐震化につきましては今年度の工事をもって完了する予定であります。  次に、今後の計画についてでありますが、今後耐震化が必要な小中学校は15校であります。国においては、東日本大震災後公立の義務教育諸学校等施設の整備に関する施設整備基本方針及び施設整備基本計画を改正し、平成27年度までのできるだけ早い時期に小中学校の耐震化を図る方針が強調されました。本市におきましても、平成27年度までにすべての耐震補強工事を完了させるため現在取り組んでいるところであります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小松英夫君。 ○22番(小松英夫君) 今後の計画を示していただきました。5カ年計画で交換をしていくということであります。これは、終了はいつごろになるのかをお聞きいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) パソコンのリースの計画につきましては、幾つかの複数のグループに分けて、集団で分けておりまして、その年度ごとに更新がかかっている状況であります。ことしの更新につきましては、粟野のグループでありまして、これにつきましては平成23年11月1日から平成28年10月31日、これが一番最後の、今現在締結しております契約が一番最後になっている契約でございます。さらに、年度ごとに、1年ごとに幾つかの複数のグループで契約を更改しているというふうな状況になっております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小松英夫君。 ○22番(小松英夫君) そうすると、5カ年の計画で交換をしていくということでありますから、一つの文書と言っては変なのですけれども、予定表というものが、例えば粟野地区はことしから平成28年、例えば中央地区は来年から平成29年とかという一つの書類はあるのでしょうか。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) 計画はございます。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小松英夫君。 ○22番(小松英夫君) 議長、それは我々議員も一つの計画として、文教民生常任委員会の委員を初め、我々も一つ持っていると、コンピューター事業に詳しい、また関連のある父兄から聞かれたときに、おたくのほうは何年にはオーケーになるよというようなことも言えると思うのです。その辺は、どう考えればよろしいのかお聞きします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) 表になれば、これは計画書でございますので、お見せすることは可能だと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小松英夫君。 ○22番(小松英夫君) それでは、後でいただけるということで、よろしくお願いをいたします。  デジタルテレビなのですが、135台、これ私平成21年というか、そのころなのです、聞いたのが。また135台ですから、どこも変更にはなっていないし、1台もふえていないということでよろしいのでしょうか。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) そのとおりでございます。学校側から、とりあえずご説明させてもらいますと、2台から6台入れまして、デジタルテレビの活用方法がいわゆるDVDとかデジタル教材、こういうものを使うために利用しておりまして、各教室においてはリアルタイムのいわゆるデジタル化、デジタル放送化になりましたけれども、直接例えばNHKを見せるとか、そういう授業はありませんで、そういうふうなDVDなりそういう教材、それからデジタル教材、そういうものを使っているのが現状でございまして、それを順繰りに使っていけば十分可能だということで、その後は学校から等についてもデジタルテレビの追加配当の要望は受けておりません。このような現状であります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 小松英夫君。 ○22番(小松英夫君) 私が耐震化事業について質問をしたときからですと、この東北地方を中心として状況が変わっております。電気をどのようにして活用するか、またつくるかということになっております。そして、耐震化事業には屋根をさわります。前も言ったことがあるのですが、屋根をさわります。そのときに、太陽光発電の設置というものは、このICTの教育環境整備には出ているのです。要するに耐震化をやると同時に、経費を削減するためにも太陽光発電を設置するのもいいですよということなのです。その辺は、どのように今お考えなのかお聞きします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  教育次長、阿久津君。 ○教育次長(阿久津精一君) ただいま耐震化の工事とともに、太陽光の設置はどう考えるかというご質問でございましたけれども、今のところ耐震化工事を平成27年度までに完全実施するということでありまして、今のところですと、申しわけございませんが、太陽光発電については検討していないというところが現状であります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 残り1分を切っております。  小松英夫君。 ○22番(小松英夫君) 災害があったときに、やはり太陽光は必要なことが今回現実化されております。その点もこれからよくお考えいただければというふうに思います。よろしくお願いします。  これで終わりにいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 引き続き発言を許します。  26番、芳田利雄君。 ○26番(芳田利雄君) 私は18番目の登壇です。私で最後ですので、しばらく辛抱していただきたいと思います。  質問に入る前に、先ごろ行われた市会議員の選挙では大変厳しい審判をいただきました。結果私の仲間が1人減ってしまいました。おまえは、もう一度頑張ってこいということで、私は何とか送り出されてきたのですが、これから1人ですので、2人分と思って頑張っていきたいと思います。どうぞ皆さんよろしくお願いいたします。  それでは、早速ですが質問に入りたいと思います。3月11日、東日本の大震災が起きまして、それに連動してあの原発事故です。加えて円高がどんどん進みました。日本の経済は、まさに極めて深刻な状況にあろうかと思います。こんなとき、頼りは国の政治なのですけれども、肝心かなめのこの国の政治、民主党の政治、ちょっと頼りにならない。今は、社会保障と税の一体改革、こういう名のもとに消費税の増税、社会保障は削減をして後退の方向に向かう、そして今度はTPPと、これでは国民の暮らし、たまったものではないと思います。  こういう中で、決まって深刻な打撃を受けるのは社会的弱者の皆さんです。お年寄りの皆さん。年金では食べていけない、言ってみれば生活困窮世帯の皆さんだと思います。この鹿沼市でも、収入が足りなくて医者にかかることができないとか、年金では病気だとわかっていても病院にも行けない、こういう人がたくさんいるのではないかと思います。今こそこういう中で、このような社会的弱者の皆さんに行政の手、あるいは政治の光、そういったものを当てなければならぬと思います。私は、こういう視点からこの議会で国保の問題あるいは生活保護行政の問題、そして高齢者対策の問題、この3点についてはこの視点でお尋ねをしていきたいと思います。  そこで、まず最初には国保の問題について伺いたいと思います。医療費の窓口負担の減免についてです。1点は、この制度は10月から本格的に鹿沼市でもこの制度がスタートをいたしました。減免基準や国保税の滞納がある人の扱いはどうなるのかと。この点も含めて、まず制度の説明をお願いしたいと思います。  2つ目は、この制度は入院している人の医療費は適用になるけれども、通院は認めません、こういう制度なのです。制度自体はすばらしいのですが、ちょっと通院を認めないというのはわからないと。この点についてのその理由、答弁を求めたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 当局の答弁を求めます。  市民部長、金林君。 ○市民部長(金林敏幸君) 国保問題についての質問の医療費の窓口負担の減免についてお答えいたします。  まず、減免基準や滞納世帯の取り扱いについてでありますが、窓口負担の減免とは、本人が医療機関の窓口で支払う医療費の自己負担割合分、これは現役世代では3割となります。が減額、免除される制度であります。対象は、震災、失業などにより一部負担金の支払いが困難な世帯で、かつ入院療養を受ける被保険者がいる世帯であり、預貯金総額が生活保護基準の3カ月以下である場合に適用となります。減免の認定基準は、全額免除となるのが対象世帯の収入が基準生活費の110%以下の場合、一部減免となるのが110%を超え120%以下の場合、徴収猶予となるのが120%を超え130%以下の場合となります。減免の期間は、1カ月単位の更新制で、3カ月を標準としております。  また、滞納世帯の取り扱いにつきましては、減免の適否の判断は申請があった時点での世帯の生活困難の状況により行うものであり、申請以前の滞納の自立のみをもって判断するものではないと考えており、滞納による判断基準は設けておりません。  次に、通院にも適用すべきについてでありますが、通院者への適用は収入が減少しているより多くの被保険者の負担減につながるものと考えております。しかしながら、国保財政は厳しい状況であること、国の基準よりも広い範囲となる減免基準を定めた場合、減額分が特別調整交付金の対象とならないこと、また市単独事業を拡大した場合、財政的に余裕のある保険者とみなされ、交付金などの算定に影響することも考えられます。これらのことから、外来患者まで範囲を広げることについては現時点では困難であると考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 芳田利雄君。 ○26番(芳田利雄君) 再質問をさせていただきます。  今の答弁の中で、1番目は生活保護基準という言葉が出てきましたけれども、ちょっとそれが基準ではわからないので、基準額とは幾らなのか、あるいは1人世帯、2人世帯の場合に減額基準額は幾らなのか、金額でわかりやすく説明していただきたいと思います。それが第1点です。  もう一つは、通院の医療費の問題ですけれども、この制度を利用する人は生活保護を受けないでぎりぎりのところで頑張っている皆さんなのです。言ってみれば境界層の皆さんです。ですから、生活保護を受けている方は医療費無料です。ぎりぎりのところで頑張っている境界層の皆さんは、ちょっと収入が多いからということで通院の医療費は見ないというのは、ちょっと論理的に合わないのではないかなと、私はそのように思います。  また、今の答弁で、交付金にはね返る危険性があると、そういう答弁もありました。厚生労働省は、国会の答弁でも通達でも、市町村自治体の独自のそういった上積みについてやった場合にはどうなのかと。したら、それは望ましいことだということを表明しているのです、国会では。望ましいとは、ぜひやりなさいと、そういう解釈をできるのではないかと私は思います。したがって、交付金にははね返ってこないのではないかと思いますので、もう一度答弁をお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市民部長、金林君。 ○市民部長(金林敏幸君) まず1点目、基準生活費の算出についてお答えいたします。  まず、生活保護基準でございますけれども、算出の方法が、まずその方が、対象者が年齢が幾つなのかということで金額が特定されます。その次に、その世帯が何人なのかということで特定されてくると。それに加えて、いろいろな加算金がついてくるわけですので、一概に幾らということは難しい状況でございますけれども、モデルケースとしてちょっとお示ししたいと思います。
     まず、30代独身の男性で計算した場合には、全額免除となるのが約7万5,000円収入の場合が該当します。それから、半額免除ということになりますと8万2,000円ぐらいとなっています。それから、徴収猶予、これは最高6カ月までできるわけですけれども、この場合が8万9,000円程度になるものと想定しております。次に、68歳を想定した高齢者の場合でございますけれども、全額免除となるのが7万1,000円、半額免除となるのが7万8,000円、徴収猶予となるのが8万4,000円。  次に、複数世帯の例示でございますけれども、母と子2人を想定して、母が30歳、子供が4歳ということを想定しますと、その場合は全額免除となるのが13万9,000円、半額免除となるのが15万2,000円、徴収猶予となるのが16万5,000円ぐらいになるものと思われます。その次に、一般家庭、主人が33歳、奥さんが29歳、お子さんが4歳というものを仮定した場合、全額免除となるのが15万8,000円、半額免除となるのが17万3,000円、徴収猶予となるのが13万7,000円ぐらいのものと考えております。  次に、通院患者にも広げることについてどうだというご質問でございますけれども、議員さんおっしゃるとおり、生活保護ぎりぎりのところで頑張っている方々が対象でございますので、私の思いも、何とか支援をしたいという強い思いはございます。しかしながら、先ほど答弁したとおり国の制度の中で、いわゆる国の指示どおりに、指針どおりに事業を行う保険者につきましては、報奨という形で特別調整交付金が交付されると。鹿沼市におきましても、一昨年度は9,700万円の特別調整交付金をいただいております。しかしながら、昨年度は徴収率の関係等もあったということでございますけれども、対象となりませんでした。鹿沼市の財政を考えたときに、1億円という市には非常に大きな問題、財源になってまいりますので、この辺につきましては私はぜひとも財源として活用したいということで考えております。  先ほど現時点ではというお話をいたしました。今の優良団体につきましては、県単位で推薦を受けるわけでございますので、栃木県の全自治体が同じような足並みでこういった取り組みをすれば、これはそういった差別がなくなってきますので、事業者間の差別というものがなくなりますので、算定には反映されないものと私個人は考えております。  そういったことも踏まえまして、前回の料金改定では、現制度の中で、鹿沼市の考え方としてはいかに低所得者の納税額が少なくできるか、国、県の交付金を引き出せるかということで、税率を国の指針に従う形で改正いたしまして、低所得者が6割、4割の減免対象から、7割が減額できる、5割が減額できる、2割まで減額できるということで範囲を広げたわけです。その結果1億8,500万程度が減額できました。税額を減額できたわけですけれども、それの財源としては国、県から4分の3以上の交付金が交付されるわけでございます。  こういったことで、低所得者が税額が少なく済んで、鹿沼市の財源も支出が少なくて済むということで、私といたしましては現有制度の中でいかに鹿沼市の被保険者が費用負担が少なくて、また鹿沼市も費用負担が少なくて済むようなことを考えつつ、いろいろな取り組みをしてみたいということで考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 芳田利雄君。 ○26番(芳田利雄君) 細かくは言いませんが、ぜひ入院医療費も認めるという方向で検討を進めていただきたいと思います。  次にいきます。生活保護行政についてお尋ねをいたします。保護申請手続の問題で、3点ほどお尋ねをしたいと思います。まず1つは、保護申請受理の問題について伺います。これは、生活保護の申請をした場合には、速やかにすぐに申請を受理しなければならないということになっております。ところが、鹿沼市ではなかなか申請が受理してもらえないという問題を抱えております。私も何人かに携わってみて、これは個人のたまたまの出来事ではなくて、社会福祉事務所の方針としてすぐには受理をしないようにしているのかなと、私はそのように感じておりました。明らかにそうであるとすれば、これは違法行為ですので、この点についての改善を求め、答弁を求めたいと思います。  2点目は、申請を受理した日から14日以内に生活状況を調査して、申請者に文書で決定の内容を通知することになっております。これは、2週間で調査し決定するという仕組みの中で決められたことであります。ところが、なかなか今申し上げましたように受理しないわけですから、決定がおくれるという形になります。これでは時間がかかり過ぎますし、申請者が本当に困ってしまいます。おくれる理由というのは何なのか、答弁をお願いしたいと思います。  3点目、申請者が急迫した状態で相談に来た場合に、この場合には速やかに職権をもって、その2週間と言わずに、職権をもって直ちに保護を開始しなければならない、こういう決まりがあります。鹿沼市の場合には全くそうなっていない。これでは、申請者が急迫してきているわけですから、ここのところの理解が私はできていないのではないかと思います。これこそ急ぎ改善をしなければならない問題だろうと思います。この3点について答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 当局の答弁を求めます。  保健福祉部長、小森さん。 ○保健福祉部長(小森基伊君) 生活保護行政についての質問の保護申請手続についてお答えします。  まず、保護申請の受理についてでありますが、生活保護は申請に基づき開始することとなっているため、生活保護の申請時には相談者に対しまして丁寧な対応で相談内容を十分に聞き出し、的確な問題点の整理を行う必要があります。その上で、申請意思を確認し、適切に申請手続の助言、指導を行っておりますので、申請権の侵害や侵害とみなされる行為は厳に慎んでおります。また、申請に至らない場合には、他施策の活用など相談者に適切な案内、援助を行っております。  次に、受理したら14日以内に決定して通知することが守られていないことについてでありますが、生活保護法第24条第3項において、通知は申請のあった日から14日以内にしなければならないとありますが、その後に、ただし扶養義務者の資産状況調査に日時を要する等特別な理由がある場合には、これを30日まで延ばすことができるとあります。新規申請時に適切に対応することが、その後の適正な保護の実施につながるため、資産関係、年金加入状況、扶養義務親族等の調査を実施しております。できる限り迅速に決定するよう事務を進めておりますが、各種調査のうち特に金融機関の調査に時間がかかる場合が多くなっております。今後も迅速に決定できるよう努力してまいります。  次に、急迫した状態を理解していないため市民が苦しんでいることについてでありますが、本市では申請者の急迫の程度により、非常食の乾パンやアルファ米等の現物を支給したり、保護費が支給されるまでの当座の生活費として社会福祉協議会福祉金庫貸し付けの案内をしております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 芳田利雄君。 ○26番(芳田利雄君) もう一度質問をさせていただきます。  1番目の保護申請の受理の問題については今答弁がありました。確認をする意味で伺っておきたいと思います。そうすると、これからは申請に来ましたらば、すぐに受理をするということでいいのですね、そういう理解で。この点確認をしておきたいと思います。  2番目の今の答弁いただきました。事情がある場合にはおくれてもよしとする、そういう答弁でしたが、これではちょっと理由になりません。  この問題は大変重要な問題なので、2番目は市長に答弁をしていただきたい。実は、部長は女性だし、優しいからはっきり言わない点もあるのではないかなと思うのです。それは、私のほうから答弁しますから、市長にそれについて答えてもらいたいと思う。なぜ決定がおくれるのかと。2週間以内にいわゆる調査決定をするということが忙しくてできないのです。職員が足りないのです。だから、時間稼ぎのために、できるだけ受理しないで仕事をやる。もう無我夢中で仕事やっていますから。仕事はやっているのです。しかし、そういう事情があって、許された2週間の中で生活状況を調査して、決定をし通知をするということができないでいます。  だから、この問題の解決というのは、やはり人をふやさないとできないのではないかと思うのです。これは、ほかに理由があるかもしれません。でも、そう思われても仕方ないのではないかなと思うのです。そういう点では、この問題の解決はやっぱり職員をふやすこと、担当職員を。この点について市長のほうから答弁をお願いしたいと思います。  急迫した状態の問題、3点目なのですが、これは今の話ではちょっと違うのです、実態とは。急迫した状態とはどういう状態かなと。持ち金がないと。あした食べる、買うものも持ち金がないのですから、家に帰っても食費もない、そういう人が急迫した状態というのです。こういう人が相談に来たらば、鹿沼市はどういう対応をするのか教えてもらいたいと思います。これは、部長にまた答えていただきたいと思います。そういう急迫した状態の人が相談に見えたらばどのように保護をするのか、部長に答えていただきたい。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) それでは、再質問にお答えをいたします。  全国的な問題として、生活保護の受給者の数が大変ふえているということは、これはたびたび報道をされている実態がございます。したがいまして、鹿沼市も決してその例外ではない。窓口に多くの皆さんが来られるということは、現実の問題として事実であります。  先日、そこで対行政暴力的なことも発止をいたしました。例外的なケースだと思いますけれども、日々そういった緊張感の中で、ある意味では切迫した状況の中で相談に来られるわけでありますから、担当者の心身ともの苦痛というのは大変なものだというふうに思っております。  そんなことを受けまして、実は平成22年度から1名増員をいたしました。元担当係長の大貫議員が見ているので非常に答えづらいのでありますけれども、そういった中で非常に厳しい状況の中で職員が頑張ってくれていることは、まさにおっしゃるとおりであります。当然これから新年度の張りつけ等も検討していく中でございますので、その辺の実態というものを十分把握をしながら、人事の、人の配置についてはその中でまた検討もしていければというふうに思っております。  人の問題だけでおくれるのかどうかというのは、ちょっとよく私はわからない。法的には、ただし書きのところで、決して、その範囲内におさまっているわけでありますから、そしてまた1人当たりの件数という点では決して鹿沼市が突出して件数を多く扱っているということでもないのでありますけれども、いずれにしてもその非常に厳しい中で日々頑張ってくれている職員のことを思うと、できるだけ負担軽減ができればというふうに考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 保健福祉部長、小森さん。 ○保健福祉部長(小森基伊君) 再質問にお答えいたします。  すぐ受理するのかというご質問でございましたけれども、生活保護の係は課長補佐とケースワーカー、今市長が申しましたように7名で対応しております。どの職員も相談に見えた相手の身になって真摯に対応しております。先ほど申しましたように、申請を拒んでいるのではなくて、まず相手の相談に応じて、それから受理するかの手続を進めるか判断している状況でおります。これからも誠意を持って対応してまいりたいと思いますので、ご理解のほどお願いしたいと思います。  もう一点、急迫した場合どういう対応をとっているかということですけれども、先ほど答弁で申しましたように、非常食の乾パン、それからアルファ米等で対応しております。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 芳田利雄君。 ○26番(芳田利雄君) もう一度部長に、急迫した状態の問題についてお尋ねをしたいと思います。  これは、先ほども言いましたが、急迫した状態の人が相談に来た場合には、申請に来たらば、職権をもって直ちに保護を開始する、これがあるのです。やっぱり急迫しているのですから、なかなか鹿沼市の今の制度では私は難しい面があると思っているのです。これは一例です。事実そういうことがあったのです。例えば鹿沼市では現金を引き出すのに、毎週水曜日と決まっているのです。だから、こういう急迫した状態の人が木曜日に相談に来ると、1週間かかるのです。1週間まさか水飲んで、今乾パンという話がありましたが、それだけでは済まないと思うのです。だから、それには必要な金品の保護も、時と場合によっては必要になりますから、そういうお金を引き出すことができる、そういう制度に切りかえる問題とか、あるいは福祉事務所で一定の額はそういう場合を想定して用意しておくとか、そういう判断がどうしても必要になってくるのではないかと思います。  そういう点では、今までの対応ではなかなか混乱をして、難しかったと。社協の福祉資金借りるのに、私もついていって、どうしてもだめだから私が保証人になって借りてくれるとか、借りてやるとか、そうやらざるを得ないのです。副市長も困っていました、相談したらば。そうなのです、現実は。だから、この点についてはもう一度、そういう制度を変える、それなりのものは福祉事務所が確保しておくと。それに急迫した状態の人には対応できるようにするということは、私は今必要なのではないかと思います。もう一度お願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  保健福祉部長、小森さん。 ○保健福祉部長(小森基伊君) 再々質問にお答えいたします。  急迫した状態という判断が大変難しいと思います。何らかの保護を実施しないと命にかかわる状況にある場合と考えられております。県のほうにもこういう実績があるかどうか今回聞いてみましたが、県内では実績がないということでした。その相談者のケース・バイ・ケースによりまして今後調整を図っていきたいと思います。 ○議長(冨久田耕平君) 芳田利雄君。 ○26番(芳田利雄君) ひとつそこら辺を含めてご検討願いたいと思います。よろしくお願いいたします。  次にいきます。高齢者対策の問題について。買い物支援について伺いたいと思います。先ごろの選挙では、この買い物支援の問題を訴えましたら、大変大きな反応がありました。この市民の期待にこたえた本格的な取り組みを求めていきたいと思います。  先日、昨日ですか、大貫議員に対する答弁で、取り組む姿勢というのはわかりました。いきいき長寿福祉計画の中に盛り込んで今後検討すると、こういうことでしたのでそれはわかりましたが、具体的には一言だけ言っておきたいと思います。答弁は要りません。地元スーパー、地元商店を応援すると。そういう中で、不足した部分を行政が補っていくという取り組みで、かなりコンパクトに地域を対応できるような取り組みにしていくのが私は現実的であろうと思います。この点提案だけしておいて、答弁は要りません。次にいきたいと思います。  次は、住宅リフォーム助成制度の問題について伺います。助成割合の引き上げについて伺いたいと思います。第1点は、今回の大震災の被害家屋に適用したことで、この制度を適用したことで本当に多くの被害を受けた市民の皆さん喜んでおります。これまでどのくらいの市民がこの制度を利用したのか、実績などについて報告をしていただければ助かります。  もう一点は、今の地域経済はまさに異常な事態にあると思います。本当に深刻な状況です。しかし、こういう時期だからこそ、経済波及効果の高いこの制度、10倍あるいは20倍とも言われているこの有効な制度、これはもうほかの自治体で取り組んで実証済みなわけですから、この制度をぜひこの機会に生かしていただきたいと思います。  そのためにも、リフォームをしたくなるような補助制度でないと、せっかくつくってもなかなか飛びつかないというのがあると思います。そういう点では、せめて10%ぐらいの補助割合、今5%ですけれども、10%ぐらいに引き上げる、見直しをする必要があるのではないかと思います。この点についての答弁をお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 当局の答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 住宅リフォーム制度についての質問の助成の引き上げについてお答えをいたします。  本年3月にスタートした住宅リフォーム助成事業補助金の利用件数でございますが、11月30日現在で312件、そのうち280件が震災対応のリフォームであります。そのほか現在申請段階のものが80件ございます。  助成額の見直しについては、制度の運用開始から1年に満たない状況にあり、まだ現在申請中の方もおられるということで、補助金を受け取るには年度を超えることも考えられることから、急な変更は不公平感を与えることにもなりますので、当面は現行制度で運用してまいりたいと考えております。助成額を含めた制度改正につきましては、今後市民の声をお聞きしながら検討してまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 芳田利雄君。 ○26番(芳田利雄君) 答弁わかりました。プレミアム商品券というのですか、これも1,100万円の補正がありますけれども、やはり経済的な波及効果を期待しての補助事業だろうと思います。  経済というのは生き物ですから、どんどん仕掛けなければ結果は生まれないと思います。経済部長は若いですから、どんどん仕掛けてもらいたいと。そういう中で結果を出すと。これが市内の地域の活性をつくり出し、中小地元業者を応援する形に、仕事を興して応援する形になるのではないかと思いますので、この点を求めておいて、答弁は要りません、よろしくお願いしたいと思います。  次は、水道工事の入札問題についてお尋ねをいたします。入札トラブルを引き起こした行政の記載ミスについてであります。この点については、10月10日の朝日新聞にこの問題が掲載をされました。入札条件に記載ミスがあったにもかかわらず、6者が最低価格同額の入札をしたという記事であります。私が業者のところに行って、何人かの方に話を伺った話では、行政の事務的な記載ミスであることがすぐにわかったということでした。それは、2カ年続けた継続事業で、今まで補正ありで来たのが、今回は補正なしになっていたと。これは、恐らく間違いだろうと思って、補正ありで算出をして、それで入札をしたらば、たまたま6者が同額で入札をしたということなのです。この行政の記載ミスを見抜いた6者が抽せんで落札業者に決定をしたということなのです。それがこの朝日の記事になっております。  問題は、それでは見抜かなかった、市が提示した条件で計算をして入札をした人は落札できなかったわけです。ここがやはり問題として残るのではないかというふうに思います。  そこで、2点ほど伺うのですが、これまでの経緯、そして市長が落札を続行と決めたこの理由を一つは示していただきたいということです。  2点目は、行政のこの記載ミスであるというならば、今後このミスをしない対策というのが必要だろうと思います。業者に損害を与えてはいけません。そういう意味で、その対策を示していただきたいと思います。この2点です。 ○議長(冨久田耕平君) 当局の答弁を求めます。  水道部長、佐野君。 ○水道部長(佐野雄志君) 水道工事入札問題についての質問の行政の記載ミスについてお答えいたします。  まず、これまでの経緯と落札継続を決めた理由についてでありますが、水道部で発注しました老朽鋳鉄更新工事(千手町ほか)は、本年7月8日に入札の公告を行い、7月29日開札の事後審査型一般競争入札で入札を実施いたしました。入札の結果は、19者が応札し、うち6者が同額入札で、抽せん、事後審査を経て落札業者を決定し、8月10日に契約となりました。  その後8月24日に、入札に参加したある業者さんから、積算情報表に間違いがあるのではないかとの指摘を受け、すぐに水道部において調査しました結果、設計書に添付しています積算情報表の共通仮設費補正と現場管理地域補正の欄に、補正ありが正しいところ、補正なしと記載されていたことが判明いたしました。この間違いにつきましては、設計を担当した職員の単純な入力ミスと、検算を行う職員のチェックミスであり、設計を担当した職員、また積算を行った職員、さらに管理監督の責任にある私並びに担当課長、それぞれの立場で深く責任を感じ、大変申しわけなく思っております。  以上の経緯から、その対応を検討するため、再度水道部において設計内容の点検を行いましたところ、設計そのものは補正ありの正しいもので設計されており、それに基づいて予定価格を公表し、その公表された予定価格に基づいて最低制限価格も算出しておりました。  また、契約した業者及び同額で入札した他の5社に対しまして、入札金額をどのように算出したかヒアリングも行いました。そのヒアリングの結果、各社とも今回発注された工事は過去4年間に同様の工事が発注されているため、昨年度までの設計書を参考としたほか、現場平面図の状況、また設計書内の交通誘導員の形状などから補正ありと判断し入札金額を算出したなど、不自然な点はありませんでした。  さらに、県の入札を担当している部署や市の顧問弁護士にも相談し、法律的な面も含めまして、契約を解除した場合に受注者からの損害賠償等に数百万円の経費負担がかかることや、再入札した場合に工期が間に合わず、年度内に工事が完了しないことによる国庫補助金1,750万円が交付されない可能性があることなどを総合的に判断いたしまして、継続することといたしました。  次に、今後ミスをしない対策についてでありますが、今回のミスを受けて、全庁的に再発防止に向けた検討を行い、職員が独自に検算していた従来の方法を改め、新たに検算のためのチェックシートを作成し、市で発注するすべての設計書を同一基準により高い精度で検算が行えるようにしました。また、このチェックシートの活用をスムーズに行えるよう、設計に携わる関係職員に対し研修会を実施し、本年12月提出分の設計書からこのチェックシートの添付を義務づけすることといたしました。さらに、水道部におきましては、検算チェックする職員を1名増加し、チェック体制の強化を図りました。  このようなミスは、あってはならないことであり、二度とこのようなミスが起きないよう今後再発防止に向け努めていきたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 芳田利雄君。 ○26番(芳田利雄君) この問題については、大島議員のほうからもちょっと指摘がありました。私も2点ほどもう一度伺っておきたいと思います。  やはり公共事業というのは、市民の税金で行うものですから、不正があってはならぬと思います。公正公平にやらなければならぬと思います。今日光市でも逮捕者が出るほどの大きな官製談合事件として新聞で報道されております。ですから、こういう立場をしっかり守って、ましてや業者に損害を与えるようなことがあってはならぬし、そういう点では入札の信頼を失うようなことがあってもならないと思います。  そういう点で、これからは今回のようなことがもしもそういうチェックシートをつくってやっても起きたときには、今回と同じような判断で処理するのは私はまずいのではないかなと思います。やはり市の提示した、ミスであっても何でも提示した、それによって積算をして入札を行ったわけですから、やっぱり正しくは、幾らお金がかかっても、今答弁にありましたけれども、幾らお金がかかってもやっぱり入札のやり直しが一番正しいやり方ではないかなというふうに思います。この点について、もう一度答えていただければと思います。  もう一つは、ミスをなくす対策についてですが、今部長答弁がありました。今回の問題を教訓に今の答弁ありましたので、その答弁を私はよしとします。ただし、業者の話を聞きましたらば、いや、芳田議員、これは水道部は今回初めてだけれども、ほかの部署の工事で間違いやミスが結構あるのだよという話を業者の方からされました。ですから、今回のこれを教訓にして、ほかの部署ではそれではどういうチェック体制をとるのかという点で、水道部長の答弁はわかりましたから、ほかの部長の、これは総務部長かな、ほかの部署ではこういうミスをなくすための対策はどうなるのだということでの答弁をお願いをしたいと思います。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  財務部長、柴田君。 ○財務部長(柴田 忠君) ミスをなくすという説明につきましては、チェックシートを義務づけたということで、責任の所在を明確にするということに取り組みました。  それで、問題のこういった事例が起きた場合どうかということでございますが、今回は国庫補助事業であったということと、それから工期が限られてきていると。それから、いろんな法律相談の中でミスの度合い、これが転記ミス、記載ミスであったというようなことの内容からして、この3つの状況の中で契約続行という判断をしたわけでございます。  ただ、今後はこの度合いのいかんにかかわらず、一つの内部の規定と申しますか、判断の基準をつくりまして、当然ご迷惑をかけた業者さんということも今回ございますので、解除も含めて、そういうルールづくりをしてまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 副市長、福田君。 ○副市長(福田康行君) 今の水道に起因する不正というか、間違いについて、今後どういうふうにチェックしていくのかということでございますけれども、これは全庁的に取り組んでいきたいということで先ほど部長のほうから答弁がございました。これは、12月からこのチェックシートを用いまして、土木工事であるとか下水、それから水道施設、さらには工事、それから営繕等についてもこれでもってチェックをしていくという体制をつくらせていただきましたので、これからミスのないような入札について、これから十分心がけていきたいというふうに考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 芳田利雄君。 ○26番(芳田利雄君) それでは、私の最後の質問でございます。放射能汚染から子供を守る対策について伺いたいと思います。  福島の原発事故で、市民の中に放射能への不安が大変広がっております。一たび原発事故が起きて、放射能が空中に飛散すれば、もはやそれを抑える手段は全くありません。科学の力もここまでです。まさに放射能は化け物です。時間と空間を超えて、その被害は広がるばかりであります。国民の命と安全を守ろうとすれば、ほかに類のない危険な事故をもたらすことになります。  原発事故が起きて、3月13日から3月15日までにかけて放射能汚染はどこまで広がったのか。文科省が3カ月間隠し持っていた情報がついに明らかになりました。初日の質問でも小川議員が触れましたが、群馬大学の早川教授が徹底した調査、分析をして、放射能がどのように流れたかを明らかにしました。それが4月26日の時点です。もうごらんになった方も新聞でいるかと思います。その後文科省が隠し切れなくなって、6月になってSPEEDIの解析結果を明らかにしたものであります。ちなみに、早川教授の調査内容とほとんど一致したそうであります。  被曝線量が1ミリシーベルト以上の地域は8都県にわたり、その中に栃木県も含まれております。県内では、鹿沼市を含む8市町の自治体が国の除染対象地域に指定をされております。放射能の流れは、福島の中通りから那須塩原市、そして日光へ、そして群馬、長野県まで流れたと言われております。そしてこの間、3月14日の夜あたりから3月15日にかけて栃木県では雨が降り、放射能が落ちたものであります。この流れは、鹿沼市全体面積の約半分に当たる宇都宮市との境にある富岡地区から永野の栃木市との境のところまで大体一直線上に、それよりも西北部が高い濃度で汚染されたことと言われております。  国は、鹿沼市の被曝線量が年間1ミリから20ミリシーベルトに当たるとして、除染のための財政負担は国が持つという除染状況重点調査地域に指定をしております。地域によっては、日光市と同じように鹿沼の汚染状況はひどいということだろうと思います。放射能は見えませんから、そのために市民の不安が広がります。見えない放射能を見えるようにするのが行政の仕事です。どこがどれだけ汚染されているのかわかるようにする、そのためにありとあらゆる努力をする、これが行政の果たすべき仕事だと私は思います。
     お隣日光市では、90台の測定器を備えて、ホットスポットと思われる観測点1,441カ所、除染したホットスポットは332カ所だと伺いました。既に日光市ではこれだけのことをやっている。鹿沼市の汚染の実態調査についても、緊急除染についても、対応が遅過ぎると思います。放射線被曝の大原則は、これ以下ならば安全という閾値ですか、閾値ではありません。被曝は、少なければ少ないほどよいという点にあります。この原則に立って、私は次の7点についてお尋ねをしたいと思います。  まず一つは、調査と汚染マップの作成についてです。西北部地域を調査するとのことですが、全域をすべきだろうと思います。全域の汚染マップ作成を求めたいと思います。私の質問ちょっとおくれましたが、これまで多くの議員から質問があって、私の通告とちょっと違うのです。再質問から入るような形になりますので、議長の了解をお願いしたいと思います。  第2点目は、学校、保育園などに測定器を備えることについてなのですが、これまでの答弁で25台という話がありましたが、私は少な過ぎると。なぜすべての施設に備えることができないのか。25台とした根拠を示していただきたい。これまで最初は4台をそろえようということだったのです。その次7台に変わって、今度はプラス25台をそろえると。放射能に対してもう少し敏感になってほしいなと思います。答弁をお願いいたします。  3点目は、子供の近づく場所など、ホットスポットになりやすい集中調査についてなのですが、これまで実施したところ、さらにはこれからつくる実施計画の地域、具体的に示していただければと思います。  4点目が緊急除染と市の除染基準について伺います。この問題については、1ミリシーベルト以上にすべきだと私は、基準値は、思います。県内の統一基準という話がありましたけれども、そもそも県内の統一基準というのは私は無理な話だろうと思うのです。今ごろになって県内の統一基準という話をなぜ持ち出してきたのだかちょっと理解に苦しみます。市長は鹿沼の市長なのですから、そういう点では鹿沼市の子供たちの健康を考えて、速やかに決定をすべきだろうと思います。鹿沼市は、県内重点地域の8つの自治体の中の一つで、もうほかの自治体はほとんど除染基準値を決めているわけですから、そういう点では鹿沼市がおくれているのです。急ぎこの1ミリシーベルト以上、マイクロでいけば0.23マイクロシーベルト以上を除染するという結論を出して、急ぎ実施に入るべきだろうと思います。この点についての答弁をお願いいたします。  5番目の食品測定については、これまでの答弁で了解いたしました。  6番目の学校教育の現場から安全神話をつくり出す原発副読本の回収について伺いますが、中身は安全神話そのものです。私も読んでみました。この副読本は、事実に反した記載がかなりありますので、直ちに回収をすべきだろうと思います。  以上5点についての答弁をお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 当局の答弁を求めます。  環境部長、熊倉君。 ○環境部長(熊倉 操君) 放射能汚染から子供を守る対策についての質問のうち、市全域の測定についてお答えしたいと思います。  現在西北部地域におきまして放射線量を測定しております。これは、文部科学省の航空機モニタリング調査及び栃木県の航空機モニタリング調査により西北部地域が、鹿沼市内ですと0.23マイクロシーベルト毎時以上のところが西北部地域にあるということで、その図面をもとに、それよりも拡大をして、1キロメートルメッシュにおいて平均の放射線量を測定しております。これについては、今月中に公表したいというふうに考えております。  全域については、今申し上げましたとおり、西北部地域以外については放射性セシウムの線量については高くないのが現状であります。これにつきましては、各コミュニティセンターにおいて空間放射線量を測定しておりますけれども、その数字でも明らかであります。ですから、まずは放射線量の高い西北部地域のみの汚染マップを作成したいと思います。  なお、汚染状況重点調査地域の指定でありますけれども、議員は指定をされたと申し上げましたが、まだ指定にはなっておりません。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 続いてお願いいたします。  保健福祉部長、小森さん。 ○保健福祉部長(小森基伊君) 25台の購入する基準ということですけれども、この財源ですが、1つには県の安心こども基金特別対策事業の補助枠の勘案がございます。現在所有している台数が7台、それから今回購入予定が25台、全部で32台となりますので、この配置も含めまして利用方法を対策本部で決定していきたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(冨久田耕平君) 環境部長、熊倉君。 ○環境部長(熊倉 操君) ホットスポットの集中調査の実施計画についてでありますけれども、先ほども答弁しましたように、西北部地域につきましては1キロメッシュで調査を行いました。それ以外の地域につきましては、西北部地域が測定が終わり次第、その後除染実施計画を策定していきます。  その除染実施計画につきましては、0.23マイクロシーベルト毎時のエリアを正確に確定していく。現在は、1キロメッシュの四角でやっていますので、それを今度は細かく出すために、やはりそちらの線量の測定、それからそのエリアに入ったところの学校、それから公園、通学路、公共施設、それらの汚染マップを策定する作業が出てきます。それにつきましては、例えば学校ですと校庭をさいころの5の目のように5点測定をするものと、例えば遊具、ブランコですと足が触れるところは削られます。そうすると、そこに水がたまって放射性物質がたまりやすくなる、そういうたまりやすい場所、例えば雨どいの下とか、そういうものを細かく今度は測定をして、例えば学校なら1つの学校の汚染マップをつくる、公園なら公園でつくるという形で、そちらのほうに、まず西北部地域に重点を置いて測定をして除染の実施計画をつくっていきたいということで、そちらにまずはウエートを置かせていただいて、それらがある程度の形になり次第、順次東側、いわゆる町内、東部のほうにおりていって、各学校等の調査等も行い、また市民の方でも不安になられている方もおられます。それについては、もう10月から市の職員が申し込みがありましたお宅に伺いまして、空間放射線の測定を行い、線量等をご説明して、安心をいただけるように現在行っておりまして、11月末現在で約200件の申し込みをいただいて、186件を実際は実施をしているところでございます。  そのような形で、ホットスポットというものだけの実施計画というのはありませんけれども、まず西北部を先に調査を終えて、順に終えていきたいというふうに考えております。  その次に、除染の基準でありますけれども、1ミリシーベルトにすべきというお話をいただきました。除染の基準というのは、国におきまして、文部科学省及び厚生労働省のほうから毎時1マイクロシーベルト、これは小学校と幼稚園等におきましては高さ50センチで1マイクロシーベルト、中学校では100センチで1マイクロシーベルト以上については除染を行ったほうがいいというふうな文章が8月に文部科学省及び厚生労働省から出ております。  その数値をもとに、県内ではいろいろな数字を出しております。例えば隣の日光市さんですと、より厳しくするということで、高さについては1センチまで下げて1マイクロシーベルトにするとか、あるいは国の基準を準用するとか、また独自の数字を使うとかいろいろになっております。また、きょうの新聞でしたか、佐野市でも独自の基準を設けるような記事もありました。そのように県内ではばらばらです。  先ほどの市長がというお話いただきましたけれども、県内でも高線量、いわゆる高く放射能が蓄積されたところ、それから低いところというふうに、福島から離れると、だんだん少し低くなっていますけれども、低いところにおいて逆に放射線の除染基準を下げてしまいますと、例えば今の1ミリシーベルトだと0.23マイクロシーベルト毎時になります。これを例えば鹿沼市の基準にしますと、高いところにおいてはそれ以上の数値で除染の基準値を設けております。すると、そちらの方の不安等もあおるということもあります。そういうことも含めて、県内で健康に影響がない国のほうの基準値が1マイクロシーベルトという数字が出ていますので、それをもとに、その数字をということではありません。それをもとに県内での統一の数字がとれないかということで、市長のほうからは話があったというふうに思っております。  以上です。 ○議長(冨久田耕平君) 教育長、角田君。 ○教育長(角田昭夫君) 資料の提示を許可していただけますか。 ○議長(冨久田耕平君) どうぞ。 ○教育長(角田昭夫君) 平成23年11月16日付文部科学省から各学校に回収の旨の通知がありました。これがその本でございます。したがいまして、現在回収中でございます。教育委員会は、さらにあした校長会がありますので、回収を確認するつもりでございます。  以上でございます。 ○議長(冨久田耕平君) 残り3分となりました。  芳田利雄君。 ○26番(芳田利雄君) 二、三点再質問をさせていただきます。  調査と汚染マップの作成の問題ですけれども、答弁言わんとすることはよくわかりました。ただ、例えば宇都宮市などはその高い汚染された地域に指定されていないのです、宇都宮市の場合には。外れている。だから、そういう外れている宇都宮市ではそれでも全域調査をやると。1キロ今のメッシュでやるということを決めたり、汚染マップもつくりますというような方向で動いているらしいのです。  だから、鹿沼市では、そういう面では指定されている自治体ですから、こういう濃度が高ければ西北部だけというのではなくて、全体はやはり汚染されているわけですから、やはり全体の汚染マップ、全体調査というのは私はあったほうが市民は安心するのではないかと、このように思いまして伺いました。この点について、もう一度答えていただきたい。  あと、すべての子供たちの関係する施設に備えることということですけれども、25台とか、7台で32台で、利用方法はこれからだというのでは、25台の根拠というのはちょっと見えないです。鹿沼で学校が38ありますと。保育園関係、児童館、幼稚園で38ありますと。コミセンが14、合わせれば83施設あるわけですから、少なくともこういう施設に測定器を備えて、子供を持つ親御さんたちが不安を取り除く、これも行政の果たすべき仕事だろうと思います。この点についてもう一度答えていただきたいと思います。ホットスポットの件についてはわかりました。  あと1点だけ、統一基準というのは、統一基準なんていうのは大体できるのか。できないのではないですか。だって、あっちこっちで実施しているわけですから、もう。これを皆さんご破算にして、同じスタートに立ちましょうというわけにはいかないでしょう。どういう意味なのだかちょっとわかりません、これは。だから、そういう点では、鹿沼の市長だから、鹿沼市のことを考えてやってもらいたいということです。お願いします。 ○議長(冨久田耕平君) 答弁を求めます。  環境部長、熊倉君。 ○環境部長(熊倉 操君) 再質問にお答えします。  全域のマップを作成したらどうかということであります。先ほども答弁しましたように、当面は西北部ということです。どうしてもそちらのほうに全体的にウエートがかかるものですから、市内全域まで持っていくのはなかなか難しいということで先ほど答弁させてもらいました。市内全域をやるかどうかについては、今後対策本部が開催されますので、その中で対策本部として全域まで測定をするかどうかの判断をしていきたいというふうに考えております。  また、25台の配置の関係でありますけれども、この放射線量測定器につきましては、今申し上げましたとおり西北部地域におきましては詳細な汚染マップを作成することが必要となっております。1台の放射線の測定器について2名の職員が携わり、小学校、先ほど言いましたとおり公園等々いろいろな施設があります。その中でかなりのポイント数がある測定を行わなくてはいけないことで、その25台が入り次第、できれば、対策本部は私のほうで事務局を持っていますので、ウエート的にはまずそちらのほうにかけさせていただいて、細かく測定をして、それに基づいて除染実施計画をつくり、地域の方等と話し合いながら今後の進め方をつくっていきたいというふうに考えています。  その後、ある程度の結果が出次第、その後においては例えばコミュニティセンターに置くなり、学校に置くなり、それについては、その後の対応についてまた対策本部で検討していきたいというふうに考えております。  統一基準につきましては、何回も申し上げますけれども、先ほどのとおりなのです。というのは、逆の立場ならどうなのかということになります。鹿沼市は鹿沼市だけでいいのではないか、どんどん進めばいいのではないかというふうな考えもありますけれども、逆の立場になると、当然安物売りではないですけれども、低ければ低いほど当然市民の方は安心するということです。そうすると、例えば佐野市が0.23よりももっと低くしてしまったら、鹿沼0.23だとやはり不安が出てくるのではないかと。そういうことも含めて、県としてどういう考えがあるか、そこら辺の話をちょっとお聞きしたいなというふうには思っております。  どうしても統一基準ができないとすれば、鹿沼市独自の基準を設けるような形になると思います。ただ、その基準設定もそうのんびりはしておられません。ですから、早目に県との連絡をとり合いながら、さらに間に合わないとすれば対策本部のほうで、これ全庁的に取り組んでおりますので、学校を所管するところ、児童館を所管する、保育所を所管するところ等々と相談をしながら、鹿沼市は幾つがいいかというものをある程度調整班の中でたたき、本部会議で決定をしたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 今熊倉部長のほうから大体答えていただきました。いずれにしても、そうのんびりしている話ではないのです。除染のマップができれば、その対策をという話になりますから、今月中ぐらいには、それは方針を当然出さなければならないというふうに思っています。  ただ、今部長が説明しましたように、私は常々それぞれの自治体が争っていろいろサービスの上乗せしていくのはいいのですが、そのことによってお互いに大変な思いをしているというのは実態なのです。だから、これも既に重点地域に指定されるであろう8市について、それぞれ基準つくってやっているところもございますけれども、おおむねその国の基準の1マイクロシーベルトとか0.5とかという基準でやっておりますので、そこに鹿沼市が、同じならばまだその汚染の度合いが低いであろう、鹿沼市が低い基準を出すということは、今一生懸命その厳しい中で頑張っておられる自治体の皆さんのことも考えれば、やっぱり統一できるものであるならば、やっぱり県一体となって、同じ基準の中でやっていくほうがいいのではないかということで、今その問題を提起をしているということでございますので、ただし先ほど言いましたように、そういつまでもというわけにもいきません。いずれ一定の基準はつくらなければならないというふうに思っていますので、いましばらく除染マップの作成とあわせて検討してまいりたいというふうに思っています。  以上で答弁を終わります。 ○議長(冨久田耕平君) 時間ですので、終結いたします。 ○26番(芳田利雄君) 終わります。ありがとうございました。 ○議長(冨久田耕平君) 以上で議案に対する質疑並びに市政一般質問を終結いたします。  続いて、日程第2、議員案第8号 決算特別委員会の設置についてを議題といたします。  お諮りいたします。本件については、提案理由の説明、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(冨久田耕平君) ご異議なしと認めます。  したがって、直ちに採決いたします。  お諮りいたします。議員案第8号については、お手元に配付してあります原案どおり決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(冨久田耕平君) ご異議なしと認めます。  したがって、議員案第8号については原案どおり決しました。  続いて、日程第3、決算特別委員会委員の選任についてを議題といたします。  お諮りいたします。決算特別委員会の委員の選任については、鹿沼市議会委員会条例第5条第1項の規定により、鈴木敏雄君、谷中恵子さん、津久井健吉君、小島実君、筧則男君、横尾武男君、関口正一君、鰕原一男君、大貫武男君、小松英夫君、小川清正君の11名を指名したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(冨久田耕平君) ご異議なしと認めます。  したがって、ただいま指名いたしました11名を決算特別委員会委員に選任することに決しました。  続きまして、決算特別委員会の正副委員長の互選をお願いいたします。  暫時休憩いたします。  (午後 5時45分) ○議長(冨久田耕平君) 休憩前に引き続き再開いたします。  (午後 6時00分) ○議長(冨久田耕平君) ただいま決算特別委員会の正副委員長の互選の結果報告がありましたので、報告いたします。  委員長、小松英夫君、副委員長、小川清正君、以上であります。  続いて、日程第4、議案等の委員会付託を行います。  お諮りいたします。認定第2号 平成22年度鹿沼市一般会計歳入歳出決算の認定についてから認定第12号 平成22年度鹿沼市財産区管理会特別会計歳入歳出決算の認定についてまで及び議案第90号 平成23年度鹿沼市一般会計補正予算(第2号)についてから議案第126号 男女共同参画都市宣言についてまでを、お手元に配付してあります議案付託表及び請願・陳情文書表のとおり、所管の常任委員会及び決算特別委員会に付託したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(冨久田耕平君) ご異議なしと認めます。  したがって、そのように決定いたしました。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  お諮りいたします。9日を議案調査のため、12日、13日を常任委員会の審査のため、14日を議案調査のため、15日、16日を決算特別委員会の審査のため、19日を議事整理のため休会いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(冨久田耕平君) ご異議なしと認めます。  したがって、そのように決定いたしました。  なお、20日は定刻から本会議を開きます。  本日はこれで散会いたします。  (午後 6時03分)...