鹿沼市議会 > 2011-08-04 >
平成23年第4回定例会(第4日 8月 4日)

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  1. 鹿沼市議会 2011-08-04
    平成23年第4回定例会(第4日 8月 4日)


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    平成23年第4回定例会(第4日 8月 4日)      平成23年第4回鹿沼市議会定例会会議録(第4日) 開  議  平成23年8月4日(木)午前10時    日程第 1 議案に対する質疑並びに市政一般質問  日程第 2 議案等の委員会付託 会議事件  認定第 1号 平成22年度鹿沼市水道事業会計決算の認定について  議案第65号 平成23年度鹿沼市一般会計補正予算(第1号)について  議案第66号 鹿沼市総合計画基本構想の策定について  議案第67号 西方町と鹿沼市との間の休日夜間急患診療事務の受託の廃止について  議案第68号 西方町と鹿沼市との間の休日急患歯科診療事務の受託の廃止について  議案第69号 栃木市と鹿沼市との間の鹿沼医療圏における休日夜間急患診療事務の受         託について  議案第70号 栃木市と鹿沼市との間の鹿沼医療圏における休日急患歯科診療事務の受         託について  議案第71号 物品購入契約の締結について  議案第72号 鹿沼市債権管理条例の制定について
     議案第73号 鹿沼市公共設置型浄化槽の設置及び管理に関する条例の一部改正につい         て 出席議員(26名)    1番   瓦  井  伸  一    2番   谷  中  恵  子    3番   小  島     実    4番   大  越  正  啓    5番   筧     則  男    6番   湯  澤  英  之    8番   増  渕  靖  弘    9番   横  尾  武  男   10番   関  口  正  一   11番   鰕  原  一  男   12番   大  島  久  幸   13番   赤  坂  日 出 男   14番   橋  本  正  男   15番   大  貫  武  男   16番   冨 久 田  耕  平   17番   鈴  木  章  由   18番   塩  入  佳  子   19番   飯  塚  正  人   21番   阿  見  英  博   22番   荒  井  令  子   23番   小  川  清  正   24番   小 野 口  幸  司   25番   鈴  木     貢   26番   寄  川  フ ユ 子   27番   船  生  哲  夫   28番   芳  田  利  雄 欠席議員(なし) 地方自治法第121条の規定による出席要求によって出席した者  市 長    佐  藤     信     環境部長   熊  倉     操  副市長    福  田  康  行     都市建設部長 善  林  頼  和  総務部長   大  貫  林 一 郎     水道部長   佐  野  雄  志  財務部長   柴  田     忠     消防長    瓦  井  圭  一  市民部長   金  林  敏  幸     教育長    角  田  昭  夫  保健福祉部長 小  森  基  伊     教育次長   阿 久 津  精  一  経済部長   福  田  義  一 事務局職員出席者  事務局長   松  山     裕     事務局次長  鈴  木  重  夫 ○議長(飯塚正人君) ただいまから、本日の会議を開きます。  (午前10時00分) ○議長(飯塚正人君) 現在出席している議員は26名であります。  本日の議事日程事務局長に朗読させます。 ○事務局長(松山 裕君) 議事日程を朗読。 ○議長(飯塚正人君) 日程の朗読は終わりました。  日程第1、議案に対する質疑並びに市政一般質問を行います。  一昨日に引き続き、順次発言を許します。  10番、関口正一君。 ○10番(関口正一君) おはようございます。きょうは1番バッターということで、声も少し通りそうなのですけれども、声が枯れているようなところもありますので、聞きづらいと思いますけれども、よろしくお願い申し上げます。  私は今回、大項目5つ質問しておりますので、順次質問してまいりますので、執行部におかれましては、わかりやすい答弁をお願いいたします。  今回の質問に対しましては、前にも質問しましたのですけれども、ちょっとわかりづらいところがありましたので、もう一回質問していきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  1番、花木センターについてです。花木センターについての中で委託業者について。業者の数についてですが、この前も質問したと思いますけれども、プラスになっているのか、減っているのか。そして、ふえたに対しては、どんなふうに執行部のほうで回覧とか、いろいろなものを回したりして、ふやす手続をどんなふうにしているのか、お聞きしたいと思います。  2番、手数料についてでありますが、手数料については、私のところへいろいろ質問的なもので来ております。質問がいろいろ来ていますので、執行部のほうから、手数料についての詳細な説明をもう一回お願いしたいと思います。  3番の年中無休の復活についてでありますが、これも私のほうで宇都宮市とか方々をちょっと調べてきましたらば、鹿沼市は火曜日とか、水曜日とか休みがあるということでございます。そういうところで商売をするのには、年中無休で、正月とかお盆とか、そういうときに休みをつくっていただければ商売もできるのではないかということで、そうすれば収入もふえるのではないかということでございますので、そこら辺のところをもう一回よろしくお願いしたいと思います。  八角堂についてでありますが、これもこの前質問してあると思いますけれども、この間、私も行ってきましたけれども、八角堂については休憩所ということでありますが、周りには風通しが悪いというか、日当たりがいいような、周りに張ってあるだけで、中にも何にもないというような感じでございます。休憩所でありますので、例えばさつきの手入れの方法とか、さつきの写真を張るとか、そういうふうな何か休憩していて見ながら楽しめるというようなところを、できればお願いしたいと思います。  5番に、さつき万葉苑についてでありますが、すばらしいものができていると思います。ただ、すばらしいものはできていますけれども、これから継続していくのに今後どんなふうにしていくのか、ちょっと聞きたいなと思います。  6番、事務所の屋根及び天井についてでありますが、見ていただければわかるとおり、私も花木センターへ行きましたら、天井の上のところの部分が、鉄骨の下ですかね、赤くさびておりまして、すばらしいさび方をしているなと。飾っているものはすばらしいのが飾ってあるのですけれども、屋根のほうはみすぼらしいのではないかと思いましたので、申し上げたいと思います。  それと、下の即売所のほうは、皆さんもわかるとおり、さつきを並べております。何百万円もするようなさつきが下に並んでおりますが、天井を向きますと、鉄骨にさびで出ていて、すばらしいさびができています。そういうところを見せていただくというのは、やはり買っていただく人たち、見ていただく人にも、ちょっと何かなという感じがしますので、そういう点をお願い申し上げたいと思います。  あと、業者の販売の屋根についてでありますが、業者の販売の屋根については、これは予算的な問題もありますが、できれば竹やぶの下に生えているような草花がございます。そういう草花に対して、少し屋根をかけていただければ、また雨が降ったときとか、雪が降ったときでも、販売にお客さんが来ていただけるようなことができればいいかなと。これは私の考えでございますので、執行部のご意見をお聞きしたいと思いますので、よろしくお願い申し上げまして、花木センターの第1回目の質問に対する答弁をよろしくお願いします。 ○議長(飯塚正人君) 当局の答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長福田義一君) おはようございます。  花木センターについての質問の委託業者についてお答えします。  まず、業者の数でありますが、展示即売所に出展する業者の皆さんで構成する鹿沼市花木センター緑化木委託者会の会員は、現在140名であります。昨年度お答えしたときは160名でございましたので、20件減少しております。これは高齢者の方が多かったこと、体力的に続けられないというようなことでやめた方、あるいは県外などから商品を仕入れて、ここで売っている方で、利益を生み出せなくなった方、あるいはお客さんのニーズに合った商品を出せなくなった、そしてやめた方。さらに、販売額によるランクづけで売り上げを落としたという方もいらっしゃると聞いております。  次に、手数料でありますが、委託者からいただく手数料は販売額の19%であります。また、展示棚の使用料は、年間販売額に応じてAからDの4ランクに分け、年額1万円から2万5,000円までであります。市外の方は、それぞれ1万円加算されます。また、新規参入の場合は、初年度に3万円をいただくことになっております。  次に、年中無休の復活についてでありますが、現在花木センターの休日は、年末年始のほか、比較的来場者が少ない7月から9月及び12月から2月までの毎週火曜日を定休日と定め、この夏と冬の6カ月以外は無休であります。花木センター公社としては、お客様の利便性、販売機会の拡大、さらに観光拠点としての役割などの視点で、夏、冬も無休とすることを検討したいとしております。  次に、八角堂の利用でありますが、公社では、八角堂は、ふだんはお客様の休憩所として、またイベント時には販売所として活用しております。昨年6月議会で関口議員のご提案を踏まえ、今後園芸フェアさつき祭りなどのイベントなどに合わせ、写真展示など有効に活用することとしております。  次に、万葉苑についてでありますが、ことしのさつき祭りオープンに合わせて開園した万葉苑は、日本一のさつきのまちにふさわしく、さつきの全品種を展示することを目指して整備したものです。現在約300種のさつきを植栽しており、今後市内外の愛好者の皆様の協力を得ながら集めてまいります。また、庭園として楽しめるよう歩きやすい園内歩道の整備にも努めてまいります。  次に、事務所の屋根や天井についてでありますが、現在の管理事務所は、ご指摘のように一部雨漏り等の改修を要する箇所が出ておりますので、緊急性を考慮し、順次改修してまいります。  次に、販売所の屋根についてでありますが、旧管理棟西側の、ただいまご質問で、下の段の即売所とおっしゃった部分ですが、いわゆるせり場として利用している建物については、天井の鉄骨のさびなど傷みが著しい状況であるということを認識しておりますが、改修方法など含めて今後検討させていただきます。また、温室東側の花木センターが販売している草花展示場に今年度から屋根の設置工事を進めることにしております。ご質問の展示即売所の屋根につきましては、現時点で設置する計画はありませんけれども、昨年度委託棚や通路、排水設備などの改修工事を行い、委託者の皆さんの即売所の環境は大きく改善されたものと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 関口正一君。 ○10番(関口正一君) 大変ありがとうございました。  では、要旨1のほうから質問していきたいと思いますが、業者の数ですが、160名から140名に20人減ったということですが、これはこのままで、例えば去年からことしで20件も減ったということになりますと、この先、このままでいきますと、また減る状況になるのではないかなと私は思うのですけれども、そこら辺の対策はどのように考えているのか、ちょっとお知らせいただければありがたいと思います。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長福田義一君) 再質問にお答えいたします。  先ほどの答弁の最後の部分でお話しした、例えば直売所の環境を整備するというようなことで、売りやすい、売れる場所づくりということについても努力をしていかなければならないと思いますし、また先ほど減っている原因といいますか、おやめになった原因もつけ加えさせていただきましたけれども、そういうことでございますので、特に市内の販売意欲のある方に対するPRは、こういう形で売ることができますよという募集の段階でのPRについては、これまで広報等だけだったということもあるようでございますので、さらに多くの市民の皆さんにPRできるように努めていきたいというふうに考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 関口正一君。 ○10番(関口正一君) ありがとうございました。  では、手数料について、ちょっとお伺いしたいと思います。手数料は19%と書いてあるのと、もう一つ、棚代で県外の人は1万円と書いてありますが、県外の1万円というのは、例えば税金とか、いろいろな対策を考えた場合は、県外から来た1万円だと、年間で1日幾らとなると、本当に少ない金額になりますよね。そうすると、市内の人は、1万円少なくいきますと、固定資産税、いろいろなもの、例えばこれから市でいろいろ対策をとる、今言ったように屋根の対策だ、いろいろやるのも全部税金ですよね。そういう市の税金をいっぱい使うときに、片っ方は市外から業者が入っているのは1万円だかというようなところはどういうふうに考えているのか、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。 ○経済部長福田義一君) 再質問にお答えいたします。  手数料についてというところで、市内外の金額の差を、現在のところは棚代で、それぞれ1万円ずつというところだけだということをお話ししました。さらに、手数料等での差をつけてはというご提言ではないかと思いますが、これは委託者の皆さんからも、そのような声を公社のほうに届けているということも伺っております。公社のほうとしては、そういった声などを踏まえまして、手数料の改定についても花木センター公社として検討していきたいというふうに聞いております。現段階では、棚代のところで差をつけさせていただいている。そして、たくさん売っていただいて、たくさん売っていただいた方からはたくさん手数料をもらう、そういう考え方で、今のところはいただいているということでございます。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 関口正一君。 ○10番(関口正一君) 万葉苑について。万葉苑の場合ですと、これは花木センターのほうで金額を出してつくったというお話を聞いております。そうしますと、例えば花木センターの予算額で施設費が3,000万円ですか、委託料4,708万3,000円、補助金が5,000万円ですか、という予算が出ておりますけれども、例えばさつき万葉苑について、業者というのですか、何人か使っている、お茶をやっている業者がいますよね。何々会とかという業者が、業者というのか、そういうのは会だと思うのですけれども、それで万葉苑の中のお茶の場のところでやっておりますけれども、私ちょっと聞いてみますと、2者かな、者と言っては失礼ですけれども、2組ぐらい入っているという話を聞いています。これは実際にはふやす考えは持っているのか。  それともう一つ、今歩き場のよいところをつくりたいなと思っているというお話をお伺いしましたけれども、実際に私、この間、雨が降った次の日ですか、行ってみました。確かに歩く道は白い砂利ですばらしいのですけれども、その上に黒い土がみんな流れていたというような状態です。そういうところなんかも、業者さんもいろいろ考えているのだと思いますけれども、市のほうの行政としてどのように考えておるのか、この補助金のほうからどのようになるのか、ちょっと説明していただければありがたいと思います。  あと、屋根のことについて、業者の販売については結構だと思います。これだけ聞けば結構ですので、よろしくお願いします。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  経済部長、福田君。
    経済部長福田義一君) 再質問にお答えいたします。  まず、万葉苑の事業費のお話かと思いますが、先ほど議員が予算の中からご指摘になった施設整備などは、センターの建物本体の修繕等に使ったものでございます。今回、昨年度整備した万葉苑につきましては、公社の予算の中から出して工夫してつくっていただき、茶室の改修なども行いました。  そして、利用団体、鹿樹庵という茶室を改修して利用することができるようにしたわけですが、その利用団体のお話かと思います。オープンに合わせて茶室を開設して、オープン時から6月までは無料で、中を見ていただいたり、それからオープン記念事業として、さつき祭り中にお茶会などを開きました。この6月までには、推計ですけれども、1,800人、茶室については300人の方が利用した。  今おっしゃった2団体というのは、実は7月から茶室について使用料金を設定しまして、花木センターの公社のホームページなどで周知をして、それからお茶の団体といいますか、茶道の愛好団体などに特に使っていただこうということでPRを始めた結果、7月中に2団体の方が利用していただいたということでございます。現在公社のホームページを見ていただきますと、万葉苑のコーナーができていまして、そこに茶室について、午前中の場合、9時から正午で1,200円ですよというような使用料についての案内もあり、ぜひ利用してくださいというPRもありますが、これは市としても、花木センターのPRに合わせて、利用についても周知を支援していきたいと思いますし、せっかくの施設ですので、たくさん使っていただくように市としてもPRに努めたいと考えております。  それから、万葉苑の中の歩道、おっしゃるとおり、雨の場合ですね、水がはねたり、あるいは泥を踏んでしまったりするということだと思います。公社のほうでは歩道周辺について暗渠排水なども検討して、引き続き整備をするという計画を持っていると聞いております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 関口正一君。 ○10番(関口正一君) 前向きな答弁、大変ありがとうございます。とかくさつき万葉苑、かなり金額をかけてすばらしいものができているのですから、できれば、そういうところでお茶会をやっていただける、ここに皆さんがおりますけれども、市会議員、執行部の方々も行ってお茶を飲んでいただければ、もっと効果が上がるのではないかなと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  それでは、2番のほうに移りたいと思います。東武駅前広場と取りつけ道路についてでございます。これは前にも言いましたように楡木、樅山、北鹿沼、板荷各駅の広場についてでありますが、この前も言いました。駅前広場の整備についてでありますが、まだ残材とかいろいろなもの、例えばごみくずだ、何だなというのも、私この前行ったときにもちょっと見受けられました。そういう点がありますので、駅前広場の整備について、もう少し市のほうの、もちろんこれは東武鉄道ですから、東武鉄道のほうの関係ともつながってくると思いますけれども、市のほうでもご協力をよろしくお願いしたいと思います。  それと2番、広場に置かれている自転車についてでございますが、これもこの前も答弁したと思いますけれども、どこら辺まで進んでいるのか。例えば東武鉄道とはいろいろ話をしているけれども、なかなか決着がつかない、いろいろな話がまとまっていかないといったときには、例えば自治会を通してという話を聞いて、できればやっていただければありがたい。  私も自治会のほうをちょっと歩いてはみましたけれども、自治会の話には、まだ何回かというようなところもありますけれども、まだ食い込んだ話まではいっていないというような感じも見受けられますので、そこら辺のところをよろしくお願いしたいと思います。  2番、取りつけ道路についてですが、これは県と市の2つに分かれていますけれども、できるものでしたら、県におかれまして、市道の整備、樅山駅や楡木駅もそうでしょう。板荷駅もそうだと思いますが、みんななかなか難しいと思いますけれども、歩道の整備をよろしくお願いしたいと思います。  2番、標識の整備についてでありますが、楡木駅のほうは40キロですか、樅山駅は30キロ、あと板荷のほうはまだ標識がないというような状況でございます。ですから、標識なんかも、失礼ですけれども、樅山駅の北側から細い道があります。樅山駅に行けばわかると思うのですけれども、踏切の手前から左に曲がっていきますと、駅の前に出てくるところでございます。そういうところには標識が一切ございません。ということでございますので、そういう点を、できれば市の執行部のほうからお願いしていただいて、標識をつけていただければ、多少は交通事故の災害にも遭わないのではないかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思いますので、執行部の答弁をよろしくお願いします。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 東武駅前広場と取りつけ道路についての質問のうち楡木、樅山、北鹿沼、板荷の駅前広場についてお答えします。  まず、駅前広場の整備についてでありますが、現在市の玄関口として交通結節点機能や鹿沼市交通バリアフリー基本構想で位置づけられた特定旅客施設の整備として東武新鹿沼駅周辺の整備を行っております。本構想策定時点では、楡木、樅山、北鹿沼、板荷の4駅についても、1日の乗降客数の調査を行いましたが、92人から331人と少なく、特定旅客施設の指定に必要な5,000人に及ばなかったため、指定されませんでした。このため、現時点での具体的な整備計画はない状況です。市としては、特定旅客施設となっている新鹿沼駅周辺の整備を優先し、他の4駅の駅前広場については、利用状況を考慮し、検討していきたいと考えております。  次に、広場に置かれる自転車についてでありますが、板荷駅については、構内に屋根つき駐輪場が整備されており、整然と置かれている状況であります。樅山駅と楡木駅については、駅周辺に民間駐輪場があるものの、駅前には乱雑に自転車が置かれております。北鹿沼駅については、駅周辺に民間駐輪場もなく、駅前には昼間、約50台の自転車が雑然と置かれております。北鹿沼駅の駐輪場整備については、現在東武鉄道株式会社敷地利用の協議を進めているところであり、整備に向け、東武鉄道株式会社及び地元自治会協議会等と協議を行ってまいります。  樅山駅、楡木駅につきましても、地元自治会や関係者と協議を行い、合意が得られれば、順次整備の方向で検討してまいります。  なお、駅前の放置自動車については、引き続き東武鉄道株式会社と協力して撤去してまいりたいと考えております。  次に、取りつけ道路についてお答えします。まず、歩道の整備についてでありますが、樅山駅、楡木駅への取りつけ道路は県道となっており、道路管理者鹿沼土木事務所によりますと、他の道路事業の推移を勘案し、検討しているとのことであります。取りつけ道路が市の管理となっている北鹿沼駅、板荷駅については、利用状況を見ながら検討していきたいと考えております。  次に、標識の整備についてでありますが、案内標識については、楡木駅、樅山駅は取りつけ道路が県道であることから、周辺の国県道に設置してありますが、北鹿沼駅、板荷駅については設置されておりません。今後の駅利用状況を見ながら設置方法も含め検討していきたいと思います。  交通安全確保のための規制標識については、交通管理者である鹿沼警察署の所管となりますので、規制内容を提案していただければ鹿沼警察署と協議したいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 関口正一君。 ○10番(関口正一君) 大変前向きな答弁ありがとうございます。前向き過ぎて、これが実際に何年過ぎたら、これが実行されるのか、ちょっと私のほうも不明な点もございますが、部長が言うことでありますので、信用いたしまして、次の質問に進んでいきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  3番、空き家についてです。まず、1、店舗について。鹿沼市全体の空き家店舗については、この前も質問しましたが、それからですと、かなりふえているのではないかなと、こう思っておりますので、そこら辺の点をひとつよろしくお願いします。  また、2番、ベイシアについて、今後どのように考えているのかについてですけれども、これも民間のものですから、市のほうとしても、なかなか対策はできないのではないかなと私は思いますが、実際私が住んでいるところは村井地区でございます。村井地区ですと、本当に買い物に不便を来しているような状況でございます。私以上の年齢がいきますと、実際に買い物は樅山の八百半、例えば台の上ということになります。そして、実際に歩いている人がおります。1時間もかかって買い物に行って帰ってきて、疲れたような感じでおりますので、そこら辺のところをできればお願いしたい。これは、ここに入っておりませんけれども、そういうところには、できればバス利用とか、そういうところも考えていただければありがたいなと思っております。  また、2番、民家についてですが、これまた市としてどういうふうに考えているのかということでございます。私も村井の自治会をやっておりますが、この間も1軒、2軒と草刈りをやりました。これはみんな自治会でやっております。ですけれども、村井のほうでも、この前は2軒、3軒ぐらいだったのですけれども、今は10軒からと8軒もふえました、村井だけで。ということになりますと、これは鹿沼市全体では、かなりふえているのではないかなと私は思います。  そのときに、この間、最近草刈りをやったところ、10人も出てきて草刈りをやっているような状態でございます。そのほかに草刈りをやらないところでは石塀が崩れたのを中へ入れたり、何か自治会でやっておりますので、そこら辺のところをもう一回、これは市ばかりのことではなくて、国のほうの施策になると思いますけれども、そこら辺のことも考えていただければありがたいなと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 空き家についての質問のうち店舗についてお答えをいたします。  まず、市全体の空き店舗についてでありますが、昨年度、鹿沼市商店街振興連絡協議会に委託をいたしまして、商業地域や近隣商業地域などを対象に調査を行った結果、空き店舗は48件であり、そのうち貸してもよいという所有者の確認がとれた物件が、これは意外と少ないのでありますけれども、6件でありました。空き店舗の利用を促進するために本市では商業地域や近隣商業地域内の空き店舗を活用して新たな店を開こうとする人に対しまして、3年間、家賃を補助する支援制度を設けておりまして、平成22年度は3店舗が、この制度を活用して出店をいたしました。  次に、ベイシアについてでありますが、ベイシアが営業していたショッピングセンターサウストは、市内の商業者による協同組合コミュニティタウンとベイシアの共同店舗として平成元年にオーブンし、20年間営業をしてまいりましたが、平成21年6月に閉店し、7月に完全撤退をいたしました。それ以降、本市といたしましても所有者や関係者の誘致活動に対しまして、県と連携しながら支援をしてまいりましたが、現時点では残念ながら後継店舗が決まっておりません。現在は、所有者主体で誘致活動を進めておりますが、今後も関係者の意向を確認しながら、調整等に努めていきたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 市民部長、金林君。 ○市民部長(金林敏幸君) 次に、民家についてお答えいたします。  市としてどのように考えているのかについてでありますが、本市においては、核家族化の進行に伴い、市街地、中山間地域にかかわらず空き家が急増している状況であります。また、空き家については、近隣住民から雑草の繁茂、火災の発生、不審者の侵入、防犯、防火に関する不安などの相談が寄せられており、その都度自治会などの協力をいただき、所有者に安全な管理をお願いしているところでありますが、所有者が不明な場合は、個人情報保護の面もあり、連絡等に苦慮しているところであります。  また、住める状態の家屋であれば、空き家バンクへの登録や定期借家制度の周知も有効でありますが、老朽化した家屋では所有者にお願いし、解体する以外打つ手がないのが現状であります。根本的な解決には、空き家を調査、管理する人員と予算が必要であり、全国の市町村共通の課題となっております。このことから、今後国、県に空き家対策の検討を要望していきたいと考えております。  なお、当面の対策といたしましては、市民活動支援課が中心となりまして、窓口となって、環境部、消防本部などと対応して行ってまいります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 関口正一君。 ○10番(関口正一君) 前向きな答弁、まことにありがとうございます。  2番の民家について、ちょっと質問したいと思います。実際にやってもらえばわかると思うのですけれども、先ほども言いましたように、1年か2年の間に8軒も空き家がふえてくるというような状況になっております。そうでなくでも自治会では難しい状況になっておって、自治会長もやる人がいなくなるような時代でございますので、対策、これはもちろん国の法律がひっかかってくるのではないかなと思うのですけれども、そこら辺の対策を県とも相談するということですから、できれば早急に、これは要望にしておきますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、4番のほうに移りたいと思います。国道293号についてです。道路整備について。1、樅山西側歩道について。樅山西側歩道についてでございますが、この間、東側で6人も亡くなって、本当にご愁傷さまでございますけれども、6人も子供が亡くなったということでございます。それの反対側の西側の歩道になりますけれども、今現在見ていただければわかるとおり、西側の歩道は少し高くなっております。高くなっているところに、今度は鉄板を敷いたり、足踏み台みたいなものを敷いて道路に出ております。こういう状態で、いつまでも置いておくという関係にはならないのではないかなと私は思います。また、ましてこの間、事故があったような関係でございますので、こういうふうな対策も、今、市長さんを初め各自治会、いろいろな役員で構成を組んでおりますが、そういうところで早急に対策をできればお願いしたいなということでございます。  2番、上殿丁字路から粟野街道入り口についてでありますが、いつも朝は満員ということでございます。ですから、粟野街道手前北側、それとセブンイレブンですか、その間ですけれども、一応土地の承諾もとって判こを押すよなんていう人も出てきております。そういう面でございますので、例えばこれは余計な話になりますけれども、東の方の道路が、なかなか難しいというような話も聞いておりますので、できれば、そこら辺のところで交通の便をよくしていただければありがたいなと思います。  次に、3番ののざわ米やから西に入るところでございますが、これも拡張工事で、前にもだれか質問していると思いますが、この入り口を、もう少しやわらかな入り口ができるように、もちろんこれは上殿丁字路から粟野街道の入り口ができれば、少しは広くなるのではないかなと思いますけれども、そこら辺のところをもう一回執行部のほうにお願いして聞いていきたいと思いますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 国道293号についての質問、道路整備についてお答えします。  まず、樅山西側歩道についてでありますが、樅山地区の国道293号西側歩道は、車道と歩道に段差があり、歩道が高くなっている、いわゆるマウンドアップ構造になっております。歩道を切り下げて、乗り入れ口を新たに設ける際、栃木県県土整備部の道路管理の手引では、歩道整備の施行時期以外は、すべて出願者負担となっております。一般に乗り入れ口は少ないほど歩道を通る歩行者の安全度は高くなると考えられ、個人使用の乗り入れの工事費用を道路管理者が負担することは適当でないという考えであります。  次に、上殿丁字路から粟野街道入り口までについてでありますが、粟野街道の入り口に当たる大門宿交差点については、現在樅山地区で事業実施中の主要地方道鹿沼足尾線、上殿、樅山地区の改良事業の施行区域に含まれております。事業主体である鹿沼土木事務所によりますと、大門宿交差点から上殿丁字路までの区間は、現在実施中の路線の進捗を見ながら検討するとのことであります。  次に、野沢米店から西に入る入り口についてでありますが、ご質問の路線は、市道3059号線で、改良については長年の課題となっているところであります。昭和63年に最初の測量を実施し、整備しようと試みましたが、合意が得られず断念しております。その後、平成6年度に図面の修正を行い、再度事業化しようとしましたが、できませんでした。最近では、平成19年度に本路線を含む数路線について、地元代表者と事業化に向けた協議を行いましたが、難しい状況とのことでした。市といたしましては、拡幅改良の必要性は認識しておりますので、関係権利者の同意が得られれば事業化に向け、検討したいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 関口正一君。 ○10番(関口正一君) ありがとうございます。  では、1点だけちょっと質問したいと思います。1番の樅山西側歩道について、確かに個人の乗り入れ口ですから、これはできないという話は妥当かなと思います。ですけれども、歩道から下に、車道に鉄板を敷いてあるのは見てもらえばわかると思うのですけれども、あの状態でいつまでも置いておけるような状態ではないと私は思うのですよ。そうではなくても、先ほど言いましたように子供さんが亡くなっているような状態です。こういう状態なのですから、素早く、ある程度、予算もあるでしょうけれども、実際亡くなったときには素早く来て対処していただいたと。では、亡くならなければ、そのままかという話になってしまいますので、そこら辺のところをもう一回念を押しておきたいと思いますので、よろしく答弁をお願いします。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 再質問にお答えいたします。  議員おっしゃるように現地のほうも確認させていただきました。かなりの数で鉄板とか、乗り入れが設置されているのは存じております。ただ、安全基準にはのっとっていないということで、これは本来は基準にのっとって切り下げをしていただければ、議員の言うような事故等の危険性もかなり緩和されるかと思います。ただ、先ほども申し上げましたが、基準上は行政側で規制するのは大変難しいというのはご承知おき願いたいと思います。ただし、かなり連続してありますので、この辺をどう取り扱ったらいいかというようなものについての協議はさせていただきたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 関口正一君。 ○10番(関口正一君) わかりました。これから県との委員会も持つようでございますので、市がまた中に入っているようでございますので、何とぞそのほうでご検討していただければありがたいなと思います。この問題につきましては、以上をもちまして、5番に入りたいと思います。  鹿沼の河川についてであります。1、小藪川について。1、川底の土砂及び草についてであります。この土砂、草については、つい最近ですか、いろいろお世話になりまして、多少取っていただきました。多少という言葉にしては申しわけないのですが、ただ、取るところが、下からずっと取ってあるのかと思いましたら、中間を抜いて、飛び飛びに取ってあります。そういう取り方は、私もわからないのですけれども、行政ですから、取りいいところを取ったのか、それとも一番多くなっているところを見計らって取ったのか、ちょっとわかりませんけれども、できるものでしたら、わかるとおり村井町から花岡町、あそこら辺まで、これから取っていただければありがたいなと思います。  その次、塩山地区の洪水対策でございますが、この塩山洪水対策に対しましては、小藪川対策委員会がありまして、そのときに塩山町の佐藤さんという自治会長さんが申し上げましたように、塩山地内の和久井園芸さんの工事はいつですかという話が出ておりました。そのときに県の大谷主任さんが、去年は測量と設計を実施した。本年11月以降に実施予定、早目の実施は内部で協議して、再度連絡をするということでございますが、この11月以降といいますと、実際に工事は進められるのか、そこら辺のところの協議をして、先ほども言いましたように設計と測量はしたけれども、これは以降と書いてありますが、そこら辺のところをきっちり聞いておきたいと思いますので、何とぞよろしくお願いしたいと思います。  3番の市道3062号の草刈りについてでありますが、この草刈りについて見てもらえばわかるとおり、小藪川の西側の道路、ずっと下がっていきますと、ツルが生えております。ツルが生えているものですから、左へ寄らない。そうすると、下から上がってきたものと本当にすれすれで通っております。これは草刈りは年に1回、本当は2回ぐらい、去年、おととし、前はやっていたようですけれども、年に1回になっているような感も見えるし、今現在やっております。ありがたいことでございます。ですけれども、この草刈りについては、村井地区なんかは実際の話、見てもらえばわかると思いますけれども、農家の人に本当に素早くちゃっちゃっと小さなうちに刈ってもらって、今、村井地区はそんなに生えている状態ではございません。樅山地区から下のほうは生えておりますけれども、そこら辺のところをよくかんがみていただいて、土木に頼むのも結構ですけれども、そういうところの配慮をしていただいて、鹿沼市も金がないないと言っていますので、できれば、そこら辺のところをよろしくお願いしまして、質問させていただきました。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  都市建設部長、善林君。 ○都市建設部長(善林頼和君) 鹿沼の河川についての質問の小藪川についてお答えします。  まず、川底の土砂及び草についてでありますが、昨年度は地域からの要望を受け、河川管理者の鹿沼土木事務所が、特に堆積土が著しい場所について土砂撤去を行っております。小藪川については、河川改修を促進し、水害を防止し、あわせて流域の環境整備を図ることを目的とした小藪川改修対策協議会があり、改修工事や土砂撤去等についての要望活動を行っております。今年度も同協議会を通じて土砂撤去の要望活動を行う予定となっております。  次に、塩山地区の洪水対策についてでありますが、小藪川における塩山地区の増水時危険箇所は、固定堰の上流部であると想定しております。当該箇所の改善については、平成21年度に鹿沼土木事務所と現地立ち会いの上、要望しており、平成22年度には測量と詳細設計が行われております。今年度は、一部工事に着手する予定とのことであります。  次に、市道3062号線の草刈りについてでありますが、小藪川沿線の市道3062号線の除草につきましては、河川との兼用工作物管理協定を県と締結しており、道路の路肩からのり長1メートルの区域につきましては、道路管理者の管理となっており、今年度から年2回請負業者に委託し、約2.4キロメートルの除草作業を行っております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 関口正一君。 ○10番(関口正一君) 大変前向きな答弁、ありがとうございます。本当に年1回から年2回に草刈りをやっていただけるということでございますので、これから先、草刈りは減らさないようにしていただいて、年2回やっていただければありがたいなと思います。  これをもちまして、私のほうの質問を終わらせていただきます。大変ありがとうございました。 ○議長(飯塚正人君) 引き続き発言を許します。  2番、谷中恵子君。 ○2番(谷中恵子君) こんにちは。議席番号2番、谷中恵子です。  私は、今議会において地域コミュニティーにかかわるハードとソフトということで、2件の大項目を通告しております。というのも、私はことしの3月議会で地域福祉の基本的な考え方を質問し、自分が住みなれた地域で安心して暮らしていけること、さまざまな状況にある、すべての人々を住み込める地域を築くことが、地域福祉であることを確認したわけです。  前回の6月議会では、そのような地域福祉の視点に立って、老障介護を初めとした障害者施策のあり方について鹿沼市の考え方を伺ってまいりました。  そのような中で、地域福祉が掲げる理念は、これからのまちづくりの基本ともなるべきすばらしいものですが、その考え方を具体的な鹿沼市の施策の中でどのように展開していくのかということになると、難しいのではないかと思えたのです。  なぜなら、道路や公園、学校や保育園などの施設整備も、ごみ、し尿や交通対策などの生活基盤対策も、そして保健・医療・福祉などの施策展開もすべて同じ理念に基づいて進めていく必要があるからです。現在策定が進められている第2次鹿沼市地域福祉計画は、保健福祉部が事務局となって保健福祉審議会に諮られながら作業が進行中と思いますが、ただいま申し上げましたように道路や公園、学校、ごみ、し尿、そして交通対策など、保健福祉部の所管でない事業分野にかかわるものが数多く、そしてそれぞれの分野は、それぞれの個別計画に基づいて施策展開していくのでしょうから、それらを地域福祉の理念に向けて進めていくというのは、困難であって当然だと思っています。  そこで、私は、今回の質問では、地域福祉の理念を鹿沼市全体としてどのように進めるのか。あえて保健福祉部以外の部局にそれぞれ関連していく部分の考え方を伺ってみようと思い、そもそも地域福祉の母体となる地域コミュニティーの推進にかかわるハードとソフトの問題を取り上げてみました。  それでは、通告順に従って質問いたしますので、執行部におかれましては、市民にわかりやすくご答弁をお願いいたしまして、最初の質問を行いたいと思います。  まず、最初の大項目は、北犬飼コミュニティセンターの整備・移転についてです。コミュニティセンター、いわゆるコミセンの整備については、今議会においても先輩議員の方々からも、南押原コミセンの整備について質問されています。地域コミュニティーを築き上げるための拠点であり、地域の中核となるのがコミュニティセンターなのですから、人材はもとより、拠点施設としての機能や設備、そして耐震性なども含めた信頼性がセンターには求められます。建物が歳月によって老朽化していくことは避けられないことであり、いつかの時点で再整備しなければならないことだと思いますが、その時点とは、やはり地域住民の声が高まってきたときなのだろうと思います。  そこで、最初の中項目、北犬飼コミュニティセンターを職業訓練センター内に移転させることについての質問をいたします。以前から北犬飼地区では、コミセンの老朽化や手狭さなどが課題として取り上げられ、その再整備が地域住民の声の高まりとなってきて、ついに去年の車座集会で、そのことに関しての発言があったことはご存じかと思います。たしかそのときも職業訓練センター内への移転も考えられるというような回答があったと思いますが、北犬飼コミュニティセンターを市の施設となった職業訓練センター内に移転させる考えは前から折に触れて示されていたのだと思います。  ことしの4月には、職業訓練センターも市に移管されるということで、地元では、コミセンもそれに合わせて移るものと期待している住民が多かったようです。しかし、残念ながら、3月の震災で集会室やベランダなどが被害を受けたコミセンは、4月を過ぎても移る気配もありませんでした。  そこで、職業訓練センター内に移転させる考えが、今も変わっていないのなら、その時期はいつごろを予定しているのか、伺います。  また、既存の施設に移転するのであれば、建てかえをするよりもはるかに財政負担も少なく、短期間で実現できる可能性が高いものだと思います。なぜ具体的な移転計画が示されないのでしょうか。  そこで、コミュニティセンターの移転に当たっては、何が課題となっているのか、お聞かせください。  また、予定どおり職業訓練センターへ移転するならば、地元への説明会や関係条例、規則の改正など、移転に向けた今後のスケジュールについて、現段階でわかっている範囲でお示しください。  次に、2番目の中項目、各コミュニティセンターの比較について伺います。これは北犬飼コミセンが鹿沼市のコミセン全体の中でどのような状況にあるのかを確認するために伺います。  鹿沼市では14カ所のコミュニティセンターがあると思いますが、その施設の開所年度を古い順に3番目まで、所管人口を多い順に3番目まで、窓口業務の取り扱い件数を多い順に3番目までお示しください。  また、各コミュニティセンターの臨時職員や嘱託職員を含めた職員の平均人数と北犬飼コミュニティセンターの職員数をお示しください。  次に、菊沢のように防災センターなどコミュニティセンターが、ほかの行政目的を持った施設の中に事務室を設置している例が多いと思いますが、コミュニティセンター単独の施設と併設してある施設の数をお聞かせください。  3番目の中項目、コミュニティセンターの震災被害と修繕の状況について伺います。東日本大震災により、それぞれのコミュニティセンターもかなりの被害を受けたことと思います。コミュニティセンターは、地域コミュニティーを形成する拠点施設であることは先ほども申し上げましたが、そればかりでなく、地震や大雨などの災害時には、地域における重要な避難施設の一つであり、地域の防災拠点になるのだと思います。そのような意味から、各コミュニティセンターの震災被害の概要と復旧の状況をお聞かせください。  また、北犬飼コミュニティセンターでは、2階の集会室とベランダが大きな被害を受けました。自治会長さんやコミュニティーの役員さんが、その集会室を片づけるということで、私もたまたまそこに行きましたので、お手伝いをしましたが、集会室は、ほとんどの蛍光灯が床に落ちたり、ぶら下がっている状態でした。現在は修繕されて利用されておりますが、まだベランダは手すりが撤去された状態、そして亀裂も入った状況なので、もしちょっと大き目な地震があるとベランダそのものが崩落するのではないかという危惧もあります。さらに、子供でも容易にベランダに出られる状況にあり、いつ転落事故が起きても不思議ではないと思われますが、ベランダの補修や整備についての考え方をお示しください。
     以上の点についてご答弁をお願いいたします。 ○議長(飯塚正人君) 当局の答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 北犬飼コミュニティセンターの整備・移転についての質問のうち職業訓練センター内に移転させることについてお答えをいたします。  まず、職業訓練センターへの移転の時期についてでありますが、北犬飼コミュニティセンターは昭和47年に建設をされ、昭和50年に本市へ鹿沼工業団地総合管理組合から寄附されたものであり、39年が経過をいたしております。施設の状況は、先ほどお話にございましたように建物の外壁など老朽化が進んでおり、今回の東日本大震災でも被害を受け、建てかえの必要があると認識をいたしております。地元からも平成17年度のまちづくり懇談会で建てかえ要望が、また平成22年度の市議会や車座集会で職業訓練センターへの移転要望か出されているところであります。今後、現在策定中の第6次総合計画に位置づけ、地元や関係者との合意形成ができれば、もちろん財政状況ということもございますけれども、それらを考慮しながら、移転の時期、改修内容等を検討していきたいと考えております。  次に、移転に当たっての課題についてでありますが、1つ目として、職業訓練センターとコミュニティセンターのそれぞれの必要スペースが確保できるどうかという問題がございます。2点目は、北犬飼コミュニティセンターは、現在鹿沼工業団地総合管理協会や民間のレストランが入る複合施設ということになっておりますので、関係者との調整が必要となってまいります。3つ目に、主要地方道宇都宮・楡木線からの進入路の問題も整理が必要になってくるのかなというふうに考えております。4つ目として、現在の北犬飼コミュニティセンター内の鹿沼市体育館と訓練センター隣の北犬飼体育館の今後のあり方についても、あわせて検討していかなければならないというふうに考えております。  次に、移転に向けた今後のスケジュールについてでありますが、まずは先ほど申し上げましたように第6次総合計画に位置づけるとともに、移転の時期、施設の機能や規模など、地元や関係者の皆さんとの合意形成が得られれば、先ほどの課題について順次検討も行いつつ、他地区の、今回も出ておりますけれども、コミュニティセンター整備なども考慮しながら整備計画を作成してまいりたいと考えております。  その他の質問につきましては、担当部長に説明をさせます。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  市民部長、金林君。 ○市民部長(金林敏幸君) 次に、各コミュニティセンターの比較についてお答えいたします。  まず、14カ所のコミュニティセンターの開所年度、所管人口、窓口業務の取り扱い件数についてでありますが、開所年度の古い順は、西大芦コミュニティセンター及び北犬飼コミュニティセンターが昭和47年度です。南押原コミュニティセンターが昭和48年度であります。所管人口は、平成23年7月1日現在で東部台地区が1万6,518人、菊沢地区が1万4,418人、北押原地区が1万1,459人であります。窓口業務取り扱い件数の多い順は、証明書等の交付件数で、平成23年4月から6月までの実績を見ますと、北犬飼コミュニティセンターが2,218件、東部台コミュニティセンターが2,110件、南押原コミュニティセンターが938件となっております。  次に、各コミュニティセンター職員の平均人数と北犬飼コミュニティセンターの職員数についてでありますが、平均人数は4.36人であり、北犬飼コミュニティセンターは5人であります。  次に、コミュニティセンター単独の施設と併設してある施設の数についてでありますが、すべてのコミュニティセンターが出張所と地区公民館の機能を有しております。また、板荷が林業センター、菊沢が北部防災センター、粟野が農村環境センターと生涯学習センターとの併設となっております。  次に、コミュニティセンターの震災被害と修繕の状況についてお答えいたします。まず、東日本大震災による被害の概要と復旧の状況についてでありますが、北犬飼コミュニティセンターが集会室の蛍光灯、ベランダの破損、菊沢コミュニティセンターが多目的ホール軒天の破損、粟野コミュニティセンターが大会議室、和室、2階集会室の天井の破損、粕尾コミュニティセンターが外壁剥離の被害を受け、これらの施設につきましては、緊急修繕で対応いたしました。東大芦コミュニティセンターは、内壁の一部に剥離がありますが、状況を見ているところであり、計6施設で被害を受けております。  次に、2階ベランダの危険性と補強や整備についてでありますが、北犬飼コミュニティセンターのベランダは、2階フロアから出入りが可能でありますが、夏休みに入り、子供の入室も見込まれるため、7月26日から出入り禁止といたしました。  なお、改修につきましては、移転等の検討状況を見ながら対応してみたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 谷中恵子君。 ○2番(谷中恵子君) ご答弁ありがとうございました。  最初の中項目、北犬飼コミュニティセンターを職業訓練センター内に移転させることについてですが、この移転を困難とさせるような大きな課題は余りなかったかなと私は思うのですが、進入路の確保とか、体育館の調整、また職業訓練センターとの部屋のスペースの確保ということではありましたが、私の中では、その程度だったら、ぜひ調整していただいて、早くやっていただきたいなと思いました。新たに用地を取得して建設するというようなことであれば、次の総合計画にも位置づけて、地元の意見を聞きながら、場所や規模を検討して、あわせて財源を考えるというようにステップを踏む必要があるかと思いますが、北犬飼の場合は、幸いにも職業訓練センターが市の施設になったわけですから、現在の鹿沼市の財政状況を考えても、新たな用地取得さ建設という選択肢は考えられないと思います。いつ移転するのかということで、もう一度具体的な移転の時期について市長よりご答弁をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 再質問にお答えをいたします。  議員ご指摘のように新たに土地の取得をするということではなくて、現在ある施設を有効活用しながら、そこに移転を図っていくということでありますから、他のコミセンの建てかえに比べれば、障害というか、課題が少ないのは、まさにそのとおりでございます。できるだけ早い時期にそれらについても整理をしていきたいと思っております。  現在も移転した場合、あそこの施設が、事務室の問題とか、その他の機能も含めて、どのような関係で運用が可能なのかということを、ちょっと今調査を指示しているところでございますから、そんなことも早急に取りまとめをして、できるだけ早く、いずれにしても来年から第6次総合計画なものですから、その中にしっかりと位置づけをして対応していければというふうに思っております。今いつまでということは明確には申し上げられませんけれども、具体的に今そんな指示をしながら、作業を進めているということで、ご理解をいただければと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 谷中恵子君。 ○2番(谷中恵子君) 今早急にということで、来年度、第6次総合計画ということでしたが、地元としますと、いろいろな手続とか、そういう問題があるというのは重々わかっているのですね。ただ、利用者からすると、そこにあるのに、なぜ行政は動かないのだというようなことが、やはり市民のほうからは、そういうことが多くありますので、早急にという答えでは私もちょっと納得できないので、いつも早急、早急ということで、延ばされているというふうに思いますので、少なくとも来年計画を立ててて、次の時点では入れるような、ちょっとでいいですから、ご返答いただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) こういうやりとりの中で、では来年からやりますというのは言いづらいことでありますけれども、現在は先ほど言ったように、そういう下準備的な作業には既に入っておりますので、当然早い時期に、それらの具体化に向けて作業に入ることが、次のステップに移行できるというふうに思っていますので、先ほど言った来年というのは、総合計画との関係がありまして、それと並行していっても、10年が総合計画の範囲ですから、その範囲でというつもりは全くございませんので、できるだけ早急にということで、あとは意のあるところをお酌み取りいただければと思います。  以上です。 ○議長(飯塚正人君) 谷中恵子君。 ○2番(谷中恵子君) 大変前向きなご回答をありがとうございました。私の中では、来年計画をされ、そんなにお金も使わないで改修できると思いますので、その次の年には多分できるのかなというふうに個人的に思わせていただきたいと思います。ありがとうございました。  では、2番目の中項目、各コミュニティセンターの比較についてですが、これは実際の統計的な数値の比較ですので、大変よくわかりました。  3番目の中項目、コミュニティセンターの震災被害と修繕の状況についても状況はわかりました。施設の老朽化の度合いなどによっても被害の程度は異なってくるのだろうと思います。まだまだ規模の大きな余震も続いている状況では、これはコミセンだけではありませんが、老朽化した施設では、さらに大きな被害が起きる可能性が高いと思います。  また、初日の南押原コミセンの雨漏り修理では、見積もりも大変高額な、1,500万円でしたかね、そのような金額が出たと思うのですが、移転や建設が視野に入っている古い建物ほど修繕に費用がかかるだろうと思います。  そこで、今回の震災に係る補修では、それぞれどのくらいの費用がかかったのか、わかりましたらお示しいただきたいと思います。  また、補修にどの程度の費用をかけるべきなのか。迷うところだと思いますが、何を基準にして補修の程度を決めていくのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  市民部長、金林君。 ○市民部長(金林敏幸君) コミセン改修の再質問にお答えします。  まず、今回の震災の改修費用ということでございますけれども、先ほど6カ所のうち5カ所を緊急修繕で直したというお答えをいたしました。内訳を話させていただきます。北犬飼コミセンが蛍光灯が18万9,000円、ベランダの改修が23万7,260円、合わせまして42万6,260円であります。北犬飼コミセンが軒天の修理でございまして、14万7,000円であります。粟野コミセンが、天井の修理でございまして44万1,000円、粕尾コミセンが外壁の修理でございまして18万9,000円、合計120万3,260円であります。  次に、費用をどのようにかけるのかという質問でございますけれども、私どもといたしましては、地域の皆さんの利用がスムーズに行えるような改修については、しっかり早目に行っていきたいということで考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 谷中恵子君。 ○2番(谷中恵子君) ご答弁ありがとうございました。  冒頭に申し上げましたように、コミセンは、その地域に住む住民のよりどころであり、地域コミュニティーを推進する重要な拠点となりますので、地域の住民から親しまれ、安心して集える施設として整備されなければならないと思います。そして、既存施設を活用して多額の費用をかけずにできるのならば、なおさら素早く実行すべきと考えます。そのようなことから、佐藤市長から北犬飼コミセンについては、移転の考え方が前向きに示されたので、それぞれの地域の事情からもいろいろな要望があると思いますが、その事情に応じた、柔軟で迅速な拠点整備をお願いして、次の質問に移ります。  2番目の大項目は、ごみの戸別収集についてです。この質問は、地域コミュニティーをはぐくむソフト面に関する鹿沼市の姿勢ということで伺います。今回の家庭ごみ戸別収集は、ごみ出し困難世帯に対する安全、安心な生活環境を保持する目的でモデル事業を行うというものです。その対象は、ひとり暮らしで要介護認定で要支援、または要介護に認定された世帯、身体障害者2級以上、精神障害者2級以上、またはこれらの方だけで構成される世帯となっています。  そして、モデル地区は、鹿沼地区と粟野地区からそれぞれ1カ所ずつ、高齢者率の高い地域を設定するとのことです。この事業を希望する世帯は、市長に利用申請書を届け出ますが、その申請書は自治会長さんや民生委員さんに世帯状況等について意見を聴取する同意書も兼ねています。ごみ出し困難世帯を支援することは大変重要なことであり、大賛成ですが、この説明を聞いたときに、私は素直に喜ぶことはできませんでした。  最初に申し上げましたように、自分が住みなれた地域で安心して暮らしていけること、さまざまな状況にある、すべての人々を包み込める地域を築くことが、地域福祉であり、鹿沼市は地域福祉の実現に向けて、例えばシニアライフみまもり隊の発足などの事業を展開しているはずです。また、第6次鹿沼市総合計画基本構想(案)の施策体系においても、人が支え合うまちをつくるという基本目標が掲げられており、基本施策では、心がふれあう安全、安心な地域社会の構築や多様な主体による協働、共生の推進などが列挙されています。それらは地域福祉の理念と見事に整合がとれていると思います。一方で、今回のモデル事業は申請主義で、集権的で、地域社会の構築や多様な主体による協働という視点からかけ離れているのではと思えたのです。  そこで、質問するわけですが、最初の中項目、一般廃棄物処理計画との整合について伺います。ごみの戸別収集自体は、超高齢化社会に向けてタイムリーな施策だと思います。ところで、ごみ処理方式に変更がある場合は、市の一般廃棄物処理計画を変更することになっていると思うのですが、説明されたスケジュールを見ると、計画変更に関する手続がないように思われました。せっかく「人にやさしい」施策を行うのですから、手続ミスなどで中止にならないように万全を尽くしていただきたいと考えますが、一般廃棄物処理計画など制度上で必要な手続の内容とその進捗状況をお聞かせください。  次に、2番目の中項目、地域福祉計画との整合について伺います。地域福祉計画は、現在第2次計画を策定中であり、市民アンケート結果なども集約できて、今年度中に策定を完了するスケジュールが示されています。この第2次計画においても、自助・共助・公助という切り分けと、地域で支え合う社会、つまり共助の拡大を進めていく基本姿勢は変わっていないと思います。そして、家庭ごみの分別マナーなども含めて、第1次計画では自助・共助の課題として掲げられています。さらに、昨年度、全地区でスタートした「シニアライフみまもり隊」なども、まさに地域でひとり暮らし高齢者等を支えていこうという共助の具体策なわけですが、今回の事業に当たっては、どのように地域福祉計画と整合を図ってきたのか、お聞かせください。  3番目の中項目、モデル事業で何を検証するかについて伺います。今回の事業はモデル事業だとの説明がありました。大竹文雄さんという方が、「競争と公平感」という著書の中で、「モデル事業というのは、社会実験として、きちんと設計していかないと後から効果の検証ができない」と述べています。何々モデル事業という言葉はよく聞きますが、それで何を検証するのかという説明は余り聞かないので、なるほどなと思いました。ごみ出し困難世帯への戸別収集は、もちろん大賛成ですが、今回のモデル事業では、一体何を検証しようとしているのか。そして、その検証の基準データは何をもって当てるのかがあいまいであり、今回のモデル事業で何を検証し、そのための基準データとしてどのようなものを用いていくのか、ご説明をお願いします。  4番目の中項目、環境クリーンセンターの現業職員の人員計画について伺います。今回のモデル事業で気になることの一つに、鹿沼市が直営で戸別収集を行うという点があるからです。多様な主体の協働とか、人が支え合うまちとかの理念を掲げながら、なぜ直営モデルなのかという疑問があります。事務職員については、団塊の世代の大勢の退職も一段落したと思いますが、クリーンセンターなどの現業職員の方は、退職年齢が二、三年高いと聞いていますので、今から団塊の世代の退職がピークを迎えることと思います。  そこで、今年度を含め3年間で定年退職となる環境クリーンセンターの現業職員の方の各年度の人数、そして3年後に残っている現業職員の方の人数と、それをことし4月1日と比較した場合の割合をお示しください。  また、鹿沼市の人口が減ってもごみステーションの数は減らないと思いますが、直近で把握しているところでは、鹿沼市に幾つのごみステーションがあるのか、お聞かせください。  そして、現業職員の方が減っていく中で、現在の収集体制が維持できると考えているのか。無理ならば、どのような方策を考えているのか、お示しください。  ごみ処理は、市の責務だと思いますが、それには人間の手間がかかります。まして現在の環境クリーンセンターの焼却炉を維持しようとするなら、いよいよ処理に人手がかかるのだろうと推測しますが、施設整備や収集体制をにらんだ上でどのような人員計画をお持ちなのか、お聞かせください。  5番目の中項目、今後の展開について伺います。今回のモデル事業は、単に戸別収集が喜ばれるかという程度の実験ならば、当然に喜ばれますから、モデルでなくても全地区で実施すればいいと思います。地域福祉計画でもアンケートを行い、民生委員さんが毎年ひとり暮らしの高齢者の実態調査を実施しているのですから、戸別収集のニーズがあるのはわかり切っていることです。鹿沼市として「協働のまちづくり」とか、「地域で支え合う社会」とかの理念があるのですから、むしろそのような方向での複数モデルにより効果の比較を行うべきではと考えます。今後の展開をどのように考えているのか、お示しください。  以上の点についてご答弁をお願いいたします。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  環境部長、熊倉君。 ○環境部長(熊倉 操君) ごみの戸別収集についての質問の一般廃棄物処理基本計画との整合についてお答えいたします。  制度上、必要な手続とその進捗状況についてですが、今回の戸別収集モデル事業は、実証実験でありますので、鹿沼市第4次一般廃棄物処理基本計画の平成19年度から平成23年度の中には記載しておりません。  なお、鹿沼市第5次一般廃棄物処理基本計画の平成24年度から平成28年度までを本年度策定しているところですので、その中で政策として位置づけることを考えております。  また、第5次一般廃棄物処理基本計画策定の進捗状況につきましては、現在第4次計画の燃やすごみの削減量などの実績評価とごみ処理等の課題を洗い出しているところであります。  次に、地域福祉計画との整合についてでありますが、戸別収集の基本的な考えでは、地域のつながりや相互扶助等を大切にし、どうしても対応できない場合に市で戸別収集を行うこととしております。今までに関係部との打ち合わせや民生委員児童委員協議会及び自治会連合会との会議でご意見をいただき、今後実施地区での自治会長や民生委員と協働して進めていく予定であります。また、地域の実情に合う形で、鹿沼シニアライフみまもり隊などとの連携も図ってまいりたいと考えております。  次に、モデル事業で何を検証するのかについてですが、今回のモデル事業での検証内容は、対象要件が、先ほど議員からお話がありましたけれども、1つ目は、要介護認定で要支援、要介護に認定されたひとり暮らし世帯、2つ目が、身体障害者2級以上に認定されたひとり暮らし世帯、3つ目が、精神障害者2級以上に認定されたひとり暮らし世帯、4つ目が、さきの1から3に該当する人で構成される世帯、5つ目が、身体的理由などによりごみ出しが困難と市長が認めた世帯、かつ他者の支援が受けられない世帯となりますが、これが実際の要望事例と合っているか。また、収集方法についても妥当かといった検証を行います。また、モデル地区は65歳以上で単身または2人で生計している世帯が、西大芦地区では88世帯、粕尾地区で102世帯あり、要介護などの認定を受けている方が西大芦地区で84名、粕尾地区で106名おります。その中で実際の収集世帯がどのくらいになるのかも検証したいと考えております。  次に、環境クリーンセンターの現業職員の人員計画についての現業職員の退職者等の人員についてですが、本年度を含め、今後3年間の定年退職者の人数は、平成23年度末8名、平成24年度末3名、平成25年度末2名で、3年後の平成25年度末の現業職員の人数は55名で、本年4月1日と比較すると80.9%となります。  次に、ごみステーションの数と収集体制についてですが、現在のごみステーション数は約2,700カ所あり、その収集体制については、退職者不補充により年々職員が減ってくることから、平成19年度よりごみ収集の民間委託を開始し、今後も委託の拡大で対応していく考えであります。  次に、施設や収集などの人員計画についてですが、さきに述べましたように、これまでは退職者数にあわせてごみ収集の民間委託を拡大する方針で進めてまいりました。現在焼却炉大規模改修事業計画の策定を進めており、焼却炉の24時間運転と民間委託のあり方も含め、鹿沼市第5次一般廃棄物処理基本計画の長期的展望の中で、環境クリーンセンターの人員配置と体制について検討していく予定であります。  次に、今後の展開についてでありますが、今回実施する実証実験での結果を踏まえ、協働のまちづくりと地域で支え合う社会づくりを基本的な考えとして、今後の推進について検討したいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 谷中恵子君。 ○2番(谷中恵子君) ご答弁ありがとうございました。再質問いたします。  一般廃棄物処理基本計画との整合ですが、現在の分別は、分け方と出し方が計画の中でも決められているのだと思います。家庭ごみを有料化したときに各家庭に配った分け方、出し方が、まさにそれだと思います。黒川の東と西では区別して、例えば黒川東地区であれば、燃やすごみは有料袋に入れて月曜日と木曜日に出すことになっています。今回の戸別収集では、分け方、収集する曜日を含めた出し方はどのようになるのでしょうか。また、曜日等の指定がない粗大ごみや特定家電はどのような取り扱いになるのか、ご答弁をお願いいたします。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  環境部長、熊倉君。 ○環境部長(熊倉 操君) 再質問にお答えいたします。  今回の戸別のごみの収集でありますけれども、ごみの種類及び出し方につきましては、今議員のお話のとおり、市の定めによるところによりまして、出していただく形になります。収集回数は週1回となります。その週1回伺うときには、先ほども言いましたように燃やすごみ、それから燃やさないごみ、それから資源物でありますペットボトル、あとは紙類などなど鹿沼市で定めた種類に分けていただいて、出していただければ、伺ったときにすべてを持ち帰るというふうな形で考えております。ただし、家電類については家電リサイクル法がありますので、それらについては、また別の問題で、そのリサイクルに合ったところに搬入をお願いするような形になると思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 谷中恵子君。 ○2番(谷中恵子君) ありがとうございました。  次に、地域福祉計画との整合についてですが、現在の計画でも既に共助の事例の中で、ごみ出し支援ボランティアのような考え方が示されていると思います。そして、それは要介護認定を受けているとか、障害者手帳で2級を受けているとか、そのような認定とは関係なく、ごみ出しが困難であれば地域で支援していこうという考え方です。例えば介護認定を申請すれば、要支援程度の認定はされるかもしれないけれども、何とかできる限りは頑張ってみようとしているお年寄りや、知的障害で分別がよく理解できず、毎回のように違反シールを張られて収集してもらえない方などは、今回の対象には、先ほどならないかと思いましたが、5番目の申請をして市長が認めればというところに入るのかなとも今思ったのですが、そのあたりについて地域福祉計画との整合性はどのように考えているのか、ご答弁をお願いいたします。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  環境部長、熊倉君。 ○環境部長(熊倉 操君) 再質問にお答えします。  今回のごみの戸別収集の考え方、先ほども答弁させていただきましたけれども、鹿沼市地域福祉計画にありますように、地域コミュニティーにおけます相互の扶助、計画にあります、支え合うとか、助け合うという言葉がありますけれども、そのようなで形で現在も行われておりますし、そのような形で今後も進むのが理想かなというふうに思っています。  しかし、超高齢社会が進展する中で、現在そのように地域の方で対応されている中でも、いろいろな事情でできなくなってしまう可能性があります。そうしますと、その方の支援はどうするのかということでの最終的な支援といいますか、保障といいますか、セーフティーネットというふうな考え方で、鹿沼市は今回、この戸別のごみ収集のモデル事業を実施したいというふうに考えております。ですから、地域で話し合いながら、助け合いながらやっていただいているところについては、それで今までどおりに行っていただいて、そのような事情があって、どうしてもできなくなった場合には最終的に市のほうで戸別のごみ収集を行うということで、今回の事業は展開していきたいというふうに考えております。  以上で答弁といたします。 ○議長(飯塚正人君) 谷中恵子君。 ○2番(谷中恵子君) ご答弁ありがとうございました。  次の再質問は、モデル事業として何を検証するかについて、もう一度聞きたいと思うのですが、先ほどモデルの選定方法と対象者ということで、お話をいただいたのですけれども、先ほど高齢化率が進んでいる2地区を選んだということと、あとそういう認定ですかね、そういうのも結構いただいているというようなお話があったと思うのですが、そういう支援とか、そういうものがなくても、本当に分別が自分でできない方とか、あとは介護保険課や障害福祉課と調整すれば、障害者の部分については、どの辺の地区が多いとかというのも拾えると思うのですね、その2地区でなくて。  私から言うと、その2地区がどうして選ばれたかというのもあるのですが、いろいろなモデルとしてやる場合には、高齢者だけでなくて、今回障害者であったり、知的であったりということもあるので、そういうことや、あと1ステーションあたりの平均世帯数とか、自分の家からステーションまで結構遠いので持っていけない、距離の違いとか、いろいろなものがあると思うのです。そういうものを総合してモデルというのは選んだほうがよいのではないかと、どうしても思ってしまうので、私も市街地外の、こういう西大芦と粕尾ということになりましたが、中心部の市街地もモデルとして制定すべきではないかというふうにちょっと思ってしまっているのです。  そういうことと組み合わせて、モデル地区もそういうふうに選定して、その上での申請者の割合、結局これを使いたいというようなものも、その地区で聞いて、この地区は使いたいというところが多いところをやるとか、やはりそこに当てはめたけれども、申請者がいなければ、モデルとしての検証が実際には上がってこないと思うのですね。こちらの地区では、そういうものがなくても、ぜひ申請してやっていただきたいという方が多い地区であれば、それは本当にモデルとしてやらなければならないということで、いろいろなデータを含めて、そのモデル地区というものを選んだほうがよかったのではないかなとちょっと思うのですが、その辺についてもう一度ご答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  環境部長、熊倉君。
    環境部長(熊倉 操君) 再質問にお答えします。  今回の西大芦及び粕尾地区を選定した理由につきましては、高齢者の率が大変高いということでの2地区、それから両地区とも中山間地域に位置するということで、ステーションまでの距離が長いということもありまして、まず中山間地帯での高齢者率の高い2地区について検証してみようという考え方であります。  次に、市街地についてでありますけれども、やはり中山間地域ばかりの課題ではなくて、市街地についても、また違う課題があるのではないかなというふうに考えております。そのようなことから、市街地でもやはり高齢化率、ただ、今議員さんからお話がありました要介護とか、障害者の関係も含めて、次回については市街地の中からモデル地区を選定して、まち内の課題等洗い出しを実施したいというふうに考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 谷中恵子君。 ○2番(谷中恵子君) 部長から2地区やるけれども、市街地についても、これからも検討していくというようなお答えだと思うのですが、モデル地区としては、その2地区でなくて、できれば中央、市街地も入れて、いろいろなケースを考えた上でやっていただいたほうが、やはりいいかなと私は思っているので、今の選定というか、その辺ではちょっと納得できない部分があるのですが、この問題は、この後、大先輩の芳田議員が通告されていますので、私はここで終わりにして、そのやりとりを伺いながら勉強させていただくことにします。  せっかくよい事業を実施しようとしているのですから、少し議論を重ねて、明瞭なモデル設計をしていくほうが、私はよいかなと思っています。重ねて申し上げますが、私は今回やろうとしている事業は、むしろ大賛成で、モデル事業なんて言わないで、必要があれば全地域でやっていただきたいと思っているぐらいです。  また、認定されてなくても、分別できない人や、ごみを出すのが困難な人もいるのですから、そのような人を地域で支え合って収集する仕組みを全地域でも行い、またそれを市のほうが取りに来るといった、そういう連携というのですか、そういうものもぜひ進めていってほしいと思っています。そもそも私は、地域福祉の考え方を、特に共助の理念を鹿沼市全体として進めていくべきだと思っています。そして、その考え方は、第6次総合計画の基本方針にも盛り込まれていると感じています。  そのようなことから、今回の質問では、地域福祉の母体となる地域コミュニティーの構築を推進するために拠点整備とごみ出し困難者への支援というハードとソフトの問題を取り上げてみました。住みよい鹿沼市にしたいという思いは、佐藤市長を初め職員の皆さんも、そして私たち議員も同じだと思いますので、今後も大いに議論を重ね、人が支え合うまちが築き上げられ、やさしさあふれるまちになるよう願いまして、今回の私の質問を終わります。執行部におかれましては、丁寧にご答弁をいただきまして大変ありがとうございました。 ○議長(飯塚正人君) 引き続き発言を許します。  28番、芳田利雄君。 ○28番(芳田利雄君) それでは、質問に入りたいと思います。  今ほどは谷中議員の透き通るような声で、大分聞きやすい質問がありましたが、私は普通の声でやっていきたいと思います。  まず最初に、議案質疑を行いたいと思います。議案第73号 鹿沼市公共設置型浄化槽の設置及び管理に関する条例の一部改正についてです。この条例は、浄化槽の設置事業をやめるという内容のものです。  そこで、3点について質疑をさせていただきます。1つは、この事業がスタートして5年、6年ですか、たちました。この間進めてきた事業実績を示していただきたいということなのですが、事業費の総額、地区別の整備割合など整備実績を明らかにしていただきたいというのが1つです。  2つ目には、浄化槽の設置事業を中止する理由について示していただきたい。この事業は、導入するころは大変注目を集めました。私も鹿沼市の、当時いた議員の皆さんも、これには集中して、いろいろな視察をしながら、こういったものを提案してきた経過がありますので、この点についての説明をお願いしたい。  それで、市の資料ですね、議員全員協議会で配られた資料8を私は持っているのですが、市の説明では、(4)に地域単位で計画的に浄化槽の整備をすることは、鹿沼市の場合はなじみにくい、こういう表現を使っているのですね。こういう表現からいきますと、鹿沼市では計画的な水質保全というのですか、生活環境の整備、こういったものは今後やらないということを意味するのではないかなと思うのですが、計画的なですよ、計画的な整備はやらない、そういうことを意味するのではないかと思うのですが、この点についても、もし触れられたらばお願いしたい。  3点目が、この整備事業は、設置数というのは膨大な数です。3,700基を超えます。これは粟野町と合併したので、二千幾つだったものが、2,500ぐらいの基数が一気に三千七百何がしまでふえたのですね。これが実施されれば、先ほど言いましたような鹿沼市の生活環境整備、これはかなり進むのではないかと、そういう展望を持って非常に喜んでいたのですよ。これが、この条例廃止によってどうなるのか、この点についても説明をお願いしたい。  以上です。 ○議長(飯塚正人君) 当局の答弁を求めます。  環境部長、熊倉君。 ○環境部長(熊倉 操君) 鹿沼市公共設置型浄化槽の設置及び管理に関する条例の一部改正についての質疑のうち条例に関して公共設置型浄化槽整備推進事業の、これまでの事業の実績についてでありますが、本事業は平成16年度から上南摩地区より整備事業を開始し、平成18年度からは東大芦地区も含めて実施してまいりましたが、平成22年度末で、この事業を終了することといたしました。この間の事業実績につきましては、上南摩地区81基、東大芦地区63基、合計144基の合併処理浄化槽の設置をしております。工事費につきましては、平成16年度から平成22年度まで約1億8,427万円でございます。  次に、この事業が廃止になる理由についてでありますが、事業開始後、年間20から30基の設置申請を受け、順調に整備を進めてきましたが、平成20年度から設置希望者が減少し、翌平成21年度には国庫補助事業の該当要件であります年間10基の設置数を確保するのが困難な状況となってきました。  このため、再度自治会説明会や各戸配布のチラシなどでPRに努めるとともに、東大芦地区住民を対象にアンケート調査を実施いたしました。この結果、約半数の家庭で、市の助成があれば公共設置型でも個人設置型でもどちらでもよいとの回答であったことや、市民が浄化槽を設置するのは、自宅の新築や改築など、自分の生活設計に合ったときであり、地域単位で計画的に設置を促進する公共設置型浄化槽の整備はなじみにくいなどのアンケートからの指摘があったことなどから、事業見直し、平成22年度をもって終了することといたしました。  次に、この公共設置型浄化槽整備推進事業計画についてでありますが、平成22年度末をもって公共設置型浄化槽整備推進事業は終了いたしましたが、上南摩地区及び東大芦地区については、平成23年度から個人が設置した浄化槽に対して補助金を交付します浄化槽設置費補助事業で対応することといたしました。今後につきましても、その2地区も含めて浄化槽の設置を推進してまいります。また、144基の設置済み公共設置型浄化槽の維持管理については、市が引き続き実施してまいります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 芳田利雄君。 ○28番(芳田利雄君) 1点だけ、もう一度お尋ねしたいと思います。  これだけの事業が頓挫したわけですから、この責任の所在が明らかになっていないのですね。これまで行政が議会に提出した、この資料8を見ても、そこら辺は何も明らかになっていない。これだけの事業を中止するわけですから、そういう点では行政として、どういう責任があるのか、そこら辺をはっきりさせるということは必要なのではないだろうかと思うのです。その点はどうなのでしょうか。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  環境部長、熊倉君。 ○環境部長(熊倉 操君) 再質問にお答えします。  先ほども答弁いたしましたけれども、東大芦地区につきましては、説明会を26回、出席者数280名の方に出席していただきまして、この公共設置型浄化槽についての説明を行い、また自治会長さんへの説明、それから全戸への事業説明のチラシの配布などなど、この公共設置型浄化槽を推進すべく地域に入り、説明等を行ってまいりました。  また、この事業につきましては、各戸に合併処理浄化槽を設置していただいて、点から面に展開して、地域の生活環境とか、公共水域の保全に寄与するというような事業でございまして、設置基数が少ない場合については、その目的が達成されないということでございます。そのような目的を達成するため、先ほど言いましたように地域に入りまして説明等を行ってまいりましたけれども、先ほどアンケート等の内容でも触れましたけれども、地域の方の考え方としては、先ほどのように生活設計、それからそのほかには地元の知り合いの方にお願いができないか、使用料が高いと感じる方、いろいろな話がありました。  そのようなことで、最終的にまとめましたのが、市民のほうの事情による申請の少ない要因としましては、公共設置型の浄化槽もありますけれども、個人設置型の補助事業があるということで、自分の生活設計に合わせた浄化槽の設置ができる。なので、あえて急いで公共設置をしなくてもいい。また、自宅の敷地に公共設置型の浄化槽は設置するわけでありますけれども、その浄化槽を使用する使用料をいただくような形になります。自分の敷地に浄化槽があって使用料を払うのは、ちょっと違和感があると。それらいろいろな要因がありまして、そのようなことから、今後は個人設置型の浄化槽の推進に力を入れて、地域の生活環境保全、それから公共水域の保全等に努めていきたいというふうに考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 芳田利雄君。 ○28番(芳田利雄君) この事業に対する思いが強いものですから、非常に残念です。こういうことで条例廃止はやむを得ないかと思うのですが、これから鹿沼市の郡部のほうですね、そういう地域もほとんど網羅した水質保全、生活環境整備、こういったものの展望が、これでちょっと消えたなと。今後どういう方向に進むのかなという感じを持っています。  それでは、一般質問に入りたいと思います。  まず最初に、高齢者福祉対策事業についてお尋ねをしたいと思います。鹿沼市の高齢者人口は、65歳以上で2万3,500人、割合で見ますと23%です。実に4人に1人が高齢者にならんとしております。そして、10年後は間違いなく3人に1人になります。しかも、経済と暮らしの悪化が、この高齢者に重くのしかかっていると思います。  そこで、高齢者対策事業として4つの点を伺っていきたいと思います。1つは、熱中症対策の問題、2つに、買い物支援事業、3つに、「ほっとサロン」事業について、4番目が、家庭ごみ戸別収集モデル事業について伺っていきたいと思います。  まず最初に、熱中症対策について伺いたいと思います。昨年も猛暑が続きました。ことしの暑さは、もっとひどい。そういうことで、熱中症で倒れた人が昨年の3倍、あるいは5倍に達したと言われております。私ども日本共産党鹿沼市議団としても、この猛暑から市民の健康と命を守る緊急の申し入れを先ごろ佐藤市長に行いました。  そこで、特にひとり暮らしの高齢者、あるいは要支援者を戸別訪問して、実態をよくつかんだ対策が必要だということを申し入れました。そこで、市の取り組みと被害状況について説明をしていただきたいと思います。  2点目は、高齢者の買い物支援事業について伺います。近くのスーパーが閉店をしてしまって、食料品を初め日常生活用品が買えない、買い物ができないという高齢者が大変ふえております。買い物支援送迎バスについては研究を進める、こういう答弁が3月の議会でありました。あれから5カ月です。次のステップに飛んでもらいたいと思いまして、お尋ねをしたいと思います市の総合計画に連動して地域福祉計画をつくると思いますので、その地域福祉計画に買い物支援事業をしっかりのせて、今度は研究ではなくて、本格的な検討を求めてはどうかと思います。この点についての答弁もお願いいたします。  3点目は、ほっとサロンについて伺いたいと思います。生きがい支援事業の一つが、このほっとサロンという事業です。ほっとサロン、なかなかいい名前だと思います。名前からしてすばらしい事業だと思います。70代、あるいは80代のおばあちゃんが、うちの町内にもほっとサロンが欲しいなという声をかけてきました。そこで、私もはてと思いまして、一生懸命勉強して、きょう伺うわけです。  私も、この資料を見まして驚いたのですが、市内全体で39カ所あるのですね、このほっとサロン事業というのは。39カ所立ち上げてあります。しかし、高齢者が一番多い旧市内、まちの中心部にはわずか7カ所しかありません。その理由というのはいろいろあるのだろうと思うのですが、最も大きな理由は1つだと思います。それは会場がないのです。ですから、会場を確保する立ち上げ資金、こういったものが必要だなと思いましたので、質問に及んだわけです。こんなすばらしい事業をつくったわけですから、市民が広く、こういった制度を利用するように、できるようにしていくべきだろうと思いますので、行政の支援策、答えていただきたいと思います。  最後が、家庭ごみ戸別収集モデル事業についてです。これも先ごろ議会の議員全員協議会で配られた資料です。冒頭、目的に、こういうことが書いてあります。この事業は、高齢者などでごみステーションにごみを出すことが困難な世帯、これを支援するのだということが書かれております。モデル事業であっても、こういうことを目的としてうたっているわけですから、対象者要件、先ほども谷中議員のほうからお尋ねがありました。対象者の要件は5つ並べてありますが、かなり厳しいのですね、その要件が。私は、もっと緩めて対象者を広げるべきではないかなと、そのように思います。  このモデル事業実施案では、先ほどもありましたけれども、西大芦地区と粕尾地区、この2つの地区で戸別収集をやるということですけれども、先ほどの答弁を聞いてみますと、何か収集世帯数というのですか、80世帯とか、1地区でね、ちょっと多かったような気もします。しかし、そんなにいないと思うのですね。2級以上に認定された者のひとり暮らし世帯とか、精神障害2級以上に認定された者のひとり暮らし世帯とかということですから、そんなに多くないと思うのですが、この2つの地区でどのくらいの世帯数になるのか、出していただきたい。  それで、最も高齢者の多いのが中央地区なのですね。この中央地区でやはり実施してほしいと、市街地で実施してほしいということを私も提案しまして、まず答弁を求めたいと思います。 ○議長(飯塚正人君) 昼食のため休憩といたします。  再開は午後1時といたします。  (午前11時58分) ○議長(飯塚正人君) 休憩前に引き続き再開いたします。  (午後 1時00分) ○議長(飯塚正人君) 引き続き、28番、芳田君の質問に対する当局の答弁を求めます。  保健福祉部長、小森君。 ○保健福祉部長(小森基伊君) 高齢者対策事業についての質問のうち熱中症対策についてお答えします。  高齢者、ひとり暮らし、要支援者などに対する訪問活動を行い、必要な対策をでありますが、訪問活動は市内5カ所の地域包括支援センターの活動の中で、特に心配されるひとり暮らし高齢者、シルバー世帯、要支援者について6月より熱中症予防を呼びかけております。訪問の際には、市で用意したパンフレットや各地域包括支援センターが独自に作成したものを配布しており、6月から7月26日までの訪問件数は312件でしたが、これらの訪問の中では、熱中症が疑われるような報告はありませんでした。  また、地域包括支援センターでは、居宅介護支援事業所のケアマネジャーやホームヘルパーにも利用者に対して注意を促すよう呼びかけております。また、7月からは社会福祉協議会に委託し、民生委員・児童委員が個別訪問をしながら行う要援護高齢者状況調査の中でも健康状態の確認を実施しております。この調査のほかにもシニアライフみまもり隊による見守り活動での状況確認やほっとサロン、出前講座、介護予防教室の開催時にも熱中症予防について注意を呼びかけております。今後も訪問活動等を通して熱中症対策に取り組んでまいります。  なお、被害状況についてでありますが、6月から昨日までの熱中症の救急車搬送人員は65歳以上では18名でした。  次に、買い物支援事業についてお答えします。新規事業として地域福祉計画にのせて本格的な調査検討を求めるでありますが、超高齢社会における買い物弱者の問題は、高齢者が安心して暮らせる地域社会づくりを進める上で大きな課題であると考えております。  本年度、本市の福祉のあるべき姿を基本理念とした鹿沼市地域福祉計画を策定いたします。この地域福祉計画に基づき各種福祉計画を策定いたしますが、本市の高齢者福祉計画と介護保険事業計画をあわせた、いきいきかぬま長寿計画の第5期計画も今年度策定いたしますので、この計画に買い物支援事業を新たに盛り込み、高齢者対策に取り組んでいきたいと考えております。  次に、「ほっとサロン」事業についてお答えします。場所の確保が容易にできるよう検討をでありますが、ほっとサロンは、高齢者が地域の中で生き生きとした生活ができるよう高齢者と地域住民がともに触れ合う場をつくり、高齢者を地域で支え合うという意識の醸成を図ることを目的としております。  ほっとサロンは、自治会、ボランティア団体、老人クラブ等が運営し、地域による自主的なお茶飲み的なサロン活動が実施されてきたことから、本市は事業委託による支援を平成18年度から行っております。年々地域による自主的活動が活発になってきている中、現在は39カ所のほっとサロンが運営されております。  本市の委託条件は、開催実績が6カ月以上あり、原則として月1回以上の開催で、実施時間はおおむね2時間以上、年度内に最低6回以上実施することと、事業に適した自治公民館、または民家等で実施することになっております。利用者は、市内に居住するおおむね60歳以上の高齢者で、利用料は無料ですが、実費程度を負担いただいております。委託料は事業開催の回数により年6回から11回までの開催が年間1万5,000円、年12回から23回までの開催が年間3万円、年24回以上の開催は年間6万円であります。  北部地区、中央地区、東部地区の旧市内のほっとサロンは7カ所あり、市全体の約18%であります。また、旧市内の65歳以上の高齢者人口は6,364人で、市全体の約27%であり、高齢者人口に比べ、ほっとサロンの設置割合が少ない状況となっております。ほっとサロンへの支援は、自主的なサロン活動が行われてきた実績を確認した上で事業の運営を委託しておりますが、実施場所の確保につきましても、相談、協議等の支援をしてまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  環境部長、熊倉君。 ○環境部長(熊倉 操君) 次に、家庭ごみ戸別収集モデル事業についてにお答えいたします。  まず、対象者要件をもっと緩めてはについてでありますが、今回のモデル事業においては、要介護者や身体障害者などの要件のほかに、その他市長が認めるものを設けております。今回の実証実験で、その他市長が認めるものの要件としては、実際にどのようなものがあるか、どこまで対応することができるかなどを検証していきたいと考えております。  先ほど谷中議員にお答えしました世帯数などでありますけれども、まず西大芦につきましては、65歳以上のひとり暮らし世帯数が37、シルバー世帯数が51、合計が88世帯でございます。また、粕尾地区につきましては、65歳以上のひとり暮らし世帯数が46、シルバー世帯数が56、合計で102世帯になります。さらに、人数でありますけれども、要介護・要支援認定者数は、西大芦地区63名、身体障害者2級以上認定者が18名、精神障害者2級以上認定者が3名で、合計84名となっております。粕尾地区につきましては、要介護・要支援認定者数が72名、身体障害者2級以上の認定者数が28名、精神障害者2級以上認定者数が6名で、合計106名となっております。  次に、モデル地区に中央地区を含めてはについてですが、今回の実証実験では、鹿沼地区と粟野地区において、それぞれ高齢者率の高いところから1カ所選定し、西大芦地区と粕尾地区で実施いたします。今回につきましては、中山間地域のこの2地区で実施し、実証実験の結果も踏まえ、次は市街地を優先して実施したいと考えておりますので、中央地区も含め、高齢者率などを参考に対象地区を検討したいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 芳田利雄君。 ○28番(芳田利雄君) 2点ほど、もう一度お尋ねしたいと思います。  ほっとサロンや買い物支援事業については、今答弁をいただきました。そういう方向で、ひとつご検討をお願いしたいと思います。  再質問は、熱中症対策についてもう一度伺いたいと思うのですが、実は7月29日の下野新聞に、高齢者の熱中症は命の危険が高いという認識が必要だと、こういう記事が載っております。65歳以上の高齢者は、熱中症で重症化したり、死亡したりするリスクが高いと。30代までの年齢層に比べて3倍以上に高まるという研究結果が、筑波大学で発表されたのですね。  この新聞の受け売りをするわけではありませんが、したがいまして行政は、この暑さに対する定義といいますか、一つの物差しを持つ必要があるのではないかと私は思うのです。人間が人として生きるのに耐えられない限界を超えた暑さ、ことしのようなひところの暑さですね。そういう暑さのときには、高齢者はやはり耐えられない、そういう限界を超えているような暑さになりますから、こういう高齢者に対しては、災害だという認識をやはり持つ必要があろうと思うのです。そうでないと、高齢者の命を守る対策に、なかなかつながっていかないのではないかなというふうに思うのです。  そういう点では、一つの定義といいますか、こういった筑波大学の研究結果の発表などを見ますと、そういう定義を行政は持つ必要があると、特に高齢者に対しては持つ必要があるということなので、この点についての答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  保健福祉部長、小森君。 ○保健福祉部長(小森基伊君) 再質問にお答えしたいと思います。  地域包括支援センターなり、ケアマネジャーなりが訪問活動を通して熱中症を予防するのにはどのような方策があるかということを、きめ細かに対応していくことが重要かと思います。水分を小まめにとるとか、エアコン、扇風機を上手に工夫しながら使うこととか、それから栄養のバランスとか、そういうことをきめ細かに対応していくことだと考えます。  暑さを感じにくくなるということをおっしゃいましたけれども、温度計、湿度計を室内に置きまして、室温ですと28度C、湿度を70%を超えないような工夫というものが一つの目安になるかと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 芳田利雄君。 ○28番(芳田利雄君) 私らの小さいころは、30度というと、かなり猛暑という意識が強かったと思うのですが、最近では35度、年々高くなるのではないかと思います。ですから、行政が猛暑に対するしっかりした定義を定めるというのは重要なことだろうと思いますので、ぜひそういう方向で、この問題は検討していっていただきたいと思います。  次の中項目の家庭ごみ戸別収集の問題ですが、先ほど答弁をいただきました。戸別収集の見込み世帯、西大芦地区、粕尾地区、84と106という数字が世帯数で出されました。これも私は高い数字ではないかなと思うのですね。高い数字というのは、これは実態の調査で、こういう数字を出してきたのだろうと思うのですけれども、そういう中でのひとり暮らし世帯というのが要件の中に書かれているのですね。  例えば身体障害者2級以上に認定された者のひとり暮らし世帯については収集をやりますよと、こういう定義なのですから、その要件から見れば、この人数はちょっと高過ぎるのではないかなと思うのですけれども、そういう対象者がいるという世帯だけではなくて、この要件に適用できる世帯数はどのくらいかということで、答えていただきたいと思うのです。  そういう点で見ると、人数はいま少し少なくなるのではないかなと思うのですが、この程度の人数でモデル地区としての実証実験といいますか、そういう成果をかち取ることができるのかどうかという問題も出てくるのではないかと思うのです。この点について、もう一度ちょっと答えてほしい。仮に中央地区の問題を言いましたけれども、中央地区では、では戸別収集の対象世帯数というのは、大体おおむねわかる範囲で結構ですから、それについてもちょっと教えていただきたい。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  環境部長、熊倉君。 ○環境部長(熊倉 操君) 再質問にお答えします。  先ほどの人数につきましては、該当者数、該当世帯数を述べさせていただきました。すべての方、すべての世帯が、戸別収集を依頼するというふうには私のほうでもとらえておりませんし、また人数につきましては、その地区の世帯数割なども含めて考えますと、先ほど議員さんがおっしゃられるように、それほどの数字にはならないというふうに考えております。環境部のほうでの見込み数としては、西大芦、粕尾地区が、両地区とも約20戸ぐらいかなというふうに考えております。  その西大芦、粕尾をやったところの成果でありますけれども、まず中山間地域の問題点を洗い出すというのが今回の趣旨でございます。なぜかというと、中山間地域につきましては、先ほどもお答えしましたけれども、ステーションの距離が各戸からかなり離れているということで、その収集時間、それからそこのお宅に入る道がどのような状態なのか。それから、往復の時間、それら等も十分検証していきたいなというふうに考えております。それをもとに中山間の課題、それから今後の対応について検討したい。  それから、中央地区でありますけれども、中央地区につきましては、高齢者率は市内で4番目に高いところでございます。そのようなことから、先ほども答弁いたしましたけれども、次回はまちなかをやって、その課題等を洗い出し、それを検証しながら全地域に対応を広げていきたいなというふうに考えております。  なお、中央地区につきましては、環境部での見込み数としましては、約73戸ぐらいなのかなというふうには思っております。今後は、最終的な検証は、人と物なども該当してきます。例えば作業の人数もありますし、車か、今の大きなパッカー車で入れないだろう。そうなれば小さな軽トラックが必要ではないか、何台ぐらい必要か、そういう人、物等についても十分検証していきたいというふうに考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 芳田利雄君。
    ○28番(芳田利雄君) 私、今回からモデル地区として、さっきの谷中議員の質問ではありませんけれども、中央地区も入れてほしいなということをお願いしたくて質問でも取り上げたつもりなのですが、そういった事情もいろいろ考えると、プラス74戸を加えると、ちょっときついのかなというふうに思いました。ひとつよろしくお願いしたいと思います。  それでは、次にいきたいと思います。国保問題についてお尋ねをいたします。我が党は、先ごろ市民の暮らしのアンケートというものを行いました。鹿沼市政に求める設問24項目をつくって市民に呼びかけました。市民の声として一番多く寄せられたのは、その中の一つ、年金の充実です。2番目に多いのが、国保税の引き上げでした。いかに国保税が高いかがわかるかと思います。滞納すると保険証がもらえませんから、当然保険証がなくては医者にかかれない。命にかかわる大変な問題だと思います。  そこで、伺うわけですが、3点について質問したいと思います。1つは、今申し上げましたように国保税が高過ぎるので、払い切れない、引き下げてほしいという市民の声がありますから、この市民の声にどうこたえるのか、答弁を求めたいと思います。 2つ目は、国保税の減免制度の問題です。ご承知のように国保税は前年所得に課税されます。ですから、ことしになってリストラとか、企業が倒産して職を失ったとか、あるいはぐあいが悪くなって収入が激減してしまったと、こういう人にとっては国保税というのは大変高く重くのしかかってくるということになると思いますので、そんなときに減免制度があれば、やはり助かります。お隣の宇都宮市では今から5年前ですか、この減免制度をつくって大変喜ばれている、そういう話を伺いました。鹿沼市でも、ぜひつくっていただきたい。これが2点目です。  3点目は、医療費の窓口負担減免制度の問題です。この制度は、所得が少なく、医療費がどうしても払えない、その人のためにつくるべき制度であります。厚生労働省も低所得者対策として、この制度を活用するようにという通達を2年前に出しているそうであります。この通達を受けてお隣の日光市では、既にこれを実施しておりますので、この医療費の問題というのは、医療費が払えないから医者にかからないという受診抑制につながりますので、まさにこれこそ命にかかわる問題です。そういう点では、鹿沼市でも急ぎ実施に踏み切っていただきたい。答弁を求めます。 ○議長(飯塚正人君) 当局の答弁を求めます。  市民部長、金林君。 ○市民部長(金林敏幸君) 国保問題についての質問のうち国保税の引き下げについてお答えいたします。  国民健康保険は、地域医療の確保と住民の健康増進に寄与し、今日まで国民皆保険制度の中核として大きな役割を果たしております。国保制度は、特別会計として独立採算制で運営されるものであり、歳出から国県負担金などの歳入を差し引いた額を国保税として受益者に応分の負担をお願いするものであります。  本市の国民健康保険税は、平成22年度に改定を行い、税率の見直しにより低所得者に対する税額の軽減適用範囲を7割、5割、2割に拡大し、低所得者の負担軽減を図っております。税率改正により当面の必要財源は確保され、平成22年度末の基金残高見込みは6億8,565万2,000円であります。  しかしながら、平成23年度当初予算においては4億2,373万9,000円の繰り入れを計上しており、平成23年度末には約2億6,000万円となる見込みであります。この残高は、厚労省の基金保有額の基準、鹿沼市に当てはめますと約3億6,000万円から18億3,000万円ということになります。を下回っております。このことから、今後も国保財政の健全化に努め、税率を当面の間、現状のまま維持できるよう医療費の削減対策や滞納対策に取り組んでまいります。  次に、国保税の減免制度についてお答えいたします。本市の保険税の減免規則では、感染症により入院した場合、18歳未満で税額の納付が困難と認められる場合、火災、天災などにより損害を受けた場合、少年院や刑事施設に収容された場合、被用者保険加入者が後期高齢者に移行した被扶養者に対する場合、市長が特別の事由があると認める場合の6項目の減免措置が規定されております。また、平成22年度の税率改定では、先ほど答弁したとおり低所得者の均等割、平等割について7割、5割、2割に軽減割合を拡大いたしました。  また、国の経済対策の一環として、平成22年度からリストラなどによる離職者の保険税軽減策として、前年度の給与所得を100分の30として保険税を算定する制度も実施しております。保険税の減免につきましては、これらの軽減対策の効果を見きわめつつ、引き続き丁寧な納税相談を行う中で、特別な事情がある場合には現行の減免規定で対応していきたいと考えております。  次に、医療費の一部負担金減免制度についてお答えいたします。鹿沼市でもこの制度を活用すべきについてでありますが、本市におきましては、平成21年度に一部負担金の支払い猶予、減額、免除について鹿沼市国民健康保険規則に規定しておりますが、昨年9月に厚労省より一部負担金の減免について新たな認定基準が示されました。本市におきましては、現在国の基準を踏まえて減免基準の見直しを行っております。  その内容は、病院等で支払う窓口負担金の減免等を行うもので、対象となるのは入院療養を受ける被保険者のいる世帯であります。全額免除となるのは、基準生活費が110%以下、一部免除となるのは基準生活費の110%を超え120%以下、徴収猶予となるのは基準生活費の120%を超え130%以下を現在考えております。また、減免の期間につきましては、1カ月単位の更新制で、3カ月を標準といたします。これらの基準をもとに取扱要領案を現在作成しているところであり、次回の国保運営協議会に諮った上で、本年度中の施行を目指してまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 芳田利雄君。 ○28番(芳田利雄君) 2つほど伺いたいと思います。  1つは、国保税の滞納世帯、これもこの制度で救済できるのかどうか。滞納世帯の扱いはどのように考えているのかというのが1つです。  それと、この内容の周知徹底はどのように考えているのか、伺います。  以上2つです。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  市民部長、金林君。 ○市民部長(金林敏幸君) 再質問にお答えいたします。  一部負担金の件でよろしいわけですね。  (何事か呼ぶ者あり) ○市民部長(金林敏幸君) はい。  まず、滞納世帯の扱いでございますけれども、滞納があったからといって国保から除外するということは想定しておりません。生活基準内であれば滞納者であっても一般の被保険者であっても同等に扱いたいと考えております。  次に、周知徹底でございますけれども、先ほど答弁したとおり、国保運営審議会の中でよしということで、検討というか、話し合いがなされれば、広報その他ケーブルテレビ等で周知を図るとともに、国保証の発送の折に全世帯に周知文を送りたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 芳田利雄君。 ○28番(芳田利雄君) わかりました。そのようにひとつよろしくお願いしたいと思います。  次は、中央小学校の学童保育の問題についてお尋ねをいたします。中央小学校の建設については、いろいろな困った問題が起きております。校庭が完成するのは、一昨日の答弁では来年の11月予定ですが、これだってわかりません。何が起きるかわからない。結局この間、子供たちが犠牲になっているのではないかと思います。  どこに問題があったのかといえば、理由は簡単です。現場の声を聞かなかったところに問題があります。現場の声とは、何よりも学校の先生方の声です。教育施設ですから、そういうことになると思います。そして、子供たちや保護者や関係住民の声です。中央小学校には学童保育館を建てる計画がありました。これを中止したため、今は新しい校舎の音楽教室を間借りして学童保育が行われております。  私は先日、話を伺いにちょっと視察をしてまいりました。今は夏休みなので、ふだんの保育時間と違います。朝8時から夕方6時までやっております。昼寝タイムが午後1時から2時半までなのですが、寝るところは1つの教室ですから、机、いすを端に寄せまして、そこに子供たちが、フロアの上にそのままごろ寝です。これが昼寝の時間。指導の皆さんも、たまりかねて段ボールをあっちこっちからかき集めて、それを敷いて、そこに寝ていると。狭いので、今度は廊下にも子供たちが何人も寝ております。中庭になるはずの窓の外には、大きなクーリングタワーがあります。24台、大体1メートル角のクーリングタワー、高さが大体2メートルくらいですか、これが24台並んでおりますから、窓をあければ、逆に熱風が入ってくる、そんな状況です。中庭というのは、心をいやす空間であろうと思いますが、全くそんな役割は果たしません。保護者の方は、子供たちをどうしてあの奥のほうに押し込めてしまうのだと、閉じ込めてしまうのだという形で怒っておりました。指導の方は、毎日そういう教室ですから、収納庫から学童保育のための用具を持ち出して教室を設定する。終わったらば、帰るときに収納庫にみんな片づける。こういう作業で、その労力は大変だということです。  仮に市が予定している平成24年11月までにグラウンドが仕上がりますと、子供たちの見守りのために指導も、現在4人でやっておるのですが、ついていかなくてはならないと、2人はついていくことになるだろうと。グラウンドも全く見えないところですから、当然そういう見守りの指導が外に出ていく、指導が足りなくなるのは目に見えている、こういう話もしておりました。これが現状です。これが関係者の話です。  そこで、伺うわけなのですが、部長もこの現状は見ていると思いますので、まずは部長の感想を聞きたいです。本当にこんな状況で子供たちを入れておいていいのかどうか、まず答弁を求めます。  そして、やはりこれでいいはずがありませんから、今後は、この経験を踏まえて、子供たちや保護者、あるいは指導の皆さんの話をよく聞いて、やはり再検討すべきだと、学童保育館建設のための再検討が必要なのではないかと、この点についても答弁をお願いしたいと思います。  以上です。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  保健福祉部長、小森君。 ○保健福祉部長(小森基伊君) 学童保育についての質問の中央小学校の学童保育についてお答えします。  まず、教室の使い勝手が悪いことについてでありますが、現在中央小学校に通う児童の学童保育については、中央児童会、日吉学童クラブ、青い鳥キッズクラブ、かもしかクラブ、愛学童保育の計5カ所の施設で実施されております。中央児童会は、ことし5月より中央小学校の旧校舎から新校舎内の地域開放スペースの大会議室に移動し、保育を開始いたしました。  利用開始に当たっては、中央小学校校舎改築を考える会への2回の説明会を経て、中央小学校保護者への文書でのお知らせ、学童保育利用保護者への説明会を実施し、ご理解をいただいたところであります。中央児童会が学童保育に利用している地域開放スペースの大会議室は約120平方メートルの広さがあり、児童1人当たり2.55平方メートルの保育スペースが確保されております。これは学童保育の基準面積1.65平方メートルと比較しても十分な広さであります。  しかしながら、現在、外構工事や今後の旧校舎解体、グラウンド整備等により外遊びができない状況にあることや、保護者のお迎えの駐車スペースが柳田商店跡地となるため、当面はご不便をおかけしておりますが、学童保育利用者及び指導者等からの工事に関すること以外の苦情等は寄せられておりません。  次に、学童保育館の再検討についてでありますが、中央児童会の保育スペースは十分確保されており、工事終了後にはグラウンド整備もなされ、外遊びも十分できるようになり、学童保育としての十分な環境が整うものと思われますので、学童保育館について再検討をする予定はありません。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 芳田利雄君。 ○28番(芳田利雄君) 私は、ただいまは現状をリアルに伝えました。今の答弁では、ちょっと寂しいですね。そもそも学童保育館の建設計画というのは保健福祉部でつくったのですよね。保健福祉部でつくったのですよ、部長。もっと言えば、保健福祉部長ね、部長の責任でつくったのが中央小学校の学童保育館の建設計画です。だから、この建設計画をつくった本人が、財政問題とか違った理由をとらえて、簡単に中止をする、そういうことはできないのではないかと思うのですが、この点についてもう一度答えてください。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  保健福祉部長、小森君。 ○保健福祉部長(小森基伊君) 再質問にお答えしたいと思います。  時が流れますと、現状の状況も変わっていきます。当初中央小につきましては、学童保育館を建設する予定でありました。工事中は、最初は中央公民館の別館ですね、あそこを利用して学童保育館を運営し、工事終了後にはということも検討いたしました。そのところに中央公民館別館の使用が不可能となり、それではということで、仮設の学童保育館の施設整備、それから民間の施設も検討いたしました。ですが、地域開放スペースの有効活用を図って、そのことにより子供の学童保育館への移動も安全の確保が図れると考えましたので、このような結果に至りました。ご理解いただきたいと思います。 ○議長(飯塚正人君) 芳田利雄君。 ○28番(芳田利雄君) 保健福祉部長は、そのときは部長ではなかったから、しかし行政の継続性というのはありますから、当然それには保健福祉部長として責任を持たなくてはならぬと思います。むしろ、必要だから計画をつくったわけですから、財政上大変だとか、財源不足だとか、市長が言ったらば、それは必要で計画をつくったわけですから、つくった責任上、市長に何だという形で、やはり物を申すような姿勢が必要なのではないかなと私は思うのですよね。計画をつくった責任上、頑張ってもらいたい。必要だからつくった計画です。  加えて、今の現状は、部長が述べるようなものとは、ちょっと違うような気がします。私の述べているほうが、ちょっと正しいような現状です。私も何回も行って、この目で見てきていますので、ですから財源不足などということを口にして中止する、そういうことはできない。やはり必要性を認めて計画をつくった、その当人が、財政問題で、時が変われば、何かが変わるなんて悠長なことは言っていられませんよ。やはり市長に物を言ってほしい、そう思います。  そこで、市長にもちょっと答弁をお願いしたいと思うのですが、この3月にみなみ小学校の学童保育館ができました。今度みどりが丘小学校に学童保育館がやはりつくられます。その一方で、中央小学校の学童保育館は、財政が大変だから、財源不足を理由に中止にする。これは保護者の皆さんを説得することはできない、納得は得られないのではないかと思います。現状を見ても、学童保育の必要性を考えても、私はもう一度聞き取りをやって再検討していく、こういう姿勢が必要だろうと思います。この点について市長の答弁をお願いいたします。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) それでは、再質問にお答えいたします。  部長の答弁の中では、財政問題というのは一切触れておりませんので、財政問題を理由に見直しの説明の答弁はしていなかったというふうに思っております。  私は、基本的に学童保育は校舎内にあってしかるべきだというふうに思っております。これは私の考え方であります。同じ校舎の中で空き室があれば、あるいは子供さんたちが移動しなくて済むわけでありますから、その中で学童保育がやれるというのが、本来の理想的な姿だろうというふうに基本的に思っております。  したがって、みなみ小もみどりが丘小も現地を見ました。校舎、校庭等を見てまいりまして、残念ながら、そういうスペースが確保できない。そういうことでもって、これらについては新築の着工ということで、決定をさせていただきました。中央小学校につきましては、同じような視点で私は見てまいりました。  なぜこのことに考えたといいますか、目をつけたといいますと、地域開放施設というのがあるのですが、たまたま粟1小学校の建てかえで視察に行ったときに、実はそういうスペースがあったのです。この辺は何ですかと聞いたら、地域開放スペースですと。ところが、余り使われていないので、今は放課後児童の部屋になっていますと、こういう話を聞きました。そういう実態もあって、鹿沼中央小、どんなものだろうなという見方で検証させていただきました。  そうすると、地域開放スペースが、部屋が2つあるのです。一般的に地域開放というと、夜の活用でありますから、それでもって十分活用できるのではないかということで、検討させていただきました。先ほど部長が言ったように今工事をやっておりますので、その間、ではどこで学童をやろうかという問題があって、そういった視点からも幾つか候補を挙げて検討もしたのでありますけれども、近所に適当なスペースの確保ができないというところもあって、それでは新築した校舎の中に空きスペースが、いわゆる空きスペースといいますか、空間があるのであれば、そこを活用したほうが、より合理的で、子供たちも移動しなくて済む。雨が降ったらば傘を差して、外の校庭を突っ切って行くというようなことにもなるわけでありますし、先ほど言ったように1人当たりの面積等も十分確保されているということでございますので、今回の決定に至ったということで、改めてこれを検討して、再度建てることについて検討するという考えは持っておりませんので、はっきりとお答えをさせていただきました。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 芳田利雄君。 ○28番(芳田利雄君) 市長から、そういう答弁がありました。非常に残念です。保護者の皆さんや関係者の皆さんには、これまで学童保育館の建設をしない理由については、財政上の理由という、財政上厳しいから、だれしもそのように理解をしております。現地では、そういう説明をやっているのですね。だから、今議場で部長が、そういう答弁はしていなくても、これまでは、そういう説明で保護者の皆さんの了解を求めてきたという経緯がありますから、そういうことで、私は財源不足を理由にという言葉を使ったわけです。  そういう点では、何か市長がかたくなな態度で嫌だと、学童保育館はつくらないということですから、これは私は市長ではないですから、お願いするしかありません。もう一度、ぜひご検討をお願いして、次の質問に入りたいと思います。  最後です。大震災と原発についてお尋ねをしたいと思います。東日本大震災と原発が重なって未曾有の事態が生まれました。今なお高濃度の放射能が地下に漏れたり、空中に飛散する、こういうことが起きております。肉牛の問題も汚染が明らかになりました。  私はこの問題、特に衝撃的だったのは、福島原発から150キロも離れた宮城県北部地区、ここで麦わらから高濃度のセシウムが検出された。この報道を聞いたときに大変ショックを受けました。基準値の約70倍から約90倍、そういった汚染があったそうであります。もちろん栃木県産の肉牛も汚染されていることがわかって、全戸検査から全頭検査に切りかわっております。  そういう点では、汚泥や、あるいは腐葉土、お米や農産物など、これまでの2日間の議会での答弁にもありましたが、行政として全力で対応することを求めていきたいと思います。  そこで、今度の大震災で、鹿沼市の行政が何をやるべきなのか、何を大切にすべきなのか、私はますます明らかになってきたのではないかと思います。福島原発の大事故で放射能に対する不安が、ますます広がっております。ですから、こういう中で、小さなお子さんを持つお父さんやお母さん方は、子供を守るために大変心配をしております。気が気ではありません。  そこで、子供たちの安全のために、あるいは子供たちの未来のために市内のすべての小学校、あるいはすべての保育園に、この放射能測定器を備えるべきだろうと私は思います。その結果を公表して、何よりも保護者の皆さんの不安を取り除くこと、行政が今やるべきことは、このことだろうと私は思います。そういう点で、このことについての答弁を求めたいと思います。  2つには、もう一つはボランティアバス支援事業について伺いたいと思います。社会福祉協議会が主体となってことしの11月まで、40名定員でボランティアバス支援事業が計画をされております。被災地への復興支援と取り組みです。  そこで、3点について伺いたいと思います。このボランティアバス支援事業の、これまでの取り組みについて説明をしていただきたい。  2つ目は、被災地からの要望について。鹿沼市に対してどんな要望が寄せられているのか、ありましたらば示していただきたいと思います。  3点目は、市長も忙しい中、ボランティアに参加をしたと伺いました。本当に忙しい中のボランティアへの参加は大変だったと思いますが、せっかく参加したのですから、ここで感想も述べていただきたいと思います。そして、その体験を通して新たな支援の施策というのはあるのかどうか、この点についても触れられたらば、ぜひ答えていただきたい。  以上です。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 大震災と原発事故についての質問のうち放射能汚染から子供を守ることについてお答えをいたします。  市内の小中学校、保育園への放射線量測定器の導入と測定結果の公表についてでありますが、小中学校及び保育園における放射線量の測定については、県が5月13日から18日にかけて実施をし、5月20日に公表をいたしました。それから2カ月が経過をしましたことから、小中学校では7月14日から7月23日、保育園では7月15日から19日にかけて、さらに県が調査を実施しなかった板荷及び加蘇児童館については7月4日に本市独自に放射線量の測定を行いました。  測定の結果は、測定値が最も高かった施設でも毎時0.33マイクロシーベルトで、国が示した暫定基準値の毎時3.8マイクロシーベルトを大きく下回っており、健康に被害を及ぼすような数値ではありませんでした。また、測定の結果については、各小中学校、保育園等に速やかに周知するとともに、市ホームページ等に掲載し、広く市民に公表をいたしております。  なお、放射線量の測定は、風評等による市民の不安に配慮する意味でも市職員が定期的に施設に訪れ、放射線量を測定し、ホームページ等を通じて公表してまいりますので、各施設に1台ずつ放射線量測定器を導入するという考えは持っておりません。  次に、ボランティアバスの支援についてお答えをいたします。まず、これまでの取り組みについてでありますが、社会福祉協議会が行っている被災地支援日帰りボランティアバスを第1便として5月21日に運行して以来、7月末までに臨時便を含め10便を運行いたしました。参加者は延べ324人であり、8月以降は最終便の11月26日までに残り7便、218人の参加を予定いたしております。  次に、被災地からの要望についてでありますが、支援については、被災地のボランティアセンターと連携して実施をいたしております。地元被災者からは感謝の気持ちや別れを惜しむ言葉がよく聞かれるようであります。これからも地元のボランティアセンターや被災者からの新たな意向、要望を酌んで支援をしてまいりたいと考えております。  次に、私がボランティアバスに参加した感想と新たな支援策についてでありますが、まず感想といたしましては、私も6月25日に宮城県石巻市で災害ボランティアバスの皆さんと一緒に瓦れきの撤去作業に携わってまいりました。  まず、現地入りして唖然といたしましたのは、住宅等はすべて基礎部分を残すのみの光景でありました。豊かだったはずの田園は瓦れきの山であったり、一部は水面下に没しているということで、災害による津波のすさまじさを改めて実感させられたわけであります。また、全く手をつけられていない被災した家屋が残っているところもあって、これからも息の長い、そして一層の支援の輪が広がるということの必要性を痛感すると同時に、一人一人が、力は微力でございますけれども、みんなの力を合わせて作業を完了すること、そのことの重要性、そしてまた参加した、それぞれが達成感、また深い充実感を感じることができる作業だったというふうに考えております。ぜひ一人でも多くの方に被災地に足を運んでいただいて、息の長い支援をお願いしたというふうに思っております。  なお、新たな支援策についてでありますが、今までは瓦れきの撤去や泥出し作業が主な支援でありましたが、これからはやや専門的な支援が求められるというふうに確認をいたします。具体的には重機のオペレーターなど操作技術を持った方や、あるいは避難所や仮設住宅で生活している人々の健康管理や心のケアを行う専門職などの支援が求められております。心のケアなどは、1日限りの活動では被災者が、なかなか心を開いていただけないというようなこともあるので、中長期的に継続して支援活動をする必要があると思われます。今後どのような支援を実施すべきかは被災地のボランティアセンターなど関係機関と十分協議をしながら進めてまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 芳田利雄君。 ○28番(芳田利雄君) 学校への、あるいは保育所への放射能測定器の備えは必要ないと考えるという市長の答弁でした。市長の答弁を聞いていると、政府の原子力安全・保安院のような答弁に聞こえてしまいました。いつから市長は科学者になったのかなと思いました。  いま少し子供のことを心配するというか、もちろん心配していないなんてことは言いませんよ。もっと心配する必要があると思うのです。あの岩手県の110キロ離れているところで汚染が見つかった。これは肉牛からたどって見つかったわけですけれども、この麦わらの汚染も実際はその手前のところでは大丈夫だったのですね。そこで雨が降って、ホットスポットといいますか、そういうことで汚染されたということなので、そういう点では、どこで何が起こるかわかりませんから、ぜひ小学校、保育所に配置してほしいということです。答弁をもう一度お願いします。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 放射能測定器の配備についての再質問ですが、科学者になったわけではありません。しかし、いろいろなことが報道されるものですから、そういったところを見ながら、自分なりに一つの見解を持たなくてはならないだろうなというふうには思っております。  空間の放射線量については、これはこれまでの検査、調査等も含めて、非常に低レベルになってきているということもあって、そちらからは特に問題は、現状で維持される、収束に向かっていけば、それはどんどん解消されていくのだろうというふうに思います。  ただ、議員言われましたように内部被曝といいますか、デリケートな子供さんにとっては極めて心配されるというか、そういった心配があるのは当然だというふうに思っておりますので、できるだけそうした心配を和らげるような措置をとるのは当然の役割だというふうに思っています。  ただ、全校に1台というのが、有効に活用されるかどうかということになると、それがベストだというふうには必ずしも思っておらないということであります。今定期的にといいますか、市のほうではかって公表もいたしております。  ただ、これは横尾議員の質問にもありましたけれども、それで足りるのかという話になると、今1台がフル回転している状況ですから、今すぐはかりに来てくださいという要望があったとしても、なかなか対応し切れないのが実態なものでありますから、少し追加購入しなくてはならないというところで、横尾議員にも答弁したように、あのとき4台という話をさせていただいたのですが、その後、その後といっても時間の中で、ほかの職場も含めて、学校等も含めて協議をいたしまして、最終的には計7台ということにちょっと追加したいと思いますけれども、これを注文するということで、今内部的に整理をし、教育委員会のほうにも1台持ってもらって、順次はかれるような体制ということも含めて体制を強化していきたいというふうに考えております。
     以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 芳田利雄君。 ○28番(芳田利雄君) 終わります。 ○議長(飯塚正人君) 引き続き発言を許します。  18番、塩入佳子君。 ○18番(塩入佳子君) 18番、塩入でございます。1日のうちで一番暑い時間に当たってしまいました。私は今回大項目で2点の質問を通告しております。順次質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  ことし、私たち市議会議員は改選の年でありまして、来る9月11日は鹿沼市議会議員選挙が行われる予定になっております。そこで、9月議会が前倒しとなった今議会は、市民の皆様の審判を受ける前の最後の議会となり、私は、その最後の議会の最後の質問者でございます。  また、来年は、鹿沼市長選挙も予定されておりますが、代々の市長さんが、中心市街地の活性化に取り組もうとするときネックなっていたのが、ジャスコ跡地の利活用でありました。  私も中心市街地の住人として、ジャスコ跡地については、現在まで、さまざまな場で提言してまいりましたが、ことし4月、ようやく佐藤市長の時代となりまして、鹿沼市中心市街地に活性化の起爆剤として、まちの駅“新・鹿沼宿”のオープンを見ることができました。このことは、鹿沼が変わったと実感できる、明るい兆しの一つに感じます。私は、このまちの駅を成功させたいという立場から質問をしてまいります。  しかし、広く日本経済に目を転じますと、長引く不況とデフレ傾向、政治のどうしようもないどさくさに加え、3月11日の東日本大震災の影響等あって大変不安定、不透明な状況にあり、経済は相変わらず厳しい状況にあるといえます。  そこで、このような状況下で本市経済の活性化策について中項目で2点をお伺いいたします。  1、本市の経済活性化について1点目は、まちの駅と中心市街地の活性化についてです。初めに、4月29日にオープン後、約3カ月経過したまちの駅“新・鹿沼宿”の現状と課題について伺います。オープン以来3カ月の入場者数及び売上高については、一昨日、横尾議員の質問に対して物産館の来客が5万人、販売額5,000万円と年間目標の7割達成との答弁があったと3日付の下野新聞で拝見いたしました。私ごとではありますが、8月1日と2日は、父の葬儀のため議会に出られませんで、大変ご迷惑をおかけいたしました。というわけで、さきの2項目についての答弁は結構でございます。残りの好感度、平たく言えば評判ですね、評価についてはどうだったか、伺います。  また、2番目の、開店後、どのような課題が見られたか。  3番、今後よりよい運営を目指し、運営の評価や改善策を協議し、提言するような外部組織が必要ではないかについて伺います。市民が、このまちの駅をみんなで協力し、盛り上げていこうという気概を持たなければ鹿沼市の、特に市街地の活性化は成功しません。まちの駅と道の駅を混同し、誤解している市民は、まだまだ多く、会う人ごとに感想を尋ねても、ほかの道の駅のほうが商品が豊富だとか言われます。こういったことのもう少し周知も必要だと思いますし、またもとからある商店との競合ではなく、補い合い、高め合うような仕掛けで知恵を出し合えるよう、特に市は知恵を出しやすいような仕掛けをつくって人的資源を活用するべきではないでしょうか。  次に、2点目は、企業誘致についてです。東日本大震災後、特に地震と津波被害で東北地方では多くの企業が甚大な被害をこうむりました。例えば震災後すぐに納豆が出回らなくなり、こんな時期に納豆を流通させないなんてと当時震災のパニックの中で、ガソリンや乾電池など、さまざまな日用品が買い占められて不足していたという状況がありましたから、テレビで蓮舫議員も憤慨していました。が、実は納豆の包装に使うフィルムの工場が東北の被災地にあったため、納豆が商品化できなかったということで、買い占めなどで故意に納豆を流通させなかったわけでも、納豆そのものが不足していたわけでもなかったということが後で判明したということがありました。  こういった会社まで東北地方にあったのかと驚きましたが、ほかにも水産業を初め多くの企業が東北地方に存在することを認識させられました。それら多くの企業がダメージを受け、復興を目指す東北にとって、さらに大きな痛手となっています。  そこで、これからどんなところに会社を再建すべきかと悩み、海外への移転を検討していると口にする企業があるのも現状です。しかし、こんなときだからこそ自己中心主義に陥ることなく、日本じゅうが支え合い、分かち合って、日本全体の復興を目指さなければなりません。台風などの風水害被害も少ない上、高速道路へのアクセスもよく、豊かな水と緑、穏やかな気候と自然環境に恵まれた鹿沼市は、これから腰を据え、地域に根を張って発展していこうとする企業にとって立地に適した、安心、安全な地域であることをもっともっとPRすべきと考えます。  被災地が元気に再生できるよう、とりあえずは困っている被災地の企業に対し、条件を整え、手を差し伸べ、鹿沼市の木工団地を含む工業団地への進出を促すべきではないでしょうか。先ほど市長もボランティアの経験をされ、感想を述べられておりましたけれども、ほかの議員も何人か行かれたと聞いております。  私も2泊3日で宮城県の塩竃市に災害ボランティアとして行ってまいりましたが、大変な惨状でした。別に私は感想は聞かれておりませんけれども、自分で申し上げますが、津波で破壊された瓦れきが数十メートルにわたり10メートルもの高さに積み上がり、田んぼの中には広範囲にわたり、あちこちに家や車がひっくり返ったまま放置されています。まだまだ手つかずのこの状態が、現状に復するまで、政治の力はもちろん継続的なボランティア活動、地域の助け合いが欠かせないと痛感して帰ってまいりました。  そこで、現在、被災地のこれらの現状を踏まえ、震災後、鹿沼市関係の企業団地への引き合いなどに変化は見られるか。また、誘致のPRはどのように行っているかについて伺います。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) 本市経済の活性化についての質問のうちまちの駅と中心市街地の活性化についてお答えをいたします。  まず、まちの駅の集客、売り上げ、好感度などについてでありますが、まちの駅“新・鹿沼宿”は、本市の新たな観光交流拠点として4月29日にオープンしてから3カ月がたちました。簡単に現在の状況だけお話をさせていただきます。来館者数は7月末ですけれども、推計で17万2,000人、売り上げは、物産館、そば店、喫茶コーナーを合わせ約7,200万円、いずれも当初計画を大きく上回っております。  特に地元産にこだわった新鮮な農産物を初め鹿沼そば、地域食材を活用したソフトクリームやコンニャクフライなど、いずれの商品も大変好評をいただいております。また、周辺地域の皆さんからも新鮮な地元産の農産物などが身近で買えるようになったと喜んでいただいているというふうに聞いております。新・鹿沼宿は、トイレ、観光案内、休憩の場など、まちの駅としての機能が充実していることから、観光客が気軽に立ち寄れる場、市民の待合や交流の場、まち歩きイベントの拠点、さらに写真展示など、さまざまな形で多くの人に利用されつつあります。  次に、オープン後の課題についてでありますが、オープン直後は客数、客層などの見込みが難しかったこともあり、物産品の品ぞろえやアンバランス、さらに値段に対する不満の声がございました。また、案内窓口の対応や施設管理に不徹底の部分もございました。現在は、農産物や物産品の在庫供給状況が把握できる生産者メール配信システムの充実や、近隣住民の皆さんの協力による花壇整備が行われるなど、一つ一つ課題の解決に努めているところであります。  次に、評価や改善策の提言を行う外部組織についてでありますが、毎月関係者で構成する、まちの駅“新・鹿沼宿”運営協議会を開催し、苦情の分析や課題の解決策、イベントの企画などを話し合っております。また、おもてなしの向上のために外部講師による研修等も行っております。新たな組織の設置は、現状ではまだ考えておりませんが、今後も利用者の声を聞くアンケートの実施や専門家等のアドバイスを受けながら、鹿沼市全体の観光交流拠点として大きな役割を果たせるよう常に改善に努めてまいりたいと考えております。  次に、企業誘致についてお答えをいたします。まず、東日本大震災後の引き合いなどについてでありますが、東日本大震災は県内にも大きな被害をもたらしましたが、本市は比較的被害が少なく、工業団地も含め、安全性の高い地域であることが再認識されたものと考えております。企業からの工業用地に関する問い合わせは、震災直後は途絶えておりましたが、4月中旬ごろから引き合いが出始めまして、それ以降は昨年同時期よりもふえている状況にあります。  次に、工業団地のPR等についてでありますが、本市と西方町、県土地開発公社、中小企業基盤整備機構で組織する宇都宮西中核工業団地企業誘致活動協議会がホームページによる情報発信、インターネット広告や新聞広告の掲載、高速道路のパーキングへのポスター掲示などを継続して実施いたしております。また、本市も会員となっている県企業立地促進協議会が、東京や神奈川、大阪での産業展示会に参加して、本市の工業団地を含めPR活動を行っております。震災と原発事故の影響により、またごく最近では円高ドル安ということでもって東日本から他の地域への移転の動き、さらには東アジア等の海外への工場移転等の動きもある中で、本市の地理的条件、自然環境、安全性、誘致支援策などを積極的にPRしながら誘致活動に努めてまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 塩入佳子君。 ○18番(塩入佳子君) ただいまご答弁いただきましたが、どのような課題が見られたかという、その前に評判はどうだったかなというのがあります。私は、リーバスに乗って酒野谷の温泉に行こうとしているおばさんとか、トイレに入ろうとしている人とか、つかまえて、どうですかというふうに街頭インタビューをしているのですけれども、いろいろな方からいろいろな評判を聞くということは、どうしても内部的に、先ほど運営協議会などの会議を持って、いろいろな意見交換はあると思いますけれども、どうしても内部の人が多いと甘くなりがちですね。決して批判とか、こきおろししようとは思いませんけれども、厳しい意見をいただいた上で、どんどんと改善をしていかないと、こういったものは、当初は珍しくてたくさんの人が来ますけれども、すぐに飽きられてしまって、いつの間にか閑古鳥が鳴いているという状況が見られることが間々ございますので、その辺のところを今まで市長なり、執行部の方々が聞いている評判について、評価についてを1点お聞きして、また申し上げましたような、これからの運営が、ますますよくなっていくような組織ですね、現在ある組織の構成の方、どういう方が、その運営協議会に携わっておられるのかについてをお伺いしたいと思います。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) それでは、再質問にお答えをいたします。  まさに議員おっしゃるように、利用されるお客の満足度がどの辺かということを我々も一番注意をしていかなくてはならないだろうと思っています。個人的には、いろいろな方からいろいろな意見をお聞きいたします。一々ごもっともであり、ちょっと趣旨が違うかなと思うようなこともあるのでありますけれども、そういったことが運営にどう生かされているかというのは非常に重要だろうと思っています。おっしゃったように、あの種の施設というのは、やはり飽きというものは当然考えておかなくてはならないことでありますから、常にそういった声を大切にしながら、みずから対応し、変わっていくことが必要だろうというふうに思っています。  そういう意味で、外部の皆さんの意見を聞くというのは、必ずしも組織をつくってということよりも、そういう機会を設けて、またそれに対する評価をいただくような場が別途あってもいいのかなと、これは個人的に考えています。ただ、日常の、それぞれの運営に関しましては、先ほど言いました運営協議会というものがあって、これは関係する皆さんの組織であります。あそこに入っておられる観光協会とか、あるいはJA上都賀とか、ブランド推進協議会とか、そば振興会とか、スクラム10の皆さんとか、商工会議所とか、言ってみれば、あそこの事業に関係している皆さんの集まりでありますから、実はそういった声に敏感に対応する、また正しい判断を下せる組織ということでありますので、いかにそこに適切な情報が上がっていくかということも重要でございますので、そういう意味で、そういった声を聞く場というものの必要性というのは感じております。今後どういった形が、それが適当かどうか、検討もしながら、より幅広く、そういった利用者の声が聞けるように検討をしていければというふうに考えております。  それから、済みません。順番が逆になりました。評判については、アンケートを実施したということで、その集計が一定まとまっております。先ほど私も個人的に聞いているというふうに簡単に言ってしまったのですが、参考までにアンケートのいいところは抜いて悪いほうを申し上げます。マイナスの部分ですね。  まず、駐車場が狭いというのがございました。展示物が物足りない。先ほど言ったように、ちょっと規模的に、どうしてもまちの中のまちの駅ということで、道の駅と比較されると、こういう問題が出てくるのだろうというふうに思っています。案内がわかりづらいというのもございましたので、今度の議会の中でもありましたけれども、案内板とか、そういったものを工夫していきたいというふうに思います。それから、農産物が少ない。これもやはり直売所、あるいは道の駅との比較の中で、こういうことが出てくるのかなと。値段が高いというのもありました。安いねという人もあるので、ちょっと難しいのですけれども、マイナスのほうだけ言っています。それと、子供向けの商品が少ないと。こういった声が非常に貴重な声だと思いますので、生かしていければと思っています。あとは、子供の遊べる場所が欲しい。これはどこの施設でも同じような声が出てくるかと思いますが、それとおむつ用のごみ箱がないとか、そんな具体的な提言もございますので、こういったことに、それぞれ対応できるものは対応しつつ、これからもやっていきたいというふうに考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 塩入佳子君。 ○18番(塩入佳子君) 評判につきましては、批判といいますか、評価といいますか、前向きに取り入れていただけるのかとは思いますが、組織をつくるというよりは、そういう声を吸い上げる機会をというふうに市長がおっしゃいましたけれども、確かにそれはそうかなと思いますが、そういうことというのは、組織がないと、そのときそのときで聞いたり聞かなかったり、計画性がないのではないかなというのが1つ思います。  ですから、継続的に検討していって、そして吸い上げた意見をどういうふうにしたらいいのかという、その運営協議会以外の、全く違う分野の人たちの意見というのは、私は必要なのではないかと思います。それから、年齢的にも若い方から中年の方、お年寄りの方まで、若い人から遊ぶところが欲しいという意見もあったそうですけれども、そういうことを聞きながら、またその現状に合わせてどんなことができるかというような、具体的に解決策に結びつけるような、そういった組織は、私はぜひ必要だと思っておりますので、1つあるからいいやというのではなくて、全く当事者ではない方々の組織というものをぜひご検討いただきたいと思いますので、その点を1点質問いたします。  それと、農産物についてですけれども、私も野菜が好きなものですから、何度か買いましたけれども、私の主婦としての、ごく普通の感覚としては適当な値段かなと。ああいったところの野菜というのは、普通のお店で売っているものより、かなり安くないと、安さ感というのがないのですが、私は、あの値段は適当な値段かなというふうに思っております。  ただ、私が聞いた中で、品ぞろえがないから、例えばショウガが欲しいと思ってもカボチャとタマネギはあってもショウガがないとか、そういうことになってしまうのですけれども、そういうものもご近所、すぐ近くに坂本さんとか、山野井さんとか、いろいろなお店があるので、そういう専門店と提携するような、ここにないものは、ここにもあそこにもお店がありますよみたいな、そういう連携を図りつつ、地元との共存共栄を図るような、そういう考え方というのを提言していかなければいけないのかなというふうに思います。その点についても伺います。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) それでは、再々質問にお答えをいたします。  利用者の声を聞くということは極めて大切だというふうに認識をいたしております。したがって、そういう機会をつくることは大変重要だというふうに考えております。それが一定の固定した組織がいいのか、もう少し流動的な形で、より多くの皆さんの声を聞く場がいいのかということも含めて、市民の皆さん、利用者の皆さんの声を聞く、そういうものを設置できるように、これからいろいろ考えていきたいというふうに考えております。  それから、まさにおっしゃるとおりでありまして、まちの駅の性格上、まちの振興、地域の活性化、そして地域の商店の皆さんとの共存共栄というのが一つの大きな目標になっています。したがって、あそこでお客さんを取り込んで、完結してしまえばいいという施設ではございませんので、そういう意味では多少不足の部分とか、そういったものは、やはり近所のお店でカバーしていただけるようなことも地域の活性化につながるのかなというふうに考えておりますので、しかし悪い印象を持たれるというのはマイナスでありますから、そうならないように、そういった趣旨も理解いただきながら、近隣の商店にも足を伸ばしてもらえるような、これからも仕掛け、仕組みを考えていきたい、そういったことに心がけて運用していきたいというふうに思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 塩入佳子君。 ○18番(塩入佳子君) そのように検討していっていただきたいと思います。そして、その地域が活性化するように、せっかくあれだけのすばらしいものをつくったのですから、皆さんが喜んでくださって、鹿沼市がますます発展するようにしていただきたい。そして、あそこが交通の結節点になったということは大きなことでございますので、そこの利用についてもアンケートなどで調査をした上で、そのバスの利用がどんどんと図られて、必要なところに市民が散っていけるようにしていただきたいというふうに思います。  では次に、企業誘致について、先ほど申し上げましたけれども、一応のPRなどはしているということで、引き合いについても以前よりは多少ふえたということですけれども、今の答弁ですと、積極的に売り込んでいるなという気配は感じられないように思うのですけれども、本当に東北がひどい目に遭っているのに、何かこっちへおいで、こっちへおいでというのも言いにくいというような、何となく雰囲気は感じますけれども、そういうことではなくて、本当に東北が困っていて、そしてどんなところに行ったらいいのかなと探しているところに、一時的にもいいですから、こういうところがありますよみたいなPRは必要なのかなと思います。困っている人を助けるという意味合いで、ぜひ安心、安全な鹿沼市への誘致をお願いしたいと思うのですが、その点についてもう一度お伺いをいたします。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  市長、佐藤君。 ○市長(佐藤 信君) それでは、再質問にお答えをいたします。  確かに工業団地の売り込みという話になりますと、飛び込みで行って、うちに来ませんかというのも雲をつかむような話ですし、実際はなかなか難しいというのが正直なところであります。したがって、県の企業局、あるいは公社等々と連携をとりながら、いろいろな場所で団体としてPRしてくるというのが実態でして、個々に鹿沼市のパンフレットを持って営業に歩くというところまでは正直至っておりません。  昨年も例えば茂呂に大熊製作所さんというのが来たのですけれども、これもみずから鹿沼市に足を伸ばしていただいて、どういう紹介だったかわかりませんけれども、そこにどうだろうかという話がございました。市としては、進入道路の問題とか、そういったことがございましたので、これは即対応して、道路を広げることをして、誘致という形にしたのですが、そういったことで、先方から情報が入ってこないと、正直なかなかこちらからは打って出づらいというのがあります。  ただ、ほかのところの話を聞きますと、例えば真岡市の例ですと、これまでの歴代市長は、出張すると、その周辺の企業にみずから足を伸ばしてPRしてきたというような話も聞いておりますので、今後そんなことも十分心がけて、この優位性を訴えながら、誘致に努めていければというふうに考えています。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 塩入佳子君。 ○18番(塩入佳子君) それでは、市長のトップセールスに期待をしたいと思います。ぜひ頑張って売り込んでいただきたいと思います。  2番目の高齢者と公共交通についてに移ります。1番といたしまして、デマンド型バスの運行について。小項目、現在までの運行計画において、郊外にある松原団地への具体的な運行方法について1点伺います。  また、今後の運行計画については、交通弱者、特に高齢者の足の確保を第一に進めるべきと考えます。松原団地同様ですが、大型団地なのですが、坂の上にあるということで、さらに高齢者には厳しい条件の中、高齢化の進む大型団地、坂田山団地への対応は運行計画の中でどのように位置づけられているでしょうか、伺います。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  市民部長、金林君。 ○市民部長(金林敏幸君) 高齢者と公共交通についての質問のデマンドバスについてお答えいたします。  まず、松原団地への具体的な運行方法についてでありますが、現在のリーバス松原団地線は、市内中心部までの運行経路が複雑であり、時間もかかることから、利用者が少ない状況であります。このことから、利用者の拡大と運行経費の削減を図るため、11月から実証実験としてデマンドバス、通称予約バスと言っております。の運行に切りかえてまいります。  今後委託事業者の選定を行ってまいりますが、利用者は利用希望時間と目的地を事業者に電話連絡をすれば自宅まで迎えに行き、他の利用者と乗り合わせて順次それぞれの目的地へ送り届けるものであります。  予約バスの運行時間は、午前9時から午後4時までとし、運行範囲は国道293号線の南側で、県道鹿沼環状線の東側、旧楡木街道の北側の区域であります。地域で申しますと、北犬飼地区の松原、白桑田、深津の一部と菊沢地区の千渡の一部、仁神堂町の一部、栃窪の一部となります。  利用者は、対象エリア内の移動及び市中心部の上都賀総合病院や大型商業施設などへの直接的な移動が可能となります。また、運行に使用する車両は15人乗りワゴン車1台を予定しております。  なお、料金につきましては100円から200円の間で考えております。  次に、高齢者の足の確保を第一に進めるべきについてでありますが、本市では高齢者の移動手段を確保し、自立支援を図るとともに、高校生などの通学支援を公共交通の基本コンセプトとしており、また公共交通による移動手段の提供は高齢者の交通事故削減にもつながるものと考えております。  次に、坂田山団地への対応と計画の位置づけについてでありますが、11月からの実証実験運行では、坂田山団地内住民の利便性の向上を図るため、団地内を運行するリーバスの本数を4便増加し、1日12便として運行する予定であります。このことから坂田山団地内への予約バス導入につきましては、実証実験の利用状況などを見きわめてまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 塩入佳子君。 ○18番(塩入佳子君) デマンド型バスの運行について伺いましたけれども、今まで私たちの同じグループであります会派の鈴木貢議員とか、小川議員とか、私、それからほかの議員さんも行かれたようですが、実際にデマンド型タクシーについて視察をしてまいりまして、このデマンド型バスとは若干というか、かなり違うと思うのですけれども、高齢者に対する福祉というのは、安心の老後なのですね。年をとって困ってから対策を考えるのではなくて、今から備えて高齢者が安心して老後を送れるという自立の支援が必要だと思います。  そのためには、今おっしゃったような、前もって電話で予約をして、どこどこへ行って、高齢者というのは、どこへ行け、そこへ行けといっても、ほいほいと行けるものではありませんで、やはりお嫁さんなり、息子さんなり、若い人がいれば車に乗せてもらって、あちこちに送ってもらったりしている。それがなかなかお願いできないような状況も出てくる。そういったときに、公共的に足がわりになってくれる、そういうシステムが、これからは必ず必要になってくると思います。  今のままのリーバス変形のデマンド型バスというのであれば、恐らく成功は難しいのかなというふうに思います。予約するのも面倒、出ていくのも面倒というのが高齢者なのですね。本当に門から目的地まで、門から乗せていくというデマンド型タクシーというのが、やはりこれからは理想ではないかと思います。  ですから、今部長が説明されたように、現在のリーバスよりは、かなり進歩しておりますけれども、そのもう一つ進んだ形のセンター方式で予約を受け付けて、そして会員制であって、会員制になった人は、本当に門から出ていけるようなシステムがありますので、そういったことをぜひ検討していただきたいなと思います。  坂田山の4便の増加というのは、確かにありがたいことなのですけれども、最近選挙も近くなりまして、あちこち歩くのですが、特に坂田山は坂の道の上に、家の中に入っていくのには、また急な階段を上がったりおりたりする。そうすると、そこにおられるお年寄りというのは、本当に出ていくのがおっくうで、石の階段のところに手すりをつけたりして工夫はされていますけれども、あれでは痛いひざを引きずりながら、出ていくのはおっくうだろうな。さらに、その坂をおりてバス停まで行くというのは、かなり気の毒な行動ではないかというふうに思っています。  ですから、実証実験でおやりになって、確かに今のリーバスよりはいいというふうには思いますけれども、もう一つ進んで、やはりデマンド型タクシーの検討というのは、これは市のほうでは考えていないのか、ぜひ考えていただきたいので、質問をさせていただきます。 ○議長(飯塚正人君) 答弁を求めます。  市民部長、金林君。 ○市民部長(金林敏幸君) デマンドバスの再質問にお答えします。  まず、予約センターの設置でございますけれども、例えば古河市のように市街地において、こういった運行をするとなれば、こういった予約センターが必要になってくるものと考えております。現在の鹿沼市の状況でございますけれども、旧鹿沼地域につきましては、環状線から外側について実証実験で今予約バスを導入しております。粟野地域については全域、昼間において、先日答弁したようにデマンドバスの導入を行っておりますけれども、導入している地区では、特に粟野などにおいては、ことしから時間の指定をせずに利用者のリクエストに応じて、要は利用者が使いたい時間に電話をいただければ使いたい時間に行きたいところまで行くというような、議員がお考えになっているようなデマンドタクシー型の運行に切りかえております。  それから、坂田山への導入についてでございますけれども、先ほど議員おっしゃったとおり、鈴木議員からも乗り合いタクシーの導入についてご提言もいただいておりますし、東部高台地区からの住民についても早期の導入という要望はいただいております。  ただ、現在のところ、旧市内へのこういった予約バス、あるいはデマンドタクシーの導入につきましては、タクシー業者とのすみ分けという大きな課題を抱えております。そんなこともございまして、現在実証実験として運行しておりますけれども、これらの中で、ある意味、もう少し旧市内、人口集中地域につきましても、今後こういった予約バスの導入を行いながら、先ほどの予約システム、あるいは予約センター、そういった必要性も考えながら、順次検討していきたいということで考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 塩入佳子君。 ○18番(塩入佳子君) わかりました。段階的に、最終的には、その理想に近づけてくださることだというふうに理解をさせていただきます。空っぽのバスが走っているのは、運転をされている、そのバス会社の人にとっても決して気持ちのいいことではなく、心苦しく思っているのではないでしょうか。そして、予約センターができても、その運営に関しては、現在のタクシー会社なり、バス会社なり、いろいろな連携が考えられると思いますので、先ほどの一般の商店とまちの駅がうまく競合していけるような仕掛けを、やはりバスやタクシーやその他センター方式がうまくいくような方式を十分に検討していただいて、そちらの実現に向けて、我々高齢者が安心して健康を維持して、行きたいところに行ける、そして自立をして、皆さんにできるだけ最期が近づくまで迷惑をかけずにやっていくということを支援していただけるような条件と環境の整備を行政にしていただければと思いますので、よろしく要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(飯塚正人君) 以上で議案に対する質疑並びに市政一般質問を終結いたします。  続いて、日程第2、議案等の委員会付託を行います。  お諮りいたします。認定第1号 平成22年度鹿沼市水道事業会計決算の認定について及び議案第65号 平成23年度鹿沼市一般会計補正予算(第1号)から議案第73号鹿沼市公共設置型浄化槽の設置及び管理に関する条例の一部改正についてまでを、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(飯塚正人君) ご異議なしと認めます。  したがって、そのように決定いたしました。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  お諮りいたします。5日、6日を議案調査のため、8日、9日を常任委員会の審査のため、10日を議事整理のため休会いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。
     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(飯塚正人君) ご異議なしと認めます。  したがって、そのように決定いたしました。  なお、11日は定刻から本会議を開きます。  本日はこれで散会いたします。  (午後 2時42分)...