鹿沼市議会 > 2010-12-17 >
平成22年第4回定例会(第5日12月17日)

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  1. 鹿沼市議会 2010-12-17
    平成22年第4回定例会(第5日12月17日)


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    平成22年第4回定例会(第5日12月17日)      平成22年第4回鹿沼市議会定例会会議録(第5日) 開  議  平成22年12月17日(金)午前10時    日程第 1 議案第109号から議案第113号まで及び議案第115号から議案第        119号まで並びに議案第123号から議案第125号までについて        (委員長報告、質疑、採決)  日程第 2 議員案第14号から議員案第17号までについて(採決)  日程第 3 常任委員会調査報告について(委員長報告会議事件  議案第109号 平成22年度鹿沼市一般会計補正予算(第2号)について  議案第110号 平成22年度鹿沼市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)につい          て  議案第111号 平成22年度鹿沼市公共下水道事業費特別会計補正予算(第2号)に          ついて  議案第112号 平成22年度鹿沼市農業集落排水事業費特別会計補正予算(第2号)          について  議案第113号 平成22年度鹿沼市介護保険特別会計補正予算(第2号)について
     議案第115号 委託契約の締結について  議案第116号 指定管理者の指定について  議案第117号 市道路線の変更について  議案第118号 市道路線の認定について  議案第119号 鹿沼市議会議員及び鹿沼市長の選挙におけるポスター掲示場の設置に          関する条例の一部改正について  議案第123号 鹿沼市粟野向寺スケート場条例の廃止について  議案第124号 鹿沼市農業集落排水処理施設条例の一部改正について  議案第125号 鹿沼市市営住宅条例の一部改正について  議員案第14号 大幅増員夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める意見書の提出          について  議員案第15号 2011年度の年金確保及び生活実態に見合う年金引き上げを求める          意見書の提出について  議員案第16号 鹿沼市議会議員定数条例の一部を改正する条例について  議員案第17号 環太平洋戦略的経済連携協定TPP)参加断固阻止に関する意見書の          提出について 出席議員(27名)    1番   瓦  井  伸  一    2番   谷  中  恵  子    3番   小  島     実    4番   大  越  正  啓    5番   筧     則  男    6番   湯  澤  英  之    8番   増  渕  靖  弘    9番   横  尾  武  男   10番   関  口  正  一   11番   鰕  原  一  男   12番   大  島  久  幸   13番   赤  坂  日 出 男   14番   橋  本  正  男   15番   大  貫  武  男   16番   冨 久 田  耕  平   17番   鈴  木  章  由   18番   塩  入  佳  子   19番   飯  塚  正  人   20番   小  松  英  夫   21番   阿  見  英  博   22番   荒  井  令  子   23番   小  川  清  正   24番   小 野 口  幸  司   25番   鈴  木     貢   26番   寄  川  フ ユ 子   27番   船  生  哲  夫   28番   芳  田  利  雄 欠席議員(なし) 地方自治法第121条の規定による出席要求によって出席した者  市 長    佐  藤     信     環境部長   熊  倉     操  副市長    福  田  康  行     都市建設部長 檜  山  晴  一  総務部長   大  貫  林 一 郎     水道部長   佐  野  雄  志  財務部長   柴  田     忠     消防長    小  峯  英  一  市民部長   金  林  敏  幸     教育長    角  田  昭  夫  保健福祉部長 神  山  義  朗     教育次長   阿 久 津  精  一  経済部長   福  田  義  一 事務局職員出席者  事務局長   松  山     裕     事務局次長  高  田  良  男 ○議長(飯塚正人君) ただいまから本日の会議を開きます。  (午前10時00分) ○議長(飯塚正人君) 現在出席している議員は27名であります。  それでは本日の議事日程事務局長に朗読させます。 ○事務局長(松山 裕君) 議事日程を朗読。 ○議長(飯塚正人君) 日程の朗読は終わりました。  日程第1、議案第109号 平成22年度鹿沼市一般会計補正予算(第2号)についてから議案第113号 平成22年度鹿沼市介護保険特別会計補正予算(第2号)についてまで、及び議案第115号 委託契約の締結についてから議案第119号 鹿沼市議会議員及び鹿沼市長の選挙におけるポスター掲示場の設置に関する条例の一部改正についてまで、並びに議案第123号 鹿沼市粟野向寺スケート場条例の廃止についてから議案第125号 鹿沼市市営住宅条例の一部改正についてまでを議題といたします。  各委員長の報告を求めます。  総務常任委員会委員長、谷中君。 ○総務常任委員長谷中恵子君) おはようございます。  ただいまから総務常任委員会の審査結果について報告いたします。  今議会におきまして、本委員会に付託されました案件は議案2件でありました。  これに対し去る14日、委員会を開催し、執行部から詳細な説明を求め、慎重に審議を行いました結果、議案第109号中関係予算及び議案第119号につきましては、全会一致で原案を可とすべきものと決しました。  何とぞ議員各位のご賛同をお願いいたしまして、総務常任委員会の審査結果についての報告を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 環境経済常任委員会委員長、大越君。 ○環境経済常任委員長大越正啓君) おはようございます。  ただいまから環境経済常任委員会の審査の結果について報告をいたします。  今議会におきまして、本委員会に付託されました案件は議案4件でありました。  これに対し去る14日、委員会を開催し、執行部から詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、議案第109号中関係予算及び議案第111号、議案第112号、議案第124号につきましては、全会一致で原案を可とすべきものと決しました。  なお、議案第124号につきましては、本委員会といたしまして、農業集落排水への加入率がまだ低い地域もあり、地域の均衡を図った上で、料金体系を見直すべきところですが、特別会計健全化のため、引き続き農業集落排水への加入を推進されるよう要望いたします。  何とぞ議員各位のご賛同をお願いいたしまして、環境経済常任委員会の審査結果についての報告を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 文教民生常任委員会委員長、小島君。 ○文教民生常任委員長(小島 実君) おはようございます。  ただいまから文教民生常任委員会の審査の結果について報告いたします。  今議会におきまして、本委員会に付託されました案件は議案5件でありました。  これに対し去る15日、委員会を開催し、執行部から詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、議案第109号中関係予算議案第110号、議案第113号、議案第116号及び議案第123号につきましては、全会一致で原案を可とすべきものと決しました。  何とぞ議員各位のご賛同をお願いいたしまして、文教民生常任委員会の審査結果についての報告を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 建設水道常任委員会委員長、瓦井君。 ○建設水道常任委員長瓦井伸一君) おはようございます。  ただいまから建設水道常任委員会の審査の結果について報告いたします。  今議会におきまして、本委員会に付託されました案件は議案5件でありました。  これに対し去る15日、委員会を開催し、執行部から詳細な説明を求め、慎重に審査を行いました結果、議案第109号中関係予算議案第115号、議案第117号、議案第118号及び議案第125号につきましては、全会一致で原案を可とすべきものと決しました。  何とぞ議員各位のご賛同をお願いいたしまして、建設水道常任委員会の審査結果についての報告を終わります。 ○議長(飯塚正人君) 各委員長の報告は終わりました。  各委員長の報告に対し、ご質疑はありませんか。 ○議長(飯塚正人君) 別段ご質疑もないようですので、以上で各委員長に対する質疑を終結いたします。  お諮りいたします。議案第109号から議案第113号まで、及び議案第115号から議案第119号まで、並びに議案第123号から議案第125号までについては直ちに一括採決いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(飯塚正人君) ご異議なしと認めます。
     したがって、直ちに一括採決いたします。  お諮りいたします。各付議案件については、各委員長の報告どおり決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(飯塚正人君) ご異議なしと認めます。  したがって、各付議案件については、各委員長の報告どおり決しました。  続いて、日程第2、議員案第14号 大幅増員夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める意見書の提出についてから、議員案第17号 環太平洋戦略的経済連携協定TPP)参加断固阻止に関する意見書の提出についてまでを議題といたします。  お諮りいたします。議員案第14号から議員案第17号までについては、提案理由の説明、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに一括採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(飯塚正人君) ご異議なしと認めます。  したがって、直ちに一括採決いたします。  お諮りいたします。議員案第14号から議員案第17号までについては、原案どおり決することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(飯塚正人君) ご異議なしと認めます。  したがって、議員案第14号から議員案第17号までについては原案どおり決しました。  続いて、日程第3、常任委員会調査報告についてを議題といたします。  本件については、各委員長からお手元に配付してあります調査報告書のとおり、調査を終了した旨の報告がなされておりますが、より詳細に報告を求めるものであります。  各委員長の報告を求めます。  文教民生常任委員会委員長、小島君。 ○文教民生常任委員長(小島 実君) ただいまから文教民生常任委員会の視察結果について報告いたします。  当委員会は、10月25日から10月27日までの3日間にわたり、岡山県井原市と広島県廿日市市を視察してまいりました。  まず、井原市では、「笑って健康元気アップ事業について視察を行いました。  がんや心臓病といった生活習慣病の増加や、寝たきり認知症などの高齢化に伴う障害も増加している現在、井原市では、病気や寝たきりにならずに、健康に暮せる期間である「健康寿命」の延伸を目標に掲げています。  いつまでも元気に暮らしたいということは、だれもが願うことであり、昔から「笑いは百薬の長」、「笑うかどには福来たる」などと言われ、笑いは私たちにとって、一番身近な健康法であります。  先人達が経験的に知っていた笑いの効果が、近年科学的に示されつつある現状を踏まえ、「笑って健康元気アップ事業」として、だれもがもっている笑いを生きる力に変えて、いつまでも生き生きと元気に暮らしていけるようなまちづくりを推進しています。  井原市では、健康寿命日本一の達成を目的として、日常生活の笑いが、だれもが無理なく継続できる健康づくり、生涯学習の第一歩であるという考え方を広く普及啓発し、市民の生活の質の向上につながるよう全庁的な取り組みをしています。  より効果的な事業をするために、平成20年から3か年の事業として、各課が連携して全市民を対象とした事業を行うため、関係各課庁内実行委員会担当者会議を持ち、情報の共有化を図り事業を進めています。  主な事業、1つ、笑いと健康、講演会落語家大学教授などの専門家講演会、2つ、笑っちゃ王、笑顔の絵画コンテスト、3つ、笑っちゃ王、笑顔の標語コンテストなど、8事業を展開しています。  笑いは市民にとって身近すぎるだけに、事業の目的の笑いと健康・笑いと教育が曖昧になる側面があり、ただ単に笑って終わりにならないよう目的意識を強く持ち、また笑いの要素のみでは事業内容が限られ、事業がマンネリ化してしまうので、笑い別の要素、市民の生活にかかわりが深く、取り組みやすいものをプラスし、事業内容にバリエーションを持たせることを考え事業を進めています。実施の効果がなかなか出せないため、事業の評価が難しいとのことでしたが、鹿沼市や全国的にも長引く景気低迷日常生活から笑いが少なくなっている現状があり、井原市のユニークな「笑って健康元気アップ事業は、笑いで少しでも医療費介護保険給付費の抑制を図る意味でも大変参考になりました。  次に10月26日、広島県廿日市市立平良小学校の木の学校建設について視察を行いました。  平良小学校は、廿日市市の中心市街地から北に約2キロ、小高い丘陵が区画整備された新興住宅地の中にあります。日当たりのよい閑静な場所で、学校から南方方向には瀬戸内海、日本三景世界文化遺産で有名な宮島を望み、素晴らしい自然環境に恵まれた学校であります。  廿日市市の周辺は古くから良質の木材を産出、それらの木材を活用した木工品の製造が主な産業でありました。現在では木工工業団地を拠点とした陸路・海路の交通の便に恵まれ、木材の集積の拠点となっています。  平良小学校改築に当たり、木工業者木材輸入業者など約20社が参加して組合を設立し、平成11年7月技術提案説明会から13年7月の建設工事に着手するまで、2か年間、設計段階から木材に関する提案を積極的に進めてきました。  設計コンセプトとして、1つ、安心して学び過ごせる快適な教育環境の創造。1つ、木のまち廿日市にふさわしい、木の特性を生かした木造校舎の建設。1つ、新しい学習形態に柔軟に対応できる空間づくり。1つ、地域との交流の推進を掲げ、木の学校の完成となりました。  特徴は、教室の内壁には学年ごとに違う素材を使用している点。教室とワーキングスペースの間に壁がなく、特にワーキングスペースを広くとり、多岐にわたる学習形態にフレキシブルに対応できる空間があること。地域住民が自然に学校を訪れ、児童との交流ができるよう、地域交流棟を設けている点などが挙げられます。  また、県内の間伐材、ヒノキを活用した学習机と椅子など、地元の木材を利用し、地元の産業の活性化にもつながっていました。  授業を見る機会もありましたが、各教室とも子供たちが集中して取り組んでいる姿が印象に残りました。また、どの児童も元気にあいさつができていました。  木造2階建の教室棟では、椅子の床との接地部分に、古くなった公式テニスボールをはめていました。消音のためのことでしたが、木造の場合、机・椅子を引く音や、特に上の階からの音の問題など、十分な対策が必要であると感じました。  平良小学校、木の学校の新校舎は、木のよさ、木の温もりを生かした開放空間たっぷりの学校で、今後本市でも粟野第1小学校改築工事に当たり大変に参考になりました。  最後になりますが、各委員それぞれ積極的な質疑を行い、大変有意義な行政視察であったことを申し添え、文教民生常任委員会行政視察の報告といたします。 ○議長(飯塚正人君) 環境経済常任委員会委員長、大越君。 ○環境経済常任委員長大越正啓君) 環境経済常任委員会の視察結果について報告をいたします。  本委員会は10月26日から28日までの3日間にわたり、長崎県大村市と大分県別府市において行政視察をしてまいりました。  大村市では、清掃センター維持管理について視察研修を行いました。  ごみ処理施設は、市民生活にとって必要不可欠な施設であります。しかし、焼却炉が寿命を迎え、今後の施設の再構築をどのようにするかは大きな政策課題となっています。  また、財政難の中で、新たな借金を重ねることができない状況にも置かれています。  ですから、多くの自治体では、ごみ焼却施設など、ごみ関連施設を新設するより、住民の協力を得て、効率的にごみの量を減らして、現在のごみ関連施設を大切に扱いながら、1日でも長く使おう、使っていこうと努力しているのではないかと思われます。  大村市の清掃センター焼却炉は、平成9年の完成後13年を経過、修繕を繰り返して延命を図っています。センターでは延命策のために、毎年、同じような施設に足を運び、いろいろと勉強しており、平成33年から35年まで延命させたいとの意気込みを話していただきました。  鹿沼市の焼却炉は、大村市よりも4年経過が早く進んでおり、市の財政状況を考慮し、新炉建設延命等の判断をする上で大変参考になるものでした。  また、4年新しいとはいえ、非常によく整頓、清掃が行われていたのが印象的でした。当鹿沼市においても参考にしていただきたいと思います。  次に、大分県別府市の中心市街地活性化計画について報告します。  湯の町別府は、周辺の新興温泉地観光地への客足が流れ、市街地空洞化に悩んでいました。今後の別府市の中心市街地をどう活性化させていくのか、基本計画をつくる上で、大切と考えられる要点について、いくつかの要点を示していただけました。  住民の意見を聞くこと。横の関係が希薄な中で、どう構築するのか。商工会を含め企業の協力をどうしたら得られるのか。市の財政が大変な中でどうしていくのか。国の認定をどう受けることができるのか等の議論をして策定をしたとのことです。  また、基本方針は、第1に、地域と来街者があふれる中心市街地づくり、第2は、観光客が心癒され、回遊したくなる中心市街地づくり、第3に、市域経済拠点としての中心市街地づくりの3点と決め、この基本方針に基づき、3つの目標を定めました。1つは、まちなかにぎわい創出、2つとして、まちなか観光活性化、3つとして、まちなか商業活性化をもたらすこと、そのために36の事業を展開しています。  このうち中心市街地空き店舗リノベーション事業は、空き店舗の改善によって生まれた場所を、駅のプラットフォームに見立てて、さまざまな人が集い、交流し、発信する場として活用をしているとのことでした。例えばプラットフォーム1は、土産店空き店舗を改装し、ダンスなどの身体表現の場として。プラットフォーム5では、古い長屋が、アーティストを長期滞在させて製作してもらえる場として提供されていました。  別府市中心市街地活性化は、基本計画の国の認定を平成20年7月9日に受け、第1回変更は平成21年6月26日、来年には計画変更を考えているとのことでした。  今後の課題としては、収益事業の確立、民間団体の参画と運営、方向性の継続などがあるとし、民間を前面に立て、行政は裏方に徹するとしています。  今、中心市街地イベントを実施しても、アーケードを多少修復しても、近代化され、品揃えもよく、徹底的に経営管理がなされた郊外型店舗の魅力にかなうわけがないと言われています。よほど政策的な仕組みづくりを行わないと、活性化は難しいと思われます。別府市の中心市街地活性化基本計画事業展開状況は、鹿沼市に当てはめてみても中心市街地活性化大変参考になるものでした。  今回の視察研修におきまして、委員から熱心に、また的確に質問が出され、担当者からも熱意ある説明を受けることができました。大変有意義な行政視察でありましたことをご報告申し上げ、環境経済常任委員会視察報告とさせていただきます。 ○議長(飯塚正人君) 建設水道常任委員会委員長、瓦井君。 ○建設水道常任委員長瓦井伸一君) ただいまから建設水道常任委員会行政視察につきまして、報告いたします。  建設水道常任委員会は、10月27日に福岡県八女市を、翌28日に鹿児島県出水市を行政視察いたしました。  まず、福岡県八女市におきましては、福島の町並みを生かしたまちづくりにつきまして、事業の経過・内容・成果、行政と住民・団体がどのようなかかわりを持って、事業を進めてきたかなどを視察いたしました。  八女市の中心市街地は、福島城城下町として栄えましたが、1620年廃城となり、その後、城下町から在方町に転じた後も栄え、町並み景観特性がよく維持され、個性ある景観をつくり出す貴重な歴史的文化遺産となっています。  しかしながら、家屋の老朽化が進み、町並みが急速に失われていく危機感から、市民有志が保存に向けて、八女町屋まつりなど、イベントを積極的に展開し、保存意識が徐々に高揚してきたとのことです。  八女市では、これらの状況を踏まえ、平成5年に「伝統的町並み景観整備規則」を制定し、平成7年から国土交通省街なみ環境整備事業を利用して整備し、さらに平成8年から9年には、伝統的建造物群保存対策調査を行い、平成13年には八女市文化的景観条例の制定、平成14年には国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けたとのことでありました。  街なみ環境整備事業の具体的な内容といたしましては、住民主体まちづくりを推進するため、景観のまちづくり協定を区域の居住者等の3分の2以上の合意により締結し、伝統的町家建築物等景観整備等について申し合わせを行い、伝統的町並み協定運営委員会を組織し、町並み景観等を生かしたまちづくりを進めています。  一方、行政は、住民・専門家の意見を反映した街なみ環境事業整備方針及び事業計画を策定し、街なみ環境整備事業を活用した景観整備事業を推進しています。  主な事業としましては、町並みの修理・修景、伝統的町家修理補助、非伝統的家屋の新築を含む修景の補助、拠点施設整備、道路及び遊歩道整備水路整備ポケットパーク整備などであります。  伝統的建造物群保存地区保存整備事業の内容としましては、伝統的建築物修理事業環境物件復旧事業、非伝統的建築物修景事業、管理・設計・防災施設整備事業などであります。  成果といたしまして、町並みを整備したことによりまして、これらを活用したイベントなどが、市民と行政の連帯のもとで取り組まれるようになり、来客者数も年々増加し、にぎわいを取り戻しつつあるとのことでありました。  次に、鹿児島県出水市におきましては、出水市景観計画につきまして、計画策定の経過、内容などについて調査をいたしました。  出水市では、総合計画に基づきまして、景観に配慮した公共施設の整備、環境美化の活動、歴史的街なみの保存、ツル保護活動などを推進してきましたが、市全体として景観づくりの目標や方向性はなく、具体的取り組みは十分ではなかったとのことでありました。  そのため、景観法に基づくさまざまな景観形成仕組みを活用し、出水市らしさを生かした美しい景観づくりを推進していくため、景観行政団体となり、出水市景観計画を策定し、出水市の実情に応じた景観づくりを図っているとのことでありました。  景観計画の中の景観づくりの課題では、豊かな自然景観の保全、特徴づける景観資源の保全と活用、生活に潤いを与える景観づくり、人が行き交う場にふさわしい景観づくり景観づくり取り組み支援を、また、景観づくり基本方針に基づく方策では、市全域で進める景観づくり、地域で進める景観づくり景観づくりの推進を掲げています。  また、屋外広告物には、景観づくりに大きな影響を与えるものでありますが、県の条例の対象にならない屋外広告物につきましては、町並みに調和したデザインへ誘導することを念頭に検討しているとのことでありました。  景観は、地域の歴史、地形、自然に培われた風土、文化や伝統、人々の暮らしや経済活動の積み重ねがあらわれたものです。  また、景観づくりは、まちの見た目をお化粧することではなく、まちを内面からきれいにしていくこと、つまり、日々の暮らしを楽しむ舞台として、まちの魅力を高めていくことであると言われています。  鹿沼市におきましても、中心市街地空洞化により、一部の地域では空き地、空き店舗が増加し、閉じられたままのシャッターは、見る者に寂しい印象を与えます。  本市の今後のまちづくりを考えていく上でも、今回の行政視察は、大変参考になりますとともに、各委員が積極的に質疑を行い、大変有意義なものであったことを申し添えまして、建設水道常任委員会行政視察の報告といたします。 ○議長(飯塚正人君) 総務常任委員会委員長、谷中君。 ○総務常任委員長谷中恵子君) ただいまより総務常任委員会行政視察結果について、ご報告を申し上げます。  本委員会は、11月4日より6日までの3日間にわたり、福岡県北九州市と長崎県長崎市において視察研修をしてまいりました。  まず、北九州におきましては、多文化共生についての視察研修を行ないました。  多文化共生とは、国籍や民族などの異なる人々が、互いに文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成として共に生きていくことであります。  北九州市では、総人口に占める外国人登録人口の割合が1.21%となっており、総人口が減少する中にあっても、外国人登録人口は、増加しているとのことです。  そのような状況を踏まえ、北九州市においては、多言語などによる効果的な情報提供など、多文化共生政策に関する5つの方向性を掲げています。  その方向性に従って、多種多様な取り組みを行っているそうですが、最近の取り組みの主なものとしては、まず、多文化共生係の設置が挙げられます。  また、多文化共生推進月間を設定して、毎年10月に、講演会イベントなどを集中的に開催するとのことでした。さらに、そのような意識啓発のために独自のシンボルマークも設定したそうです。  そのほかにも、日本語教室ボランティアグループを支援し、就学前の子供がいる外国人の親を対象にして、週1回の日本語と子育て教室を開催し、日本語教室の充実を図っているとのことでした。  ところで、本市における平成22年10月1日現在の状況を見ると、32か国、1,022人の外国籍市民が登録し、市民の約1%が外国籍市民となっており、外国人登録者は、この20年で約12倍、10年でも1.26倍に増加しています。  今後も、さらに外国籍市民が増加していくことが予測される中で、お互いの文化の違いを認め合い、地域社会で暮らす仲間として対等な立場で一緒に生活していけますように、調査事項を生かしていきたいと考えます。  次の視察地であります長崎市においては、平和行政の推進についての研修を行ないました。今回、長崎市立形上小学校で平和教育研究発表会が行われるとのことでしたので、そちらに参加させていただくことになりました。  長崎市では、平和教育の基本三原則を掲げ、これらに基づいて普遍的で、妥当な平和教育を推進することとしています。  そして、この普遍性・妥当性を踏まえ、原爆被爆都市としての特殊性を生かして、被爆体験を継承し、平和の大切さを発信できる児童生徒の育成に努めると言うことでした。  今回の形上小学校での平和教育研究発表会では、「いのち見つめて、共に生きる心を育む平和教育をめざして」という研究主題を掲げており、サブ・テーマを、「〜さまざまな教育活動を意図的に平和学習と結びつけて〜」としていました。  それは、積極的な平和教育ばかりでなく、周りの人と助け合いながら、生きていこうとすることも間接的な平和教育としてとらえ、さまざまな教育活動を通じて平和教育を実践しようとするものです。  そのようなことから、公開授業では、3年生の図画工作科と6年生の国語科が行われましたが、どちらの授業も、友達との話し合いや助け合い、作品のよさ、面白さ、友達の頑張った姿の気づきという観点から、人と人との望ましい、人間関係のあり方の理解や芸術を愛し創造しようとする精神に結びついていました。  日常のすべての教育活動に意図的に平和教育を結びつけ、平和への思いを深め、被爆体験を継承し、平和の大切さを発信できる児童の育成に、全教職で取り組んでいる姿に感動いたしました。  そのような姿を見聞きして、本市においても平和行政の推進として、広島平和記念式典派遣事業(平和の使者事業)のさらなる継続、また、平和教育の重要性をさらに認識し、力を注がなければならないと感じました。  最後になりますが、各委員それぞれ、積極的な質疑応答を行ない、大変有意義な視察でありましたことを申し添えまして、総務常任委員会行政視察報告とさせていただきます。
    ○議長(飯塚正人君) 報告は終わりました。  以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  これをもちまして、平成22年第4回鹿沼市議会定例会を閉会いたします。  (午前10時43分)  上記会議録を証するため、下記署名いたします。    議  長   飯  塚  正  人    署名議員   横  尾  武  男    署名議員   荒  井  令  子...