鹿沼市議会 > 1998-06-11 >
平成10年第2回定例会(第3日 6月11日)

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  1. 鹿沼市議会 1998-06-11
    平成10年第2回定例会(第3日 6月11日)


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    平成10年第2回定例会(第3日 6月11日)      平成10年第2回鹿沼市議会定例会会議録(第3日) 開  議  平成10年6月11日(木)午前10時    日程第 1 議案に対する質疑並びに市政一般質問  日程第 2 議案等委員会付託  日程第 3 議員案第6号について(採決) 会議事件  議案第43号 専決処分事項承認について         (平成9年度鹿沼一般会計補正予算(第5号))  議案第44号 専決処分事項承認について         (平成9年度鹿沼国民健康保険特別会計補正予算(第5号))  議案第45号 専決処分事項承認について         (平成9年度鹿沼公共下水道事業費特別会計補正予算(第5号))  議案第46号 専決処分事項承認について         (平成9年度鹿沼見笹霊園事業費特別会計補正予算(第2号))  議案第47号 専決処分事項承認について         (平成9年度鹿沼老人保健特別会計補正予算(第3号))
     議案第48号 専決処分事項承認について         (鹿沼税条例の一部改正)  議案第49号 専決処分事項承認について         (鹿沼都市計画税条例の一部改正)  議案第50号 専決処分事項承認について         (鹿沼国民健康保険税条例の一部改正)  議案第51号 委託契約の締結について  議案第52号 工事請負契約の締結について  議案第53号 財産の取得について  議案第54号 鹿沼市役所出張所設置条例の一部改正について  議案第55号 鹿沼特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部         改正について  議案第56号 鹿沼公民館条例の一部改正について  議案第57号 鹿沼下水道条例の一部改正について  議案第58号 専決処分事項承認について         (鹿沼税条例の一部改正)  議員案第6号 インド・パキスタンの核実験に反対する決議 出席議員(24名)    1番   小  松  英  夫    2番   阿  見  英  博    3番   荒  井  令  子    4番   小  川  清  正    5番   倭  文  光  雄    6番   田 野 井  政  夫    7番   小 野 口  幸  司    8番   鈴  木     貢    9番   寄  川  フ ユ 子   10番   手  塚  久  寿   11番   鹿  妻     清   12番   小  林  幹  夫   13番   船  生  哲  夫   14番   鈴  木  幸  夫   15番   阿  部  和  夫   16番   山  崎  正  信   18番   永  田  都 賀 子   19番   芳  田  利  雄   21番   熊  倉     勇   22番   斎  藤  清  一   23番   田  中  洋 一 郎   25番   橋  本     賢   27番   野  中  由  雄   28番   仲  田     威 欠席議員(1名)   26番   石  島  克  吉 地方自治法第121条の規定による出席要求によって出席した者  助  役   渡  邉  南  泱     環境対策部長 森  田  睦  典  収 入 役   阿 久 津  亘  宏     都市建設部長 長  島  義  男  企画部長   阿  部  邦  雄     水道部長   圷     政  暢  総務部長   星  野  芳  一     参  事   鈴  木  元  之  市民生活部長 福  田     顕     教 育 長   西  山  義  信  保健福祉部長 原  田  照  健     教育次長   鈴  木  義  夫  経済部長   川  津  英  一 事務局職員出席者  事務局長   佐 々 木  泰  經     書  記   田  中  國  伸  書  記   高  田  久  男 ○副議長田中洋一郎君) ただいまから本日の会議を開きます。  (午前10時06分) ○副議長田中洋一郎君) 現在出席している議員は24名であります。  それでは、本日の議事日程事務局長に朗読させます。 ○事務局長佐々木泰經君) 議事日程を朗読。 ○副議長田中洋一郎君) 日程の朗読は終わりました。  日程第1、議案に対する質疑並びに市政一般質問を行います。  昨日に引き続き、順次発言を許します。  11番、鹿妻君。 ○11番(鹿妻 清君) おはようございます。  私は、今議会に一般質問3件を通告してありますが、その順序に従って質問いたしてまいりますので、当局の明快なる答弁をお願いし、また期待し、早速質問に入ります。  第1の質問は、鹿沼学校給食共同調理場洗浄機環境ホルモンについてであります。このことは、昨日同僚議員より質問があり、多少重複する点もあるかと思いますが、あえて質問をいたします。そもそもこの洗浄機「まるごとくん」は、一昨年と記憶しておりますが、調査特別委員会が設置され、現議長がその委員長になりまして慎重に審議された末、導入が決まったことは記憶に新しいものと存じます。不肖私もいろいろと執拗に質問をいたしました。例えば、第1は特許の問題、電気分解のこと、化学反応等々でした。それが導入してわずか1年2か月で再度問題になるとは思いませんでした。それは、いわゆる環境ホルモンの不安のことであります。何倍かの費用をかけ、よかれと思って導入したまるごとくんでありました。私は少し先走ったのではと感じて反省している次第であります。また、頭を丸めるかなと思って心配しております。それもそれ、環境ホルモンについては昨日説明もありましたが、ポリカーボネート製食器を使用することにより、食器自身からビスフェノールAという環境ホルモンの一種が溶け出すことでありますが、昨年秋にそのことが判明しました。そのビスフェノールAが人間や動物の体内に入り悪さをする内分泌攪乱物質だからです。これは横浜大学環境化学研究センター日本子孫基金によって明らかにされています。また、環境庁はごみを減量させるため、モデル事業として進めていたポリカーボネート樹脂製容器を突如中止しました。安全性の試験でポリカーボネート容器に熱、油、アルコール、酢等を入れることにより、容器から環境ホルモンビスフェノールAが溶け出すことがわかりましたのです。ビスフェノールAの厚生省の現在の基準は2.5ppm、ご案内のように1ppmは100万分の1だそうです。環境ホルモンは、微量でも生物体内に害を及ぼすというわけで安心できないとのことです。  ここで、ただいまのホルモンについて図解したものがありますのでご覧ください。遠くて見えないかとも思います。この皆さんから向かって左側が天然のホルモンです。右側がいわゆる環境ホルモン。結局合鍵みたいに環境ホルモンが作用するわけです。そうすると、普通の天然のホルモンだというと反応がありますが、片方の合鍵でいわゆる環境ホルモンですと、反応はするのですが、それを抑制することになってしまうのです。例えば精子とか卵巣に影響があるわけです。そういうことを図解したもので、これは地球環境白書引用のものでございます。このような仕組みになっていますので、ご了解いただけると思います。現在ダイオキシンやPCB、ビスフェノールAなど、約70種類が環境ホルモンとして確認されておりますが、約20種類ぐらいがこれから追加されようとしている物質であります。そこで、以下6点についてお尋ねいたします。  その1は、洗浄機まるごとくんは特許申請中とのことでしたが、取得されたのか。  その2は、洗浄機に使用している物質、化学薬品は何か。  3は、市内小中学校でのポリカーボネート製、いわゆるPCの食器使用実態は。これは昨日あったと思うので省いても結構です。  その4は、洗浄液は使用食器に影響はないのか。また、下水道に流して悪影響はないのか。  その五つは、環境ホルモンが現在問題になっていますが、ポリカーボネート食器で心配ないのか。また、食器を検査に出しているそうでありますが、その結果は。  6番目は、早急に安全な食器に替える考えはないのかであります。  第2の質問は、県道の変則交差点についてであります。鹿沼市内の県道、国道は徐々に改良されつつあり、また最近では御成橋、府中橋等も改良され、交通渋滞も大分緩和されたように思います。そこで、以下3点についてお尋ねいたします。  その1は、市内での主な県道交差点で、交通渋滞を緩和すべき箇所は何か所あるのか。  その2は、古峯ケ原線日向辻交差点県道改修計画はどのようになっているのか。  その3は、この交差点の改良は西部地区開発には極めて重要であると思いますが、市当局はどのように考えているのかお尋ねいたします。  第3の質問は、市の残土等処理条例についてであります。最近では小規模で規制外の、例えば鹿沼土を採った跡等に、残土と一緒に怪しき廃棄物を埋めているという情報があります。現に3月、環境経済常任委員会で久我の現場を調査に行きましたが、山林の沢水の流れている脇を掘り、そこへ残土等を投棄しているようでした。係の人が暴言を吐きながら威張っているので、中には入ることができませんでした。何も疑わしいものでなければ、堂々と見せてくれてもよいのではないかと、ますます疑念を抱いた次第でありました。場所が場所だけに、もしも安定5品目以外の物質が投棄されていれば、直ちに沢水に流れ込み、地下水等が汚染されることも考えられます。そこで、早急に小規模でも危険性のあるもの、場所とか量等の制限、係員・監視員等を置いて検査を義務付けること、罰則を設ける条例が必要だと思います。そこで、以下2点についてお尋ねいたします。  その1は、他市町村でも残土条例が制定されているが、鹿沼市として条例制定の考えはないのか。  その2は、県では今年度中に制定し、来年より実施するとの報道がなされましたので、特に鹿沼市でも早急に制定する必要があり、現に投棄されて市民が非常に不安になっておりますので一日も早く制定をし、実効性ある規制が必要と考えるが、市当局の考えをお尋ねいたします。  以上で質問を終わります。 ○副議長田中洋一郎君) 続いて、7番、小野口君。 ○7番(小野口幸司君) おはようございます。  一般質問を行う前に、このたび病気療養中の福田市長に対し、鹿沼市民の一人としてまずはお見舞いを申し上げます。私はこの度の市長の病気による手術には大変驚きました。しかし、昨日の渡邉助役答弁の中でも述べられておりましたが、術後は順調とのことであり、まずは一安心いたしました。今年は鹿沼市制50周年を迎え様々な行事がありまして、おちおち寝てもいられないご心境ではあるかと思いますが、少しの間病気療養に専念し、一日も早く元気な姿で復帰なされますように、ご祈念を申し上げるものであります。  それでは、通告順に従いまして質問をしてまいります。  最初に、民間業者開発道路について質問をいたします。本年3月29日付の下野新聞の報道によりますと、宇都宮市清原台の宇都宮東部ニュータウン住宅団地で、道路2か所に杭が打たれ、車両の通行に支障が出ているとのことでありました。同団地は1976年に大洋興業が造成し、直後に倒産した。その後道路の多くは市に移管されましたが、未登記道路も残っているとのことであり、今回の道路に杭を打った所も登記上は会社名義になっているとのことであります。そうしたことから、今回新聞報道になったような問題が生まれたのだと思いますが、当市におきましても開発申請時には市道になる予定のところが、終了しても市に移管されずに開発業者名義のままになっている道路があります。このような道路は、維持管理を含めて様々な問題が起きると思います。  こうしたことから質問いたしますが、1点目として、都市計画法による開発道路において、造成が終了しても当市に移管されていない道路がどれくらいあるのかお示し願いたいと思います。  2点目ですが、宇都宮市では1989年より移管の嘱託登記をしないと検査済証を交付しないとのことであります。お聞きするところでは、人口10万人以上の特定行政区のみが検査済証の発行ができるとのことでありまして、残念ながら当市では県が検査済証を発行しており、現実の対応としましては、道路部分などの移転前に検査済証を発行しているとのことでありまして、これでは新聞報道にあるような問題が生じても不思議ではないと思うわけです。私はこうしたことからも、宇都宮市のように当市でも検査済証を発行できるようにするか、または県の検査済証の発行を宇都宮市のように移管後に発行するように、県に対し働きかけをすべきだと思いますが、どのように考えているのか答弁を求めます。  3点目でありますが、先程も申し上げましたように、現在当市において開発が終了し、それでも当市道路が移管されていないものがあるわけです。その中には、いまだに当時の開発業者道路所有者となっているところもあると聞いております。私は都市計画法に基づいて開発道路が造成され、その後当市に移管するというスケジュールのもとに開発がなされていると理解しており、その後当市に移管されないのではルール違反であると思います。そのような業者に対し、何かペナルティーを科す必要があると思いますが、どのように対応しているのかお聞かせ願いたいと思います。  4点目でありますが、開発が終了し、当市に移管されていない道路、これが問題でありまして、現在のような不況の時代、経済は生き物のように動いているわけであり、開発業者の倒産などにより開発道路名義人が変わってしまうことが多くあると思います。そうしますと、開発を行った時の直接の関係者ではありません。そういったことから、様々な問題が生じることが想定されるわけであります。そうしたことを防ぐためにも、開発が終了し、その後移管がされずに開発業者の名義のままになっている道路につきましては、行政側から積極的に働きかけをし、一日も早い移管を進めるべきと思いますが、どのように考えておられるのか、答弁を求めます。  また、十数年も経過し、側溝や道路など、現在の市道基準からでは受け入れられないようなところもあると思いますが、そうしたところも含め、住民のためにも積極的な移管作業に取り組むべきと思いますので、どのように考えておられるのかお聞かせ願いたいと思います。この問題の最後の質問でありますが、宇都宮市でのこうした問題ですが、この解決に向けての動き、当市としてはどのように掌握されているのか、お聞かせ願いたいと思います。  続きまして、幸町の市営墓地の問題について質問をいたします。この市営墓地は、東は通称ダンプ街道、北は小高い丘状のJR線、南は小高い住宅地、そして西はこれまた小高い畑地に囲まれた、低いところに墓地があるわけです。特に今ままでは、雨が降ると西の畑地の土砂の流入がありまして、それが積もりに積もって、多いところでは約30センチメートル以上にもなりました。従って、カロウトが低くなり、雨が降ると骨つぼの中にも水がいっぱいになるほど入ってしまうところがありました。私は担当職員に何回もその話をし、管理上の責任において土砂が流入しないよう対策を講じるべきと今まで申し上げてきたところです。現在民間業者開発によりコンクリートの側壁が設けられております。私は、今回の工事は市発注の仕事だと思っておりましたが、今までのことを思いますと、土砂の流入はこれで防げますので、結果としてはよいとは思います。しかし、心配な点もあります。既に墓地を造っていて、先程も述べましたように、土砂の流入により墓所がかなり埋まってしまい、劣悪なところもありますので、それらに対し何らかの策を講じる必要があると思い質問をいたします。  一つには、平成12年度に完成予定通称ダンプ街道踏切高架橋、この完成に伴い市営墓地を含めたこの住宅地雨水対策が講じられると聞いており、大変喜んでおります。しかし現在は市営墓地で使用した水道水の排水、また墓地内に降った雨水、それらがこの住宅地民間業者開発した側溝を伝って浸透升に流れ込み、いっぱいになる。それがあふれて、多く雨が降る時では五、六十センチも水が溜まるという所もありました。これがこの度の高架橋の完成とともに解消されるということですので、その整備に合わせて、市営墓地内の雨水側溝の整備も図るべきと思いますが、どのように考えておられるのか答弁を求めます。
     次に、この劣悪な状況にあった墓地が多くあり、雨が降るたびに土砂が流れ込み、骨つぼに水が溜まる。そういったことですから、墓所を造りたい、作り替えたいと思うわけです。私は市営墓地でもございますし、管理上の責任からも、建て替えを希望する人に対して補助金を支給すべきと思いますが、どのように考えておられるのか答弁を求めます。  また、このような状況の墓地に限り、他の市営墓地の申請を認めるべきと思いますが、どのように考えているのか答弁を求めます。  次に、福祉行政について質問をしてまいります。1点目ですが、高齢者福祉の問題です。白内障手術後の眼鏡やコンタクトレンズ助成制度についてですが、当市では購入金額の3分の1助成ということで、眼鏡が3万円、コンタクトレンズですと一つについて2万5,000円、両眼ということになると5万円の助成が行われているわけです。この白内障の手術はかなり多くの人たちが手術を受けていると思いますが、担当者の話ですと年に数件の申請しかないとのことであります。長寿課におきましては独自で高齢者のための在宅福祉サービス、また高齢者のための施設サービスという福祉ガイドができております。内容を見ますと、制度の内容から申し込みの方法、また資格者といいましょうか、これらのサービスを利用できる方々、費用等が書かれておりまして、大変に見やすくわかりやすい内容となっているわけであります。この中でも老人性白内障材料費助成制度が載っているわけですが、実際にこの制度を知っている人が少ないというのが現実なわけであります。私はこの制度によって、手術し眼鏡やコンタクトレンズを作る人がスムーズに助成を受けられるようにするためにも、市内病院等との連携やパンフレットを置くなどして、広く市民に知らせるべきと思いますが、どのように考えておられるのかお聞かせ願いたいと思います。  また、この老人性白内障材料費助成でありますが、現在は3分の1助成ということで、先程申し上げましたように、眼鏡ですと最高で3万円、コンタクトレンズでは二つで5万円となっているわけで、この増額をすべきと思いますが、どのように考えておられるのか、お聞かせ願いたいと思います。  次に、再助成についてであります。この再助成制度では、コンタクトレンズについては1年以上であれば再助成がなされるようですが、眼鏡、コンタクトの区別なく度数が変わった時など、また合わなくなった時の再助成、こういったものを行うべきと思いますが、どのように考えておられるのか答弁を求めます。  次に、福祉タクシー券配布対象者の拡大をすべきだという視点から質問をいたします。昨年政府が行いました消費税のアップ、また特別減税の廃止、そして医療費値上げということで、国民に対し大変大きな負担を行ったことによりまして、日本は大変な不況になっているわけであると私は思っております。その中でも特に老人医療、これはもう2倍強の値上げということで、70歳以上の病人にとりましてはとても大きな負担になっているわけであります。私が申すまでもございませんが、70歳以上のお年寄りが同じ月に同じ医療機関に4回外来でかかり、そのとき4種類の内服薬を3日分、計2回もらった場合の1か月の費用は、改正前ですと1か月で1,020円で済みましたが、改正後は2,360円ということになります。また旧市内のお年寄りが、例えば高台地区の病院にタクシーに乗って行く、またその逆の場合でこのタクシーを利用しますと約2,000円以上かかるということで、1回病院に行くのに約5,000円が必要となってしまい、大変な負担となっております。私は、こうしたことから、タクシー券の配布または病院や公共的な施設を巡回する無料バス高齢者のために行うべき、そして高齢者負担軽減を図るべきと思いますが、どのように考えておられるのか答弁を求めます。  次に、徘徊老人についてでございます。最近のことですが、日中お年寄りがいなくなり、家族や近所の人たちが手分けして心当たりを探しましたが夜9時を過ぎても見つからないということで、落胆して警察に届け出たとのことでありました。その後、翌日午前2時頃、宇都宮市で見つかり警察で無事に保護されたとのことでありました。その人は旧市内の方で、宇都宮まで歩いていったということで、皆で大変に驚いたり、また喜んだりということでありました。当市ではこのような徘徊老人には協力お願いカードの交付がなされておりまして、このカードには名前や住所等を書くようになっており、ある程度有効だとは思います。しかし科学が発達している現在でありますのでもう少し有効な方法を用いるべきだと思います。例えば、宇都宮市では、コールマインという装置で、双方向携帯型自動応答機というものがありまして、親機と子機との組み合わせで、子機をお年寄りに付けますと、親機から30メートル、または10メートルと2段階の切り替えができ、設定された距離から離れると双方で警報機が鳴るというものであります。このような徘徊防止機器でありますとか、発信機、そういったものを取りつけるナビゲーション方式協力カードと合わせて使用することにより、徘徊老人の事故や事件を未然に防止することができると思います。徘徊老人SOSネットワークというのでしょうか、この充実についてどのように考えておられるのか答弁を求めまして、私の質問を終わります。 ○副議長田中洋一郎君) ただいま質問いたしました11番、鹿妻議員、7番、小野口議員に対する当局の答弁を求めます。  助役、渡邉君。 ○助役(渡邉南泱君) 7番、小野口議員民間業者開発道路についての質問にお答えします。  都市計画事業は、住みやすく活動しやすい都市づくりを目指して、適正な制限のもとに土地の合理的な利用を図り、また都市に必要な施設を整備するものであります。このうち市街化区域では、市街化を誘導・促進すべく、土地区画整理事業都市計画道路などの都市基盤の整備を進めておりますが、民間による宅地開発もその一つであります。都市計画法第32条では、開発によって設置される公共施設の土地の帰属や管理について、あらかじめ協議することが義務付けられております。また、法第40条では、開発者が自ら管理する施設を除き、完了公告の翌日には地方公共団体に土地を帰属することとしております。  市に移管されていない道路の数についてでありますが、昭和58年以前の開発は市に帰属するという協定ではなかったため、その数を把握することは困難であります。昭和59年以降の開発行為によって新たに設置された道路等施設は140件、市に帰属されているものが75件、約54%であります。帰属されない要因としては、抵当権などの設定が解除されていないことが主な理由であります。いずれにいたしましても、地域住民の不安を解消するため、市としても積極的な対応をしてまいりたいと思います。  なお、その他の質問につきましては関係部長から答弁させます。  以上で答弁終わります。 ○副議長田中洋一郎君) 教育次長、鈴木君。 ○教育次長鈴木義夫君) 11番、鹿妻議員学校給食共同調理場洗浄機環境ホルモンについての質問にお答えします。  まず、洗浄機の特許に関することについてでありますが、本市で購入した洗浄機会社に問合わせたところ、平成8年9月27日に特許申請し、その後平成9年10月8日に特許申請の公開に伴う審査請求をしたとのことであり、現在も特許出願中の状態であるとのことであります。  次に、洗浄液に使用している物質についてでありますが、この洗浄機は水を電気分解して生成される強アルカリ性水と、強酸性水をそれぞれ洗浄水及び消毒水として使用しております。従いまして、使用している物質としては水を電気分解するための媒体として使用される食塩及び少量の希塩酸であります。  次に、洗浄液は使用食器に影響はないのか、また公共下水道へ悪影響がないのかとのことでありますが、一般的にプラスチック類は高温のアルカリ性水や傷などで加水分解し、劣化しやすくなると言われております。このようなことから、食器の選定につきましては、当時主な業者のポリカーボネート製食器について、市が栃木県南工業指導所に耐熱、耐アルカリ試験を依頼し、異常なしとの結果を得て購入したものであります。また、洗浄水は使用後消毒水、これは先程も申し上げましたが、強酸性水と合流し中和し、水として下水道へ排出するため、下水処理に支障を来すものではありません。  次に、ポリカーボネート製食器安全性食器の検査結果についてでありますが、昨日19番、芳田議員の質問にお答えしたとおりでありますので、ポリカーボネート製食器を取り替える必要はないと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○副議長田中洋一郎君) 都市建設部長、長島君。 ○都市建設部長(長島義男君) 11番、鹿妻議員の県道の変則交差点についてのご質問にお答えいたします。  まず、鹿沼市内の主な県道交差点交通渋滞を緩和すべき箇所数についてでありますが、平成3年8月に交通渋滞緩和対策調査特別委員会において、市内における主な幹線道路の渋滞について検討をいただきました。27か所の交差点を調査したところであります。そのうち御成橋交差点、府中橋東交差点、ほか4か所につきましては既に完了をしております。また、仁神堂地内県道鹿沼環状線と国道293号交差点、足利銀行鹿沼支店交差点、ほか5か所を含めて現在整備中であります。なお、未整備14か所につきましては、今後特別委員会の調査報告に基づき、関係機関に要望してまいります。  次に、上日向線の交差点改良、通称日向辻の改良工事につきましては、議員ご承知のとおり関係権利者と何度か交渉いたしましたが、合意形成に至っておりません。市といたしましても今後引き続き関係機関に要望してまいりますとともに、地元権利者との合意形成が図れるよう働きかけてまいります。  次に、この交差点西部地区開発の関係についてでありますが、当交差点は加蘇、大芦、南摩地区と市街地を結ぶ重要な結接点であるため、御幣岩橋架け替えを含む一般県道石裂・上日向線、一般県道上日向・山越線及び主要地方道鹿沼・日光線、それぞれの整備計画との整合性を図ることが必要と考えられますので、交差点の改良工事だけではなく西部地区開発を視野に入れた広域的な幹線道路の整備促進を関係機関に働きかけてまいります。  次に、7番、小野口議員民間業者開発道路についてお答えいたします。移管の登記後に検査済証を交付するよう県に働きかけるべきではないかについてでありますが、ご指摘のとおり登記承諾書の提出を条件に、証明書の交付をしていただくよう、現在県に対し要請しております。前向きな回答が得られるものと考えております。  次に、移管しない業者に対するペナルティーの必要性についてでありますが、その業者に対しペナルティーを科すというのは法律上困難でありまして、その都度粘り強く行政指導をしていきたいと考えております。  次に、移管しない業者に市が積極的に移管を働きかけるべきではないかについてでありますが、いまだ開発者名義の公共施設については、市への所有権移転を働きかけてまいります。併せて従来の基準で作られた道路はもちろんのこと、協定時において事業者帰属となっている土地についても、市への所有権を移転するよう働きかけてまいります。  次に、宇都宮市の解決に向けての動きについてでありますが、議員ご質問宇都宮東部ニュータウンについては、妨害行為禁止の仮処分の申し立てをしたということは聞いております。また、それ以外の未登記物件については、職員2名、嘱託2名、合計4名が専従で調査や手続を行っているとのことであります。市といたしましても、地域住民の不安解消のために積極的な対応をしてまいりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○副議長田中洋一郎君) 環境対策部長、森田君。 ○環境対策部長(森田睦典君) 11番、鹿妻議員の市の残土等処理条例制定についての質問にお答えいたします。  「他市で残土条例が制定されているが、鹿沼市での条例制定の考えについて」は、現在県内各地で土木、建築工事などの残土が運び込まれ、埋め立て、盛り土等に使用され、地元とのトラブルに発展するケースが起きております。県においては、残土等による埋め立てに際しての有害物質の混入や盛り土、堆積に際しての崩落、流出等の防止対策を目的として、法的な拘束力のある条例制定を進めております。これには一定規模の基準を設け、許可制を導入するもので、規模の大小で市町村との調整を図って適切な対応策を講じることなどが主な骨子になっており、来年度施行を予定しております。従いまして、市といたしましては、関係部局と調整を図りながら県の条例の動向を踏まえて方向性を見出していきたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○副議長田中洋一郎君) 市民生活部長、福田君。 ○市民生活部長(福田 顕君) 7番、小野口議員の幸町市営墓地についての質問にお答えします。  幸町市営墓地は、昭和40年に新設許可を受け、その後昭和42年に拡張し、現在485区画が造成されております。地形的に低い場所にあるため、昨年までは夏期の雷雨などの集中豪雨時には水はけも悪く、その上隣地の畑より土砂が流れ込み、長年この対応に苦慮いたしておりましたが、今年に入り民間業者開発により擁壁が設置され、土砂の流入については解消されたと思っております。  今後の雨水対策についてでありますが、県施工の一般県道鹿沼環状線道路新設改良工事に併せ、市施工により千渡雨水第3幹線整備事業を平成10年度から13年度に予定しております。そのうち前原踏切の跨線橋より南側の242メートルについては、平成10年度から11年度にかけて雨水管渠を敷設する予定であります。その工事施工後、住宅地内の雨水側溝の整備を行う予定でありますが、墓地内の雨水排水につきましても、それに合わせて整備を進めてまいりたいと思います。  次に、墓所の造り替えに補助金をとのことでありますが、市営墓地は墳墓を設けるために鹿沼市が許可を受け、市民の利用に供しているものであり、墓地の管理運営に必要な施設等、例えば駐車場、芝生、休憩所等は管理責任において整備をすることとなりますが、墓所に関しましてはあくまでも使用者個人の管理であり、補助金制度の導入は考えておりません。  次に、他の市営墓地の申請につきましては、唯一の公園墓地である見笹霊園は、環境的にも衛生的にも整備され、多くの市民に喜ばれておりますが、区画に限度があり、現在は緊急に必要とする市民の方に分譲している状況にあります。従いまして、特に環境条件の劣悪な箇所にあると思われる方については、見笹霊園の第2次造成計画の中で分譲できるよう検討してまいりたいと思っております。  以上で答弁を終わります。 ○副議長田中洋一郎君) 保健福祉部長、原田君。 ○保健福祉部長(原田照健君) 7番、小野口議員福祉行政についての質問にお答えいたします。  まず、白内障手術後の特殊眼鏡やコンタクトレンズ助成制度についての周知方法でありますが、現在市の関係機関及び在宅介護支援センターなどにおいて、高齢者のための在宅・施設サービスについてのパンフレットを配布し、そのPRに努めているほか、新規の老人医療受給者の説明会や老人クラブの総会などにおいても制度の説明を行っているところであります。今後につきましても、各医療機関などのご協力を得ながらパンフレットを配布するとともに、高齢者の集まる機会をとらえて周知徹底を図ってまいりたいと考えております。  次に、助成の増額及び再助成につきましては、コンタクトレンズについては1〜2年の寿命であるため、初回の助成から1年以上の使用期間が経過すれば再助成ができることになっておりますが、特殊眼鏡についてはこの再助成の制度化はなされておりません。市といたしましては、再助成の制度化を含め検討いたしましたが、平成9年度の特殊眼鏡の助成件数が3件でありましたので、より一層制度のPRに努め、利用者の拡大を図ることが必要と考えているところであります。  次に、福祉タクシー券の拡充及び無料巡回バスの運行でありますが、現在福祉タクシー券は通院などのため430人の方が利用されております。また、70歳以上の高齢者平成10年4月1日現在約1万1,000人を数えており、このうち相当数の方が何らかの事情でバスやタクシーなどの交通機関を利用されております。市民の生活の足を確保するための巡回バスの運行については、現在生活バス路線事業の在り方についての検討委員会で検討しておりますので、それらの推移を見守っていきたいと考えております。  なお、福祉タクシー券の拡充や無料巡回バスを取り入れることは、現在の本市を取り巻く厳しい財政事情を考慮した場合、極めて困難であると考えております。  次に、徘徊老人の対応でありますが、平成10年1月に徘徊老人SOSネットワークが警察署、県西健康福祉センター、市及び関係機関より発足いたしました。痴呆性の高齢者は年々増加の傾向にありますので、老人SOSカードを発行するとともに、国庫補助の日常生活用具給付事業の中に、徘回による事故防止を図る機器として、痴呆性老人徘徊感知機が給付の対象となっております。この制度は所得により自己負担がかかる場合もありますが、一層の利用拡大を図るため、広くPRに努めてまいりたいと思っております。  以上で答弁を終わります。 ○副議長田中洋一郎君) 当局の答弁は終わりました。  当局の答弁に対し再質問はありませんか。  11番、鹿妻君。 ○11番(鹿妻 清君) 再質問いたします。  共同調理場の洗浄機環境ホルモンについてでありますが、二、三、再質問をいたします。  第1は、1番目の特許が下りないということは、もう入れる時点で大体わかっていたような気がするのですが、大分見学等も来ると思いますが、その時どう説明しているのか、特許が下りる見込みがあるのかどうかを再度お尋ねいたします。  それから、最後から2番目のポリカーボネート製食器についてでありますが、昨日洗浄液を検査に出しているというお話でありますが、洗浄液は洗浄液で大丈夫だという太鼓判が押されたようでありますが、問題は、先程申し上げたとおり、例えば油、酢、酸ですね、それから熱等によって、食器そのものへ食物を乗せた場合、学校まで持っていく間に何時間かかかると思うのですが、その間溶け出す恐れがあると、これが一番心配だと思います。この点はどのように考えているのか。疑わしいと思えば直ちに陶器の器に替えるとか、木製に替えるとかするべきであると思います。きょうも新聞に出ていましたが、出生率が1.3幾らという高くない出生率になってしまいました。私は、これもやはりこういう環境ホルモンに関係するのではないかと考えております。  以上で終わりたいと思います。 ○副議長田中洋一郎君) 再質問に対し当局の答弁を求めます。  教育次長、鈴木君。 ○教育次長鈴木義夫君) 11番、鹿妻議員の再質問にお答えいたします。  まず、第1点目の特許のご質問でございますが、先程もご答弁申し上げましたとおり、会社の方としては特許庁の方に特許申請中と。もうご存じかと思いますが、出してすぐ下りるというものもあるでしょうけれども、なかなか簡単に特許がおりるとは私どもも聞いておりませんし、かなり期間のかかるものもあるということで、先程申しましたように特許申請中ということでご理解をいただきたいと思います。  それでは、見学に来た方にどんな説明をしているのかということにつきましては、その洗浄機の仕組みについては当然ご説明は申し上げております。その際に特許がどうのこうのというお話はしておりません。  それと、運搬中に油とかそういうものが溶け出すのではないかと。これにつきましてはちょっと説明したいと思うのですが、国立医学食品衛生研究所などで数多くの調査が行われております。確かにどの実験でも容器に熱湯、油、アルコール等を入れると、環境ホルモンとされるビスフェノールAが溶け出したという状況はあったという報告があります。しかし、濃度はいずれも食品衛生法で定められている2.5ppm以下ということで報告がありました。ご質問の運搬中の影響があるということでございますが、これは食器食器かご等に入れまして、洗浄したものを配送車で学校に持っていって、そこで初めて食器を使います。だから食器に盛っていって使うわけではございません。そういうことですから、30分か1時間ぐらいはその食器で食べるでしょうけれども、そういうことではありませんので、その辺はご理解願いたいと思います。  以上、2点だと思いますが、答弁漏れがありましたらまた。以上で答弁を終わります。 ○副議長田中洋一郎君) 再質問に対する当局の答弁は終わりました。  以上で議案に対する質疑並びに市政一般質問を終結いたします。  続いて、日程第2、議案等委員会付託を行います。  お諮りいたします。議案第43号 専決処分事項承認について、平成9年度鹿沼一般会計補正予算(第5号)から議案第58号専決処分事項承認について 鹿沼税条例の一部改正までをお手元に配布してあります議案付託表のとおり所管の常任委員会に付託したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長田中洋一郎君) ご異議なしと認めます。  したがって、そのように決定いたしました。  続いて、日程第3、議員案第6号 インド・パキスタンの核実験に反対する決議についてを議題といたします。  お諮りいたします。議員案第6号につきましては、提案理由の説明、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長田中洋一郎君) ご異議なしと認めます。  したがって、直ちに採決いたします。  議員案第6号につきましては、原案どおり決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長田中洋一郎君) ご異議なしと認めます。  したがって、議員案第6号につきましては、原案どおり決しました。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  お諮りいたします。明12日を議事整理のため、15日及び16日を常任委員会の審査のため、17日を議事整理のため休会いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長田中洋一郎君) ご異議なしと認めます。  したがって、そのように決定いたしました。  なお、18日は定刻から本会議を開きます。  本日はこれで散会いたします。  (午前11時14分)...