栃木市議会 > 2020-03-02 >
03月02日-05号

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  1. 栃木市議会 2020-03-02
    03月02日-05号


    取得元: 栃木市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-31
    令和 2年  3月定例会(第2回)               令和2年第2回栃木市議会定例会議 事 日 程 (第5号)                                 令和2年3月2日(月曜日)午前10時開議第 1 開  議                                             第 2 議事日程の報告                                          第 3 一般質問                                             第 4 議案第9号~議案第27号及び議案第31号の質疑、委員会付託                    第 5 請願第1号の上程、委員会付託                                   第 6 休会について                                           第 7 延会について                                           第 8 次会日程の報告                                          第 9 延  会                                             出席議員(29名)     1番   森   戸   雅   孝       2番   小   平   啓   佑     3番   浅   野   貴   之       4番   川   上       均     5番   大   浦   兼   政       6番   古   沢   ち い 子     7番   大   谷   好   一       8番   坂   東   一   敏     9番   青   木   一   男      10番   茂   呂   健   市    11番   内   海   ま さ かず      12番   小 久 保   か お る    13番   針   谷   育   造      14番   氏   家       晃    15番   入   野   登 志 子      16番   千   葉   正   弘    17番   白   石   幹   男      18番   永   田   武   志    19番   福   富   善   明      20番   広   瀬   義   明    21番   関   口   孫 一 郎      22番   針   谷   正   夫    23番   大 阿 久   岩   人      25番   松   本   喜   一    26番   小   堀   良   江      27番   梅   澤   米   満    28番   福   田   裕   司      29番   中   島   克   訓    30番   天   谷   浩   明欠席議員(なし)                                                                                                      地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名  市   長   大   川   秀   子    副 市 長   南   斉   好   伸  総 合 政策   小 保 方   昭   洋    総 務 部長   高   崎   尚   之  部   長  危機管理監   福   田   栄   治    財 務 部長   榎   本   佳   和  生 活 環境   橘       唯   弘    保 健 福祉   藤   田   正   人  部   長                    部   長                  こども未来   髙   橋   礼   子    産 業 振興   福   原       誠  部   長                    部   長                  建 設 部長   國   保   能   克    都 市 整備   戸   田       崇                           部   長                  副 部 長兼   増   山   昌   章    副 部 長兼   名   淵   正   己  総 合 政策                    総 務 課長  課   長  副 部 長兼   大   野   和   久    会計管理者   大   木   多 津 子  行財政改革  推 進 課長  上 下 水道   田   中       修    消 防 長   石   田       栄  局   長  教 育 長   青   木   千 津 子    教育委員会   川   津   浩   章                           事 務 局                           教 育 部長  教育委員会   鵜   飼   信   行    監 査 委員   天   海   俊   充  事 務 局                    事 務 局長  生 涯 学習                    併選挙管理  部   長                    委 員 会                           事 務 局長  農業委員会   田   嶋       亘  事 務 局長                                                   本会議に出席した事務局職員  事 務 局長   神   永   和   俊    議 事 課長   癸 生 川       亘  副 主 幹   岩   崎   和   隆    主   査   新   村   亜 希 子  主   査   藤   澤   恭   之    主   査   岩   川   成   生 △開議の宣告 ○議長(大阿久岩人君) ただいまの出席議員は29名であります。  ただいまから本日の会議を開きます。                                           (午前10時00分) △議事日程の報告 ○議長(大阿久岩人君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。 △一般質問 ○議長(大阿久岩人君) 日程第1、一般質問を行います。  順次発言を許します。                                                               ◇ 川 上   均 君 ○議長(大阿久岩人君) 4番、川上均議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) 4番議員、日本共産党栃木市議団の川上均です。発言通告に基づきまして、一般質問を行います。一般質問の最終日ということで、よろしくお願いをいたします。  今回の一般質問は、台風災害の全体としてはソフト面でどうだったのかについて質問を行いたいと思います。1つに台風19号災害対応での初期対応はどうだったかについて、2つに災害対応での被災後の対応はどうだったかについて、3つに災害対応の今後についてとなります。  明細1、台風接近に伴う市の準備体制とその後の取組についてですが、台風19号の被害は、5年前の豪雨災害をはるかに上回る規模となりました。事前の天気予報では、重大かつ深刻な被害が予想され、自治体や地域住民に避難の準備などを促す事態となっておりました。本市としては、予測される災害の対応に準備を行っていたと思いますが、準備の状況やその後の災害対応の体制がどうだったのかを振り返り、一連の流れについて簡潔に伺いたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員の質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。               〔危機管理監 福田栄治君登壇〕 ◎危機管理監(福田栄治君) 皆様、おはようございます。本日、一般質問最終日でございます。どうぞよろしくお願いします。  それでは、川上議員のご質問にお答え申し上げます。台風が市に接近する3日前と前日に危機管理対策会議を開催し、各班の配備体制の確認や自主避難所の開設等の協議を行いました。当日の10月12日土曜日は、6時30分に災害警戒本部体制を敷き、7時に10か所の自主避難所を開設しました。また、9時30分に第1回災害警戒本部会議を開催し、状況報告及び今後の対応の確認を行いました。その後、13時44分に大雨警報(土砂災害)及び洪水警報が発表されたことを受け、14時15分に災害警戒本部体制から市長を本部長とする栃木市災害対策本部を立ち上げ、巴波川、永野川沿い及び土砂災害警戒区域の世帯に対して、避難準備・高齢者等避難開始、これを発令したところでございます。17時には第1回災害対策本部会議を行い、状況報告及び今後の対応についての協議を行いました。その後、各河川の水位の状況等に応じて、避難勧告等の避難情報を発令し、既に開設済みの10か所の避難所のほかに12か所の避難所を開設いたしました。また、人命救助のため、23時06分、市長から知事へ自衛隊の災害派遣を要請し、避難者の移送、安否確認などに当たっていただきました。発災後の13日日曜日の13時30分に第2回災害対策本部会議を開催し、状況の確認及び災害ごみ仮置き場や災害ボランティアセンター設置などを協議しました。その後、必要に応じて連絡調整会議を開催し、被災された方の生活支援や被災地における2次災害を防ぐための復旧作業を最優先で進めてまいりました。また、災害復旧、復興に重点を置き、被災者の生活再建、インフラの復旧、地域経済の再生、さらには市民の元気を取り戻すための復興に関する取組を着実に実施するために、本年2月3日月曜日でございますが、栃木市災害対策本部を解散し、新たに栃木市災害復旧・復興対策本部を設置したところでございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) 豪雨災害に当たっての必要な体制を取ってきたというふうに理解をいたしました。  再質問ですけれども、2015年の豪雨災害と比べまして、体制のレベルがアップされたとか、そういった教訓とかが生かされていたのかどうか、その点であればお願いしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) お答え申し上げます。  幾つか対策を取ってきたところでございますが、その中で連絡要員を増やす、相当市民からの問合せ等が予想されますので、それに対応できなかったのが前回でございました。したがって、そういったことの連絡、市民からの連絡体制、連絡を受けるといった体制を主に重点的に取り組みました。それとまた、前回の台風から各種各班体制のマニュアルを整備し、体制をとってきたところでございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) それでは、明細の2に移りたいと思います。  台風通過後の初動体制について、在宅避難者の場合はどうだったのかですが、被災者の皆さんは避難所や親、兄弟、親類宅に避難されたと思われますが、避難所以外の避難者には情報が入らない、炊事もできない、お風呂も入れない、布団や毛布もない状況だったとの声がありました。特にこの布団とか衣類など、生活必需品の支給には即応する必要があったのにもかかわらず市の案内では、お知らせ第6号の12月1日付にこの生活必需品の案内が掲載をされました。しかし、遅きに失する事態になったのではないかというふうに思います。災害救助法生活必需品の項目がありますが、そこには被災日から10日以内に支給というふうにうたっております。掛け布団2枚だけが辛うじて残った、衣類は全部だめだったとのお宅の話を聞きましたが、多くのご家庭が生活必需品がほとんどやられてしまったのではないかというふうに思います。早急な生活支援がなぜできなかったのか見解を伺います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) お答え申し上げます。  生活必需品の支給につきましては、できるだけ早期の配布を目指したところでございますが、この制度の活用については、災害救助法に基づく制度で被災した方に現物支給が原則であることから、対象となる3,900世帯の方々に不公平感が生じないよう実施するために、本市と同様の被災規模の全国先進事例を参考に支援を行いました。具体的には必要とされる物資品目の選択や安定的な物資数の供給調整、配布対応が可能な業者の選定作業等、一定の準備期間を要することになり、災害救援のお知らせ第6号として12月1日にお知らせをしたところでございます。幸い本市は、イオンリテール株式会社イオン栃木店様と株式会社カインズ様の2社にご協力を頂けることができたので、近隣の市との比較においては、早期に物資をお届けできたと考えているところでございます。今後は、少しでも早く市民の皆様に生活必需品の支給ができるよう、全国の災害対応を参考にしながら検討してまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕
    ◆4番(川上均君) 再質問をいたします。  国が宛てに通達文書を出しております。内容は、災害救助法による被服、寝具、その他の生活必需品の給与、または借用に関する被災者への周知徹底についてというふうにあります。これはやはり被災自治体生活必需品の配布が余りにも遅い、やっていないということで、急ぎ活用するようにというふうに出した趣旨であるというふうに思います。11月の7日付というふうに、この国の文書はなっているのですけれども、これは市には届いていたのでしょうか。分かればお願いしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) お答え申し上げます。  その通知については届いております。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) 先ほどの答弁で、不公平をなくすという点とか調整ということで答弁がありましたけれども、またそれについては後でちょっと取り上げていきたいというふうに思います。  明細3、国の支援制度の案内などがない状態についてになりますが、災害に対する支援制度は市独自のものや国の制度がありますが、特に国の住宅応急修理制度被災者生活再建支援制度などは、全国の様々な災害で活用をしてきているわけになります。当初、台風19号の被災前も後もですが、住宅応急修理制度の案内は、本市も栃木ホームページにも案内が掲載されていなくて、近隣自治体で掲載があったのは、常総市ぐらいだったというふうに認識をしています。国の支援制度は、全国で一律であるわけで、災害発生当初に市でのホームページへの掲載がなかったのは残念であるというふうに思います。この点についての見解を伺いたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 住宅応急修理制度につきましては、昭和22年に制定された災害救助法に基づいた国の制度でありまして、県知事の委任を受けて市が実施しております。本制度のご案内につきましては、栃木におきましては10月15日、本市におきましては21日にホームページに掲載し、その後、新聞折り込み等でお知らせを行ってまいりました。特に被害が集中したと思われる地域につきましては、自治会長宛てにチラシを送付するとともに、の協力を頂き、自宅訪問による制度のご案内とチラシの配布をさせていただきました。本制度は、災害のため住居が一定の被害を受け、そのままでは居住できない場合、応急的に修理すれば居住可能となることで、避難生活を解消するという趣旨から、迅速で分かりやすい広報が必要だと考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) 再質問をしたいと思います。  この住宅修理支援制度について言えば、2015年の豪雨災害で栃木市も大きな被害を受けたということですけれども、そのときの県内の自治体の利用はなかったということで、栃木全体としても、申請利用がゼロという結果になっていました。栃木の各自治体への指導といいますか、対応が甚だまずかったというのが原因なのですけれども、この問題の当時の重大性というのを市として4年前に自覚をしていれば、この案内の掲載がないということは避けられたのではないかというふうに感じるところなのですけれども、この点についてはどういうふうに考えているでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 再質問にお答え申し上げます。  議員ご指摘のとおり、5年前の関東東北豪雨災害のときには、県内で使用した実績がなかったということでございます。さきの答弁にもございましたとおり、今回初めてこの応急修理制度を活用するということで、本市においても多少勉強不足のところはあったのではないかと思っております。今回災害救助法の適用となりましたことから、この応急修理制度を活用するということで、本市でもいち早くそれを国からの指針、方針等を確認をいたしまして、今回使うということに努めたつもりでございます。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) 今回の議会の答弁でも、この住宅応急修理制度の利用が1,350というふうに答弁がありましたけれども、災害が起きる前から告知ができていれば、もう少し利用件数も増えたのではないかというふうに思います。  次に移ります。要旨2、台風19号災害での被災後の対応はどうだったのかについてですが、明細1、長期の避難生活の問題点についてになります。長期の避難生活になると、健康面、精神面などで深刻な問題が出てくると思われます。災害で亡くなる方よりも災害関連死ということで、避難生活で亡くなってしまわれる方のほうが多いというふうに報告をされております。本日付の新聞報道でも、障がい者の災害関連死の比率が非常に高いという報道もされておりました。段ボールベッドや間仕切りなどの改善は見られるものの、避難所への移動、その後の生活は深刻な問題になってきているというふうに思います。今回、長い方で2カ月余の避難生活になったというふうに思いますが、仮設住宅の建設やトレーラーハウスなどの活用をするという、こういった点での問題意識というのはどうでしょうか。見解を伺います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 発災後、市営住宅の空き室38戸分を6カ月無償で提供し、当初26世帯の方にご利用頂きましたが、自宅の再建が終了したなどの理由により退去された方もおり、現在18世帯の方が引き続き入居されております。なお、6カ月の無償提供期間は、本年5月11日までとなりますが、今回の被害が甚大であることから、再建等が終了していない方には利用期間の延長も検討してまいります。  また、が提供しております賃貸型応急仮設住宅は、災害救助法に基づき半壊以上の方を対象とした最長2年間無償で65戸分を確保していただいておりますので、現在50世帯が入居をしております。なお、住宅応急修理制度を利用し、ご自宅を再建する場合は、同じ災害救助法に基づく全国一律の支援制度上、応急仮設住宅への入居はできないこととなっております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) 再質問をいたします。  市営住宅の無償提供で6カ月ということなのですけれども、この場合の応急修理の利用との関係はどうなのでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 応急修理制度を活用した場合に市営住宅の無償提供を受けるのかということですけれども、応急修理制度、今ご説明したとおり、ご自宅を再建する場合ということですので、応急仮設住宅への入居はできないことになっているということでございます。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) そういった国の制度、市独自の制度、そしてまた市営住宅の無償提供とか県営住宅も2年間入れるとかとか、いろいろメニューがあるのですけれども、なかなか被災された方というのは、こういったメニューの決断というのが非常に迫られてしまうというのがあります。応急修理制度を利用するのがいいのか、先ほど答弁にあったように、市営住宅に入るのがいいのかというのがなかなかその決断を迫られるというふうになるのは、被災者にとってはなかなか酷な話ではないかというふうに感じるのですけれども、この辺の柔軟な対応といいますか、もう仮設に入れば応急修理できませんよみたいな、そういった線引きというのがちょっと厳し過ぎるのではないかというふうに思いますけれども、その点での柔軟な運用とかというのは、検討の余地はあるのでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 議員ご指摘のとおり確かに市民の方たちの選択肢といいますか、どちらの制度を利用したほうがいいのかというところの多分疑問点、災害に遭った場合ですので、特にそういった、どの制度が一番市民の方にとって再建に向けた道筋が立てやすいのかというところはあると思います。ただ、議員からのご質問の中にもありましたとおり、災害救助法における全国一律の制度となっておりますので、災害救助法に基づく制度でございますので、市単独でそれを動かすということはできないことから、ちょっと他市の今回の被害の状況等々も加味しまして、国のほうへ働きかけ等を行ってまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) 再質問になります。  国の制度ということで、国の制度がそういうふうに線引きが厳し過ぎて使い勝手が悪いという面もあると思いますので、そういった改善の余地がある点では、国のほうに自治体からの声もぜひ上げていただきたいというふうに思います。  再質問ですけれども、先ほどのトレーラーハウスというふうに申し上げたのですけれども、正確にはムービングハウスというふうに言っているらしいのですけれども、トレーラーに積んである家を地面におろして仮設住宅に使うという話なのですけれども、モバイル仮設というふうに言っているということで、岡山の真備町とか、北海道での地震のときに非常に機動的にこういったものが使えたということなのですけれども、栃木市には千塚産業団地トレーラーハウスのメーカーがあるということで、こういったメーカーとも相談をして、今後、この応急仮設とか、そういった制度で活用できるような研究というのを進めていただきたいというふうに思うのですけれども、こういった点ではどうでしょうか。地元のそういった会社を活用するといいますか、そういった点で見解があればお聞きしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 議員お話がありましたとおり、トレーラーハウスの会社さんが当市の産業団地のほうに入っているというお話は聞いております。また、台風の前日に産業団地のほうで県知事をお招きしまして、県知事と業者さん等々の会合があった中でも、トレーラーハウスさんのところとはご挨拶をさせていただいたところでございます。トレーラーハウスでの応急仮設住宅といいますか、その仮設の住宅につきまして、またその中身がどういったものかにもよるかもしれませんが、多少のインフラ整備、例えば電気の関係ですとか水道の関係等々必要になる場合もございます。そういったところの活用事例、議員からご紹介のありました他の自治体の事例を参考にしながら、その辺の導入につきましては、今後検討させていただきたいと思います。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) トレーラーハウスですから、どこへでも持っていけるということになりますので、各自治体が1台でも2台でも、そういうのを持っていれば、どこかで災害があったときには貸し出せると、移動して設置することができるということで、県知事の訪問もあったということですので、今後とも研究をぜひお願いしたいと思います。  国の災害政策の在り方にも、この避難所生活という点では問題があるというふうに思います。地震や豪雨災害など、年々大規模化する災害ですが、何十兆円も復旧、復興予算が組まれているわけです。しかし、被災者の生活再建に対する予算は、ほんの数%というのが実態であります。東日本大震災での被災者支援、生活支援は3,600億円ということであったというふうに聞いておりまして、余りにも少ないというふうに思います。今後、国に対して自治体のほうからも声を上げていって、進めていただきたいというふうに思います。  次に移ります。明細2、生活支援関係の制度案内の問題点についてになります。被災者の皆さんへの生活再建支援制度の告知や内容について、様々な問題があったというふうに思います。災害支援のお知らせチラシの第1号は、市営住宅の無償提供とありますが、受付がたったの5日間です。住宅応急修理制度の案内では、2号で11月に入ってからということでした。3号で応急仮設住宅の案内ということになり、冒頭で申し上げました生活必需品の案内というのは第6号というふうになっており、被災者に寄り添うという点では、遅れや内容に問題があったのではないかというふうに思います。その点についての見解を伺いたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 災害支援のお知らせにつきましては、今回の甚大な被害を受けまして、災害支援情報を作成し、第6号までにてお知らせをしております。その中で、市営住宅の無償提供は第1号、住宅応急修理制度は第2号と第4号、賃貸型応急仮設住宅は第3号と、お知らせ内容が分散し、迅速さ、分かりやすさが必要であったと考えております。今回の教訓を踏まえまして、申請時の説明や窓口の説明の徹底、ホームページなどにおいても分かりやすい広報を念頭に、市民に寄り添った、より迅速かつ的確な対応ができるよう心がけてまいります。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) 改善点があるということですので、今後の災害時の対応をぜひお願いしたいと思います。 △発言の訂正 ○議長(大阿久岩人君) ここで発言の申出がありましたので、戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 申し訳ございません。少し答弁を訂正させていただきます。  先ほど川上議員からの質問要旨1番の明細(3)で、応急修理制度と市営住宅の併用の部分についてですが、すみません、私がちょっと認識不足でございまして、応急修理制度応急仮設住宅が併用はできないのですが、本市の市営住宅の併用は可としております。  以上でございます。訂正しておわび申し上げます。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) 明細3に入ります。被災者への支援制度説明会についてになります。今度の台風水害は、規模が大きく、市としても対応には様々な困難や限界があったというふうに思います。しかし、被災された住民の皆さんは、今後の生活再建をどうすればよいのかと途方に暮れる状況であったというふうに思います。生活再建への行政の支援制度説明会などが求められていたというふうに感じますが、しかし、市としての対応は行わないというか、行わなかったといいますか、それが方針であったというふうに思います。市民の不安や市の対応への強い怒りも聞きました。見解を伺いたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) お答え申し上げます。  支援制度の説明につきましては、被害状況や家族構成、再建方針など、被災者の方々が置かれた状況により様々で、その世帯に応じたきめ細かい説明や対応が必要であると考え、一律の支援制度説明会を設けるよりも、まずは新聞折り込み等で災害支援のお知らせを配布することで、被災された皆様に速やかに等しく災害支援の情報を周知し、その後、総合窓口等の特別窓口で個々の相談に対応させていただきました。特別窓口につきましては、被害の大きかった栃木、大平地域を対象とした本庁及び大平総合支所の2か所の総合窓口やその他の総合支所などで受付窓口を開設し、延べ5,218件の相談があったところでございます。その際は、プライバシーに配慮しながら、被災者の皆様に寄り添ったきめ細やかな個別相談に努めたところであります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) 再質問をいたします。  議員の有志3名なのですけれども、支援制度説明会を行いました。青空といいますか、屋外で説明会をやったわけですけれども、全部で3か所やりまして、延べ人数だと百二、三十名の参加がありました。準備が大変だったかというと、意外にそういう感じではなく、二、三日前に地域にお知らせをして、告知をすれば皆さんが大変参加するという状況でした。また、支援制度については、にも問合せをしたのですけれども、も出向いて支援制度を説明することも可能ですよというような返事だったのですけれども、職員の皆さんも担当部局ではなくても、一定の知識があれば、こういったことはできるのではないかというふうに思います。また、自治会独自で被災者支援のメニューといいますか、先ほど市のほうのメニューが分かりにくかったという話もありましたけれども、自治会独自でも被災者支援の資料をつくったということもありましたので、やる気になればできたのではないのかというふうに思うのですけれども、今後検討を、災害の場合にはやはりこういったものが必要なのではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) お答え申し上げます。  議員さんが各地域で相談を、説明会ですか、開催してくれたこと、そしてまた自治会のほうが独自の支援制度の案内を出していただいたこと、そういった取組には深く感謝を申し上げたいというふうに思います。ただし、市で総合的な窓口を設けたということは、やはり先ほどの答弁の中でありましたので、全体的なことを早く知らせて個別に対応しなければならないと取組したところでございます。いろんな支援制度の市の取組というのは、やはり市も職員も被災をしているというところで、それと災害の規模、その地域性、いろいろ状況が違います。今回のように広い地域の中で起きたことに対する対応というのは、やはり単独の市町だけではなかなか対応できない部分もあろうかと思います。そういった意味では、いろいろなことを想定した中で各自治体もしくは市、国等とも、これからいろいろ連携を図りながら、その体制については研究をしてまいりたいというふうに思います。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) 要旨3に入りたいと思います。  災害対応の今後についてになります。明細1、全国の災害対応の取組を参考にすることについてですが、全国で豪雨、暴風、地震など連続して災害に見舞われております。いつ災害に見舞われるかは、予測は不可能というふうに思います。このたびの台風水害を踏まえ、全国の災害対応を参考にして、改善する必要があるのではないかというふうに思います。例としては、被災が大きかったところで、行政が被災された現地に対策用のテント村を立ち上げたり、青空マーケット、無料配布を開設したり、様々な形で支援が行われております。岡山総社市の担当する部長さんの話を聞く機会がありました。決裁なしで必要物資を購入する特命を受けたというふうにおっしゃっておりました。ワンマンな市長さんらしいのですが、部長さんは被災地区が自主防災組織の立ち上げの時代からつき合いのある地域だったという関係で、かなり立ち入った救援を行っております。現地出張所、テント村と言っていたと思いますが、また支援物資のフリーマーケットを行って、連日1,000人の利用があったというふうに言っておりました。あと、ペットの避難所とかの話もしておりました。行政、社協、民間との連携を行ったということでございます。自主防災組織も自治会も非常に災害のときには重要であるというふうに思いますが、こういった組織に対する命令系統、やはり司令塔がないと救援というのは進まないというふうに思います。こういった点で改善への見解を伺いたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) お答え申し上げます。  このたびの災害に関しましては、被災直後より総務省の災害業務の支援を目的とした行政支援ネットワークである被災市区町村応援職員確保システムを活用して発災2日後の10月14日に支援チームの派遣要請を行いました。支援の翌日には、愛知県防災部災害対策課より、災害対応に対する知識と経験を持った職員で構成された災害対策チームが派遣され、市の執行部や災害現場での職員に対し、全国の事例に基づいた災害マネジメントに関する多くのご助言を頂いたところでございます。その助言を受け、避難者への総合的な支援を行うことを目的とした被災者支援総合対策班を関係課の職員でつくる特命班として設置いたしました。これにより避難所で生活する市民が一日でも早く元の生活に戻れるよう、被災者に寄り添ったヒアリングや各種支援の案内を実施したところでございます。今後も災害対策の先進地や全国の災害対応を参考にし、災害に強いまちづくりを目指してまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) 先ほどの支援物資の不公平をなくすというふうに答弁があったのですけれども、なかなか不公平というのは、それをなくすというのは難しいのではないかというふうに思います。やはり先ほどのことを繰り返しますけれども、支援物資というのはもう非常に緊急性が必要なわけですから、生活物資をお手元に届けるということが使命の第一だというふうに思います。私もフリーマーケットをやったことがありますけれども、当然50しかない品物に対して100人の方が来てしまうというときなんかも多いわけです。そういった場合には、じゃんけんで決めるというふうにやっていました。やはり物がなくてもできるだけ早く生活物資などは、皆さんのお宅に届けるというのが第一ですから、恨みっこなしで、別にそのときのじゃんけんで負けたからといって不平はなかったというふうに認識をしておりますので、今後の対応もぜひ考えていただきたいというふうに思います。  明細2に入ります。納税相談で雑損控除の説明を行うことについてになります。これから納税申告の時期になります。市民から、雑損控除の案内を行うべきだとの意見がありました。栃木税務署の説明会は、12月に入って行っていますが、まだ知らない方も多くいるというふうに思います。また、控除の計算がとても難しく、一般的には申告するなら税理士というふうになってしまうというふうに思います。給与労働者の皆さんだと諦めてしまう方も多いというふうに思います。市役所と支所に税務署の説明会で配付した資料を置いておくとか、市内の申告相談会では十分な体制を取るというふうに必要があるというふうに思います。告知ももっと必要であるというふうに思いますが、見解を伺いたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  榎本財務部長。 ◎財務部長(榎本佳和君) ご質問の雑損控除につきましては、広報とちぎ12月号の回覧チラシを初め、台風19号による大雨被害災害支援のお知らせの第6号や市ホームページ等でもお知らせするとともに、被災された方に対しまして、栃木税務署から個別にダイレクトメールを送付し、周知に努めたところであります。その後12月16日から25日にかけまして、栃木文化会館ほか5か所で7日間、延べ19回の説明会を行いました。また、1月14日から2月6日にかけまして、栃木文化会館ほか6か所で16日間、延べ16回の個別相談会を実施したところであります。なお、ご質問頂きました税務署の説明会で配付した資料につきましては、本庁市民税課の窓口及び各総合支所市民生活課の窓口に配置をしております。また、申告相談会には、税務署が実施した研修会に参加し、雑損控除に精通した職員を配置するなど、より円滑な申告相談が行えるよう努めております。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) 再質問をいたします。  今回の新型肺炎の関係で、申告日が延長されたということもあります。また、申告の会場が昨年は何か大変申告会場が少なくて批判の声もあったわけなのですけれども、今回申告の会場がどんな感じになっているのかというのが分かればお願いしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  榎本財務部長。 ◎財務部長(榎本佳和君) 申告会場につきましては、昨年統合ということで若干数を減らした経緯がございます。その中で、各地域には1回は申告会場を設けてもらいたいというご要望もございまして、そのように対応をさせていただきました。また、配置の人数につきましても、1か所当たり2名から3名増員をして対応しているところでございます。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) 再質問をいたします。  昨年から何か所から何か所に増えたのでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  榎本財務部長。 ◎財務部長(榎本佳和君) 申告会場につきましては、ちょっと数に関して今手元に資料がございませんで、後ほどご答弁させていただければと思います。すみません。今年度の場所ですが11か所、昨年度の申告会場の数はちょっと確認をさせていただきたいと思うのですが、今回の申告会場の数は11でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) ぜひ箇所数も増えたということで、市民の皆さんに丁寧な説明とかをお願いしたいというふうに思います。  明細3に入ります。災害対応への備え、体制を取ることについてになります。災害対応については、様々な課題改善点がありますが、ハード的な面に関することは、財政や工事であれば工期など、実際には制約が大きくあるというふうに思います。しかし、災害対応の考え方は知恵の使い方次第というふうに思います。私が支援制度の先ほど申し上げました青空説明会をなぜ行ったかについて言えば、振り返れば東日本大震災があったというふうに思います。ボランティア活動も何度も行いました。ボランティアセンターの事務局係もやりました。その後のいろいろな災害に関心を持ち、2015年の豪雨災害では、被災地域の現地調査や被災者との対応活動などを積み重ね、それが今回の行動に至ったというふうに感じております。市としても特別の体制を取る必要があるというふうに考えます。繰り返し述べました支援制度の説明会、また青空マーケット、現地のテント村などは、職員の方が一定の知識、そしてまた経験があれば可能であるというふうに思われます。職員から一定数の災害担当委員を選出して、異動でたとえ部署がどこにあったとしても、最低でも10年以上の任期を与えて、日常的に災害について心へとめておき、ほかの自治体での災害の対応、支援など行ったりするとか、関心や実際の行動をすることで、支援制度を熟知、体験するということもできると思います。災害について対応が組織的にできるようになっていくのではないかというふうに思います。そういった点での見解を伺いたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  大川市長。 ◎市長(大川秀子君) お答え申し上げます。  災害対応に備えた体制づくりにつきましては、これまで栃木市地域防災計画の規定に基づき、各部各班において各種マニュアルを整備し、年度当初に行う各担当者の定期的な打合せ会議や地域応援班招集訓練などを通して、体制整備に努めてまいったところでございます。  議員がご提案の新たな体制づくりにつきましては、各市町の先進事例や全国の災害対応を参考にしながら、今後研究してまいりますが、今回の災害対応では平成27年の9月、関東東北豪雨での経験が生かされたように、さらに今回の台風19号被害での経験を今後の対応にしっかりとつなげていくことも重要だと考えております。現在、今回の災害についての検証作業を行っているところでありますので、職員が自治会長へ連絡や情報提供を行う体制などの検討を含め、今後栃木市地域防災計画や各種マニュアルの改訂などを進め、職員のスキル向上、体制強化に努めてまいります。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 川上議員。               〔4番 川上 均君登壇〕 ◆4番(川上均君) 今回の台風水害で特に床上浸水に遭われた方、皆さんは、やはり泥んこ状態でもう生活、それを再建するということはもう本当に大変な作業になっているというふうに感じてまいりました。市のほうとしても一定の努力ということが現れているというふうに感じるのですけれども、やはり被災された市民の皆さんに寄り添うということが本当に求められているというふうに感じております。ぜひ体制の改善点、努力できるところは努力、変えられるところはぜひ変えていただいて、今後の災害に対しての万全の体制を取っていただくことを最後にお願い申し上げまして、一般質問といたします。 ○議長(大阿久岩人君) 榎本財務部長。 ◎財務部長(榎本佳和君) 先ほどの議員からの再質問で、申告会場の数でございますが、前回が6会場であったものが、今回は11会場で実施をしております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) ここで暫時休憩いたします。                                           (午前10時54分) ○議長(大阿久岩人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                           (午前11時10分)                                                               ◇ 小 平 啓 佑 君 ○議長(大阿久岩人君) 一般質問を続けます。  2番、小平啓佑議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) 議員番号2番、栃木政策研究会、小平啓佑です。本日は、4つの要旨について、既に議長宛て提出の発言通告書に従い、順次質問をしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  発言要旨の1、吹上地区赤津川の河川改修計画について。(1)の計画について。の河川改修計画の内容について、赤津川の現状を栃木市ではどのように把握されているか質問いたします。  なお、先週の一般質問で、災害についての質問も多くございました。栃木は、1月末に災害査定を済ませ、永野川については底ざらいを含めた改良復旧計画を国と協議中であり、巴波川については国とで進める浸水対策検討会を3月にスタートさせ、抜本的な河川改修を行っていく方針であることが分かりました。赤津川の復旧について、市の管理である落橋した仲ノ町橋、前田橋の原形復旧のほか、は赤津川5か所の土手原形復旧工事と伊吹橋に既に設置済みの水位観測モニターのほか、新たに簡易水位計の発注を予定している点を執行部答弁で確認しております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員の質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。               〔建設部長 國保能克君登壇〕 ◎建設部長(國保能克君) 小平議員のご質問にお答えを申し上げます。  一級河川赤津川につきましては、約70年前に巴波川も溢水被害の軽減を図るため、赤津川分水路として整備されたところであります。このため赤津川につきましては、整備当初から計画された河川断面で整備され、完成しておりますが、近年発生する異常気象により、大型化する台風や多発する豪雨などの雨量が河川計画を上回る状況が生じているものと考えられます。昨年10月の被害では、赤津川堤防の決壊は発生いたしませんでしたが、堤防の一部の箇所より越水などの事象が起こりましたことから、沿線の地域の中には、浸水被害が発生したところもございます。では、越水箇所などの確認調査を実施しており、今後、橋りょうや護岸などに影響を生じさせない浚渫や堤防の越水対策などの対応を検討されております。市では、赤津川の越水被害の軽減を図るために、現状の堤防構成の中で治水能力の向上を図るなど、効果的な対策を講じていただけるよう要望してまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) の計画並びに市の対応までご説明頂いたかと思うのですが、改めて明細2、市の方針についてお聞きしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員の質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 現在のところ、より赤津川堤防の越水対策などの検討が行われておりますことから、市といたしましてもによる対応方策に対応いたしまして、支援、協力を進めたいと考えております。  なお、赤津川への流量の負担軽減を図るための対策の一つといたしましては、赤津川に流入する小河川の適正な維持管理の実施や今日、各地で施行されております田んぼダムなどの導入についても調査検討を行いたいと考えております。また、あわせまして出水期などについては、市内部での速やかな現場状況の把握とともに情報を共有し、円滑な水防活動が図れますよう対応してまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) 一般質問が始まる前につきましては、巴波川、永野川については抜本的な改良復旧計画というものが見えてきた中で、赤津川などの小規模河川については、まだ先行きが見通せない状況でございましたが、今國保部長のご答弁で、住民の方も前向きな明るい兆しが見えていると実感しております。  1点だけ再質問をさせていただきます。吹上町の伊吹橋を中心として甚大な被害が台風19号でございましたが、伊吹橋の下流東北自動車道の下を赤津川がこのように通過するときに、河川の容量が減少しているのではないかと周辺の住民は疑っております。私も現地を確認いたしましたが、東北自動車道の下を通過するときの河川構造に、その上流部の越水の要因があるのではないかと考えておりますが、執行部に見解を伺いたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 私も議員が今ご質問なされた課題については、何人かの方からお声を聞いております。この点については、栃木土木事務所におきましても現状の確認をしておりまして、それが本当にすぐ越水の原因となっているかどうかの検討も踏まえまして、その辺の調査をさせていただいているような状況でございます。まだ、議員がおっしゃったように、それが越水の根拠となっているというところまでの判断まではできておりませんが、今後の検討課題としては、一つの方向性を出すのに材料として検討していきたいという形でございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) この点を踏まえまして、重ねて市の早急な対応をお願いいたしまして、次の要旨に移ります。  2番、就職氷河期への就職支援について。少し余談から入らせていただきます。民法のドラマ番組で、半沢直樹というものがございました。2013年放送ですから、今から7年前のことです。第1話から19.4%という高視聴率を獲得し、その後も着実に視聴率は右肩上がりを続け、最終話の平均視聴率は42.2%を記録しました。半沢直樹の名せりふは、皆様おなじみだと思いますが、「基本は性善説。ただ、やられたらやり返す、倍返しだ」でしたが、この続編半沢直樹2が4月から放送されます。原作は、作家池井戸潤氏のロスジェネの逆襲です。ロスジェネとはロストジェネレーション、失われた世代、つまり就職氷河期世代のことです。この世代が現代社会の中でどのように生きていくべきかを問うている作品ともなっております。テレビ業界の前評判では、今年は半沢直樹イヤーであるとされておりますが、根底にあるものは、社会が就職氷河期世代の問題を見詰め直し、この世代が新たな出発の年を迎えるロスジェネイヤーであると私は考えております。  質問に入ります。明細1、就職氷河期世代への就職支援について。同じ質問を昨年9月議会で質問いたしました。そして、ご答弁頂きましたが、その後、昨年12月23日、政府が就職氷河期世代への支援の総合的な計画をまとめ、その計画を実施しつつあります。栃木市において、直近で変更になった点や新たに検討している施策、支援策があるか質問をいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 本市では、これまでハローワーク栃木との共催により開催しておりますおおむね40歳までの求職者を対象とした若年者合同就職面接会と、40歳以上の求職者を対象とした中高年者合同就職面接会を就職氷河期世代の支援を拡充する観点から、来年度令和2年度より年齢の区別をなくした合同就職面接会に変更し、雇用や就労機会の創出に努めてまいります。  さらに、若者の就労と自立を推進するとちぎ県南若者サポートステーションと連携した就職相談、就活講座を現在毎月4日間開催しておりますが、令和2年度より対象年齢を39歳から49歳に拡大し、この世代の方に寄り添った支援に取り組んでまいります。  また、国の策定した就職氷河期世代支援に関する行動計画2019は、産業界の協力がなければ目的が達成されないことから、今後事業所に対しまして、市の企業連絡協議会や就業安定対策協議会などでの研修会やセミナーを通して、この計画の理解を深めていただき、就職氷河期世代の方々の就職支援を着実に進めてまいります。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) 就職支援については、引き続きよろしくお願い申し上げたいと思います。  明細2に移ります。総務省ホームページでは、地方公共団体における就職氷河期世代支援を目的とすることを明示した職員採用試験の実施状況を掲載しております。見てみますと、恐らく半月ごとのホームページ更新頻度であると思われますが、現在、採用試験の実施を公表しているのは9自治体、そのうち2月の前半で公表した新規の自治体は5つ見受けられるなど、政府の方針に足並みをそろえる自治体も出てきております。そういった全国的な動きが出始めている中で、明細2、就職氷河期世代支援を目的とした栃木市職員採用について、この世代への支援を目的とした職員採用を執行部にお願い申し上げます。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  高崎総務部長。 ◎総務部長(高崎尚之君) 本市の職員採用試験の募集年齢につきましては、新市が発足した平成22年以降、広く人材を求めるという観点から、一般事務職は高校3年生から29歳までの方、そして土木や建築など専門職の場合は、上限を34歳や39歳までとするなど、年齢の幅を広く取っておりましたので、就職氷河期世代の方々の受験についても、一定の対応はできていたものと考えております。ちなみにですが、一般的に言われている氷河期世代の35歳から45歳までの皆さんの数ですけれども、栃木市においてはちょうど職員構成の4分の1を占めているというふうなことで、特にその年齢分について少ないという状況は今のところございません。  なお、令和2年度の職員採用につきましては、現在のところ、募集する職種、要件、そして人数とも未定でございますが、今なお不安定な雇用状態に置かれている就職氷河期世代の方々の中途採用につきましては、議員おっしゃったとおり、昨年国が策定した行動計画などを参考にいたしまして、受験資格の上限年齢の引き上げや経歴要件を緩和した中途採用試験の実施などについて研究をしてまいりたいと考えております。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) 前向きな研究、そして採用の実施というものを強くお願いしていきたいと思っております。  同じく総務省ホームページのお話ですが、この世代支援を目的とすることを明示した職員採用試験の実施経過、結果です。結果も併せて確認することができております。今のところ採用の倍率は、下は30倍から、最高で兵庫明石市の450倍であるなど、いずれにしても狭き門であることは否めませんが、この世代が味わってきた苦悩を経験した即戦力の人材は、各世代にまたがる問題を解決できるものと期待しておりますし、栃木市がすべきことは、今のこの現代で、現在の中で、この世代に対する採用支援の姿勢を改めて地域社会の先陣を切って示すことであると私は考えております。そのような姿勢を期待して、次の要旨に移ります。  3番です。市の事業のデジタル化について。昨年5月にデジタルファースト法が成立いたしました。日本の行政に関する手続を原則デジタル申請に統一するというもので、いろいろな具体例がございますが、実感がある例えを申し上げますと、他市から栃木市へ引っ越したときに住民課で住民票の転入届を出し、子供がいるので、子育て支援課で児童手当の住所変更、住民票を持って警察署へ住所変更、その後、水道、電気、ガス等々、それぞれ管轄が異なる手続を1つずつ行うという大変な作業がありましたが、今後はこれを行政と民間合わせてたった1回の申請で事足りるという簡便な手続を示した法律であると理解しております。法律の狙いは、私たち市民や地方公共団体、民間の事業者など、人々が便利に行政サービスを受けられるようにするとともに、行政の運営をより効率的にできるようにすることと解釈されていますが、行政運営の効率化については、デジタル化を進めることで機械でできるものは機械でスピーディーに処理を行い、空いた時間をより市民の相談業務に注ぐことで、市の課題を解決できる道筋が見えたと私は積極的に評価し、デジタル化を推進する立場から、以下を質問してきます。  明細1、令和2年度のデジタル化事業について。アナログからデジタル化されるものについて、これまでの取組を含め、令和2年度のデジタル化事業について、その事業の内容はどのようなものか質問いたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  高崎総務部長。 ◎総務部長(高崎尚之君) 本市におきましては、現在、住民情報や税情報を初め、会計事務や文書管理など、各種事務のデジタル化を図るとともに、平成27年度からは公共施設の予約や各種手続の電子申請など、行政手続のデジタル化を進め、市民の皆様の利便性向上に努めているところであります。一方で、デジタル化に伴う個人情報の流出を防ぐため、個人情報を取り扱うパソコンをインターネットから切り離すなど、セキュリティー対策にも力を入れております。  本年度は、本市初の試みとして自治会の区域図や小中学校の通学区域の地図など、紙情報のデジタル化を行い、全庁的に地図情報を共有できる統合型地理情報システムを構築し、業務の効率化を目指しております。令和2年度につきましては、ただいま申し上げた行政が扱う地図情報について、市のホームページで公表するとともに、閲覧できる地図情報を増やし、市民の皆様の利便性向上を図ってまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) 1点再質問させていただきます。  統合型地理情報システムの構築についてでございますが、新しいハザードマップ、今検証を重ねているハザードマップについては、このシステムの中に新たに構築されていく予定になっているのでしょうか、質問いたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  高崎総務部長。 ◎総務部長(高崎尚之君) 防災マップ関係について掲載していくのかというご質問ですが、当然データができ次第、アップいたしまして、市民の皆様と共有できるようにしていきたいというふうには考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) 明細2に移ります。デジタル化に対する栃木市の考え方について質問いたします。
    ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  高崎総務部長。 ◎総務部長(高崎尚之君) 行政を取り巻くデジタル化の環境は、AIいわゆる人工知能の活用や人間に代わってパソコン操作を自動的に行うRPAの導入など、日々進歩しております。本市では、これらの状況に対応するため、昨年9月にRPAの実証実験を行うとともに、今後のデジタル化の方向性を定める第2期栃木市情報化計画の策定を開始いたしました。計画では、地域情報化と行政情報化を2つの柱と位置づけ、現状と課題の分析を通して、今後本市が取り組む各種デジタル化施策について明らかにしてまいります。地域情報化では、市民の皆様がいつどこでも行政手続ができる電子申請の拡充や防災情報等を行政と市民がリアルタイムで共有できる仕組みなど、市民生活の利便性と安心安全の向上につながる施策を盛り込んでまいりたいと考えております。  一方、行政情報化では、デジタル化による事務処理の効率化を中心に見直しを進め、これにより捻出した時間、人材、財源、これらを良質な市民サービスの提供や職員の働き方改革につなげてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) 再質問をいたします。  栃木市情報化計画、これは平成27年度から5年計画の令和2年度までということで、新たに次期計画を策定していく予定ということになっておりますが、その計画の中で市民懇談会の設置というものがございまして、再質問の内容としましては、その構成メンバーの中で学識経験者を含む10名ということになっておりますが、その学識経験者という方はどのような方が入られているか質問いたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  高崎総務部長。 ◎総務部長(高崎尚之君) やはり情報化とかデジタル化というのは、正直我々職員、素人ではなかなか効果的な施策展開が難しい部分がございますので、今回の懇談会につきましては、宇都宮大学の情報システム関係の先生に座長をお願いして、また委員につきましては、日頃からそういう情報発信とかデジタル化に関わるような市民の皆様をチョイスして懇談会を設け、いろいろな議論をこれから進めていくことになっております。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) もう一点再質問ございまして、市民アンケート調査を行っていくということがございましたが、これはどのようなアンケートを取っていかれるかお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  高崎総務部長。 ◎総務部長(高崎尚之君) 市民アンケートの内容でございますが、大きく2つございまして、1つはもう既に今栃木市においては様々なデジタル化が進んでいる部分がございます。電子申請とか、あるいは公共施設の予約申込み等々ございますが、こういうふうな今現在あるものについて、市民の皆さんがきちんとそういうものがあるというのを分かっているかどうか、また利用したことがあるかどうかという現状の分析が1点、さらにデジタル化というのは我々の想像を超えて、日進月歩でどんどん、どんどん進んでいってしまいますので、今市民の皆さんが求めているようなデジタル化、栃木市に対してどのようなデジタル化を求めているかというのを市民の皆さんに少しやわらかく質問を整えて、市民の皆さんの考えを吸い上げていきたい、そんなふうなアンケートを想定しているところです。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) 安心しました。というのは、スマートフォンの利用がこれだけ広く普及するということを5年前、10年前多くの人が理解できていなかった、予見できていなかったと思いますので、その点、2点に分けてアンケートを取られているということで理解をいたしました。  次、3番に移ります。明細3、デジタル化に対する今後の対応について。今後、デジタル化を進めていくものを具体的にご説明をお願いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  高崎総務部長。 ◎総務部長(高崎尚之君) 昨年実施いたしましたRPAの実証実験では、大幅な業務の省力化が確認できたことから、今後導入に適した業務の選定を進め、早期の本格運用を目指してまいります。また、AI技術との併用により、さらなる省力化につながることも判明いたしましたので、手書きの書類を高い確率でデータ化できるAIOCRとRPAの組合せについても併せて検討してまいります。これらの新しい技術の導入は、大規模な設備投資を必要とせず、汎用性も高い、つまり様々な用途に活用できることから、一つの業務から導入可能であり、その効果を確認しながら、業務の種類を増やせるというメリットを持ち合わせております。さらに、全国の自治体に目を向けると、AI技術は市民からの問合せの自動応答サービス等にも活用されており、市民が直接関わる分野についても、その範囲を順次拡大することで市民の利便性向上に資するものであります。このようにAIやRPAは、自治体業務にとって有効なツールであり、限られた経営資源の中で持続可能な行政サービスを提供していくためには、今後積極的に活用すべきものと認識しております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) RPA、AIを活用した、その効果の可能性についてご答弁をお聞きいたしました。先週からの一般質問では、残業の削減、働き方改革、ワークライフバランスの議論が進められてきました。執行部答弁で、月の平均残業時間を現状の15時間から5時間削減し、月10時間とすると同時に月の上限を45時間とすることも分かりました。月平均15時間に対して上限45時間は3倍の開きがございます。目標月平均10時間に対して上限45時間は4.5倍の開きがあります。職員の労働時間の削減という問題を解決するには、職員の業務量の平準化が必要であると私は考えまして、そこで再質問をいたします。  業務を機械化、省力化に導くRPA担当職員は、プログラミングの技術を持ち、庁内全体で業務自動化を達成する展望が見えている職員、また庁内のあらゆる業務をRPA化候補として洗い出せる業務の知識がある職員であることが望まれ、その育成が必要でありますが、これは一方の話であり、担当課全体の業務自動化の展望を持てる管理職、そして担当している個別業務をRPA化候補として認識を持てる職員の育成も、また一方で必要であると思います。言い換えますと、「私の仕事のこの単純作業の部分は自動化できれば残業しなくて済むと思うのだけれども、RPA化してもらえませんか。」と言ってくれる職員を増やせるかが重要になると思います。つまりRPA事業の平準化がスピーディーな労働時間の削減、働き方改革の実現につながると考えていますので、再質問は以下です。全庁的な職員へのRPA啓発をどのように行っていくかお聞きいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  高崎総務部長。 ◎総務部長(高崎尚之君) 再質問にお答え申し上げます。  議員おっしゃるとおり、RPAというふうな略語を使っていますけれども、まだまだ全庁的にRPAとは何ぞやというふうなものがきっちりと周知できているかというと、そうではない部分もあります。まずは、そのRPAというものがどういうものか、これは実証実験が済んでいるわけですけれども、こういう情報をきちんと庁内で共有化して、なおかつ情報システムという所管している部署がございますので、そこの職員が積極的に現場に足を運び、どのような業務がRPAにふさわしいかどうか、これは待っていてもなかなか上がってこない部分がございますので、その部分は担当課が積極的に原課のほうに足を運んで議論は深めていきたいというふうに思っております。ただ、行って議論をするにしても、それぞれの原課の職員がそういう知識等を持っていなければ議論になりませんので、今後大きな流れとしてRPAの導入を本格的に進めるのであれば、全職員を対象にしたRPAの研修等についても予定をいたしまして、みんなで協議をしていくというふうなことが必要になってくると思っております。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) ありがとうございます。昨晩、私もこの職員の残業時間削減について、このRPAを活用してどのように進めていくことが可能なのかどうか考えまして、あるキャンペーンを仕掛けるということを考えました。その名前が、早く帰りたいの、この仕事をRPA化してよキャンペーンということで、この実施をすることで職員の気軽ないろいろな削減に対する考えというものが出てくるのではないかと思いましたが、この点についてどう思うか再質問いたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  高崎総務部長。 ◎総務部長(高崎尚之君) いいアイデアをありがとうございます。業務の改善というのは、上のものがああしろ、こうしろと言ってもなかなか進まないのがこれまでの常でございました。やはり今議員おっしゃられたような改善をスピード感持って進めるためには、現場の声をきっちりと吸い上げることが必要です。今のアイデアちょっと頂きまして、庁内で今のお話をさせていただく中で、現場それぞれ一人一人の職員が、これ簡略化できないかなというような意見を上げてもらうような調査といいますか、アンケートといいますか、そういうふうなものもキャンペーンとして実施していきたいというふうには、今お話を聞いて思いました。よろしくお願いします。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) 高評価を頂きありがとうございます。私もサラリーマン時代長らく、今はそういう業界ではないのですが、ブラックと言われる仕事業務を長く経験させていただきました。当時は、トップダウンで業務を削減しろと、早く帰れということでしたが、今振り返ると一サラリーマン職員として、底辺から上にボトムアップの業務改善の姿勢、構造というものが必要であったのではないかと思いまして、このキャンペーンを考えた次第でございます。ありがとうございました。  今回は、庁内システムのデジタル化に比重を置いた質問になりましたが、来年度の栃木の事業の一つである、例えば農業のAI化事業のように対外産業振興に関するデジタル化事業について、次回以降、質問していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  最後の要旨に移ります。発言要旨4、蔵の街ビジネスプランコンテストについて、明細1、ビジネスプランコンテストの成果について。これまで3回のコンテストが開催されましたが、その成果について質問をいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 蔵の街とちぎビジネスプランコンテストは、栃木市創業支援中村由美子基金を活用し、平成29年度から実施しておりまして、市内で創業を目指す方、または創業後3年以内の方を対象とし、今年度で3回目の開催となりました。成果としましては、過去2回の受賞者13名のうち、既に事業を始めていた方6名を含む全員が創業に至っておりまして、雇用の創出や地域の活性化に寄与しております。また、当事業はコンテストに加え、応募者全員を対象とした創業支援のセミナーや講演会、若手経営者との交流会などを開催し、創業希望者への創業に関する機運を高めるとともに、人脈づくりの役割も果たしております。このようなことから、市内で一件でも多くの事業化の実現を目指すとともに、創業に関する機運を高め、市全体の産業活性化を図り、創業の夢の実現を後押しする上で、当事業の効果は非常に高いものと考えております。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) 次の明細に移ります。明細2、ビジネスプランコンテストの課題について。成果に続きまして、同時にこれまでに分かった課題は何かご質問いたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 当コンテストは、市内の方を初め、本市を創業場所として考えている市外の方などにも創業実現へのきっかけの場として大いに活用していただきたいということから、本市の魅力や情報を発信し、まずは多くの方に応募していただくことが課題として挙げられます。また、コンテスト開始から3年目を迎えておりますが、現在のところ、創業者からは少しずつですが、経営が軌道に乗り出している状況と伺っております。しかしながら、創業すること以上に事業の継続は一般的に難しいと言われております。このようなことから市としましては、創業後いかに継続的に必要な支援をしていけるかが重要と考えておりまして、創業者のニーズに対応した支援策を講じ、安定した経営につなげていくことが今後の課題であると認識をしております。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) 私が感じました課題について、もう少しお話をさせていただければと思います。2018年度の地域通貨の発表者、2019年度の直近、プラットフォーム事業の発表者がおりましたが、どちらも参加者の中では低い評価の結果でございました。ご本人たちは、潔く結果を受け入れております。この2つの創業計画に共通する点は、デジタル技術を利用して創業する、している点が1点と、もう一つ投資会社のコンテストで受賞し、金額は申し上げられませんが、投資を受けて創業を果たしている点です。  一方で、栃木市のほうでは低い評価、その一方である程度の評価を得て事業を開始している、その評価に差が出たことは逆説的であると感じておりまして、私は課題の一つであると認識しましたが、執行部についてはこの点についてどう考えているか再質問をいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 審査会の審査基準としましては、そのプランが新規性、独創性があるのか、また市場性とか、地域貢献性、実現可能性というものをまず書類審査でかけまして、最終審査会ではプレゼンテーション、その人のスキルとかプレゼンテーション能力、また意欲なんかも評価した上での審査となります。昨年度に続きまして、今年度も審査につきましては、審査委員会による審査ということで、基準に基づいて評価したものでございますので、議員おっしゃるような面は多少あるかと思いますが、一番やはり地域貢献性、それと今後の市場性というものを一番に考えて審査をしたところでございます。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) 一部先ほど申し上げました投資会社の投資を得て創業を果たしている点からすると、審査の項目にあります実現可能性と収益性、安全性といったものは十分考えられるかなと思うのですが、栃木市に対する地域貢献性という点は、確かに低いと思わざるを得ないところはございます。ただし、お二方とも栃木市出身、栃木市生まれということでもあり、関係性は幾ばくか栃木市としても構築し、関係を続けていっていただければと思いますので、意見として申し上げさせていただきます。  明細3に移ります。過去の受賞者からの要望について。直近1月29日に開催されたコンテストでは、過去の受賞者2名から近況報告の場が設けられました。近況報告は、とてもよい設えだったと私は評価しております。  その中で、以下の要望が受賞者から述べられました。事業者が売上げや利益を安定化していくため、行政と事業者が連携した仕組みづくりを市に求めた点がございます。この求めた点について執行部のご意見を伺います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 1月に開催しました最終審査会では、受賞者に今後の経営の参考としていただくことを目的に、また受賞者の創業後の近況報告を兼ねて、過去の受賞者2名から創業者としての実体験を語っていただく時間を設けました。その中で特に創業後に行政に期待することとしまして、創業後も長く事業を行うために、まちに人が集まりお客様や顧客が増え、事業者にとっても安定した事業経営につながるといった好循環を生み出すような魅力のあるまちづくりをしてほしいとのご要望を頂きました。市としましては、観光資源を生かした魅力あるイベントを開催し、にぎわいの創出に努めるとともに、町並み環境の整備やシティープロモーションを通した市の魅力を積極的に発信し、交流人口や定住人口の増加を目指してまいります。  また、受賞された方からは、創業後の安定した事業継続を要望されていることから、支援機関や商工経済団体と連携を図りながら、経営支援などのフォローアップに努めてまいります。  なお、今後も定期的に受賞者の現状や意見を聞く機会を設けまして、市の施策に反映させていくほか、創業者同士や地域の事業者とのつながりを深める場の提供、また事業の悩みや相談ができる環境づくりなど、創業後の事業継続を支えるための支援を行ってまいります。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) 今の答弁の中で、連携した仕組みづくりということで創業後の事業者同士が行政と連携をしながら、にぎわいを発生させるイベント的なものも結構なのですが、日常の事業がしっかりと営んでいけることについての仕組みづくりというものを望んでいらっしゃったと思いますので、その日常の経営を安定して担っていける、その行政との連携について、もう少し深くご答弁頂ければありがたいと思います。再質問でお願いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 新たに創業するのは大変なことでありますが、やはりご要望にもありますように、創業後事業を続けていくということが非常に難しくて、特に創業後1年、2年で明暗が分かれるというふうに言われております。そういう間もない方の新たな企画やビジネスプランなんかも当然このコンテストでも対象としているのですけれども、事業を軌道に乗せるためにやはり応募者の方からは、いろんな専門的な相談を受ける場が欲しいということをお聞きしておりますので、そういった面では同じようにのほうの産業振興センターとか栃木よろず支援拠点などで、いろんな中小企業の経営上のあらゆるご相談を受けている場所がありますので、そういうところと連携を図りながら、市のほうもそういったところにつなぐ役割を果たしながら、一緒に相談に乗っていきたいというふうに思っています。 ○議長(大阿久岩人君) 小平議員。               〔2番 小平啓佑君登壇〕 ◆2番(小平啓佑君) 市が中心となりまして、商工会議所並びにのよろず相談支援という市、またいだ支援というものを今後とも引き続き受賞者に対して提供していただければありがたいと思います。  以上をもちまして、4つの発言、4つの一般質問を終わりにいたします。本日はありがとうございました。 ○議長(大阿久岩人君) ここで暫時休憩いたします。                                           (午前11時58分) ○議長(大阿久岩人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                           (午後 1時00分)                                                               ◇ 梅 澤 米 満 君 ○議長(大阿久岩人君) 一般質問を続けます。  27番、梅澤米満議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 議席番号27番、梅澤米満です。発言通告に従いまして、1、市民の生活環境の保全推進について、2、農地の集積と基盤整備事業の推進について、3、災害に対する今後の対応についての3項目について一般質問をいたします。  では、1、市民の生活環境の保全推進についての発言明細、(1)管理されていない空き地への対応について質問をいたします。近年、若者の都市部への流出や核家族化や地価の下落等により、世帯や家族が所有する土地への関心が薄れ、適切な管理が行われていない事案を多く目にします。管理されていない土地に生い茂った草や樹木が隣接地に入り込んだり、道路を覆ってしまい、通行に支障が出ている現状です。またそのような土地には、スズメバチなどの危険な生物がすみ着くことも多く、近隣に生活している市民の方々は困っている状況にあります。栃木市では、栃木市をきれいで住みよいまちにする条例を制定し、所有者等はその管理に係る土地または建物について適正に管理をし、市は市民等が行う環境美化活動等を積極的に支援するとともに、環境美化意識の啓発に努めるものとするとしています。これらのことを踏まえて、不在地主なども多くなっている近年において、市としてはどのような対応を行っているのか質問をいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員の質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。               〔生活環境部長 橘 唯弘君登壇〕 ◎生活環境部長(橘唯弘君) 梅澤議員のご質問にお答えを申し上げます。  雑草や樹木が繁茂し、スズメバチなどの危険生物がすみ着いている個人所有等の空き地、いわゆる管理されていない空き地につきましては、所有者が管理責任を負うとされております。そのため近隣の方などから、適正に管理するよう指導を行ってほしいとの通報がありますと、議員のお話にもありましたが、栃木市をきれいで住みよいまちにする条例に基づきまして、環境課や総合支所の市民生活課において現地を確認し、空き地の所有者に対し適正に管理するよう指導等を行っている状況でございます。また、苦情の内容によりましては、別な課が指導を行う場合もありますので、関係課と情報を共有しながら指導を行っているところでございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 何点か再質問をしたいと思うのですが、農地以外の空き地について、栃木市ではどのぐらいの土地があって、あとは面積などが分かればお教えいただきたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) お答え申し上げます。  申し訳ございませんが、市内にどのような空き地が幾つぐらいあるかというのは承知していない状況でございます。正直申し上げまして、近隣の方から苦情等があった場合に市のほうで把握して対応しているというのが現状でございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 空き家については、自治会長さんに通して調査依頼をしているということでありますので、そのときに管理されていない空き地については、調査したらいいかなと思うのですけれども、その考えについてはどうでしょうか。お聞きします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 再質問にお答え申し上げます。  議員からお話ございました空き家等、自治会のほうにご協力頂きまして、空き家等についてご報告は頂いているのですが、空き地等につきましては、先ほど橘生活環境部長からお答えがありましたとおり、市民等からの苦情があった場合に、その空き家のほうというわけではなく、空き地だよということでお話を頂いているところでありまして、そういったところについてもうちのほうとしましても、ご連絡を頂いてから調査に行きまして、そこが空き地なのだということで、所有者に対して適正な管理に求めているところでございます。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 分かりました。一緒に調べれば楽なのかなと思って、できれば自治会長さんにお願いすれば了解してもらえるかなということで、今質問をさせていただきました。  それでは、次の質問に入ります。管理されていない土地の所有者は、栃木市在住とは限りません。そういうことで通知を発送するなど、対応もあろうと思いますけれども、それらの対応に対する所有者の反応はどのようなものがあるか質問をしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) 市内にお住まいの方のような所有者の方々については、比較的早めの対応をしていただいておりますが、議員がおっしゃったやはり市外の方、遠方の方になりますと、なかなか動きが遅くて再度通知を発送するなどの対応をしている状況でございますが、時間はかかりますけれども、何とか対応していただいているような状況でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 恐らくやらない人もいるのかなと思って心配したのですけれども、皆さんが対応してくれるということでよかったなと思っております。  それでは、また再質問したいと思うのですが、私の近所にも最近相続放棄をされて、なかなか完了するのがどこの期間で完了するのか正直分からないところがあるので、ちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) 相続放棄をされた土地でございますが、民法のほうの規定がございまして、相続放棄をしても次の管理者なり所有者が決まるまでは、通常の所有者と同等の管理責任を問うとされております。ちなみに、民法第940条でございますが、そういったこともございますので、基本的には相続放棄をされた方に働きかけをしていくという状況でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) うちの近所なのですけれども、そこの家も遠方にいて、管理するのが大変だということもあって、恐らく田んぼから畑、山林を添えると1ヘクタール以上あるかなと思うのですけれども、相続放棄をしてしまったということで、その親戚の人に、正直どうしようもないというか、市道なのですけれども、その草が覆ってしまって、やってもらえないかということで話をしたところ、役所に言えば役所でやってくれるよという話をちょうどもらったのですよね、正直言って。役所へ電話しました。でも、役所からしてみれば名義は変わっていないと、所有者が変わっていないということもあって、やってくれなかったということです。恐らく相続放棄した消費者に話をしても、これは人情的にやってもらえないのではないのかなと思います。できれば市のほうで対処してもらえばなというふうに要望したいと思います。そこのところは農地ですので、多面的交付金を頂いて、私どもできれいにはしているのですけれども、そういうケースが今後出てくるのではなかろうかなというふうに感じていますので、そのことについてはよろしくお願いを申し上げたいと思います。  それから、再質問をしたいと思うのですけれども、先ほどもスズメバチのお話が出てまいりました。小山市においては、スズメバチの駆除をするのに費用の2分の1を、あるいは7,000円を補助しています。栃木市としまして、どのように考えているか再質問したいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) スズメバチの関係ですと、市民の方とのやりとりになりますが、例えば今年度もやっぱり時期的な問題があるわけなのですが、7月から9月ぐらいに10件ほどの相談がございました。現在、市のほうで補助制度がないのですが、どうやって駆除したらいいかということで、市のほうで業者をあっせんするわけにはいきませんので、二、三ある業者を参考までに教えていただいて、多分お電話等で一番有利なところを使って駆除したりしているのかなと思うのですが、たまたまかもしれませんが、私、大宮の田舎のほうに住んでいまして、何回かスズメバチの巣を自分で駆除したことがあります。もちろん小さい巣ですけれども。ホームセンターとかに行くと、スズメバチ駆除のスプレーが置いてあったりしますので、結構数はやっぱりあるのかと思います。さらに、スズメバチが怖いのは十分承知していますので、どのくらい市民の方需要あるかとか、今後調査しながら、その補助制度の制定についてもちょっと研究をしてまいりたいと思います。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 検討をしていただければと思います。  それでは、発言明細(2)に入ります。危険な建物への対応についてお聞きします。市内の空き家や古くなった住宅において、外壁、看板、ブロック塀などの経年劣化などにより、落下などの危険性が考えられる建物が多く見受けられるようになっています。そのような建物について、所有者への対応はどのようなことを行っていますか、質問いたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 老朽化が進行し、管理不全な建物等につきましては、平成27年に制定しました栃木市空き家等の適正管理及び有効活用に関する条例に基づき、所有者に対し助言、指導を行っているところです。所有者が不明または遠方にお住まいで連絡が取れない場合は、戸籍等を調査して所有者を突きとめ、適正な管理をしていただくよう所有者または管理者に対し働きかけを行っております。  さらに、平成29年度からは、先ほど議員から少しご紹介頂きましたけれども、自治会と連携することにより、放置された危険な建物の発生を抑制する取組も実施しており、これまでに54の自治会から空き家等の情報提供を頂き、早期発見に努めているところです。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 何点か再質問したいと思うのですが、今空き家バンクに登録されている件数、また空き家バンクには登録されない自治会で調査した件数というのはどのぐらいあるのか、教えていただきたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) お答え申し上げます。  空き家バンクに登録されている件数は、今年度の最新の数字になりますが427件登録がございます。この427件は、空き地も含まれております。空き家が339件、空き地が88件となっております。また、自治会様からのご報告案件につきまして、今年度、現在ですと今23件ご報告を頂いておりまして、昨年度ですと45件のご報告を頂いております。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 自治会の協力をしていただいているということなのですけれども、全部の自治会なのか、そうでないのか、すみませんけれども、割合をお教えいただければ。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 申し訳ございません。全部の自治会の数を把握していないものですから、割合はちょっと分からないのですが、全ての自治会様にまだご協力は頂けていないものですから、毎年毎年いろんな自治会さんのほうには働きかけを行っておりまして、先ほど答弁させていただきましたとおり、54の自治会様にご協力頂いているという状況でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 分かりました。  それでは、次の再質問に入ります。危険な建物についても、先ほどの質問同様、栃木市をきれいで住みよいまちにする条例にて、所有者と市の責務について明記されています。危険な箇所の改善等の指導などを行ってもなお改善されない場合、今後どのように対応していく考えなのか、質問をしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 再質問にお答え申し上げます。  先ほどご答弁させていただきました平成27年制定の栃木市空き家等の適正管理及び有効活用に関する条例におきまして、その条例の中に所有者に対する助言ですとか指導、または命令等に関する規定を設けております。危険な建物の所有者につきましては、助言、指導により速やかに適正な管理を働きかけるようにという形で、建物の状態に応じては市のほうで空き家等の解体補助金の制度を提案しておりますので、そういったところをご活用いただいて、問題解消を図っております。  しかしながら、まずは適正な管理を所有者の方に指導いたしまして、消費者の自主的な対応に委ねておりますが、指導に従わない場合には条例に基づき、先ほどご紹介しました勧告、命令、または最終的にいきますと氏名の公表など、そういった措置を講ずることも必要と考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 勧告、命令してもなかなか改善されない、その場合は行政で強制的に代理執行を行うことは考えているのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 行政側による代執行ということですけれども、確かに行政代執行、最も強力な手段でありまして、昨年ですか、佐野市さんのほうで略式代執行という形で初めて県内で行われたと思うのですけれども、市の勧告ですとか命令に従わず危険な建物を放置している場合には、市が所有者に代わって解体を行うということも必要かと思うのですが、大概の場合、今までの事例等を見ておりますと、所有者がその工事費用を支払うということが期待できないということでございます。そこで費用の回収が見込めなくても解体に踏み切らざるを得ないような相当な理由のケースが出ない限り、なかなか行政代執行は行わないというのが実情でございます。少し数値を申し上げますと、国土交通省の発表で、この空家等の対策の推進に関する特別措置法という法律があるのですけれども、そちらが平成27年5月に施行となって、今約3年半弱ぐらいでしょうか、全国的にも30件弱、29件しか例がないということですので、本市におきましてもまだ実施には至っておりません。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 代理執行は非常に難しいという話でございますけれども、それに見合う、必要であれば条例とか、あとはガイドラインなどの策定なども考えてみたらいいのかなと思うのですけれども、市としての考えをお聞きします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 今ちょっと答弁させていただいたとおり、なかなか所有者に協力が得られないということにつきまして、空き家等の一定の手続を経て、公費等の撤去ということも可能性はあるかもしれませんが、来年度に我々の部署のほうで学識経験者を含めた委員会で構成する空家等対策協議会というのを設置する予定でございまして、その協議会の中で学識経験者等のご意見も伺いながら対応していきたいと思っております。また、議員ご提案のありました危険な建物を判定する基準など、そういったガイドラインの策定につきましては、これから引き続き研究してまいりたいと思っております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) これらのことを踏まえて、次の質問に移ります。  発言明細(3)危険情報の周知についてお聞きします。市街地や道路などの隣接している危険性のある建物については、市民の皆さんが通行する街道や通学路など、生活道路沿いに存在する建物もあります。そのような場合、危険性があることを市民等に周知するには、どのような取組をしているのかお尋ねいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 老朽化した建物や基準に適合しないブロック塀等は、所有者はもとより通行人に対しても被害を及ぼす危険な状態になっております。安全対策の一つとしまして、市民等への危険情報の周知は大変有効であり、密集市街地や道路に隣接し、特に歩行者の通行に支障を来すおそれがある場合には、緊急的な措置として、所有者の了解を得た上でカラーコーンの設置等により注意喚起を行っております。また、広く建築物の危険性、安全対策を知っていただくために、建築物防災週間に合わせ、建築物の危険性について広報とちぎへの掲載や年2回耐震普及ローラー作戦による現地パトロールに取り組んでおります。今後も建物の安全対策や維持管理は、防災上重要と考えておりますので、引き続き危険性の周知に努めてまいります。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 今の答弁の中で、年2回耐震普及ローラー作戦ということで取り組んでいるようですけれども、これは何人ぐらい1組でやっているのか、また何日ぐらいやるのか、またどのような効果があるのか質問したいと思います。
    ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 再質問にお答え申し上げます。  答弁の中で述べさせていただきました耐震普及ローラー作戦でございますけれども、こちらにつきましては平成20年度より実施しておりまして、建築士会さんのご協力を得まして、耐震診断、耐震改修等の建物につきまして、建築士会さんと当方のほうの職員と2人1組で市内順々回っているということでございます。1回のローラー作戦では、2日間体制で行っておりまして、先ほど答弁させていただきましたとおり年2回行っております。今年度は、昨年の7月と今年の2月の2回という形で、今年は2月は1日のみだったのですが、昨年の7月につきましては7月2日、3日という形で2日間行っております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) それでは、また再質問をしたいと思うのですけれども、空き家など危険と思われる建物、空き家などと同様に自治会の人にお願いをしているわけですけれども、空き家ではなくて、もう危険と思われる一般の住宅などについても、自治会に協力をしてもらうという考えはありますか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 空き家等でなくても実際に自治会の方のほうからとか、自治会ではなくてもお近くにお住まいの市民の方から、こういったところが危険だよとか、こういった建物がこういう状態になっているよというご報告は頂いておりますので、そういった場合には現地に行って確認等を行っております。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 分かりました。  それでは、次に移ります。発言明細の(4)管理されていない土地や危険性のある建物などへの今後の取組について質問いたします。これまで質問した管理されない土地、危険性のある土地などへの対応として、どのように推進していく予定ですか、お聞きしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) 管理されていない土地のうち、建物が建築可能な土地につきましては、所有者の希望により空き家バンク制度に掲載し、有効な土地利用を図っております。また、危険性のある建物の早期発見につきましては、引き続き自治会からの情報提供をお願いするとともに、来年度は市内全域の空き家の実態について調査、分析し、建物の状態に応じて空き家バンクでの活用や解体を提案し、問題解消を図ってまいります。なお、今回の災害で管理されていない建物等が増加しないように、現在、公費解体を実施しているところでございます。土地や建物が管理不全となる理由は、管理すべき方が遠方に住んでいる場合や相続放棄など様々でありますが、放置された土地や建物は周辺の住環境を悪化させる原因となりますので、管理不全となった理由を踏まえながら、所有者が責任を持って管理するように、引き続き法律や条例に沿って適正管理を呼びかけてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 私の提案でありますけれども、一つは空き家の解体をするのには上限で50万円ぐらい補助しています。それから、リフォームするのにも限度額で50万円を出しているということでありますので、それらの削減をして、空き家の管理とか空き地の管理について、その予算を少し分けてやって、できるだけスムーズな管理体制ができるのではないかなというふうに考えるのですが、どうでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 空き家のお話でございますので、私のほうから回答させていただきます。  今議員からご紹介ありましたとおり空き家解体補助等々の限度額等々ございますけれども、一方で空き家の解体補助金ですとか、リフォーム補助金のほうにつきましては、実績等も出ておりまして、かなり使われているというところでございますので、その部分を少し削減して、その管理のほうにというのはなかなか先ほどからご答弁出ておりますけれども、まずは消費者の方に適正な管理をしていただくのが一番なのかなというところで、そういうところの指導ですとか助言等をさせていただいて、その中でそういった活用等々がしなければならないのかなというところは検討させていただいて、補助制度等につきましては、また研究させていただければと思います。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 分かりました。  それでは、空き地、空き家に対して、市民の生活環境保全のために市と市民が協力し合い、安全安心なまちづくりを行っていけるよう強く要望しまして、次の質問に入ります。  では、2、農地の集積と基盤整備事業の推進について質問をいたします。まず、発言明細の(1)農地の集積向上のための取組について質問をします。近年の農業を取り巻く環境は、農業者の高齢や新規就農者の伸び悩みなどが多く、問題を抱えています。その中で私は、農業基盤の強化を訴えてまいりました。有望な若手の農業者はもちろんのこと、地域の担い手や農業法人など、農業を継続的に成長、発展させていくためには、これらの担い手への農地集積・集約化が重要です。市では、農地の集積を進めるに当たり、どのような取組を行っているのか質問をしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 市としましては、農業を継続的に成長、発展させていくためには、担い手への農地集積・集約化が重要であり、さらにこれからの農業を担っていく後継者の育成、確保が不可欠であると考えております。しかしながら、人と農地の問題は地域ごとに抱えている課題も様々で、地域での話合いに基づく合意形成、共通認識がないと解決できない問題でもあります。このようなことから、現在、や市、農業委員会、JA、市農業公社と連携を図りながら、各地域で人・農地プランの座談会を開催し、地域の農地の状況や将来の担い手など、地域で抱えている課題について話し合い、地域と一緒に問題解決に向けて取り組んでいるところでございます。座談会では、農地集積を推進する上で有効な手段であります市農業公社の農地バンク制度や農地中間管理機構の協力金交付事業、また機構と連携して新たな基盤整備事業、市単独事業であります担い手農地集積促進補助金などの積極的な活用を提案し、担い手への農地の集積拡大につなげております。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) ここで何点か再質問をしたいと思うのですが、栃木市の農家数、自給的農家数というのは約9,000人います。また、販売農家数は3,700件あるわけでございますけれども、認定農業者数は約586人、600人いるわけなのでありますが、60歳以上の認定農業者というのは何人ぐらいいるのか、また最高齢の認定農業者は何歳でしょうか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 2月末現在の人数になりますが、60歳以上の方は327名です。そのうち最高齢者は83歳の方になっております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 83歳の方が認定農業者でやられているということは、580万円以上の収益を目指しているということになるのかなと思うのですけれども、どのような作物をつくっているのか教えてください。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 米麦を中心に約15ヘクタールを営農していると聞いております。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 次の再質問に入りたいと思いますが、認定農業者だけでは、耕作に向いていない生産性の低い農地を管理するのには限界があります。認定農業者だけではなくて、地域の農業者と協力体制を構築した農業生産法人などの設立に向けた取組状況は、どのようになっていますか、質問をいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 現在、栃木地域の皆川西部地区において、農業者の高齢化や後継者不足、また増加している休耕地の問題解決のために、平成29年に農地を考える会という組織を設立しております。その会では、農地中間管理機構と連携した新たな事業によります基盤整備を前提に、後継者を育成しながら、地域の農地を守っていくため、現在農業法人の設立について検討しているところでございます。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 今、皆川西部地区ですか、基盤整備事業を前提にして、後継者を育成しながら、農業法人の設立に向けて検討しているというお話を伺いました。その中で基盤整備の面積、大体おおよそどのぐらいあるのか、あるいは予算的な面はどのように考えているのかお尋ねしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 皆川西部地区の基盤整備の面積については、現在約150ヘクタールで検討しております。今後、地元の話合いの中で、さらにこの対象地を絞っていくことになるかというふうに思います。費用については、農地中間管理機構関連農地整備事業ということで、農業者の費用負担なしで圃場整備が実施可能です。ただ、農地中間管理機構が借り入れた農地が対象であったり、対象農地面積を10ヘクタール以上とか、対象農地の8割以上を事業完了後5年以内に担い手に集団化するといった要件がございますが、一応農家としての負担はゼロということで考えております。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 農家の負担がゼロということはすばらしいことだなと思っておりますので、今後とも引き続いて、ほかの地域でもお願いしたいなと思っております。また、担い手ごと、地域ごとの農地集積はどのようになっているのか、また目標があれば教えていただきたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) これは、昨年度末の状況になりますが、担い手の農地集積率は47%となっております。その主な内訳としましては認定農業者が87.5%で多くを占めていまして、集落営農組織は6.9%となっております。地域ごとについては、国の農林水産統計の耕地面積を使うということになっておりまして、そこでは市全体の耕地面積しか示されていませんので、ちょっと各地域の集積率というのは算出できていない状況でございます。また、目標になりますけれども、市の農業ビジョンにおきまして、担い手の農地集積率を計画策定10年後の令和8年に55%にする、目指すというふうにしております。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 令和8年には55%を目標にしているということですので、私もできるだけ協力をしていきたいと、そのように思っております。  また、これは要望でありますけれども、高齢でも農地を守り、市民の環境保全に貢献しているということでありますので、そういう人たちに経緯を表すとともに、市の広報紙とか農業委員会の広報紙などにぜひ取り上げて、皆さんに紹介していただければ励みになるのかなと思いますので、考えていただきたいと思います。  次の質問に入ります。発言明細(2)今後の農地の集積向上対策についてお聞きします。農林水産省から発表によると、担い手への農地集積・集約化を推進するための機関である農地中間管理機構の見直しが行われているようですが、市としては今後、農地集積向上に向けてどのように進めていく考えなのか質問をいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 昨年度の農林水産省から農地中間管理事業の推進に関する法律等の一部見直しが示されました。この中では、地域内での話合いに基づき、5年から10年後に地域の農業において中心的な役割を担う方を決定する人・農地プランの実質化に向けて、農地の貸し借りに関する手続の簡素化や農地利用集積円滑化団体の統合一体化などの方針が打ち出され、本年度から段階的に進められているところであります。今後は、人・農地プランを確認、農地中間管理機構、、市、市農業委員会、JA、市農業公社などの関係組織が一体で地域の話合いを推進することが明確化され、農地集積に一層拍車がかかるものと考えております。  市としましては、現在、市農業委員会で実施した農業経営状況意向調査の結果を基に、将来の担い手の把握に努めているところであります。今後は、把握した担い手状況を地図上に明示しまして、地域で抱える問題や地域農業の将来方針について話合いを進めるとともに、有効な各種制度の活用を提案しながら、地域の担い手に農地が集積されるよう努めてまいります。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 再質問をしたいと思うのですけれども、先日、人・農地プランに係る座談会がありました。この座談会について、栃木市では何か所ぐらいで座談会を開いているのか、また出席者、どのぐらいの出席者がいるのか、あとはどのような話合いが、意見が出ているのか、分かれば教えてください。お願いします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 本年度においては、昨年12月から2月にかけて、市内各地域で11回開催をしております。約200名の方が参加をしております。参加された方から、地域をブロックに分けて、集落ごとに農地の集積、集約化について話合いを進めていきたいとか、効率的な農業を進めるためには農地の規模拡大が必要なので、今後、具体的な話合いを進めていきたいというような意見を頂いております。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 今後も続けていただければと思います。  次の質問に移ります。発言明細(3)市内の基盤整備率について質問をします。農地を担い手への農地集積・集約化させていくためには、担い手が効率よく作業ができる農地の整備も重要ですが、市内のうち、地域別の基盤整備率、今後の市の基盤整備方針について質問をいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 本市の基盤整備率につきましては、昨年5月末現在で74%となっておりまして、平均の67.8%を6.2%上回っております。地域別では、栃木地域が68%、大平地域が96%、藤岡地域が65%、都賀地域が69%、西方地域が79%、岩舟地域が47%となっております。  今後の基盤整備方針としましては、平成29年度の土地改良法の改正により創設されました、農地中間管理機構関連農地整備事業について、未整備となっている皆川西部地区を対象に、昨年度、自治会単位での地元説明会を開催したところでありまして、現在、関係者の意向確認や採択要件である担い手への集積・集約化について話合いを進めていただいている状況であります。今後、関係者の意向がまとまった地区から、順次事業化に向けた具体的な調査検討をと連携しながら進めてまいりますが、このほかの地区についても、新たな基盤整備事業をご検討いただける地区については、事業制度などについて随時ご説明をさせていただきます。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 再質問をしたいと思うのですけれども、生産性を上げる効率化を図り、手間や経費を削減し、強い農業、魅力のある農業を推進するということは重要です。佐野市の馬門地区では、再整備をし、強い農業基盤をつくることを実施しています。馬門地区では48ヘクタール、大体5反から1町という目標でありますけれども、実施しています。そういうことで栃木市としましても、基盤の再整備を推進する箇所などがあるのか、またしようとしているところがあるのかお尋ねしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 佐野市でやっている基盤整備事業につきましては、平成29年度に栃木市土地改良事業推進協議会の研修会で各改良区の関係者皆様にご説明をしたところです。現在、皆川西部地区を進めておりますが、大平の伯仲地区でもそのようなことを検討しているというような状況でございますので、今後地元から要望があれば、皆川西部地区同様に関係者の皆さんに説明をしていきたいなというふうに思っております。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 座談会でもいろいろ再整備の話も出ているかなと思うのですけれども、そういったことについては、付加金ゼロでできるような体制をつくるためにはいろいろな条件があるかなと思いますので、そういったことについて土地改良区なんかに働きをかけて、将来はやっぱり再整備をしなくてはやっていけない、そういう状況でありますので、今後とも推進に向けてお願いをしたいと思います。  それでは、もう一点再質問をしたいと思うのですが、農地の整備状況は地域の地形、大きく左右されます。平たんな土地であれば、比較的容易に整備できますけれども、山間の土地では難しく、厳しいものが現状であります。以前にも質問しましたが、これらの規模拡大を計画している優秀な本当に担い手であっても、遊休農地を所有していると判定されますと、農地の利用集積ができません。正直私のところも佐野市のほうへ行って利用集積をしている方がいるわけでございますけれども、耕作に不向きな土地であっても例外ではありません。今後、農地を整備するとともに、整備できずに農地として不向きな土地に対して緩和措置など、対応も今後国とかへお願いをしていただきながら、農業政策の推進を図っていただけないかお聞きしたいと思います。特に40年前、何の法令、規制もなかったときに田んぼに埋立てをした、そういうことが原因でなかなかそれが遊休農地として見られてしまうということで、正直言って農地を購入することができない、そういう状況がありますので、そんな緩和措置をよろしくお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  田嶋農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(田嶋亘君) お答えいたします。  遊休農地を所有していると、農地の集積ができないというふうに言われますのは、農地法に規定しております農地を売買や貸し借りしようとするときに、その買手や借手の方の現在の農地全てにおいて、きちんと管理していることを許可の要件としているということで、いわゆる全部効率利用要件と呼んでおります、そのことになるかと思います。  農業委員会としては、遊休農地の中で再生利用が困難な農地とか山林化している農地につきましては、非農地判断というのを行いまして、農地から除外をしておりまして、今後もさらにその担い手への農地集積に支障のないよう、進めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 今局長が話されたことですけれども、知らない方も多いのですよね、そのことについては。だから、そこら辺のことについてもやっぱり座談会のときに周知してもらえるようにお願いしておきたいと思います。そうすれば何らかの形で取り除くことができるかもしれませんので、その点お願いをしておきたいと思います。  最後に、農業を守っていく担い手が不利にならないよう、魅力ある農業を推進できるよう強く要望するとともに、様々な視点から農業の活性化を図るための施策を推進していただけますように強く要望して、次の質問に入ります。  では、3、災害に対する今後の対応について質問をいたします。  では、発言明細の(1)アンケート等の情報収集について質問します。先日、鹿児島市において災害に対する対応について研修してまいりました。その際に、避難所などの対応についてアンケートを実施し、どのような問題が発生したのか、どのように対応すれば最もよくできたのかなどの情報を収集し、次への対策に向けて課題として検討する取組を学びました。また、共同通信の全国自治体アンケートでは、災害時の避難所に対して1,699の市区町村の95%は、改善が必要と回答していると報道がありました。次に似たような災害が栃木市で発生してしまったときに敏速に対応するためには、今回の対応から多く学ぶことが大切であると考えます。栃木市も避難所や災害に従事した職員、復興に協力を頂いたボランティア、事業者などから、アンケートなどを取る考えはありませんか、質問をいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) お答え申し上げます。  議員がおっしゃるとおり、今回の災害についてしっかり検証し、課題として検討することが、今後の防災対策につながると考えております。そのため、まず災害時に従事した職員に各部各班で対応状況の確認、改善が必要なこと、今後の課題などを抽出する調査を実施し、検証作業を進めているところでございます。また、市民の皆様から、避難情報の取得方法、得た情報をどう避難行動に結びつけたのかなどのご意見を伺うために、今回被災された約8,000世帯の中から、1,200世帯を無作為に抽出し、アンケート調査を2月14日に送付したところでございます。  なお、ご協力頂いたボランティアの皆さんの意見につきましては、災害ボランティアセンターにおいて、その都度意見を伺い、反映させながら運営を行っていたところでございます。  今後につきましては、市民の皆様のご意見や職員の調査結果、またボランティアセンターからの検証など、今後の防災対策に生かしてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 1点だけ再質問をしたいと思うのですけれども、これからアンケートを行い、様々な問題を把握できましたら、その結果でありますけれども、これは公表されるものでしょうか。私もぜひ情報として知りたいと考えておりますけれども、どのように考えているかお聞きします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 現在、アンケートを取りまとめ中でございまして、議員ご提言のとおり、アンケートの結果だけを公表するというよりも、検証と課題の報告をさせていただきたいというふうに思っていますので、その中でこのアンケートの内容、結果を公表をしたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) それでは、次に移りたいと思います。  発生した災害に対応できる情報の発信について質問をします。地震や水災害などの災害の種類によっては、適切な避難所の選定をしなければならない中で、10月に発生した避難所の中には、避難所としては適さない箇所も多数ありました。避難所に行くことが危険であるため、自宅にとどまったという市民の声も少なくありません。市民の中には、SNSなどの情報から避難所が危険であることを知り、また避難所が水没していることを知った方も多いと思います。避難所が危険な状態であることを情報発信し、避難所に来ないようにするなど、情報発信が遅かったように思います。今後、情報発信の在り方について、どのように考えているのか質問をいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) お答え申し上げます。  さきの中島議員のご質問もときもお答えしたとおり、台風19号の災害においては、22か所の指定緊急避難場所を開設したところでありますが、3か所が浸水被害を受けたところでございます。それで、緊急避難場所につきましては、今後見直しを図り、市民が安全に避難でき、安心して過ごすことのできる施設を指定してまいります。  また、議員ご指摘の開設後の指定緊急避難場所の状況をSNSやホームページで情報発信していくことが今後の検討課題であると考えております。さらに、市民の方が避難することで危険な状況となるおそれがあるときは、自宅等の頑丈な建物の2階以上に避難をする垂直避難、こういったことも適切な行動についても啓発をしてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 梅澤議員。               〔27番 梅澤米満君登壇〕 ◆27番(梅澤米満君) 要望して一般質問を終わりたいと思いますけれども、災害が発生しそうな状況では、多くの市民は不安な状況下であることと推測されます。どのような小さな情報でも、多くの市民のよりどころになる可能性があります。一番恐ろしいのは何も情報がないことです。今、どのような状況になっているのか、これから何をすればいいのか、市からの情報をいち早く伝達する体制が求められています。これからも多くの災害や、それに準ずる危機に直面することがあるでしょう。しかし、そんな力を合わせて乗り越えていく組織づくり、まちづくりを行っていくよう強く要望しまして、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(大阿久岩人君) ここで暫時休憩いたします。                                           (午後 1時59分) ○議長(大阿久岩人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                           (午後 2時15分)                                                               ◇ 松 本 喜 一 君 ○議長(大阿久岩人君) 一般質問を続けます。  25番、松本喜一議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) こんにちは。25番議員、栃木未来の松本喜一です。議長宛てに提出してあります発言通告書に基づきまして、1、新斎場整備について、2、人口増加を目指した取組について質問をさせていただきます。  まず、1点目、新斎場整備について、(1)、新斎場建設決定の経過についてを質問させていただきます。合併してから、念願であります斎場整備でありますが、ここに来て再度新斎場を考える会から請願が出されました。溯ること平成30年6月7日、寺尾地区自治会連合会より陳情書が出され、また平成30年8月7日に西方地区住民有志より陳情が出されました。大川市長は、市長選挙戦のさなか、多くの市民の皆様から斎場の建設場所の見直しをしていただきたいとの声を頂き、見直しの方針を示してまいりましたが、その後、市議会の理解が得られないことや早期の建設を望む声があり断念しました。しかし、南部清掃工場跡地の周辺にはイエロー、レッドゾーンの土砂災害等特別区域があります。また、不法投棄された大量の残土があります。このことから、多くの市民が建設の見直しを考えております。栃木市では、5年前の台風により水害がありました。そのときは100年に1回の割合で起きるとの説明でありましたが、しかし4年後、昨年10月12日の台風19号での栃木市の被害は約8,000件の床上床下浸水でありました。もはや水害は、遠い将来ではなく、近いうちに起こる可能性が大だと考えなければならないと思っています。よって、南部清掃工場跡地も例外ではなく、土砂災害特別区域に隣接した場所でもありますので、土砂崩れや土石流が起きる可能性は大きいと考えます。やはり多くの市民、関係者が訪れなければならない場所でありますので、完全に危険はないか、安全安心であるか、二次災害、三次災害は大丈夫か、市民の命を守ることを考えて、再度検討していただきたいと思います。5年前の水害、昨年の台風により、今までにない大災害、市民の意見をよく聞いていただき、見直すという選択肢もあると考えますが、市長の考えをお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員の質問に対する当局の答弁を求めます。  大川市長。               〔市長 大川秀子君登壇〕 ◎市長(大川秀子君) 松本議員の質問にお答えを申し上げます。  新斎場建設地決定までの経緯につきましては、平成26年6月に策定いたしました基本計画に基づき、学識経験者や地域代表者で構成される斎場整備検討委員会におきまして、候補地の選定方法や絞り込み等について検討をしていただき、4候補地を抽出していただいたところであります。市におきましては、抽出された各候補地の評価を行い、その結果、南部清掃工場跡を最終候補地として選定し、地元説明会等を行い、平成28年1月に建設地として正式決定をいたしました。その後、平成30年に入り、整備の見直しを求める陳情書が出されたことや新たに建設地の西側が土砂災害特別警戒区域に追加指定されたことなどから、市民の利便性や安全性確保のために新斎場建設地の再検討の方針を示したところでありますが、これまでの候補地、選定プロセスを尊重した上で、南部清掃工場跡を新斎場建設地とし、平成31年1月29日に開催をされました都市計画審議会の議を得て、同年2月18日、都市計画決定をしたところであります。新斎場建設を考える会からのご要望につきましては、これまでも意見交換会を開催し、説明をさせていただいているところでありますが、今後ともご理解いただけるよう努めてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 再質問をさせていただきます。再質問は部長、お願いしたいと思います。  これだけの多くの市民から請願、陳情を出されました。大川市長が再度検討したいというときには、大宮地区、今1万6,000人いますけれども、そこからも陳情書を出す予定でした。ただ、市長のほうが皆さんの合意ができないということで取り下げたために、大宮地区の陳情はその場で止まりました。それだけの多くの市民が、この斎場建設に当たり検討していただきたいという要望があるのですけれども、今回の新しい部長としてはどういう考えがあるか、本音で聞かせていただきたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) お答え申し上げます。  確かに議員がおっしゃられるとおり、一部市斎場予定地についていろいろとご心配されている方もいらっしゃるかと思うのですが、今までもいろいろと議論をしてきて、最終的に三谷地区という南部清掃工場跡地に決まった、そういった経緯を尊重したいと思います。なので、一部そういったいろいろ土砂災害ではないですけれども、そういったものを心配するお声があることに対して、新斎場整備に当たっては、配置計画等で十分配慮していきながら整備してまいりたいと考えているところでございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 部長も自分の心は言えないのかなと、それは職員という立場ですから、大川市長も市民のいろいろ意見を聞きながら、どうしても変えようとする気持ちはあったのでしょうけれども、なかなか市民が二分に割れるとか、いろいろな考えの中でそういう判断したのでしょうけれども、今回の一般質問の中で、針谷育造議員、入野議員、白石議員が斎場のそばの株式会社THE TOCHIGI CITY UNITEDがサッカー場をつくるという質問をされましたけれども、最終的にはサッカー専用スタジアムをつくると5,000人の観客が来るということで、私としてはこういうサッカースポーツをやる場所の拠点として再度考え直して、駐車場とか、それに応じた残った土地はスポーツができるような場所として、斎場ではなくて、こういう変更する考えがないかちょっとお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) 新斎場整備の発端でございますが、現斎場の老朽化、それから当面火葬数が伸びてくると予測されておりますので、それへの対応ということで、新斎場整備に動いた経緯があるわけでございますが、今の段階ですと、本音を言いますと、今回の新斎場整備については、合併に関する特例の起債が認められております。起債というのはいわゆる借金、ローンだと思ってください。聞こえは悪いのですが。例えばある年に20億円、30億円一気に払うのではなくて、ローンで毎年返していくとなると、財政の予算の平準化と図れる大きなメリットがございます。今回は、さらに合併で特別に認められた合併推進債ということで、毎年返していくお金、支出に対しまして、国のほうで4割の交付税措置があります。ちょっと漏れてしまいましたけれども、9割がローンを組むことが可能であり、返していくについては4割の交付税措置がありますので、9割の4割ですから、実質36%の補助があるような状況でございます。それの期限が令和6年なので、令和5年の10月をめどに何とか進めたいと今やっているところでございまして、すみません、ここで見直すとなると、間違いなくその起債、例えばですけれども、30億円、40億円かかる建設費の30億円と仮にしても、多分10億円ぐらいの歳入がなくなる損失を与えることになってしまいますので、何とか令和5年10月を目指して整備を進めていきたいというのが担当の本音でございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 再質問させていただきます。  まだ令和6年では4年もあるでしょう。民間企業であれば、そういうのはすぐできるのですよ、場所を変えても。私らに研究会で説明したときには、道路整備をして、もう予算をつけて、だから無理だとか、そういうのではなくて道路整備をしても、例えばそこの今の斎場の土地を駐車場にしても、道路整備もしなくてはならない、いろいろな面で整備をしなくてはならない、お金はかかってくる。ただ、完成が令和6年、私としては建築屋ですから、それは簡単にできると思っています。場所を変えても、設計でも何でもそのままそっくりその設計を利用して、場所を変えたところに建てることもできます。そういうのは、私としては職員の言い訳かなと思っているのです。やる気があれば、二、三年でもうすぐ完成できる状況は、私らの民間企業では、やっていかなかったら会社は成り立たないのですよ、そんなごゆっくりやっていたのでは。強く言っては申し訳ないのですけれども。ただ一つ言うのは、このサッカー専用スタジアムができたときは、新斎場をそこにつくって、5,000人の大会があったときに、その交通整理から、それをどういうふうに持っていくのですか。斎場というのは、友引とお正月ぐらいしか休みがないのです。その辺は、どういうふうに考えているのでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  小保方総合政策部長。 ◎総合政策部長(小保方昭洋君) 大勢の皆さんがお越しいただくことは想定しておりますので、なるべく車でのお越しを控えていただくとともに、パークアンドライドという形で近隣の施設を駐車場として使って、バスでの輸送というものを考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) あそこの道路は、ぶどう団地からと南からと2か所しかない、逃げ道がないと。5,000人もで何度シャトルバスを出して送っていっても、そのシャトルバスとの行き来で、斎場が非常に止まってしまうと私は考えているのですけれども、これ以上言っても部長はそういう答弁でやるのでしょうけれども、私としてはやっぱりそれだけの人が集まる場所ではなくて、もっと静かな場所で、交通量が少ない場所、今の平井町のほうが非常に交通の便としては、道路は多少は狭くても、今までに長年斎場として使っていて、交通量がどうしようもないという苦情はなかったと思っています。  そういうことで次に入りたいと思っています。(2)新斎場建設予定地の安全性について。南部清掃工場跡地に建設を進めている新斎場は、多くの課題があることは皆様承知のことと思います。  さて、建設予定地に隣接する場所には、土砂災害区域イエロー、レッドゾーンがあります。この場所の警戒指定状況と土砂災害が発生したときの市としての対策をお聞かせください。  また、隣接地の不法投棄された大量の土砂等があることについて、地元住民からは心配の声が上がっておりますが、市としてどのような対応を講じているのか、危険性は大丈夫なのか、お聞かせ願いたいと思います。  残土撤去に対しての企業への周知はどのようになっているのか、いつまでに撤去してもらえるのか、そして今まで述べた以外に危険性がある場所があるのかどうかを市の考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) 土砂災害警戒区域いわゆるイエローゾーン及び土砂災害特別警戒区域レッドゾーンの指定状況でございますが、まずレッドゾーンにつきましては、建設敷地内にはございません。隣接する北側に土石流、西側に急傾斜地崩壊のレッドゾーンが指定されております。また、建設敷地全体が土石流のイエローゾーンに、建設地の西側一部が、ほんの一部ですが、急傾斜地崩壊のイエローゾーンに指定されております。  土砂災害発生時の対策でございますが、土砂災害防止法においてイエローゾーンにつきましては、市町村が住民への危険の周知、警戒避難体制等の整備を行うとしておりますが、建築物等への規制はございません。しかし、利用者等の不安感を払拭するため、斎場の建設計画におきましては、周辺環境等の条件を踏まえ、土砂災害を考慮した施設構造や配置計画及び警戒避難体制の整備等の対応をしてまいります。  なお、平成30年に新たに指定されました建設地西側の急傾斜地崩壊の区域につきましては、本年度調査を行った結果、建設地との間のくぼ地が、赤道でございますが、崩壊土砂を捕捉する、そこで収まるというような判定をしたところですが、より安全性を高めるため、建設地南側の地盤を高くするなどの対策を講じてまいります。隣接地の土砂がもたらす建設地への影響につきましては、議員がおっしゃった土が盛られているという部分の土砂につきましては、間に砂防工法の一つであります流路工が施されている谷田川があることから、直接的な影響はないものと考えており、撤去につきましては民有地であることから、市で提供する考えはありません。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 再質問させていただきます。  不法投棄の土ですけれども、企業のほうにはどのように指導しているのか、いつまでに撤去してくれるのか、市は出さなくても、それは撤去していただける方向性でやっているのか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) 議員がおっしゃっているその不法投棄の部分は、産業廃棄物の不法投棄ということになりまして、産廃を所管している小山環境管理事務所が対応しているところでございますが、その行為者が現在所在不明のため、手つかずの状況になっています。そのため、小山管理事務所が月1回ペースで現地確認を行い、市のほうでも不法投棄監視員が2週間に1回程度、状況に変化がないか監視をしているような状況でございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 再質問をさせていただきます。  業者が分からないと、そういう場所に市民は最後には世話になるところ、斎場をそういうところをつくるのですか、はっきり言って。市民の人は心配ですよ、はっきり言いまして。もっと安心安全な場所があるでしょう、栃木市には。あえてそこというのを、職員全員で検討したほうがいいのではないですか。  それともう一つ、ずっと研究会でも私言っていましたけれども、土砂等が崩れるための砂防ダムなり、そういうのは川があるから、今は堀があるからだめだとか、のほうの指導はどういうのなのか、私が幾らかかるのだと言っても一切今まで予算も、こういう工事をするために幾らかかると一回も、部長は担当課ではなかったのでしょうけれども、幾らこれかかるのですか、これを建設するに当たり、安心安全な場所にするための。お聞かせ願いたいと思います。
    ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) まず、ご理解頂きたいのは、議員がおっしゃっている300メートルほど離れたところに不法投棄された産廃の状況があるわけなのですが、土砂警戒区域をのほうで定めるときには、そういった状況を踏まえてイエローゾーンになっていますけれども、そういう状況だというのをまずご理解ください。  今回、土砂警戒のほうで特に施すことについては、今後整備をする業者を選定していくわけでございますが、そこの業者の提案によりますが、施設の配置であったり、あるいは土盛りとか、今後そういった提案が出てくるものと考えております。市のほうで必ず2メートルの何かコンクリートでつくらなくてはならないとか、そういうことは考えておりません。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) この新斎場を建てるに当たっては、それ以外の予算はないということでいいのですね。斎場を新築する建物には予算をかけますけれども、安全対策に対しては一切ないということで、部長、いいのですか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) いえ、全くないのではなくて、今後業者なりの提案でよりいいものを選んでいくわけなのですが、想定されるのは今よりも土砂を高く埋め立てるとか、施設の配置を急傾斜地とかから離すとか、そういった対応でそれなりの対策はもちろん講じていきます。さらには仕様書というか、要求水準書というのですが、そこには万が一のことを考えて緊急避難ができるような2階建てにお願いするとか、もちろん対策は講じていきます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 再質問をさせていただきます。  橘部長をあまり責めるのは、担当は今担当ですからやっているのでしょうけれども、私は今まで建築する場所に当たっても、道路整備はかかりますよと、それからこういう安全対策はって一回も予算が出てこないのですよ、今まで。これ議員に対しておかしいのではないですか。予算というのは案が出るのではないですか。安全対策のために幾らぐらいかかると、土砂が土石流が来たときには地盤をこれだけ上げるためにはどれだけかかるとか、そういうのの見積りとかを全部出して答弁するのではないですか、部長。そうではないですか。ただ安全にやります、やります。もしも斎場をそこにつくって、土石流なり土砂災害があって死人が出たら責任取れるのですか、答弁をお願いします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) こういった新斎場整備で、市のほうでいろいろ判断をして決定してできた、そういったものに対して、何らかの問題、瑕疵があれば、当然市のほうで責任は取れますし、それと同時かそれ以降に担当した職員なんかも、責任が問われれば、場合によっては当然対応することになると思います。責任が問われないようにやるのですけれども、だから万が一ですが、問題があれば、万が一がないと思って今やっているわけなのですけれども、万が一そういう問題が生じたときは、当然市なり担当者なりが責任を問われることになるとは考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 再質問をさせていただきます。  橘部長の立場でなかなか答弁は難しいのでしょうけれども、災害があったときは2階に避難するなんて、それでは災害がないということではないのでしょう。私が言うのは、もっと安心安全な場所に変えてくれと、例えばサッカースタジアムの駐車場であれば、雨が降ったときはここは駐車場を使えませんよと、そういうのをできますけれども、斎場の場合は止めるわけいかないのですよ、もう予約がびっちり入っているのですから。だから、そういう安心安全な場所を私は選んでもらいたい。これは、今だって変えられるのですよ。皆さんの方針が本当に安全な場所でなければ変えようと言えば、市民は納得するのではないですか、こういう危険性がある。土石流が流れたときは2階に避難するような場所ではまずいから変更しますというふうに、橘部長、そういうふうに思えば、市民は納得するのではないですか、どうですか。これ以上、この質問はあれですけれども、再質問これ最後でいいですけれども。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) 新斎場整備予定地は、確かにイエローゾーンには間違いございませんので、そういう意味でどうしても万が一のことを考えて垂直避難とか、今後避難訓練とかを実施することになりますけれども、そういった対応は必要で、おっしゃるとおりイエローゾーンでも何でもないところに建てたかったなんていう気持ちはありますが、イエローゾーンでも建てても問題はない、取りあえず大きな問題はないという判断で今まで進んできた経緯がございますので、継続してまいりたいと考えております。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) これ以上言ってもらち明かないというか、水害だって同じだと思うのです。2階に水が来たら上がってくださいって、それで市はいいのですか。避難場所がここですよといったら、避難場所が水害になって、そこへ避難できない。私が言うこれは斎場というのは毎日毎日使うことですから、こういう質問をしているのです、何回も。それは、理解ができないのでしょうけれども。  次に入りたいと思います。もうどんどん時間が進みますので。(3)岩舟町三谷地区住民の同意について。平成27年5月、議会に対して最終候補地が設定されたという旨の報告がありました。平成27年6月11日、岩舟町三谷自治会において第1回斎場建設説明会が開催されました。この説明後に反対運動が起こりました。平成27年4月13日、前鈴木市長は、定例会記者会見で南部清掃工場跡地に設定した旨の正式発表を行いました。前鈴木市長はコメントで、地元との100%の合意形成を目指します。市担当者は、地元住民の納得が得られるまで、ほかの地域の説明会を開かないという書面での報告がありました。市は議会に対して、地元三谷地区の皆様の同意を得られたので、三谷地区の皆様の要望も進めていきたいとの説明がありました。しかし、昨年11月の頃、当時出席した地元三谷地区の住民から、議員に説明したことは異なるとの意見を伺いました。その内容は、地元住民への説明会は、南部清掃工場跡地に建設ありきの説明であったということでした。住民からの意見を出しづらいようにしたような印象であったと、違和感を感じたと伺いました。  市当局にお伺いします。地元住民の同意が得られたのか、全員の同意があったのか、どの程度の同意であったのか、住民説明会での出席された住民の意見などをお聞かせください。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) お答え申し上げます。  三谷地区住民の同意につきましては、同意書等の文面によるものはありませんが、延べ9回の地元説明会や個別訪問を終えて、新斎場建設に理解を深めていただき、その結果として平成29年7月5日に、地元自治会で組織された新斎場建設対策委員会より、新斎場建設を受け入れた上での地域振興等の要望書が提出されたことから、市ではこの要望書が地元住民の同意であると考えております。  三谷地区住民説明会での意見についてですが、斎場建設に反対の意見では、100%の合意がないと着手しないのではないかや、土砂災害警戒区域及び不法投棄により、危険な場所に建設するのかなどの意見がありました。また、賛成の意見では、必要な施設であることから早くつくってほしいや南部清掃工場跡が未利用地のままでは、どのような施設が建設されるか分からないため、新斎場を建設してほしい、市有地を活用する考え方に賛同するなどの意見がありました。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 再質問をさせていただきます。  結局住民の賛否は取らなかったということですよね、いい、悪いは。ただ、三谷地区から再整備に当たっての要望書があったから、それで納得したと理解して進めてきたということでしょうか。非常にまずいのではないですか。議員の議員研究会で説明したときには、そういうふうには言っていないですよ。同意がもらえたから、これを進めています。反対もありましたけれども、同意を求めてちゃんとできる方向性が出たからやるということで、私たち議員としてはそれを受け入れて進めてきたのですけれども、実際的にはこれ違うのでしょうか。どうなのでしょうか、再度お願いします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) 新斎場建設に100%の同意は得られていない状況がございますが、先ほど申し上げました三谷地区新斎場建設対策委員会、これは三谷地区の3自治会の自治会長及びそれぞれの班長で組織していただいているものでございますが、これらの方々から、斎場建設を受け入れるというようなお話を頂いたことから、同意を得られたというふうに市は判断をさせていただいているところでございます。またそのほか、説明会をやるための意見交換等も踏まえて、多くの方からの理解を得られたというふうに判断したところでございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 再質問をさせていただきます。  同意を得られたといっても、その説明会の中でも三谷地区の住民の中には、もうありきでなかなか質問しづらい方向性を出されたというご意見が何人かから私も聞いていますけれども、その辺はどうなのでしょう。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) 過去の説明会で反対意見を述べづらいような対応をしたということであれば、おわびしたいと思うのですが、今後も必要に応じてご説明等をし、ご理解を得られるようには努めたいと思っております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 橘部長、そのときはいなかったでしょうから、聞いた話でしょうけれども、やっぱり職員がそういう方向性を出すに当たっては市民の意見をよく聞く。私なんかはパブリックコメントは絶対信用していない、何にも出席ないのです。それで得られた市民の意見を入れられて進めていきたい、そういうのではなくて本当の末端の皆さんの意見が、これならやむを得ないと、ここへ建てたい、しようがないねとか、そういう気持ちにさせるのが職員の立場ではないのですか。ありきありきでずっと今まで来ていて、安全性も疑うような、住民の皆さん、だからいろんな要望書が出たということは、どうしても建てるのではやむを得ないかなという、少しの気持ちがあったから、そういう方向性を出したのでしょうけれども、そういうのではないと思うのです。本当の市民の意見を聞いて、それで職員は進めていくのが職員の立場だと思います。これは、もうここにしておきますけれども、次4に入ります。  (4)三谷地区新斎場建設対策委員の要望書について。平成29年7月5日、三谷地区新斎場対策委員会から栃木市新斎場建設に伴う要望書が提出されております。その要望書の内容と要望書に対する市の回答についてお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) 三谷地区新斎場建設対策委員会からの要望書は、地元三谷市区の皆様が検討を行った結果、新斎場建設を受け入れ、この機を地域振興の新たな機会と捉え、三谷地区発展のため地域づくりを推進していきたいという考えのもと、ご提出されたものでございます。内容についてでございますが、新斎場の配置、デザイン、色彩等に配慮することなどの新斎場とその敷地整備に関することを初め、周辺道路に関すること、建設予定地の上のほうにため池があるのですが、星の宮溜周辺に関すること、運動公園に関すること、自治会公民館に関することの5つの要望事項に分類され、全部で14の要望があります。市は要望に対して真摯に受け止めており、既に対応いたしました星の宮溜周辺の不法投棄対策としての監視カメラの設置を初め、周辺道路に関することの一つであります新斎場への進入路改良工事を現在行っております。また、星の宮溜の土砂搬出や用水路の蓋設置及び林道排水整備、新斎場入り口の交差点改良工事などを来年度予算に計上させていただいています。そのほかの要望につきましても、関係部署や機関等と調整を図り、速やかに対応をしてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 再質問をさせていただきます。  細かくいくと14項目もあるのです。私は、これを聞きはぐったのだか、これだけの数は聞いていないような、項目だけで、細かい内容14項目もあるとは私も驚いた次第です。やっぱり市の職員もこういう要望書の議員に対する説明をしっかりやっていただきたい。項目だけ言って、こういうのがありますよって議員研究会で言っていましたけれども、14項目もあるのですよ。14項目の全部整備なりいろいろ要望の予算は、どのくらいかかるのでしょうか、最終的には。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  橘生活環境部長。 ◎生活環境部長(橘唯弘君) 今のところ、予算的に確保したいと考えているのは8,500万円程度でございますが、まだ予算額までにしていない要望事項もございますので、これらについては機会を捉えまして、議員の皆様方に説明をしていきたいと思います。大きい改良工事等は当然予算で出てきますけれども、全体が分かるようなことに配慮して、議員の皆様方に今後お示しをしていきたいと思います。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 再質問をさせていただきます。  8,000万円で、栃木市の厳しい状況の中でどうしてこういう要望を市民に答えたということは、要望するということは、三谷地区の方が迷惑施設であるから、それを払拭するためにこういう要望書が出たのだと思うのです。三谷地区の方々の苦しい思いで出てきたのだと思うのです。そういう予算とか、そういうかかることをどうして議員に対して説明が今までないのですか。初めてでしょう、予算出てきたの。三谷地区の方がまずいのではないです。市がまずいのでしょう。これだけかかるけれども、迷惑施設で地元に負担がかかるから、こういう工事をやっていきたい、みんな後手後手に回しているのではない。だから、ありきだって言われるのですよ、はっきり言って。今の平井町の土地を買ったって、その辺の値段でも新しく建て替えできます。そうすれば三谷地区の人は、負担かからなくなるのですよ、迷惑施設ではなくて。運動場とか駐車場にしていただければ、スポーツで子供たちも遊べる場所ができたり、いい環境になるのではないですか。これ以上橘部長に言ってもあれですけれども、私はこれは最後まで反対しますから、悪いですけれども。納得できるようなことを職員がやっていないもの。  次に行きます。橘部長いいです。どうせ答弁同じでしょうから。2に入ります。人口増加を目指した取組について、(1)コンパクトシティの推進について。国では、コンパクトシティ推進に向けて、地方である栃木市にも進める方向性を出してきました。そして、以前市は私たち議員に対してコンパクトシティへの説明や方向性を出してきました。その中で市街化調整区域内団地化を止めた経過がありました。そのとき私のコンパクトシティの一般質問の答弁の中で、前市長は、市長である私を初め、議場にいる部長が全員この団地化を止めていいと納得済みだと、全員と言いましたから。私は覚えていますけれども。その結果は、近隣の市に市民が流出しているのではないかと考えます。コンパクトシティの現在の取組と状況と実績についてお伺いいたします。さらに、今後の進め方についてお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 本市では、都市計画マスタープランに位置づけられておりますコンパクトシティを実現するために、くらのまち保育園や市民交流センター整備などの中心市街地の拠点形成を図る地方都市リノベーション事業や新大平下駅前の土地区画整理事業、まちなか定住促進住宅新築等補助金による移住定住を促進してまいりました。これらの取組が良好な住環境の確保や町なかの魅力向上につながり、中心市街地の活性化に向け、一定の効果があったものと考えております。コンパクトシティの実現には長い期間を要しますが、今後につきましては、シビックコア地区の整備や旧栃木警察署跡地の利活用の検討を進めるとともに、各地域の中心部に都市機能等を誘導する立地適正化計画の策定など、町なかの魅力やにぎわいの創出を図りながら、コンパクトシティをさらに推進してまいります。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 要望でいいでしょう。コンパクトシティといってもなかなかできないというのは、部長、長年かかると。まず一つは要望として、栃木市には駅が大分あります。その周辺の区画整理をお願いしたいと。それと町なか、旧栃木市の中の区画整理を早急にやっていただきたい。よろしくお願いしたいと思います。ではないと、コンパクトシティの意味が、部長、ないのですよ。何回も私これを質問していますけれども、やるのならやるように見せてよ、若い力で。よろしくお願いしたいと思います。  (2)台風19号の水害による人口流出について。今回台風19号により多くの市民が水害に遭ったことに対して、心よりお見舞い申し上げます。さて、この水害によって、栃木市の一等地であります片柳町や薗部町、多くの町が多くの被害に遭いました。あの恐ろしさを二度と繰り返したくないと、長年住んでいた家を売ることや家の解体を考えたり、他の町に移転を考えている人が多くいます。5年前の水害では、転出を考える人は少なかったと思いますが、今回は前回と異なり、数多くの人が転出を考えていると思います。温暖化の影響もあり、1年後にも水害はあるのではないかと心配している市民を多く見受けます。市は、人口流出をどのように食い止めていくのか、市としての考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  小保方総合政策部長。 ◎総合政策部長(小保方昭洋君) 今回の災害により被災した地域の一部において、人口の減少傾向が見られるとともに、多くの市民の皆様が再び災害が発生するのではないかとの不安を抱いていることと思います。こうした不安を払拭するためには、同じような被害を繰り返さないための対策を明らかにし、着実に実施していくことが必要であると考えております。特に永野川や巴波川などの抜本的な治水対策については、国、に要望するとともに、協議、調整を進めているところであり、早期の実現を目指してまいります。また、大規模な災害発生時に人命の保護を最大限に図るとともに、都市機能が機能不全に陥らない強靱な地域をつくり上げるための栃木市国土強靱化地域計画についても策定してまいります。こうした取組により、災害を未然に防ぐとともに災害に強いまちづくりを推進し、あわせて市の活力を増すための復興の取組や、本市のまちづくりや地域資源などの市の魅力を市内外に向けてアピールすることにより、人口流出の防止に努めてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 再質問をさせていただきます。  この水害で恐らく相当の流出があるのかなと。私も個人的に不動産業もやっていますけれども、土地を売りたいのですけれどもという話あったのですけれども、片柳、薗部、その辺の土地であると、恐らく50センチから1メートル地盛りしないと、また水害に遭って床下、床上になると。それだけの工事をしていただければ、売ることもできると思いますけれども、市はそういう考えとか指導とか、そういう補助金とか考える余地ありますか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  小保方総合政策部長。 ◎総合政策部長(小保方昭洋君) 土地利用に当たってそこまでの補助などについては、現在のところまだ考えてはおりません。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 要望で結構ですけれども、恐らくのほうの川の改修は、一、二年では全然進まないと思います。あれだけの雨の量をのみ切れるのだったら、今の巴波川、永野川を同じく倍の川をつくらないとのみ切れないような状況、それの工事を待っていては、すみませんけれども、地盛りをして水害に遭わない場所にしていかないと、人口流出はもう止まらないと私は思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に行きます。(3)工業・産業団地の今後の計画について。栃木市では、工業、産業団地として総社町、藤岡中根、皆川城内、千塚上川原、また宇都宮西中核工業があります。工業団地をつくり、市民の雇用を生み出してきました。完売するのも間近だと考えております。栃木市は、教育のまちとして、高等学校や短期大学などの学校に恵まれており、多くの学生を送り出してきました。しかし、雇用場が少ないことから、ほかの市や都会に就職する人が多くいることは否めません。そこで、さらに工業団地の造成分譲をして、雇用を生み出す考えがないか、そこで人口増加も期待できると考えますが、市の今後の計画についてお伺いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福原産業振興部長。 ◎産業振興部長(福原誠君) 本市の産業団地は、千塚産業団地を初め11の団地がありますが、現在分譲しております千塚産業団地と宇都宮西中核工業団地が早期完売の見通しがついたことから、次の産業団地の整備が喫緊の課題となっております。そのため、今後の計画については、総合計画などの上位計画に基づきながら、地元の合意形成や国、との協議を踏まえまして、栃木インター西地区及び平川地区の2地区を次の産業団地として計画したところです。具体的な概要としましては、栃木インター西地区がインター直結という立地を生かした物流系、製造系企業の集積、また平川地区は、豊富な地下水を生かした食料品製造業及び関連企業の進出を目指すこととしております。今後は、令和2年度の市街化区域編入に向けた国、との協議が整い次第、具体的な土地利用計画を作成し、スピード感を持って産業団地整備を進めてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 要望といたします。ぜひ早いところ、そろそろ完売するということで、今計画もありますけれども、それ以外にも優良な工業地域ができるような場所を早急に見つけて、住民説明会などをやって、早めの工業団地または造成をしていただいて、ではないと今回の水害で相当の人口減少になると思いますので、また予算が緊迫して、皆さんがこういう予算をつけたいというのもできないでしょうから、できれば早いところスピードを上げてやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  (4)地区計画について。昨年6月に一般質問で、市街化調整区域内の小学校周辺半径1キロ開発を認めることが児童生徒の増加や生活道路の整備につながると提案させていただきました。市では検討していただいた旨の答弁を頂きました。先日の2月14日金曜日の議員研究会において、地区計画制度活用方針の説明がありました。前向きな制度に対しまして大変感謝申し上げます。私たち議員は理解しておりますが、地区計画制度は一般市民の方々にも関係深い内容ですので、分かりやすい言葉で理解していただくような答弁をお願いいたします。また、地区計画制度を踏まえて、調整区域の開発の進め方を企業や地域の皆様に開発できる場所、開発できない場所を明確にしていただき、早急に開発を進めていただく思いがあるか、市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  大川市長。 ◎市長(大川秀子君) それでは、答弁を申し上げます。  市街化調整区域の小中学校周辺の開発につきましては、市街化調整区域における地区計画制度活用方針を見直しをいたしまして、小中学校周辺1キロメートルの区域において、宅地分譲開発が可能となるよう、昨日でありますが、昨日の3月1日より運用を開始をいたしたところでございます。本市では、市街化区域の一定のエリア内に居住や都市機能を集約する立地適正化計画の策定を進めているところでございますが、その一方で市街化調整区域の地域コミュニティの維持や地域活力の向上を図っていくことも重要と考えております。本方針につきましては、市街化調整区域において市民の皆様が地域の実情に応じたまちづくりを検討する際の参考となるよう取りまとめたものになりますので、広くご活用いただけるように周知をしてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 部長に再質問をさせていただきます。  この調整区域、小中学校周辺半径1キロ以内、前の団地化では、50戸連担がないとだめ、白地でないとだめとかいろいろありましたが、今回のこれは、団地にするための地区計画は、そういう縛りはないのでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 議員のご質問の中にありましたとおり、昨年6月の一般質問でご提案を頂きました小中学校周辺1キロ区域という形になりますので、そこの中で可能となるように、今回制度の活用方針の見直しを行ったということでございます。市街化調整区域は本来市街化を抑制する区域でございますので、今議員おっしゃった50戸連担等々、そういった地区制度の部分では、もちろん市街化調整区域については地区制度が残っているのですけれども、今回は小学校周辺の1キロ区域において開発できるようにという形での活用方針の見直しを図ったところですので、市長からのご答弁ありましたとおり、広く市民の皆様にご活用いただけるように、また先ほど議員のほうからご質問の中でお言葉ありましたけれども、市民の方たちがこういった活用方針、なかなか分かりにくいというのもありますので、市のほうでも丁寧にご説明をさせていただきながら、市民の方と一緒にそういう地区計画制度について、何かご助言等できればと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 再質問させていただきたいのですけれども、前の調整区域団地化は、6メートル道路に設置していないとだめとかあったのですけれども、今回はそういう条件は最低それあるのでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  戸田都市整備部長。 ◎都市整備部長(戸田崇君) 開発の技術基準により、道路のほうの幅員は必要となりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 松本議員。               〔25番 松本喜一君登壇〕 ◆25番(松本喜一君) 最後に要望ですけれども、民間とか大手住宅メーカーとか、そういう方にも周知をしていただいて、なるべく人口減少を歯どめをお願いしたいと思います。  ありがとうございました。以上で終わります。 ○議長(大阿久岩人君) ここで暫時休憩いたします。                                           (午後 3時13分) ○議長(大阿久岩人君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                           (午後 3時30分)                                                               ◇ 森 戸 雅 孝 君 ○議長(大阿久岩人君) 引き続き、一般質問を続けます。  1番、森戸雅孝議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) 議席ナンバー1番、栃木政策研究会の森戸雅孝であります。いよいよ一般質問最終日となり、またそのしんがりを務めることとなり、もう少しのお時間を頂きたいと存じます。今回、議長宛てに通告した質問は、3つの要旨についてであります。1つ目が台風19号による水害の検証について、2つ目が里帰り出産について、3つ目が浮世絵を活用した栃木市の活性化事業についてであります。それでは、順を追って質問をしてまいりますので、よろしくお願いをいたします。  まず初めに、台風19号についてでございますが、これまで複数の議員の方が様々な角度から質問をしてまいりました。執行部のご答弁によりまして、大方考え方、捉え方は認識したところではございますが、事前に通告をしている手前、重複するところも多分にあるかとは思いますが、私の視点から質問してまいります。よろしくお願いいたします。  それでは、発言明細1、直接的、間接的な影響とその対応についてでございます。台風19号による甚大な被害は、インフラ、河川道路、橋りょうに甚大なダメージを与え、住居、建物や家財道具、車等に及びました。5年前と、そして今回の被害によって、本市に対して負のイメージを持たれなかったか心配されますが、定住人口や観光客数など、様々な影響が出ていると思いますが、その影響についてまずお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員の質問に対する当局の答弁を求めます。  小保方総合政策部長。               〔総合政策部長 小保方昭洋君登壇〕 ◎総合政策部長(小保方昭洋君) 森戸議員のご質問にお答えを申し上げます。  現時点において、災害により定住人口がどれほどの影響を受けたかについては正確に把握しておりませんが、災害後の本市の人口につきましては、被災した一部の地域において減少傾向が見られます。観光客の入れ込み数につきましては、台風19号による被害直後の10月、11月の2カ月間を比較しますと、前年比で約66.5%となっておりますが、12月の1カ月間につきましては約96.4%と、ほぼ例年並みに回復をしております。このように定住人口、交流人口ともに災害により影響を受けておりますが、本市といたしましては市民の皆様の不安を払拭するため、被災者の皆様の一日も早い生活再建と経済の早期再建に取り組むとともに、国及びとの連携のもと、水害から本市を守る治水対策を実施し、災害に強い安全安心なまちづくりを進めてまいります。あわせて本市の復興の取組を市内外にアピールし、本市が元気を取り戻すきっかけとしてまいります。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) 分かりました。観光客数については、一時的にはダウンはしても、その後回復傾向にあったということで了解しました。また、定住人口についてはまだ正確な、一部の地域では減少傾向が見られるということで、そしてまたこの一部の地域の減少ということでございますけれども、本当にこの人口減少社会という、こういう時代の中にあって、そういう水害によって本市に見切りをつけて転出していくことで人口減少、一部地域でもそういった人口減少に拍車がかかるということは非常に懸念されて、今後もいろいろな面で問題あるわけなのですけれども、今回のこの定例会においても、第7支部の自治会の皆様から、この陳情書が出ております。抜本的なしっかりとした対応をしていくことが私も肝要かと思うのですが、これは市長にちょっとお願いなのですけれども、こういった今回第7支部の方たちの陳情書が出ている。また、そういった広範囲に被災した人たちがいらっしゃるということで、市長からも今後の市の方針というか、対策について、力強いメッセージなんかを出していただければというふうに思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  大川市長。 ◎市長(大川秀子君) 再質問にお答えをいたします。  森戸議員も心配されているように、負の影響にならないかというのは全く私も同感でありますし、私たちばかりではなくて、一生懸命市のまちづくりに関わっている、それは皆さんの懸念であるというふうに、心配事であるというふうに感じておりますので、それを早く払拭をしなければならないという思いでございます。第7地区から要望書を出されているほかにも、ほかの地域からの要望書というのは市のほうにも届けられておりますので、市で解決できる問題ばかりではありませんので、市で解決できる問題であれば、こういう時期にこういうことをやりますという説明はできますが、とか国が整備をするということであった場合には、その方針が出された時点で、住民の皆さんにこういう整備が今後されますということをやっぱりしっかり伝えていく必要があると思っております。そういった方針が出されたときには、きちんと説明会をもって、市民の皆さんが安心してこの地で暮らせる、そういった対応をしてまいりたいと思っております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございました。しっかりとした今後の市長の手腕を期待したいと思います。  次に、の管理する河川や道路にも甚大な被害が出ているわけですけれども、巴波川、永野川、そして赤津川といった川については、これまでの複数の議員が質問に触れていましたので、私は市の管理する河川道路について、国の災害査定を受けたのはどのくらいあるのか、その査定状況について、まずお伺いしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 大谷議員のご質問いただいた内容と幾らか重複いたしますが、お許しいただきたいと思います。  本市につきましても、1月末をもちまして国の災害査定作業は全て終了いたしました。現在の状況等でございますけれども、査定箇所は全部で10か所でございます。その内、橋りょう等が4か所ございますけれども、これにつきましては、工事が渇水期の施行となりますことから、今年9月頃を目安に発注を予定してございます。その他の道路関係、または河川関係でございますけれども、道路関係につきましては全部で2か所ですか、これについては3月に発注する予定でございます。また、河川関係につきましては、1か所柏倉地区の柏倉川というところで、応急の本工事をもう既に実施してございます。この後、柏倉1か所及び小野寺の羽田川地区で2か所の工事を発注する予定で考えております。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございます。今回のこの予算書を見ますと、災害復旧費として道路橋りょう災害復旧事業費ということで、再度さらに11億1,600万円の計上があります。これについては、これも財源が国庫支出金とか地方債、一般財源ということが充てられているわけなのですけれども、この予算の中にはもうこれは道路と橋りょうだけということで、河川はもう入っていないというような了解でよろしいのでしょうか。ちょっと確認です。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 当初予算関係ですけれども、主に道路部分で計上してございます。一部国費等が入るものについては、今回の補正予算等で組み入れているような形になってございます。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございました。  それと、あと一般予算、来年度予算の中でもう一つ、8款の土木費に河川費とあるのですけれども、河川費の中にも河川水路清掃事業費とか河川維持補修事業費ということが計上されているのです。これについては、これは台風19号による被害の修復というような意味合いでの計上ということでよろしいでしょうか。ちょっとそれも確認させてください。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 今お尋ねがございました事業関係につきましては、小河川とか、そういう整備を実施する河川事業費で上げてございます。一部先ほどの答弁の中で、橋りょう関係は令和2年度に一部入っておりますので、ちょっと修正させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) そして、もう一つ再質問でお願いいたします。  市の管理河川について、私も吹上なものですから、旧赤津川のところも随分堤の侵食があったわけなのですけれども、それの手当てというのは今の土木費等に入っているのですか、来年度の予算のほうに。それだけもう一度再質問でお願いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 今のところ旧赤津について、護岸等の損害を受けたという形になっておりませんので、旧赤津については今回の予算は取っていないという形でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) 了解しました。この旧赤津河川、先ほどうちの会派の小平議員が赤津川について、ちょっとご質問の中で触れていました。赤津川から旧河川に注ぎ込む、あそこに水門があるのです。水門の管理って、あそこ流出する水門なのです、流入ではなく流出する水門。あの管理というのは、今回のこの大雨のときにでも、あれをコントロールすることによって、何とか水害がという思いがあるのですけれども、何とか溢水を防げているのではないかと思うのですけれども、この水門の管理というのは、これはまさに市の河川管理ということになれば、この水門の管理というのはどのような状態になっているのかをお聞かせください。再質問でお願いします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  國保建設部長。 ◎建設部長(國保能克君) 私どものほうで現在把握している水門の管理は、地元の方が水門の鍵をお持ちになっているというふうにお聞きしているものですから、地元の方と最終的によく、今回のこういう被害があったということもございますので、再度私ども建設部と地元の関係者の方々とちょっと協議をさせていただいて、今後被害が起こりそうな大雨等に対して、準備をしていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) 了解しました。ぜひひとつ地元の方との前向きな協議をお願いしたいと思います。  それでは、続いて明細2のほうに移っていきます。甚大な水害を経験して得た教訓ということについてでございます。災害対策本部の対応など、災害に関する各種マニュアルに沿った対応ができていたのか、また反省すべき点はどのようなものがあり、今後どのように生かしていくのかお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) お答え申し上げます。  市では、栃木市地域防災計画に基づき、災害時職員初動マニュアルや避難所運営マニュアルなどの各種マニュアルを策定し、日頃から災害対応に備えており、台風第19号による災害対応につきましても、マニュアルに沿った対応に努めたところであります。現在、各部、各班で対応状況の確認、また改善が必要なこと、今後の課題などを抽出する検証作業を全庁的に進めているところであり、平時からの備え、災害への対応、復旧復興への対応、この3点を明確にして、今後の防災対策の強化に努めてまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございます。ここで私事なのですけれども、今年の新年早々に私、大津市のほうの国際文化アカデミーというところで、防災と議員の役割というテーマで1泊2日の合宿研修を受けてきたのですけれども、非常に実りの多い研修でした。様々な災害についての研修でありましたが、本市の水害に当てはまる内容の研修もございまして、それはちょっと紹介しますと、それは予知災害である風水害の備えの3か条というのがございまして、そして事前に情報がある風水害にどう備えるかと、主にこれは住民サイドの対応の話になるかなというふうに思うのです。1つが気象情報、水位情報、避難情報を信じるということなのです。誰もが陥りやすいというか、私もそういう潜在的な心理あるのかなというのですけれども、正常化の偏見を戒めるというのです。正常化の偏見って皆さんお聞きになったことありますか。意味は、危険が迫ってくるまで危険を認めようとしない心理傾向があるのです。私は大丈夫というような、そういう何か根拠のないような安心感というか、そういうのがあるらしいのです。それが1つ。そして2つ目が、避難するなら早めに限るということで、これもなかなかうまい例えで、野球に例えて、避難をするならば早めということで、空振りは命を救うが見逃しは死を招くというような言い方をしているのです。つまり早めに行って、何だ大したことなかったではないかといっても避難することによって、自分の命は救われるけれども、これは大したことないからといって避難が遅れてしまったら、これは取り返しのつかない事態になってしまうと、それはひいては死を招くという意味で、そういう教訓としての言葉なのですけれども。そして3つ目が、やはり避難するときには近所に声をかけて避難所に向かうというような3つの対応が、これは主に住民の方たちの対応なのです。こういう今のこの3か条、危機管理監、お話をお聞きになっていかがでしょうか、何か気づくところありましたら。また、こういったことももし研修とかなんかにも、今後のそういう防災研修なんかのときでも伝えていただければなと思うのですけれども、コメント頂きたいと思います。よろしくお願いします。
    ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  福田危機管理監。 ◎危機管理監(福田栄治君) 議員おっしゃるとおり、大変参考になる情報かと思います。市といたしましても、先ほど申し上げられた3つの点、こういったことに気をつけて、気象情報に基づいた早めの避難行動を呼びかけたり、また協働というのですか、地域の中で声を掛け合って地域で防災の意識を高めてもらう、まさにそういったことがどんどん進んでいかれればいいかというふうに思います。そういったことで市といたしましても、今回の教訓を次の災害に生かすというと何かあれですけれども、生かせるような災害に強いまちづくりを進めてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございます。  それで、ちょっとこれは余談になるのですけれども、今回いろいろとコロナ関係で、非常にこれも一つの災害というふうに捉えたときに、このコロナ災害ということで捉えたときに、これは市長にちょっとお聞きしたいのですけれども、先ほど第1か条で申し上げましたように、正常化の偏見ということで、私は大丈夫というような思いがないかどうかなのですけれども、いわゆる市長という立場ですと、行政としては今回はいろんなイベント等を中止ということで対応を取っていたようなのですけれども、市長という立場ですと、市民から選ばれている建前、いろんな案内なり、そういうお誘いというか、来るかと思うのです。そういったときに私は大丈夫というような意味というか、そういう構えというか、そういうあれは持っていないか、市長が万一今回の感染ということになれば行政にも停滞が及びますので、非常に懸念するところでございますので、ぜひひとつその辺のところ市長、いかがでしょうか、お伺いできればと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 大変通告外なのですけれども、市長さん、大丈夫ですか。  大川市長。 ◎市長(大川秀子君) 私が心がけているということであれば、例えば交通事故防止のときによく言われるのは、かもしれないという予測ということだと思うのです。ボールが飛んできたら、そこの次に子供が出てくるかもしれないという予測の基に事故防止を心がけるというのを常に私は思っております。それと同じで、ここに行ったとき、人混みのところに行ったときに感染するかもしれないという、そういったことを常に考えて行動するようにはしております。ぜひ皆さんにも、そういった私は大丈夫ということではなくて、それが大事に至るかもしれませんので、ぜひ考えて、一人一人が適切な行動をしてもらえればいいなというふうには思っております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございます。私もかもしれないということは本当に非常に大事な言葉であるというふうに思っています。くれぐれも市長、ご自愛ください。  続きまして、明細3、復興への道しるべについてでございます。3月には移住体験ツアーが予定されていると伺っていますが、そのほかにも復興イベント等を通して元気を取り戻す、栃木の情報発信について検討されているのかお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  小保方総合政策部長。 ◎総合政策部長(小保方昭洋君) 被災された市民の皆様が一日も早い復旧復興実現するためには、復旧復興の道しるべとなる希望の明かりが必要であると考え、本市が実施する復興事業を栃木市希望の灯プロジェクトと名づけました。これから実施する具体的な事業といたしましては、移住体験ツアーは新型肺炎の影響で中止となりましたが、山車会館前広場等での特産品、観光資源等のPR事業、復旧にご協力を頂いたボランティア活動を広く周知するための企画展などの復興イベントの開催を検討してまいりたいと思っております。  また、本市において行われるオリンピックの聖火リレーについては、本市にとってのまさに希望の灯であり、被災された方々が前を向いて復旧復興に取り組むことができるよう、本市としても盛大に盛り上げてまいります。さらに、今回はふるさと納税を通じて市内外の方々から災害に対する多くの寄附を頂いております。復興に向けた取組を初め、市の魅力や栃木市の元気な姿を市ホームページやSNS等を活用し、広く発信することで、こうした皆様にも、今後とも本市を応援していただけるよう積極的に取り組んでまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございます。復興に向けた市民の機運を高めてということで、先ほどふるさと納税のご答弁の中で、触れていました。私もこのふるさと納税を通じて、ご心配を頂いた方たち、またそういった支援に対して、感謝の気持ち、感謝の意を伝えるということは非常に大切なのかなというふうに思っております。  それで、このふるさと納税で、これから災害に当たっては返礼品なしということでありましたけれども、この返礼品の中にも品物で返礼するのでなくて、イチゴ狩り券とかブドウ狩り券によって、その住んでいる場所にもよるのですけれども、そういった券によって来てもらうようなきっかけをつくって、その元気を間近に見てもらうというようなやり方というか、そういう方法というのはいかがなものでしょうか、お考えはありますか。再質問でお願いします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  小保方総合政策部長。 ◎総合政策部長(小保方昭洋君) 現在、ふるさと納税の返礼品のメニューの中に、本市での体験を通じたツアー的なものも盛り込んでおりまして、そういったものへのご寄附なども頂いておりますので、今後そういった部分がますます拡充できるように努めてまいりたいと思っております。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございます。了解しました。復興にめどが立たない方もまだいらっしゃると聞いておりますので、一日も早い復興を念じながら、また次の質問へ移ってまいります。  発言要旨2、里帰り出産についてでございます。明細1、出産時の一時保育の希望者への対応についてでございます。今回、この質問を取り上げるに当たって、私の契機となったのは市民の方からの相談でございました。市外に住んでいる娘が第2子を出産するに当たって、第1子を見てもらう保育施設が見つからないということで、行政にも相談は行ったのですが、それは自分で保育施設に問い合わせてくださいとの対応であったとのことで、複数の保育施設に問い合わせたが、受け入れてもらえなかったと落胆をしていたのですが、その方たちへの対応について、まずお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  髙橋こども未来部長。 ◎こども未来部長(髙橋礼子君) 一時保育につきましては、認可保育施設に在園していない就学前の児童を対象として、保護者等の家庭における保育が一時的または断続的に困難となる場合に、一時的に児童をお預かりするものでございまして、現在、市内の25の認可保育施設において実施しております。一時保育ご利用の主なものといたしましては、保護者の就労や通院、リフレッシュなどでございまして、議員ご質問の里帰り出産時のご利用につきましては、今年度は21件ございました。一時保育の実施に当たりましては、お子様を安全安心にお預かりするという観点から、施設の定員や保育士数を考慮いたしまして、利用定員を定めておりますほか、お子様のアレルギー状態などの身体状況を把握するため、事前に面接などを行っております。このようなことから、利用直前でのお申込みや利用者が多い場合には、お預かりできないこともございますので、里帰り出産などで一時保育をご利用される場合には、早めにご希望の施設あるいは保育課へご相談を頂きたいと思います。また、認可保育施設でお預かりができない場合には、一時保育を実施している認可外保育施設や子育ての手助けをしてほしい人と、そのお手伝いのできる人が会員になって育児の相互援助を行っているファミリーサポートセンターをご案内しているところでございます。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございます。市内には民設、公設の保育園とかで25の受入れ施設があるということで了解しました。一時保育を受け入れている、その施設の情報の一元化というものができないものかと思うのですけれども、今回のように行政に相談に行っても、結局受け入れているところは自分で探してくださいと。そうではなくて、要するにそういう一時保育を受け入れる施設で、もうこの時点で満杯です、もう受け入れられませんよと、そういった情報の一元化が行政の窓口でできれば、即座にそういう返事ができるわけなのです、それぞれ聞いてくださいと言わなくても。そういった情報の一元化というのは、そういう体制は取れないものか、再質問でお願いします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  髙橋こども未来部長。 ◎こども未来部長(髙橋礼子君) 今回、お問合せを頂いて、もし担当のほうでそういう対応をしたということであるとすれば、ちょっと申し訳なかったと思っておりますが、一時保育につきましては、結構随時それぞれの施設にお問合せを頂くことが多くて、公立の場合にはある程度こちらでも把握ができるのですが、民間施設で、里帰り出産なんかだと特に柔軟に対応していただけるので、民間施設ご利用が多いのですが、民間施設におきましては、やはりちょっとこちらで一元的に把握をするというのは難しい状況にあります。というのは、一時保育ということで、そのときそのときに応じて状況がちょっと違うものです。受入れの人数もちょっとなかなか、大体1施設5人から10人ぐらいの範囲で受け入れている状況なので、そのときそのときの状況によってお預かりできる人数も変わってまいりますので、保育課のほうで対応ができるとすれば、ご利用になるご住所とか該当の方のご住所とかをお聞きして、近くの幼稚園、保育園をご案内するという形になってしまうというところは、ちょっとご了承いただければと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) 分かりました。情報を全て一元化して集約するということはなかなか難しいということです。先ほどご答弁の中にも、ファミリーサポート支援ということも答弁の中で触れていました。このファミリーサポート支援というのは登録制です。登録というのは現在どのくらいあって、どのくらい利用というか、そういう問合せがあるのでしょうか。そういったことはお持ちでしょうか。再質問でお願いします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  髙橋こども未来部長。 ◎こども未来部長(髙橋礼子君) ファミリーサポートセンターにつきましては、現在、提供会員といって育児をお手伝いする会員が175名、それから依頼会員といってサポートをお願いしたい会員さんが630名で、両方大丈夫だよと、お手伝いもできるし、自分もお願いしたいときもあるよというのが74名ということになりまして、合計で879名ということになります。  今回、里帰り出産でご利用を頂いた件数なのですけれども、平成30年度ではちょっとお一人の方だったのですけれども、里帰り出産の出産中にお子さんを預かることはちょっと厳しかったので、認可外施設のほうにお預けをしていただいたのですが、そのときに送り迎えができないということで、送り迎えのお手伝いをさせていただいたということがございました。そのほかに平成29年度ですと、里帰り出産のときのサービスということで4件ございました。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) 了解しました。ありがとうございます。  それで、これは浅野議員が先日の一般質問で触れていたアンケートの調査結果についてなのです。これちょっと気になったのですけれども、子供を産み育てやすい環境整備のためのアンケート調査結果ということでなのですけれども、これを藤田部長のほうがご答弁されていましたけれども、回収数が1,421通で80.8%、出産回数が2回、3回以上が半数以上、そのアンケートの中で出産産後で困ったことの項目では、3番目に一時的に子供を預ける施設がないというふうに回答があったのです。だから、今回の同じようなケースというふうに私は捉えたのですけれども、こういった回答をされた方、今回のご答弁ありましたけれども、こういったアンケートを踏まえて、どのような、そういう方たちへの配慮というのはお考えありますか。再質問でお願いします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  藤田保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(藤田正人君) 先日の浅野議員のご質問にお答えしたとおりでありますが、議員お話しのとおり、出産産後で困ったことはということでの問いに対しまして、これに関しましては里帰りということではないのかもしれませんけれども、お話のとおり一時的に子供を預けられる施設がないというのが3番目の困ったことの順位として入っておりました。そういった意味で、来年度、今回のアンケートの結果、それと様々なご意見も頂いてございますので、市長の答弁でもさせていただきましたように、産前産後、産後のケアの問題だけではなくて、子育て支援、教育あらゆる面で多方面から検討をさらに積み重ねていき、本当のそういったニーズに対して、どのような対応が可能か、そこも検討させていただいて、その一つとして、子供の預ける施設というのも一つの検討課題かなと思っております。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございます。ここで、うちの会派の大浦議員が一般質問でこれまた紹介していた施設なのですけれども、先日、政策研究会の3名で日光市のほうのNPO法人だいじょうぶというような施設を研修に行ってまいりまして、そこの畠山理事長さんから、いろいろと施設について研修を受けたのですけれども、まずモットーとして、その施設では、ない支援はつくり出すというような、そういうモットーで運営しているのです。この支援の活動を文章でありますので、ちょっとご紹介させてもらうと、私たちは様々な困難を抱えた家族と関わるうちに、ちょっとした手助けが解決に向かうと考え、家事や育児の手伝い、病院等への同行、育児など、具体的な支援を始めるようになったと。これは本来頼れる親や兄弟がいれば解決する問題だが、そうやって必要に駆られてボランティアで始めた活動が一つ一つ市の委託事業になったということが、この一部くだりで書いてある。その委託事業についても、家族、家庭、児童相談室の相談業務とか、育児支援家庭訪問事業、子どもの居場所、そして子供短期支援事業と、これも入っているのです。だから、今回のケースなんかですと、それともう一つが生活困窮者学習支援、居場所づくりの事業、これが委託事業としてやっている。そういった説明を聞いて、その中の私も今回子育ての短期支援事業ということで、私の今回のケースを話したら、そういったところで預かってくれますよというような話だったのです。ですから、私言いたいことは、要するにこういった施設もあるということも参考にしてもらって、行政とか強みを生かし…… ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員、本題に戻してください。 ◆1番(森戸雅孝君) だから、要するに言いたいことは、だから要するに今後そういったことを参考にして、そういった研究課題として俎上に載せていただければという思いで、今ちょっと紹介したわけなのですけれども、通告外ということでは大変失礼しました。そういうことで、いいですか。すみません、お願いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  髙橋こども未来部長。 ◎こども未来部長(髙橋礼子君) 議員おっしゃるように近年、共働き家庭とか、あと核家族が増えておりまして、一時保育に限らず子育て支援のニーズが増えているということは、我々も認識しているところでございます。先ほどご紹介いただいた日光市のだいじょうぶというところは、本当にいろいろな支援をしていただいていて、私どもも過去に視察に行かせていただいたこともございまして、本当によくやっていただいている団体だと思っております。行政だけでは、やはりサービスも限られてしまいますので、できればそういう柔軟に対応していただける民間のお力を借りながら、行政と連携をしながらやっていきたいというふうに考えております。先ほどご質問の中にあった子育て短期支援事業、そちらについては栃木市でもやっているところなのですが、子育て短期支援事業は7日間という制限がございます。ただ、里帰り出産なんかでも、7日間でしたらお預かりはできるというような状況もございますので、そういうところはちょっとご相談をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) 失礼いたしました。通告外ということで、話の展開がよそにそれてしまいまして、大変失礼しました。でも、ご答弁頂きましてありがとうございます。  それでは、次の発言要旨3のほうに移ってきます。発言要旨3番、浮世絵を活用した栃木市の活性化事業についてであります。現在、本市では世界的な浮世絵師である喜多川歌麿の作品を中心として、浮世絵を活用しております。2012年に発見された歌麿の代表作である「深川の雪」は神奈川箱根町の岡田美術館に所蔵し、1788年頃に制作された「品川の月」はアメリカのフリーア美術館に、「吉原の花」は吉原の花はアメリカのワズワース・アーセニアム美術館に入っております。本市では、それらの美術館と交渉し、高精細複製画を作成し、3部作を一度で鑑賞することができます。この優れた美術品と寛政時代に描いた肉筆の「女達磨図」、「鍾馗図」、「三福神の相撲図」を所有している自治体としては、全国屈指である活用を図る必要があると思います。  それで、明細1、とちぎ歌麿館の入館状況についてお伺いいたします。とちぎ歌麿館は、喜多川歌麿と栃木市との関係を中心に文化情報を発信しています。江戸時代の関連資料、狂歌や浮世絵版画紙を展示して、町なか美術館の役割を果たしていると思います。これまでの入館者数など、実績はどのようになっているのか、まずお伺いをいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  鵜飼生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(鵜飼信行君) とちぎ歌麿館は、平26年10月に開館いたしました。開館後1年間は、高精細複製画の「品川の月」と「吉原の花」をメーンに市所蔵の喜多川歌麿の浮世絵などを展示いたしました。高精細複製画につきましては、平成28年9月末まで展示し、その後は市役所4階での展示になりました。平成28年10月以降は、喜多川歌麿の浮世絵版画を中心に展示しており、歌麿まつりの時期には、「女達磨図」、「鍾馗図」、「三福神の相撲図」の複製画を展示しております。入館者につきましては、平成26年度が約半年間で1万2,725人、平成27年度が1万5,360人、平成28年度が1万3,860人、平成29年度が9,855人、平成30年度が1万4,216人となっております。とちぎ秋まつり開催の年は、山車見物の観光客がとちぎ歌麿館にも入館することから、入館者数が多くなっているという状況です。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) 秋まつりにリンクしてやっぱり入館者が増えるということです。ありがとうございます。  これ今後なのですけれども、今文化芸術館が進められておりますけれども、文化芸術館がオープンした暁には、このとちぎ歌麿館というのは、この後どのような施設として活用するものか、再質問でお願いいたします。 ○議長(大阿久岩人君) 再質問に対する当局の答弁を求めます。  鵜飼生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(鵜飼信行君) 再質問にお答えを申し上げます。  とちぎ歌麿館につきましては、今の(仮称)文化芸術館が開館した後であっても、大通りにおける歌麿の関係の展示ができる館として活用してまいりたいというふうに思っております。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございます。とちぎ歌麿館については、文化芸術館がオープンした暁にも継続して利用するということで、了解いたしました。  それでは、明細2のほうに移ります。明細2、浮世絵版画の調査研究についてでございます。江戸時代には歌舞伎が人々の一番の娯楽であり、楽しみとなっておりました。歌舞伎の浮世絵は、明治時代の初期まで出版され、歌舞伎役者の浮世絵もまた絶大な人気を保っていました。本市には多くの浮世絵版画が残っており、これからの調査研究が必要であると思いますが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  鵜飼生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(鵜飼信行君) 市といたしましては、とちぎ蔵の街美術館において、浮世絵の調査研究に基づき展覧会を数多く開催してまいりました。近いところでは、平成30年の秋に「浮世絵で見る歌舞伎の世界石川常四郎コレクションの役者絵」、平成29年の夏には「浮世絵でタイムスリップ!石川常四郎コレクションに見る幕末明治の浮世絵」という展覧会を開催しており、興味関心の深い入館者からは、問合せや作品調査の依頼が入ることもございました。本市にどれほどの浮世絵版画が残っているのかは不明でありますが、浮世絵版画に興味関心を持ち、調査研究をされている個人や市民団体、専門家の方々からの情報収集に努めてまいります。また、浮世絵版画に関する魅力ある展覧会の開催や関連イベントを行い、多くの方に浮世絵版画を知っていただくことにより、潜在している優れた作品についての情報収集につなげていき、新たに発見された作品の調査研究を行ってまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) 分かりました。ぜひそういう市民団体との協働で、ひとつ研究調査をお願いしたいと思います。  それでは、最後になりますけれども、明細3、浮世絵と狂歌のコラボレーション作品の発掘調査活用についてでございます。本市は、江戸時代に京都から日光東照宮への例幣使の通る例幣使街道の宿場町として、また江戸に通じる巴波川の舟運の要所として栄えました。江戸との交流により多くの文化が江戸からの影響を受けて育ちましたが、喜多川歌麿の3部作である「月」、そして「雪」、「花」の中で最初に描かれた「品川の月」には太田南畝の狂歌が書かれております。「てる月の鏡をぬいて樽まくら 雪もこんこん 花もさけさけ」という句でございます。これは歌麿が太田南畝にこれから雪と花を描きますよと示したことになります。江戸時代には浮世絵とともに狂歌も盛んになり、栃木市においても浮世絵と共に狂歌作品を調査研究すべきと思いますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(大阿久岩人君) 質問に対する当局の答弁を求めます。  鵜飼生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(鵜飼信行君) 議員ご指摘のとおり、栃木市は商業のまちとして栄え、街道や舟運を背景に江戸と人、物の交流が盛んにありました。文化もその影響を受け、その最たるものが狂歌であると思われます。自らも「筆綾丸」という狂歌名を持つ喜多川歌麿の作品には、栃木の狂歌師による狂歌が寄せられた作品も多く、本市が所蔵するそれらの作品や資料を研究し、とちぎ蔵の街美術館で展示することで、歌麿と栃木を結ぶきっかけとなった栃木の狂歌文化の隆盛を紹介してまいりました。今後も歌麿と栃木のゆかりについては、調査研究を続け、周知するよう努めてまいりますが、その中でも浮世絵に狂歌を読み込んだ作品の発掘調査及び活用は、栃木と江戸を結びつける上で大変意義のあることと考えております。引き続き市内に埋もれているであろう作品の発掘調査と研究を行い、その成果を展覧会で発表するなど、江戸と結びついた栃木の文化の周知と活用を図ってまいります。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) 森戸議員。               〔1番 森戸雅孝君登壇〕 ◆1番(森戸雅孝君) ありがとうございます。本当に栃木市も自然と歴史と文化の育むまちということで標榜しております。ぜひそういったことも発掘に力を入れていただき、そして文化、あったか栃木を目指していただきたいというふうに思います。  以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(大阿久岩人君) 以上で一般質問を終了いたします。 △議案第9号~議案第27号及び議案第31号の質疑、委員会付託 ○議長(大阿久岩人君) 次に、日程第2、議案第9号から日程第21、議案第31号までの議案20件を一括して議題といたします。  既に提案理由の説明は終了しております。  なお、各議案に対する質疑につきましては、議長の定めた期間内に発言通告はございませんでした。したがいまして、各議案に対する質疑を終結いたします。  ただいま議題となっております議案第9号から議案第27号及び議案第31号の議案20件をお手元に配付の各常任委員会議案付託区分表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。 △請願第1号の上程、委員会付託 ○議長(大阿久岩人君) 次に、日程第22、請願第1号 栃木市火葬場建設に関する請願書を議題といたします。  ただいま議題となっております請願第1号につきましては、民生常任委員会に付託いたします。 △報告事項 ○議長(大阿久岩人君) ここで、執行部より報告事項がございますので、お聞き取りをお願いいたします。  まず初めに、髙橋こども未来部長。               〔こども未来部長 髙橋礼子君登壇〕 ◎こども未来部長(髙橋礼子君) お疲れのところお時間を頂きまして、ありがとうございます。新型コロナウイルス感染予防に係る小学校臨時休業に伴う学童保育の実施状況についてご報告をさせていただきます。  まず、学童保育の開設状況でございますが、市内全学童保育、公営37か所、民営15か所の52か所において、本日午前8時から実施をしております。通年の利用者に加えまして、3月25日からの春休み利用のお申込みを頂いている方につきましても、本日から利用ができるように対応をしたところでございます。本日の利用状況につきましては、春休み利用者も含めまして、公営は登録人数1,592人中769人のご利用で、利用率48.3%でございます。また、民営学童保育につきましては、登録人数533人中255人のご利用で、利用率47.8%という状況でございまして、いずれも特に混乱なく実施ができている状況でございます。これはひとえにご家庭において、今回の休校の趣旨をご理解していただきまして、お子様の安心安全を考えた上で、可能な限りご家庭で過ごしていただいているものというふうに推測をしております。  今回の学童保育の開設に当たりましては、国の要請から時間が限られたという中で、学童保育が安心安全に実施できるよう担当職員が2月28日の朝から夜遅くまで、そして土日も出勤をして対応に当たりましたことを申し添えさせていただきます。  今後におきましても、利用状況等を注視いたしまして、学童保育が適切に実施できるよう対応してまいりますので、ご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 次に、福原産業振興部長。               〔産業振興部長 福原 誠君登壇〕 ◎産業振興部長(福原誠君) それでは、続きまして、新型コロナウイルスの影響に伴う市の商工業者対策について、ご報告をさせていただきます。  他の自治体で、支援策について報道などもありますが、既に本市では売上げ減少に伴う特別融資として、中小企業緊急景気対策特別資金の制度を設けております。融資限度額は1,000万円、返済期間が1年以内の場合は利率1.3%、返済期間が3年以内の場合は利率1.4%、返済期間が5年以内の場合は利率1.6%で運用をしております。  さらに、中小企業緊急景気対策特別資金を含む市の制度融資を活用した場合には、保証料を全額補助する支援制度を従来から設けております。このようなことから、新型コロナウイルスの影響により売上げが減少し、経営が悪化している中小企業者や小規模企業者などの方々については、金融機関の協力を頂きながら、国、の制度融資と併せまして、まずは本制度を活用していただくよう周知をしているところですが、さらなる周知を今後図ってまいります。  なお、今後、国の支援策が具体的に示された際には、議員の皆様にもご相談させていただくこともあるかと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) ありがとうございました。本件につきまして、ご意見等がございましたらご発言願います。なお、発言の際はご起立願います。  内海議員。 ◆11番(内海まさかず君) 学童の関係でお尋ねしたいのですけれども、市の姿勢としては、極力学童は使わせたくないと、そのような姿勢でいらっしゃるのでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 答弁をお願いします。  髙橋こども未来部長。 ◎こども未来部長(髙橋礼子君) 学童保育につきましては、保護者様が就労等でいらっしゃらない場合には、確実に預からせていただくという方向で進めております。 ○議長(大阿久岩人君) 内海議員。 ◆11番(内海まさかず君) その旨が伝わってこないというか、どこにも表示されていない、示されていないという状況なのですけれども、かえって逆に学童は原則使いませんよというか、原則今使っている方ですよという表示の仕方を教育委員会はされている。そして、新型コロナウイルスの関連情報の中でも、極力親が見なさいよというようなアピールの仕方をされているのですけれども、これを見るならば、多くの方は使えないのだなというふうな見方になってしまうのですけれども、そこら辺は行政側とまた教育委員会側と両方あると思いますけれども、どのように思われているのでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 答弁をお願いします。  川津教育部長。 ◎教育部長(川津浩章君) 今ご指摘の教育委員会からの通知か何かかと思うのですが、ちょっと確認はできていないのですが、その表現につきましては子育て支援課のほうと相談をして出しているものと推測できますが、そのような表現で誤解を招くようなことがあったということがあれば、訂正させていただきたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 内海議員。 ◆11番(内海まさかず君) 我々の見方というのは、感じ方というのは、行動の仕方というのは、この状態になったときにいかに混乱を招かないようにするか、そして子供がいる親御さんが生活がちゃんと送れるようにしていくのかという視点で見るのですけれども、どうも行政側から発信されるものというものは、極力使わないでって、自分たちの混乱を助長するようなことはしないでみたいなというふうに取れるのです。だから、そこをもうちょっと市民の側に立ったというふうに表現してほしいと思いますし、そういうアピールをしない限り、学童使えるのだろうかというふうな市民の方というのはたくさんいらっしゃると思います。そういうふうに変えていただくというのはできますか。もっとアピールしてください、そこの部分を。 ○議長(大阿久岩人君) 答弁をお願いします。  髙橋こども未来部長。 ◎こども未来部長(髙橋礼子君) 今回、やはり感染症ということがございましたので、できるだけ家庭でのという一文を添えさせていただいたところではあります。ただ、誤解を招いてしまうということであれば、ちょっと申し訳なかったとは思うのですが、こちらといたしましては、やはりまずはお子様の安心安全ということで、可能であればご自宅でという一文は入れさせていただいたところですが、お問合せをかなり金曜日から今日までにひっきりなしにお電話を頂いているような状況ですが、お電話を頂いた際には、先ほども申し上げましたが、春休みのみのご利用の場合にも、今日からご利用ができますよという対応をさせていただいておりますし、新規で春休みも申込みはしていなかったけれども、今日から困るのだという、そういうお問合せも今の段階で3件受けております。その場合には当然ご利用はしていただけるということでご説明をさせていただいていますが、ただ就労証明はやはり学童保育の条件になりますので、就労証明書を頂くということと、あとお預かりするのにスポーツ安全保険というものに入っておりまして、それが当日払い込みで当日からというわけにはどうしてもいきませんので、朝の11時ぐらいまでにお話頂いて、保険料を納入できれば翌日から、ちょっとそれ遅れてしまいますと翌々日からのお預かりとなりますが、その辺のところは個別に丁寧に対応をさせていただいていますので、ご理解をよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 内海議員。 ◆11番(内海まさかず君) 今回の混乱というものは、もちろん行政、市のものではない、原因は。首相の功名心を焦ったとも言えるような発表だというのは分かっていますので、ちょっと強めに私も言ったかもしれませんけれども、皆さんのご努力というのは分かっているつもりです。そして、市民のために頑張っていただければと思います。 ○議長(大阿久岩人君) 針谷育造議員。 ◆13番(針谷育造君) 学校が休みになって、学校の中にある学童保育の保育室、教室だと思うのですけれども、この実態が例えば学校ですと、小学校だとすれば30人ぐらいで教室は、いわゆる密度の関係で、私たちが学童保育というと、それ以上の子供たちが教室に異学年も含めているとなると、かえってそちらのほうが感染等の心配というのが私はあるのではないか、新聞等で見ても学校ぐらい安全なところはないという論調もあります。そういうようなところで、命と健康を守るという学校が閉鎖をして、しかもお話聞くと、先生が来ているからあふれてしまった子供は教室で面倒を見ますというような、本末転倒が起きていることも私は事実なのかなと。私の意見とすれば、議会議員がやはり実態を、学童保育等の実態をやっぱり見て、本当にこれで子供たちの健康と安全が守れるのか。場合によれば、給食ということは、本当に非常に困っている家庭の皆さんなんかは、唯一の栄養を取れるというようなことで、その給食もやらない、これは大問題だと私は思うのです。納入業者たちも大変困ったと言っておりますけれども、本当に高齢者が八十何%の確率で発症している、子供は4%です。そこの4%に今回のような犠牲を強いていくということはいかがなものかと私は思っております。ですから、学童保育の実態や、あるいは学校でそのときに出勤している先生があふれた子供というか、たくさんの子供が学童保育室にいる、そのほかの子供たちも学校で預かっている、そういうこともあるというようなことも聞いておりますので、ぜひ議会としても、これは議長にお願いですけれども、1回実態を議会としても3月議会の合間を縫って、一番の問題はやっぱり子供の学習権だと思うのです。春休みまで休むとなると、約1カ月近い学習の保障を誰が、宿題だけでできるのか、そういうことも含めまして、学校と学童保育の実態を私たちも調査したいと思いますけれども、もしありましたらご答弁をお願いします。 ○議長(大阿久岩人君) 答弁をお願いいたします。  青木教育長。 ◎教育長(青木千津子君) それでは、学校教育という観点から申し上げたいと思います。  ご懸念のようにやはり何週間という間子供が授業を受けられないという状況で、学力に関する不安、それは当然のことだと思います。親御さんを含め、学校の教員もそれについては懸念を持っている、我々も思っているところではございますが、私この間臨時校長会で44校の校長先生たちに申し上げましたのは、今回こういう措置に踏み切ったということ、その最大の理由は、先週も申し上げましたけれども、一度に一つのところに大人数の子供たちが日常的に集まる、そういう事態を避けるという安心安全の観点から、そういう措置を講じたわけですけれども、その大筋、そういう基本的な考え方を校長先生たちには理解し、守っていただきつつも、細かな部分はその校長一人一人の判断、私は市内44校の校長の判断はぶれないと信じておりますので、細かい部分においての工夫というのは、各校でしていただけるものと信じていますという話をさせていただきました。学力の保障につきましても、課題の出し方、その伝え方、そういうものにつきましては、各校で今創意工夫をしているところです。ある学校は、イーラーニングというのでしょうか、メールを通じて、ネットを通じて課題を出したりやりとりをするという、そういう環境の整っていない子供については、担任が家庭を訪問したりすることも考えているということで、44校の校長先生たちそれぞれに工夫を凝らし、この状況を乗り切っていこうと頑張ってくれていると信じております。教育委員会といたしましても、その学校の努力をバックアップできるような体制を整えて、今指導主事たちも中心になって、学校教育課長を中心に指導主事たちがどういうフォローができるか、どういう支援ができるかを検討しているところでございます。  以上です。 ○議長(大阿久岩人君) ほかにございますか。  白石議員。 ◆17番(白石幹男君) 今日、髙橋部長と産業振興部長から報告あったのですけれども、本来なら今教育長から学校の状況を報告すべきなのかなと私は思っていたのだけれども、それはなかったということで、昨日校長会を開いて、最終的には休校となったということなのだけれども、手続上の問題として、校長会と教育委員会の関係というか、校長が判断すれば、そこで各学校がそれぞれの対応を取れるのかということで、そこの手続というのですか、教育委員会での決定ということが本当に行われたのかという、そこら辺がちょっと疑問に思っていたのだけれども、そこら辺はどうなのでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 答弁をお願いします。  青木教育長。 ◎教育長(青木千津子君) 休校につきましては、一応教育委員会としての方針というか、考え方を校長会にかけまして、校長会との協議の結果、そのように決定いたしましょうという形で、提案を申し上げ、そして校長会にかけて決まったという、手続的には休校についてはそういう形でございます。 ○議長(大阿久岩人君) 白石議員。 ◆17番(白石幹男君) そういった手続を踏んだというのであれば納得しますけれども。  それと、学童がその登録人数に対して50%を切っているということなのだけれども、そこら辺の問題というか、本来なら学童に預けたいという方が遠慮しているという状況ですけれども、そこら辺の親御さんの声というのは、大きく拾っているというか、そこら辺はどうなのでしょうか。 ○議長(大阿久岩人君) 答弁をお願いします。  髙橋こども未来部長。 ◎こども未来部長(髙橋礼子君) お使いになられていない方がどういう理由でお使いいただけていないということは、直接保護者さんのほうからは聞いてはおりませんけれども、先ほどご報告の中でも申し上げましたとおり、今回の休校については感染予防ということで、先日もちょっとお話しさせていただきましたが、感染症の場合には、栃木市は学校の休校に伴って学童保育もやらないというのが基本でございますが、今回の場合には国の要請を受けて休校になっても学童保育は実施するようにということで、我々も心配をしながら、でもどうしたら安心安全に学童保育が実施できるのかということを考えた上で、もしも可能であればご家庭で過ごしていただきたいというような一文を申し添えさせていただいたところでございますので、今回半数弱ぐらいのご利用ですが、ご家庭でそういうご理解を頂いた上で、お休みがもしも取れるような方については、ご家庭で過ごしていただいているものと思っております。 ○議長(大阿久岩人君) ほかにございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大阿久岩人君) ないようですので、本件についてはこれをもちまして終了いたします。 △休会について ○議長(大阿久岩人君) お諮りいたします。  あす3月3日から3月23日までの21日間は、予算特別委員会及び各常任委員会の審査並びに議事整理等のため休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大阿久岩人君) ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。 △延会について ○議長(大阿久岩人君) 次に、お諮りいたします。  本日の会議はこれをもちまして終了したいと思います。これにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(大阿久岩人君) ご異議なしと認めます。  したがいまして、本日は会議を終了することに決定いたしました。 △次会日程の報告 ○議長(大阿久岩人君) なお、3月24日は午前10時から本会議を開きます。
    △延会の宣告 ○議長(大阿久岩人君) 本日はこれをもちまして会議を終了いたします。  大変お疲れさまでした。                                           (午後 4時44分)...