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  1. 長泉町議会 2021-06-10
    令和3年第2回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2021-06-10


    取得元: 長泉町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-26
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時00分 開議 ◯議長(柏木 豊) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。   ──────────────────────────────────────── 2 ◯議長(柏木 豊) 本日の議事日程はお手元に配付してありますので、御了承願います。   ──────────────────────────────────────── 3 ◯議長(柏木 豊) 日程第1.これより一般質問を行います。  質問者に申し上げます。質問の内容により、答弁者及び答弁者の順序が質問者の希望より異なることがありますので、御了承願います。   ──────────────────────────────────────── 4 ◯議長(柏木 豊) 質問順位1番。  質問内容1.新型コロナウイルスワクチン接種受付の対応について      2.町の現状と未来予測は      3.任期の4年間を振り返った池田町長の所感と、これから4年間の長泉町の課題を伺        う  質問者、小永井康一議員小永井康一議員。 5 ◯7番(小永井康一) おはようございます。本年6月一般質問1人目の小永井康一です。本当に久しぶりでちょっと緊張しています。いつも街頭でお話しするよりもずっと緊張しております。それにしても暑いですね。もう今日も29度、最高気温30度近い。6月なのに本当に暑いですよね。8月、9月はとても暑くなると思います。9月には町長・町議会議員の選挙もありますので、体を壊さないように頑張っていきたいと思います。  それでは、本題の方に入ってまいります。まず質問事項の第1は新型コロナワクチン接種受付の状況についてということで質問をさせていただきます。  町はこれまで高齢者向け新型コロナウイルス感染症ワクチン接種の受付を4月30日と5月24日の2回にわたって行っています。この際に申込みをした高齢者の方、対象者は高齢者だったんですけれども、その高齢者の方から不満の声をちょっと聞きましたので、このワクチン接種の対応の状況と今後についてを伺ってまいります。  まず始めに、電話対応の状況、そしてホームページの受付状況を伺います。1回当たりの電話対応の平均時間はどのくらいと想定したのか。また、実際はどのくらいの時間を要したのか、このことを伺います。 6 ◯議長(柏木 豊) 住民福祉部長。 7 ◯住民福祉部長加藤孝一) お答えします。
     新型コロナウイルスワクチン接種予約受付のために、沼津医師会管内2市2町で共同設置したコールセンターでの電話での予約受付に要する時間につきましては、予約のために必要な情報のみであれば1人当たり長くても5分から10分程度の時間で完了すると想定していましたが、現実的には、ワクチン接種の予約のみではなく、ワクチン接種に対する不安やワクチンそのものに対する疑問などの問合せも併せて行った方が多数いたことから、30分程の時間を要する方や、中には複数人を予約するために1時間程度の時間を要した方もいらっしゃったと聞いております。  予約のための電話がつながりにくいとの想定はしていましたが、ここまでの状況は想定していませんでした。また、近年は電話でのリダイヤル機能が発達していることから、ワクチン接種予約受付開始日の4月30日には、10分間に1,000コール以上の電話がコールセンターにかかってきてしまったなども、電話がつながりにくい状況の原因の1つであったと考えております。 8 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 9 ◯7番(小永井康一) 想定以上の電話があってつながりにくかったということですね。もう本当に電話がつながらなくて、2日間電話をかけ続けたという人もいたというふうには聞いております。  では、やっぱり電話だけじゃ、ちょっと難しいだろうということで、今回はインターネットによる予約というのも受け付けておりました。ただ、ちょっと高齢者にとってはハードルが高いという声も聞いておりました。でも、そういうハードルはありながらも頑張って、例えば家族の方に頼んでインターネット受付をしてくれたような、そんな方もいたと思います。その割合というのはどのくらいあったのか伺います。 10 ◯議長(柏木 豊) 住民福祉部長。 11 ◯住民福祉部長加藤孝一) お答えします。  4月30日から始まった第1回目のインターネット予約受付率は全体の約85%であります。第2回目の予約受付につきましては、議会閉会中の諸般の状況報告で報告しましたとおり、予約開始日5月24日の前日に、80歳以上の方を対象に特設電話による優先予約を行ったことから、電話による予約件数が増加したため、インターネットによる予約受付率は約61%となり、第1回目と第2回目を合わせた全体の予約受付率は約76%となっております。 12 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 13 ◯7番(小永井康一) 今、ちょっと気になったんですけど、電話の予約の受付の割合とか、インターネットだったらここまで受け付けられるというふうな割合は、最初から想定してはいなかったということでいいですか。 14 ◯議長(柏木 豊) 健康増進課長。 15 ◯健康増進課長(三澤哲也) お答えします。  当初、インターネットの予約につきましては8割、電話は2割ぐらいと想定はしておりました。 16 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 17 ◯7番(小永井康一) 想定はしてあったけど、割当てはしてなかったということだと思います、今の答弁は。そういうのもあっても良かったのかなと思うけど、ただ、思った以上にインターネットでの予約というのが多かったというふうに感じました。やっぱりそれでもインターネットの割合が多かったにもかかわらず、コールセンターがちょっといっぱいになったというのは、これは1つ問題なのかなというふうにも感じます。  では、その電話、インターネット受付、それぞれあったと思うんですけれども、受付開始の8時半からどのくらいの時間で定員に達したのか、1回目と2回目について伺います。 18 ◯議長(柏木 豊) 住民福祉部長。 19 ◯住民福祉部長加藤孝一) お答えします。  諸般の状況報告での報告のとおり、4月30日に開始した第1回目の予約は3日後の5月2日に、5月24日から開始した第2回目の予約は、前日の5月23日に実施した80歳以上の高齢者の優先電話予約を含めて、3日後の5月25日の正午に定員に達しました。 20 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 21 ◯7番(小永井康一) およそ3日でいっぱいになったと。何かもう電話がつながらなくて2日間電話をかけ続けたと。そうか、それでいっぱいになったというふうな連絡が来たということでしたね。  じゃ、次へ行きます。次は、受付業務ですね。この電話に対する受付業務とか、あとインターネットの受付に対していろいろ来たわけなんですけれども、その受付業務が集中することによるほかの業務への影響について伺います。 22 ◯議長(柏木 豊) 住民福祉部長。 23 ◯住民福祉部長加藤孝一) お答えします。  新型コロナウイルスワクチン接種業務については、当初から国の指針でも平時の業務量を大幅に上回る業務が見込まれるため、特に、接種予約受付業務については、コールセンター設置が示されており、想定される電話予約の集中への対応を図るためにも、沼津医師会管内2市2町でコールセンターを外部委託での共同設置したものです。  しかし、先ほど説明したとおり、第1回目の予約時に電話予約が殺到し、コールセンターに電話がつながらない状況が発生したことから、第2回目の予約開始日の、前日の5月23日の日曜日に、町独自で80歳以上の方を対象に特設電話での優先予約を実施するため、町職員延べ25人を動員して電話での予約受付を行い、837件の予約を受け付けました。  また、5月24日、25日の2日間に、町職員延べ27人がインターネットによる予約サポートを実施し、126件の予約の受付を行いました。  また、当然のことながら、高齢者のワクチン接種の会場運営も、ウェルピアながいずみでは健康増進課職員を中心とした17人の町職員のほか、在宅看護師等40人以上のスタッフが日々担当しております。  こうした新型コロナワクチン接種業務は、国の指針のとおり、健康増進課の平時の業務量を大幅に上回る業務量であり、健康増進課職員だけでは対応が図れないことから、引き続き全庁的な職員体制で対応するとともに、関係機関の皆様の御協力を得ながら進めていきたいと考えております。 24 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 25 ◯7番(小永井康一) やっぱりちょっと町としても大変なところがあったというのを感じました。本当に職員の皆様、御苦労されているだろうなということを想定しながら、私も母の受付をインターネットでやらせていただきました。本当に少しでもほかの業務に支障が出ないように、また、受付業務に関わる職員皆さんが少しでも楽ができるような体制づくりというのを、やっぱりちょっと考えていかなければいけないのではないかなということも感じました。  続きまして、今回、受付ボランティア受付業務に対してボランティアの方が参加されたということも聞いております。その受付ボランティアの状況、活動ですとか、どんな方がされたのかとか、そういったことを伺います。 26 ◯議長(柏木 豊) 住民福祉部長。 27 ◯住民福祉部長加藤孝一) お答えします。5月24日に開始した第2回目のワクチン接種予約の受付につきましては、先ほど答弁いたしましたように、町職員による5月24日及び25日におけるウェルピアながいずみ及び南部地区センターにおけるインターネット予約サポート窓口の開設に加え、介護保険制度に基づき、各地域における住民相互の助け合い活動や高齢者の生活を支える体制づくりを進めている生活支援体制整備事業の協議体においても、住民よりワクチン接種予約支援についての声が上がり、この結果、地域包括支援センター等4か所で、住民ボランティアによるインターネット予約支援窓口が開設され、小学生及び30代から70代まで住民ボランティア46名の方に御尽力いただき、2日間で計231名の方に対し、ワクチン接種予約支援を実施していただきました。  また、この支援以外にも、複数の自治会やシニアクラブ等においても、自主的な取組により、地域住民による予約支援が行われたとの連絡を受けております。 28 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 29 ◯7番(小永井康一) 本当にありがたいなと思います。やっぱりまちづくりというのは住民の参画があって本当にいいものになっていくので、そうやって当町でも困っている方がいるだろうということで自主的にボランティアとして参加される方、小学生から高齢者の方までいたと、4か所で開設され、46名の方がやってくださったということに、本当に敬意と感謝の意を表したいと思います。  続いては、今まではその状況を聞いたわけなんですけれども、これからは今後の対応について伺ってまいります。4月30日、5月24日と2回受付をしたわけなんですけれども、様々な課題というのが見えてきたと思います。ほかに委託するだとか、そういったことで業務の分散を図っているということですけれども、じゃ、次回以降の、今考えている工夫、業務分散をできるような工夫というのはどういうものか伺います。 30 ◯議長(柏木 豊) 住民福祉部長。 31 ◯住民福祉部長加藤孝一) お答えします。  現在、自治体のワクチン接種予約を取り巻く状況が、国のワクチン供給体制の遅れ等により、当初国が想定した状況とは異なる中、当町の2回目の予約状況全国自治体の状況から、現在のコールセンターのみでの予約管理については、今後実施されていく64歳以下の接種といったより多くの住民を対象とした際には、運用がより厳しい状況が想定されるところであります。  したがいまして、今後は、2回目の予約時に実施した町独自の優先予約のように、町として何らかの独自の方策を導入していくことが必要であると考えており、この後の高齢者の追加予約や64歳以下の接種においても町独自の工夫をしながら円滑な対応を進めてまいりたいと考えております。 32 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 33 ◯7番(小永井康一) そうですね、対象者がどんどん高齢者だけだと限定されていましたけれども、全体となるとなおさら大変だという、ちょっと現状で対応できていないというところも、本音が聞けてしまって、いや、これは本当に大変なことになったなというのを実感しています。  町民の方から、そういう中でも、例えば保育士だとか教師とか、なるべく人と多く触れる方、また災害に関わる消防士など、困らないように優先的にやってほしいという声も聞いております。そういったことも、これからちょっと真剣に考えていかなければいけないのかなと思っています。本当に職員の皆様には御負担のかかる話だと思いますけれども、町民のために何とか頑張っていただけたらと思います。  では、次の大きな質問に移ってまいります。次は、町の現状、そしてこれからについて伺ってまいります。私は個人的に長泉町というのは、もう成長期が終わって、安定期もそろそろ終わりかけ、これから衰退期に入ってくるというふうに認識をしております。というのも、町の土地の地価も上がらないような状況になってきておりますし、人口ももうちょっとなかなか増えにくい状況にあるんじゃないかなと思っています。  そうなってくると、聞くのは固定資産税が高いとか、あとは土地が高くて、永住したいけれども長泉町には住めない。同級生なんかでも、本当は長泉町に住みたいんだけど、ちょっと高過ぎるから近隣の市町の土地を買って、そこにうちを建てましたみたいな声も聞いていて、すごく残念だなって、この町で育った町の担い手がこの町に戻ってこられないという現状について、ちょっと残念な気持ちを持ったりとかしています。やっぱりこの町で生まれ育った人が町に対する愛着心を持っていろいろなことをやってくれたら、この町の未来も明るいのかなと思うんですけれども、そういう状況ではなかなかちょっと厳しいこともあるのかなみたいなことも考えたりしております。  そろそろ安定期が終わりかけの今と私は思っているわけなんですけれども、町長は、私と認識は違うかもしれません、町長はどのように考えているのか伺いたいと思っています。 34 ◯議長(柏木 豊) 総務部長。 35 ◯総務部長(川口正晴) お答えいたします。  まず、議員御案内の衰退期、安定期、成長期というお話があったんですけれども、明確な定義というのがお示しいただいておりませんので、どこにあてはまるかという答弁はできませんが、当町につきましては、昭和58年から38年連続で普通交付税の不交付団体であり、他市町と比較して自主財源比率は大幅に高く、健全な財政状況を堅持しております。  また、人口につきましては、国全体では減少局面に入っておりますが、当町は従来ほどではないものの、当面は微増傾向が見込まれており、人口に占める老年人口の割合は全国平均よりも大幅に低い水準にあります。  また、ちょうど本年6月1日発行の総務省の広報誌「総務省」という冊子があるわけですけれども、その6月号において、表紙に当町の写真が掲載され、4ページにわたる特集で当町を、人口減少を克服した全国でも数少ない自治体として紹介していただいております。  ただ、一方で、町民の皆さんの価値観やライフスタイルが多様化することとともに、今般のコロナ禍もしかり、社会経済情勢の目まぐるしい変化もあり、日常が大きくさま変わりしております。  このような状況を踏まえ、当町は、これまでのような右肩上がりの成長や発展、拡大を目指すのではなく、日常生活の満足度を向上させることで、質の高い豊かさを実感できる、そんなステージにシフトするときと捉えております。まさに、第5次長泉町総合計画の基本構想に掲げられております「みんなでつくる 輝きつづける“ちょうどいい”まち」を目指していきたいというふうに考えております。 36 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 37 ◯7番(小永井康一) 先ほどコロナウイルスワクチン接種ボランティアの方が参加されたということもあります。やっぱり町民の皆様がいろんな事業に参加してくださるような町づくりというのはこれから必要なのかなというふうに考えています。  ちょっと今の部長の答弁からすると、衰退期というよりも安定期に向けてどうするかというふうな感じを受けました。もうこれから衰退期が来るって私は思ってはいるんですが、ちょっとそこに対する危機感というよりも、もうちょっと何か、ちょっとのんきかなというふうに私は考えてしまいました。それは、それぞれの考え方ですので、それを否定することはできませんけれども、やっぱり衰退期というのは突然に来るんですよね。安定期は突然に終わるんです。そして、多くの企業さんが継続できずに倒産してしまったりする。私の父の会社もそうでしたけれども、そういうことをやっぱり体験しておりますと、危機感というのは常にあるべきじゃないかなというふうに感じております。ぜひ危機感というのをどう持つのかは、それはやっぱり町長に委ねられるところではありますけれども、もうちょっと考えていただけたらなというふうに思います。  その中で、次世代、本当に部長の答弁も、コロナの影響もあり、時代が大きく変わろうとしているという答弁がありました。まさにそこなんですよ。この新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって、世間は二極化していると思います。この、要は大ピンチ、世界を巻き込んだ大ピンチの中でほとんどの企業、また個人の所得が減っている中でも、それを好機と捉えて逆にもうかっている人もいる。そういうことの中で、長泉町はどうなのかなって。長泉町は時代の変化をチャンスと捉えて、新しい事業を始めて伸びていく町なのか、それとも受動的にそれをただ受け入れていくだけなのか、この新時代を見据えた新たなプランなどがあるのか伺います。 38 ◯議長(柏木 豊) 総務部長。 39 ◯総務部長(川口正晴) お答えいたします。  今般の新型コロナウイルス感染拡大が社会経済に与える影響は、リーマンショック以上に長期化、大規模化すると予測されており、様々な業種の、非常に多くの方々が、このコロナ禍を耐え忍んでいる状況にあると認識しております。  このようなコロナ禍において、町では、昨年度、国や県の施策に連動した感染症対策事業だけではなく、町独自の支援策をスピード感を持って取り組んでまいりました。したがいまして、受動的に対応しているだけということでは思っておりません。  また、新時代を見据えた新たなプランについては、昨年度に策定いたしました第5次長泉町総合計画の前期基本計画がまさにこれに該当するものであり、これまで同様に国や県の財政支援に頼ることなく、スピード感を持って取り組んでいきたいと考えております。  ただ、コロナ禍の終息が見通せない今、優先させるのは、アフターコロナやポストコロナに力を注ぐのではなく、目の前にある課題にいかに迅速に取り組んでいくかということが求められており、そこに集中していくことが重要であると考えております。 40 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 41 ◯7番(小永井康一) 確かに問題は山積みです。やっぱりそれに対して向き合っていくということは最も重要なことであると思います。でも、新しい時代、これから落ち込んでいくかもしれない中で、財政力がある今こそ、次の一手をと私は思っているんですけど、そのコロナがあったわけなんですが、そのコロナによって特別にこれをやろうみたいな、そういう事業はあったのか、ちょっとそこを、コロナに絡めて、じゃ、コロナの、アフターコロナなのでこうだみたいなのは何かあるのか、そこだけ答弁をお願いします。 42 ◯議長(柏木 豊) 総務部長。 43 ◯総務部長(川口正晴) お答えします。  もしコロナに対応したという事業のことを問われているのであれば、今、ワクチンの接種が進んでおりますけれども、これは1日も早く日常を取り戻すために、抗体の獲得を目指してやっているわけですけれども、いろいろな課題が出てくる中で、それにスピード感を持って対応することが必要だということで、今、この段階で計画を立てて何かをやりますとかというよりは、目の前にあることにとにかく進んでやっていかないことには、これが改善されませんので、今はそういったことをここで考えたりということはしていない状況です。 44 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 45 ◯7番(小永井康一) わかりました。アフターコロナということよりも目の前のことをまず第一にやるという答弁でした。  では、次は、自治体の衰退というと、人口減少と財政の悪化というのが大体大きなイメージとして私の中にはあります。そういう中で、長泉町の財政状況はいいよということで部長から先ほども答弁ありました。そういう中で、1つ気になったのが、令和3年第1回定例議会において、ふるさと納税の予算がふるさと納税の収入見込額を上回っていたと、これについて、私は質疑をさせてもらいました。他市町から見れば、もうふるさと納税といったらいかに収入を増やすかみたいな、そういうことにがつがつにやっているところもある中で、何かお礼として渡すお金として考えていると。振興費の割にはちょっと何かオーバーしているというのは、自分としては不自然だなというふうに感じたので質疑をさせてもらいました。  確かにふるさと納税をしてくださる方、とてもありがたいところもあって、お礼もしたい気持ちもわかるんですけれども、ふるさと納税というのはあくまでも私個人の考えだけなのかもしれませんけれども、町の財政に寄与するものというふうに考えていたので、すごくショックを受けたというか、びっくりしたというか。本当に町民の方に言えば税金の無駄遣いだというふうな言い方もされるおそれがあるんじゃないかなというような答弁だったなというふうに思っています。  確かに長泉町の財政は今いいんですけれども、これの事件から見て、事件というかこのことから見て、緊張感や危機感というのをもっと持った方がいいんじゃないかなというふうに私は思うわけなんですけれども、町の見解を伺います。 46 ◯議長(柏木 豊) 総務部長。 47 ◯総務部長(川口正晴) お答えいたします。  まず、当町のふるさと納税につきまして御説明させていただきます。再三説明の方はさせていただいているんですけれども、ながいずみ版ガバメントクラウドファンディングといたしまして寄附金の使途目的となるプロジェクトを定めまして、そのプロジェクトに共感いただいた方から寄附を募るもので、先に実施いたしましたはじめてのマイ箸プロジェクトでは、町の豊かな自然を守り続けながら、未来を担う子どもたちに世界に1つしかない名前入りの箸をプレゼントするものでありました。  この取組は、寄附のあるなしにかかわらず実施していきたいと考えていた事業でありますが、プロジェクトを公表したところ、共感をいただく方からの応援が得られたものであり、いただいた寄附金は事業費の貴重な財源とさせていただいております。  したがいまして、議員のおっしゃる税金の無駄遣いといった認識はございませんが、ただ、様々な事業を実施する際には、当然に、絶えず財政に対する緊張感や危機感を持ちながら適切な財政運営を図ることで、今般のコロナ禍をはじめとして、今後、予測のし難いあらゆる状況に際しても、的確に対応、対処できるように、健全財政の維持に努めてまいりたいと考えております。 48 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 49 ◯7番(小永井康一) もとから想定されていた特定のプロジェクトに対して町民から寄附をもらったというふうな形のふるさと納税だったということでいいんでしょうか、もう一度。 50 ◯議長(柏木 豊) 総務部長。 51 ◯総務部長(川口正晴) お答えいたします。  前回の令和3年第1回の定例会における予算の質疑においても答弁させていただきましたけれども、議員の言う歳入を増やすために行っているものではなくて、あくまでもこれは寄附という形で受けたものという形で捉えております。 52 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 53 ◯7番(小永井康一) ふるさと納税への財政を豊かにするためにという、健全財政を維持するためにふるさと納税ももっと活用した方がいいということをほかの議員の方もおっしゃっていますので、できればふるさと納税の額が事業費よりも大きくなるような努力を、今後もしていただけたらなというふうに思います。  では、次、財政力を維持するため、健全財政を維持するということには、やっぱり産業振興、税収の増加というのが不可欠だと考えています。前期基本計画には、地域の未来につながる産業構造を構築していくという文言が記載されていましたけれども、現状における具体的な取組、それで、今後こういうことはあるよというふうなことがあれば伺います。 54 ◯議長(柏木 豊) 産業振興課長。 55 ◯産業振興課長(柏木英樹) お答えします。  当町の産業構造は、機械、繊維、製紙、医薬品、食品など幅広い業種がバランス良く事業展開されてきたことが、これまでの健全な町財政基盤を築き上げ、今日の長泉町を支えていると認識しております。  こうした従来の産業構造に加え、ファルマバレープロジェクトと連携した医療機器や医療健康産業の集積、ふじのくにのフロンティアを拓く取組に基づく物流関連産業の集積に努め、経済状況に大きく影響されない産業構造の構築を進めてまいりました。  現状における取組については、第5次長泉町総合計画の施策の展開方向にも示させていただいておりますが、引き続き、ファルマバレープロジェクト、ふじのくにのフロンティアを拓く取組など関係機関と連携しながら企業誘致を進めるとともに、既存町内事業者の動向調査を実施し、調査結果を基礎資料として、企業ニーズへの対応を検討し、留置施策を図ってまいります。  また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により変化する新たな働き方、新たな産業の振興など時代のニーズに対応するため、起業・創業支援や本年4月からサテライトオフィス等の設置に対する支援制度を創設し、新たな時代の働き方に向けた取組も行ってまいります。 56 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 57 ◯7番(小永井康一) 産業振興はしたいけれども、長泉町は土地があまりないという状況もあって難しいというようなことも聞いたことがあります。これから時代はインターネットが更に進められてしまって、無店舗型の事業というのもこれからどんどんと盛んになってくるのかなと思います。その辺のところも見越して産業振興、新しい取組をしていただけたらなおさらいいんじゃないかなというふうに思います。  先ほどの部長の答弁は、まだまだ安定しているよと、長泉町は安定しているよ、大丈夫だよというふうな、そういう答弁が総務部長からありましたけれども、じゃ、いずれ来るのは間違いないんですよ、衰退期というのは。衰退期がない組織なんてないので。そのいずれ来る衰退期を見越した町の対応策というのは何か想定があるのか伺います。 58 ◯議長(柏木 豊) 総務部長。 59 ◯総務部長(川口正晴) お答えいたします。  国立社会保障人口問題研究所の人口推計によりますと、当町の人口は2025年をピークに減少に転じると予測されておりますが、令和2年時点で、住民基本台帳上では既に想定されるピークを超え、依然として微増ながら増加傾向が続いております。また、今月7日に公表されました県内市町別高齢化率においては、今回も当町は一番低いことが示されましたが、逆を言いますと、生産年齢人口の割合が高いということで、活力のある町のあかしでもあり、しばらくはこの状態が維持されるものと考えております。
     ただし、今般の新型コロナウイルス感染症の拡大は、他市町同様に当町の財政運営にも少なからず影響があると想定しており、これまで以上に予算の編成や執行に緊張感や危機感を持って臨みたいと考えております。  当町ではこれまで、景気等の社会情勢の影響を受けにくい産業構造を構築するために、様々な業種の企業を誘致するとともに、近年では、起債の借入れを計画的に行い、直近10年間で町債残高を約半分に減少させることで、来たるべき大型事業等に備えてきております。  今後も新たにスタートする第5次長泉町総合計画や第2次長泉町まち・ひと・しごと創生総合戦略に計画的に取り組むことで財政運営を安定させ、財政調整基金や起債に安易に頼ることなく、絶えず危機感を念頭に置きながら、議員がおっしゃいます衰退期は突然に訪れるという話でございますけれども、どのような状況に直面しても耐えられる持続可能な財政基盤を確立することで、住民の皆さん誰もが安心、安全や幸せ、豊かさを実感できる町となるように努めてまいります。 60 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 61 ◯7番(小永井康一) ちょっとまだまだ町は財政大丈夫だよというような部長の答弁でした。本当に、健全財政を維持して、いつまでも豊かな長泉町であってほしいと思います。  続いて、大きな質問、次へ移ります。池田町長の任期ももう4年近くが過ぎて任期満了が近づいています。そして、先日、町長が次の町長選に出馬するというようなことをメディアでも発表されておりました。その今、伺いたいことですね、この質問の通告の後に出馬表明があったので、あれなんですけど。この4年間、町長をされて、町長の任務を全うされて振り返った所感と今後の課題、次も4年間町長になったらこれがしたいというようなこともあるでしょうから、その辺のことを聞いていきたいなと思っております。  過去の4年間の所感を伺うことで6つ項目が書いてありますけど、これはまとめて聞いてまいります。まず第1は、特に記憶に残る事業や事柄などを伺います。次に、当選当時と現在とで大きく変わった点、また町長の考え方の変化などを伺います。そして3番、町民との触れ合い、そして、その触れ合いの中で得た民意を実現した事業など、どのような事業があったのか伺います。4番、特にこれは先進的だったと思う事業を伺います。これは先進的というと、町長発信じゃなかったとしても、民間企業からのアイデアでタッグを組んでやったとか、そんなことでもあればいいなと思っています。5番、町長の独創的なアイデア、これはおれがやったみたいな、そういう事業があれば伺います。そして6番、実現できた公約、そして実現できなかった公約を伺います。よろしくお願いします。 62 ◯議長(柏木 豊) 町長。 63 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  私が4年前の選挙戦、あるいはその事前的な活動の中で町民に訴えてきた言葉があります。皆さん、町外の外へ出て旅館等に行ったときに、お客さん、どこからいらっしゃいましたかと聞かれて何と答えていますか。三島から来ましたって答えていませんか。それはもうやめましょうという投げ掛けをしました。自分のふるさとである長泉町という名前、そして町そのものに自信を持ってもらいましょう、私はそのために長泉町と言ったときに、ああ、聞いたことありますよと言ってもらえるようなまちづくりを進めますという、そんなお約束をしました。  その中で、私は町民の皆さんが長泉町に住んでいることを自慢できるようなまちづくりのために、ながいずみ未来トークや未来人ラボなど、数多くのタウンミーティングを開催し、多くの町民の皆さんとの対話の機会を持ってまいりました。そして、都市ブランディング戦略をはじめ、大変地域で人気がありますこども交流センターパルながいずみの開設、放課後児童会の拡充、南幼稚園のこども園化とともに、小規模保育事業所の誘致により7年ぶりに待機児童ゼロを達成することができました。更に、桃沢野外活動センターの大規模改修、3小学校区への包括支援センターの設置、鮎壺公園や町議会の皆さんから要望のありましたパークゴルフ場整備の着手などに取り組んでまいりました。  そんな中で、多くの外部機関や雑誌等で、長泉町が住みやすい町だというたくさんの評価をいただきました。毎年実施している住民意識調査においても、長泉町がイメージの良い町であると思うという項目において、20代では93.1%、それ以降50代までの各世代においても90%を超える皆さんからプラス評価の御回答をいただくとともに、今後もずっと住み続けたいと思うという項目でも、前年より5.3%増の82.2%のプラスの回答をいただいており、このように、町民の皆さんと良好な関係の中で仕事をさせていただくことに本当に感謝をしております。  また、昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大は町民の皆さんの日常生活に劇的な変化をもたらし、町政を取り巻く環境も目まぐるしく変化する中で、これまで以上にスピード感をもって多種多様な課題に取り組むことが求められたことから、水道の基本料金の無償化や感染症対策事業費補助金など、他市町に先駆けて実施をしてまいりました。  このような取組に対しまして、様々な御意見や評価はあると思いますけれども、私としては精一杯やるべきことはやってきたと思っております。公約達成できなかった事業はという項目がありましたけれども、私は選挙公約の中で30事業、事業名がわかるような書き出しとして30項目を掲げました。その中で唯一手をつけていないのが1項目だけであり、ほかの29項目は全て解決あるいは着手しております。その1つが65歳以上の再雇用に対する助成制度の確立というものでありました。役場の職員は希望があれば65歳まで勤めることができるという制度の中で、中小企業の皆さんもそのような環境をつくりたいという思いで作った制度でありますけれども、その後に、打ち出した後に改正高齢者雇用安定法というのが本年4月から施行されておりますけれども、もう大規模企業では65歳ではなくて70歳までの就業確保の努力義務がついたりする、そのようなことがもう見えてまいりましたので、先ほど言いました制度をつくって税金を投入することは適切ではないという判断で、1事業のみ実施しておりません。以上であります。 64 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 65 ◯7番(小永井康一) 池田町長の誠実な人柄がうかがえるような答弁だったと思います。池田町長、何か町長の仕事って見えにくいところも多くあります。そういう中で見える形でいろいろなことをされているんだということを、今の答弁で聞くことができて良かったなと思っております。  では、これから長泉町長選挙に出られる池田町長の2期目、次の4年間の課題というのは何か、これを伺ってまいります。 66 ◯議長(柏木 豊) 町長。 67 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  先ほど、タウンミーティングをたくさんやったというお話をさせていただきましたけれども、まさに各地区の方々、新幹線の通学の定期代を補助している学生の方々、あるいは町内企業の若手の社員、様々な年齢層において、またあるいは本宿、中土狩、納米里公園等、鮎壺公園もそうなんですけれども、ハード事業をするとき、また、高齢者へのデマンドタクシーなどの新たな制度をつくるとき、私は必ずワークショップという形式を取って意見を参考にさせていただいております。そのような中で自分が思うまちづくりのイメージ、これを町民の皆さんと共有させていただいてきました。これらを生かして2年間かけて作ったのが、まさに第5次長泉町総合計画でありまして、この計画こそが私の今後の取り組むべき、これからのまちづくりの課題であり、目指す方向を示したものであります。  したがいまして、この第5次総合計画に掲げられている課題に着実に取り組んでいくことはもとより、直近の課題、継続的でありますけれども、ワクチン接種をはじめとしたコロナ対策への迅速な対応はもちろん必要でありますけれども、何かここでこれがそうですというようなことではなくて、首長に求められていることは華々しいアドバルーンを上げてアピールするのではなくて、日々発生する様々な課題に、またその要望に対して、それをチャンスとして対応するだけではなくて、それを切り返して新たな施策を打つなどの、そんな町民の皆さんに寄り添いながらのタイムリー、スピード感を持って対応していく、これが私の理想とするプロの首長のイメージであり、少しでもこれに近づきたい、目指したいというふうに思っております。以上であります。 68 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 69 ◯7番(小永井康一) 4年近く町長を経験されて、理想の町長像というのが池田町長の中ではっきりしたのかなというふうなことを今の答弁で感じました。確かに第5次総合計画、町民のためにということでワークショップをやりながら、町民の声を聞きながら作ったという部分が、一番自分の心に響きました。そういうことで、本当に町民と協力しながら町を造っていかないと、これからの時代やっていけませんから、池田町長の方針を次の期でも精いっぱいやっていただけたらいいのかなと思います。ありがとうございます。  すみません、1点、質問し忘れた部分がありましたので、この部分だけ戻らせてください。2番の現状と未来予測についてのうちの、減税に対する町長の考えを聞くというのを、ちょっと抜かしてしまいましたので、そこだけ申し訳ない、戻ってお願いします。  いいまちづくりの中で私、ちょっと税金が安くて福祉が充実している町、この相反するものが両立するのが本当に素晴らしい政治だと思います。そのために何が必要かといったら、やっぱり町の財政が豊かであること、そのために産業振興とか、そういういろいろなことが絡んでくるわけなんですけれども、やっぱり政治が目指すべき終着点というのは、税金が安くて福祉が充実している町、これに尽きると思うんですよね。一応、長泉町は財政が豊かであるよという中で、じゃ、減税はどうなのと、その部分をちょっと今まで聞いていなかったので聞いていきたいと思います。  今、長泉町民の所得が上がっているような話も聞いたりもするんですけれども、個人町民税のここ数年の推移をまず伺います。 70 ◯議長(柏木 豊) 住民福祉部長。 71 ◯住民福祉部長加藤孝一) お答えします。  過去3年間の個人町民税に対する調定額を納税義務者数で割った一人当たりの課税額は平成30年度15万1,677円、令和元年度は15万1,198円、令和2年度は15万1,171円となっております。 72 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 73 ◯7番(小永井康一) ほぼ横ばいというのが現状であるということですね。これで町民から聞いているのは、アパートを持っている方とか固定資産税が高くてたまらないみたいな話を聞いたので、減税ではやっぱり個人町民税と固定資産税などの減税が一番メインになってくるのかなと思うんですけれども、これらの税制に対して、町が執り行っている優遇制度、それから、これからやっていきたいような優遇制度があれば伺います。 74 ◯議長(柏木 豊) 住民福祉部長。 75 ◯住民福祉部長加藤孝一) お答えします。  固定資産税につきましては、御存知のとおり3年ごとに評価替えが実施されておりますが、平成6年度の評価替えから、宅地の評価は、地価公示価格等の7割を目途に均衡化・適正化が図られました。また、平成9年度評価替え以降、課税の公平の観点から、地域や土地によりばらつきのある負担水準を均衡化させる調整措置が講じられ、負担水準が高い土地は、税負担を引下げまたは据置き、負担水準が低い土地は、なだらかに税負担を上昇させる仕組みが税制改正により導入されました。したがいまして、負担調整措置による固定資産税額が高騰することは、制度的にあり得ないことであります。  御質問の、減税措置につきましては、今定例会において専決処分で報告し承認されましたが、国で毎年閣議決定される税制改正の大綱に基づき、地方税法等の関係法令が改正され、その改正に伴い、長泉町税条例を改正し、個人町民税や固定資産税等の町税に反映させているところであります。この税制改正の大綱は、その時々の重要課題に対応しており、社会情勢を反映したもので、減税措置も現状に則したものであると考えております。  以上のことから、町独自での減税措置につきましては、税の減収による行政サービスの低下にもつながりかねないため、今後も引き続き、税制改正の大綱に基づく地方税法等の関係法令の改正により対応していく考えでございます。 76 ◯議長(柏木 豊) 小永井康一議員。 77 ◯7番(小永井康一) 基本的にはやっぱり税収が減ると事業がどんどん縮小傾向になるというおそれがあるということで、なかなか町独自では減税というのは難しいというのもわかっています。特にこの状況が悪くなっていく中で減税というのはなかなか厳しい状況ではあるんですけれども、そういう中でも1つでも町民が暮らしやすい町にするために、税の負担というのが減っていくような、そういう形のまちづくりを町長にお考えいただけたら幸いであります。  以上で、私の一般質問を終わります。   ──────────────────────────────────────── 78 ◯議長(柏木 豊) 質問順位2番。  質問内容1.心のある高齢者に優しい町を  質問者、宮口嘉隆議員。宮口嘉隆議員。 79 ◯8番(宮口嘉隆) 皆さん、おはようございます。2番目の質問に入らせていただきます。今回、コロナ対応に見聞きしておりまして、心のある高齢者に優しい町をという題名で質問を作ってみました。  諸般の報告で接種への対応について報告もありました。国の明確なワクチン供給量での接種早期完了の指示、それによる体制づくりや対応に苦労されたと想像します。混乱が予想された新型コロナワクチン接種予約、予想どおりとなりました。2次予約ではボランティアからの提案と協力でサポート体制が実現したと新聞報道があったが、1次予約からなぜ想定できなかったのか。スタート前から全国の混乱、混乱回避の報道はありました。我が町より大きい市町の独自の対策が紹介されていた中で、その報道は生かされなかったという結果になりました。リーダーとして行政の手腕の見せどころだったと感じます。高齢者に対して的確な支援が必要ではなかったか。主要施策の1つ、高齢者に優しい町としての対応ではなかったと感じます。  今回のワクチン接種の件ばかりではありません。数々の高齢者対策が形ばかりで心、優しさがないと感じます。心のある配慮が独自の高齢者施策を生かし、感謝されるのではないかという視点で、今回のワクチン接種、接種予約についてと今後の高齢者対策・対応には相手の立場に立った優しい心の構築が必要であろうということで伺っていきたいと思います。  質問です。今回のワクチン接種予約の行政組織とコールセンターの人数や体制、委託方法などについて伺います。 80 ◯議長(柏木 豊) 健康増進課長。 81 ◯健康増進課長(三澤哲也) お答えします。  職員体制につきましては、ワクチン接種事業に必要な業務を洗い出した中で、健康増進課職員に加え、関連業務の経験のある10人の職員を加えた接種対策チームを編成し、接種に向けた準備を進めてきました。  ワクチン接種予約を担当した沼津医師会管内2市2町で共同設置したコールセンターでは、長泉町専用電話は6回線設け、コールセンターのスタッフには迅速かつ適切な対応ができるよう業務研修を行うとともに、適切かつ円滑な運営を行うよう管理責任者が配置されているところです。 82 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 83 ◯8番(宮口嘉隆) コールセンターは委託されたわけですね。委託として出されたということですね。 84 ◯議長(柏木 豊) 健康増進課長。 85 ◯健康増進課長(三澤哲也) お答えします。  そのとおりでございます。 86 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 87 ◯8番(宮口嘉隆) 接種受付対応の内容を伺いたいと思います。また、それはどのような経過で決定されていったのか伺います。 88 ◯議長(柏木 豊) 健康増進課長。 89 ◯健康増進課長(三澤哲也) お答えします。  御質問の接種受付体制の経緯につきましては、令和3年1月19日の議会全員協議会で御報告したとおり、接種にあたっては、様々な疑問や不安に応えるためにも相談体制を確保する必要があること、ワクチンの保管や確実な供給体制を確保するため事前予約制とすること、予約にあたっては電話が殺到することが想定されたため、国の指針のとおり、沼津医師会管内2市2町で予約受付管理のできるコールセンターを共同設置し、電話やインターネットでの予約受付を実施することといたしました。  予約受付にあたっては、当時、国から示されていた指針に基づいて、平等性かつ公平性を最優先に考え、65歳以上の方を対象に平等に予約の受付を開始したものでございます。 90 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 91 ◯8番(宮口嘉隆) いろいろなことを想定されたと思いますけれども、ワクチン2回目の接種予約方法はどんなものであったのか伺います。4月30日の1次予約時のときは電話、パソコン、スマホの3週間後とされる2回目の予約は当初同一でなかったため、1回目の予約はできても2回目は締切りで取れないという現状や、1回目は近くのコミセンで取れたんだけれども、3週間後はなくて日時を遅らせてウェルピアに変更を余儀なくされたという現状もありましたが、3週間過ぎる人への対応はどうしたのか伺います。 92 ◯議長(柏木 豊) 健康増進課長。 93 ◯健康増進課長(三澤哲也) お答えします。4月30日に開始した予約において、他市町での課題を確認し、2回目の予約の注意喚起をいたしましたが、インターネットでの予約の際、2回目の予約を行っていない方が多々見受けられました。集団接種会場で使用しているファイザー社製のワクチンについては、3週間の間隔で2回接種することが推奨されていることから、予約システムを確認した中で2回目の接種予約が取れていない方に対し、町独自のメール及び手紙での連絡をするとともに、連絡をいただいた2回目の予約を希望する方に対して予約のサポートをいたしました。  また、2回目の予約日を3週間の間隔を大幅に超えて予約した方に対しては、1回目の接種終了後に希望を聞いた中で、2回目接種日がなるべく3週間間隔になるように調整をしているところでございます。  このような状況を改善するため、5月24日から開始した第2回目の予約においては、1回目のみ予約をしていただき、1回目の接種会場にて3週間後の2回目の予約票を交付する方式に変更いたしました。この方式により、課題の1つが解消されたと考えています。 94 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 95 ◯8番(宮口嘉隆) 国や県からの接種への指示はどのようなものがあったのか伺います。 96 ◯議長(柏木 豊) 健康増進課長。 97 ◯健康増進課長(三澤哲也) お答えします。  最適な答弁かどうかわかりませんが、国からの接種の指示につきましては、厚生労働省健康局健康課予防接種室が主催するオンラインによるズーム会議の場にて、自治体に向けたワクチン接種事業の説明を令和2年度から計6回実施しています。また、県からはワクチンの供給状況についての報告を受けてございます。 98 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 99 ◯8番(宮口嘉隆) 2か所の各接種会場の体制について、接種予約人数、打ち手人数、方法などについて伺いたいと思います。 100 ◯議長(柏木 豊) 健康増進課長。 101 ◯健康増進課長(三澤哲也) お答えします。  接種会場であるウェルピアながいずみでは、接種ブースを3か所設置し、医師3名、看護師6名、看護事務3名、会場受付に職員2名、派遣職員1名、受付横のパソコンブースに職員1名、誘導係に、職員2名、派遣職員10名、予審ブースに保健師4名、在宅看護師5名、ワクチン充填ブースに保健師2名、在宅看護師2名、接種済証発送ブースに職員3名の配置に加え、管理責任者1名を配置しています。また、施設入口には職員2名、派遣職員1名を配置し、受付時に必要な書類の説明、時間前に来場してしまった方々を待機場所に案内するなどの対応もしており、医療関係者を含め、合計48名が会場運営に携わっています。  コミュニティながいずみについては、接種ブースを2か所設置し、医師2名による接種を実施し、ウェルピアながいずみと同様に受付、誘導等の職員を配置しています。  また会場内には、付添いの方の待機スペース、足が不自由な方のための車椅子、接種のための個室ブースも用意してございます。  接種の方式は、医師が被接種者に向かって移動し接種を行うことで、被接種者は席を移動することなく椅子に座ったままワクチンの接種を受け、接種後、そのまま同じ場所で15分~30分の経過観察を行うため、被接種者の負担が少ない方式としています。  ワクチン接種会場の運営については、接種された65歳以上の方からお褒めのお言葉を多くいただいており、実際に接種された方に加え、他市町の多くの接種会場を見ている報道機関の方からも、長泉方式の接種会場は素晴らしいとの評価をいただいてございます。  引き続き、来場した方々が安心してストレスなくスムーズに接種ができるよう接種会場の運営を行ってまいります。 102 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 103 ◯8番(宮口嘉隆) 万全の接種体制に努力してもらって、不満があった人たちも少しはしようがないかなという感じも受け取っていただけるんじゃないかと思いますけれども。4月30日の1次予約、5月24日の2次予約は受付期間が2、3日で締め切ったわけはどういうことか。ワクチンの供給状況と予約人数を伺いたいと思います。  これまで接種予約済みは7,800人、接種した人は約1万人のうち2,900人との報告はありましたが、6月に入った時点での1回目終了、2回目終了の各人数を伺います。また、3次予約の日程の予定はいつか伺います。3次では64歳以下も始まると考えられますが、高齢者へのサポート体制はあるのか伺います。 104 ◯議長(柏木 豊) 健康増進課長。 105 ◯健康増進課長(三澤哲也) お答えします。  私の方からは、接種予約の人数と6月に入った時点での1回目終了、2回目終了の各人数についてお答えさせていただきます。  2回の予約受付時につきましては、接種期間に供給が想定されるワクチン量を見据えて予約受付枠を設定しており、この予約受付枠が埋まった段階で締め切ったものであります。既に諸般の状況報告で報告しておりますとおり、第1回目の接種予約者は約4,700人、第2回目の接種予約者は約3,100人、現段階で計約7,800人が予約済みとなってございます。  6月に入った時点での1回目終了、2回目終了の各人数ということですが、6月8日現在の集団接種会場での1回目の接種者数につきましては4,150人、2回目の接種者数につきましては約440人となってございます。 106 ◯議長(柏木 豊) 住民福祉部長。 107 ◯住民福祉部長加藤孝一) お答えします。  私からは、残りの3次予約の日程につきまして報告させていただきます。  高齢者でまだ接種予約をしていない方は約2,000人程と想定していますが、この方々の中には、接種を希望してまだ予約が取れていない方、現時点では接種を希望しない方、高齢者施設等で既に接種済みの方など様々なケースが考えられます。  したがいまして、今までの手法で予約申込みをしてもらうのではなく、往復はがきにて、御本人の意思や状況を確認した上、接種日を指定した上で、希望される方の接種を行ってまいりたいと考えております。  現在、今後の24歳以下の接種の早期実施のためにも、2回目の接種日程が8月となっている高齢者接種の前倒しを行うために、長泉町医師クラブの皆さまの御協力を得て、追加接種日の設定を協議しており、前倒しの変更予約の状況も確認しながら接種日を決定し、早急に御案内していきたいと考えております。 108 ◯議長(柏木 豊) ここで暫時休憩します。                 午前11時07分 休憩               ───────────────
                    午前11時07分 再開 109 ◯議長(柏木 豊) 休憩を解いて会議を再開いたします。  住民福祉部長。 110 ◯住民福祉部長加藤孝一) 貴重な時間をいただいて申し訳ございません。ただいま答弁中に、今後の24歳以下という答弁をしてしまいましたけれども、申し訳ございません、今後の64歳以下の接種の早期実現のためにという形で変えさせていただきます。申し訳ございませんでした。 111 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 112 ◯8番(宮口嘉隆) わかりました。  その次に、キャンセル等で余ったワクチンがあったのか、対応について伺っていきたいと思います。緊急災害に対応する隊員や接種会場スタッフ、幼保園、小・中学校職員、介護関係者などで対応すれば良いと私は感じていたんですが、キャンセルの状況及び対応について伺います。 113 ◯議長(柏木 豊) 健康増進課長。 114 ◯健康増進課長(三澤哲也) お答えします。  当町のワクチン接種の急な予約キャンセル等で当日のワクチンに余剰が生じてしまった場合の対応については、既にホームページに記載してありますとおり、町で、現時点でワクチン接種ができていない医療従事者や高齢者施設従事者を優先接種者とした対象者リストを作成し、ワクチン接種時に余剰が生じた際には、このリストに掲載されている方に御連絡し、接種時間内に会場に来ることが可能な方に接種をしております。  このワクチンに余剰が生じるケースは、今後の64歳以下の方への接種拡大時にも想定されることから、現在の該当者が接種完了した場合は、感染のリスクの高い集団予防接種会場で予防接種業務に従事する職員等に使用することで、ワクチンが無駄にならないように対応を図る予定でございます。 115 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 116 ◯8番(宮口嘉隆) 今までのキャンセルの状況って言ってくれたっけ。 117 ◯議長(柏木 豊) 健康増進課長。 118 ◯健康増進課長(三澤哲也) お答えします。  今までのキャンセルの状況につきましては、先ほど答弁したとおり、当日キャンセルが出た場合につきましては、現在、まだ接種をしていない医療従事者の方、それと高齢者施設の方に対して……人数ですね。 119 ◯議長(柏木 豊) 暫時休憩します。                 午前11時10分 休憩               ───────────────                 午前11時11分 再開 120 ◯議長(柏木 豊) 休憩を解いて会議を再開します。  健康増進課長。 121 ◯健康増進課長(三澤哲也) 貴重なお時間をいただきまして申し訳ございません。キャンセルの数につきましては、現在、医療従事者13名、高齢者施設従事者15名、消防の方が2名、集団接種の従事者が2名、計32名の方が余剰のワクチンを使用してございます。 122 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 123 ◯8番(宮口嘉隆) ありがとうございます。  2次予約でサポートがボランティアの提案で始まったわけですが、電話がつながらない、パソコン、スマホは不慣れのサポート対応を1次予約からなぜ考えなかったのか伺います。当初から混乱の予想はしていたのか、予想はしていたと先ほどおっしゃっていましたが、諸般の報告では業務混乱が大きな問題となっているから2回目の予約から予約サポートをいただいたと、まるで人ごとのように感じますが、結果、はがき案内など、業務が増加したのではとも感じます。予約サポート以外に、先ほども少し出ていましたが、対策は何かしたのか伺います。  予約電話はつながらない、スマホ、パソコンは不得手、携帯はガラケー、問合せ電話もつながらない、困った高齢者はウェルピアに出かけていったが、こちらでは対応していませんの看板があったと。出先を含め、行政機関に出かけたという高齢者も多いと思いますが、予約が始まった行政機関の状況はどうだったか、どんな対応をしたのか伺います。  そして、対象人数が3万人、6万人の市町で接種日指定で混乱回避の事例も報道されておりましたが、独自の敬老祝い金等のデータを持つ我が町こそ、その方法をとるべきではなかったのか。サポートもボランティアから提案される前に対応しなければならなかったのではないかと感じます。見解を伺いたいと思います。  また、他市町が独自の取組をしたことへの見解も伺いたいと思います。 124 ◯議長(柏木 豊) 副町長。 125 ◯副町長(高田昌紀) お答えします。  今回のワクチン接種は、改めて申し上げますけれども、新型コロナウイルスというまさに国難に対しまして、過去に経験したことがない全国民を対象とした集団接種事業に取り組んでいるものであり、接種や予約管理体制につきましても、昨年来、先ほどの答弁もありましたが、全国の市区町村が厚生労働省からの指示を受けて取り組んでいるところであります。  この中で、市区町村の接種会場での接種予約管理は、コールセンターでの電話受付が明示されているため、多くの各市区町村においては、コールセンターを新たに立ち上げたものであり、当町も沼津医師会との協議の上、医師会管内2市2町共同でのコールセンター及び予約システムの管理運営等の体制といたしました。  そして、国のワクチン供給が大幅に遅れ、各自治体は、限られた予約枠しか設定できないにも関わらず、感染拡大により接種を急ぐ国の方針により、国より示された接種順であります65歳以上の高齢者に平等性を担保した予約受付を開始せざるを得なかったものであり、電話を中心に予約できない状況が想定できていても、構築したこのコールセンターを中心とした予約体制で受けざるを得ず、全国の多くの自治体で未だに同様な状況が発生しているのが、これが現実でございます。  そして、当町においては、コールセンターを共同運用している2市町が先行して行った予約時の混乱状況を勘案し、ある程度のワクチンが供給される目途を見極め、少しでも接種日程を多く設定することで予約の集中を避けられるようにと配慮した上で1回目の予約を開始いたしましたが、結果的には電話予約が殺到し、コールセンターがつながらない状況となったものであり、長時間にわたりまして電話をかけ続けた大変な思いをされた皆様には改めましておわび申し上げます。  次に、インターネットサポート対応の導入時期につきましては、県内におきましても、当町を含む先行してコールセンターでの予約を実施した自治体の混乱状況を見まして、後から予約開始業務を開始した自治体が改善策として導入した事例が多く、既に答弁しておりますけれども、当町においても2回目の予約時には改善策の1つとして導入したものであります。  そして、諸般の状況報告での内容について改めて御説明させていただきますけれども、インターネット予約サポート窓口は、あくまでも先ほど答弁したように1回目の予約状況を受け、町の改善策として職員を配置して2日間開設したものでありまして、議員から先ほど御発言ありましたが、ボランティアからの提案を受けて町が設置したものではございません。町は、区長会において町のサポート窓口設置の御案内をする際に、各ボランティアによるサポートが計画されているとの情報がありましたので、併せて御案内をさせていただいたものであります。  また、この予約サポート以外の町独自の対策につきましても、先ほど答弁、小永井議員への答弁でも御報告させていただきましたが、ネット予約対応が困難な方が多い80歳以上の方へのサポートや予約開始時の電話予約の混雑緩和のために、予約開始日前日に80歳以上の方を対象に特設電話による優先予約を職員を動員して実施しております。  最後に、議員から、他自治体の電話予約等の混乱回避の事例として接種日指定のケース等のお話もございましたけれども、これは対象となる高齢者が接種可能なワクチン供給が十分に担保され、接種体制が整うのであれば可能な選択肢でございますけれども、当町、そして県下市町のように計画的に十分なワクチン供給が見込めてない状況では、供給が見込まれるワクチン数をにらみながら、順次予約枠を定め、予約を受けざるを得ず、到底不可能な手法であるなど、同じワクチン予約におきましても自治体が置かれている状況によりまして全く選択できる手法が異なっております。  また、報道では接種日指定が絶対的な成功例のように取り上げられておりますけれども、電話予約時の混乱回避という点では効果はありますが、当然、接種期間の中で、自治体から開始日に指定された方と最終日に指定される方がおり、なぜ自分が最後なのかと、接種事業の公平性、平等性を問題視する苦情もあるのが事実であります。  改めて申し上げますけれども、毎日の報道でも明らかなように、国の方針も日々変わっており、国も自治体も様々な課題にまさに手探りの状態で現在取り組んでおりまして、うまくいかなかった事例から学び、改善しながら事業に取り組んでおります。他市町の取組も報道でも毎日のように取り上げられますが、そうした取組が必ずしも満点なものではなく、どの自治体でも当てはまるものではございません。  当町といたしましても、今後とも今までの経験を生かしながら、円滑な接種に向けて引き続き対応してまいります。 126 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 127 ◯8番(宮口嘉隆) 町長をはじめ、精鋭がそろっていると思っている中で、ちょっと残念なことだったなと思っておりました。ただ、サポート予約をあっちからいただいたと、新聞報道を私がそのまま書いたわけですから、こっちからの発信がどういう発信だったか知らないけれども、新聞報道を見てそのまま私が感じたものを書いたわけで。それはそんなこだわりませんけど。  じゃ、その次にまいります。高齢者の移動への配慮、対応について伺いたいと思います。地域指定の予約体制で、接種会場への移動バスの提供の自治体の報道もありましたが、そのような移動補助は考えなかったか。何か移動補助に対して町は対応したのか伺います。  そして、つながらない、スマホが難しい予約時、問合せなどでも移動弱者の高齢者が右往左往を招いた結果ともなりましたが、この点も踏まえて移動への配慮、対応について伺いたいと思います。 128 ◯議長(柏木 豊) 健康増進課長。 129 ◯健康増進課長(三澤哲也) お答えします。  町では75歳以上の町民の方を対象に、町の契約したタクシー・バス事業者で利用できるタクシー・バス利用助成事業を行っておりますが、今年度につきましては、高齢者の方が安心してワクチン接種会場に来られるよう、利用チケットを増額助成して、高齢者への移動手段の1つとして対応を図ってございます。  また、会場では、タクシー協会にも御協力いただき、タクシーの乗降場も用意し、タクシー利用者の利便性向上にも努めてございます。 130 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 131 ◯8番(宮口嘉隆) 車椅子と障がい者、在宅医療や在宅介護、高齢者施設への接種予約と接種への対応はどうしたのか伺います。 132 ◯議長(柏木 豊) 健康増進課長。 133 ◯健康増進課長(三澤哲也) お答えします。  当町は、4月中に県から供給されるとされたワクチンが190回分とあまりに少量だったことから、65歳以上の方の集団接種予約ではなく、町内でのクラスターの発生を予防するため、まずは、町内2か所の特別養護老人ホームでの接種開始を決断いたしました。  そして、65歳以上の方の集団接種開始日前日の5月12日からは、特別養護老人ホームさつき園で入所者、施設従事者含め46人の方が1回目の接種を完了し、5月21日には40人、5月26日には40人の方が1回目の接種を完了し、5月12日の3週間後の6月2日には48人の方が2回目の接種を実施しています。  同じく特別養護老人ホームながいずみホームでは5月19日に94人の方が1回目のワクチン接種を行い、5月25日にはサービス付き高齢者向け住宅きずなの郷で50人の方が、6月1日には認知症対応型共同生活介護グループホームたみの里で24人、介護老人施設長泉ケアセンター博寿園で36人、6月3日には、認知症対応型共同生活介護グループホームなかとがりで30人、介護老人施設長泉ケアセンター博寿園で36人、6月4日にはサービス付き高齢者向け住宅ハートライフ長泉で26人の方が1回目の接種を実施し、6月4日までに合計427人の方の高齢者施設での1回目のワクチン接種が完了していますが、引き続き、施設側と調整を行いながら順次ワクチン接種を実施していく予定です。  また、集団接種会場での接種が困難な方への対応といたしまして、かかりつけ医による個別接種がありますが、現在、予約方法、ワクチンの配送方法、実施医療機関等の課題について長泉町医師クラブの皆様と協議を行っている最中であり、ワクチンの供給状況を見ながら適切な時期に個別接種が実施できるよう準備を進めているところでございます。 134 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 135 ◯8番(宮口嘉隆) 高齢者接種の完了の見込みを伺いたい。高齢者接種率の目標についても伺いたいと思います。 136 ◯議長(柏木 豊) 健康増進課長。 137 ◯健康増進課長(三澤哲也) お答えします。  国は接種完了の明確な基準を示さない中で、7月末までの高齢者接種完了を表明し、全国の各自治体では大変困惑しているのが事実です。国が当初から見込んだ7割接種という基準については、当町においては7月末で完了予定でございます。しかしながら、先ほども申し述べたように、今後の64歳以下の方の早期接種開始や2回目接種が8月上旬となっている高齢者の方の前倒し接種等のために、長泉町医師クラブの皆様の御協力で接種日が追加される予定であり、まだ、接種の申込ができていない方の接種も併せ、希望する方の7月末をめどとした早期の接種完了を目指していく計画であります。  また、高齢者接種率の目標とのことですが、接種はあくまでも対象となる方の意思に基づくものでありますので、町が設定すべきものではなく、希望する方の接種は全てできるだけ早期に実施する方針でございます。 138 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 139 ◯8番(宮口嘉隆) 成人というか、64歳以下への接種の見込みと対応について、優先順位、予約方法、会場、会場の対応や時間などについて伺いたいと思います。また、長泉町全人口の接種率の目標も伺いたい。 140 ◯議長(柏木 豊) 副町長。 141 ◯副町長(高田昌紀) お答えします。  現在、国からは高齢者への接種の目途が立った自治体から順次64歳以下への接種を進めるようにとの指針がありまして、全国的には、一部の自治体で接種が開始されているとの報道がされておりますけれども、現時点では、当町に県からの64歳以下の方のワクチン供給計画は示されていない状況でございます。  しかし、町といたしましては高齢者接種が終了後、直ちに64歳以下の方々への接種が効率的に実施できますよう、集団接種会場の継続的な確保に加えまして、長泉町医師クラブの皆様と協議し、町内医療機関での個別接種実施に向けた調整を、現在行っております。  そして、これらの接種体制の確保を図った上で接種券の送付を行いまして、まずは、国から優先接種を指定されております基礎疾患を有する方、高齢者施設従事者等を対象に、順次、優先予約を受け付けていく予定でありますけれども、その他の方々につきましても、一定の年代ごとに予約開始日を設定し、できるだけ予約が集中することを避けながら、円滑な接種を進めていきたいと現時点では考えております。  また、現在の沼津医師会管内2市2町でのコールセンターや予約システムは、医師会管内全域での個別接種に対応することも大きな目的として構築したものでありますけれども、現時点では、2市2町が足並みをそろえての個別接種の開始が見込めない状況であることから、当町単独での接種管理をする手法も視野に入れた中で検討を行っております。  また、長泉町全体の接種率の目標との御質問ですが、先ほど高齢者への質問にもお答えしましたとおり、国としては7割という接種基準もあるかもしれませんが、当然、今後接種対象年齢の拡大等も想定されており、希望する町民全てへの接種が安全に、そしてできるだけ早期に完了できるよう取り組んでまいりたいと考えております。 142 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 143 ◯8番(宮口嘉隆) 前段の中でも答えが出ていたかもしれませんが、ワクチン接種予約について、前段で述べたように感じ質問したわけですが、結果、高齢者に精神的、肉体的な負担をかけてしまったという結果になったと感じますが、このような混乱に対してリーダー、行政としての見解を伺いたいと思います。 144 ◯議長(柏木 豊) 副町長。 145 ◯副町長(高田昌紀) お答えします。  先月、衆議院の内閣委員会におきまして、ワクチンを担当しています河野大臣が、全国で相次ぐワクチン接種予約が殺到している件に関しまして、もう少し強い指示や干渉をしなければいけなかったのかなと思う。自治体が公平性や平等性に重きを置いていることに気付かなかったのは失敗だったと述べまして、国の指針に沿った自治体での予約時の混乱について謝罪をしておりますけれども、この謝罪コメントがワクチン事業の在り方をまさに示していると考えております。  今回のワクチン接種は、国難を克服するための国策でございまして、ワクチンの確保も打ち手である医療従事者の増員も、自治体独自の施策のように自治体、町が努力すれば、また知恵を絞れば何とかなるというレベルのものではございませんで、先ほど来答弁いたしましたとおり、各自治体はその規模や医療体制、ワクチンの供給量等により、現在置かれている状況は全く異なっているのが現実でございます。  議員から、当町の今回の予約時の高齢者への配慮不足の御指摘をいただいておりますけれども、先ほど来述べておりますが、確かにスタート時からの万全な対応はできていないのは、これは事実でございます。しかし、今、改善を加えながら全く経験のないこの集団接種を、医療従事者の皆様の御協力を得て実施するとともに、64歳以下の方の接種に向けまして、毎日のように変わる国の指針を考慮しながら効率的な接種体制づくりに向けた協議も並行して行っており、担当職員は休暇の取得もままならない状況が現在も続いています。  一方、他市町のコールセンターにおきましては、自分の接種が遅くなってコロナに罹ってしまったら責任を取れといった内容の苦情の電話も非常に多く、担当者が精神的に追い込まれているという報道もございますが、同様の心無い苦情を当町でも担当職員が受けております。  現在、変異株の検出が相次ぎまして、コロナ感染に対する不安は理解できますけれども、一刻も早く対象となる町民のワクチン接種が完了し、コロナが終息に向かうよう、今こそ町全体が一丸となって立ち向かう姿勢が大事であると考えております。  2回目のワクチン予約時に予約サポートに取り組んでいただきました町民の皆様は、町も大変な時だから、町に頼るだけではなく自分たちでできることはやろうという気持ちで立ち上げていただいたということでありまして、まさに町が目指しております地域、町民の皆様、行政が一体となった取組となり、非常に心強く、またありがたい思いでございます。  今後開始されます64歳以下のワクチンの接種の完了には、相当な期間を要することが予想されます。様々な御意見、御批判はあろうかと思いますけれども、行政や最前線に立っていただいております医療従事者の皆様だけではなくて、地域、町民の皆様、そしてもちろん議員の皆様にも御協力いただきまして、今はまず、この国難であるコロナ終息に町が一体となっていける機運を醸成いただけることをお願いいたしまして答弁とさせていただきます。 146 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 147 ◯8番(宮口嘉隆) ありがとうございます。全部今、頭の中に入ってこなかったから、後でまたよく吟味させていただきます。  これまで国のワクチンの不明確な中、よくやられていると思います。これからもこのまま続きますので、ぜひ頑張っていっていただきたいと思います。  ちょっとワクチンを離れまして、これまでの高齢者への数々の支援、補助の施策は数々独自の施策を出されておりますが、ここで言うと形ばかりで心がないのが露見してしまったんじゃないかと感じるわけです。このワクチンばかりじゃなくて、今回ばかりでなく、これまでに見聞きした事案があります。これまで数々の矛盾を聞かされている中で、寄り添う少しの優しい心があれば解決できたんじゃないかと考えるわけであります。  高齢者の立場に立った思いやりの心で数々ある施策も生きてくるのではないか、介護、福祉、健康増進など縦割りではなく全ての課の連携で心のある不安にさせない高齢者対応が求められると思います。高齢者の立場に立った心の構築を提案していきたいと思いますが、見解を伺います。 148 ◯議長(柏木 豊) 町長。 149 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  今回のコロナワクチン予約に関する町の対応につきましては、先ほど来、副町長から、国の指示、現在、自治体の置かれている状況等を説明させていただきましたが、町としても様々な対応を取っているところであります。そのような中、今回のワクチン予約を切り口に、あたかも鬼の首でも取ったように町の高齢者への支援・補助が形ばかりで心がないのが露見したというような御指摘は大変心外で、一生忘れることができません。  行政による支援や補助施策は、国、市町村を問わず、今般のコロナ禍での経済支援等を含め、公平性、平等性を担保するために一定の基準、言わば該当、非該当となるラインを設けて行うのが、ほかのコロナだけではなくて大半でありまして、当然のことながら、年齢、所得、家庭構成、施策ごとに設定する様々な要因によってこの基準が大きく異なることから、高齢者に限らず、いかなる行政による支援等においても、全ての方が満足いただくことはなかなか難しいこととなります。  先日の新聞報道において公表された県下市町の高齢化率では、人口の過半数が高齢者となった町がある一方、当町は22.3%と引き続き県下で最も低い状況が続いておりますが、当然のことながら今後、超高齢化社会は当町にも訪れます。  私は、就任以来、こうした将来的な情勢を捉え、高齢者の皆さんへの支援の充実に向け、様々な施策に取り組んでまいりましたが、それらの取組の根底にあるのは、高齢者の皆さんの気持ちに寄り添い、皆さんが生きがいを持って暮らしていけるまちづくりを推進するという思いであります。  確かに、今回のワクチン接種予約においては、結果として多くの高齢者の皆様に御苦労をおかけして大変申し訳なく思っておりますけれども、どうしたら高齢者の皆さんの負担を減らし、早期に接種してもらえるか、町も医療関係者の御協力をお願いしながら、現在も毎日協議・検討し、全庁的な協力体制での取組を進めております。  したがいまして、今回、こうした経験を基に、今後とも全庁を挙げて、高齢者の皆さまに心に寄り添った施策の推進に努めてまいりたいと考えております。  この4月から井上靖文学館を引き受けさせていただくことになりました。その関係で私も井上先生の勉強をいろいろさせていただきましたけれども、井上先生の名言の1つに、努力する人は希望を語り、怠ける人は愚痴を語るという名言がございます。現在、コロナワクチン接種の担当課は、先ほど来話がありますように休暇を取らずに日夜心労等、体を犠牲にして一生懸命頑張ってくれています。このような、そしてこれから始まる一般接種に向けて、職員が一丸となってアイデアを出しながら協議をし、また、夜には医療関係者との協議を進めております。そのような中で、愚痴ひとつ言わず膨大な時間を割き、たくさんの答弁書を書いてくれた職員に、私は感謝し褒めてやりたいというふうに思っております。以上です。 150 ◯議長(柏木 豊) 宮口嘉隆議員。 151 ◯8番(宮口嘉隆) 心外と言われるほどのあれじゃないですけれども。できることがわかっているから残念だったと。今回のことは残念だったと。皆さんが努力されているのはよくわかっております。誰が悪いのか、そんなことは言いませんけれども、町も大変だったなと、そう思う中で質問させていただきました。
     町民に向けた独自の数々の施策を、光る施策を次々と出されているのは素晴らしいと思います。住民は家族です。臨機応変に心のある対応に期待をしまして私の質問を終わります。 152 ◯議長(柏木 豊) 会議中ですが、ここで暫時休憩いたします。休憩中に食事をしてください。なお、再開は午後1時からといたします。                 午前11時40分 休憩               ───────────────                 午後 1時00分 再開 153 ◯議長(柏木 豊) 休憩を解いて会議を再開します。  質問順位3番。  質問内容1.新しい理想の町づくりとは  質問者、米山智議員。米山智議員。 154 ◯4番(米山 智) 皆さん、こんにちは。私、今回3番手ですけれども、いつもおはようございますから始まるものですから、何かちょっと気持ちが変でありますけれども。食事の後の一番、目のまぶたが閉じやすい時間でございますけれども、声を大にして質問をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  1年のうちで日照時間が一番長い季節ですけれども、今年は梅雨入りが平年よりも約3週間早かったことから、農作物への影響が心配されます。そんな中で、特に、食中毒には絶対にかからないように、私をはじめ、1人1人が注意をするように心掛けをしていきましょう。  さて、町の中を歩いていると、どこからともなく聞こえてくる町民のささやき、今回は、そんなちょっとしたつぶやきをテーマにした「新しい理想の町づくりとは」と題して質問をしていきます。  本題に入ります前に、午前中、2人の方が新型コロナウイルス感染症について質問をされておりますが、私も少しだけ触れてみたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。新型コロナウイルス感染症が発生してから約1年半が経過し、国内でもワクチン接種が開始されました。  当町でも5月13日からワクチン接種が開始されました。大変ありがたいことでしたが、このワクチン接種の予約をめぐって大きな問題に直面したわけです。先の2人も話をしておりましたけれども、予約開始日の4月30日、午前8時30分にコールセンターへ電話をしてもつながらず、5分おきに午後の3時までかけ続けた方がおりました。しかし、それでもつながらなかったと私のところに電話がありました。  そこで、最初の質問でありましたが、私の質問内容と私の前の2人の議員の方の質問内容が似通っていることから、質問1、質問2は割愛とさせていただきます。  この予約方法には2つの落とし穴があったと私は思います。1点目は電話の予約です。開始と同時に何百人もの方から電話が一斉にかかってくることは想定できたのではないでしょうか。2点目は、70歳以上の高齢者には、不慣れな操作でネット予約をすることは難儀でありました。その中で、あえてこの方法を選択されたわけですが、そこで質問として、トラブルの発生は予測できたと思うが、他の方法、例えばはがきでの申込予約など、そういうものは思いつかなかったのでしょうか。その見解をお尋ねいたします。 155 ◯議長(柏木 豊) 健康増進課長。 156 ◯健康増進課長(三澤哲也) お答えします。  先ほど、副町長が御質問に答弁したとおり、新型コロナウイルスワクチンの接種の予約受付につきましては、当初から電話予約の集中による混乱が懸念されたことから、国が明示したコールセンターでの電話受付をすることで、少しでも混乱を回避することや、沼津医師会管内全域での個別接種に対応することを目的として、沼津医師会との協議の上、医師会管内の2市2町共同でのコールセンター及び予約システムを活用した管理運営等の体制といたしましたが、第1回目の予約時に、結果的には電話予約が集中し、多くの皆様に大変な思いをさせてしまう状況となったものでございます。  また、はがきの申込みなどをしなかった理由につきましては、これも先ほど副町長から答弁させていただきましたが、当町へのワクチン供給が十分でなかった状況からも、はがきで町から対象となる方に、接種日を指定する手法が選択できない状況であったことに加え、公平性、平等性にも課題があると判断したためでございます。 157 ◯議長(柏木 豊) 米山智議員。 158 ◯4番(米山 智) ありがとうございました。  確かにそうですよね。ワクチンの配分が、私もテレビを見ていましたけれども、何か高齢化率の高いところからということで、県内でも長泉町は一番最後だったというふうに記憶しております。  次の質問は、現在、既にワクチン接種が終了された方もおりますが、終了された方々の評判はどうだったでしょうか。そこで次の質問は、ワクチン接種は会場に見合った最良の方法で実施できたかをお聞きいたします。 159 ◯議長(柏木 豊) 健康増進課長。 160 ◯健康増進課長(三澤哲也) お答えします。  集団接種の会場については、月曜日はコミュニティながいずみを、火曜日から土曜日まではウェルピアながいずみを会場とし、接種人数については、会場の規模、密対策、医師による1時間当たりの接種可能人数、30分当たりの受付可能人数を総合的に判断し、1日最大360人の接種を実施しています。  また、接種の流れといたしまして、受付後に予診のブースにおいて予診票の確認を行い、記載項目の抜け漏れ、不備のチェックや当日の体調、持病の有無を保健師が確認した後、ワクチンの接種ブースに移動して、医師の問診を受けた後にワクチンの接種を行っています。この際、医師が被接種者に向かって移動し接種を行うことで、被接種者は席を移動することなく椅子に座ったままワクチンの接種を受け、接種後、そのまま同じ場所で15分~30分の経過観察を行った後、接種済証の交付を行います。接種会場では、現在、受付から接種済証交付までスムーズに流れており、修正すべき課題等が見つかった場合にはその都度速やかに修正を行い、被接種者がストレスなく接種が実施できるよう会場運営に心がけております。 161 ◯議長(柏木 豊) 米山智議員。 162 ◯4番(米山 智) 今、回答がありましたが、実は私はウェルピアながいずみを見学しました。個人的には大きな混乱もなく、スムーズに良く実施できていたと感じております。この場を借りまして、あえて報告をさせていただきます。  本来ですと、この後、64歳以下の対象の方々にもワクチン接種が実施されていくと思いますが、今後の対応とその方法について、更に一番良い方法で対応をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に入ります。令和3年度から、新しい時代を展望し、町づくりを総合的かつ計画的に進めるため、今後のまちづくりの指針となる第5次長泉町総合計画がスタートした。  総合計画は、基本構想、基本計画、実施計画で構成されている。基本構想では、長期的な視点で実現するべき、目指すまちの姿と、その実現を図るための施策大綱について、基本計画では基本構想に示した施策大綱に基づき、各分野の施策について体系的に整理する。実施計画は、基本計画に示した施策に沿って、必要な事業等に進捗状況や財政状況等を踏まえ、毎年度見直しを行っていくとある。  この計画は、行政に関わる方が机上の上で作成したものですが、計画を実現できるかどうかは町民の方々の御理解と御協力をいただくことは言うまでもありません。  そこで、次の質問は、日頃から耳にしている素朴な疑問を聞いていきたいと思います。  町独自の支援策、2つ目は、その中で、子育てするなら長泉町、広報誌などで目にするキャッチフレーズの一面だが、風の便りはPRが上手だけどどこが子育てのまちなのよと聞こえてくる。  そこで、最初の質問ですが、乳幼児支援対策事業と児童・生徒への支援事業は関連がありますので、角度を変えてお聞きをします。  現在、長泉町の子育て支援施策や児童・生徒への支援施策は、他の自治体と横並びになってきていると言われているが、町独自の取組や特に力を入れている取組は何か。また、今後取り組んでいくことは何かをお聞きいたします。 163 ◯議長(柏木 豊) こども未来課長。 164 ◯こども未来課長(宍戸 浩) お答えいたします。  本町の子育て支援策につきましては、第4次長泉町総合計画の基本施策である安心子育て環境の整備に基づき、様々な子育て支援を実施してまいりました。  現在の他自治体と異なる本町独自の子育て支援策としましては、幼児教育・保育の無償化により国の基準で定められた年齢制限については撤廃し、保育園・認定こども園における0歳児~2歳児の第2子の保育料が半額、第3子以降が無料、3歳児~5歳児の副食費も同様の取扱いとするなど、切れ目のない支援を展開することで、2人目、3人目の出産の希望をかなえ、安心して子育てができる環境作りを進めています。  また、働きながら産み育てるための支援として、長年の課題となっている待機児童の解消に向けた取組に対しては特に力を入れており、民間小規模保育事業所の施設整備に対する支援や町立幼稚園の認定こども園化などを進め、保育部の受入れ枠を4年間で約300人分拡充した結果、国定義の待機児童数が令和3年4月1日時点で、7年ぶりにゼロになっております。  今後も保育ニーズが高い状況は続くと考えられますので、引き続き待機児童ゼロの維持を目指すために、民間活力などを効果的に活用した保育の量の確保に努め、第5次長泉町総合計画の未来につながる子育て・教育の実現に向け、子育て環境の充実を図る取組を進めてまいります。 165 ◯議長(柏木 豊) 教育推進課長。 166 ◯教育推進課長(日比崇二) お答えいたします。  町の教育に関する支援策につきましては、第4次総合計画の小・中学校の教育の充実を図るに基づき、様々な施策を実施してまいりました。  ハード面では、学校へのエアコン整備、トイレの洋式化、普通教室への電子黒板の整備、1人1台パソコンの整備を進めてきたほか、ソフト面では、他自治体に比べて各種支援員の配置について特に力を入れて行い、児童・生徒の学校での学習や生活の充実に努めてまいりました。  具体的には、小学校1・2年生支援員について、各小学校全クラスへの配置、特別支援学級において、担任教諭を補佐する特別支援学級補助員の全特別支援学級への配置、養護教諭の複数配置基準に満たない学校への養護教員の配置、そのほか、小学校少人数指導員、特別支援教育補助員・指導員、心の教室相談員、学校図書館補助司書、英語指導助手、ICT支援員等、手厚く配置してまいりました。  更に、令和3年度につきましては、英語指導助手をこれまでの5名体制から1名増員し、小学校1・2年生の外国語活動を開始したほか、GIGAスクール構想による1人1台パソコンの整備に伴い、円滑な利活用が図れるようICT支援員を増員し、これまでの月1日から2日の配置から、週1日の配置に増強しております。  第5次総合計画においても、確かな学力、豊かな心、健やかな体を育む教育の推進のために、引き続き努力してまいりたいと思います。 167 ◯議長(柏木 豊) 米山智議員。 168 ◯4番(米山 智) ぜひ少しでも子育てしている家庭の支援につながるような取組をお願いして、次の質問に移ります。  次は、学校給食法です。学校給食法では、学校給食の実施に必要な施設、及び設備に要する経費、並びに学校給食の運営に要する経費のうち政令で定めるものは義務教育諸学校の設置者の負担とすることとし、それ以外の学校給食に要する経費(以下、学校給食費という)は、学校給食を受ける児童または生徒の学校教育法第16条に規定する保護者の負担とすることとしている。学校給食費の負担の軽減について文部科学省は義務教育諸学校の設置者の判断により学校給食を受ける児童または生徒の学校教育法第16条に規定する保護者の軽減を図ることは可能であるとの見解を示しております。  全国の自治体の学校給食費無償化の実施状況についてでありますが、資料は少し経過をしておりますが、平成29年度に実施した学校給食費、食材費の無償化などの実施状況及び完全給食の実施状況調査によりますと、全国1,740の自治体のうち76の自治体が小学校、中学校とも学校給食の無償化を実施しており、424の自治体が学校給食費の一部無償化、一部補助を実施している調査結果が明らかになっております。  そこで、財政力指数が1を超えている長泉町でありますので、質問3、学校給食費の無償化をしない理由は何かを考えましたが、4年前に同じような質問をしており、回答が重複することが予測されるので、質問3は割愛とし、次の質問に移ります。  次の質問は、全国で学校給食費の無償化を実施している76自治体の中で、5つの市が無償化を行っておりますが、これらの市の人口は3万~7万人台であります。一方、学校給食費の一部無償化、一部補助を実施している自治体も少なくはありません。一部無償化のうち、第2子以降の無償は7の自治体、第3子以降の無償は91の自治体、第4子以降の無償は6の自治体、その他15の自治体では特定学年の児童・生徒、例えば小学校6年生と中学3年生のお子さんがいる家庭、あるいは中学2年生と中学3年生の生徒さんがいる、そういう仕方の無償、あるいはひとり親家庭の児童は無償など、今申し上げましたが、学校給食費の一部無償化は全国で119の自治体が実施しております。  そこで、ずばり、学校給食費の一部無償化を実地していく考えや計画はあるのかをお聞きします。 169 ◯議長(柏木 豊) 教育部長。 170 ◯教育部長(目黒健一) お答えいたします。  米山議員より、学校給食の運営に要する経費の負担区分の規定について説明がありましたが、この規定に従いまして、保護者より毎月収めていただいている学校給食費は、全て食材購入費に充てられております。  これに加えて、現在町では、地産地消の促進と児童・生徒への食育の推進を図ることを目的として、食材購入費2,000万円の公費負担をしており、この取組は、保護者への経済的支援の一助になると同時に学校給食費の一部助成になっていると考えております。  事例を挙げていただきました、いわゆる多子世帯に対する学校給食費の一部無償化については、保護者の負担軽減につながるものと考えられ、今年度より取組を始めた第5次長泉町総合計画における新たな各種子育て支援施策の中の1つとして、先進自治体の事例や事業効果などを踏まえながら研究をさせていただきたいと考えております。 171 ◯議長(柏木 豊) 米山智議員。 172 ◯4番(米山 智) 何とか前向きな取組を期待したいと思います。今後、新しい子育て支援事業がより多く出てくることを願いまして、次の質問の方へ移ります。  3番でございますが、どこからか聞こえてくる町民の声として、最初は自動車運転免許証の返納によって、公共交通機関はなくてはならない必須な生活手段です。町内あるいは近隣の買物や病院など所用の場合でも気軽に利用したいものです。しかし、当町には、一部の地域を除いて、利用することができないのであります。そこで、最初の質問ですが、循環バスの路線の拡充見直しと増便の実施について、町ではどのように考えておられるのかをお聞きいたします。 173 ◯議長(柏木 豊) 企画財政課長。 174 ◯企画財政課長(浅倉 充) お答えいたします。  平成30年度に公共交通に関するアンケート調査を実施し、住民ニーズの把握や現在の運行課題の整理を行い、令和2年度に策定した長泉町地域公共交通計画にコミュニティバスの再編を施策として位置付けるとともに、第5次長泉町総合計画の施策分野、公共交通に、コミュニティバスの拡充・再編を軸とした新たな公共交通網の整備を位置付けました。  詳細内容は、バス事業者や交通管理者等の関係者と協議し、実現可能な計画を検討してまいりますが、現在の循環バスの課題である定時制を確保するため、短い距離で複数のルートを組み合わせる案を軸に検討しております。  具体的には、南北移動に特化したルートに加え、町内を循環するルートを北部・南部に設定し、現在の1台での運行を最大3台での運行に拡充することなどを検討しております。  運行については、令和4年度の秋頃を目指しており、この拡充・再編により、運行距離が短くなることで便数の増加にもつながり、日常的な買物や通院等での利用に加え、高齢者等の外出支援にもつながるものと考えております。 175 ◯議長(柏木 豊) 米山智議員。 176 ◯4番(米山 智) ぜひ町民の足がより多くできるような形で御検討いただきたいと思います。  次は、町民との対話で必ず出てくるあいさつがわりの言葉。それは、長泉町は固定資産税が高いねです。税は、仕組みが複雑です。本当に長泉町の固定資産税だけが高いのでしょうか。  そこで、私も勉強をする上で役立つ町民の皆様が理解しやすいパンフレットの作成と各家庭への配布などの計画はあるのかをお尋ねいたします。 177 ◯議長(柏木 豊) 住民福祉部長。 178 ◯住民福祉部長加藤孝一) お答えします。  固定資産税の課税の仕組みは、非常に複雑でわかりにくい税でありますので、町では、住民の皆様にわかりやすく周知する方法として、4月に発送する納税通知書に固定資産税・都市計画税についてのパンフレットを同封し、課税の仕組みのお知らせをしております。  そのほか、町の広報誌やホームページにも課税の概要の掲載をするなど、周知しているところであります。 179 ◯議長(柏木 豊) 米山智議員。 180 ◯4番(米山 智) 私がちょっと勉強不足だったかもしれませんけれども、既にそういうふうに町民の方に周知を図っているということでございますので、早速明日税務課の方へいってパンフレットをいただきたいと思います。勉強させてください。  続きまして、介護保険料について、質問をしていきたいと思います。  介護保険料は65歳以上の人を第1号被保険者として、保険料を徴収していると承知しておりますが、このうち、若い年代においては個人差もあるとは思いますが、心身の状態も比較的良く、元気に働いている人も多いのではないかと推察しております。  一方、加齢とともに体の状態が衰えたり、気力の減退などの理由から、これまでどおり元気に働くことができなくなり、収入が減少するとともに、以前とは違った生活状態に陥ることで、徐々に介護状態が進行していく人もいるといわれております。  そこで、私からの質問ですが、今、申し上げたように、元気で働いていた人が介護状態に進行する可能性が高い年齢層、例えば、70歳以上の年齢の被保険者に対し、一定期間、介護保険料を軽減する考えはあるか、あるいはそういう制度が既にあるのかを伺います。 181 ◯議長(柏木 豊) 住民福祉部長。 182 ◯住民福祉部長加藤孝一) お答えします。  本町の介護保険料は、所得段階別に11段階の設定となっており、所得に応じた負担となる仕組みとなっております。  また、保険料の減免制度は、災害により損害を受けたり、生計を主として維持する者の死亡や病気、事業の休廃止や失業等で収入が著しく減少した場合には、年度の途中に負担能力が著しく低下した場合に、その対応方策としての制度があり、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少したことによる減免措置も行われているところでございます。  このように、介護保険料が所得に応じた負担となっていることや減免制度もあることなどから、議員御質問の年齢を条件とした軽減を一律に行うことは、介護保険制度の根幹を揺るがすものであり、介護保険が共同連帯の仕組みとなっていることからも、保険料の軽減を行う考えはありません。 183 ◯議長(柏木 豊) 米山智議員。 184 ◯4番(米山 智) 税の軽減はできないようですけれども、もう1つ、それでは、逆に税の納付期限を延長していく、そういうような考えはできるんでしょうか、お聞きしたいと思います。 185 ◯議長(柏木 豊) 住民福祉部長。 186 ◯住民福祉部長加藤孝一) お答えします。  御質問の納期限の延長につきましては、長泉町税条例の第8条、徴収猶予に係る町の徴収金の分割納付又は分割納入の方法及び同第9条、徴収猶予の申請手続き等に規定がありますとおり、徴収猶予制度を利用することで一時に納付し、または納入ができないと認められるときや事業に著しい損失があったときなどの条件に該当する場合に、納期限から最大1年間、町への申請により、期限を延長し納付することが可能となっております。  また、町では、納税相談を通じ納税者の状況等を十分に考慮し、納税者に無理のないよう納付いただける分割納付の手続きも行っているところでございます。  なお、令和2年度は、多くの納税者の方が来庁され、納税相談を行っており、その受け付けた相談件数は、1年間で442件となっております。 187 ◯議長(柏木 豊) 米山智議員。 188 ◯4番(米山 智) ありがとうございます。なかなか税の軽減というふうなことはできないということでございますけれども、高齢者の方はいつも思っております。苦しい時の神頼み、金額は少額でも町独自の支援があったらいいな、大変喜ばれると思いますので検討をお願いして次の質問に移ります。
     4つ目でございますが、新しいまちづくりに適した行政の役割とはということで、最初は、先を見越すのは誰もが悩む事柄です。当町では、私が知る限り、これまでは財政危機に陥ったこともなく、比較的穏やかに過ごせてきたように思います。  しかしながら、これからの時代、3年先、5年先を予測することが大変難しい時代に直面すると私は感じております。せっかくつくられた計画書が絵に描いた餅にならないようにするにはどうしたらよいでしょうか。  誰もが気になるところが、財政の確保ではないでしょうか。そこで、ずばりお聞きいたします。中長期の財政状況を町はどのように考えているのかをお聞きいたします。 189 ◯議長(柏木 豊) 総務部長。 190 ◯総務部長(川口正晴) お答えいたします。  今般の新型コロナウイルス感染症の拡大が地域経済に与える影響は甚大であり、内閣府の月例経済報告において、景気は、依然として厳しい状況にある中、持ち直しの動きが続いているものの、一部で弱さが増しているとされております。  当町においても、税収の回復は先行き不透明であるとともに、将来の中長期的な展望においては、老朽化した公共施設の更新等に伴い大幅な歳出増も見込まれることから、午前中も小永井議員に答弁させていただきましたけれども、これまで以上に危機感と緊張感を持ち、計画的な財政運営を進めていくことが求められていると認識しております。  したがいまして、第5次長泉町総合計画に沿ったまちづくりを力強く推進するためにも、中長期的な視点で的確な財政分析を行うことで、推進目標に掲げられている自主財源比率や経常収支比率を維持し持続可能な行財政運営を推進していきたいと考えております。 191 ◯議長(柏木 豊) 米山智議員。 192 ◯4番(米山 智) 難問といいますか、大変な時代、そういう形に対応していただきたいというふうに考えます。  次は、長泉町の景勝地は、観光を生み出すだけの魅力がないのでしょうか。町の上流から下流へ流れる黄瀬川には牛が淵、屏風岩、現在はありませんけれども北中の西側にありました。鎧が淵、鮎壺の滝があり、特に、鮎壺の滝の上に見える日本一の山、富士山は、私が知る限り、日本全国どこを探しても滝の上に見える唯一の景勝地であります。  海、湖、川から富士山の見えるところは日本各地に沢山ありますけれども、滝の上に見えるのは鮎壺の滝しかないのです。今、この鮎壺の滝周辺を公園整備しようとしていますが、何か観光に結びつける方策はないのでしょうか。そこで、2つ目の質問は、観光資源を生かす取組の予定はあるのかをお聞きいたします。 193 ◯議長(柏木 豊) 産業振興課長。 194 ◯産業振興課長(柏木英樹) お答えします。  当町の観光事業は、ながいずみ観光交流協会を主体に、様々な取組を展開しております。近年は、伊豆半島ユネスコ世界ジオパークの構成資産である鮎壺の滝等を中心に、民間旅行会社と連携した観光客誘致を進め、平成30年の認定以降、観光バス約1,300台が鮎壺の滝を中心に当町の観光施設を訪問しております。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響はありますが、落ち着けば、改めて観光客数の伸びが期待されます。  今後の取組については、鮎壺公園の整備に合わせたジオサイトである鮎壺の滝と富士山が一望できる展望デッキの整備を進め、観光交流協会のジオガイドが、そこで来訪者に説明できる場を設けます。  また、桃沢エリアにつきましても、パークゴルフ場の整備が今年度から始まることから、リニューアルした桃沢野外活動センター、水と緑の杜公園などエリア全体として魅力が高まっていきますので、鮎壺公園、桃沢エリア、クレマチスの丘などを魅力ある観光資源として内外に広めてまいります。  本年度、次期観光交流ビジョンを策定する予定であり、検討委員会やワーキング等の中で観光資源の活用について諮ってまいります。 195 ◯議長(柏木 豊) 米山智議員。 196 ◯4番(米山 智) ここまで質問を2つしましたけれども、確実な収入源は希薄であるというふうに感じておりますが、私は企業誘致にすごく興味を持っている一人であります。長泉町の地形は御存じのとおり水資源が豊富で気候も良い。この豊富な水を利用できる企業が飛びついていただける有効手段の1つに思うわけです。  そこで、次の質問は、ずばり工場誘致などの現在の進捗状況などについて、お聞きいたします。 197 ◯議長(柏木 豊) 都市環境部長。 198 ◯都市環境部長(高山俊幸) お答えします。  町ではこれまでに、がんセンター周辺や新東名長泉沼津インターチェンジ周辺及び既存工業団地周辺を中心に開発可能性調査を実施し、新たな企業誘致を図ってまいりました。  また、地域産業立地事業費補助金制度を設け、地域産業の高度化及び経済の活性化に寄与する事業者に対し、用地取得費や新規雇用に係る費用の一部を、県と協調し、補助金を交付することで企業進出の後押しをしてきました。  企業誘致の進捗状況としては、この補助金を活用した実績で申し上げますと、平成19年度から令和2年度までに6事業所を誘致いたしました。本年度につきましては、進出を予定している2事業所に対する補助金を予算計上しており、現時点では、合計8事業所がこの補助金を活用して、当町で新たに操業を開始することが予定されております。  現在の状況としましては、開発可能性調査を行った区域において、問合せや相談が幾つか来ていますので、企業誘致に向け、個々に対応を進めているところでございます。  企業誘致は、雇用の増加や地域経済の活性化、更には町の発展に大きく寄与することから、第5次長泉町総合計画にお示ししたとおり、ファルマバレープロジェクトと連携するなど、地域の強みを生かした企業誘致や、設備の老朽化など事業継続に課題を抱える既存町内事業者への支援強化、また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響による働き方の変化への対応や時代に対応した新産業の振興などを柱に企業誘致を推進してまいります。 199 ◯議長(柏木 豊) 米山智議員。 200 ◯4番(米山 智) ありがとうございました。現在進行形と考えます。町の近い将来を担う重要な事項であることは、誰もが十分承知のことでありますが、先ほども言いましたように、財政力を確保する有効な手段の1つであることは言うまでもありません。  大変、大きな役割ではありますが、町を背負っていく重要な場面であり、ぜひ希望の光を絶やさないことを期待して、今回の私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。   ──────────────────────────────────────── 201 ◯議長(柏木 豊) 以上で、本日の日程は全部終了いたしましたので、本日の会議を閉じ、散会いたします。  なお、次回の会議日程は、6月11日午前10時から会議を開き、議事は一般質問を行う予定ですので、お知らせします。  どなた様も御苦労さまでした。                 午後 1時44分 散会   ──────────────────────────────────────── 会議の経過を記載し、その相違がないことを証するため、ここに署名する。           長泉町議会議長    柏 木   豊           署名議員(14番)   山 田   勝           署名議員(15番)   井 出 春 彦 Copyright © Nagaizumi Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...