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  1. 長泉町議会 2017-10-23
    平成29年第3回定例会(第4日目) 本文 開催日: 2017-10-23


    取得元: 長泉町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-26
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時00分 開議 ◯議長(植松英樹) おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。   ──────────────────────────────────────── 2 ◯議長(植松英樹) 本日の議事日程はお手元に配付してありますので、御了承願います。   ──────────────────────────────────────── 3 ◯議長(植松英樹) 日程第1.これより一般質問を行います。  質問者に申し上げます。質問の内容により、答弁者及び答弁者の順序が質問者の希望より異なることがございますので、御了承願います。   ──────────────────────────────────────── 4 ◯議長(植松英樹) 質問順位1番。  質問内容1.こどもたちが活躍できるステージを      2.観光・文化交流事業の推進を  質問者、杉森賢二議員杉森賢二議員。 5 ◯6番(杉森賢二) 皆さん、おはようございます。町議会も町議会議員が新たに選出され、また、当局も池田町長をはじめ新体制で臨まれる初の議会、一般質問トップバッターを務めます杉森賢二でございます。改めてよろしくお願いいたします。  昨晩は、台風の影響による避難警報、衆議院解散・総選挙の投開票日というところもあって、当町にもかなり影響があったかと思われます。この選挙で子育て支援等、メディアも多く取り扱っておりましたし、話題にも上がり、町民の政治に対する興味、政治が身近になったのではないかと感じております。  それでは、通告に従いまして、町の将来に向けて前向きな質問をしてまいります。1つ目は、こどもたちが活躍できるステージをです。  将来の変化を予測することが困難な時代に、子どもたちが未来に向けて、将来活躍できるための環境づくりが必要と考えます。日々の暮らしの中で改善し築き上げる環境整備とともに、子どもたちが夢の持てる未来に向けた準備が必須となります。この町にないもので、これから町が整備することにより、子どもたちの可能性が広がっていくことを目的に質問してまいります。  また、子どもたちが成長過程において、平等に人生を切り拓いていけるよう、教育を通じて、解き方があらかじめ定まった問題を効率的に解ける力を育むだけでなく、社会の加速度的な変化の中で、社会的に職業的に自立した人間として、伝統や文化に立脚し、高い志と意欲を持って蓄積された知識を礎としながら、膨大な情報世界の中で何が重要か主体的に判断し、新しい時代に求められる資質・能力を育成することを目的に幾つか質問してまいりますので、前向きな答弁をお願いします。  それでは、1つ目、よりよい子育て教育環境の整備をについてです。  小・中学校既存グラウンドの状態を見て、土の入れ替え計画はあるのか、また、幼稚園、保育園の私立と公立の環境整備共有化で、エアコン設置遊具増設等、町のサポート体制はどうか伺います。 6 ◯議長(植松英樹) こども育成課長
    7 ◯こども育成課長(露木伸彦) お答えします。  小・中学校グラウンドの状態は、学校と連絡を取りながら状態の把握に努めており、排水が悪く、ぬかるみやすい箇所や走行時に足を取られたりするような箇所については、その都度、部分的に補修を行う等の改善に努めております。  このような中で、現在、グラウンドを全面的に改修する計画はありませんが、児童・生徒の怪我につながる状態にならないよう、引き続き、必要な補修等を行い、安全確保に努めてまいりたいと考えております。  次に、私立の幼稚園、保育園に係る、例えば議員からお話がありました空調機器や遊具等の設備設置については、園長や設置者の教育・保育指針に関わるものであることから、基本的には、町が私立の幼稚園、保育園に対して、設置を促すものではないと考えます。  ただし、私立の幼稚園、保育園の運営における円滑な園運営の確保や、児童健全育成を目的として、その運営に必要な費用について、町独自で助成を行っておりますので、その中での運用は可能であると考えます。  現状はこのようになっておりますが、私立の幼稚園、保育園が町の教育・保育行政に多大な役割を果たしていることについては、十分承知しておりますので、引き続き、町が支援できることについて、国・県と連携を図りながら支援を行っていきたいと考えております。 8 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 9 ◯6番(杉森賢二) 学校によって、グラウンドの状態が悪いところがあると聞いています。桃沢グラウンド中央グラウンド、ここを土の入れ替えを行って水はけが良い状態にしていただいたということを聞いています。桃沢グラウンドのような、水はけの良いグラウンドにしてもらいたいという要望が出ております。そういった優先順位もあると思うんですけれども、できるところから対応していっていただければなと思います。  また、幼稚園、保育園の環境整備についてですが、私立、公立の現状をまず把握していただいて、保護者が子どもたちを安心して預けられるような環境面においての熱中症対策、これは環境面のことをお話ししているんですが、また、安全で楽しめる用具の設置等、各施設、色々な工夫はなされていると思うんですけれども、情報を共有し、そこをサポートしていっていただければと思います。  それでは、次の質問です。保育園の待機児童問題や保育園によって預かりの待遇が違ったりと、保護者が悩んだり心配している問題があると聞いています。園長会で呼び掛けてもらう等、今後の対策を考えていただきたいわけですが、女性活躍を推進する町の考えを伺います。 10 ◯議長(植松英樹) こども育成課長。 11 ◯こども育成課長(露木伸彦) お答えします。  延長保育事業については、町内の全保育園で実施しておりますが、実施時間や対応方針等については、各園によって異なります。このような中で、延長保育事業に対する各園の運用方法や、それに対する保護者からの声については、町も耳にすることはありますが、基本的には園運営については、各保育園が決定し、実施するものと理解しております。  したがいまして、園運営について、例えば明らかに法違反があるとか、疑義が生じている等であれば、認可保育所であれば静岡県が、小規模保育所であれば町が監査、指導等を行いますが、そうでないならば、町として指導できることには限りがございます。  ただ、町内に所在する保育園相互の連携や情報共有のため、町では定期的に保育園園長会を開催しておりますので、そうした場を利用して、なるべく保護者からの声を各園に届けてまいりたいと考えております。 12 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 13 ◯6番(杉森賢二) 今、認可保育所であれば県、小規模保育所であれば町という形で答弁がありましたが、ぜひ園長会で保護者の声を拾えるように、必要であればアンケートとか、そういったところも取っていただきながらということで、県にもそのような情報が共有できるような体制を取って、生活のサポートがなされるような支援をしていっていただければと思います。  それでは、次にまいります。次は、タブレット、ICTについてです。  タブレットであらゆる機能を活用して、ICT教育の推進、促進を行っていただきたいわけですが、町内小・中学校の整備状況はどうか伺います。 14 ◯議長(植松英樹) こども育成課長。 15 ◯こども育成課長(露木伸彦) お答えします。  町では、ICT教育の推進のために、平成28年度から3箇年計画で、高学年から順に、小・中学校の普通教室への電子黒板設置を進めるとともに、校内無線LAN環境の整備も計画的に行っています。  このことによって、今年度の小・中学校普通教室への電子黒板の設置率は、小学校で63.9%、中学校では79.4%となり、デジタル教科書等の活用と併せて、昨年よりも積極的に活用されています。  今後は、小学校の校内無線LAN環境の整備やタブレット端末の導入を進め、ICT教育の推進に努めてまいりたいと考えております。 16 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 17 ◯6番(杉森賢二) 今お話にありましたICT教育での電子黒板、こちらは先日、委員会でも現地調査で確認させていただきました。今までの教育とはまた違った形で、子どもたちが興味を持ってもらえるような環境になってきているのかなというふうに思っています。  今、タブレットであらゆる機能とあったんですが、タブレットを活用して電子黒板とうまく連携させてというか、電子黒板を活用してタブレットを生かすというやり方も色々あると思いますし、当局もそうですし、町長もICTについては明るいと思っておりますので、ぜひその辺を推進していただきたいわけですが、もう1つ質問させてください。  小・中学校タブレット端末を有効活用できれば、様々な可能性が考えられますが、子どもたちの可能性を考えると、タブレットを使用したICT教育の前倒しを行っていただきたいわけですが、中学校はいつからで、小学校はいつから開始し、どのような教科や活用手段をイメージしているのか、また、先生に対して準備はどうなっているのか伺います。 18 ◯議長(植松英樹) こども育成課長。 19 ◯こども育成課長(露木伸彦) お答えします。  タブレット端末の導入時期については、今年度、校内無線LAN環境を整備した中学校については平成30年度から、また、小学校については、中学校の成果を検証した上で、早ければ平成30年度に校内無線LAN環境を整備し、平成31年度からの導入を目指してまいりたいと考えています。  導入後の具体的な活用については、例えば生活科、理科、社会科等で外に出て観察や調査を行う際に、実物を記録して、後で閲覧する活動が想定されるカメラ機能の活用があります。また、保健体育科で自分の演技を見ることで改善点を発見する活動や、理科の実験の様子を撮影して何度も観察するビデオ機能の活用です。その他に、調べ学習のツールとしての活用や、電子黒板とリンクさせて自分の考えを伝える活用等が可能となります。  また、教諭の使用については、今後、効果的な活用方法を研究するとともに、実際に試験的に使用する等、スキルの向上に努めていきたいと考えております。 20 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 21 ◯6番(杉森賢二) 議会においても、ペーパーレス議会の実現に向け、ICTを活用しようという話が進んでおります。特別委員会で議論し、計画を進めております。これからの時代に合った教育を先進的に進めていくためにも、前倒しの計画で、先生がまず把握でき、まず触れてみることができるように推進していただきたいと思います。  それでは、次の質問にまいります。  町内公園の、例えば新設が計画されている鮎壺公園等、今後整備する公園の遊具設置計画で、特徴のあるセンスの良い遊具を設置していただき、1つの町の象徴としていただきたいわけですが、当局の考えを伺います。 22 ◯議長(植松英樹) 建設計画課長。 23 ◯建設計画課長(高山俊幸) お答えします。  都市計画決定している鮎壺公園につきましては、今年度、現況の地形測量及び境界を確定するための用地測量を行っており、来年度以降に基本計画から始めてまいります。  基本計画にあたっては、子どもから高齢者まで幅広い世代が使える多目的広場や、公園のシンボルとなるような複合型の大型遊具等も計画していきたいと考えております。 24 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 25 ◯6番(杉森賢二) ぜひその計画段階のときに、町民の声も反映されるような形で進めていただきたいわけですが、近隣市町にあるような事例とか、そういった部分も参考にしながら、公園の正式名称はあると思いますが、子どもたちが大きい滑り台がある公園とか、インパクトがあって親しまれるような公園の整備を進めていただきたいと思いますので、ぜひこちらにつきましては、大きい滑り台とか、他の地域に無いインパクトのあるような物を採用していただければいいかなというふうに思っております。ぜひその辺も考えていっていただければと思います。  それでは、次にまいります。障がい児に対する町の取り組みの現状と、自立支援協議会を活かした町の支援体制、児童発達支援センターの計画状況はどうか伺います。 26 ◯議長(植松英樹) 福祉保険課長。 27 ◯福祉保険課長(井出雅人) お答えします。  障がい児に対する町の取り組みにつきましては、子どものライフステージに合わせ、主に福祉保険課健康増進課こども育成課が様々な取り組みを行っており、成長の過程で発達が気になる児童については、関係3課の職員を中心としたケース会議を毎月実施する中で、必要な支援についての検討をしております。  また、障がい児の成長過程での気づきや支援内容等、成長の記録をするサポートファイル「かけはし」を活用することで、子どもの成長に合わせ、関係機関が変わっても途切れることなく支援がつながる取り組みも進めているところです。  このような中、当町では、本年4月に障がいのある方の地域生活を支援するためのシステムづくりや関係機関のネットワーク構築に向けた協議を行うための障害者自立支援協議会を設置いたしました。この協議会には、現在、事業所部会子育て支援部会の2つの部会が設置され、活動しており、このうち子育て支援部会においては、当事者団体や事業者等、多くの関係者が参加し、障がい児に関する支援の研究や関係者のネットワーク構築が進められております。  町としましては、この協議会により多くの関係者が関わり、活性化していくことで、地域で暮らす障がい者、障がい児を地域全体で支える仕組みが強固なものとなっていくことを期待しているところであります。  障がい児の居場所となる施設については、現状では町内にはございませんが、障がい児に対する支援に関しては、居場所の在り方等も含めて、町の考えだけではなく、自立支援協議会において、多くの関係者による総合的な調査・研究を進めてまいりたいと考えております。 28 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 29 ◯6番(杉森賢二) 今、自立支援協議会がスタートしたというところで、とてもいい取り組みだと思います。ぜひそういったところでネットワークを築いて、色々な声が聞けるような状況を図っていただければと思います。  そして、児童発達支援センター、まだ当町に今は無い、近隣市町を活用しているようなところになると思うんですが、町民の中で、町内には小学校3校ありますので、南、中心、北というような3箇所あればいいなというような声も上がっております。できるところからになってはくると思うんですが、ぜひ町内に児童発達支援センターがあって、そこを利用してもらえるような取り組みを進めていただければと思います。  そして、色々な課にまたがるところだと思います。ですので、各課連携で、保護者が安心できる子育て、教育環境整備に努めてほしいと思います。  それでは、大きな2番の質問にまいります。健康予防・健康増進の教育をについてです。  子どもの健康診断結果を受けた取り組みについて伺います。 30 ◯議長(植松英樹) こども育成課長。 31 ◯こども育成課長(露木伸彦) お答えします。  小・中学校で行われている健康診断は、学校保健安全法施行規則に基づき、内科、眼科、耳鼻科、歯科、腎臓検診や結核検診、小児生活習慣病に関する検診等が行われております。これらの診断の結果で異常がある場合には、保護者宛に医療機関での再検査の受診勧奨を行い、検査結果の提出を受けた上で学校生活に配慮しています。  また、腎臓検診や結核検診については、医療機関での再検査の結果を受けて、専門医や学校医等で構成する判定委員会を開催し、今後の健康管理の必要性等を検討した上で、管理が必要と判断された場合には、学校生活管理指導票に基づく管理を行っているとともに、小児生活習慣病検診での異常の場合には、健康増進課栄養相談事業を紹介し、児童・生徒の健康の保持増進に努めております。 32 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 33 ◯6番(杉森賢二) 状況はわかりました。栄養相談等のアドバイスを行っていただいて、また、予防の呼び掛けも今後進めて行っていただきたいと思います。  それでは、次の質問にまいります。町長の所信表明にもありました、子どもへのピロリ菌検査についてです。胃がん予防として、佐賀県全体の中学生を中心にして、他にも全国で市町単位で中学生を対象に実施している事例があります。当町では、がん検診の無料化を行っている、その中で、がんの早期発見・早期治療の取り組みとして、健康予防政策の1つにある中学生ピロリ菌検査の早期実施を行っていただきたいわけですが、当局の見解を伺います。 34 ◯議長(植松英樹) 町長。 35 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  ピロリ菌検査につきましては、私の公約でもありますし、先日、議場で申し上げました所信表明の1項目となる子育て支援の中で、町の未来の発展を担う子どもたちへの支援策として新たに創設し、推進したい政策として掲げてまいりました。ただし、これについては、がん検診受診率日本一、あるいはがん撲滅、このようなものとつながりのあるような事業であるということで期待をしている事業でございます。  現在、私自身も、医療関係者と色々な情報交換をしながら、先進事例の情報収集を行っているところでございますけれども、実施にあたりましては、対象年齢、検査の実施方法、医師会との調整、学校医や検査機関との連携等を含めた課題も幾つか散見されるところでありますので、これらの課題を少しでも早く解決し、早期実施に向けた道筋を付けてまいりたいと考えております。 36 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 37 ◯6番(杉森賢二) 町の取り組みとして、とても重要で、これから健康長寿に向けて、とても重要な政策だと思います。検査、治療も含め、医師会と協力して早期に取り掛かり実施していただきたいと思います。  それでは、次にまいります。以前、私も一般質問を行い、その後、井出議員からも提言がありましたが、インフルエンザに対する質問です。  最近でも、近隣地域でインフルエンザによる学級閉鎖があったことも聞いています。インフルエンザの見解と予防接種助成拡充の考えについて伺います。 38 ◯議長(植松英樹) 住民福祉部長。 39 ◯住民福祉部長(秋山 勉) お答えいたします。  インフルエンザは、毎年冬期に流行し、高齢者や小児が罹患した場合には重篤化する恐れがあるため、予防接種による感染予防が重要な対策となることは認識しております。  そこで、これまでにも、1人でも多くの方が予防接種を受けられるよう、広報等を通じた啓発に努めてまいりました。その間にも、インフルエンザの予防接種助成拡充については、多くの議員から御提案を頂いており、町としても、どのような施策が実現できるかを検討している中で、予算の確保、申請方法、職員体制等、町としての課題の他に、ワクチン不足等も懸念されているところです。  そこで、具体的な課題も見えてきたことから、引き続き調査・研究をするとともに、今年度から実施される、「がんばる中学生応援事業」の一環となる中学3年生への予防接種費用一部助成制度の利用状況等を参考にしながら、制度設計をしていきたいと考えております。 40 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 41 ◯6番(杉森賢二) 実際に中学3年生を対象にということで制度設計を行っていただいて、こちらについては前向きに調査・研究をしていただいて、これから拡充について検討していただければと思います。  それでは、大きな3番の次の質問にまいります。保護者とのコミュニティ拡大をについてです。  保護者が抱える通学路である登下校の歩道整備状況と整備や今後の計画について、お尋ねします。 42 ◯議長(植松英樹) 工事管理課長。 43 ◯工事管理課長(鈴木政弘) お答えします。  通学路を含む歩道の整備は、歩行者空間整備事業を主軸に、歩行者に安全・安心な空間を提供できるよう、条件が整った地域から改修を実施しております。  平成29年度当初予算では、歩行者空間整備事業費の中に委託料を計上し、町道中土狩竹原線の下土狩地先、約300メートルにおいて、歩道改修を含む道路改修の設計業務委託を進めております。  また、現在、事業進行中の町道732号線では、東レ三島工場南側の正門付近から三島市境までの歩道部にインターロッキング舗装を実施し、地域の協力の下、歩行者に優しい道路環境を構築しているところであります。  今後も引き続き、子どもを含む歩行者にとって、少しでも安全・安心に利用できる道路環境を整えるよう努めてまいります。 44 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 45 ◯6番(杉森賢二) 歩道整備なんですけれども、小・中学校の通学、ここに登下校で危険な箇所があるよという話を聞いています。そういった声を拾い上げて、今、計画をお聞きしたんですけれども、ぜひ1つ1つ解決できるように対応していただきたいと思います。  そして、交通手段に関しましては、バスの問題もありますけれども、こちらにつきましては次の中で質問をしてまいります。  それでは、次の質問にまいります。保育園、幼稚園、小学校、中学校の保護者を中心に、町民全体が見られるイベント案内・コミュニティ拡大を目的としたポータルサイト活用で新たな情報発信と、ネットテレビ(インターネット放送、ウェブ放送)の活用をについてお尋ねします。 46 ◯議長(植松英樹) 行政課長。 47 ◯行政課長(目黒健一) お答えいたします。  今年度は、ホームページによる情報発信を更に強化するとともに、より使いやすく、探している情報が更に見つけやすい、利用者に活用していただけるホームページへと改善を図るため、全面的なリニューアルを計画しております。  その中で、子育て世代への情報発信を強化するため、町の子育てに関連した情報を集約していくとともに、子育て世代の方に関心を持っていただくための情報提供の仕組みについても、今後工夫をしてまいりたいと考えております。 48 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 49 ◯6番(杉森賢二) ちょうど今、リニューアル計画があるということでお聞きしました。  そういった計画に、今、実際に困っていること、また要望、こういうふうにしてもらいたいよと上がっているものを反映させてもらえるような形で、ウェブサイトを作ってもらいたいなと思っております。  先ほど、保育園、幼稚園、小学校、中学校の保護者を中心にと言ったんですけれども、色々なイベント案内とかチラシがあります。そういったチラシが全部の方の手に届くかというのが、なかなか難しい時代になっております。そういった情報を、知りたい情報をいつでも見に行けるような、そういったものを町として用意して、みんなに見に来てもらって、みんなに長泉町のことを知ってもらえる、そのような形でウェブサイトをリニューアルしていただいて、それをポータルサイトとして、みんながそこに見に来て、色々な活用ができるような形で計画をしていただければと思います。  それでは、次の質問にまいります。子育てフェスティバルや料理教室、ICT等、親子参加型のイベント等、町の主催や企業連携で行っておりますが、親子のコミュニケーションや交流を目的に、更なる親子参加コミュニティ事業の取り組みをについて伺います。
    50 ◯議長(植松英樹) 教育部長。 51 ◯教育部長(小出雅之) お答えいたします。  御質問にありました子育てフェスティバルにつきましては、未就園児を対象に、親子で参加していただくイベントとして、今年度で13回目の開催になります。毎年、多くの方に御来場いただき、昨年度は、500組、1,000人を超える親子が参加いたしました。  また、本年4月にオープンしました長泉町こども交流センター「パルながいずみ」では、例えば外部講師を招いて親子参加型のリトミックやベビー体操を開催したり、親子共同作業による簡単な作り物や、七夕、クリスマス、豆まき等の季節ごとの行事を盛り込んだ親子ふれあい遊び等のイベントを、保育士資格を持つ職員自らが企画し、実施する等、積極的に親子参加型のイベント開催に取り組んでおります。  今後も利用者ニーズの把握に努め、親子で一緒に参加できる子育てが楽しいと感じる場が提供できますよう、企画、運営してまいりたいと考えております。 52 ◯議長(植松英樹) 企画財政課長。 53 ◯企画財政課長(川口正晴) お答えいたします。  平成29年3月から、まち・ひと・しごと創生総合戦略の取り組みの一環といたしまして、裾野市との共同により、みんなで子育てするまち推進事業を実施しております。この事業は、子どもを産み育てやすい気運を醸成する等、地域全体で子育てしやすい環境を整えることを目的としており、子育て世代のみならず、子育てが一段落した世代、そして地域企業といった幅広い層を対象とした各種イベント、セミナー等を開催しております。  今年度は、みんなで子育てするまちを考えるワークショップや、パパの子育てをテーマとした講演会等を開催しております。この事業は、平成31年度までの5年間を計画期間と定めており、合計特殊出生率2.07という数値目標の達成に向け、取り組んでおります。  今後の事業計画につきましては、各年度の事業の進捗管理を図りながら、裾野市と調整し、進めていきたいと考えております。 54 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 55 ◯6番(杉森賢二) 幼児の親子参加のイベントであったり、そうした親子との交流、そして小学生とかを対象にしてと様々あると思うんですが、今答弁いただいて確認できました。  今、答弁があった裾野市との地域連携、こうした子育てするまち推進事業、そういったものに進んで取り組んでいただきまして、広域連携を行っていただくことをお願いしたいと思います。  それでは、次の質問にまいります。2つ目の質問は、観光・文化交流の推進をについてです。大きなくくりの2つ目になります。  ヒト・モノ・カネというビジネスモデルに、最近では情報が組み込まれるケースが多く見られます。観光・文化交流事業には、町が掲げる「ワクワク」「ニコニコ」とした高揚感が必要不可欠と考えます。明るい観光・文化交流の未来を目指すために、これからの時代に合った町の未来予想図を楽しく創っていくことにより、全員参加の観光交流事業が行われ、交流の充実、産業の振興につながることを目的に質問してまいります。  それでは、1つ目になります。観光事業の促進をについてです。団体、企業連携の観光土産、御当地品に対する推奨品の取り組みを伺います。 56 ◯議長(植松英樹) 産業振興課長。 57 ◯産業振興課長(高橋和宏) お答えいたします。  現在、長泉町には四ツ溝柿をはじめ、あしたか牛や白ネギ、クレマチス等の特産品があり、最近では新たな観光特産品を目指して、干し芋の生産や長泉わさびの栽培を行っております。これらの特産品に加え、特産品を使用した加工品や料理メニュー等を更に推奨していくため、現在、長泉町商工会、JAなんすん、ながいずみ観光交流協会と連携して、長泉認定ブランドの設立に向けて各種調整を行っております。今後、この長泉認定ブランドを活用して、特産品のPRや地産地消の推進をしていきたいと考えております。 58 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 59 ◯6番(杉森賢二) 今の答弁で、いよいよ動き出したなというところで、6次産業の加工品、認定ブランドという話が今出てきましたが、そうしたことで長泉のアピールにもなりますし産業振興にもつながると思います。こうした取り組みをぜひ、今お話があったJAなんすん、商工会やながいずみ観光交流協会等、そうした団体と連携して一体となって取り組んで、長泉の認定ブランドが町内だけではなくて広域に発信して広がっていく、そのような取り組みを行っていただきたいと思います。  それでは、次にまいります。景観に配慮した町のイメージを表すサインを設置できないか伺います。 60 ◯議長(植松英樹) 建設計画課長。 61 ◯建設計画課長(高山俊幸) お答えします。  公共サインにつきましては、法令や県が策定した、しずおか公共サイン整備ガイドライン等、一定の基準に沿ったもので、連続性、統一性を確保し、利用者の円滑な移動を支援することを目的とするものであります。  町が整備する公共サインにつきましても、これらの基準に沿って整備を進めていくことが基本となりますが、町境に設置するサインにつきましては、町を訪れる方に対し、町の魅力やイメージを発信する手段の1つでもありますので、都市計画道路や既存幹線道路の景観整備の中で、周辺の景観と調和し、町の魅力やイメージを感じていただけるよう考えてまいりたいと思っております。 62 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 63 ◯6番(杉森賢二) 前向きな答弁で嬉しく思います。景観に配慮したというのが、やはり長泉の町のセンスにもなると思います。色々な地域の事例はあると思うんですけれども、1つは植木で名前を形どってとか、そういった町もあると思います。色々な事例を参考にしながら、この整備計画の中で進めていっていただければなと思います。長泉町に入った、長泉町に入ってきたというのがわかる、そのような形で進めていただければと思います。  それでは、次の質問にまいります。今まで、ゆるキャラとか御当地キャラクターとか色々、一般質問の中でも他の議員からも話が出ている質問ではございますが、町の顔、観光用マスコットキャラクター計画に対する考えについて伺います。 64 ◯議長(植松英樹) 産業振興課長。 65 ◯産業振興課長(高橋和宏) お答えいたします。  これまでも述べてきましたが、現時点では観光用マスコットキャラクターの計画はございません。現在進めている都市ブランド戦略において、キャッチコピーやロゴを製作する予定ですので、これらを観光事業にも活用していきたいと考えております。  なお、これまでと同様に、町内の団体や企業等が主体となり、マスコットキャラクターを製作する場合には、まちづくりや賑わいの創出等の視点で、町のブランド戦略等に合致するものであれば、その必要性を踏まえ、支援していきたいと考えております。 66 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 67 ◯6番(杉森賢二) 今、今までと同様というような答弁がありました。今までと同様で、団体が企画していただいたりマスコットキャラクターの製作をというような話が今まで上がっていないから、できていないということだと思います。町としては、どのような計画、どのような企画であれば、このような支援をしますよというところまで踏み込んで詳細をまとめてもらったり、そういうことをすることによって、まちづくり団体との町の連携ができてきたりということで、こういったことも前に進むかもしれません。そうしたことも含めて、観光用マスコットキャラクターとか着ぐるみがあったりすると、子どもたちも喜ぶ、そういった風景も目にしたこともあると思います。  また、この12月には市町対抗駅伝を予定しておりますが、そこにはマスコットキャラクターがずらっとグラウンドに並んで、アンカーと一緒に走っている風景とかもあります。そうした風景とかを私も見たりして感じます。そういうマスコットキャラクターがあったらいいなという思いは、皆さんも感じているところもあると思いますので、ぜひとも民間団体が計画を進められるような、そういった支援体制という部分を、もうちょっと明確にしていただければなというふうに思います。  それでは、次にまいります。次は、4、5、6をまとめて質問いたします。職業体験テーマパークのような仕事、文化体験を観光にした、勉強を楽しみにしてしまう発想の転換を生かした観光政策、また、小水力や太陽光等の自然エネルギーツアー、ファルマバレーや自然エネルギー利用を全国に発信した観光政策を進めていただきたいわけですが、当局の考えを、そして、新たな創造型まちづくりの実現に向け、ショッピングやレストランを活かした産業につながる観光事業の明確化に向け、状況と今後について伺います。 68 ◯議長(植松英樹) 産業振興課長。 69 ◯産業振興課長(高橋和宏) お答えいたします。  現在、長泉町主催で小学生向けのジオ講座や、ながいずみ観光交流協会主催で桃沢ジオツアー、桃沢ワンデーチャレンジを開催し、学びながら楽しめる観光交流事業を行っております。平成27年3月に小水力発電の水車が町内に設置され、多くの自治体や企業、団体が視察に訪れております。平成28年9月には、県のファルマバレープロジェクトの新拠点である静岡県医療健康産業研究開発センターが開所し、現在、12社が入所しておりますが、地域企業の製品販売支援や産学官金の連携強化もセンター開所の趣旨の1つとなっております。これらは内容は異なりますが、長泉町を全国に発信する絶好の機会となっておりますので、今後は、この動きを活用し、町内を回遊してもらえるような取り組みを行っていきたいと考えております。  ショッピングやレストランを活かした観光事業について、現在、レストランや美術館の複合文化施設クレマチスの丘には年間約20万人の来場者があり、これらの方々を町内に回遊させるため、平成27年度に観光交流ポータルサイトを構築し、タウンセールスに努めているところでございます。  また、来年度より、新たに桃沢野外活動センターや桃沢工芸村等に一括して指定管理者制度を導入することで、これまで以上に地域資源を活用する取り組みが期待されておりますが、この指定管理者とも連携して観光事業を推進していきたいと考えております。 70 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 71 ◯6番(杉森賢二) 町内の複合施設に年間20万人という話が出ました。そうした観光客がこの町内に来てくれているわけですよね。そうした観光客に対して、見て楽しんでいただくというところでは満足していただいていると思います。今、まとめて質問させていただいたわけなんですけれども、そうした来てもらった方に見て楽しんでもらって、味わって楽しんでもらって、ショッピングして楽しんでもらうという、そういった観光の要素をぜひ、そこがうまく回っていくような。  先ほど、観光のサイトもあるという話が出ました。そうしたところを、長泉町には、こんなに観光スポットがあるんだと、こんな良い観光スポットがあるんだと。また、先ほどの自然エネルギーであったりとか、ファルマバレーの取り組みの中でも、こうしたコンテンツがあるんだというところの情報発信をもっとしていただくことによって、その複合施設プラスアルファの観光客というところが見込めると思います。そこが何とか産業につながっていくように、そのために、今、実際にイベントとして行っていることが、これは生涯学習なのか、これは観光交流なのかという、そういったところをもう一度、ちょっと見直していただいて、観光というところが産業につながっていくための、そうした仕掛けを取っていただければなというふうに思います。  それでは、次の質問にまいります。先ほど通学の話にも出ましたバスについてです。町長の所信表明にもありましたが、観光としても生きるコミュニティバス複数路線計画の進捗状況について伺います。 72 ◯議長(植松英樹) 企画財政課長。 73 ◯企画財政課長(川口正晴) お答えいたします。  現在、昨年度実施いたしました長泉・清水循環バスの乗降客調査に基づき、コミュニティバス路線再編及び新路線の検討を進めているところでございます。  そのような中、今年度、現在町内を運行している路線バスの一部事業者から、高齢化等に伴う運転手不足もあり、新たな乗務員の確保が難しく、公共交通の維持、継続が困難であるとのことから、町内を運行する路線バスの一部退出、また長泉・清水循環バスの撤退の意向申し出を受けました。このことにつきましては、現在、関係事業者、関係機関等と対応を協議、調整を図っております。このような新たな想定外の課題が生じたことから、従来とは異なる運行形態の研究、運行事業者へのヒアリングを同時に進めているところでございます。  このコミュニティバスの件につきましては、新たな課題への対応を図りながら、早期に準備を整え、まずは新たなコース設定での実証実験を行えるよう鋭意進めてまいります。 74 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 75 ◯6番(杉森賢二) このバスの問題は今始まったことではなく、以前から本数が少ないので利用としてなかなか難しく、バスに乗らなくなっているという声も聞いています。大型でなくてもマイクロバスとしてでも、子どもの通学、ショッピングや病院通院等、バスによっての効果というのは出てきます。子どもの通学も大型バスを、マイクロバスの本数が増えれば解消もできますし、ショッピングというのは産業振興にも商店街の活性にもつながると思います。また、病院通院といったところも、健康診断とか今まで行けなかった方が、バスの本数が増えて行けるようになるというところも考えられます。  そして、今回、テーマとしている観光として、こちらも近隣市町から長泉町につながるとなると、観光としても、長泉町だけではなく沼津市であったり清水町であったり裾野市であったりという広域連携での観光というのが成り立つはずです。  そうした観光としても活躍が見込める複数路線のコミュニティバスの早期実現に向けて、全てがいつまでに完成でなくても、段階を踏んでという形で私は個人的には良いかと思います。全国の事例を調査し、進めていただきたいと思います。  それでは、次の質問にまいります。文化交流事業の推進をの中で、今後の国際交流事業の計画はについての質問です。学生交流等、ワンガヌイ市との交流の現状、中学生の交流派遣の成果、状況をお尋ねします。 76 ◯議長(植松英樹) 行政課長。 77 ◯行政課長(目黒健一) お答えいたします。  本町の姉妹都市交流は、現在、町と町国際交流協会が協調して事業を実施しており、学生のワンガヌイ市への語学研修支援事業につきましては、姉妹都市交流の中心事業で、町国際交流協会の主催で実施をしております。  現在までの学生交流の実績についてでありますが、本町からワンガヌイ市に465人が訪問しており、ワンガヌイ市から本町には215人が来町し、次代を担う青少年に国際感覚を身に付ける機会を積極的に提供してまいりました。  現在、中学生を対象としている本事業につきましては、毎年度、多くの生徒から応募があることから、派遣人数の増員についてワンガヌイ市と協議をした結果、本年度から3名増員の受け入れが可能となり、今回は15名の生徒が参加することができました。  次に、語学研修支援事業に関する成果についてということで、参加者の声を御紹介させていただきます。外国の歴史を知ることができた、文化や生活の違いを直接肌で感じることができ、大変貴重な経験をした、自分の英語力の未熟さを感じたので、もっと英語を勉強して語学力を向上させたい、将来、英語を使う仕事をしたい、自分の中の世界が広がった、友達がたくさんできた、現地で体験したことを家族や友人に伝えたい等、今後の英語に対する学習意欲の向上につながる感想や本事業に対する大変好意的な意見が多数寄せられております。 78 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 79 ◯6番(杉森賢二) 今の参加者の声を聞いて、これからの次代を担う町内の生徒たちにとって、また本当に国際的に活躍してもらえるような、そういった生徒たちにとってとてもいい経験になっていると思います。できるだけ多くの生徒が興味を持って、ワンガヌイ市との経験であったりとか、そうしたものに触れられるように取り組んでいただきたいと思います。  それでは、次の質問にまいります。国内で町が行う事業について質問いたします。ワンガヌイ市との交流が来年で30周年を迎えると聞いています。30周年を迎えるにあたり、記念事業として日本や町の文化体験や文化の披露等を行い、日本や町の魅力に触れていただきたいと考えますが、町の考え方、またウエルカムパーティーの計画と町の考え方についてお尋ねします。 80 ◯議長(植松英樹) 行政課長。 81 ◯行政課長(目黒健一) お答えいたします。  いよいよ来年は、ワンガヌイ市との姉妹都市提携30周年の記念すべき年を迎えることとなります。町としては、この姉妹都市提携30周年を契機として、更なる友好の輪を広げていきたいと考えており、これまでに町国際交流協会とともに、姉妹都市提携宣言にある、教育・文化・体育・経済・観光等の項目に関連する町内の各種団体と意見交換等を実施してまいりました。  また、本年8月の語学研修支援事業に随行した職員が、ワンガヌイ市側と姉妹都市提携30周年に関するミーティングを行っており、両市町で記念事業を実施することについて確認をしております。  その中で、町が実施する姉妹都市提携30周年記念事業につきましては、ワンガヌイ市側から8月に開催される長泉わくわく祭りの開催に合わせて本町を訪問したいとの意向が示されていることから、これに合わせて記念式典の開催や町国際交流協会主催の住民交流イベントの開催、姉妹都市提携の宣言項目に係る各種団体との懇談会等を計画していきたいと考えております。 82 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 83 ◯6番(杉森賢二) ぜひこの30周年が、さすが長泉町というところで言ってもらえるような関連団体と町民参加型の、できるだけ多くの方が関われるような事業にしていただきたいと思います。  それでは、次にまいります。ワンガヌイ市が国内スポーツ大会、マスターズゲームの開催地として聞いていますが、町の関わりは。また、ワンガヌイ市で、茶道や華道等、できるだけ多くの方に参加してもらうことを目的とした文化交流の計画をしていただきたいと考えますが、当局の考えは。そして、今後、町のPRを中心とした日本フェア、これは仮称として付けましたが、その開催計画をしていただきたいわけですが、当局の見解はどうか伺います。 84 ◯議長(植松英樹) 行政課長。 85 ◯行政課長(目黒健一) お答えいたします。  町では、町国際交流協会と協力し、ワンガヌイ市との姉妹都市提携30周年を記念して、公式訪問団及び親善訪問団を計画していきたいと考えております。時期については、平成31年2月に、2年に一度、ワンガヌイ市で開催されるニュージーランドの市民スポーツの祭典であるマスターズゲームの開催に合わせることで、観光やワンガヌイ市民との交流に加え、スポーツイベントにも参加できる魅力的な内容にしたいと考えております。  また、ワンガヌイ市に寄贈した茶室を活用した文化交流や、これに合わせた日本文化や長泉町を紹介できるイベントの開催もワンガヌイ市とともに検討したいと考えております。  いずれにいたしましても、今後、具体的な計画について、町国際交流協会及び町内の関係団体と十分に意見交換を行い、ワンガヌイ市側と協議を進めてまいりたいと考えております。  そして、多くの方が姉妹都市提携30周年を記念する事業に関わることにより、両市町の交流の輪がますます広がることを期待しているところであります。 86 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 87 ◯6番(杉森賢二) 近隣市町の周年事業の事例も聞いています。そうした事例も参考にしながら、ワンガヌイ市との交流の更なる発展を目指して取り組んでいただくことを願います。  それでは、次にまいります。国内の交流状況と今後の計画について質問します。姉妹都市提携10周年を迎える青木村との交流の現状と今後の計画を伺います。 88 ◯議長(植松英樹) 産業振興課長。 89 ◯産業振興課長(高橋和宏) お答えいたします。  長野県青木村とは、現在まで、宿泊施設利用費助成制度の他、りんごの木のオーナー制度を通して、長泉町民が日頃体験することのできない様々な交流を行っております。また、両町村の産業祭において、お互いの特産物を販売することで、より多くの住民がそれぞれの町村を身近に感じる良い機会だと認識しております。  そのような中、今年度、姉妹都市提携10周年という節目の年を迎えるにあたっての取り組みの一部といたしまして、両町村の産業祭で、お互いの特産物をプレゼントとして提供し、また、10周年記念のイラストを載せたトートバッグも先着3,000名に配布する計画であります。  これを機に、両町村の交流が一層深まることが期待できますので、今後も引き続き様々な部分で交流をしていきたいと考えております。 90 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 91 ◯6番(杉森賢二) この10周年を機に交流の幅が広がり、双方の産業発展につながるような施策を考えて進めていただければと思います。  それでは、次の質問にまいります。災害時における相互応援協定の西伊豆町、松崎町との交流で、体験ツアー等、児童・生徒や青年が参加し、交流を図っていることを聞いています。体験ツアーも含め、状況を伺います。 92 ◯議長(植松英樹) 生涯学習課長。 93 ◯生涯学習課長(近藤正直) お答えいたします。  これからの長泉町で活躍できる青年指導者を育成することを目的に実施しております、西伊豆町、松崎町での体験ツアーは、町内在住、在勤者で構成する青年受講生が松崎町や西伊豆町の自然や歴史、風土等を活かした自らが企画・立案する体験ツアーに、町内在住の小・中学生を引率する形で訪問しており、本年度は6人の青年受講生が19人の児童・生徒を引率して、丸太壁掛け時計作りや海でのシーカヤック等を体験してきました。 94 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 95 ◯6番(杉森賢二) 色々な企画をして継続をしていただいていると思うんですが、その参加人数とかそういったところで、なかなか青年が集まりにくいというような話も聞いております。また、男性の参加はあっても、女性の参加が今は無いような状況ということも聞いております。  そうした参加をしてもらえるような働き掛けを行うことが重要と考えるわけですが、どのような告知を行っているのか。また、5年目を迎える災害協定の交流で新たな事業を行っていただきたいと考えますが、当局の見解を伺います。 96 ◯議長(植松英樹) 生涯学習課長。 97 ◯生涯学習課長(近藤正直) お答えいたします。  事業の実施状況につきましては、生涯学習だよりや町の広報誌を活用して周知を図っていますが、多くの方に参加していただくためには、事業の魅力を広く発信していくことが重要ですので、今後は、町のホームページやSNS等を利用して事業の一層の周知を図り、青年受講生の拡充に努めていきたいと考えております。  また、新たな事業展開につきましては、ニーズに即した事業を実施することも重要ですので、今後は調査等を実施したいと考えておりますが、青年指導者の育成という本来の目的に沿って、まずは現在の事業を継続実施することにより、両町への理解を深めるとともに、両町の青年や児童・生徒、住民の方々との交流につなげていきたいと考えております。
    98 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 99 ◯6番(杉森賢二) 今回のこの質問は、災害時における相互応援協定を結んでいる地域との連携、交流というようなところで、今、生涯学習課に答弁していただいたんですが、担当としては生涯学習課。ただ、これからもし災害が起こったときということを考えると、やはりそこだけではなく担当課が、色々な課がそこに加わると思います。地域防災課とか、そういったところとの連携というのも必要なのかなと。  また、昨晩のような台風による水害や土砂災害の危険等も考えられます。そうしたときに、今日も出掛けにテレビをつけたら、ちょうどライブで、川へ流されて、そこをヘリコプターで救助しているというシーンを見たんですけれども、そういうような万が一災害があったときに、そこで避難の際の対応であったりとか、避難所での対応であったり、色々あると思います。全く知らない地域と避難所での生活とか、そうしたときに、やはりコミュニケーションというのはとても重要になってくると思います。  ですので、万が一のときに交流があるのとないとでは、気持ちの面でも違ってくると思います。できるだけ多くの町民に交流に関わる周知を行っていただいて、たくさんの方に参加してもらえるような、そうした事業を考えていただければと思います。  それでは、次にまいります。姉妹都市の象徴となるシンボルを町の管理する施設、敷地等に設置して、町民への周知を図ることを望みますが、町の考えについて伺います。 100 ◯議長(植松英樹) 行政課長。 101 ◯行政課長(目黒健一) お答えいたします。  国際及び国内の姉妹都市についての町民の皆様への周知についてでありますが、現在、産業祭での青木村のりんご等の特産品の販売や、町国際交流協会によるニュージーランド産のはちみつ等の販売を通じてPRを行っており、青木村については、毎月、町広報にも情報を掲載しているところであります。  また、来年度はワンガヌイ市との姉妹都市提携30周年の記念の年となることから、平成30年長泉町ふれあいカレンダーについては、ワンガヌイ市をテーマとして取り上げる他、町広報に特設コーナーを設けて、広く町民の皆様に姉妹都市についての周知を図ってまいりたいと考えております。  次に、姉妹都市の象徴となるシンボルの設置についてでありますが、平成10年には、ワンガヌイ市との姉妹都市提携10周年を記念して、文化センターの敷地内に桜の木を記念植樹いたしましたが、現段階では、シンボルとなるものの設置については計画がございません。  今後、ワンガヌイ市や町国際交流協会と事業計画の協議を進める中で、また、青木村についてもシンボルとなるものの設置について、どのように関わることができるのか、今後相談をしてみたいと思います。 102 ◯議長(植松英樹) 杉森賢二議員。 103 ◯6番(杉森賢二) 先ほど、交流の周知について、お話ししていただきましたが、町民が交流都市、姉妹市町を知り、興味を持っていただけるような、視覚的に訴えるような仕掛けも考えていただきたいと思います。そして、例えば、先ほど平成10年に桜の木というお話がありましたけれども、モニュメントの設置のような計画を行うことも考えていただければなと思います。  当局、議会も新たな体制となり、これからの時代に合った、また将来に向けた長泉らしいまちづくりを展開し、どこの市町よりも先に町民のための施策を打ち出し、町のまちづくりのセンスをアピールしていただくことをお願いし、私の一般質問を終わります。   ──────────────────────────────────────── 104 ◯議長(植松英樹) 質問順位2番。  質問内容1.高校卒業までの医療費無料化について      2.就学援助制度の入学準備金の早期支給について      3.火葬場問題について  質問者、福田明議員。福田明議員。 105 ◯5番(福田 明) 福田明です。昨日、総選挙の立会人をしましたけれども、雨風が強くなって傘が折れてしまいました。最近は、文字をずっと見ていると、だんだんぼやけてくるという年だなと思いながらやってますけれども、初めての質問になりますので、ひとつよろしくお願いいたします。  通告に従って、高校卒業までの医療費の無料化について、就学援助制度の入学準備金の早期支給について、火葬場問題についての3つのテーマで質問いたします。  はじめに、高校卒業までの医療費の無料化について質問します。  県内のこども医療費無料化が広がって、中学3年生までは全市町が助成対象になっています。完全無料化とする市町は、2017年度当初で19市町あり、高校生までを対象とする自治体も増えています。近隣の市町は、高校生までの医療費の補助や無料化を行っています。長泉町では、中学生までの医療費無料化を先駆的に実施してきましたが、清水町では、高校生の医療費は診療1回500円ということで実施しています。裾野市の方は、やはり1回500円のワンコイン診療を来年4月から実施するというふうに決めました。沼津市では、昨年10月の市長選で大沼市長が政策に掲げまして、選挙公約に掲げて、1年後のこの10月から高校生までの医療費無料化を実施しています。こうしたことで、周りの市町全てが高校生の医療費の補助を始めています。  長泉町は子育てするなら長泉というキャッチフレーズがありますが、名前倒れにならないように、経済的な負担軽減のためにも、遅ればせながらではありますが、高校生までの医療費無料化を実施すべきだと思います。  池田町長も、公約の中で高校生までの医療費無料化を掲げ、所信表明でも、こども医療費助成の高校生相当年齢までの拡大を表明していますので期待をしてきました。確認のために質問していきたいと思います。高校生卒業までの医療費無料化について、今後の具体的な実施時期、予定される予算や対象人数について伺います。 106 ◯議長(植松英樹) 町長。 107 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  御指摘のとおり、私は、こども医療費助成の高校生相当年齢まで拡大することを公約に掲げさせていただき、先日の所信表明でも触れさせていただきましたが、こども医療費の高校生相当年齢までの拡大につきましては、現在の実施方法と同様に、自己負担なしの現物給付方式で実施してまいりたいと考えており、平成30年度の早期実現に向けて事務を進めるよう、担当部長に指示をしてございます。  なお、実務的な話については、担当課長から答弁をさせていただきます。 108 ◯議長(植松英樹) こども育成課長。 109 ◯こども育成課長(露木伸彦) お答えします。  実施の時期についてですが、まず実施するにあたっては、現状のシステムを改修する必要がございます。他にも国保連合会との調整や受給者証といった各種印刷物の作成等、クリアしなければならない課題が多々あり、こうした課題等への対応に時間を要することが想定されることから、現段階では具体的にいつからということを申し上げることはできませんが、先ほど町長から答弁がありましたとおり、平成30年度の早期に実施できるよう、本年度から準備を進めてまいります。  次に、予算と対象人数についてですが、こちらも現段階では、高校生相当年齢まで拡大することに伴い増となる金額を約4,000万円、対象人数を約1,700人と試算しておりますが、詳細まで積算したわけではありませんので、具体的な必要経費や対象人数については、今後、制度設計を行う中で積算していくことになります。 110 ◯議長(植松英樹) 福田明議員。 111 ◯5番(福田 明) 今、平成30年度から実施していきたいというお答えでした。長泉町としては、これでもまだちょっと遅れたかなという感じが否めません。既に他の市町の方でも進めてきているということなので、ぜひ平成30年度実施ということで、速やかに実施されるようにお願いをしておきたいというふうに思います。  次の、また子どもに関わる質問ですけれども、伺います。就学援助制度の入学準備金の早期支給についてです。  就学援助制度は、憲法第26条の教育を受ける権利、義務教育無償の原則に基づく制度で、学校教育法第19条、経済的理由によって、就学困難な児童・生徒の保護者に対しては、市町村は必要な援助を与えなければならないという規定に基づく制度です。  この就学援助制度のうち、小・中学校入学時にランドセルや制服等を購入するための入学準備金、これは本来、入学前に必要な費用ですが、現在、当町の支給は9月になっています。前年度の健康診断であるとか入学説明会、またはホームページ等でも、年収等の制限をわかりやすく保護者に知らせて、申込みをさせることができないかと考えます。  最近、急速に入学前支給が広がっています。新聞赤旗の調べでは、今年3月現在で来年度支給も含めて、全国で158自治体が実施をしています。町内の生活保護家庭、要保護者は194世帯、246人、このうち就学援助を受けているのが10世帯、16人になっています。準要保護者は、平成28年度で小学生が75人、中学生が71人になっています。財政的に困難な家庭は非常に助かる制度ですので、できるだけ速やかに早期支給を実施すべきだと思いますが、いかがでしょうか。  それで質問です。現在、入学準備金の支給が9月になっている理由を伺います。 112 ◯議長(植松英樹) こども育成課長。 113 ◯こども育成課長(露木伸彦) お答えします。  就学援助の支給認定については、まず、4月から5月の間に、保護者から支給認定に必要な書類を添付して申請していただき、確定申告等により所得が確定した後、7月中旬を目途に支給対象者としての可否を判断しております。  その後、支給対象者に対し、支給額の積算に必要な資料の提供等について、学校を経由して依頼しておりますが、夏休みを挟むことになることから、全ての資料が揃うのが8月下旬となり、その後、支給額を積算し決定するため、9月末に支給をしております。 114 ◯議長(植松英樹) 福田明議員。 115 ◯5番(福田 明) 今、現状のことを伺いましたが、4月、5月の申請から始まると、どうしても9月、2学期の時点になってしまうということです。  先ほども説明しましたが、ぎりぎりで生活している家庭にとっては、入学前に支給してこそ役立つ準備金だと思います。今年3月8日の参議院の文教科学委員会の質問で、共産党の畑野君枝議員が質問しています。新入学児童生徒学用品費が7月に支給され、制服が買えなくて入学式に出席できず、友達の輪に入れず不登校になってしまったとか、同級生が制服を注文する時期に、自分の制服を注文できないことに不安を感じていたという声を紹介しています。知人に借金をして借りるという例もあるそうです。こうしたことにならないように早期支給が必要だというふうに思っています。ぜひ検討して、前年度の支給という形をお願いしたいというふうに思います。  そこで、2番目の質問ですが、前年度から告知して保護者が必要としている2月、まあ、3月が多いんですが、3月の支給にすべきだと思いますが、当局はどう考えているか伺います。 116 ◯議長(植松英樹) こども育成課長。 117 ◯こども育成課長(露木伸彦) お答えします。  保護者が必要としている2月、3月に支給するということも考えられますが、一方で、収入が確定しない段階での認定となり、最終的に支給対象外であった場合や、支給後から入学までの間で町外転出となり、町内の学校に入学しなかった場合の対応等、整理・検討すべき課題もございます。したがいまして、対象者には、できるだけ不利にならないように対応することも必要とは思いますが、課題が解決されない状況においては、現在の手法を取らざるを得ないと判断するものでございます。  今後、近隣市町の状況等も参考にしながら、課題の解決に向けて調査・研究してまいりたいと考えております。 118 ◯議長(植松英樹) 福田明議員。 119 ◯5番(福田 明) 今年3月の段階では、静岡県では早期支給を実施している自治体がありませんでした。全国で158自治体には来年度実施する自治体も入っているんですが、静岡県がなぜないのか、ちょっと疑問なんですが、聞いたところでは、現在、三島市が来年度、中学校の早期支給を準備中ということです。近隣の市町にまた遅れずに、率先して工夫して実施してほしいというふうに思います。  文部科学省では、平成28年度要保護児童生徒援助費補助金の事務処理についてという通知を出しています。援助を必要とする時期に速やかに支給できるよう十分配慮することと書いてありますので、速やかに実施してほしいと思います。  実施しているところでは、収入の見込みですけれども、大体前々年度の収入で計算を対処しているというふうに聞いています。色々工夫の余地はあると思うんですけれども、実際にこの制度で助かっているという声は聞きますので、ぜひ実施をするように工夫していってほしいというふうに思います。  次の質問に移ります。小学校より中学校の方が入学時の費用が掛かるというのは皆さんもおわかりだと思います。そして、ここでの新入学用品費、中学校の場合だと4万7,400円となっています。この増額をすべきと考えますが、いかがでしょうか。 120 ◯議長(植松英樹) 教育部長。 121 ◯教育部長(小出雅之) お答えいたします。  当町では、中学校の新入学用品費につきましては、国の要保護生徒の基準額と同額を支給しております。また、近隣市町を見ましても、ほとんどの自治体が当町と同額で対応しております。  このように、町では国の制度設計に沿って適切に対応しておりますので、現段階では新入学用品費の増額については考えておりませんが、今後も国や近隣市町の動向に注視しながら対応してまいりたいと考えております。 122 ◯議長(植松英樹) 福田明議員。 123 ◯5番(福田 明) まだ対応については考えていないということでしたが、今、中学校は4万7,400円とお知らせしましたが、小学校の方は4万600円ということで7,000円ほどの差しかありません。学用品費は、平成28年度、昨年度は平成29年度の半額の2万3,550円でした。今年度から、ようやく倍額ということになっています。これは文部科学省が、実際に必要としている額に対して、必ずしも十分でないと指摘があった。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━文部科学省の調査では、小学校1年生のランドセルが平均ですけど4万2,000円、中学1年生では制服だけで平均4万6,000円というふうに掛かります。体操服、上履き、鞄等、色々含めると、普通は10万円以上掛かるというのが相場になっています。これが普通です。  実際にどの程度掛かるのかということで、今年、中一に上がった御近所に聞いてみました。男の子です。そうしましたら、制服が6万円、通学鞄、体育着、靴、上履き等が5~6万円掛かると。合計で15~16万円は掛かるということでした。これにプラスして、いわゆる部活用品が、ユニホームとかシューズとか色々含めると、およそ20万円近くになったんじゃないかという話です。これが今、実際のところではないかと思います。中学校の増額というのは、この金額を見ると必要だというふうに思いますので、ぜひ検討していただきたいと思います。  ━━━━━中学校の方は要保護者と準要保護者の生徒が確定していますので、小学校と一緒になるか別々にするかという問題はあるんですが、三島市のように中学校だけは先に早期支給を行うということはできるのでしょうか。1つ伺いたいと思います。 124 ◯議長(植松英樹) 教育部長。 125 ◯教育部長(小出雅之) お答えいたします。  先ほど、こども育成課長が答弁しましたとおり、そもそもこの認定に関しましては、前年度の所得をまず把握する必要があるということがございます。したがいまして、近隣市町で今お話がありました自治体が平成29年度から実施するということは承知しておりますけれども、先ほど答弁しましたように調査・研究をしていきたいということでございます。以上です。 126 ◯議長(植松英樹) 福田明議員。 127 ◯5番(福田 明) なるべく早くに検討していただいて、これも家庭が助かる、子育ての点でも助かるという制度ですので。全国でもどんどん普及しているということで。静岡県の中で、なかなか普及が遅れているという多分分野なんだと思いますので、長泉町でも率先して実施をできるように検討していただきたいと思います。要望だけしておきます。  では、次の火葬場問題に移ります。共産党長泉支部では、選挙前に住民アンケートを実施しました。この中で今の生活に不満というのが55%あって、長泉町政についての不満というのもやはり56%ありました。ちょっとだけ紹介しますと、未来を見ての企画、事業がないと、先端を行く気概が欲しいと、周辺の市町と横並びでなく、特色のある行政を推進するときではというような意見がありました。  町が力を入れてほしいものベスト3というのがあります。この中では第1位と第2位が同数で、医療費助成と老人介護施設ということでした。この第3位が火葬場問題になっています。  この中で火葬場の進め方についてという項目があって、そこでは、火葬場と答えた中の50%が、住民の合意形成が不十分だと思う、今でも納得できないというのがあります。25%が、財政支出が少なくて済むようだから裾野市との共同経営でも良いという答えもありました。  町議会選挙を通じて、私も町内を巡って回っています。火葬場のことを聞くと、どこでも、なぜ裾野市なのかと、町内に造ってほしいという声が多く出されてきています。長泉町で生まれ育った人は、他の町ではなく、この町で荼毘に付されたいという心情的な訴えをする方もいらっしゃいます。どうしてこうなっているのかというのが、やはり疑問です。  今回の町長選でも火葬場問題は大きな争点にはなりませんでしたが、候補者2人の政策の違いという点では火葬場問題であったろうと思います。4,000票の差はできましたが、それでも相手方は一定の票を獲得しているとは思います。一定は反映されているのかなというふうに思います。  それで、今までの経過なんですけれども、平成23年に火葬場計画から始まって、火葬場計画検討委員会ができて、4回の委員会を開いて、裾野の地に造るという提言をしています。平成24年から火葬場整備促進特別委員会が議会内にできて、結論的には建替えか町内の別の箇所に建てる案を出しています。この後は、中休みがちょっとあって、平成27年に最終的に町長の判断でということで、裾野市に決めるということに今なっています。  私も、火葬場のことを知ったのは平成27年12月の広報でした。裾野市に決めましたというお知らせなんですが、反対運動も起きて、今も火葬場は町内にというのぼり旗が立っていると。そこで、火葬場についての説明会というのも1回だけあって、それが今年5月に行われたということでした。現在は、裾野市に造る計画が進んでいるというところです。  ここで一番問題であるのが、経過が知らされないまま、裾野市に決まっているというのが1つあります。町民の声や意志が十分反映されていないのではないかというところに問題があるのではないかというふうに感じています。  質問のはじめですが、平成27年12月の広報で公表するまでの経過が知らされていないことが問題だろうと思うんですが、当局はどのように認識をしているのか伺います。 128 ◯議長(植松英樹) くらし環境課長。 129 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  広報で公表するまでの経過が知らされていないとの御指摘ですが、既に平成27年12月1月号の広報誌には、平成23年7月、火葬場計画検討委員会の設置、平成25年3月、町議会特別委員会からの現地建替え案の提言等、これまでの経過を説明させていただいております。  前町長は、答申や提言を参考に、町民と接する様々な場面において、御意見を頂きながら各案を慎重に検討した結果、最終的に裾野市と共同で整備する方針を決定させていただいたことについて、お知らせさせていただいております。 130 ◯議長(植松英樹) 福田明議員。 131 ◯5番(福田 明) 広報の中で知らせているということなんですけれども、それまでの経過というのは一般町民には多分わかっていないと。私も知りませんでしたし、そういう中での発表ということがあったのではないかというふうに思います。  前町長も、住民に十分説明をすると言いながら、説明会は結局1回で終わっているということです。今からでも経過と理由を知らせるための説明会を各区で行うべきではないかと思いますが、これを伺います。 132 ◯議長(植松英樹) 町長。 133 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  火葬場につきましては、先ほど課長が答弁しましたとおり、前町長が、どのようなことを理由に判断したんだということを説明させていただいているというふうに思っております。そして、既に都市計画決定もされ、必要な議決等、正規な手続きを経て、事業主体が裾野市長泉町衛生施設組合に移管され進んでいる事業であります。このようなことから、過去の経緯について改めて説明会をするということについては考えてございません。  これまで火葬場を巡る動きの中で一部、コストをはじめとした誤った情報が発信されていることから、今後は、迅速かつ積極的に情報提供に努めてまいり、これからの方向について住民に理解を頂きたいというふうに思っております。 134 ◯議長(植松英樹) 福田明議員。 135 ◯5番(福田 明) 説明をしてきているということなんですが、広報と前町長の判断というところで、実際にどういう経過なのかというのがわからないまま来たというのは、私も率直に言えば実感をしているところです。  今まで、こういう形で長泉町では進んできていますが、私も伊豆の国市の例をちょっとだけ紹介をしていきたいと思います。伊豆の国市の方では、平成27年5月に斎場整備の基本構想が出来上がっています。最終的に完成年度は平成33年ということで、長泉町と同じになっています。  昨年、平成28年7月に第1次選定結果の公表ということで、市内に6箇所、候補地を考えるということから始まっています。候補地選定会議が設置され、講演会「新たな火葬場の整備に向けて」を実施しています。  昨年度8月から12月、協議を6回行って、はじめは候補地を2つに絞る予定だったということですが、2つにすると、またどちらかを判断しなくちゃならないと、もめることにもなるということで、評価項目を点数化しています。6つの中で頭一つリードしている候補地があるので、見ればわかるという形で提言をしているということでした。  10月には市民説明会があって、今年度、基本計画検討委員会が出来上がってきています。3月から5月まで会議を3回行って、この6月にパブリックコメントをしています。8月に基本計画(案)報告を市長に渡したということで、あとは業者選定、プロポーザルということで、これはこちらと同じだと思うんです。  形式というか、市民の意見を聞いていくという形が一応あるんじゃないかというふうに思います。住民、市民の声を聞こうという姿勢の問題もあるのかと思いますが、町民に納得してもらうためには、色々なあらゆる手段を使って意見を聞いていってほしいというふうに私は思います。この間、町民の意志・意見を知るためにどういう調査をしたのか伺います。 136 ◯議長(植松英樹) くらし環境課長。
    137 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  まさしく町民の代表である火葬場に関係する地元区長、火葬場の課題や広域行政について、これまでのことを熟知している元町議会議員等、各階層で構成する火葬場計画検討委員会において議論をいただき、このような場からの意見を考慮し、前町長が総合的な判断をしたものであると、議会でも何度も説明をさせていただいております。 138 ◯議長(植松英樹) 福田明議員。 139 ◯5番(福田 明) 現在でも、町民の中では、まだ納得していないという町民が一定数というか、かなりまだいるのではないかというふうに私は実感をしています。  今、火葬場は裾野市になっていますけれども、これでいいのかという調査が必要ではないかと思います。実際に伊豆の国市でも、6月にパブリックコメントを行っています。今からでもアンケート調査をするにせよ、遅いことはないと私は思います。色々な形があると思いますけれども、一番安上がりに行うなら、区長さん、班長さんに協力してもらうというような形もあろうかと思います。班総会が、来年度になりますけど、2月にもありますので、これに家庭から参加するということですので、そこでも調査ができるのではないかと思います。  このままで終わらせるのではなくて、何らかの形を取って、アンケート調査を取っていってほしいと、いくべきだというのが私の意見です。  そこで次の質問ですが、裾野市の市議会では、火葬場だけではなく、式場が欲しいとか、安置室が必要だという議論がありました。予算に関わることなら、更に長泉町でも今後、施設のことでもやはり議論が必要ではないかと、議論すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか伺います。 140 ◯議長(植松英樹) くらし環境課長。 141 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  両市町の共通の合意事項として、式場はなしという前提条件により、平成29年8月、裾野市長泉町衛生施設組合第1回臨時会におきまして、新火葬施設設計業務委託、総額1億2,000万円を予算計上し、議決可決を頂きました。したがいまして、両市町において、改めて式場を設置することの考えはございません。 142 ◯議長(植松英樹) 福田明議員。 143 ◯5番(福田 明) 施設の内容についての議論というのが、なかなかこちらでも進んではないというか、実際には行っていないと、式場化もないということです。  実際に安置室が必要だという討論を見たんですけれども、今、お葬式も小規模化になってきて、家族葬がだんだん流行ってきています。更に病院から直接火葬場に運んでくるというような形も、今、直葬と言われていますけれども、通夜や告別式をせずに簡単な葬儀を行うという形があります。  実際には、裾野市の方でも、病院から自宅へ持っていってほしいと、それでも自宅へ置けないというところがあろうかと思いますけど、それは民間葬儀社へというふうに答えています。安置室を作れば、それを施設の職員が夜間管理することになるということで費用が掛かると。新火葬場原案の基本方針、その第4に維持管理コストの掛からない施設ということが謳ってあるので、安置室は想定していないというふうに答えています。  町の方のスタンスというのは同じなんだと思いますが、こうした基本設計にあたっても、町民の意見を聞けるのは、やはり良かったのではないかというふうに私は思います。裾野市の今までの経過を見ても、都市計画決定手続きの中で、昨年12月15日と18日に火葬場の説明会を行っています。本年度1月12日から1週間、都市計画案の閲覧で市民の意見を伺うということをしています。1月26日には公聴会を開いて意見を聞いています。4人の公聴人のうち3人は長泉町の人だったということで、こうした公聴会を開いています。  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  最後の質問になりますけれども、町民が納得しないままの移転ということでは、なかなか認められないと、白紙に戻してほしいということを述べています。町民に納得させるだけの努力が必要だと考えていますが、今後、何か方策はあるのか伺います。 144 ◯議長(植松英樹) 町長。 145 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  火葬場につきまして、色々な思いがあるということを十分に承知しております。ただし、火葬場に限らず、どんな事業を行いましても、賛成、反対、あるいはわからないなのか無関心なのかわかりませんけれども、反対、賛成、そうではないという色々な意見をお持ちになる方がいるというのが常であります。そういう中で、反対という意見が0でなければ、反対者が存在すると事業が進めないという、そういうことでもないというふうに私は思っておりまして、既に先ほど来申しておりますとおり、あるいはこれまでの議会でお話ししていますとおり、両議会が議決をして組合事業としてもう進んでいるという、そういうことを自治体として、行政として考えた場合に、それを白紙に戻すというのは、これはもう議会無視、甚だしいことだというふうに私は思っております。  今、町民の方に理解をするようなということでお話を頂きましたが、まさにそのとおりで、今、既に進んでいる事業につきまして、これから基本的な設計というふうに進んでいきますけれども、折々に色々な媒体を使いまして町民の皆さんに理解をしていただきながら、新たに造ろうとする施設に、それこそ関心を持っていただいて理解をいただけるような、そんな情報公開をしていきたいというふうに考えております。 146 ◯議長(植松英樹) 福田明議員。 147 ◯5番(福田 明) 火葬場問題のことで今まで私も町民の方に聞いてきていますが、町内の中土狩の真ん中辺りから南の方の人たちは、特に裾野市に行くのなら三島市や沼津市の火葬場を使うという人が多くいると思いました。せっかく造っても町民に利用されない火葬場では、やはり意味がないと思います。  昨日、衆議院選挙も終わりました。加計疑惑とか、お友達のための政治が行われたのではないかと問われたりしました。安倍首相は国政の私物化と批判もされたんですが、加計学園理事長や昭恵夫人の証人喚問には応えていません。長泉町では私物化まではないでしょうけれども、町の意向とか自分の意向を優先して、町民が置き去りになってはならないというふうに思います。  今も火葬場は町内にというのぼり旗がまだ翻っています。1つの事業を行うときに、賛成、反対の意見があるのは当然です。でも、その反対が運動になるということは、それだけ問題が大きくなっている。やはり説明が足りないまま、納得いかないまま、進んでいるのではないかというふうに思います。それが残念ながら今の状況ではないのかと思っています。  町長も遠藤前町長の後を受けて、政策を引き継ぐということになります。積極的に引き継ぐべきところは引き継ぎ、不足しているところは補う必要があるかと思います。私は、あらゆる手立てを取って、町民が納得いくようにすべきだと考えています。  行政としても、長泉町では検討委員会や特別委員会の議事録もホームページに公開されていません。請求しないと出てこないという今の状況です。情報公開も積極的に行う必要があります。やはり今後の施設建設や様々な計画の際に、住民の意見を聞き、要望を汲み上げて、納得してもらうという姿勢が必要ではないかと思います。そうでなければ、町民の期待には応えられないと思います。  行政が住民目線で運営をしていくこと、議会が議会としての役割を果たしていくことを目指したいという私の希望と意見を述べて、私の質問を終わります。 148 ◯議長(植松英樹) 質問中ですが、ここで暫時休憩をします。休憩中に食事をしてください。なお、再開は午後1時からとします。                 午前11時54分 休憩               ───────────────                 午後 1時00分 再開 149 ◯議長(植松英樹) 休憩を解いて会議を再開します。  福田明議員。 150 ◯5番(福田 明) 先ほど私の一般質問の発言におきまして、事実誤認及び固有名詞を使用した箇所について、削除、訂正を申し出ます。よろしくお取り計らい、お願いいたします。 151 ◯議長(植松英樹) 後日、会議録を調査して、不穏当発言があった場合には善処することといたします。  質問順位3番。  質問内容1.新町長の住民の声を聞く覚悟は      2.新町長の火葬場に対する見解は  質問者、小永井康一議員。小永井康一議員。 152 ◯7番(小永井康一) こんにちは。本日3番目の質問者、小永井康一です。よろしくお願いします。  質問に入る前に、9月17日執行の町議会議員選挙で当選の栄を頂戴したことに対し、町民の皆様に感謝申し上げます。  それでは、通告に従いまして質問を進めてまいります。  第1の質問は、新町長の住民の声を聞く覚悟はと題してお話し申し上げます。  町長の履歴を見ますと、町行政の中でも予算を扱うエリートコースを歩んでこられました。それはそれで素晴らしいのですけれども、困窮する住民と直接顔を合わせる機会は部門外だったために少なかったのではないか、困窮する住民を救済するには、現場に出て住民の声を聞き、法令を調べ、解決策を探る手順が不可欠となります。これには手間と時間が掛かりますし、また、不安が大きい住民と相対するため、様々な問題も起こりやすい。ですが、そこに立ち向かう勇気と忍耐力を備えた人間こそが、真に人の上に立つ資質を持つ人間であると私は考えております。  長泉町は豊かな町と周囲からの評判が高い。しかし、現実は町内にも困窮する住民が存在します。その困窮の声を丁寧に拾っていくことが、これからの長泉町の課題と私は考えています。新町長が困窮する住民の声に真摯に向き合うか、1つ例題を出していく中で、その姿勢を問いたいと思います。  まず、第1番目、桃沢地域の水道についての質問です。この水道が住民によって自主運営されていることを━━━━━━、また、開発業者が破綻し、住民が水道を自主運営しなければならなくなった経緯を━━━━━━、あと、桃沢地域住民の高齢化に伴って、運営が困難になりつつあることを━━━━━━、また、桃沢水道組合の資金状況を━━━━━━、そのあたりのことを伺います。 153 ◯議長(植松英樹) 町長。 154 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  後から得た知識じゃないかと言われても本意じゃないので御説明申し上げますけれども、私は昭和55年に役場に入りまして、最初の派遣が社会教育課の職員でした。その時代に桃沢少年自然の家、あるいはキャンプ場に携わった関係で、桃沢地区の水道については、かなり以前から、その頃から把握をしておりました。  昭和50年に簡易水道で始めた桃沢の水道でありますけれども、有限会社が管理運営していた水道が3年ぐらいで撤退、廃止をして、それに困って開発行為者である事業主体が簡易水道として許可を受けると。ただし、それが破綻をしまして、10年間の期間でありますけれども、終わった10年間、認可期間が終わった後も継続されないまま放置されていて、県から水道給水停止のような大変厳しい御指導を受けた中で、町に対して指導の要請があって、平成15年に自家用水道の集合体である専用水道として現在に至っているということを承知をしております。  また、これについては、平成25年第4回定例会でも一般質問がありましたので、新人議員さん以外は把握をされていることだというふうに理解をしております。 155 ◯議長(植松英樹) 上下水道課長。 156 ◯上下水道課長(神山雅彦) お答えします。  簡易水道や専用水道の監督・指導等については、静岡県が行っており、町では、町内の簡易水道や専用水道に対して、運営状況等の報告は求めておりません。桃沢水道組合が専用水道の届出を出す際には、組合で自主運営していくということを前提で確認を受けておりまして、桃沢水道組合の現在の運営状況、また具体的な資金状況については把握をしておりません。 157 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 158 ◯7番(小永井康一) 先ほど住民の高齢化という話をさせてもらったんですけれども、同時に施設も大分老朽化をしております。そういった中で大きな施設が、破綻した場合や、また大震災等天災によって施設が大規模な壊滅状態に陥った場合、資金不足で施設が回復不能に陥る可能性があります。このことを町は想定しているかどうか伺います。 159 ◯議長(植松英樹) 上下水道課長。 160 ◯上下水道課長(神山雅彦) お答えします。  桃沢水道組合の専用水道への届出の際には、町が書類作成の相談・支援を行っておりますので、水道施設の位置、規模、構造等についての概要の当時の状況については把握をしております。  また、専用水道について、先ほども言いましたけど、静岡県が監督・指導を行うことになっておりますが、県の立入調査に町の職員が同行させていただいており、ポンプ施設建屋等の状況は、老朽化が進んでいるという認識は持っております。  なお、数年前に当時の組合長から、水道施設の改修費用について、組合でも想定していると伺った経緯がございますが、自主運営をされていることもあり、具体的な資金状況に踏み込んで聞いてはおりません。漏水等の緊急時に対応できるように、施設把握、また維持管理についての準備の必要性等について助言をしたこともございますけれども、具体的な施設、災害等についての想定はしておりません。 161 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 162 ◯7番(小永井康一) 災害への想定がないということでした。  しかし、仮に何らかの事故が起こりまして、桃沢水道組合の資金面が破綻した場合、その背後に水の供給や水道施設維持を保障できる組織がないんですね。そうなると、そこにはただただ、水の供給が止まり困窮する住民が発生します。これに対して、町はどのような救済ができるのか、考え得る限りの想定で御答弁いただきたいと思います。 163 ◯議長(植松英樹) 上下水道課長。 164 ◯上下水道課長(神山雅彦) お答えします。  専用水道の場合、組合運営が行き詰まることはないように、自ら対策する必要があると考えます。現在、節水意識の高まりや節水機器の普及等により、給水収益が減少、また、老朽化した水道施設の改良・更新等による経費の増加等により、水道を取り巻く環境は一般的に厳しい状況にあると言えます。  そのような状況の中で、地方公営企業に対し、国からは、将来に渡って持続可能な経営ができるようにすることを目的とした経営戦略の策定を平成32年度までに行うよう要請があり、町水道事業もこれに取り組んでおります。  桃沢水道組合は、自家用水道の集合体として定義される専用水道であり、水道事業や簡易水道事業等を経営する水道事業者ではありませんが、そのような計画を策定することが、組合運営の改善の契機になるのではないかと考えます。 165 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 166 ◯7番(小永井康一) 確かに、あくまで地方団体ということで、1団体、民間団体ということで自助努力をするということなんですけれども、しかしながら、やはり事実上として全くの素人が運営してきた中で、多少破綻の二文字が住民の中にちらついているような状況もあります。  そういった中で、桃沢郷に住む人々は、組合水道を町水道事業に編入してもらうことを強く望んでおります。これに対して、どういう努力をしたらいいのかと組合の方も考えているところでありますので、まずは編入に係る金額の試算をお願いしたいのですが、いかがでしょうか。 167 ◯議長(植松英樹) 上下水道課長。 168 ◯上下水道課長(神山雅彦) お答えします。  桃沢地区への町水道からの延伸については、町の浄水場、配水場と桃沢水道組合の施設との高低差や距離等の問題もあり、多額の費用が予想されます。この負担を現在の町の水道利用者に転嫁することはできません。また、他の簡易水道や専用水道の事業者との公平性の面からしましても、桃沢水道組合を町水道の一部とすることは考えておりません。  なお、資産の更新需要に係る金額の算定等については、町水道事業におきましてもコンサルタント会社に業務委託して、技術の支援を受けることにより把握をしております。桃沢水道組合におきましても、そのような金額の把握を行う場合には、専門家に業務委託して行うことも1つの方法であると考えます。 169 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 170 ◯7番(小永井康一) 自主的に業務委託というのは、確かにそれはそうかなと思います。  しかし、この先の話、そうはいっても自助努力が足りないというか、及ばなかったという、限界というものが物事にはあったりするわけで、組合が破綻した後に危機的な状況下で救済することになれば、町財政に対する負担は大きいと思います。一般に組織が破綻してから救済する場合と破綻する前に救済する場合を比較すると、破綻前に救済策を講じた方が打てる手が多いものです。また、破綻してから救済策を考えるよりも今から対策を考えた計画を立てた方が、町財政に対する負担軽減につながると思います。  そのために桃沢水道組合と協定を結ぶとか、また、町水道事業に編入することを前提とした話し合いの場を丁寧に持った方が良いと考えるが、町長の考えを伺います。 171 ◯議長(植松英樹) 都市環境部長。 172 ◯都市環境部長(植松幸則) お答えします。  これまでも、桃沢水道組合から維持管理面等、組合組織として自主運営する上での相談を受け、同じ水道事業を行う事業者の視点で、町水道事業からアドバイスをさせていただいた経緯がございます。今後におきましても、先ほど申し上げました桃沢水道組合で計画策定を行う場合の手続きの相談やその他の情報提供等につきまして、要請がございましたら、お応えさせていただきたいと考えております。 173 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 174 ◯7番(小永井康一) では、参考までにお聞かせ願いたいのですけれども、桃沢水道組合が破綻する前に町水道事業に編入することで、将来的な出費を抑えることにつながるというような発想はあるかないか、その点だけちょっとお答えいただきたい。 175 ◯議長(植松英樹) 都市環境部長。 176 ◯都市環境部長(植松幸則) お答えします。  先ほど来、答弁をしておりますが、現時点では、あくまでも専用水道として独自に運営されている水道組合であります。現時点では、そのような町として、町が先んじて町からそういう相談等を持ち掛けるということではなく、あくまでも組合の方からそういう要請がありましたら、町としても今後相談をさせていただくということで考えております。 177 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 178 ◯7番(小永井康一) これまでの答弁でおわかりのとおり、この問題に対して行政はできる範囲が限られていますね。要点は、桃沢水道組合が一民間団体であること、行政としては他団体との公平を図るために特段の措置ができないことです。しかしながら、高齢化の進行や財政的な、何らかの事故による財政破綻等、水道組合が破綻した後は、先ほど申し上げましたけれども、ただただ水の供給に困る、100世帯近い住民が取り残されるという現実が待っております。これに対する町の負担というのは大きなものになるでしょう。  今回の質問のテーマは、町長の困窮する住民の声を聞く覚悟はです。実は町民に選ばれた町長が真摯に取り組めば、この問題は解決できると私は思います。地方自治法第2条14項、地方公共団体は、その事務を処理するにあたっては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない。皆さん、よく耳にされる言葉だと思いますけれども、これに当てはめれば、桃沢水道組合が破綻する前に町水道事業に編入することで将来的な町の出費を抑えることができる。まして、住民の希望をかなえることができるならば取り組むべきです。  もちろん様々な御意見もあることと思います。ですから、まずは編入事業計画を作り、この計画に対して反対する住民に必要性、いわゆる破綻前の編入が費用対効果で優れている等の説明をする。また、パブリックコメントを活用することもいいでしょう。その上で、議員各位の理解を得て議決を得る。この流れで、この問題は解決できます。あとは町長が取り組むか取り組まないかだけです。もちろん水道組合からの働き掛けもあると思います。しっかり検討していただきたいと思います。また時期が来たら、この質問をさせてもらいます。今後の町長の困窮する住民に対する真摯な取り組みに期待します。  続きまして、火葬場のことについて聞いてまいります。今回の質問では、今までの議会の議事録や情報公開で明らかになった資料、近隣他市の資料等を基に火葬場の課題と疑問点を伺ってまいります。  はじめに、これまでの流れを振り返ってまいります。まずは検討委員会の結成。これは公募に馴染まないとして識見者を町長が選んだことになっていますが、これは後で詳細は述べますが、町長が個人的に選んだ委員で結成された委員会でした。  次に、ファシリティマネジメントの面。現在は火葬場もこれに含まれておりますが、寿命が近づいて緊急のはずなのに、遠藤前町長は、これを10年以上、放置し続けました。これに業を煮やした議会が火葬場整備促進特別委員会を結成、現在地に火葬場を建設する提言をしました。それに対して、町は火葬場整備調査報告書を作り、比較検討することにしました。その結論は、裾野広域を推奨しながらも、その内容はコスト面でも建替えに掛かる時間の短さでも現在地建替えが優れているという結果でした。ところが、この資料は、議会の改選に伴って、その後の議会で審議されることなくお蔵入りしました。  そして、平成27年11月の全員協議会では、町長が裾野市の依頼を受ける形で裾野広域斎場移転の方針を説明、そして、12月1月号の広報ながいずみに裾野斎場移転の方針を掲載。その内容は、議会の議決を受けていないのに裾野移転が決まったかのような記事でした。  平成28年第1回定例会では、裾野移転を推し進める町長方針に反対する町民から、火葬場を町内に建設してほしい旨の請願書が議会に提出されました。しかし、この請願審議に先駆け、遠藤前町長は、施政方針で県の調査と建築基準法第51条の許可を得ていなかったとか、法51条に基づく現地の建替えはできないと判断したと明言しております。これまでは難しいだったのに、できないという表現に変わったことに当時の私は衝撃を受けました。  その後、様々なことを質問していきますと、原則的にできないとか想定ができない、そして違法ではないとも答弁しています。本当に何が何だかややこしい、慎重に言葉を選んで、聞いている人間に法的にできないと思わせる、それでいて実体がつかみにくい答弁でした。  しかも、これだけ込み入った説明をしておきながら法的にできない説明というのは、理由というのは、ほぼ口頭であって、委員会での法的な検討資料というのは議会や委員会で配られることはありませんでした。この請願は多数決によって否決。この請願審議を通じて、議会は火葬場が現在地に建設できないと多数決で結論付けました。
     町長方針が裾野移転であること、そして、現在地には火葬場が法的に建設できないと議会が認定したこと、この2つを根拠に、その後、裾野斎場建設に係る予算や組織改変が次々と議会で認定されていくことになります。  ナンバー2として遠藤政権を担ってきた池田町長。ナンバー2は、おのれを殺してトップを立てるのが仕事です。自分の意に染まぬことでも、トップがやりたいと言えば、実現させるために努力、尽力する、これが優れたナンバー2です。しかし、今や池田修町長はトップになられた。前町長の政策を御自身の決断で正すことができる立場に立たれました。これを踏まえ、火葬場建替えに関して、前町長とどのような考え方の違いがあるのか、池田新町長の考えを伺います。また、火葬場に関する疑義を再点検しながら伺ってまいります。  では、質問に移ります。池田町長の火葬場についての考え方を確認してまいります。まず、火葬場裾野移転は、推進すべき事業と考えるか伺います。 179 ◯議長(植松英樹) 都市環境部長。 180 ◯都市環境部長(植松幸則) お答えします。  昭和43年に建設された現施設は、既に48年が経過した老朽化が著しい施設であり、本格的な高齢化社会の到来により、死亡者の増加に伴う火葬需要への対応に加え、葬儀の多様化や家族葬による会葬者の減少等といった葬儀の多様化にも適合した新しい火葬場の整備が急務であります。既に裾野市と共同による新火葬施設の整備は始まっています。  また、事業主体は裾野市長泉町衛生施設組合において遂行されている事業であることから、引き続き裾野市と連携を密にしながら着々と事業を推進してまいります。 181 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 182 ◯7番(小永井康一) では、町長に伺います。火葬場の裾野移転は評価されたと思うか、御自身の所感をお答えください。 183 ◯議長(植松英樹) 町長。 184 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  火葬場につきましては、既に都市計画決定がされ、一部事務組合事業としてスタートしている事業であり、私としては火葬場整備事業が選挙の争点になるという認識は持っておりませんでしたけれども、既に今回の選挙戦の途中から、裾野市と共同による新火葬場の整備を推進する候補者と、裾野市と共同整備を中断し精査し、町内設置を主張する候補者、この真逆を主張する候補者との選挙となりまして、御案内のとおりの結果となったことから、図らずとも民意が把握できたと認識をしております。 185 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 186 ◯7番(小永井康一) では、住民の裾野移転に対する経緯の理解度は高いと思うか伺います。 187 ◯議長(植松英樹) 町長。 188 ◯町長(池田 修) お答えさせていただきます。  先ほど答弁させていただいたとおり、裾野市と共同整備とした結果を理解していただいたと判断をしております。 189 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 190 ◯7番(小永井康一) じゃ、町民が裾野案が優れていると理解し、納得していると思うということでよろしいか伺います。 191 ◯議長(植松英樹) 町長。 192 ◯町長(池田 修) 先ほどの答弁のとおりでございます。 193 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 194 ◯7番(小永井康一) 先ほど福田議員からも質問がありましたけれども、もう決まったと聞かされて仕方なく受け入れているのと様々な条件を知って移転に納得しているというのは大きく違うんですね。仕方がないというのと良かったと、この違いってすごくあると思うんですよ。この民意の把握をしっかりすべきだと私は思います。  では、次の質問に移ります。議会や住民への説明が不十分ではなかったか、近隣他市の整備手法と比較したり時系列を追って点検しながら疑問点を聞いてまいります。  1の質問、効率的な施設運営のことについては後で述べます。  2番、検討委員会についてです。町は火葬場検討委員会の議事録を公開していません。また、傍聴もさせておりませんでした。近隣他市は傍聴できる上に公開しています。町民はこの審議の経過が知りたいはずですが、なぜ公開しないのか伺います。 195 ◯議長(植松英樹) くらし環境課長。 196 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  長泉町情報公開条例に基づき、長泉町火葬場計画検討委員会の議事録を情報開示することは可能であります。既に開示請求に基づき、情報公開されております。 197 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 198 ◯7番(小永井康一) そうですね。情報開示というのは請求して情報を開示する、ある程度消極的な部分なんですけどね。インターネットのページに公開するとか、そういった積極的な公開のことを伺いたかったんですけど。  じゃ、次、検討委員会は、たった4回で答申書を出しました。とても4回で決着する内容と思えませんが、十分な検討ができたのか伺います。 199 ◯議長(植松英樹) くらし環境課長。 200 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  平成23年7月12日に第1回火葬場計画検討委員会を開催し、町長から火葬場計画に関する事項について諮問をしました。平成23年12月9日付けで裾野市との共同運営が望ましいと全会一致の結論に至ったとの報告について答申を受けました。委員の皆さんは、それぞれの検討の中で関連する自治会の意見聴取等を行っていることから、これらの活動を含めて、十分な審議がされたと判断しております。 201 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 202 ◯7番(小永井康一) 続いて、委員の選任について聞いてまいります。先ほど福田議員が質問してますので、それを更に深く追及するような質問にします。適任者という部分ですね。これ以上の適任者がいなかったのかといったことに関して、住民代表としてふさわしい方々という答弁が先ほどありました。しかしながら、住民代表というのは住民から選ばれるから住民代表なんですね。委員は10名いましたけれども、そのうち町長が指名した委員は何名いたのか伺います。 203 ◯議長(植松英樹) くらし環境課長。 204 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  平成24年第1回定例会、平成27年第4回定例会において、小永井議員からの質問に対し答弁させていただいており、適任者であると考えております。 205 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 206 ◯7番(小永井康一) 10名いたが、そのうち何名かと聞いたんですけども。 207 ◯議長(植松英樹) 暫時休憩します。                 午後 1時29分 休憩               ───────────────                 午後 1時30分 再開 208 ◯議長(植松英樹) 休憩を解いて会議を再開します。  くらし環境課長。 209 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  火葬場計画検討委員会の委員につきましては、公募ではないことから、10名が適任者と判断し、10名を委嘱させていただいております。 210 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 211 ◯7番(小永井康一) 今、10名全員が町長の指名ということでありました。通常、公募委員の導入に馴染まない場合の主な理由というのがありまして、それは特殊性というものがありますね。それは次のような場合です。1、専門的な分野または経験が必要な審議内容であるため、一般の公募委員では審議できない場合、2、委員の構成等が法により規定されており、公募委員を導入する余地がない場合、3、審議において重要な個人情報を取り扱うため、公募委員が審議するのに適切でない場合、4、審議内容が個人または団体の利益に直接影響するため、公募委員が審議するのに適切でない場合。大体このようなことが出ているわけですけれども、このようなことから火葬場検討委員会がなぜ公募に馴染まなかったのか、その理由を伺いたいと思います。できれば、その特殊性とか専門性とか、そういったことを具体的にお願いします。 212 ◯議長(植松英樹) 都市環境部長。 213 ◯都市環境部長(植松幸則) お答えいたします。  平成23年度長泉町火葬場計画検討委員会については、長泉町火葬場計画検討委員会設置要綱第3条の規定に基づき、公平・中立な立場で物事を正しく見分ける能力や優れた意見を持つ方として、地元区長、元議員、行政経験等、識見を有する方10人に委嘱させていただきました。  この施設の計画に関する必要な調査及び検討を行うための、客観的に物事を判断していただく性質の委員会のため、長泉町審議会等の委員の公募に関する要綱第3条第4号の規定により、その他審議内容により委員の公募が馴染まないものに該当することから、公募によらず識見者を委員として委嘱したところでございます。 214 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 215 ◯7番(小永井康一) では、その識見者とは具体的に、建築基準法や都市計画法に詳しい建築士の方はいらっしゃったのか、また、環境問題に詳しい団体から選出されていた方を指名したとか、そういったことがあったのか伺います。 216 ◯議長(植松英樹) 暫時休憩します。                 午後 1時34分 休憩               ───────────────                 午後 1時36分 再開 217 ◯議長(植松英樹) 休憩を解いて会議を再開します。  都市環境部長。 218 ◯都市環境部長(植松幸則) 貴重な時間を申し訳ございません。お答えします。  先ほど答弁したとおり、あくまでも公平・中立な立場で御意見を伺える能力、人格が備わった方を委嘱させていただいたということでございます。 219 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 220 ◯7番(小永井康一) 識見者に対する具体的なこと、例えば都市計画法とか環境問題とか、そういった部分の答弁がなかったのは残念だなと思います。  近隣他市では、検討委員会の選定にあたっては基準を設けています。それは区連合会の推薦者、既存施設立地地区の推薦者、学識を有する者、公募による市民。こういう明確な基準があって、住民から推薦で委員に就任するから住民代表なんですよね。他市でできて、何で長泉町ではできないのか、なぜ長泉町だけ馴染まないのか、その部分もはっきり言って不明確です。はじめから町長が誰でもかれでも委員を指名したら、それは町長の私的な諮問機関にすぎないものになってしまいます。このことが委員会の選定方法から浮かび上がってまいります。  では、次の質問。検討委員会では、裾野広域案と現在地建替え案でコスト面での具体的な数字が示されないまま裾野広域案を推奨しております。これは検討委員会の運営として適切だったのか、また、このような予算の比較もされていない検討委員会の答申を前町長が最終判断として採択したことは適切だったか伺います。 221 ◯議長(植松英樹) くらし環境課長。 222 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  平成23年火葬場計画検討委員会では、それぞれ具体の施設の規模と前提条件を示して、どれが一番良いかを取捨選択していただく性質の場ではありませんでしたし、先ほどの答弁の中で説明させていただいたとおり、委員の皆様が新たな場の選定の困難さに直面し、候補地が既にある裾野市との共同整備が望ましいとの判断をされたもので、十分適切であると考えております。 223 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 224 ◯7番(小永井康一) 判断させる場だったのに、それがそんな中途半端なままでいいよという、その答弁自体もおかしいなと思うんですよね。検討委員会って本当におかしいんですよ。先ほども申し上げたとおり、委員全員を町長が指名しています。そして、議事録によりますと、その委員も、そういうことは専門家に聞いた方がいいとか、そういう発言もしてます。専門家の意見を聞きたいとか、そういう発言をしています。  また、事務局が、広域の話ですね、沼津市、三島市、広域の検討をするにあたっても、それぞれ既存施設があって、今からそこに広域として入ることは対等以前の問題で町として考えてないと説明して、はじめから三島広域案の想定を排除していました。  そしてまた、事務局は、炉数が人口増加で足りなくなると説明していますが、実際は現在の火葬場は1日4体の焼却が可能で、年間300日の稼働日があり、年間最大1,200体の遺体焼却が可能です。これに対し、現在の焼却遺体件数は年間400体程度、実際は3割程度しか稼働していません。  また、平成28年3月に渡してもらいました裾野市と共同による火葬場整備検討資料を読みますと、最大で580件がマックスなんですね。1,200件に対して、580件しかマックスがない。これで何で検討委員会に事務局が火葬場が足りなくなると説明しているのか、その根拠が不明確。どう考えても炉数が足りなくなることはあり得ません。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  次、3番。議会は、平成25年第1回定例会で火葬場の現在地建設を提言しています。これを採択しなかったことについて、遠藤前町長は、豪腕とはいえ、あまりにも住民代表の議会を軽視した方針だったと感じています。この状況を前町長の隣で池田町長はどのように捉えていたのか伺います。 225 ◯議長(植松英樹) 町長。 226 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  遠藤前町長は、検討委員会の方を採択するか、特別委員会の提案を採択するかというような、そういう選択をしたということではなくて、検討委員会で出された、今の検討委員会の方々が独自で調査された、うちの方には火葬場を持ってこないでくれというような意見から、町内にはできないんだという判断をされ、ちょうどそのとき、その後どうしようかということを悩んでおられました。  そういう中で、裾野市からは、ぜひ一緒にやろうという提言を受けて、土地については確保されていて、町民に理解を求めるようなことはもう既に要らないと、土地代も要らないというようなお話を頂いておりまして、そのような中で総合的に判断して、裾野市との共同整備が望ましいんだという総合的な判断をしたわけでありますよね。それを隣で見ていまして、私も全くそのとおりだというふうに思っているわけで、議会軽視であるとかではなくて、そのために時間を掛けて調査をし、そして、それを議会で御報告して、議員の皆様がそれを納得していただいたわけですよね。  そのとき、以前は、町内の今の場所にあった方がいい、あるいは町内にあった方が望ましいという色々な意見があったんですけれども、町長が判断した材料、これらを説明する中で、議員の皆様にも理解を得て決断をしていったという経緯がございます。これを答弁とさせていただきます。 227 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 228 ◯7番(小永井康一) 遠藤前町長が一部の住民の意見を採用し、議会の答申よりもそちらを採用したというふうなことも考えられる答弁でした。その比較検討のデータを議会に理解を頂いたという前に、きちんと比較検討のデータを全員に配って、ぜひ移転方針を諮ってくださいと、そういうふうな働き掛けは無かったなと思います。  4番、平成25年3月に火葬場整備調査報告書を町は500万円掛けて作成しました。この資料にある4案は内部資料として活用されていると言いますが、積極的な公開は見られておりません。果たして裾野広域が優れているから裾野に移転しましょうと明確に示せる資料はどこにあるのか。今や火葬場裾野移転計画に対して予算の執行が始まっております。この報告書を積極的に自ら町民に対して、情報公開等消極的でなく積極的に公開すべきじゃないかと考えておりますが、見解を伺います。 229 ◯議長(植松英樹) くらし環境課長。 230 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  裾野市と共同整備に対する明確な資料は、平成28年6月に全議員に配付済みであります。また、平成24年度に作成した長泉町火葬場整備調査報告書は、長泉町情報公開条例に基づき開示することは可能であり、既に開示請求に対応させていただいております。 231 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 232 ◯7番(小永井康一) 前に高橋前部長は内部資料だと言っていたんですよね。内部資料というのは、公開できるほどの資料じゃなかったということなのか、あとは内部資料の取り扱いってどういうことなのか、よくわからないんですよね。突然、公開できますとか内部資料ですとか、その辺がごちゃごちゃしていて全然わからないんですよ。なぜ一時期、内部資料という表現をしたのか伺います。 233 ◯議長(植松英樹) 町長。 234 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  何とか計画とかいうような計画策定を予算を使わせていただいて作ったものではなくて、下調べとして色々な案件の整理をするというのが内部資料であって、それを公開するかどうかというのは、先ほど来答弁していますとおり、請求に基づいて公開することができますし、公開しています。ただし、それを印刷をして、あるいは、よく町が、行政がやります概要版を作って皆さんに知らしめるといったような、そういう内容の調査ではなかったということで説明をこれまでさせていただいているとおりでございます。 235 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 236 ◯7番(小永井康一) 平成24年の長泉町火葬場整備調査業務委託に伴う随意契約についてという、その稟議書というのを今年の5月8日に情報開示してもらいましたが、この調査業務の目的として書かれていることは、具体的な施設配置計画や建設費用の算出等を行い、より詳細に比較検討し、長泉町の方向性を明確にするためとあります。どこにも内部資料と書いてないわけですね。これ、予算取りのときに委員会審議で内部資料ですと説明しましたか。多分当時、さっき言った具体的な施設計画だとか、そういった長泉町の方向性を明確にするためと言って内部資料とは説明しなかったと思うんですけれども、これ、行政の都合で勝手に内部資料に名目を変更したのではないかなというふうに自分は感じます。  この調査報告書というのは、その当時、火葬場がどうのこうのという中で、火葬場に関して専門家、建築士が作った詳細なデータ資料です。この比較検討資料を町民に対して積極的な公開をしない、情報公開でなきゃ見せないという状況の中で、町民の理解を得たという先ほどの町長の答弁というのは無理があるなと思います。これこそきちんと専門的な資料ですから、町民に対して積極的に公開すべきであると感じます。  正確なデータを町民に見せないで、行政にとって都合のいいデータを町民に見せているだけと感じます。ここにも行政の裾野ありきの姿勢を私は感じます。
     次、5番。火葬場計画の広域案には、三島広域斎場案もありました。町民からは、広域であれば三島案が優れているという声も聞きます。どのような経緯で三島広域斎場案を除くことになったのか伺います。 237 ◯議長(植松英樹) くらし環境課長。 238 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  平成23年には火葬場計画検討委員会からの答申を受けましたが、平成24年度に実施しました長泉町火葬場整備調査において、より慎重に様々な選択肢の中から可能性を探るべく、三島市との広域運営についても調査を行いました。  そして、平成27年12月1月号広報誌のQ&Aで既にお知らせさせていただいているとおり、三島市との広域運営については、経年劣化に伴う改修や将来的な建替え等に関する費用等、将来に及ぶ火葬場整備、運営に関する費用は、裾野市と共同で整備した場合と比べても費用が増大することが見込まれたことから候補にはなりませんでした。 239 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 240 ◯7番(小永井康一) コスト面の試算もせずに膨大だと今おっしゃったわけなんですけどね。資料がないのに判断しちゃっていいのかなと私は不思議に思います。  長泉町と裾野市を合算した人口というのは9万5,000人。これに対して、三島函南広域組合に長泉町が加わると、三島市は11万人、函南町は3万7,000人で合計19万人で、裾野長泉より倍の人口の広域組合の事業になるんですね。裾野長泉組合だと、払ったお金の倍ぐらいの施設しか使えませんが、三島函南広域だと、払ったお金に対して4倍の施設を使えるメリットがあります。こちらの方が経済的に優れていると感じます。  さて、現在地建設を実施するにあたっては、次の質問に取り組まなければなりません。法的問題です。池田町長は、火葬場は現在地に法律的に建替えができないと地域懇談会等で強調されていました。しかし、企画畑を歩いてきた池田町長にとって、専門外の法律もあったと思います。町長の発言やこれまでの議事録を読んで、審議されてない法的な部分を議場で確認します。  まず第1番、現在の火葬場の建物は違法建築物か伺います。 241 ◯議長(植松英樹) 建設計画課長。 242 ◯建設計画課長(高山俊幸) お答えします。  現火葬場は、建設当時から現在に至るまで違法建築物であるとの指摘を受けたことはありません。 243 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 244 ◯7番(小永井康一) では、現在の長泉町の火葬場は、既存不適格建築物かどうか伺います。 245 ◯議長(植松英樹) 建設計画課長。 246 ◯建設計画課長(高山俊幸) お答えします。  平成28年第1回定例会で同じ質問者からの質問に答えております。 247 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 248 ◯7番(小永井康一) 県の沼津土木事務所の所長から、法律に関して、昭和34年以前の火葬場は既存不適格建築物として法51条の許可を要しない旨の回答が来ています。つまり、許認可権者が都市計画決定を要しないと公文書と示しています。この回答書によれば、51条が適用除外、都市計画決定は必要ないため、ただし書きすら必要ない。建築基準法施行令第130条の2の3に沿って、1.5倍の面積か750平方メートル以内であれば建設ができるというふうな理解を私はしたわけですけれども、既得権があるため、法51条自体が適用外と許認可権者からの明確な書面が存在するにもかかわらず、それでも都市計画決定にこだわる理由は何か伺います。 249 ◯議長(植松英樹) 建設計画課長。 250 ◯建設計画課長(高山俊幸) お答えします。  現火葬場が建築されたのは昭和43年です。そして、都市計画法の都市計画区域に入ったのが、長泉町は昭和34年12月21日であります。それ以降に建った建築物ということですので法の適用は受けません。 251 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 252 ◯7番(小永井康一) では、伺います。今の火葬場を例えば現在地に建替えるにあたり、都市計画審議会の議を開いたのかどうか伺います。 253 ◯議長(植松英樹) 建設計画課長。 254 ◯建設計画課長(高山俊幸) お答えします。  調べましたが、町の都市計画審議会に掛けたという履歴はありませんでした。 255 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 256 ◯7番(小永井康一) 参考に伺いたいんですけれども、平成28年第1回定例会で、高山課長が昨年12月に現火葬場の51条ただし書きの許可の有無について電話で問い合わせをしたと答弁していますね。これと翌年3月の前町長の施政方針が一致することから、平成27年12月に県の許可を受けられないことが判明したという認識でいいか伺います。 257 ◯議長(植松英樹) 建設計画課長。 258 ◯建設計画課長(高山俊幸) そのとおりでございます。 259 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 260 ◯7番(小永井康一) 火葬場を考える会という会が、町に対して公開質問状を出しているんですよ。それの答弁書というか、回答書が来ているんです。これ、回答書なんですけれども、この回答書の2番、現火葬場の法的判断についてを読みますと、法令については検討当初から確認をしており、判断が遅れたとは思っていないというふうなことを言っているんですけど、どっちが正しいのか。12月の時点でわかったのか、それとも当初からわかっていたのか、これ、食い違っているんですけど、どちらが正しいのかお答えください。 261 ◯議長(植松英樹) 建設計画課長。 262 ◯建設計画課長(高山俊幸) お答えします。  今、小永井議員が言った日時につきましてですけど、そこの時点で確定をしたということの町長のお話があったかと思います。ですから、判断が遅れたということでは考えておりません。 263 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 264 ◯7番(小永井康一) そもそもわかっていたなら、もっと早く確認することもできたはずなんだけど、やはりその辺、請願書が出てから急に法的なこじつけを議場で言うために、何か工作したんじゃないかなというふうに思われるような部分も、ちょっと自分としては感じております。  現在地建替えに都市計画決定は必要ないと。結局、先ほどの都市計画審議会にも諮ってないし、独断で結構やっている部分があるなというのを自分としては感じます。やってみなきゃわからないことなのに……。とにかく都市計画決定は必要ないと自分が思っているだけじゃなくて、県からも、今の火葬場も都市計画決定は必要ないということを技監がちょっと話したという話も聞きましたので、これは飛ばしましょう。すみません。  じゃ、5番。平成28年5月に開催された裾野市と共同による新火葬場整備に関する説明会、このときに配られた資料の最後に付けられている法的資料に事実誤認の説明があるのではないか、確認してまいります。  詳細を読み上げます。資料14ページの関係法令について。建築基準法第51条、都市計画区域内においては、火葬場の用途に供する建築物は、都市計画においてその敷地の位置が決定しているものでなければ、新築し、または増築してはならない。このことから、1)火葬場は都市計画決定が必要、2)ただし書きの許可、この内容ですね。市町が設置し、将来もその場所に立地する火葬場は、特定行政庁が敷地の位置が都市計画上支障がないと認めて許可した場合、都市計画決定をする必要がある。これが説明会の資料に記載されている文言です。  これに対して、51条ただし書きの実際の部分は、都市計画決定する必要があるではなく、新築し、また増築することはできるです。都市計画の除外条件のところに、改めて都市計画決定をする必要があると記載するのは明らかな間違いです。どういう認識の下、法律の文言を変えた文書を町民に配布したのか伺います。 265 ◯議長(植松英樹) 建設計画課長。 266 ◯建設計画課長(高山俊幸) お答えします。  説明会で配布した資料は、関係法令の解釈を建築基準法第51条に照らして図示したものであり、間違ってはいないと判断しております。 267 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 268 ◯7番(小永井康一) 法律の解釈って色々あると思うんですけど、その文言を変えちゃいけないと思うんですよね。法律を勝手に解釈した文面の資料を町民に配ったら、町民に間違った法解釈をさせることになりますよ。住民に誤った法解釈をさせる必要がどこにあるのか伺います。 269 ◯議長(植松英樹) 暫時休憩します。                 午後 1時58分 休憩               ───────────────                 午後 2時00分 再開 270 ◯議長(植松英樹) 休憩を解いて会議を再開します。  建設計画課長。 271 ◯建設計画課長(高山俊幸) 貴重な時間をすみませんでした。  説明会で配布した資料の中には、その次のページに建築基準法第51条の抜粋、そして施行令第130条の2の3の抜粋をしておりますので、それらの説明を前ページの方と照らし合わせて図示したものでありまして、誤りがあるとは考えておりません。 272 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 273 ◯7番(小永井康一) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  では、次の質問。裾野広域火葬場を町民の意向も十分に得ず建ててしまったがために、利用者が少ない施設にならないか伺います。火葬場建設に費やす予算が無駄になることを危惧します。この予算というのは住民から預かった大事な税金です。だからこそ住民の意向を大切にしなければならないのです。そこで、利用者の想定について伺います。  1番、裾野斎場を利用する町民の割合をどの程度と想定しているのか伺います。 274 ◯議長(植松英樹) くらし環境課長。 275 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  既に全議員に配付済みの裾野市と共同整備に対する資料の中に、将来年間火葬予測件数が表記されており、町民の年間死亡者数の90.1%が利用することを想定しています。 276 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 277 ◯7番(小永井康一) その9割を超える数字の根拠は何か伺います。 278 ◯議長(植松英樹) くらし環境課長。 279 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  御質問の90.1%の根拠ですが、町民の持ち込み率というのがございまして、町内の死体件数を町内の死亡者数で割った数字でございます。こちらにつきましては、平成23年度、24年度、25年度、26年度、4箇年の死亡者数の平均値を求めたものでございまして、90.1%を持ち込み率という形で算出したものでございます。 280 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 281 ◯7番(小永井康一) 要は一般論でそういう結論付けたということになると思うんですけれども、それでよろしいか伺います。 282 ◯議長(植松英樹) くらし環境課長。 283 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  先ほど答弁したとおり、実績に基づく数字でございます。 284 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 285 ◯7番(小永井康一) 長泉町の火葬場と裾野市の火葬場じゃ、位置が違うんですよ。それでも同じ数字を適用するということ自体が、何か色々なことがずれているなというふうに思います。本当に9割を超えるよという確信があるのかどうか。私は正直、9割は行かないなと思ってますよ。しっかりとした住民意向の調査を取らずに結論付けていること自体が、本当に住民の意向を軽視している、随分無責任だなと思います。  本来は、そこは謙虚にわからないと言って、わからないからこそ、住民の意識調査をするという流れがあるはずです。例えば建設に6億円以上使ったけど、町民のうち2割しか利用者がないなんていうことになった、そういった想定はなぜしないのか。行政が本当に税金を有効に活用するために、あらゆる想定をして、しっかりとした計画を立てる、そういうものであると私は認識しているにもかかわらず、それを実行していないんじゃないかと、私はそこに疑義を持つわけでございます。  先ほど申し上げましたけれども、地方自治法第2条14項、地方公共団体は最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならないとあるわけですね。これを怠って無駄が多い施設を建設した場合、地方自治法に違反することになると私は思います。  先ほど福田議員の質問もありましたけれども、利用見込者が少なくて税金を無駄にする事態を避けるため、町民に対してアンケートを取るべきと考えますが、見解を伺います。 286 ◯議長(植松英樹) 副町長。 287 ◯副町長(高田昌紀) お答えいたします。  今、御質問の中で利用率のところがございましたが、実際、今、長泉町の火葬場は、皆さん御存じのとおり、大変老朽化が進んでおります。そうした中で、逆に今、近隣の火葬場を利用なさっている方もいらっしゃいます。そういう他市町の火葬場を利用する方が何を求めているかといいますと、やはり亡くなられた方を最後に送るときにふさわしい施設、そういった施設を望んでおります。  今までも重ねて答弁しておりますけれども、長泉町が今求めている火葬場は、亡くなられた方を最後に送る場にふさわしい施設、これが第一義でございます。多くの住民の方からも、それを望まれております。したがいまして、利用率につきましても、現状におきまして、こちらの施設が大変老朽化しておりますので、他市町を実際に使っている方も数多くいらっしゃいます。そういった部分も含めまして、利用率、先ほど課長が答弁しておりますけれども、実績等も見た中で想定をしているものでございます。  したがいまして、そういった部分の数値を重ねて、これからも更に新たな火葬場の利便性、それから、特に最後の施設としてふさわしい、いい点を十分にPRする中で、多くの住民の方に御理解いただきたいと考えております。 288 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 289 ◯7番(小永井康一) 町が求める火葬場は、最後を見送るのにふさわしい火葬場だと言いました。副町長は、何かすごく自信を持って答弁されたんですよね。自信があるなら本当に調査したらいいのに、そこに及ばないのはなぜなのかなと思います。時によっては町民の声を聞いたとか、時によっては議会の理解を得たとか、何を言っているのか本当によくわからないです。  じゃ、例えば自信があると今おっしゃいましたけれども、これから町長任期が始まったばかり。それで、住民意向調査も実施せずに、お金を掛けて裾野に移転を進めてしまった。その結果が裾野広域斎場の利用者が町内で極端に低い、それこそ5割を切るような場合、誰が責任を負うのか。行政が決めたから行政が負うのか、それとも承認した議会が負うのか、それとも町民が負うのか、または池田町長が個人で負うのか伺います。 290 ◯議長(植松英樹) 町長。 291 ◯町長(池田 修) 質問者が立てたような仮説に答弁することはできません。 292 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 293 ◯7番(小永井康一) さっきもどこかで言いましたけど、基本的に仮説だとか可能性とか、そういうのは普通計画なんですよ。本来は、そうなってはならないと思うことがあるならば、それに対してきちんと調査をして、計画を立てて実施するのが行政の仕事じゃないですか。そこを正すのが行政マン出身の池田町長の仕事だと私は思っていたんですが、それをしないと。全く残念です。これは本当に税金の無駄になるかもしれないような事態なんですよ。そのことをどのように捉えているのか。もう言葉も出ません。  じゃ、仮説だと言いますけれども、税金が無駄になるかもしれないような事態だという認識があるかどうか伺います。 294 ◯議長(植松英樹) 町長。 295 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  これまで長泉町には、なかなか適地が見つからない、あの場所は都市計画上ふさわしくない、そんな意見もたくさんあるんですよ。皆さんが反対しているわけじゃないんですね。裾野市との広域は多いに結構だという意見もあるんです。そういうことを踏まえて、前町長が判断をされて議会の議決という手続きを取って今があるんですね。ですから、小永井議員の気持ちはわかります。それぞれの宗教観、哲学、倫理観がおありでしょう。それはもしかしたらずっと引きずって変わらないかもしれない。  ですけども、我々としては、もう既に決まって一部事務組合で進んでいる事業について、その進捗や途中経過を、これから私は、一生懸命、皆さんに積極的に情報開示しますというお約束を先ほど来いたしました。そのような中で、昔、反対運動があったね、でも、やはり良い施設になったねと思ってもらえるような、そんな施設を目指してまいりたいと考えております。 296 ◯議長(植松英樹) 小永井康一議員。 297 ◯7番(小永井康一) 私としては、ぜひ多くの方に火葬場整備調査報告書を読んでいただきたいと思ってます。これは本当に中身を見れば、今の火葬場の位置が優れているということがはっきりわかるものでございます。
     そして、当局の姿勢は、決まったことは積極的に情報公開するものの決まるまでの過程は公開しないよと、消極的だよということもはっきり今回の質問でわかりました。要は進めると決まったら、さあ、行くぞと、それまでのちょっと見えにくい部分に関しては、今更過去のことだから言わないよと、そういうふうなことでした。  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  できれば議会は、火葬場移転検証特別委員会を立ち上げ、しっかりとこの問題をチェックして、住民に対する議会の責務を果たすべきと付け加えて、私の質問を終わります。   ──────────────────────────────────────── 298 ◯議長(植松英樹) 質問順位4番。  質問内容1.新町長の所信表明を問う      2.前町長の報酬は税金の無駄遣いではないか      3.長泉町火葬場計画(裾野移転ありき)は当局の政策と説明責任(情報開示)に大き        な瑕疵がある  質問者、木下章夫議員。木下章夫議員。 299 ◯11番(木下章夫) それでは、質問に先立ちまして、今回の火葬場に関する質問は、もう決まったことだから質問はやめろという御意見がございました。そのような中、植松議長は、町民からの多くの負託を受けた議員が質問するのは当然のことでして質問を受理していただいたことに関しまして心より感謝申し上げます。また、応援していただきました関係各位に対しましても感謝申し上げます。  さて、決まったことであっても、最近、自治体の中で、その事業を白紙撤回した行政事例がございます。その1つ、立ち止まって考える、こう言って知事になられた小池都知事が、舛添前知事の決定した都立広尾病院の移転問題を白紙撤回いたしました。これは最近のことであります。  また、静岡県内では、浜松市において、火葬場の広域利用での建設計画が市の決定後に住民運動で白紙撤回になりました。市は、その後、既存の場所で火葬場を建設することになったのは、わずか2年ほど前のことでございます。  更には、この静岡県の東部では河津町、皆さんも、本当につい今月の議事でございました。この河津町の複合施設問題が、建設事業費が高過ぎる、また町の身の丈に合った施設ではないだろう、そして将来のランニングコストも含めて高過ぎる、こういったことの内容かと存じますが、白紙撤回となる。そのような情勢になっているのが今月のことでもございます。  さて、長泉町の火葬場を裾野市へ移転する問題も、裾野市に建てることが決まったとはいえ、町民が本当に望んでいることなのか、費用は大丈夫なのか、まさに今ここで立ち止まって考えるときであり、白紙撤回すべき事業計画だと、このように考えております。  通告いたしました質問の順序でございますが、火葬場の当局答弁のまだまだ新しいうちに、そして私も、今伺った火葬場等に関しまして、福田議員、そして小永井議員が当局の意見、考えを質させていただいた中の新しくお答えした内容等についても、お伺いさせていただくつもりでございます。ですので、新町長の所信等は一番最後に、2番目に前町長の報酬は税金の無駄遣い、そして一番はじめに、長泉町火葬場計画は裾野移転ありき、町の説明責任、その情報開示に大きな━━がある、以上3点について質してまいります。  それでは、火葬場問題です。この問題の多くは、町民が注目し、その行方を気にしています。実際どれほどおられるのか。本日は、議場のみならずインターネットでも見ている町民の方が多いと聞いております。行政は、本日、この小生の質問にも正直に、そして真摯にお答え願いたいと思います。私も、多くの町民から受けた負託にしっかり応えるため、しっかりとこの問題を質してまいりたいと考えております。  はじめに、火葬場計画について、住民の意見集約の過程や当局から議会や町民への情報開示等、時系列に沿って具体的に、そして多くの町民の皆様も、まだまだこの流れについて御存じない方が多いかと存じます。ぜひその辺を含めまして、当局の方から説明願います。 300 ◯議長(植松英樹) くらし環境課長。 301 ◯くらし環境課長(椎田清隆) お答えいたします。  平成23年、火葬場計画検討委員会を設置し、裾野市との共同整備案が望ましいとの答申を受け、平成24年度、町議会特別委員会を設置し、現地建替え案の提言を頂きました。  平成26年7月、裾野市長から長泉町長に広域連携の要請を受け、同年8月、議会全員協議会に、裾野市長から共同設置の要請があったことを報告させていただきました。  平成27年第1回定例会、当初予算、裾野市と共同で火葬施設の整備に関する基本調査を実施するための予算が成立し、同年8月、議会全員協議会に裾野市と共同で火葬施設を整備する方針を示しました。  更に、同年10月、第4回区長会では、議会全員協議会と同様の内容を説明し、同年12月1月号広報ながいずみに掲載しました。  平成28年2月には、住民団体から火葬場整備に関する請願書が提出されましたが、常任委員会及び本会議場において不採択となり、同月、長泉町火葬場の裾野市との共同整備に関する要望書が提出されました。  平成28年第1回定例会、当初予算において、裾野市と共同で火葬施設を整備した場合に必要な測量業務、事業化検討調査業務等を実施するための予算を議決可決いただきました。  同年5月、議会全員協議会において、平成27年度に実施した裾野市と共同による火葬場整備基本調査に基づく報告書の内容について説明させていただき、同月28日に町民を対象とした、裾野市と共同による新火葬場整備に関する説明会を開催させていただき、7月1日号の広報ながいずみの特集記事として、住民への周知を含め、整備方針や質疑応答内容等について、お知らせさせていただきました。  同年7月、裾野長泉新火葬施設整備推進協議会を発足し、これまで7回開催し、協議会だより、両市町のホームページに掲載し情報の提供を図りました。  同年9月、議会全員協議会において、裾野長泉新火葬施設整備推進協議会の経過報告について、説明させていただきました。  平成28年第4回定例会において、既設の裾野、長泉清掃施設組合規約共同処理する事務に火葬施設の建設に関する事務等を追加することに伴う規約の変更について、両議会の議決可決をいただきました。  なお、平成28年12月、同規約の変更について、静岡県知事の許可を得ました。  平成29年第1回定例会において、当初予算として、先に規約を変更した火葬施設の建設に関する事務を追加した裾野市長泉町衛生施設組合への分担金について、議決可決をいただきました。  平成29年7月には、住民団体から長泉町火葬場町内設置要望書並びに公開質問状が提出され、当町から回答させていただきました。  裾野市が行う、裾野都市計画火葬場の決定については、平成28年12月に住民説明会を開催し、諸手続きを経て平成29年7月に都市計画決定しました。  また、平成29年第1回町臨時会においては、一般会計補正予算として、裾野市長泉町衛生施設組合新火葬施設設計業務委託に要する費用の町負担分について、議決可決をいただきました。  現在、平成29年9月29日付けで、裾野市長泉町衛生施設組合新火葬施設設計業務委託契約を締結し、平成31年3月までの工期の中で、基本計画、基本設計、実施設計業務を進めさせていただく予定となっております。 302 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 303 ◯11番(木下章夫) 随分、答弁の中は数が多くて、住民の意見を集約したぞというふうに聞こえるんですよね。もちろんその意見を集約した部分は前半の部分であり、そして、後半の方の多くは、こういうふうに決まりましたよということを伝えているという部分にも取れるんですけれども、ただ、この全てにおいての内容、今日、この質問で質しましたら多分明日の朝になっちゃいますので、多くは部分的に、私が確認している部分だけは質させていただきたいと思っております。  この質問は、住民の意見が本当に裾野市との火葬場計画の中にあったのかということを確認したいがために、時系列で説明した内容とは幾つか相前後します。でも、その辺はぜひ御容赦願いたいと思います。  はじめに、住民説明会の中で大きく気になった点、これは町民の多くも気が付いた点と同一かと思います。住民集約をした意見の場の中には、先ほど課長の方からも御答弁があったわけですけれども、住民説明会というのは非常に大きく、町民全体でベルフォーレで行われたもので、昨年5月の火葬場の住民説明会において、こんなことをおっしゃっています。それは、今ここにおいでになられる池田町長が判断が難しい事業、これは火葬場のことですけれども、判断の難しい事業は町民の賛否を確認すべきではない、このようにおっしゃっています。これは間違いなかったかどうか、町長、お答えください。 304 ◯議長(植松英樹) 町長。 305 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  判断するのは危険があるというような言い方をしたかもしれません。ごめんなさい。今、その議事録なりを見ていませんので、自分の気持ちの中のお話をさせていただいています。  町長が行政のトップとして判断をするときに、町民の皆さんに、0の状態からA案、B案どちらですかと聞いて、A案が多いからA案を町長は必ずしも採択するのではなくて、意見を聞くなら聞くで、そういう行為があるのかもしれませんけれども、意見が多かったA案よりも自分は意見の少し少なかったB案の方が良いと思って、それは総合的に、あるいはこれまでの経験上、あるいは答えてくれた方々、どれぐらいの情報を得ているのかということを含めての話ですけれども、少ない多いのを必ず町長が選ぶならば、住民の投票結果によって政策をするということになるんですけれども、行政運営というのは、そうではないというふうに私は思っています。  そういう中で、どちらになるか難しいようなものについて、町民が多かったからこっちにしましたよというのは無責任だという意味で、危険があるという言い方をしたと思っております。今もそのように思っています。  そういう中で、町民にお聞きすれば、当然、倫理観、哲学観、お気持ちがある話ですので、色々な意見があるんですけれども、町長がトップとしての責任を果たすために、聞いて多い方に決めるのではなくて、自分が色々な条件を判断した上で決めるということも行政の決め方だということで、そのようなお答えをしたというふうに記憶しています。 306 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 307 ◯11番(木下章夫) 大分多く答弁していただいたんですけれども、判断が難しい事業は町民の賛否を確認すべきではない。この言葉そのものは、後日、広報の中にも載っておりまして、28年、広報ながいずみ7月1日号にもしっかり掲載されているものでございます。  しかるに、これは火葬場について説明する際に使われた言葉でございます。ですので、この考え方としては、行政の底流にあるものだ、根本的な行政姿勢の最も注視しなければいけない部分の内容だと。先ほど町長答弁の中で、色々な考え方がある、その選択肢の中で最終的には行政が判断しなくてはならないよ。それがこんなになって、行政判断ですという言葉にも表れておったのかもしれないです。  しかるに、私は、この場において、やはり公共施設たるもの、小永井議員が質問の中で明らかにしたように、町民にとってどうであるかという視点が最も考え方の根底にある。それが揺らぐような考え方が、こういうトップ、あるいは当時は遠藤前町長がおいでになられた中で判断して、もし行政が進めてきたとするのであれば、それはいま一度改めて考える必要がないではないかというふうに考えております。  実際に火葬場の質問、通告させていただきました質問の順序も変えますけれども、先ほど福田議員、そして小永井議員からも火葬場問題の質問がございました。実際にお伺いしていて、住民の皆さんがおかしいなと感じるから、こうして質問が出て当局の姿勢を質している、根本はそこにあるはずです。ですから、当局は、そのことに対して、もっと真摯であるべきで、先ほどの町長の答弁の中には、議会が決めてしまったから、あるいは要は町の計画の中で決定してしまったからではまずいわけです。なぜこれだけ町民の意見がくすぶっているのかということを改めて考えて進めることが、これから多くの町民の方たちに喜んでいただけるはずの公共施設がそうではないものになってしまうのは、今なら立ち止まって考えること、これが基本だというふうに考えております。  質問を続けます。行政が公共事業を執行するには、緊急性があること、そして法的、決まり事になっているもの等、特殊なものを除き、原則として必要な手順を踏まなければなりません。第1に民意があるかです。第2に経済性はどうか。先ほど経済性について言及し、質そうとしていただいた小永井議員の答弁には、やはり首を傾げたくなるような答弁もあったように感じております。  第3は、二元代表制の中で議会における審議、そしてその決定でしょう。民意と経済性があっても、もちろん合法でなければならないのは、これは当たり前のことです。民意と経済性をしっかり押さえなければ、行政の公共事業執行に問題、━━があり、先の自治体のように白紙撤回となるわけであります。更に、その中に虚偽があったとしたならば、そのことを議会に対しても、その内容をもって上程したとするならば、撤回どころか責任問題ともなるでしょう。  先ほど小永井議員が質しました、建築基準法第51条ただし書きの規定が受けられない、法的にできないとの判断をされ、施政方針で現地ではできないことが示されております。今回の町長選挙の公開討論会においても、池田町長は、この建築基準法第51条ただし書きの適用は受けられないため、現在地ではできない。一方、現在地に火葬場ができると言ったのは高田元県会議員でございました。  ここに1通の公文書がございます。これは静岡県沼津土木事務所からお預かりしたものです。平成27年度に区長有志が立ち上げた火葬場を考える会の皆さんが、昨年11月29日付けで、建築の許認可権を持つ特定行政庁の静岡県沼津土木事務所に、この問題に関する長泉町の法的解釈を確認させていただきました。同年12月7日付けで、現在地に増築等はできるとなっています。当時、明らかに特定行政庁の言っている内容と町の言っている内容、食い違っておりますね。これはどなたがお答えになるんでしょうか。  先ほど小永井議員が、その答弁の中で昭和44年のことをおっしゃっていました。いま一度、そのことを確認させていただいて、そうではないことをここで論破させていただきます。答弁をお願いします。 308 ◯議長(植松英樹) 建設計画課長。 309 ◯建設計画課長(高山俊幸) お答えします。  先ほど小永井議員からも質問がありました、現在の火葬場は昭和43年に建築です。一方、長泉町が都市計画区域に編入したのが昭和34年です。昭和34年12月21日なんですけど、編入したということは、その時点から建築基準法が適用されるということになります。現在の火葬場は昭和43年ですので、それ以前に造られたものでしたらいいんですけど、昭和43年に建築されたというところで、51条の後段のただし書きは適用を受けないというふうなことで御説明を申し上げたところであります。 310 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 311 ◯11番(木下章夫) 今の答弁は、できるかできないかわからないというようにも聞こえるんですね。過去の質問と答弁の内容を見ても、我々は素人、そして多くの町民の皆さんにとっても、法の専門家でもなければ、建築基準法第51条のただし書き、その内容がわからないわけです。  私、先週、県の土木事務所に行ってまいりました。そして、ここにお預かりした、この内容はどういうことだと。そして、その担当の中に、ここに書かれている内容は間違いないと、増築等ができるんですよ。これは公文書なんですよ。しかも、建物を建てることができる許可を有しているところが言っているんですよ。今までいくら説明して、あなた方がこの何年間かずっと言ってきたこと、そのものに対して、できないと言っているのは、あなた方自身の判断じゃないですか。  先ほど都市計画を決定していく過程の中で、その内容そのものは町自身が作るんですよ。自分たちがどうやって作るかという決定をしていくことによって、この可能性が明らかにされたわけでしょう。いくら難しいことを私に言ってもわからないんですよ。少なくとも許可権限者である、許可をするところが大丈夫だと言っているのに、何で当局が勝手な判断で、そんなことをしたんですか。そして、何でこの5年間ですか、走り続けたんですか。もう一度、そのことについてお伺いします。お答えください。 312 ◯議長(植松英樹) 町長。 313 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  質問者がおっしゃっているとおり、できるのは増築です。増築って何でしょうか。今ある施設に何か足すことなんですよ。そんなことを今やろうとしていますか。そうじゃないでしょう。撤去して造れば新築ですよ。増築はできる、そんなことはわかっています。増築ではありません。 314 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 315 ◯11番(木下章夫) 増築というふうな言葉、増築はできるんですねということを町民の多くの皆さんが理解しているんでしょうか。どういう建物ができる。少なくとも検討委員会の中で出てきた内容は、新築に限るなんていうことも書いてません。そして、議会の特別委員会が編成されたときであっても、新築でなければならないんだとか、そんなことが内容に書いてありましたか。当時、藤村委員長が、議会から長泉町にとって火葬場はどうあるべきか、時の検討委員会の答申を求めて、その内容があまりにも行政が、先ほど小永井議員が指摘したように、私的な内容でしか答えが出てきてないじゃないですか。  4回しかやってない。しかも、2回目には、もう裾野を見に行っていると。委員から出た内容でないことにもかかわらず、なぜ3回、4回、たったそれだけしかない委員会の中で、裾野に視察に行かなくちゃならないんですか。明らかに、先ほど指摘したように、ここにはありきの流れでもって動いていたことが事実じゃないですか。  そして、今頃になって、町の説明は法51条ただし書きがどうのこうのじゃないでしょうよ。その当時から、できることの説明がどこまでできるのか。今、町長が新築ならできないんですよ、増築であってもというふうにおっしゃいました。できるものは何かでしょう。最低限、これだけの規模が、150%なら150%で結構なんですよ。そのための図面が出来上がったんじゃないですか。少なくとも、あの図面を見ることによって、全議員であったかどうかは別にしても、あの資料は内部資料では必ずしもなく、少なくともそういったものに踏み込んだ内容であったんじゃないでしょうか。当時の議員さんの何人かは、ああ、こういう現在地の場所で火葬場ができる可能性があった、安堵した方たちが多かったんじゃないでしょうか。  もう一度、改めて伺います。先ほどの、県はできる、町はできない、明らかに違いがありますよね。そして、結果的には、多くの町民はあそこにはできないんでしょう、そういう答えが返ってくる。こういう事実に対して、町は━━が無かったんでしょうか。我々が言ったことは間違いないよと仮に答えたとしても、町民にそのことが伝わっているかどうか、そのことが重要なんですよ。もう一度、お伺いします。 316 ◯議長(植松英樹) 都市環境部長。 317 ◯都市環境部長(植松幸則) お答えします。  先ほど建設計画課長が述べさせていただきましたが、土木事務所からの回答の中身につきましては、先ほどただし書きと言ったところにつきましては読んでみます。なお、都市計画区域編入時(長泉町においては)、昭和34年12月21日より前に建てられた火葬場の増築等を行う場合、建築基準法施行令で定める規模の範囲内においては、既存不適格建築物として法第51条の許可を要しないこととされているということの中で、先ほど建設計画課長が答弁させていただいたとおりです。 318 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 319 ◯11番(木下章夫) 現状の火葬場の場所でございますけど、常識的に考えても火葬場は昔から現在地にある、そういうふうに見ることが自然ですね。人は必ず亡くなります。そのために、火葬場は言ってみれば必要施設です。隣接している墓地からもわかります。  それでなく、昭和21年には、当時の長泉村の条例に火葬場利用料等が規定されており、昭和33年2月17日付けの村の広報誌にも、運営についての記事があると言われております。このことはいいでしょう、個人の議員の名前が出ますから。  昭和34年は、70代の方は中学生以上の年代であります。覚えていらっしゃる町民は大勢いることだと思います。逆に、現在地に火葬場が無かったということは今まで聞いておりません。昭和34年以前から今の火葬場が現在地に存在していたことは明白です。十分な根拠がない。これと異なる説明は安易で拙速で間違った判断になってしまいます。  もし意図的にやったとすれば、ざれ言、虚言、大きな問題でしょう。どうでしょうか。御意見を伺いたいと思います。 320 ◯議長(植松英樹) 都市環境部長。 321 ◯都市環境部長(植松幸則) お答えいたします。  先ほど答弁しましたのは、現建物の建設が昭和43年に建てられたものであるということで、昭和34年、先ほど言った、その以降に建てられたものに対しての建物だということで答弁させていただきます。 322 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 323 ◯11番(木下章夫) そんなことを言うから、建てられないための理由を結果的に探してきたということが明白になってしまうんですよ。  平成28年12月7日付けの静岡県沼津土木事務所長の公文書によりますと、その回答は昭和43年、そして平成元年に建築や改築がされてきた状況が前提とされたものだということですよ。沼津土木事務所には当時の建築確認、申請関係書類等が無いと。沼津土木事務所からも回答があったことというのは、以前の議員さんの質問、そして答弁で明らかにされておられ、町の方も承知していることだと思います。その状況を踏まえた上での回答が、沼津土木事務所長の既存不適格建築物であるという認識です。  火葬場の建物、昭和32年以前の存在を確認できるのは、ここにおられる町の皆様方です。県ではわからないんですと。当然でしょう。私が生まれたばかりの頃を私よりも若い職員が覚えているはずがないわけです。当然のことだと思います。  その町の役場時代の書類が無いからわからない。他人事で、自らのことに対して、この長泉町のことに対して、違法状態の扱いをする等、とんでもないことじゃないですか。もう一度、このことについてお伺いします。 324 ◯議長(植松英樹) 暫時休憩します。                 午後 2時49分 休憩               ───────────────                 午後 3時00分 再開 325 ◯議長(植松英樹) 休憩を解いて会議を再開します。  建設計画課長。 326 ◯建設計画課長(高山俊幸) 貴重なお時間をすみませんでした。もう一度、おさらいということで、建築基準法第51条のことを頭の方から整理したいと思います。  まず、この法律では、一番最初に、都市計画において、その敷地の位置が決定しているものでなければ、新築し、または増築してはならないと書かれています。これは都市計画決定をするという意味合いであります。現在地は非常に敷地が狭いという中で、そこに火葬炉、待合室、納骨堂、駐車場、緑地とか、必要な施設を全て当てはめることは不可能であると考えております。よって、まず都市計画決定は現在地ではできないと。  その後の部分にただし書きがありまして、特定行政庁が都市計画審議会の議を経て、その敷地の位置が都市計画上支障がないと認めて許可した場合は、新築し、または増築することができるというふうに書かれているんですけど、こちらの方は都市計画上支障がないと認めなければならないんですけど、特定行政庁は県であります。その解釈につきましては、住民説明会でも御説明いたしましたが、市街化の傾向のない場所とか、暫定的な場合、緊急を要する場合等が対象となりまして、現火葬場が該当する項目はありません。  最後に残ったのが、政令で定める規模未満の範囲について増築する場合という文言があります。そこにつきましては、確かに火葬場が認められているのは増築と用途変更であります。ただ、ここにはもう1つ、火葬場が建った年度。確かに昭和34年以前も火葬場は現存しておりました。昭和34年以前の建物がそのまま、もしくは一部、今も改修というか、新築されずに残っている場合には認められるものでありますけど、昭和43年に新築された火葬場でありますので、そこはこの適用が受けられないということで増築もできないという判断で、これまでも小永井議員の質問に答えているとおりであります。 327 ◯議長(植松英樹) 会議中ですが、ここで暫時休憩します。なお、再開は午後3時15分からとします。                 午後 3時04分 休憩               ───────────────
                    午後 3時15分 再開 328 ◯議長(植松英樹) 休憩を解いて会議を再開します。  質問者に申し上げます。質問内容を明確にお願いします。質問を続けてください。木下章夫議員。 329 ◯11番(木下章夫) ただいまの答弁で、ちょっとやはり気になりましたので、都市計画決定済みの建物を新築で建てる、建替える場合、新たに都市計画決定は必要なのかという点です。そして、昭和34年以前の施設は、都市計画決定を受けた同等の扱いではないのか。この2点ほどお伺いします。 330 ◯議長(植松英樹) 建設計画課長。 331 ◯建設計画課長(高山俊幸) お答えします。  既に都市計画決定をしてある施設の建替えについては可能であります。また、先ほど言われました同等ではないかという部分に関しましては、やはり建てられないと判断しております。すみません、新築につきましては、やはり都市計画決定が大前提でありますので、都市計画決定をしなければ建替えることはできません。 332 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 333 ◯11番(木下章夫) ここの施設の中で、どういう扱いをするかということの中で重要なことは、先ほど町長が言われたように、増築できるんだという部分の中にあろうかと思うんですね。その立ち位置に立った場合に、現在地の中で、当然、町民が求める規模、内容等の火葬場が、当局の方は当局の判断した規模のものではできないということを多分言い続ける。それがゆえに今回の現地での可能性をずっと否定してきている。そして、もし今言った増築ができるという判断の中で、法的なことを遵守した建物であった場合には、できるんだということが堂々と語れると思うんですね。  少なくとも、この質問の中身は、当局が現在地に火葬場ができないと、多くの町民が思ってしまっていると。それはできないですよと当局は言っていますけれども、少なくとも許認可権限者である県の方ができますよと言っている。町はできないことの公文書もない中で言っていることのギャップは、明らかに違ってしまっているわけですよね。  少なくとも、町の方は、ここにその建物ができませんという県のお墨付きか何かあるんでしょうか。判断は自ら担当課の方が御判断しているということですよね。許可権限者ではないでしょう。もう一度、お答え願えますか。 334 ◯議長(植松英樹) 建設計画課長。 335 ◯建設計画課長(高山俊幸) お答えします。  町は、建築に関する許可の権者ではありません。ただ、建築基準法の条文の解釈を、町なりに色々な本を見たりQ&Aを見たりして、これまでの解釈を皆さんにお伝えしているとおりであります。 336 ◯議長(植松英樹) 町長。 337 ◯町長(池田 修) 今のやり取り、県はできると言っていて町はできないと言っているという、こういうやり取りになっていますけれども、反問権はないんですけど、答弁をさせていただくにあたって、何ができるのかということが、我々、何ができると言っているのかを明確にしていただかないと、正確な答弁ができないということを今の答弁とさせてもらいます。 338 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 339 ◯11番(木下章夫) 今、町長のお答えの中で、何ができるかを明確にしていただかないと、ということではなくて、要はできるものは何かというのを、我々が町の計画の中に描くものがそこに出てこなければ、おかしいんだということです。それが今回の火葬場計画検討委員会、あるいは当時の特別委員会の中で、現地の場所を使って火葬場を造ることをまず第一にというふうに、当時の藤村委員長の下、議会から町に対して提言として出させていただいたものだというふうに理解しておりますので、そのことに基づいて町が努力した姿勢があるのであれば、多分そういう考え方もあったでしょう。そうでなければ、今のような町長の何を造ることを目的に言っているんですかと聞かれているのは、ちょっとおかしいように思うんですね。  続けます。いずれにしても私が申し上げたいことというのは、町が火葬場整備の手法の検討に入った当時から議員として関わっておって、その経過についても多少なりとも承知はしているつもりではあります。ブランクはあったものの、その後の計画につきましては、やはり注目はさせていただきました。そして、区民有志による公開請求の内容、公開質問状に対する町の回答、更には建築士等の方から助言や近隣のデータ等からはっきり見えてきたというのは、町が裾野ありき、そして移転ありきで進めてきたこと、そして進めようとしている現状です。そのため、先ほど小永井議員が指摘したその検討意見も私的であるというような部分の疑義を質しておりました。  そのための答申書も行政主導で作成。それがゆえに当時の議会特別委員会では、その内容に疑義があるなということで、全く正反対の現在地での火葬場をまず第一にという結論があったわけですけれども、いずれにしても、町が裾野ありき、移転ありき、これを進めようとするがために、そのための法解釈、そのための資料の作成、そしてそのためのメディアの利用、それら全てが裾野ありきで進めてきたことに、ほかならないのではないかということであります。  この後、質問は、当局の火葬場は裾野ありきを質す質問ですが、当局の住民の説明に裾野ありきは大きな━━、これらがあることを否定する答弁を周到に用意した回答しか得られないのではないかということを危惧し、多くを割愛させていただきますが、裾野火葬場の質問の一部は質させていただきます。  先ほど、火葬場検討委員会の話が出ました。そして、この火葬場検討委員会は、町長の私的である無いにかかわらず、町が正規に10名の検討委員を選出して、その中で火葬場についてどうかということを審議し、全会一致で裾野が望ましいという結論を導き出したわけですけれども、この議事録の内容の中には、最善の方法は現在地の利用、2番目は町民の意向が現在の火葬場機能で良ければそのまま。もう一度、読みますよ。町民の意向が今ある現在地の火葬場の機能で良ければそのまま、それでも駄目なら共同運営の検討をするしかないという発言が、この検討委員会の初日に語られている内容です。  これはわずか4日間、4回の会合の中の結論が裾野に誘導されたというように捉えても、確かに議事録の結論は、全員総意でもって裾野が望ましいでしょうということを優先しました。しかし、その後、その答申書を基にして、当時の議会が検討委員会、特別委員会を作って判断した内容こそ、当時の住民総意の結論なんですよ。当時の町が編成した検討委員会の内容を吟味して、1年掛けて、この内容はどうかといった結論が、先ほど言った裾野ありきとは全く正反対の、当時で言えば白紙状態に戻そうというのが当時の議会の町に対しての意見であったということをあえて語らせていただきます。  そして、そのことを、議会の中の議決に基づいて特別委員会が出した決定について、当局に当然提言したわけです。それにもかかわらず、2年以上もその議会に対する提言の取り組みをしなかったという事実は、これは町にとって━━ではないんでしょうか、お伺いします。 340 ◯議長(植松英樹) 町長。 341 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  検討委員会の答申、特別委員会の提案、そういう全く真逆の意見が出されたわけですよね。これを受けて前町長は、その間、別に沈黙をしていたわけではなくて、私もそうですし、前町長もそうですし、色々な方の意見を聞いてますよ。今、この議場にいると、反対派が圧倒的多数のような雰囲気も感じますけれども、全くそうではない意見があるわけですよね。あの場所にあるべきではない、そもそもあるべきではないという意見が当然あります。まさにこれからは広域の時代なんだと。  そういう中で、火葬場という施設については、皆さん、くどいようですけど、色々な哲学、宗教観があるでしょうから、あまり誤解してほしくないんですけれども、色々なお考えがあるけれども、火葬場という施設は、まさに広域化すべきだろうと。要は行列をして待っているような施設ではないわけですから、広域化で使うことが最もふさわしいんだという意見もあるんですね。  そういう中で、前町長が色々な意見を、これはまさに総合的判断としか言いようがないんですけれども、色々な御意見を聞く中で、まさに議会とは反対の意見ですけれども、議会を軽視して住民の検討委員会の意見を聞いたということではなくて、裾野の条件も考慮して、土地がただで、しかも25分が長い、どうのこうのも個人的見解がおありでしょう。だけども、その当時の前町長は、まさに裾野が長泉町にはできないという判断をされたんですね。よその地域で獲得することは、そう簡単にはできない。要は、できないと言い切ってもいいかもしれません。4年、5年で見つかるとは思えないということで考えていらっしゃいました。そして、今の場所はふさわしくないなというお考えもありました。そういう中で、広域化をすべきだという意見もあったんですよ。そういうことを前町長が判断して決めたのであって、そのために色々な調査もさせていただきました。  時間も掛かりました。すぐに議会から答申が出て、いやいや、私は裾野にしますよなんていうことではなくて、真摯に受け止めて時間を掛けて判断をされたわけですよね。それを、経過を報告しなかったということを御指摘かもしれませんけれども、熟慮した前町長が自分の判断の結論を議会なりにお示しをしたわけです。同じ内容について住民代表である区長会でも説明をさせてもらいますよということを議会の全員協議会で説明した後、区長会の役員会で説明をさせていただいて周知をしたわけですよね。  新聞記事が、あたかも決めたようなことで、決めるのは議会で町長が決めたような言い方をすべきじゃないというんですけれども、そんなのは新聞記事の話であって、これから議会に諮ろうとする予算を、よその市町は予算何百億しましたなんて、どんどん載せてますよね。それと同じで、その表現をどうのこうのというのは、私はちょっと筋違いかなというふうに思っています。そういう中で、前町長が悩んだ末に示したと、しかも全員が反対ではない。  これはあまり言いたくないんですけれども、選挙の話、前にも答弁しましたので出しますと、私は争点にはならないと思っていたにもかかわらず、相手の方が、最初のリーフレットは、火葬場の「か」の字もないリーフレットでした、それが途中から大きな文字で火葬場反対のことを表明されました。私は争点になったと思っていませんけれども、図らずもそういう結果になって、御案内のとおりの選挙の結果がある。これはどちらの方が多いのかといった場合に、それを御理解いただきたいと思います。 342 ◯議長(植松英樹) 木下議員、質問内容は、通告内容に従って質問を続けてください。 343 ◯11番(木下章夫) ただいまの質問に関しては、2年以上経過しているという部分でございますので、住民説明会においては、この2年以上経過したことについて、お詫びした部分から入られていたかと思います。当然、これについては━━があったということを当局の方も認めているわけですよね、その間について。明らかに、全町民に対しての説明会、会場に来ていただいた方に対して、当然、遅くなったということで、明らかにそのことは町側の━━であったと思うんですね。  その間の中で、決定が前町長の中で進められたということであっても、そこの中に審議というものが全く無い。総合的な判断によるものであったというようなことは、その後、2つに絞り込むという過程についても、やはり外に、一般の町民としている場合においては何も伝わってこない。じゃ、町が火葬場の方に関して判断するときに、今、町長が縷々おっしゃられた広域が大切である、あるいは中には現在の場所は好ましくないという方もいるよ。それは確かにそうでしょう。  ただし、合意形成の根拠になったところには、町が執行するときに一番重要で大切なものは、やはり住民の合意というものが大切な要点の1つなんだよという部分が欠落している。それを埋め合わせるために、行政はどうやって、当時の町長が決めたことであっても、あるいは行政サイドが決めたことであっても、町民の民意をしっかりそこに入れ込むことの内容が伴っていなければ、これは明らかに━━だというふうに言ってもいいような姿勢でもって進んできたと、こういうふうに捉えるのが当然なことではないんでしょうか。  この議論を続けていくと、残された質問がだんだんだんだん減ってきてしまう。そんなふうに考えておりますので、ぜひ2年以上、取り組まなかったということについてはですね。  少なくとも当時の議員は、先ほどの話に戻りますけれども、議会から編成された意見、今の答弁の中にありますので。こちらの方の質問でしたね。これも飛ばします。すみません。  平成28年3月の議会で、前町長の施政方針で、現在地で建築不可能として議会や町民に説明されておられます。町の方を信じていた町民や議会に対しては、えっというふうに思ったのが事実です。それは私もその方に感じたんですね。それはなぜかというと、あっ、町は現在地の場所も検討する、広域の中でも三島市との可能性もあるかもしれない、あるいは町内で別の地を探す可能性もあるかもしれないというふうな思いを持っていたときでありましたので、この平成28年3月、要するに議会の前町長の施政方針の中で現在地で不可能だからということについては、当然、えっというふうに思ったわけですけれども、少なくとも、その後、平成27年8月16日、全員協議会で火葬場計画について議員全員に説明したということですけど、その内容では、議員の方の質問を受けないでというふうにも伺っております。  議会の審議とか議決もしないで、更にはその2日後には新聞報道で前町長は裾野にしましたというけど、議会の承認を得ないで報道したということは、これは町側、当局側の大きな━━になるんじゃないでしょうか。裾野で建設することを議決してない計画であるにもかかわらず、町民に誤解を招く報道であったと。このような手法は当局の行政執行をする上で問題なかったのかどうか、当局はこのことを承知して報道したということは、議会軽視ということにもつながるように思います。その経緯についてお伺いいたします。お答えください。 344 ◯議長(植松英樹) 町長。 345 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  マスコミの報道を我々がコメントする、マスコミの自由であっていいし、知る権利をお伝えする場ですので、私はそれについてコメントするつもりはありません。そうじゃなくて、どう書かれていたかというと、建替えて利用する方針を明らかにしたという表現になってます。ここに━━があるというふうには思っていません。 346 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 347 ◯11番(木下章夫) ありがとうございます。  町の方は思っていなくても、それを受け取る町民の方は、あれっと、そういうふうに決まってしまった状況なのかというふうに理解する方たちは多かったように思うんですね。これは正しい、あるいは適切な報道の内容であったかどうかというのを、いま一度、ちょっと確認させていただきます。 348 ◯議長(植松英樹) 町長。 349 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  新聞記事のコピーを持っております。裾野市と共同で同斎場を建替えて利用する方針を明らかにした。これでどこに━━がある。くどいようですけど、どこに━━があるのか。要は前町長が自分のお考えを議会に示した後ですよ。示した後、新聞記事がそれを取材によって出したということでありまして、決めたなんていうことではなくて方針。あくまでもこの記事も方針を明らかにしたんです。ちょっと勘違いされてないでしょうか。 350 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 351 ◯11番(木下章夫) 示したという、その間がわずか2日間というのにも、えっと驚いてしまいますし、少なくとも議会の方にも報道しますよという部分に対しても、ちょっと疑念を感じますので。  その後、その年の区長連絡協議会に対して、やはり同じような内容で、一方的に区長の質問を受けないで説明されて、区長たちは納得されたのでしょうか。 352 ◯議長(植松英樹) 町長。 353 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  区長連絡協議会の場で説明をしたんですけれども、先日、議会の方にも全員協議会で御報告を申し上げましたと、まさに区長さんたちは住民代表でありますので、同じ内容について御報告しますよと。あるいは、報告をするということに関して、全員協議会でそのようなことも申し伝えてございました。  そういうことから、議論の場でどうしようということを求める場ではなくて、住民に前町長が自分の、要は議員おっしゃられるように、時間が掛かったわけですよね。判断するまでに、公表するまでに、方針を決定して報告するまでに時間が掛かったわけです。それをいち早く報告しようということでの報告のわけですよね。そこで、さあ、これから議論しましょうじゃないわけですよね。そういう場でありました。ただし、今御質問がありましたから言いますけれども、4人だったと思いますけれども、複数を含めて幾つかの御質問を頂きましたけれども、今日は報告ということにさせていただきたいということで、前町長は切り上げて戻らせていただきました。 354 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 355 ◯11番(木下章夫) いち早く報告ということでしたように今お答えしたかと思うんですけれども、結果的には、みんな報告というふうなことで、その前段階での町民の方からの声、あるいは議会の声ということに対して、真摯な対応がほとんど見受けられなかったというのが事実。これが大きなギャップにつながっている部分だと思います。  この考え方そのものは、今、町長がおっしゃるような考え方そのものが底流にあるから、基本的には多くの町民の皆様が、あれ、あれ、あれというふうな形で進んでいるというふうな状況ではないかと思います。これからもそういうふうな懸念があるのであれば、ぜひその辺はやはりきちっと今後の取り組みの中で考えていただきながら、この事業は考えていっていただかなければならんことではないのかと思っています。  質問の頭の中で、かれこれ3年ほど前に、やはり広域という前提の中であれば、町長に質問させていただくわけですけれども、三島市のある代表の方からも、三島市にあるみしま聖苑、共同的な考え方の中で長泉町さんでどうなんだろうかというふうなお話を町長である池田さんにお伝えしたわけであります。結果的に、もうそれ以上の時間は経過している中であっても、本来であれば、町にとっての大切な税金ですから、三島市であった場合には経費でどうなるのか。当然そういったことを確認していった上で、今回の事業の進め方がまずあったであろう。  その辺は十分、私は考えた上で、今回の火葬場について進めていただきたいと考えておったわけですけれども、残念なことに、その辺について前町長の方はどんなふうに進めていたのか、報告が無かったという状況はもちろんあります。報告というよりは、お話が無かったのでどうだったかなと思っておりますけれども、その辺はいかがだったんでしょうかお伺いします。 356 ◯議長(植松英樹) 町長。 357 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  今、議員が御質問された内容について、私は前町長にお伝えを実はしました。お名前は控えさせていただいて、町民の方がこういう意見があるよということを、望んでいるという意見もあるんだということをお伝えしました。  遠藤前町長は、今ある三島函南が既にやっている、しかも大規模でやっているところに長泉町を一緒にというのは、町民としてそこを貸してくださいという意味合いの施設共同利用になるよねという話をされて、そうではなくて新しい、まず、その前に町内にできるかできないか。裾野がいいという御意見と、特別委員会がお示し、提言された現在の場所でという、その2つがテーブルに上がっているというのを判断するのが自分の仕事だというお考えもありまして、お示しになって、それをサポートするのが私の役目ですので、それ以上の議論は無かったんですけれども、その場で前町長のお考えをちょっとお聞かせいただいたのは、今、既に動いているところに長泉町も一緒にやらせてくださいというのは、そこをお借りするようなイメージになるよね。裾野とやるということは、お互いがお金を出し合って新規に長泉町の、共同ではあるけれども、長泉町民のための火葬場を造ることになるんだと、ここは大きな違いだねというお話をされていたことを今思い出しております。 358 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 359 ◯11番(木下章夫) 今お話をしていただいたということは非常に嬉しく思うし、ただ、1つ、その中では具体的な費用面、それはお互いにコスト面では話すことはできなかったと思います。ただ、検討していく過程の中には、その選択肢の中で比較表というコスト比較というのは、予算執行していく上では重要な要素の1つでもあったと。  そのことを単純に考えれば、例えば1市1町であることよりも1市2町であること、住民対比の中でも、そういうふうな部分が当然ながら出てくるものであるとも思えたことも事実であります。それは今のタイミングの中では難しさがあるとはいえ、三島市の方がいいねと言っている方も事実でございますので、今後の歩みは難しいかと思いますが、その辺も含めて厳しい部分があろうかと思います。  そんな中、火葬場の部分につきましては、最後の質問というふうに捉えていただいてよろしいかと思います。火葬場の方の最後の質問につきましては、これだけ火葬場のことに関して、町民が果たして本当にどうであるかということを考えたときに、住民投票、民意の最終確認をすべき案件の1つでもというふうに考えております。そして、町民の民意が、要するに町民が主権であるとするならば、この火葬場移転に関して住民投票を実施すべきというふうに考えるが、いかがでしょうか、御答弁願います。 360 ◯議長(植松英樹) 町長。 361 ◯町長(池田 修) お答えいたします。  議会で議決をしたから、もう進むんだではなくて、議会でステップを踏んで議決をしていただいて決まっている事業なんですね。それを再度また聞くということは、全く議会軽視、甚だしいことだというふうに思って私は受け止めます。  もう1つ、私は争点になるとは思ってなかった。くどいようですけれども、今回、図らずも全く逆の立場を主張する選挙になりました。その結果を見ていただければ、あえて住民投票する考えはございませんけれども、この判断をまさしく民意でなくて何だろうなというふうに私は思っております。選挙の結果でやるということではありませんけれども、これは1つの判断、民意をつかんだ事柄ではないかなということを答弁とさせていただきます。 362 ◯議長(植松英樹) 木下章夫議員。 363 ◯11番(木下章夫) 勝利を勝ち得た町長でございますから、そのように答弁されるのも、ある意味理解できるものでございます。ただ、多くの町民が、この執行方法もあくまでも裾野ありきで動いている、行政主導で動いている、その疑念が拭い切れない状況の中で動いている以上、やはり多くの町民の理解を進めていく中では何らかの手立て、この方法論は必要不可欠というふうに考えております。  来年度に向かえば、新しい予算も付くような状況になるかもしれません。しかしながら、今回の案件は、議会が決めたからといって、議会への説明、責任転嫁のような言葉とも取れない答弁ではなかったようにも思います。ぜひそうでない形で、今後の執行をお願いしたいと思います。  また、町長は、町長の所信表明の中で、前遠藤体制を引き継いでいくというふうにおっしゃっていたと。きっとバトンタッチしていく中で、いいもの悪いものがあろうかと思います。火葬場というしがらみは、ぜひ引きずらないで、引き継がないで、私は池田体制として、それに臨んでいただければなと今でも考えております。  そしてもう1つ、付け加えさせていただくならば、この火葬場の問題、今まで長い時間を掛けて山に登っている、そして目標を目指しているということも、今後の池田町政の中で多分進むことになろうかと思います。あえて私が言いたいのは、山に登ることに対する、その危険性があるのであれば、戻ることもこれまた勇気だ。山登りの人間が本当に危険を感じたときに、戻ることに価値を求めた考え方でもございます。  もう一度、本日の質問を終了するにあたり、山に登ること、このことも大切だけれども、山を下りる、このことを決めるのもまた重要なんだ。このような言葉を最後に述べさせていただいて質問を終わらさせていただきます。ありがとうございます。   ──────────────────────────────────────── 364 ◯議長(植松英樹) 以上で、本日の日程は全部終了しましたので、本日の会議を閉じ、散会します。  なお、次回の会議日程は10月24日午前10時から会議を開き、議事は一般質問を行う予定ですので、お知らせをいたします。  どなた様も御苦労さまでした。                 午後 3時50分 散会   ──────────────────────────────────────── 会議の経過を記載し、その相違がないことを証するため、ここに署名する。           長泉町議会議長    植 松 英 樹           署名議員(1番)   井 出 春 彦           署名議員(2番)   長 野 晋 治 Copyright © Nagaizumi Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...