ツイート シェア
  1. 長泉町議会 2014-09-08
    平成26年第3回定例会(第5日目) 本文 開催日: 2014-09-08


    取得元: 長泉町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-26
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時00分 開議 ◯議長溝口伊佐雄) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。   ──────────────────────────────────────── 2 ◯議長溝口伊佐雄) 本日の議事日程はお手元に配付してありますので、御了承願います。   ──────────────────────────────────────── 3 ◯議長溝口伊佐雄) 日程第1.これより一般質問を行います。  質問者に申し上げます。質問内容により、答弁者及び答弁者の順序が質問者の希望より異なることがありますので、御了承願います。   ──────────────────────────────────────── 4 ◯議長溝口伊佐雄) 質問順位1番。  質問内容1.環境美化環境整備と良好な景観の形成は  質問者杉森賢二議員杉森賢二議員。 5 ◯3番(杉森賢二) 皆さん、おはようございます。1番目で緊張しておりますが、一般質問最終日長泉町のあしたにつながる一般質問を進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして進めてまいります。今回のテーマは「環境美化環境整備と良好な景観の形成は」、環境についてです。  公園広場整備フラワーロードなど花と緑のまちづくりを遂行し、ゆとりや優しさを感じられる環境整備を町では今まで展開していますが、今後、細かな環境美化環境整備政策、あらゆる点において、より効率的・効果的な景観の政策が重要と考えます。町民が今よりもっと暮らしやすく、長泉で暮らしたい、働きたい、遊びに行きたいという快適で豊かなまちづくりを展開し、実現するために質問いたします。  現在、存在する公園広場を利用するための駐車場整備は、また、計画段階公園広場駐車場整備の状況についてです。子供たちのお迎えや少し離れた公園への送り迎えなど、路上駐車をしてしまうと危険にもなります。駐車場確保可能な公園広場設置していただきたいと考えています。  1つ目は、公園広場の数、また駐車場設置されている公園広場の数は幾つあるのか。現在計画中の公園もあると聞いていますが、公園広場駐車場設置の考えについてお伺いします。 6 ◯議長溝口伊佐雄) 工事管理課長。 7 ◯工事管理課長鈴木政弘) お答えします。  町内の町が所管する公園広場の数は、平成26年4月1日現在で51カ所であり、その中で駐車場を有する公園広場は7カ所となっております。  公園広場計画する中で駐車場設置についての基本的な考え方ですが、公園広場は、用地の広さや地域性などにより、規模の小さいものや大きいものなど、いろいろな種類のものがございますが、比較的規模が小さいものは、主にその地域に居住する方々が徒歩により気軽に立ち寄れるものとしており、基本的には駐車場計画しない考え方であります。
     また、規模が比較的大きいもの、特に近隣公園やそれ以上の規模になるものは、その性質上の観点から駐車場設置を視野に入れて計画しております。  なお、近年では、障害者やベビーカーでの移動などに配慮したユニバーサルデザイン考え方から、駐車場設置を求められる場合があります。しかしながら、近隣の地域からは、駐車する車などの騒音問題を含めた苦情もあることから、駐車場設置に対して否定的な意見もあります。  このようなことから、地元区の意見も聞きながら、総合的な判断により駐車場設置について対応しております。 8 ◯議長溝口伊佐雄) 杉森賢二議員。 9 ◯3番(杉森賢二) 送り迎えの車両だけでなく、万が一の非常時の車両が乗り入れるスペースも重要と考えます。今後の計画において、駐車場スペースについては、路上駐車をされてとか、そういった部分での騒音とかというのも、逆に近隣のクレームというところは変わらなくなってしまうと思います。同じことも考えられると思いますので、できる限りという部分で進めて、取り組んでいただければと思いますので。  その中で、もう一つ質問させていただきます。公園の中で鮎壺公園についてです。以前、宮口議員からも質問がありましたが、伊豆半島ジオパークのジオサイトにもなっているため、今後、広域からの利用も予想されます。将来的な考えも含め、駐車場整備の進捗についてお尋ねします。 10 ◯議長溝口伊佐雄) 建設計画課長。 11 ◯建設計画課長高山俊幸) お答えいたします。  鮎壺公園は、平成2年度に1.3ヘクタールを都市計画決定し、町民の誰もが楽しむことができ、地域コミュニティの場となる公園として位置づけられています。現在は、まだ事業実施には至っていませんが、事業を実施する段階では駐車場も配置した設計を行う予定であります。  しかし、都市計画決定された鮎壺公園を全体整備するには時間がかかることから、平成24年度には、ジオポイントである鮎壺の滝を身近に見ることのできる広場として、一部区域の整備を実施いたしました。  また、黄瀬川遊歩道整備され、多くの住民が利用していただいていることから、現在、県道大岡元長窪線沿いに4台程度駐車できる駐車場設置すべく県と調整を進めており、年内には設置ができる予定であります。 12 ◯議長溝口伊佐雄) 杉森賢二議員。 13 ◯3番(杉森賢二) 今、県との調整ということで年内に4台。台数、多ければ多いほどとは思うんですが、本当に今は1台も止めれない状態ですので、そういった取り組みを行っていただけるということを聞いて自分もちょっと安心しました。ぜひ一日も早く駐車場整備していただいて、利用していただけるように対応していただければと思います。  それでは、次の質問にまいります。歩道を快適に利用するために、現在、全国的にワンちゃんを飼っている世帯が増えていると聞いていますが、ワンちゃんを飼っている人も飼っていない人も快適に歩道を利用できるよう、ペット散歩マナー対策について質問します。  1つ目は、ペットが全国的に増えていると聞いていますけれども、当町の現在登録のあるワンちゃんの登録件数、また苦情の連絡もあるかと思いますが、現状どのような問題が起きているか伺います。 14 ◯議長溝口伊佐雄) くらし環境課長。 15 ◯くらし環境課長高橋和宏) お答えいたします。  現在の当町の犬の登録件数ですが、平成25年度末1,738頭で減少傾向にあります。  犬の飼い主マナーとして、一般的に問題になっていることは、散歩中、犬のふんを取らず、歩道にそのまま放置してしまったり、リードをつけていなかったり、リードが長過ぎて周囲に迷惑をかけていることがございます。当町については、このような犬の飼い主マナーに対する苦情はありますが、集中しているわけではありません。 16 ◯議長溝口伊佐雄) 杉森賢二議員。 17 ◯3番(杉森賢二) あえて私は犬をワンちゃんというふうに言わさせていただいているんですが、子供を育てるのと同じように、家族の一員のペットとしてワンちゃんはかわいがられています。ひとり暮らしの御高齢者ワンちゃんがいることで癒やされるというセラピー効果もあるという、本当にそのような形で、犬、ワンちゃんを見ていただきたいなというところの思いもあって、ワンちゃんと呼ばせていただいているんですが、そういう例も多く聞いています。  1軒で複数のワンちゃんを飼っているという御自宅も少なくないはずです。また、ワクチンや狂犬病ですね、こちら、やはり値段がかなりかかってしまうので、ワクチンを打ってないワンちゃんも県内でも多数いるということも聞いています。ですので、登録件数以上にワンちゃんを飼っている御自宅が多いというふうに認識していただければと思います。なかなか把握できない、難しいと思うんですけれども、呼びかけによって改善はできると思いますので、今後対応をお願いしたいと思います。  2つ目質問です。町がワンちゃんの飼い主に対して行っているマナー対策として、今まで取り組んできたこと、また、今後の取り組みについて伺います。 18 ◯議長溝口伊佐雄) くらし環境課長。 19 ◯くらし環境課長高橋和宏) お答えいたします。  犬の飼い主マナー対策といたしましては、広報誌で呼びかけたり、年2回、環境指導委員の皆様と犬の散歩パトロールを実施しております。  また、犬のふんが多い場所には、啓発用看板自治会や個人にお渡ししています。  さらに、犬の新規登録者には、鑑札と一緒に犬のふんを取る紙スコップをお渡しし、散歩のマナーの徹底に力を入れております。  その他の対策といたしましては、本年度、くらし環境課長であります私が支部長を務めます、静岡県動物愛護協会東部支部において、動物愛護動物適正管理普及を目的としたマナー関連事業を実施しております。  具体的な事業といたしましては、駿東獣医師会主催の犬の飼い主セミナーへの協力や人と動物の防災を主体とした飼い方教室を7月31日に裾野市で、また、8月31日は三島市で開催いたしました。今後も当町単独と広域での取り組みを併用しながら取り組んでまいります。 20 ◯議長溝口伊佐雄) 杉森賢二議員。 21 ◯3番(杉森賢二) 今月の広報でも拝見させていただきました。1ページを使い呼びかけられていて、すばらしい取り組みだと思います。個人的には、もう少し、一歩踏み込んだ形でワンポイントアドバイス、あと、豆知識のような形の内容が盛り込まれていると、もっと飼い主さんの知識向上につながって、それを実行してもらえるような呼びかけというところでやってもらえると、もっといいかなというふうに思っています。  また、動物愛護協会という、獣医師会を取りまとめている会だと思うんですが、そこの支部長もやられているというところで、ぜひそういったマナー、しつけ教室、三島、裾野で今行われたというふうに聞いたんですが、長泉町でぜひ開催していただけるとよろしいかなと思います。  それでは、3つ目質問にまいります。トイレで流せるうんち袋の使用や空きペットボトルに水を入れておしっこ時にかけるなど、お散歩中の活用案内、無駄ぼえ、飛びかかり、かみつきなどをなくすための、そういった取り組みについて町としてのという部分を伺います。 22 ◯議長溝口伊佐雄) くらし環境課長。 23 ◯くらし環境課長高橋和宏) お答えいたします。  マナーを守っていただくための対策については、先ほど答弁させていただいたとおりでございます。  さらに、しつけ訓練への取り組みですが、広域事業として静岡県動物保護協会が主体となり、犬と猫の飼い方教室が開催されており、昨年度は県内で20回開催し、受講者は679人に及びました。今後は、広報等を通じて参加を呼びかけていきたいと思います。 24 ◯議長溝口伊佐雄) 杉森賢二議員。 25 ◯3番(杉森賢二) ぜひそういった取り組みを進めていただき、それに参加している方が679名というふうに聞いて、それだけ、あっ、そんなにいるんだということで自分も驚いています。その679名をもっともっと多くしていくために、できれば地元のそういったボランティア団体と組んで、より充実した形の訓練というようなところで行っていただければなというふうに思います。  できれば、その情報提供という部分で、もっともっと飼い主の意識というのを高めていただいて、そして、ワンちゃんが飛びかかったりとか、無駄ぼえをしたりという部分で、私も子供の頃はワンちゃんに近づけない、触れなかったのですが、大人になって、いろんなきっかけで今はワンちゃんを飼っていたりという部分もあるんですけれども、どうしても隣近所で門におしっこをかけられたりとか、うんちがそのままになっているというケースは、昨日も自分が敬老会に参加させていただくときに歩いていたら、やはりうんちが何カ所も落ちてました。やはりそれが現状だと思います。  そして、おしっこを、マーキングというふうに言っているんですけど、ワンちゃんがおしっこをかけるポイントというのが、ワンちゃんが臭いでそこを覚えちゃうんですよね。そして、同じところに近寄っていって、その臭いでマーキングしたところにまたおしっこをすると。そうなると、全国的でも、そういった隣近所のトラブルというのは多々、やはり事例を聞いていると思います。ぜひそういった取り組みを、知らない人に呼びかけられるような、そういった形で進めてもらえればと思います。  12月13日にコミュニティながいずみで、わんぱく冒険サークルセラピー犬、ワーキングドッグの実演・体験、マナー・しつけ教室という企画がありますので、ぜひそういった地元ボランティア団体との連携も図っていただくことを希望して、次の質問にまいります。  次の質問は、町全域環境を考えた景観条例策定、展開、構想についてです。新たな道路が開通し、開発が進むこの長泉町において景観条例の策定は急務と考えます。豊かな緑あふれる景観と近代的な景観がバランス良く存在していくために質問いたします。  町全域に対する景観計画及び条例内容進捗状況及び今後の進め方と伊豆半島ジオパークになっている地域計画について伺います。 26 ◯議長溝口伊佐雄) 都市環境部長。 27 ◯都市環境部長高橋泰裕) お答えいたします。  当町は、昨年度より景観計画及び景観条例を検討しており、現在、専門家委員長とする検討委員会設置して進めているところでございます。  景観形成の推進については、今まで、道路など公共施設整備するときに一定の取り組みを行ってきました。また、民間開発につきましても、土地利用事業指導要綱により、景観に関して一定の配慮を指導してきました。今後は、体系的に良好な景観行政を推進するため、景観法に基づく景観計画を定め、具体的な取り組みを進めてまいります。  景観計画には、景観形成の基本的な方向性や主要な施策を定める他、自然緑地住宅地及び産業地など地域別の方針や大規模建築物工作物に基準を設け、良好な景観形成を誘導していくことを考えております。  また、伊豆半島ジオパークにおけるジオポイントであります鮎壺の滝や駿河平からの眺望についても、今後の取り組みに関する考え方を検討しております。  景観条例には、大規模建築物工作物形態意匠について届出制度を設け、景観計画実効性を高めたいと考えております。  町民、事業者と町がそれぞれの役割を果たし、良好な景観形成に積極的に取り組むための計画となるよう、住民や専門家の意見を聞きながら進めてまいります。 28 ◯議長溝口伊佐雄) 杉森賢二議員。 29 ◯3番(杉森賢二) 先日、私、伊勢市の視察研修及び意見交換会に行ってまいりまして、伊勢は伊勢神宮をはじめとする観光の街でありますけれども、神宮参拝客が平成10年で600万人、21年で800万人、そして現在では1,500万人になってます。その伊勢市に存在するおかげ横丁、そこが景観条例ということで、伊勢の景観を大切に、魅力あるものにしていくために条例を制定してます。それには5年間かかったというふうに聞いています。長泉と伊勢は環境や商圏という点では全く違うかもしれないんですけれども、景観を維持し、魅力あるまちにしていくための参考にはなると思います。  伊勢に行く人がそれだけ増えているのは、条例だけではないと思います。湾岸道などの影響もあると思います。湾岸道ができたときに、どのような都市計画・政策を立て、実行してきたか、また連携を図ってきたかと思います。  長泉町も、第二東名と伊豆縦貫道の開通、そこで新たな政策を行い、実行して、いろんな実績にもなっております。それにプラスして、もう一度、長泉に足を運びたい、長泉景観はすばらしいといった環境を目指して、条例を含めた景観取り組みを引き続き行っていただきたいと思います。それが未来に向けた新たな商業の発展、おかげ横丁のような商店街の活性とつながっていくはずだと思います。次の手を打っていただくことをお願いして、次の質問にまいります。  次は、本日最後の質問です。注意看板景観に配慮したピクトグラム活用統一性、わかりやすさを目的とした計画についてです。現在設置している注意看板の種類とその目的・効果について伺います。 30 ◯議長溝口伊佐雄) くらし環境課長。 31 ◯くらし環境課長高橋和宏) お答えいたします。  地域住民の皆様が迷惑している犬・猫のふんの放置や不法投棄による大量のごみ等を放置してしまうと、環境景観が悪化してしまいます。そのようなことがないように、犬・猫のふん、不法投棄ポイ捨て等、ごみに関する看板設置しております。設置場所につきましては、環境指導委員や住民から要望のあった場所に設置しております。  啓発看板は、道路案内標識のようなピクトグラムで統一された看板は今のところございませんので、内容別既製品の中からイラストが描かれた、わかりやすいものを選定しております。  古くなったり、デザイン的に合わない看板は、環境景観を阻害することになってしまいます。そこで、景観計画の策定を契機に、今後は看板の大きさや場所等環境景観に配慮しながら設置するよう、研究していきたいと考えております。 32 ◯議長溝口伊佐雄) 杉森賢二議員。 33 ◯3番(杉森賢二) 現状について聞かせていただいて、まあ、自分がイメージしていた形です。  皆さんもごらんのとおり、そのイラストを見ると、ワンちゃんがいかにもかみついてきそうなイラストであったりとか、ポイ捨ても、空き缶が怒った顔をして、いかにもこちらに飛んできそうな、そのようなイラストだと思います。  今までは、そういう既製のものでよかったのかもしれないんですけれども、やはり景観という観点で考えたときに、また、それを意識してもらうのに、ただ怒っている形で威圧感を与えればいいのかという部分では、皆さんも疑問に感じると思います。  長泉町のウェルピア、皆さん、何回も入っていると思うんですが、ウェルピア内の案内看板ピクトグラムでわかりやすく表示されています。それも既製であったりとか、統一されたものだとは思うんですけれども、それを既製にこだわらず、注意看板を新たにピクトグラムでわかりやすく、町のオリジナルとして作って、それを成功事例として全国に普及させていくというのも一つのやり方かなというふうに思いますので、ぜひちょっとそのような形のものを参考にしていただき、景観を配慮したものを計画していただければと思います。  全体で環境の改善、景観取り組みを今取り組むことによって、5年後、10年後、20年後の長泉が変わっていくはずです。県東部、県をリードするだけでなくて、全国でも新しい環境景観取り組みを行えば、地域住民がより暮らしやすくなるはずです。  また、政府は、現在、外国人観光客を、1,036万人を2020年には2,000万人にと目標を掲げています。伊豆半島ジオパークなど、あらゆる点においても、各地からリピーターとして訪れてもらえる長泉にしていくために取り組んでいただくことを願いまして、私の一般質問を終わります。   ──────────────────────────────────────── 34 ◯議長溝口伊佐雄) 質問順位2番。  質問内容1.地域要望の取り扱いについて      2.町議会議員や町長の選挙におけるタッチパネル方式採用の検討は  質問者、小永井康一議員。小永井康一議員。 35 ◯5番(小永井康一) おはようございます。本日、質問順位2番、小永井康一です。通告に従いまして質問をいたします。  では、まず、第1番目としまして、地域要望の取り扱いについて質問をいたします。  住民からの地域に密着した要望というのは、わかりやすい住民ニーズのあらわれであり、住民満足度に直結していると私は感じます。しかし、現状では、地域要望に対する町の取り組みに満足されていない住民が町内にいると聞いております。  ここで住民満足度に着目しますと、住民満足度は、住民定着度の向上のみならず、新たな住民の転入を呼び込むキーワードにもなっていると私は思います。世間でも話題になっておりますし、今定例会の一般質問において四方議員も取り上げていらっしゃいましたが、これからは全国的に人口減少の時代です。町に魅力がなければ住民が離れていき、やがて自治体が消滅する、そのような地方自治体にとって危機的な時代が近づいてきています。  これからは行政も、民間と同じように住民満足度において、他の自治体と競争しなければならなくなるのです。自治体が生き残るために、成長戦略でなく生存戦略の時代が訪れてきていると言えます。  県が平成25年12月に発表した推計では、長泉町は人口増加途上にあります。しかし、いつかは人口減少に転じることでしょう。当町の現状と予測は好調でありますが、50年先、100年先まで生き残るためには、今から新たな生存戦略を恒常的に生み続けることが必要と感じます。  地域要望に丁寧かつ迅速に応える仕組みを検討し、住民満足度を高めることにより住民定着度を高め、新規転入住民の呼び込みを促進する計らいをもって、当町の新たな生存戦略としていただきたいということで最初の質問をします。  当町でも、毎年9月に区長や交通安全委員が取りまとめた要望が町に提出されております。わかりやすい地域要望といえば、道路改良や交通安全施設などです。そして、その中には、提出した要望のうち、翌年には実施が決定されるものもありますし、数年来、同じ内容で申請しても、さまざまな事情で実施されない要望もあるようです。こういった地域要望は、どのような判断基準で、またはどのように優先順位をつけて実施を決定しているのか伺います。 36 ◯議長溝口伊佐雄) 工事管理課長。 37 ◯工事管理課長鈴木政弘) お答えします。  町が所管する道路改良など工事に関する地域の要望については、年に1回、工事管理課において区申請工事事業で対応しております。この事業は、道路や河川、公園の保全事業において地元区から次年度実施での要望が申請されるもので、この申請箇所の決定は区の主導により行い、区が関係者並びに土地所有者に対して一定の同意を取りつけた上、取りまとめを実施し、区の総意として区長名で町に対して申請するものであります。  この提出された申請により、後日、区長の立ち会いによる現地調査を実施し、この調査結果をもとに職員で審議し、次年度の採用可否を決定するものであります。その判断基準は、緊急性、公共性、費用対効果により構成されており、これを総合的に判断し、優先順位をつけて決定しております。  また、この申請以外にも、安全管理上緊急に実施しなければならない事象が発生した場合は、速やかに対応し、地域の安全確保を図ってまいります。  次に、住民からの理解を得る努力についてでありますが、当町といたしましては、本事業が区の主導での申請行為であることから、区長へ文書による回答を実施し、区長から地域への周知をお願いすることにより、地域住民への理解は得られているものと考えております。 38 ◯議長溝口伊佐雄) 地域防災課長。 39 ◯地域防災課長(神山秀久) お答えします。  各区からの交通安全施設の要望に関しましては、各区の交通安全会支部長から、区内の危険箇所などについて区長等と協議の上、区長名で要望箇所を申請していただいております。  そして、この各区からの申請に基づき、担当課である地域防災課において現地調査や必要に応じて警察との協議を行った上で、交通事故の危険度や緊急性などを考慮し、交通安全上、設置しても効果が得られない、設置が不可能である、個人敷地から出るためのカーブミラー、土地所有者の同意を得られないなどの採択基準等に照らして優先順位が高いと判断する交通安全施設から、できる限り順次対応している状況であります。  また、この各区からの要望の中で、特に、一旦停止・速度表示などの交通規制に係る交通安全施設の設置につきましては、裾野警察署に対しまして町から一括して要望を上げているところであります。  そして、このような要望に対する採択、不採択の結果につきましては、交通安全会支部長会にて、区ごとに要望箇所に対する結果通知を配布するとともに、支部長から不明な点などの問い合わせにつきましては、個別に説明させていただいており、その内容を各区長に結果を伝えていただき、区内で交通安全施設の要望に関する状況を共有していただくことで、地域への理解も求めているものであります。 40 ◯議長溝口伊佐雄) 小永井康一議員。 41 ◯5番(小永井康一) ただいま答弁がありました。ちょっと質問しようとする内容もあらかじめ答えられてしまって、ちょっと私としてもどう言っていいのかわからないんですが、次の質問に対しても答弁をいただいたので、この次の質問は、基本的には、工事管理課については区長を通じて、また地域防災課については交通安全委員が区長と協議の上やっているということですので、説明をいただきましたので、次の項目に移ります。  数多くある地域の要望の中には、数年にわたり実施されていないし、今後実施される見込みがない要望もあると聞きます。これが積もり積もって不満に感じている住民もいらっしゃることでしょう。  町長が住民目線のサービスと常々おっしゃいますけれども、そこを目指すのであれば、そのような不満を取り除いていくことは、行政にとって大切な仕事ではないかと私は感じます。予算の都合や受益者が少ないなどの理由でできない事情があることは仕方がないのですが、できないならできないなりに住民との意思疎通を図ったり、説明責任を果たしていくことが必要かと思います。  これに対しては、区長がやっているということですので、じゃ、さらに次の項目に移ります。すみません、失礼しました。では、次の項目です。
     私が住民からの声を聞く限り、今まで住民への説明方法は区長に一括するという方法でしたけれども、それが十分に機能しているかどうかというと、ちょっと疑問なところがあると、住民目線に立つと思うところがあります。例えばのお話なんですけど、せっかく要望が採択されて工事に着手する段になって、工事の予定を区長さんに説明したけれども、実際に工事をする箇所に住む住民にうまく伝わっておらず、行政の不満につながってしまった事例を私は耳にしたことがあります。行政が地域要望に対して前向きに取り組んだにもかかわらず、正当な評価をされていない事例だと思います。  また、実施されていない地域要望の中には、職員の知恵や長年にわたる経験をもって当たれば、実施できない理由をすぐに解決できるものも多くあるように感じます。特に3年以上、実施が見送られている要望については、明確な基準を定めて、職員による現地立会調査や住民説明会などを行っていただくなど、区長任せにならない、住民目線での対応の検討が必要なのではないでしょうか。  余談ですが、行政手続法第10条によれば、「行政庁は、申請に対する処分であって、申請者以外の者の利害を考慮すべきことが当該法令において許認可等の要件とされているものを行う場合には、必要に応じ、公聴会の開催その他の適当な方法により当該申請者以外の者の意見を聞く機会を設けるよう努めなければならない」とあります。一応、地域からの要望は、町が指定する形で住民から申請されて町に受理されており、その採択・不採択によって住民に利害が発生する以上、地域要望にもこの条文が適用ないし準用されるのではないかと私は考えております。そのことも一考していただきたいと思います。  改めて申しますが、これからは生存戦略としての住民満足が実際に不可欠な時代です。ぜひ住民満足に直結する地域要望実現のさらなる町の積極的な取り組みに期待して、私からの提言とさせていただきます。  続きまして、2番目の質問事項です。町議会議員や町長の選挙におけるタッチパネル方式採用の検討はと題しまして質問いたします。  地方公共団体の議会の議員及び町の選挙に係る電磁的記録式投票機を用いて行う投票方法等の特例に関する法律、いわゆる電子投票法が施行されてから既に何年かが経過しています。IT業界は進歩が目覚ましく、ハードウエア、ソフトウエアの両面で技術革新が進み、私たちを取り巻く環境は、この数年で大きく変化しました。  その進歩たるや、タッチパネル方式での選挙と聞いただけで、スマートフォン型携帯電話から投票できるのかと思ったという声を発した方がいらっしゃるほどです。それほどに現在の私たちの生活に、タッチパネル端末やネットワーク技術は浸透しています。電子投票法制定当時では、ちょっと考えられなかった状況です。  この状況下において、私たちは投票用紙に直接自署を記名する投票方式を継続するべきか、検討するときが来たのではないでしょうか。ここはひとつ町内で行われる地方選挙に電子投票を取り入れて、当町に先進都市のイメージを定着すべく、県内の他市町に先駆けた電子投票の検討について質問いたします。  では、先ほども申し上げましたとおり、電子投票が施行されてから何年かの歳月が経過しているのですが、これまでに当町でも電子投票を検討したことがあるのか、また、電子投票のメリットは何か、当局の考えを伺います。 42 ◯議長溝口伊佐雄) 行政課長。 43 ◯行政課長(目黒健一) お答えいたします。  御質問の電子投票は、情報化社会の進展に伴い、選挙の公正で適正な執行と開票事務のスムーズな進行に関して新たな方法が求められてきたことから、平成14年2月1日に地方公共団体の議会の議員及び長の選挙に係る電磁的記録式投票機を用いて行う投票方法等の特例に関する法律が施行され、自治体が条例で定めた場合には、その自治体の議会の議員及び長の選挙に限り電磁的記録式投票機を用いる、いわゆる電子投票が導入できるようになりました。  電子投票は、投票する際に銀行のATMのようなタッチパネルなどを用いて投票行為を行うもので、開票時間の大幅な短縮や人件費の削減、疑問票や無効票が出ない、自分で書くことが困難な高齢者障害者の方が代筆なしに投票ができるといったメリットがあると言われております。  このようなことから、電子投票の制度ができた以降、全国で10市町村が導入をいたしましたが、電子投票が行われた選挙が機器のトラブル等により選挙無効となり、再選挙となった事例をはじめ、他自治体の選挙でも機器のトラブルが発生したことから、機器の信頼性が確保できないとして、導入自治体の中で条例の廃止や休止が相次ぎ、現在では全国で3市町のみが電子投票を実施している状況となっております。  当町では、法施行当時に担当職員による研修会への参加や実際の機器のデモを見学するなど、制度の研究をいたしましたが、先ほど申し上げました機器のトラブルがあり信頼性に欠けることに加え、国においても国政選挙に電子投票を導入する公職選挙法特例法の改正が見送られ、地方選挙でしか電子投票が利用できないという状況が改善されないため、導入に向けた具体的な検討は現在行っておりません。 44 ◯議長溝口伊佐雄) 小永井康一議員。 45 ◯5番(小永井康一) ありがとうございます。  信頼性が当時、かなりない状況において選挙を行ったために選挙無効が発生したということは理解しました。結局、そういうのというのは、どれだけデバッグなり、実際にロールアウトするまでの検討を行ったか、機器の信頼性というのは、そういうことで決まってくると思います。また、技術的な向上、先ほど申し上げましたとおり、技術的な向上がありますので、また状況が変わってくると思います。そのこともまた、ぜひ頭の隅に入れていただきたいと思います。  では、少し視点を変えまして、近年、若年層の投票率の低下が問題となっています。私が平成25年第4回の定例会の一般質問で取り上げましたが、当町においても昨年の町長選挙の投票率は20歳代で32.58%でした。若者にはスマートフォンの普及が目覚ましく、タッチパネルデバイスへの親和性はかなり高くなっていると思います。  こういう若年層への起爆剤として、タッチパネル方式の電子投票が役に立つと私は考えるんですが、当局の考えを伺います。 46 ◯議長溝口伊佐雄) 行政課長。 47 ◯行政課長(目黒健一) お答えいたします。  先ほどお答えしたように、電子投票のメリットは、疑問票や無効票がなくなり、また、自分で書くことが困難な高齢者障害者の方も代筆なしに投票ができるということが挙げられており、投票率の向上を主目的としたものではありません。  また、電子投票は、選挙人が投票所において投票する制度となっていることから、投票所に足を運ぶこと自体は現状と変わりません。実際に電子投票を導入している自治体に確認したところ、導入により若年層の投票率が向上したという認識はないと伺っており、このようなことから電子投票の導入が直接若年層の投票率の向上には結びつかないと判断しております。 48 ◯議長溝口伊佐雄) 小永井康一議員。 49 ◯5番(小永井康一) 私が期待した結果では、ちょっと実はなかったということがわかりました。  それでは、インターネット投票なんていう話も、多分この場で出てくるとは思ったんですが、よく調べてみますと、実は電子投票法第4条2項には、投票機の外部接続が禁止されていると書いてあったので、本当はインターネット投票もちょっと期待したかったんですが、事前にシャットアウトされているので、この質問はしません。  今までの答弁を要約しますと、信頼性の壁が電子投票実現への道を閉ざしている状況とのことです。しかし、これほどに日進月歩でIT技術が進んだ現在、タブレットPC端末やQRコードなど、電子投票法施行当時には高度だった技術が一般に広く普及し、デバイスのコストが相当に下がったと言えます。それら一般市場に流通しているデバイスを組み合わせソフトウエアで制御することで、投票機として成立させてしまうことも可能です。  また、ネットワーク技術も進化し、暗号化にも強化されました。そういうことを勘案しますと、現在は国が注目するようなジャパニーズスタンダードになり得る、すぐれた電子投票デバイスがいつ開発されるかわからない状況が熟成したと言えます。  では、そういう安価になったデバイスに組み込める、すぐれた電子投票ソフトウエアが開発された場合、または開発の計画があるとしたときの当局の対応はどのようなものでしょうか、お答えください。 50 ◯議長溝口伊佐雄) 行政課長。 51 ◯行政課長(目黒健一) お答えいたします。  町として電子投票の導入を検討する条件としましては、まず、投票方法が選挙ごとに異なる状況では選挙人に戸惑いが生じるおそれがあることから、現在のように地方選挙のみで活用できるという制度ではなく、国政選挙でも活用できるように国による法整備が行われ、投票制度が一本化されることが必要不可欠であると考えております。  その上で、電子投票に係る機器やシステムの信頼性が高まり、また国による財政支援により、費用面において安価に導入できるという状況になれば、導入について検討してまいりたいと考えております。 52 ◯議長溝口伊佐雄) 小永井康一議員。 53 ◯5番(小永井康一) 国が言っていることは、地方で失敗したから国はやらないよということで、逆に今、課長が答えたことは、国がやらないと地方はやらないよというようなことで、どっちが先なのか、ちょっとわからない状況なんですけれども、とにかく国がリードすることがないんであれば、やっぱり地方がリードすることが必要なんじゃないかなということで今回の提案をさせていただいております。状況がまた変わってくると思いますので、そのときは検討が入ってくると思います。  では、ちょっとまとめのほうに移ります。当町は、若い人が多い、元気ある町と周囲から評価されています。その文脈において、先進施策を推し進める町のイメージをつくり上げていくことも必要かと思います。また、タッチパネル式の電子投票デバイスは液晶画面ですから、さまざまな訴求が期待できると思います。  今までは無言の空間で黙々と投票用紙に記入して、静かに投票箱に投げ込む、そして立会人に黙礼して去るという形式でした。それが例えば、かわいいキャラクターなどをガイドとして画面に配置したり、アニメで人気がある声優さんを起用するなどすれば、今までの選挙へのかたいイメージを払拭することができると思います。話題性も手伝って、若年層、まだ10代の選挙人予備軍を含みますけれども、若年層への訴求へつながるのではいでしょうか。  それから、電子投票というと、お年寄りは聞いただけで敬遠しがちですが、先ほど行政課長からの答弁もありましたとおり、実はタッチパネル方式というのは、お年寄りにとても優しい投票方式になっています。文字が大きく表示され、候補者の名前を書き間違えることはなく、画面の案内に従って、5、6回、指で触れるだけで投票が終わりますから、その点でも導入のメリットはあると思います。それらのメリットを総合的に加味し、状況が変化していく中で、職員を先進地へ派遣研修するなどして情報収集に当たってもよいのではないかと思います。  コストと信頼性の壁を超えれば、その効果は高い電子投票。今後は、ぜひアンテナを高くして、県内で一番早い電子投票の導入を提言いたしまして、質問を終わります。   ──────────────────────────────────────── 54 ◯議長溝口伊佐雄) 質問順位3番。  質問内容1.火葬場の整備について  質問者、柏木豊議員。柏木豊議員。 55 ◯13番(柏木 豊) 予定をしていたより、ちょっと時間が早く来たものですから、ちょっと準備に戸惑うような感じですが、ひとつ通告によりまして火葬場の整備について順次質問をしてまいります。  今回は質問を1点に絞ってありますので、明快な回答をお願いしますと言いたいところですが、今回は少し難しいと思いますので、ぜひ今後につながるような、つながるように誠実な答弁をお願いをしたいと思います。  今回は通告をしまして、いろいろ過去の状況を私なりに調査をしてみましたので、その辺の確認をした部分をちょっとお話を事前に申し上げたいと思います。と申しますのは、町の報告書、検討結果の報告書、これらを全て見ても、火葬場の設置については、これらの報告書では昭和43年に建設されたというようなことが記載されておるわけです。私は、43年、いや、もっと前に火葬場があったじゃないかなというようなことで、ちょっと調べてみました。  郷土史であるとか、町史であるとか、町の広報誌であるとか、議事録とか、いろいろ私ができる限りで調べてみたわけですが、どうも昭和37年には既に建設がされていたというようなことです。ですから、それ以前ということになろうかと思うんですが、いずれにしても、そんなような状況にあるということなものですから、今後の整備の関係等でも資料、最終的に町の歴史に関わることなものですから、この辺は正確な整理をひとつしていただくことが必要ではないかというふうに思います。  調べていく中で、火葬場の使用料条例、これは既に昭和21年に町で、当時の村ですね、村の条例の中に制定がされております。この当時、たしか町外者100円で町内者無料というような形だったと思いますが、そんなところからスタートがしているようです。  それで、ちょっと調査の中で、過程で、こんな記事を見つけたものですから、ちょっと紹介をしておきます。これは昭和33年の2月17日付けの村の広報誌です。その中に、村火葬場を使用するのに遺体を火葬する場合の作業は利用者の方にお願いしていましたが、3月1日からこれを全て村直営として役場の衛生夫がこれに当たることになりました。したがって、火葬場の使用料は近く改正されることになりましたが、利用者には燃料を出していただくだけで、作業員に対する心付、その他の配慮は一切お断りすることになりますというような、こんなような記事が、この時代時代の中でのことだと思いますが、記載されておりました。  これはちょっと御披露だけということになるわけですが、次に、では、火葬場の位置づけというのは、町の総合計画でどんなふうな形になっているかというのを調べてまいりましたら、総合計画の第1次、昭和51年から60年になるわけですが、このときには、火葬場については、駐車場及び施設を改善し、より火葬の機能を高めるとともに、植樹等を行い、周囲の環境整備し、緑化に努めると、こういうふうに示されておりました。これに沿って、いろいろな整備がされてきておりました。  次に、町の総合計画の第2次、平成4年から12年では、ここで斎場の老朽化、周辺環境の変化に伴い施設の移転を検討するというふうに示されました。これによって、実は平成4年に当時の沢口議員から火葬場と周辺を一体整備する土地利用を考えるべきだというような一般質問がされまして、当時の町長の答弁では、土地利用等を配慮すると、もう少し時間をくれというような答弁がされました。  以降、平成8年に古谷議員、平成9年に八木議員から移転や広域などの質問がされておりますが、この時点になりますと、改修すべきところは速やかに改修し、維持管理においても滞りなく火葬場が使用できるようにするというような、ちょっと後退したような、ずっと答弁になってきております。  それで、次に、町の総合計画第3次、平成13年から22年、ここへ来ますと火葬場についての項目が削除されてしまっていると。総合計画の中から全く火葬場がなくなってしまっておるということで。これは前後する部分を見ますと、非常に頭の痛い問題だからということで抜かれてしまったのかなというような感じがいたします。  それで、町の総合計画第4次、平成23年から32年、現在の総合計画ですね。これによりますと、火葬場の老朽化に対応するため、新たな火葬場の整備について検討しますと、ここで示されたわけです。これによって町がある程度意思表示を始めたということになるわけですが、有識者を募って、10名による火葬場検討委員会設置されまして、平成23年の12月9日に答申がされております。  当然、これらの動きと連動して、議会では一般質問が行われたり、火葬場の整備促進特別委員会が9名の委員で設置をされ、平成25年3月22日に調査報告がされて提言がされているわけですが、その後、町の火葬場整備報告書というのが出されております。  町の設置した火葬場検討委員会の答申の中で、答申では裾野市との広域共同運営が望ましいという答申で、議会の特別委員会では調査結果を現在地とする提言がされておるわけです。全く違う方向の結論が出された。  町は大変、これから難しい舵取りをしていかなければならなくなったと思いますが、そこで確認をしますが、既に議論が十分されてきたことだと思いますが、火葬場検討委員会の報告書の中に、1つ、現在地での都市計画決定を得ることができないという文言と、2つに、委員会において関係自治体へ候補地の選定を依頼したが、候補は得られなかったと記載があるわけですが、これの具体的な説明をひとつお願いをしたいと思います。 56 ◯議長溝口伊佐雄) 都市環境部長。 57 ◯都市環境部長高橋泰裕) お答えいたします。  火葬場は、どこにでも建てられるというわけではございません。通常は、都市計画決定をした場所に建築をいたします。都市施設として火葬場を都市計画決定する項目の中に大事なことが入ってまして、位置、区域、面積がございます。  現在の中土狩の火葬場の敷地面積は、真ん中に町道を挟んで753平米でございますが、そのうち町有地が395平米、借地が358平米でございます。最初の要件のところの区域ですが、この区域が2つに分かれてしまう。町道が入ってまして、2つに分かれてしまうと。こういう事というのは、通常、都市計画決定することは、まずできないでしょうというふうに考えています。  次に、面積の関係ですが、当該施設は、県内で37カ所ある火葬場の中で敷地面積が最も小さい火葬場です。都市計画決定を行う場合は、十分な駐車場の確保や周辺との緩衝帯を兼ねた環境緑地の確保が不可欠であることから、通常、この程度の敷地面積では都市計画決定することはできません。  当町の人口規模で式場を持たない施設を建設する場合でも、これはざっとなんですが、一般的には5,000平米程度の敷地は必要であることなどが一般的な見方でありまして、現に県内で2000年以降に都市計画決定された4つの施設がありますが、こちらの施設全てが敷地面積1万平米を超えている状況でありました。  次に、町内移転の関係の候補地の選定などで、住民の検討委員会の中でもいろいろ議論がありまして、その関係についてお答えをいたします。長泉町火葬場計画検討委員会の委員は、いろいろな、さまざまな地域から選出されておりますので、各委員に町内で新しく火葬場をつくる場所があるかどうか、検討をしていただきました。  特に北部地域の委員の方々が中心となりまして、火葬場の町内の移設候補地の可能性について地元区に話をしていただきました。しかしながら、家の近所を霊柩車が通ることすら実は反対なんですよということで、新しい火葬場の建設の話などは、できれば持ってこないでほしいという意見が大半で、新しい候補地は見つかりませんでした。以上でございます。 58 ◯議長溝口伊佐雄) 柏木豊議員。 59 ◯13番(柏木 豊) 都市計画決定においては、区域、面積というのは問題だというふうにやはり確認ができました。それから、どの辺の内容まで入ったかということは、ちょっと確認ができなかったですが、一通りの要するに候補地の確認をしたけど、いい回答が得られなかったというようなことだと思います。  これらはまた後で議論する場が出てくると思うものですから、今日の本題のほうにちょっと先に入らせていただきたいと思います。  火葬場の整備に関しましては、裾野市から働きかけがあったことにつきましては、我々議員に対しまして先般の全員協議会の場で町長から説明がされたわけですが、このときには正直言って、具体的な話はという部分が全く無かったというふうに理解をしているわけですが、実際のところはどうであったのか。町長は話すことができないのか、それとも本当に無かったのか。話せる範囲で結構でございますので、ひとつその辺をよろしくお願いしたいと思います。  なお、町民の皆さんに対しても、裾野市の議会の様子であるとか、もろもろのものが新聞報道されておるわけです。これらにつきましても町長から改めて御報告いただくということも必要な案件でないかと考えます。再度、町長から、裾野市長からの話の内容と、これを受けましてどのように答えたのか、併せてお伺いをいたします。 60 ◯議長溝口伊佐雄) 町長。 61 ◯町長(遠藤日出夫) お答えいたします。  火葬場整備に関する裾野市長の来庁目的や内容につきまして、まず、裾野市側の背景でありますが、裾野市の今年の6月議会におきまして、議員から火葬場整備のあり方について一般質問があり、その質問としては、長泉町と広域で早期に取り組むべきではないかという内容であったと伺っております。  これに対しまして、高村市長は、建設費や運営経費などのコスト面、そして、既に清掃施設組合という一部事務組合を両市町で設置している実績、さらに、両市町の現有施設の老朽化により新たな施設整備の必要性の時期が一致しているなどのことからも、長泉町との広域は大きなメリットがあると考えており、自ら長泉町へ出向き、積極的に働きかけるという答弁をされたということであります。  このような裾野市側でのやりとりの中、去る7月16日、高村市長、副市長、関係部課長らが来庁し、今申し上げました経緯を御説明の上で、改めて市長から当町との広域連携による整備の要請と、今後事務レベルでの協議を進めていくことの申し入れがあったものであります。  私からは、町民による諮問機関として設置した長泉町火葬場計画検討委員会からは、裾野市との共同運営が望ましいとの答申を得ているが、議会が設置した火葬場整備促進特別委員会からの報告・提案は、これとは違う現地への建替えであることを説明し、今日、申し入れがあったことを議会に報告し、その上で両市町で連携し、判断のためにさらに必要な調査・検討をしていきたいと回答した次第であります。  なお、6月24日に裾野市市議会定例会での火葬場に関する一般質問の新聞報道では、その後の取材による事業費など裾野市側が実施した基礎調査でのつかみの数字などが一部掲載されておりますが、来庁時の話の中では、そのような具体の内容に踏み込んだものではなく、先ほど申し上げましたとおり、今後、協議を進めましょうという内容に終始しております。以上です。 62 ◯議長溝口伊佐雄) 柏木豊議員。 63 ◯13番(柏木 豊) 今、町長の話ですと、最終的には、判断のためにさらに必要な調査・検討をしていくというようなことですが、この火葬場の整備というものにつきましては、町といたしましても、いろいろな立場の方々から成る火葬場検討委員会、いろいろ検討・調査が行われております。議会でも、改選前になりますが、火葬場整備促進特別委員会が設置されてきた経緯があるわけですが、この経緯については町長から今もお話があったわけですが、町長としまして、これらをどのように捉えているのか、お伺いをいたします。 64 ◯議長溝口伊佐雄) 町長。 65 ◯町長(遠藤日出夫) お答えいたします。  どちらの委員会におかれましても、真摯な議論を頂いたと理解しております。私が諮問した委員会では、現在地が好ましからざる立地環境に変わってきたという認識を報告書の冒頭に謳っており、町内への移設候補地について、委員自らが関係自治会に選定を依頼したが、見つからなかったという、新たな場所の選定の困難さにも直面し、老朽化の現状からも、一番の課題である候補地が既にある裾野市との共同運営が望ましいという結論に全会一致で収斂したと報告を頂いております。  一方、議会の特別委員会では、提言のまとめの中で、議論の前提として現存設備は利用勝手がよいことから存続を熱望する意見が根強くあり、捨て切れないという認識をまず謳っており、議論はここからスタートしているのかなと推察しておりますが、それぞれの委員会の結論部分だけを見比べているだけでは進まないと考えております。  いずれにいたしましても、裾野市長から広域連携による整備の要請と、これに向けた共同での調査・検討の要請を受けたわけでありますので、これから答申、提言なども参酌して、最終的な整備の方向を絞り込んでいきたいと考えております。 66 ◯議長溝口伊佐雄) 柏木豊議員。 67 ◯13番(柏木 豊) 町長の答弁ですと、今、検討委員会、議会のほうの提言、こういったものを参酌して、最終的な整備の方向を絞り込んでいくということのようですが、そうしますと、今後、必要に応じて裾野市とも当然協調しながら調査をしていくとのことですので、具体的な取り組みとしてどのようなことを考えているのか、お伺いをしておきます。 68 ◯議長溝口伊佐雄) 町長。 69 ◯町長(遠藤日出夫) お答えいたします。  これまで、裾野市、長泉町とも必要な情報は提供し合いながら、それぞれの市・町の立場で火葬場整備に向けた基礎的な調査・検討をしてきてはおりますが、共同での整備運営ありきで、さまざまな条件を調整した上での調査というものではありません。  また、平成25年3月定例会における議会特別委員会の委員長報告の中で、裾野市との共同運営についての議論の説明でありますが、裾野市までの距離があること、降雪など天候障害、災害時などの対応について議論がされました。その他の内容につきましては、ほとんど触れておりませんでした、という説明をされております。  議事録などを見ているわけではありませんので、どのような時系列の推移の上での多数決だったのかはわかりませんが、この報告からも、少なくともこれまでの議論の過程で、つかみ切れていない情報、データなどがあるかと思っております。そのような今後の最終的な判断に向けて、必要な情報、データ項目を洗い出すなどの作業に向けて、まずは担当レベルで協議の場をつくってまいりたいと考えております。  広域的な連携の話にもなりますので、当町といたしましては、広域担当の企画財政課も加えた体制で臨みたいと考えております。 70 ◯議長溝口伊佐雄) 柏木豊議員。 71 ◯13番(柏木 豊) 体制的な話も出てきたわけですが、広域的連携に向けた体制、こういったものも整備しながら、つかみ切れていない情報、データ、こういったものもいろいろあるようですが、火葬場の整備については、まだこれから調査を深めて判断すると答弁がされておるわけですので、今この場で何年までに整備するというところまで求めるつもりはありませんが、少なくとも事業化の判断の時期をどのように考えているか、お伺いをしておきます。 72 ◯議長溝口伊佐雄) 町長。 73 ◯町長(遠藤日出夫) お答えします。  火葬場の整備につきましては、大変大きな課題でもありますし、これまで行政、議会の一部では、いろいろな曰くも囁かれていた事業でありました。しかし、現在の施設が老朽化している現状も鑑みて、やはり解決していかなければならない事業として、第4次総合計画の策定時に私が計画に盛り込んだ事業でもあります。  したがいまして、まずは総合計画計画年度内の整備を目指したいと考えておりますが、計画の最終年度は2020年、平成32年であります。このような大きな事業には、スタートしてから完成まで何年もかかると想定されます。  一方で、私も議員の皆様も任期4年という区切りで町政を預かっているわけでありますので、先送りすることなく、現在の任期の中で事業の何らかのスタートを切り、具体の進捗を見せる責任があると考えております。
     さらに、裾野市への回答ということも考え併せましても、事業の進め方の判断は、そんなに長い時間をかけるわけにはいかないと考えております。 74 ◯議長溝口伊佐雄) 柏木豊議員。 75 ◯13番(柏木 豊) 現在の任期の中で事業の何らかのスタートを切って、事業の進め方の判断は、そんなに長い時間をかけられないというような決意が今示されました。町長は、検討委員会、議会の特別委員会、どちらも真摯な議論をいただいたと理解しているという答弁をされました。最終決定は町が判断することに当然なるわけですが、決定に際し、町民の理解が必要不可欠であります。  どうか今後、当局は議会と緊密な連絡・協調を図って、誠実な対応をしていただくように期待をいたしまして、私の質問を終わりにいたします。   ──────────────────────────────────────── 76 ◯議長溝口伊佐雄) 以上で、本日の日程は全部終了いたしましたので、本日の会議を閉じ、散会いたします。  なお、次回の会議日程は9月22日午前10時から会議を開き、議事は委員長報告、質疑、討論、採決等を行う予定ですので、お知らせいたします。  どなた様も御苦労さまでした。                 午前11時20分 散会   ──────────────────────────────────────── 会議の経過を記載し、その相違がないことを証するため、ここに署名する。           長泉町議会議長    溝 口 伊佐雄           署名議員(10番)   下 山 和 則           署名議員(11番)   栗 原 睦 明 Copyright © Nagaizumi Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...