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  1. 長泉町議会 2001-11-29
    平成13年第4回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2001-11-29


    取得元: 長泉町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-26
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                  午前10時00分 開議 ◯議長(下山 登) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。   ─────────────────────────────────────── 2 ◯議長(下山 登) 本日の議事日程はお手元に配付してありますので、御了承願います。   ─────────────────────────────────────── 3 ◯議長(下山 登) 日程第1.これより一般質問を行います。  質問者に申し上げます。質問の内容により、答弁者及び答弁者の順序が質問者の希望より異なることがありますので、御了承願います。   ─────────────────────────────────────── 4 ◯議長(下山 登) 質問順位1番。  質問内容1.自律型経済圏形成推進事業について      2.広域消防について      3.低所得者の介護保険料減免を      4.水道中継施設問題を問う  質問者、八木秀英議員。17番。 5 ◯17番(八木秀英) それでは、通告に従いまして、順次質問をしてまいります。  まず最初に、自律型経済圏形成事業についてお伺いをいたします。  静岡県の富士山麓先端医療産業集積構想、通称、富士山麓ファルマバレー構想の趣旨・戦略に基づく施策の基本方針につきましては、さきの平成13年9月議会での私の質問に対する助役、当時の総務部長の答弁でも触れられておりますが、私の感じるところ、県の構想は、平成14年秋に開院が予定されているがんセンターを中心に、既存の県内外の施設をインターネットで結び、研究開発の促進と、医療関連産業の振興・集積を図るものが主でありまして、すなわちソフトを中心に推進されるものと理解をいたしております。  県の構想は、静岡県全体の発展に寄与するものであることは間違いがありません。そこで、私は、長泉町としては、がんセンターを単独のものにするものではなく、現在医療系大学や医療機関を中心に、デンマークのコペンハーゲンやアメリカ各地で急速に発展発達をしているバイオ産業、バイオベンチャー集積をモデルに、がんセンターを中心とした周辺地域に今後大きく発達が予想されるバイオ産業、バイオベンチャーの集積を図り、21世紀の長泉町の発展を図るべきと考えております。  そこで、静岡県の富士山麓先端医療産業集積構想富士山麓ファルマバレー構想と町の自律型経済圏形成事業について、双方の事業内容などの相違点は、また、自律型経済圏形成事業の基本計画の骨子と、調査を行う専門家のメンバー、調査内容、調査区域、そして調査策定に至る今後の日程についてお伺いをいたします。  さらに、私は、がんセンター周辺地域の限られた土地が虫食い状態にならないよう、効果的に最大限有効活用できるよう土地利用の見直しを図り、交通の利便性を十分に生かし、省資源、知的集約型産業バイオベンチャー集積を積極的に図り、優秀な人材の確保、雇用の促進を図りながら、発展発達をする21世紀のまちづくりにすべきと考えますが、土地利用の構想、政策対応について町長の所信をお伺いいたします。
    6 ◯議長(下山 登) 町長。 7 ◯町長(柏木忠夫) 改めまして、おはようございます。これから3日間一般質問ということになりますが、よろしくお願いを申し上げます。  今、八木秀英議員からの御質問につきまして、私からは最初の方の項目についてお答えをさせていただきます。  県が構想策定に至った背景に、静岡県、とりわけ東部地域への医療関連産業の集積が既にあります。がんセンター、並びにがんセンター研究所の開設、次に、三島市内にある国立遺伝学研究所の存在、それから多数の大学研究機関の立地等の前提条件があることを全面に出しております。  これを生かす中で、産学官の連携をさらに強化して、また、その仕組みを検討して、研究の促進と既存産業の活性化を図るというものが基本戦略と理解しております。  これに加え、昨今の県の財政状況を考え合わせてみますと、県が主体となっての新たな施設整備や、そのための土地利用の方向を市町村に示していくということは、なかなか難しいのかなと感じております。  しかし、私としましては、がんセンターができて、後はそのままということで済ませるつもりは当初からありません。がんセンター、また、がんセンター研究所に隣接地である土地を生かし、公共であれ、民間であれ、地域住民の福祉の向上と地域の発展につながる何らかの集積を望んでやみません。  このようなことから、県に対し、長泉町の方から土地利用の方向性を含めたがんセンター周辺地域の利活用の方策を提案していくための準備として、国土交通省の委託事業の採択を受け、静岡県がんセンター、仮称でございますが、これを核とした自律型経済圏の形成と都市整備に関する調査において、検討に入ったところでございます。  以下、助役の方からお答えをさせていただきます。以上です。 8 ◯議長(下山 登) 助役。 9 ◯助役(杉山僖沃) それでは、私の方から若干具体的に答弁させていただきます。  静岡県ファルマバレー構想、これの中心としての役割を担う地域としていくためには、当然ながら我が町としても、一体的な土地利用を考えていかなければなりません。がんセンター、またはがんセンターの中に建設されることになっております研究所、これらを核として、どのようなものが、どのような連携をすべきかという、いわば理想の姿については、県のファルマバレー構想の中でいろいろ検討されているものでありますから、その中で、私たち町としましては、特にその核施設の隣接地に当たるわけですから、この隣接地にあるべき機能、また、そのために必要になる施設、さらに、関連産業立地等の当地の現実化の可能性や、それらを集積するに当たっての開発手法などにつきましても、今やっている調査の中で検討していきたいと考えています。  そして、その結果を県、あるいはさまざまな研究機関、民間企業に対し、提案なり、情報発信をしてまいりたい、そして、その実現化に向けたまちづくりを進めてまいりたいと考えています。  また、本町におきます自律型経済圏形成推進事業調査におきますメンバーでございますが、委員長に、これは都市政策の分野から日本政策投資銀行政策企画部長、また、委員に、産業政策の分野から経団連の産業本部産業基盤グループ長、また、株式会社シードの社長、都市計画からの分野で日本大学理工学部の建築学科の助教授、また、医療の分野から国立がんセンター研究所の副所長、中外製薬株式会社富士御殿場研究所の代表者、行政分野としまして、静岡県から健康福祉部の技監、都市住宅部の都市整備総室長、企画部の政策推進室長、そして、ファルマバレー構想の担当室長であります県の企画部の総合計画室長、また、長泉町からは、私と総務部長、都市環境部長が委員となっております。  また、オブザーバーとして、本調査の委託元であります国土交通省都市地域整備局の企画課、都市地域産業振興室長、また、静岡県都市住宅部の都市整備総室都市整備統括監が参画していただいておるところでございます。  また、調査項目でございますが、長泉町の現況分析、富士山麓ファルマバレー構想の整備、がんセンターを核とした産業クラスター形成のイメージの構築、産業クラスター都市整備事例の分析、産業クラスターの形成に向けた課題の整理、がんセンターを核とした自律型経済圏形成方策の検討、長泉町におきます都市整備の方向、またはこれらの具体的推進方策の検討といったものを項目として設定しておるところでございます。特に、「いやし」をキーワードとした地域の情報発信、交流を支援する方策の検討や、健康にかかわる先進都市としてのまちづくりを支援する方策についても検討を加えていくこととしております。  このようにソフト的な連携も視野に入れたものであり、また、国の委託事業としてのねらいなどでもあることから、単純な土地利用の構想策定とは違い、調査区域の範囲というものは明確にはしておりませんが、長泉町について中心に検討を進めてまいりたいと思っております。  また、既に11月20日に第1回の委員会を済ませておりますが、今後の予定でございますが、12月中旬には委員によります現地調査、また、1月下旬には第2回目、3月初旬に第3回目の委員会での検討を経て、年度内に報告書をまとめていく予定となっているものでございます。  以上でございます。 10 ◯議長(下山 登) 17番。 11 ◯17番(八木秀英) 今の町長、助役のお話を聞いてまいりますと、富士山麓ファルマバレー構想にある程度のっとった、並行した形の中でものを進めていくのかなと受け取られる部分もあるわけであります。これを全く無視した形というわけにはいかないわけでありますけれども、確かに、今、町長と助役が言われましたように、県の財政状況、そういうものをかんがみますと、当初から言われていたファルマバレー構想と、ある面において若干違うようかなと。大きな花火を打ち上げているけれども、そこに出てくるものは何もないというか、先ほどもちょっと言いましたが、要は浜松の医科大学、静岡大学、遺伝学研究所、それから神奈川県の方の何々とか、それから世界の方からどうのこうのという形の中での、ただの結びつきだけでネットワーク化を図った中で、要するに、静岡県のがんセンターというものを、ある面では中心であるけれども、当長泉町にとってみると、ただがんセンターがあるだけで、そこを中心にいろいろな形の中で、ネットワークの中でものが行き来するだけで、長泉町が限られた予算の中で、これだけ莫大な投資をしてきた見返りという部分の中では、大変厳しいものがあるのかなと感じられます。  しかしながら、このファルマバレー構想そのものの中にも、県がある程度の予算的なものに余裕が出てきた場合には、相当大きなものを打ち出せるのかなというものが結構あるんです。  例えば、研究所については、平成17年度をめどにやっていくと、そこを中心にという形になっていくのかなと思いますけれども、この共同研究の促進とか、臨床試験の促進、こういうものを強力に押し進めていくためには、当長泉町というものが、要するに距離的な部分から言ったならば、わざわざ浜松の方から、ただネットワークだけの問題ではなくて、ある有識者の方が言われていたんですけれども、遺伝学研究所が三島にあるからそれでいいんじゃないかとか、浜松の医科大学がそこにあるからそれでネットワークでいいじゃないかとか、そういう話ではないと。要は、それだったら、そこに分室みたいなものを設けてもいいじゃないか、それくらいの気持ちでやらなければ、何もこんなものはうまくまとまっていくものじゃない、ある程度方向性を示せというような形も言われていますから、やはり長泉町としても、先ほど助役が言われましたように、いろいろな形の中で県の構想、そういうものが乗っかりやすいような形というのを、地元としてもこしらえていく必要があるのではないか。  当然、町は町として、いろいろな形の中で十分にこれから努力して、ベンチャー企業とかそういうものを、集積を図っていくということは、当然重要なことなんですけれども、やはり町だけでは限られたものがありますから、県や国、そういうものが自然に乗っかりやすい土壌をこしらえながら、放っといても向こうから乗っかってくるような状況というのをこしらえていく必要があると思うんです。  いろいろな形の中で、研究等を見ますと、これからは大企業に雇用創出を期待することは大変困難だというような形、日本でもそうなっていくのではないかというようなことが言われております。そこをいきますと、バイオとかそういう形の中で、ベンチャーが非常な勢いで、米国、それからシンガポールですか、そういうようなお話もありましたように、シンガポール、それから先ほど言いましたコペンハーゲンや、そういうところにおいては、非常な勢いで、大学が主でありますけれども、やはり医療を中心とした部分でも、そこを要するに研究開発の中心というような形な中で集積を図って、町の発展というものはすごい勢いで発達しているというような部分が報告をされております。いろいろな形の中で、国の状況、社会の状況、経済の状況が大変こういう厳しい状況でありますから、ぜひ長泉町においては、そういうような部分がないという部分をものによってはできていくわけです。  安心して住める町、みんなが誇りを持てる町という部分の中では、いろいろな、前回のときも、私、町長にいろいろ申し上げたんですけれども、北部地域にいろいろな形の中で町が投資してきた部分、これは町長、若干誤解された部分があるんですけれども、やはり私はそれなりにやむを得ない部分があったということを言っているんです。だけど、そういうやむを得ない部分があるというのは、それを生かした形の中で、向こうは、北部地域というのは、可能性が非常にあるわけですよ。ものがどうにもならない形の中で、事をどうしても必要だという中で進めていくという部分においては、今、現実の問題といたしまして、三島駅の北口のところへ道路1本通すにおいても、あと数百メートルというような状況においても大変厳しい状況の中で進んでいるという状態を見ますと、今、ある程度進めやすい状況である北部地域の中を、いろいろを形の中で都市基盤の整備を図りながら、いろいろなベンチャー企業、そういうものが来やすい状況、または国・県、そういうものの研究施設や何かが来やすい状況、そういうものを町は今後こしらえて、先ほど来繰り返しになりますけれども、発達発展をしていく長泉町をこしらえていく行政として、そういう方向性を持っていく必要があるのではないかと思いますけれども、その点について再度確認をしたいと思います。 12 ◯議長(下山 登) 助役。 13 ◯助役(杉山僖沃) お答えいたします。  まさに、今、八木議員のおっしゃられるように、私たちの町のさらなる活性化のために、せっかくできるわけですから、このがんセンターを活用していくということは、もう絶対必要なことだと思っております。そういうことで、今、そんな調査に取り組んでいるところであります。  おっしゃられるように、北部地域のインフラ整備が、今まさに、まだまだ進みます。新駅ももちろんできますし、第二東名も云々されていますが、もうああいう状況でかなり進んでいると。東部の窓口は、よく三島駅だ、三島駅だという話をされる方もいらっしゃいますが、私はまさに今のこの自動車社会で言えば第二東名のインターというのも、大きな玄関口になり得るわけですから、これは当然ながら長泉町にできるということで、まさにこの玄関口となるわけでありますから、こういったものを生かしながら北部地域を、がんセンターと相まって、町のさらなる活性化につないでいきたいと、これはまさに皆さんも願っていることだろうし、行政としても真剣に取り組んでいかなきゃならない課題であると思っています。  先ほども申し上げましたけれども、今調査に当たっては、我々、実は県のファルマバレー構想が、実は歯がゆいところがあるわけですよね。もちろんファルマバレー構想そのものが長泉町だけをとらえた計画ではありませんから、静岡県の東部全域をというような話の中で進んでいる話ですから、若干我々とは認識が変わってくるのはやむを得ないと思いますが、中身について非常に理屈だけでこねたようなというような私自身も感を持っているところであります。ただし、静岡県は今年度中にある程度の具体案を出すんだと、具体方策を出すというような話を伺っています。これらにつきましても、同時に私たちの町も対応していますから、この結果を八木議員のおっしゃられるように、当然地域からそういった県、あるいは国に提言していくことも許されわけですから、町の考えをしっかりまとめた上で県に提言をしたり、あるいはいろいろな企業に働きかけをしたり、そういう方向で活用していきたいと考えおります。以上です。 14 ◯議長(下山 登) 17番。 15 ◯17番(八木秀英) そうですね。確かに助役が言われるようにほかの県、それから市なんて取り組み方というのが静岡県に比べて全然違うんですよ。前回のときにも、助役が当時総務部長のときに御答弁されていますけれども、ほかのところ、静岡県でいろいろな形の中で病院等できたところが、結局はそれを中心にという部分は何も図られていないという状況、そういうのを見ますと、ここにファルマバレー構想の中でいろいろなものを打ち上げている部分というのは、花火のようにボンボンボンボン打ち上げているんだけれども、「それじゃ何をやるの。それを県がやるんですか」という部分の中では、何もないんですよ。そういう考え方を持っているとか、そういうようなもので、それじゃいつやるんだという部分が何にもない。しかし、前にがんセンターの特別委員会で行った兵庫県の西播磨あたりもそうですし、また、神戸あたりでも、実際もどんどん1つの県の中でありながら、そういった2つのもの、将来はそういう形の中で、これからはバイオ関係のものが、要するにITの次にはバイオだという形の中で、その市・県の発展のために強力に押し進めているわけです。そういう中で、県の状況がこういう状況だからと言っても町も躊躇することなく、県がそんな状況だったら町がしっかりした形の中で、何もある一定の条件さえそろえば、全部県立のものがやったり、国立の者じゃないわけです。実際は民間の企業が張りついたり、ベンチャー企業が張りつくんですから、そういうぜひ状況、そういうものを今後とも進めていただきたいなと思います。  それでは、次に、質問に入ってまいります。  広域消防の推進についてお伺いをいたします。  町長は、9月議会で私の質問に対しまして、自信を持って進めさせていただきたいと答弁をされておりますが、具体的な取り組み姿勢をお伺いをいたします。  まず、1点目でありますけれども、広域消防救急業務について、町長から積極的な働きかけを行うとのことでありましたが、遅々として進んでいない状況に、以前変わりはないように見受けられます。進捗しない要因は一体何なのか、現状認識と問題点、今後の取り組みについてまずお伺いをいたしたいということです。  次に、2点目といたしまして、第二東名と東駿河湾環状道路のインターが当長泉町に設置されるのに伴いまして、救急業務協力支援活動の実施に関する構想推進上の課題と、今日までの政策対応経過、また広域消防推進の現状認識についてお伺いをいたします。  次に、3点目といたしまして、今後の構想推進体制と日程についてお伺いをいたします。  次に、4点目といたしまして、第二東名と東駿河湾環状道路インター設置に伴う救急業務を長泉町単独で行う場合、想定される人員増と財政負担額はどのようになるかお伺いをいたします。  次に、5点目といたしまして、最近国においては、道路公団の民営化が議論されております。道路公団が民営化となった場合には、インターチェンジが設置された自治体の義務はどのようになるのかお伺いをいたしたいと思います。  次に、6点目といたしまして、今日では地域住民の日常生活が現在の市町村の枠組みを超えてきており、自治体としてもそれぞれの自治体だけでは解決できない課題や広域での一体的な対応の方がより効果的と考えられる事務事業がある中で、今後ますます広域行政の推進は重要となり、第二東名と東駿河湾環状道路インター設置に伴う救急業務協力支援活動は効率的な救急業務の一端に過ぎないと私は認識をいたしております。ここのところがまた重要になってくるのではないかなと思うんであります。  相互扶助に基づく効率的な救急業務の推進を図るためには、また、地域住民のサービス向上のためにも近隣の市町に多角的に働きかけをいたしまして、広域救急業務活動の効率的、効果的展開を積極的に進める必要があります。第二東名東駿河湾環状道路インターチェンジの設置、それのみで事が進むのではなく、全体的な行政の広域化というものを考えていく場合について、消防の救急業務というものは、やはり人命にかかわるものでありますから、そこの1点に、事が、大きなものが起きた場合に、その市、町だけでは対応できないようなことが今後十分に考えられるわけでありますから、広域のエリアの中で、それらに十分対応できるような消防業務、救急業務体制というものをこしらえていく必要があるのではないかなと思いますけれども、町長の所信をお伺いをいたします。 16 ◯議長(下山 登) 助役。 17 ◯助役(杉山僖沃) 消防の広域化問題について答弁をさせていただきます。  平成6年に当時の自治省消防庁から全国の消防力強化を図ることを目的に小規模消防の広域再編を進めるよう、消防広域化基本計画の策定指針が示されまして、それを受けて静岡県においては、平成9年に静岡県消防広域化基本計画、こういうものが策定されました。また、先の阪神淡路大震災などのように、災害の状況は大規模化、また特殊化等の傾向を示しておりまして、これらに適切に対処するため、消防、防災体制の強化に取り組むことが求められております。  しかしながら、小規模消防については、財政基盤や人員、装備面での課題を抱えておりまして、今後の消防サービスの強化については、再編によって広域化を図ることが必要となってくると考えております。  また、当町におきましては、今、お話のように、第二東名自動車道インターチェンジや、東駿河湾環状道路インターチェンジも設置される計画が進んでおりまして、これらの消防救急対応も当然考えていかなければならない状況にあります。  そんな状況の中で、平成11年3月には、町議会の広域行政調査特別委員会におきまして、早期に消防の広域化に取り組むよう御提言をいただいたところであります。そこで、今進めておりますが、沼津市をはじめ近隣3市2町で平成15年度から開始する広域消防通信指令、これを進めるとともに、消防防災の広域化、これについても東部広域都市づくり研究会、この中でも1つの検討課題として既に取り上げていただいているわけでございます。  また、今までも助役レベル等で課題としての話し合いの場へ出してまいりました。ただ、それぞれの市町の考え方が前進していないというのが、現状であります。また、なお国の行政改革の一環として、八木議員さんからも今ちょっとお話がありましたけれども、日本道路公団の民営化が具体的に検討されておりまして、これが民営化されれば、また第二東名自動車道に対応する消防救急業務のあり方について、再度、いろいろ協議されるということになることが予想されております。  今までの話し合いの中でも、どうも関係する近隣の市町村からは、長泉町のいわゆる第二東名対策、これが前面に出過ぎたという感がありまして、これによって、「じゃあ長泉のために広域化をやりたいのか」というような、実はそういうものが少し状況がありまして、広域化の話し合いが進まない感があるところであります。今後、また改めて先ほど私が申し上げました県の示された消防広域化基本計画をもとに、近隣市町等の話し合いを持っていきたいと考えております。  また、広域化の適正範囲も、どの程度の規模が適正なのかということもいろいろあるわけですから、これも考慮して、いわゆる今課題として取り上げられている東部広域都市づくり研究会、この場がいいのか、また別に検討する組織が必要なのか、これらについても当然こういう問題を進めていくに当たっては、主導権を握っていただかなければならない沼津市にまず働きかけをさらにして、消防だけではなくて、いわゆる企画担当も組み入れた形で進められるように努めてまいりたいと考えております。  また、今後のスケジュールでありますが、基本的には、今第二東名の話を私しましたが、第二東名が今のところ平成18年末ごろにはというような目標で進めているわけですから、その辺を私どもも目標に進めてまいりたい。ただし、御案内のとおり、第二東名が今後の整備のあり方についていろいろと国で議論されておりますので、それらの状況にもよろうかと思いますが、基本的には私たちの町としてはその辺をめどにさら積極的な動きをしていきたいと考えております。  後は、消防長の方から御説明を申し上げます。 18 ◯議長(下山 登) 消防長。 19 ◯消防長(諏訪部豪夫) それでは、3点目の質問にお答えをいたします。  3点目は、町単独で対応するという場合の想定される人員の確保、あるいは財政的な負担というような点についての御質問でございますけれども、まだ現段階では第二東名の対応というものについては、今まで基本的には広域消防という形の中で取り組んでいくということで進んできているところでございますけれども、まだその後、取り組みの方向というものが定まっていない段階でございますので、あくまでも想定という形で答弁をさせていただきたいと思っております。  この対応につきましては、現在の消防庁舎ございますけれども、この消防庁舎の状況ということでは、現状では車庫の状況、あるいは職員の体制からして新たな車両の増設あるいは人員確保という点については、現在の庁舎の中では難しいかなというのが基本的な考え方でございます。それで、第二東名あるいは東駿河湾の環状道路に対する消防活動ということで考えたときに、現状の庁舎で対応が難しいということになるならば、改めて別の場所に分署的なものを整備をしながら対応していかざるを得ないのかなと考えております。  その場所とか規模という点については、また別といたしまして、まずどのくらいの人員増が必要になるのかという点でございますけれども、対応としては、救急車の1台増設ということが必要になってまいりますので、あわせて化学車等も必要になるのかなと想定をしていますけれども、それらを含めて職員の確保という点では、2班の編成で21名ほど増員が必要になるかなと想定をいたしております。  それに伴いまして、先ほど申し上げた分署的なような施設の整備ということも考え合わせていきますと、そういう分署の敷地、あるいは建物、そういうものも必要になりますし、新たな車両の増車、それから合わせて防災関係の施設の整備も含めて整備をしていく必要があるかなと思うわけでございまして、この辺を総体的に試算をしてみると、おおむね5億円ぐらいは必要になるのではないかと見込んでおります。  それで、現在の東名の中で、第二東名と関連をするのが御殿場小山の消防本部、それから富士の消防本部ございますけれども、こちらの方は、現在の東名の中で救急業務を担当されておりますので、第二東名の対応について、御殿場、小山の消防本部、あるいは富士の消防本部もどのような取り組みをされるのかなということで、我々としては参考までに伺って、町の対応としてこれから参考にしながら考えてみたいと考えているところでございます。以上でございます。 20 ◯議長(下山 登) 17番。 21 ◯17番(八木秀英) 消防長が当面5億円程度というような形の中で、町単独で行う場合についての財政負担という形の中で、これ大分控えめじゃないのかなと私は感じます。とりあえず分署の新設、車両の部分については一時的なものと思いますけれども、やはり21名というような人員を抱えていくには、これは年間どうでしょうね。2億円ぐらいな財政負担になってくるのかな。そういう部分の中で、町にとっても大変厳しい状況が出てくるのかなと思われます。  ただ、先ほど助役が申されたとおり、確かに長泉町が第二東名、第二東名という形の中で消防を押し進めていったという部分の中で、ほかの地域にしてみると「いや、それは我々には関係ないよ」という部分の中で、何で長泉町のために我々がいろいろな形の中で負担を負わなければならないんだという拒否反応があったということは私も伺っております。しかしながら、これは確かに消防の部分の中で、この第二東名というのはほんの一部の部分だという、やはり広い見地に立った形の中で、やはり東部の雄と言われる沼津市あたりがそんな気持ちの小さいことでいたら、とても沼津市まとまれやなんてまとまる話じゃないんですよ、はっきり言って。やはりそういう部分の中で、そこの市の対応というものを十分に見ながら町も見る方向というものをはっきり決めていく必要があると思うんです。  やはり合併とかいろいろな形の中でお話は出てきますけれども、要するに自分のところの方へぐっと固めた形の中で、嫌だったら乗っかってこいというような話の中だったら、町でこれ財政負担2億円程度だったらできないことじゃないわけ。ただ、そういう狭い考え方の中で物事をやるのでは、これ長泉町だけではなくて、沼津市にだっていつか大きい問題だって起きる可能性がある。今後何か施設なんてできて、やはりほかの地域にも協力してほしいよという問題が起きてくるわけです。そういう住民サービスの一端という部分の中で、やはり長泉町としても沼津市にいろいろな形の中でお話をして、進めていく必要があるのではないかと。これ第二東名インターチェンジは、長泉町にできると言いながら沼津という名前をつけろと言っているのはどこなんでしょうね。つける必要なんかないんじゃないんですか。名が欲しい。だけど身の部分は出さないよ、そんな話じゃ、やはり違うと思うんです。いろいろな形の中で、協力仕合いながらやっていくという部分、長泉が寛容になって長泉の部分があるけれども、ちょっとあそこにポールが1本、明かりが1本か2本何だか、インターチェンジ入る部分の中で照明灯がつくから、それじゃ沼津どうのこうのという話じゃもうないんですよ。やはりいろいろな形の中でお互いに配慮しながら、助け合いながら好意的な行政というのを進めることによって、住民のサービスというものが図られながら、これでワンステップ踏みながら、それでは次がどうだろうという形の中で、最終的なものというのはまとまっていくんです。自分たちにここの部分はこうだから、嫌だとかというような話を進めていくというのは、これからやはり町というものは、いろいろな姿勢を示しながら、駆け引きをしながら、こういうものというのは、住民のサービスの向上に努めていただきたいと思うんですけれども、実際問題として、助役あたりが沼津市あたりの、先ほど言いました1つの会合の中でも、窓をしめちゃっているんですよね。扉が開かない、開けて話し合いをするんじゃなくて、もう開かないんですよね。やはり、まず扉を開ける努力をいろいろな形の中でしていただきたいと思うんですけれども、その点についてどうなんでしょう。 22 ◯議長(下山 登) 助役。 23 ◯助役(杉山僖沃) お答えいたします。  私、先月の29日に就任させていただいて、周辺の助役にもあいさつがてら当然課題を持っているわけですから、そんな話をさせていただいております。これからいろいろな手順でそういった話を進めていくには、当然ながら町長もお互いに首長どおしの話し合いの場をということで行くことになるわけですが、とりあえず私たちのレベルで下地づくりをしておかなければ、これはなかなか進まない話でありますから、まだ就任間もないわけですけれども、今働きかけを始めたところでありますから、私も精力的に話していきたいと思っています。いろいろ広域問題が云々されますが、やはり母都市となります大きな市がその中心となって旗を振っていただく状況にならないと、なかなかこういう問題は進まないと思っています。いろいろな形で今後も積極的に働きかけをしてまいりたいと思っております。以上です。 24 ◯議長(下山 登) 17番。 25 ◯17番(八木秀英) これは相手のあることですから、なかなか大変だなと、それで今まで扉ががっちりしまっちゃって、中をのぞくこともできないような状況だったということは伺っております。ノックをして、ちょっと相手が窓を開けてくれるという状況をこしらえていただいて、いろいろお話をする中でドアを開けていただくような努力をぜひ進めていただきたいなと思います。  それでは次に、低所得者の介護保険料減免についてお伺いをいたします。  介護保険料の第1号被保険者、65歳以上のうち、低所得者の保険料を免除している市町村を厚生労働省が助け合う制度の趣旨にそぐわないことを理由に不適当とやり玉に挙げていましたが、県内の一部市町村では全額を免除する制度を持ち、大半の自治体でも保険制度の精神を生かしながら実態として生活に困窮している高齢者をどう救済するのか、まさに今検討を重ねている最中であります。介護保険は自治体の自主性が基本ではなかったのか、免除するかどうか、また免除する場合、財源が減る分をどう手当するかは、各自治体の創意と工夫に任せるべきものであります。  静岡県は、厚生労働省の意向を改めて徹底するために、以前県内自治体の介護保険担当者会議を開きましたが、各自治体の意欲、自主性をそぐような指導状況となっております。厚生労働省は、介護保険の精神を助け合いの精神と盛んに強調いたしますが、確かに原則はその通りであります。しかしながら、生活保護の基準、ぎりぎりのところで踏ん張っている高齢者に、年額1万円を超す保険料は大変こたえます。保険料を減免した分は、他のどこかに余分な負担となって回っていきます。余分な負担を保険会計とは別に、一般会計から繰り出す方法も1つの選択であります。また、その余分な負担分を不公平と考える立場から、一切の減免をしないことも自治体の自主性ということではもちろん選択の1つでありますが、保険料のために生活が破綻するというのでは、そもそも何のための介護保険なのかわからなくなってしまいます。現実に救済策を考える動きが出てくるのは自然なことであります。  介護保険制度は、地方分権の入学試験と言われ、各自治体が主体的に判断をし、やり繰りに責任を持つことが重要であり、その導入により自治体の力量が問われております。しかし、残念ながら現実には、厚生労働省の意向が自主性をなえさせ、一部の市が厚生労働省の方針に配慮し、全額免除を断念して、一部減額に改める方向で検討するということであります。県内では、全額免除を制度化している市、町、以外にも、11市町が各介護保険条例に、「市長、または町長が特別に必要と認める場合などとする」1項を設けて、実質的に全額免除に道を開いております。制度を尊重しながら低所得者対策にも気を配る現場の智恵であります。  10月から1号被保険者の保険料が、特別対策の半額から規定の全額になっておりますが、先般厚生労働省の方針に反して、低所得者の保険料を減免している自治体を同省が調査をしたところでは、65歳以上の低所得者のお年寄りの保険料の免除等、減免措置が取られている市町村が、この6カ月の間に2倍にもふえていることがあきらかになっております。  当長泉町におきましても、高齢化と核家族化が進む中、行政として、だれもが安心して暮らせるためのさまざまな施策の展開を進める一方で、助け合う多くの方々との、まさに支え合う協働によるまちづくりの必要性が重要であると私も認識をし、平成13年6月議会における私の一般質問に対しまして町長は、「状況を聞くと、気の毒な方がいると理解はいたします。しかし、介護保険制度の趣旨を考慮し、今後慎重に対応してまいりたい」と答弁をされました。この数カ月の間に、厚生労働省の意向とは別に、65歳以上の低所得者に対する介護保険料の減免措置という救済策を講じて、介護保険制度の浸透充実を図るために積極的に取り組む自治体が増加をし、長泉町でも躊躇することなく10月1日から直ちに65歳以上の低所得者に対する介護保険料の減免措置がなされ、まさに多くの方々との支え、助け合いと高く評価をいたしております。  減免措置の該当者の状況、実態は減免措置の実施は周知されていたのか、混乱等はなかったのか、町長は現状はどのように認識をしているのか、また今後介護保険にどう取り組んでいかれるのかお伺いをいたします。 26 ◯議長(下山 登) 町長。 27 ◯町長(柏木忠夫) ただいまの御質問にお答えさせていただきます。  保険料の減免措置に対する町の考え方について申し上げさせていただきます。  介護保険制度は、社会保険制度でございます。みずからが保険料を納付して、みずからが選択をしたサービスを受けるという制度の趣旨を十分に考慮し、国の3原則に沿った形で生活困窮者に対し、保険料額の半額を減額する措置を10月から実施し始めた状況でございます。現状をどのように認識しているのかということでございますが、保険料につきましては、住民税非課税世帯であっても、所得の差が大きいことは認識しております。今後は、保険料の見直しが行われる中で、国や近隣市町等の動向も見ながら対応してまいりたいと考えております。詳しいことにつきましては、担当部長の方から具体的に説明を申し上げます。 28 ◯議長(下山 登) 住民福祉部長。 29 ◯住民福祉部長(柏木 豊) お答えをいたします。  まず減免措置の周知についてですが、「広報ながいずみ」に掲載するとともに、地域の実情に非常に詳しい民生委員の月例会議での説明、こういったものと、それから制度の説明用のパンフレットを作成して、関係部署に配付をして周知に努めてまいったというような状況でございます。  減額に対する現在の状況ですが、介護保険条例の一部改正のときに、対象者50人ぐらいを想定しているというようなお話を申し上げたわけですが、現時点では、約30件弱の相談問い合わせがきておりまして、申請については、既に2件が申請をされているというような状況になってございます。  それから、現状の認識という点についてですが、議員御指摘のように、国は当初40歳以上の国民が助け合う制度であって、免除は助け合いの精神を否定することになるといったようなことから、保険料は所得に応じて設定されて既に配慮がされているというような理由から、免除が適当でないという、一貫して市町村がそういう形で指導されてきたわけです。しかし、その後、全額免除はだめだよ、収入のみに着目した一律減免はだめ、それから保険料を財源として一般財源からの繰り入れをしないというような減免3原則という文を示しまして、これによりまして、減免に一定のルールがつくられるようになってきたというようなことから、町を含めた独自の減免措置を実施した市町村では、すべての高齢者の負担軽減をしているということではなくて、第一、第二、この段階の要するに被保険者に結局限定をしているということになっています。つまり、現行の所得段階別定額保険料の設定、これでは高齢者全体ではおおむね負担能力に応じた保険料の設定ということになっているわけですが、御指摘のように低所得者層ではやや大まかな設定ということになっておるものですから、ここできめ細やかな措置が必要になってくるというような認識から、減免措置を講じてきたというようなことでございます。  それで、今後どんなふうに取り組んでいくかというようなことでございますが、議員の御指摘にもございましたが、介護保険はまさに保険者である町がみずから行う事務であり、それぞれの実情に応じて工夫をしていくことが大変重要であると認識しておるわけです。  それで、そうした中で、制度の公平性というのをどのようにして図るか。そのための制度のすき間、これを埋めるには、何らかの智恵が求められていることも十分理解をしているところですが、いずれにしても今後の地域の実態にかんがみまして、保険財政や被保険者連帯の精神を損なわない、あるいは法の趣旨を逸脱しない範囲で、町ができる措置を講ずるよう努力をしていきたい、こんなふうに考えてございます。以上でございます。 30 ◯議長(下山 登) 17番。 31 ◯17番(八木秀英) 部長の方から、ある程度今後に向けての配慮した形の中で進めていくというようなお話ですから、ここであえてあんまりきつく、どうこう言わなくてもそれなりにもう進めていくのかなと思っておりますし、町長も前回のときは大変慎重に言われたんだけれども、6月に言われて2カ月かそこらのところでぱっとやるんだから、もうちょっと鮮明にあの時にお話をしていただけると、「おお柏木町長はなかなかそういう部分の中でも積極的にやるな」という部分が受け取られたのかなと思います。慎重さも確かに必要だったのかなと思いますけれども、この半年の間にこうやって2倍にもふえた、たまたま長泉町もそういう中において、10月から全額という部分の中ですぐ対応したんですけれども、やはりあんまり周りを見るのではなく、我が町としては、こういう段階の中で、漏れがない形の中、だれもがこの程度ならばしようがないだろう、みんなで助け合っていこうという措置がとれるような形の、十分に見定めた中で、今後進めていただきたいなと思います。  それでは、最後の質問に入らせていただきます。  次に、上水道配水中継施設の問題について質問をいたします。  完成したばかりのがんセンターへの水道中継施設、ポンプ小屋等に問題が生じているやに伺っております。事実関係についてお伺いをいたします。  この施設につきましては、実施設計業務委託入札にかかわる問題で、去る平成11年11月議会において一般質問をいたしておりますが、このときの一般質問では、通告済みの質問に対しまして答弁するまでに大変むだな時間を費やしまして、さらに答弁漏れや発言の訂正などのやり取りのために、明確な形の中で質問がされていかなかったというような形の中で時間切れになってしまい、また、平成12年の中でも、これらの問題を取り扱ってきた経過がございます。  平成11年度県立がんセンター建設に伴う水道施設整備の基本設計業務委託、実施設計業務委託及びその後の施工管理業務に関する経緯、経過、結果に対する当時の担当課長、指名委員会の考え方等、事業に伴う町長の所信を改めてお伺いをしてまいりたいと思います。  まず、当時の指名委員長であります収入役に確認の意味でお伺いをいたします。  まず、第1点目でありますが、基本設計業務委託の入札指名業者は、原則的に実施設計業務委託の入札指名業者とするのかどうか。2点目といたしまして、基本設計業務委託の入札指名業者が、実施設計業務委託の入札指名業者とならない場合とは、どのようなときかお答えを願います。よろしくお願いいたします。 32 ◯議長(下山 登) 収入役。 33 ◯収入役(浅賀 貢) お答えを申し上げます。  今もお話がありましたように、この問題につきましては、平成11年、そして平成12年、過去2度ほど御同様の質問をいただいております。今回で3度目ということになりまして、お答えする内容も全く同じでございます。あえて質問をいただきましたので、お答えをさせていただきます。
     まず、第1番目の基本設計業務委託の入札指名業者は、原則的に実施設計業務委託の入札指名業者とするのかという御質問でございます。これにつきましては、基本設計を請け負った業者につきましては、特に業務内容等に問題がなければ、原則的には実施設計業務においても指名をしております。  次に、2番目の基本設計業務委託の入札指名業者が、実施設計業務委託の入札指名業者とならない場合とはどのようなときかという御質問でございますけれども、基本設計で指名した同一業者を全部を実施設計で指名するようなことはございません。再度、実施設計の段階におきまして、事業規模及び事業費なども当然異なってきますので、新たな指名基準に基づきまして業者選定を行っているのが実態でございます。以上でございます。 34 ◯議長(下山 登) 17番。 35 ◯17番(八木秀英) また、これも確認の意味で、前回お答えをいただいたと思いますけれども、基本設計業務委託の請負業者、原則的に実施設計業務委託の入札指名に指名されると理解をされるわけであります。  県立がんセンター建設に伴う水道施設整備の実施設計業務委託の入札では、基本設計業務委託の請負業者が実施設計業務委託の入札指名業者から外されております。先ほど入札指名業者とならない場合はどのようなときかというような形になっておりますけれども、外さなければならない重大な理由が何かあったのか、外した理由を明確にお答えをいただきたいと思います。 36 ◯議長(下山 登) 収入役。 37 ◯収入役(浅賀 貢) お答え申し上げます。  なぜ、入れなかったかという理由につきましては、基本設計業務を受注されました業者は、当然実施設計の指名に組み入れることが通常のパターンであります。しかし、水道事業の経営について、適切なアドバイスがいただけなかったということがあったから入れないという結論に達したものでございます。これは、あくまでも特別なケースでございます。 38 ◯議長(下山 登) 17番。 39 ◯17番(八木秀英) それでは、ここの部分については、大変微妙な部分というか、詳しい部分というのは、当時の水道課長であった土屋均、現生涯学習課長に、やはり確認の意味でお伺いをしてまいりたいと思いますので、当局において、土屋均生涯学習課長の出席を求めたいと思いますけれども、よろしくお願いいたします。 40 ◯議長(下山 登) ここで暫時休憩いたします。                  午前11時05分 休憩                ───────────────                  午前11時39分 再開 41 ◯議長(下山 登) 休憩を解いて会議を再開いたします。  ここで、町長から、本定例会の説明委任者として、生涯学習課長を追加したい旨の申し出がありましたので、別紙をお手元に配付してありますので、御報告いたします。引き続き会議を続けます。17番。 42 ◯17番(八木秀英) どういうわけか大変貴重な時間が40分も過ぎてしまいました。傍聴に来ている方たちも、何をやっているのかわからないような状況の中で、私も何が何だかわからない間に時間がたっていますけれども、当時の水道課長でありました土屋均現生涯学習課長に確認をいたします。  基本設計業務委託の各入札指名業者に対する認識、また実施設計業務委託の各入札指名業者に対する認識について、1社ずつ、それぞれの認識について、また入札結果と分析結果についてお答えを願いたいと思います。 43 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 44 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。  このことにつきましては、平成12年の9月の定例議会におきまして、お答えをさせていただいておりますけれども、基本計画業務委託の入札指名業者に対する認識についてということでございますが、入札結果を見て落札した大場上下水道設計の認識は、長泉町の水道事業に十数年と、長く深くかかわりを持つ業者として、他よりも努力した結果と思いました。他の入札指名業社について1社、1社というようなお話でございますけれども、他の入札指名業務の認識につきましては、何もありません。分析はいたしておりません。以上です。 45 ◯議長(下山 登) 企画財政課長。 46 ◯企画財政課長(柳沢尚志) 入札の結果と分析の結果ということで御質問がございますので、私の方から説明の方をさせていただきます。  平成12年度のがんセンター建設に伴う配水管整備基本計画業務委託という入札がございました。町の予定価格767万5,500円、これは消費税を加えた額でございます。入札は、消費税を入れずに入札をするため、入札書の予定価格、731万円でございます。これに対しましての応札状況でございますが、1回目の入札で大場上下水道設計225万円で落札をいたしました。それ以外の入札の価格額順に2番札以降を申し上げますと、間瀬コンサルタントが277万円、クリエイト設計670万円、白岩設計同じく670万円、芙蓉設計690万円、この芙蓉というのは草冠の、三島にございます芙蓉台の芙蓉という字でございます。さらに、同じ読み方で、富(とみ)と太平洋の洋(よう)の富洋設計700万円、それからアクア設計750万円という入札結果でございます。この結果、大場上下水道設計と、消費税を加えた額236万2,500円で契約を結びました。  この分析といたしましては、町内の実績があるかどうかということと、本社とか営業所でございました。大場設計につきましては、本社が浜松、営業所は浜松で、町内実績は、平成9年に2件、平成10年に2件、間瀬コンサルタントが本社が東京、営業所が静岡ほか28、町内実績はございません。クリエイト設計、本社が東京、営業所が静岡ほか14、町内実績はございません。白岩設計、本社が浜松、営業所が沼津ほか2、町内実績なし、芙蓉設計、本社が静岡、営業所が沼津ほか1、町内実績なし。富洋設計、本社が東京、営業所が静岡ほか15、町内実績なし。アクア設計、本社が浜松、営業所が清水町ほか1、町内実績なし、いう状況でございました。  次に、平成11年度の水道施設整備実施計画業務委託の入札結果でございますが、先ほどと同じように、町の予定価格は2,595万6,000円、同じく予定価格の中の消費税を抜いた分といたしまして、2,472万円、これにつきまして、1回目の入札で、富という字に太平洋の洋の富洋設計が2,400万円で落札をいたしました。以下、東京上下水道設計2,430万円、日本水道設計社2,435万円、コーセツコンサルタント2,450万円、クリエイト設計2,455万円、東洋コンサルタント2,460万円、東洋設計事務所2,600万円、山田エンジニアリングにつきましては、入札辞退ということでございました。この結果、富洋設計株式会社と、消費税を加えた額2,520万円で契約をいたしました。  こちらの方の本社等につきましては、富洋設計は先ほど言いましたとおりで、東京上下水道設計が本社が東京、営業所が8、町内実績なし、日本水道設計、本社が東京、静岡ほか12、町内の実績なし、コーセツコンサルタント、本社が横浜、営業所が静岡ほか5、町内実績なし、クリエイト設計、東京、静岡ほか14、町内実績なし。東洋コンサルタント、本社が東京、営業所が静岡ほか15、町内実績なし、東洋設計事務所、本社が東京、営業所が9、町内実績なし、山田エンジニアリング、本社が東京、営業所が12ということでございます。  以上でございます。(「答弁漏れ。生涯学習課長」の声あり) 47 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 48 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えさせていただきます。  実施設計業務委託につきましては、まず昨年の9月定例議会におきましてお答えをさせていただきましたけれども、大場上下水道設計が、がんセンターの水道料金についてはわからないということを言われたこと、それから水道事業は大きな仕事をするときは起債を借りればよいと言われたことで、長泉町の水道に十数年と長く深くかかわりを持つ業者として、また、ここしか長泉町として使用実績がない、頼りにしていた業者から適切なアドバイスが得られず、これでは困ると判断したから選定案から外したものであります。基本設計の他の業者については考慮せず、実施設計は新たな事業として、全く白紙の状態から選定をいたしたものであります。新たな案をつくる上での業者については、営業の方と諸々の話をした中で、技術それから経営についても、アドバイス能力等ノウハウを聞き、案を選定し、財政課へ上げて、適正か判断していただいたものであります。このことで、ただいま企画財政課長から入札結果につきましては、お答えをしていただいたとおりでありまして、私はこの入札結果を見た中で、業者の認識につきまして申し上げさせていただきますと、落札した富洋設計の認識は、他よりも努力をした結果と思いました。他の入札指名業者の認識は、結果表からは何もありません。分析はいたしてありません。以上です。 49 ◯議長(下山 登) 17番。 50 ◯17番(八木秀英) 前回の、要するに11月の質問に対する自分の答弁書をそのまま読んでいるんだよね。そういう質問をしていないんだよ。要するに、前回と外れないようにただ答えているだけ。質問したことに対して答えてくれればいいよ。何でそんな余分なことを言わなきゃなんなかったのか、その理由を説明してください。 51 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 52 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えさせていただきます。  実施設計業務委託につきましては、本来ならば基本計画業務を請け負った業者が実施設計の中にも案としてお願いをしていくところでございますが、その入らなかった理由というものを先に申し上げないと、理解ができないと考えたからであります。 53 ◯議長(下山 登) 17番。 54 ◯17番(八木秀英) もう何を言っても前回の答弁書のとおりに答えざるを得ないのかなと思います。質問の要旨が少しずつ変わっているということをよく頭に入れて、答弁をしていただきたいなということでございます。  それで、認識がないという形の中で、どんどん自分が指名業者を組みかえをしたその理由について説明をしてください。 55 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 56 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。  指名業者を組みかえさせた理由ということでございますが、私は大場上下水道設計を頼りにしていたところ、そういうことでございましたので、全くの白紙の状態になってしまいました。したがいまして、実施設計を進める上では、営業の方と諸々の話をする中で、水道事業に対する技術、それから経営等の指導能力のノウハウを聞きまして、新たな案をつくり、それを財政課へ上げて、適正か判断をしていただいたものであります。以上です。 57 ◯議長(下山 登) ここで会議中でございますが、暫時休憩をいたします。休憩中に食事をしていただきたいと思います。  再開は午後1時から行います。                  午前11時54分 休憩                ───────────────                  午後 1時00分 再開 58 ◯議長(下山 登) 休憩を解いて会議を再開いたします。17番。 59 ◯17番(八木秀英) 生涯学習課長が、これから質問しようという部分についての答弁を、先ほど一部されておりますけれども、基本設計業務委託の入札指名業者に対する認識も余りなかった、実施設計業務委託の入札部分にしても余り認識はないという、ただ認識がある部分は、2社については認識があると言うんですね。大場設計事務所については、どうも自分の感情にそぐわないという部分の中での認識を持っている。富洋設計については、自分の感情の中では大変いい印象を持ったという形の中でことが進んだように思われますけれども、どのような調査を富洋設計に依頼をしたのか、再度確認をいたしたいと思います。 60 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 61 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。  ただいまの御質問は、大場上下水道には感情的でよくなかったと、それから富洋設計については、感情的によかったというお話をいただいたわけでございますけれども、私は決してそういうふうな感情的ではありませんで、長泉町の水道事業ということを進めるに当たりまして、大場上下水道設計につきましては、私の期待しているところの回答が得られなかったということでございまして、それから富洋設計については、そういうことで大場上下水道設計を頼りにしていて非常に困り不安となっていたそのときに、相談を投げかけたところ、快く引き受けてくれて意見交換ができたということでございます。以上です。 62 ◯議長(下山 登) 17番。 63 ◯17番(八木秀英) それも前回の中でお話を聞きましたけれども、なぜ基本設計の段階でほかの業者に相談いたさないで富洋設計のみに相談をいたしたのか、なおかつ実施設計の段階において、相談をしなかったような業者をあなたがいっぱい推薦をされてきているけれども、その点についての明快な御答弁をお願いいたします。 64 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 65 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。  基本設計の他の業者になぜ相談をしなかったのかという点でございますけれども、先ほど来申し上げておりますように、大場上下水道設計から回答が得られなかったということで非常に困り、そうしたときに富洋設計が営業活動に来て、そのときに話をしたということで、他の業者に相談をしなかったからとかということではありませんで、何もないといいますか、意図するものはございませんでした。それから、実施設計の他の業者になぜ相談をしなかったのかということにつきましては、これも営業活動で来ていただいている方ともろもろの話をする中で、水道事業の経営についてもアドバイス等をしていただけますかということで、聞きました。そういうことで確認をさせていただいております。以上です。 66 ◯議長(下山 登) 17番。 67 ◯17番(八木秀英) おかしいんじゃないのかな。ほかの方には相談をしていただけますかということで確認をしたと。それで実施設計の業者に1社1社それは確認をしたんですね。どうなんですか。 68 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 69 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。  新たな案をつくる中では、営業活動に来た方々には、私の不安となっている気持ちを申し上げて、確認をさせていただきました。以上です。 70 ◯議長(下山 登) 17番。 71 ◯17番(八木秀英) そうすると、生涯学習課長は、今までの話の中で、一切感情的なものではないと言いながら、自分の心の中の不安という感情の中で判断をしたということじゃないんですか。 72 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 73 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。  今、心の中の感情でと言われましたけれども、私は仕事を進めていく上で、頼りにしていたところの業者から回答が得られなかったということで、困ったという気持ちからでございます。決して感情ではございません。 74 ◯議長(下山 登) 17番。 75 ◯17番(八木秀英) 感情ではない。困ったというのが感情なんですよ。困ったという、その感情の上で話が進んでいるわけ。それじゃ生涯学習課長の言う、感情と冷静さというのは、どういうような中での判断かお話をいただきたいと思います。 76 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 77 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。  これは、今議員が質問をされている感情ではないのかと言われますが、仕事を通してのことというふうには、決して私的ではございません。 78 ◯議長(下山 登) 17番。 79 ◯17番(八木秀英) 生涯学習課長ともあろう者が、人と接する一番の窓口である人間が、その程度の判断もできない形の中でやられているんだったら、これは大変不可解だなと思います。やはり、人の上に立って束ねていく段階において、何が感情であって、何が冷静で、行政を進めていくかの判断すら生涯学習課長はつかない状況の中で、非常に難しい事業、そういう部分の中でやっていくというのは、これは大変なことじゃないのかなと思われます。もし、そこのところの部分で弁明するものがあったら弁明を伺いたい。  ほかの業者の業務部分の中で、基本的にいろいろな部分の相談をしたというけれども、ただ町のときに助けてくれますか、「はい助けます」、「いろいろな相談に乗りますよ」と、どこの業者だって言いますよ。相談に乗らないなんてことは言いません。たとえ課長が、当時その大場下水道とかというところにそういう感情を持たれたとしても、やはり自分は長として冷静に物事を判断していかなければならないという立場、そういう立場すらも忘れてしまっているのか、なお、どうしても大場を外したいというんだったら、それはそれなりの自分としては言えない部分の中でのあれがあったのかもしれない。だけど、そういう部分というのは、やはりそれなりにくくっていかなければならないし、なおかつそれ以外の業者は何にも関係ないんだよ。ところが、それも外した形の中で富洋設計に相談したらこうだと。ほかのところへ話をしたらこうだったと、みんな入れかえている。それが不可解だということを言っているんです。不可解だと。  それで、あなたは最初のときに私の質問に対して、「私は一切そういうような業者の選定のところにはかかわっていません」と言っているんだよ。「指名委員会ですべてやりました」と、「これ違うんじゃないんですか、担当部局で事を上げているんじゃないんですか」と言っても、「指名委員会です」、「指名委員会です」と言い続けたんだ。ほかの質問をしても「指名委員会だ」と。ところが、2回目のときになったら変わった。これは財政課長か当時の助役か忘れてしまいましたけれども、要するに入札の指名業者については、担当部局から原案というかそういうものが上がってくる、それを参考にやっていくという話が出て、初めてあなたは認めた。要はうそで塗り固めた形の中で、1つ1つ堀がうまってくると事を言おうとしている。思い切って、ここではっきり物事を明確にしたらいかがなんですか。どうなんです。 80 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 81 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。  今、議員からいろいろ御質問をいただきました。確かに1回目のときには、そのような形で指名委員会と申し上げました。2回目の答弁では、案は私どもの方でつくって、それを財政課の方へ上げて、そして適正かどうか判断をしていただきましたというふうにお答えをさせていただきました。そういうことでございますが、私はこの水道事業の仕事を進めていく上で、特に実施設計というものを進めていくに当たりましては、先ほど来からお話をさせていただいておりますとおりに、頼りにしていた業者であります大場上下水道設計から力強い回答が得られなかったということで困り、判断をさせていただいたものでありまして、そうすることによって実施設計を進める上では全く白紙の状態というところからの選定になりました。新しい案をつくるに当たっては、営業の方々といろいろ話をする中で、水道の技術・経営等について、指導をいただけると、ものですかということの中でノウハウ等を聞き、案をつくらせていただいたということでございます。 82 ◯議長(下山 登) 17番。 83 ◯17番(八木秀英) なぜ基本設計の業務委託の請負業者、そういう部分の中で、あなたは盛んに大場上下水道設計か、そういうようなことを言われるけれども、なぜそれじゃそれ以外のところは全部外れたのか、白紙にしたって言うけれども、そんなに変わってしまうんですか。  先ほど、財政課長が言われましたけれども、いろいろな形の中で町の仕事に対する実績というものはほとんどのところはないわけ。ないわけなんですよ。特に、あなたが当時水道課長をやっていたときに、そこのところが実績があるからと言ってみんなこう入れかえたというんだったらわかるんだけれども、いずれにしてもみんな実績がない、それを思い切ってかえたという部分の中での明確な御答弁をいただきたいんです。 84 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 85 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。  その当時の基本計画の業務委託をした他の業者というところの中に、実施設計の案の中には2社入れさせていただいたということでございまして、別にそれ以上何もございません。 86 ◯議長(下山 登) 17番。 87 ◯17番(八木秀英) 2社、基本設計のところへ業者を入れましたということですけれども、それじゃ基本設計のときに入札したその順位、順位は何位だった業者を2社実施設計の中に入れたのか御説明をいただきたい。 88 ◯議長(下山 登) 企画財政課長。 89 ◯企画財政課長(柳沢尚志) 基本設計のときの2社の順位ということで、クリエイト設計が3位、富洋設計が6位ということでございました。よろしいでしょうか。 90 ◯議長(下山 登) 17番。 91 ◯17番(八木秀英) 水道課長、自分が選定したんでしょう。自分が原案を財政課へ向けてきたんでしょう。それでそれがわからないの。そんなことじゃしようがないんじゃないの。そんないい加減に。要するに、あなたの選定そのものにそういうずさんな部分があったということですよ。あなたは、今までの中に「感情的なものはない、感情的なものはない」と言っているんだけれども、あなたの今まで水道課にかかわってきた中で、感情的なものがないということが言えるんですか。どうなんですか。いろいろな形の中で、前回のときも最終的には反省をせざるを得なかった。いろいろな部分で、対業者の部分の中で、それで大変不愉快な思いをさせたという部分の中で、あなた認めているんだよ。それで、この件に関してだけ、感情をさしはさまない形の中で、事が冷静に進んだんですか。  要するに、自分が相談を持ちかけた、だけどそれが相談に乗ってくれなかった。だから外した。ここのところは相談に乗ってくれた。だから入れた。ほかのところにはそれなりの相談をしていない。今後何かあったときには相談に乗ってくれますかと言っただけだって言ったでしょう。  それで、あなたは前回のときに、それじゃ営業活動にみんな来ている、営業活動とはどういうことですかと言ったら、名刺の数で決まっていると。「名刺の中から選びました」ってあなた言っているんですよ。1社1社相談したなんてことは言っていません。名刺の中で決めたといっているんです。その点についてどうなんですか。いい加減なことは言わないでください。名刺の中で決めたものをそんな一々相談をしたなんて、前に相談したなんて言ってないんですよ。 92 ◯議長(下山 登) 答弁者に申し上げます。答弁するときにはしっかり挙手を願います。生涯学習課長。 93 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えさせていただきます。  昨年の9月の議会におきましても、この感情的なことにつきましては、いろいろお話をいただいております。性格的なことにまで及んでいるということも自分は承知をいたしております。しかし、仕事を進めていく上では誠意を持って取り組みました。  それから、一番最初の第1回目のときに、確かに名刺で決めさせていただいたというようなことで、お答えをさせていただいておりますが、2回目のときに、私はいろいろなことが頭の中で整理がつかなくなってしまいまして、大変舌足らずでありましたということで、深くおわびを申し上げさせていただいております。よろしくお願いいたします。 94 ◯議長(下山 登) 17番。 95 ◯17番(八木秀英) それじゃ舌足らずだったらば、どういうところが舌が足りるんですか。それを説明してください。これから。 96 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。
    97 ◯生涯学習課長(土屋 均) それではお答えさせていただきます。  繰り返しになるわけでございますが、実施設計を進めるに当たりましては、先ほど来から申し上げてありますように、新たな事業としてとらえまして、全くの白紙の状態から選定をさせていただいたものであります。新たな案をつくる上で、営業の方といろいろな話をする中で、水道事業への技術的なこと、それから経営的なことにつきまして、アドバイス能力等ノウハウを聞き、新たな案を選定して、財政課へ上げて、適正かどうか判断をいただいたものであります。よろしくお願いします。 98 ◯議長(下山 登) 17番。 99 ◯17番(八木秀英) いろいろな形の中で、ノウハウのアドバイスをいただいたと。要は、あなたは、そういうことを一々聞かなければ何もわからない。何もわからないというような管理者だったと、そういうことですか。 100 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 101 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。  私は、その当時水道事業の責任者の地位におりまして、コンピューターの2000年問題への対応、それから配水管等の浅埋対応、その他水道事業の運営等でわからないところがありましたので、これらのところについては、いろいろなアドバイスをいただきたいと思っておりまして、実際には富洋設計には意見交換をして大いに参考になりましたし、そういったことについては、常々考えておりましたので、来た営業の方々には、そういったことについてもノウハウを聞かせていただけますねということで確認をいたしました。 102 ◯議長(下山 登) 17番。 103 ◯17番(八木秀英) この実施設計業務委託の部分で、ほかの、要するにコンピューター2000年問題をちょっと富洋設計に相談をしたところアドバイスをいただいたと、だから富洋設計を十分信頼できたと、そういう形の中で、課長として、担当課として、富洋設計を入札指名業者に自分としては強力に推薦をしてきたと、そういうとらえ方をしてよろしいわけですね。 104 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 105 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えさせていただきます。  私は、頼りにしていた大場上下水道設計に適切なアドバイスがいただけなかったということで困りました。そうしたときに、営業に来た富洋設計に水道事業運営上の課題について相談に乗ってもらえるかというようなことで聞いたところ、快く引き受けてくれました。そのことで、早い方がよいと考え、職員ともどもで忌憚のない意見を交換し、大いに参考となりました。その課題はコンピューターの2000年問題への対応、配水管の浅埋対応、その他水道事業運営問題でありまして、このことは私の在職中に配水管等の浅埋対応については、給水規則の一部改正ができましたし、コンピューターの2000年問題につきましても、円滑な対応ができたということで、考えております。  それから、その他の水道事業運営問題ということでございますが、これも水道料金の徴収から収納までの中での状況等ございまして、これらは滞納整理の中で、いろいろ努力をさせていただいたところであります。以上です。 106 ◯議長(下山 登) 17番。 107 ◯17番(八木秀英) よくわかりました。当時の水道課長であった土屋均現生涯学習課長は、富洋設計を強力に入札に参加させるという形の中で働きかけをしたという部分を、今の話の中でそれはわかりました。  そうした中で、非常に不可解な部分は、これ助役が前回も御答弁をいただきましたけれども、要するに基本設計、そういうものの業務委託を受けた業者が実施設計業務委託の入札に参加できなかった例、そういう部分は長泉町に過去にあったのか、なかったのかをもう一度確認のために御答弁をお願いいたします。 108 ◯議長(下山 登) 収入役。 109 ◯収入役(浅賀 貢) お答え申し上げます。  今回の問題になっている案件は、特別なケースということを何度も申し上げました。したがいまして、今までこういった例はございません。 110 ◯議長(下山 登) 17番。 111 ◯17番(八木秀英) 生涯学習課長、自分も十分そういうようなことを承知して、実施設計の指名業者に自分なりの考え方というものを財政課に進めたのかどうか。 112 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 113 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをいたします。  私は、何度となく申し上げさせていただいておりますように、本来ならば基本計画を策定していただいた請負業者に実施設計も案に入っていただくということが本来であろうと考えておりました。  そうした中で、先ほど来からお話をさせていただいておりますようなことがありまして、それでは水道事業のことについて困るというような判断をさせていただいて、案から外させていただいたところでございます。 114 ◯議長(下山 登) 17番。 115 ◯17番(八木秀英) そうすると、この水道施設ですか、そういうものは、あなたが相談をされたようなことが回答できないと、施設を、この実施設計できないようなものなんですか。どうなんですか。 116 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 117 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。  私は、これも昨年の9月議会でお話をさせていただいたと思いますが、昭和61年から5年間水道の経理係長というものを仰せつかりまして、仕事に取り組んだわけでございます。水道事業は、御承知のように、水道料金というものをもってして経営を進めるわけでございまして、そのためには、経費を最小限に抑えながら利益を上げて、安定した経営に努めていくんだということが基本でございまして、その気持ちに立って一生懸命に取り組んだということでございます。とりたてて経営については、非常に頭を悩ませ、私はそのことについて悩み、困りました。以上です。 118 ◯議長(下山 登) 17番。 119 ◯17番(八木秀英) 生涯学習課長、今、いみじくもあなた墓穴を掘っちゃっているんだね。要は、経費を節減していかなければならない。そういう状況の中で、どうして基本設計で尻から2番目の業者を強力に押し進めたんですか。あなたの言われていることと合わないんじゃないんですか。要は、経費節減に努めるならば、自分の感情を抑えて、よい町のためにどうなるかという部分の中で、選定をされていけばいいはずです。にもかかわらず、その場その場を乗り切るようなことを言っているから。それで私は感情的じゃない、感情的じゃないと言いながら、大場上下水道設計ですか、そこの話ばっかりしか出てこない。何でほかのところの業者の話出てこないんですか。おかしいじゃないですか。大場設計事務所と富洋とその話だけしかしていないんですよ。私はそんな話何にもしていない。その点について説明をしてください。 120 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 121 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。  経費の節減に努めるということは、水道事業全体のことでございまして、そうした中で進めていくということでございます。そうした中で、私は基本計画業務の内容を見たときに、この入札結果表も見ました。見た中で、一番最初に、冒頭申し上げたように、この大場上下水道設計は、落札した業者でございまして、他に比較して努力してくれた結果だと思っていますとお答えをさせていただきました。後のところにつきましては、何も思いませんでしたということで申し上げさせていただいてあります。  実施設計につきましても、このような形で入札結果が出たことについては、先に申し上げさせていただいてとおりでございまして、決してほかに何も他意もございません。 122 ◯議長(下山 登) 17番。 123 ◯17番(八木秀英) 他意はないと言っているけれども、大場設計に自分がそういう感情を持たれているんだったら、それ以外の業者は関係はないわけ。関係ないんですよ。それをあえて町の中のみんなそういう経験がないところを全部入れかえて、やって、なおかつ営業、営業、それじゃ営業は何ですかと、私は営業だと言いましたと、営業とは何ですかと前に聞いているんだよ。こういったら名刺ですと。自分が名刺の数で言っているんだよ。前に言いなおしたと言いながら、前回のときもそういうふうに言っている、その前にちゃんと。営業とは何ですか。営業活動とは一体どういうことですか。「名刺です。その中から選びました」とちゃんと言っているの。それで、今までは基本設計、自分は知らないって言っていた。今度は見たと。どれが本当なんですか。1つ1つを隠すんじゃなくて、思い切って事のてんまつをはっきりされたらいかがですか。 124 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 125 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えさせていただきます。  1つ目には、この入札結果表につきましては、私の方にも来ておりまして、これは確かに見ております。そういうことでお答えをさせていただいております。  それから、営業活動につきましては、確かにそのようなことで申し上げもいたしました。しかし、日常我々の方に業務の売り込み等で足を運んできていただいている営業マンは、やはり名刺の外に、いろいろ自分たちの製品の売り込みやらそういったものを宣伝をして帰るということでございまして、その辺の部分についても言葉が足りなかったという点で申しわけなく思っております。 126 ◯議長(下山 登) 17番。 127 ◯17番(八木秀英) そうすると、実施設計の部分で選ばれた業者は、課長にとっては大変心証がよかった業者と受け取ってよろしいですか。 128 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 129 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えさせていただきます。  今、非常に心証がよかったかというようなことで御質問をいただいておるわけですけれども、私にとりましては、長泉町の水道事業に対し、協力的であると思えたものでございます。 130 ◯議長(下山 登) 17番。 131 ◯17番(八木秀英) 基本設計の部分で、大場設計以外の業者については、そういう部分がなかったと受け取ってよろしいですか。 132 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 133 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えさせていただきます。  大場設計以外のところについてはということでございますが、これも私は先ほど来申し上げさせていただいておりますように、基本計画業務に入札業者として入った業者と全く入れかえたというところで御説明をさせていただいたとおりのことでございますので、よろしくお願いをいたします。 134 ◯議長(下山 登) 17番。 135 ◯17番(八木秀英) ここの部分はいくら言ってもしようがないし、ただ、聞いている人たちは、何が真実で、どういう部分に不備があったかということで、十分承知をしていただけると思いますので、次の質問に入っていきます。  それでは、富洋設計の部分で、実施設計業務委託の成果、これ前回も聞いているんだけども、前回は飯田課長が答えたのかな。その点について当時こういうものを、強力に富洋設計を進めてきた課長として、どういうふうに成果品を見ているのか、成果品に問題がなかったのかどうか、前回これに対する答えの中で、いろいろな問題が出たときには、自分は責任を感じると言っていたんだから、その点も踏まえて御答弁をお願いします。 136 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 137 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。  実施設計を落札した富洋設計に対しましては、私は業務に着手するに当たりまして、町の意向、県の意向を十分取り入れた形で成果品をつくってくれるようあらかじめお願いをいたしました。私が平成12年3月まで在職の中で見ている限り、町の意向、町の指示を受けて準則に対応してくれました。その時々、担当である技術職員にもその業者の対応について聞いたところ、よくやってくれていると報告を受けております。  今、御質問の、成果が期待どおりであったのかということでございますが、町から依頼したとおりの成果品でありました。  それから、成果品に問題点は何もなかったのかということでございますが、このことについては、当時、技術職員にも確認をしましたけれども、問題はないということでありました。 138 ◯議長(下山 登) 17番。 139 ◯17番(八木秀英) 問題はなかったということだけど、問題があったら自分が責任を取るんだね。これ、前回いろいろな形の中で問題があって、手直しを何度も何度もしているんだよ。もう時間がないから、場合によってはこの次もやるからね。  十年来、施工管理業務委託の請負業者は、原則的に実施設計業務委託の入札指名業者に指名されると理解をしております。そうした中で、実施設計業務委託の請負業者が施工管理業務を行っていないやに伺っております。県立がんセンター建設に伴う水道施設整備ポンプ小屋の施工管理業務委託の指名はどうなっていたのか、施工管理業務委託が行えない重大な理由が何かあったのか、行われなかった理由を明確にお答えを願います。  次に、完成したばかりの、中継施設にクラックが生じて水漏れがあるとの情報は事実かどうか伺いたいという。次の、通常実施設計を行った業者がみずからの設計どおり施工されるよう施工管理するものと考えるが、工事管理はどのようにされていたのかということであります。  メンテナンスを行う上で、送水に問題があるやに設計上の問題があったのではないかと考えられますけれども、その点について率直な考え方を伺いたい。  それから、公平公正に行われなければならない入札指名業者の選定を、担当責任者の個人的感情で強力に進めてきた結果、今の質疑のやりとりの中で、十分に御理解いただけると思うけれども、その点についてこういう事態になったことに対して、実施設計業務委託の入札指名業者の選定を強力に進めた当時の担当課長、このような結果になったその責任をどのように感じているのか伺いたいということであります。  入札指名業者の選定がこのような形で行われたこの結果につきましては、指名委員会が担当課に遠慮して形式的となって公平公正に選定されるべきチェック機能が正確に、正常に働いていなかったのかどうか疑わしい部分もあります。指名委員会はその責任をどのように感じているのかを伺いたいという部分であります。不自然かつ異例と思われる入札指名業者の選定を行った当時の担当課長に対する厳正なる当局の対応、そういうものを望むものであります。当時事情聴取もされておりますけれども、そうした内容について当時の答弁以外にも、何かしっかりしたものがあったのかどうかという部分を伺いたいということと、現実にこのような結果、問題が生じる結果になったその責任を町長としてどのように感じているのかお伺いをしたいわけであります。 140 ◯議長(下山 登) 上下水道課長。 141 ◯上下水道課長(杉山夏男) それでは、私の方からただいまの質問のうちの初めの部分の5件ほど回答をさせていただきます。  まず、施工管理業務委託の指名はどうなっているのかという最初の質問でございますけれども、指名につきましては、3社の見積もりで指名をさせてもらってあります。業者につきましては、沢木設計事務所、池田設計事務所、それから植野という形になっております。  それから2点目の、設計者が施工管理業務を行えない理由ということでございますけれども、これにつきましては、業務そのものが平成12年度に終わっておりますが、そういう中で確認させていただいた内容の中では、設計を、委託を受けた業者、東京に事務所があるということ、これらが委託料が交通費等いろいろな中で高くなってきているというような内容があった。  それから、2点目につきましては、近隣の事務所の方がいろいろな問題に緊急に対応できるというような内容ということでございます。  それから、3点目の完成したばかりの水漏れという話でございますが、この施設、受水槽でございますが、先月の末に排泥、またはフロート弁等のチェックのために貯水をいたしました。そのときに、にじむような漏水が確認できました。それにつきましては、グラウト等の処理をさせていただき、今現在は修理を完了させて今のところ問題はございません。  それから4点目の、管理をどのようにされたかという御質問でございますが、これにつきましては、先ほどの3社の中から管理を委託されました植野建築事務所の方に、静岡県の建築工事監督検査実務要覧というのがございまして、それの平成11年度版の検査、技術基準というものに準じた中で、重点管理を指定させていただきまして、書類上では2点、それから現場関係につきましては材料検査、それからやり方等々の中で、6点重点管理をお願いするということで、工事管理をしていただいております。毎日じゃないですが、その都度現場に来ていただき、場合によっては1週間続けてくる場合もあったような現実の管理状況でした。  それから5点目の、メンテナンスを行う上で問題が設計上にあるのではないかというような御質問でございますけれども、設計委託を受けられたコンサルタントの仕事、業務といたしましては、何もない状況から、法的な縛り、あるいは構造的な基準等クリアして設計をつくり上げていくわけでございます。メンテナンス、そういう法的な縛りやそういうものよりほかに、いろいろ設計者の物の考え方による部分も設計の中にはいろいろあります。建物の形なんかも設計者の意向でつくるわけで、いい悪いというのは、好き嫌いというようなものも含めて、個々の考え方がいろいろあった中で、問題というようにとらえられる部分もあろうかと思いますけれども、先ほど申し上げましたように、法的な縛り、構造的な基準、そういう部分の問題ではないという中で、メンテナンスの問題につきましても、私、個人的には問題があると認識はとらえておりません。 142 ◯議長(下山 登) 17番。 143 ◯17番(八木秀英) 今、上下水道課長が、自分としての認識の中ではメンテナンスの部分で問題がないということですから、当然手直しはしないでしょうね。しなくても十分対応できる話じゃないかなと思うんですけれども、どうなんですか。 144 ◯議長(下山 登) 上下水道課長。 145 ◯上下水道課長(杉山夏男) お答えをさせていただきます。  先ほど言いましたように、メンテナンスの仕方というのは法律的に決まっているわけではございませんで、いろいろな考え方があろうかと思います。今の具体的な内容でございますが、受水槽が3槽ございます。大きな貯水槽を3つに区切ってあるという理由としましては、構造的に強くするというのが1点、それからメンテナンスというのが1点、その2つが主にはあるかと思います。  そういう中で、2槽につきましては、水が他の槽に入っていても抜けるというような状況、1槽だけが水が抜けないというようなことも考えられる状況になっております。この水が抜けないという内容につきましても、物の考え方といいますか、先ほど設計者等々の考え方、また発注者側の考え方等々の中で、今の設計がよしとされているとは思いますけれども、通常の受水槽、今回はがんセンターですけれども、日量で620ちょっとの立米数を送る設計になっておりまして、それらの水の法的な規制の中では、4割から6割ぐらいの水をため込んでおけるような規制になっております。  当然そういうふうな形で、がんセンターの方の受水槽もできているわけですけれども、町の方の指導の中では、その4から6の間の中の規制の中で50%、5割の受水槽能力のある施設になっておりまして、考え方の中では、その受水槽にある数量の中で処理ができるというような考え方もとれなくはないわけでございますけれども、そのために、3槽のうちの今言っている1槽の部分は、部屋がかなり小さくなっております。メンテナンスが楽な形にはなっていることは事実です。ただ、よりよく管理するためには、やはり3槽とも水が抜けられると、水が抜けたままでも圧送ポンプが動かせるというのが病院ということからしても一番ベターだろうと。確かに今のままでもいいでしょうけれども、よりよくするというようなものの考えをとらさせていただきました。  今回とらさせていただきましたということは、仕事をさせてもらうような形をとっているわけですけれども、決して前回やった仕事の取り壊し、取り除き、そういうものじゃなくて、3槽ある部屋の1槽が使えるように、新たなダクタイルの管を増設したという内容でございまして、いろいろとらえ方はあろうかと思いますけれども、設計というのは、やっていく上でいろいろな意見の中で気がつくものというのがままあります。そういう中で、より管理しやすいという方のものが考えられた場合にはやるべきだろうなという判断のもとでやらさせていただきました。  ですから、設計書の問題ということではなくて、より管理しやすい、よりいい方、プラス側の思考ということで、管の増設といいますか、配管をさせていただいたわけでございます。  以上でございます。 146 ◯議長(下山 登) 17番。 147 ◯17番(八木秀英) いずれにしても問題があったわけね。現在の担当課長としては、これはまずかったよとは言えないわね。これが1つの行政の流れだと思うんです。当時の水道課長の1つの感情の上で事が進んでしまったために、前任者も大変、その設計によって大変な思いをしてやっと工事にこぎつけたところが、またこういう結果になったということは、前任者、自分がいみじくも言っていましたよね。私は水道の係長として、当時技術屋じゃないんだよね。何にもわからない。そういう立場で、1つの感情のもとに事を起こしたということが、最後の最後までこういう問題を起こしている。私、いろいろな結果になったら責任を取りますよ、責任を感じますよと。前回の答弁どういうふうに言っているか、そちらにあるでしょう。言ってください。 148 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 149 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。  八木議員の方から、前回、仮に順調じゃなかった場合については、責任を感じるんですねというようなことで、御質問をいただきまして、それに対しまして、私はその当時は飯田課長でございましたが、飯田課長が申し上げたとおりでありまして、安心しましたと。もし、しかし御質問の「もしも」というようなことに対しましては、「もしもそのようなことがあれば、案をつくったものとして責任を感じます」とお答えをさせていただいております。  そういうことでございまして、ただいま杉山課長からいろいろな話を聞かせていただく中で、しっかりやっていただいたということで安心をいたしました。  しかし、今議員さんがおっしゃるようなことで、そんなことじゃなかっただろうということでお話をいただいておりまして、そのことにつきましては、私、もしそういうことでありましたならば申しわけないと、責任は感じております。 150 ◯議長(下山 登) 17番。 151 ◯17番(八木秀英) ただ責任を感じたって、そんな簡単な話じゃないんですよ。ことの発端は全然違いますよ。自分の感情の中でどんどんどんどん事を押し進めて、結果として、こういう結果において、だからあなたはその都度その都度うまく自分が逃げる方法を考えている。最初のときだってそうだよ。ただ何でも指名委員会が決めたこと。私は関知していません。指名委員会が……。ずっと指名委員会。何を聞いても指名委員会と言っていたんですよ。それで最後にはいや、自分の方から持っていったということを言う。それで感情的ではないといいながら、ほかの部分については何にも答えない、ただ大場が大場がとそれだけ、富洋が富洋が、それだけ。ほかの部分に対してだって、幾ら聞いても答えようとしない。何にも責任を感じていないんだよ。  それで最後にいろいろな形の中で、業者の部分の中で、あなたに対してあらゆる業者から不満があった。仕事をあなたから受注している業者からもあなたに対してあった。それに対して、あなた、私が指摘したときに何て答弁をしています。 152 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 153 ◯生涯学習課長(土屋 均) 短い間でございましたけれども、私が水道事業にいた中では、精一杯誠心誠意仕事に取り組ませていただきましたというようなお話をさせていただきました。(「反省の弁があったでしょう、反省の弁が。反省していないの」の声あり) 154 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。続けてください。 155 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えさせていただきます。  いろいろな問題があったということで御指摘をいただいておりまして、私の方では、八木議員さんからの御指摘された事務処理をするに当たっての業者に対する態度や言葉が誤解を生じ、結果として疑惑を招いたことに深く反省をし、おわびを申し上げますというようなことで、1回目のときにお答えをさせていただいております。どうも本当に申しわけございませんでした。
    156 ◯議長(下山 登) ここで、会議中ですが、暫時休憩いたします。                  午後 1時58分 休憩                ───────────────                  午後 2時01分 再開 157 ◯議長(下山 登) 休憩を解いて会議を再開いたします。生涯学習課長。 158 ◯生涯学習課長(土屋 均) 済みません。休憩をとらせてしまいまして、まことに申しわけありませんでした。それではお答えをさせていただきます。  平成11年の11月議会におきまして、私は議会の皆さんには大変一般質問の貴重な時間を長く休憩をとらせてしまったことにつきまして、まことに申しわけございません。  今回、八木議員に御指摘された事務処理をするに当たって、私の業者に対する態度や言葉が誤解を生じ、結果として迷惑を招いたことについて深くおわびを申し上げます。多くの皆さんに大変御迷惑をおかけいたしました。このような誤解を招いた事態を真摯に受けとめ、なお一層研さんに励み、努力してまいる所存でありますので、ぜひともよろしくお願いを申し上げます。 159 ◯議長(下山 登) 17番。 160 ◯17番(八木秀英) 前回、そういっているんだよね。だから今回はどうなのかと。要するにいろいろな部分で実施設計上問題があったわけよ。現在の担当課長としては、非常に言いにくい。さっき言ったでしょう。あなたの最初のそういう誤った行動が、次の課長にも、次の課長にも迷惑をかけているんだよ。そこら辺をしっかりしてもらわなきゃ困るということと、だから現在の上下水道課長にさっきちょっと聞き漏らしたのかどうかわからないけれども、通常は、実施設計業務を委託された業者というのは、必ず自分の仕事のとおりにできるかどうかと施工管理を請け負うんだよ。その点について、ほかの3社が入札どうのこうのと言ったけれども、何で実施設計をやったところが施工管理業務委託をやらなかったか、その点の理由を明確にしてください。 161 ◯議長(下山 登) 上下水道課長。 162 ◯上下水道課長(杉山夏男) 私は答弁させていただいたと思いましたけれども、再度させていただきます。  なぜ設計業者が管理をできなかったかという内容でございますけれども、2点ございまして、1点は、委託料を設計者といろいろ調整した中では高かったというのが1点、これは事務所が東京ということもあろうかと思います。  それから2点目ですけれども、管理委託するのに、近隣の事務所であればいろいろな緊急な対応にも配慮できるというような意図、その2点がその理由でございます。以上です。 163 ◯議長(下山 登) 17番。 164 ◯17番(八木秀英) ちょっと無理があるのではないかなと感じますよ。役所の中で絶対非というふうにはいかないから、いろいろな形の中で、現在の課長が大変無理をして答えている部分があるわけ。実情は、若干違う部分があるのかなと、私なりに情報を得た中では解釈をしております。そうすると、生涯学習課長、あなたがいろいろな形の中で実施設計に当たった、そのことが、結局は最後には、事務所が東京だからできんと。そんな業者をあなたは力を入れてやっていたという、いろいろな部分で問題が生じるんじゃないんですか。いろいろな形の中で責任を感じると言っているけれども、設計の部分、施工の中でもいろいろな問題が起きてきた。どういう責任を感じるんですか。 165 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 166 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。先ほどもおわびをさせていただきましたけれども、今お話を聞きまして、案をつくったものとして責任を感じております。 167 ◯議長(下山 登) 17番。 168 ◯17番(八木秀英) だから責任を感じているからどうするんだと言っているんだけれども、いずれそれなりの責任の取り方というものはあると思いますけれども、ただ先ほどの11月の時点でも、議会でも真摯に受けとめ云々と言っているんだよね。  しかしながら、新たな課に移りながら、さまざまな形の中で、住民からあなたに対する批判、そういうものをまた庁舎内でもそういうものがあるということは、果たして真摯に受けとめて研さんに励んでいるのかどうか大変疑わしい部分はあるわけですけれども、本当に真摯に受けとめて研さんに励んでいるのか、その点についてどうなんですか。 169 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。 170 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えさせていただきます。  私は私なりに一生懸命仕事には取り組みをさせていただいております。 171 ◯議長(下山 登) 17番。 172 ◯17番(八木秀英) わかりました。要するに、あなたはその程度だと。  町長、これらの問題について、最後にしっかりした御答弁をいただきたい。 173 ◯議長(下山 登) 町長。 174 ◯町長(柏木忠夫) 大変貴重な時間を使わさせていただきまして、本当にありがとうございます。私としての考え方、これからの進み方についての私意を述べさせていただきます。  長泉町では、まだまだ大きな公共事業を抱えております。業務発注にかかわる指名委員会での業者指名から入札に至るまで、執行責任者としての私の責任のもと、常に公平公正に行っているものであり、私はその任に当たる職員を信頼しております。  なお、これまでの設計は業者の主導で行われ、途中段階のチェックは担当課の職員だけで行っておりましたが、より合理的で経済的な施設の設計とするために、各課の工事担当者及び施設の管理を担当する職員による設計検討委員会という組織をこの9月に設置し、設計段階における十分な検討をさせております。いかに経験を積んだ職員と言えども、すべてにおいて万能であることはあり得ません。これを補う意味でも、このような委員会の設置などによるチェック機能の強化を進めてまいりたいと考えております。  そして、今回のような御指摘をいただくことが今後起こらないよう、さらに気を引き締めて職員を指導監督をしてまいります。  よろしく御理解のほどをお願い申し上げまして、私のお答えといいますか、意思表示ということにさせていただきます。 175 ◯議長(下山 登) 17番。 176 ◯17番(八木秀英) 今、私がこの前の水道課長、現生涯学習課長に対して、いろいろな形の中で言っている。これは、各それぞれの管理職に当てはまることなんです。行政というのは、常に継続という中で、後々その人がものを起こしても、次に渡してしまうからいいというようになると、いろいろな形の中でさまざまな迷惑をかけるということになりますので、ぜひその任に当たった職責の人は、そこの職責を後の人たちにしっかり渡せるような形の中で事を進めていただきたいなと思います。  これにて私の一般質問は終わらせていただきます。どうもありがとうございました。   ─────────────────────────────────────── 177 ◯議長(下山 登) 質問順位2番。  質問内容1.子供たちに人権教育を      2.芸術品の保管は適切に      3.健康づくりに地区公民館へ出前講座を  質問者、花房由美子議員。8番。 178 ◯8番(花房由美子) 通告に従いまして質問させていただきます。  最初に、子供たちに人権教育をということでお伺いいたします。  年々増加する不登校児やいじめや恐喝など、子供たちを取り巻く環境はますます難しい状況になっております。今までも、さまざまな形で環境をよくするように、家庭や学校で取り組みがされてきましたが、改善されているとは言えない状況であると思います。私たちは、次の世代をどのように育てていけばよいのでしょうか。  子供たちは、自分は自分であって皆と同じではない、人と違っていていいんだ、そういう意識を持つことに後ろめたさを持っていないでしょうか。子供たちは、同じ感情や考え方を持ち、同じ勉強や同じ活動をしていると、共通のことをしている間はいいけれども、違うことをし始めると異端視され、嘲笑や無視など、直接的、間接的な手段によって追い詰められ、本人が悩まなければならない傾向のように思います。  我が国では、1994年児童の権利に関する条約、これは子供の権利条約と呼ばれておりますけれども、批准締結しております。これは、1959年に国連の児童の権利宣言において、児童の基本的人権、人間の平等、権利、自由を強調し、すべての国家、政府、団体、個人、親の児童福祉に対する親の責任を明らかにしたものであります。  1989年には、国連が児童の権利に関する条約において、権利宣言の理念を国際的条約として具体化いたしました。この条約において、児童の能力や年齢、成熟度などを考慮して、一定の制限のもとではあるけれども、児童自身が権利の主体となるべきであるという能動的権利を明確にしています。第3条には、子供の最善の利益、第12条には意見を表明する権利なども盛り込まれております。我が国は、国連の条約制定から105年目に158番目の批准国となりました。子供たちは、この条約に盛り込まれている自分の持っている権利を知っているのでしょうか。  私たちが、今まで子供たちに言ってきたことは、人に迷惑をかけないように、人に親切にしなさい、お年寄りなら大切に、などというようなことは言ってきましたけれども、自分を大切にしなさい、自分らしく生きていきなさいと、大きな声では言ってこなかったように思います。子供1人1人に生きていく権利、基本的人権があり、人として敬われる存在なのだということを子供たちに自覚させることが大切ではないでしょうか。その意味で、学校では人権教育をどのように取り扱っているのかお伺いいたしたいと思います。 179 ◯議長(下山 登) 教育長。 180 ◯教育長(土屋郁夫) 長泉町の教育方針の中に、私は、第3のところに、心の教育を重視しますと、これを打ち出しました。その心の教育の重視という中に、2点、道徳教育を推進してまいります、充実してまいります。2点目に掲げたことは、全教育活動を通して、人間尊重の教育を実施してまいります。人間尊重の精神を具現化する教育、これが人権教育でございます。そこで、今議員御指摘の人間尊重という言葉に私はとらえました。その中で、人間尊重ということは、互いの生命、あるいは基本的人権、そして最後に言われました子供の1人1人の個性を尊重することであり、人間として生きる上で最も基本となる精神、これが人間尊重ということだろうというように私はとらえ、教育の重点として押さえました。  そこで、町内の各学校では、差別やいじめはなく、子供たちが明るく、心豊に学校生活が送れるように、人権を尊重する教育の推進を、各学校では教育の柱に据えております。子供たちの人権意識、人権感覚は、各教科、国語をはじめ道徳、特別活動、これから新たに打ち出された総合的学習の時間、こういう学習を通じて培われるものと考えており、1年生から中学3年生までどの学年でも実施をしております。  また、各学校では、経営という観点から考えて、家庭、地域社会との連携を大切に考え、子供の人権に一層配慮し、1人1人を大切にした教育、こういうことを学校の経営の柱に据えて推進をしてまいっており、いじめ問題や同和問題をはじめとするさまざまな人権問題に対する正しい認識を養うとともに、自他の人権を最大限に尊重しようとする心情、そして態度を育てる。偏見や差別意識の解消を目指すのが、これが人間尊重の基本指導でございます。  この基本指導は、先ほど申し上げたこの各教科、国語、あるいは社会等の、あるいは教科や道徳、及び特別活動で推進をしています。これが基本指導の押さえでございます。そして、日常な学校生活における子供のあらわれの中から、いじめや偏見、差別につながる問題を直接取り上げて、的確な指導を通して偏見、差別意識の解消を図るのが、これが人間尊重の直接指導でございます。目の前でそういう問題が見られたときには、即指導ということでございます。特にいじめや差別事象が発生した場合には、この期を逸することなく、適切に対応するとともに、心に響く指導をしなければならないということで、各学校では推進をしてくださっております。  委員通告の中で、具体的な内容とか、あるいは時間数、あるいはそのほかの点を通告の中でお尋ねでございましたが、全教育活動の中で進めてまいっておりますので、ここでこの教科のこの時間で何時間とか道徳、これは道徳は大概時間が決まっておりますけれども、そういう具体的なことは差し控えさせていただきます。  そこで、今度は教員が指導に当たっていくときの指針、こういうものが必要でございます。これは、県教育委員会編集の「人間尊重の教育」という冊子がございます。この冊子を活用していただくように、教育委員会としてはお願いをして、進めてまいっております。しかし、なかなかこれは時間のかかることであり、即、目の前のこういう問題を指導することと、10年先、20年先に今指導したことが生きてくるということが教育でございますので、そのように御理解をいただければありがたいと。以上でございます。 181 ◯議長(下山 登) 8番。 182 ◯8番(花房由美子) お話のとおり、全教科で取り組まなければならない問題、これは本当のことだと思います。そして、教育の根幹に、この人権教育というものが据えてあるんだよというお話を伺って、とても安心いたしました。  しかしながら、一番最後のお言葉にあったように、この成果が出てくるのは、10年、20年後、先だよ、それでは今悩んでいる子供たちはどう救えばいいんだという、そこのところに問題を絞りたいと思います。  権利というような言葉を子供たちがある程度わかったとき、自分にもそういう権利があり、人にも持っている。それがわかったけれども、じゃあ権利を侵害されたときには、子供たちはどうすればいいのか、それを知っているのでしょうか。しつけの名のもとに行われる体罰とか虐待の場合、子供は自分が悪いからそうされるのだと思ってしまいます。また、加害する人は、本来子供を保護すべき大人である、親とか教職員であるために、そのことを訴えることすらもしにくい状態です。  法務省から全国に、人権養護委員は1万4,000人委嘱されております。そして、その中から子供の権利条約を批准した1994年の7月には、子供の人権問題を専門に扱う子供の人権専門委員が任命されました。これは、全国で600名ほどです。そのお1人である東京の平氏は、主な活動として、電話相談があり、設置された1994年の9月から2000年10月までの間に約5,600件の相談があったと。そして、その内容は1999年に限って言ってみますと、親の育児放棄、就学義務の不履行、親と同居人からの虐待、教師や塾の先生方によるセクハラ、実の父親や義父による虐待、教師の体罰や差別的な指導、そしていじめによるSOSやら自殺があったと言っています。子供からのSOSがあったら当然受けとめるべきですけれども、SOSを出す前に、子供たち本人が自衛することも大切だと思います。  子供がいじめや虐待、痴漢、誘拐といったさまざまな暴力から自分を守る力を育む教育プログラム「キャップ」というのがあるので、そのことを御紹介したいと思います。  「キャップ」というのは、CAPでチャイルドの子供のC、それからアソルト、暴力のA、それからプリベンションの防止のPの頭文字をとったもので、子供への暴力防止のことを表しています。このプログラムの内容は、人権教育に基礎を置いて、暴力について具体的な知識、それで子供がなぜ暴力を受けやすいのか、その理由と対応方法を、子供にもわかる言葉や方法で教え、そして、子供はかけがえのない存在であること、守るべき権利があること、権利を守る力が子供にはあることを伝え、自尊心を育てます。さらに、子供同士が助け合うことの大切さを伝え、大人への信頼感を育て、受け皿である地域、家庭、学校ぐるみで対応するものです。危機に直面した子供が嫌と断る。それから逃げること、それからそういうことがあるということを大人に告げる、ノー、ゴー、テルというその3つの対処法をとるように寸劇を楽しみながら護身術を覚えるようになっています。  この対象は親や教師、関係者の大人のセミナーと、それから小学生や就学前の児童、中高生のワークショップで、子供対象のときには必ずその保護者や先生など、大人のセミナーも実施することが必要です。子供だけ学習しても、受けとめる周りの人が知らなければ何にもならないからです。  近隣では、今年度香貫小、金岡小、原小、開北小、原東小、片浜中学、西浦小学校、以上が沼津で、それから裾野市、富士宮の白糸小学校、富士市の今泉小学校、田子ノ浦小学校、三島市、向山小、須走小学校、富士根南小などで実施しております。キャップというのは、全国で170グループほどが今活動しているんですけれども、静岡キャップというのが静岡県のまとめでありますが、子供への暴力プログラム実施事業に、今年度政府出資の社会福祉医療事業団から助成金が出され、それによって無料でのプログラムを実施している。静岡には、現在藤枝を中心にするグループと、それから富士を中心にするグループ、そしてこの駿豆地域を実施するグループと、浜松と4カ所にキャップがございます。長泉町でも、ぜひこのキャップを実施して、子供たちに暴力からどうやって身を守ったらいいかということを学習してほしいと思うんですけれども、この実施についてはどのように考えておられるでしょうか。 183 ◯議長(下山 登) 教育長。 184 ◯教育長(土屋郁夫) チャイルドアソルトプリベーション、「キャップ」、暴力についての具体的な知識と対応、方法を教え、子供が暴力から自分を守る参加型教育プログラムというように、私はとらえております。何せ私は、このキャップという御質問をいただいて初めて知って、本当に恥ずかしい限りでございますが、4日前に議員から資料をいただきました。それから、3枚の資料を拝見しましたけれども、まだまだこの概要の一部のみしか私は理解しておりません。急いでいろいろ自分のルートを使ってお聞きしましたが、まだまだ理解していないというようなことがありました。そういう点で、全国には今議員おっしゃるように100幾つか、私にはいただいた資料の中で伺いますと、100グループ、県内が静岡県に5グループあるということでございますが、まだまだ情報不足でございます。しかし、議員おっしゃるように、昨今の子供に対する暴力をはじめ、人権にかかわる痛々しい事件が発生しておりますことを考えますと、非常に重要な活動であるということは理解できます。したがって、活動内容、今いろいろ御紹介をいただきました学校等のいろいろな様子も伺えます。活動あるいは成果等、私自身はじめ教育委員会としても理解に努めてまいりたいと考えております。したがって、まだまだ現状ではキャップ導入の実施は考えておりません。御理解をいただきたいと思います。 185 ◯議長(下山 登) 8番。 186 ◯8番(花房由美子) キャップを受講した子供たちの感想・意見の中に、寸劇で見たとおりのことが起こったので逃げることができた。そういう小学校の子供の声がありました。それは学校の帰り道に、「お母さんが病気で入院したから、車のおじさんが送っていってあげるから乗りなさい」と言われた。それをそのまま劇で見せたのとまるっきり同じことが起きたので、これは変だと、私はうちへ電話をして確かめた。だから、助かったという声がありました。そして、相手と話をするときには、片方の手の分、これの手が触らない分、離れて話しなさい。そうすると、何かのとき、とっさに近寄られても、その人とは逃げる距離が保てますよと。そういうことによって、他人と話をするときには、どのぐらいの距離をとればいい、そういうことが僕、わかったと。そして、さらに本当に困ったときには特別な声を上げなさい。それは腹式呼吸のようなんですけれども、お腹に手を当てて、こういう声を出すんだよということが、このプログラムの中で実施されます。普通の悲鳴のようなキャーとかという声でしたら、何でその声が出ているか、周りの大人には判別がつかない。だから、そういうことを実際に自分たちでやってみて、普通聞かれない声があったときには、何か異常事態が起きたんだ、そういうことを出すことによって、周りの大人に知らせることができる。そして、一番大事なのは、友達との信頼関係で、困ったときには1人で対処しないで、友達と一緒に立ち合ってもらう。あるいは大人に話を、こういうことがあったという報告をすることだよという、そういうことを実施することによって、子供たちはかなり自分の権利がわかり、そしてどうすればいいかがわかったと言っておりました。  教育長は、実施は、今は考えていないとおっしゃいましたけれども、早めの実施を考えていただいて、そして1人でも被害がなくなるように、そして、いじめていた子供が、その相手の子供にもそういう権利を持っていて、僕がいじめていたということがわかったから、もういじめはしないよという感想文も見られました。やはり子供1人1人は、すごい、すばらしい力を持っていますから、その子供たちに、権利を自覚させて、相手にも権利があるということをはっきりわかるような認識の仕方、それをキャップから導入以外にも教育の中へ、ぜひとも折り込んでいただきたい。それは、ここでしっかりお願いしたいと思います。なるべく早めの実施を願いながら、次の質問に移りたいと思います。  芸術品の保管は適切にということで伺います。  長泉町には、66点の絵画や陶器が収蔵されております。購入したり、寄贈されたりしたものであって、庁舎内や文化センター、コミセンなど公共施設に飾られたり、また、たまには収蔵品点ということで、一堂に展示していただいて、住民の目に触れることもございましたが、その保管方法について伺います。  現在、コミセンに展示していない作品は置いてありますけれども、保管は、ただ倉庫に置いてあるだけだと思います。私は、そのように確認しているんですけれども、この保管はまずどこでされているか、そして2番目に、保管のために何に配慮をしているのか、それらを伺いたいと思います。 187 ◯議長(下山 登) 教育部長。 188 ◯教育部長(山本登一) お答えいたします。  議員御指摘いただきましたとおり、町が管理している美術品は、洋画、水彩画、陶芸、彫刻等、66点がございます。各公共施設に展示してあるもの以外は、コミュニティながいずみの2階西側倉庫がございまして、そこに保管してございます。  保管するときの配慮、これについては、美術品はそれぞれ作品の材料に特徴があると思います。施設のスペースや環境条件に制約があります。特に直射日光を避け、余り温度に影響されないところに保管をいたしてございます。以上であります。 189 ◯議長(下山 登) 8番。 190 ◯8番(花房由美子) おっしゃられるとおりのところに保管してあるので、そのままだと思います。  直射日光を避け、そして温度の変化のないところをということでしたが、倉庫は単なる内面が木である、その上で扉がついているだけのものでしたので、例えばそのコミセンの中で日中冷暖房が、空調がかかります。そうしますと、当然夏場ですと、乾燥しやすくなりますし、それから人がいなくなった夜になりますと、全部が切れてしまいますから、自動管理は何もされていませんから、湿度が高くなったりというその変化がございます。それで、本当に作品に合わせた管理がされているのか、そういうのがちょっと疑問に思いました。  ですから、そういう意味では、私が見た中では、額とか、画布が傷んでいるのがございましたけれども、そういう傷み具合というのは定期的にチェックをされているのでしょうか。そして、傷んだ作品をどうされているのか、それらを伺いたいと思います。 191 ◯議長(下山 登) 教育部長。 192 ◯教育部長(山本登一)お答え申し上げます。  御指摘いただきましたように、定期的な点検ということで、昨年公共施設巡回展示、これは各公共施設に、先ほど議員さんおっしゃられましたように展示をいたしております。これを巡回的に展示をしているわけでございますけれども、この巡回展示の折に、地元在住の画家の指導もございまして、全作品を集め、虫干しを兼ね、破損の状況を確認したところでございます。この定期点検につきましては、毎年行うか、あるいは隔年ごとに行うか、これを検討しているところでございます。それで、点検の折に、傷んだ作品等が3点ほどございました。額が2点、それから絵自体が1点と。合計3点でございますけれども、これらのものについては、今後修復等を検討してまいりたいというふうに考えておるところでございます。以上であります。 193 ◯議長(下山 登) 8番。 194 ◯8番(花房由美子) 傷んでいたのは、たしか飛田先生の作品と、それから赤城さんの少年の絵だったと思います。本当にひどい傷み方でしたね。裏からガムテープでべたべた張ってあるような、これでどうなるのかしらというような絵になっていましたけれども、額が傷みやすかったのは、前の額というのは、石膏でできているものが多いんです。ですから、乾燥に弱いという、それから衝撃に弱いというのがあります。そういう意味での、結局素材の管理がうまくいかなかったのか、あるいは寄贈されたとき自体にもう傷んでいたのかどうか、その辺はちょっと確認が取れませんでしたけれども、今ある作品を同じような目に遭わせないようにするためには、管理の仕方というものが大変重要になると思います。  先ほど部長もおっしゃられたように、日光、日の当たらないところ、それから温度の変化のないところ、そしてある程度通風が必要です。風通しのいいところ、大事なのは湿度ではないかと思うんです。今のように、こういう建物の中で空調が効きますと、乾燥し過ぎるということがありますので、そのためによく美術館やなんかに行きますと、飾ってあるそばに、コップに1杯お水が入っておいてあるような、あの湿度が大切だと思うんです。ですから、倉庫の中で保管するときにも、ぜひともその配慮をしていただきたい。ピアノとか、それから太鼓の部屋とかというのは、ちゃんと湿度が自動管理されていて、チェックされているんですけれども、もっともっとここもやってほしいなというところだと思いました。  一度傷んでしまうと、本当に修復するのに大変なお金がかかります。昔のレオナルド・ダ・ビンチの作品などの修復に何十年もかかってやったと、あの費用が何億だというようなものを見ますと、たとえ小さなものであっても、修復ということは特殊な技術が必要なので、大変費用がかかるんです。購入したときのことや、それから寄贈してくださった方の気持ちを考えると、じゃあ傷んだからもうこれでおしまいというわけにはいかないとは考えるんですが、今ある作品、他の作品を本当に二の舞にさせないように、保管をしっかりしていただきたいと思います。本当に単純なことで、グラスにお水を入れておくだけで多分大丈夫だとは思うんですけれども、これはまた専門家の方たちに御相談になって、本当にそれでいいのかどうか、当座で間に合うのかどうかの確認を取りながら進めていただきたいと思いますが、確認の意味でどのようにこれからされるのか伺わせてください。 195 ◯議長(下山 登) 教育部長。 196 ◯教育部長(山本登一) お答えをすべていただいたような感じがするわけですけれども、実は、私ども、この美術品66点につきましては、町民の皆様になるべく鑑賞していただく機会を設けていきたいと。これの主な目的、今、申し上げましたように、皆さんに鑑賞していただくということを第1点と考えております。しかしながら、施設の特徴、作品の大きさ等から、倉庫に保管できない美術品等もございますので、それらについては、知識者に御相談を申し上げて、保管状況等を今後考えていきたいと考えています。以上であります。 197 ◯議長(下山 登) 8番。 198 ◯8番(花房由美子) ぜひともそのようにお願いいたします。  次の質問に移ります。  健康づくりに地区公民館へ出前講座をということで伺いたいと思います。  健康であるということは、私たち住民すべての願いです。日々の生活に追われながらも時間を見つけて運動している人たちがいます。朝とか夜、ウオーキングをする人、テニスやゴルフ、バレーボール、卓球、なぎなたや弓、ソフトボールを楽しむ人、太極拳やラジオ体操、ストレッチ体操、ジャズダンス、社交ダンスなど、さまざまなスポーツをする人たちがいます。  データによれば、私たちの今の体力を維持するためには、週に4時間の運動が必要だとされています。その人に合わせた運動量を続けることで、体力の衰えを防げるわけです。ただし、若返るわけではありません。今の現状の体力です。一度に4時間するよりは、1週間を2回に分けて最低2回やったほうがいいそうです。7日間に分ければ、1日に約35分の運動、朝晩にそれを分ければ17分ぐらいです。毎日2キロの通勤をする人ならば、片道を歩くことで必要な運動量が確保できることになります。御自分の体力維持に関心のある人たちは、いろいろ工夫をして運動時間をつくっているのですが、関心はあってもどうしたらよいかわからない人、飽きてしまう人、やり過ぎてこりごりしている人など、そういう人たちには、こちらから手を差し出してあげるとやりやすくなるのではないでしょうか。  健康なまちづくりを当町はしております。スポーツの町ということで、先ごろの市町村駅伝でも優勝して、とてもうれしいことが続きました。しかし、練習をするのに必要なのは、会場なんです。長泉町には、運動のできる公共施設は限られております。小中学校の体育館、それから勤労者体育館、コミセンやベルフォーレ、保健センター、福祉会館、南部地区センターなどの公共施設で、あいている、部屋が使えるときだけしか、昼間使うことはできないのが現状です。夜間は、御存じのようにすべての時間がほとんど満杯で、新たに何かをしようという人がもぐり込むすき間というのはほとんどありません。それだけスポーツが盛んなんですけれども、体力づくりを何かしたいというときが、それが実行できないわけですね。医療費がふえている熟年や高齢者の方々は、自宅から近ければ参加しやすいのではないでしょうか。そこで、地区の公民館を活用していただくのはどうかと考えました。  場所があっても指導する人がいなければ、何もやらないのと同じになってしまいます。その人に合ったメニューをつくり、体力がつくに従って徐々にステップアップしていくことで、体力も筋力も向上していきます。指導をするトレーナーが必要ではないでしょうか。体育指導委員や保健委員、それから体育委員など、地区の方たちが中心となって、現在まだまだ長泉町内に隠れている人材を発掘し、生涯学習委員や保健センターとの連携などを図って、指導力をアップさせるとよいと考えます。そして、公民館にそのトレーナーを派遣するのですけれども、地区の保健委員や生涯学習委員、そして体協の委員さんたちに、こういうふうにすればよいというマニュアルを皆さんに覚えていただく間だけの派遣をしていただく。そうすることによって、いつまでもトレーナーが常時、公民館に出前をしなくても、その地区独自のやり方が重ねられていくと思います。近くで指導する人がいるということが、参加をふやすことになると思います。何よりも、自分の体は自分で鍛える意識を根づかせたいものです。とりあえずは指導者を根づかせるために、常時派遣をすることになりますけれども、少なくとも週に2回を各地区に配るという形にしてはいかがでしょうか。  先日、NHKのテレビで茨城県の大洋村の事例を放映しておりました。10月31日に放映したんですけれども、11月21日もアンコール放映がありました。この大洋村は、4人に1人が65歳という高齢化の進んだ村ですけれども、スポーツセンターが管理されていて、そこに毎日150人ほどが通って、2時間の運動メニューをこなしているそうです。専属のトレーナーがいて指導していますけれども、筋力トレーニングを中心にやっていますと、半年で免疫能力が平均で2倍に増加したと、その指導に当たっていた筑波大の久野先生が報告していました。そのNHKテレビのテーマは、筋肉トレーニングで寝たきりを防ごうというものでしたが、実際に家の中をよろよろと伝い歩きをしていた男性が、スポーツセンターに通い始めて2年たち、今ではトレーニングマシーンをメニューに従ってこなし、ダンベルやジョギングをTシャツ、ハーフパンツ姿で若々しく軽やかにしていました。2年前の姿がうそのようでした。その一番の理由が、骨盤内にある大腰筋の量が増加したからだということです。筋肉というもの、筋力というものは、使わないとすぐにおちてしまうので、続けていくことが大切です。その方も、週に2回の筋力トレーニングは休まないそうです。大洋村は医療費を払うよりも予防に力を入れ、スポーツセンターの整備を図ったことが目に見える効果を上げていたことになります。そこに通っていた方たちが、病院に通うよりもスポーツセンターに通うのが楽しいと言っていたのがとっても印象的でした。  こういうことから見ても、わが町で今できることと言いますと、体育館の建設はまだですし、使えるところは少ないですし、では公民館に出前講座をすることによって参加をふやしてはどうかと思うのですけれども、その点についてはいかがでございましょうか。
    199 ◯議長(下山 登) 教育部長。 200 ◯教育部長(山本登一) お答えをさせていただきます。  まず最初に、スポーツ振興センターでは、各種のスポーツ教室及び各種大会等を開催して、町民の健康づくりに推進をいたしております。成人の週1回以上のスポーツの実施率が50%になるようにということで、ニュースポーツの紹介などを積極的に進め、スポーツ人口の増加を図っておるところでございます。  健康づくりに地域の公民館に出前講座をとのことでございますけれども、現在体育指導委員会を中心に、各団体からのスポーツ指導要請があった場合、指導者を派遣するスポーツ宅配便事業というものをスポーツ振興センターでは行っております。御指摘いただきました点については、この宅配便事業を一層充実する中で、今後の体育指導委員会や関係者等協議を進め、積極的に地域の中に入りまして、スポーツを通して地域の健康づくりを推進してまいりたいと考えております。そのために、指導員の育成など、研修事業の充実のほか、保健センターとの共同事業をさらに進めて、健康づくりのメニュー化を図るなど、地域の健康づくりの活動がスムーズに実施できるよう、その環境整備を図ってまいりたいと考えております。以上であります。 201 ◯議長(下山 登) 8番。 202 ◯8番(花房由美子) ぜひともそのように進めていきたいし、お願いしたいと思います。スポーツ宅配便の方は、要請がなければいかないんですね。それですと、やりたいという意識を持っていない方にどうするかというところが問題じゃないかなと思いました。それで、出前がどうだろう、逆に押しつける形なんですけれども、そういうことによって、運動って楽しいからやりましょう。それも筋力をアップすることによって、これだけ寝たきりが防げて元気になって、毎日が活発に動けるようになりますよというところにねらいを持っていきたいと思っています。  そのために、長泉町にも結構トレーニングマシーンを購入した経過があるんですけれども、それらが今どこにも見当たりません。倉庫にしまいこまれているんではないかと思います。できればそういうものも使うことによって、運動メニューが広くなるものですから、そういうふうなものを取り入れていきたいと思いますが、その点が今どうなっているのかお伺いしたいと思います。 203 ◯議長(下山 登) 教育部長。 204 ◯教育部長(山本登一) お答えをさせていただきます。  トレーニング機器の件でございますけれども、これはもう購入してから相当の年数がたっております。老朽化が目立ちまして、使用できる状態にないということでございまして、御指摘いただきましたように、倉庫の中に保管してございます。これらにつきましては、整備をいたしまして、なるべく町民の皆さんに利用していただけるよう努めてまいりたいと考えおるわけでございます。  以上です。 205 ◯議長(下山 登) 8番。 206 ◯8番(花房由美子) あのトレーニングマシーンは、最初はたしかコミュニティセンターをつくったときに3階に並べてありました。そして、北中の体育館にも、中学校の子供たちの体力づくりもあって、いろいろなものが並んでいたんですけれども、コミュニティセンターの場合には、あそこは開放してあったものですから、高校生が遊びに使ってしまったんです。トレーナーがついていないものですから、かえって危険だということで撤去したまでは覚えていたんですけれども、その後の活用が全然図られなかった。置く場所がなかったということも問題ではなかったかなと思います。長泉町が健康づくりでスポーツの町ということになりますと、今体育館などが不足している状態ですから、総合計画の中には、「いずれは」というのが載っておりますので、体育館の建設の折には保健センターとの健康づくりのためにドッキングをして、さらにトレーニングルームを設けて、しっかりスポーツ以外のところでも活用ができる、リハビリにも、健康づくりにも使えるような部屋を設けて、そしてやっていただきたいと希望したいと思います。  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 207 ◯議長(下山 登) ここで会議中でございますが、暫時休憩いたします。再開は3時10分からといたします。                  午後 2時58分 休憩                ───────────────                  午後 3時10分 再開 208 ◯議長(下山 登) 休憩を解いて会議を再開いたします。   ───────────────────────────────────────  質問順位3番。  質問内容1.安全に対する基本的姿勢について      2.自然と共存できる河川に  質問者、室伏進一議員。5番。 209 ◯5番(室伏進一) 通告に従いまして、順次質問をしていきたいと思います。  まず、安全に対する基本的な姿勢について、この中から4点挙げておきました。  北中の校舎と運動場を連絡する階段の安全管理、階段のけこみ部分が欠けたまま放置されていることについて、1点。2番目、天然記念物大いちょうの幹から分かれて枯れた太い枝の放置されていることについて安全管理は。3点目、車道から歩道に上がる縁石の段差についてより安全対策を。4点目、シルバーカーの交通安全対策を、毎年児童が対象に行われている交通指導を、高齢者のシルバーカーを使用されている方にも行われたいと、この4点について伺っていきたいと思います。  まず、基本的な姿勢について、順次質問していきたいと思います。  私たちは、けがのないように仕事や生活し、暮らすために安全で過ごしたい、安全でありたいと、簡単に安全という言葉を口にしますが、よく生産工場の建物の壁に1:29:300と書かれていた大きな看板の文字を見たことがあると思います。その看板の意味するところは、1つの重大事故があると、29の軽傷事故があり、その事故に対する原因が300あると、アメリカの統計学者が統計的に発表したものです。特に生産工場で事故を起こさないように注意を促すために書いてあったものです。  9月11日のニューヨークのテロによる、世界を危機に巻き込んだあの重大事件も、航空が民営化し、現在の経済状勢からコストを切り詰め、賃金が安く抑えられ、働く意欲が低下し、チェック機構の甘さを生んでしまったと。9月22日、議員研修のとき、政治評論家の森田実氏も言っておりましたが、重大事故や事故を、あれが原因の1つだったと後から言っても後の祭りなんです。今では、QC活動やZD運動とか、危険予知訓練のKYT運動等にとってかわられ、危険に対する訓練方法も大分変わってきました。  第3回の定例議会でも、職場のあり方にOJT、職場内教育を取り入れてはと提言した議員もおります。物事をより安全に取り組む姿勢が職場になくしては、安全について幾ら訴えても安全が見えてこないんです。大変でも、原因の300とは言わず、あらゆるすべての要因を1つ1つつぶしていくことこそが安全に対する考えの基本でございます。  そこで、まず第1の質問です。  今年の北中の運動会に来賓で行ってみて、一番最初に感じたことは、校舎と運動場を連絡する階段のけこみ部分が鋭角に欠けていて非常に危険で、少しでも足を踏み外すなら、重大なけがにつながってしまう。このような状態でありながら放置されて、今まで安全な学校生活が過ごせないような状態について、どのような安全管理を行っているか、どうなっているか伺いたい。お願いいたします。 210 ◯議長(下山 登) 教育部長。 211 ◯教育部長(山本登一) お答えいたします。  学校の校舎施設の安全管理、及び安全教育の推進は、教育委員会の重要な職務でございます。特に校舎、運動場、プール等々における安全の確保には日々留意し、学校との連携を図っております。御指摘の北中玄関前の階段、学校の最も重要な位置であり、整った安全性の高い施設でなければならないと考えております。しかし、現状、議員御指摘のとおりでございます。  北中学校の運動場、テニスコート、プール、体育館等々、改修計画については、階段も含め検討し、実施しておるところでございます。平成11年度には階段西、野球バックネット裏の排水工事、平成12年度にはテニスコートの大改修、本年度にかけて体育館のステージ等の改修を進めてまいったところでございます。  学校施設の整備に当たっては、まず第一に、その安全性を十分に配慮することに努めております。玄関前の階段のれんが部分の破損でございますが、最近特にその破損が激しく、しかも御指摘のとおり鋭利な部分がございます。安全面で心配し、学校当局に対して、その配慮をお願いしているところでございます。御指摘の学校施設の安全、子供たちへの安全教育の観点から、その責任を痛感しているところでございます。早い時期に改修を実施できるように努めてまいります。御理解のほどをよろしくお願い申し上げます。以上です。 212 ◯議長(下山 登) 5番。 213 ◯5番(室伏進一) ただいま回答には、改修を進めておる、学校にはけがのないような形で改修をお願いしていると、そのように申されましたけれども、毎日生徒は運動場と校舎をつなぐ階段を利用しているんです。これをこのまま放置しておく、私がこれを当局側に言ったのは、運動会があったんですね。運動会の後、すぐにどうなっているかとお伺いしました。その後、もう9月ですから、10、11月、2カ月たちます。でも、この間行ってみました。まだ、そのまま放置されたまんまになっているんです。鋭利でおいてあるならば、改修工事が進まないならば、それを安全面から考えるならばどうしたらいいのか。鋭くえぐれている部分を削り取って、コンクリートのままにしたっていいわけです。こういうすぐに応急措置をしておけばできるものも、安全管理の面から見て、先ほど基本的に申したように、安全管理を基本的に考えていなければ、こういう考えは生まれてこないんです。したがって、応急処置をどのようにしていくかと、その辺をお伺いしたいと思います。 214 ◯議長(下山 登) 教育部長。 215 ◯教育部長(山本登一) お答え申し上げます。安全管理という点について、全面的な改修ということを考えておりましたので、その管理の面について、十分配慮が足りなかったということで、責任を痛感しておると先ほど申し上げさせていただいたことでございまして、今後学校側とさらに詰めまして、安全面での配慮を、指導を徹底していきたいと考えておりますので、御理解のほどをよろしくお願い申し上げます。 216 ◯議長(下山 登) 5番。 217 ◯5番(室伏進一) 確かに学校側と対応していくと申されましたけれども、先ほど言ったように、金づちで簡単に欠けば、コンクリートのもとの地が出てくるんです。これを鋭利の部分だけをとっただけでも大分違うと思うんです。こういうことに目張り、気配り、心張りをしてほしいと思います。  それで、これを報告したときに、私たちはよく「ほうれんそう」と言うんです。なぜかというと、報告、連絡、相談、打ち合わせ、これが指摘されたときに、自分たちの仲間、箇所、そういうところで論議されないと、人から言われても、対応した人だけが困ってしまうんですね。本当にみんなに「ほうれんそう」で連絡が行き、上司に報告され、上司はまた相談し、学校側に相談するとか、そういう総体的な論議がなされておかないと、すべてのものにうまく回っていかない。1つの部分だけで終わってしまうんです。必ず各部署は、言われたことは言われた人だけでなく、全体が受け持つんだというシステムにしてほしいと思います。  もう一つ、よく言われているのは、PDCA、プラン・ドゥー・チェック・アクション、これなんですけれども、要するに管理サイド、これを上司の方がこういうものが出てきたから、言われたから、これ部下にやれよと言われても、部下の方というのは、どうしてもやらされる、そういう方向で余り意欲が出てこないんです。これを部下、その人たち、担当する人たちとが、みずから自分たちがつくり出さなきゃいけないんです。PDCA、これも細部の繰り返しなんです。間違っていたならば検討し、処置し、また頭に戻って計画し直すんです。プランに戻すんです。これを何回もやらないと、安全というのは本当に維持できないんです。  ぜひともそういう部分を踏まえて、安全を心に据えた、安全の尺度というか物の見方、物差しは1つじゃないんです。かね尺もあれば、メートル法もあれば、ヤードもあればいろいろあります。いろいろな方法から角度から見て、安全をやっていかないと、私たち親からもらった五体の健全な体が本当に生涯維持できるかなかなか難しい問題です。せめて一生、亡くなるまで五体健全で活動できるようにしたいと思います。ぜひ目ばり、気配り、心配りをしてほしいと思います。 218 ◯議長(下山 登) 教育長。 219 ◯教育長(土屋郁夫) 私から一言お答えをしたいというように思います。  と申しますのは、運動会が済んだ後、議員、この下の駐車場で、「教育長、あそこのところは危ないよ、早く直した方がいい」と。こういうような御指摘を受けました。そして、議員がこども育成課に来て、あそこはどうなっているんだということも私も承知しております。  そういう面で申し上げたいと思いますが、私が校長会等で学校へ指示したことは、こういうことでございます。私も、あそこのところはもう何回も行って見ております。そして、鋭利になっておるところがどこで、そしていつここが欠けたかと、そしてどういう状況になっているかということは、私なりにとらえておりますので、そういうものをもってお願いした点は、先生方が自分の学校の構内の安全ということを考えたときに、けがはどこで起きるかと、この調査をしてみたときに、あの階段では何件起きているか、この事実も私は伺っております。そういう際に、件数がないと、そこのところは見逃してしまうことがある。だから、もし鋭利であったならば、それを金づちでトントンたたいて丸くする、そうすれば子供が一緒にそれをやる。そして、教師と子供と一緒になって、この安全を守っていく、そして丸くなった直した姿を見て、全校で、あの階段を気をつけてみんな上り下りをしようじゃないかと、こういうことが、学校の中で、教師と子供たちが一緒にやって安全を確保するということが学校の姿勢です。私どもが直さないわけじゃない、しかし同時に教育を進めてくださいということは、これが連携でございます。そういうことで、私はそういう指示をいたしました。そういう点で、学校のまた御様子を拝見したいと思います。 220 ◯議長(下山 登) 5番。 221 ◯5番(室伏進一) 教育長から、大変学校にも心配りをしておられるということで、感謝を述べておきたいと思います。ぜひけがをなさった方も何件かあるようですから、先ほど言った29:300の話じゃないんですけれども、少しずつ原因を取り除いて、重大事故のないように楽しい学校生活を送れるにしていただきたいと思います。  次に、第2の質問です。天然記念物大いちょうの幹から分かれた枯れた太い枝が放置されていることについて、安全管理で何ですが。天然記念物があるがゆえに手がつけられない、口にもしがたいというのが現状で、付近の住民が不安の中で過ごしているのが現実です。また、記録の写真を撮りながら、なかなか訴えられないでいると、こんな状態で私に言ってきました。私も近所ですから、あそこ見ております。文教線ができるときに、あの大いちょうも医師の診断のもとにいろいろ手が施されております。しかし、あの大いちょうも風の強い日に、先の方はもう既に折れて落ちて、そういうものもあります。だんだん枯れていって、最後には太いものが落ちてしまったんでは、やっぱり重大事故になってしまうんです。医師が診断してもらわなくても、だれが見ても枯れてしまっているのです。樹木の皮を移植して、成功した例が、まだ聞いたことがないと私は思います。人間の体がやっと移植が進んでいる現状ですから、樹木はまだまだだと思います。しかし、樹木の医師も存在する現代ですから、治る可能性もあるかもしれませんけれども、惜しいかな本当に枯れてしまったものは処分するしかないんです。春夏秋冬、春には台湾坊主が来て、強風が吹きますし、夏から秋の台風、冬の木枯らし、常に強風が吹くたびに、今でも落ちそうなあの天然記念物を見ると、手がつけらないであっては、通行人や通行車両、付近の住民の民家に落ちれば重大事故が発生するのは免れません。この早期の安全対策をどのようにお考えでいるか伺いたいと思います。 222 ◯議長(下山 登) 教育部長。 223 ◯教育部長(山本登一) お答えいたします。下土狩の大いちょうについては、議員御指摘のごとく、県の指定天然記念物ということで、町及び所有者の一存では手をつけることができません。そこで、町では平成11年、及び13年、この13年は8月6日でございました。県教育委員会文化課職員並びに県の教育委員会の文化財保護審議会委員を招いて、所有者を交えて協議をしたところでございます。その枯れ枝の状況確認と、それから補助事業として、その枯れ枝を撤去できないかということの協議でございます。その結果、県の判断は除去の必要性はないと回答をしてきております。町では、今後県教育委員会や大いちょう所有者と協議しながら、平成14年度の補助事業として、県の方でぜひともこの枯れ枝の除去作業をやっていただくように現在協議を進めておるところでございます。以上であります。 224 ◯議長(下山 登) 5番。 225 ◯5番(室伏進一) 県の方には、平成11年、平成13年から御指摘をして、何とか処分を考えるように、そういうことでなされているようですけれども、あの平成11年の台風のときにも、やはり大いちょうの方の枝は、小枝程度だったんですけれども、風の向きがあのときには北側から吹いていた。その向きによって倒れ方も違うと思いますけれども、あれがもし反対側から吹いたならば、もっと被害は出たんじゃないかと。県の天然記念物だからといって、長泉ができないというわけではなくて、あの天然記念物で事故を起こせば、長泉の名が、汚名を受けてしまうんです。長泉の天然記念物で、県の天然記念物かもしれまんせけれども、あれで事故を起こしてしまったと。そんなことで長泉の名を汚したくないと、早めに安全管理で手を打っていただきたいと、そのようにお願いいたしまして、次の質問に移らせていただきます。  次に、車道から歩道に上がる縁石の段差について、これはいろいろな議員さんたちが質問をしておりますけれども、より安全な方向による対策を求める上で確認していきたいと思います。道路の設計上の基準に適合しているから、段差に対する安全は確保されている、そう言ってしまえばこれ以上の安全は生まれてこないのです。そのような考えからもう1歩前に出て、せめて交差点などでは、シルバーカーや車いすがスムーズに渡れるように、弱者に優しい考えになる、そうすれば、そこで待っている運転手さん、こういう待つ優しさも必要があると思いますけれども、そこに運転者に対するイライラも防げるし、交差点もスムーズに通行できるようになり、より安全な交差点になり得ると思います。そのより安全なまちづくりをするためにも、このようなものに硬質ゴムなどを張りつける、これは駅などでよく障害者が一定の線から前に出ないように、いぼを打った硬質ゴムを打ってありますけれども、名前はちょっと、私この前教わったんですけれども、きょう忘れてしまいました。調べてまた正式に発表したいと思いますけれども、このようなゴムで、とれないものでガットにするならば、より安全な交差点ができると思います。  先ほど言いましたように、道路設計上に問題がない、適合している、そういってしまえばそれ以上の安全性は生まれてこないんです。そこをもう一歩前に出て、より弱者に優しい本当にいい交差点を長泉からつくり出して、全国に送り出してやったっていいんです。こんなものが長泉にもあるよと。そんな観点から、ぜひ段差がない、新しい交差点を長泉からつくってほしいと思います。そういう観点から、安全な交差点にしたい、できる方法はないか、当局にお願いし、どんな考えを持っているかお聞きしたいと思います。 226 ◯議長(下山 登) 都市環境部長。 227 ◯都市環境部長(土屋秀明) お答えいたします。  ただいまの御質問は、交差点の中の横断歩道のあたり、それから歩道部分に上がる際の段差のことの御質問だと理解をいたしますけれども、今お話のありましたように、健常者と言われる歩行者、あるいは自転車、車いす、先ほどのシルバーカーですか、こういうようなことを全般的に考えますと、より落差といいますか、段差がないところの方が当然ながらより安全だという考え方も、そのためにその差をゼロにしたすりつけの方法がという御提案だと思われます。一方、つえを使う視覚障害者の方につきましては、どこかでその日常行動の中、いつも歩いている道、初めて行ったところもそうなんでしょうけれども、そのつえによって自分の安全を確認しながら歩行するという、そういう考え方は当然今考える行動が必要になっておりまして、その際に、例えば通常な歩道の縁石だとか、そういう縁を確認しながら行くという、そういうような考え方からしますと、必ずしもフラットなのがいいのかといいますと、必要と言われるその確認できる段差は必要不可欠であると考えております。先ほどの議員御質問のように、必ずしも段差のところにゴム等張ってフラットにという、言われる気持ちもわかりますけれども、現実の問題としまして、設計上にはそういう私が申しましたようなことも含めまして、設計をしているのが現状でございますから、御理解を願いたいと思います。 228 ◯議長(下山 登) 5番。 229 ◯5番(室伏進一) 確かに私もゴムを張るというように申しましたけれども、先ほどは単にゴムを張るとは申しませんでした。なぜ申さなかったかというと、そこにはいぼいぼがついていると申したはずなんですね。これはもう駅で長年やっぱり弱者に白線から出てほしくない。白線から変わって生まれたものなんです。そこには今言われたようにつえをついた方、あのいぼいぼをもってここから先は危険だなと、これを察知しているんですね。これがもう全国どこの駅でもないところはない、すべて採用されているんです。このゴムを張りつけるならば、車道から歩道に上がるところにはフラットであり、少しのいぼいぼによって、あの人たちは、弱視の人たちは察することができるんです。しかもシルバーカーや車いすや自転車などでも、あのいぼいぼは段差に比べれば余計フラットになり、方々に対して、安全な方法で交差点を渡れることができるんじゃないか、そのように思っておりますけれども、あのゴムについてはいかがな考えを持っているかお伺いしたいと思います。 230 ◯議長(下山 登) 都市環境部長。 231 ◯都市環境部長(土屋秀明) 今のいぼのついている硬質ゴムですか、あの駅に使われているという私初めてこの言葉をお伺いしまして、これからどういうようなものかというものを担当の部署で検討はさせていただきますけれども、先ほどの段差の中で、例えば車いすの場合には、一般的に2.5センチ以上の段差がありますと、非常にそこの車いすで通りにくいということで、それを前提にしまして、道路の設計上は2センチを基本として、先ほど言いました視覚障害者のことも含めまして2センチという、それから車いすも含めてそういうふうにしているわけですけれども、これは国の各省庁の中でも合意といいますか、1つの規定というふうに聞いておりますけれども、過日、私、神戸の三宮にユニバーサルデザインで震災後に復旧しました駅に参りました。その際に、目の見えない方の点字ブロック、これがユニバーサルで一番トップクラスの駅だということで、随所にありましたし、それから音声の誘導装置もいろいろありました。そこで、シルバーの人たちですか、案内係をしている方等の話をいろいろ聞きますと、その点字ブロックそのものに、それは目の見えない方にはいいんでしょうけれども、俗に言う健常者のお年寄りの方、歩くのになかなか十分でない方というのは、その点字ブロックの差にもなかなかつまづきやすいよとか、いろいろなような意見はそれぞれその方、100人100様ですから、いろいろなことがあると思われます。  ちょっと回りくどいお話をしましたけれども、先ほどのいろいろにつきましては、御提案ということで受けさせていただきまして、設計の関係、あるいは事業をする際には、道路には大きい事業については補助事業として事業を執行しております。そちらとのいろいろな関係等ございますから、御提案につきましては、これから検討させていただきたいと思います。 232 ◯議長(下山 登) 5番。 233 ◯5番(室伏進一) ただいま、これから検討していくと、そのような回答が得られましたので、段差の2センチに比べればより低くなり、確かにお年寄り、フラットの面から考えるならば、確かにいぼいぼがついておりますから、歩きにくいという部分があるかもしれません。より段差のない、フラットの面でということですから、検討していってほしいと思います。  先ほど、私の発言の中に、弱者という言葉を使いましたけれども、障害者に改めさせていただきます。よろしくお願いいたします。  次に、第4の質問に移っていきたいと思います。  高齢化が進み、我が町にもシルバーカーを多く見かけるふうになり、歩道のない生活道路においては、自動車と一緒に通行しているのは当然でありますが、速度が遅いから大丈夫と思いがちで、本人たちはシルバーカーを使用し、町の買い物に、自分の用足しにいろいろ使われているのが現状です。しかし、周りの状況判断に対しては、本人たちは、自分はそう思っていなくても、遅れがちになるのが現状です。これは、年をとっていけば仕方ないことなんです。児童は黄色の帽子をかぶったり、また夜間に歩行者が反射板をつけて歩くなり、安全対策をそれぞれ考え、行政の方も指導しておりますけれども、シルバーカー使用者に対しても、こういう反射板をつけるなり、また交通安全面から毎年児童が行われているような交通指導対策、シルバーカーを使用する人たちに行って、より安全な交通ルールを身につけた上に、車と一緒に車道を使って、すばらしい生活ができるような方向にしていきたいと思いますが、こういう面の安全対策はどう考えているか伺っておきたいと思います。よろしくお願いいたします。 234 ◯議長(下山 登) 都市環境部長。 235 ◯都市環境部長(土屋秀明) シルバーカーの最近目に多くするわけですけれども、俗に言う道路運送車両法の中の車ではなくて、歩行者という考え方になるわけです。  まず、シルバーカーを対象としてではないんですけれども、町の老人会を、いろいろな単位ごとに、交通安全指導員、これは以前は婦人交通指導員と呼ばれておりましたけれども、その指導員が交通安全、特に事故に遭わないためにというような考え方で、教室なり講座を開いておりまして、その中でもシルバーカーとしての実践ではないですけれども、その注意、まあこういうふうにするんだよというようないろいろなことを呼びかけ、あるいは教育というような考え方でしているのが現状でございます。議会ではなくて、ほかの会議の際にも同様の御質問といいますか、提案等ございまして、実態ちょっと進まなかったところがありましたけれども、まず1つはシルバーカーを使っている人、所有している人をどうしてつかむかということで、今考えておりますのは、福祉用具、福祉関係のそういうものを販売している店を通じまして、そういう長泉町の中で所有している人、あるいは使用している人のまず実態を把握しまして、先ほど申しましたように交通安全指導員の方、あるいは町の交通指導員、警察等々、安全教室なり、あるいは沼津市にあります免許センターの一角の中にも交通教室用の、これは自転車等の使用する際の安全を教育するようなコースもありまして、そこでのシルバーカーでの安全教室、体験等もできるやに伺っておりますから、そちらの方向に進めるために、まずは実態調査等をしていく考えでございます。 236 ◯議長(下山 登) 5番。 237 ◯5番(室伏進一) 交通指導員を通じていろいろな方法がなされておるというお話をお聞きいたしまして安心しているところではございましたけれども、まだ使っている、使用されている方の実態がつかめない、そんなふうに申されておりますが、私も民生委員の推進委員になっておりますけれども、民生委員を通じて、自分たちの地域にどれぐらいのシルバーカーを使っているのがあるかなという調べる方法もあると思います。ぜひとも歩行者扱いだからと言いつつも、器具を使って道路を動いておりますので、転んだり、先ほど言いましたように、段差があるところでつまずいたりしたならば、けがは歩行者以上の大きなけがになってくると思います。高齢者だからということではなくて、より安全に暮らせるために、いろいろな方々に御配慮をいただけたらばいいなと思っている次第でございますので、安全対策、児童だけではなくて、高齢者にもぜひとも交通指導員を通じて行っていただきたいと思います。  いろいろ安全に対する質問をしてきましたけれども、完璧な安全というのはありません。なぜなら、人間は必ずエラーをすることなんです。要するに、これを俗に私たちのもとの運転職場なんですけれども、ヒューマンエラーと呼んでいるんですが、エラーを1つ1つ取り除かないと本当に安全が見えてこない、安全の上にも安全なんです。ぜひ安全に対する見方、考え方を違う方向から見まして、物事に対しては先ほどもいいましたけれども、物差しは1つじゃないことを提言いたしまして、安全をより安全な方向に進めていっていただきたいと思います。  次の質問にさせていただきます。  自然と共存できる河川にということで質問していきたいと思います。  長泉町の河川は小河川で、治水管理優先の3面張りの護岸となっております。水生生物が住みにくい環境になっております。この底の部分だけでもコンクリートで固めず、緑地ゾーンをつくり、我が町どこでも自然と共存できるような考えになっていかないかでございます。我が町の河川は、治水対策に重点が置かれ、3面張りが多くなりつつある現状ですけれども、長泉町憲章にも、「美しい自然を愛し、きれいなまちをつくります。工夫と努力で豊かなまちをつくります」とあります。自然を残すために協働により考えを出し合い、いろいろな考えを出せば、自然とのふれあいを緑地ゾーンだけでなく、どこにでも容易にありふれる場所ができるはずです。  先ほども、こういうことを申しますと、昔はよかったなと、そんな言い方をする方もおりましたけれども、確かに昔はよかったな、そうだけでなくて、それを今の時代にマッチしたようにするためにはどういうふうにしていかなければならないかということを考えないと、自然は残っていかないんです。我が町には、桃沢自然の家のあるところのように、自然を大切にする方向に、既に長泉は進んでおります。もっと河川のいい方法を取り入れて、緑地ゾーンというものを長泉全体に広げてほしいと思いますし、自然を壊しながらというわけではないんですけれども、なるべく壊さない方法で治水管理を向上させ、自然環境を保全しつつ、水辺空間を配慮した整備を進めていって欲しいと思います。  河川の3面張りの底の部分には、固めることによって強度を持たせなきゃならない、そんな場面もあると思います。固めてしまうんではなくて、そこに編み目状に両護岸をつなぐなりし、強度をとらせる方法もあると思います。ぜひとも底の面だけでも固めないで、河川にドジョウやザリガニ、ヤゴなどが生息し、そこに食べにくる鳥たち、こういうものたちと一緒に美しい緑を残しながら水辺環境を保全を残すことにしていってほしいと思いますけれども、このような考えがどのように浸透していくかお伺いしたいと思います。 238 ◯議長(下山 登) 都市環境部長。 239 ◯都市環境部長(土屋秀明) お答えいたします。  河川整備につきましては、今年度から10年間の新しい第3次の総合計画の中では、次のように表現をしております。災害に強い地域基盤確保を目指した治水計画を進めるとともに、整備箇所によっては自然環境の保全にも配慮した整備手法を検討しながらの改修に努めていくというようにうたっております。今議員さんの御質問のように、町の特に市街地部分の河川の整備工事につきましては、3面張りがほとんどです。この3面張りになぜということは、先ほどもやはり御指摘の中にございましたけれども、雨がかなり降った際の水害等を考慮しまして、流れる速さ、流下能力を高めるためにということで、川底をコンクリートで固めるのがまず第1だよということで、それが今までの整備の主力になってきているものです。  つい先月ですか、町の職員の研修、この建物の中でありましたけれども、その際に、静岡県のNPOの推進室長のあの渡辺課長さんですか、見えてお話の中で、三島のどちらでしたか、学校の校庭に、今までなかったところに池をビオトープでつくったところトンボの数がほとんど確認できなかったものが、何十種類が確認できるようになったというようなお話もございました。町の中にビオトープで実際やっていますのは、桃沢の水と緑の杜の公園の中に、県の仕事の一部分等ございまして、実際には、こちらの市街地の方にはございません。市街地の中にビオトープという、本来のものはなかなか難しさがあるかとは思いますけれども、これからの河川整備の中におきましては、やはり災害ベースというのがいずれにしても第1にという、これは外せないとは思いますけれども、その中でできる限りの部分につきましては、今御質問のような手法、なにがしかのものをとっていきたいと考えております。  例えばこれは底というよりも、既に既設の護岸とコンクリート等で固めてある整備してあるところにつきましても、その改修の際に、2次製品として天然石を初めから組み込んだようなもの、その上にかぶせるというんですか、上をおおうようなやり方で、植物だとか生物が底に住み着きやすいというような工法もあるようです。もちろん、まず第1が流れる水の断面を確保しなければならないものですから、すべて塗るということにはいかないと思いますけれども、今申しましたようなことも、これからの中で、1つの方法として、工夫によってはできるかなと思っておりますので、質問全体につきましては、今後の河川整備の中で、もちろん総合計画の、先ほどいいましたところにも目標等ございますし、そういうような考え方で取り組んでいきたいと考えております。 240 ◯議長(下山 登) 5番。 241 ◯5番(室伏進一) 天然石を使った方法もあると、そんな方法があるならば、ぜひとも全面的に多少強度を持たせなければいけないところは、これはだれが考えてもやむを得ない、治水面から考えやむを得ない、しかしすべてを固めてほしくない。少しでも自然を残してほしいと、そのように私は訴えているわけですから、3面張りが全ていけないと言っているわけじゃないんですが、ぜひその点も加味しながらあらゆるところにおいて、できる限りのことはいろいろな方法を取り入れて緑が残り、今言われたようにビオトープをつくらなくても一種のビオトープが長泉にある川からもビオトープがあるんだよと、そんなようなものにしていってほしいと思いますし、そこに動植物がいればペットと過ごすとリラックスして効果が上がり、アニマルテラピーといいますか、リラックスして病気も治るという、そのような方法も訴えられております。病をいやしにも使われておりますので、こういう自然を大事にしていくことによって、そういう病気にかかりにくい、そういう面も考えらると思います。  ぜひ自然を大事にし、今、国の公共事業も自然型再生のもとに、北海道の釧路川では直線的にしてしまったところをまたもとの蛇行に戻すと、そのような方法も復元する方向ですね。これ12月から着工されるように聞いております。そうなってしまってからお金をたくさんかけるんではなくて、今あるものをより豊かなまま残して後世に伝えていく、そのような方法をぜひお願いいたしまして、私の質問を終わっていきたいと思います。ありがとうございました。   ─────────────────────────────────────── 242 ◯議長(下山 登) 質問順位4番。  質問内容1.言語障害相談室(ことばの教室)の設置と新生児の聴覚検査体制の確立を      2.子供読書運動にさらなる発展を      3.不登校に対し教育機会の多様化を      4.公共施設のトイレの管理体制は      5.安全・安心なまちづくりを  質問者、堀内浩議員。2番。
    243 ◯2番(堀内 浩) それでは、早速通告されました質問を順次していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず初めに、新生児の聴覚検査体制の確立ということですが、新聞の情報から得たことですけれども、佐賀県の医科大学附属病院の藤田一郎小児科医師のデータで、国内に1年間誕生する新生児は約120万人、そのうち1,000人に1人から2人、両側、左右の耳が難聴などの障害を持って生まれる。また、片側の耳の難聴を持って生まれる子供を含めますと、1,000人に5人ほどの比率で生まれてくるということがわかっているそうです。このまま放置しておくと、当然のことながら言語の発達が遅れてしまうということになります。  子供の聴覚検査は、全国的には3歳児検診で行われているそうですけれども、町の聴覚検査の現状がどうなのか、また藤田医師が調べたアメリカの専門機関のデータによりますと、正常時では3歳ぐらいまでに700語の単語を習得すると言われています。ところが、この難聴児に関しては、生後間もなく難聴が発見された場合には400語、生後6カ月で発見されると約280語、2歳で発見されますとわずか50語と、この数ぐらいしか習得できないという結果が出ているそうです。このデータでわかるように、3歳児の検診では遅過ぎると思うのですが、町としてこの点についてどう思われるのか伺いたいのですが。 244 ◯議長(下山 登) 住民福祉部長。 245 ◯住民福祉部長(柏木 豊) 町の子供の聴覚検査の現状についてお答えをいたします。  現在、4カ月、10カ月の乳児検診時においては、検診医療機関の医師による視診で、保健センターで行う1歳6カ月時、それから3歳児検診時においては、聞こえのアンケートを実施して、その結果によりまして、検査が必要な子供を専門医療機関に受診を勧めておるところでございます。また、県立の沼津ろう学校に聴力検査と相談等を依頼しているというのが現状でございます。  それから、3歳児の検診では遅過ぎるではないかという御質問ですが、耳の聞こえは言葉の発達と深い関係があると言われています。軽い難聴は気づきにくく、言葉の基礎づくりには早期に発見して、早期に教育することが大切ですと言われているわけです。この辺は、議員の御指摘の中にあったわけですが、このため、町におきましては、今年度から聞こえのアンケートにより、1歳6カ月時の検診時にも行うようになりました。それから、来年度は、3歳児検診と同様に、精密検査の必要な方に、公費負担で精密検査の受診券を発行していくというふうに対応してまいりたいと思っています。以上です。 246 ◯議長(下山 登) 2番。 247 ◯2番(堀内 浩) 今、お伺いしたところでは、全国では3歳というところ、町では1歳半という形で行われているということですけれども、先ほどのデータにもありますように、6カ月で280語、その後の2歳でわずか50と、一気に激減するわけですね。この1歳半というところが、ちょっと微妙なところであると思いますので、生まれたばかりの赤ちゃんの聴覚を調べる検査、これはスクリーニングと言われていますけれども、現在、これは全国で4つの県で実施されているようです。  このスクリーニングというのを説明しますと、自動調整脳幹反応聴力検査装置というこの機械、略称AABRというものなんですけれども、この聴覚装置を使って、生後1週間以内の赤ちゃんの額、うなじ、方に電極を装着し、4分から5分ほど、耳から35デシベルの音を送り、脳幹が発する脳波を測定し、異常があれば精密検査を実施するというものであります。昨年、国では、この新生児の難聴検査を実施する都道府県に、検査費用を補助するパイロット事業に乗り出しているそうです。この事業のモデル指定を受けたのが、岡山県、神奈川県、秋田県、この3県で、岡山県と神奈川県は7月から、秋田県は11月の1日から、この検査が実施されているそうです。佐賀県に関しては、現在準備段階というところであります。  こういう形で、まだ全国的には普通の検査とはなっていませんけれども、長泉では新生児の段階で、適切な療育、人工内耳などの医療を施せば、正常児と同時の同程度の言葉が話せるようになるということは、データでも承知していただけると思います。長泉町では、県下でも出生率は高く、また、近隣では下降気味であるにもかかわらず、長泉町に関しては、若干ではありますが、上がりつつある。この新生児の出生率を考えますと、この難聴の子供が生まれる確率というものが高くなるのではないかということを考えますと、町にこういう検査体制、新生児においての検査体制というものができると、生まれてくる子供、そしてお母さん、お父さんに対して、本当に安心できるのではないかなと思いまして、このような事業があるということが知らされているわけですから、ぜひとも県の方に呼びかけをして、長泉町独自でこういう形ができないのか伺いたいのですが。 248 ◯議長(下山 登) 住民福祉部長。 249 ◯住民福祉部長(柏木 豊) 新生児の難聴検査を取り入れたらどうかということですが、国では、1999年の8月に、新生児の聴力検査の必要にかんがみまして、5年以内に年間出生者約120万人すべての新生児を対象に聴力検査を行う計画を発表したところでございます。静岡県でも、平成14年度に計画の予定があるように伺っております。現段階では、この病院における聴力の検査機械、この設置の有無があるものですから、町としますと、今後県の動向等も見きわめながら、検討をしていきたいと、こんなふうに考えています。 250 ◯議長(下山 登) 2番。 251 ◯2番(堀内 浩) ぜひとも今検討という言葉が出ましたので、未来ある子供の安心のためにも前向きな検討をお願いしたいなと思います。  続きまして、今度は、難聴によって言語障害を持たれる親御さんに対して、相談の窓口となるようなものが現在長泉町にあるのか、そこのところをちょっと伺いたいのですが。 252 ◯議長(下山 登) 暫時休憩いたします。                  午後 4時05分 休憩                ───────────────                  午後 4時07分 再開 253 ◯議長(下山 登) 休憩を解いて会議を再開いたします。  2番。 254 ◯2番(堀内 浩) 申しわけありません。学校と保健センター、この両方それぞれに同じ質問をして答えをいただきたいなと思いますので。 255 ◯議長(下山 登) 住民福祉部長。 256 ◯住民福祉部長(柏木 豊) 保健センターとしては、特に相談室という部分は設けてございませんが、先ほど御答弁で申し上げましたように、障害のある部分につきましては、沼津のろう学校の方にも相談を依頼してあるものですから、そういう部分で対応していくということでございます。 257 ◯議長(下山 登) 教育部長。 258 ◯教育部長(山本登一) 町内の小中学校におきましては、特にそういう部分を設けてございません。 259 ◯議長(下山 登) 2番。 260 ◯2番(堀内 浩) 実は、近隣の市町村で、三島では西小学校、南幼稚園、沼津では第二小学校、熱海でも第二小学校、伊東下田にも1校ずつ、相談室またはことばの教室という形で設けられているわけですけれども、昨年清水町で、これはそこに設置という形でなくて、相談窓口という形で行われたそうですが、ここのところに、長泉町からお子さんが相談に伺ったようです。  相談窓口というものがないということをお伺いしましたが、やはり窓口だけでは用が足りないのかなというところで、三島、熱海、沼津では、この言語に障害のある子供たちは、週単位で言葉の教室というものに通いながら、また状況を見ながらもとの学校に戻っていくという数週方式というものを行っているようです。各市に1校ずつ言葉の教室というものが設置されているようですが、今お伺いしたところでは、相談室もないということで、やはり言葉の教室自体もないのかなということをちょっと思うわけですけれども、確認の意味で、学校等にこの言葉の教室は現在あるのか伺いたいんですが。 261 ◯議長(下山 登) 教育長。 262 ◯教育長(土屋郁夫) 言語障害相談室、言葉の教室のあるのかないのかという点でございますが、これは、今部長が、言語障害相談室は設けておりませんし、言葉の教室もございません。そこで、その設置をということでございますが、議員御指摘のように、近隣の沼津、三島には設置されております。この言葉の教室というのもがあって、その中に相談室というものを設けてあるわけです。相談室、言葉の教室ということではございません。そういうようにとらえていただいて、この教室の、言葉の教室のスタートは、特殊教育、今養護教育といいますが、特殊教育という形でスタートいたしました。それが、現在では、養護学級、あるいは昔で言う特殊学級、それが改善されまして、現在では言語治療室となったわけです。そこで、この設置基準が改定されて、学級が認可されておると、こういうことでございます。  議員御指摘のように、南小に席を置いて、そしてある日、何時何分から何時何分まで、三島の西小学校の言葉の教室に通って言語治療をしていただくと。以前は、もう南小に席がなくて、三島の西小に席を置いて行ったというその違いであるから、通級学級という押さえがあるわけでございます。  そこで、その設置に際しましては、治療教室でございますから、施設、そして設備も、非常に、この普通の施設ではございません。防音装置を施したり、いろいろな施設が要求されて、非常に指導の専門性が要求されます。こういう点で、言葉の教室というのは設置されておりますけれども、今御存じのように、言葉のみの障害でなくて、言語のみの障害でなくて、重複障害の子供が非常に多いわけでございます。そういう観点から、まだ私ども当町においても、就学指導委員会というような制度がございまして、そこで慎重に就学指導を考えていくわけでございますが、当町において的確に、その実態の把握にこれからは努めてまいりますけれども、この現時点では、そういう認可学級でございますので、非常に認可が難しゅうございます。そういう点で、私は、言葉の教室、その中に相談室というものは考えておりません。  と申しますのは、重複障害が多くて、長泉町内の学校は、他の市町村と違う点は、どの学校にも町内5校に養護学級があることでございます。他の市町村の場合には、全学校に養護学級がございません。本当に、そこのところを増やして欲しいという要請がありますが、私どもは、県から要請されているのは、それを減らして、南と長泉小を一緒にしてくれないかというような要請がございますが、それは私は今断っておるわけでございます。そういう養護学級の中で、重複障害の子供は、言葉の指導もあわせてやっていこうというように教育委員会では考えております。  そこで、御指摘のように、いろいろ障害を持つ子供の相談の窓口というようなものを、これは今後考えていかなきゃならないことでございます。したがって、幼稚園あるいは学校、これが1つの大きな窓口になりますね。同時に教育委員会としても、そういう学校、あるいは直接そういう要請が、相談があったならば、近隣の学校、沼津の第二小、三島の西小というのは、非常に通うのに便利でございますよね。午前中勉強して、午後から言葉の治療に行って、また帰ってきて勉強するというようなこともできるわけでございます。したがって、そういう面で、条件的に整っておるので、私は言葉の教室というものは、教育委員会としては、この設置している教育委員会に積極的にお願いをして、そういう治療に励んでいただくように考えて、そういう点では教育委員会努力してまいります。そういうように御理解をいただきたいと思います。 263 ◯議長(下山 登) 住民福祉部長。 264 ◯住民福祉部長(柏木 豊) 先ほどの相談の関係でちょっと補足をさせていただきます。  町の方で、実は、言葉の相談という部分を、年3回ですが、保健センターの子育てのラッコ教室という教室を開いておるわけですが、これが年3回だけですが、言語療法士という方を招きまして、幼児を対象に現在実施をしているということをつけ加えさせていただきます。  以上でございます。 265 ◯議長(下山 登) 2番。 266 ◯2番(堀内 浩) ありがとうございます。今のお話を聞きますと、本当に言語障害の方、または重複されて障害されている方、または今の、補足された窓口が年3回ですけれどもあるということで、こういう障害を持たれているお子さん、お母さんにとって、両親にとって、本当に長泉町しっかりと心を砕かれているなということを感じました。また、今後ともそういう面でよろしくお願いしたいなと思います。  では、次の質問に移らせていただきます。  子供の読書運動にさらなる発展をということですけれども、現在小中学校では、さまざまな方法で読書運動が行われているようで、私的なことではございますが、私の子供も本に興味を持ち初めております。ただ欲を言えば、もっと早い時期に興味を持ってくれればなと思うのですけれども、これは私だけではなくて、大半の御両親が思うことではないでしょうか。幼児期に体や耳を通して受けとめたことは、終生消えることなく基礎になると言われています。幼児期の読み聞かせは、本に興味を持たせるだけでなく、言葉を覚えることができます。  言葉に関しては、読む、聞く、書く、話すという4つの能力があり、この4つを総合的に進歩させ、同調させ、子供の心の中に入っていくのは、幼児期の読み聞かせだと言われております。ところが、現在のさまざまなニュースで報道されている児童虐待、家庭内暴力など、ごく一部ではあると思いますが、殺伐とした親子関係を考えると、先ほどから述べたような読み聞かせを通して、親子の深いきずなこそが今のこの時代に必要ではないでしょうか。幼児期に童話や絵本などで触れることは、想像力や他者への思いやり、やさしさなど、豊かな情操を育む上で、はかり知れない効果があり、本に慣れ親しむ機会をつくり出すことが大切ではないでしょうか。  そこで、私が今回提案するブックスタートということなんですけれども、このブックスタートというのは、1922年にイギリスのバーミンガムで始まった運動で、生涯で初めて出会う絵本を大切に、親が赤ちゃんと本を読む時間を持ち、読書の喜びを親子で共有するのが目的であり、町内の新生児に絵本をプレゼントしながら読み聞かせの大切さ、先ほど言ったように、親子の深いきずなをつくるということですけれども、特に両親の生の声を読み聞かせ、自然のうちに親子のきずなを深めていけることを、この新生児を持った御両親に教えていける、こういうことも含めながら、このブックスタートという事業を町で行ってはいかがということを提案するのですが、いかがでしょうか。 267 ◯議長(下山 登) 住民福祉部長。 268 ◯住民福祉部長(柏木 豊) ブックスタートということで通告をいただきまして、ちょっと調べてみました。そうしましたら、赤ちゃんの体の成長にミルクが必要なように、赤ちゃんの言葉と心を育むためには、抱っこの温かさの中で、優しく語りかけてもらう時間が大切だと言われています。ブックスタートは、肌のぬくもりを感じながら、言葉と心を通わすそのかけがえのないひとときを、絵本を介して持つことを応援する運動だと言われております。  現在、保健センターでは、特にブックスタートに取り組んでは結局おりませんが、今後は検診等の母子保健事業の中で、絵本の読み聞かせの大切さを話していきたいと考えております。  また、これからは、地域の子育ての視点で、子育て支援センター、児童館、ボランティアグループ、こういった関係団体等と連絡を取りながら、研究、検討をしてまいりたいと思います。 269 ◯議長(下山 登) 2番。 270 ◯2番(堀内 浩) ありがとうございます。急激な変化というものを求めるのもまた難しいところがあると思いますから、徐々にそういう形で、このブックスタートに近い事業が町で行われることを望んでまいりたいなと思います。  次に、読み聞かせということで、最近子供の活字離れということが言われる現在、未来を担う子供たちの健全な成長等を願う意味でも読み聞かせを含めた読書活動が必要だと思いますが、今現在小学校での読み聞かせの実態はどうなっているのでしょうか。その辺を伺いたいと思います。 271 ◯議長(下山 登) 教育部長。 272 ◯教育部長(山本登一) お答えをいたします。  本の読み聞かせ、これは情緒の涵養、心の健康で大変よいものととらえております。各小学校での取り組み状況でございますが、道徳ボランティアや保護者による読み聞かせにより、毎月定期に、または年間の読書週間に年齢、児童の実態に合わせて読み聞かせを実施しておるところでございます。これは子供に大変好評のようでございます。  小学校のことも今申し上げましたが、町民図書館でも読み聞かせをやっておりますので、その点も御紹介申し上げます。毎週土曜日の午後、幼児・児童を対象に、また、毎月第二火曜日の午前には乳幼児とその母親を対象に、それぞれボランティアグループの方が読み聞かせの事業を行っているところでございます。  また、地域での読み聞かせに役立つように、児童書を納米里文庫に100冊、上土狩たまご文庫に200冊を定期的に貸し出しておるところでございます。そのほかスポーツ振興センターにも同様に貸し出しまして、親子スポーツ教室の中で、託児などの際に読み聞かせに活用されております。  具体的に、各小学校の取り組み状況を御紹介申し上げます。長泉小学校では、ボランティアによる読み聞かせが毎月2回、図書ボランティア10名の方がいらっしゃいますが、この方々による子供の要請にこたえる読み聞かせということも行っております。北小では、ボランティアによる読み聞かせが年3回、朗読CDを使ったプロの朗読というものを行っております。南小においては、保護者による読み聞かせ、これが読書週間を含めて4回、5、6年生の図書委員による低学年教室への読み聞かせ、毎週月曜日、金曜日8時から8時20分を読書タイムという時間を設けて、読み聞かせといいますか、読書に親しんでいただくというような小学校では取り組みを行っております。  以上であります。 273 ◯議長(下山 登) 2番。 274 ◯2番(堀内 浩) ありがとうございます。町全体で読書運動、読書活動ということに取り組んでいることを今ここで伺いまして安心したというか、これからもその運動を続けていっていただきたいなと思います。読み聞かせということ、本当に大切なことですので、これからも皆さんの努力をお願いしたいなと思います。  次に、小学校の図書館を定期的に地域住民に開放するオープンライブラリーについてですが、私たちの身近な学校の図書館を利用し、親子で本に楽しむ機会を提供してはと思うのですが、このような取り組みについてどういうお考えがあるかお伺いしたいのですが。 275 ◯議長(下山 登) 教育部長。 276 ◯教育部長(山本登一) お答えいたします。  先ほど小学校の読書活動については、読み聞かせ等について御紹介させていただきました。各小学校の図書室の蔵書数、これを御紹介いたします。長小では2万11冊、北小では1万4,513冊、南小では1万3,285冊蔵書がございます。  地域に開放された図書館活動との御要望でございますけれども、現在町立図書館もございまして、その活動も先ほどちょっと読み聞かせの中で御紹介申し上げたところでございます。このオープンライブラリーの御提言を検討する中で、町立図書館の意義というものを考えていかなければなりません。それから、学校図書の事業の受け入れ体制等も、この事業の受け入れ体制等も考えていかねばならないということで、図書館事業を含めて総合的な判断が必要だと考えております。現段階では、そういうような状況でございますので、非常に難しいと思っておるところでございます。 277 ◯議長(下山 登) 2番。 278 ◯2番(堀内 浩) このオープンライブラリーは、町の図書館のように、単に本の貸出、これが主な目的というのではなくて、最近で言われる、学校と地域との連携の必要性がますます高まる中、地域と学校との交流の場として大きな役を果たすのではないかなと思います。また、読書活動を中心とした地域の教育力の向上にもつながり、移動図書館、町の図書館とは違った効果がこのオープンライブラリーには含まれるように感じるのですが、この点に関してもうちょっと何か違った形での御意見があればと思うのですが。 279 ◯議長(下山 登) 教育長。 280 ◯教育長(土屋郁夫) 議員御指摘のように、まさに今の教育改革の方向から押さえた御提言であるというように考えます。しかし、現状、現実の問題としまして、図書館をこれからどういうようにもう少し整備していこうかと、こういう矢先でございます。図書館の有り様は、学校の読書のセンター、同時に資料センターといいますか、そういう機能もあるわけでございます。しかし、開かれていく学校の中で、どうあったらよろしいかということは、これは各学校でいろいろ考えておる矢先でございます。しかし、徐々にそういう方向にはやがては進んでいかねばならないというような考えを私は持っておりますけれども、今すぐ開放というような、オープンライブラリーというそういう図書館開放と、開いていくというようなことにつきましては、いろいろ人の問題もございます。学校の設備の問題もございます。簡単にはいきませんので、御了解をいただきたいというように思います。 281 ◯議長(下山 登) 2番。 282 ◯2番(堀内 浩) どうもありがとうございます。そういう形でかなり難しい問題ではあると思いますが、きょうの新聞に子供読書推進法案が可決されるような記事がありました。これを読んでみますと、衆議院文部科学委員会では、28日自民・公明・保守の与党3党と民主党が26日に国会提出した子供の読書活動の推進に関する法律案の採決を行い、多数で可決、同案はきょうの衆議院本会議で可決後、参院に送付され、今国会で成立する見通しと、同案は読書活動を積極的に推進するために、国や自治体の責務を定め、具体的な施策を総合的に、計画的に進めるように求めていく、同案の目的について、すべての子供があらゆる機会にあらゆる場所で自主的に読書活動ができるよう環境を整備していくものであると述べております。こういう形で法整備されると、それなりの形でまた動いていくのかなという先の明るい見通しも出てきていますので、ぜひとも、今後とも町としても前向きな取り組みをお願いしたいなと思います。  では、次の質問に移らさせていただきます。  不登校に対し、教育会の多様化ということですけれども、不登校の児童・生徒は毎年増加傾向にあるようです。全国的には、クラスに1人の割合で不登校の生徒がいるという数字が出ております。学校では、不登校の児童・生徒には、どのような教育委員会としては対応されているのかを伺いたいと思います。 283 ◯議長(下山 登) 教育部長。 284 ◯教育部長(山本登一) お答えいたします。  町内の小中学校では、生徒指導委員会、いじめ対策委員会等を設置して、不登校の要望に心がけている現状でございます。不登校がわかった段階では、現れた行動からだけではなく、その子供の生育歴や性格等を含め、その原因を究明することに努め、学校を挙げて取り組んでおります。また、ひまわり相談室、心の相談員、東部教育事務所、ハートケア相談員とも連携を持ち、対応をしているところでございます。  具体的な対応を申し上げますならば、朝夕時には日中の家庭訪問、これ教師による家庭訪問でございます。2点目に、家庭訪問が子供に過度のプレッシャーを与えるときは、家庭へ電話連絡、3点目に、仲のよい友達の訪問を勧める、4点目に、学校に保護者を呼んでの教育相談、5点目に、外部専門機関との連携、これは紹介も含まれます。ひまわり相談室、東部児童相談所等との連携、紹介でございます。6点目に、教室に入れないが校門や保健室まで来れる子供に対しては、保護者の付き添いをしてもらうと、全職員の理解のもとにこれは行っております。それから、7点目に保健室学習、8点目に学級集団への指導、こんなことを具体的に対応している現状でございます。  以上であります。 285 ◯議長(下山 登) 2番。 286 ◯2番(堀内 浩) どうもありがとうございます。今のお答えを聞く限りでは、より町としても子供の目線に立った不登校に対する対応されているのだなということを感じました。  ところで、そのことしの9月にこの不登校の問題の追跡調査ということで文部科学省が調査したデータがございましたで、これをちょっと話ながら次の質問に移らせていただきます。  不登校のきっかけとしては、友人関係をめぐる問題として45%、学業不振が28%、教師との関係をめぐる問題で21%、また不登校がマイナスに影響したかということで、マイナスではないと答えた方が39%、どちらでもないが35%、マイナスと考える子供が24%ありました。また、自分の将来に対し、希望がある、また漠然とあると答えている方が81%、将来やってみたい仕事がある75%と、こうして前向きな姿勢でいる子供もいるということ、学習意欲も同様に持っているということが次のデータでもわかると思うんですが、学校以外の方法で勉強を続けたいと思った、これが44%、思わないが54%、勉強を続けやすい方法はということに関しては、通信手段を用いて自宅で、これが48%、家庭訪問これが29%、民間施設29%、適応指導教室ということで24%、こういうデータがございましたが、不登校の理由はさまざまで、いじめや教師への不振、または学業不振と、現在ではシックスクールという形で、学校にまかれる農薬とか新建材によるアレルギー、こういうものに関して、学校に行きたくてもいけないという、そういう形の子供もいるようです。ですから、学校に就学させる義務、これだけにこだわらずに、学校復帰を強要せず、本人の学習意欲を生かすような支援策が必要ではないかと思うのですが、どうでしょうか。 287 ◯議長(下山 登) 教育長。 288 ◯教育長(土屋郁夫) お答えします。  議員御提示の文部科学省の調査結果がこの数字で出ておりますけれども、これは何を教えているのか、そしてこれをもって私はどう読み取っていったらよろしいかというような点で、設問だとかいろいろその調査の状況をとらえておりませんので、このことについて軽々なお答えは差し控えさせていただきますけれども、御指摘のように、不登校の理由というものは本当にさまざまでございます。今、申されました中、教師との人間の関係の問題、友人の問題、まさにそういう点では長泉町内でも同じ傾向にございます。しかし、このクラス1人の割でなんていうような点は、長泉はそういう状況にはございません。もっともっと安定した状況にあるというように私は見ております。しかし、このぐんぐん増加していっているかという町内の状況を見ていきますと、まだまだ非常に努力をしてくださって、ぐんぐんふえていくという状況ではございません。ずっと登校できなかった生徒が出てきたかと思うと、新しい生徒がまた出てくるというようなことで、数字的には増加というような点にありますが、そういう傾向は内在しております。したがって、そこは注意していかなきゃならない点だと。  そこで、このアンケート結果などを見ましても、学校というところのあり方までついているようなことで、私は非常に考えさせられる面がございます。不登校児童・生徒への対応は、理由は、就学義務に親の義務、子供が教育を受ける権利、こういうものに余りこだわらないで学校復帰、学校へ行け、行けというそういうことだけじゃなくて、もっと本人の学習意欲を高めていく、そういう他の支援策は考えてみたらどうかというような御提言でございますが、これを私は非常に思い切った発想の転換であると、こういう点は理解ができますけれども、私、今の町の状況を見ていった際に、児童・生徒が登校できるための支援、登校できるための支援はまずどうあったらよいかというようなことをまず考えて、そしてその支援策を考える方が先だというように考えます。  したがって、この特別のそういう施設とかそういうものを設けて、そこにそういう生徒が入って、自由に自分の思い思いでその意欲を持ってというものを、民間の団体等ではいろいろ今出ておりますけれども、そこまで、私は、町内の場合には考えておりません。なぜならば、今一番欠けている面は、子供は集団の中でやはり育てていくという、その集団の中で成長していくということを考えたときに、学校というところの特性は、集団というところが学校の特性でございます。したがって、いつも申し上げておりますが、集団の中で子供と教師、子供同士の切磋琢磨こそ健全な発達を遂げるものであるというように押さえて今おりますので、発想を変えてみるということについては非常に大事なことで、これから私どもの課題だというようには考えております。御満足のいく答弁ではなかろうと思いますけれども、御理解をいただきたいというように思います。 289 ◯議長(下山 登) 2番。 290 ◯2番(堀内 浩) 不登校になる子供というのは、簡単にこの不登校になるというよりも、本当に悩み、苦しみ、最後に出した結果がこの不登校という形になるのではないかと思います。先ほどの学校の不登校の子供に対する対応を伺いますと、本当に子供の目線に立った子供の立場に立った対応をされていますし、今の教育長のお答えも考えますところ、まだまだ長泉、本当に子供に対して本当に優しい教育をされているんだなと、ぜひともこの私が提案した学校復帰を強要せず、本人の学習を生かす支援策、これが少しでも実現できるように私も見守っていきたいなと思いますので、また今後ともよろしくお願いいたします。  では、次の質問に移させていただきます。  公共施設のトイレの管理体制はというところなんですけれども、今回、私が3つほど改修をお願いした場所がございまして、これは、私、その後回ったところ、すべてきれいに直っておりました。これはまた質問しても「直しました」という答えが返ってくるかなと思いますので、別な形でちょっとお伺いしたいんですけれども、公共施設を汚したり壊したりするのは、使う側のモラル、これをやはり問うべきところではありますが、そのままの状態で放置しておけば、また余計に荒れる一方になるわけです。これは、やはり早期に改修をし、きれいに保つことで、そういう人たちに、こちらからそういう形で訴えていく以外に方法はないのかなと思うわけです。  各部門の方、教育部とか都市環境部の方、本当に話を伺いますと、修理にかかる予算を出すだけでも大変というところで、どうしても直すまでの時間がかかるということがありまして、私自身も、この壊しては直し、壊しては直しという形で、町民の大切な税金をこういうことに使うというところに少し抵抗があるわけですけれども、これも、やはり皆さん大多数の方が、それをきれいに使っていこうという気持ちでいるわけですから、ぜひとも早い時期での発見と、早期の改修を望みたいと思いますので、それぞれの部門に、今後予算というものが、前もって多くというか、予想してとれるような状況にはならないのか、ちょっとその辺を個々に伺いたいのですが、お願いします。 291 ◯議長(下山 登) 都市環境部長。 292 ◯都市環境部長(土屋秀明) お答えいたします。  都市環境部門の方は、特に公園の管理につきましては、町内13カ所の公園をシルバー人材センターで月に1回委託しまして、調査に回っておりますし、職員としましても、失礼しました。シルバーの方は週に1回です。職員の方が月に1回、公園のパトロール等をしまして、今おっしゃられましたような電気、あるいはトイレ、それ以外の器具等の破損に随時対応するようにしております。早期発見でなるべく早く改修をという考え方でございます。  今、おっしゃられました予算の確保、ある程度予想してというようなことですけれども、1年間の事業を行っていく際の、特に施設の維持管理等につきましては、やはり新しいものから建築の年数がたったものについては、管理にかかる費用は違います。ですから、通年必要とし、かかっているような予算というものは、予算要求はしてはまいりますが、大きな余裕を持った予算というのは、現実のところは、初めから見込んでの予算化というものは、現在は無理なような状況でございます。  以上です。 293 ◯議長(下山 登) 教育部長。
    294 ◯教育部長(山本登一) お答えをいたします。  御質問の南部スポーツ広場、あるいは中土狩グラウンドのタンクの水漏れ、トイレのタンクの水漏れでございますけれども、御質問いただきましたように、心ない方々のために、非常に南部スポーツ広場等につきましては、トイレの便座、手洗い器を破損させられたり、要注意箇所ということで、スポーツ振興センターの方では押さえておりました。  ところが、今回ドーム式トイレの明かり取りの小窓、これが割られたわけでございまして、このドーム式の明かり取りの小窓につきましては、非常に複雑なガラスを入れております。これは両側でさいころ状になっていまして、その両面を割られてしまったものですから、またそういうことがあると、非常に高価なガラスでございますので、業者の方に相談をしたところ、いろいろな工夫をしていただいて、その中で時間が非常に経過したということでございます。もちろん、かなり高価なものですと、予算も振興センターの方では手当ができないと、不慮の事故みたいなものでございますので、当初から修繕費等いろいろ計画を立てて、年間、平成13年度事業費で、町営グラウンド費というところに220万円ほど修繕費を持っておりましたけれども、これとて修繕をするために、計画にのっとって予算化したものでございます。  したがいまして、先ほども都市環境部長の方からお話がありましたように、予測で予算をとるというようなことはしてございませんので、対応が若干おくれると、今申し上げましたような高価になればなるほど、その対策といいますか、なるべく合理的な費用でもって対応するというようなことでございますので、非常にこの破損等した場合には対応がおくれるということは御理解いただきたいと思います。  予算的な面につきましても、入札差金とか、そういうようなもので対応しているわけでございまして、本来ならば町民の皆さんに、そういう点については十分理解していただきたいと考えておるところでございます。以上であります。 295 ◯議長(下山 登) 質問中ですが、本日の会議時間は、堀内浩議員の質問が終了するまでこれを延長したいと思います。  2番。 296 ◯2番(堀内 浩) 今のお答えで、予測しての予算というのはなかなか難しいことと受け取りましたが、それではどちらかというとその逆で、1年間でそういう心ない者が町の施設を壊し、かかった費用、こういうものを公開することによって、あなたたちのというか、住民の税金がこういう形で、使わなくてもいいようなお金が使われているんですということを皆さんに知らせるという形で抑止の方向に向かえばなと、また近隣の方にはそういう形で税金が使われているということを感じれば、その近隣の方の目が、またこれ抑止につながるのかなと思いますが、こういう形で、このそういう心ない者が傷つけた、壊した物の金額というものを公表するというようなことはできるんでしょうか。 297 ◯議長(下山 登) 総務部長。 298 ◯総務部長(瀬戸利満) いろいろと公共施設の維持管理、安全面だとか、いろいろな議員さんから出ていますけれども、まさに心ない者が、かなりそういういたずらをするわけです。さりとていたちごっこになるわけです。そんな形で、今の提案、心ない人がそういうのを見てもまたやるんですが、周りの人たちが監視してくれるような、抑止体制になるならば、いい提案だと思いますので、年間こういうわけで、ガラスの、学校もしかりですよね。いろいろな広報を毎月出していますから、当然そんなものは隠す問題じゃないし、まさにそういうような効果もありますので、検討させていただきます。 299 ◯議長(下山 登) 2番。 300 ◯2番(堀内 浩) ありがとうございます。そういう形で、このなかなか財政厳しい折、本当にそういうむだな、むだではないですけれども、考えようによってはむだなものなんで、ぜひともそういう形で抑止ができればと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、学校トイレに関してですけれども、現在の保育園、幼稚園、小中学校のトイレの総点検を今までに町の方でされたことがあるのか、これを伺いたいのですが。 301 ◯議長(下山 登) 教育部長。 302 ◯教育部長(山本登一) はい。お答えします。  保育園、幼稚園、小中学校のトイレの点検でございますけれども、これは年に2回専門業者に委託をいたしまして点検を実施しておるところでございます。以上です。 303 ◯議長(下山 登) 2番。 304 ◯2番(堀内 浩) 管理は委託ということですが、点検もですが、故障、破損等の改修、これも業者の方に委託されているのでしょうか。 305 ◯議長(下山 登) 教育部長。 306 ◯教育部長(山本登一) ええ、私どもの方で、業者じゃなくて町の方で修理をしておる現状であります。 307 ◯議長(下山 登) 2番。 308 ◯2番(堀内 浩) 先ほどからちょっとトイレが続くんですけれども、やはりトイレというのは暗いとか、汚いとか、臭いという3Kになりがちなトイレが多いわけですけれども、特に小学校、中学校に対してですが、大人たちがつくったものを与えるのではなくて、自分たちで使いやすく清潔なトイレにしていくにはどうしたらいいのかということを考えさせるのもいいのではないでしょうか。トイレに限らず学校にある教材、備品などを大切に使うという気持ちを忘れさせないためにも、特にトイレに関しては、皆さんが使うというか、子供はたくさんで使うというところから、どうしても乱雑に使われがちなところでございます。ぜひとも子供たちによる総点検というものを実施させて、単にできたものを与えるのではなくて、こういうものが、1つ1つがお父さん、お母さんが町に払った税金によってつくられているということを知らせる意味でも、この子供たちによる総点検、そして使いやすいきれいなトイレに子供たちの手でさせていく、こういうことを考えてみてはいかがと思うんですが、いかがですか。 309 ◯議長(下山 登) 教育長。 310 ◯教育長(土屋郁夫) 今部長が答えたとおり、定期の点検、専門業者による、同時に、今度は、日々トイレというのは、一番大事なところでございますから、それを管理、そして衛生的に保っていく、これはしなくてはならないことでありますが、それをしていく際に、子供たちへの点検、指導は、これは随時学校でやっていただいております。しかし、掃除ということになりますと、そこへ手を入れて実際掃除というと、病気等のことがございまして、そこまで子供たちを踏み込ませていくという点については、私は慎重に扱っていきます。伝染病というようなこと、その他の病気というようなことで、子供はトイレの中を掃除しているというようなことですと、必ずその反対の問題点を指摘されるというようなことも、私、何回も今まで経験をしてまいりました。そういう中で、御理解をしていただきたいと思います。子供にさせるということは、学校の教育活動の中で、意図的にいろいろな方法、その後消毒をしたり、何かそういうことをして、教育の場としてやる場合もあろうかと思いますが、原則的にはさせないというようにとらえております。 311 ◯議長(下山 登) 2番。 312 ◯2番(堀内 浩) 私の質問がちょっと悪かったようですけれども、子供に掃除をさせるとかということではなくて、自分たちが使いやすく清潔なトイレにしていくのに、これからトイレを改修していく形で、どんなトイレが、自分たちが使うためにどんなトイレにしたいのか、そういうことを子供たちに提案させる、アンケートで聞いてみるとか、そういう形の総点検ということで、私、今お伺いを立てたんですけれども、もう一度、済みませんがよろしくお願いします。 313 ◯議長(下山 登) 教育長。 314 ◯教育長(土屋郁夫) 学校のそういう点の指導、子供たちへの指導をどうしておるかという点で、私は十分その点は把握しておりませんけれども、学校の中ではそういうことも含めて、恐らく教育活動を展開しているというようには思います。  余談になりますが、沼津の学校は、市長の公約で便所をきれいにしますということで、沼津の学校は新聞で見ますと、全部の学校がきれいになったというように私はそう思っておりました。しかし、便所1つ改修するには膨大な費用を要します。したがって、わずかな学校しか改修はされていないというように私はとらえておりますけれども、そういう意味で、便所というところは、私は非常に学校の教育の、1つは大きな場であるというようにはとらえております。よろしゅうございましょうか。こういう答弁にかえさせていただきます。 315 ◯議長(下山 登) 2番。 316 ◯2番(堀内 浩) トイレに関しては、この間もちょっと中学校の学園祭なんかに伺ったときにも、換気扇が回っていなくてちょっとにおいがしたということで、本当に使う側がもっともっと次の方が使うということを考えながら使っていかないと、本当にいけないかなということを感じまして、やはりそれを子供たちに知らせる意味でということで御提案したんですけれども、今後も小学校、中学校のトイレに関しては、もっともっと子供たちが使いやすく清潔なトイレになるよう、町としても点検改修等を行ってほしいなと思います。  では、次の質問に移らせていただきます。  安全・安心なまちづくりということでありますけれども、下土狩竹原線の新幹線高架橋のところですが、ここはハトのふんがかなりひどくて、それが乾燥して、今度は車によって巻き上げられ、通学している子供たちがその粉を吸っているという現状があるわけです。ボランティアの方が週1回程度掃除をしていただいているようですけれども、これも大変な作業であります。ぜひとも、ほかの高架下を見ると、ネットでハトが来ないように防護策をされているところがあるわけですが、ここに関しては、今どういう状況であるのか伺いたいんですが。 317 ◯議長(下山 登) 都市環境部長。 318 ◯都市環境部長(土屋秀明) お答えいたします。  道路の路線名は中土狩竹原線だということだと思われますけれども、今の御質問の中にありましたように、新幹線の高架下のあの橋げたのすき間の部分に、ハトがそこにとまることによってふん公害が起きているわけですが、県道の三島富士線の高架下につきましては、ネットを張り終わってございます。ただいまの御質問の中土狩竹原線の高架の部分につきましては、部分的にネットを張ってあるということで、今おっしゃられましたような、ハトのふんの公害が現在発生しているところでございまして、ボランティアの方がということで、第16回の環境美化運動推進大会が開かれまして、その中で、団体表彰として、新幹線メンテナンス東海という会社が一応団体表彰を受けましたといいますか、町の美化運動ですけれども、こちらの方から表彰したということになりますが、この方たちは、会社の就業前に新幹線ガードの下の清掃を行っているということで、今のボランティアという皆さんは、こちらの方の、まさに新幹線に関係した会社だということのようです。今までネットを張って、張りました経過といいますか、その中には、新幹線側に要望し、その結果張ってきたというように理解しているわけでございまして、特に今回の中土狩竹原線にはネットの張っていない部分がまだございますので、これから早急に再度新幹線の方に要望してまいりたいと思います。 319 ◯議長(下山 登) 2番。 320 ◯2番(堀内 浩) 町が直接行うことではないので、なかなか進み方に、ちょっといらだちは感じますが、しかしまあ進んでいるということで理解をしたいなと思います。  次に、大岡元長窪線の協和醗酵前バス停横にある自動販売機ですが、ここで利用するドライバーが、歩道に車を乗り入れ、ちょうど幼稚園児が通園するとき、この車を避けるために車道に出てしまうというケースがあるようです。これは、本当に使う側のドライバーのモラルが問われるわけですが、事故があってはおそすぎるということで、対処として、この歩道の入り口にポールなどを設けるなどして、車が進入できないような措置はできないのでしょうか。お願いいたします。 321 ◯議長(下山 登) 都市環境部長。 322 ◯都市環境部長(土屋秀明) お答えいたします。  ここの場所は沼津の方から来まして、協和醗酵を過ぎ、協和醗酵の玄関のところですか、あそこに信号がありますけれども、あれを過ぎるあたりが大きな左のカーブになっておりまして、その左側がバス停等若干車道の部分が広くなっておりますけれども、その車道と民家との間に縁石で歩道帯をつくってあります。今回、この通告をいただきまして、私も現場に行って見てきましたけれども、まさかここにというような感じを受けました。その狭い歩道帯の中に車をとめて、前にあります店を利用しているということのようですけれども、モラルということよりももう一つ、本来ならばこれは法律の違反ではないかなと考え方ももちろんします。やはりあそこの道路そのものが、管理者は県でございますから、県道としての管理の中に入りますから、今おっしゃられましたように、ちょっとこうハの字型に広くなっているところから入ってすぐとめるようなんですけれども、そこにまあポールなり、あるいは表示板なり、あるいはほかの方法なり、何からの形でそこに車が入りにくいような形にしまして、歩行者の交通安全の確保を図っていきたいと思いますから、県の方にその向きでこちらの方から働きかけをしたいと思います。 323 ◯議長(下山 登) 2番。 324 ◯2番(堀内 浩) ぜひともそういう形で早急な対策をお願いしたいなと思います。  続きまして、安全・安心な自然環境をということで、9月20日の静岡新聞に、県東部水質測定が行われ、地下水汚染防止対策協議会からの発表で、長泉町にも基準を上回る結果が出たようです。その場所ということを伺いたいということと、新聞によりますと、昨年2カ所基準値を超える箇所があったということですね。しかし、前回はこの地下水汚染防止対策協議会、これには報告をしなかったと、今回これが3カ所になったということで報告があったようですが、この2カ所と3カ所のその基準は、またこの2カ所のときに、議会とか住民に知らされていたのか、この辺を伺いたいのですが。 325 ◯議長(下山 登) 都市環境部長。 326 ◯都市環境部長(土屋秀明) 11月20日付の静岡新聞の記事でございます。今質問の中にございましたように、長泉町は地下水の水質の測定としまして、これは平成13年度の話でございます。今年度、町として20カ所、町の調査として20のポイントの井戸水を調査をいたしました。その結果、3カ所で基準値を超えた結果が生じたわけでございまして、以下は新聞に報道してあるとおりでございます。  前年度、平成12年度で2カ所、平成13年度で3カ所ということでございますけれども、基本的には、場所的にはほぼ同じところでございます。それで場所がどこかという、その井戸の場所ということになる、どこかということですけれども、地下水、もちろんこれは水として流れているものでございまして、そこの測定をしたポイントが、必ずしも汚染の原因だということは、これは断定できません。ということで、具体的な井戸のポイントは、ここで控えさせていただきますけれども、地域的に申しますと、町の南西部ということになります。  それで、公表のことでございますけれども、平成12年度、この協議会への報告をもとにしての新聞での公表ということには至らなかったわけですけれども、平成12年度の決算の資料として審議をいただいております決算の関係の主要成果には、総地点数、あるいは基準値をオーバーした数等の報告をさせていただいております。 327 ◯議長(下山 登) 2番。 328 ◯2番(堀内 浩) 特に、地下水となりますと、普通の川と違って、そこの川の入り口から何か検出されればそこだという特定ができるわけですが、地下水となるとその特定も難しいということでありますし、また、まだこの段階でいきますと、1年、2年目ということで、本当にそこがという特定はかなり難しいところがあると思います。ただし、その今おっしゃった南側の方ということで考えますと、その下流にある柿田川等の湧き水の汚染ということも、やはり頭の中に浮かんでくるわけですから、実際のところ、今のこの井戸水を現在長泉町民が飲料水として使っているわけではございませんが、この柿田川の汚染を考えると、いずれは自分たちの飲み水にも影響してくるのかなということを考えますと、やはりこのままただ検査の報告があったというだけではなくて、町としての2年、3年やはり同じ結果が続くようであれば、やはりそこの場所をしっかり指導して、どういう状況なのか、そして今後どうしていくのかというしっかりとした対応を求めたいのですが、町としては今後どういう形で対応していかれるのか伺いたいのですが。 329 ◯議長(下山 登) 都市環境部長。 330 ◯都市環境部長(土屋秀明) 井戸水につきましては、これは個人の家庭ということでなくて、事業所の井戸だったわけでございますけれども、今堀内議員がおっしゃられましたように、継続して基準値をオーバーする、あるいは数値がどういうふうに動いていくか等は継続して調査・監視をしていかなければならないと思います。  さらにこの新聞にもございますけれども、5市4町で行っています協議会の中でも長泉町と同様にオーバーをしている地点のところも、沼津も含めてございます。そちらの方とも今後の同様な対応、あるいは県としての対応、いろいろ以前から県の方とも協議等重ねているようですけれども、引き続きこれからの推移を見るとともに、どういうような対応策が図れるかということで協議等検討をしてまいりたいと思います。 331 ◯議長(下山 登) 2番。 332 ◯2番(堀内 浩) 特にこの東部の方、本当に水に恵まれているわけですけれども、このような問題が大きくならないうち、しっかりと町としては監視をしていっていただきたいなと思います。  次に、鮎壺の滝の一部に大きな岩がふさがっているということは御存じの方もいらっしゃると思いますが、町民の憩いの場でもあり、近隣の方も見に来るような景勝地でもあるわけですが、地元の方の話ですと、やはりこの岩、早急にどかした方がいいんではないかという意見があるようですが、町としてはどういう考えを持たれているのかお願いいたします。 333 ◯議長(下山 登) 教育部長。 334 ◯教育部長(山本登一) お答えいたします。  鮎壺の滝でございますけれども、皆さん御存じのように、県の指定天然記念物でございます。先ほど室伏議員の下土狩の大いちょうのお話をさせていただきましたけれども、これと同様な内容のものでございます。私ども生涯学習課におきまして、文化財の関係を扱っておりますので、担当課としてお話をさせていただきます。  この鮎壺の滝の岩石につきましては、静岡県教育委員会文化課、あるいは河川管理の立場から沼津土木事務所等、協議を既に行っておるところでございますが、沼津土木事務所の見解は、治水上何ら問題はないと、水は流れるというような判断だと聞いております。県教育委員会文化課での判断でございますけれども、これは史跡名勝として指定しているならば、景観上の変化がある場合は除去の必要があると。しかしながら、先ほども申しましたように、指定天然記念物としてでありますので、滝の落ち口が1つふさがったからといって、天然記念物としての価値を下げるものではないというような判断で、県の判断はそういう判断でございます。町としては、先ほども申し上げましたように、県の方がそういう判断でございますので、手をつけることができないというような状況になっております。なお一層県の方に働きかけをいたしまして、除去の方向で検討していただくよう努めてまいりたいと思っております。以上であります。 335 ◯議長(下山 登) 2番。 336 ◯2番(堀内 浩) 今のお話の中に、その形が変わる恐れがある場合はということですが、やはりその大きな石の後ろには、徐々に土砂が堆積し、またはごみが堆積し、少しずつ形が変わって、現状の滝とはまた別な雰囲気の滝になるか、または全然滝というような形にならないか、この先どういう形でその滝が変化していくかわからないということも考えられます。また、あそこ、夏には子供たちが水遊びをしているという状況があります。そういうことを考えると、県とかの考えですと、何かが起こってからではないと動かないのかなという非常に残念な感じがしますが、ぜひともそういう形で、もし滝の様相が変わってくれば何かする措置ができるのかなと、もう一度ちょっと確認したいんですけれども。 337 ◯議長(下山 登) 教育部長。 338 ◯教育部長(山本登一) 滝の形が変わってくれば対応が得られるのかという御質問だったと思います。  現在のところ、先ほども申しましたように、指定天然記念物というようなことでありますので、景観上の変化がある場合は除去の必要があるというのは史跡名勝の場合でございまして、指定天然記念物ではありますので、その指定天然記念物の価値を下げるようなものではないから除去する必要はないという県の判断でありますので、その辺でどういうふうな対応を県がしてくれるかということで、我々町には手をつけるなというようなことでございますので、先ほども御回答申し上げましたように、そんなような状況では、町としても非常に危険という危険度から判断して、緊急性を要するというようなことで、今後折衝していきたいと考えておるところでございます。 339 ◯議長(下山 登) 2番。 340 ◯2番(堀内 浩) 天然記念物ということで、町も簡単に手がつけられないというお話を伺いましたが、現状では今本当に見たところ、私も実際そのところまで行きまして見たところ、大きな支障というものはないわけですが、今後どういう形でその滝が変化していくのか、地元の住民の方も本当に気がかりだと思いますが、しっかりとまた鑑賞しながら、本当に大きな事故が起きない、何か問題が起きないような形で、これから対応できればなと思います。  以上をもちまして私の質問を終わります。   ─────────────────────────────────────── 341 ◯議長(下山 登) 以上で本日の日程は全部終了いたしましたので、本日の会議を閉じ散会いたします。  なお、次回の会議日程は11月30日午前10時から会議を開き、一般質問を行います。  どなた様も御苦労さまでした。                  午後 5時20分 散会   ─────────────────────────────────────── 会議の経過を記載し、その相違がないことを証するため、ここに署名する。           長泉町議会議長    下 山   登           署名議員(5番)   室 伏 進 一           署名議員(6番)   四 方 義 男 Copyright © Nagaizumi Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...