6 ◯議長(下山 登) 町長。
7 ◯町長(柏木忠夫) 改めまして、おはようございます。これから3日間一般質問ということになりますが、よろしくお願いを申し上げます。
今、
八木秀英議員からの御質問につきまして、私からは最初の方の項目についてお答えをさせていただきます。
県が構想策定に至った背景に、静岡県、とりわけ東部地域への
医療関連産業の集積が既にあります。
がんセンター、並びに
がんセンター研究所の開設、次に、三島市内にある
国立遺伝学研究所の存在、それから多数の
大学研究機関の立地等の前提条件があることを全面に出しております。
これを生かす中で、産学官の連携をさらに強化して、また、その仕組みを検討して、研究の促進と既存産業の活性化を図るというものが基本戦略と理解しております。
これに加え、昨今の県の財政状況を考え合わせてみますと、県が主体となっての新たな施設整備や、そのための土地利用の方向を市町村に示していくということは、なかなか難しいのかなと感じております。
しかし、私としましては、
がんセンターができて、後はそのままということで済ませるつもりは当初からありません。
がんセンター、また、
がんセンター研究所に隣接地である土地を生かし、公共であれ、民間であれ、地域住民の福祉の向上と地域の発展につながる何らかの集積を望んでやみません。
このようなことから、県に対し、長泉町の方から土地利用の方向性を含めた
がんセンター周辺地域の利活用の方策を提案していくための準備として、国土交通省の委託事業の採択を受け、静岡県
がんセンター、仮称でございますが、これを核とした
自律型経済圏の形成と都市整備に関する調査において、検討に入ったところでございます。
以下、助役の方からお答えをさせていただきます。以上です。
8 ◯議長(下山 登) 助役。
9 ◯助役(杉山僖沃) それでは、私の方から若干具体的に答弁させていただきます。
静岡県
ファルマバレー構想、これの中心としての役割を担う地域としていくためには、当然ながら我が町としても、一体的な土地利用を考えていかなければなりません。
がんセンター、または
がんセンターの中に建設されることになっております研究所、これらを核として、どのようなものが、どのような連携をすべきかという、いわば理想の姿については、県の
ファルマバレー構想の中でいろいろ検討されているものでありますから、その中で、私たち町としましては、特にその核施設の隣接地に当たるわけですから、この隣接地にあるべき機能、また、そのために必要になる施設、さらに、
関連産業立地等の当地の現実化の可能性や、それらを集積するに当たっての開発手法などにつきましても、今やっている調査の中で検討していきたいと考えています。
そして、その結果を県、あるいはさまざまな研究機関、民間企業に対し、提案なり、情報発信をしてまいりたい、そして、その実現化に向けたまちづくりを進めてまいりたいと考えています。
また、本町におきます
自律型経済圏形成推進事業調査におきますメンバーでございますが、委員長に、これは都市政策の分野から
日本政策投資銀行政策企画部長、また、委員に、産業政策の分野から経団連の
産業本部産業基盤グループ長、また、
株式会社シードの社長、都市計画からの分野で
日本大学理工学部の建築学科の助教授、また、医療の分野から
国立がんセンター研究所の副所長、
中外製薬株式会社富士御殿場研究所の代表者、行政分野としまして、静岡県から健康福祉部の技監、都市住宅部の
都市整備総室長、企画部の
政策推進室長、そして、
ファルマバレー構想の担当室長であります県の企画部の
総合計画室長、また、長泉町からは、私と総務部長、
都市環境部長が委員となっております。
また、オブザーバーとして、本調査の委託元であります
国土交通省都市地域整備局の企画課、
都市地域産業振興室長、また、静岡県都市住宅部の
都市整備総室、
都市整備統括監が参画していただいておるところでございます。
また、調査項目でございますが、長泉町の現況分析、
富士山麓ファルマバレー構想の整備、
がんセンターを核とした
産業クラスター形成のイメージの構築、
産業クラスターと
都市整備事例の分析、
産業クラスターの形成に向けた課題の整理、
がんセンターを核とした
自律型経済圏形成方策の検討、長泉町におきます都市整備の方向、またはこれらの
具体的推進方策の検討といったものを項目として設定しておるところでございます。特に、「いやし」をキーワードとした地域の情報発信、交流を支援する方策の検討や、健康にかかわる先進都市としてのまちづくりを支援する方策についても検討を加えていくこととしております。
このようにソフト的な連携も視野に入れたものであり、また、国の委託事業としてのねらいなどでもあることから、単純な土地利用の構想策定とは違い、調査区域の範囲というものは明確にはしておりませんが、長泉町について中心に検討を進めてまいりたいと思っております。
また、既に11月20日に第1回の委員会を済ませておりますが、今後の予定でございますが、12月中旬には委員によります現地調査、また、1月下旬には第2回目、3月初旬に第3回目の委員会での検討を経て、年度内に報告書をまとめていく予定となっているものでございます。
以上でございます。
10 ◯議長(下山 登) 17番。
11 ◯17番(八木秀英) 今の町長、助役のお話を聞いてまいりますと、
富士山麓ファルマバレー構想にある程度のっとった、並行した形の中でものを進めていくのかなと受け取られる部分もあるわけであります。これを全く無視した形というわけにはいかないわけでありますけれども、確かに、今、町長と助役が言われましたように、県の財政状況、そういうものをかんがみますと、当初から言われていた
ファルマバレー構想と、ある面において若干違うようかなと。大きな花火を打ち上げているけれども、そこに出てくるものは何もないというか、先ほどもちょっと言いましたが、要は浜松の医科大学、静岡大学、
遺伝学研究所、それから神奈川県の方の何々とか、それから世界の方からどうのこうのという形の中での、ただの結びつきだけで
ネットワーク化を図った中で、要するに、静岡県の
がんセンターというものを、ある面では中心であるけれども、当長泉町にとってみると、ただ
がんセンターがあるだけで、そこを中心にいろいろな形の中で、
ネットワークの中でものが行き来するだけで、長泉町が限られた予算の中で、これだけ莫大な投資をしてきた見返りという部分の中では、大変厳しいものがあるのかなと感じられます。
しかしながら、この
ファルマバレー構想そのものの中にも、県がある程度の予算的なものに余裕が出てきた場合には、相当大きなものを打ち出せるのかなというものが結構あるんです。
例えば、研究所については、平成17年度をめどにやっていくと、そこを中心にという形になっていくのかなと思いますけれども、この共同研究の促進とか、臨床試験の促進、こういうものを強力に押し進めていくためには、当長泉町というものが、要するに距離的な部分から言ったならば、わざわざ浜松の方から、ただ
ネットワークだけの問題ではなくて、ある有識者の方が言われていたんですけれども、
遺伝学研究所が三島にあるからそれでいいんじゃないかとか、浜松の医科大学がそこにあるからそれで
ネットワークでいいじゃないかとか、そういう話ではないと。要は、それだったら、そこに分室みたいなものを設けてもいいじゃないか、それくらいの気持ちでやらなければ、何もこんなものはうまくまとまっていくものじゃない、ある程度方向性を示せというような形も言われていますから、やはり長泉町としても、先ほど助役が言われましたように、いろいろな形の中で県の構想、そういうものが乗っかりやすいような形というのを、地元としてもこしらえていく必要があるのではないか。
当然、町は町として、いろいろな形の中で十分にこれから努力して、
ベンチャー企業とかそういうものを、集積を図っていくということは、当然重要なことなんですけれども、やはり町だけでは限られたものがありますから、県や国、そういうものが自然に乗っかりやすい土壌をこしらえながら、放っといても向こうから乗っかってくるような状況というのをこしらえていく必要があると思うんです。
いろいろな形の中で、研究等を見ますと、これからは大企業に雇用創出を期待することは大変困難だというような形、日本でもそうなっていくのではないかというようなことが言われております。そこをいきますと、バイオとかそういう形の中で、ベンチャーが非常な勢いで、米国、それから
シンガポールですか、そういうようなお話もありましたように、
シンガポール、それから先ほど言いました
コペンハーゲンや、そういうところにおいては、非常な勢いで、大学が主でありますけれども、やはり医療を中心とした部分でも、そこを要するに研究開発の中心というような形な中で集積を図って、町の発展というものはすごい勢いで発達しているというような部分が報告をされております。いろいろな形の中で、国の状況、社会の状況、経済の状況が大変こういう厳しい状況でありますから、ぜひ長泉町においては、そういうような部分がないという部分をものによってはできていくわけです。
安心して住める町、みんなが誇りを持てる町という部分の中では、いろいろな、前回のときも、私、町長にいろいろ申し上げたんですけれども、北部地域にいろいろな形の中で町が投資してきた部分、これは町長、若干誤解された部分があるんですけれども、やはり私はそれなりにやむを得ない部分があったということを言っているんです。だけど、そういうやむを得ない部分があるというのは、それを生かした形の中で、向こうは、北部地域というのは、可能性が非常にあるわけですよ。ものがどうにもならない形の中で、事をどうしても必要だという中で進めていくという部分においては、今、現実の問題といたしまして、三島駅の北口のところへ道路1本通すにおいても、あと数百メートルというような状況においても大変厳しい状況の中で進んでいるという状態を見ますと、今、ある程度進めやすい状況である北部地域の中を、いろいろを形の中で都市基盤の整備を図りながら、いろいろな
ベンチャー企業、そういうものが来やすい状況、または国・県、そういうものの研究施設や何かが来やすい状況、そういうものを町は今後こしらえて、先ほど来繰り返しになりますけれども、発達発展をしていく長泉町をこしらえていく行政として、そういう方向性を持っていく必要があるのではないかと思いますけれども、その点について再度確認をしたいと思います。
12 ◯議長(下山 登) 助役。
13 ◯助役(杉山僖沃) お答えいたします。
まさに、今、八木議員のおっしゃられるように、私たちの町のさらなる活性化のために、せっかくできるわけですから、この
がんセンターを活用していくということは、もう絶対必要なことだと思っております。そういうことで、今、そんな調査に取り組んでいるところであります。
おっしゃられるように、北部地域の
インフラ整備が、今まさに、まだまだ進みます。新駅ももちろんできますし、第二東名も云々されていますが、もうああいう状況でかなり進んでいると。東部の窓口は、よく三島駅だ、三島駅だという話をされる方もいらっしゃいますが、私はまさに今のこの自動車社会で言えば第二東名のインターというのも、大きな玄関口になり得るわけですから、これは当然ながら長泉町にできるということで、まさにこの玄関口となるわけでありますから、こういったものを生かしながら北部地域を、
がんセンターと相まって、町のさらなる活性化につないでいきたいと、これはまさに皆さんも願っていることだろうし、行政としても真剣に取り組んでいかなきゃならない課題であると思っています。
先ほども申し上げましたけれども、今調査に当たっては、我々、実は県の
ファルマバレー構想が、実は歯がゆいところがあるわけですよね。もちろん
ファルマバレー構想そのものが長泉町だけをとらえた計画ではありませんから、静岡県の東部全域をというような話の中で進んでいる話ですから、若干我々とは認識が変わってくるのはやむを得ないと思いますが、中身について非常に理屈だけでこねたようなというような私自身も感を持っているところであります。ただし、静岡県は今年度中にある程度の具体案を出すんだと、具体方策を出すというような話を伺っています。これらにつきましても、同時に私たちの町も対応していますから、この結果を八木議員のおっしゃられるように、当然地域からそういった県、あるいは国に提言していくことも許されわけですから、町の考えをしっかりまとめた上で県に提言をしたり、あるいはいろいろな企業に働きかけをしたり、そういう方向で活用していきたいと考えおります。以上です。
14 ◯議長(下山 登) 17番。
15 ◯17番(八木秀英) そうですね。確かに助役が言われるようにほかの県、それから市なんて取り組み方というのが静岡県に比べて全然違うんですよ。前回のときにも、助役が当時総務部長のときに御答弁されていますけれども、ほかのところ、静岡県でいろいろな形の中で病院等できたところが、結局はそれを中心にという部分は何も図られていないという状況、そういうのを見ますと、ここに
ファルマバレー構想の中でいろいろなものを打ち上げている部分というのは、花火のようにボンボンボンボン打ち上げているんだけれども、「それじゃ何をやるの。それを県がやるんですか」という部分の中では、何もないんですよ。そういう考え方を持っているとか、そういうようなもので、それじゃいつやるんだという部分が何にもない。しかし、前に
がんセンターの特別委員会で行った兵庫県の西播磨あたりもそうですし、また、神戸あたりでも、実際もどんどん1つの県の中でありながら、そういった2つのもの、将来はそういう形の中で、これからはバイオ関係のものが、要するにITの次にはバイオだという形の中で、その市・県の発展のために強力に押し進めているわけです。そういう中で、県の状況がこういう状況だからと言っても町も躊躇することなく、県がそんな状況だったら町がしっかりした形の中で、何もある一定の条件さえそろえば、全部県立のものがやったり、国立の者じゃないわけです。実際は民間の企業が張りついたり、
ベンチャー企業が張りつくんですから、そういうぜひ状況、そういうものを今後とも進めていただきたいなと思います。
それでは、次に、質問に入ってまいります。
広域消防の推進についてお伺いをいたします。
町長は、9月議会で私の質問に対しまして、自信を持って進めさせていただきたいと答弁をされておりますが、具体的な取り組み姿勢をお伺いをいたします。
まず、1点目でありますけれども、
広域消防救急業務について、町長から積極的な働きかけを行うとのことでありましたが、遅々として進んでいない状況に、以前変わりはないように見受けられます。進捗しない要因は一体何なのか、現状認識と問題点、今後の取り組みについてまずお伺いをいたしたいということです。
次に、2点目といたしまして、第二東名と
東駿河湾環状道路のインターが当長泉町に設置されるのに伴いまして、
救急業務協力支援活動の実施に関する構想推進上の課題と、今日までの
政策対応経過、また
広域消防推進の現状認識についてお伺いをいたします。
次に、3点目といたしまして、今後の
構想推進体制と日程についてお伺いをいたします。
次に、4点目といたしまして、第二東名と
東駿河湾環状道路の
インター設置に伴う救急業務を長泉町単独で行う場合、想定される人員増と財政負担額はどのようになるかお伺いをいたします。
次に、5点目といたしまして、最近国においては、道路公団の民営化が議論されております。道路公団が民営化となった場合には、
インターチェンジが設置された自治体の義務はどのようになるのかお伺いをいたしたいと思います。
次に、6点目といたしまして、今日では地域住民の日常生活が現在の市町村の枠組みを超えてきており、自治体としてもそれぞれの自治体だけでは解決できない課題や広域での一体的な対応の方がより効果的と考えられる事務事業がある中で、今後ますます広域行政の推進は重要となり、第二東名と
東駿河湾環状道路の
インター設置に伴う
救急業務協力支援活動は効率的な救急業務の一端に過ぎないと私は認識をいたしております。ここのところがまた重要になってくるのではないかなと思うんであります。
相互扶助に基づく効率的な救急業務の推進を図るためには、また、地域住民のサービス向上のためにも近隣の市町に多角的に働きかけをいたしまして、
広域救急業務活動の効率的、効果的展開を積極的に進める必要があります。第二
東名東駿河湾環状道路の
インターチェンジの設置、それのみで事が進むのではなく、全体的な行政の広域化というものを考えていく場合について、消防の救急業務というものは、やはり人命にかかわるものでありますから、そこの1点に、事が、大きなものが起きた場合に、その市、町だけでは対応できないようなことが今後十分に考えられるわけでありますから、広域のエリアの中で、それらに十分対応できるような消防業務、
救急業務体制というものをこしらえていく必要があるのではないかなと思いますけれども、町長の所信をお伺いをいたします。
16 ◯議長(下山 登) 助役。
17 ◯助役(杉山僖沃) 消防の広域化問題について答弁をさせていただきます。
平成6年に当時の自治省消防庁から全国の消防力強化を図ることを目的に小規模消防の広域再編を進めるよう、消防広域化基本計画の策定指針が示されまして、それを受けて静岡県においては、平成9年に静岡県消防広域化基本計画、こういうものが策定されました。また、先の阪神淡路大震災などのように、災害の状況は大規模化、また特殊化等の傾向を示しておりまして、これらに適切に対処するため、消防、防災体制の強化に取り組むことが求められております。
しかしながら、小規模消防については、財政基盤や人員、装備面での課題を抱えておりまして、今後の消防サービスの強化については、再編によって広域化を図ることが必要となってくると考えております。
また、当町におきましては、今、お話のように、第二東名自動車道
インターチェンジや、
東駿河湾環状道路の
インターチェンジも設置される計画が進んでおりまして、これらの消防救急対応も当然考えていかなければならない状況にあります。
そんな状況の中で、平成11年3月には、町議会の広域行政調査特別委員会におきまして、早期に消防の広域化に取り組むよう御提言をいただいたところであります。そこで、今進めておりますが、沼津市をはじめ近隣3市2町で平成15年度から開始する広域消防通信指令、これを進めるとともに、消防防災の広域化、これについても東部広域都市づくり研究会、この中でも1つの検討課題として既に取り上げていただいているわけでございます。
また、今までも助役レベル等で課題としての話し合いの場へ出してまいりました。ただ、それぞれの市町の考え方が前進していないというのが、現状であります。また、なお国の行政改革の一環として、八木議員さんからも今ちょっとお話がありましたけれども、日本道路公団の民営化が具体的に検討されておりまして、これが民営化されれば、また第二東名自動車道に対応する消防救急業務のあり方について、再度、いろいろ協議されるということになることが予想されております。
今までの話し合いの中でも、どうも関係する近隣の市町村からは、長泉町のいわゆる第二東名対策、これが前面に出過ぎたという感がありまして、これによって、「じゃあ長泉のために広域化をやりたいのか」というような、実はそういうものが少し状況がありまして、広域化の話し合いが進まない感があるところであります。今後、また改めて先ほど私が申し上げました県の示された消防広域化基本計画をもとに、近隣市町等の話し合いを持っていきたいと考えております。
また、広域化の適正範囲も、どの程度の規模が適正なのかということもいろいろあるわけですから、これも考慮して、いわゆる今課題として取り上げられている東部広域都市づくり研究会、この場がいいのか、また別に検討する組織が必要なのか、これらについても当然こういう問題を進めていくに当たっては、主導権を握っていただかなければならない沼津市にまず働きかけをさらにして、消防だけではなくて、いわゆる企画担当も組み入れた形で進められるように努めてまいりたいと考えております。
また、今後のスケジュールでありますが、基本的には、今第二東名の話を私しましたが、第二東名が今のところ平成18年末ごろにはというような目標で進めているわけですから、その辺を私どもも目標に進めてまいりたい。ただし、御案内のとおり、第二東名が今後の整備のあり方についていろいろと国で議論されておりますので、それらの状況にもよろうかと思いますが、基本的には私たちの町としてはその辺をめどにさら積極的な動きをしていきたいと考えております。
後は、消防長の方から御説明を申し上げます。
18 ◯議長(下山 登) 消防長。
19 ◯消防長(諏訪部豪夫) それでは、3点目の質問にお答えをいたします。
3点目は、町単独で対応するという場合の想定される人員の確保、あるいは財政的な負担というような点についての御質問でございますけれども、まだ現段階では第二東名の対応というものについては、今まで基本的には広域消防という形の中で取り組んでいくということで進んできているところでございますけれども、まだその後、取り組みの方向というものが定まっていない段階でございますので、あくまでも想定という形で答弁をさせていただきたいと思っております。
この対応につきましては、現在の消防庁舎ございますけれども、この消防庁舎の状況ということでは、現状では車庫の状況、あるいは職員の体制からして新たな車両の増設あるいは人員確保という点については、現在の庁舎の中では難しいかなというのが基本的な考え方でございます。それで、第二東名あるいは東駿河湾の環状道路に対する消防活動ということで考えたときに、現状の庁舎で対応が難しいということになるならば、改めて別の場所に分署的なものを整備をしながら対応していかざるを得ないのかなと考えております。
その場所とか規模という点については、また別といたしまして、まずどのくらいの人員増が必要になるのかという点でございますけれども、対応としては、救急車の1台増設ということが必要になってまいりますので、あわせて化学車等も必要になるのかなと想定をしていますけれども、それらを含めて職員の確保という点では、2班の編成で21名ほど増員が必要になるかなと想定をいたしております。
それに伴いまして、先ほど申し上げた分署的なような施設の整備ということも考え合わせていきますと、そういう分署の敷地、あるいは建物、そういうものも必要になりますし、新たな車両の増車、それから合わせて防災関係の施設の整備も含めて整備をしていく必要があるかなと思うわけでございまして、この辺を総体的に試算をしてみると、おおむね5億円ぐらいは必要になるのではないかと見込んでおります。
それで、現在の東名の中で、第二東名と関連をするのが御殿場小山の消防本部、それから富士の消防本部ございますけれども、こちらの方は、現在の東名の中で救急業務を担当されておりますので、第二東名の対応について、御殿場、小山の消防本部、あるいは富士の消防本部もどのような取り組みをされるのかなということで、我々としては参考までに伺って、町の対応としてこれから参考にしながら考えてみたいと考えているところでございます。以上でございます。
20 ◯議長(下山 登) 17番。
21 ◯17番(八木秀英) 消防長が当面5億円程度というような形の中で、町単独で行う場合についての財政負担という形の中で、これ大分控えめじゃないのかなと私は感じます。とりあえず分署の新設、車両の部分については一時的なものと思いますけれども、やはり21名というような人員を抱えていくには、これは年間どうでしょうね。2億円ぐらいな財政負担になってくるのかな。そういう部分の中で、町にとっても大変厳しい状況が出てくるのかなと思われます。
ただ、先ほど助役が申されたとおり、確かに長泉町が第二東名、第二東名という形の中で消防を押し進めていったという部分の中で、ほかの地域にしてみると「いや、それは我々には関係ないよ」という部分の中で、何で長泉町のために我々がいろいろな形の中で負担を負わなければならないんだという拒否反応があったということは私も伺っております。しかしながら、これは確かに消防の部分の中で、この第二東名というのはほんの一部の部分だという、やはり広い見地に立った形の中で、やはり東部の雄と言われる沼津市あたりがそんな気持ちの小さいことでいたら、とても沼津市まとまれやなんてまとまる話じゃないんですよ、はっきり言って。やはりそういう部分の中で、そこの市の対応というものを十分に見ながら町も見る方向というものをはっきり決めていく必要があると思うんです。
やはり合併とかいろいろな形の中でお話は出てきますけれども、要するに自分のところの方へぐっと固めた形の中で、嫌だったら乗っかってこいというような話の中だったら、町でこれ財政負担2億円程度だったらできないことじゃないわけ。ただ、そういう狭い考え方の中で物事をやるのでは、これ長泉町だけではなくて、沼津市にだっていつか大きい問題だって起きる可能性がある。今後何か施設なんてできて、やはりほかの地域にも協力してほしいよという問題が起きてくるわけです。そういう住民サービスの一端という部分の中で、やはり長泉町としても沼津市にいろいろな形の中でお話をして、進めていく必要があるのではないかと。これ第二東名
インターチェンジは、長泉町にできると言いながら沼津という名前をつけろと言っているのはどこなんでしょうね。つける必要なんかないんじゃないんですか。名が欲しい。だけど身の部分は出さないよ、そんな話じゃ、やはり違うと思うんです。いろいろな形の中で、協力仕合いながらやっていくという部分、長泉が寛容になって長泉の部分があるけれども、ちょっとあそこにポールが1本、明かりが1本か2本何だか、
インターチェンジ入る部分の中で照明灯がつくから、それじゃ沼津どうのこうのという話じゃもうないんですよ。やはりいろいろな形の中でお互いに配慮しながら、助け合いながら好意的な行政というのを進めることによって、住民のサービスというものが図られながら、これでワンステップ踏みながら、それでは次がどうだろうという形の中で、最終的なものというのはまとまっていくんです。自分たちにここの部分はこうだから、嫌だとかというような話を進めていくというのは、これからやはり町というものは、いろいろな姿勢を示しながら、駆け引きをしながら、こういうものというのは、住民のサービスの向上に努めていただきたいと思うんですけれども、実際問題として、助役あたりが沼津市あたりの、先ほど言いました1つの会合の中でも、窓をしめちゃっているんですよね。扉が開かない、開けて話し合いをするんじゃなくて、もう開かないんですよね。やはり、まず扉を開ける努力をいろいろな形の中でしていただきたいと思うんですけれども、その点についてどうなんでしょう。
22 ◯議長(下山 登) 助役。
23 ◯助役(杉山僖沃) お答えいたします。
私、先月の29日に就任させていただいて、周辺の助役にもあいさつがてら当然課題を持っているわけですから、そんな話をさせていただいております。これからいろいろな手順でそういった話を進めていくには、当然ながら町長もお互いに首長どおしの話し合いの場をということで行くことになるわけですが、とりあえず私たちのレベルで下地づくりをしておかなければ、これはなかなか進まない話でありますから、まだ就任間もないわけですけれども、今働きかけを始めたところでありますから、私も精力的に話していきたいと思っています。いろいろ広域問題が云々されますが、やはり母都市となります大きな市がその中心となって旗を振っていただく状況にならないと、なかなかこういう問題は進まないと思っています。いろいろな形で今後も積極的に働きかけをしてまいりたいと思っております。以上です。
24 ◯議長(下山 登) 17番。
25 ◯17番(八木秀英) これは相手のあることですから、なかなか大変だなと、それで今まで扉ががっちりしまっちゃって、中をのぞくこともできないような状況だったということは伺っております。ノックをして、ちょっと相手が窓を開けてくれるという状況をこしらえていただいて、いろいろお話をする中でドアを開けていただくような努力をぜひ進めていただきたいなと思います。
それでは次に、低所得者の
介護保険料減免についてお伺いをいたします。
介護保険料の第1号被保険者、65歳以上のうち、低所得者の保険料を免除している市町村を厚生労働省が助け合う制度の趣旨にそぐわないことを理由に不適当とやり玉に挙げていましたが、県内の一部市町村では全額を免除する制度を持ち、大半の自治体でも保険制度の精神を生かしながら実態として生活に困窮している高齢者をどう救済するのか、まさに今検討を重ねている最中であります。介護保険は自治体の自主性が基本ではなかったのか、免除するかどうか、また免除する場合、財源が減る分をどう手当するかは、各自治体の創意と工夫に任せるべきものであります。
静岡県は、厚生労働省の意向を改めて徹底するために、以前県内自治体の介護保険担当者会議を開きましたが、各自治体の意欲、自主性をそぐような指導状況となっております。厚生労働省は、介護保険の精神を助け合いの精神と盛んに強調いたしますが、確かに原則はその通りであります。しかしながら、生活保護の基準、ぎりぎりのところで踏ん張っている高齢者に、年額1万円を超す保険料は大変こたえます。保険料を減免した分は、他のどこかに余分な負担となって回っていきます。余分な負担を保険会計とは別に、一般会計から繰り出す方法も1つの選択であります。また、その余分な負担分を不公平と考える立場から、一切の減免をしないことも自治体の自主性ということではもちろん選択の1つでありますが、保険料のために生活が破綻するというのでは、そもそも何のための介護保険なのかわからなくなってしまいます。現実に救済策を考える動きが出てくるのは自然なことであります。
介護保険制度は、地方分権の入学試験と言われ、各自治体が主体的に判断をし、やり繰りに責任を持つことが重要であり、その導入により自治体の力量が問われております。しかし、残念ながら現実には、厚生労働省の意向が自主性をなえさせ、一部の市が厚生労働省の方針に配慮し、全額免除を断念して、一部減額に改める方向で検討するということであります。県内では、全額免除を制度化している市、町、以外にも、11市町が各介護保険条例に、「市長、または町長が特別に必要と認める場合などとする」1項を設けて、実質的に全額免除に道を開いております。制度を尊重しながら低所得者対策にも気を配る現場の智恵であります。
10月から1号被保険者の保険料が、特別対策の半額から規定の全額になっておりますが、先般厚生労働省の方針に反して、低所得者の保険料を減免している自治体を同省が調査をしたところでは、65歳以上の低所得者のお年寄りの保険料の免除等、減免措置が取られている市町村が、この6カ月の間に2倍にもふえていることがあきらかになっております。
当長泉町におきましても、高齢化と核家族化が進む中、行政として、だれもが安心して暮らせるためのさまざまな施策の展開を進める一方で、助け合う多くの方々との、まさに支え合う協働によるまちづくりの必要性が重要であると私も認識をし、平成13年6月議会における私の一般質問に対しまして町長は、「状況を聞くと、気の毒な方がいると理解はいたします。しかし、介護保険制度の趣旨を考慮し、今後慎重に対応してまいりたい」と答弁をされました。この数カ月の間に、厚生労働省の意向とは別に、65歳以上の低所得者に対する介護保険料の減免措置という救済策を講じて、介護保険制度の浸透充実を図るために積極的に取り組む自治体が増加をし、長泉町でも躊躇することなく10月1日から直ちに65歳以上の低所得者に対する介護保険料の減免措置がなされ、まさに多くの方々との支え、助け合いと高く評価をいたしております。
減免措置の該当者の状況、実態は減免措置の実施は周知されていたのか、混乱等はなかったのか、町長は現状はどのように認識をしているのか、また今後介護保険にどう取り組んでいかれるのかお伺いをいたします。
26 ◯議長(下山 登) 町長。
27 ◯町長(柏木忠夫) ただいまの御質問にお答えさせていただきます。
保険料の減免措置に対する町の考え方について申し上げさせていただきます。
介護保険制度は、社会保険制度でございます。みずからが保険料を納付して、みずからが選択をしたサービスを受けるという制度の趣旨を十分に考慮し、国の3原則に沿った形で生活困窮者に対し、保険料額の半額を減額する措置を10月から実施し始めた状況でございます。現状をどのように認識しているのかということでございますが、保険料につきましては、住民税非課税世帯であっても、所得の差が大きいことは認識しております。今後は、保険料の見直しが行われる中で、国や近隣市町等の動向も見ながら対応してまいりたいと考えております。詳しいことにつきましては、担当部長の方から具体的に説明を申し上げます。
28 ◯議長(下山 登) 住民福祉部長。
29 ◯住民福祉部長(柏木 豊) お答えをいたします。
まず減免措置の周知についてですが、「広報ながいずみ」に掲載するとともに、地域の実情に非常に詳しい民生委員の月例会議での説明、こういったものと、それから制度の説明用のパンフレットを作成して、関係部署に配付をして周知に努めてまいったというような状況でございます。
減額に対する現在の状況ですが、介護保険条例の一部改正のときに、対象者50人ぐらいを想定しているというようなお話を申し上げたわけですが、現時点では、約30件弱の相談問い合わせがきておりまして、申請については、既に2件が申請をされているというような状況になってございます。
それから、現状の認識という点についてですが、議員御指摘のように、国は当初40歳以上の国民が助け合う制度であって、免除は助け合いの精神を否定することになるといったようなことから、保険料は所得に応じて設定されて既に配慮がされているというような理由から、免除が適当でないという、一貫して市町村がそういう形で指導されてきたわけです。しかし、その後、全額免除はだめだよ、収入のみに着目した一律減免はだめ、それから保険料を財源として一般財源からの繰り入れをしないというような減免3原則という文を示しまして、これによりまして、減免に一定のルールがつくられるようになってきたというようなことから、町を含めた独自の減免措置を実施した市町村では、すべての高齢者の負担軽減をしているということではなくて、第一、第二、この段階の要するに被保険者に結局限定をしているということになっています。つまり、現行の所得段階別定額保険料の設定、これでは高齢者全体ではおおむね負担能力に応じた保険料の設定ということになっているわけですが、御指摘のように低所得者層ではやや大まかな設定ということになっておるものですから、ここできめ細やかな措置が必要になってくるというような認識から、減免措置を講じてきたというようなことでございます。
それで、今後どんなふうに取り組んでいくかというようなことでございますが、議員の御指摘にもございましたが、介護保険はまさに保険者である町がみずから行う事務であり、それぞれの実情に応じて工夫をしていくことが大変重要であると認識しておるわけです。
それで、そうした中で、制度の公平性というのをどのようにして図るか。そのための制度のすき間、これを埋めるには、何らかの智恵が求められていることも十分理解をしているところですが、いずれにしても今後の地域の実態にかんがみまして、保険財政や被保険者連帯の精神を損なわない、あるいは法の趣旨を逸脱しない範囲で、町ができる措置を講ずるよう努力をしていきたい、こんなふうに考えてございます。以上でございます。
30 ◯議長(下山 登) 17番。
31 ◯17番(八木秀英) 部長の方から、ある程度今後に向けての配慮した形の中で進めていくというようなお話ですから、ここであえてあんまりきつく、どうこう言わなくてもそれなりにもう進めていくのかなと思っておりますし、町長も前回のときは大変慎重に言われたんだけれども、6月に言われて2カ月かそこらのところでぱっとやるんだから、もうちょっと鮮明にあの時にお話をしていただけると、「おお柏木町長はなかなかそういう部分の中でも積極的にやるな」という部分が受け取られたのかなと思います。慎重さも確かに必要だったのかなと思いますけれども、この半年の間にこうやって2倍にもふえた、たまたま長泉町もそういう中において、10月から全額という部分の中ですぐ対応したんですけれども、やはりあんまり周りを見るのではなく、我が町としては、こういう段階の中で、漏れがない形の中、だれもがこの程度ならばしようがないだろう、みんなで助け合っていこうという措置がとれるような形の、十分に見定めた中で、今後進めていただきたいなと思います。
それでは、最後の質問に入らせていただきます。
次に、上水道配水中継施設の問題について質問をいたします。
完成したばかりの
がんセンターへの水道中継施設、ポンプ小屋等に問題が生じているやに伺っております。事実関係についてお伺いをいたします。
この施設につきましては、実施設計業務委託入札にかかわる問題で、去る平成11年11月議会において一般質問をいたしておりますが、このときの一般質問では、通告済みの質問に対しまして答弁するまでに大変むだな時間を費やしまして、さらに答弁漏れや発言の訂正などのやり取りのために、明確な形の中で質問がされていかなかったというような形の中で時間切れになってしまい、また、平成12年の中でも、これらの問題を取り扱ってきた経過がございます。
平成11年度県立
がんセンター建設に伴う水道施設整備の基本設計業務委託、実施設計業務委託及びその後の施工管理業務に関する経緯、経過、結果に対する当時の担当課長、指名委員会の考え方等、事業に伴う町長の所信を改めてお伺いをしてまいりたいと思います。
まず、当時の指名委員長であります収入役に確認の意味でお伺いをいたします。
まず、第1点目でありますが、基本設計業務委託の入札指名業者は、原則的に実施設計業務委託の入札指名業者とするのかどうか。2点目といたしまして、基本設計業務委託の入札指名業者が、実施設計業務委託の入札指名業者とならない場合とは、どのようなときかお答えを願います。よろしくお願いいたします。
32 ◯議長(下山 登) 収入役。
33 ◯収入役(浅賀 貢) お答えを申し上げます。
今もお話がありましたように、この問題につきましては、平成11年、そして平成12年、過去2度ほど御同様の質問をいただいております。今回で3度目ということになりまして、お答えする内容も全く同じでございます。あえて質問をいただきましたので、お答えをさせていただきます。
まず、第1番目の基本設計業務委託の入札指名業者は、原則的に実施設計業務委託の入札指名業者とするのかという御質問でございます。これにつきましては、基本設計を請け負った業者につきましては、特に業務内容等に問題がなければ、原則的には実施設計業務においても指名をしております。
次に、2番目の基本設計業務委託の入札指名業者が、実施設計業務委託の入札指名業者とならない場合とはどのようなときかという御質問でございますけれども、基本設計で指名した同一業者を全部を実施設計で指名するようなことはございません。再度、実施設計の段階におきまして、事業規模及び事業費なども当然異なってきますので、新たな指名基準に基づきまして業者選定を行っているのが実態でございます。以上でございます。
34 ◯議長(下山 登) 17番。
35 ◯17番(八木秀英) また、これも確認の意味で、前回お答えをいただいたと思いますけれども、基本設計業務委託の請負業者、原則的に実施設計業務委託の入札指名に指名されると理解をされるわけであります。
県立
がんセンター建設に伴う水道施設整備の実施設計業務委託の入札では、基本設計業務委託の請負業者が実施設計業務委託の入札指名業者から外されております。先ほど入札指名業者とならない場合はどのようなときかというような形になっておりますけれども、外さなければならない重大な理由が何かあったのか、外した理由を明確にお答えをいただきたいと思います。
36 ◯議長(下山 登) 収入役。
37 ◯収入役(浅賀 貢) お答え申し上げます。
なぜ、入れなかったかという理由につきましては、基本設計業務を受注されました業者は、当然実施設計の指名に組み入れることが通常のパターンであります。しかし、水道事業の経営について、適切なアドバイスがいただけなかったということがあったから入れないという結論に達したものでございます。これは、あくまでも特別なケースでございます。
38 ◯議長(下山 登) 17番。
39 ◯17番(八木秀英) それでは、ここの部分については、大変微妙な部分というか、詳しい部分というのは、当時の水道課長であった土屋均、現生涯学習課長に、やはり確認の意味でお伺いをしてまいりたいと思いますので、当局において、土屋均生涯学習課長の出席を求めたいと思いますけれども、よろしくお願いいたします。
40 ◯議長(下山 登) ここで暫時休憩いたします。
午前11時05分 休憩
───────────────
午前11時39分 再開
41 ◯議長(下山 登) 休憩を解いて会議を再開いたします。
ここで、町長から、本定例会の説明委任者として、生涯学習課長を追加したい旨の申し出がありましたので、別紙をお手元に配付してありますので、御報告いたします。引き続き会議を続けます。17番。
42 ◯17番(八木秀英) どういうわけか大変貴重な時間が40分も過ぎてしまいました。傍聴に来ている方たちも、何をやっているのかわからないような状況の中で、私も何が何だかわからない間に時間がたっていますけれども、当時の水道課長でありました土屋均現生涯学習課長に確認をいたします。
基本設計業務委託の各入札指名業者に対する認識、また実施設計業務委託の各入札指名業者に対する認識について、1社ずつ、それぞれの認識について、また入札結果と分析結果についてお答えを願いたいと思います。
43 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。
44 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。
このことにつきましては、平成12年の9月の定例議会におきまして、お答えをさせていただいておりますけれども、基本計画業務委託の入札指名業者に対する認識についてということでございますが、入札結果を見て落札した大場上下水道設計の認識は、長泉町の水道事業に十数年と、長く深くかかわりを持つ業者として、他よりも努力した結果と思いました。他の入札指名業社について1社、1社というようなお話でございますけれども、他の入札指名業務の認識につきましては、何もありません。分析はいたしておりません。以上です。
45 ◯議長(下山 登) 企画財政課長。
46 ◯企画財政課長(柳沢尚志) 入札の結果と分析の結果ということで御質問がございますので、私の方から説明の方をさせていただきます。
平成12年度の
がんセンター建設に伴う配水管整備基本計画業務委託という入札がございました。町の予定価格767万5,500円、これは消費税を加えた額でございます。入札は、消費税を入れずに入札をするため、入札書の予定価格、731万円でございます。これに対しましての応札状況でございますが、1回目の入札で大場上下水道設計225万円で落札をいたしました。それ以外の入札の価格額順に2番札以降を申し上げますと、間瀬コンサルタントが277万円、クリエイト設計670万円、白岩設計同じく670万円、芙蓉設計690万円、この芙蓉というのは草冠の、三島にございます芙蓉台の芙蓉という字でございます。さらに、同じ読み方で、富(とみ)と太平洋の洋(よう)の富洋設計700万円、それからアクア設計750万円という入札結果でございます。この結果、大場上下水道設計と、消費税を加えた額236万2,500円で契約を結びました。
この分析といたしましては、町内の実績があるかどうかということと、本社とか営業所でございました。大場設計につきましては、本社が浜松、営業所は浜松で、町内実績は、平成9年に2件、平成10年に2件、間瀬コンサルタントが本社が東京、営業所が静岡ほか28、町内実績はございません。クリエイト設計、本社が東京、営業所が静岡ほか14、町内実績はございません。白岩設計、本社が浜松、営業所が沼津ほか2、町内実績なし、芙蓉設計、本社が静岡、営業所が沼津ほか1、町内実績なし。富洋設計、本社が東京、営業所が静岡ほか15、町内実績なし。アクア設計、本社が浜松、営業所が清水町ほか1、町内実績なし、いう状況でございました。
次に、平成11年度の水道施設整備実施計画業務委託の入札結果でございますが、先ほどと同じように、町の予定価格は2,595万6,000円、同じく予定価格の中の消費税を抜いた分といたしまして、2,472万円、これにつきまして、1回目の入札で、富という字に太平洋の洋の富洋設計が2,400万円で落札をいたしました。以下、東京上下水道設計2,430万円、日本水道設計社2,435万円、コーセツコンサルタント2,450万円、クリエイト設計2,455万円、東洋コンサルタント2,460万円、東洋設計事務所2,600万円、山田エンジニアリングにつきましては、入札辞退ということでございました。この結果、富洋設計株式会社と、消費税を加えた額2,520万円で契約をいたしました。
こちらの方の本社等につきましては、富洋設計は先ほど言いましたとおりで、東京上下水道設計が本社が東京、営業所が8、町内実績なし、日本水道設計、本社が東京、静岡ほか12、町内の実績なし、コーセツコンサルタント、本社が横浜、営業所が静岡ほか5、町内実績なし、クリエイト設計、東京、静岡ほか14、町内実績なし。東洋コンサルタント、本社が東京、営業所が静岡ほか15、町内実績なし、東洋設計事務所、本社が東京、営業所が9、町内実績なし、山田エンジニアリング、本社が東京、営業所が12ということでございます。
以上でございます。(「答弁漏れ。生涯学習課長」の声あり)
47 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。
48 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えさせていただきます。
実施設計業務委託につきましては、まず昨年の9月定例議会におきましてお答えをさせていただきましたけれども、大場上下水道設計が、
がんセンターの水道料金についてはわからないということを言われたこと、それから水道事業は大きな仕事をするときは起債を借りればよいと言われたことで、長泉町の水道に十数年と長く深くかかわりを持つ業者として、また、ここしか長泉町として使用実績がない、頼りにしていた業者から適切なアドバイスが得られず、これでは困ると判断したから選定案から外したものであります。基本設計の他の業者については考慮せず、実施設計は新たな事業として、全く白紙の状態から選定をいたしたものであります。新たな案をつくる上での業者については、営業の方と諸々の話をした中で、技術それから経営についても、アドバイス能力等ノウハウを聞き、案を選定し、財政課へ上げて、適正か判断していただいたものであります。このことで、ただいま企画財政課長から入札結果につきましては、お答えをしていただいたとおりでありまして、私はこの入札結果を見た中で、業者の認識につきまして申し上げさせていただきますと、落札した富洋設計の認識は、他よりも努力をした結果と思いました。他の入札指名業者の認識は、結果表からは何もありません。分析はいたしてありません。以上です。
49 ◯議長(下山 登) 17番。
50 ◯17番(八木秀英) 前回の、要するに11月の質問に対する自分の答弁書をそのまま読んでいるんだよね。そういう質問をしていないんだよ。要するに、前回と外れないようにただ答えているだけ。質問したことに対して答えてくれればいいよ。何でそんな余分なことを言わなきゃなんなかったのか、その理由を説明してください。
51 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。
52 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えさせていただきます。
実施設計業務委託につきましては、本来ならば基本計画業務を請け負った業者が実施設計の中にも案としてお願いをしていくところでございますが、その入らなかった理由というものを先に申し上げないと、理解ができないと考えたからであります。
53 ◯議長(下山 登) 17番。
54 ◯17番(八木秀英) もう何を言っても前回の答弁書のとおりに答えざるを得ないのかなと思います。質問の要旨が少しずつ変わっているということをよく頭に入れて、答弁をしていただきたいなということでございます。
それで、認識がないという形の中で、どんどん自分が指名業者を組みかえをしたその理由について説明をしてください。
55 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。
56 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。
指名業者を組みかえさせた理由ということでございますが、私は大場上下水道設計を頼りにしていたところ、そういうことでございましたので、全くの白紙の状態になってしまいました。したがいまして、実施設計を進める上では、営業の方と諸々の話をする中で、水道事業に対する技術、それから経営等の指導能力のノウハウを聞きまして、新たな案をつくり、それを財政課へ上げて、適正か判断をしていただいたものであります。以上です。
57 ◯議長(下山 登) ここで会議中でございますが、暫時休憩をいたします。休憩中に食事をしていただきたいと思います。
再開は午後1時から行います。
午前11時54分 休憩
───────────────
午後 1時00分 再開
58 ◯議長(下山 登) 休憩を解いて会議を再開いたします。17番。
59 ◯17番(八木秀英) 生涯学習課長が、これから質問しようという部分についての答弁を、先ほど一部されておりますけれども、基本設計業務委託の入札指名業者に対する認識も余りなかった、実施設計業務委託の入札部分にしても余り認識はないという、ただ認識がある部分は、2社については認識があると言うんですね。大場設計事務所については、どうも自分の感情にそぐわないという部分の中での認識を持っている。富洋設計については、自分の感情の中では大変いい印象を持ったという形の中でことが進んだように思われますけれども、どのような調査を富洋設計に依頼をしたのか、再度確認をいたしたいと思います。
60 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。
61 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。
ただいまの御質問は、大場上下水道には感情的でよくなかったと、それから富洋設計については、感情的によかったというお話をいただいたわけでございますけれども、私は決してそういうふうな感情的ではありませんで、長泉町の水道事業ということを進めるに当たりまして、大場上下水道設計につきましては、私の期待しているところの回答が得られなかったということでございまして、それから富洋設計については、そういうことで大場上下水道設計を頼りにしていて非常に困り不安となっていたそのときに、相談を投げかけたところ、快く引き受けてくれて意見交換ができたということでございます。以上です。
62 ◯議長(下山 登) 17番。
63 ◯17番(八木秀英) それも前回の中でお話を聞きましたけれども、なぜ基本設計の段階でほかの業者に相談いたさないで富洋設計のみに相談をいたしたのか、なおかつ実施設計の段階において、相談をしなかったような業者をあなたがいっぱい推薦をされてきているけれども、その点についての明快な御答弁をお願いいたします。
64 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。
65 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。
基本設計の他の業者になぜ相談をしなかったのかという点でございますけれども、先ほど来申し上げておりますように、大場上下水道設計から回答が得られなかったということで非常に困り、そうしたときに富洋設計が営業活動に来て、そのときに話をしたということで、他の業者に相談をしなかったからとかということではありませんで、何もないといいますか、意図するものはございませんでした。それから、実施設計の他の業者になぜ相談をしなかったのかということにつきましては、これも営業活動で来ていただいている方ともろもろの話をする中で、水道事業の経営についてもアドバイス等をしていただけますかということで、聞きました。そういうことで確認をさせていただいております。以上です。
66 ◯議長(下山 登) 17番。
67 ◯17番(八木秀英) おかしいんじゃないのかな。ほかの方には相談をしていただけますかということで確認をしたと。それで実施設計の業者に1社1社それは確認をしたんですね。どうなんですか。
68 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。
69 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。
新たな案をつくる中では、営業活動に来た方々には、私の不安となっている気持ちを申し上げて、確認をさせていただきました。以上です。
70 ◯議長(下山 登) 17番。
71 ◯17番(八木秀英) そうすると、生涯学習課長は、今までの話の中で、一切感情的なものではないと言いながら、自分の心の中の不安という感情の中で判断をしたということじゃないんですか。
72 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。
73 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。
今、心の中の感情でと言われましたけれども、私は仕事を進めていく上で、頼りにしていたところの業者から回答が得られなかったということで、困ったという気持ちからでございます。決して感情ではございません。
74 ◯議長(下山 登) 17番。
75 ◯17番(八木秀英) 感情ではない。困ったというのが感情なんですよ。困ったという、その感情の上で話が進んでいるわけ。それじゃ生涯学習課長の言う、感情と冷静さというのは、どういうような中での判断かお話をいただきたいと思います。
76 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。
77 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。
これは、今議員が質問をされている感情ではないのかと言われますが、仕事を通してのことというふうには、決して私的ではございません。
78 ◯議長(下山 登) 17番。
79 ◯17番(八木秀英) 生涯学習課長ともあろう者が、人と接する一番の窓口である人間が、その程度の判断もできない形の中でやられているんだったら、これは大変不可解だなと思います。やはり、人の上に立って束ねていく段階において、何が感情であって、何が冷静で、行政を進めていくかの判断すら生涯学習課長はつかない状況の中で、非常に難しい事業、そういう部分の中でやっていくというのは、これは大変なことじゃないのかなと思われます。もし、そこのところの部分で弁明するものがあったら弁明を伺いたい。
ほかの業者の業務部分の中で、基本的にいろいろな部分の相談をしたというけれども、ただ町のときに助けてくれますか、「はい助けます」、「いろいろな相談に乗りますよ」と、どこの業者だって言いますよ。相談に乗らないなんてことは言いません。たとえ課長が、当時その大場下水道とかというところにそういう感情を持たれたとしても、やはり自分は長として冷静に物事を判断していかなければならないという立場、そういう立場すらも忘れてしまっているのか、なお、どうしても大場を外したいというんだったら、それはそれなりの自分としては言えない部分の中でのあれがあったのかもしれない。だけど、そういう部分というのは、やはりそれなりにくくっていかなければならないし、なおかつそれ以外の業者は何にも関係ないんだよ。ところが、それも外した形の中で富洋設計に相談したらこうだと。ほかのところへ話をしたらこうだったと、みんな入れかえている。それが不可解だということを言っているんです。不可解だと。
それで、あなたは最初のときに私の質問に対して、「私は一切そういうような業者の選定のところにはかかわっていません」と言っているんだよ。「指名委員会ですべてやりました」と、「これ違うんじゃないんですか、担当部局で事を上げているんじゃないんですか」と言っても、「指名委員会です」、「指名委員会です」と言い続けたんだ。ほかの質問をしても「指名委員会だ」と。ところが、2回目のときになったら変わった。これは財政課長か当時の助役か忘れてしまいましたけれども、要するに入札の指名業者については、担当部局から原案というかそういうものが上がってくる、それを参考にやっていくという話が出て、初めてあなたは認めた。要はうそで塗り固めた形の中で、1つ1つ堀がうまってくると事を言おうとしている。思い切って、ここではっきり物事を明確にしたらいかがなんですか。どうなんです。
80 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。
81 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。
今、議員からいろいろ御質問をいただきました。確かに1回目のときには、そのような形で指名委員会と申し上げました。2回目の答弁では、案は私どもの方でつくって、それを財政課の方へ上げて、そして適正かどうか判断をしていただきましたというふうにお答えをさせていただきました。そういうことでございますが、私はこの水道事業の仕事を進めていく上で、特に実施設計というものを進めていくに当たりましては、先ほど来からお話をさせていただいておりますとおりに、頼りにしていた業者であります大場上下水道設計から力強い回答が得られなかったということで困り、判断をさせていただいたものでありまして、そうすることによって実施設計を進める上では全く白紙の状態というところからの選定になりました。新しい案をつくるに当たっては、営業の方々といろいろ話をする中で、水道の技術・経営等について、指導をいただけると、ものですかということの中でノウハウ等を聞き、案をつくらせていただいたということでございます。
82 ◯議長(下山 登) 17番。
83 ◯17番(八木秀英) なぜ基本設計の業務委託の請負業者、そういう部分の中で、あなたは盛んに大場上下水道設計か、そういうようなことを言われるけれども、なぜそれじゃそれ以外のところは全部外れたのか、白紙にしたって言うけれども、そんなに変わってしまうんですか。
先ほど、財政課長が言われましたけれども、いろいろな形の中で町の仕事に対する実績というものはほとんどのところはないわけ。ないわけなんですよ。特に、あなたが当時水道課長をやっていたときに、そこのところが実績があるからと言ってみんなこう入れかえたというんだったらわかるんだけれども、いずれにしてもみんな実績がない、それを思い切ってかえたという部分の中での明確な御答弁をいただきたいんです。
84 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。
85 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。
その当時の基本計画の業務委託をした他の業者というところの中に、実施設計の案の中には2社入れさせていただいたということでございまして、別にそれ以上何もございません。
86 ◯議長(下山 登) 17番。
87 ◯17番(八木秀英) 2社、基本設計のところへ業者を入れましたということですけれども、それじゃ基本設計のときに入札したその順位、順位は何位だった業者を2社実施設計の中に入れたのか御説明をいただきたい。
88 ◯議長(下山 登) 企画財政課長。
89 ◯企画財政課長(柳沢尚志) 基本設計のときの2社の順位ということで、クリエイト設計が3位、富洋設計が6位ということでございました。よろしいでしょうか。
90 ◯議長(下山 登) 17番。
91 ◯17番(八木秀英) 水道課長、自分が選定したんでしょう。自分が原案を財政課へ向けてきたんでしょう。それでそれがわからないの。そんなことじゃしようがないんじゃないの。そんないい加減に。要するに、あなたの選定そのものにそういうずさんな部分があったということですよ。あなたは、今までの中に「感情的なものはない、感情的なものはない」と言っているんだけれども、あなたの今まで水道課にかかわってきた中で、感情的なものがないということが言えるんですか。どうなんですか。いろいろな形の中で、前回のときも最終的には反省をせざるを得なかった。いろいろな部分で、対業者の部分の中で、それで大変不愉快な思いをさせたという部分の中で、あなた認めているんだよ。それで、この件に関してだけ、感情をさしはさまない形の中で、事が冷静に進んだんですか。
要するに、自分が相談を持ちかけた、だけどそれが相談に乗ってくれなかった。だから外した。ここのところは相談に乗ってくれた。だから入れた。ほかのところにはそれなりの相談をしていない。今後何かあったときには相談に乗ってくれますかと言っただけだって言ったでしょう。
それで、あなたは前回のときに、それじゃ営業活動にみんな来ている、営業活動とはどういうことですかと言ったら、名刺の数で決まっていると。「名刺の中から選びました」ってあなた言っているんですよ。1社1社相談したなんてことは言っていません。名刺の中で決めたといっているんです。その点についてどうなんですか。いい加減なことは言わないでください。名刺の中で決めたものをそんな一々相談をしたなんて、前に相談したなんて言ってないんですよ。
92 ◯議長(下山 登) 答弁者に申し上げます。答弁するときにはしっかり挙手を願います。生涯学習課長。
93 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えさせていただきます。
昨年の9月の議会におきましても、この感情的なことにつきましては、いろいろお話をいただいております。性格的なことにまで及んでいるということも自分は承知をいたしております。しかし、仕事を進めていく上では誠意を持って取り組みました。
それから、一番最初の第1回目のときに、確かに名刺で決めさせていただいたというようなことで、お答えをさせていただいておりますが、2回目のときに、私はいろいろなことが頭の中で整理がつかなくなってしまいまして、大変舌足らずでありましたということで、深くおわびを申し上げさせていただいております。よろしくお願いいたします。
94 ◯議長(下山 登) 17番。
95 ◯17番(八木秀英) それじゃ舌足らずだったらば、どういうところが舌が足りるんですか。それを説明してください。これから。
96 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。
156 ◯議長(下山 登) ここで、会議中ですが、暫時休憩いたします。
午後 1時58分 休憩
───────────────
午後 2時01分 再開
157 ◯議長(下山 登) 休憩を解いて会議を再開いたします。生涯学習課長。
158 ◯生涯学習課長(土屋 均) 済みません。休憩をとらせてしまいまして、まことに申しわけありませんでした。それではお答えをさせていただきます。
平成11年の11月議会におきまして、私は議会の皆さんには大変一般質問の貴重な時間を長く休憩をとらせてしまったことにつきまして、まことに申しわけございません。
今回、八木議員に御指摘された事務処理をするに当たって、私の業者に対する態度や言葉が誤解を生じ、結果として迷惑を招いたことについて深くおわびを申し上げます。多くの皆さんに大変御迷惑をおかけいたしました。このような誤解を招いた事態を真摯に受けとめ、なお一層研さんに励み、努力してまいる所存でありますので、ぜひともよろしくお願いを申し上げます。
159 ◯議長(下山 登) 17番。
160 ◯17番(八木秀英) 前回、そういっているんだよね。だから今回はどうなのかと。要するにいろいろな部分で実施設計上問題があったわけよ。現在の担当課長としては、非常に言いにくい。さっき言ったでしょう。あなたの最初のそういう誤った行動が、次の課長にも、次の課長にも迷惑をかけているんだよ。そこら辺をしっかりしてもらわなきゃ困るということと、だから現在の上下水道課長にさっきちょっと聞き漏らしたのかどうかわからないけれども、通常は、実施設計業務を委託された業者というのは、必ず自分の仕事のとおりにできるかどうかと施工管理を請け負うんだよ。その点について、ほかの3社が入札どうのこうのと言ったけれども、何で実施設計をやったところが施工管理業務委託をやらなかったか、その点の理由を明確にしてください。
161 ◯議長(下山 登) 上下水道課長。
162 ◯上下水道課長(杉山夏男) 私は答弁させていただいたと思いましたけれども、再度させていただきます。
なぜ設計業者が管理をできなかったかという内容でございますけれども、2点ございまして、1点は、委託料を設計者といろいろ調整した中では高かったというのが1点、これは事務所が東京ということもあろうかと思います。
それから2点目ですけれども、管理委託するのに、近隣の事務所であればいろいろな緊急な対応にも配慮できるというような意図、その2点がその理由でございます。以上です。
163 ◯議長(下山 登) 17番。
164 ◯17番(八木秀英) ちょっと無理があるのではないかなと感じますよ。役所の中で絶対非というふうにはいかないから、いろいろな形の中で、現在の課長が大変無理をして答えている部分があるわけ。実情は、若干違う部分があるのかなと、私なりに情報を得た中では解釈をしております。そうすると、生涯学習課長、あなたがいろいろな形の中で実施設計に当たった、そのことが、結局は最後には、事務所が東京だからできんと。そんな業者をあなたは力を入れてやっていたという、いろいろな部分で問題が生じるんじゃないんですか。いろいろな形の中で責任を感じると言っているけれども、設計の部分、施工の中でもいろいろな問題が起きてきた。どういう責任を感じるんですか。
165 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。
166 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えをさせていただきます。先ほどもおわびをさせていただきましたけれども、今お話を聞きまして、案をつくったものとして責任を感じております。
167 ◯議長(下山 登) 17番。
168 ◯17番(八木秀英) だから責任を感じているからどうするんだと言っているんだけれども、いずれそれなりの責任の取り方というものはあると思いますけれども、ただ先ほどの11月の時点でも、議会でも真摯に受けとめ云々と言っているんだよね。
しかしながら、新たな課に移りながら、さまざまな形の中で、住民からあなたに対する批判、そういうものをまた庁舎内でもそういうものがあるということは、果たして真摯に受けとめて研さんに励んでいるのかどうか大変疑わしい部分はあるわけですけれども、本当に真摯に受けとめて研さんに励んでいるのか、その点についてどうなんですか。
169 ◯議長(下山 登) 生涯学習課長。
170 ◯生涯学習課長(土屋 均) お答えさせていただきます。
私は私なりに一生懸命仕事には取り組みをさせていただいております。
171 ◯議長(下山 登) 17番。
172 ◯17番(八木秀英) わかりました。要するに、あなたはその程度だと。
町長、これらの問題について、最後にしっかりした御答弁をいただきたい。
173 ◯議長(下山 登) 町長。
174 ◯町長(柏木忠夫) 大変貴重な時間を使わさせていただきまして、本当にありがとうございます。私としての考え方、これからの進み方についての私意を述べさせていただきます。
長泉町では、まだまだ大きな公共事業を抱えております。業務発注にかかわる指名委員会での業者指名から入札に至るまで、執行責任者としての私の責任のもと、常に公平公正に行っているものであり、私はその任に当たる職員を信頼しております。
なお、これまでの設計は業者の主導で行われ、途中段階のチェックは担当課の職員だけで行っておりましたが、より合理的で経済的な施設の設計とするために、各課の工事担当者及び施設の管理を担当する職員による設計検討委員会という組織をこの9月に設置し、設計段階における十分な検討をさせております。いかに経験を積んだ職員と言えども、すべてにおいて万能であることはあり得ません。これを補う意味でも、このような委員会の設置などによるチェック機能の強化を進めてまいりたいと考えております。
そして、今回のような御指摘をいただくことが今後起こらないよう、さらに気を引き締めて職員を指導監督をしてまいります。
よろしく御理解のほどをお願い申し上げまして、私のお答えといいますか、意思表示ということにさせていただきます。
175 ◯議長(下山 登) 17番。
176 ◯17番(八木秀英) 今、私がこの前の水道課長、現生涯学習課長に対して、いろいろな形の中で言っている。これは、各それぞれの管理職に当てはまることなんです。行政というのは、常に継続という中で、後々その人がものを起こしても、次に渡してしまうからいいというようになると、いろいろな形の中でさまざまな迷惑をかけるということになりますので、ぜひその任に当たった職責の人は、そこの職責を後の人たちにしっかり渡せるような形の中で事を進めていただきたいなと思います。
これにて私の一般質問は終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
───────────────────────────────────────
177 ◯議長(下山 登) 質問順位2番。
質問内容1.子供たちに人権教育を
2.芸術品の保管は適切に
3.健康づくりに地区公民館へ出前講座を
質問者、花房由美子議員。8番。
178 ◯8番(花房由美子) 通告に従いまして質問させていただきます。
最初に、子供たちに人権教育をということでお伺いいたします。
年々増加する不登校児やいじめや恐喝など、子供たちを取り巻く環境はますます難しい状況になっております。今までも、さまざまな形で環境をよくするように、家庭や学校で取り組みがされてきましたが、改善されているとは言えない状況であると思います。私たちは、次の世代をどのように育てていけばよいのでしょうか。
子供たちは、自分は自分であって皆と同じではない、人と違っていていいんだ、そういう意識を持つことに後ろめたさを持っていないでしょうか。子供たちは、同じ感情や考え方を持ち、同じ勉強や同じ活動をしていると、共通のことをしている間はいいけれども、違うことをし始めると異端視され、嘲笑や無視など、直接的、間接的な手段によって追い詰められ、本人が悩まなければならない傾向のように思います。
我が国では、1994年児童の権利に関する条約、これは子供の権利条約と呼ばれておりますけれども、批准締結しております。これは、1959年に国連の児童の権利宣言において、児童の基本的人権、人間の平等、権利、自由を強調し、すべての国家、政府、団体、個人、親の児童福祉に対する親の責任を明らかにしたものであります。
1989年には、国連が児童の権利に関する条約において、権利宣言の理念を国際的条約として具体化いたしました。この条約において、児童の能力や年齢、成熟度などを考慮して、一定の制限のもとではあるけれども、児童自身が権利の主体となるべきであるという能動的権利を明確にしています。第3条には、子供の最善の利益、第12条には意見を表明する権利なども盛り込まれております。我が国は、国連の条約制定から105年目に158番目の批准国となりました。子供たちは、この条約に盛り込まれている自分の持っている権利を知っているのでしょうか。
私たちが、今まで子供たちに言ってきたことは、人に迷惑をかけないように、人に親切にしなさい、お年寄りなら大切に、などというようなことは言ってきましたけれども、自分を大切にしなさい、自分らしく生きていきなさいと、大きな声では言ってこなかったように思います。子供1人1人に生きていく権利、基本的人権があり、人として敬われる存在なのだということを子供たちに自覚させることが大切ではないでしょうか。その意味で、学校では人権教育をどのように取り扱っているのかお伺いいたしたいと思います。
179 ◯議長(下山 登) 教育長。
180 ◯教育長(土屋郁夫) 長泉町の教育方針の中に、私は、第3のところに、心の教育を重視しますと、これを打ち出しました。その心の教育の重視という中に、2点、道徳教育を推進してまいります、充実してまいります。2点目に掲げたことは、全教育活動を通して、人間尊重の教育を実施してまいります。人間尊重の精神を具現化する教育、これが人権教育でございます。そこで、今議員御指摘の人間尊重という言葉に私はとらえました。その中で、人間尊重ということは、互いの生命、あるいは基本的人権、そして最後に言われました子供の1人1人の個性を尊重することであり、人間として生きる上で最も基本となる精神、これが人間尊重ということだろうというように私はとらえ、教育の重点として押さえました。
そこで、町内の各学校では、差別やいじめはなく、子供たちが明るく、心豊に学校生活が送れるように、人権を尊重する教育の推進を、各学校では教育の柱に据えております。子供たちの人権意識、人権感覚は、各教科、国語をはじめ道徳、特別活動、これから新たに打ち出された総合的学習の時間、こういう学習を通じて培われるものと考えており、1年生から中学3年生までどの学年でも実施をしております。
また、各学校では、経営という観点から考えて、家庭、地域社会との連携を大切に考え、子供の人権に一層配慮し、1人1人を大切にした教育、こういうことを学校の経営の柱に据えて推進をしてまいっており、いじめ問題や同和問題をはじめとするさまざまな人権問題に対する正しい認識を養うとともに、自他の人権を最大限に尊重しようとする心情、そして態度を育てる。偏見や差別意識の解消を目指すのが、これが人間尊重の基本指導でございます。
この基本指導は、先ほど申し上げたこの各教科、国語、あるいは社会等の、あるいは教科や道徳、及び特別活動で推進をしています。これが基本指導の押さえでございます。そして、日常な学校生活における子供のあらわれの中から、いじめや偏見、差別につながる問題を直接取り上げて、的確な指導を通して偏見、差別意識の解消を図るのが、これが人間尊重の直接指導でございます。目の前でそういう問題が見られたときには、即指導ということでございます。特にいじめや差別事象が発生した場合には、この期を逸することなく、適切に対応するとともに、心に響く指導をしなければならないということで、各学校では推進をしてくださっております。
委員通告の中で、具体的な内容とか、あるいは時間数、あるいはそのほかの点を通告の中でお尋ねでございましたが、全教育活動の中で進めてまいっておりますので、ここでこの教科のこの時間で何時間とか道徳、これは道徳は大概時間が決まっておりますけれども、そういう具体的なことは差し控えさせていただきます。
そこで、今度は教員が指導に当たっていくときの指針、こういうものが必要でございます。これは、県教育委員会編集の「人間尊重の教育」という冊子がございます。この冊子を活用していただくように、教育委員会としてはお願いをして、進めてまいっております。しかし、なかなかこれは時間のかかることであり、即、目の前のこういう問題を指導することと、10年先、20年先に今指導したことが生きてくるということが教育でございますので、そのように御理解をいただければありがたいと。以上でございます。
181 ◯議長(下山 登) 8番。
182 ◯8番(花房由美子) お話のとおり、全教科で取り組まなければならない問題、これは本当のことだと思います。そして、教育の根幹に、この人権教育というものが据えてあるんだよというお話を伺って、とても安心いたしました。
しかしながら、一番最後のお言葉にあったように、この成果が出てくるのは、10年、20年後、先だよ、それでは今悩んでいる子供たちはどう救えばいいんだという、そこのところに問題を絞りたいと思います。
権利というような言葉を子供たちがある程度わかったとき、自分にもそういう権利があり、人にも持っている。それがわかったけれども、じゃあ権利を侵害されたときには、子供たちはどうすればいいのか、それを知っているのでしょうか。しつけの名のもとに行われる体罰とか虐待の場合、子供は自分が悪いからそうされるのだと思ってしまいます。また、加害する人は、本来子供を保護すべき大人である、親とか教職員であるために、そのことを訴えることすらもしにくい状態です。
法務省から全国に、人権養護委員は1万4,000人委嘱されております。そして、その中から子供の権利条約を批准した1994年の7月には、子供の人権問題を専門に扱う子供の人権専門委員が任命されました。これは、全国で600名ほどです。そのお1人である東京の平氏は、主な活動として、電話相談があり、設置された1994年の9月から2000年10月までの間に約5,600件の相談があったと。そして、その内容は1999年に限って言ってみますと、親の育児放棄、就学義務の不履行、親と同居人からの虐待、教師や塾の先生方によるセクハラ、実の父親や義父による虐待、教師の体罰や差別的な指導、そしていじめによるSOSやら自殺があったと言っています。子供からのSOSがあったら当然受けとめるべきですけれども、SOSを出す前に、子供たち本人が自衛することも大切だと思います。
子供がいじめや虐待、痴漢、誘拐といったさまざまな暴力から自分を守る力を育む教育プログラム「キャップ」というのがあるので、そのことを御紹介したいと思います。
「キャップ」というのは、CAPでチャイルドの子供のC、それからアソルト、暴力のA、それからプリベンションの防止のPの頭文字をとったもので、子供への暴力防止のことを表しています。このプログラムの内容は、人権教育に基礎を置いて、暴力について具体的な知識、それで子供がなぜ暴力を受けやすいのか、その理由と対応方法を、子供にもわかる言葉や方法で教え、そして、子供はかけがえのない存在であること、守るべき権利があること、権利を守る力が子供にはあることを伝え、自尊心を育てます。さらに、子供同士が助け合うことの大切さを伝え、大人への信頼感を育て、受け皿である地域、家庭、学校ぐるみで対応するものです。危機に直面した子供が嫌と断る。それから逃げること、それからそういうことがあるということを大人に告げる、ノー、ゴー、テルというその3つの対処法をとるように寸劇を楽しみながら護身術を覚えるようになっています。
この対象は親や教師、関係者の大人のセミナーと、それから小学生や就学前の児童、中高生のワークショップで、子供対象のときには必ずその保護者や先生など、大人のセミナーも実施することが必要です。子供だけ学習しても、受けとめる周りの人が知らなければ何にもならないからです。
近隣では、今年度香貫小、金岡小、原小、開北小、原東小、片浜中学、西浦小学校、以上が沼津で、それから裾野市、富士宮の白糸小学校、富士市の今泉小学校、田子ノ浦小学校、三島市、向山小、須走小学校、富士根南小などで実施しております。キャップというのは、全国で170グループほどが今活動しているんですけれども、静岡キャップというのが静岡県のまとめでありますが、子供への暴力プログラム実施事業に、今年度政府出資の社会福祉医療事業団から助成金が出され、それによって無料でのプログラムを実施している。静岡には、現在藤枝を中心にするグループと、それから富士を中心にするグループ、そしてこの駿豆地域を実施するグループと、浜松と4カ所にキャップがございます。長泉町でも、ぜひこのキャップを実施して、子供たちに暴力からどうやって身を守ったらいいかということを学習してほしいと思うんですけれども、この実施についてはどのように考えておられるでしょうか。
183 ◯議長(下山 登) 教育長。
184 ◯教育長(土屋郁夫) チャイルドアソルトプリベーション、「キャップ」、暴力についての具体的な知識と対応、方法を教え、子供が暴力から自分を守る参加型教育プログラムというように、私はとらえております。何せ私は、このキャップという御質問をいただいて初めて知って、本当に恥ずかしい限りでございますが、4日前に議員から資料をいただきました。それから、3枚の資料を拝見しましたけれども、まだまだこの概要の一部のみしか私は理解しておりません。急いでいろいろ自分のルートを使ってお聞きしましたが、まだまだ理解していないというようなことがありました。そういう点で、全国には今議員おっしゃるように100幾つか、私にはいただいた資料の中で伺いますと、100グループ、県内が静岡県に5グループあるということでございますが、まだまだ情報不足でございます。しかし、議員おっしゃるように、昨今の子供に対する暴力をはじめ、人権にかかわる痛々しい事件が発生しておりますことを考えますと、非常に重要な活動であるということは理解できます。したがって、活動内容、今いろいろ御紹介をいただきました学校等のいろいろな様子も伺えます。活動あるいは成果等、私自身はじめ教育委員会としても理解に努めてまいりたいと考えております。したがって、まだまだ現状ではキャップ導入の実施は考えておりません。御理解をいただきたいと思います。
185 ◯議長(下山 登) 8番。
186 ◯8番(花房由美子) キャップを受講した子供たちの感想・意見の中に、寸劇で見たとおりのことが起こったので逃げることができた。そういう小学校の子供の声がありました。それは学校の帰り道に、「お母さんが病気で入院したから、車のおじさんが送っていってあげるから乗りなさい」と言われた。それをそのまま劇で見せたのとまるっきり同じことが起きたので、これは変だと、私はうちへ電話をして確かめた。だから、助かったという声がありました。そして、相手と話をするときには、片方の手の分、これの手が触らない分、離れて話しなさい。そうすると、何かのとき、とっさに近寄られても、その人とは逃げる距離が保てますよと。そういうことによって、他人と話をするときには、どのぐらいの距離をとればいい、そういうことが僕、わかったと。そして、さらに本当に困ったときには特別な声を上げなさい。それは腹式呼吸のようなんですけれども、お腹に手を当てて、こういう声を出すんだよということが、このプログラムの中で実施されます。普通の悲鳴のようなキャーとかという声でしたら、何でその声が出ているか、周りの大人には判別がつかない。だから、そういうことを実際に自分たちでやってみて、普通聞かれない声があったときには、何か異常事態が起きたんだ、そういうことを出すことによって、周りの大人に知らせることができる。そして、一番大事なのは、友達との信頼関係で、困ったときには1人で対処しないで、友達と一緒に立ち合ってもらう。あるいは大人に話を、こういうことがあったという報告をすることだよという、そういうことを実施することによって、子供たちはかなり自分の権利がわかり、そしてどうすればいいかがわかったと言っておりました。
教育長は、実施は、今は考えていないとおっしゃいましたけれども、早めの実施を考えていただいて、そして1人でも被害がなくなるように、そして、いじめていた子供が、その相手の子供にもそういう権利を持っていて、僕がいじめていたということがわかったから、もういじめはしないよという感想文も見られました。やはり子供1人1人は、すごい、すばらしい力を持っていますから、その子供たちに、権利を自覚させて、相手にも権利があるということをはっきりわかるような認識の仕方、それをキャップから導入以外にも教育の中へ、ぜひとも折り込んでいただきたい。それは、ここでしっかりお願いしたいと思います。なるべく早めの実施を願いながら、次の質問に移りたいと思います。
芸術品の保管は適切にということで伺います。
長泉町には、66点の絵画や陶器が収蔵されております。購入したり、寄贈されたりしたものであって、庁舎内や文化センター、コミセンなど公共施設に飾られたり、また、たまには収蔵品点ということで、一堂に展示していただいて、住民の目に触れることもございましたが、その保管方法について伺います。
現在、コミセンに展示していない作品は置いてありますけれども、保管は、ただ倉庫に置いてあるだけだと思います。私は、そのように確認しているんですけれども、この保管はまずどこでされているか、そして2番目に、保管のために何に配慮をしているのか、それらを伺いたいと思います。
187 ◯議長(下山 登) 教育部長。
188 ◯教育部長(山本登一) お答えいたします。
議員御指摘いただきましたとおり、町が管理している美術品は、洋画、水彩画、陶芸、彫刻等、66点がございます。各公共施設に展示してあるもの以外は、コミュニティながいずみの2階西側倉庫がございまして、そこに保管してございます。
保管するときの配慮、これについては、美術品はそれぞれ作品の材料に特徴があると思います。施設のスペースや環境条件に制約があります。特に直射日光を避け、余り温度に影響されないところに保管をいたしてございます。以上であります。
189 ◯議長(下山 登) 8番。
190 ◯8番(花房由美子) おっしゃられるとおりのところに保管してあるので、そのままだと思います。
直射日光を避け、そして温度の変化のないところをということでしたが、倉庫は単なる内面が木である、その上で扉がついているだけのものでしたので、例えばそのコミセンの中で日中冷暖房が、空調がかかります。そうしますと、当然夏場ですと、乾燥しやすくなりますし、それから人がいなくなった夜になりますと、全部が切れてしまいますから、自動管理は何もされていませんから、湿度が高くなったりというその変化がございます。それで、本当に作品に合わせた管理がされているのか、そういうのがちょっと疑問に思いました。
ですから、そういう意味では、私が見た中では、額とか、画布が傷んでいるのがございましたけれども、そういう傷み具合というのは定期的にチェックをされているのでしょうか。そして、傷んだ作品をどうされているのか、それらを伺いたいと思います。
191 ◯議長(下山 登) 教育部長。
192 ◯教育部長(山本登一)お答え申し上げます。
御指摘いただきましたように、定期的な点検ということで、昨年公共施設巡回展示、これは各公共施設に、先ほど議員さんおっしゃられましたように展示をいたしております。これを巡回的に展示をしているわけでございますけれども、この巡回展示の折に、地元在住の画家の指導もございまして、全作品を集め、虫干しを兼ね、破損の状況を確認したところでございます。この定期点検につきましては、毎年行うか、あるいは隔年ごとに行うか、これを検討しているところでございます。それで、点検の折に、傷んだ作品等が3点ほどございました。額が2点、それから絵自体が1点と。合計3点でございますけれども、これらのものについては、今後修復等を検討してまいりたいというふうに考えておるところでございます。以上であります。
193 ◯議長(下山 登) 8番。
194 ◯8番(花房由美子) 傷んでいたのは、たしか飛田先生の作品と、それから赤城さんの少年の絵だったと思います。本当にひどい傷み方でしたね。裏からガムテープでべたべた張ってあるような、これでどうなるのかしらというような絵になっていましたけれども、額が傷みやすかったのは、前の額というのは、石膏でできているものが多いんです。ですから、乾燥に弱いという、それから衝撃に弱いというのがあります。そういう意味での、結局素材の管理がうまくいかなかったのか、あるいは寄贈されたとき自体にもう傷んでいたのかどうか、その辺はちょっと確認が取れませんでしたけれども、今ある作品を同じような目に遭わせないようにするためには、管理の仕方というものが大変重要になると思います。
先ほど部長もおっしゃられたように、日光、日の当たらないところ、それから温度の変化のないところ、そしてある程度通風が必要です。風通しのいいところ、大事なのは湿度ではないかと思うんです。今のように、こういう建物の中で空調が効きますと、乾燥し過ぎるということがありますので、そのためによく美術館やなんかに行きますと、飾ってあるそばに、コップに1杯お水が入っておいてあるような、あの湿度が大切だと思うんです。ですから、倉庫の中で保管するときにも、ぜひともその配慮をしていただきたい。ピアノとか、それから太鼓の部屋とかというのは、ちゃんと湿度が自動管理されていて、チェックされているんですけれども、もっともっとここもやってほしいなというところだと思いました。
一度傷んでしまうと、本当に修復するのに大変なお金がかかります。昔のレオナルド・ダ・ビンチの作品などの修復に何十年もかかってやったと、あの費用が何億だというようなものを見ますと、たとえ小さなものであっても、修復ということは特殊な技術が必要なので、大変費用がかかるんです。購入したときのことや、それから寄贈してくださった方の気持ちを考えると、じゃあ傷んだからもうこれでおしまいというわけにはいかないとは考えるんですが、今ある作品、他の作品を本当に二の舞にさせないように、保管をしっかりしていただきたいと思います。本当に単純なことで、グラスにお水を入れておくだけで多分大丈夫だとは思うんですけれども、これはまた専門家の方たちに御相談になって、本当にそれでいいのかどうか、当座で間に合うのかどうかの確認を取りながら進めていただきたいと思いますが、確認の意味でどのようにこれからされるのか伺わせてください。
195 ◯議長(下山 登) 教育部長。
196 ◯教育部長(山本登一) お答えをすべていただいたような感じがするわけですけれども、実は、私ども、この美術品66点につきましては、町民の皆様になるべく鑑賞していただく機会を設けていきたいと。これの主な目的、今、申し上げましたように、皆さんに鑑賞していただくということを第1点と考えております。しかしながら、施設の特徴、作品の大きさ等から、倉庫に保管できない美術品等もございますので、それらについては、知識者に御相談を申し上げて、保管状況等を今後考えていきたいと考えています。以上であります。
197 ◯議長(下山 登) 8番。
198 ◯8番(花房由美子) ぜひともそのようにお願いいたします。
次の質問に移ります。
健康づくりに地区公民館へ出前講座をということで伺いたいと思います。
健康であるということは、私たち住民すべての願いです。日々の生活に追われながらも時間を見つけて運動している人たちがいます。朝とか夜、ウオーキングをする人、テニスやゴルフ、バレーボール、卓球、なぎなたや弓、ソフトボールを楽しむ人、太極拳やラジオ体操、ストレッチ体操、ジャズダンス、社交ダンスなど、さまざまなスポーツをする人たちがいます。
データによれば、私たちの今の体力を維持するためには、週に4時間の運動が必要だとされています。その人に合わせた運動量を続けることで、体力の衰えを防げるわけです。ただし、若返るわけではありません。今の現状の体力です。一度に4時間するよりは、1週間を2回に分けて最低2回やったほうがいいそうです。7日間に分ければ、1日に約35分の運動、朝晩にそれを分ければ17分ぐらいです。毎日2キロの通勤をする人ならば、片道を歩くことで必要な運動量が確保できることになります。御自分の体力維持に関心のある人たちは、いろいろ工夫をして運動時間をつくっているのですが、関心はあってもどうしたらよいかわからない人、飽きてしまう人、やり過ぎてこりごりしている人など、そういう人たちには、こちらから手を差し出してあげるとやりやすくなるのではないでしょうか。
健康なまちづくりを当町はしております。スポーツの町ということで、先ごろの市町村駅伝でも優勝して、とてもうれしいことが続きました。しかし、練習をするのに必要なのは、会場なんです。長泉町には、運動のできる公共施設は限られております。小中学校の体育館、それから勤労者体育館、コミセンやベルフォーレ、保健センター、福祉会館、南部地区センターなどの公共施設で、あいている、部屋が使えるときだけしか、昼間使うことはできないのが現状です。夜間は、御存じのようにすべての時間がほとんど満杯で、新たに何かをしようという人がもぐり込むすき間というのはほとんどありません。それだけスポーツが盛んなんですけれども、体力づくりを何かしたいというときが、それが実行できないわけですね。医療費がふえている熟年や高齢者の方々は、自宅から近ければ参加しやすいのではないでしょうか。そこで、地区の公民館を活用していただくのはどうかと考えました。
場所があっても指導する人がいなければ、何もやらないのと同じになってしまいます。その人に合ったメニューをつくり、体力がつくに従って徐々にステップアップしていくことで、体力も筋力も向上していきます。指導をするトレーナーが必要ではないでしょうか。体育指導委員や保健委員、それから体育委員など、地区の方たちが中心となって、現在まだまだ長泉町内に隠れている人材を発掘し、生涯学習委員や保健センターとの連携などを図って、指導力をアップさせるとよいと考えます。そして、公民館にそのトレーナーを派遣するのですけれども、地区の保健委員や生涯学習委員、そして体協の委員さんたちに、こういうふうにすればよいというマニュアルを皆さんに覚えていただく間だけの派遣をしていただく。そうすることによって、いつまでもトレーナーが常時、公民館に出前をしなくても、その地区独自のやり方が重ねられていくと思います。近くで指導する人がいるということが、参加をふやすことになると思います。何よりも、自分の体は自分で鍛える意識を根づかせたいものです。とりあえずは指導者を根づかせるために、常時派遣をすることになりますけれども、少なくとも週に2回を各地区に配るという形にしてはいかがでしょうか。
先日、NHKのテレビで茨城県の大洋村の事例を放映しておりました。10月31日に放映したんですけれども、11月21日もアンコール放映がありました。この大洋村は、4人に1人が65歳という高齢化の進んだ村ですけれども、スポーツセンターが管理されていて、そこに毎日150人ほどが通って、2時間の運動メニューをこなしているそうです。専属のトレーナーがいて指導していますけれども、筋力トレーニングを中心にやっていますと、半年で免疫能力が平均で2倍に増加したと、その指導に当たっていた筑波大の久野先生が報告していました。そのNHKテレビのテーマは、筋肉トレーニングで寝たきりを防ごうというものでしたが、実際に家の中をよろよろと伝い歩きをしていた男性が、スポーツセンターに通い始めて2年たち、今ではトレーニングマシーンをメニューに従ってこなし、ダンベルやジョギングをTシャツ、ハーフパンツ姿で若々しく軽やかにしていました。2年前の姿がうそのようでした。その一番の理由が、骨盤内にある大腰筋の量が増加したからだということです。筋肉というもの、筋力というものは、使わないとすぐにおちてしまうので、続けていくことが大切です。その方も、週に2回の筋力トレーニングは休まないそうです。大洋村は医療費を払うよりも予防に力を入れ、スポーツセンターの整備を図ったことが目に見える効果を上げていたことになります。そこに通っていた方たちが、病院に通うよりもスポーツセンターに通うのが楽しいと言っていたのがとっても印象的でした。
こういうことから見ても、わが町で今できることと言いますと、体育館の建設はまだですし、使えるところは少ないですし、では公民館に出前講座をすることによって参加をふやしてはどうかと思うのですけれども、その点についてはいかがでございましょうか。
294 ◯教育部長(山本登一) お答えをいたします。
御質問の南部スポーツ広場、あるいは中土狩グラウンドのタンクの水漏れ、トイレのタンクの水漏れでございますけれども、御質問いただきましたように、心ない方々のために、非常に南部スポーツ広場等につきましては、トイレの便座、手洗い器を破損させられたり、要注意箇所ということで、スポーツ振興センターの方では押さえておりました。
ところが、今回ドーム式トイレの明かり取りの小窓、これが割られたわけでございまして、このドーム式の明かり取りの小窓につきましては、非常に複雑なガラスを入れております。これは両側でさいころ状になっていまして、その両面を割られてしまったものですから、またそういうことがあると、非常に高価なガラスでございますので、業者の方に相談をしたところ、いろいろな工夫をしていただいて、その中で時間が非常に経過したということでございます。もちろん、かなり高価なものですと、予算も振興センターの方では手当ができないと、不慮の事故みたいなものでございますので、当初から修繕費等いろいろ計画を立てて、年間、平成13年度事業費で、町営グラウンド費というところに220万円ほど修繕費を持っておりましたけれども、これとて修繕をするために、計画にのっとって予算化したものでございます。
したがいまして、先ほども
都市環境部長の方からお話がありましたように、予測で予算をとるというようなことはしてございませんので、対応が若干おくれると、今申し上げましたような高価になればなるほど、その対策といいますか、なるべく合理的な費用でもって対応するというようなことでございますので、非常にこの破損等した場合には対応がおくれるということは御理解いただきたいと思います。
予算的な面につきましても、入札差金とか、そういうようなもので対応しているわけでございまして、本来ならば町民の皆さんに、そういう点については十分理解していただきたいと考えておるところでございます。以上であります。
295 ◯議長(下山 登) 質問中ですが、本日の会議時間は、堀内浩議員の質問が終了するまでこれを延長したいと思います。
2番。
296 ◯2番(堀内 浩) 今のお答えで、予測しての予算というのはなかなか難しいことと受け取りましたが、それではどちらかというとその逆で、1年間でそういう心ない者が町の施設を壊し、かかった費用、こういうものを公開することによって、あなたたちのというか、住民の税金がこういう形で、使わなくてもいいようなお金が使われているんですということを皆さんに知らせるという形で抑止の方向に向かえばなと、また近隣の方にはそういう形で税金が使われているということを感じれば、その近隣の方の目が、またこれ抑止につながるのかなと思いますが、こういう形で、このそういう心ない者が傷つけた、壊した物の金額というものを公表するというようなことはできるんでしょうか。
297 ◯議長(下山 登) 総務部長。
298 ◯総務部長(瀬戸利満) いろいろと公共施設の維持管理、安全面だとか、いろいろな議員さんから出ていますけれども、まさに心ない者が、かなりそういういたずらをするわけです。さりとていたちごっこになるわけです。そんな形で、今の提案、心ない人がそういうのを見てもまたやるんですが、周りの人たちが監視してくれるような、抑止体制になるならば、いい提案だと思いますので、年間こういうわけで、ガラスの、学校もしかりですよね。いろいろな広報を毎月出していますから、当然そんなものは隠す問題じゃないし、まさにそういうような効果もありますので、検討させていただきます。
299 ◯議長(下山 登) 2番。
300 ◯2番(堀内 浩) ありがとうございます。そういう形で、このなかなか財政厳しい折、本当にそういうむだな、むだではないですけれども、考えようによってはむだなものなんで、ぜひともそういう形で抑止ができればと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、学校トイレに関してですけれども、現在の保育園、幼稚園、小中学校のトイレの総点検を今までに町の方でされたことがあるのか、これを伺いたいのですが。
301 ◯議長(下山 登) 教育部長。
302 ◯教育部長(山本登一) はい。お答えします。
保育園、幼稚園、小中学校のトイレの点検でございますけれども、これは年に2回専門業者に委託をいたしまして点検を実施しておるところでございます。以上です。
303 ◯議長(下山 登) 2番。
304 ◯2番(堀内 浩) 管理は委託ということですが、点検もですが、故障、破損等の改修、これも業者の方に委託されているのでしょうか。
305 ◯議長(下山 登) 教育部長。
306 ◯教育部長(山本登一) ええ、私どもの方で、業者じゃなくて町の方で修理をしておる現状であります。
307 ◯議長(下山 登) 2番。
308 ◯2番(堀内 浩) 先ほどからちょっとトイレが続くんですけれども、やはりトイレというのは暗いとか、汚いとか、臭いという3Kになりがちなトイレが多いわけですけれども、特に小学校、中学校に対してですが、大人たちがつくったものを与えるのではなくて、自分たちで使いやすく清潔なトイレにしていくにはどうしたらいいのかということを考えさせるのもいいのではないでしょうか。トイレに限らず学校にある教材、備品などを大切に使うという気持ちを忘れさせないためにも、特にトイレに関しては、皆さんが使うというか、子供はたくさんで使うというところから、どうしても乱雑に使われがちなところでございます。ぜひとも子供たちによる総点検というものを実施させて、単にできたものを与えるのではなくて、こういうものが、1つ1つがお父さん、お母さんが町に払った税金によってつくられているということを知らせる意味でも、この子供たちによる総点検、そして使いやすいきれいなトイレに子供たちの手でさせていく、こういうことを考えてみてはいかがと思うんですが、いかがですか。
309 ◯議長(下山 登) 教育長。
310 ◯教育長(土屋郁夫) 今部長が答えたとおり、定期の点検、専門業者による、同時に、今度は、日々トイレというのは、一番大事なところでございますから、それを管理、そして衛生的に保っていく、これはしなくてはならないことでありますが、それをしていく際に、子供たちへの点検、指導は、これは随時学校でやっていただいております。しかし、掃除ということになりますと、そこへ手を入れて実際掃除というと、病気等のことがございまして、そこまで子供たちを踏み込ませていくという点については、私は慎重に扱っていきます。伝染病というようなこと、その他の病気というようなことで、子供はトイレの中を掃除しているというようなことですと、必ずその反対の問題点を指摘されるというようなことも、私、何回も今まで経験をしてまいりました。そういう中で、御理解をしていただきたいと思います。子供にさせるということは、学校の教育活動の中で、意図的にいろいろな方法、その後消毒をしたり、何かそういうことをして、教育の場としてやる場合もあろうかと思いますが、原則的にはさせないというようにとらえております。
311 ◯議長(下山 登) 2番。
312 ◯2番(堀内 浩) 私の質問がちょっと悪かったようですけれども、子供に掃除をさせるとかということではなくて、自分たちが使いやすく清潔なトイレにしていくのに、これからトイレを改修していく形で、どんなトイレが、自分たちが使うためにどんなトイレにしたいのか、そういうことを子供たちに提案させる、アンケートで聞いてみるとか、そういう形の総点検ということで、私、今お伺いを立てたんですけれども、もう一度、済みませんがよろしくお願いします。
313 ◯議長(下山 登) 教育長。
314 ◯教育長(土屋郁夫) 学校のそういう点の指導、子供たちへの指導をどうしておるかという点で、私は十分その点は把握しておりませんけれども、学校の中ではそういうことも含めて、恐らく教育活動を展開しているというようには思います。
余談になりますが、沼津の学校は、市長の公約で便所をきれいにしますということで、沼津の学校は新聞で見ますと、全部の学校がきれいになったというように私はそう思っておりました。しかし、便所1つ改修するには膨大な費用を要します。したがって、わずかな学校しか改修はされていないというように私はとらえておりますけれども、そういう意味で、便所というところは、私は非常に学校の教育の、1つは大きな場であるというようにはとらえております。よろしゅうございましょうか。こういう答弁にかえさせていただきます。
315 ◯議長(下山 登) 2番。
316 ◯2番(堀内 浩) トイレに関しては、この間もちょっと中学校の学園祭なんかに伺ったときにも、換気扇が回っていなくてちょっとにおいがしたということで、本当に使う側がもっともっと次の方が使うということを考えながら使っていかないと、本当にいけないかなということを感じまして、やはりそれを子供たちに知らせる意味でということで御提案したんですけれども、今後も小学校、中学校のトイレに関しては、もっともっと子供たちが使いやすく清潔なトイレになるよう、町としても点検改修等を行ってほしいなと思います。
では、次の質問に移らせていただきます。
安全・安心なまちづくりということでありますけれども、下土狩竹原線の新幹線高架橋のところですが、ここはハトのふんがかなりひどくて、それが乾燥して、今度は車によって巻き上げられ、通学している子供たちがその粉を吸っているという現状があるわけです。ボランティアの方が週1回程度掃除をしていただいているようですけれども、これも大変な作業であります。ぜひとも、ほかの高架下を見ると、ネットでハトが来ないように防護策をされているところがあるわけですが、ここに関しては、今どういう状況であるのか伺いたいんですが。
317 ◯議長(下山 登)
都市環境部長。
318 ◯
都市環境部長(土屋秀明) お答えいたします。
道路の路線名は中土狩竹原線だということだと思われますけれども、今の御質問の中にありましたように、新幹線の高架下のあの橋げたのすき間の部分に、ハトがそこにとまることによってふん公害が起きているわけですが、県道の三島富士線の高架下につきましては、ネットを張り終わってございます。ただいまの御質問の中土狩竹原線の高架の部分につきましては、部分的にネットを張ってあるということで、今おっしゃられましたような、ハトのふんの公害が現在発生しているところでございまして、ボランティアの方がということで、第16回の環境美化運動推進大会が開かれまして、その中で、団体表彰として、新幹線メンテナンス東海という会社が一応団体表彰を受けましたといいますか、町の美化運動ですけれども、こちらの方から表彰したということになりますが、この方たちは、会社の就業前に新幹線ガードの下の清掃を行っているということで、今のボランティアという皆さんは、こちらの方の、まさに新幹線に関係した会社だということのようです。今までネットを張って、張りました経過といいますか、その中には、新幹線側に要望し、その結果張ってきたというように理解しているわけでございまして、特に今回の中土狩竹原線にはネットの張っていない部分がまだございますので、これから早急に再度新幹線の方に要望してまいりたいと思います。
319 ◯議長(下山 登) 2番。
320 ◯2番(堀内 浩) 町が直接行うことではないので、なかなか進み方に、ちょっといらだちは感じますが、しかしまあ進んでいるということで理解をしたいなと思います。
次に、大岡元長窪線の協和醗酵前バス停横にある自動販売機ですが、ここで利用するドライバーが、歩道に車を乗り入れ、ちょうど幼稚園児が通園するとき、この車を避けるために車道に出てしまうというケースがあるようです。これは、本当に使う側のドライバーのモラルが問われるわけですが、事故があってはおそすぎるということで、対処として、この歩道の入り口にポールなどを設けるなどして、車が進入できないような措置はできないのでしょうか。お願いいたします。
321 ◯議長(下山 登)
都市環境部長。
322 ◯
都市環境部長(土屋秀明) お答えいたします。
ここの場所は沼津の方から来まして、協和醗酵を過ぎ、協和醗酵の玄関のところですか、あそこに信号がありますけれども、あれを過ぎるあたりが大きな左のカーブになっておりまして、その左側がバス停等若干車道の部分が広くなっておりますけれども、その車道と民家との間に縁石で歩道帯をつくってあります。今回、この通告をいただきまして、私も現場に行って見てきましたけれども、まさかここにというような感じを受けました。その狭い歩道帯の中に車をとめて、前にあります店を利用しているということのようですけれども、モラルということよりももう一つ、本来ならばこれは法律の違反ではないかなと考え方ももちろんします。やはりあそこの道路そのものが、管理者は県でございますから、県道としての管理の中に入りますから、今おっしゃられましたように、ちょっとこうハの字型に広くなっているところから入ってすぐとめるようなんですけれども、そこにまあポールなり、あるいは表示板なり、あるいはほかの方法なり、何からの形でそこに車が入りにくいような形にしまして、歩行者の交通安全の確保を図っていきたいと思いますから、県の方にその向きでこちらの方から働きかけをしたいと思います。
323 ◯議長(下山 登) 2番。
324 ◯2番(堀内 浩) ぜひともそういう形で早急な対策をお願いしたいなと思います。
続きまして、安全・安心な自然環境をということで、9月20日の静岡新聞に、県東部水質測定が行われ、地下水汚染防止対策協議会からの発表で、長泉町にも基準を上回る結果が出たようです。その場所ということを伺いたいということと、新聞によりますと、昨年2カ所基準値を超える箇所があったということですね。しかし、前回はこの地下水汚染防止対策協議会、これには報告をしなかったと、今回これが3カ所になったということで報告があったようですが、この2カ所と3カ所のその基準は、またこの2カ所のときに、議会とか住民に知らされていたのか、この辺を伺いたいのですが。
325 ◯議長(下山 登)
都市環境部長。
326 ◯
都市環境部長(土屋秀明) 11月20日付の静岡新聞の記事でございます。今質問の中にございましたように、長泉町は地下水の水質の測定としまして、これは平成13年度の話でございます。今年度、町として20カ所、町の調査として20のポイントの井戸水を調査をいたしました。その結果、3カ所で基準値を超えた結果が生じたわけでございまして、以下は新聞に報道してあるとおりでございます。
前年度、平成12年度で2カ所、平成13年度で3カ所ということでございますけれども、基本的には、場所的にはほぼ同じところでございます。それで場所がどこかという、その井戸の場所ということになる、どこかということですけれども、地下水、もちろんこれは水として流れているものでございまして、そこの測定をしたポイントが、必ずしも汚染の原因だということは、これは断定できません。ということで、具体的な井戸のポイントは、ここで控えさせていただきますけれども、地域的に申しますと、町の南西部ということになります。
それで、公表のことでございますけれども、平成12年度、この協議会への報告をもとにしての新聞での公表ということには至らなかったわけですけれども、平成12年度の決算の資料として審議をいただいております決算の関係の主要成果には、総地点数、あるいは基準値をオーバーした数等の報告をさせていただいております。
327 ◯議長(下山 登) 2番。
328 ◯2番(堀内 浩) 特に、地下水となりますと、普通の川と違って、そこの川の入り口から何か検出されればそこだという特定ができるわけですが、地下水となるとその特定も難しいということでありますし、また、まだこの段階でいきますと、1年、2年目ということで、本当にそこがという特定はかなり難しいところがあると思います。ただし、その今おっしゃった南側の方ということで考えますと、その下流にある柿田川等の湧き水の汚染ということも、やはり頭の中に浮かんでくるわけですから、実際のところ、今のこの井戸水を現在長泉町民が飲料水として使っているわけではございませんが、この柿田川の汚染を考えると、いずれは自分たちの飲み水にも影響してくるのかなということを考えますと、やはりこのままただ検査の報告があったというだけではなくて、町としての2年、3年やはり同じ結果が続くようであれば、やはりそこの場所をしっかり指導して、どういう状況なのか、そして今後どうしていくのかというしっかりとした対応を求めたいのですが、町としては今後どういう形で対応していかれるのか伺いたいのですが。
329 ◯議長(下山 登)
都市環境部長。
330 ◯
都市環境部長(土屋秀明) 井戸水につきましては、これは個人の家庭ということでなくて、事業所の井戸だったわけでございますけれども、今堀内議員がおっしゃられましたように、継続して基準値をオーバーする、あるいは数値がどういうふうに動いていくか等は継続して調査・監視をしていかなければならないと思います。
さらにこの新聞にもございますけれども、5市4町で行っています協議会の中でも長泉町と同様にオーバーをしている地点のところも、沼津も含めてございます。そちらの方とも今後の同様な対応、あるいは県としての対応、いろいろ以前から県の方とも協議等重ねているようですけれども、引き続きこれからの推移を見るとともに、どういうような対応策が図れるかということで協議等検討をしてまいりたいと思います。
331 ◯議長(下山 登) 2番。
332 ◯2番(堀内 浩) 特にこの東部の方、本当に水に恵まれているわけですけれども、このような問題が大きくならないうち、しっかりと町としては監視をしていっていただきたいなと思います。
次に、鮎壺の滝の一部に大きな岩がふさがっているということは御存じの方もいらっしゃると思いますが、町民の憩いの場でもあり、近隣の方も見に来るような景勝地でもあるわけですが、地元の方の話ですと、やはりこの岩、早急にどかした方がいいんではないかという意見があるようですが、町としてはどういう考えを持たれているのかお願いいたします。
333 ◯議長(下山 登) 教育部長。
334 ◯教育部長(山本登一) お答えいたします。
鮎壺の滝でございますけれども、皆さん御存じのように、県の指定天然記念物でございます。先ほど室伏議員の下土狩の大いちょうのお話をさせていただきましたけれども、これと同様な内容のものでございます。私ども生涯学習課におきまして、文化財の関係を扱っておりますので、担当課としてお話をさせていただきます。
この鮎壺の滝の岩石につきましては、静岡県教育委員会文化課、あるいは河川管理の立場から沼津土木事務所等、協議を既に行っておるところでございますが、沼津土木事務所の見解は、治水上何ら問題はないと、水は流れるというような判断だと聞いております。県教育委員会文化課での判断でございますけれども、これは史跡名勝として指定しているならば、景観上の変化がある場合は除去の必要があると。しかしながら、先ほども申しましたように、指定天然記念物としてでありますので、滝の落ち口が1つふさがったからといって、天然記念物としての価値を下げるものではないというような判断で、県の判断はそういう判断でございます。町としては、先ほども申し上げましたように、県の方がそういう判断でございますので、手をつけることができないというような状況になっております。なお一層県の方に働きかけをいたしまして、除去の方向で検討していただくよう努めてまいりたいと思っております。以上であります。
335 ◯議長(下山 登) 2番。
336 ◯2番(堀内 浩) 今のお話の中に、その形が変わる恐れがある場合はということですが、やはりその大きな石の後ろには、徐々に土砂が堆積し、またはごみが堆積し、少しずつ形が変わって、現状の滝とはまた別な雰囲気の滝になるか、または全然滝というような形にならないか、この先どういう形でその滝が変化していくかわからないということも考えられます。また、あそこ、夏には子供たちが水遊びをしているという状況があります。そういうことを考えると、県とかの考えですと、何かが起こってからではないと動かないのかなという非常に残念な感じがしますが、ぜひともそういう形で、もし滝の様相が変わってくれば何かする措置ができるのかなと、もう一度ちょっと確認したいんですけれども。
337 ◯議長(下山 登) 教育部長。
338 ◯教育部長(山本登一) 滝の形が変わってくれば対応が得られるのかという御質問だったと思います。
現在のところ、先ほども申しましたように、指定天然記念物というようなことでありますので、景観上の変化がある場合は除去の必要があるというのは史跡名勝の場合でございまして、指定天然記念物ではありますので、その指定天然記念物の価値を下げるようなものではないから除去する必要はないという県の判断でありますので、その辺でどういうふうな対応を県がしてくれるかということで、我々町には手をつけるなというようなことでございますので、先ほども御回答申し上げましたように、そんなような状況では、町としても非常に危険という危険度から判断して、緊急性を要するというようなことで、今後折衝していきたいと考えておるところでございます。
339 ◯議長(下山 登) 2番。
340 ◯2番(堀内 浩) 天然記念物ということで、町も簡単に手がつけられないというお話を伺いましたが、現状では今本当に見たところ、私も実際そのところまで行きまして見たところ、大きな支障というものはないわけですが、今後どういう形でその滝が変化していくのか、地元の住民の方も本当に気がかりだと思いますが、しっかりとまた鑑賞しながら、本当に大きな事故が起きない、何か問題が起きないような形で、これから対応できればなと思います。
以上をもちまして私の質問を終わります。
───────────────────────────────────────
341 ◯議長(下山 登) 以上で本日の日程は全部終了いたしましたので、本日の会議を閉じ散会いたします。
なお、次回の会議日程は11月30日午前10時から会議を開き、一般質問を行います。
どなた様も御苦労さまでした。
午後 5時20分 散会
───────────────────────────────────────
会議の経過を記載し、その相違がないことを証するため、ここに署名する。
長泉町議会議長 下 山 登
署名議員(5番) 室 伏 進 一
署名議員(6番) 四 方 義 男
Copyright © Nagaizumi Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...