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令和4年第2回定例会(第4日) 本文 開催日: 2022-06-08

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  1. 清水町議会 2022-06-08
    令和4年第2回定例会(第4日) 本文 開催日: 2022-06-08


    取得元: 清水町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-03
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                  午前09時00分開議 ◯議長(松浦俊介君) 皆さん、おはようございます。  ただいま出席している議員は14人であります。  広報広聴委員会から本日の会議の写真撮影をしたいとの申出がありましたので、事務局による写真撮影を許可いたしました。  本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。       ──────────────────────────── 2 ◯議長(松浦俊介君) 日程第1 7日に引き続いて一般質問を行います。  初めに、5番 桐原直紀君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 通級指導教室適応指導教室に対する町の対応を問う」。  発言を許します。 5番 桐原直紀君。 3 ◯5番(桐原直紀君) おはようございます。それでは、議長の許可をいただきましたので、通告に従いまして、質問をさせていただきたいと思います。  昨日の同僚議員の一般質問の中でも取り上げられましたインクルーシブ教育の環境整備の中にも入っていましたが、令和3年度に新規事業としてスタートしました通級指導教室適応指導教室の2つが、1年が経過し、これまでに見えてきた成果や課題といったものを検証し、今後の環境づくりに対して様々な質問を投げかけさせていただきたいと思います。  まず最初に、通級指導教室適応指導教室とは具体的にどういった教室なのか、これまであった特別支援学級とはどう違うのかを伺います。 4 ◯議長(松浦俊介君) 答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 5 ◯教育総務課長加藤博樹君) 桐原議員の御質問にお答えいたします。  まず、通級指導教室でありますが、発達に特性のある児童のうち、通常学級での学習におおむね参加できる児童が、通常学級に籍を置きながら、一人一人の障害に応じた個別の指導を受ける教室であります。  次に、適応指導教室でありますが、学校に行かなければと思いながらも登校できないでいる児童生徒やその保護者の方々を支援するために設置された、不登校対応のための教室であります。ここでは、本人の状況に即した学習や教育相談などにより、居場所づくりや、緩やかな学校復帰の手助けを目的としており、本町ではかわせみ教室の名称で、まほろば館において行っております。  なお、特別支援学級とそれぞれの教室との違いといたしましては、通級指導教室では対象児童生徒の障害の程度や種類が、また、適応指導教室では不登校対応が主たる目的であることが異なるものであります。
     以上でございます。 6 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 7 ◯5番(桐原直紀君) つまり、ふだんはみんなと同じ教室で授業を受け、同じ生活をし、一部特別な指導を要する発達特性のある小学生を対象に、校内で支援を行うのが通級指導教室、不登校傾向を示す小中学生を対象に、今ですと、まほろば館を使って、適応支援家庭教育支援を行うのが適応指導教室ということになります。  この通級指導教室適応指導教室の内容、そして、その違いというのは、この場にいる方々の中でも詳しく分かる人というのは少ないのではないでしょうか。ましてや、小中学生の保護者の立場だったらどうでしょうか。言葉の響きだけで勝手に想像してしまい、よく分からなくなってしまうのではないでしょうか。対象児童の保護者にとっては、よく分からないゆえに不安になってしまうのではないかということを感じました。  今回、私が通級指導教室適応指導教室一般質問に取り上げた理由は、3月に、この4月から小学校に上がる幼稚園児を持つ保護者の方から、通級指導教室に対する相談が1つありました。そのときの私は、通級指導教室に関して、ある程度は知っている程度の知識しか持っていなかったため、その後、担当課とも話し、その保護者のほうの相談に関してはすぐに解決できたのですが、詳しく内容を聞けば聞くほど、通級指導教室適応指導教室両方なんですが、今後の環境づくりの重要性を感じ、今回の一般質問につながりました。  そのため、今回の質問をつくるに当たっては、通級指導教室適応指導教室のそれぞれに関わる何人かの保護者の方々や現場の声といったものも聞き、保護者の立場から出た疑問点も織り込んだ内容となっております。  それでは、次の質問をさせていただきたいと思います。まずは、昨年度1年間で通級指導教室適応指導教室のそれぞれの利用者数はどのくらいだったのでしょうか。お伺いします。 8 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 9 ◯教育総務課長加藤博樹君) 昨年度1年間の各利用者数につきましては、通級指導教室が15人、適応指導教室が20人であります。  以上でございます。 10 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 11 ◯5番(桐原直紀君) それでは、通級指導教室適応指導教室担当教師はそれぞれ何人いるのでしょうか。お伺いします。 12 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 13 ◯教育総務課長加藤博樹君) 通級指導教室は、県費負担の教員1人が担当している一方、適応指導教室は、町負担の教育支援職の1人が担当しております。  以上でございます。 14 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 15 ◯5番(桐原直紀君) 担当教師はそれぞれ1人ということですが、こういった事業というのは行き当たりばったりで進めるべきものではありません。簡単に、今年対象者が増えたから担当教師を増やすといったことはできないので、そういう部分、それぞれに適した能力を有した方を見つけなければならないという理由があります。募集して済む問題ではありません。現在の利用者数、そして今年度の利用者数を把握し、さらには、今後どうなっていくのかをある程度予測していきながら、前もって対策を立てていくべきだと考えます。  そこで伺いますが、今年度は、それぞれの教室の利用者数を何人と予測しているのでしょうか。お伺いします。 16 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 17 ◯教育総務課長加藤博樹君) 通級指導教室につきましては、現在18人の利用があり、昨年度からの相談件数も踏まえると、20人程度と推測します。  適応指導教室につきましては、教育相談を含めて、昨年度と同様に20人程度を推測しております。  以上でございます。 18 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 19 ◯5番(桐原直紀君) 通級指導教室のほうは昨年度が15人で、今年が18人で、大体20人ぐらいにはなってくるのではないかという予測ですね。適応指導教室のほうは去年と同じぐらいで20人程度ということなんですが、それでは、それぞれの教室の対象者は、潜在的にどれぐらいの人数がいると考えているのかをお伺いします。 20 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 21 ◯教育総務課長加藤博樹君) 一概には申し上げられませんが、通級指導教室につきましては、昨年度は通級指導が必要と判断された児童が22人おりました。  適応指導教室につきましては、文部科学省の不登校の定義に当てはめると、50人を超える児童生徒が対象になるものと考えられます。  以上でございます。 22 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 23 ◯5番(桐原直紀君) 適応指導教室においては不登校傾向児童生徒が対象であり、これまでの不登校傾向に、今ですと、コロナの影響も加わり、より複雑化してくることが予想されます。  また、教室自体は、現在マンツーマンでの対応のようですが、今後は、そういった不登校傾向を改善していくということを考えていくのであれば、ある程度の数、集団での環境というものにも慣れていく必要があると考えます。  また、内容として、学校の授業の延長線上という考え方だけではなくて、学校以外の方向性、例えば、芸術的なものであったりとか、農業であったりとか、そういった勉強とは違い、勉強だけではなく、いろいろな道があるのだということを示せる教室もよいのではないでしょうか。  また、通級指導教室においては、発達特性のある児童という判断基準が難しいというのがあります。ともすれば、状況によっては、周りからは障害を持った児童と思われてしまう場合があります。これは、保護者に対しても対応が難しくなるケースとも考えられます。  そういった中で、通級指導教室の利用に対しては誰が決めるのか。先ほど、昨年度通級指導が必要と判断された児童が22人ということだったのですが、この判断というのをしたのは誰なんでしょうか、担任なのか、保護者なのか。その判断基準というのはあるのか、町の見解をお伺いします。 24 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 25 ◯教育総務課長加藤博樹君) まず、通級指導教室の利用者の決定につきましては、医学や心理学、教育学に関する専門的知識を有する者などから成る町の就学支援委員会における児童の特性についての審議と判定を経て、教育委員会が認定いたします。  次に、判定基準につきましては、発達に特性があり、原則として医師の診断があること、通常学級での学習におおむね参加できること、さらに、町の就学支援委員会の審議で通級指導教室対象と判定され、保護者の承諾があることが基準となります。  以上でございます。 26 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 27 ◯5番(桐原直紀君) 学校の対象者も担任であったり、保護者であったり、また通級指導担当教師であったりと、それぞれがその担当児童に対しての思い入れも出てくると思います。それぞれの考え方もあるでしょう。しかし、関係者の主観のみで進めていってしまうと、先は苦しくなってくると思います。  実際に、先ほど、昨年度は潜在的に22人の対象児童が存在し、実際に利用した児童が15人。まだ、昨年度からスタートした事業にもかかわらず、今年度も20人を予定しているとのことでしたが、今後、保護者にも周知が進めば、希望する保護者も増える可能性が高く感じられます。そうなった場合、現在の担当教師1人では到底賄い切れません。先ほども言ったように、今後、利用する児童が増えたから、あしたから担当教師を増やすといったことができるわけでもありません。  先日、現在の担当教師の方に通級指導教室の進め方を詳しく伺いました。これは、単に教員免許を持っていればできるといった内容ではありません。そういった中では、児童に対する実際の対応というのは、主観に基づいてしっかりと向き合う必要性は感じますが、それを利用できるかどうかといった判断基準というのは第三者的な立場から、ここでは就学支援委員会のほうが客観的に状況を判断し、その客観的な見地に基づいて、教育委員会の皆様が認定するということですので、来年度以降の担当教師の増加の検討なども今後は考えていただきたいと思います。  さて、私は当初、通級指導教室という言葉を聞いたときに、30年ぐらい前から、一部の市では「ことばの教室」として実施されているのを思い出しました。今回、通級指導教室の内容を聞くと、どうやら何か違うのかなと感じましたが、今回の清水町の通級指導教室は、この「ことばの教室」とは異なるのかを伺います。 28 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 29 ◯教育総務課長加藤博樹君) 本町の通級指導教室につきましては、発達に特性のある小学生児童を対象としており、主に言語発達障害の児童を対象とした、いわゆる「ことばの教室」とは異なるものであります。  以上でございます。 30 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 31 ◯5番(桐原直紀君) 私は、吃音ですとか、言葉に不安を持つ児童も対象になってくるものだと勝手に勘違いしていたんですが、どうやら違うようなので、それでは、現在、もし、こういった言葉に不安のある児童がいた場合、それに対しての対応はどう取っているのかを伺います。 32 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 33 ◯教育総務課長加藤博樹君) 現在、本町では言葉に不安のある児童を把握しておりませんが、該当する児童がいる場合には、沼津市や三島市などに設けられたことばの教室に通級できるよう、案内、調整していくこととしております。  以上でございます。 34 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 35 ◯5番(桐原直紀君) そういった部分もアフターフォローという形ではしっかりとしていただきたいと思います。  それでは、次の質問ですが、通級指導教室において、この1年間の成果としてどういったものが上がっているのかを伺います。 36 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 37 ◯教育総務課長加藤博樹君) この1年間の取組におきましては、通級指導教室を利用した児童に対し、その児童の特性を理解し、それに合わせたトレーニングを行うことで、程度に違いはありますが、成長が見られ、通常学級内でも落ち着いて集団生活が送れるようになってきた児童もおりますことから、着実に成果が上がっているものと捉えております。  以上でございます。 38 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 39 ◯5番(桐原直紀君) 実際に、昨年、ちょっと通級指導教室を利用したことがあるという児童の保護者にも少し話を聞くことができました。その方の話によると、家庭でも落ち着いてきて助かっているということでしたので、これは全てがうまくいくわけではないかもしれません。ただ、こういったものというのは一朝一夕に結果が上がるものではないので、根気よく続けていただきたいと思います。  それでは、通級指導教室において、この1年間で浮かび上がってきた課題は何かありますでしょうか。お伺いします。 40 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 41 ◯教育総務課長加藤博樹君) 通級指導教室につきましては、昨年度から試行錯誤しながら、組織づくりや子供たちの関係づくりを行ってきたところであります。  その中で浮かび上がってきた課題といたしましては、対象児童に合わせたトレーニングを計画するに当たり、指導に使用したい教材などがそれぞれ異なるため、準備に時間を要してしまったことが挙げられます。  また、通級指導教室など、特別支援関係の教室は、類似する名称や制度が多く存在するため、保護者をはじめ、教職員においても、その違いや内容を理解いただくことに時間を要したことが挙げられます。  以上でございます。 42 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 43 ◯5番(桐原直紀君) 実際の現場の中では、指導するときに使う教材、これは本当に話を聞くと、その子に合わせていろいろな形を担当教師の方が準備していくということで、いろんなものに時間がかかってくるんだなというのは感じました。  先ほども言われましたけど、保護者、そして教職員、学校の先生においても、その違いや内容をよく分からないという部分も多いと思うといった部分が課題として、町としては言ってきていらっしゃいます。  それでは、その課題解決に向けて、今年度はどういった対処法を考えているのか、お伺いします。 44 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 45 ◯教育総務課長加藤博樹君) 準備に時間を要したことにつきましては、必要な教材を早期に把握するとともに、速やかに発注することといたしました。  また、制度の周知につきましては、町で作成したリーフレットを基に、学校だよりやホームページなどを活用し、保護者への理解が進むよう周知に取り組んでいるほか、各校教員にも年度当初に通級指導教室について説明を行い、学級担任からも保護者へ案内ができるよう努めているところであります。  以上でございます。 46 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 47 ◯5番(桐原直紀君) こういったことは、まずは知ってもらうことが大切です。リーフレットの作成もよい取組だと思います。  通級指導教室はスタートしてまだ1年間しかたっていませんが、1年間で成果も課題も上がってきているということは、しっかりとした検証も今後は必要だと考えます。  今後、検証として、通級指導教室対象児童の保護者に対して、アンケートや面談といったものを行う考えはあるのかを伺います。 48 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 49 ◯教育総務課長加藤博樹君) 対象児童の保護者に対しましては、年2回、担当教員との面談を予定しており、毎時間の活動記録と児童の様子を共有していきたいと考えております。その面談の際に、保護者から、家庭での個々の現れや成長の様子に加え、本教室への意見や要望の聞き取りが可能でありますが、アンケートにつきましても必要に応じて実施を検討してまいります。  以上でございます。 50 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 51 ◯5番(桐原直紀君) こういった児童のケアというのはもちろん大切なんですが、保護者のケアも大切になってくると考えられます。現代社会において、特に現在のコロナ禍も加わり、これまででは考えられない状況というのも増加してくる可能性もあります。  こういったアンケートですとか、意見を集約していくというのは、先々のエビデンスとして使えていく部分もあります。想定外だったという言葉を使わない対策を計画していただきたいと思います。  今後、町は通級指導教室のことがよく分かるリーフレットの作成も進めているとのことでしたが、そうすると、逆に、通級指導教室への利用を考える保護者の増加というのも考えられます。  今後、通級指導教室対象児童が増加した場合の対応策を伺います。 52 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 53 ◯教育総務課長加藤博樹君) 通級指導教室を担当する教職員の設置基準は、児童13人から25人に対し1人の教員を配置することになっており、該当する児童数の増加の状況により、学級の増設を県に対し要求してまいります。  以上でございます。 54 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 55 ◯5番(桐原直紀君) 通級指導教室というのは、やはり、通常は普通の学級のほうで籍を置き、週に1回ですとか、そういったときにちょっと通級指導を受けるという形になっています。その通級指導教室の特性上、本来は、対象児童がその問題や課題を解消し、通常学級での授業への移行というのが目標になってくると思います。  そうすると、小学校低学年においては、どちらかというと行動面に対するアプローチ、そして高学年になるにつれて、学習面でのアプローチが主流になりそうですが、私は中学校でも、通級指導教室の必要性を感じます。  一部の人からは小学校だけでいいんじゃないかという声も聞きました。確かに、早期に解決するのがベストです。しかし、これまでの状況を見てみると、中学校に入ってから不登校傾向になる生徒の数の増加を見ていますと、中学校に入ってから発生する問題、課題を先に解決しておくことが、不登校傾向になる生徒の歯止めにつながるのではないでしょうか。  そういった中で、今後、小学校だけでなく、中学校においても通級指導教室の設置を、町は考えているのかを伺います。 56 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 57 ◯教育総務課長加藤博樹君) 令和元年に町内小中学校を対象にニーズ調査を行った結果、該当が見込まれる子供は小学校に多くいたことから、まずは小学校に設置いたしました。  中学校への通級指導教室の設置につきましては、今後、小学校の通級指導教室の状況を踏まえ、必要に応じて調査・研究してまいります。  以上でございます。 58 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 59 ◯5番(桐原直紀君) 今回、通級指導教室適応指導教室を取り上げていますが、内容としては全く別物のように感じますが、実は、この2つというのは密接につながっていると思っております。通級指導教室の充実によって、不登校傾向になる児童生徒の数の減少にもつながるからです。  そういった中で、通級指導教室適応指導教室ともに、学校との連携は取れているのかを伺います。
    60 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 61 ◯教育総務課長加藤博樹君) 通級指導教室では、支援の仕方や児童の現れについて、指導教員が学級担任と打合せや報告を行う時間を確保しています。毎時間、一人一人の個人記録簿を作成し、その日に行った内容、子供の反応や発言、指導教員の発言等、指導内容を細かく記録しており、その記録を放課後に学級担任や管理職等が確認し、情報を共有しております。  適応指導教室では、通室している児童生徒の支援記録を定期的に学校に提出し、担当職員が各校の学級担任と密に情報共有を行っております。また、教育相談を実施した保護者についても、その内容について学校と情報を共有しております。  以上でございます。 62 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 63 ◯5番(桐原直紀君) 通級指導教室のほうでは、担当教師が一人一人の個人記録を作成していると。実際に中身までは見せてもらっていませんが、どんな感じなのかを見せていただいたんですが、すごい量になっておりました。去年1年間でこれだけのことをやっているんだなというのを見て、これが、じゃあ、今年は20人分かと思ったときに、すごい労力といいますか、力がないとできないなというものを感じました。  適応指導教室に関しては、どちらかというと不登校傾向の児童ということで、学校とのつながりがちょっと薄くなってきてしまっているのかなというのも感じますが、この辺りは、適応指導教室担当教師と学校、そして保護者との連携というのも今後は重要になってくると思います。  では、次に適応指導教室について、幾つか質問していきたいと思います。  まずは、適応指導教室において、この1年間で成果は上がっているのかを伺います。 64 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 65 ◯教育総務課長加藤博樹君) この1年間の取組におきましては、通室している児童生徒一人一人の状況、実態に応じて違いはありますが、通室することによって、それぞれに応じたステップを1段、2段上がることができ、変容が見られております。  具体的には、通室する中学生が高校に進学したことや、当初通室が難しかったが、定期的に通室ができるようになったこと、また子供の思いに寄り添えるようになったなど、保護者の変化も現れており、通級指導教室と同様、着実に成果が出ているものと考えております。  以上でございます。 66 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 67 ◯5番(桐原直紀君) 対象児童に関しても、保護者に関しても、やはり変化が現れてきていると。こういったものというのは着実に進めていただきたいと思います。  それでは、逆に、適応指導教室において、この1年間で浮かび上がってきた課題を、町はどう考えているのか伺います。 68 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 69 ◯教育総務課長加藤博樹君) 昨年度は全て、児童生徒一人一人に個別に対応しておりましたので、集団になじめるよう、学校と同じように一緒に行動することや、来室する日時の重複によるスペースの確保という点が課題と考えております。  また、当教室への来室のきっかけを見ますと、リーフレットの情報や、学校で進められ相談に来たという方が多くいたことから、対象となる児童生徒への適切な情報提供とともに、接触する機会を増やしていくことも課題であると認識しております。  以上でございます。 70 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 71 ◯5番(桐原直紀君) では、町はその課題解決に向けて、今年度はどういった対処方法を考えているのかを伺います。 72 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 73 ◯教育総務課長加藤博樹君) 各学校との情報交換、連携をさらに深め、困り感を持っている保護者との面談の機会を積極的に設定していく必要があります。  また、家庭訪問も行いながら、当教室への理解を深めていただくほか、相談を待つ姿勢ではなく、積極的な声かけを行い、困っている子供たちに寄り添う必要があるものと考えております。  実施スペースの確保につきましては、まほろば館や地域交流センターの研修室などの空き状況の把握に努め、それらを活用するとともに、通室する児童生徒が増えていく場合には、支援に当たる職員の増員も検討していきたいと考えております。  以上でございます。 74 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 75 ◯5番(桐原直紀君) 不登校傾向児童生徒の数というのは、これはもう日本全国の問題でもあると思いますが、近年増加傾向になっております。学校のICT化、タブレットの導入によって、授業内容というのはどんどん変化していきます。  先日、現状を視察させていただきました。様々なアイデアが授業に盛り込まれ、進化し続けている状況を見て、すごいなと感じた部分もありますが、逆に、ついて行けない児童生徒も出てくることというのが確実に予想されます。そういった児童生徒へのアフターフォローの重要性も感じました。コロナ禍も加わり、そういった状況を見て、今後は不登校傾向児童生徒は増加していくと考えられます。適応指導教室を実施しているからいいでしょうというわけにはいかないと思います。  そこで伺いたいのは、適応指導教室にも来られないといった児童生徒に対する対応というのは、どういった取組をしているのでしょうか。 76 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 加藤君。 77 ◯教育総務課長加藤博樹君) まずは、各学校との連携を深めていく中で、不登校の子供を抱えている保護者の気持ちに寄り添うことができるよう、家庭訪問等により保護者と向き合うよう努めてまいります。その上で、様々な関係する機関と連携を図りながら、保護者の心の安定を図り、子供へ向き合う土台をつくっていきたいと考えております。  以上でございます。 78 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 79 ◯5番(桐原直紀君) ここまで、通級指導教室適応指導教室に関して、様々な質問をしてまいりました。  今回、詳しく調べれば調べるほど、話を聞けば聞くほど、自分の心の中に生まれてきた考えがあります。それは、通級指導教室、そして適応指導教室ともに、本来は家庭ですべき内容なのではという思いです。問題行動を起こす児童生徒に対して、親が抱き締めてあげれば、子供と向き合って話を聞いてあげれば、半分以上は解消できます。親がやっていないとか、その家庭が悪いと批判したいのではありません。昔だって、全ての親がそれができていたわけではありません。しかし、昔は、親ができなければ、祖父母が、兄弟が、親戚が、もしくは近所のおじさんやおばさんが、その子供たちと向き合ってくれて、問題が解消されていた部分も大きかったかと思います。しかし、核家族化が進む現代社会において、家族とのつながりや地域とのつながりが希薄になってきております。  だからといって、本来はこういったことは家庭の問題だからといって、町が手放してしまったら、この子供たちはどうなるのでしょうか。現代社会において、学校、そして町は、そういった子供たちの最後のとりでだと私は考えています。費用がかかるとか、手間がかかるとか、町側の事情もあると思いますが、最後のとりでとして、町全体で子供を育てるんだという意識を持って取り組んでいただきたいと思います。  では、最後の質問に入りたいと思いますが、通級指導教室適応指導教室の両方に共通して言えることですが、義務教育を卒業すればいいといった考え方ではいけないと思います。実際に、中学卒業後、高校卒業後、大学卒業後、就職後など様々なシチュエーションで問題が生じてひきこもりになってしまったり、心に不安を抱えて自殺を考えてしまったり、様々な状況があります。でも、何かしら不安を持っても、ほとんどの人がその不安を解消したいと切に願っていると思っています。そういった状況で、どこに助けを求めていいのか分かりにくいというのも現状であります。様々なシチュエーションで、そうなってくると、教育総務課だけではなく、町の担当課というのはいろいろ異なってくるかと思います。それはうちの課ではないからで終わらせるのではなく、誰もがどういった状況であっても、最初の受入れ窓口といったところのハードルというのを低くすることはできないのでしょうか。  今回は、通級指導教室適応指導教室からの流れということで話をさせていただきましたが、そういったハードルを低くする窓口というのが状況を把握し、担当課と連携しながら、先々、問題解決につなげていくといった方法はないのかなということを私も感じました。  老若男女問わず、相談しやすい心の窓口の開設といったものはできないのか、町の考え方を伺います。 80 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 町長 関君。               (町長 関 義弘君登壇) 81 ◯町長(関 義弘君) 桐原議員の御質問にお答えいたします。  町が配布している適応指導教室のリーフレットでは、町内の中学校を卒業した方の進路に関する教育相談も紹介しており、昨年度も、高校で不登校になった子供の保護者からの相談に継続的に対応するなど、義務教育を卒業すればよいとの考えでの対応はしておりません。  また、今年度におきましては、適応指導教室の対象を高校での不登校や中退者まで広げており、それぞれの状況に応じて寄り添っていきたいと考えております。  また、そのほかにも、平成31年4月に設置した清水町障がい者基幹相談支援センターにおいて、専門職員による相談受付、有効な支援へのコーディネートや、町内民間事業所における相談や情報の提供、助言など、義務教育後のアフターフォローにつきましても、保護者や子供の希望に応じて、様々な対応方法を用意し切れ目のない支援ができるよう、それこそ町全体、関係機関等との連携を進めているところであります。  よろしく御理解を賜りますようお願い申し上げます。 82 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 5番 桐原君。 83 ◯5番(桐原直紀君) ちょっと僕のこの質問が少し意地悪だったかなと思います。行政側からの答えとしては、現状の対応で答えるしかない質問ではあると思います。  ただ、人というのは十人十色、それぞれ個性を持っています。現代社会では、障害と呼ばれる行動が病気の1つとして、様々な名前がつけられる世の中です。一昔前では、ちょっと変わっているだけで普通に生活していました。しかし、生活様式の変化に伴い、生活しにくい現代社会でもあります。  不登校傾向の子供たちも、本来、至って普通の子供たちです。現代社会にうまくついていけないという部分から、ひずみが生じただけです。実際に、清水町ではないですが、私の知り合いにも、小学校1年生になって、半年行ったら学校に行きたくなくなって、今、小学校2年生ですが、伊豆の山奥で真っ裸で川に入って毎日遊んでいる子もいます。家庭で埋められないいろいろなひずみというのを地域で埋めなくてはいけない現代社会です。だからこそ、行政側には、もっと未来を語っていただきたいという気持ちもあります。  では、具体的にどうすればいいのか。学校だけで、行政だけで、家庭だけで、そういった各個別で物事を考え、行動するのではなく、連携を強めることが大切だと思います。先ほどの町長の答弁の中にもありました、切れ目のない支援ができるよう関係機関との連携を進めているということだという話もありました。  先日、町内で児童発達支援の活動をしている方々の話も聞きました。聞いていて感じたことは、もっと学校と幼稚園、保育園だけではなく、そういった児童発達支援の活動している事業者ですとか、放課後等デイサービス、そういった教育だけではなく、生活に関わる様々な方々との意見交換といったものや連携が取れる環境づくりを考えていただきたいです。  持続可能なまちづくりを目指すのであれば、子供も保護者も学校も町も一緒に、みんなが住み続けたくなると思える環境づくりを期待しまして、私の一般質問を終了させていただきます。 84 ◯議長(松浦俊介君) これをもちまして桐原君の一般質問を終わります。  次に、3番 松下尚美君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 ヤングケアラーを支えるまちに」「2 まちづくりに若者の参加を」「3 町内外への利便性を高める交通基盤の整備について」。  発言を許します。 3番 松下君。 85 ◯3番(松下尚美君) 議長のお許しを得ましたので、一般質問を行いたいと思います。  まず、1つ目、ヤングケアラーを支えるまちに。静岡県は3月9日の県議会厚生委員会で、小学5年生から高校3年生までを対象に、初めて実施したヤングケアラー実態調査の速報値を報告しました。約23万5,000人が回答したアンケートで、自分が世話、ケアをしている家族がいると答えた児童生徒は4.6%の1万733人、国が2020年度に実施した中高生対象の抽出調査の4.8%に近い結果でした。調査は、一部の通信制高校を除く全小中高等学校で実施し、9割超の児童生徒が回答しました。  世話をする相手、複数回答ですが、父母が50.4%、兄弟が49.9%、祖父母が26.1%など。担う世話の内容としては家事が45.3%で最も多く、保育園などの送迎が29.7%、見守りが27.2%と続いています。世話の頻度は、ほぼ毎日が41.8%で最多。世話をすることにきつさを感じるかとの設問では、感じないが74.3%と大半を占めていましたが、時間の余裕がない、精神的にきついとの回答も8%から9%ありました。  本町でも、小学5年生から高校3年生までを対象にヤングケアラー実態調査が行われたと思いますが、本町における実態をどのように認識しているのか、ヤングケアラーに該当すると思われる事例があれば、お答えください。 86 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 こども未来課長 小松君。 87 ◯こども未来課長(小松義和君) 松下議員の御質問にお答えいたします。  本町におけるヤングケアラーの実態把握の方策といたしましては、学校や関係機関のほか、児童相談等を通じて情報収集に努めております。  また、該当事例といたしましては、母親の精神障害による育児放棄により、兄弟の面倒を見ていたという事例がございます。  以上でございます。 88 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 3番 松下君。 89 ◯3番(松下尚美君) ヤングケアラーというと、介護が必要になった家族のケアをする子供や若者のことだと思われている方も多いかもしれませんが、ヤングケアラーが担うのは介護だけではありません。例えば、親の病気が続き、小学生の頃から家族の料理を作ってきた、親に精神疾患があり、気持ちの浮き沈みが大きく、子供の頃から親の気持ちを受け止めて支えてきた、家庭が経済的に苦しく、子供の頃から内職の手伝いをしてきて、家計を支えてきた、兄弟の数が多く、自分が毎日兄弟の面倒を見てきた、親が外国人で、日本語や日本の習慣をよく理解できず、親の代理にならざるを得ない場面が多かったなど、様々な状況が見られます。  子供の頃は、自分が置かれている事情を俯瞰するすべもなく、子供としては重過ぎる責任を担っていることに気づかないまま成長していることが少なくありません。とはいえ、家族のケアに追われて、遊びたいのに遊べない、勉強する時間を持てない、将来の夢を描けない、このような状況に置かれ、生きづらさを感じている子が少なくないものです。親を手伝い、親を懸命に支える子供の努力はすばらしいものですが、なぜ、今、ヤングケアラーが問題になっているのでしょうか。  ヤングケアラーの成長過程における影響について、どのように認識しているのか、お答えください。 90 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 こども未来課長 小松君。 91 ◯こども未来課長(小松義和君) ヤングケアラーの成長過程における影響につきましては、心身ともに成長の度合いに見合っていないケアを行うことで、子供自身の健康被害が生じること、また良好な人間関係を築く時期を失うことで、孤独感や孤立感を深めてしまうなどの影響があると認識しております。  以上でございます。 92 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 3番 松下君。 93 ◯3番(松下尚美君) 公認心理師、産業カウンセラーの大美賀直子さんのコラムによると、人間の心は、大きく次の3つのステップを経て成長するとされています。  最初に育つのが無邪気な心。ありのままの欲求を伝え、思い切り遊び、喜怒哀楽を自由に表現できる心です。素直な感情を受け止められ、寄り添いと共感、優しいフィードバックを受けることで、子供の心は安心し、すくすくと成長していきます。  次に育つのが、けじめの心。生活習慣やルールを守ること、集団の中で振る舞い方を学んでいきます。家庭の中で、園生活や学校生活で、やるべきこととしてはいけないことの道理を大人に教わりながら、けじめを身につけていきます。  最後に育つのが、バランスの心。無邪気な心とけじめの心とのはざまで生じる葛藤を調整することです。自分の置かれている状況を客観視することで、やりたいこととやるべきことの折り合いをつけることができます。  ヤングケアラーには、この3つの各ステップをしっかりと経験しておらず、特に無邪気な心を十分に育てる機会を持てなかった人が多いようです。子供らしい欲求を我慢し、常に家族のことを優先的に考えて、行動せざるを得なかったためです。遊びたい気持ちがあっても、親が心配だから早く帰らなければならない、やりたいことがあっても、家庭の事情で無理だから、諦めざるを得ない。こうした中で、子供は、子供時代に無邪気な心が育ち切らないままでいると、無邪気さから生じる自由な感情や欲求を発揮できなくなります。  そうした中、家族のケアという責務を担うために、けじめの心やバランスの心を自分なりに急速に育てていかなければならなくなると、本当の感情や希望が分からず、人生を楽しく思えない、自分らしさが分からない、そんな思いを抱えてしまうことが少なくありません。  人は誰にでも自分らしく幸せに生きる権利があります。そのためには、心の3つの成長を満遍なく経験していく必要があります。無邪気な心は成長してからでも育むことができます。それには、自分の素直な気持ちに継続的に寄り添ってくれる人が必要です。つまり、ヤングケアラーが自分らしく前向きな気持ちで生きていくには、ヤングケアラーのことをよく理解し、気持ちを受け止めてくれる人や場所に出会うことが何よりも大切だと思います。  ヤングケアラー自身や周りの大人がヤングケアラーのことをよく理解し、気持ちを受け止める意識を高めるために、今後どのような取組を進めていくのか、お答え願います。 94 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 こども未来課長 小松君。 95 ◯こども未来課長(小松義和君) ヤングケアラーの早期発見、把握に向けた取組につきましては、学校や行政などの関係機関が連携し、定期的に議論しているところでございます。  今後におきましても、引き続きヤングケアラーを支援する取組を検討していく中で、ホームページや広報、チラシ配布などによりまして、周辺の大人たちに向けたヤングケアラーの認知度の向上を図るとともに、職員等への意識向上に向けた研修への参加を促してまいりたいと考えております。  以上でございます。 96 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 3番 松下君。 97 ◯3番(松下尚美君) 日本総研では、令和3年に、一般国民に対してヤングケアラーの認知度や意識を確認するために、ウェブによるアンケート調査を実施しています。調査対象は、ウェブアンケート調査会社にモニターとして登録されている日本全国の20代から70代以上の男女で、各年代についてそれぞれ400件、計2,400件の回答を得ました。  ヤングケアラーの認知度は、「聞いたことがあり、内容も知っている」が29.8%、「聞いたことはあるが、よく知らない」が22.3%、「聞いたことはない」が48%、年代、性別、子供の有無によって認知度の傾向が異なりますが、50代以上の女性の認知度が最も高く、年代が若くなるほど認知度は下がっています。男性のほうが、全般的に認知度が低く、子供の有無では、子供のいる人のほうが認知度は高い傾向にあります。  ヤングケアラーという言葉の認知経路は、全年代を通じて「テレビ」が最も多く、82.4%、次いで「新聞」32.5%、「ウェブサイト」14.8%でありました。全年代で、「テレビ」の影響力が大きいですが、30代、20代と年代が若くなるほど、割合は低くなっています。また「新聞」はその傾向がさらに顕著であり、20代では口コミの影響力も認められました。  ヤングケアラーと思われる子供がいた場合の対応は、「分からない」という回答が最も多く、39.9%、次いで「本人に様子を聞く」23.3%、「関係機関に相談する」22.1%となっています。「何もしない」という回答は16.2%です。ヤングケアラーがいた場合の対応は、認知度が高いほど具体的な行動に結びつきやすく、認知度が低いほど「何もしない」「分からない」という割合が多くなっています。  相談しやすい環境づくりにつながると思われる仕組みや取組については、「ヤングケアラー専用の相談窓口があること」が最も多く、また「相談がどのような支援につながるかが分かりやすいこと」や、「相談する際の手順や判断基準が分かりやすいこと」も求められています。  ヤングケアラーに対する今後の支援策について、町の考えを伺います。 98 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 こども未来課長 小松君。 99 ◯こども未来課長(小松義和君) 本年4月から、こども未来課内に清水町子ども家庭総合支援拠点を設置し、子供の権利侵害に対し、早期に対応できるよう、専門資格を持つ職員を配置いたしました。  今後は、ヤングケアラーにつきましても、この支援拠点を相談窓口としまして、関係課や児童相談所等と連携し、適切なサービスにつなげていきたいと考えております。  以上でございます。 100 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 3番 松下君。
    101 ◯3番(松下尚美君) 町のホームページを見ますと、子供の健やかな成長をサポートする場所として、町内の全ての子供とその家族及び妊産婦を対象に様々な相談に対応し、関係機関との連携を図りながら、実情に応じた適切な支援につなげていく相談の拠点ですと書かれていますが、平日の役場開庁時間の相談以外は、児童相談所と児童虐待対応ダイヤルしか掲載されていません。  アンケート結果にあるように、相談しやすい環境づくりにつながると思われる仕組みとして、ヤングケアラー専門の相談窓口の設置、また相談する際の手順や判断基準を分かりやすく、相談がどのような支援につながるかが分かるようにすることも求められていますので、まずは、町のホームページから、子ども家庭総合支援拠点から、厚生労働省のサイトのヤングケアラーの相談窓口へつながるように改善を希望いたします。  また、清水町子ども家庭総合支援拠点の専門資格を持つ職員が、学校や福祉サービスなどを結びつけて、ヤングケアラーの支援につなげるコーディネーターとして活躍していただけるよう、環境を整えていただくことを希望して、次の質問に入ります。  まちづくりに若者の参加を。まちづくりには、長期の計画性と息の長い取組が不可欠であり、町民の参加と協働の必要性は指摘するまでもありませんが、将来、その成果を享受する若者の参加はとりわけ重要であると考えます。町政への高い関心と理解を持つ若者が多数存在することは、そのフレッシュな意見や批判をまちづくりに生かすという意味で、自治体にとっての財産であり、暮らしやすい地域をつくっていくための鍵となると考えます。  当町のまちづくりに、若者の参加を促す仕組みはあるのか、伺います。町の各種委員会の中では、若者の意見が反映されやすいイベントの委員会などもあると考えられますが、例えば、町の大きなイベントである湧水まつりの実行委員会の委員構成と、年代別委員数を伺います。 102 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 産業観光課長 木村君。 103 ◯産業観光課長(木村直人君) 松下議員の御質問にお答えいたします。  湧水まつり実行委員会の委員につきましては、会長を務める町長をはじめ、商工会、区長会、各種団体の代表36人で構成されております。  また、年齢構成につきましては、30歳代1人、40歳代6人、50歳代6人、60歳代10人、70歳代13人であります。 104 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 3番 松下君。 105 ◯3番(松下尚美君) 湧水まつり実行委員会は公開可能な会議とされていますが、会議日程が公表されていませんでしたので、傍聴はできませんでした。2年ぶりに開催される湧水まつりは、コロナ禍でもあり、会場も総合運動公園で行われることから、何か新しい企画が期待されますが、本年度の湧水まつりの実施概要を伺います。 106 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 産業観光課長 木村君。 107 ◯産業観光課長(木村直人君) 本年度の湧水まつりの実施概要につきましては、新型コロナウイルス感染対策をした上で、開催場所を総合運動公園、開始時刻を午後3時からとし、しゃぎりやみこし、アイドルステージ、ラジオの公開収録、手筒花火スペシャルライブ等を実施する予定でございます。  なお、新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては、実施内容を変更することも検討しております。  以上です。 108 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 3番 松下君。 109 ◯3番(松下尚美君) あまり例年と変わらないと感じますが、湧水まつり実行委員の年代別に見ても、60代以上が36人中23人と半分以上を占め、一番若い年齢が30代で1人では、なかなか若い人の意見は通らないのかなと感じます。  若者に町内の活動に参加することを促す手段として、大学等新幹線通学支援を受ける学生に対して、貸与の条件で、地域活動や町長が指定する様々な活動に参加することを必要な事項として定めていますが、現在までどのような活動が行われたのか、伺います。 110 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 企画課長 太田君。 111 ◯企画課長(太田雅明君) 松下議員の御質問にお答えいたします。  令和3年度における大学等新幹線通学支援事業の地域活動につきましては、コロナ禍の影響により多くの町の事業が中止や延期となったことから、対象となる学生がイベント等に参加する機会がありませんでした。  このため、これに代わる取組として、学生の情報発信力を生かし、SNSを活用した町の魅力発信と、いずみの日をPRするために開催したインスタグラムキャンペーンへの参加の2件を依頼しております。  以上でございます。 112 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 3番 松下君。 113 ◯3番(松下尚美君) 清水町大学等新幹線通学支援事業の要綱として、この要綱は、大学等への進学を契機とする若年層の人口流出を抑制し、町への定住及び近隣地域への就業を促進するとともに、通学費用の負担軽減を図るため、新幹線を利用し大学等に通学する学生に新幹線通学定期券購入費の一部を貸与することに関し、必要な事項を定めるものとするとされています。  第2条3号では、地域活動等、町長が指定する町、自治会、または公共的団体が主催する事業もしくは活動及びソーシャル・ネットワーキング・サービスを活用して行う町に関する情報発信の活動等をいうと書かれていますが、コロナ禍の影響によりイベント等が中止されておりますけれども、自治会活動や柿田川の外来種駆除、花の会の活動、こども食堂など、大きな行事ではなくても活動できる事業があると思います。  今後、どのような事業に参加を促していくのか、伺います。 114 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 企画課長 太田君。 115 ◯企画課長(太田雅明君) 今年度の地域活動につきましては、昨年度に引き続き、SNSを活用した町の情報発信を行っていただくことに加え、まちづくりへの提案をいただく機会として、学生と町長と語る会を開催するほか、湧水まつりや防災訓練など、町の行事等においてボランティアとして参加いただくことを予定しております。  今後も、次代の担い手である若者が地域に積極的に関わりを持つことで、ふるさとを思う気持ちや町への親しみ、愛着が生まれ、結果として定住につながるよう、地域活動を検討し、参加を促してまいります。  以上でございます。 116 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 3番 松下君。 117 ◯3番(松下尚美君) 湧水まつりや防災訓練などにボランティアとして参加していただくことも、地域に積極的に関わりを持つことと思いますが、湧水まつりの実行委員会や企画の段階から参加いただき、新しいアイデアを出していただくことも考えてみてはいかがでしょうか。  令和3年度「魅力ある町図書館の実現に向けて」をテーマに、町民参加型のワークショップを行っています。常葉大学の教授や学生を招き、沼津商業高校、日大三島高校の学生などが町職員や図書館利用者と様々な意見を出し合ったそうですが、どのようなアイデアが出されたのか、また、そのアイデアをどのようにつなげていくのか、伺います。 118 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 社会教育課長 大嶽君。 119 ◯社会教育課長(大嶽知之君) 松下議員の御質問にお答えいたします。  昨年度実施いたしました町民参加型ワークショップでは、3つの提案が出されました。  1つ目は、学習用の設備が整い、相談係が常駐するといった学習空間であるラーニングコモンズの設置、2つ目は、地域の大人や学生がフレキシブルスペースを活用して、学習や憩いの場を企画、運営し、共に教え合い、学び合うことにより、多世代が交流できるといったつながる図書館、3つ目は、学生が大人と連携してイベントを企画運営することにより、成功や失敗体験を積む社会体験ができる場所としての図書館であります。  これらの3つの提案につきましては、いずれも若者や図書館利用者のニーズが反映された図書館の魅力を高めるものでありますので、今後、町図書館協議会の御意見を伺いながら、それぞれの提案の実現に向け、検討してまいります。  以上でございます。 120 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 3番 松下君。 121 ◯3番(松下尚美君) 私もワークショップの3回目を見学させていただきました。3つの提案は、いずれも学生が中心となって、多世代交流をしながら教育面でも役立つ提案で、まちづくりにつながっていくものと考えます。  今年度は、地域交流センターをテーマにワークショップを行うそうですが、若者のアイデアを若者と一緒に実現させていくことを希望し、次の質問に移ります。  町内外での利便性を高める交通基盤の整備について質問いたします。第5次総合計画の基本目標、持続可能で快適な暮らしを支える都市基盤を備えるまちへの施策の1つとして、町内外への利便性を高める交通基盤の整備が掲げられています。  現状と課題として、地域生活に必要な交通手段を確保するため、町内巡回バスの運行や、不採算バス路線の補助事業を行っていますが、公共交通機能の利便性に対する町民の満足度は低く、さらなる改善が求められていると書かれています。  今後、公共交通機関の利便性を向上させるために、どのような取組を行っていくのか、伺います。  町民アンケートの結果、公共交通機関の利便性に対する町民の満足度が低い結果が出ていますが、公共交通機関である町内巡回バスについての近年の利用状況、また事業者のバス運行の収支状況により委託料の単価を算出していることから、近年は委託料が増加していると思いますが、今後の見通しについて伺います。 122 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 123 ◯くらし安全課長(前川仁志君) 松下議員の御質問にお答えいたします。  町内循環バスの近年の利用状況につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大前と比べますと減少しているものの、令和3年度は前年度と比べまして2,332人増加、3万5,895人の方々に利用していただいたところであります。  次に、町内循環バスの委託料についてのお尋ねでございますが、近年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴いまして、利用者が減少する一方で、燃料費の高騰などにより運行コストが上昇しておりましたことから、増額傾向にありました。  今後は、昨今の原油をはじめとする物価高騰の影響が懸念されますが、利用者数の回復や事業者の企業努力によりまして、収支状況の改善に伴い、増額に一定の歯止めがかかるものと見込んでございます。  以上です。 124 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 3番 松下君。 125 ◯3番(松下尚美君) 町内循環バスの利用者へのアンケート調査を行っていると思いますが、その結果について伺います。  また、そのアンケート調査結果や利用状況を踏まえ、町内循環バスについて、今後どのように運営していくのか、伺います。 126 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 127 ◯くらし安全課長(前川仁志君) 令和3年11月に、利用者150人に対しましてアンケート調査を行った結果の主なものといたしましては、循環バスの運行経路におきましては、約7割の方から「このままでよい」という回答がございました。  また、町内を移動することに不便を感じるかという質問に対しましては、半数程度の方から「不便は感じない」という回答がございました。  この結果から、これまでの運行について利用者から一定の評価をいただいており、生活交通の確保と、公共交通空白域の解消という初期の目的は果たすことができたものと考えております。  今後も町内の公共交通機関の利便性向上の一助として、より一層、町内循環バスの運行維持向上に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 128 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 3番 松下君。 129 ◯3番(松下尚美君) バスの利用者に対してのアンケートですから、「このままでよい」と回答した方が多かったものと考えます。ふれあいアンケートでは、バスの本数が少ない、バス停が遠い、自家用車がないと移動が不便などの御意見も出ており、町民ニーズに応えるためには、バスを利用していない方へのヒアリングも必要と考えます。  不採算バス路線のうち、三島駅沼商路線について、近年の利用状況及び補助金の支出状況について伺います。 130 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 131 ◯くらし安全課長(前川仁志君) まず、いわゆる三島駅沼商路線の令和3年度の利用状況につきましては、事業者と共同で実施した乗降調査の結果、3日間で往路、復路合わせて延べ230人の利用がありました。  次に、バス路線維持費補助金の支出状況についてでありますが、令和2年度の経常収支の実績に基づきまして、令和3年度で補助金250万円を支出しております。  以上です。 132 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 3番 松下君。 133 ◯3番(松下尚美君) 公共交通機関や町内循環バスについては利用者に対してアンケートなどを行っていますが、課題を抽出するためには、地域の現状を把握することが重要であり、そのためには、利用者だけでなく、関係各所へのヒアリング等が必要であると考えます。  町民の生活実態ヒアリング、外出曜日、時間帯、行き先のスーパー、病院など、満足度、便数を増やしてほしい時間帯、変更してほしいルートなど、また区長や民生委員、介護職員などへのヒアリングも行っていただきたいと思います。地域の方の移動特性、移動に際して抱えている問題点、高齢者の方が病院やスーパーへ通う頻度など、また学校、病院、その他公共施設、商業施設、地元企業へのヒアリングも行っていただきたいと思います。  来客の多い曜日、時間帯、施設利用者にとって増やしてほしい時間帯、変更してほしいルート、施設内における乗り場の設置可能性等、また公共交通事業者へのヒアリングは、地図上では分からない道路の状況、年齢・性別などで見た利用者の特性、利用者の満足度、利用促進に向けた問題点など、今までに利用者以外の関係各所からアンケート調査やヒアリングを行ったことはあるのか、また、なかったのであれば、今後実施する予定はあるのか、伺います。 134 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 135 ◯くらし安全課長(前川仁志君) 町の公共交通機能に対する満足度や町内循環バスの利用者に対するアンケート調査は行っており、また、かつ各種団体で構成する地域公共交通会議で御意見を伺っているところではございますが、今、議員から御指摘のありましたような関係各所へのヒアリングというものは行っておりません。  さらに、公共交通機能の利便性の向上に取り組む上では、より多くの方の意見を聞く必要があると考えますことから、今後、地域公共交通計画等を策定する際には、今、御指摘のありましたような関係各所へのヒアリング等の実施についても検討してまいりたいと考えております。  以上です。 136 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 3番 松下君。 137 ◯3番(松下尚美君) 令和2年の地域公共交通活性化再生法の改正に伴い、各自治体が同法に基づく地域公共交通計画を策定することが努力義務化されているが、本町ではまだ策定されていません。  今後の策定予定について伺います。 138 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 139 ◯くらし安全課長(前川仁志君) 現在、町では狩野川第三架橋と都市計画道路玉川卸団地線を結ぶ南伸道路を含めた新たなルートの構築が進められており、また、このうち、都市計画玉川卸団地線につきましては、道路の整備と併せて周辺の整備についても検討を行っているところであります。  これらの内容によっては交通形態も大きく変わってくることが考えられることから、現時点では、地域公共交通計画の策定を保留しているところであります。今後、それらの動向を見ながら、地域公共交通計画の策定に着手してまいりたいと考えております。  以上です。 140 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 3番 松下君。 141 ◯3番(松下尚美君) 実際の住民の移動は、市町の境界を意識することなく移動しているのが通常であると考えられます。そのような中で、交通対策は、当然ながら市町の垣根を越えて連携して取り組む必要があると考えます。  また、近年、世界的に交通に関する技術が開発され、乗り物の多様化、MaaSなどの情報決済技術の統合、自動運転等が全国各地で実証実験、導入が進められています。  町として、広域的なネットワークや新技術の導入を含め、今後、どのように公共交通機能の向上を図っていくのか、伺います。 142 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 町長 関君。               (町長 関 義弘君登壇) 143 ◯町長(関 義弘君) 松下議員の御質問にお答えいたします。  高齢社会における移動手段の確保、さらには生活圏の拡大による広域的な公共交通ネットワークの強化などにより、公共交通機関の重要性は今後ますます高まっていくものと認識をしております。  このような中、電気自動車の普及や自動運転技術など、新たな技術の導入につきましても、国、県、近隣市町の動向や情報の把握に努め、引き続き、高齢者や障害のある方をはじめ、誰にでも優しい交通環境づくりについて研究を重ねてまいりたいと考えております。  よろしく御理解を賜りますようお願い申し上げます。 144 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 3番 松下君。 145 ◯3番(松下尚美君) 地域住民の、特に高齢者や障害者、そのほか自動車の運転が困難な方々の公共交通の充実に対する願いは強いものと思います。  しかしながら、車社会の現代では、バス路線は減少する一方であり、タクシーの乗車運賃は、日常的な足として使うには高価なものとなっています。住民の足を確保することは、高齢者などの健康的な日常生活の質の向上ばかりでなく、地域の利便性を向上させ、都市の持つ価値を向上させることもできるはずです。  また、自治体ごとの交通政策は、それぞれの立場で、交通事業者との話合いがなされ、住民の生活とは違った線引きの中で、計画がつくられているのも現実です。  当町の公共交通の課題を明確にし、隣接する沼津市、三島市、長泉町、静岡県東部の公共交通の在り方を改めて見直し、より地域の実情に合った、より住民の希望に沿った公共交通の在り方を研究していただくことを希望し、一般質問を終わります。 146 ◯議長(松浦俊介君) これをもちまして松下君の一般質問を終わります。
     ここで暫時休憩いたします。  再開を10時30分とします。                                  午前10時19分休憩                                  ────────                                  午前10時28分再開 147 ◯議長(松浦俊介君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、7番 秋山治美君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 町の行政運営における人材確保とその育成は」。  発言を許します。 7番 秋山治美君。 148 ◯7番(秋山治美君) それでは、議長の許可をいただきましたので、通告に従いまして質問をいたします。昨日の同僚議員の定員適正化についての質問と重複するところがあるかもしれませんが、答弁のほうをよろしくお願いいたします。  地方自治体を取り巻く環境は、厳しい財政状況の中、地方分権の進展や様々な制度改革によって、国と地方の役割分担が明確化され、地域のことはその地域の自治体が自らの権限に基づいて決定、実施していくことが基本となってきたことから、担うべき役割や責任の内容も従来と比べ大きく変化してきていると認識をしております。  また、行政に対する住民の要望は、高度化、多様化しており、住民のニーズを的確に捉え、適切な対応に当たる職員の役割はますます増大してきております。  さらには、第5次総合計画に掲げる町の未来像「くらしやすさで未来をともにつくるまち」の実現のためには、行政と町民が共通認識の下、対等なパートナーとしてお互いの知恵や能力を生かしながら、地域社会の充実に取り組んでいくことが求められています。  このような中、町の未来を担う職員は、これまで以上にしっかりと行政運営をする能力、知識や行動力が必要となってきます。改めて言うまでもなく、自治体業務の担い手は人です。一般企業の場合には、人とお金、そしてチャンスといいますか、機会があれば、大きく伸びるわけですが、自治体の場合には、幾らIT化が進んだとしても、人によって、そのほとんどの業務を担っていただいているわけで、人によって業務の大半、町の未来がどうなるかが決まるんだと思います。行政にとって有為な人材の確保、これは本当に重要な課題であると考えます。  そこでお伺いをいたします。令和5年度の新規採用職員の募集は一般事務職と保健師がそれぞれ若干名で、先月末に締め切られ、7月10日には1次試験、8月上旬に2次試験、一般事務職は9月中旬に3次試験が予定をされております。こういった毎年同じような日程や内容で職員の採用試験が行われているわけですが、新規採用試験を実施する上で、多くの優秀な人材を確保するために、町はどのような対策を行っているのかをお伺いいたします。 149 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 150 ◯総務課長(大野明彦君) 秋山議員の御質問にお答えいたします。  本町における人材確保策のうち、まず職員採用につきましては、より多くの受験者を確保するため、ポスターやホームページ等、様々な媒体の活用や、近隣の大学を直接訪問するなど、積極的に採用情報の提供を行うほか、面接試験に外部試験官を登用し、多角的な視点による選考を行うことで、有為な人材を確保できるよう努めております。  また、採用後の職員につきましても、職員の人材育成の指針として定めている清水町人材育成基本方針に基づき、研修などを実施する中で新たな能力の開発やスキルの向上を図るとともに、人事評価等による適正な評価を実施し、職員の意欲向上を図り、優秀な人材の育成に努めております。  以上でございます。 151 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 152 ◯7番(秋山治美君) 次に、採用試験の辞退者について、お伺いをいたします。  新規採用予定者数、これは職員の欠員や定員の増減等を見込んで算出するものと承知はしております。本町も毎年採用試験を行っていますが、その中には、応募したにもかかわらず、受験を辞退された方や、1次試験や2次試験に合格しているにもかかわらず、辞退をされた方が少なからずいると伺っております。  昨年の採用試験を例にとってみますと、応募者は42人、そのうち11人の辞退者があり、1次試験に合格された方の中には2次試験を辞退された方もいたということも聞いております。応募者42人に対して11人、約3割近くの方が辞退をされているわけですが、この数が多いのか少ないのかは分かりませんけれど、決してよい状態ではないと思います。しかも、1次試験に合格したにもかかわらず、辞退をした方がいる。この時点では、町の基準点に合格している方がよそへ行ってしまったということになるわけです。  この現状を町はどう見ているのか。近年、地方公務員を希望する方が少ないと聞いております。質、量ともに優秀な人材を確保するためには、多くの方に職員採用試験を受験していただく必要があると考えますが、このことはさきの議会において同僚議員が質問しておりますので、ここでは、様々な理由で辞退されている応募者がいるといった現状をどう分析し、今後辞退者をなくし、有為な人材の確保にどのように結びつけていくのか、町の考えをお伺いいたします。 153 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 154 ◯総務課長(大野明彦君) 職員採用試験の辞退者の要因の分析等は特に行っておりませんが、過去の辞退者の特徴を見ますと、県やほかの市町など、他の自治体と併願している傾向にあることから、他の自治体の試験結果により辞退している方が多数いると推測されます。  このことを踏まえ、本年度の採用試験の1次試験につきましては、他の自治体との競合をできるだけ避け、より多くの受験者を確保するため、実施時期を昨年の9月よりも早い7月にすることとし、受験者数次第では9月以降に追加募集も検討するなど、幅広い受験機会の確保に努めております。 155 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 156 ◯7番(秋山治美君) 次に、採用試験受験資格について、お伺いをいたします。  本町の職員採用試験は、私の記憶の限りではずっと1次試験では教養試験、性格傾向適性検査、作文試験、これに専門職はプラス専門試験、2次試験以降は集団面接、個人面接試験を行っています。このような試験形態は、どこの自治体でもほぼ同じであると思いますし、このような試験形態に対応する知恵を授けてくれる学校もあります。  これだけで、一定の基準点を満たせば、公務員としての必要な知識や能力が備わっていると判断されているんでしょうか。また、受験資格についても、ここ何年にも、一般事務職は大卒以上、年齢は35歳以下となっています。そろそろ、これら画一的な採用試験受験資格を見直すことを考えたらいかがでしょうか。  例えば、年齢にこだわらず、即戦力となり得るスペシャリストや業務を限定した職員の採用を募るとか、Uターン、Iターン希望者枠をつくるとか、あるいは、会計年度任用職員の中には優秀で、しかも正規職員を希望している方もいるはずです。しかし、正規職員試験を受けようにも、年齢制限などがネックとなっているケースもあるのではないでしょうか。  学歴にしても、高卒でも公務員としての高い資質を持った学生も大勢いますし、民間企業などで職務経験のある社会人採用など、年齢や学歴にこだわらず、人物や社会経験、実績を重視する試験に切り替えるなど、いろいろな対応が考えられます。  先ほどの答弁で、より多くの受験者を確保するために試験時期を早めるとの考えを示されましたが、これもまた1つの方策であると考えます。  試験制度にしても、募集内容にしても、その見直しは大変手間のかかるものだと思いますが、職員1人にかかる生涯賃金は、地方公務員では1億8,900万円以上だと言われていますから、その手間暇を惜しむべきではないと思います。  現在の硬直化した採用試験制度を大幅に見直す考えはないのかをお伺いいたします。 157 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 158 ◯総務課長(大野明彦君) 職員採用試験制度の見直しに関する様々な御提案をいただきまして、ありがとうございます。  採用試験は優秀な人材を確保するための第一歩であり、採用の段階で有為な人材を確保することは、幅広い人材育成にもつながり、ひいては効果的かつ効率的な行財政運営にも大きく影響するものと考えております。  今後は、幅広い受験機会の提供や町の課題解決に必要となる人材を確保するため、採用試験制度について見直しも検討してまいります。 159 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 160 ◯7番(秋山治美君) 関連の質問なんですが、昨日、同僚議員の専門職員が不足しているとの質問に、技師については一定規模の人員が確保されているが、現状平均年齢が高くなっていることから、今後実施する事業等を想定し、時期を見て、新たな人材を確保するという答弁がありました。  土木にしても、建築にしても、日進月歩の技術を扱う部署であります。そういったことから、新たな人材の雇用で循環していくことが肝要であるとは思いますが、町が大きな事業を進める上で、国や県と協議をしなければならない事案や連携して事業を進めていかなければならないといった事案が多く、こういったことから、優秀な新人を採用することも重要ですが、県の技術職員OBの雇用や、現在行っております技術職員派遣や人事交流といった方法により、国、県とのつなぎ役となる、また、本町の若い技術職員が一緒に仕事をしながら、そのノウハウを学ぶことができ、その上、国、県に新たな人脈をつくることができるといった有意義な人材を採用、あるいは派遣の依頼をすることも必要であると考えますが、町の見解をお伺いいたします。 161 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 162 ◯総務課長(大野明彦君) 本町では、毎年度、静岡県及び沼津市との人事交流を行うほか、過去には三島市、民間企業等への職員派遣を行い、職員の能力や資質の向上、連携強化等を図っております。  また、特に技術職等につきましては、平成28年度から静岡県の技術職員派遣制度を活用し、県技術職員1人の派遣を受け入れるほか、平成30年度から2か年にわたり、中堅職員を国土交通省に派遣し、専門的知識を学ぶなど、国、県との連携強化や人脈づくり、本町事業に対する技術的支援をいただくなど、事業の進展に大変有用なものとなっているところであります。  今後も、土木関連事業等の円滑な実施や広域的課題の早期解決を図るには、国、県との密接な連携が必要不可欠となるため、様々な制度を活用することで、さらなる連携や支援体制の強化に努めてまいります。 163 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 164 ◯7番(秋山治美君) 技術職員派遣制度や人事交流などは、人件費その他、町の負担もあるかと思いますが、事業の進捗を図る上でも、また職員のスキルアップを図る上でも有意義な制度であると思いますので、ぜひこれからもその制度を活用していただくよう、指摘をしておきます。  それでは、次の質問に移ります。職員の人材育成についてでありますが、職員一人一人の仕事に対するモチベーションのアップや、知識、能力といったスキルの向上を図るべく、人材育成が重要になってきます。  そこで、町の人材育成の方策についてお伺いをいたします。 165 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 166 ◯総務課長(大野明彦君) 先ほどの答弁でも少し申し上げましたけれども、町の人材育成基本方針の中で、職場像及び職員像と、求められる能力と意識及び果たすべき役割の3つのテーマについて、目指すべき方向性を掲げており、知識及びスキル向上の機会づくり、自立的かつ自発的な行動を促す組織風土づくり、働きやすい職場環境づくり、能力発揮と適性発見の機会づくり、果たすべき役割の自覚と発見の機会づくりの観点から、具体的な取組を示しております。  また、人材育成の取組を効果的に行うための、職員個人、職場、人事主管部門の役割を明確にし、様々な取組を推進することとしており、この方針に基づき人材育成に取り組んでいるところであります。 167 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 168 ◯7番(秋山治美君) 次に、職員の研修について伺います。職員は、その職階層によって必要とされる知識や能力が変わってきます。例えば、新規採用職員にはビジネスマナーであったり、公務員倫理といった基礎知識が必要となるでしょうし、管理職には組織経営や労務管理といったマネジメント能力が必要となります。  こういったことから、職員が採用されてから退職するまでの期間、いつ、どこでどのような研修を受けるのかがイメージできるよう、研修計画が必要だと考えます。  そこで、職員の研修について、計画的に実施をされているのかをお伺いいたします。 169 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 170 ◯総務課長(大野明彦君) 職員研修につきましては、人材育成基本方針の中の取組の1つである知識及びスキル向上の機会づくりにおいて、職員が職に応じた果たすべき役割を十分に担い、業務を遂行する中で、必要性を感じた知識の習得やスキルの向上を図るため、職場、職場外及び派遣研修と自己啓発の4つの取組を推進することとしております。  さらに、この取組をより具体的に推進するため、毎年度、職員研修ガイドを策定し、当該ガイドに基づき、職階や職責に応じた各種研修等を計画的に実施し、求められる役割の自覚、スキルの習得のほか、専門的知識の向上や能力開発に努めております。 171 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 172 ◯7番(秋山治美君) 職員の研修につきましては、現況は理解をいたしました。  次の質問ですが、町では、第5次総合計画の基本目標の1つに、協働・連携によるまちづくりの推進を掲げています。その基本事業に、協働の地域づくりの推進、地域コミュニティ活動の推進が掲げられておりますが、しかし、その内容はというと、町が支援や補助といった、決して前向きなものではありません。  人材育成の観点や、職員の自己啓発、改革意識の高揚を図る上からも、もう一歩踏み出して職員の地域活動への積極的参加の推進を図ることも重要であると思います。職員も町民の1人という意識を持って、町民目線で一緒に行動することで、職場では学べない新たな気づきや現場の空気を知り、共に汗を流すことで、職場以外のネットワークの構築が図れます。地域のキーパーソンとのつながりや信頼関係が築ければ、より一層の協働が可能になりますし、職員自身のスキルアップにもつながるものと思います。  そこで、公私を問わず、職員の地域活動への参加推進を図る考えがあるかどうか、お伺いいたします。 173 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 174 ◯総務課長(大野明彦君) 人材育成基本方針では、目指すべき職員像に必要な視点の1つとして、多様な主体とのコミュニケーションを深め、共に考え、協働により課題解決に取り組むとともに、自らも地域の一員である自覚を持って、まちづくりを進める職員を目指すことを掲げております。  さらに、地域との関わりを積極的に持って、連携を図る協働の職場を目指すこととしておりますので、職員の能力、スキル向上を図り、行政職員として必要な資質を身につけるためには、あらゆる機会を捉えて、職員が地域活動に積極的に参加することも必要であると認識しております。  また、町民の皆様と職員とが顔を合わせ、共に汗をかくことで、より大きな信頼関係が生まれ、協働のまちづくりの一層の活性化が図られると考えておりますので、公私問わず、あらゆる場面で職員自らが地域に足を運び、町民との交流を図ることができる仕組みづくりについて検討してまいります。 175 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 176 ◯7番(秋山治美君) ぜひ役場全体で、職員が地域活動に参加しやすい環境整備に努めていただくよう指摘をしておきます。  次に、人事評価、人事異動について、お伺いをいたします。先ほども述べましたが、役所は人材の宝庫だと常々感じております。この清水町役場の財産とも言える職員の人材活用については、業務能力、職員研修、職員評価等の成果を基に、町民サービスの向上という行政の基本目的に直結させるとともに、時代の変化に対応する能力向上への実践の場につなげる重要なステージであり、人事考課に基づき、適材適所への配置や昇任などにより、職員を最大限に活用し、行政運営を行っていくことが重要です。  本町の人事考課の規定には、成績評価の結果を職員の育成のための研修、配置転換等々の決定に適正に反映させるよう努めるとありますが、人事異動は、職員の適性や希望に配慮し、その後のキャリアデザインに生かすことができるような人事評価や人事異動となっているんでしょうか。その辺りをお伺いいたします。 177 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 178 ◯総務課長(大野明彦君) 現在、職員の人事考課制度として実施している人事評価は、主に勤勉手当の成績率及び次年度の定期昇給における昇給号数の決定に反映しております。  また、評価結果から職員の適性等を把握する中で、定期人事異動の際の昇格者の決定や、配置異動の参考資料として活用しております。  職員の異動希望につきましては、毎年度、人事評価とは別に勤務意向調査を行い、希望の有無や部署等についての調査を行い、当該結果も配置異動の参考資料として活用し、各職員の適性や希望には、可能な限り配慮するよう努めております。 179 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 180 ◯7番(秋山治美君) 次に、前日の質問にも関連いたしますけれど、職員の適性把握については誰がどのように評価し、そして判断をしているのかを伺います。 181 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 182 ◯総務課長(大野明彦君) 毎年度、全職員を対象に実施している勤務意向調査及び人事評価の評価結果により把握しております。なお、勤務意向調査は三役及び総務課長が確認し、人事評価は所属長による1次評価、及び副町長、または教育長による2次評価を実施する中で、各職員の適性把握を行っております。 183 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 184 ◯7番(秋山治美君) 人事評価や適性把握は評価する側の能力に差があったり、評価の仕方が曖昧であったりすると、個人の不公平感から上司や職場への不信感を逆に募らせてしまうことにもなりかねません。しっかりとその制度を理解し、機能させることをぜひ重視して取り組んでいただきたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。職員は約3年ぐらいで異動いたします。その異動先は、場合によっては異業種への転職に近い、そんなものがあります。適性に合わない異動があった場合、その職員のやりがいやモチベーションが下がることはもちろん、場合によっては業務全体に支障を及ぼしかねない事態となることもあります。個人の適性を十二分に生かせるよう、適性に合った業務に特化した職員、いわゆるプロフェッショナルな職員の育成も必要になってくるのではないかと思いますが、町の考えをお伺いいたします。 185 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 186 ◯総務課長(大野明彦君) まず、職員の適性に合った配置につきましては、人事評価制度や目標管理などの機会を通じ、職員の能力や適性の把握に努めるとともに、勤務意向調査により、職員一人一人の仕事に対する希望や、自己の能力、適性等について申告する機会を与える中で、職員本人の知識、経験及び意向等を踏まえ、意欲、能力、実績を重視した適材適所の配置に努めております。  次に、プロフェッショナルな職員の育成につきましては、採用からおおむね10年以下の職員につきましては、比較的短期間で計画的に異動させ、幾つかの異なる職務を経験させることで、職務の適性の把握に努める一方、経験年数が10年を超える職員にあっては、その経験や能力を最大限に発揮させるため、特定の分野を専門的に極めていくスペシャリストや、行政全般にわたる幅広い知識を有するゼネラリストを育成することとしております。 187 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 188 ◯7番(秋山治美君) ぜひ、職員の能力や適性を生かした配置、あるいは10年先、20年先を見据えた専門職の育成について、それを指摘しておきます。  それでは、次の質問に移りますが、近年、職員の普通退職が目立ちます。過去にも、普通退職者、いわゆる中途退職者はいましたが、近年、特に採用間もない職員の退職が目立ちます。  そこで過去5年間の普通退職者の数と勤務年数、また差し支えなければ、その理由についてをお伺いいたします。 189 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 190 ◯総務課長(大野明彦君) まず、過去5年間の普通退職者の数は、平成29年度は1人、平成30年度は3人、令和元年度は4人、令和2年度は1人、令和3年度は6人であります。  また、普通退職者の勤務年数につきましては、5年未満が5人、5年以上10年未満が1人、10年以上15年未満2人、15年以上20年未満が1人、20年以上が6人となっております。  次に、退職の理由につきましては、家庭の事情や転職など、様々な個人的な事情が要因となっております。 191 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 192 ◯7番(秋山治美君) 普通退職者の状況については分かりましたが、ちょっと納得がいかないんですけれど、家庭の事情というのは理解できます。しかし、数ある職種の中で、公務員を選ぶ一番の理由は、その職場の安定性にあるんだろうと思います。にもかかわらず、転職をする理由は一体何だろうというふうに思うわけですが、これは私の個人的な見解ですが、普通退職者だけでなく、休職者も含め、その多くは、職場において何らかの大きなストレスを感じており、それが一番の要因となって退職や休職という選択肢に至ったのではないかと考えます。  本町でも、平成28年9月30日付で職員等ストレスチェック制度の実施規定が整備されております。毎年1回、休職者以外の全職員を対象にストレスチェックを実施していると思います。
     この件につきましては、以前にも同僚議員が質問しておりますが、改めて昨年度のストレスチェックの受検者数と、高ストレスの可能性のある職員の率についてお伺いをいたします。 193 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 194 ◯総務課長(大野明彦君) 昨年度のストレスチェックでは、正規職員にあっては、育児休業や病気休暇中の職員を除く197人が受検し、約1割の職員が高ストレス対象であると判定されております。 195 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 196 ◯7番(秋山治美君) 受検した職員の約1割が高ストレスの可能性があるということですが、この数が多いのか少ないのか、これもやはり分かりませんけれど、やはり職場において高ストレスを感じている職員がいるわけで、こういった職員の変化に一番最初に気づくのはやはり現下の課長や管理職の皆さんではないかなと思います。  このストレスチェックの結果については、個人のプライバシーの問題もあるでしょうから、現下の課長などに、今、この職員がこういう状態だというようなことは伝えてはないと思いますが、高ストレスの可能性のある職員を各課長はどのように把握し、対応しているのかをお伺いいたします。 197 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 198 ◯総務課長(大野明彦君) まず、組織全体の対応といたしましては、個人が特定できぬよう、一定の集団として分析した資料を各課長に情報提供するとともに、課長を対象としたストレスチェックに関する研修を通じて、傾向や課題、改善策などを把握し、ストレス軽減対策や高ストレス予備軍等の早期把握に活用しております。  次に、個別の対応といたしましては、各課長には、日頃から課員への声かけや定期的な面談等、業務内外を問わず、積極的にコミュニケーションを図ることや、人事評価における評価の際に必ず面談し、業務上の悩みや職場での人間関係などを確認して、職員の心身状態の把握に努めるよう指示しております。 199 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 200 ◯7番(秋山治美君) 先ほどの質問のくだりで、私個人の見解ということで、高ストレスが職員の普通退職や休職につながっているのではないかと述べましたが、改めてお伺いいたします。普通退職された職員と、けがや出産、育児等で休業している職員以外の休職者のほとんどは、高ストレスが原因で普通退職や休職をしているのではないかと思いますが、町の見解を伺います。 201 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 202 ◯総務課長(大野明彦君) 先ほど答弁いたしましたとおり、普通退職者の退職理由は様々であり、高ストレスと退職に直接の因果関係があるとは一概に言えないものと考えております。 203 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 204 ◯7番(秋山治美君) この件については、あまり突き詰めるのもなんですので、普通退職者や休職者の中には、職場内のストレスで退職や休職をされた職員がいるということは承知をしておいていただきたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。普通退職者や休職者が出ても、現状ではすぐに人員の補充はできません。昨日の同僚議員への答弁では、不足する人員については会計年度職員や管理職等で補うとのことでしたが、事業系や特別な資格が必要な部署では会計年度職員等では補えない業務が多いですし、これらの部署に限らず、課内のいずれかの職員が休職者、普通退職者の担当業務を担っているのが現状です。  それでなくても、定員適正化計画の目標値にも足りていない、しかも、昨年よりも7人も少ない人数で業務を回している本町の場合、本来与えられた1人工以上の業務以外に、普通退職者や休職者の業務まで負わされている職員がいるわけで、その負担は非常に大きいものがあると思います。  また、職員自身、本来の業務に対するテンションも下がってしまいますし、業務量の不公平感から上司や職場への不満を募らせてしまうことにもなりかねません。こういったことがストレスとなり、身体的、精神的に大きな負担となり、新たな休職者や退職者につながるおそれもあります。  このような普通退職者や休職者の業務を負わされている職員に対し、人事評価の上で何らかの加点をし、今後の昇任昇格に資するとか、また給与を増額することはできませんけれど、勤勉手当を幾らかでも増額するなど、頑張っている職員の励みになるような制度や方策を設ける必要があろうかと思います。  こうした考えは、町のほうにあるんでしょうか、お伺いいたします。 205 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 総務課長 大野君。 206 ◯総務課長(大野明彦君) 普通退職者や休職者による欠員が生じた場合は、会計年度任用職員の任用や、翌年度に新たな職員を採用するほか、管理職や当該業務の経験のある他課職員の応援などにより、ほかの職員の業務の負担増の抑制に努めておりますが、一部の職員にあっては、欠員による負担増が生じているものと認識しております。  議員御提案の負担増となっている職員に対し、勤勉手当を増額することにつきましては、人事評価における業績評価の、着目すべき実績の項目より評価することで、全体評価点に加点し、勤勉手当の成績率に反映することが可能であると考えております。 207 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 208 ◯7番(秋山治美君) 今の答弁ですと、可能であると考えているというような希望的な回答ではなく、迅速に対応していただき、その負担増を勤勉手当に反映していただくなど、職員の頑張った分を目に見える形にしていただくよう指摘をしておきます。  さて、最後の質問となりますが、行政にとって優秀な人材の確保は必須であります。来年度採用職員の募集は先月末に締め切られましたが、町として、どのような人材を求め、また、どのような職員像を目指して育成をしていくんでしょうか。さらには、このことを受験資格のある皆さんにいかに伝えていくんでしょうか。  今年の受験者にはもちろんですが、来年度以降、受験を目指している皆さんにも伝わるよう、町長の言葉でその思いを語っていただきたいと思います。  また、町は様々な課題を抱えており、職員には高い能力や職務に対する使命感といったものが求められている事例はたくさんあります。こういった様々な課題に果敢に取り組む町職員に求められる資質についても、併せて町長のお考えをお伺いいたします。 209 ◯議長(松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 町長 関君。               (町長 関 義弘君登壇) 210 ◯町長(関 義弘君) 秋山議員の御質問にお答えいたします。  複雑かつ高度化する地域課題を解決するためには、職員の能力向上はもとより、組織力を高め、組織として打開できる、より効率的かつ効果的な行財政運営が求められているところであります。  このような中、行財政運営の担い手である職員に求められるのは、一人一人が行政のプロフェッショナルとして、常に職務に意欲を持って取り組むとともに、社会環境の変化にも柔軟に対応し、協働や経営、将来的な視点を持ち、常に、町民の立場に立って考え、自信と誇りを持ち、町民から信頼される職員となることであります。  加えて、組織においても、職員全員が職場をチームとして捉え、ビジョンや目標を共有し、その達成に向けて考え、行動することが肝要であるとともに、職場は業務遂行の場のみならず、学び、成長する場でもあることを認識し、全職員が、職場が人を育てるという意識を持って行動していかなければならないと考えております。  これら職員に求められる資質は、採用当初から全て持ち合わせているものではなく、その大半は、様々な職務経験を積み重ねることで得られるものでありますので、採用により有為な人員を確保しつつ、人材育成により一層注力することで、町民から信頼される職員の育成に尽力してまいります。  よろしく御理解を賜りますようお願い申し上げます。 211 ◯議長(松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 7番 秋山君。 212 ◯7番(秋山治美君) 第5次総合計画におけるまちの未来像「くらしやすさで未来をともにつくるまち」の実現には、まず役場職員が元気でなくてはいけません。そのために、職員の能力や適性を生かした適材適所への配置、また専門的な領域においては、10年先、20年先を見据えて、専門職員の育成、これらを強く望みたいと思います。  私は農家者でありますので、人事管理全体を農業に例えてみますと、職場の環境は作物が育つ田畑と同じで、よい田畑にはよい作物が育ちます。よい種や元気な苗を選ぶのは採用や人材確保であり、苗や種から大きくておいしい作物になるための肥料や水やり、日頃の見回りと作物へ大きくなれよ、元気になれよとの声かけ、これが研修や職員への心配りに当たるのではないかと思います。作況調査はさしずめ人事評価というところでしょうか。食べ頃になって、商品への加工は、昇任や異動という人材活用と同じだと思います。  このように職場環境整備、職員研修と職員への日頃の心配り、そして人事評価等が、互いに連携し、相乗効果を発揮できるような体制づくりが、人材育成に最も必要不可欠であり、そのような総合的な人事システムの確立をぜひ構築をしていただくことを指摘いたしまして、質問を終わりにいたします。 213 ◯議長(松浦俊介君) これをもちまして秋山君の一般質問を終わります。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれをもって散会いたします。  御苦労さまでした。                                  午前11時12分散会       ──────────────────────────── ○地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   令和4年6月8日                清水町議会議長     松 浦 俊 介                ────────────────────────                署名議員(12番)    岩 崎 高 雄                ────────────────────────                署名議員(13番)    吉 川 清 里                ──────────────────────── Copyright © Shimizu Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...