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令和3年第3回定例会(第4日) 本文 開催日: 2021-09-08

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  1. 清水町議会 2021-09-08
    令和3年第3回定例会(第4日) 本文 開催日: 2021-09-08


    取得元: 清水町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-03
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                  午前09時00分開議 ◯議長松浦俊介君) 皆さん、おはようございます。  ただいま出席している議員は14人であります。  広報広聴委員会から、本日の会議の写真撮影をしたいとの申出がありましたので、事務局による写真撮影を許可いたしました。  本日の会議を開きます。  今定例会の一般質問の通告者は6人です。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。       ──────────────────────────── 2 ◯議長松浦俊介君) 日程第1 一般質問を行います。  通告者は通告の順序により発言を許します。  初めに、2番 飯田安雄君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 学校施設長寿命化計画施設改修の取り組みは」「2 町道3号線道路整備進捗状況及び今後の計画は」。  発言を許します。 2番 飯田君。 3 ◯2番(飯田安雄君) 皆さん、おはようございます。議長の許可をいただきましたので、通告書に……。 4 ◯議長松浦俊介君) すみません、ちょっと暫時休憩いたします。                                  午前09時01分休憩                                  ────────                                  午前09時01分再開 5 ◯議長松浦俊介君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  改めまして飯田君、お願いいたします。
    6 ◯2番(飯田安雄君) それでは、始めさせていただきます。皆さん、おはようございます。  議長の許可をいただきましたので通告書に従い質問をいたしますが、質問に入る前に、まず、本年7月3日には降り続いた大雨による土砂災害により熱海市では痛ましい大きな被害が出てしまいました。犠牲になられた方々の御冥福をお祈りするとともに今もなお復興に尽力されている方々に敬意を表し、被災地の一日も早い復興を願うものであります。  また、同7月3日には、線状降水帯が長時間停滞したことにより黄瀬川が近年例のないほどの増水となり黄瀬川大橋の一部が落橋いたしましたが、幸い人的被害はなく県の迅速な対応によって8月31日には仮橋が完成いたしました。これにより従来に近い姿を取り戻しつつあることは安心しておりますが、県には一刻も早い完全復旧を目指していただきたいと思います。  それでは1つ目の質問に入りますが、私は、さきの大雨による災害にも言えるように、近年の集中豪雨や気温の上昇はもはや異常事態と言って差し支えないものと考えています。これらの自然の脅威には、現存するインフラ設備や構築物などは編成当時に想定していたよりも耐用年数が短くなっていくことが予想できます。学校施設も当然その影響は避けられないものであり、未来を担う子供たちが安心して学校生活を送るためには学びやすい学習環境を充実していくことが必要で、その学習環境の充実の一つには、想定よりも速やかに学校施設や設備を整備することが必要不可欠なものと考えられます。  町内の小中学校を見ますと、一定の築年数を経過しており老朽化が著しい校舎も目にしますが、過去の同僚議員からの質問に対しては、「老朽化した学校施設の対応については、学校施設長寿命化計画に基づく施設改修や毎年行っている不具合箇所修繕等により改善を図っていく」と答弁されております。そこで、今回は不具合箇所修繕等の状況と長寿命化計画に基づく施設改修の概要の大きく2点についてお尋ねをしていきます。  まず、不具合箇所修繕等について、直近の学校からの要望に対する実施状況、令和3年度当初予算編成に際し小中学校からの改修要望に対する実施状況はどの程度実施されているのか、伺います。また、令和3年度当初予算要望のうち、令和2年度以前から改修要望のあった箇所はあったのか、併せて伺います。 7 ◯議長松浦俊介君) 飯田君の発言を終わります。答弁願います。  教育総務課長 大野君。 8 ◯教育総務課長大野明彦君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  令和3年度当初予算編成時における小中学校からの施設改修等に関わる要望箇所につきましては全体で56件あり、そのうち対応を済ませた箇所が4件、対応予定の箇所が20件となっております。また、未対応の32件につきましては、急を要するものでないものや学校運営に支障が少ないものなどであります。  なお、令和2年度以前からの継続的な改修等要望箇所につきましては、そのうち23件であり、その中で2件につきましては対応済みでございます。  以上でございます。 9 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 2番 飯田君。 10 ◯2番(飯田安雄君) 要望に対する対応状況については答弁いただきましたが、それでは、要望事項に対する学校との協議については、以前の同僚議員の質問に対して「学校と教育委員会とが共通認識を持つ」と答弁されていますが、学校側からの要望事項に対し具体的にどのような協議を持って学校側へ回答しているのか、伺います。 11 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 大野君。 12 ◯教育総務課長大野明彦君) 要望事項予算編成に当たりましては、施設の維持管理を担当する職員が全小中学校へ出向き現地確認を経た上で学校ごとに重要性や必要性、緊急性などのヒアリングを行い、優先順位の決定を双方で確認することとしております。また、年度当初には予算措置された修繕や工事等について学校等と協議を行い、必要に応じ施設の劣化状況等を踏まえ実施箇所を決定しております。  以上でございます。 13 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 2番 飯田君。 14 ◯2番(飯田安雄君) 老朽化している校舎では突然に不具合が生じる箇所もあると聞いていますが、これらは当然のことながら毎年学校から提出される施設改善要望に含まれていないものと思われます。このように、年度当初に予算では見込んでいなかったもので緊急性を要する改修等が生じたときにはどのように対応しているのか、伺います。 15 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 大野君。 16 ◯教育総務課長大野明彦君) 予算に未計上の要望事項であっても、その緊急性や重要性が極めて高いと判断される改修等が必要となった際は、同一科目における予算の範囲内で必要額を流用して対応することをまずは基本としております。  また、改修等に要する経費が予算の範囲を著しく超え予算の流用では対処することができない場合には、予算に計上済み要望事項や今後における改修計画とのバランス、あるいは施工時期などを勘案しながら、緊急性の高いものについては補正予算を措置するなど対応しているところであります。 17 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 2番 飯田君。 18 ◯2番(飯田安雄君) ただいまの答弁を聞きますと、必要に応じて予算を補正するなどして、限りある財源の中で緊急かつ的確に対応している努力はうかがえます。緊急に対応すべき改修等につきましては、答弁をいただいたように速やかに対応していただきたく思います。  それでは、次に長寿命化計画上の事業について質問いたします。  本年3月、町では国の指針に基づき学校をはじめ公共施設長寿命化計画を策定しました。そこで、学校施設長寿命化計画の概要について、特に計画の目的と長寿命化等実施計画における優先順位の考え方について詳しく説明をお願いいたします。 19 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 大野君。 20 ◯教育総務課長大野明彦君) 学校施設長寿命化計画は、施設の老朽化が進む中、限られた財源で多くの施設整備を行わなければならない状況を踏まえ、長寿命化が可能な施設については適正に改修等を進めることとし、トータルコストの縮減や平準化を図りつつ学校教育施設に求められる機能、性能を確保することを目的に策定したところであります。  また、対象施設における施工時期、優先順位の考え方につきましては、原則、経過年数が多くかつ劣化に対する評価による健全度の結果が低い施設について、町の財政状況を考慮し施設の長寿命化を図る工事を優先的に検討していくこととしております。  以上でございます。 21 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 2番 飯田君。 22 ◯2番(飯田安雄君) 長寿命化等実施計画優先順位の考え方は、建築時からの経過年数が多くかつ劣化に対する評価による劣化健全度の結果が低い施設からということであり合理性があるものと認められます。しかしながら、各学校からの要望のあった改修箇所はこの長寿命化で全て対応可能なのか疑問は残るところでありますので、その点について伺います。 23 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 大野君。 24 ◯教育総務課長大野明彦君) 学校施設長寿命化計画に基づく大規模改修工事は、経年劣化による機能回復工事に加え時代の変化に応じた機能向上に主眼を置いた内容としておりますので、これまでに各学校から施設改修等の要望があった事項についても計画の中で対応していきたいと考えております。 25 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 2番 飯田君。 26 ◯2番(飯田安雄君) 長寿命化計画では、今後の10年間における期間内での大規模改修の予定が記載されているわけですが、近年続く異常気象に加え、本町も、現在台風シーズンの真っただ中であり、いつ襲来するとも分からない災害には油断のならない毎日を続ける必要があると思います。  学校施設は災害時には避難所となる施設でもあり、平時には子供たちが毎日使用する施設でもあります。児童生徒避難者等が安全・安心に利用するために、大規模改修から小さな補修、要望のないものまでケースに応じて速やかに修繕する必要が生じます。これらのことは十分に想定できることですから、長期計画にとらわれず、そのときそのときの柔軟な対応が必要であると考えますが、当局の見解を伺います。 27 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 大野君。 28 ◯教育総務課長大野明彦君) 長寿命化計画は、あくまでも経過年数や劣化度を踏まえて施設の改修の長期的な年次計画を定めたものであります。その年次計画にとらわれず、改修の必要が生じた場合につきましては、緊急性、必要性、重要性を考慮し柔軟な対応を図ってまいりたいと考えております。今後も児童生徒が安心して学校生活を送ることができるよう、各学校と連携を図り学校施設の適切な維持管理に努めてまいります。  以上でございます。 29 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 2番 飯田君。 30 ◯2番(飯田安雄君) 学校施設改修については今までも同僚議員からも多くの質問が出ており、また町民の関心も非常に高い事業であります。先ほどから申し上げておりますが、今後も児童生徒が安全に学校生活を送れるよう、また、その親御さんたちが子供たちを安心して学校に送り出せるよう、常に安全にかつ迅速な対応をしていただきたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。  町道3号線都市計画道路西間門新谷線については、昭和63年の都市計画決定時から長い年月をかけて整備を進めております。その間、香貫大橋の開通を機に沼津市から三島市まで本町を東西一直線に横断する道路として町の交通渋滞の大幅な改善に寄与するとともに、さらに歩道の拡幅による歩行者の安全確保、一部区域の電線の地中化による防災面や景観の向上につきましても、徐々にではありますが進められてきましたことは、行政の継続性の強みを生かした長期にわたる町のぶれない施策の一つであると思います。  さて、私の2番目の質問をする上で、ここで改めておさらいも兼ねまして町道3号線の整備状況について、完了済みの工区を含め町内全体の状況と今後の計画の概要を伺います。 31 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 建設課長 向笠君。 32 ◯建設課長向笠昭彦君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  町道3号線都市計画道路西間門新谷線は、円滑な交通と安全の確保、震災時の医療機関への経路確保等を目的に道路拡幅、電線類の地中化等を主な事業として整備を進めております。工区ごとの状況と今後の計画でありますが、まずは町の事業として平成2年度から10年度までに長沢地先の第1工区及び第2工区の整備を終え、柿田地先の第3工区は県事業として平成11年度から21年度の間で整備が完了しました。その後、平成22年度からは引き続き県の事業として柿田地先の第4工区の整備が進められてきており、柿田橋から役場前までの第5工区につきましても、第4工区の完成後に引き続き県による整備が進められる予定となっております。  また、役場東側から三島市に向けた第6工区から第8工区にかけましては平成10年度から町の事業として整備を進めてきております。そのうち堂庭卸団地地先の第7工区につきましては、現在、鋭意整備を進めているところでございます。  以上です。 33 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 2番 飯田君。 34 ◯2番(飯田安雄君) 町道3号線の全体計画について、その流れは分かりましたが、それでは、現在整備の中心となっている柿田川から西側に当たる第4工区の整備状況について、工事内容や計画についてもう少し詳しく伺います。  第4工区は、令和元年頃から整備工事が著しく進展しているように見受けられますが、特に昨年度は柿田橋から榎木田バス停までの全区間で工事が行われ、完成した部分と未完成の部分が現在も点在しているように見受けられます。工事業者の看板には工事ごとに工期が記載されておりますが、工期終了が近くなると、恐らく工期の延長により看板の日付が変わり、いまだに完成に至らない箇所が多く見受けられます。県が施工する工事であることは承知しておりますが、地元区民からは工事の進捗状況や終了時期が分からず、「新しい道路はいつ使えるのか」との問合せも多くあります。一部工事が完成している部分もあり全体の完了を待たずに利用できる箇所があると思います。つきましては、第4工区の工事の完了及び供用開始の予定について町が把握している状況を伺います。 35 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 建設課長 向笠君。 36 ◯建設課長向笠昭彦君) 柿田地先の第4工区につきましては、全体延長を400メートル、幅員を18メートルとそれぞれ定め県の事業として整備を進めているところであり、現在、町は用地買収を担当させていただいております。  現時点における進捗状況につきましては、用地取得率が97%に達する中で、本年度は昨年度に引き続き電線共同溝及び道路拡幅工事を進め、町道24号線との交差点から西側の暫定供用を目指していると県から伺っております。また、併せまして交差点から東側の買収済みの用地について順次工事を行い、第4工区全体の完成は令和6年度を目標としていると伺っております。  以上です。 37 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 2番 飯田君。 38 ◯2番(飯田安雄君) 第4工区における進捗状況等は理解しましたが、この路線の肝でもある柿田川を渡河する橋、柿田橋の改修については住民の皆様の関心度が最も高いものと想像します。そこで柿田橋の改修について現段階で分かっている情報等を伺います。 39 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 建設課長 向笠君。 40 ◯建設課長向笠昭彦君) 柿田橋の改修につきましては、次の工区である第5工区で予定されております。県では、改修に向けての準備といたしまして、昨年度に地質調査、昨年度から今年度にかけ橋梁詳細設計を実施しているところであります。橋梁詳細設計の概要としましては、既設の柿田橋を残しながら下流部に新たな橋を架橋し、その新たな橋が完成した後に上流部にあります既設の橋の上部工を架け替える予定と伺っております。また、新たな橋を架橋するためには現在の都市計画決定済みの道路幅を下流側に広げる必要があることから、都市計画決定の変更手続が必要となります。  なお、都市計画決定の変更手続は令和4年度に予定し、その後、橋の拡幅により影響が生じる第4工区内の残りの用地買収に取り組んでいくこととしております。  以上です。 41 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 2番 飯田君。 42 ◯2番(飯田安雄君) 最後の質問になりますが、第4工区の供用開始にはまだ時間があります。町道3号線を生活の中心としている地元区民にも一定の進捗状況や一部の供用開始の時期の周知は必要な情報と思います。広報しみずや町のホームページなどで必要に応じた情報の提供を定期的に行うことで地元区民の安心感も広がると思いますが、現状や今後の計画に関する周知はどのように考えているのか、伺います。 43 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 建設課長 向笠君。 44 ◯建設課長向笠昭彦君) 第4工区の現状や今後の計画の周知につきましては、都市計画決定の変更に係る説明会の開催時や工事PR看板等を、担当している沼津土木事務所都市計画課へお願いしてまいります。併せて町といたしましても各種媒体による情報提供を行っていくとともに事業の早期完成を目指し鋭意取り組んでまいります。  以上でございます。 45 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 2番 飯田君。 46 ◯2番(飯田安雄君) 冒頭申し上げましたが、西間門新谷線は町の真ん中を横断する道路として長年にわたり整備を進めてきており、町の代表的なインフラとして利用者の多い道路であると思います。しかしながら、現在も整備を進めている中で工事車両の駐車やバリケードの長期間の設置は毎日目にする沿道の住民にとってはやはり気になるもので、事業の速やかな完了は町民から常に望まれているものと日々感じています。今後も歩行者の安全確保交通渋滞の緩和、近隣住民の生活環境の向上に努めながら完成、完了に向けて着実な整備を進めていただきたいと思います。  これで私の一般質問を終わります。 47 ◯議長松浦俊介君) これをもちまして飯田君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。  再開を9時35分とします。                                  午前09時25分休憩                                  ────────                                  午前09時33分再開 48 ◯議長松浦俊介君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  14番 森野善広君の質問に入ります。  質問事項、「1 コロナ感染拡大を止めるには」「2 バスの停留所の改善を」。  発言を許します。 14番 森野君。 49 ◯14番(森野善広君) それでは、議長の許可をいただきましたので、通告しております2点について質問をいたします。  まず、最初の「コロナ感染拡大を止めるには」というテーマでありますけれども、この通告書を出したのは8月23日で、静岡県でも緊急事態宣言が出され、600人前後の感染者が発生しておりました。この一般質問が2週間後でありますので、2週間の間にどのようになっているのかということで、多いか少ないかというので、少なくなってこの質問が空振りするような状況が望ましかったわけでありますけれども、数は減ったといっても、昨日においても相当の感染者数が発生をしております。  東京オリンピックが始まる7月22日はどのぐらいだったかといいますと、そんなに昔じゃないんですけども、県内でも78名の感染者数、今の3分の1ぐらいなわけです。したがって、そういう事態でも、いろいろオリンピックの問題等取り沙汰されておりましたから、今の数字というのは、減ったといってもまだ非常に重大な状況の中にあるということで、残念ながら通告した時点で空振りになればいいなということが外れてしまいました。そうした中で、やはりコロナ対策の大切さという点で質問していきたいと思います。  昨日も決算の審査の中で、「学校の子供の状況、それに対する対応はどうなのか」というふうな質疑を何点かにわたって行いましたけれども、その後、議員控室で同僚の議員から「学校に通うお子さん、お孫さんの顔から笑顔が消えた、なくなった」と、そういう話を聞かされました。  コロナの感染は、感染して病気になるというだけでなく、感染していない子供たちにも大きなストレスやいろんなしわ寄せがかかってきているというのが今の現状だと思います。「子供は社会の鏡だ」と言います。地域や、そしてその子供たちを見ている先生方の思い、大変さ、困難さを、行政の皆さんとか、皆さんがやるいろんな施策、それを決定する議会が、私たちが責任を持つということでこの問題を考えないといけないと思います。  これまで何回か取り上げてまいりましたけども、国、県の出方を待つ、相談しながらやるという、災害のときには「自らの命は自ら守れ」というふうに言っておりますけれども、国や県や保健所頼みではなくて、清水町としてやれることはやる、自分たちでできることをやるんだということをやらなければこのコロナ感染拡大は止められないと、このように思います。  それで、まず最初の質問ですけれども、これまでも取り上げてまいりましたけれども、コロナ感染拡大を食い止めるためにはPCR検査の拡充、社会的検査を行っていく必要があるのではないかということで取り上げてまいりましたけども、今回もその質問を最初の質問として取り上げて答弁を求めます。 50 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 健幸づくり課長 平井君。 51 ◯健幸づくり課長(平井重徳君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  新型コロナウイルスのワクチン接種が全国的に進む一方、無症状者に焦点を当てて実施するPCR検査、あるいは抗原検査等は蔓延を防止していくための有効な手段であると受け止めておりますが、いずれも検査を行うべき適切なタイミングの見極めが難しいと言われておりますので、社会的PCR検査について現時点で実施することは考えておりません。  以上でございます。 52 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 53 ◯14番(森野善広君) これまでも取り上げてきた中では、「有効な手段」という今回の答弁というのは非常にいい答弁だと思いますけれども、「実施することは考えていない」と。先ほど言いましたように、町としてできることはやらなきゃいけないんじゃないかというふうなことの中で、全く何もしないのかということでは非常に残念だと思いますけれども、感染防止の対策としてどのように考えているのか、質問いたします。 54 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 健幸づくり課長 平井君。 55 ◯健幸づくり課長(平井重徳君) 先ほどの答弁のとおり、社会的PCR検査については、対象者への適切なタイミングの見極めや2回目以降の必要性の有無、また、何より医療機関の協力が不可欠でありますので、著しい感染の広がりで疲弊する医療現場の実情を踏まえますとその実施は難しいものと考えております。  しかしながら、現在保健所では、濃厚接触者とされた方でもPCR検査を実施しないという事例も見られることから、このように感染が疑われる方に対する対策について現在検討しているところであります。  以上でございます。 56 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 57 ◯14番(森野善広君) 「効果を認めたというのは評価します」と言いましたけれども、その後の「タイミングが難しいから実施することは考えていない」というのは、これは後退なんですよ。3月議会で取り上げたときに、そのときの私の質問でどういうふうに課長が答弁しているかといいますと、「県が濃厚接触者に対して行う行政検査のほかに、例えば高齢者施設や学校等における濃厚接触者以外の感染者に対しては、今後町が購入する予定である抗原検査キットの配付に向けて準備を進めているところでございます」と、こういう答弁しているんです。町が購入する予定である抗原検査キットというのは、このときの答弁と今の答弁とでは食い違うと思うんですけども、どうですか。
    58 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 健幸づくり課長 平井君。 59 ◯健幸づくり課長(平井重徳君) 現下の急激な感染の広がりは看過できるものではないと深く認識しておりますので、医療機関にこれ以上の負担をかけない手法、具体的には保健所で濃厚接触者と判断された無症状の方への市販の抗原キットを、町が持っている抗原キットですけど、そちらを配付するなど、感染が疑われる町民に対し緊急的な措置を講ずるべく早急に検討を進めたいと考えております。  以上でございます。 60 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 61 ◯14番(森野善広君) 「検討を進める」というのと、3月議会で「購入を予定している」と、「予定している」ということは、時期は決まっていないけど購入を決めているという意味ですよね。準備を進めているということですから、今、課長が言った「検討する」というのとは違うんじゃないですか。もう3月議会で言った答弁に基づけば「抗原検査キットの購入予定で準備を進めている」ですから、その時期がいつなのかということだと思うんですけども、どうなんですか。 62 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 健幸づくり課長 平井君。 63 ◯健幸づくり課長(平井重徳君) 先ほどの答弁の中では「早急に検討を進めて」という部分でございましたが、早急に検討を進め施策に反映してまいりたいと考えております。  以上でございます。 64 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 65 ◯14番(森野善広君) 3月議会でそういう答弁しているんだけど、何を検討するんですか。答弁お願いします。 66 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 町長 関君。               (町長 関 義弘君登壇) 67 ◯町長(関 義弘君) 森野議員の御質問にお答えをいたします。  陽性者と濃厚接触者につきまして、これは県の事業であって、個人情報の関係から町はどなたが陽性者であるか、また濃厚接触者であるかは把握はできておりません。そういう意味で、抗原検査キットにつきましては、町が把握できる町の施設の中での陽性者、あるいは濃厚接触者につきましては把握できておりますので、そういう方々につきましては、現在でも抗原キットを配付し、陰性であるか、陽性であるかということを判断させていただいております。検討というより、実施はもう実質しているんですが、町で把握できない陽性者、あるいは濃厚接触者については、今現在、配付のしようがないというのが現状でありますので、御本人が個人情報を町に知られてもいいということで御希望があるならば、そういう方たちに対しても抗原キットを配付し検査を進めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 68 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 69 ◯14番(森野善広君) 今、町長の答弁はちょっと後のほうにも引っかかってくるのでそれと一緒にやりますけれども、次の質問に移りたいと思います。  感染者は、先ほど個人情報でなかなか把握できないという話がありましたけども、改めて質問いたしますけれども、本町の感染者の療養状況はどのようになっているのか、答弁求めます。 70 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 健幸づくり課長 平井君。 71 ◯健幸づくり課長(平井重徳君) 新型コロナウイルス感染症は感染症法上の指定感染症であり保健所の業務となっていることから、本町の感染者であっても個人が特定される情報も含め一切教えていただけないため本町で療養状況についても把握しておりません。  以上でございます。 72 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 73 ◯14番(森野善広君) それは違うんですね。8月25日の厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部から各都道府県の衛生主管部へ送られた文章を見ますと、そんなに長い文章じゃないんですけど、最後の部分を読みますけども、「感染症法における感染症対策の実施主体は各都道府県及び保健所設置市とされていますが、自宅療養者の生活支援など住民サービスについては住民に身近な立場である市町村の協力が重要であるため、連携規定に基づき都道府県と市町村が連携して自宅療養者等に対する生活支援を行うようにお願いいたします」という文章が出ているんですけど、これは知っていますか。 74 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 健幸づくり課長 平井君。 75 ◯健幸づくり課長(平井重徳君) 静岡県では、現在においては今後市町と打合せをすることとなっていることで情報を仕入れております。  以上でございます。 76 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 77 ◯14番(森野善広君) 知っているか知っていないかの質問ですので、あれだけ時間がかかったということは知っていなかったということだと思うんですけども、先ほど個人情報だからどうのこうのという話がありましたけれども、国がこういうふうに各保健所、県に「市町村と連携しなさい」という指示を出しているんです。連携するためには感染者の情報を流さないと連携できないじゃないですか。個人情報の問題を言いましたけども、何も清水町民全体に明らかにしようという話じゃないんです。「行政の皆さん方がちゃんと把握しなさい」という話ですから、全然問題ないと思いますよ、個人情報の問題は。  それで、なぜ厚労省がこういう通達を出したかですよ。昨日時点での静岡県の感染状況、一昨日、ホームページから取るのが9月6日時点になっていますけど、入院患者が427名、宿泊療養が195名、自宅療養が3,100名、入院調整中が371名です。自宅療養が多いというのは、これ、問題なんですけども、入院調整中が371名もあるということですよ。入院調整中というのは、感染が分かって、陽性が分かって、保健所が、先ほど言いましたように、感染症法の関係で一手に感染者をどうするか、入院させるのか、自宅療養にするのか、宿泊施設に入れるのかを振り分けする、その調整中が371名もたまっているということなんです。このときの新規感染者は135名でしたから、要するに3日分近く仕事がたまっている、保健所の仕事が、こなせないということなんです。  ちなみに、先ほど言いました7月22日のオリンピック始まる時点でどういう状況だったかといいますと、入院が98名、宿泊が113名、自宅療養が145名、調整中が37名です。そのときの感染者数が78名ですから、感染が分かったら、もうその日のうちに調整が終わって調整者はたまっていないという数字なんです。だから、保健所が機能していて、どんどんどんどん仕事ができているという状況が7月22日です。ところが、昨日の時点では、第5波のピークは過ぎて少し下がってきたところですけど、それでも3日近くの感染者数が放置されているということなんです。自宅療養も放置と同じですけども、この371名の中には重症患者もいるかも分からない、中等症もいるかも分からないということです。一昨日の6日の全ての感染者数は4,093名ですから、入院患者は427名、10%です。7月22日の時点では全ての患者が467名で入院患者は98名ですから、20%です。東京がひどいひどいと言われていても、10%で騒いでいたんです。静岡県も同じような状況なんですよ。さらに保健所の仕事はたまっている。  清水町の住民の方が、昨日も1名ありましたけれども、昨日感染が分かった人は10日から2週間前に感染した可能性が高いわけです。この2週間の間にどのぐらい感染者数があったかというと、58名あったんですね、清水町で。だから、濃厚接触者は2週間自宅待機ですから、感染した人も2週間の間はちゃんと療養しないといけないということでいけば、今、清水町に58名の方が感染者として、どういう形か分からないけどね、今の町長の答弁だと、「全然分からない」という話ですから、入院しているのか、宿泊施設に入っているのか、それとも自宅にいるのか全然分からない58名の方がいるということです。さらに、感染経路不明の方が4割近くありますから、これ以外に感染者から感染をしている、つまりこれ以外にまだ感染者がいる可能性が4割から5割の確率でいるということです。  こういう状況で本当にいいんでしょうか。やっぱり行政は、もちろん県の仕事ですけど、清水町の住民の命と財産を守る義務があるわけです。全然療養の状況は分からない、どこに感染者がいるか分からないと、そういう状況では駄目だと思いますよ。だから、最初言ったように子供たちの顔が暗くなってしまうんですよ。できることはやるということをちゃんと考えてやらなければいけないんじゃないですか。  自宅療養の問題点というのはどういうふうに考えているのか、改めてお聞きしたいと思います。 78 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 79 ◯くらし安全課長(前川仁志君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  自宅療養につきましては、家庭内での感染や急激に症状が悪化するケースといった問題点があると認識しております。これらの事態が生じた場合には保健所から医療機関等へ迅速にかつ確実につなげる体制の整備が重要であると考えております。  以上です。 80 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 81 ◯14番(森野善広君) 急変した場合には保健所が頼りだと。今、保健所はもう仕事がいっぱいで職員は手が回らないんですよ。それで、そういう療養者の命を守れると思いますか。富士市では実際に40代の女性の方が亡くなっています。自宅療養の問題点のもう一つは、ずっと自宅にいればいいですよ、自宅から出かけても全然止める人がいないわけですよ、買物も行くかも分からない。そういう状況では、出かければ感染させてしまうわけですから、感染を食い止めるといったって自宅療養の方の状況をちゃんと把握してて、療養というんなら療養らしくちゃんと管理しないと療養にならないと思うんですけどね。  私は、自宅療養は基本的になくしていかないといけないと、指定感染症ですから、2類に相当する、そういう病気ですから、やはり自宅で療養するというのは間違っているというふうに思うんです。しかしながら、入院施設や宿泊施設、そういう施設が足りませんから自宅療養もやむなしということになると思うんですけども、自宅療養を基本的になくしていかないと住民の命が守れない、感染を広げることを食い止められないということについてはどのように考えますか。 82 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 健幸づくり課長 平井君。 83 ◯健幸づくり課長(平井重徳君) 自宅療養に関しましては、保健所では入院病床の状況や宿泊施設の受入れ可能人数、軽症者等の家庭の事情や本人の希望等を踏まえ自宅療養もしくは宿泊施設の入所等を決定しております。  家族への感染拡大に対する懸念もあることからできる限り自宅療養を減らすべきと考えますが、現状における自宅療養の可否については保健所で判断せざるを得ないと考えております。  以上でございます。 84 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 85 ◯14番(森野善広君) 先ほど言いましたように、保健所も手がいっぱいでなかなか振り分けられないと。保健所だけではなくて医療機関、確保コロナ病床数も少ないと。これは全国的に見ても静岡県は少ないんです、人口10万人当たりの確保数は。10万人当たり10数床ということで少ない。ホテルの宿泊もなかなか広がらないというふうな状況で、先ほど言いましたように、国も「各自治体と協力をして自宅療養の支援をしなさい」というふうなことを考えているわけですから、先ほど答弁されましたけど、その答弁を変えて、自宅療養の情報をちゃんと把握して清水町ができることはやるということは考えないんですか、もう一度質問いたします。 86 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 健幸づくり課長 平井君。 87 ◯健幸づくり課長(平井重徳君) 今後、保健所から自宅療養者の情報提供と支援に対する要請があった場合には協力してまいりたいと考えております。  以上でございます。 88 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 89 ◯14番(森野善広君) 何で保健所待ちなんですか。吉田町では、30日、「新型コロナウイルス感染症の増加を受け町内の自宅療養者を対象に食料品の配付を行う」と発表した。吉田町にだけ保健所は連絡したんでしょうかね、県は。「感染者のいる世帯の負担軽減と感染リスクの低減を図るため町内に立地するドラッグストアと連携して、原則として自宅療養者のいる世帯の家族の分も含めて生活用品を支給する。パルスオキシメーターも10台購入し、保健所の貸出品を確保できていない家庭療養者に貸し出す」と。やっているところはあるじゃないですか。やっているというか、これからやるということで決めているところあるじゃないですか。何で清水町はできないんです。できない理由をお答えください。 90 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 健幸づくり課長 平井君。 91 ◯健幸づくり課長(平井重徳君) 県のほうから自宅療養者に対する適切な支援ということで、現在9月8日締切りで県の調査が入ってございまして、その後9月10日に説明会を実施するということで来てございますので、それと一緒にやっていきたいと考えております。  以上でございます。 92 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 93 ◯14番(森野善広君) 皆さんも同じ公務員で県の状況は分かっているわけですから、先ほど課長が「医療従事者も大変だから」といった理由を挙げましたけど、今、保健所の職員はそれ以上に大変だと思いますよ。同じ公務員として、じゃあ、できることはやりましょうと、県待ちじゃなくて、清水町から「これはやりますから、この仕事をやりますから」ということで、それが住民の命や健康、それで子供の笑顔を取り戻すと、そういうことにつながるんじゃないかと思うんですよ。  町長、そこら辺の決断はできませんかね。 94 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 町長 関君。               (町長 関 義弘君登壇) 95 ◯町長(関 義弘君) 先ほども申し上げましたけども、あくまでも陽性者であるとか、濃厚接触者の情報がない限り対応はできない状況でありますので、県のほうに働きかけて情報提供していただけるようお願いしてまいりたいと思います。  以上でございます。 96 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 97 ◯14番(森野善広君) 町長は「こちらから働きかける」という話で、課長は「説明会とかを待つ」ということで大分評価できる答弁だったと思うので、ぜひこちらから働きかけるだけではなくて、先ほど言ったように、清水町の住民ですから、清水町の住民の命、財産を守るということでいけば、やっぱり感染者数が自宅でどういう状態になっているのかと。家族のいる方は子供だっているわけですよ、富士市で亡くなったお母さんは子供がいるために入院できなくて命を落としたということを言われているんです。そういう子供のことも考えたら、県が、国が、保健所がと言えないと思うんですよ。  先ほど町長が言ったみたいに、ぜひこちらから働きかけて情報をいただいて、清水町の感染者数についてはきちんと管理をすると。それで、吉田町みたいにパルスオキシメーターも用意をして、生活必需品と同時に必要なところにはパルスオキシメーターも配付するということが必要だと思います。ぜひ保健所に働きかけると同時にそのことをやっていただきたいということを言って次の質問に移ります。  次の質問は、バスの停留所の改善をということであります。  この通告書を出したときにはまだすごく暑い日で、今は9月ですが、「まだまだ暑い日が続いています」という出だしになっていますけども、ここ二、三日は秋みたいな非常に過ごしやすい日で、コロナのほうは、残念ながら大幅に患者数が減るという状況になっておりませんでしたが、この暑い予想は外れてしまいました。  運転免許の返納等が進んでおりますけれども、返納後は歩行など、そういう歩道を利用する、バスを利用する、こういうことが中心になっていくわけです。これまでも町内の道路については改善の余地があるということで取り上げてまいりましたけれども、このことについて、町内の道路、歩道、高齢者などが利用する上でどういう問題があるのか、認識があるのか、お答え願います。 98 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 建設課長 向笠君。 99 ◯建設課長向笠昭彦君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  本町の歩道の現状につきましては歩行者空間が狭い箇所や段差のある箇所も少なくないと認識しておりますので、順次補修を行い、歩行者空間の確保や段差の解消に努めております。また、幹線道路の新設改良の際には車道に併設する歩道について歩行者の安全に配慮した整備を行っております。  今後におきましても、第5次清水町総合計画の施策の一つに掲げております交通事故のないまちづくりの推進を踏まえつつ歩行者にとって安全な道路環境の整備に向け努めてまいります。  以上です。 100 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 101 ◯14番(森野善広君) 町内の道路にはいろんな問題があるという認識は同じだと思います。第5次清水町総合計画の中でも、答弁の中では「交通事故のないまちづくりの推進」ということで取り上げておりますけれども、基本目標の第4、町内外への利便性を高める交通基盤の整備で、その中で「快適な道路の整備」というのがあります。「快適に通行できる道路環境の充実を図ります」というふうなことでも第5次清水町総合計画の中で規定しておりますので、そういう目標に向かって一つ一つ問題点を解決していくということで取り組んでいただきたいと思います。  その上で、具体的な課題としてこれまでも取り上げてきたバスの利用の場合、「停留所のところにベンチがないところがほとんどで、待っている間、木陰もなくて暑いさなかには非常に大変な思いをする」という声があります。そうした点で、高齢者等が利用しやすいように、障害者も含めてでありますけれども、ベンチと木陰をつくって利用しやすいようにすべきだということでこれまでも取り上げてまいりましたけれども、改めてここで質問したいと思います。よろしくお願いします。 102 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 103 ◯くらし安全課長(前川仁志君) お答えいたします。町循環バスは高齢者、障害者等の交通弱者の日常交通の確保を図るとともに公共交通の利用に伴う渋滞緩和や交通事故の抑止等を目的に運行しております。また、その停留所につきましては、利用者の利便性を高めるため町内の主な施設を結んでおり町内の全域を循環することから、やむを得ず幅員の狭い路上に設置している箇所もあります。議員御提案のとおり、高齢化社会等への対応の観点からも、誰もが利用しやすい循環バスとするためにベンチ等の設置可能な箇所について調査し利用状況や周辺状況を踏まえた上で関係者と協議を行いながら検討してまいりたいと考えております。  以上です。 104 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願いします。 14番 森野君。 105 ◯14番(森野善広君) 「ベンチ等の設置可能な箇所については調査し」ということでありますけれども、何を調査するんですか。 106 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 107 ◯くらし安全課長(前川仁志君) どのような設置箇所についての調査かということでございますけど、やはり幅員ですとか、周辺の安全、そういったものを確保できるようなところでないと設置ができないということでございますので、そういったスペース的なものも含めた調査を行ってまいりたいと考えております。 108 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 109 ◯14番(森野善広君) 幅員とか、通行の関係でいけばそんなに大変な調査ではないと思うんですけども、目視でも、今現在でも結構歩道が広いところ、歩道が広くて植え込みとかがあるところについては椅子を置いても全然問題ない。あと問題としては、道路交通法の関係で道路使用許可を出さないといけないというふうになっているわけです。沼津署に確認したところ、「特に規定はない」という話です。「何メーター確保されていなければいけないという規定はありません。道路使用許可として設置を申し入れてくれれば調査をして許可を出します」というふうなことでした。  その、先ほど言った課長の二重に調査をすることはないんじゃないですか。簡単なところでは道路使用許可を出してあとは警察に任せればいいじゃないですか、そういうふうに思うんですけども、いかがでしょうか。 110 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 111 ◯くらし安全課長(前川仁志君) お答えいたします。今、スペース的なことについてお話しさせてもらいましたけれども、あと公共ということで設置いたします場合には、設置基準というか、工作物の基準がございます。安易な風等で飛ぶようなものを設置するわけではございませんので、しっかりとした構造物として、また道路も地権者に絡む場合もございます、スペースがあるかというだけではございませんで、そこの所有者であったり、構造物としての設置が可能かどうか、そういった観点もございますので、複数にわたった調査を必要として考えているというところでございます。  以上です。 112 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 113 ◯14番(森野善広君) 設置の椅子の話がありましたけども、町内循環バスの、東海バスは別にして、町内循環バスの食遊市場のバス停、東海バスが供用しているみたいでありますけれども、そこに置いている椅子は、今、課長が言ったような状況ではないんじゃないですか。そういう状況を放置しておきながら、今、課長が言ったようなことは、「いや、そういう危ないところがあるからすぐ直す」と言うのならともかくとして設置しない理由にはならないんじゃないですか。今現在ずっと、私、いつからか分からないですけど、相当長い間置きっ放しですから。そういう町内循環バスのバス停ですよ。その点についてはどうですか。 114 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 115 ◯くらし安全課長(前川仁志君) お答えいたします。今、御指摘ございました食遊市場のところにあるベンチということでございますけども、こちらにつきましては、町としましては特に道路占用等の許可の確認も取れておりませんし、また、バス事業者が設置したものではございませんというところの確認は取れてございまして、周辺の方の善意ということで置かれているものかと認識してございます。  これにつきまして厳密にお話をさせてもらうと、ちょっと現状ではよろしくないというところもございますので、町といたしましては、ちょっとその周辺のところで、もっとしっかりしたものとして正式に手続できるようなものができないものかということで今検討しているところでございます。  以上です。 116 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 117 ◯14番(森野善広君) 最初の答弁も含めて「設置する方向で考えている、食遊市場の椅子も含めて改善したい」というふうな答弁として受け取ってよろしいですか。 118 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 119 ◯くらし安全課長(前川仁志君) 議員御指摘のとおり、可能なことに対しましては設置を含めて進めていきたい、検討していきたいということでお受け止めいただいて結構でございます。 120 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 14番 森野君。 121 ◯14番(森野善広君) 長泉町も巡回バスを出しています。最初は清水町と共同でやっていたんですけど、個別にやるというふうな形です。長泉町の巡回バスのバス停を見ますと、少なくないところで椅子が設置されております。課長が言うように、危険がないように道路に固定したり、相当重いブロックの上に椅子を設置したり、それなりのしっかりした椅子が少なからず設置されております。たまたま見ているときに、利用者、利用者といいますか、座っている人がいたのでお聞きしたら、「助かります」「バスも時間どおり来ればいいけども、そういうときばかりじゃないし、やっぱりあることは非常にうれしいです」と言っていました。それで、「ほかのところでないところもあるんですけども」と言ったら、「できれば全てのバス停にあれば、行った先でなかったり、行った先で降りるときはいいですけど、また乗るときはそれを使いますから、やっぱりあると便利だ」という話をしておりました。残念ながら清水町のところには椅子がないのでそういう感想は聞けませんでしたけども、そういう利用者の思い、それを理解していってもらう必要があると思うんですけども。
     あと、先ほど言いました東海バスさんのバス停ですけど、カドイケのバス停については椅子があるんですけれども壊れているんですね、穴が空いて。そういう点で、東海バスさんが設置したのかどうか分かりませんけれども、住民が利用するバス停ですから同じだと思うんですね、住民の危険性というか、危なさという点では。そういう点では、東海バスさんのバス停ですからそこのバス停については責任を持ってもらうというふうなことで、行政で椅子の改善ができなければ東海バスさんに改善の申入れをすべきだというふうに思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。 122 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 123 ◯くらし安全課長(前川仁志君) お答えいたします。今、御指摘がございましたカドイケのところのバス停のベンチについてでございますけれども、こちらも確認しましたところ東海バスのほうで設置したものではございませんで、これもどなたか善意の椅子ではないかということになってしまうわけですけれども、その辺の対応につきましては、安全性をまた確認しますけれども、どなたが設置したかちょっと分からない状況でもございますので、そういったことについては状況をもう一度確認したいと思っております。 124 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。森野君、あと15秒ですけど。 14番 森野君。 125 ◯14番(森野善広君) では、よろしくお願いいたします。以上をもちまして終わります。 126 ◯議長松浦俊介君) これをもちまして森野君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。  再開を10時30分といたします。                                  午前10時19分休憩                                  ────────                                  午前10時28分再開 127 ◯議長松浦俊介君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、13番 吉川清里君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 沼津市ごみ焼却場の課題を問う」「2 女性の貧困を救う施策は」。  発言を許します。 13番 吉川君。 128 ◯13番(吉川清里君) それでは、議長の許可が出ましたので、通告してあります標題について質問をさせていただきます。  まず、沼津市ごみ焼却場の課題についてですが、沼津市が建設を計画しているごみ焼却場新中間処理施設については、今まで同僚議員も含め何回か質問が行われております。いろいろな問題点、課題が指摘をされております。まず1つは、建設予定地に隣接する地元とも言っていい外原区に住んでいる住民の意向はどうなのかという点、そして、現在の焼却炉の建設が決まる際に交わされた覚書の件、また、新しい焼却場を造るには莫大な建設費がかかりますが、当町にも当然その負担金がかかってくるという財政的な問題、そして最後に、ごみを燃やして処理をするということが地球の環境にとって影響がどうなのかという問題です。今回は住民の意向と覚書についての問題点、そして環境への影響について質問をしたいと思います。  今年の3月議会で一般質問もさせていただきましたが、私はごみ焼却場について、2019年(令和元年)に県と沼津市と清水町の担当者が環境省へ赴きヒアリングを受けたことについて質問をいたしました。その際、沼津市が作成した復命書、「沼津市当局への報告書を基に沼津市が外原区に対し新たな覚書を作成する意図がある」というふうに発言をしましたが、質問後に、これは沼津市側の発言ではなく清水町側の担当者の発言だったことが判明し、その部分の発言は3月議会当時は取消しをいたしました。  改めて、環境省でのヒアリングの際に清水町の当時の担当課長が外原区について、「焼却場の建設の件で清水町に協力していく予定である」と沼津市と清水町双方の復命書に記載をされていますが、その意図、真意はどこにあるのかを答弁をお願いします。 129 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 130 ◯くらし安全課長(前川仁志君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。  令和元年12月20日の環境省訪問は、沼津市新中間処理施設整備事業の状況報告及び施設整備に係る国の交付金の申請等に係るリードの確認のため県及び沼津市の担当者とともに出向いたものです。その際に環境省から新中間処理施設に関する地元住民の状況について説明を求められたため、町と外原区役員との意見交換会を実施しているという状況について説明いたしました。  なお、復命書に記載されました覚書等につきましては、今後、町としては廃棄物処理の方針に関し外原区との協議の中で特に重要と思われる確認事項を書面で取り交わすことも想定して意見交換を行っている、そういった町の姿勢を説明したものであります。  以上です。 131 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 132 ◯13番(吉川清里君) 今の課長の答弁の中の、「特に重要と思われる確認事項」とは具体的にどういうことであるのか、お答えをお願いします。 133 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 134 ◯くらし安全課長(前川仁志君) お答えいたします。具体的な確認事項はございません。あくまで一般的な協議等の流れといたしまして意見交換を行っていく中で重要である事項を取りまとめ、最終的には書面で確認を行うという町の認識でありました。 135 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 136 ◯13番(吉川清里君) 特に具体的には確認事項というのは定めてはいないということで一般的なお話を今、課長がされましたけども、外原区の役員さんと意見交換を行っているということは事実ですが、「新しく覚書をつくるという話はその意見交換会の中では出ていない」ということで外原区長も役員会で発言をしております。復命書の内容と矛盾をしておりますが、「想定」という答弁をされましたが、これは行政側だけが想定しているという認識で、外原区としては想定していないのではないかというふうに思いますが、その点についてはいかがでしょう。 137 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 138 ◯くらし安全課長(前川仁志君) お答えいたします。先ほども御答弁しましたとおりでございますけれども、町としましては、あくまで一般的な協議の流れといたしまして、当然重要な事項につきましては文書等で最終的に確認をするであろうということで、その必要性があるということで考えているところでございます。  以上です。 139 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 140 ◯13番(吉川清里君) 外原区の焼却場建設への態度は、前回の一般質問でも述べたとおり、賛成でも反対でもない静観という立場であり、区として新しい覚書をつくるということには触れておらず、町への協力云々についても特段コメントはしておりません。答弁では「一般的な協議の流れとして書面を取り交わす」ということを言っていますけれども、それが覚書という形になるというのは区が表明をしていることと矛盾しているのではないんでしょうか。この矛盾をしているかどうかということについてお答えをお願いします。 141 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 142 ◯くらし安全課長(前川仁志君) お答えいたします。新中間処理施設整備に対しまして静観の姿勢を示している外原区と町が、今後の地元への対応でありますとか、町の廃棄物処理行政について意見交換を進めている状況を関係者に説明したものでありまして、その覚書という言い方が正しいかどうかというところはございますけど、あくまでそういった中での重要事項はいずれ書面として出てくるということの認識でございまして、特に矛盾している点はないというふうに考えてございます。  以上です。 143 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 144 ◯13番(吉川清里君) 覚書という言葉が正しいかどうかという、今の課長の答弁もありましたけれども、後で述べますけれども、昭和49年当時に交わした覚書についても、非常にこれは問題にもなっているし、法的な効力があるかないかということでも議論が分かれているところであります。ここで「一般的な話だ」ということで断ったとしても、また新たな覚書の話が出るということは、非常にセンシティブな問題であるとともに新たな動揺、波紋を呼ぶことでもあります。  私としては、確かに協議をしてその協議の過程でいろいろな話が出たところを確認するという意味で文書にするということは一般的な話としてはありますが、それをまた覚書という効力があるかどうかという問題が発生するそういう形にするというのは非常にこの課題に対して姿勢が問われてくるというふうに思います。「具体的に確認事項があるわけではない」ということも答弁でありました。また、最終的には書面で確認を行うという、あくまで一般的な流れであるならば、別に覚書でなくても単なる報告書という形でもいいわけですね。  以前の覚書が、今言ったように法的に効力があるかどうかという点でも見解が分かれているところがありますから、ここで「新たな覚書を」という話が出たら、以前の、昭和49年当時の覚書の重みが分かっていないのではないかという批判が出ても当然だと思います。行政は、「覚書ありき」のように受け取られかねない協議のやり方は改めるべきだと思います。  では、以前の昭和49年の覚書についてですが、沼津市と外原区が結んだ覚書については、新施設の整備に係る外原区での説明会のときに、当時の栗原沼津市長が、「覚書を破棄することになり申し訳ない、約束を破ることになって非常に申し訳ない」と、当時集まった外原区民に対して口頭で謝罪をしております。先ほども言ったように、法的に拘束力があるかどうかというのは議論の余地があることであり、口頭での謝罪で済むのかという問題はありますが、それとは別に、清水町と外原区も、昭和49年11月13日、沼津市との覚書を交わす前日に覚書を交わしています。  内容は、「三ノ洞ごみ処理場の撤去について、沼津市において昭和58年に新施設が完成した時点で三ノ洞の処理場について撤去の実現を図る」と、当時の平井喜久夫町長名で外原区長と外原区闘争委員長に宛てて出されています。ここで出されている昭和58年というのは、この覚書に先立ち外原区と闘争委員会から出された要求書にごみ焼却場の撤去期限を昭和58年3月末までと要求しているためです。本来なら昭和58年に撤去されるはずだった施設がその後ずっと延命をされ排出ガスの基準が厳しくなっても基幹改良工事を行い今までずっと稼働をしているのが今現在の状況です。この清水町と外原区との覚書について行政はどのように認識しているのか、答弁をお願いいたします。 145 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 146 ◯くらし安全課長(前川仁志君) お答えいたします。本件につきましては、沼津市が市内の他の地区に新たな焼却処理施設を建設した際には現焼却処理施設について撤去の実現を図る旨を交わした内容であります。遡れば昭和49年当時、沼津市において将来的に他の地区での焼却処理施設の整備計画があったことからこのような内容の覚書が締結されたものと認識しておりますが、新たな焼却処理施設の整備が実施されなかったことから覚書は実行されておりません。  以上です。 147 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 148 ◯13番(吉川清里君) 「実行されておりません」という答弁ですけれども、確かにそのとおりなんですが、単に約束が果たされていないだけではなくて、これもまた清水町と外原区との間の覚書をほごにしているんじゃないでしょうか、約束を守れなかったということになるんじゃないでしょうか。沼津市が別な場所に建設をしなかったからと沼津のせいにするのではなくて、清水町行政として覚書が守れないということをどう外原区に説明するのかきちんと態度を示さなければいけないと私は思います。  本来ならば「外原区民に対して説明会を開いてほしい」という要望をしたいところではありますが、コロナ感染予防の点からも今一堂に集まる説明会は行えない状況ですから、行政はその点について、沼津市だけでなく清水町にも覚書の責任があるということをしっかりと認識をしてほしいと思います。  では次の質問に移りますが、先日、沼津市の旧ごみ焼却場跡地の土壌から鉛が検出されたと報告がありました。これについて当町への影響はあるのでしょうか。また、どうして鉛が検出されたのか、その原因は分かっているのか、答弁をお願いいたします。 149 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 くらし安全課長 前川君。 150 ◯くらし安全課長(前川仁志君) お答えいたします。旧ごみ焼却場跡地の土壌から検出された鉛及びその化合物の影響についてでありますが、検出された箇所は、69地点の調査を行ったわけでございますけれども、その中の3地点に限られており、その3地点はこれまでも地表がコンクリート等で覆われており風雨等による飛散、流出する危険がなく、また、場内の最下流部で採水した地下水には鉛及びその化合物が検出されていないことから周辺への影響はないものと考えております。  また、これらが検出された原因につきましては、昭和52年に解体されました旧ごみ焼却場のごみピット及び灰ピットに該当する地点から検出されたものでございます。当時の焼却物に混入されていた廃棄物が原因ではないかということで推察されると伺っております。  以上です。 151 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 152 ◯13番(吉川清里君) 鉛というものは毒性が非常に強い物質で、経口あるいは吸入摂取で体内に入ると、発がん性、神経障害や腎臓、生殖器に、たとえ微量であっても強い毒性を及ぼすという危険性があります。当時、一般ごみに付着していた鉛が解体時に解体されても土壌に残っていたということですが、40年以上たっても検出をされるということは、今の答弁で「影響はない」ということでしたが、なお不安が残るものです。古い焼却場だったので鉛が焼却のときに出たんじゃないかというわけでもないようです。  滋賀県大津市では、今年6月にばいじんから基準値以上の鉛が検出されています。これは3月に完成した新しい焼却施設の試運転で検出をされたもので、新しい施設でも鉛などの重金属が排出される可能性が指摘をされています。「ごみは焼却をしない、違う方法で処理を」ということで、同僚議員も含めて今までの一般質問でも繰り返し主張されてきました。町長は全てのごみを処分する方法は今のところ見つかっていないとして焼却以外の方法で処理することには後ろ向きの答弁ですが、確かに今、全てのごみをそれ1つで完全に処理する方法というのは技術的には確立されてはおりません。しかし、科学技術というものは、夢の技術でそれ1つで全部解決できるというようなものではなく、治験を重ねながら、実験も重ねながら、あらゆる効果を探り複合的に組み合わせて現実問題に対応し、そして処分をしていくものではないでしょうか。  今のコロナ感染対策でも、ワクチンだけでも感染は防げない、マスクをしたり、手洗いを十分にしたり、密を下げる、かかった場合は医療施設を拡充して療養に努めるというようなあらゆる方法を重ね合わせなければ感染は抑えられない。そのことと同じだと私は思います。  当町は総合計画にSDGsの理念を取り入れておりますが、SDGsの中での環境に関する目標として、目標14、海の豊かさを守ろう、目標15、陸の豊かさも守ろう、そして目標13、気候変動に具体的な対策をがあります。ごみ焼却場が環境に与える影響について町長はどう考えているのか、SDGsの理念に果たして合致していると考えているのか、お答えをお願いします。 153 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 町長 関君。               (町長 関 義弘君登壇) 154 ◯町長(関 義弘君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。  今回計画されている沼津市の新中間処理施設につきましては、再生可能エネルギーを用いた発電、温水プールへの温水の供給等ごみの焼却により発生する熱エネルギーを有効活用することにより処理システム全体で温室効果ガスの発生の抑制を図ることができ、最新の設備の導入により環境負荷の低減に大いに寄与するものになっていると考えております。  また、現在の廃棄物処理技術におきましては、先ほど議員もおっしゃいましたけども、町から発生する全てのごみを焼却しないで安定的かつ確実に処理する方法は現時点では確立されていないという実情を踏まえますと、これまで同様にごみの減量化やごみの発生量を減らす取組を積極的に推進していくことは当然ながら、適切な廃棄物処理を行うための焼却施設は必要であると考えております。  繰り返しになりますが、このたび計画されている新中間処理施設は最新設備の導入によりまして環境負荷の低減を図るものでありますので、SDGsの理念に反するものではないと考えております。よろしく御理解を賜りますようお願い申し上げます。 155 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 156 ◯13番(吉川清里君) 今の町長の答弁では「新しい焼却場が最新設備であるために環境負荷は少ない」というふうにお答えされていますが、それらがどういう設備なのか、また、沼津市は計画中でありますので、私たち清水町側、そして外原の区民には詳しい説明はなされておりません。CO2の発生の抑制も図られるということですが、これは、ごみ焼却場から排出されるCO2自体を削減するというよりも焼却の熱エネルギーで発電し火力発電で発生するはずだったCO2を相殺するという仕組みで、本当に温暖化対策に効果を発するかという点ではよく吟味をする必要があります。  今、今年も温暖化による異常気象というのが日本だけでなく世界中で影響を与えている。この気温上昇を抑えていかなければこれから気候変動がさらにひどくなるというふうに科学者からも予測をされ指摘をされています。単に相殺してCO2を緩和するというよりも、発電も、そしてごみ処理も共にCO2の発生を抑制する方法に切り替えていかなければならないというふうに思います。発電についても、火力中心から自然エネルギーを利用するという方向にも大幅にかじを切り替えていかなければならないときだというふうに思いますし、ごみ処理についても、従来の焼却から大きく方向転換が必要とされる時期になっていると思います。  町長は3月議会の答弁で「ごみ処理施設は、いわゆる迷惑施設であるために施設周辺の住民はないほうが当然いいと考えているので反対するのが一般的である」というふうに言っております。沼津市のごみ焼却場建設の問題は、一般的な、いわゆる迷惑施設だから建設反対という単純な話ではなく、いかに環境を守っていくのか、そして40年前、50年前に交わした覚書という約束の道義的責任をどう取っていくのかが問われていると思います。そういう問題であるということで町長にも深く認識をしていただき地元である外原区民にも対応をしていただきたいということで、それを主張して次の質問に移りたいと思います。  では、次の質問に移ります。コロナの感染拡大によって経済的に追い込まれ貧困に陥る人々が増えています。特に女性がその影響を多く受け、女性の自殺が急増し、NHKの7月の報道では、前年比18.4%、自殺が増えていると報じています。厚生労働省では、コロナの影響が長期化して、特に女性は仕事や家庭、子育てなど様々な場面で悩みを抱え追い詰められている可能性があると指摘し、「ためらわずに支援機関や自治体などに相談してほしい」と呼びかけています。  女性が貧困に陥る原因は必ずしも本人の責任だけではなく、労働の場での男女差別や子育ての負担が重いなどの社会の構造に要因があります。今回の質問では、女性の貧困のうち生理の貧困、母子世帯の貧困、若年層ひとり暮らしの貧困の3つの側面から、町は何ができるのかについて質問をいたします。  まず、生理の貧困についてですが、5月に新日本婦人の会の清水町班の会員が生理用品の無償配付と学校のトイレへの配置を担当課長に要望する文書を提出し懇談をいたしました。私も会員の一人でありますのでその場に参加をいたしました。女性にとって毎回の生理用品や生理に関係する薬品などの購入に少なくない金額がかかり、特にコロナ禍で収入が減った女性が生理用品も買えない状況になると、生理の貧困が大きく報道されるようになりました。県内では富士市が4月から生理用品の無償配付を行い、その後焼津市、御殿場市などが同じように無償配付を行っております。当町でも8月から生理用品の無償配付が実施をされておりますが、ちょうど1か月たったところで現在の配付状況はどうなのか、また町民への周知方法はどうなっているのかを答弁をお願いいたします。 157 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 福祉介護課長 岩崎君。 158 ◯福祉介護課長(岩崎健二君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。  本町では、コロナ禍が長引く中、経済的事情などで生理用品が十分に購入できない生理の貧困対策として、8月2日から町内の女性を対象に町内3か所で無償配付を行っており、8月31日現在、清水町役場で12件、保健センターで12件、福祉センターで8件の計32件配付をしております。また、周知の方法といたしましては、プレスリリースにより7月28日の新聞に掲載されたほか、8月1日号の広報「しみず」の発行に合わせ全戸へチラシを回覧し、さらに町ホームページによる周知も行ったところであります。  以上です。 159 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 160 ◯13番(吉川清里君) 合計して32件の配付があったということで、この施策が貧困対策の一つとして効果が出ていると言えるのではないでしょうか。生理用品の配付だけではなく相談窓口の案内も行っているということなので、実際に困っていること、あるいは支援の窓口にたどり着けるということも期待してこの事業も継続していってほしいと思います。  配付を受けるには、役場内や庁舎内の女性トイレなどに置いてあるミモザカードという名刺大のカードを窓口で提示するだけで生理用品を受け取ることができるとされております。カードにミモザの花を採用したのは当町の担当課の女性職員のアイデアだと聞いております。ミモザの花は毎年3月8日の国際女性デーのシンボルであり、この国際女性デーは、そもそも女性の参政権を求めて運動が始まった、それを記念する日でもあります。それにちなんでミモザを選んだ女性職員の意識を私は高く評価をしたいと思います。  この無償配付の周知にチラシ、ホームページなどを活用したということですが、若い女性にとっては紙のチラシよりもインスタグラムやツイッターなどのSNSを使ったほうが情報手段としてはなじみがあります。今からでもSNSを使った発信を行ってより周知を広めてはと思うのですが、いかがでしょうか。 161 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 福祉介護課長 岩崎君。 162 ◯福祉介護課長(岩崎健二君) お答えいたします。議員御提案のとおり、SNSを利用した周知につきましては情報発信の手段として若年の女性に有効であると考えますので、今後ツイッター等を活用し実施してまいりたいと考えております。  以上です。 163 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 164 ◯13番(吉川清里君) 先ほど述べた新日本婦人の会の要望では学校トイレへの配置も要望内容としてありました。小中学生、10代のうちはまだ生理の周期が安定せず本人が予期せずに生理になってしまうという場合もよくあります。また、あってはならないことですが、虐待などで保護者に生理用品を買ってもらえない子供も残念ながらおります。必要なときにすぐ手に取れるようにトイレへの配置が必要ですが、学校での現状はどうでしょうか。 165 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 大野君。 166 ◯教育総務課長大野明彦君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。  町では、本年6月、希望する児童生徒を対象に無償で配付するという取扱を定めたところでございます。  なお、配付方法につきましては、各小中学校の養護教諭と協議し検討した結果、児童生徒が相談しやすい環境を整備し家庭の実態把握に努めるとともに、衛生管理の観点から各校とも保健室に常備し、相談のあった児童生徒に直接手渡すようにしております。  以上でございます。 167 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 168 ◯13番(吉川清里君) 保健室の養護教諭に聞いたところ、今までは、確かに保健室でも用意はしてあったけれども、貸出しのような形で、取りに来た生徒には渡して渡した枚数分だけまた返してもらうというような形を取っていたそうです。今、課長の答弁では、本年6月から無償で配付するという取扱いになったということで一歩前進というふうに思いますが、トイレに配置ではなく保健室で対応ということで、その辺、まだ生徒にとってはハードルが高いのかなというふうにも思います。  保健室は通常1階にありますが、例えば3階の教室の児童生徒は、トイレで今必要なのに1階までわざわざ降りていかなければなりません。例えばトイレでトイレットペーパーがなくなったときに、「1階の保健室まで取りに来てください」ということは普通言えないでしょう。保健室で相談することも、それは1つ大事なことだと思いますが、思春期の女子にとっては、保健室に行くということも、他の生徒の目もあったり、あるいは精神的なハードルが高い子もいます。ぜひトイレへの設置も併せて実施をすべきではないかと思いますが、いかがでしょう。 169 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 教育総務課長 大野君。 170 ◯教育総務課長大野明彦君) 議員御提案の学校トイレへの配置につきましては、衛生面や管理方法等について課題があることから現時点では考えておりません。  以上でございます。 171 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 172 ◯13番(吉川清里君) 衛生的とか管理方法とかで課題があるということですが、これはクリアできない問題ではないというふうに思います。現に先行して実施している自治体もあります。奈良県大和郡山市では、学校の女子トイレの中に書類を入れるようなプラスチックのケース、書類ケースですが、これを置いて、その中に、生理用品にもいろいろな書類があります、多い日用、軽い日用、またいろんな形、児童生徒の使いやすいように合わせて様々な種類をそろえて、それをいつでも手に取れるように、「持っていっていいよ」と無償で配付をして、なくなったものについては保健の養護教諭が補充をするというような形を取っております。ただ持っていくだけではなくて、「子供に悩み等があればまた相談に乗るよ」という形での、当然お知らせも含めて、子供の相談に乗りやすいようにするというのもこの一助になるのではないかなというふうに思います。ぜひ先行している他市町の自治体の例も研究をしていただいて実施に向けて検討していただきたいというふうに思います。  では、次に母子世帯の貧困について質問します。
     コロナ禍でなくても母子世帯はもともと収入が低く貧困率が高いという状況にあります。さらにコロナの影響で、仕事がなくなった、収入が減ったという母子世帯は非常に多いです。清水町には当事者の組織であるひとり親会があります。このひとり親会は相互に情報交換をしたり、あるいは静岡県に母子寡婦福祉連合会というものがありますのでその母子寡婦福祉連合会からの支援の受皿ということにもなっておりますが、このひとり親会の加盟世帯数は町内の母子世帯の中でどれだけの数になっているのか、お答えをお願いいたします。 173 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 こども未来課長 大嶽君。 174 ◯こども未来課長(大嶽知之君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。  町社会福祉協議会で所管する福祉従事団体であります清水町ひとり親会の加盟世帯数につきましては現在16世帯であり、加盟割合は平成27年国勢調査における母または父のいずれか一方と20歳未満の子供のみのひとり親世帯の総数270世帯を母数とすると5.9%となります。  以上でございます。 175 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 176 ◯13番(吉川清里君) 対象とする世帯の6%ぐらいしかひとり親会に加盟をしていないと。情報が行き届いていないということもあると思いますし、自分の生活で手いっぱいで、そういう活動が本当にできる余裕がない、精神的にも物理的にもそんな余裕がないという世帯も多いと思います。ひとり親会には父子世帯や祖父母が子供を養育しているという世帯も含まれますが、しかしそのほとんどが母子世帯です。  沼津市にもひとり親会がありますが、沼津市のひとり親会は学習支援や子ども食堂などの活動が活発に行われております。沼津市からも補助金が支出をされております。コロナ禍で子ども食堂などが食料配付という形で変化をして行われておりますが、市内の企業や沼津市内の青果市場からの寄附もあり、継続していく中で会員世帯が3倍近く増えたという事情もあります。また、当事者も含めたひとり親ではない世帯ですが支援をするという形で、例えばお寺がお供え物を下げる、もちろん仏様に上げた後ですけれども、その後お供え物をひとり親会に寄附をしているというような支援の輪も広がっております。  清水町のひとり親会はどのような活動を行っているのでしょうか。 177 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 こども未来課長 大嶽君。 178 ◯こども未来課長(大嶽知之君) 本町のひとり親会では、ひとり親同士の交流に加え駿東郡下3町の合同研修会に参画するなど、ひとり親世帯が孤立しないよう人と人とのつながりを築くことができる環境づくりに主眼を置いた活動を継続的に行っております。  以上でございます。 179 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 180 ◯13番(吉川清里君) ひとり親会は当事者たちの会でもともと困難を抱えている人たちの集まりですから、どうしても自分たちだけの活動では限界があります。周りに支援する人たちが必要ですが、町ではひとり親会に対してどのような支援を行っているのでしょうか。 181 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 こども未来課長 大嶽君。 182 ◯こども未来課長(大嶽知之君) 町として直接的な支援は行っておりませんが、社会福祉協議会を通じて活動助成金や活動場所の提供、事務補助などを支援しております。  以上でございます。 183 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 184 ◯13番(吉川清里君) 社協を通じての支援ということですが、もっと直接的な関わりを持って支援策を展開する必要があるのではないでしょうか、お答えお願いします。 185 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 こども未来課長 大嶽君。 186 ◯こども未来課長(大嶽知之君) 先ほど答弁いたしましたとおり、本町のひとり親会は社会福祉協議会の支援を下に運営されておりますので町が事業に直接参画することは考えておりません。しかしながら、これまで同様、未加盟世帯への案内の配付等の支援については引き続き実施してまいります。  以上でございます。 187 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 188 ◯13番(吉川清里君) こういう一連の質問をいたしますと、市町村がひとり親の支援に力を入れる根拠はどこにあるのか、ひとり親だけが支援が必要な世帯ではないというふうに思われるかもしれませんが、厚生労働省では既にひとり親家庭日常生活支援事業というものを行っています。これは母子世帯を含むひとり親世帯が何らかの事情で一時的に生活援助、保育サービスなどが必要な場合、または日常生活に支障が生じている場合に支援員の派遣等を行う事業です。  内容として、乳幼児の保育、児童の生活指導、食事の世話、掃除、身の回りの世話、買物、医療機関との連絡、その他必要な用具などの支援が受けられます。お金の援助も重要ですけれども、実際に手が足りない、手がないときにひとり親に直接的な手を差し伸べることを事業として既に国が行っているわけです。  静岡県はこの制度を採用しており、町は県の直轄になりますので県の予算で実施をすることができます。支援員の体制をつくる必要がありますが、ファミリーサポートの会員さんを支援員とすることも可能でありますので、ぜひ当町でも体制を整えて実施をすべきではないでしょうか、答弁をお願いします。 189 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 こども未来課長 大嶽君。 190 ◯こども未来課長(大嶽知之君) 議員御提案のひとり親家庭等日常生活支援事業のうち、家庭生活支援員派遣事業につきましては、現在、県事業として実施をされておりますが、本町含め利用実績が少ないと伺っておりますので、まずは周知をしていく必要があると考えております。  また、当該事業のうち子供の生活、学習支援事業、こちらにつきましては類似事業といたしまして社会福祉協議会による学習支援教室が実施されておりますので、こちらにつきましては現在のところ実施する予定はございません。  以上でございます。 191 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 192 ◯13番(吉川清里君) この生活支援事業については県の母子寡婦福祉連合会からも「ぜひ利用してほしい」というお話がありました。制度の周知をすると同時に町内の母子世帯の要望もよく聞き取って実態に沿った内容の事業にしていただきたいというふうに思います。  では次の質問ですが、母子世帯のうち夫と離別した世帯では子供への養育費を離婚時に取り決めてもその不払いが非常に多く、約2割しか養育費を受け取っていないという現状があります。父親が行方不明になって差押えもできない、あるいはDVが怖くて請求できないといったケースもあります。兵庫県明石市では、養育費の不払いを市が立替えをし父親に市が請求する制度を設けています。この制度を当町でも採用できないか、答弁をお願いいたします。 193 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 こども未来課長 大嶽君。 194 ◯こども未来課長(大嶽知之君) 議員御提案の行政による養育費の立替えや立替え分の請求等の実施に当たっては、本町への不払いに対するリスクや予算執行の妥当性など様々な問題がありますので、現時点では現実的な施策ではないと考えております。  以上でございます。 195 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。発言願います。 13番 吉川君。 196 ◯13番(吉川清里君) 養育費の不払い問題は国も何らかの対策が急務と捉えていて、必要な法改正があればするという姿勢でおります。何よりも子供の養育のために必要であり、本来は離婚しても夫に親の義務を果たさせる必要がありますが、母親だけの力ではなかなか困難なので行政が力を貸す必要があるのではないでしょうか。明石市の事例を研究して実施を検討されるよう求めます。  最後に、若年層ひとり暮らし女性の貧困について質問します。  この若年層とは高齢者ではない年齢という意味で、高齢者であれば高齢者福祉の支援策の対象になりますが、それ以下の年齢だとこぼれてしまいます。家族がいれば頼ることもできますが、ひとり暮らしではそれも難しい制度のはざまにある層の貧困を救うにはどうしたらいいのか。女性は正規であっても賃金は男性よりも少なく、県の資料では女性の平均現金給与額は男性の69.8%、約3割も低い給与になっています。雇用構造的に賃金の男女差が女性の貧困を生む社会的要因となっています。男女共同参画の立場からもこうした社会的構造を是正する施策を検討する必要があると思いますが、町長の見解を伺います。 197 ◯議長松浦俊介君) 発言終わります。答弁願います。 町長 関君。               (町長 関 義弘君登壇) 198 ◯町長(関 義弘君) 国が策定した令和3年版男女共同参画白書によれば、ステイホームや在宅ワークにより女性への家事や育児、介護の負担が増え、ドメスティック・バイオレンスの相談件数も増加し、女性の自殺者数も急増していると報告されており、ひとり親世帯のみならず女性の貧困がコロナ禍で顕在化されたことは町といたしましても十分認識をしているところであります。  しかしながら、現在の社会全体を見ますと、コロナ禍において性別を問わず経済、精神的に厳しい状況にあると考えておりますので、町といたしましては、SDGsの「誰一人取り残さない」という理念に基づき、第2次清水町男女共同参画計画にある基本目標の「男女がともに働きやすい環境づくり」や「男女がともに安心して暮らせる地域づくり」を目指し、男女の均等な機会と待遇の確保や相談体制の充実、ひとり親家庭等の自立支援等の施策について可能な限り進めるとともに現在策定中の第3次計画にも積極的に盛り込んでまいりたいと考えております。  よろしく御理解を賜りますようお願い申し上げます。 199 ◯議長松浦俊介君) 答弁終わります。吉川君にお伝えします。残り33秒ですのでよろしくお願いします。  発言を許します。 13番 吉川君。 200 ◯13番(吉川清里君) 県の第3次男女共同参画基本計画でも、生活上様々な困難を抱える人が安心して暮らせる社会を課題として挙げております。町長の答弁のように「誰一人取り残さない」と言うのであれば、一番弱い立場の人間に真っ先に手を差し伸べることを施策の基本にすべきと申し述べて私の一般質問を終わります。 201 ◯議長松浦俊介君) これをもちまして吉川君の一般質問を終わります。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  どなた様も御苦労さまでした。                                  午前11時15分散会       ──────────────────────────── ○地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   令和3年9月8日                清水町議会議長     松 浦 俊 介                ────────────────────────                署名議員(1番)    向 笠   誠                ────────────────────────                署名議員(2番)    飯 田 安 雄                ──────────────────────── Copyright © Shimizu Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...