清水町議会 2019-06-07
令和元年第2回定例会(第4日) 本文 開催日: 2019-06-07
以上でございます。
6 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 3番 松下君。
7 ◯3番(
松下尚美君)
清水小学校については、今年度整備をしている施設ができることにより、来年度には
待機児童が解消されることとなっているようですが、今必要としている児童がいることをしっかり認識し、その児童が安全に安心して過ごせるような
体制づくりをお願いいたします。
では、今年度の夏休みの
放課後児童教室の
実施概要を教えてください。
8 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁を求めます。
こども未来課長 大嶽君。
9
◯こども未来課長(
大嶽知之君) 本年度の
夏休み期間中の
放課後児童教室につきましては、日曜日を除く7月25日から8月26日まで、午前8時から午後6時30分まで開設し、通年の
利用児童は各小学校の
専用教室で、夏休みのみの
利用児童は、
夏休み特別教室として
南小学校の
体育館会議室及びアリーナで実施いたします。
内容につきましては、宿題や工作、
レクリエーション等、児童の健全な成長に資する
プログラムを取り入れて行うこととしております。
以上でございます。
10 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 3番 松下君。
11 ◯3番(
松下尚美君) 夏休みのみの児童は、
夏休み特別教室を
南小学校で実施することで、通いなれた小学校ではなく、見知らぬ場所で、見知らぬ仲間と一日過ごすことになります。児童の中には強いストレスを感じることがあるかもしれません。また、遠隔地になることで保護者が
申し込みを控えることが考えられますが、そのような人数を把握しているのでしょうか。
12 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁を求めます。
こども未来課長 大嶽君。
13
◯こども未来課長(
大嶽知之君)
夏休み特別教室につきましては、遠隔地であることを理由に
申し込みを控えるとの声は直接伺っておらず、人数も把握しておりません。
以上でございます。
14 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 3番 松下君。
15 ◯3番(
松下尚美君) 遠隔地になることで送迎の時間がかかり、朝は遅刻、帰りは早退をしなければならなくなり、フルタイムでの勤務はできなくなります。また、複数のお子さんがいる場合、保育園のお迎えと学童のお迎え時間に間に合わないケースも出てきます。
いろいろな事情で夏休みの
特別教室を諦めている方のニーズを知ることは、今年度策定する清水町
子育て事業計画に必要なことだと思います。
もう一つ、夏休みなど
長期休暇における
放課後児童教室の開所時間に関する質問をさせていただきます。
平成30年第3回
定例会一般質問で、
夏休み等長期休暇における開所時間を8時から30分前倒しして7時半にしてはどうかという要望がありましたが、その後の対応はどうなっているのでしょうか。
16 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁を求めます。
こども未来課長 大嶽君。
17
◯こども未来課長(
大嶽知之君) 夏休みなどの
長期休暇中の開所時間につきましては、小学校の開始時間に準じ、午前8時から午後6時30分までと設定しております。
これまでも午前7時30分から開所したらどうかとの御要望を受け、各
運営事業者と協議を行っておりますが、
人材確保の問題等により即座の実施は困難との回答を受けております。
しかしながら、保護者のニーズが高いことも承知しておりますので、引き続き事業者と協議を進めてまいります。
以上でございます。
18 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 3番 松下君。
19 ◯3番(
松下尚美君) 以前の答弁でもありましたが、通常の
子供たちの登校時間は7時40分から45分です。通常時の登校は子供だけの登校になりますが、
長期休暇中は保護者が学校まで送迎しなければなりません。保護者の出勤時間は7時台から8時台が最も多く、通勤時の
道路事情も考えますと、8時の開所時間では遅刻してしまいます。
正社員で働いているお母さんが子育ての一時期のため、開所時間の30分のために、今まで積み上げてきたキャリアを諦めることがないように対応していただきたいと思います。
それでは、夏休みなど
長期休暇の
放課後児童教室について、保護者のニーズを調査するため、
開所場所、開始時間などに関する
アンケートを実施する予定はありますか。
20 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁を求めます。
こども未来課長 大嶽君。
21
◯こども未来課長(
大嶽知之君) 議員御提案の
アンケート調査につきましては、今後の
事業運営を考えていく上でも有効なものであると認識しておりますので、実施について検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
22 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 3番 松下君。
23 ◯3番(
松下尚美君) いろいろな事情で夏休みなど
長期休暇中の
放課後児童教室を諦めている方のニーズを知ることは、今年度策定する清水町
子育て事業計画に必要不可欠だと思いますので、ぜひ実施をお願いいたします。
三島市では、夏休みなど
長期休暇中の
放課後児童教室の開所時間は8時ですが、子供が1人で登所することも可能であると聞いています。安全面で不安を感じますが、当町でも開所時間を前倒しできないのなら、三島市と同様にし、見守り隊の御協力をいただき、地域内に一時
待機場所などを設定し、学校まで送り届けていただくようなことをしたらいかがでしょうか。開所時間の前倒しができるようにしていただくことが一番ですが、事業者との協議の中で、
ボランティアの活用など町からの関与はできないのでしょうか。また、今後に向けての対策をお聞かせ願います。
24 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁を求めます。
こども未来課長 大嶽君。
25
◯こども未来課長(
大嶽知之君) 開所時間の前倒しにつきましては、保護者のニーズが高いことも承知しておりますので、議員の御提案も含め、引き続き、
実施方法について事業者と協議を進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
26 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 3番 松下君。
27 ◯3番(
松下尚美君)
放課後児童健全育成事業の
運営主体及び
放課後児童クラブは、学校や地域のさまざまな
社会資源との連携を図りながら、保護者と連携して
育成支援を行うとともに、その家庭の子育てを支援する役割を担うとされています。
放課後児童クラブは、子供にとっての遊びと生活の場です。そして、子供の生活は、学校や地域の中の子供に関するさまざまな施設、事業や機関等とのかかわりを持っています。
放課後児童クラブには、学校、児童館や公民館などの子供が利用する施設、自治会、町内会や
民生委員、
児童委員などの
地域組織と連携を図りながら、保護者と連携して
育成支援を行うことが求められます。
また、保護者からの相談などへの対応においては、必要に応じて子供にかかわる地域のさまざまな相談窓口や
関係機関と連絡しながら、
放課後児童クラブに通う子供の家庭の子育てを支援する役割を担うことも期待されます。
「
社会福祉法」第5条では、「
福祉サービスの提供の原則として、
社会福祉を目的とする事業を経営する者は、その提供する多様な
福祉サービスについて、利用者の意向を十分に尊重し、かつ、
保健医療サービスその他の関連する
サービスとの有機的な連携を図るよう創意工夫を行いつつ、これを総合的に提供することができるように、その事業の実施に努めなければならない」とされています。どうか事業者との協議だけではなく、さまざまな施設、事業や機関と協議し、保護者と連携して
育児支援を行っていただきたいと思います。
では、次の質問に移ります。
国では、
共働き家庭などの小1の壁を打破するとともに、次代を担う人材を育成するため、全ての児童が放課後などを安全、安心に過ごし、多様な体験、活動を行うことができるよう、
放課後児童健全育成事業、
放課後児童クラブと
地域住民の参画を得て、
放課後子ども教室の計画的な整備を進める新・
放課後子ども総合プランを通知しています。
この新・
放課後子ども総合プランに対する
放課後児童教室の当町の今後5年間の見込みと対応策をお聞きします。
28 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁を求めます。
こども未来課長 大嶽君。
29
◯こども未来課長(
大嶽知之君)
放課後児童教室の今後5年間の
利用見込みにつきましては、昨年度実施いたしました子ども・子育てに関する
アンケート調査を基礎として、本年度策定する第2期清水町子ども・
子育て支援事業計画の中でニーズ量の推計等を行い、必要な対策を検討してまいります。
以上でございます。
30 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 3番 松下君。
31 ◯3番(
松下尚美君) では、平常時における
放課後児童教室の活動の現況はどのようになっていますでしょうか。
32 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁を求めます。
こども未来課長 大嶽君。
33
◯こども未来課長(
大嶽知之君) 平常時における
放課後児童教室の活動につきましては、児童の状況や
発達段階を踏まえ、年間及び
月間支援計画に基づき、宿題や外遊び、間食をとるといった適切な生活や遊びの場を提供しております。
以上でございます。
34 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 3番 松下君。
35 ◯3番(
松下尚美君) また、
夏休み期間中における
放課後児童教室の活動の現況はどのようになっていますでしょうか。
36 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁を求めます。
こども未来課長 大嶽君。
37
◯こども未来課長(
大嶽知之君)
夏休み期間中における
放課後児童教室の活動につきましては、教室で過ごす時間が長時間にわたるため、平常時の活動に加え、プールや水遊び、
音楽鑑賞、
スポーツ大会、
交通安全教室など、児童の成長に資する
プログラムを取り入れることとしております。
以上でございます。
38 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 3番 松下君。
39 ◯3番(
松下尚美君) ただいま
こども未来課長から、
放課後児童教室の活動の現況について御答弁をいただきましたが、
放課後児童教室では、児童の状況や
発達段階を踏まえ、年間及び
月間支援計画に基づき、宿題など適切な生活の場を提供しており、
夏休み期間においては、
プール遊びや
音楽鑑賞を行うなど、児童の成長に資する
プログラムを取り入れているとの説明がありました。
放課後児童教室は、学校が終わった後の4時間程度になると思いますが、
子供たちが安全に、そして安心して過ごせる場所の提供と、ぜひこの新・
放課後子ども総合プランにあります多様な体験、活動を通して、
子供たちが成長できる
プログラムの作成をお願いしたいと思います。
それでは、続きまして、生涯学習課が開催している
放課後子ども教室の現況についてお聞きしたいと思います。
この教室につきましては、平成28年度から各小学校で開催しているとのことでありますが、平成28年度から昨年度までの
開催回数と
参加人数、またどのような内容のものを開催したかについてお聞きいたします。
40 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁を求めます。 生涯
学習課長 矢ノ下君。
41 ◯生涯
学習課長(矢ノ下邦彦君)
松下議員の御質問にお答えいたします。
放課後子ども教室につきましては、8月を除く6月から12月までの間において、各
小学校単位で開催しております。
平成28年度につきましては、3小学校で18回開催し、67人の
申し込みがあり、延べ402人の参加者がありました。
また、平成29年度につきましては、保護者や参加者の御要望等により、
開催日数を増やし、3小学校で36回開催いたしました。
申し込み人数につきましては116人で、延べ1,392人の参加者がございました。
平成30年度につきましては、29年度と同様に36回開催し、
申し込み人数は82人で、延べ874人の参加者がございました。
なお、各教室で行った内容ですが、
伝承遊びや軽スポーツなど、多種多様な教室を開催しております。
以上です。
42 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 3番 松下君。
43 ◯3番(
松下尚美君) ただいま生涯
学習課長から、
放課後子ども教室の現状について説明していただきましたが、説明していただいた教室につきましては、平日の1時間で開催している教室であり、そのほかにも土曜日や夏休み、春休みに同様の教室を開催していると聞いています。
また、町が経営する、直営する事業としてALT、
外国語指導助手を活用した
英語教室を開催し、放課後の子供の
居場所づくりという面で、いつでもどこでも学べる場の提供を現在も拡充していると聞いています。
しかしながら、平日に開催している
放課後子ども教室は、
NPO法人清水町文化協会に委託しているとのことで、これらの事業を今後も積極的に進めていくためには、一事業者だけではなく、高校生や大学生も含めた地域の方に広くかかわっていただくことが必要ではないかと思います。
来年度から
大学入試に
センター試験がなくなり、新たな
入試制度がスタートします。その大きな変化とポイントとして、高校生活3年間で学業以外に何を学んだかが重要視されるようです。
部活や
ボランティアなどが挙げられると思いますが、高校生の
ボランティアは、
長期休暇や日常的に
放課後児童教室や
放課後子ども教室に活用するのはいかがでしょうか。高校に証明と記録として提出する
ボランティア証明書を発行すれば、町以外の高校生も来てくれると思います。その高校生が
ボランティアを通じ、保育の道を目指し、人材不足と言われている保育士や
放課後児童教室の指導員となって当町に貢献してくれるのではないでしょうか。町の見解を求めます。
44 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁を求めます。 生涯
学習課長 矢ノ下君。
45 ◯生涯
学習課長(矢ノ下邦彦君) 議員御指摘のとおり、幅広く人材を求めることで、
放課後子ども教室の
子供たちは多様な体験や活動を経験できると考えております。
今後につきましても、現在委託しております
NPO法人清水町文化協会と協議しながら、広く地域の方の御協力をいただいた中で、
子供たちの育成を図ってまいりたいと考えております。
以上です。
46 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 3番 松下君。
47 ◯3番(
松下尚美君)
放課後児童教室と
放課後子ども教室とは一体的あるいは連携が必要不可欠だと考えますが、町の基本的な考え方を伺います。
48 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁を求めます。
こども未来課長 大嶽君。
49
◯こども未来課長(
大嶽知之君)
放課後児童教室と
放課後子ども教室につきましては、これまでも
放課後児童教室の
利用児童が
放課後子ども教室に参加できるよう、同じ学校内で一体的に実施するほか、行事を共同開催するなど連携を行いましたが、問題も出ている状況でございます。
しかしながら、いずれの教室も、その活動を通じて児童の健やかな育成を支える大変有効な事業であり、相互連携により、地域のさまざまな資源の活用や住民参加等、一層の活性化につながるものと認識しておりますので、今後も
運営事業者や関係者等と協議を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
50 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 3番 松下君。
51 ◯3番(
松下尚美君) ぜひ
運営事業者に任せるだけではなく、
子供たちや保護者の要望を第一に考え、進めていただくことを希望し、私の
一般質問を終了させていただきます。
52 ◯議長(
渡邉和豊君) これをもちまして、松下君の
一般質問を終わります。
次に、11番 松浦俊介君の
一般質問に入ります。
質問事項、「1 柿田川の活用について」「2 病児保育利用料助成の考えは」。
発言を許します。 11番 松浦俊介君。
53 ◯11番(松浦俊介君) それでは、議長の許可を得ましたので、さきに通告してあります、「1 柿田川の活用について」「2 病児保育利用料助成の考えは」の2点について質問をいたします。
最初に、標題1、「柿田川の活用について」お尋ねします。
施政方針に、体験価値を提供する観光を推進、柿田川湧水群の自然環境保全と観光交流の共存・発展を図りながら、町民や事業者等の価値観を共有した観光の推進を目指すとあります。
今後の柿田川の活用について伺いますが、最初に、
清水小学校の教材園について伺います。
清水小学校の西側を柿田川が流れており、その河畔林にある教材園について少し調べてみました。
昭和36年2月の清水村報を見ますと、
清水小学校の鉄筋3階建ての新校舎の記事が出ていまして、
清水小学校の今後の計画として、講堂や図書館、給食室などとともに理科観察園約200坪を今後の計画として記載されております。
清水小学校のホームページを見ますと、昭和38年に当時の
PTAにより整備された岸辺の教材園は、
子供たちの学習の場、親水の場として特色ある教育環境となっていますと掲載されています。
清水小学校の
子供たちにとって貴重な学習の場になっているわけでありますが、こうした教材園を多くの町民の皆様や町外の方にも知っていただき、柿田川の自然のすばらしさを体験していただければというふうに思います。
町では、ことしの2月9日に
清水小学校教材園の一般開放を行いました。土曜日だったと思いますけど、開放時間が10時から12時半ということで2時間半ほどで、
申し込み不要で自由に教材園のほうに入れるということで、そうした試みを行いましたが、そのときの評価と今後の教材園の活用についてを伺います。
54 ◯議長(
渡邉和豊君) 松浦君の質問に対する答弁を求めます。 企画財政課長 加藤君。
55 ◯企画財政課長(加藤博樹君) 松浦議員の御質問にお答えいたします。
清水小学校教材園の一般開放につきましては、去る2月9日に三島市、静岡中央銀行及びゆうすい未来機構との連携事業、ノルディックウオーキングの開催にあわせ実施したところであります。
当日は、時折、小雨の降るあいにくの天候でありましたが、全体で約200人、ノルディックウオーキング参加者を除いても約100人の方が来園されました。
園内では、小さなお子様連れの御家族が柿田川をじっくり観察する姿や、
写真撮影を楽しむ方が多く見受けられ、本事業により柿田川の自然を身近に感じていただく機会を提供できたものと考えております。
また、今後も年間二、三回程度、教材園の一般開放を実施していきたいと考えており、本年は差し当たり8月3日の柿田川の日に、湧水まつりの開催にあわせた実施を予定しております。
以上であります。
56 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 11番 松浦君。
57 ◯11番(松浦俊介君) ぜひ四季折々の柿田川の自然を知っていただけるよう、教材の一般開放の機会を今後も設けていただければなというふうに思います。
次の質問に移りますが、観光庁では、将来の地域づくりの担い手の育成や、児童生徒を旅する心を育むなどの観点から、児童生徒による
ボランティアガイドの普及促進に努めています。
政府は観光立国推進基本計画において、総合的かつ計画的に講ずるべき施策として、学校における地域固有の文化、歴史等に関する教育の充実等、施策を掲げており、一部の地域においては、学校の総合的な学習の時間を活用し、地域の観光資源について学んだ児童生徒による
ボランティアガイド活動が実践されています。
児童生徒による
ボランティアガイド活動は、将来の地域づくりの担い手の育成、先ほども申しましたが、児童生徒の旅する心を育むなどの観点から有意義な活動であることから、観光庁ではその普及促進に努めています。
全国各地域において、こうした児童生徒が
ボランティアガイドを行うことは、先ほども申しました旅する心を育む、地域への理解を深め、郷土への愛情を育てる、早い年齢から社会性を身につけるなどの教育的な効果を通じて、将来の観光地域づくりを担う人材の育成に貢献するものと期待されます。
また、他地域から来訪する観光客へのおもてなしに携わることで、お客様に喜んでいただく満足感や、ガイドを行う楽しさを体感し、地域における観光や交流への興味を高めることが期待できます。
あわせて、日頃接する機会の少ない年齢層の人たちとの交流を通じて、異なる世代、年齢層の人への礼儀や配慮などを身につけることも可能になります。
一方、地域を来訪し、
ボランティアガイドを利用する観光客にとっては、地域で暮らす
子供たちの交流が旅の思い出として強く印象づけられるという効果が期待できます。
児童生徒による
ボランティアガイドの活動では、3つのパターンがあるというふうに観光庁のほうではホームページで掲載されておりましたが、紹介いたしますと、1つ目が学校が単独で実施する場合、2つ目が学校と地域の外部団体が組織を構成し実施する場合、3つ目に、学校を介さず、地域の観光施設や観光推進団体──観光協会や
ボランティアガイド団体などですが──が実施、運営する場合などが考えられます。
一般的に1の場合、学校が単独で実施する場合は、活動内容も教育的な要素が強くあると。2つ目、3つ目の場合、外部団体が組織を構成して実施する場合と学校を介さず、地域の観光施設や観光推進団体等が実施、運営する場合は、観光、交流的な要素が強まるものと考えられますと。2、3の場合は、ある程度独立した組織として設置し、組織の育成もあわせて行うことが考えられますということであります。
1つ目の学校が単独で実施する場合のことを1つずつ詳しく述べていきたいと思いますが、学校行事や教育活動として学校が単独で実施する場合、学校行事や教育活動の一環として実施する場合は、新たな組織づくりは不要ですが、全校や全学年が参加する事業から有志が参加する校内のクラブ活動まで幅広い組織体制が考えられるということで、先進事例を紹介しますと、新潟県佐渡市の佐渡市立小木中学校、小さい木と書きますが、中学校では、総合的な学習の成果を生かし、伝統的建造物群保存地区である宿根木集落、宿に根っこの根に木ですね、の集落のよさを観光客に知ってもらうため、平成16年から夏休みの土日を利用し、
ボランティアガイドを実施していると。ガイドは学校の部活動として希望者のみで実施しており、全校生徒の約3分の1が部員として参加している。学校単独の取り組みであるが、生徒のガイド指導やガイド時のサポートなどは、伝統的建造物群保存地区の市民団体、地域団体、3団体より関係者が参加し、取り組みを支えているということであります。
そして、2つ目の学校と外部団体が連携した場合ですが、相互の連絡や調整をきめ細かに行うことが必要になります。特に連絡体制については、学校側、組織側ともに担当者を置き、連絡や情報の行き違いや錯綜を避ける
体制づくりに留意しますということで、事例紹介をいたしますと、北海道の室蘭市の海星学院高等学校では、学校教育の一環として大型客船ダイヤモンドプリンセス号の入港時に、英語で町を案内する
ボランティアガイドを毎年実施している。ガイドの実施は、地元のまちづくりNPOの協力のもと、全校生徒約160人でシャトルバス内と市内の各観光スポットで英語教育の成果を生かすことを目的に、生徒が学んだ室蘭市の観光、産業、歴史等について、国際交流を通して世界へ発信しているということであります。
3つ目ですが、地域の観光施設やガイド団体をはじめとするさまざまな組織が行う
ボランティアガイドは、参加する児童生徒が活動に興味を持って楽しみながら活動できる組織づくりが求められます。ガイドの活動がお客様に喜ばれる楽しいものであることを広くPRするとともに、学校や児童会などへ働きかけとあわせ、児童生徒の保護者に対しても日頃から
ボランティアガイド活動をPRするなど、参加者の確保を考慮した組織や体制整備が必要になります。
事例紹介をしますと、兵庫県の加西市には、数々の古墳群や日本最古の石仏など多数、名所旧跡があると。加西市観光
ボランティア協会は、地元の小学校に事業を依頼し、
ボランティアガイド事業を実施していると。児童へのガイド方法などの指導は加西市歴史街道
ボランティアガイドが行ったが、石仏についてガイドを行う寺院の住職や住民組織であるまちづくり協議会など、地域のさまざまな組織が児童による
ボランティアガイドの取り組みにかかわり、地域ぐるみで
ボランティアガイド事業が実施されているということであります。
以上3つの事例を紹介しましたが、清水町でも観光
ボランティアガイドの会やシルバー人材センターの会員の方が柿田川公園の観光
ボランティアをされていると。あわせて6月1日、つい先日、土曜日には、町内の小学5年生から中学生の
子供たちがサタデー
ボランティアとして水みくじを売るなど活動を行ったというふうに伺っております。
児童生徒による
ボランティアガイドでは、学校での学習の成果やガイドの勉強会の成果、日頃練習しているガイド技術などを発揮し、お客様を御案内することが求められます。ガイドのための資料づくり、説明方法や話し方の技術、お客様のお出迎えと挨拶、身だしなみなど気をつけなければなりません。
ただ、そうした経験が地域への理解を深め、郷土への愛情を育てる、早い年齢から社会性を身につけるなどの教育的な効果が生まれるものだと思います。
当町でも柿田川の観光
ボランティアガイドとして児童生徒による
ボランティアガイドを養成してはと思いますが、町の考えを伺います。
58 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁を求めます。 産業観光課長 前川君。
59 ◯産業観光課長(前川仁志君) 松浦議員の御質問にお答えいたします。
町の誇りである柿田川の魅力を自ら学び、知ろうとすることは、町への愛着心を育み、将来の町の担い手の育成につながると考えておりますので、議員御提案の児童生徒による
ボランティアガイドの養成につきましては、大変重要な取り組みであると認識しております。
このため、ただいま議員からもございましたけれども、今年度から柿田川公園内の観光案内所、わくら柿田川でございますけれども、そちらを運営しておりますゆうすい未来機構の御協力により、町内小学5年生から中学3年生までを対象に、観光案内所の手伝いをしてもらうというサタデー
ボランティアの受け入れを開始したところであります。
また、今後、新たな取り組みといたしましては、夏休みを利用いたしまして、
子供たちが清水町
ボランティアガイドの講習を受け、柿田川公園において観光ガイドを行うサマー
ボランティアの実施につきましても検討しているところでございます。
以上です。
60 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 11番 松浦君。
61 ◯11番(松浦俊介君) 今後、夏休みを利用し、
子供たちが清水町
ボランティアガイドの講習を受け、柿田川公園において観光ガイドを行うサマー
ボランティアの実施についても検討しているということで、ぜひ実施に向けて楽しみにしていきたいなというふうに思います。
先ほども紹介しました室蘭市の高校生による英語の観光
ボランティアガイドの事例を紹介しましたが、全国には小学生や中学生が外国人を相手に英語で観光
ボランティアガイドをしている事例が見受けられます。
ユーチューブとかちょっと検索してみるとたくさん出てくるんですけど、大阪城や岡山県の後楽園や倉敷市の美観地区、福岡県の太宰府、北海道の小樽などの有名な観光地でありますが、そうした観光地で小学生、中学生が英語で外国人に対して観光
ボランティアを行っているということであります。
柿田川にも外国人の観光客が来ていますので、当町でも
子供たちによる英語の観光
ボランティアガイドを養成することも今後いいんじゃないかなというふうに思います。
当町では、外国青年招致事業、JET
プログラムを活用したALT、
外国語指導助手を導入し、小学生は4級以上で中学生は3級以上の英語検定受験費用を全額、年1回ですけど、助成しておりますが、当町でも今後、ALTなどと連携して、こうした児童生徒による英語の観光
ボランティアガイドを養成することもおもしろいかなというふうに思います。
続いて、標題2の「病児保育利用料の助成の考えは」についてを質問いたします。
沼津市、三島市、伊豆の国市、長泉町、函南町などでは、保護者の就労などでやむを得ない事由により家庭で保育を行うことが困難な児童、6カ月から小学3年生が病児保育を利用した場合の利用料が無料となるなどの病児保育利用料助成を行っており、当町でもぜひ病児保育利用料の助成を行うべきだと考えます。
そのことについて伺う前に、まず、昨年秋に子ども・子育てに関する
アンケート調査を行っておりますが、その内容について伺っていきます。
清水町子ども・子育てに関する
アンケート調査は、来年度から5カ年で計画されている第2次
子育て事業計画策定に当たり実施されました。
時期は、昨年11月から行い、12月14日の締め切りで、就学前調査票と就学児調査票をそれぞれ700枚配付し、就学前が470件、67.1%、就学児が566件、80.9%の回答があったと伺っております。
アンケートの内容ですが、就学前調査票のほうですが、お住まいの地域、お子様と御家族の状況、子供の育ちをめぐる環境、保護者の就労状況、お子様の平日の定期的な教育、保育事業の利用状況、お子様の地域の子育て支援事業の利用状況、お子様の土曜、休日や
長期休暇中の定期的な教育、保育事業の利用希望、お子様の病気の際の対応、お子様の不定期の教育、保育事業や宿泊を伴う一時預かり等の利用、お子様の小学校就学後の放課後の過ごし方、育児休業や短時間勤務制度など職場の両立支援制度についてとなっております。
就学児調査票も就学前調査票同様、保護者の就労状況や放課後の過ごし方などについて質問をしています。
以上のような内容で、私もこの
アンケートを答えたんですが、調査結果についてどのように分析をしているかを伺います。
62 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁を求めます。
こども未来課長 大嶽君。
63
◯こども未来課長(
大嶽知之君) 松浦議員の御質問にお答えいたします。
当該
アンケート調査につきましては、本町における子育て世帯の状況や支援事業に関するニーズ量等を把握し、令和2年度を始期とする第2期清水町子ども・
子育て支援事業計画の基礎資料とするために実施したものであります。
5年前の調査と比較いたしますと、母親の就労割合が大幅に増加しており、認可保育所を利用または利用を希望している世帯の割合が増加傾向にある一方で、幼稚園を利用または利用を希望している世帯の割合が減少傾向にあります。
共働き世帯の増加等により、今後においても保育ニーズが高水準で推移するものと思われることから、既存施設のあり方も含め、適切な保育
サービスの提供について検討する必要があると考えております。
以上でございます。
64 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 11番 松浦君。
65 ◯11番(松浦俊介君) きのうも
吉川議員が保育所の
待機児童について質問していましたが、保育料の無償化、今後、無償化によりさらに保育所のニーズが高まることが予想されますので、今後、こうした社会状況の変化にあわせ、清水町でも積極的に
待機児童の解消に努めていただきたいというふうに思います。
次の質問ですけど、就学前調査票の
アンケートで、病気の際の対応について質問していますが、その結果についてを伺います。
66 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁を求めます。
こども未来課長 大嶽君。
67
◯こども未来課長(
大嶽知之君) 当該
アンケート調査において、過去1年間に子供の病気やけが等により、通常の教育、保育事業等が利用できなかったことの有無については、76.6%の世帯から「あった」との回答がありました。
そのときの対処方法については、母親が仕事を休んで看病したが78.7%、親族、知人に見てもらったが39.4%、父親が仕事を休んで看病したが24.5%との回答があった一方で、病児・病後児保育を利用した割合は2.1%にとどまっております。
さらに、母親が仕事を休んで看病した、父親が仕事を休んで看病したと回答された世帯に対し、病児・病後児保育施設等の利用希望について尋ねたところ、利用したいが46.7%に対し、利用したいとは思わないが51.5%とほぼ同じ割合の回答がありました。
以上でございます。
68 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 11番 松浦君。
69 ◯11番(松浦俊介君) 今課長の答弁、母親が仕事を休んで看病した、父親が仕事を休んで看病したと回答された世帯に対し、病児・病後児保育施設等の利用希望について尋ねたところ、利用したいが46.7%に対し、利用したいと思わないが51.5%とほぼ同じ割合ということで、病児保育施設の利用希望のニーズも高いのではないかなというふうに思われます。
続いて次の質問に移りますが、病児保育料の助成の考えについて伺いますが、病児保育と病後児保育について改めて確認していきたいと思います。
病児・病後児保育事業とは、児童が病中、病気の真っ最中ですか、または病気の回復期にあって、集団保育が困難な期間、保育所、医療機関等に付設された専用のスペース等において、保育及び看護ケアを行うという保育
サービスであります。
4つのタイプがありまして、まず1つ目が病児対応型の施設。どういった施設かといいますと、当面、症状の急変は認められないが、病気の回復期に至ってないことから、集団保育が困難であり、かつ保護者の勤務等の都合により家庭で保育を行うことが困難な児童であって、市町村が必要と認めたおおむね10歳未満の児童ということであります。該当する施設は町内にはないということであります。
2つ目が病後児対応型という施設ですが、病気の回復期であり、かつ集団保育が困難で、かつ保護者の勤務等の都合により家庭で保育を行うことが困難な児童であって、市町村が必要と認めたおおむね10歳未満の児童ということで、この病後児対応型は、町内ですと恵明キッズローズビレッジさんが平成25年4月から行っているということであります。
3つ目が体調不良児対応型で、事業実施保育所に通所しており、保育中に微熱を出すなど体調不良となった児童であって、保護者が迎えに来るまでの間、緊急的な対応を必要とする児童ということで体調不良児対応型。こちらは町内だとしいの木保育園さんが平成26年10月から、すこやか保育園さんが平成26年4月から事業を行っているということであります。
4つ目が非施設型、訪問型というタイプで、病児対応型及び病後児対応型の児童に対して訪問するということで、町内では実施している事業所はありません。
以上4つのタイプがありますが、最初の病児対応型の病児保育を行っている施設は町内にはないということもあり、町外でそうした施設を利用する際には1日2,000円ほどの利用料がかかります。
近隣自治体の病児保育利用の助成制度について確認しますが、まず長泉町ですが、保護者の就労などでやむを得ない事由により、家庭での保育を行うのが困難な児童、6カ月から小学3年生が病児保育を利用した場合の利用料が無料となるということで、三島市の光ケ丘にあるペンギン病児保育室を利用した場合に無料となるということで、長泉町は、町内にはそうした施設はございませんが、三島市の施設を利用すると無料になるということであります。
続いて、函南町ですが、発熱、下痢、せき等がある病児で、保護者が仕事や病気、出産等で保育ができなくて、ほかに保育を行う人がいない場合、6カ月から10歳未満までお子様を対象に病児保育が利用できます。ただし、月齢・年齢層の予防注射が済んでいるお子さんに限りますということで、函南町さんは函南町の平出クリニック、小児科ですかね、ペンギン病児保育室がございまして、こちらを利用した場合は無料ということで、こちらの施設は函南町民、伊豆の国市民、三島市民が利用した場合は無料、そのほかの地域の方は1日2,000円ということであります。
三島市は、先ほども紹介しました光ケ丘の小児科のペンギン病児保育室ですけど、こちらは6カ月からおおむね10歳未満の小学生で、病気中、発熱、感冒、風邪ですね、扁桃炎、気管支炎、嘔吐下痢症、中耳炎、結膜炎、とびひ、突発性発疹、水ぼうそう、インフルエンザ、骨折、肺炎、おたふく風邪等に対応するということで、また保護者が勤務や出産、病気、冠婚葬祭等で家庭での保育が困難という場合に、三島市の市民と市の認可保育園に通園している園児は無料、それ以外の児童は1日2,000円ということであります。函南町の平出クリニック、こちらを利用しても無料というふうなことになっております。
沼津市は、認定こども園のしょうえい幼稚園、こちらのほうを利用すると1,500円、通常かかりますが、500円で利用できるということで、無料ではありませんが、そうした対応をされているということであります。
当町も近隣自治体のように病児保育利用料の助成制度を行うべきだと私は考えますが、町の考えを伺います。
70 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁を求めます。 町長 関君。
(町長 関 義弘君登壇)
71 ◯町長(関 義弘君) 松浦議員の御質問にお答えいたします。
病児保育事業につきましては、保護者の子育てと就労を支援するために有効な事業であると認識しており、私が掲げた公約の政策の柱の1つであります子育て世代、若者支援の施策において、病児・病後児預かり体制の充実を掲げております。
議員御提案の病児保育利用料助成制度につきましては、先ほどの
アンケートでも半数の方が利用したいと考えておりますことから、保護者の負担軽減として効果的な施策であると認識しております。
今後は、その実施の可能性等について検討してまいりたいと考えております。よろしく御理解を賜りますようお願いいたします。
72 ◯議長(
渡邉和豊君) 答弁終わります。 11番 松浦君。
73 ◯11番(松浦俊介君) 近隣自治体では、長泉町のように町内にそうした施設がなくても、助成事業を行っている事例もあります。当町だけが近隣自治体を見ると実施してないという状況であります。
できたら、町内にも病児保育の対応できる施設があればなというふうに思いますが、そうしたことも、今後、検討課題であるというふうに私は思います。
そして、今町長も申しましたが、
アンケート調査の結果を見ても、病児保育助成のニーズも高いと思われますので、ぜひ実施に向けて取り組んでいただきたいというふうに思います。
以上をもちまして私の質問を終わります。
74 ◯議長(
渡邉和豊君) これをもちまして、松浦君の
一般質問を終わります。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれをもって散会いたします。
御苦労さまでした。
午前09時57分散会
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○地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
令和元年6月7日
清水町議会議長 渡 邉 和 豊
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署名議員(3番) 松 下 尚 美
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署名議員(4番) 山 本 文 博
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