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平成31年第1回定例会(第4日) 本文 開催日: 2019-03-07

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  1. 清水町議会 2019-03-07
    平成31年第1回定例会(第4日) 本文 開催日: 2019-03-07


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    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 午前09時00分開議 ◯議長石垣雅雄君) 皆さん、おはようございます。  ただいま出席している議員は14人であります。  広報広聴委員会から、本日の会議の写真撮影をしたいとの申し出がありましたので、事務局による写真撮影を許可いたしました。  本日の会議を開きます。  今定例会の一般質問の通告者は5人であります。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。       ──────────────────────────── 2 ◯議長石垣雅雄君) 日程第1 一般質問を行います。  通告者は、通告の順序により発言を許します。  初めに、14番 森野善広君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 道路問題の改善のために」「2 高齢者居場所づくりを」「3 免許の返納支援の充実を」。  発言を許します。 14番 森野善広君。 3 ◯14番(森野善広君) おはようございます。議長の許可をいただきましたので、通告しております3点について質問をいたします。  まず最初は、道路問題の改善のためにということで質問いたします。  清水町の道路状況は非常に劣悪と言っていい状況です。高齢者子供たちに優しい町になっていないという意見がたくさんあります。交通事故も県下でワーストワンという状況です。そういう状況でありますけれども、こうした清水町の道路事情の改善について質問いたします。  この問題を取り上げたのは、昨年の暮れに共産党の議員団で町政アンケートというのを行いまして、その中で「町政の問題で関心がある事項は何か、改善してほしい事項は何か」という問いに、一番多かったのが、やはり「高齢者福祉」でありますけれども、2番が「子育て」、3番が「道路事情」ということで、道路問題が相当大きな関心、問題意識になっているというのが結果として出ています。  この道路問題の改善について3点にわたって質問するわけでありますけれども、まず最初に、通学路についてどのように問題を認識し、改善が進んでいるのか、このことについて答弁願います。 4 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 建設課長 向笠君。 5 ◯建設課長向笠昭彦君) 森野議員の御質問にお答えいたします。
     通学路の対策ということで、町は静岡県通学路対策推進会議構成団体に参画し、道路管理者主宰によります通学路の合同点検を平成26年度と平成30年度、本年度に実施しまして、現在危険箇所の取りまとめなどを行っているところでございます。  以上でございます。 6 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 14番 森野君。 7 ◯14番(森野善広君) 取り組んでいる最中だという答弁でありましたけれども、この問題はもうずっと前からあったと思うんですね。ここに平成19年度の清水小学校PTAがまとめた清水小学校通学路安全点検改善要望書というのがあります。これを見ると、清水小学校の校区の通学路についてさまざまな問題や危険箇所が指摘されています。  玉井寺、宝池寺の信号機のない横断歩道とか、その北側。さらには新宿の児童公園の交差点。ここは、信号機があるんですけれども、歩道用の信号機がないために歩道の危険があるという指摘がされています。さらに、以前の商工会館の南側の通り、以前に柿田川周辺地区都市再生整備計画のときにも言いましたけれども、歩道が狭いところと歩道が長いと。この長いのについては改善されておりますけれども、その箇所。1号線の玉川の交差点の西側にロイヤルホストがありますけれども、その横の道路が非常に狭くて危険であるということ。あと久米田の3号線の交差点がありますけれども、そこから少し北側へ行ったところで斜めに入る通学路があります。そこも幅が非常に狭くて車が通ると児童が危険にさらされると、そういう箇所が指摘をされています。  そのほかにもいろいろありますけれども、そのうちの何カ所かは改善されておりますけれども、多くが改善されずに残っている。PTAがそういう要望を出しても改善されていかない、もう10年前の話ですから、残っているという状況がありますけれども、こういう要望書についてどのように取り扱ってきたのか、どういう改善、対策を行ったのかについて答弁願います。 8 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 建設課長 向笠君。 9 ◯建設課長向笠昭彦君) 平成19年度の清水小学校通学路安全点検改善要望ということで、15カ所、17項目の改善要望をいただきました。内訳につきましては、交通安全施設関係が5項目、道路改良関係が3項目、道路補修関係が2項目、交通規制関係が5項目、その他2項目となっております。  対応の状況としましては、11項目は対応済みでありまして、そのほかの6項目については未対応であります。  その内訳につきましては、学校施設として要望された安全施設が1件、管理者が町以外の信号機の設置や通行規制に関するもの、歩道拡幅に関するものなどの5件がございます。また未対応の箇所につきましては、当時それぞれの管理者に要望内容をお伝えし、対応をお願いしております。  以上でございます。 10 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 14番 森野君。 11 ◯14番(森野善広君) それにしても、先ほど言いましたように、平成19年から長期間にわたって対応されずに、改善されずに残っていると。残っている箇所は困難な事例だから残っていると思いますけれども、非常に危険がある場所が残っているというふうに言うこともできます。さまざまな状況の中でありますけれども、ぜひ通学路の改善については十分に取り組んでいただくことを、早急に改善していただくことを申し上げて次の質問に移ります。  2つ目は、清水町の歩道についてであります。  歩道が歩道になっていない箇所があると。これは、要するに歩いたり、いろいろベビーカーも含めて歩行ができない、歩道があるんだけれども、その歩道が歩行ができるような状況になっていない箇所がたくさんあるということであります。その改善についてはどのように考えているのか、答弁願います。 12 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 建設課長 向笠君。 13 ◯建設課長向笠昭彦君) 議員御指摘の歩道が歩道としての機能を欠いている箇所の改善につきまして御答弁させていただきます。  町では、町道3号線や町道24号線の歩道整備を含めて道路改良交通安全施設整備を推進しているところでございます。現在、歩道空間が確保されているものの適正な歩道として整備なされていない事業中の道路につきましては、事業の進捗に合わせ速やかな改善・改良に取り組む考えでございます。  また、事業化されていない道路等につきましては、町の施策として今後事業化を順次目指してまいりたいと考えております。  以上です。 14 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 14番 森野君。 15 ◯14番(森野善広君) 具体的に例を挙げますと、これは町道ではないんですけれども、県道になります、いわゆる旧道と言われるところですけども、そこは非常にひどいというのがよく意見に出されています。歩道上に東海バスの停留所が何カ所もある、バリアフリーの昨今の中で歩道との段差が非常に多くあるという状況です。もちろん町の管理上ではないわけですけれども、町民が利用する道路として安全・安心して暮らせるように、県に任せておけばいいというふうな話でもないと思いますので、そうしたバス停の問題や大きな段差の問題について町はどのように考えているのか、答弁願います。 16 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 建設課長 向笠君。 17 ◯建設課長向笠昭彦君) 議員御指摘の県道沼津三島線の歩道につきましては、歩道の空間が確保されているものの幅が狭小であり、かつ多くの段差が存する道路として町としても認識しております。  現在、利用に当たり支障となる段差などの修繕工事に対応できる内容につきましては、道路管理者であります静岡県に改善要望として速やかにお伝えし、また、歩行に支障となるバス停時刻表スリム化につきましては、今後状況把握に努め、費用面も含め設置のあり方について県、バス会社とともに調査・研究してまいりたいと考えております。  以上です。 18 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 14番 森野君。 19 ◯14番(森野善広君) これから把握して調査・研究というのは、非常にタイミングとしておそいというふうに思いますし、清水町の行政がそういう住民の声をつかんでいないとも私は思えないんです。また、これから検討するというような課題なのかどうなのかということで私はちょっと取り上げたいと思います。  道路交通法の第1条では、道路交通法というのは警察が取り締まる法律でありますけれども、その1条には次のように書かれております。「この法律は道路で発生する交通上の全ての危険及び障害を防止、除去して安全で円滑な交通を確保することを目的とする」と。安心して歩行したり、車が通れるためにこの法律があるんだよということであります。63条の1項では「信号機、安全標識その他これに類似する工作物を設置して道路の効用を妨害してはならない」ということが書かれていて、その後に「何人も交通の妨害となるものをみだりに道路に放置してはならない」というふうに書かれているんです。だから、完全にバス停のブロックは道路交通法63条違反なんです。違法状態でありますから、これは検討してやるような課題ではなくてきちんと対応してもらう必要がある、取り締まりの対象だということです。  一方、道路法の41条には道路の占用について書かれています。道路を占用する場合どういうふうになるのかということでありますけれども、公益事業のための道路の占用は許可を拒絶することができない、公益のためには占用するというのを拒絶できないと、道路管理者が、そういうことが書かれているんですけど、その後「ただし、交通が顕著に阻害されて、また特に幅員が狭小な道路においては、交通上やむを得ない場合、またその他正当な事由があるときはこの限りではない」ということで、交通が阻害され、幅員が狭小な場合はこの限りではない、要するに「拒絶することができないということではない」というふうになっているわけです。  バス停ですから公共の施設ということであるわけでありますけれども、そこがベビーカーを押して通れない、車道に出なければいけないという状況というのは、これは明らかに道路法の41条違反です。それはもう早急に、法律違反の状況ですから、改善する必要があるというふうに思うんですけども、いかがでしょうか。 20 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 建設課長 向笠君。 21 ◯建設課長向笠昭彦君) 今、御指摘いただきました道路交通法及び道路法の関係も含め早急に現地の確認及び対応等を検討していきたいと思います。  以上です。 22 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 14番 森野君。 23 ◯14番(森野善広君) 管理者は町ではありませんけれども、町民の安全・安心のためでありますので、今言った違法状態、法律に抵触する状態は早急に改善してもらいたいと思います。  さらに、バス停については東海バスがその占用者でありますけれども、バスの交通の維持を図るために清水町からも補助を出しております。そういう点では、バス停の費用については清水町が負担をする、民間任せにしないということも含めて検討していただきたいということで次の質問に移りたいと思います。  3番目は、高齢者や障害者が外出したときのために町内ところどころに休憩できる場所をつくる必要があると思いますけれども、それについて答弁願います。 24 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 建設課長 向笠君。 25 ◯建設課長向笠昭彦君) 町では、歩行者の移動、高齢者及び障害者の移動につきまして安全で安心なルートを構築できますように、また既存道路におきましては、同じように適正な通行ができるような道路を目指して事業等を行ってまいっております。  また、今後につきましても、そのような方向で、考えを変えずに、ぶれずにいきたいと思っております。  以上です。 26 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 14番 森野君。 27 ◯14番(森野善広君) 高齢者や障害者など、やはり体力的に弱い方々が安心して外出できるようにと。休む場所がないというのが清水町の現状です。ベンチがあるというのは、八幡の天神屋のところの交差点の北側に円形のベンチがあります。これは区で設置しているようでありますけれども、新宿の庚申堂のところにベンチが2脚設置されております。この庚申堂のベンチは非常時には担架にもなると、そういうすぐれもののベンチが置かれているようでありますけれども、やはり長時間、長い距離歩けない、そうした方々が外出したときにちょっと休むことができると。大体500メーターというのがよく言われておりますけれども、町内をのんびり、ゆっくり歩くことを楽しめる、そういうことを確保する上でもそうしたベンチが必要だと思います。  これから暑い夏になるわけでありますけれども、木陰があればさらにいいということが言えると思います。そうしたベンチや木陰のある休憩所をつくってもらいたいというふうな要望もあるわけでありますけれども、それらについてはどのように考えているか、もう一度答弁願います。 28 ◯議長石垣雅雄君) 答弁願います。 建設課長 向笠君。 29 ◯建設課長向笠昭彦君) 現在、国道1号八幡東交差点など道路事業において一定の空間以上が確保されている歩道ではベンチや花壇等の修景施設を設置しております。しかし、余剰空間のない歩道へのベンチ等の設置は歩行者等の通行に支障が生じることもありますので、それらを設置するには歩道を拡幅するなどの環境の整備が不可欠であると推測しております。  このような状況から、高齢者や障害者の方々が休憩できる場所や議員御提案の防災機能を有した施設整備などにつきましては、今後、先進地の事例などを関係課とともに調査・研究してまいりたいと思っております。  以上です。 30 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 14番 森野君。 31 ◯14番(森野善広君) 場所の問題を言っておりましたけれども、場所は探そうと思えば幾らでもありますよ。道路を拡幅したところとか、今花壇がある道路というのは結構あるんですね。道路が広がってそこの余剰した土地を今花壇にしていますけれども、花壇を全部つぶすことなく一角を使ってベンチを置けば、そのきれいな花を眺めながら休むことができるということで一石二鳥の効果もあります。場所の問題は全然問題にならないというふうに私は認識をいたします。  それで、次の質問に移ります。  高齢者居場所づくりをということで質問させていただきます。「福祉センター入浴施設がなくなり残念だ」という意見がたくさん出ています。利用したいと思っている人が「ただ残念だ」というだけではなくて、その廃止のときに私もいろいろ議論をいたしましたけれども、心配していたことが実際に起こっている可能性があります。  70代のAさんは福祉センターのお風呂にほぼ毎日通ってお風呂に入って自宅に帰っておりました。ところが、お風呂が廃止になり、それまで自転車で行っていたり、歩いて行っていたりしたわけでありますけれども、自宅に引きこもる、引きこもるという言い方がいいかどうかわかりませんけれども、外出することがもう極端に少なくなってしまいました。  お風呂に行っていろいろ入っている人と話をしたり、交流をしたりということもなくなって、話すこともなくなったということであります。そのために、半年もしないうちに歩くことにつえが必要になり、認知症の症状もだんだん進んで1人では生活できなくなって、昨年施設に入ることになってしまいました。お風呂が廃止されてから1年ちょっとでありますけれども、まさにそういう以前に指摘していたようなことが起こったのではないかというふうに私は思っています。  お風呂というのは入る目的ですから、そこまで歩いて行ったり、またバスで行く事もありますし、自転車で行ったり、運動にもなるわけです。そこでくつろぎ顔見知りの人と話をするということで、介護保険でやっているデイサービスと同じようなことを自らやっているというふうな状況ですから、それがなくなったために介護状態が進んでしまうということも考えられると思います。この話は1人だけではなくてほかにも出ています。  そういうことで、経費の問題だけで廃止をしたということで私は理解をしているわけでありますけれども、このお風呂の廃止について問題点はなかったのかどうなのか、お風呂を行政のほうとしては目的があって廃止したと思いますから、その廃止によるその後の検証といいますか、それについてどのように考えているのか、答弁願います。 32 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 健康福祉課長 名波君。 33 ◯健康福祉課長名波浩美君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  福祉センターのお風呂につきましては、改修費用の約7,500万円や維持管理に係る経費が年間約1,300万円であるといった費用面、利用者が一部の人であることや管理・運営面といったさまざまな観点から多面的、総合的に検討を行い、大きな行政改革としてお風呂の廃止を決断いたしました。  福祉センター規模改修後につきましては、町並びに指定管理者である社会福祉協議会福祉センター運営委員会においてお風呂を廃止した後における施設の利用施策を検討し、お風呂にかわる新規事業の模索、利用者の意向や施設の管理・運営面において議論を重ね、その中で当社会福祉協議会が実施する各世代を対象とした居場所づくり事業を推奨していくこととなりました。  その主な内容としては、高齢者を対象とした体操教室、手芸教室、料理教室や囲碁・将棋等といった趣味を生かした教室の開催、健康マージャンや地域食堂の実施等に取り組んでおり、その効果としては、同じ方が毎回利用するものではなく新たに福祉センターを訪れる方も多くなり、施設全体の利用者増加が見受けられるようになりました。  このようなことから、利用者の理解も得られておりますので問題はなかったものと考えております。今後も引き続き社会福祉協議会と連携を図り、高齢者をはじめさまざまな年代の多くの町民が訪れる魅力ある施設になるよう展開してまいります。  以上でございます。 34 ◯議長石垣雅雄君) 答弁を終わります。 14番 森野君。 35 ◯14番(森野善広君) 「廃止してもほかの施策が十分にやられているので問題ない」という答弁でありますけれども、それならば、昨年の12月にも同僚議員から高齢者居場所づくりについて意見が出たと思うんですよね、そういう意見を行政側は捉えていないということになるのではないでしょうか。私だけが言っているわけじゃなくて、お風呂の廃止については、その後いろんな意見が出ているということも他の議員からも出ております。だから、確かにいろいろやるのはいいんですけれども、それで十分だ、入浴施設の廃止にかわることができていて十分だというふうなことにはならないんじゃないでしょうかね。もし、大丈夫だ、十分にやれているということであれば私以外の同僚議員が昨年12月に居場所づくりの問題で質問したことをちゃんと捉えていないというふうに私は思います。  そういう点で、居場所づくりをどうするのかということで昨年12月の居場所づくりの質問をしたんですけども、その前にもほかの同僚議員が質問をして、当局は「検討する」というふうな答弁をしておりますけれども、その検討内容はどのように進んでいるのか、答弁願います。 36 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 長寿介護課長 藤曲君。 37 ◯長寿介護課長(藤曲博子君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  高齢者が生きがいを持って自分らしく生き生きと過ごすためには住みなれた地域コミュニティの中で自ら進んで出かけることのできる居場所づくりが重要であると認識しております。現在町は、福祉センター高齢者にとってより身近な地区公民館等を会場としていきいきサロン事業を開催するとともに介護予防のための運動教室を町内の介護施設等の事業所に委託し開催しております。また、身近な地域で安心して活動できる場として、各区に御協力いただき地区公民館を会場とした運動教室を開催しており、年々開催地区数を増やしているところでございます。  さらに、本年度から生活支援体制整備事業を開始し、生活支援コーディネーターを中心に住民の代表などで組織した協議体において居場所づくりも含めた地域の支え合い体制について協議しているところでございます。  以上です。 38 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 14番 森野君。 39 ◯14番(森野善広君) ひとり暮らしの高齢者は清水町には1,000人近くいます。施設に入っている方もいらっしゃいますので、大体その3分の2ぐらいがひとり暮らし。また、高齢者御夫婦の世帯も数百世帯あります。高齢者居場所づくりというのは、家から出ないで1日中誰とも話をしない、そういう高齢者の方々の居場所をつくっていくことによって健康状態、介護状態を予防することができるということです。  やはり外出するというのはなかなか大変なことでありますので、それなりの目的意識や行き先に魅力がないと居場所にならないわけでね。そういう点で行政当局もいろいろやっているというのは、今、答弁されたところでありますけれども、それで十分と考えているのか、まだまだ検討の余地があると考えているのか。  先ほど道路の話をいたしましたけれども、地区の公民館も清水町全体で16カ所であります。高齢者が気軽に歩いていけるというのは、やはり数百メーターというところで、それ以上になると何らかの交通機関が必要なわけでありますけれども、そういうことを考えた場合に、福祉センターだけでいいのか、地区の公民館だけで十分に機能できるのかということがあります。  そこで私が提案したいのでありますけれども、もちろん地区の公民館、そういうところも含めて町内の行政施設で高齢者が何らかの形で魅力ある居場所になるようなことを考えると。さらには、介護施設を開放していただくと。スーパーでもマックスバリュあたりはイートインコーナーがあって、そこで食べたり、一定時間過ごせるようになっておりますけれども、それだけの場所です。さらにそれを長時間憩える場所にしていただくとか、いろいろ方法はあると思います。そういう方法をぜひ検討していただいて、高齢者居場所づくり、交流の場をつくってもらうことを求めたいと思います。  昨年の夏は非常に暑かったわけでありますけれども、救急車での熱中症の搬送件数が多かったということも聞いております。そういう酷暑をしのぐ場所としても非常に有効な場所であると考えますので、そうした検討をしてもらいたいということで次に移りたいと思います。  次は、運転免許証の返納支援事業についてであります。  清水町では、高齢になって運転がままならない、そういうことを本人が判断した場合に返納した手数料の補助と4,000円のチケットを交付しております。こうした返納事業について近隣自治体ではどのような状況になっているのか、答弁願います。 40 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 41 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  運転免許証自主返納者への近隣自治体の取り組み状況につきましては、沼津市ではバス・タクシー利用券5,000円分の交付、三島市及び函南町はバス・タクシー・鉄道利用券1万円分の交付、そして長泉町は運転経歴証明書の交付手数料の助成及びタクシー料金が1割引きになる助成券を交付しています。  なお、静岡県内において当事業における助成の取り組みを実施している市町は、35市町中22市町であります。  以上でございます。 42 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 14番 森野君。 43 ◯14番(森野善広君) 各自治体によっていろいろ内容は違いますけれども、金額的に高いのは三島市、函南町ということになろうかと思います。やはり安心して返納できる、一番最初にも言いましたように、清水町の道路事情、交通事情を考えますと、バスがそんなに充実している地域ではありませんので返納した場合の交通手段が非常に困難になるということで、返納事業自体は、課長に以前お聞きしたら「交通安全対策の一環だ」というふうなことでありましたので、交通事故を減らす、そういう目的もあるわけですから、やはり安心して返納できるような状況をつくる必要があると思います。  交通事情の悪い清水町だからこそそれが進むように、近隣と比べても見劣りのしない内容にしていただく必要があるのではないかというふうに思います。三島市、函南町は1万円出すわけでありますので、清水町もそれに匹敵するような対応をしていただきたいということであります。そういう内容も含めて返納を考えている人が返納しやすくする、そういう支援の充実について、近隣自治体に引けをとらない内容にしていく必要があるということについてはどのように考えているか、答弁願います。 44 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 45 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 高齢者の免許証自主返納を促すためにも、本町における支援事業につきまして他市町の支援内容を踏まえた中で検討してまいります。また、運転経歴証明書を提示するとタクシー運賃が1割引きとなるなど民間事業者で実施している支援内容を幅広く町民にPRしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 46 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 14番 森野君。 47 ◯14番(森野善広君) 先ほども言いましたが、繰り返しますけれども、清水町は交通量も多くて交通事故が非常に多い町であります。ただでさえのんびり散歩をするという条件が少ないのではないかと思います。2番目の質問にもありましたように、休憩場所とか、歩道の整備とか、そういうこともあるわけでありますけれども、この返納事業をとってみた場合、先ほど言いましたように、交通安全の観点ですけれども、やはり安心してのんびり過ごせる、運転免許を返してもそうした保証をつくっていくというのは行政の役割の一つではないかと思います。  地方自治法の第2条に地方自治体の役割というのを書いておりますけれども、「公共の秩序を維持し、住民及び滞在者の安全、健康及び福祉を保持すること」というのが一番最初に書いていることであります。したがって、返納しやすくするということで検討するということでありますけれども、ぜひ実効ある内容にしていただきたいということと、あと三島市では返納した後も毎年3,000円、70歳以上の方には100円チケットを30枚配っております。外出支援ということでは清水町もタクシーのチケットを配っておりますけれども、これは住民税非課税の世帯ということで所得制限がついておりますが、三島市の場合は70歳以上全ての方ということで、バス・タクシー・伊豆箱根鉄道が使える内容になっています。だから、返納した初年度だけではなくて、その後も交通手段、外出しやすいような状況を行政が応援しているという内容になっております。  そういう点で、ぜひ、返納事業の充実の検討もそうでありますけれども、今回、道路問題等の中で高齢者やそういう方々が安心して外出できる居場所もある、のんびり散策できるという清水町にしていただきたいということを強く求めて私の一般質問を終わります。  以上です。 48 ◯議長石垣雅雄君) これをもちまして14番 森野君の一般質問を終わります。  次に、3番 桐原直紀君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 選挙に対する啓発活動と投票率向上の為の町の考えは」「2 2019年10月より実施予定の消費税10%に対する環境整備を問う」。  発言を許します。 3番 桐原直紀君。
    49 ◯3番(桐原直紀君) それでは、議長の許可をいただきましたので、通告に従い質問をさせていただきたいと思います。  まずは標題1、選挙に対する啓発活動と投票率向上の為の町の考えはということなんですけど、こちらにいらっしゃる方は、全員御承知のとおり、来月4月には統一地方選挙が実施されます。当町でも県議会議員選挙、町長選挙、町議会議員選挙が実施されます。しかし、一般生活を送っている町民の方々の中で、来月の4月に統一地方選挙が実施されるということを知っている人はどれぐらいいるのでしょうか。  ここ最近、多くの方々と話す機会があるんですけど、私の感触では5割近い人が選挙のあることを知りませんでした。結構意識が高そうな人でも、「えっ、そうなの。もう4年たつの」と言う人もいました。「興味がない」という人もいました。「選挙に行ったことがない」と、そういった20代の男性もいました。興味、関心のない方はたくさんいらっしゃいます。  ただ、このままでいいんでしょうか。このまま選挙に突入してもよいのかと。選挙の後、「やっぱり投票率が低かったね」という形で済ませていいのでしょうか。何かしら策を練る必要はあると思います。町としてもいろいろ考えていると思いますので、そのあたりについて伺っていきたいと思います。  まずは若者世代の選挙離れということで、投票率の低下が騒がれて20年近くがたちます。20年前は私もまだ20代でした。そのころを思い出すと、やはり関心は低かったです。正直、選挙に行かなかったことも何回かありました。では、当町において各年代別の投票率がどうなっているのか、4年前の統一地方選挙での当町における各年代別の投票率をお聞かせください。 50 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 総務課長 野田君。 51 ◯総務課長(野田敏彦君) 桐原議員の御質問にお答えいたします。  4年前の平成27年4月の統一地方選挙において、本町では4月12日に県議会議員選挙が、4月26日に町長選挙、町議会議員選挙が執行されております。まず県議会議員選挙の投票率でありますが、全体で44.36%でありました。各年代別の投票率は、20歳代で22.19%、30歳代で27.54%、40歳代で38.59%、50歳代で47.70%、60歳代で57.88%、70歳代で68.91%、80歳以上で47.65%でありました。  次に、町長選挙及び町議会議員選挙の投票率は全体で56.92%でありました。各年代別の投票率は、20歳代31.30%、30歳代39.23%、40歳代51.62%、50歳代61.66%、60歳代73.10%、70歳代80.91%、80歳以上58.87%でございました。  以上です。 52 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 3番 桐原君。 53 ◯3番(桐原直紀君) 町長選挙、町議会議員選挙においては、70歳代で投票率が80%超え、それに対して20歳代では31.3%と。実は私、当町の人口統計のほうも調べてみたのですが、4年前で調べてみると、4年前の清水町内の20歳代の町民の数と70歳代の町民の数はほぼ同数だったんですよね。ともに約3,200人でした。そのため4年前の時点では、投票に行った人数が、20歳代で約1,000人、それに対して70歳代では約2,600人、その差は1,600人。つまり投票率どおりの差になっています。  ところが4年たって、今の時点での20歳代の町民の数は約3,000人です。そして70歳代の町民の数は約3,600人です。人口だけでもほぼ同じだったのが、今は差が600人出てきています。4年間で少子高齢化はこれほど進んでいると。それを前回の投票率と同じ計算でしてみますと、投票に行ったであろうと予測される人数は、20歳代で約900人、70歳代にすると約2,900人となります。つまり4年前と同じ投票率だったとしても、4年前は1,600人の差だったのが、4年たって実に2,000人の差が出てしまうということになります。同じ投票率でも400人の差が出てくるということなんですね。  やはり常日頃から若年層への啓発活動には力を入れていただきたいのですが、ここで次の質問をしたいと思います。単に投票率を上げるためでなく選挙への関心を高めるための啓発活動としての町の取り組みをお聞かせください。 54 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 総務課長 野田君。 55 ◯総務課長(野田敏彦君) 選挙啓発の平常時の取り組みといたしましては、若年層への啓発として、毎年成人式において公益財団法人明るい選挙推進協会が発行するパンフレットを配付しているほか、沼津市と合同で沼津商業高校の3年生を対象とした出前講座、町内小中学生対象のポスターコンクールの実施や町マラソン大会への協賛をしております。  また、選挙執行の際には、臨時啓発として選挙期間中に町内の商業施設等において街頭啓発を実施するほか、平成28年の公職選挙法の改正により18歳未満の投票所への同伴が可能になったことに伴い、小中学生向けに「家族で選挙に行こう」と題した啓発チラシを作成し町内各校に配付しております。  以上です。 56 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 3番 桐原君。 57 ◯3番(桐原直紀君) 啓発活動と同時進行で主権者教育も必要だと考えています。特に主権者教育は、単に選挙への関心を高めるためのものではなくて、政治が社会生活に密接にかかわっていること、それを知ってもらうための教育だと思っています。  以前、教育長は同僚議員の質問に対して「主権者教育の目的は単に政治の仕組みを学ぶことではなく社会を生き抜く力や地域の課題解決を主体的に担うことができる力を養い、地域ぐるみで多様な取り組みを行うことだ」と答弁しておられますが、これまでに町が行ってきた主権者教育の取り組みをお聞かせください。 58 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 教育総務課長 大野君。 59 ◯教育総務課長(大野明彦君) 桐原議員の御質問にお答えいたします。  主権者教育への取り組みとして、小学校の社会科や中学校の公民的分野の学習のほか総合的な学習や特別活動において地域の人や物、事に働きかける学習を展開しております。具体的には、小学生が町議会を擬似体験することで住民の意見が行政に反映される仕組みを学ぶ子ども議会を毎年開催し、特に本年度は町制施行55周年を記念し、高校生を対象としたしみずみらい議会も開催いたしました。また、先日の清水町中学生未来を語る会での両校生徒の発表は子供たちが清水町の未来を切り開く力を育んでいる具体の姿であったと考えております。  さらに、学校運営協議会や学校支援地域本部事業など地域の方々が積極的に学校にかかわる中で、地域の素材を学習に取り組み、子供たちが地域のよさや課題を実感できる事業も数多くあり、今後もこうした取り組みを核として地域人材の活用や地域学習を一層充実、進化させながら主権者教育に取り組んでいきたいと考えております。  以上でございます。 60 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 3番 桐原君。 61 ◯3番(桐原直紀君) 高校生対象のしみずみらい議会ですとか、清水町中学生未来を語る会など新しい取り組み、こちらのほうを私も見させていただき、とてもよい活動だと感じています。できましたら、今後は一部の生徒だけではなくより多くの生徒たちが参加できる仕組みも考えていただけるとありがたいと思っています。  主権者教育に関しては、正直、すぐ目の前の投票率アップにつながる取り組みではないと思っています。根気よく長く続けることによって先々結果があらわれてくる取り組みだと思っていますが、次の質問は目の前の、つまり来月実施される統一地方選挙に対する取り組みについて伺いたいと思います。投票率を向上させるための取り組みをお聞かせください。 62 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 総務課長 野田君。 63 ◯総務課長(野田敏彦君) 投票率を向上させるための町の取り組みといたしましては、先ほど答弁させていただいた選挙執行時の臨時啓発、また、国や県の選挙執行時には県選挙管理委員会が著名人をメインキャラクターに起用するなどし、CM放送やポスター掲示等の臨時啓発事業を実施しております。  なお、本年は、議員も御指摘のとおり、統一地方選挙において町長選挙、町議会議員選挙もあり、より多くの方が町政に関心を持ち、投票意欲を持ってもらうことが重要であると考えております。  そのため、先般、選挙への関心の向上の取り組みについて全職員から提案を募り各課ごとに取り組み案の提出をしていただきました。提案は約90件あり、総務課の選挙管理委員会事務局で仕分けをさせていただき、実施可能な提案から実施することといたしました。  具体的には、まず投票所で音楽を流すなどしてかた苦しい雰囲気を改善します。次に、若年層の有権者をターゲットにして、インスタグラム等のSNSを活用し選挙に関する情報を発信するなど政治への関心を向上させます。最後に、投票立会人に若年層の有権者を起用して若者の投票意欲の向上を目指します。  以上の3点の取り組みを4月の統一地方選挙において実施することとし、現在、選挙管理委員会において準備を進めているところでございます。  以上です。 64 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 3番 桐原君。 65 ◯3番(桐原直紀君) 提案が約90件もあったということですが、すごいですね。中にはおもしろいアイデアもあったのではないでしょうか。単に「だめだ」と切り捨てるのではなく形を変えて実施できそうなアイデアがあれば今後において活用してみていただきたいと思います。  今回は投票所の雰囲気を明るくし入りやすくする雰囲気づくりとSNSによる啓発の拡大、関心向上、そして投票立会人への若年層の起用と、この3つを実施するということですが、ただ単に「やりました」で終わらせないでほしいと思っております。例えばツイッターで「選挙に行こう」なんて単純なツイートは若年層には響きませんから、せっかくだったら若手の職員にアイデアを募って若年層に響く投稿にしていただきたいと思います。投票所での音楽も、せっかくだったら「ゆうすいくん」のテーマ曲や「ゆうすいくん音頭」を流して、外で「ゆうすいくん」がお出迎えしてもいいんじゃないかなと思います。家族連れには喜ばれると思います。  投票率を向上させるための取り組みとして私からも2つほど提案してみたいと思います。まず1つ目は、投票に来た人が清水町の地域通貨でもあるゆうすいポイントを、例えば500ポイント程度の大きなポイントでもらえる、そういった取り組みは可能でしょうか、お聞かせください。 66 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 総務課長 野田君。 67 ◯総務課長(野田敏彦君) 選挙に行き投票することは日本国憲法第15条において国民の権利として定められているものであり、誰に投票するかはもちろんのこと投票することしないことも個人の自由であることから、投票したことで利益が得られる仕組みとすることは権利の侵害に相当するものと考えられるため、投票者への利益の提供は不可能とされております。したがいまして、御提案のゆうすいポイントの付与につきましては難しいものと考えております。  以上でございます。 68 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 3番 桐原君。 69 ◯3番(桐原直紀君) 予想どおりの答えでした。憲法第15条ですが、「公務員を選定し及びこれを罷免することは国民固有の権利である。全ての公務員は全体の奉仕者であって一部の奉仕者ではない。公務員の選挙については成年者による普通選挙を保障する。全ての選挙における投票の秘密はこれを犯してはならない。選挙人はその選択に関し公的にも私的にも責任を問われない」とあります。  確かに、選挙に行き投票することは国民の権利として定められています。しかし、投票しない権利というのはどこにも定められてはいません。投票するかしないかは、確かに個人の自由です。「投票しない権利を有する」などとは書いていませんので、憲法に書いてあるのは「選定し及びこれを罷免する権利がある」としているだけですから、私から言えば、「投票に行かないことは権利ではなくて権利の放棄だ」と考えています。だからこそ、憲法に準ずるなら、「権利の侵害に相当する」とは、私はそこは考えられない。投票者への利益の提供は賛否両論が出るので当たり前です。もちろん候補者が行えば即選挙違反になります。地方自治体側が選挙においてどこまでやれるのかは難しいことだと思います。  しかし、なぜ今回私がこの提案を上げたか。ただ単に投票に来た人に金銭を渡すという行為ではなくて、清水町の地域通貨であるゆうすいポイント、こちらは、使う先は全て清水町内のお店にしか行かないのですから、つまり町内で循環できるからです。単に500円渡すというのとは意味が違います。  そして、これまでに投票率向上のためにさまざまな提案がなされてきました。例えば町内の大型商業施設に期日前投票所の設置というのもありましたよね。以前の答弁では、町は「費用として200万円近くかかるために費用対効果が厳しい」と答弁していらっしゃいました。もしそれを実施した場合、その費用の200万円は設置のための業者に支払うということですよね。それをゆうすいポイントで使った場合、1人500ポイントで約4,000人分に当たります。その200万円分はどこかの業者に入るのではなく町内のお店にしか循環しないという形です。それも投票した人にしかつかないのですから、費用対効果で考えたら抜群ではないのですか。  公職選挙法に関しても、私も全文を読み返してみました。確かに、第16章、第221条の第3号に、「投票をし若しくはしないこと、選挙運動をし若しくはやめたこと又はその周旋勧誘をしたことの報酬とする目的をもって選挙人又は選挙運動者に対し第1号に掲げる行為をしたとき」とあります。ただし、この第1号は「当選を得若しくは得しめ又は得しめない目的……」とあります。つまり当選に関係するかしないかが争点となります。これは第2項の選挙管理委員会など選挙事務に関係する人にも言えます。しかし、投票率を向上させるための取り組みに対して費用を使うことは許されている行為だと思っております。  確かに、日本国内でこういったことに踏み切った自治体はいないと思います。海外では投票所でバーベキューなどをして投票に来た人たちが楽しむ環境をつくるという国もあります。投票に行くことが楽しくなる仕組みや環境づくりを考えてみてもよいのではないでしょうか。投票に行くための環境づくりということでもう一つ質問させていただきたいと思います。それは、交通弱者のために投票日に清水町の循環バス「ゆうすいくん号」の乗車賃をその日は無料にするということは可能でしょうか。 70 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 総務課長 野田君。 71 ◯総務課長(野田敏彦君) 投票日に循環バスを無料運行することにつきましては、選挙制度上も問題なく、予算的な措置をすることで実施可能でございます。しかしながら、投票日当日は町内の9カ所に投票所が設けられており、近所で投票が可能であることや循環バスの経路上に全ての投票所があるわけではないことから、交通弱者の不便さを解消する手段としては効果が薄いものと考えております。  以上でございます。 72 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 3番 桐原君。 73 ◯3番(桐原直紀君) 私が今回この質問をしたのには理由があります。質問の中に「交通弱者のために」という文言を入れてみました。しかし、本当に交通弱者のためにを考えるなら「ゆうすいくん」バスの無料を提案せずに自動車などを活用した移動投票所の取り組みを提案します。  実際に、島根県浜田市などでは自動車を利用した移動期日前投票所を開設した実例もあります。私が提案した理由は、もっと当局側にさまざまなアイデアを出してほしいからです。確かに質問が「交通弱者のために」と書いてあるからそれに対して答えると。間違っていません。でも、それではそこで終わってしまうのではないですか。  もし私のこの質問に対してこういった答弁が出てきたらどうでしょうか。「交通弱者の不便さを解消する手段としては効果が薄いものと考えております。しかしながら、今回18歳未満の投票所への同伴が可能になったことに伴い「家族で選挙に行こう」といったキャンペーンを打ち、「ゆうすいくんバス」の乗車賃を無料にして投票後に家族で「ゆうすいくんバス」に乗って柿田川公園でピクニックや商業施設に行って家族でお買い物、こういったもの推奨することによって相乗効果を高める考えです」と。どうでしょう。「ゆうすいくんバス」の側面に投票への啓発の横断幕を掲げてみたりとか、バスの中には啓発のプラカードを持った「ゆうすいくん」が座っているなどさまざまなアイデアを出せると思います。  先ほど答弁の中に「今回、全職員から提案を募り、その提案は約90件あった」とのことでした。その90件の中にも、もしかしたら考え方を少し変えるとおもしろく活用できる提案があるかもしれません。できない理由を述べるよりも活用できるアイデア、そういったものが出やすい環境づくりを当局側はしてください。できない理由ばかりを聞かされると提案を求めても出さなくなりますよ。それに総務省の取り組みを調べてみますと、移動支援に要する経費の財政措置も新設されていますよね。地方選挙においては移動支援に要する経費に対しては平成28年度から特別交付税の措置が新設されています。こういった国の制度も活用できるのではないでしょうか。  こういった提案は、正直に言って目の前の投票率を上げるための話になります。しかし、本来は地道に主権者教育を実施し投票に行くための提案をする必要がない時代、そういうのが来るべきだと思っています。  そこで次の質問なんですが、現在、清水町では小学生や中学生、高校性といった若者に対する主権者教育に対する取り組みを進めていますが、そういった取り組みと同時に保護者に対して、つまり小学生や中学生、そして幼稚園の保護者を巻き込んだ地域ぐるみの主権者教育は可能でしょうか、お伺いします。 74 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 総務課長 野田君。 75 ◯総務課長(野田敏彦君) 議員御提案の地域ぐるみの主権者教育につきましては、全国の事例を参考にして、保護者が参加する学校行事での出前講座や講演、また模擬選挙の実施など親子で主権者教育を受けられる場づくりとして有効であると考えますので、各学校や幼稚園等の協力を仰ぎながら実施に向けて検討してまいります。  また、先ほど議員御指摘の職員からの提案の件でございますが、私どもも全てを否定しているわけではなく、90件のうち約80件は検討する余地があるということで、フィードバックして各職員も分けておりますが、これから、4月には間に合いませんが、次の選挙に活用できるよう検討しているところでございます。  以上でございます。 76 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 3番 桐原君。 77 ◯3番(桐原直紀君) さまざまな取り組みはしていっていただけると思って、信じております。  実際に、私ちょっといろいろ調べてみたところ、明治大学の政治経済学部の教授の西川教授を委員長とした日本学術会議政治学委員会政治過程分科会というところが平成29年2月、ちょうど2年前に若年層の投票率を向上させるための策という形でさまざまな話をしていらっしゃるところがありました。その中で一番有効な教育内容は何だったか。模擬投票だったそうです。模擬投票を経験した学生の投票率は81.3%であったのに対し模擬投票を経験しなかった学生の投票率は69.0%と、そういった結果も出ています。また、家庭内で政治的コミュニケーションをとっている家庭では投票率が80.4%、政治的コミュニケーションがない家庭では58.8%だったという結果も出ています。  近年、清水町は学校運営協議会など地域との連携を深める活動が盛んになり始めてきていると私も感じております。保護者や地域の人たちへの主権者教育が実施されるように切に願っております。  それでは、次の標題に移らせていただきたいと思いますが、10月から実施される予定の消費税10%に対して軽減税率の実施や増税対策としてのプレミアム商品券の導入、もしくは2%、もしくは5%といったポイント還元等さまざまな話が出てきています。町内にある企業のほとんどが中小企業や個人店なのは誰もが知っていることでもあります。だからこそ早期の対策を講じていくことが必要だと考えて質問させていただきます。  増税対策として検討されているポイント還元ですが、クレジット決済などと同時にQRコード決済なども組み込まれております。こういったポイント還元に対して、町として担当者の育成のための研修であったり、商工会との連携などは考えているのかを伺います。 78 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 産業観光課長 前川君。 79 ◯産業観光課長(前川仁志君) 桐原議員の御質問にお答えいたします。  現在、国では本年10月に予定されている消費税率引き上げ時の消費低迷を抑制するためキャッシュレス決済へのポイント還元制度を検討しているところでありますが、その対象となる業種や商品の選定、また罰則規定の適用などについては検討中であることから、町民や事業者に正確な情報をお届けすることが困難な状況であります。  町といたしましては、当該制度に係る担当者育成のための研修などを実施する予定はありませんが、既に「広報しみず」、12月25日号ですけれども、こちらにおいて軽減税率制度でありますとか、複数税率に対応するレジの導入に伴う補助制度といったものの消費税率引き上げに対する対策について周知しているところであります。また、今後もその内容が明らかになった時点で速やかに町民の皆様にお知らせしてまいります。  また、事業者につきましても、商工会へ働きかけるなどして適宜必要な情報の周知を図ってまいりたいと考えております。  以上です。 80 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 3番 桐原君。 81 ◯3番(桐原直紀君) 積極的に商工会への働きかけ、よろしくお願いしたいと思っております。私自身も飲食店を経営していますが、個人店を経営している町内の事業者にとってはスピード感のあるさまざまな情報というのは大切な命綱です。来月から禁煙か、分煙か、喫煙かも張らなきゃいけないという話を聞いているんですが、果たしていつそれがうちに届くのか全く知らないという状況でもありますので、いろんな情報というのはどこからアンテナを広げてとってくるかという部分にもなってきます。  実際に町内の大型商業施設では商業施設全体でQRコードの決済を進めるための予算も計上しているという話を聞きました。先月の静岡新聞にも掲載されていましたが、沼津商工会議所はQRコードを使ったスマートフォンによるキャッシュレス決済を普及させるために沼津地域キャッシュレス推進委員会を設置し、OrigamiPay(オリガミペイ)をはじめとしたキャッシュレス決済を推進するとあります。  こういった内容の情報提供は、今後増えていくさまざまな大型商業施設に対抗するためにも、町内の個人店にとっては、行政が主導し、そして商工会が積極的に情報提供をしていく、そういう環境づくりが大切だと思っています。こういった環境整備を進めていただくことが地域の経済の循環につながると思っております。また、事業者に対する環境整備も大切ですが、行政側自体も環境整備を同時に進めていただきたいので質問させていただきます。  今後、国としてもキャッシュレス化を推奨していくようですが、行政としても対応は進めるべきだと考えております。実際に、三島市ではLINEPayでの納税を実施するようですが、当町の考えをお聞かせください。 82 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 税務課長 久保田君。 83 ◯税務課長(久保田光一君) 桐原議員の御質問にお答えいたします。  議員御指摘のとおり、今後キャッシュレス化を国は推奨し、デジタル社会を目指していくものと考えております。また、納税に関しましても、電子マネーやクレジットを使用した納税が行われていることも承知しております。  本町といたしましても、国が進めるデジタル社会づくりの一環として、電子マネーやクレジット納付による納税環境の拡充につきまして費用対効果などを考慮しまして検討してまいりたいと考えております。  以上です。 84 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 3番 桐原君。 85 ◯3番(桐原直紀君) 先日の静岡県議会での一般質問に対して、公金納付のキャッシュレス対応について、「静岡県は有識者を交えた勉強会を本年度内に立ち上げ、キャッシュレス決済の手法や長所、短所、そういったものを研究する方針を明らかにする」と、そういった答弁もなされております。当町においても、キャッシュレス決済を実施するでもいいし、実施しないでも、どちらでも構わないと思います。しかし、何も調査・研究をせずにちょっと調べて終わりではなく、徹底的に調査・研究をした上で実施するか実施しないかを決めていってほしいものだと思っています。  どうしてもやれることやれないこと、いろいろ出てくるかと思いますが、行政側の方が、もっとわくわくするような、町民から見て楽しそうな、そういういろいろな施策ができることを期待して今回の一般質問を終了させていただきたいと思います。  以上です。 86 ◯議長石垣雅雄君) これをもちまして桐原直紀君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。  再開を10時30分といたします。                                 午前10時16分休憩                                 ────────                                 午前10時28分再開 87 ◯議長石垣雅雄君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、4番 花堂晴美君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 子どもたちの知的好奇心を育む放課後学習プログラムを」。  発言を許します。 4番 花堂晴美君。
    88 ◯4番(花堂晴美君) 議長の許可を得ましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  当町における公教育の質の向上のための戦略提案を今回の一般質問でさせていただきます。具体的な戦略としましては、当町の豊かな自然環境を生かした小学校児童のための知的好奇心を育む放課後学習プログラムの開発と活用でございます。この戦略が狙いとする直接的な成果は、小学校児童の考える力の向上の前提となる知的好奇心を育むことであります。当町において多くの児童の知的好奇心が高まり考える力が向上すると、それ自体が重要な戦略の成果となりますが、同時に、これが当町における公教育に対する町内外からの評価を高め、子供に質の高い公教育を受けさせたいと願う若い世代が清水町に住みたいと引かれる地方創生のための戦略的活用を持つことも狙いとしております。  当町は静岡県東部に位置し、町の多くは平たん地で、柿田川をはじめ水や緑に恵まれたコンパクトシティであります。東海道新幹線及び東海道線の停車駅である三島駅から町の中心部まで約4キロメートルであり、町内には駅はありませんが、鉄道の利用もしやすく、三島駅から東京駅までは約55分で到着できます。そんな清水町は非常にポテンシャルが高い町であります。町民世論調査では、住民の清水町への愛着や誇りは強く、全県的な人口減少の傾向の中で当町の人口減少は緩やかであります。  しかしながら、国立社会保障人口問題研究所の将来人口推計では、2045年に人口のピーク時よりも約7,000人もの人口減少が言われております。その7,000人ものほとんどの人口の年齢層は、私たち働く世代である生産年齢人口の減少でございます。生産年齢人口の減少により税収の減少、そして行政サービスの維持の低下、また社会保障費の現役世代の負担増加、働き手や担い手の減少、また地域経済規模の縮小など少子高齢化の問題は、私たち個人、企業、国家に至るまで大変大きな影響を及ぼす問題でございます。  しかしながら、今後いかに移住地として人々に選ばれる魅力的な町にできるかが町の経営の最重要課題となっております。人口減少という危機に対処するためには将来人口をどの程度で維持するか、今からの取り組みにかかっております。そこで当町の柿田川湧水に象徴される豊かな自然環境を生かした教育の取り組みが地方への子育て世代の呼び込みを図ることが有効的であると私は考えております。  そこで、現在、当町で取り組んでおります清水町まち・ひと・しごと創生総合戦略基本目標の4、「時代に合った住み続けたくなるまち・清水町をつくり安心な暮らしを守ります」の戦略の柱である特色ある教育の充実、主な施策としてふるさとを大切にする教育の推進のこれまでの具体的な取り組みとその成果をお伺いいたします。 89 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 教育総務課長 大野君。 90 ◯教育総務課長(大野明彦君) 花堂議員の御質問にお答えいたします。  これまでの具体的な取り組みにつきましては、学校では社会科や生活科、総合的な学習の中で地域の探検や企業訪問を行うなど、ふるさと清水町のことを知り、そして関心を持つ子供を育てる事業に取り組んでおります。また、学校以外の場では、チャレンジキッズ教室の中で、町内フィールドワークによる史跡めぐりや地域の施設見学をはじめ柿田川に関する伝承やクイズ、スケッチ教室のほか教材園での体験学習などを行っております。さらに、泉頭城などをテーマとした町の歴史講座などを開催し、ふるさとを知ってもらう教育に取り組んでおります。  そうした取り組みの結果、重要業績評価指標である自然と触れ合いの機会や場所に対する満足度は、平成26年度の64.6%から平成28年度には78.4%と13.8ポイント上昇しており、一定の成果があるものと認識しております。 91 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 4番 花堂君。 92 ◯4番(花堂晴美君) 取り組みの結果、成果が非常に出ているということは大変評価すべきところだと思います。先日私は子育て座談会を開催いたしました。そこで東京から移住してきた幼稚園のお子様を持つ子育て中のお母さんから次のような意見をいただきました。  東京から清水町に住み移ったときに狩野川から見える富士山を見て号泣したそうです。「とても感動した。このような自然豊かな環境は東京にはない」ということで、とても感動したということです。そして幼稚園での運動会では「広々とした園庭で走る子供の姿に自分の幼少期とは違う環境で子供を育てられるということにとても感動して涙が出た」と。また「清水町の土のにおい、水のおいしさ、また自然の豊かさは本当にすばらしい」と話してくれました。  このようなすばらしい地域資源がある清水町、また町内の清水小学校には柿田川を間近に見ることができる教材園が設置されております。学校の横に湧水の清流があり、季節ごとに多種多様な動植物、昆虫類を観察できるという小学校は極めて恵まれた教育施設であります。そこで清水小学校の児童生徒が柿田川教材園をもっともっと体験できる機会を増やすことにより、またよりよい成果につながると私は確信しております。  それでは、次の質問に移ります。  提案します放課後学習プログラムが子供たちの知的好奇心の育成に焦点を当てているのは、文部科学省が進めている考える力の育成のために、まずは子供たちが自然や社会の事象に関心を持つことが前提となっていることからであります。21世紀は知識基盤型社会であります。グローバル化の進展、人工知能の進化により子供たちの将来は予測困難な時代になると言われています。そこで2008年、学習指導要領の改訂で学力の3要素をバランスよく育むという観点で見直しが行われ、教科横断的に行われる言語活動や総合的な学習の時間の充実を促すなど資質、能力重視の教育課程への一歩を踏み出しました。  一方で、子供の学力に目を向けますと、PISAやTIMSSなど国際学力調査では日本は上位に位置し、文部科学省全国学習状況調査では、学力の底上げが見られる一方で記述式問題では依然として無回答が多く、学んだ知識を活用する力、自分の考えを表現し伝える力には課題が残っているところでございます。また、自分の判断や行動がよりよい社会づくりにつながるという意識が国際的にも相対的にも低いことが明らかになりました。  そのような現状と課題を背景に議論が重ねられ、2017年3月31日、幼稚園、小学校、中学校の学習指導要領が改訂され、高校についても2018年に改訂されました。この改訂には次の4つの狙いがあります。1つ目は社会に開かれた教育課程の実現、2つ目は育成を目指す資質・能力を基盤とした教育、3つ目は主体的、対話的で深い学び(アクティブラーニング)の実現、4つ目はカリキュラム・マネジメント(教育課程を軸とした学校教育の改善・充実)。  以上、改定された学習指導要領には、確かに今後の初等教育に必要と思われる重要な方針が示されているように思われます。特にアクティブラーニングの考えを重視した主体的、対話的で深い学びを追求するという方針は、従来の一方的な知識や考えの付与という教育から、自ら考え自ら学ぶ力を養うという考える力の向上にとって重要な方向転換を明確にしたもので、教育現場にとっても大きな意義を持つと考えられます。一方、考える力が何を意味するのか、具体的にどのような能力の育成を目指すのかを示しているのが改訂の4つの狙いのうちの2番目、育成を目指す資質・能力を基盤とした教育に示されております。  文部科学省の言語能力の向上に関する特別チームが2015年に興味深い資料を公開しております。考える力を具体的にしようと説明したこのフレームワークを見て、当然のことながら、自然に浮かぶ疑問は、問題発見から始まるプロセスを始めるための力は何かであります。子供たちに問題発見の重要性を説いても自然に問題発見の力を育成することは難しいと私は考えます。問題発見というステージに届く前に、当然子供たちが「なぜ」という疑問が生じる必要があることに違いありません。子供たちの知的好奇心の育成に重大な関心を持つのは、この問題発見につながる好奇心を育てることが考える力の育成の大前提となるはずと考えるからです。  そこで知的好奇心を育むために具体的にどのようなプログラムが必要であると考えるか、当町の見解をお伺いいたします。 93 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 教育総務課長 大野君。 94 ◯教育総務課長(大野明彦君) 平成29年に告示されました学習指導要領は「何ができるようになるか」「何を学ぶか」「どのように学ぶか」の視点から子供の学習を再構成し、学校はもとより広く地域社会全体で子供の資質・能力を高めることを示しております。議員御指摘のとおり、考える力を育成するためには、生きて働く知識・技能の習得、思考力・判断力・表現力の育成、これに加えまして学びに向かい合う力・人間性の寛容の3要素をバランスよく育てることが重要であると考えております。  御質問の知的好奇心を育むプログラムにつきましては、子供たちが学びや遊びを通して「おもしろかった」から「なぜ」を発見できる体験が子供たちの成長の財産となると認識していることから、そのような場と機会を提供していくことが必要と考えております。  さらに、今後は地域を知るという視点での事業への取り組みによって、子供たちが地域の人とかかわり合いながら地域を知り、豊かな体験をし、人に伝えることによって知的好奇心を育むことも重要であると考えております。  以上でございます。 95 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 4番 花堂君。 96 ◯4番(花堂晴美君) 考える力の育成の重要性を認識した上で知的好奇心の育成のための児童の、次は放課後の時間を有効活用とした具体的な手段について検討を行ってきました。  次の質問に移ります。学童保育を所管する厚生労働省と学校教育を所管する文部科学省は、小1の壁の問題にかかわる児童の放課後の過ごし方について、初等教育に責任を持つ自治体が責任ある対応をすることを求めております。小1の壁とは、小学校の1年生になったときに放課後児童クラブに入れなかったと、そのような問題のことを提起しております。新・放課後子ども総合プランはそのような国の考えを具体的に示した政策で、放課後の時間に各自治体がどのようなサービスを行うかが問われております。  文部科学省がしっかりと管理統制する平日の授業時間と保護者がそれぞれの考えで自分の子供にとって最適な使い方を考える土・日、休日の時間を除く放課後の時間は、各自治体が単独で政策的に活用できる限られた時間資源ということが言えます。そこで提案する子供の知的好奇心の開発、育成のためのプログラムを自治体が裁量を持つ重要な放課後時間に活用することを私は考えております。  国が推進している新・放課後子ども総合プランに必要なのは、放課後児童クラブなどの受け皿の整備や総合的運営だけではなく実際にどのような体験や活動の機会を与えるのか、放課後の児童対策を重視しております。そこで放課後の時間を使った清水町独自の取り組みの現状をお伺いいたします。 97 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 生涯学習課長 下山君。 98 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 花堂議員の御質問にお答えいたします。  町では、昨年度から各小学校の放課後の時間を活用し、放課後チャレンジキッズ教室を全36回開催しております。この教室では、小学1年生から6年生までの児童が毎回さまざまなプログラムに挑戦をしており、低学年の児童が難しいプログラムに取り組む際には高学年の児童が協力し教えることなど、異年齢児童の交流もこの事業の目的の一つとなっております。  また、本年度は新たな取り組みとして、小学4年生から6年生を対象に英語になれ親しむための「ALTと英語でトライ」を各小学校を会場に開催しております。この取り組みでは全36回、毎時間楽しく英語を学んだほか、今月開催しました生涯学習フェスタにおいてその学習成果の発表を行ったところでございます。  以上でございます。 99 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 4番 花堂君。 100 ◯4番(花堂晴美君) 子供たちがさまざまなプログラムに取り組んでいて、参加していることは理解をいたしました。しかしながら、私が考える清水町独自の取り組みとは、清水町でしか体験できない、また清水町の地域資源を生かした郷土愛を育む取り組みを考えております。そこで放課後の貴重な時間を体系的に児童の知的好奇心のために活用する取り組みとして、子供たちが自ら学べるアクティブラーニングの考えを反映した清水町独自のプログラムを行政と保護者、支援員、地域、関係団体が連携し、協働し、地域の実情に応じた運営を行うことが極めて重要だと私は考えております。  そこで、今後の公共サービスは行政だけではなく地域の各種主体、特にNPO、地域団体、地域の人々の協働によって大きな成果を創出することが期待できます。放課後の児童に関するプログラムの運営は極めて多忙な小学校職員に加重な負担をかけることなく地域主体の協働によって新たな子供の育成活動が展開できると確信しております。そこで子供の育成活動が展開できる体制整備の検討をしてみてはいかがでしょうか。 101 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 生涯学習課長 下山君。 102 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 町では、第4次清水町総合計画で「元気な子どもの声が聞こえるまち」を基本目標として掲げ、子育てしやすい町の施策を実現する手段として子供にかかわる連携強化を基本事業に位置づけております。  現在、NPO法人清水町文化協会、清水町総合型地域スポーツクラブや子育てサークルなど、地域の方々とともに放課後チャレンジキッズ教室を実施しております。今後も各種団体や地域の方々と連携し、町全体で子育て支援をする体制づくりの強化を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 103 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 4番 花堂君。 104 ◯4番(花堂晴美君) それでは、最後の質問に移ります。清水町に新・放課後子どもプランの具体的戦略手段として、清水町の豊かな自然や貴重な生態系という自然環境を活用し、子供たちの考える力の向上につながる児童の知的好奇心を育む放課後学習プログラムを提案いたします。  学校児童を対象に行われるこの学習プログラムは、保護者の考え、児童本人の興味によって任意に参加できる性格のものであります。新・放課後子ども総合プランでは、全ての子供たちが体験できるというのが条件にもあります。学童に入っている子たち、それ以外の子たちも、全ての子供たちが平等に参加できるようなプログラムを考えております。このプログラムのコンテンツとしては、次の4つのタイプの学習プログラムを組み合わせたり、メニューにしたりすることを考えております。  1つ目として自然体験学習。自然体験学習は清水町の想定している放課後学習プログラムの中で最も重要な柱となるもので、柿田川や本城山などの自然豊かな環境を生かし、ほかの3つのタイプのプログラムの核となるものにもなります。  2つ目のプログラムは調べる学習。調べる学習と呼ばれている学習プログラムは、公益財団法人図書館振興財団が全国の小中学校や公共図書館に呼びかけて展開しているプログラムであります。小中学生が自分の興味のあるテーマについて図書館を利用して主体的に調査し研究・報告を絡めるというプログラムです。毎年コンクールが開催され、優秀な学習報告には、審査の結果、文部大臣賞などの表彰が行われております。究極のアクティブラーニングともいうことができ、この調べる学習のコーチングをする専門家も各地で指導を行っております。新しい図書館ができる清水町においてはぜひ取り入れていきたいプログラムであります。  3つ目にICT教育でございます。近年ICTを使った教育プログラムの開発と実用化が急速に進んでおります。文部科学省や経済産業省、総務省などがスマートスクール、未来の教室など政策名を使ってICTを教育に活用する仕組みやハード、ソフトの開発、人材育成などに力を入れております。  私も静岡県内で経済産業省の未来の教室事業に採択された袋井市の事例を調査し、ICTを使った小学校教育の取り組みに熱心な袋井市の担当者と袋井市にシステムやノウハウを提供している凸版印刷株式会社の担当の方と話をしてきました。基本的にセルフガイダンスによるアクティブラーニングができる教育プログラムを活用するというのが基本的な考えであり、放課後学習プログラムには極めて有効的な応用力が期待できます。  最後に4つ目ですが、科学実験学習。科学実験や科学体験が子供たちの知的好奇心をいかに刺激するかということは多くの科学実験体験プログラムでも検証がされております。科学実験はさほどの装置、設備、施設がなくともすぐれた講師さえ得ることができれば通常の教室や集会所、あるいは野外でも実施可能であります。提案する放課後学習プログラムには科学実験の要素をぜひ取り入れたいと考えております。当町では、ことしの2月5日、沼津高専と地域における教育の充実や地域の振興を目指す連携協定をしております。そこで、すぐれた講師を派遣していただき、すぐれた人材育成をしていくことが実現可能だと考えております。  提案しました以上の4つの放課後学習プログラムは、人口減少という大きな危機に直面する清水町の総合戦略としてはあまりにもささやかな手段と思われるかもしれません。しかし、清水町において子供の教育の質の向上を町の魅力づくりの中核に置くという方針を掲げ、町が最高の優位性を発揮できる豊かな自然を活用し、将来になって町に深い愛着を持つ住民を育てるという戦略は必ず結果が出るものと考えております。  そこで、今、私が提案いたしました本提案への当町の見解をお伺いいたします。 105 ◯議長石垣雅雄君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 106 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 議員御提案の4つのプログラムにつきましては、本町の特色である豊かな自然や地域環境を活用し取り組める学習プログラムでありますので、今後も豊かな自然に触れ合うことができる教材園や現在建設中の複合施設の活用、また、学校と地域の連携や民間企業とともに子供たちの知的好奇心を育んでまいりたいと考えております。  そのため、現在、NPO法人や民間団体など地域の方々と実施している放課後チャレンジキッズ教室を基盤として、さらに子供たちの知的好奇心を育むことができるよう、放課後学習のプログラムに協働の視点を入れて検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 107 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 4番 花堂君。 108 ◯4番(花堂晴美君) ただいま「協働の視点を入れて検討してまいります」ということでしたが、協働とは何でしょう。私は、協働とはこれまでの行政主導型の企画、政策立案ではなく計画の時点から住民の皆様のニーズにしっかりと耳を傾け、住民の皆様に寄り添っていく、そして住民との対話を重視しともに町をつくっていくことだと考えております。これまでの先人たちが築き上げたこの清水町を、20年後、30年後、子供たちにしっかりとバトンタッチができるよう、今何をすべきか、町民の皆様と考えていくことが必要であると考えます。  以上をもちまして私の一般質問を終わりとさせていただきます。 109 ◯議長石垣雅雄君) これをもちまして4番 花堂晴美君の一般質問を終わります。  次に、12番 吉川清里君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 防災体制の現状と今後の方向性は」「2 誰も置き去りにしない教育を」「3 来年度の学校施設の改修は」。  発言を許します。 12番 吉川清里君。 110 ◯12番(吉川清里君) それでは、議長の許可が出ましたので、通告してあります標題に沿って一般質問をさせていただきます。  まず、防災体制の現状と今後の方向性についてです。  災害時、支援が必要な高齢者や障害者には避難のときや避難所での対応に特別の配慮が必要であると考えます。以前の一般質問で避難時の支援体制については、「自主防と福祉部門との連携協議がこれからの課題である」という答弁でした。私は、徳倉地域のあるひとり暮らしのお年寄りからこんな話を聞きました。「昨年の台風のときに予報では確実に台風の進路に入っているけれども、夜中に雨がひどくなってからだと避難もままならない。できればまだ降水量が少ない安全な昼間に防災センターに避難をさせてほしいと電話で連絡をしたのだが、まだ避難所が開設されておらず断られてしまった」ということでした。  台風や豪雨による水害が予想されるときには、発災時を仮定して、それから逆算をし何をいつ行うのかを決めるタイムラインを作成し避難計画を立てます。その際、高齢者や障害者への配慮はどうなっているのでしょうか、答弁をお願いいたします。 111 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 112 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。  要配慮者等、特に避難行動に時間を要する方の避難を促す避難準備・高齢者等避難開始の発令前の自主避難につきましては、自らの生命が危険と判断した方が、まずは親類や知人宅など安全な場所に避難していただくことを基本としております。また、自主避難のために開設する一時避難所は、台風等接近により長時間雨が降り続き洪水や土砂災害の発生が懸念される場合、町民の皆さんの問い合わせ状況を考慮した上で一時的に開設する場所であり、親類や知人宅などの安全な場所を自ら確保することが困難な方の避難場所と考えております。  本年度につきましては、昨年7月28日の台風12号の接近の際は防災センターを一時避難所として開設し、4名の方が避難いたしました。今後も避難準備・高齢者等避難開始などの発令につきましては、タイムラインにこだわらず、できるだけ早い段階で判断をするなど高齢者等に配慮した避難計画に努めてまいります。  以上でございます。 113 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 12番 吉川君。 114 ◯12番(吉川清里君) 「高齢者が自主避難する場合、親類や知人宅にというのが基本」という今の答弁ですけれども、高齢者の知人であれば、また高齢者である場合が多いですし、若い知人、親類であれば、平日、昼間であれば仕事で家にいないと、そういうことが考えられます。福祉避難所が近くにあればそこに避難をさせてほしいというのは、特にひとり暮らしの高齢者にとっては安心を求める心理として強いのではないでしょうか。  タイムラインで、仮に発災を夜中と想定いたしますと、高齢者等の避難開始が夜の暗い中になってしまいます。安全に避難するためにタイムラインの避難の設定を柔軟に行うことが必要ですが、その点どうお考えでしょうか。 115 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 116 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) タイムラインは、おおむね清水町は避難開始の発令から避難完了まで約1時間という想定をしております。そういった中、早めの避難ということで担当職員で検討し、その発令を行っているところでございます。  以上です。 117 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 12番 吉川君。 118 ◯12番(吉川清里君) 次に、福祉避難所の運営について質問いたします。  当町では福祉避難所として7カ所を指定しています。そのうち3カ所は高齢者の介護施設であり、既に入所、通所している方がいらっしゃるので、その方たちと介護を要する方、住民の方が対象になると思われます。防災センターには、災害時には特に高齢者や障害者などのための避難所になると建物の前にも明示をされております。これらの福祉避難所の運営体制はどのようになっているのでしょうか。 119 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 120 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 現在、福祉避難所と指定している施設は、かわせみ、柿田川ホーム、夢の樹の郷の民間施設と防災センター、地域交流センター、福祉センターであります。また、予備的施設として温水プールを指定しております。  なお、民間施設につきましては、協定により各施設を運営する施設管理者に運営をお願いすることとなっており、町の施設については町の職員及び避難者の付き添いの方などで行うこととなっております。  以上でございます。 121 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 12番 吉川君。 122 ◯12番(吉川清里君) 町施設では職員が主に運営を行うということですが、温水プールと福祉センターは、通常は指定管理者が運営をしております。災害時、あるいは高齢者避難開始が発令されて福祉避難所として開設するのに、指定管理者との連携など手間がかかるということが予想されます。また、温水プールを避難所としてどう使うのかという見学もさせていただきましたが、ふだんはヨガや機器を使ったトレーニングを行う2階の2部屋を福祉避難所に充てるというお話でした。エレベーターもなく、正直、階段も急で、ふだんスポーツ施設として使用しているのを福祉避難所とするのは、実態としては大変なのではないかという感想を持ちました。  現状では、町の西角の地域に区の公民館と学校以外の公共施設がほかにないので、それらの施設は避難所となってしまうことがもう決まっておりますので福祉避難所を温水プールに設置するしかないと思いますが、ぜひとも高齢者や障害者に十分な配慮ができる避難所運営をお願いしたいと思います。  次に、防災訓練の内容について質問をいたします。  各区で行われている防災訓練は、毎回同じような内容になっています。もちろん避難行動の確認や参加状況、消火器の使い方など毎回訓練することも重要ではありますが、昨年1年間を見ても地震や風水害など各地で甚大な被害が発生している状況で、その教訓から学んで防災訓練の内容を見直していくことが必要ではないでしょうか。情報を集約し、各区に情報提供する役割を行政に担っていただきたいと考えるところですが、防災訓練の内容の見直しはどのように行っているのか、お答えを願います。 123 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 124 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 防災訓練は各区による自主運営を基本としております。そのため、町から訓練事例やアドバイスはさせていただいておりますが、実施内容の判断は区となりますので、見直しについても各区の判断となります。  なお、本年度の冬の地域防災訓練において、伏見区ではジャッキを使用した倒壊建物からの人命救出訓練、八幡区では区で集めた段ボールを使い段ボールベッドの作製、下徳倉区では区公民館の停電復旧訓練や防災備品コーナーの設置等新たな取り組みを行っております。  今後は、各区の訓練内容等情報共有を図り、充実強化を促してまいりたいと考えております。  以上でございます。 125 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 12番 吉川君。 126 ◯12番(吉川清里君) 各区の防災訓練で新たな取り組み、独自性を持った取り組みを行っているということですので、その方向性を行政のほうもしっかりと情報共有をしていただきたいというふうに思います。  では、その防災訓練の内容について、提案も含めた質問です。  会場型防災訓練では、実際の避難所、学校の体育館などに集まります。防災計画を見ると避難所ごとにその配置図が示されております。男女それぞれの更衣室をどこに設けるのか、あるいは医務室等をどこに設けるのかなどというのが、それぞれの避難所によって、場所によっては細かく書かれております。
     訓練の中で、ただその場所に集まるだけではなく、実際に配置をしてみる、あるいは段ボールベッドを組み立てる、パーティションをつくって1世帯分の広さがどれくらいあるというような模擬体験をしてみてはいかがでしょうか。模擬体験をした上で、そこで、あそこはこうしたほうがいいというような改善点も、あるいはいろんな意見も出てくると思います。  そういう改善点を出し合って避難所運営計画を更新していく、いいものにブラッシュアップしていく、こういった作業が必要ではないでしょうか。避難所運営をゲーム形式でシミュレーションをするHUG(ハグ)というやり方も実際に有効な手段で行われておりますが、実際の避難所になる場での体験を訓練してみることも別の意味で有効であり、ぜひとも取り入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 127 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 128 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 避難所運営訓練につきましては重要であるとの考えから、夏の総合防災訓練の会場型訓練において数年前から取り組んでおります。まだ訓練内容の検討等必要な箇所もありますが、訓練参加者に避難所での生活、入館の流れ等を実際に体験していただき、災害時にスムーズに避難所が開設できるよう訓練に参加していただいております。  また、ゲーム感覚で避難所運営シミュレーションが体験できるHUG(ハグ)を中心に、町主催、区要望等必要に応じて行っております。今後も会場型訓練において避難所運営訓練を継続するとともに訓練内容の充実に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 129 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 12番 吉川君。 130 ◯12番(吉川清里君) 防災訓練は各区の自主運営で行われますが、区によって防災体制に違いがあると訓練にも違いが生じてきますし、実際の災害時の対応に地域で差があってはならないと思います。  私が住んでおります上徳倉区では自主防災委員会があり、各組に防災委員をおいています。また、それとは別に防災組織を編成し、区を9つの地域に分けて防災地域隊長を配置し、その下に防災委員という体制を敷いています。他の区でも同じような防災体制を行っているのか、お答えをお願いいたします。 131 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 くらし安全課長 久保田君。 132 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 地域による防災体制に違いはあるかについてでありますが、基本的には各区における自主防災体制の違いはないものと考えております。しかしながら、自主防災会の活発な区においては独自にマニュアル等を作成している区もありますので熟練度などでの差はあると考えられますが、今後各自主防災会と情報交換を行い防災体制並びに防災活動の強化に努めてまいります。  以上でございます。 133 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 12番 吉川君。 134 ◯12番(吉川清里君) 答弁では「基本的には違いはない」ということですが、いろいろ聞いてみますと、実際には区によって体制に違いがあるというふうに聞いております。各区で人口等それぞれ状況が違いますので一律に同じ体制をとるというのは無理があるかもしれません。しかし、自主防災の体制の違いが災害時の対応の差になる、ある区ではできることがある区ではできないという地域差になってはいけないと思います。地域差を生まないよう、訓練と同様、行政がかなめとなって体制を整えてほしいと思います。  今まで私は防災についての一般質問を何度か重ねてまいりました。今までになかったような災害に日本各地が見舞われる状況で、住民の生命と財産を災害から守る防災は、まちづくり、そして地域づくりにとっても重要な柱になると思います。くらし安全課でいろいろ答弁調整で話をお聞きいたしますと、防災担当の職員はわずか2名ということで、久保田課長もここで卒業ですが、いろいろ御苦労されたというふうに思います。  今回質問には入れませんでしたが、防災について考えている中で、長泉町では災害対策本部を常設していることがわかりました。当町では町長応接室と会議室を災害対策本部に訓練の場合はいたしますけれども、いざ災害時に機器などを準備する必要があります。その点、防災に必要な機器を設置した部屋を常設しておけばいざというときにすぐに対策本部を立ち上げることができます。ぜひそうした点も今後の防災対策として参考にしてほしい、また今後機会があれば議会でも取り上げていきたいというふうに思います。  では、次の質問に移ります。  清水中学校3年生の保護者から実力テストの結果の分布表のコピーをいただきました。各教科と5教科合計の点数を10点ごとの度数に分布したこの表を見ますと、50点満点で10点未満の生徒が一定数いることがわかります。数学と英語では10%を超える生徒が、そして5教科合計では7.6%の人数の生徒が2割以下の点数しかとれていないという状況です。  点数が低いというのも問題ですが、中学3年、義務教育最後の年で2割以下しか授業が理解できていない生徒がいるということは、全ての子に一定の学力をつけさせて送り出すという義務教育の務めを果たし切れていないのではないかと考えます。学力が身につかないまま成長したときに将来の選択肢が狭まってしまうおそれもあります。  子供が本来持つ可能性を伸ばすためにも、誰も置き去りにしない教育を目指して質問をさせていただきます。まず、町内の中学校の学力の実態はどう認識しているのか、またその分析も御答弁ください。 135 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 教育総務課長 大野君。 136 ◯教育総務課長(大野明彦君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。  平成28年度から30年度までの全国学力・学習状況調査における中学校3年生の結果につきましては、おおむね全国平均を上回っていることから学習の定着状況は良好と判断しております。議員御指摘の点数のばらつきにつきましては、学力・学習状況調査での生徒質問紙による調査結果や日頃の生徒理解を通した総合的な分析の結果から、学ぶ意味や目標を持つことのほか家庭学習の定着に課題があることがわかりました。  そこで、各学校において授業改善に努めるとともに、当課においても家庭用リーフレットを作成するなどして学校とも認識を共有しながら学力の向上に努めております。  以上でございます。 137 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 12番 吉川君。 138 ◯12番(吉川清里君) 家庭学習の定着に課題があるという分析、認識ということですが、「家庭でちゃんと勉強を見てあげてください」と学校のほうで言われてもなかなかできないという家庭もあると思います。ひとり親世帯で仕事が忙しく家事の多くを子供がやらなければならない家庭、保護者が外国人で会話は何とかできるけれども学校から来た文書等を読むのに困難がある家庭、また、中学生にもなりますと学習内容が高度化してきますので保護者が教えるのもなかなか難しくてできない、塾に入れたくても経済的に厳しいという家庭もあります。こういったように、一言で「家庭学習の定着を」と言っても困難を抱えた家庭があるからこそ、結果として低い点数になってしまうのではないでしょうか。そういった事情も念頭に置いて点数が低い生徒への支援策を考えてほしいのですが、それについて答弁をお願いいたします。 139 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 教育総務課長 大野君。 140 ◯教育総務課長(大野明彦君) 各中学校では、テスト前の補充学習や個別学習を通して一人一人の意欲や能力に応じた個別支援をはじめ県の加配教員を有効に活用し複数の教員で授業を行うチームティーチングなど、生徒のつまずきの早期発見と個別支援に努めております。また、希望する生徒を対象に地域の方を講師としたサマースクールを実施している事例のほか、今後、全生徒を対象に補充学習を計画するなど、必要な生徒に必要な支援が届くよう検討しております。 141 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 12番 吉川君。 142 ◯12番(吉川清里君) 個別学習をするとか、補習をする、サマースクールを実施するというようなさまざまな対策は否定するものではありません。効果が出ればそれにこしたことはありませんので、そういう支援策をそれぞれ進めていくことに異議はありません。ただ、希望する生徒を対象にということですが、意欲が問題でそもそも希望をしない、あるいは希望してもいろんな事情、家庭の事情があったりとかでできないという生徒もいるということも念頭に置いてほしいというふうに思います。  実際に現役の中学生に聞いてみますと、点数の低い子というのは、それを隠すのではなくて意外とあっけらかんとしているそうです。自分から「自分はこれだけ低いんだ」ということも言ってしまっていると。自分はこの程度と諦めてしまっているのかもしれません。自己肯定感を持つことができないのかもしれません。そういう子でも進学できる高校はあるそうです。  しかし、いわゆる進学校でない高校の先生に話を聞きますと、そういう意欲を持てない学力の低い子が高校を中途退学するのをとめるのに非常に苦労をしているそうです。高校を中退すると、学校としても困るけれども、その生徒が中退した後つける仕事が非常に限られてしまう、正規職につくことが難しくて非正規にならざるを得ない、収入も増えないといったところから抜け出せなくなってしまうと。今は大学を卒業してもこういう状況に陥る人もいますから、高校でドロップアウトすればなおさらです。こういう事態を防ぐためにも義務教育の時点できちんと必要な学力を身につけさせる、自分に自信を持たせることが必要なんじゃないでしょうか。その認識で、答弁にあったように、必要な生徒に必要な支援が届くようにしてほしいと思います。  次に、不登校の場合についてお聞きをいたします。実力テストの結果には反映をしない、つまりテストを受けていない不登校の生徒についての学習支援です。  同僚議員の質問に対して「中学校の不登校が40人を超える人数いる」という答弁が以前の一般質問でありました。小学校では10人から20人という人数でしたから、中学校になると倍化をしております。不登校になった原因はいろいろあると思いますが、学校に来られないことで学習のおくれが出ることは共通しております。不登校の生徒への学習支援はどうするのかを答弁をお願いいたします。 143 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 教育総務課長 大野君。 144 ◯教育総務課長(大野明彦君) まず、学校へは登校できるもの教室には入れない生徒への学習支援といたしましては、各中学校に教員免許を持つ生活指導員を配置し、教室に復帰できるまでの学習機会を保障する体制を整備しております。また、教員の時間割の中に相談室での指導の時間を設けているほか、授業のない時間には積極的に相談室を訪問し生徒の実態に応じた学習の提案や個別学習を支援するなど計画的かつ継続的な学習支援を行っております。  次に、登校すること自体が難しい自立支援を目的とした生徒に対しては、保護者と相談をしながら生徒の状態を十分に把握した上で、心理的な負担に留意しながらプリント学習などを提案しております。  なお、教育委員会では、不登校の子供が学校以外の場所で教育を受ける適応指導教室に関するニーズや手法の検討に着手するとともに、不登校となる要因は複雑かつ多様化していることから家庭教育の支援を充実する体制の整備を進めております。  また、県教育委員会においては、不登校やひきこもりなどで十分に義務教育を受けられなかった人の学び直しに対応する夜間中学について、そのあり方を検討を始めると伺っており、今後はその動きを注視していきたいと考えております。  以上でございます。 145 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 12番 吉川君。 146 ◯12番(吉川清里君) 私が以前不登校の生徒への学習支援を質問したときに、「主には校内で行う」という答弁でした。私自身は、例えば三島市の生涯学習センターで不登校の子供たちを受け入れた学校外での学習支援、通級指導を行っていることを例に挙げながら、学校に来られない、学校に近づくこともなかなか心理的にハードルが高い不登校の子供に対しては校外で学習支援を行う、通級指導を行うことも検討してほしいという質問をしましたが、そのときには、「まだその検討に入らない」というようなお答えだったと思いますので、今回の答弁は一歩前進したというふうに捉えたいと思います。  不登校についての原因はさまざまです。ただ、どのような要因があるにしてもその子の学ぶ権利というのはあるわけですので、大人が義務教育をきちんと受けさせる、義務教育の義務は子供にあるのではなく大人が子供に教育を受ける権利をきちんと保障してあげる、その義務を負うというのが義務教育の義務ですので、大人の義務として、不登校の子であっても、そして学力が低い子であっても、どの子も置き去りにしない学習支援をその子に合った形で行えるよう今後も努力をお願いしたいと思います。  次に、大人の義務として教育環境を整えるという意味で学校施設の改修、特に修繕について質問をいたします。  毎年、各小中学校から学校施設の修繕について要望が上がります。今回も、通告してからですが、この修繕要求についての資料をいただいて目を通させていただきました。それを踏まえて質問させていただきます。来年度の予算に向けて、今年度、各小中学校から上がった修繕要望は何カ所あるのか、それぞれの学校と合計が何カ所あるのかをお聞きをいたします。 147 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 教育総務課長 大野君。 148 ◯教育総務課長(大野明彦君) 今年度の改修要望件数は、小学校では清水小学校25件、南小学校14件、西小学校18件の計57件、中学校では清水中学校13件、南中学校13件の計26件、小中学校合計で83件になります。これらのうち、子供の安全や円滑な学校運営を確保するために必要性が認められるものなど20件は既に対応しております。また、要望の中には、今取り組んでいるところですけども、教室への空調設備の2件もあり、未対応のものは61件となります。  なお、この要望件数は次年度の予算編成のための資料として各学校からの要望を取りまとめたものでありますが、この要望以外のものであっても、学校から新たな改修要望等の連絡を受けた場合、緊急性や必要性などを勘案し、本年度、対応可能な箇所から随時改修等を行っております。 149 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 12番 吉川君。 150 ◯12番(吉川清里君) では、要望があった箇所のうち、昨年度、平成29年度から引き続き上げられているものは何カ所ありますでしょうか。 151 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 教育総務課長 大野君。 152 ◯教育総務課長(大野明彦君) 昨年度からの引き続きの要望は29件であります。先ほども御答弁いたしましたけれども、緊急性や必要性などを勘案し、本年度対応可能な箇所から随時改修を行っており、先ほども申しました前倒しで対応した20件のうち2件が引き続き要望の案件となります。  以上でございます。 153 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 12番 吉川君。 154 ◯12番(吉川清里君) 昨年度から引き続きということで、昨年度要望があったけれども今年度できなかったということで、また今年度引き続き要望となっている、結局持ち越しとなっているものが29件あるということになりますね。  資料としていただいた平成31年度の施設改修要望箇所表、全部挙げると時間がなくなりますので何カ所か挙げてみますけれども、例えば清水小学校体育館の雨漏りがあります。清水小学校の体育館は実は雨漏りの補修をしています、何年か前に補修をしておりますが改修工事後も改善されていない。ステージの部分、出窓のある4カ所から雨漏りがあるということで、ステージはふだんあまり使いませんけれども、ライト付近のためにショートする危険性もあるということが改修理由として挙げられています。  また、体育館の雨漏りは改修したけれども、過去に雨漏りした水が床にしみ込み、ワックスがはがれて床板の反り返りや縮みなどが起きていて、そこで子供がけがをするおそれがある。子供だけではなくて地域の方も体育館を使用する場合がありますので、スポーツのときなどにですね、それについての施設開放時のけがの危険性も高まっているというような例もあります。  こうした昨年度から引き続き上げられているものもあって、そして、またことし対応しているものを除けば61件のものがありますけれども、来年度は骨格予算ですので、現時点では来年度やるかどうかはまだ未定ということで、積み残しがあるのではないかというふうに考えます。  次の質問で質問しますけれども、来年度の予算の中で、要望の中では何カ所実施をする予定なのかお聞きをいたします。 155 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 教育総務課長 大野君。 156 ◯教育総務課長(大野明彦君) 平成31年度の当初予算につきましては、いわゆる骨格予算となっており、当初予算では要望のあった中学校のトイレの改修工事のほか清水小学校旧給食棟の解体工事を計上しております。  なお、小規模の修繕・改修等につきましては需要費の修繕費で対応していくこととしております。  以上でございます。 157 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 12番 吉川君。 158 ◯12番(吉川清里君) 骨格予算ですので、今言った中学校のトイレの改修、それから清水小学校の給食棟解体以外は、まだ基本的には未定ということになると思います。  次の質問に移りますけれども、「緊急性の高いものから随時行っていく」という答弁もありました。しかし、この要望書を見ますと緊急性の高い低いも同時に示されております。それぞれの学校で見ますと緊急性の高いものがほとんどなんです。例えば清水小学校は25カ所中15カ所が緊急性が高い、南小学校では14カ所中10カ所が緊急性が高い、西小学校では18カ所中8カ所が緊急性が高い、そして中学校にいきますと、南中では13カ所中9カ所が緊急性が高い、清水中では13カ所中11カ所というふうに、半分以上、あるいは4分の3ぐらいが緊急性が高いという判断で学校のほうは要望を出しているわけですね。  その中には、例えば教室の床が一部なくて木がささくれている、破片が刺さるとか、子供の安全性にかかわるというようなところもあります。これらのものについて、金額が高い、低い、いろいろあると思いますので、低いものからやっていくという判断もあるのかもしれませんが、以前も一般質問で言いましたように、私自身は、まだこれから未定となっている補正予算、来年度の骨格予算を経た上での来年度の6月以降の予算で、ここに上げられている学校の改修・修繕を全て行うべきではないかというふうに考えます。  理由は、まず子供の安全、それから教育環境を整えるのは、先ほど、冒頭に言いましたように大人の義務であるということ、それから金額の高いもの、あるいは時間のかかるもの等を後回しにしていますとどんどん積み残ってしまう、当然予算がかかりますのでだんだんとそれが財政を圧迫することにもつながってくると。  優先度が高いというのは、一つの学校修繕という形での予算枠があって、その中で優先度が高いものをピックアップして行っていくという考え方なのかもしれません。しかし、私とすれば、一般会計の全体の中で最優先すべき予算としてこの学校の修繕・改修は実施すべきであるというふうに考えます。ぜひ6月からの補正予算で実現すべきであるというふうに思いますけれども、そういう考えがあるかどうかをお聞きいたします。 159 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 教育総務課長 大野君。 160 ◯教育総務課長(大野明彦君) 学校施設の改修等につきましては、各学校からの要望のほか劣化状況調査の結果を踏まえ改修を行う箇所などもあり、全体的な計画であるとか、工法等を検討する必要もあります。また、要望のあった改修内容には見込み額が数万円程度の修繕から1,000万円を超える大規模の改修もあります。また、要望のあった中でも緊急性という、議員がおっしゃいましたように、子供の安全、事業の手法、そういった観点も含めながら緊急性や必要性などを考慮しながら順次対応しているところであります。  このようなことを踏まえまして、来年度の予算の関係ですけども、何件修繕するということではなく、優先順位、必要性、そういったものを考慮しながら順次対応していきたいと考えております。  以上でございます。 161 ◯議長石垣雅雄君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 162 ◯12番(吉川清里君) 修繕の中には、どういう工法でやったらいいのかという調査が必要なもの、あるいは単年度で終わらない、時間的に複数年度にかかるというようなものも、結果としてあるかもしれません。しかし、単年度、1年間で全ての学校の改修・修繕を行う、子供にちゃんとした教育環境を整えるということを本当に町の会計年度の中で最優先の事業として行うということは、清水町の財政の中では決して無理なことを言っているわけではないと思います。  私としては、毎回毎回述べておりますけれども、子供の環境を整えることが大人の義務でありますし、そして教育についての事項が最優先だということを重ねて申し上げてこの質問を終わりにしたいと思います。 163 ◯議長石垣雅雄君) これをもちまして吉川清里君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩をいたします。  再開を12時45分といたします。                                 午前11時39分休憩                                 ────────                                 午後00時44分再開 164 ◯議長石垣雅雄君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、10番 松浦俊介君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 清水町の今後の課題について」「2 清水町障害者自立支援協議会について」。  発言を許します。 10番 松浦俊介君。 165 ◯10番(松浦俊介君) それでは、議長の許可を得ましたので、さきに通告してあります1、清水町の今後の課題について、2、清水町障害者自立支援協議会についての2点について質問いたします。  最初に、標題1、清水町の今後の課題についてをお尋ねします。  3期12年続いた山本町政も4月で任期満了となります。山本町長はこれまでさまざまな町の課題に取り組んできました。今後の清水町について、12年間取り組んできたからこそ感じる、いろいろと思うところもあると思います。山本町長が考える今後の清水町の課題とは何かを伺います。 166 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 167 ◯町長(山本博保君) 松浦議員の御質問にお答えをいたします。  議員御指摘のとおり、私は平成19年に町政の壇上に送っていただき、以来議員各位をはじめ、また職員の全ての方々に、さらには広く町民の皆さんに支えられて3期12年にわたり、「まちづくりの主人公は町民である」と、こういう揺るぎない信念のもと行政課題に真摯に取り組んでまいりました。  さらに、3期目の基本姿勢として掲げた「めざせ 暮らし満足度日本一のまち・清水町」を大目標として各般にわたり町民満足度を高めることができたと自負し、改めて全ての方々に敬意と感謝を表します。  今後、清水町が次の時代に向け飛躍していくための基礎づくりについては、私の責任において、これまで皆さんの御協力をいただき、おおむね全てを成し遂げることができたと、かように思っているところであります。  さて、御質問の今後の清水町の課題についてとのお尋ねでありますが、御承知のとおり、時代は少子高齢化、人口減少社会を迎え、本町におきましても町民がいかに住み続けたくなる町をつくり上げていくかが最優先課題であると受けとめております。特に人口を維持、増加させるためには移住・定住の拡大と安心して子供を産み育てられる住環境の整備、さらには、その後の教育環境の充実は喫緊の課題であり、また産業活力の向上をさせるためなど、今後も長期的な視点で取り組んでいくことが必要であると、かように認識をしております。  また、私は、常に「For Futuer“輝く確かな未来へ”」をキーワードとして、常々広く関係各位にお訴えをさせていただいてまいりました。子育て支援や教育につきましても引き続き重点を置くべき大きな施策の一つであると、かように認識をしております。  まさに基本は人づくり、人は人でも人材づくりが極めてまちづくりの原点になると、かように思っているところであります。特に子供の財産は未来である。その財産はすなわち町の宝そのものであるというふうに認識をしております。私は、就任当初から申し上げております「元気な子どもの声が聞こえるまち・清水町」であることは町全体の活力につながるものと考え、子育て支援や教育環境の充実に積極的に取り組んでいく必要があると、今なお認識をしているところであります。  具体的な課題といたしましては、現在、建設に着手しております図書館・保健センター複合施設は町の文化と健康の拠点であり、町民が憩い、交流の場として活用され、町民に愛される魅力ある施設としていく必要があると、かように強く思っております。
     また、目を転じて都市計画道路西間門新谷線の整備促進であります。交通事故の削減や地域住民の利便性の向上に向けた道路環境の整備を図るため、県事業である第4工区の事業完了や、さらにその先に続く柿田橋と残りの箇所の早期整備が必要であると求められているものと思っております。  そして、柿田川の保全と活用であります。柿田川の持つ重要な資源である湧水や貴重な自然環境は将来によりよい姿で受け継がれていかなければならない我が町の宝であります。柿田川に育まれた自然や歴史に学び、水に感謝し、そのことを現在の私たちが後世に発信し、過去、現在、未来につなげていくことが清水町の地域力、文化、まちづくりに大きく貢献するものだと考えております。  結びに、私は、一貫して申し上げましたように、まちづくりの原点は人づくり、まさに人材の育成にあると考えております。人づくりこそまさにまちづくり、このような信念で今後も行政運営を継続をしていただきたいと考えております。私の任期は4月まであり、残された期間、全身全霊をもって町政運営に努めてまいりますので、議員各位のさらなる御理解と御協力をお願いし答弁とさせていただきます。  御質問、ありがとうございました。 168 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 10番 松浦俊介君。 169 ◯10番(松浦俊介君) 町長が考える今後の課題として複合施設について取り上げていました。「町の文化と健康の拠点であり、町民が憩い、交流の場として活用され、町民に愛される魅力ある施設としていく必要がある」とのことでありますが、今後の課題としては、建設した施設をどのように有効に活用していくのかということなんだというふうに思います。それは次の町長の課題だとは思いますが、建設に着手した山本町長としてはその辺どのように考えているかを伺います。 170 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 171 ◯町長(山本博保君) 松浦議員の再質問にお答えをいたします。  複合施設の合築、この施設を今後どのように活用し、どのように町民に反映していくかという趣旨の御質問であります。  以前にも議会で申し上げましたように、世界の7つの海を治めましたイギリスのチャーチル首相の言葉に建物について次のようなフレーズがあります。「初めに人が建物をつくり、そしてその後はその建物が人を育てる」と、こういう言葉があり、私もしばしば研修等々の出先に行ってそのことを学ぶことができました。  我が町の図書館・保健センターの複合施設の整備事業の狙いは、まさに人づくりのためにあります。そうした意味で未来への投資であるというふうに強く思っております。複合施設は町の未来を担う人材育成のための学びやとなるものと私は期待し、またそうしなければいけないと、こういう信念でおります。  そのために、私は、子供たちが本に親しみ豊かな感性や創造性を育むなど未来を担う人材育成のための図書館、そして町民の健康、生命、財産を守るための保健センター、まさに安全・安心の提供と人づくりの翼を担う町の確かな拠点となることを強く望んでいるところであります。さらに、健康をキーワードに、図書館と保健センターのそれぞれの機能を融合させたソフト事業の展開や地域交流センターとの連携など、子供から高齢者まで世代を超えた町民が集い、学び、元気になるなど、そんな居心地のよい場所としていくことが必要であると考えております。  また、施設が完成した暁には、単なる施設としてだけではなく、長く町民に愛される、親しまれる施設としていくために、次代を担う小中学生に建物の愛称を広く募集し、興味を持ち、その愛称に基づいて広く町民がそれを生活の基盤として大いに力を養っていってほしいと思います。町民にとって身近な施設となることもあわせて希望し、私は次の世代に大きく夢をつくっていくことが大事だと、かように思っているところであります。  答弁が期待に沿ったかどうかわかりませんが、そうした思いで複合施設への夢を3万2,000人の町民と共有することが極めて大事であり、私はもとよりでありますが、議員各位の広い見識と未来への力を賜りたくお願い申し上げまして私からの答弁とさせていただきます。  よろしくお願いします。 172 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 10番 松浦君。 173 ◯10番(松浦俊介君) 私の前回の12月の議会での一般質問で人工知能(AI)の話をしまして、繰り返しますが、延べ41万人の高齢者のデータをもとにしたAIの解析で、「健康寿命を延ばすには運動よりも食事よりも読書が大事」という結果とアメリカのイェール大学の研究の論文で「読書習慣のある人はない人に比べて23カ月寿命が長い」という結果について紹介させていただきました。  それを受けて、この複合施設に対して大きな期待を私に寄せてくれた方もいました。健康と読書は密接な関係があり、この複合施設が町民の健康寿命の延伸につながり、地域の情報発信、地域活動や交流の拠点となる施設になるよう、私もさらに調査・研究をして、機会があれば、また提案していきたいなというふうに思います。  また、町長は答弁の中で、「人口を維持、増加させるためには移住・定住の拡大と安心して子供を産み育てられる住環境の整備、さらにはその後の教育環境の充実は喫緊の課題」というふうに述べられました。喫緊の課題ですね。私もそのように認識しております。ここで清水町の乳幼児を中心に人口の推移を平成25年4月1日現在と5年後の平成30年4月1日現在、去年の4月1日ですけど、調べてみましたので比較して御紹介したいと思います。  平成25年の4月1日現在で清水町の0歳の子供の数は285人、これが平成30年の4月1日、5年後ですから5歳になっていますけど、この数が284人ということで1人減。平成25年4月1日現在で1歳の子は324人おりましたけど、5年後は6歳になっていますけど、平成30年4月1日現在の6歳の子供の数は302人と22人減っています。平成25年4月1日現在の2歳は299人で、5年後は7歳になっておりますけど、285人で14人減っています。平成25年4月1日現在の3歳は309人で、今度は8歳になっていますけど、287人で22人減っています。平成25年4月1日現在4歳だった子は333人いましたが、5年後は9歳になっていますけど、327人で6人減っています。続いて平成25年4月1日現在5歳だった子は320人おりましたけど、10歳になった5年後は311人で9人減っています。平成25年4月1日現在で6歳だった子は329人いましたけど、5年後は11歳になっていますが、322人で7人減っています。  以上、どの年齢の子も人口が減っているんです、清水町は。ちなみに1カ月違いなので単純な比較はできませんけど、平成31年3月1日現在、今月の3月1日に6歳の子の数値は259人となります。0歳のときに比べると、0歳のときが、平成25月4月1日現在ですね、285人だったので26人減っております。不幸にして乳幼児で亡くなられている子もいるかもしれないです、この辺は何ともわからないですけど、人口が減るというのは、自然動態と社会動態があるわけですが、各年齢の人口減少の主な要因は社会動態だと思います、この若い乳幼児の段階ですと。転入より転出超過が要因ということが考えられますね。考えられるというか、それが主な要因だと思われます。その理由はさまざまだと思いますが、転入より当町で生まれ育った子が転出していく数のほうが多いというのは、これはもう何らかの対策が必要だというふうに思われます。  ちなみに少子化の現状ですけど、平成30年4月1日現在、去年の4月1日ですね、の0歳の子は221人です。平成25年4月1日、約6年前ですけど、が285人ですので、この5年で64人も減っています。私の子供がこの4月に、来月ですね、西小学校に入学しますが、きのう西小学校に確認したところ、1学年は69人の予定で2クラスになる予定だということであります。35人学級ですので71人になると3クラスになるらしいんですが、70人までだと2クラスということで、西小学校は今2年生も2クラスなんだと思うんですけど、そういうような現状でありますね。  先ほど言いましたけど、64人減っています。平成25年4月1日が285人で平成30年4月1日現在の0歳の数は221人ですので、この5年間で1学年2クラス分の子供が清水町全体で減っていると、こういう現状なわけですね。16年前に私が議員になって最初の入学式、西小学校の入学式に出たとき、2004年の4月ですけど、新1年生は101人いました。この15年間で30人以上減っているというふうな現状であります。  日本の平成30年の出生数は明治32年(1899年)の統計開始以来過去最少を更新し続け、平成30年の出生数は92万1,000人と3年連続で100万人を割っているという現状であります。少子化は全国的な傾向でありますので、少子化対策はもちろんですけど、転出超過の要因は、これはさらに調査・研究して対策を進めなければなりません。子供だけが転出するわけがないので親もセットでもちろん転出するわけですが、この辺の十分な調査・研究、対策というのはこれからの重要な課題だなと、町長もそういう認識だとは思うんですけど、私もそういうふうに認識しているところであります。  町長が述べられたように、安心して子供を産み育てられる住環境の整備、そしてさらには、その後の教育環境の充実は喫緊の課題であると私も同様の認識でいますので、こちらについても問題提起をしまして、また機会があれば対策を提案していきたいというふうに思います。  続いて標題の2、清水町障害者自立支援協議会についてを質問いたします。  自立支援協議会については、平成28年(2016年)の6月議会の一般質問で取り上げました。当時は、清水町は長泉町、函南町、三島市、裾野市、伊豆の国市の3市3町の広域で駿豆地区障害者自立支援協議会を設置し、障害のある人が普通に暮らせる地域づくりを理念に掲げ、障害のある人の地域生活を支援するためのシステムづくりや関係機関のネットワークの構築に向けて個別支援会議において提起された地域課題について定期的に協議を行っていました。  平成29年度から町単独で設置されまして、障害のある方(児)が住みなれた地域で安心して生活できる社会の実現を目指し、個々を支援するためのシステムづくりや関係機関のネットワーク構築に向けて定期的に協議を行っています。構成メンバーは福祉、保健、雇用、教育、医療、民生委員さんら障害福祉関係者となっています。協議会は子ども・子育て部会とくらしと就労部会の2つの部会があるとのことで、これまでの議論の内容と今後の方向性について伺います。 174 ◯議長石垣雅雄君) 答弁を求めます。 健康福祉課長 名波君。 175 ◯健康福祉課長名波浩美君) 松浦議員の御質問にお答えいたします。  本町の障害者自立支援協議会は障害福祉関係者の15人で構成され、昨年7月に子ども・子育て部会とくらしと就労部会を設置し、現在まで両部会とも2回の部会を開催いたしました。  まず、子ども・子育て部会では町内の児童福祉、教育、保育に携わる関係者延べ42人が参加し、就学、就園支援の仕組みや放課後等デイサービスの利用等についての意見交換及び検討をしていただきました。今後の方向性につきましては、各ライフステージにおける切れ目のない支援を続けていくための連携体制と障害児が不安なく自立に向かうことのできる支援体制づくりについて検討してまいります。  次に、くらしと就労部会では町内の福祉事業所職員や関係団体等延べ32人が参加し、家族の介護負担のこと、町内に必要な社会資源の検討やグループホームについての勉強会を行いました。今後の方向性につきましては、引き続き障害者の高齢化や重度化、親亡き後を見据えた居住支援の体制づくりについて検討してまいります。  以上でございます。 176 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 10番 松浦君。 177 ◯10番(松浦俊介君) ただいま課長のほうから答弁いただきましたが、親亡き後を見据えた居住支援のための機能整備の一つとして障害者の方向けのグループホームは非常に重要な社会資源だと考えていますが、課長の答弁の中でグループホームについての勉強会も行ったとのことでありますが、その具体的な内容について伺います。 178 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 健康福祉課長 名波君。 179 ◯健康福祉課長名波浩美君) グループホームについての勉強会は、本年2月19日に障害者向けのグループホーム事業を展開している事業者を講師に招き、グループホームの地域における必要性、施設の形態、運営の方法、入居の基準、サービスや支援の利用方法等といった事業者と利用者の双方に関連する内容について実施いたしました。  以上でございます。 180 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 10番 松浦君。 181 ◯10番(松浦俊介君) 清水町の障害者の方が親亡き後を見据え住みなれた地域で安心して生活にするにはグループホームは有力な選択肢だと思います。平成30年4月1日施行となった改正障害者総合支援法の中に新たに創設された自立生活援助もありますけど、グループホーム、自立生活援助のいずれも町内にはその事業を行っている事業者はないというふうに伺っております。  ただ、沼津市に自立生活援助を行う施設があり、清水町でも利用されている方が1人いるというふうに伺いましたが、いずれにしても、こうした町内で事業を行っているところはないということで、今後こうしたサービスを行う施設が待たれるところだと思います。今後、清水町の障害者の方のニーズ調査などを行っていただき、町としても全面的にバックアップしていただきたいなというふうに思います。  次に、地域生活支援拠点について伺います。  昨年の6月議会の一般質問で取り上げましたが、障害者総合支援法第88条による第5期清水町障害福祉計画(2018年度から2020年度)と児童福祉法第33条の20による第1期清水町障害児福祉計画(2018年度から2020年度)が昨年3月に策定されました。その計画の中で、2020年度の目標値として地域生活支援拠点等の整備とあります。平成30年3月、厚生労働省障害保健福祉部障害福祉課の資料を見ますと、「地域生活支援拠点等の整備とは障害児・者の重度化・高齢化や親亡き後を見据え居住支援のための機能、(5つの機能ですね)、相談緊急時の受け入れ・対応、体験の機会、専門人材の確保・養成、地域の体制づくり、以上を整備し障害児・者の生活を地域全体で支えるサービス提供体制を構築すること」とあります。  5つ機能を、もう一度繰り返しになりますけど、確認していきます。  まず1つ目の相談の機能。基幹相談支援センター、委託相談支援事業、特定相談支援事業とともに地域定着支援を活用してコーディネーターを配置し、緊急時の支援が見込めない世帯を事前に把握・登録した上で常時の連絡体制を確保し、障害の特性に起因して生じた緊急の事態等に必要なサービスのコーディネーターや相談そのほか必要な支援を行う機能と。  2つ目の機能は緊急時の受け入れ対応ということで、短期入所を活用した常時の緊急受け入れ体制等を確保した上で介護者の急病や障害者の状態変化等の緊急時の受け入れや医療機関への連絡等の必要な対応を行う機能。  3つ目の機能として体験の機会・場ということで、地域移行支援や親元からの自立等に当たって共同生活援助等障害福祉サービスの利用やひとり暮らしの体験の機会・場を提供する機能。  4つ目は専門的な人材の確保・養成ですが、医療的ケアが必要な者、行動障害を有する者、高齢化に伴い重度化した障害者に対して専門的な対応を行うことができる体制の確保や専門的な対応ができる人材を養成する機能。  最後、5つ目に地域の体制づくりということで、地域相談支援センター、委託相談支援事業、特定相談支援、一般相談支援等を活用してコーディネーターを配置し、地域のさまざまなニーズに対応できるサービス提供体制の確保や地域の社会資源の連携体制の構築を行う機能。  地域生活支援拠点等は以上の5つの機能を持つことになります。  計画では、近隣市との圏域で共同設置も検討とあり、目標値を2020年としていますが、その内容や方向性について昨年の6月議会で質問しました。そのときの健康福祉課長の答弁は「駿東田方圏域の6市4町で1カ所以上整備することを2020年度末までの目標としております。県からは第5期静岡県障害福祉計画において駿東田方圏域に地域生活支援拠点を1カ所以上設置と掲げており、拠点整備に向け具体的取り組みを行っていくことが必要であるとの説明がありました。このため県駿東田方圏域自立支援協議会、市町それぞれの役割を明確にするとともに市町について拠点を求められる機能に係るニーズ調査のほか社会資源の実態把握などを平成30年度に行うこととなりました」と。  以上が昨年の6月議会での健康福祉課長の答弁でありましたが、平成30年度ももう終わろうとしておりますが、その後の経過について伺います。 182 ◯議長石垣雅雄君) 答弁求めます。 健康福祉課長 名波君。 183 ◯健康福祉課長名波浩美君) 当初は圏域での地域生活支援拠点等の整備に向けて昨年9月に相談支援事業所等に対しニーズ調査を実施し社会資源の実態把握等を進めておりましたが、昨年11月に開催された駿東田方圏域自立支援協議会において、県から「整備単位は市町ごとの地域自立支援協議会単位を基本とする」との方針が示されました。  これに伴い本年1月の町障害者自立支援協議会において地域生活支援拠点検討プロジェクトチームを立ち上げ、改めて相談支援事業所や利用者等へのニーズ調査等を実施しながら、不足している資源等についても近隣市町と連携・協議を図り、2020年度末までに整備を行う予定で進めているところであります。  以上でございます。 184 ◯議長石垣雅雄君) 答弁終わります。 10番 松浦君。 185 ◯10番(松浦俊介君) 駿東田方圏域の6市4町で1カ所以上整備することを2020年度末までの目標としていましたが、この間、6月から、今3月ですけど、県のそうした動きの中、市町ごとの自立支援協議会単位を基本とするということに変わったというですね。改めて相談支援事業所や利用者等のニーズ調査等を実施しながら、不足している支援等については近隣市町と連携・協議を図り2020年度末までに整備を行うということで、なかなか大変なことだと思いますが、私も今後の動向を注視していきたいなというふうに思います。  以上をもちまして私の一般質問を終わります。 186 ◯議長石垣雅雄君) これをもちまして10番 松浦俊介君の一般質問を終わります。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  どなた様も御苦労さまでございました。                                 午後01時21分散会       ──────────────────────────── ○地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   平成31年3月7日                清水町議会議長     石 垣 雅 雄                ────────────────────────                署名議員(10番)    松 浦 俊 介                ────────────────────────                署名議員(11番)    岩 崎 高 雄                ──────────────────────── Copyright © Shimizu Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...