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平成30年第4回定例会(第3日) 本文 開催日: 2018-12-04

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  1. 清水町議会 2018-12-04
    平成30年第4回定例会(第3日) 本文 開催日: 2018-12-04


    取得元: 清水町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-03
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 午前09時00分開議 ◯議長(石垣雅雄君) 皆さん、おはようございます。  ただいま出席している議員は14人であります。  広報広聴委員会から、本日の会議の写真撮影をしたいとの申し出がありましたので、事務局による写真撮影を許可いたしました。  また、SBS静岡放送、テレビ静岡から、本日の会議の映像を撮影したいとの申し出がありましたので、これを許可いたしました。  本日の会議を開きます。  今定例会の一般質問の通告者は9人です。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。       ──────────────────────────── 2 ◯議長(石垣雅雄君) 日程第1 一般質問を行います。  通告者は、通告の順序により発言を許します。  初めに、13番 木村寛夫君一般質問に入ります。  質問事項、「1 山本町政3期12年の取組と成果をどのように捉えているのか」。  発言を許します。 13番 木村寛夫君。 3 ◯13番(木村寛夫君) おはようございます。議長の許可を得ましたので、さきに通告してあります4件ほど質問させていただきます。先ほども議長が申したとおり、山本町政3期12年の取組と成果をどのように捉えているのかということでお尋ねいたします。  まず最初に、山本町政は、平成19年3月にその第一歩を踏み出し、はや3期12年が過ぎようとしております。  顧みれば、これまで山本町長は、「主人公は町民」を標榜し、「元気な子どもの声が聞こえるまち・清水町」の実現に向け、数々の諸問題に職員一丸となって取り組み、多くの成果を上げてきたが、一方で、まだやり残した事業や道半ばの施策もあるのではないかと受けとめております。  そこで、これまでの行政運営の総括といたしまして、山本町長の所見を4点ほど伺います。  1点目が、山本町政3期12年の取組と成果をどのように捉えているか、2点目が、今後の町政運営について、山本町長はどのように考えているのか、とりわけ清水町の将来に向けての課題、必要な施策は何か。3番目が、来年4月21日に行われる次期町長選に対する山本町長の考えについてお尋ねします。最後に、山本町長が将来の町政運営かじ取り役リーダー像に求めるものは何かについて、これだけ質問させていただきます。  それでは、まず1点目の山本町政3期12年の取組と成果をどのように捉えているかについてお尋ねします。
     山本町政は、平成19年3月にスタートし、現在3期12年を迎えていることになります。ここで、改めて山本町長のこれまでの12年間の行政運営について振り返ってみたいと思います。  町長就任当時の清水町は、さまざまな面で危機的な状況であり、沼津市との信頼関係の崩壊から、ごみ、し尿処理の安定的な処理に大きな懸念があり、財政調整基金の残高は低く落ち込んでおりました。また、大規模地震に想定されます町の体育館や図書館など、耐震性の低い公共施設が多くありました。このような状況の中、山本町長は、沼津市との信頼関係をいち早く解決し、ごみ処理、し尿処理の安定的な処理を確保いたしました。また、公共施設の耐震化を進めながら町債を減らすとともに、財政調整基金残高を過去最高レベルまでに引き上げ、町の財政基盤の健全化に努めました。  将来を担う子供たちを育てるための取り組み、最重要課題として、公約であった「元気な子どもの声が聞こえるまち・清水町」を目指し、さまざまな子育て支援の政策を積極的に進めてこられました。このように山本町長は多くの課題を解決し、町長自身さまざまな評価をされているのではないでしょうか。  町長にとって務めてこられた3期12年の成果をどのように町長自身自己判断しているかについてお尋ねいたします。 4 ◯議長(石垣雅雄君) 木村君の質問に対する答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 5 ◯町長(山本博保君) 皆さん、改めて、おはようございます。  早速でありますが、木村議員の御質問にお答えさせていただきます。  木村議員からは、不肖、私の町政3期12年にわたる成果をどのように捉えているか、かようの御質問であり、なおかつ木村議員からは、私にとっても過分なお褒めのお言葉をいただき、御関係の皆さんに感謝すると同時に改めて恐縮をしているところであります。  私は、木村議員からお話がありましたように、平成19年3月、町民の多くの方々に背中を押していただき、町政を担当することとなり、はや12年が経過する日を迎えるところであります。  当時の我が町の最重要課題は、私たち町のし尿処理問題、大変歴代首長が苦心をして、極めて重要な課題を面前に迎えていると同時に、また、当時は平成の大合併の時代を背景に、し尿処理施設を持たないがゆえに、隣町との合併問題が非常に困難をきわめていた時代でありますが、地区懇談会を重ね、町民の民意を背負って時の総務課長並びに企画財政課長と3人で沼津市にお願いに行ってまいりました。合併問題並びにこのし尿処理問題について沼津市に面会するや否や、時の沼津市長の大きな大きな志に支えられて、地区懇談会をしっかりと見据えていただいた成果だろうと思いますが、「清水町長、信頼関係は既に回復いたしました」と、こういう温かいお言葉で迎えられ、以来、合併問題、し尿処理問題を大きく前進させることができ、これが私の行政運営での第一歩のことでありました。  そのときの私の思いは、まちづくりの主人公は町民であり、そうした揺るぎない信念のもと、私は、町長とは町長であり続けることではなく、みずから掲げた公約を着実に実行していくことだと、かような決意のもとで終始行政運営に戦ってきましたが、議会はもちろん、また幹部職員、町民に大きくそのことで御理解をいただき、また、必要な都度形式にとらわれず一歩一歩適切に対応することができましたのも、議会をはじめとする多くの町民のおかげであると、この場をおかりし、感謝を申し上げます。  また、3期目の基本姿勢としては、「目指せ 暮らし満足度日本一のまち・清水町」の実現に向け、さらに未来に向かって輝き続けられるよう、各般にわたり町民満足度を高めていくことに取り組んでまいりました。その中でも子育て、老後まで安全安心の町、町民サービス、自然環境、生活空間、働く喜びと5つのタイトルに向かってその満足度を中心に施策に掲げ、こども医療費完全無料化待機児童解消のため、民間保育所の誘致、また町内小学校の給食棟や放課後児童教室の整備、若者世帯の定住促進のために補助制度の創設等々を開設してきたところであり、多くをおさめることができたものと受けとめております。  しかしながら、申し上げるまでもなく、こうした成果は私一人でできるものではなく、まず、議会をはじめとする広く町民の皆さんの御理解、御協力、さらには何といっても、行政職員の努力の賜物でもあると考え、この場をおかりし、全ての皆さんに感謝を申し上げるところであります。  今後とも心を引き締め、全身全霊をもって町政運営に努めてまいる所存であります。どうか今後ともお力添えをお願い申し上げまして、木村議員の御質問に対するお答えとさせていただきます。大変お世話になりました。ありがとうございます。  大変緊張しており、ちょっと自分を失ったようなところがありますが、お許しをお願い申し上げます。 6 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 7 ◯13番(木村寛夫君) ただいま町長から説明がありましたように、自己評価について答弁いただきまして、本当によくやったと思います。私も、12年間よくやったと本当に思いますよ。就任1年目の早い時期に沼津市との信頼関係を解決し、ごみ、し尿問題を解決した上に、こども医療費完全無料化放課後児童教室の施設整備と対象の拡大、さらには子育てに不安を持つ母親のための情報交換や、交流の場になる子育て総合支援センターこども交流館大型商業施設の中に開設するとともに、多岐にわたり子育て支援政策は山本町政に対する町民の信頼を高めるとともに、町民の暮らし満足度、そして大きな実績を残したと思います。本当に安心安全の町として進んでこれからいくと思います。  そこで、2回目の質問でありますが、清水町の将来に向けての課題、必要な施策について町長の考えをお尋ねいたします。 8 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 9 ◯町長(山本博保君) 木村議員からは、今後の私たちのまち、清水町のありようについての重要な施策は何かと、かような御質問であります。  町の将来に向けての課題、必要な施策についてでありますが、御承知のとおり、全国的にいまだ経験したことのない少子高齢化、また人口減少社会を迎えたことが、今や地方自治体の大きな課題となっております。いかに町民が住み続けたくなる町をつくり上げていくかが、最優先課題であると私は受けとめている一人であります。特に人口維持、増加させるためには、移住定住の拡大と安心して子供を産み育てられる住環境の整備、さらにはその後の教育環境の充実は喫緊の課題であると、かように強く思っているところであります。さらには、地元の産業の活力を向上させるなど、今後も長期的な視点で取り組んでいく必要があると考えております。  産業のあるところに人が集い、人の集まるところに人が大きく未来に成長していく、このことを私たち町はさらに全身全霊で進めていく必要があると、かように思っているところであります。  以上、よろしく御理解をお願いします。 10 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 11 ◯13番(木村寛夫君) ただいま町長の答弁におきまして、今後の町政運営に対するさまざまな課題があるという答弁でしたけれども、特に、今、町長の言葉の中で、人口を維持して増加させるためには、移住定住の拡大と安心して子供を育てられる住環境の整備やその後の学校教育環境の充実が喫緊の課題であると、そのように答弁されております。  このような中、最大の問題であります次期町長選挙について、町長のお考えをお尋ねいたします。  来年4月21日で任期満了となる山本町長でありますが、私といたしましては、引き続き山本町政の4期目のかじ取りの手腕を期待していたところでありますが、次期町長選に対する町長の考え方をお尋ねいたします。 12 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 13 ◯町長(山本博保君) 木村議員からは、来年4月の町長選に対する私の姿勢についてのお尋ねであります。  私は、町長就任以来、主人公は町民との姿勢のもと、対話と協働のまちづくりを進め、議会をはじめ関係各位の御協力を賜り、おかげさまで多くの事業を実現することができましたことに、改めて全ての方々に感謝を申し上げるところであります。  我が町清水町が次の時代に向けて飛躍していくための地盤づくりは、私の責任において、できる限りのことはおおむねなし得たものだと私は自負しているところであります。先ほどの御答弁とも重なりますが、平成19年3月、町長に就任して以来、私にとって町長とは、町長であり続けることでなく、みずから掲げた公約を一つ一つ町民目線で実現していくことが私自身の心の約束であり、町民との固い心の大きな約束でもありました。これは私自身が終始持ち続けていた心の約束であります。議会をはじめ広く町民各位の御理解のおかげで多くの成果を上げることができた今、私は、我が町清水町が、次の時代に向けて人心を一新し、より積極的に、より大胆に、スピード感を持って一歩一歩前へ進むことが求められているのではないかと、かように自己批判もし、また、多くの町民に答えていかなければならない現在にあると思います。まさに今こそ、新しい人が新しい発想で町政のかじ取りを担うことが必要な時代がやって来たのではないかと熟慮の結果、後援会の皆さんと去る11月29日に御相談をした結果、おおむねさようの方向で結論するに至りました。そのことを含めて全て感謝の気持ちでいっぱいであります。  しかしながら、私の任期は来年4月までありますので、残された期間、全身全霊をもって職務を遂行し、その責めを果たしてまいりたいと、かように念じているところであります。この場をおかりし、議会各位の御理解と御協力をお願い申し上げまして、次期町長選への私の思いを披露させていただきました。よろしく御理解をお願いします。 14 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 15 ◯13番(木村寛夫君) ただいまの町長の答弁ですと、後進に道を委ねるということでよろしいですね。町長はまだやることがあると思うんですけれども、今、清水町は次の時代に向けて一新することで、より積極的に、より大胆に、スピード感を持って、さらに一歩前へ進むことが求められ、新しい方が新しい発想で町政のかじ取りを担うことが必要な時代であると結論を出したということは、この間の11月29日の後援会の席でもおっしゃっていましたが、再度聞きます。あなたは、これで終止符を打って、後進に道を委ねるということでよろしいですね。 16 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 17 ◯町長(山本博保君) 木村議員からの次期町長選出馬への確認の御質問でありますが、今、私に課せられた最大の課題は、それは、ただ1つであります。今後に広く道を開くことであり、行政は町民のものである以上、町民とともに歩み、未来に希望のある町フォーフューチャーの一歩一歩を進めてほしいと思います。清く正しく明るく元気よく、太陽は、太陽に向かって歩む人のみの前にあらわれる、私は、これの信念であります。どうか次の世代も、大きく輝く明るい太陽に向かってこの町が進んでいくことを期待、希望し、後進に広く道を開くことを答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。 18 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 19 ◯13番(木村寛夫君) ただいま町長から、今後の町政運営については、次のリーダーにたくするという答弁がありました。しかしながら現在清水町では、図書館・保健センターの複合施設の建設、学校施設のエアコンの設置、放課後児童教室の増築工事など、大きな事業が進行中であり、完成を見ないでということは、町長としても志半ばではないでしょうか。  また、特に山本町長の最重要課題であります未来を担う子供たちを育てる環境について、こども医療費完全無料化放課後児童教室の拡充など、子育て支援施策はここで種まきが終わりこれから大きな成果が形となってあらわれるところであると思いますが、さらには清水町の宝である柿田川をよりよい形で後世に引き継いでいくため取り組み、まちづくり懇談会において町民に広く問いかけ、検討を始めたところであり、町長として、さらにもう一歩前へ進めていくのではないかと私は思います。  このような中、町長はどのような思いを今後後進につなげていくのか、またどのような後継者を望んでいるのか、町長の考えをお尋ねいたします。 20 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 21 ◯町長(山本博保君) ただいま木村議員から、さらなるまちづくりについての御配慮、御心配等を賜りましたが、町長は将来の町政運営かじ取り役リーダー像等々について求めるものは何かという御質問であります。  私は、町民の皆様が清水町に住んでよかったと誇りを持てるよう、まちづくりの基本理念である信頼、責任、誇り、行政が町民に信頼をいただき、そして、その信頼に応える責任、そのことを達成する誇りを胸にして日々のまちづくりに取り組んでまいりました。  私の持論でありますが、私たち大人の財産は知識と経験であります。そして、子供や若者の財産は未来である、この未来を行政がしっかりサポートし、地域がしっかりサポートし、家庭が子育てに専心することこそ、三位一体となってすばらしいまちづくりができるのではないかと、かように思っているところであります。そうした信頼と責任と誇りを未来に、若者に財産として継承していくことが大事であると、かように思っているところであります。  行政は、この先20年後をしっかりと見据え、未来に光を当て、施策を展開し、常に町民の声をキャッチし、あしたにどう生かしていくかが問われているのではないかと、かように思っているところであります。  私は、町長就任以来、町幹部職員に支えられて毎年継続して開いてきました地区懇談会、地域の声をしっかり伺い、また本年にあっては、既に34回にも及ぶまちづくり懇談会を実施してまいりました。その中の話題の中心は、今私たち町が進めている図書館・保健センター等々への合築問題について、ぜひ進めてくれと、しっかりとした施設、図書館は未来づくりの原点ではないかと、かように強い強い期待を寄せ、老若男女問わず、むしろ私よりもはるかに先輩のある男性から、しっかりとした図書館を提供することが人づくりの原点になるのではないかと、今、若者はメールやそうしたものに終始しているが、みずから図書館へ足を運び、そして多くの人と出会い、そこに出会う者にはメール等々のITの社会にないものが大きな財産があることを後世に伝えていってほしいと、こういうたくさんの賛成の御理解をいただいていることも、この場をおかりし、皆さんにあわせて御報告申し上げます。  地区懇談会を通じて私たち行政マンが学習したことは、そうした経験から生まれた言葉を次の3行に私は要約することができると思います。話は短く、幸せは長く、お願いはしっかり、耳は大きく、口は小さくとも返事は素早く、0.2秒のスピード感を持って行政運営を進めていくことが大事であると、後戻りは許されないと、こういう御意見でありました。  私は、現在81歳を既に迎えておりますが、幸いにして健康でありますので、今後とも求められれば一町民として積極的に提言し、豊かな町を議会の皆さんはもとより、区長会、広く地域町民の皆さんと一緒にしっかりしたまちづくりを進めてまいる決意であります。よろしくお願い申し上げ、答弁といたします。 22 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 23 ◯13番(木村寛夫君) いろいろ聞きましたけれども、ただいま前の質問で1つだけ気になることがあるんですよ。私はあなたに、今後どういう方を後継者に望んでいるのかという質問に対しては固有名詞は出てきませんが、いろいろ考えがあると思いますが、最後になりますけれども、私は、町民の皆さんが清水町に住んでよかったと考えているように、まちづくりの基本理念である信頼、責任、誇りを大切に日々まちづくりに取り組んでまいりました。また、大人の財産は知識であり、子供の財産は未来との思いからやってきたという答弁ですけれども、そこで最後の質問になりますが、私も5期20年、議員を務めさせていただきました。これが最後の一般質問になると思いますが、今、町長から、清水町に住んでよかった、町民誰もが誇りを持ち、まちづくりに取り組んでいきたいと答弁がありました。私も5期20年にわたる議員という立場でありますが、この清水町を見詰め続けてきました。清水町の誇り、町の宝といえば柿田川です。今後、清水町では、この柿田川の魅力をどのような形で未来に継承していくのか、取り組みについてお聞きしたいと思います。  現在柿田川の水に我が町でも町民が触れることができるのは、清水小学校の西側にある教材園しかありません。この清水町内の小学生で、清水小学校の生徒は柿田川の水には触れることはできますが、清水小学校以外の西小学校、南小学校の子供たちは、ほとんどさわることがないと思います。私は、子供たちが学校を卒業し清水町から出ていっても、柿田川の魅力を説明できるようになってほしいと考えております。  私は、教材園は、柿田川を知り、触れ合い、感じる場所として非常に重要であると思いますので、柿田川を学習の場としていただきたく、多くの町民の方が柿田川に触れ合うような貴重な場所であるから、そこを整備して、将来の図書館から教材園までの区域を柿田川の水に触れ、親しみ、町民の憩いの場になるような空間を整備し、柿田川の魅力を未来に継承していくよう取り組みを提案いたします。  教材園を活用するためには、教材園が国の指定天然記念物の一部となっていることなどから、国や環境省や地元の保全団体等の整合性が必要になることはわかっておりますが、そう簡単にいかないと思いますけれども、しかしながら、ぜひこのことを頭に入れて、次期町長に引き継いでいただきたいと私は思います。  また、職員の5年、10年は時間がかかるかもしれませんが、確実に解決に向け、それに対して頑張っていただきたいと最後はお願いして、私の質問は終わります。 24 ◯議長(石垣雅雄君) これをもちまして、木村君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。開会を9時50分からといたします。                                 午前09時39分休憩                                 ────────                                 午前09時50分再開 25 ◯議長(石垣雅雄君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、5番 中野 尚君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 子供会の現状の課題と今後の対応について」「2 エアコン設備の熱源の決定等について」「3 山本町政3期、12年の締めくくりに当たって」「4 複合施設の契約について」。  発言を許します。 5番 中野 尚君。 26 ◯5番(中野 尚君) 議長の許可をいただきましたので、質問させていただきます。  まず、子供会の現状の課題と今後の対応についてでありますが、子供会は、我が町どこの区でもあります。恐らく全国的にもほとんどあると思います。  子供会は、歴史も古く、存在意義もあると私は思っておりますが、子供会に対する意義、行政はどう認識しているのか伺います。 27 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 28 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 中野議員の御質問にお答えいたします。  各地区が組織している子供会は、任意団体として活動しており、子供たちの健全な育成を地域全体で支えていくことを目的に組織されております。  地域での子供会活動は、さまざまな年齢や立場の人たちとかかわりを持ち、人間関係を築いていくことで、子供の成長過程において貴重な経験ができる交流の場であると考えております。  以上でございます。 29 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 30 ◯5番(中野 尚君) 大変恐縮ですけれども、教育長も同じような認識ですか。お聞きします。 31 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 教育長 山下君。              (教育長 山下和之君登壇) 32 ◯教育長(山下和之君) 中野議員の御質問にお答えいたします。  先ほど担当課長が答弁しましたとおり、子供会の位置づけ等については、全く課長の答弁したとおりでございますが、地区こそ違いますが、私は、かつて子供会の設立にかかわり、リーダースクラブの一員として活動してきました経験知から、私なりの考えについて少しだけお話しさせていただきます。  設立当時の子供会というのは、異年齢集団によるさまざまな経験を通しての大きく2つ意義があったと思います。1つは、社会の形成者としての自己啓発という部分、それからもう一つは、社会参加、地域参加、地域づくりに関して社会奉仕をしていくという大きな柱があったように感じています。これは、地域の全ての大人が責任を持って地域の子供を育てていくという地域の願いが結実したものだと考えています。構成員は子供でありますけれども、子供たちだけではなくて、それを支える世話人さん、地域の大人が世話人として育成会としてこれにかかわっていたんではないかなと思います。現在この育成会が保護者にとってかわっていると伺っております。  子供会の位置づけですけれども、自主的な活動組織でありますので、目的であるとか、内容であるとか、役割であるとか、財政的な面も含めてですけれども、全てそういった機能を持ち合わせた独立した組織であると認識しています。その根幹は、自主的、自治的、創造的、この自主、自治、創造というのが子供会の根幹をなすものだと考えております。  議員御指摘のとおり、子供会というのは、まちづくりに大変機能する、そういった側面を持っていると思いますので、より積極的にまちづくりに機能する組織の1つとして位置づけられていくことが望ましいと、このように考えております。  以上であります。 33 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 34 ◯5番(中野 尚君) 次の質問に移りますけれども、今、課長、教育長も答弁されたとおり、異年齢の子供たちと交流することは、人間関係、子供の成長過程において貴重な経験ができる大変重要な場だと、交流の場だという答弁です。そして、子供会があることで学校側もいろいろな意味で、教育長おっしゃるように、助かっている部分もあると思います。  ところが、交流の場である子供会の会員が少なくなってきている。多くの区で減少しているという現象が起きているわけですけれども、その理由はなぜだと思いますか。お聞きします。 35 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 36 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 以前は、各区の単位子供会が地域の社会教育活動を担っておりましたが、現在は、親や子供の価値観の多様化により各種団体等で多彩な体験ができるようになったことが、子供会の加入者の減少につながっているものと考えております。また、少子化や保護者の多忙化なども影響しているものと考えております。  以上でございます。 37 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 38 ◯5番(中野 尚君) 短い答弁ですけれども、おおよそそのような減少原因だと思います。  しかし、この役員さんたちは、そういう厳しい環境の中にあっても、何とか会員の減少を食いとめよう、あるいは、一人でも多く会員をふやそうと努力していますが、なかなかいい結果に結びつかないというところで、正直、限界を感じている役員さんたちもおります。  私は柿田区に住んでおりますので、柿田区の子供会の例を申し上げますと、役員さんたちが保護者の皆さんにアンケート用紙を配って、さまざまの保護者からいろいろな意見を聞いています。意向を聞いているわけですね。その意向を聞いた中で、今後の子供会のあり方等について役員さんたちは御苦労なさっているわけです。  子供会の会員は、言うまでもなく学校へ通っている子供たちです。先ほども課長、教育長は、大変貴重な経験ができる交流の場だと言っているわけですから、やはり任意団体だということは承知していますし、課長も申し上げましたが、そうだからといって、勝手に子供会でやれということではなく、対象は学校へ通っている子供さんでございますので、生徒ですので、ぜひ子供会の会員をふやそう、減少を食いとめよう、あるいは存続させようということで、学校、行政が一体となった支援策、何か知恵を出すべきではないかと考えておりますが、行政の考え方をお聞きします。 39 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 40 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 町では、本町の子供会育成連合会に対して、魅力ある活動ができるよう活動事業費補助金等で支援しているところでございます。  しかしながら、各区で組織する単位子供会については、任意団体であることから、直接、町として補助金等の支援はしておりませんが、地域の実情に応じて各区に根づいた活動ができるよう、今後は運営面でのアドバイス等を行ってまいりたいと考えております。
     以上でございます。 41 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 42 ◯5番(中野 尚君) 今、課長の答弁の中で運営面でのアドバイス等々と言いましたが、例えばどのようなことが考えられるんですか。お答え願います。 43 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 44 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 例えばございますが、子供会の主役は子供たち、親は運営をサポートする見守り役だよという本来の子供会の目指す体制のことのアドバイスや、町内でも子供会活動が積極的に行われている事例がありますので、そういうものの紹介ということで、地域で子供たちを支え育てる任意団体の子供会が、偏った人たちの負担にならないようなアドバイスをしていけたらと考えております。  以上でございます。 45 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 46 ◯5番(中野 尚君) わかりました。  そこで、教育長にお聞きします。子供会の会員の減少の主な理由は、先ほども課長も言いましたが、どちらかというと子供の意思、事情ということではなくて、親の都合、事情、例えば役員が回ってくるから、面倒だから、忙しいからということで子供会を脱会させるケースが多いわけです。要するに子供会に対する保護者の理解が1つ欠けているのかな、意識が低いのかなと感じますので、そこで正確に理解していただくためにも、保護者の意識啓発ということを、先ほど教育長もおっしゃっていましたけれども、学校で入学式等保護者が集まる、そういう場で、学校側から子供会の存在意義、異年齢と交流することはこんなにいいことがあるんだと、性格形成にこんなにプラスになるんだということを説明していただきたいと思っておりますが、考え方をお聞きします。 47 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 教育長 山下君。              (教育長 山下和之君登壇) 48 ◯教育長(山下和之君) まさに議員御指摘のとおり、地域住民の方、保護者を中心とした地域の方々に子供会の活動のよさを伝えていくということが大事な仕事かなと思っております。  具体的に入学式でそういった場をつくって、説明したらどうかということでしたけれども、残念ながら今入学式の中では、行政から子供たちに挨拶、あるいは保護者に挨拶する場がございません。そこで、私は、今、議員の御質問を家庭、学校、地域が連携して子供会の意義、価値を伝えていくべきだということを受けとめました。  現在平成26年から準備して、平成29年度からスタートさせましたコミュニティ・スクール、学校運営協議会の中でこういった問題を取り上げていくというのは可能かなと思います。つまり、コミュニティ・スクールは、簡単に言ってしまいますと、学校を核にして地域が主体になって、地域が当事者として子供を育てる仕組みでございますので、現在まだスタートしたばかりで、十分な議論が尽くされているとは思いませんが、今後そういった中で、地域が主人公となって子供を育てていく仕組み、いろいろな方法を議論し合い、具体的な行動に移していければと考えております。  具体的なビジョンですけれども、平成32年度に第1期の教育大綱が終わりになります。また、学習指導要領が32年からスタートしますので、それを機に、それまでに体制を整える、そのようなスケジュールで今考えております。  以上であります。 49 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 50 ◯5番(中野 尚君) 今、教育長から、一定の理解の答弁もありましたけれども、実は子供会の、柿田区でございますけれども、恐らくほかの区でもそうだと思うんですけれども、勧誘するについて、新しい子供たちを勧誘するにしても、その子供がどこに住んで、どこの家庭かということがわからないものですから、学校側にそのお宅の住所とか名前を聞いても、こういう時代、個人情報、プライバシー保護ということで、教えてもらえないそうです。それはそれである意味わかりますけれども、その一例をとってみても、子供会の役員さんたちからすると、学校側はちょっと非協力的だなという印象を持っていることは否めないと思っています。  ぜひそうではない、学校側も、子供会は必要だと、そのために可能な限りの協力はしていくということをぜひお願いして、次の2番目の質問に移らせていただきます。  去る10月12日、学校へ来年設置予定のエアコンの熱源の設置等の決定についてと題した報告がファクスされてきましたが、どうもこれまでファクスされてきた文書と比較すると、それほど緊急性はないし、文書の性格からしても、正直、ちょっとファクスされてきたことについて違和感を感じましたが、そのファクスしてきた意図をお聞きします。 51 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 教育総務課長 大野君。 52 ◯教育総務課長(大野明彦君) 中野議員の御質問にお答えいたします。  議員各位へのファクスでの報告等につきましては、議員も御承知のとおり、町が行政運営を進める中で、議員の皆様にお知らせすべきだと判断した事案の情報伝達として従来から行っており、今回の事案についても同様であります。  なお、報告の際には、あらかじめ議長、場合によっては副議長にも御説明し、御了解をいただいたものにつきまして議会事務局に依頼し、議員各位にファクスにて御報告を行っているところであります。  以上でございます。 53 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 54 ◯5番(中野 尚君) 議員に知らせるべきと判断したからということでございますけれども、その判断は非常に曖昧に感じます。  今回の場合は、教育委員会部局、これは行政全体で言わせていただきますと、こちらの当局からすると、例えば先ほども同僚議員のときにも話題になりましたけれども、複合施設は、9月議会で補正予算、当初予算ではゼロだったんですけれども、9月議会で可決されました。そして、そのことについては、6月ごろから始めた地区懇談会で、年度途中でその予算化に向けていきますという資料を配って、地域で説明をしたわけです。それなら、そう決定したその時点で議員にファクスしていただければいいのかと、そういう意味でファクスの判断基準に、正直、釈然としないものを感じます。  次の質問です。  ファクスの文書を読むと、先ほどのこの中に書いてあるんですけれども、熱源には電気、都市ガス、LPガスと3種類あるが、結果的には電気方式に決定したとあるわけです。  そこでお聞きしますが、どのような方々がどの程度時間をかけて、どういう調査を行ったのかお聞きします。 55 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 教育総務課長 大野君。 56 ◯教育総務課長(大野明彦君) 今回の熱源調査につきましては、具体的には空調設備の早期整備の決定後、8月中旬から9月下旬にかけて、第三者である建築設計事務所に作成を依頼した資料などをもとに、電気、都市ガス、LPガスを熱源とした際のメリットやデメリット、整備費用、維持管理費用などの調査を行いました。その結果をもとに、経済性や地球温暖化対策、工期等を踏まえ、町三役等で総合的に判断し、熱源を電気方式と決定いたしました。 57 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 58 ◯5番(中野 尚君) 今の答弁は答弁漏れですよ。町三役が総合的に判断したのはいいですよ。しかし、建築設計事務所の資料をもとにどのような方々が調査したんですかと聞いているわけです。そのことについては答弁されていませんので、再度お聞きします。 59 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 教育総務課長 大野君。 60 ◯教育総務課長(大野明彦君) 答弁漏れということですので、お答えいたします。  調査につきましては、教育総務課が行っております。  以上でございます。 61 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 62 ◯5番(中野 尚君) 教育総務課は知識のある方もいるかもしれませんけれども、概して言えば、専門知識のない担当課の職員だけできちっとした調査ができたのか、ちょっと疑問に感じます。  例えば今の答弁の中で、決定した基準の1つに、課長は、経済性や地球温暖化対策を挙げましたが、そのことについて申し上げます。  ここに資料があります。これはLPガス会社からもらった資料ですけれども、電気関係の業者のことも書いてあります。その中で経済性で申し上げますと、ガス空調は電力デマンド値が下がるため契約電力を低減できるとあります。一方、電気空調では、最大ピーク時を基準に契約電力が決まりますので基本料金が高くなる、こう書いてあるわけです。電気は、電気を使用する中でマックス状態を想定して基本料金を設定します。家庭用のアンペアもそうですよね。20、30、40とあるんですかね。その中で基本料金が変わってくるわけです。それと同じです。そして、ことしの暑い夏にもありましたけれども、電力を多くの人たちが使うと供給するに足りなくなるということの中で、エアコン温度を上げてくれとか、あるいは節電をしてくれということもあるわけです。つまり電気にすると、そういう制限が出てくるということです。そして、もう一つ言いました地球温暖化対策ですけれども、ガス空調は、クリーンでエネルギーロスが少ないため環境負荷を低減できるとうたわれています。一方、電気空調は、発電ロス、送電ロスがあるため環境負荷が大きくなるとあります。電気、都市ガス、LPガス、それぞれセールスポイントを強調していますから、一概にどれがどうなるとは言えないかもしれませんけれども、しかし、課長の答弁では、電気のほうが有利だということで決定したわけですけれども、この資料を見る限りでは、ガスのほうが有利となるわけですけれども、庁舎の中ではそれぞれの資料も比較されたんですか。お聞きします。 63 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 教育総務課長 大野君。 64 ◯教育総務課長(大野明彦君) 中野議員の今御説明にあった資料のほうは、詳細にわかりませんけれども、こちらとしましては、第三者の設計事務所にお願いして設計したところでございます。  以上でございます。 65 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 66 ◯5番(中野 尚君) 第三者の機関というのはどういう機関かわかりませんけれども、これ以上質問しませんけれども、調査が客観性に欠けているのかという気がします。  次の質問に移ります。  過日の台風23号で何日間も停電になり、生活にも支障を来たしました。そういう事例もある中で、なぜ100%電気方式にしたのか、リスク回避のためには、他の方式の組み入れも考えられると思いますが、いかがですか。お聞きします。 67 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 教育総務課長 大野君。 68 ◯教育総務課長(大野明彦君) 10月上旬の台風のように長期間停電になるような災害では、照明やその他の機器も使用できないなど、また、ほかに断水なども想定され、学校の運営自体に支障を来たすおそれがございます。そうした場合のリスクにつきましては、別の課題として検討していくものと考えております。  以上でございます。 69 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 70 ◯5番(中野 尚君) 別の課題として検討していくと言いましたけれども、別の課題というのは自家発電機のことですか。お聞きします。 71 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 教育総務課長 大野君。 72 ◯教育総務課長(大野明彦君) 長期間の停電になるような災害の場合ですと、学校だけではなく、例えば通学路の信号機がついていないなど、地域や家庭などにおいても、さまざまな問題が生じているものと認識してございます。そのため、それらも含めて災害時の学校運営について検討していくものと考えてございます。  以上でございます。 73 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 74 ◯5番(中野 尚君) それらというのは自家発電機も含まれていると解釈しましたけれども、それじゃ次の質問です。  他の自治体の状況をお聞きします。 75 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 教育総務課長 大野君。 76 ◯教育総務課長(大野明彦君) 既に今回清水町では普通教室の整備を計画してございますけれども、普通教室に整備している県内他自治体に確認したところ、長泉町では都市ガスを採用してございますけれども、吉田町、川根本町及び南伊豆町をはじめ、他の自治体では電気方式を採用しております。また、普通教室ではございませんけれども、職員室や保健室等の一部に整備している近隣市町につきましては、ほぼ電気方式を採用している状況にございました。  以上でございます。 77 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 78 ◯5番(中野 尚君) 長泉が電気じゃなく都市ガスを選択したということは、恐らく3方式の中でもいろいろな角度から検討した結果、長泉はガスがいい方法だということだと思いますので、そのあたりの理由をぜひ長泉に行って聞いてみていただきたいと思います。そして、今の事例では電気方式が圧倒的に多いわけですけれども、全国的に目を向ければ都市ガス、LPガス、いろいろとあると思います。ですから、近隣の事例だけで絶対条件にするのではなくて、ぜひ広くいろいろな角度から、何が一番いいのかということを検討していただきたいと思います。そのことは要望しておきます。  次の質問です。  空調機、熱源も含めてございますけれども、一度設置すると、変更するのは、先ほど言いました経費的にも時間的にも大変難しい。そこで、まだ設置していないわけですから、先ほども言った近隣市町はそういうことですけれども、ゼロベースで再検討する考えについてお聞きします。 79 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 教育総務課長 大野君。 80 ◯教育総務課長(大野明彦君) 空調設備の整備につきましては、教室の規模、構造、間取りや児童生徒数などにより、空調設備の出力の決定や配管等の設計を行うものでありますが、熱源が確定している前提でも、本町の規模で3カ月程度の期間を要するとのことから、来年夏までの整備という目標を踏まえ、早期に熱源を決定したところでございます。  今回の普通教室への空調設備の整備は、災害とも言えることしの猛暑を受け、児童生徒たちに健康被害を及ぼさぬよう、熱中症対策として全国規模で整備が進められていることから、一日も早い契約締結が必要であると認識しております。  これらのことを踏まえ、町では計画的に準備をし、十分な検討を行っていることから、今回の整備に当たりましては、再度検討することは考えてございません。しかし、今後学校の建てかえ等の場合につきましては、空調設備の熱源について、改めて検討していくことになると認識してございます。  以上でございます。 81 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 82 ◯5番(中野 尚君) 教育長に最後にお聞きしますけれども、今、概して答弁をお聞きしますと、時間が足りない、時間がないと、3カ月要したと、来年夏に設置するについて、そういうことでございますけれども、来年夏というと、まだまだ時間があると思うんですけれども、そういう観点から、今言ったように、新しい学校等に設置する場合には、また再検討するということでございますけれども、その辺を含めて教育長にお聞きします。 83 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 教育長 山下君。              (教育長 山下和之君登壇) 84 ◯教育長(山下和之君) 先ほど担当課長が答弁しましたように、中野議員の御質問で、再検討する、見直す考えはあるのかということですけれども、課長が答弁しましたとおり、これまで町では計画的に準備し、十分な検討をしてきたと認識しております。  そこで、今回の計画を変更する予定はございません。ただ、今、学校施設の改築等の問題も話題に上がっておりますので、その際には再度熱源について検討する必要があると、こう考えております。  以上であります。 85 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 86 ◯5番(中野 尚君) ぜひそうしていただきたいと思います。  そのことを要望して、3番目の質問に移ります。  先ほど木村議員の質問で町長は、4期目は出馬しないと言明したわけですが、しかし、それはそれとして、これまで町のトップとして3期11年8カ月ですか、今月時点で、町政、行政を切り回してきたわけです。そういう中で政治家である以上、政治理念、政治信条を持っていると思います。おやめになる町長に聞くのも大変恐縮でございますけれども、ぜひ町長の政治理念、信条をお聞かせください。 87 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 88 ◯町長(山本博保君) 中野議員の御質問にお答えいたします。  改めて政治信条、こういうことでお尋ねいただき、大変欣快にたえません。  私は、平成19年に町長に就任以来、主人公は町民を基本に町政を進めてまいりました。これは、町民が主人公であることを忘れず、しなやかな心で、初心を忘れず、正しく考え、正しく行動することが重要であるとの考えによるものであります。さらに、町民と行政相互間の信頼関係を築き、未来に責任を持ち、また、清水町民であることへの誇りという信頼、責任、誇りを胸に、いつもそのことを心にとめ、母なる大地に足をしっかり着け、町民目線で、安易に流れず、独善に陥らず、相助け合い、携え、未来に輝く町をつくることを全力に置き、我が信条として、この12年間、議会をはじめ多くの方々に御理解をいただき、今日に至ったことをいっときとも忘れることはできません。ありがとうございます。 89 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 90 ◯5番(中野 尚君) 私も行政マンを40年ちょっと務めてきましたので、町長というか、首長さんは恐らく皆孤独だと思います。山本町長は、3万2,000人町民のトップですから、何をするにしても評価と批判、これはついて回ります。1つの政策を決定するにしても沈思黙考、自分が最終的に決断しなければならない、このことは大変御苦労なことだと思いますし、そのことについては改めて敬意を表させていただきます。  2番目の質問に移ります。  3期で引退なさるということでございますけれども、そのことを踏まえてお聞きします。町長の広報紙、看板等に書かれている初志貫徹、信頼、責任、誇り等、これは先ほどからも同僚議員のことでもたびたび出ていましたけれども、ここまで町のトップを担ってきた中での自己評価をお聞きします。できれば100点満点中、点をつけたら何点ぐらいつけられるのか、答えていただければありがたいです。 91 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 92 ◯町長(山本博保君) さきの質問においても、私は、政治理念、信条についてお答えいたしましたが、私は、町長就任当時から、まちづくりの主人公は町民である、こういう揺るぎない信念のもと、私にとって町長とは、町長であり続けることではなく、みずから掲げた公約を着実に一歩一歩実行していくことであるとの考えを貫き、おかげさまで、この12年間初心を忘れず全力投球してまいりました。そして、町民の皆様が清水町に住んでよかったと誇りを持てるよう、まちづくりの基本である信頼、責任、誇り、これは、町が町民に訴えたそのことに信頼をいただき、信頼を受けての責任、そして、そうしたことを共有できることを誇りを大切に、日々まちづくりに取り組み、公約に掲げた政策につきましても、おかげさまで、ほぼここに達成し至ることができました。  なお、中野議員から、100点満点中、町長は何点か、こういうお尋ねでありますが、人を評価することは極めて難しく、また、おのれを評価することは、ある意味もっともっと難しいと思っております。お尋ねの点についてお答えいたしますと、皆様の御協力を得て、公約に掲げた政策につきましては、ほぼ達成し、そのようなことを考えますと、少なからずようやく合格点に達しているのではないかと、かように自負しているところであります。  議員は、具体的に何点だというお尋ねに改めて追及があるかもしれませんが、私としては合格点であると、広い評価をしていただく方の心の中にその答えはあると、かように思っているところであります。  中野議員も親しく私に忠告を出し、あるいはある時には、本当に楽しく語りかけてくれたことも、私にとって幅広い御意見の1つであると、かように思っており、そのことは私へのプレゼントであり、私にしっかりとした忠告でもあったように思って、改めてこの場をおかりし感謝を申し上げ、以上、答弁といたします。ありがとうございます。 93 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。
    94 ◯5番(中野 尚君) 日本人の国民性は謙虚さもあるし、しかし、町長は町民のトップであるということの中で、点数をつけるのは難しいと思います。その点は私も十分理解します。ただ、3万町民それぞれいますので、それぞれの皆さん方は何点をつけているのかということは、またそれとは別にあろうかと思います。  それはそれとして、あと4カ月任期があるわけです。ぜひ健康に留意されて公務に携わっていただきたいと、こう思います。町長、本当にそう思っているんですよ。  次の質問に移ります。  全国的には、幾つかの地方自治体において契約をやむを得ない事情で解除している事例は少なからずあります。そういった事例を踏まえ、まず、一般論として契約解除の要件としては、どのようなケースが考えられるのかお聞きします。 95 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 96 ◯町長(山本博保君) 中野議員からは、複合施設の整備につきましてのお尋ねでありますので、複合施設本件につきましては、議員各位の御理解のもと、さきの定例会において関連予算への議決を得て、先月には入札も終了いたしましたので、本定例会の最終日に工事請負契約締結に対するこの議会を通じて御審議をいただいているところであります。  いずれの議案についても、当然のことながら、契約解除を想定しているものではありません。議員の御質問の趣旨は、私にはわかりかねます。一般論として契約解除要件という御質問でありますので、その詳細につきましては、担当課長から御答弁をさせていただきますので、よろしく御理解を願います。  以上であります。 97 ◯議長(石垣雅雄君) 総務課長 野田君。 98 ◯総務課長(野田敏彦君) 中野議員の御質問にお答えいたします。  本町の工事請負にかかる発注者側の一般論としての契約解除の要件といたしましては、清水町建設工事請負契約約款に記載されている内容となります。同約款第43条では、受注者側が正当な理由なく工事に着手しない、期間内に工事を完了する見込みが明らかにない、有資格者を現場に配置していないなどの場合に契約を解除できることとなっております。  以上でございます。 99 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 100 ◯5番(中野 尚君) 今、課長の答弁したのは、町の工事契約約款に書かれているものです。つまり、この約款では、一旦契約しますと、受注者側の瑕疵がない限り、発注者側からしてはその契約が解除できないということだと思います。町の約款では、そのとおりだと思います。しかし、私の言う一般論とは、いわゆる政策転換、例えば建設不要論を有権者に訴え、仮に支持された場合は解除条件に該当するのか、当局の考え方をお聞きします。 101 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 102 ◯町長(山本博保君) 中野議員の重ねての御質問でありますが、もとより仮定の話であり、契約解除を前提に事業を進めているわけではありません。複合施設の建設工事は、関連予算や工事請負契約について議会の議決を得て施工するものであり、それを中止することは議会の決定を覆すことでもあり、議会、すなわち町民を軽視することにもつながるのではないのかと、私は、この先想像することもできない御質問であり、いかなる政策転換があったとしても、そのことを解除しようとする時の首長の責任に1つかかわるのではないかと、かように私見をつけ加えて御答弁をさせていただきます。  以上であります。 103 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 104 ◯5番(中野 尚君) ここに新聞記事があります。これは、三島市9月議会の一般質問で、例の今騒がせております駅前再開発について議員が質問しております。公明党さんと書いてありますけれども、それは別にしても、その議員さんの質問について部長がこう答えています。社会経済情勢の変化や天災遅延、その他やむを得ない事情等と、こう言っています。そのやむを得ない事情の中に政策転換は含まれると述べています。一般論とはこういうことであって、こうしたケースは全国的には幾つもあります。  ついでに申し上げておきますけれども、これはつい先日の、皆さん、記憶にあるかもしれないけれども、新聞に載っていましたけれども、湖西市が業者から訴えられました、水道業者からですね。内容は、私はその記事を持っていないんですけれども、そこの業者と契約した。工事を始めた。しかし、湖西市の計算ミスというんですかね。最低基準価格のミスで契約を解除した。そうしましたら、受注した水道業者から町が訴えられて訴訟を起こされているということで、約600万円ちょっとだと思うんですけれども、請求をされております。そのことは今争いごとになっていると思いますけれども、私は、既に表明しておりますけれども、町長選に立候補することを皆さんに訴えているわけでございますけれども、この複合施設については、建設途中であっても、つくり続けて後の維持費を考えれば、建設は途中であっても中止するほうが私は有利だと思っておりますので、そのことは説明しておりますし、今後も説明していくつもりでおります。これは選挙の結果次第でございますけれども、仮に私がそうした立場になったならば民意を尊重します。そうした場合、今の湖西市のような例にならないような、訴訟にならないような、なるかならないかわかりませんけれども、仮になった場合を想定して、私は私なりに町が有利になるような手は打っておきます。そのことを申し上げて最後の質問に移ります。  町長は、再出馬しないということですので、既に通告してある質問要旨とはちょっと、趣旨は変えませんけれども言い回しを変えさせていただきます。  約9億円を要する複合施設は、町民合意が不十分なまま工事に着手して、あとのことは次の人に任せるということでは、ちょっと無責任ではないのかと。先ほど木村議員も、事業等も道半ばであるということを言っておりましたけれども、そういう点においても、責任を強調する町長としては無責任さを感じますが、いかがですか。町長の見解をお聞きします。 105 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 106 ◯町長(山本博保君) 御質問の複合施設の整備事業は、清水町の未来を担う人材育成のための図書館であり、町民の健康、生命、財産を守るための健康保健センターの改築であります。御承知のとおり、既存の両施設は、建築後一定年数を経過し、機能面において時代のニーズに合致していないことなど共通した課題を抱えていることは、これまでも議員及び町民の皆様に説明してまいったとおりであります。任期にこだわるあまりに、そのような課題に対し何もせずに手をこまねいていることは、首長として無責任だと私は考えます。  行政は、首長のためにあるのではなく、町民のためにあるものであります。住民ニーズや課題を的確に捉え、それに対応し、それを持続していくことが行政の大前提であり、任期にかかわらず、私は、その先頭に立って未来に向けたかじ取り役を担うことが、住民の負託を受け、そうした首長の責めであると責任を痛感しているところであります。  複合施設は、つくることが目的ではなく、町民のためのサービス、住み続けたくなるまちづくりの実現のための手段でもあります。私は、今期の任期までにこの施設の竣工は実現できることはありませんが、清水町の輝く未来に向け、今を生きる私たちの町民からの負託を受けた町長として、その責任を果たしてまいる考えであります。  先ほどの同僚議員の御質問でもお答えいたしましたが、地区懇談会を三十数回重ねてまいりまして、もちろんこのことをテーマにし、議論、意見交換を重ねてまいりましたが、多くの方から、パーセントでいうと51%以上の方が、ぜひこの施設の実現に、願わくはすばらしい施設の実現に向けてほしいという御発言も多数いただいていることをあわせて御報告申し上げます。  以上であります。 107 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 108 ◯5番(中野 尚君) 51%という数字の根拠はどこから出てくるのかちょっとわからないんですけれども、そして、町長は、町民から負託を受けた町長としての責任を果たしていると、このような答弁でございますけれども、平成27年の選挙で、ビジターセンターや複合施設、このことを町民に知らしめていることなら負託を受けたことになろうかと思いますけれども、そのときには何も言わなかったわけです。そして、当選後この事業が出てきたわけです。ですから、町民は、選挙というので初めて町政に意思表示できるわけですから、この複合施設について、町長がおっしゃるように、負託を受けたと解釈するのは早計ではないのかと思います。  巨額な事業ですから、選挙のときに訴えて当然だと思います。そして今、町長が言うように、この複合施設、こういうものは、先ほど51%と言いましたけれども、いろいろな方たちが支持していると、そして期待も持っているということでしたら、なおのこと選挙のときに堂々とおっしゃるべきだった。ところが、そのときには何もおっしゃらずに後からやったということは、行政手法があべこべではないのかと思います。  再度聞きます。負の産物を残して来年の4月で3期でおやめになるということは、私は無責任だと思いますが、いかがですか。お聞きします。 109 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 110 ◯町長(山本博保君) 大きく中野議員の御質問は、2つに私は受けとめておりました。私が51%以上のというのは、いわゆる株主総会等で求められる基本的な原点は51%であります。その数値を引用したことについて十分な説明が足りなかったことをまず補足させていただきますが、いわゆる民主主義の原則は最大過半数でありますので、それをもって多くの方々からの御賛同をいただいてという趣旨でありますので、そのことについても御理解をいただきたいと思います。  そして、今これから建設を進めていく複合施設についてでありますが、負の資産と言っているのは、中野議員をはじめ何人いるか知りませんが、私は、未来を築く元気なまちづくりの原点であると、かように思っているところであります。  何度も申し上げましたが、古代ギリシャ、エジプトの時代には、図書館のことが心の診療所と言われました。心の診療所、その人の悩みを解決するのが、ある意味、図書館であります。元気をいただきます。ある少年が1冊の本に出会って、その後大きな変貌を遂げたことも事実あります。そうしたことを思い、さらに保健センター等々についての状況でありますが、これも地区懇談会でつぶさに御報告申し上げておりますが、私たち町の行政の中で、私が最も気にしているのが道路行政であります。今後は、道路をしっかり築いていくことによって、私たち町の事業、諸活動はもっともっと活性化すると思いますが、いわゆる町道3号線は、やがて柿田地先から堂庭地先、さらに久米田、三島へ通じて3号線の完成が急がれております。柿田地先の多くの方々の御協力をいただき、もうすぐ我が町の宝、柿田川を渡る柿田橋の下流に、県はもう一本の橋をかけて、私たち町をさらに活性化していただける予定であり、私たちも、そのことについて大きく力を注いでいるところであります。そうしてかかってまいりますと、安全安心のまちづくりの原点であります消防署の建物、ないしは敷地について、その道路を提供していかなければならない、そうすると現状では消防署を後退させていく、後退させるためには保健センター等々の施設もありますので、将来性を考えて、そうした道路行政も大きく展開していかなければならないと思います。中野議員が言う負の資産というのは、議会、そして町民に対する冒涜に当たらないのかと、かように心配しているところであります。選挙公約に掲げていないから、それはおかしいのではないか、確かに掲げていなかったことは事実でありますが、適時適切に持ち上がってきた課題には、できる限り対応するのが行政の敏速性であります。  例えば中野議員が多くの仲間と町の小中学校の施設について、エアコンがないじゃないかと、これは当初予算にありません。当初の計画にも入っておりませんが、気候の変動、温暖化社会の中での町民の安全安心、特に次代を担う子供たちの極めて有意な環境を提供することもその1つであろうと思います。中野議員がよく捉える心大きく、そして柔軟に対応していくことが行政のあるべき姿ではないかと言っていることも聞こえてきます。どうか、そうしたことの中で、1点にこだわらなく、大局観を持って町の未来に大きく理解を求めていくところであります。  御理解をお願い申し上げまして、答弁にかえさせていただきます。御質問ありがとうございます。 111 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 112 ◯5番(中野 尚君) 私の質問に対して答弁が多岐にわたりましたので、この答弁に対して私はいろいろ異議があるんですけれども、これを質問すると恐らく通告外になりますので、私は質問しません。言って、ここで結んでいきたいと思いますが、きょうは3分ほどまだ時間がありますので。  前に民主党が天下をとったときに、コンクリートから人へと言っていました。しかし、私はそこまでは考えていません。今つくるべきコンクリートは、複合施設ではなく学校だと思っています。築30年ちょっとの図書館・保健センターよりも、築50年、48年とか45年以上たっている西小、こういう学校、ここを先にやるべきだと思っております。箱物より学校、私はそれは訴えています。そして、今エアコンのことも町長は言いましたが、確かに私は口が酸っぱくなるほどエアコンのことを申し上げてきました。そうしたら町も、町債費約600万円でしたか、ことし補正予算で組まれました。来年度設置する方針でという方向づけがなされた、私も大賛成です。  しかし、今言った町長が本当に強弁、私には強弁に聞こえるんですけれども、行政の迅速性ということの中で今のエアコンのことも言いましたけれども、国の補助金を約4割もらって、26億円6割は町の負担ですよ。26億円の事業を迅速性ということの中で選挙公約に掲げず途中で持ち出すというのは、大変違和感を持っている町民も多いと私は理解しております。ですから、私は、今の町長の言う権限を持ってしまえば何でもできると、そう私には聞こえましたけれども、それは、町民が主人公と町長は常々言っているわけですから、その主人公である町民をちょっと無視しているんじゃないのかと思います。そのことをまず申し上げて、私はきょうあと22秒ですので、一般質問をこれで終わらせていただきますが、私は泣いて馬謖を斬ると、そういう心境で複合施設は中止していきたいと思っております。  以上です。 113 ◯議長(石垣雅雄君) これをもちまして、中野君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。開会を11時10分からといたします。                                 午前10時54分休憩                                 ────────                                 午前11時08分再開 114 ◯議長(石垣雅雄君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、14番 森野善広君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 ごみは焼却処理でいいのか」「2 複合施設の地盤は大丈夫か」「3 子どもは可能性を秘めている」。  発言を許します。 14番 森野君。 115 ◯14番(森野善広君) それでは、議長の許可をいただきましたので、通告してあります3点について質問いたします。  まず最初に、ごみは焼却処理でいいのかということですが、ことしの夏は殺人的な暑さで、熱中症のための救急車が例年になく何倍も出動したということを聞いています。多くの専門家は、たまたま起こったというわけではなくて地球の温暖化が進んでいる、そういう中での状況だと言われています。異常ではなく普通に発生している。暑さだけではなくて災害も同じような状況ではないかと思います。  また、ことしも暖冬ということが言われておりますけれども、太平洋にエルニーニョ現象が発生して、北海道の初雪も測量以来初めての遅さだという地域も幾つも出ているそうであります。この温暖化を本気になって食いとめないと、自分の子供たちや孫たちにも大きな負担を強いることになると考えます。  それを食いとめるためにも、ごみの減量化に現在も取り組んでいるわけでありますけれども、それと同時に二酸化炭素を出さない、そういうことも必要だと思います。  現在ごみは燃やすのが当たり前ということで考えておりますけれども、清水町は、これまでごみ減量という点では、1年間の1人当たりの家庭ごみの排出量が140キロぐらいということで、沼津よりも大幅に少なくなり、努力の成果、これは行政の取り組みもあるわけでありますけれども、そういう状況になっています。  私が今回提案するのは、ごみを燃やさないということで提案したいと思います。  行政は、ごみを燃やさないという点で取り組んでいただきたいと思うわけでありますけれども、それについての答弁をお願いいたします。 116 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 117 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 森野議員の御質問にお答えします。  ごみを燃やさないことにつきましては、現在の技術から考えますと、全てを燃やさずに処理することは難しいと考えております。  清水町の1人当たりのごみ排出量は、議員御承知のとおり、県内でも低いほうであり、これは、3R、リデュース、リユース、リサイクルの推進、特にリサイクルの推進による住民の努力の結果であると考えております。また、国や県でも食品ロス削減として生ごみの削減に力を入れており、本町でも水切りネットを使用した生ごみの水切りの指導や生ごみ処理機購入への補助金などの取り組みを行うなど、生ごみの減量化に努めております。  町民の声として、分別が大変であるとの意見もいただいている中ではありますが、町といたしましては、町民の皆様の御理解、御協力を得ながら、負担の増加にならない方法でさらなる減量に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 118 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 14番 森野君。 119 ◯14番(森野善広君) 日本の人口は1億2,000万人でありますけれども、ごみ焼却場の数は自治体の分だけでも1,700カ所以上あります。ドイツは人口8,000万人ですが、ドイツの国の中で焼却場は80カ所ぐらいです。アメリカでも人口2億人を超えておりますけれども、百数十カ所の焼却場、日本の焼却場の数というのは異常に突出しております。  ここで紹介したいのは、豊川市と豊橋市の例です。ごみ焼却というのは、非常に金がかかるんですね。焼却場の建設についても、そしてその後の維持費についても。今後、清水町が沼津に委託する場合に大きな負担が予想されておりますし、現在1トン当たり2万8,000円の焼却費用を払っております。年間一億数千万円という額になっておりますけれども、豊川市自体はまだ焼却を続けておりますが、豊川市の給食センターというところがあります。8,000食から1万食ぐらいの食事をつくっております。清水町で1日1トン800キロぐらいの生ごみが出るそうです。豊川市の給食センターは、4,400万円で1日1トン生ごみを処理できる装置をつくり、この装置は月のランニングコストが400円という非常に安い状況です。  出たごみをディスポーザーで細かくして、水と生ごみに分類して、生ごみをバイオ処理する、そういう装置でありますけれども、その処理をすれば、水と二酸化炭素に分解され何も残らない、この装置は、清水町の清水小学校にも導入されております。メーカーが違うんですけれども、ゴミサーと言う装置。清水小学校のやつは1人当たり50キロの処理能力です。外から見られますけれども、非常ににおいも少ない、豊川は既に13年の実績があります。  清水町のごみは、先ほど言いましたように、年間1人当たり140キロでありますけれども、施策の成果で見ますと、生ごみがそのうち60%です。それを1日当たりに換算すると、生ごみは大体7トン毎日毎日清水町は出ているというわけです。そうすると、このまま豊川市の単純計算をしても、4,400万円の施設を7カ所つくれば、収集費はまた別になりますけれども、現在も収集費はかかっていますから、ランニングコストも数千円で処理ができる、年間にすると維持費もほとんどかからない。7トンの生ごみ処理で4,400万円、7個あればできるわけでありますから、二億数千万円の投資で、初期投資が。沼津に今度金を、分担金が幾らか決まっておりませんけれども、前回は基幹改良工事で9億円出したんですね。十分に施設もつくれるということを紹介したいと思います。  また、豊橋市はバイオマス方式、これはガスを発生させて、そのガスで発電して売電するという装置でありますけれども、20年間のランニングコストを焼却する場合と比較した場合に、豊橋市の人口は30万人ぐらいでありますけれども、127億円燃やすよりも少ないコストでこのバイオマス方式を活用できるということです。  地球環境にもやさしい、経費もかからない、初期投資も少なくて済む、この3拍子そろったわけであります。もちろん分別に大変だという課長の今の答弁がありましたけれども、豊川市は人口30万人で、ほぼ100%生ごみだけを分別できているそうです。だから人口3万の清水町でできないはずはない。もちろん、行政の方は、当初の住民の啓蒙とか、取り組みは大変だろうと思いますけれども、一番最初に言いました地球温暖化や今回のようなさまざまな災害や夏の状況を考えると、本気で考えなければいけないことだと思います。それについて再度、ごみを燃やさないということの取り組みについての見解を求めたいと思います。 120 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 121 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 国内先進市町では、生ごみを別回収し、焼却以外の方法による処理に取り組まれている事例もありますが、処理施設の建設や収集の見直しなどが必要となります。また、住民にさらなる分別の負担を与えることになるなど、さまざまな角度から検証していく必要がありますので、先進市町の効果を踏まえまして、本町においても可能かどうか調査研究してまいりたいと考えております。  以上です。 122 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 14番 森野君。 123 ◯14番(森野善広君) ぜひ真剣に取り組んでいただきたいと思います。  次のテーマに移ります。複合施設の地盤は大丈夫かという質問です。  9月議会が終わった後、共産党の議員団で地盤の問題について町長と関係部署に質問を行いました。その結果をいただいたのでありますが、その結果については、後で一部披露しながら、理解できないところが幾つかありますので改めて質問いたします。  まず最初、回答いただいて、地盤の問題の重要性についての認識は当局は小さいのではないかということを感じたわけでありますけれども、それについてはいかがでしょうか。 124 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 125 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  当該地は、静岡県第4次地震災害想定結果による液状化マップでも、液状化危険度が対象外となっており、周辺には既に地域交流センターや清水幼稚園などの公共施設も建設されている場所でございます。  今回の杭工事は、地質調査の結果を受け、施設の安全対策について検討を行った結果、総合的に杭工事が必要と判断し、工事費に追加させていただいたものであることから、地盤問題についての重要性は十分認識しております。  以上でございます。 126 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 14番 森野君。 127 ◯14番(森野善広君) 重要性は十分認識しているということでありますけれども、私が行政の認識が小さいのではないかと感じたのは、なぜ、重要と認識しているなら、地盤に問題があると感じたときに議会特別委員会に報告しなかったのか。9月議会に質疑のところで私が質問して初めて答弁するわけです。それまでそんな地盤の地も議会特別委員会には報告はなかったわけです。委員会でもこの地盤の問題についてはほとんど話されておらず、どのぐらいやわらかいのか、その数値は全く報告されなかったそうであります。それが1つです。  もう一つは、共産党の議員団で質問を出した回答の中で、この地盤がやわらかいためにどのぐらいの金額が建設費として増えたのかという質問を出したところ、5,600万円という回答が来ました。5,000万円という金額は、皆さん御存知でしょう。契約や工事の場合に、議会の議決が必要になる金額です。流用や、そういうことで当局だけで決められる金額を超えているわけですよ。そういう金額のことも、やはり議会にきちんと報告して、軟弱なために金額が変わったことを丁寧に説明する必要があるのではないかということです。その2つの理由で、私は、当局と私の認識は大きく違っていることを感じます。もし本当に重要だと考えている、5,600万円がどういう数字なのかという理解をしていれば、いち早く議会に、9月議会を待たずに、私の質疑を待たずに報告してもいいのではないかと思います。  肝心の地盤の強度はどの程度の数字なのか、どの程度の内容なのか、9月議会でも結局報告されていないわけです。回答書の中に地盤がやわらかいことについて、いつ報告するつもりであったのかという質問をしましたけれども、実施設計が8月に終了した上で、9月議会で報告する予定でしたという答弁をいただいておりますが、具体的な中身は9月議会でも報告されていません。  この強度について正式に議会に説明してもらいたいと思うが、その点について見解を求めます。 128 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 下山君。 129 ◯生涯学習課長(下山義夫君) 御質問につきましては、9月議会におきましても概要の説明をさせていただきましたが、今回の答弁で詳細について御説明させていただきたいと存じます。  本年2月に建設予定地の地質調査を実施した結果から、地耐力につきましては、本建物の重量は1平方メートル当たり約3.5トンでありますが、本地のデータは約3トンになり、本建物の重量を下回る地盤の許容支持力となることが判明いたしました。  また、液状化につきましても、建築確認で必要となる地表面加速度150ガルでは、液状化となる層はありませんが、静岡県では200ガルでの対応も求められていることから、調査したところ、200ガルでは液状化する可能性のある層が、地下3メートル付近の比較的浅いところにあることが判明いたしました。そのため安全面を考慮し、今回の杭工事を実施することとしたものでございます。  以上でございます。 130 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 14番 森野君。
    131 ◯14番(森野善広君) 次の質問は、200ガルの時点では液状化の生じる可能性がある地層が地盤面マイナス3メートル付近と地盤に近い状況であると、わかったような、わからないような説明ですけれども、これは、液状化があるということなのかという質問ですが、ここに資料をいただいたんですが、複合施設の地盤の詳しい調査資料です。調査日も調査した人も名前が書いていないので、多分幾つかある資料のうちの一部だと思いますけれども、これを見た限りでは、非常に問題のある地盤の状況だというのは一目瞭然ですよ、素人でも。  0.5メートルごとにN値、要するに地盤のかたさの調査をしているんです。建築基準法では20ニュートン、トンに直すと2トンですよね。1平米当たり2トン、20ニュートンから30ニュートンが普通のかたさ、30ニュートン以上がかたくて丈夫だと、先ほどの答弁だと、3トン、30ニュートンですから、かたい部類で、ただ上の建物が大きいためにそれに足らないという説明でしたけれども、20ニュートン以下は軟弱地と建築基準法でもなっております。0.5メートルごとの調査で、20ニュートン以下が2メートルから4.5メートルの間、6メートルから9.5メートルの間、13メートルから14メートルの間、17メートルから20メートルの間は、全部20ニュートン以下なんです。表面は30ニュートンですよ。さらに問題は、3.5メートル、3メートルのところは2ニュートンです。20ニュートンの10分の1のかたさしかない。17メートル、15メートルのところも同じです。こんな軟弱な数字、半分以上が建築基準法で定められている20ニュートン以下、こういう数字なんですよ。  さらに表面加速度、地震加速度の調査をしています。先ほど150ガル、200ガルという調査をいたしたということですが、これは350ガルになっているんですね。ただ、350ガルで十分かどうか。私は不十分だと思うんです。阪神大震災が大体850ガルです、一番振れたところが。中越では川口町というところは1,200ガルです。東日本では、あそこは非常に大きなマグニチュード9という地震でありましたので、2,500ガルです。だから350ガルで十分かというと、非常に不十分なんですが、350ガルでも判定というところを見ると、Cという判定がついているんです。Cというのは、顕著な被害の可能性が高い、こういう判定ですよ。これが3.5メートル、4.5メートル、8メートル、13メートル、16メートル、16メートル50、ずっとついているんです。とんでもない結果じゃないんですか。  先ほど言った2つの問題に加えて、地質調査の内容も大問題ですよ。複合施設の施主は誰ですか。行政ですか。町民ですよ。納税者、お金を出している人ですよ。もし、町長、町長も不動産業をやっていましたから、わかると思うんですけれども、売り主がここは大丈夫だと、土地は地域交流センターと同じぐらいの土地で大丈夫ですよと、設計もして、建てようとなったときに、判定調査C、顕著な被害の可能性が高い、こういう資料を出されて、建築費も1割近く増えますよと言われて、はい、そうですかと言えますか。町長、答弁願いますよ。専門家としての町長のお考えを聞きたい。 132 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 133 ◯町長(山本博保君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  私は、森野議員のおっしゃるとおり、必ずしも専門家ではありませんが、必要なのは、建物を提供する行政として町民への安全安心が基本でありますので、調査のやり直しということではなく、私としては、なるたけ早い機会にこれまでの設計経過等々について確認をみずからさせていただきます。一応安全安心が全ての基本であることに変わりはありませんので、その点について御理解をいただきたいと思います。よろしくお願いします。 134 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 14番 森野君。 135 ◯14番(森野善広君) 自分の家ならこんな話はとてもサインできませんよ。どうですか。自分の家を建てるときに建てる間際になって、ここの土地は判定Cです。顕著な被害の可能性が高いですなんて言われたら、おまえ、話が違うじゃないかという話になるんじゃないですか。2月、3月に調査して、議会が知ったのはきょうですよ、その数字。  あとの質問は2つありますけれども、昨年3月に予算が通ったときに附帯決議が上げられました。図書館・保健センターの複合施設についても書かれています。どういう決議だったのか。寄せられた意見や要望の集約と反映に努め、あわせて町民の適切な情報提供を行った上で、用地の造成工事並びに施設の改築設計等に着手すること、十分情報公開をしなさいという附帯決議です。特別委員会もつくられましたけれども、議会と行政が情報を共有するということでつくられたと思うんですよ。なぜ今ごろになってこんな話が出てくるんですか。こんな資料が出てくるんですか。これは隠しているとしか思えないですよ。先ほど言ったように、5,000万円を超えたのは本来議決事項ですから、契約や工事の場合は。それを一緒くたに補正予算でまとめて出せば、それはわかりませんよ、説明もないんですから。隠したとしか思えない、私は。  そういうことで、私は、こういう資料が今になって出てくることについて強く抗議いたします。それと同時に、あとの2つはやらない。そのかわり、議会軽視もいいところですから、議運と特別委員会でこの問題をきちんと行うことを求めて、次の質問に移ります。  急に話題が変わりますけれども、11月10日にエコパで中学校駅伝県大会が開かれました。男子では裾野東が、女子では静岡東が優勝し、全国大会に出場したわけでありますけれども、清水中学校も非常に健闘して、各選手が自分の能力を十分に出し切ったという話を聞いております。  そういうスポーツのことでありますけれども、子供は多くの可能性を秘めていると思いますけれども、今回の中学駅伝の結果について、町はどのように考えているのか答弁願います。 136 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 教育総務課長 大野君。 137 ◯教育総務課長(大野明彦君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  先日行われた中学駅伝につきましては、清水中学校が男女とも県大会に出場し、選手自身の頑張りはもちろんのこと、教職員、保護者が一体となって応援している姿も目にし、これまでの練習の成果を十分に発揮していると感じております。  部活動は、生徒の自主的、自発的な参加により、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養など、学校教育が目指す資質、能力の育成に資するものであります。今後も駅伝部に限らず両中学校の部活動において、外部指導者による指導やニーズに応じた部活動の設置の検討など、今まで以上に子供たちが多くの可能性を伸ばしていけるようにしたいと考えております。  以上でございます。 138 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 14番 森野君。 139 ◯14番(森野善広君) 子供の頑張りをバックアップをしていきたいという内容の答弁だったと思いますけれども、私がここで取り上げたのは、優勝した裾野東中学校のことです。御存知か思うんですけれども、裾野東中学校の駅伝部の顧問は、2年前まで清水町の清中で顧問をされていた方です。さらに裾野東中の校長先生は朝倉和也先生、清水町外原の在住ですけれども、清水町は先日2位というすばらしい結果を出した市町駅伝の清水町の監督もされている方です。  そういう体制のもとで、裾野市の東中の地元の人に意見を聞いたら、これまで裾野東中は特にこれといった話題のない中学校でしたという話です。これは現地の人が言っているものですから、そういう話ですけれども、そういう中学校が県大会で優勝するというのは、本当にすばらしいという話でありました。  裾野東中は、昨年は県大会に出場していないんです。ことしのメンバーは2年、3年も入っています。だから、昨年県大会に行けなかったメンバーが頑張って県大会に行き、優勝したということです。それを支えたのは、やっぱり顧問の先生、バックアップをした朝倉校長先生だと私は思っています。  最近教師の労働強化が問題になっておりますけれども、この東中は、ことしコーチを置いていたそうです。このコーチは清水中学校の卒業生です。つまり顧問、校長、コーチは全部清水町の出身者です。  そういう体制をとって生徒たちが頑張る、顧問の先生に聞いたら、本当によく頑張ったと、そういう子供たちを褒めたいという話でありましたけれども、やはりそういう結果を出す、結果を出すこと自体は、いい、悪いというのはいろいろありますけれども、そういうすばらしい能力を発揮できたというのは、そういうフォロー、バックアップがあってこその状況だと思うんです。  その顧問の先生が清水町にいたときは、テニス部の顧問をやっていたんですね、陸上部の顧問じゃなくて。しかし、中学校駅伝の駅伝部の顧問はやっていました。しかしながら、私が見ていて十分に学校のバックアップがあったと思えない。ここで言いますけれども、うちの娘は陸上部に入っていましたけれども、駅伝部に参加できなかったんです、直前まで。それは、顧問の先生と駅伝部の先生の意思疎通ができていない、もちろん校長の協力もなかなか十分に得られない、駅伝部だけ優遇させるわけにはいかないと、そういう話です。だから、子供の能力が大人の都合で成長を拒まれているという状況があるんじゃないかということです。  裾野東中の場合は、校長からそういう体制をつくって、そういうすばらしい結果を出したということでありますけれども、これは何も駅伝だけにやれというわけじゃないんです。子供はいろいろな能力を持っていますから、スポーツもある、また文化活動もある、中心的な勉学もあるわけです。大切なのは、裾野中学校の1つの例をとって、やはり現場の教師が自分の力を発揮できるような、やりがいを示せるような体制を学校としてどれだけつくれるか、校長をはじめ教育委員会、行政がバックアップできるかどうかだと思うんです。清水町はどうでしょう。毎年毎年予算要望がたくさん上がってきておりますけれども、予算が足りない、まだまだ同じ要望がほとんど毎年出ているんです。  昨日も学校給食の委託の問題を言いましたけれども、そういうところには何千万円もお金をつぎ込みながら、学校から上がっている要望はなかなか実現しない。私も、駅伝部の顧問の先生に、自分の子供の関係もあったものですから、いろいろ話を聞きますけれども、やはりいろいろ言えないと言うんです。だから、教師がこうやりたい、子供にこういう接し方をしたいという要望があっても、できない実態があるんじゃないかということを、裾野東中の例を見て皆さん方に考えてもらいたいということで取り上げた。  駅伝ばかり力を入れろという話じゃないですよ。朝倉校長がその顧問の先生のいろいろな要望を聞いて、コーチも入れよう、コーチも入れれば子供たちの能力が発揮できる、頑張る力を育てることができるという結果なんですよ。だから、そういう点で、清水町の今の子供の学校教育のあり方を見直していただきたいというのが、私の3番目の質問の趣旨です。  お金で全部解決するということでもありませんし、きのうも言いましたけれども、頭数をそろえればいいという話でもないんです。調理師の方々が本当に大変な思いをして、今まで文部大臣賞とか、そういうすばらしい結果を生み出している、そういうことを認めるのも1つの教育ですよ。そういう現場の頑張りをどれだけつくり出すかというのは、校長や教育委員会、行政の皆さんにかかっているということを最後に訴えまして、私の一般質問を終わります。  以上です。 140 ◯議長(石垣雅雄君) これをもちまして、14番 森野君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。開会を12時50分といたします。                                 午前11時45分休憩                                 ────────                                 午後00時50分再開 141 ◯議長(石垣雅雄君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、1番 大濱博史君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 清水町の空き家等対策計画策定の遅れを問う」「2 清水町のごみ屋敷対策を問う」。  発言を許します。 1番 大濱博史君。 142 ◯1番(大濱博史君) それでは、議長の許可を得ましたので、通告してあります事項に沿って質問していきたいと思います。  冒頭にこの言葉を話しておきます。皆さん、最後まで覚えておいていただけたらと思います。  住民は、良好な生活環境と安全な生活を望んでいます。繰り返します。住民は、良好な生活環境と安全な生活を望んでいます。  まず、標題1、清水町の空き家等対策計画策定の遅れを問うということで質問していきます。  近年さまざまな事情で人が住まなくなった住宅、いわゆる空き家が、私の住む中徳倉区において増加傾向にあり、清水町においても同様の傾向が考えられます。想定される衛生上や環境上の問題など、空き家に関するさまざまな問題を抑制するために早急な対策が必要であると考え、昨年の第4回定例議会において、清水町の空き家対策について質問したところ、当局は、空き家等対策計画を平成30年度中に策定したいと答弁されています。それから1年がたとうとしています。しかしながら、私が把握する限りにおいて、現時点で策定はされていないし、策定のための準備も行われていないと思います。  空き家等対策計画策定の遅れを問いただし、計画策定に向けどのような取り組みを行っているのか、確認の意味も含めて質問させていただきます。  そもそも空き家の増加につきましては、人口減少や空き家の老朽化、核家族化、超高齢化社会などにより使用されない住宅が増加する一方、社会的ニーズの変化により、中古住宅については新たな利活用が進まず、その反面、新築住宅の着工は一定水準を保っていることが背景にあると考えられます。  今年度総務省統計局にて実施している住宅・土地統計調査において、新たな動向がわかるとは思いますが、昨年、町内の空き家件数について質問したところ、平成25年に実施した同調査においては、共同住宅を含めた数値ではありますが、1,250戸の空き家が存在しており、また、放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれがある空き家等、いわゆる特定空き家に類する物件については、住民からの相談や苦情対応の実績などから、1軒の存在を把握しているとの答弁でした。また、昨年度の取り組みとしては、区長会等からの情報をもとに、戸建て住宅を対象とした空き家の実態調査を進めていると答弁していました。  そこで1つ目の質問となりますが、町内で今把握している空き家の件数と倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある空き家、いわゆる特定空き家の件数についてお伺いいたします。 143 ◯議長(石垣雅雄君) 大濱君の質問に対する答弁を求めます。 都市計画課長 太田君。 144 ◯都市計画課長(太田雅明君) 大濱議員の御質問にお答えいたします。  昨年度実施いたしました戸建て住宅の実態調査の結果、平成30年3月末で116軒の空き家を確認しておりますが、4月以降に7軒の空き家が解体されたことから、現在は109軒の空き家が存在することを把握しております。  なお、現在町が把握しております特定空き家に類する物件の件数につきましては、平成29年第4回定例会の一般質問で答弁いたしましたときと変わらず、1軒のみであります。  以上でございます。 145 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 1番 大濱君。 146 ◯1番(大濱博史君) ただいまの答弁ですと、空き家に関しては、平成30年3月の時点で戸建ての住宅が109軒ということですが、以前の戸建ての空き家の件数がわからないので、増減がわからず、何とも言えませんが、私が区長のときに区内の調査をした経験から言いますと、調査の時点では確認できなかった空き家、それから新たに空き家となった家、それから、これは中徳倉独特だと思うんですけれども、近隣住民にお願いして管理をしていただいていた家があって、それは管理をしているから空き家ではないという主張があって、空き家にはカウントしていなかったんですけれども、事情により管理をしていた方が亡くなって空き家になったという場合、2軒同時に空き家になってしまったという例もあります。  こういうことから考えると、先ほどの件数も調査から9カ月たっているわけなので、空き家の件数は、若干ではあるかもしれないんですけれども、増加傾向にあるのではないかと危惧します。  また、空き家の完全な把握は、今のような事例から考えると、なかなか難しいと思われます。ですが、今後とも調査をしていただき、可能な限り実態を調査して把握できるようにしていただきたいと思います。  また、特定空き家に該当するような空き家は、昨年と変わらず1軒なので、増減がないこともあり、少しは安心しましたが、ただ、なくなったわけではありませんので、今後進展して特定空き家になる可能性も十分にありますので、早期の対策が必要であるとやはり考えます。いざというときに対応できる準備が必要であると考えますので、昨年度に続き計画策定について伺ったところ、平成30年度中に計画を策定する旨の答弁をいただきました。しかし、現時点では計画策定に至っておりません。  そこで、次の質問となりますが、現在の取り組み状況についてお伺いいたします。 147 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 都市計画課長 太田君。 148 ◯都市計画課長(太田雅明君) 現在の取り組み状況についてでありますが、計画策定の前段階では各種調査が必要であり、その準備段階として、台帳や戸別カルテという空き家等に関するデータベースを整備する必要があることから、まずは、その基礎資料となる空き家を所有する方などの意向の把握に向けて現地調査を実施したところであります。  今後は、空き家の所有者等に対してアンケート調査を実施し、その結果をもとに本年度中にデータベースの整備を行う予定であります。  以上でございます。 149 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 1番 大濱君。 150 ◯1番(大濱博史君) 計画策定の準備段階であるデータベースの整備を実施する予定との答弁でありました。空き家等の対策において何かしらの取り組みを検討しているということはわかりましたが、空き家等に対する問題を身近に感じていないこと、それから、問題が具体化していないこともあって、計画策定に向けた取り組み方にスピード感がないように感じられます。  昨年の一般質問と重複しますが、「空き家等対策特別措置法」において、空き家等の所有者等は、周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう空き家等の適切な管理に努めるものとすると規定されておりますが、この趣旨は、まず空き家等の所有者がみずからの責任において的確に対応することを求めているものであります。  しかしながら、空き家等の所有者等が、経済的な事情からみずからの空き家を管理することができず、その管理責任を全うしない場合も考えられます。そのため「特措法」では、市町村の責務として、市町村は空き家等対策計画の作成及びこれに基づく空き家等に関する対策の実施、その他空き家等に関する必要な処置を適切に講ずるよう努めるものとすると定めております。  私も、住民に最も近い立場であり、同時に戸別の空き家等の状況を把握することが可能な立場にある市町村が、地域の実情に応じて地域活性化等の観点から、空き家等の有効活用を図る一方、周辺の生活環境に悪影響を及ぼす空き家等については、所要の処置を講ずるなど空き家等に関する対策を行うことが重要であると考えます。個人的には、空き家等対策計画の策定は待ったなしの状況と考えており、速やかに計画策定に着手していただきたいと思います。  空き家問題では最後の質問となりますが、空き家等対策計画の策定に向け、課題と時期をお伺いいたします。 151 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 都市計画課長 太田君。 152 ◯都市計画課長(太田雅明君) 空き家等対策計画の策定に向けた課題といたしましては、計画の策定には財源と人材の確保が必要となることに加え、本町では中古物件の不動産市場における流動性が比較的に高いと考えられることなどから、それに対応した空き家等の情報収集やデータ管理のあり方などが挙げられます。  次に、計画策定の時期についてでありますが、議員御指摘のとおり、「空き家等対策の推進に関する特別措置法」では町の責務を定めており、その内容を履行するためにも早期の計画策定が必要であることから、平成31年中の計画策定に向け取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 153 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 1番 大濱君。 154 ◯1番(大濱博史君) ただいまの答弁ですと、平成31年度には計画策定に向け取り組んでいただけるとのことでした。町が「特措法」に基づいた空き家等対策計画の作成、施策の実施等の取り組みを確実に行うことにより、空き家等に対する問題は減少すると思われますので、確実に空き家等対策計画の策定を進めてもらいたいと思います。  先ほど町長は、0.2秒でスピード感を持って策定すると、仕事をしていくとおっしゃいました。昨年1年間で0.1秒を使っていますので、残り0.1秒を来年度に使っていただきたいと、このように思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、標題の2の質問、清水町のごみ屋敷対策を問うに移ります。  ごみ屋敷も、空き家問題と同様に近年特有である問題だと考えております。一般的にごみ屋敷とは、住居の内部だけではなく、その敷地内を埋め尽くすほどにごみがあふれ、近隣住民に迷惑をかけている状態の家屋敷を指します。  そこで、ごみ屋敷が引き起こす問題ですが、悪臭、病害虫の発生、景観の悪化、生活環境の悪化、防犯上の低下、不法投棄等を誘発する、火災の発生を誘発するなどが考えられます。そして、一番の問題は、仮にごみだけを片づけても問題は解決しないということです。ごみを全て処分しても、起因者を精神面及び経済面で継続的に支援していかなければならないことがこの問題となります。  実はこのごみ屋敷の問題は、今現在の私自身もかかわっていて、ごみ屋敷の発覚当時からだと約10年以上が既に経過しております。そして、現在でもこの問題は解決しておりません。正直、この先この問題が解決できるかどうかも私は大変難しいのではないかと感じてしまっています。  ここに至るまでには、親族、地域(自治会、民生・児童委員、近隣の方)、行政(当時は地域振興課、安全安心課、現在はくらし安全課、産業観光課、建設課、都市計画課)以外に社会福祉協議会、地域包括支援センター、警察等々数多くの皆様方と対応して、思いつく限りの方々に応援をいただきながら、何とかごみ屋敷の問題を解決しようと今まで対応してきましたが、実際この約10年間に起因者や親族の方と面談したり、手紙の送付、電話連絡などにより、数回ではありますが、環境改善に応じてはいます。しかし、そのたびに完全な解決に向けて話し合いをしてきて、いろいろなことを検討したり相談したりはしてきたのですが、結果、先ほども話したように、解決しないということなので、その後は進展はなかなか見られなく、今に至っております。  なぜこの問題を10年以上たった今取り上げるのかと言われれば、遅かったのではないかという判断もあるのかもしれないですけれども、10年間に幾度となく解決はできるチャンスはあったのではないか、面談するたびに思ってはきましたが、なかなか進まなかったという実情もあります。結果、今思うことは、経験上から考えると、ごみ屋敷の解決に向けて今以上に前進させるには、条例などのある程度の効果があるものが必要になってきたのではないかと考えたからです。  今話したように、ごみ屋敷は深刻な社会問題です。現状とごみ屋敷から空き家になってしまう可能性もゼロとは言えないので、空き家等対策計画の策定と同時期にごみ屋敷対策の条例等を策定する必要があると考え、町の考えを伺いたいと今回考えました。  最初に、町が把握しているごみ屋敷の件数を伺いたいと思います。私が把握している範囲では、町内に1軒と思っておりますが、その件数をお答えください。 155 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 156 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 大濱議員の御質問にお答えいたします。  私有地における物品の蓄積をどの段階からごみ屋敷と判断するのかは、主観的で非常にデリケートな問題であり、難しいところでありますが、その状況からごみ屋敷と判断してもおかしくないものとして、町といたしましても1軒把握しております。  以上でございます。 157 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 1番 大濱君。 158 ◯1番(大濱博史君) 今1軒ということでした。皆様は、今の答弁を聞いてどのように思ったでしょうか。町内にはまだ1軒しかないからそんなに大きな問題ではない、このように思っている方もまだいるのではないでしょうか。  ごみ屋敷になるまでには、背景があると思います。事例としては、病的なくせによって物を収集する、物に対して執着心が強く捨てることができない、脳の障害や疾患などによりためてしまう場合、精神的な疾患による場合、それから地域や周囲からの孤立が原因になってしまう場合、あとは、近親者が亡くなると同時に生きる意味の喪失感から起こってしまう場合、そして経済的困窮からの場合が考えられます。  このように起因者が抱える問題は、さまざまな問題があり、それらがまた解決をさらに難しくしていると私は思います。  そこで、ごみ屋敷に対しての今までの取り組みと今後の取り組みをここでお答えいただければと思います。 159 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 160 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) そのごみ屋敷と判断される案件につきましては、さまざまな要因があり、議員はじめ地区役員などに住人と接触いただいておりました。その後さらにごみが増え、前面道路に一部はみ出し、庭木を含めて交通障害になったため、町では、道路管理の観点から住人家族と接触し、庭木の剪定は本人が、道路部分のごみの撤去については町も協力して行いました。  今後も定期的に巡回し、状況を把握してまいりたいと思います。  以上です。 161 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 1番 大濱君。 162 ◯1番(大濱博史君) ただいまの答弁のとおり、行政は必要に応じて事態の収拾を図っていただいたと私は思っております。
     このときは、道路管理の観点から起因者の親族に警告書を送付し、最終的には障害物の撤去に至ったと記憶しております。しかし、その一方では、家屋敷内にあるごみであること、それから一般的にごみとされているものについては所有権等が存在しており、このお宅の場合も、撤去のときに敷地内のある程度のごみを撤去しようとしていたんですけれども、起因者が所有を申し出ているためにどうしても処理ができない、行政としては手が出せないという立場になってしまいました。  こういうことを現場で言われますと、ついつい及び腰になってしまうようなところがあって、どうにもならなかったという部分があったと思います。ごみ屋敷の周辺住民の生活を考えますと、ごみ屋敷は、ただごみがそこにあるということだけではなく、悪臭、害虫の発生、失火や放火の危険性、風や地震による倒壊のおそれや危険のおそれなど、近隣住民に与える不安は大きなものになっております。そのために早く対策を求めるものでありますが、そこで、ごみ屋敷の対策の条例等を今後策定する考えがあるのかを伺いたいと思います。 163 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 164 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) ごみは、当人が片づけるのが原則であります。ごみ屋敷の対策条例は、立入調査、撤去命令、代執行などを行うためのものでありますが、ごみ屋敷となる要因はさまざまでありますので、条例の制定は慎重に検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 165 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 1番 大濱君。 166 ◯1番(大濱博史君) 条例の策定は可能な限り前向きに考えていただきたいと思います。  私は、条例さえできたらごみ屋敷が即座に解決できると短絡的には考えておりません。しかしながら、その対応や解決に向けての何らかの足がかりにはなるのではないかと、そうは考えております。  先ほど答弁にあったとおり、ごみは当人が片づけるのが原則です。それは私も理解していますし、起因人である方も、ごみは自分で捨てると主張はしているんですけれども、実際にそれをやってもらえるかどうかという問題になると、それができないのです。できないから問題になってしまうんです。それを解決する方法、これがまたそれをさらに難しくさせている原因もあると思います。ごみ屋敷の問題を難しくしているのは、先ほども話したとおり、ごみだけを片づけても、住民の抱えている問題を個別に解決しない限り、再びそこはごみ屋敷になる可能性があるんです。つまりは、生活の修復も必要であることを考えなければなりません。  実際私が対応してきたこの方も、何年かに一度は先ほどから片づけているという話をしてきました。庭木を切ったり、玄関前のごみを片づけたりはしているんです。ただ、それが3年に一度であるとか、2年に一度であるとか、かなりのスパンになってしまうんです。その間はどうにも手がつけられない、どうにも片づけられない、本人に会って、ごみの片づけをお願いすれば、わかっています、片づけます、その言葉のとおり、確かに夜中にごみを持って移動して、どこかにごみを片づけている姿を見たと言う方もいらっしゃるんです。ただ、その量が、とてもじゃないけれども追いつかない。どうしたらいいのか、そんなことを実際経験してきた私ですから、このような問題を取り上げております。ごみ屋敷の対策、発生源に対しては、いろいろなことを考えると、総合的なアプローチも必要ではないのかという部分が考えられます。  そこで、ごみ屋敷対策は発生源に対し、総合的なアプローチが必要になると考えます。各課の連携と対応できる体制づくりも必要だと思いますが、町はどのように考えているかお答えいただきたいと思います。 167 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 168 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) ごみ屋敷は、ごみの蓄積による不衛生から悪臭や害虫の発生、火災の心配などのほか、何よりも居住者の心のケアが必要と考えられます。それぞれ担当部署が異なりますが、連携を密にして対応してまいります。  以上でございます。 169 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 1番 大濱君。 170 ◯1番(大濱博史君) ごみ屋敷を今回の一般質問で取り上げたのは、条例を作成することだけを願って質問したわけではありません。ごみ屋敷対策は、行政機関だけでもないとは思っております。ごみ屋敷問題の解決には、親族、民生・児童委員、自治会など地域の皆様、またそれに行政という形で、連携、協力して問題を解決するように努力していくことが大切ではないかと感じてはおります。また、ごみがたまる前に支援していくことも大切ではないかと思います。  そこで、ごみ屋敷をつくらないために、個々のケースに対応して、この中には外国人も含まれますけれども、対応して指導や支援をし、ごみの適切な出し方の指導、ため込まないように見守り、それらを習慣づける生活指導を適宜行い、問題が発生する前にとめることも重要だと思っております。  まずは、今御答弁にあったように、行政がしっかりとした連携と対応ができるようにしていただきたいと、必要な支援策の検討や関係部署との調整、ごみの撤去とごみの撤去後の福祉サービス、生活上の問題を相談できる窓口や生活支援にかかる福祉などの情報の共有化、連携の強化を図り、再発の防止に努めることを提案いたします。  ごみ屋敷になってからでは大変苦労します。そして、その解決には困難が伴います。これは、10年以上経験してきた私だから言える言葉なんですけれども、このような言葉は本当は使いたくない。早く解決したいと思っておりますが、なかなかできないのが実情であります。どうか理解していただいて、このごみ屋敷問題、それから先ほどの問題にあった空き家問題と複合的に考えていただいて、施策の策定や条例をつくれる準備をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  これをもちまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 171 ◯議長(石垣雅雄君) これをもちまして、1番 大濱博史君の一般質問を終わります。  次に、2番 秋山治美君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 防災対策強化のために自家用給油施設の設置を」「2 健康寿命を延ばし医療費の抑制を」。  発言を許します。 2番 秋山君。 172 ◯2番(秋山治美君) 議長のお許しをいただきましたので、さきに通告してあります2点について質問いたします。  まず、1点目の防災対策強化のために自家用給油施設の設置をについてでありますが、東海地震説が発表されてから既に40年以上の月日が過ぎ、近年では東南海地震や南海地震、また、それらが連動して起きる危険性が指摘されていることは、広く周知されているところでございます。また、近年の異常気象等による大型台風の多発や時間雨量が100ミリを超える大雨による豪雨災害など、これまでの常識では考えられない大災害が身近なものとなっております。  こういったことから、町でも防災対策に力を入れ、役場や防災センター、あるいは指定避難所など防災拠点の整備、充実に努めているわけですが、大規模災害が発生した場合、電気やガス、水道などの社会的インフラも大きな損害を受けるわけで、防災拠点においても通常の業務が営める状況になるまでには相当の日数がかかるものと思います。  特に電気については、照明機器ばかりでなく、さまざまな事務機器やIT、通信機器の使用に欠かせないものであり、その供給がとまることは、防災拠点において発災後の対策、対応に大きな支障を来たすものとなります。この対策として、防災拠点に大型発電機を設置してあると思います。9月の議会におきましても、沼津商業高校を除く全ての指定避難所に大型発電機を設置したとの説明もありました。  そこで質問いたしますが、各指定避難所に設置してあります大型発電機等の性能についてお伺いいたします。 173 ◯議長(石垣雅雄君) 秋山治美君の質問に対する答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 174 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 秋山議員の御質問にお答えいたします。  各避難所の大型発電機につきましては、清水小学校を除く4校に、平成24年度から平成26年度にかけて設置しており、その発電量は11.5キロワット、燃料は軽油を使用し、70リットルの燃料タンクを備えたものとなっております。清水小学校につきましては、大型発電機ではなく太陽光発電システムを導入しており、その発電量は18キロワット、蓄電池により確保できる電力は20キロワットとなっております。  これら5校については、それぞれの体育館及び職員室へ非常用電力を供給できるよう設計しております。また、町の体育館の大型発電機につきましては、平成27年度に設置し、その発電量は21.4キロワット、燃料は軽油を使用し、110リットルの燃料タンクを備えたもので、館内への非常用電力を賄える設計となっております。  以上でございます。 175 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 176 ◯2番(秋山治美君) 次の質問に移ります。  発電機の性能につきましては、ほぼ理解しましたが、燃料が軽油ということでディーゼル発電機だと思うんですけれども、燃料がなくなれば当然発電機も機能しなくなります。これらの避難所に設置した発電機、これは、その燃料が満タンで何時間くらい稼働することが可能なのかお伺いいたします。 177 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 178 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 燃料タンクの満タン時の稼働可能時間につきましては、最大発電量で連続して使用した場合となりますが、清水小学校を除く4校については、約13時間となります。また、町の体育館につきましては、約16時間となります。  以上でございます。 179 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 180 ◯2番(秋山治美君) 連続使用で13時間、体育館は16時間ちょっとという使用可能時間ですが、随分短いように感じます。  それでは、役場に設置してある大型発電機、これについても、その性能と、同じく燃料を満タンにした場合の稼働可能時間はどのくらいかをお伺いいたします。 181 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 182 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 役場に設置の大型発電機の発電量は、160キロワット、燃料は重油を使用し、3,500リットルの燃料タンクを備えており、満タン時の稼働時間は、最大発電量で連続して使用した場合には、約75時間となります。  以上でございます。 183 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 184 ◯2番(秋山治美君) 関連でしつこいようですけれども、福祉避難所に指定している地域交流センターと防災センター、ここにも大型発電機が同様に設置されていると思いますが、その性能と稼働時間、これについてもお答え願います。 185 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 186 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 地域交流センターに設置の大型発電機の発電量は、72キロワット、燃料は重油を使用し1,950リットルの燃料タンクを備えており、満タン時の稼働時間は、最大発電量で連続して使用した場合には約72時間となります。また、防災センターに設置の大型発電機の発電量は、20キロワット、燃料は軽油を使用し、390リットルの燃料タンクと別に500リットルの予備タンクを備えており、満タン時の稼働時間は、最大発電量で連続して使用した場合には約121時間となります。  以上でございます。 187 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 188 ◯2番(秋山治美君) 総合防災拠点である役場や福祉避難所の発電機は、発電能力も大きくて、およそ3日から5日は大丈夫であるのかというお答えですが、それでは少し安心しましたが、それにしても、指定避難所等の大型発電機、これが十数時間しか使えないというのは、少し不安が残るところであります。やはりそのあたりは、今後何らかの対策を施す必要があるのではないかと考えます。  ちなみに、現在は管理組織が変わっておりますけれども、隣にあります清水町消防署、こちらにも大型発電機を設置してありますけれども、そちらの性能、あるいは使用可能時間について、わかる範囲で結構ですので、お答えいただきたいと思います。 189 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 190 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 清水町消防署に設置の大型発電機の発電量は、12キロワット、燃料は軽油を使用し、20リットルの燃料タンクを備えており、満タン時の稼働時間は、最大発電量で連続して使用した場合には約3時間となります。なお、大型発電機は2基配備しております。  以上でございます。 191 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 192 ◯2番(秋山治美君) 災害時に一番活躍していただかなければならない組織、これは消防だと思います。消防署の発電機が3時間しか稼働できないというのは、大きな問題ではないでしょうか。  清水町消防署の施設や設備については、たしか町の管理ということになっておろうかと思います。早急に改善するように指摘させていただきます。  次の質問に移らせていただきます。  町では、災害時における車両用燃料の供給に関する協定を結んでいると思いますが、その内容についてお伺いいたします。 193 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 194 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 災害時の緊急車両等への優先給油に関する協定につきましては、静岡県と静岡県石油業協同組合が災害協定を結んでおり、県内各市町において優先的に給油させていただくようになっております。  なお、町内の組合加入業者は6社あります。加えて、その中の株式会社フジプロとは、町と災害時における物資等の供給協力に関する協定書を締結し、ガソリン、軽油等の燃料を優先的に給油できるようになっております。  以上でございます。 195 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 196 ◯2番(秋山治美君) ただいまの課長の答弁では、災害時には役場の車両は優先的に給油が受けられるということですけれども、そうしますと、災害時に活躍する消防団の車両ですとか、清水町消防署の車両、また災害時には、緊急車両等の通行の障害となる瓦れきの撤去等、道路を通行可能にする、いわゆる道路啓開という、この作業が大変重要になるかと思います。  これらに当たる建設業関係の重機、これらについても同様に優先的に給油が受けられるのかどうか、こちらについてもお答えください。 197 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 198 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 消防団、消防署の車両等につきましても、町と同様に優先的に給油できるようになっております。また、道路啓開に当たる建設業関係の重機等につきましては、町を介して給油所での給油が可能であります。  以上でございます。 199 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 200 ◯2番(秋山治美君) これまで災害時における役場や避難所等の電力の供給と災害対応車両の燃料確保について質問させていただきましたけれども、町が被災した場合、災害対策の主軸となる役場の行政機能の確保、これが大変重要であり、また、その業務の継続に必要不可欠となるものは電気の確保です。  御記憶にもあろうかと思いますが、ことし9月30日に上陸した台風24号、これは記録的な暴風雨で、各地で広域的な停電が発生しました。特に県の西部では、復旧が最優先で行われていた市街地ですら3日も4日も停電し、生活に大きな影響を与えたことは御承知のとおりだと思います。  このような事態を避けるために防災拠点には大型発電機を備えているんだと思います。しかしながら、先ほど来の答弁によりますと、電力確保のための自家発電装置の動力のもととなる燃料の確保が重要であるにもかかわらず、当町では車両の優先給油の対策はなされていても、タンクに満タンで役場の発電機では3日、それ以外では3時間から10時間程度しか稼働できないような発電機、それの給油の対策がなされておりません。また、災害対応の機動力を確保するためにも、緊急車両の通行の妨げとなる瓦れきの撤去等道路啓開は大変重要であると先ほども述べました。  東日本大震災の後、地元建設業者を対象に国土交通省が行ったアンケートでも、重機等の燃料の確保が大きな課題として挙がっております。東日本大震災では、製油施設の火災や流通の混乱などによりまして、多くの地域でガソリンスタンドの給油所に燃料が入荷せず、給油量の制限を受けながらもガソリンスタンド等に給油待ちの車両が長い列をつくっていたことは、まだ皆さんの記憶にもあるところだと思います。  大規模な地震が高い確率で発生すると言われている昨今、この地域でも同様な事態が発生するであろうことは容易に想像ができます。仮にそういった状態の中で、幾ら災害時優先順位の協定があるからといっても、役場の車両が一般の給油待ちの車両に割り込んで給油を受けるなんてということは、とても道義的にもしづらいものがあるんじゃないでしょうか。  また、先ほど質問しましたが、県と石油業協同組合との間で結んだ協定、それの第1条、給油の要請等の第2項で、給油が可能な状態であれば、優先的に給油をするものとすると明記されております。給油が可能な状態とはどのような状態なのか、不明瞭な文言ではありますけれども、裏を返せば、給油が可能な状態でなければ給油しないということなんです。  このような事態を避けるためにも、現在他の自治体でも整備がされ始めております自家用給油所、これを役場を含めた町の施設のいずれかに整備する必要があるのではないかと考えますが、見解を伺います。  また、あわせて以前質問させていただきました。化石燃料に頼らない災害時の電力確保のために、小水力発電を利用する提案、これについて、その後どのような検討がなされたのかもあわせてお伺いいたします。 201 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 くらし安全課長 久保田君。 202 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 本町の災害時における燃料等の確保につきましては、協定により優先的に給油できることとなっておりますが、議員御指摘のとおり、災害時、燃料を求め並んでいる住民を横目に給油することは、感情的にもなかなか難しいのではないかと推察されます。  また、自家用給油所の整備につきましては、現在庁舎敷地内の整備可能箇所は借地であり、危険物を備蓄する施設を建築する場所としては不適であること、危険物取扱者等の資格を有する者が必要であることなど、設置後の町での管理等が難しい状況にあります。現状では、町内にある6カ所の協定先と災害時の燃料の供給方法について調査研究し、調整を図ってまいりたいと考えております。  また、以前に秋山議員から御提案いただきました小水力発電につきましては、計画による発電量が2キロワット程度であり、大勢の方が避難する避難所の電力としては供給量が少なく、防災上の活用としては、費用対効果も考えると、導入までには至らないと考えております。  以上でございます。 203 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 204 ◯2番(秋山治美君) 町が燃料備蓄のために自家用給油所を設置するためには、「消防法」の関係法令ですとか、施設管理やその他クリアしなければならないいろいろな問題があることは理解します。しかしながら、燃料の補給ができないので発電機は動きません。道路啓開のための重機は動きません。車が動かないので避難所へ物資は運べませんという事態だけは、絶対に避けなければなりません。また、町で指定している救護病院や救護医院にしても、燃料の確保は自助努力に任せるという、そのような姿勢でいるかと思いますが、このような姿勢で本当によいのでしょうか。特に人工透析などを行っている医療機関や高齢者を抱える福祉施設への燃料確保についても、町民の命を守る使命を担っている町として、その対策について早急に検討するべきだと考えます。  災害時の燃料確保は、人命にかかわる重要な課題です。災害に備えた燃料の備蓄体制、これを早急に整備するよう指摘させていただいて、次の質問に移らせていただきます。  2点目の健康寿命を延ばし医療費の抑制をについてでありますが、我が国では、世界に類を見ない早さで高齢化が進展しております。清水町は、県下でも高齢化率の低い町ではありますけれども、2025年の人口構成の予想では、町民の3.6人に1人が65歳以上、6.02人に1人が75歳以上になると予測されており、2040年の人口構成の予測では、町民の2.8人に1人が65歳以上、5.2人に1人が75歳以上と、当町も決して例外ではなく、高齢者が人口の多数を占める町となってしまいます。  高齢化の進展は、慢性的に不足しております医療・介護の人材をどう確保するのか、また膨大化する医療・介護にかかわる費用の財源をどう確保するのかが大きな課題となってきます。  高齢になってもいつまでも元気で健康で暮らしていけることが、高齢化に伴い生ずるさまざまな課題を解決する最も有効なアプローチであると考えております。清水町は、県が毎年実施しておりますお達者度調査、これは、県内の市町別に65歳から日常生活に支障がなく元気で自立して暮らせる期間を算定したものですけれども、平成25年は男性が14位、女性は9位であったものが、ことし8月の末に発表がありましたところ、男性が3位、女性は2位と県下でもトップクラスであり、この5年間で清水町の健康寿命が大きく延びております。  健康寿命がトップクラスである要因には、さまざまなものがあるかと思いますが、平成23年度からスタートした第3次清水町健康増進計画~すこやかプランしみずちょう21~において、健康データの分析ですとか、それらによる健康課題の洗い出しや、ライフステージ別にいつでもどこでもできる健康づくりのためのツールの提供など、さまざまな施策を推進してきたこともその成果の1つであると考えます。  そこで質問いたしますが、平成23年度からスタートした第3次清水町健康増進計画~すこやかプランしみずちょう21~は、平成32年度までの10年間の計画でスタートしております。計画期間も既に終盤に入っておりまして、これまでのこの事業の成果と課題、また、今後の取り組みについてお伺いいたします。 205 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 健康福祉課長 名波君。 206 ◯健康福祉課長(名波浩美君) 秋山議員の御質問にお答えいたします。  第3次清水町健康増進計画において、平成22年度の調査時と平成27年度の中間評価との比較結果による改善が見られた主な項目につきましては、乳幼児期における「乳歯の虫歯の経験のある子」の割合が、52%から41.4%と減少し、中学2年生における「栄養バランスのとれた朝食を食べている子」の割合が、32%から54.5%と上昇いたしました。これらについては、歯科保健推進事業や学校における食育推進事業の成果と考えております。  また、改善が見られなかった主な項目につきましては、中年期の「歯周病にかかっている人」や「週1回以上運動習慣のある人」、前期高齢者の「定期的に歯科健診を受けている人」の割合などでした。  今後の取り組みといたしましては、食生活では食事バランスガイドや減塩などに関する知識の普及、運動ではふじさんさんプログラムの普及、また歯科では、早期の虫歯予防対策としてのフッ化物の利用や新成人の歯科口腔健診事業の実施など、多面的かつライフステージでの取り組みの見直しを行うなど、生涯を通じての健康づくりのため、計画の推進に努めてまいります。  以上でございます。
    207 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 208 ◯2番(秋山治美君) こういった事業の成果に対する質問をしますと、えてして各種健康診査や保健指導を何回行ったとか、何人が受診したとか、参加率が何%であったとかというアウトプット評価、これでの答弁が多いんですけれども、この出力評価でなく、具体的な虫歯予防の事業の結果、虫歯のある子供の数が減ったですとか、食生活に対する事業を行った結果、栄養バランスのとれた朝食を食べている子供が増えたという、いわゆる成果評価であるアウトカム評価でお答えをいただいたことは大変よかったと思います。  せっかく成果を上げている事業ですので、平成27年度には、先ほどの答弁では中間評価も行っておるようなお話でしたので、そういうことですと、今後の健康増進計画の推進のためにも、何らかの形で町民の皆さんに伝えるべきではないか、そう考えます。ぜひ広報等で皆さんに周知していただきたいと思います。  次に、この計画の推進体制では、「医療機関をはじめ自治会や地域で活動する団体、保育所、幼稚園、学校との連携をより強化し」と明記されておりますけれども、どのような組織があるのか、また県、沼津医師会、あるいは近隣市町との連携はどのようになっているかについてお伺いいたします。 209 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 健康福祉課長 名波君。 210 ◯健康福祉課長(名波浩美君) 計画の推進体制として、地域で活動する団体では、保健委員会、保健委員会OB会、食育ボランティア、8020推進員連絡会があります。所管する協議会としては、医師会、歯科医師会、区長会や保健委員会等の代表者で構成する健康づくり推進協議会と、学識経験者、商工会や沼津商業高等学校PTA等の代表者で構成する食育推進委員会、歯科医師会、幼稚園・小中学校PTA連絡協議会等の代表者で構成する歯科保健推進員会議があります。  また、県との連携につきましては、各種協議会への参画をお願いしているほか、町民を対象とした肝炎予防医療講演会の開催や、小学校の児童を対象とした生活習慣病予防のための出前授業の開催、受動喫煙防止事業を協働で実施するとともに、沼津医師会には講演会の講師などをお願いしております。さらに来年3月には、女性の健康週間市民公開講座において、健康に関するPRを県や近隣市町と共同で実施する予定となっており、さまざまな団体や組織との連携を図っております。  以上でございます。 211 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 212 ◯2番(秋山治美君) 健康づくりのためにさまざまな団体や組織があるようですが、それぞれの団体や組織の委員構成、これを考えると、なかなか難しいことと思いますけれども、それぞれの組織が個々に活動するのではなく、連携、協働して事業展開をするような、そんな場をつくっていただくことも必要ではないかと思いますので、ぜひ今後検討してみてください。  次の質問に移ります。  健康増進の大きな要素の1つに食があります。第3次清水町健康増進計画の領域別取り組みにおいても、食生活が一番最初に出てきます。清水町にもいろいろな特産物もあるわけですが、地域の特産物を生かした健康づくりに向けた事業というのは行っているのかどうかをお伺いします。 213 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 健康福祉課長 名波君。 214 ◯健康福祉課長(名波浩美君) 町では、町内で生産されている野菜を使用することを応募条件の1つに挙げ、健康づくりと地域の食材を合わせた野菜料理コンクールを実施し、不足しがちな野菜の摂取量の向上につながることを目指しております。  また、町の特産品である緑米は、玄米の状態で食べるため食物繊維を豊富に含み、白米に少ない栄養素を補うこともできるため、食育ボランティア養成セミナーや食育フェスタなどにおいてPRするほか、小中学校においては学校給食に取り入れ、年3回児童生徒に提供しております。  以上でございます。 215 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 216 ◯2番(秋山治美君) 地域の特産物というと、あながち農産物に偏りがちなんですが、実は清水町には、例えばコンニャクですとか、金山寺みそ、また豆腐など、加工された食品ですが、そういった特産物もあります。コンニャクなどには食物繊維やカルシウムがたくさん含まれておりまして、ダイエット効果が期待できますし、金山寺みそやお豆腐は、ビタミンやミネラルなどの栄養をバランスよく含んでおりますので、体によい食べ物です。ぜひこういった加工食品についても、事業連携、これらも含めて検討していただきたいと思います。  次の質問に移りますが、昨年たしかNHKの健康番組だったと思うんですけれども、健康長寿の秘訣は慢性炎症予防にあると、そんな内容の番組がありました。慢性炎症というのは、ストレスやたばこ、過度の飲酒や肥満など、さまざまな要因で起こる自覚症状のない炎症でして、生活習慣病や動脈硬化、がんなどを含む加齢関連疾患に共通する基盤病態だそうです。高齢者では慢性炎症が起きやすくなっており、加齢に伴う炎症が、加齢関連疾患の発症やその進展に寄与していることが考えられるのだそうです。  そういったことで、慢性炎症を抑えると寿命が延びるのではないかということで、世界中の研究者が現在注目して研究しているというお話だったんですが、実は人間ドックや健康診査などで行います血液検査で、この数値を知ることができるのだそうです。それは高感度CRP検査という検査なんですけれども、この検査はまだ全国的にも普及していないのだそうですが、清水町の健康診断や人間ドックの事業等において、オプションでもよいので、この高感度CRP検査、これができないでしょうか。清水町の健康施策として取り入れて、動脈硬化や心筋梗塞などの予防や治療に役立てられたらとテレビを見て思ったんですけれども、町の考えをお伺いいたします。 217 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 健康福祉課長 名波君。 218 ◯健康福祉課長(名波浩美君) 議員御指摘のとおり、健康長寿でいるためには、慢性炎症を引き起こさないことも重要と言われておりますが、御提案の高感度CRP値が高くなる要因はさまざまであり、また、同検査の効用につきましては、現在研究が進められているところでもあります。このため高感度CRP検査の特定健康診査等への導入については、今後国の動向等を注視しながら調査研究してまいりたいと考えております。  以上でございます。 219 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 220 ◯2番(秋山治美君) ぜひ人間ドック等の検査項目に取り入れていただくように要望します。  次の質問に移ります。  昨年民生文教委員会で、奈良県宇陀市の健幸都市“ウエルネスシティ宇陀市”という、この事業を視察したときに感じたことなんですが、宇陀市では、健康づくり事業に民間の企業が参画しておりまして、協働して健康増進事業を行っておりました。さまざまな事業で民間企業との事業関連が図られている昨今、当町でも、健康づくり事業に民間と協働して、そのアイデア、ノウハウを取り入れてみたらどうかと思います。  例えば三島市では、株式会社タニタさんと健康まちづくり協定を結んで、さまざまな健康づくりプログラムを推進しておりますし、浜松市では、民間のアイデアで増大する医療費に歯どめをかけるべく、医療負担の大きい人工透析の予防を目的とした宿泊型セミナーで成果払い、いわゆる参加人数や検査結果の改善者数によって、委託料の増額を図るという事業も行っております。  当町でも、ぜひこういった民間企業との連携による健康づくり事業を行ったらどうかと思うんですが、その考えがあるかどうかをお伺いいたします。 221 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 健康福祉課長 名波君。 222 ◯健康福祉課長(名波浩美君) 現在、町では民間企業との協働によるパートナーシップ協定を10社と締結しており、その中で健康事業を目的としている企業は1社であります。  なお、来年2月上旬には、パートナーシップ協定を結んでいる静岡中央銀行と官民連携地域協働事業として、三島市と連携したノルディックウォーキング大会を実施いたします。これらの協働事業により、事業経費や人的な協力等という効果が図れると考えております。  また、平成32年7月に、図書館・保健センターの複合施設が開館予定のため、それにあわせて健康づくり事業や保健センター事業等を含めて、パートナーシップの事業者の募集をかけるなどの対応を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 223 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 224 ◯2番(秋山治美君) ぜひ民間と協働した健康づくり事業を検討していただいて、医療費の抑制につながるような事業を展開していただきたいと思います。  関連なんですけれども、膨大化する医療費を抑えるためには、医者にかからない健康な体づくりをすることが一番なんですけれども、やむを得ず病気になってしまった場合、その医療費を抑えるためにジェネリック医薬品を使うという方法もあると思います。関連質問ですけれども、当町のジェネリック医薬品の利用率、これはどのくらいかお伺いいたします。 225 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 住民課長 長島君。 226 ◯住民課長(長島 聡君) 秋山議員の御質問にお答えいたします。  現在把握している最新情報である平成29年10月調剤分の国保一般被保険者におけるジェネリック医薬品の通常ベース利用率は、県内35市町及び5つの国保組合の平均が47.58%に対し、本町は51.35%と、利用率は上位から4番目となっております。また、平成29年6月及び10月の調剤分においては、178人の被保険者の方がジェネリック医薬品に切りかえていただき、21万円余の調剤費の減額効果があらわれており、今後もジェネリック医薬品の利用促進に努めてまいります。  以上でございます。 227 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 228 ◯2番(秋山治美君) ジェネリック医薬品は医療費負担の軽減にもつながりますので、例えばこれを使った場合、医療費の負担がこれだけ軽減されるんだという通知を対象者の方に送るなど、ジェネリック医薬品の普及にも努めていただきたいと思います。  次の質問ですが、肥満ぎみで酒もたばこもたしなむ私が提案するのも、実は気が引けるんですけれども、よく町長は、職員が健康でなければ町民のためによい仕事ができないと言っております。  そこで、職員が率先してダイエットや禁煙という健康づくりに挑戦し、町民への健康づくりモニターとして発信したらどうかと、非常に唐突な質問なんですが、考えておるんですけれども、町のお考えはいかがでしょうか。 229 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 総務課長 野田君。 230 ◯総務課長(野田敏彦君) 秋山議員の御質問にお答えいたします。  食事、睡眠、飲酒、喫煙などの生活習慣の偏りが生活習慣病の発症リスクを高めることは、多くの検証により裏づけされているところであります。  町では、職員に対し、生活習慣病の発症や重症化を予防するため、健康診査に基づき特定保健指導の該当になった場合には、受診勧奨を積極的に行っております。  ちなみに、昨年度の共済組合員の特定健診の受診率は、清水町は県下36市町中5番目に高い96.3%、特定保健指導の実施率も38.2%と県下で3番目に高い位置におります。  さて、議員御提案の職員が率先して健康づくりに取り組み、町民への健康づくりモニターとして発信することにつきましては、まずは職員自身の健康管理の定着が図れるよう、人間ドックを含め、健康診断再検査や特定保健指導該当者の受診向上に努めてまいりたいと考えております。町民への発信までには時間を要しますが、町民の健康づくりに建設的な御意見をいただきましたので、自分の健康は自分で守るを基本として、職員も率先して健康づくりに取り組んでいくよう指導してまいりたいと思います。  以上でございます。 231 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 232 ◯2番(秋山治美君) ぜひ町民への健康づくりモニターとして事業を行う場合には、私も参加させていただいて、自分の健康づくりもしたいと考えておりますので、前向きに検討していただきたいと思います。  最後の質問になりますが、町民の健康増進を図る施策は、意識啓発も含めて大変時間のかかる事業であると思います。今回実施しております第3次清水町健康増進計画も、その計画期間の終盤を迎えておりますけれども、これまでの成果等を踏まえまして、町長としての所見はどうなのかお伺いさせていただきます。 233 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 234 ◯町長(山本博保君) 秋山議員の適時適切な歯切れのよい御質問に敬意を表しながら、お答えさせていただきます。  御案内のとおり、健康という語源は、中国の古典『易経』にある、すなわち健体康心であると言われており、体も心も健康であるという意味合いだと思います。すなわち体が健やかで心が康らかな状態を意味しております。健康で生きがいを持ち、自分らしく生活することは、誰も願うところであります。  町では、町民一人一人の健康づくりの指針となる第3次清水町健康推進計画を平成23年に策定し、町民の健康づくりを計画的に推進してまいりました。生活習慣病対策、がんの予防や心の健康づくりなどの取り組みは、町民の皆様の健康づくりに一定の成果を上げているものと認識しております。  平均寿命が延び続ける今日において、町民の健康意識が年々高まっていく中、より質の高い人生を送ることができ、さらなる健康を増進し、できるだけ介護を必要としないで生き生きと活動できる健康寿命を延ばしていくことが重要であると、議員同様ひとしく考えているところであります。町民の皆様が、自分の健康は自分で守るという主体的な行動をとることに期待し、行政はもとより、個人を取り巻く地域社会が一体となって健康づくりを支援していく必要があることから、第3次清水町健康増進計画の残りの期間、ますます施策を実施し、健康寿命日本一清水町を目指し、町民の健康づくりになお一層積極的に取り組んでまいります。議員もまたその先頭に立って、ぜひ地域社会で大いに啓発啓蒙をしていただくことを希望、期待いたしまして、私からの答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。 235 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 2番 秋山君。 236 ◯2番(秋山治美君) 第3次清水町健康増進計画の最終年度、平成32年度ですが、には機能の充実の図られた新たな保健センターも完成しているときだと思います。複合施設ということもあり、保健センターの改築にはさまざまな意見もありますが、機能が充実した新たな保健センターで、これが町民の健康増進の司令塔として、町民一人一人が生涯元気で生き生きと暮らし、年を重ねても社会の担い手として活躍できる健康長寿日本一の町が実現することを期待いたしまして、質問を終わりといたします。 237 ◯議長(石垣雅雄君) これをもちまして、2番 秋山治美君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。開会を2時15分からといたします。                                 午後02時05分休憩                                 ────────                                 午後02時13分再開 238 ◯議長(石垣雅雄君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、3番 桐原直紀君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 児童虐待防止推進の為の町の現状は」。  発言を許します。 3番 桐原君。 239 ◯3番(桐原直紀君) では、議長の許可をいただきましたので、通告に従って質問させていただきます。  厚生労働省では、毎年11月を児童虐待防止推進月間と定め、学校や家庭、地域など社会全般にわたって、児童虐待問題に対する深い関心と理解を得ることができるように、期間中に児童虐待防止のための広報啓発活動、そういったさまざまな取り組みを集中的に実施しております。  しかし、社会生活が多様化する現代、児童虐待と一言で済ませる問題ではありません。児童虐待の種類も多岐にわたります。親がしつけと主張しても、その行為が子供の心を傷つけるものであれば虐待となります。  ことし1月から6月に、虐待を受けている疑いがあるとして、警察が児童相談所に通告した18歳未満の子供の数は、日本全国で昨年の同じ時期よりも6,851人多い3万7,113人に上っております。上半期としては、過去最高を記録したとのことです。  静岡県内を見ましても、静岡県警が児童相談所に通告した18歳未満の子供の数は、前年の同じ時期と比べて実に1.6倍の454人で、上半期としては静岡県内でも過去最多になったという記事が先日の静岡新聞にも掲載されていました。  日本全国でさまざまな児童虐待のニュースが流れる中、当町における児童虐待防止に対する取り組みは、何をすべきなのか、多様化する現代社会、清水町の未来の子供たちにつなげる環境づくりを進めるために、児童虐待防止推進に対する町の姿勢を伺いたいと思います。  まずは、当町の支援体制がどうなっているのか伺いたいのですが、町は、さまざまな子育て支援の充実を図るために、子育て世代包括支援センターを設置しております。専門的な対応力の向上を図るために、弁護士や医師という外部の人材を活用し、助言を求めるなどの体制を整えているのかを伺います。 240 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 健康福祉課長 名波君。 241 ◯健康福祉課長(名波浩美君) 桐原議員の御質問にお答えいたします。  子育て世代包括支援センターについては、妊娠期から子育て期までのさまざまな相談に応じ、関係機関と連携を図り、包括的な支援を行う役割を担っております。特に乳幼児期においては、かかりつけ医の協力が不可欠であることから、必要に応じて相談や協力をいただいており、また弁護士についても、必要時において相談機関の紹介や助言などをいただいております。  以上でございます。 242 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 243 ◯3番(桐原直紀君) 地域全国で育てる意識というのは大切だと思います。児童虐待防止のために各自治体ではさまざまな取り組みをしています。  東京都では、児童虐待防止対策の一環として、ラインで相談窓口を開設しました。子供だけでなく保護者からも気軽に相談できるように開設した相談窓口です。育児が大変だとか、疲れた、いらいらして子供をたたいてしまうと、そういった保護者からの相談や親からいつも怒られる、御飯を食べさせてもらえないなどの子供からの相談も、ラインという活用しやすいツールを使うことによって、早期発見につながる部分はあると感じます。  また、厚生労働省では、子供の虐待や相談を24時間受け付ける全国共有ダイヤル189、いち早くという通話料無料の相談窓口があります。児童虐待に気づいた人が速やかに通告できるように開設されたのがこの189番ですが、当町において、この189番の周知や啓発の取り組みについてお伺いします。 244 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 こども未来課長 深澤君。 245 ◯こども未来課長(深澤恭子君) 桐原議員の御質問にお答えいたします。  町では、児童相談所全国共通ダイヤルの周知等につきましては、お子さんが生まれた世帯や新たに転入してこられた子育て世帯に配布している子育て情報紙『わtoわ』に掲載しているほか、虐待啓発月間を中心に、町広報紙へ啓発文やバナーの掲載、公共施設におけるポスターの掲示などにより周知啓発に努めているところでございます。  以上でございます。 246 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 247 ◯3番(桐原直紀君) こういった相談窓口の取り組みについて話すと、すぐに否定的な話をされる方もいらっしゃいます。そんな相談窓口を開設しても利用するのはほんの一部だよとか、見ているところがずれていると、本当に必要なのは相談窓口ではなく、そういった環境をつくらないことだと、確かに必要なのは、現代の社会環境自体の改善が必要不可欠です。それは当たり前のことです。  核家族化が進み、相談する相手が少なくなってきたこの現代社会の環境を変えていくことは大事です。しかし、並行して今現在の困っている人を一人でも救うことができるのならば、やるべき行動でもあると思っています。児童虐待が疑われる状況にあなたが遭遇した場合どう行動できるのか、一人一人が常日ごろから心がけておかなくてはいけません。  実際にそういった状況にあった人のこんな話がありました。その人が自宅で仕事中に、近くのマンションから女性の怒鳴り声とそれに連動した子供の叫び声を聞いたそうです。それが何回も繰り返されていて、もしかしてと思ったそうです。繰り返される叫び声を聞きながら、その人の頭には189番が浮かんだそうですが、それでもすぐには電話をかけることができなかったそうです。それは、もしかしたら勘違いかもしれないとか、確証がないとか、もう終るかもしれないと、さまざまな思いが自分をちゅうちょさせたようです。しかし、このまま見過ごしたら後悔するからという思いから電話に踏み切られたそうです。通報した後がどうなったかは、守秘義務があるため教えてもらうことはできなかったそうですが、いまだにこれでよかったのかという思いもあるそうです。  統計によると、実際に通報があったうちの約8割が実際に虐待のあったケースだそうです。児童相談所は、通報があった場合は48時間以内に安全確認を実施します。それで何もなければ一番よいのです。しかし、約8割は何らかの虐待のケースが考えられるということなので、早期発見のためには、一人一人が行動に移れる心構えが必要です。  先ほど挙げた例は、実は法政大学の教授でもあり、社会活動家でもある湯浅先生の話です。そんな方ですら、そういった場面に遭遇するとちゅうちょしてしまうんです。心構えは大切だと思います。各個人の心構えも必要ですが、町、つまり行政としての心構えも大切になってくると僕は考えております。何かが起こってから動き出すのではなく、常にどういった状況になっても対応できる心構えを持っておくべきだと思っております。  その心構えが、清水町要保護児童対策地域協議会でもあると思っております。この清水町要保護児童対策地域協議会の開催回数をまずは教えてください。 248 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 こども未来課長 深澤君。 249 ◯こども未来課長(深澤恭子君) 要保護児童等対策地域協議会につきましては、国の要保護児童対策地域協議会設置運営指針に示された回数に基づき、代表者会議を年1回、実務者会議を年4回開催しております。
     以上でございます。 250 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 251 ◯3番(桐原直紀君) 回数はマニュアルに沿ってしっかり開催されているようですけれども、平成28年の法改正によって市町村の設置した要保護児童対策地域協議会の調整機関には、調整担当者の配置及び研修の受講が義務化されています。当町における調査機関は、こども未来課となっていますが、専任の職員の配置、もしくは専門性のある職員の配置はなされているのかをお答えください。 252 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 こども未来課長 深澤君。 253 ◯こども未来課長(深澤恭子君) 町では、専任ではございませんが、こども未来課に調整担当者として職員を配置し、「児童福祉法」第25条の2第8項で義務づけられた研修を受講し業務に当たっております。  以上でございます。 254 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 255 ◯3番(桐原直紀君) 調整機関はこども未来課になっていますが、児童虐待の問題は多岐にわたります。実際に今回のさまざまな質問に対しては、こども未来課だけでなく、健康福祉課も教育総務課もかかわる事案は多数あると思います。  とかく行政の問題でよく言われる縦割り行政などの弊害の問題などもありますが、当町清水町は、横の連携もしっかりしていると僕は信じております。  そこで伺いたいのですが、文部科学省と厚生労働省が、学校及び保育所から市町村、または児童相談所への定期的な情報提供に関する指針というものを示していますが、当町は、福祉部門と教育部門において、この指針のような取り決めをしているのか、また、指針に従って1カ月に1回程度情報交換は行われているのかを伺います。 256 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 こども未来課長 深澤君。 257 ◯こども未来課長(深澤恭子君) 町では、国の指針に示す定期的な情報提供に関する協定等の特段の取り決めは行っておりませんが、定期的に開催する生徒指導連絡協議会で情報交換を行うほか、学校や保育所、児童相談所等と随時に連絡を取り合うことにより、連携を図り児童虐待への迅速な対応に努めております。  以上でございます。 258 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 259 ◯3番(桐原直紀君) 単なる形式上の話にならずに、密に進めていける体制づくりというのを継続していただきたいと思っています。情報は大切になってきます。  その情報を手に入れる手段についても幾つか質問していきたいのですが、まずは、妊娠期からの支援など、母子保健分野の取り組みについてなんですが、児童虐待防止の観点から、乳幼児健診未受診者など全ての乳児の把握の対応状況及び乳幼児健診未受診者の状態が続いているなどの場合に、要保護児童対策地域協議会の支援につなげるなど、フォローの取り組みの状況はどのようになっていますでしょうか。お伺いします。 260 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 健康福祉課長 名波君。 261 ◯健康福祉課長(名波浩美君) 乳幼児の状況については、生後2カ月から始まる予防接種の接種状況を確認するほか、保育所の入所状況や各種制度の利用状況など、さまざまなことから確認しております。その中で予防接種の履歴等が確認できない場合は、電話連絡や自宅等への訪問などを行い、乳幼児健診未受診者への対応に取り組んでおります。また、必要に応じて要保護児童等対策地域協議会へ情報提供し、支援につなげております。  以上でございます。 262 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 263 ◯3番(桐原直紀君) さまざまなケースがあって対応も大変だとは思いますが、しっかりしたフォローを継続していただきたいです。  また、当町では、妊娠期から適切な支援を提供する目的から、産後ケア事業への取り組みを始めていると思いますが、これまでの利用状況と活用促進のための今後の対策をお伺いします。 264 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 健康福祉課長 名波君。 265 ◯健康福祉課長(名波浩美君) 今年度11月末現在の利用状況については、デイケアが5件、ショートステイが5件であります。産後ケア事業の周知については、まず、母子健康手帳交付時に資料を用いて案内をしており、また、赤ちゃんが生まれてからは、新生児訪問時に資料を配布しております。今後の活用促進としては、周知徹底を図るとともに、これまでの利用者からの好評意見や感想を広報紙や町ホームページで紹介してまいりたいと考えております。  以上でございます。 266 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 267 ◯3番(桐原直紀君) 少しずつですけれども利用者も出てきているようですね。少しでも相談できるチャンスが増えるのはいいことだと思いますので、今後も利用者が増えて地域全体で相談しやすい雰囲気づくりを期待します。  また、相談しやすい雰囲気づくりの1つとして、こんにちは赤ちゃん事業という事業があります。別名、乳児家庭全戸訪問事業ですが、こんにちは赤ちゃん事業の訪問状況はどうでしょうか。全戸訪問はできているのでしょうか。お答えください。 268 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 健康福祉課長 名波君。 269 ◯健康福祉課長(名波浩美君) 生後4カ月までに訪問するこんにちは赤ちゃん事業の訪問率については、平成25年度が94.5%、平成26年度が93.1%、平成27年度が99.6%、平成28年度が99.6%、平成29年度が95.8%となっております。  全戸訪問ができていない理由としては、出生直後からの長期入院、訪問する時期にほかの市町への転出、里帰り先への長期滞在等が挙げられます。その中で、里帰り先への長期滞在については、産婦の希望により滞在市町への訪問の依頼を行うケースもあります。  なお、原則的には訪問ですが、訪問を希望されず、赤ちゃんとともに保健センターへ相談で訪れるというケースにも対応することで、対象乳児全員の確認を行っております。  以上でございます。 270 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 271 ◯3番(桐原直紀君) 100%というのは厳しいかもしれません。さまざまな家庭環境がありますので、それはわかります。僕はあえて100%を達成すべきとは考えていません。大切なのは、事件、事故が起きないように早期発見、もしくは防止できればよいのですから。  しかし、不思議なもので、そのほんの少しのすき間にさまざまな問題が隠れているのも事実です。そういった問題を早期発見するためには、相談に来ない人への対応、つまり相談窓口に来ることが困難な家庭に対して、アウトリーチ型、つまり訪問型での支援が重要と考えるんですが、養育支援訪問事業の実施状況はどうなっていますでしょうか。お伺いします。 272 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 健康福祉課長 名波君。 273 ◯健康福祉課長(名波浩美君) 養育支援訪問事業としては実施しておりませんが、母子健康手帳を交付した後に窓口に来ることが困難な妊婦等については、随時訪問等を実施し、支援等の対応を図っております。また、全戸訪問であるこんにちは赤ちゃん事業にあわせて必要に応じた訪問支援を行っております。  以上でございます。 274 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 275 ◯3番(桐原直紀君) どの部分に力を入れるかということでもあるとは思います。妊娠時期に積極的に介入するのか、乳幼児の時期に介入するのか、正解はないですが、積極的な相談はしてあげてください。  とあるお母さんからこんな話を聞きました。3歳になるお子さんをお持ちのお母さんなんですが、昨年近隣市町から清水町に引っ越してこられました。そのお母さんの話によると、以前住んでいた地域の保健師さんは、形式的でとても冷たく感じたと、でも、引っ越してきて、清水町の保健師さんは、とても親身に相談に乗ってくれてありがたいと、見てくれている人はいます。それを継続し、より発展していってもらえることが未来につながると思っております。  乳幼児を過ぎて3歳児、4歳児になってきたときの環境として、虐待の未然防止、早期発見の観点から、保育園や幼稚園に通っていない子供の把握、そちらも重要になると思います。何も保育園、幼稚園に通っていないと虐待のおそれがあると言いたいのではありません。家庭の事情で通わせていない家庭もあるかもしれません。しかし、把握はしておいたほうがいいと思います。そういった把握はできているのか、そして、当町においてもそういった事例はあるのかをお聞かせください。 276 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 こども未来課長 深澤君。 277 ◯こども未来課長(深澤恭子君) 未就園の子供の情報につきましては、3歳児までは保健センターで実施しております定期健診で、また、未受診者やそれ以降の年齢の子供につきましては、地域の方や利用機関からの通報のほか、転入前の市町村からの情報提供により把握することとしております。  なお、未就園の子供の児童虐待に関し、対応した事例は本年度1件ございました。  以上でございます。 278 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 279 ◯3番(桐原直紀君) 今はまだ清水町においてはほとんど発生しにくい事例だとは思います。だからこそ、さまざまな事例を調べて、今後対応できる環境づくりを進めていただきたいと思います。  しかし、日本全国を見ても、把握するのは難しいと思います。今後はマイナンバー制度の利用なども視野に入れていかなければ不可能ではないか、そういったものをやれば不可能ではないとも思います。しかし、今の時点での把握方法は、やはり義務教育となる小学校入学時になるのではないでしょうか。  「学校教育法」は、保護者に対して、子供が6歳から15歳までの間小中学校等に就学させる義務、つまり就学義務が課せられています。  10月26日付の静岡新聞に、静岡県内の小中学校の不登校児の数が、小学校では前年度比221人増加の1,435人に、中学校では前年度比220人増加の3,612人に上り、調査を開始した1998年以来最多を記録したという記事が掲載されていました。  県教育委員会は原因について、複雑化、多様化しており、容易に特定することができないとコメントしてあります。確かに全ての不登校児が同じ理由なわけはありません。100人いれば100通りの原因があるかもしれません。しかし、それであれば、不登校児の数が増えれば増えるほど原因も増えるということになりますよね。増える前にさまざまな原因を認識し、対応を考えないと、時間がたつにつれて、より複雑化するということになると思います。  そこでまずは伺いたいのですが、現在の町内の全小学校、全中学校の不登校児の数はどうなっていますでしょうか。過去5年間の推移とともにお答えください。 280 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁願います。 教育総務課長 大野君。 281 ◯教育総務課長(大野明彦君) 桐原議員の御質問にお答えいたします。  過去5年間における不登校の児童生徒数の状況につきましては、年間30日以上の欠席状態の児童生徒数で申し上げますと、小学校全体では、平成25年度26人、平成26年度17人、平成27年度22人、平成28年度14人、そして平成29年度11人となっております。  また、中学校全体では、平成25年度44人、平成26年度47人、平成27年度30人、平成28年度48人、そして平成29年度45人となっております。  以上でございます。 282 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 283 ◯3番(桐原直紀君) 過去5年間の推移を見ると、小学校では少し減少傾向と見えますが、中学校においてはほとんど変わらないというところでしょうか。一概に不登校が悪いとは言いたくありません。実際に学校に行かなくても、自分のやりたいことを家族としっかり話し合っている家庭も知っています。学校の授業についていけない子、学校生活になじめない子、家庭環境に問題のある子、多種多様な原因はあります。そういった中で、当町清水町の不登校児に対する学校の対応はどういった形になっているのでしょうか。お伺いします。 284 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 教育総務課長 大野君。 285 ◯教育総務課長(大野明彦君) 児童生徒の不登校に対する学校の対応につきましては、おおむね3つの対応をとっております。まず、第一の対応でございますけれども、不登校の未然防止策として、全ての児童生徒にわかりやすく、参加意欲の持てる授業づくりのための研修やどの子にも居場所のある人権感覚のある学級づくり、集団づくりに取り組んでおります。  次に、第二の対応でございますけれども、出欠席状況にかかわらず、気になる子供を対象として、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーによる面談などをもとにケース会議を行い、対応しております。  そして、第三の対応でございますけれども、30日以上の欠席状態が続いている場合には、支援目的を原級復帰から子供の学習の場の確保を優先し、保護者を含めた長期支援計画の作成をはじめ、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどによる継続支援とケースの進行管理に取り組んでおります。  以上でございます。 286 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 287 ◯3番(桐原直紀君) 今回は児童虐待防止に対する質問なので、そのほかの原因に関する内容は差し控えさせていただきますが、家庭環境に問題があるから即虐待につながるわけでもありません。最初に話したように、家庭のしつけと虐待の線引きは難しい場合もあります。しかし、命を亡くす、もしくは子供が傷つくという内容だけは避けられるように環境づくりを進めていただきたいです。そのためには、子供たちが相談しやすい学校であるべきだと思っています。子供から発信されるシグナルをちゃんと気づいてくれる学校であってほしいと思っております。  文部科学省では、養護教諭のための児童虐待対応の手引きや教職員用研修教材の『児童虐待防止と学校』などが作成され、全国の教育委員会に配布されているようですが、こういった研修資料を活用して研修はしていますでしょうか。お答えください。 288 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 教育総務課長 大野君。 289 ◯教育総務課長(大野明彦君) 児童虐待防止のための研修につきましては、養護教諭が虐待について県の研修会等を受講しており、また、各学校の生徒指導担当教諭やスクールソーシャルワーカー、こども未来課職員などから成る町の生徒指導連絡協議会において、教職員用研修教材を活用し研修を実施しております。  以上でございます。 290 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 291 ◯3番(桐原直紀君) 先日地域交流センターで開催された清水町「未来の学校“夢”プロジェクト」の研究発表会を私も聞きに行きました。教職員の働き方改革研究発表を聞き、講師の先生のお話なども聞いて、教師でない僕でも引き込まれる話への驚きや関心の多い内容で、とても勉強になりました。やりがいの持てる仕事としての教師の魅力、そして、やりがいを助ける働きやすい環境づくりの必要性、何よりも僕が一番驚いたのは、発表している先生方より客席で話を聞いている先生方の熱意が、熱気が伝わってくる、そういった発表会だったと思います。  先生方の仕事は、やりがいもあるでしょうが、負担も大きいと思います。それに加えて不登校児の対応もしていかなくてはならないのも負担が増えることだと思っております。そういった意味では、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの力は大きいと感じています。  児童虐待の早期発見、早期対応のために、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの活用方法は、どういった内容になっていますでしょうか。お伺いします。 292 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 教育総務課長 大野君。 293 ◯教育総務課長(大野明彦君) 児童虐待の早期発見につきましては、スクールカウンセラーによるカウンセリングにおいて発見されることもあることから、各カウンセラーには、カウンセリング記録の丁寧な記入と虐待の疑いを感じた場合、速やかに管理職への報告を行うよう指示しております。  また、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーが講師となり、教職員に対して、虐待の早期発見や未然防止、再発防止のための関係機関との連携等について、年1回以上の研修を行っております。  以上でございます。 294 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 295 ◯3番(桐原直紀君) 以前小児科医の上野先生という方のお話を聞いたことがあるんですが、その中に不登校になるきっかけという話がありました。子供たちが不登校になるきっかけはいろいろありますと。ただ、一緒に考えてくれる人や頼りになる人がそばにいると感じられれば、子供は学校にとどまれる、逆に言うと、不登校になるときには、子供にとって相談できる誰かがいると感じられない、もしくは感じにくい状況であると。  学校に行けなくなる理由はさまざまです。話したくても話せる先生がいない、思い切っていじめのことを先生に話したのに、相手の子と話し合えと言われた、勉強についていけない、クラスがうるさいのに先生は何も言わない、体調が悪いのにわかってくれない、家にも学校にも居場所がない、実際うちの息子次男も、学校の授業の中でみんなが騒ぐのに先生がとめてくれなくて嫌なんだよねということを以前言っていたことがあります。ただ、うちの子は、学校にどうしても行きたいと言って行っていましたけれども、それぞれが、じゃ、そういうところでいろいろなことを感じるんだなと感じました。  大人の中には、こういった話を聞くと、単なる子供のわがままだろうとか、親のしつけがなっていないと言う人もいます。そういった側面もあるかもしれません。しかし、町の環境づくりを進める行政、そして私たち議会は、小さな声にも耳を傾けて真摯に取り組む姿勢が必要だと考えています。子供の命が亡くなるような痛ましい事件を起こさないために、児童虐待防止対策に向けた今後の方針を町長に伺います。 296 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を求めます。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 297 ◯町長(山本博保君) 桐原議員の虐待に対する今後の町の方針についてという御質問でありますが、その前に、先ほど来桐原議員が担当課長に御質問のプロセスで、他の市町から来たある父兄が、当町の保健師、あるいは保育士は非常に温かい、感激したと、彼女たちの現場の方々にこの声が届いた段階で、きっと彼女はもっともっと力を出し、うれしく、桐原議員から聞いたその言葉を担当課長がきっと現場にお伝えすると思いますが、私も聞いていて、桐原議員の温かいお言葉、そして、その先につないでくれた保護者の思いを大切にし、また、私たち町の関係職員も、そうしたことを通じて現場に励ましの答えがある、このことが人を育てる大きな力となることを、私も議員の御発言を通じて感じましたことを感謝し、御報告を申し上げます。ありがとうございます。  早速ではありますが、現在児童虐待につきましては、国、県、地方自治体を挙げて、体制の強化や防止に向けた対策に取り組んでいるところでありますが、虐待事案は年々増加し、深刻な事件も後を絶たない現状にあります。児童虐待は、子供たちの心身に深い傷を与え、将来にわたって健全な成長を妨げるものであり、それを防止することは、子供の命と人権を守るための最優先事項であることと認識しております。  当町では、先ほど来関係の課長が答弁いたしましたように、各種子育て支援事業や関係機関との連携を強化するなど、児童福祉、学校教育、保健医療が一体となって、児童虐待発生防止、早期発見、早期対応に鋭意取り組んでまいります。  今後におきましても、未来を担う子供たちが、心身ともに健やかに成長できるよう、子育てしやすい環境づくりを推進するとともに、児童虐待防止に関する各種施策の一層の充実を図り、当町が目指す元気な子供の声が聞こえるまち・清水町の実現に努めてまいる決意であります。よろしく御理解をお願い申し上げ、答弁とさせていただきます。御質問ありがとうございます。  以上です。 298 ◯議長(石垣雅雄君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 299 ◯3番(桐原直紀君) 教育は、納税、勤労と並ぶ国民の三大義務の1つと言われています。憲法の第26条の2項に、子供に普通教育を受けさせる義務が保護者に課せられています。子供の学習権を保障するためのものです。とかく人は義務教育と聞くと、どうしても保護者にその義務を負わせることを考えてしまいます。しかし、これからの時代は、この基本的人権である学習権を保障するのは、国、つまり行政であるべきではないのでしょうか。だからこそ義務教育は、国が全ての子供たちに無償で提供する義務を負う基礎教育、そういった考え方を再定義してもいいのかなということも感じます。学習したい、助けてほしいと思う子供たちを一人でも多く救うために、行政が率先して動いてくれることを期待して、私の一般質問を終了させていただきます。 300 ◯議長(石垣雅雄君) これをもちまして、3番 桐原直紀君の一般質問を終わります。  以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  どなた様も御苦労さまでございました。                                 午後02時52分散会       ──────────────────────────── ○地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
      平成30年12月4日                清水町議会議長     石 垣 雅 雄                ────────────────────────                署名議員(8番)    佐 野 俊 光                ────────────────────────                署名議員(9番)    原   喜久雄                ──────────────────────── Copyright © Shimizu Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...