調理員と子供のいろんな人間的な触れ合いというのは非常に大切だということも言われているわけです。センター方式よりも
直営のほうがいいという意見が、費用はかかるけどもそういうことも言われているわけです。だから、
調理員が
食育にかかわれないということでは、やはり
給食が持つ
食育の意義が、
学校全体でやるということは
調理員も入るということだと私は思いますけれども、これでは
委託にした場合に不十分になる可能性があるんじゃないですか。
さらに、今
給食の
民間委託は偽装請負の問題がいろいろ取り沙汰されております。要するに
調理業務を
委託しているわけでありますから、例えば
栄養士がもし何かのいろんな指示を出す場合、直接指示ができないんですね、偽装請負になりますから。会社を通してから上司からやらないといけない。
栄養士は
調理員の上司ではありませんから細かな指示ができないという問題があります。しかし、実際はそんなことを言ってはおられませんのでいろんな指示を出すわけです。だから、
調理員と
栄養士が一体となっていろんな食の基本である
給食をつくり子供たちに提供するというふうな点では、
民間委託の場合は大きな支障が出る可能性があるのではないかというふうに思います。だから、その
委託契約の中に
食育の問題が盛り込まれていない問題、偽装請負の問題も含めて、そういう指示や
食育の
調理としての役割を果たせないということが
民間委託になればあるのではないかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
46
◯議長(
石垣雅雄君)
答弁求めます。
教育総務課長 大野君。
47
◯教育総務課長(
大野明彦君) まず、1点目の不安定な要素が含まれている中で今までできなかったことはないかということですけれども、今のところ
調理員さんの積極的な対応によりまして
給食が提供できなかったという事案はございませんけれども、人数的には少ない中で
調理をされておりますので、かなり厳しい
現状があったかと思われます。
2点目の、「絶対大丈夫か」という形で、今、
委託の場合には倒産とかがあるということでございましたけれども、聞いた話ですと、
直営でやっていたところですと人が確保できないという形で、逆に
給食の提供ができなかったということも耳にしております。そういった中で、「どちらが絶対によいのか」という判断は断定的には難しいんですけれども、ただ、全般的に見て、総合的に見て、
委託のほうで安定的にやっていきたいという判断をしたものでございます。
3点目の
食育全般でございますけれども、
委託をした場合の
調理員さんとの触れ合いに関してのお話がございました。既に
委託をしている
学校ですが、「
学校だより」の中で、
委託業者の
調理員さんですけれども、限られた人数の
調理員がその
学校全員のために
給食を時間までに間に合うようにつくっていることだけじゃなくておいしく食べられるように工夫を凝らしてつくっているということ、それをまた毎日行っていることに対して、子供たちが感謝をして感謝のメッセージを
調理員さんに渡したという形も「
学校だより」にも載っておりましたので、そういった中で、
民間委託をしたからといって議員がおっしゃるようなことの心配は保護者の方は感じていないんじゃないかと考えてございます。
以上でございます。
48
◯議長(
石垣雅雄君)
答弁終わります。 14番 森野君。
49 ◯14番(
森野善広君) まず、この間、
清水町では
直営でも不安定な問題があったということはないということでありますけども、現場の
調理員が非常に大変であったというのは私もこれまでも紹介しましたよ、自分の親戚の葬式にも行けなかった、休めなかったというふうなことも含めて。だけど、そういう体制の中で一生懸命頑張っている
調理師やそれを助ける
栄養士、それも教育の一環じゃないんですか。私は、何も頭数だけそろえて楽にすればいいということだけが教育の一環じゃないと思います。大変なのは問題だと思いますよ。その問題の解決の方法は人を入れればいいんです。
だから、安定した供給は、今までに支障があったならば、それを改善するために
民間委託にするというのはわかりますけれども、そういうことは
清水町ではなかったわけですから、その裏にはらんでいる問題はあると思いますよ、その問題を解決するにはほかにもいろいろ方法はあるわけです、人員を増やせばいいとか、いろんな形で効率を上げるとかありますから、そういうことで対応できるのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。
それと、千葉県で
職員組合の方が外部
委託の
調理師さんの平均勤続年数を調べたら3年という結果が出たそうです。確かに、私も子ども会をやっていたときに、卒業式のときに花束を贈るということで担任の先生と
調理師さんに贈りました。そういう点では、
調理師さんに対しては特別な気持ちを抱くわけです。それは
民間委託になっても同じだとは思いますけれども、教育を人と人との触れ合いとして考えた場合に、かわっていくのがいいのか、それとも同じ
調理師さんが子供が1年生から入って6年までずっとそういう人間的な触れ合い、廊下ですれ違う、そういうことというのは
直営にはかなわないんじゃないですか。そういう意味で、教育を頭数だけそろえればいいというふうに考えているんだったら私はこの
民間委託は間違いだと思いますけれども、いかがでしょうか。
50
◯議長(
石垣雅雄君)
答弁求めます。
教育総務課長 大野君。
51
◯教育総務課長(
大野明彦君) 今まで
給食調理のほうを
民間委託に進めてきたというものの最大の
理由は、何回も御
答弁させていただいておりますけれども、安全で安心した
給食を安定的に提供するためというものでございます。
その中で、人を増やすという形の御提案が今ございましたけれども、
直営でやっている場合ですと、休暇をとった場合、退職をされた場合、そういった問題を回避するために、安定した
給食を提供するために
委託をするということで御理解のほうをいただきたいと思います。
以上でございます。
52
◯議長(
石垣雅雄君)
答弁終わります。
ほかにございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
53
◯議長(
石垣雅雄君) なければ、これで
繰越明許費、
債務負担行為補正、
地方債補正及び
歳入全般についての
質疑を終わります。
次に、歳出全般についての
質疑を許します。
発言願います。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
54
◯議長(
石垣雅雄君) なければ、これで歳出全般についての
質疑を終わります。
次に、歳入歳出全般についての
質疑を許します。
発言願います。14番 森野君。
55 ◯14番(
森野善広君) それでは、先ほどの1,150万円増える問題について
質問したいと思います。
平成22年度から南中
学校を皮切りに
民間委託が始まったわけでありますけれども、
平成21年度と、ことし、30年度の
学校給食費の項の金額を調べてみました。
平成21年度は
人件費関係で7,234万1,000円になっています。今年度、30年度の
予算では
人件費関係と
委託料を合計すると1億1,363万8,000円、57%増です。額で約4,000万円強の
増加になっています。それに来年度の1,150万円を足すと、5,100万円以上のお金が
直営のときよりも
民間委託にしたほうが増えているんです。
先ほど私がずっと説明しましたけど、これまで特に問題はなかった、
職員の頑張りで何とか乗り切ってきたと、そういう安定供給にたびたび問題があったのはともかくとして、今までなかったやつをここで5,100万円も増やす結果でそれを解決するというのはね、ほかにも方法があるんじゃないですか。各
学校に2人ずつ10人配置したって3分の1ぐらいの金で
職員を配置できるんじゃないですか。
だから、本当に
民間委託が一番いい方法なのかと。5,100万円もあればもっとほかにいろいろ使えるじゃないですか。約60%の
増加ですよ、人件費だけで。こんなことをやっていいんですか、本当に。見解を求めます。
56
◯議長(
石垣雅雄君)
答弁求めます。
教育総務課長 大野君。
57
◯教育総務課長(
大野明彦君) 先ほどから御
答弁してございますけれども、
民間委託、こちらにつきましては安定した
給食の提供というものでございます。今までにあったかなかったかということですけれども、かなり限られてやっている中で、それらを安定的にやるために
委託をすることという形で御理解のほうをいただきたいと思います。
今回、
清水小学校で比較しますと1,150万円ほど上がるという形で先ほど御
答弁いたしましたけれども、こちらについては人数のほうも増えていくというものでございます。そちらの人数のほうが増えている分を加味いたしまして、先ほど
直営でやっている分ですと約1,700万円という形で御
答弁させていただきましたが、こちらの正規、臨時でちょっとそちらの中の単価の差はございますけれども、今5人でやっているものを9人にしますと、単純計算しますと約3,060万円ぐらい、
委託のほうですと、1人当たりが、1年間で見ますと。
ちょっと暫時休憩をお願いします。
58
◯議長(
石垣雅雄君) 暫時休憩します。
午前09時35分休憩
────────
午前09時37分再開
59
◯議長(
石垣雅雄君) 休憩を閉じ、
会議を再開いたします。
教育総務課長 大野君。
60
◯教育総務課長(
大野明彦君) 貴重なお時間をいただき申し訳ございませんでした。ありがとうございました。
先ほど
委託をすることによっての
給食への支障という形ですけれども、
調理員が急に休んだ場合、
栄養士がそのときは現場に入らなきゃならないという形になりますと、逆に今度は
栄養士が、その
食育等、そういった時間を確保することができなくなってしまうといったさまざまな問題が発生してございます。
また、金額の
関係ですけれども、その人数を全て正規
職員のほうでやってしまいますと……。
以上です。
61
◯議長(
石垣雅雄君)
答弁終わります。 14番 森野君。
62 ◯14番(
森野善広君) 最後にしますけども、
平成21年度の小
学校の児童数は3,117名です。
平成29年度は「施策の成果」で見ると2,702名なんですね。1割以上減っているんです。減っているのにこの人件費、これだけ増えているんですよ。全くおかしいじゃないですか。決定的に
民間委託のほうが有利だと、安定供給が、今まで再三問題があったけれども、それが改善できるというのならともかく、今まで
職員の頑張りでカバーしてきて問題にならなかったと。その問題の解決の方法でもいろいろあるわけですよ、
民間委託じゃなくても。
調理員を増やせばいいわけですから、それだって5,000万円も6,000万円もかからないんだから。人数が減っているのに6,000万円も金をつぎ込んでやるようなことでしょうか。
最後に、私は教育長に聞きます。
食育を教育の一環としてそういうふうに考えた場合に、児童数が減っている中で、率にすれば70%以上
増加ですよ、
調理の
人件費関係が。安定供給の場合も、今、課長が病気で休んだ場合を言ったけども、万が一そういう問題が出た場合のケースと会社が倒産した場合の安定供給が壊れた場合のケースとでは被害の大きさが全然違うじゃないですか。もう何カ月もとまっちゃうんだから。
そういうことを考えた場合に、口実として安定供給は解決できるというふうなことにはならないわけですよ。そういうことに対して、率でいけば、
平成21年度と比べて7割以上増える、児童が減っているのに増える、額で5,100万円以上が、毎年毎年ですよ、新たな出費になっていると。こういう金の使い方ではなく、教育に使うのであればもっとほかに使うことがたくさんあるんじゃないですか。雨漏りだってようやく直りましたけども、今までは「金がないからできない」と言っていたんですよ。お金は4,000万円も5,000万円もあるわけですよ、毎年毎年。そういうお金の使い方、
民間委託をするというお金の使い方に対して教育長の所見をお聞きします。
以上です。
63
◯議長(
石垣雅雄君)
答弁求めます。 教育長 山下君。
(教育長 山下和之君登壇)
64 ◯教育長(山下和之君) 森野議員の御
質問に
お答えします。
先ほど課長が
答弁しましたことについて少し補足をさせていただきますが、
議会や町のほうに
学校給食で大きな事故の報告は確かにありませんでしたが、
調理員が休んだりした場合、
栄養士が入ったり、隣の
学校から
調理員をかりてきて
調理をしたりということが実際に
学校現場では行われておりました。そういう中で子供たちのために
給食をつくっているわけですけども、人数が減ろうが、つくる業務は一緒でありますので、業務量はそんなに変わらないということでございます。繰り返しますが、安心・安全、継続的な、安定的な
給食を提供するための
民間委託だというふうに考えております。先進市町の事例を見ても、かなりそういう点では成果を上げているというふうに私は承知をしております。
それから、倒産のリスクということがありましたけども、そういうものがない業者を選定し事前に
委託をお願いしているわけでございますので、確かに御
指摘のように、リスクというのは常に考えなければいけませんが、現時点の
委託内容や業務についてはその心配はないというふうに私は理解しております。
以上であります。
65
◯議長(
石垣雅雄君)
答弁終わります。
ほかにございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
66
◯議長(
石垣雅雄君) なければ、これで
質疑を終わります。
本案については、
会議規則第39条第1項の
規定によって、
総務建設委員会及び民生文教
委員会に付託したいと思います。これに御
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
67
◯議長(
石垣雅雄君)
異議なしと認めます。
したがって、
議案第61号は、
総務建設委員会及び民生文教
委員会に付託することに決定いたしました。
────────────────────────────
68
◯議長(
石垣雅雄君)
日程第7
議案第62号
平成30年度
清水町国民健康保険
事業特別会計
補正予算(第2回)についてを
議題といたします。
質疑に入ります。
歳入歳出全般についての
質疑を許します。
発言願います。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
69
◯議長(
石垣雅雄君) なければ、これで
質疑を終わります。
本案については、
会議規則第39条第1項の
規定によって、民生文教
委員会に付託したいと思います。これに御
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
70
◯議長(
石垣雅雄君)
異議なしと認めます。
したがって、
議案第62号は、民生文教
委員会に付託することに決定いたしました。
────────────────────────────
71
◯議長(
石垣雅雄君)
日程第8
議案第63号
平成30年度
清水町介護保険
事業特別会計
補正予算(第2回)についてを
議題といたします。
質疑に入ります。
歳入歳出全般についての
質疑を許します。
発言願います。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
72
◯議長(
石垣雅雄君) なければ、これで
質疑を終わります。
本案については、
会議規則第39条第1項の
規定によって、民生文教
委員会に付託したいと思います。これに御
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
73
◯議長(
石垣雅雄君)
異議なしと認めます。
したがって、
議案第63号は、民生文教
委員会に付託することに決定いたしました。
────────────────────────────
74
◯議長(
石垣雅雄君)
日程第9
議案第64号
平成30年度
清水町後期高齢者医療特別会計
補正予算(第2回)についてを
議題といたします。
質疑に入ります。
歳入歳出全般についての
質疑を許します。
発言願います。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
75
◯議長(
石垣雅雄君) なければ、これで
質疑を終わります。
本案については、
会議規則第39条第1項の
規定によって、民生文教
委員会に付託したいと思います。これに御
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
76
◯議長(
石垣雅雄君)
異議なしと認めます。
したがって、
議案第64号は、民生文教
委員会に付託することに決定いたしました。
────────────────────────────
77
◯議長(
石垣雅雄君)
日程第10
議案第65号
平成30年度
清水町公共
下水道事業特別会計
補正予算(第1回)についてを
議題といたします。
質疑に入ります。
歳入歳出全般についての
質疑を許します。
発言を願います。